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フルレポート - 三菱UFJフィナンシャル・グループ

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フルレポート - 三菱UFJフィナンシャル・グループ
フルレポート
本 報告書 に つ い て
編集方針
2013年 度 版では、MUFGグループの 事 業 活 動とCSRのつな
がりをよりわかりやすくお伝えするため、CSR /サステナビリ
ティ報 告書の国 際 的なガイドラインであるGRIの「サステナビ
リティ・リポーティング・ ガイドライン第3.1版」を参 考に本 報
告書を構成・編集しました。
MUFGグループは、経営ビジョンにおいて、中長 期 的にめざす
姿として「世界に選ばれる、信 頼のグローバル金融グループ」と
● 対 象 範囲:原 則として、株 式会 社 三 菱UFJフィナンシャル・
掲げています。
グループ、株式会社三菱東京UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行
その姿を具現化し、お客さま・社会に貢献し続けるため、
株 式会 社、三 菱UFJモルガン・スタンレー 証 券 株 式 会 社、
さまざまなCSR活動に取り組んでいます。
本 報 告 書 を 通じて、CSR 活 動 の 進 捗 や 課 題をステ ークホ ル
内
容
1
本報告書について
2
トップメッセージ
3
経営ビジョン
4
MUFGの概要
6
MUFGグループのCSR
GRI カテゴリー ( 参照 )
12
東日本大震災からの復興支援
14
コーポレート・ガバナンス
15
リスク管理
16
コンプライアンス
18
金融犯罪対策
19
各種の方針
22
CSRの推進体制
23
イニシアティブへの参画
24
ステークホルダーの皆さまと
MUFGグループ
25
株主・投資家の皆さまとのかかわり
26
ビジネスパートナーとのかかわり
27
環境に関する方針と取り組み
環境
42
従業員に関する方針と取り組み
労働慣行と
ディーセントワーク
48
人権に関する方針と取り組み
人権
49
地域・社会に関する方針と取り組み
社会
日本語版 [URL] http://www.mufg.jp/csr/csrreport/
58
お客さまとのかかわり
製品責任
※経営の概況や財務・サービスの詳細については、
「ディスクロージャー誌」を
66
第三者意見
三菱UFJニコス株式会社の活動について記載しています。
また、三 菱UFJリース株 式 会 社、ユ ニ オンバ ンクについて
は一部を記載しています。
リ ース
カ ード
証券
信託
銀行
※各活動は、それぞれ右記
グル ープ
ダーの皆さまにご報告し、いただいたご意見、ご要望を今後の
頁
UB
活動に反映することで、CSR活動の質のさらなる向上を図り、
の記号で区別しています。
持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
● 対象期間:2012年度(2012年4月から2013年3月)を中心に
掲載しています。
※一部には、発行日直近状況の報告や2012年度以前の活動
も含めています。
● 掲載項目の選定:レポートに掲載する事項の選定にあたり、
①ステークホルダーの皆さまの関心度、②当社の事業にとっ
ての重要度を判断の基準としました。
● 発行時期:2013年9月(次回発行予定2014年9月)
読者の皆さまのご関心に合わせ、MUFGグループでは 、
下記の C S Rレポートを発行しています。
[フルレポート版]
MUFGグル ープのCSRに 対 する 考え 方や2012
年度を中心に進めたCSR活動を網羅的にまとめ
ました。詳細情報の閲覧にお役立てください。
[ハイライト版]
MUFGグループが2012年度を中心に進めた活
動 を、よりわ かりやすくお伝 えするために、ハイ
ライトとしてまとめました。
ご覧ください。 [URL] http://www.mufg.jp/ir/
01
本報告書について
本報告書について
MUFG CSR Report 2013
戦略とプロフィール
経済
戦略とプロフィール
(報告要素)
トップメッセージ
私たちは、金融グループ本来の
持 続可能な社会の実現に
貢献してまいります 。
皆さまには、平 素より格別のお引き立てを賜り、誠にあ
りがとうございます。
MUFGは、
「 経 営ビジョン」をグル ープ各 社 の 全ての 活
今後も、グループ役職 員が一丸となって、資 金供給など
動の指針としており、この度グループの役職員が判断し
を通じて、金融グループ本来の社会的使命をしっかりと
行動すべき基 準として、新しい「行動規範」を制定いたし
果たし、日本ひいては世界の持続的な成長に貢献してい
ました。グループのCSR 活 動も
「経 営ビジョン」
「 行 動規
きたいと考えております。引き続き一層のご 支援を賜り
範」を踏まえて進めてまいります。
ますよう、お願い申し上げます。
MUFGのCSR活動は、社会全体の重要課題の解決に貢
2013 年9月
献するとの観点から、
「地 球 環 境問題への対応」と「次世
代社会の担い手育成」を重点的に取り組むべき領域と定
MUFGグループのCSRに対する考え方や取り組みをご
めております。
「地球環境問題への対応」では、グループ各
説 明させていただく「CSRレポート2013」を発 刊いた
社の 持つ金 融 機 能を活かし、環 境 負荷低 減に資する商
しました。ぜひご一読いただきたくお願い申し上げます。
品・サービスの提供に努めてまいります。また、
「次世代社
会の担い手育成」では、地 域・社 会の一員として、従 業員
参加型の社会貢献活動を中心に取り組んでまいります。
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
取締役社長
02
トップメッセージ
社会的使命をしっかりと果たし 、
MUFG CSR Report 2013
経営ビジ ョ ン
MUFG CSR Report 2013
経営ビジョン
経営ビジョン
私たちの使命
中長期的にめざす姿
共有すべき価値観
いかなる時代にあっても決して揺らぐことなく、
世界に選ばれる、信頼のグローバル金融グループ
グループとしてさらなる成長を遂げ、お客さま・社会へ貢献し続
常に世界から信頼される存在であること。
時代の潮流をとらえ、真摯にお客さまと向き合い、
その期待を超えるクオリティで応え続けること。
03
− Be the world’s most trusted financial group−
1.お客さまの期待を超えるクオリティを、
けるために。私 たちは 以下のことを大 切にし、実 践していきま
す。
1.
「信頼・信用」
長期的な視点で、お客さまと末永い関係を築き、
グループ全員の力で
共に持続的な成長を実現すること。
お客さま視点を常に大切にし、グローバルに変化する多様なニー
(Integrity and Responsibility)
そして、日本と世界の健全な発展を支える責任を胸に、
ズを逸早くとらえ、グループ全員の力で応えていく。社員一人ひと
社会的責任の重さを一人ひとりが十分認識し、常に公明正大か
社会の確かな礎となること。
り・一社一社が専門性を極め、グループ一体となって連携・協働
つ誠実な姿勢で臨み、長期的な視点でお客さまと社会の健全な
それが、私たちの使命です。
し、世界水準のトップクオリティを追求する。
成長に繋がる行動をとる。
2.お客さま・社会を支え続ける、揺るぎない存在に
2.
「プロフェッショナリズムとチームワーク」
変化の激しい時代においても、お客さまの資産を守り、日本社会
(Professionalism and Teamwork)
と世界経済の健全な成長を支える。一人ひとりが築く信頼と、グ
プロとしての自覚と責任を持ち、多様な社員が互いに尊重・切磋
ループ全員で作る強固な経営基盤で、最も信頼される頑健な存
琢磨しながら、地域・業態を越えたチームワークで、お客さまの
在であり続ける。
期待を超えるために常にグループとしてベストを尽くす。
3.世界に選ばれる、アジアを代表する金融グループへ
3.
「成長と挑戦」
これまで培ってきた強みを活かし、日本はもとより、アジア、そし
(Challenge Ourselves to Grow)
て世界においても選ばれる存在となる。多様化・ボーダレス化す
世界的な視野で時代の先を見据え、変化を自らの成長の機会と
る社会で、変化へ積極的に対応し、一人ひとりが成長・活躍でき
とらえ、現 場重視でスピードと柔軟性を持つ活力溢れる職 場 作
る組織として進化を続ける。
りに全員で取り組み、新たな領域へ挑戦する。 MUFG グ ル ー プ の 概 要
MUFG CSR Report 2013
グループのネットワーク
個人のお客さま4,000万口座、法人のお客さま
50万社、総貸出残高91兆円の国内最大の金融機関
として社会的責任を強く意識し、総合金融グループ
ならではの視点に立って活動を行っています。
MUFGグループの概要
MUFGグループの概要
日本全国にバランスのとれたネットワークを有し、
社会の血流として
の機能を担っています。
また、
本邦金融機関随一の海外拠点網を持
ち、
世界各国であらゆる皆さまに金融サービスをお届けしています。
58
拠点
アジア、オセアニア
434
11
, 04
拠点
ユニオンバンク
29
拠点
日本 国 内
34
拠点
米州
拠点
欧州、
中近東など
ダイレクトチャネル
インターネット
モバイル
テレホン
西日本
リテール : 229 店舗
拠点数は、三菱東京UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、
三菱UFJ証券ホールディングスの単純合計。
リテール…出張所を含む本支店。
銀行、信託銀行は振込専用支店などの
バーチャル店舗、ローン拠点、銀行代理業者
などを除く。
東日本
リテール : 410 店舗
法人 : 142 拠点
法人 : 99 拠点
法 人……法人営業オフィスを含む。
04
中部
リテール : 149 店舗
法人 : 75 拠点
コンビニATM
店舗外ATM
約 39,000カ所 約1,700 カ所
(2013年3月31日現在)
MUFG グ ル ー プ の 概 要
M UFG の主な 関 連 会 社
三菱東京UFJ銀行
調査・コンサルティング
不動産仲介
三菱UFJリサーチ&コンサルティング
三菱UFJ不動産販売
三菱アセット・ブレインズ
三菱UFJ信託銀行
確定拠出年金
三菱UFJ証券ホールディングス
日本確定拠出年金コンサルティング
証券
電子債権記録
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
日本電子債権機構
モルガン・スタンレー MUFG証券
リース
三菱UFJリース
ファクタリング
三菱UFJファクター
東銀リース
ベンチャーキャピタル
日本ビジネスリース
三菱UFJキャピタル
資産管理
日本マスタートラスト信託銀行
証券代行
日本シェアホルダーサービス
ネット証券
カブドットコム証券
モバイルネット銀行
じぶん銀行
エム・ユー・ハンズオンキャピタル
ネット決済
丸の内キャピタル
ペイジェント
菱信ディーシーカード
外貨両替
資産運用
ジャルカード、ジャックス
東京クレジットサービス(ワールドカレンシーショップ)
三菱UFJ投信
カード・信販・消費者金融
三菱UFJニコス
アコム
住宅ローン
三菱UFJローンビジネス
地方銀行
中京銀行、
大正銀行
債権管理・回収
エム・ユー・フロンティア債権回収
国際投信投資顧問
エム・ユー投資顧問
海外
ファイナンス
ユニオンバンク
日本住宅無尽
三菱UFJセキュリティーズインターナショナル
ウェルスマネジメント
三菱UFJセキュリティーズ(USA)
BTMUキャピタル・コーポレーション
システム
三菱UFJメリルリンチPB証券
三菱UFJグローバルカストディ
三菱総研DCS
三菱UFJ個人財務アドバイザーズ
三菱UFJウェルスマネジメント銀行(スイス)
05
MUFGグループの概要
三菱UFJフィナンシャル・グループ
MUFG CSR Report 2013
エム・ユー・ビジネス・エンジニアリング
(2013年3月31日現在)
M UFG グ ル ー プ の C S R
MUFG CSR Report 2013
MUFGグループのCSR
MUFGグループのCSR
06
私 たちのCSRについて
【経営ビジョン・行動規範を踏まえてCSR活動を推進】
経営ビジョン
「経営ビジョン」は、MUFGグループが経営活動を遂行するに
【グ ル ープ C S R 重 点 領 域 】
あたっての最も基本的な姿勢を示した価値観であり、全ての活
私たちMUFGグループは、CSRを推進するにあたり、CSR活
動の指針です。
「 行動規範」は、経営ビジョンの下に、グループ
動の中でも、とくに「地球環境問題への対応」
「 次世代社会の担
私たちの使命
の役職員が日々いかに判断し行動すべきかの基準を示すもの
い手育成」の2つを、グループ全体で重点的に取り組む領域と
です。私たちのCSR活動も、
この「経営ビジョン」
・
「行動規範」
定めています。
を踏まえて取り組んでまいります。
中長期的に目指す姿
(行動規範はP19に掲載しています)
共有すべき価値観
地球環境問題への対応
次 世代 社 会 の 担い 手育 成
温 暖 化や 生 物 多 様 性 など
地球規模では環境や貧困、国
ること
諸問題を解決していく、次世
の地 球 環境問 題に対応す
行動規範
第1章
第2章
第3章
お客さまに
対する姿勢
社会に
対する責任
職場における
心構え
経営ビジョンの下での具体的判断・行動基準
内では少 子高齢化や地 域の
代の担い手を育成すること
MUFG グ ル ー プ の C S R
MUFG CSR Report 2013
07
地 球 環 境 問 題 への 対 応
ち、金融の仕組みで社会・環境面への取り組みに熱心な企業・個
MUFG環境に関する行動方針
人に資金が流れるようサポートしていくとともに、お客さまの
社会・環境対策に直接結びつく商品・サービスのご提供に努め
ていきます。
また、生物多様性の観点からも取り組みを進めていきます。
MUFGは、
地球環境の問題を真摯に受け止め、
将来世代が安
心して暮らせる持続可能な社会の実現をめざしていきます。
⃝ 地 球温暖 化、資源枯渇、環 境 汚染といった地 球 環 境に対する脅威
⃝ 海外では、地 域の特性に応じた取り組みを積極的に推進していき
ます。
●
アジア(特に中国)では、グループ各 社の機能を活用し、CDM(ク
●
欧米では、石油代替エネルギーや再生可能エネルギー分 野に対
が加速度的に増大しています。
特に、アジアでは、大気や水質、土壌の汚染が深刻化しています。
リーン開発メカニズム)事業などを推進します。
⃝ 地球環境問題は、全世界が一丸となって取り組まねばならない喫
■ MUFG環境に関する行動方針について
MUFGグループは、地 球 環境問題への危機意識を共有し、環境
への取り組みを進めていくための指針として「MUFG環境に関
する行動方針」
(2008年6月)を制定しています。この行動方針
にしたがって、従業員一人ひとりが総合金融グループとしての果
たすべき役割を自覚し、環境配慮につながる商品やサービスの
ご提供など環境への取り組みを積極的に推進していきます。
緊の課 題であり、その解決のためには、環 境面から社会 や生活の
あり方を見直すことが不可避です。
⃝ 将来の世代に甚大な影 響を及ぼ す地 球 環 境の問題に対応するこ
とは、世界 中のお客さま・社 会の皆さまに支 えていただいている
MUFGの責務であり、私たちは、未来の環境と世代のために、持て
る力を尽くしていきたいと考えます。
⃝ グループ 従 業員一人ひとりが意識を高め、自らの環 境負荷低減に
取り組むとともに、資 金の流れを通じて環 境や社会に幅広く働き
かけることができる総合 金融グループとして社会の期待に応えな
するファイナンス供与を中心とした取り組みを推進します。
⃝ ご融資に関する基準において、金融機能を通じて環境配慮型社会
へつなげていくため、赤道原則に基づく対応などに加え、環境面か
らの視点を更に明確にしていきます。
⃝ 市場の仲介機能を活用し、より多くのお客さまに安定的に排出量削
減の手段を提供するため、グループの総合力を発揮していきます。
●
CDM事 業から創出される排出権などの流 動性供 給 機 能を様々
な形態でご提供します。
●
価格 透明性・流 動性の確 保を可能とする取引基 盤 整備の動きに
対応していきます。
がら、将来の世代が安心して暮らせる持続可能な社会の実現をめ
■ 環境金融と金融 CSR
ざします。
金融を通じて環境配慮型社会を創出するため、環境負荷を低減
するプロジェクトに直接資金を供給する「環境金融」と、環境負荷
低減に積極的に取り組む経済主体(企業・団体・個人)に資金を
供給する「金融CSR」に取り組んでいます。私たちは、それぞれの
I. 金融を通じて環 境配慮型社会の創出に力を尽くして参
ります。
⃝ 温室効果ガス排出量削減に向けて、全拠点で環境負荷データの計
⃝ 個人のお客さまの環 境に対する想いの受け皿となる商品・サービ
テムによる継 続 的な運 用改善、環 境配 慮 型設備への切り替え、代
スをご提供します。
●
太 陽 光 発 電システムの備付けをご 支 援するローンを提 供してい
●
クレジットカードを活用して、地球温暖化防止につながる排出権との
意義と課題を自覚して、バランスよく取り組みを進めています。
きます。
接点を提供していきます。
環境金融
投融資
環境負荷低減につながるプロジェクトに
直接資金を供給
プロジェクト
●
お客さまの資 産とともに、豊かな社会、より良い地 球を育ててい
くSRI(社会的責任投資)ファンドの普及を促進していきます。
⃝ 法人のお客さまの環境問題への取り組みを、総合金融力でサポー
= CO 2 削減など
トしていきます。
●
環 境 対応を進めるお客さまに対し、高い環 境 技 術を有する企 業
などとも連携し、コンサルティング、ビジネスマッチングから資 金
金融CSR
投融資
環境負荷低減に取り組む経済主体の
支援のために、
資金を提供
経済主体
環境負荷低減
II. 自らの環境負荷の低減に努め、社会貢献活動にも力を
注いで参ります。
調達等まで、シームレスにサポートします。
●
環境対策関連の企業株式に投資するSRI型運用商品などの開発・
販 売に取り組み、また、年金基金のお客さまへのSRIの普及を通じ
て、環境問題に積極的に取り組む企業の活動を支援します。
測を進めるとともに、ISO14001に基づく環 境マネジメントシス
替エネルギーの活用などに取り組んでいきます。
⃝ グループ 従 業員とその家族に、各々の生活においても環 境改善意
識が 高められるよう、環 境負荷計測ツールの提供などを行ってい
きます。
⃝ グループ 従 業 員が参 加しての植樹や、環 境 教 育の支 援、国内外の
各拠点の地域貢献活動などを通じて、環境保全に積極的に取り組ん
でいきます。
MUFGグループのCSR
MUFGグループは、
“ 総合金融グループならでは”の視点に立
MUFG グ ル ー プ の C S R
MUFG CSR Report 2013
08
「MUFG環境に関する行動方針」に基づく活動
2012年度の実績と2013年度の計画は以下の通りです。
テーマ・
プロジェクト
チーム
個人P T
国内法人PT
受託財産PT
2012年度計画
2012年度の主な実績
2013年度計画
・環境配慮型設備・住宅向けローンの取引推進
・環境配慮型製品に関する新商品の検討・推進
・ペーパーレス化の取り組み推進
・環境配慮型住宅ローンの推進
・エコカーローンキャンペーンの実施
(5∼8月:銀行)
・Eco通帳・Eco通知の開始
(5月:銀行)
・店頭ICカード認証の取り扱い開始
(8月:銀行)
・電子ポストキャンペーンの実施
(7∼9月・12∼3月:証券)
・融資商品・スキームのさらなる開発・推進
・環境に関するお客さま向けセミナー開催、経営課題解決に向けた
提案活動の強化
・環境(再生可能エネルギーを含む)に関するMUFGグループ協働
の推進
・不動産に関する省エネノウハウの蓄積継続
・お客さまが所有するオフィスビルの「省エネ対策」などのサポート
・環境省・経済産業省の利子補給金制度を活用した融資商品をリ
リース
・グループ内各社が協力し、省エネに関するお客さま向けセミナー
開催
(7月)
・経済産業省などと協力し、太陽光プロジェクトに関するお客さま
向けセミナー開催
(10月)
・セミナー・講演会などを通じた社外へのSRI普及活動推進
・ESG*調査の専門組織による取り組み推進
・講演会や大学講義等を通じたSRI・ESG投資の普及活動を実施
・専門組織によるESG調査結果のESG投資プロダクト
(SRIファンド)
への反映、
ESG投資プロダクトの開発など
・ESG投資の普及活動推進
・ESGを考慮した企業評価や投資運用への取り組み
・経済産業省などの「二国間クレジット」フィージビリティスタディ
事業への取り組み
・再生可能エネルギー関連のプロジェクトファイナンスを拡大
・2012年の再生可能 エネルギー 組 成ランキングで世界第1位*
(銀行)
・排 出 権・二 国 間 クレ ジット関 連 のノウハウ・知 見 を 活 かした
MUFG総合力の発揮
・再生可能エネルギー関連のプロジェクトファイナンス拡大
*環境・社会・ガバナンス
・排出権関連のノウハウ・知見を活かしたMUFG総合力の発揮
・再生可能エネルギー関連のプロジェクトファイナンス拡大
海外PT
・環境配慮型設備・住宅向けローンの取引推進
・環境配慮型製品に関する新商品の検討・推進
・ペーパーレス化の取り組みを継続
・融資商品・スキームのさらなる開発・推進
・環境に関するお客さま向けセミナー開催、経営課題解決に向け
た提案活動の拡大
・環境(再生可能エネルギーを含む)に関するMUFGグループ協働
の推進
*出典:Infrastructure Journal
審
査
・環境・社会面からの審査基準に関して赤道原則をベースに具体化
を検討
・
「赤道原則」の改訂(コーポレート与信への適用)に向け、社内態
勢の検討を実施
・改訂後「赤道原則」
(コーポレート与信への適用)に対応した社内
態勢整備に向け取り組む
市
場
・排出量取引市場動向に関する情報収集・調査への取り組み
・欧州市場(EU-ETS)でのノウハウ蓄積
・排出量取引市場動向に関する情報収集・調査の実施
・欧州市場
(EU-ETS)
での売買業務への取り組み
・排出量取引市場動向に関する情報収集・調査への取り組み
・欧州市場(EU-ETS)でのノウハウ蓄積
・グループ全体での「省エネ」
「節電」の取り組みを積極的に推進
(
「2000年度比、
2012年度▲25%」
)
に対
・グループのCO2削減目標
し、
2012年度実績は2000年度比▲34%。
削減目標を超過達成
・グループ全体での「省エネ」
「 節電」の取り組みを推進
・グループ共同活動の推進
・各拠点での地域貢献活動の充実
・
「第1回TOMODACHI・MUFG国際交流プログラム」
の実施
・
「MUFG・ユネスコ協会東日本大震災復興育英基金」に基づく各
種復興支援プログラム実施
・環境教育プロジェクト
「守ろう地球のたからもの」
実施
・
「アジア・太平洋地域の次世代担い手研修」
第5期生研修実施
・卒業記念サッカー大会「MUFGカップ」開催
・各拠点での地域貢献活動を積極的に実施
・グループ共同活動の推進
・国内外各拠点での地域貢献活動の充実
自社内対応PT
社会貢献
MUFGグループのCSR
「MUFG環境に関する行動方針」に基づき、グループ横断で組成したプロジェクト・チーム(PT)が中心となり、具体的な取り組みを推進しています。
MUFG グ ル ー プ の C S R
MUFG CSR Report 2013
MU F Gグループ の 社 会 貢 献 活 動
■ グループ各社が推進する多様な社会貢献活動
■ 地域社会とのかかわりを大切にした各拠点での活動
MUFGグループのCSR
国内外の多数の地 域で多くの方々と接点を持つ地 域・社 会の
一員として、従 業員参加型の社会貢 献 活動を積 極的に推 進し
ています。
※社会貢献活動への支出は、P57に掲載しています。
■ MUFGグループで推進する従業員参加型の社会貢献活動
環境教育プロジェクト
「守ろう地球のたからもの」活動詳細 P49
卒業記念サッカー大会「MUFGカップ」
活動詳細 P 49
就業体験プログラム「ジョブシャドウ」
活動詳細 P 49
「アジア・太平洋地域の次世代担い手研修」
活動詳細 P49
金融経済教育支援プログラム
「金融経済を学ぼう」
活動詳細 P49
テレビ番組「未来へのおくりもの」の提供
活動詳細 P49
09
「ユネスコスクール」応援活動への取り組み
活動詳細 P 50
「FITチャリティ・ラン2012」への協賛
活動詳細 P 52
ピーターラビット® の世界 ディスプレイを本店1階に展示
「スペシャルオリンピックス
(SO)
日本」
への協賛 活動詳細 P 51
環境保全活動「ピーターラビット®
『未来へつなぐ』森」 活動詳細 P 50
三菱東京UFJ銀行 広島支店・支社
活動掲載P53
三菱東京UFJ銀行 日本橋エリア
活動掲載P53
三菱東京UFJ銀行 ブラッセル支店
活動掲載P53
三菱東京UFJ銀行 チェナイ支店
活動掲載P53
打ち水プロジェクト2013
「丸の内de打ち水」への参加
三菱UFJ信託銀行 宇都宮支店
活動掲載P54
三菱UFJ信託銀行 大阪エリア5拠点
活動掲載P54
「Club for You ボランティアチーム」
熊野古道の「道普請(みちぶしん)活動」への参加
三菱UFJ信託銀行 ロンドン支店
活動掲載P54
三菱UFJ証券ホールディングス 本社部署
文化協賛事業「劇団四季“こころの劇場”」
への協賛 活動詳細 P 51
MUFG グ ル ー プ の C SR
MUFG CSR Report 2013
2012年
2013年
4月 5月
三菱UFJ
フィナンシャル・
グループ
6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
●「アジア・太平洋地域の次世代担い手研修」 ●第6回「ジョブシャドウ」実施
第5期スタート
●第1回「TOMODACHI・MUFG
●「TOMODACHIイニシアチブ」への参画を発表 国際交流プログラム」実施
●「FITチャリティ・ラン2012」に参加
三菱東京
●東京大学大学院
「イノベーションケーススタディ」へ
講師を派遣
●第5回「かがやkids' day」開催
●「メッセナゴヤ2012」への出展
●「CSRサポートローン」の取り扱い開始
●第4回「CSR関連事業計画発表会」開催
●「こども参観日」開催
洋地域の次世
代担い手
研修」第5期
修了
●第3回「ESD国際交流プログラム」の実施
●「MUFG・ジュニアテニストーナメント2013」の実施
●「ずっと安心信託」が「2012年日経優秀製品・サービス賞 最優秀賞 日経ヴェリタス賞」受賞
®
信託銀行
●「守ろう地球の
●「守ろう
たからもの」プロ
地球のたか
ジェクト第2回
らもの」
育樹活動実施
プロジェクト
●第2回「TOMO
第1回育樹
DACHI・MUFG
東日本大震災復興育英基金」 活動実施
国際交流
花壇再生ボランティア実施
プログラム」実施
(6月までに計5回)
●第7回「ジョブ
シャドウ」実施
●「アジア・太平洋地域の
●「MUFG・ユネスコ協会
東日本大震災復興育英基金」 次世代担い手研修」
2013年度奨学金プログラムの 第6期スタート
募集開始 ●「アジア・太平 ●「MUFG・ユネスコ協会
●第6回卒業記念サッカー大会
「MUFGカップ」開催
●「MUFGガールズサッカー交流会」の開催
UFJ銀行
三菱UFJ
●「MUFG・ユネスコ協会東日本大震災復興育英基金」
花壇再生ボランティア実施(11月までに計6回)
●「守ろう地球のたからもの」プロジェクト第9、10回植樹実施
●「MUFG・ユネスコ協会
東日本大震災復興育英基金」
花壇再生ボランティア実施
(7月までに計6回)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月
●「かけはし信託愛の基金」より社会福祉施設などに寄付
●「ピーターラビット『未来へつなぐ』森」下草刈り
●「教育資金贈与信託」の取り扱い開始
●「三陸鉄道復興支援 映画上映会・パネルトーク」
●「陸前高田ペイントフェスト」
三菱UFJ
証券
●九十九里浜海岸林再生活動(*1)
●九十九里浜海岸林再生活動(*1)
ホールディングス
●長期入院の子どもたちへのクリスマスカード作成(*1)
●電子ポストキャンペーン(2012上)実施(*2) ●「ふるさと清掃運動会」
● 従業員向け募金口座から2団体へ寄付(*2) 参加(*2)
ニコス
●被災地の農業復興を
目的とした従業員
ボランティア活動の開始
●電子ポストキャンペーン
(2013)実施(*2)
●電子ポストキャンペーン(2012下)結果の
「MUFG・ユネスコ協会東日本大震災復興育英基金」
への寄付(*2)
●電子ポストキャンペーン(2012下)実施(*2)
●電子ポストキャンペーン(2012上)結果の
「MUFG・ユネスコ協会東日本大震災復興育英基金」への寄付(*2)
●心のケアを目的としたコンサート支援を開始
三菱UFJ
●九十九里浜
海岸林再生
活動(*1)
●九十九里浜海岸林再生活動
●「絵本とジャズのコラボレーション in石巻」 ●献血会(目白台ビル)
●「Poke Pos for J-Mups」のサービス開始
●「教員の民間企業研修」に参加
●ファミリー参観開催
●避難地区のコミュニティ再生を目的とした同窓会ボランティア開始
●「J-Mups」のサービス開始
●「クールアース・デー(ノー残業デー)」の実施
(*1)三菱UFJモルガン・スタンレー証券とモルガン・スタンレー MUFG証券の共同CSR活動
(*2)三菱UFJモルガン・スタンレー証券の活動
●前払い式決済サービス「e-さいふ」リリース
●TOKYO FM番組で
震災2年メモリアル番組提供
●カーボン・オフセット実施(*2)
●被災地の多様化ニーズに
対応した
新形態ボランティア開始
●石巻での復興祈念
コンサートを支援
●東京大学に次世代個人認証技術の
寄付講座を開設
MUFGグループのCSR
MUFGグループ CSRトピックス
10
M UFG グ ル ー プ の C S R
MUFG CSR Report 2013
MUFGグループCSRの主要な取り組みの数値は、以下の通りです。
報告
カテゴリー
項 目
数 値
前年比:約101.2%
前年比:約103.5%
備 考
女性部店長 43人(80人)
272人(220人)
206,928トン
上記、合計 315人(300人)
投資額 7,721百万円
前年比:約103.6%
費用額 5,857百万円
前年比:約142.2%
72件(UNFCCC公開ベース)
13.6%(15%)
女性部店長
4人
2013年6月現在の
女性副部長∼課長
8人
累積登録件数
参事・副参事・部長代理132人
38
12
合計
57
銀行
地 域・
国際社会
環 境
カテゴリー C
社会福祉・環境保全
167百万円
17
石油・天 然ガス
9
石油 化 学
2
26
その 他
1
57
【地 域 別】
合計 お客さま満足度
(個人のお客さま)
お客さま
発電所
833百万円
約67.5%
約71.0%
約52.9%
約65.0%
20
アジア・オセアニア
16
欧 米・中東・アフリカ
21
総計
57
1,231百万円
「満足」
「どちらかといえば満足」合計
銀 行 信 託 証 券 カ ード
2
米州
2012年度
地域貢献・国際交流・その他 鉱山
合計
2013年3月末現在
教育文化 231百万円
【セクター別】
インフラ
証券
カテゴリー B
社会貢献活動への支出額
2013年3月の累計
信託
7
銀行
カテゴリー A
までの目標
役付者女性比率
2012年4月∼
【カテゴリー別】
2013年 4月 初 旬 現 在
( )内 は、2015 年3月
女性次長・課長など
証券
銀行
配慮に関する評価件数
*
女性のキャリア形成
数 値
調整後排出係数
国連登録件数
赤道原則に基づく環境社会
項 目
従業員
証券
CDMコンサルティング
グル ープ
オフィスの環境保全コスト
CO2排出量合計
実排出係数 212,473トン
報告
カテゴリー
銀行
グル ープ
温室効果ガス排出量
備 考
* 詳細報告:
[URL]http://www.bk.mufg.jp/minasama/eco/equator.html
2012年度
お客さま満足度調査
の結果
MUFGグループのCSR
2012年度 主 要 な 数 値 一 覧
11
東日本大 震 災 か ら の 復 興 支 援
社 会 的 な 責 任です。
一人ひとりの 意 識 向 上とともに 、
さまざ まな 取り組 みを 進 めています 。
基点とし、東日本大震災により親を亡くされた小学生・中学生・高
「TOMODACHI イニシアチブ」への参画
校生を対象とする奨学金プログラムを中心に、さまざまな活動を行っ
ています。本基金の最終規模は30億円前後となる見込みです。
1.奨学金プログラム
プログラム開始時に一時金として10万円を給付し、高校までの在
学期間中月額2万円(年間24万円)の奨学金を給付するもので、2012
日米相互交流プログラム
年度末の奨学生は1,225名。本プログラムは来年も募集を実施
し、その奨学生が高校を卒業する2026年まで継続していきます。
2.心豊かな成長プログラム
奨学生との「応援交流会」を開催しています。2012年12月には、ユ
アテックスタジアム仙台で開催された
「日本プロサッカー選手会 チャ
MUFGグループの取り組み
MUFGグループでは、グループ各社に呼びかけ、本業および社会
貢献 活動の両面から被災地の復興支援につながる取り組みに
力を入れています。
三菱東京UFJ銀行では、仙台営業拠点内に「復興官民連携室」を
リティーサッカー2012」に、同基金の奨学生17名を招待しました。
参加した奨学生は、試合の観戦に加えて、出場するプロサッカー選
手と手をつないで競技場に入場したり、試合後に海外で活躍する
選手と話をしたりするなど、このイベントを楽しんでいました。
3.学校花壇再生プログラム
津波で大きな被害を受けた岩手県、宮城県、福島県の小学校・中
学校にMUFGグループ各社の役職員が訪問し、花壇の再生に取り
学生代表挨拶
交流会
MUFGグループは、米国政府と米国の非営利公益法人・米
日カウンシルが 主導する日米 交 流 事 業(TOMODACHI
イニシアチブ)に参画し、被 災地と米国の生徒・教職員が
相互に交流を推進する3年間の「TOMODACHI・MUFG
組んでいます。2012年度は5月から11月にかけて、14校で「学校
国際交流プログラム」を立ち上げました。
か、大規模商談会におけるビジネスマッチングを通じたご支援も
花壇再生プログラム」を実施し、合計約10,000株の花苗を被災
2年目となる今年度は6月下旬から約2週間のスケジュール
行っています。
地の学校等に届けました。来年度以降も継続的に実施していきま
で米国カリフォルニア州の高校生26人と教職員4名を日
設 置し、本 業を通じた復興支 援 活動を実 施しています。そのほ
それ以外にも、MUFGグループ各 社で従 業員ボランティアによ
る復興支援、心のケアを目的としたコンサート、映画やトークイ
ベントの開催、提供ラジオ番組による復興支援の呼びかけなど、
さまざまな取り組みを継続しています。
中長期的な復興支援の取り組み
す。これで累計27校、約21,000花苗の支援となりました。
4.ボランティア活動プログラム
2012年度には、前 記プログラムの開催および 運営に際し、三菱
東 京UFJ銀 行およびMUFGグループの役職 員360人 がボラン
ティアとして参加し、これまでのボランティア数は570名になりま
した。
本に招待しました。仙台周辺でのホームステイや地元の高
校を訪問をしたほか、第1回の本プログラムで宮城県から
カリフォルニアを訪問した高校生たちとも交流しました。
また地元の方々から震災の話を聞いたり、気仙沼市大島で
海岸清掃のボランティア活動も行いました。
滞在中にはルース駐日米国大使(当時)との面談の機会も
得て、大使からは高校生たちに対し、
「将 来の日米関係を
担っていく次世代として期待している」という励ましのお
「MUFG・ユネスコ協会 東日本大 震災復 興育英 基金」による
支援
言 葉をいただき、参加した高校生からは、
「将 来の日米の
三菱 東 京UFJ銀 行では、公益 社団法 人日本ユネスコ協 会 連 盟
架け橋になりたい」、
「また、日本に戻ってきて日本語を勉
(以下、ユネスコ協会)と共同で2011年4月に「MUFG・ユネスコ
強したり、もっと日本のことを学びたい」といった感想が寄
協会 東日本大震災復興育英基金」を創設し、最長15年にわたる
心豊かな成長プログラム
学校花壇再生プログラム
12
東日本大震災からの復興支援
復 興 支 援 は 私 たちが 果 たすべき
中長期的な復興支援に取り組んでいます。本 基金は、
「学 校」を
グル ープ
東 日本大震災からの
復 興支援
MUFG CSR Report 2013
せられました。
東日本大 震 災 か ら の 復 興支 援
MUFG CSR Report 2013
証券
MUFGは、引き続き「TOMODACHI イニシアチブ」およ
した。また、同年11月には三菱UFJ証券ホールディングス
び次世代社会の担い手である子どもたちをサポートする
が、横 浜市で開 催された「おらほの鉄 道∼三 陸 沿 線奮 戦
三 菱UFJモルガン・スタンレー証 券 は、モルガン・スタン
活動を推進していきます。
記」の上映と、三陸鉄道の復興をテーマにしたトークイベン
レー MUFG証券と共同で、東日本大震災の津波による塩
トを支援しました。上映会の収入は、経費を除いたすべて
害で枯れてしまった九十九里浜(千葉県)の海岸林を再生
が、三陸鉄道と三陸の方々への義援金として送られました。
させる取り組みを、従業員のボランティア活動を通じて支
海岸林の再生活動に参加
銀行
援しています。2012年4月に行われた6,000本の植樹に
官民連携による金融支援
は両社から約60人が参加し、苗木を1本ずつ植えました。
三菱 東京UFJ銀 行は、官公庁や自治体との連携による復
同年8月と2013年7月に行われた植樹地の雑草を刈る活
興エリアへの投資促進をめざし、2012年5月に「復興官民
動には両社から合計で約90人が参加し、夏の日差しの下、
連携室」を仙台に設置しました。
苗木の下草刈りを行いました。
また、復興庁の支 援制度「復興特区利子補 給 金 制度 」を
同地では、三菱UFJ証券ホールディングスのグループCSR
*
活用し、大手銀行グループで最多となる約100億円(7案
投資をエリア内に誘導する取り組みは、大手メディアによっ
三陸鉄道復興支援トークイベント
カ ード
件)の融資を実行しました。さらに、復興エリア外の企業の
活動として、グループ傘下の
絵本とジャズのコラボレーション
国 際 投 信 投 資 顧 問、MUS
コンサートやラジオ放送による被災地支援
ビジネスサービス、三菱UFJ
て広く紹介されました。
三菱UFJニコスは、
「財団法 人日本フィルハーモニー交響
モルガ ン・スタンレ ー 証 券
*復興特区利子補給金制度:復興特区に指定された被災地(227市町村)で
楽団」による、無 料コンサートを被災各地で開催していま
の社 員約25名も、2013年
の復興計画の中核事業への融資に対し、国が最大0.7%分の利子を5年間
す。2013年7月までに26会場で実施し、約5,000名の被
4月に補植と下草刈りを行っ
災者の方に、心安らぐ生の 音楽を楽しんでいただきまし
ています。
補給する支援制度です。
カ ード
銀行
た。2013年6月に宮城県 石巻市で開催された、地元市民
九十九里浜の海岸林再生支援
ビジネスマッチングを通じての支援
による復興祈念コンサートでは、運営費用の一部を負担し
三菱 東 京UFJ銀 行は、MUFGグループが主催する大 規模
たほか、従業員ボランティアが運営に参加しました。
三菱UFJニコスは、2011年7月以来ボランティア休暇制度
商談会「Business Link 商賣繁盛」
(2013年2月)に、被
また、提供FMラジオ番組「三菱UFJニコス presents 松
を利用した従業員有志によるボランティア活動を実施して
災地の銀行(岩手銀行、七十七銀行、東邦銀行)、およびお
任谷正隆 DEAR PARTNER」に、復興に注力されている
います。時間の経過とともに変化する被災地のニーズを把
取引のお客さまなどを招き、さまざまな出会いを提供する
ゲストを毎月招き、被災地復興への想いをお話いただいて
握しながら、農業復興や被災者の心のケアなどを目的とし
とともに、約30件の商談を実施しました。
います。震災に関する話題を継続的に提供することで、復
たさまざまなボランティア活動に2013年7月までに延べ
興への関心維持をめざしています。
420人の従業員が参加しました。これらに要する費用は会
非本業における取り組み
従業員ボランティア活動等による復興支援活動
社が負担し、従業員のボランティア活動を積極的にバック
証券
アップしています。また、活動
絵本や音楽、映画などによる復興支援
地域で収穫された農作物の
三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、2012年9月、当社
購入や、避難児童を受入れて
の臨床心理士(開催当時、金沢工業大学大学院教授)が中
いる保育 園 への 子ど も服、
心となって石巻市の仮設大指団地にある「こどもハウス」
絵本の寄贈などにも、多くの
で開催した「絵本とジャズのコラボレーション」を支援しま
石巻の復興祈念市民コンサート支援
被災地の中学校でのコンサート開催
従業員が参加しています。
いちご農家での農業復興ボランティア
東日本大震災からの復興支援
本業における取り組み
13
ガ バナン ス 、コ ミ ッ ト メ ン ト お よ び 参 画
MUFG CSR Report 2013
【アドバイザリーボードの委員】
【コーポレート・ガバナンス構造図】
の 実 現 のため 、コーポレート・ガバナンス態 勢 を
適 切に構 築・運 営していくことを
経 営の 最 重 要 課 題 の 一つと位 置 づけています。
取締役会
(複数名の社外取締役)
助言
社長
東京証券取引所など国内の金融商品取引所の定めに基づ
任意の委員会
【グローバル・アドバイザリーボードの委員】
監査委員会
Mr.John C.Dugan(ジョン・C・デューガン氏)
(コヴィングトン&バーリング法律事務所パートナー、
元米国財務省通貨監督庁長官)
リスク委員会
指名・報酬委員会
各種委員会
など
Dr.Victor K Fung(ビクター・K・ファン氏)
(香港 馮氏集団(ファン・グループ)グループ会長、国際商業会議所名誉会長)
報告
連結事業
本部
コーポレート
スタッフ
コーポレート
リスク
マネジメント
(シンガポール国際問題研究所会長、元シンガポール国会議員)
監査
監査部
外部メンバーを含むもの
外部メンバーを含まないもの
【監査委員会、リスク委員会、指名・報酬委員会の概要】
委員会名
監査
審議事項
委 員
持株会社および子会社の内
委員長 荒木 隆司(社外取締役)
部監査および法令遵守等に
委 員 渡邉 一弘(社外取締役)
係わる事項
菊 地 伸
(外部専門家・弁護士)
委員会
山手 章
で構成された監査役会は、過半数を株式会社東京証券取
若林 辰雄
引所など国内の金融商品取引所の定めに基づく独立役員
グループ全 体のリスク管 理
委員長 川本 裕子
全般に関する諸事項の審議
(非業務執行取締役)
委 員 荒木 隆司(社外取締役)
リスク
有吉 章
委員会
(外部専門家・大学院教授)
加川 明彦
員会、リスク委員会、指名・報酬委員会を設置しています。
(リスク管理担当役員)
このほか、経営会 議(重 要な業 務執行を協 議 決 定する会
リーボード」
「グローバル・アドバイザリーボード」を設置し
ております。
(2013年7月1日現在)
三菱東京UFJ銀行・三菱UFJ信託銀行・三菱UFJ証券ホールディングス・
三菱UFJニコス 各監査委員会
(内部監査担当役員)
議)の諮問機関として、社外の有識者から成る「アドバイザ
Dr. Gertrude Tumpel-Gugerell(ゲルトルーデ・トゥンペル・グゲレル氏)
(オーストリア連邦鉄道ホールディング監査役、元欧州中央銀行役員会専任理事)
く独立役員として指定した社外取締役とし、5人の監査役
下の委員会として、過半 数を社外 委員で構成する監 査委
Lord(James)Sassoon,Kt((ジェームス・)サスーン卿)
(ジャーディン・マセソン・ホールディングス取締役、元英国財務省商務大臣)
(外部専門家・公認会計士)
として指定した社外監査役としています。また、取締役会傘
三村 明夫 (新日鐵住金株式会社相談役)
(2013年7月1日現在)
Associate Professor Simon S.C. Tay(サイモン・SC・テイ氏)
の高いコーポレート・ガバナンス態勢を構築し、その一層の
充実に努めています。取 締 役15人のうち2人を株 式会 社
藤井 眞理子 (東京大学先端科学技術研究センター教授)
指名・報酬
委員会
持株会社の取締役候補の選
委員長 渡邉 一弘(社外取締役)
任、持 株 会 社 及び 子 会 社の
委 員 荒木 隆司(社外取締役)
重 要 な 人事、ならび に 持 株
川本 裕子
会社及び子会社の役員の報
(非業務執行取締役)
酬に係わる事項
平野 信行(取締役社長)
(2013年7月1日現在)
グル ープ
グル ープ
入などにより、
「社外の視点」を重視した、安定的で実効性
報告・提言
報告
経営会議
持株会社のコーポレート・ガバナンス態勢
持株会社では、監査役会の設置や任意の委員会制度の導
福田 慎一 (東京大学大学院経済学研究科教授)
監査役会事務局
会長
「世界に選ばれる、信頼のグローバル金融グループ」
大久保 尚武 (積水化学工業株式会社相談役)
監査役/監査役会
(5人中3人が社外監査役)
グループのガバナンス態勢
持株会社がグループ横断的なリスク管理、コンプライアン
ス、内 部監 査 態 勢を構 築するとともに、傘下の三 菱 東 京
UFJ銀 行、三菱UFJ信 託 銀 行、三菱UFJ証券ホールディン
グス、三菱UFJニコスへの役員派遣などを行い、主要子会
社の経営に対する監督機能を果たしています。また、各社
でも社外取締役を任用し、取締役会のもとに過半数を社
外委員で構成する監査委員会を設置しています。
ガバナンス、
コ ミ ットメ ン ト お よ び 参 画
中 長 期 的にめざ す姿として 掲 げ ている
アドバイザリーボード
MUFGグル ープは、経 営ビジョンで
グローバル・アドバイザリーボード
コ ー ポ レ ー ト・
ガバナンス
株主総会
14
ガ バナン ス 、コ ミ ッ ト メ ン ト お よ び 参 画
リスク管理
経 営の 健 全 性を 保ちます。
ともに、リスク管理・運営に関する重要 事項を審議してい
ます。各 種リスクに係る管 理・運 営 方針は、委 員会・審 議
会での審議を踏まえ、取締役会が決定します。
持株会 社では、グループにおけるリスク認識の共有、リス
ク管理体制や手法の高度化、統合リスク管理による健 全
性の確保、特定のリスクへの集中排 除などを推 進してい
ます。リスク管理に係るグループ全体の基本的な方針は、
グル ープ
持株会社が決定し、グループ各社はその基本方針に則り、
リスク管理方針
それぞれ管理体制を整備し、リスク管理を行っています。
金融の自由化・グローバル化やITの高度化が進展する環
境のなかで、MUFGグループは、傘下に普 通 銀 行・信 託 銀
【リスク管理体制図】
行・証券会社をはじめとした多様なグループ会社を擁する
持株会社(MUFG)
「世界屈指の総合金融グループ」をめざしています。この過
程でさらされるリスクはますます大きく、幅 広いものと
なってきており、リスク管理の果たすべき役割は従来にも
増して重要なものとなってきています。
MUFGグループでは、業務遂行から生じるさまざまなリス
クを統一的な尺 度で総合的に把握したうえで、経営の安
全 性を確保しつつ、株主価値の極 大化を追求するために
リスク委員会
取締役会
リスク管理
委員会
経営会議
グループ与信
管理委員会
リスク統括部
事務・システム
企画部
ロール・モニタリングし、リスクに見合った収益の安定的計
上、適正な資本構成の達成、資源の適正配分などを実現す
広報部
るためのリスクマネジメントを推進しています。
グル ープ
スク管理の担当役員および担当部署を設置し、緊密に連
携しながらグループとして統 合 的なリスク管 理を実 施し
ています。また、MUFGグループでは、各種リスクを定性・
定量の両面から能動的に管理するために、リスク管理・運
営のための 委 員会・審 議 会を設 置しています。各種 委 員
会・審議 会では、各種リスクの状 況をモニタリングすると
リスク統括部
(リスク管理
統括部署)
投融資企画部
この基 本 方針のもと、多様なリスクを特 定・計 測・コント
MUFGグループでは、持株会社、主要なグループ会社にリ
経営計画委員会
(ALM を含む)
(危機管理を含む)
統合リスク管理・運営を行うことを基本方針としています。
リスク管理体制
15
協議・
報告等
基本方針策定
指導・助言等
市場リスク、
資金流動性リスク、
オペレーショナル
リスク、事務リスク
信用リスク
情報資産リスク
評判リスク
協議・
報告等
MUFG グループ各社
三菱東京UFJ銀行 三菱UFJ信託銀行 三菱UFJ証券ホールディングス 三菱UFJニコス
その他子会社など
ガバナンス、
コ ミ ットメ ン ト お よ び 参 画
さまざ まなリスクを 総 合 的に把 握・管 理し、
MUFG CSR Report 2013
ガ バナン ス 、コ ミ ッ ト メ ン ト お よ び 参 画
MUFG CSR Report 2013
コンプライアンス
透明性の高い経営を行い、広く社会からの信頼と
信用を得ることを経営ビジョンに掲げ、
グループ全体でコンプライアンスの徹底に
取り組んでいます。
コンプライアンス体制
グループ会社においては、各社独自の設問を通じてそれぞ
行っています。また、当該5社においては、
「コンプライアン
れの課題を把握、分析し、改善を図るべくさまざまな施策
ス委員会」および、社外委員が過半数を占める「監査委 員
に取り組んでいます。2013年度の調査に際しては、上 述
会 」といった 任 意の委員会などを設置し、コンプライアン
の行動規 範に関する意 識についても調査の対 象とし、浸
スにかかわる重要事項について審議を行う態勢を構築し
透状況の確認を行うこととしています。
ています。持株会社においてはCCO(チーフ・コンプライア
ンス・オフィサー)および 副CCOを 委 員とするグル ープ
CCO会議を設置し、コンプライアンスにかかわる重要 事
項、
グループとして共通認識を持つべき事項について審議を
MUFGグループ各社では、コンプライアンス上の問題を早
行うほか、グループ全体で問題事案を共有し、未然防止に
期に把握し、自浄能力の発揮による是正につなげるため、
努めています。なお、多くのグループ会社に共通する事項を
社外の受付窓口を含む内部通報制度を構築しています。
審 議する場 合などについては、拡 大CCO会 議としてメン
また、持株会社は、グループ各社が設置する内部通報制度
バーを拡大して開催しています。
を補完するものとして、グループ各社の役職員も利用可能
な「MUFGグループ・コンプライアンス・ヘルプライン」を
【コンプライアンス体制図】
グループ横断的な取り組み
持株会社(MUFG)
監査委員会
取締役会
監査役会
経営会議
グループコンプ
ライアンス委員会
CCO
(チーフ・コンプライアンス・
オフィサー)
グループ CCO 会議
MUFGグループでは、2012年12月に行動 規 範を新しい
ものにしました。具体的には、2012年4月に導入した経営
ビジョンの下での具体的判断・行動基 準として、従来の倫
理綱領と行動規範を一つの行動規範にまとめ直したもの
コンプライアンス統括部(コンプライアンス統括部署)
報告・協議 等
内部通報制度
指導・助言・指示 等
三菱東京UFJ銀行 三菱UFJ信託銀行 三菱UFJ証券ホールディングス 三菱UFJニコス その他の子会社など
MUFG グループ各社
です。作 成 に 際しては、関 係 部 署で 専 門 のプ ロジェクト
チームを組成し、国内外約60の拠点と意見交換を行った
ほか、後述の意識調査における意見などを踏まえ、わかり
やすさ、親しみやすさにも留意したものとしています。ま
た、導入に合わせて全世界の役職員に行動規 範の内容を
解 説 したブックレットを 配 布 するとともに、研 修 用 の
DVD・eラーニングを作成するなど、グループ全体での周
持株会社であるMUFGをはじめ、三菱東京UFJ銀行、三菱
知を推進しています。
UFJ信 託 銀 行、三菱UFJ証券ホールディングス、三菱UFJ
さらに、グループ会社の役職員を対象に、定期的にコンプ
ニコスそれぞれに、コンプライアンスに関する統括部署を
ライアンスに関する意識調査を実施しています。2012年
設置しています。各社のコンプライアンス統括部署は、
コン
度の調査では、グループの役職員約8万人から回答が寄せ
プライアンス・プログラムの策定や研修などを通じ、コンプ
られ、法令等 遵守やお客さま本位に対する役職員の意 識
ライアンス施策の推進に取り組むとともに、各社の経営会
が引き続き高いことを確認することができました。また、
設置しています。
ガバナンス、
コ ミ ットメ ン ト お よ び 参 画
法令やルールを厳格に守り、
議や取締役会に対して法令等遵守の状況に関する報告を
16
ガ バナン ス 、コ ミ ッ ト メ ン ト お よ び 参 画
MUFGグループでは、お客さまの利益を不当に害することの
ないよう、利益相反の弊 害が発生するおそれのある案件を
「利益相反管理方針」を公表するとともに、役職員への周知
徹底のための研修や管理態勢の定期的な検証を継続して
実施しています。
が高い状況
MUFGグループでは「反社会的勢力に対する基本方針」を
盛り込み、金融システムが反社会的勢力を利することのな
ショナル・リスクが生じるおそれの高い状況
いよう対応を強化しています。
管理対象業務の代表例は、以下のとおりです。
M&Aに関する業務 資産・債権流動化に関する業務
シンジケートローンに関する業務 プリンシパルインベ
ストメントに関する業務 株式・債券引受に関する業務
社債管理に関する業務
3.
利益相反管理の対応を要する会社
当グループのうち、管理対象業務を行う会社を、利益相
利益相反管理方針
反社会的勢力への対応
公表し、各社の契約書や取引約款等に
「暴力団排除条項」を
(3)当グループとお客さまとの取引に伴い、レピュテー
グル ープ
持株会社に集約して管理する態勢を整備しています。また、
することにより、市場等で不当に利益を上げるおそれ
反社会的勢力に対する基本方針
MUFGグループは、次の通り反社 会的勢力に対する基 本
方針を定め、役職員一同これを遵守することにより、
業務の
適切性と安全性の確保に努めます。
反管理の対応を要する会社とし、管理体制を整備いた
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ及びその傘
します。
下子会社等を含めた企業グループ(以下、総称して「当グ
対象となる会社の代表例は、以下のとおりです。
反社会的勢力に対しては、行動規範・社内規定等に明文
ループ」といいます。)は、次のとおり利益 相反管 理方 針
株式会社三菱東京UFJ銀行/三菱UFJ信託銀行株式
の根拠を設け、経営トップ以下、組織全体として対応しま
を定め、役職 員一 同がこれを遵守することによって、お
会社/三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社/
す。
また、反社会的勢力に対応する従業員の安全を確保
客さまの利益を不当に害することがないよう、万全をつ
カブドットコム証券 株式会社/株式会社大正銀行/
します。
くしてまいります。
株式会社中京銀行
1.利益相反
4.
利益相反の管理体制
1.組織としての対応
2.外部専門機関との連携
平素から、警察、暴力追放運動推進センター、弁護士等
利益相反とは、お客さまの利益と当グループの利益、又
当グループでは、法令上利益相反管理体制整備義務を
の外部の専門機関と緊密な連携関係を構築することに
は当グループが義務を負っている複数のお客さま間の
負う会社に利益相反を管理・統括する部署を設置し、
努めます。
利益が、競合・対立する状況等をいいます。
利益相反を一元的に管理いたします。また、利益相反
こうした利益相反は金融コングロマリット化の進展や
の管理に関する法令その他の規範を遵守し、態勢整備
多種多様な金融取引によって日常的に生じております
を継続的に行ってまいります。
が、当グループ内の利益相反による弊害を防止するた
5.
利益相反の管理方法
め、適切な経営管理態勢やコンプライアンス態勢を構
当グループは、以下に掲げる方法を適切に組み合わせ
築してまいります。
ること等により、利益相反による弊害を防止し、お客さ
2.利益相反による弊害のおそれがある取引等の特定
当グループは、以下に掲げる状況が発生しやすい業務
を中心に、特に管理が必要な業務等(以下、
「管理対象
業務」といいます。)をあらかじめ特定します。そして、こ
れらの管理対象業務を遂行する場合に生じる、利益相
反の弊害のおそれがある取引等について、レピュテー
ショナル(風評)
・リスクにも留意し、重点的に管理を行
います。
(1)当グループがお客さまへ助言業務を提供している
場合等、お客さまが自身の利益が優先されると合理的
な期待を抱かれる状況
まの利益を不当に害することがないよう取り組んでま
いります。
(1)利益相反による弊害のおそれのある取引を行う部
門(会社)を他の部門(会社)から分離する方法
(2)利益相反による弊害のおそれのある取引の一方又
は双方の条件又は方法を変更する方法
(3)利益相反による弊害のおそれのある取引の一方を
中止する方法
(4)利益相反による弊害のおそれがあることをお客さ
まに開示する方法
17
3.取引を含めた一切の関係遮断
反社会的勢力に対しては、取引関係を含めて、一切の関
係を遮断します。
4.有事における民事と刑事の法的対応
反社会的勢力による不当要求を拒絶し、必要に応じて民
事および刑事の両面から法的対応を行います。
5.裏取引や資金提供の禁止
反社会的勢力との裏取引は絶対に行いません。
反社会的勢力への資金提供は絶対に行いません。
ガバナンス、
コ ミ ットメ ン ト お よ び 参 画
グル ープ
利益相反管理
(2)当グループがお客さまとの取引で得た情報を利用
グル ープ
主なコンプライアンス施策
MUFG CSR Report 2013
ガバナンス、コミットメントおよび 参 画
MUFG CSR Report 2013
金融犯罪対策
悪 質 な 金 融 犯 罪 へのさまざ まな 対 策 や
保護法および全国銀行協会の申し合わせ(2008年2月)
三者の不正アクセス、情報の漏洩やご契約者本人へのなり
に基づき、お客さまへの補償を行っています。
すましなど、さまざまなリスクに対し万全のセキュリティ体
三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、偽造・盗難カード
制で臨んでいます。
による不正引き出しの被害に対し、日本証券 業 協会の自
主規制規則に基づいた補償を行っています。
銀行を装う偽メール・
偽ホームページ(フィッシング詐欺)対策
お客さまに送 信したメールが途中で改ざんされた場 合、
被 害 者 の 救 済 などの取り組 みに努 めています 。
警 告メッセージが表 示されるほか、送 信元を確 認できる
「電子 署名」システムを導入しています。また、ダイレクト
金融犯罪防止対策と被害者の救済
バンキングなどの取引画面などにおいては、真 正なサー
銀行 信託
バーに接続されているかどうか、お客さまのパソコンから
振り込め詐欺・投資詐欺の被害防止対策
くために、注 意を呼びかけるご案内を、店頭のポスター、
カ ード
振り込め詐欺や投資詐欺の巧妙な手口にお気づきいただ
容易に確認していただくことができます。
カード不正使用の防止にPCIDSSを導入
ATM画面などさまざまな形で行っています。また、係員が
クレジットカードの会員データを安全に取り扱うことを目的と
お声かけし、お取引の内容を確認させていただく場合もご
して策定された、
クレジットカード業界のセキュリティ国際基
ざいます。銀行口座が犯罪に利用されないように、口座開
準「PCIDSS(Payment Card Industry Data Security
設におきましては、ご本人であることの確認やご利用目的
Standard)
」
への準拠に対して全社的な取り組みを行ってい
などをおうかがいしており、場合によっては、口座開設をお
ます。
2010年9月にインターネットでのカード決済を提供する
断りすることもございますが、ご理解をお願いします。
「ECカード決済システム」
にて準拠認証を取得。
その後、
順次
銀行 信託
適用範囲を広げており、
今後も継続してセキュリティレベルの
偽造・盗難キャッシュカード被害防止対策
に、ICカードの発行や身体認証を利用した本人確認技術を
導入しています。また暗証番号を他人に知られたり、推測
銀行 信託
キャッシュカードの偽造・盗難による被害を防止するため
向上に努めていきます。
振り込め詐欺被害者の救済
2008年6月施行の「振り込め詐 欺 救 済法」に基づき、犯
されたりしないように、覗き見 防止のための 後 方確 認ミ
罪に利用された金融機 関の口座に、引き出されずに残っ
ラーの設置をはじめ、ATM画面への偏光フィルムの貼付け
ている犯罪被害資金を、被害者の方々に返還しています。
銀行 信託
インターネットバンキングのセキュリティ対策
インターネットバンキング取引では、高度な暗号化技術を
採用してお客さまの重要な情報を保護しています。またイ
銀行 信託 証券
や、画面上で暗証番号管理の呼びかけを実施しています。
預金の不正払い戻し被害者の救済
三菱 東 京UFJ銀 行と三菱UFJ信 託 銀 行では、偽 造・盗 難
キャッシュカード、盗難通帳、インターネットバンキングの
不正利用による預金の不正払い戻し被害に対し、預金 者
ガバナンス、
コミットメントおよび参画
振り込 め詐 欺 や 投 資 詐 欺をはじめとした
銀行 信託
MUFGグル ープ では、
ンターネットからの攻撃を24時間監視する体制を整え、第
18
ガ バナン ス 、コ ミ ッ ト メ ン ト お よ び 参 画
各種の方針
さまざ まな ル ール を定 めています 。
取り扱い、お客さまの利益が不当に損なわれることがない
3-1.成長と挑戦
よう適切に対応します。
私たちは、一人ひとりが知識・専門性・人間力を高め、チー
1-2.品質の追求
ム力を最大限発揮し、環境の変化をチャンスと捉え、新たな
私 たちは、お客さまとの末 永い信 頼 関 係を築くため、商
分野に挑戦していきます。
品・サービスの企画・開発から提供に至るまでの全てのプ
3-2.働きやすい職場
ロセスで、品質の管理を徹底し、改善に努めます。
私たちは、グループの全役職員の人権と多様 性を尊重し、
1-3.期待を超えるサービスの提供
差別やハラスメント等の行為を行わず、見逃しません。
グル ープ
私 たちは、世界 のお 客 さまの 多 様なニーズに対し、プ ロ
行動規範
フェッショナルとして、グローバルなネットワークを活用
この行 動 規 範 は、MUFGグループの経営ビジョンの下に、グ
し、グループの総合力を発 揮して、期待を超えるサービス
ループの役職員が日々いかに判断し行動すべきかの基準を
の提供を目指します。
示すものです。この行動規範は、
3つの章で構成されています。
第2章 社会に対する責任
第1章は、お客さまに対する姿勢です。私たちは、公正・透
私たちは、グローバルに事業を展開する中で、国内外のあ
明な企業活動を誠実に行い、常にお客さま本位で考え行
らゆる法令等を遵守し、金融システムの安定・信頼維持を
動します。これは私たちの業務の基本を成すものです。
図り、社会の健全な成長に貢献します。私たちは、公正・透
第2章は、良き企 業 市民としての社会に対する責任です。
明な企業活動を誠実に行い、MUFG グループがこれまで
私たちMUFGグループは、
お客さまのみならず、地域社会、
築き上げてきた社会からの信頼・信用を守り高めます。
国際社会等からの信頼と信用の下に成り立っています。私た
2-1.社会ルールの遵守
ちは、
グローバルレベルで社会に対する責任を負っています。
私たちは、国内外のあらゆる法令やルールを遵守すること
第3章は、日々の職 場における心構えです。私たちMUFG
はもとより、
高い倫理観にもとづいた正しい行動をとります。
グループが企業として成長を続け、お客さまや社会に貢献
2-2.反社会的勢力・金融犯罪への対応
していくために、私たちは活力があり働きがいのある職場
私たちは、反社会的勢力に毅然と対応し、私たちの商品・
作りを目指します。
サービスが各種金融犯罪、
マネーローンダリングおよびテロ
第1章 お客さまに対する姿勢
活動への資金支援等に利用されないように努めます。
私たちは、常にお客さま本位で考え、お客さまの信 頼・信
2-3.社会への貢献
用に応えます。MUFGグループが今日あるのは、これまで
私たちは、
各地域の歴史・文化・慣習等を尊重し、企業活動や
長い間、お客さまからの信頼・信用に支えられて来たから
役職員の社会貢献活動等を通じて、地域社会の発展や環
に他なりません。私たちは、この信 頼と信用をさらに確固
境の保全に貢献します。
たるものにしていきます。私たちは、目先の収益にとらわれ
第3章 職場における心構え
ることなく、長期的・持続的にお客さまの発展を支えます。
私たちは、MUFGグループで働く者同士が、お互いを尊重し、
1-1.誠実な行動
プロフェッショナルとしての個人の力と地域・業態を越え
私たちは、常にお客さま本位で考え、公正・透明な企業活
たチームワークが最大限発揮され、新しい試みに取り組む
動を誠実に行います。私たちは、お客さまの資産を適切に
ことができる職場をつくっていきます。
19
ガバナンス、
コ ミ ットメ ン ト お よ び 参 画
MUFGグル ープは、C SR 活 動 の前 提となる
MUFG CSR Report 2013
ガ バナン ス 、コ ミ ッ ト メ ン ト お よ び 参 画
MUFGグループ環境理念
当グループは、地球環境の保全・保護が人類共通の責務で
グル ープ
MUFGグループは、経営ビジョンのもと、お客さまの個人
グル ープ
グル ープ
グループ個人情報保護方針
MUFG CSR Report 2013
生物多様性保全活動に関する考え方
生物多様 性は、3つの多様 性(生態系、種[種間]、種内[遺
あることを認識し、良き企 業 市民として、より良い環境の
伝子])があり、また、3つの危機(人間活動[開発・乱獲]に
であると認識し、次のとおり個人情報保護方針を定め、役
創造に向けた活動に積極的に取り組むことで社会的責任を
よる種の減少・絶滅、里山の手入れ不足による自然の質の
職員一同がこれを遵守することによって、お客さまの個人
果たしてまいります。
低下、外来種や化学物質の影響による生態系の乱れ)に直
情報の保護に万全をつくしてまいります。
また、環境に配慮した企業活動を通じ、持続可能な社会の
面していると言われています。
1. MUFGグループは、お客さまの個人情報の適正な取扱
実現に資する産業界および個人の環境保全行動を可能な
MUFGグループは、地 球 環境を支える生物多様 性保全の
いに関する法令その他の規範を遵守いたします。
限り支援してまいります。
重要性を認識し、以下の考え方に基づき、積極的に取り組
人情 報の利用目的を通知または公表し、利用目的の範囲
内において使用いたします。
グル ープ
いたします。また、法令に定める場合を除き、お客さまの個
みたいと考えています。
MUFGグループ環境方針
1.法令等の遵守
環境保全に係る諸法令・規則およびグループ各社が同意し
① 活動の活性化
役職員の生物多様 性への理 解と認識を高め、自主的、
全社的な活動につなげていきます。
3. MUFGグループでは、すべての役職員が個人情報保護
ている環境関連の各種協定を遵守します。
の重要性を理解し、お客さまの個人情 報を適切に取扱う
2.金融サービスを通じた環境保全
総合金融サービスのご提供を通じて、生物多様性を保
よう教育いたします。
高品質な金融商品・金融サービスの提 供を通じて環境の
全する事業を支援します。また、グループ各社の国内外
4. MUFGグループは、お客さまの個人情 報に関し、不正
保全・保護に資する事業を支援し、社会全体の環境に関す
に広がる企業基盤などを活かした社会貢献活動に取り
アクセス、個人情報の紛失、改ざんおよび漏洩等の防止に
るリスクの低減に取り組みます。
組みます。
努め、適切な安全管理措置を実施いたします。
3.オフィスにおける環境負荷の低減
5. MUFGグループは、法令に定める場 合を除き、お客さ
事 業活動における資源の消費や、廃棄物の排出による環
まの個人情 報をあらかじめご本人の同意を得ることなく
境への負荷を認識し、資源循環の取り組みや、
エネルギーと
② 金融商品・サービスの活用と社会貢献活動の推進
③ 社会・地域との連携
生物 多様 性 保 全 のため、国 際 機 関、国、地 域、NPOな
ど、幅広く連携、協力していきます。
第三者(MUFGグループの内外を問いません)に提供する
資源の有効活用を通じ、環境保全に努めます。
ことはいたしません。
4.環境改善と汚染の予防
業務用資材の購入にあたり、生物多様性保全に留意し
6. MUFGグループがお客さまの個人情 報の取扱いを委
環境に対する効果の継続的な検証を心がけ、継続的な改
ていきます。
託する場合は、お客さまの個人情 報の安 全管理が図られ
善と汚染の予防に取り組みます。
るよう適切に監督いたします。
5.グループ内啓発と全員参加
私たちの活動内容を広く社会と共有し、社会全体の生
7. MUFGグループでは、お客さまの個人情 報の開示・訂
環境に対するグループ内の啓発を心がけるとともに、役職
物多様性保全活動の発展に貢献していきます。
正等の手続を定めます。また、個人情報の取扱いに関する
員が業務・業務外を問わず、活動しやすい枠組みを用意し、
ご意見・お問合せを承ります。
役職員ひとりひとりの環境保全活動を推進します。
8. MUFGグループは、個 人情 報 保 護のための管理体 制
6.コミュニケーション
および取組みを継 続的に見直し、その改善に努めてまい
本方針をグループ内に周知するとともに一般に公開し、広
ります。
く社外のコミュニケーションを通じた環境保全活動の啓
発・推進に努めます。
④ 購買活動における配慮
⑤ 情報開示とコミュニケーション
ガバナンス、
コ ミ ットメ ン ト お よ び 参 画
情報を適切に取扱うことがMUFGグループの社会的責務
2. MUFGグループは、お客さまの個人情報を適正に取得
20
ガ バナン ス 、コ ミ ッ ト メ ン ト お よ び 参 画
MUFG CSR Report 2013
散布する爆弾のことで、一般市民に甚大な影響を与えてき
銀行
クラスター弾とは、内蔵する複数の子弾を空中で広範囲に
銀行 信託
銀行 信託
金融円滑化の取り組み
クラスター弾への対応
指定紛争解決機関制度への対応について
指定紛争解決機関とは、行政庁が指定した紛争解決機関
で、金融機関の業務に関するお客さまからの苦 情の申し
ており、人 道 上の懸念が大きいと国際社会で認知されて
三菱東京UFJ銀行は、金融円滑化を推進するための基本
出および紛 争の解決の申し立てについて、公正中立な立
いる武器です。日本では、このクラスター弾などの製造禁
方針として、
「金融円滑化管理規則」を定め、
『金融円滑化を
場で解決のための取り組みを行っています。三菱東京UFJ
止や所持の原則禁 止を定めた法律が 施行されています。
もっとも重要な社会的役割の一つ』と位置づけて、その実
銀行、三菱UFJ信託銀行はそれぞれ、以下の指定紛争解決
全国銀行協会は上記法律施行を踏まえ、行動憲章の精神
現に取り組んでいます。
機関と契約を締結しています。
に則り、銀行業務の公共的使命の重みを認識し、2010年
また、金融円滑化の適正な管理態勢の整備・確立を行うた
10月、クラスター弾の製造を資金使途とする与信を、国の
めに、金融円滑化管理担当取締役を設け、
「金融円滑化推
三菱東京UFJ銀行
内外を問わず行わないことを申し合わせました。
進室」および「中小企業審査室」を設置するとともに、各営
指定紛争解決機関の名称
全国銀行協会の正会員である三菱東京UFJ銀行と三菱UFJ
業店に「金融円滑化責任者」を配置し、全行を挙げて金融
信託銀行は、
クレジットポリシーや融資採り上げ時のチェッ
円滑 化の強化に取り組 んでいます。実 施 状 況(対応債 権
クシートにおいて、
クラスター弾製造を資金使途とする与信の
数・金額)は、同行ホームページ上に公開しています。
[URL]http://www.bk.mufg.jp/info/kinyu_enkatsuka/index.html
信託
三菱UFJ信託銀行の取り組み
三菱UFJ信託銀行では、金融の円滑化に関する基本方針
を定めた「金融円滑化管理方針」、金融円滑化管理に関す
る基本事項・社内の態勢整備などについて定めた「金融円
滑化管理規則」を制定しています。
一般社団法人全国銀行協会
全国銀行協会相談室
連絡先および電話番号
0570-017109または
03-5252-3772
三菱UFJ信託銀行
指定紛争解決機関の名称
一般社団法人全国銀行協会
全国銀行協会相談室
連絡先および電話番号
0570-017109または
03-5252-3772
指定紛争解決機関の名称
一般社団法人信託協会
信託相談所
。
連絡先および電話番号
また、
「金融円滑化管理担当役員」を設置するとともに、す
0120-817335または
03-3241-7335
べての営業部店に「金融円滑化推進責任者」を配置。本部
※全国銀行協会は銀行法および農林中央金庫法上の指定紛争解決機関です。
には、金融の円滑化に関する専門部署として「リテール金
※信 託協会は信 託業法および金融機 関の信 託業務の兼営等に関する法律
融円滑化推進室」
「法人金融円滑化推進室」
「金融円滑化
室」
「金融円滑化管理 室」を設 置し、経営陣の主体的な関
与のもとで、役職員が一丸となって、金融円滑化に関する
業務を遂行しています。実 施状況(対応債権 数・金額)は、
同社ホームページ上に公開しています。
[URL]http://www.tr.mufg.jp/ippan/soudan/kinyu_soudan_joukyou.html
上の指定紛争解決機関です。
ガバナンス、
コ ミ ットメ ン ト お よ び 参 画
三菱東京UFJ銀行の取り組み
禁止を明記することにより、手続きの遵守を徹底しています。
21
ガ バナン ス 、コ ミ ッ ト メン ト お よ び 参 画
MUFG CSR Report 2013
22
CSRの推進体制
ガバナンス、
コミットメントおよび参画
グル ープ 経 営 戦 略と一 体化した
C SR 推 進体 制を構 築しています 。
MUFGグループのCSR推進体制
グル ープ
MUFGグループでは、グループ全体でCSR活動を推 進し
【MUFGグループ C SR 推 進体制】
三菱UFJフィナンシャル・グループ
ていくため、持 株 会 社の経営会 議メンバーを中心とした
「CSR委員会」を設置しています(原則年2回開催)。同委
経営会議
員会を通じて、グループCSR活動 方針の審議やグループ
全体での施策の展開、グループ各社間の連携強化を図って
CSR委員会
います。グループ各社では、グループ全体の方針に沿って各
社の特性を活かしたCSR活動を推進しています。2012年
CSR推進部
度は、11月および1月にCSR委員会を開催し、グループの
CSR活動推進状況を踏まえた今後の活動方針などについ
て協議・検討しました。
三菱東京UFJ銀行
三菱UFJ信託銀行
三菱UFJ証券
ホールディングス
三菱UFJニコス
経営会議・
C SR推 進委員会
経営会議・
C SR委員会
経営会議・
MUSHDグループCSR委員会
経営会議
CSR推進部
経営企画部CSR室
広報・CSR推進部
経営企画本部 CSR推進室
ガ バナン ス 、コ ミ ッ ト メ ン ト お よ び 参 画
MUFG CSR Report 2013
三菱東京UFJ銀行では、大型の開発プロジェクトへの融資
普及・推 進するために各種イニシアティブへ
参 画しています 。
体的な取り組みによる「持続可能な社会の形成に向けた
採択し、お客さまのプロジェクトにおいて国際的な基準に
金融行動原則(21世紀金融行動原則)」に2011年11月策
則った配慮が行われるように助言を行うとともに、資金調
定当初より署名しています。
達支援後も環境への影響をモニターしています。また、赤
21世紀金融行動原則は、持続可能な社会づくりに向けた
道原則の運用の信頼性を示すため、赤道原則の内部手続
金融行動に最善の努力を行うなどを掲げた7項目、および
きや運 用状 況などを第三者 機 関に開示し、2012年度の
この原則を実践するための業務別ガイドラインからなりま
赤道原則の運用実績に係る開示情 報について「独立した
す。今後も環境や社会に配慮する取り組みを本原則に基
第三者保証報告書」を取得しています。
づき、積極的に実践していきます。
*赤道原則(Equator Principles)
:開発などにともなう環境負荷を回避・軽
グル ープ
すべく金融業界が独自に設定したガイドライン。開発などにともなう環境リ
国連グローバル・コンパクトの支持
スクを計画段階から調査し、環境への影響を回避、低減、緩和することを目
MUFGグループは、国連グローバル・コンパクトの支 持を
表明しています。国連グローバル・コンパクトは、1999年
銀行 信託
人権、労働、環境、腐敗防止に関する国際的規範を支持し
グル ープ
減するために開発プロジェクトにおいて環境社会影響のリスクを評価・管理
す。世界中の企業・団体に対し、影響力のおよぶ範囲内で、
三菱東京UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行は、金融機関の主
カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト(CDP)に参加
「カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト(CDP)」とは、
的としています。世界35 ヵ国、三菱東京UFJ銀行を含む79金融機関が同原
世界の機関投資家が連携し、企業の気候変動戦略や具体
則を採択しています(2013年7月現在)。
的な温室効果ガスの排出量の公表を求めるプロジェクト
です。
国連環境計画・金融イニシアティブへの参加
MUFGグループは2004年より参加を開始し、2007年以
三 菱 東 京UFJ銀 行と三 菱UFJ信 託 銀 行 は「国 連 環 境 計
降は日本版レポート・スポンサーに就任しています。
画・金 融イニシアティブ(UNEP FI)」に署名しています。
MUFGグループは、
「持続可能な社会の実現への貢献」を
これは「金融機関のさまざまな業務において、環境および
めざす金融グループとして、
国連グローバル・コンパクトの原
持続可能性に配慮したもっとも望ましい事 業のあり方を
2012年11月に日本最大級の異 業 種 交流展示 会「メッセ
則に賛同し、
地球市民としての責務を果たしていきます。
追求し、これを普及、促進すること」を目的とした官民パー
ナゴヤ2012」が名古屋市内で開催されました。今回は「∼
トナーシップです。
環境・安 全・モノづくり∼」をテーマに開催され、通算7回
銀行
実践するよう促しています。
「メッセナゴヤ2012」への出展
信託
目の展示会となり入場者数も6万人を超えました。三菱東
PRI( 責任投資原則)の普及・推進
京UFJ銀 行は、毎回、本展示 会に積 極的に出展し、グルー
UNEP FIは国連グローバル・コンパクトとともに2006年
プの環境関連への取り組み・社会貢献 活動などを映像や
に発 表された「責任 投資原則(PRI)」を推 進しています。
パネル、ミニセミナーを通じて紹介しています。
PRIは、受託者 責任の範囲内で投資の意 思決 定に環 境、
社会、ガバナンス(ESG)問題を取り込み、長期的な投資成
果を向上させることを目的としています。三菱UFJ信託銀
行は2006年5月に国内の機 関投資家の第一陣として同
原則に署名し、国内でPRIと責任 投資の普及 活動を行う
PRI日本ネットワークにも積極的に参画しています。
ガバナンス、
コ ミ ットメ ン ト お よ び 参 画
配 慮した事 業 のあり方を 追 求し、
21世紀金融行動原則への署名
を手がける際の環境配慮の枠組みとして「赤道 原則 」を
*
MUFGグル ープは、環 境と持 続 可 能 性に
にアナン国連事務総長(当時)が提唱した自主行動原則で
銀行 信託
銀行
イニ シアティブ
への 参画
赤道原則の採択と運用
23
ガ バナン ス 、コ ミ ッ ト メ ン ト お よ び 参 画
MUFG CSR Report 2013
環 境
MUFGグループは各種金融サービ
スや融資のご提供を通して、
お客さ
まの事業からの環境負荷に間接的
に影響を与えています。また、従業
員が働くオフィスや営業活動を通
して、電気、ガスや水などを使用し、
CO2や廃棄物を排出しています。
MUFGグループの事業活動は、日本を含むアジア、
そして世界に広がるさまざまなステークホルダーの
皆さまからの支持をいただくことによって
成り立っています。
今後もステークホルダーの皆さまとの
ガバナンス、
コ ミ ットメ ン ト お よ び 参 画
ステークホルダーの
皆さまと
M U FGグループ
株 主さま
MUFGは東京、大阪、名古屋、ニュー
ヨークの証券取引所に株式を上場し
ており、株 主 数は個人・法 人で 約76
万人となっています。
共存共栄を図り、持続可能な社会の実現に
貢献していきます。
地 域・社 会
MUFGグループは、国内では788のリ
テール店 舗、316の 法 人 拠 点、海 外で
は40ヵ国以上で、555の拠点* があり
ます。グローバルな 金融グループとし
て国際社会で活動しつつ、それぞれの
拠点では地域社会の一員として多くの
方々との接点を持っています。
従 業 員
MUFG
グ ル ープ
MUFGグループの 連 結子会 社は
220 社 あり、連 結 ベースで 約12
万人の従業員が働いています。
お 客さま
MUFGグル ープ は、個 人 約4,000
万口 座、法 人 約50万 社 のお 客さま
と取引させていただいています。約
132兆 円 の 預 金 をお 預 かりし、約
91兆円の貸し出しを行っています。
ビジネス パートナー
MUFGグル ープのビジネス パー
トナ ー は、金 融 商 品・サー ビ スの
提 供 機 関、ビ ジ ネ ス の 提 携 相 手
など多岐におよんでいます。
*拠 点数は、三菱 東 京UFJ銀 行、三菱UFJ信 託 銀 行、三菱UFJ証券ホールディングスの合計。
24
(2013年3月31日現在)
株 主・投資 家 の 皆 さ ま と の か か わ り
MUFG CSR Report 2013
株主・投資家の皆さま
とのかかわり
2013年6月、第8期定時株主総会を日本武道 館(東京都
にて動画でご覧いただけます。
資 本 運 営とIR
MUFGグループは、企 業価値の向上に向け、
「充実した自
金融商品取引業者 2.2%
向けた資本活用」の3つのバランスを重視した資本運営に
企業価値向上をめざしています。
所有者別株式分布状況(普通株式)
政府および地方公共団体 0.0%
個人その他 15.6%
外国法人など
34.6%
努めています。
また、株主・投資家の皆さまとの双方向の
グル ープ
中期経営計画
IR(投資家向け広報)活動の基本姿勢
その他の法人
15.7%
投資家保護の観点からも、情報開示の質と適切さが求め
られる時代です。MUFGグループは、財務状況や経営戦略
グル ープ
などに関する正確な情 報を、市場に公平かつ迅 速に提 供
成長を展望した戦略的布石
し、また、市場の評価を経営プロセスに反映することを通
3ヵ年の中期経営計画の初年度となる2012年度は、今後
し、株 主 価 値 の 向 上 に つ な が るIR 活 動 を めざしま す。
の成長を展望して、戦略的な布石を打ちました。法人のお
MUFGのホームページは外部評 価会 社2社より優秀サイ
ト表彰を受けるなど高い評価を獲得しています。
ティンバンクとの資本・業 務 提 携 契 約 締 結によるネット
ビジネスでは、インターネットバンキングの使い勝 手の向
上やタブレット端末を活用した販売体制の強化などを進
グル ープ
ワーク拡充などを進めました。また、個人のお客さま向け
[URL]http://www.mufg.jp/ir/
機関投資家向けIR活動
構成比率は、小数点第2位以下を切り捨て、自己株式を除く
(2013年3月31日現在)
グル ープ
客さま向けビジネスでは、ベトナム国有大手銀行のヴィエ
金融機関 31.6%
SRIインデックス銘柄への選定
資産 運 用において、財 務 的な観 点だけでなく、環 境や社
会への貢 献 などの 観 点も基 準とする「社 会 的 責 任 投 資
国内外の機関投資家に対しては、決算説明会などを通じ、
積
(Socially Responsible Investment)」が広がって
めました。さらに、ガバナンスや経営基盤強化の面でも、リ
極的な情報提供に努めています。また、個別取材への対応や
います。MUFGは、DJSI Asia Pacific 、FTSE4Good
スク委員会およびグローバル・アドバイザリーボードを新
定期的な投資家訪問など、幅広いIR活動を実施しています。
Index Series、Ethibel Sustainability Index (ESI)
グル ープ
健全な財務基盤を維持
グル ープ
設しました。
Excellence Global、MS-SRIなどのSRIインデックス
株主優待制度(MUFG株主倶楽部)について
株 主優 待 制度「MUFG株 主倶 楽 部」では、定 期預 金 金 利
2013年3月から適用された新自己資本比率規制(いわゆ
の上乗せや株式売買委託手数料の割引など、グループ総
るバーゼルⅢ)の基準で、中核的な自己資本(資本金・剰余
合力を活かした優待サービスをご提供しています。
金)の割合を示す普通株式等Tier1比率は、11.70%と十
分な水準を確保しています。また、不良債権比率は1.80%
銘柄に選定されています(2013年7月末時点)。
株 主・投 資 家 の 皆 さ ま と の か か わ り
適切な資本運営
[URL]http://www.mufg.jp/investors/movie/
己資本の維 持」
「株主 還 元の一層の充実」
「収 益力強化に
お客さま・社会のご期待に応えることで、
コミュニケーションの充実に努めています。
株主総会
千代田区)にて開催しました。当日の様子は、ホームページ
グル ープ
グループ総合力を発揮し、
[URL]http://www.mufg.jp/ir/fs/
グル ープ
金融グループとしての信頼向上を図り、
点)。詳細はホームページでご覧いただけます。
グル ープ
と、引き続き低水準にとどまっています(2013年3月末時
25
ビジネスパートナーとのかかわり
MUFG CSR Report 2013
③機密情報の厳守
ビジネスパートナー
とのかかわり
購買活動を通じて知り得た、取引先の機密情 報は厳格に
【主なビジネスパートナーシップ事例】
日 付
ビジネスパートナー MUFG
管理します。
④環境への配慮
カード
クラウド型マルチ決済システム
「J-Mups」のサービスを開始
バノルテ銀行
銀行
業務提携に関する覚書を締結
サンパウロ州投資局
銀行
業務提携に関する覚書を締結
リース
中国の建 設 機 械リース会 社の
合弁事業を開始
2012年7月
JR東日本
メカトロニクス
購入を原則とします。また、環境認証を取得するなど、環境
金融商品・サービスの提供機関、
2012年8月
面に配慮した行動を志す企業を敬い、パートナーとしての
ビジネスの提携相手など多岐におよんでいます。
絆を深めてまいります。
2012年10月
こうしたビジネスパートナーの皆さまとともに、
⑤購買先への協力要請
公正で健全な取引に努め、
基本的人権の尊重、法令の遵守、反社会的勢力との取引排
協働を通じた価値の創造に取り組んでいきます。
除、環境配慮など、公正かつ健全な企業活動を求めます。
三菱商事
2012年12月
ヴィエティンバンク
⑥購買先とのパートナーシップの維持
銀行
グル ープ
すべての取引先をパートナーとして尊重し、対等かつ誠実な
公正な取引
対応により信頼・協力関係の維持に努めます。優越的な地
ビジネスパートナーとの健全な関係を築き、維持していく
位を盾に、不当な利益を要求したり、受けたりはしません。
「社会ルールの遵守」
「反社会的勢力・金融犯罪への対応」を
定めています。いかなる場合も法令を遵守すること、反社
グル ープ
ために、MUFGグループでは、行動規 範で「誠実な行動」
協働による新たな社会的価値の創造
ビジネスパートナーとの協働は、それぞれ本 業のメリット
会的勢力に与しない公正で健全なパートナーシップを築く
を活かし、新たな社会的価値を創出する可能性を秘めてい
ことを心がけ、公正な取引を行っていきます。
ます。こうした考えに基づき、より社会のお役に立てるサー
グル ープ
ビスや商品のご提 供はもとより、健 全な金融市場の発展
購買活動に関する考え方
や社会的インフラの構築発展に貢献することを念頭に、ビ
MUFGグループは、紙・その他資材に関する購買活動につ
ジネスパートナーとの関係構築に努めています。
いて、以下の考え方に沿って行動しています。
①購買先の公平・公正な選定と取り扱い
経済的合理性に基づき公平・公正に取引先を決定します。
特定の取引先に正当な理由なく特別な待遇を与えたり、不
当に不利益を課しません。
②法令・社会規範の遵守
購買活動にあたり、関連するすべての法令、ルールを遵守
し、高い倫理観に基づき行動します。
株式引受契約および
業務提携契約を締結
iOSに対応したスマートフォン・
タ ブ レ ット 向 け 決 済 ア プ リ
ケ ー シ ョ ン「Poke Pos for
J-Mups」を共同開発
2013年1月
クレメンテック
カード
2013年2月
カナディア銀行
銀行
業務提携に係る覚書を調印
2013年3月
コーポラティブ銀行
銀行
業 務提 携 契 約を締 結
2013年4月
東京大学大学院
情報理工学系
研究科
2013年6月
カード
Butterfield
Fulcrum Group
信託
(海外ファンド管理会社)
次世代個人認証技術の寄付講
座を開設
同社持株会社の全発行済株式
の株式譲渡契約締結
ビジネスパートナーとのかかわり
グローバル年金コンサルティン
グサービスに関する業 務 提 携
契約を締結
マーサージャパン
森林管理のもと生産されるなど環境面に配慮した商品の
MUFGグループのビジネスパートナーは、
内 容
信託
2012年5月
地 球温暖 化防止、生物多様 性保全など、環境配慮も視 野
に入れた購買活動に努めます。特に紙については、適切な
26
環 境に関 す る 方 針 と 取 り 組 み
MUFG CSR Report 2013
環境に関する方針と
取り組み
金融機関としての本業を通じた取り組みを進め、
環境負荷低減などへの配慮に努めています。
*お客さまセグメントごとなど、テーマ別
(個人、法人、受託財産、海外など)に
関し、2012年4月1日から2013年3月31日を対象期間と
「ISO14001」とは、環境 負荷の低減を目的としたマネジ
メントシステムに関する国際標準規格です。事業活動が環
境に与える負荷を継続的に低減することが要求されてい
/丸の内本館、名古屋ビル、大阪ビル
とは、MUFGグループにとっての大きな課 題です。この課
・三菱UFJ信託銀行
題に統一した方針で取り組むため、2006年3月に「MUFG
/本店ビル、港南ビル
グル ープ 環 境 理 念・環 境 方 針」を策 定しました。さらに、
・三菱UFJモルガン・スタンレー証券*
MUFGグループ各社で地球環境問題への危機意識を共有
/目白台ビル(クリーン・エネルギー・ファイナンス部[豊洲
し、環境への取り組みを具体的に進めるための行動レベル
フロント]含む)
の指針として「MUFG環境に関する行動方針」を2008年
・三菱UFJニコス
6月に制定しました。これらの理念・方針にしたがって環境
/本社ビル
分野への取り組みを進めています。
・三菱UFJリース
/国内全拠点、グループ会社(MULビジネス、MULエコビ
ジネス)
*2013年4月認証取得。
グル ープ
「MUFG環境に関する行動方針」に基づく活動
行動方針を具体的な活動にしていくため、グループ横断で
「環境プロジェクト・チーム(PT)」*を組 成し、それぞれの
分野で取り組みを進めています。MUFGグループ各社の役
員などを構成メンバーとする「MUFG環 境に関する行動
方針」推 進会議を四半 期ごとに開催し、各PTの活動の進
捗を定期的にフォローしています。MUFGグループは、環
境配慮につながる資金の流れをつくり出す商品・サービス
環境に関する方針と取り組み
認証を取得しています。
環境負荷を削減して持続可能な社会の実現に貢献するこ
環境に関する行動方針」はP07に掲載しています)
して、独立した第三者による保証報告書を取得しています。
ISO14001の認証取得
・三菱東京UFJ銀行
(「MUFGグループ 環境 理念・環境方針」はP20、
「MUFG
MUFGグループでは、
「CSRレポート」に記載している会社
および主要子会社の温室効果ガス排出量(GHG指標)に
ます。MUFGグル ープ では、以下の 拠 点でISO14001の
基本的な方針と体制
独立した第三者による保証報告書の取得
きます。
MUFGグループ横断で組成したプロジェクト・チーム。
グル ープ
環境に配慮した企業活動への融資など、
割を自覚し、環境への取り組みレベルを一層向上させてい
グル ープ
のご提供など、総合金融グループならではの果たすべき役
27
環 境に関 す る 方 針 と 取 り 組 み
MUFG CSR Report 2013
28
銀行
赤道原則「独立した第三者保証報告書」の取得
三菱東京UFJ銀行は、開発プロジェクトに融資する際に金
融機 関が事前に環境や社会への影 響を評 価し、回避・軽
減・緩 和する対 策を促し、状 況を監 視する「赤 道 原 則」を
2005年12月に採 択。これまで多数の資源開発やインフ
ラ開発などのプロジェクトに適用してきました。
赤道 原則については、投資家やNGOなどのステークホル
ダーから信頼性や透明性の向上を求める声がありました。
それを受けて赤道原則の内部手続きや運用状況などを第
三者機 関に開示し、2012年度の赤道 原則の運用実績に
取得しています。
*開示情報:http://www.bk.mufg.jp/csr/eco/equator.html
環境に関する方針と取り組み
係る開示情 報*について「独立した第三者保証報告書」を
環 境に関 す る 方 針 と 取 り 組 み
グル ープ
オフィスの環境負荷低減
MUFG CSR Report 2013
【 MUFG4社のCO 2排出量実績推移】
MUFGグループでは、温 室効果ガスを削減して地 球温暖
CO2排出量(単位千トン)
化の防止に貢 献するため、事 業活動にともなう温室効果
300
ガス(CO2)排出量と従業員の移動にともなうCO2排出量
280
の削減を推 進しています。本 年度も引き続き、グループの
主 要 各 社(三 菱UFJフィナンシャル・グル ープ、三 菱 東 京
UFJ銀 行、三菱UFJ信 託 銀 行、三菱UFJモルガン・スタン
(102千トン)
240
223(25%削減目標値)
排出量を計測しました。
200
204
た。MUFG4社の2012年度 CO 2 排出量 合計は、継 続 的
0
2000
年度
2008
年度
2009
年度
2010
年度
191
196
2011
年度
2012
年度
(2012年度実績)
万3,000トン=基 準 年度CO2 排出量約29万8,000トン
の25%減)に対して、調整後排出係数で基 準 年排出量の
データ開示の透明性を考慮して、「温室効果ガス排出・削減
34%減の約19万6,000トンとなり目標の25%を9%上
量の算定・報告・検証に関する規格」であるISO14064に
回り達 成することができました。なお、2012年度CO 2 排
したがって開示データを分類しています。昨年度に引き続
出 量で は、電 力 排 出 係 数の 変 動 によるMUFGグル ープ
き本 年度も、開示内容の信 頼性を高めるため、環 境 負荷
CO 2 排 出 量 増 加 分 の 一 部を、MUFG各 社で 保 有 するク
データと温室効果ガス排出量がISO14064にしたがって
リーン開発メカニズム(CDM)の認証排出削減量(CER)
正確に算定されているかに関して、新日本有限責任監査法
によりオフセット(約3万7,000トン)しました。
人の子会社である新日本サステナビリティ株式会社から国
際保証業務基準(ISAE3000)を踏まえた検証を受けまし
た。今後は、環境負荷データの計測範囲をさらに拡大する
とともに、より一層のデータ精度の向上も図っていきます。
環境に関する方針と取り組み
160
目標よりさらに
9%削減
202
180
度に比べて25%以上削減することを目標に掲げてきまし
な省エネの取り組みにより、2012年度目標排出量(約22
34%削減
274
260
220
く)で2012年度までにCO2 排出量を基 準 年(2000年)
298(基準年排出量)
298
レー証券、三菱UFJニコス)による環境負荷データとCO 2
MUFGグル ープ で は、MUFG4 社(三 菱UFJニ コスを 除
29
環 境に関 す る 方 針 と 取 り 組 み
MUFG CSR Report 2013
30
【MUFGグループ環境負荷データと温室効果ガス排出量*1】
2010年度
計 測 項目(関連するGRI指標 *2)
単位
MUFG4社
指標
精度
2011年度
MUFG合計
*3
精度
指標
MUFG4社
*3
指標
精度
*3
*1 計測対象組織は三菱UFJフィナンシャル・グループ、三菱東京UFJ銀行、三菱UFJ信託
2012年度
MUFG合計
指標
精度
MUFG4社
*3
指標
精度
*3
指標
精度
総床面積 *4
千㎡
計測対象床 面積
千㎡
1,974
2,069
2,086
2,180
2,154
2,248
%
87.5%
88.1%
93.8%
94.0%
96.4%
96.6%
カバー率 *5
2,255
2,348
2,225
2,319
銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスの5社です。三菱UFJモルガ
MUFG合計
2,234
*3
2,327
直接的エネルギー消費(EN3)
ン・スタンレー 証 券 の デ ータは 従 業 員の 移 動 に係 わ るエ ネル ギー消 費、道 路 交 通
(EN29)を除き三菱UFJ証券ホールディングス分も含みます。
*2 GRIサステナビリティ レポーティング ガイドライン2006の指標プロトコル環境(EN)
における対応するパフォーマンス指標のナンバーを記載しています。GRIはグローバル・
レポーティング・イニシアティブ(www.globalreporting.org)の略です。
*3 精度★★★は大部分の拠点から精度の高い情報が収集されている誤差約3%以内の
千㎥
4,276 ★ ★ ★
4,393
★★★
5,347
★★★
5,429 ★ ★ ★
4,595
★★★
4,680
★★★
もの、★★☆は主要な拠点から精度の高い情報が収集されている誤差約7.5%以内の
重油
kl
1,714 ★ ★ ★
1,714
★★★
1,417
★★★
1,417 ★ ★ ★
1,359
★★★
1,359
★★★
もの、★☆☆は計測範囲の拡大とデータ精度の向上が必要な誤差が約7.5%以上のも
灯油
kl
134 ★ ★ ★
134
★★★
137
★★★
137 ★ ★ ★
140
★★★
140
★★★
都市ガス
間接的エネルギー購入(EN4)
千kWh 505,865 ★ ★ ★ 531,761
電力
GJ
温水
GJ
冷水
GJ
33,290 ★ ★ ★
★ ★ ★ 457,522 ★ ★ ★ 434,243
32,142
★★★
★★★
3,041
★★★
★★★
21,381
★★★
34,122
★★★
3,910 ★ ★ ★
4,090
29,962 ★ ★ ★
35,372
32,972 ★ ★ ★
★ ★ ★ 455,947
★★★
29,958
★★★
29,360
★★★
3,239 ★ ★ ★
2,716
★★★
3,031
★★★
26,374 ★ ★ ★
18,871
★★★
23,624
★★★
従業員の移動に係わるエネルギー消費、
道路交通(EN29)
空 路(国際 線)
券が124千㎡、三菱UFJニコスは93千㎡です。
*5 カバー率は、環境負荷データ毎のカバー率(総床面積に対するデータ収集対象床面積
の割合)をそれぞれのCO 2排出量で加重平均したものです。
*6 CO2排出係数に関しては、「特定排出者の事業活動に伴う温室効果ガスの排出に関す
る省令」の係数を採用しています。また、CO2排出量は「温室効果ガスの放出及び除去に
千km
自動車(ガソリン)
銀 行が1,749千㎡、三菱UFJ信託 銀 行が360千㎡、三菱UFJモルガン・スタンレー証
kl
56,827 ★ ★ ☆
56,982
★★☆
66,886
★★☆
67,185 ★ ★ ☆
77,633
★★☆
78,148
★★☆
3,575 ★ ★ ★
3,615
★★★
3,499
★★★
3,537 ★ ★ ★
3,231
★★★
3,277
★★★
水の有効利用(EN8)
関する規格」ISO14064のGHG−第1部(GHGの排出及び除去の定量化と報告のため
の組織レベルでの手引付き仕様ISO14064-1)の5 GHG inventory componentsに
添って分類しています。
*7 直接的エネルギー消費(EN3)に対応するCO2排出量です。
上水
千㎥
2,098 ★ ★ ☆
2,225
★★☆
1,921
★★★
2,036 ★ ★ ☆
1,753
★★★
1,841
★★★
下水
千㎥
1,554 ★ ★ ☆
1,633
★★☆
1,479
★★★
1,552 ★ ★ ☆
1,466
★★★
1,553
★★★
14,538 ★ ★ ★
14,802
★★★
16,134
★★★
16,317 ★ ★ ★
14,301
★★★
14,492
★★★
*8 間接的エネルギー消費(EN4)に対応するCO2 排出量です。電力による間接的エネル
ギー購入によるCO 2排出量は、
「地球温暖化対策の推進に関する法律(以下、温対法)」
に基づき電力各社が公表している京都議定書のクレジット等を実際のCO2排出量から
CO 2 排出量 *6
直接的なCO 2 排出量(EN16)*7
t
間接的なCO 2 排出量(EN16)*8
t
199,622 ★ ★ ★ 210,191
★ ★ ★ 167,840
★ ★ ★ 176,858 ★ ★ ★ 207,122
★ ★ ★ 217,688
★★★
*8
t
171,506 ★ ★ ★ 180,648
★ ★ ★ 158,295
★ ★ ★ 166,933 ★ ★ ★ 201,759
★ ★ ★ 212,143
★★★
(調整後排出係数)
( EN16)
その他関連のある間接的CO2 排出量
(EN17)*9
t
CDMクレジットによるオフセット*11
t
CO 2 排出量 合計(実 排出係数)
t
229,863 ★ ★ ★ 240,868
★ ★ ★ 200,546
t
201,747 ★ ★ ★ 211,324
★ ★ ★ 191,000
(調整後排出係数)*10
CO 2 床面積当たり(実 排出係数)
*10
(調整後排出係数)
15,702 ★ ★ ☆
15,875
★★☆
16,571
16,747 ★ ★ ☆
17,098
★★☆
17,320
★★☆
37,026
★★★
37,026
★★★
★ ★ ★ 209,922 ★ ★ ★ 201,496
★ ★ ★ 212,473
★★★
★ ★ ★ 199,997 ★ ★ ★ 196,132
★ ★ ★ 206,928
★★★
★★☆
t /千㎡
102
103
90
91
90
91
t /千㎡
89
90
86
86
88
89
単位:千㎡=千平方メートル、千㎥=千立方メートル、kl=キロリットル、千kWh =千キロワット時、GJ=ギガジュール、t=トン
控除して算出した排出係数(調整後排出係数)と控除前の排出係数(実排出係数)の2
種類で算定しています。
*9 役員・従業員の移動に係るエネルギー消費、役員・従業員の国内道路交通(ガソリン)と
海外への空路による移動(EN29)と水の有効利用(EN8)に対応するCO 2排出量です。
*10 調整後排出係数は、電力会社が「地球温暖化対策の推進に関する法律(温対法)」に基
づき京都議定書 のクレジット等を実際のCO 2 排出量から控除して算出した排出係数
です。
*11 MUFG各社で保有するクリーン開発メカニズム(CDM)の認証排出削減量(CER)によ
るオフセットです。CO 2排出量からマイナスされます。
環境に関する方針と取り組み
蒸気
★ ★ ★ 434,924
のです。
*4 各社の2012年度の床面積の内訳は三菱UFJフィナンシャル・グループと三菱東京UFJ
環 境に関 す る 方 針 と 取 り 組 み
MUFG CSR Report 2013
三菱東京UFJ銀行は、2012年までに3万トンの排出権を
取得し、カーボンオフセットに活用しました。
銀行 信託
環境負荷低減の取り組み
銀行業界で電気自動車を初導入
三菱 東 京UFJ銀 行と三菱UFJ信 託 銀 行では、2009年度
MUFGグループ各社は、営業拠点や本部などの設備を環
三 菱UFJモルガン・スタンレー証 券では、CDMコンサル
に営業車としては銀行業界 初となる電気自動車を導入し
境配慮型へと切替える計画を進める一方で、照明のこまめ
ティング業務で得られる報酬の一部を排出権で受け取り、
ました。現在、両行合計で70台を超える電気自動車が、本
な消灯、夏季の服装カジュアル化や冷暖房の控えめ運用、
オフセットに充当しています。
部・拠点で活用されています。導入車(i-MiEV)は、走行中
CO 2排出量削減活動に取り組んでいます。
証券
離 席 時 のパソコン本体やディスプレイの電 源オフなど、
のCO2排出量がゼロで、発電中のCO2排出量を含めても、
同クラスのガソリン車と比較して排出量が3割と環境に配
三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、目白台ビルの食
慮した車です。
堂で使用された調理油(廃油)のリサイクルを進めていま
三菱東京UFJ銀行では、名古屋ビルに太陽光・風力の発電
す。廃油は回収 処 理 業 者によってBDF(バイオ・ディーゼ
装置を設 置し、自然エネルギー活用に取り組んでいるほ
ル・フューエル)として再生され、化石燃料(軽油)の代替と
か、各ビルにおいて、熱源システムの更新や調光機器の導
してディーゼルエンジンなどに用いられます。BDFは小児
も、非塩ビ素材を使用するなど、環境配慮に努めています。
入によって、使用電力の削減に努めています。
喘息やアトピーなどを引き起こす大気汚染物質(硫黄酸化
三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、100%天然成分
三菱UFJ信 託銀行では、主要本部ビルや各営業拠点にお
物)をほとんど含まないクリーンエネルギーです。食堂開設
s Natural Soap」を
で 無 添 加の石鹸「Blue Dolphin’
いて、高効率の照明設備、空調設備、受変電設備の更 新・
後の約1年間で0.4トンの廃油を回収し、全量をリサイクル
粗品に採用しています。この石鹸は、障がいのある方の自
改修などにより省エネ化を進めています。また、一部の本
しました。
立を支援する福祉事務所が製造し、イルカやクジラを通し
紙類の使用抑制
MUFGグループ各社は、オフィスで使用するコピー用紙使
用量の抑制や使用済み用紙のリサイクルを行っています。
都地球温暖化対策への対応として、トップレベル事業所と
また、グループ各社の店頭パンフレットなども、FSC認証
しての申請適否を含め、対応策を検討しています。
紙や植物性インクなど環境配慮型インクを使用したもの
三菱UFJニコスでは、節電への取り組みの一つとして、約
に可能な限り切替えを行っています。
140メートルスパンの空間に柱や間仕 切りを置かないオ
ど事務機器の台数削減にもつながりました。
グル ープ
により空調や照明の効率化が進み、コピーやファックスな
MUFGグループ各社は、お客さまにお渡しする粗品に関して
て地 球 環境の大切さを伝える非営利団体が、販売してい
ベルの省エネ対応が可能な設計で建 設されており、東京
フィス設計(ユニバーサルプラン)を採用しています。これ
粗品の環境配慮
ごみの削減
MUFGグループ各社は、ごみの分別回収やリサイクルにも
積極的に取り組んでいます。
グル ープ
三菱東京UFJ銀行では、ISO14001を取得している東京・
カーボンオフセットへの取り組み
名古屋・大阪の各本部ビルにおいて、廃 棄 物を13種 類に
MUFGグループ各社では、環境マネジメントシステムによ
分別し、排出量の95%以上をリサイクルしています。
る省エネ活動などで温室効果ガスの排出量削減に努める
三菱UFJ信託銀行本店ビルでは廃棄物を19種類、
港南ビル
とともに、排出 権の購入によっても温 室 効 果ガスのオフ
では17種類に、
三菱UFJモルガン・スタンレー証券目白台ビル
セットを進めています。
では廃棄物を6種類に分別し、
リサイクルを推進しています。
ます。
環境に関する方針と取り組み
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の目白台ビルは高いレ
グル ープ
省エネ対策に取り組んでいます。
グル ープ
グル ープ
廃油のリサイクル
CO 2 排出削減
部ビルにおいて、建物消費エネルギーの見える化を図り、
31
環 境に関 す る 方 針 と 取 り 組 み
UB
ユニオンバンクの環境負荷低減への取り組み
ユニオンバンクは社会的責任ある企業として、資源の消費
や業務が世界に与える影響に留意し、2009年前半に今後
5年間の温 室効果ガス排出の9%削減(2008年ベース)
MUFG CSR Report 2013
32
*エネルギースター認証:エネルギー効率の向上や温室効果ガス削減など、環
境責任を果たしている製品や建物に対し、国が付与する認定シンボル。建物
が資格を得るには、75%以上のエネルギー効率評価基準で同種の建造物よ
り高い評価を得る必要があります。
をめざすことを公表し、2012年にはいくつかの重要な分
野で、環境への影響を軽減することができました。これは、
天然ガス、ディーゼル燃料、プロパンの直接排出を7.5%、
固形廃棄物の量を11%、水の消費量を3.2%、削減したこ
とが大きく影 響しています。また2012年、固形廃棄 物の
管理とリサイクルに関する全社プログラムを開始しました。
のプログラムでは、民間業者の支援を受け、175ヵ所以上
の銀行施設で混在するリサイクル容 器を統一表記にした
がい分別し、埋立ゴミを削減しています。
また2012年は、ジムライド(自動車の相乗りを推進する民
間ソーシャルネットワーク)と提携して自動車通勤での相
乗りを促進する米国内初の銀行となりました。参加者は運
転手もしくは同乗者として登録し、通勤費をユニオンバン
ク従業員と折半します。その結果、道路を走る車の数が減
り温室効果ガスの排出削減につながったほか、従 業員同
士の新たな交流も生まれました。プログラム初年度は合計
985人 が 参 加 し、推 計22万6,172ドル の 通 勤 費と1万
6,126ガロン(約6万2,000リットル)以 上の燃料が節減
されました。
また、カリフォルニア州全体で合計31のリテール支店が、
2012年に米国環境保護庁からエネルギースター認証*を
取得しました。これは米国の金融機関では最大規模です。
環境ビジネスへの融資では2012年、再生可能エネルギー
や廃 棄 物 管 理 などの 環 境ビジネスへの 融 資 が 増 加し、
2011年の融資合計の24.4%増となる51億ドルに達しま
した。持 続 可 能 な 融 資プ ロジェクトを 通じて、合 計1万
3,971MWの再生可能エネルギーが創出され、環境 負荷
の低減に貢献しました。
環境に関する方針と取り組み
環境管理グループと法人不動産部が共同で取り組んだこ
環 境に関 す る 方 針 と 取 り 組 み
【三菱東京UFJ銀行の環境負荷低減目標と実績】
温室効果ガス排出量
中長 期計画
2012年度の温 室 効果ガス排出量を2000年度 比25%削
MUFG CSR Report 2013
【三菱UFJ信託銀行の環境負荷低減目標と実績】
コピー用紙使用量の削減
本店ビル2012年度目標
本店ビルにおけるコピー用紙使用量を管理する。
減する。
33
【三菱UFJモルガン・スタンレー証券の環境負荷低減目標と実績】
コピー用紙使用量の削減
2012年度目標
目白台ビルにおけるコピー用紙使用量削減体制の
定着。
本 店 ビ ル のコピー 使 用 量:約 2 93トン( 前 年 度 比
2012年度目標
2012年度の温 室 効果ガス排出量を2000年度 比25%削
減する。
活動結果
7.7%増加)
※継続的取り組みにより、ISO14001の認証取得前の
2006年度比では35%減少。
活動結果
節 電 対 策に加え、一 部 排出権を活用し、2012年の温 室 効
果ガス排出量を2000年度比34%削減した。
紙類のエコ化・使用抑制
2012年度目標
活動結果
コピー用紙の使用を抑制する。
より、前年度購入実績以下を達成した。
ごみの削減
活動結果
本店ビル廃棄物の分別徹底運動を実施する。
2012年8月、2013年2月に本店ビル 各部署の分別
電気使用量の削減
2012年度目標
2012年度の当社全事業所における電力使用による
CO2ガス排出量を2000年度比▲25%削減する。
ルール遵守状況のチェックを実施。
2012年度の当社 全事 業 所の電 力使 用によるCO 2
エネルギー使用量の削減
本店ビル2012年度目標
2012年度 実 績
本店ビルの省エネルギーを推進する。
排 出 量は2000年 度 比▲13%に留まったが、目標
超 過 分については、保 有 する排 出 権を 使 用してオ
フセットし、目標を達成した。
本店ビルフロア別時間外空調実積の社内案内実施。
ゼロエミッション(リサイクル率95%以上)を定着させる。
2012年度目標
廃棄物リサイクル率を95%以上とする。
分別回収の徹底により、リサイクル率95%以上を達成した。
・
[本館]97%
本店ビル執務室の照明スイッチに照明エリア区分を
表示し、こまめな消灯を推進。
【三菱UFJニコスの環境負荷低減目標と実績】
電力使用量の削減
2012年度全社目標
2010年度比▲9%
・
[名古屋]98%
・
[大阪]95%
大気汚染の防止
中長 期計画
車両排気ガスによる大気汚染の軽減を図る。
2012年度目標
営業車の台数削減、小型車へのシフトを推進する。
活動結果
本店ビル2012年度目標
活動結果
中長 期計画
活動結果
加えた本 社3ビルでは、約115トン、前年比▲4%、
1人当たり▲0.7%)。
廃棄物のリサイクル
コピー用紙を前年度購入実績以下とする。
定期的な購入量フィードバックや意識づけを行ったことに
78トン、前 年 比 39% の 増 加(三 菱ビル、丸ビル を
約20台の台 数 削 減、約80台の小 型 車シフトを行った。ま
た、約70台の電気自動車を導入した。
活動結果
年 間 を 通じ て 節 電 対 応 に 取り 組 んだ 結 果、目 標
達 成。
コピー用紙使用量の削減
2012年度全社目標
2010年度比▲6%
活動結果
目標は未達となったが、前年比▲0.3%の削減。
環境に関する方針と取り組み
中長 期計画
目白台ビルの2012年度のコピー用 紙 使 用量は約
2012年度 実 績
環 境に関 す る 方 針 と 取 り 組 み
MUFG CSR Report 2013
グル ープ
オフィスの環境会計情報の集計
グループの主要各社による環境負荷低減に対する努力の
MUFGグループでは、2009年度より、環境に配慮した事
結果が、環境会計に表れるよう、今後も環境保全の取り組
業活動の一 環として「環境会計」を取り入れ、環境保全の
みを一層促進していきます。
取り組み状況を定量的に管理するとともに、その取り組み
□ 対象期間:2012年4月1日∼ 2013年3月31日
の成果も公表しています。環境保全に係るコストの集計結
□ 集計 範囲:グループの主要 各 社(三菱UFJフィナンシャ
果を(1)環 境保 全コストに記 載しました。また、取り組み
ル・グループ、三菱 東 京UFJ銀 行、三菱UFJ信 託 銀 行、
の成果として燃料、電気、および熱などの使用とCO 2排出
三菱UFJモルガン・スタンレー証券、および三菱UFJニ
量の推移を(2)環境保全効果に記載しています。
コス)
2012年度には 環境保全コストの投資額が 前年度比2億
6,600万円増の77億2,100万円、費用額が 前年度比17
□ 集計方法:
「環境会計ガイドライン2005年版」(環境省)
を参考にしています。
• 減価償却費の集計方法に関しては、投資額の減価償却
全コストの投資額では省エネ型空調および照明設備導入
費は耐用年数5年の定額法(残存価値なし)として費用
にかかわる地球環境保全コストが大部分を占めています。
に含めています。環境設備の導入から修 繕や改良が必
継続的な地球環境保全のための投資により、事業活動に
要となる期間として、耐用年数を5年としています。
投 入する資 源 に 関 する 環 境 保 全 効 果 の 主 要 な 環 境 パ
• 複合コストの計上基準に関しては、
「環境会計ガイドライ
フォーマンス指 標 である電 力 使 用 量 は2010年 度 比 で
ン2005年版」
(環境省)に準拠して、環境保全関連部分
14%削減の4億5,600万kWhとなりました。
を集計しています。
(単位 百万円)
(単位 百万kWh)
540
9,000
7,000
7,721
7,455
532
458
5,857
5,000
4,119
3,000
2,943
1,000
0
500
460
420
456
1,916
前々期 2010年度
380
前期 2011年度
当期 2012年度
凡例
環境保全コスト 投資額 単位:百万円
環境保全コスト 費用額 単位:百万円
環境保全効果 電力使用量 単位:百万kWh
*折れ線の数値は環境保全効果の電力使用量
0
環境に関する方針と取り組み
億3,700万円増の58億5,700万円となりました。環境保
【 環境保全コストの推移】*
34
環 境に関 す る 方 針 と 取 り 組 み
MUFG CSR Report 2013
(1)環境保全コスト
(百万円)
分 類
2010年度
主な取り組みの内容
2011年度
環境保全コスト
2011年度比
2012年度
費用額
投資額
費用額
投資額
費用額
投資額
費用額
2,935
1,488
7,448
3,651
7,695
5,312
247
1,660
-
321
-
83
-
626
-
543
2,935
1,102
7,448
3,217
7,695
4,359
247
1,141
一般・産業廃棄物の処分
-
65
-
351
-
327
-
-24
(2)上・下流コスト
-
-
-
-
-
-
-
-
-
(3)管理活動コスト
環境マネジメントの整備・運用、
環境情報の開示など
8
320
7
279
26
389
19
110
(4)研究開発コスト
-
-
-
-
-
-
-
-
-
(5)社会活動コスト
環境保全関連の寄付金など
-
108
-
189
-
156
-
-33
(6)環境損傷対応コスト
-
-
-
-
-
-
-
-
-
2,943
1,916
7,455
4,119
7,721
5,857
266
1,737
(1)
−1 公害防止コスト
地球環境
内 訳 (1)
−2
保全コスト
(1)
−3 資源循環コスト
アスベスト調査、
除去、
測定および点検費用など
投資:省エネ型空調および照明設備導入など
費用:省エネ設備減価償却費など
合 計
(2)環境保全効果
環境パフォーマンス指標
分 類
事業活動から算出する
財・サービスに関する
環境保全効果
その他の
環境保全効果
2011年度
2012年度
環境保全効果
2011年度比
千m 3
4,393
5,429
4,680
749
重油
kl
1,714
1,417
1,359
58
灯油
kl
134
137
140
-3
電力
千kWh
531,761
457,522
455,947
1,575
蒸気
GJ
34,122
32,972
29,958
3,014
冷水
GJ
35,372
26,374
23,624
2,750
上水
千m 3
2,225
2,036
1,841
195
実排出係数による温室効果ガス排出量*1
t-CO 2
240,868
209,922
212,473
-2,551
下水
千m 3
1,633
1,552
1,553
-1
役職員の移動に関わる
エネルギー消費:空路(国際線)
千km
56,982
67,185
78,148
-10,963
3,615
3,537
3,277
259
都市ガス
事業活動に投入する
資源に関する
環境保全効果
(単位) 2010年度
役職員の移動に関わる
エネルギー消費:自動車(ガソリン)
kl
*1 「実排出係数による温室効果ガス排出量」は、電力による間接的エネルギー購入によるCO 2排出量を地球温暖化対策の推進に関する法律(温対法)に基づき電力各社が公表している
京都議定書のクレジット等を実際のCO2排出量から控除していない排出係数(実排出係数)で算定したものです。
環境に関する方針と取り組み
投資額
(1)事業エリア内コスト
35
環 境に関 す る 方 針 と 取 り 組 み
環境配慮型商品・サービスなど
MUFG CSR Report 2013
銀行 信託
てWEBサービスでご確認いただくサービスの普及に力を
2012年5月より行っています。
「Eco通帳」は、パソコンや
入れています。紙のご利用明細書を削減することにより、
環境に配慮した住宅購入の支援
スマートフォンで、最長25ヵ月分の入出金明細をご覧にな
1通ごとに 約500グラムのCO 2 が 削 減 で きます。また、
三菱東京UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行は、太陽光発電シス
れるほか、明細にメモ登録が可能で、家計管理に活用する
MUFGカードのWEB明細チェックに登録いただくことに
テムの導入など両行それぞれの条件を満たす「環境に配慮
ことができます。紙の通帳は発行しないため、記帳の手間
より削減される費用の一部を環境保護などに取り組む公
した住宅」を建築・購入されるお客さまに対し、所定のローン
や紛失などの心配がありません。
「Eco通知」は、定期預金
益財団法人に寄付しています。
適用金利から、さらに一定の金利を優遇するサービスを実施
の満期通知や投資信 託の運 用状 況など銀 行からの通知
して、自然エネルギー利用の普及をサポートしています。
物をインターネットでご確認いただけるサービスです。新し
銀行
いお知らせが掲載されると、ご登 録のEメールアドレスに
グル ープ
用 い た だ ける「Eco 通 帳」と「Eco 通 知」の 取 り 扱 い を
SRIファンドの普及
成長 性や収 益性という従 来の尺度だけではなく、環境や
メールが届きますので、効率的に管理でき、読み落としの
社会問題などへの取り組みも考慮して対象企業を選別し、
三菱東京UFJ銀行では、地球温暖化など環境問題への意
心配もなくなります。2013年7月には「Eco通帳」が40万
その 企 業 に 投 資を行うことによってよりよい 社 会 の 実
識の高まりを受け、
「環境に配慮したリフォーム」を対象と
件以上、
「Eco通知」は20万件以上のお申し込みをいただ
したリフォームローンに、金利を優 遇する特典をご提 供し
き、ペーパーレス化が進んでいます。
(Socially Responsible Investment)といいます。
ています。
三菱UFJ信 託 銀行では、投資信 託のお取引で郵送される
「三 菱 UFJ地 球 環 境 ビ ジネス 株 ファンド(愛 称:フュー
太陽光発電などの環境に配慮したリフォームだけでなく、
さまざまな書面がインターネットバンキングの画面上で閲
チャー・ビジョン)」は、主に環境問題の改善・解決をビジ
バリアフリーリフォームなど人にやさしい住まいの増改築
覧できる「電子交付サービス」をご提供しています。パソコ
ネス機 会としてとらえ、収 益 拡 大および 競 争力向上に努
に対しても、無担保ローンの「ネットDEリフォームローン」
ンに取り込み、保 存することもでき、書面が印刷、郵送さ
める企 業 の株 式などに投 資を行う投 資信 託(SRIファン
れないことで、環境負荷を低減できるメリットもあります。
ド)で、2008年7月より運用を開始しています。
また、店頭で販売する投資信託の「目論見書」などの紙冊
カ ード
子の一部を電子ファイルで保 存し、必要になった時点で、
信託
た利率でご融資しています(2013年9月現在)。
現につなげる投 資のスタイルを社 会 的 責 任 投 資=SR I
ESG投資への取り組み
クレジットカードを通じたサービスの提供
コピー機(複合機)から製本できる機能を導入しています。
世界の年金基金などの投資家は、安定した投資収 益を獲
三 菱 U FJ ニ コスで は 、
「 M U F G カ ード 」
「 D C カ ード 」
これにより、店内での備蓄分がなくなり、これまで改訂時
得するため、企業評価において、業績見通しや財務情報だ
に廃棄していた“紙”の削減につながっています。
けでなく、ESG(環境・社会・ガバナンス)などの非財務 情
三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、
「取引報告書」や
報を考慮する傾向を強めています。社会的責任に関する方
三菱UFJニコスが提 供するポイントプログラムでは、植林
「取引残高報告書」など、お客さまにお送りする約 60種類
針や取り組みが的確で、ガバナンス機能がより高い企業へ
および森林整備による環境保護ならびに環境保全のため
の書 類を、インターネットを通じて電子ファイル(PDF形
の投資は、中長期的な運用収益の向上・リスク低減につな
の研究、人材育成に取り組むさまざまなボランティア団体
式)でご覧いただくサービスの普及に力を入れています。
がるという考え方が定着しつつあります。
に、1ポイントを5円に換算して寄付できる「チャリティコー
2012年からは半 期ごとに「電子ポストご契約キャンペー
三菱UFJ信 託 銀 行では、早くからESGを考慮した企 業 評
ス」をご用意しています。
ン」を継続的に実施しています。キャンペーン期間中の新規
価や投資運用を行ってきた経験を活かし、持続的な利益成
ご契約口座を対 象に1口座につき100円を、
「 MUFG・ユ
長ができる銘柄のファンド設定・運用に力を入れています。
ペーパーレス化の取り組み
ネスコ協 会 東日本 大 震 災復 興育 英 基 金」に寄 付してお
また、セミナーなどを通じてESG要素を踏まえた投資候
三菱東京UFJ銀行では、ペーパーレス化によるCO2削減な
り、2013年上期で3回目の実施となりました。
補選 定の事例などを紹介し、企業の非財務 情 報をベース
どを目的にいつでもどこでもインターネットによってご利
三菱UFJニコスでは、カードのご利用明細書を、紙に代え
とした企 業 評 価の 拡 大を呼びかける活 動を推 進してい
「NICOSカード」で貯まるポイントの利用が、
「地球環境へ
の貢献」につながるサービスをご提供しています。
環境に関する方針と取り組み
環境配慮型リフォームローン
「スーパーリフォームローン」の通常金利より0.5%優遇し
36
グル ープ
環 境に関 す る 方 針 と 取 り 組 み
MUFG CSR Report 2013
ます。また、国際原則である「PRI(責任投資原則)*」に署
お客さまに対して「進んでいる環境経営」や「十分な取り組
「CO 2削減サポートローン」
名し、PRIに基づく投資行動を国内に広げる活動を積極的
み」とする環境格付評価を行い、融資を実施しました。
「CO 2の削減を宣言されたお客さま」に対し、優遇金利に
に進めています。
環境配慮型経営促進事業利子補給制度とは、環境格付の
*PRI(責任投資原則)
:2006年にコフィー・アナン国連事務総長(当時)が提
取得、CO 2削減目標の誓約・達成を条件として、環境配慮
「CSRサポートローン」
「CO 2削減サポートローン」いずれ
唱した原則で、投資の意思決定プロセスにESGへの取り組みも反映し、長
型設備導入にともなう借入利率のうち、1%を上限とする
のローンも、予め目標宣言を行っていただく必要はありま
利子補給金を最長5年にわたり受領できる制度です。
すが、事前の「格付作業」などは不要です。また、目標未達
期的な投資収益の向上・リスクの低減をめざすものです。
●
てご融資するローンです。
銀行 信託
成の場合でも、予めお預かりした金 利優 遇相当額を外部
省エネ対策支援ローン
団体へ寄付することなどで社会貢献・環境貢献が可能で、
三菱東京UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行は、環境対応を事
理化特定設備等導入促進事業費補助金」を活用した「省エ
CSRや環 境に対 するお客さまの取り組みを対外 的にア
業とされるお客さまや、事 業 活動によって排出される温
ネ対策支援ローン(1%利子補給金対応型)」の提供も進め
ピールすることも可能です。
室効果ガスの削減をめざすお客さまの取り組みに対し、
ています。省エネ設備等の更新投資やトップランナー機器
援しています。
導入を実施される多くのお客さまに利用いただきました。
CDMコンサルティング業務の推進
「エネルギー使用合理化特定設備等導入促進事業費補助
CDM(クリーン開発メカニズム)とは、国連気候変動枠組
なかでも、
“ 本業”を活かした資金調達のソリューションと
金制度」とは、経済産業省が所管する利子補給制度で、省
条約の下に採択されている京都議定書第12条の規定に基
して、三菱 東 京UFJ銀 行では省エネに資する設備 資金 需
エネ設備導入にともなう借入利率のうち、1%を上限とす
づき、温室効果ガスの削減目標を持つ先進国が途上国の
要に対する融 資などを全 拠 点で積 極 的に進めると同 時
る利子補給金を最長10年にわたり受領できる制度です。
国内で、持続可能な発展に寄与する事業に技術や資金の
に、
「環 境ビジネス室」にて、お客さまの工 場、オフィスビ
●
ル、店舗などに省エネ設備を導入する取り組みや太陽光発
三菱東京UFJ銀行では、環境負荷の低減に取り組む中小
定し、先進国がクレジット(「排出権」)として自国の削減に
電等の再生可能エネルギー関連のプロジェクトを幅広く
企業のお客さまをサポートする商品やサービスの開発も
充当できる仕組みです。
進めています。ISO14001、エコアクション21をはじめ、
CDMを実施する際には、事業を進める国や対象案件の選
サポートしています。また、三菱UFJ信託銀行では、企業の
ECO認証サポートローン
支援を行い、削減できた温室効果ガス排出量を国連が認
「エコステージ*」などの環境認証をすでに取得されている
定のほか、削減 量を算定するための「方法論」の国連によ
お客さまや、認証取得を実施されるお客さまに対して、認
る承認、および審査の承認を得るための手続きやノウハウ
証取得費用の一部として10万円のサポート金をご提供す
が必要となります。三菱UFJモルガン・スタンレー証券で
三菱東京UFJ銀行は、三菱UFJリサーチ&コンサルティング
る「ECO認証サポートローン」をご提案しています。
は、早くからCDMコンサルティング業務に着手し、カンボ
とともに、法人のお客さまの環境経営への取り組みを評価
*一般社団法人「エコステージ協会」が運営する日本独自の環境管理規格。
ジア(カンダル州)のもみ殻発電事 業など、現在まで100
し、その結果に応じた融資条件をご提案する「環境経営支
●
援ローン
(CSR型)
」を用意しています。2011年4月から取り
三菱UFJ信 託 銀 行は、CSR活動や地 球温暖 化防止のた
います(2013年6月現在)。
扱いを開始し、多くのお客さまに導入いただいています。
めのCO 2 削 減に積 極 的に取り組む 法 人のお客さまに対
●
また、こうした融資に、環境省の環境配慮型経営促進事業
し、CSRやCO 2削減へのこれからの取り組みをサポートす
利子補給制度の活用を加えた「環境経営支援ローン(1%
るオリジナル商品をご提供しています。
地球温暖化対策推進を支援する環境融資スキームをご提
供しています。
●
環境経営支援ローン
CSRサポートローン/ CO 2削減サポートローン
利子補給 金対応型)」の提 供も進めています。2012年8、
「CSRサポートローン」
9月には株式会社フジワラ(愛知県)、株式会社日本レヂボ
「CSRに関する項目(3∼5個)について改善目標を宣言され
ン(大阪府)、わらべや日洋株式会社(東京都)など幅広い
たお客さま」に対し、優遇金利にてご融資するローンです。
件を超える案件を手がけ、うち72件が国連に登録されて
ミャンマー連邦共和国におけるゴミ処分場のガス回収
事業
三菱UFJモルガン・スタンレー証券が取り組むCDM案件
の一つに、ミャンマー連邦共和国の商 業 都市ヤンゴンの
「都市廃棄物(ゴミ)処分場のメタンガス回収事業」があり
環境に関する方針と取り組み
三菱東京UFJ銀行では、経済産業省の「エネルギー使用合
証券
環境対応を進めるお客さまへの資金調達支援
環境対策計画のサポートから資金のご提供まで、幅広く支
37
環 境に関 す る 方 針 と 取 り 組 み
MUFG CSR Report 2013
ます。600万人が暮らしているヤンゴン市内では1日に約
同制度に関連し、日本政 府は、2010年度から「地 球温暖
設ならびに操業をサポートします。さらに、南オーストラ
1,500トンの都市廃 棄 物が発 生し、3ヵ所の埋 立処分場
化対策技術普及等推進事業」などJCMに関連する公募を
リアでは、111MWのウォータールー風 力発電 所プロ
に集められていますが、設備が十分ではないため、腐敗に
実施していますが、三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、
ジェクトに総額1億4,060万オーストラリアドルの資金
よるランドフィルガス の発生が続いています。ガス発生に
これまで40件を超える案件に関与しています。
よる悪臭や水質汚染も深刻化していることから、ガス回収
二国間クレジット制度の対象分野は多岐にわたりますが、
を供給するための融資団幹事を務めています。
設備の導入が待たれていました。
都市交通整備、省エネビル、省エネ家電や節水型衛生機器
今回、CDMの対象となったのはヤンゴン市最大規模の処
など、既 存 のCDMの 枠 組みでは促 進することが 困 難で
分場です。処分場 全体をポリエチレンシートで被い、堆積
あった分野において、日本および途上国双方がメリットを
物中にパイプを配し、ガスを回収して燃やす(フレアリン
享受しながら地球規模での温暖化対策が進むよう、CDM
グ)設備の事業化計画がヤンゴン市開発委員会によって進
の分野で培ってきたノウハウやMUFGグループのファイナ
められています。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、こ
ンス機能を活用し、二国間クレジット制度に関する取り組
の事業をCDMとして国連登録するための調査・計画を終
みを進めています。
*
再生可能エネルギーへのプロジェクトファイナンス
なく、雇用創出や地域経済の活性化にも貢献すると期待
化石燃料に代わるクリーンなエネルギーとして、再生可
されています。今後も三菱UFJモルガン・スタンレー証券
能エネルギーの導入、普及が世界各国で進んでいます。
は本プロジェクトのCDM化を支援していきます。
三菱東京UFJ銀行は、未来の産業や生活を支え、温室
*ランドフィルガス:ゴミなどから発生するガスで、主成分であるメタンガス
効 果ガス削 減に貢 献するさまざまな再生可能エネル
(約 60%)はCO 2 の25倍 の温 室 効 果 が あり、その 他にCO 2(約30%)や
窒素、酸素、硫化水素などが含まれています。
証券
二国間クレジット制度に関する取り組み
2012年11∼12月、国連気候変動枠組 条約第18回締約
国会議(COP18)がカタール国のドーハにおいて開催さ
れ、2020年からすべての国が参加する新しい法 的 枠組
みに向け、2015年までに合 意 する「ドーハ・クライメー
ト・ゲートウェイ」
( ドーハ合 意)が 採 択されました。現在
さまざまな 国 際 交 渉 が 開 始されています が、日本 政 府
は、京都メカニズムを補 完する新しいメカニズムとして、
二国間クレジット制度(JCM)を国 際 的に提 案し交 渉を
進 めています。2013年7月末 時点で、モンゴル、バング
ラデシュ、ケニア、ベトナムなどの 6ヵ国がJCMに関する
政府間文書に署名しています。
ギー開発を、プロジェクトファイナンスのアレンジおよ
び融資を通して積極的に支援しています。
太陽光発電の分野では、カナダのオンタリオ州において
世界最大級の大規模発電事業を買収するプロジェクト
*1
」に向け、邦銀4 行の融資団の主幹
「オーロラ(通称)
事として総額約 4億カナダドルの融資契約を取りまと
めました。また、同国では再生可能エネルギー発電プロ
*2
ジェクト(風力発電 所3ヵ所と太陽光発電 所2ヵ所)
に対し、総額7億9,500万カナダドルの協調融資を代
表主幹事として組成しています。
風力発電の分野においても、スコットランドにおける2
件の風力発電事業 *3 のプロジェクトを主幹事として推
進。このプロジェクトへの融資により最大75.9MW(メ
ガワット)の風力発電所と41.4MWの風力発電所の建
このような取り組みで、三菱東京UFJ銀行(米国ユニオ
ンバンクを含む)は2012年の再生可能エネルギー事
業に関連したプロジェクトファイナンスにおいて世界ラ
ンキング第1位 *4 となり、プロジェクトファイナンス全
体においても、同年の融 資額で世界第1位となりまし
た。今後もアレンジ実績とノウハウを活かし、持続可能
な社会を推進する世界各国の再生可能エネルギーの普
及を牽引していきます。
*1 オーロラ:全 9ヵ所合計で発電量世界3位の発電量(97.5MW)を有し、
1万世帯分の電力供給するプロジェクト。
*2 再生可能エネルギー発電プロジェクト:オンタリオ州およびブリティッ
シュコロンビア州における風力発電所(発電量248MW)と太陽光発電所
(発電量20MW)を建設・操業し、20年間にわたり電力供給するプロジェ
クト。
*3 2件の風力発電事業:ミッドヒル風力発電新設プロジェクト(アバディーン
シャー)とRothes II風力発電拡張プロジェクト(マレー)の2件の発電事
業。この事業への総額1億5,100万ポンドの融資契約を取りまとめた。
*4 世 界 ラン キング 第 1位:プ ロ ジ ェクトファイナンス 専 門 誌『 I n f r a structure Journal 』誌の調査結果。
【2012年再生可能エネルギー部門におけるプロジェクトファイナンス・リーグテーブル】
順 位
銀 行
1
三菱UFJフィナンシャル・グループ
1,416.62
7.38
2
Deutsche Bank
1,198.98
6.25
3
Grupo Santander
980.20
5.11
4
SMBC
806.13
4.20
5
Rabobank
754.02
3.93
6
Standard Bank
665.25
3.47
7
Mizuho Financial Group
586.71
3.06
8
UniCredit
535.64
2.79
9
Morgan Stanley
482.0 0
2.51
Kf W
463.75
2.42
10
金額 (US$m)
シェア(%)
出典:
『Infrastructure Journal』誌
環境に関する方針と取り組み
ガス回収事業は都市環境や衛生問題の改善・緩和だけで
銀行
え、現在、今後の事 業方針を同委員会と協議しています。
38
環 境に関 す る 方 針 と 取 り 組 み
MUFG CSR Report 2013
リ ース
然エネルギーの環境価値を有償で譲り受け、グリーン電力
各種のサービス
●
地球温暖化防止に向けたさまざまな取り組みやサービス
三菱UFJリースは、再生可能エネルギーに関する事業を積
証書 化するサービスもご提 供しています。三菱UFJリース
開発を進めています。
極的に推進しており、その取り組みの一つとして、2013年
は、こうして得たグリーン電力証書をグリーンリースに活用
再生可能エネルギーへの取り組み
4月にお客さまが国内に保 有する社有地を活用した太陽
することで、環境投資を行いたいお客さまと、グリーン電力
ESCO(Energy Service Company)事 業 は、ビ ル や
光発電プロジェクトを共同で開始しました(稼動は2014
の利用によりCO2排出削減に取り組むお客さまとをつな
工場、ホテルなど多くのエネルギーを使用する施設や、市
年1月以降を予定)。発電した電力は、現地の電力会社に全
いでいきます。
街地の防犯灯設備などの「省エネ化」を目的として、エネル
量売電します。
●
ギー診断、計画立 案や改修工事のご提 案、施行後の効果
そのほかにも、賃貸住宅の屋根を活用した太陽光発電プ
三菱UFJリースは、廃棄物削減などの役割と責任を認識し、
検証などをパッケージでご提供し、環境負荷低減とコスト
ロジェクトや愛知県田原市で実施予定の国内最大規模の
モノを取り扱うリース会社としての強みを活かして早くから
削減を同時に実現するサービスです。
メガソーラープロジェクトへの参画など、再生可能エネル
「中古機器の売買ビジネス」に取り組んでいます。たとえば、
改修工事の費用をはじめとするESCO事業の実施にとも
ギーへの取り組みを通じて、地球環境保全とエネルギー問
OA機器類は、グループ会社の「MULエコビジネス」が自社
なうコストは、すべて省エネ化によって削減される経費で
題の改善に向けて貢献していきます。
一貫体制でデータ消去などを施し、リユース・リサイクルを
賄われるため、基本的にお客さまは新たな資金を投じる必
●
要がありません。さらに、投資資金の回収が終了した後に
三菱UFJリースでは、排出権の調達から管理までを全面的
は、削減した経費から維持・管理の費用を除いた額が、お
にサポートする「オフセットパートナーサービス(排出権オ
客さまの利益となります。ESCO事業におけるエネルギー
フセット受託サービス)」をご提供しています。排出権付き
消費の削減効果が当初の計画を下回った場合でも、お客
商品の開発、展示会で排出されるCO2のオフセット、自社
さまに追 加負担を求めないことも、ESCO事 業の特 色の
工場のオフセットなど、さまざまなシーンでお客さまの環
三菱UFJ信 託 銀 行は、お客さまからお預かりした金 銭 信
一つです。また、ESCOという総合的な枠組みのなかで計
境貢献活動をサポートします。また、
「カーボンナチュラル
託の収 益 金を、自然保護団体「公益 財団法人日本野鳥の
画が進められるため、さまざまな国の補助制度などが利用
リース(排出権付きリース)」は、リース物件の利用によって
会」に寄附する金融商品「野鳥と緑の信託」を取り扱ってい
しやすく、投資総額の低減につながります。
発生するCO 2を、排出権を利用してオフセットするサービ
ます。寄附を行う際には、寄附金と同額を三菱UFJ信託銀
三菱UFJリースは、ESCO事業が日本に導入された草創期
スです。お客さまは煩雑な事務手続きを行うことなく、環
行が拠出(半 年で下限50万円・上限250万円)し、お客さ
からサービスの提供を開始するなど省エネ推進の総合コー
境活動を行うことができます。
まの環境保護への想いを大きくしています。2013年3月
ディネーターとして提供機能を拡充しており、これまでの
●
取り扱い件 数は414件(2013年3月末 現在)と、国内トッ
グリーンリースとは、リース物件の消費電力の一部を、風力
年度は収益金と三菱UFJ信託銀行からの拠出金を合わせ
プクラスの実績と評価を得ています。
や太陽光など環境への負担が少ない自然エネルギーで発
て111万円を寄附しています。
電したグリーン電力でまかなうサービスです。リース契約に
●
三菱UFJリースでは、省エネ、再生可能エネルギー関連の
対して、自然エネルギーに関する環 境価 値を証書 化した
三菱UFJ信託銀行は、2008年3月に「公益財団法人日本
環境ビジネス事業者へファイナンスを行い、事業計画の実
「グリーン電力証書」を割り当てることで、お客さまはグリー
野鳥の会」が進めている「野鳥の棲息地を恒久的に開発か
●
*ゼロエミッション:再利用などによって排出物や廃棄物を実質ゼロにする
社会の仕組み。
環境保護の想いをつなぐ「野鳥と緑の信託」
時点でご契約残高は2億5,269万円となりました。2012
野鳥保護区の設置
現をトータルにサポートします。コーポレート型のファイナ
ン電力を手軽に利用することができます。
ら守る活動」を支援し、タンチョウが生息する土地を取得
ンス手法に加え、事 業の収 益性や安定性に重点を置くプ
また、三菱UFJリースは2010年7月にグリーン電力証書発
する資金を寄附しました。同財団は北海 道根 室市の湿 原
ロジェクトファイナンスの手法を取り入れるなど、多様な
行事業者として認定を受けており、太陽光発電設備をリー
34.9ヘクタールを取得し、
「公益 財団法 人日本野鳥の会
ファイナンスサービスをご提供しています。
スで導入されたお客さまから、その使用により生まれた自
三菱UFJ信託銀行野鳥保護区酪陽」を設置しました。
環境に関する方針と取り組み
環境事業者向けファイナンスサービス
グリーンリースとグリーン電力証書化サービス
中古機器の売買ビジネス
行うことで、ほぼゼロエミッション*を実現しています。
排出権関連サービス
信託
●
ESCO事業
39
環 境に関 す る 方 針 と 取 り 組 み
MUFG CSR Report 2013
40
銀 行 リ ース
省エネ・節電対応セミナー
三菱東京UFJ銀行では、グループ会社の三菱UFJリサーチ
&コンサルティング、三菱UFJリース、三菱総合研究所、三
菱総研DCSと共催で、東日本大 震災後の電力不足・エネ
ルギーコスト上昇可能性を踏まえた省エネ・節電への対応
を支援するセミナーを東京・名古屋・大阪で開催しました。
セミナーでは、地 域経済産 業局より各種支援制度を説明
いただき、エナリス株 式 会 社、新 菱 冷 熱 工 業 株 式 会 社、
三菱電機株式会社、三菱重工エンジンシステム株式会社、
高砂熱学工業株式会社から、最新の省エネ機器の動向、ポ
企業よりエネルギーコストの上昇可能性を踏まえたエネル
ギー動向や最新の省エネ節電方法、クラウドの活用方法、
省エネ補助金の活用方法などを説明しました。法人のお客
さま116社(3会場合計)の参加をいただきました。引き続
き、政府の有効な情報や最新動向を展開していきます。
銀 行 リ ース
太陽光プロジェクト支援セミナー
全量固定買取制度が2012年7月から始まり、太陽光発電
事業に多くのお客さまの興味関心が高まってきているなか、
太陽 光 発電事 業における制度などの手続き、事 業リスク
や金 融 手法の説 明を行う「太 陽 光プロジェクト支 援セミ
ナー」を東京・名古屋・大阪・福岡で開催し、法人のお客さ
ま113社(4会場合計)の参加をいただきました。
セミナーでは、地 域 経済産 業局より制度の概要と地 域別
の 申 請 の ポイント、日 本 で の 実 績 が 多 いNTTファシリ
ティーズ株式会社より太陽光発電事業のリスクと対応方法
について説明いただきました。併せて、三菱東京UFJ銀行、
三菱UFJリースより、金融手法についても説明しました。今
後も、太陽光発電をはじめ、再生可能エネルギーに関する
プロジェクトの支援をMUFGグループで連携してサポート
していきます。
環境に関する方針と取り組み
イントなどを説明いただきました。同時に、共催グループ各
環 境に関 す る 方 針 と 取 り 組 み
銀行
融資を通じた環境負荷削減━環境会計
三菱東京UFJ銀行は、お客さまの環境配慮事業への融資
により、間接的に環境負荷削減を支援しています。環境配
MUFG CSR Report 2013
【 融資を通じた CO 2 削減量】
【 2004 年∼2012 年の環境配慮融資対象事業別の構成 】
折れ線の数値は環境負荷削減額 *2
(単位:百万円)
(単位:千トン・CO 2)
500
価値を試 算しています。効果を算定する環境配慮 型事 業
として、風力発電等の新エネルギー設備、産業廃棄物のリ
サイクル施 設、溶 融 炉・最 終 処分場 等の廃 棄 物 適 正処理
200
(ライフサイクルアセスメント規格)に基づいた環境影響評
価手法を用いて環境配 慮 型事 業による環境 負荷削減 効
果を把握しました。たとえば、新エネルギー設備であれば、
従来型の発電設備との比較による温室効果ガスなどの削
100
0
314.7
293.6
2,619
3,568
3,763 3,802
2,000
2007
年度
2008
年度
2009
年度
ています。これは環境負荷物質の削減対策により、同じ効
果を得るためには44億1,500万円の削減費用がかかる
ことを意味します。
三菱 東 京UFJ銀 行では、今後も融資を通じてお客さまの
環境配 慮事 業に貢 献していくとともに、環境 負荷 物質の
削減量の把握と経済価値算定に取り組んでいきます。
*1 限界削減費用法:Oka,T.,M..Ishikawa,Y.Fujii,G.Huppes.2005.Calculating
Cost-effectiveness for Activities with Multiple Environmental Effects
Using the Maximum Abasement Cost Method, Journal of Industria Ecology 9(4):97-103
2011
年度
(建設廃棄物 ほか)
16%
15%
適正処理
(最終処分場ほか)
15%
20%
41%
6%
51%
22%
27%
省エネ建物建設
(ショッピングモール、
事務所ビルほか)
0
2012
年度
1%
*2 環境負荷削減額および CO 2 削減量は施設稼働計画からの試算値を
積み上げたものです。
【限界削減費用法の評価係数】
削減対象物質削減量 単位:千トン(上段)*3
累計削減金額 単位:百万円(下段括弧内)*4
分 類
年度
削減対象物質
2012年度における累積の効果が44億1,500万円となっ
2010
年度
CO 2 削減量
1%
省エネ設備・機材導入
(電気部品、素材ほか)
1,000
2005 2006
年度以前 年度
2012年度におけるCO2 排出量の累計削減 効果は約45
なりま す。ま た 環 境 負 荷 削 減 の 経 済 価 値 に 関しては、
リサイクル
2,940
1,503
価係数を採用しています。
排出量19万6,000トン(調整後係数による)の約2.3倍に
4,000
3,969
158.7
負荷物質の削減対策から推定する限界削減費用法*1 の評
万4,000トンとなり、MUFGグループの2012年度のCO 2
396.9
削減金額
新エネルギー
( 風力発電 ほか )
3,000
減が環境負荷削減効果となります。さらに環境負荷削減
の経済価値の試算に関しては、わが国でとられている環境
4,415
環境に関する方針と取り組み
算定過程の透明性を確保するため、ISO14040シリーズ
351.0
300
施 設、工 場などにおける省エネ設備・機材の導入、および
省エネルギー型建物建設を取り上げています。
371.0 375.8
400
環境配慮融資事業種類
5,000
453.7
慮事業への融資による効果をわかりやすくするため、CO2
排出量等の環境負荷物質の削減効果を把握し、その経済
41
2005
以前
2006
係数
係数の推定方法
(千円/
2007
2008
2009
2010
2011
2012
トン)
京 都 議 定 書 の目標 を 達 成 する
ために必 要 な 対 策 中 の 最 も高
い対策費用
CO2
158.7
(1,111)
293.6
(2,055)
314.7
(2,203)
351
(2,457)
371
(2,597)
375.8
(2,630)
396.9
(2,779)
453.7
(3,176)
7
NOx
0.0834
(208)
0.1445
(361)
0.2079
(520)
0.3569
(892)
0.3748
(937)
0.3769
(942)
0.3843
(961)
0.4034
(1,009)
2,500
SOx
0.0482
(2)
0.0713
(3)
0.0811
(3)
0.0989
(4)
0.1128
(5)
0.1152
(5)
0.1218
(5)
0.1373
(6)
43
火 力 発 電 所の 排 煙 脱 硫 費 用よ
り推定
COD
0.0067
(34)
0.0074
(38)
0.0098
(50)
0.0098
(50)
0.0118
(60)
0.0118
(60)
0.0118
(60)
0.0118
(60)
5,100
琵 琶 湖 の下水 道 事 業 費 用より
推定
全窒素
0.0088
(147)
0.0097
(162)
0.0098
(164)
0.0098
(164)
0.0098
(164)
0.0098
(164)
0.0098
(164)
0.0098
(164)
16,745
琵 琶 湖 の下水 道 事 業 費 用より
推定
合計
(1,503)
(2,619)
(2,940)
(3,568)
(3,763)
(3,802)
(3,969)
(4,415)
-
*3 削減量:環境配慮型事業の削減対象物質ごとの削減量(千トン/年)の年度合計
*4 削減金額:削減量(千トン/年)× 限界削減費用法の評価係数(千円/トン)
自動車NOx法の費用より推定
-
従 業員に 関 す る 方 針 と 取 り 組 み
MUFG CSR Report 2013
■従業員の状況(新基準)
従業員に関する方針
と取り組み
2009年度
三菱東京UFJ銀行
三菱UFJ信託銀行
基本的な方針と体制
三菱UFJ
モルガン・スタンレー証券
の向上につながる」
「仕事の充実は社 会 や家 庭に反映さ
36,499人
内、海外現地採用者
5,532人
6,084人
6,814人
7,535人
嘱託
2,008人
2,000人
1,896人
1,815人
14,392人
12,795人
12,262人
12,166人
平均年齢
37歳 6ヵ月
37歳10ヵ月
38歳1ヵ月
38歳2 ヵ月
平均勤続年数
14 年 6ヵ月
14 年 9ヵ月
14年11ヵ月
14年11 ヵ月
7,144人
7,090人
6,999人
6,889人
臨時従業員*2
内、営業等嘱託
858人
821人
749人
697人
内、海外現地採用者
212人
206人
214人
233人
臨時従業員
1,963人
1,676人
1,471人
1,367人
平均年齢 *4
40歳 4ヵ月
40歳 6ヵ月
40歳 8ヵ月
41歳1 ヵ月
平均勤続年数
15年1ヵ月
15年 5ヵ月
15年8 ヵ月
16年3 ヵ月
6,750人
6,587人
4,707人
4,536人
4人
0人
0人
0人
臨時従業員
平均349人
平均191人
平均187人
平均272人
平均年齢
38歳 9ヵ月
39歳 7ヵ月
39歳10ヵ月
40歳8 ヵ月
平均勤続年数
12 年1ヵ月
13年1ヵ月
12年8 ヵ月
13年5 ヵ月
3,732人
3,742人
3,420人
3,454人
平均年齢
38歳 4ヵ月
38歳 8ヵ月
38歳9ヵ月
39歳7 ヵ月
平均勤続年数
14 年 4ヵ月
15年1ヵ月
15年2ヵ月
15年6 ヵ月
内、海外現地採用者 *5
従業員数*6
従業員の声を活かした、より働きがいのある職場づくりを
三菱UFJニコス
めざしています。
*1:執行役員は含まず、当行から他社への出向者を除き、他社から当行への出向者は含む *2:派遣社員を含む *3:執行役員は含まず *4:執行役員、受入出向者および海外現地採用者を除く *5:北京事務所採用者 *6:執行役員、出向社員および嘱託社員、派遣社員は含まず
■制度・休暇など取得者数
2011年度
育児休業制度
育児短時間勤務制度
三菱東京UFJ銀行
三菱UFJ信託銀行
介護休暇
1,503人(うち男性198人) 1,974人(うち男性222人)
654人
131人
(うち男性24人)
845人
142人(うち男性25人)
三菱東京UFJ銀行
2009年度
2010年度
2011年度
2012年度
総合職
350人
507人
578人
598人
総合職(特定)
159人
104人
158人
247人
AS職
147人
245人
591人
612人
隔地異動公募制度
79人
148人
介護休業
16人
10人
育児休業
178人
196人
短時間勤務
137人
166人
育児費用補助
208人
216人
総合職
旧姓使用
120人
152人
エリア総合職
育児休業
三菱UFJ
育児短時間勤務制度
モルガン・スタンレー証券
介護休業
隔地転勤希望申告制度*
*年度の合計
■採用人員*1
2012年度
138人
(うち男性3人)
115人(うち男性4人)
656人
856人
1,327人
1,457人
Gコース
177人
147人
144人
119人
Bコース
191人
103人
56人
28人
368人
250人
200人
147人
84人
148人
47人
138人
ー
ー
ー
39人
48人
50人
0人
0人
132人
198人
47人
177人
合計
三菱UFJ信託銀行
合計
三菱UFJ
モルガン・スタンレー証券
地域職
112人
89人
0人
0人
総合職 新卒女性比率*2
3人
3人
基幹職
三菱UFJニコス
合計
エリア職
ー
27.7%
31.9%
31.2%
52人
42人
20人
28人
103人
70人
0人
20人
*1:各次年度4月1日入社(新卒のみ) *2:総合職女性2010年度41人、2011年度15人
従業員に関する方針と取り組み
れ、地 域や社 会への貢 献につながる」という考えのもと、
2012年度
35,480人
従業員数*3
「従業員満足度の向上は仕事に反映され、お客さま満足度
2011年度
34,797人
従業員数*3
働きがいのある職場環境の整備に努めています。
2010年度
34,902人
従業員数*1
42
従 業員に 関 す る 方 針 と 取 り 組 み
MUFG CSR Report 2013
ワークライフバランスの推進
の育児休業の取得を推進するなど、ワークライフバランス
価され、均 等 推 進 企 業 部 門 および ファミリー・フレンド
を実現しやすい風土づくりも進めています。
次世代育成支援対策推進法に基づく認定を取得
リー企業部門の両部門において、2010年度の「厚生労働
MUFGグループ各社は、次世代育成支援対策推進法に基
大臣優良賞」を受賞しました。
動計画の策定や、仕事と子育てを両立させるための「ワー
カ ード
づく認定を取得しています。これは、適切な一般事業主行
証券
グル ープ
みが、
「厚生労働 省・均等両立推 進 企 業 表彰」において評
出産・育児を支援する制度の拡大
三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、
「育児のための勤
銀行
労働時間の削減
務時間短縮制度の適用」
「育児休業の一部有給化」
「小学
クライフバランス」支 援への取り組みなど、一定の要件を
三菱UFJニコスは、長 時間労働の削 減や、有 給休 暇の連
校入学支援休暇の新設」など、仕事と生活の両立を支援し
満たす事 業 主が、都道 府県労働局長から認定を受けるこ
続 取 得 の奨 励などを通して、従 業 員のワークライフバラ
家族に配慮した勤務制度を充実させています。また、休業
とができるものです。MUFGグループ各社では今後もさら
ンスの促 進を支援しています。
「 定時退社(残 業 禁 止)」を
に入る前から復職にむけた準備ができるよう「産前産後
に仕事と子育ての両立支援を進めていきます。
週1日実 施することをルール化し、加えて7月7日(クール
休業・育児休業ガイド(別冊)」を作成し、休業予定の従 業
アース・デー)
・賞与支給日を「早帰り日」、お盆 週間・家族
員と上司にも配布しています。
の週間(11月中の2週間)を「早帰り週間」としています。
三菱 東 京UFJ銀 行では、従 業 員のワークライフバランス
また、5日間 連 続の年次 有 給 休 暇を取 得する制 度や、従
をより充実させる運動を進めています。
「 メリハリ・ワーク
業員個人の記念日に休 暇取得を奨 励する制度(アニバー
三菱UFJニコスでは、2010年度より育児・介護休 業中の
&ライフ運 動」と称して、メリハリある働き方を実 現すべ
サリー休暇)を整えた結果、2012年度は5日間連続の休
スキル維持と職場復帰後の不安払拭のため、休業期間中
く、生 産性の高い仕事の仕方、効率的な時間の使い方に
暇の取得率97.2%、年次有給休暇消化率67.5%(13.0
の在宅学習、復帰後の講習などを取り入れた「職場復帰プ
知 恵と工夫を重ねて取り組 んでいます。従 業 員一人ひと
日)を実現しました。
ログラム」を導入しました。また、あわせて従 業員の「多様
を推進しています。
育児支援
な働き方」を支 援するため、育児勤務対 象期間を「子ども
復職サポートプログラムの提供など
が小学校3年生の年度末まで」に広げ、
「半休制度」の利用
三 菱 東 京UFJ銀 行では、妊 娠 中の 休 職 前 研 修・面 談、育
可能日数も年間20回まで拡大しました。
銀行
信託
児休 業中のインターネットを利用した復職 サポートプロ
ワークライフバランス10
グラム「wiwiw」、復職 後のキャリア意 識づけ・業 務 研 修
三菱UFJ信 託銀行では、従 業員の仕事と生活の調和をよ
などにより、仕事と育児を両立しながら活 躍する女 性を
三菱 東 京UFJ銀 行では、従 業 員の 子どもたちに「親の職
り高めるための施策「ワークライフバランス10」を導入して
支 援しています。また管 理 職を対 象に、子育て中の女 性
場」を 紹 介し、金 融 の 役 割 など を 知ってもらう「かが や
います。この施 策は、①育児休業制度の拡充(2週間の有
従 業 員を含めた多様な人材の育成・マネジメント手 法に
kids’day」を東 京・名古屋・大阪本部ビルと各 拠点で開
給化)、②短時間勤務制度(最大3時間)、③通院休暇(月1
ついて習 得するための「ダイバーシティ・マネジメント研
催しました。拠点ごとに工夫し、親子で楽しい時間を過ご
回の有 給化)、④育児費用の補助、⑤育休 復 帰 時の面談、
修」を開催しています。
しました。参 加した従 業 員からは「子ど もとの 会 話 が 広
雇 用 制 度)、⑧旧 姓 の 使 用、⑨タイムマネジメント研 修な
ど、生産性を向上させワークライフバランスにつながる自
己啓発セミナーを積 極的に開催、⑩管理職などへの周知
銀行 信
証託
券 証券
⑥本人裁 量 型時差 勤 務 制度、⑦リ・チャレンジプラン(再
かがやkids’day
がった」などの反響が寄せられています。
育児休業の一部有給化
男性従業員の「育児休業」を取得して子育てに参加したい
という声に応え、三菱東京UFJ銀行と三菱UFJモルガン・
浸透策の実施、の10項目を一つの総合的な取り組みとし
スタンレー証 券では10営 業日以 内の育児休 業を、三 菱
たもので、各制度の利用を推進しています。こうした取り組
UFJ信託銀行では2週間以内の育児休業を有給とし、男性
従業員に関する方針と取り組み
銀行
宛てに配布したり、複数 拠点をモデル拠点に業務 効率化
カ ード
メリハリ・ワーク&ライフ運動
りが退社 予定時 間を“宣 言”する「カエル札」を希望 拠 点
43
従 業員に 関 す る 方 針 と 取 り 組 み
MUFG CSR Report 2013
カ ード
風通しのよい職場づくり
ファミリー参観
三菱UFJニコスでは、従業員の家族を会社に招き、職場と
グル ープ
クレ ジットカ ードを 知 って もらう「ファミリー 参 観」を
三菱UFJ信 託 銀 行では、
「 社 員相談 室」を設け、産 業医や
カウンセラーと協力し従業員の心と体の健康管理に取り
従業員の声を活かす
組んでいます。カウンセリング窓口の設置、定期健康診断
MUFGグループ各社では2012年度も、従業員の声を業務
の結果に基づく保健指導、健 康情報の発信などを通じて
や名刺交換体験、カードギャラリーの見学などを通して、
や制度に反映するため、イントラネットを利用した意見の収
従業員の健康維持に努めています。
家族は会社への理解を深めました。今後も、家族の絆を強
集、従業員満足度調査を実施しました。
三菱UFJモルガン・スタンレー証 券では、健 康 推 進 室 が
める場を提供し、従業員の愛社精神醸成や就業意欲向上
三菱東京UFJ銀行には、
「OPEN(オープン)」というイントラ
医師・看護職による定期健康診断結果に基づいた従業員
をめざします。
ネットで実名・匿名を問わず意見を述べられる仕組みがあり
の健 康支 援を行うほか、過 重労働面談、衛生委員会の運
ます。また、従業員満足度調査・スタッフ満足度調査として、
営を通して、職 場 環境の改善などを行っています。また、
2012年8月に本社ビルで開催しました。当日は、職場見学
44
信託
こども参観日の開催
原則年1回全従業員を対象に、企業文化の醸成を目的とし
三菱UFJ信託銀行では、2012年8月に6回目の「こども参
た無記名アンケートを実施しています。
の健 康管理・促 進に役立つ情 報などをタイムリーに発信
観日」を本社ビルで開催しました。職場体験ツアーや信託
三菱UFJ信託銀行では、全従業員を対象に、年1回ES調査
しています。メンタル面においても医師との連携、臨床心
銀行についてのクイズ、1億円の重さ体験、社長との名刺
(従業員意識調査)を実施しています。調査の結果や集めら
理士の専門的なカウンセリングによるケアや、オープンセ
『健 康推 進 室だより』や「ヒーリングCD貸出」など従 業員
れた意見は、役員と従業員に還元・公表し、共有化を図り、
ミナーなどを通した啓発活動を行っています。
たことで、親子の距離がより縮まった」などの意見が多数
働きやすい職場づくりに役立てています。今後も、そこから
三菱UFJニコスでは、本社に統括産業医が常駐し、全国の
寄せられました。今後もワークライフバランスへの意 識を
明らかになった課題について、改善施策を実施していく予定
嘱託産業医と密接に連携しています。健康診断実施後の事
高めるイベントを積極的に開催します。
です。
後措置、メンタルヘルスケア、過重労働面談などで従業員の
三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、年1回、
「従業員満
健康を管理しています。また、疲労蓄積度自己診断チェック
足度調査」を実施し、その結果を経営や企業風土に活かす
リストの活用、研修・社内報を通じて、従業員自らが積極的
取り組みを進めています。
に健康を管理する重要性についても啓発しています。
三菱UFJニコスでは、パートナー社員・派遣スタッフを含む
全従業員を対象とし、2008年度より従業員意識調査「モ
ラール・サーベイ」を続けています。過去調査との比較分析
を通じて意 識の変化を確認し、未解決の課 題と今後の施
策の方向性を経営層と従業員の全社レベルで共有してい
ます。
グル ープ
従業員の健康促進
三 菱 東 京UFJ銀 行で は、本 館・名 古 屋・大 阪 の3ヵ所 に
「健 康相談 室」を設け、医師やカウンセラーとの連携を図
りながら、従 業員のメンタルヘルスに取り組んでいます。
また、毎月1回『健康相談室だより』を発行して、全従業員
に健康情報の発信も行っています。
従業員に関する方針と取り組み
交換などが行われ、
「 ふだん知らない親の一面を見せられ
従 業員に 関 す る 方 針 と 取 り 組 み
MUFG CSR Report 2013
人材の育成
グル ープ
ミー」を開 設しました。
「 MUNアカデミー」では、重 点 開
クライフバランスの尊重という企 業としてのCSRも追求
発ポイントである「専門性」
「 戦 略 性」
「 人間性」という3つ
しています。
研修制度の充実
の軸を柱に、階層別、目的別の施 策を展開しています。ま
三菱UFJ信 託 銀 行では、全従 業員を対 象に自らが希望す
三菱東京UFJ銀行では全従業員の人材育成の対象を「人
た、全従 業 員を対 象とした全 層 研 修を実 施し、従 業 員一
る部 署 や業 務にチャレンジできる「ジョブチャレンジ 制
間力」と「スキル・専門性」にわけて考えています。人材育
人ひとりの主体的な意 識・行動変革に向けた人材育成強
度」、管理職ポストに挑戦できる「ポストチャレンジ制度」
成の基 本は、日々の業 務の積み重ねですが、
「 人 間力」を
化に取り組んでいます。
に基づく募集を、年2 ∼ 4回実施しています。また、ジョブ
ます。また、高度な金融サービスをご提供するために必要
銀行
より強化するため、部門横断的に階層別研 修が実 施され
チャレンジ制度の一環として、
「 海外拠点および国内外国
語領域」へチャレンジする「グローバルチャレンジコース」
となる「スキル・専門性」を高めるために、部門ごとにきめ
三菱 東京UFJ銀行では、グローバル化に向けた人材育成
もあります。この 制 度を利用して、地 域 限 定 採 用の 従 業
細かくスキル研 修を実 施しています。さらに、全従 業員を
を強化すべく、
「 MUFG Global Academy」として数多
員が海 外 拠点などに異動し、新たな職 場で活躍するケー
対象に提供される自己啓発支援制度にも豊富なメニュー
くの 研 修を企 画・運 営しています。たとえば 海 外現 地 採
スが見られるようになりました。また、2010年 度には、
を用意して、自律的な学びの場を提 供しています。こうし
用従業員が国を跨いで1年間のOJTに取り組む「Global
キャリア形成の一環として「アクティブ・キャリア・チャレン
た研 修 制度を充実させることにより、節目節目で自身の
Rotation Training Program」や、本邦従業員と海外
ジ制度」を新たに創設し、65歳までを視 野に入れた働き
適 性や志向 性を考え、自らキャリアを切りひらき、
「人 間
現 地 採 用従 業 員が 香 港に集まり、金 融 手 法などを学 ぶ
方の選 択を行う制度を整えています。今後も従 業員本人
「MUFG Corporate Finance Seminar」が あ り ま
の希望や挑戦意欲に応える制度づくりに取り組んでいき
三 菱UFJ信 託 銀 行では、職 位・階 層別 研 修 のほか、各 業
す。このように一人でも多くの 従 業 員が 国・地 域・文化を
ます。
務 領域の「人材育成プログラム」に基づき、人材強化のた
越えてスキルアップする機会を設けることで、グローバル
三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、2012年度から
めの人事ローテーション、各部門の業務内容ごとに実 施
化するお客さまのニーズに応えられる人材育成に取り組
従来の特定職から発展した「エリア総合職」を新設し、
「総
している業務別研 修、各種資格の取得支 援などを行って
んでいます。
合職と同じように活躍したい」という従業員のニーズに応
タイムマネジメント、ロジカルシンキングといった自己啓
グル ープ
います。また、従業員の自律的なキャリア開発につながる
えています。また、従来からある「コース転換制度」では地
コース転換・社内公募制度
域 職からエリア総合職、エリア総合職から総合職への転
MUFGグループ各 社では、従 業員の個の自律とキャリア
換試験に毎年多くの従業員がチャレンジしています。
進めています。
形成を支 援するため職 種やコースを転 換できる制 度や、
また三菱UFJニコスでは、エリア職と基幹職との間でコー
三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、新入社員から役
希望する業務にチャレンジできる社内公募制度を設けて
ス転 換ができる制度を設けています。2008年の制度開
員まで職位 別、目的別研 修を実 施しています。そのほか、
います。一例として三菱東京UFJ銀行では、従業員一人ひ
始以来5年間で59人の従 業員が転換し、それぞれ新たな
自己啓 発支 援や各種 資格取 得支 援などの制度がありま
とりの自律 的なキャリア形成を支 援するため、希望する
役割、新たな職 場で活躍しています。今後もチャレンジ精
す。また、コンプライアンス強化のための研 修を、全社共
業 務 に 応 募で きる「社 内 公 募 制 度」を設けています。国
神を持った実力ある従業員の登用とワークライフバランス
通テーマを毎月決めて部門ごとに実 施し、従 業員の理 解
内・海 外 拠 点および 本部のさまざまなポストにチャレン
を重視した制度運用をめざしていきます。
度を半 期ごとのテストで確認しています。2012年度から
ジ可能であり、年複数回の募 集時には数多くの従 業員か
は人材育成体系を策定して、人間力の育成と専門性の高
ら の 応 募 が ありま す。そ の 他 に も、総 合 職・総 合 職(特
度化を推進するなど改革を進めています。
定)
・AS職 間での「コース転 換制度」や配偶 者の転 勤・家
三菱UFJニコスでは、2011年 度に人材育成体系を再 構
族の介護等の事情に合わせた「隔地異動制度」、スタッフ
築し、全従 業員を対 象とした社内教育機関「MUNアカデ
(契約社員など)の「正行員登用制度」を設けており、ワー
発型セミナーの提 供を行うなど、各種教育機会の拡大を
従業員に関する方針と取り組み
グローバル化に向けた人材育成
力」を高め、成長していくことをサポートしています。
45
従 業員に 関 す る 方 針 と 取 り 組 み
MUFG CSR Report 2013
ムに「ボランティア体験」を取り入れています。地域社会のな
銀行
三菱東京UFJ銀行は2007年度より、新人研修のプログラ
証券
銀行
多様性への取り組み
コーポレート・シチズンシップ・プロジェクト
女性活躍推進
三菱UFJモルガン・スタンレー証 券では、2011年 4月に
発 足した「女 性 活 躍 推 進 プ ロジェクト」より、社 内 報 や
女性のキャリア形成支援
かでボランティア活動を体験することを通して、自分たちが
三菱東京UFJ銀行では、キャリア形成支援の数値目標 を設
「女性活躍推進だより」を通じて、活躍する女性従業員の
「社会の一員」であることを実感するとともに、人や社会のた
定して女性の登用を推進しています。2011年4月には新し
紹介 やキャリア形成のヒントを、男性も含めた全従 業 員
めに自分ができることを積極的に提供していくというサービ
い数値目標を設定し、これまで実績の少なかった支社や海
に発 信。全 体の意 識 向 上を図り、女 性 がより力を発 揮で
スの基本姿勢を身につけることを目的としています。
外、本部のマネジメントの育成・輩出を進めていきます。ま
きる環 境づくりをめざしています。また、転 居をともなう
た、コース転換制度、契約社員の正行員登用も併せて進めて
異動がないエリア総合職の新卒採用を2013年度入社よ
れたこの 体 験 研 修 は、東 京ボランティア・市民 活 動 セン
います。
り開始し、新卒入社の女性比率が45%へ拡大しました。
ターと、地域のボランティアセンターの皆さまのご協力を
また、転居をともなう異動のない総合職(特定)
・AS職が、配
得て、都内166ヵ所のご高齢の方々、障がいのある方々の
偶者の転勤や家族の介護などを理由に遠隔地への転勤を
入居施設などを新入社員593人が2日間訪問しました。
希望できる「総合職(特定)
・AS職隔地異動公募制度」と、出
三菱UFJニコスでは、女性の仕事と家庭の両立支援を目的
実際の福祉活動に携わることはもちろん、訪問前のオリエ
産・育児・介護のための「短時間勤務制度」などの利用によ
として、育児勤務期間の拡充や育児介護休業を取得中の
ンテーションや、体 験後のふり返りのなかで、企業市民と
り、これまでは退職せざるを得なかった従業員が、キャリア
従業員への職場復帰プログラムを導入しています。2013
してのみならず、個人として多くの気づきを得ることがで
を中断せずに勤務を続け、活躍し続けています。
年3月現在、約220人が利用しており、安心して働ける環境
*
「コーポレート・シチズンシップ・プロジェクト」と名づけら
て考えることの重要性が理解できた」といった意見が交わ
ラインマネジメント合計
(参考)
2013年4月実績
300人
315人
され、新入社員一人ひとりが企業市民としての自覚を新た
トップマネジメント
にしました。
80人
43人
ミドルマネジメント
220人
272人
15%
13.6%
役付者女性比率
*数値目標:現中期経営計画終了(2015年3月)までにラインマネジメント職を
300人にする
信託
女性の積極的な採用
三菱UFJ信 託 銀 行では、女性の採用に積 極的に取り組ん
でおり、女子学生向けのセミナーを開催し、ワークライフ
バランスに取り組む女性従業員の日常を紹介した冊子を
配布するなど、入社後のキャリアイメージをより身近に感
じてもらえるよう、工夫しています。このような取り組みの
結 果、ここ数年は、勤 務 地に定めのない「ジェネラルコー
ス」採用者のうち3割程度を女性が占めており、女性の活
躍領域の拡大につながっています。
従業員に関する方針と取り組み
目標(∼2015年3月)
女性活躍のための両立支援
づくりに努めています。
【女性キャリア形成支援(数値目標の設 定・履行)】
できるのかを考えるきっかけとなった」
「相手の立場に立っ
カ ード
きました。研修を終えた後、
「社会の一員として自分に何が
46
従 業員に 関 す る 方 針 と 取 り 組 み
MUFG CSR Report 2013
47
銀行 信託
障がい者雇用
MUFGグループ各社では、障がいのある従 業員がさまざ
まな部 署で活 躍しています。各人の能力や適性に応じて
配属を行うなど、個別にきめ細かな対応を行っています。
三菱東京UFJ銀行には、障がい者雇用を促 進するための
特例 子 会 社が、エム・ユー・ビジネスエイド株 式会 社とエ
ム・ユー・ビジネスパートナー株式会社の2社あり、多くの
障がいのある従 業員が銀 行事務の受託 業 務を通じて活
躍しています。2012年9月には、多くの障 がい者を積 極
的に雇 用している企 業として、
「 平成24年度障害 者雇 用
優良事業所厚生労働大臣表彰」を受賞しました。
三菱UFJ信 託 銀 行では、データ入力を主 業務とする特例
子 会 社・菱 信データ株 式会 社と協働して、聴 覚などに障
間で延べ120人の障がいのある方を雇用し、現在(2013
年6月時点)は49人がデータ入 力や各種マニュアルの電
子文書化など多岐にわたる業務に携わっています。
グル ープ
定年退職者継続雇用
MUFGグループ各社では、従業員のセカンドライフ支援とし
て、定年により退職した従業員のうち、一定の要件を満たし
た、再雇用希望者をあらためて採用する継続雇用制度を導
入しています。
従業員に関する方針と取り組み
がいのある方の雇用創出に取り組んでいます。過去30年
人 権に関 す る 方 針 と 取 り 組 み
MUFG CSR Report 2013
48
権 に 関 する 相 談を 受け付 けているほ か、各 拠 点への 訪
人権に関する方針と
取り組み
問、面談も実施し、人権啓発活動を通して明るく働きやす
い職場づくりに取り組んでいます。
三菱UFJ信託銀行では、人事部に「人権啓発推進室」を設
け、派 遣 従 業員も含めた全従 業員を対 象にセクシュアル
ハラスメントやパワーハラスメントなどの人権に関する相
談を、面接・電 話・メールなどさまざまな手段により受け
基本的人権の尊重を経営の重要課題と認識し、
付けています。また、人権 啓 発 活 動を 通して働きやすい
行動規範、コンプライアンスマニュアルなどを
職場づくりに取り組んでいます。
定めています。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、セクシュアルハ
(行動規範はP19に掲載しています)
ラスメントやパワーハラスメントなどの相談 窓口として、
社内外に電話相談窓口を設置して、従 業員の人権に関す
人 権 に関する 取り組 み
る相談に対応し、全従業員向けの研修も始めています。
三菱UFJニコスでは、セクシュアルハラスメントやパワー
ハラスメントなどの相談窓口として、コンプライアンス統
題と認識し、行動規範、コンプライアンスマニュアルなどを
括 部内および 社 外に電 話 相 談 窓口(ヘルプライン)を設
定めて、あらゆる差別の解消・撤廃と、明るい職場づくりに
置して、従業員の人権に関する相談に対応しています。
ち、人種、国籍、信条、宗 教、性 別などによる差別や人権侵
害を行わないことを明確にしています。
具体的には、グループ傘下各社において、人権啓発推進組
銀 行 信 託 カ ード
取り組 んでいます。また、人 間 尊 重という基 本 精 神に立
人権啓発標語
三菱東京UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJニコス3
社は、
「全国銀行協会」と「東京人権啓発企業連絡会」の人
織を設置し、役職員各層別への人権啓発研修や、従業員一
権啓発の標語を毎年募集し、人権啓発活動に積極的に取
人ひとりが人権問題に対する正しい理解と認識を深める
り組んでいます。
ことに努めています。
三菱 UFJニコスでは、人権週間(12月4日から12月10日)
また、各 社ごとに職 場内のセクシュアルハラスメントやパ
にちなみ、差別のない明るい職場づくりと、人権尊重が企
ワーハラスメントなどのハラスメント行為についての窓口
業文化として定着することをめざして「人権啓発標語」を
を設け、相談を受け付けるとともに、これらの行為を許さ
役職員やその家族から広く募集し、
「従業員の部」
「家族の
ず、防止する体制を整えております。
部」で3作品ずつ計 6作品を社内で表彰しました。
グル ープ
各社の相談体制
三菱東京UFJ銀行では、東京・名古屋・大阪の3ヵ所に「行
員相談 室」を設け、派 遣社 員も含めた全従 業員を対 象に
セクシュアルハラスメントやパワーハラスメントなどの人
人権に関する方針と取り組み
MUFGグループでは、基本的人権の尊重を経営の重要課
地 域・社会 に 関 す る 方 針 と 取 り 組 み
グル ープ
いマッチングをめざしています。参加した学生からは、
「働
ア・太平洋 地 域の次 世代 担い手 研 修」を2008年 度より
く自分をイメージできた」
「なぜ働くのかといった社会人の
行っています。この研修は、アジアの開発途上国の若者た
基本を多く学べた」など多数の感想が寄せられています。
え、帰国後に自国のリーダーとして活躍できるように、1年
間マネジメントや環境保全型の有機農 業技術を学んでも
地 域・国 際 社 会 の 一 員として、従 業 員 参 加 型の
らおうというプログラムです。
社 会 貢 献 活 動を積 極 的に推 進しています。
卒業記念サッカー大会「MUFGカップ」を開催
MUFGグループは、小 学 校6年生を対 象に毎年、東 京・愛
知・大阪で卒 業記念サッカー大会「MUFGカップ」を開催
グル ープ
しています。卒業間近の小学生にスポーツを通じて仲間と
金融経済教育支援プログラム「金融経済を学ぼう」
の絆、関係者への感謝などを学んでほしいとの想いが込め
MUFGグループは、筑波大学と共同で「お金の大切さや金
られています。2013年2月∼3月に第6回「MUFGカップ」
が開催され、MUFGグループの従業員もボランティアとし
を開発しました。全国各地の小 学 校などの授 業で当プロ
て運営を手伝いました。
「MUFGカップ」には、過去6回の
り、社 会 全 体 の 重 要 課 題 に 対して責 任 が あると 考え、
グラムが活用されているほか、MUFGグループの各拠点で
大会に約9,000人以上の小学生が参加しています。
「地 球 環境問題への対応」と「次世代社会の担い手育成」
も職場見学の受け入れなどと合わせて、従業員が当プログ
取り組んでいます。
グル ープ
した。これらの理念・方針にしたがって環境と社会貢献に
ラムを活用した説明を生徒や先生に行っています。
グル ープ
融の仕組みなどを楽しく学ぶ」ための教育支援プログラム
MUFGグループは、社会 全体に支えられている存 在であ
の2つをグループ全体で重 点的に取り組む 領域と定めま
「MUFGガールズサッカー交流大会」を開催
スポーツを通じ子どもたちが健 全に成長する場を提 供す
高校生が従業員とペアになって行動することで、仕事の厳
にて「MUFGガールズサッカー交流大会」が開催され、参
しさや楽しさを知り、それを進 路 選択や職 業選択に役立
加した小学生・中学生の85チーム、800人の少女たちが試
ててもらう就業体験プログラム「ジョブシャドウ」を2007
合を行いました。試合のほかにも、ミニゲームなどが行わ
年度より毎年 実 施しています。2012年度の開催では、都
れ、たくさんの企画で子どもたちが1日楽しめるサッカーイ
環境教育プロジェクト「守ろう地 球のたからもの」
立 高 校 生99人 が、MUFG、三菱 東 京UFJ銀 行、三菱UFJ
ベントとなりました。
MUFGグループと三菱UFJ環境財団は、公益社団法人日
信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニ
本ユネスコ協会連 盟と共同で、人 類共通の“たからもの”
コス、三菱UFJリースの各本部で業務を体験し、その後参
を未来へ引き継いでいくためのプロジェクト「守ろう地 球
加者同士のグループディスカッションなども行いました。
のたからもの」を推進しています。2012年度には5年間の
高校生からは「自分が想像していた『働く』というイメージ
りテレビ番組「未来へのおくりもの」
(BS-TBS/ 毎週土 曜
第一フェーズを終え、2013年度から第二フェーズが始まり
が変わった」
「英語やパソコン操作など、今、自分が学べる
日 22 : 00 ∼ 22 : 54 放 送)を提供しています。この番組
ます。このプロジェクトを通じて、次世代を担う子どもた
ことの重要性を感じた」という感想が聞かれました。
は、本業やビジネスを通じて社会課題に取り組む企業や団
主な取り組み
グル ープ
イナブル」な感 性を育むことができるように「学び」
「気づ
き」
「行動」の機会を提供していきます。
[URL]http://www.unesco-esd.jp/
グル ープ
ちが、自然環境や生物多様性の素晴らしさを知り、
「サステ
テレビ番組「未来へのおくりもの」の提供
MUFGグループのCSR活 動の一 環として2009年5月よ
体を追いかけるドキュメンタリー番組で、すでに110社以
インターンシップの実施
上の企業、団体を紹介しました。MUFGのホームページで
MUFGグループ各社では、学生が在学中に就 業体 験する
も過去の番組の動画がご覧いただけます。
「インターンシップ」に独自の工夫を取り入れ、学生にさまざ
[URL]http://www.mufg.jp/csr/movies
地 域・社 会 に 関 す る 方 針 と 取 り 組 み
る目的で、2012年9月・10月に東京の「味の素スタジアム」
グル ープ
就業体験プログラム「ジョブシャドウ」
(「グループCSR重点領域」はP06に掲載しています)
49
まな“気づき”を促すと同時に、企業の人材ニーズのより良
MUFGグループは、公益財団法人オイスカと共同で「アジ
ちを福岡市内にある公益財団法人オイスカの研修所に迎
国 内 外 の 多 数の 地 域 で 多くの方々と接 点を 持 つ
基本的な方針と体制
「アジア・太平洋地域の次世代担い手研修」
グル ープ
地 域・社 会 に 関 す る
方針と取り組み
MUFG CSR Report 2013
地 域・社会 に 関 す る 方 針 と 取 り 組 み
MUFG CSR Report 2013
「ピーターラビット 『未来へつなぐ』森」
ユネスコスクール応援活動への取り組み
銀行
銀行
信託
環境保全活動
三菱UFJ国際財団
三菱UFJ国 際財団では、アジア諸国をはじめとする国 際
三菱UFJ信託銀行は、2009年5月、埼玉県、長瀞町と「埼
育)といいます。三菱東京UFJ銀行は、公益社団法人日本
交流を推進し、これに資する内外の人材を育成するため、
玉県森林づくり協定」を締結し、長瀞町宝登山(ほどさん)
ユネスコ協会連盟と共同でESDの推進拠点であるユネス
さまざまな国際交流事業への助成を行い、内外の学生な
地内にある共有林(約1ha)で森林保全活動を開始しまし
コスクールの応援活動に取り組んでいます。2012年度は
どに奨学金を支給しています。アジア諸国から日本に留学
た。三菱UFJ信 託 銀 行は1988年よりピーターラビット®
「ユネスコスクールESDアシストプロジェクト」として 約
する大学院生16人、大学生など3人に奨学金を支給。また、
をイメージキャラクターとして採用していることから、この
120校に助成金を交付しました。2011年度からは「ESD
中国、タイ、ベトナムなどアジアの8ヵ国26大学の現地の
森を「ピーターラビット 『未来へつなぐ』森」と名づけ、植
国際交流プログラム」を立ち上げ、ユネスコスクールの高
学生約550人に対しても奨学金を支給しています。日本へ
樹や下草刈りといった活動に、毎年従業員とその家族が参
校生をドイツとフランスへ派遣し、海外交流によるESDの
の留学生と従業員との交流会も年に数回開催しています。
加しています。
学習機 会を提 供しています(2012年度は12人の生徒を
®
産学連携による講座実施
三菱UFJ信託銀行は、2007年4月より、東京大学大学院
証券
信託 証券
派遣)。
銀行
持続可能な社会の担い手を育む教育をESD(持続発展教
®
三菱UFJ環境財団
三菱UFJ環境財団は、MUFGグループの社会貢 献 活動お
環境人材リーダーの育成
よび環境への取り組みの一翼を担う財団として、幅広い活
工学系 研究科において、
「産学連携による講 義」を実 施し
低炭素社会への転 換は、地 球温暖 化を防止し、持続 可能
動を行っています。主に植樹(累計104万本)や里山保全、
ています。講義は実務に携わっている従業員が、最新の情
な社会を実現するうえで、きわめて重要な取り組みといえ
学校ビオトープづくりを中心とした環境保全整備事業、み
報を交えながら進めており、2013年度も5月から計4回の
ます。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、慶 應 義 塾 大
どりの絵コンクールの開催(2013年で38回目)や大学向
講義を行いました。
学大学院で2009年度から開講している「低 炭 素社 会デ
け寄 付 講 座 開 講などの環 境 教 育 事 業、利根 川源 流 域の
また三菱UFJモルガン・スタンレー証券は毎年、名古屋大
ザインコース」の制度設計に関与し、
「環境ビジネスデザイ
「水源の森」における自然観察会や林業実習といった体験
学が開講している大学院生向けの「特別講義」に講師を派
ン 論」を 担 当して きました が、同 コース が 再 構 築 さ れ、
遣しています。金融ビジネスにおける数学の役割について
2011年 春から新たに「環 境イノベータコース」としてス
理解を促すとともに、理系の学生に金融に興味を持っても
タート。引き続き「環境ビジネスデザイン論」を担当すると
らうためのきっかけづくりに努めています。
ともに、インターンシップを受け入れるなど、低炭素社会に
の産学 共同プロジェクトとして、
「 グローバルな非伝統的
カ ード
MUFGは、東 京 大 学 金 融 教 育研 究センター(CARF)と
成するための環境構築・人材育成に努めています。
教員の民間企業研修の受け入れ
金融緩和政策の効果検証と課 題 整理」と題するセミナー
三 菱UFJニコスでは「経 済界と教 育界とのコミュニケー
を、2013年4月に開催しました。経済界、金融界、学術界
ションの 促 進」をめざして、一 般 財 団 法 人 経 済 広 報セン
から約100名の 参加があり、東 京 大 学 の 植 田 和男 教 授
ターが 実 施 する「教 員の民 間 企 業 研 修」に参加していま
や西 村 淸彦 教 授(前日銀 副 総 裁)を交えたパネル ディス
す。1999年から計11回、教員の方々に独自に企画した研
カッションでは、アベノミクスの金融 政策などについて活
修を受けていただきました。2012年度も8月に東京都教
発な議論が行われました。
育委員会から教員9名の参加を受け入れました。
活動事業など、幅広い活動を行っています。
地 域・社 会 に 関 す る 方 針 と 取 り 組 み
グル ープ
貢 献する高度なスペシャリスト(環境人材リーダー)を養
CARFとの産学共同セミナー
50
地 域・社会 に 関 す る 方 針 と 取 り 組 み
三菱UFJ技術育成財団
銀行
銀行
信託
三菱UFJ信託奨学財団
MUFG CSR Report 2013
裁縫ボランティア
三菱UFJ技 術 育成 財 団は、1983年に設 立された、わが
三菱東京UFJ銀行は、新学期を迎える児童養護施設の子
れ、前途有 望な若 者を対 象にした奨 学 事 業を行っていま
国における民 間ベンチャー支 援 財 団の草分け的 存 在で
どもたちに、学校で必要となる日用品を手づくりしてプレ
す。2012年度は、留学生を含む347人の学生に、総額1億
す。経 済 発展において欠くことのできない技 術 指向型の
ゼントする「裁縫ボランティア」活動に、従業員の参加を呼
7,791万円の奨 学金を支給しました。設立以来、2012年
中小企業(ベンチャー企業)の総合的育成をめざし、研究
びかけています。2012年度は、お道具袋や上履き袋など
度までに5,582人の学生(留学生を含む)に対し、総額49
開発 助成金の交付に加え情 報提 供、コンサルティングな
78点を寄贈しました。
億6,398万円の奨学金を給付してきています。なお、昨年
どの幅 広い支 援を行っています。2012年度は 環 境分 野
度まで46校としていた指定大学を2013年度より2校 追
への寄与度の高い案件も含めた10件 総額1,000万円の
加し、48大学としています。
助 成 金を交付しました。2012年 4月の 公 益 財 団 法 人移
また、奨 学 事 業とともに、財団設立以 来学 術の研究 助成
行と同時に当財団の助成金交付・債務保証を受けた中小
スタンレー証券、および三菱UFJニコスでは、
「何かのかた
事業を実施しており、2012年度までに45団体に対し2億
企 業を対 象に当財 団による株 式保 有を開 始、2013年5
ちで社会に貢献したい」という従業員の意欲をサポートす
3,241万円の助成を行っています。
月に1社出資しました。
るため、ボランティア情報の提供をはじめ、ボランティア休
グル ープ
人材の養成や学術研究の発達を目的に1953年に設立さ
銀行
信託
三菱UFJ信託芸術文化財団
従業員のボランティア支援活動
三菱東京UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・
暇や、活動資金援助などの制度を導入しています。
三菱UFJニコスでは、2011年6月にボランティア休暇制
芸術や文化の発展・振興を目的に1987年に設立され、日
三菱東京UFJ銀行は、劇団四季が舞台を通じて「子どもた
度(年度合計5日以内)を導入。2012年度は60人がこの
本のオペラやオーケストラなどの団体が主催する公演の中
ちの心に“生命の大 切さ”
“ 人を思いやる心”
“ 信じ合う喜
制度を活用しました。
から、一定の芸術的水準を有するものに助成しています。
び”など、人が生きていくうえでもっとも大切なものを語り
2012年度は、オペラやオーケストラなどの、56件の公演
かけたい」として展開する文化協賛事業“こころの劇場”に
に計3,260万円の助成を行いました。設立以来、2012年
賛同し、2007年より協賛しています。2012年度は、全国
度までに、1,367件の公演に対し、総額15億5,330万円
56万人の子どもたちを招待しました。併せて児童養護21
三菱東京UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行は、知的発達障が
の助成を行ってきています。
施設に「ガンバの大冒険」などの鑑賞券450枚を寄贈し、
いのある方たちに日常的なスポーツトレーニングや競技の
施設の子どもたちを招待しました。
機会を提 供し、社会 参加を応援する国際的スポーツ組織
「スペシャルオリンピックス(SO)日本」への
協賛とボランティア参加
「公益財団法人スペシャルオリンピックス(SO)日本」に協
三菱アジア子ども絵日記フェスタ
賛しています。三菱UFJ信託銀行では、2007年よりSO日
三菱グループ39社で構成する三菱広報委員会は、アジア
本・東京の主催するバスケットボール競技会に従業員がボ
設立されました。地域で継続的に活動しているアマチュア
太平洋ユネスコ協会クラブ連盟、公益社団法人日本ユネス
ランティアスタッフとして参加しています。また、
「SO日本・
の音楽団体および演 劇団体の公演、地 域の人々に優れた
コ協会連盟とともに、1990年からアジアの子どもたちの
東京ウォーク&ランフェスティバル」にも従業員とその家族
美術品の鑑賞機会を提供する展示活動、伝統芸能の伝承
絵日記事 業「三菱アジア子ども絵日記フェスタ」を主催し
が参加し、知的発達障がいのあるアスリートと一緒に、皇
と保存、後継者育成のための公演などに助成しています。
ています。アジアの24の国と地域に呼びかけ、2013年ま
居の周りを走るなどして交流を深めています。
2012年度は、59件、2,290万円の助成を行いました。設
での応募総数は63万5,511作品になりました。この事 業
立以来2012年度までに、1,159件の公演などに対し、総
を通じてアジア各国の方々との文化交流・相互理解を深め
額6億円の助成を行ってきています。
るとともに、識字率の向上も支援しています。
の振興に寄与する団体への助成を行う目的で1989年に
地 域・社 会 に 関 す る 方 針 と 取 り 組 み
グル ープ
音楽・美 術・演 劇・伝 統芸能の各分野において、地 域 文化
銀行 信託
信託
文化協賛事業「劇団四季“こころの劇場”」
三菱UFJ信託地域文化財団
51
地域・社会 に 関 す る 方 針 と 取 り 組 み
MUFG CSR Report 2013
証券
「ふるさと清掃運動会」に賛同、清掃活動を実施
確保できない非営利団体に寄付をしており、2012年度は
三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、職 場や学校など身
運動会」に賛同し、2009年度から全国の営業拠点に活動
計8団体を支援しました。
カ ード
近なところから日本を美しくする取り組み「ふるさと清掃
52
ダイヤモンドカップゴルフ2013への協賛
への参加を呼びかけています。これまでに12の営業拠点・
三菱グループの企業が中心となって開催している「ダイヤ
本社部署から延べ201人の従業員が周辺地域の清掃を行
モンドカップゴルフ」は44年の歴史を持つ国内の大会で
いました。
す。2003年には大会当日に行う各種チャリティーイベン
カ ード
トを通じてジュニア選手の育成や地域貢献、国際貢献をめ
「消防団協力事業所表示制度」の認定
ざす「三菱ダイヤモンドカップゴルフチャリティ基金」を創
三菱UFJニコスでは、従 業員が神田消防署所轄の消防団
設し、7年間で1億5,000万円を超える寄付を集めていま
に入団し、秋 葉 原(東 京)地区の夜間巡回など防火・防災
す。また、今年は4年ぶりに開催地を大洗ゴルフ倶楽 部と
活動に協力しています。また、救命講習や消防ポンプ訓練
し、東日本大震災で津波被害を受けた大洗の復興を大会
にも参加し、2009年1月には、総務省消防庁から「消防団
のテーマに織り込んで支援しました。
協力事業所表示制度」の認定を受けました。
三 菱UFJニ コスは、2013年 の 大 会 に お いて も「チ ャリ
カ ード
ティー抽 選 会」を実 施し、54万5,000円の 寄 付を集 め、
JALホノルルマラソンへの協賛
チャリティー活動の運営を支援しました。
三菱UFJニコスでは、1994年より「JALホノルルマラソン」
に協賛しています。
「JALホノルルマラソン」は「全米4大マ
ラソン 大 会」の 一つで、2012年 度は 約31,100人のラン
はフォトサービスなど参加者の思い出づくりのお手伝いの
ほか、カード会員限定のイベントも行っています。
グル ープ
「FITチャリティ・ラン2012」に参加
MUFGグループ各社は、
ランナーやウォーカーとしての参加
が寄付につながるチャリティーイベント
「 F I Tチャリティ・ラン
( F i nancial Indus t r y i n To k yo Fo r Cha r it y
Run )」の運営に協力しています。2012年度で8回目を迎
え、在 京の金 融 関連会 社106社・約7,000人もの従 業員
や家族が参加しました。MUFGグループ各社からは、ラン
ナーおよびボランティアとして25社・約740人が参加しま
した。集まった募金は、地域に密着した意義ある活動を行
いながらも、認知度などの問題により十 分な活動資金を
地 域・社 会 に 関 す る 方 針 と 取 り 組 み
ナーが参加しました(うち日本人は約16,300人)。現地で
地 域・社会 に 関 す る 方 針 と 取 り 組 み
MUFG CSR Report 2013
53
各 拠 点で の 従 業 員 参 加 型 の 地 域 貢 献 活 動
MUFGグループでは、地域・社会の皆さまに支えていただいているという自覚のもとに、各営業
2012年度も全国および海外の各 拠点で従業員が中心となり、地域清掃や花壇の整 備、植
拠 点の 従 業 員一人ひとりが、地 域・社 会とのかかわりを大 切にした活 動を行っています。
樹活動、教育支援、見学会やセミナーの実施、慈善事業など幅広い活動を行いました。
銀行
【 三菱 東京UF J銀行の拠点による主な地域貢献活動 】
拠 点
本店
活 動
関係会社の海外従業員や東日本大震災被災地の学生を職場体験で受け入れ
公共法人部
次世代を担う人材育成を目的に、大学と共同で金融講義を実施
投資運用部
地元地銀の研修生へ金融経済教育を実施、ディーリングルーム見学の受け入れ
コールセンター(東京)
障がい者施設と共同でクッキー販売を実施しているほか、ボトルキャップ回収
拠 点
活 動
ブラジルBTMU
映画を観たことのない子どもたちのために、
「Cinema for All」を開催
オランダBTMU
ジャパンフェスティバルにボランティアとして参加し、東日本大震災の被災地における銀行の
復興への取り組みを紹介
ブラッセル支店
52人の児童を抱えている施設の修繕ボランティアを実施
チェナイ支店
教育環境が整えられていなかった公立の女子高校に机と椅子を寄贈し、折り紙の講義を実施
日本橋エリア
名橋「日本橋」保存会が主催する“日本橋洗う会”に参加
大久保支店
職場体験、金融経済活動、エコキャップ回収やテレフォンカードの回収
香港支店
200人以 上の従 業員がHong Kong Community Chest(中文名:香港公益金)主催のチャ
リティー・イベント「Walk for Millions」に参加
本郷支店・支社
金融経済教育・職場体験に注力し、センター見学も企画
ニューヨーク支店
非営利団体のOperation Hopeとともに、高校生向けの金融リテラシーのワークショップを開催
港北ニュータウン支店
毎週月曜日に従業員総出で近くの広場を清掃
新潟支店
名古屋営業部
安城支店
「新潟まつり」民謡流しにボランティア参加
金融経済活動や職場体験を他拠点と共同で実施し、小学生∼大学生、外国籍の方など、幅広い方へ
三菱東京UFJ銀行や金融に関する情報を広めた
「第59回安城七夕まつり」へボランティア参加
地元の中学校と共同で定期的に金融経済教育などの勉強会を実施
半田支店・支社
商工会議所と共同で、地元振興のための会議へ定期参加し、地域活性の企画を推進
十三支店
十三駅前放置自転車・バイク撤去作業協力
心斎橋支店・支社
御津八幡宮主催の夏祭りへのボランティア参加
森小路支店
千林商店振興組合主催の千林祭りに参加
豊中支店
阪急豊中駅周辺の清掃活動を定期的に実施
田辺支店
田辺地区最大のイベント「弁慶まつり」にボランティア参加
広島支店・支社
広島県と共同で地域の方々に熱気球搭乗体験を実施
宮崎支社
三菱UFJ信託銀行や関係各社と共同で、夏休み子ども課外授業「お金のヒ・ミ・ツ」講座開催
400ポンド以上の食料と約2,000米ドルを現地のフードバンクに寄付
知的・身体障がい者施設に援助物資を提供
パリ支店
「持続可能な開発のための教育(ESD)」の国際交流事業 支援で日本人高校生を受け入れ、各
国で事業を展開する日本企業について理解し、現場を体験する機会を提供
マドリッド支店
日本の食習慣や伝統文化を地域に紹介する盆踊り大会にボランティアとして参加
バンコック支店
シリントーン国際環境公園でマングローブ500本の植樹とタイワンガザミ80匹の放流に参加
オークランド支店
保 存食や子どものクリスマスプレゼントを集めて、年末にオークランド市の貧困家庭 支 援団
体へ寄付
広州支店
貧困地 域の小学 校に新設された図書 館へ寄付。開館式にボランティアとして参加し、図書 館
を有効に活用する方法を指導
カナダBTMU
トロントの屋内サッカー場で行われた日本の災害救 済 募金イベント「Kick it for Japan 2」
で、アクティビティやゲームに参加。自社からの2,000カナダドル以上の寄付金を含む合計1万
3,000カナダドルの募金を集める
ロスアンゼルス支店
Salvation Armyと提 携。従 業 員 が 集 めた寄 付 金で8人 家 族 の 一 家(子ども6人と両 親)へ
クリスマスギフトをプレゼント
広島支店・支社
日本橋エリア
チェナイ支店
地 域・社 会 に 関 す る 方 針 と 取 り 組 み
犬山支店
シカゴ支店
カラチ支店
地 域・社会 に 関 す る 方 針 と 取 り 組 み
MUFG CSR Report 2013
信託
【 三菱 UF J信託銀行の拠点による主な地域貢献活動 】
拠 点
・三菱UFJ証券ホールディングス 海外現地法人の活動
拠 点
活 動
活 動
札幌支店
札幌市中島公園での植栽活動の実施、
「みどりの授業」受講
・インターンシップ、ビジネストレーニーシップ、職場体験プログラムの実施
上野支店
司法書士を講師に招き、成年後見制度に関する勉強会を実施
千住支店
ロビー・ATMコーナーで振り込め詐欺防止の声掛け活動
証券代行部門
青梅の森における森林保全活動
・チャリティー・イベント(チャリティーマラソン大会、パーティ、クリスマス・チャリティー
くじの販売)で集まった寄付金をホームレス支援団体などに寄贈
・老人介護施設のクリスマスランチに、靴箱にギフトを詰めてプレゼント
システム管理部
東京港野鳥公園の清掃、竹薮の間伐作業ボランティアに参加
・
「Movember*」キャンペーン(男性従業員が口ひげを生やして寄付を呼びかけ)実施
津田沼支店
SO日本・東京主催の卓球競技会の運営ボランティア参加
柏支店
流山市立南流山小学校の児童の職場見学・体験の受け入れ
浦和支店
浦和駅前に特設献血会場を設置、従業員・一般の方の献血の実施
*「11月(November)の間、男性は口ひげ(moustache)をたくわえ、男性特有の病気の認知度・健康
意識を高めていこう」というキャンペーン。オーストラリア、ニュージーランド、アイルランド、南アフリ
カ、イギリス、アメリカ、カナダなど で行 われている。MovemberとはNovemberとmoustacheか
らの造語
宇都宮支店
宇都宮市ボランティアセンターより講師を招き、足の不自由な方の理解講座を実施
水戸支店
県主催の「いばらきエコチャレンジ2012」に参加、節電に取り組む
名古屋エリア6拠点、
岐阜支店
児童養護施設の児童とハンドボールの体験教室
京都支店
大阪エリア5拠点
MUSI
御池通スポンサー花壇事業への協賛と、植栽ボランティア活動への参加
岡山市子育て支援の取り組み「赤ちゃんの駅」への登録
広島支店
広島平和記念公園での清掃活動
宮崎支店
小学生30人を支店に招き、店内見学など金融教育に協力
ロンドン支店
がん研究資金への募金を兼ねたチャリティーウォークイベントに参加
・ハリケーンサンディの被災者へ、赤十字への寄付を目的としたチャリティーくじの販売、
衣類・食料・瓦礫処理用清掃用具の寄付などを実施
MUS
(シンガポール)
・
「2012 SGX Bull Charge 5k Charity fun run *」に従業員9人が参加
*SGX 主催で2004 年から毎 年11月に開 催されている、金 融 機 関 やSGX 上 場 会 社などが 参 加 する
チャリティーマラソン大会。2012年までの過去9年間の寄付金総額は1,700万シンガポールドル
・
「Walk for Million 2013*」10キロウォークの部に、従 業 員21人がBTMU香 港 の 役
職員などとともに参加
*香港公益金主催で毎年1月に開催されているチャリティーウォークイベント
MUS
(香港)
・カジュアルフライデー(香港公益金に1回10香港ドルを寄付すると金曜日にジーンズ・
Tシャツで出勤できる)の実施
・ごみの分別廃棄、食堂カトラリーの再利用可能なものへの変更、再生可能電池のリサイ
クル活動、ペーパーフリーキャンペーンなどを実施
カ ード
宇都宮支店
大阪エリア5拠点
証券
【三菱UFJ証券ホールディングスグループ会社による主な地域貢献活動】
・三菱UFJモルガン・スタンレー証券 拠点の活動
拠 点
活 動
広島支店
平和祈念公園(広島市)の清掃
札幌支店
札幌市中島公園の植栽
富山支店
岩瀬海岸(富山市)の清掃
ロンドン支店
【 三 菱 U FJニコスの拠 点による 主 な 地 域 貢 献 活 動 】
拠 点
活 動
秋葉原・東日本橋の2拠点
日本赤十字社と共同で献血活動を実施
東京管理部
ペットボトルキャップを分別回収し、ワクチン購入と障がい者就労を支援
地 域・社 会 に 関 す る 方 針 と 取 り 組 み
三菱UFJ環境財団から施設への樹木寄贈に際し、穴掘りと植樹の実施
岡山支店
・カジュアルフライデー(1回5ドルを寄付すると金曜日にジーンズで出勤できるというも
の)を実施し、集まったお金を教育支援プログラムに寄贈
MUS
(USA)
「島本森のクラブ」主催の竹林整備活動への参加
奈良支店
54
地 域・社会 に 関 す る 方 針 と 取 り 組 み
MUFG CSR Report 2013
地域・国際社会での取り組み
銀行
やマーキス・スタジオなどの質の高い芸術教育を行う現地
ロンドン支店の人事担当チームは、単身ホームレスのため
NPOへの助成金を増額しました。また、低所得者層を対象
欧州における地域貢献活動と環境への取り組み
の英国の慈善団体Crisisと共同して就業力を高めるイベ
とした地域開発、教育、福祉の分野へ、53万5,500ドルを
三菱東京UFJ銀行の欧州、中東・アフリカ地域では、CSR
ントを開催しました。そこで、学習能力に課題を抱える方々
寄付しています。
方針を新たに作成し、大手金融グループが経済に与える影
や自閉症の方を支援する慈善団体Kith and Kidsととも
また、日系アメリカ人バイオリニストの五嶋龍氏と米国を
響について言及しました。この方針では、持続可能なビジ
に、履歴書作成や面接の技術を伝えました。参加者の方々
拠点に活動するオルフェウス室内管弦 楽団の日本5都市
ネスを実現するうえで重要な3つの要素(人、地 球、利益)
が、安全で落ち着いた環境で自分の面接スキルを試し、将
の公演に協賛しました。津 波の被害を受けた東北地方で
に重点を置いています。CSR活動への継続的な参加を促
来の面接に向けて自信をつける場となりました。
の公演では、住民のための楽曲が披露され、中学生ととも
すため、同地 域の従 業員が年間2日まで勤務時間中にボ
デュッセルドルフ支 店では、地 域のインターナショナルス
に演奏をしました。さらに、モルガン・スタンレーとの共同
ランティア活動を行うことができる制度を導入しました。
クールと共同し、グローバル経済において銀行が果たす重
プロジェクトで、140人以上の従業員ボランティアが数百
また、国 際 的な経 済 教 育団体「ジュニア・アチーブメント
要な役割をテーマとしたプログラムを主催しました。参加
の「ハッピードール」をつくる作 業を行いました。子どもた
(JA)」とパートナーシップを結び、ビジネススキルを通じ
した生徒たちからは、
「日本経済についての講義が興味深
ちが飾り付けをしたこの人形は、希望を込めたメッセージ
て経 済的に恵まれない若 者の成長をサポートする、地 域
かった」
「ディーリングルームが印象的だった」といった声
とともに世界のほかの地域の子どもたちへ贈られます。
全体でのプログラムを開発しています。次 世代の若 者に
が寄せられました。
ロスアンゼルス支店は、Salvation Armyと提携し、8人
対 する質の高い実 践 的なプログラムの 提 供は 地 域の 投
アルマティ(カザフスタン)駐在員事務所では、カザフスタ
家族の一家が楽しい年末を過ごせるようクリスマスプレ
資戦 略の柱となります。プログラムでは経 済、資金管理、
ン日本人材開発センターと共同で、地域のカザフスタン人
ゼントを贈りました。
就 業可能 性を高めるソフトスキル開 発、起 業 などのテー
学生に向けて講 義を行いました。学生たちは数年間にわ
カナダBTMUでは、災害救済のための募金イベント「Kick
マを取り上げ、初年度は10 ヵ国で750人の参加を目標と
たって日本語を学習しており、日本語力を磨き、三菱東京
it for Japan 2」を開催しました。屋内サッカー場でアク
しています。
UFJ銀行の事業と文化に関する課題に取り組む機会とな
ティビティやゲームを行い、銀行からの2,000ドル以上の寄
りました。
付金と合わせて合計1万3,000ドルの募金を集めました。
「私たちが三菱東京UFJ銀行と実 施する、スキルを活かし
米州における地域貢献活動
銀行
です。若 者は 職 場で必 要となるスキルについて知 識を深
銀行
たボランティア活動は、経済教育を成功に導く重要な要素
アジアの拠点における地域貢献活動
め、自信を得ています。引き続きたくさんの地 域でこのよ
三菱 東 京UFJ銀 行の米州では、従 業員のボランティア活
三菱東京UFJ銀行の台北支店では、自然保護協会主催の
うな活動ができることを楽しみにしています」と、ヤング・
動などを中心とした地 域 貢 献 活動に取り組んでいます。
「国際海岸クリーンアップの日」に参加し、 子尾自然保護
エンタープライズ・ヨーロッパCEOのキャロライン・ジェ
ニューヨーク州とニュージャージー州では、330人の 従
区で2,000kg以上の廃棄物を清掃しました。ゴミが野生
ナー氏は語っています。
業員が部署別プロジェクトを含む37のプロジェクトで合
動物に与える影響について知識の向上を図りました。
ロンドン支店の従業員は、給与から寄付分を控除する制度
計 約3,000 時 間 のボ ランティア 活 動 を行 いました。ま
台北支店、ニューデリー支店、ハノイ支店では、台北日本人
に 取り 組 んで お り、英 国 政 府 の「Gold Payroll Giving
た、ロスアンゼルスの全 米日系人博 物 館やブラジル財団
学校、バサント・クンジ日本人学校(ニューデリー)、ハノイ
Quality Mark」が与えられました。英国の10%以上の従業
などの主要な市民文化団体に寄 付を行っています。文化
貿易大学の学生を対象に、1∼2日のプログラムを主催し、
員がこの方法を通して慈善活動に寄付を行っています。
芸 術 や 対日関 係に対 する寄 付、従 業 員の 寄 付に対 する
銀行の業務理解と仕事体験の機会を提供しました。
中東地域では、初めてアースデイに参加し、オフィスの照明
マッチングギフトは、合計100万ドルに達しました。
天津支店では、これまでより多くの102人の従業員が84本
を1時間消灯し、環境保護活動を実践しました。アースデイ
米 国のBTMU財 団では、公 立 校の生 徒を対 象に文化 芸
の植樹に参加し、社会意識の高まりが見られました。中国政
では、自然環境保全の大切さ、省エネによる経営上と環境
術の振興活動をするニューヨークのアポロシアター財団
府は環境保護を一段と重視しており、年に2回実施している
地 域・社 会 に 関 す る 方 針 と 取 り 組 み
上の利点に対する啓発活動を行っています。
55
地 域・社会 に 関 す る 方 針 と 取 り 組 み
この活動は地域社会から高い評価を受けています。
MUFG CSR Report 2013
UB
ユニオンバンクにおける地域活動
●
低所得者の初回住宅購入サポート
ホーチミン市 支 店では、従 業 員の 子どもたちを対 象に、
●
銀 行 業 務 の 基 本と賢いお 金の貯め方を学ぶプログラム
ユニオンバンクは、多文化グループへの融資を支援するた
行(FHLB)が管理する住宅購入援助プログラムWISH*の
を実施しました。
め、ヒスパニック系、アジア系、アフリカ系アメリカ人など
運営を支援し、低所得者の初回住宅購入をサポートしてい
ハノイ支店では、ベトナムのハノイ貿易大学の学生にイン
のコミュニティで 信用度の高い仲 介 業 者と連 携を始め、
ます。WISHプログラムでは適格な借り手からの支払い1ド
ターンシップの機会を提供しました。
さらに米 国アジア系 不 動 産 協 会(AREA A)、ヒスパニッ
ルにつき3ドルを拠出し、頭金や契約手数料を補うために
ニューデリー支店では、16年の伝統を誇るニューデリー
ク系不動産プロフェッショナル協会(NAHREP)、全米不
最大1万5,000ドルを援助しています。さらに、2012年に
市成 績 上位 者の 表 彰で、2大学 の学生24人に奨 学 金を
動産組合協会(NAREB)など少数多文化グループの不動
はプログラムの申請準備やプログラムに参加する住宅購
授与しました。
産取引団体やNPOとも協力しました。2013年も低中所
入者への金 融 教育を支 援するハビタット・フォー・ヒュー
チェナイ支店ではアンナ大学で素晴らしい成績を修めた
得層と多文化 地 域へのプログラム拡 大を継 続するため、
マ ニティや CEDC(Cabrillo Economic Develop-
学生16人に奨学金を授与しています。
地 域融資担当役員を増やしました。小規模 事 業者への融
ment Corporation)などのNPOの活動にも参加しま
シドニー支 店では、マクォーリー大学の経 済 経営学部で
資、適 正価 格 住宅のための資 金、多様な民 族の人々や女
した。ユニオンバンクはサンタ・バーバラ信 託 銀 行ととも
「日本 経 済」を学ぶもっとも優 秀な学生に毎 年 贈られる
性が経営する事業への資金のご提供などの、地域社会へ
に、2012年に78人に対し、WISHプログラムで援助する
学 部 長 優 秀 賞に、1万豪ドル(約90万 円)を 寄 付しまし
の再投資事業は、合計36億ドル以上となりました。
110万ドルの頭金を保証しました。
た。世界に通 用する卒 業 生の輩 出とオーストラリアの産
●
業経済にあった教育と研究という学部の目標達成に貢献
ユニオンバンクは2012年、低中所得 者(LMI)地 域や多
しています。
文化 地 域で 住 居を取 得する機 会の拡 大をめざし、EOM
多文化グループへの融資支援
経済的機会住宅ローン
56
ユニオンバンクはサンフランシスコにある連邦住宅貸付銀
*Workforce Initiative Subsidy for Homeownership:住宅購入助
成金の全従業員イニシアティブ
●
フレズノ市拠点イニシアティブ
(Economic Oppor tunity Mor tgage:経 済 的 機 会
ユニオンバンクでは、10人の委員から成る地 域諮問委員
a Cause」を開 催し、お客さまと従 業 員が一 緒に走り3
住 宅ローン)プログラムを大 幅に拡 大しました。EOMは
会(CAB)が地域社会へのコミットメントを具体化していま
万ペソ(7万円相当)以 上の募金を集めました。この募金
国勢統計区内で住宅購入や住宅ローンの借り換えを検討
す。2012年、CABはフレズノ地 域 経 済開発イニシアティ
は、フィリピン南 部で 起きた台風 の 被 災者支 援 のため、
している方のうち、住宅が指定地区内、または所得が所定
ブの策定に重要な役割を果たし、地方政府や地域拠点組
フィリピン赤十字社へ寄付しました。
金額以下の申請 者を対 象とした特別な支 援で、高額な個
織、企業などと連携を取りながらプロジェクトの原案を作
シンガポール支 店では、土 産 物やアクセサリーを販 売す
人 抵当保 険への加 入 が 不 要 なほか、従 来 の 信用履 歴 が
成しました。
る従 業員向け募金イベントを昼休みに開催し、Patient
ない申請 者でも家賃や公共料金の支 払いなど別の信用
アシュリー・スワレンゲン・フレズノ市長が開催した市民会
Care Centre(HIV患者の就 労支 援NPO)と赤 十字 社
履 歴で 審 査する、融 資比 率95%ポートフォリオのローン
議では、銀 行幹 部の役員、CAB委員が地 域のステークホ
にその売上げを寄付しました。
商品です。2012年、このEOMプログラムを低 中所 得 層
ルダーとともに、相互に利益をもたらす優先課題や機会に
ラブアン支店では、6月に従 業員97人がクラン特別支 援
と多文化地域の2つに的を絞って拡大し、プログラムの認
ついて議論しました。
学 校(KSS)を訪 問し、壁 の塗 装 や、校 庭 の 清 掃、プール
知度を高めるため、マーケティング活動も強化した結果、
この会議を経て、銀行は3 ヵ年行動計画を策定しました。
の補修と清掃を実施しました。
2012年 に は1,553件、合 計3億 2,400万ドル のEOM
助成金や貸付金、技術援助などをあわせ、全体で年間750
ムンバイ支 店では、ムンバイ市ワーリのドン・ボスコ救 護
ロ ーン を 実 行 し、2011年 の 実 績(889 件、合 計1億
万ドルのコミットメントとなります。公表した基準に対する
施設とハッピーホーム盲学校で子どもたちとゲームを楽し
8,300万ドル)から大幅増加しました。2013年も引き続
実績を毎年評価し、資金が最善の方法で確実に利用され
み、日本の歌や踊りを披露しました。
きこのプログラムを拡大します。
るよう地域のリーダーとの対話を続け、また活動の幅をさ
らに広げるため、企業パートナーの参画も歓迎します。
地 域・社 会 に 関 す る 方 針 と 取 り 組 み
マニラ支店では、2月にマラソンイベント「Running for
地 域・社会に 関 す る 方 針 と 取 り 組 み
信託
地域・社会への寄付など
MUFG CSR Report 2013
「かけはし信託愛の基金」
は 2011年 の 実 績(46万 7,900ドル)を 上 回 り、75 万
カ ード
1977年に設 立した「かけはし信 託 愛の基金」。この基金
3,250ドルになりました。
は、三菱UFJ信 託 銀 行およびその関 連会 社の役職 員、退
三菱UFJニコスでは、さまざまな社会貢献を目的としたク
職者、家族から会費を募り、全国の社会福祉団体などへ寄
レジットカードを発行しています。カードご利用代金の一部
付 する活 動 を30年 以 上 続 け て いま す。2012年 度 は、
紀 元前から現在までの日本や世界 各 国の珍しい貨幣 約
が、福祉や健康に関する提携団体に寄付されるものです。
6,996名より会費を募り、寄せられた善意の会費・寄付金
1万点を体系的に展示している三菱 東 京UFJ銀 行貨幣資
は、老人福 祉・児 童 養 護などの社 会 福 祉 施 設へ、25団体
料館(愛知県名古屋市)は、民間では日本最大規模の貨幣
に総額750万円を寄付しました。
資料館として高く評価されています。
「東海道五十三次」で
カード」など、社会福祉活動の参加の輪を広げています。
証券
グル ープ
緊急災害支援
銀行
社会貢献型カード
「骨髄バンクカード」
「赤十字DCカード」
「日本盲導犬協会
三菱東京UFJ銀行貨幣資料館
知られる浮世 絵 師・歌 川広 重の版 画 類も所 蔵・展 示して
「従業員向け募金口座」
いますので、
「 お金の歴史」と「江戸時代の浮世絵芸術」を
三菱東京UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行では国内外の大規
三菱UFJモルガン・スタンレー証 券では、2007年10月
模な災害に対し、逸早く支援を行う体制を整えています。
より「従業員向け募金口座」を開始しました。毎年7月から
地震や洪水被害などの災害に対しては、NPOなどと共同し
1年 間の 募 金 期 間に従 業 員から寄せられた寄 付 金 額と
て被災者を支援するための口座開設なども行っています。
同 額を 会 社 からもマッチングし、開 始から2012年7月
三菱UFJニコスは、本社(東京都・秋葉原UDX16階)総合受
2012年11月の米国ハリケーンサンディの被害に対しては
までに2団体へ約220万円を寄 付しました。
付前に、
クレジットカードをテーマにした展示ブース「CARD
併せて鑑賞することができます。
カ ード
菱UFJ証券ホールディングス、三菱UFJリース、ユニオンバ
カ ード
グループ5社(三菱 東 京UFJ銀 行、三菱UFJ信 託 銀 行、三
カードギャラリー
GALLERY」を 開 設しています。その 一角の「HISTORY」
ンク)で、総額50万米ドルを米国赤十字社などに寄付しま
三菱UFJニコスは、2009年よりご利用明細書のWeb化
ポン制度の誕生から、カード黎明期、そして現在に至るまで
した。また、2013年4月の四川省での地 震被害に対して
により削減される用紙代の一部や、エコポイントをギフト
約60年間の歩みを紹介しています。また、昭和40年代から
は、三菱 東 京UFJ銀 行から、10万人 民 元を義 援 金として
カードに交換された場合の交換金額の一部を、環境保護
これまでに発行されたカードのうち1,000枚を展示し、時
拠出しました。
の分野で幅広く活動する公益財団法人オイスカへ寄 付し
代の変遷を垣間見ることができるラインアップとしていま
ています。2012年度は約1,800万円の寄 付を行い、オイ
す。最新のクラウド型マルチ決済システムやスマホ決済端末
社会貢献基金「Club for You」
スカが推進する国内の学校林整備や、東日本大震災復興
のデモ体験も可能です。
三菱 東京UFJ銀 行は、役職員が給与の一部を毎月積み立
支援「海岸林再生プロジェクト」を応援しています。
て、社会的課題に取り組む団体に寄付する社会貢献基金
UB
ユニオンバンクによる環境団体への寄付活動
銀行 信託 証券
コーナーでは日本のクレジットカードの前身といわれるクー
社会貢献活動への支出
項 目
た金額と同額を銀行がマッチングして寄付を行っています。
環境における持続可能性の推 進は、ユニオンバンク財団
2012年度(2013年6月まで)は、23団体の中から寄付先
の4つの優 先事 項の一つです。グリーンビルディング(環
社会福祉・環境保全
を選択できるようになり、約4,500人の役職員が参加し、銀
境配慮型建築物)や持続可能な地域開発の推進、都市近
地域貢献・国際交流・その他
行の同額寄付分を合わせて年間約7,500万円を寄付する
郊のブラウンフィールド(未利用工 業 用地)の浄 化、持 続
ことができました。
可能性に関する問題の啓発推進、環境関連の雇用創出な
どの環 境目標に取り組む団体に資 金を提 供しています。
2012年、ユニオンバンク財団の環 境 関連分野への寄 付
教育文化
合 計*
(単位:百万円)
2010年度
2011年度
2012年度
179
199
231
71
157
167
819
2,221
833
1,069
2,576
1,231
*三菱東京UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJ証券ホールディングス、三菱UFJ
モルガン・スタンレー証券の合計。
表示単位未満を四捨五入しているため、
内訳と合計が一致しない場合があります。
また、東日本大震災にかかわる義援金は含みません。
地 域・社 会 に 関 す る 方 針 と 取 り 組 み
銀行
公益財団法人オイスカへの寄付活動
「Club for You」を、
2007年8月に立ち上げ、基金に集まっ
57
お 客さま と の か か わ り
MUFG CSR Report 2013
相談業務におけるマニュアルの充実を図るなど、常に応対品
ナースタンダード」やビデオ教 材の活用などにより、改善
質や、
お客さま満足度を向上させる取り組みを進めています。
に努めています。このほかにも、ご高齢の方や体の不自由
なお客さまへの対応については、全国銀行協会制定の「銀
行におけるバリアフリーハンドブック」を活用して、日々お
お 客さまのご 意 見・ご 要 望を反 映した 最 高品 質
客さま満足度の向上に努めています。
のサービスをご 提 供し 、お 客さまにご 満 足いた
銀 行 信 託 カ ード
お客さまとのかかわり
んでいます。また、身だしなみ・応対マナーについては、
「マ
「お客さま本位」の経営のための会議・委員会
お客さまや、お客さまと接する従業員の意見をサービスの
向上に反映させる仕組みづくりは、重要な経営の課題です。
三菱UFJ信 託 銀 行では、CS取 組 方針「“お客さまからの
三菱 東 京UFJ銀 行では、定 期的に開催する「CSR推 進委
評価向上のために何をすべきか”を、常に全役職員が考え、
員会」を通じて、頭取をはじめ、本部の部室長などがCS・
実践する」を掲げ、各事業部門においてお客さまの声に基
ES(従業員満足)や商品・サービス品質等の継続的な向上
お客さまからいただくご意見・ご要望は、私たちがより質
づいた新商品の開発や各種手続きの簡素化など、改善活
策について議論するとともに、お客さまの苦情やご意見な
の高いサービスをお客さまにご提 供するための貴重な財
動に取り組んでいます。
どの「声」に基づいて業務改善を行う仕組みを構築してい
産です。お客さまのご意見・ご要望の根源となる課題と真
三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、ビジネスマナー
ます。
摯に向き合い、商品・サービスや業務フローなどの向上を
向上をめざし「ビジネスマナー・ハンドブック」を全従業員
三菱UFJ信 託 銀 行では、お客さまからの評 価向上こそが
図っていきます。
に配布しています。また、
「ビジネスマナー通信」を発行し、
最重要の経営課題との認識のもと、CSを事業戦略と一体
言葉づかいや身だしなみなど常に意識の向上を図るよう
で推 進しており、CS向上のための取り組みを社長をはじ
取り組んでいます。
めとする関係 役員と各部門との間で定期的に議論し、お
三菱UFJニコスでは、CS活動の基本方針として、
「お客さ
客さま視点での業務改善を進めています。
まの声を起点とした商品・サービスの継続的な改善の取り
三菱UFJニコスでは、社長を委員長とする「CS委員会」を
組みによる、お客さま満足の向上」を掲げています。また、
通じて、CSにおける経営上の重要な課 題を審議していま
すべての従 業員がお客さまの声に真 摯に耳を傾け、お客
す。また、「お客さまの声対応会議」を開催し、お客さまの
さま満足の向上のため、自律的に考え・行動することをCS
声に基づく業務の改善につなげています。
だくことをめざしています 。
グル ープ
お客さまの声を反映するための態勢
行動規範に基づいた「お客さま視点」の
商品・サービスの企画・立案
Plan
お客さまの期待を超える
クオリティを
グループ全員の力で
Act
「商品・サービスの
質」の改善
Check
より質の高い
商品・サービス
のご提供
研修実施など
お客さまからのご評価
銀 行 カ ード
Check
Do
の行動指針としています。
ISO9001の認証取得
お客さま満足 度を向上させる取り組みの一つに、国際標
準化機構(ISO)が定める「品質マネジメントシステムに関
する国際規格(ISO9001)」の認証取得を通じたサービス
グル ープ
レベルの向上があります。
お客さま満足度向上のための取り組み
三菱東京UFJ銀行では、お客さま満足度の向上を全行統
三菱 東京UFJ銀行では、
「お客さま本位の経営姿勢」に即
一の仕組みで行うため、国内全営業拠点および国内関係
した商品・サービスをご提 供するために、各種CS(お客さ
本部でISO9001の認証を取得しています。
ま満足度)調査の実 施とその結果に基づく改善に取り組
三菱UFJニコスでは、お客さまご相談室が認証を取得し、ご
お客さまとのかかわり
経営による
レビューの
実施
態勢の整備
58
お客さま と の か か わ り
MUFG CSR Report 2013
お 客さまの 個 人情 報 保 護
(ISO / IEC27001認証取得)
カ ード
証 券 カ ード
情報セキュリティ・お客さまの個人情報保護
企画・開発から提 供に至るまでのすべてのプロセスで、品
取り扱っています。さらに、475店舗では、
「平準払終身保
質の管理を徹底し、維持・向上に努めています。
険」、
「医療・介 護保 険」など23商品も併せて取りそろえ、
お客さまの幅広いニーズに対応しています(商品数、店舗
数は2013年3月末現在)。
三菱UFJニコスでは、コールセンターなどに寄せられるお
三菱UFJ信託銀行では全店舗で「個人年金保険」
「終身保
いて情 報セキュリティマネジメントシステムの国 際 規 格
客さまの声を分析・共有し、具体的な業務改善につなげる
険」
「医療 保 険」を15商品取りそろえ、信 託 銀 行のお客さ
「ISO / IEC27001」の認証を取得するなど、お客さまの
ための情 報システム「CSnavi」を導入しました。各部署の
まのニーズにあったご提 案をしています(商品数は2013
個人情報保護に努めています。
端末から業務に関連するお客さまの声を閲覧することが
年6月末現在)。
三菱UFJニコスでも、お客さま情報や決済システムの安全
可能になり、商品・サービスの改善に活かしています。今後
性をより高めるため、
「NICOS」ブランドの各 事 業にかか
もCSnaviを活用し、お客さまのご不満・ご要 望にお応え
わる運用部門において「ISO /IEC27001」の認証を取
できるように努めていきます。
証券
お客さまの声分析・社内共有システムを導入
三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、コールセンターにお
カ ード
得しています。
全店舗にインターネット取引用パソコンを設置
三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、インターネット取
引に関するお客さまの不安を軽減するため、全店舗にイン
ISO10002の認証取得
ターネット取引用パソコンを設置し、説明員を配置しまし
三菱UFJニコスは、お客さまからの 苦 情 対応において、
た。店頭で実際にお取引用画面を見ながら画面操作を体験
ISO9001の 認 証 取 得 によって品 質の 向 上を 図ってま
していただくことにより、パソコンに不慣れなお客さまで
お客さまの声ハガキと営業拠点の主体的な取り組み
いりました が、さらなるお 客 さま満 足の 向 上をめざし、
も安心して利用いただけると、好評をいただいています。
三菱 東 京UFJ銀 行と三菱UFJ信 託 銀 行では、広くお客さ
2012年 に 苦 情 対 応 マネジメントシステムの 国 際 規 格
まのご意見・ご要望をお聞かせいただき、商品・サービスの
「ISO10002」の認証を取得しました。今後もお客さまの
改善に活用するため、全店に「お客さまの声ハガキ」を置い
ニーズに応えられる業務品質の改善に努めていきます。
個 人の お 客さまへの 取り組 み
銀行 信託
ものは、迅 速にお応えしています。急な雨降りを想定した
貸し傘のご用意をはじめ、ご高齢のお客さまに配慮した座
銀行 信託
ています。いただいたご意見のうち、各拠点で対応可能な
視覚障がいのあるお客さまへのサポート
三菱 東京UFJ銀行と三菱UFJ信 託銀行では、視覚障がい
によりATMのご利用が困難なお客さまが、窓口でお振り
各 拠点で改善を進めています。お客さまの“不便解消”を
込みをされたときは、手数料をATMご利用の場合と同額
サポートするため、
「配慮の必要なお客さまへの備品」を配
にします。また、書類の読み取りや記入が困難なお客さま
備するなど各拠点で取り組みを行っています。
には、従 業 員が 立ち会いのもと、代 読 や 代 筆をいたしま
カ ード
す。各拠点では勉強会を実施し、サービスの徹底に努めて
め、業務品質の維持・向上に取り組んでいます。
「十分な業
法対応」を前提に、
「消費者保護・お客さまニーズに応えら
います。
銀行 信託
三菱UFJニコスは、お客さまとの末永い信頼関係を築くた
保険商品の取り扱い
「資産運用などと一緒に保険についても相談したい」とい
れる」ステージへとステップアップを図るべく、
「お客さまの
うお客さまの声にお応えし、三菱東京UFJ銀行では全店舗
声」の収 集拡大と改善対応の強化など、商品・サービスの
で、
「個人年金保険」12商品と「一時払終身保険」8商品を
お客さまとのかかわり
り立ちしやすい椅子の設置、老眼鏡やルーペの常設など、
業務品質の維持・向上への取り組み
59
お 客さま と の か か わ り
MUFG CSR Report 2013
カ ード
「カード利用時にお取引保留となる場合」の
三菱UFJニコスでは、
悪質なカード犯罪からお客さまをお守
カ ード
ご案内について
店に設置を完了しました。
(一部の店舗を除く)
ドの運 用サービス「プライベートアカウント(資産 運 用口
座)」をご用意しています。お客さまが資産を守り育てるこ
「POINT名人 .com(ポイントメイジンドットコム)」
とへのサポートを長期的な視点から行い、お客さまとの長
りするために
「クレジットカード不正使用検知システム」
を導
サービス
入し、お客さまのカードに異常が発生していないか24時間
三菱UFJニコスは、カード会員の皆さまがネットショッピ
365日体制で不正使用の監視を行っています。そのため、
ング 時にPOINT名人.comサイトを経 由するだけで、
カードご利用時にお取引を保留させていただき、
ご本人のご
カードポイントが最大25倍たまる「POINT名人.com」
三菱UFJニコスは、クレジットカードと同じように使える
利用であることを確認する場合があります。
「こうしたケース
サービスを展開しています。会員の皆さまが使いやすいよ
ネットショッピング専用のプリペイド(前払い)式決済サー
があることを事前に告知してほしい」
というお客さまのご要
うに、一定期間POINT名人.comサイトからアクセスす
ビス「e-さいふ」を開発し、取り扱いを開始しています。
望にお応えし、
ご利用代金のご案内ハガキや会員情報誌など
るたびにログインしなくてもよい機能(かんたんログイン
で、
不正防止のための取り組みについて、
ご案内しています。
機能)や、スマートフォン専用サイトもご用意しました。
設し、事前にチャージ(入金)された金額(5万円以内)の範
く深い信頼関係の構築をめざします。
カ ード
新たな前払い式決済サービス「e-さいふ」
「e-さいふ」はインターネット上にお客さまの専用口座を開
カ ード
本サービスはカード会員の皆さまへのポイントサービスの
囲内において、Visa加盟店でクレジットカードのように買
WEBサイト情報の充実
みならず、加盟店の皆さまに業界最大級の会員ネットワー
い物ができる「e-さいふ」専用番号を使ったプリペイド式の
三菱UFJニコスでは、カード会員さま限定の優待店情報や
クをご提供することで、売上げ拡大にも貢献するものです。
サービスです。
「e-さいふ」専用番号は家族に割り当てるこ
PLUS」を展開し、お客さまの幅広いニーズに応える情 報
カ ード
期 間 限 定 の 情 報 など をいち 早くお 届 け する「NEWS+
とも可能で、特に未成年の家族への金額設定(配分の上限
額・月額利用額・1回あたりの支払い額)機能を活用いただ
を提供できるよう努めています。また、WEBサイトの利便
MUFGグループ各社のサービス
くことで、クレジットカードの正しい使い方を学んでいただ
性においては、
「NEWS+PLUS」と、カードブランド毎に異
三菱UFJニコスは、
「MUFGカード」
会員の皆さまにMUFG
く教育ツールとしてもご利用が可能です。三菱UFJニコス
なっていたログインページを統 合し、
「NEWS+PLUS」に
グループ各社のサービス・特典を提供しています。
は「e-さいふ」を「新たなペイメントスタイルの提案」と位置
一度ログインいただくと各種サービスをご利用いただける
<サービス一例>
づけ、お客さまの多様なニーズにお応えしていきます。
など、幅広いカード会員の皆さまへの利用環境整備を行っ
・三菱東京UFJ銀行および同行提携先コンビニATM時間
外手数料無料
(三菱東京UFJ銀行)
店舗や施設の改善
レート優遇
(東京クレジットサービス)
クラウド型マルチ決済システム「J-Mups」
三菱UFJニコスは、JR東日本メカトロニクスと協働で「ク
レジットカード・銀聯カード・電子マネーに対応したクラウ
MUFGグループ各社は、ご高齢のお客さまやお体の不自由
・三菱UFJ信託ダイレクト登録
(インターネットバンキング)
や
ド型マルチ決済システム」を開発し、
「J-Mups(ジェイマッ
なお客さまにも安心してご利用いただけるよう、店舗や施
住宅ローン契約でポイントプレゼント
(三菱UFJ信託銀行)
プス)」と名づけて、2012年7月から本格的な稼働を開始
設の改善を進めています。
グループ各社のサービスにより、会員の皆さまの「日々の暮
しています。
たとえば、三菱東京UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行では、案内
らし」
や
「いざというとき」
をサポートしています。
J-Mupsの特 徴はポイントやクーポンなどのアプリケー
る、色や材質を変えて段差をわかりやすくするなどの工夫を
信託
表示の文字を大きく見やすい色にする、スロープを設置す
ションを自由に追 加できる拡張性と加盟店コストの低減
プライベートアカウント
のほか、高セキュリティ化や高速処理化などにあります。三
しています。また、主出入口への視覚障がい者用の誘導ブ
三菱UFJ信託銀行では、5,000万円以上の金融資産の運
菱UFJニコスはJ-Mupsを「カード決済環境を刷新する新
ロックの設置を進めています。また三菱東京UFJ銀行では
用において、担当ポートフォリオマネージャーが個別に、運
しいインフラ」と位置づけ、広く加盟 店に導入を呼びかけ
自動扉化にも取り組んでおり、車イスについては全国の支
用計画のご提案から実行、ご報告までを行うオーダーメイ
ていきます。
お客さまとのかかわり
銀行 信託
・
「ワールドカレンシーショップ」での外貨キャッシュ購入
カ ード
「MUFGカード」で提供している
ています。
60
お 客さま と の か か わ り
MUFG CSR Report 2013
カ ード
次世代個人認証技術の研究
について具体 的な事例を交えて説明やアドバイスを行う
・安心機能② ご家族用(一時金)
インターネット上での電子決済はその利便性の反面、クレ
セミナーを開催するとともに、お客さま一人ひとりのご事
・安心機能③ ご家族用(定時定額受け取り)
ジットカードの不正使用など、セキュリティの観点では万全
情に合わせたサポートによって、円滑な資産承継を支援し
お預け入れいただいたご資金はしっかり守られ、そのご資
とはいえません。三菱UFJニコスと東 京大学大学院 情 報
ています。
金は、ご自分とご家族が計画的に受け取れます。2013年3
け、情報理工内に「次世代個人認証技術の寄付講座」を開
銀行
理 工学 系 研究 科(情 報理 工)はこうした課 題の解 決に向
月に商品改定を行い、3つの安心機能のお受取方法を「よ
り自由に」
「より詳細に」設計いただけるようになりました。
会員制組織
設しました。同技術の国際標準化と安心・安全な電子商取
「Quality Life Club(クオリティ・ライフ・クラブ)」は、
「パーソナルトラスト」は、ご自分やご家族のために、お預か
引の実現に向け、三菱UFJニコスは総 額2億5,000万円
心の豊かさ、心身の健康、経済的なゆとりをテーマにサー
りしたご資金の管理方法やお支払い方法を自由に設定す
の寄付を5年にわたり実施し、応援していきます。
ビスをご提供する会員制組織で、三菱東京UFJ銀行では、
ることができるオーダーメイド型の信託商品です。たとえ
グル ープ
「お客さまお一人おひとりの生活の質の向上をお手伝いし
ば、遺言信託と組み合わせることで、相続発生後にご家族
お客さま交付物作成のためのガイドライン
たい」との想いをもって、運営しています。会員の皆さまに
のためにご資金の管理・運用が開始するように設定するこ
多様化、複雑化する商品・サービスを、お客さまによりわか
は、セミナーやイベントのご案内や、旅行・健 康・レジャー
ともできます。
「家族安心信託」は、相続が発生したときに
りやすくご案内するため、MUFGグループでは、2010年
にかかわるサポートサービスなど、数々の特典をご用意し
大切なご資金を一括ではなく、分割してご家族にお渡しす
10月「お客さま交付物作成のためのガイドライン」を制定
ています。
ることができる商品です。
健康・介護相談サービス
信託
例 をまとめた「事 例 集」を 作 成しました。また、MUFGグ
カ ード
し、2012年5月ガイドラインに基づき具体的に改善した事
「特定寄附信託」
特定寄附信 託は、お客さまからお預かりした金 銭とその
り組みの好事例をグループ内で共有しました。お客さまが
さまをサポートするサービスをご用意しています。MUFG
運 用収 益を、お客さまにご指定いただいた公益法人など
ご覧になる交付物は多種多様ですが、その一つひとつをお
カードのプラチナおよびゴールドプレステージ、各種カー
の寄附先に対して寄附を行う仕組みです。税制上の優 遇
客さまと私たちの重要なコミュニケーションツールと考え
ドのゴールドカード会員の皆さまを対 象に、24時間365
措置として、寄附にあてられる運用益は非課税となり、ま
ています。ガイドラインや事例集を活用するとともに、一部
日お電話にて、健康や医療、介護に関するご相談に専任の
たお客さまは毎年の寄附金のうち元本部分について寄附
では消費者団体の外部チェックを受けるなど、お客さま視
スタッフがお応えします。また、一 部のカード会員の皆さ
金控除などが受けられます。
点に立った、より「見やすく」
「理解しやすく」
「書きやすい」
ま*には、海外における医療相談や、医療機関の情報などを
交付物の作成に取り組んでいます。
提供しています。
*カード券種によってサービスが異なります。
出来事です。
「遺言」は円満に財産をわける相続対策として
とても有効ですが、
「遺言」を残すためには、さまざまな法
信託
グル ープ
相続・資産承継セミナー
「相続」は、思っている以 上に身近で、誰にでも起こり得る
「後見制度支援信託」
三菱UFJ信 託 銀 行は、最高裁判所事務局家庭 総局、法 務
省民事局、一 般社団法人信 託協会の検討により取りまと
「ずっと安心信託」
「 パーソナルトラスト」
「 家族安心信託」
められた「後 見制度 支 援 信 託」の取り扱いを2012年2月
三 菱UFJ信 託 銀 行では、お 客さまご自身とご 家 族 が「安
より開始しています。この商品は、後見制度の支援を受け
心」することができる財産管理や資産承 継のための信 託
ている方(ご本人)の財産管理を目的としたもので、家庭裁
商品を取り揃えています。
判所が発行する指示書に基づき、信 託の仕組みを活用し
「ずっと安心信託」は、次の3つの安心機能を備えた管理型
令や税制などの専門知識とノウハウが必要となります。
の信託商品です。
MUFGグループ では、相 続の 専 門 家 が 相 続 対 策 や 遺 言
・安心機能① ご自分用(定時定額受け取り)
て預金などの財産の保全を行います。信託報酬のうち、管
理報酬は無料です。
お客さまとのかかわり
三菱UFJニコスでは、健康・介護の相談を必要とされる皆
信託
ループ合同勉強会を通して、お客さま視点に立った改善取
少 子 高 齢 化 社 会 における商 品・サービス
61
お 客さま と の か か わ り
MUFG CSR Report 2013
信託
チャーキャピタルや事業会社などの投資家に事業計画を
「従業員持株ESOP信託」の取り扱いを2009年より、従業
三菱UFJ信託銀行では、お孫さまなどの「教育費用に資産
説明することで、ファイナンスやアライアンスの獲得につな
員に自社株式を無償で交付する「株式付与ESOP信託」の取
を役立てたい」というニーズにお応えして、教育資金の贈
がるような場を提供するイベントです。CSR関連企業のさ
り扱いを2011年より開始しました。また、取締役など(役
与を支援する新たな信託商品「教育資金贈与信託(愛称・
らなる成長に寄与するため、2013年度はより多くのマッ
員)に対しインセンティブ付与を目的として自社株式を交付
まごよろこぶ)」を発売しています。この商品は2013年度
チング機会を提供すべく計画を進めています。
する「役員報酬BIP信託」も2012年より取り扱いを開始し
「教育資金贈与信託」
る贈与 税の非 課税措 置」に対応し、贈与 額1,500万円ま
信託
税制改正において創設された「教育資金の一括贈与に係
ました。
いずれも法人のお客さまの役職員のインセンティブを高め、
で非課税となります。受益者の対象となるのは30歳未満
三菱UFJ信託銀行では、証券代行業務での豊富な経験を
かつ資本政策に寄与すると同時に、従業員の福利厚生制度
の直系のお子さま、お孫さま、ひ孫さまなどで、贈与され
活かし、お客さまの投資家戦略に関する多彩なニーズにお
の拡充や機関投資家などの関心が高いコーポレート・ガバ
た資金は入学金や授 業料のほか、学習塾や家庭 教 師、ス
応えしています。株主との信頼関係の構築を図るSR(シェ
ナンス強化に寄与する商品です。
ポーツや 音楽、絵 画などのレッスン費 用にも利用できま
アホルダーリレーションズ)戦略を推進するための総合的
す。
「 まごよろこぶ」は、教育費を予め払い出せるため、立替
な支援や、ツールのご提供を行っています。
負担がありません。また、祖父母さまなどのお名前と手書
●
きのメッセージを通帳内に残すことができます。
個人株主 対 策のニーズから生まれた「SRナビ」は、株主名
ら、お客さまの不動産価値向上のためのご提案を行っていま
簿情報をデータベース化し、多角的な分析を可能とするシ
す。具体的には、お客さまのニーズに合わせ、オフィスビルな
法人のお客さまへの取り組み
ステムで、時系列や保有期間など、さまざまな切り口から
どの分煙環境整備やCO2削減・省エネ対策・BCP対応など
株主構成の分析を行うことができます。
について、お取引先のご紹介やパートナー企業との連携も
大規模商談会「Business Link 商賣繁盛」を開催
●
MUFGグループでは、お客さま同士の出会いを創造する
株主アンケート調査の実施および結果分析などを行うこ
大規模商談会「Business Link 商賣繁盛」を2005年よ
とによって、個人株主の属性を把握し、お客さまの、個人株
り開催し、お客さまの経営課題解決へのサポートに努めて
主 向けSR・IR戦 略を、総合 的にサポートするサービスを
三菱UFJリースは、PFI事 業を積 極 的に推 進しています。
います。10回目となる2013年2月の商談会は幕張メッセ
行っています。
PFIとは、公共施設などの整備において、建設から維持運営
行いながら、さまざまなご提案を行っています。
株主アンケート
機関投資家対応サービス
不動産の環境整備・省エネ対策などに関するご提案
三菱UFJ信 託 銀 行では、環境 整 備や省エネなどの観点か
SRナビ
リ ース
●
信託
グル ープ
お客さまの「株主さま対応」をご支援するサービス
(千葉県)で開催し、約2,700社が参加して6,100件を超
PFI事業
までを民間の資金やノウハウを活用して実施することで、よ
り質の高いサービスと事業コストの削減を実現する手法で
アジア2ヵ国からの参加もあり、グローバルな商談がいくつ
サービスを通じて、お客さまの機関投資家向けSR・IR戦略
す。これまでに受注したPFI事業は50件となっており、うち
も実現したほか、技術と技術のマッチングに関する商談も進
を包括的にサポートできる体制を整えています。国内および
15件は代表企業を務めています(2013年3月末現在)。
みました。今後も業種、規模、地域などの垣根を低くし、国内
海外の機関投資家によるお客さまの株式の保有状況調査
三菱UFJ信 託 銀 行では、2009年より「CSR関 連 事 業 計
画 発 表 会」を 開 催 して い ま す。CSR 関 連 企 業 が、ベ ン
信託
信託
CSR関連事業計画発表会の開催
(株主判明調査)や、株主総会に向けての議決権行使対応な
ど、専門的なメニューを揃えてサポートを行っています。
積極的に支援を行っていきます。
信託型の役職員向けインセンティブ・プラン
「ESOP(イソップ)信託」
「BIP信託」
三菱UFJ信 託銀行は、従 業員持株会の仕組みを応用した
お客さまとのかかわり
三菱UFJ信託銀行は、関連会社である日本シェアホルダー
銀行
える商談が行われました。
外で自由な交流による「価値ある出会いの創出」をめざして、
62
お 客さま と の か か わ り
MUFG CSR Report 2013
銀行
お 客さま満 足 度 の 向 上
●
63
三菱東京UFJ銀行(法人のお客さま)
三菱東京UFJ銀行では、法人のお客さまを対象とした「お客さま満足度調査」を毎年実施し
グル ープ
お客さま満足度調査の実施
ています。
MUFGグループ各社では、さらなるお客さま満足度の向上と金融サービスの向上をめざし、
法人拠点では、
「お客さま満足度調査」結果に基づくお客さまの声や、担当者がお客さまより
「お客さま満足度調査」を行っています。お客さまからいただいた「声」は商品開発やサービ
スに反映し、快適に店舗やサービスをご利用いただけるよう取り組んでいきます。
お伺いした要望などを拠点全員で共有し、改善に向けて議論することでお客さま満足度の
向上を図っています。
銀行
【三菱 東 京UFJ銀 行の対応への評価(%)】
●
三菱東京UFJ銀行(個人のお客さま)
2012年10月に実施した満足度調査では、さまざまなお取引を総合的にみた「総合満足度」
満足
0
において、70%近いお客さまから「満足」または「どちらかといえば満足」という評価をいた
新たな販売先等の開拓
だきました。
金利等財務リスク軽減
国内決済効率化
満足
◇お客さま満足 度調査 調査概要
対象者
無作為に抽出した個人のお客さま
方 法
郵送方式
送付数
8,000名
回答数
2,500名
どちらかといえば満足
20
財務戦略の策定
不満・無回答
どちらかといえば不満
0
どちらともいえない
40
60
35.8
80
31.7
27.3
100
%
3.4
1.8
高い
90
(%)
金融機関としての信頼性
80
インターネット・携帯電話など
でのお取引全般
60
支店内外の美観・清掃状況
(ATMを除く)
行員の親しみやすさ
50
行員の説明のわかりやすさ
情報管理などコンプライアンス態勢の充実
キャッシュカードの
セキュリティ強化など
お取引の安全性
行員の商品知識
支店窓口の立地
30
行員の提案力
20
ATMの営業時間の長さ
社会貢献への取り組み
窓口の営業時間の長さ
10
ATMでの待ち時間
ATM(支店および店舗外)の立地
低い
銀 行 選 択における重 視 度
16.4
環境対応
9.8
10.2
51.5
59.5
20.9
高い
(2012年10月実施)
1.4
2.1
6.3
1.1
1.9
3.6 6.7
1.0
5.0 6.8
1.5
4.8 6.2
2.5
6.2
6.8
2.1
3.5 3.5 0.0
3.4 3.4 1.7
68.9
4.9
15.3
67.4
4.2 6.8
1.9
2.3
7.8 3.9 0.0
60.8
67.8
9.4
3.4 5.1 0.0
54.2
17.6
8.1
4.4 3.7
2.8 6.9
69.5
5.2
6.8
1.7
47.7
8.5
9.4
1.4
6.4 5.7
50.4
15.0
1.9
6.9
55.5
18.5
22.0
10.0
54.7
21.1
13.6
9.7
51.5
14.1
24.4
カントリーリスクの軽減
債権管理
20.5
10.5
資本戦略の立案
3.2 3.8
3.7 6.4
5.4
◇お客さま満足度調査 調査概要
対象者:無作為に抽出した法人のお客さま 方法:郵送方式 送付数:25,000社 回答数:4,873社
窓口での待ち時間
0
低い
貿易・グローバル決済効率化
1.2
46.0
17.7
17.3
天候・地震に対する
財務リスク軽減
56.0
25.3
12.5
17.1
BCPの作成支援
61.0
17.2
1.0
5.8 4.6
48.9
53.7
17.6
事業戦略の立案
IFRS対応
事務手続きの手ぎわ、正確さ
ATM(支店および店舗外)の美観・清掃状況
行員のお客さま(ニーズ)についての理解
40
経営の健全性
23.1
18.6
100 %
6.3
7.9
43.5
18.9
無回答
80
45.0
14.5
海外戦略の策定
リスクに見合った資産運用
行員の接客態度
60
不満
4.9
8.3
1.9
(2013年5∼ 6月実施)
お客さまとのかかわり
三菱東京UFJ銀行に 対 す る 満 足 度
行員の身だしなみ
70
19.2
11.4
海外現地市場の
マーケティング調査
40
25.0
15.8
M&A等のアドバイス
どちらかといえば不満
24.8
19.8
10.7
事業承継に向けた対策
どちらともいえない
20
15.0
コスト削減
用地の確保・売却
【お客さま満足 度調査の結果(三菱 東 京UFJ銀 行)】
どちらかといえば満足
お 客さま と の か か わ り
証券
信託
●
MUFG CSR Report 2013
三菱UFJ信託銀行
●
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
2012年11月に実施した満足度調査では、さまざまなお取引を総合的にみた「満足度」にお
2012年10月の調査結果では、総合満足度は前年度調査からほぼ横ばいの結果となりまし
いて、70%を超えるお客さまから「満足」または「どちらかといえば満足」という評価をいた
た。項目別には「事務手続きの手ぎわ、正確さ」や「担当者のマナー」などで比較的高い評価
だきました。個別項目については、
「経営の健全性」
「金融機関としての信頼性」
「社員の接客
をいただきました。一方で、課題となる項目もあり、真摯に改善に取り組むことで、お客さま
態度」
「ご相談への迅速な対応」などで高い評価をいただいています。一方、評価の低い項目
に末永く取引いただける証券会社をめざします。
につきましては、さらなる改善に努めていきます。
満足
◇お客さま満足 度調査 調査概要
対象者
無作為に抽出した個人のお客さま
方 法
郵送方式
送付数
約6,000名
回答数
約2,000件
0
どちらかといえば満足
20
どちらともいえない
不満・無回答
40
25.4
60
45.6
80
22.6
100
%
4.4
2.0
対象者
預かり資産別に3分類し、
無作為に抽出した個人のお客さま
方 法
郵送方式
送付数
2,500件
回答数
728名
80
三菱UFJ信託銀行に対する満足度
社員のお客様(ニーズ)についての理解
70
社員の提案力
60
支店の立地
窓口での待ち時間
商品やサービス、キャンペーンに関する情報提供
50
お取引内容・金額に
応じた優遇サービス
景品・粗品の充実
40
30
社員の商品知識
貯蓄商品の品揃えや
サービスの充実
投資信託の品揃えやサービスの充実
インターネットのホームページの内容
20
その他手数料の水準
(他の銀行と比較して)
10
高い 三菱UFJモルガン・スタンレー証券に対 す る 満 足 度 低い
高い
社員(窓口担当者、以下同)の接客態度 金融機関としての信頼性
事務手続きの手ぎわ、
正確さ
ご相談への迅速な対応
経営の健全性
支店内外の美観・清掃状況
社員の説明のわかりやすさ
(%)
90
信 託 銀 行 選 択における重 視 度
20
40
17.6
35.3
60
80
30.5
11.8
100
%
4.8
80
担当者のお客さま(ニーズ)についての理解
事務手続きの手ぎわ、正確さ
70
担当者のマナー
60
担当者の説明のわかりやすさ
50
担当者の商品知識
テレフォントレードの
使いやすさ
30
資産運用に関する
情報の充実
20
0
担当者の信頼性
担当者の提案力
40
10
ご相談への迅速な対応
経済・マーケット環境に関する情報の充実
手数料の水準
商品やサービス、
キャンペーンに関する情報提供
インターネットトレードの
使いやすさ
証 券 会 社 選 択における重 視 度
高い
高い
(2012年11月実施)
(2012年11月実施)
お客さまとのかかわり
低い
低い
0
どちらともいえない
不満・無回答
(%)
低い
0
どちらかといえば満足
どちらかといえば不満
【お客さま満足 度調査の結果(三菱UFJモルガン・スタンレー証券)】
【お客さま満足 度調査の結果(三菱UFJ信 託 銀 行)】
90
満足
◇お客さま満足度調査 調査概要
どちらかといえば不満
64
お 客さま と の か か わ り
カ ード
●
MUFG CSR Report 2013
65
三菱UFJニコス
2012年度の調査では、65%のお客さまに「非常に満足」または「やや満足」との評価をいた
だきました。個別項目では、「国内利用のしやすさ」で高い評価をいただきました。高い評価を
いただけなかった項目については、今後お客さまにご満足いただけるよう商品・サービスの改
善に努めていきます。
◇ お客さま満足 度調査 調査概要
満足
方 法
どちらかといえば満足
0
郵送方式
20
22.6
どちらともいえない
不満・無回答
どちらかといえば不満
MUFGカ ー ド・DC カ ー ド・NICOS
対象者 カードの、プロパーカード保有者
(クレジットカードのご利用者)
40
60
80
42.4
100
%
29.1
送付数 4,000件
5.4
回答数 1,662名
0.5
【お客さま満足 度調査の結果(三菱UFJニコス)】
高い
90
(%)
80
三菱UFJニコスに対する満足度
国内での利用
70
海外での利用
ショッピング枠
60
企業イメージ
セキュリティ等
旅行傷害保険等
50
プラチナコンシェルジュ
様々な支払い方法
ポイントプログラム
40
明細書の選択
30
胸を張れること
WEBサイト
コールセンター
年会費の安さ
サービスと年会費
20
10
低い
低い
カード会 社 選 択における重 視 度
高い
(2012年10月実施)
お客さまとのかかわり
0
第 三者意 見
MUFG CSR Report 2013
第三者意見
上智大学大学院
地球環境学研究科教授
藤井 良広
氏
達 成したほか、日本企業 全体を通じる課 題である外国人・女性
は企業の真の価値を評価できない傾向が年々強まっているため
登用においても一定の前進をあげてきたことがわかる。再生可
である。米国のある推計では主要上場企業の企業価値の約8割
能エネルギー向けプロジェクトファイナンス市 場では2年続け
は、環境、社会や知的財産権などの非財務 価値で占められてい
て、グローバル・トッププレイヤーの座を維持している。
るとの結果が出ている。こうした流れ自体がグローバル化 現象
多くのMUFGマン、ウーマンは本業とCSRのつながりの手応え
の一つといえる。とすれば、取引先の環境、社会の非財務 価値、
を前年よりも、はっきり感じているのではないだろうか。同時に
すなわちCSRの価値を、企業価値として評価し、把握し、価格化
課題も自ら把握できているのではないか。そうだとすれば、ここ
するための取り組みは、グローバル市場を視野に活動する金融
では、個々の課題指摘を超えて、金融業としてのMUFGが担う次
グループにとっての課題として高まっていく可能性がある。
なる飛躍への期待を少し述べたい。
MUFGにはプロフェッショナリズムと、人材のチームワーク、グ
それは本業とCSRの「つながり」を超えた両者の「融合」、あるい
ループ内の総合力が備わっているはずだ。
「ビジョン」
「規 範」を
は「統合」の視点だ。本業こそが社会を豊かにし、CSRの意 識こ
踏まえ、実体化することで、時間がかかるとしても顧客、投資家
そが企業利益を高める、という点である。実は、今回のレポートで
のさらなる信頼向上につながるMUFGらしい取り組みを期待し
その実践の手応えの一つが紹介されている。
たい。
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三菱 東 京UFJ銀 行が長年、展開してきた融資を通じた環境 負
荷削減事業である。同事業を通じた2012年度のCO 2累計削減
量は、前述のグループの超過達成排出量を2・3倍上回っている。
12月には「行動規範」の相次ぐ策定を受けたものになっている。
これは「融資」という金融業の本来機能はビジネス上の利益を得
ビジネスの視 野を、世界と中長 期的な時間軸に広げた「ビジョ
るだけではなく、顧客の環境配慮行動を支援し、社会にも貢 献
ン」と、
「 お客さま(顧客)」
「社会」
「職場」という3つのベクトルを
できた実例である。似た仕組みとして政府の温暖化対策融資の
示した「規 範」。経営とCSRをつなぐ枠組みは、ほぼこれで完成
補助 金 制度もあるが、MUFGの取り組みは、政 府より早く始ま
形に近いといえるだろう。
り、恐らく政府制度よりも融資先企業の信頼向上と、現場の手
ハイライト版とフルレポートの切り分けも、前者はグループ全体
応えにつながっているのではないか。
として顧客の信頼を高める体制・行動を踏まえて、グループCSR
グローバル世界の潮流には、財務・非財務融合の動きが流れて
重点領域である「地球環境問題」と「次世代社会の担い手育成」
いる。民間ベースの統合報告書基準の試みは、国際統合報告審
を見据えた具体的な取り組みを、各担当者の声と顔が見える形
議 会(IIRC)などの複 数の実 践 化作 業が進行している。欧州連
で取り上げている。後者のフルレポートは東日本大 震災復興支
合(EU)では環境、社会的な非財務要因を企業の財務報告書に
援から、ガバナンス、金融犯罪対策、環境、従業員、人権、地域社
盛り込む指令案が提 案されている。米国でも、金融業が財務報
会などの各ステークホルダーへの実践事例を網羅的、かつ具体
告において開示すべき非財務情報の主要業績指標(KPI)づくり
的に(但し、さらに充実させる余地はある)紹介している。レポー
が、民間団体の「サステナブル会計基準機構(SASB)」の手で進
トの切り分けも、かなり整理されたと評価したい。
められている。その基 準 案には、MUFGが今回示した環境 負荷
CSRの成果については、往々にして「形は整ったが、成果は…」と
削減融資、エクエーター原則融資、環境金融商品の組 成などが
の批判が向けられやすい。しかし、地球温暖化対応でのグループ
KPI候補として想定されている。
全体の二酸化炭素(CO 2)排出量は目標を10ポイント近く超過
これらの「融合」
「統合」が求められる背景は、財務的評価だけで
第三者意見
今回のMUFGのCSRレポートは、昨年4月の「経営ビジョン」、同
三 菱UFJフィナンシャル・グループの
CSR 活 動 を ご 紹 介 す るFacebook
ページを開設しました。
皆さまの
「いい
ね!」
をお待ちしています。
www.facebook.com/MUFG.CSR
(平成25年9月発行)
株式会社三菱 UFJ フィナンシャル・グループ CSR 推進部 〒100 - 8330 東 京都千 代田区丸の内 2-7-1 電 話 03-3240 -8111(代表) [URL] http://www.mufg.jp/
三菱UFJフィナンシャル・グループ CSRテーマソングのご紹介
三 菱 東 京UFJ 銀 行 は、
ESDを応援しています。
この報告書は、UCDA認証とCUD認証を取得しています。
持ちを込めて作られた楽曲です。私たちの活動をより多く
ESDは持続可能な社会づ
くりを目指す活動です。
を取り入れた、一般社団法人ユニバーサルコミュニケーションデザ
CSR活動のコンセプトである
「希望を、明日へ。」
という気
の方々に知っていただくために制作しました。
曲名:
「いまを生きて」
唄:手嶌 葵
(ESD:Education for Sustainable Development)
より多くの人が見やすく読みやすいユニバーサルデザインの考え方
イン協会のUCDA認証と、NPO法人カラーユニバーサルデザイン
機構のCUD認証を取得しています。
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