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PDF形式 - 日本内視鏡外科学会
日本内視鏡外科学会 消化器・一般外科領域 技術審査 食道領域 B.臓器別評価項目(40 点満点) 評価術式: 食道裂孔ヘルニア・GERD 手術 下記の各項目に関し,該当するものに○をつけてください。 Category I 腹部食道の露出 (12点) (腹部食道の露出と胃穹窿部の授動は,どちらが先に行われても,点数に影響しない。 ) I-1 神経の温存(全手技を通じて) 1)迷走神経前幹,後幹,肝枝の損傷がない。 4点 2)迷走神経の扱いが愛護的でない。 2点 3)迷走神経肝枝の損傷がある。 0点 4)迷走神経前幹または後幹の損傷がある。 落第 I-2 食道の露出 1)愛護的に行われている。 4点 2)食道壁の損傷はないが,非愛護的である。 2点 3)食道壁,胃壁の損傷が見られる(非全層性,非開放性)。 0点 4)開放性の食道壁,胃壁の損傷が見られる。 落第 I-3 食道の露出 1)全周性に剥離が行われ,緊張をかけない状態で,3cm以上腹部食道 が確保できている場合 4点 2)腹部食道の確保はできているが,不十分(3cm未満の場合) 2点 3)腹部食道の確保ができない(牽引を緩めると縦隔内に入る) 0点 Category II 胃穹窿部の授動 (4点) (短胃動脈を切離することに関しては,否定的な報告もあるので評価対象としない) 1)噴門形成時に緊張がかからないように,胃穹窿部の授動が 行われている。 4点 2)授動は行われているが,授動が十分とは考えられない。 2点 3)授動が不良で、噴門形成部に過度の緊張がかかる。 0点 1 Category III 食道裂孔の縫縮 (8点) (前側からでも、背側からでも良い。) 1)裂孔の縫縮が適切に(約 1cm前後の隙間を残して)行われて いる場合 8点 2)裂孔の縫縮がきつすぎる(隙間がない),または緩すぎる と判断される場合 4点 3)裂孔の縫縮が行われていない場合 Category IV 噴門形成術 0点 (12点) (anchor stitch,shoulder stitch の手技はコンセンサスが得られていないので,評価の対 象としない。噴門形成術の種類に関しては,標準的な Nissen 法以外に Toupet 法が用い られていても,同等の評価とする。 ) IV -1 左右の wrap の位置 1)噴門形成が行われた時,左右の wrap の位置がバランスよく選 ばれている場合 4点 2)左右のバランスが悪い。特に左側の wrap が低すぎる場合,または, 傍食道型の食道裂孔ヘルニアで噴門形成が行われていない場合 2点 3)胃に変形や捻れが生じるほど,バランスが悪い場合,滑脱型,混 合型で噴門形成が行われていない場合 0点 IV -2 噴門形成の長さや締めつけの程度 1)適度の長さ(Nissen 法では 2cm,Toupet 法では 4m) ,適度の締 めつけ(Nissen 法ではブジーなどの挿入が前提)である場合 8点 2)wrap の長さが短い場合,傍食道型の食道裂孔ヘルニアで噴門形成 が行われていない場合, または Nissen 法でブジーを挿入していないが締めすぎではないと 考えられる場合 または wrap の長さが長すぎる場合 4点 3)滑脱型,混合型で噴門形成が行われていない場合, または Nissen 法でブジーを挿入せずに噴門形成術が行われた場合 Category V 0点 全体的な手技の習熟度 (4点) 1)手技を十分習熟している。 4点 2)やや不慣れな点がある。 2点 3)手技を習熟していない。 0点 2