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平成23年産業連関表の概要
公表資料 平成 23 年沖縄県産業連関表について 平成 28 年3月 31 日 ●本公表資料の詳細データは、沖縄県統計課のホームページに掲載していますのでご利用ください。 沖縄県統計資料 web サイト (アドレス) http://www.pref.okinawa.jp/toukeika/ (または、沖縄県ホームページから「県政情報」→「沖縄の統計」の「沖縄統計資料 WEB サイト」からもアクセスできます。) <問い合わせ先> 沖縄県企画部統計課 企画分析班 電話:098-866-2050 <はじめに> この度、平成 23 年沖縄県産業連関表を取りまとめましたので公表します。 産業連関表とは、ある地域の1年間における財・サービスの取引を一覧にした統計表であり、産業構造及び 産業部門間における相互依存関係の把握、経済波及効果の予測等に利用することができます。 沖縄県では復帰以降、昭和 50 年表、53 年表、55 年表、60 年表、平成2年表、平成7年表、平成 12 年表及び 平成 17 年表を作成し、今回の平成 23 年表で9回目の表となります。 <平成 23 年沖縄県産業連関表からみた沖縄県経済の特徴> 次頁フロー図もご参照ください。 ◇県内生産額1は6兆 2,187 億円で、平成 17 年比で 7.8%増加。 産業別では、第1次産業、第2次産業ともに減少したが、情報通信、公務、対事業所サービス等第3次産業が 全体的に増加し、生産額の増加に寄与。 産業別構成比は、第1次産業 1.7%、第2次産業 19.5%、第3次産業 78.8%で、平成 17 年比で第1次産業は 0.1 ポイント低下、第2次産業は 1.8 ポイント低下、第3次産業は 1.9 ポイント上昇。 ◇中間投入額2は2兆 7,157 億円で、平成 17 年比で 7.7%増加。粗付加価値額3は3兆 5,030 億円で、平成 17 年 比で 7.9%増加。 中間投入率及び粗付加価値率4は、それぞれ 43.7%、56.3%で、平成 17 年比で横ばい。 ◇輸移出額は 9,414 億円、輸移入額は 1 兆 8,826 億円で、県際収支5は 9,413 億円の輸移入超過となり、輸移入 超過額が平成 17 年比で 7.1%増加し、収支は悪化。 ◇自給率6は 73.7%で、平成 17 年比で 0.4 ポイント低下。 ◇全産業平均における生産波及の大きさ7は 1.3921 倍で、平成 17 年(1.4620 倍)比で低下。 1 「県内生産額」とは、県内に存在する各産業部門の生産活動によって生み出された財・サービスの金額をいう。 2 「中間投入額」とは、各産業部門の生産活動に必要な原材料・燃料等の財及びサービスの購入等産業部門間における財・サービスの取引額をい う。また、中間投入は中間需要と一致する。 3 「粗付加価値額」とは、生産活動によって新たに付け加えられた価値のことで、従業員への給与(雇用者所得)や、企業の利潤(営業余剰)などが 含まれる。粗付加価値額と中間投入額の合計が県内生産額となる。 4 「中間投入率(粗付加価値率)」とは、県内生産額に占める中間投入額(粗付加価値額)の割合をいう。 5 「県際収支」とは、輸移出額から輸移入額を差し引いた額をいう。 6 「自給率」とは、県内需要(中間需要+県内最終需要)に対し、県内で生産された財・サービスでまかなう割合をいう。 7 「生産波及の大きさ」とは、産業連関表から算出した逆行列係数の列和で表したものをいう。 これは、ある産業で最終需要が1単位発生した時、各産業の生産に及ぼす大きさを示す係数を合計したもので、産業全体としての生産波及の大き さが直接・間接に、究極的にどのくらいになるかを示したものである。 -1- 平成 23 年沖縄県産業連関表からみた財・サービスの流れ (単位:億円) 7.7%増 中間投入 27,157 (33.5%) 財の投入 サービスの投入 14,049 13,108 <48.3%> <2.6P上昇> <51.7%> 7.9%増 粗付加価値 35,030 (43.2%) 雇用者所得 その他 20,141 <57.5%> 3,543 <10.1%> <2.6P低下> 営業余剰 資本減耗引当 【中間投入率】 【粗付加価値率】 43.7% 56.3% 6,997 4,348 <20.0%> <12.4%> 7.8%増 62,187 県内生産額 財の生産 9.3%増 サービスの生産 14,807 <23.8%> 47,380 <76.2%> <2.0P低下> 輸移入 18,826 (23.2%) 輸入 4,116 <21.9%> 移入 14,711 <78.1%> (76.8%) <2.0P上昇> <3.3P上昇> <3.3P低下> 8.2%増 総供給=総需要 81,014 (100.0%) 7.7%増 8.4%増 中間需要 27,157 (33.5%) 最終需要 53,856 (66.5%) 7.8%増 44,443 県内最終需要 <3.3P上昇> <81.7%> 民間需要その他 28,493 輸移出 (54.9%) 36,289 消費 <64.1%> 11.5%増 投資 <2.6P低下> (11.6%) 8,154 輸出 移出 <18.3%> 1,122 8,292 <11.9%> <88.1%> 公的需要 15,950 9,414 <35.9%> <3.1P低下> <3.1P上昇> <2.6P上昇> <3.3P低下> (注1) (%)は総需要(=総供給)に対する構成比である。%増減は平成17年表に対する額の増加割合である。 (注2) 中間投入(=中間需要)、輸移入、県内最終需要、輸移出には、「古紙・金属屑」が含まれる。 (注3) ここでいう「財」は、第1次、第2次産業に該当する部門に、第3次産業の「電気・ガス・水道」のうち、「電気・ガス・熱供給」の値を 加えたものをいう。 (注4) 粗付加価値の「その他」は、家計外消費支出(行)、間接税、(控除)経常補助金の合計である。 (注5) 「消費」は、家計外消費支出(列)、民間消費支出、及び一般政府消費支出の合計である。 「投資」は県内総固定資本形成及び在庫純増の合計である。 (注6) 「民間需要その他」は、家計外消費支出(列)、民間消費支出、総固定資本形成(民間)及び在庫純増の合計である。 「公的需要」は、政府消費支出及び総固定資本形成(公的)の合計である。 (注7) 四捨五入の関係で内訳と合計とは必ずしも一致しない。 -2- 2 平成 23 年沖縄県産業連関表からみた県経済の概要 2-1 県内生産額 県内生産額 は6兆 2,187 億円で、平成 17 年比で 7.8%増加した。 産業別1 では、第1次産業、第2次産業ともに減少したが、情報通信、公務、対事業所サービス等第3次産業 が全体的に増加し、生産額の増加に寄与した。 産業別構成比は、第1次産業 1.7%、第2次産業 19.5%、第3次産業 78.8%となり、平成 17 年比で第1次産業 は 0.1 ポイント低下、第2次産業は 1.8 ポイント低下、第3次産業は 1.9 ポイント上昇した。 表1 産業別県内生産額の推移(3部門) 産業 平成2年 平成7年 平成12年 (単位:億円、%) H17-H23 平成23年 増減率 平成17年 第1次産業 1,408 1,190 1,082 1,052 1,049 △0.3 第2次産業 第3次産業 14,793 29,782 15,537 37,373 15,789 42,465 12,267 44,350 12,118 49,020 △1.2 全産業計 45,983 54,100 59,336 57,669 62,187 7.8 10.5 グラフ1 県内生産額 産業別構成比の推移(3部門) 0% 20% 平成2年 3.1 平成7年 2.2 平成12年 1.8 26.6 平成17年 1.8 21.3 平成23年 40% 60% 80% 32.2 100% 64.8 28.7 69.1 71.6 76.9 19.5 78.8 1.7 第1次産業 第2次産業 第3次産業 グラフ2 産業別県内生産額 平成17-23年比較(14部門) H17 (億円) 14,000 12,000 H23 (%) 80 対H17年比 60 10,000 40 8,000 20 6,000 0 4,000 △20 2,000 △40 0 △60 農 林 水 産 業 第1次産業 鉱 業 製 造 業 建 設 業 電 気 ・ ガ ス ・ 水 道 商 業 金 融 ・ 保 険 不 動 産 第2次産業 運 輸 情 報 通 信 第3次産業 公 務 医 療 ・ 保 健 ・ 社 会 保 障 ・ 介 護 1 第 1 次産業:農林水産業、第 2 次産業:鉱業・製造業・建設業、第 3 次産業:第 1 次産業・第 2 次産業以外の部門 -3- サ ー ビ ス そ の 他 次に、生産額を財・サービス別2にみると、財の生産は1兆 4,807 億円、サービスの生産は4兆 7,380 億円、構 成比は財:23.8%、サービス:76.2%で、平成 17 年比で財の構成比が 2.0 ポイント低下、サービスの構成比が 2.0 ポイント上昇し、県内産業のサービス化が進んでいる。 なお、全国(財:39.9%、サービス:60.1%)と比較しても、県内産業はサービスの生産割合が高い。 グラフ3 財・サービス別県内生産額 平成17-23年比較 (参考)全国 沖縄 平成17年 14,865 平成23年 25.8% 42,804 74.2% 14,807 23.8% 47,380 76.2% 財 平成23年 3,750,772 39.9% 5,645,977 60.1% サービス (単位:億円、%) また、特化係数3でみると、製造業、商業、金融・保険が1を下回っている。特化係数が高いのは、鉱業、建設 業、運輸、公務、医療・保健・社会保障・介護となっており、全国とは異なった特色ある産業構造になっている。 グラフ4 特化係数 平成17-23年比較(14部門) 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 0.0 H17 H23 農林水産 業 鉱業 製造業 建設業 電気・ガ ス・水道 商業 金融・保険 不動産 運輸 情報通信 公務 1.31 1.32 3.09 1.91 0.31 0.34 1.66 1.61 1.43 1.24 0.83 0.97 1.11 0.76 1.30 1.10 1.99 1.61 0.75 1.04 2.38 2.39 医療・保 健・社会保 サービス 障・介護 2 財・サービスの定義・区分方法は多数存在するが、沖縄県産業連関表では全国表に準拠し、以下のとおり分類した。 財 : 第1次産業、第2次産業に、第3次産業の「電気・ガス・水道」のうち「電気・ガス・熱供給」を加えたもの サービス : 上の「電気・ガス・熱供給」を除いた第3次産業 3 「特化係数」とは、県内生産額における産業別構成比をそれぞれ対応する全国の産業別構成比で除した指標のこと。 その値が1より大きければ、県経済は当該産業に特化していることを示す。 -4- 2.06 1.59 1.18 1.20 その他 1.02 0.93 2-2 投入構造 中間投入額は2兆 7,157 億円で、平成 17 年比で 7.7%増加し、粗付加価値額は3兆 5,030 億円で、平成 17 年比で 7.9%増加した。 中間投入率は 43.7%、粗付加価値率は 56.3%で平成 17 年比で横ばいとなった。 表2 項目別投入構造の推移 項目 平成2年 平成7年 平成12年 平成17年 (単位:億円、%) H17-H23 平成23年 増減率 財の投入 11,294 11,194 11,984 11,506 13,108 13.9 サービスの投入 中間投入額 8,480 19,774 10,604 21,798 12,765 24,749 13,704 25,209 14,049 27,157 2.5 7.7 14,315 18,752 19,870 18,275 20,141 10.2 営業余剰 5,948 5,494 6,411 5,959 6,997 17.4 資本減耗引当 3,484 4,715 4,876 5,118 4,348 △15.0 その他 粗付加価値額 2,462 26,209 3,341 32,302 3,430 34,587 3,108 32,460 3,543 35,030 14.0 雇用者所得 7.9 (注)1 中間投入額には「古紙・金属屑」が含まれる。 (注)2 粗付加価値の「その他」は家計外消費支出、間接税、(控除)経常補助金で構成される。 グラフ5 県内生産額に占める中間投入・粗付加価値項目別構成比の推移 0% 20% 平成2年 40% 24.6 60% 18.4 31.1 平成7年 20.7 19.6 平成12年 20.2 21.5 平成17年 20.0 23.8 31.7 平成23年 19.3 24.4 32.4 100% 12.9 34.7 7.6 5.4 10.2 8.7 6.2 10.8 8.2 5.8 10.3 8.9 5.4 7.0 5.7 33.5 中間投入 財の投入 80% 11.3 粗付加価値 サービスの投入 雇用者所得 営業余剰 資本減耗引当 その他 グラフ6 産業別中間投入率 平成17-23年比較(13部門)※ (%) 80.0 70.0 60.0 50.0 40.0 30.0 20.0 10.0 0.0 H17 H23 農林水産 業 鉱業 製造業 建設業 電気・ガス・ 水道 商業 金融・保険 不動産 運輸 情報通信 公務 48.8 61.8 58.3 49.5 69.3 75.4 54.4 55.7 57.6 57.2 33.5 41.9 37.5 25.5 15.6 16.9 52.8 47.2 41.3 42.1 40.4 36.3 医療・保 健・社会保 サービス 全産業計 障・介護 41.1 37.4 43.7 36.0 37.4 43.7 (参考) 全国 48.2 49.2 ※「その他」部門については表示しない -5- 2-3 産出構造(総需要=総供給の構成) 総需要額1(=総供給額2)は8兆 1,014 億円で、平成 17 年比で 8.2%増加した。 需要側から項目別にみると、県内最終需要の投資部門では減少しているが、全体的に総需要は増加してい る。 また、供給側から項目別にみると、県内生産額、輸移入ともに増加し、総供給額の増加に寄与した。 表3 項目別産出構造の推移(総需要、総供給) 項目 平成2年 中間需要 平成7年 平成12年 (単位:億円、%) H17-H23 平成23年 増減率 平成17年 19,774 21,798 24,749 25,209 27,157 7.7 県内最終需要 35,236 41,222 44,781 41,246 44,443 7.8 うち消費 24,671 29,821 32,770 32,333 36,289 12.2 最終需要 10,565 11,401 12,010 8,913 8,154 △8.5 7,615 8,292 9,222 8,444 9,414 11.5 42,850 49,514 54,002 49,690 53,856 8.4 総需要額(中間+最終) 県内生産額 62,624 45,983 71,312 54,100 78,752 59,336 74,899 57,669 81,014 62,187 8.2 輸移入 総供給額(県内生産額+輸移入) 16,641 62,624 17,212 71,312 19,416 78,752 17,230 74,899 18,826 81,014 9.3 うち投資 輸移出 小計(県内最終+輸移出) 7.8 8.2 (注) 各項目には「古紙・金属屑」が含まれる。 グラフ7 総需要額に占める項目別構成比の推移 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 平成2年 31.6 39.4 平成7年 30.6 41.8 平成12年 31.4 70% 80% 90% 16.9 41.6 100% 12.2 16.0 11.6 15.3 11.7 平成17年 33.7 43.2 11.9 11.3 平成23年 33.5 44.8 10.1 11.6 中間需要 最終需要 中間需要 消費 投資 輸移出 グラフ8 総供給額に占める項目別構成比の推移 0% 平成2年 10% 20% 30% 40% 50% 60% 73.4 70% 80% 90% 100% 26.6 平成7年 75.9 24.1 平成12年 75.3 24.7 平成17年 77.0 23.0 平成23年 76.8 23.2 県内生産額 輸移入 1 「総需要額」とは、中間需要、県内最終需要(消費、投資)、輸移出の合計をいう。なお、県内最終需要、輸移出の合計を「最終需要」という。 2 「総供給額」とは、県内生産額、輸移入の合計をいう。 -6- 2-4 県際収支及び自給率 財・サービスにおける県際収支は、9,413 億円の輸移入超過になり、平成 17 年比で輸移入超過額が 7.1%増 加して県際収支は悪化した。 また、自給率は 73.7%で、平成 17 年に比べて 0.4 ポイント低下した。 項目 平成2年 輸移出 輸移入 県際収支 平成7年 平成12年 平成17年 (単位:億円、%) H17-H23 平成23年 増減率 7,615 8,292 9,222 8,444 9,414 11.5 △16,641 △9,026 △17,212 △8,920 △19,416 △10,194 △17,230 △8,786 △18,826 △9,413 △9.3 △7.1 (注)輸移入は控除項目であるため、マイナス(△)表示にしている。 (%) グラフ9 自給率の推移 74.1 75.0 74.0 73.0 72.0 73.7 72.1 72.7 71.0 70.0 69.0 68.0 67.0 69.7 平成2年 平成7年 平成12年 平成17年 平成23年 産業別自給率1をみると、商業、運輸及び情報通信が上昇したが、それ以外の部門では平成 17 年と比較して 農林水産業、鉱業、金融・保険及びサービスが低下、それ以外は変動が1ポイント以内の横ばいとなっている。 (%) グラフ10 産業別自給率 平成17-23年比較(13部門)※ 100.0 90.0 80.0 70.0 60.0 50.0 40.0 30.0 20.0 10.0 0.0 H17 H23 農林水産業 鉱業 製造業 建設業 電気・ガス・ 水道 商業 金融・保険 不動産 運輸 情報通信 公務 55.8 53.8 7.5 2.7 32.7 32.1 99.9 99.8 99.5 99.2 65.3 75.3 98.4 93.6 99.9 99.3 56.8 67.5 68.8 74.6 100.0 100.0 医療・保健・ 社会保障・ サービス 介護 100.0 85.1 99.9 82.6 全産業計 (参考) 全国 74.1 73.7 92.3 91.3 ※「その他」部門については表示しない 1 産業別自給率については、地域産業連関表作成のルール上、概念的に輸移出入が存在しないことにより、自給率が 100%となっている部門もあ る。 -7- 2-5 産業連関表による機能分析 産業連関表から算出した「逆行列係数」1を用いて様々な機能分析を行うことができる。 ●生産波及の大きさ 全産業平均における生産波及の大きさは、全産業平均で 1.3921 倍となり、平成 17 年(1.4620 倍)比で低下 した。 生産波及の大きさを産業別にみると、農林水産業、鉱業、建設業、商業及び情報通信が全産業平均を上回 ったが、平成 17 年比では鉱業、金融・保険など7産業で低下している。 グラフ11 生産波及の大きさ 平成17-23年比較(13部門)※ 2.0 1.5 1.0 0.5 H17 H23 農林水産業 鉱業 製造業 建設業 電気・ガス・ 水道 商業 金融・保険 不動産 運輸 情報通信 公務 1.3439 1.4548 1.5760 1.4259 1.3802 1.3181 1.3983 1.4165 1.4824 1.3813 1.3806 1.4375 1.4558 1.2744 1.2086 1.2023 1.4698 1.3893 1.4392 1.4448 1.3467 1.3333 医療・保健・ 社会保障・ サービス 介護 1.3486 1.3421 1.2984 1.3460 全産業計 1.4620 1.3921 ※「その他」部門については表示しない ●最終需要項目別生産誘発額2 輸移出を含む最終需要額5兆 3,856 億円から6兆 2,187 億円の県内生産が誘発された。項目別に見ると民間 消費から 1.04 倍、政府消費支出から 1.25 倍、固定資本形成から 1.08 倍、輸移出から 1.38 倍の生産が誘発さ れている。 グラフ12 最終需要項目別 最終需要額-生産誘発額 比較 最終需要額 23,089 生産誘発額 13,212 23,962 0 10,000 民間消費支出 8,183 16,488 20,000 30,000 8,806 40,000 政府消費支出 9,377 (単位:億円) 53,856 62,187 12,906 50,000 総固定資本形成 60,000 70,000 輸移出 1 逆行列係数は、作成される産業連関表の形式や輸移入の取扱い方によっていくつかの型が存在するが、今回は以下の2型により算出した。 (I-A)-1 型 : 県内経済を輸移出入の存在しない閉鎖型経済とみなし、当然内生部門にも輸移入品が存在しないものと仮定した型。 (I-ΓA)-1 型 : 県内経済を輸移出入の存在する開放型経済とみなし、輸移入は県内需要に応じて決定されるものとみなす現実の経済により 近い型で、産業連関分析で一般的に多く用いられる型。 ※I は単位行列、A は投入係数、Γ(ガンマ)=(I-M-N)。M は輸入、N は移入を表す。 2 「最終需要項目別生産誘発額」とは、県内生産額がどの最終需要によってどのくらい誘発されたかを示す指標である。 産業連関表では、全ての生産は最終需要を満たすために行われると考える。 -8- 3 平成 23 年沖縄県産業連関表 取引基本表(3部門表) (単位:億円) 需要部門 (買い手) ( D 第 1 次 産 業 第 2 次 産 業 第 3 次 産 業 県内最終需要 消費+投資 計 消 費 輸 移 出 投 資 県 内 生 産 額 第1次産業 201 580 146 928 249 3 415 △545 1,049 第2次産業 264 5,198 5,602 11,064 4,232 7,372 1,764 △12,315 12,118 第3次産業 184 2,231 12,751 15,165 31,807 779 7,235 △5,966 49,020 計 648 8,010 18,499 27,157 36,289 8,154 9,414 △18,826 62,187 雇用者所得 252 2,466 17,321 20,141 15 △210 ) 粗 付 加 価 値 ( E ) 中 間 需 要 (A) ( 控 除 ) 輸 移 入 ( C ) (供 売 中給 り間 投部 手 入門 ) 最 終 需 要 (B) 消費+投資+輸移出 営業余剰 32 510 6,556 6,997 0 0 資本減耗引当 134 452 3,762 4,348 2 △34 その他 -18 680 2,882 3,543 5 △73 計 401 4,109 30,521 35,030 1,049 12,118 49,020 62,187 県内生産額 (注)中間投入額には「古紙・金属屑」を含む。 粗付加価値の「その他」は、家計外消費支出(行)、間接税、(控除)経常補助金の合計である。 四捨五入の関係で内訳と合計とは必ずしも一致しない。 県内生産額=中間需要(A)+最終需要(B)+(控除)輸移入(C)=中間投入(D)+粗付加価値(E)=62,187(億円) -9- (参考)産業連関表とは 地域経済を構成する各産業は、域内・域外の産業と相互に結びつき合いながら生産活動を行い、地域独 自の産業構造を形成しています。 ある一つの産業は、他の産業から原材料や燃料等の財・サービスを購入(投入)し、これを加工(労働・ 資本等を投入)して新たな財・サービスを生産し、さらに、これを他の産業に原材料等として販売(産出) します。 このような財・サービスの購入~(生産)~販売の関係が各産業間で連鎖的につながり、家計等最終需 要者に対して必要な財・サービスが供給されることになります。 産業連関表は、ある地域の一定期間(通常1年間)において、各産業間で行われた財・サービスの経常 的な取引(生産及び販売の実態)をわかりやすく一覧表にとりまとめ、記録したものであり、国民経済計 算体系の中で財・サービスの流れ、すなわち実質的な「モノのフロー」面の実態を明らかにするものとし て位置づけられています。 産業連関表は、各産業の投入(Input)と産出(Output)を示していることから、Input-Output Table、 略して IO 表とも呼ばれています。 <見方> ●産業連関表を縦方向(列)に沿って見る =各産業が生産する財・サービスに必要な費用等が分かります(投入)。 ●産業連関表を横方向(行)に沿って見る =各産業が生産した財・サービスの販売先が分かります(産出) 。 平成23年沖縄県産業連関表の構造(14部門表) 内生部門 需要部門 (買い手) 中 間 需 要 最終需要 B+C 産 業 ( 部 門 ) 1 農 (供 売 給 り 部 手 )門 外生部門 2 鉱 3 製 4 建 14 そ 家 計 林 計 外 水 造 設 … の 消 費 産 支 業 内 生 部 門 産 業 ( 部 門 ) 中 間 投 入 1 農 林 水 産業 2 鉱 3 製 造 業 4 建 設 … 業 14 そ の 他 列 F 古紙・金属屑 G 家計外消費支出 雇 粗 付 加 価 値 営 用 者 業 所 余 得 剰 資 本 減 耗 引 当 間 業 業 他 A 費民 間 非 支営 利 政 府 消 消 費 費 支 支 出 出 内 総 固 接 庫 計 移 資 計 H F+ G+ H - 10 - 県 内 生 産 額 B 出 C D E A+D-E 純 本 形 成 増 生産物の販売先構成(産出) 税 計 ( 控 除 ) 輸 移 入 投資 在 定 団 出体 県 行 及生 び産 粗物 付の 加原 価材 値料 の等 構中 成間 ( 投投 入入 ) ( 控 除 ) 補 助 金 県内生 産額 出 消費 消対 家 家 計 計 業 計 外 生 部 門 業 輸 県内最終需要