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LibreOfficeで電子書籍を創る
LibreOfficeで電子書籍を創る LibreOffice関東勉強会#3 2013年3月26日火曜日 特定非営利活動法人OpenOffice.org日本ユーザー会 鎌滝雅久 自己紹介 IT/演劇を専門とするフリーライター 「実務で使えるLibreOffice」などの著者 特定非営利活動法人OpenOffice.org日本ユーザー会とは 2002年、ユーザーどうしのOpenOffice.orgに関する情報 交換を行うコミュニティとして誕生 2010年11月にNPO法人として認可 2011年2月から本格的に法人活動を開始 本日のプログラム ODFとEPUB Writerで作成したドキュメントを電子書籍に eLAIX拡張機能を利用する EPUB3にしたい場合はこちら! 電子書籍作成のまとめ ODFとEPUB OpenDocument Formatは、LibreOffice/ Apache OpenOfficeの ドキュメント形式でISOの国際規格 EPUBは、IDPF (International Digital Publishing Forum)で策定 された電子書籍の仕様 どちらもXML形式のファイルなどをZIP圧縮して1つのファイルに まとめたもの 共通の特徴があり親和性が高い Writerで作成したドキュメントを電子書籍に eLAIXの紹介 拡張機能「eLAIX」の公開サイト eLAIX http://elaix.org/ もともとはeラーニング作成ソフト バージョン4.0.0からEPUB3変換機能も追加 資料作成時の最新バージョンは4.0.2 LibreOffice 4.0には4.0.1以降で対応 LibO3.6、LibO4.0とWindows 8で不具合があるのを確認 (最後のZIP圧縮してEPUB化する段階で終了してしまう) 拡張機能のインストールについては以下参照 参考:OOOUG Web出版サイトの記事 http://pub.oooug.jp/gyaku/writer/Chapter7/7_01/siframes.html eLAIXを利用する前に① 目次の自動生成のため、スタイルの「見出し1」 などを設定しておく 構造化ドキュメントの作成 見出しスタイルの設定方法 参考:OOOUGのWebドキュメント http://openofficedocj.sourceforge.jp/wiki/images/5_writer_style.pdf eLAIXを利用する前に② 画像は埋め込みとして挿入されている必要がある 画像がリンクで挿入されているとEPUB変換時にBasicの デバッグモードが表示され実行がストップする 複数のオブジェクトを組み合わせて作成したものは1枚画 像にしておく いったんHTML化すると複数のオブジェクトを組み合わ せて作成した画像も含めてファイル化、リンクとして挿入 されるので便利 Writerメニューの「編集」-「リンク」を利用して、最終的に リンクを削除すれば画像は埋め込みに その他のeLAIX対応状況 書式/スタイル/機能 対応状況 補足 表 ○ 表の背景色、文字色はWriterの表示通り 配置はすべて「左揃え」になる 電子書籍の幅に合わせて拡大・縮小する 画像 ○ 画像はアスペクト比を保ったまま縮小・拡大される EPUBリーダーによってはページからはみ出る場合がある 番号なし箇条書き ○ 途中で空行や画像を挿入しない 番号付き箇条書き ○ 途中で空行や画像を挿入しない 自動で挿入された番号 △ 図、表などのフィールド変数を利用した通し番号 HTML化で絶対値に変換しておくのが無難 脚注 ○ 出力先は章末になり、リンクも貼られる ルビ(ふりがな) × 無視される ユーザー定義スタイル △ ユーザー定義スタイルを見出しにするとエラーになる? ユーザー定義スタイルの削除は不要 カスタマイズされたスタイル ○ 背景色、文字色などもWriterの表示通り出力される 枠 △ 挿入メニューから設定されたキャプション付きの枠 枠の中に画像があると表示されない場合があるので注意 段組み × 無視される eLAIXで電子書籍を作成① 原稿作成時に利用する画像などの挿入、見 出しなどのスタイルの設定等を行えるボタン メタデータ編集や実行 を兼ねたダイアログ ボックスを表示する eLAIXで電子書籍を作成② ①「Title」以下のメタデー タを入力する。「ID/ISBN」 欄を空欄にするとランダム なIDを作成してくれる。 eLAIXで電子書籍を作成③ ② そ の 他の メ タ デー タ入 力画面。発行日 の「Publising」欄、出 版 元 の 「 Publisher 」 欄などを入力する。 eLAIXで電子書籍を作成④ ③ メ タ デ ー タ 「 Description (概要)」の入力画面。 eLAIXで電子書籍を作成⑤ ④ 標 準 で ODT フ ァ イ ル が あ る フ ォ ル ダ ー にEPUB フ ァ イル が 出力さ れる。 「Export filename」欄の「...」ボタンを クリックするとフォルダー、ファイル名を 変更できる。また、「Partial Export」欄 を利用すると、一部の章だけを出力す ることもできる。 eLAIXで電子書籍を作成⑥ ⑤「Images」欄で表紙の画像を設 定する。表紙なし、また「検索」ボタ ンを使って、ドキュメント内、あるいは 指定したファイルから画像を選択で きる。「Structure」欄の「Table of contents title」に入力した文字列 が目次タイトルになる。古いEPUB リーダーで目次が必要な場合は、 「Create~」行をチェックしよう。 eLAIXで電子書籍を作成⑦ ⑥「Save」ボタンをクリックすれば、メタデータなどをODTファ イルに保存できる。「Export」ボタンをクリックすると、画像、段 落のチェックなどを行う。EPUBファイルの作成に成功すると、 「Status」欄に成功した旨のメッセージが表示される。 eLAIXでの出力例 Calibreでの表示。ウインドウの大きさに合わせた画 像サイズになる。表の背景、罫線も再現される。 AndroidのMy Libraryでの表示。ほぼCalibre同様 の再現性。表内の配置は2列目以降は両端揃えに。 eLAIX検証時の参考資料 eLAIX Quick Manual http://elaix.org/files/elaix/article/download/eLAIX-Quick-Guide-EN.odt EPUB3チュートリアル http://tutorial.epubcafe.jp/ 電子書籍作成のまとめ 電子書籍作成のベスト選択は? EPUB3の電子書籍を作成したい Writer+eLAIXが一番簡単 EPUB2をSigilで編集しても良いが大変そう EPUB2の電子書籍を作成したい Writerで作成したHTMLコンテンツをCalibreで この方法なら表の問題も起きない 縦組みの電子書籍を作成したい EPUB3ファイルに縦組み用スタイルシートを加え、XHTML ファイルを編集する 参考:EPUB3チュートリアル EPUB3ファイルから作成した 縦組みの電子書籍 AndroidのKinoppyでの表示。 その他の電子書籍作成ツール Writerの拡張機能「Writer2ePUB」 Luke's Blog http://lukesblog.it/ebooks/ebook-tools/writer2epub/ Writer形式ファイルを電子書籍化できるCalibre 公式サイト http://calibre-ebook.com/ 以上を利用した電子書籍作成については、OSC徳島の以下の資 料を参考に LibreOfficeなどのオープンソースソフトで作成する電子書籍“自 炊”講座 http://openofficedocj.sourceforge.jp/wiki/Documentation/OpenOffice.org_Se minar#OSC2013_Tokushima あると便利な補助ツール EPUBソースを編集できるエディター「Sigil」 公式サイト http://code.google.com/p/sigil/ Kindle形式への変換ツール「KindleGen」 Amazonの配布サイト http://www.amazon.com/gp/feature.html?ie=UTF8&docId=1000765211 Kindle形式電子書籍のプレビュワー Amazonの配布サイト http://www.amazon.com/gp/feature.html?ie=UTF8&docId=1000765261 電子書籍リーダーの状況 EPUB3対応の電子書籍リーダー まだまだ少なく対応状況も不完全な模様 PC用 Calibre Android用 Sony Reader 見出しと本文が同じ書体、サイズで区別が難しい My Library 一部で文字化け Kinoppy Reader ファイルを開けない OpenOffice.org日本ユーザー会 のその他のホームページ OpenOffice.org日本ユーザー会 http://oooug.jp/ OpenOffice.org日本ユーザー会SNS http://oooug.jp/sns/ ドキュメントプロジェクト(こちらは無料) http://openoffice-docj.sourceforge.jp/wiki/ 互換性研究室 http://oooug.jp/compati/3.0/ ご清聴ありがとうございました All text and image content in this document is licensed under the Creative Commons Attribution-Share Alike 3.0 License (unless otherwise specified). "LibreOffice" and "The Document Foundation" are registered trademarks. Their respective logos and icons are subject to international copyright laws. The use of these therefore is subject to the trademark policy. ※各種商標、スクリーンショット、ロゴを除く