BH76906GU, BH76909GU, BH76912GU, BH76916GU

携帯機器 / デジタルスチルカメラ用 チップサイズ / 小型ビデオドライバ
超小型
ウエハレベル CSP パッケージ
出力コンデンサレス
ビデオドライバ
No. 09064JAT01
BH76906GU, BH76909GU, BH76912GU, BH76916GU, BH76706GU
●概要
チャージポンプ回路の内蔵により、従来のビデオドライバで必要不可欠であったビデオ出力端子の大容量のタンタルコンデ
ンサを不要にしました。携帯機器向けに適した帯域の LPF 内蔵、スタンバイ時の消費電流 0μA、2.5V からの低電圧動作な
どの特長により、デジタルスチルカメラや携帯電話など高密度実装が要求される機器に最適です。
●特長
1)
2)
3)
4)
5)
6)
7)
8)
9)
WLCSP 超小型パッケージ (1.6mm x 1.6mm x 0.75mm)。
BH768□□FVM シリーズに対してノイズ特性を向上。
ビデオドライバアンプゲインを 6dB､9dB､12dB､16.5dB の 4 種類ラインアップ。
最大出力電圧 5.2Vpp の大出力ビデオドライバ。動作余裕が大きく低電圧動作まで対応。
出力のカップリングコンデンサが不要でコンパクト設計に貢献。
スタンバイ機能を内蔵しており、スタンバイ時の回路電流は 0μA (Typ.)。
8 次 4.5MHz LPF 内蔵でクリアな画像が再生できる。
バイアス入力形式採用により、ビデオ信号だけでなくクロマ信号、RGB 信号などにも対応。
出力端子シャント SW 内蔵により、ビデオ出力端子をビデオ入力端子として使用することが可能 (BH76706GU)。
●用途
携帯電話機、DSC、DVC、携帯型ゲーム、ポータブルメディアプレーヤなど。
●ラインアップ
品名
ビデオドライバ アンプゲイン
推奨入力レベル
BH76906GU
6dB
1Vpp
BH76909GU
9dB
0.7Vpp
BH76912GU
12dB
0.5Vpp
BH76916GU
16.5dB
0.3Vpp
BH76706GU
6dB
1Vpp
●絶対最大定格
VIDEO 出力端子シャント機能
―
○
（Ta=25℃）
項目
記号
定格
単位
電源電圧
Vcc
3.55
V
許容損失
Pd
580
mW
動作温度範囲
Topr
-40～+85
℃
保存温度範囲
Tstg
-55～+125
℃
＊ 50mm×58mm×1.6mm ガラスエポキシ基板実装時。
Ta=25℃以上で使用する場合は、1℃につき 5.8mW を減じる。
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Technical Note
●動作範囲
項目
記号
最小
標準
最大
単位
電源電圧
Vcc
2.5
3.0
3.45
V
●電気的特性
【特に指定の無い限り Typ.値です。Ta=25℃、VCC=3V】
項
目
回路電流 1
回路電流 2
回路電流 3
スタンバイ SW 入力電流
High Level
スタンバイ SW 切換電圧
High Level
スタンバイ SW 切換電圧
Low Level
スタンバイ SW 流出電流
High Level
スタンバイ SW 流出電流
Middle Level
スタンバイ SW 流出電流
Low Level
MODE 切替電圧
High Level
MODE 切替電圧
Middle Level
MODE 切替電圧
low Level
電圧利得
最大出力レベル
周波数特性 1
周波数特性 2
周波数特性 3
周波数特性 4
記
号
代表値
BH76906
GU
BH76909
GU
BH76912
GU
ICC1
ICC2
ICC3
－
IthH1
45
VthH1
1.2V min
VthL1
0.45Vmax
BH76916
GU
BH76706
GU
15.0
0.0
単位
μA
μA
アクティブモード時(無信号)
スタンバイモード時
入力モード時(B3=1.5V 印加時)
μA
B3=3.0V 印加時
V
アクティブモード
V
スタンバイモード
mA
100
－
測定条件
IthH2
0
μA
B3=3.0V 印加時
IthM2
8
μA
B3=1.5V 印加時
23
μA
B3=0V 印加時
VthH2
VCC-0.2
(MIN)
V
スタンバイモード
VthM2
VCC/2
(TYP.)
V
入力モード
VthL2
0.2
(MAX.)
V
アクティブモード
IthL2
－
GV
Vomv
Gf1
Gf2
Gf3
Gf4
6.0
9.0
12.0
5.2
16.5
-0.2
-1.5
-26
-44
6.0
-0.2
-1.4
-28
-48
dB
Vpp
dB
dB
dB
dB
微分利得
DG
0.5
%
微分位相
DP
1.0
deg
Y 系 S/N
SNY
+74
+73
+70
+70
+74
dB
C 系 AM S/N
SNCA
+77
+76
+75
+75
+77
dB
C 系 PM S/N
SNCP
+65
dB
出力端子流入可能電流
lextin
30
mA
出力 DC オフセット
Voff
±50max
mV
入力インピーダンス
出力端子シャント SW
オン抵抗
Rin
150
kΩ
Ron
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－
3
2/16
Vo=100KHz, 1.0Vpp
f=10KHz,THD=1%
f=4.5MHz/100KHz
f=8.0MHz/100KHz
f=18MHz/100KHz
f=23.5MHz/100KHz
Vo=1.0Vp-p
標準ステアステップ信号入力時
Vo=1.0Vp-p
標準ステアステップ信号入力時
帯域 100k～6MHz
100％ホワイトビデオ信号入力時
帯域 100～500KHz
100％クロマビデオ信号入力時
帯域 100～500KHz
100％クロマビデオ信号入力時
出力端子へ 150Ω
経由で 4.5V 印加
無信号時
Voff=(Vout 端子電圧)÷2
A3=1V 印加時流入電流測定
Ω
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●測定回路図
A
0.01u
10u
A
(VCC)
VCC
A2
A2
C_PLUS
0.1u
VIN
A3
A1
A
IN
OUT
B1
1.0uF
50Ω
150k
PUMP
STBY
STBY
B3
A
LPF
A
CHARGE
50Ω
150k
PUMP
0.1u
IN
CHARGE
1.0uF
(VCC)
C_PLUS
VIN
A3
A1
A
0.01u
10u
VCC
OUT
B1
C_MINUS
LPF
B3
A
C_MINUS
100Ω
SW2
6dB
6/9/12/16.5dB
NVCC
C1
V
NVCC
VOUT
NVCC
C2
1.0uF
V
GND
75Ω
V
V
75Ω
SW1
NVCC
C1
C3
V
VOUT
C2 GND
1.0uF
V
(a) BH76906GU,BH76909GU,
BH76912GU,BH76916GU
V
C3
75Ω
V
75Ω
(b) BH76706GU
Fig. 1
※
測定回路は出荷検査のための回路であり、応用回路例とは異なります。
●ブロック図
VCC
VCC
A2
C_PLUS
A1
A2
C_PLUS
VIN
A3
VIN
A3
A1
IN
IN
CHARGE
CHARGE
150k
PUMP
OUT
B1
LPF
150k
PUMP
STBY
STBY
B3
OUT
B1
C_MINUS
C_MINUS
LPF
SW2
6dB
6/9/12/16.5dB
NVCC
C1
NVCC
VOUT
NVCC
SW1
NVCC
C1
C3
C2
B3
VOUT
C3
GND
C2 GND
(a) BH76906GU,BH76909GU,
BH76912GU,BH76916GU
(b) BH76706GU
Fig. 2
●動作論理
BH76906GU,BH76909GU,BH76912GU,BH76916GU
STBY 端子論理
動作モード
アクティブ
H
L
スタンバイ
OPEN
BH76706GU
STBY 端子論理
H
動作モード
SW1
SW2
スタンバイ
OFF
OFF
M
入力(記録)
ON
OFF
L
アクティブ(再生)
OFF
ON
※BH76706GU は STBY 端子 OPEN での使用は不可です。
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●各端子説明
ボール
端子名
A1
C_PLUS
DC
電圧
端子内部等価回路図
VCC
VCC
+VCC
↑↓
0V
機能説明
フライングコンデンサ“+”端子
7pin､8pin の機能説明参照
C_PLUS
C1
GND
GND
NVCC
A2
VCC
VCC
VCC
VCC 端子
ビデオ信号入力端子
VIN
A3
VIN
100
VIN
0V
43.9k
. 1k
3.9k
4 . 1k
150K
NVCC
適応入力信号
コンポジットビデオ信号/
クロマ信号/ R.G.B.信号 など
NVCCNV
BH769xxGU
VCC
VCC
STBY
ACTIVE/STANBY 切替端子
端子電圧
MODE
1.2V～VCC
ACTIVE
(H)
0V～0.45V
STANBY
(L)
50K
250K
200K
GND
GND
NVCC
B3
STBY
150k
1μF
vcc
BH76706GU
vcc
100K
VCC
to
0V
200K
GND
STBY
vcc
200K
MODE 切替端子
端子電圧
MODE
2.8V～VCC
(H)
STANBY
1.3V～1.7V
(M)
GND(記録)
0V～0.2V
(L)
ACTIVE(再生)
GND
GND
NVCC
VCC
ビデオ信号出力端子
VCC
C3
VOUT
VOUT
0V
VOUT
75Ω
75Ω
NVCC
BH76706GU のみ
NVCC
GND
1K
VCC
C2
GND
0V
GND
GND 端子
NVCC
注1)
注2)
図中のＤＣ電圧は VCC＝3.0V 時のものです。また、この値は参考値であり保証値ではありません。
図中の数値は設定値であり、規格を保証するものではありません。
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BH76906GU, BH76909GU, BH76912GU, BH76916GU, BH76706GU
フライングコンデンサ“-”端子
(8pin)
VCC
GND
C1
NVCC
VCC
C_MINUS
C2
VCC
-VCC
C1
(-2.75V)
0V
GND
VCC
C2
VCC
B1
C_MINUS
0V
↑↓
-VCC
(-2.75V)
NVCC
NVC
NVC
負電圧端子（7pin）
注1)
注2)
図中のＤＣ電圧は VCC=3.0V 時のものです。また、この値は参考値であり保証値ではありません。
図中の数値は設定値であり、規格を保証するものではありません。
●動作説明
1) 出力カップリングコンデンサレス方式ビデオドライバの原理
単一電源アンプ
両電源アンプ
VCC
出力端子に直流電圧が
発生しているため、出力 CAPA 必要。
VCC
75Ω
1000μF
出力端子に直流電圧が
発生しないため、出力 CAPA 不要。
75Ω
75Ω
75Ω
-VCC
1/2VCC バイアス
Fig.3
Fig.4
単一電源（片電源）で動作するアンプの場合、動作点が約 1/2Vcc の電位を持つため、出力に直流阻止用のカップリング
コンデンサが必要になります。またビデオドライバの場合、負荷抵抗は 150Ω (75Ω+75Ω) であるため、カップリング
コンデンサの容量は、低域の通過帯域を考慮すると 1000μF 程度は必要になります。 (Fig.3)
両電源（±電源）で動作するアンプの場合、動作点は GND レベルにできるため、出力の直流阻止用カップリングコンデ
ンサは不要になります。
また、カップリングコンデンサが不要なため、出力段での低域特性低下は原理的にありません。(Fig.4)
2) チャージポンプ回路による負電圧の発生
チャージポンプは、Fig.5 に示すように２組の SW (SW1,SW2)と２組のコンデンサ(フライングキャパシタ、アンカーキャ
パシタ)から成り立っています。２組の SW を Fig.5 に示すように切り替えることにより、バケツリレーのようにフライン
グキャパシタに充電した電荷をアンカーキャパシタに移し替え負電圧を発生させます。
本 IC では、+3V の電圧を印加して約-2.8V 程度の負電圧を得ています。
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BH76906GU, BH76909GU, BH76912GU, BH76916GU, BH76706GU
Vcc +3V
Vcc +3V
充電電流
充電電流
SW1
+
SW2
+
－
－
-Vcc発生
SW1
SW2
アンカー
キャパシタ
フライング
キャパシタ
Vcc +3V
アンカー
+ キャパシタ
フライング
キャパシタ
充電モード
+
－
充電電流
電荷移動モード
－
+
－
+
－
Fig.5
-Vcc発生
チャージポンプ回路の原理
3) BH76906GU,BH76909GU,BH76912GU,BH76916GU, BH76706GU の構成
Fig.6 に示すように、両電源アンプと、チャージポンプ回路を一つの IC 内に集積化したのが、BH76906GU,BH76909GU,
BH76912GU,BH76916GU, BH76706GU です。これにより、+3V の単電源動作でありながら、両電源動作のアンプを使用
できるので、出力のカップリングコンデンサが不要になります。
VCC
両電源アンプ
1μF
75Ω
150k
AMP
75Ω
1chip 化
単一電源でも
出力コンデンサが不要になる。
VCC
-VCC
チャージポンプ
1μF
チャージポンプ
1μF
Fig.6 BH7690GU,BH76909GU,BH76912GU,
BH76916GU,BH76706GU 構成図
4) 入力端子形式とサグ特性について
BH76906GU,BH76909GU,BH76912GU,BH76916GU, BH76706GU は、低電圧動作のビデオドライバでありながら約
5.2Vpp の大きなダイナミックレンジを持っているため、ビデオ信号専用の入力方式であるクランプ方式ではなく信号形式
を問わず対応可能な抵抗終端方式(150kΩで終端)を使用しています。
そのため、BH76906GU,BH76909GU,BH76912GU,BH76916GU, BH76706GU は、入力信号に同期信号がなくても正常に
動作するので、通常のビデオ信号だけでなくクロマ信号や R.G.B.信号などにも対応しており、広い応用範囲があります。
また、抵抗終端方式で問題となる入力端子で発生するサグ（低域周波数の低下）については、入力の終端抵抗が 150kΩと
高いため、小容量の入力コンデンサと組み合わせても実用上問題のないサグ特性が得られます。
サグ特性の評価には、サグの目立ちやすい H-bar 信号を使うことをお奨めします。(Fig.8～Fig.10)
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BH76906GU, BH76909GU, BH76912GU, BH76916GU, BH76706GU
入力のコンデンサと入力インピーダン
スのカットオフ周波数は一般的な 75Ω
ドライバで出力コンデンサを 1000μF
にした場合と同じになります。
1μF X 150KΩ = 1000μF X 150Ω
(入力端子時定数）（出力端子時定数）
サ グ は 入 力のコ ン
デ ン サ と 入力抵 抗
でのみ決まる。
1μF
150k
サグ発生
Fig. 7
a)
75Ω+75Ω=150Ω
サグのないビデオ信号(TG-7/1 出力、H-bar)
H-bar 信号の TV 画面出力
イメージ図
b)
Fig. 8
BH76906GU,BH76909GU,BH76912GU,BH76916GU, BH76706GU 出力(入力=1.0μF、TG-7/1 出力、H-bar)
75Ω
Monitor
TG-7/1
75Ω
75Ω
150k
1μF
BH769xxGU・BH76706GU
Fig. 9
サグ特性はほぼ同じ
c) 1000uF+150Ωサグ波形(TG-7/1 出力、H-bar)
Monitor
75Ω
1000μF
75Ω
TG-7/1
Fig. 10
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BH76906GU, BH76909GU, BH76912GU, BH76916GU, BH76706GU
●応用回路例
再生時(アクティブモード)
記録時(入力モード) BH76706GU のみ
2.5～3.45V
2.5～3.45V
C4=3.3uF
Vcc
A2
C_PLUS
VIN
A3
A1
VIDEO IN
C_MINUS
STBY
B3
LPF
C_MINUS
SW1
NVCC
C2 GND
C3
映像出力
Ｒ2＝75Ω モニタ
VOUT
STBY
B3
LPF
SW2
6dB
NVCC
C1
150k
PUMP
B1
SW2
6/9/12/16.5dB
C2=1.0uF
VIDEO IN
CHARGE
C1=1.0uF
150k
PUMP
B1
C3=1.0uF
VIN
A3
A1
CHARGE
C1=1.0uF
C4=3.3uF
Vcc
A2
C_PLUS
C3=1.0uF
SW1
NVCC
C2=1.0uF
CIRCUIT
CURRENT
C1
NVCC
C2 GND
C3
Ｒ2＝75Ω
75Ω
VOUT
VIDEO_ IN
VIDEO_ OUT
＊SW1 及び SW2 は BH76706GU にのみ内蔵されています。
各モード時の STBY 端子論理は 3/16 ページ参照。
Fig.11
※ 応用回路例は推奨すべきものとして確信しておりますが、ご使用頂くにあたっては、静特性
のみならず過渡特性を含め十分な評価をお願いいたします。
●使用上の注意
1.
デカップリングコンデンサ C4 から IC への配線は出来るだけ短くするようにして下さい。
また、このコンデンサの容量値は IC へのリップルに影響し、さらに信号の S/N に影響しますので、できるだけ大きな
容量のデカップリングコンデンサを推奨致します。(推奨 C4：3.3μF、B 特性、耐圧 6.3V 以上)
なお、実装基板のパターンはできるだけ 10 ページに示しますレイアウト例に沿ったものにして頂くようお願い致します。
2.
使用するコンデンサについて
温度特性等を加味して、コンデンサはＢ特性のセラミックコンデンサを推奨いたします。
3.
NVCC（C1 ピン）端子は IC 内部で使用する電圧を発生させるための端子のため、できるだけ負荷を接続しないように
してください。また、このコンデンサ(C2)の容量が大きい方が負電圧のリップルは小さくなります。
（推奨 C2 :1.0μF B 特性、耐圧 6.3V 以上）
4.
C1 のコンデンサはできるだけ IC の直近に配置してください。コンデンサまでの配線が長くなるとスイッチングノイズ
の飛び込みの原因となります。（推奨 C1 :1.0μF B 特性、耐圧 6.3V 以上）
5.
入力カップリングコンデンサ C3 と IC 内部の入力インピーダンス 150kΩとで HPF を構成します。
よって C3 の値はビデオ信号のサグを見ながら決定してください。
カットオフ周波数 fc は次式によって求められます。
fc=1/(2π×C3×150kΩ)
(推奨 C3：1.0μF、B 特性、耐圧 6.3V 以上)
6. 出力抵抗 R2 は IC の近くに配置するようにしてください。
7.
IC の実装方向を誤ると VCC, GND が反転する等の問題により破壊する恐れがあります。十分にご注意下さい。
8. チャージポンプ回路のスイッチング動作により、電源端子には大きな電流変化が発生します。その影響が電源ラインを
通して他の IC などに及ぶ場合は、10Ω程度の抵抗を VCC ラインに挿入すると電源リップルの改善ができます。
10Ωの抵抗を挿入することにより約 0.2V 程度の電圧低下が発生しますが、本 IC は低電圧動作の余裕が大きいため
ダイナミックレンジなどの問題は心配ありません。 (Fig.12～Fig.14)
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1. チャージポンプ回路による
電流リップルが電源に影響を与える
10Ω
Vcc
Vcc端子
2. 電流リップルがDAC等に
電流リップルが DAC などに
1uF
3.3uF
影響を与える
影響を与える
1uF
VI N
VO UT
75Ω
VIDEO
AMP
150K Ω
DAC など
等
75Ω
-Vcc
Chrarge Pump
1uF
Fig.12 チャージポンプ回路の電流リップルが外部回路に与える影響
1)デカップリングコンデンサのみ
電源－CAPA 間電流波形 (A)
10mA/div
Vcc
CAPA－IC 間電流波形 (B)
10mA/div
A
A
A B
Vcc
Fig.13
2)デカップリングコンデンサ＋抵抗 10Ω
電源－CAPA 間電流波形 (A)
10mA/div
抵抗－CAPA 間電流波形 (B)
10mA/div
Vcc
10Ω
CAPA－IC 間電流波形
10mA/div
(C)
A
A
B
A
A
C
Vcc
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Technical Note
●評価ボードパターン図(両面 2 層)
1 層目配線＋シルクパターン
2 層目配線
半田パターン
部品リスト
記号
機能
C1
フライングコンデンサ
C2
タンクコンデンサ
C3
入力カップリングコンデンサ
Fig.15
推奨値
1μF
1μF
1μF
備考
B 特性推奨
B 特性推奨
B 特性推奨
B 特性推奨
C4
デカップリングコンデンサ
3.3μF
R1
入力終端抵抗
75Ω
VIDEO 信号測定器に接続する際に必要です。
R2
出力抵抗
75Ω
―
R3
出力終端抵抗
75Ω
TV、VIDEO 信号測定器に接続する際は不要です。
入力コネクタ
BNC
出力コネクタ
RCA（ピンジャック）
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10/16
2009.03 - Rev.A
Technical Note
BH76906GU, BH76909GU, BH76912GU, BH76916GU, BH76706GU
●参考データ
BH76906GU
BH76906GU
Ta=25℃
20
15
10
0.4
STANDBY CURRENT [uA]
CIRCUIT CURRENT [mA]
25
20
15
10
5
5
0
0
1
2
3
POWER SUPPLY VOLTAGE [V]
-40
0
40
80
0.1
0
120
2
BH76706GU
VCC=3V
BH76706GU
Ta=25℃
0.2
0.1
0
CIRCUIT CURRENT [μA]
CIRCUIT CURRENT [μA]
0.3
150
100
50
-0.1
0
40
80
100
50
0
120
2
TEMPERATURE [℃]
3
3.5
-80
4
-40
Ta=25℃
BH76906GU
0
40
80
120
TEMPERATURE [℃]
Fig. 20 GND モード時回路電流
―電源電圧
Fig. 19 スタンバイ時回路電流―周囲温度
BH76906GU
2.5
POWER SUPPLY VOLTAGE [V]
5
VCC=3V
150
0
-40
4
200
200
-80
2.5
3
3.5
POWER SUPPLY VOLTAGE [V]
Fig. 18 スタンバイ時回路電流－電源電圧
Fig. 17 回路電流―周囲温度
0.4
STANDBY CURRENT [uA]
0.2
TEMPERATURE [℃]
Fig. 16 回路電流―電源電圧
BH76906GU
0.3
-0.1
-80
4
Ta=25℃
BH76906GU
25
30
CIRCUIT CURRENT [mA]
VCC=3V
Fig. 21 GND モード時回路電流
―周囲温度
VCC=3V
VCC=3V
BH76906GU
Ta=25℃
10
5
-5
-10
-15
2
2.5
3
3.5
POWER SUPPLY VOLTAGE [V]
0
VOLTAGE GAIN [dB]
0
VOUT DC OFFSET [mV]
VOUT DC OFFSET [mV]
0
-5
-10
-80
Fig. 22 VOUT 端子出力 DC オフセット
―電源電圧
-40
0
40
80
TEMPERATURE [℃]
VCC=3V
-30
-40
-50
-60
-80
1.E+06
120
1.E+08
Fig. 24 周波数特性
Ta=25℃
VCC=3V
BH76906GU
Ta=25℃
10
1.E+07
FREQUENCY [Hz]
Fig. 23 VOUT 端子出力 DC オフセット
―周囲温度
BH76906GU
BH76706GU
-20
-70
-15
4
-10
6.2
6.2
6.1
6.1
-20
-30
-40
-50
-60
VOLTAGE GAIN [dB]
VOLTAGE GAIN [dB]
VOLTAGE GAIN [dB]
0
-10
6
5.9
6
5.9
-70
-80
1.E+06
5.8
5.8
1.E+07
1.E+08
FREQUENCY [Hz]
Fig. 25 周波数特性
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2
2.5
3
3.5
POWER SUPPLY VOLTAGE [V]
Fig. 26 電圧利得―電源電圧
11/16
4
-80
-40
0
40
80
120
TEMPERATURE [℃]
Fig. 27 電圧利得－周囲温度
2009.03 - Rev.A
Technical Note
BH76906GU, BH76909GU, BH76912GU, BH76916GU, BH76706GU
f=4.5MHz/100kHz
0
-0.2
3
3.5
f=4.5MHz/100kHz
f=4.5MHz/100kHz
0.2
0
-0.2
-0.4
4
-80
-40
POWER SUPPLY VOLTAGE [V]
-2
f=8MHz/100kHz
-4
-5
-40
0
40
80
2
2
2.5
3
3.5
-30
-35
f=23.5MHz/100k
Hz
3.5
-45
f=23.5MHz/100k
Hz
-40
POWER SUPPLY VOLTAGE [V]
0
40
80
120
Ta=25℃
6
5
4
Fig. 35 周波数特性 4－周囲温度
VCC=3V
VCC=3V
2
2.5
3
3.5
Fig. 36 最大出力レベルー電源電圧
Ta=25℃
OUTPUT DC VOLTAGE [V]
3
5.8
5.6
5.4
5.2
5
2
1
0
-1
6dB
9dB
12dB
16 5
-2
-3
-80
-40
0
40
TEMPARATURE [℃]
80
120
Fig. 37 最大出力レベルー周囲温度
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-1.5
-1.0
- 0.5
0.0
0.5
1.0
1.5
INPUT DC VOLTAGE [V]
Fig. 38 DC 入出力特性
12/16
4
POWER SUPPLY VOLTAGE [V]
TEMPERATURE [℃]
6
120
3
-80
Fig. 34 周波数特性 4－電源電圧
80
BH76906GU
-40
4
40
7
-50
-50
0
Fig. 33 周波数特性 3－周囲温度
MAX OUTPUT VOLTAGE [Vpp]
FREQUENCY RESPONSE4:Gf4[dB]
-45
-40
TEMPERATURE [℃]
VCC=3V
BH76906GU
VCC=3V
-25
-80
-35
-40
4
f=18MHz/100kHz
4
Fig.32 周波数特性 3－電源電圧
Ta=25℃
3.5
BH76906GU
-35
120
3
-20
POWER SUPPLY VOLTAGE [V]
BH76906GU
BH76906GU
2.5
Ta=25℃
-30
-35
3
-5
Fig. 30 周波数特性 2－電源電圧
-25
Fig. 31 周波数特性 2－周囲温度
2.5
-4
POWER SUPPLY VOLTAGE [V]
f=18MHz/100kHz
TEMPERATURE [℃]
2
f=8MHz/100kHz
-3
120
f=18MHz/100kHz
-20
FREQUENCY RESPONSE3:Gf3[dB]
FREQUENCY RESPONSE2:Gf2[dB]
BH76906GU
-1
-80
80
Fig. 29 周波数特性 1－周囲温度
VCC=3V
-3
40
-2
TEMPARATURE [℃]
Fig. 28 周波数特性 1－電源電圧
BH76906GU
0
FREQUENCY RESPONSE3:Gf3[dB]
2.5
Ta=25℃
-1
FREQUENCY RESPONSE2:Gf2[dB]
0.2
2
FREQUENCY RESPONSE4:Gf4[dB]
BH76906GU
0.4
FREQUENCY RESPONSE1:Gf1[dB]
FREQUENCY RESPONSE1:Gf1[dB]
0.4
-0.4
MAX OUTPUT VOLTAGE [Vpp]
VCC=3V
BH76906GU
Ta=25℃
BH76906GU
2009.03 - Rev.A
Technical Note
BH76906GU, BH76909GU, BH76912GU, BH76916GU, BH76706GU
225
220
215
210
205
200
2
2.5
3
230
3.5
225
220
215
210
205
4
-80
-40
POWER SUPPLY VOLTAGE [V]
Ta=25℃
CHARGEPUMP OUTPUT VOLTAGE [V]
CHARGEPUMP OUTPUT VOLTAGE [V]
BH76906GU
-1
-1.5
-2
-2.5
-3
-3.5
80
120
VCC=3V
-1.0
Ta=25℃
-1.5
-2.0
-2.5
-3.0
2
2.5
3
3.5
POWER SUPPLY VOLTAGE [V]
4
0.0
BH76912GU
10.0
20.0
30.0
40.0
LOAD CURRENT [mA]
Fig. 41 チャージポンプ出力電圧
－電源電圧
Fig. 42 チャージポンプ
ロードレギュレーション
VCC=3V
BH76912GU
Ta=25℃
1.2
1.2
DIFFERENTIAL PHASE [Deg]
DIFFERENTIAL PHASE [Deg]
40
Fig. 40 チャージポンプ発振周波数―周囲温度
-4
1.1
1
0.9
0.8
1.1
1
0.9
0.8
2
2.5
3
3.5
-80
4
-40
40
80
120
Fig. 44 微分位相―周囲温度
Fig. 43 微分位相―電源電圧
Ta=25℃
BH76912GU
0
TEMPERATURE [℃]
POWER SUPPLY VOLTAGE [V]
VCC=3V
BH76912GU
0.8
DIFFERENTIAL GAIN [%]
0.8
DIFFERENTIAL GAIN [%]
0
TEMPERATURE [℃]
Fig. 39 チャージポンプ発振周波数―電源電圧
BH76906GU
VCC=3V
BH76906GU
Ta=25℃
CHARGEPUMP OSC FREQUENCY [KHz]
CHARGEPUMP OSC FREQUENCY [KHz]
BH76906GU
230
0.6
0.4
0.2
0
0.6
0.4
0.2
0
2
2.5
3
3.5
4
-80
POWER SUPPLY VOLTAGE [V]
www.rohm.com
0
40
80
120
TEMPERATURE [℃]
Fig. 46 微分利得―周囲温度
Fig. 45 微分利得―電源電圧
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-40
13/16
2009.03 - Rev.A
Technical Note
BH76906GU, BH76909GU, BH76912GU, BH76916GU, BH76706GU
Ta=25℃
VCC=3V
BH76906GU
79
78.5
78.5
Y S/N [dB]
Y S/N [dB]
BH76906GU
79
78
78
77.5
77.5
77
77
2
2.5
3
3.5
-80
4
-40
0
POWER SUPPLY VOLTAGE [V]
80
CHROMA S/N (AM) [dB]
CHROMA S/N (AM) [dB]
VCC=3V
BH76906GU
Ta=25℃
78
76
74
72
78
76
74
72
70
70
2
2.5
3
3.5
POWER SUPPLY VOLTAGE [V]
-80
4
Fig. 49 C 系 AM S/N―電源電圧
-40
0
40
80
TEMPERATURE [℃]
120
Fig. 50 C 系 AMS/N―周囲温度
Ta=25℃
BH76906GU
VCC=3V
BH76906GU
70
70
68
68
CHROMA S/N (PM) [dB]
CHROMA S/N (PM) [dB]
120
Fig.48 Y 系 S/N―周囲温度
80
66
64
62
66
64
62
60
60
2
2.5
3
3.5
-80
4
-40
POWER SUPPLY VOLTAGE [V]
40
80
120
Fig. 52 C 系 PM S/N―周囲温度
Ta=25℃
BH76906GU
0
TEMPERATURE [℃]
Fig. 51 C 系 PM S/N―電源電圧
VCC=3V
BH76906GU
180
165
INPUT IMPEDANCE [kΩ]
INPUT IMPEDANCE [kΩ]
80
TEMPERATURE [℃]
Fig. 47 Y 系 S/N―電源電圧
BH76906GU
40
165
150
135
120
150
135
120
2
2.5
3
3.5
4
-80
Fig. 53 入力インピーダンス―電源電圧
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-40
0
40
80
120
TEMPERATURE [℃]
POWER SUPPLY VOLTAGE [V]
Fig. 54 入力インピーダンス―周囲温度
14/16
2009.03 - Rev.A
Technical Note
BH76906GU, BH76909GU, BH76912GU, BH76916GU, BH76706GU
BH76706GU
BH76906GU
VCC=3V Ta=25℃
20
VCC=3V Ta=25℃
20
16
CIRCUIT CURRENT [mA]
CIRCUIT CURRENT [mA]
16
12
8
4
12
8
Fig. 56 コントロール端子特性
4
0
0
0.0
0.5
1.0
1.5
2.0
2.5
0
3.0
0.5
2
BH76706GU
BH76706GU
Ta=25℃
5
2.5
3
Fig. 56 コントロール端子特性
Fig. 55 コントロール端子特性
VCC=3V
5
4
ON RESISTANCE [Ω]
ON RESISTANCE [Ω]
1.5
CTL TERMINAL VOLTAGE [V]
CTL TERMINAL VOLTAGE [V]
3
2
1
4
3
2
1
2
2.5
3
3.5
-80
4
POWER SUPPLY VOLTAGE [V]
-40
0
40
80
120
POWER SUPPLY VOLTAGE [V]
Fig. 57 出力端子シャント SW on 抵抗
―電源電圧
●
1
Fig. 58 出力端子シャント SW on 抵抗
―周囲温度
静電破壊対策を別途行う場合について
出力端子に対し、外付けで静破対策素子を追加する場合は Fig.59 の位置にバリスタを接続して下さい(出力端子に直接接続
すると、バリスタの容量により IC が発振する恐れがあります)。なお、本 IC は出力波形が GND 基準で正負に振れるため、
通常のツェナーダイオードは使用できません。
ESD、サージ
VOUT
75Ω
75Ω
Fig.59 外付けでバリスタを使用する場合
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15/16
2009.03 - Rev.A
Technical Note
BH76906GU, BH76909GU, BH76912GU, BH76916GU, BH76706GU
●発注形名セレクション
B
H
7
6
9
0
6
G
U
E
2
包装仕様
品名
BH76906GU
BH76909GU
BH76912GU
BH76916GU
BH76706GU
E2:エンボステーピング
VCSP85H1
1PIN MARK
<包装仕様>
1.6 ± 0.1
<外形図>
0.25 ± 0.1
1.0MAX
1.6 ± 0.1
包装形態
エンボステーピング
包装数量
3000pcs
包装方向
E2
（リールを左手に持ち、右手でテープを引き出した
ときに、製品の１番ピンが左上にくる方向。）
S
0.08
S
0.05
0.3 ± 0.1
8-φ0.30 ± 0.05
AB
A
1234
1234
1234
1234
1234
1234
B
B
A
1
0.3 ± 0.1
2
P=0.5X2
C
(φ0.15)INDEX POST
3
P=0.5X2
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(Unit:mm)
リール
１番ピン
引き出し側
※ご発注の際は、包装数量の倍数でお願い致します。
16/16
2009.03 - Rev.A
Datasheet
ご注意
ローム製品取扱い上の注意事項
1.
本製品は一般的な電子機器（AV 機器、OA 機器、通信機器、家電製品、アミューズメント機器等）への使用を
意図して設計・製造されております。従いまして、極めて高度な信頼性が要求され、その故障や誤動作が人の生命、
身体への危険若しくは損害、又はその他の重大な損害の発生に関わるような機器又は装置（医療機器(Note 1)、輸送機器、
交通機器、航空宇宙機器、原子力制御装置、燃料制御、カーアクセサリを含む車載機器、各種安全装置等）（以下「特
定用途」という）への本製品のご使用を検討される際は事前にローム営業窓口までご相談くださいますようお願い致し
ます。ロームの文書による事前の承諾を得ることなく、特定用途に本製品を使用したことによりお客様又は第三者に生
じた損害等に関し、ロームは一切その責任を負いません。
(Note 1) 特定用途となる医療機器分類
日本
USA
EU
CLASSⅢ
CLASSⅡb
CLASSⅢ
CLASSⅣ
CLASSⅢ
中国
Ⅲ類
2.
半導体製品は一定の確率で誤動作や故障が生じる場合があります。万が一、かかる誤動作や故障が生じた場合で
あっても、本製品の不具合により、人の生命、身体、財産への危険又は損害が生じないように、お客様の責任において
次の例に示すようなフェールセーフ設計など安全対策をお願い致します。
①保護回路及び保護装置を設けてシステムとしての安全性を確保する。
②冗長回路等を設けて単一故障では危険が生じないようにシステムとしての安全を確保する。
3.
本製品は、一般的な電子機器に標準的な用途で使用されることを意図して設計・製造されており、下記に例示するよう
な特殊環境での使用を配慮した設計はなされておりません。従いまして、下記のような特殊環境での本製品のご使用に
関し、ロームは一切その責任を負いません。本製品を下記のような特殊環境でご使用される際は、お客様におかれ
まして十分に性能、信頼性等をご確認ください。
①水・油・薬液・有機溶剤等の液体中でのご使用
②直射日光・屋外暴露、塵埃中でのご使用
③潮風、Cl2、H2S、NH3、SO2、NO2 等の腐食性ガスの多い場所でのご使用
④静電気や電磁波の強い環境でのご使用
⑤発熱部品に近接した取付け及び当製品に近接してビニール配線等、可燃物を配置する場合。
⑥本製品を樹脂等で封止、コーティングしてのご使用。
⑦はんだ付けの後に洗浄を行わない場合(無洗浄タイプのフラックスを使用された場合も、残渣の洗浄は確実に
行うことをお薦め致します)、又ははんだ付け後のフラックス洗浄に水又は水溶性洗浄剤をご使用の場合。
⑧本製品が結露するような場所でのご使用。
4.
本製品は耐放射線設計はなされておりません。
5.
本製品単体品の評価では予測できない症状・事態を確認するためにも、本製品のご使用にあたってはお客様製品に
実装された状態での評価及び確認をお願い致します。
6.
パルス等の過渡的な負荷（短時間での大きな負荷）が加わる場合は、お客様製品に本製品を実装した状態で必ず
その評価及び確認の実施をお願い致します。また、定常時での負荷条件において定格電力以上の負荷を印加されますと、
本製品の性能又は信頼性が損なわれるおそれがあるため必ず定格電力以下でご使用ください。
7.
許容損失(Pd)は周囲温度(Ta)に合わせてディレーティングしてください。また、密閉された環境下でご使用の場合は、
必ず温度測定を行い、ディレーティングカーブ範囲内であることをご確認ください。
8.
使用温度は納入仕様書に記載の温度範囲内であることをご確認ください。
9.
本資料の記載内容を逸脱して本製品をご使用されたことによって生じた不具合、故障及び事故に関し、ロームは
一切その責任を負いません。
実装及び基板設計上の注意事項
1.
ハロゲン系（塩素系、臭素系等）の活性度の高いフラックスを使用する場合、フラックスの残渣により本製品の性能
又は信頼性への影響が考えられますので、事前にお客様にてご確認ください。
2.
はんだ付けはリフローはんだを原則とさせて頂きます。なお、フロー方法でのご使用につきましては別途ロームまで
お問い合わせください。
詳細な実装及び基板設計上の注意事項につきましては別途、ロームの実装仕様書をご確認ください。
Notice - GE
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Rev.002
Datasheet
応用回路、外付け回路等に関する注意事項
1.
本製品の外付け回路定数を変更してご使用になる際は静特性のみならず、過渡特性も含め外付け部品及び本製品の
バラツキ等を考慮して十分なマージンをみて決定してください。
2.
本資料に記載された応用回路例やその定数などの情報は、本製品の標準的な動作や使い方を説明するためのもので、
実際に使用する機器での動作を保証するものではありません。従いまして、お客様の機器の設計において、回路や
その定数及びこれらに関連する情報を使用する場合には、外部諸条件を考慮し、お客様の判断と責任において行って
ください。これらの使用に起因しお客様又は第三者に生じた損害に関し、ロームは一切その責任を負いません。
静電気に対する注意事項
本製品は静電気に対して敏感な製品であり、静電放電等により破壊することがあります。取り扱い時や工程での実装時、
保管時において静電気対策を実施の上、絶対最大定格以上の過電圧等が印加されないようにご使用ください。特に乾燥
環境下では静電気が発生しやすくなるため、十分な静電対策を実施ください。
（人体及び設備のアース、帯電物からの
隔離、イオナイザの設置、摩擦防止、温湿度管理、はんだごてのこて先のアース等）
保管・運搬上の注意事項
1.
本製品を下記の環境又は条件で保管されますと性能劣化やはんだ付け性等の性能に影響を与えるおそれがあります
のでこのような環境及び条件での保管は避けてください。
①潮風、Cl2、H2S、NH3、SO2、NO2 等の腐食性ガスの多い場所での保管
②推奨温度、湿度以外での保管
③直射日光や結露する場所での保管
④強い静電気が発生している場所での保管
2.
ロームの推奨保管条件下におきましても、推奨保管期限を経過した製品は、はんだ付け性に影響を与える可能性が
あります。推奨保管期限を経過した製品は、はんだ付け性を確認した上でご使用頂くことを推奨します。
3.
本製品の運搬、保管の際は梱包箱を正しい向き（梱包箱に表示されている天面方向）で取り扱いください。天面方向が
遵守されずに梱包箱を落下させた場合、製品端子に過度なストレスが印加され、端子曲がり等の不具合が発生する
危険があります。
4.
防湿梱包を開封した後は、規定時間内にご使用ください。規定時間を経過した場合はベーク処置を行った上でご使用
ください。
製品ラベルに関する注意事項
本製品に貼付されている製品ラベルに QR コードが印字されていますが、QR コードはロームの社内管理のみを目的と
したものです。
製品廃棄上の注意事項
本製品を廃棄する際は、専門の産業廃棄物処理業者にて、適切な処置をしてください。
外国為替及び外国貿易法に関する注意事項
本製品は外国為替及び外国貿易法に定める規制貨物等に該当するおそれがありますので輸出する場合には、ロームに
お問い合わせください。
知的財産権に関する注意事項
1.
本資料に記載された本製品に関する応用回路例、情報及び諸データは、あくまでも一例を示すものであり、これらに
関する第三者の知的財産権及びその他の権利について権利侵害がないことを保証するものではありません。従いまして、
上記第三者の知的財産権侵害の責任、及び本製品の使用により発生するその他の責任に関し、ロームは一切その責任を
負いません。
2.
ロームは、本製品又は本資料に記載された情報について、ローム若しくは第三者が所有又は管理している知的財産権
その他の権利の実施又は利用を、明示的にも黙示的にも、お客様に許諾するものではありません。
その他の注意事項
1.
本資料の全部又は一部をロームの文書による事前の承諾を得ることなく転載又は複製することを固くお断り致します。
2.
本製品をロームの文書による事前の承諾を得ることなく、分解、改造、改変、複製等しないでください。
3.
本製品又は本資料に記載された技術情報を、大量破壊兵器の開発等の目的、軍事利用、あるいはその他軍事用途目的で
使用しないでください。
4.
本資料に記載されている社名及び製品名等の固有名詞は、ローム、ローム関係会社若しくは第三者の商標又は登録商標
です。
Notice - GE
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Rev.002
Datasheet
一般的な注意事項
1.
本製品をご使用になる前に、本資料をよく読み、その内容を十分に理解されるようお願い致します。本資料に記載
される注意事項に反して本製品をご使用されたことによって生じた不具合、故障及び事故に関し、ロームは一切
その責任を負いませんのでご注意願います。
2.
本資料に記載の内容は、本資料発行時点のものであり、予告なく変更することがあります。本製品のご購入及び
ご使用に際しては、事前にローム営業窓口で最新の情報をご確認ください。
3.
ロームは本資料に記載されている情報は誤りがないことを保証するものではありません。万が一、本資料に記載された
情報の誤りによりお客様又は第三者に損害が生じた場合においても、ロームは一切その責任を負いません。
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