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産 む 性 は 、 い つ も 明 日 を 見 て い る

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産 む 性 は 、 い つ も 明 日 を 見 て い る
Vo l .
特 集
ザンビア
11
Autumn 2 0 1 2
産む 性は 、
いつも 明 日 を 見ている 。
特集
ザンビア
Republic of Zambia
アフリカの女性が安心してお産に臨めるように
―SM AGの育成を通じて―
日本から贈られた自転車に乗って、SMAGが妊婦
さんをマタニティハウスに連れていく様子
SMAG*とはザンビアの村の妊産婦と女性の命を守るために活躍している母子保健推進員のことで
す。2011年1月から開始された
「ザンビアにおける妊産婦支援プロジェクト」では、
これまでに現地
協力団体であるIPPF*ザンビアと協働で、140名のSMAGを母子保健に関する研修を通して育成し
てきました。
このプロジェクトでは、安心してお産に臨めるように、SMAGによる啓発教育活動などを
通して保健施設(クリニック)
での出産を促進しています。
プロジェクト地区では、保健施設までの距
離が遠いことから、
自宅での出産が約7割を占めて
います。そこで、ジョイセフでは女性たちが自宅で
出産する際に直面する危険を軽減するために、保
健施設の隣に、出産予定日前から宿泊してお産を
待つことができるように、2011年8月にマタニティ
ハウスを建設しました。
マタニティハウス滞在中の妊婦さん
マタニティハウスに滞在中のフェボライトさん(18歳)
は、
「きれいで居心地のよい部屋で快適に過ごしてい
ます。妊婦同士で友達になり、いろいろと出産経験や
育児経験を教えてもらい、初めての出産への不安が
和らぎました。
いつでも出産を迎えられます」
と笑顔で
話してくれました。
保健施設での助産師による妊婦健診
マタニティハウスに滞在中のフェボライトさん
を定期的に訪れる夫
SMAGによる活躍の成果もあり、昨年の8月からの1年間で133名の妊婦さんがマタニティ
ハウスを利用しています。保健施設での出産は、2010年の35%(290件)から2011年の
44%(364件)に増加しました。2012年も増加傾向にありますが、十代の若者の望まない
妊娠はまだ多いのが現状です。今後プロジェクトでは、若者のSMAGを育成し、十代の青
少年たちに対して啓発教育活動を強化していきます。
マタニティハウス第2号建設のためのご支援のお願い!
マタニティハウスに滞在中の妊婦さん同士でご飯を作り
一緒に食べる生活
*SMAG:Safe Motherhood Action Group
マタニティハウスができたことにより、別の地域の女性たちからも自分たちの村にもマタニ
ティハウスを建ててほしい、
との多くの声が上がってきました。
そこでジョイセフではマタニ
ティハウス第2号を建設するための支援の呼びかけをHPにて開始しました。保健施設がよ
り改善され、妊娠・出産の正しい知識を伝えて教育することも含め、
アフリカの女性たちが
安心して出産を迎えられるようにしたいと思っています。是非みなさまのご支援、
ご協力をよ
ろしくお願いいたします!
*IPPF:国際家族計画連盟
「SMAGの歌*」が完成しました!
SMAGの歌声を通して、SMAGの存在の大切さを、ザンビアで、
そして日本で伝え、広めていきたいと思います。
『SMAGの歌』
いままで私たちは信じてた
子どもは家で産むものだと
妊娠したら、死を覚悟するものだと
それが間違いだと知った時、
私たちの活動がはじまった
私たちは、SMAG
私たちは、SMAG
正しい知識を伝えることで、
妊産婦と赤ちゃんの命を守る仕事
(中略)
私たちはつれていく
安心安全な出産の場所へ
いのちの不安のないザンビアへ
(作詞:山田エイジ 作曲:DULLY&MAGGIE)
(*)
『 SMAGの歌』はジョイセフHPで聴くことができます。
Profile
山田エイジ
ソーシャルクリエイティブNPO法人Better than today.代表理事
博報堂ソーシャルクリエイティブディレクター、
映画監督、脚本家、構成作家。恵泉女学園大学非常勤講師。
【最近の仕事】
内閣府子育て支援キャンペーン
社会的包摂サポートセンター「よりそいホットライン」
キャンペーン
東京FM「世界をステキに変えていくラジオBetter than today.」
SMAGの映像撮影にプロボノ
(専門能力を生かした社会貢献)
でご協力いただきました。
IPPFアフリカ地域事務局でのチャリティーピンキーリングの
話合い
鈴木事務局長 IPPFアフリカ訪問レポート
GIRL meets GIRL : チャリティーピンキーリングのアフリカでの展開
8月の半ばに、ザンビアとケニアを訪ねる機会がありました。ザンビアで実施している
妊産婦支援プロジェクトのモニタリングと、ケニアでは、国際家族計画連盟(IPPF)
アフリカ地域事務局との会合でした。短い間でしたが、現地で多くの方々にお会いす
る機会を得て、ジョイセフとの協働プロジェクトについての話し合いをしてきました。
そ
の中に
「GIRL meets GIRL」
チャリティーピンキーリングプロジェクトのアフリカでの
展開についての話し合う機会がありました。
日本の若い女性たちが、開発途上国の女性たちとピンキーリングでつながり、今を精いっぱ
い生きている女性たちを応援するという趣旨で実施するものです。
そのような趣旨を、ケニアのIPPFアフリカ地域事務局を訪ねた際にもしっかりと共有できました。ルシエン地域事務局長や各国(当事務
局では42カ国の38協会を対象にしたリプロダクティブヘルス・プロジェクトを展開)の責任者が一堂に会したところで、皆さんの賛同もい
ただきました。
「 Japanese GIRL meets African GIRL」への広がりを感じる話合いとなりました。同じ地球に住む同じ世代の女性たち
が互いにエンパワー(力をつけていく)
という考え方に共感をいただけたものと思います。
今後、
チャリティーピンキーリングプロジェクトのアフリカでの新たな展開について企画していきたいと思っています。
(ジョイセフ常務理事・事務局長 鈴木良一)
ジョイセフアンバサダー冨永愛さん
デビュー15周年記念イベント
ジョイセフはアンバサダー冨永愛さんのデビュー15周年記念イベント、I, Tominaga
15thAnniversaryを後援し、8月4日
(土)に冨永さんと一緒にトークショーとお絵か
きワークショップを開催しました。
トークショーでは冨永さん自身の妊娠・出産の経験や、
ジョイセフと一緒にザンビアに
行き、現地の妊産婦の現状を知って衝撃を受けたこと、
また、日本にいる私たちがで
きる活動のひとつとしてチャリティーピ
ンキーリングや『G I R L m e e t s GI R L』
の写真集が紹介されました。
妊産婦を守る
「ホワイトリボン運動」の一環で開催されたお絵かきワークショップ(協力:コクヨひら
めきッズ・スタジオ、Mamiversary)には、冨永さんも7歳の息子さんと一緒に参加。
「 大好きなママ
への想いを絵にしよう!」
というテーマの下、参加した子どもたちは
「ママ大好き!」
「 産んでくれてあり
がとう」の気持ちを絵にしました。会場で子どもたちが
描いた絵は、ザンビア、
アフガニスタンをはじめとする世
界各国から集まった子どもたちの絵とともに、ホワイト
リボン支援の飲料水の自動販売機のデザインになりま
す。
この自動販売機の飲料水1本につき2円∼(寄付額
は設置者と相談)がジョイセフに寄付され、途上国の
女性・妊産婦を守る活動に使われることになります。
フェイスブックページ開設
ジョイセフフレンズからのリクエストに応えて、
全国のフレンズの顔が見える場、交流できる場を作ろうと、
フェイスブック上にグループを作りました。
このグループに参加できるメンバーは下記限定です。
■ ジョイセフフレンズ登録者 ■ 著名サポーター
■ 継続的な支援に尽力する企業リーダー ■ ジョイセフで働くスタッフ
ゆるやかに、楽しく、
つながって交流ができる場になりますように。
グループに参加したい方は、
まずは
「ジョイセフフレンズ」
になってくださいね!
お申込み方法
ht t p : // w w w . jo ic f p . or . jp
公益財団法人ジョイセフ
(会長 明石康)
は、途上国の妊産婦と女性の
命と健康を守るために活動している日本生まれの国際協力NGOです。
戦後の日本が実践してきた家族計画・母子保健の分野での経験やノ
ウハウを途上国に移転してほしいという国際的な要望を受け、1968
年に設立されました。
国連、国際機関、現地NGOや地域住民と連携し、
アジア、
アフリカ、中
南米で、保健分野における人材養成、
アドボカシー(政策提言)、
プロ
ジェクト、寄贈品などを通した様々な支援を行っています。
ジョイセフフレンズ通信は、IPPF(国際家族計画連盟)
の助成を受けて発行しています。
ジョイセフフレンズ通信
発行:A u t u m n 2012
公益財団法人ジョイセフ
Japanese Organization for International Cooperation in Family Planning (JOICFP)
編集発行人:鈴木良一
〒162 -0843 東京都新宿区市谷田町1-10 保健会館新館
TEL : 03(3268)5875 FAX : 03(3235)9774
E-mail : [email protected]
http://www.joicfp.or.jp/
Cover Photo/東海林美紀
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