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取組成果ご報告 宮城野区内の市民センター各館

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取組成果ご報告 宮城野区内の市民センター各館
生涯学習支援センター(旧・中央市民センター)の取組み
当館では,上記取組みの中で特に下記のことに力を入れて取組みました。
2
市民の皆さまが学びや情報を活かして地域で活動するようになる。
当館が位置する仙台駅東口周辺は,区画整理事業によって新しいまちづく
りが進んでいますが,歴史ある地域でもあります。その新旧の魅力を発信す
るため,平成 24 年度,25 年度と「東口ガイドボランティア養成講座」を
開催しました。受講した皆さんは「東口ガイドボランティア 宮城野さんぽ
みち」というグループを立ち上げ,平成 25 年度からは,毎月の地域イベン
ト「こみち市」や「みんなの市」に合わせた主催事業「東口まち歩き-宮城
野さんぽみちー」で,東口周辺のまち歩きガイドとして活躍しています。参
加した方々からは,
「わかりやすくて楽しかった」
「はじめて知ることが多か
った」などのご感想をいただいています。
当館では,月 2 回の企画会を開催し,ボランティアの皆さんと活動の方針
や計画を話し合いながら,広報や地域との連絡,各種情報提供など,活動の
支援をしています。メンバーの皆さんは,勉強会を重ね,互いに情報交換す
るなど,自分たちの学習を深めながら,ガイド活動を行っています。また,
自分たちの学習会を,
「仏像
祈りと姿」
「和歌における宮城野」という 2 回
の講座として一般の方にも公開しました。主催事業「東口まち歩き-宮城野
さんぽみちー」
,
「東口写真館」
,
「ようこそ!仙台東口へ」の参加者へのガイ
ド,若者団体の事業や区内イベントに関連したガイド,一般市民からの依頼
に対応したガイドなどに積極的に取り組まれており,学習の成果を生かす場
として,その幅も広がっています。
養成講座の様子
東口周辺
まち歩きの様子
宮城野区中央市民センターの取組み
当館では,上記取組みの中で特に下記のことに力を入れて取組みました。
2 市民の皆さまが学びや情報を活かして地域で活動するようになる。
平成 24 年 8 月に開館し,仙台市内で一番新しい市民センターである当館は,
「地域の魅力を知るこ
と」そして「地域の魅力を伝えること」に力を入れて取り組むため,
「宮城野原案内人養成講座」を開
催しました。
この講座は複数年かけての事業として平成 24 年度から実施し,2 年目である平成 25 年度は,宮城
野原の過去・現在・未来をテーマに,
「仙台医療センター」
「K スタ」
「仙台育英学園」について学びま
した。講座終了後には新しいメンバーも加え,9 人がガイドボランティアとして活動を始めました。
平成 25 年度のガイドボランティアの活動としては,支え合いセンターとの共催講座「にっこりー
な・ほっこりーなサロン」において,借上げ民間賃貸住宅にお住まいの方や転入者の方々に原町界隈
を案内しました。主催講座「原町小学校地元学」では,小学校 5 年生の総合的な学習の授業「目指せ!
宮城野大使」の中で,原町や宮城野の歴史,お店,施設について講師役となり,小学生の調べ学習に
ついてもサポーターとなって活躍しました。また,JR 原ノ町駅への「駅長と歩く小さな旅」のコース
提案なども行い,活動の場を広げています。
当館では今後も,地域の皆さまが学びや情報を活かして地域で活動できるよう講座の実施や活動支
援に努めてまいります。
7月20日(土)の宮城野原案内人養成講座第 2 回で
は,
「仙台育英学園の歴史と今,そして未来へ」と題
し,副校長先生からお話を伺った後,春に完成したば
かりの宮城野新校舎を見学しました。
12 月2日(水)の「にっこりーな・ほっこりーな
サロン」でガイドをしている様子。原町の景観で特
徴的な建物の 1 つである安附建具店が解体する直前
を見ることができ,説明することができました。
9 月 12日(金)の原町小地元学において,宮城野原
案内人が,昔,宮城野原で大量にとれた亜炭(山埋木が
炭化してできたもの)について話をしている様子。子ど
も達も真剣な様子で聞いていました。歴史や施設など
調べ学習のテーマの中で,一番人気だったのが「亜炭」
でした。実際に学区内の万世橋付近に亜炭を採取に行
き,12 月の宮城野大使の発表会は,講師としての宮
城野原案内人や保護者を招いて実施されました。
高砂市民センターの取組み
当館では,上記取組みの中で特に下記のことに力を入れて取組みました。
2
市民の皆さまが学びや情報を活かして地域で活動するようになる。
東日本大震災を経て,宮城野区沿岸部のふるさとの記憶や思い出を未来に残す
べく,平成24年度からはじまったプロジェクト,震災復興地元学作成事業。そ
の事業に携わった市民の方々が,
「未来に伝えたい中野・岡田の会」(宮城野区ま
ちづくり推進課と高砂市民センターが事務局)を結成しました。同会では,平成
25 年度,
「ふるさと蒲生写真展」
『未来に伝えたいふるさと蒲生』の発行などを通
して,宮城野区沿岸部の地域の記憶を記録する活動を行ってきました。引き続き
平成 26 年度は,岡田地区に視点を移し記録をまとめています。岡田の「昔~震
災の時~そして今にいたるまで」を追いかけています。
懐かしい風景やその町に溢れていた人々の笑顔や言葉等などの思い出,地域に
根づいていた歴史や豊かな自然・・・そうしたふるさとの誇りや思い出を未来に
伝えることを通して,市民の皆さまの学び,地域での活動が広がるよう,共に取
り組んでまいります。
平成26年3月発行
平成26年10月発行
~ご希望の方は高砂市民センター窓口まで~
岩切市民センターの取組み
当館では,上記取組みの中で特に下記のことに力を入れて取組みました。
1
市民の皆さまが市民センターを快適にご利用できるようになる。
当館は,証明発行センター,保健センター,老人憩の家の複合施設であるこ
とから,初めての方,あまりご来館の機会のない方には各部屋がどこにあるか
わかりにくいところがあります。
当館をご利用いただいている方へのアンケートの中でご意見・ご要望をいた
だいた,次の2つの項目について工夫を検討し改善いたしました。
☆
図書室の場所がわかりにくい。
☆
体育館の入り口がわかりにくい。
これまでの案内に加えて,下の写真のように掲示板と貼紙で案内を増やした
結果,窓口へのお問い合わせはなくなり,ご要望にお応えすることができたと
思われます。
今後とも,いただいたご意見を参考に,皆さまが快適に当館をご利用いただ
けるように,職員一同取り組んでまいります。
図書室の表示
体育館の表示
鶴ケ谷市民センターの取組み
当館では,上記取組みの中で特に下記のことに力を入れて取組みました。
4
市民の皆さまのご意見が市民センター運営に反映できるようにする。
鶴ケ谷地域では多数の読み聞かせボランティアサークルが熱心に活動していま
すが,地域には 4 つの小学校,4 つの児童館,特別支援学校など活動の場も多いこ
とから,「もっとメンバーを増やして地域のより多くの子どもたちに読書の楽しさ
を伝えたい」との声を受けて,「本の楽しさを伝えよう」講座を開催しました。す
でに活動中の方を含め関心のある方 27 人が受講し,ボランティアのスキルアップ
とともにサークル同士の情報交換の場にもなり,数人の方が新たに活動を始めるな
ど,地域の子どもたちの読書活動推進の一助となりました。
また,市民の方々と一緒に企画・実施している「市民センターサロン お茶っこ
会」は回を増すごとに和やかな雰囲気になり,全 6 回で延べ 190 人が参加する人
気講座となりました。地域の方が前半のミニ講座の講師を務めることで地域人材の
掘り起こしができ,地域活性化につながりました。また,後半にお茶を飲みながら
気軽におしゃべりをする中で,懇談会やアンケートなどとはまた違った地域の皆さ
まの生の声を聞くことができました。今後のセンター運営に役立てていきたいと考
えています。
榴ケ岡市民センターの取組み
当館では,上記取組みの中で特に下記のことに力を入れて取組みました。
3
地域の方々や団体が活動を通して市民センターを拠点につながるようになる。
榴岡公園を中心に歴史を物語る石碑や彫刻,神社仏閣が立ち並ぶ「榴岡」を学
び,案内をしてくれる人材を育成する講座「榴岡さんぽみち~案内人編」を 6 月
から 2 月まで全 10 回開催しました。
案内人 7 名は,熱心に学習を重ねて 11 月 9 日,地域に住む方(16 名)を対
象に榴岡公園→榴岡天満宮→宮城野通りの和歌→孝勝寺釈迦堂→政岡の墓を巡
り案内しました。参加者からは,
「知らないことばかりだった」
「ここに住むのが
楽しくなった」という感想をいただきました。その後も,案内人の方々と市民セ
ンターが月初めに企画会で話し合い,
「榴岡さんぽ」
(毎月 25 日)を実施する活
動を継続しています。
当館は,こうした「榴岡さんぽみち案内人」の活動が地域に広がり,地域の方々
のつながりがより深まるよう,引続き,地域を支えるひとづくりに取組んでまい
ります。
(「榴岡さんぽみち~案内人編」の様子)
(「榴岡さんぽみち~案内人編」の様子)
東部市民センターの取組み
当館では,上記取組みの中で特に下記のことに力を入れて取組みました。
3 地域の方々や団体が活動を通して市民センターを拠点につながるようになる。
「東仙台耀きクラブ」始動!
地域の特性や景観等の地域資源を学び,新たな地域の可能性を考える場を共有し,地域の
核となるイベントや行事を様々な立場の地域の方自ら企画し実施することで,協働して地域
活動を担っていただくことにつながっています。
平成 24 年度(1 年目)に,この地域の課題について参加者の皆様と話し合う中,
「東仙台は何の特性も無く街が廃れていく」という地域課題があげられました。
そこで,平成 25 年度(2 年目)は,課題解決への取組みとして 2 つの講座を
開催しました。
「伝えたい地域の歴史~再考」では受講生と共に町歩きをし,地
域の歴史を探求して,
「地域ブランドを創ろう」では地域の食育ボランティア活
動をしている方々と地域性を踏まえ,東仙台ブランドの開発を目指しました。
・
「伝えたい地域の歴史~再考」では,
「今までは解明されていなかったことが,
いろいろな人たちと活動することで解り,興味深いものになった。
」と,講座
を経て「東仙台歴史探訪の会」が立ち上がりました。成果を地域の皆様にお
見せしたいと,地域誌発行に向け活動を継続しています。さらには小学校の
総合学習でも地域の歴史を伝えることができるようにと意欲を膨らませてい
ます。
・「地域ブランドを創ろう」では,地元商店街と連携し「東仙台牛タン」を考案し,商
店街の飲食店でメニューに採用されています。また,今は幻になってしまった『藩政
時代に伊達のお殿さまから「名物」の名を拝領したという「案内の名物湯豆腐」』を
再現することにも取り組んでいます。受講生は「得意な料理から地域の役に立てるこ
とができてうれしいです。」と自分にできるまちづくり活動に更なる意欲と興味を持
たれていました。
参加者の皆様は,
自分の得意分野がまちづくりに繋がる過程をとおして,
さらに,
ご自身の活動を深めておられます。また,歴史探索と料理等の取り組みなど,人
と人がつながることで地域づくりの輪が広がってきています。
地域の方からは,
「手がかりとなる原石があり,それに集い共に分ち合える形と
なって良かったと思います。
」とのご意見も寄せられています。
今後も,常に地域や学校の応援団として,市民センター運営に取り組んでまいります。
東仙台耀きクラブ「地元学」
東仙台耀きクラブ「地域ブランドを創ろう」
「東仙台牛タン」
幸町市民センターの取組み
当館では,上記取組みの中で特に下記のことに力を入れて取組みました。
2
市民の皆さまが学びや情報を活かして地域で活動するようになる。
幸町地区には多くの福祉施設が所在しています。そこで当館では毎年,宮城県
障害者福祉センターと連携して福祉講座を開催しています。
平成25年度は「さいわい・ふれあい講座」と銘打ち,2~3月にかけて「風
船バレー体験」など4回実施しました。この講座には,震災後,当館の隣に移転
してきた「仙台つどいの家」の利用者にも参加を呼びかけ,地域住民との交流促
進を図りました。
この講座がきっかけとなって,
「仙台つどいの家」では風船バレーチームの結成
につながりました。宮城県障害者総合体育センター指導の下,
「風船バレーボール
みやぎ大会」への出場を目指して練習を開始しています。また,この講座の受講
生がボランティアで練習会をサポートし,更に大会のボランティアスタッフとし
て活動することにつながりました。
田子市民センターの取組み
当館では,上記取組みの中で特に下記のことに力を入れて取組みました。
3 地域の方々や団体が活動を通して市民センターを拠点につながるようになる。
田子西地区には,復興公営住宅を皮切りに数年内に約700世帯の新しい住民が転
入の予定です。当館の主催事業「田子のきずなステーション」では,もともとお住い
の方々と転入されてきた方が共に学び,様々な交流を深める機会となる活動を行って
きました。
そのなかでも,月1回土曜日開催の「オープンクラス卓球」は,参加申込みを必要
としない気軽さもあり,地元の方に加え,転入して来た方,みなし仮設にお住いの方,
日頃市民センターをあまり利用されないサラリーマンの方なども多く参加されてに
ぎわっています。運営には「卓球ボランティア養成講座」で学んだ16名のボランテ
ィアがあたり,いきいきと活動しています。回を追うごとにボランティアとしての意
識が高まり,案内や声がけなど場づくりが工夫され,
“ふらっと来ても受け入れられ
る雰囲気”が生まれました。それが定着してきたのか,ひとりでも,初めての方でも
来やすいのが特徴となっています。転入されたばかりで友達が近くにいない方が出会
いや仲間を求めて訪れ,その期待に応える交流の場となっています。
「オープンクラス卓球」の様子
卓球ボランティアの指導で準備体操
真剣な「卓球ボランティア養成講座」風景
福室市民センターの取組み
当館では,上記取組みの中で特に下記のことに力を入れて取組みました。
3
地域の方々や団体が活動を通して市民センターを拠点につながるようになる。
当館が主催する講座「ふくむろ防災塾」で,福室学区町内会をはじめとする地域
の諸団体と連携し,防災へ向けた組織作りを図り,防災学習,防災訓練等を実施し
ました。
まず,講座で「自分のまちは自分たちで守る」,「災害の教訓と対策」
,「町内会に
おける防災活動」を学び,次に「福室小学校区防災訓練」を開催して,仮設トイレ
組立訓練,発電機作動訓練等を行い,地域の防災力アップを目指しました。
その結果,地域の中で防災の体制が人材,組織ともに固まりつつあり,平成 26
年度へ向けて,避難所運営マニュアル策定の基礎固めにもなりました。
今後も「ふくむろ防災塾」では講話と実践を織り交ぜ,地域の方々の学びあいを
促し,地域防災リーダーが活動を牽引して,引き続き町内会防災リーダー等地域人
材の養成等を図りながら,地域全体で防災力の向上に取り組んでまいります。
( 講話「自分のまちは自分たちで守る」 )
( 仮設トイレ組立訓練 )
( 濃煙体験 )
( 発電機作動訓練 )
( 「ポリ袋で簡単御飯」炊出し訓練 )
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