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釜石スマートミッフィプロジェクト ― まちが色彩をとりもどす

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釜石スマートミッフィプロジェクト ― まちが色彩をとりもどす
Bruna × Kamaishi
釜石スマートミッフィプロジェクト ― まちが色彩をとりもどす
■ブルーナカラーが、
まちに色彩をとりもどす
東日本大震災の日以来、まちは色彩を失いました。穏やかな海と豊かな自然があり、たくさんの笑顔があった釜
石。
徐々に日常をとりもどしつつありますが、まちの風景はもとより、人びとのくらしや心のありようも、いまだ
彩りが豊かであるとはいえません。
ミッフィー誕生 60 周年となる 2015 年、そんな釜石のまちがブルーナカラーに彩られ、人びとの心が色彩をと
りもどしはじめます。
■ミッフィーの色―ブルーナカラー
ミッフィーは、赤・黄色・青・緑の基本色に、茶色と灰色をくわえた 6 色で構成されています。
赤はミッフィー
たちの幸せで満たされた気持ち、黄色は家のように包み込むあたたかな雰囲気、青は不安で寂しい心持ち、そして
緑は豊かな自然を表現しています。
まちやくらし、人びとの心はいつも赤や黄色で表わされるような幸せに包まれているわけではありません。青で
表されるような不安や寂しさにおそわれることもあります。でも、だからこそ豊かなのです。そんな豊かな色彩を
もつまちに向けた復興に、
ブルーナカラーは力を貸してくれるでしょう。
■真っ白なミッフィー
東日本大震災の発生から数週間後、地震と原発事故におびえる子どもたちに、ディック・ブルーナ氏は二粒の涙
を流したミッフィーを贈ってくださいました。着色されていない真っ白なそのミッフィーは、わたしたちが色彩
をとりもどしたときに思い思いの色を塗れるにようにしてくれているかのようです。
■まっすぐ前を向いて
いつも真正面から描かれるミッフィーは、うれしいときも悲しいときも読者をまっすぐ対峙したいというディッ
ク・ブルーナ氏の気持ちを表しています。
ブルーナカラーは、これからの釜石のまちを支えていく子どもたちをふくむ市民全員が、ときには涙を流しなが
らも、ミッフィーのように前を向いて釜石のまちに彩りをとりもどしていく灯火のように、あかるく復興への道
を照らしてくれるに違いありません。
■まちに色彩をあたえる灯台―ミッフィーカフェ
2015 年春、釜石にオープンする交流センターにミッフィーカフェを設置します。
まちににぎわいと活気をもたらす地区に、市民ホールとともに市民文化を盛り上げるための場所として交流セン
ターは計画されています。
市民ホールが「ハレの場」ならば、交流センターは普段使いの公園のようなスペースと
して、
釜石に住む人びとが集い、
交歓することをとおして復興をめざします。
その一角をなすミッフィーカフェは、お茶に訪れる方はもちろん、交流センターで釜石の未来をつくろうとする
人びとに対しても元気をもたらし、
まちに彩りをあたえる活動の灯台となることが期待されます。
* 交流センターは、1 階にだれもが気軽に利用できる「居間」のようなラウンジをもち、2 階にはスタッフと市民が協働して
市民文化を記録・発信するための活動ができるワークスペースを有します。
ラウンジは図書スペースや子どもが自由に遊べるスペースがあり、カフェで提供するフードやドリンクを持ち込むことが
できます。
老若男女をとわず、
だれにとっても居心地のよい場所となることをめざしています。
■若い世代による場づくり
交流センターは、若い世代を中心に、長いあいだ釜石を支えてきた人と震災後に復興のために帰ってきた人が協
力して運営します。
市民のニーズやまちの復興にあわせてサービスをみなおしながら、親しみやすさを損なわず、
同時に常にあたらしい価値を提供するような場づくりをめざします。
ミッフィーカフェも単なるテナントではありません。カフェの経営者も復興を担おうとする若者を想定してお
り、交流センターの場づくりに携わる予定です。
交流センターと歩みを合わせて、未来の釜石をつくる活動やそれ
をささえる人びとを勇気づけ、
まちに色彩をとりもどすための場となることが期待されます。
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