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LTC1531 - 自己給電絶縁型コンパレータ

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LTC1531 - 自己給電絶縁型コンパレータ
製品速報
最終電気的仕様
LTC1531
自己給電絶縁型
コンパレータ
1998年10月
特長
概要
■
LTC®1531は絶縁自己給電型デュアル差動コンパレータ
です。内部容量性絶縁バリアにより、コンパレータと出
力間に3000VRMSの絶縁能力を与えます。コンパレータ
の電源と出力データの両方が容量性バリアを経由して伝
達されるので、絶縁電源を使用せずにUL規格準拠の絶
縁型比較を行えます。コンパレータのデータは絶縁バリ
アを通して差動で伝達され、高い同相電圧と優れたノイ
ズ余裕度を実現しています。
■
■
■
■
■
■
絶縁バリア間で自己給電
3000VRMSの絶縁能力
2.5V絶縁リファレンス、ILOAD=5mA最大
UL規格申請済み
AC電源用ゼロクロス出力
デュアル差動入力コンパレータ
高入力インピーダンス・コンパレータ
アプリケーション
■
■
■
■
絶縁側は2.5Vリファレンス出力を供給し、サーミスタ・
ブリッジなどの外部センサ回路に電力を供給することが
できます。デュアル差動コンパレータ入力により、2つ
の差動電圧およびシングルエンド電圧を比較することが
できます。電源側は、ラッチされたデータを出力するほ
か、ゼロクロス・コンパレータからトライアックを制御
するためのパルスを出力します。LTC1531は28ピンSO
パッケージで供給されます。
自己給電絶縁型センシング
絶縁型温度制御
絶縁型電圧モニタ
絶縁型スイッチ制御
、LTC、LTはリニアテクノロジー社の登録商標です。
標準的応用例
絶縁型サーミスタ温度コントローラ
AC
120V
HEATER
25Ω
TECCOR
Q4008L4
OR EQUIVALENT
NEUTRAL
ISOLATION
BARRIER
R1
680k
1N4004
COMPARISON
V1 – V3 > V4 – V2
R = RO • e B (1/T – 1/TO)
B = 3807
C1
0.01µF
R2
47k
2.5k
5W
+
390Ω
150Ω
VCC
SHDN
ZC +
ZC –
LED
1k
2.5V
ZCDATA
2N2222
1µF
VPW
VREG
V1
THERM
30k
YSI 44008
V2
DATA
5.6V
+
Q D
+
100µF
VALID
GND
V3
–
V4
CMPOUT
LTC1531
ISOGND
HYSTERESIS
1M
R4
50k
1531 TA01
リニアテクノロジー・コーポレーションがここで提供する情報は正確かつ信頼でき
るものでありますが、その使用に関する責務は一切負いません。また、ここに記載
された回路結線と既存特許とのいかなる関連についても一切関知いたしません。
1
LTC1531
絶対最大定格
パッケージ/発注情報
(Note 1)
全電源電圧(VCCからGND)........................................ 7V
入力電圧
絶縁型コンパレータ
(V1からV4)........................... −0.3V∼(VPW+0.3V)
SHDN、ZCPOS、ZCNEG .................... −0.3V∼12V
電流
入力ピン ......................................................... ±10mA
ZCDATA、VALID、DATA ............................. ±10mA
動作温度範囲 ................................................. 0℃∼70℃
保存温度範囲 ......................................... −65℃∼150℃
リード温度(半田付け、10秒).............................. 300℃
ORDER PART
NUMBER
TOP VIEW
VCC
1
28 GND
SHDN
2
27 ZCDATA
ZCNEG
3
26 DATA
ZCPOS
4
25 VALID
VPW 11
18 V1
CMPOUT 12
17 V2
VREG 13
16 V3
ISOGND 14
15 V4
LTC1531CSW
SW PACKAGE
28-LEAD PLASTIC SO (ISO)
TJMAX = 125°C, θJA = 125°C/ W
インダストリアルおよびミリタリ・グレードはお問い合わせください。
電気的特性
注記がない限り、VCC=5V、TA=25℃
SYMBOL
PARAMETER
CONDITIONS
IVCC
Supply Current
SHDN = VCC, No Load
SHDN = 0V
VZCOS
Zero-Cross Offset
VHYS
Zero-Cross Hysteresis
VCMR
Zero-Cross Input Common Mode Range
f SAMPLE
Isolated Comparator Sample Rate
VREG Not Loaded (Note 2)
VOS
Isolated Comparator Offset
V1 = V2, V3 = V4
V1 – V3 = 2V, V4 – V2 = 2V
QINJ
Isolated Comparator Input Charge Injection
V1 = V3 = 2.5V, V2 = V4 = 0V (Note 3)
±4
pC
IVIN
Isolated Comparator Input Current
V1 = V3 – 2.5V, V2 = V4 = 0V
fSAMPLE = 700Hz (Note 4)
±1
nA
VREG
VREG
2mA Load VPW = 3V (Note 5)
●
RVREG
VREG Output Impedance
2mA to 5mA Load
●
ICMPOUT
CMPOUT High Impedance Leakage Current
VCMPOUT = 2.5V
t VREG
VREG On-Time
VPWH
VPW, Power Detect Enable Voltage
IVPW
Current Transfer to VPW
VPW = 0V
VPW = 3.3V
VISO
Isolation Voltage
1 Minute (Note 6)
1 Second
2
(Note 7)
MIN
TYP
MAX
●
●
10
0.2
14
10
●
±30
±120
mV
●
200
800
mV
● (VCC/2)+0.5
VCC
300
2.0
2.0
●
●
2.40
●
●
90
2500
3000
mA
µA
V
Hz
4.0
4.0
mV
mV
2.50
2.55
V
4
15
Ω
1
●
UNITS
105
nA
130
µs
3.3
V
45
30
µA
µA
VRMS
VRMS
LTC1531
電気的特性
注記がない限り、VCC=5V、TA=25℃
SYMBOL
PARAMETER
CONDITIONS
VIH
SHDN Input High Voltage
VCC = 4.5V
●
VIL
SHDN Input Low Voltage
VCC = 5.5V
●
VOH
DATA, VALID, ZCDATA Output High Voltage
VCC = 4.5V, IO = 400µA
●
VOL
DATA, VALID, ZCDATA Output Low Voltage
VCC = 4.5V, IO = 1.6mA
●
IINL, IINH
SHDN Low or High Level Input Current
VIN = 5V, 0V
●
dV/dt
Continuous dV/dt Rejection
(Note 8)
●
● は全温度範囲の規格値を意味する。
Note 1:絶対最大定格はそれを超えるとデバイスの寿命に影響を及ぼす値。
Note 2:サンプル・レートは連続ではなく、VPWの充電レートによって異な
る。アプリケーション情報を参照。
MIN
TYP
MAX
UNITS
2.4
V
0.8
3.0
V
4.3
0.2
50
V
0.4
V
±1
µA
70
V/µs
Note 3:コンパレータのスイッチト・キャパシタ入力回路の詳細については、
アプリケーション情報を参照してください。
Note 4:サンプル・レートfSAMPLEは、VPWとVREGの負荷によって異なる。
Note 5:CMPOUTが“H”のとき、VREGからCMPOUTの負荷に電流が流れる。
Note 6:1秒間のテストで得た値。
Note 7:ゼロクロス・ヒステリシスは、ゼロクロス・コンパレータが再び動作
する最小値を0Vからの信号振幅の差で表したもの。
Note 8:このパラメータはテストされないないが、設計により保証されてい
る。
標準的性能特性
3.3
VCC = 4.5V
tSAMPLE
2.5
VREG (V)
2.5
VPW
VPW (V)
TA = 25°C
25
tSAMPLE (ms)
3.3
30
VCC = 5V, CVPW = 1µF
IVREG = 100µA, TA = 25°C
VRIPPLE
VCC = 5V
CVPW = 1µF
IVREG = 5mA
TA = 25°C
VREF
20
15
VCC = 5.5V
10
VCC = 5V
5
0
0
100
200
300
TIME (ms)
NOTES: VRIPPLE DEPENDS ON CVPW AND IVPW + IVREG
tSAMPLE DEPENDS ON IVPW + IVREG
1531 F01
図1. VPWパワーアップおよび
VREGサンプル
0
10
20
30
TIME (ms)
40
0
0
1
2
IVREG (mA)
3
NOTE: NONPERIODIC SAMPLES DUE TO DEPENDENCE
ON VPW > 3.3V AND THE POWER-LISTEN CYCLE
SAMPLING
1531 F02
図2. IVREG=100µAでのVREG
とVPW
4
1531 F03
図3. 平均のtSAMPLEとIVREG
3
LTC1531
ピン機能
VCC(ピン1):電源側の電源ピン。
SHDN
(ピン2)
:アクティブ“L”のチップ・シャットダウ
ン・ピン。
“ L”信号があると、回路はパワー・ダウンしま
す。DATAのロジック出力レベルは、パワー・ダウン中に
ゼロにリセットされます。
ZCNEG(ピン3):ゼロクロス・コンパレータの負入力。
ZCPOS(ピン4):ゼロクロス・コンパレータの正入力。
VPW(ピン11):絶縁電源。外部ストレージ・コンデン
サに接続します。
CMPOUT
(ピン12)
:絶縁型ラッチ・コンパレータのデータ。
VREGがオン状態のとき、CMPOUTがアクティブになりま
す。
CMPOUT出力を、
絶縁側でヒステリシスとして使用する
ことができます
(アプリケーション情報を参照)
。
この出力
には前の比較結果が含まれています。VREGが“L”のとき、
CMPOUTピンはHi-Zになります。
VREG(ピン13):絶縁された2.5V安定化出力。5mAの最
大負荷電流で、100µsのパルスを出力します。VREGは
CMPOUT出力(ピン12)にも電源を供給します。
ISOGND(ピン14):絶縁側のパワー・グランド。
V4( ピン15):コンパレータの負入力。コンパレータの
入力は加算され、比較出力は(V1+V2)/2 > (V3+V4)/2ま
たは(V1−V3) > (V4−V2)となります。
V3(ピン16):コンパレータの負入力。
V2(ピン17):コンパレータの正入力。
V1(ピン18):コンパレータの正入力。
VALID(ピン25):パルス出力。コンパレータから有効な
データを受け取ったことを示します。外部回路にDATA
をクロック駆動するのに使用できます。
DATA(ピン26):コンパレータの比較結果がラッチされ
ます。DATAには最後の有効な比較結果が保持されま
す。絶縁側から有効な比較結果を受け取ったときだけ、
DATAが変化します。
ZCDATA(ピン27):24µs∼30µsのパルス出力。DATA出
力 が“ H”に な り 、 ゼ ロ ク ロ ス ・ コ ン パ レ ー タ 入 力
(ZCPLS-ZCNEG)が0V差動電圧を交差するとパルスが発
生します。一般に、ゼロクロス入力信号はRC位相シフ
トされたAC正弦波です。この出力は外部トライアック
を点弧するのに使用できるTTLレベルのパルスです。
GND(ピン28):低インピーダンス電源グランド接続ピ
ン。
タイミング図
POWER CYCLE
960µs
LISTEN CYCLE
192µs
POWER
LISTEN
VREG
CMPOUT
200ns
100µs
Hi-Z
VALID
DATA
POWER-LISTEN CYCLE
1152µs
4
1531 TD01
LTC1531
ブロック図
ISOLATION
BARRIER
POWERED SIDE
ISOLATED SIDE
VPW
11
VCC
V1
18
3.3V
DET
VCC 1
VOLTAGE
PUMP
TRANSMIT
AND
DRIVER
VALID 25
+
LATCH
TIMING
Q D
Σ
V3
16
V4
15
+
DATA 26
V2
17
COMPARE
–
TIMING
Σ
DECODE
2.5V
REG
–
R
POWER-ON
RESET
VREG
13
ZCDATA 27
CMPOUT
12
GND 28
ZERO-CROSS
COMPARATOR
4
3
ZCPOS ZCNEG
2
14
SHDN
ISOGND
1531 BD
アプリケーション情報
LTC1531は自己給電タイプの絶縁型デュアル差動コンパ
レータです。容量性絶縁バリアを通して自己給電される
スイッチト・キャパシタ・コンパレータを内蔵していま
す。容量性絶縁バリアの絶縁能力は3000VRMSです。絶
縁型コンパレータでは、電力の分配と比較が繰り返され
ます。電源分配サイクルでは、絶縁されてない電源側か
ら内部絶縁コンデンサと整流器を通して、外部ストレー
ジ・コンデンサに電力が供給されます。外部供給コンデ
ンサに十分な電圧が蓄えられると、絶縁型コンパレータ
が周期的に比較を行います。タイミング図とブロック図
を参照してください。
合にのみ、新しいDATAがラッチされます。DATAの
ラッチ出力が“H”のとき、ゼロクロス時にトライアック
を点弧させるためのトリガ・パルス出力ZCDATAを利用
してトライアックをトリガすることができます。各パ
ワーリッスン・サイクルで比較が実行された後、
VALIDデータ出力パルスが提供され、DATAが更新され
たことを示します。コンパレータに新しいDATA値が現
れたら、VALIDデータ出力を使用して、外部回路をク
ロック駆動することができます。
比較中に、絶縁側は外部コンデンサに蓄えられたエネル
ギーを使用して100µsの間安定化2.5V電源に、ついでス
イッチト・キャパシタにエネルギーを供給します。比較
結果は絶縁されてない電源側に戻されてラッチされ、ロ
ジック・レベルのDATA出力を供給します。外部コンデ
ンサに十分な電圧(3.3V)が蓄えられると、リッスン・サ
イクル中に比較が行われます。実際に比較が行われた場
LTC1531コンパレータの電源側は、絶縁側への電力分配
と比較結果の確認を交互に繰り返します(タイミング図
を参照)。パワー・サイクルでは、絶縁コンデンサを通
してAC電源が絶縁側に分配されます。リッスン・サイ
クルでは、電源側は絶縁側からパルスを受け取り、有効
な比較が行われたかどうか判断します。
パワーリッスン・サイクル
5
LTC1531
アプリケーション情報
VPW、外部ストレージ・コンデンサ、およびサンプ
ル・レート
LTC1531の絶縁側には、VPWに(内部VREG+外部VREG)
の負荷電流時に100µsにわたって300mV未満の電圧降下
に耐えうる容量をもつ外部コンデンサを接続する必要が
あります。パワー・サイクルでは、内部絶縁コンデンサ
と整流器を通して、この外部コンデンサに電力が分配さ
れます。この電圧が約3.3Vに達すると、比較回路が起動
し、次のリッスン・サイクルで比較が行われます。この
容量結合型絶縁電源は、100kΩのソース・インピーダン
スをもつ5V∼6.5V電源の等価モデルとして表すことが
できます。このピンは、100µsのVREG出力パルスの間に
供給される放電電流と外部コンデンサの容量で決まる
リップルによって、3.3Vに自己調整されます。コンデン
サの容量は、VPWの初期スタートアップ時間とリップル
電圧に影響しますが、コンパレータのサンプル・レート
には影響を与えません。VPWに過剰な外部DC負荷があ
ると、コンデンサの電圧が所定の3.3Vイネーブル電圧に
達しないことがあります。VPWへの連続マイクロパワー
負荷は、100k、5.5V電源モデルに基づいて許容できる場
合があります(回路は標準的応用例を参照してくださ
い)。絶縁側の消費電流は約2µA∼3µA、動作時の内部
負荷電流は約1mAです。
コンパレータのサンプル・レートは、絶縁コンデンサの
充電レートと外部負荷電流+内部負荷電流によって決ま
ります。パワーリッスン・サイクルの周期は700Hz∼
900Hzですが、比較が行われるのはVPWが3.3Vのイネー
ブル電圧を超えたときだけです。軽負荷時の標準サンプ
ル・レートは200Hz∼300Hzです。実際のサンプリング
は一定ではなく、パワー・サイクルのリッスン期間で
VPW ≥ 3.3Vになると発生します。標準的性能特性の図3
に、各種電源条件および負荷条件における標準サンプ
ル・レートを示します。電力伝達とサンプル・レートを
最大にするには、図4に示す領域からエッチングにより
銅を取り除きます。
絶縁コンパレータ入力とCMPOUT
LTC1531の絶縁型スイッチト・キャパシタ・コンパレー
タは、さまざまな差動入力サンプリング・モードの設定
が可能な4つの入力を備えています。コンパレータ入力
は、コンパレータ・オートゼロ・サイクル中にすべて同
6
時にサンプリングされ、ついでまとめて加算されて、二
重差動比較が実行されます。比較は次のとおり実行され
ます:
(V1+V2)/2 >(V3+V4)/2
この等式を整理すると、たとえば二重差動比較は次のよ
うに実行されます:
(V1−V4)>(V3−V2)または(V1−V3)>(V4−V2)
スイッチト・キャパシタ入力は1回でサンプリングを行
い、レール・トゥ・レール入力とVPW-ISOGNDの同相電
圧範囲を備えています。入力が加算されるので、たとえ
ば絶縁型スイッチ・アプリケーションの場合のように、
V3をVREGにV4をISOGNDに接続してまとめて加算し、
負コンパレータ入力に対してVREG/2を供給することに
より、リファレンスを電源電圧の半分にすることができ
ます。
チャージ・インジェクションは、スイッチト・キャパシタ
のコンパレータ入力で起こります。インジェクション量
は、コンパレータの使い方によって異なります。V1=V2
およびV3=V4のときに、インジェクション量が最小にな
ります。ワーストケースはV1=3.3V、V2=0V、V3=3.3V、
V4=0Vのときで、チャージ・インジェクションは7pCに
なります。コンパレータがターンオンするのは、100µsの
VREG期間の最後の10µsであるため、約90µs経過時点で
チャージ・インジェクションが発生します。
絶縁型温度制御アプリケーションに示すように、一般に
CMPOUT信号を使用してヒステリシスを提供します。
CMPOUTはラッチされた前回の比較結果であり、次の
VREGオン期間にアクティブになります。CMPOUTは、
内 部 2.5V安 定 化 出 力 の VREGか ら 給 電 さ れ 、 100µsの
VREGオン時間中以外はハイ・インピーダンス状態にな
ります。CMPOUTはアクティブになると、ストアされ
た前回の比較結果に応じて、ISOGNDへの“L”または
V REGへ の“ H”に 切 り 替 わ り ま す 。 ス ト ア さ れ た
CMPOUTデータは、電源投入時にリセットされ、電源
側のSHDNピンでは必ずしもリセットされません。ただ
し、シャットダウンによって、絶縁側でパワーオン・リ
セットがトリガされるほどVPWが低下した場合は電源側
からリセットされます。
LTC1531
アプリケーション情報
DATA、VALID、ZCDATA
パワー・サイクルでは、前のリッスン・サイクルで有効
な比較が行われた場合は、VALID信号が“H”になりま
す。VALIDは次のリッスン・サイクルの初めに“L”にな
ります。VALIDの“L”から“H”への遷移を使用して、
DATAを外部回路にクロック・インさせることができま
す。比較を行うには、絶縁側のストレージ・コンデンサ
に十分な電力が蓄えられていなければなりません。
DATA出力は、最後に受け取った比較結果を保持しま
す。DATAはパワーアップとシャットダウンでゼロにリ
セットされます。VALID出力は比較結果を正しく受け
取った後、1パワー・サイクルの間“H”に保持されま
す。絶縁側から受け取ったDATAの値は、ノイズ余裕度
を高めるために冗長化されています。
ZCDATAはゼロクロス・コンパレータでトリガされる
25µsの出力パルスです。パルスが発生するには、DATA
出力がロジック1で、かつZCPOS-ZCNEGゼロクロス・
コンパレータ入力がヒステリシスの±200mVから800mV
を超えた後、0Vを交差する必要があります。通常、ゼ
ロクロス・コンパレータ出力を使用して、60Hz RC位相
シフトされたACライン信号からトライアックをトリガ
します。
ZCPOSとZCNEGのゼロクロス・コンパレータ入力によ
り、信号が電源レールを超えて振幅することができま
す。ただし、ZCPOSおよびZCNEG入力は、GNDより低
くなる入力信号をクランプするESDダイオード保護デバ
イスを内蔵しています。ダイオードを流れる電流は、
5mA未満に制限しなければなりません。絶縁型温度制御
では、これらの条件を満たす減衰特性をもつ位相シフ
ト・ネットワーク例を示します。この例では、R1 >> R2
であり位相シフトθは次式で設定されます:
R2 • C1 ≅ tan(θ)/ 2π60Hz
する7VPEAK入力信号を、10°の位相遅れで提供します。
正入力電圧が12Vの最大定格を超えないこと、あるいは
ESDダイオード・クランプへの5mAの入力電流を超えな
いことが必要です。
絶縁バリアdV/dt
絶縁型コンパレータが動作可能な絶縁バリアの最大連続
dV/dt値は50V/µsです。dV/dtのレートがこれよりも大き
くなると、絶縁側はパワー・サイクルが停止し比較を開
始すべきことを検出できなくなりなります。
PCボード・レイアウト
PCボード・レイアウトでは、リード・フレームの絶縁コン
デンサ付近に銅領域を配置しないでください。銅によっ
て、
絶縁側への電源の結合と電力分配が低下します。
TOP VIEW
VCC
1
28 GND
SHDN
2
27 ZCDATA
ZCNEG
3
26 DATA
ZCPOS
4
25 VALID
ETCH COPPER
FROM THE
SHADED AREA
VPW 11
18 V1
CMPOUT 12
17 V2
VREG 13
16 V3
ISOGND 14
15 V4
SW PACKAGE
28-LEAD PLASTIC SO (ISO)
図4. PCボード・レイアウト例
そ し て 、 減 衰 は ≅ R2/R1に な り ま す 。 こ の 例 で は 、
R1=1M、R2=47k、C1= 0.01µFで、5VのVCCを基準と
7
LTC1531
標準的応用例
リモート・ライト制御スイッチ
AC
120V
R1
1N4004 680k
LAMP
TECCOR
Q4008L4
OR EQUIVALENT
NEUTRAL
2.5k
5W
ISOLATION
BARRIER
C1
0.01µF
R2
47k
R2/(R1 + R2) = ATTENUATION
R2 • C1 = Tan(θ)/(2π60Hz)
θ = DESIRED PHASE LAG
+
150Ω
VCC
1k
ZC
SHDN
+
ZC –
2.2µF
VPW
VREG
2.5V
ZCDATA
CADMIUM
LIGHT
SENSOR
100k
V1
V2
+
DATA
5.6V
Q D
100µF
V3
–
+
V4
CMPOUT
VALID
LTC1531
GND
HYSTERESIS
1M
ISOGND
100k
1531 TA02
絶縁型スイッチ制御
AC
120V
TECCOR
Q4008L4
OR EQUIVALENT
NEUTRAL
ISOLATION
BARRIER
R1
680k
1N4004
LOAD
C1
0.01µF
R2
47k
2.5k
5W
R2/(R1 + R2) = ATTENUATION
R2 • C1 = Tan(θ)/(2π60Hz)
θ = DESIRED PHASE LAG
+
390Ω
150Ω
VCC
SHDN
ZC +
ZC –
1µF
VPW
LED
1k
2.5V
ZCDATA
VREG
V1
1M
V2
DATA
5.6V
+
Q D
–
+
V3
V4
100µF
VALID
LOW
VOLTAGE
SWITCH
CMPOUT
LTC1531
GND
ISOGND
1531 TA03
絶縁型電圧センス
ISOLATION
BARRIER
VCC
R2
10M
RESOLUTION = 4mV
SETTLING TIME CONSTANT = 10 sec
+
VCC
C2, 1µF
SHDN
ZC + ZC –
2.5V
ZCDATA
VCC
–
V2
DATA
Q D
–
VIN
0V TO 2.5V
FULL-SCALE
INPUT
V3
V4
CMPOUT R1, 1M
10k
GND
8
+
VALID
10k
VREG
V1
VCC
LT1490
+
VOUT
0V TO VCC
FULL-SCALE
OUTPUT
R3
10M
2.2µF
VPW
LTC1531
ISOGND
C1
0.22µF
1531 TA05
LTC1531
標準的応用例
絶縁型ポテンショメータ・トランスジューサ・センス
ISOLATION
BARRIER
VCC
R2
10M
RESOLUTION = 4mV
SETTLING TIME CONSTANT = 10 sec
+
VCC
C2, 1µF
ZC
SHDN
+
ZC
–
2.2µF
VPW
2.5V
ZCDATA
VCC
R3
10M
–
VOUT
0V TO VCC
FULL-SCALE
OUTPUT
V1
100k
V2
DATA
+
Q D
V3
–
V4
CMPOUT R1, 1M
VCC
LT1490
VREG
VALID
+
10k
LTC1531
GND
C1
0.22µF
ISOGND
1531 TA06
10k
絶縁型熱電対電圧
+
ISOLATION
BARRIER
VCC
10M
1M
LT1389-1.2
2.2µF
1.74M
10M
ZC
SHDN
+
ZC –
VPW
VREG
2.5V
ZCDATA
V1
VCC
DATA
+
Q D
10.8k
V3
–
+
V4
VALID
LTC1531
+
GND
K
GAIN SET FOR 0°C TO 200°C
CMPOUT R1, 1M
10k
1531 TA07
C2
0.22µF
ISOGND
10k
–
–
VCC
LT1490
1.116k
+
VTEMP
0V TO VCC
0°C TO
200°C
1/2 LT1495
V2
10M
THERM
30k
YSI 44008
10.104k
33k
–
VCC
–
C1, 1µF
UNUSED OP AMP
CONNECT AS SHOWN
TO MINIMIZE POWER
CONSUMPTION
1/2 LT1495
OP AMP OFFSET ADJUST
COLD JUNCTION COMPENSATES 0°C TO 60°C
OUTPUT, VTEMP DEPENDS ON VCC
RESOLUTION = 4mV ≥ 0.5°C
RESPONSE TIME = 10 sec
+
全温度範囲での検出
+
ISOLATION
BARRIER
VCC
1M
2.2µF
LT1389-1.2
1.74M
10M
10.104k
VPW
2.5V
ZCDATA
VREG
V1
1/2 LT1495
V2
+
Q D
–
1.116k
10.8k
+
V3
K
+
V4
VALID
GND
GAIN SET FOR 0°C TO 200°C
CMPOUT
LTC1531
ISOGND
–
1/2 LT1495
COLD JUNCTION COMPENSATES 0°C TO 60°C
OUTPUT, VTRIP AT 100°C IS ADJUSTABLE
RESPONSE TIME = 10 sec
RESOLUTION = 4mV ≥ 0.5°C
+
VTRIP
DATA
33k
THERM
30k
YSI 44008
–
SHDN
ZC + ZC –
–
VCC
1531 TA08
UNUSED OP AMP
CONNECT AS SHOWN
TO MINIMIZE POWER
CONSUMPTION
9
LTC1531
標準的応用例
絶縁型バッテリ・セル・モニタ
ISOLATION
BARRIER
5V
+
VCC
ZC
SHDN
+
ZC
–
2.2µF
VPW
2.5V
ZCDATA
TO
OTHER
CELLS
VREG
V1
V2
+
DATA
CELL 1
Q D
VALID
R3
180k
V3
–
+
V4
CMPOUT
LTC1531
GND
R4
100k
ISOGND
+
VCC
ZC + ZC –
SHDN
2.2µF
VPW
2.5V
ZCDATA
VREG
V1
V2
+
DATA
CELL 2
Q D
–
VALID
R1
180k
V3
V4
CMPOUT
LTC1531
GND
+
VTRIP
= 1.8V
R2
100k
ISOGND
1531 TA04
TO
OTHER
CELLS
絶縁型ウィンドウ・コンパレータ
ISOLATION
BARRIER
5V
+
VCC
SHDN
ZC + ZC –
2.2µF
VPW
2.5V
ZCDATA
VREG
V1
V2
VLOW
DATA
+
Q D
V3
–
VALID
V4
LTC1531
GND
SHDN
ZC + ZC –
VHIGH
2.5V
+
Q D
–
VREG
WINDOW WIDTH = 1V
R1 = R2 (5/WIDTH – 1)
GND
V2
R1
400k
V3
WIDTH/2
CMPOUT
LTC1531
2.2µF
V1
V4
VALID
–
+
VPW
ZCDATA
DATA
VIN
ISOGND
VWINDOW
VCC
+
CMPOUT
R2
100k
ISOGND
1531 TA09
10
LTC1531
パッケージ
注記がない限り、寸法はインチ(ミリメートル)
SWパッケージ
28ピン・プラスチック・スモール・アウトライン絶縁バリア(広型0.300)
(LTC DWG # 05-08-1690)
0.697 – 0.712*
(17.70 – 18.08)
28
27
26
25
18
17
16
15
0.394 – 0.419
(10.007 – 10.643)
NOTE 1
1
2
3
11
4
12
13
14
0.291 – 0.299**
(7.391 – 7.595)
0.005
(0.127)
RAD MIN
0.037 – 0.045
(0.940 – 1.143)
0.093 – 0.104
(2.362 – 2.642)
0.010 – 0.029 × 45°
(0.254 – 0.737)
0° – 8° TYP
0.009 – 0.013
(0.229 – 0.330)
NOTE 1
0.050
(1.270)
TYP
0.016 – 0.050
(0.406 – 1.270)
0.014 – 0.019
(0.356 – 0.482)
NOTE:
1. PIN 1 IDENT, NOTCH ON TOP AND CAVITIES ON THE BOTTOM OF PACKAGES ARE THE MANUFACTURING OPTIONS
THE PART MAY BE SUPPLIED WITH OR WITHOUT ANY OF THE OPTIONS.
0.004 – 0.012
(0.102 – 0.305)
SW28 (ISO) 0695
*DIMENSION DOES NOT INCLUDE MOLD FLASH. MOLD FLASH SHALL NOT EXCEED 0.006" (0.152mm) PER SIDE
**DIMENSION DOES NOT INCLUDE INTERLEAD FLASH. INTERLEAD FLASH SHALL NOT EXCEED 0.010" (0.254mm) PER SIDE
11
LTC1531
標準的応用例
ACラインの過電流検出
ISOLATION
BARRIER
VCC
+
VCC
SHDN
ZC + ZC –
2.2µF
VPW
2.5V
ZCDATA
VREG
1M
V1
AC
V2
V3
V4
1/4
LT1496
CMPOUT
LTC1531
GND
0.01µF
ISOGND
1M
1M
–
1/4
LT1496
AC
900k
–
NEGATIVE COMPARATOR
INPUT SET TO 1.25V
RSENSE IN SERIES WITH AC LINE
RSENSE TRIP VOLTAGE = 125mV
RSENSE
+
VALID
1/4
LT1496
–
–
+
+
Q D
–
DATA
VTRIP
50k
UNUSED
OP AMP
50k
1/4
LT1496
1531 TA10
+
+
関連製品
製品番号
説明
注釈
LTC1177
絶縁型MOSFETドライバ
第二電源が不要な2500VRMSの絶縁能力
LT1389
ナノパワー・リファレンス
800nA、0.05%の高精度、最大ドリフト10ppm/℃
LTC1440/LTC1441
LTC1442
超低消費電力シングル/デュアル・コンパレータ、
リファレンス付き
2.1µA(標準)、2V∼11V電源、可変ヒステリシス
LT1495/LT1496
1.5µA最大、デュアル/クワッド高精度レール・トゥ・レール
入力/出力オペアンプ
低オフセット375µV最大、2.2V∼36V電源
LTC1540
リファレンス付きナノパワー・コンパレータ
標準0.3µA、可変ヒステリシス、2V∼11V電源
12
1531 0399 1K • PRINTED IN JAPAN
リニアテクノロジー株式会社
〒162-0814 東京都新宿区新小川町1-14 NAOビル5F
TEL 03-3267-7891• FAX 03-3267-8510 • www.linear-tech.com
 LINEAR TECHNOLOGY CORPORATION 1998
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