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in高松 ~処分地の適性と段階的な選定の
全国シンポジウム「いま改めて考えよう地層処分」in高松 ~処分地の適性と段階的な選定の進め方~ 開催概要 1.日 時: 2015 年 10 月 15 日(木)18:30~20:30 2.場 所: かがわ国際会議場 高松シンボルタワータワー棟 6 階国際会議室 高松市サンポート 2-1 3.主 催: 経済産業省資源エネルギー庁 原子力発電環境整備機構(NUMO) 4.後 援: 文部科学省、日本原子力研究開発機構、日本経済団体連合会、 日本商工会議所、経済同友会、全国商工会連合会、日本原子力学会、 電気事業連合会、四国電力株式会社 5.参加者: 209 名 6.当日概要(敬称略) : (1)開会あいさつ :成瀬茂夫(四国経済産業局長) (2)パネルディスカッション ■パネリスト ・杤山修 (原子力安全研究協会 技術顧問、地層処分技術WG委員長) ・石川博久(日本原子力研究開発機構 元地層処分研究開発部門長) ・小林大和(資源エネルギー庁 放射性廃棄物対策課長) ・梅木博之(原子力発電環境整備機構 理事) ■モデレーター ・松本真由美(東京大学 教養学部 客員准教授) (3)質疑応答 7.内容(敬称略、説明順) (1)パネルディスカッション(概要) 【自己紹介】 【進め方の説明、事前質問の紹介】 【高レベル放射性廃棄物の最終処分に向けた新たな取組について】 松本 今年の 5 月に国は基本方針をなぜ改定したのか。 小林 2007 年の高知県東洋町応募以降の進展がないこと等の反省から、国としてこれまでの やり方を抜本的に見直した。 【処分地の適性の考え方】 松本 なぜ地下深くに処分することがベストと考えられているのか。 梅木 地下深部は人間の生活環境から隔離され、酸素が少なく、物の動きが非常に遅いとい う特徴があり、放射性廃棄物の隔離・閉じ込めに適している。 1 松本 色々な地層があると思うが、どのような地層でも同じなのか。 石川 日本は堆積岩と結晶質岩がだいたい半々。いずれの岩種でも地下深部には地層処分に 適した環境が備わっている。 松本 日本では火山、地震の不安があるが、地下深部はどこでも大丈夫なのか。 梅木 地層処分に著しい影響を及ぼす可能性のある火山活動、断層活動、隆起・侵食といっ た天然現象が認められれば、これを避ける必要がある。 松本 適した場所は残るのか。 杤山 悪い条件がたくさんあるように思えたかもしれないが、実際には火山とか活断層はご く限られた場所にしかない。そこを避ければ、一般的に地下は地層処分に適している。 松本 処分場に適さない場所の説明を受けたが、適した場所の確認方法を教えてほしい。 梅木 3 段階の調査による十分なデータ収集、安全裕度をもたせた施設設計、得られたデー タとコンピュータによる将来の環境影響の予測に基づく安全評価、規制機関の審査に よる。 松本 この安全性の確認方法は諸外国でも同じなのか 石川 同じです。国際協力のもと、国際機関等で多くの検討が行われ、評価方法が確立され てきている。その中で我が国固有の条件に沿ったデータの取得が行われてきている。 【段階的な処分地選定と科学的有望地の位置づけについて】 松本 科学的有望地とはどんなものなのか。 小林 日本全体を、適性が「高い」 「ある」 「低い」の大きく 3 つに分けて地図として提示す ることを検討中。これにより国民の関心や議論の深まりを期待。処分地選定に至る長 い道のりの最初の一歩。 (2)質疑応答 質問者1 ここに集まっているのは、原発推進の利害に立った方ばかりなのか、一般市民か。 こういう会の開催情報に接したことがないが、広く国民の議論になっているのか。 小林 広報手段については、ホームページへの掲載、地元紙での広告、チラシの学校や団 体への配布などを行っている。一般の方々にご案内して、自由な形でご参加いただ いている。 質問者2 可逆性・回収可能性を担保すると、第二次取りまとめの時に行った技術的な検討事 項が果たして担保できるのか。 小林 処分場が閉鎖できないと、地下まで持って行ったガラス固化体の安全性が確保され ないのではないかというご質問。回収可能性ということ、すなわち、処分場の蓋を 閉じるまでに回収できるようなことも可能にする、ということを基本方針に入れた。 ただし、廃棄物を地下に搬送した後に地層処分の安全性が損なわれない期間につい 2 て研究も必要。あくまでも最終的には安全が損なわれないうちに土を埋め戻して、 閉鎖をして管理を不要とすることが基本。 質問者3 福島の事故依頼、安全性の信頼を取り戻していない時に、ここの土地は安全だと言 われても信用できない。どこかの自治体が手を挙げた時に色々調査をして、多少の 断層が近くにあったとしても、なかったことにして作りはしないかという懸念もあ る。委員の中には原子力関係ではない違う立場の方々、地震学者、火山の専門家、 そういう方々をもっと入れていかなければいけないと考える。 小林 本日登壇者の杤山さんも原子力の専門家ではないと思うが、このように火山、地質 等々、色々な分野の方に議論に参加してもらっている。メンバーを集めても、実質 的に信頼が取り戻せるのかということが大事。いろんなことが信用できないという ご意見は率直に受け止める。 杤山 科学の中身を理解してもらわないといけないところがある中で、そのようなことで 疑われてしまうと、いくら我々が普通に科学をやっていると言っても、その話が届 かなくなる。地層処分は原子力の専門家だけでなく、いろんな分野の専門家によっ て安全を確認しなければならない。学術会議から「地層処分って本当に大丈夫なの か」と話が出てきて、地層処分技術WGでは、もう一度みんなで見直そうというこ とで、地質関係の多くの分野の専門家の方たち集めて、それぞれの分野の知識を正 しく使えているかどうかを、もう一度見直した。その議論は常に科学的にやってい ることを理解いただきたい。 質問者4 ・本日お配りいただいたQ&A集は、質問に対して正面から答えていないのではな いか。あまりにも理解しかねる部分がある。 ・現在 2 万 5 千本相当のキャニスターにあたる高レベル廃棄物があると書いてある が、まだ 2 万 5 千本できていない。六ヶ所村で何本作ろうとしていて何本ちゃんと できているのか。こういった数をきちんと示すことが、現段階での技術レベルを示 すうえで必要。 ・地下水がいろいろ出るが大丈夫かという質問に対して、最終的には埋めるので元 に戻りますと書いてあるが、この質問は埋め立て中に出ることを心配する質問であ り、答えになっていない。 ・ガラス固化体の放射能レベルは時間とともに低減していくところで、50 年後の数 字の後、1千年後に「急激に」と書かれているが、50 年後から1千年後というのは 一般的な感覚では急激と言えるのか。 ・オーバーパックに関して、昔の鉄の斧が残っていたと言うが、内部から発す中性 子線が当たることによる脆弱化はどのように計算されたのか、その記載がない。 ・地下に処分をしてしまえば軍事転用できないのでテロの対象になり得ないと書か 3 れているが、閉鎖した後の話ではなく、埋め立て期間中に狙われたらどうするのか。 梅木 この種のQ&Aは、質問者の意図を全て汲んで1件1件確かめて作っているという ものではなく、我々の解釈に基づいて作成しているものということをご理解いただ きたい。これをきっかけに更問でいろいろなQがあれば、いつでも我々に問い合わ せていただければ、いろんな情報を提供できると思う。 操業中の出水には、一般の土木工事のように、グラウトというコンクリートのミル クのようなものを、その水が出ているところに注入するとか、ポンプで排水すると いう対策によって、支障なく建設できると考える。JAEA の 2 つの地下研究施設は 500mくらい掘っていて当然水も出てくるが、適切にコントロールされている。こ こでは、地層処分に特徴的な閉鎖状態に焦点をあてて回答している。 放射線低減について、どうして 50 年後から千年後に飛ぶのかということは、今日 の資料には載っていないが、ガラス固化体の放射能の変化について時間を追って調 べると、セシウム 137 とかストロンチウム 90 という半減期が 30 年くらいのものが 初期の放射能を支配しており、これらが千年くらい経つとほとんど無くなる。また 千年を超えると放射能はあまり下がらず、非常に長い時間でゆっくり減衰していく。 この千年くらいを一つの区切り、特徴的な時間軸として書いている。 ガラス固化体からは中性子も含めて種々の放射線が出るので、その放射線が物質に 与える効果、放射線損傷のような効果についても評価を行っている。これまでの研 究結果では、放射線による損傷はそれほど大きくはなく、むしろ外側からの腐食に よりオーバーパックに穴が開くことの方が重要であり、そこを中心に回答している。 テロ対策については、放射性物質を取り扱う施設であるため、原子力施設等と同様 な対策を取ることは可能。原子力施設と異なるのは、ガラス固化体の中には、ウラ ン・プルトニウムは既に取り除かれており、核兵器の原料になる心配はないこと。 他にはこの放射性廃棄物をダーティー・ボムと言って、環境にばらまいて影響を与 えるようなテロも考えられるが、地上よりは地下に置いておく方がテロ対策上は有 効であるということは一般論として言える。 以 4 上