Comments
Description
Transcript
医療用品 4 整形用品 高度管理医療機器 吸収性ヘルニア・胸壁・腹壁用
SD-079R3 * 2014 年 10 月 1 日改訂(第 2 版) 2012 年 7 月 19 日作成(第 1 版) 承認番号 22400BZX00210000 医療用品 4 整形用品 高度管理医療機器 吸収性ヘルニア・胸壁・腹壁用補綴材 70433004 再使用禁止 <形状・材質> 【警告】 ●使用方法 ・本品に切り込みを入れたり、形状を変えるなどして使用しな いこと。 [本品の性能に影響を与えるおそれがある。] ・本品の PDO 製リコイルリングを切断したり、傷つけないよう に十分に注意すること。[留置あるいは固定操作中にリコイ ルリングを切断したり破損させると、それに伴う腸や他の組 織の穿孔や感染などが発生するおそれがある。] ・本品は、本書に記載された手技に従って挿入すること。[他 の手技では、リコイルリングが破損するおそれがある。] ・本品は出荷時滅菌済みであり、使用前に包装が開封あるいは 破損していないことを確認すること。 ・本品は1回のみの使用に限られており、いかなる部分も再滅 菌、再使用しないこと。 ・本品を正しい向きで使用すること。本品の滑らかな白色面 (ePTFE シート側)を、腸や他の内臓組織側に向けること。 [ポリプロピレンメッシュ側を腸や他の内臓組織に接触させ ると、本品が腸や他の内臓組織に癒着するおそれがある。] ・創傷部の汚染もしくは感染及びその可能性がある場合は、本 品の取扱い、固定及び縫合操作に細心の注意を払うこと。 ・感染を起こした場合は、医師の判断のもとで積極的に治療 し、本品を取り除くことを検討すること。感染が治癒しない 場合には、本品を取り除く必要性が高くなる。 ・ヘルニアの再発を防止するため、ヘルニア欠損部に対して余 裕を持ってカバーできるサイズを選択すること。 ・欠損部を強固に補強するため、ポリプロピレンメッシュ部で 固定すること。パッチの端部のみで本品を固定しないこと。 ・いかなる永久留置目的のパッチであっても、汚染創や感染創 への使用は、瘻孔形成やパッチの突出を引き起こすおそれが あることに留意すること。 リコイルリング 接合部 リコイルリング <材質> PDO PTFE糸 :シート部 <材質> ePTFE :メッシュ部 <材質>ポリプロピレン <構造> 上層メッシュ リコイルリング保護メッシュ ポジショニングポケット 下層メッシュ ePTFE シート 糸 リコイルリング <作動・動作原理> 本品のメッシュ、シート及び糸は非吸収性であるが、リコイルリ ングは吸収性であり、約 6 ~ 8 ヶ月で吸収される。 メッシュは、網目構造内に周辺組織が内方成長し、組織が取り込 まれることにより、脆弱組織を強固に補強する。 一方、パッチとの癒着低減を期待して、パッチの片面がシートで 覆われている。 【禁忌・禁止】 ●使用方法 ・再使用禁止、再滅菌禁止 [本品は、単回使用医療機器である。再使用、再加工、再滅 菌もしくは再包装は全体の構造や重要な材質、本品の性能全 体に欠かせない設計上の特徴に影響を及ぼすおそれがある。 また、患者への健康被害に繋がるような本品の不具合を招く おそれがある。さらには、本品への汚染リスクの発生、患者 の感染に留まらず、一人の患者から次の者への感染症の伝播 を引き起こす交差感染のおそれがある。本品の汚染は、患者 への健康被害、疾病もしくは死亡につながる可能性がある。] ・本品を心臓血管領域の欠損部再建に使用しないこと。 ・本品のポリプロピレンメッシュ側を直接、腸や他の内臓組織 に接触させないこと。[本品が腸や他の内臓組織に癒着する おそれがある。] 【使用目的、効能又は効果】 本品は、脆弱化もしくは欠損した胸壁、腹壁又はヘルニアの修復 を目的として、組織の補強又は補填のために使用するものである。 *【操作方法又は使用方法等】 1.使用方法 1)パッチの挿入 ・開腹下修復術の場合 小さいサイズの本品は術者の指に巻きつけて挿入する。 他のサイズでは、長い方を軸にして左右 1/3 ずつメッシ ュ側を内側に巻いて腹腔内に挿入する。 ・腹腔鏡下修復術の場合 どのサイズであってもシート側を外側にし、長い方を軸 にして左右 1/3 ずつを内側に巻く。トロッカーを一旦抜 去し、切開部から本品を挿入した後、トロッカーを再度 挿入する。 ●適用対象(患者) ・乳幼児や小児患者には使用しないこと。[患者の成長に影響 を与えるおそれがある。] 2)パッチの固定 本品を適切な位置に固定する。 【形状・構造及び原理等】 本品は、自己展開する滅菌済み合成繊維布である。 二層のポリプロピレンメッシュと、一層の延伸ポリテトラフルオ ロエチレン製シート(ePTFE シート)が PTFE 糸で縫合されている。 ポリプロピレンメッシュには、パッチの挿入及び固定に使用する ポジショニングポケットがある。上層メッシュは、下層メッシュ よりも軽量化されている。 ポリジオキサノン(PDO)製のリコイルリングは、パッチの形状 維持及び適正留置の補助のために内蔵されており、自己展開性を 有するものである。 2.使用方法に関連する使用上の注意 パッチの留置方向 ・本品を正しく機能させるためには、正しい向きで使用する ことが非常に重要である。滑らかな硬質の白色面(ePTFE シート)は、有孔性が低く器質化しにくいため、腸あるい は内臓組織側に向けること。また、臓器との癒着を更に軽 減するために、可能な限り大網を臓器に引き寄せて白色面 (ePTFE シート)の下に収めることを推奨する。 1/2 【貯蔵・保管方法及び使用期間等】 1.貯蔵・保管方法 直射日光を避け、乾燥した涼しい場所で室温にて保管すること。 ・ポリプロピレンメッシュは、有孔性が高く器質化しやすい ため、組織の成長が必要な側に向けること。 ・ポリプロピレンメッシュ側の面を、腸や他の内臓組織側に 接触させないこと。 2.有効期間・使用の期限 直接の包装及び外箱に記載 パッチの挿入方法 ・開腹下修復術の場合 小さいサイズ(L サイズ以下)の本品は術者の指に巻きつ けて挿入すること。他のサイズでは、パッチの長い方を軸 にして左右 1/3 ずつメッシュ側を内側に巻いて腹腔内に挿 入すること。(図 1) ・腹腔鏡下修復術の場合 どのサイズであっても ePTFE シート側を外側にし、パッチ の長い方を軸にして左右 1/3 ずつを内側に巻くこと。(図 1)トロッカーを一旦抜去し、切開部から本品を挿入した 後、トロッカーを再度挿入すること。この時、切開部は 12mm 以上の大きさが必要である。 【包装】 1 入/箱 【製造販売業者及び製造業者の名称及び住所等】 製造販売業者 : 株式会社メディコン 大阪府大阪市中央区平野町2丁目5-8 06-6203-6541(代) 外国製造業者 : C.R.バード社 C.R.Bard,Inc. 外国製造所所在国: プエルトリコ(米国) Bard、バード、Ventrio、ベントリオは、C.R.バード社の登録商 標です。 Davol、デイボールは、Davol 社の登録商標です。 本書の著作権は C.R.バード社が保有しています。 http://www.medicon.co.jp http://medisuke.jp/ 図1 ・リコイルリング接合部で折り曲げたり波打たせないこと。 接合部が破損するおそれがある。 パッチの固定 ・本品を適切な位置に固定する際は、非吸収性モノフィラメ ント縫合糸の使用を推奨している。固定用のデバイスを使 用する場合は、メッシュ等の補綴材の固定を目的とするデ バイスを使用すること。 ・パッチが腹壁に適切に固定されていることを確認するこ と。必要に応じて追加固定をすること。 留置後のトレーサビリティ ・本品のタイプ、大きさ、及びロット番号等が確認できるラ ベルが、各製品毎に封入されている。このラベルを患者の カルテや看護記録に添付しておき、留置されている製品が いつでも確認できるようにすること。 *【使用上の注意】 1.重要な基本的注意 ・使用に先立ち本書を熟読し、その内容に従うこと。 ・本品は医家向け医療機器にて、使用目的以外に使用しないこと。 ・本品の操作及び管理は、当該手技を熟知した医師が行うこと。 ・本品は滅菌済みである。使用前に包装、内容物及び使用期限 を確認し、異常が認められた場合は使用しないこと。 ・使用後は感染に注意し、安全な方法で適切に処理すること。 2.不具合・有害事象 1)不具合 ・パッチの突出 ・リコイルリングの破損、及びそれに伴う腸や他の組織の穿 孔や感染(パッチの留置・固定操作が適切でない場合に発 生するおそれがある。) 2)有害事象 ・セローマ ・腸や他の臓器との癒着 ・血腫 ・疼痛 ・炎症 ・瘻孔形成 ・ヘルニアの再発 ・脆弱組織の欠損再発 ・腸や他の組織の穿孔や感染 22400BZX00210000_A_02_03 SD-079R3 2014.10.2,000 2/2