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95号(4月 - カトリック厚木教会

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95号(4月 - カトリック厚木教会
NO.95 / 2006.4 月号
カトリック厚木教会・広報部
厚木市 旭町 2-7-11
TEL.046-228-4164
FAX.046-228-4150
司祭叙階25周年を迎えて
主任司祭
ガブリエル
鵜飼
好一
今年の 3 月 15 日で司祭叙階 25 年になりました。 川教会の方々にも盛大なお祝いをしていただき
ました。司教様にお越しいただいたメインとなる
この恵みを心から感謝いたします。
厚木教会での感謝のミサは最後になってしまい
司祭職は神の恵みを人々にもたらすための奉
仕職に他なりません。神から恵みを頂かなければ、 ましたが、ほんとうにたくさんの方々にお越しい
私自身は何も持っていませんから、人々のために
ただきました。そして、お祝いを重ねる度に、司
なすすべがないでしょう。25 年もの間、まがりな
祭として歩むことの喜びと司祭職の重みをひし
りにも司祭としてその務めを果たしてこられた
ひしと感じるようになりました。
実際にお祝いをしていただいて、銀祝に対する
とすれば、これは主のみ業です。主の恵みによる
以外の何ものでもないでしょう。司
わたしの考え方も少しずつ変わ
祭としてくださった慈しみ深い主と、
り、「司祭叙階 25 年のお恵みを
司祭としての出会いの中で、わたし
わたしだけの個人的なこととし
を支えてくださったすべての人々に
て考えてはいけない」と思うよ
感謝いたします。
うになりました。よく考えてみ
今日までいただいた恵みを多くの
れば、司祭職は私的な役務では
信徒の皆さんと共に分かち合うこと
ありませんから、司祭職を果た
ができたことはほんとうに素晴らし
すために 25 年もの間いただいた
いことです。初め、わたしは銀祝の
数々の恵みは決してわたしだけ
お祝いを大げさにしてほしくないと
の個人的なものではなくてみん
思っていました。信徒の皆様から「お
なのものなのです。教会の中に
祝いをしましょう」といっていただき、初めはで
いろいろな役務がありますが、それぞれに頂いた
きるだけ内々で、厚木教会と津久井教会の内部で
恵みを生かして、力を合わせて、共に奉仕しあう
のみ、それも簡単にしていただければいいと考え
ようにと主は望んでおられるのですから、司祭職
ていました。しかし、厚木教会と津久井教会で
を果たすために今まで共に働いてきた人々の存
別々にお祝いをしましょうということになり、ど
在は大変大きなものです。そして、果たしてきた
ちらも盛大に祝っていただきました。カトリック
司祭職の実りは、これらの人々との協働によるも
新聞の今年銀祝を迎える司祭のリストを見て、他
のです。ですから、司祭として出会い、関わりを
の教会の方々からも、いつお祝いがあるのかと幾
持ったすべての人々と共に、これまでいただいた
つか問い合わせがありました。出身教会の戸部教
すべての恵みを感謝し、その喜びを分かち合うこ
会の方々にもお祝いの席を設けていただき、二俣
とはきわめて当然のことです。
1
「わたしは仕えられるためではなく、仕えるた
すれば、とってもいい教育になるだろうに・・・)
めに来た」。
「あなたがたが私を選んだのではなく、
母子には何の変化もありません。
わたしがあなたがたを選んだ」。司祭職を通して
(私だったらいいカッコして、幼子の“記憶”
キリストは今も人々に救いの恵みを豊かにもた
に残してやるんだがなあ)
らし続けているのですから、司祭職を委ねられた
(でも、いざとなったらできるか?)
司祭は教会の中にあって常に公的な立場に立っ
子持ちでも、やはり最近の若いもんはダメだな、
ています。司祭職は神と人々への奉仕職です。で
と自分のことは棚に上げて床に目を落とした瞬
すから、銀祝を迎える喜びは私だけのものではな
間、母親がすっくと立ち上がりました。
く、共に歩んできたみんなのものでなければなら
が、立つと同時に自分の荷物を子供の隣に置い
ないのではないでしょうか。
たのです。
独りきりでは何もできません。主がかつて、
「神
(なんだ、席を譲るんじゃないのか・・・)
のみ旨をおこなう者こそ私の兄弟姉妹である」、
人ごととはいえ、少し腹が立ってきました。母親
と言われたように、主に於いてたくさんの兄弟姉
は幼子に何か言い含めると、立っている乗客をか
妹をいただいたことを心から感謝いたします。そ
き分けて右手の奥の方に進んでいきました。
してこれからも共に歩んでいけるようにと願っ
(落し物でもしたのか・・・)
ています。これからも委ねられた司祭職を忠実に
戻ってきた母親を見て、私はとんでもない腹立
果たしていくことができますようにお祈りくだ
ちをしたことに恥ずかしくなりました。その若い
さい。次は金祝を目指して歩みます。また、皆さ
母親は、腰の曲がった、先の老女よりはるかによ
んとご一緒に主に賛美と感謝を捧げられれば幸
ぼよぼの老婆の手を引いてきたのです。そして、
いです。
自分の荷物で確保しておいた座席に座らせたの
です・・・。
身内でないことは、老婆の対応でわかります。
“何か暖かいもの”がその場に流れました。
密かに信じて
この2年間、至らないながらも(たまにはさぼ
りながらも)、信徒の皆さんのご協力を得て、少
~2005 年を振り返って~
しでも教会が良くなればと、ご批判も覚悟しなが
ら役員の皆さんと一緒に歩いてきました。
2月のある日、国分寺から新宿に向かって JR
に乗っていた時のことです。私の向かい側に3歳
大きくなった厚木教会は、その分だけ、新たな
くらいの女の子と若い母親が座っていました。立
動きへの慣性は大きい・・・。でも、
“何か暖かいも
っている乗客も結構多く、空いている座席はあり
の”がいつも、どんな人との間にでもこれまで以
ません。
上に流れ合う、「交わり」の教会に向かい始めて
いる・・・と、ひとり密かに信じて。
とある駅から白髪の老女が乗ってきて、その母
子の前のつり革に掴まりながら、不自由そうに本
(2005 年度教会委員長山崎
を読み始めました。
母子はしきりに話をしています。母親の目線は
右手方向にあり、落ち着きがなくきょろきょろし
ています。
(何を話しているのだろう・・・ここであの老女
に席を譲るか、幼子を抱きかかえて席を空けるか
2
滋)
一年間宜しくお願いします
2006 年度役員一同
2006 年度
役職
氏名
役員一覧
CM
役職
氏名
CM
委員長
濱辺
敏樹
3020
宣教部長
浅井
正彦
4201
副委員長
中野
娃子
1324
教育部長
山本
恵子
1629
委員(庶務)
高橋 悦子
7137
営繕部長
石川
尚志
1603
1418
福祉部長
加藤
信江
1145
80
広報部長
永田
豊
1631
中田
絢子
1423
須田
香
1418
委員(コミュイティ) 須田
留智子
委員(国際)
ロデリト・エリア
委員(財務)
山田
聖史
5027
典礼部長
油井
惠子
1326
青年会
3
行状況を見ると近年、頭打ちになっているようだ
2006年度信徒総会のご報告
が、その原因は何か?
~地域との交わりを目指して~
[濱辺委員長]
収入の減少に対する対策はない。
信徒数の減少は事実だが、盛んになっていくコミ
2月26日、第二ミサの後、私たちの厚木教会
ュニティ活動の活性化にむけて取り組みたい。
の 2005 年を総括し、続く 2006 年の方向性を話
-在籍信徒数の定義を教えて欲しい。また 2006
し合う信徒総会が行われました。教会暦は待降節
年度の予算収支が 500 万円の赤字になっている
から既に新しい年度に入っているのですが、この
が、どうしてか?
総会をもって、厚木教会の新しい年度が始まるこ
[鵜飼神父]
とになります。
届を出さずに転居した信徒は郵送物が
当日、ご都合でご欠席された方も、総会資料を
信徒は転出するときに移行となるが、
戻ってくるので行方不明信徒の把握はしている。
皆様のレターケースに入れておきましたので、お
行方不明信徒は3年で除籍している。
時間のあるときにご覧いただければ幸甚です。
ケースにも書類が入ったままの信徒が 120 名ほど
総会は大きく次の三部構成で行われました。
いる。病気などで教会に来られないケースもある
レター
だろうから、各コミュニティから情報が欲しい。
第一部:2005 年度の活動報告、2005 年度決算お
[西山議長] 2006 年度予算案の表 17 番の 280 万
よび 2006 年度予算案報告
円は特別会計に移行した。同 11 番の 324 万円は、
第二部:2006 年度の活動指針の表明
御堂改修費用である。収入の減少は社会的不況を
第三部:質疑応答
受けてのことと思われる。
-現在の献金袋にも特別事業金の欄があるが、そ
第一部では、山崎旧委員長より、テーマとして
の会計はどこに掲載されているのか?
取り組んでいた「情報の共有化」に成果を納めた
[濱辺委員長]
こと、具体的な活動として、コミュニティ再編、
当する。改築費用の積み立ても、それに積み増し
路上駐車一掃等をなしえた旨の報告がありまし
ていく。
た。続いて山田会計委員より、決算報告および予
- 地 域 と の関 わ り に つい て ど う 考え て い る の
算報告のほか、財務傾向として、献金の減少傾向
か?
にあることなどの報告がありました。
[濱辺委員長]
会計報告23番の特別事業金に該
教会が果たす役割はないだろうか?
物心両面の関わりになると思う。
具体的にはこれから検討していくので、ぜひ皆さ
第二部では、濱辺新委員長より、「教会から帰
るときに安らぎを覚えるような教会にしたい」、
んのご協力をお願いしたい。
「地域とのかかわりを密にしていきたい」という
-教会の出すゴミの問題があり、近所に迷惑をか
大きな指針が示されました。
けている。どう改善するか?
[濱辺委員長]
ゴミの出し方など厚木市のルール
第三部では意見交換、質疑応答が行われました。 を教えてほしい。改善していく。
ここで寄せられたご質問や意見は、信徒の皆様が
-月例献金の世帯目安はあるのか?
普段から感じておられることを発言された大切
[鵜飼神父]
な声だと受け止めております。
献金して欲しい。献金額の不足は全国的な問題で
基本は収入のある人はそれに応じて
あり、横浜教区でも経済問題評議会で話し合われ
以下に、その模様を詳しくご紹介致します。
ている。それを受けて近々、お知らせがあるので、
-会計報告において、信徒数の増加があるが献金
皆さんにお配りする。
収入が減っている原因は何か?また信徒数の移
-[意見]
4
厚木教会は若い青年も多く活躍してい
る教会だと思う。ただ子どもの数が少ない。どう
の素晴らしさに敬意を述べられました。
したらいいか考えていきたい。
神父様のご挨拶では、「このように盛大に感謝
される機会は初めてですが、ロバは主人を乗せて
(文責:教会委員会)
運ぶ役割があり、神父様の上には師とするイエズ
ス様がおられる」という旨をロバに例えて話され
ました。また北海道に帰ると 30~40 人の小さな
教会に仕え、神の愛とみことばを実践していきた
上杉神父様への感謝の集い
いと述べられました。
この 1 年間第 2 日曜日のミサ司式を担当下さっ
た上杉神父様に対する感謝の集いが 2 月 12 日
(日)第 2 ミサ後に厚木教会聖堂で開かれました。
感謝の集いは、
・山崎委員長の挨拶、
・信徒 3 名
(樋爪さん、杠愛子さん、浅井さん)より神父様
への感謝の言葉、
・上杉神父様の挨拶、
・聖歌隊と
参加者全員による合唱などが行われ、あっという
間に 12 時となりました。最後に参加者全員が 2
列になりトンネルをつくり、神父様はそのトンネ
ルを通り抜けられ、感謝の集いは終わりました。
神父様はミサ説教や黙想会講和の中で聖書の
みことばに、日常生活のエピソードなどを折り込
信徒 3 名の感謝の言葉として、樋爪さんからは
みながら、分かりやすく諭されるように説かれて
自分は札幌教区に在籍したことがあり、20 年前神
いました。ミサ当日はどんなメッセージをいただ
父様が神学生の頃から知っていたこと、また教会
けるのかなと期待してミサに与られる方、そして
学校のサマーキャンプで一緒に活動されたこと
ミサが終わった後心豊かな気持ちで帰られる信
を語られました。
徒の方がどんなに多かったでしょう。
杠さんは、待降節の黙想会に厚木教会以外の信
2 月 12 日のミサの中で述べられた上杉神父様
徒の方も来られていたことを紹介されました。
の次の祈りが心に残ります。
また、浅井さんは、カトリック新聞 2 月 5 日付
「ひとり一人は弱くても、この蝋燭の下に集まり、
け意見異見私見欄掲載 “ミサにおける司祭の役
神の導きを受けて、今日 1 日あなたが与える苦労
割”の記事の一部(注1)を紹介し、上杉神父様
を共に楽しませてください」
1 年間という短い期間でしたが、
神父様のメッセージは厚木教会信徒
の心に生きていくことでしょう。
※注1(ある司祭寄稿記事の一部分
抜粋)
どれほど多くの司祭が、
「これは私
のミサ。人々は私のミサに参加する
のだ」と自分の役割を捉えているこ
とか。
5
言い換えれば、ミサの司式
者の役割が、共同体を祈りに導くものになって
て言う祈りの言葉でありたいと思います。
おらず、ただ「ミサを唱える」司祭になってし
自分をゆっくりと振り返った時に、不幸であっ
まっているのだ。 “司祭の役割が会衆を祈り
たと感じていた時にも、何かの恵みを頂いていた
に導き、共にミサをささげている人々を祈りの
のだと気づくことがあります。それが神の導きな
うちに一致に引き込むことだとしたら、私には、 のです。誰でもそういう信仰体験があると思いま
こうした参列者との「触れ合い」をもつことこ
す。それを大切にしましょう。
そが司祭の役割の重要な側面だと思われる。”
学生の頃、私は新聞配達員もしていました。新
聞店での住み込みです。そこで店主との人間関係
(広報部
山内)
に悩みました。憎しみ、恨みといった感情が絶え
ず自分を襲ってきました。このままでは自分は変
になると思い、かつて神父様に言われたことを思
四旬節黙想会が行われました
い出し、聖書を開いてみました。開いたそのペー
~イエスに従うこと~
ジにある御言葉こそが、その時の自分に必要な言
葉だと言われていたからです。
四旬節に入った3月12日、四旬節黙想会が第
その御言葉は次のようなものでした。
二ミサ後、聖堂で開催されました。講師は、奇し
「あなたが敵に抱く復讐を神に委ねなさい。そし
くもこの日で厚木教会でのご協力の任を終え、北
て善をもって敵に向いなさい」
海道へお帰りになる上杉神父様でした。
その言葉を目にしてがっかりしました。
『神様、
神父様はご自身の体験を混ぜながら、イエスに
あなたは正しい人なのですね。私の味方にはなっ
従うことを力強く語ってくださいました。
てくれない方なのですね』と、神のことを思いま
した。
以下に要点をお伝えします。
しかし不思議なことに日が経つにつれて、復讐
私は昔、北海道で20人ほどの小さな共同体に
心とそれに対する執着が薄れてきたのです。振り
属していました。そこから4年で出るとき、神父
返ってみると、それが私にとっての救いだったと
様が、おっしゃいました。
思います。この言葉で神は多くの人も、そして自
「教会から離れないように。あなたたちは神父に
分をも救われたのだと思います。
ついていくのではない。イエスに従っていくのだ
皆さんも自分は神から遠ざかりたいのに、神か
から」。
ら自分の方に近づいてきて、神の恵みが自然のも
これは易しいことではありません。何かが自分に
のとなった経験があるでしょう。キリストを信じ
しっかりと根付いていなければできないことで
ることは信徒の使命です。私たちは与える喜びも
しょう。
一緒に貰っています。そして神は私たちを解放し
てくれる存在だとも知っています。そのことを心
私たちが逆境や困難な状況に面した時、その時
が恵みの時だと思いましょう。実際、人間の心で
に留め、イエスに従っていきましょう。
は、素直にそう思えないかもしれません。しかし
(文責:広報部
神は言っておられます。『祈り求めなさい。絶え
ず門を叩きなさい。』
神は自分と親密な関係の
中で導いて下さるのです。
そうして神に祈り求める時、私たちは最後にア
ーメンと言います。これは「本当にそうでありま
すように」という意味ですが、自分の全てを込め
6
永田)
洗礼が始まった瞬間、会堂のあちこちに散って
主の御復活おめでとうございます
座っていた聖歌隊のメンバーにより、モーツァル
トの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」が静かに歌
われ、美しい調べを耳に会衆の或る人々は祈りを
捧げつつ、或る人々はご自分の洗礼を思い返しつ
病院の受付前で会計を待っていると、片隅の公
つ、神聖な秘蹟を見守っていた様子でした。
衆電話から電話する男性の声が耳に入りました。
「今日の徹夜祭と明日のイースターのミサの時
今宵、ご復活の喜びと共に8人の新しい仲間が、
間を教えてください。」
この共同体に加わるというお恵みを私たちは得
ました。8人の方々はお知らせの時間に、それぞ
ミサという言葉から、カトリックの方なのだと
れ自己紹介され、喜び一杯のメッセージを語って
思わず、声をかけそうになりました。
下さいました。そして古い衣を脱ぎ捨てキリスト
4月15日、復活徹夜祭のミサが行われました。 者となった方々へ祝福と歓迎の暖かい拍手が贈
られました。
このミサには、受洗者のご関係者で在日米軍にお
勤めのタデオ神父様も共同で司式されました。
ご復活の蝋燭、そして信徒の手にある蝋燭に燈
翌3月16日はご復活の主日です。
された炎が、ほのかに揺れ動く荘厳な光の祭儀と
未明からの小雨が少々残る生憎の天気でしたが、
ともに、ミサは始まりました。ミサには多くの外
多くの方がミサに参列され、聖堂の外まで人が溢
国籍の方も参列しており、福音書朗読後、タデオ
れんばかりの賑わいでした。
神父様による英語の説教が行われました。
「今日という日は教会にとって、とても幸せな日
なのです。」
と、ご復活の喜びを説いてくださいました。続い
て、鵜飼神父様の日本語による説教が行われ、同
様にご復活の喜びを説いて下さいました。
さて、このミサの中では長い求道期間を過ごし、
この日を待ちわびていた8名の方の洗礼式が行
この日の司式は、津久井教会のごミサのためご
われました。
皆さん受洗直前の、司祭からの信仰宣言の問い
不在の鵜飼神父様に代わり、朝山神父様が行われ
かけに「信じます。」と力強く信仰を宣言され、
ました。朝山神父様は、滞米経験が1年ほどある
続いて一人一人に洗礼が行われました。
そうで、説教は英語と日本語の二ヶ国語で行われ
ました。
ミサの後は、聖堂でご復活のパーティーが行わ
れました。皆さんのお手伝いのお陰で、椅子の撤
去とテーブルの設営、料理の配膳が非常に短い時
間で行えました。
パーティーでは、有志による歌などで盛り上が
り、たいへんな盛況でした
(広報部:永田/山内)
7
鵜飼神父様
というご両親への感謝のお言葉でした。
叙階25年
厚木教会からは信徒一同からの志として霊的
銀祝のミサ・パーティーが開催されました。
花束とカヅラ、鞄を記念品として贈呈しました。
夫婦が結婚25年目を迎えると銀婚式、50年
ミサの後は、聖堂で祝賀パーティーが開催され
目を迎えると金婚式を祝います。生涯独身の司祭
ました。ひょっとすると厚木教会始まって以来で
の場合も非常によく似たお祝いがあり、叙階から
はないかと思われるほど、大勢の参加者が聖堂を
25年目を銀祝、50年目を金祝として祝います。 所狭しとばかりに埋め、心をひとつにしてお祝い
しました。
さて、厚木教会の鵜飼神父様が今年3月、叙階
25周年の銀祝を迎えられ、4月23日厚木教会
にてお祝いのミサとパーティーが開かれました。
この日は「神のいつくしみの主日」になります
が、ミサの意向を銀祝のお祝いとし、梅村司教様
の司式でミサが行われました。
鵜飼神父様は、厚木教会に赴任されるまで、神
学校の他、幾つもの教会で司祭を務められ、また
教区の様々な活動に関わっておられます。そこで
祭壇前のテーブルには特注の大きな銀祝ケー
神父様のご両親、ご親族の他、縁のある各教会や
団体から 100 名近いご招待者をお招きしました。
キが用意され、お誕生日蝋燭ならぬ銀祝蝋燭を神
このミサには、教区の「聴覚障害者の会」の方々
父様が吹き消した後、ご母堂様と共同でケーキカ
もお招きしており、司教様による手話ミサが行わ
ットをするなど、微笑ましい一幕もありました。
れました。鵜飼神父様も手話をされるなど、普段
もちろん、このケーキはその後、切り分けられ会
のお姿から窺い知れない一面も披露され(失礼し
場の皆さんに振舞われました。
一通りの歓談が済んだ後は、教会学校の生徒に
ました。)、改めて精力的にいろいろな活動に取り
よる合唱、ベトナム、フィリピンの方による合唱
組んでいらっしゃるということを知りました。
が行われ、最後は聖歌隊と会場一同で「アーメン
派遣の祝福の前、記念式典が開かれました。こ
ハレルヤ」を合唱し、楽しい宴を終えました。
こで司教様からのお祝いの品の贈呈、各教会など
からの祝辞の言葉が寄せられました。
「鵜飼神父様、次は金祝ですね」
特に印象的だった祝辞を二つご紹介します。
一つは、兼任されている津久井教会の小川委員長
と皆さんおっしゃっていましたが、神様のお恵み
から寄せられた
が神父様に注がれ、ぜひ元気なお姿で50周年を
「いつまでも祈る人であって欲しい。いつまでも
迎えられると嬉しいですね。
謙虚である人であって欲しい」
ほとんどの信徒の方は銀祝ミサを初めて経験
とのお言葉でした。もう一つは出身教会である戸
部教会のヘルマン神父様から、
されたのではないかと思いますが、試行錯誤の中
「ご本人から召命の意思を伝えられた時、ご家族
で準備を進められた多くの皆様、本当にご苦労様
でした。
とも相談した。その時、ご両親は洗礼を受けて
(広報部:永田)
いなかったが、息子を神に捧げることに快く同
意して下さった。」
8
祈り会のご紹介
厚木教会では、昨年の春から、シスター宮内の
ご指導の下、
「祈り会」が毎週行われています。
どのような活動をされているのか、活動の内容
と参加された感想を、シスター宮内を始めとする
参加者の皆さんに語って頂きました。
○
祈り会の標語:
「福音は人々の心の火種、祈り会。
」
<参加者の方の声>
○ 集会では:
テーマに沿って福音を読みます。各自
「祈り会」で、皆さんと分かち合い、お祈りを
で感動した点について分かち合った
するようになったのは、「祈り会」からのお誘い
後、一人ずつ祈ります。イエスの教え
のお葉書でした。このお誘いを受けてなかったら、
の中心である、最も貧しい者、助けを
聖書も開かなかったでしょう。キリストは「たと
必要としている人のそばに行って、手
え話」で、神の国に入るには「何をすべきか」を
伝う人になれるように祈ります。
判りやすく教えてくれます。毎回テーマにそって、
この実践によって参加者が
自分の考えを話し、分かち合い、お祈りをしてい
『若者』であれば若者らしい感性で福音
[稲田照子さん]
ます。
を読み、キリスト者として、他の参加者
に聴き、分かち合う事によって、未来の
いろいろな方との出会いがあり、ぬくもりのあ
リーダーになれます。
る集まりです。聖書の意味の深さに気付かされ、
『壮年、熟年』ならば、福音の出来事と、
リフレッシュした思いになります。
世の中の現実とを照らし合わせて、神の
[長坂道子さん]
国に入る為に、何をなすべきかを問い、
分かち合うので、真のキリスト者となり
灰の水曜日に、初めて主人が祝福を受ける事が
えましょう。
出来ました喜びを胸に、3月9日(木)ルカによ
『老年』ならば、興味を持って福音を読
る福音11の9~13の集いに、初めて出させて
み、受け入れあう雰囲気の中で、楽しく
いただきました。皆様の素朴な、それぞれの感想
分かち合うので、隣人愛に進歩し、物忘
の一つ一つが胸に染み入るものがありました。
れや認知証の予防になります。
「天の父は求めるものに聖霊を与えてくださる」
○ 日時:
毎週木曜日
ことを信じ、自分の欠点である謙虚さ、思いやり、
10:00~12:00
感謝の心を、日々の生活の中に心がけ、神に自分
○ 活動:
をゆだねることのできる”真の祈り”を、行動と共
ブラジルの貧しい子供たちの施設に、義
に、積み重ねて行けたらと思います。
捐金を送る。その基金捻出の活動としてミ
[ルチア
柏木喜美恵さん]
サ後、コーヒーの奉仕をする。
シスター宮内様、そして参加者の皆様の、聖書
9
に対するご理解や、いろいろなご経験に触れる事
お気づきの方も大勢いらっしゃると思います
が出来て、大変お勉強になり、安心感も与えてい
が、「ブラジルのストリートチルドレンの為に」
ただいております。ゆったりと、自分の足取りで、
という張り紙を掲げ、ミサの後、信徒司祭館前で
お勉強できることに、感謝しております。
コーヒーサービスが行われています。どうぞ信徒
[冨永伸子さん]
の皆さんの温かいご支援をお願いいたします。
また祈り会にご興味をお持ちの方、ぜひシスタ
ー宮内にお声をかけて下さい。
「祈り会」の祈りによって、命を救われて3年
になります。昨年、洗礼を受け、稚拙だった私の
祈りも、少しは成長したように思います。導いて
(祈り会の皆様
広報部:永田)
下さったシスターや、メンバーの方々に、深く感
謝しております。
[近藤文子さん]
各部からのお知らせ
「祈り会」で聖書を読み、感想を話す事によっ
<典礼部から>
て、イエス様の教えが、深く身に沁みます。「主
は今生きておられる。我がうちにおられる。すべ
典礼部からごミサの奉仕をされる方へ、お知ら
ては主のみ手にあり、今日も生きよう。主がおら
せとお願いがあります。
れる」と皆さんと、心を一つにして歌っています。
[吉田君子さん]
1.主として、毎日曜日の第二ミサにおける典礼奉
仕をお願いする方への連絡方法についてお知
らせいたします。
教会は、私にとって、とても大切なところです
が、ちょっと窮屈なところでもあります。「祈り
下記小片の用紙に記入し、お願いする方のト
会」は家庭的なやすらぎを感じられて、自然な気
レイに入れますので、 是非ともお引き受けいた
持ちで溶け込め、聖書のお話も、とても身近に感
だきたくお願いいたします。
じ、みなさんに会えて、今日もここに来て良かっ
たと思えるところです。
[藤田絹代さん]
典礼部からのお願い
年
日
†主の平安
聖書の御言葉を読み、主イエスが教えている事
コミュニティ
は何か、今の私に問いかけていることばを聴きた
様へ
来る
いと願い、聖霊の働きを祈りもとめつつ、この「祈
年
月
り会」の時間を過ごしていきたいと思います。
日
の
ミサで
[加藤信江さん]
次ぎの典礼奉仕をお引き受けいただきたくお願
いいたします。
福音の教えが、実生活とうんと近くなる為に、
何をすれば良いか、試行錯誤して、失敗を繰り返
オルガン
先唱
答唱
第一朗読
第二朗読
当日ご都合が付かない(もしくは付かなくなっ
た)場合は早目に典礼部までお申し出ください。
してきました。「祈り会」で、全員参加の形が出
来るまでに、メンバーの方々が、本当の愛を持っ
また、当日の「聖書と典礼」をご希望の場合も
典礼部までお申し出ください。
て参加してくださり、全員で集会を作ってきまし
た。神と人々に感謝です。
月
[シスター宮内永子]
よろしくお願い申し上げます。
memo
10
典礼部
(1)小片にも記入していますが、当日ご都合が付
3.ミサの座席について
(特に毎日曜日の第二ミサ)
かない(もしくは付かなくなった)場合は早目
に典礼部までお申し出ください。
できるだけ多くの方が椅子に座れますように、
(2)当日の「聖書と典礼」を予めご希望の場合
典
着席の際は次の点にご協力ください。
礼部までお申し出ください。
(1)できるだけ前列からお座りください。
(2)後から来られる方のため、なるべく列の中ほ
なお、奉仕者の一覧表は従来どおりお御堂入口
にも掲示いたしますのでご覧下さい。
どにお座りください。
(3)お荷物は椅子の下へ置き、一人でも多くの方
2.奉納奉仕者のお願い
がお席につけるようお願いいたします。
事前に献金、典礼奉納の奉仕をお願いしま
ので、よろしくお願いいたします。
※なお、聖堂の最後部に設置されている木のベン
ミサの進行中、共同祈願が始まりましたら
チは典礼部用です。
典礼部員がいる後ろの場所までおいでください。
所作は下記の図をご参照ください。
(典礼部)
奉納行列/献金・典礼奉納者の動き
祭 壇
1.典礼部員の合図で揃って
祭壇に向かって進む。
(①参照)
3.カリスとホスチアを持った典礼
奉納者は献金に続き、司祭に
一礼してカリスから渡す。
司 祭
②
献金奉納
2.献金奉納者は司祭に一礼
して献金籠を渡し、左右へ
移動する。
(②参照)
献金
奉納者
献金
奉納者
典礼
奉仕者
典礼
奉納者
①
③
献金
奉納者
献金
奉納者
典礼
奉納者
典礼
奉納者
②
献金奉納
4.すべて司祭に渡し終えたら、奉納者
全員で一礼し、最初の並び順に向き
を変えて元の位置に戻る。
(③参照)
カトリックメディア協議会セミナー参加報告
「インターネットが拓く新・福音宣教Ⅱ―ホームページからブログまで」
2 月 18 日、麹町教会でカトリックメディア協議会
今回のテーマは表記のとおりで、押川那覇教区
(シグニス・ジャパン)主催第 5 回セミナーが行
司教が基調講演を行われました。
われました。この参加報告を記します。
押川司教は「広報の霊性は神学と聖書の基盤の
11
上に立ち、キリストの体験により生かされる」と
洗礼・帰天・転入・転出
2005 年 12 月~2006 年 3 月 26 日
教会の広報のあり方について強調されました。
また同司教は、アジアにおけるメディアによる
※洗礼者はご復活まで
宣教の状況を紹介しました。貧しい国では、まだ
ラジオ放送が有効に活用されており、インターネ
洗礼おめでとうございます
ットが普及した国では、宗教教育のために宣教に
日付
関わる映画を配信しているところもあるとのこ
4/16 アガタ
松村
美雪
40
と。 台湾やシンガポールでは映画制作など広報
4/16 エリザベス
保坂 仁子
42
に対する取り組みは積極的であり、日本の教会は
4/16 ローザ
保坂
志保
42
インターネットを活用することに関してアジア
4/16 クララ
保坂
佑紀
42
の中で遅れているそうです。
4/16 ルカ
大町
真也
19
4/16 ミカエル
内海
繁男
19
われ、4 名の方が各自の福音宣教を目的にするブ
4/16 マイケル・アントニー
矢口 修一
10
ログ(注記参照)を元にその利用法、問題点など
4/16 ウィルフリド
中村 俊樹
31
基調講演の後、パネル・ディスカッションが行
洗礼名
氏名
CM
を紹介しました。
主な点としては、①目的に沿った情報を個人的
ようこそ厚木教会へ
に発信でき、この情報を見た人は感想やコメント
日付
氏名
CM
転入元
などを書き込めるので、発信者は見た人の反応を
1/10
鹿山 忠雄
40-18
茶屋(福岡)
得ることができ、福音宣教のために有効に活用で
3/22
42-21
相模原(横浜)
18-33
溝口(横浜)
きる。②ある発表者の場合、アクセス数は予想以
3/22
上に多く、平均1日に200件を超えている。③
萩原 昌子
奈穂・尚己
中村 リヨ子
友里恵
毎日、中傷など不適切な書き込みをチェックし削
除をしなければならないので、適正な状態に維持
していくための作業時間がかかる。
当協議会の副会長の晴佐久神父は挨拶の中で、
日付
氏名
CM
転出先
1/24
高橋 恵美
14-30
秦野(横浜)
3/23
今井 崇文
麻紀・智仁
晶仁
71-31
町田(東京)
同神父の教会で受洗する人の 3 割近くはインター
ネットを通じて教会に来ていると述べ、「苦しむ
人にとってコンピュータの画面は天国への窓、闇
の中で光に出会うようなもの、インターネットを
活用して宣教しましょう」と呼びかけた。
【編集後記】
なお、ブログを活用している 4 名の方は、いず
今年度はじめての「あつぎ」を無事にお届けす
れもカトリックに関する深い信仰を持ち、熱意を
ることができました。いかがでしたか?
も持って取り組んでいる方でした。現状の厚木教
本来であれば 4 月上旬の発行予定でしたが、ご
会の場合、ホームページの維持だけでも精一杯の
復活、鵜飼神父様銀祝とホットな行事が 4 月に集
状態であり、ブログの利用は難しいと感じました。 中しましたので、敢えて発行を遅らせました。
注「ブログ」:日記ふうに日々書き込みが追加
最近ホームページをご覧になり教会へ来られ
されるインターネットのサイト。従来のホームペ
る方、問い合わせをされる方が少ないながらもい
ージ日記と異なり、個人が世相や時事問題、専門
らっしゃいます。広報「あつぎ」、ホームページ
的話題に関して自分の見解を述べたりする形が
ともに充実を目指していきます。
主流。
(広報部
山内)
(広報部:永田・山内・柳川)
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