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東芝マイコンの
東芝抜粋版
Success STORIES
ECHONET Lite TM 対応機器に
東芝のTMPM360/370 を採用
株式会社東芝 セミコンダクター&ストレージ社 / 東芝マイクロエレクトロニクス株式会社
Volume.6 2013.3
Success STORIES
株式会社東芝 セミコンダクター&ストレージ社 / 東芝マイクロエレクトロニクス株式会社
ECHONET Lite TM 対応機器に
東芝のTMPM360/370 を採用
近年、家庭内の省エネ意識の高まりから、家電製品全体を集中コントロールすることで省エネを推進する国際標準化推進規格
「ECHONET Lite」に注目が集まり、それに対応した製品が登場してきている。東芝ライテックは IT アクセスポイントとエネルギー
計測ユニットなど ECHONET Lite TM / ECHONETTM に対応した製品をラインアップしている。このエネルギー計測ユニットに ARM 社
Cortex-M3 搭載の東芝 セミコンダクター&ストレージ社マイコン、TX03 シリーズが採用された。ここでは、エネルギー計測ユニッ
トの特徴と東芝マイコン TMPM360/370 グループ採用のメリットなどを聞いた。
創エネ、蓄エネ、省エネを
FEMS(Factory Energy Management System)
コンセプトとした新しい取り組み
などがある。
スマートホームを実現する
「フェミニティ」を展開
この HEMS に向けたネットワーク規格の 1 つ
2
HEMS(Home Energy Management System:
に ECHONET Lite がある。ECHONET Lite は、創
東 芝 グ ル ー プ で は、ECHONET / ECHONET
家庭向けのエネルギー管理システム)は、エ
エネ、畜エネ、省エネをコンセプトに、日本の
Lite プロトコルを採用したスマートホームを
アコンや冷蔵庫など比較的電力を消費する白
家電メーカー、通信会社、電力会社などが加入
実現するためのホーム IT システム「フェミニ
物家電、ソーラー発電機といった再生可能エ
するエコーネットコンソーシアムで策定され
ティ」を展開している(図 1)。有料のクラウ
ネルギーや蓄電器システムなどをネットワー
た通信プロトコルだ。従来からある ECHONET
ドサービスの「フェミニティ倶楽部」に加入
クで相互に接続することにより、エネルギー
規格は、利用頻度の低い機能が多いなど使い
することで、外出先から携帯電話やスマート
の見える化や消費の最適制御を行う仕組みと
勝手が悪くあまり普及しなかった。ECHONET
フォンでエアコンや照明の操作、玄関の電気
して注目を集めている。
Lite は、ECHONET を基により使いやすく改良
錠の施錠確認、来訪者の画像確認を行うこと
ちなみにエネルギー管理システムは、家庭
されたもので、現在、いくつかのメーカーか
ができる(要オプション)。フェミニティ倶楽
向 け 以 外 に も ビ ル に 向 け た BEMS(Building
ら ECHONET Lite に対応したシステムが提供さ
部へは、IT アクセスポイントまたは IT ホーム
Energy Management System)や工場に向けた
れはじめてきた。
ゲートウェイを使用し、ブロードバンドルー
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株式会社東芝 セミコンダクター&ストレージ社 / 東芝マイクロエレクトロニクス株式会社
エアコン用アダプタ
エネルギー計測ユニット
分電盤
フェミニティ対応エアコン
無線LAN
ブロードバンドルータ
フェミニティ倶楽部サーバ
無線通信
(Bluetooth®)
もしくは
有線 LAN
フェミニティ対応給湯器
給湯器用アダプタ
インターネット
東芝ライテック株式会社
HEMS 事業統括部
技術開発部
開発第一担当
主務
久間 修一 氏
ITアクセスポイント
無線通信
(Bluetooth®)のみ
家庭用蓄電システム
拡張アダプタ
多彩なデバイスでのモニター
HA対応機器
2系統接続可能
HA端子
延長ユニット
タを介しインターネットで接続する。
スマートフォン
REGZAタブレット
REGZAテレビ
床暖房
パソコン
フェミニティの機能は、①見える化、②分
かる化、③できる化、に大別できる。
①見える化は、エネルギーの創出と消費を
図 1:東芝ライテックのフェミニティを活用した HEMS のシステム構成。家庭内のエネルギー制御に加え、
インターネットを介してフェミニティ倶楽部に接続することで外部からのコントロールも可能になる。
可視化するものだ。「各機器のエネルギーの使
用量を見る機能で、太陽光発電を行っている
ときはその発電量や売電量、蓄電池を備えて
いれば蓄電量などが一目で分かります」。
②分かる化は、各機器の使用量が時間ごと
に分かる機能である。「生活リズムに応じた各
ます」
(東芝ライテック 久間氏)。
ならびに、IT アクセスポイントとエネルギー計
その中で東芝ライテックでは、ECHONET お
測ユニットをセットにした「HEMS B パック 01
よび ECHONET Lite に対応したシステムとして、
(BTR12-B01)」2 つ の パ ッ ク が あ り、 後 者 は IT
IT アクセスポイントやエネルギー計測ユニット
アクセスポイントと IT 電力計ユニットをセット
などをラインアップしている。
にした「HEMS A パック 02(BTR12-A02)」が用
家電の使用状況が詳細に分かります。現状で
「 I T アクセスポイントは、ホームネットワー
は、分岐回路ごとの家電のエネルギー使用量
クの肝になるユニットで、これをベースにさ
までですが、将来的には、各機器と通信する
まざまな機器を制御します」
(東芝ライテック
エネルギー計測ユニットに
ことで個々の機器の使用量が分かるようにま
高橋氏)という。エネルギー計測ユニットは、
ARM コア搭載東芝マイコンを採用
でなります」。
分電盤や水道・ガスメータと接続するための
③できる化は、フェミニティ倶楽部を介し
て携帯電話やスマートフォンからエアコンや
照明、給湯器などを遠隔操作できる機能であ
ユニットであり、IT アクセスポイントと組みあ
わせることでフェミニティの中核を担う。
ラインアップとしては、
無線通信(Bluetooth®)
意されている。
エネルギー計測ユニットは複数の機器を接
続できる、いわばハブのようなものだ(次頁図
2)。最大 30 回線の分岐ブレーカの電力量(標
る。「将来的には、分かる化で判明した機器の
と有線通信(Ethernet)で大別される。前者は
準で 10 回線、オプションを使用)、太陽光発電
エネルギー使用状況からその家庭に最適な運
IT アクセスポイントと IT 電力計ユニットをセッ
の発電量と売電量(オプションを使用)、ガス
転プランを提供できるところまで見据えてい
ト に し た「HEMS A パ ッ ク 01(BTR12-A01)」
や水の使用量(それぞれパルス発信式のメー
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3
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株式会社東芝 セミコンダクター&ストレージ社 / 東芝マイクロエレクトロニクス株式会社
東芝エコキュートの「エスティア」、定置式
家 庭 用 燃 料 電 池 シ ス テ ム の「 エ ネ グ ー ン 」、
「HA 機器対応機器用拡張アダプタ」などに搭
載することで、これらさまざまなシステムを
Bluetooth に対応させることができる。
「TMPM361F10FG は、 比 較 的 内 蔵 メ モ リ
容 量 が 大 き い こ と か ら、 非 常 に 使 い 勝 手 の
良いマイコンです」
( 沢 井 氏 )。 フ ラ ッ シ ュ
メ モ リ は 東 芝 独 自 の NANO FLASH TM を 1M
バ イ ト 搭 載 し、RAM も 64K バ イ ト 搭 載 し て
東芝ライテック株式会社
HEMS 事業統括部
技術開発部
開発第一担当
主務
高橋 満男 氏
東芝マイクロエレクトロニクス株式会社
い る。2013 年 2 月 現 在、TMPM360 グ ル ー プ
アナログシステム LSI 統括部
ミックスシグナルコントローラ応用技術部
ミックスシグナルコントローラ応用技術第二担当
担当部長
に は RAM が 128K バ イ ト 版 の 製 品 も 用 意 さ
れている。
沢井 和重 氏
システムの発展性を見据えて
ARM マイコンを採用
サポートは OS メーカーに依頼したという。
「こ
タが必要)などが分かる。
こ の エ ネ ル ギ ー 計 測 ユ ニ ッ ト に ARM 社
「同じ ARM マイコンならソフトウェアは基
ういった対応に加え、組込みシステムで必須
Cortex-M3 搭載の東芝 セミコンダクター&スト
本的にバイナリ互換になるため、アダプタの
となる TCP/IP プロトコルスタックの IP アドレ
レージ社マイコン TMPM370 グループが採用さ
機能追加などシステムを発展しやすくなりま
スが競合したときの処理についても標準品で
れた。
す」と高橋氏は ARM コアの将来性に期待した
対応していただきました」
(高橋氏)。
Bluetooth 対 応 版 に は 2 つ の ARM マ イ コ ン
開発環境は、ARM マイコン向けのものが多
という。
が 採 用 さ れ て い る。「 エ ネ ル ギ ー 計 測 ユ
さ ら に 開 発 環 境 の 充 実 も あ る。「ARM マ イ
く充実している。「デバッグツールも、いまま
ニ ッ ト 」の メ イ ン 基 板 の TMPM370 グ ル ー
コ ン は ECOSYSTEM パ ー ト ナ ー が 多 く、OS や
で は 高 価 な ICE が 必 要 で し た が、ARM コ ア は
プ(TMPM370FYFG)、 も う 1 つ が 内 蔵 し て い
ツール、ミドルウェアやソフトウェア IP など
JTAG ポートが用意されており、比較的安価な
る「Bluetooth ア ダ プ タ 」の TMPM360 グ ル ー
多くの選択肢があります」
(久間氏)。
JTAG デバッガを使用できるのは助かります」
プ( TMPM361F10FG )で あ る( 図 3 )。 こ の
Bluetooth アダプタを東芝エアコンの「大清快」、
試作ボートのドライバ開発や TCP/IP のプロ
(東芝ライテック 井手氏)という。
トコルスタックなどの対応といった基本的な
また、海外でのサポートにも期待している
家庭用分電盤
・各ブレーカ電力データ蓄積
TMPM370
デジタルデータ
格納
Multiple
A/D
Converter
CTデータ
読み取り
ECHONET ミドルウェア
アダプタインタフェース
Bluetooth Adapter
Antenna
Bluetooth
Module
(Class1)
図 2:エネルギー計測ユニットの外観。
4
ARM PARTNERS SUCCESS
ブレーカ
1∼30回路
ECHONET Lite
パケット
TMPM361
・ECHONET Lite
・TCP/IP (UDP)
・Bluetooth Protocol Stack
Power supply
図 3:エネルギー計測ユニットのブロック図。
エネルギー計測ユニットの Bluetooth 対応版には、2 つの東芝 ARM マイコンが採用されている。
Success STORIES
株式会社東芝 セミコンダクター&ストレージ社 / 東芝マイクロエレクトロニクス株式会社
あった。「Bluetooth アダプタのプログラムを
すべて外部 RAM を参照して動作させていたの
で、一部のモジュールを内蔵 RAM に移行する
ことで、それらの課題を解決しました」
(井手
氏)という。ここでも TMPM361F10FG の RAM
容量の大きさが役立っている。
Bluetooth というと近距離通信というイメー
ジが強いが、東芝ライテックで採用したのは
Bluetooth Class 1 という規格であり、出力が
100mW で見通し 100m まで届くものだ。
東芝マイクロエレクトロニクス株式会社
アナログシステム LSI 統括部
ミックスシグナルコントローラ応用技術部
ミックスシグナルコントローラ応用技術第二担当
主務
大力 健 氏
東芝ライテック株式会社
現在、ZigBee も広く採用されているが、東
HEMS 事業統括部
技術開発部
開発第一担当
主務
芝ライテックが Bluetooth アダプタを開発し
た 当 時 は、 ま だ ZigBee が 一 般 的 で は な か っ
た。さらに井手氏は、「無線 LAN だと消費電
井手 賢一 氏
力が大きく、東芝グループとして注力してい
たのが Bluetooth でした」という。ちなみに、
という。「以前の製品の一部は海外生産してお
Bluetooth アダプタの使用マイコンには MIPS
芝グループの社会インフラシステム社や電力
り、東芝 セミコンダクター&ストレージ社か
コ ア の TX19、CISC の TLCS-900/L1 と 変 化 し、
システム社などと連携してアプリケーション
らのサポートがあり安心感がありました。今
最新版には TMPM360 グループが採用された。
に適したマイコンのラインアップを充実して
後、数が見込めるなら製品の海外生産も見込ん
「いままで CISC マイコンのインタフェースは
でおり、その場合も国内と同じようなサポー
独自であり、それぞれのマイコンごとに用意
さらに大力氏は、「ECHONET Lite 対応の製品
トを期待しています」
(高橋氏)。
しなければなりませんでした。それに対して
は、東芝グループとして新しい企画を進めて
今後は、高性能コアへの移行も考えている
ARM マイコンは、インタフェースの互換性が
おり、東芝 セミコンダクター&ストレージ社
という。「お客様のご要望によっては、より高
高いうえ、製品の選択肢も幅広く、コストも
では、通信モジュールなどのハードウェアば
性能な Cortex-M4 へのシフトも考えています」
含めシステムに最適なマイコンを選べます」と
かりでなく、ソフトウェアスタックなども含
久間氏は ARM マイコン採用のメリットを語る。
めた総合的なソリューション提案をしていま
(高橋氏)。
いきます」という。
「 パ フ ォ ー マ ン ス の 点 か ら Cortex-M3 か ら
井手氏は、「ARM Cortex-M3 は全世界で活用
す。スマートハウスというインフラの整備が
Cortex-M4 へ の マ イ グ レ ー シ ョ ン も 増 え て
されており、開発上のノウハウや知識が多く
進む中、具体的なサービスを提供できるよう
きています。特に通信系のセキュリティは、
あるという環境の充実性や安心感があります」
開発を進めています」という。
Cortex-M4 コアで処理することも多くなってい
とのことだ。
ストレージ社は、もともとデジタル家電やモー
ます」
(沢井氏)という。
ARM マイコンは
最後に沢井氏は、「東芝 セミコンダクター&
東芝グループとして
タ制御などのアプリケーションに注力してき
社会インフラ系にも注力
ました。今後は、これに並行して、社会インフ
製品の選択肢が幅広い
ラ系のアプリケーションに向けた製品強化を
「東芝 セミコンダクター&ストレージ社は、
図っていきます。たとえば、スマートメータ
Cortex-M3 コ ア を 搭 載 し た マ イ コ ン に 加 え、
やその通信部分を担う半導体をスマートメー
部調達することで TAT 短縮を図り、差別化のポ
Cortex-M4 や Cortex-M0 のマイコンもライン
タ部門と共に開発しています。これらの活動
イント部分に注力するのが一般的になってい
ア ッ プ し て お り、 こ れ ら 3 種 類 の ARM マ イ
を通じて、将来の社会インフラに寄与してい
る。「東芝 セミコンダクター&ストレージ社は、
コンでお客様のご要望に幅広く応えています。
きたい」と結んだ。
ソフトウェア IP はサンプルベースのものを提
今後もお客様の声を聞きながら、アプリケー
東芝 セミコンダクター&ストレージ社のソ
供しており、多くのお客様がそれをベースに
ションに特化したマイコンをご提供していき
リューションは、東芝ライテック製品をはじめ
改変しています」
(沢井氏)。
ます」
(沢井氏)。
インフラ系の製品開発に大きく貢献している。
ソフトウェア開発において基本的な IP は外
Bluetooth アダプタで Bluetooth を処理して
HEMS、太陽光や蓄電池システムに特化し
い る と き、UART 部 分 の 通 信 処 理 で 一 時 的 に
たアプリケーションを担当している東芝マイ
負荷が高くなりパケット落ちがおこることが
クロエレクトロニクス 大力氏も、「今後、東
※ 「ECHONET」、「ECHONETLite」はエコーネットコンソーシアム
の商標です。
※ Bluetooth は、Bluetooth SIG, Inc. の登録商標です。
ARM PARTNERS SUCCESS
5
テクニカル・ノート
Technical NOTE
3コア + アプリケーション特化型 MCU
東芝マイコンの【こだわり差異化技術】
付加価値を創造する【エンジン3兄弟】とは?
【ブラシレスモータ制御向けベクトルエンジン(VE)】
面倒なベクトル処理をハードウェアで高速処理化!
■利点
①システムの分散処理で低消費電力化。CPU 負荷が 73%※も低減
※ 弊社サンプルプログラムによる測定値で、この値を保証するものではありません
②ハード処理により、演算内容がコンパイラに依存しない
③ソフト量の低減で簡単制御および信頼性向上
④ PMD(Programable Motor Driver)、
AD コンバータとの連携動作でソフト負担を軽減
⑤複数のスケジューラにより、
ユーザーソフトからベクトルエンジンへの移行が容易 【プログラマブルサーボ / シーケンスコントローラ(PSC)】 光、温度、速度変化等の各種センサが出力する信号処理、
特定周波数のフィルター等、多様な専用動作を処理!
■利点
①コプロセッサシステムの分散処理で高速処理&低消費電力化
②光学手ぶれ補正、リニア AF、IRIS の PID 制御の高速化を実現
③制御内容をソフトウェアによりフレキシブルに変更可能
■応用分野
①高い演算処理能力と低消費電力が求められる精密機器
②モータを制御する産業機器
③人や物の動きを感知するモバイル機器や家電機器
【スマートメータ向け電力演算エンジン(PCE)】
電力演算を高精度 ・ 高速に実現!
■利点
①システムの分散処理で低消費電力化
②高精度電力演算を実現
・有効電力 ・無効電力(4 象限対応) ・電力積算 ・周波数 ・計量パルス出力 ・電流実効値 ・電圧実効値 ・力率
・電圧モニタ ・ゼロクロス検出 ・盗電検出 ・ΔΣ A/D コンバータ設定
(ゲイン設定・位相補正・サンプリング周波数選択)
スケーラブル Cortex-M0、M3、M4F
【3コア】とは?
【命令はもちろん例外動作の互換性も確保!】
① TX03(Cortex-M3)
優れたコード効率、リアルタイム制御に最適な高速割り込み応答を兼
ね備えた M3 をコアとして尖った製品を展開(カーオーディオ、AV、
カメラ、車載、通信、産業、モータ制御、バッテリ応用)
② TX00(Cortex-M0)
従来の 8 ビット・16 ビットマイコンと同等のコストでありながら、
高い演算機能と低消費電力を実現すると共に、ARM マイコンの豊富
なソフトウェア資産、開発環境の統合による開発費削減にも貢献可能
③ TX04(Cortex-M4F)
東芝独自の高精度アナログ技術を融合。デジタルスチルカメラ、オー
ディオ機器、家電製品、センサ応用機器などのミックスシグナルア
プリケーションに最適な製品シリーズを展開
東芝だからできる【コアセミナーを 3 つも用意!(全て無償)】
(オープン、オンサイトを含むコース) ① TX00 基本コース(1 日)
M0 コアアーキテクチャ解説、内蔵 LCD ドライバ、
24 ビットΔΣ型 AD コンバータ、開発ツールについて説明
② TX03 基本コース(2 日)
M3/M0 コアアーキテクチャ解説と TX03 シリーズ周辺機能紹介、
サンプルプログラム演習による基本的なデバッグ操作説明
③ TX04 応用コース(Cortex-M4F(0.5 日))
TX03 理解者向けに、M4F の SIMD、DPS、FPU の動作理解と
デジタル信号 / 制御処理の基礎、CMSIS_DSP_LIB の利用説明 ④ TX03 インタフェースコース(1 日)
⑤ TX03 USB 制御基礎コース(0.5 日)
⑥ TX03 インバータコース(2 日)
⑦ TX03 ベクトル制御コース(1 日)
オリジナル差異化技術①
組込み最強のラインアップ コアロードマップ
- 3つの高速エンジンで組込みマイコンの新たな領域へ -
- Cortex-M共通アーキテクチャを次々と展開 -
ベクトル
エンジン
(VE)
プログラマブル
サーボ/ シーケンス
コントローラ
(PSC)
PERFORMANCE
2007 年∼
TX09シリーズ
TX04 シリーズ
ベストセラー&スタンダード
Cortex™-M4F
150 ∼ 200MHz
高効率信号処理と
使い易さが融合
2009 年∼
TX03シリーズ
Cortex™-M3
電力演算
エンジン
(PCE)
新登場 !
2012 年∼
ARM926-EJS
8 製品グループ展開の
新スタンダード
20 ∼144MHz
100 ∼150MHz
2012 年∼
TX00シリーズ
Cortex™-M0
超低消費電力 &
小フットプリント
10 ∼50MHz
TIME
図 1:3つの高速エンジンで組込みマイコンの新たな領域へ
6
ARM PARTNERS SUCCESS
図 2:組込み最強のラインアップ コアロードマップ
株式会社東芝 セミコンダクター&ストレージ社 / 東芝マイクロエレクトロニクス株式会社
M360 グループの
【マルチ通信、大容量 FLASH】とは?
高速 ・ 予測可能動作の
【NANO FLASH™-100】とは?
通信向け派生品グループで
【Ethernet、USB、CAN のシリアル通信に対応!】
M360 グループ製品は、大容量 Flash ROM や最大 18 チャネルのシリ
アルインタフェースを内蔵した標準製品をベースに今般、組込みシステ
ムで標準インタフェースになりつつある USB、CAN、EtherMAC 内蔵
への対応やモータ制御可能なアドバンス製品まで充実した製品を準備し
ています。また通信機能の強化に伴い、RAM も大容量化を図っています。
そのため、複合プリンタ、AV 機器、産業機器、そしてデジタル家電ま
でさまざまなアプリケーション向けに高付加価値機能を簡単に利用する
ことができます。
■特長
①高性能 ARM Cortex-M3 コア 最大 80MHz 動作
②東芝オリジナル NANO FLASH メモリを使用し
大容量 Flash ROM 内蔵
③豊富なシリアルインタフェース内蔵(最大 18ch)
・標準 最大 18ch(M361、M362、M36B)
・USB 内蔵(M365、M366、M367)
・CAN+USB(M363、M364、M368)
・CAN+USB+EtherMAC 内蔵(M369) ④ SoC や外部拡張メモリとの接続も可能な外部バスインタフェース
⑤各種モータ、IGBT の制御が可能な多目的タイマ内蔵
⑥低消費電力モードでも動作可能な CEC およびリモコン判定回路内蔵
⑦周波数検知回路(OFD)内蔵
⑧小型パッケージ(TFBGA109 9x9mm)
(注)TMPM366/TMPM367/TMPM368 の TFBGA パッケージのみ
【業界トップクラスのアクセスタイム 10nsFLASH】
メモリ搭載で組込み装置の信頼性に寄与!
■利点
キャッシュを利用していないため、FLASH の高速動作で割り込み応答
時間も12 サイクル。分岐も追加ウェイトなし、これにより命令実行
がいつでも 100MHz メモリ動作で、高性能かつ予測可能な安定動作
します。
■特長
① NANO FLASH-100 は、NAND 型フラッシュメモリのセルデバイ
ス技術をベースとした高速書き換えと、NOR 型フラッシュメモリの回
路技術をベースとした高速ランダムアクセスの 2 つの特徴を融合した
同社独自の NANO FLASH 技術をベースに開発されました。
② 100MHz 動作クロック時のランダムアクセスにおいてゼロウェイト
(メモリウェイトが発生しない)を実現し、超低消費電力技術とのシナ
ジーにより、高速かつ低消費電力なアプリケーションのニーズに対応
できます。
※ NANO FLASH は株式会社東芝の登録商標です。
※ ARM および Cortex は ARM Limited の EU およびその他の国における商標もしくは登録商標です。
お問い合わせ先
株式会社東芝 セミコンダクター&ストレージ社
■応用分野
・プリンタ AV 機器 ・デジタル機器 ・ PC 周辺機器
・産業機器 ・ネットワーク機器 ・ OA 機器
アナログ・イメージング IC 営業推進部
ミックスシグナル LSI 営業推進担当
TEL:044-548-2241 FAX:044-458-8329
Web:http://www.semicon.toshiba.co.jp
計画中
開発中
M360 グループ 製品ロードマップ
オリジナル差異化技術②
- つながる、コネクティビティ -
- 東芝独自の高速 Flashマクロで差異化を実現 -
・大容量フラッシュメモリ
・選び易いメモリバリエーション
・豊富な通信インターフェース
・潤沢なタイマ本数
・多ピンパッケージ
3in1
CAN+USB/
USB Embedded Host内蔵
2in1
M368
USB内蔵
標準品ラインアップ
M36BF10
M36BFY
M362F10 M361F10
M362FD
M361FD
M362FY
M361FY
144pin
4in1
量産中
M360の基本機能
100pin
ROM/パッケージ展開の拡充
M367
QFP100
BGA109
・Flash 128 ∼ 512KB
・USB(Full-Speed) 1ch
M366
QFP100
BGA109
・Flash 128 ∼ 512KB
・USB(Full-Speed) 1ch
M365FYXBG
BGA105
・Flash 256KB
・USB(Full-Speed) 1ch
QFP100
BGA109
・Flash 128 ∼ 512KB
・USB Embedded Host 1ch
・USB(Full-Speed) 1ch
・CANコントローラ 1ch
M363F10FG
M364F10FG
CAN+USB
+EtherMAC 内蔵
M369
QFP144
BGA177
・Flash 128 ∼ 512KB
・USB Embedded Host 1ch
・USB(Full-Speed) 1ch
・CANコントローラ 1ch
・EtherMAC(10/100BASE) 1ch
NANO FLASH™-100 新登場
業界トップクラス*となる、100MHz 時のランダムアクセスにおいてゼロウェイトを実現!
そのほか、数々の高速化技術を駆使して、さらなるスピードアップを図ります。
* 東芝調べ
高速
書込み
高速
アクセス
QFP100
QFP144
・Flash 1024KB
・USB Embedded Host 1ch
・CANコントローラ 1ch
TMPM369FDFG
サンプルあり
FA、
OA 機器から民生機器までつながる
コネクティビティ
図 3:M360 グループ 製品ロードマップ
M360 グループ
NANO FLASH™
NANO FLASH™-100
NANO FLASH™とは
● NANDフラッシュのセルデバイス技術
→ 高速書き換えが可能
● NORフラッシュの回路技術
→ 高速ランダムアクセスを実現
大容量
低消費
電力
両方式を融合することにより、それぞれの特長を活かした
マイコンロジック混載向け超低消費電力フラッシュメモリ。
図 4:東芝独自の高速 Flash マクロで差異化を実現
ARM PARTNERS SUCCESS
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