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ここでしか、学べないことがある。
ANNUAL REPORT 2015–2016 ボーイスカウト年次報告書 ここでしか、学べないことがある。 12 万人の活動報告書 スカウト教育と社会 ボーイスカウトのはじまり 1907 年、イギリスのブラウンシー島。かね てから健全な青少年の育成には野外でのグル ープ活動が最適と考えていたイギリスの退役将 軍ロバート・ベーデン - パウエル（B-P）卿が20 人の少年たちを集めて実験キャンプを行いまし た。これをもとに B-P 卿が著した『スカウティン グ・フォア・ボーイズ』は、冒険心や好奇心の 旺盛な少年たちを野外活動に誘う楽しいヒント に満ちており、この本に刺激されたイギリス各 地の少年たちが次々にグ ループを結成したの がボーイスカウトの 始まりです。 その 人気はまたたく間に 世界に広がり、今で 1907 年ブラウンシー島での実験キャンプの様子 は世界 163 の国と地域で4,000 万人以上の 仲間たちがスカウト活動に参加しています。 世界共通のビジョン : Creating a Better World スカウト運動では、人の役に立つことをすす しています。世界共通のビジョン（展望）として んで行える有能な人材を育成すべく、それぞ 「 Creating a Better World（より良き社 会 れの国や文化に沿った様々な教育活動を展開 を作る）」を掲げています。 日本におけるスカウト運動 一貫性のある教育と５つの部門 日本には1908（明治 41）年にボーイスカウト運動が伝わりまし ボーイスカウトでは少年たちの発達段階にあわせ、5つの部門にわかれた教 た。当時全国各地に様々な少年団がありましたが、全国的な統 育プログラムを提供しています。 一組織結成への動きが起こり、1922（大正 11）年に「少年団 日本連盟」が創立され、世界のスカウト運動への仲間入りを果 ▪小学校 1年生の直前の1月〜 たしました。これが日本におけるボーイスカウト運動の始まりです。 ビーバースカウト 現在では47 の都道府県にそれぞれ連盟があり、12 万人が運 ▪小学校 3 年生 4月〜 動に参加しています。 カブスカウト ▪小学校 6 年生 4月〜 ボーイスカウト ▪中学校 3 年生 9月〜 ベンチャースカウト ▪18 歳〜 25 歳 ローバースカウト 1912（明治 45）年 神戸のフレデリック・ウォーカー牧師が設立した ボーイスカウト隊。 2 ボーイスカウト年次報告書 教育のための施設 セーフ・フロム・ハーム ボーイスカウトは全国各地の自然の中やキャ 現在、青少年のハイ・アドベンチャーに適した ンプ場など様々な場所で活動しますが、スカウト 広大な野外活動フィールドを茨城県高萩市に設 キャンプや全国規模の指導者の研修を行うた 置。開拓や施設建築などを進めており、2017 め、 日本連盟でもキャンプ施設を運営しています。 年にはグランドオープンイベントを計画しています。 〜思いやりの心を育む教育〜 いじめ、身体的虐待、心理的虐待、ネグ （無視）、搾取などの危害について、そ レクト の予防と対処法を実践し、スカウトとして、ま た人として、してはいけないことを学ぶのが、 セーフ・フロム・ハームです。平成29（2017） 那須野営場 山中野営場 高萩スカウト・フィールド 年度からはボーイスカウトの全ての指導者は このセーフ・フロム・ハームの研修を履修し て、スカウト活動の安全意識を高めていきま す。また、これはスカウトたちにとっても、自 現代日本の青少年をとりまく環境 〜ボーイスカウトの役割〜 分自身と周りの人を危害から守ることを学ぶ 現在、日本の家庭の 16% が貧困層に分類 機会となります。 されており、特に若年層の貧困率が高まってい ます。また、いじめ等による若者の自殺も長年 の課題で、15 歳から34 歳の若い世代の死因 の 1 位が自殺となっているのは先進国では日本 だけという内閣府統計があります。 このような社会環境のなか、学年や学校の枠 をこえた仲間を得て、自然の中での仲間たちと リーダートレーニング ボーイスカウトの青少年を支援する指導 の触れ合いを通じてたくましさや優しさを身につ して行動する。仲間と助け合って大きな力を発 け、そして地域社会への奉仕活動等を通じて 揮する。このような心と技能を持った若者を1 思いやりの心が育まれるボーイスカウト活動へ 人でも多く育成していくことを通じて、より良い社 の期待が高まっています。 会を築いていく。これこそがボーイスカウトが社 困っている人には手をさしのべる。自ら率先 会のなかで果たしていこうとしている役割です。 者は、みな地域のボランティアです。スカ ウト教育に関する様々な講習、研修を受け た指導者が青少年の育成にあたっています。 平成 27 年度には研修の入門となる「ボーイ スカウト講習会」を全国で246 回実施しまし た。また、各部門の指導者研修、団運営に 関する研修、安全セミナー、そしてこうした 研修の運営スタッフ研修など、多様なトレー ニングを実施しています。 ボーイスカウトの経験が犯人逮捕に役立った ! 2016 年 3 月、イギリスの小さな村で、 人の少年たちは畑に寝そべり、地面に矢 不審な人物をたまたま見かけた少年たち 印の人文字を作成。犯人の逃げた方向 が、その後上空に現れた警察のヘリコプ をヘリコプターに示し、それが犯人逮捕 ターを見て事態を察知しました。彼らが に役立ったのです。彼らの中にボーイス 見かけたのは窃盗容 カウトの少年がいて、ハイキングなどで 疑で追われる犯人た 用いる追跡サインがこのアイデアにつな ちだったのです。9 がったということです。どのようにしたら 上空のヘリコプターに方角を伝えること ができるか、そのイマジネ ーションと工夫こそがボー イスカウト活動で養われた ものだといえるでしょう。 ANNUAL REPORT 2015–2016 3 第 23 回世界スカウトジャンボリー 世界スカウトジャンボリーは、4 年に1 度行われる世界最大級の青少年キャンプイベン トです。第23回にあたる今回の大会は、44年ぶりとなる日本での開催。155の国と地域、 33,628 人が約 2 週間にわたり、『和 a spirit of Unity』「平和、調和、和、日本」を テーマに、ともに交流しました。 参加した大学生の話 ジャンボリーで忘れられない記憶となったのは、 8月6日の広島への原爆投下の記念日のことです。 ［会 期］2015 年 7月28日 ［会 場］山口市阿知須・きらら浜他 （火）〜 8月8日（土） 、 ほとんどのスカウトが期間中に広島を訪れ、戦争や 原爆がもたらした事実を学びました。僕はこの日 の朝もいつもと変わらず自分のテントから仕事場ま 閣議了解 〜政府を挙げての支援〜 第23回世界スカウトジャンボリーへの関係行政機関の協力について、2011年12月16日（金） 閣議で、了解が得られました。 ※閣議了解とは：全ての閣僚が揃って実施される閣議で、全ての閣僚が一致して同意をし、署名するもの。類似 する “ 閣議決定 ” は内閣全体の意思として重要施策を扱うもので、“ 閣議了解 ” は主務大臣の管轄事項で国政 全体に影響する施策を扱うものである。 2010 年 6月より本大会の支援組織である第 23 回世界スカウトジャン ボリー日本委員会を設立。政府や開催県である山口県、経済界、ボーイ スカウト振興国会議員連盟よりご協力をいただきました。 裁／元内閣総理大臣 森 喜朗 （敬称略） 長／日本経済団体連合会 名誉会長 御手洗 冨士夫 本大会は多くの企業にご協力をいただきました。 ［プラチナスポンサー］イオン株式会社、キヤノン株式会社、株式会社ヤクルト本社、株式会社ユニクロ ［その他のスポンサー］計 47 の企業 4 ボーイスカウト年次報告書 持つ時間を、かつて 「敵」同士だった国の人の隣で 迎えられたことは自分にとって強烈な時間となりま した。それと同時に思い浮かんだ疑問は、今自分 は隣にいる1人の人間を殺すことができるのかとい うものでした。 ては、一瞬の躊躇が命取りになるのかもしれませ ん。しかし、僕は隣に立っている人間を 「国が違う から」 という理由で、それだけの理由で殺すことは スポンサー ［ダイヤモンドスポンサー］ミズノ株式会社、Giant のスカウト。70 年前、日本人とアメリカ人はこうし て隣に立っていながら、戦争をしていました。たま 確かに殺さなければ殺されるという戦場におい 名誉会長／内閣総理大臣 安倍 晋三 会 会場に響き渡り、僕と友人は足を止め、黙祷を捧げ ました。そして目を開けると、隣にいたのはアメリカ たまとはいえ、日本とアメリカにとって大きな意味を 第 23 回世界スカウトジャンボリー日本委員会 総 で歩いていました。そして、8 時 15 分、サイレンが Manufacturing Co., Ltd、株式会社モンベル できないと思います。どうして戦争は起きるのか ? これは大変複雑で答えのない問題ですが、問い続 けることこそが大切なのだと思います。 『日経 College Café』より要約 富士スカウト代表表敬 ボーイスカウトの最高位である富士章を受章したスカウトの代表 が、毎年各所を表敬訪問させていただいております。本年も、東 宮御所で皇太子殿下にご接見をいただき、首相官邸では安倍内 閣総理大臣から、文部科学省では馳文部科学大臣からそれぞれ 激励のお言葉をいただきました。 ［参加者］代表スカウト 30 県連 東宮御所／［日 時］3月16日（水） 、 盟 47 人 首相官邸、文部科学省／［日 時］3月30日（水）11:30 〜 ［参加者］代表スカウ 11:50（文部科学省） 、14:10 〜 14:30（首相官邸） 、 ト20 県連盟 47 人 スカウトの日 ｢スカウトの日｣は、全国のスカウト・指導者が地域社会への奉仕活 動をはじめとする様々なスカウト活動を全国の各地域において一斉に展 開し、加盟員一人ひとりが地域社会に貢献するとともに、スカウト運動 が地域社会に根ざした実践活動であることを広く社会にアピールするこ とを目的として毎年 9月の第 3月曜日（敬老の日）に開催しております。 ［参加数］988 団／ 34,424 人 ［実施例］地域のゴミ拾い、植林活動 CJK プロジェクト・ バングラデシュ派遣 この派遣は、C: 台湾連盟、J: 日本連盟、K: 韓国連盟にバングラデシュ連盟を加 えた4 連盟合同のローバースカウト（大学生年代）を対象としたプロジェクトです。第 3 回目となる今回は、バングラデシュの首都ダッカから約 50㎞離れたシャリアプールに て地元住民に保健衛生、環境保全、母子栄養摂取にかかわる啓発活動を展開し、各 連盟のローバースカウトが交流や相互理解を深めました。 ［派遣期間］2016 年 2月12日 （金）〜 2月23日（火）／ 12日間 ［派遣先］バングラデシュ・ダッカ、シャリアプール、 ［日本派遣団］12 人 日韓スカウト交歓計画 平成 10 年に金大中韓国大統領と小渕恵三総理大臣の署名によって、国の政 策となった中・高生交流促進事業の一環として開始された日韓スカウト交歓計 画は、平成 11 年度から平成 25 年度までの 15 年間で、1 万人以上の交流を通じ、 両国の良好な関係作りに成果を残しました。この成果を評価し、本年より日韓ス カウト交歓計画を再開することとなりました。日本のスカウトとの交流、日本の各 地での見学、ホームステイをプログラムの 3 本柱として実施しました。 ［事業テーマ］Better Understanding, Brighter World「よりよき理解、明るい世界」 ［招聘期間］2016 年 1月7日 （木）〜 17日（日）11日間 ［訪問地］千葉、神奈川、東京、 ［招聘人員］韓国参加者 39 人 ANNUAL REPORT 2015–2016 5 サポーター 企業との連携による、世界の問題や社会的課題への取り組み イオン×平和 3,612 人 ／ 110 社 維持会員数 4 月から6 月の 期 間、全 国 のイ オンモール等を会場として、 「全国 ORIZURU キャラバン」を実施しま した。これは、終戦から70 年の節目 の年に、 「平和」について考えるため に開催し、参加いただいた約 5 万人 の手で9 万羽以上作られた折り鶴は 広島平和記念公園に納められました。 また、平和の象徴となる折り鶴の一 部は「第 23 回世界スカウトジャンボ リー」参加者が世界各地に持ち帰り ました。 スカウト運動の趣旨にご賛同いただき、平成 27 年度末で3,612 人に 維持会員となっていただきました。また、法人では110 社よりご支援をい ユニクロ×難民支援 ただき、次代を担う青少年の健全育成を応援していただいております。 人の 4 ボーイスカウト・アンバサダー 難民支援を目的として、ユニクロ等を運営す る株式会社ファーストリテイリングが国連難民 高等弁務官事務所（UNHCR）と取り組む衣料 回収プロジェクトに、ボーイスカウトも参画し、 全国のボーイスカウトで約 2 万着の衣料を回 収することができました。日本の子ども達には ボーイスカウト日本連盟では、4 人の方に「ボーイスカウト・アンバサ あまり実感のない「難民問題」に対して、自分 （広報親善大使）にご就任いただきました。ジャンボリーやその他 ダー」 でもできる支援の方法を考え、取り組む機会と の機会において、スカウト運動の魅力を PR していただいております。 王 貞治 氏 野口 聡一 氏 水野 正人 氏 なりました。 宮川 大輔 氏 ボーイスカウト出身著名人の言葉 （1946 〜） アメリカ合衆国の映画監督。スカウトの時代に写真のメ リットバッジ（日本のターゲットバッジ）に挑戦する中、8㎜ フィルムで映画を作ったことも彼が映画監督になったこと のひとつ。アメリカ連盟最高位のイーグルスカウト。 結局、君が受け取る愛は、 君が与える愛と同じ量になる ポール・マッカートニー（1942 〜） イギリスのミュージシャン。ビートルズのベースおよびボーカルを担当し、 世界的スターとなる。イギリス・リバプールのアラートン第16団に在籍。 同バンドのジョン・レノンもボーイスカウト経験者であった。 6 ボーイスカウト年次報告書 岡田武史（1956 〜） 元サッカー日本代表監督。選手 時代のポジションはディフェンダー で、サッカー日本代表として国際 A マッチ24 試合に出場。監督と しては、2010FIFA ワールドカップ でベスト16に入った立役者。大 阪でスカウト活動に参加。第 15 回日本ジャンボリーでスカウティン グ褒章を受章。 物事の判断基 準は 「 損か得か」「好 きか嫌いか」 「 正しいか間 違いか」など いろいろありますが、 僕は様々な決 断を下すときに必ず 「この生 き 様は美しいか ？ 」と 自分に問いかけます。 大きなことを夢見よう ! 決して途中であきらめてはいけない。 あなたを成功へと駆り立てるような 習慣を育てるのだ。 スティーヴン・スピルバーグ 平成 28 年度の主要施策 プロジェクト寄付 ● ⒈セーフ・フロム・ ハームの展開 セーフ・フロム・ハーム（思いやりの心を育む教育）を諸活動に段階的に導入し、実践展開していき かざして募金 ます。スカウト運動に関わる全ての人は、いじめ、虐待、無視などの危害について、その予防と対処 専用アプリの入った 法を実践し、スカウト活動の「質」の向上を目指します。 スマートフォンをボー イスカウト日本連盟のポ いじめや虐待など、昨今の子どもたちを取り巻く社会問題に対して、私たちは真剣に取り組んでい スターやロゴにかざすだけで、募金が きます。 できる仕組みです。ソフトバンク株式 会社の CSR 活動であるこの取り組み ⒉スカウト活動と地域社会の連携強化 公益法人であるボーイスカウト日本連盟は、ボーイスカウト都道府県連盟と協力し、地域社会との に当連盟も参加しております。 ● もったいない寄付 各家庭にあるハガキや切手をご提 連携を強化し、社会奉仕や子ども健全育成に寄与できる存在として、組織の更なる拡充を目指します。 ⒊コミッショナーの活動の充実 良きスカウトを育てるためには、良きプログラムと良き指導者が不可欠です。充実したスカウト活動 供いただき、これを換金することで「ひ とり親家庭等応援助成プログラム」の 資金とさせていただいております。 ● ボーイスカウト応援自動販売機 ポッカサッポロフード & ビバレッジ 株式会社からのご協力により、自動販 売機の売り上げの一部を当連盟にご 寄付いただいております。ボーイスカ ウト応援自動販売機の設置オーナー を随時募集しておりますので、ご興味 がある方は巻末のボーイスカウト日本 連盟事務局までお問い合せください。 ● オンライン寄付 個人によるお申込みで、クレジット カードによるオンライン寄付が可能で 引き落しが可能となっております。月々 1,000 円からスカウト活動を応援する ⒌世界スカウトジャンボリーの経験をいかした国際プログラムの充実と人材育成 ⒍ボーイ・ベンチャー部門の進級課程の一本化の推進 ⒎日本連盟主催大会の開催と準備の推進 創立100 周年を目指した長中期計画の概要 「スカウティング再生」 平成 34 年（2022 年）、日本連盟創立 100 周年を迎えるにあたり、運動の根幹である青少年の育成に ついて、改めて本連盟は、各地域で冒険的で楽しい野外活動を行いながら、奉仕活動に励む「活動的 で自立したスカウトを育てる」ことを目指した長中期計画を策定しました。スカウト教育による最大の効果 を得られるように、活動の質（環境）を確保するとともに、活動を十分に満喫できる人員の確保（量）を行 っていきます。そして、日本のスカウト運動が、青少年教育の中心的役割を果たし、青少年育成の更な る成果を得ることを目指します。 ２7 年度決算 ことができます。 ⒋隊指導者基礎訓練のスカウトコースへの一本化と訓練の充実 ・ 強化 ■平成 す。維持会費もオンラインによる自動 が展開されるよう、日本連盟ではコミッショナーが、指導者の支援強化にも取り組んでいきます。 スカウト・アラムナイ 指定正味財産振替額 3億9,159万円 雑収益 5,572万円 基本財産運用益 45万円 公４ 国際関連 8,587万円 特定資産運用益 233万円 受取企業協賛金 4,552万円 公３ 指導者養成 9,426万円 受取会費 4億2,206万円 受取補助金等 3億3,622万円 法人会計 766万円 公２ 普及広報 1億7,738万円 事業収益 3億2,746万円 受取寄付金 772万円 共済事業収益 1億3,472万円 平成27年度 平成27年度 収益合計 スカウト OB・OG のための特設サ 収益事業 1,293万円 その他事業 1億4,246万円 費用合計 45億6,146万円 43億7,202万円 受取負担金 28億3,767万円 公１ 教育関係 38億5,146万円 イトがございます。ボーイスカウトの 最新の動き等の情報を発信しておりま すので、日本連盟公式ホームページか ら是非ご登録ください。 ■平成 年度予算 ２8 雑収益 447万円 受取企業協賛金 4,500万円 法人会計 789万円 基本財産運用益 44万円 特定資産運用益 39万円 受取寄付金 1,000万円 受取補助金等 1,337万円 その他事業 1億5,803万円 受取負担金 7,976万円 平成28年度 共済事業収益 1億3,040万円 収益合計 7億5,943万円 事業収益 7,400万円 受取会費 4億160万円 公１ 教育関係 2億2,878万円 平成28年度 収益事業 707万円 公４ 国際関連 1億1,402万円 費用合計 7億7,443万円 公３ 指導者養成 1億819万円 公２ 普及広報 1億5,045万円 ANNUAL REPORT 2015–2016 7 世界各地を巡り、4 年周期で開催される「世界スカウトジャンボリー」。 このボーイスカウトの世界大会が、日本で 44 年ぶりに開催されました。 155 の国と地域から集まった 3 万人以上の青少年が、2 週間のキャンプ生活を通じて感じたこと、 それは「世界中に仲間がいる」ということです。 会場では、国も宗教も肌の色も関係なく、互いの考えを尊重し、文化を教えあいました。 面と向かって語りあい、笑いあい、体験を通じて理解しあった世界の青少年たちは、 それぞれ友情という生涯消えることのない宝物を得たのです。 いつの日か、彼らはそれぞれの国を背負って立つリーダーになると、私たちは信じています。 そのときも、彼らには「争うことのできない大切な仲間」が、変わらず世界中にいます。 友情の先に平和があることを、彼らが世界に教えてくれるでしょう。 より良い社会を作るために、私たちはこれらかも青少年の健全育成に取り組んでいきます。 そして、いつでも「新しい仲間」「運動を応援してくれるサポーター」 「共に事業に取り組むパートナー」を求めています。 “Creating a Better World” 〒113-8517 東京都文京区本郷1-34-3 ［TEL］03-5805-2561 ［FAX］03-5805-2901 ［E-Mail］[email protected] http://www.scout.or.jp