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招集ご通知

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招集ご通知
第77回 定時株主総会
招集ご通知
開催情報
日時:2013年6月27日
(木曜日)
受付開始
午前 9時
開 会
午前10時
場所:東京都港区赤坂二丁目17番11号
本社2階ホール
自然と健康を科学する
招集ご通知
株主総会参考書類
事業報告
連結計算書類
計算書類
監査報告書
お知らせ
証券
:4540
経営理念
企業使命
漢方医学と西洋医学の融合により
世界で類のない最高の医療提供に貢献します
基本基調
社会や人々のお役に立てる企業
人に優しい企業
ごあいさつ
株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
当連結会計年度
(2012年4月1日~2013年3月31日)の国内医薬品業界は、4月に
薬価基準の改定が実施されるなど、引き続き厳しい環境下で推移しました。このような
状況のもと、当社におきましては、医師への訪問活動の強化や漢方医学セミナー・医局
説明会等を積極的に開催する等、従来に増して漢方医学および漢方製剤に関する情報
提供の拡充に取り組んでまいりました。その結果、医療用漢方製剤の需要は東日本大震
災前の水準に回復し、微増収・減益
(営業利益ベース)
であった前連結会計年度から一転、
当連結会計年度の売上高は2桁増収、利益は過去最高益の決算となりました。
11月には、長期的な経営ビジョン
(2021年ビジョン)
に基づく、
「 価値創造に向けた成
長基盤の強化」
をテーマとした4ヵ年の中期経営計画を公表しており、初年度である当連
結会計年度は順調なスタートを切ることができたと考えております。
しかしながら、医療
費抑制策における薬価の改定、中国産原料生薬の価格および為替の影響等を考慮しま
すと、経営環境は予断を許さない状況にあります。引き続き、全社一丸となり新中期経
営計画に取り組み、持続的な成長を図ることにより企業価値の向上に努めてまいります。
また、当社では、株主様に対する利益還元を会社の重要な政策と考え、今後も事業の
長期経営ビジョン〜2021年ビジョン〜
“KAMPO”で人々の健康に寄与する
価値創造企業を目指して
のツムラ
“グローバル・
ニッチ”
国 内 のどの 医 療 機 関・診
世界に手本のない
“漢方”
ツムラグ ル ー プ の 持 つ 技
療 科においても、患 者 様
ビジネスにおいて、自らが
術・ノウハウを最大限活用し、
が必要に応じて
“漢方”を
新しい道を開拓でき、誰か
米国におけるTU-100
(大建
取り入れた治療を受けら
らも信頼される
“人”の企
中湯)
の開発・上市
れる医療現場の実現に貢
業集団へ
“漢 方”
“人”
のツムラ
のTSUMURA
献
継続的な発展を目指し、中長期の利益水準等を勘案し、安定的な配当を実施していく方
針としております。
当社は、追い求めていくべき不変の基本的価値観である
「自然と健康を科学する」
と
いう経営理念と、社会から必要とされ存在し続ける目的である
「漢方医学と西洋医学の
融合により世界で類のない最高の医療提供に貢献します」
という企業使命を基本的な理
念と位置づけ、理念に基づく経営を実践してまいります。
本年、当社はお蔭様で創業120周年を迎えました。今後も、医療用漢方製剤のトップ
メーカーとして、国内のどの医療機関・診療科においても、
患者様が必要に応じて
“漢方”を取り入れた治療を受けら
れる医療現場の実現に貢献できるよう、企業活動に取り組
んでまいります。
株主の皆様におかれましては、引き続き変わらぬご支援
を賜りますようお願い申し上げます。
代表取締役社長
長期経営ビジョン〜2021年ビジョン〜 実現へのロードマップ
国内市場を
基盤とした
安定的成長
成長基盤の強化
現在
海外市場を含め
さらなる
成長に向けた
新ステージへ
Jump
Step
Hop
3年
3年
4年
第1期中期経営計画
第3期中期経営計画
第2期中期経営計画
■第1期中期経営計画(2012-2015年度)
企業価値の向上
収益力の強化
成長力の増大
漢方市場の拡大
価値創造に向けた成長基盤の強化
戦 略 課 題
3
漢方市場の拡大
収益力の強化
財務・資本政策
日本国内における
医療用漢方製剤市場の拡大
新生産技術の導入等による
「コスト構造改革」
の実現
財務・資本政策の遂行による
企業価値の拡大
第77回定時株主総会 招集ご通知
5P
招集ご通知
目 次
2021年ビジョン
第77回定時株主総会参考書類 12P
健康に寄与する
第1号議案 剰余金の処分の件
第2号議案 取締役10名選任の件
価値創造企業を目指して
“漢 方”のツムラ
20P
第77期事業報告
1.
2.
3.
4.
5.
“グローバル・ニッチ”の
TSUMURA
事業報告
“人”のツムラ
株主総会参考書類
“KAMPO”で人々の
企業集団の現況
株式に関する事項
役員に関する事項
会計監査人に関する事項
業務の適正を確保するための体制
第
売上高
売上高営業利益率
当期純利益
ROE
24%
190億円
269円
14%
*上記数値目標は、中期経営計画策定時において
入手可能な情報および一定の条件をもとに設
90P
第77期計算書類
貸借対照表
損益計算書
株主資本等変動計算書
個別注記表
監査報告書
102P
連結計算書類に係る会計監査報告
計算書類に係る会計監査報告
監査役会の監査報告
監査報告書
EPS
295億円
連結貸借対照表
連結損益計算書
連結株主資本等変動計算書
連結注記表
計算書類
営業利益
1,230億円
76P
第77期連結計算書類
連結計算書類
2015年度
(2016年3月期)
数値目標
回 定 時 株 主 総 会 招 集 ご通 知 添 付 書 類
77
定したものであり、実際の業績と異なる可能性
お知らせ
108P
1. 株主様アンケート集計結果
2.「認知症フォーラム」
への協賛について
3. 株主メモ
お知らせ
があります。
4
招集ご通知
招 集ご 通 知
証券コード 4540
2013年6月6日
株主総会参考書類
株 主 各 位
東京都港区赤坂二丁目17番11号
取締役社長 加藤 照和
第77回定時株主総会 招集ご通知
事業報告
拝啓 平素は格別のご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、当社第77回定時株主総会を以下により開催いたしますので、ご出席
くださいますようご通知申し上げます。
なお、当日ご出席いただけない場合は、次のいずれかの方法により議決権を
行使いただくことが可能です。お手数ではございますが、後記の株主総会参考
連結計算書類
書類をご検討のうえ、2013年6月26日(水曜日)午後5時45分までに議決権
を行使いただきますようお願い申し上げます。
敬 具
計算書類
【書面による議決権行使の場合】
同封の議決権行使書用紙に各議案に対する賛否をご表示のうえ、上記の行使期限
までに到着するようご返送ください。
監査報告書
【インターネットによる議決権行使の場合】
9ページ以降に記載の「インターネットによる議決権行使のご案内」
をご確認の
うえ議決権行使サイト
(http://www.evote.jp/)にアクセスいただき、画面の
案内に従って上記の行使期限までに各議案に対する賛否をご入力のうえ、ご送信
ください。
http://www.evote.jp/
お知らせ
5
招集ご通知
株主総会参考書類
記
1. 日 時 2013年6月27日
(木曜日)
午前10時
2. 場 所 東京都港区赤坂二丁目17番11号 本社2階ホール
●報告事項
1. 第
77期(2012年4月1日から2013年3月31日まで)事業報告、連結計算書類
ならびに会計監査人および監査役会の連結計算書類監査結果報告の件
2. 第77期(2012年4月1日から2013年3月31日まで)計算書類報告の件
●決議事項
第1号議案 剰余金の処分の件
第2号議案 取締役10名選任の件
連結計算書類
事業報告
3. 目的事項
計算書類
その他議決権行使に係る事項
■書 面による議決権の行使において、各議案に賛否の表示をされない場合は、賛成
の意思表示があったものとして取り扱わせていただきます。
■書 面とインターネットにより、重複して議決権を行使された場合は、インターネット
による議決権行使の内容を有効なものとして取り扱わせていただきます。
監査報告書
■インターネットによる議決権行使が複数回行われた場合で、同一議案に対する議決
権行使の内容が異なる場合には、最後の議決権行使を有効なものとして取り扱わ
せていただきます。
■代理人としてご出席いただける方は、代理権を証明する書面を会場受付へご提出い
ただきますようお願いいたします。ただし、代理人は議決権を有する他の株主様1名
のみとさせていただきますので、何卒ご了承いただきますようお願いいたします。
お知らせ
主総会参考書類ならびに事業報告、計算書類および連結計算書類に修正が生じた
株
場合は、インターネット上の当社ウェブサイトに掲載させていただきます。
http://www.tsumura.co.jp/
以 上
6
招集ご通知
議 決 権行使 のご案内
株主総会における議決権は、株主の皆様の重要な権利です。是非とも議決権
を行使いただきますようお願い申し上げます。
株主総会参考書類
議決権の行使には以下3つの方法がございます。
A
事業報告
連結計算書類
議決権行使書用紙を会場受付へ
ご提出ください。
(捺印は不要です)
B
計算書類
監査報告書
お知らせ
7
株主総会へ出席する場合
議決権行使書を郵送する場合
各議案の賛否をご表示のうえ、
ご投函ください。
(お早めにご投函ください)
C
インターネットによる議決権行使の場合
9ページをご参照ください。
招集ご通知
議 決 権 行使書 のご記入方 法 のご 案 内
K
御 中
議
案
原 案 に 対 し
第1号議案
決 権 の 数
個
(
賛
賛
ただし
を除く
否
)
議
議決権を行使します。
︵
切
取
見本
権
の
数
お
または延会を含む)の各議案につき、右記(賛否を○印で表示)のとおり
年 月 日
6
2013 決
個
基準日現在のご所有株式数
否
線
︶
株
願
い
1.当日株主総会にご出席の際は、議決権行使書用紙を会場
受付へご提出ください。
.当日ご出席いただけない場合は、以下のいずれかの方法
により議決権を行使いただくことが可能です。
【書面による議決権行使の場合】
議決権行使書用紙に各議案に対する賛否をご表示のう
え、お早めにご返送ください。
【インターネットによる議決権行使の場合】
http://www.evote.jp/
・パソコン、スマートフォンまたは携帯電話
(iモード、
EZweb、Yahoo!ケータイ)等から上記ウェブサイト
(議決権行使サイト)にアクセスしてください。
・下記ログインID・仮パスワードをご利用になり、画
面の案内に従って、議決権を行使ください。
.第2号議案の各候補者のうち、一部の候補者を否とされ
る場合は、賛に○印を表示しカッコ内に否とされる候補
者の番号(招集通知添付の参考書類中、各候補者に一連
番号を付してあります。
) をご記入ください(インター
ネットによる議決権行使の場合は、画面の案内に従って
ください。
)。
4.裏面もよくお読みください。
株主総会参考書類
株式会社ツムラ 77 2013 6 27 私は、 年 月 日開催の 第 回定時株主総会(継続会
第2号議案
㈱ツムラ
議
議 決 権 行 使 書
〈ログインID〉
株主番号(8桁)
(ご注意)当社は、各議案につき賛否のご表示のない場合は、賛成の意思表示があったものとしてお取り扱いいたします。株式会社ツムラ
ご注意3
社名右寄
共通 切取線中
お願い到着日
行使文1
1単元大
行使書
インターネットによる
議決権行使に必要となる
「ログインID」
と
第1号議案
「仮パスワード」
が
「賛」の欄に○印
●反対する場合
「否」の欄に○印
記載されています。
第2号議案
「賛」の欄に○印
●全員に反対する場合
「否」の欄に○印
●一部の候補者に
反対する場合
「賛」の欄に○印をし、反対する候補者の番号を
ご表示ください。
監査報告書
●全員賛成の場合
計算書類
●賛成の場合
連結計算書類
こちらに、各議案の賛否をご表示ください。
3複23賛広
事業報告
〈仮パスワード〉
お知らせ
8
招集ご通知
インターネットによる議決権行使のご案内
1
議決権行使について
株主総会参考書類
インターネットによる議決権行使は、パソコン、スマートフォンまたは携帯
電話等から議決権行使サイト
(http://www.evote.jp/)
にアクセスし、画面の
案内に従って行使いただきますようお願 い 申し上 げます。
http://www.evote.jp/
以下はパソコンの画面を表示しております。
事業報告
議決権行使サイトに
アクセスする
A「次の画面へ」をクリック
A
連結計算書類
ログインする
B
B お手元の議決権行使書用紙の
右 下 に 記 載 さ れ た「 ロ グ イン
C
ID」お よび「 仮 パ スワ ード」を
入力
計算書類
C「ログイン」をクリック
パスワードを登録する
監査報告書
と
「新しいパ
D「新しいパスワード」
スワード
(確認用)
」の両方に入
力。新しいパスワードはお忘れ
にならないようご注意ください。
D
E「送信」をクリック
確認画面が出たら「確認」をクリック
お知らせ
以降、
画面の案内に従って賛否をご入力ください。
2013年6月26日
(水曜日)午後5時45分まで
承りますが、お早めにご行使ください。
9
E
議決権行使サイトについて
■インターネットによる議決権行使は、当社の指定する議決権行使サイト
(http://www.evote.jp/)
にアクセスしていただくことによってのみ実施
招集ご通知
2
可能です。
(ただし、
毎日午前2時から午前5時までは取り扱いを休止します。)
( i モード、EZweb、Yahoo!ケータイ)
等によりアクセス可能で、
ご利用環
境により自動的に振り分けられます。
※
「i
モード」
は㈱エヌ・ティ・ティ・ドコモ、
「EZweb」
はKDDI㈱、
「Yahoo!」
は米国Yahoo! Inc.の商標
または登録商標です。
株主総会参考書類
な お、議 決 権 行 使 サ イトはパソコン、スマ ートフォンまたは 携 帯 電 話
■パソコンまたはスマートフォンによる議決権行使は、
インターネット接続に
されている場合、
proxyサーバーをご利用の場合、
OS
・ブラウザー等、株主
事業報告
ファイアーウォール等を使用されている場合、
アンチウイルスソフトを設定
様のインターネット利用環境によっては、
ご利用いただけない場合もござ
います。
れかのサービスをご利用ください。なお、
セキュリティ確保のため、暗号化
通信
(SSL通信)
および携帯電話情報の送信が不可能な機種には対応してお
連結計算書類
■携帯電話による議決権行使は、
ⅰ モード、EZweb、
Yahoo!ケータイのいず
りません。
45分まで受け付けいたしますが、お早めに行使いただき、
ご不明な点等が
ございましたら、後記ヘルプデスクへお問い合わせください。
3
計算書類
■インターネットによる議決権行使は、2013年6月26日
(水曜日)
の午後5時
議決権行使サイトへのアクセスに際して
議決権行使サイトへのアクセスに際して発生する費用
(インターネット接続
料金・通信料金等)は、株主様のご負担となります。また、携帯電話等をご利用
監査報告書
発生する費用について
の場合は、パケット通信料・その他携帯電話利用による料金が必要となりますが、
これらの料金も株主様のご負担となりますので、ご了承ください。
お知らせ
次 のページへ
10
招集ご通知
4
複数回にわたり行使された場合の議決権の取り扱い
■書 面とインターネットにより、重複して議決権を行使された場合は、イ
ンターネットによる議決権行使の内容を有効として取り扱わせていた
だきます。
株主総会参考書類
事業報告
連結計算書類
計算書類
監査報告書
お知らせ
11
■イ ンターネットにより複 数 回にわたり議 決 権を行 使された場 合は、最
後に行使された内容を有効とさせていただきます。また、パソコン、ス
マートフォンと携帯電話等で重複して議決権を行使された場合も、最
後に行使された内容を有効とさせていただきます。
機関投資家の皆様へ
議決権行使の方法として、
「 議決権電子行使プラットフォーム」
をご利用いた
だけます。
システム等に関するお問い合わせ
三菱UFJ信託銀行株式会社 証券代行部 ヘルプデスク
電 話 0120−173−027
(通話料無料)
受付時間 9:00~21:00
一般株式事務のお問い合わせ
三菱UFJ信託銀行株式会社 証券代行部
電 話 0120−232−711
(通話料無料)
受付時間 9:00~17:00
(土・日・祝祭日等を除く)
株主総会参考書類
第77回
定時株主総会参考書類
第1号議案 剰余金の処分の件.............. 13P
第2号議案 取締役10名選任の件......... 14P
12
招集ご通知
第 1 号 議 案
第1号議案 剰余金の処分の件
株主総会参考書類
当社では、株主様に対する利益還元を会社の重要な政策と考え、今後も事業の
継続的な発展を目指し、中長期の利益水準等を勘案し、安定配当を実施していく
方針としております。
内部留保資金につきましては、将来の企業価値向上に資する設備投資や研究開
発などの投資に充当してまいります。
このような方針の下、当期の期末配当につきましては、以下のとおりといたした
事業報告
いと存じます。
■期末配当に関する事項
①配当財産の種類
金銭といたします。
連結計算書類
②配当財産の割当てに関する事項およびその総額
当社普通株式1株につき金32円といたします。
なお、
この配当総額は、2,256,840,480円となります。
③剰余金の配当が効力を生じる日
計算書類
監査報告書
お知らせ
13
2013年6月28日といたします。
招集ご通知
第 2号 議 案
第2号議案 取締役10名選任の件
ためて取締役10名の選任をお願いいたしたいと存じます。
取締役候補者は次のとおりであります。
再 任
芳 井 順 一 (65歳)
生年月日 1947年7月11日
現在の当社における地位および担当
取締役会長
■ 略歴、地位、担当および重要な兼職の状況
再 任
加 藤 照 和 (49歳)
生年月日 1963年8月26日
現在の当社における地位および担当
代表取締役社長
■所有する当社株式数
6,300株
お知らせ
4月 当社入社
8月TSUMURA USA,INC.取締役社長
1月 当社広報部長
4月 当社理事コーポレート・コミュニ
ケーション室長
2011年 6月当社取締役執行役員コーポレー
ト・コミュニケーション室長
2012年 6月 当社代表取締役社長
現在に至る
監査報告書
■ 略歴、地位、担当および重要な兼職の状況
1986年
2001年
2006年
2007年
計算書類
2
か とう て る か ず
連結計算書類
1970年 4月 第一製薬株式会社
(現 第一三共株式会社)
入社
1995年 5月当社顧問就任
1995年 6月 当社取締役社長室長
1997年 4月 当社取締役医薬営業本部長
1997年 6月当社常務取締役医薬営業本部長
2000年 6月 当社専務取締役
2003年 6月 当社代表取締役副社長
2004年 6月 当社代表取締役社長
2012年 6月 当社取締役会長
現在に至る
■所有する当社株式数
24,800株
事業報告
1
よし い じゅ ん い ち
株主総会参考書類
取締役全員(10名)は、本総会終結の時をもって任期満了となりますので、あら
14
招集ご通知
株主総会参考書類
3
再 任
のりひ ろ
田中 典裕 (58歳)
生年月日 1954年10月24日
現在の当社における地位および担当
専務取締役執行役員
■ 略歴、地位、担当および重要な兼職の状況
事業報告
1977年 4月 当社入社
1998年 4月当社医薬営業本部福岡支店
福岡第一医薬部長
2002年 4月 当社理事医薬営業本部医薬業務部長
2004年 4月 当社理事医薬営業本部東京支店長
2007年 6月 当社取締役執行役員医薬営業本部長
2010年 6月当社常務取締役執行役員医薬営業本部長
2012年 6月 当社専務取締役執行役員医薬営業本部長
2013年 4月 当社専務取締役執行役員
現在に至る
連結計算書類
4
再 任
計算書類
監査報告書
お知らせ
15
たなか
すぎた
とおる
杉田 亨 (57歳)
生年月日 1955年11月16日
現在の当社における地位および担当
常務取締役執行役員
生産本部長
■ 略歴、地位、担当および重要な兼職の状況
1980年
1992年
2000年
2003年
2007年
2010年
4月
5月
4月
6月
6月
6月
■所有する当社株式数
10,500株
当社入社
当社医薬品静岡工場製造部長
当社理事生産本部生産企画部長
当社執行役員生産本部副本部長
当社取締役執行役員生産本部長
当社常務取締役執行役員生産本部長
現在に至る
■所有する当社株式数
12,100株
招集ご通知
再 任
竹田 秀一 (58歳)
生年月日 1954年7月24日
現在の当社における地位および担当
取締役執行役員
信頼性保証本部長
■ 略歴、地位、担当および重要な兼職の状況
再 任
当社入社
当社開発本部ヘルスケア開発部長
当社理事研究本部医薬評価研究所長
当社理事研究本部長
当社理事研究開発本部長
当社取締役執行役員信頼性保証本部長
現在に至る
な かやま てるなり
中山 照也 (60歳)
生年月日 1952年12月23日
現在の当社における地位および担当
取締役執行役員
コンプライアンス推進室長
当社入社
当社医薬事業部管理第一部長
当社医薬マーケティング本部長
当社理事医薬営業本部福岡支店長
当社理事中国事業本部長
当社執行役員中国事業本部長
当社執行役員法務部長
当社執行役員
コンプライアンス推進室長
2011年 6月 当社取締役執行役員
コンプライアンス推進室長
現在に至る
■所有する当社株式数
8,300株
監査報告書
1月
4月
4月
4月
4月
6月
4月
5月
計算書類
■ 略歴、地位、担当および重要な兼職の状況
1979年
1991年
1994年
1998年
2003年
2003年
2007年
2011年
連結計算書類
6
9月
8月
4月
6月
4月
6月
事業報告
1984年
1998年
2003年
2004年
2007年
2010年
■所有する当社株式数
5,300株
株主総会参考書類
5
た け だ し ゅう い ち
お知らせ
16
招集ご通知
株主総会参考書類
7
再 任
や す のり
藤 康範 (56歳)
生年月日 1957年1月8日
現在の当社における地位および担当
取締役執行役員
内部統制室長
■ 略歴、地位、担当および重要な兼職の状況
事業報告
1979年 4月 株式会社三菱銀行
(現 株式会社三菱東京UFJ銀行)
入行
2008年11月 当社顧問就任
2009年 4月 当社執行役員CSR推進室長
2011年 6月 当社取締役執行役員CSR推進室長
2013年 4月 当社取締役執行役員内部統制室長
現在に至る
連結計算書類
8
再 任
計算書類
監査報告書
お知らせ
17
ふじ
いわさわ
つ よし
岩澤 強 (59歳)
生年月日 1953年6月13日
現在の当社における地位および担当
取締役執行役員
生薬本部長
■ 略歴、地位、担当および重要な兼職の状況
1982年 9月
1998年 4月
2002年10月
2005年 4月
2006年10月
2007年 4月
2011年 4月
2012年 6月
■所有する当社株式数
12,600株
当社入社
当社生産本部静岡工場化学品製造部長
深圳津村薬業有限公司総経理
深圳津村薬業有限公司董事長
当社生薬本部生薬業務部長
当社理事生薬本部長
当社執行役員生薬本部長
当社取締役執行役員生薬本部長
現在に至る
■所有する当社株式数
7,900株
招集ご通知
再 任
りゅうじ
髙崎 隆次 (50歳)
生年月日 1963年4月12日
現在の当社における地位および担当
取締役執行役員
製品戦略本部長
■ 略歴、地位、担当および重要な兼職の状況
再 任
しげる
杉本 茂 (54歳)
生年月日 1958年10月12日
現在の当社における地位および担当
社外取締役
■ 略歴、地位、担当および重要な兼職の状況
計算書類
監査報告書
お知らせ
1982年 4月 住宅・都市整備公団
(現 独立行政法人都市再生機構)
入社
1985年 9月 住宅・都市整備公団退社
1985年10月 太田昭和監査法人
(現 新日本有限責任監査法人)入社
1987年 6月 不動産鑑定士登録
1988年 6月 太田昭和監査法人退社
1988年 7月 株式会社さくら綜合事務所
代表取締役就任
(現任)
1989年 2月 公認会計士登録
1992年 3月 税理士登録
1995年12月 監査法人さくら綜合事務所
(現 さくら萌和有限責任監査法人)
代表社員
(現任)
2012年 6月 当社社外取締役
現在に至る
■所有する当社株式数
100株
連結計算書類
10
すぎもと
事業報告
1986年 4月 当社入社
2005年 4月 当社医薬営業本部学術企画部長
2007年 4月 当社理事
(医薬営業本部漢方推進部・学術
企画部担当)
2007年10月 当社理事医薬営業本部副本部長
2012年 6月 当社取締役執行役員医薬営業本部
副本部長 兼 学術戦略統括室長
2013年 4月 当社取締役執行役員製品戦略本部長
現在に至る
■所有する当社株式数
3,700株
株主総会参考書類
9
たかさき
■ 社外取締役在任年数
本定時株主総会終結の時をもって1年
18
招集ご通知
株主総会参考書類
事業報告
連結計算書類
計算書類
監査報告書
お知らせ
19
(注1)各候補者と当社との間には、いずれも特別の利害関係はありません。
(注2)各候補者の年齢は、2013年6月6日現在のものであります。
(注3)杉本茂氏は社外取締役候補者であります。
(注4)当社は、杉本茂氏を株式会社東京証券取引所の有価証券上場規程第436条の2で定める
「独立役員」
とし
て、
同取引所に届け出ております。
(注5)杉本茂氏を社外取締役候補者とした理由
杉本茂氏は、株式会社さくら綜合事務所の代表取締役、
さくら萌和有限責任監査法人の代表社員を兼務
しておりますが、当社は両法人のいずれとも取引関係を有していないため、同氏は高い独立性を有してい
ると判断し、
社外取締役の候補者としました。
(注6)杉本茂氏が社外取締役としての業務を適切に遂行できるものと判断した理由
杉本茂氏は、公認会計士、不動産鑑定士、税理士としての豊富な経験と見識を有していることから、当社の
経営の重要事項の決定および業務執行の監督等に十分な役割を発揮していただけるものと判断し、選任
をお願いするものであります。
(注7)杉本茂氏との責任限定契約の内容の概要
当社は社外取締役候補者の杉本茂氏との間で、会社法第427条第1項および当社定款第31条に基づき、
会社法第423条第1項の賠償責任を限定する契約を締結しており、当該契約に基づく賠償責任限度額は
法令の定める最低責任限度額であります。同氏が再任された場合、引き続き上記責任限定契約を締結す
る予定であります。
以 上
第77回定時株主総会招集ご通知 添付書類
2012年4月1日から2013年3月31日まで
事業報告
第77期事業報告
1. 企業集団の現況................................ 21P
2. 株式に関する事項............................. 66P
3. 役員に関する事項............................. 67P
4. 会計監査人に関する事項.. ................. 71P
5. 業務の適正を確保するための体制..... 72P
20
招集ご通知
1 . 企 業 集 団 の 現況
1
経営方針
株主総会参考書類
当社グループは、
追い求めていくべき不変の基本的価値観である
「自然と健康を
科学する」
という経営理念と、社会から必要とされ存在し続ける目的である
「漢方医
学と西洋医学の融合により世界で類のない最高の医療提供に貢献します」
という企
業使命を基本的な理念と位置づけ、理念に基づく経営を実践すべく、諸施策に取り
組んでまいります。
事業報告
2
事業の経過および成果ならびに対処すべき課題
①連結業績 当連結会計年度におけるわが国の経済は、
欧州の債務問題に加え新興国の景気
連結計算書類
減速などから、依然として先行き不透明な状況が続く中、東日本大震災からの復興
に向けた施策や、昨年12月からの新政権による新たな景気回復策に期待が高まり
つつあります。
国内医薬品業界におきましては、
昨年4月に、
薬価基準の改定が実施されるなど、
医療費抑制策の基調は変わらず、
引き続き厳しい環境下で推移しました。
計算書類
このような状況下、
当社グループにおける当連結会計年度の売上高は、
薬価引き
下げの影響を受けながらも、医療用漢方製剤の堅調な販売増加等により、前連結
会計年度に比べ10.7%増の1,
056億3千8百万円となりました。利益につきまして
は、営 業 利 益231億2千4百 万 円
( 前 連 結 会 計 年 度 比8.
9%増 )
、経 常 利 益
243億1千万円
(同11.6%増)
、
当期純利益153億7千3百万円
(同14.5%増)
となりま
監査報告書
した。売上原価率は、薬価引き下げや、原材料単価増等の影響により前連結会計年
度に比べ2.6ポイント上昇しましたが、売上高の伸長等により販管費率が2.3ポイン
ト改善し、結果として営業利益率は21.
9%
(前連結会計年度比0.3ポイント低下)
と
なりました。各利益は、
いずれも過去最高益となっております。
お知らせ
21
2012年度
(当連結会計年度)
増減額
前期比
売
上
高
95,450
105,
638
10,
188
10.
7%
営
業
利
益
21,233
23,
124
1,
891
8.
9%
経
常
利
益
21,783
24,
310
2,
527
11.
6%
当 期 純 利 益
13,431
15,
373
1,
941
14.
5%
医療用漢方製剤
129処方売上高合計
89,964
99,457
9,492
10.6%
10.7%増
前期比
954億
1,056
2011年度
2012年度
億
3千8百万円
5千万円
前期比
212億
231
2011年度
2012年度
億
2千4百万円
当期純利益
11.6%増
前期比
243
2011年度
2012年度
1千万円
億
14.5%増
134億
153
2011年度
2012年度
3千1百万円
億
7千3百万円
監査報告書
217億
8千3百万円
3千3百万円
計算書類
経常利益
8.9%増
連結計算書類
前期比
営業利益
事業報告
売上高
株主総会参考書類
2011年度
区 分
招集ご通知
(単位:百万円)
お知らせ
22
招集ご通知
株主総会参考書類
事業報告
●医療用漢方製剤の概況
医療用漢方製剤の売上高は、
129処方中125処方が前連結会計年度を上回りま
した。漢方医学の着実な普及を背景に、
さまざまな領域疾患において漢方製剤の使
用が広がり、医療用漢方製剤全体の売上高は、前連結会計年度に比べ10.6%伸長
連結計算書類
しました。
営業施策としては、医師
(施設)
ごとの漢方製剤の使用状況等に応じた活動を推
進しております。従来の訪問活動に加えて漢方未使用医師への訪問・面談活動を強
化し、各種の漢方医学セミナーや講演会・研究会、医療機関説明会等の積極的な開
催を通じて、
漢方医学および漢方製剤に関する情報提供の拡充を図っております。
だいけんちゅうとう
りっくん し とう
よくかんさん
ご しゃじん き がん
はん げ しゃしん
「大建中湯「六
」 君子湯「抑
」 肝散「牛
」 車腎気丸「半
」 夏瀉心
また、
育薬*1処方である
計算書類
とう
湯」
につきましては、多施設二重盲検群間比較試験*2や副作用発現頻度調査による
臨床研究とその効果を裏付ける薬物動態試験や基礎研究等が進み、
有効性および
安全性について質の高いエビデンスが確立されつつあります。各種学会や論文で
の研究成果の発表に加え、
医薬情報担当者を通じた、
エビデンスに基づくプロモー
監査報告書
ション活動を展開する中、
各専門領域での漢方製剤に対する評価は着実に高まって
います。その結果、前述の5処方合わせた売上高は、前連結会計年度に比べ14.4%
伸長しました。
*1 育薬:近年の疾病構造を見据え、医療ニーズの高い領域において新薬治療で難渋している疾患で、医療用
漢方製剤が特異的に効果を発揮する疾患に的を絞り、
エビデンスを確立すること
(当社の定義)
お知らせ
23
た中期経営計画がスタートしており、
初年度は着実に進捗しております。
今後も、国内のどの医療機関・診療科においても、患者様が必要に応じて
“漢方”
を取り入れた治療を受けられる医療現場の実現に貢献するとともに、
新生産技術の
招集ご通知
当社は、
当連結会計年度より、
「価値創造に向けた成長基盤の強化」
をテーマとし
導入等による
「コスト構造改革」
を進め、
収益力の強化を図ってまいります。
ラセボ)
、被検群に割り付けて評価する方法
■医療用漢方製剤 売上高上位10処方
処方名
2011年度
(単位:百万円)
2012年度
(当連結会計年度)
増減額
前期比
8.5%
2. 補中益気湯
5,885
6,567
681
11.6%
3. 六君子湯
5,314
6,163
849
16.0%
4. 抑肝散
4,748
6,041
1,293
27.2%
5. 加味逍遙散
3,700
4,102
402
10.9%
6. 麦門冬湯
3,453
3,879
426
12.3%
7. 芍薬甘草湯
3,456
3,803
346
10.0%
8. 牛車腎気丸
3,564
3,783
218
6.1%
9. 柴苓湯
3,228
3,358
129
4.0%
10. 小青竜湯
2,608
2,949
341
13.1%
医療用漢方製剤129処方売上高合計
89,964
99,457
9,492
10.6%
育 薬5処 方 売 上 高 合 計
22,913
26,203
3,289
14.4%
(ほちゅうえっきとう)
(りっくんしとう)
(よくかんさん)
(かみしょうようさん)
(ばくもんどうとう)
(しゃくやくかんぞうとう)
(ごしゃじんきがん)
(さいれいとう)
(しょうせいりゅうとう)
監査報告書
710
計算書類
9,094
連結計算書類
8,383
(だいけんちゅうとう)
事業報告
1. 大建中湯
株主総会参考書類
*2 二重盲検群間比較試験:臨床試験において、
データのバイアス
(偏り)
を軽減するために無作為に対照群
(プ
お知らせ
24
招集ご通知
②6つの活動目標 当社は、
「自然と健康を科学する」
という経営理念の下、
「漢方医学と西洋医学の
融合により世界で類のない最高の医療提供に貢献する」
ことを企業使命とし、
この
理想的な医療の実現のために着実に前進しております。
株主総会参考書類
また、当社は2012年11月8日、長期的な経営ビジョン
(2021年ビジョン)
である
「
“KAMPO”
で人々の健康に寄与する価値創造企業を目指して」
に基づいた、
4ヵ年
(2012-2015年度)
の中期経営計画を公表しました。
新中期経営計画は
「価値創造に向けた成長基盤の強化」
をテーマとしています。
具体的な戦略課題としては、日本国内における医療用漢方製剤市場の拡大、新
生産技術の導入等による
「コスト構造改革」
の実現、財務・資本政策の遂行による企
事業報告
業価値の拡大の3点をあげています。
当社は、
新中期経営計画を2021年ビジョンの実現に向けたマイルストーンとし、
これら戦略課題の追求によって、持続的な成長を図ってまいります。この中期経営
計画を達成するため、
これまでも掲げていた
「6つの活動目標」
を継続し、その具体
的な取り組みについて進化させ、
新たな項目を設定しております。
連結計算書類
以下、
各活動目標につきまして、
進捗状況をご報告いたします。
■理念に基づく経営
TSUMURA-DNAピラミッド
計算書類
監査報告書
お知らせ
25
永久・グループ共有
基本基調
企業姿勢
企業文化
経営理念 基本的価値観
理念
企業使命 目的
ビジョン
将来有るべき姿
目標・計画
マイルストーン
中期経営計画
6つの活動目標
「人」
一人ひとり
組織の基盤
招集ご通知
■6つの活動目標
漢方医学の
確立
生産能力の
増強と
品質管理体制の
充実
漢方の国際化
事業報告
安全な生薬の
安定確保
育薬の推進
株主総会参考書類
開かれた会社の
創造
連結計算書類
計算書類
監査報告書
お知らせ
26
活 動目標 1
招集ご通知
漢方医学の確立
■活動の全体像
卒前
卒直後
大学医学部・医科大学・臨床研修指定病院等における
株主総会参考書類
漢方医学教育の充実・定着・発展
大学医学部・医科大学
医学生
講義
漢方外来
(実習)
講師
(教官)
教科書
臨床研修指定病院
研修医
卒後
漢方医学セミナー
漢方医学の教育を受けた
医師が継続的に輩出される
臨床医
事業報告
当社は、
「国内のどの医療機関・診療科においても、
患者様が必要に応じて
“漢
方”
を取り入れた治療を受けられる医療現場の実現に貢献する」
ことを目指し、
卒前・卒直後・卒後の一貫した漢方医学教育の充実・定着・発展に向けた支援活
連結計算書類
動を継続してまいります。
(1)
活動の内容 当社は、
医師国家試験に漢方医学の問題が採択されることが、漢方医学が真に
日本の医学として認知されることであり、
「漢方医学の確立」
であると考えておりま
計算書類
す。また、2021年ビジョンとして“漢方のツムラ”を掲げ、
「国内のどの医療機関・診
療科においても、患者様が必要に応じて“漢方”を取り入れた治療を受けられる医
療現場の実現に貢献する」
ことを目指しております。
その実現のために、
当社は、
さまざまな施策を進めてまいりました。具体的には、
全
国80の大学医学部・医科大学における漢方医学に関する講義履修の必修化、
漢方
監査報告書
医学の教育ができる講師を育成するプログラムの実施、
大学病院における臨床研
修を目的とした漢方外来*1の設置に対する支援活動を継続してまいりました。
その結果、
2004年度には全国80の大学医学部・医科大学のすべてにおいて、
漢
方医学教育が実施されるようになり、
現在では、
ほとんどの大学で8コマ以上の漢方
医学教育が必修で講義され、
漢方外来が設置されるようになりました。
このように大
お知らせ
学における漢方医学を取り巻く環境は、
年を重ねるにつれ、
定着してきています。
今後、
より多くの医師に漢方を治療に取り入れていただけるようになるためには、
まずは医学生の時期に、
教育カリキュラムに組み込まれた漢方医学を講義
(座学)
と
臨床実習
(実学)
で学んでいただくことが必要です。加えて、
卒業後の2年間は、
医師
27
いただく機会を増やすことが必要となります。
さらに、
臨床医となられた後も継続的
に漢方セミナーや説明会において、
漢方に関する知識を広げていただく機会を提供
させていただくことが不可欠です。
招集ご通知
免許を取得した研修医として、
臨床研修指定病院*2における漢方の臨床を習得して
このように、
卒前・卒直後・卒後の一貫した漢方医学教育の充実・定着・発展への継
*1 漢方外来:漢方医学的な診察・治療を行う漢方専門の外来
*2 臨床研修指定病院:大学医学部・医科大学を卒業し、医師免許を取得した医師
(研修医)
が卒業後2年間、基
本的な手技、知識
(初期研修)
を身に付けるために籍を置く病院
株主総会参考書類
続的な支援が、
当社の実施すべき重要な活動となります。
(2)
活動の原点 価基準に収載され、
保険が適用されるようになりました。当初33処方が保険適用と
なり、段階的に保険適用数が増え、
1987年に129処方となり現在に至っています。
事業報告
当社漢方製剤は、
1976年に医療用医薬品として厚生省
(当時)
から承認を受け薬
保険適用以降、
当社の医療用漢方製剤の売上高は着実に伸長し、
1991年度には約
しょうさい
そのような中、
当時の主力製品であり年間の売上高が約300億円であった
「小柴
こ とう
胡湯」
の副作用の問題が発生し、漢方製剤の安全性について不安視する声が広が
り、
医療用漢方製剤全体の売上が低迷していきました。
連結計算書類
1,000億円にまで達しました。
この背景としては、
医療現場において、
漢方製剤に副作用のあることが十分に認
識されていなかったこと等が考えられます。つまり、
「漢方製剤」
の普及が進む一方で、
普及が医療現場や国民の皆様に十分に浸透していなかったことが一因でありました。
計算書類
漢方医学的な診断や漢方製剤の有効性や安全性を含めた
「漢方医学」
そのものの
*
を目標として、さまざまな施策
そこで当社は、
1997年度から
「漢方医学の普及」
を実行してまいりました。
漢方の 基礎知識
その① 日本の伝統医学-1,400年以上
監査報告書
*
「漢方医学の普及」
という目標は、
各施策のその後の進捗をふまえ、
2005年度に
「漢方医学の確立」
となりました。
「漢方医学」
とは、古代中国の医学が、5~6世紀以降に日本に伝わり、その後1,400年以上の
年月をかけてわが国で独自に発展した医学であり、中国における伝統医学とは異なった医学で
区別するために日本の医学を
「漢方」
としたことから、漢方医学と呼ばれるようになりました。な
お、中国の伝統医学は、
「中医学」
と呼ばれています。また、それぞれの医学で処方される薬剤は、
お知らせ
す。江戸時代に体系化されたもので、
オランダから入ってきた西洋医学を
「蘭方」
と呼び、それと
漢方医学においては
「漢方薬」
、中医学においては
「中薬・中成薬」
と呼ばれています。
28
招集ご通知
(3)
大学医学部・医科大学における
「漢方医学教育」
当社は、1997年度より全国80の大学医学部・医科大学で漢方医学教育の実
態把握に努め、
カリキュラムに組み込まれるよう情報提供を重ねた結果、漢方医
学教育をカリキュラムに組み込む大学が徐々に増えてきましたが、導入した大学
は半数にも満たない状況でした。
株主総会参考書類
その後、大学医学教育の大きな転機となったのが、2001年3月に文部科学省
が発表した『医学教育モデル・コア・カリキュラム』です。
この『医学教育モデル・コア・カリキュラム』に
「和漢薬を概説できる」
が定めら
れたことで、当社は大学における漢方医学教育の導入へ向けた3つの目標を掲
げました。それは、①
「卒前漢方医学教育の8コマ以上の必修化」
②
「大学病院本
事業報告
院に漢方外来の設置」
③
「学内教官育成システムの構築
(学内で漢方を教える教
官の育成)
」
です。この目標達成に向け、全国80の大学医学部・医科大学に情報
提供活動を行ってまいりました。
また、各大学における漢方医学教育活動を支援するため、全国80の大学医学
部・医科大学のカリキュラムの責任者や実際に漢方を教えている教官などを対象
連結計算書類
に、全 国 の 漢 方 医 学 教 育 の 状 況 等 を 情 報 発 信 す る
『KAMPO MEDICAL
SYMPOSIUM』を、2001年から開催し、2013年は760名超の方々が参加され
る中、本年で13回を数えました。
このような活動を通じ、漢方医学教育への理解が深まり、2004年度には全国
80の大学医学部・医科大学で漢方医学教育が実施されるようになりました。
計算書類
監査報告書
漢方 Topics
『 医学教育モデル・コア・カリキュラム』改訂
2001年3月に文部科学省が公表した『医学教育モデル・コア・カリキュラム』において、医学
部生が卒業までに到達すべき目標の一つとして
「和漢薬が概説できる」が定められ、それを契
機に、漢方医学教育を実施していなかった大学医学部・医科大学で漢方医学教育の取り組みが
お知らせ
加速していきました。
また、2011年3月には『医学教育モデル・コア・カリキュラム』が改訂されました。漢方医学関
連では
「和漢薬が概説できる」から
「和漢薬(漢方薬)の特徴や使用の現状について概説でき
る。」
と文言が修正され、到達目標がより具体的になっています。
29
招集ご通知
ⅰ「
)漢方医学教育」
のための教科書
「漢方医学の普及」
を開始した当時、統一された
「漢方医学の教科書」
が存在していなかったことか
ら、日本東洋医学会の医師や大学関係者を中心に
教科書づくりが行われ、
2002年度に完成しました。
漢方医学の教材例
器科・心身医学・ペインクリニックなど)に、科学的根拠に基づいた医療
(EBM:
Evidence-Based Medicine)
に即した漢方医学の教材が準備されつつあります。
株主総会参考書類
現在では、
さらに、診療科ごと
(外科・皮膚科・呼吸
ⅱ)
医療現場で学ぶ
「漢方医学」
直接学ぶ場が必要となります。
大学医学部・医科大学には
「附属の大学病院」
が併設されています。当社は、大学
事業報告
漢方医学が普及するためには、
教室での講義だけではなく、
医学生が漢方診療を
病院に設置されている
「漢方外来」
における臨床実習充実のための支援活動を行っ
ております。
「漢方外来」
は、
漢方治療を希望する患者様を受け入れるとともに、
医学
連結計算書類
生が実際の医療現場で漢方診療を学習する場になっています。
計算書類
その② 日本で漢方治療が行われているメリット
監査報告書
漢方の 基礎知識
日本で漢方治療を行うのは、西洋医学を6年間学び、国家試験に合格した医師です。
そのため、医師は西洋医学と漢方医学の双方の視点から患者様を診断し、西洋医学の治療
方法が望ましい場合には西洋医学による治療を行い、漢方医学の治療方法が相応しい際には
方法を選択できることは、大きなメリットとなっています。
現在では、
健康保険が適用される医療用漢方製剤の数は148処方あり、
多くの患者様に処方
お知らせ
漢方治療を行うことが可能となります。このように患者様の症状によって、医師が最適な治療
されています。
30
招集ご通知
(4)
臨床医への情報提供活動 当社は、大学医学部・医科大学での漢方医学教育の充実に向けた支援活動を進
める一方、
臨床医を対象とした漢方医学の普及活動を推進してまいりました。
ⅰ)
漢方製剤に関心をもっていただくために
株主総会参考書類
当社は、漢方製剤に関心をもっていただくために、一歩一歩着実に施策を講じて
まいりました。まず、
「漢方医学の普及」
を開始した当時、
漢方製剤で治療を行ってい
る医師に処方理由を質問いたしました。
これに対する回答のほとんどが
「新薬で治療
がうまくいかない複数の疾患で漢方製剤が効果を発揮したから」
というものでした。
そこで当社は、普及活動を具体的に実施するにあたり、全国の医師を対象に
「漢
事業報告
方への関心の有無」
についての調査を各MR*が行い、漢方に関心のある医師を中
心に、
積極的かつ効果的に漢方医学の情報提供活動を開始いたしました。
その際、
漢方医学の専門用語は使わずに、
まずは漢方製剤の中でも
「比較的早期
に効果を確認できる処方」
について説明いたしました。
当時はまだ、
漢方製剤の有効性に疑問を抱く医師が多かったため、
漢方製剤の明
連結計算書類
確な効果を複数の処方で経験していただくことは、
漢方に対する関心を高めるきっ
かけとなりました。
漢方に関心をもっていただいた医師に対しては、続いて
「慢性疾患に対応した処
方」
についても情報を提供いたしました。その際に初めて
「漢方医学的な診断」
につ
いて理解していただくように努めました。そして、医師に漢方医学そのものを体系
計算書類
的に学んでいただく機会として
「漢方医学セミナー」
を実施するようにいたしました。
*MR:医薬情報担当者
(Medical Representative)
ⅱ)
臨床医対象の
「漢方医学セミナー」
すでに臨床の場で活躍されている医師の多くは、学生時代に漢方医学を学ぶ機
監査報告書
会がほとんどありませんでした。そこで当社は、以下のセミナーを開催し、多くの医
師の皆様に漢方医学を学ぶ機会を提供させていただいております。
ⓐ漢方医学をはじめて学ぶ医師を対象とした
「入門セミナー」
ⓑ入門セミナーを受講した医師がさらにレベルアップを図る
「ステップアップセミ
ナー」
お知らせ
31
これまで、
入門セミナーに約3万7千名、
ステップアップセミナーに約1万6千名の
方々が参加されました。
招集ご通知
株主総会参考書類
事業報告
連結計算書類
漢方 Topics
近年における大学医学部教育の傾向
そのような傾向が見られます。従来は1~4年次までは講義中心で、5~6年次の2年間は臨床実習
が医学部教育の大半を占めておりましたが、6年次の後期
計算書類
欧米諸国の医学部教育は、講義
(座学)
よりも臨床実習
(実学)
を重視し、近年、
わが国においても
は医師国家試験対策に費やされる関係で、実質的な臨床
実習の期間は1年半ほどでした。そのため、新たにカリキュ
監査報告書
ラム編成を行い、臨床実習を4年次から始める大学が増え
ています。
現在、初期臨床研修期間は医師国家試験合格後2年間
ですが、
この2年間を大学での臨床実習の延長線と捉える
漢方メディカルシンポジウム
大学関係者は多くいらっしゃいます。大学医学部・医科大学での漢方医学教育のあり方について議
論する場を提供するため、当社が開催している
『KAMPO MEDICAL SYMPOSIUM』
においても、
の教育をテーマとした4演題について講演が行われ、全国80の大学医学部・医科大学の学長、医
お知らせ
過去3年間の大きなテーマとして
『大学卒前教育から卒直後教育までの一貫性ある漢方医学教育
を目指して』を掲げております。2013年は、大学での教育をテーマとした5演題、初期臨床研修で
学部長、
カリキュラム委員など多くの教育関係者を中心に760名超の方々が参加されました。
32
招集ご通知
ⅲ)
性差医療と漢方
当社は、女性専門外来を担当されている女性医師を対象とした
「漢方医学セミ
ナー」
も開催しております。
現在、
同じ医薬品でもその効果に男女差
(性差)
があることが明らかになりつつあ
り、性差医療が注目されています。医療現場でも、女性のための診療体制を組もう
株主総会参考書類
とする動きがあり、女性専門外来を開設する施設が増えています。漢方製剤は、女
性特有の疾患にもきめ細かく対応できるとして、
医療現場から広く期待が寄せられ
ており、
「女性外来担当医師のための漢方医学セミナー」
へ多くの医師に参加いた
だいております。
事業報告
連結計算書類
計算書類
監査報告書
漢方の 基礎知識
その③ 女性に多く用いられる理由
女性に多くみられる疾病は、
ホルモンのアンバランスによって引き起こされるものも多く、
こ
れらに対しては、特に漢方が有効と考えられます。例えば、貧血、冷え症、
めまいを伴う更年期障
お知らせ
とう き しゃく やく さん
か
み しょう よう さん
が、不眠症など精神神経症状を伴う更年期障害には
「加味逍遙散」
害に対しては
「当帰芍薬散」
けい し ぶく りょう がん
が用いられます。漢方
がよく使用されます。また、のぼせを伴う更年期障害には
「桂枝茯苓丸」
製剤は、一剤でいろいろな症状を改善したり、和らげたりする特長があり、複数の症状がみられ
る更年期障害のような場合には、漢方が有効な治療方法の一つとして考えられます。
33
活動目標 2
招集ご通知
育薬の推進
■疾患を絞ったエビデンス(科学的根拠)の確立
基礎・臨床データの集積
補完
ツムラ研究所
集中的な基礎研究
医療用漢方製剤全体の処方機会の拡大
ムラ研究所からなる新組織として製品戦略本部を設立しました。従来の
「育薬5処方を中
事業報告
2013年度より、国内外での医療用漢方製剤の基礎・臨床研究ならびに米国開発のよ
り一層の推進を目的として、育薬企画部、領域推進部、製品情報部、国際開発部およびツ
株主総会参考書類
各領域の専門医師
心とした基礎・臨床的エビデンスの確立」
に加え
「副作用発現頻度調査や相互作用といっ
*
の解
た安全性データの構築」
「
、育薬5処方他の主要成分レベルでのADME
(薬物動態)
研究体制を整えました。今後も医療用医薬品である漢方製剤を患者様が安心・安全に服
用いただき、治療効果を上げていただけるよう、研究・開発、情報提供活動をより充実さ
せてまいります。
連結計算書類
明」
の3つを柱とし、育薬処方を中心としながら、使用頻度が広がりつつある他処方でも
*ADME
(薬物動態試験)
:生 体に薬物を投与した後に体内でどのような動態を示すかをみるための試験。
ADMEとは、吸収
(Absorption)
、分布
(Distribution)
、代謝
(Metabolism)
、排泄
(1)
活動の内容 計算書類
(Excretion)
の略語
漢方医学の普及に向けた活動を進めていく中、医療用漢方製剤を処方されない
医師があげる一番の理由は
「漢方製剤には科学的根拠がない」
というものでした。
治療で難渋している疾患で、医療用漢方製剤が特異的に効果を発揮する疾患に的
を絞り、エビデンス
(科学的根拠)
を確立する」
-これを
「育薬」
と名付け、全129処
監査報告書
そこで当社は、
「近年の疾病構造を見据え、医療ニーズの高い領域において新薬
方の中から
「大建中湯」
「六君子湯」
「抑肝散」
「牛車腎気丸」
「半夏瀉心湯」
の5つを
「育薬」
処方としてエビデンス構築に向けた基礎・臨床研究を推進しております。
お知らせ
34
招集ご通知
●大建中湯
(だいけんちゅうとう)
対象疾患・症状
術 後イレウス
(腸管麻
痺)
等に伴う腹部膨満感
■売上高
(百万円)
10,000
7,500
株主総会参考書類
5,000
2,500
0
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012
(年度)
「大建中湯」
は、術後イレウス
(腸管麻痺)
等に伴う痛みや膨満感などの腹部症状
事業報告
に対して、消化器外科領域を中心に広く使用されています。2007年には消化器外
科領域での大建中湯の臨床的エビデンス構築を目的として、専門医師・施設による
全国レベルの
「DKTフォーラム」
が設立され、
4つの臨床研究
(大腸班、肝外科班、
胃・食道班、
臨床薬理班)
と作用メカニズム解明を目的とした基礎研究が開始されま
した。すでに3つ
(大腸班、肝外科班、臨床薬理班)
の臨床研究結果は国内外の学会
連結計算書類
等で発表され、
海外誌への投稿を準備中です。最後の臨床研究
(胃・食道班)
も予定
通り2012年12月末には症例登録が終了し、
2013年度中に公表予定となっていま
すいぞう
す。2012年9月には膵臓がん術後の麻痺性イレウス発症抑制効果を検証するため
すいたんどう
(プラセボ*対照多施設二重
に膵胆道疾患治療のトップ施設によるJAPAN-PD試験
盲検群間比較試験)
が開始されました。また、同時に行ってきた基礎研究において、
計算書類
消化管運動亢進作用、腸管血流増加作用、抗炎症作用等の作用メカニズムも詳細
に検討され、臨床効果の裏付けとともにさまざまな学会および医学系雑誌におい
て報告されています。
*プラセボ:本物の薬と同じような外観ですが、有効成分が入っていないもので、薬の効果を調べるときに使わ
れます。
監査報告書
お知らせ
35
招集ご通知
●六君子湯
(りっくんしとう)
■売上高
対象疾患・症状
*1
*2
(百万円)
FD、
GERD 、
NERD 等
7,000
に伴う上腹部不定愁訴
6,000
Reflux Disease.
(胃食道逆流症)
*2NERD:Non-erosive Reflux
5,000
4,000
株主総会参考書類
*1GERD:Gastro-esophageal
3,000
2,000
1,000
Disease.
(非びらん性胃食道逆流症)
0
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012
(年度)
*1
米国消化器病週間
(DDW)
2013において消化器内科専門医によるG-PRIDE
重盲検群間比較試験)
結果が発表されました。2013年度中には同じグループの医
師・施設による機能性胃腸症
(FD)
を対象としたプラセボ対照多施設二重盲検群間
事業報告
試験
(PPI*2治療難治性胃食道逆流症に対する六君子湯のプラセボ対照多施設二
比較試験が開始予定です。また基礎研究にて、食欲亢進ホルモンである
「グレリン」
に対する分泌作用等が詳細に検討され、
がん患者様や高齢者の食欲不振等に臨床
*1 米国消化器病週間
(DDW)
:毎年米国で開催される消化器関連の学術集会
(Digestive Disease Week)
*2 PPI:Proton Pump Inhibitor
(プロトンポンプ阻害薬)
連結計算書類
応用されつつあります。
計算書類
医師の漢方薬使用状況―約9割
日本漢方生薬製剤協会が実施した
「漢方薬処方実態調査」
によれば、 ■ 現在使用している
全体の89.0%の医師が漢方薬を処方していると回答されています。
2008年度に実施された前回調査と比べ、5.5%増加しています。
漢方薬を処方する理由の上位3つは、
①西洋薬では効果のない症例で漢方が有効
(56.6%)
③エビデンス
(科学的根拠)
が学会などで報告された
(34.1%)
となっています。
11.0
%
89.0%
漢方薬処方実態調査(N=627)
お知らせ
②患者様からの要望
(42.8%)
■ 使用していない
監査報告書
漢方 Topics
※日本漢方生薬製剤協会調査
(2011年10月)
36
招集ご通知
●抑肝散
(よくかんさん)
対象疾患・症状
認知症の行動・心理症状
*
(BPSD)
株主総会参考書類
*BPSD:Behavioral and
Psychological Symptoms
of Dementia.
(興奮、
焦燥感、
睡眠障害な
どの神経症状)
■売上高
(百万円)
7,000
6,000
5,000
4,000
3,000
2,000
1,000
0
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012
(年度)
「抑肝散」
は、認知症の行動・心理症状
(BPSD)
の興奮、幻覚、妄想、睡眠障害など
に対して使用されており、
三大認知症であるアルツハイマー型、
血管性、
レビー小体
事業報告
型のいずれの認知症でもその効果が認められています。最近、
研究結果を統合した
(HUMAN PSYCHOPHARMACOLOGY誌 2013年)が報告され、着
メタ解析*1
を低下させないことも明らか
替え、食事、排泄などの日常生活の基本動作
(ADL*2)
になりました。
連結計算書類
作用メカニズムとして、
神経を興奮させる脳内のグルタミン酸を調整する作用も
解明され、認知症のBPSD以外にも興奮
(グルタミン酸の異常)
を伴う精神・神経疾
患への応用もされつつあります。2013年5月に、治療抵抗性の統合失調症患者様
を対象としたプラセボ対照多施設二重盲検群間比較試験の結果が、米国生物学的
で公表され、緊張や衝動性などの症状に効果が認められ
精神医学会議
(SOBP*3)
計算書類
注目されています。また、
高齢の患者様にも安心して服用いただくために、
2012年
10月から副作用発現頻度調査を実施中であり、
2013年度末終了予定です。
*1 メタ解析:複数のランダム化比較試験の結果を統合し、
より高い見地から分析すること、
またはそのための
手法や統計解析のこと。メタ分析、
メタアナリシス
(meta-analysis)
ともいう。メタ解析は、根拠
に基づいた医療において、最も質の高い根拠とされる。
*2 ADL:Activities of Daily Living
監査報告書
お知らせ
37
*3 SOBP:Society of Biological Psychiatry
■売上高
(百万円)
4,000
3,000
2,000
1,000
0
2009
2010
2011
2012(年度)
2009
2010
2011
2012(年度)
●半夏瀉心湯
(はんげしゃしんとう)
■売上高
事業報告
対象疾患・症状
抗がん剤等による
粘膜障害
(下痢・口内炎)
株主総会参考書類
対象疾患・症状
抗がん剤等による
末梢神経障害
(しびれ等)
招集ご通知
●牛車腎気丸
(ごしゃじんきがん)
(百万円)
1,250
1,000
750
500
0
「牛車腎気丸」
は、抗がん剤投与に伴う末梢神経障害
(しびれ・痛み・冷感)
に対し、
連結計算書類
250
「半夏瀉心湯」
は、化学療法
(抗がん剤投与)
や放射線療法に伴う消化管粘膜障害
(下痢・口内炎)
の軽減を目的に研究が進められています。また、
他の育薬処方である
手術直後のせん妄など、がん領域におけるエビデンス構築に向けて多くの基礎・臨
床研究が実施されています。
計算書類
「六君子湯」
では抗がん剤投与による悪心や食欲不振、
「抑肝散」
はモルヒネ投与や
2012年度には、がん領域の漢方の最新エビデンスを通じて、患者様に正しい漢
「がん治療の副作用軽減ならびにがん患者のQOL*向上のための漢方薬の臨床応
用とその作用機構の解明」
研究班
(研究代表者:上園保仁)
との共催で、がん治療の
専門医を対象とした
「漢方キャラバンセミナー」
を全国5ヵ所計7回実施し、
366名の
監査報告書
方治療を行っていただけるよう、
厚生労働科学研究 第3次対がん総合戦略研究事業
医師に参加いただきました。また、
これからのがん治療のキーワードは
「チーム医
療」
といわれています。医師とともにがんのチーム医療の中心となります、
薬剤師な
で試験的に実施し、好評を得ましたので、
2013年度も医師、薬剤師、看護師対象の
お知らせ
らびに看護師対象の
「漢方キャラバンセミナー」
を2013年2月~3月に東京と大阪
「漢方キャラバンセミナー」
を研究班と共催で継続してまいります。
*QOL:Quality of Life
(生活の質)
38
招集ご通知
「フォーラム がんと生きる ~寄り添う医療が暮らしを支える~」
への協賛
当社は、
2013年2月
「フォーラム がんと生きる ~寄り添う医療が暮らしを支える~」
(主催:NHKエンタープライズ、読売新聞社)
に協賛しました。現在、がん治療やその予
後が大きく変わろうとしています。完治を目指す治療がある一方で、
たとえ再発や転移
をしても、がんによって生じるさまざまな痛みを可能な限り減らしていく治療やケアが
株主総会参考書類
始まっています。
フォーラムでは、
日々進化するがん治療と副作用への対処法など、最新の医療情報
とともに、患者様に寄り添う支援のありようについて、医療関係者と患者様、
ご家族や
支援者の方々がともに語り合い、がんとどのように向き合うかがテーマとなりました。
第一部では、
「がんの基礎情報と治療方法」
の解説がなされ、
「緩和ケア」
という患者
様に寄り添う治療が、がんの痛みや精神的な苦痛を和らげる効果のあることが説明さ
れました。また、薬物療法の一つとして大建中湯や補中益気湯、半夏瀉心湯などの漢方
事業報告
薬も紹介され、漢方薬により、心身全体の総合
的なバランスを整えることで、病気や症状が改
善されると紹介されました。
第二部では、新しい医療モデルとして注目を
集めている
「アドバンス・ケア・プランニング*」
連結計算書類
という治療のあり方も紹介され、がん治療にお
いては、患者様とご家族とが、それぞれの心の
変化を捉え、その変化に支援者が対応すること
が重要であるとの提言がありました。
フォーラム がんと生きる
*アドバンス・ケア・プランニング:病 気により意思決定能力が低下した際に今後の治療の進め方や
最期の迎え方などの目標を定めた、ケア全体の取り組み
計算書類
監査報告書
漢方 Topics
超高齢化社会に漢方が果たせる役割
現在、日本は世界一の長寿国であり、高齢化率*も世界一で、2060年には約40%になると
いわれています。
人は、高齢になるほど複数の症状を抱える傾向にあり、病気が長期化しがちです。
漢方製剤は、一剤で複数の症状に対して効果が期待できる処方も多く、漢方製剤の服用に
よって、他の薬の服用量を減らすことができれば、体への負担のみならず、経済的な負担の軽
お知らせ
減にもつながります。
今後、少子化と高齢化が加速し、医療費を含む社会保障費の増大を考えると、日本において
漢方が果たすべき役割は非常に大きなものがあります。
*高齢化率:65歳以上の高齢者人口が総人口に占める割合
39
2012年もDDW、米国臨床腫瘍学会、欧州臨床腫瘍学会、米国肝臓学会等で漢
方の最新の研究結果が発表されました。
2013年度もすでに、
SOBP、
DDW2013では、
「抑肝散」
「大建中湯」
「六君子湯」
招集ご通知
(2)
海外でも注目される漢方研究 「半夏瀉心湯」
「芍薬甘草湯」
の研究結果が発表されました。特にDDW2013におき
「大建中湯」
やUCLA*2
「六君子湯」
の米国
れ、国内のみならずメイヨー・クリニック*1
医師・施設からの研究発表も行われました。
*1 メイヨー・クリニック:アメリカ合衆国ミネソタ州ロチェスター市に本部を置く総合病院で、チーム医療体制
株主総会参考書類
ましては、育薬の研究成果が世界で高い評価を受け、過去最大の26演題が採択さ
が構築された優れた病院として知られています。
*2 UCLA:University of California, Los Angeles(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)
年 度
2013
2011
2010
2008
計算書類
2009
六 君 子 湯:
16演題
(基礎13・臨床3)
大 建 中 湯:  3演題
(基礎)
半夏瀉心湯:  1演題
(基礎)
六 君 子 湯:
16演題
(基礎)
大 建 中 湯:  5演題
(基礎)
六 君 子 湯:
14演題
(基礎8
・臨床6)
大 建 中 湯:  6演題
(基礎3
・臨床3)
芍薬甘草湯:  1演題
(臨床)
六 君 子 湯:
10演題
(基礎7
・臨床3)
大 建 中 湯:  3演題
(基礎)
六 君 子 湯:  8演題
(基礎5
・臨床3)
連結計算書類
2012
内 容 (演題数)
六君子湯:18演題
(基礎15・臨床3)
大建中湯:  5演題
(基礎3・臨床2)
半夏瀉心湯:  2演題
(基礎)
芍薬甘草湯:  1演題
(臨床)
事業報告
︿米国消化器病週間
(DDW)
における漢方関連の演題数﹀
医学への関心が高まることになると考えられます。その結果、漢方医学に関心を
もった医師が漢方セミナーに参加するようになれば、
漢方医学に対する理解と知
識が深まり、
育薬処方以外の漢方製剤も処方するようになることが期待できます。
監査報告書
育薬処方の使用が広がれば、
実際に著効例を経験する医師が増え、
医師の漢方
このように、
「育薬の推進」
は
「漢方医学の確立」
にもつながっており、
引き続き、
お知らせ
積極的な育薬推進活動を展開してまいります。
40
招集ご通知
❖❖ 仕組みを構築 ❖❖
漢方医学の確立
漢方医学教育
育 薬
株主総会参考書類
各領域の
専門の医師による
情報発信
漢方外来
大学
(病院)
臨床研修
指定病院
医師から医師へ
伝わる
事業報告
病 院
基礎・臨床研究
教科書
FD
エビデンスの
確立に向けた活動
講師育成セミナー
大学病院
担当MR制
指導医対象
漢方医学セミナー
臨床研修指定
病院担当MR制
女性外来担当
医師のための
漢方セミナー
漢方医学
セミナー
〈漢方医学セミナー〉
ステップアップセミナー
入門セミナー
MRによる
情報提供活動
医 院
連結計算書類
漢方医学と西洋医学の融合により
世界で類のない最高の医療提供に貢献します
MR体制
当社は、
「漢方医学の普及」
そして、その後の
「漢方医学の確立」
に向けた活動や、
医療用漢方製剤のエビデンスの確立を目指した
「育薬」
を通じて、医療用漢方製剤
計算書類
の売上が持続的に伸長していくための
「仕組み」
を構築してまいりました。
この仕組みの下、当社は、各医療機関
(大学病院、臨床研修指定病院、開業医、調
剤薬局など)
のニーズにあわせた情報提供活動を行っております。
医療用漢方製剤の販売数量および売上は伸長傾向にあり、
2013年3月末現在、
監査報告書
医療用漢方製剤の市場における当社シェアは、
84.3%*となっています。引き続き、
この仕組みをしっかりと機能させ、医療用漢方製剤のさらなる市場の拡大を目指し
てまいります。
*Copyright 2013 IMSジャパン㈱
「IMS JPM 2013年3月MAT」
をもとに作成
無断転載禁止
お知らせ
41
(万本)
1,800
1,718
1,700
招集ご通知
医療用漢方製剤129処方の実績推移
(実売*・数量の伸び)
1,600
株主総会参考書類
1,500
1,400
1,300
1,200
1,100
1,000
900
741
700
600
0
育薬の推進
漢方医学の普及
漢方医学の確立
連結計算書類
1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012
(年度)
*実売:医薬代理店から医療機関への販売をあらわす
事業報告
800
計算書類
監査報告書
お知らせ
42
招集ご通知
活 動目標 3
漢方の国際化
育薬の推進
開発の推進
株主総会参考書類
2008年
忍容性試験
終了
2010年
臨床薬理試験(健常人)
終了
大建中湯
(DKT)
フォーラム
医師同士の
情報交換による連携
2010年∼
臨床薬理試験(患者様)
開始
大建中湯の
臨床研究の推進
基礎・臨床研究
データの報告
国際学会・国際誌への
掲載など
事業報告
FDA
(米国食品医薬品局)
は、2004年に天然物資源を原料とする薬剤の開発の考え
方を示した
「植物薬ガイダンス」
を発表し、それまで認めなかった植物製剤
(多成分系薬
剤)
の米国内での開発を認めました。
しかし、
「植物薬ガイダンス」
に示された開発条件は、
新薬の開発以上に厳しい内容も含まれています。当社は、
これまで医療用漢方製剤の製
連結計算書類
造・販売を通じて培った技術・ノウハウと日本国内の
「育薬」
研究での基礎・臨床の最新
データを米国開発に連携させる体制を整え、
「TU-100
(大建中湯)
」
の米国での医療用
医薬品としての承認取得・上市を目標に活動してまいります。
活動の内容
(米国における大建中湯の開発)
「植物薬ガイダンス」
に従い、手術後の患者様を対象とした忍容性試験を実施し、
計算書類
安全性・服薬コンプライアンスには問題がないことを確認した後、
2008年6月より、
社内開発体制を整え本格的に米国開発に着手いたしました。
❖❖ 米国内での臨床治験推進 ❖❖
2009年度から健常人を対象とした臨床薬理試験を米国メイヨー・クリニックにて
監査報告書
実施し、米国人での消化管運動亢進作用を確認いたしました
(DDW2010発表・
2010年)
。さらに2010年度から機能性便秘症患者様を対象とし
Am J Physiol*、
た臨床薬理試験をメイヨー・クリニックならびにミネソタ大学にて実施いたしました。
2012年に終了したメイヨー・クリニックでの試験では、
TU-100が痛みに影響する
ことなく、内臓感覚閾値
(直腸感覚、排ガス感覚)
の低下に関与することが確認され
お知らせ
ました。
この結果は2013年のDDW2013にて発表、
Alimentary Pharmacology
and Therapeutics
(2013年)
に掲載されました。
2013年度からは、開発疾患の一つである過敏性腸症候群
(IBS)
患者様を対象と
し、
消化管知覚改善作用を中心にメイヨー・クリニックなどの施設にて臨床治験を新
43
下期からは大腸がん術後患者様を対象とした試験が開始予定となっております。さ
らに、
日本での育薬基礎・臨床研究の結果を受け、
2011年度より米国シカゴ大学を
中心として全米約28施設においてクローン病患者様を対象とした有用性探索試験
招集ご通知
たにスタートいたします。またミネソタ大学での試験も本年上期に終了予定であり、
を実施中であり、
2013年度終了予定です。
❖❖ FDA要求事項の解決 ❖❖
FDAは
「植物薬ガイダンス」
の中でも、薬剤の安全性を重視し、
「長期投与時の安
全性の確認」
「
、薬物動態試験の実施」
「
、他剤との併用における安全性」
についての
株主総会参考書類
*Am J Physiol:American Journal of Physiology
情報を求めています。
頻度調査を実施しました。この結果、副作用発現頻度の把握とともに、長期服用時
でも副作用発現頻度に変化は認められませんでした。この調査結果はすでにFDA
事業報告
安全性につきましてはFDAと協議の下、
2010~2012年に日本にて副作用発現
に提出され、
日本におきましても2012年11月医療用医薬品添付文書を改訂し、医
また、
多成分系薬剤のため従来から実施は非常に困難とされていた薬物動態試験
(TU-100に含まれる成分の吸収や排泄等)
に関しても2010年には日本人を、
2011年には米国人を対象として実施・完了し、
結果はすでにFDAに提出済です。さ
連結計算書類
療関係者に対し情報提供活動を行いました。
らに2012年、
日本人と米国人との薬物動態学的統合解析を行い、
日本人と米国人
に薬物動態的な人種差がないことを確認しました。この結果はすでに論文掲載
相互作用に関しても、薬物吸収トランスポーター、腸内細菌に対する影響の面か
計算書類
2013年)
され、
FDAにも報告いたします。
(DMD*、
ら検討し、
前者は試験が終了し2013年にFDAに報告いたします。
腸内細菌に対する影響に関しては、
シカゴ大学との共同研究を進め、
すでにTU2013年度中に学会発表、
論文投稿、
2014年度にFDAに報告予定です。
*DMD:Drug Metabolism and Disposition
監査報告書
100の薬効を証明する非常に興味深い結果が得られています。それらの結果は
❖❖ 科学的品質評価法の確立 ❖❖
漢方薬は、
複数の植物を原料とする多成分系複合薬剤という特徴から、
製剤の品
中心とした植物薬
(TU-100)
に対する全く新しい科学的品質評価方法を確立する
お知らせ
質を評価するシステムが難しく、大変重要です。当社はHPLC-フィンガープリントを
ため、
研究を重ねてまいりました。2013年度中にFDAと公式会議を行い、
当社独自
の新しい品質評価法を提案する予定です。
44
招集ご通知
活 動目標 4
生産能力の増強と品質管理体制の充実
生産能力の増強
株主総会参考書類
SD(スプレードライヤー)棟、造粒・包装工程などの
新規増設、その他設備の改善
上海津村製薬
有限公司
東日本物流センター
石岡センター
茨城工場
分析センター
(茨城工場内)
西日本
物流センター
静岡工場
品質管理体制の充実
分析センターを設立
石岡センター、静岡・茨城工場での
品質検査の一元化
事業報告
『生産能力の増強』
として、
「既設生産基礎能力の向上」
「新生産技術の検討と導入」
の
2つを推進してまいります。また、
『 品質管理体制の充実』
として、
「製造販売後安全管理
基準
(GVP)
と製造販売後品質保証基準
(GQP)
の体制強化」
「品質保証システムの確立」
連結計算書類
「新規技術の確立」
の3つを推進してまいります。
「製造を科学する」
というおもいで、労働
生産性の向上の実現に向けて取り組んでまいります。
生産能力の増強
活動の内容
計算書類
医療用漢方製剤の販売数量は着実に伸長し続けております。そのため、
当社では、
長期的な需要予測をもとに、エキス粉末から顆粒・製品の製造にわたる生産能力
の増強とその時期、また、人財育成・要員確保などの計画を立てております。
設備投資につきましては、医療用漢方製剤の安定供給体制を維持すべく、静岡・
茨城・上海の3拠点におきまして、現状の生産能力を最大限に発揮するとともに、計
監査報告書
画的、
段階的に設備を増強していく方針です。
医療用漢方製剤の生産においては、
既設生産基礎能力の向上に努めるとともに、
ロボット技術等を積極的に活用し、
省人化・省力化を推し進めております。
なお、
この新生産技術は2013年度稼働予定の茨城工場・造粒棟に導入してまい
ります。その他、
静岡工場・生薬倉庫棟は2013年5月に稼働し、
西日本物流センター
お知らせ
の増設は7月に、上海津村製薬有限公司・エキス粉末増設ラインは、
10月稼働に向
けて順調に進捗しております。
引き続き、
医療用漢方製剤の長期需要予測に基づき、生産能力を増強し、医薬品
の安定供給に努めてまいります。
45
招集ご通知
漢方製剤の主な新規生産設備
■新規生産設備の建設スケジュール
年度
2009
2010
2011
2012
2013
2011年9月稼働
茨城工場 造粒工程
2013年度7月稼働予定
静岡工場 造粒・包装工程
2015年度稼働予定
上海津村 エキス粉末製造工程
2013年度10月稼働予定
生薬保管倉庫など(石岡センター、
2011年度から
西日本物流センター
2013年度7月稼働予定
深圳津村、
夕張ツムラなど)
株主総会参考書類
茨城工場 エキス粉末製造工程
段階的に稼働予定
事業報告
*2012年度は、上海津村製薬有限公司の第二製造棟および深圳津村薬業有限公司の第三倉庫の竣工式が.
行われました。
連結計算書類
深圳津村薬業有限公司
(中国深圳市)
石岡センター
(茨城県石岡市)
西日本物流センター
(兵庫県加西市)
お知らせ
上海津村製薬有限公司
(中国上海市)
監査報告書
茨城工場
(茨城県稲敷郡阿見町)
計算書類
静岡工場
(静岡県藤枝市)
46
招集ご通知
漢方エキス製剤の製造工程
*
当社の漢方エキス製剤は、
GMP(医薬
エキス顆粒製造工程
げんりょうしょうやく
品の製造および品質管理に関する基準)
お
原料生薬
数多くの品質検
査を行 い 、規 格
に適合している
かどうかチェック
します。
よび、
漢方GMPに基づき生産されています。
原料生薬は決められた大きさに切裁され、
株主総会参考書類
その後、各処方の配合比率に則り秤量・調
合されます。調合された生薬は、抽出装置
せっさい
切 裁
において成分が抽出されます。
生薬ごとに決め
られた大きさに
切裁します。
抽出液は、さらに分離・濃縮された後、大
型の装置
(スプレードライヤー)
で乾燥され
ひょうりょう・ちょうごう
事業報告
エキス粉末となります。
秤量・調合
エキス粉末は造粒工程を経て顆粒に仕
処方ごとに決め
られた配合比に
則って 、切 裁 さ
れた複数の生薬
を配合します。
上げられ、漢方エキス製剤となり、最後に分
包やボトルに充填・包装されます。
*GMP:Good Manufacturing Practice
ちゅうしゅつ ・ ぶんり ・ のうしゅく
抽出・分離・濃縮
連結計算書類
抽出装置
湯剤の製法に準
拠した当社独自
の装置を使って
抽出します。
かんそう
計算書類
乾 燥
スプレー
ドライヤー
エキス粉末
エキス粉末
監査報告書
濃縮液をスプレードライヤーの中で
瞬間乾燥し、
エキス粉末にします。
ぞうりゅう
造 粒
タブレット
砕く
顆粒
お知らせ
エキス粉末は、一旦タブレット状に
固めた後、
顆粒に仕上げます。
スプレードライヤー
47
活動の内容
品質管理業務につきましては、
「分析センター」
で残留農薬、微生物、重金属など
の試験を実施するとともに、
すべての品質管理試験の改良研究を行い、
本社品質保
招集ご通知
品質管理体制の充実
証部門とともに、
ツムラグループの品質管理体制の充実を図っております。
原料生薬や漢方製剤の全ロットについて、
各国薬局方で規定されているものをは
じめ、注意が必要な農薬について残留農薬分析を実施しております。現在では、
日
本および中国で生薬栽培に使用されているすべての農薬を網羅する新しい分析方
株主総会参考書類
❖❖ 残留農薬 ❖❖
法を開発し、
管理を行っております。
を分析するためには、農薬だけを効率よく抽出して分析する工夫が必要であり、当
社はその試験技術を独自に開発いたしました。
事業報告
生薬中には多種多様な成分が含有されています。生薬中に極微量残留する農薬
❖❖ 微生物 ❖❖
験に準拠した検査を実施しております。生薬中のさまざまな成分が微生物の検出
を妨害するため、
当社独自で開発した技術を用いた検査を行っております。
連結計算書類
当社は、
エキス粉末および製剤の全ロットについて、
日本薬局方収載の微生物試
❖❖ 重金属 ❖❖
当社は現在、
カドミウム、
鉛、
水銀等の重金属やヒ素などを日本薬局方に定められ
る方法となっています。当社は、本法に加えて生薬の安全性を確保するために、最
計算書類
た比色法により分析しており、重金属についてはこれらの元素をトータルで測定す
新のICP-MS*法を用いた個別金属分析を実施しております。
*ICP-MS:誘導結合プラズマ‒質量分析計
2011年3月の東日本大震災に伴い発生した原子力発電所の事故により、新たに
放射性物質の試験管理体制が課題となりました。
これに対して、
同年12月13日付、
監査報告書
❖❖ 放射性物質 ❖❖
厚生労働省より通知が発出され、日本製薬団
体連合会が策定した「生薬等の放射性物質測
お知らせ
定ガイドライン」に従うこととされました。当社
は、
このガイドラインに従い、原料生薬や漢方
製剤および水
(製造用水)
の安全性を確認し、
品
質を管理しております。
品質試験
(微生物試験)
48
招集ご通知
活 動目標 5
安全な生薬の安定確保
日本
株主総会参考書類
日本 国内栽培の強化
中国 今後も主たる調達国
中国
ラオス
ラオス 自社農場での栽培
事業報告
「自社管理圃場*の拡大」
「安全な生薬の生産管理体制の確立」
「生薬の加工・品質管理
体制の強化および効率化」
「原料生薬の価格の安定化」
の4つを重点的に推し進めてまい
ります。原料生薬の品質・量・価格の安定化につなげていく体制を構築するとともに、野
生生薬の栽培化をさらに推し進め、実生産レベルに安定化させるという課題にチャレン
連結計算書類
ジしてまいります。
*自社管理圃場:当社の直接的な栽培指導ができ、栽培にかかるコストの把握とそれに基づく生薬の購入価格
設定が可能な圃場
(パートナー企業を通じて管理する圃場を含む)
(1)
活動の内容 計算書類
当社は、安全な生薬を安定的に確保するために、医療用漢方製剤の長期的な需
要予測に基づき、国内外での生薬栽培地の拡大、生薬保管倉庫の増設などについ
て、中長期的な計画を立案しております。
また、
2004年度からは
「生薬トレーサビリティ体制の確立」
を進め、
2010年にそ
監査報告書
の体制が整いました。生薬トレーサビリティ体制とは、
「生薬生産地から生薬加工専
用工場に納入される各段階で、生薬の栽培や加工調製、流通保管などの記録を収
集・保管し、
情報の追跡と遡及を可能とする仕
組み」
です。この仕組みにより従来、追跡・遡
及可能でありました漢方製剤の製造工程、流
通過程の履歴情報に加え、
医療機関から生薬
お知らせ
生産地まで全履歴情報の追跡・遡及が可能と
なりました。
生薬IDカードによる確認作業
(深圳津村)
さらに、
2010年4月に、
「株式会社ツムラ生薬生産の管理に関する基準
(ツムラ生
49
「生薬生産標準書に基づく栽培管理」
などの施策に、管理規則などを加えて総合的
に体系化した当社独自の生薬管理基準をつくりました。
招集ご通知
薬GACP*)
」
を制定して、
以前から進めてまいりました
「生薬トレーサビリティ体制」
や
*GACP:Good Agricultural and Collection Practices
中国各地で調達した原料生薬は、主に
「深圳津村薬業有限公司
(100%子会社)
」
に集められ、
異物等を除去するなどの選別を行います。さらに、
日本と同等レベルの
重金属、残留農薬や微生物などのチェックを経て、当社が定めた品質基準をクリア
株主総会参考書類
(2)
原料生薬の調達・物流体制 した原料生薬だけが漢方製剤を製造する各工場に送られます。また、
日本において
験が行われます。
事業報告
調達された原料生薬は石岡センター
(茨城県)
へ送られ、同様に選別および品質試
生薬栽培から製造までの主要な流れ
夕張ツムラ
生薬の流れ
エキス粉末の流れ
JA道央
(北海道)
中国内各産地
上海津村
栽 培
エキス粉末の製造
深圳津村
および
関連会社1社
岩手薬草生産組合
(岩手)
ツムラ茨城工場
連結計算書類
栽培・加工・保管
国内契約栽培団体主要6拠点
JAあがつま
(群馬)
JAながみね
(和歌山)
あさぎり薬草生産組合
(熊本)
ツムラ静岡工場
四川省
深圳津村
横浜港
計算書類
ヒューマンライフ土佐
(高知)
湖北省
調 達
調達・加工・品質管理
LAO
T SU M U R A
C O. , LT D.
ツムラ石岡センター
● 四川省に関連会社があり、湖北省に深圳津村の分公司があります。
監査報告書
栽 培
(3)
各国での活動 ■中華人民共和国
(中国)
な原料生薬を調達するために、生産地の特定と地域ごとの徹底した品質管理に取
お知らせ
当社は、原料生薬の約80%を中国から輸入しております。中国においては、安全
り組んでおります。深圳津村薬業有限公司および関連会社が中国の産地会社を通
50
招集ご通知
じて、生産農家への栽培指導や生
薬の買付けを行うとともに、
安定確
保のため長期契約栽培の拡大を継
続して進めております。
前述の
「深圳津村薬業有限公司」
株主総会参考書類
では、日本における漢方製剤の需
要の増加に対応するため、生薬保
生薬選別作業
(深圳津村)
管倉庫等の増設を段階的に実施しております。同社は、
原料生薬の調達・加工調製・
品質試験・保管の4つの機能を有する極めて重要な拠点となっております。
事業報告
深圳津村薬業有限公司の4つの機能
連結計算書類
①原料生薬の調達機能
中国で調達する原料生薬を深圳津村が調達しています。
②原料生薬の加工調製機能
開梱・切裁・調製の工程を経て、
原料生薬として各工場の保管
規格にあわせ梱包しています。
③原料生薬の品質試験機能
石岡センター・分析センターと同等レベルの残留農薬、微生
物、
重金属などの試験を全ロットで実施しています。
④原料生薬の保管機能
日本と同等の保管条件である温度15℃、湿度60%以下の低
温倉庫で原料生薬の保管を行っています。
また、
2008年 から年に1回、
計算書類
中国において
「ツムラ中国協力
会」
を実施しております。
ツムラ中国協力会は、
関連会
社および中国の産地会社の役
ツムラ中国協力会
職員など約100名をお招きし、安全な生薬の安定確保に対する当社の方針を理解
監査報告書
していただくとともに日頃の協力に対する感謝の気持ちをお伝えし、将来に渡り安
定的な原料生薬供給基盤を固めることを目的としています。2009年度からは、当
社への生薬供給に関して模範となる顕著な功績を残した会社に対し表彰する制度
を導入し、
2012年度は原料生薬の安定供給や品質向上に貢献した産地会社5社を
表彰しました。
お知らせ
ツムラ中国協力会の開催により、当社および参加者同士の信頼関係が深まるだ
けでなく、他の産地会社の取り組み内容を参考にして生産効率を向上させる等の
相乗効果が生まれております。
51
原料生薬の約15%は日本で生産されており、国内には6ヵ所の主要な栽培拠点
(北海道・岩手県・群馬県・和歌山県・高知県・熊本県)
があります。
また、原料生薬の需要増加に伴い、
日本においても生薬の栽培拡大を図る必要
招集ご通知
■日本
があり、
2009年7月、北海道に
「株式会社夕張ツムラ
(100%子会社)
」
を設立、生薬
に、
主に北海道全域の生薬を対象に、
調達・加工および保管業務を担っています。ま
と生薬
た、株式会社夕張ツムラは、
2010年4月に農業生産法人
「てみるファーム*」
栽培に関する委託契約を締結し、障がい者が生薬栽培に携われる機会を提供して
株主総会参考書類
加工場、
保管倉庫を備え、
自社農場での栽培効率化の研究や種苗生産を行うととも
おります。今後も自社管理圃場の拡大と、
設備の増強を図ってまいります。
年4月に知的障がい者の自立を目的として設立した農業生産法人
事業報告
*てみるファーム:北海道札幌市・石狩市に50ヵ所の事業所・施設をもつ社会福祉法人
「はるにれの里」
が2010
連結計算書類
てみるファームにおける作業風景(北海道)
生薬の選別作業(岩手)
生薬の乾燥作業(群馬)
生薬の収穫作業(高知)
生薬の栽培指導(熊本)
計算書類
株式会社夕張ツムラ(北海道)
監査報告書
お知らせ
52
招集ご通知
■ラオス人民民主共和国
(ラオス)
中国における生薬トレーサビリティ体制
は着実に強化され、
日本国内とあわせて、
当社が使用する生薬の大部分について栽
培方法、
使用農薬、
加工方法などが管理さ
株主総会参考書類
れています。
しかし、僅かではありますが中国・日本
以外から調達している生薬があります。そ
LAO TSUMURA CO., LTD.
(ラオス)
れらはいずれも生産記録の収集が難しい
ため、ラオスにおいて、現地法人の
「LAO
事業報告
TSUMURA CO., LTD.
(100%子会社)
」
を2010年2月に設立し、自社栽培を進め
ております。
これにより当社は、安全で安心できる原
料生薬の安定確保のための生薬トレーサ
自社農場の桂皮
(ラオス)
連結計算書類
ビリティ体制が整いました。
ラオスにおける事業内容は、
ラオス政府
に合致した第
が推進している
「2+3政策*」
一次産業であり、現地での雇用創出や社
会経済基盤の整備を実施することから、
ラ
計算書類
オス政府からも期待されています。
また、事業を通じた地域貢献として、生
薬栽培地のサラワン県ラオンガム郡から
ラオンガム郡の中学校で学ぶ生徒たち
(ラオス)
の依頼にお応えし、
中学校校舎建設に協力いたしました。
*2+3政策:ラオスが土地と労働力を提供し、外資が資本、技術、市場を提供する政策
監査報告書
さらに当社は、
LAO TSUMURA CO., LTD.が行う生薬栽培事業について、
政府
が促進する
「成長加速化のための官民パートナーシップ」
の官民連携案件*1として
以下の提案を行った結果、官民一体で取り組みを実施することが同提案制度開始
以来、
初めて認められました。
(2011年6月21日 外務省発表)
お知らせ
53
提案内容:ラオス サラワン県ラオンガム郡における生薬栽培事業のための栽培圃場の安
全確保を目的とした不発弾探査と除去。
受理理由:生薬栽培事業を通して行う次の主な活動が、ラオスの経済発展に貢献すると
招集ご通知
【当社が提案した案件および実施内容】
認められた。
・農業技術の移転・普及による農業技術の向上
・ 持続的な土地利用が可能になる循環型農業技術による焼畑農業依存からの脱却
*2
実施内容:「認定特定非営利活動法人日本地雷処理を支援する会
(JMAS)
」が日本NGO
連携無償資金協力を受け、段階を経て不発弾探査と除去を行っている。当社で
株主総会参考書類
・1,000人以上の雇用創出計画による山間部農民の生活改善
行った面積を含め、現在では、約370haを実施し、圃場として利用している。新たな
圃場予定地についても、1,000ha規模への拡大に向けて計画的に進めていく予定。
の圃場として将来的には1,000ha規模へ拡大することを計画しています。
この生薬
事業報告
当社は、不発弾の探査などが行われ安全が確保された土地において、生薬栽培
栽培事業を通して、現地雇用の拡大、農業技術の移転・普及などラオスの経済成長
につながる貢献を継続して実施してまいります。
拡大や技術の移転、貿易・投資の促進などに貢献することを目的に2008年4月から民間企
業の提案を受け付けている制度
*2 JMAS (ジェーマス:Japan Mine Action Service)
:
連結計算書類
*1 官民連携案件:発展途上国における民間企業の活動とODAの連携により、ODAだけではできない雇用の
地雷、
不発弾およびこれらに類する爆発物処理の支援・協力に関する事業ならびに各種組織が行う活
動に協力する事業を行い、
すべての地域と人々の自発的発展に寄与することを目的に設立された組織
計算書類
ツムラTopics
ラオスへの視察訪問
加工場の竣工式への出席および自社農場の状況確認、そして現地社員との交流でしたが、
ポーケム ツムラ友好中学校にも訪問し、全生
監査報告書
2013年4月、社長の加藤がラオスを視察訪問しました。訪問の主な目的は、生薬低温倉庫・
徒へ文房具の寄付を行うとともに、ODAによ
る不発弾処理の現場にも足を運ぶなど精力的
に視察を行いました。また、滞在時には横田順
お知らせ
子ラオス特命全権大使主催の大使公邸での
食事会にも招かれ、ラオス政府
(計画投資省、
水資源・環境省等)関係者との意見交換など
を行いました。
竣工式
54
招集ご通知
活 動目標 6
開かれた会社の創造
基 本 基 調
株主総会参考書類
「社会や人々のお役に立てる企業」
「 人に優しい 企 業 」
当社は、
「社会や人々のお役に立てる企業」
「人に優しい企業」
という基本基調の下、人
プロフェッショナルな人財の養成
の成長と組織力の向上を目指し、世界に手本のない漢方・生薬事業において、一人ひと
りが考え行動し、
自らが新しい道を開拓できる人財を養成します。
さらに、生薬の栽培・加
当社グループ独自の人的ネッ
トワークにおける
“ 人 ”の 成 長と
工等、漢方・生薬事業を通じて、
障がい者や高齢者の雇用機会の拡大、
日本や中国、
ラオ
多様性の確立
組織力の向上
事業報告
スにおける生薬栽培農家の雇用機会の創出を図り、
当社グループ独自の人的ネットワー
高齢者・障害者の雇用機会の拡大
クにおける多様性の確立を目指します。
生薬栽培農家での雇用機会の創出
また、当社は、各国生薬産地の自然環境を大切な
「資本」
と考えた経営を行い、持続的
に生薬が調達できるための栽培研究や環境保全対策等、当社独自の環境資本政策を推
「循環の仕組み」
づくりに、
し進めるとともに、生薬残さ*の再資源化等、大地を基点とした
グループ全体で取り組んでまいります。
連結計算書類
*生薬残さ:エキスを抽出したあとの生薬の残り
活動の内容
(基本基調)
当社は、
「社会や人々のお役に立てる企業」
「人に優しい企業」
を会社や社員の行
計算書類
動の根底にある考え方である
「基本基調」
としております。
これは、
「企業は単に法令を遵守し、
事業を通じて利益を確保するといった基本的
な責任を負うばかりではなく、事業活動による環境負荷を減らすなど、
さまざまな
社会的配慮が必要である」
との認識によるものであります。
漢方製剤は、
原料生薬の栽培から始まり、
エキス製剤を製造・販売するという長い
監査報告書
時間と行程を経て、
医療機関、
そして患者様に届けられます。当社は、
製薬企業であ
りながら、生薬の栽培を通じて第一次産業である
「農業」
と深く関わっているという
側面があります。当社は、
これらの事業を通じて
「社会や人々のお役に立てる企業」
「人に優しい企業」
でありたいと考え、
「障がい者の雇用に関する取り組み」
や、
「循環
型企業を目指した環境への取り組み」
を進めております。
お知らせ
❖❖ 障がい者の雇用に関する取り組み ❖❖
当社の事業は、
生薬の栽培、
加工調製、
漢方製剤の製造・販売と、
非常に多岐にわ
たっており、多くの人々の手を経て成り立っております。当社は、
さまざまな職場に
55
具体的には、
株式会社夕張ツムラの生薬加工場におきましては、
バリア・フリー化
や生薬の選別などで障がい者が作業しやすい職場設計を行い、今後も障がい者の
方々にも働きやすい職場環境を目指してまいります。
招集ご通知
おいて障がい者が働きやすい職場環境を提供できるよう取り組んでまいります。
また、当社においては定期的に障がい者の方々への職業生活相談アンケートの
境の改善に取り組んでおります。
なお、
現在国が定める障がい者の法定雇用率は2.0%
(2013年4月1日より)
です
が、当社はグループ全体のテーマとして雇用促進に取り組んでまいりました結果、
株主総会参考書類
実施や、
本人および職場の上長に対して人事部社員による面談などを行い、
職場環
2012年度末において3.65%となりました。
❖❖ 循環型企業を目指した環境への取り組み ❖❖
事業報告
今後も、
要員計画に基づき、
必要とする人財の採用活動を行ってまいります。
当社は、自然の恵みである生薬の栽培が基点で
ある事業を展開していることからも、
自然環境への
再資源化
循環型社会
生薬の
の実現
安定調達
当社の事業活動において、漢方製剤を製造する
と生薬残さが生じます。現在、
中国の工場も含め、
こ
医薬品の
生薬の
品質管理
品質管理
生薬
加工調製
連結計算書類
優しさに配慮した
「循環型企業」
を目指しております。
の生薬残さを産業廃棄物として有料で処理を委託
しており、
有機堆肥化などにより全量を再資源化しております。
5S活動は、
さまざまな会社で取り組まれており、当社では、
2007年から静岡・茨
計算書類
❖❖「5S活動」❖❖
城の両工場で実施しております。
5Sとは、整理・整頓・清掃・清潔・躾
(しつけ)
のこと
であり、職場ごとにある期間の中での到達目標
(項目とレベル)
を定めて取り組み、
では、
職場全員による活発な討議がなされることで、
職場内のコミュニケーションが
必然的に深まります。
監査報告書
その結果を検証して、次の段階に進むという形で継続的に活動がなされます。そこ
当社では、挨拶や電話応対といった規範も活動に加え、
5Sという手段を使って、
一人ひとりが助け合い、お互いが意見を出し合うことで、
自らが働きやすい職場環
工場に加えて、本社部門、研究所、石岡センターの他、連結子会社である上海津
お知らせ
境を醸成していくことを目指しております。
村製薬有限公司、
深圳津村薬業有限公司の海外拠点でも2010年から5S活動を開
始しております。
56
招集ご通知
5S活動による成果は、着実に職場の中に浸透してきており、
きれいに片付いた、
安全に仕事ができる環境になったという表面的な改善はもちろんのこと、
お互いに
助け合う、
感謝し合うといった社員の内面的な成長にも寄与しています。また、
一人
ひとりが主体的に考え、
活動していくという習慣によって、
今よりさらに良くしようと
いう好循環にもつながっております。
株主総会参考書類
❖❖ 一人ひとりの成長により、会社は成長する ❖❖
当社は、働く従業員一人ひとりが、基本的な理念である
「経営理念」
と
「企業使命」
の先に、
常に患者様がいらっしゃることを強く意識しなければならないと考えており
ます。患者様に安心して安全に服用いただき、
治療効果をあげていただける漢方製
事業報告
剤を安定供給し、その品質を常に保証できるよう、
自らの組織が追い求めるべきも
のが何かを一人ひとりが深く考えなくてはなりません。そして、
自ら実行に移してい
くことが、
自然にできるようになる企業集団を目指したいと考えております。経営を
支える基盤には必ず
“人”
がいます。
“人”
が組織をつくり、組織が企業を支えて成長
を促している以上、
当社で働く従業員すべてが
「一人ひとりが成長することによって、
連結計算書類
はじめて会社は成長する」
という覚悟を持って、
取り組んでまいります。
計算書類
ツムラTopics
東証プロジェクト ESGテーマ銘柄に「ツムラ」が選ばれました
東京証券取引所が実施している日本経済応援プロジェクト
「+YOU(プラス・ユー)~一人ひと
りがニッポン経済」の重点テーマの一つである「新たな投資家の拡大」のアクションの一つとし
監査報告書
て、テーマ銘柄の公表が2012年7月11日に行われ、当社が15銘柄の中に選ばれました。
でした。近年では、企業がESGの課題に適切に
記念すべき第1回の公表のテーマは
「ESG*」
配慮・対応すると同時に、投資家が、
このような企業の取り組みを評価して投資を行うことが、地
球環境問題や社会的な課題の解決・改善、さらに、資本市場の健全な育成・発展につながると考
えられています。企業を視る目として「利益」だけではなく、
「 環境や社会との調和等を重視し、い
かに社会的責任を果たしているか」
という側面を評価し、持続的な社会の形成・発展への貢献に
お知らせ
価値を見出す企業へ投資を行う本テーマの対象企業として当社が選ばれたことは、大変意味深
いと考えております。
*ESG:Eは環境
(Environment)
、Sは社会
(Society)
、Gは企業統治
(Governance)を意味し、いずれも企業が
事業活動を展開するにあたり、配慮や責任を求められる重要課題のことをいいます。
57
“KAMPO”
で人々の健康に寄与する
価値創造企業を目指して
「
“KAMPO”
で人々の健康に寄与する価値創造企業を目指して」
に基づいた、
4ヵ年
(2012-2015年度)
の中期経営計画を公表しました。
この新中期経営計画は、
「価値創造に向けた成長基盤の強化」
をテーマとして掲
株主総会参考書類
当社は、
2012年11月8日に、長期的な経営ビジョン
(2021年ビジョン)
である
招集ご通知
③2012-2015年度中期経営計画 げています。また、具体的な戦略課題として、
日本国内における医療用漢方製剤市
遂行による企業価値の拡大の3点をあげています。
これら戦略課題の追求によって、持続的な成長を図っていきます。
連結計算書類
当社は、新中期経営計画を2021年ビジョンの実現に向けたマイルストーンとし、
事業報告
場の拡大、新生産技術の導入等による
「コスト構造改革」
の実現、財務・資本政策の
長期経営ビジョン 〜2021年ビジョン〜
“漢方”
国内のどの医療機関・
のツムラ
世界に手本のない
“漢
“グローバル・ニッチ”
のTSUMURA
ツムラグループの持つ技術・ノ
診療科においても、患
方”
ビジネスにおいて、 ウハウを最大限活用し、米国に
者 様 が 必 要 に 応じて
自らが新しい道を開拓
おけるTU-100
( 大 建 中 湯 )の
“漢方”
を取り入れた治
でき、誰からも信 頼さ
開発・上市
療を受けられる医療現
れる
“人”
の企業集団へ
お知らせ
場の実現に貢献
監査報告書
のツムラ
“人”
計算書類
“KAMPO”で人々の健康に
寄与する価値創造企業を目指して
58
招集ご通知
中期経営計画
(2012-2015年度)
価値創造に向けた成長基盤の強化
株主総会参考書類
事業報告
1
収益力の強化
2
財務・資本政策
3
漢方市場の拡大
日本国内における医療用漢方製剤市場の拡大
新生産技術の導入等による
「コスト構造改革」
の実現
財務・資本政策の遂行による企業価値の拡大
連結計算書類
数値目標
2015年度
(2016年3月期)
数値目標
売上高
営業利益
計算書類
売上高営業利益率
1,230億円
295億円
24%
当期純利益
EPS
ROE
190億円
269円
14%
*上記数値目標は、中期経営計画策定時において入手可能な情報および一定の条件をもとに設定したもので
あり、
実際の業績と異なる可能性があります。
監査報告書
株主還元方針
が持続的に発展・成長するための事業投資を通じて、企業価値の
▶“漢方”
向上を図る
お知らせ
59
▶中長期の利益水準等を勘案し、安定的な配当を実施
▶機動的な自社株式取得を検討
1
漢方市場の拡大
~日本国内における医療用漢方製剤市場の拡大~
招集ご通知
戦略課題
【国内】
を取り入れた治療を受けられる医療現場の実現に貢献します」
という
2021年ビジョンに向け、諸施策を展開します。
◦医師の漢方製剤使用状況の把握と、使用状況等に応じた各種プロモー
ション施策の実施
◦大学病院、臨床研修指定病院、病院、医院における戦略的な処方の拡大
株主総会参考書類
「国内のどの医療機関・診療科においても、患者様が必要に応じて
“漢方”
◦大学医学部、臨床研修指定病院等における漢方医学教育の充実へ向け
た支援
な開催
◦質の高いエビデンスを確立するための漢方製剤の多施設二重盲検群
事業報告
◦各種漢方医学セミナーや講演会・研究会、医療機関説明会等の積極的
間比較試験による臨床研究とその効果を裏付ける基礎研究の推進
◦各種学会や論文での研究成果の発表に加え、エビデンスに基づくプロ
【海外】米国におけるTU-100
(大建中湯)
の開発
◦TU-100
(大建中湯)
の科学的品質評価法の確立
収益力の強化
~新生産技術の導入等による
「コスト構造改革」
の実現~
漢方製剤の革新的な新生産技術導入や原料生薬の生産効率化等により、
「コスト構造改革」
を進め、将来の売上原価率低減に資する基盤を構築し
計算書類
2
◦TU-100
(大建中湯)
のPhase Ⅱ試験の実施
連結計算書類
モーション活動の実施
ます。また、更なる販管費率の低減を目指します。
◦減価償却費等の費用増加分を吸収し得る継続的な原価低減策の検証
と実現
◦自社管理圃場の拡大による原料生薬の生産効率化
◦原料生薬の栽培化技術開発および実生産化
◦エビデンスに基づくプロモーション活動等による営業効率の向上
監査報告書
◦省人化・省力化を実現する新製造システムの構築と稼働体制の強化
お知らせ
60
招集ご通知
3
財務・資本政策
~財務・資本政策の遂行による企業価値の拡大~
【財務・資本政策】
医療用漢方製剤の持続的な売上伸長とコスト構造改革等により、収益の
拡大を図ります。
株主総会参考書類
さらに、原料生薬在庫のコントロール、資金効率の改善、非事業資産
(有価
証券の一部等)
の見直し等により、資産の効率化を図ります。
【人的資本政策】
世界に手本のない
“漢方”
ビジネスにおいて、自らが新しい道を開拓でき
るプロフェッショナルな人財を養成します。さらに、生薬の栽培・加工等、
“漢方”
ビジネスを通じて、障がい者や高齢者の雇用機会の拡大、日本や
事業報告
中国、ラオスにおける生薬栽培農家の雇用機会の創出を図り、
ツムラグ
ループ独自の人的ネットワークにおける雇用の多様性
(ダイバーシティ)
の確立を目指します。
【環境資本政策】
漢方製剤の原料は、主に植物由来の生薬です。ツムラは、各国生薬生産地
連結計算書類
計算書類
監査報告書
お知らせ
61
の自然環境を大切な
「資本」
と考えた経営を行い、持続的に生薬が調達で
きるための栽培研究や環境保全対策等、
ツムラ独自の環境資本政策を推
し進めていきます。また、生薬残さの再資源化等も進めながら、大地を基
点とした
「循環の仕組み」
づくりに、
ツムラグループ全体で取り組んでまい
ります。
当社では、株主様に対する利益還元を会社の重要な政策と考え、今後も事業の
継続的な発展を目指し、
中長期の利益水準等を勘案し、
安定配当を実施していく方
針としております。
(円)
80
■ 中間配当 ■ 期末配当
■
配当性向
(連結)
60
30.3%
31.6%
31.5%
(%)
35.0
28.4%
25.0
22.3%
17.8%
40
30.0
30.0
32.0
10.0
0
17.0
13.0
10.0
2007
2008
23.0
2009
28.0
30.0
2010
2011
2012(年度)
5.0
0.0
(注)
2012年度の1株当たり配当金および配当性向につきましては、第77回定時株主総会の議案として、普通
株式の配当に関する事項を提案しており、その提案が決議された場合の数値を記載しております。
連結計算書類
7.0
2006
17.0
10.0
30.0
事業報告
9.1%
20.0
15.0
23.0
20
30.0
株主総会参考書類
■配当金の推移
招集ご通知
④配当について 計算書類
監査報告書
お知らせ
62
招集ご通知
3
設備投資の状況
当連結会計年度における設備投資の総額は、
93億2千8百万円であります。
その主なものは、
医薬品生産設備増強のための84億2千4百万円であります。
株主総会参考書類
4
資金調達の状況
当連結会計年度におきましては、
増資、
社債発行等による資金調達は行いません
でした。
5
直前3連結会計年度の財産および損益の状況
(単位:百万円)
事業報告
第74期
(2009年度)
区 分
売
上
第75期
(2010年度)
第76期
(2011年度)
第77期
(2012年度)
高
90,933
94,778
95,450
105,638
連結計算書類
営
業
利
益
18,938
21,553
21,233
23,124
経
常
利
益
19,071
21,725
21,783
24,310
益
10,704
12,945
13,431
15,373
151.77
183.55
190.45
217.98
当
期
純
利
1株当たり当期純利益
(円)
総
資
産
134,697
141,549
151,874
170,466
純
資
産
83,752
91,154
102,240
118,537
1,175.04
1,274.06
1,430.94
1,658.88
1株当たり純資産額(円)
計算書類
6
主要な事業内容(2013年3月31日現在)
下記製品の製造、
販売ならびに輸出
事業の名称
監査報告書
お知らせ
63
医薬品事業
製品分類
主要製品
医療用医薬品
医療用漢方製剤129処方、
ウィルソン病治療薬
メタライト他
一般用医薬品
中将湯・ラムール等の婦人薬、一般用漢方製剤他
主要な事業所および工場(2013年3月31日現在)
招集ご通知
7
①当社
本 店 東京都港区赤坂二丁目17番11号
工 場 静岡工場
(静岡県藤枝市)
茨城工場
(茨城県稲敷郡阿見町)
株主総会参考書類
研究所 ツムラ研究所
(茨城県稲敷郡阿見町)
事業所 札幌支店、
仙台支店、
東京支店、
南関東支店、
横浜支店、
関東甲信越支店、
名古屋支店、
北陸支店、
京都支店、
大阪支店、
神戸支店、
広島支店、
高松支店、
福岡支店
事業報告
②連結子会社
株式会社ロジテムツムラ
(静岡県藤枝市)
株式会社クリエイティブサービス
(東京都千代田区)
深圳津村薬業有限公司
(中国深圳市)
連結計算書類
上海津村製薬有限公司
(中国上海市)
TSUMURA USA, INC.
(米国カリフォルニア州)
8
重要な親会社および子会社の状況
①親会社との関係
計算書類
該当事項はありません。
②重要な子会社の状況
会社名
株式会社クリエイティブサービス
深圳津村薬業有限公司
上海津村製薬有限公司
株式会社夕張ツムラ
LAO TSUMURA CO., LTD.
98
(百万円)
50,440,000
(米ドル)
36,200,000
(米ドル)
1,261,328
(米ドル)
80
(百万円)
3,000,000
(米ドル)
主要な事業内容
100.0
運送および保管
100.0
薬局の経営
100.0
原料生薬の調達・選
別加工および保管
63.0
漢方エキス粉末の
製造および販売
100.0
米国における医薬
品開発
100.0
原料生薬の調達・選
別加工および保管
100.0
原料生薬の栽培
備考
連結子会社
非連結子会社
お知らせ
TSUMURA USA, INC.
250
(百万円)
議決権比率
(%)
監査報告書
株式会社ロジテムツムラ
資本金又は
出資金
64
招集ご通知
③重要な関連会社の状況
資本金又は
出資金
会社名
8,739,985
四川川村中薬材有限公司
株主総会参考書類
9
(米ドル)
26.0
主要な事業内容
原料生薬の調達・選別
従業員の状況(2013年3月31日現在)
従業員数
前連結会計年度末比増減
2,831
(1,017)
名
47名増
(67名増)
(注)従業員数は就業員数であり、
臨時従業員数は
( )
内に当連結会計年度の平均人員を外数で記載しております。
事業報告
10
主要な借入先の状況(2013年3月31日現在)
借入先
連結計算書類
11
借入額
株 式 会 社 三 菱 東 京 U F J 銀 行
9,376百万円
株 式 会 社 三 井 住 友 銀 行
5,507百万円
株
2,267百万円
式
会
社
み
ず
ほ
銀
行
その他企業集団の現況に関する重要な事項
記載すべき事項はありません。
計算書類
監査報告書
お知らせ
65
議決権比率
(%)
1
〈所有者別株式数分布状況〉
発行可能株式総数
2
金融機関
40.00%
発行済株式の総数
金融商品
取引業者
1.06%
70,771,662株
(自己株式 245,397株を含む)
株主数
*
「個人・その他」
には、
自己株式245,397株を
含めております。
10,520名
(前期末比 989名減)
4
事業法人
15.33%
事業報告
3
外国法人等
29.31%
株主総会参考書類
個人・その他*
14.30%
250,000,000株
招集ご通知
2 . 株 式 に 関 す る 事 項(2013年3月31日現在)
大株主の状況
持株数
持株比率
千株
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)
4,785
6.79
株
式
会
社
三
菱
東
京
U
F
J
銀
行
2,197
3.12
ツ
ム
ラ
グ
ル
ー
プ
従
業
員
持
株
会
1,905
2.70
プ
1,553
2.20
社
1,525
2.16
SSBT OD05 OMNIBUS ACCOUNT-TREATY CLIENTS
1,474
2.09
全
会
1,275
1.81
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口9)
1,222
1.73
大
1,092
1.55
サ
ジ
第
一
国
日
ャ
三
共
本
済
共
農
住
業
友
ッ
株
協
製
同
薬
式
組
株
合
会
連
式
合
会
社
%
お知らせ
(注)持株比率は自己株式
(245,397株)
を控除して計算しております。
9.39
監査報告書
6,624
計算書類
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口)
連結計算書類
株主名
66
招集ご通知
3 . 役 員に関する事項
1
取締役および監査役の状況(2013年3月31日現在)
株主総会参考書類
地 位
取締役会長
取締役社長
(代表取締役)
よし
芳
か
加
た
事業報告
連結計算書類
計算書類
専務取締役執行役員
田
常務取締役執行役員
杉
取締役執行役員
竹
取締役執行役員
中
取締役執行役員
藤
取締役執行役員
岩
取締役執行役員
髙
社外取締役
杉
常勤監査役
森
常勤監査役
担当および重要な
兼職の状況
氏 名
すぎ
たけ
なか
ふじ
いわ
たか
すぎ
もり
み な と
湊
ゆ
社外監査役
湯
社外監査役
野
の
い
井
とう
藤
なか
中
た
じ ゅ ん
順
てる
照
のり
典
田
だ
し ゅ う
田
やま
秀
てる
山
照
康
さわ
やす
澤
さき
り ゅ う
崎
もと
隆
本
善
幸
さ
佐
だ
田
よし
ゆき
とみ
富
せい
聖
いち
一
かず
和
ひろ
裕
と お る
亨
いち
一
なり
也
のり
範
つ よ し
強
じ
次
し げ る
茂
渉外調査室担当(中国特命担当)
経営企画室、秘書室担当
医薬営業本部長
生産本部長 兼 購買部担当
信頼性保証本部長 兼 ツムラ研究所、
分析センター担当
コンプライアンス推進室長 兼 法務部、
人事部、業務推進部担当
CSR推進室長 兼 監査室、コーポレート・
コミュニケーション室、経理部、情報技術部
担当
生薬本部長
医薬営業本部 副本部長 兼 学術戦略統括室長
公認会計士、不動産鑑定士、税理士、
株式会社さくら綜合事務所 代表取締役、
さくら萌和有限責任監査法人 代表社員
き
樹
お
男
じ
治
こ
子
公認会計士、
株式会社マーキュリーファイナンシャルブレイン 代表取締役
株式会社AOIP
ro.社外監査役
弁護士
監査報告書
(注1)取締役杉本茂氏は、社外取締役であります。
(注2)
監査役湯佐富治氏および監査役野田聖子氏は、社外監査役であります。
(注3)
監査役湯佐富治氏は、公認会計士の資格を有しており、財務および会計に関する相当程度の知見を有し
ております。
(注4)
当社は、杉本茂氏および湯佐富治氏ならびに野田聖子氏を株式会社東京証券取引所の有価証券上場規
程第436条の2で定める
「独立役員」
として、同取引所に対して届出を行っております。
お知らせ
67
(注5)
当事業年度末日後の役員の異動は次のとおりであります。
地 位
氏 名
よし
取締役会長
芳
か
加
た
田
常務取締役執行役員
杉
取締役執行役員
竹
取締役執行役員
中
取締役執行役員
藤
取締役執行役員
髙
たけ
なか
ふじ
たか
た
てる
照
のり
典
田
だ
し ゅ う
田
やま
秀
てる
山
照
康
さき
り ゅ う
崎
やす
隆
いち
一
かず
和
ひろ
裕
と お る
亨
いち
一
なり
也
のり
範
じ
次
渉外調査室、上海事務所担当
秘書室担当
経営企画室、医薬営業本部担当
生産本部長 兼 購買部、物流企画部、
情報技術部担当
信頼性保証本部長 兼 分析センター担当
コンプライアンス推進室長 兼 総務部、
人事部担当
内部統制室長 兼 監査室、コーポレート・
コミュニケーション室、経理部担当
製品戦略本部長
取締役および監査役の報酬等
①当事業年度に係る報酬等の総額
員 数
報酬等の総額
報酬等の種別
取
締
役
(うち 社 外 取 締 役 )
12名
(1名)
489百万円
(6百万円)
基本報酬
監
査
役
(うち 社 外 監 査 役 )
4名
(2名)
62百万円
(15百万円)
基本報酬
合 計
( う ち 社 外 役 員 )
16名
(3名)
552百万円
(22百万円)
計算書類
区 分
連結計算書類
2
すぎ
なか
中
順
事業報告
専務取締役執行役員
とう
藤
じ ゅ ん
株主総会参考書類
取締役社長
(代表取締役)
い
井
招集ご通知
(2013年4月1日付)
担当および重要な
兼職の状況
(注1)
上記には、
2012年6月28日開催の第76回定時株主総会終結の時をもって退任した取締役2名分を含め
ております。
(注2)
取締役の報酬等の総額には使用人兼務取締役の使用人分給与は含まれておりません。
だし、
使用人分給与は含まない。)
と決議いただいております。
(注4)
監査役の報酬限度額は、
2005年6月29日開催の第69回定時株主総会において月額6百万円以内と決
議いただいております。
監査報告書
(注3)
取締役の報酬限度額は、
2006年6月29日開催の第70回定時株主総会において月額50百万円以内
(た
お知らせ
68
招集ご通知
②その他の報酬等
(1)
2005年6月29日開催の第69回定時株主総会決議に基づき、
2012年6月28日
開催の第76回定時株主総会終結の時をもって退任した取締役2名に対し役員
退職慰労金5百万円を支給しております。
(2)
当事業年度に係る報酬等および上記
(1)
以外に、当事業年度に受け、
または受
株主総会参考書類
ける見込み額が明らかになった報酬等はありません。
3
社外役員に関する事項
①他の法人等の業務執行取締役等の重要な兼職の状況および当社と当該他の法人等との関係
取締役杉本茂氏は、株式会社さくら綜合事務所の代表取締役およびさくら萌和
事業報告
有限責任監査法人の代表社員を兼務しております。なお、
いずれも当社との間に特
別の関係はありません。
監査役湯佐富治氏は、
株式会社マーキュリーファイナンシャルブレインの代表取
締役を兼務しております。なお、
当社との間に特別の関係はありません。
連結計算書類
②他の法人等の社外役員等の重要な兼職の状況および当社と当該他の法人等との関係
監査役湯佐富治氏は、
株式会社AOIP
r
o.
の社外監査役を兼務しております。
なお、
当社との間に特別の関係はありません。
③当事業年度における主な活動状況
計算書類
【取締役会および監査役会への出席状況】
取締役会
監査役会
監査報告書
出席回数
出席率
出席回数
出席率
取 締 役 杉 本 茂
13回
100.0%
—
—
監 査 役 湯 佐 富 治
19回
100.0%
22回
100.0%
監 査 役 野 田 聖 子
19回
100.0%
22回
100.0%
(注)
取締役杉本茂氏については、2012年6月28日の就任後に開催された取締役会のみを対象としております。
【取締役会および監査役会における発言状況】
取締役杉本茂氏は、公認会計士、不動産鑑定士、税理士としての見地から、取締
お知らせ
役会において適宜有益な助言・提言を行っております。
監査役湯佐富治氏は、
公認会計士としての見地から、
取締役会および監査役会に
おいて適宜有益な助言・提言を行っております。
69
て適宜有益な助言・提言を行っております。
④ 当社および当社の主要取引先等特定関係事業者との親族関係
招集ご通知
監査役野田聖子氏は、
弁護士としての見地から、
取締役会および監査役会におい
該当事項はありません。
法令に定める監査役の員数を欠くことになる場合に備えるため、
2011年6月29
日開催の第75回定時株主総会において補欠の社外監査役として佐藤信祐氏が選
株主総会参考書類
⑤ 社外役員に関するその他の重要な事項
任されております。
当社は、会社法第427条第1項の規定に基づき、社外取締役および社外監査役
事業報告
⑥ 責任限定契約の内容の概要
各1名と、同法第423条第1項の賠償責任を限定する契約を締結しており、当該契
約に基づく賠償責任の限度額は、
法令が定める最低責任限度額としております。
連結計算書類
計算書類
監査報告書
お知らせ
70
招集ご通知
4 . 会 計 監 査 人に関する事項
1
名称
株主総会参考書類
新日本有限責任監査法人
2
当事業年度に係る会計監査人の報酬等の額
支払額
事業報告
当事業年度に係る会計監査人の報酬等の額
42百万円
当社および子会社が会計監査人に支払うべき金銭その他の財産
上の利益の合計額
43百万円
3
非監査業務の内容
該当事項はありません。
連結計算書類
4
会計監査人の解任または不再任の決定の方針
監査役会は、会計監査人が会社法第340条第1項各号に定める事由に該当する
と認められる場合には、監査役の全員の同意に基づき会計監査人を解任する方針
です。
計算書類
監査報告書
お知らせ
71
また、取締役会は、会計監査人の独立性、職務執行状況等を総合的に勘案し、必
要と認められる場合には、監査役会の同意を得て、
または監査役会の請求により、
会計監査人の解任または不再任に関する議案を株主総会に提出する方針です。
取締役の職務の執行が、法令及び定款に適合することを確保するための体制そ
招集ご通知
5 . 業務の適正を確保するための体制
の他株式会社の業務の適正を確保するための体制についての決定内容の概要は、
1
取
締役及び使用人の職務の執行が法令及び定款に適合するこ
とを確保するための体制
株主総会参考書類
以下のとおりであります
(2013年4月1日改正)
。
①企業活動におけるコンプライアンスを基本とする行動原則である
「ツムラ行動憲
継続的な取り組みを計画的に実施しております。
②当社グループのコンプライアンスに関する方針については、
「コンプライアンス
事業報告
章」
を含む
「ツムラ コンプライアンス・プログラム」
を定め、教育をはじめとする
委員会」
を設置し、そこで審議・決定のうえ、取締役会の承認を得て、各業務担当
部門及びグループ会社へ方針提示・指示しております。
イアンス担当役員、
コンプライアンス推進責任者、
コンプライアンス推進担当者
及びコンプライアンス主管部門
(コンプライアンス推進室)
を置き、
当社グループ
連結計算書類
③コンプライアンスの推進にあたっては、
コンプライアンス最高責任者、
コンプラ
のコンプライアンス体制整備・教育・浸透を図り、
「企業倫理」
を推進するための取
り組みを行っております。また、
コンプライアンス担当役員
(コンプライアンス推
定期的に報告しております。
④コンプライアンスに関する相談・連絡の窓口として
「ツムラグループ ホットライ
計算書類
進室担当取締役)
は、当社グループの取り組み状況を把握し、取締役会において
ン」
(匿名も可)
を社内外に設置し、
情報の収集と改善に努めております。
この場合、
わないこととしております。
⑤業務運営の状況を把握し、
その改善を図るため、
「内部監査規程」
に基づき内部監
査を適正に実施しております。
監査報告書
相談・連絡内容を秘密とするとともに、
相談・連絡者に対して不利益な取扱いを行
⑥財務報告の適正性を確保する内部統制は、
金融庁企業会計審議会公表の実施基
準に準じ基本方針及び計画を定め、それに基づき内部統制室が有効性の評価を
お知らせ
実施しております。
72
招集ご通知
2
取締役の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制
①取締役の職務の執行に係る文書その他情報については、適切な情報管理を行う
ため、
法令及び
「情報管理基本規程」
等に従い、
情報管理最高責任者、
情報管理担
当役員、情報管理責任者及び情報管理主管部門
(総務部)
を置き、社内体制の整
株主総会参考書類
備及び教育等に取り組んでおります。
②情報管理担当役員
(総務部担当取締役)
は、
当社グループの取り組み状況を把握
し、
取締役会において定期的に報告しております。
③取締役及び監査役は、
常時これらの文書等を閲覧できるものとしております。
3
損失の危険の管理に関する規程その他の体制
事業報告
①当社グループのリスク管理に関する基本的な事項を定め、
効果的に実施するため
「リスク管理規程」
を制定しております。
②当社グループのリスク管理に関する方針については、
「リスク管理委員会」
を設置
し、
そこで審議・決定のうえ、
取締役会の承認を得て、
各業務担当部門及びグルー
連結計算書類
プ会社へ方針提示・指示しております。
③リスク管理の推進にあたっては、
リスク管理最高責任者、
リスク管理担当役員、
リ
スク管理統括推進責任者、
リスク管理推進責任者及びリスク管理主管部門
(総務
部)
を置き、
社内体制の整備やリスクの洗い出し、
評価を行うとともに、
リスク発生
回避のための対策や、万が一発生した場合の被害や損失を極小化するための措
計算書類
置を講じております。
また、
リスク管理担当役員
(総務部担当取締役)
は、
当社グループの取り組み状況
を把握し、
取締役会において定期的に報告しております。
④当社グループの企業活動に重大な影響を及ぼすおそれがある緊急事態が発生
した場合には、
リスク管理最高責任者を本部長とする緊急対策本部を設置し、そ
監査報告書
の対策にあたるものとしております。
4
取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するため
の体制
①各職位の職務・権限及び責任について定めた
「組織・職務権限規程」
に基づく意思
お知らせ
決定ルールにより、
適正かつ効率的に職務を執行しております。
②執行役員制度のもと、執行役員の業務目標について取締役会で承認し、その執
行状況を取締役会において定期的に報告させる等、効率的な業務執行を行って
おります。
73
当社及びその子会社から成る企業集団における業務の適正を
確保するための体制
①関係会社を管理するにあたっての基準を明確にする
「関係会社管理規程」
に基づ
招集ご通知
5
き、
関係会社の指導及び育成を適正に推進するとともに、
グループ内の取引に関
するよう努めております。
②関係会社に対して実施する内部監査に関し、
その手続き及び方法について定める
「関係会社監査基準」
に基づき、企業活動が適正に行われているか否かの評価を
実施しております。
株主総会参考書類
する公正性を維持するため
「グループ内取引管理規程」
を制定し、適正性を確保
③国内子会社からのコンプライアンス関連の相談・連絡を社内外窓口である
「ツム
会社主要3社におきましても個別の相談窓口を設置しております。
事業報告
ラグループ ホットライン」
で受け付け、
情報の収集と改善に努めており、
海外子
また、定期的に国内外のグループ会社の責任者を集めて、当社グループのコン
プライアンス推進を徹底しております。
監
査役がその職務を補助すべき使用人を置くことを求めた場
合における当該使用人に関する事項及び当該使用人の取締役
からの独立性に関する事項
連結計算書類
6
取締役会は監査役と協議のうえ、監査役会の円滑な運営および監査役監査の効
当該使用人は監査役の指示に従って職務を遂行するとともに、
員数、
任命、
評価、
異
動その他人事に関する事項については、監査役と協議のうえ、
その同意を得て行う
計算書類
率化を推進するため、
監査役会事務局を設置し、
使用人を置くものとしております。
ものとしております。
取
締役及び使用人が監査役に報告をするための体制その他の
監査役への報告に関する体制
①取締役または使用人は、監査役に対して、法定の事項に加え、全社的に重大な影
監査報告書
7
響を及ぼす事項や監査役から求められた職務の執行に関する事項等をすみやか
に報告しております。
監査基準」
等の規程に従っております。
お知らせ
②報告の方法については、
取締役と監査役との協議により決定する方法や
「監査役
74
招集ご通知
8
その他監査役の監査が実効的に行われることを確保するため
の体制
代表取締役は、当社が対処すべき課題、監査役監査の環境整備の状況、監査上
の重要課題等について、定期的に監査役と常務会メンバーとの意見交換の機会を
株主総会参考書類
確保し、
取締役に対する監視等の実効性の向上を図るものとしております。
■コーポレート・ガバナンス体制
株主総会
選任
解任
選任
解任
選任
解任
報告
取締役会
監査
監査役
取締役
監督
連結計算書類
内部統制室
執行役員
会計監査
内部監査
計算書類
指示/方針提示
リスク管理 コンプライアンス 情報開示
委員会
委員会
委員会
指示/方針提示
指示/監督
会 計 監 査 人
常務会
監査室
監査報告書
お知らせ
75
付議/報告
事業報告
監査役会
報告
業務担当部門、グループ会社
第77回定時株主総会招集ご通知 添付書類
第77期連結計算書類
連結貸借対照表.................................... 77P
連結株主資本等変動計算書................... 81P
連結注記表........................................... 83P
連結計算書類
連結損益計算書.................................... 79P
76
招集ご通知
連 結 貸 借 対 照 表 (平成25年3月31日現在)
(単位:百万円)
科 目
株主総会参考書類
( 資 産 の 部 )
流動資産
平成25年3月31日現在
平成24年3月31日現在
(170,466)
(151,874)
事業報告
94,527
86,330
現金及び預金
13,793
13,939
受取手形及び売掛金
37,199
34,532
商品及び製品
6,862
6,102
仕掛品
8,351
7,806
20,351
16,661
繰延税金資産
1,123
1,497
その他
6,850
5,796
△3
△6
75,939
65,544
50,657
44,869
建物及び構築物
47,944
45,783
機械装置及び運搬具
34,955
31,446
工具、
器具及び備品
7,387
7,246
土地
9,897
9,897
建設仮勘定
7,407
4,427
206
186
△ 57,142
△ 54,118
235
227
投資その他の資産
25,045
20,446
投資有価証券
21,361
15,821
繰延税金資産
35
720
3,652
3,935
△4
△ 30
170,466
151,874
原材料及び貯蔵品
貸倒引当金
連結計算書類
固定資産
有形固定資産
計算書類
その他
減価償却累計額
無形固定資産
監査報告書
その他
お知らせ
77
前期末(ご参考)
当期末
貸倒引当金
資産合計
前期末(ご参考)
当期末
平成25年3月31日現在
平成24年3月31日現在
41,539
2,954
3,033
21,957
21,957
未払金
8,649
6,978
未払法人税等
4,222
5,425
9
10
その他
4,688
4,134
固定負債
9,448
8,093
997
0
再評価に係る繰延税金負債
1,559
1,559
退職給付引当金
2,055
1,933
その他
4,836
4,600
支払手形及び買掛金
短期借入金
返品調整引当金
繰延税金負債
( 純 資 産 の 部 )
111,440
100,300
資本金
19,487
19,487
資本剰余金
1,940
1,940
利益剰余金
90,397
79,255
自己株式
△ 385
△ 384
5,554
619
3,394
△ 63
987
387
土地再評価差額金
1,984
1,984
為替換算調整勘定
△ 812
△ 1,687
1,542
1,321
170,466
151,874
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金
繰延ヘッジ損益
少数株主持分
負債・純資産合計
お知らせ
株主資本
監査報告書
(102,240)
計算書類
(118,537)
連結計算書類
(49,633)
42,480
事業報告
(51,929)
株主総会参考書類
( 負 債 の 部 )
流動負債
招集ご通知
(単位:百万円)
科 目
78
招集ご通知
連 結 損 益 計 算 書(平成24年4月1日から平成25年3月31日まで)
(単位:百万円)
科 目
株主総会参考書類
売上高
売上原価
売上総利益
販売費及び一般管理費
営業利益
営業外収益
事業報告
受取利息
受取配当金
持分法による投資利益
平成24年4月1日〜
( 平成25年3月31日
)
( 平成24年3月31日 )
平成23年4月1日〜
105,638
95,450
35,927
29,944
69,711
65,505
46,586
44,271
23,124
21,233
1,436
839
45
54
319
401
連結計算書類
15
18
為替差益
672
110
その他
383
255
営業外費用
250
289
216
234
34
55
24,310
21,783
支払利息
その他
経常利益
特別利益
計算書類
78
1,381
固定資産売却益
1
ー
投資有価証券売却益
2
1,381
関係会社出資金売却益
監査報告書
75
ー
326
715
固定資産売却損
9
39
固定資産除却損
132
147
減損損失
184
ー
投資有価証券売却損
ー
1
投資有価証券評価損
ー
134
関係会社出資金売却損
ー
71
災害による損失
ー
320
24,062
22,448
特別損失
税金等調整前当期純利益
法人税、住民税及び事業税
お知らせ
8,761
9,162
法人税等調整額
△ 174
△ 211
少数株主損益調整前当期純利益
15,475
13,497
少数株主利益
当期純利益
79
前 期(ご参考)
当期
102
65
15,373
13,431
招集ご通知
株主総会参考書類
事業報告
連結計算書類
計算書類
監査報告書
お知らせ
80
招集ご通知
連結株主資本等変動計算書
(平成24年4月1日から平成25年3月31日まで)
株主資本
株主総会参考書類
資本金
平成24年4月1日 残高
19,487
資本剰余金
1,940
利益剰余金
79,255
△ 384
株主資本合計
100,300
連結会計年度中の変動額
剰余金の配当
事業報告
当期純利益
△ 4,231
△ 4,231
15,373
15,373
自己株式の取得
連結計算書類
計算書類
監査報告書
お知らせ
81
自己株式
△1
△1
株主資本以外の項目の連結
会計年度中の変動額
(純額)
連結会計年度中の変動額合計
平成25年3月31日 残高
―
―
11,141
△1
11,140
19,487
1,940
90,397
△ 385
111,440
招集ご通知
(単位:百万円)
その他の包括利益累計額
△ 63
387
土地再評価
差 額 金
為替換算
調整勘定
1,984
△ 1,687
そ の 他 の 少数株主持分
包 括 利 益
累計額合計
619
1,321
純資産合計
102,240
株主総会参考書類
その他有価証券
繰延ヘッジ損益
評 価 差 額 金
△ 4,231
事業報告
15,373
△1
600
―
875
4,934
221
5,156
3,458
600
―
875
4,934
221
16,296
3,394
987
1,984
△ 812
5,554
1,542
118,537
連結計算書類
3,458
計算書類
監査報告書
お知らせ
82
招集ご通知
連 結注 記 表
1. 連結計算書類作成のための基本となる重要な事項
(1)連結の範囲に関する事項
株主総会参考書類
①連結子会社の数及び主要な連結子会社の名称
・連結子会社の数
5社
・連結子会社の名称 株式会社ロジテムツムラ
事業報告
株式会社クリエイティブサービス
深圳津村薬業有限公司
上海津村製薬有限公司
TSUMURA USA, INC.
②主要な非連結子会社の名称等
・主要な非連結子会社の名称
連結計算書類
株式会社夕張ツムラ
LAO TSUMURA CO., LTD. 他2社
・連結の範囲から除いた理由
非連結子会社4社は、
いずれも小規模であり、
合計の総資産、
売上高、
当期
純損益
(持分に見合う額)
及び利益剰余金
(持分に見合う額)
等は、いずれも
連結計算書類に重要な影響を及ぼしていないため、連結の範囲から除外し
ております。
計算書類
(2)持分法の適用に関する事項
①持分法を適用した関連会社の数及び主要な会社等の名称
・持分法を適用した関連会社の数
1社
・関連会社の名称
四川川村中薬材有限公司
監査報告書
②持分法を適用しない非連結子会社の名称等
・主要な非連結子会社の名称
株式会社夕張ツムラ
LAO TSUMURA CO., LTD. 他2社
・持分法を適用しない理由
お知らせ
持分法を適用していない非連結子会社4社は、
当期純損益
(持分に見合う
額)
及び利益剰余金
(持分に見合う額)
等からみて、
持分法の対象から除いて
も連結計算書類に及ぼす影響が軽微であり、
かつ、
全体としても重要性がな
いため、
持分法の適用範囲から除外しております。
83
持分法適用会社のうち、決算日が異なる会社については、当該会社の事業
年度に係る計算書類を使用しております。
招集ご通知
③持分法の適用の手続について特に記載する必要があると認められる事項
(3)会計処理基準に関する事項
イ その他有価証券
・時価のあるもの
決算期末日の市場価格等に基づく時価法
(評価差額は全部純資産直入法により処理し、売却原価は移動平均法により算定)
株主総会参考書類
①重要な資産の評価基準及び評価方法
・時価のないもの
ロ たな卸資産
主として総平均法による原価法
事業報告
移動平均法による原価法
(貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定)
イ 有形固定資産
(リース資産を除く)
定額法
ロ 無形固定資産
(リース資産を除く)
連結計算書類
②重要な減価償却資産の減価償却の方法
定額法
なお、
ソフトウェア
(自社利用分)
については、
社内における利用可能期間
ハ リース資産
計算書類
(5年)
に基づく定額法によっております。
所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資産
リース期間を耐用年数とし、
残存価額を零とする定額法によっております。
が平成20年3月31日以前のリース取引については、
通常の賃貸借取引
に係る方法に準じた会計処理によっております。
ニ 長期前払費用
監査報告書
なお、
所有権移転外ファイナンス・リース取引のうち、
リース取引開始日
主として法人税法に規定する方法と同一の基準によっております。
イ 貸倒引当金
受取手形、
売掛金等の貸倒れによる損失に備えるため、
貸倒実績率による
お知らせ
③重要な引当金の計上基準
計算額を計上しているほか、貸倒懸念債権等特定の債権に対する回収不
能見込額を個別に見積って計上しております。
84
招集ご通知
ロ 返品調整引当金
連結決算日後の返品損失に備えて、
将来の返品見込損失額のうち当連結
会計年度の負担額を計上しております。
ハ 退職給付引当金
当社及び主要な連結子会社は、従業員の退職給付に備えるため、当連結
株主総会参考書類
会計年度末における退職給付債務及び年金資産の見込額に基づき計上
しております。
過去勤務債務については、その発生時の従業員の平均残存勤務期間以
内の一定の年数
(10年)
による定額法により費用処理しております。
数理計算上の差異については、その発生時の従業員の平均残存勤務期
事業報告
間以内の一定の年数
(10年)
による定額法により按分した額をそれぞれ
発生の翌連結会計年度から費用処理することとしております。
④その他連結計算書類作成のための重要な事項
イ 消費税等の会計処理
消費税及び地方消費税の会計処理は税抜方式によっており、
控除対象外
連結計算書類
消費税及び地方消費税は、
当連結会計年度の費用として処理しております。
ロ 重要なヘッジ会計の方法
(イ)
ヘッジ会計の方法
主として繰延ヘッジ処理を採用しております。なお、為替予約について
は振当処理の要件を満たしている場合は振当処理を採用しております。
計算書類
(ロ)
ヘッジ手段とヘッジ対象
・ヘッジ手段
為替予約
・ヘッジ対象
外貨建予定取引
監査報告書
(ハ)
ヘッジ方針
主として運用管理規則に則って為替変動リスクをヘッジしております。
(ニ)
ヘッジ有効性評価の方法
全て振当処理を採用しているため、
有効性評価は行っておりません。
ハ 重要な外貨建の資産又は負債の本邦通貨への換算の基準
お知らせ
外貨建金銭債権債務は、
決算日の直物為替相場により円貨に換算し、
換算
差額は損益として処理しております。なお、
在外子会社等の資産、
負債、
収
益及び費用は、
決算日の直物為替相場により円貨に換算し、
換算差額は純
資産の部における為替換算調整勘定及び少数株主持分に含めております。
85
(連結納税制度の適用)
当社及び当社の一部の連結子会社は、
連結納税の承認申請を行い、
翌連結会
計年度より連結納税制度が適用されることとなったため、当連結会計年度より
招集ご通知
(4)追加情報
「連結納税制度を適用する場合の税効果会計に関する当面の取扱い
(その1)
(実
」
効果会計に関する当面の取扱い
(その2)
(実務対応報告第7号 平成22年6月
」
30日)
に基づき、
連結納税制度の適用を前提とした会計処理を行っております。
株主総会参考書類
務対応報告第5号 平成23年3月18日)
及び
「連結納税制度を適用する場合の税
2. 連結株主資本等変動計算書に関する注記
株式の種類
普通株式
当連結会計年度.
期首の株式数
当連結会計年度.
増 加 株 式 数
70,771千株
当連結会計年度.
減 少 株 式 数
-千株
-千株
当連結会計年度末の
株 式 数
70,771千株
当連結会計年度.
期首の株式数
普通株式
244千株
当連結会計年度.
増 加 株 式 数
当連結会計年度.
減 少 株 式 数
0千株
-千株
当連結会計年度末の
株 式 数
245千株
連結計算書類
(2)自己株式の種類及び株式数
株式の種類
事業報告
(1)発行済株式の種類及び総数
(注)自己株式の数の増加は、単元未満株式の買取りによる増加分であります。
(3)配当に関する事項
イ 平成24年6月28日開催の第76回定時株主総会決議による配当に関する事項
・配当金の総額
2,115百万円
・1株当たり配当金額
30.00円
・基準日
平成24年3月31日
・効力発生日
平成24年6月29日
ロ 平成24年11月8日開催の取締役会決議による配当に関する事項
・配当金の総額
2,115百万円
・1株当たり配当金額
30.00円
・基準日
平成24年9月30日
・効力発生日
平成24年12月4日
お知らせ
監査報告書
計算書類
①配当金支払額
86
招集ご通知
②基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、
配当の効力発生日が翌連結会
計年度となるもの
平成25年6月27日開催の第77回定時株主総会の議案として、普通株式の
配当に関する事項を次のとおり提案しております。
株主総会参考書類
・配当の原資
利益剰余金
・配当金の総額
2,256百万円
・1株当たり配当金額
32.00円
・基準日
平成25年3月31日
・効力発生日
平成25年6月28日
事業報告
3. 金融商品に関する注記
(1)金融商品の状況に関する事項
当社グループは、
医薬品の製造販売事業を行うための設備投資計画に照らして、
必要な資金を主に自己資金で賄っており、短期的な運転資金について銀行借入に
より調達しております。また、一時的な余資については、安全性の高い金融資産で
連結計算書類
運用しております。
デリバティブ取引については、後述のリスクをヘッジすることを目的としており、
投機的な取引は行わない方針であります。
営業債権である受取手形及び売掛金は、取引先の信用リスクに晒されておりま
す。当該リスクに関しては、社内規程に則り、取引先別に期日、残高を管理するとと
計算書類
もに、
信用状況等を勘案のうえ、
取引先から保証金を預かっております。
投資有価証券は、主に業務上の関係を有する企業の株式であり、市場価格の変
動リスクに晒されておりますが、
定期的に把握された時価を経理担当取締役へ報告
しております。
営業債務である支払手形及び買掛金は、
全て1年以内の支払期日であります。な
監査報告書
お、原料等の輸入に伴う外貨建取引については、為替の変動リスクに晒されており
ますが、
為替変動リスクをヘッジするために、
先物為替予約を利用しております。
短期借入金は、
営業取引に係る資金調達であり、
変動金利による金利の変動リス
クに晒されております。
未払金及び未払法人税等は、
全て1年以内の支払期日であります。
お知らせ
デリバティブ取引は、外貨建予定取引に係る為替の変動リスクに対するヘッジ取
引を目的とした先物為替予約取引であります。なお、ヘッジ会計に関するヘッジ手
段とヘッジ対象、ヘッジ方針、ヘッジの有効性の評価方法については、前述の
「連結
計算書類作成のための基本となる重要な事項」
に記載されている
「重要なヘッジ会
87
デリバティブ取引の執行、管理については、取引権限を定めた社内規程に則って
行っており、
また、
デリバティブの利用にあたっては、信用リスクを軽減するために、
格付の高い金融機関とのみ取引を行っております。
招集ご通知
計の方法」
をご参照ください。
また、営業債務や借入金は、流動性リスクに晒されておりますが、当社グループ
(2)金融商品の時価等に関する事項
平成25年3月31日における連結貸借対照表計上額、
時価及びこれらの差額につ
いては、次のとおりであります。なお、時価を把握することが極めて困難と認められ
るものは、
次表には含まれておりません
(
(注)
2参照)
。
(単位:百万円)
金
13,793
13,793
―
(2)
受 取 手 形 及 び 売 掛 金
37,199
37,199
―
(3) 投
資
有
価
証
券
そ の 他 有 価 証 券
19,642
19,642
―
70,635
70,635
―
資
金
及
び
産
預
合
計
(1)
支 払 手 形 及 び 買 掛 金
(2) 短
期
借
(3) 未
(4) 未
負
入
2,954
―
21,957
21,957
―
金
8,649
8,649
―
債
法
人
等
4,222
4,222
―
合
37,782
37,782
―
1,593
1,593
―
税
計
デリバティブ取引(※1)
(※1)
デリバティブ取引によって生じた正味の債権・債務は純額で表示しており、合計で正味の債務となる項目
については、
( )
で示しております。
監査報告書
お知らせ
(注)
1.金融商品の時価の算定方法並びに有価証券及びデリバティブ取引に関する事項
資 産
(1)
現金及び預金、並びに
(2)
受取手形及び売掛金
これらは、短期間で決済されるため、時価は帳簿価額にほぼ等しいことから、当該帳簿
価額によっております。
(3)
投資有価証券
これらの時価について、
株式は取引所の価格によっており、
債券は取引金融機関から提
示された価格によっております。
負 債
(1)
支払手形及び買掛金、並びに
(2)
短期借入金
これらは、短期間で決済されるため、時価は帳簿価額にほぼ等しいことから、当該帳簿
価額によっております。
(3)
未払金、並びに
(4)
未払法人税等
これらは、短期間で決済されるため、時価は帳簿価額にほぼ等しいことから、当該帳簿
価額によっております。
計算書類
2,954
金
払
払
差 額
連結計算書類
時 価
事業報告
連結貸借対照表計上額
(1) 現
株主総会参考書類
では、
各社が月次に資金繰り計画を作成するなどの方法により管理しております。
88
招集ご通知
デリバティブ取引
通貨関連取引の時価算定方法は、取引金融機関から提示された価格等によっております。
2. 時価を把握することが極めて困難と認められる金融商品
区分
連結貸借対照表計上額
(百万円)
非上場株式
1,718
株主総会参考書類
これらについては、
市場価格がなく、
時価を把握することが極めて困難と認められることか
ら、
「資産
(3)
投資有価証券」
には含めておりません。
4. 1株当たり情報に関する注記
(1)1株当たり純資産額
(2)1株当たり当期純利益
事業報告
連結計算書類
計算書類
監査報告書
お知らせ
89
1,658円88銭
217円98銭
5. 重要な後発事象に関する注記
該当事項はありません。
第77回定時株主総会招集ご通知 添付書類
第77期計算書類
貸借対照表........................................... 91P
損益計算書........................................... 93P
株主資本等変動計算書.......................... 95P
個別注記表........................................... 97P
計算書類
90
招集ご通知
貸 借 対 照 表 (平成25年3月31日現在)
(単位:百万円)
科 目
( 資 産 の 部 )
株主総会参考書類
流動資産
現金及び預金
受取手形
売掛金
商品及び製品
仕掛品
原材料及び貯蔵品
事業報告
前渡金
前払費用
短期貸付金
繰延税金資産
その他
連結計算書類
貸倒引当金
固定資産
有形固定資産
建物
構築物
機械及び装置
車両運搬具
平成25年3月31日現在
平成24年3月31日現在
(165,835)
(149,047)
90,197
81,674
10,280
9,764
1,090
1,275
35,981
32,934
7,236
6,385
7,940
7,416
14,190
12,489
6,366
6,193
383
395
3,274
2,211
997
1,396
2,458
1,214
△4
△3
75,638
67,373
40,614
38,274
14,332
15,090
730
775
7,290
8,257
21
31
計算書類
工具、器具及び備品
1,712
2,012
土地
9,639
9,639
建設仮勘定
6,785
2,358
101
108
その他
無形固定資産
監査報告書
149
149
投資その他の資産
34,874
28,950
投資有価証券
19,741
14,201
関係会社株式
2,131
2,131
出資金
88
469
関係会社出資金
8,420
8,377
関係会社長期貸付金
2,837
1,084
長期前払費用
お知らせ
敷金
繰延税金資産
190
215
1,140
1,237
ー
715
その他
326
544
貸倒引当金
△2
△ 27
資産合計
91
前期末(ご参考)
当期末
165,835
149,047
科 目
( 負 債 の 部 )
支払手形
買掛金
平成24年3月31日現在
(49,503)
(47,436)
40,312
39,392
462
313
1,326
1,018
21,957
21,957
未払金
8,063
6,853
未払費用
3,381
3,386
短期借入金
655
237
未払法人税等
4,153
5,362
175
147
預り金
返品調整引当金
9
10
その他
128
105
固定負債
8,044
4,465
4,448
繰延税金負債
1,017
ー
再評価に係る繰延税金負債
1,559
1,559
退職給付引当金
2,024
1,899
124
136
その他
(116,332)
(101,610)
資本金
19,487
19,487
1,940
1,940
1,940
1,940
88,922
78,259
2,198
1,775
その他利益剰余金
86,724
76,484
特別償却準備金
27
ー
繰越利益剰余金
86,697
76,484
△ 385
△ 384
6,366
2,307
3,394
△ 63
資本剰余金
資本準備金
利益剰余金
利益準備金
自己株式
評価・換算差額等
その他有価証券評価差額金
繰延ヘッジ損益
土地再評価差額金
負債・純資産合計
987
387
1,984
1,984
165,835
お知らせ
99,303
監査報告書
109,965
計算書類
( 純 資 産 の 部 )
株主資本
連結計算書類
9,191
長期預り保証金
事業報告
未払消費税等
株主総会参考書類
流動負債
平成25年3月31日現在
招集ご通知
(単位:百万円)
前期末(ご参考)
当期末
149,047
92
招集ご通知
損 益 計 算 書(平成24年4月1日から平成25年3月31日まで)
(単位:百万円)
科 目
株主総会参考書類
売上高
売上原価
平成24年4月1日〜
( 平成25年3月31日
)
( 平成24年3月31日 )
平成23年4月1日〜
102,573
93,134
35,293
29,306
67,279
63,827
45,130
43,115
22,149
20,711
営業外収益
1,490
803
営業外費用
262
288
23,377
21,226
77
1,381
固定資産売却益
0
ー
投資有価証券売却益
2
1,381
75
ー
89
691
固定資産売却損
ー
30
固定資産除却損
89
133
投資有価証券売却損
ー
1
投資有価証券評価損
ー
134
関係会社出資金売却損
ー
71
災害による損失
ー
320
23,365
21,916
8,570
9,056
法人税等調整額
△ 100
△ 129
当期純利益
14,895
12,989
売上総利益
販売費及び一般管理費
営業利益
事業報告
経常利益
特別利益
連結計算書類
関係会社出資金売却益
特別損失
計算書類
税引前当期純利益
法人税、住民税及び事業税
監査報告書
お知らせ
93
前 期(ご参考)
当期
招集ご通知
株主総会参考書類
事業報告
連結計算書類
計算書類
監査報告書
お知らせ
94
招集ご通知
株主資本等変動計算書
(平成24年4月1日から平成25年3月31日まで)
株主資本
株主総会参考書類
資本剰余金
資本金
平成24年4月1日 残高
19,487
利益剰余金
資本準備金 利益準備金
1,940
1,775
その他利益剰余金
利益剰余金 自己株式
特別償却 繰越利益 合 計
準 備 金剰 余 金
株主資本
合 計
- 76,484 78,259 △ 384 99,303
事業年度中の変動額
事業報告
423
利益準備金の積立
27
特別償却準備金の積立
剰余金の配当
連結計算書類
当期純利益
△ 423
―
△ 27
―
△ 4,231 △ 4,231
△ 4,231
14,895 14,895
14,895
△1
自己株式の取得
△1
株主資本以外の項目の事.
業年度中の変動額(純額)
計算書類
監査報告書
お知らせ
95
―
―
423
平成25年3月31日 残高 19,487
1,940
2,198
事業年度中の変動額合計
27 10,213 10,663
△ 1 10,662
27 86,697 88,922 △ 385 109,965
招集ご通知
(単位:百万円)
評価・換算差額等
△ 63
繰延ヘッジ損益
387
土地再評価差額金
1,984
評価・換算差額等合計
2,307
純資産合計
101,610
株主総会参考書類
その他有価証券
評 価 差 額 金
事業報告
△ 4,231
△1
600
―
4,058
4,058
3,458
600
―
4,058
14,721
3,394
987
1,984
6,366
116,332
計算書類
3,458
連結計算書類
14,895
監査報告書
お知らせ
96
招集ご通知
個 別注 記 表
1. 重要な会計方針に係る事項
(1)資産の評価基準及び評価方法
株主総会参考書類
①子会社株式及び関連会社株式
移動平均法による原価法
②その他有価証券
・時価のあるもの
決算期末日の市場価格等に基づく時価法
事業報告
(評価差額は全部純資産直入法により処理し、売却原価は移動平均法により算定)
・時価のないもの
移動平均法による原価法
③たな卸資産
総平均法による原価法
連結計算書類
(貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定)
(2)固定資産の減価償却の方法
①有形固定資産
(リース資産を除く)
定額法
②無形固定資産
(リース資産を除く)
計算書類
定額法
なお、
ソフトウェア
(自社利用分)
については、社内における利用可能期間
(5
年)
に基づく定額法によっております。
③リース資産
監査報告書
所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資産
リース期間を耐用年数とし、
残存価額を零とする定額法によっております。
なお、
所有権移転外ファイナンス・リース取引のうち、
リース取引開始日が平
成20年3月31日以前のリース取引については、
通常の賃貸借取引に係る方
法に準じた会計処理によっております。
お知らせ
97
④長期前払費用
主として法人税法に規定する方法と同一の基準によっております。
①貸倒引当金
受取手形、
売掛金等の貸倒れによる損失に備えるため、
貸倒実績率による計
算額を計上しているほか、貸倒懸念債権等特定の債権に対する回収不能見込
招集ご通知
(3)引当金の計上基準
額を個別に見積って計上しております。
期末日後の返品損失に備えて、
将来の返品見込損失額のうち当事業年度の
負担額を計上しております。
③退職給付引当金
株主総会参考書類
②返品調整引当金
従業員の退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給付債務及び
過去勤務債務については、その発生時の従業員の平均残存勤務期間以内
の一定の年数
(10年)
による定額法により費用処理しております。
事業報告
年金資産の見込額に基づき、
計上しております。
数理計算上の差異については、その発生時の従業員の平均残存勤務期間
以内の一定の年数
(10年)
による定額法により按分した額をそれぞれ発生の翌
(4)その他計算書類作成のための基本となる重要な事項
①消費税等の会計処理
連結計算書類
事業年度から費用処理することとしております。
消費税及び地方消費税の会計処理は税抜方式によっており、控除対象外消
費税及び地方消費税は、
当事業年度の費用として処理しております。
イ ヘッジ会計の方法
計算書類
②重要なヘッジ会計の方法
主として繰延ヘッジ処理を採用しております。なお、為替予約については
振当処理の要件を満たしている場合は振当処理を採用しております。
・ヘッジ手段
為替予約
・ヘッジ対象
監査報告書
ロ ヘッジ手段とヘッジ対象
外貨建予定取引
主として運用管理規則に則って為替変動リスクをヘッジしております。
ニ ヘッジ有効性評価の方法
お知らせ
ハ ヘッジ方針
全て振当処理を採用しているため、
有効性評価は行っておりません。
98
招集ご通知
③外貨建の資産及び負債の本邦通貨への換算基準
外貨建金銭債権債務は、決算日の直物為替相場により円貨に換算し、換算
差額は損益として処理しております。
(5)表示方法の変更
株主総会参考書類
(貸借対照表関係)
前事業年度において、
「投資その他の資産」
の「その他」に含めていた
「関係会社
長期貸付金」
は、
金額的重要性が増したため、
当事業年度より区分掲記しております。
2. 貸借対照表に関する注記
(1)有形固定資産の減価償却累計額
52,448百万円
事業報告
(2)関係会社に対する金銭債権及び金銭債務
短期金銭債権
6,956百万円
長期金銭債権
2,837百万円
短期金銭債務
564百万円
連結計算書類
(3)土地の再評価
「土地の再評価に関する法律」
(平成10年3月31日公布法律第34号)
及び
「土地の
再評価に関する法律の一部を改正する法律」
(平成13年3月31日公布法律第19号)
に基づき、
事業用の土地の再評価を行い、
再評価差額から再評価に係る繰延税金負
債を控除した金額を土地再評価差額金として
「純資産の部」
に計上しております。
計算書類
・再評価の方法……………
「 土地の再評価に関する法律施行令」
(平成10年3月
31日公布政令第119号)
第2条第3号に定める固定資産
税評価額及び同法令第2条第5号に定める不動産鑑定
士による鑑定評価に合理的な調整を行って算出する方
法を採用しております。
監査報告書
・再評価を行った年月日……平成14年3月31日
・再評価を行った土地の当事業年度末における時価と再評価後の帳簿価額との差額
…………△2,363百万円
3. 損益計算書に関する注記
お知らせ
関係会社との取引
売上高
73百万円
仕入高
13,281百万円
営業取引以外の取引高
99
164百万円
自己株式の種類及び株式数
株式の種類
当事業年度期首の.
株式数
普通株式
当事業年度.
増加株式数
当事業年度.
減少株式数
0千株
-千株
244千株
当事業年度末の.
株式数
245千株
5. 税効果会計に関する注記
繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳
繰延税金資産
未払賞与
918百万円
未払事業税
375百万円
その他
繰延税金資産小計
繰延税金資産合計
2,588百万円
△ 188百万円
2,400百万円
繰延税金負債
その他有価証券評価差額金
繰延ヘッジ損益
繰延税金負債合計
繰延税金負債の純額
△ 1,800百万円
△ 605百万円
△ 15百万円
△ 2,421百万円
計算書類
その他
連結計算書類
評価性引当額
567百万円
事業報告
727百万円
株主総会参考書類
(注)
自己株式の数の増加は、単元未満株式の買取りによる増加分であります。
退職給付引当金
招集ご通知
4. 株主資本等変動計算書に関する注記
△ 20百万円
流動資産-繰延税金資産
997百万円
固定負債-繰延税金負債
△ 1,017百万円
監査報告書
(注)
当事業年度における繰延税金負債の純額は、
貸借対照表の以下の項目に含まれております。
お知らせ
100
招集ご通知
6. リースにより使用する固定資産に関する注記
リース物件の所有権が借主に移転すると認められるもの以外のファイナンス・
リース取引
(1)事業年度の末日における取得価額相当額、
減価償却累計額相当額及び期末残高相当額
(単位:百万円)
株主総会参考書類
取得価額相当額
車両運搬具
工具、
器具及び備品
合計
減価償却累計額相当額
期末残高相当額
57
43
13
3
2
1
61
46
14
(2)事業年度の末日における未経過リース料期末残高相当額
事業報告
1年以内
8百万円
1年超
6百万円
合計
14百万円
連結計算書類
(注)
1. 取得価額相当額、減価償却累計額相当額、期末残高相当額及び未経過リース料期末残高
相当額は、
支払利子込み法により表示しております。
(注)
2. 減価償却費相当額の算定は、
リース期間を耐用年数とし、
残存価額を零とする定額法によっ
ております。
7. 関連当事者との取引に関する注記
該当事項はありません。
計算書類
8. 1株当たり情報に関する注記
(1)1株当たり純資産額
(2)1株当たり当期純利益
監査報告書
お知らせ
101
1,649円49銭
211円20銭
9. 重要な後発事象に関する注記
該当事項はありません。
第77回定時株主総会招集ご通知 添付書類
監査報告書
連結計算書類に係る会計監査報告........ 103P
計算書類に係る会計監査報告.............. 104P
監査役会の監査報告............................ 105P
監査報告書
102
招集ご通知
連 結計算書類に係る会計監査報告
独立監査人の監査報告書
株主総会参考書類
平成25年5月15日
株式会社 ツムラ
取締役会 御中
新日本有限責任監査法人 事業報告
指定有限責任社員
業務執行社員
公認会計士
小 森 幹 夫
㊞
指定有限責任社員
業務執行社員
公認会計士
江 口 潤
㊞
指定有限責任社員
業務執行社員
公認会計士
植 村 文 雄
㊞
当監査法人は、会社法第444条第4項の規定に基づき、株式会社ツムラの平成24年4月1日
から平成25年3月31日までの連結会計年度の連結計算書類、すなわち、連結貸借対照表、連
結損益計算書、連結株主資本等変動計算書及び連結注記表について監査を行った。
連結計算書類
計算書類
監査報告書
お知らせ
103
連結計算書類に対する経営者の責任
経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して
連結計算書類を作成し適正に表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽
表示のない連結計算書類を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制
を整備及び運用することが含まれる。
監査人の責任
当監査法人の責任は、当監査法人が実施した監査に基づいて、独立の立場から連結計算書
類に対する意見を表明することにある。当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認め
られる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準は、当監査法人に連結計算書類に重
要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得るために、監査計画を策定し、
これに
基づき監査を実施することを求めている。
監査においては、連結計算書類の金額及び開示について監査証拠を入手するための手続が
実施される。監査手続は、当監査法人の判断により、不正又は誤謬による連結計算書類の重要
な虚偽表示のリスクの評価に基づいて選択及び適用される。監査の目的は、内部統制の有効
性について意見表明するためのものではないが、当監査法人は、
リスク評価の実施に際して、
状況に応じた適切な監査手続を立案するために、連結計算書類の作成と適正な表示に関連す
る内部統制を検討する。また、監査には、経営者が採用した会計方針及びその適用方法並びに
経営者によって行われた見積りの評価も含め全体としての連結計算書類の表示を検討するこ
とが含まれる。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
監査意見
当監査法人は、上記の連結計算書類が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業
会計の基準に準拠して、株式会社ツムラ及び連結子会社からなる企業集団の当該連結計算書
類に係る期間の財産及び損益の状況をすべての重要な点において適正に表示しているもの
と認める。
利害関係
会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利
害関係はない。
以 上
招集ご通知
計 算書類に係る会計監査報告
独立監査人の監査報告書
株式会社 ツムラ
取締役会 御中
新日本有限責任監査法人 公認会計士
小 森 幹 夫
㊞
指定有限責任社員
業務執行社員
公認会計士
江 口 潤
㊞
指定有限責任社員
業務執行社員
公認会計士
植 村 文 雄
㊞
計算書類等に対する経営者の責任
経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して
計算書類及びその附属明細書を作成し適正に表示することにある。これには、不正又は誤謬に
よる重要な虚偽表示のない計算書類及びその附属明細書を作成し適正に表示するために経
営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
お知らせ
利害関係
会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利
害関係はない。
以 上
監査報告書
監査意見
当監査法人は、上記の計算書類及びその附属明細書が、我が国において一般に公正妥当と
認められる企業会計の基準に準拠して、当該計算書類及びその附属明細書に係る期間の財産
及び損益の状況をすべての重要な点において適正に表示しているものと認める。
計算書類
監査人の責任
当監査法人の責任は、当監査法人が実施した監査に基づいて、独立の立場から計算書類及
びその附属明細書に対する意見を表明することにある。当監査法人は、我が国において一般
に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準は、当監査法人に計
算書類及びその附属明細書に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得る
ために、監査計画を策定し、
これに基づき監査を実施することを求めている。
監査においては、計算書類及びその附属明細書の金額及び開示について監査証拠を入手
するための手続が実施される。監査手続は、当監査法人の判断により、不正又は誤謬による計
算書類及びその附属明細書の重要な虚偽表示のリスクの評価に基づいて選択及び適用され
る。監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、当監査法
人は、
リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、計算書類
及びその附属明細書の作成と適正な表示に関連する内部統制を検討する。また、監査には、経
営者が採用した会計方針及びその適用方法並びに経営者によって行われた見積りの評価も含
め全体としての計算書類及びその附属明細書の表示を検討することが含まれる。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
連結計算書類
当監査法人は、会社法第436条第2項第1号の規定に基づき、株式会社ツムラの平成24年.
4月1日から平成25年3月31日までの第77期事業年度の計算書類、
すなわち、貸借対照表、損
益計算書、株主資本等変動計算書及び個別注記表並びにその附属明細書について監査を
行った。
事業報告
指定有限責任社員
業務執行社員
株主総会参考書類
平成25年5月15日
104
招集ご通知
監査役会の監査報告
監 査 報 告 書
株主総会参考書類
事業報告
連結計算書類
計算書類
監査報告書
お知らせ
105
当監査役会は、平成24年4月1日から平成25年3月31日までの第77期事
業年度の取締役の職務の執行に関して、各監査役が作成した監査報告書に
基づき、審議の結果、監査役全員の一致した意見として、本監査報告書を作
成し、
以下のとおり報告いたします。
1.監査役及び監査役会の監査の方法及びその内容
監査役会は、当事業年度の監査方針、監査計画等を定め、各監査役から
監査の実施状況及び結果について報告を受けるほか、取締役等及び会計
監査人からその職務の執行状況について報告を受け、必要に応じて説明を
求めました。
各監査役は、監査役会が定めた監査役監査の基準に準拠し、当事業年度
の監査方針、監査計画等に従い、取締役、内部監査部門その他の使用人等
と意思疎通を図り、情報の収集及び監査の環境の整備に努めるとともに、
取締役会その他重要な会議に出席し、取締役及び使用人等からその職務
の執行状況について報告を受け、必要に応じて説明を求め、重要な決裁書
類等を閲覧し、本社及び主要な事業所において業務及び財産の状況を調
査いたしました。また、事業報告に記載されている取締役の職務の執行が
法令及び定款に適合することを確保するための体制その他株式会社の業
務の適正を確保するために必要なものとして会社法施行規則第100条第1
項及び第3項に定める体制の整備に関する取締役会決議の内容及び当該
決議に基づき整備されている体制
(内部統制システム)
について、監査役会
が定めた内部統制システムに係る監査役監査の実施基準に準拠し、取締役
及び使用人等からその構築及び運用の状況について定期的に報告を受け、
必要に応じて説明を求め、意見を表明いたしました。
子会社については、子会社の取締役及び監査役等と意思疎通及び情報
の交換を図り、必要に応じて子会社から事業の報告を受けました。以上の方
法に基づき、当該事業年度に係る事業報告及びその附属明細書について
検討いたしました。
さらに、会計監査人が独立の立場を保持し、
かつ、適正な監査を実施して
いるかを監視及び検証するとともに、会計監査人からその職務の執行状況
について報告を受け、
必要に応じて説明を求めました。また、
会計監査人から
「職務の遂行が適正に行われることを確保するための体制」
(会社計算規則
第131条各号に掲げる事項)
を
「監査に関する品質管理基準」
( 平成17年
招集ご通知
事業報告
連結計算書類
計算書類
2.監査の結果
(1)事業報告等の監査結果
一事業報告及びその附属明細書は、法令及び定款に従い、会社の状
況を正しく示しているものと認めます。
二取締役の職務の執行に関する不正の行為又は法令もしくは定款
に違反する重大な事実は認められません。
三内部統制システムに関する取締役会決議の内容は相当であると
認めます。また、当該内部統制システムに関する事業報告の記載
内容及び取締役の職務の執行についても、
指摘すべき事項は認め
られません。
なお、財務報告に係る内部統制については、本監査報告書の作
成時点において開示すべき重要な不備はない旨の報告を取締役
等及び新日本有限責任監査法人から受けております。
(2)計算書類及びその附属明細書の監査結果
会計監査人新日本有限責任監査法人の監査の方法及び結果は相当
であると認めます。
(3)連結計算書類の監査結果
会計監査人新日本有限責任監査法人の監査の方法及び結果は相当
であると認めます。
株主総会参考書類
10月28日企業会計審議会)
等に従って整備している旨の通知を受け、必要
に応じて説明を求めました。以上の方法に基づき、当該事業年度に係る計
算書類
(貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書及び個別注記表)
及びその附属明細書並びに連結計算書類
(連結貸借対照表、連結損益計算
書、連結株主資本等変動計算書及び連結注記表)
について検討いたしまし
た。
監査報告書
平成25年5月21日
株式会社 ツムラ 監査役会
森 善 樹 ㊞
常勤監査役
湊 幸 男 ㊞
社外監査役
湯 佐 富 治 ㊞
社外監査役
野 田 聖 子 ㊞
お知らせ
常勤監査役
以 上
106
MEMO
107
お知らせ
1. 株主様アンケート集計結果.............. 109P
2.「認知症フォーラム」
への協賛について... 111P
3. 株主メモ......................................... 112P
お知らせ
108
招集ご通知
1 株主様アンケート集計結果
■当社では、株主様向けの活動をさらに充実させるべく、2012年12月に株主様アンケート
を実施いたしました。
その結果、
2013年1月までに1,000通を超えるご回答をいただきました。
ご協力まことにあ
株主総会参考書類
りがとうございました。
アンケート結果を集計いたしましたので、
以下にご報告いたします。
■年齢
事業報告
選択肢
■ 20歳 未 満
■ 20歳 代
■ 30歳 代
■ 40歳 代
■ 50歳 代
■ 60歳 代
■ 70歳 代
■ 80歳 以 上
計
合計
(人) 割合
(%)
3
0.3
14
1.3
67
6.1
116
10.6
159
14.5
288
26.3
297
27.2
149
13.7
1,093
計 1,093人
100.0
■ご職業
連結計算書類
選択肢
合計
(人) 割合
(%)
■ 会社員
206
19.0
■ 公務員
32
3.0
■自営業
118
10.9
■ 医師
33
3.0
25
2.3
■薬剤師
■医療関係
(医師・薬剤師除く)
22
2.0
180
16.6
■ 主婦
■パート・アルバイト、
契約社員
39
3.6
■無職・定年退職
380
35.1
■その他
47
4.5
計算書類
計
計 1,082人
監査報告書
選択肢
合計
(人) 割合
(%)
■ 100株未満
78
7.2
■ 100株以上1,000株未満
666
61.1
■1,000株以上5,000株未満
321
29.4
19
1.7
■5,000株以上10,000株未満
■ 10,000株以上
6
0.6
計
■当社株式の保有期間
お知らせ
選択肢
■ 6ヵ月未満
■ 6ヵ月以上1年未満
■ 1年以上3年未満
■ 3年以上5年未満
■ 5年以上10年未満
■ 10年以上20年未満
■ 20年以上
1,090
計 1,090人
■100株未満
■100株以上1,000株未満
■1,000株以上5,000株未満
■5,000株以上10,000株未満
■10,000株以上
100.0
合計
(人) 割合
(%)
62
5.7
151
13.9
263
24.2
185
17.1
157
14.5
139
12.8
128
11.8
1,085
■会社員
■公務員
■自営業
■医師
■薬剤師
■医療関係
(医師・薬剤師除く)
■主婦
■パート・アルバイト、
契約社員
■無職・定年退職
■その他
100.0
■当社株式の保有株数
計
109
1,082
■20歳未満
■20歳代
■30歳代
■40歳代
■50歳代
■60歳代
■70歳代
■80歳以上
100.0
計 1,085人
■6ヵ月未満
■6ヵ月以上1年未満
■1年以上3年未満
■3年以上5年未満
■5年以上10年未満
■10年以上20年未満
■20年以上
招集ご通知
株主総会参考書類
■当社株式の購入理由
(複数回答)
人数
(人)
573
150
135
120
115
69
45
43
37
37
計
1,324
事業報告
選択肢
■ 事 業( 漢 方 )の 将来性
■業績
■ 漢 方 の 服 用 経 験がある
■企業価値評価
■配当
■その他
■ 財 務 体 質・健 全 性
■株価の割安感
■ 社 会 ・環 境 へ の 取り組み姿勢
■証券会社の推奨
0
100
200
300
400
500
600 (人)
連結計算書類
■今後における当社株式の保有方針
(複数回答)
計
1,122
0
100
200
300
400
500
600
700 (人)
■当社に関し、
もっとお知りになりたい情報
(複数回答)
人数
(人)
490
326
313
250
71
13
計
1,463
監査報告書
選択肢
■ 漢 方 製 剤 の 効 能・効果など
■ 株 主 様 へ の 利 益還元方針
■ 漢 方 医 学 そ のもの
■ 中 ・長 期 事 業 戦 略
■ CS R( 社 会 貢 献 活動)
■その他
0
100
200
■医師から漢方製剤を処方され
服用したことがありますか
計
合計
(人) 割合
(%)
528
48.4
300
27.5
264
24.1
1,092
300
400
■過去に服用した
ことがある
■現在服用している
■服用したことがない
計 1,092人
500 (人)
お知らせ
選択肢
■ 過去に服用したことがある
■ 現在服用している
■ 服用したことがない
計算書類
選択肢
人数
(人)
■長く持ち続けたい
677
■買い増したい
285
■株価が上がり差益が出たら売却したい
109
■売却済
20
■その他
20
■1年以内に売却したい
7
■株価が下がり差損が出たら売却したい
4
100.0
110
招集ご通知
2 「認知症フォーラム」
への協賛について
■当社は、2007年度よりNHK、NHK厚生文化事業団、読売新聞社主催の
「認知症フォーラ
ム」
に協賛しております。同フォーラムは、
これまでに全国38ヵ所で開催され、地元医師や介
護スタッフ、患者の会代表者の方々から、認知症およびそのケアに関する正しい知識や漢方
株主総会参考書類
治療を含めた医療情報が紹介されています。またこの模様は、テレビ番組や新聞紙面、
ウェ
ブサイトを通じて掲載・放送され、広く読者・視聴者の方々に伝えられています。
実施概要
【名 称】認知症フォーラム.
「あきらめない~最新医療と社会の支え~」
【主 催】NHK NHK厚生文化事業団 読売新聞社
【後 援】厚生労働省 社団法人認知症の人と家族の会
事業報告
2009〜2012年度参加人数・開催地区
(名)
6,000
5,000
5,465
4,860
連結計算書類
4,000
3,000
3,205
2,000
0
■2009年度
2009
(7会場)
(7会場)
(6会場)
1,000
4,544
2010
■2010年度
(5会場)
2011
2012
■2011年度
■2012年度
(年度)
開催日 地 区 参加人数 開催日 地 区 参加人数 開催日 地 区 参加人数 開催日 地 区 参加人数
計算書類
監査報告書
6月
高 崎
631名 5月
盛 岡
543名 4月
549名 5月
つくば
983名
7月
山 形
486名 6月
松 山
705名 9月 鹿 児 島
780名 6月
沖 縄
1,151名
8月
旭 川
379名 7月
新 潟
552名 11月 相 模 原
1,179名 7月
郡 山
640名
12月
長 崎
449名 7月 和 歌 山
622名 11月
松 本
713名 9月
浜 松
742名
1月
福 井
430名 9月
千 葉
852名 12月
富 山
802名 10月 さいたま 1,028名
2月
神 戸
830名 12月
熊 本
656名 1月
鳥 取
820名
1月
山 口
930名 3月
徳 島
合 計
3,205名 合 計
4,860名 合 計
津
622名
5,465名 合 計
4,544名
認知症フォーラム.com
www.ninchisho-forum.com
お知らせ
111
認知症に関するさまざまな情報を動
画中心に介護・医療・くらしの観点か
ら、わかりやすく発 信・解 説している
サイトです。
4月1日〜翌年3月31日
期末配当金受領
株主確定日
3月31日
中間配当金受領
株主確定日
9月30日
定時株主総会
毎年6月
株主名簿管理人
三菱UFJ信託銀行株式会社
上場証券取引所
東京証券取引所
公告の方法
電子公告により行います。
公告掲載URL
http://www.tsumura.co.jp/zaimu/index.htm
連結計算書類
同連絡先
三菱UFJ信託銀行株式会社 証券代行部
〒137-8081 東京都江東区東砂七丁目10番11号
TEL 0120-232-711
(通話料無料)
受付時間 9:00〜17:00
(土・日・祝祭日等を除く)
事業報告
特別口座の口座管理機関
株主総会参考書類
事業年度
招集ご通知
3 株主メモ
(ただし、電子公告によることができない事故、その他のやむを得
ない事由が生じたときは、日本経済新聞に公告いたします。)
監査報告書
1. 株主様の住所変更、買取請求その他各種お手続きにつきましては、原則、口座を
開設されている口座管理機関
(証券会社等)
で承ることとなっております。口座を
開設されている証券会社等にお問い合わせください。株主名簿管理人
(三菱UFJ
信託銀行)
ではお取り扱いできませんのでご注意ください。
2. 特別口座に記録された株式に関する各種お手続きにつきましては、
三菱UFJ信託
銀行が口座管理機関となっておりますので、上記特別口座の口座管理機関
(三菱
UFJ信託銀行)
にお問い合わせください。なお、三菱UFJ信託銀行全国各支店に
てもお取次ぎいたします。
3. 未受領の配当金につきましては、
三菱UFJ信託銀行本支店でお支払いいたします。
計算書類
ご注意
お知らせ
112
113
MEMO
表紙の生薬について
表紙の生薬は、
育薬処方である
『大建中湯
(だいけんちゅうとう)
』
の構成生薬です。
これらに粉末飴である膠飴(こうい)を加え、
大建中湯は作られます。
乾姜(かんきょう)
人参(にんじん)
山椒(さんしょう)
114
第77回 定時株主総会 会場のご案内
【会 場】
東京都港区赤坂二丁目17番11号 本社2階ホール
【お問い合わせ先】
(平日9:00〜17:45)
株式会社ツムラ 総務部 総務課
電話:03-6361-7130
【ご来場交通機関】
B
A
◆東京駅から
東京駅
◆上野駅から
上野駅 <東京メトロ銀座線> 溜池山王駅
上野駅 <JR山手線> 有楽町駅 <徒歩> 日比谷駅 <東京メトロ千代田線> 赤坂駅
◆新宿駅・渋谷駅から
◆品川駅から
【交 通】
新宿駅
<東京メトロ丸ノ内線>
<JR山手線>
渋谷駅 <東京メトロ銀座線> 溜池山王駅
品川駅 <JR山手線> 新橋駅
B
赤 坂 駅 <東京メトロ 千代田線> 2番出口 徒歩 6分
代
ロ千
メト
東京
B
セブン
イレブン
国際新赤坂ビル
東館
デイリー
ヤマザキ
至 四谷
赤坂通
郵便局
山王
パークタワー
東
赤坂二丁目
交番前
赤坂
AYビル
赤坂二丁目
警備派出所
京
メ
ト
ロ
外
銀
座
堀
A
B
A
溜池山王駅
東京メ
トロ丸ノ内線 徒歩 4分
溜池山王駅 <東京メトロ 銀座線・南北線> 11番出口 赤坂サカス
赤坂駅
<東京メトロ銀座線>
A
田線
2番出口
霞ヶ関駅 <東京メトロ千代田線> 赤坂駅
内閣総理
大臣官邸
線
溜池山王駅
通
り
至 有楽町
溜池
炭火焼ステーキ播磨
A
至 新橋
至 渋谷
通
り
高
木
都
首
東
京
メ
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本
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※駐車場の用意はいたしておりませんので、
お車での来場は
ご遠慮くださいますようお願い申し上げます。
この印刷物は、環境に配慮した植物油100%の
インキを使って印刷しております。
ユニバーサルデザイン
(UD)
の考え方に基づき、
より多くの人へ適切に情報を伝えられるよう配慮した
見やすいユニバーサルデザインフォントを採用しています。
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