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NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITE Title リモートステーションでのX-Yプロッタ情報の出力について Author(s) 野崎, 剛一 Citation センターレポート, 1, pp.57-64; 1980 Issue Date 1980-12 URL http://hdl.handle.net/10069/25200 Right This document is downloaded at: 2017-03-30T03:35:06Z http://naosite.lb.nagasaki-u.ac.jp 事要事喜 リ モ ー ト ス テ ー シ ョ ン で の X-y プロッタ情報の出力について 情報処理センタ一 野崎剛 1 . はじめに 今日,計算機利用の多様化に伴い,計算結果を図形で出力するととが多くなってきている。本 稿では,センターシステム (FACOMO SIV/F4) とリモートシステム (PANAFACOM URJ E2)におけるリモートパッチ処理で, x-Yプロッタ作画処理をリモートステーション端末側で 行うシステムを作成したので報告する。 2 : リモートパッチ処理 学術情報処理の急速な進展に伴い,大学に設置されている計算機センターの提供する情報処理 サービスに対する需要は,量的に増大し,質的にも多様化する傾向にある。そして,各大学に設 置されているコンピュタシステムは,日本電信電話公社の通信回線を惇って全国共同利用の大型 計算機センターとのネットワーク化が図られてきている。センターとしての計算機システムにと って,リモートジョプエントリシステムの端末は,通信回線で接続されている入出力装置として のイメージでしかない。しかし,リモートステーションシステムとしての多種多様な処理を行な うために,汎用計算機が端末として使用される乙とが多い。 ととろで,リモートステーションシステムから通信回線で接続された別のセンターのコンビュ ータシステムを使用する目的は,リモートステーションシステムに無い機能(装置)を利用する 乙とにある。特ζ t ,処理時間,記憶容畳の問題で利用する場合が多い。 長崎大学情報処理センターのシステム (FACOMM-180IIAD) は,九州尖学大型計算機セン ターのシステム (FACOMM-200) をホスト計算機とするリモートステーションシステムであ 1 0 0,1 3 0 0,MELCOM70/2 0,IBM5110をリモート端末とする り,また, PANAFACOMUー1 ホストシステムでもある。 さて,リモートパッチ処理とは,ホストシステムと通信回線で結ぼれたリモート端末側からパ ッチ処理用のジョブをホストシステムに送り,ホストシステムで実行されたジョブ結果が端末側 に返却またはホスト側で出力されるようなパッチ処理形態をいう。 JEP-illという伝送制御方式を用 九州大学大型計算機センターとのリモートパッチ処理では, R SIV/F4間でジョブを送受信している。そして出力装置として,ラインプリンタ装置の いて, O みが標準サポートされている。 一方PANAF ACOMURJE2においては,ホストより受信した SYSOUTファイルを出力する 装置としてプリント系出力装置と,パンチ系出力装置がサポートされている。 -57- 事要事喜 3 .R J E 2におけるデータの受信及び出力制御 SYSOUTデータの出力は,ホストより SYSOUTファイ Jレの最初のデータを受信した時に開始さ れる。ホストより送られてくる S YSOUTデータの最初のプロックで,以後のデータがプリント装 置あてかノ f ンチ装置あてかの指定が行われる。 R J E 2ではとの指定に基づいて,出力装置への出 力を開始する。出力装置が決定できなかったり,ファイ Jレ名,レコード長および、プロック化係数など のファイル制御情報が必要な場合は,オペレータに必要な情報を問い合わせ,その指示を待って 出力を開始する。 4 . ホストシステムでの P SP 処理 現在.富士通から提供されているシステム O SIV/F41Cは, X-Yプロッタ装置 ( F 6 2 01 D ,F 6 2 0 2 B) を用いる図形処理用プログラムとして P SP( P l o t t e rS u b r o u t i n eP a c k a g e )がある。 X-y プロ ッタ利用者は,サブルーチンを呼び出すという簡単な手続きでプログラミングする乙とにより, 複雑な図形や文字などを X -Yプロッタ装置に作画する乙とができる。乙の X-Yプロッタ利用者は, YSOUTデータセットに出力しておいて任意の時点でそ プロッタ用図形プログラムの実行結果を S の実行結果をライタにより X -Yプロッタ装置に作画する の作画用ライタプログラムは ζ とができる。乙の X -Yプロッタ装置へ rXYPLOTJ と呼ばれている。 XYPLOTは,利用者プログラムの YSOUTデータセットから作画データを取り出し,そのデータをシス 実行により出力されている S -Yプロッタ装置が動作可能なプロットコマンドに変換して X-Yプロッタ装置に作 テムに直結の X 画をする。 従ってとの処理方式では X -Yプロッタ作画情報をリモートステーション側で取り出しリモート -Yプロッタ装置に結果を出力する ステーションに設置しである X と ζ ろが,現在のホストシステム ζ とは不可能である。 ( F ACOMO S I V/F4)の下では,センターの SYSOUTファ イルの内容をリモートシステム側のファイル(外部記憶装置)に受信する機能があれば,センタ -Yプロッタジョプを処理し, リモートステーション側の X-Yプロッタ装置に結果 ーシステムで X を出力する様にする乙とができる。その処理システムの概要と処理プログラムを次に示す。 5 . 処理方式の概要 X-Yプロッタ利用者は, FACOMO S I V/F4プロッタサブルーチンを通常通り使用すればよい。 即ち利用者にとってセンターのプロッタを使用する場合のプログラムに何ら手を加える必要がな い。乙の処理方式では,プロッタ関係の出力情報をスプールファイル (SYSOUTクラスp )に出力 する。その為にプロッタサブルーチンプログラムと全く同じ名前,仮引数のサブルーチンプログ ORTRANで作成し,ライブラリとして登録した。以下乙のライプラリ名をMXYPSPL ラム群を F と記す。乙の M XYPSPLICは,次の 1 7個のサブルーチン副プログラムがある。乙れらのサブプロ グラム内では,そのサププログラムの種類を表わす情報と,プロッタサブルーチンプログラムで QU 'hu 事夏草喜 実際ζ l必要とする実引数の情報をスプー Jレファイ Jレ (SYSOUTクラス P) I ζ機 番 7で出力する。 乙の出力ファイルの形式は ( 1 ) PLOTS 1 レコード卸バイト,固定長である。 XYプロッタ装置のオープン処理と,作画的に必要な情報の初期設定を行う。 ( 2 ) PLOTE XYプロッタ装置のクローズ処理と,その他の終了化処理を行う。 ( 3 ) PLOT 指定された座標に対して位置決め,線画,座標原点の再設定(プロットフィ ールドの終了) ,グラフ番号の設定を行う。 ( 4 ) SYMBOL 指定された座標に対して位置決め又は線画をした後,文字又は文字列を作画 する。 ( 5 ) LINE 与えられたデータに沿って折線,又はマークを作画する。 ( 6 ) NUMBER 指定された座標に対して位置決めを行った後,浮動小数点数を作画する。 ( 7 ) AXIS 指定された座標に対して位置決めを行った後,座標軸を作画する。 ( 8 ) PFIELD プロットフィー Jレドの定義と,シザリングのモードの指定を行う。 ( 9 ) RDSCIS PFIELDサブルーチンを設定したシザリングのモードを変更する。 U O ) SCALE 指定されたデータ群を拡大,縮小して作画するための初期値と増分値を求め る 。 ( 1 1 ) FACTOR 図形の倍率係数を与える。 U l 2 WHERE との時点の座標位置と図形の倍率係数を通知する。 3 ) WHERES 1 ( 利用者が意図した論理的な座標位置,倍率係数,シザリングの適用を受けて いるかどうかを通知する。 ( 1 4 ) SET 座標原点の再設定及びシザリングの終了(プロットフィー Jレドの終了)を行 つ 。 ( 1 5 ) NEWPEN 使用するペン番号を指定する。 ( 1 6 ) OFFSET 座標補正値の設定 ( 1 7 ) PAGE ファイル化する。 EU n v 亙豆重萱 当 ホストシステム PLOT アウトプットプロセッサ ホl 一 一 → ISPOOL I l ファイ ~I l o u x v rH'~~~M I MXYPSPLの各サブルーチンでは,実引数をそのままファイ Jレに出力 ( A 4のFORMATで出力 をしているが, ζ れは 4バイト分内部表現のまま出力される) している。 乙のホストシステムで S YSOUTファイルに出力された X-Yプロッタ作画情報を, リモートステ ーション側でパンチ系出力装置に受信できれば, その受信された情報を入力データとし, FACO MPSPを使用した X-Yプロッタ作画プログラム(UXYPLOT) を使用して, リモートステーシ ョン側の X-Y プロッタ装置に結果を出力する乙とができる。 PANAFACOMU-RJE2リモートシステムにおいては, ホストシステムの SYSOUTファイ Jレ をそのままの形で磁気ディスク装置(パンチ系出力装置)に受信する乙とができるので前述の様 な処理が可能である。 -60- 耳東事苔 6 . 処理プログラム . 1 ζ 示した 1 7個のサブルーチン群で構成され ホストシステムに登録されている MXYPSPLは. 5 ている。乙れらの中で注意をしなければならないのは,文字や配列名を実引数としている場合の 処理と SUBROUTINESCALEの処理である。 文字や配列名を実引数としているサブルーチンについては. SYSOUTファイルにまず,パラメ ータ情報(実引数)を出力し,実引数の値から文字数や配列要素の数を計算し,次のレコードに 文字や配列要素を出力する。 次に FACOMPSPのSCALEの機能は,指定された座標データ群を座標軸の長さに収まるよう に拡大縮小して作画する場合に必要な,軸目盛の初期値と増分値を求めて. 5 1数で示された座標 データ配列の中に格納する乙とができる。従って乙の SCALEについては単純に実引数の情報を SYSOUTファイ Jレζ l出力する訳にはいかないので, ζ のサブルーチンのみは例外で,ホストで処 理するプログラム中で. SCALEが呼び出されたらそのまま FACOMPSPのSCALEを呼び出すよ うにする。とれらの MXYPSPLのプログラムリストを次に示す。 MXYPSPL ソースリスト SURROUTINE PLOTS(Pl, P2, I1, P3) K-1 WRITE(7, 70) K, P1, P2, 11, P3 70 FOR~ATC20 A4) RETuRN END SU円ROUTINE PLOTE(P) 1 < . ,2 7 , 70) K,P WRITE( 70 FORMAT(20A4) RETURN END P2, 11) SUBROUTINE PLOT(P1, K.3 WRITE(7, 70), < IPl, P2, ll 70 FOR~1ATC20A4) RETURN END P2, P3, PN, P4, N) SUBROUTINE SYMBOL(P1, DIMENSION PN(N) K-4 j-IAsS(N)/4 IF(MOD(N 4).NE.0) j-j+1 WRITE(7, 70), < IPl, P2, P3, P4, N WRITE(7, 70) (PN(I), I 1, j) 70 FORMATC20A4) RETURN END SUBROUTINE LINE(X, y, N, ll, 12, 13) YCN) DIMENSION XCN), K.ラ M-N+2 WRITEC7, 70) K, N, 11, 12, 13 WRITEC7, 70) (XCI), I 1, M) 70) (YCI), I-1, M) WRITE(7, , ・ ・ -61ー 亙豆重重 70 FORMAT(20A4) RETURN END SUBROUTINE NUM円ER(Pl P2 P3 P4 P5 ll) K6 WRITE(7 70) K Pl P2 P3 P4 P5 ll 70 FORMAT(20A4) RETURN END SUBROUTINE AXIS(Pl P2 A N P3 P4 P5 P6) DIMENSION A(N) ・ , ,,,,, ,,,,,, , ,,, , , , K.7 J-IA円S(N)/4 4).NE.0) J圃 J+l IF{MOD(N, WRITE(7 70) K Pl P2 N P3 P4 P5 P6 WRITE(7 70) (A(I) I-l J) 70 FORMAT(20A4) RETURN END SUBROUTINE PFILDCP1 P2 P3 P4 ll) K圃 ・ 8 WRITE(7 70) K Pl P2 P3 P4 Il RMAT(20A4) 70 Fロ RETURN END , , , , ,, , , , , , , ,,,, ,,,,, SUBR口UTINE RDSCIS(11) K冨 圃 9 WRITE(7 70) K Jl 70 FORMAT(20A4) RETURN END SUBROUTINE FACTOR(Pl) K=ll WRJTE(7, 70) K, Pl 70 FORMATC20A4) RETURN END SUBROUTINE WHERE(Pl P2 P3) K揖 12 WRITEC7, 70) K, Pl, P2, P3 70 FORMATC20A4) RETURN END SUBROUTJNE WHERES(P1, P2, P3, I1) K-・ 13 WRITEC7, 70) K, P1, P2, P3, 11 70 FORMATC20A4) RETURN END SUBROUTINE SET(Pl, P2) K-・ 14 70) K, P1, P2 WRITE(7, 70 FORMAT(20A4) RETURN END , , ,, -62ー 亙豆豆亘 SUBR口UTINE NEWPENCI1) K-・ 15 , , WRITEC7 70) K 11 70 FORMATC20A4) RETURN END P2, P3, P4) SUBROUTINE QFFSETCP1, K-・16 WRITE(7, 70) K, P1, P2, P3, P斗 70 FORMAT(20A4) RETURN END P1) SUBRQUTINE PAGECl1, K-・ 17 70) K, 11, P1 WRJTEC7, 70 FORMATC20A4) RETURN END リモートシステム側の処理プログラム UXYPLOT は受信された X-Y プロッタ作画情報の格納さ SPを使用して X-Yプロッタ装置に作 れた磁気ディスクファイルからデータを入力し. FACOMP するリモートシステムのプログラムである。 FACOMO S I V/F4でしかレポートされていない機 能(例えば NEWPEN) については,何もしないようにしている。その処理プログラムのリスト を次に示す。 UXYPLOT ソースリスト , , 雪 ) , 18UF(1024) INγFGER*4 K, P(19) CAlL PLOTS(IRUF 1024) 70, ENO-900) K, P 100 REAO(31, 70 F 口 R~AT(20A4) KI < 置K IF(KK.lE.O) GO TO 100 ・ IF(KI <.GT.12) GO TO 990 GO TO ( 1 , 2, 3, 4, ぅ , 6, 7, 100, 100, 100, 11, 12), KK C 1 CAlL PlOTS(IBUF, 1024) 1 GO TO 100 2 CAlL WHERE(Xl, Yl, Z) Xl-Xl+20.0 CALl PlOT(Xl, Yl, 999) GO T円 100 3 N=P(3) CAlL PLηT(P(1), P(2), N) GC 1 TO 100 4 N.P(S) OIMENSIO~ X(1000) Y(1000) A(2 , J-IA8S(~)/4 IF(MOO(N, 4).NE.0) J-J+1 70) (A(I), 1-1, J) READ(31, CALL SYMBOL(P(1), P(2), P(3), A, P(4), N) GO TO 100 -63ー 亙重重重 う N.P(1) J=IABS(N) 11冨 P(2) 12=P(3) 13=P(4) READ(31, 70) (X(I), I=1, J) READ(31, 70) (Y(I), I=1, J) CALL LINE(X, y, N, Il, I2, I3) GO TO 100 6 N.P(6) CALL NUMBER(P(1), P(2), P(3), P(4), P(う ) , N) GO TO 100 7 N=P(3) J=IABS(N)/4 IF(MOD(N 4).NE.0) J=J+1 70) (A(I), I=l, J) READ(31, CALL AXIS(P(1), P(2), A, N, P(4), P(う ) , P(6), P(7)) GO TO 100 11 CALL FACTOR(P(l)) GO TO 100 12 CALL WHERE(P(1) P(2) P(3)) GO TO 100 900 STOP 990 WRITE(6, 66) KK ' 骨 骨 骨 骨 CONγROL CODE ERROR 骨 骨 骨 KK • , '15) 66 FORMAT(1X, STOP END , , , 7 . おわりに 乙のシステムを利用する ζ とにより X-Y プロッタの作画出力をリモートステーション側で行う -1100システムに接続されている X-Yプロッ ととができる。また本センターの PANAFACOMU タ装置 (FACOM) では,インクペンの使用が可能であるので非常 κ鮮明なプロッタ出力を得る 乙とができる。また,同じプロッタ出力結果を何枚でも得る乙とができるし,多少の作画処理の 手を加える乙とによって解決するととも可能であり, 訂正であれば,処理プログラム UXYPLOTIC 長時間ジョプによる X-Y プロッタ出力の場合などには非常に有効となるものと思う。 参考文献 1 ) FACOMO SIV/F4 2 ) PSP 解説書 FACOMOSIV/F4 PSP 文法書 3 ) FACOMO SIV/F4 PSP 使用手引書 4 ) FACOMUMOSR J E 2説明書 -64ー