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Ⅰ 子育て支援環境づくりの理念

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Ⅰ 子育て支援環境づくりの理念
第4章
Ⅰ
計画の目標と体系
Ⅰ
子育て支援環境づくりの理念
子育て支援環境づくりの理念
本市の子育て支援環境づくりに対する一貫した考え方(理念)を以下に示します。
理念1
親と自治体と市民が協力して、安心して子どもを産み育てることができる環境づくり
を進める。
子育ては本来、楽しいことであるはずです。しかしながら、家族構成や地域の状況が以前と異
なる現在においては、子育てを担う親が孤独となり、その楽しさを忘れてしまう状況が増えてい
るように感じられます。
本市では、子育て支援環境づくりを進めるうえで、親、自治体、市民など、市全体の協力が必
要であると考えています。市全体が子育てを温かく見守り、親が子育てを楽しいものだと感じら
れように、また、これから子どもを持ちたい人も安心して子どもを産み育てられるように環境づ
くりを進めていきます。
理念2
子どもの最善の利益を尊重する子育て環境づくりを進める。
子育て支援環境づくりを進めるうえで最も重要なことは、すべての取り組みが子どもにとって
有益であることです。子育てを担う親への支援は、直接、間接に関わらず、子どもへの影響があ
り、本市の子育て支援環境づくりは、常に子どもの最善の利益を尊重した上で進めていきます。
理念3
子ども・親・市民の声を生かし、子ども・親・市民の参加による子育て環境づくりを
進める。
本市の子育て支援環境づくりが、市全体の協力のもとで行われ、子どもの最善の利益を尊重す
るものであることから、その取り組みには当然、子ども、親、市民の声が生かされる必要があり
ます。
本市の子育て支援環境づくりは、常に子ども、親、市民の声を生かして進めていくとともに、
できる限り、子ども、親、市民が参加する取り組みを進めていきます。
理念4
子どもと大人が交流し、相互に理解を深める環境づくりを進める。
子どもは家庭で親の愛情を受けながら、地域のなかで様々な人とふれあい成長していくことが
理想です。しかしながら、家庭環境や地域社会の変化は、子どもが十分に人とふれあう機会を減
少させており、子どもと大人が相互に理解し合えないような状況もみられます。
本市では、子どもと大人が交流し、互いに理解を深める環境づくりを進め、将来的に、現在の
子どもが大人になっても、子どもと大人の交流を大切にするような環境を目指します。
47
Ⅱ
Ⅱ
計画の基本目標
計画の基本目標
子育て支援環境づくりの理念と、基礎調査結果にみられる現状に基づき、本計画で示す諸施策を体
系付ける基本目標を以下のように設定します。
基本目標Ⅰ
安心して子育てができるまちづくり
◆目標の趣旨◆
子育て支援環境づくりを進めていく根本的な目的の一つは少子化対策に他なりません。「子ど
もを産む・産まない」は、個人の自由な意思に基づいて決定されるべきことですが、子どもを持
ちたい人が現在の環境のために、子どもを産むことや育てることに対して、不安を持ち、結果と
して少子化が進むことは防がなければなりません。
ここでは、現在子育てを行っている保護者のニーズに対応し、これから子どもを持つ人も含め、
誰もが安心して子育てができるまちづくりを目指します。
基本目標Ⅱ
子どもをすこやかに育てるまちづくり
◆目標の趣旨◆
子どもは、一人で成長するわけではなく、家庭や地域、学校などの生活の場で様々なことを経
験し成長していくものです。そのため、子どもの健全な成長のためには、少なからず周囲の支援
と配慮が必要であり、それぞれが自覚と責任を持ってその役割を果たしていく必要があります。
ここでは、子どもの健全な成長を支えるため、みんなが見守り、支援するまちづくりを目指し
ます。
基本目標Ⅲ
子どもに安全で楽しいまちづくり
◆目標の趣旨◆
昨今の児童虐待の問題や少年犯罪の増加など、子育てと子どもを取り巻く環境は、必ずしも良
好に保たれているとは言えない現状がみられます。
子どもの健全な成長は、幼少期からの環境によるところが大きく、その成長に重大な悪影響を
与えるような状況を未然に防いでいく必要があります。
ここでは、子どもにとって悪影響となる要因を解消し、安全で楽しいまちづくりを目指します。
48
第4章
基本目標Ⅳ
計画の目標と体系
地域ぐるみの子育てあふれるまちづくり
◆目標の趣旨◆
子どもの社会性や自主性の低下が問題とされていますが、家庭や地域社会の機能の低下にとも
ない人々の結びつきが失われていることも一つの要因であると考えられます。
一方で、地域には、大人や高齢者、同世代の子ども、自分よりも小さい子どもなど様々な人が
暮らしており、それぞれが助け合い子どもの成長を支援する環境として大きな可能性を秘めてい
ます。
子どもの生活の舞台は、やはり身近な地域が中心となることから、ここでは、地域を基本にし
た子育て支援環境づくりを目指します。
基本目標Ⅴ
夢のある子育て環境のまちづくり
◆目標の趣旨◆
子育て支援環境づくりは、子育てをしている親のためであり、子どもを健全に育てるために行
うものですが、それだけで十分とはいえません。
健全に成長した子どもは、いずれは親となり、未来を担う子どもを育てていくこととなります。
そのため、現状における親のニーズに応え、問題点を解消するだけでなく、現在、未婚の人が結
婚し子どもを持つことや、現在の子どもが将来、親となることを見通した環境づくりを進めてい
く必要があります。
ここでは、将来に向けて誰もが子どもを持ち、育てることに安心感と希望を持つことができる
ようなまちづくりを目指します。
49
Ⅲ
Ⅲ
計画の体系
計画の体系
基本目標Ⅰ
安心して子育てができるまちづくり
◆方策◆
1
母子の健康づくり支援
2
子育ての精神的・身体的負担の軽減
3
父母が子育てにゆとりを持って向き合える条件の整備
4
子育てと仕事を両立できる環境整備
基本目標Ⅱ
子どもをすこやかに育てるまちづくり
◆方策◆
1
子どもの権利の尊重
2
乳幼児期における保育・教育の充実
3
生きる力を育む教育の推進
4
若者の社会的自立支援施策の推進
基本目標Ⅲ
子どもに安全で楽しいまちづくり
◆方策◆
1
地域ぐるみで進める児童虐待の予防と防止
2
子どもの遊び場の充実
3
子どもの問題行動等への対応
4
子どもに安全なまちづくりと子どもの安全確保
5
子育てについていつでも心おきなく相談できる機会の充実
基本目標Ⅳ
地域ぐるみの子育てあふれるまちづくり
◆方策◆
1
地域の子どもを地域で育てる地域コミュニティづくり支援
2
親と子を支える地域づくり
3
若者からお年寄りまで地域の人が子育てに参画できるまちづくり
基本目標Ⅴ
夢のある子育て環境のまちづくり
◆方策◆
1
子育ての情報提供・学習環境の充実
2
父母がともに子育てを担う環境づくり
3
子育てに配慮した生活環境の整備
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