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災害復旧・防災資材
1
盛土の補強(補強土壁・補強盛土)
●テンサーFW工法
→P.3-4
●RRR工法
→P.5
災害に強い!!
東日本大震災報告①② →P.4
三井のインフラ資材
2
崩壊のり面の補修
テンサーFW工法
2
崩壊のり面の補修
●テンサーマキセル多段積み工法
→P.6
4
9
吸出しの防止・湧水処理
上下水施設・用水路補修
テンサーマキセル多段積み工法
3
3
地盤の補強
●テンサー地盤補強工法
5
→P.7
地盤の補強
農業施設(圃場)の補強・復旧・パイプライン補修
・軟弱地盤表層処理
・路盤補強
・段差防止
6
・パイプ不同沈下防止
●テンサーマットレス工法
→P.8
●ポリフェルトEX-R
→P.9
●排水性補強材RD
→P.9
●ソフィックスGXR
→P.9
4
東日本大震災報告③④ →P,8
1
テンサーマットレス工法
河川・海岸護岸の保護
農業施設(圃場)・パイプラインの補強・復旧
●ネトロンシート
→P.10
●ネオドレーンパイプ・ネトロンパイプ
→P.10
●三井ハウエル管
→P.10
●パイプライン浅埋設工法
→P.10
パイプライン浅埋設工法
9 上下水施設・用水路補修
→P.14
●スワエールスプレー
東日本大震災報告⑥ →P.14
1
盛土の補強
8
コンクリート護岸基礎の補修・地盤の補強
●グランドエース(浸透性耐久グラウト材)
→P.13
●ハイドロクリート
→P.14
(水中不分離性コンクリートの混和剤)
東日本大震災報告⑥ →P.13
ハイドロクリート
7
流出油の処理
7
6
流出油の処理
●タフネルオイルブロッター(高性能油吸着材) →P.12
8
コンクリート護岸基礎の補修
地盤の補強
5
吸出しの防止・湧水処理
6
●ネトロン透水マット
→P.11
●カルドレーン
→P.11
●ポリフェルトEX
→P.11
●リバコブルマットPT
→P.11
河川・海岸護岸の保護
●シェルトン
→P.12
東日本大震災報告⑤ →P.12
ポリフェルトEX
2
1
盛土の補強(補強土壁・補強盛土)
テンサーFW工法
盛土の補強(発生土利用) ⇒ 補強土壁工
溶接金網製軽量壁面材とジオグリッドテンサーを基本部材とした
補強土壁工法です。山岳部や狭隘な場所での施工に適し、
概要図
復旧工事に最適な工法です。
特 徴
■ 使用資材が軽量で、大型重機が不要です
■ FW枠は上下・左右で連結された一体化構造です
■ 盛土の圧密沈下に対応できる上下枠かみ合わせ構造です
■ FW-BLACK(耐候密着ポリエチレンコーティング品)もあります
新潟中越震災復旧事例 : 国道291号災害復旧
勾配1:0.8 Hmax=13m
新潟中越震災復旧事例 : 林道道院線災害復旧工事
豪雨災害復旧事例 : 川口大町線災害復旧工事
3
勾配1:0.3 Hmax=12.4m
勾配1:0.3 Hmax=6.0m
1
盛土の補強(補強土壁・補強盛土)
東日本大震災報告① ~実績調査~
場所 : 宮城県山元町
工法 : テンサーFW工法
施工 : 2007年
勾配 : 1:0.3
Hmax: 9.8m
状況 : 2007 年に集中豪雨により盛土が崩壊しFW工法で強化復旧を行った。今回の震災で補強土壁は問題なし。
隣接無補強部は崩壊。
『宮城県山元町の住宅団地では、盛土と切土の境界部分にあたる道路にクラックが生じ、幅30cm、長さ40mの規模で
地盤がずれた。一方、被災箇所に隣接する盛り土部分は、補強土擁壁を築いていたため無事だった。豪雨で崩落した後に
対策を講じていた。これが被害を防いだと推測できる。』
日経コンストラクション 2011.5.9 号 P.48-51 より抜粋
補強土(FW)
無補強部
無補強部
左奥は無補強部
補強土(FW)
無補強部 崩壊状況 2011.04
右側 FW 工法 2011.04
無補強部 FW 工法で復旧(植生状況 2012.10)
無補強部を FW 工法で復旧(テンサー敷設 2012.07)
東日本大震災報告② ~実績調査~
場所 : 宮城県山元町
工法 : テンサーFW工法
施工 : 2005年
勾配 : 1:0.3または0.4
Hmax: 5.0m
状況 : 補強土壁(FW工法)の天端付近まで津波が到達したものの、変状はみられなかった。
津波到達水位
4
1
盛土の補強(補強土壁・補強盛土)
RRR工法
盛土の補強(発生土利用) ⇒ 補強土壁工
曲げ剛性を有する一体の壁面と面状補強材(テンサー)を
概要図
用いて安定性が高く変形が小さい急勾配または鉛直の
盛土ののり面を構築する工法。一般に鉄道盛土他、重要構
造物に適用できます。
新潟中越震災復旧事例 : 青海川駅災害復旧工事
Hmax=2.8m
L=約 80m
テンサーRRR 工法
豪雨災復旧事例 : 飯山線災害復旧工事
5
Hmax=4.6m
L=約 13m
豪雨災復旧事例 : 豊肥本線災害復旧工事1工区(宮地-波野間)
勾配1:0.2 Hmax=4.5m
L=40m
豪雨災復旧事例 : 豊肥本線災害復旧工事5工区(波野-滝水間)
勾配1:0.5 Hmax=8.4m
L=45m
2
のり面の補強(発生土利用)
⇒ 切土のり面補強工
テンサーマキセル多段積み工法
筒状にしたテンサーをテンサージョイナーで接続し、現地発生土を
崩壊のり面の補修
概要図
充填した構造体(マキセル)を切土面に設置する工法です。資材
が軽量で、現場合わせが容易で工期短縮が図れます。従来工で
設置困難な箇所、土壌が酸性またはアルカリ性で錆等の耐久性
に懸念がある箇所に特に適しています。
特 徴
■ マキセルの中詰め材に現地発生土が利用できます
■ のり面緑化が可能です
■ 従来工(かご枠)に比べ材工費10%程度コスト削減
災害復旧事例 : 西海広2期第35号工事
勾配1:1.0 Hmax=5.0m
豪雨災害による復旧事例 : 西海広2期第53号工事
勾配1:0.5 Hmax=1.5m
災害復旧事例 : 常磐線土木構造物災害復旧工事(常陸多賀-日立間)
勾配1:0.3 Hmax=6.0m
6
3
地盤の補強
テンサー地盤補強工法
地盤の補強 ⇒ 軟弱地盤処理(敷網工)・段差防止
軟弱地盤表層処理
軟弱な地盤上にテンサーを敷設し、施工時のトラフィカビリティーを確保します。
軟弱地盤上で工事用道路、仮設道路を緊急に施工する場合に有効です。
路盤補強
軟弱路床の舗装においてテンサーを路床と路盤の間または路盤の中に敷設することで、
インターロッキング(かみ合せ)効果により、舗装の補強、路盤の耐久性の向上を図ります。
概要図
段差防止
道路とコンクリート構造物の境界面に発生する段差やクラック
を未然に防止する工法。路体内にテンサーを敷設することで
走行荷重に伴う荷重を分散し、路盤の段差抑制を図る工法
概要図
路盤
テンサー
コンクリート
構造物
路床(路体)
パイプ不同沈下防止
軟弱地盤(N値4以下)における汚水汚濁管(φ150~450mm)
埋設工において、砕石層まわりにテンサーを敷設するのみで
不同沈下を防止する工法。従来の梯子胴木工と同等の効果
が確認されています。
概要図
7
3
地盤の補強
東日本大震災報告③ ~実績調査~
場所 : 宮城県塩釜市
工法 : テンサー路盤補強
施工 : 1988年
使用銘柄: テンサーSS2
隣接道路は、路盤材の吸出しにより路面にうねり発生
津波到達水位
テンサー敷設箇所は津波を受けたが路面は問題なし
1988 年施工時の状況
テンサーマットレス工法
地盤の補強(支持力確保) ⇒ マットレス工
軟弱な基礎地盤にテンサーと中詰め材を用いて立体的に組み
概要図
立てた構造体を構築することにより、上部構造の荷重分散およ
テンサーマットレス
び中詰め材のせん断抵抗を発揮させることによって基礎地盤を
補強する工法です。
構造物基礎
東日本大震災報告④ ~復旧事例~
場所 : 岩手県一関市
道路基礎
施工:2011年5月
状況 : 地震の影響で L 型擁壁の一部が前傾した。対象の擁壁を一時撤去しマットレスで基礎を補強して、擁壁を再設置。
擁壁の傾斜(側面部開き)
地盤の良い箇所であったが、部分的に脆弱であったと推定。
擁壁基礎部にテンサーマットレスを設置
8
3
地盤の補強
ポリフェルトEX-R
道路の路床支持力確保 ⇒ 軟弱路床/路盤分離
概要図
ポリフェルト EX-R を軟弱路床と下層路盤との間に敷設し舗
工
装を構築する工法。
ジオテキスタイルの分離機能により施工時や供用後に懸念さ
れる軟弱路床と路盤の混入を防ぐことで、路盤の厚さや品質
を保持する工法。置換えや安定処理が必要な道路・駐車場
に用いられています。
排水性補強材
RD工法
盛土の補強(発生土(粘性土)利用 ⇒ 補強盛土工
補強機能と排水機能を併せ持つ排水性補強材で、延伸された
合成高分子製繊維とスパンボンド連続長繊維不織布の複合製
品です。
耐久性(耐酸性・耐アルカリ性)に優れ、第4建設発生土程度
(高含水比粘性土等)の浚渫土等の低品質発生土や改良土を
盛土材として適用可能です。
豪雨災害復旧事例 : 上和桐山線災害復旧工事
勾配1:1.2 Hmax=9.5m
ソフィックスGXR
地盤の補強 ⇒ 軟弱地盤処理(敷網工)・補強盛土工
高強度繊維を格子構造に成形し、特殊樹脂を被覆することに
より土木用材料として耐久性を向上させた高強度ジオグリッド
です。軟弱地盤上の盛土工事や軟弱地盤の表層処理工、
地盤改良との併用工法等で用いられています。
NETIS番号:KT-110032-A
特 徴
■ 高い引張強度を有しています。(200~800kN/m)
■ 伸びが少なく長期使用に対応します
9
■ 耐久性に優れています
4
農業施設(圃場)・パイプラインの補強と復旧
農地(圃場)のり面表層すべり ⇒ のり面補強工
工事用フェンス ⇒ 飛散防止用ネット
ネトロンシート
ポリエチレン製のジオネット。耐候性、耐薬品性、耐寒性に優
れます。しがら工、飛散防止用の安全柵用のネット、ふとんか
ご内張り、盛土転圧時の層厚管理材として用いられています。
豪雨災害復旧事例:畦畔盛土復旧工事
ネトロン・ネオドレーンパイプ・ハウエル管
ネトロンパイプ:PE製網状管
PDS:30%無孔管
農地(圃場)排水
盛土の横断排水
高耐圧ポリエチレン管
PCS:全面開孔
ネオドレーンパイプ:PE製波状管
JIS K6780 耐圧ポリエチレンリブ管
農林水産省土地改良事業計画設計基準(農道)に掲載
SD:30%無孔管
SC:全面開孔
旧日本道路公団設計要領第二集カルバート編に掲載
パイプライン浅埋設工法
パイプラインの補強 ⇒ 埋設管浮上防止
大口径の埋設管の周辺の地盤をジオテキスタイルによって
一体化することにより、パイプと地盤の変形を抑制し、パイプ
の埋設深さの低減と地震時の埋設管浮上を防止する工法。
概要図
パイプライン浅埋設工法は独立行政
法人農業・食品産業技術総合研究
機構農村工学研究所と民間2社との
特許工法(特許第 3314191 号)
10
5
吸出し防止・湧水処理
ネトロン透水マット
地山湧水 ⇒ 湧水排水材
積層したポリエチレンネットを目詰まり防止フィルターで被覆した
集排水材です。地山湧水処理、擁壁裏面排水、グランド排水、
トンネル裏面排水等に用いられています。
概要図
カルドレーン
地山湧水 ⇒ 湧水排水材
集排水と管路機能を兼ね備えた特殊構造のポリプロピレン製の
板状排水材です。エンボス構造であるため耐圧縮強度が高く、
軽量であるため施工性に優れています。コンクリート擁壁の裏込
排水、盛土の水平排水、地山湧水処理等に用いられています。
宅地造成等規正法、都市計画法および
建築基準法で定められた擁壁には、
擁壁用透水マット協会より認定を受けた
『カルドレーンTW』をご使用下さい。
擁壁用透水マット技術マニュアル準拠
ポリフェルトEX
コンクリート擁壁裏込排水
河川の洗掘防止 ⇒ 吸出し防止材
ポリプロピレン製の連続長繊維スパンボンド不織布です。透水性、フィルター性、耐薬品性に優れており、
河川の吸出し防止、排水層の目詰まり防止、盛土の安定化に用いられています。
護岸吸出し防止
リバコブルマットPT
ポリエステル製の連続長繊維スパンボンド不織布です。
透水性、フィルター性、耐薬品性に優れており、
港湾・河川の吸出し防止に用いられています。
PT-500 は旧運輸省港湾用防砂シート規格対応品です。
11
排水層の目詰まり防止
港湾・河川の洗掘防止 ⇒ 吸出し防止材
6
シェルトン
河川・海岸護岸の保護
7
流出油の処理
河川・海岸護岸のり面の保護 ⇒ 護岸保護工
テンサーをマットレス状に組立て、その中に砕石を詰めた
構造体を河川の低水位・高水位護岸の侵食防止や海岸の
洗掘防止として用いる工法。
特 徴
概要図
■ 重機による短期施工が可能
■ 地盤形状に柔軟に追従する
■ 腐食しないため河川や海で有効
災害復旧事例 : 筑後矢部川(堤防決壊)応急復旧工事(防災ステーション備蓄のシェルトンを設置)
堤防決壊
東日本大震災報告⑤ ~復旧事例~
場所 : 岩手県
施工:2012年6月
状況 : 漁港応急復旧時、海岸線に仮設道路設置に伴いのり面の侵食防止対策としてシェルトンを設置
シェルトン設置完了
仮置き状況
タフネルオイルブロッター
流出油の除去 ⇒ 高性能油吸着材
海や河川から流出した油、工場から漏れた油による被害を最小限にくい止めるための油防除資材です。
親油性・疎水性に優れ、水に浮き、形状安定性に優れているため、油の回収作業を素早く行うことができます。
マット状
万国旗状
フェンス状
12
8
コンクリート護岸基礎の補修・地盤の補強
グランドエース
港湾施設の復旧(液状化対策) ⇒ 浸透性耐久グラウト材
耐久性・浸透性に優れたグラウト材です。従来の水ガラス系
概要図
NETIS番号:CB-060026-A
とは異なった無機系・懸濁型グラウト材であり、注入された
後、地盤成分と反応し固化することで、現地盤を乱さず地盤
補強できます。特に液状化地盤の強化に適しています。材料
の調合性、作業性ならびに注入の施工性に優れ、且つ材料
中の六価クロムは検出限界値未満です。
特 徴
橋脚耐震補強
用 途
■ 高い耐久性
既存タンク基礎地盤補強
■ 橋脚・タンク・建屋
■ 優れた浸透性
ボックスカルバート等の基礎強化
■ 安定した圧縮強度
■ 港湾・河川護岸の強化
■ 環境適合性
■ 耐久性を求められる止水
■ 液状化防止
■ コンパクトな設備
ボックスカルバートの基礎補強 立抗底盤の改良
新潟中越震災復旧事例:国道8号線 ボックスカルバート下部の液状化防止工事
工法:二重管ストレーナー工法複相タイプ
対象土質:細砂~中砂
改良範囲:GL-1.0~-6.5m
震災後、液状化による不同沈下、側方移動、
目地の開きが見られたため、
グランドエースによる地盤改良を行った。
補修事例:ドック(船舶修理場)クレーン基礎の地盤対策工事
工法:二重管ストレーナー工法複相タイプ
対象土質:細砂
護岸背面地盤吸出しによる基礎地盤沈下対策
改良範囲:GL-1.6~-11m
クレーン基礎
注入範囲
ドック
松杭φ180
東日本大震災報告⑥ ~復旧事例~
場所: 茨城県臨海部
施工:2011年5月
状況: 液状化により側方流動が発生、護岸のせり出しや
構造物基礎の沈下が見られたため、地盤改良を行った。
工法: 二重管ストレーナー工法複相タイプ
対象土質:細砂
改良範囲:GL-0.5~-2.5m
配管基礎の沈下
護岸のせり出し
ボーリングマシン
地盤改良
13
8
コンクリート護岸基礎の補修・地盤の補強
ハイドロクリート
9
上下水施設・用水路補修
港湾施設の復旧 ⇒ コンクリート護岸基礎の補修
水中不分離性コンクリートの混和剤です。
特 徴
■ 高品質コンクリートの確保
■ 水質汚濁の防止
■ 優れた流動性
■ ブリージングの防止
■ 施工性の向上
補修事例:灯標基礎補修工事
スワエール
⇒防食・防水・硬化コーティング
イソシアネートと特殊硬化剤の2成分からなるポリウレア樹脂
と、その2成分を混合吐出するスプレー技術をベースとして開発
されたコンクリート構造物の防食・防水・保護を施す画期的瞬間
硬化コーティングです。
特 徴
■ 瞬間硬化性です
■ 湿度・温度に無関係に硬化します
■ 天井面・壁面の施工は抜群です
■ 耐薬品性・耐候性に優れています
速報
東日本大震災報告⑦ ~実績調査~
場所: 岩手県九戸郡野田村
仕様: AR-450 天端 AR-450 ノンスリップ
施工:2008年
状況: 津波により、事務所棟等周辺の構造物は大きな被害を受けている。
スワエールを施工した稚魚槽は天端および水槽内が津波で流された瓦礫で少し削られた程度で水槽自体に問題はなかった。
左手前がスワエールを施工した稚魚槽
孵化場水槽の状況 使用上問題なし
瓦礫による表面剥離
14
2013.10 (№5) 3TH-IN/S
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