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『 怒りの感情をコントロールする 』⑥ ~怒りは第二次
------------------------------------------------▼『 怒りの感情をコントロールする 』⑥ ~怒りは第二次感情☆気持ちに気づく~ ------------------------------------------------今回は、ちょっと理論的なお話になります(*^^*) あまり知られていない「怒りの性質」についてご紹介しますね♪ まず、自分の心の中にコップがあるとイメージをしてみてください。 どんな大きさ、形のコップでも構いません。 毎日毎日、そのコップの中に「何か」が溜まっていきます。 何が溜まっていくかというと… ズバリ!“マイナス感情”です。 (プラスの感情は浮いていく感じがしますものね) そして、コップから溢れた状態が、そう!「怒り」なんです。 私達は、心の中に溜まっている気持ちに 気がつかずに過ごしてしまうことが多いのです。 では質問です。 「朝起きてから、今に至るまで、 どんな気持ちがわいて消えていきましたか?」 出来事や様子ではないですよ! あくまでも「気・持・ち」です。 さて、いかがでしょう? 朝起きて窓を開けたら新鮮な空気が入ってきた(→「清々しい」) 朝、子どもたちがつまらないことで兄弟げんかをしていた(→「あきれる」)) 炊飯器をあけたら、ご飯が軟らかかった(→「ガッカリ」) 卵を割ったら黄身が2つだった(→「ラッキー、嬉しい」) 子どもたちが遅刻ギリギリ(→「焦る」)) 1 人の時間ができてソファーでくつろいだ(→「ホッとする」) どうでしたか?上は一例に過ぎませんが、 出来事ではなく、きちんと( )にあるような 「気持ち」まで振り返られたでしょうか? 実は、自分の「気持ち」に気づけないという人、多いのです。 自分の気持ちがよくわからなくなると… 知らず知らずのうちに、心のコップの中にマイナス感情が溜まっていき、 溢れた瞬間、いきなりキレてしまう!ということにもなりかねません。 そして、その怒りの矛先は弱い方に向きますから、 子どもに八つ当たりをしてしまった…(=後悔、罪悪感)、 そんなことありませんか? 怒りは瞬間湯沸かし器的に、 いきなりドカン!とやってくるわけではないのです。 あくまでも「第二次感情」。 その裏には本当の気持ちである第一次感情 (つらい、苦しい、悲しい、寂しい、恥ずかしいなど) が溜まっているんです。 コップの中身がいつも溢れそうになっていて、 些細なことでブチッ!カチン!ムカッ!となっていませんか? ではこれ以上、溜まらないようにするには、どうすればいいのでしょう? それは「今の自分の気持ち」をしっかりと心で感じてみることです。 (プラスの感情もマイナスの感情も味わってみましょう)。 もし“気持ち”がどうしてもわからない…という人がいましたら、 「感情を表す言葉を書き出してみる」ことから始めていきましょうね。 一般的に怒ったときによく使われる 「バカじゃないの」、「いいかげんにして 」「おかしいんじゃないの」 という言葉は、残念ながら NG ワード。 これらは相手を責める言葉(YOU メッセージ)といわれています。 確かに言われたら、売り言葉に買い言葉になってしまいますよね… (えっ?日常茶飯事?では今日から意識して、その言葉を使わないでみましょう^^) 「頭にきた」「怒り心頭」「はらわたが煮えくりかえる」など、 自分が主語となる言葉(I メッセージ)で書き出してみてくださいね! ただひとつ、気をつけて欲しいことがあります。 怒りの裏には本当の気持ちが隠されていますから、 イライラ、ムカムカ、カチンときたら、 その裏にある気持ちを必ず探ってみてください。 つらい?寂しい?悲しい?くやしい? 隠されている本当の気持ちは何でしょう? これができるようになってくると、 コップの水が溢れにくく=イライラしにくくなります。 そして、自分だけではなく、 相手の怒りについても寄り添いやすくなっていきます。 子どもがイライラしているとき、本当はどんな気持ちなのかな? と、気にしていくことができますよね。 私も煮詰まっているとき、無意識に “近寄らないでオーラ”を出しているんでしょうね(苦笑) …5 歳のうちの子に言われますもの… 「ママ、何だかいつもと違うね。…気持ちは話さないとダメだよ」って。 ドキッとします。見られているんだなって。 「うるさいから、話しかけないで!あっちへ行って!(怒)」 ではなく、「ママ今ね、どうしたらいいかな…って困っているの」 と正直に伝えると、5 歳でも、ちゃんと話を聞いてくれます。 「そうなんだ、ママ頑張ってね!」って、頭を撫でてくれたりします^^ 大人の私でも嬉しい。それは子どもも一緒ですよね! 気持ちに気づいて、お互いに素直に気持ちを伝えることって大切ですね~☆ 前回まで御紹介していた衝動的な怒りを抑えるコントロールと、 怒りの裏にある本当の気持ちに気づく作業、ぜひ合わせてトライしてみて下さいね!