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﹃名歌のメカニズム﹄ ﹃時代を問う文学﹄

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﹃名歌のメカニズム﹄ ﹃時代を問う文学﹄
新
刊
紹
介
小塩卓哉著
﹃名歌のメカニズム﹄
歌 人 と し て 名 高 い 著 者 が﹁ 名 歌 と は 何
か﹂という命題に対し、様々な角度からア
プローチを試みた好著。
タイトルの﹁メカニズム﹂という言葉が
示す通り、﹁修辞﹂
﹁表現﹂
﹁内容﹂
﹁その他﹂
の各章を通じて客観的な分析がなされ、こ
れまでの主観的、印象論的な﹁名歌﹂論と
は一線を画したものとなっている。
また、たとえば﹁その他﹂の章に﹁類題
集 の 役 割 ﹂ や﹁ 百 人 一 首 の も つ 魅 力 ﹂ と
︹板垣満理絵︺
二三八頁
税込二六二五円︶
佐藤泰正編
﹃時代を問う文学﹄
文学は時代を越える。優れた文学は古典
として人々に読み継がれていく。では現代
において文学はどのような意味を持つのだ
ろうか。
本書は梅光学院大学の公開講座を纏めた
シリーズでちょうど第六十集目にあたる。
梅光学院大学は昨年創立百四十周年を迎え
この第六十集はその節目の年と重なり合っ
た。奇しくもあの東日本大震災の一年後に
がその大震災で声を失った女性を通して堀
大震災から約一年が過ぎたがその爪痕は
まだ濃く残っている。本書の初めに辺見庸
出版された。
とがらまで射程に入れられている点も特色
田善衛の﹃方丈記私記﹄を取り上げつつ、
いった項が設けられるなど、一首の内容分
の一つであり、本書が良書たるゆえんであ
析 に 止 ま ら ず、﹁ 名 歌 ﹂ を 支 え る 周 縁 の こ
る。
大災害における﹁人間存在の根源的な無責
のは災害によって生き残った人間がそれに
任さ﹂について問う。そこに描かれている
る。
ついて語ることが出来ずに悩み苦しむ姿で
短歌論として、作歌の手引きとして、読
み物として、多くの人が楽しめる一冊であ
︵二〇一二年二月
本阿弥書店
四六判
ある。
この他にも、複数の論者による︿時代を
問う文学﹀が展開される。改めて文学とい
うものを見つめ直したくなる一冊である。
︵二〇一二年三月
笠間書店
四六判
一
八四頁
税込一〇五〇円︶︹藤本未奈子︺
〔 〕
95
二〇一一︵平成二十三︶年度
修士論文・卒業論文題目
大学院︵文学研究科・修士課程日本語日本
文学コース︶
○松本
直樹
﹁国見にまつわる上代の神話﹂
川副由理子
﹃古事記﹄の文字表現
高橋
憲子
﹃日本霊異記﹄の構成に関する研究
荒川
聡美
間
香奈子
李
周泳
○陣野
英則
現代中国語訳﹃源氏物語﹄の研究
源氏物語の帝
﹃源氏物語﹄古注釈の研究
カラーヌワット
タリン
與那覇文哉
﹃紫式部日記﹄と対読者意識
金子
英和
田島
聡志
Kanbun education in Heian literary culゲスト
ジェニファー
ture
○河野貴美子
嵯峨天皇詩の研究
○兼築
信行
藤原教長論
ゾーメルハウス
デニス
田原加奈子
村上朝における古今和歌集の遺響
○池澤
一郎
伏姫の本地
Mediated / Mediating Voice(s) : Emo-
横川
達也
王
歓
三河麻衣子
tionality, Poetry and Landscape from
ポッホ
ダニエル
Mid to Late Meiji
○中島
国彦
サッフォーの子ども
漱石と禅・老荘思想
1995年以後の村上春樹
○高橋
敏夫
中野重治初期戦後の短編の研究
佐原
直子
倉持
奈美
清水
美沙
徐
靖惟
崔
惠秀
横溝正史における恐怖の系譜楽
中里介山の日本・文学
○十重田裕一
尾崎翠の表現技法
○宗像
和重
葛西善蔵初期研究
○高梨
信博
現代日本語における文字種の選択
増地ひとみ
山岡華菜子
○上野
和昭
淡路島のアクセントについての研究
専攻︶
大学院︵教育学研究科・修士課程国語教育
と履中・反正・允恭記の説話││
○松本
直樹
﹃ 古 事 記 ﹄ 下 巻 の 構 想 ││ 皇 位 継 承 次 第
長澤
祥子
○福家
俊幸
﹃ 篁 物 語 ﹄ に 関 す る 考 察 ││ そ の 時 代 性
と作品背景から││
柴田
郁
﹃大和物語﹄における僧正遍昭登場章段
町田
倫典
の意義
藤田
祐輔
﹃ 和 泉 式 部 日 記 ﹄ と﹃ 和 泉 式 部 正 集 ﹄E
歌群日記歌についての考察
長井
崇壮
冨里美由紀
○大津
雄一
近世における﹃平家物語﹄受容の一端
小宰相入水譚とその周辺
仏教説話における動物捨身譚の形成
及川
麗菜
御伽草子﹃花みつ月みつ﹄について
〔 〕
96
大地美紀子
芹田
渚
勅撰集の部立と主題││羈旅歌・賀歌・
題しらず││
おける賢治像の分析と﹁永訣の朝﹂授
教材としての樋口一葉作品││
業提案
大野
香織
語られる言葉/語られない言葉││文学
倉本
綾
﹃ 明 星 ﹄ と 与 謝 野 晶 子 ││ 人 と の 関 わ り
○中嶋
隆
十返舎一九の読本 創作技法と創作意識
和田
結
京伝読本における﹁少年﹂と﹁女﹂
菅原
茜
隠れ家での﹁わたし﹂探し││梨木香歩
吉田
詩織
上原菜摘子
﹁常用漢字表﹂に関する考察
菅本
慈子
ラフカディオ・ハーン﹃中国怪談集﹄に
塔﹂││
る 蛇 の イ メ ー ジ と﹁ 白 娘 子 永 鎮 雷 峰
に関する考察││中国古典小説におけ
○堀
誠
﹁ 白 蛇 伝 ﹂ 故 事 及 び﹁ 白 娘 子 ﹂ 像 の 変 遷
中心に││
き鳥クロニクル﹄論
北島
咲江
語り手の時代││夏目漱石後期三部作を
││﹃国境の南、太陽の西﹄、﹃ねじま
○石原
千秋
﹁ 物 語 ﹂ の 断 絶 に 抗 う た め の﹁ 物 語 ﹂
西谷
真澄
における﹁成長﹂の描かれ方││
の中で﹁実感﹂を詠むこと││
新妻
詩織
○千葉
俊二
劇作家としての岡本綺堂││明治後期の
坂下
戯曲を中心に││
智昭
﹁ 戦 前・ 戦 中 期 に お け る 太 宰 治 の 創 作 方
法││現代への意識を巡る戦略││﹂
中野
綾子
小板橋美帆
小林
雄佑
戦場という読書空間││学徒兵の読書を
めぐって││
黎明期のラジオドラマ
谷崎潤一郎と1920・30年代の映像
メディア
林
貴裕
翻 案 か ら み る﹁ 文 学 ﹂ 読 本 へ の 挑 戦
││坪内逍遥﹃国語読本﹄論││
間嶋
剛
○金井
景子
﹁ 賢 治 ﹂ か ら﹁ け ん じ ﹂ へ ││ 詩 教 材 に
ついての研究
﹁江吏部集﹂の注釈的研究
橘
和久
丹治麻里子
○町田
守弘
中学校国語科における音声言語活動の充
実 ││ 合 唱 曲 を 用 い た 群 読 の 授 業 実
践││
菊池
春菜
中国の役割分け朗読を導入した﹁読むこ
と﹂の授業構想││日本の小学校高学
年における物語教材を中心に││
馬
洪月
古典テキ
ストの訳語で育む現代語の力
メタ言語能力を育む文法教育
山田
美音
指導││高等学校﹁国語総合﹂現代文
持田
哲郎
ピア・レスポンスによる︿書くこと﹀の
における実践││
学部︵日本文学専修︶
羽田
暁
加藤
友実
佐野
悠
文 学 部︵ 日 本 語 日 本 文 学 コ ー ス ︶・ 第 一 文
○高松
寿夫
疱瘡神の研究
○陣野
英則
﹃とりかへばや﹄論
光源氏の子どもたち
〔 〕
97
高橋
磨諭
髙橋美寿紀
菊地
一実
重松
美里
﹃とりかへばや﹄の性意識と色恋
浮舟物語考
﹃源氏物語﹄の音楽
光源氏の女性観
安田
彩乃
酒井
綾香
篠崎すみれ
道解
桃子
宮尾
新吾
辻
駿
虫愛づる姫君と宮崎駿作品のヒロインた
﹃源氏物語﹄女三宮考
ち
光源氏の主人公像
○兼築
信行
﹃建礼門院右京大夫集﹄論
天智天皇挽歌群について
﹃とはずがたり﹄論
長野
菜穂
久保田真以
岡安
慶子
○日下
力
﹁ 平 家 物 語 ﹂ 研 究 か ら み る、 ド ラ マ ツ ル
ギーの普遍性
○池澤
一郎
井原西鶴の好色物について
古事記の漢字表記について
岡本綺堂﹃玉藻の前﹄と玉藻前伝説につ
鈴木
星良
渡邉
彩子
いて
嶋村
文
古事記におけるオオモノヌシについて
﹁雨月物語﹂試論
○中島
国彦
﹃行人﹄人物のこころを考える
江成祐美子
谷口
雄大
麻
直子
宮沢賢治﹁虔十公園林﹂に見る生と死
有島武郎論
中原中也
山下
丸郎
内田
民志
秋吉
和奈
太 宰 治﹃ ろ ま ん 燈 籠 ﹄ に お け る コ ラ ー
ジュ・語り
○高橋
敏夫
角田光代の描く︿家族﹀
金城一紀の﹃GO﹄論
﹁全体﹂文学戦争試論
李光洙の﹃無情﹄について
朴
芝亨
金
そら
芦原
尚生
日本現代文学の表象空間
上村
桃子
内田麻紀子
内田百閒における恐怖意識
清水かほり
﹁親指P﹂の此岸を幻視する
以後のアイドル表象
3.11
上島
邦彦
梶原麻里香
片渕真太郎
る近代音楽の超克
瀨戸
千絵
現代×太平記││歴史、フィクション、
江國香織
諏訪摩理絵
2011
宮沢賢治﹃セロ弾きのゴーシュ﹄におけ
今野
花
坂本
茉優
佐藤
裕亮
吉田修一﹃悪党﹄小説と映画の比較研究
未明と戦争
伊坂幸太郎的スパイラル考
大坂
尚子
﹁ケータイ小説﹂、文学に飽きて恋して
述するかの試論
動、接触、変化、軌跡をいかにして記
芥川の文学におけるキリスト教作品
鵜口
大志
遠藤
賢治
笈田
康功
中上健次﹁紀州三部作﹂論
深田
篤史
文芸空間における情報集積体一般の運
日本近代神話考
菊池寛を読む
漱石作品における女性
太宰治の文学
内田百閒﹃東京日記﹄論
大島
佳織
大山
雅司
川島
久実
芥川龍之介﹁河童﹂考
佐伯
雅恵
大手拓次の詩世界∼夢と現のあわいで∼
佐々木智慧
谷崎潤一郎と﹁女﹂たちへの視線
漱石文学における﹁運命﹂
篠田枝里奈
谷崎潤一郎論
﹃春琴抄﹄考
関
愛子
曽根
愛実
布施
亮平
遠藤周作とキリスト教
〔 〕
98
キャラクター
女が描く女
大門
奈央
加茂野暁子
本郷
如子
瀧音
仁
藤本未奈子
山田風太郎忍法帖と一九六〇年代
ゼロ年代の﹁伊達政宗﹂
恩田陸/ノスタルジーの臨界
現代日本文学と﹁食﹂
松本
海
長嶋有またはゲームリアリズムの新展開
田山花袋と﹁私﹂をめぐる考察
深澤尚太郎
﹃水晶内制度﹄における国家と女性
佐藤
義岳
大橋
昌歩
大八木梢子
佐藤
有吾
鈴木
良介
荒井
美緖
○高梨
信博
漱石作品における待遇表現の考察
反対論から見る言文一致運動
年少者日本語教育の現状
国定読本のデス・マス体
明治期の女性語
南
敬洙
村田
優
﹃金色夜叉﹄における当て字表記
﹁純粋﹂村上春樹批判
○鳥羽
耕史
教育学部︵国語国文学科︶
○松本
直樹
アメノヒボコ伝承の構造
坂口
真思
古事記神話における黄泉と根の位置付け
渡邊
侑介
ヤマト王権の思惑と出雲国造の意思
奥田
惇
﹃ 古 事 記 ﹄ に お け る﹁ 天 浮 橋 ﹂ ││ 記 紀
比較を通して││
折原
佑実
アマテラスと天皇││ヒメヒコ制から読
柏木
み解く││
萌
出雲・スサノヲの実相
死と物の怪から
見る出雲神話
口羽
浩之
上代文学の次世代教育モデルについて
小原にいな
近世後期の仮名遣い研究││春水と鯉丈
三浦ななみ
○福家
俊幸
割﹂││
野村
夏希
察││古事記における﹁死者の国の役
みられる教育観││
鈴木
惟
古事記における根之堅州国に関する一考
の近親婚考││
嶋中
梨花
﹃ 古 事 記 ﹄ 指 導 ││ 戦 前 期 国 定 教 科 書 に
隠された近親婚││﹃古事記﹄神話から
栗原
嘉一
佐藤沙央里
記紀神話と風土記
現状
永井
聖也
漫画作品から見る方言イメージ
鈴木
宙
○上野
和昭
静岡県遠州地方における方言推量表現の
称代名詞
連母音の音訛の考察
鈴木
政人
後期江戸語・明治初期東京語における自
の作品を資料として
北村
智仁
﹃ 春 色 梅 暦 ﹄ と﹃ 春 色 辰 巳 園 ﹄ に お け る
古井由吉﹃杳子﹄論
入子
佳史
川端康成﹃伊豆の踊子﹄とその映画化
遠藤
安弥
鎌上
和磨
狩俣
真奈
森鷗外﹃ヰタ・セクスアリス﹄論
坂口安吾﹃吹雪物語﹄論
富澤
雄基
西山
早帆
正岡
瑞貴
今野
恭成
重本はるか
川端康成、村上春樹の女性表象
伊藤整の詩との決別
筒井康隆断筆論
小林秀雄の﹃私小説論﹄
児童文学における身体論
○井上
優
〔 〕
99
﹁ 騙 り ﹂ の 中 の 源 氏 物 語 ││ 匂 宮 三 帖 と
﹃平家物語﹄はなぜつくられたか
てきた﹁武士道﹂││
池田
恵美
﹁ 武 士 道 ﹂ の 変 遷 ││ 時 代 と 共 に 変 化 し
││﹁ことば﹂づかいにおけるジェン
﹁語り﹂の位相││
蛯名
航平
﹃源氏物語﹄和歌からみる人物造型
平家物語の女性たち
黒石
誠人
異界創出論││中世と現代の異界を比較
上岡
悠治
惟 成 と﹃ 源 氏 物 語 ﹄ 惟 光 を 比 較 し
して││
ダーをふまえて││
髙野
早穂
主題を強める脇役たち││﹃落窪物語﹄
田中裕樹子
して││
椎根
康太
教材としての古典││軍記物語を中心に
て││
﹃ 雲 隠 六 帖 ﹄ 論 ││﹃ 源 氏 物 語 ﹄ 偽 書 に
杉野
貴広
﹃義経記﹄における義経の特殊性
滝澤
京子
古典教育の展望││指導上の工夫を中心
藤田加世子
に││
中野
正子
声 と い う メ デ ィ ア ││﹃ 平 家 物 語 ﹄ を
││ 狭 衣 中 将・ 浜 松 中 納 言 と 比 較 し
堀本
求めたもの││
真美
﹁男ことば﹂からみる薫型主人公の謎
︿語る﹀ということ
宮﨑
良洋
三笠のぞみ
保元物語研究
て││
﹃ 源 氏 物 語 ﹄ に お け る﹁ 紫 の ゆ か り ﹂ と
○田渕句美子
齊藤
友美
渡邊
碧
栗田
雅子
る後鳥羽院の望郷の思い││
﹃ 時 代 不 同 歌 合 ﹄ 考 ││ 番 の 理 論 か ら 見
森田功太郎
の語り手││
石川
裕士
その幻想
宮山
遥
悪御達について││﹃源氏物語﹄竹河巻
○松島
毅
光源氏の栄華と父性
和歌と
∼恋歌を中心に∼
J-pop
○大津
雄一
平清盛を通して見る軍記物語の表現的特
○中嶋
隆
藤原為子の歌風について
東条
慎也
質
荒巻
翔太
学校教育と古典∼学校が教えなくてはな
らないこと∼
﹃ 南 総 里 見 八 犬 伝 ﹄ に み る、 勧 善 懲 悪 観
││なぜ八犬士は仙化したのか││
小泉
志織
﹃ 浮 世 物 語 ﹄ と﹃ 好 色 一 代 男 ﹄ の 笑 い
∼教訓性と俳諧性を中心として∼
加藤
博紀
﹁雨月物語﹂における﹁女という装置﹂
永島
智子
洒落本の笑いについて││﹁うがち﹂と
﹁半可通﹂を中心として││
吉沢
寛哉
山川
壮大
﹃ 武 道 伝 来 記 ﹄ に お け る 仇 討 ち ││ 人 情
の視点から││
○宮脇
真彦
上田秋成初期浮世草子研究││﹁家族﹂
牛島
美波
を視点に据えて││
市原
翠
西 山 物 語 考 ││ 結 婚 を め ぐ る 二 つ の 物
語││
小澤なつ樹
大谷
誓也
連歌における﹁雲﹂の表現││良基・七
﹃新花摘﹄俳文考
賢・宗祇を視座として││
析││
窪田
友紀
柴
友理香
蚊・ 庵・ 家 ││ 一 茶 調 形 成 過 程 の 一 分
﹃日本永代蔵﹄の女たち
〔 〕
100
﹃浮世物語﹄研究││﹁主人公﹂と﹁笑い﹂
古谷
朋美
宮本
晃代
太宰治と戦争について
松澤
郁子
松本清張総論││﹁社会派﹂の功績││
○金井
景子
女坂││それぞれの幸福││
を中心に││
中村
翔
﹁ 義 理 ﹂ に み る 対 社 会 意 識 ││﹃ 心 中 天
の網島﹄論││
眞田
麗子
﹃浮世風呂﹄にみるコミュニケーション
船田
麻衣
││森茉莉・ごとうしのぶの文学にお
片岡
哲兵
ジェンダーで読み解く﹁ボーイズラブ﹂
の実態
戦後作品における少女小説の系譜││
新井智香子
五十嵐菜々
と少女∼卵の殻を破るとき∼
野溝七生子長編作品におけるジェンダー
ける再帰的女性考││
○千葉
俊二
少女小説から﹁古都﹂へ││川端康成の
北崎
江美
芥川賞と村上春樹
千葉
耕介
宮澤賢治改稿考││﹁報恩﹂という視点
秋山
信
女性と自己実現∼ヒロインからヒーロー
から││
太宰治∼﹁無償の愛﹂を求めて∼
へ∼
岩田
響子
太 宰 治﹃ 女 生 徒 ﹄︿ 女 語 り ﹀ が 目 指 し た
愛してる。﹄作品分析を通して││
﹃女たちのジハード﹄∼
越智
史子
舞城王太郎試論││﹃好き好き大好き超
黒田
光穂
小津安二郎の映画スタイル∼﹁家族﹂を
篠原祐太郎
描いた作品∼
齋藤
弘明
芥川龍之介﹁羅生門﹂論││移ろう下人
と主従関係││
林 芙 美 子 論 ││ 無 所 属 性 に 焦 点 を あ て
中西
て││
悠歌
寺山修司﹃田園に死す﹄論││私とは何
なのか
﹁私﹂をめぐる女性たち││
女、巫女になる少女たち∼
野口万由美
根木
香菜
現代小説における少女論∼時をかける少
まんがで見る母娘問題∼娘の苦悩
﹁母
親の連鎖﹂∼
松山
恵衣
星 新 一S F シ ョ ー ト シ ョ ー ト に お け る
文体の生みの親の生みの親とは∼
﹁ 語 り ﹂ の 原 点 を 探 る ∼ 日 本 近 代S F
宮川
千夏
﹃ バ ッ テ リ ー﹄ が 惹 き つ け る も の ∼ 成 人
宮﨑真里奈
﹁ 冬 の ソ ナ タ ﹂ を 経 て﹁ 世 界 の 中 心 で
﹃グロテスク﹄﹃ヘルタースケルター﹄か
女性からの需要∼
愛をさけぶ﹂まで││
大野
由加
女性の自立とは何か∼心理学で考える
力∼
大西
紘子
メ ロ ド ラ マ を 読 む ││﹁ 不 如 帰 ﹂ か ら
岩間
加純
石 牟 礼 道 子 の 世 界 ∼﹃ 苦 海 浄 土 ﹄ の 魅
もの∼︿女らしさ﹀を創り上げる∼
雨宮
佳美
なぜ性を隠すのか││戦後文学からみる
恣意的な力││
石島
英里
異 常 な 別 世 界 ││ 江 戸 川 乱 歩﹁ 孤 島 の
鬼﹂に沿って││
髙橋
由衣
﹃ドグラ・マグラ﹄の母胎︵マトリクス︶
││胎児は境界線の夢を見るか?││
土堂
遼平
﹃風姿花伝﹄と近代演劇
林
健太
小川未明論││﹃童話宣言﹄の意義││
〔 〕
101
ら 探 る 女 と﹁ 美 ﹂ の 関 係 ∼ 女 は な ぜ
﹁美﹂を求めるのか∼
名井
繭子
小泉八雲﹃怪談﹄の再読││人間の真理
を描いた、世界共通の文学││
な く、 ク リ ス タ ル ﹄﹃ リ バ ー ズ・ エ ッ
横井
友一
豊かな社会を生きる若者たち∼﹃なんと
吉岡
早苗
ジ ﹄﹃ ヘ ル タ ー ス ケ ル タ ー﹄ に 描 か れ
るモデルを読み解く∼
○石原
千秋
水底からの呼び声││村上春樹﹃レキシ
﹃色ざんげ﹄から見る昭和モダニズム
塚本
千尋
幻想としての﹁スイート・ホーム﹂││
大熊
乾吾
﹁宮本武蔵﹂は作家達が作り上げた虚構
西永香奈子
川口
奈々
の人物
大熊
達也
中等教育向け唱歌集の特徴
東京音楽学
期の恋愛
校編纂のものを中心に
﹃少女倶楽部﹄からみえる少女像
﹁ 友 情 ﹂ と﹁ 恋 愛 ﹂ ふ た つ の 幻 を 求 め て
∼﹃友情﹄論∼
樋口
友美
﹁ 私 ﹂ を 守 る 迷 宮 ∼﹃ ド グ ラ・ マ グ ラ ﹄
児玉明日美
黒田 千博
自閉
雑誌﹃みんなのねがい﹄における
性 同 性 愛 小 説 ││ 森 茉 莉 と 杉 本 苑
事件を例に挙げて││
髙城
玲奈
1960年代日本における女性による男
││創価学会による謀殺説が噂される
髙橋
宏志
事件報道に見られる創価学会の様相
小林
愛子
月刊﹃韓国文化﹄における﹁韓流﹂
││靖国神社参拝問題を通して││
の研究
論∼
古川
裕貴
ボーイズラブ小説から見る女性の欲望
安倍晋三政権にみる朝日新聞の報道姿勢
症記事
本村
仁美
ふた子としての自己││﹃古都﹄論││
山田
桃子
○和田
敦彦
芥川龍之介作﹁杜子春﹂論
大人に親し
まれる児童文学
高橋勇一郎
畑
ントンの幽霊﹄論
創太郎
郵便配達は二度ベルを鳴らす││﹃坊っ
ちゃん﹄清への手紙││
飯田
健人
文 学 者 と い う 力 学 ││﹃ 生 れ 出 づ る 悩
﹁ 安 部 公 房﹃ 壁
S・ カ ル マ 氏 の 犯 罪 ﹄
に お け る、﹁ 壁 ﹂ は 何 を 象 徴 し て い る
かを考察する﹂
み﹄論
西澤
俊輔
逆転する視線││﹃神様のボート論﹄
小松三希子
J ホラーの民俗学
香川
卓士
鶴井
結
仮 面 は 宿 命 を 語 る ││﹃ 仮 面 の 告 白 ﹄
子││
藤田
遥
振り仮名の今∼ライトノベルからみるル
諸遊
史哉
村上俊太郎
漫画から見る銭湯
山道
哲也
手塚治虫作品における女性キャラクター
品を中心に││
ビ表現∼
論││
仙仁
雅人
こ の 世 で 一 番 の 美 女 に は﹁ 顔 ﹂ が な い
二次創作における表現の実態││映像作
田口翔一朗
││﹃毛皮のマリー﹄論││
の性質
浅井
亮介
東野圭吾の人気の秘密
甘利
睦実
﹃藤子不二雄論 ﹄ F・Aの文体比較
返事のない手紙││﹃斜陽﹄論││
〔 〕
102
自然主義までの文学史及び破戒論
山田
貴一
○小林
賢次
動 詞﹁ お る ﹂ の 語 史 と 現 代 の 使 用 意 識
││待遇表現を中心に││ 伊藤
麻美
日常会話におけるインターネットスラン
松山
幸平
青と緑色に見る色彩を表す言葉∼信号の
欧陽脩の夷陵時代││欧陽脩文学におけ
○内山
精也
﹃聊斎志異﹄の特異性
森安
大祐
片山
紘平
菊池
拓帆
瀧田
佳苗
田辺真優子
として∼
太田
麻美
教室の安部公房││﹃赤い繭﹄の授業を
の創生とそのゆくえ∼﹃舞姫﹄を中心
踏まえて││
奥嶋
陽翔
高等学校国語科現代文における定番教材
考察││大村はまの優劣観と評価観を
領改訂を受けて││
服部
龍太
評価方法としての﹁学習記録﹂に関する
NIEの必要性と可能性││学習指導要
い出﹂を例として││
││ヘルマン・ヘッセ﹁少年の日の思
井澤
育を考える
仁美
私たちはなぜ教室で文学を読むのか
キュラム開発││中学校国語科平和教
る││
大平
麻美
平和を作る学習者を育てるためのカリ
シ ー 教 育 ││ 東 日 本 大 震 災 か ら 考 え
○町田
守弘
中 等 国 語 科 に お け る メ デ ィ ア・ リ テ ラ
小泉
太郎
る夷陵時代の意義の探究││
木山誠一朗
進めは何色なのか∼
山口
大輝
清音・濁音・半濁音におけるイメージの
違い││ハ行・バ行・パ行││
山口
芳加
○松木
正恵
創作作品におけるスピーチスタイル・シ
眞行寺
光
牧田由美子
グの浸透
石井
亮丞
日本語の人称詞について││他の言語と
日 本 語 の﹁ 誤 用 ﹂︵ 字 面 で の 重 複 が あ る
育
積
さゆり
小・中・高等学校における漢字・漢文教
察││
加藤
桂子
曹操││三国・三絶・三曹の英雄││
○堀
誠
顔真卿という人物││伝記と書からの考
シナリオにおけるリアル
○仁科
明
洋語系接辞の役割
日英対照談話研究
賞賛と皮肉とお世辞のあいだ 鈴木
稚菜
いいわけロールプレイを分析対象とした
表現に関する考察︶
フト∼役割語を中心に∼
の比較から考える││
伊藤
桃子
時間的な前を意味する﹁アト﹂について
入谷
麗子
井上
知香
国語への関心と若者言葉としての﹁普通
に﹂
大和田理沙
宮沢賢治作品のオノマトペ考察
小髙絵里奈
﹁ごめん﹂という言葉を用いた表現の歴
史的変遷
上代特殊仮名遣いに関する研究
齋藤美妃奈
髙野
哲平
一人称とそのイメージ││表記意識の視
点から考える││
て││
名前の意味││菓子の商品名を中心とし
冨川
未央
発話時から見る日本語教材分析
〔 〕
103
考える││
小笠原早紀
動 機 付 け を 目 的 と し た 授 業・ 教 材 開 発
女屋友美恵
槌田あゆみ
語表現﹂への還元を目指して││
教科﹁日本語﹂の実態と可能性││﹁国
││キャッチコピー︵ヘッドライン︶
・
松下
悠里
﹁論理的思考力育成の国語科授業案
││ポップを用いた表現の授業
読 解 と 表 現 を つ な ぐ 言 語 活 動 ∼﹁ 翻 作
宮永
充晃
謎多き賢治童話﹃やまなし﹄の授業構想
ボディーコピー制作を通して││﹂
法 ﹂ と し て の﹁ 換 言 ﹂
﹁要約﹂を架け
教材化││﹁季節の色﹂を用いた創作
村上
││群読を用いて││
夏海
メディアを用いた国語教材の開発││新
橋に∼
金子
祐平
国語科教育における非言語型テキストの
││﹁いとこい漫才﹂をベースに││
小島
活動の提案││
令子
評論文にエンターテインメントを
て││
大木
香奈
治﹃水仙月の四日﹄の再教材化に向け
見直す∼
脇谷
七重
オノマトペから言葉を広げる││宮沢賢
国語科に求められる﹁リテラシー﹂を
聞の可能性を探る││
米山
譲
メディア・リテラシー教育の役割∼今、
現力﹂を育成する授業の提案
小西
遼
説明的文章を用いた﹁論理的思考力・表
小柳なつみ
古典教育における朗読・暗唱指導の要請
杉澤真梨子
と効用││中国における暗唱指導を参
考に││
国語教育を考える∼教育基本法改正・国
民道徳・教科課程・二つの悲しみ∼
﹂を用いて
Orpheus
辻
美里
対話力向上を目指した授業の提案││自
動作曲システム﹁
〔 〕
104
寄贈図書︵二〇一二年三月∼︶
た。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
四 月 一 日 に 逝 去 さ れ ま し た。 九 二 歳 で し
兼築信行︵かねちく・のぶゆき︶
井実充史︵いじつ・みちふみ︶
執筆者紹介
文学学術院教授
大阪府立大学准教授
奥村和子︵おくむら・かずこ︶
文学学術院非常勤講師
井上
優︵いのうえ・まさる︶
武蔵野大学教授
川村裕子︵かわむら・ゆうこ︶
文学研究科博士後期課程四年
市村太郎︵いちむら・たろう︶
文学研究科博士後期課程四年
ブルナ・ルカーシュ
中島国彦︵なかじま・くにひこ︶
解
璞︵かい・はく︶
文学研究科博士後期課程五年
文学研究科修士課程二年
長田和也︵ながた・かずや︶
文学学術院教授
福島大学教授
編集委員会
訳 注﹃ 常 山 紀 談 ﹄ 巻 八 ∼
於
文学学術院第五会議室
出席者
高梨信博
木村康平
及川智早
緑川眞知子 田渕句美子 竹下義人
原理智
中沢
弥
蒲谷
宏
坂本清恵
︶ 藤巻尚子
︵事務局 苅宿紀子
︹議題︺
二〇一二年三月一六日︵金︶
﹃新典社選書 芭蕉の学力﹄ 田中善信氏
﹃近代文学の古層とその変容﹄ 高橋広満氏
佐藤泰正氏
野網摩利子氏
大津雄一・田口寛氏
﹃続
戦 国 武 将 逸 話 集 十五﹄
﹃夏目漱石の時間の創出﹄
﹃時代を問う文学﹄
﹃とはずがたり﹄の世
小塩卓哉氏
日下
力氏
六﹄ 宮内庁書陵部
﹃中世尼僧
愛の果てに
界﹄
﹃図書寮叢刊
看聞日記
﹃名歌のメカニズム﹄
一、第百六十七集投稿論文の審査
﹃検閲・メディア・文学 江戸から戦後まで﹄
鈴木登美・十重田裕一・
一、第百六十七集掲載の書評について
、第百六十七集掲載の新刊紹介につい
一
二〇一二年五月八日︵火︶
於
文学学術院第五会議室
員会
早稲田大学国文学会︵窪田空穂︶賞選考委
一、第百六十八集掲載の書評について
一、その他
て
堀ひかり・宗像和重氏
﹃東京下町噺 ││亀井堂ものがたり││﹄
佐々木雅發氏
小野恭靖氏
﹃超訳
小林保治氏
方丈記を読む﹄
﹃戦国時代の流行歌 高三隆達の世界﹄
彙報
訃報
本会名誉会員武川忠一氏は、二〇一二年
〔 〕
105
49
東日本大震災で被災された方の会費免除に関して
このたびの東日本大震災で被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げ
ます。
早稲田大学国文学会では、被災された会員の方々に対して、二年間の会費を免
除することを総会で決定いたしました。その手続きは、ご本人のお申し出による
ものといたしますので、お手数ではありますが、本学会事務局まで郵便にてご連
絡くださるようお願い申し上げます。なお、二年間の会費免除の対象となりうる
年度については、
・一昨年度︵二〇一〇年度︶と昨年度︵二〇一一年度︶
・昨年度︵二〇一一年度︶と今年度︵二〇一二年度︶
・今年度︵二〇一二年度︶と来年度︵二〇一三年度︶
以上のいずれかとさせていただきます。たとえば、昨年度の会費をお支払い済
みの場合は、今年度の会費から二年間の免除が可能となりますので、その旨を
﹃国文学研究﹄投稿規定
機関誌として、広く会員の投稿を歓迎し
一、本誌は早稲田大学国文学会の研究発表
ます。
一、投稿論文の規定枚数は、四〇〇字詰原
稿用紙三九枚以内とします。また、パソ
コン等を使用する場合の体裁は、必ず一
行当たりの字数を四〇字とし、三九〇行
以内となるようにしてください。これを
超えたものは受理しません。なお、字数
換算ではありませんので、十分ご注意く
ださい。
一、投稿の際には、論文三部︵うち二部は
コピー可︶に四〇〇字程度の要旨三部
︵ う ち 二 部 は コ ピ ー 可 ︶ を 添 え、 住 所・
電話番号・卒業年度・ご所属を明記のう
え、事務局宛にお送りください。
一、投稿論文は完全清書原稿とし、注の形
ご承知おきください。
被災された地域の復興を心よりお祈り申し上げます。
一、学籍にある会員が投稿する際には、指
一、投稿締切日は、二月一五日・六月一五
日・一〇月一五日としますが、常時受け
導教員の承認を必要とします。
式等は既刊のものに準拠してください。
*お申し出に際しましては、自由形式の書面に﹁東日本大震災による会費免除
申請﹂とご記入の上、お名前、ご住所、ご連絡先︵電話またはFAX番号、
メ ー ル・ ア ド レ ス の い ず れ か ︶ を お 書 き 添 え く だ さ い︵ お 葉 書 で も 結 構 で
す︶。
付けています。
〔 〕
106
できます。
な場合には、執筆者が三校を行うことも
は編集部で行います。ただし、特に必要
一、校正は、初校を執筆者にまわし、以後
一、採否は編集委員会にご一任ください。
の添付された投稿が多くなりましたが、そ
▽近年、パソコン等を使用した投稿や図表
申し上げます。
失礼の段ご容赦くださいますよう、お願い
入れ違いにご納入いただきました節には、
ですが、事務局までご連絡ください。また、
▽所属・住所等に変更があった場合には、
ば幸いです。
ります。あらかじめご承知おきいただけれ
解のもと、手直しさせていただくことがあ
後、図表・系図などの一部を、執筆者の了
い。なお、編集の都合上、執筆者校正終了
▽会費の納入にご協力ください。現行年額
事務局より
一、一行四〇字で何行になるのか、わかり
意ください。
を投稿なさる場合には、以下の諸点にご注
部では困っております。今後こうした原稿
のか即座に判断しかねるものがあり、編集
れらの中には﹁投稿規定﹂が守られている
お電話くださっても結構です。
き添えいただくか、あるいは事務局に直接
ガキや郵便振込用紙の通信欄にその旨お書
ようお願い申し上げます。名簿作成資料ハ
お手数でも事務局までご一報くださいます
〇部を贈呈します。
は、一般会員三千円、学生会員二千円、維
一、論文掲載の場合は、本誌五部と抜刷三
持会員四千円です。雑誌の郵送で使用した
やすいように、プリントアウトしてくだ
﹁ 国 文 学 研 究 ﹂ で は、 会 員 の 皆 様 の 著 作
紹介につとめております。新たに著作を刊
著作寄贈のお願い
封筒の宛名ラベルに会費の納入状況を記し
さい。
一、注のポイントは下げずに、本文と同じ
ております︵ハイフン左側の数字が最終納
入年度、右側の数字が今般お支払いいただ
頁分に相当するのかご考慮のうえで、本
一、図表を添付する場合には、掲載時に何
用させていただきます。
いたしますとともに、広く閲覧に供し、活
さい。研究上の貴重な資料として長く保存
行されました際には、ぜひ一部ご寄贈くだ
会費収入が主な財源となっております。な
文と合わせた全体の枚数が﹁投稿規定﹂
字数・行数にしてください。
お、日本語日本文学コース室にての現金に
を超えることのないようご注意くださ
く金額です︶。本学会は会員の皆様からの
よる直接の会費納入を停止し、郵便口座へ
▽初校刷については、割付原稿とともに、
の振り込みのみとさせていただくこととな
執筆者にお送りいたしますが、必ず一両日
い。
上げます。なお、宛名ラベルの記載事項等
ご協力のほど、何とぞよろしくお願い申し
中 に 校 正 を 終 え、 印 刷 所 へ ご 郵 送 く だ さ
りました。この点も併せまして、ご理解・
に誤りや不明な点がある場合には、お手数
〔 〕
107
ねばならない。その積み重ねによって、論
の講義の前に指定された論文を読んでおか
文のリストであり、受講する学生は、毎回
を渡される。それは講義に関係する研究論
い方々に強くすすめたい。
領域・時代の論文をも広く読むことを、若
ことである。しかしそれに加えて、ほかの
院生時代に受けたことはない。けれども社
毎回皆で講読するようなゼミは、私自身も
機会もある。しかし、過去の優れた論文を
思う。もちろん学会や、論文合評会などの
細かく読み、討議する機会は少ないように
その一方で、専門的な研究論文自体を皆で
て、研究のあり方を学んでいく。しかし、
必要なことであり、その読解や討議を通し
である。もちろんそれは国文学研究に最も
研究対象の作品・資料等を読むことが殆ど
ぶのだろうか。国文学のゼミ・演習では、
最近よく思うことだが、私たちは、論文
というもののあり方を、どのようにして学
た論証が曖昧・不十分であったり、論じて
あったりすることは許されないし、行なっ
重ねていたり、恣意的な感想や自分語りで
つの仮説に過ぎなかったり、仮定に仮定を
論はまさしく仮説であった。研究論文が一
で述べてみたい﹂とあり、憶測を重ねた結
文を読んでいたら、最初に﹁仮説のかたち
の投稿論文に限らない。刊行されたある論
いような論が時々ある。勿論これは本誌へ
あるが、このことを執筆者が理解していな
スと結論とをできるだけ明快に示すべきで
を導き出すものであり、その論証のプロセ
な論証を行なって、誰が見ても妥当な結論
や手薄なのではないか。論文とは、客観的
木村
康平
佐々木
亨
岩佐壮四郎
編集後記
第一六七集をお届けする。今号では、論
文 七 点、 書 評 三 点 を 掲 載 す る こ と が で き
会科学や、恐らく自然科学でも、多くの領
蒲谷
宏
坂本
清恵
竹下
義人
中田
幸司
定価千円
国
彦
電話〇三︵五二八六︶三七二一︵直通︶
振替〇 〇 一 一 〇 ―
四 ―
二七〇七三
二四 ―
一
東京都新宿区戸山一 ―
発行 所 早稲田大学国文学会
九 ―
八
東京都荒川区西日暮里五 ―
印刷所
三 美 印 刷 株 式 会 社
早稲田大学国文学会
編集兼 代表 中 島
発行 者
平成二十四年六月 十 日 印刷
平成二十四年六月十五日
発行
中沢
弥
緑川眞知子
︵田渕︶
た。書評をご執筆下さった方々に、あつく
域 で は、 日 本 語 や 英 語 で 書 か れ た 研 究 論
いる問題が小さすぎるのも欠点となる。
編集委員
文というものの感覚が身についてゆくのだ
文・研究書をゼミで読むことが、当たり前
と思われる。国文学ではこうした訓練がや
に 定 着 し て い る。 ま た ア メ リ カ の 大 学 で
文学研究において、作品に真摯に向かい
合うのは最も重要である。自分が専門とす
及川
智早
原 理智
高梨
信博
御礼申し上げる。
は、ゼミではない普通の講義においても、
る領域に関わる研究論文を読むのも当然の
田渕句美子
三澤
裕子
あらかじめリーディングリストというもの
〔 〕
108
一
、
理
事
は
本
会
の
運
営
に
関
す
る
事
項
を
処
理
す
る
。
う
一
、
代
表
理
事
は
本
会
を
代
表
し
て
会
務
を
統
べ
る
。
第
六
条
五
条
本
会
に
代
表
理
事
一
名
、
理
事
若
干
名
、
監
事
若
干
名
を
お
く
。
第
認
を
得
な
け
れ
ば
な
ら
な
い
。
会
費
は
徴
収
し
な
い
。
す
る
こ
と
を
原
則
と
す
る
。
推
薦
に
あ
た
っ
て
は
総
会
の
承
満
三
十
年
を
経
過
し
、
か
つ
満
七
十
歳
に
達
し
た
者
を
推
薦
付
第第
三二
条
条
本
会
則
は
二
〇
一
一
年
十
二
月
三
日
よ
り
実
施
す
る
。
会
費
は
、
維
持
会
費
・
一
般
会
費
・
学
生
会
費
の
別
と
す
る
。
第
一則
条
る
こ
と
が
で
き
る
。
本
会
は
必
要
に
応
じ
て
、
総
会
の
承
認
に
よ
り
支
部
を
設
け
ハ
本
会
に
名
誉
会
員
を
置
く
。
名
誉
会
員
に
は
会
員
と
し
て
納
入
す
る
も
の
を
維
持
会
員
と
す
る
。
ロ
事
務
本局
会に
にそ
維の
持旨
会を
員連
を絡
設す
ける
る。
。
会
員
の
う
ち
維
持
会
費
を
第
十
三
条
会
則
の
変
更
は
総
会
の
決
議
に
よ
る
。
記
入
し
、
事
務
局
に
提
出
す
る
。
退
会
を
希
望
す
る
場
合
に
は
、
第
十
二
条
月
三
十
一
日
に
お
わ
る
も
の
と
す
る
。
本
会
の
事
業
年
度
は
毎
年
十
一
月
一
日
に
は
じ
ま
り
、
翌
年
十
入
会
を
希
望
す
る
も
の
は
、
所
定
の
申
込
用
紙
に
必
要
事
項
を
一
、
そ
の
他
、
本
会
の
趣
旨
に
賛
同
す
る
も
の
。
第
十
一
条
一
、
会
費
一
、
寄
付
金
一
、
そ
の
他
本
会
の
経
費
は
つ
ぎ
の
も
の
を
以
て
あ
て
る
。
る
場
合
は
臨
時
総
会
を
開
く
こ
と
が
で
き
る
。
で
、
本
会
の
趣
旨
に
賛
同
す
る
も
の
。
一
、
早
稲
田
大
学
の
学
部
学
生
及
び
早
稲
田
大
学
大
学
院
生
の
趣
旨
に
賛
同
す
る
も
の
。
属
・
系
属
学
校
を
含
む
︶
と
卒
業
生
・
修
了
生
で
、
本
会
国
文
学
︵
日
本
語
・
日
本
文
学
︶
関
係
の
専
任
教
員
︵
付
一
、
早
稲
田
大
学
及
び
早
稲
田
大
学
大
学
院
に
お
け
る
国
語
イ
コ
ー
本ス
会室
は内
次に
のお
会く
員。
を
以
て
構
成
す
る
。
第
四
条
本
会一
の、
事機
務関
所誌
は刊
早行
稲
田一
大、
学資
文料
学翻
学刻
術
院一
日、
本研
語究
日発
本表
文会
学等
第
三
条
本
会
は
左
の
事
業
を
行
な
う
。
第第
二 一
条 条
員
相
互
の
親
睦
を
は
か
る
こ
と
を
目
的
と
す
る
。
本
会
は
国
語
国
文
学
お
よ
び
中
国
文
学
の
研
究
、
な
ら
び
に
会
早
稲
田
大
学
国
文
学
会
会
則
本
会
は
早
稲
田
大
学
国
文
学
会
と
称
す
る
。
第
第
第
第
十
条
九
条
八
条
七
条
本
会
は
年
一
回
定
期
総
会
を
開
催
す
る
。
な
お
、
緊
急
を
要
す
は
二
年
と
し
、
重
任
を
さ
ま
た
げ
な
い
。
一
、
評
議
員
は
総
会
に
お
け
る
会
員
の
互
選
に
よ
る
。
任
期
一
、
評
議
員
は
重
要
事
項
を
審
議
す
る
。
本くけ会
会。、務
一
一
に
そを二、さ事、
評
れ処年監まは理
議
ぞ理と事た理事
員
れすしはげ事は
若
にる、総なの総
干
理た重会い互会
名
事め任に。選に
を
会にをお
にお
お
か、さけ
よけ
く
ら事まる
るる
。
委務た会
。会
嘱局げ員
任員
さ・なの
期の
れ編い互
は互
た集。選
二選
委部
に
年に
員・
よ
とよ
若組
る
しり
干織
。
、、
名部
任
重代
をを
期
任表
お設
は
を理
の
通
り
と
す
る
。
代
表
理
事
、
理
事
、
監
事
の
選
出
お
よ
び
任
期
に
つ
い
て
は
次
組
し
、
そ
の
業
務
を
統
べ
る
。
ち
三
名
は
、
事
務
局
・
編
集
部
・
組
織
部
を
そ
れ
ぞ
れ
分
早稲田大学国文学会 平成24(2012)年度秋季大会
恒例の年度総会・研究発表会・講演会を下記のように開催いたします。
万障お繰り合わせのうえ、ご参加ください。
11月30日(金)文学学術院第一会議室(文学学術院33-2号館(仮設校舎))
13:30 ∼ 16:00 研究発表会
16:30 ∼ 18:00 評 議 員 会
12月1日(土)文学学術院36-681教室
10:00 ∼ 12:00 研究発表会
12:00 ∼ 13:00 昼 休 み
13:00 ∼ 15:00 研究発表会
15:30 ∼ 16:30 講 演 会 堀切 実 氏
「地方雑俳史研究のフィールドワークから」
(仮題)
16:40 ∼ 17:40 総 会
18:00 ∼ 20:00 懇 親 会 文 学 学 術 院
戸山カフェテリア
○ 現在、秋季大会での研究発表者を募集しています。大学院在学中の若い会員は
もちろん、長い研究歴のある方々にも、ぜひ日頃考えておられることを話してい
ただき、今年度も活気ある発表会にしていきたいと存じます。発表時間は1人25
分(質疑10分)です。発表希望者は、題目と要旨(800字以内)を、電子データ
とともに、9月15日までに事務局にお送りください。
〒162−8644 東京都新宿区戸山1−24−1
早 稲 田 大 学 国 文 学 会
電 話 03−5286−3721
内 線 72−3519
Fly UP