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第5章 高槻市の自転車利用環境向上に向けた基本計画

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第5章 高槻市の自転車利用環境向上に向けた基本計画
第5章
第5章
高槻市の自転車利用環境向上に向けた基本計画
高槻市の自転車利用環境向上に向けた基本計画
1.はしる
~自転車通行空間整備~
<基本的な考え方>
●自転車は「車両」であり、「車道の左側端」を通行しなければならないこと
を前提とした連続的な自転車通行空間を整備します。
●自転車の右側通行(逆走)は、交差点部におけるクルマとの出会い頭事故等
のリスクが高いことを踏まえ、交通安全やルール統一の観点から車道と歩道
の「左側通行」を徹底します。
●既存の道路空間内での整備を基本とし、道路空間の再配分(車線幅の見直
し、植樹帯撤去、歩道縮小等)により、自転車の専用空間を生み出すよう努
めます。
●路面表示方法は、「大阪府自転車通行空間法定外表示実施要領」(H25.4)
を踏まえつつ、高槻市独自の工夫を加えるものとします。
1)安全で快適な自転車通行空間の整備
(1)自転車通行空間の整備形態の種類と整備方針
・自転車通行空間の整備形態には、①縁石等により歩道や車道と物理的に分離
した「自転車道」、②白線や路面着色により歩道や車道と視覚的に分離した
「自転車レーン」、③車線の一部を活用して車道の左側端を明示した「車道混
在」の3種類があります。
①自転車道の整備方針
・「自転車道」とは、専ら自転車の通行の用に供するために、縁石線又はさくそ
の他これに類する工作物により区画して設けられる道路の部分をいいます
(道路構造令第2条第2項・道路交通法第2条第1項第3号の3)。
・自転車道は、通常、双方向通行となりますが、本市では自転車の「左側通行の
徹底」を図るため、一方通行とすることを基本とします。
・自転車道の幅員は、双方向通行や追い越しを考慮し、2m以上を基本としま
す。ただし、本市では一方通行を基本とすることから、最低限の幅員として
1.5mでの整備を許容するものとします。
・自転車道とする場合、自転車は自転車道を通行しなければなりません。この
ことから、一方通行規制の実施にあたっては、沿道施設への出入りが不便に
なり得ることに留意し、道路交通特性に応じて整備の可否を検討します。
47 47
第5章
高槻市の自転車利用環境向上に向けた基本計画
図5-1 自転車道(一方通行)の断面イメージと事例(川崎市)
②自転車レーンの整備方針
・「自転車レーン」とは、白線や路面着色により歩道や車道と視覚的に分離した
自転車通行空間をいいます。
・自転車レーンには、「自転車専用通行帯」の規制を行う場合と、規制を行わな
い場合の2種類があります。
・自転車レーンの幅員は、1.5m以上を基本とし、側溝を除く有効幅員として 1.0
m以上を確保するものとします。
・自転車レーン整備区間では、通行時の圧迫感や歩道側への危機回避等の場面
を考慮し、横断防止柵や植樹帯の撤去を検討するなど、安全・快適な通行空間
の整備を図ります。
図5-2 自転車レーン(自転車専用通行帯の規制あり)の断面イメージと事例(宮崎市)
図5-3 自転車レーン(自転車専用通行帯の規制なし)の断面イメージと事例(大阪市)
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第5章
高槻市の自転車利用環境向上に向けた基本計画
③車道混在の整備方針
・「車道混在」とは、上記の自転車道や自転車レーンのような自転車専用空間で
はなく、車両である自転車とクルマの共存を図るため、自転車が通行すべき
「車道の左側端」を矢羽根等の路面表示で明確化した部分をいいます。
・「車道混在」による自転車通行空間は、クルマが通行する車線の一部であるこ
とから、自転車とクルマがその空間を共用することになります。このことか
ら、矢羽根等の路面表示を設置することにより、クルマのドライバーへの注
意喚起や速度低減を図り、自転車利用者の安全性と快適性の向上に努めます。
・クルマの交通量が多く、速度も高い幹線道路では、「大阪府自転車通行空間法
定外表示実施要領」に基づき、幅 1.0mの矢羽根を設置します。車道混在での
整備区間では、通行時の圧迫感や歩道側への危機回避等の場面を考慮し、横
断防止柵や植樹帯の撤去を検討するなど、安全・快適な通行空間の整備を図
ります。
・クルマの交通量が少なく、速度も低い非幹線道路では、まず歩行空間(歩道や
路側帯)を確保したうえで、自転車の標準幅 0.6mの矢羽根を設置します。
図5-4 車道混在(幹線道路)の断面イメージと事例(茨木市)
図5-5 車道混在(非幹線道路)の断面イメージと事例(金沢市)
49 49
第5章
高槻市の自転車利用環境向上に向けた基本計画
④自転車通行空間整備にあたっての留意事項
・自転車道や車道端部の路面については、自転車の安全性を向上させるため、
平坦性の確保、通行の妨げとなる段差や溝の解消に努め、滑りにくい構造と
するものとします。
・必要に応じて、側溝、街渠、集水ますやマンホールの蓋について、エプロン幅
が狭く、自転車通行空間を広く確保できるものや平坦性の高いものへの置き
換えや滑り止め加工等を行うものとします。
図5-6 街渠をエプロン幅の狭い平坦性の高いものに置き換えた事例
図5-7 グレーチング蓋の格子間隔を
狭め、滑り止め加工している事例
図5-8 マンホールの蓋に滑り止め加
工している事例
出典:安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン(国土交通省・警察庁)
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第5章
高槻市の自転車利用環境向上に向けた基本計画
表5-1 自転車通行空間の整備形態一覧
構造的な分離
①自転車道(一方通行)
視覚的な分離
②自転車レーン
③車道混在
自転車専用通行帯の規制あり
自転車専用通行帯の規制なし
矢羽根表示(幹線道路)
矢羽根表示(非幹線道路)
路肩<1.5m の場合
(矢羽根着色幅=1.0m)
路肩<1.5m の場合
(矢羽根着色幅=0.6m)
・車道の左側端を矢羽根の路面表示により明
示する。
※車線の区分があり、クルマの交通量が多い
道路を「幹線道路」とする。
・歩道や路側帯により歩行者の通行空間を確
保した上で、車道の左側端を、路面表示な
どにより明示する。
※「幹線道路」以外を非幹線道路とする。
路肩≧1.5m の場合
路肩≧1.5m の場合
・縁石やこれに類する工作物により物理的に
分離された自転車専用の通行空間を設け、
歩行者・自転車・クルマの分離を図る。
・公安委員会が、自転車専用通行帯の交通規
制を実施し、道路標示及び道路標識を設置
することにより、自転車通行空間の明確化
を図る。
・車道外側線から歩道までの間を、路面表示
等により明示する。
・自転車は、自転車道が設けられている道路
においては、自転車道以外の車道を横断す
る場合及び道路の状況その他の事情により
やむを得ない場合を除き、自転車道を通行
しなければならない。(道路交通法第 63
条の3)
・車両は、車両通行帯の設けられた道路にお
いて、道路標識等により前項に規定する通
行の区分と異なる通行の区分が指定されて
いるときは、当該通行の区分に従い、当該
車両通行帯を通行しなければならない。
(道路交通法第 20 条第2項)
・車両は、道路(歩道等と車道の区別のある道路においては、車道。)の中央から左の部分を通行しなければならない。(道路交通法第 17
条第4項を一部抜粋)
・車両は、車両通行帯の設けられた道路を通行する場合を除き、自動車及び原動機付自転車にあつては道路の左側に寄つて、軽車両にあつて
は道路の左側端に寄つて、それぞれ当該道路を通行しなければならない。(道路交通法第 18 条第1項)
整備イメージ
路肩≧2.0m の場合
概要
通行
方法
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第5章
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(2)交差点部・バス停部における自転車通行空間整備の考え方
・交差点部やバス停部は、「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」
(国土交通省・警察庁、H24.11)及び「大阪府自転車通行空間法定外表示実施
要領」(大阪府、H25.4)等に基づき、整備することを基本とします。
①交差点部設計の考え方
・自転車通行空間を整備する路線の交差点部では、自転車横断帯を廃止し、矢
羽根表示により自転車の横断位置と方向を直線的に明示します。また、自転
車横断帯の廃止に併せて、歩行者用信号機に設置されている「自転車・歩行者
専用」の補助標識は撤去します。
・信号交差点では、停止線を前出しするなど、自転車とクルマの事故防止に努
めます。
矢羽根の設置
自転車横断帯
の廃止
停止線の前出し
× × ×
図5-9 交差点部の対策イメージ(自転車レーン(自転車専用通行帯の規制あり)の場合)
図5-10 矢羽根表示の例(大阪市)
図5-11 停止線前出しの例(宮崎市)
図5-12 自転車横断帯撤去の例(宇都宮市)
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第5章
高槻市の自転車利用環境向上に向けた基本計画
【自転車道(一方通行)】
・交差点内には自転車道の延長線上に進行方法に従った矢羽根表示を設置しま
す。ただし、横断歩道内には矢羽根表示を設置しません。
・交差点内の矢羽根表示の両端部には、自転車マーク・矢印の設置を検討しま
す。
・クルマが左折する際の巻き込み動線を明確にするため、道路標示「右左折の
方法」を設置するものとします。
図5-13 交差道路が自転車道(一方通行)の場合
図5-14 交差道路が自転車レーン(自転車専用通行帯の規制あり)の場合
図5-15 交差道路が車道混在の場合
出典:大阪府自転車通行空間法定外表示実施要領(平成 25 年)より作成
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第5章
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【自転車レーン(自転車専用通行帯の規制あり)】
・交差点内には、自転車専用通行帯の延長線上に進行方法に従った矢羽根表示
を設置します。ただし、横断歩道内には矢羽根表示を設置しません。
・交差点内の矢羽根表示両端部の各々には、必要に応じて最端部に矢羽根表示
を一つ置いたあと自転車マーク・矢印を設置します。
・クルマが左折する際の巻き込み動線を明確にするため、道路標示「右左折の
方法」を設置するものとします。
・自転車専用通行帯の規制がない自転車レーンの路面表示についても、同様の
考え方で設置します。
図5-16 交差道路が自転車レーン(自転車専用通行帯の規制あり)の場合
図5-17 交差道路が車道混在の場合
出典:大阪府自転車通行空間法定外表示実施要領(平成 25 年)より作成
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【車道混在】
・交差点内には、車道混在空間の延長線上に進行方法に従った矢羽根表示を設
置します。ただし、横断歩道内には矢羽根表示を設置しません。
・交差点内の矢羽根表示両端部の各々には、必要に応じて、最端部に矢羽根表
示を一つ置いたあと自転車マーク・矢印を設置します。
・非幹線道路の路面表示についても、同様の考え方で設置します。
図5-18 幹線道路における車道混在の場合
出典:大阪府自転車通行空間法定外表示実施要領(平成 25 年)より作成
図5-19 非幹線道路における車道混在の場合
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第5章
高槻市の自転車利用環境向上に向けた基本計画
②バス停設計の考え方
・バス停前後の区間と同様に、自転車通行空間を直線的に連続させることを基
本とし、自転車がバス乗降客と交錯する危険性があることに留意して、設計
します。
・バスを歩道等に正着させることや駐停車禁止の徹底を図るため、必要に応じ
て路面表示によりバス停部分を明確化します。
図5-20 自転車道(一方通行)の場合のバス停付近における表示例
図5-21 自転車レーン(自転車専用通行帯の規制あり)の場合のバス停付近における表示例
図5-22 自転車レーン(自転車専用通行帯の規制あり)の場合のバスベイにおける表示例
出典:大阪府自転車通行空間法定外表示実施要領(平成 25 年)より作成
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第5章
高槻市の自転車利用環境向上に向けた基本計画
2)分かりやすい路面表示や看板の設置
(1)路面表示の種類と大きさ
・自転車マーク、矢印、「自転車」や「自転車専用」の文字、矢羽根の形状につ
いては、「大阪府自転車通行空間法定外表示実施要領」を踏襲します。
・ただし、自転車道や自転車レーンの着色方法、非幹線道路における矢羽根表
示等については、高槻市独自の方針を設定します。
・自転車通行空間を着色する場合は、「青色」(マンセル値 10B5/10)を基本と
します。また、夜間の視認性に配慮するものとします。
図5-23 自転車マーク・矢印の統一路面表示
出典:大阪府自転車通行空間法定外表示実施要領(平成 25 年)より作成
【幅員】
・1.5m 以上(側溝含む)
【路面表示】
・文字(自転車)、自転車マー
ク、矢印を設置
・縁石に沿って青色に着色
(幅 0.3m のブルーライン)
・青色のマンセル値(近似色)
2.5PB4/10
10B5/10
色相明度
明度
彩度
色相
彩度
図5-24 自転車道の路面表示イメージ
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第5章
高槻市の自転車利用環境向上に向けた基本計画
【幅員】
・1.5m 以上(側溝含む)
【路面表示】
・文字(自転車)、自転車マー
ク、矢印を設置
・車線境界線に沿って青色に着色
(幅 0.3m のブルーライン)
・青色のマンセル値
2.5PB4/10
10B5/10
色相明度
明度
彩度
色相
彩度
図5-25 自転車レーン(自転車専用通行帯規制あり)の路面表示イメージ
【幅員】
・1.5m 以上(側溝含む)
【路面表示】
・文字(自転車)、自転車マー
ク、矢印を設置
・車道外側線に沿って青色に着色
(幅 0.3m のブルーライン)
・青色のマンセル値(近似色)
2.5PB4/10
10B5/10
色相 明度 彩度
色相 明度 彩度
図5-26 自転車レーン(自転車専用通行帯規制なし)の路面表示イメージ
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第5章
高槻市の自転車利用環境向上に向けた基本計画
【路面表示】
・矢羽根のサイズ
幅 1.0m×奥行 1.5m
・3.0m 間隔で矢羽根を設置
・自転車マーク、矢印を設置
・青色のマンセル値(近似色)
2.5PB4/10
10B5/10
色相 明度 彩度
色相 明度 彩度
図5-27 車道混在(幹線道路)の路面表示イメージ
【路面表示】
・矢羽根のサイズ
幅 0.6m×奥行 0.9m
・3.0m 間隔で矢羽根を設置
※非幹線道路における矢羽根のサイズは、
大阪府自転車通行空間法定外表示実施要
領に記載されている数値を 60%に縮小し
たものとする。
・自転車マーク、矢印を設置
・青色のマンセル値(近似色)
10B5/10
色相 明度 彩度
図5-28 車道混在(非幹線道路)の路面表示イメージ
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第5章
高槻市の自転車利用環境向上に向けた基本計画
(2)非幹線道路における路面表示の考え方
・道路幅員が狭く車線区分のない非幹線道路(細街路)では、「歩行者・自転車
優先」を前提とし、「車道混在」での自転車通行空間を矢羽根表示等により明
示します。
・歩行空間の最低限の幅(Wp)は、「道路構造令の解説と運用」で示されてい
る歩行者の占有幅 0.75mとします。ただし、車いす等の通行を考慮し、1.0m
以上を望ましい幅員とします。歩道や路側帯のない道路では、まず、両側に歩
行空間を確保した上で、自転車通行空間を明示するものとします。
・自転車の幅(Wb)は、自転車の標準幅 0.6mとします。車道混在での整備と
なることから、Wb はWc の中に含むものとします。
・クルマの最低限の幅(Wc)は、新車販売台数の約7割を占める車幅 1.7mを
目安とします。これを踏まえ、双方向通行の道路ではWc=3.4m以上、一方通
行(自転車を除く)の道路ではWc=2.3m以上(車幅 1.7m+対向する自転車
の幅 0.6m)を基本とします。なお、Wc の要件を満たさない道路についても、
道路交通状況を勘案し、矢羽根の設置可否を判断するものとします。
<両側歩道>
Wb=0.6m
Wc=3.4m 以上
<片側歩道>
Wp=0.75m 以上
Wb=0.6m
Wc=3.4m 以上
<歩道なし>
Wp=0.75m 以上
Wb=0.6m
Wc=3.4m 以上
図5-29 双方向通行の場合の整備イメージ
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第5章
高槻市の自転車利用環境向上に向けた基本計画
<片側歩道>
Wp=0.75m 以上
Wb=0.6m
Wc=2.3m 以上
<歩道なし>
Wp=0.75m 以上
Wb=0.6m
Wc=2.3m 以上
図5-30 一方通行の場合の整備イメージ
図5-31 非幹線道路における自転車通行空間の整備イメージ
※上記はあくまで整備イメージであり、実際の整備形態は路線ごとの道路交通状況を勘案して決定します。
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第5章
高槻市の自転車利用環境向上に向けた基本計画
【参考】歩行者・自転車・クルマの幅について
図5-32 道路利用者の基本的な寸法
出典:道路構造令の解説と運用(公益社団法人 日本道路協会)
表5-2 車種別の新車販売台数と構成比(2011~2013 年合計)
車幅
軽乗用車
軽貨物車
小型乗用車
小型貨物車
普通乗用車
普通貨物車
バス
合計
1.48m以下
1.7m以下
1.7m超
2.5m以下
2011~2013
販売台数合計
4,386,469
1,226,903
4,321,781
648,306
3,951,017
386,921
33,845
14,955,242
構成比
29.3%
8.2%
28.9%
4.3%
26.4%
2.6%
0.2%
100.0%
車幅 1.7m 以
下のクルマ
が 71%を占
める
出典:一般社団法人日本自動車販売協会連合会統計資料より作成
図5-33 自動車の規格
出典:一般社団法人日本軽自動車協会連合会ホームページ
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第5章
高槻市の自転車利用環境向上に向けた基本計画
(3)看板の種類と大きさ
・路面表示を補完し、逆走自転車への意識啓発や市内北部の丘陵地(坂道)での
注意喚起などを図るため、道路交通特性に応じた法定外看板を設置します。
・看板の種類は、①独立型、②電柱巻付け型の2種類とします。
・表示内容は、「左側通行」、「逆走禁止」、「下り坂注意」の3種類を基本
とします。
<オモテ面>
<ウラ面>
図5-34 独立型の法定外看板イメージ
図5-35 電柱巻き付け型の法定外看板イメージ
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第5章
高槻市の自転車利用環境向上に向けた基本計画
3)自転車通行空間ネットワークの形成
(1)路線選定の考え方
・ネットワーク路線の選定にあたっては、下表に示す自転車交通量や自転車関
連事故発生件数等の各条件に基づき、自転車利用ニーズの高い路線を抽出す
るとともに、それらの区間を連続的につなぐ路線を位置づけるものとします。
表5-3 自転車通行空間ネットワーク路線選定の基本的な考え方
選定の考え方
選定条件
備考
①自転車交通量が多い路線
自転車が 500 台/12h 以上
道路構造令の解説と運
用より
②自転車関連事故が多い路線
自転車関連事故が1回/km・年
以上の路線
大阪府警察資料(H22
年~H25 年)より
③すでに自転車通行空間が
整備されている路線
(都)古曽部天神線 0.3km
(H26 年時点)
④自転車通行空間の整備可能
路線
路肩幅員が 1.5m 以上の路線
(側溝部含む)
高槻市道路台帳より
整備要望が高い路線
(駅周辺、地元要望箇所など)
アンケート調査結果、
高槻市資料より
小学校の通学路に指定されて
いる路線
高槻市資料より
高校周辺の路線(市内の高校
から 500m 以内の路線)
スクールゾーン設定の
考え方より
⑥新設される予定の路線
H32 年の計画年次までに整備予定
の路線(都市計画道路等)
高槻市資料より
⑦主要施設間を結ぶ路線
地域間を結ぶ主要路線
(駅周辺と郊外を結ぶ路線)
近畿都市圏 PT 調査、
アンケート調査より
⑧連続性を確保するために
必要な路線
①~⑦を重ね合わせ、ネットワー
クの連続性を確保すべき路線
⑤細街路活用エリア
図5-36 自転車通行空間ネットワーク路線の選定イメージ
出典:自転車利用環境整備のためのキーポイント(公益社団法人 日本道路協会)
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第5章
高槻市の自転車利用環境向上に向けた基本計画
(2)整備形態選定の考え方
①前提となる考え方
・「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」(国土交通省・警察庁、
H24.11)では、下図の通り、「クルマの交通量」と「クルマの速度」を整備形
態選定の目安としています。
・道路交通状況を勘案して整備が困難な場合は、道路空間の再配分や道路拡幅
等を検討するものとしています。
・道路空間の再配分や道路拡幅等が困難な場合は、当面の整備として、「既存の
自転車歩行者道の活用」や「車道混在」を検討するものとしています(安全で
快適な自転車利用環境創出ガイドライン、P.Ⅱ-17 引用)。
図5-37 自転車通行空間の整備形態選定の考え方と分離に関する目安
出典:安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン(国土交通省、警察庁)
66
第5章
高槻市の自転車利用環境向上に向けた基本計画
②高槻市の考え方
・「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」における整備形態の選定
フローを踏まえつつ、道路の幅員構成や道路空間の再配分の可能性から、以
下の手順で自転車通行空間の整備形態を選定するものとします。
・自転車通行空間の整備形態を選定する路線は、自転車通行空間ネットワーク
路線に選定された路線を対象とします。
・歩車道分離されていない非幹線道路では、歩行空間としての路側帯を確保し
た上で、路側帯の外側(車道側)に「車道混在」での自転車通行空間を整備す
ることを基本とします。
・なお、連続する区間で異なる整備パターンが選定される場合は、通行空間の
連続性に配慮し、整備内容を決定するものとします。
スタート
※幹線道路とは…車線区分があり、クルマの交通量が多い道路
※非幹線道路とは…幹線道路以外の道路(細街路等)
NO
幹線道路
非幹線道路
YES
クルマの速度
50キロ超
YES
路肩 2.0m以上
NO
道路空間の再配分や拡幅により YES
路肩 2.0m以上確保可能
NO
NO
YES
クルマの速度
50キロ以下
※規制速度の抑制を行
い、自転車レーンへ
の変更も検討
路肩 1.5m以上
YES
NO
道路空間の再配分や拡幅により YES
路肩 1.5m以上確保可能
NO
①自転車道
(一方通行)
②自転車レーン
(自転車専用通行帯
の規制あり/なし)
※規制速度の抑制を行
い、車道混在への変
更も検討
クルマの速度
40キロ以下
クルマの速度が速く、交通
量が多いなど車道混在が望
ましくない場合
③車道混在
(矢羽根表示)
代替路の検討
(並行路線等)
※クルマの速度は、規制速度を用いるものとしますが、規制速度の見直しの検討等を行っている道路や規制速度が行われて
いない道路等については、当該道路の役割や沿道状況を踏まえた上で、必要に応じて実勢速度を用いるものとします。
図5-38 道路(路肩)幅員に基づく整備形態の選定手順
67
第5章
高槻市の自転車利用環境向上に向けた基本計画
2.とめる
~駐輪環境整備~
<基本的な考え方>
●既存市立駐輪場の適正な利用を図り、路上駐輪の慢性化等を防止するため、
駐輪場への案内性向上や停めやすい駐輪環境の創出を図ります。
●既存市立駐輪場の運営見直しや駐輪施設の整備等による鉄道駅周辺の駐輪へ
の対応に加え、短時間駐輪などの多様な駐輪特性を勘案し、民間事業者や商
店街等との連携のもと、総合的な駐輪対策を講じます。
●放置自転車の現状を踏まえ、現行の放置自転車対策の効果検証・見直しを行
います。
1)既存市立駐輪場の利用促進及び機能向上
(1)既存市立駐輪場の利用促進
①駐輪場の案内性向上
・JR高槻駅や阪急高槻市駅など鉄道駅周辺の路上駐輪の多い地域では、周辺
駐輪場へ誘導するため、駐輪場案内サインの設置などにより、案内性の向上
を図ります。
図5-39 駐輪場マップの例(大阪市中央区)
図5-40
案内サインの例(金沢市)
出典:大阪市中央区ホームページ(H26 年3月現在)
②駐輪施設の質の向上
・既存市立駐輪場における老朽
施設の更新や多様な自転車
に合わせた駐輪スペースの
見直し、高齢者や子ども連れ
の二人乗り・三人乗り自転車
が優先的に停められるよう
な工夫等を行うことで、駐輪
環境の改善を図り、駐輪場の
利用を促進します。
68
図5-41 高齢者優先の例(金沢市)
第5章
高槻市の自転車利用環境向上に向けた基本計画
(2)既存市立駐輪場の機能向上
・既存市立駐輪場の管理運営の効率化・高度化を図るため、様々な仕組みの導
入可能性を調査・検討します。
・鉄道駅周辺の利用が多い駐輪場については、空気入れの設置等の利便性の向
上を図ります。
図5-42 IC化の例(さいたま市)
図5-43 空気入れ等の設置例(宇都宮市)
出典:宮サイクルステーションホームページ
2)駐輪需要に応じた駐輪場対策
(1)駐輪需要が集中するエリアでの駐輪実態調査・整備検討等
・市内の駐輪需要を正確に把握し、駐輪場の効率的な運用を進めるために、駐
輪実態調査を行います。
・鉄道駅周辺地域においては、これまで主に、通勤・通学利用者を対象とした駐
輪需要に対応してきましたが、これまでの市立駐輪場整備やレンタサイクル・
民営駐輪場の取組を検証し、上記の調査結
果を踏まえ、新たな駐輪場の整備検討や利
用料金の見直し等の検討を行います。
・センター街をはじめとする商店街や大型商
業施設周辺では、自転車での買い回り需要
に対応するため、短時間駐輪施設の整備検
討を行います。
図5-44 短時間駐輪施設の例(姫路市)
(2)駐輪施設の整備促進
・将来的な都市機能の更新を見据え、集客施設等の新設・増設に伴う駐輪環境
の充実に向けた調査・検討を行います。
3)継続的な放置自転車対策の実施
・これまでに取り組んできた放置自転車対策について検証し、課題や問題点の
洗い出しを行い、今後の施策を検討します。
69
第5章
高槻市の自転車利用環境向上に向けた基本計画
3.まもる
~ルール遵守・マナー向上~
<基本的な考え方>
●自転車は「車両」であり、「車道の左側端」を通行することが基本ルールで
す。この基本ルールを、自転車利用者をはじめとするすべての道路利用者が
理解・実践するために、警察や学校関係者等の関係機関や民間団体と連携・
協力しながら、自転車利用ルールの周知・徹底とマナー向上を図ります。
●また、例外的に自転車の歩道通行が認められている場合は、車道の左側に設
置されている歩道の車道寄りを、歩行者の通行を妨げない速度で、クルマと
同じ方向に通行するように努めます。
1)利用者の年齢層に応じた交通安全教育活動の充実
(1)小学校での教育活動の充実
・道路交通法では、小学生は例外的に歩道上を通行することができますが、中
学生になると「車道の左側端」を通行することが基本となります。このことか
ら、小学校高学年時の交通安全教育活動の充実を図り、自転車の正しい乗り
方を教育・指導することが重要です。
①小学校高学年時における交通安全教育の充実
・小学校高学年時において自転車利用
時のルールやマナーを学ぶ機会を創
出するため、従来の交通安全教室や、
年間8校(春4校・秋4校)で全児童
とその保護者を対象とする「親と子
の交通安全教室」に加え、民間団体と
連携し自転車交通安全教室を実施し
ます。
図5-45 小学校での交通安全教育の例
②小学校における交通安全教育受講証の発行
・小学校高学年時の交通安全教育を経
て、自転車の正しい知識や利用方法
を習得した証として、交通安全教育
受講証を発行します。
・受講証の発行にあたっては、知識の
習得→学校内等のコースでの講習→
公道での講習などの段階的なカリキ
ュラムを検討・設定します。
70
図5-46 交通安全教育受講証イメージ
第5章
高槻市の自転車利用環境向上に向けた基本計画
(2)中学校での交通安全教育活動の充実
・中学生は、部活動や私事目的における代表的な移動手段として自転車を利用
しています。しかし、利用に際してのルールやマナーの教育機会が不足して
おり、ルール違反による事故が多く発
生しています。このような状況を踏ま
え、日常的な自転車利用機会の多い中
学生への教育活動の充実を図ります。
・中学校において、自転車利用時のル
ールやマナーを学ぶ機会を創出する
ため、従来の交通安全教室に加え、民
間団体と連携し自転車交通安全教室
を実施します。
図5-47 中学校での交通安全教育の例
(3)高校での交通安全教育活動の充実
・高校生は、通学や帰宅、部活動や私事移動における代表的な移動手段として
自転車を日常的に利用しています。しかし、利用に際してのルールやマナー
の教育機会が不足しており、ルール違反による事故が多く発生しています。
このような状況を踏まえ、日常的な自
転車利用機会の多い高校生への教育
活動の充実を図ります。
・高校において、自転車利用時のルー
ルやマナーを学ぶ機会を創出するた
め、従来の交通安全教室に加え、民間
団体と連携し自転車交通安全教室を
実施します。
図5-48 高校での交通安全教育の例
71
第5章
高槻市の自転車利用環境向上に向けた基本計画
(4)全ての自転車利用者を対象とした教育活動の充実
・自転車利用機会の多い小学生や中高生への教育活動が重要視される一方、大
学生や高齢者を含む大人の自転車利用者のルール・マナーに対する意識啓発
を図り、子どもたちの模範となるよう努めていくことが重要です。
①自転車安全利用教室の開催
・子どもから高齢者までの幅広い自転
車利用者が、ルールやマナーを楽しく
正しく理解できるよう、自転車安全利
用教室を定期的に開催します。
・開催にあたっては、自転車安全利用
の教育活動に取り組む民間団体とも
連携しながら、ユニークで効果的な
カリキュラムの設定に努めます。
図5-49 自転車安全利用教室の例
②自転車交通安全出前講座の実施
・企業等の要請に応じて、その企業等の従業員に対する自転車の安全利用に関
する出前講座を行い、正しいルールの周知やマナーの向上を図ります。
③自転車安全利用に関するイベント等の実施
・自転車利用者が自転車の正しいルールやマナーについて体験を通して学んで
もらえるよう、教習所を活用した実技指導やスケアード・ストレイト※等のイ
ベントを実施します。なお、スケアー
ド・ストレイトの実施に際しては、対
象年齢等を考慮し、過度に恐怖心を与
えないよう配慮します。
・また、自転車安全利用に関するイベ
ントと併せて、自転車の安全利用や
自転車保険、点検等に関する無料相
談を行うことができる自転車安全利
用啓発ブースを設置します。
図5-50 スケアード・ストレイトの例(八尾市)
(5)市が中心となった意識啓発活動の実施
①公用自転車を活用した意識啓発
・職員自らがマナーリーダーとなって自転車の模範的利用を示すため、自転車
の安全利用に関する講習会を実施し、公用自転車利用時のルール遵守・マナ
ーの向上を図ります。
※
スケアード・ストレイト:スタントマンを用いて自転車事故を再現し、恐怖を実感することでそれにつながる危険行為を未然
に防ぎ、交通ルールを遵守することの大切さを体感させる教育方法
72
第5章
高槻市の自転車利用環境向上に向けた基本計画
②自転車通勤の市職員への意識啓発
・自転車通勤をしている職員に対して、自転車の安全利用に関する講習会を実
施し、ルール遵守・マナー向上を図ります。
③公用車や市営バスを活用した意識啓発
・公用車や市営バスに自転車安全利用
を呼び掛けるラッピング等を施し、
自転車利用者やクルマのドライバー
に対する意識啓発を行います。
図5-51 バスを活用した意識啓発の例(金沢市)
2)交通安全教育コンテンツの充実
(1)自転車安全利用に関する教育コンテンツの作成
・自転車安全利用やヘルメット着用の重要性等に関して幅広く情報発信してい
くため、DVD(動画)やパワーポイントの作成、ホームページ掲載内容の充
実を図ります。
・自転車利用時のルールやマナーの意識啓発を行うため、ルール・マナーを分
かりやすくまとめたリーフレットやポスター、自転車ルール・マナー検定冊
子等の各種啓発グッズを作成します。
・自転車事故への備えとして、被害者の救済と加害者の経済的負担軽減を目的
とした自転車保険への加入を促進するために、リーフレットやポスターを作
成します。
・なお、教育内容や教育コンテンツの検討に際しては、学識経験者や学校関係
者からなる検討組織を設置するなど、対象者に応じた適切な交通安全教育活
動を展開できるよう努めます。
図5-52 DVD(動画)の例(金沢市)
出典:金沢市ホームページ
図5-53 ルール・マナー教材の例(金沢市)
出典:金沢市ホームページ
73
第5章
高槻市の自転車利用環境向上に向けた基本計画
(2)自転車シミュレーターの活用
・自転車安全利用教室等において、自転車利用時のルールやマナーを疑似体験
的に習得するための自転車シミュレーターを活用します。
図5-54 自転車シミュレーターの例(寝屋川市「自転車の駅」)
3)関係機関との連携によるルール・マナーの周知・啓発
(1)「自転車安全利用の日」の設定
・毎月 15 日を「自転車安全利用の日」とし、市、警察、学校関係者、地域住民、
企業、市民団体等が一体となった街頭指導や、自転車の安全啓発・点検方法・
自転車保険などに関する相談会など、自転車安全利用の趣旨にふさわしい取
組を実施します。
・自転車利用者に対して「車道左側端の通行」を呼びかけるとともに、クルマの
ドライバーに対する意識啓発も行います。
図5-55 街頭指導の例(金沢市)
(2)企業等との連携によるルール・マナーの啓発
・自転車利用時のルールやマナーの意識啓発に意欲的な企業やNPO法人等と
連携し、自転車利用環境整備や安全利用促進のための活動を実施します。
74
第5章
4.つかう
高槻市の自転車利用環境向上に向けた基本計画
~自転車利用促進~
<基本的な考え方>
●市民や来街者が楽しく快適に自転車を利用でき、自転車の日常的利用による
健康増進、クルマからの利用転換による環境負荷低減、四季や風景の体感に
よる新たな街の魅力の発見等のメリットが実感できるよう、自転車の利用促
進を図ります。
1)公共交通との連携強化
・市営バスの主要バス停付近に駐輪
場を整備し、サイクル&バスライ
ドによるバスの利便性、市内の回
遊性の向上を図ります。
図5-56 サイクル&バスライドの例(宇都宮市)
2)観光や余暇活動での自転車の利用促進
・市民や来街者に、名所旧跡や文化施設、自然など本市の魅力を身近に感じて
もらえるよう、レンタサイクルの利用を促す仕組みについて調査・検討を行
います。また、市内に点在する名所・旧跡や主要施設間を自転車で手軽に移動
できる「コミュニティサイクル」(バイクシェアリングシステム)の必要性や
導入可能性についても検討します。
図5-57 観光レンタサイクルの例(富岡市)
図5-58 コミュニティサイクルの例(金沢市)
75
第5章
高槻市の自転車利用環境向上に向けた基本計画
3)自転車の良さや楽しさを味わえる機会の創出
(1)自転車利用促進イベントの開催
・自転車の良さや楽しさを広く市民に知ってもらうため、講演やトークショー、
教習所等を活用した体験型のイベント等を行います。
・開催にあたっては、交通安全の視点だけではなく、健康、環境、経済など自転
車が有する多様なメリットを学べる機会を創出します。
図5-59 トークショーの例
図5-60 自転車利用環境向上会議の例
(2)多様な自転車と触れ合う機会の創出
・上記のイベント等にあわせて、観光やレジャー、身体障がい者の自転車体験
等で活用されている「タンデム自転車」(複数のサドルとペダルを備え、二
人、ときには三人、四人が前後に並んで乗ることができる自転車)、欧米諸都
市では物流手段の一つとして認識されている「カーゴバイク」(自転車の前方
や後方に大きな荷台が取り付けられた自転車)など、多様な自転車を体験で
きる機会の創出に努めます。
図5-61 タンデム自転車の体験の例
出典:大阪でタンデム自転車を楽しむ会ホームページ
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図5-62 カーゴバイクの例
出典:EUROBIKE ホームページ
第6章
第6章
計画の実現に向けて
計画の実現に向けて
・本計画に基づき高槻市の自転車まちづくりを積極的に推進していくために、(仮
称)高槻市自転車安全利用条例や本計画、各種自転車関連施策について、市民や
学校、企業、関連団体等に「広める」活動を継続的に実施していきます。
・また、本計画に掲げた各種施策・事業の進捗管理を行うため、「自転車利用環境
向上協議会」を毎年1回以上開催し、PDCAサイクルに基づく計画の策定
(Plan)・施策の実行(Do)・施策の評価(Check)・計画等の見直し(Action)
を実施します。
・自転車利用環境向上協議会のメンバーは、学識経験者や市民、学校関係者、関連
団体、警察、道路管理者等の各種施策・事業に関連する多様な主体により構成し
ます。
・本計画の成果や課題を把握するため、定期的なフォローアップ調査(市民アンケ
ート調査や自転車交通量調査)を実施します。
図6-1 PDCAサイクルによる計画・施策・事業の進捗管理
表6-1 計画目標の設定イメージ
計画目標(イメージ)
・自転車通行空間の整備延長(km)
はしる
・自転車通行空間の整備状況に対する満足度(%)
・自転車乗車時のヘルメット着用率(%)
とめる
・自転車放置台数(台)
・駐輪環境に対する満足度(%)
・自転車関連事故件数(件)
・自転車交通ルール遵守率(%)
まもる
・学校や企業への交通安全教育の回数(回)
・自転車保険加入率(%)
・自転車のルール周知の取組に関する満足度(%)
つかう
その他
・「仕事・業務」「観光・レジャー」を目的とした自転車利用割合(%)
・自転車利用促進の取組に関する満足度(%)
・(仮称)高槻市自転車安全利用条例と本計画の認知度(%)
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