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教科書検討の観点 (全ページPDF)

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教科書検討の観点 (全ページPDF)
平成28教 内容解説資料
教科書検討の観点
平 成28年度版
検討の観点
教育基本法を踏まえた
編集方針
編集の基本方針
学習指導要領に示される
指導内容や〔共通事 項 〕を踏
まえた編集方針
「 中学音楽 音楽のおくりもの」
キーワード
内容及び特色
○教 育基本法
○豊 かな情操
○創 造性を培う
○基 礎的・基本的な知識・技能
○思考力・判断力・表現力等
○学 習意欲
○音 楽に対する個人の価値意識
○我 が国の伝統文化
○我 が国や郷土の伝統音楽
○他 国の音楽文化
●生 徒にとって親しみやすい音楽を教材とし,基礎的・基本的な知識・技能を確実に習得し,それを活
用して思考力・判断力・表現力を培うことによって学習意欲を高め,豊かな情操や創造性を調和的
に養うように,さまざまな工夫がなされた編集となっている。
○学 習指導要領
○歌唱共通教材
○我 が国や郷土の伝統音楽
○和 楽器の取り扱い
○創 作活動の充実
○言 語活動の充実
○〔共通事項〕
○音 楽の用語や記号
●学 校の実態に応じて選択や変更が可能な多様な歌唱教材が掲載されている。また,我が国や郷土
の伝統音楽,歌唱共通教材も含め,さまざまな音楽のジャンルから選択できるように配慮,工夫さ
れている。
●音 楽に対する個人の価値意識を重視し,
「音楽の要素を捉えながら」「さまざまな音楽文化」「歌い
合わせ聴き深める喜び」と大きく三つのまとまりで編集し,発達段階に応じた効果的な学びと豊か
な心の育成が可能となっている。
●我 が国の伝統文化の尊重を踏まえ,我が国や郷土の伝統音楽の理解を基盤にし,他国の音楽文化
を尊重する態度を養う観点から,各学年とも「さまざまな音楽文化」を効果的に位置づける編集と
なっている。
●歌 唱,創作,鑑賞と関連させながら器楽の学習内容と教材を効果的に示している。また,各学年と
もに和楽器の取り扱いが一層充実するように配慮された編集となっている。
●創 作活動の充実を踏まえ「音のスケッチ」で学習内容と具体の活動を,わかりやすく示している。
さらに,他の教材やLet's Try!と関連させ,音楽をつくる楽しさを体験できるように工夫されてい
る。
●鑑 賞教材は,生徒が聴き取りやすく親しみやすい音楽を教材として掲載している。また,鑑賞指導
の一層の充実を踏まえ,言語活動を取り入れた学習活動例や比較聴取曲を示す工夫がなされてい
る。
●〔 共通事項〕は,実際の学習活動での取り扱いを想定して「活動のポイント」を示すなど学習内容の
明確化に配慮をしている。音楽の用語や記号については,巻末の折込みページに配置し,生徒自ら
が調べやすいように工夫されている。
●適 切な学習評価が実現できるように「音楽の要素を捉えながら」「さまざまな音楽文化」「歌い合
わせ聴き深める喜び」と大きく三つのまとまりで編集している。それぞれのまとまりは,A表現(歌
唱・器楽・創作)とB鑑賞の学習がバランスよく示されているため,それに応じて「観点別学習状況
の評価」もバランスよく実施できるように配慮,工夫されている。
学習評価に配慮した
編集方針
学習指導要領と関わる
教材選択の範囲
教材選択の範囲
○我 が国や郷土の伝統音楽
○我 が国及び諸外国のさまざま
な音楽
○指 導のねらいに適切なもの
○歌唱共通教材
○道 徳教育との関連
●我 が国や郷土の伝統音楽を基盤にして,諸外国のさまざまな音楽が教材として取り入れられてい
る。それらの教材は,生徒の興味・関心・意欲を高め,音楽科の目標を達成する適切なものとなって
いる。
●歌唱共通教材は,各学年で1曲以上取り扱えるように編集している。
【1年】夏の思い出,赤とんぼ
【2・3年上】浜辺の歌,花の街,早春賦
【2・3年下】花,荒城の月
●生 徒や各学校の実態に応じて,さまざまな教材選択が可能となるように編集している。そして,生
徒にとって親しみやすく,指導のねらいに適切なものとなるように配慮されている。
●道 徳教育との関連を図るために,音楽を愛好する心情,美しいものや崇高なものを尊重する態度の
育成を目ざし,我が国の自然や文化,日本語の美しさを感じ取れる教材を選択できるように配慮さ
れている。
中学校3年間の系統性を
図った教材の配列
教材の配列の仕方
○多様な学習への対応
○各 教材の関連
○生 徒や学校の実態に応じた教
材選択
○音 楽表現の高まりや深まり
○多様な演奏形態
○充 実した表現活動
○和 楽器の取り扱い
○生 徒が楽しみながら音楽をつ
くる
○生 徒にとって親しみやすい音
楽
○我 が国と諸外国の音楽との関
係性
●多 様な学習へ対応するため,それぞれの教材を単独で取り扱うことも,関連させて取り扱うことも
できるように工夫されている。また,各教材の関連を図ることによって,学習の積み重ねと指導の
効率化が図られるように配慮されている。
●生 徒や学校の実態に応じた弾力的な教材選択が可能となるように,
「音楽の要素を捉えながら」
「さまざまな音楽文化」「歌い合わせ聴き深める喜び」と大きく三つのまとまりで配列している。
●歌 唱教材は,音楽表現の技能の高まりや深まりに配慮し,3年間の系統性を意識した配列となって
いる。そのため,斉唱や重唱,合唱など多様な演奏形態を取り扱うことが可能で,充実した表現活
動が設定できるように工夫されている。
●器 楽教材は,歌唱・創作・鑑賞の各活動と関連させ,生徒の実態を踏まえて取り扱うことができる
ように工夫されている。また,和楽器も適宜取り扱われている。
●創 作教材は,生徒の発達の段階を踏まえ,学習内容と具体の活動をわかりやすく示している。さら
に,他の学習内容・活動,教材やLet's Try!と関連させ,音楽をつくる楽しさを体験できるように工
夫されている。
●鑑 賞教材は,授業時間内で効果的に学習できるような楽曲が選ばれており,生徒にとって親しみや
すい音楽を鑑賞し,総合的に捉えることができるように工夫されている。また,我が国と諸外国の
音楽との関係性に着目した,効果的な編集となっている。
具体的な観点及び内容
教科書の該当箇所
1.学習活動に即した指導事項と〔共通事項〕の取り扱い
【全学年】
「活動のポイント」,キャラクターによる説明
2.表現と鑑賞の各領域の取り扱い
【全学年】歌唱教材,鑑賞教材,創作教材やLet's Sing!
Let's Try!,どんな特徴があるかな?,学習資料,歌のア
ルバム,
〔国歌〕君が代
3.我が国や郷土の伝統音楽の取り扱い
【1年】p.24「ソーラン節」,p.25「かりぼし切り歌」,
p.40日本の民謡と芸能,p.42箏曲「六段の調」,p.46日
本とアジアをつなぐ音,p.56日本語の抑揚を生かした旋
律をつくろう,p.58箏(こと)を弾いてみよう「さくらさく
ら」,p.60太鼓のための音楽をつくろう
【2・3年上】p.33-①雅楽「越天楽」,p.34歌舞伎「勧進
帳」,p.38「越天楽」を体験しよう,p.39歌舞伎を体験し
よう,p.40日本と世界をつなぐ音,p.50構成を工夫して箏
(こと)で表現してみよう,p.54郷土の民謡や芸能を調べ
てみよう,p.55民謡を楽しもう「こきりこ節」
【2・3年下】p.18「子守歌(ねんねこ ころろこ)」,p.19
「谷茶前」,p.32くらしとともにある さまざまな音楽,
p.33-①能「羽衣」キリから,p.34能の音楽を体験しよ
う,p.36文楽「義経千本桜」から
4.歌唱表現の基礎的な技能を身に付けるための工夫
【1年】p.6 Let's Sing!「歌うための準備」,p.12「変声
と混声合唱」
5.歌唱教材(合唱教材)の系統性や発展性
【1年】歌唱教材21曲掲載
【2・3年上】歌唱教材21曲掲載
【2・3年下】歌唱教材21曲掲載
6.我が国の伝統的な声の特徴の取り扱い
【1年】p.24,25
【2・3年上】p.55
【2・3年下】p.34
7.和楽器の取り扱い
【1年】p.58,60
【2・3年上】p.33,34,39,50,55
【2・3年下】p.34
8.
「言葉で説明する」「根拠をもって批評する」ことへの取り扱い
【1年】p.33,37,45,51,63
【2・3年上】p.29,31,47,57
【2・3年下】p.26,27,31,39,49
9.我が国と諸外国の音楽との関連についての取り扱い
【1年】p.46日本とアジアをつなぐ音
【2・3年上】p.40日本と世界をつなぐ音
【2・3年下】p.32くらしとともにある さまざまな音楽
10.創作活動の充実を図る工夫
【1年】p.52,56,60
【2・3年上】p.48,50
【2・3年下】p.40,46
11.指揮の取り扱いの新設
【1年】p.22
【2・3年上】p.20
【2・3年下】p.16
12.ポピュラー音楽図鑑の提示
【2・3年上】p.58~61ポピュラー音楽図鑑,p.41さまざ
まなギターの特徴を聴き取ろう
13.音楽著作権や音楽療法などの取り扱い
【2・3年下】p.50~53音楽著作権とインターネットにつ
いて,アウトリーチ・教育活動・音楽療法について
14.音楽史の取り扱いの充実
【2・3年下】p.54~63日本と西洋の音楽の歩み,肖像で
見る音楽年表
15.楽典のページの工夫
【全学年】p.84楽典
16.リコーダー運指表,コードネーム表の提示
【全学年】p.65リコーダー運指表,コードネーム表
17.生徒の興味・関心をひく発展的な内容
【1年】p.64「音」ってなぁに?
【2・3年上】p.64音の三要素 PART-1
【2・3年下】p.64音の三要素 PART-2
全学年,
「活動のポイント」で指導事項と〔共通事項〕の取り扱いを示し,表現・鑑賞の学習と関わらせた活動に
配慮した工夫がなされている。また,音楽に関する用語や記号をページ右側に示し,楽典のページとともに確認
することができる。必要に応じてキャラクターを登場させ,それらを補足説明したり学習活動を提示したりする
きめ細かい配慮がみられる。
全学年,歌唱教材,鑑賞教材,創作教材,Let's Sing!,Let's Try!,どんな特徴があるかな?,学習資料,歌のア
ルバム,
〔国歌〕君が代 の順序で紙面を構成し,生徒の思いや意図を生かして効果的に全領域を学習できるよう
にしている。器楽の学習については,それぞれの教材中に関連づけられるものを効果的に示す工夫をしている。
大きく三つのまとまりで編集した一つに「さまざまな音楽文化」を示し,我が国の伝統音楽,郷土の民謡や芸能
について,歌唱,器楽,創作,鑑賞の全ての学習を通して取り扱うことができるように配慮されている。また,諸
外国の音楽の取り扱いと関連が図れるように工夫されている。
歌うためのワンポイント・アドヴァイスとして,1年ではLet's Sing!「歌うための準備」「変声と混声合唱」に息
のコントロール,母音の発音,変声や合唱の演奏形態などの取り扱いを示している。
生徒の実態や発達の段階に応じて教材を選択できるように,多様な歌唱教材が掲載されている。Let's Try!と
「歌のアルバム」を含め,1年,2・3年上,2・3年下ともに全21曲から選択が可能である。なかでも,斉唱から
合唱への学習の系統性や発展性を踏まえた工夫がなされている。
内容の取り扱いについて
1年では「ソーラン節」「かりぼし切り歌」,2・3年上では「こきりこ節」,2・3年下では能の謡を体験できるよ
うにするため,楽譜を提示したり表現の仕方を説明したりするなど,具体的な学習活動を示す工夫がなされて
いる。
1年では「箏」
「太鼓」,2・3年上では「雅楽に用いる鉦鼓,鞨鼓,釣太鼓」
「三味線」
「歌舞伎に用いる付け柝」
「箏」「こきりこ」,2・3年下では「能に用いる大鼓,小鼓,太鼓」を,歌唱や創作,鑑賞の活動と関連して取り
扱うことができるように配慮されている。また,音楽表現の基礎的な技能を身につけるだけでなく,音楽の特徴
を感じ取り,味わって表現する学習活動の工夫もなされている。
全学年とも鑑賞教材において,
「自分の考えを述べる」「比較鑑賞してよさや美しさなどを考える」などの具体
的な活動を設定している。そのため,キャラクターが学習活動例を示すなど配慮し,生徒が音楽を聴き深め,音
楽に対する価値意識を考えられるように工夫がなされている。
我が国と諸外国の音楽について,共通性や固有性から音楽の特徴を聴き取り,その多様性を理解することがで
きるように工夫がなされている。また,1年p.46「日本とアジアをつなぐ音」にみられるように,箏と同じ構造を
もつ楽器,発声や拍の表れ方を取り扱うなど,我が国や郷土の伝統音楽の理解を基盤とすることにも配慮され
ている。
全学年「音のスケッチ」で楽しく創作の活動が行えるように工夫され,加えてLet's Try!や他の教材との関わり
から創作活動を充実させるきめ細かい配慮がみられる。また,3年間の系統性や発展性を踏まえ,多様で体験的
な学習活動が展開できるように工夫がなされている。
全学年Let's Try!「指揮をしてみよう」で,発展的に指揮の仕方を取り扱うことができるように設定されてい
る。歌唱共通教材を用いて指揮をする活動を設定しながら,歌唱表現の充実を図るように配慮されている。
2・3年上には,
「ポピュラー音楽図鑑」が提示され,多様な音楽に対する理解が深められるように工夫されて
いる。また,関連づけて取り扱うことができるように,p.41「さまざまなギターの特徴を聴き取ろう」に参照
ページの表示がある。
2・3年下には,
「音楽著作権とインターネットについて」「アウトリーチ・教育活動・音楽療法について」を掲載
し,くらしと音楽との関わりに配慮した実践的な紙面構成となっている。
2・3年下には,
「日本と西洋の音楽の歩み」を掲載し,我が国や郷土の伝統音楽の理解を基盤にすることを踏
まえた誌面構成を工夫している。また,この音楽史の時代区分は,全ての鑑賞教材のページ右側に関連させて
示し(音楽史ナビ),学習効果を高める工夫がなされている。また,
「肖像で見る音楽年表」を示し,視覚的に理
解しやすいように配慮されている。
全学年とも楽典のページを巻末の折込みページで示す工夫をしている。そのため,常に楽典のページを参照し
ながら学習することが可能な紙面構成となっている。
器楽や創作の学習に配慮し,リコーダー運指表とコードネーム表を全学年で示している。
音についての発展的な内容を,理科などとの関連を図りながら示している。
印刷や造本に
ついて
判型はAB変型を採用し,文字,楽譜,写真,挿絵の見やすさに配慮している。また,題材,活動のポイント,音楽史ナビなどの配置を工夫している。
カラーユニバーサルデザインに配慮し,見やすいカラーデザインになっている。
再生紙,植物油インキ,グリーン電力を使用し,環境に配慮している。
造本は堅牢で長期の使用に耐えられる工夫がなされ,用紙は耐用性の高い上質なものを使用している。
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