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「技術研究組合」の概要について
「技術研究組合」の概要について 平成28年5月 経済産業省 技術振興・大学連携推進課 1.技術研究組合とは 2.技術研究組合の歴史・変遷 3.技術研究組合の現状 1 ■ 新聞報道 二酸化炭素地中貯留技術研究組合 ~CO2地中貯留を研究 国際石開帝石など 30年実用化めざす~ 「国際石油開発帝石などは経済産業省の認可を受け、4月にも「二酸化炭素地中貯留技 術研究組合」を発足させる。同組合には、経産省所管の産業技術総合研究所や地球環境 産業技術研究機構も加わる。」(H28.3.23 日本経済新聞(夕刊)1面) 技術研究組合次世代3D積層造型技術総合開発機構(TRAFAM) ~TRAFAM、国産機完成 金属3Dプリンター~ 「次世代3D積層造形技術総合開発機構(TRAFAM、(中略))は、国家プロジェクト として開発を進めている金属3Dプリンターの試作品5台を完成させた。」 (H27.6.30 日刊工業新聞 1面 人工光合成化学プロセス技術研究組合(ARPChem) ~光触媒で水⇨水素製造 変換効率2%達成~ 「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と人工光合成化学プロセス技術研究組 合は31日、光触媒による水からの水素製造で、世界最高レベルの2%の変換効率を達 成したと発表した。(中略)今後、材料の改良などを進め、2021年度末までに変換効 率10%の実現を目指す。」(H27.4.1 日刊工業新聞 21面) 2 技術研究組合の概要 技術研究組合は、複数の企業や大学・独法等が共同して試験研究を行うために、技 術研究組合法に基づいて、大臣認可により設立される法人。 ①組合員が払う賦課金は費用処理が可能であり、同時に②20%の税額控除、③組 合は法人格があり、④大臣認可法人である、⑤組合が賦課金により取得した設備は税 制上の圧縮記帳が可能、⑥組合から株式会社へのスムーズな移行等が可能。 企業 (組合員) 技術研究組合 賦課金 法人格 税額控除 大学・独法 (組合員) 株式会社等へ 組織変更 賦課金 費用処理 企業 (組合員) <実用化段階> <研究開発段階> 認可法人 スムー ズな移 行等 株式会社等を 新設分割 賦課金取得設備 圧縮記帳 その他 (合併、解散) 20%が法人税から控除 (※通常の試験研究の8~10%に比べて高率) 3 技術研究組合設立の流れ 主 務 省 庁 に 相 談 設 立 認 可 申 請 書 作 成 申請書類 1. 定款 2. 試験研究の実施計画書 3. 事業を行うために必要な経理的基礎 及び技術的能力を有することを説明す る書面 4. 試験研究が組合員が共同して行うこと によって効率的に実施することができる ものであることを説明する書面 5. 成立日の属する事業年度の事業計画 書及び収支予算書 6. 役員となるべき者の氏名及び住所を記 載した書面 設 立 認 可 申 請 主 務 大 臣 認 可 設 立 登 記 認可要件 1. 組合員が産業活動において利用される技術に 関する試験研究を協同して行うことを主たる目 的とすること。 2. 組合員の議決権及び選挙権は、平等であるこ と。 3. 設立手続並びに定款、試験研究の実施計画 及び事業計画の内容が法令に違反しないこと。 4. その事業を行うために必要な経理的基礎及び 技術的能力を有すること。 5. その行おうとする試験研究が組合員が協同して 行うことによって効率的に実施し得るものであるこ と。 4 1.技術研究組合とは 2.技術研究組合の歴史・変遷 3.技術研究組合の現状 5 技術研究組合数の推移等 25 70 67 72 68 70 69 66 67 65 64 20 英国の研究組合(Research Association) 制 度に着目し、民間の共同研究の促進に最も適し た組織を設け、鉱工業技術の向上を図るために、 鉱工業技術研究組合法を制定。 46 新 設 5 組 合 数 ・0 解 散 組 -5 合 数 -10 55 56 54 研究開発の強化及び実用化の促進の ため、技術研究組合の活用範囲を拡 げるとともに、組織再編を可能とした。 32 32 33 52 51 2009年 「技術研究組合法」に改正 39 10 59 53 5370 組合 2016.3 62 56 57 1961年 「鉱工業技術研究組合法」制定 15 2009年法改正 後、組合数は増加 48 47 59 60 55 50 53 50 46 39 39 34 33 32 30 28 29 29 22 23 年 度 末 組 合 数 15 9 9 11 12 11 11 11 10 11 12 10 4 61' 63' 65' 67' 69' 71' 73' 75' 77' 79' 81' 83' 85' 87' 89' 91' 大型工業技術研究開発制度(1966~92年度) 93' 95' 97' 99' 産業科学技術研究開発制度 (1993~2002年度) イノベーションプログラム (2001~09年度) 次世代産業基盤技術研究開発制度 (1981~92年度) サンシャイン計画(1974~92年度) 1' 2' 3' 4' 5' 6' 7' 8' 9' 10'11'12'13'14'15' 未来開拓研究 (2012年度~) -10 ニューサンシャイン計画 (1993~2002年度) ムーンライト計画(1978~92年度) -30 6 「技術研究組合法」の抜本改正 平成21年(2009年)6月、「鉱工業技術研究組合法」の抜本改正。 技術研究組合制度の活用範囲を拡げるとともに、組合から株式会社等への「組織再 編」を可能とした。 改正事項 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ 設立組合員数の緩和 研究対象の拡大 大学の組合員資格の明確化 独立行政法人の組合員資格の明確化 預託金制度の創設 株式会社への組織変更等 技術研究組合の分割 創立総会の廃止等の手続き緩和 法改正時組合数 32 現在の組合数 鉱工業技術研究組合法(昭和36年)施行以降の (平成28年4月) 累計組合設立数 45 252 この間の組合設立数67 7 代表的組合(1) 1976-80年 超LSI技術研究組合 IBMの次世代コンピュータシステムに対抗すべく、我が国の半導体企業が協力し て、76年に「超LSI技術研究組合」を設立。 通商産業省のプロジェクト「次世代電子計算機用大規模集積回路開発促進補 助金制度」を受託し、半導体分野での競合各社が共同研究に取り組んだこと で、 80年代以降の日本の半導体産業の躍進に大きく貢献。 我が国における本組合の成功を受け、米国においても、国防省主導の半導体 研究所(SEMATEC)の設立や、全米科学財団(NSF)による産学共 同推進など、これまで否定的だった民間共同研究のための各種具体策が打ち 出されたともされている。 活動期間 1976年設立 ~ 1980年解散 組合員 電機等7社(富士通(株)、(株)日立製作所、三菱電機(株)、日本電気(株)、(株)東芝、 (株)コンピュータ総合研究所、日電東芝情報システム(株)) 事業内容 次世代コンピュータ用の大規模集積回路(LSI)を研究開発。 設立経緯 IBMの未来のコンピュータ計画「Future System」に危機感を抱いた我が国の企業が協 力して、昭和51年、本技術研究組合を設立。 事業成果 LSIの量産技術を開発し、我が国半導体産業が世界最先端となる基盤を構築。 波及効果 半導体の世界市場での我が国シェアの向上(28%(1975年) →52%(1988年))に 貢献。 出典:NEDO 8 代表的組合(2) 1990年- 太陽光発電技術研究組合 石油ショック後のエネルギーの安定供給が求められる中、太陽光発電の技術開発を民間 企業の総力を結集して効率的に実施するために設立。 太陽電池について、日本は世界生産量の48%の833MW(対前年比 38%増)を生産する世界最大の生産国となることに貢献(2005年)。 活動期間 1990年設立 ~ (現在活動中) 組合員 電機・化学等66社・機関 (旭硝子(株)、(株)カネカ、京セラ(株)、 三洋電機(株)、シャープ(株)、他) 事業内容 太陽電池の基本構造、集光技術などを研究開発。 事業成果 太陽光発電システムの製品化を実現し、日本の太陽電池の生産が世界一となる基盤を構築。 出典:太陽光発電技術研究組合 1996-99年 汎用電子乗車券技術研究組合 自動改札の混雑、料金精算の複雑さ、公共交通機関の共通利用範囲の拡大等の諸 問題を解決するために関係企業が結集し、技術研究組合を設立。 交通系ICカードの基盤を構築し、 SuicaやPASMOなどの普及に貢献。 活動期間 1996年設立 ~ 1999年解散 組合員 電機・印刷等46社((株)NTTデータ、沖電気工業(株)、ソニー(株)、 (株)東芝、(株)日立製作所、松下電器産業(株) 他) 事業内容 非接触型乗車券の開発及び異事業間の共通利用システムの実用化研究。 出典:JR東日本 9 代表的組合(3) 1996-2013年 技術研究組合超先端電子技術開発機構 1990年代当初、米国に遅れをとっていたHDD(ハードディスクドライブ)製造技術分野に おいて、磁気記録密度を飛躍的に向上させる「垂直磁気記録方式」の実用化に取り組んだ。 当時世界最高の記録密度(52.Gb/平方インチ)を持つHDDの 実証に成功。同方式のHDDを組合員企業から発売。 活動期間 1996年設立 ~ 2013年解散 組合員 電機等21社(富士通(株)、(株)日立製作所、日本電気(株)、 東京エレクトロン(株)、(株)東芝、沖電気工業(株) 他) 事業内容 超先端電子技術に関する試験研究 出典: NEDO HPより 2006-2012年 日本GTL技術研究組合 GTL(天然ガスの液化燃料化)は、石油代替の燃料ソースの確保と多様化を可能 にし、また硫黄分等を含まない環境に優しいクリーンな燃料を製造する技術。 日本独自のJAPAN-GTLプロセスの開発のため新潟に実証プラント を建設し、商業規模で利用可能な技術を確立。 活動期間 2006年設立 ~ 2012年解散 組合員 石油元売り等6社(国際石油開発帝石(株)、JX日鉱日石エネルギー(株)、 石油資源開発(株) 他) 事業内容 GTL技術に関する試験研究 出典: JOGMEC・日本GTL技術研究組合 10 代表的組合(4) 2013年- 技術研究組合国際廃炉開発研究機構 廃炉技術の基盤強化を視野に、当面の緊急課題である福島第一原発の廃炉に向け た技術の研究開発。 ①燃料デブリの取り出し準備、②固体廃棄物の処理・処分、③使用済 燃料プールから取り出した燃料等の技術的課題について、国内外の叡智 を結集しつつ、総合的なマネジメントを進める。 活動期間 2013年設立 ~ (現在活動中) 組合員 電力会社等16社、2法人(東京電力(株)、(株)東芝、三菱重工業(株)、 日立GEニュークリア・エナジー(株)、(独)日本原子力研究開発機構 他) 事業内容 原子力発電所の廃止措置に関する試験研究 2014年- 自動車用内燃機関技術研究組合 エネルギー消費量削減やCO2排出量削減等が社会的に求められる状況の中で、自動 車用エンジンの高効率化、低排ガス化の課題を共同で解決することを目指す。 共通する課題についてメーカー・研究機関で基礎・応用研究を 実施し、その成果を活用して各メーカーでの開発を加速させていく。 活動期間 2014年設立 ~ (現在活動中) 組合員 自動車メーカー9社、1独法、1団体(いすゞ自動車(株)、スズキ(株)、ダイハツ工業(株)、トヨ タ自動車(株)、日産自動車(株)、富士重工業(株)、 (株)本田技術研究所、マツダ(株)、 三菱自動車工業(株)、 (独)産業技術総合研究所、(一財)日本自動車研究所) 事業内容 内燃機関の燃焼技術及び排出ガス浄化技術における基礎・応用の試験研究。 出典:自動車用内燃機関技術研究組合 11 技術研究組合の株式会社化 2014年- グリーンフェノール・高機能フェノール樹脂製造技術研究組合(GP組合) が株式会社に組織変更 GP組合は、2010年に設立し、非可食の植物資源の糖類から、遺伝子組換微生物 (RITE菌)を活用して、「グリーンフェノール」を生成し、その樹脂を製造する技術開 発に取り組んできた。 その結果、採算性が見込める生産方法を 確立できたことから、これをスケールアップし、 本格的製造に取り組むため、2014年5月、 「グリーンフェノール開発株式会社」に組織 変更した。 なお、株式会社への組織変更は、2009年 の技術研究組合法改正以来、初の案件。 GP組合 組織変更 GP開発株式会社 商号 グリーンフェノール開発株式会社 所在地 京都府木津川市 事業 概要 グリーンフェノール生産プロセスの実証事業 グリーンフェノールの製造・販売 12 1.技術研究組合とは 2.技術研究組合の歴史・変遷 3.技術研究組合の現状 13 現行技術研究組合一覧 (平成28年4月現在) (6番以降は、平成21年度法改正以後の設立) (略称) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 自動車機器技術研究組合 太陽光発電技術研究組合 食肉生産技術研究組合 電子商取引安全技術研究組合 石油コンビナート高度統合運営技術研究組合 水素供給・利用技術研究組合 技術研究組合光電子融合基盤技術研究所 産業用超電導線材・機器技術研究組合 農林水産・食品産業マイクロ・ナノバブル技術研究組合 スペースランド技術研究組合 次世代宇宙システム技術研究組合 自然免疫制御技術研究組合 海外水循環ソリューション技術研究組合 技術研究組合リチウムイオン電池材料評価研究センター 熱電変換技術研究組合 技術研究組合FC-Cubic 技術研究組合農畜産工業雇用推進機構 技術研究組合単層CNT融合新材料研究開発機構 技術研究組合Lignophenol&Systems 基準認証イノベーション技術研究組合 幹細胞評価基盤技術研究組合 次世代型膜モジュール技術研究組合 次世代化学材料評価技術研究組合 次世代プリンテッドエレクトロニクス技術研究組合 次世代レーザープロセッシング技術研究組合 次世代天然物化学技術研究組合 技術研究組合NMEMS技術研究機構 自機研 PVTEC ECSEC RING HySUT PETRA iSTERA SLJ NESTRA 自然免疫 GWSTA LIBTEC 熱電 FC-Cubi TASC LIPS IS-INOT 幹細胞組合 MGM組合 CEREBA JAPERA LAPRAS 天然物組合 NMEMS (略称) 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 東京バイオマーカー・イノベーション技術研究組合 浜松地域活性化ICT技術研究組合 新世代塗布型電子デバイス技術研究組合 マイクロアルジェ産業技術研究組合 技術研究組合制御システムセキュリティセンター 有機系太陽電池技術研究組合 ミニマルファブ技術研究組合 高機能遺伝子デザイン技術研究組合 高効率モーター用磁性材料技術研究組合 人工光合成化学プロセス技術研究組合 酸化鉄太陽電池技術研究組合 J-DeEP技術研究組合 技術研究組合国際廃炉研究開発機構 次世代バイオ医薬品製造技術研究組合 未利用熱エネルギー革新的活用技術研究組合 新構造材料技術研究組合 石狩超電導・直流送電システム技術研究組合 自動車用内燃機関技術研究組合 技術研究組合次世代3D積層造形技術総合開発機構 次世代無人化施工技術研究組合 モニタリングシステム技術研究組合 次世代海洋資源調査技術研究組合 ニュートロン非破壊検査技術研究組合 不燃化技術研究組合 技術研究組合CO2フリー水素サプライチェーン推進機構 超電導センシング技術研究組合 二酸化炭素地中貯留技術研究組合 除去土壌等減容化・再生利用技術研究組合 TOBIRA ECOW CSSC RATO MINIMAL TRAHED MagHEM ARPChem 鉄太陽電池 ジェイ・ディープ IRID MAB TherMAT ISMA I-SPOT AICE TRAFAM UC-Tec RAIMS J-MARES NEUTRA NOCTER HySTRA SUSTERA 14 活用類型(1) (注)経済産業省所管組合の情報(主にH27.11現在)に基づき作成。 1.「異業種連携 研究型」 23組合 同種の製品・サービスを提供していない事業者同士が、それぞれの強みを活かしつつ、共同で研究開発を行って いるもの (中小・ベンチャー企業が参加している場合もある) 次世代レーザープロセッシング技 術研究組合(LAPLAS) 素材開発・加工、電気・電子、造船の異業種が、広範な産業分野が抱える技術的諸問題に対応可能な最先端 光加工技術を共同で開発 東京バイオマーカー・イノベーション 技術研究組合 装置、試薬等の異業種と大学・研究機関が、疾病の早期発見及び予防を目的とし,バイオマーカー関連高速遺 伝子増幅装置,診断薬ならびに画像診断超高速カメラなどを共同研究。 次世代バイオ医薬品製造技術 研究組合(MAB) 医薬品、機械、化学他の業種が、バイオ医薬品製造工程の上流から下流までの各要素技術と、これら技術を連結 し全体として最適化を図るプラットフォーム化技術を開発 新構造材料技術研究組合 (ISMA) 鉄鋼、繊維、化学、機械、輸送機器等の各企業が、輸送機器の抜本的な軽量化(半減)に向けて、鉄鋼・非 鉄・炭素繊維強化樹脂(CFRP)等の構造材料の高強度化等の技術、開発した材料等を適材適所に使用する ために必要な接合技術を開発 2.「同業種連携 研究型」 7組合 同種の製品・サービスを提供している事業者(同業者)同士が、共同で研究開発を行っているもの (それぞれの強みを活かす場合や、共通基盤技術の開発を行う場合などがある) 技術研究組合光電子融合基盤 技術研究所(PETRA) 電気通信関係の企業、研究機関13者が、情報通信機器の低電力化、小型・軽量化、高性能化を図るために、 光回路と電子回路を融合し、回路の電力を50%以下(装置レベルで30%以下)にするなど、光電子融合デ バイス・システムの基盤技術を開発 技術研究組合FC-Cubi c 燃料電池スタックメーカー5社が、各社に共通する基盤技術である、触媒層の化学反応ロス低減技術等を開発 自動車用内燃機関技術研究組 合(AICE) 国内の自動車メーカー9社が、自動車の更なる燃費の向上・排出ガスの低減のため、共通の課題に関する基礎・ 応用の試験研究を大学等の研究機関とともに実施 15 活用類型(2) 3.「垂直連携 研究型」 6組合 製品・サービスを直接に受発注する関係にある事業者同士が、共同で研究開発を行っているもの 熱電変換技術組合 熱エネルギーを有効に活用するために、マグネシウムシリサイドの材料の開発を行う企業と、それを素子・モジュール化 の開発を行う企業等が共同で、熱電変換技術を開発 超電導センシング技術研究組合 (SUSTERA) 高温SQUID(超電導量子干渉素子)のデバイス開発を行う企業と、これをインフラ非破壊検査や資源探査に利 用する企業等が、共同で利用機器開発を実施 4.「実証型」 5組合 研究開発成果を実用化するために、大規模な実証研究を行っているもの 海外水循環ソリューション技術研 究組合 (GWSTA) 膜メーカーとエンジニアリング企業が連携し、北九州市、周南市およびUAEに下水・産業排水の再利用及び海水 淡水化の設備を設け、工業用水を生産するなど、水循環に関する実証研究を実施 技術研究組合CO2フリー水素 サプライチェーン推進機構(Hy STRA) グローバルなCO2フリー水素サプライチェーン構築・商用化にむけて、水素源となる資源調達~CO2フリー水素製 造~輸送~利用までのチェーン全体で必要となる技術確立とその実証。 5.「共同利用型」 6組合 事業者(同業者等)が自ら共同で利用する性能評価試験方法などを研究するもの 技術研究組合リチウムイオン電 池材料評価研究センター (L IBTEC) 組合員のリチウムイオン電池材料メーカーが試作した材料の性能を、組合が開発する標準的な電池モデルを活用し て、評価 次世代化学材料評価技術研究 組合 (CEREBA) 組合員の化学材料メーカーが試作した有機エレクトロニクス材料の発光特性や耐久性等を、組合が開発する基準 素子等を活用して、評価 16 研究分野、組合員数 組合の研究分野別分類 サービス その他 2% 2% 石油・天然ガ ス 2% 参画組合員数の分布 [組合数] 14 材料 22% 環境 9% 13 12 1組合あたり 平均16組合員が参画 10 10 8 バイオ 16% 10 9 6 機械 25% 新エネルギー 13% 4 2 情報通信 9% 2 0 0 1 41-50 51-60 61-70 0 2-5 6-10 11-20 21-30 31-40 [組合員数] (注)経済産業省所管組合の情報(主にH27.11現在)に基づき作成。 17 組合員の組織、業種等 組合員の分類 団体 5.2% 外国企業 0.0% 大学 3.5% 個人 独法 1.8% 3.0% 組合員企業の業種分類 その他 1.0% 1% 2% 1% 0% 化学 0% 電機 4% 1% 精密・諸工業 3% 石油・窯業 22% 医薬品 3% 機械 輸送用機器 4% 中小企業 16.9% 延べ735 組合員 大企業 68.7% 鉄鋼・金属 情報通信 6% 繊維・紙 サービス 建設 7% 18% 電気・ガス 食品 学術研究 7% 鉱業 6% 5% 9% 教育 その他 ※同一企業等が複数の組合へ参画している場合は、 それぞれを一組合員として総数を算出 中小企業の参加状況 ・ 中小企業が参画している組合: 31組合 全体の69% [=31/45組合] ・ うち、中小企業が組合員の過半数を占めている組合:6組合 全体の13% [=6/45組合] (注)経済産業省所管組合の情報(主にH27.11現在)に基づき作成。 18 事業費、研究員等 研究員等人数分布 組合の事業費分布 [組合数] [組合数] 22 1組合あたりの 平均事業費は12.6億円 18 16 14 18 15 1組合あたりの 平均研究員等人数は70人 20 19 16 12 14 12 10 10 10 8 8 7 6 7 6 7 4 4 4 3 2 1 1-5 5-10 10-15 15-20 20-30 4 3 2 2 1 0 0-1 4 3 30-40 40以上 [億円] 0 0-10 11-20 21-40 41-60 61-80 81-100 101以上 [人数] (注)経済産業省所管組合の情報(主にH27.11現在)に基づき作成。 19 地域別所在地 現行の技術研究組合は、 25都道府県に所在 <京都> MGM組合、LAPRAS、 CCS <兵庫> LIPS、TRAHED、 MAB、ISMA、 HySTRA <北海道> FC-Cubic、TRAHED <石川> FC-Cubic <滋賀> TherMAT (注)経済産業省所管組合の情報(主にH27.11現在)に基づき作成。 <宮城> CSSC、 MagHEM、 TRAFAM <山形> TRAHED <栃木> 熱電、SLJ <福井> NOCTER <埼玉> ECOW、CCS <茨城> 自機研、PVTEC、RING、REACT、 PETRA、 iSTERA、SLJ、TASC、 CEREBA、JAPERA、NMEMS、 MINIMAL、IRID、MAB、TherMAT 、AICE、TRAFAM、CCS <岡山> RING、 MGM組合、鉄 太陽電池 <広島> 鉄太陽電池、TRAFAM 、SUSTERA <福岡> HySUT、iSTERA、 GWSTA、HySTRA <徳島> LIPS、MAB <佐賀> PVTEC <熊本> NEUTRA <香川> 自然免疫 <三重> RING、LIPS、 NOCTER <大阪> iSTERA、LIBTEC、TASC、 MGM組合、MagHEM、 TherMAT、I-SPOT、HySTRA <静岡> LAPLAS <愛知> MagHEM、ARPChem、 MAB、TherMAT、ISMA、ISPOT <千葉> RING、SLJ、 MGM組合、 ARPChem、 ISMA、CCS <東京> PVTEC、ECSEC、RING、Hy SUT、PETRA、SLJ、NESTRA、自 然免疫、GWSTA、熱電、FCCubic、TASC、 IS-INOTEK、幹 細胞組合、天然物組合、NMEMS 、TOBIRA、CSSC、RATO、 TRAHED 、MagHEM 、 ARP Chem、IRID、TherMAT、ISMA 、I-SPOT、AICE、TRAFAM、 NOCTER、HySTRA、SUSTERA 、CCS <神奈川> PETRA、iSTERA、NESTRA、 ARPChem、 I-SPOT、SUSTERA、CCS 20 存続年数 組合存続年数の分布 組合数 (H28.4.1現在) 35 <平均年数>全組合(253組合)平均 : 9.1年 解散済(198組合) ■1961~1976に設立(35組合):12.9年 (■+■:13.8年) ■1977~1992に設立(91組合):11.7年 (■+■:12.0年) ■1993~2015に設立(72組合): 6.4年 (■+■: 5.6年) 現行(55組合) ■現行組合: 5.9年 30 25 20 15 10 5 0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 存続年数 21