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高感度残留塩素計 CLH-1610(PDF:320K)

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高感度残留塩素計 CLH-1610(PDF:320K)
SPECIFICATION SHEET
高感度残留塩素計
CLH−1610型
上水中の遊離塩素を高感度で測定します。
おいしい水の要件とも言われている残留塩素0.4mg/L
以下を精度よく測定することができます。
特 長
○ 検出器は,多くの実績がある無接点スイングロータ
リー式ポーラログラフ電極です。独自のセラミック
ビーズ洗浄とモーター回転数制御方式により,流量変
動等による指示影響が少ないので,長期間安定な測定
ができます。
○ アナログ出力信号DC
4∼20mAの他,デジタル信号
RS−485を標準装備しているので,Modbus通信(上位
DCSなどとのデーターや情報の交換)による新しいデ
ジタル計装システムに対応できます。
○ 配管,結線および保守操作は前面から行うことができ
ます。
○ 試料水は,プロセスライン直結で0.05∼0.5MPaと,広
い圧力範囲で供給できます。
標準仕様
製
品
名:高感度残留塩素計
型
名:CLH−1610
測 定 対 象:上水中の遊離有効塩素
測 定 方 式:偏心回転微小電極によるポーラログラフ法
測 定 範 囲:0∼0.5/1.0mg/L
測 定 単 位:mg/L
表 示 方 式:液晶 デジタル
最 小 表 示:0.001
伝 送 出 力:DC 4∼20mA(絶縁型)負荷抵抗 600Ω以下
レ ン ジ 切 替:0∼0.5/1.0mg/L 2レンジ
手動または遠隔切替え
接点信号出力:濃度上限警報
濃度下限警報
保守中…ST−BYモード時
自動校正中(オプション)
計器異常…試料水断,温度異常,電極回転異
常,ゼロ校正異常,ハード異常,通信
異常,設定値異常,安定判別異常
電源断(断時に閉または開)
レンジ表示(開で低レンジ,閉で高レンジ)
(接点容量:DC 30V 0.1A抵抗負荷)
接点信号入力:レンジ切り替え指令…開で低レンジ
閉で高レンジ
校正指令…自動ゼロ校正開始
(100mS幅以上無電圧接点)
通 信 方 式:インターフェース RS−485 準拠(絶縁)
通信速度…1200/2400/4800/9600/19200/
38400/57600bps から選択
プロトコル…Modbus/RTU
データー長…8bits
パリティー…NONE/ODD/EVEN選択
ストップビット…1bit
データー順…BIG ENDIAN
アナログ入力信号 :DC 4∼20mA(外部アナログ計器用)
任意のスケールに変換してModbus通信で読
み出すことができます。
自動ゼロ校正: 周 期 設 定 … 1 ∼31day
(入力オープン) (0dayに設定すると校正指令信号を受付ける)
校正時間…5∼10分
校正後待機時間…校正時間プラス0∼30分
電 源 電 圧:AC 100∼240V±10% 50/60Hz
消 費 電 力:約15VA 最大 約60VA
試 料 水 条 件:断水または停滞しないこと
温度…0∼40℃(凍結しないこと)
圧力…0.05∼0.5MPa(減圧弁付き)
pH …pH5.8∼8.6 変動幅 1pH 以内
電気伝導率…4mS/m(40μS/cm)以上
SS成分…通常濁度 2 度以下
計器導入流量…約600mL/min
(測定セル流入量;約250mL/min)
試料水消費量…バイパス流量
(捨て水)を含め
1∼3L/min
結合塩素が存在しないこと。(結合塩素が存
在する試料水の場合は営業窓口へお問い合せ
ください。)
構
造:屋内設置型(屋外では防雨処置要)
変換器;IP65相当 検出部;IP52相当
取 付 方 法:自立架台(標準),壁掛け(オプション)
材
質:変換器…アルミダイカスト
検出部…アルミプレート
塗
装
色:メタリックシルバー
接 液 部 材 質:PVC,PFA,PP,アクリルなど
配 管 接 続 口:試料水入口…VP16用ソケット
排水口…VP25用ソケット
配
線
口:φ6∼12ケーブル用グランド 6 個
外すと電線管接続用ねじ G 1/2
周 囲 温 度:−5∼50℃(凍結しないこと)
湿 度:85%RH以下(結露しないこと)
質
量:約30kg
スパン校正方法
計器へ導入される試料水を採取し,DPD比色法によって求め
た濃度に計器校正する。
または,校正液タンクに次亜塩素酸ナトリウム溶液を調製し,
DPD比色法より求めた濃度に計器校正する。
オプション
● ゼロフィルターユニット
性 能
直
自動校正にフィルターゼロ水を用いる場合に使用します。
線
性:0∼0.5mg/Lレンジ ±5%FS
0∼1mg/Lレンジ ±3%FS
繰 返 し 性:0∼0.5mg/Lレンジ ±5%FS(±0.025mg/L)
0∼1mg/Lレンジ ±3%FS(±0.03mg/L)
温度補償範囲:0∼40℃
安
定
性:0∼0.5mg/Lレンジ ±5%FS
0∼1mg/Lレンジ ±3%FS
応 答 時 間:90%応答2分以内
● 屋外設置用キュービクル
本計器を現場置き小型キュービクルに収納し,内部配管と
配線が施工されています。
詳細な製作仕様については,別途打合せお願いします。
動作原理
試料水は,プロセスラインから0.05∼0.5MPaの圧力
大きな対極で構成されています。この2極間に一定の電
で供給され減圧弁で30kPaに減圧します。試料水流量調
圧をかけて,水中の遊離塩素を電解還元させたときに流
整バルブで約350mL/分に流量調整され,調整槽に入り
れる還元電流を検出して塩素濃度に換算します。
ヘッド圧の一定流量約200mL/分で測定セルへ流入しま
検出電極はセラミックビーズによって表面を常に研磨
す。余剰分は調整槽からオーバーフロー排水されます。
洗浄しているので表面が清浄に保たれ,長期間安定な測
調整槽は,脱泡機能と試料水断検知機能を合わせ持ち,
定が可能です。しかし,本測定方式は試薬を用いません
安定な測定を行うことができます。
ので,下図に示すように試料水のpHが大きく変動した
測定セルに装着されているポーラログラフ法の検出器
り,試料水の電気伝導率が低いと測定に影響を受けます。
は,試料水に浸漬し回転する微小な検出電極と,面積の
● 原理上試料のpHが変化すると下図のように,指示に影響を与えます。
● 通常水道水の電気伝導率は10∼20mS/m前後で大きな変動がないので
ほとんど影響はありませんが,4mS/m以下になると指示が低めにな
ります。
pH特性
電気伝導率特性
0.6
0.800
0.600
測定値 mg/L
残留塩素濃度(mg/L)
0.700
水道法による水質基準範囲(pH5.8∼8.6)
0.5
0.4
0.3
0.2
0.500
0.400
0.300
0.200
0.1
0.100
0
5.00
5.50
6.00
6.50
7.00
7.50
8.00
8.50
9.00
9.50
10.00
pH
0.000
0
5
10
15
電気伝導率 mS/m
−2−
20
25
フローシート
● 標準
校正液流量調整バルブ
通常開(流量要調整)
校正液タンク
(2L)
通常閉
レベル電極
※1 RG1は試料水圧力条件により
不要となる場合があります
調整槽
検出器
試料水供給電磁弁
校正液供給電磁弁
測定
セル
試料水流量調整バルブ
試料水採取バルブ
排水管(大気開放)
試料水採取口
納入範囲
試料水用減圧弁
(RG1) 30kPa
試料水入口
排水口
● ゼロフィルター付き
(オプション)
校正液流量調整バルブ
通常開(流量要調整)
校正液タンク
(2L)
通常閉
レベル電極
※1 RG1は試料水圧力条件により
不要となる場合があります
調整槽
検出器
試料水供給電磁弁
校正液供給電磁弁
測定
セル
オプション
試料水流量調整バルブ
ゼロ水供給
電磁弁
ゼロフィルター
試料水採取バルブ
水道水流量
調整バルブ
試料水採取口
納入範囲
排水管(大気開放)
水道水逆止弁
試料水用減圧弁
(RG1) 30kPa
試料水入口
水道水用
減圧弁
100kPa
水道水入口
排水口
−3−
外形寸法図
単位:mm
● 標準
配線口
自立架台
67±5.5
420±1
40
(40) (基礎ボルト位置)
7.5±6
排水口
300±1
露結水出口
190
3−φ14
25
500
40
(156)
132±5.5
60 60
380
190
試料水採取口
試料水入口
(基礎ボルト位置)
検出部
40
校正液タンク
1502±10
変換器
● ゼロフィルター付き(オプション)
配線口
自立架台
40
(156)
132±5.5
60 60
500
排水口
7.5±6
67±5.5
※ 校正液ゼロフィルターは検出部内に収納されます。
−4−
420±1
(40) (基礎ボルト位置)
190
25
380
露結水出口
190
試料水採取口
試料水入口
300±1
水道水入口
(オプション)
40
(基礎ボルト位置)
検出部
40
校正液タンク
1502±10
変換器
3−φ14
接続端子図
74 75 76 77 78 79
A
B
C
A
B
C
RS485/2
RS485/1
外部デジタル入出力 他機器用
接点
接点
出力1
入力2
電源断
レンジ切換
(閉でレンジ2) (C-NC)
1
2
+
ー
70 71 72 73
+
+
ー
4∼20mA
4∼20mA
4∼20mA
入力
予備
出力1
測定値
出力2
予備
接点
接点
出力3
保守中・ 出力5
校正中 濃度上限
NO C NC
ー
検出器
AC100∼240V
50/60Hz
A B C
E N L
50 52 54 30 32 34 36 38 40 42 60 62 93 E2 91
51 53 55 31 33 35 37 39 41 43 61 63 92
E1 90
N L E
接点
接点
入力1
入力3
自動ゼロ校正 予備
開始
接点
接点
接点
出力6
出力4
出力2
計器異常 濃度下限 レンジ表示
(閉でレンジ2)
AC OUT
(検出器)
検 出 器
結合塩素の影響
型
名:CLR−165型
測 定 方 式:スイングロータリー式回転数制御方式
洗 浄 方 式:検出電極の回転運動とセラミックビーズによ
る連続洗浄
対極;Ag/AgCl
構
成:検出電極;Au
温度補償センサ;Pt 1000Ω
検 出 電 極:2132型(交換用チップ)
リ ー ド 線:118N060(コード番号) 長さ 55cm
本計器はその原理上,クロラミンなど結合塩素の影響
により,結合塩素濃度の約20%以上の正誤差を受けます。
浄水,配水,給水栓などでは結合塩素はほとんど含まれ
ていないので問題になりませんが,結合塩素が存在する
試料水の場合は,営業窓口へお問い合わせください。
(43.1)
φ40
コネクター
接液部
φ30
(54.07)
6
48
(23.07)
10
158
駆動部
(224.17)
接点入力および接点出力の内容は,
変換器の設定により変更可能。
感応部
φ32
φ43.4
−5−
電源ケーブル AWG14(2□)仕上り外径φ8∼φ10
設置要領図
AWG20(0.5□)∼AWG14(2□)
2芯または4芯シールド付 仕上り外径φ6∼φ12
接点入力信号ケーブル AWG20(0.5□)∼AWG14(2□)
2芯∼4芯シールド付 仕上り外径φ6∼φ12
接点出力信号ケーブル AWG20(0.5□)∼AWG14(2□)
2芯∼13芯シールド付 仕上り外径φ6∼φ12
(接点入出力共通でケーブル使用の場合4芯∼17芯シールド付)
RS485デジタル伝送の場合 AWG20(0.5□)∼AWG14(2□)
2芯 ツイストペアケーブルシールド付 仕上り外径φ6∼φ12
伝送出力ケーブル
3−φ14
190
メンテナンススペース 650以上
水道水配管
VP16
試料水配管
VP16
メンテナンススペース
105以上
1502
420(基礎ボルト位置)
380
300(基礎ボルト位置)
500
アース(D種)2□以上
ストップバルブ
試料水
0.05∼0.5MPa
排水配管
VP25
排水ピットへ
ストレーナー
40∼100メッシュ
バイパスバルブ
配管例
4. 排水配管
a)大気開放下降配管でピットなどに排水してください。
b)配管材は硬質PVC(VP25)またはPVC製耐圧ホース(VP25
相当径)等,耐食性の良い材質を使用してください。
5. 水道水配管(オプション)
a)図の様にストップバルブ・ストレーナー(40∼100メッシ
ュ)を設けてください。
b)配管材は硬質PVC(VP16)またはPVC製耐圧ホース(VP16
相当径)等,耐食性の良い材質を使用してください。
c)配管は装置の近くにユニオン等を入れて,装置から配管
を外せる(切り離せる)
様に施工して下さい。
6 .配線
a)各ケーブルは図中の規格を推奨します。
b)計器の接地は変換器下面のアースねじ,または内部端子
台のE端子からD種工事(接地抵抗100Ω以下)を施工して
ください。
c)信号ケーブルは動力ラインと隔離してください。
d)コンジット配管(電線管)する場合は,ケーブルグランド
をはずし,G1/2ねじに接続してください。
7. 試料水条件
温度:0∼40℃(凍結しないこと)
圧力:0.05∼0.5MPa
pH :pH5.8∼8.6の範囲で変動幅は1pH以内
電気伝導率:4mS/m以上
SS成分:通常置度2度以下
消費量:約300∼600ml/min+バイパス流量
(1L/min)
1. 計器の設置条件
下記の条件に適合する場所に設置してください
a)雨・風・直射日光があたらない場所
b)試料水の温度・圧力などが,下記「試料水条件」に適合
した水質を供給できる所
c)振動がない所
d)電気的ノイズ源となる機器が周囲にない所
e)メンテナンススペースが確保でき,作業が容易にできる所
2. 据付
図の位置を参照にM12の基礎ボルトで据付けてください。
3. 試料水供給配管
a)図の様に,ストップバルブとバイパスバルブ(フラッシン
グ兼用)を設けてください。
計器に必要な流量は約300∼600mL/minですが,計器ま
での供給配管が長い場合は,試料の滞留を防止して正確
な測定値を得るために,バイパス配管を設けて1L/min程
度流す(捨て水)ことを推奨します。
注意 外部受水槽からの試料供給は原則的にできません。
設備工事上受水槽から供給せざるを得ない場合は,ご相
談ください。
b)試料水の水質を考慮した上で,必要に応じてストレーナ
ー(40∼100メッシュ)を設けてください。
c)配管材は硬質PVC(VP16)またはPVC製耐圧ホース(VP16
相当径)等,耐食性の良い材質を使用してください。
d)配管は装置の近くにユニオン等を入れて,装置から配管
を外せる(切り離せる)
様に施工してください。
−6−
製品コード
CLH1610−0−
測定範囲(2レンジ手動/遠隔切替)
0∼0.5/1
測定単位
mg/L(標準)
自動ゼロ校正*1
入力オープンによる(標準)
ゼロフィルターユニット組み付け
屋内用自立アルミ架台に組み付け
あり(標準)
壁掛け金具
表記の形態
和文(標準)
英文指定
1
1
A
B
1
2
1
2
*1. 入力オープンによる自動ゼロ校正は標準装備です。
ゼロ水によるゼロ校正を行なう場合は入力オープンによる自動ゼロ校正は使用できなくなり
ます。
純水による自動ゼロ校正の要求がある場合には営業窓口へお問い合わせください。
注1. 自動校正はゼロ校正のみで,スパン校正は手動となります。
2. 用途は浄水場の配水およびポンプ所などの追加塩素注入工程などの遊離塩素測定用ですので
結合塩素が共存しないことが条件となります。結合塩素が共存する場合は営業窓口へお問い
合わせください。
浄水場内ではなく,製薬工場や飲料工場などのプロセス用の場合は,試料水条件を営業窓口
へご連絡ください。
3. 伝送出力DC 4∼20mAの他,デジタル出力RS−485を標準装備しているので,MODBUS通信
(上位DCSなどとのデーターや情報の交換)による新しいデジタル計装に対応できます。
通信仕様などの詳細については,営業窓口へお問い合わせください。
4. 供給電源電圧はAC 100∼240V 50/60Hzのフリー電源です。
5. 試料水断検知機能を標準装備しています。
6. 試料水の供給は,プロセスライン直結で0.05∼0.5MPaの圧力が必要です。外部の受水槽
(ヘッ
ドタンク)からの低圧供給(0.05MPa以下)
の場合は,営業窓口へお問い合わせください。
7. 検出器はCLR−165型(DC駆動モーター)
です。
−7−
● 発行日 2015-3-5
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