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野菜種子の輸入植物検疫について
野菜種子の輸入植物検疫について 平成26年12月26日 植物検疫について ○ ミカンコミバエ等、我が国に侵入した場合、農産物等を介して県境を越えて急速に拡 大し、農作物に大きな被害を及ぼす病害虫が存在する。このため、全国の農業の基盤 を守るため、国の責務として、法に基づき、病害虫の侵入防止を図っている。 ○ ○ 万一、侵入した場合には、県境を超えて広範囲に被害を及ぼすため、国の責任によ り根絶を実施しており、植物の病害虫の侵入防止と表裏一体で国が実施している。 我が国が侵入を警戒する植物の病害虫が侵入し、根絶した例 ミカンコミバエ ウリミバエ 東南アジアなどに発生。かんきつ類、ウリ類等の 生果実に大きな被害。 (日本では、奄美群島、沖縄、小笠原諸島に発 生し、25年の歳月と254億円の費用をかけ平成5 年に根絶。) 1 日本の輸入種子の検査に係る基本的な流れ 輸出国植物防疫機関 日本の植物防疫機関 通関 合格 消毒 廃棄 不合格 輸入検査 植物検疫証明書確認 植物検疫証明書発給 輸出検査 (参考) 輸入種子の検査の流れは、米国、EU、オーストラリア、ニュージーランド 等の主な国において概ね同様 2 輸入種子に対する輸出国での検査内容 検疫措置 多くの種子 注)一部の種子 (特別な条件付きで輸入) 検疫措置の内容 輸出国植物検疫機関において主に目視により検査を 行い、植物検疫証明書の発給 輸出国における栽培ほ場での発生調査等において確 認することを要求 要求対象となる病害虫については日本輸入時の精密 検査対象としない。 3 日本の輸入種子の検査実績 輸入種子の植物検査実績 輸入検査 件数 数量(kg) 消毒 件数 廃棄 数量(kg) 件数 数量(kg) 平成23年 47,010 22,053,417 38 61,273 967 35,716 平成24年 38,661 24,224,782 20 52,614 243 173,174 平成25年 39,256 23,956,110 23 24,207 364 120,665 種子の輸入検査において発見された病害虫の例 スイカ果実汚斑細菌病 本菌に感染すると幼病の段階では枯死し、果実 に感染すると、腐敗果となり、ほ場全体に壊滅的 な被害を与える。 テンサイさび病 本菌は種子伝染性であり、本菌に感染すると根 の生育や糖分の蓄積が阻害され、収量が減少。 4 種子の輸入検査に要する一般的な期間 精密検査対象外の種子 精密検査対象の種子 輸入検査の申請 輸入検査の申請 通常検査(1日) 通常検査(1日) 検査結果の通知 精密検査(2日~7日) 種子に異常を認 めた場合 (遺伝子検査、種子に付着した 植物病原菌を培養・分離し観察 する方法(ブロッター検査)等) 検査結果の通知 5 植物検疫の実施体制 植物防疫所の所在地一覧 本 所( 5所) 支 所(16所) 出張所(45所) 駐在所 (7所) 指定港:152箇所 (海港:108箇所、空港:44箇所) 留萌 札幌支所 小樽 釧路 函館 室蘭・苫小牧 青森 秋田 八戸 神戸植物防疫所 名古屋植物防疫所 広島支所 福岡支所 福岡空港 小名浜 敦賀 姫路 鹿島 岩国 下関 塩釜支所 直江津 金沢 尾道 石巻 新潟支所 大阪支所 境港 門司植物防疫所 宮古 酒田 舞鶴 水島 伏木富山支所 成田支所 浜田 東京支所 千葉 羽田空港支所 豊橋 伊万里 川崎 四日市 高知 長崎 大分 八代 細島 鹿児島空港 志布志 南部 和歌山 松山 坂出支所 中部空港支所 横浜植物防疫所 清水支所 関西空港支所 那覇植物防疫事務所 小松島 鹿児島支所 嘉手納 ( 小笠原) 平良 那覇空港 石垣 名瀬支所 【植物防疫官数の推移】 年度(平成) 22年 23年 24年 25年 26年 植物防疫官(人) 886 882 875 873 889 ※ 所在地は平成26年4月現在 ※ 定員は年度末定員 6