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1 - 全日本港湾労働組合

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1 - 全日本港湾労働組合
第 273号
2014年 2 月 4 日
発
行
大 阪 市 港 区 築 港 1 − 1 2 ー 2 7
全 日本港 湾労 働組 合関西 地方 大阪 支部
発 行責任 者
林
繁 行
大正 内港で の荷役 作業
支部14春闘討論集会が1月18日
会全体での議論は、港湾関係のよう
る車両関係部会との間では、闘い方
(土)∼19日(日)の2日間、シー
な背景に全国港湾という組織がある
について、やや相違が感じられまし
パル須磨にて、執行部15名、組合員
た。
74名、来賓1名、計90名の参加で開
分散会の中では、制度政策課題と
催されました。
賃上げ闘争を一体とした戦術、自社
14春闘は、4月から消費税率が上
における非組合員の組織化や取引業
げられるため、中央本部・地方本部
者の組織化、後補充とリンクさせな
ともに賃上げ要求額は一律2万円が
がら分会自身の労働力の確保と組織
提案されており、同時に港湾・車両・
人員減少の防止、一人ひとりの組合
生コンの制度政策課題も含め、大阪
員が組織拡大を前進させる取り組み
支部も中央・地本方針を支持する形
の必要性などの意見が出されました。
での討論となりました。
地域共闘の関係では、共闘の重要
執行部による春闘方針提案後は、
性を組合員に、より周知させる取り
①春闘の闘い方、②組織強化拡大、
組みの必要性等が出されました。
③地域共闘のテーマについて、3班
この14春闘は、従来にない闘い
に分かれて、分散会形式による討論
方の確認や、ストライキを背景にし
を行いました。
た闘いが全体で一致され、春闘は火
分散会における討論内容や討論集
部会と、厳しい競争にさらされてい
ぶたを切りました。
だ
2014.2.4
得できるのか、そしてまた、特定秘
密保護法の施行、労働法制の改悪、
集団的自衛権の容認、TPP加盟等、
暴走を続ける安倍政権の悪政を押し
とどめることができるのかという、
まさに労働運動の真価が問われる春
支部14春闘討論集会が1月18日
における非組合員の組織化や取引業
(土)∼19日(日)の2日間、シー
者の組織化、後補充とリンクさせな
パル須磨にて、執行部15名、組合員
がら分会自身の労働力の確保と組織
74名、来賓1名、計90名の参加で開
人員減少の防止、一人ひとりの組合
催されました。
員が組織拡大を前進させる取り組み
14春闘は、4月から消費税率が上
闘といえる。
安倍構造改革との闘いになる
冒頭、伊藤中央執行委員長は「東
の必要性などの意見が出されました。 日本大震災から3年になるが、未だ
げられるため、中央本部・地方本部
地域共闘の関係では、共闘の重要
に被災者が27万人、避難民が14
ともに賃上げ要求額は一律2万円が
性を組合員に、より周知させる取り
万人おり、対策は進んでいない。脱
提案されており、同時に港湾・車両・
組みの必要性等が出されました。
原発の運動を引き続き取り組む。安
生コンの制度政策課題も含め、大阪
この14春闘は、従来にない闘い
倍政権は、特定秘密保護法の強行採
支部も中央・地本方針を支持する形
方の確認や、ストライキを背景にし
決、積極的平和主義を掲げての軍事
での討論となりました。
た闘いが全体で一致され、春闘は火
力の強化、更なる規制の撤廃、解雇
ぶたを切りました。
の金銭解決の合法化等、新自由主義
執行部による春闘方針提案後は、
①春闘の闘い方、②組織強化拡大、
第35回中央委員会が1月27日∼28
路線に基づく社会構造の全面的改造
③地域共闘のテーマについて、3班
日、豊橋シーパレスにて、総勢13
を行っている。これと対決する労働
に分かれて、分散会形式による討論
6名の参加で開催された。
運動が求められている。
を行いました。
分散会における討論内容や討論集
14春闘は、4月の消費税3%引
14春闘は、デフレマインドを払
き上げを前にして、大幅賃上げを獲
しょくし、円高・インフレ・物価上
会全体での議論は、港湾関係のよう
な背景に全国港湾という組織がある
ひとくちコラム
労政審では、派遣法の改悪が議論され、国会への上程も間も
ない模様である。今回の最大の改悪点は、従来の「常用代替防
止」の原則を取っ払い、「無制限派遣」にしようとしているこ
とである。
そもそも、派遣労働の根本的問題は、使用者(派遣先)が派
遣労働者に雇用責任を負わなくてもよいところにある。ゆえに、
労働組合員や文句を言う労働者がいる派遣会社とは、派遣契約
部会と、厳しい競争にさらされてい
を打ち切ればいい。派遣は商契約だから、組合は手出しできな
る車両関係部会との間では、闘い方
い。
について、やや相違が感じられまし
た。
分散会の中では、制度政策課題と
賃上げ闘争を一体とした戦術、自社
今回の改悪が成立すると、トラック労働者にも派遣が増える
ことが予想される。前述のような理由で、どのようにこき使わ
れようと文句も言えない。この大波は、やがて港湾労働にも?
ん
け
つ
No.273
該当してしまうおそれがある。秘
密を指定するのは行政機関であり、
国民に知られたくない情報はすべ
て特定秘密に指定して、情報を閉
ざし、国民の知る権利を剥奪する
ことになる。
たとえば米軍基地に関する情報
強行 採 決で 成立
の暴走を許すな!通常国会開会日
や自衛隊の海外派遣などの軍事・
パレード」が開催された。
防衛問題、原発の安全性や放射線
開催前には、人影もまばらで、
特定秘密保護法は、多数の国民
被ばくなどの情報も隠されてしま
うおそれがある。
が法案に反対、あるいは、慎重審
かつ、刑罰の適用範囲も曖昧で
議を求める声を挙げる中、十分な
広範であり、どのような行為につ
審議がなされないまま、昨年12月
いて犯罪者として扱われ、処罰さ
6日、与党と一部野党が採決を強
れるのか、全く分かりません。
行し、成立した。
施行 を阻 止し よう
心配されたが、集会が始まる頃に
は450名以上の参加者で会場は
労働組合の生活と権利を守る活
あふれかえった。集会では、中北
動、たとえば反戦平和や反核運動
龍太郎弁護士などからアピールを
も、特定秘密に触れるとして、制
受け、その後、西梅田公園までの
限されかねない。こうして組合の
デモを成功させた。
活動を萎縮させ、ひいては、生活
防衛の運動すらやりにくくなる。
対象 その も のが 秘密 ?
安倍内閣や与党は、さらに集団
的自衛権の容認、共謀罪の新設、
「特定秘密」の対象になる情報
憲法改悪なども目論んでいる。
は、「防衛」「外交」「特定有害
世界から批判される安倍内閣に
活動の防止」「テロリズムの防止」
私たちが連帯して闘い、秘密保護
しかし、法成立後も各地で反対
に関するものだが、範囲が広く、
法の施行を許さず、廃止させる運
の運動は続き、1月24日には、秘
曖昧で、どんな情報でもどれかに
動を継続しましょう!
密保護法は絶対認められない!廃
止しろ!と、全国22都道府県・32
団体が一斉行動を展開した。
大阪では、正午から大阪弁護士
会の主催による、このテーマでは
3回目のデモが、多数の参加によっ
て貫徹された。そして午後6時30
分からは、中之島・女神像前にて
「なくせ!秘密保護法!安倍政権
だ ん
け つ
教宣部では、かねてから要望の多かっ
た「文章講座」について、今号から、記
事や会社宛文書など、様々な種類の文書
を、「紙上講座」形式でお届けします。
投稿、感想、要望などをどしどしお寄
せください。
修正文は、あくまでも一例です。
《 原 文 ①》
僕 が 、 一 番 直 近に 観 た も の に な る ので す が 、 子 供 と 何 気な く 行 っ た レ ン タ ル ビ デ オ 屋 さ ん で 借り た 。
「 明 日 へ の 遺 言 」 と い う 題 名 だ っ た と お も い ま す 。 内 容 は 、 藤 田 ま こ と さ ん 主 演 で 、 ( 原 文 ② に 続 く)
【 修 正 ①】
僕 が 直 近 に 観 た も の で す が 、 「 明 日 へ の 遺 言 」 と い う 、 藤 田 ま こ と 主 演 の 戦 争 犯 罪 に 関 す る 映 画 で す。
《説明》
○ 一 番 直 近 → 「直 近 」と は 、 「一 番 最 近 」の 意 味 な の だ か ら 、 「一 番 」は 意 味 が 重 複 す る 。 直 近 だ け で 可 。
○ 観 た もの に なる → 「 にな る 」は 不 要 。「 観 たも の 」 だけ で いい 。
○ 子 供 と何 気 なく 行 っ たレ ン タル ビ デ オ屋 さ んで 借 り た→ 本 旨と は 無 関係 な ので 不 要 。
○ 「 明 日 へ の 遺 言」 と い う 題 名 だ っ たと 思 い ま す → 組 合 員に 薦 め る の だ か ら 、 「 だ っ た と 思 い ます 」
な ど と曖 昧 では 不 可 。題 名 が曖 昧 な ら再 確 認す る か 、推 薦 文そ の も のを 書 いて は い けな い 。
○ 内 容 は 、 藤 田 ま こ と さ ん 主 演 で → こ の 場 合 、 「内 容 は 」は 不 要 。 推 薦 文 に 「さ ん 」な ど の 敬 称 も 不 要 。
原 則 、呼 び 捨て で 可 。
○ ( 戦 争犯 罪 に関 す る 映画 ) :添 削 者 が挿 入 した が 、 どの よ うな 主 題 の映 画 なの か を 簡潔 に 書く べ き。
《 原 文 ②》
軍 の 指揮 官 役に 扮 し て、 戦 時中 、 部 下た ち のし た 報 復行 動 や虐 殺 行 為は 、 すべ て 指 揮官 に 責任 が あ
る も ので 、 部下 た ち は戦 争 犯罪 者 で はな い です よ 、 と戦 後 の戦 争 犯 罪者 に 対す る 裁 判で 、 主張 す る
も の です 。
【 修 正 ②】
軍 の 指揮 官 役に 扮 し た藤 田 まこ と さ んが 、 戦後 の 戦 争犯 罪 に関 す る 裁判 に おい て 、 戦時 中 に部 下 た
ち が 行っ た (捕 虜 や 市民 へ の? ) 虐 殺行 為 は、 す べ て指 揮 官に 責 任 があ る ので あ り 、部 下 たち は 戦
争 犯 罪者 で はな い と 主張 す る内 容 で す。
《説明》
○ 戦 後 の 裁 判 の 内 容 が 主 題 な の で 、 「戦 後 の 戦 争 犯 罪 に 対 す る 裁 判 に お い て 」を 、 文 章 全 体 の 前 段 に 配 置
する。
○ 「 報 復行 動 や虐 殺 行 為」 は 誰に 対 し て行 っ たも の か 、よ く わか ら な い。 捕 虜? 一 般 市民 ? その 両 方?
《 原 文 ③》
あ っ ては い けな い で すが 、 戦争 に も ルー ル があ る こ と等 や 、人 間 模 様が 観 られ る 、 そん な にか た く
難 し くな い 戦争 映 画 でし た 。
【 修 正 ③】
戦 争 にお い ても 、 非 武装 の 市民 や 捕 虜を 殺 戮し た り 虐待 し ては な ら ない と いう 人 道 上の 最 低限 の
ル ー ルが あ るこ と 。 それ を 犯し た 兵 士で も 、罪 を 一 般兵 士 にな す り つけ る 上官 や 潔 い上 官 、
あ る いは 兵 同士 間 に も様 々 な人 間 模 様が み られ る 。 戦争 と いう 極 限 状況 に おけ る 「 犯罪 」 とは 何
か を 考え さ せら れ る 映画 で した 。
《説明》
〇 何 が 「あ っ て は い け な い 」の か 、 よ く わ か ら な い の で 、 省 い た 。 「 戦 争 に も ル ー ル が あ る こ と 」 や 、
「 人 間模 様 」に つ い ても 、 肝心 な と ころ だ が、 説 明 不足 。
〇 「 難 し く な い 」こ と を 主 な 理 由 と し て 推 薦 す る の は 、 組 合 員 に 失 礼 で は ? せ め て 「 堅 苦 し く な い 」 に 。
《 次 回に 続 く 》
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