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第5次津別町総合計画書

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第5次津別町総合計画書
第5次 津 別 町 総 合 計 画
∼ 田 園 工 房 の まち・つ べ つ を 目 指 し て ∼
平成22年3月
津別町
津別 町という大 舞 台で
ロングラン公演の幕を上げましょう
津別町長 佐 藤 多 一
2008年6月、第5次津別町総合計画づくりに向けた「まちづくりフォーラム」の開催にあたり、町民の皆さんに次のような
メッセージを伝えました。
「津別町は、主要な畑作物、野菜などの園芸作物、牛乳や肉牛、木材加工、豊かな自然景観、スポーツ文化活動などの
分野で、創造的な活動を生み出す条件に恵まれています。この可能性を最大限に押し広げ、どんなに小さくても創意工夫を
凝らす人がいて、それを支える町があり、色とりどりの作業所、活動センターが次々と生まれ、そこからたくさんの新しい製品
や作品やサービス、そして、新しいアイデアと文化が誕生するそんな町にしたいと思います。小さくても世間から評価され、自
らも誇りの持てる事業を展開するチャンスはいっぱいあると信じています。私は、そうした試みであふれた町に育て上げてい
けないものかと考えています。」
こうして翌7月より、町民の方からなる50名の策定審議会委員の皆さんによる1年6ヵ月にわたる計画づくりが始まり、昨年
12月に「田園工房のまち・つべつを目指した計画(案)」の答申を受け、いま、10年後の津別町へと向かう前夜を迎えるに至
りました。
三位一体改革により、2004年に大幅な地方交付税の減額が行われ、多くの自治体は市町村合併へと舵を切り、かつて
3,300を数えた自治体数は、いまや1,700台まで減少したところです。津別町も北見市、端野町、常呂町、留辺蘂町とともに合
併を目指しましたが、2005年1月の住民投票の結果を受けこれを断念し、いま、自主自立の道を歩んでいます。
『人生をやり直したいとき読む本』
(魚津欣司著PHP文庫)という本があります。この中にプロの考える習慣とい
う項があり、このようなことが書かれています。
「プロは自分のシナリオを書く。アマは他人のシナリオが気に
なる。」と。この第5次総合計画は、まさに我が町の潜在力を生かし自分たちの手でこの町を育て上げてい
く、面白くやりがいのあるシナリオとなりました。おそらく、役
場が一手に引き受けて作り上げる計画づくりの何倍ものエネ
ルギーを費やした大変な作業だったと思います。あらためてこ
のシナリオづくりに携わっていただいた多くの方々に対し感謝申し
上げる次第です。
さあ、皆さん。ともに10年後のこの町の映像を思い浮かべながら、津別
町という大舞台でロングラン公演の幕を上げましょう。
キラキラノアサ・キラキラノヨル・キラキラノツベツ
津別町 川瀬 舞
第5次津別町総合計画
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・1
はじめに・
Ⅰ 計画の基本と構成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
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・3
Ⅰ).計画の基本・
1.担い手のいる計画・
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・3
2.実効性のある計画・
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・3
3.皆で実現する計画・
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・4
Ⅱ).計画の構成・
1.これまでの計画とこれからの計画・
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・4
2.基本構想・
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・4
3.実行計画・
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・5
4.行政は基盤整備と実行支援に徹する・
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Ⅱ 基本構想・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
1.はじめに・
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・7
2.
町は舞台、町民が主役・
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・8
3.
津別町の潜在力を見極める・
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・9
4.
津別町が直面する主な課題と今後の展開方向・
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・10
5.
「田園工房のまち・つべつ」を目指して・
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・13
6.
3つの戦略プロジェクトを構想する・
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・14
7.
9つの部会が設定した重点プロジェクト・
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・16
8.
自治体運営の基本的方向・
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・20
Ⅲ 実行計画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
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・22
Ⅰ).3つの戦略プロジェクト・
1.
中心市街地活性化プロジェクト・
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・22
2.
地場産業活性化プロジェクト・
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・26
3.
津別まちづくりセンター構想プロジェクト・
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・34
Ⅱ).賑わいと交流のまちを創出するために・
1.
まちづくりセンターをつくる・
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・35
2.
空き店舗の活用と「田園工房のまち・つべつ」の創造・
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・35
3.
新たな「まちの顔」づくりの展開・
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・36
4.
「ようこそ・つべつ」エリアの創出・
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・36
5.
「健康医療・福祉」エリアの確立・
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・37
6.
子育て支援エリアの形成・
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7.
交流拠点・コミュニティ住民サービスエリアの確保・
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・38
8.
交通体系の再整備と新たな交流拠点の形成・
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9.
環境重視の特色ある住宅ゾーンの形成・
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・40
Ⅲ).重点プロジェクトと社会基盤の整備・
1.
地域で担うプロジェクトを企画・展開する・
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・41
2.
町民が共に支えあう地域社会をつくる・
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・45
3.
地域の基幹産業を育てる・
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・49
4.
みどり&環境のまちづくりを目指す・
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・51
5.
町民が主役、町に多様多彩な人を創り出す・
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交通と情報と社会基盤の整備に向けて・
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・64
Ⅳ).行政の転換とその役割・
<用語解説>・
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・66
<資料津別町の動き>・
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・67
<付属資料>・
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・73
目 次
はじめに
第5次津別町総合計画
はじめに
計画策定審議会のメンバーである私たちは、当初から、単なる「審議機関」としての役割に留
まらず、まちづくりの担い手としての積極的な役割を期待されていました。従って、本審議会は、
その本来の使命からして、むしろ「総合計画とまちづくりのための委員会」と呼ぶにふさわしいと
受けとめています。
私たちは、そのスタートから「町は舞台、町民が主役」との言葉を心に留めて、行政がつくる
計画とは質の異なる「新しいタイプの計画」づくりに取り組んできました。
それは、計画の構想と策定はもちろんのこと、その計画事業の実行、計画自体の推進管理をも、
町民自らの手で担うことを決意して、これらの作業に取り組むことを意味しています。
町は、この地に暮らす私たち一人ひとりの生活基盤であり、身近な社会 ( コミュニティ ) です。
それを日々育て、担い、そして活気に満ちたものに仕立て上げていく仕事は、ほかならぬ私たち町
民の使命なのです。この町に誇りを持って、この町の現在と将来について大いに議論し、その闊
達な討論の中から、新しい未来を切り開いていこうと考えました。私たちは、こうした心意気から全
てを始めることにしたのです。
私たちにとって、
もっとも大切なことは、この町に住んでいて、この先もこの町に住み続けたいと思っ
ている町民一人ひとりの力が、決してバラバラになるのではなく、津別のまちづくりのためのエネル
ギーとなって生かされ、未来をつくりあげていくことだと思っています。
行政は、そうした力やエネルギーを支え、その発現をサポートすることに徹するべきです。このこ
とから、私たちは、この計画の策定に当たって、
「住民参加」という言葉を敢えて使いませんでした。
それなら、主役は行政になって、住民はそこに対する「参加者」に留まってしまうからです。むしろ、
行政が、町民のこうした試みに「参画」し、一緒になって知恵を出し、汗をかく、そんなまちづく
りが求められているのだと思います。
私たちは、ごく日常の暮らしや営みに関し多くの経験を積んでいますが、こと計画などという形式
の整ったものをまとめ上げることに関しては、いわば素人の集団でしかなく、立派な計画書をつくり
上げることは、その当初から苦手であることを承知していました。従って、この計画―基本構想と
実行計画―はいずれも、つたないものに留まっているに違いありません。しかし、これが私たちの
手になる、私たち自身の、私たちの未来のための計画であることは、確かなことなのです。
第5次津別町総合計画策定審議会
01
Ⅰ
計画の基本と構成
第5次津別町総合計画
■新しい計画は、平成22(2010)年度から平成31(2019)年度ま
での10年を計画期間とする「津別町総合計画」となるものです。
■この総合計画は、
「町は舞台、町民が主役」を合言葉に、計画策定
審議会のメンバーを中心として、町民の手によって作成されたも
のです。行政はこれを支え、必要な場合において自らも担い手とし
て登場することになっています。
■また、この総合計画は、町の将来像と計画の柱を明示した「基本構
想」と、それを形に変えていくための戦略プロジェクトと具体的な
計画事業及びプロジェクトを盛り込んだ「実行計画」から成り立っ
ています。
Ⅰ. 計画の基本と構成
第5次津別町総合計画
Ⅰ).計画 の 基 本
1.担い手のいる計画
今度の計画は、
町民自身の手によって企画作成されたものです。
それは、
ここに盛り込まれた様々な計画事業や
プロジェクトの実現に際して、町民一人ひとりが自ら当事者となって、
その担い手として、今後のおよそ10年間の津
別のまちづくりの主役として行動することを意図したものです。
従って、
この各種の計画事業及びプロジェクトの一つひとつには、
役場はもとより、
商工会、
農協、
自治会、
多様な
ボランティア組織などの協力と行動が織り込まれていますし、
個々の農業者や高齢者や女性たち、
若者たちの登場
も組み込まれています。
つまり、
この総合計画は、
町の各種の団体や町民一人ひとりが担い手となっているところに最大の特徴と意義が
あります。
2.実効性のある計画
いま一つの特徴は、立派な体系に立った計画書の作成ではなく、
この先のおよそ10年間を通じて、町の活性化
を図るために、
町民が何を優先的に実現していくかの観点から取りまとめられたものであるということです。
従って、
行政が取り扱うこれまでの計画のように、
全ての分野にわたって満遍なく事業を掲載した「総合計画」
と
は少々性格を異にするものとなっています。
計画策定審議会を中心とし、
町民の間での反復する議論の中で、
特に長期的な視野から重点的に取り組むべ
きであり、
かつ是非ともそれを実現していきたいと考えたものを、
敢えて取り出した計画となっています。
それは、
何よ
りも実行すること、
自らそれを成しとげることを前提とした「実効性のある計画」
を目指した結果からです。
3.皆で実現する計画
私たちは、
ともすれば役場職員に依存してつくられ、
組み立てられてきたこれまでの計画とは異なり、
先ず、
町民、
すなわち町の自主的な団体や町の小さなカリスマたちを中心に、
様々な立場の人たちが「町民」
として津別の町の
将来に責任を持ち、
役場職員とともに力を合わせてここに盛り込まれた事業を実行していくためのシナリオとして、
こ
の計画を位置づけています。
いま、
盛んに「協働のまちづくり」
を進めることの大切さを訴える声が高まっていますが、
まさにこの計画は、
そうし
た<協働の力>で実現していくものとしてつくられたものなのです。私たちはそれが全国にも誇ることのできる
「自治
のモデル」
となるよう高い志をもって挑んでいく決意でいます。
03
Ⅰ. 計画の基本と構成
第5次津別町総合計画
Ⅱ).計画の 構 成
1.これまでの計画とこれからの計画
これまでの計画は、
「総合計画」
と名づけられたように、行政が毎年度予算を組んでやるべきことの全てをいわ
ば総花的に並べたものが多かったといえます。
また、基本構想・基本計画・実行計画といった全国一律の三層構
造の計画書を策定することが当たり前のようになっていました。
しかし、私たちが策定したこの新しい計画は、
そうした総花的で、画一的なものを追い求めたものではありませ
ん。計画書としての完成度よりも、
むしろ誰がそれを実行するのかをはっきりさせた計画事業とプロジェクトを重点
的に絞り込んだ内容となっています。
計画は長期的な視点に立った明確な将来像がなくてはなりません。
それは、
10年後、
20年後の津別をどのような
ものとして望むのか、
描くのかを明確にして、
町民が一致してその将来像の実現に向かって協力し合うものでなけ
れば生きたものにならないからです。
そして、
その将来像の達成のために、必要な事業を計画として具体化し、
それらを一つひとつ着実に実現して
いくことを掲げて、
「実行」のための計画事業及びプロジェクトとなるものを用意しています。
従って、
新しい計画は、
従来の三層構造(=基本構想・基本計画・実行計画)の方式をとらずに、
将来像と基本的
構えを描いた「基本構想」
と、
個々のプロジェクトとその担い手を明確に位置づけた「実行計画」
との、
二層構造と
なっています。
従来の行政総合計画の構成
津別町の新しい総合計画の構成
基本構想
基本構想
ビジョン/
基本的構え
実行計画
個々のプロジェクト/
担い手の明確化
基本計画
実行計画
2.基本構想
基本構想は、計画の基本的性格をわかりやすく指し示すと同時に、津別に暮らす町民一人ひとりが望む将来
の町の姿を展望し、
そして個性と魅力あふれるまちづくりのための基本的コンセプトと将来像を描いています。
ま
た、
それを形に変えるための実践的な計画事業及びプロジェクトの一覧を取り上げています。
ちなみに、
これは、現在の地方自治法において義務付けられている市町村自治体の「基本構想」
としても位置
づけされるものです。
とりわけ、
津別町の将来を描いた「田園工房のまち・つべつ」の構想は、
単なるものづくりに留まることなく、
まさに
「町民が主役」のまちづくりのための将来像となっているものです。
それは、
津別の豊かな景観と自然資源を生かし、
その潜在的魅力を最大限に発揮できる仕組みと担い手づくり
としての工房や、津別の特産物を生かし、
それを加工したり、
そのPRや販売に町民自らが参画する仕組みとして
の工房、
そして、津別の町の子どもたちが心豊かに育ち、
その親たちが安心して子育てに専心できる地域社会と
なることを目指し、
地域全体で支えあう仕組みとしての工房などを想定しています。
その上で、
5つのまちづくりのテーマを掲げて、
10年後の津別の将来の姿を描いています。
そしてこの将来像を形に変えるため、
3つの戦略プロジェクトと重点プロジェクトを掲げています。
この基本構想に盛り込まれた将来像と戦略プロジェクト及び重点プロジェクトは、
役場や商工会・農協など町の
様々な団体の協力を得て、
さらに、
津別に暮らす町民一人ひとりの<協働の力>がなければ実現しないものばかり
です。
このことからも、
この基本構想は、
町民が今後のまちづくりに取り組むに当たっての行動指針となるものであり、
そ
れら一つひとつに取り組んでいくためのシナリオとしても生かされるものです。
04
Ⅰ. 計画の基本と構成
第5次津別町総合計画
3.実行計画
実行計画は、上記の基本構想に沿って、
その実現のための具体的な計画事業及びプロジェクトを取り出し、
そ
れを町民の手によって実行していく行動計画を織り込んだものです。
もちろん、
それには役場や町の団体の協力が
前提ですが、
やはり主役は町民一人ひとりであることに変わりはありません。
この実行計画では、
第一に、
3つの戦略プロジェクトが並べられています。
第二に、
中心街の活性化をはじめとして、
町に活気と元気な表情を取り戻し、
まちの顔を創り出す計画が示され
ています。
第三に、
重点プロジェクトのより具体的な事業プランとこれらを支える町の上下水道や道路・河川、
防災対策など
に関する生活及び産業などの社会基盤と町民相互のコミュニケーションをより効果的に促す情報基盤の整備が
掲げられています。
第四に、
これらの計画事業やプロジェクトの実現を支え、
また自らもその担い手の一つとなってまちづくりに向
かっていくための行政のあり方を示した内容がこれに続いています。
これらの一つひとつの計画事業やプロジェクトの推進に際しては、
それを推し進めていく協議機関もしくは推進
組織を立ち上げ、
町民の<協働の力>でそれを実現していく仕組みを確保します。
なお、
この実行計画については、社会及び経済状況の変化を適格につかみ、前期の5年間と後期の5年間を
設定し、
計画的な計画事業及びプロジェクトの推進に努めていきます。
4.
行政は基盤整備と実行支援に徹する
新しい総合計画は、
何よりも先ず、
町民がその直接の担い手となることを基本としています。
これまでのように、
行
政が直接計画をとりまとめ、
その実施に当たっても主に行政が予算を組んで事業に取り組むといった従来のやり方
を大きく変えて、
「町民が主役」のまちづくりを目指しているところに最大の特徴があります。
このために必要な新しい仕組みとして、
この総合計画の中核に「津別まちづくりセンター」の創設を構想していま
す。
これは、
計画の実行に際しても、
町民自らがその担い手となるために仕組みとして用意されるものです。
「町民が主役」のまちづくりを推し進めるための役場の役割を次の3つにまとめました。
❶後方支援の役割
第一に、
基本構想及び実行計画に盛り込まれた計画事業やプロジェクトを実現していくための取り組みをい
わば後方から支援する役割があります。個々の計画事業やプロジェクトには、
町民が主体となって構成される推
進組織が設置されますが、
行政もまたその支え役となって参画し、
計画の実行のための仕事を担っていくことが
重要です。
❷社会基盤整備と戦略プロジェクト推進の先導的役割
第二は、
これらの計画事業及びプロジェクトに加えて、
町の生活及び産業などの社会基盤を計画的に整備し
ていく仕事があります。
これは、
行政の責任においてその実現に取り組んでいくべきものがほとんどです。
また、
と
りわけ戦略プロジェクトのように町を挙げて取り組んでいかなければならない大きな事業についても、
行政が自ら
その担い手の一つとなって関与していくべき部分も少なくありません。
❸機能的で効率的な行政運営
第三は、
新しい総合計画の実現を後押しするために、
あるいは自らその担い手となるために求められるより機
動的で、
効率的な行政の姿を確立していくことです。 これまでのような全ての社会サービスを行政が抱え込んでしまうようなスタイルではなく、
町民と仕事を分かち
合い、
より効果的な事業の実現を図っていくにふさわしい行政、役場のあり方を大いに模索していくべき時を迎
えています。
もちろん、
個々の計画事業やプロジェクトを実施していくために必要な財政計画をしっかり定めていくことも大
事な仕事です。
05
Ⅱ
基本構想
第5次津別町総合計画
Ⅱ. 基本構想
第5次津別町総合計画
1 .はじめに
−最大の資源は、町民6000人の「意志」と「行動力」である
この基本構想は、
平成22年度から平成31年度までの10ヵ年に至る津別町のまちづくりの指針となるものです。
また、
10年後の津別の町の姿を展望し、
この町に暮らす町民一人ひとりが何をすべきなのかを取りまとめ、
その実
行のシナリオを提示し、
町民共有の将来像として描いたものです。
この計画づくりに当たって、
町民が主導し、
行政がこれを支える新しいまちづくりに挑戦することを目標に取り組ん
できました。
それは、
町民自らがそれを成しとげることを基本に、
町民自身の手による計画をつくることを最優先する
という姿勢によるものです。
そのためには何よりも先ず、津別に暮らす私たち自身が何を課題とし、
それをどう解決すべきなのか、
そして、
そ
の目標を明確にすることです。
また、
この町の資源と可能性を掘り起こし、
あるいは再確認して、
その中から新しいま
ちづくりの課題に挑戦していくということです。
この町には、
どんな景観資源があるのか。農業や林業・林産業、
そして商工業は、
どれほどの力量をもっているの
か。
そもそもこの町にはどんな人材がいるのか。
それらをよく見極め、
その持てる可能性を最大限に押し広げていく
必要があります。
基本構想の最も大切なことは、
ここに暮らす町民一人ひとりが「意欲」
を持って挑戦する目標に値するものでな
ければならないということです。
そして、
その目標は、実行していく私たちの側に、
しっかりとした「持続する意志」が
なければ決して達成されるものではありません。
この計画の実行に当たって、
何よりもこの「持続する意志」
を大切にすることを考えました。
それは、
この町で農業
や林業・林産業、
商工業あるいは建設業などの事業を営む人々や仕事を担う従業員のみなさんをはじめ、
この町に
住んでいる高齢者や女性たち、
そして若者たちの活動や行動力をこの計画に生かしていくことです。
すなわち、
この町に住む人、
町で事業を営んでいる人や組織、
町に縁のある人や企業が、
それぞれ担い手となっ
て、
計画をつくり上げていくことこそが「町民が主役」の計画づくりであり、
「町民が主役」のまちづくりのスタートにな
るものと考えたからです。
これからのまちづくりは、
これまでの「行政依存型」の形式的な手続きや計画であっては実を結びません。
この町
に暮らす一人ひとりが主役になって、
共に行動し、
協働の力で課題に立ち向かっていくたくましい「自治の精神」が
求められています。何よりも先ず、
町に元気を取り戻し、
行動力、
実行力に裏打ちされた計画を策定することが基本
となります。
行政は、
5年後・
10年後の津別の町を見据え、
日頃の仕事を通じて考え、
検討し、
その課題を拾い上げ、
町民の
取り組みを支えていく役割があります。
基本構想の基本的な考え方
町民主導の真の「自治の精神」を確立した
先駆的自治体
行政依存型
町民が主導し、行政がこれを支える
新しいまちづくりに挑戦する
意 志
町民の手による
計画策定と実行
1.
町民自身が何を課題とし、それをどう解決する
べきなのか、目標を明確にすること
行動力
2.
町の資源と可能性を掘り起こし、再確認し、新し
いまちづくりへの課題に調整していくこと
平成 22 年度
平成 31 年度
07
Ⅱ. 基本構想
第5次津別町総合計画
2.
町は舞 台 、町 民 が 主 役
−自治の先駆的モデルへの挑戦
津別は、
人口6,000人の町です。
いわゆる中山間地帯に位置する町ですが、
ピーク時には、
1万7千人近くの人々
がいたことから、
人口減や高齢化に直面した今日、
いくぶん悲観的な将来を語る声もあります。
しかし、
この町には恵まれた豊かな自然景観と農業や林業・林産業があります。町民が誇ることのできる特産物
の加工やスポーツ合宿、
グリーンツーリズムなどの試みもたくさん生まれています。小規模自治体であっても
「自治の
力」
を発揮することを通じて、
ここに暮らす誰もが誇りの持てる特色のある地域社会を創造するまちづくりを目指す
ことにしました。
新しいまちづくり計画は、
それを形に変える重要な位置づけとして企画されており、
津別町という
「舞台」で、
町民
みんなが「主役」になっていきいきと活躍し、
「地域の力」
と
「自治の力」
を高めていくためのいわば、
「自治の先駆的
モデルへの挑戦」のためのシナリオとなるものです。
もちろん、
「地域の力」、
「自治の力」
を高めていくことは、
自らの力において全てを解決するものではなく、
広域連
携による自治の補完を積極的に追求することも重要です。
同時に、
外部の優れた技術や経験のある人材やビジネスを引き込むとともに活用し、
それを地域の活力として肉
付けする意志と能力も求められます。
多様な専門家との協力を通じて、
地域における人々の可能性と組織の力に厚みをもたらす新たなまちづくりに挑
戦していくため、
「町は舞台、
町民が主役」による新しいまちづくりの視点を次のとおり掲げます。
1.
産業と社会と環境のすべての面で
「地域の力」
を高めて、
より確かなものにしていきます。
同時に、
「自治の力」の向上を目指します。
2.
産業面では
津別の優れた自然景観や一次産業を資源として、
消費者重視の新しいビジネスを育てます。
また、共通の関心
を持つ人々の集まりを中心とした小規模でも発想豊かなビジネスも創出していきます。
3.
社会面では
病院や町内の福祉施設などと連携し、
町民挙げての健康づくりや福祉のまちづくりに取り組みます。
また、
あらゆ
る人材の活動舞台の創出、
友好的な協力活動の活性化、
ICT(情報通信技術)
システムの活用を図ります。
4.
環境面では
恵まれた景観と自然資産を全て生かし、
自然循環型のビジネス・モデルの開発と新たな景観再生と活用モデル
を創造していきます。
自治の先駆モデル確立
産業面
社会面
環境面
優れた自然景観、一次産業を
資源としたビジネスの創出・育
成
健康・福祉に注力。またICTを
活用した人材の活動舞台の創
出。協力活動の活性化
自然循環型のビジネスモデル
開発。景観再生と活用モデル
の創造
「地域の力」と「自治の力」の向上
08
Ⅱ. 基本構想
第5次津別町総合計画
3.
津別町 の 潜 在 力を見極 める
−まちづくりのための4つの基盤
次に掲げる4つの要素を存分に開花させることを通じて、
全国に情報発信する
「自治の先駆的モデル」
としての
津別を実現することを目指します。
1.
安定した基幹産業がある
「愛林のまち」
を代表する木材生産・木材加工や地域の特性を生かした畑作経営及び酪農・肉牛生産の基幹
産業が安定的に推移しています。加工や生産技術に加えて、
作業に携わる全ての人々は、
津別にとって他に誇る
ことのできる強みです。
この土台をさらに大きく育てるため、
農林商工連携による創意工夫が求められています。
2.
豊かな景観と自然資源がある
豊かな森林資源に加えて、
津別峠の「雄大な自然」や自然生態系に恵まれた「チミケップ湖と周辺一帯の森」な
どの景観資源が豊富にあります。
この豊富な自然資源や景観に魅せられ、
こだわりを持って熱心に維持・保全活動
に携わる人々やこの町で暮らそうと決意された人々もいます。
この恵みと魅力、
そして愛着を持って活躍している
人々の情熱は、
もっと十分に生かされる必要があります。
3.
木・食などの固有の文化を育む土壌がある
木材加工と食品加工を併せ持つ津別には、木と食の固有の文化を育む土壌があります。すでに歴史と実績の
ある木材・木製品などに加えて、乳製品や農産物などの加工や地産地消も積極的に取り組んでいく必要がありま
す。
4.
チャレンジ精神が旺盛で、自主的な地域づくりの蓄積もある
津別には、
「木のつべつの木」
としての木工クラフト
・デザイン、
多目的運動公園を活用したスポーツ合宿誘致、
日
本フィルセミナーの開催や、
自主的な地域活動などをはじめとして、
熱意ある人々の先駆的で独自の取り組みが蓄
積されています。
これらの取り組みを押し広げて、
自治の力に育て上げていくべきです。
潜在力=付加価値の源泉
安定した基幹産業
木・食などの固有の
文化を育む土壌
豊かな景観と
自然資源
津別町の潜在力の4大要素
09
チャレンジ精神と自主
的な地域づくりの蓄積
Ⅱ. 基本構想
第5次津別町総合計画
4.
津別 町 が 直 面 する主な 課 題と今 後 の 展 開 方 向
−これから取り組む5つのテーマ
1.
計画策定審議会討議を受けて整理された津別町のイメージと決意
このように、
安定した基幹産業があり、
豊かな景観と自然資源があり、
木・食などの固有の文化を育む土壌もあり、
さらに、
チャレンジ精神が旺盛で、
自主的な地域づくりの蓄積があるにもかかわらず、
「街に活気が欠けている」、
「街の顔が見当たらない」、
「若者の働く場がない」
との声や「情報の発信が少ない」、
「交流の場の少ないこと」
を
指摘する意見が数多く出されました。計画策定審議会における討議結果は、
それが、
もう放置できない課題となっ
ているとの共通の認識を示しました。
この町のイメージを整理してみると、
およそ以下のようなものになります。
1).
プラス的要素
❶自然・景観など優れた美しさがある。
❷農産物・畜産物・水などが美味しい。
このことから⇒この町は、
「美しくて、美味し
い町」。これが第一のプラス・イメージ。
❸他に誇れる木材産業などとその生産加工技術がある。
❹日本初のオーガニック牛乳とその生産技術がある。
このことから⇒この町は、
「既にブランドがあ
る」。これが第二のプラス・イメージ。
❺元気な高齢者がいる。
❻活発な女性たちがいる。
❼活力あふれる団塊の世代がいる。
❽挑戦する若者がいる。
このことから⇒この町は、
「人に恵まれてい
る」。これが第三のプラス・イメージ。
❾道東及び4つの国立公園の中心にある。
大都市への直行便を有している女満別空港に近い。
このことから⇒この町は、
「地理的優位性を
秘めている」。これが第四のプラス・イメージ。
2).マイナス的要素
❶街が暗い。
❷中心街に活気がない。
❸空き店舗や空き家が多い。
このことから⇒この町は、
「中心が欠けてい
る」
「賑わいに欠け街が寂しい」などのマイナ
ス・イメージが強い。
❹若者が働く場がない。
❺高齢者や女性たちが交流する場が少ない。
❻情報の発信が少ない。
このことから⇒元気な人が各世代に多い割
には交流を積極的に促し、
「 情報を発信する
場が著しく少ない」
「繋がりに欠けている」と
のマイナス・イメージがある。
3).まちづくりの決意
また、
計画策定審議会の討議では、
以下のようなまちづくりに向けた「決意」が示されました。
○小さな町ゆえの団結力を示す。
○ほどよい大きさの町だから協力し合えるまちをつくる。
○自分たちの手で、みんなで元気なまちにしたい。
○過疎を恐れず、誇りに思うふるさとをつくる。
○何よりも、
「町民の連帯感」を大切にしたい。
10
Ⅱ. 基本構想
第5次津別町総合計画
2.
これから取り組むまちづくりのテーマ
プラス面をさらに膨らませ、
マイナス面を克服するため、以下の5つのテーマを掲げてまちづくりに取り組むことと
しました。
テーマ1 『賑わいと憩いの場とまちの顔づくり』
第一は、
町の「中心街に活気を取り戻す」
ことです。具体的には、
空き家・空き店舗の再利用、
町の中に交流と憩
いの場、商店街の活性化、
まち並み整備、観光案内やロゴマーク、
パンフレットの整備などインフォメーションの充
実、
情報の集約の場、
チャレンジショップ、
町内交通の確保などに取り組んでいくことです。
テーマ2 『美しくて、美味しいまちづくり』
第二は、
地場の良さを「売り込む」ことです。例えば、
美味しい水、
オーガニック牛乳、
特別栽培野菜、
農畜産物の
地産地消やブランド化、特産品の開発、林業や林産業など津別の特産品をまち全体で売り込み、
また、
チミケップ
湖や津別峠や上里の桜並木、木工クラフトやチーズ工房やパン工房などと組み合わせて、観光コーディネーター・
観光マップ・観光案内所、
周遊コース・
トレッキングコースなどを生かした観光振興、
働く場の創出などに挑戦するこ
とです。
テーマ3 『豊かな環境の中での健康で安心なまちづくり 』
第三は、
地場の条件をフルに生かした津別ならではの「健康と安心のコミュニティ社会」
をつくり出すことです。
そ
れには、
健康と生きがいづくり、
津別病院の充実と活用、
スポーツ交流・合宿、
安全な食・きれいな水の提供(津別の
水の商品化)
、
グリーンツーリズム、
相生地区を桃源郷に、
生涯スポーツ、
福祉の村づくり、
温水プール、
元気な高齢
者となること、
防犯、
防災、
などにしっかりと取り組んでいくことが必要です。
テーマ4 『木と水を生かした地域循環型のまちづくり』
第四は、環境と循環を重視する津別固有のまちづくりを推し進めることです。
そのためには、太陽光の利用(高
い日照率)、木質系バイオマスとペレットの応用普及、温泉熱の利用、
リサイクルとごみの分別と再資源化の徹底、
農産廃棄物の再利用、
水の有効利用などに果敢に挑んでいかなければなりません。
テーマ5 『世代間の交流を通じた人づくり』
第五は、元気な高齢者と挑戦する若者を基本にまちづくりを展開していくことです。例えば、高校教育の充実=
特色ある科目の設定、
自然体験教育「花」
「ベジタブル」
「料理コンクール」などを通じた人づくり、木工デザイナー
の育成、有償ボランティアの導入、人が生きるイベント、国際交流の促進、
スポーツと文化を通じた人づくりなどがこ
れらの課題となっています。
11
Ⅱ. 基本構想
第5次津別町総合計画
プラス的要素
マイナス的要素
○自然・景観など優れた美しさがある。
○街が暗い。
○農産物・畜産物・水などが美味しい。
○中心街に活気がない。
○他に誇れる木材産業などとその生産加工技術がある。
○空き店舗や空き家が多い。
○日本初のオーガニック牛乳とその生産技術がある。
○若者が働く場がない。
○元気な高齢者がいる。
○高齢者や女性たちが交流する場が少ない。
○活発な女性たちがいる。
○情報の発信が少ない。
○活力 れる団塊の世代がいる。
○挑戦する若者がいる。
○道東及び4つの国立公園の中心にある。
○大都市への直行便を有している女満別空港に近い。
整理をすると
さらに膨らませるプラス面
克服すべきマイナス面
●美しくて、美味しい町
●中心が欠けている。
●既にブランドがある。
●賑わいに欠け街が寂しい。
●人に恵まれている。
●情報を発信する場が著しく少ない。
●地理的優位性を秘めている。
●繋がりに欠けている。
まちづくりのテーマ
テーマ1 『賑わいと憩いの場とまちの顔づくり』
テーマ2 『美しくて、美味しいまちづくり』
テーマ3 『豊かな環境の中での健康で安心なまちづくり』
テーマ4 『木と水を生かした地域循環型のまちづくり』
テーマ5 『世代間の交流を通じた人づくり』
まちづくりの決意
○小さな町ゆえの団結力を示す。
○ほどよい大きさの町だから協力し合えるまちをつくる。
○自分たちの手で、みんなで元気なまちにしたい。
○過疎を恐れず、誇りに思うふるさとをつくる
○何よりも、
「町民の連帯感」を大切にしたい。
12
Ⅱ. 基本構想
第5次津別町総合計画
5.
「 田園 工 房 のまち・つ べ つ 」を目指して
山々に囲まれ無数の河川が野畑を流れるこの町の風景は、
まさに心休まる故郷です。
この故郷の豊富な自然資
源や地場産業を生かしたコミュニティづくりを進めます。
その取り組みとして、
恵まれた素材を加工し、
工夫して、
新
たな価値を創り出す緑の中の工房、
すなわち「田園工房」の創出を追求していきます。
その場合、
現在の素材の良
さに依存するだけではなく、
常に改善するとともに、
デザイン、
情報技術、
情報や企画の提案などに意匠を凝らして、
地域全体のブランド化を目指します。
それは、
この町を、
ここに暮らし、
あるいはここを訪れる様々な人たちの活動の舞台としていくことです。
私たちの町には、
既に「チーズ工房」や「デザイン工房」あるいは「木工クラフト」に関わる取り組みがあります。
そ
の他にも
「豆腐づくり」や「手打ちそば」などたくさんの食品加工の取り組みやグループ活動が生まれています。
もっ
と私たちにとって魅力ある舞台となるようこの町の潜在力や可能性を見極め、
磨きをかけて、
日本を代表する
「田園
工房のまち」に創り上げていきます。
その取り組みは、
どんなに小さなことでも創意工夫を凝らす人、
すなわち「匠」がいて、
それを支える町があって、
色とりどりの作業所や活動センターが次々と生まれ、
そこから新しい製品や作品やサービス、
そして新しいアイデア
と文化が誕生する町を創り上げていくことが大切です。
その一つに、
豊かな景観と自然資源を生かしていくための工房として、
「チミケップ・センター」
(仮称)
を掲げます。
町の優れた景観資源であるチミケップ湖周辺一帯を活用して、
また全国のネットワークとも結びつきながら、
その
潜在的魅力を最大限に発揮できる仕組みと担い手を確保するという取り組みが大切です。
そして、
それは街の中
にあって、
自然景観や自然生態、
森林保全、
森の中の体験学習や散策路を通じた健康増進など多様なアイデアを
次々に形にしていく
「工房」
となって活動する姿を描くことができます。
二つ目には、安定した基幹産業を生かし、木と食文化を育む工房として、
「食のセンター」
(仮称)づくりを掲げま
す。
津別の牛から生まれる乳製品や牛肉についてもっと知恵を出すことが必要です。道内はもとより全国にも通用す
るブランド化を成しとげるために、
一方で試作品を含めた町民の手による加工工場があり、
他方で全国の市場をに
らんだ情報収集機能を備えた「食のセンター」
を街の中に創り出すなど、様々な町民の想いを形に変えていく
「工
房」
となって活動する姿を描くこともできます。
さらに、三つ目には、地域全体で子育てを支援していく新たな仕組みとしての工房「子育て支援センター」
(仮
称)
を掲げます。
子育てについても、
より充実し、
より徹底した子育て
工房A
支援を編み出していくことが大切です。
そのためには、
単に子育てのための支援サービスの提供に留まらず、
食の工房
どうしたらこの津別の町の子どもたちが心豊かに育ち、
工房B
かつ、
その親たちが安心して子育てに専心できる地域
工房C
社会となるのかを常に考え、工夫を凝らし共に行動す
喫茶工房
る拠点としての「工房」
を合わせて描いていくことが必
クラフト工房
要です。
まちづくり
こうした将来の姿を構想し、
その実現に挑戦するの
センター
は、
やはりこの町に暮らす私たち一人ひとりです。
それと
は
同時に、
ここにたくさんの活動センターや拠点づくりを通
工房センター
して、若い人たちがその一つひとつの場所で多くの生
工房D
工房E
きた体験を積み、
そして次代を担う人材としてまちづくり
子育て工房
健康工房
とともに成長していく地域社会をつくり上げていきます。
豊かな社会においては、物質的なものと精神的なも
工房F
のとのバランスに加え、人間活動と環境の調和などに
配慮が必要です。
また、地域においては、全ての人々
デザイン工房
が協働する新しい自治の時代に向かっており、
それに
見合った「新しい仕組み」
を創り出す必要があります。
13
Ⅱ. 基本構想
第5次津別町総合計画
6.
3 つの 戦 略プロジェクトを構 想 する
―中心市街地活性化、地場産業活性化、まちづくりセンター
以下の3つの戦略プロジェクトは、
10年後の津別に向けて、
町を挙げてこれから取り組む計画事業及びプロジェ
クトを牽引していく役割を担うものです。
これらについては、
行政においても自ら積極的に、
その中心的な担い手とし
てその仕事に参画していくことになるものです。
つべつ三大戦略プロジェクト
中心市街地活性化プロジェクト
‖
まち並みの再生戦略
地場産業活性化プロジェクト
‖
個性ある産業活性化戦略
まちづくりセンター構想の展開
‖
『田園工房のまちづくり』と連動して
1.
中心市街地活性化プロジェクト=まち並み再生戦略
第一は、町の最大テーマの一つである
「中心街の再生活性化」です。具体的には、議会議事堂やバスターミナ
ル及びその周辺地区を一体的にとらえたコンパクトシティ形成を一つの核とした、
商店街における空き店舗一覧の
作成、
情報集積や工房地区の創出、
そして購買力を町に留めるための工夫を含めた統一デザインによるまち並み
整備などがその課題です。
そのためには、
街路整備のための事業予算の獲得や、
町に活気を取り戻すイベントの
企画、
まちづくりセンターや観光案内所の設置、
あるいは高齢者や世代間の交流拠点となる憩いの空間づくりも併
せて求められています。
その際、
デザイナーと商店・建設業・木材加工企業等の協力を得て、
まち並みを彩る様々な標識の再生とデザイ
ンの向上を図ると同時に、
まち並みと景観を再点検して、色彩の統一化などその整備を構想します。
また特に、津
別の自然景観に着目した地区単位のプロジェクトを設置して、常設的な監視・改善と情報やサービス提供の仕組
みを確保します。併せて、
JA等の協力を得ながら、
全ての場面で、
津別の食・味を提供できるよう工夫していきます。
すなわち、
デザイン力と加工技術を連結させた美味しくて、
美しいまちづくりに貢献します。
14
Ⅱ. 基本構想
第5次津別町総合計画
2.
地場産業活性化プロジェクト=個性ある産業活性化戦略
第二は、
津別の基幹産業である農業や林業のさらなる向上を目指します。
農業では、多様化している消費者の要望にこたえるため、安全・安心で良質な農畜産物を適切な価格で安定
的に提供できるよう、
生産性や品質の向上などに向けた効率的な生産体制の構築を目指します。
また、
付加価値を
高めるための商品開発や直販体制、
地産地消などを含めた販売システムの確立に取り組みます。
林業では、
津別を代表する木材加工産業や木工クラフト産業の育成と向上を図る上で、
造林造材業の育成や
担い手対策についても欠かせません。
山を守り育てることは、
自然に育まれた環境から生み出される資源を恒久的
に維持するばかりでなく、
「愛林のまち・つべつ」の理念に沿う重要な産業として位置づけて、必要な取り組みを行
います。
さらに、
「地球温暖化」対策によるCO2削減・資源循環としての未利用系バイオマスの有効活用、
農産廃棄物や
工場廃熱の再利用などを通じて資源循環型社会を目指し環境にやさしいまちづくりを推進します。
津別には美しい景観や豊かな森林があり、
そこから生まれるきれいな水や空気があり、
そしてそれらを吸収して
育った農産物があります。
この津別の財産を利用して、
料理、
加工食品の開発や、
津別産製品への木製容器の利
用、津別の統一ロゴマークの作成、各種メディアの活用など、農林商工が連携し町民が協力しあうことにより津別
のイメージアップを図り、
新しい特産品の開発、
地場産品のブランド化に本格的に取り組みます。
これらの取り組みを通じて、
津別ならではの「食」による地場産業の活性化への可能性を追求し、
消費者志向の
安全で美味しい、
『日本一の「食」産業の創出』へ挑戦します。
3.
まちづくりセンター構想の展開=「田園工房のまちづくり」と連動して
中心市街地活性化の取り組みと各所の工房活動を連結するとともに、
様々な「町民主導の計画企画」
を推進及
び支援するための機構として、新たに「津別まちづくりセンター」
を立ち上げます。
また、地域情報化の計画につい
てもこの構想の中で企画検討し、
行政と共同でこれを推し進めていきます。
新たに設置される
「まちづくりセンター」には、
まちづくりに関する情報ステーション=情報集積、
人材育成センター
=多様な<塾>の立ち上げ、匠の担い手に対する専門的助言・指導機能の集積、
デザインセンター、旅行代理店
の機能、町役場のサービス機能を一部に加えるとともに、世代間交流の場の提供、
グリーンツーリズムのコーディ
ネーターなどの機能が整備されます。
このため同時に、
町全体をつなぐICT(情報通信技術)
システムを活用してグ
ループウェアの装備にも取り組んでいきます。
自然人口の制約を突破し、
生きた情報が飛び交う、
力がみなぎる熱いまち津別とするために、
デジタル時代を先
取りする情報都市の創造を目指すことが重要です。IT(情報技術)企業を引き込み、
先駆的なモデルとしてこれを
構築していきます。
まさに、
緑の中の情報都市の創造です。
これは、
ひとり産業分野に留まらず、文化・生活・自然体験の全ての分野で展開されるもので、文字通り
「自治の
土台」
となる意思の疎通密度を飛躍的に高める機能です。
15
Ⅱ. 基本構想
第5次津別町総合計画
7.
9つの 部 会 が 設 定した重 点プロジェクト
生
活
部
会
1.
生活館構想(コミュニティセンター)
保健福祉部会
2.
健康を大切に育むまちづくりプラン
3.
子どもを大切に育てるまちづくりプラン
重点プロジェクト
教
育
部
会
4.
津別を学び楽しむ人づくり
住民活動部会
5.
住民ふれあいコミュニティ構想
産
6.
産業の付加価値創造
業
部
会
環境・みどり部会
7.
自然活用行動計画 ∼自然案内人∼
活
8.
活
方面部会
本岐方面部会
発グリーンツーリズム構想
9.
本岐市街地活性化検討
10.
チミケップ川天然河川復元構想
相生方面部会
11.
相生小学校校舎活用検討構想
1.
生活部会:生活館構想(コミュニティセンター)
この構想の推進の理由・目的は、
津別町の年少人口が減少し、
高齢人口が増加しており、
特に高齢化が進んで
いる現状にあることから、
地域の文化・コミュニテイ活動の場として子供からお年寄りまで利用できる施設を整備し
ます。
そのため既存の議会議事堂やバスターミナルなどの施設を改修し高齢者の活動の場づくりや世代間交流を
進めていきたいと思います。
つくる施設の概要は、
高齢者の憩いの場や喫茶店コーナーなどの機能を模索しています。
改修に当たっては、有利な制度事業等を活用することが大前提となります。運営や担い手は、運営団体を募る
など関係諸団体とも十分に協議を行い、
具体化していく考えです。
2.
保健福祉部会:健康を大切に育むまちづくりプラン
最近は長寿社会の進展と相俟って、
自然環境や社会情勢の急激な変化の中で、
心身ともに健やかな生涯を過
ごすということは、
全ての人々の願いとなっています。
この願いを実現することは、
国はもとより、
町においても、
大きな
責務であるとともに、保健・医療・福祉が教育・労働・住宅などの関連分野と連係しながら効果的な事業を行うこと
は、年々負担が増大する社会保障費の抑制にもなります。
それらから、住民の高い意識のもとで関係機関の緊密
な連係の中で諸施策に取り組むことが必要になっています。
このところ医療費をはじめ増大する社会保障費の抑制を背景に、
医療、
福祉、
保健等の国の制度はめまぐるしく
変わっていく状況にあります。
その中で、
プランの目標を住民の健康に対する意識や知識の高揚、相談体制の充
実、
地域医療確保のための町内医療施設との連係に置きます。
そして、
だれもが住み慣れた地域の中で、
健やか
に、
いきいきと自立して暮らすことのできる地域となるよう、
住民の健康に関する研修や啓もうの実施、
保健福祉セン
ターの設置及び地元医療機関への助成などを重点施策として、町は健康を大切に育むまちづくりに取り組みま
す。
16
Ⅱ. 基本構想
第5次津別町総合計画
3.
保健福祉部会:子どもを大切に育てるまちづくりプラン
急速に進む長寿・少子化を背景として、家庭を取り巻く環境は大きく変化をしています。
また、少子化は、経済や
社会保障など将来のわが国やそれぞれの地域での体制維持への影響ばかりでなく、子どもそのものの健やかな
成長に対する懸念も出ています。次代を担う子ども達を安心して産み、
健やかに育てられる環境をつくることは、
町
ばかりではなく国の将来にとっても極めて重要となっています。
このごろの経済状況をはじめとする社会不安などから、
子どもをめぐる環境は依然厳しいものがあります。
そのよ
うな状況の下で、
プランの目標を健やかに生み育てる環境づくりの向上、
子育て家庭への支援の向上、
子どもと子
育て家庭とのふれあいを創る機会の向上、
子どもがいきいきと成長できる環境づくりの向上に置きます。
そして地域
の中で子どもや子育て家族の明るい声が響き、
輝く笑顔があふれるように、
そのことが、
それぞれの地域のコミュニ
ティの活性化に繋がるように、
関係する各団体、
地域や住民と連係しながら、
子育て支援センターの設置、
保育所
の改築や多様な保育サービスの展開及び世代間の交流の場の整備などを重点施策として、
町は子どもを大切に
育てるまちづくりに取り組みます。
4.
教育部会:津別を学び楽しむ人づくり
―自然・産業・文化とふれあう教育の充実
「ふるさとに学ぶ」取り組みとして、
「木育」
と
「食育」
を小中学校の授業に取り入れます。
「木育」は、木とふれあ
い、木と遊び、
木のものづくりを通して自然との繋がりを学び、次世代を担う人材を育成するとともに、人や自然に対
する
『思いやりとやさしさ』
を育みます。
「食育」は、
津別で生産された農畜産物を食べることにより、
安全・安心な食
材の大切さと経験を通して基礎的な「食」に関する知識と
「食」
を選択できる能力を習得し、
健全な食生活を実践
することができる力を育みます。
「人に学ぶ」取り組みとして、
生きがいのある人生を築き、
活力ある町づくりを進めるため、
自ら学び生活を豊かに
する学習活動、健康で明るい生活を目指した生涯スポーツ、個性豊かな地域文化の創造を目指した芸術文化の
振興に努めます。町民の優れた技能・知識を相互に出し合い、高めあう方策として生涯学習、文化・スポーツ活動
の新たな振興策を総合的に検討します。
そのために、
指導者の確保と養成を行うとともに、
教育施設の整備・充実を計画的に進めます。
また、
地域の伝統
文化を継承するとともに、
優れた芸術鑑賞の機会提供を図ります。
5.
住民活動部会:住民ふれあいコミュニティ構想
町民みんなが自治会等に参画し、
ふれあいを大切に連帯意識を持ち、
町民と行政の協働による
「安全・安心」で
心豊かに暮らせるまちづくりを目指します。
地域活動の中心的な役割を担う自治会が、地域のコミュニティ組織として、各種団体と連携・協力し、
自発性や
共同性をもって活動することは、
新しいまちづくりには欠かせないことです。
また、
町民と行政が地域課題や目的意
識を共有し、役割と責任を担い連携し、様々な問題解決に取り組むことも必要です。
そして、町民の多様な声を行
政へ反映することや地域課題の解決に向け、
地域活動の機能が十分発揮できる仕組みづくりを検討します。
今後は、
行政が公共・公益的なサービスの全てを提供するのではなく、
町民みんなと行政が共通する目的のもと
に公益的な活動を行う、
住民協働社会の実現を目指す必要があります。地域組織の積極的な活動を支えていくた
めには、
拠点となる施設が必要です。
また、
町民の手による、
町民を対象とした地域活動に関する講座を開催する
など、地域の活動を広め高め、
お互いに協力し合い、
身近な地域の環境づくりや生活向上などの取り組みを進め
ていきます。
17
Ⅱ. 基本構想
第5次津別町総合計画
6.
産業部会:産業の付加価値創造
産消協働による地域産業力の向上を目指し、
町内で生産される多くの農畜産物・木工品等の地場産品をできる
だけ地域で消費・活用していくために、
地場産品利活用促進体制の構築を図り、
生産者と消費者が幅広い分野で
連携した産消協働の取り組みを進めます。
具体的な取り組みとしては、
学校給食・福祉施設等での利用や食料品店、
飲食店等での利用など地域の身近
なところからの展開を図ります。
また、
地場産品のPR販売として各種イベント等における活用や地場産品を使用し
た「食」祭りなどの開催を行います。
さらに、地域への愛着心を育む取り組みとして、町の基幹産業である農業・林業での学習体験活動(木育・食
育)
を通して地域の産業への理解を促進し、
地域に誇りと愛着のもてる環境づくりを進めます。
これらの取り組みから、地元で生産される食材を地元の人が消費し、
その価値を自ら実感しPRしていくことが
「地域のブランド力」
を磨き上げることに繋がるものと考え地域の資源や生産物、
人材、
技術などを総合的に活用し
た展開を目指します。
7.
環境・みどり部会:自然活用行動計画 ∼自然案内人∼
―「22世紀に向け 資源は町民一人ひとり」
津別の恵まれた「自然、
環境、
場所、
もの」
を津別の埋もれた財産として活用するために広く町内外に知ってもら
い、
津別の自然案内人を将来の産業の一つと位置づけ、
津別町民一人ひとりが津別の案内人として自然を活用し
た行動を起そうと、
『自然活用行動計画』
を構想していきます。
津別のもつ全ての自然や産業などに精通した人々による津別案内人制度を創設し、
案内人の活動や良い処情
報の発信を行うために、
インターネットやホームページを活用する手法の確立を目指します。
津別自然案内人制度を活用し、
町民の情報共有体制づくりとともに、
自然を守り育てる活動を通じ、
将来の担い
手育成に取り組んでいきます。
この自然活用行動計画を実りのあるものとするため、関係団体や目的意識をもった方々の協力を得ながら連携
を図り、津別町の観光や自然案内人の総合窓口を開設するなど、
この活動の拠点として
『津別案内処』
を中心街
に設置することを目指します。
津別の恵まれた自然環境を守り育てるために、
自然とふれ合いながら自然を守る意識づくりのために、
森林空間
を活用した自然体験施設整備などを行います。
また、
町民参加による植樹活動などを進め、
自然と調和した街並み
づくりを進めるとともに、
屋根や壁の色彩を統一し、
緑あふれるまちづくりを目指します。
8.
活
方面部会:活
発グリーンツーリズム構想
都市の住民が、
余暇活動として農山漁村の民家や民宿などに宿泊して、
地域の人と交流しながら自然や暮らし
を体験する、
これがグリーンツーリズムです。
この構想では、
交流を通して都市住民に、
食を支える農業の重要性を
認識してもらうことや津別のクリーンな農業をアピールすることにより、
受け入れの対価だけではなく、
例えば津別の
特産品の直販など、
農業の振興と地域産業の活性化を図ることを目的としています。
事業の実施に当たっては、
当初は活汲地区においてグリーンツーリズム運営協議会を中心に、
修学旅行生など
を対象として農業体験などで事業を実施し、
経験と手法を蓄積します。農業以外の業種とも協力して個性あるプロ
グラムを開発し、
ガイド資格を持った専門家や地域のお年寄りの経験や知恵を生かしながら、収穫作業・搾乳・枝
打ち・魚釣り
・バードウォッチング・イベントやお祭りへの参加・木工工作・巨木ツアーなど体験を提供します。
そして将
来は、
PR、
受け入れ、
プログラムの開発と提供、
講師の手配、
料金の徴収と費用の支払いなどを行う専門の組織を
作り、
企業や一般の人たちなど様々な人々を受け入れる体制を、
津別町全体で作っていきます。
18
Ⅱ. 基本構想
第5次津別町総合計画
9.
本岐方面部会:本岐市街地活性化検討
過疎と高齢化が著しい本岐地域の活性化を図り、
地域住民の活力ある暮らしを実現するため、
地域住民相互
の交流や町外者とも交流のできる場の確保に努めます。
本岐地域は、
国道と道道が交差し交通量が多く、
毎年多くの観光客がチミケップ湖を訪れています。
これらの人々に気軽に本岐地区に立ち寄ってもらえるよう駐車場、
トイレ、
観光案内所を備えた拠点施設の整備
を既存の施設の活用も検討しながら進め、地元特産品の展示、販売、観光PRができ、住民同士や町外者との交
流が図られるとともに地域活性化に繋がる環境整備を目指すものです。
施設の整備は、主に行政の役割となりますが、
その管理、運営には地域住民や組織、団体等の協力が不可欠
です。
特産品の展示、販売コーナーでは、地元農業者が生産した農産物や老人クラブ、地域住民が栽培した野菜、
家庭料理等を持ち寄り展示、
販売する方法を検討し、
施設の運営全般を地元組織で担える体制を目指します。
観光PRコーナーでは、
地元組織や関係機関の協力を得ながら本岐周辺及びチミケップ湖、
更には町全体の観
光案内ができる観光パンフや案内看板の設置に努めます。
また、
チミケップ湖からの観光客誘致のため、
環境や景観に十分配慮した道路整備を関係機関に要望します。
10.
本岐方面部会:チミケップ川天然河川復元構想
チミケップ湖周辺は、
そこを訪れる人が心身ともに癒され、
様々な感動を味わえる自然豊かな地であります。
チミケップ湖から流れ出るチミケップ川は、
過去の災害から鹿鳴の滝をはじめ多くの場所でコンクリート護岸が施
工されており、
これを自然豊かな姿に復旧し、
自然に親しむ川として位置づけするものであります。
このことから、本岐市街地の活性化に繋げる取り組みの一環として、
チミケップ川を自然な姿に戻す取り組みを
河川管理者に働きかけていきます。
11.
相生方面部会:相生小学校校舎活用検討構想
現在休校扱いの相生小学校の活用は、
立地環境や内装を考慮し、
研修宿泊施設としての利用が望ましいと判
断しました。相生地区は、高齢化が進んでいますが、今ある校舎を有効活用しながら地元の皆さんが中心になっ
て、
なんとか活性化に繋げたいと思っています。校舎を有効に利用することにより、体験・交流宿泊施設を通じて、
相生地域の活性化と交流人口を増やし移住促進に繋げていくことを目的とします。
取り組みの内容は、宿泊研修・宿泊体験・合宿の誘致とし、対象は、小学生から大学までの学生・企業・団体で、
体育系・文科系・野外系など幅広い合宿の拠点と考えました。利用者を獲得するために営業活動を行い、特に夏
場の需要を重点に、
年間延べ500人に利用されることを目標に構想していく考えです。
19
Ⅱ. 基本構想
第5次津別町総合計画
8.
自治 体 運 営 の 基 本 的 方 向
行政は、
その役割として、安定した生活の保障や万一の事態に対する備えなどの範囲を明確にした基盤整備
と、
基本構想の実現に向け、
その主役である町民のみなさんが地域づくりの実践がしやすい環境を整えることを中
心に考えた組織体制や仕組みを構築していかなければなりません。
そのためには、
自治体経営の基本的な考え方として、総合的な調整機能を重視した行政の役割転換や、協働
のまちづくりの推進をより積極的に推進する仕組みが必要となります。
行政運営に当たっては、常に学び、改革・改善に挑戦する
「学習する組織」
をつくるなど、各部署の主体性と改
革への意識を高めるための組織や仕組みづくりを進めます。
また、行政評価と連動した新しい創造的な予算編成の推進と
「選択と集中」による戦略的総合調整体制の確
立を目指します。
あわせて、職員の能力を最大限引き出すための人材育成及び将来計画を持った職員定数の見直しなどの人
事政策を組み入れる必要があります。
町が保有する予算・人材・施設等の財産を総括的に把握し、
そのもっとも有効な活用を実現するため、
事業や職
員定数の見直しを進めます。
その中で削減可能分を、
重点的・緊急的に取り組むべき課題の実現のため、
集中的
に配分する経営を目指します。
20
Ⅲ
実行計画
この実行計画は、計画策定審議会がその検討を積み重ねて作成した計画
のための基本構想に基づいて、平成22(2010)年度から平成31(2019)
第5次津別町総合計画
年度までの10年間において、特に重点的に取り組むべき計画事業及びプ
ロジェクトについて取りまとめたものです。
ここに盛り込まれた計画事業とプロジェクトの全ては、町民が自らその担
い手となって実現していくべきものであり、行政はその一部において直接
の担い手となるほか、主に町民の取り組みを支援する立場でこれに臨むこ
とになっています。
このため、
ここに盛り込まれた個々の計画事業及びプロジェクトには、そ
れぞれの<主な担い手>が示されています。
この実行計画は、
「町は舞台、町民が主役」の精神を基本としつつ、町の団
体や一人ひとりの町民及び役場による<協働の力>でその実現を目指して
いかなければなりません。
地域で担うプ
ロジェクトを企
画・展開する
交通と情報と
社会基盤の整
備に向けて
町民が共に支
えあう地域社
会をつくる
中心市街地
活性化
賑わいと交流のまちを創出するために
地場産業
活性化
まちづくり
センター
町民が主役、
町に多様多彩
な人を創り出す
地域の基幹
産業を育てる
みどり&環境
のまちづくりを
目指す
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
Ⅰ).3つ の 戦 略プロジェクト
1 .中心 市 街 地 活 性 化プロジェクト
―「田園工房のまち・つべつ」と交流のまちを創るために
このプロジェクトは、
まちに「にぎわい」
を取り戻し、活気に満ちたコミュニティを再生することを目的とするもので
す。
それは、本来町民の消費活動・往来の中心となるべき商店街・繁華街の勢いが衰退して、
その活力の低迷が
今度は消費活動の近隣市町への流出を招くという悪循環=萎縮のスパイラルをもたらしている現状を克服しようと
いう試みでもあります。
とりわけ、
老舗といわれる店舗の閉店が目立って、
ここ数年空き店舗が増加したまま放置され
ている現状を変えていこうという強い意志から企画され、
取り組まれるものです。
具体的には、
国道240号に面している大通り中心街に、
まちの顔と賑わいを創り出し、
同時に「つべつ」
を全国に
売り出すという大きな目標を掲げて、
それを町民皆の手によって実現していく取り組みです。
このため、本プロジェクトでは、既存の公共施設や空き店舗・空き地の活用及び新たな施設整備を基本として、
次の3つのゾーン・
7つの活性化エリアを構想し、
およそ10年の歳月をかけて、
その一つひとつを形にしていくことと
しました。
◆3つのゾーン・7つのエリア
A.
重点活性化ゾーン
1)まちづくりセンター
エリア
2)新たな「まちの顔」
づくりエリア
3)ようこそ・つべつ
エリア
B.
生活支援創造ゾーン
4)交流拠点・コミュニティ
住民サービスエリア
5)健康医療・福祉エリア
C.
住環境モデルゾーン
7)新・住環境整備エリア
22
6)子育て支援エリア
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
A.
重点活性化ゾーン
国道240号に面している大通りを、津別の賑わいと顔をつくり、
「つべつ」のブランド力を高めて売り出す重点活
性化ゾーンと位置づけ、
まち並み整備と町民の手による活性化に戦略的・計画的に取り組んでいきます。
1)
まちづくりセンターエリア
大通り商店街の中心に位置する現在の佐々木医院跡付近一帯を
「まちづくりセンターエリア」
とし、
商店街の
活性化と空き店舗を活用した多様な担い手からなる
「工房」の展開を積極的に推し進めていく拠点の形成を
図っていきます。
このため、
先ず、
行政と商工会をはじめ、
経済団体などが一体となってその先導役を担い、
新た
なまちづくりの拠点「津別まちづくりセンター」
を開設します。
2)新たな「まちの顔」づくりエリア
現在のJAビル交差点周辺を、新たな「まちの顔」づくりエリアと位置づけ、
その環境整備に取り組んでいきま
す。特に農業協同組合と行政の連携のもと、
この一角に中心的なショッピングエリアの形成と町内外の人々が利
用しやすい駐車場の整備などを推し進めます。
3)
ようこそ・つべつエリア
国道240号の五差路周辺を、車を利用して津別を訪れる人たちを迎え入れるシンボル的なエリアとして位置
づけ、
2戸の空き店舗を活用したポケットパーク
(小公園)
の整備や、
町民の手による個性的なデザインの看板の
設置などを行っていきます。
また、
木の素材を利用して、
まち並み景観に統一性をもたらし、
五差路の特性を生か
した「木のまち・つべつ」にふさわしい空間づくりにも取り組みます。
B.
生活支援創造ゾーン
国道を横切る役場前からKニット工場跡周辺までの間を、
より充実した生活支援サービスのための空間として位
置づけるとともに、利便性とくつろぎの場を取り入れた生活拠点・交流空間として、
その環境整備に取り組んでいき
ます。
4)交流拠点・コミュニティ住民サービスエリア
地域活動を担っている、
自治会連合会・老人クラブ連合会等の活動を支援する拠点センターを、既存施設を
活用して整備していきます。施設をバリアフリー化し、
コミュニティ機能を充実させ、情報と交流のセンターとして
の機能充実に取り組みます。
また、
バスターミナルと隣接させ「町民のワンストップ・サービスステーション」
としての利便性の向上に取り組み
ます。
5)健康医療・福祉エリア
バスターミナルや高齢者のための交流拠点づくりと併せて、
津別病院を中心とする一帯を
「健康医療・福祉エ
リア」
として位置づけ、
町民が主体となった健康づくりの取り組みの支援及び健康相談、
介護サービスのための
包括支援センターの機能を併せ持つ「健康福祉センター」の整備を進めます。
6)子育て支援エリア
現在の津別保育所一帯を
「子育て支援のための拠点エリア」の方向として位置づけ、
子ども園を整備すると
ともに、
子育て相談支援とボランティアの活動拠点を兼ね備えた「子育て支援センター」の設置に取り組みます。
23
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
C.
住環境モデルゾーン
旧営林署跡地を賑わいの拠点とも連なる
「住環境モデルゾーン」
として位置づけ、
環境にやさしく、
高齢者にもや
さしい津別の町ならではのモデル的な公営住宅と住環境を整備していきます。
7)新・住環境整備エリア
「木のまち・つべつ」
を生かした素材と木質系エネルギーを生かした新たな公的住宅の整備に着手するととも
に、
バリアフリータイプの高齢者適応型ハウスとしての充実にも努めます。
◆中心市街地活性化協議会の設置
上記の多様なプロジェクトを具体化するために、
役場や商工会・農協をはじめ経済団体や先進的な活動
を行っている団体などの協力を得て、
新たに中心市街地活性化協議会を設立します。
また、
その下に、
「津別コンパクトシティ構想委員会(仮称)」
を、
まちづくりのための企画と総合的な経営
管理を担うとともに、
各種の中心街活性化イベントやまちづくりワークショップを企画展開する主体として立ち
上げます。
活性化協議会は、
中心市街地にかかる3つのゾーンの形成に関与し、
その進行管理を担います。
また、
コンパクトシティ構想委員会は、別に設けられる
「まちづくりセンター運営協議会」
と協力し、主に中
心街活性化のための基盤整備・環境創造のための事業を計画的に推進することを目的とし、公共施設や
バスターミナル施設の一体的な整備をはじめ、
舗装道路・駐車場・公衆トイレなどの整備などをまち並みづく
りと一体的・統合的に推し進めていくものとします。
「ようこそ・津別エリア」の五差路
24
Ⅲ.実行計画
第5次津別町総合計画
新住環境整備エリア
住環境モデル
ゾーン
字旭町
重点活性化ゾーン
240
字新町
津別病院
健康医療・福祉
エリア
津別郵便局
道道
字大通
津別消防署
字東4条
道道
字東3条
津別町役場
交流拠点・コミュニティ
住民サービスエリア
子育て支援
エリア
まちの
新たな顔づくり
号)
8
エリア
76
津別町林業研修会館
津別町教育委員会
津別町議会議事堂
(
場線
車
別停
津
路-
屈斜
津別町営
バスターミナル
津別保育所
生活支援創造ゾーン
)
8号
8
(5
別線
-津
相生
字幸町
まちづくり
センター
エリア
先駆的
工房配置
ゾーン
字大通
ようこそつべつ
エリア
240
字東2条
字本町
字1条通
25
津別商工会
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
2 .地場 産 業 活 性 化プロジェクト
―「日本一の食産業の創出」を目指して
農林業は、
津別経済と町民の生活を支える重要な基幹産業です。
また、
町内の商工業は町の活性化に欠くこと
のできない産業です。
これらの産業を未来に向けて大きく活性化していくことが、
町の将来を決定づける大切な仕
事です。 また、
この津別を魅力ある大地として育て上げていくためにも欠くことのできないものであり、
本総合計画の実施
に当たっても、
特にこれらの産業の育成と活性化を重要な課題として位置づけています。
それらの中でも、
今日次第にその津別ブランドを形成しつつあり、
かつ安全・安心な「食」の供給基地としてますま
す注目されつつある、津別の農畜産業の将来を展望し、長期的な視点から、町を挙げて計画的にその活性化を
促していく取り組みが重要となっています。
「食」による地場産業の向上を追求するとともに、
消費者志向の安全で、
健康にやさしい「日本一の<食>産業
の創出」
を目指していきます。
農業産出額(過去5年)
(単位:百万円)
平成 14年
平成 15年
平成 16年
平成 17 年
平成 18 年
3,820
4,240
4,430
4,240
4,140
農 産 物
牛
乳
650
650
640
610
600
乳
牛
200
180
180
170
150
畜産物 肉
牛
640
570
580
640
620
その他
10
10
10
10
10
計
1,490
1,410
1,400
1,430
1,380
計
5,310
5,650
5,830
5,670
5,520
<北海道農林業水産統計より>
※端数処理の関係上、計が合わないところがあります。
林産業出荷額(過去5年)
出 荷 額
(単位:百万円)
平成 15年
平成 16年
平成 17年
平成 18年
平成 19年
12,189
13,556
13,299
13,821
14,912
<工業統計調査より>
商業年間商品販売額
(単位:百万円)
平成9年
年間商品販売額
5,917
平成 11年
平成 14年
平成 16年
平成 19年
7,052
7,406
6,674
6,779
<商業統計調査より>
26
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
◆4つの戦略的な重点課題への挑戦
A.
循環型農業の確立と安全・安心な
食産業の創出
B.
多様な担い手の育成による集団
営農の形成と生産基盤の確立
4つの戦略的な重点課題への挑戦
C.
「 食」を支える加工・販売体制の
確保
D.
豊かな森の形成と安全・安心な食
産業の創出
A.
循環型農業の確立と安全・安心な食産業の創出
環境と調和のとれた持続的な農業生産を確立し、
全国の消費者に安全で安心、
かつ食味のよい食材を供給す
るために、
家畜排泄物や林業残存物などの未利用資源を活用した堆肥などによる土づくりを徹底するとともに、
環
境への負荷を減らしたクリーン農業・有機農業の推進に取り組みます。
1).
豊かな土づくりの推進
化学肥料に依存しない、堆肥の投入による豊かな土づくりは、今日の消費者が求める安全・安心な食の供
給の大前提となっています。現在の堆肥センターを通じた更なる堆肥の投入増加を推し進めるとともに、
土壌
診断に基づく計画的・合理的な投入を可能とするよう新たに施肥設計支援の仕組みを確保します。
また、豊
富な堆肥の完熟化を支える堆肥舎等の整備に取り組むとともに、営農集団を中心に堆肥盤の充実などを
図っていきます。
2).徹底した有機農業の確立
津別の農業は、
酪農をはじめとしてオーガニック産地として知られています。
それは、
徹底した有機の土づく
りから栽培・収穫までの一貫した有機農業の展開によって可能となったものです。先ず、既に確立している
オーガニック酪農の生産基盤を計画的に拡充していくとともに、
これらに加えて、
オーガニック野菜のブランド確
立に向けた、
新たな取り組みにも着手していきます。
このため、
津別町有機農業推進協議会を中心に、
その担
い手の育成を支援し、
計画的に裾野の広い有機農業の確立に向けて取り組んでいきます。
27
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
B.
多様な担い手の育成による集団営農の形成と生産基盤の確立
農業者の高齢化や担い手不足などから、
現在1000haの賃貸借農地が存在しています。更に、
このままでは、
離
農の増加により今後10年間でおよそ50戸・1000haの農地が遊休化すると予想されています。
このような状況を踏ま
え内外からの多様な担い手の育成を支援していく工夫が必要です。
また、
同時に集落単位に営農集団化・法人
化を促していくこととともに、
農地水準を高めるために各種施策を生かした農地整備を行うなど、
より安定した経営
基盤の整備と生産基盤の確立を推し進めていく必要があります。
営農組合別10年後の農家戸数予測
営農
組合
農家戸数(戸)
実農家
戸数
平成 30 年
(予測)
経営耕地(ha)
減少率
実面積
平成 30 年
流動面積
第1
第2
第3
第4
第5
第6
第7
第8
第9
第10
第11
7
27
13
17
20
11
16
13
9
14
12
6
21
10
12
14
6
11
7
8
12
8
14.3%
22.2%
23.1%
29.4%
30.0%
45.5%
31.3%
46.2%
11.1%
14.3%
33.3%
292
853
184
520
504
441
448
259
418
453
413
52
143
38
99
122
175
113
79
8
41
85
第12
13
10
23.1%
667
44
172
125
27.3%
5451
997
計
流動化率
区 域
17.8%
16.8%
20.6%
19.1%
24.3%
39.6%
25.1%
30.4%
1.8%
9.0%
20.5%
東岡
活汲
岩富
東達美・達美・最上
豊永
美都・上里
高台
共和
恩根・栄
大昭
布川・相生
双葉・沼沢・本岐・
6.5%
木樋・二又
18.3%
<網走開発建設部資料より>
※端数処理の関係上、計が合わないところがあります。
1).
多様な担い手の育成支援
自然と大地を相手とした農業に対する評価の高まりと、安全・安心の食材に対する関心の高まりが重なっ
て、
新規に農業を志す人たちが増えているとされています。 この新たな流れを受けとめ、都市と農村の交流促進やグリーンツーリズムの展開などを通じた新規の農業
就業希望者の確保・拡大と、
その受け入れ体制の確立を推し進めていきます。
とりわけ、
農業研修施設の整備や営農塾などの開講などに取り組み、
農業後継者や新規参入者の農業に
対する技能と経営に関する基礎知識の習得を促す機会を飛躍的に充実します。
また、
新規参入者の受け入れ体制の確保と併せて、
新たに就農する担い手たちに対する営農や経営にか
かる専門的な指導・支援体制を整備していきます。
2).農業生産法人の創設促進
持続可能でたくましい営農基盤を確立するためには、個別農家の創意工夫努力とともに、営農組織の法
人化を促していくことが重要です。12地区の営農組合を単位とした営農集団化に計画的に取り組み、
その法
人化を促進していきます。
これによって、
集落での有機農業の取り組みやコントラクター事業の輪を広げ、
その
生産能力を大きく高めていくことが可能となります。
また、営農集団化・法人化による経営基盤の安定は、後継者の積極的な参入をもたらすものであり、
こ
の取り組みを担い手不足の解消と雇用の場、
さらには耕作放棄地を発生させないための方策に結びつ
けていきます。
28
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
C.
「食」を支える加工・販売体制の確保
津別の農畜産業をエコ&オーガニック産業として定着させ、
その優れたブランド力で、広く全国に市場を開拓し
ていくためにも、
地場の素材を加工・販売する能動的な取り組みがますます重要となっています。
それにはまた、
ひと
り農畜産業関係者だけでなく、
町の商工業者も一体となった取り組みが欠かせません。
町の食品加工あるいは、そのパッケージを生産する技術を有する木材加工業者等を含めた地場産業活性化
協議会を立ち上げ、
農商工連携の輪を広げていくことが必要です。
そうした取り組みの中から技術連携や新製品
開発を促して、
よりブランド力のある生産物を産み出していきます。
また、
販路の開拓や素材はもとより加工品をも含めた地場産品のPRにも計画的・組織的に取り組んでいきます。
1).
新製品開発に挑む食品加工群の形成
消費者のニーズに合った安全・安心な農畜産物・加工食品を提供するため、
地元の食品加工業者と農業
者が連携し、
蓄積された技術や知識を生かして、
ブランド力のある製品を産み出していく工夫が求められてい
ます。
このため、道立農業試験場やオホーツク圏地域食品加工技術センターなどの協力を得て、津別のブラ
ンド力を裏打ちするエコ&オーガニックを柱とした、
地場産品を活用した新製品の開発を促していきます。産学
官連携や産業クラスターによる新技術・新製品の開発に取り組み、
農畜産物を基礎とした食品加工企業群を
育成します。
また、
既に取り組まれている酪農をベースとしたチーズ加工や畑作を土台とした野菜料理の開拓などをさら
に発展させ、
津別の町の「工房」
として育て上げていく取り組みにも力を入れていきます。
2).販売促進・販路拡大のためのプロジェクト
消費者に信頼される産地としてのイメージづくりとともに、
「津別物産協会」などの協同組織を立ち上げ、
地
場産品の積極的なPRと販路拡大に努めていきます。
また、
インターネットや町に蓄積のあるデザイン力を活用して、総合的な製品開発体制の構築にも取り
組みます。
同時に、
町全体でエコ&オーガニックのイメージアップを図るよう町民も加わった運動を繰り広げていきます。
例えば、
秋季における収穫祭の企画開催や地場の食材を生かした加工展示・試食会の開催などにも取り組
み、
これらとグリーンツーリズムの取り組みとの連動を企画していきます。
29
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
D.
豊かな森の形成と安全・安心な〈食〉産業の創出
本町の森林面積は、
61,385ha
(平成21年4月、北海道林業統計より)
で、
カラマツやトドマツなどの針葉樹を中
心に造林が行われていますが、針広バランスが取れた造林の実施による適正な資源構成の誘導や就業環境の
向上による担い手の育成を進め、将来に亘って安全・安心な食を産み出す「愛林のまち・つべつ」にふさわしい森
づくりを進めるため、
次の取り組みを関係機関と連携し計画的かつ重点的に推進していきます。
❶伐採跡地の確実な造林の推進
❷林業後継者の育成
❸多様な自然環境の保全
❹地場産材の利活用促進
❺未利用資源の活用推進
◆地場産業活性化協議会の立ち上げとブランド力アップ運動
JA、商工会、食品加工や木材加工企業、食材の加工に取り組む農業者、役場などから構成される
「津
別地場産業活性化協議会」
を設立し、
町を挙げて地場産品(農畜産物及びその加工品)のブランド力向上
に計画的に取り組んでいきます。
その際、
エコ・オーガニックをセールスポイントとし、
競争力ある、
優れた農畜
産物の生産促進とともに、
その加工品の開発にも取り組みます。
同時にまた、
セールスポイントを生かすにふさわしい技術開発やその応用に努め、地場産品のPRもこの
協議会がセンターとなって推進していきます。
30
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
3.
津別まちづくりセンター 構 想プロジェクト
―「町は舞台、町民が主役」の計画とまちづくりのために
「津別まちづくりセンター」は、①商店街の活性化と街並み整備、②田園工房のまち・つべつの創出支援、③観
光やグリーンツーリズムの案内、
④特産品の展示・販売、
⑤喫茶コーナーの付設、
⑥新たな総合計画の推進管理、
⑦まちづくりのための総合情報センターなどの機能を装備するとともに、
中心市街地活性化のための他の6つのエ
リアの整備充実と合わせて、
中心街の再生・活性化のためのセンター機能を担っていきます。
とりわけ、空き店舗を活用した新たな工房の展開を後押しします。例えば、
「ベジタブル240」や「つべつべ
GROW」、
あるいはJA女性部「ひまわりの会」などの活動を支援してその工房進出を応援します。
また、町内各地
域では農業者らを中心として「チーズ工房」
をはじめ、
「そばづくり」や「豆腐づくり」に取り組んだり、
デザイン・木工
クラフトなどの取り組みを行っている団体や人々がいます。
これらの活動とも連携して、
まちに活気を取り戻す新たな
「工房」の展開を支援していきます。
また、
その際、
農協や商工会をはじめ、
経済団体などの協力を得るとともに、
既存の食品加工センター及び木工
クラフト工房の充実整備を推し進めて、
そのサポート役を積極的に担えるよう工夫していきます。
なお、
津別まちづくりセンターについては、
その管理運営を
「町民が主役」
となるものとして位置づけ、
行政はその
後方支援に徹するものとして検討していきます。
◆まちづくりセンターの5つの役割と機能
A
まちづくり
情報センター
E
計画の
推進管理機構
まちづくりセンターの
5つの役割と機能
D
工房展開の
支援センター
B
町内外を結ぶ
交流センター
C
中心街活性化
センター
31
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
A.
まちづくりに関する情報センターとしての役割
まちづくりセンターは、
何よりも先ず、
町民の手によるまちづくりのための情報センターとしての機能を担います。町
の中に埋もれているたくさんの自主的な取り組みに関する情報を集積するとともに、
それらを縦横に繋げて町の活
性化に役立てていきます。
また、行政と町民・団体の間を仲介し、
そのコーディネーターとしての役割も担います。
こ
のため、
公民合わせた町に関する情報センターとして機能することが期待されます。
このため、
センター内にパソコンを基本とする情報装備を行い、町全体をグループウェアで結び、双方向=リアル
タイムの情報サービスと情報交換ができるよう体制整備に取り組みます。
また、
観光案内やグリーンツーリズムセンター、
チミケップセンターなどの機能を装備します。
B.
町内外を結ぶ交流センターとしての役割
まちづくりセンターに隣接して駐車場を整備するとともに、
ここを訪れる人々との交流センターとしての機能を装備
し、
小さな会議施設も用意します。
また、
特に町外からここを訪ねてきた人々に対する情報サービスを提供するとともに、
町の関係者との会合の場と
しても活用できることに配意した設計とします。
ここでは、
町に関する情報のサービスを受けることもできるものとし、
津別町に関心のある人々やまちづくりに関係
する人たちの格好の打ち合わせ場所としても、
十分に魅力あるセンターとして活用されることを想定しています。
C.
中心街活性化センターとしての役割
国道240号沿いに形成された商店街の活性化をサポートする役割も、
このまちづくりセンターの大きな使命です。
商工会と一体になって空き店舗の活用プログラムを構想するとともに、街並み整備や商店の活性化に寄与するイ
ベントなどの企画開催を支援します。
特に街並み整備に際しては、
デザイナーなどの協力を得て、
その統一デザインやサインの整備に取り組み、
「まち
の顔」づくりと賑わいのための環境整備に取り組んでいきます。
このために必要な専門的アドバイザーの登録と活
用にも努めていきます。
D.
工房展開支援センターとしての役割
基本構想の中で、
町の将来の姿として描かれた「田園工房のまち・つべつ」の実現を目指して、
既に各地域や各
団体などで取り組まれている様々な活動を支援しつつ、
それらの成果を中心街における
「工房」の展開として発展
させていく仕事もまちづくりセンターの役割です。
特に、
中心街の空き店舗を生かした工房の開設を促し、
まちに賑わいを取り戻す取り組みとして、積極的にこれ
に働きかけていきます。
また、
地域で既に取り組まれている各種の農畜産物や木工クラフトの加工や販売などの活
動を支援し、
それらの成果の展示・PR機能も担っていきます。
E.
計画の推進管理機構としての役割
新しい総合計画は、
「町民が主役」
を基本としてつくられています。従って、
その計画の進行管理もまた町民自ら
の手で担っていかなければなりません。
まちづくりセンターは、
そうした総合計画の推進管理のための機構としても、
その役割を果たしていくものとして整備されます。
総合計画の個々の計画事業やプロジェクトには、
それぞれ具体的な担い手が配置されることになりますので、
そ
れらの担い手たちと連携しながら、
同時に役場との連携も図りつつ、計画事業の着実な推進に努めていく仕事が
あります。 このため、
実行計画に盛り込まれた計画事業やプロジェクトに関する情報を蓄積し、
その推進に必要なコーディ
ネーターとしての役割も担うことになります。
32
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
◆津別まちづくりセンター整備構想と運営協議会の設置
津別まちづくりセンターは、
町民が自主的に取り組む様々な活動の交流拠点として、
またサロンとしての機
能と活動を支えるプラットホームとしても、
機能を併せ持つ機構として立ち上げられるものです。
センターの施設については、
商工会及び行政と町民代表からなる
「まちづくりセンター運営協議会」
を立
ち上げ、
計画的な整備と併せて、
その管理運営体制のあり方についても検討をスタートさせます。
同センターには、隣接場所に駐車場を設けるとともに、町民の交流の場としての機能を備えることと
します。
また、
地場の特産物や文化、
みどりをバックに景観パネルを展示する空間を設置することと併せて、
観光
案内やグリーンツーリズムのための相談センターとしての機能を発揮します。
事務局には、
センターの運営管理の他に、工房開設や中心街活性化のための様々な企画機能を支援
する役割を持たせます。
上記の一連の役割を果たすため、
グループウェアを取り入れた情報装備を行い、
リアルタイムでそ
の仕事を捌くことができるよう工夫していきます。
インターネットサービスを気楽に利用できる場としても
整備します。
以上の機能を果たすため、
センターの位置づけを織り込んだ「まちづくり基本条例」の制定を準備すると
ともに、
役場の中にこれに対応する担当窓口を整備していきます。
「まちづくりセンターエリア」の佐々木医院跡地
33
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
Ⅱ).賑わ いと交 流 のまちを創 出 するために
私たちは、
まちの中心に活気を取り戻すことから、
この計画を歩みだすことを誓いました。
それは、
計画策定のた
めの審議の過程で、役場、病院、商店街、飲食店などが並ぶ中心街には、
かつての賑わいが徐々に失われて、
い
つのまにか「まちの顔」の表情が乏しくなっているのではないかとの声が上がったからです。
ここで言う
「中心街」
とは、
国道240号を中心とする大通りゾーンとその周辺地域のことを主に指しています。
この
地域には、商店街や飲食店のまち並みに加えて、農業協同組合、
スーパー、議会議事堂、津別病院、役場、津別
保育所などの公共的施設が集積しています。
また、
町道と国道が交差する五差路や町営バスターミナル及びタク
シー会社の存在などに見られる交通の要所ともなっています。
つまり、
町民の多くがそれぞれの目的を持って行き交
う、
交流ゾーンとなっています。
こうした「交流の場」
としての位置づけを改めて再確認し、
その活性化にチャレンジしようと考えました。
そして、
そ
のために何が必要か、
大切かを皆で検討してきました。
第一に、商店街の活性化には、
どこよりも真っ先に商店の担い手である個々の経営者たちが立ち上がることが
必要です。
「中心街活性化」の実現のためには、
商工会をはじめ経済団体が果たす役割が重要となります。
第二は、
商店街に目立ってきた空き店舗の活用を積極的に促して、
街に活気を取り戻すための創意工夫がもっ
と必要だということでした。
これは、
ひとり商工会や個々の商店主の努力の問題だけに留まらず、
行政や様々なボラ
ンティア組織や各種の団体の協力がなければ達成することができないテーマです。
そして、
第三に、
この地域を一体的に活性化するうえで、
ここに主に配置されている公共的な施設のあり方を、
ま
ちづくりの視点から見直し、
その再生を図っていくことが大切だということでした。
以上の三つの視点は、
この計画の基本精神である
「町民が主役」
を具体的に指し示すものです。
この基本的な
考えのもと、
私たちは以下のプロジェクトを構想し、
提案しています。
基本精神
三つの視点
商工会をはじめ経済団
体が果たす役割
実施プロジェクト
1.
まちづくりセンターをつくる
町民が主役
2.
空き店舗の活用と「田園工房のまち・つべつ」の創造
行 政 や 様 々 な ボラン
ティア組織や各種の団
体の協力
公共的な施設のあり方
3.
新たな「まちの顔」づくりの展開
4.
「ようこそ・つべつ」エリアの創出
5.
「健康医療・福祉」エリアの確立
6.
子育て支援エリアの形成
7.
交流拠点・コミュニティ住民サービスエリアの確保
8.
交通体系の再整備と新たな交流拠点の形成
9.
環境重視の特色ある住宅ゾーンの整備
34
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
1.
まちづくりセンターをつくる
現在の佐々木医院跡地一帯を<まちづくりセンターゾーン>として位置づけ、行政自らもその先導役として働き
かけて、大通りを中心とする商店街の活性化や田園工房のまちづくりのための拠点ともなる
「津別まちづくりセン
ター」
を設置します。
「まちづくりセンター」は、
上記の2つの課題(商店街活性化及び工房づくり)
を担うとともに、
観光案内やグリーン
ツーリズム、
特産品の展示販売の拠点としても整備するものとします。
そして何よりも、
「町民が主役」の計画の実現
のための情報センター、
あるいはコーディネートセンターとしての役割を担います。
主な事業
●まちづくり協議会の設置と運営
●津別まちづくりセンターの設置
●観光案内及びグリーンツーリズムセンター機能の充実
●まちづくりセンターゾーンとして統一デザインの確立
●新しい総合計画の推進管理機構の整備
主な担い手
●まちづくりセンター運営協議会=商工会、JA、役場などで構成
2.
空き店舗 の 活 用と「 田 園 工房のまち・つべつ」の創造
主に商工会の協力などを得て、
このゾーン一帯に点在する空き店舗の積極活用に取り組み、
大通り商店街の活
性化に繋げます。現在町内の各地で取り組まれている自主的な地場産品の加工や販売などの活動を生かし、行
政もその後押し役を担って、
中心街に様々な「工房」
を形成促進します。例えば、
農業や飲食店などの若者で構成
される
「つべつべGROW」や女性たちの手による
「ベジタブル240」、
JA女性部の「ひまわりの会」などが、
大通り商
店街の一角に「工房」
を開設するなどの取り組みを支援します。 また、
このため食品加工センターを充実整備するなど、
そのサポート体制についても併せて取り組みます。
主な事業
●空き店舗・空き家の計画的な活用促進
●中心街における個性豊かな工房の開設支援
●食品加工センターの拡充整備
●特産物の展示販売機能の充実
●統一デザインとまち並みの整備
主な担い手
●商工会やJA女性部、つべつべGROW、デザイナーなど
35
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
3.
新たな「まちの 顔 」づくりの展開
現在のJAビル交差点周辺を新たな「まちの顔」づくりエリアとして位置づけ、
特に農業協同組合の協力を得て、
ショッピングセンターとしての機能を併せ持つ賑わいの拠点形成を促します。
ショッピングセンターには、
オーガニック
牛乳や黒毛和牛、各種野菜など町の特産品の販売コーナーを特設し、
町をアピールする機能を充実するよう取り
組みます。
その背後に遊歩道を整備して、
交流ゾーンに繋げると同時に、
空き地を利用した駐車場の確保などにも
取り組みます。
とりわけ、
「まちの顔」にふさわしいデザインを施した景観の創出に配慮し、
シンボルや案内標識など
についても工夫を凝らします。
主な事業
●JAビルを中心としたショッピングセンターゾーンとしての環境整備
●特産物販売コーナーの充実
●統一デザインによる景観整備
●周辺地域における駐車場の整備
主な担い手
●JA、商工会、役場、津別コンパクトシティ構想委員会(仮称)など
4.
「 ようこそ・つ べ つ 」エリアの創出
国道240号の五差路周辺を
「ようこそ・つべつ」エリアとして位置づけ、
町民の手づくりによるシンボル的看板の設
置や、
ポケットパーク
(小公園)
の整備に取り組みます。
その際、
「木のつべつの木」
を象徴的にアピールすることに
配慮し、統一デザインの面でも工夫します。
また、町の全体を案内する標識を設置するなどして、
中心街の各種の
「工房」や特産品コーナー、
観光案内所、
飲食店、
あるいは木材工芸館や津別峠・チミケップ湖への誘導を促す仕
組みを織り込んでいきます。
また、
夜間であっても、
それと判る装備の設置も併せて取り組んでいきます。
主な事業
●五差路における休憩立ち寄り空間の整備
●総合案内看板の設置
●木のまちつべつをアピールするデザインによる景観整備
●特産物販売コーナーの設置
主な担い手
●商工会、デザイナー、役場、農産物直販グループ(仮称)など
36
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
5.
「 健 康 医 療・福 祉 」エリアの確立
地域医療を担い、
准公立病院の役割を果たしている津別病院を核とした「健康医療・福祉」エリアには、
病院と
連携し町民が主体となって取り組む健康づくりや福祉相談のための拠点として、
「健康福祉センター」の整備を進
めていきます。
このため、
津別の町に盛んなスポーツ交流やワンデーウォーキングなどの取り組みと併せて、
健康づく
りに新たな工夫を凝らすとともに、現在の包括支援センター機能をも取り込んで、介護や福祉のためのワンストップ
サービスエリアとしての充実を図っていきます。
主な事業
●津別病院との連携の充実
●健康福祉センター機能の整備
●健康活動の支援センター機能の充実
●介護サービスのための包括センターの配置
主な担い手
●看護師、保健師など医療従事者、役場、スポーツ指導者など
6.
子 育 て支 援エリアの 形 成
地域の中で子どもや子育て家族の明るい声が響き、
輝く笑顔があふれるように、
子どもを大切に育てるまちづくり
の取り組みの一環として、
幼保一元化の「子ども園」
を整備します。
このため、
通園のための交通手段を充実し、
併
せて、子育てのための相談・支援機能を有する
「子育て支援センター」の開設に取り組みます。同センターに子育
て支援ボランティアを登録し、
子どもと子どもを育てる親たちのサポート機能を充実します。
また、
子育てに必要な乳
幼児のための様々な商品や絵本などの充実についても、
関係者と連携を図り進めます。
エリアとしては、
現在の津
別保育所敷地及び周辺のスペースを活用する方向とし、
緑あふれる環境づくりも追求します。
主な事業
●子ども園の整備
●子育て支援センターの設置
●通園交通の確保
●子ども及び子育てに関する各種サービスの充実
主な担い手
●津別町社会福祉協議会、保育所保育士、幼稚園教諭、子育て期を体験した母親たち、
妊産婦・子育て期のお母さんなど
37
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
7.
交 流 拠 点・コミュニティ住 民サービスエリアの確保
地域が豊かに発展するために必要な活動を担っている自治会連合会・老人クラブ連合会等の活動を支援する
ため、
既存施設を活用して拠点センターを整備していきます。 また、
各種サークル活動・世代間交流の場としても活用し、
地域のふれあいの場として町民の「憩い」が図れるよ
う自主的な運営を目指した「ふれあい喫茶」の設置に取り組みます。
さらに、隣接する
「健康医療・福祉エリア」
と連携し各種行政サービスのワンストップ・サービスステーションとして
の機能も整備します。
主な事業
●コミュニティセンターの整備
●各種サークル及び世代間交流の場
●ワンストップ・サービスステーションの付設
●ふれあい喫茶の開設
主な担い手
●自治会連合会、老人クラブ連合会、NPO、各種サークル団体、役場など
8.
交 通 体系 の 再 整 備と新たな交流拠点の形成
現在のバスターミナルは、北見バスや都市間バスの停留所であるとともに、町営バスの運行拠点ともなっていま
す。
また、今後予定されるデマンド交通の拠点としてもその役割が期待されていることなどから、
これまでの単なる
停留の場としてだけでなく、
通院や買い物、
金融機関や農協などの集積機能を生かし、
あるいは周辺の交流拠点
エリアの整備と併せて、
その機能の充実を図っていくことが必要です。 このため、
今日推し進めている混合乗り合いスクールバスの運行開始と併せて、
地域交通を基盤とした交流・交
通拠点としての充実を図っていきます。
主な事業
●バスターミナルの改修整備
●デマンド交通の充実
●混合乗り合いスクールバスの実施
主な担い手
●役場、バス会社、学校、老人クラブなど
38
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
9.
環 境 重視 の 特 色 ある住 宅ゾーンの整備
津別の住宅・宅地に関しては、従前より
「計画的な定住促進」
「高齢者仕様や環境に配慮した住宅づくり」
「地
域材等を利用したモデル住宅づくり」などの取り組みが掲げられてきましたが、
その課題の実現に向けてさらに取り
組みを強めていく必要があります。
とりわけ、
営林署跡地における町営住宅の建設を中心に、
利便性とくつろぎの場
を取り入れた生活拠点の整備を促進し、
中心街の活性化と併せて、
エコロジーや福祉、
景観に配慮した住宅ゾー
ンの形成に繋げていきます。
主な事業
●高齢者仕様の住宅整備
●地域材を取り入れた公共住宅づくり
●木質系エネルギーの導入促進
●統一デザインに基づく景観の充実
●津別町住生活基本計画の推進
主な担い手
●役場、建設業関係者、木材加工業者、デザイナー、高齢者など
「新・住環境整備エリア」の旧営林署跡地
39
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
Ⅲ).重点プロジェクトと社 会 基 盤 の 整 備
1.
地域で担うプロジェクトを企
画・展開する
1)活
発グリーンツーリズムの展開
2)本岐市街地活性化プロジェクト
3)相生小学校施設活用プロジェクト
2.
町民が共に支えあう地域社会
をつくる
1)健康福祉センターの整備
2)子ども園と子育て支援センターの整備
3.地 域 の 基 幹 産 業 を 育 て る
1)環境に配慮した循環型農業の展開
2)「木のまち・つべつ」の活性化
4.
みどり&環境のまちづくりを目
指す
1)エコタウン・つべつの創造
2)自然案内人制度の導入と展開
3)チミケップ・ネイチャーセンター
4)津別峠ゾーン・プロジェクト
5.
町民が主役、町に多様多彩な
人を創り出す
1)特色ある学校づくり
2)
「まなぴぃ∼ぷる」の整備と地域学習リーダーの養成
3)
コミュニティ・リーダー育成プログラム
4)国際交流・国内交流
6.
交通と情報と社会基盤の整備
に向けて
1)交通&交流拠点の整備
2)情報ネットワークの整備
3)安全・安心の社会基盤の整備
40
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
1.地域で 担うプロジェクトを企 画・展 開 する
中心市街地の活性化と併せて、
町内の個性ある地域・地区の活性化が何よりも大切です。
ここでは、
活汲地区、
本岐地区、相生地区の3つの地域を設定し、
それぞれの地区が主体的に取り組む地域プロジェクトを構想してい
ます。
活汲地区では、
グリーンツーリズムのモデルとなるプロジェクトを企画しています。
自ら体験農園のための受け入
れ態勢を整備して、
多様な農村体験を積んでもらうことにより、
都市住民たちに食を支える農業の重要性を認識し
てもらうこと、
津別のクリーンな農業をアピールすることなどを狙いとし、
地域の活性化を目指すものです。
本岐地区では、
地域の中心街の活性化を織り込んだ「観光&交流」ゾーンの整備を企画しています。有力な観
光資源でもあるチミケップ湖を訪れる人々を歓迎・案内することのできる態勢づくりを目指しています。
相生地区では、
相生小学校の施設の活用を軸に、
緑の中の多彩な体験宿泊研修の機会を提供するプランを構
想しています。
このため、
デザイン工房や木工クラフト工房などとの連携も進めていくと企画しています。
1 )活 発 グリー ン
ツーリズムの展開
地域プロジェクトの展開
3) 相 生 小 学 校
施 設 活 用プ
ロジェクト
2)本岐市街地
活性化プロ
ジェクト
41
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
1.
活
発グリーンツーリズムの展開
津別は、
優れたみどり環境と豊かな農業・林業に恵まれた町です。
この優位性を大いに生かし、
平成20(2008)年
に、
はじめて本州の修学旅行生を受け入れ、
グリーンツーリズムの本格的なサービスをスタートさせました。既に平
成21(2009)年夏までに11戸の農業者が旅館業法に基づく簡易宿泊所の許可を取っており、
その受け入れ態勢も
徐々に整ってきています。
活汲地区では、
この活動に着目し、
地域全体として計画的に受け入れのための基盤を整備して、
住民の手によ
るグリーンツーリズムの活性化に取り組んでいきます。
このため、
予定されている
「津別まちづくりセンター」や津別町グリーンツーリズム協議会とも連携して、
受け入れ
のためのプログラムの作成とPRを推進します。
また、農業体験などを提供する場所と人(農家など)
の拡大を目指
すとともに、
トイレなどの施設の整備、
ホームページの充実に努めます。
また、
自然案内人制度を活用して、津別の名勝の探訪、
自然を生かした体験プログラムの企画立案のほか、木
工クラフト、
林業、
アウトドアスポーツ、
そば打ち、
チーズ加工など多面的な体験の提供と、
それらに対応できる人材と
の連携、
協力、
さらには将来を担う人づくりを進めるとともに、
津別の産業を生かしたグリーンツーリズムの実現に取
り組みます。
こうして、
ともすれば高齢化の波に押されがちな活汲地区に世代間交流の輪を広げていき、
そのための人材づ
くりに取り組んでいきます。
主な事業
●津別町グリーンツーリズム協議会との連携
●農業体験プログラムの作成と受け入れ体制の整備
●グリーンツーリズム情報整備とPRの展開
●グリーンツーリズム人材バンクの整備
主な担い手
●津別町グリーンツーリズム協議会、活
策定審議会「活
自治会、自然愛好者、農業者など
方面部会」のメンバー
42
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
2.
本 岐 市街 地 活 性 化プロジェクト
本岐地区は、
国道と道道が交差して交通量も多く、
毎年多くの観光客がチミケップ湖を訪れています。
この利点
を生かし、
人が行き交う拠点として、
その受け入れ態勢を整え、
地域の活性化にも繋げていきます。
主にチミケップ湖を訪れる人たちを迎えるサービス地域として、既存施設の活用と併せて、駐車場、
トイレ、観光
案内所、
売店などを備えた拠点施設の整備に取り組みます。 また、
その担い手として、地域の住民の相互交流を通じた活性化に取り組むとともに、住民自らの手による施設
の管理運営、
観光PR活動の推進、
高齢者や女性たちの力を生かして、
特産品となる園芸作物の栽培や、
地場野
菜、
加工品や民芸品などの販売などを促進していきます。
このため、新たに「本岐市街地活性化協議会」
を立ち上げて、本岐地区多目的公園周辺を中心とした活性化
計画を策定します。
さらに、
チミケップ川の清流づくりを目指すとともに、
チミケップ湖までの自然環境と景観に十分配
慮した道路整備を関係機関に働きかけていきます。
また、活性化協議会を拠点として、主要幹線道路における誘
導標識の整備や観光案内サービスのための人材育成にも取り組んでいきます。
主な事業
●本岐観光&交流センター(チミケップ湖案内センター機能の付設)の整備
●特産品提供・販売体制の構築
●本岐市街地活性化協議会の設置
●地域活性化リーダーの養成
●沼沢地区学習ゾーンの設定
主な担い手
●本岐地区活性化協議会=本岐自治会、農業者、自然愛好者、若者、デザイナーなど
策定審議会「本岐方面部会」のメンバー
43
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
3.
相 生 小学 校 施 設 活 用プロジェクト
相生地区には、
ユニークな建造物でもある相生小学校の建物と年間1億円を超える売り上げを誇る道の駅「あ
いおい物産館」、
個性的なデザイン工房「シゲチャン・ランド」や「石釜パン工房」そして、
雄大な自然環境と一種独
特な景観が集積しています。
こうした集積を生かした地域のまちづくりを推し進めるために、
とりわけ遊休化してい
る小学校校舎及び周辺施設の活用に取り組んでいきます。
これらの施設を有効利用する観点から、
主に体育系・野外体験系・文化デザイン系の宿泊研修施設としての機
能を整備してきます。
スポーツ系では、
各種スポーツの自主トレーニングのための拠点として活用するとともに、
カヌー
づくりなどの体験拠点としてその受け入れ態勢を整備していきます。
また、
これらスポーツとは別に農業体験や農産
加工及び木材加工などの体験と併せて、
優れたみどり環境を生かした野外体験のための拠点としても活用される
ようにしていきます。特に、
近接するデザイン工房や木工クラフト工房(木材工芸館など)
と連携して、津別ならでは
の特色ある宿泊体験施設としての利用にも努めていきます。
このため、地域の相生振興公社を軸に管理運営のための組織を整備し、
それを担い手として町外の大学・企
業・団体の合宿誘致を働きかけていきます。
主な事業
●相生小学校管理運営協議会の設置
●相生自然体験交流計画の作成
●相生小学校施設の再整備
主な担い手
●相生自治会、農業者、林業・木工クラフト関係者、相生振興公社、役場など
策定審議会「相生方面部会」のメンバー
44
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
2.町民が 共に支えあう地 域 社 会をつくる
健康な生活を送れることは、全ての町民の願いです。
たとえ障がいをもっても高齢者になっても、住み慣れた地
域で暮らしていけるように、
制度の充実にあわせ町民全体で支えあう地域づくりが求められています。
津別では、
いま
「次世代育成支援対策推進行動計画」や「障がい者計画」あるいは「高齢者保健福祉計画」
「健康つべつ21計画」などを通じて、
それぞれの支援事業を展開していますが、
ここでは特に、町民が主体となっ
た健康づくりのためのプロジェクトと、
子育て支援のプロジェクトの二つを重点計画事業として取り上げています。
健康相談から治療やケア及び健康づくりまでの一貫した仕組みを作り上げ、
地域の医療機関及び行政と町民
自身の手による健康づくりのためには、
いわば協働する社会の姿を実現していくことが重要です。高齢者や障がい
を持った人たちにとって最も住みやすいまちづくりを目指したいとの想いでプロジェクトが提案されています。
また、
女性が働き続ける機会を保障し、
子育て環境を整え、
これを支援するのは地域社会の役割です。
この考え
を基本に、
その支えの仕組みを創り出していく仕事があります。
ここに設けられたプロジェクトには、
津別を他のどの
地域よりも子育てに優しく、
子どもにとっても豊かな町となるよう努めていこうとする狙いが込められています。
町民が支えあう
地域社会
1)
健康福祉
センターの
整備
「子育て支援エリア」の津別保育所
45
2)
子ども園と
子育て支援
センターの
整備
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
1.
健 康 福祉センター の 整 備
健康な生活を送ることは、全ての町民の願いでもあります。感染やその他の避けられない原因による病気は、医療
機関による治療を受けることで対処しなくてはいけませんが、
今日の健康障がいの中には、
私たち自身の努力によって
もその発症を未然に防ぐことのできるものが少なくないと言われています。
近年は、津別町でも高血圧や糖尿病を原因とする脳血管疾患・心疾患などの、
いわゆる生活習慣病の一種とされ
る健康障がいが増えています。
これらの疾患は、主に動脈硬化による血管障がいが要因ですが、
その多くは日常的
な健康づくりの努力で未然に防ぐことができるものです。
また、早期の予防・検診によってもその兆しや異常を発見し、
病の発症を回避することができるとされています。
このため、町民一人ひとりの健康管理を中心に、健康不安に対する相談や健康づくりをサポートするための支援
組織として、新たに「健康福祉センター」の設置に取り組みます。健康福祉センターは、①上記の健康相談・健康づく
りの支援とともに、②介護サービスのための包括支援センターの機能を併せ持つものとして整備します。
当面、現在の
公共施設を活用してその機能を整備するとともに、
将来的には津別病院と連携し、
予防体制の充実を検討します。
主な事業
●「健康つべつ21計画」に基づく継続的な取り組みの推進
●町民が主体となってできる健康づくりのためのメニューの組み立て
●健康づくり相談及び支援のための人材の確保と養成
●津別病院との連携・協働の仕組みづくり
●健康づくり支援と包括支援センター機能との一体的運営
●津別町障がい者計画及び津別町障がい福祉計画に基づく事業の推進
●津別町高齢者保健福祉計画・津別町介護保険事業計画に基づく事業の推進
主な担い手
●医師など津別病院関係者、看護師・保健師、役場、スポーツ指導者など
津別町の主な死亡原因の推移
死
亡
(単位:人)
数
悪性新生物
心
疾
患
脳血管疾患
肺
炎
不慮の事故
腎
不
全
平成15年
75
28
14
17
7
2
0
平成16年
74
24
14
6
11
5
3
平成17年
73
23
15
6
12
3
1
平成18年
87
27
15
11
11
0
4
平成19年
86
30
10
11
17
4
2
<オホーツク地域保健情報年報より>
各種検診受診状況
(単位:人)
胃 が ん
肺 が ん
大腸がん
乳 が ん
子宮がん
生活習慣病予防検診
平成16年
335
332
332
127
170
273
平成17年
296
332
300
84
86
252
平成18年
277
282
277
92
101
303
平成19年
180
208
195
104
105
217
平成20年
295
344
337
123
99
341
(特定検診含む)
<津別町役場保健福祉課資料より>
46
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
2.
子ども園と子 育 て 支 援センターの整備
子どもが健やかに希望を持って育つことのできる町をつくり上げることは、全ての町民の願いです。
そのために
も、
子どもを生み育てる環境の充実に向けて地域全体が取り組んでいかなければなりません。私たちは、
とりわけ子
育ての支援を中心に、
主に二つの事業を推進していきます。
一つは、
津別の先行的な取り組みとして、
幼保一元化を推し進め、
現在の津別保育所を中心に「子ども園」
を整
備します。
これによって、
幼児教育と保育が一体的に取り組まれるようにするとともに、
子どもたちの潜在力を豊かに
育てる場として充実していきます。
もう一つは、
出産期及び子育て期の親子のための相談と支援を同時に展開する
「子育て支援センター」
を立ち
上げることです。
この支援センターは、
子育て体験を持つ母親たちのボランティア、
子どもグッズや乳幼児用品を取
り扱う商店などの協力体制を構築し、
子ども園の専門スタッフとともにその相談・支援に取り組むものとします。
主な事業
●幼保一元化の取り組みと子ども園の創設
●子育て支援センターの設置
●通園交通の確保
●子ども及び子育てに関する各種サービスの充実
●児童公園及び河岸公園等の整備
●津別町次世代育成支援対策推進行動計画に基づく事業の推進と充実
主な担い手
●保育士、幼稚園教諭、子育て期を体験した母親たち、妊産婦・子育て期のお母さん、商店主、
役場など
学齢前児童人口
総
数
(単位:人)
5歳
計
男
4歳
女
計
男
3歳
女
計
男
2歳
女
計
男
1歳
女
計
男
0歳
女
計
男
女
平成
17年
230 41 22 19 50 30 20 31 19 12 42 25 17 30 17 13 36 21 15
平成
18年
206 50 30 20 30 19 11 42 25 17 29 16 13 35 20 15 20 13
平成
19年
180 33 21 12 40 24 16 27 16 11 35 21 14 18 13
平成
20年
174 39 23 16 28 15 13 38 24 14 17 12
平成
21年
169 28 16 12 38 24 14 17 12
5 27 12 15
5 27 11 16 25 9
5 30 12 18 25 9
7
16
16 31 15 16
<津別町役場保健福祉課資料より>
47
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
保育所入所者数
(単位:人)
町立へき地保育所(津別・活汲・本岐)
総
数
5歳
計
男
4歳
女 計
男
3歳
女 計
男
2歳
女 計
男
1歳
0歳
女 計
男
女 計
男
女
平成
17年
146 20 10 10 22 14
8 17 10
7 21 12
9
2
1
1
1
0
1
平成
18年
127 23 15
8 20 11
9 24 15
9
6
3
1
0
1
1
1
0
平成
19年
114 21 13
8 24 17
7 12 8
4 14 6
8
1
1
0
1
1
0
平成
20年
115 23 16
7 14 8
6 21 13
8
5
2
4
2
2
0
0
0
平成
21年
103 13 9
4 24 14 10 8
3 15 6
9
4
1
3
2
1
1
5
9
7
<津別町役場保健福祉課資料より>
幼稚園入園者数
(単位:人)
私立幼稚園(青葉幼稚園)
総
数
5歳
4歳
3歳
計
男
女
計
男
女
計
男
女
平成
17年
63
23
12
11
27
15
12
13
9
4
平成
18年
49
27
15
12
11
8
3
11
6
5
平成
19年
41
12
8
4
16
7
9
13
6
7
平成
20年
46
16
7
9
16
9
7
14
9
5
平成
21年
37
15
8
7
14
10
4
8
6
2
<津別町役場保健福祉課資料より>
48
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
3 .地域 の 基 幹 産 業を育 てる
畑作・酪農、林業・林産業は、津別の町の土台となる基幹産業です。
これらの産業は津別が誇ることのできる規
模を有するとともに、将来に向けてさらに大きく発展させることのできる可能性を秘めています。
この可能性を最大
限に押し広げ、
豊かな津別の実現に繋げていきます。
ここで言う
「豊かな」
とは、単に事業規模が拡大し、所得が増大するということに留まらず、消費者・生活者に喜
ばれる質の高い食の産業を育てることを意味します。
また、
担い手たる事業者はもとより、
町民皆で自分たちの町の
生産物を自らから活用し、誇りを持って宣伝し、売り込むといった意味を込めて用いられるものです。
とりわけ、既に
着手している各種のオーガニック農業をベースとして、
安全と安心の「食」
を求める新たな消費者志向に見合った
食材の供給基地としての役割を積極的に担い、
「日本一の<食>産業の創出」
を目指していきます。
また、恵まれた森林資源を生かしたたくましい林産業を育てるとともに、木材加工や木工クラフトを中心に「愛林
のまち・つべつ」の活性化にも取り組んでいきます。
地域の基幹産業
を育てる
1)
環境に配慮した
循環型農業の
展開
2)
「木のまち・
つべつ」
の活性化
1.
環 境に配 慮した循 環 型 農 業の展開
率先してクリーン農業を推進するとともに、環境に配慮した循環を柱とする新たな農業の展開に挑戦します。
こ
れによって、
時代が求める安全・安心の食材を供給するとともに、
消費者とのコミュニケーションを重視した食の産業
として育てていきます。
また、地産地消の活動を促進し、地場の農畜産物の直販体制を充実し、併せてそれらを加工する
「工房」
を育
てるなどして、
JAや商工会との連携を図るなど町を挙げてのPRや販売促進にも取り組みます。
主な事業
●土づくりを基本とした循環型農業の確立
●集落単位による営農集団法人化の促進
●町内外の人材交流を生かした新たな担い手の養成・確保
●新たな特産品や地場産品を活用した新製品の開発
●町民全体で取り組む「工房」づくりや販売促進活動の展開
主な担い手
●JA、地域営農集団、農業者、地元の食品加工業者、JA女性部、商工会、商工会女性部、飲食店など
49
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
2.
「 木 のまち・つ べ つ 」 の 活 性化
恵まれた森林資源を子々孫々にまで引き継いでいくためには、
より計画的に<森を育てる>取り組みが何よりも
大切です。
また、
皆伐箇所の造林はもとより、
未立木地の解消を積極的に進めます。
また、
森林の持つ多種多様な
機能を考慮し、
針葉樹と広葉樹のバランスに配慮し「愛林のまち・つべつ」にふさわしい森づくりを進めていかなけ
ればなりません。
このため、水の涵養保全機能にも配慮して、適正な森林資源の構成に努めるとともに、
その担い手を育成する
手立てを講じていく必要があります。
また、
これの取り組みを前提として、
津別の町に集積する木材加工産業の育成強化にも取り組みます。
現在ある
「つべつ木工体験工房」
を中心として、
デザイン力の向上を取り込んで木工クラフトのワンランクアップを
推し進めます。
このため、
学校現場におけるクラフト教育を充実していきます。
すぐれたデザイナーや木材加工企業
との協力のネットワークを立て直し、
町民が誇ることのできる町の「匠」のモデルとなるよう取り組みます。
主な事業
●豊かな森づくりの推進
●地場産材の利活用の促進と木工加工産業の育成
●デザイン力を生かした木工クラフトのワンランクアップ
●未利用資源の積極活用
●木質バイオマスの活用促進
主な担い手
●森林組合、木材加工業者、木工クラフト関係者、役場など
森林面積(国有林・道有林・町有林・民有林別)
天然林
人口林
(単位:ha)
無立木地
(伐採跡地 + 未立木地)
その他
計
民有林
2,766
4,480
370
−
7,615
町有林
501
847
23
−
1,372
道有林
15,157
8,193
9
1,424
24,784
国有林
18,195
8,870
353
197
27,615
計
36,619
22,390
754
1,621
61,385
<北海道林業統計より
(平成21年4月1日現在)
>
※端数処理の関係上、計が合わないところがあります。
50
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
4.みどり&環 境 のまちづくりを目指 す
津別の豊かな森を育てることや地域循環型農業の展開などと併せて、
恵まれたみどり資源を積極的に生かして
いく取り組みや環境に配慮したまちづくりを進めていくことが求められています。
とりわけ、
安全・安心の食の供給基
地としてのブランド力を高め、
町民自らも環境にやさしいライフスタイルを確立していくためにも、
こうした取り組みは、
ますます価値を持つものとなってきます。
例えば、
町の貴重な景観資源であるチミケップ湖ゾーンや津別峠のパノラマゾーンを生かし、
もっと多くの人たち
にそれを満喫してもらえるよう工夫していくことが求められています。
また、
農業体験や植林作業を通じた自然を対
象とした産業活動の魅力や恵まれた自然環境の素晴らしさを広く町内外の人々に伝え、
体験してもらうための新た
な取り組みにも挑戦し、
津別の町そのもののブランド力を向上していくことも大切です。 私たちは、
そうした試みにも誇りをもって取り組んでいきます。
1)エコタウン・つべつの創造
2)自然案内人制度の導入と展開
みどり&環境のまちづくり
4)津別峠ゾーン・プロジェクト
3)
チミケップ・ネイチャーセンター
51
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
1.
エコタウン・つ べ つ の 創 造
津別では、
農業の分野において、
畜産糞尿対策と土づくりの連結、
廃プラスチック処理体制の確立などに、
有機・
低農薬の農畜産物の生産と併せて取り組んでいます。
また、
一般生ごみについてもその分別処理を基本に、
堆肥
センターにおいて有機肥料としての活用に努めています。
こうした取り組みをさらに推し進めて、
町から出される廃棄物系バイオマス
(家畜糞尿・生ごみ・樹皮・下水道汚泥
など)
の堆肥化や未利用の木質系資源を生かしたペレット化や炭化を促し、
公共施設などへの利用を促進します。
一般廃棄物については、
分別回収を徹底してより一層のごみの再資源化に取り組むとともに、
一般廃棄物最終
処分場の使用年限の延命に努めます。
また、
本町の日照率の優位性を生かした太陽光発電等新エネルギーの利
用の可能性を追求していきます。
主な事業
●一般ごみの分別の徹底及び再資源化
●一次産業廃棄物の再利用・有機堆肥化
●地域バイオマスの利用促進
●バイオマス等新エネルギーの開発と利用
主な担い手
●役場、木材加工業者、農業者、NPOなど
津別町バイオマスタウン構想取組工程
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
有機質資源のリサイクル
家畜排泄物・木屑
・小麦わら
堆肥センター・尿処理施設にて堆肥化
(安定供給)
家庭生ごみ堆肥
堆肥製造マニュアル化・木酢混合堆肥施肥試験
(安定供給)
下水道汚泥
堆肥センター・尿処理施設にて堆肥化
(安定供給)
森林資源循環
未利用木質バイオマスの
ペレット・炭化
調査研究・基本計画 施設導入・公共施設ペレット
公共施設へのペレットボイ
ラーストーブの導入
基本計画
導入実施
民間へのペレットボイラー
ストーブの導入
バイオマスエネルギー最先
端技術の導入の検討
民間へのペレット供給
導入に向けての普及啓蒙
調査研究
<津別町役場産業課資料より>
52
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
2.
自然 案 内 人 制 度 の 導 入と展開
グリーンツーリズムや、
日フィル、
スポーツ合宿事業などを中心とする文化・スポーツ交流の促進を通じて、
都市と農
村の人々との交流と結びつきのための取り組みをさらに推し進めていきます。
このため、
役場、
関係機関が協力し、
その受け入れ体制を充実するとともに、町内で生産された農畜産物のPRや自然に関する理解と親しみを深めて
いくための機会として、
存分に生かされるよう新たな工夫にも取り組んでいきます。
津別の恵まれた自然景観やみどりの環境を最大限活用するために、
町内の埋もれた人材を掘り起こし、
景観・森
林・樹木・水・多様な生息生物などに精通した「自然案内人」の育成に努めます。
自然案内人は、
新たに整備される
養成プログラムに基づいて技能を獲得又は確認された者を登録し、
自然環境や多種多様な動植物など、各分野
で得意とする
「みどりの中の案内人」
として活動していきます。
主な事業
●グリーンツーリズムの推進
●文化・体育交流の促進
●自然案内人制度の導入整備
●観光情報の充実
●地域特産物の展示販売の充実
●森林セラピー基地の指定と推進
主な担い手
●観光協会、グリーンツーリズム協議会とそのメンバー、農業者、自然愛好家、JA女性部、
若者グループなど
53
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
3.
チミケップ・ネイチャーセンター
チミケップ湖周辺を、原生状態が維持された自然との触れ合いが可能な、貴重な自然体験ゾーンとして位置づ
け、
自然観察と自然保全のための空間としてその環境整備を進めていきます。
チミケップ湖の自然を将来にわたり保全していくとともに、
そこを訪れる人々に対する自然案内サービスの機能を
備えたネイチャセンターの設置に着手します。
また、
既にある二つの展望台への誘導路を景観にマッチした形で整
備し、
それらに係る遊歩道・案内標識の整備なども調和を保ち取り組みます。
主な事業
●チミケップ湖畔誘導路の整備
●展望台及び景観に配慮した各種標識の設置
●チミケップ・ネイチャーセンターの開設
●アクセス道路の整備と通年観光化の促進
●自然案内人制度の活用プログラム化
主な担い手
●チミケップ湖愛好者、林業関係者、役場、バードウォッチャー、自然写真家、デザイナー、
まちづくりセンターなど
「神秘の湖」チミケップ湖
54
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
4.
津 別 峠ゾーン・プロジェクト
標高947メートルの津別峠は、
その頂に有する展望台から眺望する広大なスケールの絶景で知られています。
ま
た、
眼下に阿寒国立公園内の湖を眺め見ることができるうえ、
遠くに雄阿寒岳・雌阿寒岳、
知床連山などを仰ぐこと
のできるこのゾーンには、
温泉施設の「津別町森の健康館・山村体験宿泊施設」や森の中の散策路、
圧倒する勢
いの白樺林など、
自然の中の優れた魅力もたくさん存在します。
この魅力を最大限に生かし、
景観と自然体験の双
方を兼ね備えた魅惑の周遊&宿泊ゾーンとして位置づけ、
自然環境に配慮し計画的に環境整備を行っていきま
す。
さらに、
これらは既存の施設を活用するほか、
津別峠展望台を中心として、
360度のパノラマ風景を表示・案内
する電照看板や案内標識の設置充実、国立公園境界線に位置する遊歩道の整備、展望台施設内における津
別の特産品の展示販売などに取り組みます。
主な事業
●パノラマ展望台としての施設充実
●アクセス路における案内標識の整備
●遊歩道の整備
●温泉宿泊施設の魅力の向上
●特産品販売の機能の充実
●上里森林公園と町民の森(クリン草畑)整備と充実
主な担い手
●津別峠愛好者、津別町森の健康館・山村体験宿泊施設関係者、自然写真家、JA女性部、
役場など
山
琴9m
斜里岳
1,545m
硫黄
標津
1,06
岳
51
2m
1m
山
摩
85
中島
m
355
和
津別峠
m
周
5m
屈斜路湖
琴
岳
半
島
洋
太平
オ
ホ
ーツ
ク
海
美
幌
52 峠
5
藻 99
ツク海
オホー 連山
知床
標高947m(展望台高960m)
北
寒
岳
1m
阿
37
1,
雄
津別
西
市街
南
974m
場
スキー
津別
リ
サマッカリヌプ
東
岳
寒
阿 9m
雌 1,49
連山
大雪
55
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
5.町民が 主 役 、町に多様 多 彩 な 人を創り出 す
町に活気が生まれるのは、主役である町民一人ひとりがまちづくりにいかに関わるかにかかっています。津別に
は、芸術や文化やスポーツ、農業や林業などで、多様で多彩な優れた人、
そして様々な匠の世界で、
いわば「小さ
なカリスマ」たちが大勢存在しています。
これらの優れた人たちの知識と技能を町の貴重な人的資源としてさらに
生かしながら、
その優れた知識・知恵を、
次代を担う若者や女性たちや働き盛りの人たちに伝えていくことが重要で
す。
また、
町にはいまや有力な公的資源ともなっている道立津別高校があります。
これを個性に満ちた「特色ある学
校」
として育て上げ、
将来を見据えた人材育成のために生かしていくことが重要です。
自然環境に恵まれた津別の町の特色を生かした学校教育と生涯学習のあり方を模索すると同時に、
地域を担
う人づくりを計画的に推進していきます。
2)「まなぴぃ∼ぷる」の整備と
地域学習リーダーの養成
1)特色ある学校づくり
町民が主役、人づくりのために
3)コミュニティ・リーダー
育成プログラム
4)国際交流・国内交流
56
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
1.
特 色 ある学 校 づくり
ふるさと「つべつ」は、
その地理的・自然的な環境を生かしたまちづくりの歴史と文化を有している魅力あふれる
地域社会を形成してきた町です。
この特性を大いに生かし、
特色のある津別高校の実現を一つの目標としながら、
津別の子どもたちが地域により密着した人材教育及び個性的な技能を習得できる体制づくりに取り組みます。
<みどりの大地>津別を愛し、
自らを高め、活力と思いやりに満ちた人材の育成を推し進めます。主に、
「食」
と
「木」、
「文化」
と
「スポーツ」そして「みどり」に焦点を当てた体験型教育を重視し、
それに対応する教育プログラム
を確立します。
また、
将来を見据え、
国際感覚を養うために「語学教育」にも取り組みます。
今後ますます深刻化する少子化は、津別高校の存続にも大きく影響を及ぼすものであり、
これまでの津別高校
振興対策事業を継続するとともに、
更なる魅力あふれる高校づくりに向け、
関係機関と連携を図り検討を進めて行
くこととします。
主な事業
●農業や地元の食材を生かした「食育」プログラムの導入
●林業及び木材加工の技能を取り入れた「木育」プログラムの導入
●個性豊かな魅力ある道立津別高校の実現と存続支援
●体験教育及び技能指導のための教育人材登録制度の整備
主な担い手
●学校教育関係者、農業者、林業及び木工クラフト関係者、外国語専門家、情報技術専門家、
役場・教育委員会、高校生、小中学生など
2.
「 まな ぴぃ∼ぷる」の 整 備と地域学習リーダーの養成
地域密着型の社会教育のあり方を探求し、
社会活動及び産業活動に貢献する実践的な人材の養成に取り組
みます。特に、
中高齢者の知識・技能等を学び、
その活用方策を検討して計画的な応用を探求していきます。
また、
若者たちがまちのリーダーとして活躍できるプログラムを開発し、
その担い手の養成にも取り組みます。
これらを計画的に推進するため、
第5次津別町社会教育中期計画の推進と連携を図るとともに、
町の人材バン
ク
「まなぴぃ∼ぷる」
を活用し、
その登録制度を整備していきます。併せて、子どもたちのスポーツ活動や文化活動
の指導者育成のための資格取得及び技能の向上を支援する体制を確立します。
主な事業
●人材バンク「まなぴぃ∼ぷる」の整備
●生涯学習・社会活動支援プログラムの確立
●人づくりリーダー育成事業の推進
●第5次津別町社会教育中期計画の推進と連携
主な担い手
●社会教育関係者、スポーツ指導員、NPO、農林業者など
57
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
3.
コミュニティ・リーダー 育 成プログラム
子育て期後を迎えた女性たち、
退職直後の中高年者、
経験を積み重ねた高齢者など、
人は何歳になっても自ら
「学習」
し、
新しい「発見」に基づいて創意工夫することを止めることがありません。
また、
日常的な私的生活者であ
ると同時に、
地域に貢献する社会的活動の担い手としても日々の行動を選択しています。
町民と行政が一体となって、
こうした社会的活動を応援し、
コミュニティに寄与する行動として生かされる仕組み
を確立し、
まちに活気を取り戻していきます。
このため、様々なボランティア活動やNPO組織はもちろん、老人クラブ
や自治会組織の活性化にも配慮した活動及び情報&交流拠点の整備に努めていきます。
主な事業
●コミュニティセンターの整備と主体的な運営
●各種サークル及び世代間交流の促進
●ワンストップ・サービスステーションの付設と充実
●ふれあい喫茶の開設と運営
●リーダー育成プログラムの作成
主な担い手
●自治会連合会、老人クラブ連合会、NPO、各種サークル団体、役場など
4.
国 際 交 流・国 内 交 流
国際交流については、平成19年5月に台湾彰化県二水郷の郷長(町長)来町を契機に、近い将来、双方で姉
妹都市提携を視野に入れた交流を検討していくこととし、
交流の基盤整備・機運醸成に努めることとします。
姉妹都市及び自治体間交流などの国内交流については、平成6年に山梨県の旧櫛形町と姉妹都市を提携し
たところであり、
その後、
同町が合併して南アルプス市となった新市誕生以降も、
両市町で教育、
文化、
経済、
人材
育成等各般にわたり密接な親善交流を行っています。
また、千葉県船橋市とは、平成元年から青少年交流として
双方の小学生が隔年訪問してお互いの市や町の文化、
歴史を学んでいるほか、
交流を通じて友情の絆を深めて
きています。
また、
平成18年には民間交流の中心的役割を担うことを目的に船橋・津別青少年交流協会が設立さ
れています。
今後においても、姉妹都市、友好都市交流は継続させることとし、
これまでの行政主体の交流から、今後は教
育、
文化、
経済活動などを通じた町民主導の交流を目指します。 さらに、民間の経済活動組織の設立や本町の応援団として、既に構成されている
「東京つべつ会」などとの交
流をより一層深めることを通して、
人・モノ・地域の交流ネットワークづくりをさらに進め、
活力ある地域づくりに繋がる
町民参加の交流を進めていきます。
主な事業
●二水郷との姉妹都市提携を視野に入れた交流の継続
●姉妹都市南アルプス市及び友好都市船橋市との交流の充実
●東京つべつ会との連携の充実
主な担い手
●津別町国際交流協会、津別町日台親善協会、役場、など
58
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
6 .交通と情 報と社 会 基 盤 の 整 備に向 けて
都市間及び町内移動の公共交通は、
全てバス交通に依存しています。
それらは皆、
中心街の町営バスターミナ
ルを一つの基点として営まれており、
このため町民にとって交流拠点としての位置も占めています。
この特性を生か
し、
「津別まちづくりセンター」及び「交流拠点・コミュニティ住民サービスエリア」
を中心に、
交通と交流及び情報ネッ
トワークを整備充実します。
また、
治山・治水事業の展開と併せて、
道路、
上下水道など各種インフラ(社会基盤)の整備にも計画的に取り組
み、
町民の利便性と安全・安心を着実に確保していきます。
1)
交通&交流拠点の整備
交通と情報と社会基盤
の整備に向けて
3)
安全・安心の社
会基盤の整備
2)
情報ネットワーク
の整備
「交通の拠点」津別バスターミナル
59
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
1.
交 通&交 流 拠 点 の 整 備
津別町は、
都市間交通と町内交通の双方をバス交通で補っています。
それは、
子どもたちの通学路線、
高齢者
の交通手段としてもより一層の充実が求められており、
今後もさらにその効率的な運行整備に向けて取り組んでい
きます。
特に、
ダイヤの改正と車両・人員配置の見直しによる効率的な運行と小型車両の導入などに取り組むとともに、
ス
クールバスの混合乗り合い化を促し、
計画的に町民の利便性を高めていくことに努めていきます。
また、
中期的には利用者のための利便性向上に応えるデマンド交通の実現にも取り組み、
高齢者にも優しい交
通システムの確立を目指します。現行のバスターミナル一帯を再整備し、
町の交流拠点との接合を図ります。
主な事業
●重複路線の再編と混合乗り合いスクールバスの運行
●適切な車両配置と町営バスのダイヤ見直し
●高齢者などにも優しいサービスとなるデマンド交通の実現
●バスターミナルの再整備
●交通と交流拠点の接合整備
●津別町地域公共交通総合連携計画の推進
主な担い手
●役場、バス会社、学校、老人クラブなど
2.
情 報 ネットワークの 整 備
これからのまちづくりには情報システムの積極的な活用が求められています。津別の町民を一つに結びつけ、
生
きた情報がリアルタイムで飛び交うことで、町に一体感が増幅され、
また、
それが新たな創造を産み出していくから
です。
とりわけ、
行政と民間、
集団と個人の壁をより小さなものとし、
住民相互のネットワークを強める役割を果たしま
す。
当面、予定されている
「まちづくりセンター」
を町民の手による、町民のための情報センターとして装備するととも
に、光ファイバー網の整備と併せて、町全体がリアルタイムの情報で結びつく
「津別情報化計画」
(仮称)
を構想し
ます。行政の情報装備をさらに推進し、
町民に開かれた町政、
役場の実現を促していきます。
主な事業
●まちづくりセンターの町民情報センター化
●リアルタイムで双方向の情報交換が可能な町民グループウェアの導入
●光ファイバー網の整備を伴った「津別情報化計画」の策定
主な担い手
●役場、外部のIT技術者やシステムエンジニア、インターネット愛好家など
60
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
3.
安 全・安心 の 社 会 基 盤 の 整備
道路
町の基幹となる道路については、津別町町道整備計画に沿って今後10年間町道の改良・舗装整備を計画
的に推し進めていきます。
また、
その他の市街地及び効外における未整備路線については、
国の動向を見なが
ら農道整備などに取り組んでいきます。除雪体制については、
現行の仕組みを維持しながら、
その充実に努めて
きます。
主な事業
●町道整備計画の推進
●市街地における未舗装路線の整備
●除雪体制の充実
主な担い手
●役場、建設業関係者など
河川
河川の管理整備は、
主に国営・道営明渠などを中心に進められて来ましたが、
今後は維持管理が主な事業と
なり、
地域が主体となって農業用排水施設などの管理及び活用を目指して取り組んでいきます。
主な事業
●河川維持管理事業の推進
●農業用排水施設の維持管理
主な担い手
●役場、農業者など
61
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
上下水道
津別の水道供給人口は、
5,216人、
簡易水道で281人で、
合わせて95.5%の普及率となっています。施設装備
から年月が経っているものも少なくなく、
当面、
新たな維持管理のための補修などがポイントとなっています。安全
で美味しい水を将来にわたって供給するために、
災害にも強い上水道施設の整備に計画的に取り組んでいきま
す。
町に整備されている公共下水道は、
生活環境の向上、
公共用水域の水質保全、
災害の防止を目的として整
備されているものですが、
現在(平成20年度末)
の整備率は93.8%で、
その普及率は73%、
また計画上(計画人
口5,200人)
の水洗化率は91.7%となっています。
農業集落排水施設や個別排水を含めた下水道事業については、
財政の健全化を見据えながら、
今後10年
間の整備計画を構想して、
着実な実施に努めていきます。
主な事業
●水道施設整備 電気計装設備更新事業の推進
●石綿セメント管更新事業
●「津別町公共下水道中期ビジョン」の策定と計画的な事業の実施
●下水道管路施設延命計画の策定
主な担い手
●役場、建設業関係者など
ごみ処理
津別は、津別町一般廃棄物処理計画(平成17年策定)
に基づき
「ごみの減量化、
ごみの発生抑制、再生利
用、
再利用」
を掲げ、
「資源循環型のまちづくりエコタウンつべつ」
を目指し推進しています。処理体系は分別収
集により、
燃やすごみは、
焼却施設(クリーンセンター)へ、
資源ごみ・その他プラスチックはリサイクルセンター
(中
間処理―再利用)へ、
生ごみは堆肥センターへ、
埋めるごみ・粗大ごみは最終処分場で処理を行っています。
これまでのごみ量の推移は、
体系区分により一時的な数値の微増はあるものの、
処理量は年々微減の状況に
あり、
今後とも町挙げてごみの減量化と分別回収を徹底していきます。
主な事業
●燃やすごみの広域処理の実現
●最終処分場の利用延命と新たな施設整備
●ごみの減量化と分別の徹底
主な担い手
●役場・自治会・自治会連合会など
62
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
ごみ量の推移
処理体系区分
(単位:トン)
平成 16 年
平成 17 年
平成 18 年
平成 19 年
平成 20 年
燃やすごみ
800.00
680.00
680.00
604.80
458.20
資源物
405.98
370.66
359.15
308.74
269.70
その他プラスチック
125.53
96.82
89.72
84.71
79.67
1,224.59
242.70
292.66
362.43
312.89
162.57
293.08
296.27
254.19
256.01
埋めるごみ
堆肥センター
※燃やすごみについては、焼却残渣量÷焼却残渣率15%で推計した数値です。
※H16の数値は、
H17から有料化となることによる影響です。
<津別町役場住民生活課資料より>
防災対策
今後の10年間を見据え、
災害時要援護者支援プログラムを織り込んだ新たな地域防災計画を構想します。
ま
た、
防災マップを作成し、
自治会連合会などによる自主防災活動研修会を企画するなど、
町民が主体となった防
災対策の充実にも取り組んでいきます。
さらに、
消防における防火及び防災体制の充実強化と消防団活動と連
携し、
本町の防災対策を進めていきます。
主な事業
●災害時要援護者支援プログラムを含む津別町地域防災計画の見直し
●防災計画の住民周知の徹底と地域自主防災組織の立ち上げ促進
主な担い手
●役場、消防署、各地区消防団、自治会・自治会連合会、民生委員児童委員協議会、
医療関係者など
63
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
Ⅳ).行政 の 転 換とそ の 役 割
基本構想で掲げる将来像を実現し、
それが持続可能な地域社会としていくためには、
これまでの行政と住民の
役割を更に大きく前進させる展開が必要であります。
基本構想の基本的考え方は、
「町は舞台、
町民が主役」
とあるように、
津別町で活動する全ての人々がまちづく
りの担い手となり、
地域のみんなでまちづくりを目指そうというものです。
そのため、行政の役割は、
セフティーネットや基盤整備などの範囲を明確に示していくとともに、
この基本構想の
実現に向け、
その主役である町民みんなが地域づくりの実践がしやすい環境を整えることを中心に考えた組織体
制や仕組みを構築していく必要があります。
このことから、
行政組織のあり方、
資源配分の考え方やその仕組みづくりなど行政の経営自体を問い直さなけれ
ばなりません。住民参画・協働社会の中で住民を支援する機関として、
必要な人材の育成、
財政の健全性の維持、
住民との情報共有等を図り、
職員自らが地域の中心的役割を果たす組織づくりを目指す必要があります。
町民が主役となり、
地域の力と自治の力をいかにまちづくりに結集するかが求められていますが、
これからのまち
づくりに当たって、
住民参画・協働社会の実現は、
多くの時間を要するものと考えます。
行政は住民等の理解を深めることからはじめていくことになりますが、理解を深めるには、住民、
自治会、企業な
ど様々な方々の対話を重ねていくことが基本であり、
次の10本の項目を柱に行政の転換を図っていくこととします。
1)地域主権時代にふさわしいリーダーシップの確立
町長のリーダーシップのもと、
地域主権の時代にふさわしい新たな経営戦略を打ち立て、
持続可能な地域社会
を目指して確実に実行を図ります。
2)町民満足度向上に向けた取り組み
住民満足度を高めるためには、
住民との対話を通じ住民満足度を的確に把握することが基本となります。
そのために、
町民の視点に立った窓口業務の一層の向上と住民意向を把握する広聴機能の充実を図ります。
3)戦略的な事業展開に向けた仕組みの確立
総合行政評価システムを構築する中で、各課が経営的視点を持ち、
目標指標、
目標管理、
コスト意識の徹底な
ど民間企業的な発想を導入した事業実施や組織運営を行います。
4)新しい政策に対応する新組織の整備
総合計画に掲げた計画事業及びプロジェクトを推進するための組織体制の整備や変化する時代の中で、
新た
な政策に対する町長の指示に迅速に対応ができ、
また現場からの問題提起をしっかりと反映ができる柔軟で機動
的な組織をつくります。
また、
多様なサービス提供のあり方を見直し、
総合的なコーディネート機能を重視します。
5)人材育成制度の改善と適正配置の実施
基本構想の将来方向に連動させて、
職員能力を開発する人材育成制度の再構築や人事評価制度を導入し、
職員一人ひとりがそれぞれの職場で、
自信と気概を持って改革、
改善を行っていく仕組みをつくります。
また、
職員の適正配置に当たっては、
津別町職員定員管理計画の見直しを行うとともに、
業務の量と質に見合っ
た適材適所を目指します。
6)
コスト削減と歳入確保に向けた工夫
健全な財政運営を維持するため事務事業等の見直しなど行財政改革を推進します。
そのため、
職員一人ひとりがコスト意識を持ち、
経営的視点を持つ取り組みを強化し、
社会的公平性の維持と受
益と負担の適正化、
税収の向上をはじめ財源確保に向け積極的な展開を図ります。
64
Ⅲ. 実行計画
第5次津別町総合計画
7)民営化・委託化の一層の推進と協働領域の拡大促進
町の事務事業の見直しを徹底し、
民営化や委託化の推進を図ります。
協働領域の拡大促進に当たっては、
ヒト
・モノ・カネなどのあらゆる地域資源を自治体経営における資源として有
効活用を図り、
事業の計画段階と実施段階において多様な住民参加を推進します。
また、
「まちづくりセンター」
と連携を図るとともに、
積極的に支援を行います。
8)情報の共有とセキュリティの追求
行政の説明責任に基づき、
ホームページ等の活用の拡充・強化などにより、住民にわかりやすい情報の提供を
行う自治体運営を目指します。
また、
開かれた地域情報システムの構築に当たっては、
個人情報保護とセキュリティ対策を徹底します。
9)活動結果の分析から次のステップへ
総合計画の達成状況、行財政改革の達成状況、財政状況、事業評価などを公表し、次の新たな展開のステッ
プとします。
10)広域行政について
住民に身近な行政をできる限り身近な地方公共団体が処理することを基本に住民ニーズに応じた地域の特性
を生かした施策を展開し、
効率的かつ的確なサービス提供を行っていかなければなりません。
しかしながら、
今日の厳しい自治体を取り巻く環境を見た時、
従来のようなあらゆる機能や施設を、
一つの自治体
がすべて抱え込むフルセット主義的な地域経営からの脱却が必要となっています。
そのため、
新たな広域連携を模索し、
ヒト、
モノ、
情報等の円滑な交流を促進する新しい仕組みづくりを進めてい
きます。
65
資料
用 語 解 説
NPO :非営利団体。非営利で社会貢献活動や慈善活動を行う市民団体
オーガニック :有機。化学肥料や農薬に頼らずに堆肥や生物などを利用して栽培する農作物
エコロジー(エコ) :自然環境を保護し、自然と人間生活との共存を目指すという考え方
グリーンツーリズム :都市住民が農村に長期滞在する休暇。農家などに宿泊して農作業を体験したり、
その地域の歴史や自然を親しむ余暇活動
グループウェア :複数の人がコンピュータを使って情報を共有・活用するためソフトウェア
コーディネート :進行、調整
コーディネーター :進行役、調整役
コミュニティ :共通の関心を持つ人々の集まり
森林セラピー :科学的証拠に基づいた森林浴効果で、森林環境を利用して心身の健康維持・ 増進、疾病の予防を行うことを目指すもの
シンボル :象徴
デマンド交通 :事前に電話などで予約した人の家や指定する場所を順次回りながらそれぞれ
の目的地に降ろす乗り合いタクシー方式の交通手段
バイオマス :原料、燃料として再利用できる石油・石炭等化石資源を除いた動植物由来の
とうもろこし)木材、家畜糞尿、下水汚泥、生ゴミなど
有機物。植物(サトウキビ、
プラットホーム :抽象的な意味で、様々なものを下から広く大きく支えるものを指す
リアルタイム :同時、即時
ワークショップ :参加者が意見を出し合い、共同でものづくりをすること
ワンストップサービス:ワンストップとは「一ヵ所、一度に」という意味で、一度の手続きで関連する手続
きが全て完了したり、一ヵ所で関連する複数のサービスなどが受けられること
資料
津別町の動き
人口の推移
農業の推移
林産業の推移
商業の推移
町の財政の推移
資料
第5次津別町総合計画
人口の推移
12,000
(人)
10,890
10,000
9,685
8,972
8,061
8,000
7,380
6,789
6,222
6,000
4,000
2,000
0
昭和50年
昭和55年
昭和60年
平成2年
平成7年
平成12年
平成17年
資料:国勢調査
年齢別人口の構成比の推移
■0∼14歳 ■15∼65歳 ■65歳以上
昭和50年
25.1%
67.6%
7.3%
昭和55年
21.1%
69.2%
9.7%
昭和60年
18.8%
68.2%
12.9%
平成2年
16.7%
65.9%
17.3%
平成7年
14.7%
62.4%
22.9%
平成12年
13.3%
58.7%
28.0%
平成17年
11.5%
54.9%
33.6%
(%)0
20
40
60
68
80
100
資料:国勢調査
資料
第5次津別町総合計画
人口ピラミット
(平成12年・17年)
人口総数 6,789
(H12)
6,222
(H17) 80∼84歳
70∼74歳
60∼64歳
50∼54歳
40∼44歳
30∼34歳
男 総数
女 総数
20∼24歳
3,249
(H12)
2,966
(H17)
3,540
(H12)
3,256
(H17)
10∼14歳
0∼4歳
350
300
250
200
150
100
50
0
50
0
■平成12年 ■平成17
100
150
200
250
300
350
資料:国勢調査
農業の推移
5,900
5,800
(ha、百万円)
■耕地面積 ■農業産出額 農家戸数 農家人口 (戸、人)
5,840 5,840 5,830 5,830
5,810
1,047
5,700
978
5,650
1,200
5,780
1,000
941
5,670
897
5,600
859
800
5,520
5,500
600
5,400
5,310
400
5,300
5,200
236
216
208
200
197
200
5,100
5,000
平成14年 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年
0
資料:津別町作付け動向調査、北海道農林水産統計年報
69
資料
第5次津別町総合計画
林産業の推移
600
■出荷額 工場数 従業者数
(件、人)
484
500
20,000
18,000
464
440
13,556
400
(百万円)
13,298
449
14,912
13,821
439
16,000
14,000
12,189
12,000
300
10,000
8,000
200
6,000
4,000
100
11
0
平成15年
13
平成16年
12
12
平成17年
平成18年
12
平成19年
2,000
0
資料:工業統計調査
商業の推移
500
(件、人)
■年間商品販売額 商店数 従業員数
400
12,000
401
362
350
300
7,052
250
200
354
6,674
6,779
5,917
97
6,000
4,000
88
87
78
71
50
0
平成9年
10,000
8,000
7,406
150
100
14,000
432
450
400
(百万円)
平成11年
平成14年
70
平成16年
平成19年
2,000
0
資料:商業統計調査
資料
第5次津別町総合計画
財政力指数と経常収支比率の推移
1.0
財政力指数
経常収支比率
(%)
財政力指数 経常収支比率
90
0.9
0.8
100
83.3
80.7
79.6
86.9
89.2
86.5
86.9
86.4
85.7
88.9
80
0.7
70
0.6
60
0.5
50
0.4
40
0.3
0.165
0.161
0.160
0.169
0.174
0.184
0.191
0.200
0.200
0.200
30
0.2
20
0.1
10
0
平成11年 平成12年 平成13年 平成14年 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年
0
資料:津別町役場企画財政課
歳入・歳出総額、地方税、地方交付税の推移
12,000
(百万円)
■歳入総額 ■歳出総額 地方税 地方交付税
10,707
10,000
10,609
8,000
7,287
7,119
7,063
6,975
6,000
5,801
5,748
4,000
3,606
3,586
3,372
5,972
5,605
5,548
5,353
5,301
5,024
5,924
4,731
4,979
4,671
4,811
4,769
3,078
2,969
2,752
2,763
2,742
2,726
2,791
548
517
571
565
544
603
548
2,000
608
0
566
568
平成11年 平成12年 平成13年 平成14年 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年
資料:津別町役場企画財政課
71
資料
第5次津別町総合計画
地方債残高、公債費比率の推移
10,000
9,000
(百万円)
9,460
8,914
9,206
8,359
■地方債残高 公債費比率
16.4
15.8
8,866
16.8
8,351
14.6
8,000
7,667
14.0
14.1
14
12
6,272
6,000
11.7
5,000
8.2
5,583
8.9
10
8
7.8
6
3,000
4
2,000
2
1,000
0
18
16
7,005
7,000
4,000
(%)
平成11年 平成12年 平成13年 平成14年 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年
0
資料:津別町役場企画財政課
各基金残高の推移
1,200
(百万円)
1,091
財政調整基金 減債基金 地域振興基金 公共施設等整備基金
1,000
987
800
836
643
600
584
452
400
555
417
0
468
505
587
594
591
594
634
631
295
289
659
701
667
558
491
407
339
200
548
639
679
245
252
191
194
291
335
383
260
199
158
153
150
平成11年 平成12年 平成13年 平成14年 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年
資料:津別町役場企画財政課
72
資料
付 属 資 料
1.
町長諮問書・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・74
2.
策定審議会答申書・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・75
3.
策定過程・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・76
4.
策定スケジュール・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・82
5.
策定組織体制図・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・83
6.
策定審議会委員名簿・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・84
7.
庁内策定プロジェクトチーム名簿・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・87
8.
策定委員会名簿・策定事務局名簿・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・89
付属資料
第5次津別町総合計画
平成20年7月1日 津別町総合計画策定審議会会長 原 田 英 機 様
津別町長 佐 藤 多 一 第5次津別町総合計画(案)の策定について(諮問)
地方自治法の規定により策定が義務づけられている総合計画は、本町の最上位計画として位
置づけられるものです。現在の第4次総合計画は、平成21年度で終了することから22年度を始
期とする第5次総合計画を策定しなければならない時期を迎えております。
つきましては、この町に暮らす誰もが郷土を誇りに想い、活力ある地域社会を育てあげるために、
町民の皆様の英知を結集し、10年後の本町の姿を描き、それを形に変える計画(案)の策定を
貴審議会に諮問致します。
74
付属資料
第5次津別町総合計画
平成21年12月29日 津別町長 佐 藤 多 一 様
第5次津別町総合計画策定審議会会長 原 田 英 機 第5次津別町総合計画(案)
の答申について
平成20年7月1日付けをもって、
当審議会に諮問のありました第5次津別町総合計画(案)
の策定
にあたり、
私たち策定審議会のメンバーは、
そのスタートから
「町は舞台、
町民が主役」
との言葉を心
に留めて、行政がつくる計画とは質の異なる
「新しいタイプの計画」づくりに取り組んできました。
それ
は、計画の構想と策定はもちろんのこと、
その計画事業の実行、計画自体の推進管理をも、町民自ら
の手で担うことを決意して、
これらの作業に取り組んできました。
この度、町内の各団体で活躍される50人からなる審議委員のみんなとともにまとめ上げた第5次
津別町総合計画(案)
ができあがりましたので、
17回にわたる審議の過程でまとめた報告書等を添え
て答申致します。
なお、
この計画(案)
は、
我が町に点在する有力な各種資源と潜在力を線で結び、
その質を高めて
行くために、
優先的かつ重点的に取り組むべき内容に絞り込んだものです。
つきましては、
実行性をよ
り高めるためにも、
「町は舞台、
町民が主役」のまちづくりに向け、
行政の先導的役割を大いに発揮さ
れますことを期待するものです。
記
添付書類(1)
「資源と潜在力・解決すべき課題部会討議結果」の冊子
(2)部会討議の結果を受けて決定された「今後のまちづくりのテーマ、
キー・コンセプト、
戦略プロジェクト、
部会別優先重点課題」
をまとめた冊子
(3)
「部会別優先重点プロジェクトの企画」の冊子
(4)
「部会別優先重点課題及び重点課題とその個別計画」の冊子
(5)
「3つの戦略プロジェクト討議結果」の冊子
(6)策定審議会及び部会等打ち合わせの開催とその内容をまとめた冊子
(7)
2回の意見募集及び意見交換会で寄せられた意見とその取り扱い方針の冊子
75
付属資料
第5次津別町総合計画
第5次津別町総合計画の策定経過
年月
19年
10月
11月
策定審議会
策定委員会等
策定委員会(準備会)
・総合計画策定にあたっての基本
的な考え方と進め方(骨子)
幹事会(準備会)
・総合計画策定にあたっての基本
的な考え方と進め方(骨子)
12月
20年
2月
第1回策定委員会
・総合計画策定の基本的な考え方
と進め方(案)
第1回幹事会
3月
・総合計画策定の基本的な考え方
と進め方(案)
第2回策定委員会
5月
・新たな総合計画策定に臨む基本
的事項
・策定プロジェクトチームの設置
・審議会の設置
・まちづくりフォーラムの実施
第2回幹事会
・新たな総合計画策定に臨む基本
的事項
・策定プロジェクトチームの設置
・当面する事項
第3回策定委員会
6月
・策定組織体制及び各担当の役
割と作業内容
・策定手法を組み入れた策定日程
・当面する事項
幹事会・策定プロジェクトチーム
合同研修及び会議
・新たな総合計画に臨む役場職員
の使命
・新たな総合計画策定に臨む基本
的事項
・策定組織体制及び各担当の役割
・当面する事項
第4回策定委員会
7月 第1回策定審議会
・計画の策定手法
・策定審議会の約束ごと
・第5次津別町総合計画策定に臨 ・策定スケジュール
・第2回策定審議会に向けて
む基本的な事項
・策定審議会の設置目的と委員の ・当面する日程と作業の取り進め
役割
76
議会・行政
総合計画先進地視察
津別町議会総務文教及び産業福
祉常任委員会
・総合計画の策定にあたっての基
本的な考え方と進め方(骨子)
津別町議会総務文教及び産業福
祉常任委員会
・総合計画の策定にあたっての基
本的な考え方と進め方(骨子)
・津別町総合計画策定審議会設
置条例の一部改正について
津別町定例町議会
・津別町総合計画策定審議会条
例条例の一部改正について
津別町議会全員協議会
・総合計画策定の基本的な考え方
と進め方(案)
津別町まちづくりフォーラム
講演:これからのまちづくりの課題
と展望
パネルディスカッション:これからの
まちづくりと計画づくり、津別の資
源と魅力他
付属資料
第5次津別町総合計画
年月
策定審議会
策定委員会等
・専門部会の設置
・策定組織体制
・策定作業日程の概要
・策定委員会への派遣委員2名の
選任
・次回策定審議会での協議案件
及び開催日時
第1回計画推進部会
・庁内作業の推進の考え方
・当面する作業内容、作業日程
・策定審議会から示される企画と
既存事業、新規事業の調整
第2回計画推進部会
・第2回策定審議会の資料内容
・相談窓口及び情報交換の場所
の設置
第3回計画推進部会
・部会討議の進め方の手引き
(案)
・当面する作業日程と取り組み
8月 第2回策定審議会
・計画策定作業の進め方
・部会構成
・
「津別町の動き」
について
9月 第1回部会長予定者打ち合わせ
・部会討議の進め方の詳細
第3回策定審議会
・委員の所属部会
・部会長の選任
・部会討議オリエンテーション
・部会討議
10月 第4回策定審議会
・部会討議オリエンテーション
・部会討議
11月 第5回策定審議会
・部会討議結果発表
・講評及び意見交換
第2回部会長打ち合わせ
・基本構想の柱について
・分野別・地域別課題の分類
・第6回以降の策定審議会の運営
12月 第3回部会長打ち合わせ
・部会討議の進め方
第6回策定審議会
・部会討議結果を受けて整理され
たまちづくりのテーマ
・戦略プロジェクト及び専門部会
別の優先重点課題
・
「環境・みどり部会(仮称)
」の新
設
・今後の取り組みの方向
・部会討議の進め方について
・部会討議
21年 第7回策定審議会
1月 ・戦略プロジェクトに関する作業
の進行状況
・オリエンテーション
・専門分野別優先重点課題部会
討議
第5回策定委員会
・部会討議結果を受けてのポイント
確認
・当面する作業について
部会担当管理職打ち合わせ
・部会討議の進め方
第4回計画推進部会
・今後の計画づくりの進め方
・計画推進部会の役割と作業
第6回策定委員会
・基本構想の組み立てとポイント
・戦略プロジェクト企画の進め方
・基本計画・実行計画に至る工程
・当面する策定委員会の役割
第3回幹事会
2月 第8回策定審議会
・戦略プロジェクトに関する作業の ・基本構想策定の側面的支援
・ 戦略プロジェクトに係る企画構 進行状況報告
想策定に関する協力体制構築
77
議会・行政
付属資料
第5次津別町総合計画
年月
策定審議会
策定委員会等
議会・行政
・策定審議会に提案する新たな素
・オリエンテーション
材の準備
・専門分野別優先重点課題部会
第5回計画推進部会
討議
・キーコンセプト「田園工房のまち・
つべつ」
構想について
・3つの戦略プロジェクト企画作業
の進 状況と当面する作業
計画推進部会
(中心市街地活性化)
・課題洗い出し
・ポイントの絞込み
・中心市街地を大通りとした場合
の現状と課題
・付帯する商店街の捉え方
・関連する街並みと特徴的な課題
計画推進部会(地場産業活性化)
・役割確認と今後に向けて
・意見交換
・検討案の作成
計画推進部会(まちづくりセン
ター)
・構想の具体化に向けて
計画推進部会
(中心市街地活性化) 津別町議会全員協議会
3月 第9回策定審議会
・第5次津別町総合計画策定審
・戦略プロジェクトに関する作業進 ・中心市街地の規定
・付帯する商店街の捉え方
議会の設置及び審議状況の報
行状況について
告について
・オリエンテーション
・部会討議結果発表
・講評及び意見交換
第7回策定委員会
4月 第4回部会長打ち合わせ
・21年度の計画策定作業の進め ・21年度の計画策定作業の進め
方
方
・基本構想(素案)
について
・基本構想について
・当面する策定委員会の役割
・今後の部会討議の進め方
計画推進部会
(中心市街地活性化)
第10回策定審議会
・21年度の計画策定作業の進め ・中心市街地の現状
・活性化への課題と具体的な対策
方
・田園工房としての可能性
・基本構想
(素案)
について
・賑わいのための「ゾーニングプラ
・部会討議
ン」
・賑わいの空間「プラッツ」
・看板等津別のPR及び活性化
戦略プロジェクトに関する懇談会
5月 第5回部会長打ち合わせ
・津別町建設業協会
・基本構想
(素案)
について
・津別町農業協同組合
・今後の計画づくりに向けて
・丸玉産業株式会社
第11回策定審議会
計画推進部会
(地場産業活性化)
・基本構想
(素案)
について
・基本構想(素案)
に関する課題の
・部会討議
確認
計画推進部会(まちづくりセン
ター)
・基本構想(素案)
に関する内容の
検討
第4回幹事会
・戦略プロジェクトの組み立て
78
付属資料
第5次津別町総合計画
年月
策定審議会
策定委員会等
6月 3つの戦略プロジェクトチーム合 計画推進部会(地場産業活性化)
・基本構想(案)
の作成
同会議
・戦略プロジェクトの役割とチーム
の作業
・「3つの戦略的なプロジェクトを構
想する」
について
・「3つの戦略的なプロジェクトを構
想する」に基づく実行計画の作成
に向けて
・各プロジェクト別協議
第2回まちづくりセンター構想プ
ロジェクトチーム会議
・
「まちづくりセンター構想」の 理解
に向けて
第2回中心市街地活性化プロジェ
クトチーム会議
・空き店舗の状況
・空き店舗の利用に向けて
・
JAビルについて
第6回部会長打ち合わせ
・大通りの道路整備に向けて
・基本構想
(素案)
について
・今後の計画づくりに向けて
第12回策定審議会
・3つの戦略プロジェクトの調査検
討状況
・基本構想
(素案)
について
・部会討議
7月 津別町まちづくり基本構想(案) 計画推進部会(地場産業活性化)
・計画の具体化に向けて
意見募集及び意見交換会
・具体策に携わる人材及び団体等
・活 地域農業研修センター
の抽出
・津別町中央公民館
・産業課長・主幹との意見交換
・本岐地域農業研修センター
計画推進部会
(中心市街地活性化)
・相生公民館
第3回まちづくりセンタ構想プロ ・大通り対策の考え方
・各種作業の進 状況
ジェクトチーム会議
・その他の活性化対策について
・先進地事例に基づく討議
・まちづくりセンターはどういうことが 部会及び戦略プロジェクトチーム
担当管理職打ち合わせ
出来るか
・各構想企画の進 状況及び実
・運営について
行計画の具体化に向けた懸案事
第3回中心市街地活性化プロジェ
項等の課題
クトチーム会議
・3つの戦略プロジェクト構想(案)
・大通り対策の考え方
を受けての拠点整備等の方向に
・行政と商工会が連携して取り組
ついて
む事項とその進 事項
・その他中心市街地活性化策につ
いて
第2回地場産業活性化プロジェク
トチーム会議
・各事業所訪問結果意見交換
・地場産業活性化に係る事業計
画の具体化に向けて
8月 第7回部会長・戦略プロジェクト 戦略プロジェクトに関する懇談会
・津別町商工会
チームリーダー打ち合わせ
79
議会・行政
付属資料
第5次津別町総合計画
年月
策定審議会
・意見交換会及び意見募集で寄
せられた意見の取り扱い
・今後の作業日程と審議会運営に
ついて
第14回策定審議会
・第7回部会長・戦略プロジェク
トチームリーダー打ち合わせ結果
について
・意見交換会及び意見募集で寄
せられた意見の取り扱い
・専門部会別実行計画の内容討議
第3回地場産業活性化プロジェク
トチーム会議
・シゲチャンランド見学及び大西さ
んとの懇談
・商工関係者との懇談
第8回部会長打ち合わせ
・各部会による実行計画策定作業
の進 状況と今後の作業
・第15回策定審議会の運営
・当面する日程
9月 第15回策定審議会
・3つの戦略プロジェクト構想具体
化に向けた作業の進 状況
・実行計画(案)の意見募集及び
意見交換会の取り組み
・合同部会討議
第4回中心市街地活性化プロジェ
クトチーム会議
・空き店舗利活用に向けた意向調
査結果
・中心市街地活性化討議(案)に
ついて
・実行計画の柱について
第9回部会長・戦略プロジェクト
チームリーダー打ち合わせ
・実行計画
(素案)
について
・第16回策定審議会の運営につ
いて
10月
11月 第16回策定審議会
策定委員会等
計画推進部会(地場産業活性化)
・中間報告に向けたまとめ
戦略プロジェクトに関する懇談会
・津別町農業協同組合
計画推進部会
(中心市街地活性化)
・空き店舗活用に向けた意向調査
結果について
・中心市街地活性化討議(案)に
ついて
・今後の実行計画の柱について
計画推進部会(地場産業活性化)
・最終報告に向けて
戦略プロジェクトに関する懇談会
・津別町商工会
・部会別優先重点プロジェクト、部
会別重点課題とその個別計画の
変更
・3つの戦略プロジェクトチームの
討議結果
・実行計画
(素案)
について
・今後の作業の進行について
第10回部会長・戦略プロジェク
トチームリーダー打ち合わせ
・実行計画(素案)に係る部会討
議結果
・概要版について
80
議会・行政
付属資料
第5次津別町総合計画
年月
策定審議会
策定委員会等
議会・行政
12月 ・意見交換会の開催について
22年
2月
津別町総合計画(案)意見募集及
び意見交換会
・相生公民館
・活 地域農業研修センター
・津別町中央公民館
・本岐地域農業研修センター
第11回部会長・戦略プロジェク
トチームリーダー打ち合わせ
・町民意見募集及び意見交換会
で寄せられた意見の対応
・計画
(案)
の全体構成及び内容
・計画
(案)
の答申内容
・第17回策定審議会の内容と運営
第17回策定審議会
・意見募集及び意見交換会で寄
せられた意見の対応
・第5次津別町総合計画(案)の構
成と内容について
・第5次津別町総合計画(案)の答
申について
第5次津別町総合計画
(案)
答申
津別議会全員協議会
・第5次津別町総合計画策定の審
議状況の経過について
・第5次津別町総合計画(案)
の要
旨説明
津別町議会総務文教及び産業福
祉常任委員会
・第5次津別町総合計画(案)の3
月議会上程について
津別町定例町議会
・第5次津別町総合計画(案)議
決
3月
81
付属資料
第5次津別町総合計画
策定スケジュールフロー図
6月
まちづくりフォーラムの開催
7月
・審議会の設置
・策定作業確認
・部会の設置
・「津別町の動き」の学習
8月
年度
20 10月
11月
基本構想の柱の作成
町の課題の抽出
9月
基本構想(素案)審議
6月
町民意見募集
意見交換会(4ヵ所)
実行計画︵素案︶作成
8月
9月
年度
10月
【重点課題討議】
・暮らしづくりに関して
(6 部会)
・地域づくりに関して
(3 部会)
(取組み方法・実施主体等)
実行計画(素案)審議
11月
町民意見募集
意見交換会(5ヵ所)
12月
答申(案)審議
答 申
1月
2月
議会説明
提案
3月
82
・チームの設置
・可能性の追求、調査、検討
・プログラムの作成
【戦略プロジェクト】
7月
21
調査、検討等下調べ
5月
計画推進部会
4月
(方法・実施主体等)
関係団体等との
議会説明
・暮らしづくりに関して
(6 部会)
・地域づくりに関して
(3 部会)
【戦略プロジェクト】
協議及び意見聴取
3月
【優先重点課題討議】
基本構想︵素案︶作成
2月
望む将来像および優先重点課題の整理
1月
(テーマ)
・何を望むのか
・資源等の掘り起こし
・解決すべき課題
策定委員会
12月
8 グループによる討議
付属資料
第5次津別町総合計画
策定組織体制図
策定委員会
委員長(町長)、副委員長(副町長)
委員(教育長・課長・主幹職計4人)
政策調査員(研究者 1 人 )
審議会から推薦された者2人
議
会
幹事長(副町長)
幹事(課長及び主幹職)
幹事会
計画推進部会
企画財政課 (4 人)
政策調査員 (1 人)
課長又は
主幹職 (4人)
主査職等(9人)
暮らしづくり
専門部会
審議会委員 (36 人)
課長又は
主幹職 (6人)
主査職等(21人)
審
生活・保健福祉・教育・住民活動
産業・環境等の課題について検討
議
会
地域づくり
専門部会
審議会委員 (14 人)
拠点集落の課題について検討
(50人以内)
83
課長又は
主幹職 (3 人)
主査職等(7 人)
策定プロジェクトチーム
策定事務局
・企画財政課職員(10 人)
・政策調査員
(1 人)
付属資料
第5次津別町総合計画
第5次津別町総合計画策定審議会委員
会長:原 田 英 機(本町)
浅 木 文 雄(北見市)
会長職務代理:富 田 沙智子(東4条)
荒 川 博 明(旭町)
上 田 幸 子(高台)<21年 3 月22日まで>
今 井 義 廣(東岡)
植 松 彰(共和)
大 谷 利 余(柏町)<21年 3 月11日まで>
大 寺 隆(本岐)<21年 3 月17日から>
奥 村 義 雄(共和)
鍛 治 博 光(大通)
柏 葉 恵(布川)
勝 谷 博 夫(共和)
金 一 謙 蔵(相生)
木 内 邦 彦(幸町)
斉 藤 光 雄(豊永)
桜 井 浩 子(幸町)
迫 田 浩 司(大昭)
佐々木 利 明(柏町)
佐 野 多希子(上里)
曽 根 教 勝(高台)
高 橋 以 明(旭町)
竹 中 茂 樹(活
)
竹 中 博 人(幸町)
田 中 四 郎(豊永)
谷 智 博(達美)
津 幡 俊 二(達美)
中 川 靖 由(幸町)
長 岐 章 久(豊永)
中 島 浩 一(本町)
長 野 三恵子(共和)
中 山 静 男(上里)
長 良 信 子(達美)
新 鞍 忠 信(旭町)
蓮 井 和 一(共和)
口 英 男(緑町)
実紀雄(達美)
星 屋 光 男(達美)
平 塚 博 之(東2条)
星 屋 好 春(高台)
松 平 範 慶(緑町)
<21年 3 月17日から>
丸 尾 諭(共和)
丸 尾 幸 江(共和)
水 上 隆(1条通)
村 田 智 子(共和)<21年 3 月17日から>
村 田 政 義(本岐)<21年 2 月26日まで>
八 鍬 里 奈(柏町)
矢 作 芳 信(岩富)
<21年 3 月 2 日まで>
山 内 彬(豊永)
山 内 浩 子(豊永)
山 田 耕 司(緑町)
渡 邊 直 樹(柏町)
84
渡 邊 勝 年(豊永)
付属資料
第5次津別町総合計画
策定審議会の専門部会構成
<生活部会>
部会長 蓮 井 和 一 高 橋 以 明
中 川 靖 由
山 内 彬<21年 3 月 2 日まで>
水 上 隆
丸 尾 諭<21年 3 月17日から>
山 田 耕 司<20年12月16日まで>
<保健福祉部会> 部会長 山 内 浩 子
上 田 幸 子<20年12月16日まで>
大 谷 利 余<21年 3 月11日まで>
中 山 静 男
星 屋 光 男
村 田 智 子<21年 3 月17日から>
八 鍬 里 奈
渡 辺 直 樹
<教育部会>
部会長 竹 中 博 人
柏 葉 恵
木 内 邦 彦
桜 井 浩 子
田 中 四 郎
富 田 沙智子
平 塚 博 之<20年12月16日まで>
<住民活動部会>
佐々木 利 明
部会長 荒 川 博 明
奥 村 義 雄
長 良 信 子
新 鞍 忠 信
星 屋 好 春
佐 野 多希子
曽 根 教 勝
渡 邊 勝 年<20年12月16日まで>
<産業部会>
部会長 中 島 浩 一
浅 木 文 雄
植 松 彰
谷 智 博
<環境・みどり部会>
実紀雄<20年12月16日まで>
部会長 渡 邊 勝 年
山 田 耕 司
上 田 幸 子<21年3月26日まで>
実紀雄
<活
方面部会>
部会長 竹 中 茂 樹
長 岐 章 久
鍛 治 博 光
矢 作 芳 信
口 英 男<21年 2 月24日から>
大 寺 隆<21年 3 月17日から>
<相生方面部会>
松 平 範 慶
部会長 村 田 政 義<21年 2 月24日まで>
部会長
長 野 三恵子
平 塚 博 之
勝 谷 博 夫
今 井 義 廣
<本岐方面部会>
丸 尾 幸 江
迫 田 浩 司
津 幡 俊 二
口 英 男
部会長 金 一 謙 蔵
勝 谷 博 夫<20年12月16日まで>
原 田 英 機
85
斉 藤 光 雄
付属資料
第5次津別町総合計画
第5次津別町総合計画戦略プロジェクトチーム
<中心市街地活性化プロジェクトチーム>
リーダー
渡 邊 直 樹(保健福祉部会)
サブリーダー
鍛 治 博 光(相生方面部会)
メンバー
高 橋 以 明(生活部会)
富 田 沙智子(教育部会)
星 屋 好 春(住民活動部会)
曽 根 教 勝(産業部会)
松 平 範 慶(活
長 野 三恵子(本岐方面部会)
策定審議会事務局
方面部会)
椛 木 義 樹(学校教育課長)
加 藤 端 陽(水道・施設管理主任)
大矢根 健 一(管財主任)
土 田 慎之佑(農政主事)
齊 藤 昭 一(企画財政主査)
<地場産業活性化プロジェクトチーム>
リーダー
矢 作 芳 信(活
方面部会)
メンバー
谷 智 博(産業部会) 実紀雄(環境・みどり部会)
迫 田 浩 司(本岐方面部会)
斉 藤 光 雄(相生方面部会)
林 伸 行(総務課長)
栗 山 誠(道路・車両主査)
藤 原 勝 美(林政・商工観光主査)近 野 幸 彦(道路・車両主査)
策定審議会事務局
菅 原 文 人(企画財政主任)
<まちづくりセンタープロジェクトチーム>
リーダー
蓮 井 和 一(生活部会)
メンバー
山 内 浩 子(保健福祉部会)
田 中 四 郎(教育部会)
新 鞍 忠 信(住民活動部会)
植 松 彰(産業部会)
勝 谷 博 夫(相生方面部会)
策定審議会事務局
長 良 英 俊(住民生活課長)
石 川 篤(議会事務局主査)
伊 藤 泰 広(庶務主査)
中 橋 正 典(社会教育主任)
斉 藤 善 己(企画財政課長)
86
付属資料
第5次津別町総合計画
庁内策定プロジェクトチーム及び職員の所属専門部会(1)
<生活部会>
鈴 木 勝 建設課主幹<21年12月1日まで>
阿 部 勝 弘 道路・車両主査
小 野 敏 明 水道・施設管理主査
工 藤 宏 幸 水道・施設管理主査
<保健福祉部会>
鴇 田 憲 治 保健福祉課主幹<21年4月1日から保健福祉課長>
松 橋 正 樹 健康・医療主査
林 淳 子 健康・医療主査
大 門 美恵子 介護福祉主査<21年3月31日まで>
小野寺 祥 裕 介護福祉主査
小 野 淳 子 介護福祉主査<21年4月1日から>
山 田 英 孝 介護福祉主査
梶 原 祥 美 特養主査<21年3月31日まで>
<教育部会>
金 一 昇 社会教育課長<21年4月1日から行政経営推進室長>
竹 内 秀 行 学校教育主査
森 井 研 児 社会教育主査
金 野 茂 幸 社会教育主査
<産業部会>
深 田 知 明 産業課主幹
竹 俣 信 行 林政商工観光主査
小 泉 政 敏 林政商工観光主査
兼 平 昌 明 農政主任<21年4月1日から南アルプス市派遣>
<住民活動部会>
山 口 善 勝 住民生活課主幹
成 田 信 雄 住民生活主査
前 田 則 幸 住民生活主査
山 田 新 治 住民生活主査 大 野 功 二 消防総務係長<21年4月1日から消防次長>
87
付属資料
第5次津別町総合計画
庁内策定プロジェクトチーム及び職員の所属専門部会(2)
<活
方面部会>
上 野 安 男 住民生活課長<21年4月1日から建設課長> 江 草 智 行 住民生活主査<21年4月1日から保健福祉課主幹>
青 柳 朋 幸 税務・収納主任
<本岐方面部会>
徳 田 博 一 特養主幹<21年4月1日から社会教育課長>
船 木 雄 紀 管財主査
竹 治 直 樹 庶務主査
<相生方面部会>
石 橋 吉 伸 企画財政課主幹
川 口 昌 志 地域振興主査<21年4月1日から特養主査>
秋 山 慎 司 道路・車両技手
今 西 雄 一 道路・車両主査
<計画推進部会>
椛 木 義 樹 学校教育課長
酒 井 操 産業課長<21年12月15日まで>
林 伸 行 総務課長
長 良 俊 英 保健福祉課長<21年4月1日から住民生活課長>
栗 山 誠 道路・車両主査
石 川 篤 道路・車両主査<21年4月1日から議会事務局主査>
伊 藤 泰 広 庶務主査
藤 原 勝 美 林政・商工観光主査
近 野 幸 彦 道路・車両主査<21年1月23日から>
中 橋 正 典 社会教育主任<21年1月23日から>
加 藤 端 陽 水道・施設管理主任
大矢根 健 一 管財主任<21年1月23日から>
土 田 慎之佑 農政主事<21年1月23日から>
88
付属資料
第5次津別町総合計画
策定委員会名簿
委 員 長
佐 藤 多 一 津別町長
副委員長
佐 藤 正 敏 津別副町長
委 員
原 田 英 機 策定審議会会長<21年7月1日から>
富 田 沙智子 策定審議会会長職務代理<21年7月1日から>
阿 部 博 道 津別町教育委員会教育長
椛 木 義 樹 学校教育課長
金 一 昇 社会教育課長<21年4月1日から行政経営推進室長>
房 田 敏 彦 総務課主幹
政策調査員
松 本 収 ( 社 ) 北海道地域総合研究所
策定事務局
斉 藤 善 己 企画財政課長
石 橋 吉 伸 企画財政主幹
齊 藤 昭 一 企画財政主査
菅 原 文 人 企画財政主任
横 山 智 企画財政主査
山 田 志津子 企画財政主査
丸 尾 達 也 企画財政主任
川 口 昌 志 地域振興主査<21年3月31日まで>
梶 原 祥 美 地域振興主査<21年4月1日から>
千 葉 誠 地域振興主査<21年4月1日から>
石 川 佳 廉 地域振興主事
89
コミュニティアドバイザー
<21年4月16日から>
第5次津別町総合計画∼田園工房のまち・つべつを目指して∼
編 集・発 行/津 別 町 発 行 日/平成22年3月
〒092-0292 北海道網走郡津別町字幸町41番地
電話 0152-76-2151 FAX 0152-76-2976
URL http://www.town.tsubetsu.hokkaido.jp/
第5次 津 別 町 総 合 計 画
∼ 田 園 工 房 の まち・つ べ つ を 目 指 し て ∼
平成22年3月
津別町
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