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表紙 - Morningstar

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表紙 - Morningstar
EDINET提出書類
シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
【表紙】
【提出書類】
四半期報告書
【根拠条文】
金融商品取引法第24条の4の7第1項
【提出先】
関東財務局長
【提出日】
平成23年9月6日
【四半期会計期間】
2011年度第2四半期
(自 2011年4月1日 至 2011年6月30日)
【会社名】
シティグループ・インク
(Citigroup Inc.)
【代表者の役職氏名】
ジョン・C・ガスパック
最高財務責任者
(John C. Gerspach, Chief Financial Officer)
【本店の所在の場所】
アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市
パークアベニュー 399
(399 Park Avenue, New York, New York, U.S.A.)
【代理人の氏名又は名称】
弁護士 杉 本 文 秀
【代理人の住所又は所在地】
東京都千代田区紀尾井町3番12号 紀尾井町ビル
長島・大野・常松法律事務所
【電話番号】
03-3511-6133
【事務連絡者氏名】
弁護士 古 川 真 佐 代
弁護士 村 治 能 宗
弁護士 橋 本 恵
弁護士 宇 治 野 壮 歩
弁護士 丸 藤 ゆ り 絵
【最寄りの連絡場所】
東京都千代田区紀尾井町3番12号 紀尾井町ビル
長島・大野・常松法律事務所
【電話番号】
03-3511-6581/03-3511-6586/03-3511-6652
03-3511-6152/03-3511-6638
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EDINET提出書類
シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
【事務連絡者氏名】
弁護士 古 川 真 佐 代
弁護士 村 治 能 宗
弁護士 橋 本 恵
弁護士 宇 治 野 壮 歩
弁護士 丸 藤 ゆ り 絵
【縦覧に供する場所】
株式会社東京証券取引所
(東京都中央区日本橋兜町2番1号)
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EDINET提出書類
シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
第一部【企業情報】
注:1 本書において
(1) 本書中、別段の記載がある場合、または文脈上要求される場合を除き、「シティグループ」、「シティ」または「当
社」はシティグループ・インクおよびその連結子会社を指します。
(2) 本書中、別段の記載がある場合、または文脈上要求される場合を除き、「当社株式」または「当社普通株式」とは、
シティグループ・インクの額面0.01ドル普通株式を指します。
(3) 本書中、別段の記載がある場合、または文脈上要求される場合を除き、「取締役」とは、シティグループの取締役を
指します。
(4) 「有価証券報告書」とは、平成23年5月6日に関東財務局長に提出した当社の有価証券報告書を指します。また、
「第1四半期報告書」とは、平成23年6月3日に関東財務局長に提出した当社の2010年度第1四半期の四半期報告
書を指します。
(5) 本書中、特定の日付を指定せずに「現在」または「現時点」という場合、シティによる本国における、フォーム10Qによる2011年6月30日に終了した四半期の四半期報告書の提出日現在を指します。
2 本書中、別段の記載がある場合、または文脈上要求される場合を除き、「ドル」および「$」とはアメリカ合衆国の法定
通貨を指し、「円」および「¥」とは日本国の法定通貨である円を指します。
3 本書において便宜上、一部の財務情報はドルから円に換算されています。当該換算は、別段の記載がない限り、2011年8
月10日東京時間午前9時55分、シティバンク銀行株式会社(Citibank Japan Ltd.)発表のCitiFXベンチマークレー
ト$1=77円08銭の換算レートで計算されています。当該換算は、ドルが当該換算レートまたはその他の換算レートで
円に換算されたこと、換算され得たこと、または換算されたかもしれないことの表明であると解釈されるべきではあ
りません。
4 本書中の表で計数が四捨五入されている場合、合計は計数の総和と必ずしも一致しません。
5 当社は、米国においてデラウェア州法に基づき設立されています。当社の普通株式は、ニューヨーク証券取引所、メキシ
コ証券取引所および東京証券取引所に上場されています。当社には米国連邦証券法に基づく登録および報告義務が課
せられており、年次報告書、四半期報告書および定期報告書を米国証券取引委員会(U.S. Securities and Exchange
Commission)(以下「SEC」といいます。)に提出しています。本書の記載事項には、当社がSECに提出した種々の提出物
からの引用が含まれており、当社の弁護士の助言のもと、日本法に基づき提示されるものです。本書には、米国で入手
可能な情報のすべてを含んでいるとは限らず、また当社がSEC(http://www.sec.gov)に提出した文書と異なる書式に
より提示されている場合があります。
6 別段の記載がある場合を除き、2011年度第2四半期およびすべての過去の期間に関するすべての1株当たり金額およ
びシティグループの発行済株式は、2011年5月6日に発効した、シティグループの10株を1株とする株式併合を反映
しています。
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
第1【本国における法制等の概要】
1 会社制度等の概要
(1) アメリカ合衆国およびデラウェア州における会社制度
当四半期会計期間中に、提出会社の属する国・州等における会社制度について重要な変更はありませんでした。
(2) 当社の書換基本定款および付属定款に規定する会社制度
2011年5月6日に発効した株式併合により、授権株式数が2011年5月6日付けで下記の通り変更されました
(変更箇所は下線で示しております。)。
当社が発行権限を有する全種類の株式の総数は60億3,000万株です。当社が発行権限を有する普通株式の総数は
60億株であり、1株の額面額は1セント(0.01ドル)です。当社が発行権限を有する優先株式の総株式数は30百万株
であり、1株の額面額は1ドルです。
2 外国為替管理制度
当四半期会計期間中に、外国為替管理制度について重要な変更はありませんでした。
3 課税上の取扱い
当四半期会計期間中に、課税上の取扱いについて重要な変更はありませんでした。
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四半期報告書
第2【企業の概況】
1【主要な経営指標等の推移】
シティグループ・インクおよび子会社
2011年度
2010年度
2011年度
第2四半期
第2四半期
上半期
上半期
1株当たり金額、比率および
(2011年4月1日から
(2010年4月1日から
(2011年1月1日から
(2010年1月1日から
常勤従業員を除きます。)
2011年6月30日まで)
2010年6月30日まで)
2011年6月30日まで)
2010年6月30日まで)
(単位:百万ドル、
純利息収益
利息以外の収益
支払利息控除後収益
営業費用
貸倒引当金繰入額および
保険給付準備金繰入額
法人税等控除前の継続事業
からの利益
法人税等
継続事業からの利益
非継続事業からの利益(損失)
(税引後)
(1)
非支配持分控除前当期利益
非支配持分に帰属する
当期利益
シティグループ当期利益
控除:優先配当─基本
2010年度
2010年度
(2010年1月1日から
2010年12月31日まで)
$12,148
$13,927
$24,250
$28,368
$54,186
(936,368百万円)
(1,073,493百万円)
(1,869,190百万円)
(2,186,605百万円)
(4,176,657百万円)
8,474
8,144
16,098
19,124
32,415
(653,176百万円)
(627,740百万円)
(1,240,834百万円)
(1,474,078百万円)
(2,498,548百万円)
$20,622
$22,071
$40,348
$47,492
$86,601
(1,589,544百万円)
(1,701,233百万円)
(3,110,024百万円)
(3,660,683百万円)
(6,675,205百万円)
12,936
11,866
25,262
23,384
47,375
(997,107百万円)
(914,631百万円)
(1,947,195百万円)
(1,802,439百万円)
(3,651,665百万円)
3,387
6,665
6,571
15,283
26,042
(261,070百万円)
(513,738百万円)
(506,493百万円)
(1,178,014百万円)
(2,007,317百万円)
$4,299
$3,540
$8,515
$8,825
$13,184
(331,367百万円)
(272,863百万円)
(656,336百万円)
(680,231百万円)
(1,016,223百万円)
967
812
2,152
1,848
2,233
(74,536百万円)
(62,589百万円)
(165,876百万円)
(142,444百万円)
(172,120百万円)
$3,332
$2,728
$6,363
$6,977
$10,951
(256,831百万円)
(210,274百万円)
(490,460百万円)
(537,787百万円)
(844,103百万円)
71
(3)
111
208
(68)
(5,473百万円)
((231)百万円)
(8,556百万円)
(16,033百万円)
((5,241)百万円)
$3,403
$2,725
$6,474
$7,185
$10,883
(262,303百万円)
(210,043百万円)
(499,016百万円)
(553,820百万円)
(838,862百万円)
62
28
134
60
281
(4,779百万円)
(2,158百万円)
(10,329百万円)
(4,625百万円)
(21,659百万円)
$3,341
$2,697
$6,340
$7,125
$10,602
(257,524百万円)
(207,885百万円)
(488,687百万円)
(549,195百万円)
(817,202百万円)
$9
$̶
$13
$̶
(694百万円)
(1,002百万円)
$9
(694百万円)
控除:基本1株当たり利益に
適用される、配当に対する権利
が失効しない従業員制限株式
および繰延株式へ割り当てら
62
26
96
57
90
(4,779百万円)
(2,004百万円)
(7,400百万円)
(4,394百万円)
(6,937百万円)
れた配当および未処分利益
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
(単位:百万ドル、
2011年度第2四半期
2010年度第2四半期
1株当たり金額、比率および
(2011年4月1日から
(2010年4月1日から
常勤従業員を除きます。)
2011年6月30日まで)
2010年6月30日まで)
非制限普通株主に割り当てられ
た基本1株当たり利益
2011年度
2010年度
上半期
上半期
(2011年1月1日から
(2010年1月1日から
2011年6月30日まで)
2010年6月30日まで)
2010年度
(2010年1月1日から
2010年12月31日まで)
$3,270
$2,671
$6,231
$7,068
$10,503
(252,052百万円)
(205,881百万円)
(480,285百万円)
(544,801百万円)
(809,571百万円)
追加:希薄化後1株当たり利益
に適用される、配当に対する権
利が失効しない従業員制限株式
および繰延株式へ割り当てられ
6
1
7
2
2
(462百万円)
(77百万円)
(540百万円)
(154百万円)
(154百万円)
た追加の配当および未処分利益
非制限普通株主に割り当てられ
た希薄化後1株当たり利益
基本1株当たり利益
(2)
$3,276
$2,672
$6,238
$7,070
$10,505
(252,514百万円)
(205,958百万円)
(480,825百万円)
(544,956百万円)
(809,725百万円)
:
継続事業からの利益
当期利益
希薄化後1株当たり利益
(2)
$1.10
$0.93
$2.11
$2.40
$3.66
(85円)
(72円)
(163円)
(185円)
(282円)
1.12
0.93
2.14
2.47
3.65
(86円)
(72円)
(165円)
(190円)
(281円)
:
継続事業からの利益
当期利益
$1.07
$0.90
$2.05
$2.32
$3.55
(82円)
(69円)
(158円)
(179円)
(274円)
1.09
0.90
2.08
2.39
3.54
(84円)
(69円)
(160円)
(184円)
(273円)
包括利益
非支配持分控除前包括利益合計
非支配持分に帰属する包括利益
(損失)
シティグループに帰属する包括
利益
$5,189
$1,308
$10,582
$6,853
$13,517
(399,968百万円)
(100,821百万円)
(815,661百万円)
(528,229百万円)
(1,041,890百万円)
86
(78)
187
(39)
255
(6,629百万円)
((6,012)百万円)
(14,414百万円)
((3,006)百万円)
(19,655百万円)
5,103
1,386
10,395
6,892
13,262
(393,339百万円)
(106,833百万円)
(801,247百万円)
(531,235百万円)
(1,022,235百万円)
期末:
資産合計
預金合計
長期債務
信託子会社の強制償還可能
証券(長期債務に含まれます。)
普通株主持分
株主持分合計
非支配持分
持分合計
常勤従業員
(単位:千人)
$1,956,626
$1,937,656
$1,913,902
(150,816,732百万円)
(149,354,524百万円)
(147,523,566百万円)
866,310
813,951
844,968
(66,775,175百万円)
(62,739,343百万円)
(65,130,133百万円)
352,458
413,297
381,183
(27,167,463百万円)
(31,856,933百万円)
(29,381,586百万円)
16,077
20,218
18,131
(1,239,215百万円)
(1,558,403百万円)
(1,397,537百万円)
176,052
154,494
163,156
(13,570,088百万円)
(11,908,398百万円)
(12,576,064百万円)
176,364
154,806
163,468
(13,594,137百万円)
(11,932,446百万円)
(12,600,113百万円)
2,281
2,524
2,321
(175,819百万円)
(194,550百万円)
(178,903百万円)
178,645
157,330
165,789
(13,769,957百万円)
(12,126,996百万円)
(12,779,016百万円)
263
259
260
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四半期報告書
(単位:百万ドル、
1株当たり金額、比率および
常勤従業員を除きます。)
2011年度第2四半期
2010年度第2四半期
(2011年4月1日から
(2010年4月1日から
2011年6月30日まで)
2010年6月30日まで)
2011年度
2010年度
上半期
上半期
(2011年1月1日から
(2010年1月1日から
2011年6月30日まで)
2010年6月30日まで)
2010年度
(2010年1月1日から
2010年12月31日まで)
比率:
平均普通株主持分利益率
平均株主持分合計利益率
Tier 1普通資本
(3)
7.7%
7.0%
7.5%
9.5%
6.8%
(3)
7.7
7.0
7.5
9.5
6.8
11.62%
9.71%
(4)
10.75%
Tier 1資本
13.55
11.99
12.91
資本合計
17.18
15.59
16.59
7.05
6.31
6.60
資産普通株主持分比率
9.00%
7.97%
8.52%
資産株主持分合計比率
9.01
7.99
8.54
レバレッジ
(5)
普通株式1株当たり純資産額
1株当たり有形純資産額
(2)
(2)(6)
固定費および優先株式配当
に対する利益率
$60.34
$53.32
$56.15
(4,651円)
(4,110円)
(4,328円)
48.75
41.86
44.55
(3,758円)
(3,227円)
(3,434円)
1.65倍
1.54倍
1.67倍
継続事業の営業活動から生じた
正味資金
継続事業の投資活動から生じた
正味資金
継続事業の財務活動に使用した
正味資金
現金および銀行預け金の
期末残高
1.68倍
1.51倍
$4,845
$41,601
$35,686
(373,453百万円)
(3,206,605百万円)
(2,750,677百万円)
8,255
40,278
43,337
(636,295百万円)
(3,104,628百万円)
(3,340,416百万円)
(16,884)
(82,645)
(77,428)
((1,301,419)百万円)
((6,370,277)百万円)
((5,968,150)百万円)
27,766
24,709
27,972
(2,140,203百万円)
(1,904,570百万円)
(2,156,082百万円)
(1) 非継続事業は、主として日興コーディアル証券の売却、シティグループのドイツのリテール・バンキング事業の売却、シ
ティキャピタルの設備ファイナンス部門のゼネラル・エレクトリックへの売却、およびエッグ・バンキング・ピーエル
シーのクレジットカード事業の売却を反映しています。「第一部 企業情報、第6 経理の状況、1 四半期財務書類」の連
結財務諸表注記2をご参照ください。2010年度の非継続事業には、シティグループのトラベラーズ・ライフ・アンド・ア
ニュイティの売却、シティグループの米国外保険事業の実質すべておよびメットライフ・インクに売却したシティグルー
プのアルゼンチンでの年金事業に関する事業およびその関係利益が含まれます。2010年度下半期における非継続事業には
スチューデント・ローン・コーポレーションの売却も反映されています。有価証券報告書の「第一部 企業情報、第6 経
理の状況、1 財務書類」の連結財務諸表注記3をご参照ください。
(2) すべての期間の1株当たり金額およびシティグループの発行済株式は、2011年5月6日に発効した、シティグループの10株
を1株とする株式併合を反映しています。
(3) 平均普通株主持分利益率は、優先株式配当控除後の当期利益を平均普通株主持分で除して計算されています。株主持分合計
利益率は、当期利益を平均株主持分で除して計算されています。
(4) 銀行規制当局が定義するように、Tier1普通資本比率は、適格永久優先株式、子会社に対する適格非支配持分および信託子
会社の適格強制償還可能証券控除後のTier1資本をリスク加重資産で除したものを表しています。
(5) レバレッジ比率は、Tier1資本を各期四半期調整後平均資産合計で除した割合を表しています。
(6) 1株当たり有形純資産額は、SEC目的上、非GAAP財務指標です。この指標に関する詳細および最も直接的に比較可能なGAAP指
標への調整については、「第一部 企業情報、第3 事業の状況、4 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分
析」-「資本の源泉および流動性」-「資本の源泉」-「有形普通株式株主資本および1株当たり有形純資産額」をご参照
ください。
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四半期報告書
2【事業の内容】
当四半期会計期間中において、シティグループおよび関係会社において営まれている事業の内容について重要
な変更はありませんでした。
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四半期報告書
3【関係会社の状況】
(1)
主要な子会社
(2011年6月30日現在)
名称
所在地
設立準拠地
資本金額
(百万ドル)
関係会社の議決権に対する提出
会社の所有割合(%)
業務内容
ニューヨーク州
ニューヨーク
シティグループ・グローバル・
マーケッツ・ホールディングス・
インク
ニューヨーク州
ニューヨーク
米国
ニューヨーク州
751(株主持分:127,846)
なし(株主持分:15,094)
100
(間接保有)
100
(直接保有)
銀行
持株会社−証券
シティバンク、エヌ・エイ
連結財務諸表の総売上高に占め
る売上高の割合(%)および収益
11.6%
5.7%
合計
最近5事業年度における有価証
券報告書または有価証券届出書
なし
あり
の提出の有無
(注1) シティグループはすべての子会社に関して資本金額等の詳細な情報を公表してはいません。
(注2) 以下はシティグループの組織図です。
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四半期報告書
4【従業員の状況】
2011年6月30日現在における当社の全世界における常勤従業員数は約263,000人です。
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第3【事業の状況】
1 【生産、受注及び販売の状況】
「第一部 企業情報、第3 事業の状況、4 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析、(1) 業績
の概要」をご参照ください。
2 【事業等のリスク】
本四半期報告書の日付現在、かつ/または経営陣による現在の見込みに基づき、(a)2011年度第2四半期
(2011年4月1日から2011年6月30日まで)において、「第一部 企業情報、第3 事業の状況、4 財政状態、経営
成績及びキャッシュ・フローの状況の分析、(1) 業績の概要」に記載された内容以外にシティグループの事業お
よび財務状況に重大な事項は発生しておらず、かつ(b)有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について
重要な変更はありませんでした。
3 【経営上の重要な契約等】
当四半期会計期間中、経営上の重要な契約等はありませんでした。
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4【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 業績の概要
財政状態および経営成績に関する経営陣の議論および分析
2011年度第2四半期エグゼクティブ・サマリー
シティグループ
シティグループは、2011年度第2四半期当期利益33億ドル、または希薄化後1株当たり当期利益1.09ドルを計上
しました。シティグループの利益は、2010年度第2四半期より24パーセントまたは644百万ドル増加しました。これ
は、前年同期に比べ、与信費用の大幅な減少が、収益の減少および営業費用の増加の影響を相殺してなお上回った
ためでした。
シティグループの支払利息控除後収益は、2010年度第2四半期より14億ドルまたは7パーセント減少し、206億
ドルでした。これは、米国外の地域別個人向け銀行業務部門およびトランザクション・サービスにおける収益の増
加が、シティ・ホールディングス、証券および銀行業務ならびに北米の地域別個人向け銀行業務部門における収益
の減少により相殺されて下回ったためでした。純利息収益121億ドルは、前年同期比13パーセントの減少ですが、こ
れは主として継続的な貸出残高の減少およびシティ・ホールディングスにおける利付資産の減少によるものでし
た。利息以外の収益は前年同期比4パーセントの増加で、85億ドルでした。これは主として、シティ・ホールディン
グスの特別資産プールにおける資産売却の実現利益(2011年度第1四半期に満期保有目的から振り替えられた資
産の売却に係る2011年度第2四半期の税引前実現利益511百万ドルを含みます。)によるものでした。
営業費用
シティグループの費用は、前年同期比11億ドルまたは9パーセント増加し、129億ドルとなりました。2010年度第
2四半期における英国賞与税約400百万ドルの影響を除くと、費用は前年同期比15億ドルまたは13パーセント増加
しました。この13パーセントの増加のうちの約3分の1は、現地通貨の業績を米ドルに換算する際の外国為替(本
書において、以下「外貨換算」といいます。)の影響によるものであり、さらに3分の1は法務および関連費用の
増加に関連するものでした。残りの3分の1は投資支出の正味影響額によるものでしたが、現在も継続中の生産性
向上による節約効果により一部相殺されました。
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2011年度上半期において、2010年度第2四半期における英国賞与税の影響を除くと、シティグループの費用は
253億ドルであり、前年同期比23億ドル増加しました。この増加のうち約70パーセント、すなわち約16億ドルは、
2010年度上半期に比べて、外貨換算の影響、ならびに2011年度上半期において法務および関連費用が増加したこと
によるものでした。残りの約700百万ドルの増加は、主として投資支出によるものでしたが、継続的な生産性向上に
よる節約効果により一部相殺されました。外貨換算の影響ならびに法務および関連費用は、2011年度下半期におけ
るシティグループの営業費用に引き続き影響を与える可能性があり、予想は依然として困難です。しかしながら、
シティは現在、営業費用は2011年度残りの期間についても高水準に留まるであろうと考えています。
シティコープの2011年度第2四半期における費用101億ドルは、2010年度第2四半期より10パーセント増加しま
した。2010年度第2四半期における英国賞与税の影響を除くと、費用は前年同期比14パーセント増加しました。こ
の14パーセントの増加のうち4分の1以上は外貨換算の影響によるものであり、残りは、シティが事業部門におけ
る収益および営業利益の増加戦略を引き続き実施しているため、主として投資支出によるものでした。
シティ・ホールディングスの費用は、前年同期比9パーセント減少して22億ドルとなりました。これは主として
資産の継続的な減少、およびそれによる営業費用の減少によるものでしたが、法務および関連費用の増加により相
殺されました。
与信費用
シティグループの貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額合計34億ドルは、前年同期比で33億ドルまた
は49パーセントの減少でした。正味貸倒損失51億ドルは、2010年度第2四半期より28億ドルまたは35パーセントの
減少でした。個人向け正味貸倒損失は、27億ドルまたは36パーセント減少し、48億ドルとなりました。これは、シ
ティコープにおける北米のシティブランドのカードおよびシティ・ホールディングスのリテール・パートナー・
カードならびに住宅用不動産融資における継続的改善によるものでした。法人向け正味貸倒損失は、前年同期比
123百万ドル減少し、349百万ドルとなりました。これは、一部には、貸出金の売却量の減少によるものでした。
貸倒引当金および未実行貸出約定に関する引当金の正味戻入額は、2010年度第2四半期が15億ドルであったの
に対し、2011年度第2四半期は20億ドルでした。2011年度第2四半期における正味貸倒引当金戻入額の半分以上、
すなわち11億ドルは、シティ・ホールディングスによるものでした。シティコープにおける正味引当金戻入額914
百万ドルは、前年同期比665百万ドル増でした。これは、主としてシティブランドのカードにおける正味戻入額の増
加によるものでしたが、米国外の地域別個人向け銀行業務部門および法人向けポートフォリオにおける正味戻入
額の減少により一部相殺されました。シティは、シティコープにおける米国外の地域別個人向け銀行業務部門およ
び法人向け与信費用は、貸出金ポートフォリオの拡大を反映して、引き続き増加するものと予想しています。
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2011年度第2四半期における正味引当金戻入額20億のうち、15億ドルは個人向けに関するものであり、主として
北米のシティブランドのカードおよびリテール・パートナー・カードによるものでした。法人向け正味引当金戻
入額456百万ドルは、法人向け与信動向の継続的改善を反映したものでしたが、法人向け貸出金ポートフォリオの
拡大により一部相殺されました。戻入額は、残存する貸出金ポートフォリオに固有の予想貸倒損失の減少を反映し
たものでした。
資本および貸倒引当金の状況
シティグループの四半期末のTier1資本比率は13.6パーセント、およびTier1普通資本比率は11.6パーセント
でした。
シティグループの四半期末の貸倒引当金合計は、前年同期の462億ドルまたは貸出金合計の6.72パーセントから
減少し、344億ドルまたは5.35パーセントでした。貸倒引当金合計の減少は、資産売却、未収利息非計上貸出金の減
少、および貸出金ポートフォリオにおける与信の質の全体的な継続的改善を反映したものでした。
四半期末において、個人向け貸倒引当金は310億ドルまたは個人向け貸出金合計の7.01パーセントでした。これ
に対し、2010年6月30日現在は396億ドルまたは7.87パーセントでした。
シティグループの未収利息非計上貸出金132億ドルは、前年同期比47パーセント減でした。2011年度第2四半期
末現在、貸倒引当金は未収利息非計上貸出金の260パーセントでした。
シティコープ
2011年度第2四半期におけるシティコープの当期利益37億ドルは前年同期比2パーセントの減少でした。前年
同期比における収益の減少は1パーセント未満であり、正味貸倒損失の減少および貸倒引当金正味戻入額の増加
は、営業費用の増加を相殺してなお上回りました。シティコープの米国外業務が2011年度第2四半期の継続事業か
らの当期利益の68パーセント以上を占めました。
シティコープの収益は163億ドルで、2010年度第2四半期より141百万ドル減少しました。これは2011年度第2四
半期におけるプラスの信用評価調整(以下「CVA」といいます。)が、前年同期のプラス255百万ドルに対し、プラ
ス147百万ドルであったことによるものでした。CVAを除くと、シティコープの収益は前年同期から横ばいでした。
これは、米国外の地域別個人向け銀行業務部門およびトランザクション・サービスにおける収益の増加が北米の
地域別個人向け銀行業務部門ならびに証券および銀行業務における減少によって相殺されたためでした。CVAを除
くと、シティコープの収益は、前四半期比3パーセント減少でした。これは地域別個人向け銀行業務部門およびト
ランザクション・サービスにおける増加が、証券および銀行業務における減収により相殺されて下回ったためで
した。純利息収益95億ドルは、前年同期比1パーセントの減少でした。利息以外の収益は、前年同期の68億ドルに対
して横ばいでした。
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地域別個人向け銀行部門の収益82億ドルは、前年同期比2パーセントの増加でした。これは主として米国外地域
全般の事業取引高の継続的増加および外貨換算の影響によるものでした。この増加は、北米におけるクレジット
カード残高の減少、クレジットカード説明義務、責任および開示法(以下「CARD法」といいます。)の影響、ならび
にアジアおよびラテンアメリカにおける継続的なスプレッドの縮小によって一部相殺されました。リテール・バ
ンキングの平均貸出金は前年同期比18パーセント増加して1,290億ドル、および平均預金残高は8パーセント増加
して3,145億ドルとなりました。これらはいずれもラテンアメリカおよびアジアによるものでした。シティブラン
ドのカード平均貸出金は前年同期比1パーセント増加して1,101億ドルとなりました。これはラテンアメリカおよ
びアジアにおける増加によるものですが、北米における残高減少によって相殺されています。カード取扱高は前年
同期比12パーセント増加して713億ドルとなり、米国外投資商品の販売高は5パーセント増加して254億ドルとな
りました。
証券および銀行業務の収益55億ドルは、前年同期比8パーセントの減少でした。これは主として債券市場からの
収益減によるものでした。収益は前四半期比9パーセントの減少でした。これは債券市場および株式市場からの収
益減によるものでしたが、投資銀行業務において当四半期は好調であったことにより一部相殺されました。CVAを
除くと、収益53億ドルは前年同期比7パーセント減および前四半期比15パーセント減でした。債券市場収益29億ド
ルは、CVAを除くと、前年同期比16パーセント減でした。これは主としてG10金利および通貨における収益減による
ものですが、新興市場のおける増加により一部相殺されました。前四半期比では、与信関連および証券化商品によ
り、27パーセント減でした。株式市場収益776百万ドルは、CVAを除くと、前年同期比25パーセント増でしたが、これ
は主としてデリバティブによるものでした。ただし、前四半期比では30パーセント減であり、これは主として市場
取扱高の減少およびとりわけデリバティブでの、2011年度第1四半期に比べて困難な取引環境によるものでした。
投資銀行収益は11億ドルで、前年同期比61パーセントおよび前四半期比27パーセントの増加でしたが、これはアド
バイザリーおよび引受業務の両方の業務における増加を反映したものでした。
トランザクション・サービス収益は27億ドルで、前年同期比6パーセントの増加でした。これはトレジャリー・
アンド・トレード・ソリューションならびに証券およびファンドサービスにおける増加によるものでした。収益
は、米国外のすべての地域において前年同期比で増加しました。これは事業取引高の好調な増加によるものです
が、継続的なスプレッドの縮小によって一部相殺されています。平均預金残高およびその他の顧客債務は前年同期
比14パーセント増加し、3,650億ドルとなりました。一方、管理資産は19パーセント増加し、13.5兆ドルとなりまし
た。
シティコープの期末貸出金は、前年同期比16パーセント増加し、4,400億ドルとなりました。個人向け貸出金は11
パーセント増加し、法人向け貸出金は22パーセント増加しました。
シティ・ホールディングス
シティ・ホールディングスの2011年度第2四半期における当期損失218百万ドルは、2010年度第2四半期の当期
損失12億ドルより82パーセントの減少でした。これは、営業費用の減少、正味貸倒損失の継続的改善および貸倒引
当金の正味戻入額の増加が収益の減少を相殺したためでした。
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シティ・ホールディングスの収益は前年同期比18パーセント減少し、40億ドルとなりました。純利息収益は前年
同期比33パーセント減少し、27億ドルとなりました。これは主として地域別個人向け融資業務の貸出金残高の減少
および特別資産プールにおける利付資産の減少によるものでした。利息以外の収益は、主として2011年度第1四半
期に満期保有目的から振り替えられた資産の売却に係る2011年度第2四半期の税引前実現利益511百万ドルを反
映し、前年同期比43パーセント増の14億ドルとなりました。
2011年度第2四半期末のシティ・ホールディングスの資産は、2010年度第2四半期末から34パーセント減少し、
3,080億ドルでした。この減少は、資産売却および事業売却における1,080億ドル(以前に開示した、2011年度第1
四半期に特別資産プールにおいて満期保有目的から振り替えられた資産127億ドルの売却を含みます。)、正味払
出額および償却における420億ドル、ならびに正味与信費用および正味資産項目における70億ドルを反映したもの
でした。地域別個人向け融資業務は、シティ・ホールディングスにおいて引き続き最大セグメントを占め、2011年
度第2四半期末の資産は2,280億ドルでした。地域別個人向け融資業務資産の半分以上、すなわち約1,190億ドル
は、北米の不動産融資に関連するものでした。2011年度第2四半期末において、シティ・ホールディングスにおけ
る北米の不動産融資に割り当てられた貸倒引当金は約100億ドルであり、これは正味貸倒損失の引当可能月数27ヶ
月以上に当たります。2011年度第2四半期末において、シティ・ホールディングスの資産は、シティグループGAAP
資産合計の約16パーセントおよびリスク加重資産の28パーセントでした。
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セグメント別および事業部門別にみた利益(損失)および収益
以下の表は、シティグループの利益(損失)および収益を、セグメント別および事業部門別に示したものです。
シティグループの利益(損失)
第2四半期
(単位:百万ドル)
上半期
変動率
(1)
2011年度
2010年度
(%)
2011年度
変動率
(1)
(%)
67
NM
2010年度
継続事業からの利益(損失)
シティコープ
地域別個人向け銀行業務部門
北米
$
684
ヨーロッパ・中東・アフリカ
$
52
29
48
ラテンアメリカ
412
473
アジア
484
566
合計
$
1,609
$
1,139
$
339
$
NM
$
1,235
$
78
72
(13)
896
840
(14)
945
1,133
(17)
49
(40)%
41%
$
$
3,154
$
2,112
797
$
8%
7
証券および銀行業務
北米
816
(58)%
ヨーロッパ・中東・アフリカ
343
355
(3)
ラテンアメリカ
292
200
アジア
212
301
合計
2,238
(64)%
1,108
1,376
(19)
46
564
469
20
(30)
422
770
(45)
$
1,186
$
1,672
(29)%
$
2,891
$
4,853
(40)%
$
137
$
$
250
$
トランザクション・サービス
北米
158
(13)%
319
(22)%
ヨーロッパ・中東・アフリカ
289
320
(10)
567
623
(9)
ラテンアメリカ
157
154
2
327
306
7
アジア
290
296
(2)
574
615
(7)
合計
インスティテューショナル・クライアント・グループ
シティコープ合計
$
873
$
928
(6)%
$
1,718
$
1,863
(8)%
$
2,059
$
2,600
(21)%
$
4,609
$
6,716
(31)%
$
3,668
$
3,739
(2)%
$
7,763
$
8,828
(12)%
(6)%
$
シティ・ホールディングス
証券およびアセットマネジメント
$
(100)
地域別個人向け融資業務
$
特別資産プール
116
678
(168)
$
(168)
$
193
$
2,728
シティ・ホールディングス合計
$
本社事項、本社業務/その他
$
継続事業からの利益
$
3,332
非継続事業からの利益(損失)
$
71
$
非支配持分に帰属する当期利益
シティグループ当期利益
(94)
(1,226)
(746)
(1,204)
62
$
3,341
39
NM
86%
$
NM
$
22%
$
6,363
$
111
(3)
2,697
$
994
(715)
$
(685)
$
228
$
6,977
$
208
134
24%
$
(18)
(3,055)
740
28
$
(110)
(1,345)
6,340
(2,079)
NM
56%
(26)
66 %
NM
(9)%
60
$
7,125
(11)%
(1) 過去の残高は、その期間の表示を当期の表示と一致させるために行われた再分類を反映しています。これらの再分類は、シティが行った事業部門およ
びセグメント間での一定の費用の再配分に関連するものでした。
NM:重要ではありません。
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シティグループの収益
第2四半期
(単位:百万ドル)
上半期
変動率
2011年度
2010年度
$
$
(%)
変動率
2011年度
2010年度
$
$
(%)
シティコープ
地域別個人向け銀行業務部門
北米
ヨーロッパ・中東・アフリカ
ラテンアメリカ
アジア
合計
3,366
3,693
(9)%
6,700
7,494
(11)%
391
376
4
789
781
1
2,426
2,118
15
4,735
4,194
13
1,845
10
2,031
$
8,214
$
8,032
2 %
$
2,125
$
3,932
3,645
$ 16,156
$ 16,114
8
̶ %
証券および銀行業務
北米
ヨーロッパ・中東・アフリカ
ラテンアメリカ
アジア
合計
$
4,453
2,627
(19)%
6,180
(28)%
1,640
1,762
(7)
3,699
$
4,277
(14)
675
558
21
1,257
1,165
8
1,031
1,008
2
2,074
2,336
(11)
$
5,471
$
5,955
(8)%
$ 11,483
$ 13,958
$
609
$
636
(4)%
$
$
(18)%
トランザクション・サービス
北米
1,219
1,275
(4)%
ヨーロッパ・中東・アフリカ
898
848
6
1,734
1,681
3
ラテンアメリカ
428
356
20
836
700
19
662
10
1,283
11
アジア
合計
インスティテューショナル・クライアント・グループ
シティコープ合計
728
$
2,663
$
2,502
6 %
$
8,134
$
8,457
(4)%
$ 16,348
$ 16,489
(1)%
$
$
1,424
4,939
6 %
$ 16,696
$ 18,897
(12)%
$ 32,852
$ 35,011
(6)%
$
$
$
5,213
$
シティ・ホールディングス
証券およびアセットマネジメント
47
141
地域別個人向け融資業務
2,949
4,206
特別資産プール
1,015
572
シティ・ホールディングス合計
$
4,011
$
4,919
本社事項、本社業務/その他
$
263
$
純収益合計
$ 20,622
(67)%
184
8,876
(31)
77
1,008
2,112
(52)
$ 11,469
(36)%
$
1,012
(80)%
$ 47,492
(15)%
$
7,294
663
(60)%
$
202
$ 22,071
(7)%
18/322
(62)%
6,102
(18)
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481
(30)
$ 40,348
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四半期報告書
シティコープ
シティコープは個人顧客および法人顧客を対象とした当社のグローバルな銀行であり、シティの中核的な事業
基盤です。シティコープは、クラス最高の商品とサービスを顧客に提供すること、およびシティグループの比類の
ないグローバル・ネットワークを活用することに重点的に取り組んでいます。シティコープは、約100ヶ国に、多く
は100年以上にわたって、実際に拠点をもち、160を超える国および地域でサービスを提供しています。シティは、こ
のグローバル・ネットワークが、大規模で多国籍にわたる顧客の金融サービスに対する幅広いニーズに応えるた
め、また世界中の個人、プライベート・バンキング、法人、公共部門および機関投資家の顧客のニーズを満たすため
の強力な基盤になっていると考えています。シティグループはその世界的な事業範囲を、力強い成長分野であると
シティが考える世界中の新興経済に拡大しています。2011年6月30日現在、シティコープが保有する資産は約1.4
兆ドル、預金高は7,880億ドルで、それぞれシティの資産合計の約71パーセント、および預金高の約91パーセントを
占めていました。
シティコープは以下の事業部門で構成されています。すなわち、地域別個人向け銀行業務部門(4つの地域 −
北米、ヨーロッパ・中東・アフリカ、ラテンアメリカおよびアジア − におけるリテール・バンキングおよびシ
ティブランドのカードを含みます。)ならびにインスティテューショナル・クライアント・グループ(証券およ
び銀行業務ならびにトランザクション・サービスを含みます。)です。
第2四半期
2011年度
2010年度
純利息収益
$
$
利息以外の収益
支払利息控除後収益合計
9,546
6,802
上半期
変動率
(単位:百万ドル)
(%)
9,680
(1)%
6,809
̶
変動率
2011年度
2010年度
$
$
19,007
15,531
13,845
$
16,348
$
16,489
(1)%
$
$
2,153
$
2,965
(27)%
$
(%)
19,480
(2)%
(11)
32,852
$
35,011
(6)%
4,471
$
6,107
(27)%
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額
正味貸倒損失
貸倒引当金繰入額(戻入額)
貸倒引当金繰入額
(639)
(909)
$
1,244
$
2,326
(42)
(47)%
(999)
(2,167)
$
2,304
$
5,108
保険給付準備金繰入額
26
27
(4)
70
71
未実行貸出約定に関する貸倒引当金繰入額
(5)
(26)
81
(1)
(33)
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額合計
NM
(55)%
(1)
97
$
1,265
$
2,327
(46)%
$
2,373
$
5,146
営業費用合計
$
10,062
$
9,176
10 %
$
19,663
$
17,771
11 %
法人税等控除前の継続事業からの利益
$
5,021
$
4,986
1 %
$
10,816
$
12,094
(11)%
法人税等
継続事業からの利益
3,668
$
$
非支配持分に帰属する当期利益
シティコープ当期利益
1,247
1,353
$
9
$
3,739
20
(40)
3,656
$
3,719
(2)
1,380
$
1,211
14 %
12
(2)%
(54)%
3,266
(7)
$
8,828
(12)%
7,740
$
8,787
(12)%
1,352
$
1,242
9 %
3,053
$
7,763
$
$
23
41
(44)
貸借対照表データ(単位:十億ドル)
EOP資産合計
EOP貸出金:
個人向け
244
219
11
法人向け
197
161
22
1,381
1,250
10
788
719
10
平均資産
EOP預金合計
NM:重要ではありません。
19/322
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
地域別個人向け銀行業務部門
地域別個人向け銀行業務部門(以下「RCB」といいます。)は、個人顧客に伝統的な銀行業務を提供するシティ
グループの4つのRCB事業で構成されています。RCBには、シティグループのブランドのカード事業およびシティの
地域別商業銀行業務も含まれます。RCBは世界39ヶ国に4,200を超える支店を擁する世界的な多角的事業です。2011
年6月30日現在、RCBが保有する資産は3,440億ドルであり、預金高は3,160億ドルでした。
第2四半期
2011年度
2010年度
純利息収益
$
$
5,815
2,399
利息以外の収益
上半期
変動率
(単位:百万ドル)
(%)
変動率
2011年度
2010年度
$
$
11,566
(%)
5,774
1 %
2,258
6
2 %
$
16,156
$
16,114
4,590
11,691
4,423
(1)%
4
支払利息控除後収益合計
$
8,214
$
8,032
営業費用合計
$
4,774
$
4,039
18 %
$
9,256
$
8,037
15 %
正味貸倒損失
$
2,002
$
2,922
(31)%
$
4,110
$
5,962
(31)%
貸倒引当金繰入額(戻入額)
(850)
未実行貸出約定に関する貸倒引当金繰入額
保険給付準備金繰入額
(408 )
NM
3
(4)
NM
26
27
(4)%
(1,712)
̶ %
(588 )
NM
3
(4)
NM
70
71
(1)
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額
$
1,181
$
2,537
(53)%
$
2,471
$
5,441
(55) %
法人税等控除前の継続事業からの利益
$
2,259
$
1,456
55 %
$
4,429
$
2,636
68 %
法人税等
継続事業からの利益
650
$
非支配持分に帰属する当期利益(損失)
1,609
317
$
1,139
̶
3
NM
41%
1,275
$
̶
3,154
524
$
2,112
(5 )
1
NM
49 %
NM
当期利益
$
1,606
$
1,139
41%
$
3,153
$
2,117
49 %
平均資産(単位:十億ドル)
$
339
$
306
11%
$
333
$
307
8 %
資産利益率
1.49%
1.90%
EOP資産合計(単位:十億ドル)
344
平均預金高(単位:十億ドル)
315
291
3.36%
5.38%
正味貸倒損失が平均貸出金に占める割合(%)
309
1.91%
1.39%
311
290
11
8
7
事業部門別収益
リテール・バンキング
$
シティブランドのカード
合計
4,120
$
3,916
4,116
4,094
5 %
$
(1)
8,027
$
7,730
8,384
8,129
4 %
(3)
$
8,214
$
8,032
2 %
$
16,156
$
16,114
̶ %
$
641
$
843
(24)%
$
1,322
$
1,642
(19)%
事業部門別の継続事業からの利益
リテール・バンキング
シティブランドのカード
合計
296
968
$
1,609
$
NM:重要ではありません。
20/322
1,139
NM
41%
470
1,832
$
3,154
$
2,112
NM
49 %
EDINET提出書類
シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
地域別個人向け銀行業務部門−北米
地域別個人向け銀行業務部門─北米(以下「NA RCB」といいます。)は、米国の個人顧客および中小企業に伝統
的な銀行業務およびシティブランドのカード業務を提供しています。NA RCBの約1,000店のリテール・バンク支店
と1,290万の個人顧客口座は、主としてニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シカゴ、マイアミ、ワシン
トンD.C.、ボストンおよびフィラデルフィアといった大都市圏、ならびにテキサス州の一定の大都市に集中してい
ます。2011年6月30日現在、NA RCBが保有するリテール・バンキング貸出金および住宅不動産貸出金は345億ドル
であり、平均預金高は1,444億ドルでした。加えて、NA RCBは、2,120万のシティブランドのクレジットカード口座を
保有しており、その貸出金残高は737億ドルでした。
第2四半期
2011年度
2010年度
純利息収益
$
$
2,589
利息以外の収益
777
上半期
変動率
(単位:百万ドル)
(%)
2,778
(7)%
915
変動率
2011年度
2010年度
$
$
(15)
5,212
1,488
(%)
5,732
(9)%
1,762
(16)
(11)%
支払利息控除後収益合計
$
3,366
$
3,693
(9)%
$
6,700
$
7,494
営業費用合計
$
1,773
$
1,513
17 %
$
3,462
$
3,134
10%
正味貸倒損失
$
1,305
$
2,126
(39)%
$
2,745
$
4,283
(36)%
貸倒引当金繰入額(戻入額)
(9
(757)
保険給付準備金繰入額
5
4
)
NM
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額
$
552
$
2,122
法人税等控除前の継続事業からの利益
$
1,041
$
58
NM
6
NM
52
NM
̶
̶
NM
法人税等(便益)
継続事業からの利益
357
$
684
非支配持分に帰属する当期利益
$
̶
当期利益
$
684
$
52
平均資産(単位:十億ドル)
$
120
$
117
平均預金高(単位:十億ドル)
正味貸倒損失が平均貸出金に占める割合(%)
144
146
4.94%
7.98%
(1,406)
(20)
(74)%
3 %
10
(5)
NM
13
(23)
$
1,349
$
4,291
$
1,889
$
69
NM
2
NM
67
NM
̶
̶
NM
654
$
1,235
$
̶
$
1,235
$
67
$
120
$
119
(1)
145
144
(69)%
1 %
(1)
事業部門別収益
リテール・バンキング
$
シティブランドのカード
合計
1,249
$
1,323
2,370
2,117
$
3,366
$
$
100
$
(6)%
$
(11)
2,436
$
4,264
3,693
(9)%
$
206
(51)%
$
6,700
$
191
$
2,603
(6)%
4,891
(13)
7,494
(11)%
371
(49)%
事業部門別の継続事業からの利益(損失)
リテール・バンキング
シティブランドのカード
合計
584
$
684
$
(154)
NM
52
NM
1,044
$
1,235
$
(304)
NM
67
NM
NM:重要ではありません。
2011年度第2四半期と2010年度第2四半期の比較
支払利息控除後収益は9パーセント減少して34億ドルとなりました。これは、主としてシティブランドのカード
の取引高の減少、CARD法がカード収益に与えた正味影響額および抵当貸付関連の収益の減少によるものです。
純利息収益は、主にカード取引高が減少したこと(平均貸出金は前年同期に比べて5パーセント減少しまし
た。)により、7パーセント減少し26億ドルとなりました。また、カードの純利息収益はCARD法による悪影響を受け
ました。
利息以外の収益は、主に抵当貸付売却益の減少および抵当貸付サービシング純収益の減少により、前年同期比で
15パーセント減少して777百万ドルとなりました。
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
営業費用は主に、とりわけマーケティングおよびテクノロジーにおける投資支出の増加により、前年同期から17
パーセント増加して18億ドルとなりました。
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額は、74パーセント減少して552百万ドルとなりました。これは主
に、シティブランドのカードにおいて正味貸倒損失が減少したこと、および当期に757百万ドルの正味貸倒引当金
戻入れがあったこと(これは前年同期比で当期利益が増加した主な要因でもありました。)によるものです。カー
ド正味貸倒損失は前年同期比で819百万ドルまたは40パーセント減少し、正味貸倒損失率は397ベーシス・ポイン
ト低下して6.80パーセントとなりました。
2011年度第2四半期累積期間と2010年度第2四半期累積期間の比較
支払利息控除後収益は11パーセント減少して67億ドルとなりました。これは主として、シティブランドのカード
の取引高の減少、CARD法がカード収益に与えた正味影響額ならびに抵当貸付関連の収益の減少によるものです。
純利息収益は、主にカード取引高が減少したこと(平均貸出金は2010年度上半期に比べて6パーセント減少し
ました。)により、9パーセント減少し52億ドルとなりました。また、カードの純利息収益はCARD法により悪影響を
受けました。
利息以外の収益は、主に抵当貸付売却益の減少および抵当貸付サービシング純収益の減少により、前年同期比で
16パーセント減少して15億ドルとなりました。
営業費用は主に、とりわけマーケティングおよびテクノロジーにおける投資支出の増加により、前年同期から10
パーセント増加して35億ドルとなりました。
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額は、69パーセント減少して13億ドルとなりました。これは主に、
当四半期累積期間に14億ドルの正味貸倒引当金戻入れがあったこと(これは前年同期比で当期利益が増加した要
因でもありました。)、およびシティブランドのカードのポートフォリオにおいて正味貸倒損失が減少したことに
よるものです。カード正味貸倒損失は前年同期比で16億ドルまたは38パーセント減少し、正味貸倒損失率は362
ベーシス・ポイント低下して7.11パーセントとなりました。
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四半期報告書
地域別個人向け銀行業務部門−ヨーロッパ・中東・アフリカ
地域別個人向け銀行業務部門─ヨーロッパ・中東・アフリカ(以下「EMEA RCB」といいます。)は、主として中
央・東ヨーロッパ、中東およびアフリカにおいて、個人顧客および中小企業に伝統的な銀行業務およびシティブラ
ンドのカード業務を提供しています。西ヨーロッパにおけるリテール・バンキングおよびカードに関する残存業
務は、シティ・ホールディングスに含まれています。EMEA RCBは、ポーランド、トルコ、ロシアおよびアラブ首長国
連邦において、最大のプレゼンスを示しています。2011年6月30日現在、EMEA RCBは、296のリテール・バンク支店
をもち、360万の顧客口座、49億ドルのリテール・バンキング貸出金および99億ドルの平均預金高を保有していま
した。加えて、同部門は、250万のシティブランドのカード口座を保有しており、その貸出金残高は30億ドルでした。
第2四半期
上半期
変動率
変動率
(単位:百万ドル)
2011年度
2010年度
(%)
2011年度
2010年度
純利息収益
$
$
230
2 %
$
$
146
7
4 %
$
789
利息以外の収益 235
156
463
326
478
(%)
(3)%
303
8
$
781
1%
支払利息控除後収益合計
$
391
$
376
営業費用合計
$
340
$
270
26 %
$
648
$
552
17%
正味貸倒損失
$
47
$
85
(45)%
$
96
$
182
(47)%
(57)
貸倒引当金繰入額(戻入額)
未実行貸出約定に関する貸倒引当金繰入額
(55)
(46)
(20 )
(88)
(56)
3
(4)
NM
3
(4)
35
NM
貸倒引当金繰入額
$
(5)
$
法人税等控除前の継続事業からの利益
$
56
$
法人税等
継続事業からの利益
$
非支配持分に帰属する当期利益
29
71
23
27
$
48
̶
2
(21)%
11
$
122
(91)%
$
130
$
107
21 %
35
49
17
(40)%
NM
$
52
$
̶
78
$
72
̶
2
8 %
̶
当期利益
$
27
$
48
(44)%
$
76
$
72
6 %
平均資産(単位:十億ドル)
$
11
$
10
10 %
$
11
$
10
10 %
資産利益率
平均預金高(単位:十億ドル)
1.93%
0.98%
$
正味貸倒損失が平均貸出金に占める割合(%)
10
$
9
1.45%
1.39%
11
9
10
11
4.74%
2.45%
事業部門別収益
リテール・バンキング
$
シティブランドのカード
合計
215
$
176
$
$391
$
205
5 %
171
3
376
4 %
$
434
$
427
354
355
2 %
̶
$
789
$
781
1 %
$
(12)
$
(3)
NM
75
20 %
72
8 %
事業部門別の継続事業からの利益(損失)
リテール・バンキング
$
シティブランドのカード
合計
(16)
$
45
$
29
$
6
NM
42
7 %
48
(40)%
90
$
78
$
NM:重要ではありません。
2011年度第2四半期と2010年度第2四半期の比較
支払利息控除後収益は、前年同期から4パーセント増加して391百万ドルとなりました。これは、基礎となる収益
の改善および外貨換算の影響によるものですが、非戦略的顧客ポートフォリオの継続的な流動化に対する貸出収
益の減少、およびトルコにおける株式投資による収益の減少により相殺されました。
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四半期報告書
純利息収益は前年同期から2パーセント増加して235百万ドルとなりました。これは、基礎となる収益の改善お
よび平均預金残高が11パーセント増加したことによるものですが、非戦略的ポートフォリオにおける継続的な減
少およびカード・ポートフォリオにおけるスプレッドの縮小により相殺されました。
利息以外の収益は7パーセント増加して156百万ドルとなりました。これは、資産運用商品の販売高およびカー
ド手数料の増加を反映したものですが、トルコにおける株式投資収益の減少により相殺されました。資産運用商品
の販売高は前年同期比で43パーセント増加し、運用資産は32パーセント増加しました。
営業費用は、口座獲得を重視した継続的な投資支出、販売力の拡大、取引費用の増加および外貨換算の影響を反
映して26パーセント増加し、340百万ドルとなりました。
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額は、2010年度第2四半期は35百万ドルの損失であったのに対し、
2011年度第2四半期は5百万ドルの利益でした。正味貸倒損失額は45パーセント減少して47百万ドルとなりまし
た。一方、未実行貸出約定に関する貸倒引当金を含む貸倒引当金戻入額は、当期中の与信の質が現在も継続して改
善していることを反映し、4パーセント増加して52百万ドルとなりました。
2011年度第2四半期累積期間と2010年度第2四半期累積期間の比較
支払利息控除後収益は、前年同期から1パーセント増加して789百万ドルとなりました。これは、基礎となる収益
の改善および外貨換算の影響によるものですが、非戦略的ポートフォリオの継続的な流動化に係る貸出収益の減
少、2011年度第1四半期における中東市場の混乱およびトルコにおける株式投資収益の減少により相殺されまし
た。
純利息収益は前年同期から3パーセント減少して463百万ドルとなりました。これは、非戦略的ポートフォリオ
の継続的な減少、中東の混乱およびカード・ポートフォリオにおけるスプレッドの縮小によるものでした。
利息以外の収益は8パーセント増加して326百万ドルとなりました。これは、資産運用商品の販売高およびカー
ド手数料の増加を反映したものですが、トルコにおける株式投資収益の減少により相殺されました。資産運用商品
の販売高は前年同期比で43パーセント増加し、運用資産は32パーセント増加しました。
営業費用は、口座獲得を重視した投資支出、販売力の拡大、取引費用の増加および外貨換算の影響を反映して17
パーセント増加し、648百万ドルとなりました。
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額は、前年同期比で111百万ドル(91パーセント)減少しました。
正味貸倒損失額は47パーセント減少して96百万ドルとなりました。一方、未実行貸出約定に関する貸倒引当金を含
む貸倒引当金戻入額は、当期中の与信の質が現在も継続して改善していることを反映して、42パーセント増加して
85百万ドルとなりました。
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四半期報告書
地域別個人向け銀行業務部門−ラテンアメリカ
地域別個人向け銀行業務部門─ラテンアメリカ(以下「LATAM RCB」といいます。)は、個人顧客および中小企
業に伝統的な銀行業務およびシティブランドのカード業務を提供しており、メキシコとブラジルで最大のプレゼ
ンスを示しています。LATAM RCBには、ラテンアメリカ全域を網羅する支店ネットワークのほか、1,700以上の支店
を擁し、メキシコ第2位の銀行であるバナメックス、すなわちバンコ・ナシオナル・デ・メヒコが含まれていま
す。2011年6月30日現在、LATAM RCBは2,210のリテール支店をもち、2,690万の顧客口座、255億ドルのリテール・バ
ンキング貸出金残高および483億ドルの平均預金高を保有していました。加えて、同部門は、1,300万のシティブラ
ンドのカード口座を保有しており、その貸出金残高は142億ドルでした。
第2四半期
(単位:百万ドル)
2011年度
2010年度
純利息収益
$
$
利息以外の収益
1,639
787
上半期
変動率
(%)
1,471
11
647
22
%
変動率
2011年度
2010年度
$
$
3,213
1,522
(%)
2,929
10 %
1,265
20
支払利息控除後収益合計
$
2,426
$
2,118
15
%
$
4,735
$
4,194
13 %
営業費用合計
$
1,493
$
1,294
15
%
$
2,858
$
2,469
16 %
正味貸倒損失
$
425
$
(7 )%
$
832
$
966
(14 )%
貸倒引当金繰入額(戻入額)
保険給付準備金繰入額
457
(241)
(23)
22
22
90
(169)
̶
60
(377)
58
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額
$
424
$
238
78 %
$
723
$
647
法人税等控除前の継続事業からの利益
$
509
$
586
(13 )%
$
1,154
$
1,078
113
(14 )
473
(13 )%
法人税等
継続事業からの利益
97
$
非支配持分に帰属する当期利益(損失)
412
$
̶
1
当期利益
$
411
$
473
平均資産(単位:十億ドル)
$
85
$
74
資産利益率
平均預金高(単位:十億ドル)
正味貸倒損失が平均貸出金に占める割合(%)
48
$
40
896
$
(13 )%
%
840
(5)
(1)
3
12 %
7 %
8
7 %
80
$
897
$
845
6 %
$
82
$
73
12 %
2.56%
1.94%
$
$
̶
15
238
258
55
21
2.21%
2.33%
17
40
18
5.84%
4.39%
事業部門別収益
リテール・バンキング
$
シティブランドのカード
合計
1,416
$
1,010
1,236
15
882
15
15
$
2,426
$
2,118
$
252
$
257
%
$
2,764
$
1,971
2,432
14 %
1,762
12
%
$
4,735
$
4,194
13 %
(2 )%
$
557
$
491
13 %
349
(3 )
事業部門別の継続事業からの利益
リテール・バンキング
シティブランドのカード
合計
160
$
412
$
216
(26)
473
(13 )%
339
$
896
$
840
7 %
2011年度第2四半期と2010年度第2四半期の比較
支払利息控除後収益は15パーセント増加して24億ドルとなりました。これは、主に貸出金および預金高の増加な
らびに外貨換算の影響によるものですが、リテール・バンキングにおけるスプレッドの縮小により一部相殺され
ました。
純利息収益は11パーセント増加して16億ドルとなりました。これはリテール・バンキングおよびカードにおけ
る貸出金の増加、預金高の増加ならびに外貨換算の影響によるものですが、リテールにおけるスプレッドの縮小に
より一部相殺されました。
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
利息以外の収益は22パーセント増加して787百万ドルとなりました。これは、主に取扱高の増加に伴うカード事
業手数料の増加、保険および退職サービスにおける手数料および役務収益の増加、ならびに外貨換算の影響による
ものです。
営業費用は、外貨換算の影響、事業取引高の増加およびマーケティング投資の増加により、15パーセント増加し
て15億ドルとなりました。
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額は78パーセント増加して424百万ドルとなりました。これは、主
として前年同期の貸倒引当金戻入額241百万ドルが当期は存在しなかったこと(当期は23百万ドルの戻入れでし
た。)によるものですが、特にメキシコのカードにおける継続的な与信状況の改善を反映して、正味貸倒損失が7
パーセント減少したことにより一部相殺されました。カードの正味貸倒損失率は、継続的なポートフォリオの改善
を反映し、全地域において前年同期比で12.1パーセントから8.8パーセントに低下しました。リテール・バンキン
グの正味貸倒損失率は、より安定化した与信状況を反映して、前年同期比で引き続きほぼ横ばいでした。
2011年度第2四半期累積期間と2010年度第2四半期累積期間の比較
支払利息控除後収益は13パーセント増加して47億ドルとなりました。これは、主にリテール・バンキングにおけ
る融資および預金高の増加、カードにおける融資高の増加および取扱高の増加、ならびに外貨換算の影響によるも
のです。
純利息収益は10パーセント増加して32億ドルとなりました。これは、リテール・バンキングにおける融資の増加
および預金高の増加、カードにおける貸出金取扱高の増加、ならびに外貨換算の影響によるものです。
利息以外の収益は20パーセント増加して15億ドルとなりました。これは主に、取扱高の増加に伴うカード事業手
数料の増加、保険および退職サービスにおける手数料および役務収益の増加、ならびに外貨換算の影響によるもの
です。
営業費用は16パーセント増加して29億ドルとなりました。これは、外貨換算の影響、口座、貸出金および新支店の
増加に伴う事業取引高の増加、ならびにマーケティングおよび投資へのイニシアチブの強化によるものです。
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額は12パーセント増加して723百万ドルとなりました。これは、主
として貸倒引当金戻入額が169百万ドルへと減少したことによるものですが、正味貸倒損失が134百万ドル減少し
たことにより一部相殺されました。正味貸倒損失は、特にメキシコにおいて与信状況が引き続き改善したことに伴
い、主としてカードにより減少しました。リテール・バンキングにおける正味貸倒損失の増加は、主としてポート
フォリオの拡大を反映しています。
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四半期報告書
地域別個人向け銀行業務部門−アジア
地域別個人向け銀行業務部門─アジア(以下「Asia RCB」といいます。)は、個人顧客および中小企業に伝統的
な銀行業務およびシティブランドのカード業務を提供しており、韓国、日本、台湾、シンガポール、オーストラリア、
香港、インド、およびインドネシアではシティが最大のプレゼンスを示しています。2011年6月30日現在、Asia RCB
は、699のリテール支店、1,630万のリテール・バンキング口座、1,119億ドルの平均顧客預金、および667億ドルのリ
テール・バンキング貸出金を保有していました。加えて、同部門は、1,560万のシティブランドのカード口座を保有
しており、貸出金残高は210億ドルでした。
第2四半期
(単位:百万ドル)
純利息収益
2011年度
$
利息以外の収益
1,352
$
679
上半期
変動率
(%)
2010年度
1,295
550
4 %
変動率
2011年度
2010年度
$
$
23
2,678
1,254
(%)
2,552
1,093
5 %
15
支払利息控除後収益合計
$
2,031
$
1,845
10 %
$
3,932
$
3,645
8 %
営業費用合計
$
1,168
$
962
21 %
$
2,288
$
1,882
22 %
正味貸倒損失
$
225
$
254
(11)%
$
437
$
531
(18)%
貸倒引当金繰入額(戻入額)
(112)
(15)
87
(150)
(49)
67
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額
$
210
$
142
48 %
$
388
$
381
2 %
法人税等控除前の継続事業からの利益
$
653
$
741
(12)%
$
1,256
$
1,382
(9)%
$
1,133
1,133
(17)%
105
15 %
法人税等
継続事業からの利益
169
175
(3)
$
566
(14)%
484
$
566
123
$
105
$
484
当期利益
$
平均資産(単位:十億ドル)
$
非支配持分に帰属する当期利益
資産利益率
平均預金高(単位:十億ドル)
̶
̶
$
112
$
97
249
945
(14)%
$
945
$
17 %
$
121
$
̶
̶
̶
2.16%
1.58%
正味貸倒損失が平均貸出金に占める割合(%)
311
$
15
1.57%
2.18%
110
96
25
(17)%
̶
15
1.41%
1.04%
事業部門別収益
リテール・バンキング
$
シティブランドのカード
合計
1,240
$
1,152
693
791
8 %
$
14
2,393
$
2,268
1,377
1,539
6 %
12
$
2,031
$
1,845
10 %
$
3,932
$
3,645
8 %
$
305
$
374
(18)%
$
586
$
783
(25)%
192
(7)
566
(14)%
事業部門別の継続事業からの利益
リテール・バンキング
シティブランドのカード
合計
179
$
484
$
350
359
$
945
$
1,133
3
(17)%
2011年度第2四半期と2010年度第2四半期の比較
支払利息控除後収益は、10パーセント増加して20億ドルとなりました。これは、カード取扱高、投資商品販売高、
貸出金および預金残高の増加ならびに外貨換算の影響によるものですが、とりわけリテール・バンキングにおけ
るスプレッドの縮小により一部相殺されました。
純利息収益は、4パーセント増加して14億ドルとなりました。これは、主に貸出金および預金残高の増加ならび
に外貨換算の影響によるものですが、スプレッドの縮小により一部相殺されました。
利息以外の収益は23パーセント増加して679百万ドルとなりました。これは主に、投資収益の増加、カード取扱高
の増加および外貨換算の影響によるものです。
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四半期報告書
営業費用は、21パーセント増加して12億ドルとなりました。これは、継続的な投資支出、外貨換算の影響および事
業取引高の増加によるものですが、現在継続中の生産性の向上による節約効果により一部相殺されました。
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額は、48パーセント増加して210百万ドルとなりました。これは、主
として当期に正味貸倒引当金戻入額が減少したことおよび外貨換算の影響によるものですが、正味貸倒損失の減
少によって一部相殺されました。貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額の増加は、取引高の増加も反映し
ていますが、とりわけインドにおける継続的な与信の質の改善により一部相殺されました。
2011年度第2四半期累積期間と2010年度第2四半期累積期間の比較
支払利息控除後収益は、8パーセント増加して39億ドルとなりました。これは、カード取扱高、投資商品販売高、
貸出金および預金残高の増加ならびに外貨換算の影響によるものですが、スプレッドの縮小および当四半期累計
期間に買戻しが予定されている一定の有価証券に係る費用80百万ドルにより一部相殺されました。
純利息収益は、5パーセント増加して27億ドルとなりました。これは、主に融資および預金残高の増加ならびに
外貨換算の影響によるものですが、スプレッドの縮小により一部相殺されました。
利息以外の収益は15パーセント増加して13億ドルとなりました。これは主に、投資収益の増加、カード取扱高の
増加および外貨換算の影響によるものですが、買戻しが予定されている一定の有価証券のための費用により一部
相殺されました。
営業費用は、主として継続的な投資支出、法務および関連費用の増加ならびに外貨換算の影響により、22パーセ
ント増加して23億ドルとなりました。営業費用の増加は、事業取引高の増加も反映していましたが、現在継続中の
生産性の向上による節約効果により一部相殺されました。
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額は、2パーセント増加して388百万ドルとなりました。これは、主
として当四半期に正味貸倒引当金戻入額が減少したことおよび外貨換算の影響によるものですが、正味貸倒損失
の減少によって一部相殺されました。貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額の増加は、取引高の増加も反
映していますが、とりわけインドにおける継続的な与信の質の改善により一部相殺されました。
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四半期報告書
インスティテューショナル・クライアント・グループ
インスティテューショナル・クライアント・グループ(以下「ICG」といいます。)には、証券および銀行業務、
ならびにトランザクション・サービスが含まれます。ICGは、世界中の法人、機関投資家、公共部門および富裕層を
対象として、キャッシュ・マネジメント業務、外国為替業務、トレード・ファイナンス業務、証券業務、販売および
トレーディング業務、機関投資家を対象とした委託売買業務、引受業務、貸出業務およびアドバイザリー業務等の、
あらゆる種類の商品およびサービスを提供しています。ICGの国際的なプレゼンスは、約75の国および法域にある
取引フロアや、95を超える国および法域におけるトランザクション・サービス独自のネットワークによって支え
られています。2011年6月30日現在、ICGが保有する資産は約1兆360億ドル、預金高は4,720億ドルでした。
第2四半期
(単位:百万ドル)
役務収益および手数料
管理手数料およびその他信託手数料
投資銀行業務
自己勘定取引
その他
2011年度
上半期
変動率
(%)
2010年度
(%)
2010年度
$
2,264
1,474
1,794
3,548
175
$
2,194
1,336
1,545
5,084
949
3 %
10
16
(30)
(82)
9,255
7,441
$
11,108
7,789
(17)%
(4)
18,897
9,734
145
(29)
(411)
(12)%
7
NM
86
(11)
$
1,132
730
1,001
1,288
252
$
1,086
615
592
1,777
481
$
4,403
3,731
$
4,551
3,906
(3)%
(4)
$
支払利息控除後収益合計
営業費用合計
正味貸倒損失
未実行貸出約定に関する貸倒引当金繰入額(戻入額)
貸倒引当金繰入額(戻入額)
$
8,134
5,288
151
(8)
(59)
$
8,457
5,137
43
(22)
(231)
(4)%
3
NM
64
74
$
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額
$
84
$
NM
$
法人税等控除前の継続事業からの利益
法人税等
$
2,762
703
$
3,530
930
(22)%
(24)
$
6,387
1,778
$
9,458
2,742
(32)%
(35)
継続事業からの利益
非支配持分に帰属する当期利益
$
2,059
9
$
2,600
20
(21)%
(55)
$
4,609
22
$
6,716
46
(31)%
(52)
当期利益
$
2,050
$
2,580
(21)%
$
4,587
$
6,670
(31)%
平均資産(単位:十億ドル)
資産利益率
$
1,042
0.79%
$
10%
$
1,019 $
0.91%
$
2,734
2,538
1,103
1,759
$
3,263
2,610
914
1,670
(16)%
(3)
21
5
$
5,672
5,433
2,093
3,498
$
7,455
5,958
1,865
3,619
(24)%
(9)
12
(3)
$
8,134
$
8,457
(4)%
$
16,696
$
18,897
(12)%
$
476
632
449
502
$
974
675
354
597
(51)%
(6)
27
(16)
$
1,047
1,675
891
996
$
2,557
1,999
775
1,385
(59)%
(16)
15
(28)
$
2,059
$
2,600
(21)%
$
4,609
$
6,716
(31)%
$
68
48
27
48
$
68
37
21
34
̶ %
30
29
41
$
67
45
26
46
$
68
37
22
32
(1)%
22
18
44
$
191
$
160
19 %
$
184
$
159
16 %
利息以外の収益合計
純利息収益(配当金を含みます。)
地域別収益
北米
ヨーロッパ・中東・アフリカ
ラテンアメリカ
アジア
合計
地域別の継続事業からの利益
北米
ヨーロッパ・中東・アフリカ
ラテンアメリカ
アジア
合計
地域別平均貸出金(単位:十億ドル)
北米
ヨーロッパ・中東・アフリカ
ラテンアメリカ
アジア
合計
NM:重要ではありません。
29/322
(210)
944
1.10%
4%
19
69
(28)
(48)
変動率
2011年度
16,696 $
10,407
361
(4)
(455)
(98 ) $
(295)
935
1.44%
67%
9 %
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
証券および銀行業務
証券および銀行業務(以下「S&B」といいます。)は、投資銀行および商業銀行に関する多様なサービスおよび
商品を、法人、政府、機関・個人投資家および富裕層個人顧客に提供しています。S&Bは、債券、外国通貨、株式および
商品を含む原金融取引およびデリバティブの両方において顧客との取引を行っています。S&Bには、投資銀行業務
およびアドバイザリー業務、貸出、債券・株式の販売およびトレーディング、機関投資家を対象とした委託売買業
務、デリバティブ・サービス、ならびにプライベート・バンキングが含まれます。
S&Bの主な収益源は、これらの業務に関連する手数料およびスプレッドです。S&Bは、決済取引、仲介サービスの提
供等の業務を顧客に提供する際に手数料収入を稼得します。これらの業務から得られる収益は、役務収益および手
数料に計上されます。また、マーケット・メーカーであるS&Bは、顧客のニーズに応える商品の在庫保有等を通じて
取引を促進し、また、商品の購入と売却の際の価格の差額を稼得します。売買の価格差および在庫の未実現損益は、
自己勘定取引に計上されます。保有在庫に対するS&Bの受取利息は、純利息収益の一部として計上されます。
(単位:百万ドル)
純利息収益
利息以外の収益
支払利息控除後収益
営業費用合計
正味貸倒損失
未実行貸出約定に関する貸倒引当金繰入額
貸倒引当金繰入額(戻入額)
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額
法人税等および非支配持分控除前利益
法人税等
継続事業からの利益
非支配持分に帰属する当期利益
当期利益
平均資産(単位:十億ドル)
資産利益率
地域別収益
北米
ヨーロッパ・中東・アフリカ
ラテンアメリカ
アジア
収益合計
地域別の継続事業からの利益
北米
ヨーロッパ・中東・アフリカ
ラテンアメリカ
アジア
継続事業からの利益合計
証券および銀行業務収益細目
投資銀行業務合計
貸出業務
株式市場業務
債券市場業務
プライベートバンク
その他
証券および銀行業務収益合計
第2四半期
2010年度
2011年度
$ 2,508
$ 2,261
3,210
3,447
$
5,471
3,899
152
(8)
(85)
59
$
$
1,513
327
1,186
4
$
1,182
$
$
913
0.52%
変動率
(%)
(10)%
(7)
5,955
3,958
42
(22)
(196)
(176)
(8)%
(1)
NM
64
57
NM
$
2,173
501
1,672
15
$
1,657
$
$
845
0.79%
$ 11,483
7,701
356
(4)
(482)
$
(130)
$
(30)%
(35)
(29)
(73)
$
3,912
1,021
2,891
13
(29)%
$
2,878
8%
$
$
$
2,125
1,640
675
1,031
$
2,627
1,762
558
1,008
(19)%
(7)
21
2
$
5,471
$
5,955
(8)%
$
339
343
292
212
$
816
355
200
301
$ 1,186
$
$
$
$
1,085
346
812
3,033
555
(360)
5,471
$
上半期
2010年度
2011年度
$
5,003
$ 4,541
6,942
8,955
894
0.65%
変動率
(%)
(9)%
(22)
13,958
7,395
143
(29)
(358)
(244)
(18)%
4
NM
86
(35)
47 %
$
6,807
1,954
4,853
36
(43)%
(48)
(40)
(64)
$
4,817
(40)%
$
$
836
1.16%
7 %
4,453
3,699
1,257
2,074
$
6,180
4,277
1,165
2,336
(28)%
(14)
8
(11)
$ 11,483
$
13,958
(18)%
(58)%
(3)
46
(30)
$
797
1,108
564
422
$
2,238
1,376
469
770
(64)%
(19)
20
(45)
1,672
(29)%
$
2,891
$
4,853
(40)%
674
522
652
3,713
512
(118)
5,955
61 %
(34)
25
(18)
8
NM
(8)%
$
1,731
765
1,865
9,093
1,006
(502)
13,958
12 %
(23)
1
(25)
6
(64)
(18)%
NM:重要ではありません。
30/322
1,936 $
590
1,882
6,828
1,070
(823)
$ 11,483
$
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四半期報告書
2011年度第2四半期と2010年度第2四半期の比較
支払利息控除後収益は、前年同期から8パーセント減少して55億ドルとなりました。これは、主に債券市場業績
の悪化によるものですが、投資銀行業務および株式市場業務における収益の増加により一部相殺されました。債券
市場収益は16パーセント減少して29億ドル(当期のプラス1億ドルおよび前年同期のプラス2億ドルのCVA
(ヘッジ控除後)を除きます。)となりました。これは、G10金利および通貨の業績悪化を反映したものですが、新
興市場および与信関連商品により一部相殺されました。投資銀行収益は、2010年度第2四半期に比べてアドバイザ
リー業務が活発になり、株式および債券の引受けが増加したため、61パーセント増の11億ドルとなりました。株式
市場収益は、25パーセント増加して776百万ドル(当期のプラス36百万ドルおよび前年同期のプラス32百万ドルの
CVA(ヘッジ控除後)を除きます。)となりました。これは、現金・株式業績の悪化を相殺するほど好調であった、
デリバティブおよびプライム・ファイナンスの業績を反映しています。
営業費用は、前年同期から1パーセント減少して39億ドルとなりました。前年同期の英国賞与税の影響を除く
と、営業費用は9パーセント増加しました。これは、主として継続的投資支出、事業取引高の増加および外貨換算の
影響によるものですが、生産性の向上による節約効果により一部相殺されました。
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額は、主に法人向けポートフォリオの拡大に伴い貸倒引当金戻入
額が減少したため、235百万ドル増加して59百万ドルとなりました。正味貸倒損失も110百万ドル増加して152百万
ドルとなりました。
2011年度第2四半期累積期間と2010年度第2四半期累積期間の比較
支払利息控除後収益は、前年同期から18パーセント減少して115億ドルとなりました。これは、主に債券市場収益
の減少およびマイナスのCVAによるものです。債券市場収益は19パーセント減少して69億ドル(当期のマイナス1
億ドルおよび前年同期のプラス5億ドルのCVA(ヘッジ控除後)を除きます。)となりました。これは、金利および
通貨、証券化商品ならびに与信関連商品の業績悪化を反映したものです。当期のCVAは、主として前年同期に存在し
たシティグループのスプレッドの拡大による利益が当期は存在しなかったことにより、6億ドル減少して、マイナ
ス1億ドルとなりました。S&B収益は、債券市場収益の減少およびマイナスのCVAにより前年同期比で減少しました
が、顧客の活動が活発化したことに伴う投資銀行収益の増加により、一部相殺されました。
営業費用は、4パーセント増加して77億ドルとなりました。2010年度上半期の英国賞与税および訴訟関連引当金
戻入額の影響を除くと、営業費用は7パーセント増加しました。これは、主として継続的投資支出、事業取引高の増
加および外貨換算の影響によるものですが、生産性の向上による節約効果により一部相殺されました。
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額は、主として当期に特定の償却に関連する正味貸倒損失を計上
したこと、および前年同期に実現された一度限りの回収が当期は存在しなかったことにより、114百万ドル増加し
てマイナス130百万ドルとなりました。未実行貸出約定に関する貸倒引当金繰入額を含む正味貸倒引当金戻入額
は、99百万ドル増加して486百万ドルとなりました。
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四半期報告書
トランザクション・サービス
トランザクション・サービスは、トレジャリー・アンド・トレード・ソリューション(以下「TTS」といいま
す。)ならびに証券およびファンドサービス(以下「SFS」といいます。)で構成されています。TTSは、世界中の企
業、金融機関および公共部門の事業体に、総合的なキャッシュ・マネジメント業務およびトレード・ファイナンス
業務を提供しています。SFSは、全世界で、国際的な資産運営会社等の投資家に対して証券業務を提供し、証券ブ
ローカー・ディーラー等の仲介業者に対してカストディおよびクリアリング・サービスを提供し、また多国籍企
業や政府に対してデポジトリーおよび代理/信託サービスを提供しています。収益は、TTSおよびSFSの預金からの
純利息収益のほか、トレード・ローン、SFSの取引処理手数料や管理運営資産に関する手数料から生じています。
第2四半期
(単位:百万ドル)
2011年度
純利息収益
$
利息以外の収益
支払利息控除後収益合計
1,470
$
1,193
$
営業費用合計
2,663
$
1,389
上半期
変動率
(%)
2010年度
1,398
5 %
1,104
8
2,502
6 %
1,179
2011年度
$
2,900
$
2,313
$
変動率
(%)
2010年度
5,213
18
2,706
NM
32
$
2,786
4 %
2,153
7
4,939
2,339
6 %
16
貸倒引当金繰入額(戻入額)および保険給付準備金
繰入額(戻入額)
法人税等および非支配持分控除前利益
25
$
1,249
(34)
$
1,357
(8)%
$
2,475
(51)
$
2,651
NM
(7)%
法人税等
376
429
(12)
757
788
継続事業からの利益
873
928
(6)
1,718
1,863
(8)
5
5
9
10
(10)
非支配持分に帰属する当期利益
̶
(4)
当期利益
$
868
$
923
(6)%
$
1,709
$
1,853
(8)%
平均資産(単位:十億ドル)
$
129
$
99
30 %
$
125
$
99
26 %
資産利益率
3.74%
2.70%
3.77%
2.76%
地域別収益
北米
$
609
$
636
(4)%
$
1,219
$
1,275
(4)%
ヨーロッパ・中東・アフリカ
898
848
6
1,734
1,681
3
ラテンアメリカ
428
356
20
836
700
19
662
10
1,283
11
アジア
728
収益合計
1,424
$
2,663
$
2,502
6 %
$
5,213
$
4,939
6 %
$
137
$
$
250
$
地域別の継続事業からの利益
北米
158
(13)%
319
(22)%
ヨーロッパ・中東・アフリカ
289
320
(10)
567
623
(9)
ラテンアメリカ
157
154
2
327
306
7
アジア
290
296
(2)
574
615
(7)
928
(6)%
$
1,718
$
1,863
(8)%
320
14 %
$
360
$
320
13 %
継続事業からの当期利益合計
$
873
$
365
$
主要指標(単位:十億ドル)
平均預金高およびその他の対顧客債務残高
(1)
EOP管理資産 (単位:兆ドル)
(1) 管理資産、信託資産および運営資産を含みます。
$
13.5
11.3
NM:重要ではありません。
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四半期報告書
2011年度第2四半期と2010年度第2四半期の比較
支払利息控除後収益は6パーセント増加して27億ドルとなりました。これは、TTSおよびSFS事業の双方における
手数料の改善ならびに対顧客債務残高の増加が、スプレッドの縮小を相殺してなお上回ったことによるものです。
資産の増加はトレード・ローンによるもので、平均トレード資産は前年同期から70パーセント増加しました。平均
預金高は、中核的な営業残高へのプラスのシフトにより、前年同期比で14パーセント増加して3,650億ドルとなり
ました。管理資産は、市場および顧客の活動により、19パーセント増加して135億ドルとなりました。
トレジャリー・アンド・トレード・ソリューションの収益は6パーセント増加して19億ドルとなりました。こ
れは、主としてトレードおよびコマーシャル・カード事業における増加によるものですが、スプレッドの縮小によ
り一部相殺されました。
証券およびファンドサービスの収益は、新規顧客の資産運用委託にかかるカストディおよび証券貸付の増加な
らびに市場活動により、6パーセント増加して741百万ドルとなりました。
営業費用は、主に事業取引高の増加、将来の事業拡大を支援するために必要な投資支出の増加および外貨換算の
影響に関連して、18パーセント増加して14億ドルとなりました。
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額は、59百万ドル増加してプラス25百万ドルとなりました。これ
は、主として、前年同期は引当金戻入れが行われたのに対し、当期はトレード・ファイナンスの増加を反映して26
百万ドルの繰入れが行われたためです。
2011年度第2四半期累積期間と2010年度第2四半期累積期間の比較
支払利息控除後収益は6パーセント増加して52億ドルとなりました。これは、TTSおよびSFS事業の双方における
手数料の改善ならびに対顧客債務残高の増加が、スプレッドの縮小を相殺してなお上回ったことによるものです。
トレジャリー・アンド・トレード・ソリューションの収益は5パーセント増加して38億ドルとなりました。こ
れは、主としてトレードおよびコマーシャル・カード事業における増加によるものですが、スプレッドの縮小によ
り一部相殺されました。
証券およびファンドサービスの収益は、取引高の増加および顧客の活動により、8パーセント増加して15億ドル
となりました。
営業費用は、事業取引高の増加、将来の事業拡大を支援するために必要な投資支出の増加および外貨換算の影響
に関連して、16パーセント増加して27億ドルとなりました。
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額は、主として前年同期における引当金戻入れにより、83百万ドル
増加してプラス32百万ドルとなりました。
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四半期報告書
シティ・ホールディングス
シティ・ホールディングスには、中核であるシティコープの事業にとって中心的役割を果たすものではないと
シティグループが判断した事業および資産ポートフォリオが含まれています。シティ・ホールディングスは、証券
およびアセット・マネジメント、地域別個人向け融資業務、ならびに特別資産プールで構成されています。シティ
は引き続き、その戦略どおり、できる限り速やかに、経済的に合理的な方法でこれらの事業から撤退する意向です。
現在までのところ、シティ・ホールディングスの資産の削減は、主として資産売却および事業処分、ならびにポー
トフォリオの払出しおよび返済によるものでした。資産レベルは償却および収益項目によっても影響を受けてお
り、適切な場合には、これからも影響を受けると見込まれます。
2011年度第2四半期において、シティ・ホールディングスの資産は約290億ドル減少しました。その内訳は、資産
売却および事業処分約210億ドル、正味払出しおよび返済70億ドル超、ならびに正味与信費用および正味資産項目
約10億ドルでした。以前に開示したとおり、シティ・ホールディングスの資産を、売却および処分等上記の方法を
通じて引き続き削減するシティの能力は、従来と同じペースまたは水準ではない可能性があります。
2011年6月30日現在のシティ・ホールディングスのGAAP資産は約3,080億ドルで、2010年6月30日から約1,570
億ドル、2008年度第1四半期に記録したピーク水準から5,190億ドル減少しました。シティ・ホールディングスは、
2011年6月30日現在のシティの資産の約16パーセントを占めています。一方、2011年6月30日現在のシティ・ホー
ルディングスのリスク加重資産は約2,810億ドルで、同日現在のシティのリスク加重資産の約28パーセントを占め
ています。
第2四半期
2011年度
2010年度
純利息収益
$
$
利息以外の収益
支払利息控除後収益合計
2,652
$
(%)
3,971
948
1,359
上半期
変動率
(単位:百万ドル)
(33)%
変動率
2011年度
2010年度
$
$
43
5,282
2,012
4,011
$
4,919
(18)%
$
2,995
$
4,998
(40)%
$
(%)
8,346
(37)%
3,123
(36)
7,294
$
11,469
(36)%
6,945
$
10,239
(32)%
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額
正味貸倒損失
$
貸倒引当金繰入額(戻入額)
貸倒引当金繰入額
(800)
(1,057 )
$
1,938
$
4,198
(32)
(54)%
(460)
(3,169 )
$
3,776
$
9,779
保険給付準備金繰入額
193
185
4
409
428
未実行貸出約定に関する貸倒引当金繰入額(戻入額)
(8 )
(45)
82
13
(71)
NM
(61)%
(4)
NM
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額合計
$
2,123
$
4,338
(51)%
$
4,198
$
10,136
(59)%
営業費用合計
$
2,204
$
2,435
(9)%
$
4,223
$
5,008
(16)%
法人税等控除前の継続事業からの損失
$
(316 ) $
(1,854)
83 %
$
(1,127 ) $
(3,675)
69 %
(412 )
(1,596)
74
(2,079)
66 %
法人税等便益
継続事業からの損失
(148)
$
非支配持分に帰属する当期利益
シティ・ホールディングス当期損失
(650)
(168) $
50
$
(1,204)
8
(218) $
(1,212)
77
86 %
NM
82 %
貸借対照表データ(単位:十億ドル)
EOP資産合計
$
308
$
465
(34)%
EOP預金合計
$
73
$
82
(11)%
NM:重要ではありません。
34/322
$
(715 ) $
111
$
(826 ) $
19
(2,098)
NM
61 %
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四半期報告書
証券およびアセット・マネジメント
証券およびアセット・マネジメント(以下「BAM」といいます。)は、2011年6月30日現在、資産ベースでシティ
・ホールディングスの約9パーセントを占めており、シティの世界的なリテール・ブローカー業務およびアセッ
ト・マネジメント業務で構成されています。2011年6月30日現在、BAMが保有する資産は約270億ドルで、主として
シティの合弁会社モルガン・スタンレー・スミス・バーニー(以下「MSSB JV」といいます。)に対する投資およ
びMSSB JVに関連する資産で構成されます。2009年1月14日および2009年6月3日にSECに提出されたフォーム8
―Kに詳述されているとおり、モルガン・スタンレーには、2012年度から3年間にわたり、シティが保有するMSSB
JVの残りの持分を購入する選択権があります。
第2四半期
(単位:百万ドル)
純利息収益(費用)
2011年度
$
利息以外の収益
(44 )
$
91
上半期
変動率
(%)
2010年度
(71)
38 %
2011年度
$
変動率
(%)
2010年度
(90 ) $
212
(57)
274
(67)%
$
184
(136)
34 %
617
(56)
$
481
(62)%
支払利息控除後収益合計
$
47
$
141
営業費用合計
$
230
$
267
(14)%
$
404
$
540
(25)%
正味貸倒損失
$
̶
$
1
(100)%
$
1
$
12
(92)%
(2)
(3)
33
1
(6)
9
9
1
NM
貸倒引当金繰入額(戻入額)
(3)
(10)
70
NM
1
(6)
NM
̶
17
18
(6)
14
14 %
未実行貸出約定に関する貸倒引当金繰入額(戻入
額)
保険給付準備金繰入額
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額
$
法人税等控除前の継続事業からの利益(損失)
$
法人税等の(便益)
継続事業からの利益(損失)
8
(191)
$
$
(33)
(91)
$
非支配持分に帰属する当期利益
(100)
(127)
$
(94)
7
1
(50)%
(6)%
$
(86)
$
(101)
$
(101)
̶ %
EOP資産(単位:十億ドル)
$
27
$
30
(10)%
57
(4)
55
$
NM
当期利益(損失)
EOP預金高(単位:十億ドル)
$
$
16
$
(236) $
(73)
NM
(126)
(55)
NM
(110) $
(18)
NM
3
2
(113) $
(20)
50 %
NM
NM:重要ではありません。
2011年度第2四半期と2010年度第2四半期の比較
支払利息控除後収益は前年同期から67パーセント減少して47百万ドルとなりました。これは主に、引き続き困難
な市況および当四半期に行われたFDIC保険料の引上げの影響を背景に、MSSB JVからの収益が減少したことによる
ものでした。
営業費用は、前年同期から14パーセント減少して230百万ドルとなりました。これは、主としてシティ・プライ
ベート・エクイティ事業の売却によるものですが、法務費用の増加によって一部相殺されました。
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額は、主に貸倒損失の減少により、前年同期の1百万ドルから増加
して8百万ドルとなりました。
資産は、前年同期から10パーセント減少して270億ドルとなりました。これは主に、シティ・プライベート・エク
イティ事業の売却およびテイラード・ローン・ポートフォリオの払出しによるものです。
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四半期報告書
2011年度第2四半期累積期間と2010年度第2四半期累積期間の比較
支払利息控除後収益は62パーセント減少して184百万ドルとなりました。これは主に、2010年度第1四半期にお
けるハビタットおよびコルフォンドス事業の売却(取引に関連した税引前売却益78百万ドルを含みます。)なら
びにMSSB JVからの収益が減少したことによるものでした。
営業費用は、前年同期から25パーセント減少して404百万ドルとなりました。これは、主としてコルフォンドスお
よびシティ・プライベート・エクイティ事業の売却によるものですが、法務費用の増加によって一部相殺されま
した。
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額は、引当金戻入額の減少により、14パーセント増加して16百万ド
ルとなりました。
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四半期報告書
地域別個人向け融資業務
地域別個人向け融資業務(以下「LCL」といいます。)は、2011年6月30日現在、資産ベースでシティ・ホール
ディングスの約74パーセントを占めており、シティグループの北米抵当貸付業務の一部、リテール・パートナー・
カード業務、シティフィナンシャル・ノース・アメリカ(ワンメインおよびシティフィナンシャル・サービシン
グ事業で構成されます。)、学生および自動車ローン、プライメリカにおけるシティの残存持分ならびに世界中の
その他の地域別個人向け融資業務(西ヨーロッパのカード業務およびリテール・バンキングならびに日本におけ
る消費者金融事業を含みます。)が含まれています。2011年6月30日現在、LCLは、約2,280億ドルの資産(このうち
約2,050億ドルは北米に存在しています。)を保有していました。北米の資産は、住宅抵当貸付(第1順位住宅抵当
貸付およびホーム・エクイティ・ローン)、リテール・パートナー・カード・ローン、個人向けローン、商業不動
産貸出金、ならびにその他の個人向け貸出金および資産で構成されています。LCLの資産の約1,160億ドルは、シ
ティのシティモーゲージ事業およびシティフィナンシャル事業における北米抵当貸付で構成されていました。
第2四半期
(単位:百万ドル)
純利息収益
$
利息以外の収益
$
2,831
上半期
変動率
2010年度
2011年度
(%)
3,688
518
118
(23)%
$
(77)
変動率
(%)
2010年度
2011年度
5,448
$
654
7,708
(29)%
1,168
(44)
支払利息控除後収益合計
$
2,949
$
4,206
(30)%
$
6,102
$
8,876
(31)%
営業費用合計
$
1,879
$
2,039
(8)%
$
3,642
$
4,204
(13)%
正味貸倒損失
$
2,776
$
4,535
(39)%
$
6,055
$
9,473
(36)%
貸倒引当金繰入額(戻入額)
保険給付準備金繰入額
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額
$
法人税等控除前の継続事業からの損失
$
法人税等便益
継続事業からの損失
(664 )
(421)
(58)
184
176
5
$
4,290
(46)%
$
42 %
$
(897)
(746) $
(1,226)
7
̶
当期損失
$
平均資産(単位:十億ドル)
$
(746) $
(1,233)
$
233
392
(2,123)
(480)
非支配持分に帰属する当期利益
正味貸倒損失が平均貸出金に占める割合(%)
$
2,296
(1,226) $
(1,774 )
5.43%
333
46
39 %
$
(100)
4,673
$
(35)
NM
410
(4)
9,848
(2,213) $ (5,176 )
(868)
(2,121)
(1,345) $
(3,055)
7
̶
39 %
$
(1,345) $
(30)%
$
240
$
(3,062)
344
(53)%
57 %
59
56 %
(100)
56 %
(30)%
6.03%
NM:重要ではありません。
2011年度第2四半期と2010年度第2四半期の比較
支払利息控除後収益は、貸出金残高が引き続き減少したことにより、前年同期から30パーセント減少して29億ド
ルとなりました。純利息収益は、23パーセント減少して28億ドルとなりました。これは、ポートフォリオの払出し、
資産売却および事業売却に伴い残高が減少したためです。利息以外の収益は、主として不動産融資における正味
サービシング収益の減少およびプライメリカにおけるシティの持分投資の評価減により、77パーセント減少して
118百万ドルとなりました。
営業費用は、8パーセント減少して19億ドルとなりました。これは事業売却の継続的な影響、取引高の減少およ
びリエンジニアリングの利益によるものですが、当四半期における法務および関連費用の増加によって相殺され
ました。
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四半期報告書
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額は、正味貸倒損失の減少18億ドルおよび貸倒引当金戻入額の増
加243百万ドルを反映して、前年同期から46パーセント減少して23億ドルとなりました。前年同期比で正味貸倒損
失が減少したのは、主として米国リテール・パートナー・カードおよび不動産融資によるものです。
平均資産は、前年同期から30パーセント減少して233百万ドルとなりましたが、これは主として資産売却および
ポートフォリオの払出しの継続的な影響によるものです。
2011年度第2四半期累積期間と2010年度第2四半期累積期間の比較
支払利息控除後収益は、貸出金残高が引き続き減少したことにより、前年同期から31パーセント減少して61億ド
ルとなりました。純利息収益は29パーセント減少して54億ドルとなりました。これは、ポートフォリオの払出しお
よび資産売却に伴い残高が減少した影響によるものです。利息以外の収益は、事業売却の継続的な影響および不動
産融資における正味サービシング収益の減少により、44パーセント減少して654百万ドルとなりました。
営業費用は13パーセント減少して36億ドルとなりました。これは、主に事業売却の継続的な影響、取引高の減少
およびリエンジニアリング措置によるものですが、当四半期における法務および関連費用の増加によって相殺さ
れました。
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額は53パーセント減少して47億ドルとなりました。これは、米国リ
テール・パートナー・カードおよびシティフィナンシャル・ノース・アメリカにおける戻入額の増加により、
2011年度上半期に18億ドルの正味引当金戻入れが行われたこと(2010年度上半期の戻入額はこれに比べて少額で
した。)を反映しています。正味貸倒損失は、主として米国リテール・パートナー・カードおよび不動産融資事業
において与信が改善したことにより、34億ドル減少しました。
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特別資産プール
特別資産プール(以下「SAP」といいます。)は、2011年6月30日現在、約530億ドルの資産を保有しており、同日
現在、資産ベースでシティ・ホールディングスの約17パーセントを占めています。SAPは、シティグループが、資産
の売却およびポートフォリオの払出しにより、長期間かけて引き続き削減しようと意図している有価証券、貸出金
およびその他資産のポートフォリオで構成されています。SAPの資産は、累積評価損、資産の売却およびポートフォ
リオの払出しを反映して、2007年度のピーク水準から約2,750億ドル(84パーセント)減少しています。
第2四半期
2011年度
2010年度
純利息収益(費用)
$
$
利息以外の収益
(135)
1,150
上半期
変動率
(単位:百万ドル)
(%)
354
NM
218
NM
2011年度
$
(76)
変動率
2010年度
$
1,084
774
(%)
NM
1,338
(19)%
支払利息控除後収益
$ 1,015
$
572
77 %
$
1,008
$
2,112
(52)%
営業費用合計
$
95
$
129
(26)%
$
177
$
264
(33)%
正味貸倒損失
$
219
$
462
(53)%
$
889
$
754
18 %
(65)
NM
(415)
NM
未実行貸出約定に関する貸倒引当金繰入額(戻
入額)
貸倒引当金繰入額(戻入額)
(9)
(39)
77
(391)
(376)
(4)
$
47
NM
$
$
396
NM
$
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額
$
法人税等控除前の継続事業からの利益
$ 1,101
法人税等
継続事業からの利益
(181)
423
280
51 %
$
116
NM
629
$
122
53
$
112
$
678
当期利益
$
EOP資産(単位:十億ドル)
$
非支配持分に帰属する当期利益(損失)
(6)
49
12
(1,392)
$
274
$
1,574
582
$
NM
NM
(491)
1,322
740
580
-
$
994
(26)%
$
984
10
108
$
632
NM
(16)%
NM
(36)%
(53)%
NM:重要ではありません。
2011年度第2四半期と2010年度第2四半期の比較
支払利息控除後収益は、主に利息以外の収益において、前年同期から77パーセント増加して10億ドルとなりまし
た。この増加は主に、以前に開示した、2011年度第1四半期に満期保有目的投資から振り替えられた有価証券約127
億ドルの売却に係る、2011年度第2四半期の税引前実現利益約511百万ドルによるものです。この増加はまた、満期
保有目的資産を売却可能に再分類したことにより前年同期に計上された、収益のマイナス約176百万ドルが当期は
存在しなかったことにも起因しています。純利息費用は、前年同期は純利息収益354百万ドルであったのに対し、主
として利付SAP資産の継続的な減少により、減少して135百万ドルとなりました。シティは、高利回り資産を含む資
産全体の水準が低下し続ける中、SAPの純利息収益は引き続き圧力を受けると予想しています。利息以外の収益は、
前年同期の218百万ドルから増加して12億ドルとなりました。この増加は、主として上記の証券売却に伴う実現利
益によるものでした。
営業費用は、主に取引高の減少により、26パーセント減少して95百万ドルとなりました。
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額は、正味貸倒損失の減少により、前年同期の47百万ドルに対し
て、マイナス181百万ドルでした。
資産は、主に継続的な資産売却、分割償還および期限前返済により、前年同期から53パーセント減少して530億ド
ルとなりました。
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2011年度第2四半期累積期間と2010年度第2四半期累積期間の比較
支払利息控除後収益は52パーセント減少して10億ドルとなりました。これは、主に利付資産が引き続き減少した
ことを反映して、純利息収益が減少したことによるものです。
営業費用は、主に取引費用および報酬費用の減少ならびに取引高の減少により、33パーセント減少して177百万
ドルとなりました。
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額は、765百万ドル減少してマイナス491百万ドルとなりました。こ
れは、主に当四半期累積期間において未実行貸出約定に関する貸倒引当金900百万ドルを含む正味貸倒引当金戻入
額が増加したことによるものですが、前年同期比で正味貸倒損失が135百万ドル増加したことにより、一部相殺さ
れました。
次表は、2011年6月30日現在のSAP資産の構成の詳細を示したものです。
特別資産プールの資産
(2011年6月30現在)
(単位:十億ドル)
売却可能(AFS)証券
社債
オークション・レート証券(ARS)
その他の証券
AFS証券合計
満期保有目的(HTM)証券
プライムおよび米国外MBS
Alt-Aモーゲージ
社債
(1)
その他の証券
HTM証券合計
投資目的(HFI)/売却目的(HFS)貸出金、
(2)
リースおよび信用状(LC)
社債
商業不動産 (CRE)
(3)
その他
貸倒引当金
HFI/HFS貸出金、リースおよびLC合計
値洗いを必要とする資産(トレーディング)
サブプライム証券
(4)
その他の証券
デリバティブ
貸出金、リースおよびLC
買戻契約
値洗いを必要とする資産(トレーディング)合計
高レバレッジ・ファイナンス・コミットメント
エクイティ(AFSにおけるARSを除きます。)
(5)
個人向けおよびその他
合計
資産の簿価
$
$
$
$
$
$
$
$
$
$
額面
4.4
1.6
0.1
6.1
$
4.7
4.0
2.4
2.1
13.3
$
4.1
2.3
1.2
(0.6)
6.9
$
0.1
4.4
4.2
2.2
2.4
13.3
0.5
7.3
5.9
53.2
$
$
$
$
$
額面に対する
簿価の割合
4.4
2.0
0.1
6.5
100 %
80
62
93 %
5.7
7.0
2.5
2.6
17.7
84 %
53
97
82
73 %
4.3
2.3
1.1
̶
7.7
95 %
99
107
NM
90 %
2.1
17.5
NM
2.8
NM
NM
0.6
NM
NM
5 %
25
NM
78
NM
NM
77 %
NM
NM
(1) 仕組投資ビークル(以下「SIV」といいます。)によって以前保有されていた資産(アセット・バック証券、債務担保証券(以下「CDO」といいま
す。)/担保付ローン債務(以下「CLO」といいます。)および国債19億ドル)を含みます。
(2) HFSは合計のうち約11億ドルを占めます。
(3) サブプライム資産の1億ドルおよびリースの3億ドルを含みます。
(4) 株式4億ドル、社債8億ドル、ARS22億ドル、サブプライム4億ドルおよびCLO3億ドルを含みます。
(5) 中小企業向け銀行および融資の貸出金11億ドルならびに個人向け貸出金8億ドルを含みます。
非継続事業は含まれません。
四捨五入により、合計が一致しない場合があります。
NM:重要ではありません。
注:シティがアドバイザーとなっているSIVが以前保有していた資産は上記の対応する資産分類に配分されています。2011年6月30日現在、SAPのCREエク
スポージャー合計は、未実行約定の15億ドルを含む44億ドルでした。2011年6月30日現在、SAPが保有するサブプライム資産合計はサブプライム関連
の直接的エクスポージャーの資産6億ドルおよびトレーディング勘定ポジション5億ドル(CDOの清算による買入有価証券を含みます。)を含む11
億ドルでした。
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本社事項、本社業務/その他
本社事項、本社業務/その他には、グローバル・スタッフ機能(財務、リスク、人事、法務およびコンプライアン
スを含みます。)およびその他の本社経費、グローバル・オペレーション&テクノロジー、コーポレート・トレ
ジャリーおよび本社に関する非配分項目が含まれています。2011年6月30日現在、このセグメントは、主としてシ
ティの流動性ポートフォリオ(現金および銀行預け金780億ドルならびに流動性の高い売却可能有価証券1,300億
ドルを含みます。)からなる約2,690億ドルの資産(シティグループ資産合計の14パーセント)を保有していまし
た。
第2四半期
(単位:百万ドル)
純利息収益(費用)
2011年度
$
利息以外の収益
上半期
2010年度
(50)
$
313
2011度
276
$
387
2010年度
(39)
$
542
241
470
支払利息控除後収益合計
$
263
$
663
$
202
$
1,012
営業費用合計
$
670
$
255
$
1,376
$
605
$
406
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額
法人税等控除前の継続事業からの利益(損失)
(1)
$
法人税等(便益)
継続事業からの利益(損失)
$
(168)
$
(97)
$
(97)
$
193
$
190
$
190
1
178
(685)
$
111
$
̶
$
(1,174)
(489)
(3)
̶
$
408
̶
215
71
非支配持分に帰属する当期利益(損失)
当期利益(損失)
$
(238)
非継続事業からの税引後利益(損失)
非支配持分控除前当期利益(損失)
(406)
̶
(574)
208
$
436
$
436
̶
̶
$
(574)
228
2011年度第2四半期と2010年度第2四半期の比較
支払利息控除後収益は、400百万ドル減少して263百万ドルとなりました。これは、主にコーポレート・トレジャ
リーにおける純投資利回りの低下およびヘッジ活動の影響によるものですが、当四半期に住宅開発金融公社(以
下「HDFC」といいます。)におけるシティの持分の一部を売却したことに伴う利益(税引前で約200百万ドル)に
よって一部相殺されました。シティの現在の流動性ポートフォリオの規模を考慮すると(下記「資本の源泉およ
び流動性」−「資金調達および流動性」をご参照ください。)、純投資利回りの低下は、シティグループ全体の収
益に重大な影響を及ぼす可能性があります。
営業費用は、主として法務および関連費用により、415百万ドル増加して670百万ドルとなりました。
2011年度第2四半期累積期間と2010年度第2四半期累積期間の比較
支払利息控除後収益は、810百万ドル減少して202百万ドルとなりました。これは、主にコーポレート・トレジャ
リーにおける純投資利回りの低下およびヘッジ活動の影響によるものですが、HDFCの持分の売却益によって一部
相殺されました。
営業費用は、主として法務および関連費用により、771百万ドル増加して14億ドルとなりました。
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セグメント別貸借対照表(2011年6月30日現在)
(単位:百万ドル)
資産
現金および銀行預け金
インスティテュー
本社事項、本社業
ショナル・
務/その他、
地域別個人向け クライアント・ シティコープ シティ・ホール 非継続事業およ シティグループ
銀行業務部門
グループ
小計
ディングス
び連結消去
連結合計
$
銀行預け金
フェデラルファンド貸出金、
借入有価証券および
売戻条件付買入有価証券
仲介業者債権
トレーディング勘定資産
投資
貸出金(前受収益控除後)
個人向け
法人向け
7,571
9,096
$
18,807
65,366
$
26,378
74,462
$
1,124
3,983
$
264
77,736
278,947
28,602
296,799
102,618
279,846
28,606
309,624
136,983
4,130
10,857
12,725
36,392
1,232
136,199
283,976
40,695
322,349
309,574
243,464
̶
̶
196,535
243,464
196,535
199,580
7,921
-
443,044
204,456
-
$
647,500
(34,362)
$
613,138
26,621
7,136
4,258
164,932
$
243,464
(11,813)
$
196,535
(2,909)
$
439,999
(14,722)
$
207,501
(19,640)
貸出金合計(正味)
のれん
無形資産(MSRを除きます。)
抵当貸付サービシング権(MSR)
その他資産
$
231,651
11,053
2,165
2,127
32,332
$
193,626
11,071
919
81
39,020
$
425,277
22,124
3,084
2,208
71,352
$
187,861
4,497
4,052
2,050
40,212
$
53,368
$
344,088
$1,035,856
$ 1,379,944
$
307,883
$
268,799
$
315,854
$
$
$
73,304
$
5,066
負債および株主持分
預金合計
フェデラルファンド借入金、
貸付有価証券および
買戻条件付売渡有価証券
仲介業者債務
トレーディング勘定負債
短期借入金
長期債務
その他負債
セグメント間の正味資金供給
/(貸付)額
シティグループ株主持分合計
非支配持分
7,419
3
29
270
3,269
17,339
(95)
̶
̶
株主持分合計
負債および株主持分合計
$
27,766
156,181
899
4
12,825
34,365
貸出金(前受収益控除後)
貸倒引当金
資産合計
$
472,086
787,940
$ 1,956,626
$
866,310
196,423
54,913
150,597
53,986
70,947
23,441
203,842
54,916
150,626
54,256
74,216
40,780
1
2
1,681
868
11,754
9,876
̶
2,327
̶
17,765
266,488
22,273
203,843
57,245
152,307
72,889
352,458
72,929
13,463
̶
̶
13,368
̶
̶
210,397
̶
̶
(223,765)
176,364
2,281
176,364
2,281
̶
̶
̶
344,088
$1,035,856
$ 1,379,944
̶
$
307,883
$
178,645
178,645
268,799
$ 1,956,626
上記の補足情報は、2011年6月30日現在のシティグループの報告セグメント別連結GAAP貸借対照表を反映して
います。個々のセグメント情報は、同日付で各セグメントにより管理される資産および負債を表しています。この
表示はGAAPにより規定されたものではありませんが、シティは、これらの非GAAP財務指標が、シティの事業セグメ
ント間における貸借対照表構成要素の資産ダイナミクスと負債ダイナミクスの実質的な相互関係に加えて、各事
業セグメントによって管理されている貸借対照表構成要素に関する投資家の理解に役立つものであると考えてい
ます。
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資本の源泉および流動性
資本の源泉
概要
シティは事業からの収益を通じて資本を生み出しています。しかしながら、シティは、普通株式、優先転換株式、
優先株式、および従業員福利制度に基づく報奨により発行される株式の発行によって資本を増強することがあり
ます。シティはまた、信託優先証券の引当てとなる劣後債の発行によっても自己資本を増強しましたが、バーゼル
Ⅲおよび2010年ドッド・フランク・ウォールストリート改革および消費者保護法(有価証券報告書の「第一部 企業情報、第3 事業の状況、7 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」−「資本の源泉およ
び流動性」−「資本の源泉」−「規制資本基準の動向」ならびに「第一部 企業情報、第3 事業の状況、4 事業
等のリスク」−「リスク要因」をご参照ください。)の下では、これらの商品を自己資本として扱うことは段階的
に廃止される予定です。加えて、規制および会計基準の変更のほか、会社や資産の処分等の将来の事由がシティの
業績に与える影響によっても、シティの資本レベルは影響を受ける可能性があります。
資本は、主としてシティの事業における資産の裏付けとして、および、市場における損失、貸倒損失または事業上
の損失を吸収するために使用されます。資本は配当金の支払いや普通株式の買戻し等、他の目的でも使用されるこ
とがあります。しかしながら、シティが1株当たり0.01ドルを超える定期四半期現金配当を支払うことができるか
どうか、または持分有価証券もしくは信託優先証券を償還もしくは買い戻すことができるかどうかは、一定の米国
政府事業体とのシティの合意に基づき、現在のところ制限されており(かかる制限は放棄される可能性がありま
す。)、かかる制限は概して米国政府が2009年度に完了した転換提案に関連して取得したシティの信託優先証券を
保有し続ける限り継続します。シティグループは、2011年度第2四半期に普通株式に対して1株当たり0.01ドルの
四半期配当を復配しました。
シティの財務資産負債委員会(以下「FinALCO」といいます。)を含むシティグループの資本管理の枠組みの概
要については、有価証券報告書の「第一部 企業情報、第3 事業の状況、7 財政状態、経営成績及びキャッシュ・
フローの状況の分析」−「資本の源泉および流動性」−「資本の源泉」−「概要」をご参照ください。
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自己資本比率
シティグループには、連邦準備制度理事会が公表したリスクベースの自己資本に関するガイドラインが適用さ
れます。従来、自己資本比率が十分であるかは、一部は2つのリスクベース資本比率、すなわち、Tier1資本と資本
合計(Tier1資本およびTier2資本の合計)比率に基づいて測定されてきました。Tier1資本は、適格普通株主持
分(調整を含みます。)、適格非支配持分および信託子会社の適格強制償還可能証券等の「コア資本項目」の合計
からなり、主としてのれん、資本に算入できないその他の無形資産、および資本に算入できない繰延税金資産が控
除されます。資本合計には、適格劣後債や貸倒引当金の限られた一部等の「補完的な」Tier2資本項目も含まれて
います。2つの自己資本比率は、リスク加重資産に占める割合として示されます。
2009年に、米国の銀行規制当局は、「Tier1普通資本」と呼ばれる新しい資本指標(Tier1資本から、適格永久
優先株式、適格非支配持分および信託子会社の適格強制償還可能証券を含む非普通資本要素を控除したものと定
義されます。)を創設しました。これらの資本指標の詳細については、下記「規制ガイドラインに基づく資本の構
成要素」をご参照ください。
シティグループのリスク加重資産は、主に、信用リスクの測定に関連するリスクベースの自己資本に関するガイ
ドラインを適用して算出されています。かかるガイドラインの下では、オンバランス資産および一定のオフバラン
スのエクスポージャーの与信相当額(財務保証、未実行の貸出約定および信用状ならびにデリバティブ等)が、認
識されている債務者もしくは(該当する場合は)保証人の信用リスク、担保の性質、または外部の信用格付けに基
づいて規定されるいくつかのリスク加重区分のうちの1つに分類されます。リスク加重資産はまた、対象トレー
ディング勘定ポジションならびにすべての外国為替およびコモディティ・ポジション(トレーディング勘定に計
上されているか否かを問いません。)についての、市場リスクの指標を含んでいます。リスク加重資産から除外さ
れた資産は、のれんおよび繰延税金資産等、自己資本からの控除を要求される範囲におけるあらゆる資産です。下
記「規制ガイドラインに基づく資本の構成要素」をご参照ください。
シティグループには、ノンリスクベースの自己資本比率指標であるレバレッジ比率(四半期調整後平均資産合
計に占めるTier1資本の割合として定義されます。)に関する要件も適用されます。
現行の連邦銀行規制機関の定義に基づく「十分な自己資本」を有するためには、銀行持株会社はTier1資本比
率を少なくとも6パーセント、資本合計比率を少なくとも10パーセント、レバレッジ比率を少なくとも3パーセン
トに維持しなければなりませんが、より高度な資本水準を維持することを求める連邦準備制度理事会指令に従う
必要はありません。次表は、2011年6月30日および2010年12月31日現在のシティグループに関する規制上の自己資
本比率を示したものです。
シティグループに関する規制上の自己資本比率
(期末現在)
Tier1普通資本
Tier1資本
資本合計(Tier1資本およびTier2資本)
レバレッジ比率
2011年6月30日
11.62%
13.55
17.18
7.05
2010年12月31日
10.75%
12.91
16.59
6.60
上表に示すとおり、シティグループは、2011年6月30日および2010年12月31日現在、現行の連邦銀行規制機関の
定義に基づく「十分な自己資本」を有していました。
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
規制ガイドラインに基づく資本の構成要素
(単位:百万ドル)
Tier1普通資本
シティグループ普通株主持分
2011年6月30日
$
(1)
控除:売却可能有価証券の正味未実現損失(税引後)
控除:キャッシュ・フロー・ヘッジに係る累積純損失(税引後)
(2)
控除:年金債務調整額(税引後)
控除:自己の信用度の変化に起因する金融負債の公正価値における
(3)
累積的影響額(税引後)
(4)
控除:資本に算入できない繰延税金資産
控除:無形資産:
のれん
資本に算入できないその他の無形資産
その他
176,052
(603)
(2,567)
(4,065)
2010年12月31日
$
163,156
(2,395)
(2,650)
(4,105)
243
35,392
164
34,946
26,621
5,023
(649)
26,152
5,211
(698)
Tier1普通資本合計
$
115,359
$
105,135
適格永久優先株式
信託子会社の適格強制償還可能証券
適格非支配持分
その他
$
312
15,949
965
1,875
$
312
18,003
868
1,875
Tier1資本合計
$
134,460
$
126,193
貸倒引当金
(6)
適格劣後債
(1)
売却可能持分証券に係る税引前正味未実現利益
Tier2資本合計
$
12,716
22,449
851
$
12,627
22,423
976
$
36,016
$
36,026
資本合計(Tier1資本およびTier2資本)
$
170,476
992,567
$
162,219
$
977,629
Tier2資本
(5)
リスク加重資産(RWA)
(7)
$
(1) Tier1資本は、リスクベースの自己資本に関するガイドラインに基づき、売却可能負債証券に係る正味未実現利益(損失)および容易に決定可能
な公正価値を有する売却可能持分証券に係る正味未実現利益を除外しています。Tier1資本の算定にあたり、銀行機関は、容易に決定可能な公正
価値を有する売却可能持分証券に係る正味未実現損失(税引後)を控除するよう求められています。銀行機関は、容易に決定可能な公正価値を有
する売却可能持分証券に係る正味未実現利益(税引前)の45パーセントまでをTier2資本に算入することを認められています。
(2) 連邦準備制度理事会は、ASC 715-20「報酬−退職給付−確定給付制度」(従前のSFAS第158号)の適用による影響につき暫定的な自己資本比率の
軽減を認めました。
(3) リスクベースの自己資本に関するガイドラインに基づき、公正価値オプションが選択された金融債務の評価においてシティグループの自己の信用
格付けを考慮することによる影響は、Tier1資本から除外されています。
(4) 2011年6月30日現在のシティの正味繰延税金資産約510億ドルのうち、かかる資産の約120億ドルは、リスクベースの自己資本に関するガイドライ
ンに基づき自己資本に制限なく算入することができますが、かかる資産の約350億ドルは、同ガイドラインが定める制限を上回るため、「資本に算
入できない繰延税金資産」としてTier1資本の算定において控除されました。シティグループのその他の正味繰延税金資産のうち約40億ドルは、
主として、売却可能負債証券の未実現損益の繰延税効果約10億ドルおよび年金債務調整の繰延税効果約30億ドル(これらは同ガイドラインに基
づく制限に従い正味繰延税金資産を算定する前に控除することが認められています。)を表していました。
(5) リスク加重資産の1.25パーセントまで算入可能です。制限を上回る貸倒引当金はリスク加重資産の算定において控除されます。
(6) Tier1資本の50パーセントを超えない額の適格劣後債を含みます。
(7) 2011年6月30日現在、金利、コモディティおよび株式デリバティブ契約、為替予約ならびにクレジット・デリバティブに関して639億ドル(2010年
12月31日時点では621億ドル)のリスク加重与信相当額(適用ある相互ネッティング契約控除後)を含みます。リスク加重資産に含まれる市場リ
スク相当資産は、2011年6月30日現在では464億ドル、2010年12月31日現在では514億ドルでした。リスク加重資産はまた、未使用の貸出約定や信用
状等のその他の一定のオフバランスのエクスポージャーの影響も含んでおり、一定の無形資産および制限を上回る貸倒引当金等の控除を反映し
ています。
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四半期報告書
普通株主持分
シティグループの普通株主持分は、2011年度上半期中、129億ドル増加して1,761億ドルとなりました。これは
2011年6月30日現在の資産合計の9パーセントに相当します。次表は、2011年度上半期中のシティグループの普通
株主持分の変動の概要です。
(単位:十億ドル)
2010年12月31日現在の普通株主持分
$
163.2
6.3
0.6
1.9
4.1
$
176.1
(1)
シティグループ当期利益
(2)
従業員福利制度およびその他の活動
ADIA Upper DECs出資証券購入契約の普通株式への転換
その他包括利益(損失)累計額の正味変動(税引後)
2011年6月30日現在の普通株主持分
(1)
(1) 数値は、2011年度上半期中に、SAPにおける一定の資産を満期保有目的投資からトレーディング勘定資産へ振り替えたことによる正味影響額を反映
しています。上記「シティ・ホールディングス」-「特別資産プール」および「第一部 企業情報、第6 経理の状況、1 四半期財務書類」の連結
財務諸表注記11をご参照ください。
(2) 2011年6月30日現在、シティの承認を受けた買戻しプログラムに基づき67億ドル分の株式買戻しが引き続き可能です。2011年度第上半期および
2010年度において、実質的な買戻しは実施されませんでした。
有形普通株式株主資本および1株当たり有形純資産額
シティグループが定義する有形普通株式株主資本(以下「TCE」といいます。)は、のれん、無形資産(抵当貸付
サービシング権(以下「MSR」といいます。)を除きます。)および関連正味繰延税金資産を控除した普通株主持
分です。他の企業では、シティグループと異なる方法でTCEを算出している可能性があります。シティのTCEは、2011
年6月30日現在では1,422億ドル、2010年12月31日現在では1,294億ドルでした。
TCE比率(TCEをリスク加重資産で除したものです。)は、2011年6月30日現在では14.3パーセント、2010年12月
31日現在では13.2パーセントでした。
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四半期報告書
投資家および業界アナリストは、TCEおよび1株当たり有形純資産ならびに関連比率を資本充実性の評価の指標
として使用し、これらに依拠していますが、SECの目的上では、これらの評価指標は非GAAP財務指標となっていま
す。シティグループの株主持分合計からTCE、および1株当たり純資産から1株当たり有形純資産の調整は、以下の
とおりです。
(単位:百万ドル、期末現在(比率および1株当たりデータを除き
ます。))
シティグループの株主持分合計
控除:
優先株式
普通株主持分
控除:
のれん
無形資産(MSRを除きます。)
関連正味繰延税金資産
有形普通株式株主資本(TCE)
有形資産
GAAP資産
控除:
のれん
無形資産(MSRを除きます。)
関連繰延税金資産
2011年6月30日
$
176,364
2010年12月31日
$ 163,468
312
$
176,052
312
$
26,621
7,136
50
$
142,245
163,156
26,152
7,504
56
$
129,444
$ 1,956,626
$ 1,913,902
26,621
7,136
355
26,152
7,504
359
有形資産(TA)
$ 1,922,514
$ 1,879,887
リスク加重資産(RWA)
$
$
992,567
977,629
TCE/TA比率
7.40%
6.89%
TCE/RWA比率
14.33%
13.24%
発行済普通株式(CSO)
2,917.9
2,905.8
1株当たり純資産(普通株主持分/CSO)
$
60.34
$
56.15
1株当たり有形純資産(TCE/CSO)
$
48.75
$
44.55
シティグループの預金取扱機関の資本の源泉
シティグループの米国子会社である預金取扱機関には、それぞれを所管する主要な連邦銀行規制機関が公表し
たリスクベースの自己資本に関するガイドライン(連邦準備制度理事会のガイドラインに類似しています。)も
適用されます。
次表は、2011年6月30日および2010年12月31日現在の、シティの主要子会社である預金取扱機関のシティバン
ク、エヌ・エイの資本比率を示したものです。
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四半期報告書
規制ガイドラインに基づくシティバンク、エヌ・エイの資本の構成要素および比率
2011年
6月30日
(単位:十億ドル、期末現在(比率を除きます。))
Tier1普通資本
$
100.3
2010年
12月31日
$
103.9
Tier1資本
101.0
104.6
資本合計(Tier1資本およびTier2資本)
114.3
117.7
Tier1普通資本比率
14.07%
15.07%
Tier1資本比率
14.18
15.17
資本合計比率
16.05
8.63
17.06
レバレッジ比率
8.88
上記の比率の変動は、2011年度第2四半期中にシティバンク、エヌ・エイからシティグループに支払われた配当
の影響を反映しています。
変動が資本比率に及ぼす影響
次表は、シティグループおよびシティバンク、エヌ・エイの自己資本比率について、2011年6月30日現在の財務
情報に基づき、Tier1普通資本、Tier1資本もしくは資本合計(分子)に100百万ドルの変動があった場合、また
は、リスク加重資産もしくは調整後資産合計の平均(分母)に10億ドルの変動があった場合に予測される感応度
を示すものです。この情報は、シティグループまたはシティバンク、エヌ・エイの財務状況または経営成績の変動
がかかる比率に与える影響を分析するために提供されるものです。これらの感応度は、資本、リスク加重資産また
は調整後平均資産のいずれか一要素のみに変動があった場合を想定しています。したがって、複数の要素に影響を
与える出来事があった場合、次表に記載されているベーシス・ポイントよりも大きな影響が生じる可能性があり
ます。
Tier1普通資本比率
シティグループ
シティバンク、
エヌ・エイ
Tier1普通
資本の
100百万ドル
の変動の影響
1.0 bps
1.4 bps
リスク加重
資産の
10億ドルの
変動の影響
1.2 bps
2.0 bps
Tier1資本比率
Tier1
資本の
100百万ドル
の変動の影響
1.0 bps
1.4 bps
リスク加重
資産の
10億ドルの
変動の影響
1.4 bps
2.0 bps
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資本合計比率
資本合計の
100百万ドル
の変動の影響
1.0 bps
1.4 bps
リスク加重
資産の
10億ドルの
変動の影響
1.7 bps
2.3 bps
レバレッジ比率
調整後
Tier1
資産合計の
資本の
平均の
100百万ドル 10億ドルの
の変動の影響 変動の影響
0.5 bps
0.4 bps
0.9 bps
0.7 bps
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
証券ブローカー・ディーラーである子会社
2011年6月30日現在、シティグループ・グローバル・マーケッツ・ホールディングス・インクの間接的な全額
出資子会社であり、SECに登録された証券ブローカー・ディーラーであるシティグループ・グローバル・マーケッ
ツ・インクの自己資本は、SECの自己資本規制に従って算定した結果、70億ドルであり、最低基準額を63億ドル超過
していました。
また、シティのその他の証券ブローカー・ディーラーである子会社の一部は、事業を行っている国において、一
定水準の自己資本またはこれに相当するものを維持するといった要件等の規制に服しています。2011年6月30日
現在、シティグループの証券ブローカー・ディーラーである子会社は資本要件を遵守していました。
自己資本基準の動向
将来の金融機関に対する自己資本基準は、現在米国内外で重要な審議事項となっており、規則作りが行われてい
ますが、未確定性を免れません。これらの動向に関する議論ついては、有価証券報告書の「第一部 企業情報、第3 事業の状況、7 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」−「資本の源泉および流動性」−
「資本の源泉」−「規制資本基準の動向」をご参照ください。
また、2011年7月、バーゼル銀行監督委員会(以下「バーゼル委員会」といいます。)は、世界の金融システム上
重要な銀行(以下「G-SIB」といいます。)を対象とする措置を定めた提案を公表しました。これらの措置には、世
界の金融システムにおける重要性の評価手法、損失を吸収するための追加的な関連資本要件および当該要件に関
する段階的実施期間が含まれます。
バーゼル委員会の提案に関するシティの理解によれば、G-SIBを評価する手法は、原則として、5つの均等に重み
付けされた広範なカテゴリーからなる量的測定指標(規模、国境を越えた活動、相互関連性、代替可能性および複
雑性)に基づくことになります。シティは、バーゼル委員会の提案の下ではG-SIBに該当します。G-SIBは、各個別銀
行の金融システム上の重要度に応じて、リスク加重資産に対する割合で1パーセントから2.5パーセントの漸進的
な追加最低Tier1普通資本要件の対象となります。世界の金融システム上最も重要であると評価された銀行に対
しては、さらに1パーセントの最低Tier1普通資本要件も課される可能性があります(これにより、追加の最低
Tier1普通資本要件は合計で3.5パーセントとなります。)。
G-SIBを対象とするTier1普通資本要件の引上げは、2016年1月1日から、バーゼルⅢ資本保全バッファーおよ
びカウンターシクリカルな(景気連動抑制的な)資本バッファーと並行して、段階的に実施され、2019年1月1日
に完全に施行されます。したがって、シティの現在の理解によれば、バーゼルⅢの下では、世界の金融システム上最
も重要であるとみなされる銀行を対象とする、実際の最低Tier1普通資本比率要件は、完全に実施された場合は少
なくとも9.5パーセント(規定最低Tier1普通資本比率要件4.5パーセント、資本保全バッファー2.5パーセントお
よびG-SIBの資本負担2.5パーセントの合計)となります。
これらの措置はまだ米国の銀行機関によって採用されていません。
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四半期報告書
資金調達および流動性
概要
シティの資金調達および流動性の目的は、一般に、短期および長期の両方における市場の混乱を含む様々な市場
条件の下で事業が行えるように、既存の資産基盤の資金を調達するための流動性を維持し、シティコープの中核事
業を成長させるとともに、適切な構造により、十分な余剰流動性を維持することです。
シティの関連事業体間での流動性の自由な移動(下記で議論されます。)を制限する様々な制約により、シティ
グループの主要な流動性目標は事業体毎に設定されており、全体としては、(ⅰ)親持株会社(シティグルー
プ)、シティグループ・ファンディング・インク(以下「CFI」といいます。)およびシティの証券ブローカー・
ディーラーである子会社が大半を占める非銀行(本項において「非銀行」と総称します。)ならびに(ⅱ)シ
ティバンク、エヌ・エイのようなシティの銀行子会社につき、横断的に設定されています。
全体的レベルでのシティグループの目標は、これらの事業体が確実に流動性リソースの総計を利用できるよう
に、金額と契約期間の面で十分な資金調達を確保することです。流動性枠組みでは、事業体は、その定められたスト
レス・テストにおいて自立していることまたは最終的な流動性提供者となること、かつ余剰現金資本を保有して
いることが求められています。シティグループの流動性管理およびストレス・テストの詳細については、有価証券
報告書の「第一部 企業情報、第3 事業の状況、7 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」−
「資本の源泉および流動性」−「資金調達および流動性」をご参照ください。
シティの主な資金調達源には、(ⅰ)シティの銀行子会社を通じた預金(シティにとって最も安定的で低コス
トな長期資金調達源です。)、(ⅱ)非銀行レベルならびに一部の銀行子会社で発行される長期債務(信託優先証
券およびその他の長期担保付融資を含みます。)ならびに(ⅲ)株主資本が含まれます。これらの資金調達源は、
主に非銀行レベルにおいてコマーシャル・ペーパーおよび担保付融資(貸付有価証券または買戻条件付売渡有価
証券)の形式で行われる若干の短期借入金によって補完されています。
上述のとおり、シティグループは、これらの資金調達源の構造的契約期間がその資産基盤の契約期間との関連で
十分な長さとなるように努めています。シティの資産・負債管理の主要な目標は、資産の資金調達に対して余剰流
動性を提供できるように、負債構造において契約期間に余裕を持たせるようにすることです。この長期間プロファ
イルに起因する余剰流動性により、ストレス下で発生し得る潜在的な流動性の低下が事実上相殺できます。この余
剰資金調達は、下記に記載されているように、流動性リソースの総計の形で保有されています。
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四半期報告書
流動性リソースの総計
(単位:十億ドル)
主要中央銀行において
保有する現金
担保権の設定されていない
流動性のある証券
合計
非銀行
重要な銀行事業体
合計
2011年
2011年
2010年
6月30日 3月31日 6月30日
$ 17.5 $ 12.1 $ 24.7
2011年
2011年
2010年
6月30日 3月31日 6月30日
$ 75.0 $ 85.5 $ 86.0
2011年
2011年
2010年
6月30日 3月31日 6月30日
$ 92.5 $ 97.6 $ 110.7
78.7
$
96.2
83.4
$
95.5
$
56.8
162.4
167.6
143.4
241.1
251.0
200.2
81.5
$ 237.4
$ 253.1
$ 229.4
$ 333.6
$ 348.6
$ 310.9
上表に示されているとおり、シティグループの流動性リソースの総計は、2011年3月31日現在の3,486億ドルお
よび2010年6月30日現在の3,109億ドルに対し、2011年6月30日現在では3,336億ドルでした。これらの金額は期末
時点のものであり、通常の業務過程において期中に増減する可能性があります。2011年度第2四半期中、四半期中
の金額は上記の四半期末の金額から大きく変動しませんでした。
シティグループの非銀行の「キャッシュ・ボックス」の合計額は、2011年3月31日現在は955億ドルおよび2010
年6月30日は815億ドルであったのに対し、2011年6月30日現在は962億ドルとなりました。この金額には、米国内
で保有されている流動性ポートフォリオおよび「キャッシュ・ボックス」のほか、シティグループの証券ブロー
カー・ディーラーが英国および日本において保有する国債および現金が含まれます。
シティグループの銀行子会社は、2011年6月30日現在、主要な中央銀行(米国連邦準備銀行、欧州中央銀行、イン
グランド銀行、スイス国立銀行、日本銀行、シンガポール金融管理庁および香港金融管理局を含みます。)に総額約
750億ドルの現金預金を保有していました。これに対し、2011年3月31日現在は約855億ドル、2010年6月30日現在
は860億ドルでした。
シティグループの銀行子会社はまた、担保権の設定されていない流動性の高い政府証券および政府保証付証券
を通じて、さらに多額の流動性リソースを有しています。これらの証券は、民間市場を通じた、または主要な中央銀
行に担保として差し入れることによる、売却可能または担保付資金調達です。これらの流動性のある証券の流動性
価値は、2011年3月31日現在の1,676億ドルおよび2010年6月30日現在の1,434億ドルに対し、2011年6月30日現在
では1,624億ドルでした。
これらの流動性の高い有価証券の他に、シティグループの銀行子会社はまた、担保権の設定されていない証券お
よび貸出金をさらに保有しています。これらは、現在米国連邦住宅貸付銀行(以下「FHLB」といいます。)および
米国連邦準備銀行割引窓口に担保として差し入れられています。上表で示されているように、全体としては、2011
年6月30日現在の銀行の流動性は、シティが余剰銀行流動性の一部を貸出金の増加に充当したため、2011年度第1
四半期に比べて緩やかに低下しました。
シティは、米国政府債務水準に関する問題、および1社またはそれ以上の格付機関が米国政府債務の信用格付け
を引き下げる可能性が、シティの流動性および資金調達に与える可能性のある影響を注視しています。これらの問
題は、シティだけでなく、金融機関、企業、消費者および市場全体に対して重大な不確実性をもたらしており、ヨー
ロッパの一部の国で依然としてみられる債務問題の不透明性により、さらに不確実性が増しています。
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
これらの問題が及ぼす影響は依然として不透明ですが、上表に示されているとおり、シティは2011年6月30日現
在利用可能な多額の流動性リソースを有しています。さらに、そのグローバルなビジネスモデルにより、シティは
自社の流動性基盤が十分に多様化していると考えています。上表に記載された担保権の設定されていない流動性
証券2,411億ドルには、流動性のある米国財務省および政府機関証券、外国政府証券、外国政府保証付証券および売
戻条件付買入証券、すなわちリバース・レポが含まれています。2011年6月30日現在、外国政府証券、外国政府保証
付証券および外国リバース・レポは、これらの担保権の設定されていない流動性証券の約33パーセントを占めて
いました。
上記にかかわらず、シティは、これらのほとんど前例のない問題および出来事ならびにそれに関連する将来の市
場における混乱を引き続き注視していきます。これらは、同様にシティの流動性および資金調達に悪影響を及ぼす
可能性があります。
シティの流動性リソースは通常、規制上の制限(もしあれば)および標準的な法定条件に従うことを条件とし
て、非銀行間で移動させることができます。同様に、非銀行は通常、余剰流動性をシティバンク、エヌ・エイ等のシ
ティの銀行子会社に移動させることができます。また、シティバンク、エヌ・エイを含むシティグループの銀行子
会社は、連邦準備法セクション23Aに従い、シティグループ親会社および証券ブローカー・ディーラーに貸し付け
ることが可能です。2011年6月30日現在、連邦準備法セクション23Aの下で貸し付け可能な額は、資金が適切に担
保されているという条件の下で約230億ドルでした。
預金
上述のとおり、シティの銀行子会社にとって、預金は主要な資金調達源です。2011年6月30日現在、預金はシティ
の銀行負債の約78パーセントを占めていました。
シティの預金ベースは、2011年6月30日現在8,660億ドルでした。これは、2011年3月31日からは横ばい、2010年
6月30日からは520億ドルまたは6パーセント増加しました。前年同期比で預金が増加したのは、主に外貨換算の
影響ならびにトランザクション・サービスおよび地域別個人向け銀行業務部門における預金高の増加によるもの
です。
預金は利付または無利子に分けられます。2011年6月30日現在のシティの預金8,660億ドルのうち、1,490億ドル
が無利子預金でした。これに対し、2011年3月31日現在は1,440億ドル、2010年6月30日現在は1,060億ドルでした。
残りの7,180億ドルは利付預金であり、これに対し2011年3月31日現在は7,220億ドル、2010年6月30日現在は
7,080億ドルでした。
シティの預金は前年同期比で増加しましたが、シティの預金に対する全般的な資金調達コストは比較的安定し
ていました。シティの預金合計に対する平均利率は、2011年6月30日現在1.03パーセントでした。これに対し、2011
年3月31日は0.96パーセント、2010年6月30日現在1.00パーセントでした。2011年度第2四半期から引き上げられ
たFDICの保険料および預金保険の影響を除くと、シティの預金合計に対する平均利率は、2011年6月30日現在0.86
パーセントでした。これに対し、2011年3月31日は0.85パーセント、2010年6月30日現在0.88パーセントでした。預
金合計が増加しているにもかかわらず、シティが比較的安定した資金調達コストを維持できている要因の1つは、
前年同期比で430億ドル増加した無利子預金の増加です。しかしながら、シティは、金利が上昇すればシティの預金
利率全般に圧力がかかると予想しています。
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2011年度第2四半期中、シティグループは、引き続き地理的に多様な個人および法人の預金ベースを維持するこ
とに注力しました。2011年6月30日現在、預金の約65パーセントは米国外にありました。
長期債務
長期債務は、満期の年度が複数ある構造のため、主として非銀行にとって重要な資金調達源となっています。
2011年6月30日、2011年3月31日および2010年6月30日現在における、シティグループの長期債務の残高は、以下
のとおりでした。
(単位:十億ドル)
非銀行
(1)
銀行
(2)(3)
合計
2011年6月30日
$ 256.7
2011年3月31日
$ 267.4
95.8
$
352.5(4)
2010年6月30日
$ 264.8
109.1
148.5
$ 376.5
$ 413.3
(1) FHLBからの担保付借入金はそれぞれ、2011年6月30日現在約160億ドル、2011年3月31日現在約175億ドル、および2010年6月30日現在約186億ドル
でした。
(2) 長期債務とは、当初満期が1年以上のものと定義されます。
(3) それぞれ、2011年6月30日現在約553億ドル、2011年3月31日現在約676億ドル、および2010年6月30日現在約1,010億ドルの、連結VIEに関連する長
期債務を含みます。
(4) この金額のうち約505億ドルは暫定的流動性保証プログラム(以下「TLGP」といいます。)に基づきFDICの保証を受けており、約125億ドルは2011
年度の残りの期間中に(2011年6月30日現在、約78億ドルのTLGP債務が2011年度中に満期となりました。)、約380億ドルは2012年度にそれぞれ満
期となります。
上表に示されてされているとおり、シティの長期債務全般は前年同期比で約610億ドル減少しました。非銀行で
は、減少は主にTLGPの払出しによるものでした。銀行での減少には、TLGPの払出し、および、とりわけシティが預金
ベース全体を増加させたことに伴う、クレジットカード証券化債務の入札も含まれていました。シティは現在、特
に銀行事業体において、2011年度の残りの期間において、長期債務全般が引き続き減少すると予想しています。
次表は、過去5四半期におけるシティグループの長期債務の発行の詳細を示したものです。
(単位:十億ドル)
2010年度
2010年度
2010年度
2011年度
2011年度
第2四半期
第3四半期
第4四半期
第1四半期
第2四半期
$
発行合計
(1)
構造的長期債務
現地国レベル、FHLBおよびその他
担保付債務および証券化
6.2
5.1(2)
1.1
̶
$
9.7
$ 10.6
$
8.1
5.0(3)
5.3
3.0
3.1
2.8(5)
̶
2.5
6.7
̶
$ 12.9
3.9(4)
8.3(5)
0.7
(1) 構造的長期債務は非GAAP指標です。シティは、「構造的長期債務」を、シティの長期債務(当初満期が1年以上のもの)から、1年以内に発効する
早期償還条項を有する一定の仕組債(株式連動仕組債およびクレジットリンク仕組債等)を除外したものと定義しています。構造的長期債務指標
は、実際には1年以内にその保有者により償還される可能性のある長期債務が除外されているため、投資家にとって有益な情報を提供するとシ
ティグループは考えています。
(2) ADIAが保有する信託優先証券の第2トランシェが再販売されたことによる、上位債の発行19億ドルを含みます。
(3) ADIAが保有する信託優先証券の第3トランシェが再販売されたことによる、上位債の発行19億ドルを含みます。
(4) ADIAが保有する信託優先証券の第4トランシェおよび最終トランシェが再販売されたことによる、上位債の発行19億ドルを含みます。
(5) 2011年度第1四半期における5億ドルおよび2011年度第2四半期における55億ドルの長期FHLB発行を含みます。
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上表に示されているとおり、2011年度上半期中、シティは約92億ドルの構造的長期債務(上表の注1をご参照く
ださい。)を発行しました。シティは、2011年度中に満期を迎える長期債務総額約200億ドルを引き続き借り換える
予定です。つまり、シティは、現在、2011年度の残りの期間中に約110億ドルの発行を見込んでいます。しかしなが
ら、シティは資金調達および流動性需要を引き続き見直し、諸々の要因、とりわけ市場の状況や規制上の要件を理
由として、予定発行額を調整する可能性があります。
次表は、シティの長期債務の年度別満期額総計を示したものです。
2011年6月30日現在の予想長期債務満期額
(単位:十億ドル)
2011年度
2012年度
2013年度
2014年度
2015年度
$
$
$
上位債/劣後債
信託優先証券
証券化債務および証券化
現地国およびFHLB借入金
$
44.8
1.9
15.2
20.6
$
62.5
0.0
19.8
7.6
長期債務合計
$
82.5(1)
$ 89.9
30.3
0.0
5.6
8.5
$ 44.4
25.3
0.0
7.9
3.3
$ 36.5
16.4
0.0
5.4
1.8
$ 23.6
$
以降
合計
92.6
16.1
13.4
7.8
$ 271.9
18.0
67.3
49.6
$ 129.9
$ 406.8
(1) 2011年度上半期中の満期額543億ドルを含みます。
構造的流動性および現金資本
構造的流動性比率(預金、長期債務合計および株主持分合計が資産合計に占める割合と定義されます。)は、シ
ティの資産基盤が十分に長期的な債務により資金調達されているかを測定します。シティの構造的流動性比率は、
2011年6月30日現在は71パーセント、2011年3月31日現在は73パーセント、2010年6月30日現在は71パーセントで
した。
シティのもう1つの構造的流動性の指標は、現金資本です。現金資本は、シティグループの貸借対照表のうち構
造的に非流動的な部分について資金調達する能力を測定するもので、より詳細な指標です。現金資本は、非流動資
産の資金調達について利用可能な長期資金調達―すなわち、コア顧客預金、長期債務および株式―の金額を測定す
るものです。非流動資産は、通常、貸出金(証券化調整額控除後)、有価証券のヘアカット、およびその他の資産
(例えば、のれん、無形資産、固定資産)を含みます。2011年6月30日現在、非銀行および銀行子会社全体は、いずれ
もシティの流動性要件を上回る現金資本を有していました。さらに、2011年6月30日現在、非銀行は、無担保ホール
セール市場を利用することなく、1年超の期間の後に満期となる債務を完済するための流動性を維持していまし
た。
短期借入金
上記のとおり、シティは、主要な資金調達源を短期借入金で補完しています。短期借入金は、通常、(i)担保付融資
(貸付有価証券または買戻条件付売渡有価証券)ならびに(ii)コマーシャル・ペーパーならびに銀行および他の
市場参加者からの借入金からなる短期借入金を含みます。
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担保付融資
担保付融資は、主にシティの証券ブローカー・ディーラーである子会社を通じて、顧客のマッチド・ブック取引
を促進し、一部のトレーディング滞留資産の資金調達を効率的に行うために行われます。担保付融資はシティの連
結貸借対照表上では負債として計上されます(「フェデラルファンド借入金、貸付有価証券または買戻条件付売
渡有価証券」)。2011年6月30日現在、担保付融資は2,038億ドル、2011年度第2四半期中の平均は約2,220億ドル
でした。2011年6月30日現在の担保付融資は2010年6月30日現在の1,961億ドルから77億ドル増加し、2011年3月
31日現在の1,878億ドルから160億ドル増加しました。2011年6月30日現在、フェデラルファンド借入金、リバース
・レポおよび借入有価証券(これらはシティの担保付資金調達業務の大半の調達源です。)は、前年同期比で532
億ドル増加して2,840億ドルとなり、2011年度第1四半期からは229億ドル増加しました。
シティの担保付資金調達(その担保設定を含みます。)の詳細については、有価証券報告書の「第一部 企業情
報、第3 事業の状況、7 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」−「資本の源泉および流動
性」−「資金調達および流動性」をご参照ください。
コマーシャル・ペーパー
2011年6月30日現在および2011年3月31日現在、シティグループの非銀行事業体および銀行子会社に関するコ
マーシャル・ペーパーの残高は以下のとおりでした。
(単位:十億ドル)
2011年6月30日
2011年3月31日
コマーシャル・ペーパー
銀行
非銀行
$
14,299
9,345
$
合計
$
23,644
$ 24,577 15,096
9,481
その他の短期借入金
シティのその他の短期借入金は、2011年3月31日現在は540億ドル、2010年6月30日現在は564億ドルであったの
に対し、2011年6月30日現在は492億ドルでした。当期の平均残高は、四半期末残高と概ね一致していました。この
金額には、銀行およびその他市場参加者からの借入金413億ドルを含み、その中にはFHLBからの借入金が含まれて
います。2011年度第2四半期における、銀行およびその他市場参加者からの平均借入金残高は、四半期末残高と概
ね一致していました。その他の短期借入金には、2011年6月30日現在の仲介業者借入金72億ドル(2011年度第2四
半期中の平均は約85億ドルでした。)も含まれます。
シティグループおよびその関連会社が保有する長期債務および短期借入金の残高の詳細については、「第一部 企業情報、第6 経理の状況、1 四半期財務書類」の連結財務諸表注記15をご参照ください。
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信用格付け
シティグループが資本市場やその他の資金源を利用するできるかどうかは、これらの資金に係るコストおよび
一定の預金を維持する能力と同様、信用格付けに依存しています。次表は、2011年6月30日現在のシティグループ
およびシティバンク、エヌ・エイの現在の格付けを示したものです。
2011年6月30日現在におけるシティグループの債務格付け
シティグループ・インク/
シティグループ・
シティバンク、
エヌ・エイ
(1)
ファンディング・インク
コマーシャル・
ペーパー
上位債
フィッチ・レーティングス
(フィッチ)
ムーディーズ・インベスターズ・サービス
(ムーディーズ)
スタンダード・アンド・プアーズ
(S&P)
長期
短期
A+
F1+
A+
F1+
A3
P-1
A1
P-1
A
A-1
A+
A-1
(1) シティグループによる保証の結果、CFIの格付けおよびその変動は、シティグループ・インクの格付けおよびその変動と同様でした。
格下げの潜在的な影響
フィッチ、ムーディーズまたはS&Pによる格下げは、現金債務および資金調達能力の低下を通じて、また、担保ト
リガーによって、資金調達および流動性に重大な影響を及ぼす可能性があります。2011年6月2日、ムーディーズ
は、シティおよび同業他社の一部を、これらが受ける政府支援の前提を再評価することに伴い、格下げの方向で見
直しました。同時に、ムーディーズは、シティが独自に財務健全性を改善している点も評価すると表明しました。こ
の財務健全性の改善により、政府支援を前提としたシティの格付けの見直し措置が相殺される可能性があります
が、かかる見直しの時期および結果は依然として不透明です。
また、過去に例がなく極めて不確実ですが、米国政府債務の信用格下げは、市場を混乱させ、シティおよび銀行業
界に悪影響を及ぼす恐れがあります。上記「流動性リソースの総計」をご参照ください。
現在のシティグループの信用格付けから判断すると、シティグループの上位債/長期格付けが1段階引き下げ
られれば、シティグループのコマーシャル・ペーパー/短期格付けに1段階分の影響が生じる可能性があります
が、そのような影響は生じない場合もあります。シティは、2011年6月30日現在、シティグループの上位債/長期格
付けが1段階引き下げられ、かつシティグループのコマーシャル・ペーパー/短期格付けが1段階引き下げられ
れば、無担保コマーシャル・ペーパーの想定損失(86億ドル)およびテンダー・オプション・ボンドによる資金
調達の想定損失(2億ドル)ならびにデリバティブ・トリガーおよび追加の必要証拠金(8億ドル)が発生する
おそれがあると現在見積もっています。担保付融資その他明白なトリガーが存在しない必要証拠金等のその他の
資金調達手段もまた悪影響を受ける可能性があります。
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四半期報告書
上表に記載されているとおり、シティグループの非銀行事業体の流動性リソースの総計は、2011年6月30日現在
約960億ドルでしたが、その一部はかかる事由のような偶発事象に対応するためのものです。また、広範囲な軽減措
置がシティグループの資金調達に関する詳細なコンティンジェンシー・プランの中で現在実施されています。こ
れらの軽減要因には、既存の顧客からの余剰資金調達手段を利用すること、担保付融資の水準を目的に合わせて調
整すること、厳選されたトレーディング勘定の規模を調整することおよび重要な銀行子会社から担保付で借り入
れることが含まれますが、これらに限定されません。
シティは現在、シティグループの上位債/長期格付けが2段階引き下げられ、それに伴ってシティグループのコ
マーシャル・ペーパー/短期格付けが1段階引き下げられるようなより厳しい格下げが行われた場合、現金債務
および担保差入れの形での15億ドルの追加資金調達が必要となる可能性があると考えています。
さらに、2011年6月30日現在、シティバンク、エヌ・エイの上位債/長期格付けが1段階引き下げられれば、担保
差入れおよび現金債務の形での約33億ドルの資金調達が必要となる可能性があります。現在のシティバンク、エヌ
・エイの信用格付けから判断すると、シティバンク、エヌ・エイの上位債/長期格付けが1段階引き下げられて
も、シティバンク、エヌ・エイのコマーシャル・ペーパー/短期格付けに影響が及ぶ可能性は低いと見込まれま
す。2011年6月30日現在、シティの重要な銀行事業体(シティバンク、エヌ・エイを含みます。)は、流動性リソー
スの総計を約2,370億ドル保有しており、広範囲な軽減措置を含む資金調達に関する詳細なコンティンジェンシー
・プランも策定しています。
シティグループの格付けに関する詳細については、有価証券報告書の「第一部 企業情報、第3 事業の状況、7 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」−「資本の源泉および流動性」−「資本調達および
流動性」−「信用格付け」ならびに「第一部 企業情報、第3 事業の状況、4 事業等のリスク」−「リスク要
因」をご参照ください。
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オフバランスの処理
シティグループは、通常の業務過程において様々な種類のオフバランスの処理を実行しています。シティによる
これらの処理への関与は多くの様々な形態をとることがあります。そのような形態には以下が含まれますが、これ
らに限られません。
・残存持分およびその他の持分の購入または留保
・クレジットカード債権ならびにモーゲージ・バック証券およびその他のアセット・バック証券化ビークル等
の特別目的事業体におけるもの
・上位債および劣後債、リミテッド・パートナーシップおよびゼネラル・パートナーシップにおける持分なら
びにその他の非連結ビークルにおける株式持分の保有
・保証、補償、ローン・コミットメント、信用状ならびに表明および保証の提供
シティは、様々な事業目的のためにこれらの処理を実行しています。これらの証券化ビークルは、投資家に対し
て、証券化のプロセスを通じて生み出された特定のキャッシュ・フローおよびリスクへのアクセスを提供します。
証券化処理はまた、シティおよびシティの顧客がその他の方法で得られるものよりも有利な利率で自己の金融資
産を現金化する一助にもなります。
次表は、シティの様々なオフバランス処理に関する議論が本書のどこに記載されているかを示しています。ま
た、有価証券報告書の「第一部 企業情報、第3 事業の状況、7 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状
況の分析」−「重要な会計方針および重要な見積り」−「証券化」、ならびに「第一部 企業情報、第6 経理の状
況、1 財務書類」の連結財務諸表注記1、22および28もご参照ください。
本書におけるオフバランスの処理に関する開示の種類
変動持分およびその他の債務(非連結VIEに対する
「第一部 企業情報、第6 経理の状況、1 四半期財
変動持分から生じる偶発債務を含みます。)
務書類」の連結財務諸表注記17をご参照ください。
リース、信用状ならびに貸出およびその他のコミッ
「第一部 企業情報、第6 経理の状況、1 四半期財
トメント
務書類」の連結財務諸表注記22をご参照ください。
保証
「第一部 企業情報、第6 経理の状況、1 四半期財
務書類」の連結財務諸表注記22をご参照ください。
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グローバル・リスクの管理
シティグループのリスク管理の枠組みは、全社的に行われる強固な監視と、事業部門および地域ならびに事業部
門を超えた商品技術ごとに明確に区分された、独立したリスク管理機能との間で、バランスをとっています。シ
ティグループのリスク管理の枠組みの詳細は、有価証券報告書に記載されています。
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信用リスク
貸出金の残高
2011年度
第2四半期
(単位:百万ドル)
個人向け貸出金
米国内店
(1)
抵当貸付および不動産貸出金
割賦、リボルビング信用およびその他
カード
商工業貸出金
リース金融
$
$
2011年度
第1四半期
143,002
23,693
114,149
5,737
2
286,583
$
54,283
38,954
40,354
22,350
643
156,584
$
$
2010年度
第4四半期
147,301
26,346
113,763
4,929
2
292,341
$
53,030
38,624
36,848
19,632
626
148,760
$
$
2010年度
第3四半期
151,469
28,291
122,384
5,021
2
307,167
$
52,175
38,024
40,948
18,584
665
150,396
$
$
2010年度
第2四半期
158,986
29,455
120,781
4,952
3
314,177
$
50,692
39,755
39,466
17,653
639
148,205
$
$
171,102
61,867
125,337
5,540
6
363,852
米国外店
(1)
抵当貸付および不動産貸出金
割賦、リボルビング信用およびその他
カード
商工業貸出金
リース金融
$
$
$
$
$
$
47,921
38,115
37,510
16,420
677
140,643
個人向け貸出金合計
前受収益
$
443,167
(123)
$
441,101
112
$
457,563
69
$
462,382
722
$
504,495
951
個人向け貸出金(前受収益控除後)
$
443,044
$
441,213
$
457,632
$
463,104
$
505,446
$
16,343
28,905
20,596
14,105
1,498
$
15,426
29,361
19,397
13,712
1,395
$
14,334
29,813
19,693
12,640
1,413
$
11,750
29,518
21,479
16,182
1,255
$
11,656
31,450
22,453
14,812
1,244
$
81,447
$
79,291
$
77,893
$
80,184
$
81,615
$
73,594
12,964
6,529
27,361
491
2,727
$
71,381
13,551
6,086
22,965
511
2,838
$
69,718
11,829
5,899
22,620
531
3,644
$
67,531
10,586
6,272
24,019
568
3,179
$
63,355
11,174
7,301
20,646
582
3,306
法人向け貸出金
米国内店
商工業貸出金
金融機関貸出金
(1)
抵当貸付および不動産貸出金
割賦、リボルビング信用およびその他
リース金融
米国外店
商工業貸出金
割賦、リボルビング信用およびその他
(1)
抵当貸付および不動産貸出金
金融機関貸出金
リース金融
政府および公共機関貸出金
$
123,666
$
117,332
$
114,241
$
112,155
$
106,364
法人向け貸出金合計
前受収益
$
205,113
(657)
$
196,623
(700)
$
192,134
(972)
$
192,339
(1,132)
$
187,979
(1,259)
法人向け貸出金(前受収益控除後)
$
204,456
$
195,923
$
191,162
$
191,207
$
186,720
貸出金合計(前受収益控除後)
貸倒引当金(実行済み貸出分)
貸出金合計
(前受収益および貸倒引当金控除後)
貸出金合計(前受収益控除後)に対する貸倒引当金の割
$
647,500
(34,362)
$
637,136
(36,568)
$
648,794
(40,655)
$
654,311
(43,674)
$
692,166
(46,197)
$
613,138
$
600,568
$
608,139
$
610,637
$
645,969
(2)
5.35%
5.79%
6.31 %
6.73 %
6.72 %
(2)
7.01%
7.47%
7.77%
8.16%
7.87%
(2)
1.69%
1.99%
2.76%
3.22%
3.59%
合
個人向け貸出金合計(前受収益控除後)に対する個人向
け貸倒引当金の割合
法人向け貸出金合計(前受収益控除後)に対する法人向
け貸倒引当金の割合
(1) 主として不動産を担保とする貸出金。
(2) すべての期間において、公正価値で計上される貸出金が除外されています。
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貸倒損失実績の詳細
(単位:百万ドル)
期首貸倒引当金
貸倒引当金繰入額
個人向け
法人向け
貸倒損失(総額)
個人向け
米国内店
米国外店
法人向け
米国内店
米国外店
2011年度
第2四半期
$
36,568
2011年度
第1四半期
$ 40,655
2010年度
第4四半期
$ 43,674
2010年度
第3四半期
$ 46,197
2010年度
第2四半期
$ 48,746
$
3,272
(91)
$
3,444
(545)
$
4,858
(219)
$
5,345
321
$
6,672
(149)
$
3,181
$
2,899
$
4,639
$
5,666
$
6,523
$
4,095
1,409
$
4,704
1,429
$
5,231
1,620
$
5,727
1,701
$
6,379
1,774
291
707
208
194
債権の回収
個人向け
米国内店
米国外店
法人向け
米国内店
米国外店
677
256
806
265
563
290
$
5,906
$
7,131
$
7,784
$
8,499
$
9,006
$
372
334
$
396
317
$
314
347
$
341
350
$
345
318
51
98
37
16
159
110
78
71
307
74
$
759
$
862
$
930
$
840
$
1,044
正味貸倒損失
米国内店
米国外店
$
3,894
1,253
$
4,548
1,721
$
5,435
1,419
$
6,114
1,545
$
6,290
1,672
合計
$
5,147
$
6,269
$
6,854
$
7,659
$
7,962
$
(717)
$
(1)(2)(3)(4)(5)
$
その他−正味
(6)
期末貸倒引当金
貸倒引当金が貸出金合計に占める割合
(7)
$
(240)
34,362
5.35%
1,097
$ 36,568
5.79%
1,105
(804)
$ 40,655
6.31%
1,066
$
(530)
$ 43,674
6.73%
1,102
$ (1,110)
$ 46,197
6.72%
1,054
未実行貸出約定に関する引当金
貸倒引当金および未実行貸出約定に関する引当金合計
$
$ 37,673
$ 41,721
$ 44,776
$ 47,251
正味個人向け貸倒損失
平均個人向け貸出金に占める割合
$
4,798
4.31%
$
5,420
4.89%
$
6,190
5.35%
$
6,737
5.78%
$
7,490
5.75%
正味法人向け貸倒損失
平均法人向け貸出金に占める割合
$
349
0.17%
$
849
0.45%
$
664
0.35%
$
922
0.49%
$
472
0.25%
$
35,459
$
$
$
$
(8)
期末貸倒引当金
シティコープ
シティ・ホールディングス
シティグループ合計
$
14,722
19,640
$ 15,597
20,971
$ 17,075
23,580
$ 17,371
26,303
$ 17,524
28,673
$
34,362
$ 36,568
$ 40,655
$ 43,674
$ 46,197
$
30,959
3,403
$ 32,726
3,842
$ 35,445
5,210
$ 37,607
6,067
$ 39,578
6,619
$
34,362
$ 36,568
$ 40,655
$ 43,674
$ 46,197
種類別引当金
(9)
個人向け
法人向け
シティグループ合計
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(1) 2011年度第2四半期には、様々な米国貸出金ポートフォリオの売却または売却目的保有への振替えに伴う約370百万ドルの減少が含まれ
ます。
(2) 2011年度第1四半期には、様々な米国貸出金ポートフォリオの売却または売却目的保有への振替えに伴う約560百万ドルの減少および公
表済みのエッグ・バンキング・ピーエルシーのクレジットカード事業の売却に伴う240百万ドルの減少が含まれます。
(3) 2010年度第4四半期には、様々な米国貸出金ポートフォリオの売却または売却目的保有への振替えに伴う約600百万ドルの減少が含まれ
ます。
(4) 2010年度第3四半期には、公表済みのスチューデント・ローン・コーポレーションの売却に伴う約54百万ドルの減少が含まれます。さら
に、2010年度第3四半期には、様々な米国貸出金ポートフォリオの売却または売却目的保有への振替えに伴う約950百万ドルの減少が含ま
れます。
(5) 2010年度第2四半期には、カナダのカード・ポートフォリオおよび自動車ポートフォリオの売却目的保有への振替えに伴う約237百万ド
ルの減少が含まれます。さらに、2010年度第2四半期には、米国不動産融資貸出金の売却または売却目的保有への振替えに伴う約480百万
ドルの減少が含まれます。
(6) 貸倒引当金には、不良債権のリストラクチャリング(以下「TDR」といいます。)に従い条件修正された貸出金に係る引当金(2011年6月
30日現在8,751百万ドル、2011年3月31日現在8,417百万ドル、2010年12月31日現在7,609百万ドル、2010年9月30日現在7,090百万ドルおよ
び2010年6月30日現在7,320百万ドル)が含まれます。
(7) 連結貸借対照表のその他負債に計上されている法人向け未実行貸出約定および信用状に対する追加の貸倒引当金を表しています。
(8) 貸倒引当金は、経営陣の最善の予測によるポートフォリオに内在する予想損失ならびに個々に評価された大口の減損貸出金およびTDRに
関連する予想損失を表しています。引当金の配分は分析目的でのみ行われるものであり、引当金の全額をポートフォリオ全体に内在する
予想貸倒損失を吸収するために利用することができます。
(9) 2011年度第2四半期の個人向け貸倒引当金には、シティのグローバル・クレジットカード・ポートフォリオに関連する152億ドルが含ま
れます。
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減損貸出金、未収利息非計上貸出金および不稼動資産ならびに再調整貸出金
以下には、シティの「減損貸出金」、「未収利息非計上貸出金および不稼動資産」ならびに「再調整貸出金」に
関する情報が含まれています。これらの分類の中では、一部の金額が重複しています。以下は、各分類の基本的な説
明を記載した一般的な要約です。
減損貸出金:
・法人向け貸出金は、未収利息非計上に区分された時点、つまり、元利金が支払われない可能性があると判断さ
れた時点で、減損していると認識されます。
・個人向け減損貸出金には、(ⅰ)不良債権のリストラクチャリング(以下「TDR」といいます。)において条
件修正され、財政的困難に直面している借り手に対して長期の譲歩が与えられた個人向け貸出金および
(ⅱ)未収利息非計上個人向け(商業市場)貸出金が含まれます。
・個人向け減損貸出金からは、条件は修正されておらず未収利息非計上基準で処理されている小口で均質な貸
出金、および12ヶ月以内の期間で条件が修正された貸出金のほぼすべてが除外されています。
未収利息非計上貸出金および不稼動資産:
・法人向けおよび個人向け(商業市場)貸出金の未収利息非計上への区分は、元利金が支払われない可能性が
あるという判断に基づいています。これらの貸出金は、減損貸出金にも含まれます。
・個人向け貸出金の未収利息非計上への区分は、時間経過、つまり、借り手の支払いが延滞しているか否かに基
づいています。
・北米のシティブランドのカードおよびリテール・パートナー・カードは、業界の基準では償却されるまで未
収利息を計上するため含まれません。
再調整貸出金:
・TDRで条件が修正された法人向けおよび個人向け貸出金の両方。
・未収利息計上および未収利息非計上の両方のTDRが含まれます。
減損貸出金
減損貸出金とは、貸出金の当初の約定条件どおりに支払期限が到来した金額のすべてを回収できない可能性が
あるとシティグループが判断した貸出金を指します。減損貸出金には、法人向けおよび個人向け(商業市場)未収
利息非計上貸出金、ならびに借り手の財政的困難により条件が修正され、シティグループが借り手に譲歩を与えた
小口で均質な貸出金が含まれます。これらの条件修正には、金利の引下げおよび/または元本返済免除が含まれる
場合があります。
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減損貸出金に対する評価引当金は、ASC 310-10-35に従って決定され、必要に応じて、貸出金の当初約定実効金利
で割り引いた予測将来キャッシュ・フローの現在価値、貸出金の流通市場での時価および担保の処分費用控除後
の公正価値といったすべての利用可能な根拠を考慮して見積もられます。クレジットカード・ローンに関する当
初約定実効金利は条件修正前の利率であり、これには借り手との当初の約定に基づく金利の引上げが含まれる場
合があります。
2011年6月30日現在、短期条件修正プログラムに含まれていた、小口で均質な個人向け貸出金の総額は約40億ド
ルでした。これらの貸出金に対する貸倒引当金は、実質的にASC 310-10-35の要件を満たしています。
次表は、2011年6月30日現在および2010年12月31日現在の減損貸出金に関する情報です。
2011年
6月30日
(単位:百万ドル)
2010年
12月31日
法人向け未収利息非計上貸出金
商工業貸出金
$
1,326
$
5,125
金融機関貸出金
1,119
1,258
抵当貸付および不動産貸出金
1,911
1,782
24
45
439
400
リース金融
その他
法人向け未収利息非計上貸出金合計
$
4,819
$
8,610
$
20,342
$ 17,677
割賦およびその他
3,079
3,745
カード
6,326
5,906
$
29,747
$ 27,328
$
34,566
$ 35,938
$
2,444
(1)
個人向け減損貸出金
抵当貸付および不動産貸出金
個人向け減損貸出金合計
(2)(3)
合計
評価引当金計上法人向け未収利息非計上貸出金
評価引当金計上個人向け減損貸出金
$
個人向け減損評価引当金
617
$
$
9,491
1,689
7,735
8,874
(4)
6,324
25,949
28,726
法人向け未収利息非計上評価引当金
評価引当金合計
$
$
9,424
(1) 2008年度より前は、シティの財務会計システムは、借り手の財政的困難により条件が修正され、借り手に対して譲歩を与えることが決
められた小口で均質な個人向け減損貸出金を別個に追跡していませんでした。2008年1月1日以降条件が修正された小口の個人向け
貸出金は、2011年6月30日現在291億ドルおよび2010年12月31日現在266億ドルでした。ただし、シティのリスク管理システムから得ら
れる情報によれば、条件修正後の貸出金の残高は、2008年度より前に条件修正されたものも含め、2011年6月30日現在約304億ドルおよ
び2010年12月31日現在約282億ドルでした。
(2) 繰延手数料/費用が除外されています。
(3) 投資目的で購入した貸出金が除外されています。
(4) 貸倒引当金の中に含まれています。
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未収利息非計上貸出金および不稼動資産
次表は、表示期間におけるシティグループの未収利息非計上貸出金を要約したものです。未収利息非計上貸出金
は、借り手の利払いが遅延しており、または法人向けおよび個人向け(商業市場)貸出金については元利金が支払わ
れない可能性があるとシティが判断し、ゆえに減損しているとみなされている貸出金です。最終的に未払いの元利金
の一部しか回収できないとシティが合理的に予測する場合には、受領した支払額の全額が受取利息ではなく元本の
減少として表示されています。ただし、不稼働資産については、業界全体に共通した定義はありません。このため、業
界全体で行われている分析結果は、常に比較可能なわけではありません。
法人向け未収利息非計上貸出金は、利払いは継続している可能性がありますが、将来元利金が支払われない可能性
があるとシティが判断しているため、未収利息非計上とみなされます。業界の慣行に従い、シティは通常クレジット
カード・ローンが償却される(通常約定返済日から180日延滞した時点で行われます。)まで当該ローンに対し利息
を計上します。このため、本項の未収利息非計上貸出金に関する開示には、北米クレジットカード・ローンは含まれ
ません。
未収利息非計上貸出金
2011年度
第2四半期
(単位:百万ドル)
$ 4,846
シティコープ
シティ・ホールディングス
未収利息非計上貸出金(NAL)合計
2011年度
第1四半期
$
5,102
2010年度
第4四半期
$
4,909
2010年度
第3四半期
$
4,928
2010年度
第2四半期
$
4,510
8,387
9,710
14,498
17,491
20,302
$ 13,233
$ 14,812
$ 19,407
$ 22,419
$ 24,812
$ 1,899
$
$
$
$
(1)
法人向けNAL
北米
(2)
ヨーロッパ・中東・アフリカ
ラテンアメリカ
アジア
シティコープ
シティ・ホールディングス
1,997
2,112
3,299
4,411
1,951
2,427
5,327
5,473
5,508
527
606
701
658
570
442
451
470
517
547
$ 4,819
$
5,481
$
8,610
$
9,947
$ 11,036
$ 2,973
$
3,256
$
3,081
$
2,961
$
1,846
2,225
5,529
2,573
6,986
8,463
$ 4,819
$
5,481
$
8,610
$
9,947
$ 11,036
$ 6,125
$
7,068
$
8,540
$
9,978
$ 11,289
(1)
個人向けNAL
北米
ヨーロッパ・中東・アフリカ
ラテンアメリカ
アジア
シティコープ
シティ・ホールディングス
647
667
662
758
690
1,084
1,034
1,019
1,150
1,218
558
562
576
586
579
$ 8,414
$
9,331
$ 10,797
$ 12,472
$ 13,776
$ 1,873
$
1,846
$
$
$
6,541
$ 8,414
$
1,828
1,967
1,937
7,485
8,969
10,505
11,839
9,331
$ 10,797
$ 12,472
$ 13,776
(1) 取得不良貸出債権は、一般的に償却されるまで利息を計上するため、除外されています。これらの貸出金の簿価は、2011年6月30日現在461百万ドル、
2011年3月31日現在453百万ドル、2010年12月31日現在469百万ドル、2010年9月30日現在568百万ドルおよび2010年6月30日現在672百万ドルでした。
(2) 2011年度第1四半期中の、EMIグループ・リミテッドを支配する持株会社であるモルトビー・アクイジションズ・リミテッドの資本再構成を反映して
います。
(以下に続きます。)
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未収利息非計上貸出金および不稼動資産(続き)
次表は、表示期間現在のシティグループのその他保有不動産(以下「OREO」といいます。)資産の概要です。これ
は、抵当権実行またはその他の法的手続きによって取得したすべての不動産の、シティが担保物件の所有権を得た時
点の簿価を表しています。
不稼働資産
2011年度
第2四半期
OREO(単位:百万ドル)
$
シティコープ
810
2011年度
第1四半期
$
776
2010年度
第4四半期
$
826
2010年度
第3四半期
$
879
シティ・ホールディングス
608
787
863
855
本社事項、本社業務/その他
16
14
14
7
OREO合計
北米
$
1,703
$
1,741
$
1,673
$
1,245
$
1,331
$
1,440
$
1,470
$
1,422
140
161
164
146
55
52
47
53
49
1
54
55
54
56
1,434
$
1,577
$
1,703
$
1,741
$
1,673
$
18
$
21
$
28
$
38
$
55
2011年度
第2四半期
2011年度
第1四半期
2010年度
第4四半期
2010年度
第3四半期
2010年度
第2四半期
4,819
$ 5,481
8,414
9,331
10,797
12,472
$ 13,233
$ 14,812
$ 19,407
$ 22,419
$
24,812
$
1,434
$ 1,577
$
$
$
1,673
18
21
28
38
$ 14,685
$ 16,410
$ 21,138
$ 24,198
その他の抵当権実行済み資産
NAA
133
$
$
NAL
7
1,577
個人向けNAL
OREO
800
$
アジア
法人向けNAL
866
1,434
ラテンアメリカ
不稼動資産(NAA)−シティグループ合計
$
$
ヨーロッパ・中東・アフリカ
その他の抵当権実行済み資産
2010年度
第2四半期
$
8,610
1,703
$
9,947
1,741
$
11,036
13,776
55
$
26,540
貸出金合計に対するNALの割合
2.04%
2.32%
2.99%
3.43%
3.58%
資産合計に対するNAAの割合
0.75%
0.84%
1.10%
1.22%
1.37%
260%
247%
209%
195%
186%
(1)
NALに対する貸倒引当金の割合
2011年度
第2四半期
NAA−シティコープ合計
$
NAL
4,846
2011年度
第1四半期
2010年度
第3四半期
5,102
$ 4,909
OREO
810
776
826
879
その他の抵当権実行済み資産
N/A
N/A
N/A
N/A
5,878
$ 5,735
$
NAA
資産合計に対するNAAの割合
(1)
NALに対する貸倒引当金の割合
5,656
$
2010年度
第4四半期
$
$
$
4,928
5,807
2010年度
第2四半期
$
4,510
866
N/A
$
5,376
0.41%
0.44%
0.45%
0.45%
0.44%
304%
306%
348%
352%
389%
NAA−シティ・ホールディングス合計
$
NAL
8,387
$
9,710
$ 14,498
$ 17,491
787
863
855
OREO
608
その他の抵当権実行済み資産
N/A
N/A
N/A
N/A
8,995
$ 10,497
$ 15,361
$ 18,346
$
NAA
資産合計に対するNAAの割合
(1)
NALに対する貸倒引当金の割合
$
20,302
800
N/A
$
21,102
2.92%
3.11%
4.28%
4.36%
4.54%
234%
216%
163%
150%
141%
(1) 貸倒引当金にはクレジットカードに関する引当金(2011年6月30日現在152億ドル)および取得不良貸出債権に関する引当金が含まれますが、北米ク
レジットカード残高および取得不良貸出債権は通常償却されるまで利息を計上し続けるため、未収利息非計上貸出金には含まれません。
N/A:シティコープおよびシティ・ホールディングスのレベルのものは入手できません。
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再調整貸出金
次表は、2011年6月30日現在および2010年12月31日現在のTDRにおいて条件修正がなされたシティの再調整貸出
金を示しています。
2010年
12月31日
2011年
6月30日
(単位:百万ドル)
(1)
法人向け再調整貸出金
米国内店
商工業貸出金
(2)
$
(3)
201
$
290
抵当貸付および不動産貸出金
その他
240
61
597
699
$ 1,088
$
1,000
$
$
207
米国外店
商工業貸出金
(2)
166
(3)
抵当貸付および不動産貸出金
その他
$
法人向け再調整貸出金合計
74
90
21
18
261
$
315
$ 1,349
$
1,315
(4)(5)(6)(7)
個人向け再調整貸出金
米国内店
抵当貸付および不動産貸出金
$ 20,215
$ 17,717
カード
5,275
4,747
割賦およびその他
1,602
1,986
$ 27,092
$ 24,450
$
$
米国外店
抵当貸付および不動産貸出金
925
927
カード
1,052
1,159
割賦およびその他
1,530
1,875
個人向け再調整貸出金合計
$ 3,507
$
3,961
$ 30,599
$ 28,411
(1) 上記の不稼働資産の表に含まれる2011年6月30日現在603百万ドルおよび2010年12月31日現在553百万ドルの未収利息非計上貸出金を含み
ます。残りの貸出金は未収利息を計上しています。
(2) 2011年6月30日現在、TDRとして反映されている条件修正に加え、シティは、米国内店において1百万ドルおよび米国外店において390百万ド
ルの商業貸出金(リスクの格付けは「要注意不良資産」またはそれ以下)(資産分類は銀行監督当局の定義によります。)についても条件
修正を行いました。これらの条件修正には譲歩(会計目的上TDRに要求される要件)が含まれていなかったため、これらの条件修正はTDRと
はみなされませんでした。
(3) 2011年6月30日現在、TDRとして反映されている条件修正に加え、シティは、米国内店において202百万ドルおよび米国外店において81百万ド
ルの商業不動産貸出金(リスクの格付けは「要注意不良資産」またはそれ以下)(資産分類は銀行監督当局の定義によります。)について
も条件修正を行いました。これらの条件修正には譲歩(会計目的上TDRに要求される要件)が含まれていなかったため、これらの条件修正は
TDRとはみなされませんでした。
(4) 上記の不稼働資産の表に含まれる2011年6月30日現在2,082百万ドルおよび2010年12月31日現在2,751百万ドルの未収利息非計上貸出金を
含みます。残りの貸出金は未収利息を計上しています。
(5) 2011年6月30日現在12百万ドルおよび2010年12月31日現在22百万ドルの商業不動産貸出金を含みます。
(6) 2011年6月30日現在172百万ドルおよび2010年12月31日現在177百万ドルの商業貸出金を含みます。
(7) 小口で均質な貸出金はシティのリスク管理システムから算出したものです。
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一定の状況において、シティグループは、困難に直面していない借り手を対象とする法人向け貸出金の一部の条
件を修正します。これらの条件修正は、シティの新規貸出金に関する通常の引受基準に従っており、顧客のニーズ
と利用可能なシティの商品またはプログラムを合致させるために、通常の業務過程で行われています(これらの
条件修正は上表に含まれていません。)。また、貸出金の条件修正は、シティが譲歩を与える(条件修正をする)可
能性のある、困難に直面している借り手を対象とすることもあります。困難に直面している借り手を対象とする条
件修正には、満期日の延期、約定利率の引下げ、将来のキャッシュ・フローの繰延べ、債務の額面金額の減額、また
は過去の未収利息の減額が含まれる可能性があります。シティが困難に直面している借り手に譲歩を与える場合、
シティはその条件修正をASC 310-40に基づくTDRおよびASC 310-10-35に基づく関連引当金として計上します。
北米個人向け抵当貸付
概 要
シティの北米個人向け抵当貸付ポートフォリオには、第1順位住宅抵当貸付およびホーム・エクイティ・ロー
ンの両方があります。ホーム・エクイティ・ローンには、固定金利ホーム・エクイティ・ローン、および通常は後
順位抵当の地位にあるホーム・エクイティ与信枠に基づいて実行される貸出金の両方が含まれます。2011年6月
30日現在、シティの北米個人向け第1順位住宅抵当貸付ポートフォリオの総額は968億ドル、ホーム・エクイティ
・ローン・ポートフォリオの総額は464億ドルでした。第1順位抵当貸付のうち、732億ドルがシティ・ホールディ
ングスにおけるLCLにて計上されており、残りの236億ドルはシティコープにて計上されています。同様に、ホーム
・エクイティ・ローン・ポートフォリオでは、428億ドルがLCLにて計上されており、36億ドルがシティコープにて
計上されています。
また、2011年6月30日現在、シティの第1順位住宅抵当貸付ポートフォリオには、FHAまたはVAの保証付貸出金92
億ドルが含まれています。これらのポートフォリオを構成する貸出金は、FICO(フェア・アイザック・コーポレー
ション)スコアの低い低・中所得者層を借り手とし、一般的にそのローン・トゥ・ヴァリュー比率(以下「LTV比
率」といいます。)は高い傾向にあります。FHA貸出金の損失は、組成時の欠陥により保険が不履行になっていない
ことを条件として、支援機関が負担します。VAは貸付水準に応じた損失の上限を定めており、これを超えた分はシ
ティが負担します。FHAおよびVA貸出金の延滞率は高いものの、保証が適用されたため、当該貸出金に対するシティ
の貸倒損失は軽微なものにとどまりました。
2011年6月30日現在、第1順位住宅抵当貸付ポートフォリオには、民間抵当保険(以下「PMI」といいます。)会
社により付保されLTV比率が80パーセントを超える貸出金17億ドルと、米国政府支援事業体(以下「GSE」といい
ます。)との長期スタンドバイ・コミットメント(以下「LTSC」といいます。)に服する貸出金13億ドルが含まれ
ています。これらの貸出金についても、その貸倒損失に対するシティのエクスポージャーは限定されています。シ
ティのホーム・エクイティ・ローン・ポートフォリオには、GSEとのLTSCに服する貸出金5億ドルも含まれていま
す。これらの貸出金についても、その貸倒損失に対するシティのエクスポージャーは限定されています。
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シティの貸倒引当金の計算においては、これらの保証および上記のコミットメントの影響が考慮されています。
北米個人向け抵当貸付の四半期毎の傾向−延滞債権および正味貸倒損失
次の各グラフは、北米におけるシティの第1順位住宅抵当貸付およびホーム・エクイティ・ローン・ポート
フォリオ(シティ・ホールディングスおよびシティコープの両方)の延滞債権および正味貸倒損失の傾向を四半
期毎に詳細に示しています。
下記の図に示されているように、2011年度第2四半期中、第1順位住宅抵当貸付およびホーム・エクイティ・
ローンの双方において、90日以上延滞債権および正味貸倒損失が引き続き改善しました。
第1順位住宅抵当貸付の90日以上延滞債権は、前年同期比で50パーセント近く減少して41億ドルとなりました。
前四半期比では、90日以上延滞債権は約13パーセント減少しました。ホーム・エクイティ・ローンの90日以上延滞
債権は、前年同期比では約24パーセント減少、前四半期比では12パーセント減少し、10億ドルとなりました。
第1順位住宅抵当貸付の延滞債権が前四半期より減少したのは、主としてシティの継続的な資産売却によるも
のでした。2011年度第2四半期において、シティは延滞抵当貸付債権約800百万ドルを売却し、2010年度当初以降で
は、約68億ドルの延滞抵当貸付債権を売却していました。
第1順位住宅抵当貸付の正味貸倒損失は、前年同期比で約32パーセント減少、前四半期比で16パーセント減少
し、477百万ドルとなりました。ホーム・エクイティ・ローンの正味貸倒損失は、前年同期比で約26パーセント減
少、前四半期比で11パーセント減少し、634百万ドルとなりました。
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注:カナダおよびプエルトリコ向けの貸出金が含まれています。米国政府機関により保証された貸出金が除外されています。2010年度第1四
半期から公正価値で計上されている貸出金が除外されています。
注:カナダおよびプエルトリコ向けの貸出金が含まれています。
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以前に開示されたとおり、今日まで、資産売却および条件修正プログラム等の管理活動が、シティの北米個人向
け抵当貸付ポートフォリオにおける資産パフォーマンス改善の主要な要因となってきました。シティが、競争圧
力、需要の欠如、残存する在庫またはその他の理由によるものであれ、資産売却を継続することができない、または
そのような売却をこれまでの水準で継続することができないような場合には、シティの第1順位住宅抵当貸付の
延滞債権および正味貸倒損失の傾向に悪影響が及ぶ可能性があります。条件修正に関しては、過去9四半期を通じ
て、シティは試験的条件修正約57億ドルを恒久的条件修正に変更してきました。このうち、4分の3以上が米国財
務省の住宅ローンについて支払可能な条件への変更を促進するプログラム(以下「HAMP」といいます。)に基づ
く条件修正でした(シティの抵当貸付に関する貸出金条件修正プログラムの詳細については、下記「個人向け貸
出金条件修正プログラム」をご参照ください。)。しかしながら、過去に大規模な条件修正が行われたため、最近の
四半期では概して条件修正の対象となる貸出金の在庫が減少しており、条件修正のペースが減速しています。その
結果、シティは現在、新規の条件修正は減少すると予想しています。また、過去の条件修正の一部が再び債務不履行
に陥る可能性があり、これにより抵当貸付延滞債権および正味貸倒損失の傾向が悪化する可能性もあります。シ
ティの正味貸倒引当金残高は、再債務不履行の可能性を考慮しています。
また、2011年度第2四半期に新たに開始されたシティの進行中の抵当権実行手続きが減少する一方で、2年以上
にわたって進行している抵当権実行手続きは引き続き増加しました。抵当権実行手続きの長期化は、とりわけ、住
宅価格に引き続き圧力がかかっており、失業率が高く、住宅差押えに関して政府が取りうる措置が依然として不透
明であることも含めて、シティグループの米国個人向け抵当貸付ポートフォリオに広範な影響を及ぼす可能性が
あります。抵当権実行手続きの長期化は、特に以下の事項を引き起こします。
・シティをより「深刻度」の高いリスクにさらす、つまり、特定の市場において引き続き住宅価格に対する圧力
が存在するため、抵当権実行手続きに従って差押えの対象となっている不動産を最終的に換価した金額に損
失が生じ、これによりシティの正味貸倒損失が増加する可能性がある。
・シティグループの抵当貸付に関する統計において180日以上延滞債権および個人向け未収利息非計上貸出金
(90日以上延滞債権)の金額を増加させる。
・不稼働資産が貸借対照表上に積み上がるため、シティの正味利息マージンを縮小させる。
・プロセスが長期化した分、さらなる費用負担が生じる。
シティは、これらの引き続き不確実な要素を考慮に入れて貸倒引当金を設定しています。2011年6月30日現在、
シティの貸倒引当金合計344億ドルのうち、約100億ドルがシティ・ホールディングスにおける北米不動産融資に
配分されており、これは同日現在、正味貸倒損失の引当可能月数27ヶ月以上に当たります。シティの北米個人向け
抵当貸付ポートフォリオ全体(シティ・ホールディングス、ならびにシティコープにおける第1順位住宅抵当貸
付およびホーム・エクイティ・ローン約270億ドルを含みます。)においても、2011年6月30日現在のシティの貸
倒引当金は、正味貸倒損失の引当可能月数27ヶ月以上に相当していました。
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個人向け抵当貸付のFICOおよびLTV比率
次表において示されたデータは、シティグループのリスク・システムからの情報に基づいているため、概して分
析方法の相違または情報収集方法の差異により、他で開示されたデータと一致しないことがあります。シティは、
かかる差異を他で示される情報と一致させることが重要であると判断した場合には、かかる差異について注記し
ています。
シティは、顧客に対してオプション付変動金利抵当貸付(以下「ARM」といいます。)/逆償却抵当商品を提供
しません。したがって、オプション付ARM/逆償却抵当商品は、従前のポートフォリオおよび事業買収の一部として
偶然取得したものにすぎないため、残高の合計の中ではわずかです。
米国個人向け抵当貸付ポートフォリオにおける貸出金の一部は、現在、支払期間について現在の未収利息のみを
満たす支払いまたは利息のみの支払いが義務付けられています。2011年6月30日現在、シティのホーム・エクイ
ティ・ローン・ポートフォリオには、まだリボルビング期間中であって返済は開始されていないホーム・エクイ
ティ与信枠(以下「HELOC」といいます。)約260億ドルが含まれていました。リボルビング期間において利息のみ
が支払われるのは、業界全体のHELOC商品の標準的な特徴です。第1順位住宅抵当貸付ポートフォリオには、現在利
息のみの支払いが義務付けられているARM約180億ドルが含まれます。これらの貸出金は利息のみの支払期間の満
了後、分割して全額を返済することになりますが、大部分は組成時より数年内に行われます。現在利息のみの支払
いを義務づけられている借り手は、貸出金の元本返済と逆行するような低額の支払いを選択することはできませ
ん。この支払いの特性を持つ第1順位住宅抵当貸付は、主に、組成時および更新時のFICOスコアが第1順位住宅抵
当貸付ポートフォリオの中の他の貸出金よりも平均して著しく高い、信用度の高い借り手に対するものです。
貸出金残高
第1順位住宅抵当貸付−貸出金残高 経済環境および住宅価格の下落により、LTV比率およびFICOスコアは、悪化
傾向は概ね安定していたものの、概して組成時より悪化しています。更新時の数値では、第1順位住宅抵当貸付の
約31パーセント(組成時は約0パーセント)はLTV比率が100パーセントを超えていました。第1順位住宅抵当貸
付の約26パーセント(組成時は15パーセント)は、更新時の数値でFICOスコアが620点を下回っていました。
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残高:2011年6月30日現在−第1順位住宅抵当貸付
組成時
FICO
660点以上
FICO
620点以上
660点未満
FICO
620点未満
LTV80%以下
59%
6%
7%
LTV80%超100%以下
13%
7%
8%
NM
NM
NM
FICO
660点以上
FICO
620点以上
660点未満
FICO
620点未満
LTV80%以下
29%
4%
8%
LTV80%超100%以下
17%
3%
8%
LTV100%超
17%
4%
10%
LTV100%超
更新時
注:NM 重要ではありません。第1順位住宅抵当貸付の表からは、カナダおよびプエルトリコにおける貸出金が除外されています。表からは、米国政府機
関により保証された貸出金、公正価値で計上された貸出金およびLTSCに服する貸出金が除外されています。表からは、FICOまたはLTV比率のデータが
入手不可能だった残高(組成時の残高から4億ドル、更新時の残高から4億ドル)も除外されています。残高からは繰延手数料/費用が除外されて
います。更新時のFICOスコアは、フェア・アイザック・コーポレーションから取得した更新時の与信スコアに基づいています。更新時のLTV比率は、
主にコア・ロジック住宅価格指数(HPI)または米連邦住宅金融庁価格指数を用いて更新した組成時のデータに基づき算出されています。
ホーム・エクイティ・ローン−貸出金残高 ホーム・エクイティ・ローン・ポートフォリオにおいては、貸出金
の大半がより高いカテゴリーのFICOに分類されています。悪化のペースは鈍化したものの、景況および住宅価格の
下落により、概してFICOスコアは低下し、LTV比率は上昇する傾向にあります。ホーム・エクイティ・ローンのうち
約44パーセント(組成時は約0パーセント)はLTV比率が更新時の数値で100パーセントを超えていました。ホー
ム・エクイティ・ローンの約17パーセント(組成時は4パーセント)は、更新時の数値でFICOスコアが620点を下
回っていました。
残高:2011年6月30日現在−ホーム・エクイティ・ローン
組成時
FICO
660点以上
FICO
620点以上
660点未満
FICO
620点未満
LTV80%以下
56%
2%
2%
LTV80%超100%以下
35%
3%
2%
NM
NM
NM
FICO
660点以上
FICO
620点以上
660点未満
FICO
620点未満
LTV80%以下
26%
2%
3%
LTV80%超100%以下
18%
2%
5%
LTV100%超
31%
4%
9%
LTV100%超
更新時
注:NM 重要ではありません。ホーム・エクイティ・ローンの表からは、カナダおよびプエルトリコにおける貸出金が除外されています。表からは、LTSC
に服する貸出金が除外されています。表からは、FICOまたはLTV比率のデータが入手不可能だった残高(組成時の残高から7億ドル、更新時の残高か
ら2億ドル)も除外されています。残高からは繰延手数料/費用が除外されています。更新時のFICOスコアは、フェア・アイザック・コーポレー
ションから取得した更新時の与信スコアに基づいています。更新時のLTV比率は、主にコア・ロジック住宅価格指数(HPI)または米連邦住宅金融庁
価格指数を用いて更新した組成時のデータに基づき算出されています。
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延滞債権
次表は、第1順位住宅抵当貸付およびホーム・エクイティ・ローンの各ポートフォリオについて、2011年6月30
日現在の90日以上延滞貸出金の延滞に関する統計を、FICO/LTV比率それぞれを組み合わせた区分の中における残
高の割合で示しています。例えば、組成時にFICOスコアが660点以上かつLTV比率80パーセント以下の貸出金の90日
以上延滞率は2.7パーセントです。
次表に示されているように、FICOスコアが620点未満の貸出金は、FICOスコアが他のカテゴリーにある場合と比
較して、延滞率が依然として著しく高くなっています。同様に、LTV比率が100パーセントを超える貸出金は、LTV比
率が100パーセント以下の貸出金と比較して延滞率が高くなっています。90日以上延滞貸出金のドル残高および比
率は、第1順位住宅抵当貸付およびホーム・エクイティ・ローンの双方で、2011年3月31日と比較して概ね減少し
ました。
延滞債権: 90日以上延滞率─第1順位住宅抵当貸付
組成時
FICO
660点以上
FICO
620点以上
660点未満
LTV80%以下
2.7%
7.0%
8.8%
LTV80%超100%以下
5.1%
8.6%
11.1%
NM
NM
NM
FICO
660点以上
FICO
620点以上
660点未満
FICO
620点未満
LTV80%以下
0.2%
3.0%
11.0%
LTV80%超100%以下
0.5%
4.7%
13.9%
LTV100%超
1.1%
8.2%
18.1%
LTV100%超
更新時
FICO
620点未満
注:NM 重要ではありません。90日以上延滞債権の統計は上表に記載された残高に基づいています。
延滞債権: 90日以上延滞率─ホーム・エクイティ・ローン
組成時
FICO
660点以上
FICO
620点以上
660点未満
FICO
620点未満
LTV80%以下
1.5%
4.1%
4.8%
LTV80%超100%以下
2.8%
4.4%
5.4%
NM
NM
NM
FICO
660点以上
FICO
620点以上
660点未満
FICO
620点未満
LTV80%以下
0.0%
1.5%
9.1%
LTV80%超100%以下
0.1%
1.7%
10.3%
LTV100%超
0.1%
2.5%
13.9%
LTV100%超
更新時
注:NM 重要ではありません。90日以上延滞債権の統計は上表に記載された残高に基づいています。
組成チャネル、地理的分布および組成年度
次の各表は、シティの第1順位住宅抵当貸付およびホーム・エクイティ・ローンのポートフォリオに関する情
報を組成チャネル別、地理的分布別および組成年度別に詳細に示しています。
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組成チャネル別
シティの米国個人向け抵当貸付ポートフォリオを組成したチャネルは、主として、リテール、ブローカーおよび
コレスポンデントの3つに分類されています。
・リテール:借り手との直接的な関係を通じた貸出金の組成。
・ブローカー:モーゲージ・ブローカーを通じた貸出金の組成。シティは、借り手から直接貸出金を引き受けま
す。
・コレスポンデント:第三者による貸出金の組成および資金調達。シティは、コレスポンデントによる資金調達
後の実行済み貸出金を買い取ります。これは、主として2006年度および2007年度に他の抵当貸付オリジネー
ターから大規模一括購入により取得した貸出金を含みます。かかる一括購入は2007年度に廃止されました。
第1順位住宅抵当貸付:2011年6月30日現在
2011年6月30日現在、第1順位住宅抵当貸付ポートフォリオの約50パーセントが第三者チャネルを通じて組成
されています。従来、コレスポンデントを通じて組成された貸出金の方がリテールを通じて組成された抵当貸付よ
り90日以上延滞率が高かったことから、シティは2007年度および2008年度に多くのコレスポンデント・セラーと
の取引を打ち切りました。2008年度中、シティは多数のブローカーとの取引関係も打ち切り、手堅く、質の高い、採
算性のあるブローカーに限ってその関係を維持しています。90日以上延滞金額は、2011年3月31日から概ね改善し
ました。
第1順位住宅
抵当貸付
合計に占める
チャネルの割合
90日以上
延滞率
*
FICO 620点
未満
*
LTV比率100%超
リテール
$41.4
50.4%
4.0%
$11.7
$8.8
ブローカー
$12.9
15.7%
4.3%
$2.0
$4.8
コレスポンデント
$27.9
33.9%
6.4%
$8.0
$12.2
チャネル
(単位:十億ドル)
*更新時のFICOおよびLTV比率
注:第1順位住宅抵当貸付の表では、カナダおよびプエルトリコ、繰延手数料/費用、公正価値で計上された貸出金、米国政府機関により保証された貸
出金ならびにLTSCに服する貸出金が除外されています。
ホーム・エクイティ・ローン:2011年6月30日現在
ホーム・エクイティ・ローンについては、貸出金のうち約42パーセントが第三者チャネルを通じて組成されま
した。これらの貸出金は高い延滞率を示したため、シティは第三者チャネルを通じたホーム・エクイティ・ローン
の組成を中止しました。90日以上延滞金額は、2011年3月31日からわずかに改善しました。
チャネル
(単位:十億ドル)
*
ホーム・エクイ
ティ・ローン
合計に占める
チャネルの割合
90日以上
延滞率
リテール
$25.7
58.5%
1.8%
$4.1
$7.3
ブローカー
$10.2
23.2%
3.2%
$1.6
$6.0
$8.1
18.3%
2.6%
$1.7
$6.2
コレスポンデント
*更新時のFICOおよびLTV比率
注:カナダおよびプエルトリコ、繰延手数料/費用ならびにLTSCに服する貸出金が除外されています。
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FICO 620点
未満
*
LTV比率100%超
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州別
シティの米国個人向け抵当貸付ポートフォリオの約2分の1は、カリフォルニア州、ニューヨーク州、フロリダ
州、イリノイ州およびテキサス州の5つの州にあります。これらの州は、シティの第1順位住宅抵当貸付の50パー
セント、ホーム・エクイティ・ローンの56パーセントを占めています。
第1順位住宅抵当貸付については、2011年6月30日現在、フロリダ州およびイリノイ州の90日以上延滞率は、
ポートフォリオ全体の平均を上回っていました。フロリダ州では、更新時のLTV比率が100パーセントを超える第1
順位住宅抵当貸付ポートフォリオは59パーセントです(第1順位住宅抵当貸付全体では31パーセントです。)。イ
リノイ州では、更新時のLTV比率が100パーセントを超える貸出金ポートフォリオは50パーセントです。テキサス州
は、FICO620点未満のポートフォリオは38パーセントですが、ポートフォリオ全体に比べると延滞率は低くなりま
した。テキサス州については、更新時のLTV比率が100パーセントを超える貸出金ポートフォリオは6パーセントで
した。
2011年6月30日現在、ホーム・エクイティ・ローン・ポートフォリオにおいて、フロリダ州の延滞率は引き続き
平均を上回る3.4パーセントで、更新時のLTV比率が100パーセントを超える貸出金は、ホーム・エクイティ・ロー
ン・ポートフォリオ全体で44パーセントであったのに対して、フロリダ州では約68パーセントでした。
組成年度別
2011年6月30日現在、シティグループの米国個人向け抵当貸付ポートフォリオを合算すると(第1順位住宅抵
当貸付およびホーム・エクイティ・ローン)、ポートフォリオの44パーセントは2006年度および2007年度のもの
から成り、これらは平均を上回る延滞率を示しています。第1順位住宅抵当貸付では、ポートフォリオの約37パー
セントが2006年度および2007年度のものであり、90日以上延滞率は、2006年度は6.0パーセント、2007年度は6.8
パーセントで、ポートフォリオ全体の延滞率を大幅に上回っていました。ホーム・エクイティ・ローンでは、ポー
トフォリオのうち59パーセントが2006年度および2007年度のものであり、これもまた延滞率は、2006年度は2.7
パーセント、2007年度は2.5パーセントで、ポートフォリオ全体の延滞率に比べて高くなっていました。
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四半期報告書
FICOおよびLTV比率の推移に関する情報−米国個人向け抵当貸付
第1順位住宅抵当貸付
−90日以上延滞率
2010年度
第2四半期
2010年度
第3四半期
2010年度
第4四半期
2011年度
第1四半期
2011年度
第2四半期
FICOスコア660点以上かつLTV比率100パーセント以下
0.5%
0.5%
0.3%
0.4%
0.3%
FICOスコア660点以上かつLTV比率100パーセント超
2.0%
1.8%
1.3%
1.1%
1.1%
FICOスコア660点未満かつLTV比率100パーセント以下
15.3%
14.6%
12.8%
11.0%
9.8%
FICOスコア660点未満かつLTV比率100パーセント超
27.3%
24.5%
20.4%
16.9%
15.3%
注:第1順位住宅抵当貸付の図/表では、カナダおよびプエルトリコにおける貸出金、米国政府機関により保証された貸出金、公正価値で計上された貸
出金ならびにLTSCに服する貸出金が除外されています。残高からは繰延手数料/費用が除外されています。残高は、更新時のFICOおよびLTV比率に基
づいています。図/表では、FICOまたはLTV比率データが入手不可能だった残高(2010年度第2四半期4億ドル、2010年度第3四半期4億ドル、2010
年度第4四半期4億ドル、2011年度第1四半期4億ドルおよび2011年度第2四半期4億ドル)も除外されています。
ホーム・エクイティ・ローン
−90日以上延滞率
2010年度
第2四半期
2010年度
第3四半期
2010年度
第4四半期
2011年度
第1四半期
2011年度
第2四半期
FICOスコア660点以上かつLTV比率100パーセント以下
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
FICOスコア660点以上かつLTV比率100パーセント超
0.4%
0.4%
0.4%
0.3%
0.1%
FICOスコア660点未満かつLTV比率100パーセント以下
6.6%
7.4%
7.8%
7.5%
7.0%
12.8%
12.3%
12.4%
11.4%
10.1%
FICOスコア660点未満かつLTV比率100パーセント超
注:ホーム・エクイティ・ローンの図/表では、カナダおよびプエルトリコにおける貸出金ならびにLTSCに服する貸出金が除外されています。残高か
らは繰延手数料/費用が除外されています。残高は、更新時のFICOおよびLTV比率に基づいています。図/表では、FICOまたはLTV比率データが入手不
可能だった残高(2010年度第2四半期3億ドル、2010年度第3四半期3億ドル、2010年度第4四半期3億ドル、2011年度第1四半期3億ドルおよび
2011年度第2四半期3億ドル)も除外されています。
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四半期報告書
2011年6月30日現在、第1順位住宅抵当貸付ポートフォリオは約820億ドル(米国政府機関により保証された貸
出金および公正価値で計上された貸出金を除きます。)で、2010年6月30日から80億ドルまたは9パーセント減少
しました。2011年6月30日現在、更新時のFICOスコアが660点未満かつ更新時のLTV比率が100パーセント超の第1
順位住宅抵当貸付は119億ドルで、2010年6月30日現在の残高から17億ドルまたは13パーセント減少しました。同
様に、2011年6月30日現在のホーム・エクイティ・ローン・ポートフォリオは約440億ドルで、2010年6月30日か
ら80億ドルまたは16パーセント減少しました。2011年6月30日現在、更新時のFICOスコアが660点未満かつ更新時
のLTV比率が100パーセント超のホーム・エクイティ・ローンは58億ドルで、2010年6月30日現在の残高から11億
ドルまたは15パーセント減少しました。双方のポートフォリオにおいて、90日以上延滞率は、2010年6月30日以降、
上記の各FICO/LTV比率の区分で(特に更新時のFICOスコアが660点未満の区分で)概して改善しています。
北米カード
概要
シティの北米カード・ポートフォリオには、シティコープの地域別個人向け銀行業務部門におけるシティブラ
ンドのカードおよびシティ・ホールディングスの地域別個人向け融資業務におけるリテール・パートナー・カー
ドがあります。2011年6月30日現在、シティブランドのポートフォリオは合計740億ドルで、リテール・パートナー
・カードのポートフォリオは420億ドルでした。
シティのカード・ローンの条件修正プログラムに関する議論については、下記「個人向け貸出金条件修正プロ
グラム」をご参照ください。
北米カードの四半期毎の傾向−延滞債権および正味貸倒損失
次の各図は、シティグループの北米シティブランドのカードおよびリテール・パートナー・カードのポート
フォリオの延滞債権および正味貸倒損失の傾向を四半期毎に詳細に示しています。2011年度第2四半期中、引き続
きこれらのポートフォリオの与信の質の改善を反映した傾向が見られました。
シティブランドのカードでは、正味貸倒損失は前四半期比で9パーセント減少して12億ドルとなり、90日以上延
滞債権は16パーセント減少して12億ドルとなりました。前年同期比では、正味貸倒損失は約40パーセント減少し、
90日以上延滞債権は約43パーセント減少しました。リテール・パートナー・カードにおいては、正味貸倒損失は前
四半期比で14パーセント減少して956百万ドルとなり、90日以上延滞債権は18パーセント減少して11億ドルとなり
ました。前年同期比では、正味貸倒損失は約46パーセント減少し、90日以上延滞債権は約46パーセント減少しまし
た。
双方のポートフォリオにおいて、初期延滞債権もドルベースおよび比率ベースの両方で引き続き改善しました。
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注:プエルトリコが含まれます。
注:カナダ、プエルトリコおよび割賦融資が含まれます。
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北米カード−FICO情報
次表に示すとおり、2011年6月30日現在、更新時のFICOの与信スコアが少なくとも660点のシティブランドの
ポートフォリオは約85パーセントであり、FICO与信スコアが660点以上のリテール・パートナー・カードのポート
フォリオは74パーセントでした。
残高:2011年6月30日現在
更新時
シティブランド
リテール・パートナー
FICO 660点以上
85%
74%
FICO 620点以上660点未満
8%
13%
FICO 620点未満
7%
13%
注:残高1,100億ドルに基づいています(2011年3月31日現在の残高から横ばいでした。)。残高には利息および手数料が含まれます。カナダ、プエルト
リコ、割賦および分類債権ポートフォリオが除外されています。FICOが入手不可能だった残高(シティブランド11億ドルおよびリテール・パート
ナー・カード17億ドル)が除外されています。
次表は、2011年6月30日現在のシティブランドおよびリテール・パートナー・カードのポートフォリオの双方
における90日以上延滞貸出金の延滞に関する統計です。これらの顧客は延滞域を行ったり来たりしながら、自らの
与信スコアを著しく悪化させており、最終的には償却となる可能性があります。FICOスコアの低さは返済リスクを
示しており、シティグループはその延滞について消費者信用情報機関に報告済みであるため、90日以上延滞貸出金
は更新時のFICOスコアが低くなる傾向があります。2011年6月30日現在、FICOスコアが620点未満の貸出金はシ
ティブランドのカードのポートフォリオでは7パーセントを占めており、90日以上延滞率は20.6パーセントです。
2011年6月30日現在のリテール・パートナー・カードのポートフォリオにおいて、FICOスコアが620点未満の貸出
金はポートフォリオの13パーセントを占めており、90日以上延滞率は17.1パーセントです。
90日以上延滞率:2011年6月30日現在
更新時
シティブランド
90日以上延滞率
リテール・パートナー
90日以上延滞率
FICO 660点以上
0.1%
0.2%
FICO 620点以上660点未満
1.2%
1.3%
FICO 620点未満
20.6%
17.1%
注:残高1,100億ドルに基づいています(2011年3月31日現在の残高から横ばいでした。)。残高には利息および手数料が含まれます。カナダ、プエルト
リコならびに割賦および分類債権ポートフォリオが除外されています。FICOが入手不可能だった残高(シティブランド11億ドルおよびリテール・
パートナー・カード17億ドル)が除外されています。
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米国割賦およびその他リボルビング・ローン
米国割賦ポートフォリオは、消費者金融、リテール・バンキング、自動車ローン、学生ローンおよびカード業務に
おける個人向け貸出金で構成されています。その他リボルビングは、個人向けリテール・バンキング業務における
個人向け貸出金(ready creditおよびchecking plus商品)で構成されています。企業向け関連の貸出金は含まれ
ていません。2011年6月30日現在、米国割賦ポートフォリオは合計約200億ドル、米国その他リボルビング・ポート
フォリオは約800百万ドルでした。
米国割賦ポートフォリオは実質すべてがシティ・ホールディングスのLCLにて計上されています。2011年6月30
日現在、割賦ポートフォリオの約41パーセントは、更新時のFICOスコアが620点未満でした。更新時の数値では、
FICOスコアが620点未満の貸出金はFICOスコアの他の区分と比べて著しく高い延滞率を示しており、損失の大部分
を引き起こすことになります。2011年6月30日現在、更新時のFICOスコアが620未満の割賦貸出金の90日以上延滞
率は、4.76パーセントでした。
割賦貸出金に関するシティの貸出金条件修正プログラムの情報については、下記「個人向け貸出金条件修正プ
ログラム」をご参照ください。
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個人向け貸出金の詳細
個人向け貸出金の延滞額および延滞率
(単位:百万ドル
EOP貸出金は十億ドル単位)
(3)(4)
シティコープ
合計
延滞率
リテール・バンキング
合計
延滞率
北米
延滞率
ヨーロッパ・中東・アフリカ
延滞率
ラテンアメリカ
延滞率
アジア
延滞率
シティブランドのカード
合計
延滞率
北米
延滞率
ヨーロッパ・中東・アフリカ
延滞率
ラテンアメリカ
延滞率
アジア
延滞率
シティ・ホールディングス
(3)(5)(6)
−地域別個人向け融資業務
合計
延滞率
米国外
延滞率
北米リテール・パートナー・カード
延滞率
北米 (カードを除きます。)
延滞率
シティグループ合計
(特別資産プールを除きます。)
延滞率
貸出金
(1)
合計
2011年
6月
(2)
(2)
90日以上延滞債権
30日以上89日以下延滞債権
2011年
6月
2011年
3月
2010年
6月
2011年
6月
2011年
3月
2010年
6月
$243.5
$ 2,800
1.15%
$ 2,983
1.27%
$ 3,806
1.74%
$ 3,115
1.28%
$ 3,362
1.44%
$ 3,934
1.80%
$131.6
$
$
$
877
0.80%
245
0.81%
117
2.72%
308
1.57%
207
0.38%
$ 1,091
0.83%
209
0.62%
132
2.69%
304
1.19%
446
0.67%
$ 1,145
0.92%
185
0.58%
143
3.04%
326
1.39%
491
0.77%
$ 1,207
1.11%
241
0.80%
158
3.67%
338
1.72%
470
0.85%
34.5
4.9
25.5
66.7
$111.9
73.7
3.0
14.2
21.0
$198.0
16.6
41.9
139.5
$441.5
829
0.63%
211
0.63%
84
1.71%
259
1.02%
275
0.41%
811
0.65%
241
0.75%
86
1.83%
249
1.06%
235
0.37%
$ 1,971
1.76%
1,205
1.64%
54
1.80%
462
3.25%
250
1.19%
$ 2,172
1.98%
1,432
1.96%
60
2.07%
445
3.30%
235
1.18%
$ 2,929
2.68%
2,130
2.76%
72
2.77%
481
4.01%
246
1.40%
$ 2,024
1.81%
1,132
1.54%
72
2.40%
469
3.30%
351
1.67%
$ 2,217
2.02%
1,327
1.81%
78
2.69%
454
3.36%
358
1.79%
2,727
2.49%
1,828
2.37%
90
3.46%
485
4.04%
324
1.84%
$ 7,103
3.77%
530
3.19%
1,080
2.58%
5,493
4.23%
$ 8,541
4.33%
571
3.15%
1,310
3.17%
6,660
4.83%
$14,371
5.24%
724
2.94%
2,004
3.99%
11,643
5.84%
$ 7,381
3.92%
726
4.37%
1,454
3.47%
5,201
4.01%
$ 7,624
3.86%
815
4.50%
1,515
3.67%
5,294
3.84%
$11,201
4.08%
939
3.82%
2,150
4.28%
8,112
4.07%
$18,177
$10,496
$ 9,903
2.30%
$11,524
2.67%
3.69%
2.44%
$10,986
2.55%
$15,135
3.07%
(1) 貸出金合計には、クレジットカードの利息および手数料が含まれます。
(2) 90日以上延滞率および30日以上89日以下延滞率は、期末(EOP)貸出金に基づいて算出されています。
(3) シティブランドのカードおよびリテール・パートナー・カードの90日以上延滞残高は、概して、今もなお未収利息を計上しています。シ
ティグループの方針では、通常、クレジットカード・ローンについては、180日延滞までは、それより前に破産の申立ての通知を受領しない
限り未収利息を計上しています。
(4) 米国政府支援機関が保証する米国抵当貸付は、潜在的な損失が主に当該機関内に限定されるため、NA RCBの90日以上延滞貸出金および30
日以上89日以下延滞貸出金ならびに関連する比率から除外されています。90日以上延滞貸出金(および期末貸出金)から除外された金額
はそれぞれ、2011年6月30日現在400百万ドル(9億ドル)および2011年3月31日現在352百万ドル(9億ドル)です。30日以上89日以下
延滞貸出金(期末貸出金は上記と同様の調整額です。)から除外された金額はそれぞれ、2011年6月30日現在77百万ドルおよび2011年3
月31日現在52百万ドルです。
(5) 米国政府支援機関が保証する米国抵当貸付は、潜在的な損失が主に当該機関内に限定されるため、北米LCL(カードを除きます。)の90日
以上延滞貸出金および30日以上89日以下延滞貸出金ならびに関連する比率から除外されています。各期間において90日以上延滞貸出金
(および期末貸出金)から除外された金額はそれぞれ2011年6月30日現在46億ドル(83億ドル)、2011年3月31日現在49億ドル(83億ド
ル)および2010年6月30日現在50億ドル(94億ドル)です。各期間において30日以上89日以下延滞貸出金(期末貸出金は上記と同様の調
整額です。)から除外された金額はそれぞれ、2011年6月30日現在16億ドル、2011年3月31日現在14億ドルおよび2010年6月30日現在16億
ドルです。
(6) 公正価値で計上された2011年6月30日現在の貸出金14億ドル、2011年3月31日現在の貸出金15億ドルおよび2010年6月30日現在の貸出金
26億ドルはそれぞれ、北米(カードを除きます。)の90日以上延滞貸出金および30日以上89日以下延滞貸出金ならびに関連する比率から
除外されています。
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四半期報告書
個人向け貸出金の正味貸倒損失および比率
(単位:百万ドル
平均貸出金は十億ドル単位)
平均
(1)
貸出金
2011年度
第2四半期
(2)
正味貸倒損失
2011年度
第2四半期
2010年度
第2四半期
2011年度
第1四半期
シティコープ
合計
$
239.1
$
比率
2,002
$
3.36%
2,108
$
3.69%
2,922
5.38%
リテール・バンキング
合計
$
129.0
$
比率
298
$
0.93%
北米
ヨーロッパ・中東・アフリカ
ラテンアメリカ
24.8
比率
アジア
1.12%
88
79
1.12%
1.03%
24
23
46
2.05%
2.07%
4.10%
117
103
96
1.89%
1.86%
1.98%
80
63
83
0.49%
0.41%
0.61%
65.9
比率
304
77
4.7
比率
$
0.92%
33.6
比率
277
0.93%
シティブランドのカード
合計
$
110.1
$
比率
1,704
$
6.21%
北米
72.4
ヨーロッパ・中東・アフリカ
ラテンアメリカ
14.0
比率
アジア
20.7
比率
2,618
9.68%
1,352
2,047
6.80%
7.42%
23
26
39
3.08%
3.64%
5.79%
308
304
361
8.82%
9.20%
12.07%
3.0
比率
$
6.73%
1,228
比率
1,831
10.77%
145
149
171
2.81%
3.01%
3.90%
シティ・ホールディングス−地域別個人向け融資業務
合計
$
204.9
$
比率
$
17.9
比率
北米リテール・パートナー・カード
41.8
145.2
341
495
7.61%
4.24%
$
444.0
比率
$
4,778
4.32%
(1) 平均貸出金には、クレジットカードの利息および手数料が含まれます。
(2) 正味貸倒損失の比率は平均貸出金(前受収益控除後)に基づいて算出されています。
83/322
6.03%
7.32%
1,534
比率
4,535
286
9.17%
北米(カードを除きます。)
$
6.41%
956
比率
3,279
6.15%
5.43%
米国外
シティグループ合計(特別資産プールを除きます。)
2,776
1,111
1,775
10.29%
13.41%
1,827
2,265
4.82%
$
5,387
4.88%
4.08%
$
7,457
5.76%
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
個人向け貸出金条件修正プログラム
シティグループは、抵当貸付、クレジットカード(シティブランドのカードおよびリテール・パートナー・カー
ド)ならびに割賦貸出金に関して、財政的困難に陥っている借り手を支援するために、様々な長期および短期の条
件修正プログラムを設定しています。これらのプログラムには、当初の貸付条件の修正、金利の引下げ、手数料の減
額または放棄、残存貸付期間の延長、および/または元本残存額の一部放棄が含まれます。次表に記載されている
とおり、2011年6月30日現在、シティの重要な条件修正プログラムは、米国財務省による住宅ローンについて支払
可能な条件への変更を促進するプログラム(以下「HAMP」といいます。)、ならびに米国における短期および長期
の条件修正プログラムから構成されていました。これらの重要な条件修正プログラムの詳細については、有価証券
報告書の「第一部 企業情報、第3 事業の状況、4 事業等のリスク」−「グローバル・リスクの管理」−「信用
リスク」−「個人向け貸出金条件修正プログラム」をご参照ください。
条件修正された米国個人向け貸出金について、利払いが継続する状況に戻すため延滞状況の再判定を行う方針
は、商品によって異なります。通常、これらの条件修正の適用を受けるための条件の1つは、最低限の回数(概して
1回から3回)の支払いが行われていることです。条件修正が行われると、貸出金の延滞状況が再判定され、利払
いが継続している状態に戻ります。しかしながら、クレジットカードのような無期限の個人向け貸出金の一部に関
する延滞状況再判定の実施は、連邦金融機関検査協議会(以下「FFIEC」といいます。)のガイドラインにより規
定されています。FFIECガイドラインの規制対象となる無期限個人向け貸出金が、延滞状況の再判定により利払い
が継続している状態に戻るための条件の1つとして、少なくとも3ヶ月連続で最低限の月額支払いまたはそれに
相当する金額の受領がなされていなければなりません。また、FFIECガイドラインの下では、かかる貸出金の延滞状
況を再判定できる回数には制限があります(通常、12ヶ月で1回および5年で2回)。さらに、FHAおよびVA貸出金
は各当局のガイドラインに基づいて条件修正され、条件修正された貸出金の延滞状況を再判定して利払いが継続
している状態に戻すために、常に支払いが要求されるわけではありません。
HAMPおよびその他の長期プログラム 長期条件修正プログラムまたはTDRは、借り手の財政的困難により貸出金
の条件が修正され、借り手に長期間の譲歩が与えられた場合に発生します。実施されている実質的にすべての長期
プログラムにおいて金利が引き下げられます。かかる条件修正がなされた貸出金に関する貸倒引当金についての
議論は、有価証券報告書の「第一部 企業情報、第6 経理の状況、1 財務書類」の連結財務諸表注記1をご参照く
ださい。
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四半期報告書
次表は、2011年6月30日および2010年12月31日現在のシティグループの個人向け貸出金TDRを示したものです。
これらのTDRは大半が米国に集中しています。借り手が試験的条件修正期間の完了を達成し、約定条件が修正され
たHAMP貸出金は、下記残高に含まれています。
未収利息計上
未収利息非計上
(単位:百万ドル)
2011年
6月30日
2010年
12月31日
2011年
6月30日
2010年
12月31日
抵当貸付および不動産貸出金
$18,379
$15,140
$1,692
$2,290
カード
6,290
5,869
36
38
割賦およびその他
2,531
3,015
209
271
長期条件修正プログラム―概要
次表は、2011年6月30日現在のシティの重要な長期米国抵当貸付、クレジットカードおよび割賦貸出金の条件修
正プログラムに関する情報を示したものです。
(単位:百万ドル)
平均
平均
プログラム プログラム
平均支払 条件修正後 元本返済の
(1) 金利引下げ 減免(%) 貸付期間
残高
期日延期
開始日
元本返済
免除
米国個人向け抵当貸付
HAMP
$4,018
シティ補完プログラム
2,119
HAMPの延滞状況再判定
282
第2FDIC
637
2009年度
第3四半期
2009年度
第4四半期
2010年度
第1四半期
2009年度
第2四半期
4%
41%
31年
$508
$3
3
23
27年
88
1
N/A
N/A
23年
6
-
6
45
20年
40
5
-
-
FHA/VA
3,774
2
20
28年
CFNA条件調整(AOT)
3,757
3
23
29年
責任ある融資
1,290
2
17
29年
-
-
6
56
22年
16
-
2,901
4
40
27年
45
42
ペイダウン
3,087
17
-
5年
信用カウンセリング・グ
ループ・プログラム
1,711
11
-
5年
300
20
-
5年
775
7
33
9年
HAMP第2順位抵当貸付
その他
284
2010年度
第4四半期
2010年度
第4四半期
北米カード
金利取消ペイダウン
米国割賦貸出金
CFNA条件調整
(1) プログラムが2008年度より後に導入されている場合に示しています。
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短期プログラム
シティグループはまた、一時的な困難に直面している借り手を支援する(主に米国における)短期プログラム
も設定しています。これらのプログラムには、短期(12ヶ月以下)の金利引下げおよび延滞した支払いの期日延期
があります。かかる条件修正がなされた貸出金に関する貸倒引当金についての議論は、有価証券報告書の「第一部
企業情報、第6 経理の状況、1 財務書類」の連結財務諸表注記1をご参照ください。
次表は、2011年6月30日現在の、米国における短期金利引下げプログラムに基づき条件が修正された貸出金の総
額を示したものです。
2011年6月30日
(単位:百万ドル)
カード
抵当貸付および不動産貸出金
割賦およびその他
未収利息計上
未収利息非計上
$ 1,605
$
-
1,463
166
905
81
短期条件修正プログラム―概要
次表は、2011年6月30日現在のシティの重要な短期米国クレジットカード、抵当貸付および割賦貸出金の条件修
正プログラムに関する情報を示したものです。
プログラム
(単位:百万ドル)
ユニバーサル・ペイメント・プロ
グラム(UPP)
抵当貸付
一時的なAOT
割賦
一時的なAOT
プログラム残高
(1)
開始日
$1,605
平均
金利引下げ
平均
金利引下げ期間
19%
12ヶ月
1,629
2009年度
第1四半期
2
9ヶ月
986
2009年度
第1四半期
4
7ヶ月
(1) プログラムが2008年度より後に導入されている場合に示しています。
未収利息の計上の停止を伴う支払期日の延期(以下「期限延長」といいます。)は、主に米国住宅抵当貸付事業
で発生します。期限延長が行われると、契約上支払期日が到来している支払いは後日に延期され、その結果、満期日
は支払いが延期された月数分延期されます。期限延長は、短期的な財政的困難に直面し延滞状況にある借り手につ
いて、期限延長が行われる時点までにそのような財政的困難を解決した場合に、当該借り手を支援するものです。
期限延長は、月々の支払いを延滞しているが、その後合意された金額を支払う能力と意思を表明した借り手に対し
てのみ行われます。その他の支払いの期日延期は未収利息の計上を継続しており、顧客に譲歩が与えられたとはみ
なされません。その他の形式の譲歩は重要ではありません。
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条件修正プログラムの影響
シティは、米国条件修正プログラムの成功を分析するにあたり、様々な指標を考慮します。条件修正中(短期お
よび長期の両方)、顧客の支払動向を監視します。短期条件修正については、譲歩の満了後もしばらくの間、履行に
ついて評価します。残高の減少および年間損失率もまた、監視対象となる重要な指標です。実績に基づき、適格基
準、適用利息および貸付期間等のプログラムの条件が改善される可能性があります。条件修正プログラムの主たる
目的は、借り手にとっての支払負担を軽減させ、シティの予測キャッシュ・フローの正味現在価値を改善すること
です。
抵当貸付条件修正プログラム
HAMPについては、開始から2011年6月30日までの間に、第1順位住宅抵当貸付約103億ドルがHAMPに基づく試験
的条件修正期間に登録され、43億ドルが試験的条件修正期間の完了を達成しました。2011年6月30日現在、HAMPに
基づく試験的条件修正期間に属する貸出金のうち、37パーセントの条件修正が成功し、15パーセントがシティ補完
プログラムに基づき条件修正が行われ、2パーセントがHAMPまたはシティ補完プログラムの試験的条件修正期間
にあり、2パーセントは後にその他のシティによる条件修正が行われ、11パーセントはHAMPの延滞状況再判定が行
われましたが、33パーセントについては現在までのところシティからいかなる条件修正も行われていません。
2011年6月30日現在のシティの再債務不履行率は、現在も利払いが続いている条件修正から12ヶ月後のHAMP条
件修正貸出金の15パーセントを引き続き下回っていました。HAMPについては、2011年6月30日現在、条件修正から
12ヶ月後時点の、条件修正された貸出金に対する残高減少合計の平均は(条件修正時の残高に占める割合で)約
5パーセントで、その内訳は、約4パーセントが返済、残りが正味貸倒損失によるものでした。条件修正から12ヶ月
後の時点で、シティ補完抵当貸付(以下「CSM」といいいます。)プログラムでは、2011年6月30日現在の再債務不
履行率は、現在も利払いが続いている条件修正貸出金の25パーセントを下回っていました。また、2011年6月30日
現在、条件修正から12ヶ月後時点の、CSMプログラムに基づき条件修正された貸出金に対する残高減少合計の平均
は約9パーセントで、その内訳は、約6パーセントが返済、残りが正味貸倒損失によるものでした。
CFNAの長期AOTプログラムに基づく抵当貸付の条件修正については、条件修正から24ヶ月後の残高減少合計の平
均は、2011年6月30日現在(条件修正時の残高に占める割合で)約13パーセントであり、その内訳は、約4パーセ
ントが返済、9パーセントが正味貸倒損失でした。「その他」のカテゴリーに属する長期抵当貸付の条件修正につ
いては、条件修正から24ヶ月後の残高減少合計の平均は、2011年6月30日現在(条件修正時の残高に占める割合
で)約33パーセントであり、その内訳は、約23パーセントが返済、10パーセントが正味貸倒損失によるものでした。
責任ある融資プログラムは最初の12ヶ月が経過しておらず、条件修正からの期間が短く、履行データが限られてい
るため、まだ意味がないと考えられます。
短期AOTプログラムについては、条件修正から12ヶ月後の残高減少合計の平均は、2011年6月30日現在4パーセ
ントであり、その内訳は、約半分が返済、残りが正味貸倒損失によるものでした。
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カード条件修正プログラム
以前に開示したとおり、シティグループは、2010年第4四半期から、当社のクレジットカード条件修正プログラ
ムに対し、当該プログラムの適格基準の見直し等、一定の変更を行いました。これらの変更およびポートフォリオ
全体の改善傾向により、2011年度第2四半期において、シティのクレジットカード条件修正プログラム(長期およ
び短期の両方)の新規参加者の合計数は、2011年度第1四半期に比べて約31パーセント減少しました。2011年度第
2四半期におけるシティの短期カード条件修正プログラムの新規参加者は、前四半期に比べて約64パーセント減
少しました。前年同期比では、適格基準の変更の累積的影響およびポートフォリオの改善を反映して、残高減少量
が増えました。シティは、2011年6月30日現在の貸倒引当金を決定する際に、カード条件修正プログラムについて
のこれらの変更および正味貸倒損失に対するその潜在的な影響を考慮しました。
2011年6月30日現在、概ね条件修正から36ヵ月後の時点で、長期カード条件修正プログラムの残高減少合計の平
均は(条件修正時の残高に占める割合で)約82パーセントであり、その内訳は、約47パーセントが返済、35パーセ
ントが正味貸倒損失です。また、これらの正味貸倒損失は、個々のプログラムおよび組成年度によっては、条件修正
が行われていない同種のカード口座のものと比べて約40パーセント減少しています。
短期条件修正プログラムについては、2011年6月30日現在、短期条件修正を開始してから24ヶ月後、残高は(条
件修正時の残高に占める割合で)平均約64パーセント減少し、その内訳は、約25パーセントが返済、39パーセント
が正味貸倒損失でした。また、これらの正味貸倒損失は、個々のプログラムおよび組成年度によっては、条件修正が
行われていない同種の口座のものと比べて約25パーセントから35パーセント減少しています。
割賦貸出金条件修正プログラム
長期のCFNA AOTプログラムについては、2011年6月30日現在、条件修正から36ヵ月後の残高減少合計の平均は約
67パーセントで、その内訳は、約18パーセントが返済、49パーセントが正味貸倒損失でした。短期の一時的なAOTプ
ログラムは組成年度別の記録が少なく、損失データも限られています。このプログラムでは、2011年6月30日現在、
条件修正から12ヶ月後の残高減少合計の平均は(条件修正時の残高に占める割合で)約16パーセントで、その内
訳は、約5パーセントが返済、11パーセントが正味貸倒損失によるものでした。
個人向け抵当貸付の表明および保証
表明および保証に係る請求に対するシティのエクスポージャーの大部分は、米国個人向け抵当貸付事業に関連
しています。
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表明および保証
2011年6月30日現在、シティは過去に売却された貸出金を以下のとおり回収しています。
(1)
(単位:百万)
売却年度:
2005年度以前
2006年度
2007年度
2008年度
2009年度
2010年度
2011年度
2011年6月30日
貸出金の件数
未払元本残高
0.8
0.2
0.2
0.3
0.3
0.3
0.2
0.8
(2)
補償
合計
3.1
$
84,704
30,440
38,368
45,695
52,366
50,199
39,390
91,786
$432,948
(1) 2010年度第4四半期に行われた、残存する未払元本残高が約27,652百万ドルの0.1百万件の貸出金にかかるサービシング権の売却が除
外されています。シティは引き続きこれらの貸出金に関する表明および保証に係る請求を受ける可能性があります。
(2) 過去の抵当貸付サービシング権の取得に基づいてシティモーゲージが回収した貸出金を示しています。かかる抵当貸付サービシング
権は、シティモーゲージを受益者とする、第三者による補償契約の対象となっています。これらの補償のほぼすべてが2012年3月1日
より前にその期間を満了します。これらの補償期間の満了は買戻しに関する引当金を決定する際に考慮されています。
また、2000年度以降、シティは960億ドルの貸出金を民間投資家に売却しており、そのうちの490億ドルは証券化
を通じて売却されたものでした。2011年6月30日現在、これらの貸出金のうち340億ドル(証券化を通じて売却さ
れた130億ドルを含みます。)は引き続きシティによって回収され、これは上記の回収された貸出金4,330億ドルの
中に含まれています。
貸出金を売却する際、シティは(シティモーゲージの事業を通じて)諸々の、とりわけ下記の事項に関する様々
な表明および保証を行っています。
・シティによる貸出金の所有
・貸出金を保証する担保の有効性
・貸出金を保証する不動産について、税金の滞納がないこと、または抵当に入っていないこと
・貸出金を保証する不動産に係る権原保険の有効性
・取引の対象とする貸出金の選定に用いる手続き
・貸出金が買い手により設定された適用ある貸出金審査基準に適合していること
・貸出金が適用ある地方、州および連邦の法律を遵守していること
シティが行う特定の表明および保証は、取引の内容および買い手の要求によって異なります。市況および信用格
付機関の要件も、表明および保証ならびにシティが貸出金の売却において合意するその他の規定に影響を与える
可能性があります。
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買戻しまたは「損失補填」支払い
これらの表明および保証に違反があった場合、シティは識別された瑕疵のある抵当貸付(原則として未払元本
残高に未収利息を加算した金額)の買戻しまたは投資家の損失に対する補償(以下「損失補填」といいます。)
を求められることがあります。シティの表明および保証は、通常、その補償金額または補償期間につき上限が規定
されていません。ただし、契約上の債務は、表明および保証の違反が発生し、通常その違反から損失が発生した場合
にのみ発生します。
シティによる買戻しおよび損失補填に係る支払いのうち、2011年度第2四半期では68パーセント、2011年度上半
期では71パーセント、ならびに2010年度第2四半期および2010年度上半期では76パーセントが、借り手または第三
者による事実の不実表明(例えば、所得、雇用、負債、FICO等)、評価の問題に関連するもの(例えば、評価の誤りも
しくは不実表明)、またはプログラム要件(例えば、約定利率等、投資家ガイドラインを満たさない貸出金)に関
連したものでした。現在まで、欠陥の種類毎の発生損失額または見積り損失額については、重要な差異はありませ
ん。
買戻しの場合には、シティは抵当貸付に係るその後の貸倒損失も負担し、当該貸出金は通常、信用損失が発生し
ている貸出金とみなされ、SOP 03-3号「移転により取得した特定の貸付金および負債証券の会計処理」(現在ASC
310-30「債権−信用損失が発生している取得貸付金および負債証券」に組み込まれています。)に基づき会計処
理されます。信用損失が発生したSOP 03-3号買戻貸出金は、通常、償却されるまで未収利息を計上し続けるため、未
収利息非計上貸出金に含まれず、したがって、これらの買戻しはシティの不良債権の統計には重大な影響を及ぼし
ていません。
2011年度第2四半期および2010年度第2四半期における表明および保証に係る請求のための買戻貸出金の未払
元本残高はそれぞれ次のとおりでした。
2011年度第2四半期
2010年度第2四半期
未払元本残高
未払元本残高
(単位:百万ドル)
GSE
民間投資家
合計
$ 162
5
$
63
8
$ 167
$
71
2011年度上半期および2010年度上半期における表明および保証に係る請求のための買戻貸出金の未払元本残高
はそれぞれ次のとおりでした。
2011年度上半期
2010年度上半期
未払元本残高
未払元本残高
$ 235
6
$ 150
12
$ 241
$ 162
(単位:百万ドル)
GSE
民間投資家
合計
上表によって示されているとおり、シティの買戻しは主に米国政府支援事業体(以下「GSE」といいます。)か
らのものです。上表に示された金額に加えて、シティは、2011年度第2四半期に121百万ドル、2010年度第2四半期
に43百万ドル、2011年度上半期に214百万ドルおよび2010年度上半期に66百万ドルの損失補填の支払いを計上しま
した。
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買戻しに関する引当金
シティは過去に売却した貸出金を買い戻す義務から生じる損失に対するエクスポージャーのための引当金(以
下「買戻しに関する引当金」といいます。)を計上しています(連結貸借対照表の「その他負債」に含まれてい
ます。)。買戻しに関する引当金を見積もる際、シティは対応する第三者のコレスポンデント・レンダーから受領
することが見込まれる払戻しおよび過去の抵当貸付サービシング権取得に関する補償契約を考慮しています。シ
ティは、支払い可能な経済能力があるとシティが考えるコレスポンデント・レンダーから、積極的に回収を行って
います。見積補償額は、直近の回収傾向およびコレスポンデントの資力に関するシティの分析に基づいています。
信用損失の発生したSOP 03-3号貸出金の買戻しにおいて、買戻し時点の貸出金の公正価値と未払元本残高との
差額は、買戻しに関する引当金の取崩額として計上されます。投資家に対する損失補填の支払いも同様に引当金の
取崩額として取り扱われ、直接引当金から取り崩されます。買戻しに関する引当金は、シティが貸出金を売却した
ときに見積もられ(売却益の調整額として計上され、連結損益計算書の「その他収益」に含まれます。)、四半期
毎に見直されます。見積りの変動は、「その他収益」に計上されます。
買戻しに関する引当金は、売却年度(すなわち、貸出金が売却された年度)別に計算されており、様々な仮定に
基づいています。シティの現在の貸出金売却は実質的にすべてGSEに対するものであり、シティにおけるGSEとの過
去の実績は相当ありますが、これらの仮定は、実際の結果と異なった場合、引当金の額に重大な影響を及ぼしかね
ない水準の不確実性とリスクをはらんでいます。引当金の水準を算定する際に使用される最も重要な仮定は次の
とおりです。
・融資契約書類請求:将来予想される融資契約書類請求に関する仮定は、将来の買戻請求の傾向を予測する手
段となります。これらの仮定は、融資契約書類請求における最近の過去の傾向、過去の延滞における最近の傾
向、延滞に関する予想および現在の買戻環境についての一般的な業界知識に基づいています(例えば、より多
くの貸出金をサービサーに「売り付ける」ためにGSEが人材を強化し注力している水準)。2011年度第2四半
期中の実際の融資契約書類請求件数は、2011年度第1四半期から概して横ばいでしたが、2010年度下半期の水
準からは減少しました。しかしながら、2010年度に改善したにもかかわらず、請求の水準は依然として高く、シ
ティは変動も引き続き激しくなると予想しています。したがって、長期の見通しにおける、この不確実性およ
び不安定性の影響により、将来の融資契約書類請求の見積りは、2011年度第2四半期中に増加しました。
・買戻請求が融資契約書類請求に占める割合:融資契約書類請求が将来の買戻請求の指標となるものとして、
融資契約書類請求が買戻請求に転じる割合に関する仮定を設けています。この仮定は過去の実績に基づいて
おり、最近は概して安定していましたが、2011年度第2四半期中にわずかに増加しました。
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・買戻請求認定率:この仮定は、情報に対する要求を満足させる、または請求の効力もしくは類似の事項につい
て争うことにより、請求を取り下げさせることにシティがどれほど成功できるかについての仮定を表してい
ます。この仮定は、最近成功した抗議の割合にも基づいていますが、これらの割合は、請求の効力または内容の
変化により変動する場合があります。2011年度第2四半期中、シティの抗議成功率は、最近と同様に引き続き
安定していました。シティの最近の経験に基づくと、約半数の買戻請求に対する抗議が成功しており、シティ
に損失をもたらしてはいません。
・買戻しまたは損失補填毎の見積損失:買戻しまたは損失補填毎の見積損失の仮定は、変動の激しい住宅価格
の高値および安値を把握するために売却年度毎に算出された、最近の買戻し/損失補填の支払いに係る実際
および予測損失に基づいています。買戻しまたは損失補填毎の見積損失の仮定は、買戻しまたは損失補填時の
貸出金の規模の見積りにも影響を受けます。最近では、買戻しまたは損失補填毎の実際の損失が増加してお
り、この傾向は2011年度第2四半期中も続き、さらに穏やかに増加しました。しかしながら、将来の買戻しに係
る貸出金規模の見積りが減少したことにより、2011年度第2四半期において、買戻しまたは損失補填毎の見積
損失は全体的に減少しました。
したがって、次表に示されたとおり、2011年度第2四半期中、将来の融資契約書類請求に関する見積りが増加し、
融資契約書類請求に占める買戻請求の割合がわずかに増加しましたが、買戻しもしくは損失補填毎の見積損失が
減少したことにより一部相殺されており、このことが買戻しに関する引当金の見積額が変動し224百万ドルとなっ
た主な要因となりました。2011年度第1四半期において、主として損失規模見積りの増加により、買戻しに関する
引当金の見積額が122百万ドル変動しました。これを2011年度第2四半期と合わせると、2011年度上半期における
変動額は346百万ドルとなりました。2010年度第2四半期に買戻しに関する引当金が347百万ドル増加したのは、一
連の融資契約書類の請求の増加および残存する請求の水準の上昇、ならびにマクロ経済要因の影響およびシティ
における継続的な損失実績に起因するその他の主要な仮定の全体的な悪化によるものでした。
次表は、2011年度第2四半期および2010年度第2四半期の買戻しに関する引当金の増減を示したものです。
(単位:百万ドル)
期首残高
新規売却による繰入れ
見積額の変動
取崩額
期末残高
2011年度第2四半期
$ 944
4
224
(171)
$1,001
92/322
2010年度第2四半期
$ 450
4
347
(74)
$ 727
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2011年度上半期および2010年度上半期の買戻しに関する引当金の増減は次のとおりでした。
(単位:百万ドル)
期首残高
新規売却による繰入れ
見積額の変動
取崩額
期末残高
2011年度上半期
$ 969
8
346
(322)
$1,001
2010年度上半期
$482
9
347
(111)
$727
上述のとおり、買戻しに関する引当金は売却年度別に計算されます。現在まで、シティの買戻しの大半は売却年
度が2006年度から2008年度にかけてのものであり、これらの売却年度は、損失規模も最も大きい売却年度となって
いました。売却年度が2006年度より前のものが買戻しに占める割合はわずかです。シティは、それらの年度のもの
はクレジット・サイクルの後期にあたるため、その割合は引き続き減少していくものと引き続き予想しています。
クレジット・サイクルの初期ではありますが、売却年度が2008年度より後のものからのシティの買戻しおよび損
失規模も低い値となっています。
買戻しに関する引当金の感応度
上記で議論されているように、買戻しに関する引当金を見積もるプロセスは、多くの見積りおよび判断の影響を
受けます。買戻しに関する引当金の算出に用いられる仮定には、実際の結果と異なった場合、引当金額に重大な影
響を及ぼす可能性のある水準の不確実性およびリスクが伴います。例えば、上述の重大な仮定のそれぞれが同時に
10パーセント悪化した場合、2011年6月30日現在の買戻しに関する引当金は約427百万ドル増加することになると
シティは見積もっています。この潜在的な変化は仮定上のものであり、主要な仮定における変化に対して買戻しに
関する引当金が敏感であることを示すものです。実際の主要な仮定における変化は、同時に、または同程度では発
生しない可能性があります(つまり、ある仮定における悪化が別の仮定における改善により相殺される可能性が
あります。)。シティは、個人向けの表明および保証に関連する合理的な予想損失の範囲(ASC 450において定義さ
れます。)を見積もるのに十分な情報を有していないと考えています。
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表明および保証に係る請求−請求者別
2011年度第2四半期および2010年度第2四半期の請求者別の表明および保証に係る請求は次のとおりでした。
2011年度第2四半期
(単位:百万ドル)
GSE
民間投資家
(1)
抵当保険会社
(2)
合計
請求件数
当初元本残高
2010年度第2四半期
請求件数
当初元本残高
3,818
494
180
$830
111
39
3,030
462
85
$627
136
18
4,492
$980
3,577
$781
(1) 保険会社による未解決の損失填補請求の拒否件数を表しています。抵当保険が貸出金に関する請求をカバーできない場合、シティはGSEま
たは民間投資家に対して損失補填をしなければならない可能性があります。
(2) 過去に取得され、シティを受益者とする第三者からの補償契約の対象となっている抵当貸付サービシング権に基づく、2011年度第2四半
期における475件の請求および79百万ドルの当初元本残高ならびに2010年度第2四半期における809件の請求および196百万ドルの当初元
本残高を含みます。
2011年度上半期および2010年度上半期の請求者別の表明および保証に係る請求は次のとおりでした。
2011年度第2四半期
(単位:百万ドル)
GSE
民間投資家
(1)
抵当保険会社
(2)
合計
請求件数
当初元本残高
2010年度第2四半期
請求件数
当初元本残高
7,009
1,089
337
$1,545
226
75
5,815
620
127
$1,210
175
27
8,435
$1,846
6,562
$1,412
(1) 保険会社による未解決の損失填補請求の拒否件数を表しています。抵当保険が貸出金に関する請求をカバーできない場合、シティはGSEま
たは民間投資家に対して損失補填をしなければならない可能性があります。
(2) 過去に取得され、シティを受益者とする第三者からの補償契約の対象となっている抵当貸付サービシング権に基づく、2011年度上半期に
おける962件の請求および152百万ドルの当初元本残高ならびに2010年度上半期における1,447件の請求および316百万ドルの当初元本残
高を含みます。
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2011年6月30日現在および2010年12月31日現在における請求者類型別の未解決の請求件数は次のとおりでし
た。
2011年6月30日
(単位:百万ドル)
GSE
民間投資家
抵当保険会社
(2)
合計
(1)
請求件数
6,238
1,063
137
当初元本残高
7,438
2010年12月31日
請求件数
当初元本残高
$1,359
203
29
5,257
581
78
$1,123
128
17
$1,591
5,916
$1,268
(1) GSEに関しては、買戻請求に対し請求を受けてから90日以内に対応が求められます。シティが90日以内に対応しない場合、その請求はシ
ティとGSEの間で議論されることになります。民間投資家に関しては、対応の期間は個別の売却契約によって定められています。所定の時
間枠を超過した場合、投資家は法的手続きをとることを選択できます。
(2) 過去に取得され、シティを受益者とする第三者からの補償契約の対象となっている抵当貸付サービシング権に基づく、2011年6月30日現
在の909件の請求および142百万ドルの当初元本残高ならびに2010年12月31日における1,333件の請求および267百万ドルの当初元本残高
を含みます。
証券および銀行業務がスポンサーとなっている自社名住宅抵当貸付証券化−表明および保証
S&Bは長年にわたり、自社名モーゲージ・バック証券化のスポンサーとなっています。シティのS&B業務がスポン
サーとなっている抵当貸付証券化がシティの抵当貸付業務に占める割合は、上記のシティの個人向け業務に比べ
ると、極めて小さくなっています。
2005年度から2008年度までの間、S&Bは、自社名モーゲージ・バック証券化取引において約660億ドルのスポン
サーとなってきました。これらは、約155億ドルのプライム、124億ドルのAlt-Aおよび386億ドルのサブプライム住
宅抵当貸付から成る貸付担保を裏付けとしています。2011年6月30日現在、この金額のうちの約250億ドルが残存
しています。残存するこれらの取引は、約67億ドルのプライム、54億ドルのAlt-Aおよび132億ドルのサブプライム
住宅抵当貸付から成る貸付担保を裏付けとする証券化です。2011年6月30日現在、シティは、上記合計660億ドルの
取引において発行体信託が被った実際の累積損失を約78億ドルと見積もっており、このうち約61億ドルがサブプ
ライム・ローンに関連しています。これらの証券化に含まれる抵当貸付は、S&B以外の当事者から購入したもので
あり、現時点で残存する抵当貸付のうちシティが組成したものは3パーセント未満です。また、これらの証券化取
引の引当となる現時点で残存する抵当貸付のうち、シティが回収を行っているものは10パーセント未満です。シ
ティが回収を行っている貸付は、上記「個人向け抵当貸付の表明および保証」で触れた住宅抵当貸付4,330億ドル
の中に含まれています。
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かかる取引に関連して、証券を発行する各信託に含まれる抵当貸付についての表明および保証(以下「表明
等」といいます。)は、シティ、第三者である売り手(以下「売却事業体」といいますが、かかる事業体はしばしば
同時に貸付のオリジネーターも兼ねていました。)のいずれかまたは両方によって行われました。これらの表明等
は、概して発行体信託に対して行われ、または譲渡されました。
これらの証券化取引における表明等は、概して、とりわけ以下の事項に関するものです。
・抵当貸付の借り手、売り手または鑑定人、ブローカーその他抵当貸付の組成に関与した当事者の側に不正行為
はないこと(これらは時に、全部または一部については表明提供者が知る限りと限定されます。)
・借り手が抵当不動産に主たる住居として居住していたかどうか
・抵当貸付が適用ある連邦、州および地方の法律を遵守していること
・抵当貸付がオリジネーターの引受基準に適合しているかどうか
・抵当貸付の目録に含まれる抵当貸付に関する詳しいデータ
しかしながら、各証券化における抵当貸付に関する特定の表明等は、売却事業体、格付機関の要件、および抵当貸
付が信用度においてプライム、Alt-A、またはサブプライムのいずれと判定されるか等の様々な要因によって異な
ることがあります。
シティは、自らの表明等に違反があった場合、識別された瑕疵のある抵当貸付(原則として未払元本残高に未収
利息を加算した金額)の買戻しまたは投資家の損失に対する補填を求められることがあります。
シティが表明等を行った証券化については、シティは、とりわけ格付機関から要求される一定の限られた表明等
を除き、概ね売却事業体から同様の表明等を受けていました。シティが表明等を行い、かつその貸付の売却事業体
からも同一の表明等を受けた場合において、シティが当該貸付に関する表明等の違反に基づく請求を受けた場合、
シティは売却事業体に対して同様の(以下「バック・トゥ・バックの」といいます。)請求を行う契約上の権利
を有することがあります。売却事業体のみが表明等を行った場合、売却事業体のみが当該貸付に関するこれらの表
明等の違反に基づく請求に対して責任を負います。(この議論が関わるのは表明等の違反に基づく契約上の請求
についてのみです。)
シティが表明等を行い、売却事業体からも同様の表明等を受けているプライムおよびAlt-A担保の大半について
は、シティは現在、これらの貸出金について買戻請求を受けた場合には、シティは売却事業体に対して、おそらく売
却事業体が履行すべき立場にあるバック・トゥ・バックの請求を行う権利を有すると考えています。しかしなが
ら、シティが売却事業体に対してバック・トゥ・バックの請求を行う権利を有するサブプライム担保の大半につ
いては、こういった売却事業体は破産しているか、清算中か、または財政難に陥っているため、バック・トゥ・バッ
クの債務を履行することができないであろうとシティは考えています。そういった状況では、表明等の違反に対す
る請求がシティに対して行われた場合、売却事業体の財務状況により、シティが売却事業体に対するバック・トゥ
・バックの回復を獲得することは不可能なこともあります。
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証券化取引に加えて、2005年度から2008年度中に、S&Bはホールローン抵当貸付約59億ドルを主に民間投資家に
売却しました。これらの貸出金は、概して「サービサーによるリリース」として売却されたため、S&Bは、現在のこ
れらの貸出金の残高を決定することができません。これらの貸出金のうち、S&Bによる表明等が付されて売却され、
その表明等が現在も有効なものはほんの一部です。
現在までのところ、S&Bが表明等の違反に基づく請求を受けたのは、その証券化取引またはホールローン売却に
含まれる抵当貸付に係る未払元本残高のうちほんの一部です。シティは、引き続き、この請求の動きを注意深く監
視します。
上記の業務に加えて、S&Bは、住宅モーゲージ・バック証券の引受け等、他の住宅抵当貸付関連の業務に関与して
います。S&Bは、上記のS&Bがスポンサーとなっている証券化の引受けだけでなく、第三者がスポンサーとなって発
行した他の住宅モーゲージ・バック証券の引受けにも参加しました。これらの業務に関する訴訟上の請求の詳細
については、「第一部 企業情報、第6 経理の状況、1 四半期財務書類」の連結財務諸表注記23をご参照くださ
い。
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法人向け貸出金の詳細
法人向け与信ポートフォリオ
次表は、2011年6月30日現在の満期別にみた法人向け与信ポートフォリオ(プライベート・バンキングを除き
ます。)(担保考慮前)を示したものです。法人向けポートフォリオは、直接残高(貸出、当座貸越、銀行間預金、銀
行引受手形およびリースを含みます。)と、未実行貸出約定(未使用貸出約定、信用状および金融保証を含みま
す。)に分類されます。
2011年6月30日現在
(単位:十億ドル)
直接残高
1年以内
$190
未実行貸出約定
合計
1年超
5年以内
$
52
2010年12月31日現在
エクスポー
5年超 ジャー合計 1年以内
$
11
1年超
5年以内
5年超
エクスポー
ジャー合計
$253
$191
$ 43
$ 8
$242
94
19
287
$137
$27
$529
173
118
20
311
174
$363
$170
$31
$564
$365
ポートフォリオの構成
法人向け与信ポートフォリオは、地域、貸出先および産業において多様化しています。次表は、地域別にみた直接
残高と未実行貸出約定の割合を示したものです。
2011年6月30日
北米
ヨーロッパ・中東・アフリカ
ラテンアメリカ
アジア
合計
2010年12月31日
46 %
28
8
18
47 %
28
7
18
100 %
100 %
法人向け与信ポートフォリオ全体にわたって正確かつ一貫したリスク格付けを維持することで、あらゆる業種、
地域および商品における信用エクスポージャーの比較が容易になります。
債務者のリスク格付けは、債務者による債務不履行の可能性についての予測を反映しており、主として、(定期
的に検証される)統計モデル、(一定の状況の下では)外部の格付機関、または承認を受けた評価方法を用いて算
出されます。融資枠のリスク格付けは、債務者のリスク格付けを用いて付与され、その後、支援や担保等、融資枠の
デフォルト時損失率に影響を及ぼす要因が考慮されます。シティグループは、必要に応じて、一部の債務者につい
ては気候リスク評価基準も導入しています。そのような場合において評価された要因には、事業への影響、規制上
の要件またはその欠如による影響、ならびに債務者およびその資産に対する物理的な作用の影響に関する考慮が
含まれます。
これらの要因は、一部の債務者の履行能力に悪影響を及ぼし、その結果かかる債務者に対する融資業務のリスク
を高める可能性があります。BBB以上に相当する内部の債務者格付けは、投資適格とみなされます。BBB相当に満た
ない格付けは、投資不適格とみなされます。
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次表は、2011年6月30日および2010年12月31日現在における融資枠のリスク格付別にみた法人向け与信ポート
フォリオの、ポートフォリオ全体に占める割合を示したものです。
直接残高および未実行貸出約定
2011年6月30日
2010年12月31日
AAA/AA/A
55 %
56 %
BBB
27
26
BB/B
14
13
CCC以下
3
5
格付けなし
1
̶
合計
100 %
100 %
法人向け与信ポートフォリオは、産業毎に分散されていますが、銀行、その他の金融機関、保険会社、投資銀行な
らびに政府および中央銀行を含む金融セクターに集中しています。次表は、各産業に対する直接残高および未実行
貸出約定の配分(法人向けポートフォリオ全体に占める割合)を示したものです。
直接残高および未実行貸出約定
2011年
2010年
6月30日
12月31日
18%
19%
16
16
15
15
14
14
13
12
8
8
5
5
3
4
3
3
5
4
公共部門
運輸および産業
石油、エネルギー、化学および金属
銀行/証券ブローカー・ディーラー
消費者小売および健康
テクノロジー、メディアおよび通信
保険および特別目的事業体
不動産
ヘッジファンド
(1)
その他の産業
合計
100%
100%
(1) その他のすべての産業を含みますが、いずれも残高合計の2パーセントを超えません。
信用リスクの軽減
全般的なリスク管理業務の一環として、シティグループは、資産の完全売却のほかにも、法人向け与信ポート
フォリオにある信用リスクの一部をヘッジするために、クレジット・デリバティブおよびその他のリスク緩和措
置を利用しています。こうした取引の目的は、第三者に信用リスクを移転することです。時価評価の結果およびク
レジット・デリバティブに係る実現損益は、連結損益計算書の自己勘定取引勘定に反映されています。
2011年6月30日現在では476億ドル、2010年12月31日現在では490億ドルの信用リスク・エクスポージャーが、経
済的にヘッジされていました。貸倒引当金の計算に用いられるシティグループの損失予測モデルには、クレジット
・デリバティブおよびその他のリスク軽減措置によるプラスの影響は含まれていません。また、上記直接残高およ
び未実行貸出約定の計上金額は、これらのヘッジ取引の影響を反映していません。2011年6月30日および2010年12
月31日現在、信用補完は、以下のリスク格付け分布を有する潜在的信用エクスポージャーを経済的にヘッジしてい
ました。
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ヘッジされたエクスポージャーの格付け
AAA/AA/A
BBB
BB/B
CCC以下
合計
2011年
6月30日
50%
34
14
2
2010年
12月31日
53%
32
11
4
100%
100%
2011年6月30日および2010年12月31日現在、信用補完は、以下の産業分布を有する潜在的信用エクスポージャー
を経済的にヘッジしていました。
ヘッジされたエクスポージャーの産業別分布
石油、エネルギー、化学および金属
運輸および産業
消費者小売および健康
テクノロジー、メディアおよび通信
公共部門
銀行/証券ブローカー・ディーラー
保険および特別目的事業体
その他の産業
合計
(1)
2011年
6月30日
23%
23
17
12
11
8
4
2
2010年
12月31日
24%
19
19
10
13
7
4
4
100%
100%
(1) その他のすべての産業を含みますが、いずれもヘッジ金額合計の2パーセントを超えません。
商業不動産(CRE)に対するエクスポージャー
ICGおよびSAPは、その事業活動を通じ、資本市場の参加者として、直接的または間接的に商業不動産(以下
「CRE」といいます。)市場に結びついたエクスポージャーを有しており、LCLおよびRCBは、CREで担保された貸出
金を保有しています。これらのエクスポージャーは、主に次の3つのカテゴリーに分類されます。
(1)2011年6月30日現在、公正価値で保有される資産には約59億ドルが含まれていました。このうち約46億ド
ルはトレーディング勘定資産として公正価値で評価されるCREに連動する証券、貸出金その他の項目であり、約12
億ドルは売却可能(以下「AFS」といいます。)投資として公正価値で評価されるCRE担保証券であり、約1億ドル
はその他資産に分類されるその他のエクスポージャーです。トレーディング勘定資産における公正価値の変動は
当期損益に計上されていますが、AFS投資については、当期損益に計上される与信関連の一時的でない減損等とと
もに、累積その他包括利益(損失)に計上されています。
これらのエクスポージャーの大部分は、公正価値の階層ではレベル3に分類されます。この数年間、これらの商
品の一部については、トレーディング市場における活動の鈍化により流動性が低下し、それによって当該評価のた
めの観察可能なデータが減少し、これらの商品の将来における評価方法に引き続き悪影響を及ぼす可能性があり
ます。「第一部 企業情報、第6 経理の状況、1 四半期財務書類」の連結財務諸表注記19をご参照ください。
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(2)2011年6月30日現在、償却原価で保有される資産には、満期保有目的(以下「HTM」といいます。)として
分類される証券約14億ドルならびに貸出金およびコミットメント約272億ドルが含まれていました。HTM証券は、償
却原価で会計処理されており、一時的でない減損評価の対象となります。貸出金およびコミットメントは、貸倒引
当金控除後の償却原価で計上されています。信用の変化による影響は、貸倒引当金の計算および正味貸倒損失に反
映されます。
(3)2011年6月30日現在、エクイティその他の投資には、被投資会社の純利益に対する投資家の持分に基づい
て損益を認識する持分法で会計処理される、エクイティその他の投資(投資事業組合ファンド等)約36億ドルが
含まれていました。
次表は、2011年6月30日現在および2010年12月31日現在の全世界におけるシティグループのCRE実行済および未
実行のエクスポージャーの概要を示したものです。
2011年
6月30日
(単位:十億ドル)
インスティテューショナル・クライアント・グループ
公正価値で計上されたCREエクスポージャー
(AFS有価証券を含みます。)
貸出金および未実行貸出約定
$
4.8
18.8
2010年
12月31日
$
4.4
17.5
HTM有価証券
1.4
1.5
持分法適用投資
3.4
3.5
$
28.4
$ 26.9
$
0.6
3.6
ICG合計
特別資産プール
公正価値で計上されたCREエクスポージャー
(AFS有価証券を含みます。)
貸出金および未実行貸出約定
HTM有価証券
持分法適用投資
SAP合計
$
0.8
5.1
̶
0.1
0.2
0.2
$
4.4
$
6.2
$
2.8
$
2.7
$
2.0
$
4.0
$
0.5
$
0.5
$
38.1
地域別個人向け銀行業務部門
貸出金および未実行貸出約定
地域別個人向け融資業務
貸出金および未実行貸出約定
証券およびアセット・マネジメント
公正価値で計上されたCREエクスポージャー
シティグループ合計
$ 40.3
上表は、シティのCREへの直接的エクスポージャーの大部分を示しています。この表に反映されていない、CREへ
の間接的エクスポージャーを含むその他の取引が存在する可能性があります。
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市場リスク
市場リスクには流動性リスクおよび価格リスクが含まれますが、これらはいずれも世界的な金融仲介機関にお
いて通常の業務過程で発生するものです。流動性リスクとは、ある事業体が、顧客、債権者または投資家に対する
ファイナンス・コミットメントを、期限に履行できないというリスクです。流動性リスクは上記「資本の源泉およ
び流動性」において議論されています。価格リスクとは、金利、外国為替相場、株価および商品価格における変動な
らびにこれらのインプライド・ボラティリティーから生じる収益リスクです。価格リスクは、トレーディング・
ポートフォリオの他にも、非トレーディング・ポートフォリオでも発生します。
非トレーディング・ポートフォリオの金利エクスポージャー(以下「IRE」といいます。)
次表のエクスポージャーは、金利に100ベーシス・ポイントの予期せぬ平行的な即時変化が生じたと仮定した場
合、および100ベーシス・ポイント(四半期当たり25ベーシス・ポイント)のより段階的な平行的変化が生じたと
仮定した場合の、純利息収益(以下「NIR」といいます。)に対するリスクの年間の概算値を、主要な通貨の先渡市
場金利と比較して表示したものです。
2011年6月30日
(単位:百万ドル)
増加
2011年3月31日
減少
増加
2010年6月30日
減少
増加
減少
米ドル
即時変化
$
段階的変化
166
NM
110
NM
$
139
NM
36
NM
$
(264)
NM
(179)
NM
メキシコ・ペソ
即時変化
$
段階的変化
123
$ (123)
79
$ (79)
50
(48)
30
(30)
87
NM
51
NM
45
NM
25
NM
$
93
$
(93)
59
$
(59)
$
60
$
(60)
33
$
(33)
ユーロ
即時変化
$
段階的変化
$
38
NM
23
NM
83
NM
49
NM
13
NM
5
NM
$
13
NM
3
NM
133
NM
89
NM
16
NM
8
NM
日本円
即時変化
$
段階的変化
$
$
ポンド・スターリング
即時変化
段階的変化
$
$
$
NM:重要でありません。金利の100ベーシス・ポイント下落は、イールドカーブについてはマイナス値を意味します。
米ドルのIREの前四半期からの変動には、顧客関連の資産および負債の構成の変化、資産売却、市場金利が顧客の
行動に及ぼすと予想される影響ならびに流動性ポートフォリオにおける購入が反映されています。前年同期から
の変動には、主として低金利に基づく抵当貸付および預金のモデリング、CARD法による価格変化、債券発行および
スワップ業務が反映されていますが、流動性ポートフォリオのリポジショニングにより相殺されています。
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シティ内部のトレーディング向け事業の一部は、発生主義会計ポジションを有しています。当該事業に関する米
ドルのIREは、金利の100ベーシス・ポイントの即時上昇に対してマイナス41百万ドルです。
次表は、インプライド先渡金利の6つの異なる変化がNIRに及ぼすリスクを示したものです。各シナリオでは、1
年間を通じて3ヶ月毎に段階的に金利が変化すると想定されています。
シナリオ1
翌日物金利の変化
(ベーシス・ポイント)
10年物金利の変化
(ベーシス・ポイント)
純利息収益に対する影響
(単位:百万ドル)
$
シナリオ2
シナリオ3
シナリオ4
シナリオ5
$ 100
$ 200
$(200)
$(100)
-
100
(100)
(100)
$ (332)
$ 146
$ 197
NM
シナリオ6
$
-
-
100
NM
$ (112)
NM:重要でありません。翌日物金利の100ベーシス・ポイント以上の下落は、イールドカーブについてはマイナス値を意味します。
トレーディング・ポートフォリオのバリュー・アット・リスク
シティグループの主要なトレーディング・センターのトレーディング・ポートフォリオに係る税引前バリュー
・アット・リスク(以下「VAR」といいます。)の合計は、2011年6月30日現在202百万ドル、2011年3月31日現在204
百万ドル、2010年12月31日現在191百万ドルおよび2010年6月30日現在214百万ドルでした。2011年度第2四半期に
おけるシティグループの1日当たりのトレーディングVARの平均は184百万ドルであり、148百万ドルから243百万
ドルの範囲内で推移しました。
次表は、2011年6月30日、2011年3月31日および2010年6月30日現在のトレーディング・ポートフォリオにおけ
る、シティグループのVAR(合計VAR、VARの特定のリスクのみの構成要素、一般的な市場要因を抽出したVAR、および
四半期平均値を含みます。)の概要です。
(単位:百万ドル)
2011年
6月30日
金利
$
258
2011年度
第2四半期
平均
$
230
2011年
3月31日
$
256
2011年度
第1四半期
平均
$
233
2010年
6月30日
$
244
2010年度
第2四半期
平均
$
224
外国為替
53
60
62
53
57
57
株式
42
46
34
49
71
64
コモディティ
20
25
27
23
24
21
多様化の利益
(171)
(177)
(175)
(163)
(182)
(178)
合計−一般的なリスク
および特定のリスクを
含むすべての市場リスク
要因
$
202
$
184
$
204
$
195
$
214
$
188
$
21
$
16
$
16
$
15
$
17
$
16
$
181
$
168
$
188
$
180
$
197
$
172
特定のリスクのみの
(1)
構成要素
合計−一般的な市場
要因のみ
(1) 特定のリスクのみの構成要素は、VARに内在する株式および債券の発行体固有のリスクの水準を表示したものです。
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次表は、2011年度第2四半期、2011年度第1四半期および2010年度第2四半期における特定のリスクを含む市場
要因のVARの範囲を示したものです。
2011年度第2四半期
(単位:百万ドル)
最低
最高
2011年度第1四半期
最低
2010年度第2四半期
最高
最低
最高
$190
$322
$187
$274
$198
$270
外国為替
35
92
34
81
36
94
株式
27
82
29
74
48
89
コモディティ
19
33
36
15
27
金利
16
次表は2011年度第2四半期および2011年度第1四半期におけるS&BのVARを示したものです。
(単位:百万ドル)
合計−一般的なリスクおよび特定のリスクを
含むすべての市場リスク要因
平均−期中
最高値−期中
最低値−期中
2011年6月30日
2011年3月31日
$143
$139
188
104
$113
$149
174
107
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受取利息/支払利息および利回り
2011年度
第2四半期
2011年度
第1四半期
2010年度
第2四半期
受取利息
$18,706
$18,277
$20,492
支払利息
6,436
6,051
6,429
$12,270
$12,226
$14,063
(単位:百万ドル)
(1)(2)(3)
純利息収益
受取利息−平均利率
4.29%
4.31%
4.59%
支払利息−平均利率
1.69%
1.62%
1.61%
正味利息マージン
2.82%
2.88%
3.15%
変動率
2011年度第2四半期
/2010年度第2四半期
(9)%
(13)%
(30) bps
8
bps
(33) bps
指標金利
フェデラルファンド金利−期末
0.00-0.25%
0.00-0.25%
0.00-0.25%
フェデラルファンド金利−平均利率
0.00-0.25%
0.00-0.25%
0.00-0.25%
0.56%
0.69%
0.87%
(31) bps
(29) bps
2年物米国財務省証券−平均利率
10年物米国財務省証券−平均利率
10年物対2年物のスプレッド
3.20%
3.46%
3.49%
264 bps
277 bps
262 bps
̶
̶
(1) 純利息収益には、2011年度第2四半期の122百万ドル、2011年度第1四半期の124百万ドルおよび2010年度第2四半期の136百万ドルの課税
対象項目の調整(米国連邦法定税率35パーセントを基準とします。)が含まれます。
(2) 複合金融商品および連結VIEにおける受益持分に関連する費用が除外されています。これらの債務は長期債務として区分され、公正価値で
評価され、その変動は自己勘定取引に計上されます。
(3) 純利息収益には、2011年度第2四半期の367百万ドル、2011年度第1四半期の220百万ドルおよび2010年度第2四半期の242百万ドルのFDIC
預金保険料および手数料が含まれます。
シティの事業活動の大部分は、預金収集および借入をしてその資金の貸付もしくは投資を行うことまたは有価
証券のマーケット・メーキング活動に参加することに基づいています。正味利息マージン(以下「NIM」といいま
す。)は、総受取利息から総支払利息を控除した数値を、利付資産平均金額で除して算出されます。
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2011年度第1四半期と同様に、2011年度第2四半期中、シティのNIMは約6ベーシス・ポイント低下しました。
NIMが前四半期比で減少したのは、主に以前に開示したシティのFDIC保険料の引上げの影響、シティ・ホールディ
ングスの高利回り資産の継続的な払出しおよび売却(2011年度第1四半期末に満期保有目的から振り替えられた
SAPの証券127億ドルの売却を含みます。)ならびにシティコープにおいて正味貸出金増加の利回りが低下したこ
とによるものでした。これらの減少は、シティの日本における消費者金融事業において、グレーゾーン金利を課し
たことに対する顧客への払戻しに関連した2011年度第1四半期の引当金の245百万ドルの積増しが当期は行われ
なかったこと、および2011年度第2四半期においてシティの長期債務約16億ドルの払出しおよび買戻しを行った
ことにより、一部相殺されました。
前年同期比では、シティのNIMは約33ベーシス・ポイント低下しました。これは、主に投資利回りの低下ならびに
シティ・ホールディングスの高利回り資産の継続的な払出しおよび売却によるものでした。
シティ・ホールディングスからさらなる大規模なポートフォリオ売却がない限り、NIMは2011年度の下半期中に
は概して安定化するだろうとシティは現在考えています。NIMは、シティ・ホールディングスにおける払出しおよ
び資産売却のペース、シティコープにおける貸出金の増加、ならびにシティグループの長期債務の継続的な払出し
に引き続き牽引され得ます。
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(1)(2)(3)(4)
平均残高および金利−資産
課税対象項目ベース
(単位:百万ドル)
資産
(5)
銀行預け金
フェデラルファンド
貸出金、借入有価証
券および売戻条件
(6)
付買入有価証券
米国内店
(5)
米国外店
合計
トレーディング勘定資
(7)(8)
産
米国内店
(5)
米国外店
合計
投資
米国内店
課税対象
米国法人税免除
(5)
米国外店
合計
貸出金(前受収益控除後
(9)
)
米国内店
(5)
米国外店
合計
その他の利付資産
利付資産合計
(7)
無利息資産
非継続事業の資産合計
資産合計
2011年度
第2四半期
平均残高
受取利息
2011年度
2010年度
2011年度
2011年度
2010年度
第1四半期 第2四半期 第2四半期 第1四半期 第2四半期
平均金利(%)
2011年度
2011年度
2010年度
第2四半期 第1四半期 第1四半期
$
173,728
$
179,510 $
168,330
$
460
$
459
$
291
1.06%
1.04%
0.69%
$
166,793
113,356
280,149
$
151,041 $
104,170
255,211 $
186,283
83,055
269,338
$
360
543
903
$
392
446
838
$
452
329
781
0.87%
1.92
1.29%
1.05%
1.74
1.33%
0.97%
1.59
1.16%
124,366
154,170
278,536
$
132,016 $ 130,475
144,408
149,628
276,424 $ 280,103
$
1,107
1,128
2,235
$
1,133
900
2,033
$
1,046
992
2,038
3.57%
2.93
3.22%
3.48%
2.53
2.98%
3.22%
2.66
2.92%
175,106
13,319
129,960
318,385
$
$
818
219
1,181
2,218
$
950
273
1,285
2,508
$
$
175,870 $ 157,621
12,996
15,305
131,540
138,477
320,406 $ 311,403
1,301
232
1,488
3,021
1.87%
6.60
3.64
2.79%
2.19%
8.52
3.96
3.17%
3.31%
6.08
4.31
3.89%
370,513
275,681
$ 646,194
$
50,432
$1,747,424
$
$
7,302
5,472
12,774
116
18,706
$
7,445
4,843
12,288
151
18,277
$
9,165
5,074
14,239
122
20,492
7.90%
7.96
7.93%
0.92%
4.29%
8.02%
7.49
7.80%
1.24%
4.31%
7.99%
8.16
8.05%
0.95%
4.59%
234,882
̶
$1,982,306
231,083
226,902
2,672
̶
$1,953,829 $2,017,095
$
$
$
$
$
$
$
$
376,710
262,320
$ 639,030
$
49,493
$1,720,074
460,147
249,353
$ 709,500
$
51,519
$1,790,193
$
$
$
$
$
$
$
$
$
$
$
$
$
$
$
$
$
$
$
(1) 純利息収益には、2011年度第2四半期の122百万ドル、2011年度第1四半期の124百万ドルおよび2010年度第2四半期の136百万ドルの課税
対象項目の調整(米国連邦法定税率35パーセントを基準とします。)が含まれます。
(2) 金利および金額には、各資産および負債区分に関するリスク管理業務の影響が含まれます。
(3) 日次平均が入手できない場合、一部の子会社は月次平均または四半期平均を用いています。
(4) 詳細な平均残高、受取利息および支払利息からは非継続事業が除外されています。「第一部 企業情報、第6 経理の状況、1 四半期財務書
類」の連結財務諸表注記2をご参照ください。
(5) 平均金利は、一部の国におけるインフレの影響および通貨価値修正を含め、現地の実勢金利を反映しています。
(6) FIN 41(ASC 210-20-45)に基づき、借入有価証券または売戻条件付買入有価証券の平均残高は純額で計上されています。ただし、受取利
息からはFIN 41(ASC 210-20-45)の影響が除外されています。
(7) デリバティブ契約の公正価値の簿価は、無利息資産およびその他の無利息負債において計上されています。
(8) ICGのトレーディング勘定負債の支払利息は、受取利息の減少として計上されています。現金担保ポジションにおける受取利息および支払
利息は、それぞれトレーディング勘定資産およびトレーディング勘定負債に対する利息として計上されています。
(9) 現金主義貸出金が含まれます。
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(1)(2)(3)(4)
平均残高および金利−負債および株主持分ならびに純利息収益
課税対象項目ベース
(単位:百万ドル)
負債
預金
米国内店
(5)
貯蓄預金
その他の定期預金
(6)
米国外店
合計
フェデラルファンド
借入金、貸付有価
証券および買戻条
件付売渡有価証券
(7)
米国内店
2011年度
第2四半期
$
非継続事業の負債合
計
負債合計
シティグループ持分
(11)
非支配持分
(11)
株主持分合計
負債および株主持分
合計
平均利付資産に占め
る純利息収益の割
(12)
合
米国内店
(6)
米国外店
合計
$
192,298
32,859
2010年度
第2四半期
$
186,070
48,171
支払利息
平均金利(%)
2011年度
2011年度 2010年度
2011年度
2011年度
2010年度
第2四半期 第1四半期 第2四半期 第2四半期 第1四半期 第2四半期
$
518
77
$
499,800
723,761
$
490,525
715,682
$
475,562
709,803
$
1,635
2,230
$
118,376
$
118,314
$
137,610
$
$
103,323
221,699
$
97,302
215,616
$
100,759
238,369
$
37,731
$
34,861
$
39,709
$
54,114
91,845
$
45,914
80,775
$
43,528
83,237
$
91,339
$
94,028
$
122,260
$
38,055
129,394
$
40,229
134,257
$
33,630
155,890
$
339,033
$
347,559
$
391,524
(6)
米国外店
合計
トレーディング勘定
(8)(9)
負債
米国内店
(6)
米国外店
合計
短期借入金
米国内店
(6)
米国外店
合計
(10)
長期債務
米国内店
(6)
米国外店
合計
有利子負債合計
米国内店の要求払い
預金
その他の無利息負債
(8)
194,337
29,624
平均残高
2011年度
第1四半期
19,348
$
358,381
$ 1,525,080
20,290
$
367,849
$ 1,514,179
23,369
$ 414,893
$1,602,192
19,644
18,815
14,986
260,873
251,663
243,892
̶
$ 1,805,597
39
$ 1,784,696
̶
$1,861,070
$
$
174,628
2,081
$
$
166,777
2,356
$
$
153,798
2,227
$
176,709
$
169,133
$
156,025
$ 1,982,306
992,942
754,482
$ 1,747,424
$ 1,953,829
$
391
109
$
461
100
1.07%
1.04
0.82%
1.35
0.99%
0.83
1,514
$ 2,014
$
1,475
2,036
1.31
1.24%
1.25
1.14%
1.24
1.15%
241
$
175
$
237
0.82%
0.60%
0.69%
$
692
933
$
562
737
$
560
797
2.69
1.69%
2.34
1.39%
2.23
1.34%
$
114
$
51
$
88
1.21%
0.59%
0.89%
$
54
168
$
33
84
$
18
106
0.40
0.73%
0.29
0.42%
0.17
0.51%
$
27
$
69
$
181
0.12%
0.30%
0.59%
$
141
168
$
101
170
$
34
215
1.49
0.52%
1.02
0.51%
0.41
0.55%
$
2,735
$ 2,849
$
3,061
3.24%
3.32%
3.14%
$
$
202
2,937
6,436
197
$ 3,046
$ 6,051
$
$
214
3,275
6,429
4.19
3.29%
1.69%
3.94
3.36%
1.62%
3.67
3.17%
1.61%
$
8,160
2.53%
2.76%
3.01%
5,903
$ 14,063
3.19
2.82%
3.05
2.88%
3.37
3.15%
$2,017,095
985,985 $ 1,087,675
734,089
$ 1,720,074
$
702,518
$1,790,193
6,265
6,005
$ 12,270
$
6,709
5,517
$ 12,226
(1) 純利息収益には、2011年度第2四半期の122百万ドル、2011年度第1四半期の124百万ドルおよび2010年度第2四半期の136百万ドルの課税
対象項目の調整(米国連邦法定税率35パーセントを基準とします。)が含まれます。
(2) 金利および金額は、各資産および負債区分に関するリスク管理業務の影響を含みます。
(3) 日次平均が入手できない場合、一部の子会社は月次平均または四半期平均を用いています。
(4) 詳細な平均残高、受取利息および支払利息からは非継続事業が除外されています。「第一部 企業情報、第6 経理の状況、1 四半期財務書
類」の連結財務諸表注記2をご参照ください。
(5) 貯蓄預金は、保証型マネーマーケット口座、NOW口座およびその他の貯蓄口座で構成されます。支払利息には、2011年度第2四半期の367百
万ドル、2011年度第1四半期の220百万ドルおよび2010年度第2四半期の242百万ドルのFDIC預金保険料および手数料が含まれます。
(6) 平均金利は、一部の国におけるインフレの影響および通貨価値修正を含め、現地の実勢金利を反映しています。
(7) FIN 41(ASC 210-20-45)に基づき、貸付有価証券または買戻条件付売渡有価証券の平均残高は純額で計上されています。ただし、支払利
息からはFIN 41(ASC 210-20-45)の影響が除外されています。
(8) デリバティブ契約の公正価値の簿価は、無利息資産およびその他の無利息負債において計上されています。
(9) ICGのトレーディング勘定負債の支払利息は、受取利息の減少として計上されています。現金担保ポジションにおける受取利息および支払
利息は、それぞれトレーディング勘定資産およびトレーディング勘定負債に対する利息として計上されています。
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(10)長期債務として区分される、複合金融商品および連結VIEにおける受益持分が除外されています。これらの債務は公正価値で評価され、そ
の変動は自己勘定取引に計上されるためです。
(11)非継続事業の株主持分が含まれます。
(12)資産の所在に応じた資本および資金調達コストの配分額が含まれます。
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
(1)(2)(3)(4)
平均残高および金利−資産
平均残高
(単位:百万ドル)
受取利息
2011年度上半期
平均利率(%)
2011年度上半期
2010年度上半期
2010年度上半期
$
176,619
$
167,354
$
919
$
$
158,917
$
173,158
$
752
$
2011年度上半期
2010年度上半期
581
1.05%
0.70 %
923
0.95%
1.07 %
610
1.83
1.53
資産
(5)
銀行預け金
フェデラルファンド
貸出金、
借入有価証券および
売戻条件付
(6)
買入有価証券
米国内店
(5)
米国外店
合計
108,763
80,554
989
$
267,680
$
253,712
$
1,741
$
1,533
1.31%
1.22 %
$
128,191
$
131,126
$
2,240
$
2,142
3.52%
3.29 %
1,795
2.74
2.40
トレーディング
(7)(8)
勘定資産
米国内店
(5)
149,289
米国外店
合計
151,015
2,028
$
277,480
$
282,141
$
4,268
$
3,937
3.10%
2.81 %
$
175,488
$
154,239
$
1,768
$
2,690
(1)
投資
米国内店
課税対象
米国法人税免除
(5)
米国外店
合計
2.03%
3.52 %
13,158
15,438
492
438
7.54
5.72
130,750
141,685
2,466
3,035
3.80
4.32
6,163
2.98%
3.99 %
7.96%
8.02 %
7.73
8.13
$
319,396
$
311,362
$
$
373,612
$
469,765
$ 14,747
$ 18,688
253,921
10,315
10,237
$ 25,062
$ 28,925
7.86%
8.06 %
$
$
278
1.08%
1.15 %
$ 41,417
4.30%
4.67 %
4,726
$
貸出金
(9)
(前受収益控除後)
米国内店
(5)
269,000
米国外店
合計
$
642,612
$
723,686
その他の利付資産
$
49,963
$
48,707
利付資産合計
$ 1,733,750
$ 1,786,962
(7)
232,982
228,122
無利息資産
非継続事業の資産合計
資産合計
1,336
̶
$ 1,968,068
$ 2,015,084
267
$ 36,983
(1) 純利息収益には、2011年度上半期の246百万ドルおよび2010年度上半期の278百万ドルの課税対象項目の調整(米国連邦法定税率35パーセントを基準と
します。)が含まれます。
(2) 金利および金額は、各資産および負債区分に関するリスク管理業務の影響を含みます。
(3) 日次平均が入手できない場合、一部の子会社は月次平均または四半期平均を用いています。
(4) 詳細な平均残高、受取利息および支払利息は非継続事業を除外しています。
(5) 平均金利は、一部の国におけるインフレーションの影響および通貨価値修正を含め、現地の実勢金利を反映しています。
(6) 借入有価証券または売戻条件付買入有価証券の平均残高は、(ASC 210-20-45)FIN 41に基づき純額で計上されています。受取利息は(ASC
210-20-45)FIN 41の影響を除外しています。
(7) デリバティブおよび外国為替契約の公正価値の簿価は、無利息資産およびその他の無利息負債にて計上されています。
(8) ICGのトレーディング勘定負債の支払利息は、受取利息の減少として計上されています。現金担保ポジションにおける受取利息および支払利息は、それ
ぞれトレーディング勘定資産およびトレーディング勘定負債において計上されています。
(9) 現金主義貸出金が含まれます。
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(1)(2)(3)(4)
平均残高および金利−負債および株主持分ならびに純利息収益
平均残高
支払利息
平均利率(%)
(単位:百万ドル)
2011年度上半期
2010年度上半期 2011年度上半期
2010年度上半期
2011年度上半期
2010年度上半期
負債
預金
米国内店
(5)
$
193,318
$
182,168
$
909
$
919
0.95%
1.02%
貯蓄預金
その他の定期預金
31,242
51,281
186
243
1.20
0.96
(6)
495,162
478,282
3,149
2,954
1.28
1.25
米国外店
合計
$
719,722
$
711,731
$
4,244
$
4,116
1.19%
1.17%
フェデラルファンド
借入金、
貸付有価証券および
買戻条件付
(7)
売渡有価証券
$
118,345
$
416
0.71%
米国内店
$
129,153
$
416
0.65%
(6)
100,313
1,254
2.52
90,103
1,035
2.32
米国外店
合計
$
218,658
$
219,256
$
1,670
$
1,451
1.54%
1.33%
トレーディング勘定
(8)(9)
負債
米国内店
$
36,296
$
36,176
$
165
$
132
0.92%
0.74%
(6)
50,014
45,216
87
37
0.35
0.17
米国外店
合計
$
86,310
$
81,392
$
252
$
169
0.59%
0.42%
短期借入金
米国内店
$
137,522
$
385
0.56%
$
92,684
$
96
0.21%
(6)
39,142
30,645
242
106
1.25
0.70
米国外店
合計
$
131,826
$
168,167
$
338
$
491
0.52%
0.59%
(10)
長期債務
米国内店
$
394,318
$
6,117
3.13%
$
343,296
$
5,584
3.28%
(6)
24,662
427
3.49
19,819
399
4.06
米国外店
合計
$
418,980
$
6,544
3.15%
$
363,115
$
5,983
3.32%
$ 12,771
1.61%
$ 12,487
1.66%
$ 1,599,526
有利子負債合計
$ 1,519,631
米国内店の要求払い預金
15,831
19,230
(8)
245,629
256,266
その他の無利息負債
非継続事業の負債合計
̶
20
$ 1,860,986
負債合計
$ 1,795,147
シティグループ
(11)
$
151,895
$
170,702
持分合計
非支配持分
2,203
2,219
$
154,098
持分合計
$
172,921
負債および
$ 2,015,084
株主持分合計
$ 1,968,068
平均利付資産に占める
(12)
純利息収益の割合
米国内店
$ 1,084,175
$16,842
3.13%
989,464
$ 12,974
2.64%
(6)
744,286
702,787
11,522
11,804
3.12
3.39
米国外店
合計
$ 1,733,750
$ 1,786,962
$ 24,496
$28,646
2.85%
3.23%
(1) 純利息収益には、2011年度上半期の246百万ドルおよび2010年度上半期の278百万ドルの課税対象項目の調整(米国連邦法定税率35パーセントを基準
とします。)が含まれます。
(2) 金利および金額には、各資産および負債区分に関するリスク管理業務の影響が含まれます。
(3) 日次平均が入手できない場合、一定の子会社は月次平均または四半期平均を用いています。
(4) 詳細な平均残高、受取利息および支払利息は非継続事業を除外しています。
(5) 貯蓄預金は、保証型マネーマーケット・レート口座、NOW口座およびその他の貯蓄口座で構成されます。支払利息には、2011年度上半期の587百万ドルお
よび2010年度上半期の465百万ドルのFDIC預金保険料および手数料が含まれます。
(6) 平均金利は、一部の国におけるインフレーションの影響および通貨価値修正を含め、現地の実勢金利を反映しています。
(7) 貸付有価証券または買戻条件付売渡有価証券の平均残高は、(ASC 210-20-45)FIN 41に基づき純額で計上されています。支払利息は(ASC
210-20-45)FIN 41の影響を除外しています。
(8) デリバティブおよび外国為替契約の公正価値の簿価は、無利息資産およびその他の無利息負債において計上されています。
(9) ICGのトレーディング勘定負債の支払利息は、受取利息の減少として計上されています。現金担保ポジションにおける受取利息および支払利息は、それ
ぞれトレーディング勘定資産およびトレーディング勘定負債において計上されています。
(10)長期債務として区分される、複合金融商品および連結VIEにおける受益持分が除外されています。これらの債務は公正価値で評価され、その変動は自己
勘定取引に計上されるためです。なお、コーポレート・トレジャリーからシティキャピタルに提供された資金の大半は、この項目から除外されていま
す。
(11)非継続事業の株主持分が含まれます。
(12)資産の所在に応じた資本および資金調達コストの配分額が含まれます。
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四半期報告書
(1)(2)(3)
受取利息の変動の分析
2011年度第2四半期と
2011年度第1四半期の比較
2011年度第2四半期と
2010年度第2四半期の比較
以下の変化による増加(減少)
(単位:百万ドル)
(4)
銀行預け金
フェデラルファンド貸出金、借入有価証券
および売戻条件付買入有価証券
米国内店
平均残高
平均残高
増減純額
平均金利
$
(15)
$
16
$
1
$
10
$
159
$
169
$
38
$
(70)
$
(32)
$
(45)
$
(47)
$
(92)
(4)
41
米国外店
合計
以下の変化による増加(減少)
増減純額
平均金利
56
$
79
$
$
(67)
$
97
136
78
214
(14)
$
65
$
91
$
31
$
41
$
(26)
$
(51)
$
112
$
122
(5)
トレーディング勘定資産
米国内店
(4)
64
米国外店
合計
(1)
投資
米国内店
$
$
(4)
164
31
105
61
136
(3)
$
205
$
202
$
(20)
$
217
$
197
(3)
$
(183)
$
(186)
$
127
$
(623)
$
(496)
(15)
米国外店
合計
228
(89)
(104)
(87)
$
(18)
$
(272)
$
(290)
$
40
$
(122)
$
(21)
$
(143)
$ (1,767)
(220)
$
(843)
(307)
$
(803)
(6)
貸出金(前受収益控除後)
米国内店
(4)
254
米国外店
合計
$
その他の利付資産
受取利息合計
375
629
$
525
(96)
$ (1,863)
(127)
132
$
354
$
486
$ (1,242)
$
(223)
$
3
$
(38)
$
(35)
$
(3)
$
(3)
$
178
$
251
$
429
$ (1,124)
$
(662)
398
$ (1,465)
$
(6)
$ (1,786)
(1) 課税対象項目の調整は、米国連邦法定税率35パーセントを基準としており、この表示に含まれています。
(2) 金利/残高差異は、正味変動額の合計に対する残高の変動および金利の変動の割合に基づいて配分されています。
(3) 詳細な平均残高、受取利息および支払利息からは非継続事業が除外されています。「第一部 企業情報、第6 経理の状況、1 四半期財務書
類」の連結財務諸表注記2をご参照ください。
(4) 平均金利の変動は、一部の国におけるインフレの影響および通貨価値修正を含め、現地の実勢金利の変動を反映しています。
(5) ICGのトレーディング勘定負債の支払利息は、受取利息の減少として計上されています。現金担保ポジションにおける受取利息および支払
利息は、それぞれトレーディング勘定資産およびトレーディング勘定負債に対する利息として計上されています。
(6) 現金主義貸出金が含まれます。
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四半期報告書
支払利息および純利息収益の変動の分析
(1)(2)(3)
2011年度第2四半期と
2011年度第1四半期の比較
2011年度第2四半期と
2010年度第2四半期の比較
以下の変化による増加(減少)
(単位:百万ドル)
平均残高
以下の変化による増加(減少)
増減純額
平均金利
平均残高
増減純額
平均金利
(4)
預金
米国内店
$
(3)
98
29
92
$
26
190
$
$
̶
66
$
36
94
$
36
160
$
196
$
(21)
$
157
$
136
$
5
58
$
63
$
(5)
$
31
$
26
7
14
$
12
72
$
84
$
̶
$
62
$
62
$
(2)
(40)
$
(42)
$
(37)
$
(117)
$
(154)
(6)
46
$
(8)
6
$
(2)
$
(32)
$
(15)
$
(47)
$
(69)
(45)
$
(114)
$
(421)
$
95
$
(326)
(9)
14
(78)
(31)
$
(109)
$
(461)
$
123
$
(338)
397
$
385
$
(462)
$
469
$
(146)
$
44
$
(662)
$ (1,131)
(5)
米国外店
合計
フェデラルファンド借入金、貸付有価証券
および買戻条件付売渡有価証券
米国内店
(5)
米国外店
合計
$
95
$
121
(25)
$
77
$
83
216
$
52
$
66
$
(36)
$
130
59
15
34
160
142
$
40
$
117
194
4
132
(6)
トレーディング勘定負債
米国内店
(5)
米国外店
合計
21
5
31
36
短期借入金
米国内店
(5)
米国外店
合計
40
5
102
107
長期債務
米国内店
(5)
米国外店
合計
$
支払利息合計
$
純利息収益
$
(12)
190
(40)
5
28
(12)
7
$ (1,793)
(1) 課税対象項目の調整は、米国連邦法定税率35パーセントを基準としており、この表示に含まれています。
(2) 金利/残高差異は、正味変動額の合計に対する残高の変動および金利の変動の割合に基づいて配分されています。
(3) 詳細な平均残高、受取利息および支払利息からは非継続事業が除外されています。「第一部 企業情報、第6 経理の状況、1 四半期財務書
類」の連結財務諸表注記2をご参照ください。
(4) 預金に対する支払利息には、2011年度第2四半期の367百万ドル、2011年度第1四半期の220百万ドルおよび2010年度第2四半期の242百万
ドルのFDIC預金保険料および手数料が含まれます。
(5) 平均金利の変動は、一部の国におけるインフレの影響および通貨価値修正を含め、現地の実勢金利の変動を反映しています。
(6) ICGのトレーディング勘定負債の支払利息は、受取利息の減少として計上されています。現金担保ポジションにおける受取利息および支払
利息は、それぞれトレーディング勘定資産およびトレーディング勘定負債に対する利息として計上されています。
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四半期報告書
(1)(2)(3)
受取利息、支払利息および純利息収益の変動の分析
2011年度上半期と2010年度上半期の比較
以下の変化による増加(減少)
(単位:百万ドル)
平均残高
(4)
利付銀行預け金
フェデラルファンド貸出金、借入有価証券および売戻条件付買入有価証券
米国内店
(2)
増減純額
$
338
$
34
$
304
$
(72)
241
$
(99)
138
$
(171)
379
$
169
$
39
$
208
$
(49)
(21)
$
147
254
$
98
233
$
(70)
$
401
$
331
$
320
(223)
$
(1,188)
(346)
$
(868)
(569)
$
97
$
(1,534)
$
(1,437)
(4)
米国外店
合計
平均利率
(5)
トレーディング勘定資産
米国内店
(4)
米国外店
合計
(1)
投資
米国内店
(4)
米国外店
合計
(6)
貸出金(前受収益控除後)
米国内店
$
(3,796)
592
$
(145)
(514)
$
米国外店
合計
(3,941)
78
$
(3,204)
$
(659)
$
(3,863)
その他の利付資産
$
$
(18)
$
(11)
受取利息合計
(7)
預金
米国内店
$
(2,967)
$
(1,467)
$
(4,434)
(4)
7
$
(44)
106
$
(23)
89
$
米国外店
合計
(67)
195
$
62
$
66
$
128
フェデラルファンド借入金、貸付有価証券および買戻条件付売渡有価証券
米国内店
$
(36)
123
$
36
96
$
̶
219
$
87
$
132
$
219
(4)
(4)
米国外店
合計
(5)
トレーディング勘定負債
米国内店
$
̶
4
$
33
46
$
米国外店
合計
33
50
$
4
$
79
$
83
短期借入金
米国内店
(4)
$
(99)
35
$
(190)
101
$
米国外店
合計
(289)
136
$
(64)
$
(89)
$
(153)
長期債務
米国内店
(4)
$
(819)
(91)
$
286
63
$
米国外店
合計
(533)
(28)
$
(910)
$
349
$
(561)
支払利息合計
$
(821)
$
537
$
(284)
純利息収益
$
(2,146)
$
$
(4,150)
(4)
(2,004)
(1) 課税対象項目の調整は、米国連邦法定税率35パーセントを基準としており、この表示に含まれています。
(2) 金利/残高差異は、正味変動額の合計に対する残高の変動および利率の変動の割合に基づいて配分されています。
(3) 詳細な平均残高、受取利息および支払利息は非継続事業を除外しています。
(4) 平均金利の変動は、一部の国におけるインフレーションの影響および通貨価値修正を含め、現地の実勢利率の変動を反映しています。
(5) ICGのトレーディング勘定負債の支払利息は、受取利息の減少として計上されています。現金担保ポジションにおける受取利息および支払利息は、それ
ぞれトレーディング勘定資産およびトレーディング勘定負債において計上されています。
(6) 現金主義貸出金が含まれます。
(7) 預金に対する支払利息には、2011年度上半期の587百万ドルおよび2010年度上半期の465百万ドルのFDIC預金保険料および手数料が含まれます。
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カントリー・リスクおよびクロスボーダー・リスク
カントリー・リスク
カントリー・リスクとは、(ある国の内外での事象により発生した)ある国における事由がシティの事業基盤
の価値を損ない、またはシティに対する債務を履行する当該国内の債務者の能力に悪影響を及ぼすリスクです。カ
ントリー・リスク事由には、国家債務不履行、金融危機、通貨危機および/または政治的事由が含まれる場合があ
ります。
ギリシャ、アイルランド、イタリア、ポルトガルおよびスペインを含むヨーロッパの数カ国は、経済および財政状
況の悪化による信用不安の対象となっています。シティグループは、引き続きこれらの国々や他の国々に対するエ
クスポージャーを積極的に注視していきます。
2011年6月30日現在、ギリシャ、アイルランド、イタリア、ポルトガルおよびスペイン(以下「GIIPS」といいま
す。)の国家ならびにこれらの国々に所在する金融機関および企業に対する、シティの現在の正味実行済エクス
ポージャーは、シティの内部リスク管理指標に基づくと、合計約135億ドルでした。
国の指定は、その顧客との関係が、全体として、最も直接的に経済的、財政的、社会政治的または法的リスクにさ
らされている国に基づいています。これには、国外に所在しているが、顧客との関係に含まれる子会社に対するエ
クスポージャーも含まれます。
(単位:百万米ドル)
トレーディング/AFSエクスポージャー
2011年6月30日
$1.6
正味信用エクスポージャー
国家
金融機関
企業
$1.6
6.4
3.9
$11.9
小計
$13.5
合計
シティは現在、これらのエクスポージャーに関連する損失リスクはエクスポージャーの水準に比べて極めて低
いと考えています。
現存する正味実行済エクスポージャー135億ドルのうち、約16億ドルはトレーディング・ポートフォリオおよび
売却可能ポートフォリオで保有する資産に存在しており、毎日時価評価されています。また、これらのポートフォ
リオでは、シティは顧客のニーズに沿った在庫を維持しているため、シティのトレーディング・エクスポージャー
の水準は変動します。残り119億ドルは、正味信用エクスポージャーであり、大半は以下で構成される実行済貸出金
の形で存在しています。つまり、国家に対する約16億ドル、金融機関に対する約64億ドル(このうち約70パーセン
トは、これらの金融機関の非GIIPS子会社に対する短期海外貸付であるか、または質が高く主として非GIIPSの担保
により完全に保証されています。)および企業に対する約39億ドル(このうち約3分の2はGIIPSに所在する多国
籍企業で、その非GIIPS子会社に対するシティの融資を含みます。)です。
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現存する正味実行済エクスポージャーにおける135億ドルは、法的強制力のある証拠金契約に基づき差し入れら
れた非GIIPS証拠金約20億ドル、および非GIIPS金融機関から購入した信用補完で構成される、ヘッジ・ポジション
における約70億ドル(約60パーセントが国家、40パーセントが企業)により減額されました。
また、現存する正味実行済エクスポージャーにおける135億ドルは、追加保有担保約36億ドルによって減額され
ませんでした。この担保は、有価証券、受取債権および実物資産など様々な形態をとり、様々な担保契約に基づき保
有されています。現存する正味実行済エクスポージャーにおける135億ドルは、これらのエクスポージャーに関連
して設定されているSFAS 5またはSFAS 114の貸倒引当金によっても減額されませんでした。
シティはまた、主としてGIIPSに所在する多国籍企業に対して、未実行のエクスポージャー92億ドルも有してい
ます。これらの未実行与信枠には、通常、引き出される前に満たさなければならない標準的な条件が存在します。シ
ティは、他の銀行と同様、これらの国々において様々な顧客に対して決済および清算手段を提供しており、これら
の日中のエクスポージャーを積極的に監視・管理しています。
シティはまた、現地での融資業務の一環として、個人顧客および中小企業に対して現地で実行された追加のエク
スポージャーもGIIPSにおいて有しています。このエクスポージャーの大半はシティ・ホールディングス(スペイ
ンおよびギリシャ)におけるものです。
ギリシャ、アイルランド、イタリア、ポルトガルおよびスペインの国家、ならびにこれらの国々における金融機関
および企業は、グローバルなシティの事業基盤にとって重要な顧客です。シティは、世界中のすべての顧客にサー
ビスを提供するために、これらの市場におけるプレゼンスを当然に維持していくものと考えています。とはいうも
のの、これらの国々におけるシティのエクスポージャーは、顧客のニーズおよび取引構造に基づき、時とともに変
動する可能性があります。
クロスボーダー・リスク
クロスボーダー・リスクとは、米国以外の政府による措置が、とりわけ、現地通貨をそれ以外の通貨に交換する
ことおよび/または国外への資金移動を妨げ、その結果、シティグループおよびその顧客が国境を越えて事業を遂
行する能力に影響を及ぼすリスクです。クロスボーダー・リスクの例には、為替規制および送金制限等の外国政府
による措置が含まれます。かかる措置は、資金移動またはシティグループが契約上の債務に基づく顧客からの支払
いを受ける能力を制限する可能性があります。
連邦金融機関検査協議会(以下「FFIEC」といいます。)の規制ガイドラインに基づき、報告されたクロスボー
ダー残高合計には、現地フランチャイズへの投資とその資金調達のみならず、第三者に対するクロスボーダー債権
が含まれます。第三者に対するクロスボーダー債権(貿易債権、短期債権、中期債権および長期債権)には、外国為
替およびデリバティブ商品に係る正味再評価益のみならず、クロスボーダーの貸出金、有価証券、銀行預け金、関連
会社への投資およびその他の金融資産が含まれます。
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FFIECのクロスボーダー・リスクは、特定の国に所在する直接の債務者もしくはカウンターパーティーに対する
エクスポージャー、または、もし該当するものがある場合には、法的拘束力のある保証としての担保または保証人
の場所によってエクスポージャーを測定します。クロスボーダー残高は、債務者または保証人の国に基づき報告さ
れています。現金担保により担保された残高は、担保が保有されている国に配分されています。担保として受領し
た有価証券については、クロスボーダー残高は有価証券の発行体の所在地において報告されます。クロスボーダー
の売戻契約は、取引相手方の所在地に基づき表示されています。
現地フランチャイズへの投資とその資金調達は、現地国負債を上回る現地国資産に相当します。現地国資産は、
当該国に所在するシティグループの支店および過半数保有子会社により計上される、現地居住者に対する債権
(外部保証債権および一部の担保に関して調整が行われます。)です。現地国負債は、シティグループの米国外支
店および過半数保有子会社の債務ですが、かかる債務に関しては、他のシティグループの支店によるクロスボー
ダー保証は付されませんでした。
次表は、2011年6月30日および2010年12月31日現在、FFIECのガイドラインの定義に基づくシティグループのク
ロスボーダー残高およびコミットメント合計がシティグループの資産合計の0.75パーセントを超える国を示した
ものです。
2011年6月30日
2010年12月31日
第三者に対するクロスボーダー債権
(単位:
十億米ドル)
フランス
銀行
$15.7
公共機関
民間
$12.1
$15.8
現地フランチャ
イズへの投資お
貿易債権 よび現地フラン
および
チャイズの資金
(1)
合計
調達
短期債権
$43.6
$36.3
$ 0.4
クロス
ボーダー
残高合計
コミット
(2)
$44.0
メント
$ 64.9
クロス
ボーダー
残高合計
コミット
(2)
$36.8
メント
$ 54.3
英国
18.3
0.4
21.8
40.5
37.2
̶
40.5
115.8
31.8
106.3
ドイツ
13.3
20.0
4.5
37.8
33.1
̶
37.8
49.4
32.7
44.3
インド
3.9
0.8
5.6
10.3
9.8
20.4
30.7
5.7
28.5
4.5
ブラジル
1.9
1.2
7.7
10.8
8.4
8.5
19.3
24.5
16.2
22.1
ケイマン諸島
1.4
0.1
17.0
18.5
18.1
0.1
18.6
3.6
19.7
3.2
メキシコ
2.7
0.4
4.2
7.3
4.6
10.9
18.2
13.4
16.1
11.9
スペイン
3.2
3.3
4.3
10.8
7.6
5.0
15.8
23.3
11.3
15.2
(1) 第三者に対するクロスボーダー債権合計に含まれています。
(2) コミットメント(クロスボーダー残高合計には含まれていません。)には、法的拘束力のあるクロスボーダー信用状、ならびにその他のコ
ミットメントおよび偶発債務(FFIECにより定義されます。)が含まれます。FFIECが定義するコミットメントには、現地通貨建ての現地の
負債により資金調達される、現地居住者に対するコミットメントが含まれます。
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カントリー・リスクとクロスボーダー・リスクの相違
上記で詳述されているように、カントリー・リスクの報告とクロスボーダー・リスクの報告には重大な相違が
あります。より重大な相違に関する一般的な概要は以下の通りです。
・カントリー・リスクとは、ある国における事由がシティの事業基盤の価値を損ない、またはシティに対する債
務を履行する当該国内の債務者の能力に悪影響を及ぼすリスクです。カントリー・リスクの報告は、顧客との
関係が、全体として、最も直接的に経済的、財政的、社会政治的または法的リスクにさらされている国を識別す
ることに基づいています。一般的に、カントリー・リスクには、受領証拠金の便益、相殺エクスポージャーおよ
びヘッジ・ポジションが含まれます。したがって、シティの内部リスク管理基準に基づいて報告されるカント
リー・リスクは、信用リスク事由または市場リスク事由に対する正味エクスポージャーを測定します。
・クロスボーダー・リスクは、FFIECの定義によれば、外国政府が現地通貨をそれ以外の通貨に交換することを
妨げ、または国外への資金移動を制限する為替規制を実施する等の措置を講じた場合の、潜在的なエクスポー
ジャーを重視します。カントリー・リスクとは異なり、FFIECのクロスボーダー・リスクは、特定の国に所在す
る直接の債務者もしくはカウンターパーティーに対するエクスポージャー、または、もし該当するものがある
場合には、法的拘束力のある保証としての担保または保証人の所在地によってエクスポージャーを測定しま
す。通常、受領証拠金の便益またはヘッジ・ポジションは含まれず、一定の商品に限って相殺エクスポー
ジャーを認識します。
・上述のとおり、カントリー・リスクの表示とクロスボーダー・リスクの表示の相違は、リスクのある国の識別
等、重大なものとなる可能性があります。また、以下は、商品別のより重要な相違の一部を示したものです。
−カントリー・リスクでは、正味デリバティブ債権は通常公正価値で報告され、同一の法的拘束力のある
ネッティング契約に基づき債権と債務を相殺し、受領証拠金の便益および実施されているヘッジ・ポジ
ションを認識します。クロスボーダー・リスクでも、これらの項目は公正価値で報告され、法的拘束力の
あるネッティング契約が存在する場合には債権と債務を相殺することが認められますが、相殺は同一の
特定のカウンタパーティーに限定され、受領証拠金の便益および実施されているヘッジ・ポジションは
認識されません。
−カントリー・リスクでは、貸出金はヘッジを控除して報告されます。クロスボーダー・リスクでは、貸出
金はヘッジを考慮せずに報告されます。
−カントリー・リスクでは、AFSおよびトレーディング・ポートフォリオにおける有価証券は、ロング・ポ
ジションとショートポジションを相殺した純額ベースで報告されます。クロスボーダー・リスクでは、
AFSおよびトレーディング・ポートフォリオにおける有価証券は相殺されません。
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−カントリー・リスクでは、クレジット・デフォルト・スワップ(以下「CDS」といいます。)は、引当てと
なる事業体からの回収をゼロとして売買CDSの正味想定金額に基づいて報告され、時価評価した買い持ち
または売り持ちポジションの調整が行われます。クロスボーダー・リスクでは、CDSは売却された総想定
金額に基づいて含まれ、同一の引当てとなる事業体に対する購入CDSの相殺は含まれません。
−カントリー・リスクでは、レポおよびリバースレポ、ならびに貸付有価証券および借入有価証券は、担保
により減額されたこれらの想定金額に基づき、純額ベースで報告されます。クロスボーダー・リスクで
は、リバースレポおよび借入有価証券は想定金額に基づき報告され、受領担保の価値は含まれません(レ
ポおよび貸付有価証券はクロスボーダー・リスクの報告に含まれません。)。
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デリバティブ
シティグループのデリバティブ活動に関する議論および開示については、「第一部 企業情報、第6 経理の状
況、1 四半期財務書類」の連結財務諸表注記18をご参照ください。以下の議論はデリバティブの公正価値調整、ク
レジット・デリバティブ活動およびデリバティブ債務者情報に関するものです。
デリバティブの公正価値調整
シティグループがそのデリバティブの簿価に適用した公正価値調整は、以下の項目で構成されています。
・流動性調整は、ポジション全体を現金化した場合の価格が公正価値に確実に反映されるようにするため、公正
価値階層のレベル2またはレベル3の項目に適用されます(詳細については「第一部 企業情報、第6 経理
の状況、1 四半期財務書類」の連結財務諸表注記19をご参照ください。)。流動性準備金は、ポジションの規
模を考慮して調整された金融商品のビッド/オファー・スプレッドに基づいて設定されます。
・信用評価調整(以下「CVA」といいます。)は店頭デリバティブ商品に適用されますが、その際、基礎評価にお
いては、通常、LIBOR金利曲線を用いて予想キャッシュ・フローが割り引かれます。関連するLIBOR金利曲線に
よって示されるのと同一の信用リスクをすべてのカウンターパーティーが負うわけではないため、CVAにおい
ては、カウンターパーティー信用リスクおよびシティ自身の信用リスクの市場見通しの両方を評価に盛り込
む必要があります。
シティグループのCVAの手法は2段階から成ります。第一に、将来の時点における一連の予想キャッシュ・フ
ローを算出するために、すべての個別のデリバティブ・ポジションの条件およびモンテカルロ・シミュレーショ
ンまたはその他の定量的分析を用いて、各カウンターパーティーのエクスポージャー・プロファイルが決定され
ます。このエクスポージャー・プロファイルの計算においては、担保差入現金またはその他の担保およびネッティ
ング契約等の取決めを通じてカウンターパーティーとの間に存在する、すべての法的な相殺権を含む信用リスク
軽減措置の効果が考慮されます。カウンターパーティーとの間の強制執行可能なマスターネッティング契約に服
する個別のデリバティブ契約がこのために統合されるのは、それらの正味キャッシュ・フローの総額が不履行リ
スクの対象となるためです。このプロセスにおいては、CVAの測定の基礎として、当期に認識された純資産または負
債が用いられるのではなく、不履行リスクの対象となる特定かつ将来の一定時点におけるキャッシュ・フローが
確認されます。
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第二に、クレジット・デフォルト・スワップ市場において観測された実際の信用スプレッドに由来するデフォ
ルト確率に対する市場の見方が、第1段階で決定された予想将来キャッシュ・フローに適用されます。当社自身の
信用のCVAは、関連する契約期間中に関するシティ特有のクレジット・デフォルト・スワップ(以下「CDS」とい
います。)スプレッドを用いることで決定されます。通常、カウンターパーティーのCVAは、各信用格付けおよび契
約期間のCDSスプレッド指標を用いて決定されます。個別の分析が実施可能な特定のファシリティの一部について
は(たとえば、モノライン保険会社であるカウンターパーティーへのエクスポージャー)、カウンターパーティー
特有のCDSスプレッドが用いられます。
CVA調整は、デリバティブ・ポートフォリオに内在する信用リスクに対する市場の見方を盛り込むことを目的と
しています。しかしながら、デリバティブ商品の大半は双方向の随意契約であり、第三者に譲渡されることは一般
的ではありません。デリバティブ商品は通常、契約により決済され、または、期前解約の場合には、カウンターパー
ティー間で交渉した価格により解約されます。そのため、CVA(カウンターパーティーおよび当社自身の信用の双
方)は、通常の業務の過程では決済または解約の際に実現しない可能性があります。さらに、CVAの全部または一部
は、シティもしくはそのカウンターパーティーの信用リスクの変化またはデリバティブ商品に関連する信用リス
ク軽減措置(担保およびネッティング契約)の変更があった場合には、将来において取り消されるかまたはその
他の方法により調整される可能性があります。
次表は、デリバティブ商品の公正価値に適用された2011年6月30日および2010年12月31日付のCVAを要約したも
のです。
信用評価調整負債控除(資産控除)
(単位:百万ドル)
2011年6月30日
モノライン保険会社以外のカウンターパーティー
シティグループ(当社自身)
モノライン保険会社以外の正味CVA
モノライン保険会社であるカウンターパーティー
CVA合計−デリバティブ商品
(1)
2010年12月31日
$ (2,606)
1,134
$ (3,015)
1,285
$ (1,472)
(1)
$ (1,730)
(1,548)
$ (1,473)
$ (3,278)
(1) モノライン保険会社であるカウンターパーティーとのデリバティブ商品に関するCVAの減少には、2011年度第1四半期の充当額/戻入額
14億ドルが含まれます。
次表は、デリバティブ商品に係るCVAの変動に関連する税引前利益(損失)(ヘッジ控除後)を要約したもので
す。
(単位:百万ドル)
デリバティブのCVA(モノライン保険会
社を除きます。)
モノライン保険会社であるカウンター
パーティーに関するCVA
CVA合計−デリバティブ商品
信用評価調整損益
2010年度
第2四半期
2011年度上半期
2011年度
第2四半期
$
(77)
$
1
$
(76)
(247)
$
35
$
121/322
(212)
(220)
2010年度上半期
$
180
$
(40)
67
433
$
500
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上記のCVAの金額は、デリバティブ・ポートフォリオにのみ関連し、以下は含まれません。
・公正価値オプションに基づき公正価値により測定される非デリバティブ負債についての当社自身の信用調
整。詳細については「第一部 企業情報、第6 経理の状況、1 四半期財務書類」の連結財務諸表注記19をご参
照ください。
・非デリバティブ商品に内包されるカウンターパーティー信用リスクの影響。カウンターパーティー信用リス
クに関連する社債および貸出金等の非デリバティブ商品による損失は、上表には含まれません。
クレジット・デリバティブ
シティグループは、自己の勘定において、また顧客の代理の双方の立場で、様々なクレジット・デリバティブの
マーケット・メーキングおよび取引を行います。これらの契約を通じて、シティグループは、単名またはポート
フォリオ・ベースで、保証を購入または売却します。シティは、主としてその法人向け貸出金ポートフォリオおよ
び他の現金ポジションにおける信用リスクの軽減を促進し、顧客取引を容易にするために、クレジット・デリバ
ティブを使用しています。
クレジット・デリバティブにおいては、通常、予め定められた事由(以下「決済トリガー」といいます。)が生
じた際、信用補完の売り手が買い手に支払いを行うことが要求されます。これらの決済トリガーは、デリバティブ
および参照クレジットの形式により定義され、通常、市場での基準における債務の返済不能および当該参照クレ
ジットの破産(または類似の事由)に限定されますが、より限定された範囲の取引においては、債務の条件変更が
含まれる場合があります。
新興市場の参照クレジットを参照するクレジット・デリバティブ取引には、通常、追加の決済トリガーとして債
務の早期償還および債務履行拒否のリスクまたは支払猶予も含まれます。参照クレジットまたはアセット・バッ
ク証券のポートフォリオに関する一定の取引において、保証の売り手は、ポートフォリオに関して特定の損失額が
発生するまで支払いを行う必要がなく、かつ/または特定の金額まで損失を埋め合わせる支払いのみを行えばよ
い場合があります。
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次表は、2011年6月30日および2010年12月31日現在における、カウンターパーティーおよびデリバティブの形態
別にみたシティのクレジット・デリバティブ・ポートフォリオの主要な特性を要約したものです。
2011年6月30日
(単位:百万ドル)
産業/カウンターパーティー別
銀行
証券ブローカー・ディーラー
モノライン保険会社
金融関係以外の会社
保険会社その他の金融機関
産業/カウンターパーティー別合計
形態別
クレジット・デフォルト・スワップおよび
オプション
トータル・リターン・スワップおよびその他
形態別合計
格付け別
投資適格
公正価値
受取
$
$
$
40,498
14,564
13
116
8,953
64,144
$
$
$
(1)
投資不適格
格付け別合計
満期別
1年以内
1年超5年以内
5年超
満期別合計
2010年12月31日
(単位:百万ドル)
産業/カウンターパーティー別
銀行
証券ブローカー・ディーラー
モノライン保険会社
金融関係以外の会社
保険会社その他の金融機関
産業/カウンターパーティー別合計
形態別
クレジット・デフォルト・スワップおよび
オプション
トータル・リターン・スワップおよびその他
形態別合計
格付け別
投資適格
$
$
$
$
投資不適格
格付け別合計
満期別
1年以内
1年超5年以内
5年超
満期別合計
$
$
943,851
327,899
241
2,690
197,796
$ 1,472,477
$
896,051
305,309
̶
3,137
148,288
1,352,785
63,933
$
59,697
$ 1,447,831
$
1,351,146
211
64,144
$
1,567
61,264
24,646
$ 1,472,477
$
1,639
1,352,785
16,496
44,768
61,264
$
668,703
803,774
$ 1,472,477
$
$
$
$
1,977
36,760
22,527
61,264
公正価値
受取
支払
16,836
47,308
64,144
$
2,344
36,456
25,344
64,144
$
$
$
$
$
$
$
$
保証人
$
$
$
支払
37,444
15,203
̶
129
8,488
61,264
37,586
15,428
1,914
93
10,108
65,129
(1)
想定金額
受益者
200,544
1,033,116
238,817
$ 1,472,477
$
605,034
747,751
1,352,785
$
181,442
952,825
218,518
1,352,785
想定金額
受益者
保証人
$
820,211
319,625
4,409
1,277
177,171
$ 1,322,693
$
$
35,727
16,239
2
70
7,760
59,798
$
784,080
312,131
̶
1,463
125,442
1,223,116
64,840
$
58,225
$ 1,301,514
$
1,221,211
289
65,129
$
1,573
59,798
21,179
$ 1,322,693
$
1,905
1,223,116
15,368
44,430
59,798
$
547,171
775,522
$ 1,322,693
$
1,817
34,298
23,683
59,798
$
$
18,427
46,702
65,129
$
1,716
33,853
29,560
65,129
$
$
$
(1) 格付けされていないクレジット・デリバティブ商品も含まれています。 123/322
164,735
935,632
222,326
$ 1,322,693
$
$
487,270
735,846
1,223,116
162,075
853,808
207,233
1,223,116
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
上表に記載された公正価値は、ネッティング契約、現金担保および市場評価調整または信用評価調整適用前のも
のです。
シティグループは、顧客のために二方向からマーケット・メーキング業務を積極的に行い、また信用リスクの管
理を行って、様々なクレジット・デリバティブ商品のトレーディングに積極的に参加しています。このような活動
のほとんどは、銀行および証券ブローカー・ディーラーの両方を含む他の金融仲介業者との間で行われたもので
す。シティグループでは、通常、売却した保証と購入した保証の想定元本の合計は一致しておらず、シティグループ
が希望する場合には、相殺クレジット・デリバティブ契約を締結するよりも、むしろ直接的に参照資産を保有する
ことがあります。クレジット・デリバティブ契約からのオープン・リスク・エクスポージャーは、参照資産におけ
る一定の現金ポジションの考慮後、および(デュレーションに基づく同等の基準によるか、またはトランシェ分け
されたストラクチャーにおける劣後レベルを反映するための)想定元本の調整後のエクスポージャーと概ね一致
しています。
シティは、クレジット・デリバティブ契約における当社カウンターパーティーの信用リスクを積極的に監視し
ています。2011年6月30日現在の総債権の約92パーセントおよび2010年12月31日現在の総債権の約89パーセント
は、それぞれシティが担保契約を保持しているカウンターパーティーからのものです。(当社に対する債権残高に
おける)シティの上位15のカウンターパーティーの大部分は、銀行、金融機関または他のディーラーです。これら
のカウンターパーティーとの契約には、格付けに基づく終了事由は含まれません。ただし、カウンターパーティー
の格下げは、シティグループが追加担保を必要とする基準を引き下げることにより、影響を及ぼすことがありま
す。
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四半期報告書
キャッシュ・フローの状況
営業活動、投資活動および財務活動による当社のキャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書に反映さ
れており、下表はその要約です。
(単位:百万ドル)
継続事業の営業活動から生じた
(に使用した)正味資金
継続事業の投資活動から生じた
(に使用した)正味資金
継続事業の財務活動から生じた
(に使用した)正味資金
非継続事業から生じた正味資金
為替相場の変動による現金および
現金同等物への影響
現金および銀行預け金の変動
上半期
2011年度
2010年度
$ 4,845
$ 41,601
8,255
40,278
(16,992)
14,398
(16,884)
(82,645)
15,492
(49,477)
51
(48)
̶
331
52
(185)
2,669
909
$
第1四半期
2011年度
2010年度
$
1,039
$ 35,418
(206)
$
(763)
$
(130)
$
206
2011年度第2四半期中に継続事業の営業活動から生じた正味資金は3,806百万ドルで、前年同期比で2,377百万ドル
減少しました。
2011年度第2四半期中に継続事業の投資活動から生じた正味資金は25,247百万ドルで、前年同期比で633百万ドル
減少しました。
2011年度第2四半期中に継続事業の財務活動に使用した正味資金は32,376百万ドルで、前年同期比で792百万ドル
増加しました。
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法人税等
繰延税金資産
繰延税金資産(以下「DTA」といいます。)は、現行の税法および税率に基づき、財務諸表上あるいは税務申告書
上に認識された事象の将来の税効果に対して計上されています。DTAは、実現が見込まれるとの経営陣の判断に基
づき認識されています。詳細については、有価証券報告書の「第一部 企業情報、第3 事業の状況、7 財政状態、経
営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」−「重要な会計方針および見積り」−「法人税等」をご参照くだ
さい。
2011年6月30日現在、シティグループは約506億ドルの正味DTAを計上しました。これは2010年12月31日現在から
15億ドル、前四半期から5億ドルの減少です。
実現可能性は担保されませんが、シティは、DTAが発生している管轄区域における将来の課税所得についての予
測に基づき、また、繰越欠損金の失効を回避する為に必要な場合に実行可能な戦略的タックスプランニング(ASC
740「法人税等」で定義されています。)に基づき、2011年6月30日現在認識された正味繰延税金資産506億ドルの
実現可能性は高いと考えています。
次表は、2011年6月30日現在および2010年12月31日現在のシティの正味DTA残高を要約したものです。
管轄区域/構成
(単位:十億ドル)
米国連邦税
州税および地方税
外国税
合計
2011年6月30日現在
DTA残高
$ 40.7
4.2
5.7
$
50.6
2010年12月31日現在
DTA残高
$ 41.6
4.6
5.9
$
52.1
2011年6月30日現在、約120億ドルの正味繰延税金資産がシティのTier1資本およびTier1普通自己資本に含ま
れています。
その他
シティは、2006年度から2008年度に関するIRS監査を今後12ヶ月間以内に終了させることができます。しかしな
がら、2011年6月30日現在、この監査において依然として多くの未解決の問題が存在するため、これにより生じる
未認識税務便益の金額の変化、または(もしあるとすれば)シティの実効税率への影響を合理的に見積もること
は現在不可能です。
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開示統制および開示手続
シティグループの開示統制および開示手続は、1934年証券取引所法に基づき開示が要求される情報が確実に記
録され、処理され、要約され、SECの規則および様式に規定された期間内に報告されるようにすることを目的として
います。これには、必要な開示について適時に意思決定ができるように、シティがSECへの提出書類の中で開示する
ことが要求されている情報が、必要に応じて最高経営責任者(CEO)および最高財務責任者(CFO)をはじめとす
る経営陣に蓄積され、通知されることを含みますが、これらに限定されません。
シティの開示委員会は、最高経営責任者および最高財務責任者がシティの開示統制および開示手続を考案し、確
立し、維持し、その有効性を評価する責務を果たすことを支援します。開示委員会は、とりわけ、開示統制および開
示手続を監視し、維持し、実施する責務を負っており、最高経営責任者および最高財務責任者の監督および監視に
従います。
シティグループの経営陣は、シティグループの最高経営責任者および最高財務責任者の参加を得て、2011年6月
30日付でシティグループの開示統制および開示手続(取引所法に基づくルール13a-15(e)において定義されてい
ます。)の有効性について評価しており、この評価に基づき、最高経営責任者および最高財務責任者は、同日現在の
シティグループの開示統制および開示手続が有効であると結論づけました。
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将来予想に関する記述
本書における一定の記載事項(「財政状態および経営成績に関する経営陣の議論および分析」の記載を含みま
すが、これに限定されません。)は、SECルールおよびレギュレーションにおいて定められる限度における「将来予
想に関する記述」です。また、シティグループは、SECに提出する他の書類においても将来予想に関する記述をする
場合があり、シティグループの経営陣は、アナリスト、投資家、マスコミ関係者その他に対して、口頭で将来予想に
関する発言をする場合があります。
将来予想に関する記述は、一般的に、過去の事実に基づくものではなく、むしろ将来の出来事に関するシティグ
ループおよび経営陣の考えを表すものに過ぎません。かかる記述は「∼と考えます(believe)」、「∼と期待し
ます(expect)」、「∼と予想しています(anticipate)」、「∼を意図しています(intend)」、「∼と見積も
ります(estimate)」、「増加することがあります(may increase)」、「変動することがあります(may
fluctuate)」等の語句や類似の表現、または「∼する予定です(will)」、「∼すべきです(should)」、「∼す
るつもりです(would)」、「∼となる可能性があります(could)」等の未来もしくは条件を示す表現によって
識別することができます。
かかる記述は、経営陣による現時点での予測に基づいており、不確実で状況は変化することがあります。実際の
業績ならびに資本およびその他の財政状態は、様々な要因(本書に含まれる注意事項ならびに有価証券報告書の
「第一部 企業情報、第3 事業の状況、4 事業等のリスク」−「リスク要因」および以下に記載する要因を含み
ますが、これらに限定されません。)によって、かかる記述に含まれるものとは大きく異なる可能性があります。
・米国政府債務水準に関する問題、および1社またはそれ以上の格付機関が米国政府債務の信用格付けを引き下
げる可能性が、シティグループの流動性および資金調達ならびにシティグループの事業および市場全体に及ぼ
す潜在的な影響
・2010年ドッド・フランク・ウォールストリート改革および消費者保護法(以下「金融改革法」といいます。)
の現在継続中の施行がシティの事業活動、業務慣行、業務コストおよび経営成績全体に与える影響
・FDIC預金保険料の引上げがシティの利益、正味利息マージン(以下「NIM」といいます。)ならびに米国および
世界における競争力に及ぼす影響
・十分な資本を維持するシティの能力およびこれらを維持するためのコストの増加(特に、金融改革法に基づく
自己資本規制の変更、バーゼル銀行監督委員会その他によって採択された資本基準(米国規制当局によって施
行されるものを含みます。)を踏まえて)
・中央決済、取引所における取引および金融改革法の「プッシュ・アウト」規定(デリバティブ取引業務分離規
定)による、シティのデリバティブ事業の構造および業務慣行の一定分野での混乱およびその経営成績への潜
在的な悪影響
・金融改革法または海外の規制によって求められる、大手金融機関の秩序だった破綻処理を容易にすることを目
的とした規制上の要件が、シティに与える潜在的な悪影響
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四半期報告書
・シティの米国外の広範な事業から生じるリスク(ヨーロッパの一部の国々(国家およびこれらの国々に所在
する機関の両方を含みます。)に依然として影響を及ぼしている経済および財政状態、ならびに一部の新興市
場において依然として政治情勢が不安定であることを含みます。)、ならびに各市場を通じて矛盾する、または
一貫性のない規制をシティが遵守することができるかどうか
・最近法制化された規制および潜在的な将来の規制が、証券化取引に参加するシティの能力およびコストに与え
る影響
・シティまたはその子会社の信用格付けの引下げ(金融改革法の成立によるものを含みます。)、ならびに、とり
わけシティの資金調達および流動性、借入コストならびに資本市場の利用に及ぼす潜在的な影響
・金融改革法により自己勘定トレーディングおよびファンド関連業務に課せられた規制の影響(シティのマー
ケット・メイキング業務およびそのトレーディング業務に関する世界的な競争力に対する潜在的な悪影響、な
らびにシティが公正市場価値より低い価値で投資対象の一部を売却しなければならない可能性を含みます。)
・金融改革法および消費者保護局の新設に伴う、多数の米国個人向け事業に関する遵守コストの増加、ならびに
シティの業務慣行および運営に関する変更の可能性
・2009年クレジットカード説明義務、責任および開示法ならびにその他の規制要件が、シティのクレジットカー
ド事業および事業モデルに与える継続的な影響
・住宅抵当貸付のオリジネーター、かかる貸付のサービサーもしくは売り手、もしくは住宅モーゲージ・バック
証券化取引のスポンサーもしくは引受人としてのシティまたはその他の立場におけるシティが、かかる貸金債
権の譲渡、売却または証券化に関連して行った表明および保証の結果としてさらされる、政府支援法人(以下
「GSE」といいます。)、投資家、抵当保険会社またはその他の第三者に対するシティのエクスポージャー
・住宅抵当貸付業界の慣行(とりわけ、住宅抵当権実行のための手続きならびに抵当権の譲渡および証券化のプ
ロセスを含みます。)に関する、政府当局または州司法長官による取調べおよび手続きの結果または裁判所お
よび監督官庁の決定、ならびにシティの経営成績または財政状態に与える潜在的な影響
・景気回復の持続性およびペースが依然として不確実なこと、ならびに、そのことがシティの事業および経営成
績に与える潜在的な影響(個人向け抵当貸付ポートフォリオにおける延滞率および正味貸倒損失を含みま
す。)
・米国内外における流動性基準が変化する中で、シティが十分な流動性を維持することができるかどうか、およ
び十分な流動性を維持することが、シティのNIMに与える継続的な影響
・内国歳入法に基づく「所有権の変更」、およびそれが、シティが将来の課税所得を相殺するために繰延税金資
産(以下「DTA」といいます。)を活用することができるかどうかに与える影響
・米国または一定の国外法域における法人税が引き下げられた場合、シティのDTAの価値に与える潜在的な悪影
響
・シティに対し一定の金融サービスの能動的所得に対する米国の租税の繰延べを認める米国税法の規定の失効、
およびシティの法人税費用に対するその影響
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・シティが過去と同じペースまたは水準で引き続きシティ・ホールディングスを縮小することができるかどう
か、およびそれによりリスク加重資産を減らし費用を抑えることができるかどうか
・とりわけ、外貨換算の影響および法規制費用が四半期毎に依然として不確実な状況下でシティコープの事業に
投資し続ける中で、シティが引き続き費用を統制することができるかどうか
・米国および海外の両方において、報酬慣行に関する規制上の不確実性等を受けて、シティが有能な従業員を雇
用し、確保することができるかどうか
・シティが対象となっている広範な法的手続きおよび規制上の手続きの結果またはエクスポージャーを、予測ま
たは見積もることができるかどうか、ならびに金融改革法の「内部告発者」規定が、シティの法的手続きおよ
び規制上の手続きの件数およびエクスポージャーをさらに増加させる可能性
・シティが使用している主要な会計基準の将来における潜在的な変更、ならびにかかる変更が財政状態および経
営成績を記録し報告するシティの方法に与える影響
・財務諸表の作成に用いるシティの仮定や見積り(貸倒引当金、訴訟および規制に関するエクスポージャー、抵
当貸付に関する表明および保証に対する請求ならびに一定の資産の公正価値の決定の際におけるものを含み
ます。)の正確性
・シティが効果的なリスク管理プロセスおよび損失(特に金融セクターにおけるシティのカウンターパー
ティーとの間でのリスクの集中により増大する可能性があります。)を防ぐ戦略を維持することができるかど
うか
・シティまたは第三者の業務システムまたはインフラの機能不全
・シティのブランドの価値を維持することができるかどうか
・シティの日本における消費者金融事業に関して不安定性および不確実性が依然として存在すること(顧客か
ら受けた返還請求の種類、件数および金額を含みます。)
シティグループが行った、またはシティグループを代理して行われた将来予想に関する記述は、その記述が行わ
れた時点現在のものに過ぎず、シティは、将来予想に関する記述がなされた後に発生した状況または事由の影響を
反映するために、将来予想に関する記述を更新する義務を負いません。
(2) 対処すべき課題
「第一部 企業状況、第3 事業の状況、4 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」に記載さ
れたもののほかには、当四半期会計期間中において、当社の事業上および財務上の対処すべき課題について重要な
変更はなく、または新たに事業上および財務上の対処すべき課題は生じておりません。
(3) 研究開発活動
該当事項はありません。
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第4【設備の状況】
(1) 主要な設備の状況
当四半期会計期間中において重要な異動はありませんでした。
(2) 設備の新設、除却等の計画
該当事項はありません。
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第5 【提出会社の状況】
1 【株式等の状況】
(1) 【株式の総数等】
① 【株式の総数】
(2011年6月30日現在)
種類
優先株式
授権株数(株)
発行済株式総数(株)
30,000,000
12,038
未発行株式数(株)
29,987,962
(注1)
3,068,149,320
(注3)
(注1) 優先株式の未発行株式数には、優先株式購入権の行使により発行可能な優先株式シリーズR31,000株が含まれ
ます。優先株式購入権の詳細については、下記「②発行済株式」注3をご参照ください。
(注2) シティグループの普通株式10株を1株とする株式併合が、2011年5月6日の取引終了後に発効し、2011年5月9
日の取引開始時より、ニューヨーク証券取引所において株式併合による調整後のシティ普通株式の取引が開始
されました。株式併合が発効した時点で、発行済シティグループ普通株式各10株が、1株当たりの額面の変更を
伴うことなく、自動的に発行済シティグループ普通株式1株に統合されました。これにより、発行済シティグ
ループ普通株式数および授権株式数が減少しました。
(注3) 普通株式の未発行株式数には、(i)ストック・オプションの行使により発行可能な普通株式38,358,874.83株、
(ii)2011年1月31日頃に米国財務省が公に売却した255,033,142個のワラントの行使により発行可能な普通
株式25,503,314株、(iii)2011年1月31日頃に米国財務省が公に売却した210,084,034個のワラントの行使に
より発行可能な普通株式21,008,403株、(iv)優先株式シリーズTの転換により発行可能な普通株式67,296
株、(v)Upper DECS出資証券の決済により発行可能な普通株式5,890,500株および(vi)T-DECSの決済により発行
可能な普通株式(最大で)109,523,900株が含まれます。
普通株式(注2)
6,000,000,000
2,931,850,680
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② 【発行済株式】
(2011年6月30日現在)
記名・無記名の別
及び額面・無額面
の別
記名式額面
1.00ドル
記名式額面
0.01ドル
種類
優先株式
発行数(株)
上場金融商品取引所
名又は登録認可金融
商品取引業協会名
内容
12,038
−シリーズE
4,850
該当ありません。
注2および4
−シリーズF
2,863
ニューヨーク証券
取引所
注2および4
−シリーズT
454
ニューヨーク証券
取引所
注2および4
−シリーズAA
3,870
普通株式
2,931,850,680
ニューヨーク証券
取引所
ニューヨーク証券
取引所
メキシコ証券取引所
東京証券取引所
注2および4
注3
(注1) 四捨五入により、合計が一致しない場合があります。
(注2) 優先株式の内容の概要は以下のとおりです。
(1)優先株式シリーズAA(本(1)項において、以下「本優先株式」といいます。)
(i)配当
シティグループの取締役会または正当に権限を付与された取締役会の委員会が宣言した場合、シティグ
ループは本優先株式に対し、四半期ごとに後払いにて、1株当たりの残余財産分配額25,000ドルに対し年
8.125パーセントの割合による金銭の配当を行います。
本優先株式に対する配当は累積しません。配当支払日に先立つ配当期間につき本優先株式への配当が宣言
されない場合は、かかる配当は発生せず、当該配当支払日またはそれ以降において、その後の配当期間につ
いて配当の宣言がなされるか否かにかかわらず、シティグループはかかる配当期間にかかる配当を支払う
義務を負いません。「配当期間」とは、各配当支払日(以下に定義されます。)から(同日を含みます。)次
回の配当支払日まで(同日を含みません。)の期間をいいます。ただし、初回の配当期間は、本優先株式の発
行日から(同日を含みます。)次回の配当支払日まで(同日を含みません。)の期間をいいます。
一定の例外を除き、本優先株式が残存する限り、配当支払日につき残存する本優先株式すべてに対して全額
の配当が宣言され、かつかかる配当が支払われるかまたはその支払いに十分な金額がそのときに終了する
配当期間のために積み立てられていない限り、シティグループおよびその子会社は、当該配当支払日に開始
する次期の配当期間中に、それに劣後するシティグループの株式につき配当宣言もしくは支払い、分配、償
還、買取、取得もしくは残余財産分配を行わず、またはこれらに関する保証に係る支払いを行いません。
(ii)配当支払日
シティグループの取締役会または正当に権限を付与された取締役会の委員会が宣言した場合、シティグ
ループは本優先株式に対する金銭の配当を、毎年2月15日、5月15日、8月15日および11月15日の四半期ご
とに後払いします(以下それぞれを「配当支払日」といいます。)。配当が支払われるべき日が営業日では
ない場合、翌営業日に支払われます(遅延利息は支払われません。)。ただし、かかる翌営業日が翌暦年とな
る場合は、前営業日に支払われます。「営業日」とは、ニューヨーク州ニューヨーク市における法定休日に
当たらずかつニューヨーク州ニューヨーク市の銀行が法律上休業が許可されまたは義務付けられていない
平日をいいます。
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(iii)残余財産分配請求権
シティグループが任意または強制により清算、解散または事業を閉鎖する場合、本優先株式の保有者は、株
主に適法に分配可能な資産から、シティグループの普通株主またはその他清算、解散もしくは事業閉鎖時に
残余財産分配につき本優先株式に劣後する株式の株主に対する資産の分配に先立ち、1株当たり25,000ド
ルの残余財産分配額を、最終の配当支払日から当該清算日、解散日または事業閉鎖日まで(同日を含みませ
ん。)の期間にかかる配当(もし宣言された場合、その範囲において)と共に受領する権利を有します。分
配は、債権者に対する全債務を返済し、かつ本優先株式に優先する証券の保有者の権利に従ったうえで残余
した分配可能な資産を限度として、本優先株式および当該分配につき本優先株式と同順位のその他の証券
の間で比例配分されます。
(iv)任意償還
本優先株式は永久であり、満期はありません。以下の場合を除き、本優先株式は、2018年2月15日の配当支払
日より前に償還することはできません。
シティグループは、2018年2月15日またはその後の配当支払日において、かかる配当支払日につき本優先株
式に対する全額の配当の支払いを宣言した場合、本優先株式の全部または一部を、1株当たり25,000ドルに
相当する償還価格により償還することができます。
2023年2月15日に先立つ本優先株式の償還は、下記(v)記載の制限に服し、連邦準備制度理事会から必要
な事前の承認または許可を得ていることを条件とします。本優先株式の保有者は、償還請求権を有しませ
ん。
(v)議決権
本優先株式の保有者は、(i)一定の配当の遅滞の場合、(ii)シティグループによる、優先する株式の発行
に関する場合、(iii)本優先株式の議決権、優先権または特別な権利に悪影響を与えるような、シティグ
ループの定款等に対する変更に関する場合、および(iv)デラウェア法により明確に要求される場合を除
き、議決権を有しません。
(vi)新株引受権および転換権
本優先株式の保有者は、新株引受権または転換権を有しません。
(2)優先株式シリーズT(本(2)項において、以下「本優先株式」といいます。)
(i)配当
シティグループの取締役会または正当に権限を付与された取締役会の委員会が宣言した場合、シティグ
ループは本優先転換株式に対し、四半期ごとに後払いにて、1株当たりの残余財産分配額50,000ドルに対し
年6.5パーセントの割合による金銭の配当を行います。
本優先転換株式に対する配当は累積しません。配当支払日に先立つ配当期間につき本優先転換株式への配
当が宣言されない場合は、かかる配当は発生せず、当該配当支払日またはそれ以降において、その後の配当
期間について配当の宣言がなされるか否かにかかわらず、シティグループはかかる配当期間にかかる配当
を支払う義務を負いません。「配当期間」とは、各配当支払日(以下に定義されます。)から(同日を含み
ます。)次回の配当支払日まで(同日を含みません。)の期間をいいます。ただし、初回の配当期間は、本優
先転換株式の発行日から(同日を含みます。)次回の配当支払日まで(同日を含みません。)の期間をいい
ます。
一定の例外を除き、本優先転換株式が残存する限り、配当支払日につき残存する本優先株式すべてに対して
全額の配当が宣言され、かつかかる配当が支払われるかまたはその支払いに十分な金額がそのときに終了
する配当期間のために積み立てられていない限り、シティグループおよびその子会社は、当該配当支払日に
開始する次期配当期間中に、それに劣後するシティグループの株式につき配当宣言もしくは支払い、分配、
償還、買取、取得もしくは残余財産分配を行わず、またはこれらに関する保証に係る支払いを行いません。
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(ii)配当支払日
シティグループの取締役会または正当に権限を付与された取締役会の委員会が宣言した場合、シティグ
ループは本優先転換株式に対する金銭の配当を、毎年2月15日、5月15日、8月15日および11月15日の四半
期ごとに後払いします(以下それぞれを「配当支払日」といいます。)。配当が支払われるべき日が営業日
ではない場合、翌営業日に支払われます(遅延利息は支払われません。)。ただし、かかる翌営業日が翌暦年
となる場合は、前営業日に支払われます。「営業日」とは、ニューヨーク州ニューヨーク市における法定休
日に当たらずかつニューヨーク州ニューヨーク市の銀行が法律上休業が許可されまたは義務付けられてい
ない平日をいいます。
(iii)残余財産分配請求権
シティグループが任意または強制により清算、解散または事業を閉鎖する場合、本優先転換株式の保有者
は、株主に適法に分配可能な資産から、シティグループの普通株主またはその他清算、解散もしくは事業閉
鎖時に残余財産分配につき本優先転換株式に劣後する株式の株主に対する資産の分配に先立ち、1株当た
り50,000ドルの残余財産分配額を、最終の配当支払日から当該清算日、解散日または事業閉鎖日まで(同日
を含みません。)の期間にかかる配当(もし宣言された場合、その範囲において)と共に受領する権利を有
します。分配は、債権者に対する全債務を返済し、かつ本優先転換株式に優先する証券の保有者の権利に
従ったうえで残余した分配可能な資産を限度として、本優先転換株式および当該分配につき本優先転換株
式と同順位のその他の証券の間で比例配分されます。
(iv)保有者の選択による転換
各本優先転換株式は、その保有者の選択により、いつでも、シティグループ普通株式148.2350株(端株につ
いては現金)に転換することができます(ただし、逆希薄化の調整に従います。)(その比率または調整後
の比率を、以下「転換率」といいます。)。当初転換率は、各本優先転換株式に対するシティグループ普通株
式1株当たり約337.30ドルの当初転換価格を反映します。
ある時点で有効な転換率およびそれに対応する転換価格を、以下それぞれ「適用転換率」および「適用転
換価格」といいます。適用転換率および適用転換価格は一定の調整に従います。ある時点における適用転換
価格は、50,000ドルをその時点の適用転換率で除することにより算出されます。
(v)一定の取得事由による転換
全般 転換日前に以下のいずれかの事由が発生した場合、以下の規定が適用されます。
(a)米国1934年証券取引所法(以下「証券取引所法」といいます。)第13条(d)の意味における「者」ま
たは「グループ」がシティグループ普通株式の議決権の50パーセントを超えるシティグループ普通持分の
直接的または間接的な最終の「実質的所有者」(証券取引所法に基づくルール13d-3に定義されます。)と
なったことを開示するスケジュールTOまたは何らかのスケジュール、フォームもしくはレポートが、かかる
者またはグループにより証券取引所法に基づき提出された場合。
(b)シティグループの統合もしくは合併または類似の取引またはシティグループの財産および資産のす
べてもしくは実質的にすべてをシティグループの子会社以外の者に売却、リースもしくはその他の形で譲
渡する1つのもしくは一連の取引が完了した場合(いずれの場合も、それによってシティグループ普通株
式が現金、証券またはその他の財産に転換される取引としますが、当該取引の直前においてシティグループ
の議決権株式を直接的または間接的に「実質的に所有する」(証券法に基づくルール13d-3に定義されま
す。)者が当該取引の直後に継続または存続する者の残存するすべての種類の議決権株式の全議決権の過
半を表章する議決権株式を直接的または間接的に実質的に所有することになる取引を除きます。)。
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これらの取引を、以下「完全取得」といいます。ただし、取引においてシティグループ普通株式の株主が受
領した対価の少なくとも90パーセントが、米国内の証券取引所または欧州経済地域の証券取引所において
取引されている普通株式もしくはかかる普通株式の預託株式、または完全取得に関連して発行もしくは交
換される場合にかかる証券取引所において取引されることになる普通株式もしくはかかる普通株式の預託
株式である場合には、完全取得が発生したとはみなされません。
完全取得が行われた場合、シティグループは、一定の状況において、完全取得の効力発生日(以下「効力発
生日」といいます。)に開始し、効力発生日の30日後に終了する期間(以下「完全取得転換期間」といいま
す。)に行われるあらゆる本優先転換株式の転換に関する転換率を、追加の普通株式数(以下「完全化株
式」といいます。)だけ引き上げます。この調整は、株価および完全取得の効力発生日に基づいて行われま
す。
根本的変更 完全化株式を受領することに代えて、完全取得に関する参照価格が適用転換価格を下回った場
合(以下「根本的変更」といいます。)、保有者は代わりに、完全取得転換期間において、自らの本優先転換
株式を(1)参照価格と(2)184.50ドルとのいずれか高い方(ただし、調整に従います。以下「基準価格」
といいます。)と同額の調整後転換価格により転換することを選択できます。
基準価格は、本優先転換株式の転換率が調整される日に調整されます。調整後基準価格は、かかる調整の直
前に適用される基準価格を、分子を株価の調整を引き起こす調整の直前における転換率とし、分母を調整後
転換率とする分数により乗じた価格と同額とします。
参照価格が基準価格を下回った場合、保有者は、本優先転換株式1株につき最大271.0583株のシティグルー
プ普通株式(ただし、調整に従います。)を受領しますが、保有者が受領する価値は、本優先転換株式の優先
残余財産分配額を下回る可能性があります。根本的変更の場合に転換により普通株式を発行する代わりに、
シティグループは、自らの選択により、必要な当局の許可を得た場合、転換により発行可能な普通株式1株
につき参照価格に相当する現金を支払うことができます。
「参照価格」とは、当該根本的変更の場合に普通株式1株につき支払われる価格をいいます。シティグルー
プの普通株主がかかる根本的変更の場合に現金のみを受領する場合、参照価格とは1株につき支払われる
現金の額をいいます。それ以外の場合、参照価格とは、かかる根本的変更の効力発生日まで(同日を含みま
せん。)の10取引日におけるシティグループの普通株式1株当たりの終値の平均値をいいます。
(vi)シティグループの選択による転換
2013年2月15日以降(同日を含みます。)、シティグループは、その選択により、いつでもまたは随時、本優
先転換株式の全部または一部を、その時における適用転換率によりシティグループ普通株式に転換させる
ことができます。シティグループは、自らの選択により転換の通知を行う日より前の取引日に終了するいず
れかの30連続取引日のうち20取引日間において、シティグループ普通株式の終値が、本優先転換株式のその
時における適用転換価格の130パーセントを超えた場合に、転換権を行使することができます。
(vii)任意償還
本優先転換株式は永久であり、満期はありません。以下の場合を除き、本優先転換株式は、2015年2月15日の
配当支払日より前に償還することはできません。
シティグループは、2015年2月15日またはその後の配当支払日において、かかる配当支払日につき本優先転
換株式に対する全額の配当の支払いを宣言した場合、本優先転換株式の全部または一部を、1株当たり
50,000ドルに相当する償還価格により償還することができます。
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シティグループはまた、残存する本優先転換株式の残余財産分配額の総額が当初発行された本優先転換株
式の残余財産分配額の総額の5パーセント以下となった場合、本優先転換株式の全部(一部は不可)を、1
株当たり50,000ドルに相当する償還価格に最終配当支払日から償還日(同日を含みません。)までの期間
にかかる配当を加えた金額により償還することができます。
2020年2月15日に先立つ本優先転換株式の償還は、下記(viii)記載の制限に服します。また、本優先転換
株式の償還はいつでも、連邦準備制度理事会から必要な事前の承認または許可を得ていることを条件とし
ます。本優先転換株式の保有者は、償還請求権を有しません。
本優先転換株式の償還が行われる場合、保有者は償還通知の日から償還日に先立つ2営業日目の営業終了
時までの間、本優先転換株式を転換する権利を有します。
(viii)議決権
本優先転換株式の保有者は、(i)一定の配当の遅滞の場合、(ii)シティグループによる、優先する株式の
発行に関する場合、(iii)本優先転換株式の議決権、優先権または特別な権利に悪影響を与えるような、シ
ティグループの定款等に対する変更に関する場合、および(iv)デラウェア法により明確に要求される場
合を除き、議決権を有しません。
(ix)新株引受権
本優先転換株式の保有者は、新株引受権を有しません。
(3)優先株式シリーズE(本(3)項において、以下「本優先株式」といいます。)
(i)配当
シティグループの取締役会または正当に権限を付与された取締役会の委員会が宣言した場合、シティグ
ループは本優先株式に対し、(i)発行日から2018年4月30日まで(同日を含みません。)については、本優先
株式1株当たり25,000ドルの優先残余財産分配額につき年率8.40パーセントの配当を、半年ごとに後払い
にて、毎年4月30日および10月30日に行い、(ii)2018年4月30日以降(同日を含みます。)については、本優
先株式1株当たり25,000ドルの優先残余財産分配額につき(a)3ヶ月LIBOR+4.0285パーセントと
(b)7.7575パーセントのいずれか高い方を年率とする配当を、四半期ごとに後払いにて、毎年1月30日、4月
30日、7月30日および10月30日(初回を2018年7月30日とします。)に行います(上記各支払日を、以下
「配当支払日」といいます。)。
本優先株式に対する配当は累積しません。配当支払日に先立つ配当期間につき本優先株式への配当が宣言
されない場合は、かかる配当は発生せず、当該配当支払日またはそれ以降において、その後の配当期間につ
いて配当の宣言がなされるか否かにかかわらず、シティグループはかかる配当期間にかかる配当を支払う
義務を負いません。「配当期間」とは、各配当支払日から(同日を含みます。)次回の配当支払日まで(同
日を含みません。)の期間をいいます。ただし、初回の配当期間は、本優先株式の発行日から(同日を含みま
す。)初回の配当支払日まで(同日を含みません。)の期間をいいます。
本優先株式に対する配当宣言が発行日から2018年4月30日まで(同日を含みません。)の配当期間につい
てなされる場合、かかる配当は、1ヶ月を30日、1年を12ヶ月とする1年360日として計算されます。本優先
株式に対する配当宣言が2018年4月30日以降(同日を含みます。)の配当期間についてなされる場合、かか
る配当は、1年を360日とし、実際の経過日数に基づき計算されます。2018年4月30日まで(同日を含みま
す。)の配当支払日が営業日ではない場合、かかる日に支払われるべき配当は、翌営業日に行われ、かかる遅
延につき利息その他の支払いは発生しません。2018年4月30日以降(同日を含みます。)の配当支払日が営
業日ではない場合、かかる日に支払われるべき配当は、翌営業日に支払われ、また、実際の配当支払日までの
配当が支払われます。
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一定の例外を除き、本優先株式が残存する限り、配当支払日につき残存する本優先株式すべてに対して全額
の配当が宣言され、かつかかる配当が支払われるかまたはその支払いに十分な金額がそのときに終了する
配当期間のために積み立てられていない限り、シティグループおよびその子会社は、当該配当支払日に開始
する次期の配当期間中に、それに劣後するシティグループの株式につき配当宣言もしくは支払い、分配、償
還、買取、取得もしくは残余財産分配を行わず、またはこれらに関する保証に係る支払いを行いません。
(ii)残余財産分配請求権
シティグループが任意または強制により清算、解散または事業を閉鎖する場合、本優先株式の保有者は、株
主に適法に分配可能な資産から、シティグループの普通株主またはその他清算、解散もしくは事業閉鎖時に
残余財産分配につき本優先株式に劣後する株式の株主に対する資産の分配に先立ち、1株当たり25,000ド
ルの残余財産分配額を、最終の配当支払日から当該清算日、解散日または事業閉鎖日まで(同日を含みませ
ん。)の期間にかかる配当(もし宣言された場合、その範囲において)と共に受領する権利を有します。分
配は、債権者に対する全債務を返済し、かつ本優先株式に優先する証券の保有者の権利に基づく制限に従っ
たうえで残余した分配可能な資産を限度として、本優先株式および当該分配につき本優先株式と同順位の
その他の証券の間で比例配分されます。
(iii)任意償還
本優先株式は永久であり、満期はありません。本優先株式は、2018年4月30日の配当支払日より前に償還す
ることはできません。
シティグループは、2018年4月30日またはその後の配当支払日において、かかる配当支払日につき本優先株
式に対する全額の配当の支払いを宣言した場合、本優先株式の全部または一部を、1株当たり25,000ドルに
相当する償還価格により償還することができます。
本優先株式の償還は、連邦準備制度理事会から必要な事前の承認または許可を得ていることを条件としま
す。本優先株式の保有者は、償還請求権を有しません。
(iv)資本補填誓約
シティグループは、本優先株式に関して資本補填誓約を行っていません。ただし、シティグループは、今後、
本優先株式に優先する一定の長期債務に係る権利の保有者のために、以下の場合を除き、資本補填誓約の期
限より前に本優先株式の償還または買取を行わないこと、かつシティグループのいかなる子会社にもかか
る償還または買取をさせないことを誓約する可能性があります。
・当該償還または買取に先立つ一定の適用される期間において、シティグループが、かかる償還または買取
の時点において本優先株式が有するエクイティ性と同等以上のエクイティ性を有する証券の売却によ
り、資本補填誓約に規定された金額の手取金を受領し、かつ
・かかる償還が効力を有する前にシティグループが連邦準備制度理事会の事前の承認または許可を得た場
合(かかる承認または許可が必要な場合)。
シティグループが今後、資本補填誓約を行う場合、資本補填誓約の履行を強制できる権利は、本優先株式に
優先する指定された長期債務に係る権利の保有者に限定されることとなります。
(v)議決権
本優先株式の保有者は、(i)一定の配当の遅滞の場合、(ii)シティグループによる、優先する株式の発行
に関する場合、(iii)本優先株式の議決権、優先権または特別な権利に悪影響を与えるような、シティグ
ループの定款等に対する変更に関する場合、および(iv)デラウェア法により明確に要求される場合を除
き、議決権を有しません。
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(vi)新株引受権および転換権
本優先株式の保有者は、新株引受権または転換権を有しません。
(4)優先株式シリーズF(本(4)項において、以下「本優先株式」といいます。)
(i)配当
シティグループの取締役会または正当に権限を付与された取締役会の委員会が宣言した場合、シティグ
ループは本優先株式に対し、四半期ごとに後払いにて、1株当たりの残余財産分配額25,000ドルに対し年
8.50パーセントの割合による金銭の配当を行います。
本優先株式に対する配当は累積しません。配当支払日に先立つ配当期間につき本優先株式への配当が宣言
されない場合は、かかる配当は発生せず、当該配当支払日またはそれ以降において、その後の配当期間につ
いて配当の宣言がなされるか否かにかかわらず、シティグループはかかる配当期間にかかる配当を支払う
義務を負いません。「配当期間」とは、各配当支払日(以下に定義されます。)から(同日を含みます。)次
回の配当支払日まで(同日を含みません。)の期間をいいます。ただし、初回の配当期間は、本優先株式の発
行日から(同日を含みます。)初回の配当支払日まで(同日を含みません。)の期間をいいます。
一定の例外を除き、本優先株式が残存する限り、配当支払日につき残存する本優先株式すべてに対して全額
の配当が宣言され、かつかかる配当が支払われるかまたはその支払いに十分な金額がそのときに終了する
配当期間のために積み立てられていない限り、シティグループおよびその子会社は、当該配当支払日に開始
する次期の配当期間中に、それに劣後するシティグループの株式につき配当宣言もしくは支払い、分配、償
還、買取、取得もしくは残余財産分配を行わず、またはこれらに関する保証に係る支払いを行いません。
(ii)配当支払日
シティグループの取締役会または正当に権限を付与された取締役会の委員会が宣言した場合、シティグ
ループは本優先株式に対する金銭の配当を、毎年3月15日、6月15日、9月15日および12月15日に支払いま
す(以下それぞれを「配当支払日」といいます。)。配当が支払われるべき日が営業日ではない場合、翌営
業日に支払われます(かかる遅延につき利息またはその他の支払いは行われません。)。「営業日」とは、
ニューヨーク州ニューヨーク市における法定休日に当たらずかつニューヨーク州ニューヨーク市の銀行が
法律上休業が許可されまたは義務付けられていない平日をいいます。
(iii)残余財産分配請求権
シティグループが任意または強制により清算、解散または事業を閉鎖する場合、本優先株式の保有者は、株
主に適法に分配可能な資産から、シティグループの普通株主またはその他清算、解散もしくは事業閉鎖時に
残余財産分配につき本優先株式に劣後する株式の株主に対する資産の分配に先立ち、1株当たり25,000ド
ルの残余財産分配額を、最終の配当支払日から当該清算日、解散日または事業閉鎖日まで(同日を含みませ
ん。)の期間にかかる配当(もし宣言された場合、その範囲において)と共に受領する権利を有します。分
配は、債権者に対する全債務を返済し、かつ本優先株式に優先する証券の保有者の権利に従ったうえで残余
した分配可能な資産を限度として、本優先株式および当該分配につき本優先株式と同順位のその他の証券
の間で比例配分されます。
(iv)任意償還
本優先株式は永久であり、満期はありません。本優先株式は、2013年6月15日の配当支払日より前に償還す
ることはできません。
シティグループは、2013年6月15日またはその後の配当支払日において、かかる配当支払日につき本優先株
式に対する全額の配当の支払いを宣言した場合、本優先株式の全部または一部を、1株当たり25,000ドルに
相当する償還価格により償還することができます。
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本優先株式の償還は、連邦準備制度理事会から必要な事前の承認または許可を得ていることを条件としま
す。本優先株式の保有者は、償還請求権を有しません。
(v)資本補填誓約
シティグループは、本優先株式に関して資本補填誓約を行っていません。ただし、シティグループは、今後、
本優先株式に優先する一定の長期債務に係る権利の保有者のために、以下の場合を除き、資本補填誓約の期
限より前に本優先株式の償還または買取を行わないこと、かつシティグループのいかなる子会社にもかか
る償還または買取をさせないことを誓約する可能性があります。
・当該償還または買取に先立つ一定の適用される期間において、シティグループが、かかる償還または買取
の時点において本優先株式が有するエクイティ性と同等以上のエクイティ性を有する証券の売却によ
り、資本補填誓約に規定された金額の手取金を受領し、かつ
・かかる償還が効力を有する前にシティグループが連邦準備制度理事会の事前の承認または許可を得た場
合(かかる承認または許可が必要な場合)。
シティグループが今後、資本補填誓約を行う場合、資本補填誓約の履行を強制できる権利は、本優先株式に
優先する指定された長期債務に係る権利の保有者に限定されることとなります。
(vi)議決権
本優先株式の保有者は、(i)一定の配当の遅滞の場合、(ii)シティグループによる、優先する株式の発行
に関する場合、(iii)本優先株式の議決権、優先権または特別な権利に悪影響を与えるような、シティグ
ループの定款等に対する変更に関する場合、および(iv)デラウェア法により明確に要求される場合を除
き、議決権を有しません。
(vii)新株引受権および転換権
本優先株式の保有者は、新株引受権または転換権を有しません。
(5)順位
優先株式の各シリーズは、配当の支払いおよびシティグループの清算、解散または事業閉鎖時における残余財産
分配につき、シティグループ普通株式に優先し、他のシリーズの優先株式と同順位です。
(注3) 普通株式の内容の概要は以下のとおりです。
適用法令に従い、優先株式の発行を決定した取締役会決議に別途定めがある場合を除き、取締役の選任その他あ
らゆる事項につき議決権を有するのは、発行済普通株式(自己株式を除きます。)の株主に限ります。普通株式
に係る株主名簿上の株主は、それぞれシティグループの株主名簿に自己の名で登録された普通株式1株につき
1個の議決権を有します。ただし、普通株式の株主は、単数または複数シリーズの発行済優先株式の条項のみに
関わる基本定款(基本定款第4条B項またはJ項で予定または承認される優先株式に関するすべての証書を含
みます。)の一切の変更に関しては、書換基本定款(基本定款第4条B項またはJ項で予定または承認される優
先株式に関するすべての証書を含みます。)に基づきその変更の影響を受けるシリーズの株主が個別にまたは
単数もしくは複数のかかるシリーズの他の株主とともに一つのクラスとして議決権を有する場合には、法律に
別段の規定がある場合を除き、議決権を有しません。
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優先株式の発行を決定した取締役会決議に別途定めがある場合を除き、普通株式の株主(あらゆるシリーズの
優先株式の株主を含みません。)は、優先株式の株主が当該優先株式の発行を決定した決議に従い受領すべき配
当金が全額支払われたことを条件として、取締役会が随時決定する配当を受領する権利を有します。ただし、一
定の米国政府機関との転換契約に従い、シティグループは、公募および私募転換提案との関連で米国政府が取得
したシティグループの信託優先証券を米国政府が保有する限り、米国政府の同意を得ずに、普通株式に対する四
半期配当を四半期につき1株当たり0.01米ドルを超えて支払わないことに合意しました。シティグループの発
行済普通株式に対する配当は、残存する発行済優先株式に対するシティグループの義務に従って行われなけれ
ばならないことになります。2011年5月13日、シティグループの取締役会は、普通株式1株当たり0.01ドルの四
半期配当を宣言しました。当該配当は、2011年5月27日現在の株主名簿上の株主に対し、2011年6月17日に支払
われます。また、2011年7月18日、シティグループの取締役会は、普通株式1株当たり0.01ドルの四半期配当を宣
言しました。当該配当は、2011年8月1日現在の株主名簿上の株主に対し、2011年8月26日に支払われます。
優先株式の発行を決定した取締役会決議に別途定めがある場合を除き、シティグループの任意的もしくは強制
的清算、解散または消滅の場合には、普通株式の株主(あらゆるシリーズの優先株式の株主を含みません。)は、
優先株式の株主が当該優先株式の発行を決定した決議に従い受領すべき配当が全額支払われたことを条件とし
て、その持株数に応じてシティグループの分配可能なすべての残余財産の分配を受ける権利を有します。
2009年6月9日、シティグループの取締役会は、将来の課税所得を相殺するための、当社が有する一定の繰延税
金資産の活用可能性を保護することを目的とした税務便益保全プランを採択しました。税務便益保全プラン採
択に関連して、2009年6月9日、シティグループの取締役会は当時またはその後の発行済の普通株式1株当たり
優先株式購入権(以下「本権利」といいます。)を1個配当することを宣言しました。本権利が発動するまで
は、原因となる普通株式の譲渡に関連してのみ本権利を譲渡することができます。
ある者が「買収者」(1986年内国歳入法(その後の改正を含みます。)に定義された「5パーセント株主」を指
しますが、一定の例外に服します。)となる場合はいつでも、本権利が発動されます。本権利が発動された場合、
本権利の各保有者(本権利を行使可能にした者またはグループを除きます。)は優先株式(原因となる普通株
式同等株式)を普通株式のその時の時価の50パーセント割引で購入する権利を取得します。買収者およびその
グループが保有している本権利は無効となります。代わりに、本権利が発動された場合、シティグループの取締
役会は行使可能な本権利の全部または一部(買収者が保有しているものを除きます。)を普通株式に交換する
決定を行うことができます。
税務便益保全プランの有効期間は採択日から3年です。
(注4) 発行済普通株式の議決権の希薄化を避けるため、現在発行済の優先株式の株主は、(i)一定の配当の遅滞の場
合、(ii)シティグループによる、優先する株式の発行または授権に関する場合、(iii)優先株式の議決権、優
先権または特別な権利に悪影響を与えるような、シティグループの定款等に対する変更に関する場合、および
(iv)法により明確に要求される場合を除き、議決権を有さないこととされています。
(2) 【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】
該当事項はありません。
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(3) 【発行済株式総数及び資本金の推移】
普通株式 (2011年3月31日から2011年6月30日)
資本金増減額
(百万ドル(百万円))
(注1)
発行済株式総数
増減数(千株)
発行済株式総数
残高(千株)
2011年3月31日
−
29,318,449
−
2011年4月1日から
2011年4月30日
24
−
$85(注2)
(6,552)
2011年4月30日
−
29,318,473
−
2011年5月6日
(26,386,626)
(注3)
2,931,847
−
4
−
$386(注2)
(29,753)
年月日
2011年5月7日から
2011年6月30日
資本金残高
(百万ドル(百万円))
(注1)
$103,033
(7,941,784)
−
$103,118
(7,948,335)
$103,118
(7,948,335)
−
$103,504
(7,978,088)
(注1) 普通株式資本金のドル金額および円金額には普通株式の額面額および株式払込剰余金の両方を含みます。
(注2) 従業員福利制度。
(注3) 2011年5月6日に発効した、シティグループの10株を1株とする株式併合による株式数の減少。
2011年6月30日
−
2,931,851
−
新株予約権
(1)ストック・オプション
(a)新株予約権の残高:38,358,874.83個
(b)新株予約権の行使により発行する株式の発行価格:72.19ドル(5,564円、加重平均行使価格)
(c)資本組入額:該当ありません。
(2)1月ワラント
(a)新株予約権の残高:255,033,142個(普通株式25,503,314株が発行可能)
(b)新株予約権の行使により発行する株式の発行価格:106.10ドル(8,178円)
(c)資本組入額:5億ドル
(d)失効日:2019年1月4日
(3)10月ワラント
(a)新株予約権の残高:210,084,034個(普通株式21,008,403株が発行可能)
(b)新株予約権の行使により発行する株式の発行価格:178.50ドル(13,759円)
(c)資本組入額:13億ドル
(d)失効日:2018年10月28日
(4)Upper DECS出資証券
(a)新株予約権の残高:18.75億ドル(1,445億円)(普通株式5,890,500株が発行可能)
(b)新株予約権の行使により発行する株式の発行価格:318.30ドル(24,535円)
(c)資本組入額:18.75億ドル
(5)T-DECS
(a)新株予約権の残高:32億ドル(2,467億円)(普通株式88,888,800株から111,111,000株が発行可能)
(b)新株予約権の行使により発行する株式の発行価格:31.50ドル(2,428円)から39.38ドル(3,035円)
(c)資本組入額:27.9億ドル
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優先株式 (2011年3月31日から2011年6月30日)
年月日
発行済株式総数
増減数(千株)
発行済株式総数
残高(千株)
資本金増減額
(百万ドル(百万円))
2011年3月31日
-
12
-
2011年6月30日
-
12
-
資本金残高
(百万ドル(百万円))
$312
(24,049)
$312
(24,049)
新株予約権
(1)優先株式購入権
(a)新株予約権の残高:2,931,850,680個
(b)新株予約権の行使により発行する株式の発行価格:シリーズR優先株式百万分の1株当たり200.00ド
ル(15,416円)、1株当たりの額面1.00ドル
(c)資本組入額:該当ありません。
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四半期報告書
(4) 【大株主の状況】
普通株式
2011年6月30日現在、シティグループ普通株式の5パーセント超を実質的に所有している大株主は、次のとおり
です。(注1)
住所
シード・アンド・カンパニー
(CEDE & Co.)
(注2)
ニューヨーク州ニューヨーク
ボーリング・グリーン・ステーション
私書箱20号
(P.O. Box 20, Bowling Green
Station, New York, NY)
2,894,835,963
98.7
−
2,894,835,963
98.7
計
所有株式数(株)
発行済株式総数
に対する所有株式数
の割合(%)
氏名又は名称
(注1) 米国法上、持株比率が5パーセント以下の株主は、その発行者に対して株式所有の届出を要しません。
(注2) ノミニーであり、実質上の持分を反映したものではありません。
優先株式
2011年6月30日現在、シティグループ優先株式の5パーセント超を実質的に所有している大株主は、次のとおり
です。
シリーズE
住所
シード・アンド・カンパニー
(注1)
ニューヨーク州 ニューヨーク
ボーリング・グリーン・ステーション
私書箱20号
4,850
100.0
−
4,850
100.0
計
所有株式数(株)
発行済株式総数
に対する所有株式数
の割合(%)
氏名又は名称
(注1) ノミニーであり、実質上の持分を反映したものではありません。
シリーズF
住所
シード・アンド・カンパニー
(注1)
ニューヨーク州 ニューヨーク
ボーリング・グリーン・ステーション
私書箱20号
2,863
100.0
−
2,863
100.0
計
所有株式数(株)
発行済株式総数
に対する所有株式数
の割合(%)
氏名又は名称
(注1) ノミニーであり、実質上の持分を反映したものではありません。
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シリーズT
住所
シード・アンド・カンパニー
(注1)
ニューヨーク州 ニューヨーク
ボーリング・グリーン・ステーション
私書箱20号
454
100.0
−
454
100.0
計
所有株式数(株)
発行済株式総数
に対する所有株式数
の割合(%)
氏名又は名称
(注1) ノミニーであり、実質上の持分を反映したものではありません。
シリーズAA
住所
シード・アンド・カンパニー
(注1)
ニューヨーク州 ニューヨーク
ボーリング・グリーン・ステーション
私書箱20号
3,870
100.0
−
3,870
100.0
計
所有株式数(株)
発行済株式総数
に対する所有株式数
の割合(%)
氏名又は名称
(注1) ノミニーであり、実質上の持分を反映したものではありません。
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2【株価の推移】
【当該四半期累計期間における月別最高・最低株価】
次の表は、該当期間中のシティグループ普通株式の東京証券取引所およびニューヨーク証券取引所における最
高値および最安値を示したものです。
(1) 東京証券取引所
月別
2011年
1月
2011年
2月
2011年
3月
2011年
4月
2011年
5月
2011年
6月
最高
426円
410円
385円
426円
3,590円
3,345円
最低
385円
384円
345円
385円
3,255円
2,940円
2011年
2月
$4.94
(381円)
$4.68
(361円)
2011年
3月
$4.68
(361円)
$4.39
(338円)
2011年
4月
$4.59
(354円)
$4.42
(341円)
2011年
5月
$45.18
(3,482円)
$40.16
(3,096円)
2011年
6月
(2) ニューヨーク証券取引所(注3)
月別
最高
最低
2011年
1月
$5.13
(395円)
$4.72
(364円)
$41.64
(3,210円)
$36.81
(2,837円)
(注1) 上記の株価は終値の数値を基準にしています。
(注2) 2011年5月以降の株価は、2011年5月6日に発効した、シティの10株を1株とする株式併合を反映しています。
(注3) 下段に示した円貨額は単に参考のために表示するものです。
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3【役員の状況】
(1) シティグループの取締役
① 新任取締役
該当ありません。
② 退任取締役
氏名
役職名
退任年月日
ジェリー・A・グランドホーファー
(Jerry A. Grundhofer)
取締役
2011年6月23日
③ 取締役の役職異動
該当ありません。
(2) シティグループの業務執行役員
① 新任業務執行役員
該当ありません。
② 退任業務執行役員
該当ありません。
③ 業務執行役員の役職異動
該当ありません。
④ その他
以下の2名は、2011年4月21日付で、シティグループの業務執行役員(米国1934年証券取引所法ルール
16a-1(f)(その後の改正を含みます。)の定義による「役員(officer)」)に該当しないこととなりました。
氏名
役職名
ルイス・B・ケイデン
副会長、インスティテューショナル・
クライアント・グループー公共セクター・
グループ会長
エドワード・J・ケリー三世
副会長、インスティテューショナル・
クライアント・グループ会長
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第6 【経理の状況】
シティグループは、本国において、1934年米国証券取引所法に基づき四半期報告書フォーム10-Qを開示しています。
四半期報告書フォーム10-Qに含まれる四半期連結財務諸表は米国証券取引委員会のレギュレーションS-Xに準拠し
て作成したものです。
「四半期財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(平成19年内閣府令第63号)第85条第1項の適用を受
け、シティグループの四半期連結財務諸表の和文翻訳を記載しました。
この四半期財務書類に記載されているシティグループの財務諸表は、2011年6月30日を四半期末とする様式10-Qに
よる四半期財務書類をもとに翻訳、作成したものです。
シティグループの第2四半期財務書類は米ドルで表示されています。以下の主要な計数についての米ドル金額の
日本円への換算は、2011年8月10日東京時間午前9時55分、シティバンク銀行株式会社(Citibank Japan Ltd.)
発表のCitiFXベンチマークレートである1米ドル=77円08銭の換算レートで計算したものです。
シティグループの四半期連結財務諸表は監査を受けていません。
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四半期報告書
1 【四半期財務書類】
(1) 連結損益計算書 (未監査)
(第2四半期累計期間)
シティグループ・インクおよび子会社
6月30日に終了した6ヶ月間(未監査)
2010年
2011年
単位:百万ドル(ただし、1株当たりの金額を除く)
百万ドル
億円
百万ドル
億円
収益
受取利息
支払利息
$
36,741 ¥
12,491
28,320
9,628
$
41,139 ¥
12,771
31,710
9,844
純利息収益
$
24,250 ¥
18,692
$
28,368 ¥
21,866
役務収益および手数料
自己勘定取引
管理手数料およびその他信託手数料
投資売却実現利益(損失)
投資の一時的でない減損損失
減損損失総額
控除:その他包括利益で認識した減損損失
$
6,925 ¥
5,783
2,165
1,163
5,338
4,458
1,669
896
$
6,874 ¥
6,478
1,932
1,061
5,298
4,993
1,489
818
損益計上減損損失(正味)
(1,923)
45
(1,482)
35
(1,007)
46
(1,448) $
$
(1,878) ¥
受取保険料
その他収益
$
1,356 ¥
584
1,045
450
$
1,384 ¥
2,356
1,067
1,816
利息以外の収益合計
$
16,098 ¥
12,408
$
19,124 ¥
14,741
支払利息控除後収益合計
$
40,348 ¥
31,100
$
47,492 ¥
36,607
$
6,080 ¥
479
12
4,686
369
9
$
14,889 ¥
500
(106)
11,476
385
(82)
$
6,571 ¥
5,065
$
15,283 ¥
11,780
$
13,078 ¥
1,657
2,489
1,024
7,014
10,081
1,277
1,919
789
5,406
$
12,123 ¥
1,654
2,394
669
6,544
9,344
1,275
1,845
516
5,044
$
25,262 ¥
19,472
$
23,384 ¥
18,024
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額
貸倒引当金繰入額
保険給付準備金繰入額
未実行貸出約定に関する貸倒引当金繰入(戻入)額
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額合計
営業費用
報酬および福利費
施設および設備費
技術・通信費
広告およびマーケティング費
その他の営業費用
営業費用合計
149/322
(961) ¥
(776)
35
(741)
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
シティグループ・インクおよび子会社
6月30日に終了した6ヶ月間(未監査)
2011年
単位:百万ドル(ただし、1株当たりの金額を除く)
百万ドル
2010年
億円
百万ドル
億円
法人税等控除前の継続事業からの利益
法人税等
$
8,515 ¥
2,152
6,563
1,659
$
8,825 ¥
1,848
6,802
1,424
継続事業からの利益
$
6,363 ¥
4,905
$
6,977 ¥
5,378
$
43 ¥
130
62
33
100
48
$
(8) ¥
94
(122)
(6)
72
(94)
非継続事業からの利益(損失)(税引後)
$
111 ¥
86
$
208 ¥
160
非支配持分控除前当期利益
非支配持分に帰属する当期利益
$
6,474 ¥
134
4,990
103
$
7,185 ¥
60
5,538
46
シティグループ当期利益
$
6,340 ¥
4,887
$
7,125 ¥
5,492
基本1株当たり利益
継続事業からの利益
非継続事業からの利益(税引後)
$
2.11 ¥
0.04
162.64
3.08
$
2.40 ¥
0.07
184.99
5.40
当期利益
$
2.14 ¥
164.95
$
2.47 ¥
190.39
非継続事業
非継続事業からの利益(損失)
売却益
法人税等(便益)
(1) (2)
普通株式加重平均残高(百万株)
2,906.5
2,864.7
(1)(2)
希薄化後1株当たり利益
継続事業からの利益
非継続事業からの利益(税引後)
当期利益
調整後普通株式加重平均残高(百万株)
(2)
$
2.05 ¥
0.04
158.01
3.08
$
2.32 ¥
0.07
178.83
5.40
$
2.08 ¥
160.33
$
2.39 ¥
184.22
2,996.8
2,954.4
(1) 四捨五入により、継続事業および非継続事業の1株当たり利益の合計は、当期利益の1株当たり利益とならない場合があり
ます。
(2) すべての期間の1株当たり利益および調整後普通株式加重平均残高には、2011年5月6日に効力の発生したシティグループ
の10株を1株とする株式併合を反映しています。
連結財務諸表注記参照。
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
(第2四半期)
シティグループ・インクおよび子会社
単位:百万ドル(ただし、1株当たりの金額を除く)
収益
受取利息
支払利息
純利息収益
役務収益および手数料
自己勘定取引
管理手数料およびその他信託手数料
投資売却実現利益(損失)
投資の一時的でない減損損失
減損損失総額
控除:その他包括利益で認識した減損損失
損益計上減損損失(正味)
受取保険料
その他収益
利息以外の収益合計
支払利息控除後収益合計
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額
貸倒引当金繰入額
保険給付準備金繰入額
未実行貸出約定に関する貸倒引当金繰入(戻入)額
貸倒引当金繰入額および保険給付準備金繰入額合計
営業費用
報酬および福利費
施設および設備費
技術・通信費
広告およびマーケティング費
その他の営業費用
営業費用合計
6月30日に終了した3ヶ月間(未監査)
2011年
2010年
百万ドル
億円
百万ドル
億円
$
$
$
$
$
$
$
$
$
$
$
18,586 ¥
6,438
12,148 ¥
3,557 ¥
2,616
1,068
583
14,326
4,962
9,364
2,742
2,016
823
449
(190)
19
(171)
684
137
8,474
20,622
(146)
15
(132)
527
106
6,532
15,895
¥
¥
¥
¥
3,181 ¥
219
(13)
3,387 ¥
6,669 ¥
832
1,275
627
3,533
12,936 ¥
151/322
$
$
$
$
$
$
$
2,452 $
169
(10)
2,611 $
5,140
641
983
483
2,723
9,971
$
$
20,356 ¥
6,429
13,927 ¥
3,229 ¥
2,362
910
523
15,690
4,955
10,735
2,489
1,821
701
403
(457)
3
(454)
636
938
8,144
22,071
¥
¥
(352)
2
(350)
490
723
6,277
17,012
6,523 ¥
213
(71)
6,665 ¥
5,028
164
(55)
5,137
5,961 ¥
824
1,195
367
3,519
11,866 ¥
4,595
635
921
283
2,712
9,146
¥
¥
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
シティグループ・インクおよび子会社
単位:百万ドル(ただし、1株当たりの金額を除く)
法人税等控除前の継続事業からの利益
法人税等
継続事業からの利益
非継続事業
非継続事業からの利益(損失)
売却益
法人税等(便益)
非継続事業からの利益(損失)(税引後)
非支配持分控除前当期利益
非支配持分に帰属する当期利益
シティグループ当期利益
$
$
$
$
$
$
6月30日に終了した3ヶ月間(未監査)
2011年
2010年
百万ドル
億円
百万ドル
億円
4,299 ¥
3,314 $
3,540 ¥
2,729
967
745
812
626
3,332 ¥
2,568 $
2,728 ¥
2,103
(17)
126
38
71
3,403
62
3,341
¥
(13)
97
29
55
2,623
48
2,575
$
1.10 ¥
0.02
1.12 ¥
2,908.6
84.79
1.54
86.33
$
1.07 ¥
0.02
1.09 ¥
2,997.0
82.48
1.54
84.02
$
¥
¥
¥
$
$
$
(3)
―
―
(3)
2,725
28
2,697
¥
¥
¥
¥
(2)
―
―
(2)
2,100
22
2,079
(1) (2)
基本1株当たり利益
継続事業からの利益
非継続事業からの利益(税引後)
当期利益
普通株式加重平均残高(百万株)
$
$
$
0.93 ¥
―
0.93 ¥
2,884.9
71.68
―
71.68
0.90 ¥
―
0.90 ¥
2,975.3
69.37
―
69.37
(1)(2)
希薄化後1株当たり利益
継続事業からの利益
非継続事業からの利益(税引後)
当期利益
調整後普通株式加重平均残高(百万株)
$
$
(2)
$
(1) 四捨五入により、継続事業および非継続事業の1株当たり利益の合計は、当期利益の1株当たり利益とならない場合があり
ます。
(2)すべての期間の1株当たり利益および調整後普通株式加重平均残高には、2011年5月6日に効力の発生したシティグループ
の10株を1株とする株式併合を反映しています。
連結財務諸表注記参照。
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(2)連結貸借対照表
シティグループ・インクおよび子会社
単位:百万ドル(ただし、株式数を除く)
資産
現金および銀行預け金(分別現金およびその他預
金を含む)
銀行預け金
フェデラルファンド貸出金、借入有価証券および
売戻条件付買入有価証券(2011年6月30日現在
の公正価値で評価された147,401百万ドルおよ
び2010年12月31日現在の公正価値で評価された
87,512百万ドルを含む)
仲介業者債権
トレーディング勘定資産(債権者に対する差入
れ、2011年6月30日現在-139,080百万ドルおよ
び2010年12月31日現在-117,554百万ドルを含
む)
投資(債権者に対する差入れ、2011年6月30日現
在-16,229百万ドルおよび2010年12月31日現在
-12,546百万ドル、ならびに2011年6月30日現在
の公正価値で評価された286,642百万ドルおよ
び2010年12月31日現在の公正価値で評価された
281,174百万ドルを含む)
貸出金(前受収益控除後)
個人向け貸出金(2011年6月30日現在の公正価
値で評価された1,422百万ドルおよび2010年
12月31日現在の公正価値で評価された1,745
百万ドルを含む)
法人向け貸出金(2011年6月30日現在の公正価
値で評価された3,418百万ドルおよび2010年
12月31日現在の公正価値で評価された2,627
百万ドルを含む)
貸出金(前受収益控除後)
貸倒引当金
貸出金合計(正味)
のれん
無形資産(MSRを除く)
抵当貸付サービシング権(MSR)
その他資産(2011年6月30日現在の公正価値で評
価された14,317百万ドルおよび2010年12月31日
現在の公正価値で評価された19,319百万ドルを
含む)
資産合計
(未監査)
2011年6月30日
百万ドル
億円
$
$
$
$
27,766 ¥
21,402
2010年12月31日
百万ドル
$
27,972 ¥
億円
21,561
156,181
120,384
162,437
125,206
283,976
218,889
246,717
190,169
40,695
31,368
31,213
24,059
322,349
248,467
317,272
244,553
309,574
238,620
318,164
245,241
443,044
341,498
457,632
352,743
204,456
157,595
191,162
147,348
647,500 ¥
(34,362)
613,138 ¥
26,621
7,136
4,258
499,093 $
(26,486)
472,607 $
20,519
5,500
3,282
648,794 ¥
(40,655)
608,139 ¥
26,152
7,504
4,554
500,090
(31,337)
468,754
20,158
5,784
3,510
164,932
127,130
163,778
126,240
1,956,626 ¥
153/322
1,508,167
$
1,913,902 ¥
1,475,236
EDINET提出書類
シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
次表は、上記連結貸借対照表に含まれている連結持分変動事業体(以下「VIE」といいます。) の特定の資産を示しています。下記
の資産は、次のページの連結VIEの債務決済のみに使用することが出来ます。また、これら資産はその債務額を超過しています。
2011年6月30日
連結VIEの債務決済のみに使用出来る連結VIEの資
産
現金および銀行預け金
トレーディング勘定資産
投資
貸出金(前受収益控除後)
個人向け貸出金(2011年6月30日現在の公正価
値で評価された1,395百万ドルおよび2010年
12月31日現在の公正価値で評価された1,718
百万ドルを含む)
法人向け貸出金(2011年6月30日現在の公正価
値で評価された303百万ドルおよび2010年12
月31日現在の公正価値で評価された425百万
ドルを含む)
貸出金(前受収益控除後)
貸倒引当金
貸出金合計(正味)
その他資産
連結VIEの債務決済のみに使用出来る連結VIEの資
産合計
$
996 ¥
843
7,946
2010年12月31日
768
650
6,125
$
799 ¥
6,509
7,946
616
5,017
6,125
104,466
80,522
117,768
90,776
22,016
16,970
23,537
18,142
$
$
126,482 ¥
(8,994) ¥
117,488
1,708
97,492 $
(6,933) $
90,560
1,317
141,305 ¥
(11,346) ¥
129,959
680
108,918
(8,745)
100,172
524
$
128,981 ¥
99,419
145,893 ¥
112,454
154/322
$
EDINET提出書類
シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
シティグループ・インクおよび子会社
(未監査)
2011年6月30日
単位:百万ドル
(ただし、株式数を除く)
負債
米国内無利子預金
米国内利付預金(2011年6月30日現在の公正価値
で評価された960百万ドルおよび2010年12月31
日現在の公正価値で評価された665百万ドルを
含む)
米国外無利子預金
米国外利付預金(2011年6月30日現在の公正価
値で評価された791百万ドルおよび2010年12月
31日現在の公正価値で評価された600百万ドル
を含む)
預金合計
フェデラルファンド借入金、貸付有価証券および
買戻条件付売渡有価証券(2011年6月30日現
在の公正価値で評価された125,072百万ドルお
よび2010年12月31日現在の公正価値で評価さ
れた121,193百万ドルを含む)
仲介業者債務
トレーディング勘定負債
短期借入金(2011年6月30日現在の公正価値で
評価された1,938百万ドルおよび2010年12月31
日現在の公正価値で評価された2,429百万ドル
を含む)
長期債務(2011年6月30日現在の公正価値で評
価された26,999百万ドルおよび2010年12月31
日現在の公正価値で評価された25,997百万ド
ルを含む)
その他負債(2011年6月30日現在の公正価値で
評価された8,008百万ドルおよび2010年12月31
日現在の公正価値で評価された9,710百万ドル
を含む)
負債合計
株主持分
優先株式(累積清算価値)(額面1.00ドル;授権株
式数30百万株)発行済株式数:2011年6月30日
現在および2010年12月31日現在−12,038株
普通株式(額面0.01ドル;授権株式数600億株)
発行済株式数:2011年6月30日現在
-2,931,850,680株および2010年12月31日現在
−2,922,401,623株
払込剰余金
繰越利益
自己株式(原価)(2011年−13,901,565株および
2010年−16,565,572株)
その他包括利益(損失)累計額
シティグループ株主持分合計
非支配持分
持分合計
負債および持分合計
百万ドル
$
億円
86,631 ¥
220,436
61,898
497,345
$
$
$
$
$
66,775
百万ドル
$
225,731
47,711
55,066
383,354
485,903
667,752
203,843
$
億円
78,268 ¥
169,912
866,310 ¥
60,329
173,993
42,445
374,534
844,968 ¥
651,301
157,122
189,558
146,111
57,245
152,307
44,124
117,398
51,749
129,054
39,888
99,475
72,889
56,183
78,790
60,731
352,458
271,675
381,183
293,816
72,929
56,214
72,811
56,123
1,777,981 ¥ 1,370,468
312 ¥
240
$
1,748,113 ¥
1,347,446
$
312 ¥
240
293
226
292
225
103,211
85,857
79,555
66,179
101,024
79,559
77,869
61,324
(1,087)
$
2010年12月31日
(12,222)
176,364
2,281
178,645
1,956,626
(838)
(9,421)
¥
135,941 $
1,758
¥
137,700 $
¥ 1,508,167 $
155/322
(1,442)
(16,277)
163,468
2,321
165,789
1,913,902
(1,111)
¥
¥
¥
(12,546)
126,001
1,789
127,790
1,475,236
EDINET提出書類
シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
次表は、上記連結貸借対照表に含まれている連結VIEの特定の負債を示しています。下記の負債は、連結VIEの第三者に対する債務
のみが含まれており、連結消去された連結会社間の残高は除外されています。また当該負債からは、債権者または受益者持分保有
者がシティグループの一般債権に対して遡求権のある金額が除外されています。
2011年6月30日
債権者および受益者持分保有者がシティグループ
の一般債権に対して遡求権を持たない連結VIE
の負債
短期借入金
$
長期債務(2011年6月30日現在の公正価値で評価
された1,756百万ドルおよび2010年12月31日現
在の公正価値で評価された3,942百万ドルを含
む)
その他負債
債権者および受益者持分保有者がシティグループ
の一般債権に対して遡求権をもたない連結VIE $
の負債合計
2010年12月31日
20,500 ¥
15,801 $
22,046 ¥
16,993
55,254
42,590
69,710
53,732
551
425
813
627
76,305 ¥
58,816 $
92,569 ¥
連結財務諸表注記参照。
156/322
71,352
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
(3)連結株主持分変動計算書(未監査)
シティグループ・インクおよび子会社
単位:百万ドル(ただし、株式数は千株)
優先株式(累積清算価値)
期首残高
期末残高
普通株式および払込剰余金
期首残高
従業員福利制度
ADIA Upper Decs出資証券購入契約の普通株式への
転換
その他
期末残高
繰越利益
期首残高
6月30日に終了した6ヶ月間(未監査)
2011年
2010年
百万ドル
億円
百万ドル
億円
$
$
$
1,875
$
$
(1)
期首残高に対する調整額(税引後)
調整後期首残高
シティグループの当期利益
$
(2)
普通株式配当
優先株式配当
期末残高
自己株式(原価)
期首残高
従業員福利制度に基づく株式発行
$
$
(3)
自己株式買戻
その他
期末残高
312 ¥
312 ¥
101,316 ¥
314 $
(1) 103,504 ¥
79,559 ¥
― 79,559
6,340
(29)
(13)
85,857
(1,442)
355
―
―
(1,087)
157/322
¥
¥
¥
¥
240
240
$
$
78,094
242
$
1,445
(1)
79,781 $
61,324 $
―
61,324 $
4,887
(22)
(10)
66,179 $
(1,111) $
274
―
―
(838) $
312 ¥
312 ¥
98,428 ¥
(913) 1,875
(84) 99,306 ¥
77,440 ¥
(8,442) 68,998 ¥
7,125 7 ― 76,130 ¥
(4,543) ¥
2,774 (5) 2 (1,772) ¥
240
240
75,868
(704)
1,445
(65)
76,545
59,691
(6,507)
53,184
5,492
5
―
58,681
(3,502)
2,138
(4)
2
(1,366)
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
シティグループ・インクおよび子会社
6月30日に終了した6ヶ月間(未監査)
2011年
百万ドル
億円
単位:百万ドル(ただし、株式数は千株)
その他包括利益(損失)累計額
期首残高
投資有価証券未実現損益の正味変動(税引後)
キャッシュ・フロー・ヘッジによる正味変動(税
引後)
外貨換算調整額の正味変動(税引後)
$
(4)
年金債務調整額(税引後)
その他包括利益(損失)累計額の正味変動
$
期末残高
$
シティグループ普通株主持分合計(普通株式残高:
2011年6月30日現在2,917,949株および2010年12月 $
31日現在2,905,836株)
$
シティグループ株主持分合計
非支配持分
期首残高
$
非支配持分の当初計上額
非支配株主と関連する連結子会社間の取引
非支配株主とシティグループ間の取引
非支配株主に帰属する当期利益
非支配株主に対する配当金支払
その他包括利益累計額−投資有価証券未実現損益の
正味変動(税引後)
その他包括利益累計額−外貨為替換算調整額の正味
変動(税引後)
その他
非支配持分の正味変動
期末残高
持分合計
$
$
$
(16,277) ¥
1,792
2010年
百万ドル
億円
(12,546) $
1,381
(18,937) ¥
2,088
(14,597)
1,609
83
64
(2)
(2)
2,140
40
1,650
31
(2,315)
(4)
(1,784)
(3)
4,055 ¥
(12,222) ¥
3,126 $
(9,421) $
(233) ¥
(19,170) ¥
(180)
(14,776)
176,052 ¥
135,701
$
154,494 ¥
119,084
176,364 ¥
135,941
$
154,806 ¥
119,324
2,321 ¥
28
―
(261)
134
―
1,789 $
22
―
(201)
103
―
2,273 ¥
286
(26)
―
60
(54)
3
2
6
50
39
6
(40) ¥
2,281 ¥
178,645 ¥
5
(31) $
1,758 $
137,700 $
(105)
84
251 ¥
2,524 ¥
157,330 ¥
1,752
220
(20)
―
46
(42)
5
(81)
65
193
1,945
121,270
包括利益(損失)
非支配持分控除前当期利益
$
6,474 ¥
4,990 $
7,185 ¥
5,538
非支配持分控除前その他包括利益(損失)累計額の正
4,108
3,166
(332)
(256)
味変動
非支配持分控除前包括利益合計
$
10,582 ¥
8,157 $
6,853 ¥
5,282
非支配持分に帰属する包括利益(損失)
$
187 ¥
144 $
(39) ¥
(30)
シティグループに帰属する包括利益
$
10,395 ¥
8,012 $
6,892 ¥
5,312
(1) 2010年「繰越利益」の期首残高に対する調整額は、ASC810「連結」(SFAS 167)の初度適用に関する累積影響額を表してい
ます。
(2) 2010年の普通株式に対する配当は、シティグループを退職した従業員に関する以前に発行されたが権利が確定していない従
業員株式報奨の失効に関して計上された配当の戻入れを表しています。
(3) 公開市場におけるすべての買戻取引は、既存の承認済み株式買戻制度に基づいて行われたものおよび、顧客の不履行/誤り
に関連しております。
(4) 年金および退職後制度の積立状況に関する調整(制度資産の公正価値と予測給付債務の差異)を反映しています。連結財務
諸表注記8をご参照下さい。
連結財務諸表注記参照。
158/322
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
(4) 連結キャッシュ・フロー計算書(未監査)
シティグループ・インクおよび子会社
6月30日に終了した6ヶ月間(未監査)
2011年
2010年
百万ドル
億円
百万ドル
億円
単位:百万ドル
継続事業の営業活動から生じたキャッシュ・フロー
非支配持分控除前当期利益
$
6,474 ¥
4,990 $
7,185 ¥
5,538
非支配持分に帰属する当期利益
134 103
60 46
シティグループ当期利益
$
6,340 ¥
4,887 $
7,125 ¥
5,492
非継続事業からの利益(税引後)
23 18
144 111
売却益(税引後)
88 68
64 49
継続事業からの利益−非支配持分を除く
$
6,229 ¥
4,801 $
6,917 ¥
5,332
当期利益を継続事業の営業活動から生じた正味資金に調
整するための修正
繰延保険契約獲得費用および将来利益の現在価値の償却
131 101
168 129
繰延保険契約獲得費用の(増加)/減少
(39) (30)
1,966 1,515
償却費
1,391 1,072
1,243 958
貸倒引当金繰入額
6,092 4,696
14,783 11,395
トレーディング勘定資産の変動
(5,077) (3,913)
23,461 18,084
トレーディング勘定負債の変動
23,253 17,923
(6,511) (5,019)
フェデラルファンド貸出金、借入有価証券および売戻条件
(37,259) (28,719)
(8,762) (6,754)
付買入有価証券の変動
フェデラルファンド借入金、貸付有価証券および買戻条件
14,285 11,011
41,831 32,243
付売渡有価証券の変動
正味仲介業者債権債務の変動
(3,986) (3,072)
(9,310) (7,176)
投資の売却による実現利益
(1,163) (896)
(1,061) (818)
売却目的保有貸出金の変動
(2,555) (1,969)
(1,694) (1,306)
その他(正味)
3,543 2,731
(21,430) (16,518)
修正合計
$
(1,384)¥
(1,067) $
34,684 ¥
26,734
継続事業の営業活動から生じた正味資金
$
4,845 ¥
3,735 $
41,601 ¥
32,066
継続事業の投資活動から生じたキャッシュ・フロー
銀行預け金の変動
$
6,256 ¥
4,822 $
6,634 ¥
5,113
貸出金の変動
(1,336) (1,030)
55,314 42,636
貸出金の売却および証券化による収入
4,483
3,455
3,752 2,892
投資の購入
(171,093)
(131,878)
(200,847)
(154,813)
投資の売却による収入
83,415 64,296
78,983 60,880
投資の満期による収入
87,315 67,302
95,806 73,847
建物設備の資本的支出および資産計上したソフトウエア
(1,530) (1,179)
(528) (407)
建物設備、子会社および関連会社、抵当権実行済み資産の
745 574
1,164 897
売却による収入
継続事業の投資活動から生じた正味資金
$
8,255 ¥
6,363 $
40,278 ¥
31,046
159/322
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
シティグループ・インクおよび子会社
単位:百万ドル
継続事業の財務活動から生じたキャッシュ・フロー
配当金支払
普通株式の発行
ADIA Upper Decs出資証券購入契約の普通株式への転換
自己株式買戻
源泉税支払のための自己株式支払
長期債務発行
長期債務の支払および償還
預金の変動
短期借入金の変動
継続事業の財務活動に使用した正味資金
為替相場の変動による現金および現金同等物への影響
非継続事業
非継続事業から生じた正味資金
現金および銀行預け金の変動
現金および銀行預け金の期首残高
現金および銀行預け金の期末残高
継続事業のキャッシュ・フロー情報に関する補足事項
当期中における法人税等支払額
当期中における利息支払額
現金支出を伴わない投資活動
OREOおよび抵当権実行済資産への振替
投資(満期保有目的)からトレーディング資産への振替
6月30日に終了した6ヶ月間(未監査)
2011年
2010年
百万ドル
億円
百万ドル
億円
1,445
―
(172)
16,384
(41,858)
16,460
(5,242)
(13,014) $
701
— ¥
—
1,875
(5)
(724)
13,153
(41,765)
(21,952)
(33,227)
(82,645)¥
(48)
—
—
1,445
(4)
(558)
10,138
(32,192)
(16,921)
(25,611)
(63,703)
(37)
$
2,669 ¥
(206)¥
27,972
27,766 ¥
2,057 $
(159) $
21,561
21,402 $
51 ¥
(763)¥
25,472
24,709 ¥
39
(588)
19,634
19,046
$
$
1,916 ¥
10,121 ¥
1,477 $
7,801 $
2,769 ¥
12,101 ¥
2,134
9,327
$
$
751 ¥
12,700 ¥
579 $
9,789 $
1,498 ¥
― ¥
1,155
—
$
$
$
$
(42)¥
―
1,875
―
(223)
21,256
(54,304)
21,355
(6,801)
(16,884)¥
909
連結財務諸表注記参照。
次へ
160/322
(32) $
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
(5) 連結財務諸表注記 (未監査)
1.表示の基礎
2011年6月30日現在ならびに2011年6月30日および2010年6月30日に終了した3ヶ月間および6ヶ月間に関
する添付の連結財務諸表は未監査であり、シティグループ・インク (以下「シティグループ」といいます。) お
よび子会社 (以下「当社」と総称します。) の財務諸表が含まれています。経営陣の意見では、適正表示のため
に必要なすべての調整(発生主義において通常発生するものから構成されます。)が反映されています。添付の
未監査連結財務諸表は、シティグループのフォーム10-Kによる2010年12月31日に終了した事業年度の年次報告
書に含まれる連結財務諸表および関連する注記(以下「フォーム10-Kによる2010年の年次報告書」といいま
す。)ならびにシティグループのフォーム10-Qによる2011年3月31日に終了した四半期の四半期報告書と併せ
て読まれるべきものです。
米国において一般に公正妥当と認められる会計原則に従って作成される年次報告書に通常含まれる財務情報
のうち、いくつかは四半期報告目的では要求されていないため、要約されるかまたは割愛されています。
経営陣は、連結財務諸表および関連する注記の開示情報に影響を及ぼす見積りおよび仮定を行わなければな
りません。経営陣は最善の判断を行いますが、実際の結果はそれらの見積りと異なることがあります。現在の市
況は、これらの見積りを判断する際のリスクおよび複雑性を増加させています。
過去の期間の財務諸表および注記は、当期の表示と一致させるために一定の組替えが行われています。
上記のように、連結財務諸表の注記は未監査です。
重要な会計方針
当社の会計方針は、経営陣による経営成績および財務状況の検討と分析を理解する上で重要なものです。当社
は、経営陣の主観的および/または複雑な判断を要する本質的に不確実な事象に関連する6つの会計方針を重
要なものとして特定しています。これらの会計方針は金融商品の評価、貸倒引当金、証券化、のれん、法人税等お
よび法定準備金に関連するものです。当社は取締役会の監査委員会との協議を経て、これらの重要な会計方針
(当社のフォーム10-Kによる2010年の年次報告書の注記1「重要な会計方針および重要な見積り」に詳述され
ています。)をレビューし、承認しました。
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連結原則
連結財務諸表は当社の勘定を含んでいます。当社が、議決権の50%超を直接もしくは間接的に所有するか支配
力を行使している子会社は連結しています。特定のベンチャー・キャピタル子会社への投資または公正価値オ
プションに基づき公正価値で会計処理されている投資以外で、20%から50%の持分を有しているか、あるいは重
要な影響力を行使することができる関連会社は持分法で会計処理されており、持分に見合う損益は、その他収益
に計上されています。持分比率が20%未満の会社に対する投資からの収益は、配当が受領されたときに認識され
ています。シティグループは、シティグループが主たる受益者であると判断した場合に変動持分事業体とみなさ
れる事業体を連結しています。支店・子会社・関連会社・建物およびその他の投資の処分による損益、ならびに
これらの資産に関して、簿価まで回復する可能性が低いとみなされる一時的でない価値の減損に対する経営陣
の見積額(費用)は、その他収益に計上されています。
買戻・売戻条件付契約取引
買戻条件付売渡有価証券(レポ)および売戻条件付買入有価証券(リバース・レポ)は、通常、会計処理上は
関連する有価証券の売却ではなく、有担保金融取引として処理されていますが、ASC860-10「譲渡およびサービ
ス業務」(従前のFASB基準書第166号「金融資産の譲渡の会計処理」)の特定の条件が満たされる場合、当社は
特定の買戻条件付契約および有価証券の貸付契約を売却として会計処理しています。売却として処理されるこ
とになるこれらの契約の主な特徴は、当初差入証拠金の減額または日次維持証拠金に対する制約です。2011年6
月30日および2010年12月31日において、わずかな金額が売却として会計処理され、これによりトレーディング勘
定資産が減少しました。
会計方針の変更
組込クレジット・デリバティブの会計処理の変更
2010年3月、FASBはASU 2010-11「組込クレジット・デリバティブに関連する例外」を公表しました。当該ASU
は、CDOおよび仕組債など証券化に含まれるような特定の組込デリバティブは、区分処理および個別の公正価値
会計の対象となる可能性のある組込クレジット・デリバティブとみなされることを明確にしています。当該ASU
は、2010年7月1日の移行措置時に証券化ビークルが発行した受益持分を公正価値オプションで会計処理する
ことを認めています。
また、当社は証券化ビークルが発行した以下の受益持分を公正価値オプションで会計処理することを選択し
ました。当社は、以前に満期保有目的(以下「HTM」といいます。)区分に分類されていた受益持分について満期
まで保有する意図を報告日現在において有していなかったことから、これらの受益持分を2010年6月30日に売
却可能(以下「AFS」といいます。)へ再分類しました。
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以下の表は、2010年7月1日に再分類された受益持分について、繰越利益に対する累積的影響調整額(税引
前)を構成する利益総額および損失総額も示しています。
2010年7月1日
(単位:百万ドル、2010年6月30日
現在)
償却原価
繰越利益に対する累積的
影響調整額(税引前)
AOCIに認識された
AOCIに認識された
未認識損失総額
未認識利益総額
(1)
公正価値
モーゲージ・バック証券
プライム
$
390
$
―
$
49
$
439
Alt-A
550
―
54
604
サブプライム
221
―
6
227
2,249
米国外の住宅証券
モーゲージ・バック証券合計
―
38
$
3,410
$
―
$
$
4,463
$
401
$
2,287
147
$
3,557
48
$
4,110
アセット・バック証券
オークション・レート証券
4,189
その他のアセット・バック証券
19
164
4,334
アセット・バック証券合計
$
8,652
$
420
$
212
$
8,444
再分類された負債証券合計
$ 12,062
$
420
$
359
$ 12,001
(1) 2010年6月30日現在において、未実現損失総額が発生している再分類された負債証券はすべて、一時的でない減損に
関する評価が行われました(当社が当該負債証券の売却を意図しているか否かの評価を含みます。)。2010年第2四
半期に、当社が売却を意図する有価証券に関する減損費用176百万ドルが損益に計上されました。
2010年7月1日より、当社は以下を含む様々な理由によりこれらの受益持分を公正価値オプションで会計処
理することを選択しました。
・ 当該ASUの指針に基づき受益持分について区分処理の要否を評価することに関する業務上の負担の軽減
・ 公正価値オプションを選択しなければ当該ASUに基づき区分処理が要求される場合における、主契約から
組込デリバティブを区分処理し、個別に会計処理するという複雑な業務上の要件の回避。当社は、公正価
値オプションを選択しなければ当該ASUに基づき区分処理が要求される受益持分を実質的にすべて再分
類しました。
・ 損益への変動を最低限に抑えながら、より多くの経済的ヘッジ戦略の実現
信用の質および貸倒引当金に関する開示
2010年7月、FASBはASU第2010-20号「金融債権の信用の質および貸倒引当金の開示」を公表しました。当該
ASUは、貸倒引当金および金融債権の信用の質についてより詳細なレベルの情報を要求しています。貸出金およ
び貸倒引当金の期末日時点の残高の開示に関する規定は2010年12月15日以降終了する報告期間から適用され、
当社の2010年次報告書フォーム10-Kに含まれています。貸出金および貸倒引当金勘定に発生する報告期間中の
活動の開示に関する規定は2010年12月15日以降開始する報告期間から適用され、当該四半期報告書(連結財務
諸表注記12および13を参照して下さい。)に含まれています。FASBは、当該ASUの一部であった「不良債権のリス
トラクチャリング」(以下「TDR」といいます。)の開示規定の適用日を、TDRの特定に関して最近公表された指
針案(以下参照)の適用日と合わせるために延期しました。適用日は2011年第3四半期です。
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会計基準の将来における適用
不良債権のリストラクチャリング(TDR)
2011年4月、FASBは、不良債権のリストラクチャリング(以下「TDR」といいます。)の会計指針を明確にする
ためのASU第2011-02号「債権(トピック310):リストラクチャリングが不良債権のリストラクチャリングに
該当するか否かの債務者による判定」を公表しました。当該ASUは債権者が債務者に譲歩しているか否かおよび
債務者が財政困難に陥っているかといった評価に関する指針を明確にしています。例えば、当該指針には以下の
ようなものが含まれています。
・債務者に当初の約定金利またはそれ以上の金利を付すことで債務を延長することをもって不良債権の再編
であるとみなしてはならない。
・債務者が、再編された債務と類似する債務を市場金利で資金調達することができない場合には、債権者が債
務者に譲歩していることを示唆している場合がある。
・現在債務不履行に陥っていない債務者でも、「予見可能な将来に支払不履行となる可能性が高い」と考え
られる場合には財政困難に陥っていると見なされる場合がある。
当該ガイダンスは当社の2011年第3四半期のフォーム10-Qより、2011年1月1日以降に発生するリストラク
チャリングに対して遡及的に適用されます。当該ASUの適用による影響は軽微であると予想されます。
買戻条件付契約取引−有効的な支配に関する評価
2011年4月、FASBはASU第2011-03号「譲渡およびサービス業務(トピック860)−買戻条件付契約取引におけ
る有効な支配についての再検討」を公表しました。このASUの改訂は、有効な支配の判定から、(1)譲受人が債務
不履行となった場合においても、譲渡人が金融資産を実質的に合意した条件で買戻す、または償還する能力を保
持するという要件、および(2)当該要件に関連した担保維持の実施ガイダンスを削除しました。有効な支配の
判定に関して適用されるその他の要件は、当該ASUの改訂では変更されていません。
当該ASUは、2012年1月1日からシティグループに適用されます。当該ガイダンスは、実施日以降に発生した取
引または既存の取引の修正に対して将来に向かって適用されます。早期適用は認められていません。当該ASUは、
当社の財務諸表に重要な影響をおよぼしません。当初差入証拠金の減額または日次維持証拠金に対する制約に
より現在売却として処理されている取引の名目金額は、2012年1月1日以降に発生したとしても、金融取引とし
て会計処理されることになります。
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公正価値測定
2011年5月、FASBはASU第2011-04号「公正価値測定(トピック820)−米国GAAPとIFRSにおける共通の公正価
値測定および開示要件実現に向けての改訂」を公表しました。当該改訂は、米国GAAPとIFRSにおける公正価値の
共通の定義を設定し、測定および開示要件を一致させました。当該改訂は、定性および定量的性質の両方につい
て重要な追加開示を要求していますが、特に公正価値階層でレベル3に分類される公正価値で評価された金融
商品について重要な追加開示を要求しています。さらに、当改訂は、ポートフォリオ・ベースによる公正価値測
定が適切となるタイミングについてのガイダンスを提供し、ポジションの規模に起因する評価調整に関する禁
止をレベル1から公正価値階層のすべてのレベルにまで拡大しました。当該改訂は、2012年1月1日からシティ
グループに適用されます。当社は、当該改訂の影響を評価中です。
偶発損失に関する開示
2010年7月、FASBは偶発損失に関して開示内容の拡大を提案する二つ目の公開草案を公表しました。当該提案
は、開示対象となる偶発損失を増やし、当該偶発損失について、重要な定量的および定性的情報の提供を求めて
います。当該提案が当社の偶発損失に関する会計処理におよぼす影響はありません。
現行の会計基準に対する潜在的な改訂
現在FASBおよびIASBは、金融商品およびリース会計に関する既存の会計基準を改訂する、複数の共同プロジェ
クトに取り組んでいます。これらの基準が完成した時点で、当社は会計処理および開示について再評価する必要
があります。FASBは、金融商品の分類および測定、ヘッジ、ならびに減損に関する指針を全面的に改訂することを
提案しています。FASBはまた、貸借対照表上ですべてのリースを資産計上することを要求するプロジェクトに取
り組んでいます。これらのプロジェクトは当社に重要な影響を及ぼします。しかし、基準設定機関の間で継続的
に審議が行われているため、当社は、現段階で将来の改訂または改訂案の影響を決定することはできません。
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2.非継続事業
エッグ・バンキング・ピーエルシー・クレジットカード事業の売却
2011年3月1日、当社は、シティホールディングス・セグメント傘下の非直接子会社であるエッグ・バンキン
グ・ピーエルシー(以下、「エッグ」といいます。)のクレジットカード事業をバークレーズ・ピーエルシーに
売却するための契約を正式に締結したことを発表しました。当該売却は2011年4月28日に完了しています。
この売却は、2011年上半期のみ非継続事業として報告されています。過年度における影響は重要ではないた
め、過年度の組替えは行われていません。エッグの売却による利益合計126百万ドルは、売却完了時点で認識され
ました。
2011年6月30日現在、エッグに関連したクレジットカード事業の「非継続事業」からの利益の要約は、以下の
とおりです。
(単位:百万ドル)
支払利息控除後収益合計
非継続事業からの利益(損失)
売却益
法人税等および非支配持分(税引後)
非継続事業からの利益(税引後)
2011年6月30日に
終了した3ヶ月
$ 167
2011年6月30日に
終了した6ヶ月
$ 293
$
$
(17)
126
38
$ 71
44
126
59
$ 111
2011年6月30日に
終了した6ヶ月
$ (146)
2,827
(12)
(単位:百万ドル)
営業活動から生じたキャッシュ・フロー
投資活動から生じたキャッシュ・フロー
財務活動から生じたキャッシュ・フロー
非継続事業から生じた正味資金
$
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2,669
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非継続事業に関する結合業績
エッグのカード事業、日興コーディアル事業、ドイツのリテール・バンキング事業およびシティキャピタル事
業に関する要約財務情報は以下のとおりです。2010年12月31日に売却されたSLC事業は、2010年第3四半期およ
び第4四半期のみ非継続事業として報告され、他の期間については重要な影響がないことから含まれていませ
ん。2009年10月1日に売却された日興コーディアル事業、2008年12月5日に売却されたドイツのリテール・バン
キング事業および2008年7月31日に売却されたシティキャピタル事業では、売却に伴う最低残余費用を引き続
き負担しています。
6月30日に終了した3ヶ月
(単位:百万ドル)
2011年
6月30日に終了した6ヶ月
2010年
2011年
2010年
支払利息控除後収益合計
$
167
$
18
$
297
$
非継続事業からの利益(損失)
$
(17)
$
(3)
$
43
$
売却益
法人税等(便益)および非支配持分
(税引後)
非継続事業からの利益(損失)
(税引後)
$
135
(8)
126
―
130
94
38
―
62
(122)
71
$
(3)
$
111
$
208
非継続事業からのキャッシュ・フロー
6月30日に終了した6ヶ月
(単位:百万ドル)
営業活動から生じたキャッシュ・フロー
投資活動から生じたキャッシュ・フロー
2011年
2010年
$
$ (132)
(146)
2,827
186
(12)
財務活動から生じたキャッシュ・フロー
非継続事業から生じた正味資金
$ 2,669
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(3)
$
51
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3.事業セグメント情報
シティグループは多角的な金融サービスを提供する銀行持株会社であり、世界中の個人顧客および法人顧客
に広範囲の金融サービスを提供しています。当社の事業活動は地域別個人向け銀行業務部門、インスティテュー
ショナル・クライアント・グループ(以下「ICG」といいます。)、シティ・ホールディングス、および本社事
項、本社業務/その他を通じて行われています。
地域別個人向け銀行業務部門にはグローバルに展開する個人向け総合サービス網が含まれており、現地の支
店網、事務所および電子決済システムを通じて広範にわたる銀行業務、クレジットカード融資業務、および投資
サービスを提供しています。
当社のICGは、証券および銀行業ならびにトランザクション・サービスで構成され、世界中の100を超える国の
企業、政府、機関および投資家に対し、広範囲な銀行業務、金融商品およびサービスを提供しています。
シティ・ホールディングスは、証券およびアセット・マネジメント、地域別個人向け融資業務、および特別資
産プールから構成されています。
本社事項、本社業務/その他には、財務部門の業績、未配分本社経費、特定項目の組替え(消去)のための調整
項目、非継続事業の業績および未配分法人税が含まれています。
過年度の残高は、それらの年度の表示を当期の表示と一致させるために組み替えられています。これらの組替
えは、シティが特定の費用を事業およびセグメント間で再配分したことに関係しています。
次表は、2011年6月30日および2010年6月30日に終了した3ヶ月間および6ヶ月間のシティの継続事業に関
するセグメント情報を示すものです。
支払利息控除後
法人税等
(1)
継続事業からの
2011年
2010年
$8,214
$ 8,032
8,134
8,457
$16,348
$16,489
シティ・ホールディングス
4,011
4,919
(148)
(650)
(168)
本社事項、本社業務/その他
263
663
(238)
215
(168)
$20,622
$22,071
能資産は十億ドル)
地域別個人向け銀行業務部門
インスティテューショナル・
クライアント・グループ
シティコープ小計
合計
資産
利益(損失)
6月30日に終了した3ヶ月
(単位:百万ドル、ただし識別可
識別可能
(1)(2)
(便益)
収益合計
2011年
2010年
12月31日
2010年
317
$1,609
$1,139
703
930
2,059
2,600
1,036
953
$1,353
$1,247
$3,668
$3,739
$1,380
$1,284
$
$
650
967
2010年
6月30日
2011年
2011年
$
$
168/322
812
$3,332
(1,204)
$
344
$
331
308
359
193
269
271
$2,728
$1,957
$1,914
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支払利息控除後
法人税等
(1)
継続事業からの
(1)(2)
(便益)
収益合計
利益(損失)
6月30日に終了した6ヶ月
(単位:百万ドル)
地域別個人向け銀行業務部門
インスティテューショナル・クライアン
ト・グループ
シティコープ小計
2011年
2010年
2011年
2010年
2011年
2010年
$16,156
$16,114
$ 1,275
$
524
$ 3,154
$ 2,112
16,696
18,897
1,778
2,742
4,609
6,716
$ 3,053
$ 3,266
$ 7,763
$ 8,828
$32,852
$35,011
シティ・ホールディングス
7,294
11,469
(412)
本社事項、本社業務/その他
202
1,012
(489)
$40,348
$47,492
合計
$ 2,152
(1,596)
178
$ 1,848
(715)
(685)
$ 6,363
(2,079)
228
$ 6,977
(1) 2011年6月30日および2010年6月30日に終了した3ヶ月のシティコープの支払利息控除後収益には、北米がそれぞれ61億
ドル、および70億ドル、ヨーロッパ・中東・アフリカがそれぞれ29億ドル、および30億ドル、南米がそれぞれ35億ドル、およ
び30億ドル、アジアがそれぞれ38億ドル、および35億ドル含まれています。2011年6月30日および2010年6月30日に終了し
た6ヶ月のシティコープの支払利息控除後収益には、北米がそれぞれ124億ドル、および149億ドル、ヨーロッパ・中東・ア
フリカがそれぞれ62億ドル、および67億ドル、南米がそれぞれ68億ドル、および61億ドル、アジアがそれぞれ75億ドル、およ
び73億ドル含まれています。地域別の数値には主に米国内で事業を行っているシティ・ホールディングスおよび本社事
項、本社業務/その他は含まれていません。
(2) 2011年6月30日および2010年6月30日に終了した3ヶ月の貸倒引当金および保険給付準備金繰入(戻入)額(税引前)
には、地域別個人向け銀行業務部門の実績がそれぞれ12億ドル、および25億ドル、ICGの実績がそれぞれ84億ドル、および
(2)億ドル、シティ・ホールディングスの実績がそれぞれ21億ドル、および43億ドル含まれています。2011年6月30日およ
び2010年6月30日に終了した6ヶ月の貸倒引当金および保険給付準備金繰入(戻入)額(税引前)には、地域別個人向け
銀行業務部門の実績がそれぞれ25億ドル、および54億ドル、ICGの実績がそれぞれ(98)億ドル、および(3)億ドル、シティ
・ホールディングスの実績がそれぞれ42億ドル、および101億ドル含まれています。
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4.受取利息および支払利息
2011年6月30日および2010年6月30日に終了した3ヶ月および6ヶ月の会計期間の受取利息および支払利息
の内訳は、それぞれ以下のとおりです。
6月30日に終了した3ヶ月
(単位:百万ドル)
6月30日に終了した6ヶ月
2011年
2010年
2011年
2010年
$12,771
$14,227
$25,057
$28,900
460
291
919
581
903
2,126
781
2,924
1,741
4,537
1,533
5,964
2,210
2,011
4,220
3,883
176
122
267
278
$18,586
$20,356
$36,741
$41,139
$ 2,230
$ 2,036
$ 4,244
$ 4,116
933
168
797
106
1,670
252
1,451
169
受取利息
貸出金利息および貸出手数料
銀行預け金
フェデラルファンド貸出金および売戻条件付買入
有価証券
投資(配当金を含む)
(1)
トレーディング勘定資産
その他利息
受取利息合計
支払利息
(2)
預金
フェデラルファンド借入金、貸付有価証券および買
戻条件付売渡有価証券
(1)
トレーディング勘定負債
短期借入金
168
215
338
491
2,939
3,275
5,987
6,544
支払利息合計
$ 6,438
$ 6,429
$12,491
$12,771
正味受取利息
$12,148
$13,927
$24,250
$28,368
3,181
6,523
6,080
14,889
$ 8,967
$ 7,404
$18,170
$13,479
長期債務
貸倒引当金
貸倒引当金控除後の正味受取利息
(1) ICGのトレーディング勘定負債に係る支払利息は、トレーディング勘定資産の受取利息から控除されています。
(2) 2011年6月30日および2010年6月30日に終了した3ヶ月間において、預金保険費用および手数料が、それぞれ367百万
ドルおよび242百万ドル含まれています。2011年6月30日および2010年6月30日に終了した6ヶ月間において、預金保
険費用および手数料が、それぞれ587百万ドルおよび465百万ドル含まれています。
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5.役務収益および手数料
次表は、2011年6月30日および2010年6月30日に終了した3ヶ月間および6ヶ月間のシティグループの役務
収益および手数料をそれぞれ示しています。2011年6月30日に終了した3か月間の役務収益および手数料の主
要な構成要素は、クレジットカードおよび銀行カード手数料、投資銀行業務報酬およびトレーディング関連手数
料です。
クレジットカードおよび銀行カード手数料は、大部分が取引処理収益およびカード手数料で構成されていま
す。カード手数料には年会費が含まれ報奨プログラム費用が控除されています。取引処理収益およびカード手数
料は稼得した時点で認識されますが、年会費は繰り延べられ、定額法で12ヶ月間にわたり償却されます。報奨費
用は、顧客がポイントを獲得した時点で認識されます。
投資銀行業務報酬は、大部分が引受サービス手数料および顧問料で構成されています。投資銀行業務報酬は、
契約条件に基づいてシティのサービスが完了した時点で認識されますが、これは通常、取引終了時点になりま
す。引受手数料は、証券ブローカーおよびディーラーに関するAICPA監査および会計ガイド(ASC 940-605-05-1
に編纂)に従って、顧客へ請求可能な費用と請求不能な費用の両方を控除して役務収益および手数料に計上さ
れます。アドバイザリー取引に関する費用は、顧客への請求費用を控除した後に、その他の営業費用に計上され
ます。現金払経費は繰り延べられ、関連する収入が認識された時点で認識されます。クローズしなかった(完了
しなかった)投資銀行業務の取引に関連して発生した費用は通常、その他の営業費用に総額で計上されます。
トレーディング関連手数料には一般的に以下の取引からの役務収益および手数料が含まれます。取引所およ
び店頭市場における顧客のための取引の実施、ミューチュアル・ファンド、保険およびその他の年金商品の販
売、取引決済のための顧客支援、仲介サービスおよびその他のサービスの提供。トレーディング関連手数料は、稼
得時点で役務収益および手数料に認識されます。これらの取引による利益または損失は(もしあれば)、自己勘
定取引に含まれます。
次表は、2011年6月30日および2010年6月30日に終了した3ヶ月および6ヶ月の役務収益および手数料を示
しています。
6月30日に終了した3ヶ月
(単位:百万ドル)
クレジットカードおよび銀行カード
2011年
$
944
2010年
$
6月30日に終了した6ヶ月
2011年
2010年
999
$ 1,809
$ 1,964
投資銀行業務
812
473
1,459
1,318
トレーディング関連
667
621
1,358
1,220
トランザクション・サービス
387
364
761
711
当座預金関連
246
260
471
533
その他の個人金融
213
293
430
605
―
―
―
91
法人金融
171
87
299
183
貸付サービシング業務
104
143
250
282
13
(11)
88
(33)
プライメリカ
(1)
その他
役務収益および手数料合計
$ 3,557
$ 3,229
$ 6,925
(1) 主としてローン・シンジケーションの組成および引受による手数料から構成されます。
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$ 6,874
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6.自己勘定取引
自己勘定取引収益は、トレーディング活動による実現・未実現損益から構成されています。トレーディング活
動は債券、株式、クレジットおよびコモディティ商品、ならびに外国為替取引からの収益を含みます。次表には、
トレーディング活動の収益性において重要な項目であるトレーディング活動に関連する正味利息収益の影響は
含まれていません。トレーディング活動に関する正味利息収益の情報については、当連結財務諸表注記4を参照
して下さい。次表は、2011年6月30日および2010年6月30日に終了した3ヶ月および6ヶ月の自己勘定取引収益
を示しています。
6月30日に終了した3ヶ月
(単位:百万ドル)
2011年
2010年
地域別個人向け銀行業務部門
$
$
249
$
238
3,548
5,084
$ 1,444
$ 1,856
$ 3,797
$ 5,322
証券およびアセット・マネジメント
(29)
(19)
(46)
(143)
3
(2)
15
(28)
1,105
特別資産プール
$ 1,079
93
本社事項、本社業務/その他
シティグループ合計
$
2010年
1,777
地域別個人向け融資業務
シティ・ホールディングス小計
79
2011年
1,288
インスティテューショナル・クライアント・グループ
シティコープ小計
156
6月30日に終了した6ヶ月
$ 2,616
$
603
1,737
1,750
582
$ 1,706
$ 1,579
(76)
$ 2,362
6月30日に終了した3ヶ月
280
$ 5,783
(423)
$ 6,478
6月30日に終了した6ヶ月
(単位:百万ドル)
2011年
2010年
2011年
2010年
(1)
$ 1,722
$ 2,376
$ 3,346
$ 3,750
595
262
1,382
503
147
(250)
575
315
49
121
24
230
103
(147)
456
1,680
$ 5,783
$ 6,478
金利契約
(2)
外国為替契約
(3)
株式契約
コモディティおよびその他の契約
(4)
(5)
クレジット・デリバティブ
シティグループ合計
$ 2,616
$ 2,362
(1)政府証券、社債、市証券、優先株式、抵当貸付証券およびその他の債券からの収益を含みます。また、通貨の直物・先物取引、
ならびに取引所・店頭(OTC)取引の通貨オプション、債券オプション、金利スワップ、通貨スワップ、スワップ・オプション、
キャップおよびフロアー、金融先物、店頭オプションおよび債券先渡契約からの収益を含みます。
(2)為替の直物、先物、オプションおよびスワップからの収益ならびに為替差損益を含みます。
(3)普通株式、優先株式、優先転換株式、転換社債、株式連動債、ならびに取引所・店頭取引の株式オプションおよびワラントか
らの収益を含みます。
(4)主に、原油、精製石油製品、天然ガスおよびその他の商品取引からの収益を含みます。
(5)仕組クレジット商品からの収益を含みます。
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7.インセンティブ・プラン
株式に基づくインセンティブ報酬
当社は、現在ストック・オプションの付与、制限株式あるいは繰延株式報奨および株式支給などを含む多くの
株式報酬制度を採用しています。この報奨プログラムは、役員、従業員および社外取締役の関心を高め、人材を確
保し、そのモチベーションを高めるため、当社の長期的業績および成長に貢献した者にインセンティブを提供す
るため、そして役員、従業員および社外取締役の関心を株主の関心と一致させるために使用されます。これらの
株式発行は、当社の株主持分を増加させることにもなります。これらの制度および報奨プログラムは、全員社外
取締役で構成されているシティグループの取締役会の人事・報酬委員会(以下「委員会」といいます。)に
よって管理されています。2005年4月19日以降、株式報奨はすべて株主承認済みの制度に準じています。
株式報奨およびストック・オプション・プログラム
当社は、株式報奨およびストック・オプション・プログラムに関連する報奨費用を2011年6月30日に終了し
た3ヶ月間において448百万ドル、2011年6月30日に終了した6ヶ月間において902百万ドル計上しました。
利益分配制度
当社は、主要従業員利益分配制度(以下「KEPSP」といいます。)関する費用を、2011年6月30日に終了した
3ヶ月間において97百万ドル、2011年6月30日に終了した6ヶ月間において183百万ドル認識しました。
8.退職給付
当社は米国内の特定の従業員を対象とするいくつかの非拠出型確定給付年金制度、ならびに米国外の従業員
を対象とする様々な確定給付年金および補償制度を有しています。米国内の適格確定給付制度では、適格参加者
に給付を提供しています。2008年1月1日から米国内の適格年金制度は、ほぼすべての従業員について停止され
ました。したがって、2008年度以後、既存制度参加者のキャッシュ・バランス部分に計上される追加の報奨に基
づく拠出金はありません。しかし、従前の最終給与方式による制度の対象となっている特定の従業員の給付につ
いては引き続き未払計上されます。当社はまた、一定の資格を有する米国内の退職従業員および米国外の一定の
資格を有する従業員に対し、退職後健康保険および生命保険給付を提供しています。
次表は、当社の米国内の適格年金制度および非適格制度、退職後給付制度および米国外の制度について連結損
益計算書に計上された正味(便益)費用の内訳の要約です。
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正味(便益)費用
6月30日に終了した3ヶ月
年金制度
退職後給付制度
米国内制度
(単位:百万ドル)
2011年
米国外制度
2010年
2011年
米国内制度
2010年
2011年
米国外制度
2010年
2011年
2010年
適格制度
当期中に稼得された給付
$
4
給付債務に係る利子費用
制度資産期待収益
$
5
$
59
$
41
$
―
$
―
$
9
$
6
155
160
110
86
14
15
35
26
(222)
(212)
(122)
(93)
(2)
(2)
(36)
(25)
未認識債務の償却費
正味移行債務
―
―
(1)
―
―
―
―
―
過去勤務費用(給付)
―
(1)
1
1
(1)
2
―
―
正味年金数理損失
17
11
23
14
5
1
7
5
―
―
(3)
―
―
―
―
―
縮小損失
正味適格(便益)費用
$
(46)
$
(37)
$
67
$
49
$
16
$
16
$
15
$
12
非適格費用
$
10
$
11
$
―
$
―
$
―
$
―
$
―
$
―
正味(便益)費用合計
$
(36)
$
(26)
$
67
$
49
$
16
$
16
$
15
$
12
6月30日に終了した6ヶ月
年金制度
退職後給付制度
米国内制度
(単位:百万ドル)
2011年
米国外制度
2010年
2011年
米国内制度
2010年
2011年
米国外制度
2010年
2011年
2010年
$
$
適格制度
当期中に稼得された給付
$
9
$ 101
$ 82
―
$ ―
310
319
195
170
29
29
61
52
(444)
(423)
(216)
(187)
(4)
(4)
(61)
(50)
正味移行債務
―
―
(1)
(1)
―
―
―
―
過去勤務費用(給付)
―
(1)
2
2
(2)
2
―
―
正味年金数理損失
34
22
37
28
8
2
12
10
$ (74)
$ 118
$ 94
$
31
$ 29
$ 27
$ 24
$
$
―
$ ―
$
―
$ ―
$ ―
$ ―
$ 118
$ 94
$
31
$ 29
$ 27
$ 24
給付債務に係る利子費用
制度資産期待収益
8
$
$
15
12
未認識債務の償却費:
正味適格(便益)費用
$ (92)
非適格費用
$
正味(便益)費用合計
$ (72)
20
22
$ (52)
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拠出
シティグループの米国制度および米国外制度の年金積立方針は、一般的に、累積給付債務の金額ではなく、該
当する最低積立要求額まで積み立てることになっています。米国内の制度について当社は、税金・資金ポジショ
ンおよび制度の積立状況に照らして適切であれば、1974年従業員退職所得保障法(改正後)に基づいて要求さ
れる最低拠出金額以上に拠出することもあります。2011年6月30日現在、米国適格年金制度について最低限要求
される現金拠出はありませんでした。また、任意の現金拠出および非現金拠出は現在計画されておりません。米
国非適格年金制度について2011年6月30日現在の当社の拠出は、直接支給による給付21百万ドルであり、2011年
の残りの期間に追加の21百万ドルを拠出する予定です。米国外の適格年金制度について2011年6月30日現在の
当社の拠出は、直接支給による現金および給付の97百万ドルであり、2011年の残りの期間に追加の126百万ドル
を拠出する予定です。また米国外の退職後給付制度について2011年6月30日現在の拠出は、直接支給による現金
および給付の0.4百万ドルであり、2011年の残りの期間に75百万ドルを拠出する見込みです。拠出の決定は市場
実績および規制要件などの様々な要素による影響を受けるため、これらの見積りは変更される可能性がありま
す。さらに、経営陣は積立方針を変更することもできます。
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9.1株当たり利益
次表は、2011年6月30日および2010年6月30日に終了した3ヶ月および6ヶ月の基本および希薄化後1株当
たり利益(以下「EPS」といいます。)の計算に使用された利益と株式データの調整を示したものです。
6月30日に終了した3ヶ月
(単位:百万ドル、ただし1株当たりの金額を除
く)
非支配持分控除前当期利益
(1)
2011年
(1)
2010年
6月30日に終了した6ヶ月
(1)
2011年
(1)
2010年
$ 3,332
$ 2,728
$ 6,363
$ 6,977
62
28
134
60
$ 3,270
$ 2,700
$ 6,229
$ 6,917
111
208
控除:非支配持分(継続事業)
(EPS計算のための)継続事業からの純利益
71
非継続事業からの利益(損失)(税引後)
シティグループの当期利益
(3)
$ 3,341
$ 2,697
$ 6,340
$ 7,125
9
-
13
-
$ 3,332
$ 2,697
$ 6,327
$ 7,125
62
26
96
57
$ 3,270
$ 2,671
$ 6,231
$ 7,068
6
1
7
2
$ 3,276
$ 2,672
$ 6,238
$ 7,070
2,908.6
2,884.9
2,906.5
2,864.7
87.6
87.6
87.6
88.0
オプション
0.6
0.4
1.5
0.2
その他従業員制度
0.1
2.3
1.1
1.4
0.1
0.1
0.1
0.1
2,997.0
2,975.3
2,996.8
2,954.4
控除:優先配当
普通株主帰属当期利益
控除:配当に対する権利が失効しない従業員制限株
式および繰延株式へ割り当てられた配当および未
処分利益
基本EPS算出のために普通株主に割り当てられた純
利益
加算:配当に対する権利が失効しない従業員制限株
式および繰延株式へ割り当てられた追加の配当お
よび未処分利益
希薄化後EPS算出のために普通株主に割り当てられ
た当期利益
基本EPS算出に適用される普通株式加重平均発行残
高
希薄化証券の影響:
TDECs
転換可能証券
希薄化後EPS算出に適用される調整後普通株式加重
平均発行残高
(2)
基本1株当たり利益
継続事業からの利益
$
当期利益
0.93
$
―
2.11
$
0.04
2.40
0.07
$
1.12
$
0.93
$
2.14
$
2.47
$
1.07
$
0.90
$
2.05
$
2.32
(2)
0.02
非継続事業
当期利益
$
0.02
非継続事業
希薄化後1株当たり利益
継続事業からの利益
1.10
$
1.09
―
$
0.90
0.04
$
2.08
0.07
$
2.39
(1) すべての期間のすべての1株当たり金額およびシティグループの発行済株式数は、2011年5月6日に実施された、シティ
グループの1対10の株式併合を反映しています。
(2) 四捨五入により、継続事業および非継続事業からの1株当たり利益の合計は、1株当たり純利益と一致しない場合があり
ます。
2011年および2010年第2四半期において、行使価格が当社の普通株式の市場平均価格を上回っていたため1
株当たり利益の計算から除かれたオプションの加重平均残高は、それぞれ10.8百万株、および9.8百万株で、加重
平均行使価格は1株当たりそれぞれ160.86ドルおよび283.53ドルでした。
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不良資産救済プログラム(以下「TARP」といいます。)および損失分担に関する合意の一環として米国財務
省に対して発行したワラント(2011年1月にすべて市場で売却されました。)は、行使価格が普通株式約21.0百
万株および約25.5百万株に対しそれぞれ178.50ドルおよび106.10ドルですが、行使価格が当社の普通株式の市
場平均価格を上回っていたため、2011年および2010年第2四半期の株式1株当たり利益の計算から除かれてい
ます。
シティグループの普通株式約5.9百万株および17.7百万株に転換可能な株式ユニットは、アブダビ投資庁(以
下「ADIA」といいます。)が保有しており、行使価格が318.30ドルで当社の普通株式の平均市場価格を上回って
いたため、2011年および2010年第2四半期の1株当たり利益の計算から除かれています。
10.トレーディング勘定資産および負債
2011年6月30日および2010年12月31日現在のトレーディング勘定資産およびトレーディング勘定負債(公正
価値)は以下のとおりです。
2011年
6月30日
(単位:百万ドル)
2010年
12月31日
トレーディング勘定資産
(1)
モーゲージ・バック証券
米国政府系機関保証証券
プライム
Alt-A
サブプライム
米国外の住宅証券
商業用不動産
$
28,648
1,399
1,321
1,433
936
2,281
$
27,127
1,514
1,502
2,036
1,052
1,758
モーゲージ・バック証券合計
$
36,018
$
34,989
米国財務省証券および連邦諸機関証券
米国財務省証券
機関および直接債券
$
14,326
3,072
$
20,168
3,418
米国財務省証券および連邦諸機関証券合計
$
17,398
$
23,586
州および市証券
外国政府証券
社債
$
6,581
98,696
53,445
47,870
39,170
5,876
17,295
$
7,493
88,311
52,269
50,213
37,436
7,759
15,216
デリバティブ
持分有価証券
(2)
アセット・バック証券
その他の負債証券
(1)
トレーディング勘定資産合計
$ 322,349
$ 317,272
トレーディング勘定負債
空売り有価証券
$
$
(2)
デリバティブ
トレーディング勘定負債合計
93,483
58,824
$ 152,307
69,324
59,730
$ 129,054
(1) 当社はモーゲージ・バック証券およびアセット・バック証券に投資しています。これらの証券化事業体は、通常、変動
持分事業体(以下「VIE」といいます。)とみなされます。これらのVIEから生じた損失に対する当社の最大エクスポー
ジャーは、これらの証券の簿価と同額であり、上表に反映されています。その他当社が関与しているモーゲージ・バッ
ク証券およびアセット・バック証券に関する証券化については、連結財務諸表注記17に情報が記載されています。
(2) マスター・ネッティング契約に従って、純額で表示しています。デリバティブの会計処理と報告については、連結財務
諸表注記18を参照してください。
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11.投資
概要
2011年
6月30日
(単位:百万ドル)
$278,297
$274,572
14,910
29,107
(2)
8,345
6,602
(3)
8,022
7,883
$309,574
$318,164
売却可能有価証券
満期保有目的負債証券
(1)
市場性のない持分有価証券(公正価値)
市場性のない持分有価証券(取得原価)
投資合計
2010年
12月31日
(1) 信用関連の減損のある有価証券の減損を控除した後の償却原価で計上されています。
(2) 市場性のない持分有価証券(公正価値)の未実現利益および損失は、損益に計上されています。
(3) 市場性のない持分有価証券(取得原価)は、主に連邦準備銀行、連邦住宅貸付銀行、外国中央銀行およびシティグルー
プがメンバーとなっている様々な決済機関によって発行された株式で構成されています。
売却可能有価証券
2011年6月30日および2010年12月31日現在における売却可能有価証券(以下「AFS」といいます。)の償却原
価および公正価値は、以下のとおりでした。
2011年6月30日
(単位:百万ドル)
未実現
粗利益
償却原価
2010年12月31日
未実現
粗損失
未実現
粗利益
償却原価 公正価値
未実現
粗損失
公正価値
売却可能負債証券:
(1)
モーゲージ・バック証券
米国政府がスポンサーとなって
いる機関発行の有価証券
$ 35,708 プライム
Alt-A
621 123 $ 36,206 $ 23,433
$
$
425
$
235
$ 23,623
186 2 4 184 1,985
18
177
1,826
23 1 13 11 46
2
―
48
― ― ― ― 119
1
1
119
6 ― 1,643 315
1
―
316
510 19 7 522 592
21
39
574
$ 38,064 649 452
$ 26,506
米国外の住宅証券
商業用証券
モーゲージ・バック証券合計
米国財務省証券および連邦諸機関
証券
$
1,637 サブプライム
(1)
$
$
147 $ 38,566 $ 26,490
$
468
$
米国財務省証券
42,668 743 31 43,380 58,069
435
56
58,448
機関債券
46,465 509 4 46,970 43,294
375
55
43,614
$ 89,133 $1,252 111
$102,062
15,527 69 2,265 13,331 15,660
75
2,500
13,235
101,723 784 424 102,083 99,110
984
415
99,679
16,350 355 38 16,667 15,910
319
59
16,170
アセット・バック証券
9,646 47 39 9,654 9,085
31
68
9,048
その他負債証券
2,218 22 55 2,185 1,948
24
60
1,912
売却可能負債証券合計
$272,661 $3,178 $3,003 $272,836 $269,566
$2,711
$3,665
$268,612
市場性のある売却可能持分有価証
券
$
3,570 $2,099 $
3,791
$2,380
$
$
売却可能有価証券合計
$276,231 $5,277 $3,211 $278,297 $273,357
$5,091
$3,876
米国財務省証券および連邦諸機関
証券合計
州および市証券
外国政府証券
社債
(1)
35 $ 90,350 $101,363
$
208 $
5,461 $
$
810
$
211
5,960
$274,572
(1) 当社はモーゲージ・バック証券およびアセット・バック証券に投資しています。これらの証券化は、通常VIEとみなされます。これらの
VIEから生じた損失に対する当社の最大エクスポージャーは、上表に反映されているこれらの証券の簿価と同額です。その他当社が関
与しているモーゲージ・バック証券およびアセット・バック証券に関する証券化については、連結財務諸表注記17に情報が記載され
ています。
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下記に詳細が記載されているとおり、当社は、減損が一時的か否かを評価するために、未実現損失が発生して
いるすべての有価証券を定期的に見直してその結果を文書化しています。当社に売却の予定がなく、売却を要求
される可能性が低い負債証券に関する信用関連の減損は、連結損益計算書に認識され、信用関連以外の減損は、
AOCIに認識されます。その他の減損が生じている負債証券については、すべての減損が連結損益計算書に計上さ
れます。
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四半期報告書
次表は、2011年6月30日および2010年12月31日現在における売却可能有価証券への投資の公正価値を、未実現
損失の生じている期間が12ヶ月未満あるいは12ヶ月以上のものに分けて示したものです。
(単位:百万ドル)
12ヶ月未満
公正価値
2011年6月30日
売却可能有価証券
モーゲージ・バック証券
米国政府がスポンサーとなっている
機関発行の有価証券
プライム
Alt-A
サブプライム
米国外の住宅証券
商業用証券
12ヶ月以上
未実現
粗損失
公正価値
$ 8,721 26
1
―
―
59
$ 114 ―
―
―
―
―
$ 7,356 $
売却可能有価証券合計
$53,942 66
10
―
240
35
$ 114 $
17
34,850
665
2,190
―
57
419 $
$
$ 8,807 3,195 4,161 モーゲージ・バック証券合計
米国財務省証券および連邦諸機関証券
米国財務省証券
機関債券
米国財務省証券および連邦諸機関証券
合計
州および市証券
外国政府証券
社債
アセット・バック証券
その他負債証券
市場性のある売却可能持分有価証券
売却可能有価証券合計
未実現
粗損失
公正価値
モーゲージ・バック証券合計
米国財務省証券および連邦諸機関証券
米国財務省証券
機関債券
米国財務省証券および連邦諸機関証券
合計
州および市証券
外国政府証券
社債
アセット・バック証券
その他負債証券
市場性のある売却可能持分有価証券
2010年12月31日
売却可能有価証券
モーゲージ・バック証券
米国政府がスポンサーとなっている
機関発行の有価証券
プライム
Alt-A
サブプライム
米国外の住宅証券
商業用証券
合計
未実現
粗損失
8 4 12 $
1
232
12
31
―
7
9 $
4
13
―
―
7
9,140 $
92
11
―
240
94
123
4
13
―
―
7
770 $
33 $
9,577 $
558 ― 23 ― 3,753 4,161 31
4
558 $
23 $
7,914 $
35
11,995
8,022
724
184
536
1,615
$ 409 $ 24,404 2,264
192
26
8
55
201
12,012
42,872
1,389
2,374
536
1,672
147
2,265
424
38
39
55
208
$2,802 $ 78,346 $ 3,211
$
8,321 $
89
10
118
―
81
214
$
38
3
―
1
―
9
1,506
―
―
135
53
227
$ 1,732
9,229 9,680 21
55
725
―
$ 18,909 $
76
$
60
271
30
64
―
3
731
$
8,619 $
626
32,731
1,128
2,533
―
68
$ 64,614
180/322
$
725
11,322
6,609
860
14
559
2,039
$23,860
$
21
$
8,359
$
235
174
―
―
―
30
1,595
10
118
135
134
225
$ 10,351
35
―
9,954
9,680
35
$ 19,634
$
2,440
144
29
4
60
208
$3,145
11,948
39,340
1,988
2,547
559
2,107
$ 88,474
2,500
415
59
68
60
211
$ 3,876
$
$
177
―
1
―
39
$
452
56
55
111
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次表は、2011年6月30日および2010年12月31日現在における契約満期日ごとの売却可能負債証券の償却原価
および公正価値を示しています。
2011年6月30日
(単位:百万ドル)
モーゲージ・バック証券
1年以内
償却原価
$
$
―
321
$
―
$
―
403
375
1,355
402
419
36,890
25,685
25,712
$ 38,064
$ 38,566
5,569
73,818
8,863
883
$ 89,133
米国財務省証券および連邦諸機関証券
$
1年超5年以内
5年超10年以内
(2)
10年超
合計
公正価値
1,341
(2)
10年超
合計
―
313
償却原価
36,410
5年超10年以内
1年以内
公正価値
(1)
1年超5年以内
2010年12月31日
88
1年超5年以内
178
5年超10年以内
210
$
26,490
$
36,411
$
26,506
$
36,443
5,575
74,849
52,558
53,118
9,009
10,604
10,647
917
1,790
1,854
$ 90,350
$101,363
$
$102,062
88
179
145
149
211
230
235
15,051
12,853
15,276
12,842
$ 15,527
$ 13,331
$ 41,061
$ 40,951
1年超5年以内
53,142
53,404
49,983
50,739
5年超10年以内
6,879
6,936
6,143
6,264
州および市証券
1年以内
$
(2)
10年超
合計
外国政府証券
1年以内
(2)
10年超
合計
641
792
$101,723
$102,083
(3)
その他すべて
1年以内
$
$
$
9
15,660
$
9
$
13,235
$
41,387
$
41,856
1,128
$
99,110
1,289
$
99,679
9,745
9,720
1年超5年以内
9,650
9,808
17,838
17,947
5年超10年以内
4,103
4,245
2,610
2,714
10年超
合計
(2)
4,716
4,733
4,333
4,305
$ 28,214
$ 28,506
$
26,943
$ 27,130
売却可能負債証券合計
$272,661
$272,836
$ 269,566
$268,612
$
$
$
2,162
$
2,164
(1) 米国政府がスポンサーとなっている機関のモーゲージ・バック証券を含みます。
(2) 満期のない投資有価証券は契約満期10年超に含まれます。実際の満期は、償還権または期前返済権の有無によって異な
る可能性があります。
(3) 社債およびその他の負債証券を含みます。
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四半期報告書
次表は、2011年6月30日および2010年6月30日に終了した3ヶ月および6ヶ月におけるすべての投資に係る
受取利息および受取配当金を示しています。
6月30日に終了した
3ヶ月
(単位:百万ドル)
2011年
課税利息
2010年
2011年
2010年
$ 2,675
$ 4,057
135
293
117
114
186
182
$ 2,125
$ 2,924
$ 4,536
$ 5,964
$ 1,881
米国連邦税非課税利息
127
配当金
受取利息・受取配当金合計
6月30日に終了した
6ヶ月
$ 5,543
239
次表は、2011年6月30日および2010年6月30日に終了した3ヶ月および6ヶ月におけるすべての投資に係る
実現損益を示しています。一時的な減損による損失は、投資実現粗損失から除かれています。
6月30日に終了した
3ヶ月
(単位:百万ドル)
2011年
投資実現粗利益
投資実現粗損失
正味実現損益
$
(1)
2010年
624
$
(41)
$
6月30日に終了した
6ヶ月
583
554
2011年
(31)
$
523
$ 1,304
(141)
$ 1,163
2010年
$ 1,147
(86)
$ 1,061
(1) 2010年第1四半期において、当社は満期保有目的に分類された4件の社債を売却しました。これらの売却は、発行者の
信用力の著しい悪化に対応して行われました。売却された社債の簿価は413百万ドルで、当社は49百万ドルの実現損失
を計上しました。2011年第2四半期において、当社は満期保有目的に分類された複数のモーゲージ・バック証券を売却
しました。これらの売却は、当該モーゲージ・バック証券の信用力の著しい悪化に対応して行われました。売却された
モーゲージ・バック証券の簿価は82百万ドルで、当社は15百万ドルの実現損失を計上しました。
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四半期報告書
満期保有目的負債証券
2011年6月30日および2010年12月31日現在の満期保有目的(以下「HTM」といいます。)負債証券の簿価およ
び公正価値は、以下のとおりです。
AOCIに認識
された正味
未実現損失
(1)
(単位:百万ドル)
償却原価
(2)
簿価
未実現
粗利益
未実現
粗損失
$
$
公正価値
2011年6月30日
満期保有目的負債証券
モーゲージ・バック証券
プライム
(3)
$
1,098 $
5,641 Alt-A
888
3,944
28
3
19
175
$
913
3,788
445 48
397
―
60
337
725
4,033
215
93
4,155
744 2
742
1
53
690
$ 12,686 $ 2,682
$10,004
$ 263
$ 384
$ 9,883
1,547 96
1,451
128
199
1,380
2,269 8
2,261
7
142
2,126
1,245 51
1,194
24
15
1,203
$ 17,747 $ 2,837
$14,910
$ 422
$ 740
$14,592
$
$
米国外の住宅証券
商業用証券
州および市証券
社債
(3)
アセット・バック証券
満期保有目的負債証券合計
$
4,758 サブプライム
モーゲージ・バック証券合計
210
1,697
2010年12月31日
満期保有目的負債証券
モーゲージ・バック証券
プライム
(3)
Alt-A
サブプライム
米国外の住宅証券
商業用証券
モーゲージ・バック証券合計
州および市証券
社債
(3)
アセット・バック証券
満期保有目的負債証券合計
4,748
794
$
3,954
$
379
$
11
$
4,322
11,816
3,008
8,808
536
166
9,178
708
75
633
9
72
570
5,010
793
4,217
259
72
4,404
908
21
887
18
96
809
$ 23,190
$ 4,691
$ 18,499
$ 1,201
417
$ 19,283
2,523
127
2,396
11
104
2,303
6,569
145
6,424
447
267
6,604
1,855
67
1,788
57
54
1,791
$ 34,137
$ 5,030
$ 29,107
$ 1,716
842
$ 29,981
$
$
(1) 2008年にトレーディング勘定資産からHTMに振り替えられた負債証券の償却原価は、振替日現在の当該負債証券の公正
価値に調整収益を加算した金額から、振替後に損益に計上された減損を差し引いたものと定義されています。2008年に
AFSからHTMに振り替えられた負債証券の償却原価は、当初購入原価に購入時のディスカウントまたはプレミアムの調
整額または償却額を加減算した金額から、損益に認識されている減損を差し引いたものと定義されています。
(2) HTM負債証券は、AOCIに認識された未実現利益および未実現損失を控除した償却原価で連結貸借対照表に計上されてい
ます。一時的でない減損以外のこれらの負債証券の価値の変動は財務諸表上に報告されません。HTM負債証券について
は、信用損失部分のみが損益に計上され減損の残りの部分はAOCIに計上されます。
(3) 当社はモーゲージ・バック証券およびアセット・バック証券に投資しています。これらの証券化は、通常、VIEとみなさ
れます。VIEから生じた損失に対する当社の最大エクスポージャーは、これらの証券の簿価と同額であり、上表に反映さ
れています。その他当社が関与しているモーゲージ・バック証券およびアセット・バック証券に関する証券化につい
ては、当該連結財務諸表注記17に情報が記載されています。
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四半期報告書
当社は、今後の状況に予見されていない重要な変更(信用力の悪化または規制資本要件も含めて)がなけれ
ば、これらの負債証券を満期まで保有する意思と能力を有しています。
AOCIに分類された正味未実現損失は、過年度に売却可能投資から満期保有目的投資に再分類された負債証券
に関連しています。さらに、信用の減損が生じている満期保有目的有価証券の、信用損失以外の理由による公正
価値の下落部分はAOCIに計上されています。AOCI残高は、2011年6月30日現在28億ドルで、2010年12月31日現在
では50億ドルでした。満期保有目的負債証券のAOCI残高は、同じく再分類された負債証券の割引の利回り調整と
同じ方法で、関連する証券の残存期間にわたって利回りの調整として償却されます。これは、株主持分に報告さ
れた未実現損失の償却が、これらの証券の割引の利回り調整による利息収益への影響を相殺することから、当社
の純利益に影響を与えません。
満期保有目的負債証券の信用関連の減損は、損益に認識されます。
次表は、2011年6月30日および2010年12月31日現在における満期保有目的負債証券への投資の公正価値を、未
認識損失の生じている期間が12ヶ月未満あるいは12ヶ月以上のものに分けて示したものです。
12ヶ月未満
(単位:百万ドル)
公正価値
12ヶ月以上
未認識
粗損失
公正価値
合計
未認識
粗損失
公正価値
未認識
粗損失
2011年6月30日
満期保有目的負債証券
― $ 7,061 384
$ 7,061
州および市証券
― ― 805 199
805
199
社債
― ― 2,074 142
2,074
142
アセット・バック証券
― ― 523 15
523
15
― $10,463 $
740
$10,463
$
740
$
$
417
モーゲージ・バック証券
$
満期保有目的負債証券合計
$
― $
― $
$
$
384
2010年12月31日
満期保有目的負債証券
モーゲージ・バック証券
州および市証券
社債
アセット・バック証券
満期保有目的負債証券合計
$
339
30
$14,410
387
$14,749
24
―
1,273
104
1,297
104
1,584
143
1,579
124
3,163
267
159
11
494
43
653
54
184
$17,756
658
$19,862
$2,106
$
$
$
$
842
上記の表に表示されている未認識粗損失からは、2011年6月30日および2010年12月31日現在、主に売却可能投
資から満期保有目的負債証券への再分類に関連してAOCIに計上された未実現粗損失、それぞれ28億ドルおよび
50億ドルが除かれています。2011年6月30日および2010年12月31日現在、これらの未実現損失のほとんどすべて
が負債証券に関連しており、12ヶ月以上にわたって損失が計上されています。
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次表は、2011年6月30日および2010年12月31日現在の満期保有目的負債証券の簿価および公正価値を契約満
期日別に示したものです。
2011年6月30日
(単位:百万ドル)
簿価
2010年12月31日
公正価値
簿価
公正価値
モーゲージ・バック証券
1年以内
$
89
$
81
$
21
$
23
1年超5年以内
249
231
321
309
5年超10年以内
428
401
493
434
9,238
9,170
17,664
18,517
$10,004
$ 9,883
$18,499
$19,283
$
$
$
$
(1)
10年超
合計
州および市証券
3
1年超5年以内
41
42
55
55
5年超10年以内
32
32
86
85
1年以内
(1)
10年超
合計
3
12
12
1,375
1,303
2,243
2,151
$ 1,451
$ 1,380
$ 2,396
$ 2,303
$
$
$
$
(2)
その他すべて
1年以内
53
1年超5年以内
357
346
1,344
1,621
5年超10年以内
2,039
1,916
4,885
4,765
10年超
合計
(1)
1,008
1,014
1,632
1,652
$ 3,455
$ 3,329
$ 8,212
$ 8,395
満期保有目的負債証券合計
$14,910
$14,592
$29,107
$29,981
51
351
357
(1) 満期のない投資は契約満期10年超に含まれます。実際の満期は、償還権または期前返済権の有無によって異なる可能性
があります。
(2) 社債およびアセット・バック証券を含みます。
一時的でない減損に関する投資の評価
当社は、減損が一時的か否かを評価するために、未実現損失が発生しているすべての有価証券を定期的に見直
し、その結果を文書化しています。
負債証券に関するガイダンスに基づき、当社が売却を意図しているか、あるいは償却原価が回復する前に売却
を必要とされる可能性が50%超であると当社が考えている負債証券に関する一時的でない減損(以下「OTTI」
といいます。)は、損益に認識されます。当社が売却を意図していないか、あるいは売却を必要とされないと予想
される有価証券に関しては、信用関連の減損は損益に認識され、信用関連以外の減損はAOCIに計上されます。
個別の有価証券の現在の公正価値がその償却原価を下回る場合には、未実現損失が存在します。売却可能有価
証券に関して、本質的に一時的であると判断される未実現損失は、税引後の金額でAOCIに計上され、満期保有目
的有価証券に関する未実現損失は、これらの投資が償却原価で計上されているため、AOCIには計上されません。
トレーディング勘定資産からHTMに振り替えられた負債証券の償却原価は、振替日の当該証券の公正価値に調整
収益を加えた金額から振替後に損益に計上された減損を差し引いたものと定義されています。AFSからHTMに振
り替えられた負債証券の償却原価は、当初購入原価に購入時のディスカウントまたはプレミアムの調整額また
は償却額を加減算した金額から、振替後に損益に計上された減損を差し引いたものと定義されています。
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
当該証券の分類が、AFSであるか、またはHTMであるかに関らず、当社は未実現損失が発生しているポジション
ごとに一時的でない減損について評価しています。
減損が一時的かどうかを判断する際に考慮される項目は以下のとおりです。
・ 公正価値が原価を下回っている期間と程度
・ 減損の重大性
・ 減損の原因および発行体の財務状況と短期的な見通し
・ 信用状態の悪化を示唆する発行体の市場における活動
・ 価値が回復すると見込まれる期間まで投資を当社が保有する能力と意思
当社が、減損について評価する際に考慮する一般的な項目は以下のとおりです。
・ 減損の兆候がある投資の把握と評価
・ 公正価値が償却原価を下回っている投資の個別分析(未実現損失が生じている期間および回復までの予
想期間の検討を含みます。)
・ 証拠についての討議(個別の投資に一時的ではない減損が生じていることの裏付けとなる要素あるいは
要因および一時的ではない減損の根拠とはならない要素あるいは要因の評価を含みます。)
・ 事業方針に基づいて要求されるこれらの分析結果の文書化
持分有価証券について、経営陣は、原価まで回復が見込まれる期間にわたって各証券を保有する意思および能
力を含む上記のさまざまな要素を考慮しています。経営陣がそうした意思および能力を有していない場合、当該
証券の公正価値の下落は一時的でない下落とみなされ、損益に計上されます。一時的でない減損が認められる売
却可能持分有価証券は、公正価値まで評価減され、公正価値と原価との差額は全額、損益に計上されます。
信用の減損が認められない負債証券の場合、経営陣は、償却原価までの回復予想よりも前に投資を売却する意
思があるか、または投資の売却が必要とされる可能性が50%を超えるか否かについての評価を行います。ほとん
どの場合、経営陣は、償却原価の回復よりも前に投資を売却する意思はなく、投資の売却が必要とされる可能性
は低いと判断しています。そうした判断が下されない場合、当該証券の公正価値の下落は一時的でない下落とみ
なされ、損益に計上されます。
負債証券のOTTIの評価にあたっての重要な要素は、信用の減損が認められる負債証券を特定することです。経
営陣が当該負債証券の償却原価の全額を回収するのに十分なキャッシュ・フローを受け取ることができないと
予想している場合に当該特定が行われます。取得時にすべての元本および利息キャッシュ・フローの受領が見
込まれるものとしてAFSに分類された買入有価証券については、この分析において契約上の元本および利息の全
額を受け取る可能性を考慮します。2008年第4四半期にトレーディングのカテゴリーから再分類された有価証
券については、この分析において、2008年第4四半期の再分類日現在の元本および利息の予想キャッシュ・フ
ローを受け取る可能性を考慮しています。公正価値またはその他の証券特性に対する当社の分析範囲は、信用の
質および分析で使用される仮定に対するストレスの面で改良されています。以下のパラグラフには、2011年6月
30日現在で最も重要な未実現損失を有する有価証券の種類ごとに、信用の減損を特定するための当社のプロセ
スが記載されています。
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四半期報告書
モーゲージ・バック証券
米国のモーゲージ・バック証券(ならびに特に償却原価に対する割合として著しい未実現損失を有している
Alt-Aおよびその他モーゲージ・バック証券)については、対象となる住宅抵当貸付に係るキャッシュ・フロー
を見積るためのキャッシュ・フロー・モデルを使用して、信用の減損が評価されていますが、当該モデルには当
該証券特有の担保および取引構造が勘案されています。当該モデルは、取引構造ならびにその構造内に存在する
順位および信用強化を考慮して、対象となる住宅抵当貸付に係るキャッシュ・フローの見積りを行い、それらの
キャッシュ・フローを証券の様々なトランシェに分配するものです。当該キャッシュ・フロー・モデルは、当期
中のモーゲージ・バック証券の実際のキャッシュ・フローを取り込み、数多くの仮定(担保権実行不動産に関
する債務不履行率、期前返済率および回収率を含みます。)を用いて残存キャッシュ・フローを予測します。
経営陣は、可能な限り数多くの市場データを用いて具体的な仮定を行っており、これらの仮定には内部的な見
積りならびに外部格付機関および第三者機関が公表した見積りが含まれます。債務不履行率は、現在対象となっ
ている抵当貸付の実績を考慮することによって予想され、一般に、(1)現在の貸付の10%、(2)延滞期間が30日か
ら59日までの貸付の25%、(3)延滞期間が60日から90日までの貸付の70%、(4)延滞期間が91日以上の貸付の
100%の債務不履行が仮定されています。これらの見積りは、当該証券の全期間にわたる債務不履行率を見積る
ためのデフォルト・タイミング・カーブに沿って推定されています。その他の仮定は、実際の担保の属性(地理
的集中、格付機関による損失予測、格付および現在の市場価格を含みます。)を考慮するために使用されます。
2011年6月30日現在、モーゲージ・バック証券の基礎となる重要な仮定は、次表のとおりです。
2011年6月30日
(1)
3% ∼ 8%CRR
期前返済率
(2)
45% ∼ 85%
損失の重大性
(1) 条件付返済率(以下「CRR」といいます。)は、一定期間におけるモーゲージ・バック証券の元本の予想される任意期
前返済率(年率)を表しています。
(2) 損失の重大性は、担保の特性を考慮し通常、プライム債の45%から60%、Alt-A債の50%から85%およびサブプライム債
の65%から85%の範囲として見積られています。
2011年6月30日現在の評価では、米国の住宅価格が2011年に4%、2012年に1%の減少、2013年は変動なし、
2014年以降は毎年3%ずつ上昇すると仮定されています。一方で失業率は、2011年の第4四半期末までに8.5%
まで減少すると評価されています。
さらにキャッシュ・フロー予測は、よりストレスのかかるパラメータを使用して作成されており、経営陣は当
該証券の償却原価の回収が見込まれるかどうかを評価するために、それらのストレス・テストの結果(顕在化
している現金不足の重大性および対象となる原資産プールの特性および実績に基づくストレス・シナリオが実
際に顕在化する可能性を含みます。)を評価しています。キャッシュ・フロー予測により、当社が償却原価を回
収できないことが示唆される場合、当社は見積信用損失を損益に計上します。
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州および市証券
シティグループの売却可能な州および市証券は、主にテンダー・オプション・ボンド・プログラムを通じて
資金調達されているか、または当該プログラムにより過去に資金調達された債券で構成されています。これらの
債券に関する信用の減損を特定するプロセスは、主に第三者による信用格付けに基づいています。個別の債券ポ
ジションは、最低格付要件を満たす必要があり、最低格付要件は債券発行者のセクターごとに異なっています。
シティグループは債券発行者および保険会社の格付けを日次で監視しています。保険を考慮しない平均ポー
トフォリオ格付けは、Aa3/AA-です。Aa3/AA-を下回る債券の格下げが発生した場合、対象となる債券に関して契
約上の元本および利息が支払われるかどうかについて具体的に見直されます。シティグループは、テンダー・オ
プション・ボンド・プログラムの一部として保有している債券また過去に当該プログラムにより保有していた
債券に係る信用の減損を計上していません。
残りのシティグループの売却可能な州および市証券ならびに満期保有目的の州および市証券の信用損失につ
いては、商品特有のキャッシュ・フローの見積り、債務不履行の可能性および債務不履行に伴う損失見積りに基
づいて具体的に見直されます。
シティグループは償却原価の回復よりも前に売却可能な州および市証券を売却する意思はなく、償却原価の
回復よりも前に州および市証券の売却は必要とされないと予想しているため、売却可能な州および市証券ポー
トフォリオに関連した未実現損失(信用関連損失以外)は、引き続きAOCIとして分類され、一時的でない減損と
して損益に組み替えられることはありません。
OTTIの認識および測定
次表は2011年6月30日に終了した3ヶ月および6ヶ月に認識されたOTTI総額を表しています。
投資に係るOTTI
(単位:百万ドル)
当社が売却を意図しておらず、売
却を必要とされる可能性も低
い有価証券に関連する減損損
失:
2011年6月30日に終了した期
間に認識されたOTTI損失合
計
控除:AOCIに認識されたOTTI
損失(税引前)
当社が売却を意図しておらず、売
却を必要とされる可能性も低
い有価証券に関して損益に認
識された正味減損損失
当社が売却を意図しているか、あ
るいは価値が回復する前に売
却を必要とされる可能性が
50%超である有価証券に関し
て損益に認識されたOTTI損失
損益に認識された減損損失総額
2011年6月30日に終了した3ヶ月
AFS
$
$
$
HTM
合計
23
$ 122
$ 145
19
―
19
4
$ 122
$ 126
45
―
49
$ 122
188/322
2011年6月30日に終了した6ヶ月
AFS
HTM
68
45
23
45
228
$ 171
$ 251
$
$
合計
240
―
240
1,387
1,615
$1,627
$1,878
$
$
$
308
45
$
263
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
次表は、当社に売却する意思がなく、売却を必要とされる可能性が低い売却可能および満期保有目的負債証券
のうち、2011年6月30日現在において保有しているものに関して、損益に認識された信用関連の減損の3ヶ月間
のロールフォワードを示しています。
損益に認識されたOTTI信用損失累計額
過年度に減損が
認められていな
い有価証券に関
して損益に認識
された信用の
減損
2011年
3月31日現在
残高
(単位:百万ドル)
売却可能負債証券
292
2
―
2
―
296
過年度に減損
が認められた
有価証券に関
して損益に認
識された信用
の減損
信用の減損が
計上された有
価証券の売却、
振替または償
還による減少
額
2011年
6月30日現在
残高
モーゲージ・バック証券
プライム
$
Alt-A
商業用不動産
モーゲージ・バック証券
合計
州および市証券
$
$
$
―
$
―
$
―
―
―
2
―
―
2
―
―
$
―
$
$
$
292
296
3
―
―
―
3
66
―
―
―
66
外国政府証券
159
―
4
―
163
社債
155
―
―
―
155
アセット・バック証券
10
―
―
―
10
その他負債証券
売却可能負債証券に関して
認識されたOTTI信用損失
合計
52
―
―
―
52
741
$
―
$
$
―
$
米国財務省証券
$
$
―
$
―
$
4
$
―
745
満期保有目的負債証券
モーゲージ・バック証券
84
1,845
15
105
(13)
1,952
250
1
1
―
252
96
―
―
―
96
10
―
―
―
10
$ 2,285
16
$ 106
$ 2,394
9
―
―
―
9
社債
351
―
―
―
351
アセット・バック証券
113
―
―
―
113
5
―
―
―
5
$ 2,763
16
$ 106
$ 2,872
プライム
Alt-A
サブプライム
米国外の住宅証券
商業用不動産
モーゲージ・バック証券
合計
州および市証券
その他負債証券
満期保有目的負債証券に関
して認識されたOTTI信用
損失合計
$
$
$
189/322
$ (13)
$ (13)
84
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
次表は、当社に売却する意思がなく、売却を必要とされる可能性が低い売却可能および満期保有目的負債証券
のうち、2011年6月30日現在において保有しているものに関して、損益に認識された信用関連の減損の6ヶ月間
のロールフォワードを示しています。
損益に認識されたOTTI信用損失累計額
過年度に減損が
認められていな
い有価証券に関
して損益に認識
された信用の
減損
2010年
12月31日現在
残高
(単位:百万ドル)
売却可能負債証券
過年度に減損
が認められた
有価証券に関
して損益に認
識された信用
の減損
292
$ ―
2
―
2
―
296
$ ―
信用の減損が
計上された有
価証券の売却、
振替または償
還による減少
額
2011年
6月30日現在
残高
モーゲージ・バック証券
プライム
$
Alt-A
商業用不動産
モーゲージ・バック証券
合計
州および市証券
$
―
―
―
―
$
$
―
―
2
―
2
―
$
$
$
$
292
296
3
―
―
―
3
48
18
―
―
66
外国政府証券
159
―
4
―
163
社債
154
1
―
―
155
アセット・バック証券
10
―
―
―
10
その他負債証券
売却可能負債証券に関して
認識されたOTTI信用損失
合計
52
―
―
―
52
722
$ 19
$
4
$
―
$
745
$
2
$
(226)
$
84
米国財務省証券
$
満期保有目的負債証券
モーゲージ・バック証券
308
$ ―
3,149
18
194
(1,409)
1,952
232
2
22
(4)
252
96
―
―
―
96
10
―
―
―
10
$ 3,795
$ 20
$ 218
$2,394
7
2
―
―
9
社債
351
―
―
―
351
アセット・バック証券
113
―
―
―
113
5
―
―
―
5
$ 4,271
$ 22
$ 218
$2,872
プライム
Alt-A
サブプライム
米国外の住宅証券
商業用不動産
モーゲージ・バック証券
合計
州および市証券
その他負債証券
満期保有目的負債証券に関
して認識されたOTTI信用
損失合計
$
190/322
$(1,639)
$(1,639)
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
受益証券1口当たり純資産価値を算出するオルタナティブ投資ファンドへの投資
当社は、ヘッジファンド、プライベート・エクイティ・ファンド、ファンド・オブ・ファンズおよび不動産
ファンドなどの受益証券1口当たり純資産価値(以下「NAV」といいます。)を算出する特定のオルタナティブ
投資ファンドへの投資を保有しています。当社の投資には、当社が管理しているファンドへの共同投資および第
三者が管理しているファンドへの投資の両方が含まれています。ファンドへの投資は通常、公正価値で計上され
る市場性のない持分有価証券として分類されています。
これらの投資の公正価値は、当社がNAV以外の価格で投資を売却する可能性がない場合、当該ファンドにおけ
る当社の保有持分の受益証券1口当たりNAVを用いて見積もられています。
(単位:百万ドル、2011年6月30日現在)
公正価値
ヘッジファンド
$
プライベート・エクイティ・ファンド
不動産ファンド
合計
(3)
(1),(2)
未実行
コミットメン
ト
解約頻度
解約通知
(現在適格で
期間
ある場合)
月次、四半期毎、
10から95日
1年毎
―
―
989
2,767
2,376
386
163
―
―
(4) $ 4,142
$ 2,548
―
―
$
9
(1) 取得原価で計上されるプライベート・エクイティ・ファンドへの投資の簿価250百万ドルを含みます。
(2) プライベート・エクイティ・ファンドには、インフラ投資、レバレッジド・バイアウト取引、新興市場およびベン
チャーキャピタルへ投資するファンドが含まれます。
(3) 当該カテゴリーには、主として米国、ヨーロッパおよびアジアの商業用不動産へ投資する複数の不動産ファンドが含ま
れています。これらの投資は当該ファンドから直接償還することはできません。各ファンドからの分配金は、当該ファ
ンドの裏付けとなる資産が売却される際に受領されます。当該ファンドの裏付となる資産は、市場の状況に応じて、数
年間にわたって売却されることが予測されます。
(4) 上記の投資の公正価値合計には、第三者の資産運用会社によって提供されたNAVを使用して評価されたファンド8億ド
ルが含まれます。
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
12.貸出金
シティグループの貸出金は、個人向けおよび法人向けの2つのカテゴリーに分けて報告されています。これら
のカテゴリーは主として貸出金を管理するセグメントおよびサブセグメントに従って分類されています。
個人向け貸出金
個人向け貸出金は、主として、地域別個人向け銀行業務および地域別個人向け融資業務によって管理されてい
る貸出金およびリースを表しています。次表は、貸出金の種類別の情報を示したものです。
2011年6月30日
(単位:百万ドル)
2010年12月31日
個人向け貸出金
米国内店
(1)
抵当貸付および不動産貸出金
割賦、リボルビング信用およびその他
カード
商工業貸出金
リース金融
$143,002
$151,469
23,693
28,291
114,149
122,384
5,737
5,021
2
2
$286,583
$307,167
米国外店
(1)
$ 54,283
$ 52,175
38,954
38,024
カード
40,354
40,948
商工業貸出金
22,350
18,584
643
665
$156,584
$150,396
$443,167
$457,563
69
$457,632
抵当貸付および不動産貸出金
割賦、リボルビング信用およびその他
リース金融
個人向け貸出金合計
(123)
前受収益
個人向け貸出金(前受収益控除後)
$443,044
(1) 主として不動産により担保される貸出金をいいます。
2011年6月30日に終了した6ヶ月および3ヶ月に、当社は個人向け貸出金それぞれ109億ドルおよび40億ドル
を売却および/または再分類しました。2011年6月30日に終了した6ヶ月に当社が取得した重要な個人向け貸出
金はありません。
シティグループは、個人向け貸出金ポートフォリオに関連した主要なリスクを監視、評価および管理するため
の包括的なリスク管理プロセスを有しています。上記の貸出金に関する表には、追加的な信用関連の課題を考慮
する必要のある貸付商品が含まれています。そうした貸付商品には、例えば市場金利を下回る金利が設定されて
いるクレジットカード、およびインタレスト・オンリー・ローンなどがあります。ただし、これらの商品はシ
ティグループの財政状態において重要なものではなく、これらの固有リスクの増加を軽減する信用管理を通じ
て、厳密に管理されています。
信用の質に関する指標は、積極的に監視されており、貸出金の延滞状況、個人向けクレジット・スコアおよび
不動産価値に占める貸付金の割合が含まれます。
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
貸出金の延滞状況
貸出金の延滞状況は、注意深く監視されており、信用の質に関する重要な指標とみなされています。米国にお
いては、実質的にすべての第1順位住宅抵当貸付に関して、支払延滞を報告する方法として、MBA手法が用いられ
ています。MBA手法では、その貸出金の次の支払期限日の直前の日までに月次の支払が受領されていない場合、貸
出金の支払が延滞しているとみなします。その他の貸出金の延滞報告にはすべてOTS手法が用いられます。OTS手
法では、翌月の支払期限日の営業終了までに月次の支払が受領されていない場合、貸出金の支払が延滞している
とみなします。一般的な規定として、第1順位住宅抵当貸付、ホーム・エクイティ・ローンおよび割賦貸出金に
ついては、契約上、返済が90日延滞している場合に未収利息非計上貸出金に分類されます。クレジットカードお
よび無担保のリボルビングローンの場合、一般的に返済が180日延滞するまで、未収利息を計上します。商業市場
貸出金は、将来的な貸出金の全額回収の可能性に関する評価および実績に基づいて、利息または元本の支払に疑
念があると判断された場合、あるいは利息または元本の支払が90日間延滞している場合には、現金主義(未収利
息非計上)貸出金として計上されます。
次表は、2011年6月30日および2010年12月31日現在のシティグループの個人向け貸出金の延滞状況および未
収利息非計上貸出金の詳細について示したものです。
2011年6月30日現在の個人向け貸出金の延滞状況および未収利息非計上貸出金の詳細
30日から
(単位:百万ドル)
90日以上
(1)
89日延滞
(2)
延滞
90日間延滞
で未収利息
を計上して
いるもの
未収利息
流動資産合 貸出金合計
非計上貸
(3)(4)
(4)(6)
計
出金合計
北米内店
第1順位住宅抵当貸付
$ 3,585 $ 4,080 (5)
902 1,053 ― 996 44,469 46,424
2,285 2,285 ― 110,682 115,553
889 420 16 782 22,623 23,932
34 151 8 262 6,818 7,003
$ 7,996 $ 7,989 $7,295 割賦およびその他
商業市場貸出金
第1順位住宅抵当貸付
$
(5)
ホーム・エクイティ・ローン
クレジットカード
商業市場貸出金
合計
587 $
560 $
― $
787 $ 44,066 $ 45,213
― 1 ― 2 9 10
1,065 903 567 572 39,598 41,566
771 289 15 659 31,654 32,714
77 161 ― 269 32,059 32,297
$ 2,500 $ 1,914 $
582 $2,289 $147,386 $151,800
$10,496 $ 9,903 $7,877 $8,414 $414,436 $441,492
米国政府機関が保証している第1順位住宅抵当貸付17億ドルを除きます。
米国政府機関が保証している第1順位住宅抵当貸付50億ドルを除きます。
延滞期間が30日未満の貸出金は、流動資産として表示されています。
公正価値で計上されている、第1順位住宅抵当貸付14億ドルを含みます。
固定金利ホーム・エクイティ・ローンおよび通常は劣後順位であるホーム・エクイティ与信枠による融資実行残高。
延滞状況に関する情報が入手できない特別資産プールの個人向け貸出金16億ドルを除きます。
シティグループ合計
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
$6,125 $267,050 $289,692
北米外店
割賦およびその他
$4,085 $ 82,458 $ 96,780
2,586 ホーム・エクイティ・ローン
クレジットカード
合計
$4,986 193/322
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
2010年12月31日現在の個人向け貸出金の延滞状況および未収利息非計上貸出金の詳細
30日から
(単位:百万ドル)
90日以上
(1)
89日延滞
(2)
延滞
90日間延滞
で未収利息
を計上して
いるもの
未収利息
流動資産合 貸出金合計
非計上貸
(3)(4)
(4)
計
出金合計
北米内店
$ 4,311 $ 5,668 ホーム・エクイティ・ローン
クレジットカード
1,137 1,279 ― 1,273 43,814 46,230
3,290 3,207 3,207 ― 117,496 123,993
割賦およびその他
1,500 1,126 344 1,014 29,665 32,291
172 157 ― 574 9,952 10,281
$10,410 $11,437 $8,956 第1順位住宅抵当貸付
(5)
商業市場貸出金
合計
第1順位住宅抵当貸付
$
(5)
ホーム・エクイティ・ローン
クレジットカード
商業市場貸出金
合計
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
$5,679 $ 81,597 $ 98,579
$8,540 $282,524 $311,374
北米外店
割賦およびその他
$5,405 657 $
573 $
― $
774 $ 41,852 $ 43,082
2 4 ― 6 188 194
1,116 974 409 564 40,806 42,896
823 291 41 635 30,790 31,904
61 186 1 278 27,935 28,182
$ 2,659 $ 2,028 $
451 $2,257 $141,571 $146,258
米国政府機関が保証している第1順位住宅抵当貸付16億ドルを除きます。
米国政府機関が保証している第1順位住宅抵当貸付54億ドルを除きます。
延滞期間が30日未満の貸出金は、流動資産として表示されています。
公正価値で計上されている、第1順位住宅抵当貸付17億ドルを含みます。
固定金利ホーム・エクイティ・ローンおよび通常は劣後順位であるホーム・エクイティ与信枠による融資実行残高。
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四半期報告書
個人向けクレジット・スコア(以下「FICO」といいます。)
米国においては、独立した信用機関が個人の信用履歴に基づき個人の想定借入に対するリスクの格付けを行
い、各個人にクレジット・スコアを割り当てています。米国で用いられるほとんどの信用機関のスコアは、フェ
ア・アイザック・コーポレーションが開発したソフトウェアによって作成されていることから、これらのスコ
アは「FICOスコア」と呼ばれることがあります。スコアの範囲は、最高900(高い信用の質を示しています。)か
ら300までです。これらのスコアは個人の信用関連行動(例:ローンの借入、不払いまたは支払遅延等)に基づ
いて信用機関によって継続的に更新されます。
次表は、2011年6月30日および2010年12月31日現在のシティの米国における個人向け貸出金ポートフォリオ
に帰属するFICOスコアの詳細を示したものです(商業市場貸出金は法人ベースであり、FICOスコアが信用評価
の主たる媒体ではないことから、次表に含まれていません。)。当該ポートフォリオの実質的にすべてのFICOス
コアが月次、あるいは四半期ごとに更新されています。過年度に開示したとおり、2011年第1四半期において、米
国のカード事業は実質的にそのすべての貸出金について更新版のFICOモデルによる評価を開始しました。FICO
スコアによる予見およびシティのリスク管理能力を強化するために、より最新のFICOスコアを取り入れるため
の改良が行われました。第1四半期において、この改良によりFICOスコア660以上の残高割合が増加し、逆にFICO
スコア620未満の残高割合は減少しました。
2011年6月30日
米国ポートフォリオにおけるFICOスコアの分布
(単位:百万ドル)
(1)(2)
FICO
620未満
620以上660未満
$21,790
7,780
クレジットカード
10,318
割賦およびその他
7,188
$47,076
第1順位住宅抵当貸付
ホーム・エクイティ・ローン
合計
660以上
$ 8,932
$ 51,486
4,014
30,947
10,758
89,299
3,582
10,070
$27,286
$181,802
(1) 米国政府機関により保証されている貸出金、米国政府がスポンサーとなっている機関とのLTSCの対象となる貸出金、お
よび公正価値で計上された貸出金を除きます。
(2) FICOスコアが入手できなかった場合の残高を除きます。これらの金額は重要ではありません。
2010年12月31日
米国ポートフォリオにおけるFICOスコアの分布
(単位:百万ドル)
(1)(2)
FICO
620未満
第1順位住宅抵当貸付
620以上660未満
$24,794
660以上
$ 9,095
$ 50,589
7,531
3,413
33,363
クレジットカード
18,341
12,592
88,332
割賦およびその他
11,320
3,760
10,743
$61,986
$28,860
$183,027
ホーム・エクイティ・ローン
合計
(1) 米国政府機関により保証されている貸出金、LTSCの対象となる貸出金、および公正価値で計上された貸出金を除きま
す。
(2) FICOスコアが入手できなかった場合の残高を除きます。これらの金額は重要ではありません。
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四半期報告書
不動産価値に占める貸付金の割合
不動産価値に占める貸付金の比率(以下「LTV」といいます。)は、米国の住宅抵当貸付に関する重要な信用
指標です。これらの比率(貸付残高を評価額で除して計算します。)は、貸出金実行時に算定され、市場価格デー
タを適用して更新されます。
次表は、2011年6月30日および2010年12月31日現在のシティの米国の個人向け抵当貸付ポートフォリオに帰
属するLTVの詳細を示したものです。LTVは、入手可能な場合には主要都市の統計別エリアレベルで、入手可能で
ない場合には州レベルで、適用された当該ポートフォリオの実質的にすべてに対して、入手可能な直近のコアロ
ジックHPIデータを用いて、月次で更新されています。当該ポートフォリオの残りの分については、連邦住宅公社
監督局の指標を用いて、同様の方法で更新されています。
米国ポートフォリオにおけるLTV比率の分布
(単位:百万ドル)
(1)(2)
2011年6月30日
LTV
80%以下
第1順位住宅抵当貸付
ホーム・エクイティ・ローン
合計
80%超100%以下
$33,772
11,897
$45,669
100%超
$22,601
11,260
19,439
$33,861
$45,239
$25,800
(1) 米国政府機関により保証されている貸出金、LTSCの対象となる貸出金、および公正価値で計上された貸出金を除きま
す。
(2) LTVが入手できなかった場合の残高を除きます。これらの金額は重要ではありません。
米国ポートフォリオにおけるLTV比率の分布
(単位:百万ドル)
(1)(2)
2010年12月31日
LTV
80%以下
第1順位住宅抵当貸付
ホーム・エクイティ・ローン
合計
80%超100%以下
100%超
$32,408
$25,311
$26,636
12,698
10,940
20,670
$45,106
$36,251
$47,306
(1) 米国政府機関により保証されている貸出金、LTSCの対象となる貸出金、および公正価値で計上された貸出金を除きま
す。
(2) LTVが入手できなかった場合の残高を除きます。これらの金額は重要ではありません。
個人向け減損貸出金
減損貸出金とは、貸出条件どおりに回収できる可能性が低いとシティグループが判断した貸出金を指します。
個人向け減損貸出金には、未収利息非計上商業市場貸出金、ならびに借り手の財政困難により貸出条件が変更さ
れたものおよびシティグループが借り手に譲歩を与えた小口で均質な債権が含まれます。これらの条件の変更
は、減損貸出金の金利の引き下げおよび/または元本返済免除を含む場合があります。個人向け減損貸出金は、貸
出条件が変更されておらず未収利息が計上されていない小口で均質な債権、ならびにシティの短期(12ヶ月以
下の期間)貸出条件変更プログラムに従って貸出条件が変更された貸出金の実質的にすべてを除外していま
す。2011年6月30日現在、これらの短期プログラムに含まれていた貸出金は40億ドルでした。
個人向け減損貸出金の評価性引当金は、必要に応じて、貸出金の当初の約定実効金利で割り引いた予測将来
キャッシュ・フローの現在価値、貸出金の流通市場での時価および担保の処分費用控除後の公正価値といった
すべての利用可能な証拠を考慮し、ASC310-10-35に従って決定されています。クレジットカード貸出金の当初の
約定実効金利は条件変更前の金利であり、借り手との当初の契約上の規定に基づく金利の引き上げを含む場合
があります。
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四半期報告書
次表は、2011年6月30日および2010年12月31日現在の個人向け減損貸出金合計に関する情報、ならびに2011年
6月30日および2010年6月30日に終了した3ヶ月および6ヶ月における個人向け減損貸出金に係る受取利息計
上額について、それぞれ示したものです。
個人向け減損貸出金
2011年6月30日
(単位:百万ドル)
関連する個
別引当金
未払元本
残高
投資計上額
(1)(2)
平均簿価
(4)
(3)
2011年
6月30日に
終了した
(5)(6)
3ヶ月
2011年
6月30日に
終了した
(5)(6)
6ヶ月
受取利息
計上額
受取利息
計上額
抵当貸付および不動産貸出金
$18,358 $19,499 $ 3,414 $16,330 $ 253 $ 454
1,714 1,762 1,061 1,301 18 30
クレジットカード
6,326 6,394 2,984 5,767 101 198
割賦およびその他
2,739 2,782 1,335 3,288 82 152
610 854 80 737 7 17
第1順位住宅抵当貸付
ホーム・エクイティ・ローン
個人向け割賦およびその他
商業市場貸出金
(7)
$29,747 $31,291 $ 8,874 $27,423 $ 461 $ 851
合計
(1) 個人向け減損貸出金の投資計上額には、正味繰延貸出金手数料および費用、プレミアムまたはディスカウントの未償却
額ならびに直接評価減が含まれ、未収利息についてはクレジットカード貸出金に係るもののみが含まれています。
(2) 第1順位住宅抵当貸付797百万ドル、ホーム・エクイティ・ローン7百万ドルおよび商業市場貸出金217百万ドルには
個別引当金が設定されていません。
(3) 貸倒引当金の中に含まれています。
(4) 平均簿価には、関連する個別引当金を含みません。
(5) 発生主義および現金主義両方による計上額を含みます。
(6) 小口で均質な債権に係る現金による利息受取額は、通常、収益として計上されます。商業市場貸出金に関する利息認識
の方針は、下記に記載されている法人向け貸出金に関する利息認識の方針と一致しています。
(7) 2008年以前の当社の財務会計システムは、借り手の財政困難により貸出金の条件が変更された小口で均質な個人向け
減損貸出金を別個に追跡していないため、それらも借り手に対して譲歩を与えたものとしています。2008年1月1日以
降に貸出条件が変更された小口の個人向け貸出金は、2011年6月30日において291億ドルでした。ただし、シティのリス
ク管理システムから得られる情報によれば、そうした条件変更後の貸出金の残高は、2008年以前に条件変更されたもの
も含め、2011年6月30日現在、約304億ドルでした。
(単位:百万ドル)
受取利息計上額
2010年6月30日に
2010年6月30日に
(1)(2)
終了した3ヶ月
$ 500
(1)(2)
終了した6ヶ月
$ 881
(1) 発生主義および現金主義両方による計上額を含みます。
(2) 小口で均質な債権に係る現金による利息受取額は、通常、収益として計上されます。商業市場貸出金に関する利息認識
の方針は、下記に記載されている法人向け貸出金に関する利息認識の方針と一致しています。
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四半期報告書
2010年12月31日
(単位:百万ドル)
投資計上額
ホーム・エクイティ・ローン
クレジットカード
(3)
個別引当金
(4)
平均簿価
抵当貸付および不動産貸出金
第1順位住宅抵当貸付
関連する
未払元本残高
(1)(2)
$16,225
$17,287
1,205
5,906
$ 2,783
$13,606
1,256
393
1,010
5,906
3,237
5,314
3,286
3,348
1,172
3,627
706
934
145
909
割賦およびその他
個人向け割賦およびその他
商業市場貸出金
(5)
$27,328
$28,731
$ 7,730
$24,466
合計
(1) 個人向け減損貸出金の投資計上額には、正味繰延貸出金手数料および費用、プレミアムまたはディスカウントの未償却
額ならびに直接評価減が含まれ、未収利息についてはクレジットカード貸出金に係るもののみが含まれています。
(2) 第1順位住宅抵当貸付1,050百万ドル、ホーム・エクイティ・ローン6百万ドルおよび商業市場貸出金323百万ドルに
は個別引当金が設定されていません。
(3) 貸倒引当金の中に含まれています。
(4) 平均簿価には、関連する個別引当金を含みません。
(5) 2008年以前の当社の財務会計システムは、借り手の財政困難により貸出金の条件が変更された小口で均質な個人向け
減損貸出金を別個に追跡していないため、それらも借り手に対して譲歩を与えたものとしています。2008年1月1日以
降に貸出条件が変更された小口の個人向け貸出金は、2010年12月31日において266億ドルでした。ただし、シティのリス
ク管理システムから得られる情報によれば、そうした条件変更後の貸出金の残高は、2008年以前に条件変更されたもの
も含め、2010年12月31日現在、約282億ドルでした。
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法人向け貸出金
法人向け貸出金はICGまたは特別資産プール(以下「SAP」といいます。)によって管理されている貸出金お
よびリースを表しています。次表は、2011年6月30日および2010年12月31日現在の法人向け貸出金の種類別の情
報を示したものです。
2011年6月30日
(単位:百万ドル)
2010年12月31日
法人向け
米国内店
商工業貸出金
金融機関貸出金
抵当貸付および不動産貸出金
(1)
割賦、リボルビング信用およびその他
リース金融
(2)
$ 16,343
$ 14,334
28,905
29,813
20,596
19,693
14,105
12,640
1,498
1,413
$ 81,447
$ 77,893
$ 73,594
$ 69,718
12,964
11,829
米国外店
商工業貸出金
割賦、リボルビング信用およびその他
抵当貸付および不動産貸出金
金融機関貸出金
(2)
(1)
6,529
5,899
27,361
22,620
491
531
2,727
3,644
$123,666
$114,241
法人向け貸出金合計
$205,113
$192,134
リース金融
政府および公共機関貸出金
(657)
正味前受収益
法人向け貸出金(前受収益控除後)
$204,456
(972)
$191,162
(1) 主として不動産によって担保されている貸出金
(2) 別個に区分されていない貸出金を含みます。
2011年6月30日に終了した6ヶ月および3ヶ月に当社は、投資目的保有の法人向け貸出金それぞれ37億ドル
および16億ドルを売却および/または再分類しました。2011年6月30日に終了した6ヶ月および3ヶ月に当社が
取得した重要な投資目的保有の法人向け貸出金はありません。
法人向け貸出金は、将来において貸出金が全額回収可能かどうかの評価に基づいて、利息または元本の支払に
疑念があると判断された場合、あるいは利息または元本の支払が90日間延滞している場合には、十分な担保が付
されて回収手続きに入っている場合を除き、減損しているとみなされ、現金主義(未収利息非計上)貸出金とし
て計上されます。減損法人向け貸出金およびリースの未収利息は、90日で戻入れられて、当期損益に対して費用
計上されます。その後は、利息は実際に現金で受領した分についてのみ、損益に計上されます。元本の最終的な回
収可能性に疑念があるときは、すべての現金受領額は、当該貸出金の元本計上額の減額に充当されます。法人向
け貸出金は、通常、内部で割り当てられたリスク格付け(詳細については下記を参照してください。)に基づい
て管理されていますが、次表は2011年6月30日および2010年12月31日現在の法人向け貸出金の種類別の延滞状
況に関する情報を示しています。
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四半期報告書
2011年6月30日現在の法人向け貸出金の延滞状況および未収利息非計上貸出金の詳細
(単位:百万ドル)
商工業貸出金
金融機関貸出金
抵当貸付および不動産貸出金
リース債権
その他
90日以上
延滞および 未収利息非
延滞および
流動資産合
計上
未収利息計
貸出金合計
(3)
未収利息
計
(2)
上額合計
合計
(1)
(1)
利息計上
計上
$ 170 $ 14 $ 184 $1,326 $ 87,069 $ 88,579
8 ― 8 1,119 54,020 55,147
435 85 520 1,911 24,569 27,000
30日から
89日延滞
および未収
7 395 11 12 18 407 24 439 1,947 27,477 貸出金の公正価値
1,989
28,323
3,418
$1,015 $122 $1,137 $4,819 $195,082 $204,456
合計
(1) 90日超延滞している法人向け貸出金は、通常、未収利息非計上貸出金に分類されます。法人向け貸出金は、元本または利
息が契約上の支払期日が到来しているにもかかわらず未払いとなっている場合に延滞しているとみなされます。
(2) シティは通常、法人向け貸出金を延滞状況に基づいて管理していません。未収利息非計上貸出金には全般的に、90日以
上延滞している貸出金またはシティが実績および貸出金を将来全額回収できる可能性に関する評価に基づいて、利息ま
たは元本の支払に疑念があると判断した貸出金が含まれます。
(3) 法人向け貸出金は、元本または利息が契約上の支払期日が到来しているにもかかわらず未払いとなっている場合に延
滞していることになります。延滞期間が30日未満の貸出金は、流動資産として表示されます。
2010年12月31日現在の法人向け貸出金の延滞状況および未収利息非計上貸出金の詳細
(単位:百万ドル)
商工業貸出金
金融機関貸出金
抵当貸付および不動産貸出金
リース債権
その他
貸出金の公正価値
90日以上
延滞および 未収利息非
延滞および
流動資産合
計上
未収利息計
貸出金合計
(3)
未収利息
計
(2)
上額合計
合計
(1)
(1)
利息計上
計上
$ 94 $ 39 $133 $5,125 $ 76,862 $ 82,120
2 ― 2 1,258 50,648 51,908
376 20 396 1,782 22,892 25,070
30日から
89日延滞
および未収
9 100 ― 52 9 152 45 400 1,890 26,941 1,944
27,493
2,627
合計
$581 $111 $692 $8,610 $179,233 $191,162
(1) 90日超延滞している法人向け貸出金は、通常、未収利息非計上貸出金に分類されます。法人向け貸出金は、元本または利
息が契約上の支払期日が到来しているにもかかわらず未払いとなっている場合に延滞しているとみなされます。
(2) シティは通常、法人向け貸出金を延滞状況に基づいて管理していません。未収利息非計上貸出金には全般的に、90日以
上延滞している貸出金またはシティが実績および貸出金を将来全額回収できる可能性に関する評価に基づいて、利息ま
たは元本の支払に疑念があると判断した貸出金が含まれます。
(3) 法人向け貸出金は、元本または利息が契約上の支払期日が到来しているにもかかわらず未払いとなっている場合に延
滞していることになります。延滞期間が30日未満の貸出金は、流動資産として表示されます。
シティグループは、法人向け貸出金ポートフォリオに関連した主なリスクを監視、評価および管理するための
リスク管理プロセスを設定しています。シティは、リスク管理プロセスの一環として、法人向け貸出金の融資枠
に対して債務者および融資枠の定量的および定性的評価に基づき数値的なリスク格付けを割り当てています。
これらのリスク格付けは、最低年1回、債務者または融資枠に関する重大な事象の発生が確実である場合にはよ
り頻繁に見直されます。リスク格付けを割り当てる際に考慮される要因には、借り手の財政状態、マネジメント
および戦略の定性的評価、弁済額および弁済原資、担保および債務保証契約の金額および種類、債務者に関する
偶発債務の金額および種類ならびに債務者の業界および地理が含まれます。
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債務者のリスク格付けは債務不履行確率の範囲によって決定されます。融資枠のリスク格付けは、債務不履行
の発生確率にデフォルト時損失を乗じた数値である標準損失の範囲によって決定されます。投資適格格付けの
カテゴリーは、S&Pおよびムーディーズが定義したBBB-/Baa3カテゴリー以上に相当します。銀行規制上の要注
意、破綻懸念および実質破綻という定義に従い分類される貸出金のリスク格付けは、投資不適格カテゴリーに属
します。
2011年6月30日および2010年12月31日現在の法人向け貸出金の信用の質に関する指標
2011年6月30日
貸出による投資
(単位:百万ドル)
(1)
計上額
2010年12月31日
貸出による投資
(1)
計上額
(2)
投資適格
商工業貸出金
$ 59,731
$ 51,042
49,136
47,310
抵当貸付および不動産貸出金
9,494
8,119
リース債権
1,099
1,204
23,322
21,844
$142,782
$129,519
金融機関貸出金
その他
投資適格合計
(2)
投資非適格
未収利息計上
商工業貸出金
$ 27,521
$ 25,992
金融機関貸出金
4,892
3,412
抵当貸付および不動産貸出金
3,638
3,329
866
695
4,563
4,316
商工業貸出金
1,326
5,125
金融機関貸出金
1,119
1,258
抵当貸付および不動産貸出金
1,911
1,782
リース債権
その他
未収利息非計上
リース債権
24
45
その他
439
400
$ 46,299
$ 46,354
$ 11,957
$ 12,662
3,418
2,627
$204,456
$191,162
投資非適格合計
延滞に基づき管理されているプライベート・バンキング貸出金
貸出金の公正価値
(2)
法人向け貸出金(前受収益控除後)
(1) 貸出金の投資計上額には、正味繰延貸出金手数料および費用、プレミアムまたはディスカウントの未償却額ならびに直
接評価減が含まれます。
(2) 償却原価ベースで会計処理された投資目的保有貸出金。
減損とみなされ、未収利息非計上貸出金となっている法人向け貸出金およびリース債権は、元本が回収不能と
判断される金額について減額されます。担保の売却以外に利用可能で確実な弁済原資がない場合、減損した有担
保貸出金およびリース債権は、原価と担保価値の低い方まで減額されます。現金主義貸出金は、すべての約定元
本と利息の弁済を受けられることが合理的に確認され、かつ当該貸出金の契約条件に従って弁済が継続的に履
行されている場合(通常6ヶ月)、未収利息計上貸出金に戻されます。
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次表は、2011年6月30日および2010年12月31日現在の法人向け貸出金の種類別の未収利息非計上貸出金に関
する情報、ならびに2011年6月30日および2010年6月30日に終了した3ヶ月および6ヶ月における未収利息非
計上法人向け貸出金に係る受取利息計上額について、それぞれ示したものです。
未収利息非計上法人向け貸出金
2011年
2011年
6月30日に終 6月30日に終
了した3ヶ月 了した6ヶ月
受取利息
受取利息
計上額
計上額
2011年6月30日
(単位:百万ドル)
投資計上額
元本残高
(1)
関連する
個別引当金
平均簿価
(2)
未収利息非計上法人向け貸出金
$1,326 $1,845 金融機関貸出金
1,119 抵当貸付および不動産貸出金
1,911 商工業貸出金
$3,498 $ 16 $ 24
1,862 47 1,055 ― ―
2,138 204 1,914
4
7
24 33 ― 42 1 2
439 922 119 705 12 13
$4,819 $6,800 $617 $7,214 $ 33 $ 46
リース金融
その他
未収利息非計上法人向け貸出
金合計
$247 2010年6月30日に
終了した3ヶ月
(単位:百万ドル)
受取利息計上額
2010年6月30日に
終了した6ヶ月
$ 30
$ 42
2010年12月31日
(単位:百万ドル)
(1)
関連する
個別引当金
(2)
投資計上額
元本残高
$ 5,125
$ 8,021
金融機関貸出金
1,258
1,835
259
883
抵当貸付および不動産貸出金
1,782
2,328
369
2,474
未収利息非計上法人向け貸出金
商工業貸出金
リース金融
その他
未収利息非計上法人向け貸出金合計
平均簿価
$
843
$ 6,016
45
71
―
55
400
948
218
1,205
$ 8,610
$13,203
$1,689
$10,633
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2011年6月30日
(単位:百万ドル)
評価性引当金が設定されている未
収利息非計上法人向け貸出金
商工業貸出金
投資計上額
関連する
個別引当金
(1)
関連する
個別引当金
(1)
投資計上額
686
金融機関貸出金
532
抵当貸付および不動産貸出金
956
その他
個別引当金が設定されている未
収利息非計上法人向け貸出金
合計
個別引当金が設定されていない未
収利息非計上法人向け貸出金
商工業貸出金
247
47
204
270
$2,444
$
$
$
$4,257
818
259
1,008
369
119
241
218
617
$6,324
$1,689
640
金融機関貸出金
587
抵当貸付および不動産貸出金
955
24
リース金融
2010年12月31日
$
$
843
868
440
774
45
$
169
159
その他
個別引当金が設定されていない
未収利息非計上法人向け貸出
$2,375
N/A
$2,286
N/A
金合計
(1) 貸出金の投資計上額には、正味繰延貸出金手数料および費用、プレミアムまたはディスカウントの未償却額ならびに直
接評価減が含まれます。
(2) 平均簿価には関連する特定の引当金は含まれません。
N/A 該当なし
上記の法人向けおよび個人向け貸出金残高に関する表には、貸出が実行されてからシティグループが取得す
るまでの期間に信用の質が著しく低下したことを示す証拠が存在する不良債権の取得が含まれています。SOP第
03-3号(ASC 310-30として編纂されました。)に基づき、これらの貸出金の予測キャッシュ・フロー合計額と当
初投資計上額の差異は、一定利回りを用いて、貸出金の貸出期間にわたり損益計上されています。したがって、当
該貸出金は、上記の減損貸出金に関する情報からは除外されています。さらにSOP第03-3号により、取得した不良
債権の予測キャッシュ・フローが取得後に減少した場合には、当該貸出金の利回りを一定に維持するために、引
当金を設定することが求められています。ただし、予測キャッシュ・フローが増加した場合には、まずそれまで
に計上された引当金残高を減額し、残りを収益として計上しますが、これは貸出金の残存期間にわたって貸出金
の利回りを引き上げることで将来に向かって認識します。取得した不良債権の予測キャッシュ・フローが信頼
性をもって見積ることができない場合には、回収原価法に基づいて会計処理されます。
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13.貸倒引当金
6月30日に終了した3ヶ月
(単位:百万ドル)
2011年
期首貸倒引当金
$ 36,568
貸倒損失総額
(5,906)
回収総額
正味貸倒(損失)回収(以下
「NCL」といいます。)
NCL
759
(2)
金
未実行貸出約定に係る引当金繰入額
未実行貸出約定に係る期末貸倒引当
$ 40,655
$ 36,033
(9,006)
(13,037)
(18,208)
1,044
1,621
1,862
$ (7,962)
$(11,416)
$(16,346)
$
5,147
$
$ 11,416
$ 16,346
(1,950)
(16)
$
(1)
未実行貸出約定に係る期首貸倒引当
$ 48,746
2010年
正味個別引当金繰入額(戻入額)
その他(正味)
期末貸倒引当金
2011年
$ (5,147)
正味引当金繰入額(戻入額)
貸倒引当金繰入額合計
2010年
6月30日に終了した6ヶ月
3,181
(240)
7,962
(1,752)
$
6,523
(2,634)
96
1,177
6,080
$ 14,889
11,621
(5,432)
313
$
(1,110)
(957)
$ 34,362
$ 46,197
$ 34,362
$ 46,197
$
$
$
1,066
$
12
1,105
(13)
1,122
(71)
1,157
(106)
$ 1,097
$ 1,054
$ 1,097
$ 1,054
(2)
金
貸出金、リース、および未実行貸出約
$ 35,459
$ 47,251
$ 35,459
$ 47,251
定に係る期末引当金合計
(1) 2011年6月30日に終了した6ヶ月には、さまざまな米国貸出金ポートフォリオの売却または売却目的保有への振替に
伴う約930百万ドル、およびクレジットカード事業のエッグ・バンキング・ピーエルシーの売却に伴う240百万ドルの
貸倒引当金の減少を含みます。2010年6月30日に終了した6ヶ月間には、主に2010年1月1日におけるシティのSFAS第
167号の適用に関連する連結会社の影響に伴う134億ドルの増加を含みます。これは、米国不動産融資の売却または売却
目的保有への振替に伴う約825百万ドル、英国不動産融資約290百万ドル、カナダ・カーズ・ポートフォリオ約107百万
ドルおよびオート・ポートフォリオ約130百万ドルの減少を相殺しています。
(2) 連結貸借対照表のその他負債に計上されている未実行貸出約定および信用状に対する追加の貸倒引当金を表していま
す。
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貸倒引当金および貸出金への投資に関する引当金
2011年6月30日に終了した3ヶ月
(単位:百万ドル)
法人向け
個人向け
合計
$ 32,726
$ 36,568
貸倒引当金
期首残高(2011年3月31日)
$
貸倒償却額
回収額
貸倒償却額の充当
3,842
(402)
53
349
(157)
正味個別引当金繰入額(戻入額)
(283)
1
3,403
期末残高
$
(単位:百万ドル)
法人向け
706
(5,906)
4,798
正味引当金繰入額(戻入額)
その他
(5,504)
759
5,147
(1,950)
267
(16)
(241)
(1,793)
$ 30,959
(240)
$ 34,362
2011年6月30日に終了した6ヶ月
個人向け
合計
$ 35,445
$ 40,655
貸倒引当金
期首残高(2010年12月31日)
$
貸倒償却額
回収額
5,210
(1,400)
202
貸倒償却額の充当
1,198
正味引当金繰入額(戻入額)
正味個別引当金繰入額(戻入額)
その他
期末残高
$
205/322
(11,637)
1,419
10,218
(13,037)
1,621
11,416
(757)
(4,675)
(1,077)
1,173
96
(957)
27
3,403
(984)
$ 30,959
(5,432)
$ 34,362
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2011年6月30日
(単位:百万ドル)
法人向け
個人向け
2010年12月31日
合計
(1)
法人向け
個人向け
合計
貸倒引当金
ASC 450-20に基づいて決
定された金額
ASC 310-10-35に基づい
て決定された金額
ASC 310-30に基づいて決
定された金額
(1)
$
2,727
$ 22,068
$ 24,795
3,471
$ 27,683
$ 31,154
617
8,874
9,491
1,689
7,735
9,424
59
17
76
50
27
77
$
貸倒引当金合計
$
3,403
$ 30,959
$ 34,362
$
5,210
$ 35,445
$ 40,655
貸出金(前受収益控除
後)
ASC 450-20に基づき集合
的に減損評価された貸
$195,466
$411,657
$607,123
$179,162
$428,334
$607,496
5,329
29,747
35,076
9,129
27,328
36,457
243
218
461
244
225
469
3,418
1,422
4,840
2,627
1,745
4,372
$204,456
$443,044
$647,500
$191,162
$457,632
$648,794
(2)
出金
ASC 310-10-35に基づき
減損評価された貸出金
ASC 310-30に基づき信用
の質の低下が認められ
た貸出金の取得
公正価値評価された貸出
金
貸出金合計(前受収益控
除後)
(1) 個別管理が可能な個人向け貸出金は、法人向け貸出金と同じ方法で減損評価されます。つまり、減損しているとみなさ
れる大口で均質でない貸出金に関する資産固有の構成要素は、ASC 310-10-35に基づいて個別に算定されます。残りの
個別管理が可能な個人向け貸出金ポートフォリオに対する引当金は、ASC 450に基づき統計的手法を用いて算定され、
経営陣による調整が追加されます。
(2) 契約上の元本返済のみを考慮しますが、未収利息に関連する見積損失が含まれるクレジットカード貸出金は除かれま
す。
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14.のれんおよび無形資産
のれん
2011年上半期におけるのれんの変動は、以下のとおりです。
(単位:百万ドル)
2010年12月31日現在残高
$26,152
外貨換算
$
小口の買収/売却、取得原価の配分に伴う調整およびその他
345
(11)
(147)
廃止事業
2011年3月31日現在残高
$26,339
外貨換算
292
小口の買収/売却およびその他
(10)
2011年6月30日現在残高
$26,621
2011年第2四半期において、減損によるのれんの償却はなく、のれんの期中減損テストは行われませんでし
た。のれんの年次減損テストは、第3四半期において報告単位毎に行われ、年次テストの他にも報告単位の公正
価値が簿価を下回るまで下落する可能性が50%超となる事象の発生または状況の変化があった場合に減損テス
トが行われます。2011年第2四半期に関しては、いずれの報告単位についてもそのような減損の兆候を示唆する
事象はなく、のれんの期中減損テストの必要はありませんでした。
2011年第2四半期においてのれんの償却はありませんでしたが、当社は期中において引き続き「地域別個人
向け融資業務―カード」報告単位の減損の兆候を示唆する事象を監視しています。これは、当該報告単位の評価
が個人向け信用リスクおよび動向に影響を与える経済状況に特に依存しており、更なる悪化が当該のれんに影
響を及ぼす可能性を示しているためです。2010年第3四半期中に行われたのれんの減損テストの結果に基づく
と「地域別個人向け融資業務―カード」に配分された簿価に対する公正価値の比率は120%となっています。評
価に使用される仮定(特に、割引率、予想回復率および予想損失率を含みます。)のわずかな悪化は、シティグ
ループの減損評価および今後ののれんに重要な影響を与えます。主要な経済的仮定について経営陣の最善の見
積りと将来の結果が異なり、関連するキャッシュ・フローがわずかでも減少した場合、「地域別個人向け融資業
務―カード」の報告単位に残存するのれん4,429百万ドルに関して今後多額の減損費用が発生する可能性があ
ります。このような費用は、当社のTier1資本、Tier1資本普通および規制資本比率合計、有形普通株式株主資本
または当社の流動性ポジションに単独で悪影響を与えることはありません。
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次表は2011年6月30日現在における当社ののれん残高を報告単位およびセグメント別で示しています。
(単位:百万ドル)
(1)
報告単位
地域別個人向け銀行業務部門―北米
のれん
$
2,530
地域別個人向け銀行業務部門―ヨーロッパ・中東・アフリカ
355
地域別個人向け銀行業務部門―アジア
6,303
地域別個人向け銀行業務部門―ラテンアメリカ
1,865
証券および銀行業務
9,492
グローバル・トランザクション・サービス
1,579
証券およびアセット・マネジメント
68
4,429
地域別個人向け融資業務―カード
合計
$ 26,621
(単位:百万ドル)
セグメント別
地域別個人向け銀行業務部門
のれん
$
インスティテューショナル・クライアント・グループ
11,053
11,071
4,497
シティ・ホールディングス
合計
$
26,621
(1) 地域別個人向け融資業務―その他は、この単位にのれんの配分がなかったために上記の表からは除かれています。
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無形資産
2011年6月30日および2010年12月31日現在の無形資産の内訳は、以下のとおりです。
2011年6月30日
2010年12月31日
簿価
償却
簿価
簿価
償却
簿価
(総額)
累計額
(正味) (総額)
累計額
(正味)
(単位:百万ドル)
取得したクレジットカード取引関係 $ 7,757 $5,218 $ 2,539 $ 7,796 $5,048 $ 2,748
コア預金無形資産
1,431 989 442 1,442 959 483
その他の顧客関係
804 312 492 796 289 507
将来利益の現在価値
244 123 121 241 114 127
有用年数が不確定な無形資産
(1)
その他
無形資産(MSRを除きます。)
581 ― 581 550 ― 550
4,744 1,783 2,961 4,723 1,634 3,089
$15,561 抵当貸付サービシング権(MSR)
4,258 $19,819 無形資産合計
$8,425 $ 7,136 $15,548 ― 4,258 $8,044 $ 7,504
4,554 $8,425 $11,394 $20,102 ― 4,554
$8,044 $12,058
(1) 契約関連無形資産を含みます。
2011年上半期の無形資産の変動は以下のとおりです。 (単位:百万ドル)
取得したクレジット
カード取引関係
2010年 12月31日
現在簿価
買収/
(正味)
売却
外貨換算
償却
(1)
減損
その他
$ 2,748 $6
$ (221) $ ―
コア預金無形資産
483 ―
(49) ―
その他の顧客関係
507 ―
(26) ―
将来利益の現在価値
有用年数が不確定な無
形資産
127 ―
(7) ―
550 ―
―
3,089 47
$ 7,504 $ 53
4,554 その他
無形資産(MSRを除きま
す。)
抵当貸付サービシング
(2)
権(MSR)
$
6 廃止事業
―
$ 2,539
8 ―
442
11 ―
492
1 ―
121
―
31 ―
581
(153) (16)
12 (18)
2,961
$ (456) $ (16)
69 $(18)
$ 7,136
$
$
2011年
6月30日
現在簿価
(正味)
4,258
$12,058 無形資産合計
(1) 外貨換算および取得原価の配分に伴う調整を含みます。
(2) 抵当貸付サービシング権の変動については連結財務諸表の注記17を参照してください。
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$11,394
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15.負債
短期借入金
短期借入金に含まれている2011年6月30日および2010年12月31日現在のコマーシャル・ペーパーおよびその
他の借入金は以下のとおりです。
(単位:百万ドル)
2011年6月30日
2010年12月31日
コマーシャル・ペーパー
銀行
銀行以外
$ 14,299
$ 14,987
9,345
9,670
$ 23,644
その他の借入金
合計
(1)
49,245
$ 24,657
54,133
$ 72,889
$ 78,790
(1) 2011年6月30日および2010年12月31日現在、連邦住宅貸付銀行からの有担保借入金は、それぞれ80億ドルおよび100億
ドルを含みます。
銀行与信枠に基づく借入金は、LIBOR、CDレート、プライム・レートあるいは銀行の提示に基づく金利で実行さ
れます。シティグループは、与信枠維持のため、銀行に手数料を支払っています。
シティグループの非銀行子会社のいくつかは、シティバンク、エヌ・エイを含むシティグループの子会社であ
る預金取扱機関に与信枠を持っています。これらの与信枠に基づく借入金は、連邦準備法セクション23Aに従い、
担保を付すことが求められています。
シティグループ・グローバル・マーケッツ・ホールディングス・インク(以下「CGMHI」といいます。)は、
利用可能であると通知されているものの、契約上の融資義務が存在しない与信枠による多額の借入契約を有し
ています。これらの契約は、CGMHIの短期的な資金需要に見合った柔軟性を確保するために、継続的に見直されて
います。
長期債務
(単位:百万ドル)
2011年6月30日
親会社であるシティグループ
(1)
銀行
銀行以外
(2)(3)
$ 185,846
$ 191,944
95,751
113,234
70,861
76,005
$ 352,458
合計
2010年12月31日
$ 381,183
(1) 2011年6月30日および2010年12月31日現在、連邦住宅貸付銀行からの有担保借入金は、それぞれ160億ドルおよび182億
ドルを含みます。
(2) このうち約505億ドルがTLGPに基づいてFDICに保証されており、2011年に125億ドル、2012年に380億ドルが満期となり
ます。
(3) 2011年6月30日現在のセーフティ・ファースト・トラスト・シリーズ2007-3、2007-4、2008-1、2008-2、2008-3、2008-4、
2008-5、2008-6、2009-1、2009-2および2009-3により発行された簿価302百万ドル、ならびに2010年12月31日現在のセー
フティ・ファースト・トラスト・シリーズ2007-2、2007-3、2007-4、2008-1、2008-2、2008-3、2008-4、2008-5、2008-6、
2009-1、2009-2および2009-3(以下、総称して「セーフティ・ファースト・トラスト」といいます。)により発行され
た簿価364百万ドルの元本保証信託証券(以下「セーフティ・ファースト信託証券」といいます。)を含みます。シ
ティグループ・ファンディング・インク(以下「CFI」といいます。)は、セーフティ・ファースト・トラストのすべ
ての議決権付き証券を保有しています。セーフティ・ファースト・トラストには、セーフティ・ファースト信託証券お
よびセーフティ・ファースト・トラストの普通証券の発行、管理および返済に関連するもの以外の資産、業務、収益、あ
るいはキャッシュ・フローはありません。セーフティ・ファースト信託証券に基づくセーフティ・ファースト・トラ
ストの債務はCFIによって完全かつ無条件に保証されており、CFIの保証債務はシティグループによって完全かつ無条
件に保証されています。
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CGMHIは、非関連銀行との間で長期与信契約を締結しています。2011年6月30日現在、CGMHIは当該与信枠に基
づきその限度額である600百万ドルを借り入れており、そのうち150百万ドルについてはシティグループが保証
しています。通常、銀行はCGMHIに対して1年前に事前通知することでこれらの与信枠を解約することができま
す。
2011年6月30日および2010年12月31日における長期債務には、それぞれ16,077百万ドルおよび18,131百万ド
ルの後順位劣後債が含まれています。当社は、デラウェア州の法律に基づいて法定事業信託を設立しました。ト
ラストの活動目的は、(ⅰ)トラストの資産に対する不可分受益持分を表す信託証券を発行し、(ⅱ)信託証券の発
行代金をその親会社の後順位劣後繰延金利社債(劣後社債)へ投資し、(ⅲ)これらに必要なあるいは付随する活
動に従事することに限定されています。シティグループは、これらの連結信託の議決権有価証券のすべてを所有
しており、連結信託の債務はシティグループにより完全かつ無条件に保証されています。次表のとおり、規制当
局の認可を条件としてシティグループは劣後債を買い戻す権利を有しています。
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次表は、2011年6月30日現在の信託証券および付随の劣後債券を要約したものです。
シティグループによって分配が保証されて
いる信託証券
発行日
発行証券数 清算価値
クーポン
利率
親会社に発
行される 普通株式数
信託所有の後順位劣後債券
満期日
発行体による
償還開始日
(1)
金額
(単位:百万ドル、ただし1株当たり金額
は除く)
シティグループ・キャピタルⅢ
1996年12月
194,053 $ 194 7.625% 6,003 シティグループ・キャピタルⅦ
2001年7月
35,885,898 897 7.125% 1,109,874 925 2031年7月31日 2006年7月31日
シティグループ・キャピタルⅧ
2001年9月
43,651,597 1,091 6.950% 1,350,050 1,125 2031年9月15日 2006年9月17日
シティグループ・キャピタルⅨ
2003年2月
33,874,813 847 6.000% 1,047,675 873 2033年2月14日 2008年2月13日
シティグループ・キャピタルⅩ
2003年9月
14,757,823 369 6.100% 456,428 380 2033年9月30日 2008年9月30日
シティグループ・キャピタルⅪ
2004年9月
18,387,128 460 6.000% 568,675 474 2034年9月27日 2009年9月27日
シティグループ・キャピタルⅩⅡ
2010年3月
92,000,000
2,300
8.500% 25
2,300
2040年3月30日 2015年3月30日
シティグループ・キャピタルⅩⅢ
2010年9月
89,840,000
2,246
7.875% 25
2,246
2040年10月30日 2015年10月30日
シティグループ・キャピタルⅩⅣ
2006年6月
12,227,281 306 6.875% 40,000 307 2066年6月30日 2011年6月30日
シティグループ・キャピタルⅩⅤ
2006年9月
25,210,733 630 6.500% 40,000 631 2066年9月15日 2011年9月15日
シティグループ・キャピタルⅩⅥ
2006年11月
38,148,947 954 6.450% 20,000 954 2066年12月31日 2011年12月31日
シティグループ・キャピタルⅩⅦ
2007年3月
28,047,927 701 6.350% 20,000 702 2067年3月15日 2012年3月15日
シティグループ・キャピタルⅩⅧ
2007年6月
99,901 160 6.829% 50 160 2067年6月28日 2017年6月28日
シティグループ・キャピタルⅩⅨ
2007年8月
22,771,968 569 7.250% 20,000 570 2067年8月15日 2012年8月15日
シティグループ・キャピタルⅩⅩ
2007年11月
17,709,814 443 7.875% 20,000 443 2067年12月15日 2012年12月15日
シティグループ・キャピタルⅩⅪ
2007年12月
2,345,801 2,346 8.300% 500 2,346 2077年12月21日 2037年12月21日
2009年7月
3,025,000 3,025 8.000% 100 3,025
3ヶ月LIB
+335 bp.
3ヶ月LIB
+325 bp.
3ヶ月LIB
+295 bp.
3ヶ月LIB
+279 bp.
542 18 2033年1月7日 2008年1月7日
774 26 2032年12月26日 2007年12月26日
1,238 41 2033年9月17日 2008年9月17日
シティグループ・キャピタルⅩⅩⅩⅢ
アダム・キャピタル・トラストⅢ
2002年12月
17,500 18 アダム・スタチュトリー・トラストⅢ
2002年12月
25,000 25 アダム・スタチュトリー・トラストⅣ
2003年9月
40,000 40 アダム・スタチュトリー・トラストⅤ
2004年3月
35,000 35 債務合計
$ 17,656 1,083 $ 200 2036年12月1日 2039年7月30日
償還不能
2014年7月30日
36 2034年3月17日 2009年3月17日
$ 17,782 (1) 証券発行日にトラストから受領した金額を表しています。
いずれの場合も債券のクーポン利率は信託証券の利率と同じです。信託証券に係る分配と債券の利息は四半
期ごとに支払われますが、シティグループ・キャピタルIII、シティグループ・キャピタルXⅧおよびシティグ
ループ・キャピタルXXIの分配金は半年ごとに支払われます。
アブダビ投資庁(以下「ADIA」といいます。)により保有されている信託証券の4回目のおよび最後の再販
売に関連して、2011年第2四半期に、シティグループはシティグループ・キャピタル・トラストXXXⅡを半年ご
とに3.953%のクーポン利率が支払われる優先債券18.75億ドルと交換しました。優先債券の満期日は2016年6
月15日です。
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16.その他包括利益(損失)累計額の増減
2011年6月30日および2010年6月30日に終了した6ヶ月間における「その他包括利益(損失)累計額」の各
構成要素の増減は以下のとおりです。
2011年6月30日に終了した6ヶ月
(単位:百万ドル)
2010年12月31日現在残高
投資有価証券に係る正味未実現利益(損失)の増減
投資有価
外貨換算調
キャッシュ
証券に係る
整額(ヘッ ・フロー・ 正味未実現
ジ控除後)
ヘッジ
利益(損失)
$(2,395) $(7,127)
$(2,650)
(1)
(税引後)
(2)
外貨換算調整額(税引後)
キャッシュ・フロー・ヘッジ(税引後)
年金債務調整額(税引後)
増減
(3)
(4)
$
2011年3月31日現在残高
投資有価証券に係る正味未実現利益(損失)の増減
―
―
―
―
740
1,364
―
―
1,364
―
152
―
152
―
―
37
$ 1,364
$
$(5,763)
$(2,498)
―
―
―
$ 1,052
$ (603) 2011年6月30日現在残高
$(16,277)
740
―
(4)
$(4,105)
―
(3)
その他
包括利益
(損失)
累計額
―
1,052
(1)
年金債務調整額(税引後)
増減
$(1,655) (税引後)
(2)
外貨換算調整額(税引後)
キャッシュ・フロー・ヘッジ(税引後)
740
年金債務
調整額
$
37
37
$
$(4,068)
2,293
$(13,984)
―
―
776
―
―
776
―
(69)
―
(69)
―
$
152
776
$(4,987)
―
$
(69)
$(2,567)
1,052
3
$
3
3
$
1,762
$(4,065)
$(12,222)
年金債務
調整額
その他
包括利益
(損失)
累計額
2010年6月30日に終了した6ヶ月
(単位:百万ドル)
2009年12月31日現在残高
投資有価証券に係る正味未実現利益(損失)の増減
投資有価
外貨換算調
キャッシュ
証券に係る
整額(ヘッ ・フロー・ 正味未実現
ジ控除後)
ヘッジ
利益(損失)
$(4,347) $(7,947)
$(3,182)
1,182
―
―
―
―
$ 1,182
(1)
(税引後)
(2)
外貨換算調整額(税引後)
キャッシュ・フロー・ヘッジ(税引後)
年金債務調整額(税引後)
増減
(3)
(4)
2010年3月31日現在残高
投資有価証券に係る正味未実現利益(損失)の増減
$(3,165) 年金債務調整額(税引後)
増減
2010年6月30日現在残高
―
(279)
―
―
―
223
―
223
―
―
(48)
(48)
(279)
$(8,226)
$
223
$(2,959)
$
(48)
$(3,509)
―
―
―
―
―
―
44
906
$ (2,036)
$
$(2,259) $(10,262)
$(3,184)
(3)
(4)
$
$(18,937)
―
906
(1)
(税引後)
(2)
外貨換算調整額(税引後)
キャッシュ・フロー・ヘッジ(税引後)
$
$(3,461)
―
(2,036)
1,182
(279)
$
1,078
$(17,859)
―
―
―
―
(2,036)
(225)
―
(225)
(225)
$
44
$(3,465)
906
44
$ (1,311)
$(19,170)
(1) 2011年6月30日および2010年6月30日に終了した6ヶ月の有価証券の売却および減損による実現利益(損失)(税引後)は、それぞれ(414)
百万ドルおよび89百万ドルでした。シティグループの売却可能および満期保有目的有価証券に係る未実現利益および損失ならびに損益計算書
に含まれている正味利益(損失)に関する詳細については、連結財務諸表注記11を参照してください。
(2) 特にブラジル・レアル、英ポンド、ユーロ、日本円、韓国ウォン、メキシコ・ペソ、ポーランド・ズロチおよびトルコ・リラの対米ドル相場の変
動と関連する税効果およびヘッジの変動を反映しています。
(3) 主に、変動金利の預金および長期債務をヘッジしているシティグループの固定支払/変動受取金利スワップ・プログラムに牽引された結果で
す。
(4) 年金および退職後制度の積立状況に関する調整(制度資産の公正価値と予測給付債務の差異)を反映しています。
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17.証券化および変動持分事業体
SPEの利用
特別目的事業体(以下「SPE」といいます。)は、それを設立する会社の限定的なニーズを満たす目的で設立
された事業体です。SPEは主に、シティグループの特定の金融資産を証券化することにより流動性および有利な
資本の取り扱いを獲得し、顧客の金融資産を証券化することを支援し、顧客のために投資商品を組成するために
使用されます。SPEは信託、パートナーシップまたは法人などの多くの法的形態で設立することが可能です。証券
化において、SPEへ資産を移転する企業は、SPEが発行する負債および持分商品、証書、コマーシャル・ペーパーお
よびその他の債務手形を通じて、通常の事業活動であればそれを実現する前にこれらの資産のすべて(または
一部)を現金に転換します。これらの資産はSPEの貸借対照表に計上されますが、該当する会計要件が満たされ
ていることを条件に、資産を移転した企業の貸借対照表には反映されません。
投資家は通常、SPEの資産に対して遡求権を有し、しばしばSPEの超過資産の形態による担保勘定または余剰担
保によるその他の信用補完、与信枠、あるいは流動性プット・オプションまたは資産購入契約などの流動性ファ
シリティによる恩恵を受けます。SPEは一般的に、資産譲渡者が自身の負債発行で獲得する場合よりも高い信用
格付けを格付機関から取得できるため、調達費用を無担保借入よりも低くすることができます。SPEはデリバ
ティブ契約を締結し、原資産の金利または通貨をSPEの投資家の需要に一致させたり、SPEの信用リスクを限定ま
たは変更したりすることもあります。シティグループは特定の信用補完の提供者ならびに関連するデリバティ
ブ契約の取引相手になります。
シティグループの現在のSPEの大部分は、以下に説明されているVIEです。
変動持分事業体
VIEは、持分投資総額が不十分で、他社からの追加的劣後財務支援がなければその会社の活動資金を調達する
ことができない事業体、あるいはその事業体の持分投資家が支配財務持分の特徴(すなわち、議決権を通じて当
該事業に関する重要な意思決定を行う能力、およびその事業体の予想残存利益を受け取る権利またはその事業
体の予想損失を負担する義務)を有していない事業体です。負債または株式持分を通じてVIEに資金を提供する
投資家、あるいはその他の形式(保証、劣後手数料契約、または特定のデリバティブ契約等)で支援を提供して
いる他の契約相手が、当該事業体の変動持分保有者です。
VIEの支配財務持分を保有する変動持分保有者は、主たる受益者とみなされ、VIEを連結しなればなりません。
以下の特徴の両方を有する場合、シティグループは支配財務持分を保有している、または主たる受益者であると
みなされる可能性があります。
・ VIEの経営成績に最も重要な影響を及ぼす活動を指揮する権限を有する場合。
・ VIEに対して潜在的に重要となる可能性のある損失を負担する義務を有する場合、またはVIEに対して潜在的
に重要となる可能性のある便益を享受する権利を有する場合。
当社は、各VIEに対する当社の関与を評価し、当該事業体の目的および構成、その構成の中での当社の役割なら
びに継続する活動における当社の関与を理解する必要があります。次に当社は、VIEのどの活動がVIEの経営成績
に最も重要な影響を及ぼし、誰がその活動を指揮する権限を有するのかを評価しなければなりません。
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当社がVIEの経営成績に最も重要な影響を及ぼす活動を指揮する権限を有すると判断したVIEについて、当社
はその経済的持分の評価を行う必要があり、またVIEに対して潜在的に重要となる可能性のある損失を負担、ま
たは便益を享受することが可能か否かを決定しなければなりません。当社がVIEに対して潜在的に重要となる可
能性のある損失を負担するか否かを評価する際に、当社はそのような損失に対する最大エクスポージャーを、そ
の発生可能性を考慮せずに検討する必要があります。このような義務は、負債または持分投資、保証、流動性契約
および特定のデリバティブ契約を含む(ただし、これらに限定されません。)様々な形式をとる可能性がありま
す。
その他の様々な取引において、当社はデリバティブ取引の相手方(例:金利スワップ、通貨スワップ、あるい
はクレジット・デフォルト・スワップまたは当社が特定の資産に係るすべてのリターンをSPEに支払うトータ
ル・リターン・スワップによる信用補完の購入者として)となること、引受業者または募集代理人を務めるこ
と、管理、受託またはその他のサービスを提供すること、あるいは負債証券またはVIEが発行するその他の商品に
ついて値付け業務を行うことがあります。当社は通常、このような関与自体は変動持分ではなく、したがって
「権限」または「潜在的に重要となる便益または損失」を示唆するものではないと考えています。
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2011年6月30日および2010年12月31日現在の、シティグループが重要な変動持分を保有する、またはVIEの資
産の大半にサービシングを通じて継続的に関与している連結および非連結VIEに対する当社の関与は以下のと
おりです。
2011年6月30日現在
(単位:百万ドル)
シティコープ
クレジットカード証券化
(5)
SPE資産へ
の関与合計
連結
VIE/SPE
資産
$
56,547 $
56,547
重要な非連結VIEへの損失の最大エクスポージャー
実行済
未実行
(2)
(3)
エクスポージャー
エクスポージャー
保証
資金調達
負債投資
持分投資
およびデリ
約定
(4)
バティブ
資産
$
―
$
―
$
―
$
―
$ ―
重要な
非連結VIE
(1)
合計
$
―
抵当貸付証券化
米国政府機関がスポン
サーとなっている抵当
229,475
―
229,475
5,005
―
―
29
5,034
貸付
政府機関以外の機関がス
ポンサーとなっている
12,585
2,083
10,502
486
―
―
―
486
抵当貸付
シティが管理しているア
セット・バック・コマー
29,615
20,078
9,537
―
―
9,537
―
9,537
シャル・ペーパー導管会
社(ABCP)
第三者コマーシャル・ペー
8,011
220
7,791
466
―
298
―
764
パー導管会社
CDO
4,410
―
4,410
51
―
―
―
51
CLO
5,866
―
5,866
56
―
―
―
56
アセット・ベース・ファイナ
17,713 1,505
16,208
5,896
―
3,057
178
9,131
ンス
地方債のテンダー・オプ
ション・ボンド信託
16,098 7,822
8,276
707
―
5,258
54
6,019
(TOB)
地域投資
13,568
192
13,376
2,224
2,803
1,745
―
6,772
顧客仲介
4,747
157
4,590
788
―
―
―
788
投資ファンド
3,855
100
3,755
―
95
63
―
158
信託優先証券
17,889
―
17,889
―
128
―
―
128
6,733
138
6,595
366
62
135
82
645
その他
合計
$ 427,112 $ 88,842
$ 338,270
$ 16,045
$ 3,088
$ 20,093
$ 343
$ 39,569
シティ・ホールディングス
クレジットカード証券化
$ 28,549 $ 28,271
$
278
$
―
$
―
$
―
$ ―
$
―
抵当貸付証券化
米国政府機関がスポン
サーとなっている抵当
186,269
―
186,269
2,453
―
―
153
2,606
貸付
政府機関以外の機関がス
ポンサーとなっている
19,441
1,878
17,563
131
―
―
―
131
抵当貸付
学生ローン証券化
2,765 2,765
―
―
―
―
―
―
CDO
7,441 ―
7,441
146
―
―
137
283
CLO
13,480 ―
13,480
1,533
―
7
98
1,638
アセット・ベース・ファイナ
15,669 123
15,546
6,340
3
399
―
6,742
ンス
地域投資
5,286
―
5,286
438
259
98
―
795
顧客仲介
199 164
35
35
―
―
―
35
投資ファンド
1,483 16
1,467
29
106
―
―
135
7,543 6,922
621
160
69
135
―
364
その他
合計
$ 288,125 $ 40,139
$ 247,986
$ 11,265
$
437
$
639
$ 388
$ 12,729
シティグループ合計
$ 715,237 $ 128,981
$ 586,256
$ 27,310
$ 3,525
$ 20,732
$ 731
$ 52,298
(1) 損失の最大エクスポージャーの定義は後述されています。
(2) シティグループの2011年6月30日現在の連結貸借対照表に含まれています。
(3) シティグループの2011年6月30日現在の連結貸借対照表に含まれていません。
(4) 重要な非連結VIEとは、損失の可能性またはエクスポージャーの想定元本に関係なく、当社が重要とみなされる変動持分を有している事業体です。
(5) シティコープの抵当貸付証券化には、政府機関および政府機関以外の機関(自社名)の再証券化業務も含まれます。これらのSPEは連結されてい
ません。詳細については下記の「再証券化」をご参照ください。
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
2010年12月31日現在
(単位:百万ドル)
シティコープ
クレジットカード証券化
(5)
抵当貸付証券化
米国政府機関がスポン
サーとなっている抵当
貸付
政府機関以外の機関がス
ポンサーとなっている
抵当貸付
シティが管理しているア
セット・バック・コマー
シャル・ペーパー導管会
社(ABCP)
第三者コマーシャル・ペー
パー導管会社
CDO
CLO
アセット・ベース・ファイナ
ンス
地方債のテンダー・オプ
ション・ボンド信託
(TOB)
地域投資
顧客仲介
投資ファンド
信託優先証券
その他
合計
シティ・ホールディングス
クレジットカード証券化
(5)
SPE資産へ
の関与合計
$ 62,061 211,178
連結
VIE/SPE
資産
(1)
重要な非連結VIEへの損失の最大エクスポージャー
実行済
未実行
(2)
(3)
エクスポージャー
重要な
非連結VIE
負債投資
持分投資
(4)
資産
$ 62,061 ― ― $
$
― $
― エクスポージャー
保証
資金調達
およびデリ
約定
バティブ
$
― $
―
合計
$
―
211,178
3,331
― ― 27 3,358
14,987
718
― ― ― 718
16,441
1,454
30,941
21,312 9,629 ― ― 9,629 ― 9,629
4,845
308 4,537 415 ― 298 ― 713
5,379
6,740
― ― 5,379 6,740 103 68 ― ― ― ― ― ― 103
68
17,571 1,421 16,150 5,641 ― 5,596 11 11,248
17,047 8,105 8,942 ― ― 6,454 423 6,877
2,929 8 82 128 32 $ 3,179 $
― 1,836 ― 66 ― 119 $ 23,998 $
― 6,822
1,320
169
128
698
$ 41,851
$
―
13,720
6,612
3,741
19,776
5,085
$421,137 $ 33,606 178
1,899
259
―
1,412
$ 98,409
$ 33,196
13,542
4,713
3,482
19,776
3,673
$322,728
$
410
2,057
1,312
2
―
467
$ 14,114
$
―
$
$
―
―
19
―
80
560
―
抵当貸付証券化
米国政府機関がスポン
サーとなっている抵当
207,729
― 207,729
2,701
― ― 108
2,809
貸付
政府機関以外の機関がス
ポンサーとなっている
22,274
2,727
19,547
160
― ― ― 160
抵当貸付
学生ローン証券化
2,893 2,893 ― ― ― ― ― ―
第三者コマーシャル・ペー
3,365 ― 3,365 ― ― 252 ― 252
パー導管会社
CDO
8,452 755 7,697 189 ― ― 141 330
CLO
12,234 ― 12,234 1,754 ― 29 401 2,184
アセット・ベース・ファイナ
22,756 136 22,620 8,626 3 300 ― 8,929
ンス
地域投資
5,241 ― 5,241 561 200 196 ― 957
顧客仲介
659 195 464 62 ― ― 345 407
投資ファンド
1,961 627 1,334 ― 70 45 ― 115
8,444 6,955 1,489 276 112 91 ― 479
その他
合計
$329,614 $ 47,484 $282,130 $ 14,329 $
385 $
913 $
995 $ 16,622
シティグループ合計
$750,751 $145,893 $604,858 $ 28,443 $ 3,564 $ 24,911 $ 1,555 $ 58,473
(1) 損失の最大エクスポージャーの定義は後述されています。
(2) シティグループの2010年12月31日現在の連結貸借対照表に含まれています。
(3) シティグループの2010年12月31日現在の連結貸借対照表に含まれていません。
(4) 重要な非連結VIEとは、損失の可能性またはエクスポージャーの想定元本に関係なく、当社が重要とみなされる変動持分を有している事業体です。
(5) シティコープの抵当貸付証券化には、政府機関および政府機関以外の機関(自社名)の再証券化業務も含まれます。これらのSPEは連結されてい
ません。詳細については下記の「再証券化」をご参照ください。
(6) 当期の表示に一致するように、修正再表示されています。
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
前の表には以下のものは含まれていません。
・ 当社のプライベート・エクイティ子会社数社による特定のベンチャー・キャピタル投資。当社は、これらの
投資を投資会社監査ガイドに従って会計処理しています。
・ 当社がジェネラル・パートナーを務めており、ASC 810の適用の繰延が認められている投資ファンドである
特定のリミテッド・パートナーシップのうち、リミテッド・パートナーがジェネラル・パートナーを交代さ
せる権利またはファンドを清算する権利を有している場合。
・ 当社が投資管理サービスを提供している特定の投資ファンド、ならびに当社が管理、受託および/または投
資管理サービスを提供している個人向け不動産信託。
・ 第三者が組成したVIEで、その有価証券を当社が棚卸資産に分類している場合。これらの投資は独立第三者間
取引条件に基づいて行われています。
・ 他に当社の関与がない証券化事業体に関して、当社が保有するモーゲージ・バック証券およびアセット・
バック証券の特定のポジションはトレーディング勘定資産または投資に分類されています。これらのポジ
ションに関する詳細については、連結財務諸表注記10および11をご参照ください。
・ 証券および銀行業務における抵当貸付証券化および資産証券化の特定の表明および保証に対するエクス
ポージャーで、当社が変動持分を有していない、またはサービサーとして継続的関与がない場合。2005年から
2008年までの期間において証券および銀行業務がスポンサーとなっていた取引に関する証券化された貸出
金の残高は、2011年6月30日現在約240億ドルです。
・ 個人向け抵当貸付証券化における特定の表明および保証に対するエクスポージャーで、当初の抵当貸付残高
がない場合。
連結VIEの資産残高は、当社が連結した資産の簿価を表しています。この簿価は、資産の法的形態(例えば、有
価証券またはローン)ならびに資産の種類および事業内容に対する当社の標準的な会計方針により、資産の償
却原価である場合と公正価値である場合があります。
当社が重要な関与を行っている非連結VIEの資産残高は、当社が入手可能な最新の情報を表しています。当社
が公正価値情報を容易に入手できる場合を除き、多くの場合、資産残高は公正価値の減損を考慮しない償却原価
基準で表されています。デリバティブ商品を通じて合成的な資産エクスポージャー(例:合成CDO)を保有する
VIEについては、上記の表では、デリバティブの当初想定元本全額を資産として計上しています。
当社によるVIEへの投資の貸借対照表計上額は、実行済みのものの最大エクスポージャーを表しています。こ
の金額はVIEに当初投資した現金額に未収利息を加え、損益に認識された価値の減損および元本返済として受領
した現金額について調整したものです。未実行ポジションの最大エクスポージャーとは、当社が提供している流
動性ファシリティおよび信用枠といった契約債務の未実行残高、または変動持分とみなされるデリバティブ商
品の想定元本に、損益に認識された公正価値の下落に関する調整を行ったものです。特定の取引において、当社
はVIEに対する変動持分とみなされないデリバティブ取引またはその他の契約(例:金利スワップ、通貨スワッ
プ、あるいはクレジット・デフォルト・スワップまたは当社が特定の資産に係るすべてのリターンをSPEに支払
うトータル・リターン・スワップによる信用補完の購入者の場合)を締結しています。当該契約に基づく債権
は最大エクスポージャーの金額には含まれていません。
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
重要な非連結VIEに関する資金調達約定−流動性ファシリティおよび貸出約定
次表は、2011年6月30日現在の、上記のVIEに関する表において資金調達約定として分類されている流動性
ファシリティおよび貸出約定の想定元本を表しています。
流動性ファシリティ (単位:百万ドル)
シティコープ
シティが管理しているアセット・バック・コマーシャル・
ペーパー導管会社(ABCP)
第三者コマーシャル・ペーパー導管会社
$
アセット・ベース・ファイナンス
貸出約定
9,537
298
―
5
3,052
$
―
5,258
―
地域投資
―
1,745
投資ファンド
―
63
―
$ 15,098
地方債のテンダー・オプション・ボンド信託(TOB)
その他
シティコープ合計
135
$
4,995
$
7
シティ・ホールディングス
CLO
$
―
アセット・ベース・ファイナンス
―
399
地域投資
―
98
その他
―
135
シティ・ホールディングス合計
$
―
$
639
シティグループ資金調達約定合計
$ 15,098
$
5,634
シティコープおよびシティ・ホールディングスの連結VIE
当社は、売却処理の認められないオンバランスの証券化を行っています。したがって、当該資産は当社の貸借
対照表に計上されています。下記の表に含まれた連結VIEは、当社が関与している数百の事業体を表しています。
一般に、連結VIEの債権者である第三者投資家は、それらのVIEの資産に対してのみ法的遡求権を有しており、当
社が投資家に対して保証を提供しているか、VIEが関与する特定のデリバティブ取引の相手方になっている場合
を除いて、当社に対する遡求権を持っていません。さらに、VIEの資産は一般的に、当該負債の返済のみに当てら
れます。
したがって、連結VIEの資産の一部は第三者を資金調達源とするものであることから、連結VIEに関連した損失
に対する当社の法的な最大エクスポージャーは、連結VIEの資産の簿価を著しく下回っています。関係会社間の
資産および負債はこの表には含まれていません。すべての資産は売却または担保として差し入れることが制限
されています。これら資産からのキャッシュ・フローは、当社の一般資産に対する遡求権のない、VIEに関連する
負債の支払いに当てられる唯一の源泉となっています。
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
次表は、連結VIEおよびSPEの債務の担保となっている連結資産の簿価と分類を表しています。
(単位:十億ドル)
2011年6月30日
シティ
コープ
シティ・
ホール ディングス
現金
$
0.2
0.6
トレーディング勘定資産
0.8
0.2
シティ
コープ
シティ・
ホール
ディングス
1.0
$
0.2
0.8
4.9
シティ
グループ
$
2010年12月31日
$
0.6
1.6
シティ
グループ
$
0.8
6.5
7.8
0.2
8.0
7.9
―
7.9
79.6
37.8
117.4
85.3
44.7
130.0
0.6
1.1
1.7
0.1
0.6
0.7
$ 88.8
$ 40.1
$128.9
$ 98.4
$ 47.5
$145.9
$ 21.8
$
0.8
$ 22.6
$ 23.1
$
2.2
$ 25.3
35.8
19.5
55.3
47.6
22.1
69.7
0.1
0.4
0.5
0.6
0.2
0.8
$ 57.7
$ 20.7
$ 78.4
$ 71.3
$ 24.5
$ 95.8
投資
貸出金(正味)
その他
資産合計
$
短期借入金
長期債務
その他負債
負債合計
シティコープおよびシティ・ホールディングスの非連結VIEへの重要な変動持分−貸借対照表上の分類
次表は、2011年6月30日および2010年12月31日現在の非連結VIEへの重要な変動持分の簿価と分類を表してい
ます。
シティ
コープ
トレーディング勘定資産
$
3.6
投資
3.4
貸出金
9.9
その他
資産合計
2011年6月30日
(単位:十億ドル)
シティ・
ホール
ディングス
シティ
グループ
2010年12月31日
シティ
コープ
5.1
$
3.6
5.9
9.7
5.0
12.3
2.7
2.0
4.7
$ 17.4
$ 15.6
$ 33.0
$
0.4
$
0.5
$
―
―
0.4
0.5
5.5
8.9
3.8
3.0
12.9
7.3
2.3
1.7
4.0
$ 19.2
$ 11.7
$ 30.9
$
0.3
―
0.3
$
シティ
グループ
2.7
1.5
$
シティ・
ホール
ディングス
$
$
6.3
長期債務
$
$
―
その他負債
負債合計
0.3
$
0.3
―
―
$
―
$
220/322
$
$
0.9
―
$
0.9
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
クレジットカードの証券化
当社は債権を購入するために設立された信託を通じてクレジットカード債権を証券化しています。シティグ
ループは、非遡求型で信託に債権を譲渡しています。クレジットカードの証券化はリボルビング型の証券化で、
つまり顧客がクレジットカード残高を支払うと、当該受取額は新規債権を購入し信託債権を補充するために利
用されます。当該信託は連結事業体として取り扱われていますが、これはシティグループがサービサーとして当
該信託の経営成績に最も重要な影響を及ぼす活動を指揮する権限を有し、譲渡人としての持分および信託が発
行する特定証券を保有し、信託からの潜在的に重要となる損失または便益に対して流動性ファシリティを提供
していることによります。したがって、譲渡されたクレジットカード債権に関する損益計上は行われずに、その
まま連結貸借対照表に計上することが求められます。当該信託が第三者に対して発行した債務は、連結貸借対照
表に含まれています。
当社は北米クレジットカード事業のための資金調達の大部分を証券化に依存しています。次表は、2011年6月
30日および2010年12月31日現在の当社のクレジットカード債権の証券化に関する金額を反映したものです。
シティコープ
(単位:十億ドル)
シティ・ホールディングス
2011年
6月30日
2010年
12月31日
2011年
6月30日
2010年
12月31日
$61.3
$67.5
$30.2
$34.1
$32.2
$42.0
$13.1
$16.4
8.5
3.4
7.1
7.1
20.6
22.1
10.0
10.6
$61.3
$67.5
$30.2
$34.1
信託のクレジットカード債権の元本
金額
信託のクレジットカード債権の元本
金額に対する所有権持分
信託発行証券による投資家への売
却
信託発行証券としてシティグルー
プが留保
証書のない持分を通してシティグ
ループが留保
信託のクレジットカード債権の元本
金額に対する所有権持分合計
クレジットカードの証券化−シティコープ
次表は、2011年6月30日および2010年6月30日に終了した3ヶ月および6ヶ月における、シティコープのクレ
ジットカードの証券化に関連するキャッシュ・フロー情報の一部を要約したものです。
6月30日に終了した3ヶ月
(単位:十億ドル)
2011年
新規証券化による収入
$ ―
満期ノートの償還
(10.8)
2010年
$ ―
(6.9)
6月30日に終了した6ヶ月
(単位:十億ドル)
2011年
新規証券化による収入
$ ―
$ ―
満期ノートの償還
(10.8)
(17.4)
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2010年
EDINET提出書類
シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
クレジットカードの証券化−シティ・ホールディングス
次表は、2011年6月30日および2010年6月30日に終了した3ヶ月および6ヶ月における、シティ・ホールディ
ングスのクレジットカードの証券化に関連するキャッシュ・フロー情報の一部を要約したものです。
6月30日に終了した3ヶ月
(単位:十億ドル)
2011年
新規証券化による収入
$
満期ノートの償還
2010年
3.0
$
(4.8)
2.1
(4.0)
6月30日に終了した6ヶ月
(単位:十億ドル)
2011年
新規証券化による収入
$
満期ノートの償還
2010年
3.9
(7.2)
$
3.8
(13.8)
管理貸出金
クレジットカード債権を証券化した後、当社は引き続きクレジットカード顧客との取引関係を維持し、信託に
譲渡した債権についてサービシング業務を提供しています。よって当社は、証券化したクレジットカード債権を
当社の管理対象である事業の一部と考えています。シティグループはクレジットカード信託を連結しているた
め、すべての証券化されたカード債権が貸借対照表に計上されています。
資金調達、流動性ファシリティおよび劣後持分
シティグループは、シティコープの一部であるシティバンク・クレジット・カード・マスター・トラスト
(以下「マスター・トラスト」といいます。)およびシティ・ホールディングスの一部であるシティバンク・
オムニ・マスター・トラスト(以下「オムニ・トラスト」といいます。)という2つの証券化信託を通じてク
レジットカード債権を証券化しています。当該信託の負債は、シティグループが保有しているものを除き、連結
貸借対照表に計上されています。
マスター・トラストは、固定および変動利付のターム・ノートを発行します。ターム・ノートの一部はマルチ
セラー・コマーシャル・ペーパー導管会社に対して発行されます。マスター・トラストが発行したこのノート
の加重平均期間は、2011年6月30日現在で3.4年、2010年12月31日現在で3.4年でした。
マスター・トラストの負債(額面価格)
2011年6月30日
2010年12月31日
(単位:十億ドル)
マルチセラー・コマーシャル・ペーパー導管会社に対して発行さ
$
―
$ 0.3
れたターム・ノート
第三者に対して発行されたターム・ノート
32.2
41.8
シティグループの関連会社に保有されているターム・ノート
8.5
3.4
マスター・トラストの負債合計
$ 40.7
$ 45.5
222/322
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
オムニ・トラストは固定および変動利付のターム・ノートを発行しており、その一部はマルチセラー・コ
マーシャル・ペーパー導管会社によって購入されています。
オムニ・トラストが発行した第三者ターム・ノートの加重平均期間は、2011年6月30日現在で2.0年、2010年
12月31日現在で1.8年でした。
オムニ・トラストの負債(額面価格)
2011年6月30日
2010年12月31日
(単位:十億ドル)
マルチセラー・コマーシャル・ペーパー導管会社に対して発行さ
$ 3.9
$ 7.2
れたターム・ノート
第三者に対して発行されたターム・ノート
9.2
9.2
シティグループの関連会社に保有されているターム・ノート
7.1
7.1
オムニ・トラストの負債合計
$ 20.2
$ 23.5
抵当貸付の証券化
当社は、多様な顧客層に対して様々な種類の抵当貸付商品を提供しています。
組成された後、これらの貸出金の多くは、SPEを利用して証券化されます。これらのSPEは譲渡された資産のみ
で担保された信託証書の発行により資金を調達します。これらの証書は譲渡された資産と同じ平均期間を有し
ます。資産の証券化は、流動性の源泉およびより低いコストでの資金調達手段を提供するだけでなく、借主に対
する当社の信用エクスポージャーも減少させます。これらの抵当貸付の証券化は主に非遡求型であるため、将来
の貸倒損失リスクは、信託が発行する有価証券の購入者に事実上移転しています。ただし、当社の個人向け事業
は通常、サービシング権を留保し、特定の場合には、投資証券、インタレストオンリー・ストリップ債および信託
からの将来キャッシュ・フローに対する残余持分を留保しています。また、証券および銀行業務の限られた数の
抵当貸付の証券化についてサービシング業務も行っています。証券および銀行業務ならびに特別資産プールは、
抵当貸付の証券化においてサービシング権を留保していません。
当社は抵当貸付を通常、ジニー・メイ、FNMAまたはフレディ・マックのような政府機関(米国政府機関がスポ
ンサーとなっている抵当貸付)または自社による証券化(政府機関以外の機関がスポンサーとなっている抵当
貸付)を通じて証券化しています。当社は、SPEの経営成績に最も重要な影響を及ぼす当該事業体の活動を指揮
する権限を有していないため、当社は米国政府機関がスポンサーとなっている抵当貸付の証券化の主たる受益
者ではありません。したがって、シティは米国政府機関がスポンサーとなっている抵当貸付の証券化を連結して
いません。
シティは当該事業体の重要な活動を指揮する権限を有するサービサーではない、あるいはシティはサービ
サーであるがそのサービシング関係が受託関係とみなされないために、シティが当該事業体の主たる受益者と
みなされないという理由により、当社は特定の政府機関以外の機関がスポンサーとなっている抵当貸付の証券
化を連結していません。
特定の状況において、当社は、(1)活動を指揮する権限(2) 政府機関以外の機関がスポンサーとなっている抵
当貸付の証券化に対して潜在的に重要となる可能性がある損失を負担する義務または利益を享受する権利を有
しており、したがってこれらのSPEを主たる受益者として連結しています。
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抵当貸付の証券化−シティコープ
次表は、2011年6月30日および2010年6月30日に終了した3ヶ月および6ヶ月における、抵当貸付の証券化に
関連するキャッシュ・フロー情報の一部を要約したものです。
6月30日に終了した3ヶ月
2011年
米国政府機関が
スポンサー
となっている
抵当貸付
(単位:十億ドル)
新規証券化による収入
$ 11.1
0.1
契約上の受取サービシング手数料
政府機関以外の
機関がスポン
サーとなってい
る抵当貸付
―
政府機関および政府
機関以外の機関がス
ポンサーとなってい
る抵当貸付
$ 12.0
―
0.1
6月30日に終了した6ヶ月
2011年
米国政府機関が
スポンサー
となっている
抵当貸付
(単位:十億ドル)
新規証券化による収入
$ 25.8
0.3
契約上の受取サービシング手数料
政府機関以外の
機関がスポン
サーとなってい
る抵当貸付
$ 0.1
2010年
2010年
政府機関および政府
機関以外の機関がス
ポンサーとなってい
る抵当貸付
$ 24.3
―
0.3
2011年6月30日に終了した3ヶ月および6ヶ月における米国政府機関がスポンサーとなっている抵当貸付の
証券化に関して計上した利益(損失)は、それぞれ(6.2)百万ドルおよび(7.0)百万ドルでした。2011年6月30日
に終了した3ヶ月および6ヶ月における政府機関以外の機関がスポンサーとなっている抵当貸付の証券化に関
して計上した利益(損失)は、それぞれ(0.2)百万ドルおよび(0.7)百万ドルでした。
2010年6月30日に終了した3ヶ月および6ヶ月における政府機関および政府機関以外の機関に関する証券化
による利益(損失)は、それぞれ(1.0)百万ドルおよび3.0百万ドルでした。
2011年6月30日および2010年6月30日に終了した3ヶ月および6ヶ月における抵当貸付債権の売却日または
証券化日現在における留保持分の公正価値を測定するために使用された主要な仮定は以下のとおりです。
2010年6月30日に
終了した3ヶ月
政府機関および政
政府機関以外の機関がスポンサー
府機関以外の機関
(1)
となっている抵当貸付
がスポンサーと
なっている抵当貸
シニア持分
劣後持分
付
2011年6月30日に終了した3ヶ月
米国政府機関が
スポンサーとなっ
ている抵当貸付
0.6%∼23.7%
10.0%
―
加重平均割引率
10.4%
10.0%
―
継続的期前返済率
3.6%∼22.6%
1.0%
―
7.3%
1.0%
―
NM
72.0%
―
NM
72.0%
―
割引率
加重平均継続的期前返済率
予測正味貸倒損失
(2)
加重平均予測正味貸倒損失
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0.9%∼39.8%
3.0%∼25.0%
40.0%∼75.0%
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2010年6月30日に
終了した6ヶ月
政府機関および政
政府機関以外の機関がスポンサー
府機関以外の機関
(1)
となっている抵当貸付
がスポンサーと
なっている抵当貸
シニア持分
劣後持分
付
2011年6月30日に終了した6ヶ月
米国政府機関が
スポンサーとなっ
ている抵当貸付
0.6%∼28.3%
2.4%∼10.0%
8.4%
加重平均割引率
10.6%
4.5%
8.4%
継続的期前返済率
2.2%∼22.6%
1.0%∼2.2%
22.1%
5.7%
1.9%
22.1%
NM
35.0%∼72.0%
11.4%
NM
45.3%
11.4%
割引率
加重平均継続的期前返済率
予測正味貸倒損失
(2)
加重平均予測正味貸倒損失
0.9%∼39.8%
3.0%∼25.0%
40.0%∼75.0%
(1) 政府機関以外の機関がスポンサーとなっている抵当貸付のシニア持分および劣後持分としての開示は、証券化の資本
構造における持分のポジションを示しています。
(2) 予想正味貸倒損失は、上記に開示された抵当貸付の証券化の裏付けとなる延滞した住宅抵当貸付に関連する損失の重
大性の見積りを示しています。この場合、予想正味貸倒損失はこれまでに発生した信用損失の合計を示すものではな
く、抵当貸付の証券化における留保持分に関して発生が見込まれる信用損失を示すものでもありません。
NM 重要ではありません。予測正味貸倒損失は米国政府機関により保証されているため重要ではありません。
主要な仮定における幅は、当社が留保する持分の特徴が異なることにより生じるものです。留保持分の範囲
は、高格付けおよび/または資本構造の上位部分から未格付けおよび/または残余持分までにわたります。
留保持分の公正価値を算定するために使用される主要な仮定それぞれにおける10%および20%の不利な変化
の影響を下記に開示しています。各変化による不利な影響は、他の仮定を一定として、個別に計算します。実際に
は、主要な仮定の間に関連性があることにより、主要な仮定が同時に不利な方向に変化した場合の影響額が、下
記の個別の影響額の合計より少なくなる可能性があります。
2011年6月30日現在の、留保持分を評価するために使用された主要な仮定とその主要な各仮定の10%および
20%の不利な変化に対する公正価値の感応度は以下のとおりです。
2011年6月30日
米国政府機関が
スポンサーとなって
いる抵当貸付
政府機関以外の機関がスポンサー
(1)
となっている抵当貸付
シニア持分
劣後持分
0.6%∼23.7%
3.5%∼20.1% 0.1%∼12.7%
加重平均割引率
9.8%
10.1% 8.0%
継続的期前返済率
9.5%∼22.6%
0.8%∼20.2% 0.5%∼27.0%
9.9%
7.4% 4.7%
NM
0.0%∼85.0% 35.0%∼90.0%
NM
38.1% 52.5%
割引率
加重平均継続的期前返済率
予測正味貸倒損失
(2)
加重平均予測正味貸倒損失
(1) 政府機関以外の機関がスポンサーとなっている抵当貸付のシニア持分および劣後持分としての開示は、証券化の資本
構造における持分のポジションを示しています。
(2) 予想正味貸倒損失は、上記に開示された抵当貸付の証券化の裏付けとなる延滞した住宅抵当貸付に関連する損失の重
大性の見積りを示しています。この場合、予想正味貸倒損失はこれまでに発生した信用損失の合計を示すものではな
く、抵当貸付の証券化における留保持分に関して発生が見込まれる信用損失を示すものでもありません。
NM 重要ではありません。予測正味貸倒損失は米国政府機関により保証されているため重要ではありません。
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(単位:百万ドル)
政府機関以外の機関がスポンサー
となっている抵当貸付
米国政府機関が スポンサーとなって
いる抵当貸付
留保持分の簿価
シニア持分
$3,146
劣後持分
$ 276
割引率
$ 275
不利な変動10%
$ (104)
$ (10)
$ (12)
不利な変動20%
(206)
(20)
(23)
継続的期前返済率
不利な変動10%
$
不利な変動20%
(94)
(185)
$
(8)
(16)
予測正味貸倒損失
不利な変動10%
$
不利な変動20%
$
(4)
(9)
(9)
$ (18)
$ (21)
(18)
(29)
(38)
抵当貸付の証券化−シティ・ホールディングス
次表は、2011年6月30日および2010年6月30日に終了した3ヶ月および6ヶ月における、シティ・ホールディ
ングスの抵当貸付の証券化に関連するキャッシュ・フロー情報の一部を要約したものです。
6月30日に終了した3ヶ月
2011年
(単位:十億ドル)
新規証券化による収入
契約上の受取サービシング手数料
留保持分に係るキャッシュ・フローおよ
びその他の正味キャッシュ・フロー
2010年
政府機関および
米国政府機関が
政府機関以外の
政府機関以外の機関
スポンサーとなって 機関がスポンサーと がスポンサーとなっ
いる抵当貸付
なっている抵当貸付
ている抵当貸付
$
0.3
$
―
$
―
0.1
―
0.3
―
―
0.1
6月30日に終了した6ヶ月
2011年
(単位:十億ドル)
新規証券化による収入
契約上の受取サービシング手数料
留保持分に係るキャッシュ・フローおよ
びその他の正味キャッシュ・フロー
2010年
政府機関および
米国政府機関が
政府機関以外の
政府機関以外の機関
スポンサーとなって 機関がスポンサーと がスポンサーとなっ
いる抵当貸付
なっている抵当貸付
ている抵当貸付
$
0.6
$
―
$
―
0.3
0.1
0.5
―
―
0.1
2011年6月30日および2010年6月30日に終了した四半期において当社は、米国政府機関および政府機関以外
の機関がスポンサーとなっている抵当貸付の証券化による利益(損失)を計上しませんでした。
主要な仮定の範囲は、当社が留保する持分の特徴が異なることによります。留保持分の範囲は、高格付けおよ
び/または資本構造の上位部分から未格付けおよび/または残余持分までにわたります。
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留保持分の公正価値を算定するために使用される主要な仮定それぞれにおける10%および20%の不利な変化
の影響を下記に開示しています。各変化による不利な影響は、他の仮定を一定として、個別に計算します。実際に
は、主要な仮定の間に関連性があることにより、主要な仮定が同時に不利な方向に変化した場合の影響額が、下
記の個別の影響額の合計より少なくなる可能性があります。
2011年6月30日現在の、留保持分を評価するために使用された主要な仮定とその主要な各仮定の10%および
20%の不利な変化に対する公正価値の感応度は以下のとおりです。
2011年6月30日
米国政府機関が スポンサーとなって
いる抵当貸付
割引率
13.3%
政府機関以外の機関がスポンサー
(1)
となっている抵当貸付
シニア持分
劣後持分
4.7%∼15.8%
0.1%∼10.0%
加重平均割引率
13.3%
6.8%
3.4%
継続的期前返済率
14.0%
8.0%∼100.0%
2.0%∼3.0%
加重平均継続的期前返済率
予測正味貸倒損失
加重平均予測正味貸倒損失
14.0%
18.6%
0.8%
NM
0.3%∼60.0%
40.0%∼95.0%
NM
3.5%
34.7%
6.2年
4.3∼5.6年
0.6∼8.2年
加重平均期間
(1) 政府機関以外の機関がスポンサーとなっている抵当貸付のシニア持分および劣後持分としての開示は、証券化の資本
構造における持分のポジションを示しています。
NM 重要ではありません。予測正味貸倒損失は米国政府機関により保証されているため重要ではありません。
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(単位:百万ドル)
留保持分の簿価
米国政府機関が スポンサーとなって
いる抵当貸付
政府機関以外の機関がスポンサー
となっている抵当貸付
シニア持分
劣後持分
$
12
$
(3)
$ 1,979
$
$
(83)
$
(160)
316
割引率
不利な変動10%
不利な変動20%
$
不利な変動20%
(103)
(199)
(3)
$
(24)
$
―
(47)
―
予測正味貸倒損失
不利な変動10%
(13)
継続的期前返済率
不利な変動10%
(7)
$
(34)
$
(16)
$
(3)
(68)
(29)
(4)
不利な変動20%
(1) 政府機関以外の機関がスポンサーとなっている抵当貸付のシニア持分および劣後持分としての開示は、証券化の資本
構造における持分のポジションを示しています。
NM 重要ではありません。予測正味貸倒損失は米国政府機関により保証されているため重要ではありません。
抵当貸付サービシング権
抵当貸付の証券化に関連して、当社の米国個人向け抵当貸付事業は、貸出金の未償還元本残高および契約上の
サービシング手数料に基づく将来キャッシュ・フローの権利を当社に与えることになるサービシング権を留保
しています。契約上の要件に従って貸出金のサービシング業務が実施出来なかった場合、サービシング権の終了
および将来のサービシング手数料の損失につながる場合があります。
2011年6月30日および2010年6月30日現在の資産計上された抵当貸付サービシング権(以下「MSR」といい
ます。)の公正価値は、それぞれ43億ドルおよび49億ドルでした。MSRは、2011年6月30日および2010年6月30日
現在の貸付元本残高それぞれ4,330億ドルおよび5,090億ドルに対応しています。次表は2011年6月30日および
2010年6月30日に終了した3ヶ月および6ヶ月の資産計上されたMSRの変動を要約したものです。
6月30日に終了した3ヶ月
(単位:百万ドル)
2011年
3月31日現在残高
組成
入力データおよび仮定の変動によるMSRの公正価値の変動
(1)
その他変動
6月30日現在残高
2010年
$ 4,690
$ 6,439
105
117
(277)
(1,384)
(260)
(278)
$ 4,258
$ 4,894
6月30日に終了した6ヶ月
(単位:百万ドル)
2011年
期首残高
組成
入力データおよび仮定の変動によるMSRの公正価値の変動
(1)
その他変動
6月30日現在残高
$ 4,554
299
(105)
(490)
$ 4,258
(1)顧客の支払いおよび時間の経過による変動を示しています。
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2010年
$ 6,530
269
(1,294)
(611)
$ 4,894
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MSRの市場には、参加者に市場価格を提供するほどの十分な流動性はありません。したがって、当社はオプショ
ン調整後スプレッド手法を用いてMSRの公正価値を決定しています。この手法では、複数の金利シナリオに基づ
くサービシング・キャッシュ・フローを予測し、リスク調整後割引率を用いてこれらのキャッシュ・フローを
割り引きます。MSRの評価に用いられる主要な仮定には、抵当貸付の期前返済率および割引率が含まれます。モデ
ルで使われる仮定およびMSRの公正価値の見積りは、入手できる場合は類似のMSRポートフォリオおよびインタ
レスト・オンリー証券ポートフォリオの観察可能な取引、ならびにMSRのブローカー評価および業界調査と比較
されています。MSRを評価するために用いられたキャッシュ・フロー・モデルおよび期前返済率・金利モデル
は、当社のモデル検証方針に基づいて検証されています。
MSRの公正価値は主に、抵当貸出金利の変動から生じる期前返済額の変動に影響されます。このリスクを管理
するために、当社は、金利デリバティブ契約やモーゲージ・バック証券の先物購入契約を利用したり、トレー
ディング目的に分類される有価証券を購入したりすることで、MSRの価値の大部分を経済的にヘッジしていま
す。
当社は以前に証券化した抵当貸付のサービシングを提供する期間に手数料を受け取ります。2011年6月30日
および2010年6月30日に終了した3ヶ月および6ヶ月におけるこれらの手数料金額は以下のとおりです。
6月30日に終了した3ヶ月
(単位:百万ドル)
2010年
2011年
サービシング手数料
$ 301
$ 344
$ 605
$ 713
遅延損害金
18
21
39
44
25
53
53
92
$ 344
$ 418
$ 697
$ 849
付随手数料
MSR手数料合計
2011年
6月30日に終了した6ヶ月
2010年
これらの手数料は連結損益計算書において、その他収益として分類されています。
再証券化
当社は、新たな受益持分と引き換えに負債証券をVIEに譲渡する再証券化取引を行っています。2011年6月30
日に終了した6ヶ月において、シティは当初の額面価格が約136百万ドルの政府機関以外の機関(自社名)の証
券を再証券化事業体に譲渡しました。これらの証券は、住宅または商業用抵当貸付で担保されており、多くの場
合顧客の代理で組成されています。2011年6月30日現在、シティが組成した自社名の再証券化取引におけるシ
ティの留保持分の公正価値は合計約361百万ドルであり(このうち30百万ドルは2011年に実行された再証券化
取引に関連しています。)、トレーディング資産に計上されています。このうち、約83百万ドルおよび278百万ド
ルはシニアおよび劣後受益持分に関するものです。2011年6月30日現在、シティが留保持分を有する自社名の再
証券化取引の当初の額面価格は約80億ドルでした。
当社は、米国政府機関保証モーゲージ・バック(政府機関)証券の再証券化も行っています。2011年6月30日
に終了した6ヶ月において、シティは公正価値約213億ドルの政府機関証券を再証券化事業体に譲渡しました。
2011年6月30日現在、シティが組成した政府機関再証券化取引のシティの留保持分の公正価値は合計約26億ド
ルであり(このうち22億ドルは2011年に実行された再証券化取引に関連しています。)、トレーディング資産に
計上されています。2011年6月30日現在、シティが留保持分を有する政府機関証券の再証券化取引の当初の公正
価値は、約494億ドルでした。
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2011年6月30日現在、当社は自社名または政府機関の再証券化を行う事業体を連結していません。
シティが管理しているアセット・バック・コマーシャル・ペーパー導管会社
当社は複数のマルチセラー・コマーシャル・ペーパー導管会社の管理会社として、また第三者がスポンサー
となっているシングルセラーおよびその他のコマーシャル・ペーパー導管会社に対するサービス提供者とし
て、アセット・バック・コマーシャル・ペーパー導管業務に従事しています。
マルチセラー・コマーシャル・ペーパー導管会社は、当社の顧客に対して、コマーシャル・ペーパー市場にお
ける低コストでの資金調達手段を提供するためのものです。導管会社は顧客から資産を購入、または顧客に資金
調達手段を提供しており、第三者投資家に対してコマーシャル・ペーパーを発行することにより資金を調達し
ています。導管会社は通常、当社が組成した資産を購入することはありません。導管会社の資金調達を円滑にす
るために、当社が流動性補完および信用補完を提供しています。
当社は、通常、導管会社に対する管理会社として、導管会社が購入する資産およびその資金調達の選択および
構築、導管会社の資金調達に関する意思決定(発行済コマーシャル・ペーパーの期間およびその他の条項の決
定を含みます。)、導管会社の資産の質および運用成績の監視、ならびに導管会社の事業活動およびキャッシュ
・フローの促進に責任があります。その代わりに、当社は個別取引に関して顧客から組成手数料を受け取り、導
管会社からは管理手数料(導管会社の顧客プログラムからの収入および流動性手数料から支払利息およびその
他の費用を控除した金額)を受け取ります。原資産のリスクおよび便益の大半が顧客に帰属することから、当該
管理手数料は比較的安定しており、当該資産の価格交渉が行われた後に継続する収益、費用および手数料はその
導管会社の規模に対する割合として比較的安定したものとなります。
当社が管理している導管会社は、通常、第三者によって正式に格付けされている流動性の高い有価証券への投
資を行いません。当該資産は、導管会社が保有することを意図して個別に交渉される仕組み取引であり、活発に
売買されるものではありません。各資産について導管会社が稼得する利回りは、通常、導管会社が発行するコ
マーシャル・ペーパーのレートと連動しています。そのため、金利リスクは顧客が負うこととなります。導管会
社が購入した各資産は、第三者である売り手(顧客)によって提供された取引特有の信用補完特性(超過担保、
現金および超過スプレッド担保勘定、直接償還請求権もしくは第三者保証を含みます。)を付して組成されま
す。これらの信用補完は、当社の内部リスク格付けに基づき、A以上の信用格付けとなるように範囲が決められて
います。
導管会社の資金調達方法は、実質的にすべて短期コマーシャル・ペーパーの形式をとっており、通常、30日か
ら60日間の加重平均期間を有しています。2011年6月30日現在および2010年12月31日現在、連結および非連結導
管会社により発行されたコマーシャル・ペーパーの加重平均期間は、それぞれ約40日および41日間でした。
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導管会社の投資家には、主として上述の取引に特化した信用補完の形式で、信用補完の提供が行われていま
す。さらに、コマーシャル・ペーパーを保有している投資家を資産のデフォルト・リスクから保護するために、
通常2つの形式による信用補完が提供されています。1つは、各導管会社が発行する劣後損失債で、想定元本の
全額を上限として信用損失を負担するものです。2つ目は、各導管会社が当社より取得する信用状で、これは導
管会社の資産の最低8%から10%(下限200百万ドル)に相当する必要があります。当社が連結導管会社に提供
した信用状は合計約18億ドルです。当社が管理しているすべてのマルチセラー導管会社の最終的な業績として、
債務不履行に陥った資産が上述の取引に特化した信用補完の範囲を超過している場合には、各導管会社におけ
る損失は以下の順に割り当てられます。
・ 劣後損失債保有者
・ 当社
・ コマーシャル・ペーパー投資者
当社はまた、導管会社に対し、2つの形式の流動性契約を提供しています。これらは、特に市場混乱の際に導管
会社へ資金調達を行うために利用されます。導管会社の各資産は、資産購入契約(以下「APA」といいます。)の
形式で、取引毎に設定した流動性ファシリティによって信用補完されています。APAに基づき、当社は債務不履行
に陥っていない適格債権を導管会社から額面価格で購入することに合意しています。APAに基づき購入された資
産は、増加価格の対象となります。APAは通常、債務不履行に陥った資産または減損資産の購入を認めておらず、
潜在的な信用リスクの増加を考慮して購入資産の価格づけを再度行うため、導管会社に対して信用補完を行っ
ていません。APAは導管会社のすべての資産をカバーしており、当社は損失に対する最大エクスポージャーを考
慮しています。さらに当社は導管会社に対し、短期貸出約定の形式でプログラム全体としての流動性を提供して
います。当社はこれらの約定に基づき、コマーシャル・ペーパー市場の短期的な混乱の際に、特定の条件付きで、
導管会社に貸付を行うことに合意しています。2011年6月30日現在、当社が管理している非連結導管会社のプロ
グラム全体としての流動性契約に基づく名目上のエクスポージャーは、合計6億ドルで、これは損失に対する当
社の最大エクスポージャーとして考慮されています。当社は、2つの流動性契約を提供する際に手数料を受領し
ており、これらの手数料が公正な市場条件に基づくものであると考えています。
さらに、当社は導管会社が発行したコマーシャル・ペーパーのいくつかの指名ディーラーのうちの1つであ
り、サービス提供時に市場ベースの手数料を稼得しています。当社は第三者ディーラーと共に、コマーシャル・
ペーパーに関する値付け業務を行い、随時に、第三者に対し未売却となっているコマーシャル・ペーパー売却の
ための資金調達を行うことができます。当社は、市場における流動性が高くない特定の日において、当社ならび
に第三者が管理している導管会社が発行したコマーシャル・ペーパーを在庫として保有することがあります。
在庫に保有されている当該導管会社が発行したコマーシャル・ペーパーの金額は、市場の状況および活動に基
づいて変動します。2011年6月30日現在、当社は当該非連結導管会社が発行したコマーシャル・ペーパーを所有
していません。
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当社は、後述する政府保証貸出金導管会社を除いて、アセット・バック・コマーシャル・ペーパー導管会社を
連結しました。当社は、管理会社としての役割を通して、当該事業体の経営成績に最も重要な影響を及ぼす活動
を指揮する権限を有していると決定しました。これらの権限は、導管会社が購入する資産を組成し承認する権
限、継続的な監督および与信緩和活動、ならびに債務管理を含みます。さらに、上述の当社によるすべての関与の
結果、当社は潜在的に重要となる経済的持分を有すると結論付けました。ただし、当該導管会社のこれらの資産
および負債は、シティグループの資産および負債から切り離されています。導管会社の資産は、シティグループ
および子会社の債務弁済に充当されることはありません。
当社は、第三者の債務者に対して貸出金を組成する導管会社を1社管理しており、これらの債務は主に、AAA格
付である輸出および開発資金調達プログラムを支援する政府機関により全額保証されています。当該政府保証
貸出金導管会社の経営成績は、その裏付けとなる資産の実績から最も重大な影響を受けます。保証人は、当該事
業体が保有する貸出金を個別に承認する必要があり、保証人は導管会社の経営成績を改善するために、(条件緩
和の指揮および延滞貸出金を購入するための保証提供条件の設定を通して)導管会社の延滞した貸出金を管理
する能力を有します。当社は当該政府保証貸出金導管会社の経営成績に最も重要な影響を及ぼす活動を指揮す
る権限を有していないため、当社は当該事業体を連結すべきでないとの結論に達しました。2011年6月30日にお
いて、当該非連結政府保証貸出金導管会社は、約95億ドルの資産を保有していました。
第三者コマーシャル・ペーパー導管会社
当社は第三者がスポンサーであるシングル/マルチセラー導管会社に対しても流動性ファシリティを提供し
ています。これらの導管会社は独立して所有、管理されており、導管会社の性質に応じて様々な資産クラスに投
資しています。当社が提供しているファシリティは通常、各導管会社が取得している流動性ファシリティ総額の
ごく一部であり、各導管会社の資産により担保されています。2011年6月30日現在、これらのファシリティの想
定元本は約764百万ドルであり、このうち466百万ドルが実行されました。当社は、当該導管会社の経営成績に最
も重要な影響を及ぼす活動を指揮する権限を有していないことから、当該導管会社を連結していません。
CDOおよびCLO
証券化された債務担保証券(以下「CDO」といいます。)は、アセット・バック証券およびアセット・バック
証券に係るデリバティブによる合成エクスポージャーから構成される資産プールを購入し、投資家に複数のト
ランシェの持分証券およびノートを発行するSPEです。CDOに関しては、通常第三者管理会社が選ばれ、CDOのため
の資産プールを選択し、CDOの期間にわたりこれらの資産を管理しています。当社はCDOを組成するまでの資産の
保有、CDOの構築、投資家への負債証券の販売に関して手数料を稼得しています。さらに当社は、当社が構築した
多くのCDOにおける留保持分を有しており、これらの発行済ノートに関する値付け業務を行っています。
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現金CDOまたは裁定CDOは、選定資産のポートフォリオ(通常、住宅モーゲージ・バック証券)の利回りとノー
トを投資家に販売する際のCDOの資金調達コストとの差額を利用することを目的としたCDOです。「キャッシュ
・フロー」CDOは、資産プールからのキャッシュ・フローを還元するビークルです。一方、「市場価値」CDOは、
CDOが所有する資産プールの市場価値を満期時に投資家に支払います。どちらのCDOも通常、第三者資産運用会社
によって運用されています。これらの取引においては、負債証券の購入に現金が必要とされるため、CDOが発行す
る持分証券およびノートのすべてについて資金調達が行われます。典型的な現金CDOでは、第三者投資運用会社
が資産ポートフォリオの選定を行い、当社はCDO組成前の一時保有資金調達の取決めを通じて融資を行います。
その後、当社はノート発行を通じて調達された現金と引き換えにCDOに対して負債証券の売却を行います。当社
の現金CDOへの継続的な関与は、通常、CDOが発行したノートまたはローンの一部への投資およびそれらの証券の
値付け、ならびにCDOの組成において利用された金利または為替スワップの契約相手方として活動することに限
定されています。
合成CDOは現金CDOと類似しています。ただし、当該CDOがデリバティブ商品(例えば、クレジット・デフォルト
・スワップ)を通じて合成的に参照資産のすべて、または一部に対するエクスポージャーを取得する点が異な
ります。当該CDOは、参照ポートフォリオ全体を購入するのに十分な現金を調達する必要がないため、リスクのシ
ニア・トランシェの大部分は通常、補償債務またはデリバティブ商品の形式でCDO投資家に転嫁されます。した
がって、当該CDOは当社または第三者に対し、選定した参照負債証券に係る信用保護を提供し、その後、リスクは
購入債券またはデリバティブ商品を通じて購入した信用保護の購入の形式でCDO投資家に転嫁されます。投資家
から調達した現金は、担保証券または投資約定のポートフォリオへ投資されます。その後、担保は契約相手方に
提供されたクレジット・デフォルト・スワップのCDOの債務を裏付けるために利用されます。当社の合成CDOへ
の継続的な関与には、通常、CDOとのクレジット・デフォルト・スワップを通じて信用保護を購入すること、一時
借入のデリバティブ・ポジション(主として以下に記載されているスーパー・シニア・エクスポージャー)お
よび発行済ノートの両方の形式でCDOの資本構成の一部を所有すること、CDOと金利スワップおよびトータル・
リターン・スワップ取引を締結すること、CDOに対して貸付を行うこと、ならびにそれらの発行済ノートの値付
けを行うことが含まれます。
証券化されたローン担保証券(以下「CLO」といいます。)は上記のCDO取引に極めて類似していますが、SPE
が所有する資産(現物商品またはデリバティブ商品による合成エクスポージャーのいずれか)は、アセット・
バック負債証券ではなく、ほとんどが法人向け貸出金で、社債も多少含まれています。
CDOビークルが優先株式を発行する場合、当該優先株式は通常、資本不足(10%未満)であることを示してい
ます。また劣後財務支援を受けずに当該事業体の事業活動に必要な資金調達をするには優先株式が不十分であ
ることが推定されます。さらに、通常優先株式の保有者が担保に対する予想損失エクスポージャーの全額および
期待残存利益を制限なく受領する可能性を有していたとしても、日常的な業務における彼らの役割および第三
者資産管理会社を解任できる権限が限定的であるため、優先株式保有者が当該事業体の財務成績に重要な影響
を与えることになる決定を行う能力を有するか否かは常に明確であるとは限りません。通常は上述の条件を満
たすことから、CDOビークルが優先株式を発行したとしても、当該ビークルはVIEに分類されると当社は考えてい
ます。
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当社が関与しているCDOの実質的にすべては、第三者資産管理会社により運営されています。通常、当該第三者
資産管理会社は、資産を購入および売却する権限または、CDOの再投資期間が終了した場合に資産を売却する権
限を通して、CDOの経営成績に最も重要な影響を及ぼすビークルの活動を指揮する権限を有することになりま
す。ただし、CDOが債務不履行となった場合は、第三者資産管理会社の活動は縮小される可能性があります。また、
清算されるCDOビークルを指揮する権限を含めて特定の追加的な権限が通常CDOビークルの投資家に対して提供
されます。
当社は、特定のCDOが発行した「スーパー・シニア」ポジションのうちのかなりの部分を留保しています。こ
れらのポジションは、CDOのポジションのうち最も上位のシニア・ポジションを表わしているため、スーパー・
シニアと呼ばれており、組成時には独立の格付機関によってAAAの格付けを有するトランシェよりも優先されて
いました。これらのポジションは、当社が特定のCDOに対して売建プット・オプション(以下「流動性プット」
といいます。)を提供している場合、短期コマーシャル・ペーパーの形式で構成されるファシリティを含みま
す。流動性プットの条件に基づき、CDOが特定の最大値(通常LIBORプラス35ベーシス・ポイントからLIBORプラ
ス40ベーシス・ポイント)を下回るレートでコマーシャル・ペーパーを発行することができなかった場合、当
社には所定の金利でCDOのシニア・トランシェを調達する義務がありました。2011年6月30日現在、裏付けとな
るCDOのすべてが清算されているため当社の当該コマーシャル・ペーパーに対するエクスポージャーはありま
せん。
多くのCDO取引開始後、CDOの劣後トランシェの価値および格付けは、著しく低下しています。劣後トランシェ
およびスーパー・シニア・トランシェの価値の下落は、現在の市場に関する仮定に基づき、スーパー・シニア・
トランシェが現在、CDOの予想損失のかなりの部分に関係していることを示しています。
当社は、CDOの経営成績に最も重要な影響を及ぼすビークルの活動を指揮する権限を通常は有していません。
これは、CDOの第三者資産管理会社が当該権限を有していることによります。したがって、これらのCDOは連結さ
れていません。
当社は、(ⅰ)CDOビークルが債務不履行となった場合、(ⅱ)当社が、その理由の如何を問わず、またはCDOを清算
することなしに、第三者資産管理会社を解任する無制限の権限を有する場合、(ⅲ)そのビークルにとって潜在的
に重要となるエクスポージャーを当社が有する場合にCDOを連結します。さらに、当社が当該CDOビークルの資産
管理会社であり、また当該ビークルにとって潜在的に重要となるエクスポージャーを当社が有する場合、当社は
通常当該CDOを連結します。
当社は、引き続き非連結CDOへの関与を監視します。当社がこれらのビークルの追加持分を取得しようとした
場合、CDOの活動を指揮する権限を得た場合(当社がその理由の如何を問わず、またはCDOを清算することなし
に、第三者資産管理会社を解任する無制限の権限を獲得した場合)、または変動持分保有者間の予想損失もしく
は残存利益の再配分を行うためにCDOの契約上の取決めが変更されることとなった場合、当社はCDOの連結を要
求される場合があります。現金CDOについては、そうした連結の結果生じた最終的な業績は、第三者が保有してい
る劣後証券の現在の公正価値で、当社の貸借対照表上に総額で計上されます。この金額は僅かであるとみなされ
ています。合成CDOについては、連結時に会社間のデリバティブ関連債権債務が相殺消去されるため、そうした連
結による最終的な業績においては、当社の貸借対照表上の金額が減少することになります。
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主要な仮定および留保持分−シティ・ホールディングス
2011年6月30日に終了した四半期におけるCDOおよびCLOの証券化に関して、売却日または証券化日現在にお
ける留保持分の公正価値を測定するために使用された主要な仮定は以下のとおりです。
CDO
割引率
CLO
42.0%∼45.8%
4.5%∼5.0%
留保持分の公正価値を算定するために使用する割引率における2つの不利な変化の影響は、以下に記載され
ています。
CDO
(単位:百万ドル)
留保持分の簿価
$
CLO
14
(2)
(3)
割引率
不利な変動10%
$
不利な変動20%
$
251
$
(1)
(1)
アセット・ベース・ファイナンス
当社は資産を保有しているVIEに対して貸出金およびその他の形式で資金を提供しています。これらの貸出金
は、当社が組成または購入した他のすべての貸出金と同様の与信承認が必要となります。負債証券またはデリバ
ティブの形式での資金提供は、多くの場合、トレーディング勘定資産に計上され、損益を通じて公正価値で会計
処理されています。当社は、VIEの経営成績に最も重要な影響を及ぼす活動を指揮する権限を有していないため、
これらを連結していません。
アセット・ベース・ファイナンス−シティコープ
2011年6月30日現在におけるシティコープのアセット・ベース・ファイナンスの主な種類、重要な関与をし
ている非連結VIEの合計資産および損失に対する当社の最大エクスポージャーは、以下に示すとおりです。当社
が最大損失を計上するのは、VIE(借り手)が債務不履行に陥り、VIEが保有する資産からの回収ができない状態
にある場合です。
合計資産
(単位:十億ドル)
最大
エクスポージャー
種類
商業用およびその他の不動産
2.4
6.7
7.1
$ 16.2
$
ヘッジファンドおよび株式
航空機、船舶およびその他資産
合計
235/322
$
0.8
2.7
5.6
$
9.1
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アセット・ベース・ファイナンス−シティ・ホールディングス
2011年6月30日現在におけるシティ・ホールディングスのアセット・ベース・ファイナンスの主な種類、重
要な関与をしている非連結VIEの合計資産および損失に対する当社の最大エクスポージャーは、以下に示すとお
りです。当社が最大損失を計上するのは、VIE(借り手)が債務不履行に陥り、VIEが保有する資産からの回収が
できない状態にある場合です。
合計資産
(単位:十億ドル)
最大
エクスポージャー
種類
5.4
法人向け貸出金
5.3
4.4
航空機、船舶およびその他資産
4.8
1.6
$ 15.5
商業用およびその他の不動産
$
合計
$
$
0.7
6.7
次表は、2011年6月30日および2010年6月30日に終了した3ヶ月および6ヶ月における、アセット・ベース・
ファイナンスに関連するキャッシュ・フロー情報の一部を要約したものです。
6月30日に終了した3ヶ月
(単位:十億ドル)
2011年
留保持分に係るキャッシュ・フローおよびその他の正味
キャッシュ・フロー
$ 0.5
2010年
$ 0.4
6月30日に終了した6ヶ月
(単位:十億ドル)
2011年
留保持分に係るキャッシュ・フローおよびその他の正味
キャッシュ・フロー
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$ 0.9
2010年
$ 0.9
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留保持分の公正価値を算定するために使用する割引率における2つの不利な変化の影響は、以下に記載され
ています。
アセット・ベース・
ファイナンス
(単位:百万ドル)
$ 4,387
留保持分の簿価
対象となるポートフォリオの価値
不利な変動10%
$
―
(35)
不利な変動20%
地方債のテンダー・オプション・ボンド信託
当社は州または市が発行した固定金利と変動金利付きの非課税の有価証券を保有している地方債のテンダー
・オプション・ボンド(以下「TOB」といいます。)信託のスポンサーをしています。この信託は単一の発行体
の信託であり、その資産は当社および市場から購入されています。当該信託は、シニア持分の保有者が彼らの持
分を発行体である信託(以下に詳細が記述されます。)に対して定期的にテンダー・バックする権利を有する
ため、テンダー・オプション・ボンド信託と呼ばれます。
TOB信託は、信託資産を購入するための資金を、長期変動利付上位債(以下「フローター」といいます。)およ
び後順位残存証券(以下「残存証券」といいます。)を発行することにより調達しています。フローターおよび
残存証券は信託期間と同じ期間(裏付けとなる地方債と同等かそれより短い期間)を有します。残存証券は信
託の総調達額の1%以下であることが多く、その保有者に発行体信託の残存キャッシュ・フローの権利を与え
ています。残存証券は通常その裏付けとなる地方債の長期格付に基づいて格付けされます。フローターは一般的
に、週次で新しい市場レート(SIFMAインデックスによるレート、非課税の7日高格付け市場インデックス、変動
利付地方債)に更改される利息が付されています。フローターの保有者は、当該信託にそのフローターを定期的
にテンダー・バックするオプションを有しています。フローターは、裏付けとなる地方債のモノライン保険会社
により提供された信用補完を含んだ長期格付、および信託の流動性提供者の短期格付に基づいて格付けされま
す。
当社は、2種類のTOB信託すなわち顧客TOB信託および顧客以外のTOB信託のスポンサーをしています。顧客TOB
信託は、顧客が地方債への投資資金を調達するための信託です。残存証券は顧客が保有しており、フローターは
第三者である投資家が保有しています。顧客以外のTOB信託は、地方債に対する当社の投資資金の調達を可能に
するものです。当社は残存証券を顧客以外のTOB信託で保有しています。
当社は、信託の再販売代理人として、信託の組成時にフローターの第三者への販売を支援し、フローターの利
回りの再設定や買戻しを促進しています。フローターの入札が行われ、当社が(再販売代理人として)定められ
た期限内に新たな投資家を見出すことができない場合には、当社は再販売の不成立を宣言し信託を終了させる
か、または当該フローターを買取り、資産として保有した上で、引き続き第三者である投資家への売却を模索す
ることを選択することができます。フローターの保有水準は一定していませんが、2011年6月30日現在、当社は、
76百万ドルの顧客TOB信託または顧客以外のTOB信託に関連するフローターを保有しています。
約3億ドルの地方債が、当社が信用保証を提供するTOB信託に所有されていました。その他のケースでは、資産
は補完されていないか、またはモノライン保険会社による保険が付されています。
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関連する地方債のクレジット・イベント以外の事由で信託が早期に終了する場合は、関連する地方債が市場
で売却されます。それに伴い、関連する地方債の売却後にフローターの償還資金を賄うための信託のキャッシュ
・フローが不足した場合には、当該信託は流動性契約に基づいて、かかる不足額と同額の供給を受けます。流動
性契約は、通常、当社から信託に直接提供されています。残存証券が信託の資本構造の25%未満である顧客TOB信
託に関して、当社は、残存証券の保有者との間で払戻契約を締結しており、同契約により、残存証券の保有者は、
流動性契約に基づいて支払った金額を当社に返済します。この払戻契約により、残存証券の保有者は地方債の価
値の変動による経済的エクスポージャーに引き続きさらされることになります。当社の相手方の信用リスクを
軽減するために、払戻契約は関連する地方債の価値の変動に応じて柔軟に変更されます。第三者が顧客以外の
TOB信託に対して流動性を提供する場合には類似の払戻が設定され、それにより当社(または当社の連結子会
社)は、残存証券の保有者として、流動性提供者が被った損失を負担します。2011年6月30日現在、顧客TOB信託
および顧客がスポンサーとなっているその他の非連結地域投資ファンドについて提供された流動性契約は合計
97億ドルで、想定元本83億ドルの払戻契約により相殺されています。顧客が残存証券を保有するTOB信託取引に
関する残余エクスポージャーは、取引組成時の債券価額の25%以上であり、払戻契約は締結されていません。さ
らに、当社は、下記のその他の非連結の顧客以外のTOB信託に対して想定元本20百万ドルの流動性の提供を行っ
ています。
当社は、顧客TOB信託および顧客以外のTOB信託をVIEとみなしています。当社は、顧客TOB信託を連結していま
せん。これは、第三者である投資家が顧客TOB信託における残存証券およびフローターに対する持分を保有し、当
社の関与が再販売代理人および流動性提供者としての役割に限定されているためです。顧客TOB信託に対する支
配力は、当該信託の債券を一方的に売却する可能性のある顧客残存証券保有者にあると当社は結論付けました。
当社は残存証券持分を保有していないため、信託の経営成績に最も重要な影響を及ぼす活動を指揮する権限を
有していないことから、顧客TOB信託を連結していません。
顧客以外のTOB信託は通常連結されています。顧客以外のTOB信託に対する当社の関与は、残存証券持分の保有
ならびに当該信託との再販売および流動性契約を含みます。顧客TOB信託と同様に、当社は顧客以外のTOB信託に
対する支配力は主に、当該信託の債券を一方的に売却する可能性のある残存証券の保有者にあると結論付けま
した。当社はその残存証券持分を保有しており、信託の経営成績に最も重要な影響を及ぼす活動を指揮する権限
を有していることから、顧客以外のTOB信託を連結しています。
顧客以外のTOB信託の資産合計にはまた、当社が連結および運営しているヘッジファンドに保有されている残
存証券の76百万ドルの資産が含まれています。これらTOB信託の資産および関連する負債は、自己投資の連結を
排除するASC 946「金融サービス―投資会社」の適用に従って、ヘッジファンドに連結されていません(した
がって、当社に連結されていません。)。当社は、ヘッジファンドの支配財務持分を当社が保有していることから
ヘッジファンドを連結しています。当社のヘッジファンドに対する特定の持分投資は、当社が第三者に対して実
行した、ヘッジファンドの利益を参照するデリバティブ取引によりヘッジされています。
2011年6月30日に終了した6ヶ月における、シティの市証券の新規証券化による収入は、1億ドルでした。
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地域投資
地域投資取引は、主に低所得者に利用可能な賃貸住宅の建設および再建のための資金提供を行うパートナー
シップに対する負債および出資持分、新規または未開拓市場での貸付、または再生可能な地域エネルギー施設の
建設または運営のための資金提供です。当社は通常、リミテッド・パートナーとしてこれらのパートナーシップ
に投資し、主にこれらのパートナーシップが実行した投資による税額控除および補助金を通して収益を稼得し
ています。当社はまた、パートナーシップが保有する不動産の開発または継続保有に対して建設資金貸付または
永久貸付を提供することがあります。これらの事業体は通常VIEとみなされます。これらの事業体の活動を指揮
する権限は通常ジェネラル・パートナーが保持しています。したがって、当社はこれらの事業体を連結していま
せん。
顧客仲介
顧客仲介取引とは、基礎となる有価証券、参照資産またはインデックスからのリターンを基準にした特定のリ
ターンを投資家に提供することを目的とした様々な取引です。これらの取引には、クレジットリンク債および株
式連動債が含まれています。これらの取引において、VIEは通常、トータル・リターン・スワップまたはクレジッ
ト・デフォルト・スワップ等のデリバティブ商品を通じて、基礎となる有価証券、参照資産またはインデックス
に対するエクスポージャーを取得し、これらに基づくリターンを支払うノートを投資家に対して発行していま
す。VIEはその発行代金を、取引期間にわたってデリバティブ契約の担保となる金融資産または保証付保険契約
(以下「GIC」といいます。)に投資しています。これらの取引への当社の関与には、VIEのデリバティブ商品の
取引相手となること、およびVIEが発行したノートの一部に対して投資を行うことが含まれます。一定の取引に
おいては、投資家の最大損失リスクは限定されており、当社は一定の水準を上回る損失リスクを負担していま
す。当社は、VIEの経営成績に最も重要な影響を及ぼす活動を指揮する権限を有していないことから、当該VIEを
連結していません。
この取引における当社の最大損失リスクは、VIEが発行したノートへの投資額およびVIEが発行した個別の商
品を通じて当社が負担した損失リスクの想定元本と定義されています。当社が保有するデリバティブ商品から
VIEに対する債権が生じる場合があり(例えば、VIEが発行するクレジットリンク債に関連して当社がVIEから信
用保護を購入する場合)、当該債権は、VIEの保有資産により担保されます。これらのデリバティブ商品は、変動
持分とはみなされず、関連する債権は、VIEに対する最大エクスポージャーの計算において考慮されていません。
投資ファンド
当社は、プライベート・エクイティ、ヘッジファンド、不動産、債券およびインフラストラクチャーを含む様々
な資産クラスに投資している特定の投資ファンドの投資顧問を務めています。当社は運用資金の一定割合とし
て計算される管理報酬を稼得しており、パフォーマンス報酬を稼得する場合もあります。さらに、これらの投資
ファンドの一部に対して、当社は所有持分を有しています。当社は、一定の資格を有する従業員にプライベート
・エクイティ投資への投資機会を与えるための投資ファンドも複数設立しています。当社はこれらのファンド
の投資顧問を務めており、従業員の投資契約の一部に対して、遡求義務の有無のいずれのベースでも従業員に融
資を提供することができます。
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四半期報告書
当社が運営する投資ビークルの大半は、会計基準書アップデート第2010-10号「連結(トピック810)、特定の
投資ファンドに関する改訂」(以下「ASU 2010-10」といいます。) の要件を満たしていることから、SFAS第167
号「FASB解釈指針第46号(R)号の改訂」の適用が延期可能であると当社は判断しました。これらのビークルは引
き続きSFAS第167号の導入前のFIN46(R)「変動持分事業体の連結」に基づき、事業体の予想損失または予想残存
利益あるいはその両方の過半を有する当事者がVIEを連結することが求められるASC810-10の要件に従って評価
されています。
特定の投資ビークルがSFAS第167号の連結対象であると当社が決定した場合、SFAS第167号の初度適用時にお
ける連結するとの結論は、SFAS第167号の導入前にASC810-10の要件に従った結果連結するとの結論と整合して
いなければなりません。
信託優先証券
当社は信託優先証券の発行により資金を調達しています。こういった取引において、当社は法定事業信託を設
定し、当該信託の議決権付株式のすべてを所有しています。信託は第三者投資家に優先証券を発行し、その発行
代金を、当社が発行する後順位劣後繰延金利社債に投資しています。これらの信託には、第三者投資家が保有す
る優先証券の発行、管理、返済に関連するもの以外の資産、業務、収益またはキャッシュ・フローはありません。
これらの信託の債務は、当社によって、完全かつ無条件に保証されています。
当社は、当該信託の議決権付株式のすべてを所有しており、当該信託の債務を完全に保証し、特定の状況下に
おいて優先証券を償還する権利を有していますが、当該信託の唯一の資産は当社に対する債権であり、当該債権
の回収金額が当社のVIEに対する投資を上回るため、当社は当該信託を連結することが認められていません。当
社は劣後社債を連結貸借対照表上、長期負債として認識しています。
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18.デリバティブ活動
シティグループは、通常の業務において、様々なタイプのデリバティブ取引を行っています。当該デリバティ
ブ取引は以下を含みます。
・ 先物および先渡し契約は、将来の一定日に金融商品、コモディティ、または通貨を約定価格で売買する契約
であり、現金または受渡しにより決済されます。
・ スワップ契約は、数日から何年もの期間にわたる将来の期日に、想定元本に対し特定された金融指標を適
用した金額の差額を現金で決済する契約です。
・ オプション契約は、オプション購入者が手数料を支払うことにより、契約価格で一定期間内に金融商品、コ
モディティまたは通貨を売買する権利(義務は生じません。)を得る契約で、特定された指標または価格
の差額を現金決済することが可能です。
シティグループは以下の理由で、金利リスク、外国為替リスク、コモディティ・リスクおよびその他の市場・
信用リスクに関連したこれらのデリバティブ契約を締結しています。
・ トレーディング目的−顧客向け:シティグループは、顧客が金利リスク、外国為替リスクおよびその他の
市場・信用リスクを移転、変更または減少させるために、または顧客のトレーディング目的に合わせて、
顧客のリスク管理活動に関連するデリバティブを顧客に提供しています。このプロセスの一環として、シ
ティグループは付帯するリスクに対する顧客の適性および取引目的を考慮しています。またシティグ
ループは、取引活動の相殺、価格検証に焦点を合わせたコントロールおよび上級管理者へのポジションの
日次報告を通じてデリバティブのリスク・ポジションを管理しています。
・ トレーディング目的−自己勘定:シティグループは自己勘定において、また積極的なマーケット・メー
カーとしてデリバティブの売買を行っています。当該活動における重要な点は売買制限および価格検証
コントロールです。
・ ヘッジ:シティグループは特定のリスクをヘッジするため、または当社のリスク・プロファイルの再ポジ
ショニングを行うために、リスク管理活動にデリバティブを利用しています。例えばシティグループは、
固定金利の長期債券を発行し、同じ期間および想定元本の固定受取/変動支払のスワップを締結すること
によって、その金利の正味支払額を変動金利に転換しています。この戦略は、特定のイールドカーブ環境
において利息費用を最小限に抑えることができる最も一般的な金利ヘッジです。デリバティブは、売却可
能有価証券および預金債務に加えて、その他金利変動の影響を受けやすい資産・負債を含む特定のオン
バランス資産・負債に内在するリスクを管理するために用いられています。さらに、為替予約は外貨建債
務、外貨建売却可能有価証券および純投資エクスポージャーをヘッジするために用いられています。
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デリバティブにより、シティグループは連結貸借対照表に計上されている金額を上回る市場リスク、信用リス
クまたは流動性リスクにさらされる可能性があります。デリバティブ商品に関する市場リスクは、金利、外国為
替レートおよびその他の要因の潜在的な変動によって発生するエクスポージャーであり、商品の性質、取引量、
契約期間および条件、ならびに原資産のボラティリティにより変わってきます。信用リスクは、取引相手に契約
不履行が発生して、徴求している担保の処分価額が損失を補填するのに十分でない場合に生じる損失に対する
エクスポージャーです。これらの取引に係る未実現利益の認識は、その回収可能性に関する経営陣の評価に基づ
いて行われます。流動性リスクは、ボラティリティが高く金融情勢が逼迫している期間に、デリバティブのポジ
ションを迅速に合理的なコストで調整することができない潜在的エクスポージャーです。
デリバティブの取引量に関する情報は次表に記載されています。2011年6月30日および2010年12月31日現在
におけるシティグループのデリバティブ商品の想定元本(ロングおよびショートのデリバティブ・ポジショ
ン)は次表に表示されています。
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デリバティブ想定元本
ASC 815
(SFAS第133号)に
その他のデリバティブ商品
(1) (2)
基づくヘッジ手段
(単位:百万ドル)
トレーディング・
(3)
デリバティブ
管理ヘッジ
2011年
2010年
2011年
2010年
2011年
2010年
6月30日
12月31日
6月30日
12月31日
6月30日
12月31日
金利契約
スワップ
155,972
$ 29,577,006
$ 27,084,014
先物および先渡し
̶
̶
4,895,690
4,874,209
売建オプション
̶
̶
4,294,253
3,431,608
9,639
8,762
買建オプション
̶
̶
4,298,897
3,305,664
17,481
18,030
$ 43,065,846
$ 38,695,495
$
200,531
$
208,911
$
$
$
25,815
$
27,830
金利契約想定元本合計
$
155,645
$
$
155,645
$
155,972
$
30,117
$
29,599
$
129,319
$
135,979
44,092
46,140
外国為替契約
スワップ
先物および先渡し
1,215,696
1,118,610
79,866
79,168
3,648,631
2,745,922
27,572
28,191
売建オプション
1,602
1,772
705,968
599,025
234
50
買建オプション
33,694
16,559
647,561
536,032
57
174
外国為替契約想定元本
合計
$
145,279
$
127,098
$
6,217,856
$
4,999,589
$
53,678
$
93,129
$
67,637
$
―
$
56,245
株式契約
スワップ
$
―
$
―
$
―
先物および先渡し
―
―
22,071
19,816
―
―
売建オプション
―
―
708,789
491,519
―
―
―
―
買建オプション
473,621
672,880
$
―
$
―
$
$
―
$
―
$
株式契約想定元本合計
1,496,869
$
23,748
$
―
―
1,052,593
$
―
$
19,213
$
―
$
―
コモディティおよびそ
の他の契約
スワップ
―
先物および先渡し
―
―
133,634
115,578
―
―
売建オプション
―
―
83,687
61,248
―
―
買建オプション
―
―
86,169
61,776
―
―
コモディティおよびそ
の他の契約想定元本
$
―
$
―
$
327,238
$
257,815
$ ―
$
―
$
―
$
―
$
1,352,785
$
1,223,116
$ ―
$
―
合計
クレジット・デリバ
(4)
ティブ
販売した保証
4,437
購入した保証
クレジット・デリバ
ティブ合計
$
4,437
4,928
$
4,928
1,442,803
$
2,795,588
デリバティブ想定元本
1,289,239
$
2,512,355
25,237
$
25,237
28,526
$
28,526
$ 305,361
$ 287,998
$ 53,903,397
$ 47,517,847
$
279,446 $
293,682
合計
(1) この表に記載された想定元本には、ASC 815(SFAS第133号)に基づきシティグループが外貨建負債証券の発行によって海外事業の純投資に関
する外国為替リスクをヘッジしているヘッジ関係を含みません。2011年6月30日および2010年12月31日現在、当該負債の想定元本はそれぞれ
7,705百万ドルおよび8,023百万ドルでした。
(2) ヘッジ関係がASC 815(SFAS第133号)に基づき会計処理されているデリバティブは、連結貸借対照表のその他資産/負債あるいはトレーディ
ング勘定資産/負債のいずれかに計上されています。
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(3) 管理ヘッジは、管理目的で識別されている特定の経済的ヘッジ関係において利用されているデリバティブ商品を表していますが、これらの
ヘッジにはヘッジ会計は適用されません。これらのデリバティブは連結貸借対照表のその他資産/負債に計上されています。
(4) クレジット・デリバティブは、当事者の一方(以下「保証の買い手」といいます。)が、他の当事者(以下「保証の売り手」といいます。)に
「参照資産」についての信用リスクを移転することを目的とした取引です。これらの取引により、保証の売り手は、直接資産を購入すること
なしに参照資産に付随する信用リスクを負うことになります。当社は、リスク管理、利回りの向上、信用集中の削減および全体のリスク分散等
を目的としてクレジット・デリバティブ・ポジション取引を行っています。
値洗いを必要とする(MTM)デリバティブ受取債権/支払債務
ASC 815(SFAS第133号)に基づくヘッジ
として指定されたデリバティブ商品
金利契約
外国為替契約
ASC 815(SFAS第133号)に基づくヘッジ
として指定されたデリバティブ商品
合計
その他のデリバティブ商品
$
819
$
$
1,062
$
$ 451,078
$ 446,336
外国為替契約
79,494
81,439
株式契約
18,122
38,980
コモディティおよびその他の契約
12,560
13,629
デリバティブ合計
支払/受取現金担保
控除:ネッティング契約および市場価
値調整
正味受取債権/支払債務
負債
5,230
$
2,455
794
$
749
金利契約
クレジット・デリバティブ
その他のデリバティブ商品合計
資産
45
243
(2)
その他資産/負債に
分類されたデリバティブ
トレーディング勘定資産/負債
に分類されたデリバティブ(1)
資産
負債
(単位:百万ドル、2011年6月30日現在)
$
$
1,412
7,685
3,008
$
2,589
4,420
$
1,552
2,336
796
―
―
―
―
64,069
60,886
$ 625,323
$ 641,270
$
4,216
$
3,510
$ 626,385
$ 642,064
$ 11,901
$
7,930
47,768
39,852
241
(626,283)
(623,092)
$
47,870
$
58,824
75
378
4,262
(4,183)
$
7,959
(4,183)
$
8,009
(1) トレーディング・デリバティブの公正価値は、連結財務諸表注記10に記載されています。
(2) 2011年6月30日現在、クレジット・デリバティブのトレーディング勘定資産は、購入した保証に関する40,922百万ドル
および販売した保証に関する23,147百万ドルで構成されています。2011年6月30日現在、クレジット・デリバティブの
トレーディング勘定負債は、購入した保証に関する23,487百万ドルおよび販売した保証に関する37,399百万ドルで構
成されています。
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その他資産/負債に
分類されたデリバティブ
トレーディング勘定資産/負債
に分類されたデリバティブ(1)
資産
負債
(単位:百万ドル、2010年12月31日現在)
ASC 815(SFAS第133号)に基づくヘッジ
として指定されたデリバティブ商品
金利契約
外国為替契約
ASC 815(SFAS第133号)に基づくヘッジ
として指定されたデリバティブ商品
合計
その他のデリバティブ商品
$
867
$
357
$
1,224
資産
72
$
762
$
6,342
$
1,656
834
負債
$
2,603
7,998
2,437
$
5,040
金利契約
$ 475,805
$ 476,667
外国為替契約
84,144
87,512
1,401
株式契約
16,146
33,434
―
―
コモディティおよびその他の契約
12,608
13,518
―
―
65,041
59,461
88
$ 653,744
$ 670,592
$
4,245
$
4,244
$ 654,968
$ 671,426
$ 12,243
$
9,284
50,302
38,319
211
(655,057)
(650,015)
(2)
クレジット・デリバティブ
その他のデリバティブ商品合計
デリバティブ合計
支払/受取現金担保
控除:ネッティング契約および市場価
値調整
正味受取債権/支払債務
$
50,213
$
59,730
$
2,756
$
1,433
337
3,040
(2,615)
$
9,839
2,474
(2,615)
$
9,709
(1) トレーディング・デリバティブの公正価値は、連結財務諸表注記10に記載されています。
(2) 2010年12月31日現在、クレジット・デリバティブのトレーディング勘定資産は、購入した保証に関する42,403百万ドル
および販売した保証に関する22,638百万ドルで構成されています。2010年12月31日現在、クレジット・デリバティブの
トレーディング勘定負債は、購入した保証に関する23,503百万ドルおよび販売した保証に関する35,958百万ドルで構
成されています。
すべてのデリバティブは公正価値で貸借対照表に計上されます。さらにこれらの契約のうちマスター・ネッ
ティング契約が適用される契約については、すべて純額で計上されます。有効なマスター・ネッティング契約に
従い、取引相手ごとにプラスの公正価値総額とマイナスの公正価値総額が相殺されます。また、当該相殺には、同
一の取引相手から受け取った、または支払った現金担保に関する債権債務が含まれます。ただし、非現金担保は
含まれません。
デリバティブに係る未実現利益と相殺された受取現金担保に関する債務金額は、2011年6月30日および2010
年12月31日現在、それぞれ330億ドルおよび310億ドルでした。一方、デリバティブに係る未実現損失と相殺され
た支払現金担保に関する債権金額は、2011年6月30日および2010年12月31日現在、それぞれ420億ドルおよび450
億ドルでした。
2011年6月30日および2010年6月30日に終了した3ヶ月間および6ヶ月間の連結損益計算書の自己勘定取引
に認識された適格ヘッジ関係に指定されていないデリバティブおよび非デリバティブ商品の原資産に関する金
額は、以下の表に含まれています。シティグループは、当該開示を事業分類別に表示し、トレーディング活動に関
するデリバティブに係る利益および損失ならびに同一のトレーディング・ポートフォリオにある非デリバティ
ブ商品に関する利益および損失と合わせて示しています。ポートフォリオのリスク管理方法を表すためにこの
方法が採られています。
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自己勘定取引に係る利益(損失)
(単位:百万ドル)
6月30日に終了した3ヶ月間
2011年
金利契約
外国為替契約
株式契約
コモディティおよびその他の契約
クレジット・デリバティブ
$
2010年
1,722
595
147
49
103
(1)
$
$ 2,616
シティグループ合計
(1) 連結財務諸表注記6をご参照ください。
2,376
262
(250)
121
(147)
$ 2,362
6月30日に終了した6ヶ月間
2011年
2010年
$
$
3,750
503
315
230
1,680
$
6,478
3,346
1,382
575
24
456
$
5,783
2011年6月30日および2010年6月30日に終了した3ヶ月間および6ヶ月間の連結損益計算書のその他収益に
認識された適格ヘッジ関係に指定されておらず、トレーディング勘定資産またはトレーディング勘定負債に計
上されていないデリバティブに関する金額は、以下のとおりです。以下の表には、その他収益に計上されている、
ヘッジ対象に係る利益および負債の相殺は含まれておりません。
その他収益に計上された利益(損失)
6月30日に終了した3ヶ月間
(単位:百万ドル)
金利契約
外国為替契約
クレジット・デリバティブ
2011年
$
2010年
173
951
(39)
$
(155)
(3,008)
141
6月30日に終了した6ヶ月間
2011年
$
(63)
2,672
(224)
2010年
$
(198)
(5,825)
141
(1)
$ 1,085
$ (3,022)
$ 2,385
$ (5,882)
シティグループ合計
(1) 指定されていないデリバティブとは、適格ヘッジ関係に指定されていないデリバティブ商品です。
デリバティブ・ヘッジ会計
シティグループはASC 815「デリバティブおよびヘッジ」(従前のSFAS第133号)に従ってヘッジ取引を会計
処理しています。原則として、資産または負債の公正価値の変動、あるいは損益に影響を与える可能性のある既
存の資産、負債または予定取引の予測将来キャッシュ・フローの変動を生じさせる特定のリスク(金利リスク
または外国為替リスクなど)に当社がさらされている場合にヘッジ会計を認めています。
公正価値の変動リスクをヘッジするデリバティブ契約は公正価値ヘッジと称され、予測将来キャッシュ・フ
ローに影響を与えるリスクをヘッジする契約はキャッシュ・フロー・ヘッジと称されます。米ドル以外の機能
通貨を用いている海外子会社への持分投資(海外事業に対する純投資)に関する外国為替リスク管理にデリバ
ティブまたは負債証券を用いるヘッジは純投資ヘッジと称されます。
ヘッジの有効性テストといったASC 815に規定される特定のヘッジ基準を満たしている場合、特別なヘッジ会
計を適用することが可能です。同様のヘッジに対しては同様の有効性評価方法がヘッジ関係の存在する期間に
わたり継続的に適用されます。公正価値ヘッジの場合、ヘッジ手段であるデリバティブの価値の変動およびヘッ
ジされているリスクに起因するヘッジ対象の価値の変動は当期損益に反映されます。キャッシュ・フロー・
ヘッジおよび純投資ヘッジの場合、ヘッジ手段であるデリバティブの価値の変動は、ヘッジの有効部分につきシ
ティグループの株主持分の「その他包括利益(損失)累計額」に反映され、ヘッジの非有効部分についてはいず
れの場合も当期損益に反映されます。
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
資産/負債管理ヘッジにおける固定利付長期債務は、現行のUS GAAPのもとでは償却原価で計上することがで
きますが、ASC 815(SFAS第133号)に基づくヘッジ会計を適用した場合、当該債務の簿価は基準変動金利の変動
に関して調整され、その公正価値の変動は当期損益に計上されます。関連する金利スワップも公正価値で貸借対
照表に計上され、その公正価値の変動は損益に反映されます。よって、ヘッジ関係の非有効部分は当期損益に計
上されることになります。一方、ASC 815のヘッジ基準を満たさない管理ヘッジの場合、デリバティブのみが公正
価値で貸借対照表上に計上され、関連する公正価値の変動が損益に計上されますが、負債証券は引き続き償却原
価で計上されるため、当期損益には、スワップの価値と負債証券の利回りの変動の原因となる金利の変動および
その他の要因のみが反映されます。このタイプのヘッジは、ヘッジ要件を充足できない、または経営陣がASC 815
のヘッジ会計を適用しないと決定した場合に行われます。もうひとつの代替方法として、当社は、公正価値オプ
ションに基づいて負債証券を公正価値で計上することも選択できます。負債証券発行時に取消不能のこの選択
を行った場合、負債証券の公正価値の変動はすべて損益に計上されます。関連する金利スワップの公正価値にお
ける変動も損益に反映されているため、負債証券の公正価値の変動が自然に相殺されることになります。これら
の相殺しあう金額が完全に一致しなかった場合、その差額は当期損益に反映されます。
ASC 815のヘッジ会計を達成する上で重要なことは、ヘッジ開始時にヘッジ戦略および有効性について文書化
し、継続的にヘッジの有効性を実証することです。デリバティブは、ヘッジすべきリスクに起因するヘッジ対象
の公正価値またはキャッシュ・フローの変動を相殺するというヘッジ目的を達成する上で極めて有効でなくて
はなりません。ヘッジ関係における非有効部分は当期損益に認識されます。有効性を評価するにあたっては、
ヘッジされるリスクに無関係なヘッジ対象の価値の変動を除外しています。同様に、有効性の評価では、時間的
価値に係るデリバティブの公正価値の変動を除外することもあり、その場合、当該除外部分は当期損益として認
識されます。
公正価値ヘッジ
基準金利リスク・ヘッジ
シティグループは既存の固定金利の発行済で未償還の債務および譲渡性預金の公正価値の変動に対するエク
スポージャーをヘッジしています。これらの金融取引からの固定キャッシュ・フローは、固定受取/変動支払の
金利スワップを締結することにより基準変動金利のキャッシュ・フローに転換されます。これらの公正価値
ヘッジ関係の一部については、そのヘッジ関係が極めて有効であるかどうかの決定を、ヘッジ関係の開始時およ
びその後も継続的に、金額的相殺割合分析により行いますが、その他のものについては回帰分析により行いま
す。
シティグループは売却可能負債証券および貸出金を含む固定金利の資産に関する公正価値の変動に対するエ
クスポージャーもヘッジしています。ヘッジ手段として用いられる商品は、変動受取/固定支払の金利スワップ
です。これらの公正価値ヘッジ関係の一部については、そのヘッジ関係が極めて有効であるかどうかの決定を、
ヘッジ関係の開始時およびその後も継続的に、金額的相殺割合分析により行いますが、その他のものについては
回帰分析により行います。
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四半期報告書
外国為替リスクのヘッジ
シティグループは、米国内外の各事業体が保有する機能通貨以外の通貨建ての売却可能有価証券の為替レー
トの変動による公正価値の変動をヘッジしています。用いられるヘッジ商品は外国為替予約です。このタイプの
ヘッジの場合、ヘッジ対象の売却可能有価証券に関する公正価値の変動のうち、ヘッジされた外国為替リスクに
起因する部分はその他の包括利益累計額ではなく損益に計上され、同じく損益に反映されている為替予約の公
正価値の変動と実質的に相殺されます。シティグループは、為替予約に関連するプレミアム(直物レートと約定
先物レートの差異)をヘッジ費用とみなしており、これはヘッジの有効性評価からは除外されて損益に直接反
映されます。ヘッジの有効性評価には、金額的相殺法が用いられます。この評価は売却可能有価証券および為替
予約における直物レートの変動に起因する公正価値の変動のうちヘッジ関係の対象となっている部分に基づき
行われるため、ヘッジの非有効部分の金額は重要ではありません。
次表は、2011年6月30日および2010年6月30日に終了した3ヶ月間および6ヶ月間における当社の公正価値
ヘッジの利益(損失)情報を要約したものです。
(1)
公正価値ヘッジに係る利益(損失)
6月30日に終了した3ヶ月間
6月30日に終了した6ヶ月間
(単位:百万ドル)
2011年
公正価値に指定され、かつ適格なヘッジ
に係る利益(損失)
金利契約
外国為替契約
公正価値に指定され、かつ適格なヘッジ
に係る利益(損失)合計
公正価値ヘッジに指定され、かつ適格な
ヘッジ対象に係る利益(損失)
金利ヘッジ
外国為替ヘッジ
公正価値ヘッジに指定され、かつ適格な
ヘッジ対象に係る利益(損失)合計
公正価値ヘッジに指定され、かつ適格な
ヘッジに関して損益計上されたヘッ
ジの非有効部分
金利ヘッジ
外国為替ヘッジ
公正価値ヘッジに指定され、かつ適格な
ヘッジ関して損益計上されたヘッジ
の非有効部分合計
公正価値ヘッジの有効性評価から除外
された正味利益(損失)
金利契約
$
780
$
$
274
2011年
1,427
(506)
$
(820)
$
$
(363)
$
(465)
$
(1,860)
(3,403)
2,365
1,674
$
$
(2,448)
931
$
1,225
4,039
294
$
(1,460)
(1,543)
$
2010年
(995)
3,343
457
$
$
1,916
2010年
(1,591)
$ (4,039)
$
(25)
$ (120)
2
$
(23)
$
(15)
$(134)
26
$ (94)
$
4
$ (87)
(3)
27
$ (137)
$
(37)
$
$
(60)
4
(51)
30
(61)
56
外国為替契約
公正価値ヘッジの有効性評価から除外
$
(66)
$
34
$ (98)
$ 60
された正味利益(損失)合計
(1) 連結損益計算書のその他収益に含まれている金額です。公正価値ヘッジに係る未収利息収益は、純利息収益に計上さ
れており、この表からは除外されています。
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四半期報告書
キャッシュ・フロー・ヘッジ
基準金利リスクのヘッジ
シティグループは、変動金利の負債および短期負債の借換え (再発行)により生じる変動キャッシュ・フロー
をヘッジしています。これらの負債からの変動キャッシュ・フローは、変動受取/固定支払の金利スワップおよ
び変動受取/固定支払の先渡金利スワップを締結することにより固定金利のキャッシュ・フローに転換されま
す。これらのキャッシュ・フローのヘッジ関係については、ヘッジ関係の開始時および継続的に、回帰分析また
は金額的相殺割合分析のいずれかを用いてこれらのキャッシュ・フローのヘッジ関係が極めて有効であるかど
うかを評価しています。ヘッジ対象の予測キャッシュ・フローに対してデリバティブの条件をできる限り一致
させる努力を行っているため、ヘッジの非有効部分の金額は重要ではありません。
外国為替リスクのヘッジ
シティグループは、発行体の機能通貨以外の通貨建ての長期債務および短期借入金のキャッシュ・フローと
同額の機能通貨を確保しています。このタイプのヘッジは、リスク管理目的によって、外国為替リスクのみを対
象としたキャッシュ・フロー・ヘッジまたは外国為替リスクおよび金利リスクを対象としたキャッシュ・フ
ロー・ヘッジとして指定されます。ヘッジ手段として用いられる商品は通貨スワップおよび為替予約です。これ
らのキャッシュ・フローのヘッジ関係については、ヘッジ関係の開始時および継続的に、金額的相殺割合分析を
用いてこれらのキャッシュ・フローのヘッジ関係が極めて有効であるかどうかを決定しています。
ヘッジ手段としてのトータル・リターン
シティグループは、通常、高レバレッジの資金調達契約に関連するリスクを、資金調達前または資金調達直後
に市場でそのエクスポージャーの大半を売却することによって管理しています。高レバレッジ資金調達のシ
ティグループが留保している部分は、トータル・リターン・スワップでヘッジされています。
2011年6月30日および2010年6月30日に終了した3ヶ月間および6ヶ月間の損益に認識されたキャッシュ・
フロー・ヘッジに関するヘッジの非有効部分の金額は重要ではありませんでした。
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2011年6月30日および2010年6月30日に終了した3ヶ月間および6ヶ月間のキャッシュ・フロー・ヘッジに
よる、その他包括利益(損失)累計額の変動(税引前)は以下のとおりです。
6月30日に終了した3ヶ月間
(単位:百万ドル)
2011年
AOCIに含められたキャッシュ・フ
ロー・ヘッジの有効部分
金利契約
外国為替契約
AOCIに含められたキャッシュ・フ
ロー・ヘッジの有効部分合計
AOCIから損益に組み替えられた
キャッシュ・フロー・ヘッジの有
効部分
金利契約
外国為替契約
AOCIから損益に組み替えられた
キャッシュ・フロー・ヘッジの有
$
(519)
$
(511)
2011年
(384)
8
$
$
(329)
(64)
$
(398)
$
$
2010年
(557)
$
(625)
(101)
(782)
6月30日に終了した6ヶ月間
2010年
$
(364)
(103)
$
(393)
$
(467)
(1)
効部分合計
(1) 主に、連結損益計算書のその他収益および純利息収益に含まれています。
(658)
$
(389)
(666)
$
(1,014)
$
(734)
(138)
$
(804)
(281)
$
(1,015)
キャッシュ・フロー・ヘッジで連結貸借対照表のその他包括利益(損失)累計額に計上されている、エンド
ユーザーとして利用するデリバティブの公正価値の変動は、その後ヘッジ対象のキャッシュ・フロー変動が損
益に影響を及ぼすのと同じ期の損益に計上されて、かかるキャッシュ・フローの変動を相殺することになりま
す。2011年6月30日から12ヶ月以内に、その他包括利益(損失)累計額から組み替えられると予想されるキャッ
シュ・フロー・ヘッジに関連する正味損失は約13億ドルです。予測キャッシュ・フローがヘッジされる最長期
間は10年間です。
キャッシュ・フロー・ヘッジによるAOCIへの影響については、連結財務諸表注記16にも記載されています。
純投資ヘッジ
ASC 830-20「外貨関連事項−外貨取引」(従前のSFAS第52号「外貨換算」)と同様に、ASC 815は海外事業の
純投資に関する外国為替リスクのヘッジを認めています。シティグループは、外国為替予約、オプション、スワッ
プ、および外貨建負債証券を用いて、米ドル以外の様々な通貨を機能通貨とする海外子会社へのシティグループ
による持分投資に関連する外国為替リスクを管理しています。シティグループはこれらの投資の簿価の変動を、
その他包括利益(損失)累計額の中の外貨換算調整勘定に計上しています。同時に、当該エクスポージャーに対
するヘッジの有効部分も外貨換算調整勘定に計上され、非有効部分は直ちに損益計上されます。
純投資ヘッジで用いられるデリバティブに対し、シティグループは、FASBデリバティブ適用グループ発行H8
(現在のASC 815-35-35-16からASC 815-35-35-26)「外貨ヘッジ:純投資ヘッジの非有効部分の金額の測定」
の先物レート法を採用しています。この方法のもとでは、為替予約の先物レート部分および通貨オプションの時
間的価値に関連する変動を含む公正価値のすべての変動は、その他包括利益(損失)累計額の中の外貨換算調
整勘定に計上されます。
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純投資のヘッジとして指定されている外貨建負債証券について外貨換算調整勘定に計上されている換算差損
益は、各子会社の機能通貨とシティグループの機能通貨である米ドルとの間の直物為替レートに基づいていま
す。ヘッジ手段の額面価額がヘッジ対象の純投資と完全に一致している場合、ならびにヘッジ手段であるデリバ
ティブ商品の為替レートが純投資の機能通貨およびシティグループの機能通貨の間の為替レートに関連してい
る場合(または、非デリバティブ負債証券が純投資の機能通貨建てになっている場合)、非有効部分は損益に計
上されません。
その他包括利益(損失)累計額の中の外貨換算調整勘定に計上されている、純投資ヘッジの有効部分に関す
る税引前損失は、2011年6月30日に終了した3ヶ月間および6ヶ月間において、それぞれ(990)百万ドルおよび
(1,874)百万ドルならびに2010年6月30日に終了した3ヶ月間および6ヶ月間において、それぞれ666百万ドル
および476百万ドルでした。
クレジット・デリバティブ
クレジット・デリバティブは買い手と売り手との双務契約であり、売り手が特定の事業体(以下「参照事業
体」または「参照クレジット」といいます。)の信用リスクに対して買い手に保証を提供することに合意する
契約です。クレジット・デリバティブにおいては、通常、予め定められたクレジット・イベント(一般的に「決
済トリガー」と呼ばれています。)が生じた際、信用保証の売り手が買い手へ支払いを行うことが求められま
す。これらの決済トリガーは、デリバティブおよび参照クレジットの形式により定義され、通常、市場における債
務の支払不能および当該参照クレジットの破産に限定されますが、より限定された範囲の取引においては、債務
の条件変更が含まれる場合もあります。新興市場におけるクレジット・デリバティブ取引においては、通常、追
加の決済トリガーとして債務の早期償還および債務履行拒否のリスクまたは支払猶予も含みます。特定の取引
においては、参照クレジットまたはアセット・バック証券のポートフォリオに関して保証が提供されることが
あります。このような保証の売り手は、ポートフォリオに関して特定の損失額が発生するまで支払いを行う必要
がないこと、および/または特定の金額まで損失分を埋め合わせる支払いのみを行えばよいことがあります。
当社は、自己の勘定において、また顧客の代理の両方の立場で、様々なクレジット・デリバティブの値付けお
よび取引を行います。これらの契約を通じて、当社は、単名または参照クレジットのポートフォリオを基盤とし
て、保証の購入または引受けを行います。当社は、当社の法人向けおよび個人向け貸出金ポートフォリオならび
に他の現金ポジションにおける信用リスクの緩和を促進し、自己勘定トレーディング・ポジションをとり、顧客
取引を容易にするために、クレジット・デリバティブを使用します。
販売されるクレジット・デリバティブの範囲には、クレジット・デフォルト・スワップ、トータル・リターン
・スワップ、クレジット・オプションおよびクレジットリンク債が含まれます。
クレジット・デフォルト・スワップとは、保証の売り手が手数料を受け取って、保証の買い手に対し参照事業
体のクレジット・イベントの発生により生じた損失を弁済することに合意する契約です。特定のデリバティブ
契約によって定義されたクレジット・デフォルト・イベントまたは決済トリガーが生じなかった場合は、保証
の売り手は保証の買い手に支払いを行うことなく、契約上規定された手数料のみを受け取ります。しかし、特定
のデリバティブ契約によって定義されたクレジット・イベントが生じた場合には、保証の売り手は保証の買い
手に支払いを行うよう求められることになります。
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トータル・リターン・スワップは、すべての関連キャッシュ・フローを含む参照資産の全体の経済的活動、お
よびキャピタル・ゲインまたはロスを移転するものです。保証の買い手は、保証の売り手から変動金利および参
照資産の価値の下落分を受け取り、その引き換えに保証の売り手は当該参照資産に関連するキャッシュ・フ
ローに参照資産の価値の上昇分を加えた金額を受け取ります。したがって保証の売り手は、トータル・リターン
・スワップ契約に基づく変動金利および参照資産の価値の下落分が原資産に関連するキャッシュ・フローを上
回ったときには支払いを行う義務を負うことになります。トータル・リターン・スワップは、保証の売り手と保
証の買い手との関連トータル・リターン・スワップ契約の規定によって、参照資産の債務不履行が発生した際
に終了となる場合があります。
クレジット・オプションとは、投資家が参照資産の信用の質の変動を売買またはヘッジすることができるク
レジット・デリバティブです。例えば、信用スプレッド・オプションにおいて、オプションの売り手は参照資産
が規定の「権利行使」価格の水準に達した場合に当該資産を購入または売却する義務を負います。オプション
の買い手は、その権利行使価格水準でオプションの売り手に参照資産を売却する、あるいはオプションの売り手
から参照資産を購入する権利を購入します。信用スプレッド・オプションに係る支払いは、特定の信用スプレッ
ドあるいは信用リスク感応度が高い原資産の価格によって決まります。このオプションは通常、原資産がデフォ
ルトとなった場合に終了します。
クレジットリンク債は、クレジット・デフォルト・スワップを組み込んだ仕組債でクレジット・デリバティ
ブの一形態です。クレジットリンク債の買い手は発行者に対して信用保証を行い、リターンを受け取りますが、
このリターンは基礎となる参照クレジットに関するクレジット・イベントから悪影響を受けます。参照事業体
が債務不履行となった場合、クレジットリンク債の買い手は、負債証券およびその証券からの将来キャッシュ・
フローについてロング・ポジションをとることができますが、クレジットリンク債の発行者に支払った金額を
失うことになります。したがって、このエクスポージャーの最大額はクレジットリンク債の簿価となります。
2011年6月30日および2010年12月31日現在、当社がトレーディング資産として保有するクレジットリンク債の
金額は重要なものではありませんでした。
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次表は、2011年6月30日および2010年12月31日現在における保証の売り手としての当社のクレジット・デリ
バティブ・ポートフォリオの主要な特徴を要約したものです。
公正価値
将来の潜在的
支払金額の最大額
(単位:百万ドル、2011年6月30日現在)
(1)
支払額
業界/取引相手別
銀行
$
ブローカー・ディーラー
896,051
$
305,309
金融関係以外の会社
保険会社およびその他の金融機関
業界/取引相手別合計
22,364
9,626
3,137
86
148,288
5,323
$ 1,352,785
$
37,399
商品別
クレジット・デフォルト・スワップおよび
オプション
トータル・リターン・スワップその他
$ 1,351,146
商品別合計
$ 1,352,785
$
1,639
格付け別
$
投資適格
37,263
136
$
605,034
37,399
$
5,912
投資不適格
249,876
17,539
非格付け
497,875
13,948
$ 1,352,785
格付け別合計
満期別
$
1年以内
181,442
$
37,399
$
603
1年超5年以内
952,825
18,899
5年超
218,518
17,897
$ 1,352,785
満期別合計
$
(1) また、販売されたクレジット・デリバティブに基づく債権額の公正価値は23,147百万ドルでした。
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37,399
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公正価値
将来の潜在的
支払金額の最大額
(単位:百万ドル、2010年12月31日現在)
(1)
支払額
業界/取引相手別
銀行
$
ブローカー・ディーラー
金融関係以外の会社
保険会社およびその他の金融機関
業界/取引相手別合計
784,080
$
20,718
312,131
10,232
1,463
54
125,442
4,954
$ 1,223,116
$
35,958
商品別
クレジット・デフォルト・スワップおよび
オプション
トータル・リターン・スワップその他
$ 1,221,211
商品別合計
$ 1,223,116
$
1,905
格付け別
投資適格
$ 487,270
投資不適格
158
$
35,958
$
6,124
218,296
11,364
517,550
非格付け
格付け別合計
18,470
$ 1,223,116
満期別
$
1年以内
162,075
35,800
$
35,958
$
353
1年超5年以内
853,808
16,524
5年超
207,233
19,081
$ 1,223,116
満期別合計
$
35,958
(1) また、販売されたクレジット・デリバティブに基づく債権額の公正価値は22,638百万ドルでした。
シティグループは、保証の売り手となっているクレジット・デリバティブの支払/履行リスクを、基礎となる
参照クレジットに付与されている信用格付けに基づいて評価しています。全米で認知されている統計格付機関
(ムーディーズおよびS&P等)による外部格付けを利用する場合、Baa/BBB以上の格付けが投資適格格付けとみ
なされ、これに満たない格付けは投資不適格とみなされます。シティグループの内部格付けは、関連する外部の
格付システムと一致しています。一部の基礎となる参照クレジット(主に店頭取引のクレジット・デリバティ
ブに関連したもの)に関しては格付けが入手できず、このような参照クレジットは「非格付け」カテゴリーに
含まれています。基礎となる参照クレジットが投資不適格であるクレジット・デリバティブを販売することは、
当社にとって支払リスクがより大きくなることを意味します。上表の投資不適格カテゴリーには主に、デリバ
ティブ契約の開始後に基礎となる参照事業体の格付けが引き下げられたクレジット・デリバティブが含まれて
います。
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上表に表示されたクレジット・デリバティブ契約における将来の潜在的支払金額の最大額は、当該デリバ
ティブの想定元本に基づいています。当社は、販売された信用保証の将来の潜在的支払金額の最大額が、過去の
実績に基づく実際の損失エクスポージャーを表すものではないと考えています。この金額は、原資産および関連
キャッシュ・フローに対する当社の権利によって減少するものではありません。大部分のクレジット・デリバ
ティブ契約に基づき、クレジット・イベント(または決済トリガー)が生じた場合、当社は通常、販売された保
証と当社が原資産価値に対して有する遡求権との差額を支払う義務を負います。したがって、参照事業体が債務
不履行となった場合、シティは通常、基礎となる参照クレジットおよび関連キャッシュ・フローを回収する権利
を有する一方、販売された信用保証の想定元本を全額買い手に支払う義務を負うこととなります。さらに、この
販売された信用保証の将来の潜在的支払金額の最大額については、そのような支払金額が関連するマスター・
ネッティング契約に従ってクレジット・デリバティブを含むすべてのデリバティブ・エクスポージャーを同一
の取引相手と相殺した後に算定されるため、その取引相手に支払った現金担保分が減少することはありません。
こうした相殺処理のため、クレジット・デリバティブ・エクスポージャーにのみ対応する担保額を決定するこ
とは不可能です。当社は信用リスクのオープン・エクスポージャーを積極的に監視し、クレジット・デリバティ
ブの購入、現金担保または参照資産の直接保有等、様々な戦略を用いてこのエクスポージャーを管理していま
す。このリスク軽減活動は上表では把握されていません。
デリバティブにおける信用リスク関連の偶発特性
一部のデリバティブ商品には、特定の信用リスク関連の事象が発生した場合に追加の担保を提供するか、ある
いは未払いの負債残高を直ちに決済することを当社に求める条項が含まれています。これらの事象は既存のデ
リバティブ契約によって定義されており、主として当社および関連会社の信用格付けの引下げを指します。負債
ポジションにある、信用リスク関連の偶発特性をもつすべてのデリバティブ商品の公正価値(CVAを除きま
す。)は、2011年6月30日および2010年12月31日現在でそれぞれ200億ドルおよび230億ドルです。2011年6月30
日および2010年12月31日現在、当社は通常の業務活動において、このエクスポージャーの担保として、それぞれ
150億ドルおよび180億ドルを提供しています。格付けが引き下げられた場合、当社および関連会社は追加担保を
要求されますが、2011年6月30日現在で各法人の信用格付けが1段階引き下げられた場合には、当社は27億ドル
の追加担保の提供が求められることになります。
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19.公正価値による測定
SFAS第157号(現在のASC820-10)は公正価値について定義しており、公正価値による測定に関する統一的な枠
組みを構築し、公正価値による測定に関する開示要件を強化しています。公正価値とは測定日の市場参加者間の
通常の取引で資産を売却して受け取る金額または負債を引き渡すために支払う金額と定義されています。当該
基準は、当社が公正価値の測定時に観察可能なデータを最大限に利用し、観察不能なデータの利用を最小限に抑
えることを要求しています。さらに、活発な市場で取引されている商品の公正価値を測定する際に、大量保有に
よる割引価値の使用は排除されています。また当該基準は、観察不能な市場データを利用して公正価値を決定す
る特定のデリバティブ取引に関して取引日における利益認識も要求しています。
SFAS第157号のもとでは、取引相手が債務不履行となる確率をデリバティブ・ポジションの評価に織り込み、
シティグループの信用力の影響をデリバティブおよび公正価値で測定されるその他の負債に反映させます。
公正価値の階層
ASC 820-10「公正価値による測定」は、評価手法に用いられるデータが観察可能か観察不能であるかにより、
評価手法の階層を指定しています。観察可能なデータは、独立した情報源より入手した市場データを反映してお
り、観察不能なデータは当社の市場に関する仮定を反映しています。これらの2種類のデータは下記のような公
正価値に関する階層に分類されています。
・ レベル1−活発な市場における同一商品の市場価格
・ レベル2−活発な市場における類似商品の市場価格、活発でない市場における同一または類似商品の市場
価格、ならびにすべての重要なデータおよび重要な価値決定要因が活発な市場において観察可能なモデ
ルを使用した評価
・ レベル3−1つまたは複数の重要なデータまたは重要な価値決定要因が観察不能である評価手法を使っ
て算定した評価
この階層により入手可能な場合には観察可能な市場データを使用することが要求されています。当社は、可能
な場合には、評価において関連する観察可能な市場価格を考慮しています。取引の頻度、ビッド/アスク・スプ
レッドの規模および類似取引を比較する際に必要な調整額のすべてが、市場の流動性および当該市場において
観察された価格の関連性を判断する際に考慮されます。
公正価値階層のレベル間の振替に関する当社の方針では、報告期間末に各レベルからの(への)振替を認識
しています。
公正価値の決定
当社は、公正価値で計上される資産および負債について、選択の結果として公正価値で計上されているのか、
あるいは従来も公正価値で計上されていたのかにかかわらず、以下に説明している手順を用いて当該価値を測
定しています。
当社は、市場価格が入手可能な場合には、一般に市場価格を使用して公正価値を決定し、それらの項目をレベ
ル1に分類しています。当社は市場価格が入手可能な場合に、容認される実用的な手法(マトリクス・プライシ
ング等)を活用して公正価値を算定することもあります。この場合、当該項目はレベル2に分類されます。
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市場価格が入手不能な場合は、現在の市況に基づく市場変数または独立した情報源から入手した市場変数
(金利、為替レート、オプション・ボラティリティ等)を使用して内部的に開発した評価手法を用いて、公正価
値を決定しています。内部的に開発した評価手法を使用して評価した項目は、当該評価の際に重要となるデータ
または価値決定要因のうち、最もレベルの低いものに基づいて分類されます。このため、容易に観察可能な重要
なデータが存在する場合でも、レベル3に分類される可能性があります。
また当社は、市場価格が入手可能な場合には、評価対象と同一または類似の特徴をもつポジションにある最近
の取引活動における市場価格を使用することもできます。取引の頻度および規模ならびにビッド・アスク・ス
プレッドは、市場の流動性および当該市場から観察された価格の関連性を判断する際に考慮される要素です。関
連のある観察可能な価格が入手可能な場合、当該評価はレベル2に分類されます。価格が入手不能な場合、その
他の評価手法が使用され、その項目はレベル3に分類されます。
内部の評価手法を用いて決定した公正価値の見積りは、可能な場合には独立したベンダーまたはブローカー
から入手した価格を用いて検証されます。ベンダーまたはブローカーの評価は、観察された価格から独自の評価
モデルまで様々なデータに基づいている可能性があります。
以下の部分では、当社が様々な金融商品を公正価値で測定する際に用いている評価方法や、それぞれの金融商
品が通常分類される公正価値階層のレベル等について記載しています。評価モデル、評価モデルに用いられる主
要なデータ、および重要な仮定についての詳細も必要に応じて記載しています。
売戻条件付買入有価証券および買戻条件付売渡有価証券
こうした金融商品には市場価格が存在しないため、公正価値は割引キャッシュ・フロー法を用いて決定されま
す。キャッシュ・フローは、組込デリバティブやその他の特徴を考慮して、契約条件に基づいて見積もられます。
予想キャッシュ・フローは、当該金融商品の満期や、提供または受領した担保の内容や金額に応じた市場金利を
用いて割り引かれます。公正価値の評価に用いられたデータは容易に観察可能であるため、このような金融商品
が公正価値で保有される場合は、通常、公正価値階層のレベル2に分類されます。
トレーディング勘定資産および負債−トレーディング有価証券およびトレーディング貸出金
当社は、入手可能な場合には市場価格を用いてトレーディング有価証券の公正価値を決定します。このような
項目は、公正価値階層のレベル1に分類されます。一部の政府証券や取引所で売買されている持分有価証券がそ
の一例です。
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店頭で取引される債券や流通市場の貸出金について、当社は通常、内部の評価手法を利用して公正価値を決定
しています。内部の評価手法を用いて決定した公正価値の見積りは、可能な場合には独立したベンダーから入手
した価格を用いて検証されます。ベンダーは様々な情報源からの価格情報を収集し、観察可能な価格が入手でき
ない場合に、類似する債券または貸出金についてのマトリクス・プライシングを行うことがあります。観察可能
な価格が入手できる場合、当社は、評価対象の債券または貸出金と類似した特徴をもつ資産の最近の取引活動に
おける市場価格を用いることもできます。このような評価方法を用いて価格設定されたトレーディング有価証
券および貸出金は、一般的にレベル2に分類されます。しかし、有価証券または貸出金の流動性が比較的低い、市
場価格の情報が古い、または独立した情報源からの価格に関する情報がそれぞれ異なる場合、当該貸出金また有
価証券は一般的にレベル3に分類されます。
主に証券化市場で取引される当社の貸出金ポートフォリオについては、当社は証券化価格を用いて公正価値
を決定しています。この証券化価格は、現在の市場における仮想証券化による予想収益に、変換費用(取引費用
以外の直接費用)および市況や流動性などの証券化に関する不確実性についての調整を行い決定されます。
2007年下半期以降、特定の証券化市場の活動水準が著しく低下し、直接比較可能な特定の貸出金ポートフォリオ
についての観察可能な証券化価格が容易に入手できなくなったため、このような貸出金ポートフォリオは、一般
的に公正価値階層のレベル3に分類されます。しかし、優良プライム固定金利および優良変動金利抵当貸付に関
連した市場などのその他の貸出金の証券化市場は引き続き活発であるため、仮想証券化の価格検証は可能です。
したがって、これらの貸出金ポートフォリオは、公正価値階層のレベル2に分類されます。
トレーディング勘定資産および負債−デリバティブ
取引所で売買されるデリバティブは通常、市場価格(取引価格)を用いて公正価値が付けられるため、公正価
値階層のレベル1に分類されます。
当社が締結するデリバティブ契約の大半は店頭で行われており、このような金融商品には市場価格が存在し
ないため、内部の評価手法を用いて評価されます。この評価手法および入力データは、デリバティブの種類と基
礎となる金融商品の内容によって異なります。これらの金融商品の評価に用いられる主な評価手法は、割引
キャッシュ・フロー、ブラック・ショールズ、およびモンテカルロ・シュミレーションです。デリバティブ契約
の公正価値は、当社が支払った、または受け取った現金額(例:オプション、プレミアムの支払額および受領
額)を反映しています。
主要なデータは、デリバティブの種類や基礎となる金融商品の内容によって異なり、金利イールドカーブ、外
国為替レート、基礎となる金融商品の直物価格のボラティリティ、および相関関係を含んでいます。当該項目は、
モデルに投入する重要なデータの観察可能性によってレベル2またはレベル3のいずれかに分類されます。通
常、相関関係や長期項目の観察可能性は低くなっています。
CDOにおけるサブプライム関連の直接的エクスポージャー
アセット・バック証券(以下「ABS」といいます。) CDOポジションのハイグレードおよびメザニンの評価に
は、ABS CDOの各ハイグレードおよびメザニンの原資産に基づくトレーダーの価格を使用しています。トレー
ダーが価格設定したハイグレードおよびメザニン・ポジションは現在、ABXおよび債券のショート・ポジション
を通じて、そのほとんどがヘッジされています。これにより、当社のロングおよびショート・ポジションの評価
方法とより調和がとれています。ほとんどがヘッジされている限り、シティグループは、ポートフォリオの当該
部分を評価するためにトレーダーの価格を使用する予定です。
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貸出および仕組み業務における大部分のサブプライム関連の直接的エクスポージャーの公正価値は、入手可
能な場合は観察可能な取引、活発に取引が行われていない市場における類似した資産に関するその他の市場
データ、およびその他の内部の評価手法を用いて決定されています。
投資
投資カテゴリーには、売却可能負債証券および市場性のある持分有価証券が含まれており、その公正価値は、
上述のトレーディング有価証券と同様の手続きを用いて決定されますが、主な情報源としてベンダーからの価
格を用いて決定される場合もあります。
さらに投資には、S&Bが保有するプライベート・エクイティおよび不動産事業体への非公開の投資が含まれて
います。非上場有価証券に関しては市場価格が存在しておらず、一般的にこのような有価証券は薄商いであるた
め、その公正価値の決定にはかなりの程度の経営陣の情報と判断を伴います。さらに、プライベート・エクイ
ティの有価証券には譲渡制限が設けられている場合もあります。当社は、このような有価証券の公正価値の決定
に関して、通常一般に認められている評価手法を用いたプロセスを確立しており、その評価手法には比較可能な
上場有価証券に基づく株価収益率の利用、株価収益率以外の業界特有の比率の利用、および割引キャッシュ・フ
ロー・モデルの使用が含まれます。非上場有価証券の公正価値を決定する際に、当社は、被投資企業の売却案、新
規株式公開、株式発行、またはその他の観察可能な取引などの事象も考慮します。連結財務諸表注記11に記載さ
れているとおり、当社はこれらの事業体の一部を評価する際にNAVを使用しています。
プライベート・エクイティの有価証券は、通常、公正価値階層のレベル3に分類されます。
短期借入金および長期債務
公正価値による会計処理が選択されている非仕組負債の公正価値は、該当する満期に応じた割引率を用いて
予測キャッシュ・フローを割り引くことで決定されます。これらの金融商品については、すべてのデータが容易
に観察可能であるため、一般的に公正価値階層のレベル2に分類されています。
仕組負債(運用成績が仕組金利、インフレ、または通貨リスクに連動しているもの)、および複合金融商品
(運用成績が金利、インフレ、または通貨リスク以外のリスクに連動しているもの)の公正価値は、組込リスク
・プロファイルの内容を考慮の上、適切なデリバティブ評価方法(上記で説明されています。)を用いて決定し
ています。このような金融商品は、モデルに使用された重要なデータの観察可能性に基づいて、レベル2または
レベル3に分類されます。
市場評価の調整
通常の取引形態において、全ポジションの処分可能な価格を通常の公正価値に反映させるため、公正価値階層
のレベル2およびレベル3の項目について流動性調整が適用されます。流動性準備金は、市場参加者が考慮する
とシティが考えているポジションの規模を考慮し、調整した金融商品のビッド/オファー・スプレッドに基づ
いて設定されています。
相手方の信用リスク調整は、LIBOR金利曲線に基づく市場変数を使用して基礎評価が行われている店頭取引の
デリバティブ等に適用されます。すべての相手方がLIBOR金利曲線において想定されているものと同じ信用リス
クを有しているわけではないため、そうした商品の公正価値を見積るために、相手方の信用リスクに関する市場
の見解を考慮することが必要です。
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双務的または「当社自身」の信用リスク調整は、公正価値で測定されるデリバティブおよび負債を評価する
場合に、当社の信用リスクを反映するためのものです。相手方および当社自身の信用リスク調整は、現在認識さ
れている純資産または負債のある時点での評価ではなく、金融商品の条件に基づくシティと相手方との見積将
来キャッシュ・フローおよび当該キャッシュ・フローに対する信用リスク評価の影響を考慮しています。さら
に、信用リスク調整には、担保およびネッティング契約などの取決めによる相手方との法的な相殺権(このよう
な相殺が存在する範囲において)などの信用リスク軽減措置の影響が含まれます。
オークション・レート証券
オークション・レート証券(以下「ARS」といいます。)とは、定期的に実施される入札を通じて金利あるい
は配当利回りが再設定される長期地方債、社債、証券化および優先株式を指します。当期に支払われたクーポン
は前回入札時に決定されたレートに基づいています。入札が不成立となった場合、ARS保有者は各ARSの当初発行
書類に定められた「不成立レート」クーポンを受領します。
オークションにおける購入注文数が売却予定のARSの数に満たなかった場合、従来は、プライマリー・ディー
ラーあるいはオークション・エージェントが売れ残ったARSを購入していました(購入する契約上の義務はあ
りません)。通常、この売れ残ったARSはその後のオークションにおいて、短期間のうちに償還されていました。
このオークションの仕組みと一般的に流動性の高い市場を背景として、ARSはこれまで短期商品として取引さ
れ、評価されてきました。
シティグループはプライマリー・ディーラーとして、約720億ドル分のARSを取り扱い、オークションの仕組み
を維持すべく、2008年2月中旬まで、売れ残ったARSの購入を続けてきました。その後、ARS市場の流動性は著しく
低下し、第三者投資家からの入札が不足した結果オークションが不成立となり、シティグループは売れ残った
ARSの購入を中止しました。複数回におよぶARSの借換えを経て、2011年6月30日現在、シティグループはプライ
マリー・ディーラーとして約180億ドル分の発行済みARSについての取扱いを継続していました。
当社は、保有するARSをトレーディング及び売却可能有価証券に分類しています。トレーディングARSには主に
証券化ポジションが含まれており、下表のトレーディング有価証券の中のアセット・バック証券として分類さ
れています。売却可能ARSには主に優先商品(クローズ型ミューチュアル・ファンドの持分)が含まれており、
投資の中の持分有価証券として分類されています。
2008年第1四半期に、当社にとって初めての入札不成立が発生する前は、入札の頻度が短期間(7日間、28日
間および35日間)で行われていたため、シティグループは、ARSをオークション市場価格の観察データに基づい
て評価していました。この結果、通常は額面価格での評価となっていましたが、入札の不成立発生後は、ARSを市
場価格の観察データに基づいて評価することはできなくなりました。そのため、ARSの公正価値は、現在、各ARSの
原資産が持つ性質に見合った内部開発による割引キャッシュ・フローの評価方法を用いて見積られています。
学生ローンを原資産とするARSについて、各個別ARSの基礎となる貸出金の条件に基づいて将来キャッシュ・
フローが見積られ、現在の公正価値を見積るために、適切な割引率にて割り引かれます。ARS評価に影響を与える
主要な仮定は、当該仕組みの予想される加重平均期間、見積不成立レート・クーポン、各仕組みにおけるレバ
レッジの額、及び予測キャッシュ・フローの現在価値算定に用いられる割引率です。各ARSに用いられる割引率
は、評価対象のARSの基礎となる貸出金と同様の満期日を持つ基本的な証券化について観察されたレートに基づ
いています。適切な割引率を決定するにあたって、これらの観察されたレートは、評価対象のARSの償還可能性な
どの詳細やARS市場の非流動性を織り込むため、より高いレートへと調整されました。
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2008年第1四半期中、入札不成立となったARSで流通市場が発達しなかったものについては、資産の評価に用
いられた重要なデータが観察不能であったため、レベル3に変更されました。ARSの大半が引き続き、レベル3に
分類されています。
Alt-Aモーゲージ証券
当社は、Alt-Aモーゲージ証券を満期保有目的、売却可能およびトレーディング投資に分類しています。トレー
ディング勘定および売却可能に分類された有価証券は公正価値で計上され、公正価値の変動は、それぞれ当期損
益およびその他包括利益累計額に報告されます。ここでいうAlt-Aモーゲージ証券とは、民間の住宅モーゲージ
・バック証券(以下「RMBS」といいます。)で、以下の特徴を有しています。(1)基礎となる担保の加重平均
FICOスコアが680から720の間であるか、または(2)例えばFICOスコアが720を超えるもので、フル・ドキュメン
テーション・ローンにより構成される原担保のうち、RMBSの保有分が30%またはそれ以下である場合。
その他のトレーディング有価証券およびトレーディング貸出金に利用される評価方法と同様、当社は通常、内
部の評価手法を利用してAlt-Aモーゲージ証券の公正価値を決定しています。内部の評価手法を用いた公正価値
の見積りは、独立したベンダーから価格を入手することが可能な場合には、当該価格を用いて検証されます。ベ
ンダーは様々な情報源から価格情報を収集しています。当社はまた、評価対象の証券と同一または類似の特徴を
もつ証券の最近の取引活動における取引価格が入手可能な場合には、その取引価格を用いることもあります。
Alt-Aモーゲージ証券に用いられる内部の評価手法では、その他のモーゲージ・エクスポージャーと同様に、
住宅価格の見積変動額、失業率、金利および借り手の属性を考慮します。その他の市場指標に加えて、期前返済率
も考慮します。
これらの方法を用いて評価されるAlt-Aモーゲージ証券は、通常レベル2に分類されます。しかしながら、より
質の低いAlt-Aモーゲージまたは組成後の期間が短いAlt-Aモーゲージにより担保されたAlt-Aモーゲージ証券
のほとんどは、これらのポジションの流動性が低く、独立した情報源から得られる価格についての信頼性が低い
ため、レベル3に分類されています。
商業不動産エクスポージャー
シティグループは、商業不動産に連動する様々なエクスポージャーを公正価値で計上し、その公正価値の変動
を損益に計上していますが、そこには、有価証券、貸出金、および商業不動産担保貸出金または直接商業不動産を
保有する事業体に対する投資が含まれています。当社はまた、商業不動産により担保された有価証券を売却可能
投資として公正価値で報告し、その公正価値の変動はその他包括利益累計額に計上しています。
その他のトレーディング有価証券およびトレーディング貸出金に利用される評価方法と同様、当社は通常、商
業不動産に連動している有価証券および貸出金の公正価値を内部の評価手法を利用して決定しています。内部
の評価手法を用いた公正価値の見積りは、独立したベンダーから価格を入手することが可能な場合には、当該価
格を用いて検証されます。ベンダーは様々な情報源から価格情報を収集しています。当社はまた、評価対象の有
価証券または貸出金と同一または類似の特徴をもつ有価証券または貸出金の最近の取引活動における取引価格
が入手可能な場合には、その取引価格を用いることもあります。これらの手法を用いて評価された商業不動産に
連動する有価証券および貸出金は、これらのエクスポージャーの現在の市場における流動性が低下しているた
め、通常レベル3に分類されます。
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商業不動産担保貸出金または直接商業不動産を保有している事業体に対する投資の公正価値は、S&Bが保有す
るその他の非上場不動産投資に用いられる方法に類似した方法を用いて決定されます。当社は、このような有価
証券の公正価値の決定に関して、通常一般に認められている評価手法を用いたプロセスを確立しており、その評
価手法には比較可能な上場有価証券に基づく株価収益率の利用、株価収益率以外の業界特有の比率の利用、およ
び割引キャッシュ・フロー・モデルの使用が含まれます。当該投資の公正価値を決定する際に、当社は、被投資
企業の売却案、新規株式公開、株式発行、またはその他の観察可能な取引などの事象も考慮します。当該投資は、
通常、公正価値階層のレベル3に分類されます。
定期的に公正価値で測定される項目
次表は、2011年6月30日および2010年12月31日現在において定期的に公正価値で測定されている当社の資産
および負債を、公正価値階層ごとに表しています。当社は、多くの場合、レベル3に分類されているポジションを
レベル1またはレベル2に分類されている金融商品によりヘッジしています。また当社は、公正価値階層のレベ
ル3に分類されている項目を、同じくレベル3に分類されている商品でヘッジすることもあります。これらの
ヘッジによる影響は、次表においては総額で表示されています。
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四半期報告書
(単位:百万ドル、2011年6月
レベル1
30日現在)
レベル2
資産
レベル3
(1)
残高総額
正味残高
相殺
フェデラルファンド貸出金、借
入有価証券または売戻条件付
$
―
$ 205,319
$
3,431
$ 208,750
$ (61,349)
$ 147,401
27,701
947
28,648
―
28,648
買入有価証券
トレーディング有価証券
トレーディング・モーゲージ
・バック有価証券
米国政府系機関保証証券
―
プライム
―
748
651
1,399
―
1,399
―
1,092
229
1,321
―
1,321
Alt-A
サブプライム
―
710
723
1,433
―
1,433
米国外の住宅証券
―
613
323
936
―
936
商業証券
―
1,731
550
2,281
―
2,281
トレーディング・モーゲージ
・バック有価証券合計
米国財務省証券および連邦諸
機関証券
―
$
$
11,128
$
32,595
$
3,423
$
36,018
$
―
$
36,018
3,198
$
―
$
14,326
$
―
$
14,326
米国財務省証券
諸機関債務証券
米国財務省証券および連邦諸
$
7
3,019
46
3,072
―
3,072
$
11,135
$
6,217
$
46
$
17,398
$
―
$
17,398
州および市証券
$
―
$
6,335
$
246
$
6,581
$
―
$
6,581
外国政府証券
72,151
25,642
903
98,696
―
98,696
社債
49
46,723
6,673
53,445
―
53,445
持分有価証券
32,918
5,604
648
39,170
―
39,170
アセット・バック証券
―
1,260
4,616
5,876
―
5,876
その他の負債証券
機関証券合計
―
15,600
トレーディング有価証券合計
$ 116,253
$ 139,976
デリバティブ
1,695
17,295
$
18,250
$ 274,479
$
金利契約
2,299
$ 451,897
外国為替契約
12
78,831
894
79,737
株式契約
2,694
13,552
1,876
18,122
コモディティ契約
922
10,814
824
12,560
クレジット・デリバティブ
―
55,598
8,471
デリバティブ契約総額
現金担保支払額
ネッティング契約および市場価
値調整
デリバティブ合計
$
$
143
3,771
$
$
449,455
608,250
$
14,364
―
17,295
―
$ 274,479
64,069
$
626,385
47,768
$
$
3,771
$
608,250
$
263/322
14,364
$
674,153
$
(626,283)
$
(626,283)
$
47,870
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シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
(単位:百万ドル、2011年6月
レベル1
30日現在)
レベル2
レベル3
(1)
残高総額
相殺
$
$
正味残高
投資
モーゲージ・バック有価証券
米国政府系機関保証証券
プライム
$
Alt-A
66
$
36,081
―
161
$
59
36,206
―
$
36,206
23
184
―
184
11
―
10
1
11
―
サブプライム
―
―
―
―
―
―
米国外の住宅証券
―
1,643
―
1,643
―
1,643
商業証券
―
522
―
522
―
522
投資モーゲージ・バック有価
証券合計
米国財務省証券および連邦諸
機関証券
66
$
$
13,668
$
諸機関債務証券
―
$
州および市証券
$
外国政府証券
社債
機関証券合計
38,417
$
83
$
38,566
$
―
$
38,566
29,712
$
―
$
43,380
$
―
$
43,380
米国財務省証券
米国財務省証券および連邦諸
$
46,970
13,668
$
―
$
―
46,970
76,682
$
―
$
12,976
$
355
$
―
46,970
90,350
$
―
$
13,331
$
―
$
90,350
13,331
47,397
54,357
329
102,083
―
102,083
―
15,151
1,516
16,667
―
16,667
持分有価証券
3,582
258
1,621
5,461
―
5,461
アセット・バック証券
―
5,179
4,475
9,654
―
9,654
その他の負債証券
―
1,532
653
2,185
―
2,185
市場性のない持分証券
―
8,345
投資合計
$
64,713
$
205,239
$
16,690
$
286,642
$
―
$ 286,642
貸出金
(2)
$
―
$
1,250
$
3,590
$
4,840
$
―
$
抵当貸付サービシング権
―
―
4,258
4,258
―
16,051
2,449
18,500
(4,183)
14,317
$ 184,737
$1,176,085
63,032
$ 1,471,622
$(691,815)
$ 779,807
13.0%
82.6%
4.4%
100%
定期的に測定されるその他の金
融資産
資産合計
総資産に占める割合
(3)
―
687
264/322
7,658
$
8,345
―
4,840
4,258
EDINET提出書類
シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
(単位:百万ドル、2011年6月
レベル1
30日現在)
負債
利付預金
$
レベル2
―
$
レベル3
1,165
$
(1)
残高総額
586
$
正味残高
相殺
1,751
$
―
$
1,751
フェデラルファンド借入金、貸
付有価証券または買戻条件付
―
185,343
1,078
186,421
80,262
12,774
447
93,483
(61,349)
125,072
売渡有価証券
トレーディング勘定負債
空売有価証券
デリバティブ
金利契約
131
444,152
2,098
446,381
外国為替契約
9
81,267
912
82,188
株式契約
3,422
31,837
3,721
38,980
コモディティ契約
804
10,942
1,883
13,629
クレジット・デリバティブ
デリバティブ契約総額
現金担保受取額
ネッティング契約および市場価
値調整
―
$
4,366
52,625
$
620,823
8,261
$
16,875
93,483
60,886
$
642,064
39,852
$
(623,092)
$
(623,092)
デリバティブ合計
短期借入金
―
1,327
611
1,938
―
1,938
長期債務
―
20,126
6,873
26,999
―
26,999
―
12,175
16
12,191
(4,183)
8,008
84,628
$ 853,733
26,486
$1,004,699
$ (688,624)
$ 316,075
8.8%
88.5%
2.7%
100%
定期的に測定されるその他の金
融負債
負債合計
総負債に占める割合
(3)
$
$
4,366
$
620,823
$
$
16,875
$
681,916
$
58,824
(1) (ⅰ)売戻条件付買入有価証券に関する債権および買戻条件付売渡有価証券に関する債務の相殺、および(ⅱ)適格マスター・ネッティ
ング契約の対象となっているデリバティブ・エクスポージャーの相殺、現金担保および市場価値調整を表しています。
(2) 公正価値で計上されている貸出金に係る貸倒引当金は計上されていません。
(3) 割合(%)は公正価値で計上された資産および負債合計(デリバティブに関して支払った/受領した担保を除きます。)に基づいて計
算されています。
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四半期報告書
(単位:百万ドル、2010年12月
レベル1
31日現在)
レベル2
資産
レベル3
(1)
残高総額
正味残高
相殺
フェデラルファンド貸出金、借
入有価証券または売戻条件付
$
―
$ 131,831
$
4,911
$ 136,742
$ (49,230)
$
87,512
26,296
831
27,127
―
27,127
買入有価証券
トレーディング有価証券
トレーディング・モーゲージ
・バック有価証券
米国政府系機関保証証券
―
プライム
―
920
594
1,514
―
1,514
―
1,117
385
1,502
―
1,502
Alt-A
サブプライム
―
911
1,125
2,036
―
2,036
米国外の住宅証券
―
828
224
1,052
―
1,052
商業証券
―
1,340
418
1,758
―
1,758
トレーディング・モーゲージ
・バック有価証券合計
米国財務省証券および連邦諸
機関証券
―
$
$
18,449
$
31,412
$
3,577
$
34,989
$
―
$
34,989
1,719
$
―
$
20,168
$
―
$
20,168
米国財務省証券
諸機関債務証券
米国財務省証券および連邦諸
$
6
3,340
72
3,418
―
3,418
$
18,455
$
5,059
$
72
$
23,586
$
―
$
23,586
州および市証券
$
―
$
7,285
$
208
$
7,493
$
―
$
7,493
外国政府証券
64,096
23,649
566
88,311
―
88,311
社債
―
46,263
6,006
52,269
―
52,269
持分有価証券
33,509
3,151
776
37,436
―
37,436
アセット・バック証券
―
1,141
6,618
7,759
―
7,759
その他の負債証券
機関証券合計
―
13,911
1,305
15,216
トレーディング有価証券合計
$ 116,060
$ 131,871
$ 19,128
$ 267,059
デリバティブ
金利契約
$
509
$ 473,579
$
2,584
$ 476,672
外国為替契約
11
83,465
1,025
84,501
株式契約
2,581
11,807
1,758
16,146
コモディティ契約
590
10,973
1,045
12,608
クレジット・デリバティブ
―
51,819
13,222
65,041
デリバティブ契約総額
3,691
$ 631,643
$ 19,634
$ 654,968
現金担保支払額
ネッティング契約および市場価
値調整
デリバティブ合計
$
―
15,216
―
$ 267,059
50,302
$
$ (655,057)
$
3,691
$ 631,643
266/322
$ 19,634
$ 705,270
$ (655,057)
$
50,213
EDINET提出書類
シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
(単位:百万ドル、2010年12月
レベル1
31日現在)
レベル2
レベル3
$
$
(1)
残高総額
正味残高
相殺
投資
モーゲージ・バック有価証券
米国政府系機関保証証券
プライム
$
70
―
Alt-A
23,531
22
1,660
$
166
23,623
$
―
1,826
―
$
23,623
1,826
―
47
1
48
―
48
サブプライム
―
119
―
119
―
119
米国外の住宅証券
―
316
―
316
―
316
商業証券
―
47
527
574
―
574
投資モーゲージ・バック有価
証券合計
米国財務省証券および連邦諸
機関証券
70
$
$
14,031
$
諸機関債務証券
―
$
州および市証券
$
外国政府証券
機関証券合計
25,720
$
716
$
26,506
$
―
$
26,506
44,417
$
―
$
58,448
$
―
$
58,448
米国財務省証券
米国財務省証券および連邦諸
$
43,597
14,031
$
―
$
17
43,614
$ 102,062
$
88,014
$
17
12,731
$
504
13,235
―
43,614
$
―
$ 102,062
$
―
$
13,235
51,419
47,902
358
99,679
―
99,679
社債
―
15,152
1,018
16,170
―
16,170
持分有価証券
3,721
184
2,055
5,960
―
5,960
アセット・バック証券
―
3,624
5,424
9,048
―
9,048
その他の負債証券
―
1,185
727
1,912
―
1,912
市場性のない持分証券
6,467
6,602
―
6,602
投資合計
$
69,241
$
194,647
$
17,286
$ 281,174
$
―
$ 281,174
貸出金
(2)
$
―
$
1,159
$
3,213
$
$
―
$
抵当貸付サービシング権
―
―
4,554
4,554
―
19,425
2,509
21,934
(2,615)
19,319
$ 188,992
$1,110,576
71,235
$1,421,105
$(706,902)
$ 714,203
13.8%
81.0%
5.2%
100%
定期的に測定されるその他の金
融資産
資産合計
総資産に占める割合
(3)
―
135
前へ 次へ
267/322
$
4,372
―
4,372
4,554
EDINET提出書類
シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
(単位:百万ドル、2010年12月
レベル1
31日現在)
負債
利付預金
$
レベル2
レベル3
988
$
残高総額
―
$
277
$
1,265
―
169,162
1,261
170,423
59,968
9,169
187
69,324
(1)
正味残高
相殺
$
―
$
1,265
フェデラルファンド借入金、貸
付有価証券または買戻条件付
(49,230)
121,193
売渡有価証券
トレーディング勘定負債
空売有価証券
デリバティブ
金利契約
489
472,936
3,314
476,739
外国為替契約
2
87,411
861
88,274
株式契約
2,551
27,486
3,397
33,434
コモディティ契約
482
10,968
2,068
13,518
―
48,535
10,926
59,461
3,524
$ 647,336
20,566
$ 671,426
クレジット・デリバティ
ブ
デリバティブ契約総額
現金担保受取額
ネッティング契約および市場価
値調整
$
$
―
69,324
38,319
$ (650,015)
デリバティブ合計
3,524
$ 647,336
20,566
$ 709,745
短期借入金
―
1,627
802
2,429
―
2,429
長期債務
―
17,612
8,385
25,997
―
25,997
―
12,306
19
12,325
(2,615)
9,710
63,492
$ 858,200
31,497
$ 991,508
$ (701,860)
$ 289,648
6.7%
90.0%
3.3%
100%
定期的に測定されるその他の金
融負債
負債合計
総負債に占める割合
(3)
$
$
$
$
$ (650,015)
$
59,730
(1) (ⅰ)売戻条件付買入有価証券に関する債権および買戻条件付売渡有価証券に関する債務の相殺、および(ⅱ)適格マスター・ネッティ
ング契約の対象となっているデリバティブ・エクスポージャーの相殺、現金担保および市場価値調整を表しています。
(2) 公正価値で計上されている貸出金に係る貸倒引当金は計上されていません。
(3) 割合(%)は公正価値で計上された資産および負債合計(デリバティブに関して支払った/受領した担保を除きます。)に基づいて計
算されています。
公正価値カテゴリーのレベル3の変動
次表は2011年6月30日および2010年6月30日に終了した3ヶ月及び6ヶ月における公正価値カテゴリーのレ
ベル3の変動を表しています。評価モデルが依拠している重要なデータに、観察不能なデータが1つでも含まれ
ている場合、当社は、当該金融商品を公正価値階層のレベル3に分類しています。レベル3の金融商品に関する
評価モデルは通常、これらの観察不能なデータに加えて、直接的または間接的に容易に観察可能な数多くのデー
タにも依拠しています。したがって、下記に表示された利益および損失には、観察可能なデータおよび観察不能
なデータの両方に関連した公正価値の変動が含まれています。
当社は、多くの場合、異なるレベルに分類されているポジションとの相殺により、ポジションをヘッジしてい
ます。例えば、次表におけるレベル3の資産および負債に係る損益は、当社がレベル1およびレベル2に分類し
ているヘッジ手段に係る損益との相殺効果を反映していません。また当社は、公正価値階層のレベル3に分類さ
れている項目を、同じくレベル3に分類されている商品でヘッジしています。これらのヘッジによる影響は、次
表においては総額で表示されています。
268/322
EDINET提出書類
シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
下記に含まれる正味
実現/未実現利益
(損失)
レベル3 への
2011年
自己勘定 その他
(からの)
(1)(2) 3月31日 取引
振替 (単位:百万ドル)
資産
フェデラルファンド貸出金、借
入有価証券または売戻条件
付買入有価証券
$3,266
$
23
$
―
$
142
購入
発行
$
―
売却
$
―
$
―
2011年
6月30日
決済
―
(3)
$
保有中の
未実現
利益
(損失)
$ 3,431
$
―
トレーディング有価証券
トレーディング・モー
ゲージ・バック有価証
券
米国政府系機関保証証券
$ 1,024
$ ―
$(147)
$ 261
$ ―
$ (162)
$ (57)
$ 947
(14)
―
(27)
162
―
(1,066)
(6)
651
(53)
1,946
(1)
―
(87)
26
―
(1,643)
(12)
229
(2)
1,116
(48)
―
50
142
―
(499)
(38)
723
57
プライム
1,602
Alt-A
サブプライム
$ 28
$
22
米国外の住宅証券
290
5
―
(53)
169
―
(88)
―
323
(2)
商業証券
585
32
―
69
99
―
(235)
―
550
22
$
859
$ ―
$(3,693)
$ (113)
$ 3,423
$
44
$
―
$
$
$
$
―
トレーディング・モー
ゲージ・バック有価証
券合計
米国財務省証券および連
邦諸機関証券
米国財務省証券
$ 6,563
$
―
$
$
31
諸機関債務証券
米国財務省証券および連
邦諸機関証券合計
$
州および市証券
$ 1,115
2
$
―
―
$
―
1
31
$
$
$ (195)
$
―
―
17
$
2
―
―
―
(5)
―
―
46
$
―
$
17
$
2
$
―
(5)
$
―
$
46
$
2
(10)
$
―
$
112
$
76
$
―
(1,047)
$
―
$
246
$
40
907
6
―
165
341
―
(129)
(387)
903
83
―
1,941
1,939
―
(1,792)
(1,584)
6,673
社債
305
15
―
342
23
―
(37)
アセット・バック証券
5,725
221
―
41
1,129
―
(1,568)
その他の負債証券
1,415
(11)
―
286
188
―
(183)
持分有価証券
$22,147
2
1
6,086
外国政府証券
トレーディング有価証券合
計
―
$
307
$
―
$2,709
$4,557
$
―
$
128
$
―
$
$
$
―
―
5
(153)
648
17
(932)
4,616
(60)
―
1,695
(9)
$18,250
$(114)
$
$
$(8,454) $(3,016)
(4)
デリバティブ−純額
金利契約
$
外国為替契約
4
239
(15)
4
$
(11)
$
91
201
(4)
(28)
―
(93)
―
―
―
(136)
(18)
(62)
株式契約
(2,568)
173
―
678
56
―
(160)
(24)
(1,845)
(390)
コモディティ契約
(1,296)
212
―
(12)
2
―
(60)
95
(1,059)
66
(45)
―
(89)
―
―
―
180
クレジット・デリバ
ティブ
(4)
デリバティブ合計−純額
164
$(3,457)
$ 440
$
―
$
469
269/322
$
62
$
―
$ (231)
$
206
210
$(2,511)
39
$(351)
EDINET提出書類
シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
(単位:百万ドル)
下記に含まれる正味実
現/未実現利益(損
失)
レベル3 への
2011年
自己勘定
その他
(からの)
(1)(2)
3月31日
取引
振替
投資
モーゲージ・バック負債
証券
米国政府系機関保証証
券
$
プライム
Alt-A
サブプライム
商業証券
投資モーゲージ・バッ
ク負債証券合計
米国財務省証券および
連邦諸機関証券
362
$
―
$
―
(1)
$ (307)
購入
11
150
発行
$
―
売却
$
―
$
(7)
2011年
6月30日
決済
$
7
―
(11)
―
(3)
―
(122)
保有中の
未実現
利益
(損失)
$
59
$
4
23
―
2
―
―
(1)
―
―
―
―
1
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
527
―
―
(539)
24
―
(12)
―
―
―
$ 31
$ 1,041
$
―
$
10
$ (969)
$
$
―
$
―
$
16
(15)
$
―
$
―
$
(30)
$
―
$
83
$
4
$
―
$
(1)
$
―
$
―
$
―
州および市証券
381
―
(23)
38
12
―
(53)
―
355
(27)
外国政府証券
426
―
(10)
(40)
56
―
(10)
(93)
329
(7)
社債
1,085
―
21
(13)
444
―
(5)
(16)
1,516
3
持分有価証券
1,829
―
(28)
―
―
―
(9)
(171)
1,621
(16)
アセット・バック証券
5,002
―
(5)
10
51
―
(204)
(379)
4,475
(1)
672
―
22
―
2
―
(2)
(41)
653
26
8,942
―
101
(518)
158
―
(273)
(752)
7,658
106
88
$(1,507)
$ (587)
$(1,452)
$16,690
$
88
$
59
その他の負債証券
市場性のない持分証券
投資合計
$19,394
$
―
$
$
754
$
―
248
$
688
貸出金
$ 3,152 $
― $
抵当貸付サービシング権
4,690
―
定期的に測定されるその他
の金融資産
2,485
―
585
$―
(66) $
(226)
(307)
7
―
$ (206)
$ 3,590
―
$
―
―
$
―
(125)
4,258
(307)
(25)
57
142
(58)
(159)
2,449
14
―
$ (12)
―
―
(107)
1,078
負債
利付預金
フェデラルファンド借入
金、貸付有価証券または
買戻条件付売渡有価証
券
$
1,168
$
7
$
(9)
$
―
$
29
$
$
586
$ (41)
(7)
―
10
―
―
109
30
―
281
―
―
147
(60)
447
28
391
(34)
―
163
―
143
―
(120)
611
(13)
8,568
―
70
(441)
―
330
―
(1,514)
6,873
9
―
(13)
―
1
8
(14)
16
トレーディング勘定負債
空売有価証券
短期借入金
長期債務
定期的に測定されるその他
の金融負債
270/322
(1)
13
(19)
EDINET提出書類
シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
下記に含まれる
正味実現/未実現
利益(損失)
レベル3 への
2010年
自己勘定
その他
(からの)
(1)(2) 12月31日 取引
振替 (単位:百万ドル)
資産
フェデラルファンド貸出
金、借入有価証券または売
戻条件付買入有価証券
$ 4,911
$ (129)
$
―
$(1,351)
購入
発行
$
売却
―
$
―
$
―
355
$
―
$
(352)
2011年
6月30日
決済
$
―
保有中の
未実現
利益
(損失)
(3)
$ 3,431
$
―
$ (57)
$ 947
$
63
トレーディング有価証券
トレーディング・モー
ゲージ・バック有価証
券
米国政府系機関保証証
券
$
831
$
81
$
―
$
89
プライム
594
84
―
(3)
1,315
―
(1,333)
(6)
651
(24)
Alt-A
385
11
―
(16)
1,577
―
(1,716)
(12)
229
2
サブプライム
(12)
―
63
451
―
(866)
(38)
723
31
米国外の住宅証券
1,125
224
37
―
32
291
―
(261)
―
323
1
商業証券
418
96
―
64
339
―
(367)
―
550
65
$4,328
$ ―
$(4,895)
$ (113)
$ 3,423
$
138
$
$
$
$
―
トレーディング・モー
ゲージ・バック有価証
券合計
米国財務省証券および連
邦諸機関証券
米国財務省証券
$ 3,577
$
297
$
―
$
229
―
$
―
$
―
$
―
$
72
諸機関債務証券
2
―
$
―
3
5
米国財務省証券および連
邦諸機関証券合計
$
72
$
2
$
―
$
3
$
5
州および市証券
$
208
$
52
$
―
$
107
$
969
外国政府証券
社債
持分有価証券
$
―
―
―
(36)
$
―
(36)
$
$
$
46
$
46
$
1
―
$
246
$
44
―
(1,090)
―
161
859
―
(303)
(387)
903
6,006
252
―
1,457
3,788
―
(3,034)
(1,796)
6,673
776
71
―
(169)
128
―
(158)
6,618
439
―
(18)
2,428
―
(3,469)
1,305
(13)
―
317
452
―
(366)
$
―
$2,087
$12,957
$
―
$(13,351)
$
―
$
―
$19,128
$ 1,107
1
―
7
その他の負債証券
(4)
―
―
566
アセット・バック証券
トレーディング有価証券合
計
―
―
8
(201)
648
(1,382)
―
54
4,616
(117)
1,695
12
$(3,678)
$18,250
$
$
$
(61)
デリバティブ−純額
金利契約
$ (730)
外国為替契約
164
$ (115)
113
―
$
709
$
4
$
(11)
344
201
$
117
(135)
―
―
―
(160)
(18)
(82)
株式契約
(1,639)
197
―
(65)
56
―
(160)
(234)
(1,845)
(781)
コモディティ契約
(1,023)
153
―
(100)
2
―
(60)
(31)
(1,059)
(49)
2,296
(583)
―
(267)
―
―
―
クレジット・デリバ
ティブ
(4)
デリバティブ合計−純額
$
(932)
$(235)
$
―
$
142
$
前へ 次へ
271/322
62
$
―
$ (231)
(1,236)
$(1,317)
210
$(2,511)
(714)
$(1,509)
EDINET提出書類
シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
(単位:百万ドル)
下記に含まれる
正味実現/未実現利
益(損失)
レベル3 への
2010年
自己勘定
その他
(からの)
(1)(2) 12月31日 取引
振替 投資
モーゲージ・バック負
債証券
米国政府系機関保証
証券
$
プライム
Alt-A
サブプライム
商業証券
投資モーゲージ・バッ
ク負債証券合計
米国財務省証券および
連邦諸機関証券
州および市証券
外国政府証券
22
$
―
$
2
$
購入
発行
37
$
5
売却
$
―
$
(7)
2011年
6月30日
決済
$
保有中の
未実現
利益
(損失)
(3)
―
$
59
$
(14)
166
―
1
(122)
7
―
(29)
―
23
―
1
―
―
―
―
―
―
―
1
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
527
―
3
(539)
39
―
(30)
―
―
―
$ (624)
$ 51
$
716
$
―
$
6
$
17
$
―
$
―
$
(15)
$
―
$
―
$
(66)
$
―
$
83
$
(14)
$
―
$
(2)
$
―
$
―
$
―
504
―
(47)
(55)
33
―
(80)
―
355
(58)
358
―
(3)
24
106
―
(63)
36
24
471
(17)
(93)
329
(4)
(16)
1,516
―
社債
1,018
持分有価証券
2,055
―
(57)
(29)
―
―
(9)
(339)
1,621
11
アセット・バック証券
5,424
―
41
53
87
―
(447)
(683)
4,475
5
727
―
(11)
67
35
―
(2)
(163)
653
6,467
―
550
(838)
3,348
―
(1,117)
(752)
7,658
―
$ 515
$(1,393)
$4,131
―
$(1,803)
$(2,046)
$16,690
―
$ (502)
$ 3,590
$ (49)
その他の負債証券
市場性のない持分証券
投資合計
$17,286
$
$
(7)
641
$
574
貸出金
$ 3,213 $
― $ (153) $ (245) $
248
$1,029
$
抵当貸付サービシング権
4,554
―
(99)
―
―
―
―
(197)
4,258
(99)
定期的に測定されるその他
の金融資産
2,509
―
(9)
(44)
57
343
(58)
(349)
2,449
18
$(27)
―
$ 244
―
(165)
負債
利付預金
$ 277
$ ―
フェデラルファンド借入
金、貸付有価証券または
買戻条件付売渡有価証券
$
51
$
$ ―
$ (13)
1,261
11
―
100
―
187
93
―
199
―
―
147
447
15
802
144
―
122
―
168
―
(337)
611
(50)
(99)
166
(416)
―
650
―
(1,679)
6,873
―
(17)
1
12
(1)
(39)
16
(107)
$
586
1,078
$ (218)
―
トレーディング勘定負債
空売有価証券
短期借入金
長期債務
定期的に測定されるその他
の金融負債
8,385
19
7
272/322
7
62
(19)
EDINET提出書類
シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
下記に含まれる正味実現/
2010年
3月31日
(単位:百万ドル)
自己勘定
取引
資産
フェデラルファンド貸出金、
借入有価証券または売戻
条件付買入有価証券
未実現利益(損失)
$
レベル3への 購入、発行お
(1)(2)
(からの)振替 よび決済 その他
$1,907
446
$
―
(107)
$
―
$
4,165
$
―
$
$
(153)
保有中の
未実現利益
2010年
6月30日
(損失)(3)
$ 6,518
$
―
トレーディング有価証券
トレーディング・モー
ゲージ・バック有価
証券
米国政府がスポン
サーとなっている有
価証券
$
プライム
947
$
399
Alt-A
321
サブプライム
商業証券
(2)
―
67
15
―
100
―
126
(4,069)
243
14
―
20
(43)
2,215
1
―
(142)
110
トレーディング・モー
ゲージ・バック有価
証券合計
$10,650
$ (776)
$
―
州および市証券
$
$
$
―
外国政府証券
社債
453
$
242
(129)
644
(15)
―
11
7,950
(74)
―
10
―
905
持分有価証券
8
$
$
146
(697)
6,525
米国外の住宅証券
71
758
(123)
610
15
(20)
451
45
1,885
(1,890)
234
(4)
2,184
$ (3,994)
$ 6,122
$
$
(275)
$
57
2
$ (1,990)
$
―
(254)
386
(20)
(144)
(1,521)
6,211
(114)
(338)
(44)
533
26
アセット・バック証券
4,200
(16)
―
74
(56)
4,202
(242)
その他の負債証券
1,129
(72)
―
(48)
38
1,047
(4)
$ 25,931
$ (935)
$
―
$ (332)
$ (6,106)
$ 18,558
$ (2,344)
339
$190
$
―
$ (175)
$
33
206
―
(1)
12
(48)
―
(51)
286
85
―
38
―
(358)
トレーディング有価証券合計
(4)
デリバティブ- 純額
金利契約
$
外国為替契約
株式契約
(1,420)
コモディティおよびその
他の契約
(645)
クレジット・デリバティブ
デリバティブ合計−純額
(4)
$
5,029
(1,421)
3,336
$ (988)
$
―
273/322
$
(547)
221
$
250
(1,233)
(2)
(524)
(1,177)
$
(660)
575
$
$
481
249
(307)
22
2,073
(1,546)
1,141
$(1,101)
EDINET提出書類
シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
下記に含まれる正味実現/
未実現利益(損失)
レベル3への
自己勘定
(からの)
購入、発行お
(1)(2)
取引
振替
よび決済 その他
(単位:百万ドル)
2010年
3月31日
2010年
6月30日
保有中の
未実現利益
(損失)(3)
投資
モーゲージ・バック負
債証券
米国政府系機関保証
証券
$
1
プライム
Alt-A
サブプライム
米国外の住宅証券
商業証券
投資モーゲージ・バッ
ク負債証券合計
米国財務省証券および
連邦諸機関証券
$
$
―
$
―
$
―
$
―
$
1
$
―
276
―
(16)
575
(63)
772
(2)
30
―
―
190
(15)
205
―
1
―
(1)
14
―
14
―
―
―
―
814
―
814
5
546
―
13
1
(2)
558
―
(80)
$ 2,364
854
$
―
$
(4)
$1,594
$
$
3
諸機関債務証券
$
19
$
―
$
―
$
―
$
―
$
19
$
―
米国財務省証券および
連邦諸機関証券合計
$
19
$
―
$
―
$
―
$
―
$
19
$
―
州および市証券
$
262
$
―
6
$
233
$
(44)
$
457
$
―
外国政府証券
$
287
―
(1)
(27)
社債
1,062
―
(5)
295
持分有価証券
2,468
―
14
1
アセット・バック証券
7,936
4,802
その他の負債証券
1,007
―
20
市場性のない持分証券
8,613
―
(2)
投資合計
(6)
$ 22,508
$
―
$
$
$
―
$
22
23
(42)
(2,077)
282
(14)
(81)
1,271
(8)
(245)
2,238
―
(429)
12,303
(41)
(94)
891
27
$ 4,779
31
6,561
(60)
$(923)
$ 26,386
$ (89)
(426)
$ 3,668
$ (288)
(203)
4,894
(1,342)
221
3,089
(35)
貸出金
抵当貸付サービシング権
定期的に測定されるその他の
金融資産
4,395
(296)
$
(5)
6,439
―
(1,342)
―
907
―
(35)
1,996
$
負債
利付預金
フェデラルファンド借入金、
貸付有価証券または買戻
条件付売渡有価証券
$
158
$
―
$
(4)
$
(4)
$
25
$
183
$ 36
975
(99)
―
76
(59)
1,091
(110)
148
33
―
509
(3)
621
103
445
(13)
トレーディング勘定負債
空売有価証券
短期借入金
長期債務
定期的に測定されるその他の
金融負債
258
18
―
12
12,836
126
290
(150)
2
―
(14 )
―
274/322
193
(1,529)
10,741
(9)
7
184
(7)
EDINET提出書類
シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
下記に含まれる正味実現/
未実現利益(損失)
自己勘定
レベル3への 購入、発行お
(1)(2)
取引
(からの)振替 よび決済 その他
2009年
12月31日
(単位:百万ドル)
資産
フェデラルファンド貸出金、
借入有価証券または売戻
条件付買入有価証券
$ 1,127
$
509
$
―
(158)
$
―
$
2010年
6月30日
4,165
$
保有中の
未実現利益
(損失)(3)
717
$6,518
$
―
トレーディング有価証券
トレーディング・モー
ゲージ・バック有価
証券
米国政府がスポン
サーとなっている有
価証券
$
972
$
$
169
$
(225)
$
758
$
(120)
プライム
384
33
―
150
43
610
(7)
Alt-A
387
30
―
160
(126)
451
54
サブプライム
8,998
米国外の住宅証券
商業証券
36
―
(625)
(6,524)
1,885
572
(27)
―
(259)
(52)
234
1
2,451
(11)
―
(183)
(73)
2,184
48
$ (588)
$ (6,957)
$ 6,122
トレーディング・モー
ゲージ・バック有価
証券合計
$ 13,764
$
(97)
$
―
州および市証券
$
$
11
$
―
222
459
外国政府証券
アセット・バック証券
その他の負債証券
トレーディング有価証券合計
$
$ (232)
$
$
―
―
(186)
386
(5)
―
(483)
(1,851)
6,211
(107)
16
―
(12)
(111)
533
3,006
(77)
―
44
1,229
4,202
(266)
13,231
23
―
(255)
(11,952)
1,047
(3)
$ (1,424)
$ (19,772)
$ 18,558
$ (2,216)
$(53)
$575
39,942
$(188)
$
―
$665
$
―
102
57
11
640
持分有価証券
56
$ (1,885)
(75)
8,620
社債
$
(1,861)
50
(4)
デリバティブ- 純額
金利契約
$
(374)
外国為替契約
(38)
株式契約
コモディティおよびその
他の契約
クレジット・デリバティ
ブ
(4)
デリバティブ合計−純額
$
$337
344
―
(98)
42
(1,110)
(227)
―
(282)
386
(1,233)
(558)
(529)
(116)
―
68
53
(524)
(444)
5,159
(1,275)
―
(875)
(936)
3,108
$ (609)
(850)
$ (508)
$
―
275/322
$
250
$447
$
362
2,073
(1,922)
1,141
$ (2,115)
EDINET提出書類
シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
下記に含まれる正味実現/
未実現利益(損失)
レベル3への
自己勘定
(からの)
購入、発行お
(1)(2)
取引
よび決済 振替
その他
(単位:百万ドル)
2009年
12月31日
2010年
6月30日
保有中の
未実現利益
(損失)(3)
投資
モーゲージ・バック負債
証券
米国政府系機関保証
証券
$
プライム
Alt-A
サブプライム
米国外の住宅証券
商業証券
投資モーゲージ・バック
負債証券合計
米国財務省証券および連
邦諸機関証券
2
$
―
$
(1)
$
―
$
―
$
1
$
―
736
―
(113)
70
79
772
23
55
―
(23)
190
(17)
205
17
1
―
(1)
14
―
14
―
―
―
―
814
―
814
8
746
―
(449)
2
259
558
―
(587)
$ 1,090
321
$ 2,364
$
48
19
$
19
$
(1)
$
1,540
$
諸機関債務証券
$
21
$
―
$
(21)
$
―
米国財務省証券および連
邦諸機関証券合計
$
21
$
―
$
(21)
$
―
$
19
$
19
$
(1)
州および市証券
$
217
7
$
233
$
―
$
457
$
―
$
―
$
―
$
$
$
270
―
7
(10)
15
社債
1,257
―
(79)
236
持分有価証券
2,513
―
26
90
アセット・バック証券
8,272
4,818
外国政府証券
その他の負債証券
市場性のない持分証券
(36)
282
2
(143)
1,271
20
(391)
2,238
―
(751)
12,303
(95)
560
―
27
(36)
340
6,753
―
15
(108)
(99)
6,561
(689)
$26,386
$
(39)
$ 3,668
$
(144)
投資合計
$ 21,403
$
―
$
(641)
$
6,313
貸出金
$
$
―
$
(140)
$
615
213
抵当貸付サービシング権
6,530
―
(1,198)
―
定期的に測定されるその他
の金融資産
1,101
―
(27)
1,983
$
$ 2,980
891
40
(53)
(438)
4,894
(1,198)
32
3,089
(27)
負債
利付預金
フェデラルファンド借入
金、貸付有価証券または
買戻条件付売渡有価証券
トレーディング勘定負債
空売有価証券
短期借入金
長期債務
定期的に測定されるその他
の金融負債
$
28
929
$
―
$
2
(98)
―
774
52
231
8
9,654
13
$
(6)
$
163
$
183
$
(13)
76
(12)
1,091
(166)
―
(69)
(32)
621
56
―
(106)
328
445
14
272
145
332
1,172
10,741
74
―
(19)
―
(25)
7
(7)
(1) 売却可能投資(負債証券)の公正価値の変動は、連結貸借対照表のその他包括利益累計額に計上され、売却による利益および損失は連
結損益計算書の投資売却実現利益(損失)に計上されています。
(2) MSRに係る未実現利益(損失)は、連結損益計算書のその他収益に計上されています。
(3) 2011年6月30日および2010年6月30日現在保有中のレベル3に分類されている資産および負債に関する公正価値の変動に関連して損
益(および売却可能投資の公正価値の変動に関するその他包括利益累計額)に含まれている未実現損益額の合計を表しています。
(4) レベル3のデリバティブ資産および負債は、上表においては表示目的上相殺されています。
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以下は、上記の変動表の各表におけるレベル3残高の変動分析です。
2011年3月31日から2011年6月30日の期間における、レベル3に分類された資産および負債の大幅な変動
は、以下によって生じました。
・トレーディング有価証券の39億ドルの正味減少には以下が含まれています。
− 2011年第1四半期に満期保有目的投資からトレーディング勘定資産へ再分類された特定の有価証券
の売却。これには、トレーディング・モーゲージ・バック有価証券28億ドル(このうち、Alt-Aが15億
ドル、プライムが10億ドル、サブプライムが2億ドル、商業証券が1億ドルです。)、州および市の負
債証券9億ドル、社債3億ドルならびにアセット・バック証券2億ドルが含まれています。
− トレーディング社債の購入19億ドルおよび売却18億ドル。これは、好調な取引活動を反映しています。
− アセット・バック証券の購入11億ドルおよび売却13億ドル。これは、CLOおよびCDOの取引によるポジ
ションを含みます。
・レベル3投資の正味減少27億ドル。これには、主にレベル3からレベル2への振替によって生じたモー
ゲージ・バック有価証券10億ドルの正味減少が含まれます。市場性のない持分証券の減少は13億ドルであ
り、主に売却3億ドルおよび決済8億ドルによるものです。これは当社によるプライベート・エクイティ
およびヘッジ・ファンドへの投資の売却および償還に関連しています。
・レベル3長期債務の正味減少17億ドル。これには15億ドルの決済が含まれています。このうち12億ドルは、
2011年第2四半期に予定されていた仕組取引の終了に関連しており、これに対応してトレーディング社債
が減少しています。
2010年12月31日から2011年6月30日の期間における、レベル3の資産および負債の大幅な変動は、以下に
よって生じました。
・フェデラルファンド貸出金、借入有価証券または売戻条件付買入有価証券の15億ドルの減少。これは主に、
特定の仕組リバース・レポの予想満期の減少によるレベル3からレベル2への振替14億ドルによるもの
です。これにより、より観察可能な価格となりました。
・トレーディング有価証券の9億ドルの正味減少には以下が含まれています。
− 2011年第1四半期における満期保有目的投資からトレーディング勘定資産への有価証券43億ドルの
再分類。これらの再分類は、上記のレベル3の変動表の購入に含まれています。再分類されその後売
却されたこれらのレベル3資産には、トレーディング・モーゲージ・バック有価証券28億ドル(こ
のうち、Alt-Aが15億ドル、プライムが10億ドル、サブプライムが2億ドル、商業証券が1億ドルで
す。)、州および市の負債証券9億ドル、社債3億ドルならびにアセット・バック証券2億ドルが含
まれています。
− トレーディング社債の購入35億ドルおよび売却27億ドル。これは、好調な取引活動を反映しています。
− アセット・バック証券の購入22億ドル、およびアセット・バック証券の売却33億ドルは、CLOおよび
CDOの取引によるポジションを反映しています。
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・クレジット・デリバティブの21億ドルの減少。これには主に特定の契約の決済による12億ドルが含まれて
いますが、これは、当社が単一の取引相手から購入した商業モーゲージ・バック証券に対する信用補完に
関連しています。
・レベル3投資の正味減少6億ドルには、市場性のない持分証券の正味増加12億ドルが含まれています。市
場性のない持分証券の購入33億ドルには、2011年第1四半期のシティによるモルトビー・アクイジション
ズ・リミテッド(EMIグループ・リミテッドを支配する持株会社である。)の株式取得が含まれています。
売却11億ドルおよび決済8億ドルは主に、当社によるプライベート・エクイティおよびヘッジ・ファンド
の投資の売却および償還に関連しています。
・レベル3長期債務の正味減少15億ドルには、決済額17億ドルが含まれています。このうち12億ドルは2011
年第2四半期に予定されていた仕組取引の終了に関連しており、対応してトレーディング社債が減少して
います。
2010年3月31日から2010年6月30日の期間における、レベル3の資産および負債の大幅な変動は、以下に
よって生じました。
・フェデラルファンド貸出金、借入有価証券または売戻条件付買入有価証券の正味増加46億ドル。これには、
予想満期の増加によるレベル2からレベル3へ振替られた商品42億ドルが含まれています。
・トレーディング有価証券の正味減少74億ドルは主に、以下によって生じています。
− サブプライム・トレーディング・モーゲージ・バック証券の減少46億ドル。これは、主に2010年第2
四半期におけるスーパー・シニア・サブプライム・エクスポージャーの清算によるものです。
− トレーディング社債の減少17億ドルは、主に返済および売却15億ドルによるものです。
・デリバティブの減少22億ドルには、クレジット・デリバティブの減少30億ドルが含まれます。第2四半期
のレベル3のクレジット・デリバティブの損失14億ドルは、2010年第2四半期に終了した、ハイグレード
のメザニン合成CDOをヘッジするCDSの解消に関連しています。また、関連するCVAのリリース時に、この損
失を相殺する利益が認識されました。12億ドルの決済はこれらの契約の解消に関係しています。
・投資の39億ドルの増加には、アセット・バック証券61億ドルのレベル3への振替が含まれています。これ
は、ASU 2010-11の適用に伴って、2010年6月30日現在にHTMからAFSへ振り替えられた証券に関連していま
す。
・MSRの減少15億ドルは、金利低下による第2四半期の損失13億ドルによるものです。
・長期債務の減少21億ドルは、主に2010年第2四半期の返済および償還によるものです。
2009年12月31日から2010年6月30日の期間における、レベル3に分類された資産および負債の大幅な変動
は、以下によって生じました。
・レベル2からレベル3への振替による、フェデラルファンド貸出金、借入有価証券または売戻条件付買入
有価証券の正味増加54億ドル。
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・トレーディング有価証券の正味減少214億ドルは主に、以下によって生じています。
− サブプライム・トレーディング・モーゲージ・バック証券の減少71億ドル。これは、主に上記のスー
パー・シニア・サブプライム・エクスポージャーの清算によるものです。
− その他のトレーディング債券の減少122億ドルは、主に2010年1月1日のSFAS第166号/167号の適用に
際して、当社がクレジット・カード証券化信託を連結した影響によるものです。当信託の連結によ
り、当該信託への当社の投資およびその他の関係会社間残高は消去されました。2010年1月1日現
在、新規に連結されたVIEへの当社の投資には、信託によって発行された証書111億ドルが含まれ、こ
れはレベル3に分類されています。これらの信託証書の相殺による影響は、上記のレベル3の変動表
に純額決済として反映されています。
・投資の50億ドルの増加には、2010年6月30日現在のHTMからAFSへの証券の振替に関する、アセット・バッ
ク証券61億ドルのレベル3への振替が含まれます。
・貸出金の35億ドルの増加は、主に2010年1月1日のSFAS第166号/167号の適用に際して、公正価値オプショ
ンが選択された特定のVIEを当社が連結したことによるものです。レベル3の貸出金に関するこれらのVIE
の連結による影響については、上記の変動表に購入として反映されています。
・長期債務の11億ドルの増加。これは主に2010年1月1日のSFAS第166号/167号の適用に伴う、特定のVIEを
当社が連結した影響によるものです。これらの増加は返済および償還により一部相殺されました。
公正価値階層のレベル1とレベル2の間での振替
2011年6月30日および2010年6月30日に終了した3ヶ月および6ヶ月において、当社には、公正価値階層のレ
ベル1とレベル2の間での資産または負債の重要な振替はありませんでした。
非定期的に公正価値で測定される項目
特定の資産および負債は、非定期的に公正価値で測定されているため、上表には含まれていません。
これらには、取得原価で測定され、減損により期中に公正価値まで評価減されている資産が含まれています。
また、これらの資産は、低価法(LOCOM)で測定され、期末日現在で取得原価を下回る公正価値で認識されている
売却目的貸出金を含んでいます。
LOCOMに基づいて測定された貸出金の公正価値は、可能な場合、流通市場における市場価格を用いて決定され
ます。このような貸出金は一般的に、市場における取引水準および入手可能な市場価格の入手頻度を考慮して、
公正価値階層のレベル2に分類されます。市場価格が存在しない場合、貸出金の公正価値は、類似する資産の市
場価格に当該貸出金特有の性質について調整を行うことで決定されます。
次表は、2011年6月30日および2010年12月31日現在、LOCOMで計上されたすべての資産を示しています。
(単位:十億ドル)
2011年6月30日
2010年12月31日
公正価値
レベル2
レベル3
$
5.5
$
2.6
$
2.9
$
3.1
$
0.9
$
2.2
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20.公正価値オプションの選択
当社は大部分の金融商品およびその他の特定項目について、公正価値で計上し、その公正価値の変動を損益に
計上する会計処理を商品毎に選択することができます。その選択は適格金融資産、金融負債の取得時または確定
契約の締結時、あるいは再検討を要する特定のトリガーイベントが起こった場合に行われます。公正価値オプ
ションの選択は取消不能です。公正価値における変動は、当期損益に計上されます。公正価値オプションの選択
が行われた該当分野に関する追加情報は、連結財務諸表注記19に記載されています。
現在、すべてのサービシング権は、公正価値で当初認識されなければなりません。当社は、抵当貸付サービシン
グ権について公正価値による会計処理を選択しています。抵当貸付サービシング権の会計処理および報告に関
する詳細については、連結財務諸表注記17を参照してください。
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次表は、2011年6月30日および2010年12月31日現在、公正価値に基づく会計処理を選択したポジションの公正
価値、ならびに2011年および2010年6月30日に終了した6ヶ月における公正価値の変動を表しています。
(単位:百万ドル)
資産
フェデラルファンド貸出金、借入有価証券ま
たは売戻条件付買入有価証券
特定の売戻条件付買入有価証券および
借入有価証券のポートフォリオ
トレーディング勘定資産
投資
貸出金
(3)
特定の法人向け貸出金
(3)
特定の個人向け貸出金
貸出金合計
(2)
6月30日に終了した6ヶ月にお
ける公正価値の変動による利益
(損失)
公正価値
2011年
6月30日現在
2010年
12月31日現在(1)
2011年
(1)
$ 147,401
$ 87,512
15,106
843
14,289
646
68
299
3,418
1,422
2,627
1,745
29
(167)
2010年
$ (375)
$ 528
17
(9)
(137)
70
$
4,840
$
4,372
$ (138)
その他資産
抵当貸付サービシング権
特定の抵当貸付(HFS)
特定の持分法適用投資
$
4,258
4,198
172
$
4,554
7,230
229
$
(99)
73
(10)
$
(1,198)
147
(31)
その他資産合計
$
8,628
$ 12,013
$
(36)
$
(1,082)
資産合計
$176,818
$118,832
$ (182)
負債
利付預金:
フェデラルファンド借入金、貸付有価証券ま
たは買戻条件付売渡有価証券
特定の買戻条件付売渡有価証券および
(2)
貸付有価証券のポートフォリオ
トレーディング勘定負債
短期借入金
長期債務
合計
$
1,751
$
$
$
1,265
$
(67)
(613)
29
$ 2
125,072
121,193
20
91
3,231
1,938
26,999
3,953
2,429
25,997
105
65
49
145
57
563
$158,991
$154,837
$268
$ 858
(1) 当期の表示に一致するように、組み替えられています。
(2) 売戻条件付買入有価証券に関する債権および買戻条件付売渡有価証券に関する債務の相殺を反映しています。
(3) 連結VIEが保有している抵当貸付を含みます。
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当社の信用評価調整
公正価値オプションが選択された負債の公正価値は(非遡求型および同様の負債を除きます。)、当社の信用
スプレッドの縮小もしくは拡大による影響を受けています。こうした当社の信用リスク(または商品特有の信
用リスク)の変動によるこれらの負債の公正価値における見積変動額は、2011年および2010年6月30日に終了
した3ヶ月においてそれぞれ241百万ドルおよび455百万ドルの利益ならびに2011年および2010年6月30日に終
了した6ヶ月においてそれぞれ128百万ドルおよび450百万ドルの利益でした。商品特有の信用リスクの変動か
ら生じた公正価値の変動は、当社の最新の観察可能な信用スプレッドを上記の各負債の評価に用いられる各評
価手法に組み入れることによって見積られました。
金融資産および金融負債の公正価値オプション
特定の売戻条件付買入有価証券、借入有価証券、買戻条件付売渡有価証券、貸付有価証券、および無担保短期借
入金のポートフォリオ
当社は、米国、英国および日本におけるブローカー・ディーラーの確定収益売戻条件付買入証券および確定収
益買戻条件付売渡証券(および特定の無担保短期借入金)の特定のポートフォリオに対して、公正価値オプ
ションを選択しました。いずれも、関連する金利リスクが主に損益を通じて公正価値で会計処理されているデリ
バティブ商品を用いてポートフォリオごとに管理されているため、公正価値オプションが選択されました。
これらのポートフォリオにおける取引の公正価値の変動は、自己勘定取引に計上されています。関連する受取
利息および支払利息は各取引で規定されている約定金利に基づき測定されており、連結損益計算書の受取利息
および支払利息として計上されています。
クレジット・デフォルト・スワップまたはパーティシペーション・ノートでヘッジされた特定の信用状お
よびリボルビング・ローン
当社は、デリバティブ商品またはパーティシペーション・ノートでヘッジされる特定の信用状に対して公正
価値オプションを選択しています。これらの取引は、公正価値に基づきリスク管理が行われており、また会計上
の不一致を軽減するために、シティグループはこれらの取引に対して公正価値オプションを選択しました。
未実行の信用状の想定元本は2011年6月30日現在で6億ドル、2010年12月31日現在で11億ドルでした。実行さ
れた金額は少額であり、2011年6月30日および2010年12月31日現在、契約期日を90日以上延滞している残高また
は未収利息の計上が停止されている残高はありません。
これらの項目は連結貸借対照表上のトレーディング勘定資産またはトレーディング勘定負債に分類されてい
ます。これらの項目の公正価値の変動は、当社の連結損益計算書上の自己勘定取引に分類されています。
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特定の貸出金およびその他の信用商品
シティグループは、シティグループのトレーディング部門が実行した特定の未実行ローン商品(保証および
信用状等)を含む、特定の新規実行貸出金および取得した貸出金に対して公正価値オプションを選択していま
す。これらの信用商品は、いずれも高レバレッジの資金調達コミットメントではありません。重要な取引グルー
プには、近い将来売却または証券化される予定の貸出金および未実行ローン商品、あるいは経済的リスクがデリ
バティブ商品でヘッジされている取引(購入したクレジット・デフォルト・スワップまたは基礎となる貸出金
に係るトータル・リターンを当社が第三者に支払うトータル・リターン・スワップなど)が含まれます。シ
ティグループは、ヘッジ会計が複雑である場合に会計上の不一致を軽減するため、および業務の簡素化実現のた
めに、公正価値オプションを選択しています。全社的に大部分の貸出取引に対しては、公正価値会計は選択され
ませんでした。
次表は、2011年6月30日および2010年12月31日現在において、公正価値で計上される特定の信用商品に関する
情報を提供しています。
(単位:百万ドル)
連結貸借対照表に計上された簿価
公正価値を上回る未回収元本残高総額
未収利息の計上が停止されている貸出金ま
たは90日超延滞している貸出金の残高
未収利息の計上が停止されている貸出金ま
たは90日超延滞している貸出金の公正
価値を上回る未回収元本残高総額
$15,049
232
41
―
221
―
47
―
57
―
2011年6月30日
トレーディング
資産
2010年12月31日
貸出金
$3,108
(76)
トレーディング
資産
$14,241
167
貸出金
$1,748
(88)
上述の計上金額に加えて、2011年6月30日および2010年12月31日現在、公正価値会計を選択した特定の信用商
品に関連する未実行貸出約定の残高はそれぞれ721百万ドルおよび621百万ドルでした。
実行済および未実行信用商品の公正価値の変動は、当社の連結損益計算書の自己勘定取引に分類されていま
す。関連する受取利息は約定金利に基づき測定され、貸借対照表上の信用商品の分類に応じてトレーディング勘
定資産の受取利息または貸出金に係る利息として計上されています。2011年および2010年6月30日に終了した
6ヶ月における、商品特有の信用リスクによる公正価値の変動は、それぞれ合計34百万ドルおよび27百万ドルの
利益でした。
プライベート・エクイティおよび不動産ベンチャーへの特定の投資ならびに特定の持分法適用投資
シティグループは投資収益およびキャピタル・ゲイン獲得目的でプライベート・エクイティおよび不動産ベ
ンチャーに投資しています。これらの投資の一部については、シティの投資会社において公正価値で計上されて
いる多くのプライベート・エクイティまたはヘッジファンドに類似しているとみなされるため、当社は公正価
値オプションを選択しています。公正価値オプションにより、これらの投資の会計処理と評価の一貫性を保持す
ることができます。このようなプライベート・エクイティおよび不動産事業体へのすべての投資(債券および
株式)は公正価値で会計処理されています。これらの投資は、シティグループの連結貸借対照表に投資として分
類されています。
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シティグループはまた、レバレッジド・バイアウト・ファンドおよびその他のヘッジファンドへの様々な非
戦略的投資を保有しています。当社はこれらの投資に関する業務および会計上の複雑性を軽減するために公正
価値会計を選択しました。ファンドはすべての対象資産を公正価値で会計処理しているため、シティグループの
当該ファンドへの投資に対する持分法適用の影響は、公正価値会計を適用した場合と同じでした。これらの投資
は、連結貸借対照表のその他資産に分類されています。
これらの投資の公正価値の変動は、連結損益計算書のその他収益に計上されています。
特定の抵当貸付(HFS)
シティグループは、購入または組成した特定のプライム固定金利および優良変動金利第1順位抵当貸付(HFS)
に対して公正価値オプションを選択しています。これらの貸出金は、売却または証券化が予定されており、デリ
バティブ商品でヘッジされています。当社は、ヘッジ会計が複雑である場合に会計上の不一致を軽減するため、
および業務の簡素化実現のために公正価値オプションを選択しました。次表は、2011年6月30日および2010年12
月31日現在における公正価値で計上される特定の抵当貸付(HFS)に関する情報を提供しています。
(単位:百万ドル)
連結貸借対照表に計上された簿価
未回収元本残高を上回る公正価値総額
未収利息の計上が停止されている貸出金または90日超延滞している
貸出金の残高
未収利息の計上が停止されている貸出金または90日超延滞している
貸出金の公正価値を上回る未回収元本残高総額
2011年6月30日
$4,198
146
2010年12月31日
$7,230
81
―
1
―
1
これらの抵当貸付の公正価値の変動は当社の連結損益計算書のその他収益に計上されています。2011年およ
び2010年6月30日に終了した6ヶ月における商品特有の信用リスクによる公正価値の変動は、それぞれ0.2百万
ドルおよび1百万ドルの損失でした。関連する受取利息は、引き続き約定金利に基づき測定され、連結損益計算
書に受取利息として計上されています。
特定の連結VIE
当社は、2010年1月1日より連結された特定のVIEすべての適格資産および負債に対して、公正価値オプショ
ンを選択しています。これには、自社名抵当貸付証券化、ミューチュアル・ファンド後払販売手数料および有担
保貸出金債務VIEが含まれます。当社は、これらのVIEにおける当社の留保利益を、実質的にすべて公正価値で計
上していますが、公正価値オプションが経済リスクをよりよく反映できると確信しているため、これらのVIEに
対して公正価値オプションを選択しました。
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当社は、連結抵当貸付VIEに関して、内部の評価手法を用いて抵当貸付および長期債務の公正価値を決定しま
した。内部の評価手法を用いて測定された長期債務の公正価値は、可能な場合には独立したベンダーから入手し
た価格に対して検証されます。観察可能な価格が存在しない場合、独立したベンダーは様々な情報源から入手し
た価格を収集し、類似した有価証券に対してマトリクス・プライシングを適用する場合があります。検証された
長期債務に関連した担保価格はレベル2に分類され、検証されていない債務はレベル3に分類されます。各VIE
の抵当貸付の公正価値は、担保価格から導き出されています。あるVIEの実質的にすべての長期債務がレベル2
のインプットを使用して評価される場合、対応する抵当貸付はレベル2に分類されます。それ以外の場合、VIEの
抵当貸付はレベル3に分類されます。
公正価値オプションが選択された連結抵当貸付VIEに関しては、抵当貸付はシティグループの連結貸借対照表
に貸出金として分類されます。当該貸出金の公正価値の変動は、当社の連結損益計算書のその他収益に計上され
ます。関連する受取利息は、約定金利に基づき測定され、当社の連結損益計算書に受取利息として計上されます。
これらの抵当貸付に関する情報は、次表に含まれています。商品特有の信用リスクによるこれらの貸出金の公正
価値の変動は、2011年および2010年6月30日に終了した6ヶ月においてそれぞれ169百万ドルの損失および64百
万ドルの利益でした。
これらの連結VIEが発行した債務は、シティグループの連結貸借対照表に長期債務として分類されています。
これらの負債の大部分に関する公正価値の変動は、当社の連結損益計算書のその他収益に計上されています。関
連する支払利息は、約定金利に基づき測定され、連結損益計算書に支払利息として計上されています。2011年6
月30日および2010年12月31日現在、これらの連結VIEの長期債務の未回収元本残高総額は、公正価値総額をそれ
ぞれ945百万ドルおよび857百万ドル上回っていました。
次表は2011年6月30日および2010年12月31日現在の、公正価値で計上される連結VIEの法人向けおよび個人向
け貸出金に関する情報を提供しています。
(単位:百万ドル)
連結貸借対照表に計上された簿価
公正価値を上回る未回収元本残高総額
未収利息の計上が停止されている貸出
金または90日超延滞している貸出
金の残高
未収利息の計上が停止されている貸出
金または90日超延滞している貸出
金の公正価値を上回る未回収元本
残高総額
2011年6月30日
法人向け
貸出金
$
2010年12月31日
個人向け
貸出金
303
420
$ 1,395
474
37
41
285/322
法人向け
貸出金
$
個人向け
貸出金
425
357
$ 1,718
527
106
45
133
113
43
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抵当貸付サービシング権
当社は、抵当貸付サービシング権(以下「MSR」といいます。)を公正価値で会計処理しています。MSRの公正
価値は、オプション調整後スプレッド評価手法を用いて決定されます。この手法では、複数の金利シナリオのも
とでのサービシング業務からのキャッシュ・フローを予測し、リスク調整後割引率を用いてこれらのキャッ
シュ・フローを割り引きます。MSRの評価に用いられるモデルで使用する仮定には、抵当貸付の期前返済率およ
び割引率が含まれます。MSRの公正価値は主に、抵当貸出金利の変動から生じる期前返済額の変動に影響されま
す。このリスクを管理するために、当社は、金利デリバティブ契約やモーゲージ・バック証券の先物買受契約を
利用したり、トレーディング目的に分類される有価証券を購入することで、MSRの価値の大部分をヘッジしてい
ます。MSRの会計処理および報告に関する詳細については、連結財務諸表注記17を参照してください。
2011年6月30日および2010年12月31日現在、これらのMSRの残高はそれぞれ42.58億ドルおよび45.54億ドル
で、シティグループの連結貸借対照表の抵当貸付サービシング権に分類されています。MSRの公正価値の変動は、
当社の連結損益計算書のその他収益に計上されています。
特定の仕組負債
当社は、その業績が仕組金利、インフレ、通貨、株式、参照クレジットまたはコモディティ・リスクに連動する
特定の仕組負債(以下「仕組負債」といいます。)について、公正価値オプションを選択しています。これらの
エクスポージャーはトレーディング関連のポジションとみなされており、公正価値に基づいて管理されている
ため、当社は公正価値オプションを選択しています。これらのポジションは引き続き、それぞれの法的構造に応
じて、当社の連結貸借対照表に債務、預金またはデリバティブ(トレーディング勘定負債)として分類される予
定です。
これらの仕組負債の公正価値の変動は当社の連結損益計算書の自己勘定取引に計上されています。組込株式、
参照クレジットまたはコモディティの裏付けのある仕組負債の公正価値の変動には、未収利息の経済要素が含
まれています。組込金利、インフレまたは通貨リスクを含む仕組負債については、関連する支払利息が約定金利
に基づいて測定され、連結損益計算書上に支払利息として計上されています。
特定の非仕組負債
当社は、固定金利および変動金利の付された特定の非仕組負債(以下「非仕組負債」といいます。)につい
て、公正価値オプションを選択しています。当社は、デリバティブ契約を用いて金利リスクが経済的にヘッジさ
れている負債、またはその発行代金が損益を通じて公正価値で会計処理される金融資産を購入するために利用
される負債に対して、公正価値オプションを選択しています。この選択は、会計上の不一致を軽減し、業務上の簡
素化を図ることを目的としています。これらのポジションは、当社の連結貸借対照表の短期借入金および長期債
務に計上されています。これらの非仕組負債の公正価値の変動は、当社の連結損益計算書の自己勘定取引に計上
されています。
関連する支払利息は約定金利に基づき測定され、連結損益計算書に支払利息として計上されています。
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次表は、2011年6月30日および2010年12月31日現在において公正価値で計上された長期債務(連結VIEが発行
した負債を除きます。)に関する情報を提供しています。
(単位:百万ドル)
2011年6月30日
連結貸借対照表に計上された簿価
公正価値を上回る未回収元本残高総額
$
25,243
36
2010年12月31日
$
22,055
477
次表は、公正価値で計上された短期借入金に関する情報を提供しています。
(単位:百万ドル)
2011年6月30日
連結貸借対照表に計上された簿価
公正価値を上回る未回収元本残高総額
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$
1,938
125
2010年12月31日
$
2,429
81
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21.金融商品の公正価値
金融商品の見積公正価値
次表は、シティグループの金融商品の簿価と公正価値を表示したものです。この開示からは、リース取引、関係
会社投資、年金給付債務および保険契約責任準備金は除かれています。また、保険契約者基金の金額からは特定
の保険契約が除かれています。また、開示要件に従って、税効果は除かれており、特定商品の全持分の一括売却の
オファー時に生じるプレミアムあるいはディスカウント、期限の定めのない預金の超過公正価値、および市場取
引で発生するその他の費用は考慮していません。さらに、非金融資産および負債の価値、広範囲なフランチャイ
ズ、取引関係、無形資産の価値(ただし、抵当貸付サービシング権は含みます。)など、シティグループの財政状
態および純資産価値の完全な評価には不可欠なものについてもこの評価からは除かれています。
公正価値は、一定の方法論と仮定に基づく経営陣の最善の見積りを表しています。公正価値による会計処理が
行われていない短期金融商品および通常の業務活動で生じる債権・債務の簿価は、発生から実現するまでの期
間が比較的短期間であるため、公正価値に近似したものとなっています。投資、トレーディング目的およびエン
ドユーザー目的のデリバティブ、長期債務など相場価格のある債務については、入手可能な場合には市場相場価
格を使用しています。公正価値で会計処理されない貸出金のキャッシュ・フローは、流通市場金利、または入手
可能であれば見積市場金利で割り引かれます。それ以外に、比較可能な貸出金ポートフォリオの売却あるいは類
似の条件とリスク特性を有する貸出金に対する現在の市場における組成金利を使用しています。予想信用損失
は見積将来キャッシュ・フローに組み込まれるか、あるいは使用する割引率の調整として組み込まれています。
担保価値もまた考慮されています。公正価値で会計処理されない長期債務等の負債で、相場価格がない場合は、
市場借入金利によって契約上のキャッシュ・フローが割り引かれます。
2011年6月30日
(単位:十億ドル)
簿価
2010年12月31日
見積公正価値
簿価
見積公正価値
資産
投資
フェデラルファンド貸出金、借入有価証券また
は売戻条件付買入有価証券
トレーディング勘定資産
(1)
貸出金
その他の金融資産
負債
(2)
預金
フェデラルファンド借入金、貸付有価証券また
は買戻条件付売渡有価証券
トレーディング勘定負債
長期債務
$ 309.6
$ 309.3
$ 318.2
$ 319.0
284.0
284.0
246.7
246.7
322.3
322.3
317.3
317.3
610.5
600.8
605.5
584.3
283.8
283.4
280.5
280.2
$ 866.3
$ 864.8
$ 845.0
$ 843.2
203.8
203.8
189.6
189.6
152.3
152.3
129.1
129.1
352.5
360.0
381.2
384.5
(3)
172.9
172.9
171.2
171.2
その他の金融負債
(1) 貸出金の簿価は、2011年6月30日現在の344億ドルおよび2010年12月31日現在の407億ドルの貸倒引当金を控除した後の
金額です。また、当該簿価からは、2011年6月30日および2010年12月31日現在のリース金融債権それぞれ26億ドルおよび
26億ドルが除かれています。
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(2) 現金および銀行預け金、銀行預け金、仲介業者債権、再保険回収額、抵当貸付サービシング権、特別および変額勘定、なら
びに連結貸借対照表のその他資産に含まれているその他の金融商品の簿価および見積公正価値を含みます。そのすべて
の簿価は公正価値の合理的な見積りです。
(3) 仲介業者債務、特別および変額勘定、および短期借入金、ならびに連結貸借対照表のその他負債に含まれるその他の金融
商品の簿価および見積公正価値を含みます。そのすべての簿価は公正価値の合理的な見積りです。
公正価値は、金利、信用の質および価値に対する市場の反応などの様々な要素の変化に伴い、また、既存の資産
・負債が消滅し、新たな取引が発生することにより、期間ごとに変化します。
貸出金の見積公正価値は、貸出実行後の信用状況の変化、固定利付貸出金の場合は金利の変動、および特定の
貸出実行時のプレミアムを反映しています。2011年6月30日現在および2010年12月31日現在において、シティグ
ループの貸出金の簿価(貸倒引当金控除後)は見積公正価値を総額でそれぞれ97億ドルおよび212億ドル超過
しています。2011年6月30日現在、個人向け貸出金および法人向け貸出金の簿価(貸倒引当金控除後)は見積公
正価値をそれぞれ78億ドルおよび19億ドル超過していました。
2011年6月30日および2010年12月31日現在、当社の法人向け未実行貸出約定の見積公正価値はそれぞれ50億
ドルおよび56億ドルでした。個人向け未実行貸出約定は、通常借り手に通知を提示することで解約可能であるこ
とから、当社は公正価値の見積りを行っていません。
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22.保証およびコミットメント
保証
当社は、シティグループの顧客に対し、その信用力を強化し、広範囲な事業取引が可能となるように様々な保
証および補償を提供しています。保証の定義を満たす特定の契約により保証人が引受けることとなる義務につ
いては、保証人が保証開始時に公正価値で負債計上すべきであるとしています。
さらに、保証人は、被保証会社が全額債務不履行となった場合に、保証に基づき保証人が支払うこととなる将
来の潜在的支払金額の最高額を開示することが求められています。将来の潜在的支払金額の最高額は、保証の想
定金額に基づいて決定されますが、遡求条項に基づいた、あるいは保有担保からの回収可能性は考慮されませ
ん。この将来の潜在的支払金額の最高額は、これらの保証に関する予想損失額とは関連がありません。
次表は、2011年6月30日および2010年12月31日現在の当社の保証に関する情報を表しています。
(単位:十億ドル、ただし簿価は百万ドル
2011年6月30日現在)
将来の潜在的支払金額の最高額
期日
1年以内
期日
1年超
合計残高
簿価
(百万ドル)
2011年
金融スタンドバイ信用状
$
29.5
$
69.3
$
98.8
$
240.6
履行保証
9.0
3.8
12.8
46.1
保証とみなされるデリバティブ商品
3.6
3.4
7.0
715.1
遡求義務付売却ローン
有価証券貸出補償
(1)
クレジットカード加盟店処理
カストディ補償およびその他
合計
(1)
―
0.5
0.5
114.0
85.5
―
85.5
―
70.8
―
70.8
―
―
44.6
44.6
―
$198.4
$121.6
$320.0
$1,115.8
(1) 当社は、有価証券貸出補償およびクレジットカード加盟店処理から生じる潜在的債務の金額および蓋然性は重要なもの
ではないと判断しているため、これらの保証の簿価は重要なものではありません。
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(単位:十億ドル、ただし簿価は百万ドル
2010年12月31日現在)
将来の潜在的支払金額の最高額
期日
1年以内
期日
1年超
合計残高
簿価
(百万ドル)
2010年
金融スタンドバイ信用状
$
26.4
$
68.4
$
94.8
$
225.9
履行保証
9.1
4.6
13.7
35.8
保証とみなされるデリバティブ商品
3.1
5.0
8.1
850.4
―
0.4
0.4
117.3
70.4
―
70.4
―
65.0
―
65.0
―
―
40.2
40.2
253.8
292.6
$1,483.2
遡求義務付売却ローン
有価証券貸出補償
(1)
クレジットカード加盟店処理
カストディ補償およびその他
(1)
合計
$
174.0
$
118.6
$
(1) 当社は、契約上のキャッシュ・フローの回収に対する保証、有価証券貸出補償およびクレジットカード加盟店処理から
生じる潜在的債務の金額および蓋然性は重要なものではないと判断しているため、これらの保証の簿価は重要なもので
はありません。
金融スタンドバイ信用状
シティグループは、借り手の信用を当社が保証するスタンドバイ信用状を発行しています。信用状が実行され
た場合、借り手はシティグループに対して返済する義務を負います。スタンドバイ信用状は、契約上の債務不履
行から第三者を保護します。金融スタンドバイ信用状には、保険料の支払いおよび再保険リスクの保証が含まれ
ます。これらは、産業振興債の引受けおよび決済機関における支払債務の決済を保証し、オプションおよび有価
証券の購入を保証したりエスクロー預金勘定の代わりになるものです。また、金融スタンドバイ信用状には、
バックストップ・ローン、与信枠、約束手形および貿易手形引受けも含まれます。
履行保証
履行保証および信用状は、建設工事あるいはシステム設置プロジェクトに関する顧客の入札や、契約条件に基
づくそのプロジェクトの完成を保証するために発行されます。またこれらは、第三者に対して特定の商品、コモ
ディティ、あるいは保守または製品保証サービスを提供する顧客の義務を保証するためにも発行されます。
保証とみなされるデリバティブ商品
デリバティブは、キャッシュ・フローが想定元本および原資産に基づいており、初期投資額が少額またはゼロ
で、差金決済が求められるまたは認められている金融商品です。デリバティブは、リスク管理またはリターンの
向上等、様々な目的で利用されます。金融機関は、顧客のための仲介機関として頻繁に関与し、顧客のリスク軽減
を支援します。しかし、デリバティブは、リスク・ポジションをとるために使用されることもあります。
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上表に示された保証とみなされるデリバティブ商品には、被保証会社が保有する資産、負債または持分有価証
券に関する原資産の変動に基づいて、シティが取引相手に支払いを行う必要があるデリバティブ商品のみが含
まれています。より具体的に言えば、保証とみなされるデリバティブ商品には、取引相手が銀行、ヘッジファンド
またはブローカー・ディーラー(このような取引相手は当該金融商品の市場のディーラーとみなされるため、
原資産を保有することができません)ではない特定の店頭取引の売建てプット・オプションが含まれていま
す。ただし、当社が販売するクレジット・デリバティブは、連結財務諸表の注記18で個別に開示されているため
上表からは除外されています。さらに、現金決済され、契約開始時に取引相手が原資産を保有していたかどうか
が明確でない非クレジット・デリバティブ契約も上記の開示からは除外されています。
当社の将来の潜在的支払金額の最高額が制限されていない場合には、契約の想定元本が開示されます。
遡求義務付売却ローン
遡求義務付売却ローンは、一定の状況のもとで生じたローンの損失について買い手に払戻しを行う当社の義
務を表しています。遡求義務とは、購入したローンに関してその買い手/投資家が被った損失の全額を貸し手が
払い戻すという売買契約に基づく義務のことです。この義務は、延滞しているローンを売り手が買い戻すことに
より履行することも可能です。
上表に示されている金額に加えて、個人向け抵当の表明と保証についての買戻しに関する引当金は、2011年6
月30日および2010年12月31日現在、それぞれ1,001百万ドルおよび969百万ドルであり、これらの金額は連結貸借
対照表のその他負債に含まれています。
買戻しに関する引当金の見積りは、多くの見積りと判断に基づいています。買戻しに関する引当金の計算に用
いられる仮定には、一定の不確実性および実際の結果と異なる場合に引当金の金額に重要な影響を与える可能
性のあるリスクが含まれています。主要な仮定は、以下のとおりです。
・融資契約書類請求
・買戻請求が融資契約書類請求に占める割合
・買戻請求認定率
・買戻しまたは損失補填による見積り損失
例えば、シティは同時に10%の不利な変化がそれぞれの重要な仮定に起きた場合、買戻しに関する引当金は
2011年6月30日現在約427百万ドル増加すると予測しています。この潜在的な変化は仮想であり、主要な仮定の
変化による買戻しに関する引当金への感応度を示すことを意図したものです。主要な仮定の実際の変化は同時
または同程度で発生するとは限りません。(すなわち、ある仮定における不利な変化は、その他の仮定における
改善により相殺されます。)シティは個人向けの表明と保証について、発生に合理的な可能性のある損失の範囲
(ASC 450で定義されるもの)を見積るための十分な情報がないと考えています。
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有価証券貸出補償
有価証券の所有者は頻繁に、有価証券を空売りする、あるいはその他の義務を履行するために他者に引渡すこ
とを予定している第三者に、これらの有価証券を貸し出して手数料を受け取ることがあります。銀行は、顧客の
ためにこのような有価証券貸出プログラムを管理することがあります。有価証券貸出補償は、有価証券の借り手
が貸出契約に規定された有価証券を返却せず、保有担保が有価証券の時価をカバーするのに不十分な場合に、有
価証券の貸し手に全額補償するために銀行が発行するものです。
クレジットカード加盟店処理
クレジットカード加盟店処理の保証は、加盟店の代わりに自社カードおよび銀行系カード取引の処理を行う
ことに関連する当社の間接的な義務を表しています。
シティグループの主なクレジットカード事業は、個人に対するクレジットカードの発行です。さらに当社は、
(a)自社カードに関連して様々な加盟店にカード取引処理サービスを提供しています。また、(b)以前に第三者に
譲渡された加盟店クレジットカード処理契約に関連して、当該第三者から提供されたカード取引処理サービス
について潜在的債務を負っています。いずれの場合から生じる債務も、加盟店とカード保有者との間に請求上の
トラブルが生じ、最終的にカード保有者に有利な結論が出た場合に発生します。加盟店はカード保有者に対して
その金額を返金する債務を負います。一般的にはクレジットカード処理会社がこのような金額を加盟店から回
収できなければ、当該クレジットカード処理会社がカード保有者に提供したクレジットあるいは返金額に対す
る損失を負担することになります。
上記(a)について、自社カード加盟店のポートフォリオに関しては、当社は引き続き一次的な偶発債務を負っ
ています。この損失リスクは、当社と加盟店の間のキャッシュ・フローを純額で決済すること、または当社が加
盟店に対する他のキャッシュ・フローの支払いと相殺する権利を持っていることにより軽減されています。こ
のリスクをさらに軽減するために、当社は、決済の延期をしたり、加盟店に預託金の納付を要求したり、加盟店の
財務状況が悪化した場合にさらなる財務上および業務上の支配力を当社に与える契約条項を含めるよう要求し
たり、あるいは様々な信用補完(信用状や銀行保証を含みます。)を要求することもあります。自社カード加盟店
が自社カード保有者に対し、商品やサービスの提供あるいは返金できなくなるという極めて稀な事態が生じた
場合は、シティグループがカード保有者に対し、クレジットを提供するか返金するという偶発債務を負います。
上記(b)について、当社は、加盟店との契約が当社から第三者であるクレジットカード取引会社に譲渡された
以前の当社と加盟店との取引において、当該取引会社が履行義務を果たさない場合、当社は銀行系カード取引に
ついて潜在的債務を負います。
銀行系および自社カード双方の加盟店処理サービスに関連する当社の潜在的偶発債務の最大額は、一時点に
おいて有効なチャージバック取引としての要件を満たすクレジットカード取引の合計額と見積られます。2011
年6月30日および2010年12月31日現在、この潜在的エクスポージャーの最大額は、それぞれ710億ドルおよび650
億ドルと見積られています。
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しかし、当社は、エクスポージャーの最大額は、当社の過去の実績および二次保証人(以前に譲渡された加盟店
クレジットカード処理契約の場合)としての立場に基づく実際の潜在的損失エクスポージャーを表すものでは
ないと考えています。多くの商品やサービスは購入時に受け渡され、それが加盟店に返品されたときに返金され
るため、いずれの場合もこの偶発的債務が生じる可能性はないと思われます。当社は、一次的保証人の資金力な
らびに未解決のチャージバックの規模と内容および過去の損失実績に基づいて、加盟店処理に関連する偶発債
務の蓋然性と金額を評価しています。2011年6月30日および2010年12月31日現在、加盟店処理業務に関連して発
生する見積損失と当社の偶発債務の貸借対照表計上額は重要なものではありませんでした。
カストディ補償
カストディ補償は、カストディ業務の顧客に対し、第三者のサブカストディアンまたは預金取扱機関が顧客資
産の保全に失敗した場合に全額を保証するものです。
その他の保証および補償
クレジットカード保護プログラム
当社は、クレジットカード事業を通じて、レンタカーに対する保険、購入商品に関連する一定の損害補填、特定
の購入に対する価格補償および紛失荷物に対する補償を提供するプログラムを含め、いくつかのカード商品に
関してカード保有者に対する様々な保護プログラムを提供しています。これらの保証は、その保証残高および当
社の損失エクスポージャーの最大金額を数値化することができないため、表には含まれていません。このような
補償は、特定の種類の購入や特定のタイプの損失に限定されており、一時点においてこれらの補償の対象となる
購入を数値化することは不可能です。当社は、過去の損失実績の程度および内容に基づいてこれらのプログラム
に関連する潜在的債務の蓋然性と金額を評価しています。2011年6月30日および2010年12月31日現在、これらの
プログラムに関連して発生した実際の損失額および見積損失額ならびに当社の債務の貸借対照表計上額は重要
なものではありませんでした。
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その他の表明ならびに保証および補償
通常の業務活動において、当社は、数多くの取引に関連する契約において相手方に標準的な表明と保証を提供
しており、また税法の変更あるいは税法の不利な解釈によって追加の税金負担が生じた場合に契約の相手方を
保護する補償を含む補償規定を設けています。これらの取引の相手方は、当社に対してこれらに匹敵する補償を
提供しています。そのような表明、保証および補償は多くの契約関係における必要不可欠な要素ですが、取引の
対象となる事業目的を表すものではありません。補償条項は、契約条件に基づく当社自身の契約履行に関連する
標準的契約条件であり、損失リスクが低いという評価に基づいて通常の業務活動において締結されています。多
くの場合、これらの条項は契約条件を最初の時点で満たしているということを保証するためのものです。これら
の標準的な表明と保証に対し対価を受け取ることはなく、これらに基づいて支払いが生じることはほとんどな
いため、その公正価値を算定することはできません。多くの場合、補償条項に表示金額あるいは想定金額は含ま
れず、潜在的に補償義務の発生につながりうる偶発事象は発生しておらず、今後も発生するとは思われません。
これらの補償は、上表に含まれていません。
バリュー・トランスファー・ネットワーク
当社は、世界中の数百のバリュー・トランスファー・ネットワーク(以下「VTN」といいます。)(支払・決済
システムおよび証券取引所)のメンバーあるいは株主になっています。メンバーの条件として、これらのVTNの
多くはメンバーに対して、メンバーの債務不履行がVTNに与える影響に対処する準備をしておくことを要求して
います。株主およびメンバーは、VTNに対する投資家の劣後クラスであるため、VTNの株主あるいはメンバーとし
ての当社の潜在的債務は、FIN第45号の対象範囲からは除かれています。したがって、当社のVTNに対する参加は
上記の当社の保証に関する表には報告されておらず、当社のVTNに対する関与から生じる潜在的債務について
2011年6月30日および2010年12月31日現在の連結貸借対照表に計上されている金額はありません。
長期介護保険補償
保険子会社の売却に際して、当社は保険会社に保証を提供しました。これは、保険会社の長期介護保険(以下
「LTC」といいます。)事業一連に関連する、保険金請求およびその他の負債に対するもの(LTCの全保険期間に
対するもの)で、別の保険会社によって完全に再保険されているものです。再保険会社は、証券を提供する形で
二つの信託に資金を提供しましたが、この証券の公正価値(2011年6月30日および2010年12月31日現在、約41億
ドルおよび約36億ドル)は、当該保険会社のLTC保険契約に関する法定債務を保証するよう組成されています。
かかる法定債務が時とともに変動するため、これら信託の資産は、当該資産の公正価値が引き続きLTC保険契約
に関する見積法定債務を保証するように定期的に評価・調整されます。理由のいかんに拘わらず支払不能を含
め、再保険会社が再保険契約に基づく契約不履行に陥った場合で、かつ二つの信託の資産が不十分、または当該
再保険会社がその資産を利用できない場合、シティグループは当該LTC保険契約に関連して実際に発生した損失
を補償しなければなりません。これら二つの事象は、シティグループがその補償債務に従って出再保険会社への
支払義務を負う前に発生することになりますが、かかる事象の発生の可能性は現在高くないため、当該補償に関
する債務は2011年6月30日現在の連結貸借対照表に反映されていません。しかしシティは引き続き当該補償義
務における潜在的なエクスポージャーを注意深く監視していきます。
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簿価―保証および補償
2011年6月30日および2010年12月31日現在、上表に含まれるこれらの保証および補償に関連する債務の貸借
対照表計上額は、それぞれ約11億ドルおよび15億ドルとなっています。デリバティブ商品の貸借対照表計上額
は、デリバティブがトレーディング目的で締結されたか否かによってトレーディング勘定負債、あるいはその他
負債に含まれています。財務および履行保証の貸借対照表計上額は、その他負債に計上されています。遡求義務
付売却ローンに関する債務の貸借対照表計上額は、その他負債に計上されています。さらに、2011年6月30日お
よび2010年12月31日現在、連結貸借対照表上のその他負債には、信用状および未実行の貸出約定に関連する貸倒
引当金がそれぞれ1,097百万ドルおよび1,066百万ドル含まれています。
受入担保
これらの保証および補償に基づいて発生する損失を弁済するために当社が利用可能な現金担保は、2011年6
月30日および2010年12月31日現在、350億ドルです。担保として保有する有価証券およびその他の市場性のある
資産は、2011年6月30日および2010年12月31日現在、それぞれ560億ドルおよび410億ドルで、その大部分につい
ては有価証券貸出補償に基づいて発生する損失を弁済するために担保が保有されています。さらに、担保として
保有する当社に有利な信用状は、2011年6月30日および2010年12月31日現在、それぞれ14億ドルおよび20億ドル
でした。特定の保証および補償に基づく損失についてはその他の資産を弁済に利用できる場合もありますが、そ
のような資産の価値は算定していません。
履行リスク
シティグループは、指定の参照取引相手の内部または外部格付けに基づいて保証の履行リスクを評価してい
ます。外部の格付けが使用される場合には、Baa/BBB以上が投資適格とみなされ、これに満たない格付けは投資
不適格とみなされます。シティグループの内部格付けは、関連する外部の格付システムと一致しています。一部
の基礎となる参照クレジットまたは事業体に関しては格付けが入手できません。このような参照クレジットは
「非格付け」カテゴリーに含まれています。販売された保証およびクレジット・デリバティブに関する将来の
潜在的支払金額の最高額は、これらの契約の想定元本、つまり保証対象の資産の額面と決められています。
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四半期報告書
次表は、2011年6月30日および2010年12月31日現在における内部および外部信用格付けに基づき分類された
将来の潜在的支払金額の最高額を示しています。前述したように、将来の潜在的支払金額の最高額は保証の想定
元本に基づいて決定されますが、遡求条項に基づく、あるいは保有担保からの回収可能性は考慮されません。こ
の将来の潜在的支払金額は、これらの保証に関する予想損失額とは関連がありません。
将来の潜在的支払金額の最高額
2011年6月30日現在
(単位:十億ドル)
金融スタンドバイ信用状
投資適格
$
投資不適格
非格付け
69.3
$ 20.7
7.3
3.0
2.5
12.8
保証とみなされるデリバティブ商品
―
―
7.0
7.0
遡求義務付売却ローン
―
―
0.5
0.5
有価証券貸出補償
―
―
85.5
85.5
クレジットカード加盟店処理
―
―
70.8
70.8
カストディ補償およびその他
44.6
―
―
44.6
$121.2
$ 23.7
$ 175.1
$ 320.0
履行保証
合計
$
合計
8.8
$
98.8
将来の潜在的支払金額の最高額
2010年12月31日現在
(単位:十億ドル)
金融スタンドバイ信用状
投資適格
非格付け
$ 13.2
7.0
3.4
3.3
13.7
保証とみなされるデリバティブ商品
―
―
8.1
8.1
遡求義務付売却ローン
―
―
0.4
0.4
有価証券貸出補償
―
―
70.4
70.4
クレジットカード加盟店処理
―
―
65.0
65.0
カストディ補償およびその他
40.2
―
―
40.2
$ 105.9
$ 16.6
$ 170.1
$ 292.6
合計
297/322
$
22.9
合計
58.7
履行保証
$
投資不適格
$
94.8
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信用コミットメントおよび与信枠
次表は2011年6月30日および2010年12月31日現在のシティグループの信用コミットメントに関する情報を表
しています。
米国
(単位:百万ドル)
米国以外
コマーシャル信用状およびこれに準ず
る信用状
1戸から4戸の家族用住宅抵当貸付
1戸から4戸の家族用住宅により担保
されたリボルビング・オープン・エ
ンド型ローン
商業不動産(CRE)、建設および土地
開発
クレジットカード限度額
商業用およびその他個人向け貸出約定
合計
2011年
6月30日
2010年
12月31日
9,632
459
2,025
2,980
17,520
3,052
20,572
20,934
1,826
321
2,147
2,407
564,834
141,561
126,075
91,828
690,909
233,389
698,673
210,404
$ 728,835
$229,839
$958,674
$944,372
$
1,528
$ 8,104
1,566
$
$
8,974
未実行の貸出約定の多くは、顧客が特定の与信基準を維持することを条件としています。商業用の貸出約定
は、一般に変動金利で期日が確定されており、手数料の支払いが求められることがあります。このような手数料
(特定の直接費用を控除後)は繰り延べられ、貸出約定が実行された場合は貸出期間にわたり償却され、また、
約定の実行が見込まれない場合は約定期間にわたって償却されます。
コマーシャル信用状およびこれに準ずる信用状
コマーシャル信用状は、顧客による商品購入の資金調達またはその他のコミットメントの履行を可能にする
ために、シティグループが顧客の信用を保証する商品です。シティグループは、顧客に代わり信用状をサプライ
ヤーに発行し、サプライヤーが信用状の条件に従い履行していることを証明する書類の提示をもって支払いを
行うことに合意しています。信用状が実行された場合、顧客はシティグループに弁済することが求められます。
1戸から4戸の家族用住宅抵当貸付
1戸から4戸の家族用住宅抵当貸付コミットメントは、買い手が購入を完了できるように銀行が特定の金額
を前払いすることを記した、シティグループから不動産の売り手に対する書面での確認です。
1戸から4戸の家族用住宅により担保されたリボルビング・オープン・エンド型ローン
1戸から4戸の家族用住宅により担保されたリボルビング・オープン・エンド型ローンは、本質的に、ホーム
・エクイティ与信枠です。ホーム・エクイティ与信枠は、自宅またはセカンド・ハウスを担保として、その公正
市場価値が最初の住宅抵当貸付の負債残高を超過している金額を上限としたローンです。
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商業不動産、建設および土地開発
商業用不動産、建設および土地開発には、商業用および複数家族用住宅、ならびに土地開発プロジェクトに対
する資金調達のために信用を供与するコミットメントの未実行部分が含まれています。
不動産により担保されたコミットメントおよび無担保のコミットメントの両方が、この項目に計上されてい
ます。また、未成工事支出金に対する前払い義務がある場合は、未実行貸出金がこの項目に計上されます。ただし
貸出実行後はこの項目に連結貸借対照表上に貸出金合計(正味)として分類される信用供与のみが含まれてい
ます。
クレジットカード限度額
シティグループは、クレジットカードを発行することにより顧客に信用供与を行っています。クレジットカー
ド限度額は、発行者により無条件に取り消すことが可能です。
商業用およびその他個人向け貸出約定
商業用およびその他個人向け貸出約定には、当座貸越および流動性ファシリティ、ならびにローンの実行また
は購入、第三者の債権の購入およびノートの発行またはリボルビング型引受枠の提供、ならびに株式の形式によ
る投資のための商業用コミットメントが含まれます。2011年6月30日および2010年12月31日現在の残高には、当
初の満期が1年未満のものが、それぞれ800億ドルおよび790億ドル含まれています。
またこの項目には、一般に正常とみなされる水準を上回る負債(借り手の資本金に対する負債の割合で測定
する)を有する借り手に対して資金を提供する高レバレッジの資金調達コミットメントが含まれています。こ
の種類の資金調達は、買収、マネジメント・バイ・アウトおよび類似する取引において、広く利用されています。
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23.偶発事象
以下の情報は、シティグループのフォーム10-Kによる2010年年次報告書の連結財務諸表注記29および2011年
3月31日に終了した四半期のフォーム10-Qによるシティグループの四半期報告書の連結財務諸表注記23の該当
する開示情報を補完または修正するものです。当該注記において、シティグループおよびその関連会社ならびに
子会社、さらに現在および以前の役員、取締役および従業員は総称してシティグループおよび関連当事者として
参照される場合があります。
ASC450(従前のSFAS第5号)に準拠して、シティグループは、損失の発生可能性が高く、損失金額を合理的に
見積もることが可能であると確信する場合は、訴訟および規制事項について未払金を設定しています。設定後の
未払金は追加情報を考慮して適宜調整されます。未払金が設定された事項に関して最終的に発生する損失金額
は、該当する未払金の額を大幅に上回るか下回る可能性があります。
ある事項について上述の未払金の計上基準を満たさない、またはある特定事項のための未払金額を超える損
失エクスポージャーが存在しているとシティグループが確信する場合で、それぞれの場合に重要な損失が発生
する合理的な可能性があると想定される場合に、シティグループはこれらの事項を開示します。さらにこれらの
事項に関してシティグループは、見積可能な事項に対する未払金額を超過する、合理的な可能性のある損失額ま
たは損失の幅の見積り総額を開示します。2011年6月30日現在シティグループの見積りは2010年12月31日現在
の見積り額である約40億ドルから重要な変動はありません。詳細はフォーム10-Kによる2010年年次報告書の連
結財務諸表注記29に説明されています。
入手可能な情報の変化により、シティグループの見積り可能な事項も変化し、見積額自体も変動します。さら
に、財務諸表およびその他の財務関連の開示に表示されている多くの見積りには重要な判断を伴い、重大な不確
実性に左右されるため、訴訟および法的手続きより生じる合理的な発生可能性のある損失の幅の見積りは、特定
の不確実性に左右されます。例えば、見積り時点において、シティグループは当該請求に関する事実につき予備
的かつ不完全で不正確な情報のみを得ている場合があります。重要論点に関する将来の裁判所またはその他の
判決機関による判決、または相手方または規制当局の行動および働きかけに対する見込みが誤っていることが
証明されるかもしれません。また予測しようとする結果は、統計的またはその他の定量的分析ツールを使用して
修正できるものではありません。さらに、その発生可能性が低いとみなされ、シティグループが見積りを計上し
ていない場合に損失が生じる場合があります。これらすべての理由により、見積りが行われた事項に関して最終
的に負担する、未払金を超過する損失金額は、当該見積額に含まれる損失の幅を大幅に上回るか下回る可能性が
あります。
上記に従い、シティグループの経営陣は、現在の知識に基づき、また現在の法定準備金を考慮した上で、当注記
に記載されたすべての事項の最終結果により、シティグループの連結財政状態に対して重大で不利な影響を及
ぼす可能性は低いと考えています。しかしながら、これらの事項の中には相当なまたは不確かな金額が請求され
ているものもある点および、これらの事項は本質的に予測不能である点を考慮した場合、これらの一定の事項の
不利な結果により、特定の四半期または年度における、シティグループの連結ベースの経営成績またはキャッ
シュ・フローに、随時、重大で不利な影響を及ぼす可能性があります。
ASC450 および訴訟および規制事項に関するシティグループの会計および開示の枠組みの詳細は、フォーム
10-Kによる2010年年次報告書の連結財務諸表注記29を参照して下さい。
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サブプライム住宅ローン関連訴訟およびその他の事項
規制措置 住宅ローンの組成、サービシング、販売および/または証券化に関連して、ニューヨーク州南地区の
米国検事事務所民事課が、シティグループの関連会社を含む一定の住宅ローン組成およびサービシング会社の
行為に関わる問題を調査中です。シティグループはこの取調べに最大限に協力しています。
住宅ローンのサービシングおよびその他住宅ローン関連問題に関する一定の潜在的な請求の解決について
は、米国司法省、一定の連邦当局、および多数の州検事総長がシティグループの関連会社を含む大手住宅ローン
サービサー数社との議論に携わっています。議論中の提案は、金銭上および非金銭上の両方の検討が必要となり
ます。
証券関連訴訟 2011年3月11日、シティグループ・インク社債訴訟の原告代表は、集団認定の申立てを提起し
ました。この訴訟に関するさらなる情報は、裁判所ファイル、併合主要事件整理番号第08 Civ. 9522号 (S.D.N.
Y.)(Stein, J)において公的に入手可能です。
2011年7月12日、シティグループが発行した株式を購入した別の個人投資家が、ニューヨーク州南地区におい
て、自らのために、シティグループ・インク証券訴訟において主張されている請求と類似の請求を主張して訴訟
を提起しました。この訴訟に関するさらなる情報は、裁判所ファイル、事件整理番号第11 Civ. 4788号(S.D.N.
Y.)(Stein, J.)において公的に入手可能です。
2011年7月15日、シティグループ・インク証券訴訟の原告代表は、集団認定の申立てを提起しました。この訴
訟に関するさらなる情報は、裁判所ファイル、併合主要事件整理番号第07 Civ. 9901号(S.D.N.Y.)(Stein, J)に
おいて公的に入手可能です。
引受けに関する事項 2011年5月6日、アンバック・フィナンシャル・グループ・インク証券訴訟の原告とシ
ティグループを含む被告引受業者は、正式な和解合意書に署名し、これを仮承認のために裁判所に提出しまし
た。2011年6月14日、裁判所は、提案された和解に対して仮承認の命令を下しました。和解は、裁判所の最終的な
承認を条件とします。この訴訟に関するさらなる情報は、裁判所ファイル、事件整理番号第08 Civ. 0411号(S.D.
N.Y)(Buchwald, J.)において公的に入手可能です。
サブプライムのカウンターパーティーおよび投資家による訴訟 アブダビ投資庁によって提起された仲裁の
審理は2011年5月に行われ、審理後手続きは継続中です。
住宅モーゲージ・バック証券の投資家による訴訟および買戻請求 2005年度から2008年度にかけて、シティグ
ループの関連会社(証券および銀行業務(S&B)ならびに個人向け抵当事業体の両方を含みます。)は、自社名
住宅モーゲージ・バック証券化取引において約910億ドルのスポンサーとなってきました。2011年6月30日現
在、そのうちの約370億ドルが残存しています。これらの発行に係る現在までの損失は、約87億ドルと見積もられ
ています。随時、かかる証券化の投資家またはその他の関係者が、証券の発行および引受けに関する虚偽の表示
もしくは表示漏れ、引当てとなる抵当貸付に関する表明保証違反またはその他の理由により、この証券化に関与
したシティグループの関連会社はかかる損失に対する責任を負うべきである、と主張している上、将来もそのよ
うに主張する可能性があります。
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シティグループのフォーム10-Kによる2010年度年次報告書の連結財務諸表注記29および2011年3月31日に終
了する四半期のフォーム10-Qによる四半期報告書の連結財務諸表注記23に記載されているとおり、ケンブリッ
ジ・プレース・インベストメント・マネジメント・インク、ザ・チャールズ・シュワブ・コーポレーション、シ
カゴ連邦住宅貸付銀行、インディアナポリス連邦住宅貸付銀行、ボストン連邦住宅貸付銀行、オールステート保
険会社および関連事業体、ならびにユニオン・セントラル生命保険会社および関連事業体を含む数名の投資家
は、住宅モーゲージ・バック証券の発行および引受けに関する違法な虚偽の表示または表示漏れを主張して、シ
ティグループおよび特定の関連会社に対して訴訟を提起しました。これらの訴訟の原告はそれぞれ、別の金融機
関を相手に類似の主張を提起しています。全体として、これらの訴訟の原告は、自らの投資の取消しまたはその
他の損害賠償を求めています。これらの訴訟は初期手続段階にありますが、シティグループおよびその一定の関
連会社に対し、住宅モーケージ・バック証券約15億ドルに関連する請求を主張しています。これらの訴訟に関す
るさらなる情報は、裁判所ファイル、事件整理番号第10 Civ. 11376号(D. Mass.)、第CGC-10-501610号(Cal.
Super. Ct.)、第10-CH-45033号(Ill. Cir. Ct.)、第LC-091499号(Cal. Super. Ct.)、第49D05-1010-PL-045071号
(Ind. Super. Ct.)、第11 Civ. 10992号(D. Mass.)、第11 Civ. 1927号(S.D.N.Y)、第11 Civ. 10952号(D.
Mass.)および第11 Civ. 2890号(S.D.N.Y)において公的に入手可能です。将来さらなる類似の訴訟がシティグ
ループおよびその関連会社に対して提起される可能性があります。
2011年7月14日、原告は、インディアナポリス連邦住宅貸付銀行対バンク・オブ・アメリカ・モーゲージ証券
会社その他において、修正申立てを提起しました。かかる訴訟において、シティグループおよびその関連会社は
いずれも、もはや被告とされていません。
単独では、とりわけ住宅モーゲージ・バック証券化の当事者は、何度も、シティグループの一定の関連会社が
証券化信託に供した抵当貸付に関連して表明保証違反をしたと主張しており、救済の中でもとりわけ、影響を受
けた抵当貸付の買戻しまたは結果として生じた損失の補償を求めています。かかる要求の頻度は将来増える可
能性があり、そのうちのいくつかは訴訟となる可能性があります。
ASTA/MATおよびファルコン関連訴訟およびその他の事項
2011年4月12日、原告であるジェリー・マードック・ジュニア、ジェラルド・ホージャーおよび関連事業体
は、コロラド地区の連邦地方裁判所に対し、シティグループに対して下された仲裁判断の承認の申立てを行いま
した。シティグループはかかる申立てに反対し、仲裁判断の取消しを求める反対申立てを行っています。この訴
訟に関するさらなる情報は、裁判所ファイル、事件整理番号第11 Civ. 0971号(D. Colo.)(Arguello, J.)におい
て公的に入手可能です。
オークション・レート証券関連訴訟およびその他の事項
証券関連訴訟 シティグループ・オークション・レート証券関連訴訟において、原告上訴人は、原告による第
4次修正併合訴訟を却下した2011年3月1日のニューヨーク州南地区の連邦地方裁判所による命令に対し、第
二巡回控訴裁判所に上訴しています。この訴訟に関するさらなる情報は、裁判所ファイル、地方裁判所事件整理
番号第11 Civ. 3095号(S.D.N.Y)(Swain, J.)および巡回裁判所事件整理番号第11 Civ. 1270(2d Cir.)におい
て公的に入手可能です。
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四半期報告書
2011年5月17日、テキサス州ダラス郡地方裁判所は、事件の和解を受けて、テキサス・インストルメンツ・イ
ンク対シティグループ・グローバル・マーケッツ・インクその他における原告の申立てを却下しました。この
訴訟に関するさらなる情報は、裁判所ファイル、事件整理番号第09-03774-1号(Tex. Dist. Ct.)において公的に
入手可能です。
銀行間出し手金利関連訴訟およびその他の事項
司法省、商品先物取引委員会および証券取引委員会を含む米国政府当局ならびに他の国の当局は、様々な銀行
間出し手金利を発表する機関に対する呈示銀行による金利の呈示に関して、調査または取調べを行っている最
中です。そのような多数の呈示銀行の中の一員として、シティグループの子会社は情報および書類を提出するよ
う要請を受けています。シティグループは調査および取調べに協力し、要請に応じています。
また、一定のシティグループの子会社を含むロンドン銀行間出し手金利(以下「LIBOR」といいます。)の呈
示銀行の数行およびその関連会社は、ニューヨーク州南地区、イリノイ州北地区、ニュージャージ地区およびミ
ネソタ地区において、多数の提起中の集団訴訟の被告とされています。これらの訴訟では、LIBORに関する様々な
連邦および州法上の請求が主張されています。すべてのかかる関連訴訟の併合および一地区への移送の申立て
が、現在、広域係属訴訟司法委員会(Judicial Panel on Multidistrict Litigation)において係属中です。こ
れらの訴訟に関するさらなる情報は、裁判所ファイル、事件整理番号第MDL 2262号(J.P.M.L.)において公的に入
手可能です。
リーマン仕組債に関する事項
香港において、シティグループの子会社(以下「CHKL」といいます。)は、2007年および2008年にリーマン事
業体によって発行された仕組債の個人顧客に対する販売について、証券および銀行規制当局と和解に至りまし
た。和解の条件に基づき、CHKLは、法的責任を認めずに、適格な顧客からこれらの債券136百万ドルを買い戻すこ
とに同意しました。
リーマン・ブラザーズ破産手続き
2011年6月28日、シティグループおよび関係者は、リーマン・ブラザーズ・インターナショナル(ヨーロッ
パ)(以下「LBIE」といいます。)と、シティグループおよび関係者がカストディアンとして保有するLBIEの自
己資産および現金に関する当事者の紛争を解決する和解合意を締結しました。シティグループおよび関係者は、
和解の条件に基づき、英国におけるLBIEの破産手続きにおいてシティグループおよび関係者が主張する権利放
棄、手数料の支払い、および一定の請求額の保留と引換えに、LBIEの自己資産および現金を返還し、これらの資産
および現金に関するすべての請求権を放棄します。LBIEの英国における財産管理に関するさらなる情報は、www.
pwc.co.uk.eng/issues/lehman_updates.htmlにおいて入手可能です。
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KIKO
2011年6月30日現在、「ノックイン・ノックアウト(knock-in, knock-out)」の特徴がある外国為替デリバ
ティブ商品(以下「KIKO」といいます。)に関して、韓国の中小規模の企業によりシティグループの子会社(以
下「CKI」といいます。)に対して提起された民事訴訟は82件ありました。現在まで、地方裁判所レベルで77件の
判決が下され、それらの判決のうち61件はCKIに有利でした。残りの16件の判決では、原告に対し、請求した損害
賠償の一部だけが認定されました。認定された損害賠償は合計で約19.5百万ドルです。CKIはこれら16件の不利
な判決を不服として控訴しています。請求した損害賠償全額より認定された金額が低い原告を含め、不利な判決
を下された多くの原告もまた控訴しています。
トリビューン・カンパニー破産
破産裁判所は2011年6月27日に聴聞会を終結させました。この事項に関するさらなる情報は、裁判所ファイ
ル、事件整理番号第08-13141号(Bankr. D. Del.)(Carey, J.)において公的に入手可能です。
一定のシティグループ事業体は、トリビューンLBOに関する州法上の詐欺的譲渡請求を主張するトリビューン
の債権者によって提起された2件の訴訟において、被告とされています。これらの訴訟に関するさらなる情報
は、裁判所ファイル、事件整理番号第11 Civ. 4522号(S.D.N.Y.)(Buchwald, J.)および事件整理番号第11 Civ.
4538号(S.D.N.Y.)(Daniels, J.)において公的に入手可能です。
和解金支払い
上記の和解合意に要する支払いは、支払済みであるかまたは既存の訴訟引当金から負担されます。
* * *
上記に類似する請求を含む新たな事項が将来提起される可能性があります。
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四半期報告書
24.後発事象
当社は、連結財務諸表の発行日である2011年8月5日までの後発事象を評価しました。
25.要約連結財務諸表附属明細書
これらの要約連結財務諸表附属明細書は、さらに詳しい分析を目的として表示されていますが、シティグルー
プの連結財務諸表と併せて利用されるべきものです。
シティグループ親会社
シティグループ・インクの持株会社。
シティグループ・グローバル・マーケッツ・ホールディングス・インク(CGMHI)
シティグループは、CGMHIの様々な債務およびCGMHIの公募債券に基づくすべての債務に対して保証を提供し
ています。
シティグループ・ファンディング・インク(CFI)
CFIは、シティグループの第一階層の子会社であり、コマーシャル・ペーパー、中期債ならびに仕組みエクイ
ティ・リンク債およびクレジットリンク債を発行しています。これらはすべてシティグループにより保証され
ています。
シティファイナンシャル・クレジット・カンパニー(CCC)
シティグループの間接完全所有子会社。CCCはアソシエイツの完全所有子会社(下記を参照して下さい)。シ
ティグループはCCCの未払債務に関する全額無条件保証を発行しています。
アソシエイツ・ファースト・キャピタル・コーポレーション(アソシエイツ)
シティグループの完全所有子会社。シティグループはアソシエイツの長期負債証券およびコマーシャル・
ペーパーに関する全額無条件保証を発行しています。さらにシティグループは、アソシエイツの完全所有子会社
であるシティグループ・ファイナンス・カナダ・インク(CFCI)の様々な債務に対する保証を提供していま
す。CFCIは引き続き、シティグループによって保証された債券をカナダ市場で発行しています。アソシエイツは
CCCの直接の親会社です(上記を参照して下さい)。
その他のシティグループ子会社
シティグループのその他すべての子会社、関係会社間の相殺消去および非継続事業からの利益(損失)が含
まれています。
連結調整
シティグループ親会社における子会社の分配および未分配利益の消去、子会社投資ならびにアソシエイツの
列に含まれているCCCの消去が含まれています。
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要約連結損益計算書
2011年6月30日に終了した3ヶ月
他のシティ
シティ
グループ
CGMHI
CFI
アソシ
CCC
相殺消去
エイツ
親会社
シティ
グループ子会社、
連結調整
および非継続事
グループ
連結後
業からの利益
(単位:百万ドル)
収益
子会社からの配当金
$
受取利息
受取利息−関係会社間
支払利息
6,645
$
―
$
―
$
―
$
―
$
1,034
1,196
819
540
589
25
93
(2,041)
(25)
―
2,110
731
503
23
72
3,022
(23)
6,438
762
107
382
320
(1,095)
(382)
―
(21) $
654
$
897
$
11,876
$
(654) $
12,148
$
1
$
20
$
2,263
$
(1) $
3,557
$
(1,144) $
540 $
役務収益および手数料
$
―
$
1,274 $
―
(1,034)
役務収益および手数料−関係
会社間
―
26
―
28
31
(57)
(28)
自己勘定取引
10
1,687
229
―
(7)
697
―
―
(1,071)
(62)
―
―
1,133
―
(44)
108
118
3,494
(108)
自己勘定取引−関係会社間
その他収益
―
―
純利息収益
15,844
(6,645) $
1,493
(94)
支払利息−関係会社間
― $
53
(1,433)
166
1,442
7
(1,583)
3
―
2,616
―
2,301
61
73
利息以外の収益合計
$
19
$
2,143 $
196
$
134
$
169
$
5,947
$
(134) $
8,474
支払利息控除後収益合計
$
5,520
$
2,683 $
175
$
788
$
1,066
$
17,823
$
(7,433) $
20,622
貸倒引当金繰入額および保険
$
給付準備金繰入額
―
$
(4) $
―
$
376
$
405
$
2,986
$
(376) $
3,387
22
$
1,562 $
―
$
112
$
162
$
4,923
$
(112) $
6,669
2
59
―
30
30
267
657
―
128
161
93
102
1
96
104
その他収益−関係会社間
(3)
18,586
―
費用
報酬および福利費
$
報酬および福利費−関係会社
間
その他費用
その他費用−関係会社間
営業費用合計
(91)
5,182
(300)
(30)
―
(128)
6,267
(96)
―
$
384
$
2,380 $
1
$
366
$
457
$
9,714
$
(366) $
12,936
法人税等および子会社の未分
配利益に対する持分控除前 $
の利益(損失)
5,136
$
307 $
174
$
46
$
204
$
5,123
$
(6,691) $
4,299
法人税等(便益)
子会社の未分配利益に対する
持分
継続事業からの利益(損失)
$
非継続事業からの利益(損
失)(税引後)
非支配持分控除前の当期利
$
益(損失)
非支配持分に帰属する当期
利益(損失)
非支配持分控除後の当期利益
$
(損失)
(693)
99
58
7
61
1,442
(2,488)
―
―
―
―
―
3,341
$
―
3,341
―
$
―
3,341
208 $
208 $
19
$
189 $
116
$
―
116
$
―
$
―
116
39
39
39
306/322
$
―
$
―
$
143
143
143
2,488
$
71
$
―
$
3,681
(7)
3,752
―
$
43
$
3,709
(4,196) $
(4,196) $
―
$
(4,196) $
967
―
3,332
71
3,403
62
3,341
EDINET提出書類
シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
要約連結損益計算書
2010年6月30日に終了した3ヶ月
他のシティ
シティ
CGMHI
グループ
CFI
アソシ
CCC
相殺消去
エイツ
親会社
シティ
グループ子会社、
連結調整
および非継続事
グループ
連結後
業からの利益
(単位:百万ドル)
収益
子会社からの配当金
$
受取利息
受取利息−関係会社間
支払利息
8,827
$
$
―
$
―
$
―
$
―
$
17,204
(8,827) $
(1,329)
―
68
1,561
―
1,329
1,523
539
431
813
20
95
(1,878)
(20)
―
2,163
575
467
23
53
3,171
(23)
6,429
618
74
508
332
(508)
―
(206)
支払利息−関係会社間
―
(818)
20,356
純利息収益
$
(1,350) $
799
$
272
$
818
$
1,233
$
12,973
$
(818) $
13,927
役務収益および手数料
$
―
$
925
$
―
$
12
$
42
$
2,262
$
(12) $
3,229
役務収益および手数料−関係
会社間
―
自己勘定取引
自己勘定取引−関係会社間
その他収益
その他収益−関係会社間
23
―
37
42
48
2,226
212
―
(4)
1
(1,277)
116
―
(105)
(1,357)
49
200
110
232
1,330
(25)
(218)
―
7
(65)
(37)
(120)
―
―
2,362
1,265
―
―
3,429
(110)
(1,094)
―
2,553
―
利息以外の収益合計
$
22
$
1,921
$
310
$
159
$
214
$
5,677
$
(159) $
8,144
支払利息控除後収益合計
$
7,499
$
2,720
$
582
$
977
$
1,447
$
18,650
$
(9,804) $
22,071
貸倒引当金繰入額および保険
$
給付準備金繰入額
―
$
23
$
―
$
618
$
702
$
5,940
$
(618) $
6,665
(2) $
1,367
$
―
$
158
$
209
$
4,387
$
(158) $
5,961
費用
報酬および福利費
$
報酬および福利費−関係会社間
1
52
―
33
33
(86)
(33)
―
その他費用
65
1,023
―
123
167
4,650
(123)
5,905
その他費用−関係会社間
91
2
141
153
11
(141)
(257)
―
$
155
$
2,185
$
2
$
455
$
562
$
8,962
$
(455) $
11,866
法人税等および子会社の未分
配利益に対する持分控除前 $
の利益(損失)
7,344
$
512
$
580
$
(96) $
183
$
3,748
$
(8,731) $
3,540
営業費用合計
法人税等(便益)
子会社の未分配利益に対する
持分
継続事業からの利益(損失)
$
非継続事業からの利益(損失)
(税引後)
非支配持分控除前当期利益
$
(損失)
非支配持分に帰属する当期利益
(損失)
非支配持分控除後の当期利益
$
(損失)
(406)
165
199
(30)
47
807
30
812
(5,053)
―
―
―
―
―
5,053
―
2,697
$
―
2,697
$
―
$
―
2,697
347
347
345
$
―
$
2
$
381
381
―
$
―
$
381
(66) $
(66) $
―
$
(66) $
307/322
136
$
―
136
$
(3)
$
―
136
2,941
2,938
―
$
26
$
2,912
(3,708) $
(3,708) $
―
$
(3,708) $
2,728
(3)
2,725
28
2,697
EDINET提出書類
シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
要約連結損益計算書
2011年6月30日に終了した6ヶ月
他のシティ
シティ
グループ
CGMHI
CFI
アソシ
CCC
エイツ
親会社
シティ
グループ子会社、
相殺消去
連結調整
および非継続事
グループ
連結後
業からの利益
(単位:百万ドル)
収益
子会社からの配当金
$
受取利息
7,170 $
― $
― $
― $
― $
― $
105
2,961
―
2,085
2,421
1,763
1,082
1,193
51
190
(4,228)
(51)
―
支払利息
4,158
1,282
1,037
52
148
5,866
(52)
12,491
1,573
301
778
644
(2,237)
(778)
―
(281)
(2,085)
―
受取利息−関係会社間
支払利息−関係会社間
31,254
(7,170) $
36,741
純利息収益
$
(2,009) $
1,188 $
(145) $
1,306 $
1,819 $
23,397 $
(1,306) $
24,250
役務収益および手数料
$
― $
2,422 $
― $
3 $
43 $
4,460 $
(3) $
6,925
役務収益および手数料−関係
会社間
―
25
自己勘定取引
53
1,516
1
152
自己勘定取引−関係会社間
その他収益
その他収益−関係会社間
―
56
63
(88)
463
―
(6)
(291)
―
―
219
257
4,059
17
(1,178)
(1,418)
481
11
1,267
(14)
(92)
(3)
(56)
―
3,757
―
5,783
138
―
―
(219)
3
3,390
―
利息以外の収益合計
$
(97) $
4,582 $
91 $
275 $
374 $
11,148 $
(275) $
16,098
支払利息控除後収益合計
$
5,064 $
5,770 $
(54) $
1,581 $
2,193 $
34,545 $
(8,751) $
40,348
貸倒引当金繰入額および保険
$
給付準備金繰入額
― $
6 $
― $
773 $
861 $
5,704 $
(773) $
6,571
66 $
3,021 $
― $
219 $
310 $
9,681 $
(219) $
13,078
(180)
(60)
―
(328)
12,184
費用
報酬および福利費
$
報酬および福利費−関係会社
間
その他費用
4
116
―
60
60
577
1,337
1
328
399
181
202
9,870
2
187
204
$
849 $
4,655 $
3 $
794 $
973 $
18,782 $
(794) $
25,262
法人税等および子会社の未分
配利益に対する持分控除前 $
の利益(損失)
4,215 $
1,109 $
(57) $
14 $
359 $
10,059 $
(7,184) $
8,515
その他費用−関係会社間
営業費用合計
法人税等(便益)
(1,333)
子会社の未分配利益に対する
持分
継続事業からの利益(損失)
792
$
非継続事業からの利益(損
失)(税引後)
非支配持分控除前の当期利
$
益(損失)
非支配持分に帰属する当期
利益(損失)
非支配持分控除後の当期利益
$
(損失)
6,340 $
―
6,340 $
―
6,340 $
(589)
(187)
471
(71)
(21)
101
2,984
―
―
―
―
―
(792)
14 $
35 $
7,075 $
(7,997) $
―
―
14 $
35 $
―
―
14 $
35 $
638 $
―
638 $
30
608 $
308/322
258 $
―
258 $
―
258 $
111
7,186 $
104
7,082 $
21
―
(7,997) $
―
(7,997) $
―
2,152
―
6,363
111
6,474
134
6,340
EDINET提出書類
シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
要約連結損益計算書
2010年6月30日に終了した6ヶ月
他のシティ
シティ
グループ
CGMHI
CFI
アソシ
CCC
エイツ
親会社
シティ
グループ子会社、
相殺消去
連結調整
および非継続事
グループ
連結後
業からの利益
(単位:百万ドル)
収益
子会社からの配当金
$
受取利息
11,604 $
― $
― $
― $
― $
― $
143
3,051
―
2,728
3,129
1,047
996
1,637
40
191
(3,871)
(40)
―
支払利息
4,351
1,097
1,266
47
147
5,910
(47)
12,771
1,025
640
(1,354)
(1,025)
―
(405)
1,327
(208)
(2,728)
―
受取利息−関係会社間
支払利息−関係会社間
34,816
(11,604) $
41,139
純利息収益
$
(2,756) $
1,623 $
579 $
1,696 $
2,533 $
26,389 $
(1,696) $
28,368
役務収益および手数料
$
― $
2,212 $
― $
23 $
75 $
4,587 $
(23) $
6,874
―
77
86
役務収益および手数料−関係
会社間
―
自己勘定取引
自己勘定取引−関係会社間
その他収益
(167)
(77)
―
(69)
6,047
501
―
(6)
5
―
6,478
(3)
(2,945)
(157)
―
(123)
3,228
―
―
401
―
214
373
5,336
(214)
5
―
―
16
(338)
505
その他収益−関係会社間
81
(526)
―
5,772
―
利息以外の収益合計
$
95 $
5,801 $
344 $
314 $
421 $
12,463 $
(314) $
19,124
支払利息控除後収益合計
$
8,943 $
7,424 $
923 $
2,010 $
2,954 $
38,852 $
(13,614) $
47,492
貸倒引当金繰入額および保険
$
給付準備金繰入額
― $
27 $
― $
1,303 $
1,452 $
13,804 $
(1,303) $
15,283
100 $
2,863 $
― $
284 $
389 $
8,771 $
(284) $
12,123
3
106
―
67
67
(176)
(67)
―
その他費用
205
1,517
―
235
319
(235)
11,261
その他費用−関係会社間
155
4
320
340
(440)
費用
報酬および福利費
$
報酬および福利費−関係会社間
(59)
9,220
(320)
―
$
463 $
4,427 $
4 $
906 $
1,115 $
17,375 $
(906) $
23,384
法人税等および子会社の未分
配利益に対する持分控除前 $
の利益(損失)
8,480 $
2,970 $
919 $
(199) $
387 $
7,673 $
(11,405) $
8,825
営業費用合計
法人税等(便益)
(1,476)
985
318
(72)
114
1,907
72
1,848
子会社の未分配利益に対する
持分
(2,831)
―
―
―
―
―
2,831
―
継続事業からの利益(損失)
$
非継続事業からの利益(損失)
(税引後)
非支配持分控除前当期利益
$
(損失)
非支配持分に帰属する当期利益
(損失)
非支配持分控除後の当期利益
$
(損失)
7,125 $
1,985 $
―
―
7,125 $
1,985 $
―
16
7,125 $
1,969 $
601 $
(127) $
―
―
601 $
(127) $
―
―
601 $
(127) $
309/322
273 $
―
273 $
―
273 $
5,766 $
208
5,974 $
44
5,930 $
(8,646) $
―
(8,646) $
―
(8,646) $
6,977
208
7,185
60
7,125
EDINET提出書類
シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
要約連結貸借対照表
2011年6月30日
他のシティ
シティ
グループ
CGMHI
CFI
CCC
親会社
(単位:百万ドル)
アソシ
グループ子
エイツ
会社および
シティ
連結調整
グループ
連結後
相殺消去
資産
現金および銀行預け金 $
― $
3,007 $
― $
343 $
464 $
24,295 $
(343) $
95
2,929
72
167
180
(3,276)
(167)
―
222,473
―
―
―
61,503
―
283,976
18,000
20,005
―
―
―
(38,005)
―
―
トレーディング勘定資産
12
149,026
54
―
13
173,244
―
322,349
トレーディング勘定資産
−関係会社間
24
10,616
70
―
―
(10,710)
―
―
現金および銀行預け金
−関係会社間
フェデラルファンド貸出金
および売戻契約
フェデラルファンド貸出金
および売戻契約-関係会社間
投資
27,766
―
18,142
168
―
2,086
2,165
289,099
(2,086)
309,574
貸出金(前受収益控除後)
―
199
―
30,051
34,169
613,132
(30,051)
647,500
貸出金(前受収益控除後)
−関係会社間
―
―
63,913
3,665
9,083
(72,996)
(3,665)
―
貸倒引当金
―
(54)
(2,704)
(2,959)
(31,349)
2,704
― $
145 $
31,012 $
40,293 $
貸出金合計(正味)
$
―
63,913 $
508,787 $ (31,012) $
(34,362)
613,138
子会社貸付金
109,737
―
―
―
―
子会社投資
209,091
―
―
―
―
―
(209,091)
―
その他資産
20,075
75,007
330
4,057
7,171
297,240
(4,057)
399,823
その他資産−関係会社間
18,536
34,637
2,189
―
2,763
(58,125)
資産合計
$
393,712 $
518,013 $
66,628 $
37,665 $
$
― $
― $
― $
― $
― $
(109,737)
―
―
―
―
53,049 $ 1,134,315 $ (246,756) $ 1,956,626
負債および株主持分
預金
フェデラルファンド借入金、
貸付有価証券および売渡有
価証券
フェデラルファンド借入金、
貸付有価証券および売渡有
価証券
−関係会社間
866,310 $
― $
866,310
―
165,425
―
―
―
38,418
―
203,843
185
29,671
―
―
―
(29,856)
―
―
トレーディング勘定負債
―
100,510
52
―
―
51,745
―
152,307
トレーディング勘定負債
−関係会社間
24
9,491
40
―
―
(9,555)
―
―
短期借入金
16
2,556
10,133
750
1,504
58,680
(750)
短期借入金−関係会社間
長期債務
長期債務-関係会社間
―
41,005
5,246
6,451
4,431
(50,682)
(6,451)
̶
185,846
8,605
47,586
2,742
6,023
104,398
(2,742)
352,458
(22,439)
―
25
66,474
1,857
22,439
32,324
(100,680)
19,378
―
―
―
―
(19,378)
その他負債
6,175
62,299
208
1,733
2,173
その他負債−関係会社間
5,700
16,417
273
653
216
子会社借入金
負債合計
$
217,349 $
502,453 $
65,395 $
34,768 $
46,671 $
シティグループの株主持分
$
176,363 $
15,094 $
1,233 $
2,897 $
6,378 $
466
―
―
―
株主持分合計
$
176,363 $
15,560 $
1,233 $
2,897 $
6,378 $
負債および株主持分合計
$
393,712 $
518,013 $
66,628 $
37,665 $
―
非支配持分
72,889
前へ 次へ
310/322
59,319
(22,606)
―
―
(1,733)
130,174
(653)
―
946,113 $ (34,768) $ 1,777,981
186,387 $ (211,988) $
1,815
―
188,202 $ (211,988) $
176,364
2,281
178,645
53,049 $ 1,134,315 $ (246,756) $ 1,956,626
EDINET提出書類
シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
要約連結貸借対照表
2010年12月31日
他のシティ
シティ
グループ
CGMHI
CFI
CCC
親会社
(単位:百万ドル)
アソシ
グループ子
エイツ
会社および
シティ
連結調整
グループ
連結後
相殺消去
資産
現金および銀行預け金
$
― $
2,553 $
― $
170 $
221 $
25,198 $
(170) $
11
2,667
―
153
177
(2,855)
(153)
―
191,963
―
―
―
54,754
―
246,717
―
14,530
―
―
―
(14,530)
―
―
トレーディング勘定資産
15
135,224
60
―
9
181,964
―
317,272
トレーディング勘定資産
−関係会社間
55
11,195
426
―
―
(11,676)
―
―
現金および銀行預け金
−関係会社間
フェデラルファンド貸出金
および売戻契約
フェデラルファンド貸出金
および売戻契約-関係会社間
投資
27,972
―
21,982
263
―
2,008
2,093
293,826
(2,008)
318,164
貸出金(前受収益控除後)
―
216
―
32,948
37,803
610,775
(32,948)
648,794
貸出金(前受収益控除後)
−関係会社間
―
―
95,507
3,723
6,517
(102,024)
(3,723)
―
貸倒引当金
―
(46)
(3,181)
(3,467)
(37,142)
3,181
― $
170 $
33,490 $
40,853 $
貸出金合計(正味)
$
―
95,507 $
471,609 $ (33,490) $
133,320
―
―
―
―
子会社投資
205,043
―
―
―
―
―
(205,043)
―
その他資産
19,572
66,467
561
4,318
8,311
300,727
(4,318)
395,638
1,917
(61,931)
資産合計
10,609
46,856
2,549
―
$
390,607 $
471,888 $
99,103 $
40,139 $
$
― $
― $
― $
― $
― $
―
608,139
子会社貸付金
その他資産−関係会社間
(133,320)
(40,655)
―
―
―
53,581 $ 1,103,766 $ (245,182) $ 1,913,902
負債および株主持分
預金
フェデラルファンド借入金、
貸付有価証券および売渡有
価証券
フェデラルファンド借入金、
貸付有価証券および売渡有
価証券
−関係会社間
844,968 $
― $
844,968
―
156,312
―
―
―
33,246
―
189,558
185
7,537
―
―
―
(7,722)
―
―
トレーディング勘定負債
―
75,454
45
―
―
53,555
―
129,054
トレーディング勘定負債
−関係会社間
55
10,265
88
―
―
(10,408)
―
―
短期借入金
16
2,296
11,024
750
1,491
63,963
短期借入金−関係会社間
―
66,838
33,941
4,208
2,797
(103,576)
(4,208)
―
191,944
9,566
50,629
3,396
6,603
122,441
(3,396)
381,183
(26,339)
―
長期債務
長期債務-関係会社間
389
60,088
1,705
26,339
33,224
(95,406)
22,698
―
―
―
―
(22,698)
その他負債
5,841
58,056
175
1,922
3,104
その他負債−関係会社間
6,011
9,883
277
668
295
227,139 $
456,295 $
97,884 $
37,283 $
47,514 $
子会社借入金
負債合計
$
シティグループの株主持分
非支配持分
57,384
(16,466)
15,178
1,219
2,856
6,067
182,579
―
415
―
―
―
1,906
6,067 $
$
163,468 $
15,593 $
1,219 $
2,856 $
負債および株主持分合計
$
390,607 $
471,888 $
99,103 $
40,139 $
311/322
―
78,790
―
(1,922)
124,560
(668)
―
919,281 $ (37,283) $ 1,748,113
163,468
株主持分合計
(750)
(207,899)
―
184,485 $ (207,899) $
163,468
2,321
165,789
53,581 $ 1,103,766 $ (245,182) $ 1,913,902
EDINET提出書類
シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
要約連結キャッシュ・フロー計算書
2011年6月30日に終了した6ヶ月
他のシティ
シティ
グループ
CFI
CCC
親会社
(単位:百万ドル)
営業活動(に使用した)から生じ
$
た正味資金
投資活動から生じたキャッシュ・
フロー
貸出金の変動
CGMHI
$
貸出金の売却および証券化による
収入
グループ
エイツ
子会社およ
シティ
連結調整
グループ
連結後
び相殺消去
1,209 $
9,414 $
714 $
1,124 $
297 $
(6,789) $
(1,124) $
4,845
― $
― $
27,657 $
1,372 $
1,966 $
(30,959) $
(1,372) $
(1,336)
―
4,480
―
投資の購入
アソシ
3
―
2
(2)
4,483
(13,820)
―
―
(246)
(246)
(157,027)
246
(171,093)
投資の売却による収入
2,878
19
―
36
36
80,482
(36)
83,415
投資の満期による収入
15,701
―
―
152
152
71,462
(152)
87,315
6,949
(405)
―
58
(3,978)
(58)
―
―
―
―
―
―
―
12,814
―
―
―
(7,343)
―
5,471
投資および貸付金の変動
−関係会社間
事業買収
(10)
―
その他の投資活動
投資活動から生じた(に使用
した)正味資金
財務活動から生じた
キャッシュ・フロー
配当金支払
10
$
11,698 $
12,431 $
27,657 $
1,374 $
(658) $
(42,873) $
(1,374) $
$
(42) $
― $
― $
― $
― $
― $
― $
長期債務の発行による収入/
(償還)−第三者(正味)
長期債務の発行による収入/
(償還)−関係会社間(正味)
(11,083)
預金の変動
短期借入金ならびにその他の投
資銀行業務および仲介業者借
入の正味変動額−第三者
短期借入金およびその他の借入
金の正味変動額−関係会社間
(654)
(140)
(17,245)
654
(33,048)
(3,900)
(900)
(5,544)
3,900
―
―
―
―
―
―
―
21,355
―
21,355
―
260
(617)
―
13
(6,457)
―
(6,801)
(24,327)
2,243
1,634
51,876
―
$
(3,355)
(42)
6,444
1,652
その他の財務活動
(1,225)
8,255
―
(3,350)
親会社からの資本拠出
財務活動から生じた正味資金
(2,566)
(25,833)
(2,243)
―
(775)
―
―
―
775
―
―
―
―
―
―
̶
―
1,652
2,311 $
(16,884)
(12,823) $ (21,129) $
(28,299) $
(2,311) $
312/322
607 $
44,760 $
EDINET提出書類
シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
要約連結キャッシュ・フロー計算書
2011年6月30日に終了した6ヶ月
他のシティ
シティ
グループ
銀行預け金への影響
非継続事業から生じた正味資金
現金および銀行預け金の正味増加
(減少)
CCC
グループ
エイツ
子会社およ
シティ
連結調整
グループ
連結後
び相殺消去
$
― $
― $
― $
― $
― $
909 $
― $
909
$
― $
― $
― $
― $
― $
2,669 $
― $
2,669
$
84 $
716 $
72 $
187 $
246 $
(1,324) $
(187) $
(206)
11
5,220
―
323
398
22,343
(323)
27,972
$
95 $
5,936 $
72 $
510 $
644 $
21,019 $
(510) $
27,766
$
9 $
146 $
(171) $
2 $
72 $
1,860 $
(2) $
1,916
期首現金および銀行預け金
期末現金および銀行預け金
CFI
親会社
(単位:百万ドル)
為替相場の変動による現金および
CGMHI
アソシ
キャッシュ・フロー情報に関する
補足事項
当年度中における現金支払額:
法人税等
利息
4,747
1,134
324
906
810
370 $
397 $
3,106
(906)
10,121
現金支出を伴わない投資活動
抵当権実行済み資産への振替
$
― $
39 $
― $
313/322
315 $
(370) $
751
EDINET提出書類
シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
要約連結キャッシュ・フロー計算書
2010年6月30日に終了した6ヶ月
他のシティ
シティ
グループ
た)正味資金
CFI
CCC
親会社
(単位:百万ドル)
営業活動から生じた(に使用し
CGMHI
アソシ
グループ
エイツ
子会社およ
シティ
連結調整
グループ
連結後
び相殺消去
$
3,845 $
20,709 $
1,277 $
(3,652) $
(3,356) $
19,126 $
3,652 $
41,601
$
― $
32 $
47,497 $
7,382 $
8,040 $
(255) $
(7,382) $
55,314
―
68
―
126
126
(126)
3,752
投資活動から生じた
キャッシュ・フロー
貸出金の変動
貸出金の売却および証券化による
収入
投資の購入
(2,796)
3,558
(4)
―
(342)
(348)
(197,699)
342
(200,847)
投資の売却による収入
874
32
―
109
220
77,857
(109)
78,983
投資の満期による収入
5,079
―
―
143
152
90,575
(143)
95,806
2,643
3,475
―
(138)
(731)
(5,387)
138
―
(20)
―
―
―
―
20
―
―
―
588
―
―
―
6,682
―
7,270
5,780 $
4,191 $
47,497 $
7,280 $
7,459 $
(24,649) $
(7,280) $
― $
(5,500) $
(1,500) $
― $
― $
7,000 $
― $
―
―
―
―
(5)
530
(28,612)
投資および貸付金の変動
−関係会社間
事業買収
その他の投資活動
投資活動から生じた(に使用し
た)正味資金
$
40,278
財務活動から生じた
キャッシュ・フロー
配当金支払
$
自己株式買戻
(5)
長期債務の発行による収入/
(6,821)
(償還)−第三者(正味)
長期債務の発行による収入/
―
(償還)−関係会社間(正味)
預金の変動
―
―
(2,065)
(3,882)
―
―
(3,773)
―
―
(530)
(1,752)
(14,201)
(8,088)
(2,279)
6,161
8,088
―
―
―
―
(21,952)
―
(21,952)
(1,205)
1,734
―
277
(34,044)
―
(33,227)
(12,368)
(45,235)
(377)
61,940
短期借入金ならびにその他の投
資銀行業務および仲介業者借
11
入の正味変動額−第三者
短期借入金およびその他の借入
(3,960)
金の正味変動額−関係会社間
親会社からの資本拠出
その他の財務活動
財務活動から生じた(に使用し
た)正味資金 $
4,993
(4,993)
―
―
―
―
―
―
―
―
―
1,151
―
―
―
―
―
―
1,151
4,904 $
3,625 $
(82,645)
(9,624) $ (25,020) $
(48,774) $
(3,625) $
314/322
(4,131) $
EDINET提出書類
シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
要約連結キャッシュ・フロー計算書
2010年6月30日に終了した6ヶ月
他のシティ
シティ
グループ
銀行預け金への影響
非継続事業から生じた正味資金
現金および銀行預け金の正味増加
(減少)
CCC
グループ
エイツ
子会社およ
シティ
連結調整
グループ
連結後
び相殺消去
$
― $
― $
― $
― $
― $
(48) $
― $
(48)
$
― $
― $
― $
― $
― $
51 $
― $
51
$
1 $
(120) $
― $
3 $
(28) $
(616) $
(3) $
(763)
5
4,947
1
343
464
20,055
(343)
25,472
$
6 $
4,827 $
1 $
346 $
436 $
19,439 $
(346) $
24,709
$
(308) $
117 $
259 $
(142) $
181 $
2,520 $
142 $
2,769
781
3,545
期首現金および銀行預け金
期末現金および銀行預け金
CFI
親会社
(単位:百万ドル)
為替相場の変動による現金および
CGMHI
アソシ
キャッシュ・フロー情報に関する
補足事項
当年度中における現金支払額:
法人税等
利息
4,703
2,430
642
1,145
(1,145)
12,101
現金支出を伴わない投資活動
抵当権実行済み資産への振替
$
― $
193 $
― $
前へ
315/322
683 $
714 $
591 $
(683) $
1,498
EDINET提出書類
シティグループ・インク(E05866)
四半期報告書
2【その他】
(1) 当四半期会計期間終了後の状況
本書で別段開示されているものを除き(シティの普通株式10株を1株とする株式併合に関するものを含み
ます。)、2011年6月30日以降、重要な出来事はありませんでした。
(2) 訴訟手続
シティグループの訴訟および規制事項に関する開示については、「第一部 企業情報、第6 経理の状況、1 四半期財務書類」の連結財務諸表注記23をご参照ください。注記23に含まれる情報は、有価証券報告書の「第
一部 企業情報、第6 経理の状況、1 財務書類」の連結財務諸表注記29における開示を補足および修正するも
のです。
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3 【日本と米国における会計原則及び会計慣行の相違】
2011年6月30日現在において、連結財務諸表注記に記載されているシティグループの会計方針と日本における
会計原則および会計慣行には以下の相違があります。
(1) ヘッジ会計
公正価値ヘッジでは、デリバティブが資産・負債あるいは確定したコミットメントの公正価値をヘッジしま
すが、デリバティブの公正価値の変動は、ヘッジ対象項目の公正価値の変動とともにその他収益に反映されま
す。キャッシュ・フロー・ヘッジでは、変動金利資産・負債あるいは予定取引に関連するキャッシュ・フローの
変化をデリバティブによりヘッジしますが、その会計処理はヘッジの有効性によって異なります。これらのデリ
バティブがヘッジ対象キャッシュ・フローの変化を相殺するのに有効である限り、デリバティブの公正価値の
変動は当期利益に含めず、株主以外の源泉による持分のその他増減として計上されます。これらの公正価値の変
動は、ヘッジ対象キャッシュ・フローの変化により利益が影響される将来の期間損益に計上されます。
日本においては、公正価値ヘッジとキャッシュ・フロー・ヘッジの両方について、公正価値評価されている
ヘッジ手段に係る損益又は評価差額を、ヘッジ対象に係る損益が認識されるまで純資産の部において繰り延べ
る方法(繰延ヘッジ会計)が原則とされています。繰延ヘッジ会計の場合、ヘッジ全体が有効とされたときは、
ヘッジ手段に生じた損益のうち非有効となった部分についても、繰延処理することができます。なお、非有効部
分を合理的に区分できる場合には、非有効部分を繰延処理の対象とせずに当期の損益に計上する方法を採用す
ることができます。
(2) のれん
財務会計基準書(以下「SFAS」といいます。) 第142号(現在はASC350、無形資産 のれんおよびその他)の規
定により、のれんと有用年数が不確定とみなされる無形資産の償却は中止され、毎年減損テストが実施されま
す。その他の無形資産は、引き続きその有用年数で償却を行います。
日本においては、企業結合により発生するのれんの償却は20年以内の期間にわたって規則的に償却されます。
なお、のれんの未償却残高は、減損会計の適用対象となります。
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(3) 変動持分事業体
ある事業体が (1) 他社からの追加的財務支援がなければその事業体の活動の資金を調達することができな
いような不十分な資本しか有していない場合、あるいは、 (2) その事業体に対する持分投資家が、その会社の事
業について重要な意思決定をすることができないか、予想損失を吸収しない、または予想収益を受け取ることが
ない場合は、VIEと呼ばれます。その他の事業体はすべてSFAS第94号「過半数所有子会社の連結」に基づいて連
結するために評価されます。
2010年1月1日より前までは、VIEの予想損失の過半を負担する、または予想残存利益の過半を享受する、また
はその両方である主たる受益者がそのVIEを連結していました。当社がSFAS第167号によるVIEの連結ガイダンス
の改訂を適用した2010年1月1日において、VIEの経済活動に最も重要な影響を及ぼす活動を当社が指揮する権
限を有し、かつ、当該VIEにとって潜在的に重要となる便益を享受する権利(または損失を負担する義務)を有
している場合、当社はそのVIEを連結しました。
日本においては、連結の範囲を決定するために、変動持分事業体の概念は使用されていません。
(4) 廃止事業
SFAS第144号(現在は ASC205-20に組み込まれています。)に従い、事業体が処分した、または売却目的保有に
分類した廃止事業の経営成績については、税引後の廃止事業からの利益(損失)を特別項目および会計方針の変
更による累積的影響額(該当する場合)の前に個別の項目として報告しなくてはなりません。売却目的保有に分
類した廃止事業の資産および負債は、それぞれ資産および負債の項に個別に表示しなくてはなりません。比較目
的で表示されている過年度の金額は、修正再表示することが求められています。
日本においては、誤謬の訂正や会計方針の変更を除き、過去の財務諸表を修正することは認められていませ
ん。
(5) 確定給付型年金およびその他の退職後給付
SFAS第158号「確定給付型年金およびその他の退職後給付制度に関する事業主の会計処理」(現在はASC715
「報酬 退職給付」に組み込まれています。)により、確定給付型年金および退職後給付制度のそれぞれの積立
状況を連結貸借対照表上に資産または負債として計上し、その相手勘定として税引後の金額を株主持分のその
他包括利益(損失)累計額に計上することが要求されています。
日本においては、確定給付型年金の積立状況は注記事項とされ、貸借対照表には計上されません。また、退職後
給付制度に関しては、そのような制度自体が一般的でなく、特段の会計基準は存在しません。
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(6) 日本における消費者金融事業の再編
2007年1月8日、シティグループは日本における消費者金融事業の再編を発表しました。この決定は、日本に
おける消費者金融事業を取り巻く事業環境の変化および「貸金業の規制等に関する法律等の一部を改正する法
律案」が2006年12月13日に成立したことを反映したものです。この改正により、消費者金融業務の新規貸出に対
する上限金利が2010年6月に引き下げられました。2006年に、当社は米国において一般に公正妥当と認められる
会計原則に基づき、過払い利息返還による見積り損失のための引当金を計上しました。
日本においては、潜在的な過払い利息返還請求に関して、日本公認会計士協会の公表したガイドラインに基づ
いて追加引当金を計上することが要求されています。
(7) 公正価値による測定
当社はSFAS第157号「公正価値による測定」(以下「SFAS第157号」といいます。)(現在は ASC820-10「公
正価値測定及び開示」)を適用しています。SFAS第157号は公正価値について定義しており、公正価値による測
定に関する統一的な枠組みを構築し、公正価値による測定に関する開示要件を強化しています。さらにSFAS第
157号は、以前は市場で取引されている大量保有の持分有価証券に適用していた大量保有による割引価値の使用
を排除しています。また、SFAS第157号は、公正価値を決定する場合に観察不能なデータを利用する特定のデリバ
ティブ取引に関して取引日における利益の認識を要求しています。
日本においては、2010年3月31日以降終了する事業年度より適用される「金融商品に関する会計基準(2008
年改訂)」および「金融商品の時価等の開示に関する実務指針」により原則としてすべての金融商品について
時価の開示が求められることになりましたが、そこでは大量保有による割引価値の使用や、観察可能なデータを
利用するデリバティブ取引についての記載はありません。
(8) 公正価値オプション
当社はSFAS第159号「金融資産及び金融負債に対する公正価値オプションの適用」(以下「SFAS第159号」と
いいます。)(現在は、ASC825-10-05「金融商品;公正価値」)を適用しています。SFAS第159号は、ほとんどの
金融資産および負債について、商品ごとに公正価値で計上し、その公正価値における変動を損益計上するオプ
ションを規定しています。金融資産、金融負債の取得時または確定契約の締結時に当該オプションの選択適用が
認められますが、その後は、その選択を取り消すことはできません。SFAS第159号は、従来、ヘッジ対象の資産およ
び負債を公正価値以外の方法で測定するにもかかわらず、関連する経済的ヘッジを公正価値で計上するよう求
められていたことにより生じていた損益の変動を軽減することを可能にしています。
日本においては、公正価値オプションは認められていません。
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(9) 法人所得税の申告が確定していない状況における会計処理
当社は、FASB解釈指針第48号「法人所得税の申告が確定していない状況における会計処理」(以下「FIN第48
号」といいます。)(現在はASC 740「法人税」に組み込まれています。 )を適用しています。これは、財務諸表
作成者が法人所得税の申告が確定していない状況において維持すべき未払法人税の適正水準を決定するために
用いる枠組みを構築するものです。このFASB基準書第109号に対する解釈指針が採用している2段階のアプロー
チのもとでは、申告内容が認められる可能性が高いものについて税務便益が認識され、その金額は、実現可能性
が50%を超える税務便益のうちの最高額として測定されます。またFIN第48号は、事業体の未払法人税に関する
透明性を高めるための開示要件についても規定しています。
日本においては、税務便益の取扱いに関して、このような指針は定められていません。
(10) レバレッジド・リース
当社はFASB職員意見書「レバレッジド・リース取引による法人所得税のキャッシュ・フローの発生時期の変
更または予想される変更に関する会計処理」(以下「FSP13-2号」といいます。)(現在は ASC840-10-25に組
み込まれています。)を適用しています。これは、レバレッジド・リース取引から生じた法人所得税のキャッ
シュ・フローの発生時期に変更がある場合、または変更が予想される場合についての指針を提供するものです。
日本においては、レバレッジド・リース取引に関して、このような指針は定められていません。
(11) 子会社の非支配持分
2009年1月1日、当社はSFAS第160号「連結財務諸表における非支配持分」(以下「SFAS第160号」といいま
す。)(現在は ASC810に組み込まれています。)を適用しました。SFAS第160号は、連結財務諸表における子会社
の非支配持分(以前の少数株主持分)の会計処理および報告に関する基準ならびに子会社の支配喪失に関する
基準を規定しています。子会社の非支配持分は、負債または資本以外の他の項目ではなく、資本の構成要素とし
て表示することを要求されます。SFAS第160号は、子会社の支配持分を維持する間における親会社の所有者持分
の変動を資本取引として会計処理することを要求しています。一方で子会社に対する支配を喪失する場合,支配
喪失後の残存持分が公正価値で再測定されます。
日本においては、子会社に対する支配を喪失する場合に残余持分についての再測定は行われません。
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第7【外国為替相場の推移】
日本円と米ドルの為替相場は、国内において時事に関する事項を掲載する2以上の日刊新聞紙に当該四半期中に
おいて掲載されているため、記載を省略します。
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第二部【提出会社の保証会社等の情報】
第1【保証会社情報】
該当事項はありません。
第2【保証会社以外の会社の情報】
該当事項はありません。
第3【指数等の情報】
該当事項はありません。
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