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金融市場ウィークリー

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金融市場ウィークリー
金融市場ウィークリー
2016 年 10 月 28 日号
[経済・金融市場動向]
◆ 金融市場見通し・内外経済指標
日米金融政策は政策の据え置きを予想。日銀は展望
レポートで物価見通しを下方修正する見込み。再来
週の米大統領選を控え市場は動きにくい展開に
[トピックス]
◆ 日銀によるETF大量購入への考察
日銀によるETF購入は、一定のメリットがある一
方、株式市場の価格形成や流動性等に与える影響等
懸念点も多い。流動性の低下は買入れの限界も示唆
◆ タイ国王崩御後の注目点
当座の金融市場の底割れは回避。今後は、服喪期間
中の消費自粛、タイ警察が警戒するテロのリスク、
来年中に予定されている民政復帰への影響に要注目
✣[目次]✣
今週の注目チャート ···················································· 1
Ⅰ.経済・金融市場動向 ················································ 3
金融市場見通し·································································· 3
金融市場レビュー ································································ 4
内外経済指標の解説と予測 ························································ 5
Ⅱ.トピックス ························································ 8
日銀によるETF大量購入への考察 ················································ 8
タイ国王崩御後の注目点 ························································· 10
Ⅲ.参考資料 ························································· 12
今週・来週の主要経済指標 ······················································· 12
月次・四半期のスケジュール ····················································· 14
今週の金融市場の動き ··························································· 17
最新リポート一覧 ······························································· 18
〰〰 マーケット時流潮流 〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰
注目される巨額買収案件の行方
調査本部本部長代理 長谷川克之
先週末に米通信大手AT&Tによるメディア大手タイムワーナー買収が発表された。買収額は 854
億ドル、邦貨では 9 兆円弱にも及び、今年最大のM&A案件となる。世界のM&A史でも歴代トップ
10 に入る大型案件である。週初の株式市場はこの報道を好感、Merger Monday(買収案件に沸く月曜
日)健在ぶりを示した。
スマホ市場が成熟する中で、新たなコンテンツを囲い込む形での通信とメディアの融合。垂直統合
型の今次M&Aが更なる業界再編の起爆剤になるのか。将来的に日本の市場にどのような影響を及ぼ
すのか。注目すべき点は多い。
実はM&Aの案件サイクルは景気や金融市場のサイクルとも関連している。世界のM&A金額がピ
ークを付けたのは金融危機前の 2007 年である。また思い起こせば、
「世紀の合併」、そして「史上最
悪の合併」、さらには「世紀の破談」とも言われたAOLによるタイムワーナー買収はITバブルが
崩壊した 2001 年のことだ。そのタイムワーナーを巡る 15 年後の今回の買収劇では独占禁止法当局の
承認を得るまでに相当な紆余曲折がありそうだ。買収審査は来る大統領選挙後の新政権の重要な課題
の一つとなる。万が一、買収が否認されることがあれば、その時は米国、そして世界の景気や株式市
場の局面も下向きに変わっていてもおかしくない。
経験則では企業の利益や企業価値と比較して買収金額の割高感の強い案件、敵対的・非友好的な案
件、一度は発表されたものの撤回される案件などが増える局面では、M&A市場が過熱し、ピークア
ウトする傾向がある。実際、最近では一部では割高感が高い案件も見受けられ、非友好的な案件、撤
回案件も増加しつつあるだけに、景気や金融市場のサイクルを見極める上ではM&Aの動向からも目
が離せない。
〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰
金融市場ウィークリー(2016 年 10 月 28 日号)
~今週の注目チャート~
【 日銀展望レポート(2016 年 7 月時点) 】
2017 年度の物価見通しは 1%台前半に下方修正されると予想
(対前年度比:%)
2016年度
+0.8~+1.0
(+1.0)
+0.8~+1.4
(+1.2)
+1.0~+1.5
(+1.3)
0.0~+0.3
(+0.1)
+0.8~+1.0
(+0.9)
+0.6~+1.2
(+1.0)
4月時点の見通し
2017年度
4月時点の見通し
2018年度
4月時点の見通し
消費者物価指数
(除く生鮮食品)
実質GDP
消費税率引き上げの
影響を除くケース
0.0~+0.3
(+0.1)
0.0~+0.8
(+0.5)
0.8~+1.8
(+1.7)
+1.8~+3.0
(+2.7)
+0.8~+2.0
(+1.7)
1.0~+2.0
(+1.9)
1.0~+2.1
(+1.9)
(注)政策委員の大勢見通し。( )内は政策委員見通しの中央値
(資料)日本銀行
【解説】来週の金融政策決定会合(10/31・11/1)で発表される展望レポートでは、2017 年度の物価見通し
が下方修正されると予想される。物価目標達成時期についても 7 月時点の 2017 年度中から後ろ倒しされる可
能性が高い。日銀は、物価見通しの不確実性が高いものの、物価の改善基調は維持されているとの見方を示
し、金融政策を据え置くと考えられる。今後の物価動向を見極めるうえで、来春の春闘が注目材料となろう。
【 日本株のテクニカル指標 】
相場の過熱感を示す
(%)
(%)
110
日経平均のRSI(14日)
100
東証1部の騰落レシオ(25日、右目盛)
160
90
150
高値警戒水準
140
80
130
70
120
60
110
50
100
40
90
30
80
20
70
10
60
0
15/10
15/11
15/12
16/1
16/2
16/3
16/4
16/5
16/6
16/7
16/8
16/9
(注)騰落レシオ=値上り銘柄数累計/値下り銘柄数累計×100
RSI=上昇幅の絶対値/(上昇幅の絶対値+下落幅の絶対値)
(資料)日経、東証より、みずほ総合研究所作成
50
16/10
(年/月)
【解説】1 ドル=105 円台まで進行した円安や一部企業の決算発表を受けて足元で日本企業の業績への警戒感
が後退し、日本株は上昇基調を強めている。来週にかけて本格化する決算発表が更なる押し上げ材料となる
可能性もある一方で、日本株のテクニカル指標は総じて高値警戒水準に達していることを示唆しており、一
旦は上昇は一服すると予想される。大統領選挙を控え方向感の出にくい米国株も重荷となろう。
1
金融市場ウィークリー(2016 年 10 月 28 日号)
【 ドルの名目実効為替レート
】
対新興国通貨ではドルの上値が重い
(2015年末=100)
105
ドル名目実効為替レート
ドル名目実効為替レート(主として先進国通貨)
ドル名目実効為替レート(主として新興国通貨)
100
95
90
15/1
15/4
15/7
15/10
16/1
16/4
16/7
16/10 (年/月)
(資料)FRB、Bloomberg より、みずほ総合研究所作成
【解説】足元為替市場ではドル高が進展しているが、10 月に入ってからの動きをみると、対先進国通貨でド
ル高が進む一方、対新興国通貨ではドルの上値が抑えられている。原油価格の持ち直しを受けて、資源国通
貨がやや通貨高で推移していることが一因だ。結果としてドル高の進展度合いは緩やかになっており、今の
ところ米国でドル高是正圧力もそれほど高まっていないようだ。
【 中国の固定資産投資 】
インフラ投資にも息切れ感
(前年比、%)
45
その他
1次産業・鉱業
40
インフラ
35
不動産
製造業
30
固定資産投資
25
20
15
10
5
0
▲5
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
(年)
(注)固定資産価格指数を用いて実質化。インフラは、
「電気・ガス・水道」
「交通運輸、倉庫、郵便」
「水利・環境・公共施設管理」の合計。
(資料)中国国家統計局より、みずほ総合研究所作成
【解説】先週(10/19)発表された中国の 7~9 月期の実質GDP成長率は、3 四半期連続となる前年比+6.7%
であった。輸出の減少が成長率の押し下げ要因となったほか、固定資産投資の伸びが鈍化したことも影響し
た。固定資産投資については、過剰設備の調整に迫られた製造業の投資が抑制傾向にある中で、インフラ投
資が減速する景気を下支えしてきたが、7~9 月期はインフレ投資にもやや息切れ感が出ている。
2
金融市場ウィークリー(2016 年 10 月 28 日号)
Ⅰ.経済・金融市場動向
~金融市場見通し~
日銀は展望レポートで物
来週は日米金融政策が注目材料となるが、いずれも政策の変更は予想し
価見通しを下方修正する
ていない。日銀金融政策決定会合(10/31・11/1)で発表される展望レポー
見込み
トでは、2017年度の物価見通しが7月時点の+1.7%から1%台前半に下方修
正され、物価目標達成時期が現状の2017年度中から後ろ倒しされると予想
している。しかしながら、9月会合で導入した長短金利操作付き量的・質的
金融緩和策の効果を見極め、金融政策は据え置かれるだろう。FOMC(11/1・
2)については、12月FOMC(12/13・14)での利上げ観測が高まる中、声明
文の内容が注目される。イングランド銀行の金融政策委員会(MPC)
(11/2・3)は金融政策を据え置く公算が大きい。7~9月期の英GDP成長
率は前期比+0.5%と前期から小幅な低下にとどまっており、更なるポンド
安を招きかねない追加利下げは行いにくいと考えられる。
米GDP(7~9 月期速報)
米経済指標は景気の底堅さを確認する内容となりそうだ。今晩発表され
は 2%台後半の伸びを見込
る米GDP(7~9月期速報)は、輸出、設備投資、在庫寄与度の回復から2%
む
台後半の伸びを予想している。製造業・非製造業ISM指数(11/1・11/3)
は企業業況の緩やかな改善を示す結果となるだろう。週末に発表される10
月の雇用統計(11/4)では、雇用者数の伸びが前月差17万人と予想してい
る。12月FOMC(12/13・14)での利上げを後押しする内容となろう。
日本企業の決算発表に注
金融市場は再来週の米大統領選(11/8)を控え動きにくい展開が予想さ
目。日米 10 年国債利回り
れる。日米株は上値は重いものの底堅い展開となるだろう。本格化する日
は横ばい圏での推移を見
本企業の決算発表が注目されるが、市場では円高により経常利益で15%程
込む
度の減益が予想されている。もっとも株価は概ね円高による業績悪化を織
り込んでいると見られ、決算内容が市場の予想の範囲内となれば安心材料
となろう。日米10年国債利回りは横ばい圏での推移を見込む。今週欧米金
利は上昇したが、英GDPや独銀行決算を受けた反応と見ている。米国債
利回りは12月の米利上げをほぼ織り込んでおり、上昇余地は限定されると
思われる。ドル円相場はドル高地合いが続く見通しだ。
(野口雄裕)
【 来週の予想 】
項目
内外金利
内外株式
為 替
予想レンジ
USD LIBOR 3カ月(%)
米10年国債(%)
円 TIBOR 3カ月(%)
10年国債(%)
ダウ平均(ドル)
NASDAQ総合指数(ポイント)
日経平均(円)
TOPIX(ポイント)
円/ドル
ドル/ユーロ
円/ユーロ
3
0.870
1.70
0.03
-0.10
17,850
5,110
17,000
1,360
103.5
1.065
111.0
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
0.900
1.90
0.07
0.00
18,350
5,260
17,700
1,410
107.5
1.105
117.0
金融市場ウィークリー(2016 年 10 月 28 日号)
~金融市場レビュー~
<内外金利動向>
先週末以降の米 10 年国債利回りは上昇した。世界的な金融緩和的環境の
米 10 年国債利回りは約 5
持続性に対する市場参加者の警戒感が強まるなか、英 7~9 月期GDP成長
カ月ぶりの水準まで上昇
率(10/27)が事前予想を上回ったことで、英中銀の利下げ観測が後退した
ことが影響したようだ。米経済指標の底堅さが続いたこともあり、米 10 年
国債利回りは 1.8%台半ばと約 5 カ月ぶりの水準まで上昇した。また、欧州
でも全体的に 10 年国債利回りが上昇した。日本の 10 年国債利回りは、日
銀のイールドカーブ・コントロールの影響から、横ばい圏で推移した。他
方、黒田総裁が超長期国債の利回りの上昇余地に関して言及したこと
(坂中弥生)
(10/27)を受けて、イールドカーブのスティープ化が進んだ。
<内外株式動向>
先週末以降米株式相場は、高安まちまちとなった。週初は米企業の活発
米株はM&Aが好材料も
なM&Aを好感し株価は上昇したが、その後は主要企業の企業決算が強弱
金利上昇が重荷となり高
まちまちとなり、方向感に欠ける展開となった。上下に振れる原油価格に
安まちまち、日本株は円
も神経質に反応した他、米長期金利の上昇への警戒感から軟調な推移とな
安を好感し半年ぶり高値
り、ダウ平均株価は小幅な上昇に留まった。NASDAQ 総合指数は決算が失望
水準
を招いた大手情報技術企業が主導し小幅に下落した。日本株は上昇した。
為替の円安推移と一部企業の決算が企業業績に対する過度な不安を後退さ
せ、半年ぶりの高値水準となった。週後半にかけては、先週からの上昇の
反動もあり利益確定売りに押される場面も見られた。
<為替動向>
(小池睦子)
今週 のドル円相場は円安ドル高地合い。週明けの 10 月米製造業PMI指
ドル円は投資家のリスク
数が市場予想を上回ったことや、FRB高官の年内利上げを示唆する報道
センチメント改善でやや
を受け、ドル高が進んだ。その後原油価格の軟調な推移から一旦はドルの
円安
上値が抑えられたものの、7~9 月期英GDPが底堅い結果となり、英国E
U離脱影響を懸念していた投資家のリスクセンチメントがやや改善し、円
安が進んだ。ユーロドル相場はもみ合い。米長期金利上昇がドル高圧力と
なったが、週半ばに英中銀総裁がポンド相場の動向を 11 月金融会合で考慮
するとの議会証言を受け、英利下げ観測が後退し、ポンド高進展とともに
ユーロも対ドルで通貨高圧力として働いた。
(有田賢太郎)
<新興・資源国動向>
新興国市場では、今週「六中全会」
(中国共産党中央委員会第六回全体会
株・通貨ともに基調は夏
議)が開催された中国で週初に株価が上昇した。先週大量に国債を発行し
場以降の横ばい推移が持
たサウジアラビア(10/19)でも昨日までに株価が約 9%上昇するなど、中
続
東株も反発している。しかし、中国株は週後半になると頭打ちとなり、大
統領の発言を嫌気して週初から反落していたフィリピン株を含め、アジア
諸国では昨日の終値が先週末を下回った国が多い。他の新興国でも週後半
は株価の上値が重い展開となっており、ブラジルでは下院で歳出に上限を
定めた憲法改正案が承認されたにも関わらず株高が一服している。通貨は
(井上淳)
米国の 12 月利上げを睨みながら、横ばい圏の推移が続いている。
4
金融市場ウィークリー(2016 年 10 月 28 日号)
~内外経済指標の解説と予測~
<国 内>
輸出は持ち直し。家計部門
今週発表された指標からは、輸出が持ち直す一方、消費については力強
は消費が依然低調
さに欠ける動きが続いていることが確認された。9月の貿易統計(10/24)
をみると、輸出数量指数(みずほ総研による季節調整値)は前月比+1.5%
(8月同+0.2%)と2カ月連続で上昇した。輸出は持ち直しているが、熊本
地震による減産分の挽回や新型スマホ向け部品出荷などの一時的な要因も
大きい。今後は、一時的要因が徐々にはく落するため、輸出の回復基調は
力強さに欠ける展開が続く見込みである。
家計部門の指標をみると、9月の雇用関連統計(10/28)は、失業率が3.0%
と前月から0.1%ポイント低下した。就業者数は2カ月連続で減少しており、
失業率の改善は労働参加率の低下による面が大きいと考えられる。ただし、
均してみれば就業者数は高水準を維持している。他方、9月の実質消費支出
(二人以上の全世帯、除く住居等、10/28)は、前月比+2.1%(8月同▲2.3%)
と2カ月ぶりの増加となった。ただし、7~9月期では前期比▲0.5%と2四半
期連続の減少となり、引き続き低調であるとの見方に変わりはない。
全国コアCPIの前年比
9月の全国コアCPI(10/28)は、前年比▲0.5%と横ばいだった。エネ
は横ばい
ルギー価格のマイナス幅は前月から縮小したものの、円高の影響により教
養娯楽用耐久財のマイナス幅が拡大したことなどが下押した。一方、10月
都区部コアCPIのマイナス幅は縮小に転じた。円高の影響一巡などから、
家庭用耐久財が前月からやや持ち直した。今後の全国コアCPIは、当面
マイナス圏で推移するものの、マイナス幅は徐々に縮小するとみている。
来週は鉱工業生産指数が発表される。
生産は 2 カ月連続のプラ
9月の鉱工業生産指数(10/31)は、前月比+1.7%(8月同+1.3%)と予
ス
測する。輸出数量指数が増加したことなどにより、輸送機械工業を中心に
鉱工業生産は2カ月連続の前月比プラスになると予想する。
【 地域別輸出数量指数の推移 】
(2010年=100)
【 鉱工業生産指数の推移 】
(前月比、%)
世界
120
米国
5
EU
4
アジア
110
(高瀬美帆)
予測指数
3
2
1
100
0
▲1
90
▲2
▲3
80
▲4
▲5
70
14/1
14/7
15/1
15/7
16/1
▲6
16/7
15/01
15/04
15/07
15/10
16/01
16/04
16/07
(年/月)
(注)2016年9月の値はみずほ総合研究所による予測値。
(資料)経済産業省「鉱工業指数」より、みずほ総合研究所作成
(年/月)
(注) みずほ総合研究所による季節調整値。
(資料) 財務省「貿易統計」より、みずほ総合研究所作成
5
金融市場ウィークリー(2016 年 10 月 28 日号)
<海 外(米国)>
消費者の楽観的な見方は
やや後退
10 月のカンファレンスボード消費者信頼感指数(10/25)は高水準ながら
も、前月から低下した。調査担当者によれば、現在のビジネス環境や雇用
に対する、消費者の楽観的な見方がやや後退したとのことである。
新築住宅販売は増加
9 月の新築住宅販売(10/26)は増加し、2007 年末以来の高水準となった
7 月のレベルに近づいた。最近の住宅販売をみると、新築住宅が緩やかな増
加傾向にある一方、中古住宅が横ばい圏の動きとなっている。相対的に新
築住宅販売が良好であることの一因として、在庫不足が深刻化している中
古から新築へ、需要がシフトしていることが考えられる。しかし、住宅建
設は停滞しており、新築住宅販売には下振れリスクがある。
コア資本財受注は力強さ
9 月の耐久財統計(10/27)では、コア資本財出荷が小幅ながら増加した。
一方、コア資本財受注は過去数カ月間上向きの動きを示していたものの、9
を欠く結果
月は減少し、機械関連投資の軟調さを示唆する結果となった。
7~9 月期のGDP成長率
今晩以降発表される経済指標では、7~9 月期の実質GDP成長率(10/28)
は 4~6 月期から加速する
は、貿易収支の改善等により前期比年率+2.7%と 4~6 月期(同+1.4%)
と予想。来週発表される
から加速すると予想する。
月次指標は総じて景気の
緩やかな改善を示す見通
9 月のコアPCEデフレーター上昇率(10/31)は前年比+1.7%と前月と
同率で、インフレ圧力が限定的であることが示されるだろう。
10 月のISM指数では、製造業(11/1)が上昇する一方、非製造業(11/3)
し
が低下すると予想する。しかし、非製造業の低下幅は小幅にとどまり、引
き続き堅調なペースでの業況改善が続いていると見込まれる。
10 月の雇用統計(11/4)では、非農業部門雇用者数(前月差)が+17 万
人程度(前月:同+15.6 万人)の底堅い伸びになると予想する。雇用統計
調査週における新規失業保険申請件数の 4 週間移動平均値は前月から減少
し、リッチモンド連銀のサービス業雇用指数は前月から変わらなかった。
また、来週 11 月 2 日に発表される 11 月 FOMC は金融政策を据え置くも、
(風間春香)
年内の利上げに前向きな声明文を示すだろう。
【 住宅販売 】
(年率、千件)
700
660
【 製造業・非製造業ISM指数 】
(年率、千件)
5,800
中古住宅
販売件数(右目盛)
5,600
620
5,400
580
5,200
540
5,000
500
4,800
62
製造業ISM指数
60
非製造業ISM指数
58
56
55.5
54
52
460
4,600
新築住宅販売件数
420
48
4,400
380
46
14/10
4,200
14/9
15/3
15/9
16/3
51.9
50
16/9
15/4
15/10
16/4
16/10
(年/月)
(年/月)
(注)2016 年 10 月は、みずほ総合研究所予測値。
(資料)米サプライマネジメント協会より、みずほ総合研究所作成
(資料)米国商務省、全米不動産協会より、みずほ総合研究所作成
6
金融市場ウィークリー(2016 年 10 月 28 日号)
<海 外(欧州)>
7~9 月期の英成長率は小
幅な低下にとどまる
7~9 月期の英GDP成長率(10/27、1 次推計値)は前期比+0.5%とな
り、4~6 月期(同+0.7%)から小幅な低下にとどまった。
来週 11/3 には、イングランド銀行(BOE)の金融政策委員会(MPC)
が実施される。9 月議事録によると、11 月インフレ報告書における景気見
通しが 8 月時点から改善しなければ、多くのMPC委員は追加利下げが視
野に入ると指摘していたという。この点、11 月インフレ報告書における景
気見通しは、8 月時点からさほど引き上げられないとみられる。7~9 月期
のGDP成長率はBOEの想定(前期比+0.2%程度)を上回ったが、10~
12 月期以降の景気見通しを大幅に修正する材料に乏しいからだ。
もっとも、MPCは、景気見通しがほぼ据え置きでも、金融政策を据え
BOEは金融政策を据え
置く公算が大きい。追加利下げは更なるポンド安を招く可能性が高く、そ
置く公算大
れは物価上昇を通じて英景気の下振れに繋がる恐れがある。金融市場では、
11 月MPCにおける利下げ確率が 10%未満と評価されている。
10 月のユーロ圏PMIは
10 月のユーロ圏合成PMI(10/24、速報値)は 53.7 となり、景気判断
上昇。ただし持続性は楽
の節目となる 50 を上回った。PMIは 9 月(52.6)より大幅に上昇してお
観できず
り、ユーロ圏の景気回復ペースには加速感がうかがわれる。ただし、先行
きに対する不確実性が残存する中、加速が持続的であるかは慎重にみてお
くべきだろう。国毎にみると、ドイツ(9 月 52.8→10 月 55.1)が上昇し、
前月までの減速傾向に歯止めがかかった模様である。フランス(同 52.7→
同 52.2)は低下しており、夏場の景気回復ペースの加速が一時的であった
可能性を示唆している。
来週は英MPCのほかユ
ーロ圏成長率などが発表
来週は、英MPCのほか、ユーロ圏 7~9 月期GDP成長率(10/31)や
ユーロ圏 10 月インフレ率(10/31)などが発表される。成長率は 4~6 月期
並みとなり、緩やかな景気回復の持続を示すだろう。
【 英GDP成長率 】
【 ユーロ圏・主要国合成PMI 】
(Pt)
(前期比、%)
56
0.8
55
0.6
54
0.4
53
0.2
拡 52
張
←
1.0
0.0
Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3
→
その他
金融ビジネス
鉱工業
15
51
景
気 50
▲ 0.2
2014
(松本惇)
16
縮 49
小 2014/10
(年/四半期)
商業
建設業
実質GDP
15/10
ユーロ圏
ドイツ
16/10
(年/月)
フランス
(資料)Markit より、みずほ総合研究所作成
(資料) 英統計局より、みずほ総合研究所作成
7
金融市場ウィークリー(2016 年 10 月 28 日号)
Ⅱ.トピックス
~日銀によるETF大量購入への考察~
日銀によるETFの買入
日銀が 2016 年 7 月末の金融政策決定会合においてETFの買入れペース
れは株式相場の安定化を
を年間 6 兆円に倍増する追加緩和を決定したが、その評価については、株
通して一定のメリットも
式市場の安定化を歓迎する声もある一方で、副作用を指摘する向きも散見
される。本稿では、日銀によるETF購入の株式市場に与える影響とその
功罪について改めて整理したい。
年間 6 兆円に及ぶETF購入の影響として、まずは需給に与える影響が
挙げられる。年ベースの日本株(現物)の投資部門別の売買動向を見てみ
ると、2015 年の最大の買い手は公的年金等による買入れを含む信託銀行で、
買い越し金額は 4.3 兆円であった。信託銀行に次ぐ買い手は、自社株買い
を含む事業法人の 3.7 兆円となっている。一方で売り圧力も強く、海外投
資家が 4.7 兆円、個人投資家が 4.3 兆円を売り越しており、この売りの大
半を信託銀行と事業法人が相殺し、さらに日銀がETFを 3 兆円買い入れ
た。こうした金額を勘案すると、日銀の年間の買入れペース 6 兆円は、日
本株の売り圧力への相応に大きな抵抗力であると評価できる。年間の買入
れ金額に加え、総じて下落局面で行われる買入れのタイミングも日本株の
下値を支える効果に寄与している。株式相場の安定化によって、家計や企
業の心理的な支えとなること、国内投資家を中心に日本株へのリスク選好
を高めることは一定のポジティブな影響と言えるだろう。
長期に渡る価格調整機能
ネガティブな影響としては、大きく三点が挙げられる。一つ目には、日
の低下は大幅な価格変動
銀が「売らない投資主体」であることで価格形成を歪めるという点である。
リスクを高める
長期的には金融緩和策が出口に向かっていく局面で徐々に保有している株
式の売却を進めることが想定されるが、日本経済の回復ペースの緩慢さに
鑑みれば金融緩和の長期化は不可避の状況である。通常の投資家であれば、
業績が悪化すると予想されれば、その企業の株式を売却する等の投資行動
を取るが、日銀は買い入れた株式を長期間保有し続けるため、企業業績に
【 図表 2 日銀が全浮動株を買い入れると試算され
【 図表 1 日銀のETF保有残高と上限目安 】
る期間別の銘柄数分布(TOPIX 採用銘柄) 】
(銘柄数)
(兆円)
25
20.0
ETF保有残高
18.0
ETF保有残高上限目安
16.0
20
買入れペース約2倍の
6兆円に
14.0
12.0
15
設備投資・人材投資
積極企業支援枠
0.3兆円設定
10.0
8.0
10
買入れペース3倍の
3兆円に
6.0
5
量的・質的金融緩和導入
4.0
0
2.0
0.0
11/1
12/1
13/1
14/1
15/1
16/1
17/1
(年/月)
(注)現在の買入方法で年間6兆円のペースで買入れた場合に、日銀が全
ての浮動株を買い入れると試算されるまでの期間。
(資料)日銀、Bloombergより、みずほ総合研究所作成
(注)保有残高は2016年9月末時点。
(資料)日銀より、みずほ総合研究所作成
8
金融市場ウィークリー
(2016 年 10 月 28 日号)
対して割高な株価が維持され、株式市場の価格調整機能が低下する可能性
がある。価格調整機能の低下が長期間に渡れば、将来的に日銀の政策転換
等を契機とした株価の調整時に調整幅が大きくなるリスクが懸念される。
流動性の低下はETF買
入れの限界も示唆
二つ目には、浮動株の少ない銘柄等で流動性が低下するという点が挙げ
られる。2016 年 9 月末時点の TOPIX 採用銘柄における日銀の間接的な株式
保有比率を試算すると、20%程度に及んでいる銘柄もあると見られる。こ
うした銘柄の中には、数は限定されるが浮動株比率の低い銘柄が含まれ、
流動性が一段と低下すれば一部の投資家の売買で価格が大きく変動するリ
スクを孕む。また、浮動株比率が低い銘柄については、日銀によるETF
の買入れが長期化した場合、ETFを組成するために必要な株式が不足す
る事態も懸念される。日銀が、年間 6 兆円のペースでETFを買い入れる
とすると、約 3 年半後には日銀が全ての浮動株を保有し、買入れが困難と
なる銘柄が発生すると試算される(前頁図表 2)。買入れが困難となる銘柄
は限られた銘柄であり、仮にこうした状況が発生したとしても、相関性の
高い銘柄で置き換える等の手法で技術的には解決が可能であるといった見
解もあるが、日銀の現在の買入れ手法が限界を迎えると言うこともできる。
引当金計上による日銀の
純資産毀損も懸念点
三点目の問題として、日銀のバランスシートへの影響が挙げられる。日
銀が保有するETFについては、移動平均法による原価法に基づき評価さ
れ、期末日の市場価格に基づく時価が帳簿価格を下回った場合、取引損失
引当金を特別損失として計上するよう定められている。2016 年 3 月期の日
銀の決算によれば、ETFの簿価は約 7.6 兆円である一方、時価は 8.8 兆
円と時価が約 1.2 兆円程度上回っている。日銀がETFを多額に買い入れ
ていることから株価が暴落する展開は見込みづらいものの、外的要因等に
より売り圧力が急激に強まる場合もないとは言えない。期末日の株価によ
っては引当金を計上しなければならない状況に陥る可能性もあるだろう。
日銀は 2018 年末には GPIF に匹敵する 30 兆円近くの日本株を保有する一方、
日銀の純資産は 4 兆円(2016 年 3 月期)であることに鑑みると、引当金計
上による純資産の毀損は懸念すべきだろう。
金融緩和長期化とともに
日銀によるETFの大規模な買入れについては、上述の通り副作用の諸
デメリットの影響が深刻
点も多い。海外投資家は 2016 年 8 月以降も日本株を 2 兆円売り越す等、日
化するリスクは高まる
銀の政策への評価は高まっていない。東証 1 部市場の売買代金も低迷して
おり、日本の株式市場の閉塞感は強まっている。日銀による金融緩和は長
期戦の様相を強めているが、ETFの大規模な買入れによる副作用は、緩
和策長期化とともにその影響が深刻化するリスクは高くなる。現段階でメ
リットとデメリットのどちらが経済及び金融市場に対する影響として大き
いかどうかを判断するのは時期尚早であるが、日銀が国債買入れと同様に
ETF買入れについても何れ買入れのペースを見直さざるを得ないタイミ
ングが訪れる可能性も否定できないだろう。
(大塚理恵子)
※詳細は 2016 年 10 月 25 日公表の「日銀のETF大量購入への考察~長期化により副作
用が深刻化するリスクも~」『みずほインサイト』をご覧下さい。
http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/mk161025.pdf
9
金融市場ウィークリー
(2016 年 10 月 28 日号)
~タイ国王崩御後の注目点~
タイの安定に重要な役割
10 月 13 日にタイの王室庁は、プミポン国王が崩御したと発表した。国王
を担っていたプミポン国
は 1927 年生まれの高齢であり、2009 年からは入退院を繰り返していたこと
王が崩御
から、かねてより健康面の不安をささやかれていた。そして、国王にもし
ものことが起こった場合には、社会の動揺や政治の混乱、さらには経済へ
の悪影響が生じるのではないかとの不透明感が近年に広がっていた。それ
というのも、1947 年に即位して以来、国王は国民からの絶大な尊敬を集め、
過去にクーデターが発生した際には調停者となるなど、国家・社会を安定
させる重要な役割を担ってきたからである。
先行き不透明感から金融
崩御に先立つ 9 日夜、プミポン国王の容体が不安定になっているとの王
市場は一時的に動揺した
室庁声明を受けて、タイの社会・政治・経済の先行きに対する不透明感は
が、既に持ち直し
強まった。その一つの表れが、タイ金融市場の動揺であり、株式および債
券市場から外国人投資家が資金を引き揚げる動きが広がった(図表 1)。株
式市場ではSET指数が最大 10%超下落し、為替市場でもバーツが対米ド
ルで約 3%下落するなど、パニック売りのような状況に陥った(図表 2)。
もっとも、崩御が発表された翌 14 日にはSET指数やバーツは買い戻さ
れた。これは、国王崩御による経済活動の停滞を懸念したプラユット暫定
首相が、金融機関や産業界には通常通りの活動を維持するよう求め、実体
経済への影響に対して強い配慮をみせたことなどに起因するとみられる。
金融市場の底割れは回避
当座の金融市場の底割れは回避されたものの、プミポン国王の崩御がタ
されたが、引き続き注視が
イの政治・社会ひいては経済に及ぼす影響からは引き続き目が離せない。
必要
以下、今後のリスクとして、どのような点に注目すべきか整理する。
服喪期間に消費が停滞す
第一に、短期的な経済への影響として、服喪期間に消費活動が停滞する
可能性がある。プミポン国王が崩御したことに伴い、プラユット暫定首相
る可能性
は、公務員に 1 年間の服喪、国民には 30 日間祝い事などを控えることを呼
びかけた。既に、自動車ディーラーへの来客や贅沢品消費、映画館やゴル
フ場の入場者数等が減少している。また、外国人入国者も 9 月から 1 割減
少し、観光業にも影響が及んでいる。広告の自粛や、伝統行事の中止・縮
小が決まるなど、消費と観光を喚起する動きも抑制されている。
【図表 1 外国人投資家によるタイ資産の投資動向】
(億ドル)
800
債券投資フロー
【図表 2 株価指数と為替レートの推移】
(1975年4月30日=100)
1600
SET指数
株式投資フロー
米ドル/バーツ(右目盛)
600
400
(バーツ/米ドル)
34.0
10/13
34.5
1550
10/13
流入
35.0
1500
200
35.5
1450
0
▲ 200
1400
流出
▲ 400
09/01 09/08 09/15 09/22 09/29 10/06 10/13 10/20 10/27
(月/日)
(注)直近値は、2016年10月27日。
(資料)Bloombergより、みずほ総合研究所作成
株高・バーツ高
36.0
36.5
株安・バーツ安
1350
37.0
08/01
08/15
08/29
09/12
09/26
10/10
10/24
(月/日)
(注)直近値は、2016年10月27日終値。
(資料)Bloombergより、みずほ総合研究所作成
10
金融市場ウィークリー
(2016 年 10 月 28 日号)
サプライチェーンへの影
響は限定的に
なお、サプライチェーンへの影響は限定的とみられる。タイでは、2011
年の大洪水の際、サプライチェーンが物理的に断絶されたことで工業生産
に大きな被害が出たことは記憶に新しい。しかし、今回の国王の崩御につ
いては、短期的には臨時休業などに伴う生産への影響はあり得るものの、
サプライチェーンが物理的に断絶された訳ではない。
当面のテロ発生リスクに
警戒
第二に、当面のリスクとして、プミポン国王の崩御に乗じて、タイの社
会を混乱に陥れることを狙ったテロの発生が懸念される。タイでは、この
ところテロが目立つようになっており、警戒が強まっている。特に、8 月
11~12 日にかけてのテロは、タイ南部広域 7 県・9 カ所で起こった同時多
発型テロであり、内外に衝撃を与えた。8 月 12 日はシリキット王妃の誕生
日であったことや、王室ゆかりのリゾート地であるホアヒンが狙われたこ
となどから、王室への敵意が汲み取れるとの見方もある。こうした中、タ
イ警察は 10 月 25〜30 日にかけて、バンコクやその周辺で自動車爆弾によ
るテロ発生の可能性があるとして警戒を呼びかけている。実際にテロが起
これば社会が混乱し、経済にも大きな悪影響が及ぶことになろう。
中期的な影響として、民政
復帰が遅延する恐れ
第三に、やや中期的な影響として、王位継承の過程で、現在の軍政から
民政への復帰が遅延する恐れがある。13 日、プラユット暫定首相は、王位
継承者としてプミポン国王の長男であるワチラロンコン皇太子が決まって
いるとし、さらに 18 日には、皇太子が 2016 年 10 月中に即位することを記
者会見で声明した。もっとも、プミポン国王の崩御後に、皇太子は国民と
ともに哀悼する時間がほしいと述べた上で、即位は国王の葬儀後に行いた
いとの意向を表明しており、一部報道によると皇太子は暫定首相が示した
即位の時期に関して同意をしているかは明らかでないという。王室の葬儀
は通常、早くても死後から 1 年程度過ぎてから行われるため、皇太子の意
向を尊重すれば、即位は 2017 年秋以降になる。即位が 2017 年秋まで先延
ばしになると、同 2 月までに見込まれていた国王による新憲法承認が行え
ず、その新憲法に基づいて同年末に行われる予定になっていた民政復帰の
総選挙が 2018 年以降にずれ込むとの懸念が広がっている。果たして軍政の
主張するスケジュールどおりに王位継承と民政復帰が進むかは、引き続き
注視する必要があろう。
民政復帰の遅れは、軍政が長期化することを意味する。軍政の下では、
2014 年のクーデターで政権を追われたタクシン派と、同派の支持基盤であ
る農村部とを包摂する国民的和解が進まないことや、民主化を求める欧米
との関係が改善しないなど、内外に不安定な要素が残ることが考えられ、
その場合には、対内直接投資を含めた企業の投資も慎重化する恐れがある。
これらを踏まえれば、まずは王位継承と新憲法承認がどのようなタイミン
グでなされるのかが、中期的なタイ経済の行方を占う上で重要となる。
(小林公司、稲垣博史、多田出健太、松浦大将)
※詳細は 2016 年 10 月 19 日公表の「タイ国王崩御後の注目点」『みずほインサイト』を
ご覧下さい。
http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/as161019.pdf
11
金融市場ウィークリー
(2016 年 10 月 28 日号)
Ⅲ.参考資料
今週の主要経済指標
経 済 指 標 等
日 付
10/24(月) 日
今回実績
通関収支
貿易統計(9月)
輸出
輸入
原数値
前年比
前年比
前年比
4,983億円
▲6.9%
▲16.3%
予想
3,661億円 R
▲10.8%
▲17.0%
欧 ユーロ圏合成PMI(10月速報)
52.8
53.7
10/25(火) 日 20年利付国債入札:最高利回り 0.367%、 平均利回り 0.364%、 入札倍率 3.49倍
米 S&P/コアロジックCS住宅価格指数[20都市](8月)
+5.0%
前年比
+5.1%
カンファレンスボード消費者信頼感指数(10月)
98.6
前回実績
▲229億円
▲9.6%
▲17.2%
52.6
+5.0%
101.5
103.5
2年国債入札:最高利回り 0.855%、 平均利回り 0.829%、 入札倍率 2.53倍
独 ifo景況感指数(10月)
110.5
109.6
10/26(水) 米 新築住宅販売件数(9月)
年率
59.3万件
60.0万件
109.5
57.5万件
5年国債入札:最高利回り 1.303%、 平均利回り 1.260%、 入札倍率 2.49倍
10/27(木) 日 2年利付国債入札:最高利回り ▲0.235%、 平均利回り ▲0.237%、 入札倍率 4.41倍
米 中古住宅販売仮契約指数(9月)
+1.0%
+1.5%
前月比
前月比
耐久財受注(9月)
▲0.1%
▲2.5%
0.0%
+0.3%
258千人
256千人
261千人
▲0.5%
▲0.5%
+0.1%
▲0.4%
▲0.5%
▲0.5%
▲0.4%
▲0.5%
▲0.5%
▲0.5%
▲0.5%
▲0.5%
1.38倍
1.38倍
1.37倍
3.0%
3.1%
3.1%
▲2.1%
▲2.7%
▲4.6%
7年国債入札:最高利回り 1.653%、 平均利回り 1.600%、 入札倍率 2.49倍
失業保険新規申請件数(~10/22)
10/28(金) 日
消費者物価(9月全国)
[除・生鮮食品]
消費者物価(10月東京都区部)
[除・生鮮食品]
前年比
前年比
前年比
前年比
有効求人倍率(9月)
完全失業率(9月)
実質消費支出[二人以上の全世帯](9月)
前年比
予想:情報ベンダー(Bloomberg、Reuters 等)の取りまとめた予想コンセンサス。米国の経済指標は特に断りのない限り季調値。R は改定値。
日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ、中:中国、韓:韓国、印:インド、尼:インドネシア、
泰:タイ、比:フィリピン、伯:ブラジル、馬:マレーシア
12
金融市場ウィークリー(2016 年 10 月 28 日号)
来週の主要経済指標
経 済 指 標 等
日 付
10/28(金) 米
予 想
前 回
前々回
[+2.7%]
4~6月期
+1.4%
1~3月期
+0.8%
[88.0]
10月速報
87.9
9月確報
91.2
前期比
+0.6%
4~6月期
+0.6%
1~3月期
+0.6%
前月比
[+0.9%]
+1.3%
▲0.4%
季調済年率
[94.9万戸]
95.6万戸
100.5万戸
百貨店・スーパー販売額[既存店](9月速報)
小売業販売額(9月速報)
前年比
前年比
[▲2.7%]
[▲1.8%]
▲3.6%
▲2.2%
+0.6%
▲0.2%
個人所得(9月)
消費支出(9月)
コアPCEデフレータ(9月)
前月比
前月比
前年比
[+0.4%]
[+0.4%]
[+1.7%]
+0.2%
0.0%
+1.7%
+0.4%
+0.4%
+1.6%
欧 ユーロ圏GDP(7~9月期速報)
前期比
+0.3%
+0.3%
+0.6%
ユーロ圏消費者物価(10月速報)
前年比
+0.5%
+0.4%
+0.2%
50.3
50.4
50.4
N.A.
53.7
53.5
50.1
50.1
50.0
[51.9]
51.5
49.4
N.A.
43.0
42.0
N.A.
52.0
52.1
[55.5]
57.1
51.4
[260千人]
258千人
261千人
前月差
前月比
[4.9%]
[+170千人]
[+0.2%]
5.0%
+156千人
+0.2%
4.9%
+167千人
+0.1%
財・サ収支
▲410億㌦
▲407億㌦
▲395億㌦
GDP(7~9月期速報)
前期比年率
ミシガン大消費者信頼感指数(10月確報)
雇用コスト指数(7~9月期)
10/31(月) 日 鉱工業生産(9月速報)
新設住宅着工戸数(9月)
米
11/1(火) 日 日銀金融政策決定会合(10/31・11/1)
日銀総裁定例記者会見
日銀「経済・物価情勢の展望」(基本的見解)
中 製造業PMI(10月)
非製造業PMI(10月)
財新製造業PMI(10月)
米 製造業ISM指数(10月)
11/2(水) 日 消費動向調査(10月)
消費者態度指数
米 FOMC(1・2日)
11/3(木) 日 文化の日(日本休場)
中 財新サービスPMI(10月)
米 非製造業ISM指数(10月)
失業保険新規申請件数(~10/29)
英 英中銀金融政策委員会(2・3日)
11/4(金) 米
雇用統計(10月)
失業率
非農業部門雇用者数
時間当たり賃金(全従業員ベース)
貿易収支(9月)
予想:[ ]はみずほ総合研究所予想、それ以外はコンセンサス(Bloomberg 等)。予定は変更になる可能性があります。
日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ、中:中国、韓:韓国、印:インド、尼:インドネシア、
泰:タイ、比:フィリピン、伯:ブラジル、馬:マレーシア
13
金融市場ウィークリー(2016 年 10 月 28 日号)
10 月のスケジュール
国
内
1
米
1
2
2
3
日銀短観(9 月調査),新車販売台数(9 月)
3
4
消費動向調査(9 月),10 年利付国債入札
4
5
5
6
6
7
国 他
毎月勤労統計(8 月速報)
景気動向指数(8 月速報)
7
米 製造業ISM指数(9 月)
米 非製造業ISM指数(9 月)
貿易収支(8 月)
製造業新規受注(8 月)
G20(20 か国財務大臣・中央銀行総裁会議、ワシントン
D.C.)
米 雇用統計(9 月)
8
9
8
9
10 体育の日(日本休場)
10 米 コロンブスデー(祝日)
11 景気ウォッチャー調査(9 月)
国際収支(8 月速報)
12 機械受注統計(8 月)
30 年利付国債入札
13 第 3 次産業活動指数(8 月)
11
14 マネーストック(9 月速報)
企業物価指数(9 月)
5 年利付国債入札
15
14 米 イエレンFRB議長講演(ボストン)
小売売上高(9 月),PPI(9 月)
ミシガン大学消費者信頼感指数(10 月速報)
15
16
16
17 設備稼働率(8 月)
17 米 鉱工業生産・設備稼働率(9 月)
ニューヨーク連銀製造業業況指数(10 月)
18 米 ネット対米証券投資(8 月),CPI(9 月)
18
19 全産業活動指数(8 月)
20
12 米 FOMC 議事録(9/20・21)
3 年国債入札,10 年国債入札
13 米 連邦財政収支(9 月),30 年国債入札
19 米 住宅着工・許可件数(9 月)
ベージュブック(地区連銀経済報告)
20 欧 ECB政策理事会
米 フィラデルフィア連銀製造業業況指数(10 月)
中古住宅販売件数(9 月)
景気先行指数(9 月)
21
21 黒田日銀総裁挨拶(全国信用組合大会)
黒田日銀総裁講演(The Economist 主催ジャパン・サ
ミット 2016 における講演 )
22
22
23
23
24 貿易統計(9 月)
24
25 内閣府月例経済報告(10 月)
20 年利付国債入札
26
25 独 ifo景況感指数(10 月)
米 S&P/コアロジックCS住宅価格指数(20 都市・8 月)
カンファレンスボード消費者信頼感指数(10 月)
2 年国債入札
26 米 新築住宅販売件数(9 月),5 年国債入札
27 2 年利付国債入札
27 米 耐久財受注(9 月),7 年国債入札
28 消費者物価(9 月全国・10 月都区部)
労働力調査(9 月)
家計調査(9 月)
29
28 米 GDP(7~9 月期速報)
雇用コスト指数(7~9 月期)
ミシガン大学消費者信頼感指数(10 月確報)
29
30
30
31 鉱工業生産(9 月速報),商業動態統計(9 月速報)
住宅着工統計(9 月)
31 米 個人所得・消費支出(9 月)
シカゴPMI指数(10 月)
*印は期日未定、網掛け部分は休場を示す〔予定は変更の可能性があります〕
日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ
14
金融市場ウィークリー(2016 年 10 月 28 日号)
11 月のスケジュール
国
1
内
米
国 他
1
米 製造業ISM指数(10 月)
2
日銀金融政策決定会合(10/31・11/1)
日銀総裁定例記者会見
日銀「経済・物価情勢の展望」(基本的見解)
新車販売台数(10 月)
消費動向調査(10 月)
2
米 FOMC(1・2 日)
3
文化の日(日本休場)
3
英 英中銀金融政策委員会(2・3 日)
労働生産性(7~9 月期暫定)
米 非製造業ISM指数(10 月),
製造業新規受注(9 月)
米 雇用統計(10 月),貿易収支(9 月)
4
4
5
5
6
6
7
8
9
日銀金融政策決定会合議事要旨(9/20・21 分)
毎月勤労統計(9 月速報)
景気動向指数(9 月速報),10 年利付国債入札
景気ウォッチャー調査(10 月),国際収支(9 月速報)
7
8
9
米 3 年国債入札
米 10 年国債入札
10 機械受注統計(9 月),マネーストック(10 月速報)
日銀金融政策決定会合における主な意見(10/31・11/1
分),30 年利付国債入札
11 企業物価指数(10 月)
第 3 次産業活動指数(9 月)
12
10 米 連邦財政収支(10 月)
30 年国債入札
13
13
14 GDP(7~9 月期 1 次速報),設備稼働率(9 月)
14
15 5 年利付国債入札
18
15 米 小売売上高(10 月)
ニューヨーク連銀製造業業況指数(11 月)
16 米 鉱工業生産・設備稼働率(10 月)
ネット対米証券投資(9 月),PPI(10 月)
17 米 住宅着工・許可件数(10 月)
フィラデルフィア連銀製造業業況指数(11 月)
CPI(10 月)
18 米 景気先行指数(10 月)
19
19
20
20
21 貿易統計(10 月),全産業活動指数(9 月)
21 米 2 年国債入札
22
22 米 中古住宅販売件数(10 月),5 年国債入札
23 勤労感謝の日(日本休場)
23 米 FOMC 議事録(11/1・2) ,耐久財受注(10 月)
新築住宅販売件数(10 月)
ミシガン大学消費者信頼感指数(11 月確報)
7 年国債入札
24 独 ifo景況感指数(11 月)
米 感謝祭(米国休場)
25
16
17 20 年利付国債入札
24
25 消費者物価(10 月全国・11 月都区部)
40 年利付国債入札
26
11 米 ベテランズデー(祝日)
ミシガン大学消費者信頼感指数(11 月速報)
12
26
27
27
28
28
29 商業動態統計(10 月速報),労働力調査(10 月)
家計調査(10 月) ,2 年利付国債入札
29 米 GDP(7~9 月期暫定)
企業収益(7~9 月期暫定)
S&P/コアロジックCS住宅価格指数(20 都市・9 月)
カンファレンスボード消費者信頼感指数(11 月)
30 米 個人所得・消費支出(10 月),シカゴPMI指数(11 月)
ベージュブック(地区連銀経済報告)
30 鉱工業生産(10 月速報)
住宅着工統計(10 月)
*印は期日未定、網掛け部分は休場を示す〔予定は変更の可能性があります〕
日:日本、米:米国、欧:欧州、英:英国、独:ドイツ
15
金融市場ウィークリー(2016 年 10 月 28 日号)
四半期スケジュール
12 月
日 本 1
5
6
7
8
9
12
13
14
15
19
20
21
27
28
米 国 1
2
5
6
9
12
13
14
15
16
21
22
23
27
28
29
30
欧 州 8
1月
法人企業統計調査(7~9 月期)
新車販売台数(11 月)
10 年利付国債入札
消費動向調査(11 月)
毎月勤労統計(10 月速報)
景気動向指数(10 月速報)
GDP(7~9 月期 2 次速報)
景気ウォッチャー調査(11 月)
国際収支(10 月速報)
30 年利付国債入札
マネーストック(11 月速報)
法人企業景気予測調査(10~12 月期)
企業物価指数(11 月)
第 3 次産業活動指数(10 月)
機械受注統計(10 月)
5 年利付国債入札
日銀短観(12 月調査)
設備稼働率(10 月)
20 年利付国債入札
貿易統計(11 月)
資金循環統計(7~9 月期速報)
日銀総裁定例記者会見
日銀金融政策決定会合(19・20 日)
全産業活動指数(10 月)
消費者物価(11 月全国・12 月都区部)
労働力調査(11 月)
家計調査(11 月)
2 年利付国債入札
商業動態統計(11 月速報)
鉱工業生産(11 月速報)
5
6
11
12
製造業ISM指数(11 月)
雇用統計(11 月)
非製造業ISM指数(11 月)
貿易収支(10 月)
労働生産性(7~9 月期改訂)
ミシガン大学消費者信頼感指数(12 月速報)
連邦財政収支(11 月)
3 年国債入札
10 年国債入札
30 年国債入札
FOMC(13・14 日)
小売売上高(11 月)
PPI(11 月)
鉱工業生産・設備稼働率(11 月)
経常収支(7~9 月期)
フィラデルフィア連銀製造業業況指数(12 月)
CPI(11 月)
ニューヨーク連銀製造業業況指数(12 月)
住宅着工・許可件数(11 月)
中古住宅販売件数(11 月)
個人所得・消費支出(11 月)
企業収益(7~9 月期改訂)
GDP(7~9 月期確定)
耐久財受注(11 月)
景気先行指数(11 月)
新築住宅販売件数(11 月)
S&P/コアロジック CS 住宅価格指数(20 都市・10 月)
カンファレンスボード消費者信頼感指数(12 月)
2 年国債入札
5 年国債入札
7 年国債入札
シカゴPMI指数(12 月)
3
4
5
6
10
11
12
ECB政策理事会
15 英中銀金融政策委員会(14・15 日)
13
16
17
23
25
27
30
31
13
17
18
19
24
25
26
27
30
2月
新車販売台数(12 月)
毎月勤労統計(11 月速報)
景気動向指数(11 月速報)
国際収支(11 月速報)
景気ウォッチャー調査(12 月)
マネーストック(12 月速報)
第 3 次産業活動指数(11 月)
企業物価指数(12 月)
機械受注統計(11 月)
設備稼働率(11 月)
全産業活動指数(11 月)
貿易統計(12 月)
消費者物価(12 月全国・1 月都区部)
商業動態統計(12 月速報)
鉱工業生産(12 月速報)
日銀総裁定例記者会見
日銀金融政策決定会合(30・31 日)
日銀「経済・物価情勢の展望」(基本的見解)
労働力調査(12 月)
家計調査(12 月)
2
6
8
製造業ISM指数(12 月)
FOMC 議事録(12/13・14)
非製造業ISM指数(12 月)
貿易収支(11 月)
3 年国債入札
10 年国債入札
30 年国債入札
連邦財政収支(12 月)
ミシガン大学消費者信頼感指数(1 月速報)
ニューヨーク連銀製造業業況指数(1 月)
鉱工業生産・設備稼働率(12 月)
住宅着工・許可件数(12 月)
2 年国債入札
5 年国債入札
7 年国債入札
新築住宅販売件数(12 月)
GDP(10~12 月期速報)
個人所得・消費支出(12 月)
1
19 ECB政策理事会
9
10
13
14
20
21
28
消費動向調査(1 月)
毎月勤労統計(12 月速報)
国際収支(12 月速報)
景気ウォッチャー調査(1 月)
マネーストック(1 月速報)
第 3 次産業活動指数(12 月)
企業物価指数(1 月)
GDP(10~12 月期 1 次速報)
設備稼働率(12 月)
貿易統計(1 月)
全産業活動指数(12 月)
商業動態統計(1 月速報)
鉱工業生産(1 月速報)
16
22
24
28
FOMC(31・1 日)
製造業ISM指数(1 月)
非製造業ISM指数(1 月)
貿易収支(12 月)
連邦財政収支(1 月)
ミシガン大学消費者信頼感指数(2 月速報)
鉱工業生産・設備稼働率(1 月)
ニューヨーク連銀製造業業況指数(2 月)
住宅着工・許可件数(1 月)
FOMC 議事録(1/31・2/1)
新築住宅販売件数(1 月)
GDP(10~12 月期暫定)
2
英中銀金融政策委員会(1・2 日)
3
7
10
15
*印は期日未定を示す〔予定は変更の可能性があります〕
16
金融市場ウィークリー(2016 年 10 月 28 日号)
今週の金融市場の動き
[海外金利]
10/20
ドルLIBOR 3M(%)
ユーロドル金先(Dec16)
10/21
10/24
10/25
10/26
10/27
10/28
前週末比
0.88178
0.88178
0.88372
0.88567
0.89039
0.88733
0.00555
99.060
99.050
99.050
99.045
99.035
99.040
▲ 0.010
米国債(10年、%)
1.756
1.735
1.765
1.756
1.793
1.854
0.119
スワップ金利(10年、%)
1.596
1.575
1.603
1.598
1.645
1.707
0.132
独国債(10年、%)
0.003
0.006
0.023
0.030
0.085
0.170
0.164
英国債(10年、%)
1.077
1.087
1.082
1.089
1.152
1.253
0.166
[内外株式]
ダウ平均(㌦)
S&P500指数
NASDAQ総合指数
日経平均(円)
TOPIX(Pt.)
10/20
10/21
10/24
10/25
10/26
10/27
10/28
前週末比
18,162.35
18,145.71
18,223.03
18,169.27
18,199.33
18,169.68
23.97
2,141.34
2,141.16
2,151.33
2,143.16
2,139.43
2,133.04
▲ 8.12
5,241.83
5,257.40
5,309.83
5,283.40
5,250.27
5,215.98
17,235.50
17,184.59
17,234.42
17,365.25
17,391.84
17,336.42
17,446.41
▲ 41.43
261.82
1,370.80
1,365.29
1,367.61
1,377.32
1,382.70
1,382.01
1,392.41
27.12
出来高(百万株)
1,851.09
1,827.50
1,407.14
1,762.23
1,589.05
1,701.21
2,628.81
801.31
売買代金(億円)
20,825.78
20,320.26
15,658.30
21,160.48
18,114.53
19,449.00
31,330.72
11,010.46
2,584.30
2,580.94
2,584.25
2,583.79
2,594.38
2,594.58
2,604.09
23.15
日経JASDAQ平均(円)
[円金利]
10/20
TIBOR 3カ月(%)
10/21
10/24
10/25
10/26
10/27
10/28
前週末比
0.05600
0.05600
0.05600
0.05600
0.05600
0.05600
0.05600
0.00000
ユーロ円金先(Dec16)
99.945
99.945
99.945
99.945
99.945
99.945
99.945
0.000
新発国債(10年、%)
▲ 0.070
▲ 0.060
▲ 0.060
▲ 0.065
▲ 0.060
▲ 0.055
▲0.050
0.005
長国先物(Dec16)
スワップ金利(5年、%)
151.88
151.82
151.75
151.89
151.88
151.80
151.64
▲ 0.180
▲ 0.049
▲ 0.028
▲ 0.024
▲ 0.035
▲ 0.028
▲ 0.025
▲ 0.020
0.008
10/20
10/21
10/24
10/25
10/26
10/27
10/28
[為替]
円/$
103.95
103.80
104.18
104.22
104.47
105.29
前週末比
105.33
1.53
$/EUR
1.0929
1.0884
1.0882
1.0889
1.0908
1.0897
1.0902
0.0018
円/EUR
113.61
112.95
113.37
113.49
113.97
114.73
114.84
1.89
(注)前週末比は、海外などについては現時点での直近値と前週末値との比較。
東京市場の発行日表示値は終値もしくは 15:00 時点値。
米国 10 年債、米金利スワップ 10 年物は Bloomberg の終値。
日本株出来高・売買代金はそれぞれ東京証券取引所第一部出来高・売買代金。
TIBOR は全銀協発表のユーロ円 TIBOR 平均値。
新発 10 年国債は日本相互証券発表の気配値。
金利先物は東京金融取引所(TFX)のユーロ円 3 ヵ月金利先物。
独・英 10 年国債は Bloomberg の提示する終値。
為替は NY 時間終値(発行日のみ東京時間 15:00 時点、出所:Bloomberg)
。
17
金融市場ウィークリー(2016 年 10 月 28 日号)
最新リポート一覧
<みずほインサイト>
2016 年 10 月 25 日 日銀の ETF 大量購入への考察~長期化により副作用が深刻化するリスクも~
http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/mk161025.pdf
2016 年 10 月 19 日 タイ国王崩御後の注目点~消費自粛、テロ、民政復帰遅延のリスク~
http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/as161019.pdf
2016 年 10 月 12 日 男性で目立つ非労働力人口増加~就労をあまり優先しない者向けの対策が重要~
http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/pl161012.pdf
2016 年 10 月 3 日 減産合意の評価と今後の展望~原油相場は今後もシェールオイルが主導する展開~
http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/mk161003.pdf
<内外経済見通し>
2016 年 9 月 8 日
2016・17 年度 内外経済見通し(2016 年 4~6 月期 GDP2 次速報後改訂)
~日本経済は当面公需依存の回復に(8 月予測から大きな変更なし)~
http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/forecast/outlook_160908.pdf
2016 年 8 月 16 日
2016・17 年度 内外経済見通し
~3L(低成長・低インフレ・低金利)長期化の「新常態」、世界にうずまく不確実性~
http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/forecast/outlook_160816.pdf
2016 年 5 月 10 日
MIZUHO Research & Analysis no.1
特集 グローバル経済の中長期展望と日本産業の将来像~パラダイムシフトと日本の針路~
http://www.mizuho-fg.co.jp/company/activity/onethinktank/vol001/pdf/all.pdf
執筆担当者
・市場調査部
武内浩二
野口雄裕
井上 淳
大塚理恵子
坂中弥生
03-3591-1244
03-3591-1249
03-3591-1197
03-3591-1420
03-3591-1242
[email protected]
[email protected]
[email protected]
[email protected]
[email protected]
・欧米調査部
小野 亮
吉田健一郎
松本 惇
風間春香
03-3591-1219
03-3591-1265
03-3591-1199
03-3591-1418
[email protected]
[email protected]
[email protected]
[email protected]
・経済調査部
有田賢太郎
上里 啓
高瀬美帆
03-3591-1419
03-3591-1284
03-3591-1416
[email protected]
[email protected]
[email protected]
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本資料は、当社が信頼できると判断した各種データに基づき作成されておりますが、その正確性、確実性を保証
するものではありません。また、本資料に記載された内容は予告なしに変更されることもあります。
発行・編集/みずほ総合研究所 調査本部
〒100-0011 東京都千代田区内幸町 1-2-1 TEL.03-3591-1296
18
金融市場ウィークリー(2016 年 10 月 28 日号)
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