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7.2.1 騒音

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7.2.1 騒音
7.2.1 騒音
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(1)調査
7.2 騒音及び超低周波音
7.2.1 騒音
(1)調査
ア 調査方法
(ア)調査項目
調査項目を表7.2.1-1に示す。
表7.2.1-1 騒音の調査項目
文献その他の
資料調査
現地調査
環境騒音
-
○
道路交通騒音
○
○
沿道の状況
○
○
地表面の状況
○
○
道路構造
-
○
交通量
○
○
走行速度
-
○
調査項目
騒音の状況
沿道の状況
道路構造等の状況
(イ)調査地域
調査地域は、環境騒音については事業実施区域及びその周辺とし、道路交通騒音
については工事用資材等運搬車両及び廃棄物等運搬車両の主要運行ルートの沿道と
した。
(ウ)調査方法
a 騒音の状況
(a)文献その他の資料調査
事業実施区域及びその周辺における、愛知県による測定結果等の最近年の調査
結果を収集・整理した。
(b)現地調査
ⅰ 調査期間
調査期間を表7.2.1-2に示す。
環境騒音については、計画施設の稼働が24時間連続運転となることから、平
日のほか休日の調査を行った。
また、道路交通騒音(交通量、走行速度を含む)については、工事用資材等
運搬車両及び廃棄物等運搬車両が土曜日も運行する計画であることから、平日
のほか土曜日の調査も行った。
419
7.2-1
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(1)調査
表7.2.1-2 騒音の調査期間
調査項目
調査日
環境騒音
平日:平成24年5月23日(水)0時~24時
休日:平成24年5月20日(日)0時~24時
道路交通騒音
平日:平成24年3月26日(月)6時~22時
土曜:平成24年4月7日(土)6時~22時
交通量、走行速度
平日:平成24年3月26日(月)0時~24時
土曜:平成24年4月7日(土)0時~24時
ⅱ 調査地点
(ⅰ)調査地点
環境騒音の調査地点は、事業実施区域の敷地境界4地点とした。
道路交通騒音の調査地点は、工事用資材等運搬車両及び廃棄物等運搬車両
の主要運行ルートにおける3地点とした。調査地点を図7.2.1-1(1)、(2)に
示す。
(ⅱ)設定理由
道路交通騒音の調査地点は、道路交通騒音を適切に把握できる工事用資材
等運搬車両及び廃棄物等運搬車両の主要運行ルート沿道において設定するこ
ととし、以下の点を踏まえて候補地点を絞った。
・住居等の保全対象の分布状況
・信号の位置
・道路の勾配
さらに現地踏査をした上で測定機器の設置スペースの確保が可能な地点を
設定した。
420
7.2-2
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(1)調査
地点A
地点D
地点B
地点C
玉 池 町
二 方 町
凡
例
N
事業実施区域
行政区域界
環境騒音調査地点
この地図は、名古屋市発行の 1:2,500 都市計画基本図(平成 22 年測量)を使用したものである。
1:2,500
0
25m
50m
100m
図7.2.1-1(1) 環境騒音の調査地点
421
7.2-3
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(1)調査
地点a
地点c
断面A
断面C
地点b
断面B
凡
例
事業実施区域
N
行政区域界
工事用資材等運搬車両及び廃棄物等運搬車両の主要運行ルート
道路交通騒音調査地点
1:12,500
断面交通量、走行速度調査地点
0
この地図は、北名古屋市発行の 1:10,000 地形図「北名古屋市全図」
、名古屋市発行の 1:10,000
名古屋都市計画基本図(平成 22 年測量)を使用したものである。
図7.2.1-1(2) 道路交通騒音等の調査地点
422
7.2-4
125m
250m
500m
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(1)調査
ⅲ 調査方法
調査方法を表7.2.1-3に示す。
表7.2.1-3 騒音の調査方法
調査項目
調査方法
環境騒音
道路交通騒音
JIS Z 8731 環境騒音の表示・測定方法
交通量
ハンドカウンターによる断面交通量計測
走行速度
ストップウォッチによる区間通過時間計測
b 沿道の状況及び地表面の状況
(a)文献その他の資料調査
土地利用現況図及び表層地質図等の既存資料を収集・整理した。
(b)現地調査
騒音の状況の現地調査に合わせて、沿道の状況及び地表面の状況を把握した。
c 道路構造及び当該道路における交通量及び走行速度の状況
(a)文献その他の資料調査
事業実施区域及びその周辺の「全国道路交通センサス」によって実施された事
業実施区域及びその周辺における最近年の調査結果を収集・整理した。
(b)現地調査
道路構造は、道路交通騒音と同じ調査地点において実測し、横断面図を作成し
た。交通量は、道路交通騒音と同日(平日及び土曜)に同じ調査地点において、
上下車線別(大型車、小型車、二輪車)に24時間連続調査した。走行速度は、道
路交通騒音と同日に同じ調査地点において上下車線別に毎時間調査した。
イ 調査の結果
(ア)騒音の状況
a 文献その他の資料調査
文献その他の資料調査による騒音の結果は、
「3 3.2 自然的状況 (2)騒音に
係る環境の状況」における「イ 道路交通騒音」に示したとおりである。
b 現地調査
(a)環境騒音
環境騒音の調査結果を表7.2.1-4に示す(詳細結果は、資料編「資料3-1
騒
音調査結果」参照)
。
423
7.2-5
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(1)調査
平日の昼間で56~67デシベル、夜間で53~68デシベル、休日の昼間で53~68デ
シベル、夜間で51~68デシベルとなっており、平日、休日ともに地点Aの夜間、
地点Bの昼間及び夜間で環境基準値を超過している。
主な音源としては、工場や道路交通等があげられる。
表7.2.1-4 環境騒音調査結果
単位:デシベル
等価騒音レベル(LAeq)
地点
昼間
夜間
環境基準
地点A 北側
地点B 西側
地点C 南側
地点D 東側
環境基準
平日
56
54
休日
56
54
平日
67
休日
68
60以下
68
50以下
68
平日
56
53
休日
53
51
平日
67
休日
65
70以下
65
65以下
62
注1)昼間:6~22時、夜間:22~6時
注2)環境基準については、地点A・Bは一般地域のC類型、地点C、Dについては、幹線交通を担う道
路に近接する空間の値を用いた。
(b)道路交通騒音
道路交通騒音の調査結果を表7.2.1-5に示す(詳細結果は、資料編「資料3-
1
騒音調査結果」参照)
。
平日で68~70デシベル、土曜で67~69デシベルとなっており、すべての地点で
平日、休日ともに環境基準値以下であった。
表7.2.1-5 道路交通騒音調査結果
単位:デシベル
等価騒音レベル(LAeq)
地点
昼間
環境基準
地点a 久地野ポンプ場
地点b 鴨田川排水機場
地点c 憩の家ふたば荘
平日
68
土曜
68
平日
70
土曜
69
平日
68
土曜
67
注1)昼間:6~22時、
(夜間:22~6時)
注2)環境基準については、幹線交通を担う道路に近接する空間の値を用いた。
424
7.2-6
70以下
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(1)調査
(イ)沿道の状況及び地表面の状況
a 文献その他の資料調査
文献その他の資料調査による沿道の状況及び地表面の状況の結果は、
「3
3.2
自然的状況(6)地形及び地質の状況」
、
「3 3.3 社会的状況(2)土地利用の
状況」に示したとおりである。
b 現地調査
県道名古屋中環状線の沿道の状況は、南側に新川があり、北側に工場、住宅、
田畑が分布している。県道名古屋外環状線の沿道の状況は、住宅、田畑が分布し
ている。なお、地表面の状況を図7.2.1-2に示す。
(ウ)道路構造及び当該道路における交通量及び走行速度の状況
a 文献その他の資料調査
文献その他の資料調査による交通量の結果は、
「3
3.3
社会的状況(4)交
通の状況」に示したとおりである。
b 現地調査
(a)道路構造
道路交通騒音の調査を実施した地点における道路横断面構成を図7.2.1-2に
示す。
(b)交通量
道路交通騒音の調査を実施した地点における同日の交通量調査結果は、「7.1
大気質(1)調査」に示したとおりである。
(c)走行速度
走行速度の調査結果は、表7.2.1-6に示すとおりである。
県道名古屋中環状線(断面A、B)の平日で42~52km/時、土曜で50~54km/
時、県道名古屋外環状線(断面C)の平日で40~43km/時、土曜で46~48km/時
となっている。
425
7.2-7
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(1)調査
表7.2.1-6 走行速度調査結果
単位:km/時
項 目
平日
走行速度
(16時間平均)
49
土曜
平日
土曜
平日
土曜
平日
土曜
平日
土曜
平日
土曜
51
52
52
42
50
52
54
43
48
40
46
地 点(道路名)
断面A
(県道名古屋中環状線)
断面B
(県道名古屋中環状線)
断面C
(県道名古屋外環状線)
東行き
西行き
東行き
西行き
北行き
南行き
426
7.2-8
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(1)調査
2.5m
0.6m
路肩
歩道
3.0m
2.9m
(
南側)
西行き 1車線
規制速度 40km/時
密粒アスファルト舗装
路肩
(
北側)
東行き 1車線
規制速度 40km/時
密粒アスファルト舗装
新川
0.7m
9.7m
地点a(久地野ポンプ場)
2.0m
0.4m
路肩
歩道
3.0m
2.9m
(
南側)
西行き 1車線
規制速度 40km/時
密粒アスファルト舗装
路肩
(
北側)
東行き 1車線
規制速度 40km/時
密粒アスファルト舗装
新川
0.6m
8.9m
地点b(鴨田川排水機場)
0.9m
0.6m
3.3m
3.3m
歩道
0.6m
2.0m
(
西側)
2.9m
植樹帯
北行き 1車線
規制速度 50km/時
密粒アスファルト舗装
路肩
歩道
路肩
(
東側)
南行き 1車線
規制速度 50km/時
密粒アスファルト舗装
13.6m
地点c(憩の家ふたば荘)
図7.2.1-2 沿道の状況及び道路横断面構成
427
7.2-9
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 ア 工事の実施
(2)予測
ア 工事の実施
(ア)資材等の搬入及び搬出
a 予測方法
(a)予測事項
予測事項を表7.2.1-7に示す。
表7.2.1-7 騒音の予測事項(資材等の搬入及び搬出)
予測対象となる要因
予測事項
道路交通騒音
(等価騒音レベル(LAeq)
工事用資材等運搬車両の運行
(b)予測対象とした処理方式
特定の処理方式を対象とせず、各処理方式共通の予測を行った。
(c)予測地域、予測地点
予測対象道路は、工事用資材等運搬車両の主要な運行ルート沿道とし、予測
地点は、調査地点と同様の3地点とした。予測位置は道路端とし、予測高さは
地上1.2mとした。
予測地点を表7.2.1-8及び図7.2.1-3に示す。
表7.2.1-8 道路交通騒音の予測地点
予測対象道路
予測地点
県道名古屋中環状線
地点a 久地野ポンプ場
県道名古屋中環状線
地点b 鴨田川排水機場
県道名古屋外環状線
地点c 憩の家ふたば荘
(d)予測対象時期
予測対象時期は、影響が最大となる時期として、工事開始後13~15ヵ月目を
設定した(詳細は、資料編「資料1-1
工事用資材等運搬車両の運行、工事
中の建設機械の稼働に係る予測時期の設定」参照)
。
428
7.2-10
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 ア 工事の実施
地点a
地点c
断面C
断面A
地点b
断面B
凡
例
事業実施区域
N
行政区域界
工事用資材等運搬車両の主要運行ルート
騒音予測地点
断面交通量、走行速度調査地点
1:12,500
この地図は、北名古屋市発行の 1:10,000 地形図「北名古屋市全図」
、名古屋市発行の 1:10,000
名古屋都市計画基本図(平成 22 年測量)を使用したものである。
0
125m
250m
500m
図7.2.1-3 道路交通騒音の予測地点(資材等の搬入及び搬出)
429
7.2-11
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 ア 工事の実施
(e)予測方法
ⅰ 予測手順
予測手順を図7.2.1-4に示す。
現況騒音レベル
(調査結果)
①
将来交通の交通条件
(一般交通+
工事用資材等運搬車両)
一般交通の交通条件
予測式
一般交通による
騒音レベル計算結果
A
○
将来交通による
騒音レベル計算結果
B
○
工事用資材等運搬車両に
よる騒音レベルの増加分
C =○
B -○
A
○
工事用資材等運搬車両
の運行時の騒音レベル
(将来騒音レベル)
C
②=①+○
図7.2.1-4
道路交通騒音の予測手順(資材等の搬入及び排出)
ⅱ 予測式
予測は、
「道路騒音の予測モデルASJ RTN-Model2008」を用いた。
【伝搬計算式】
1台の自動車が走行したときの予測点における騒音の時間変化(ユニットパ
ターン)は、次式を用いて算出した。
LA,i=LWA,i-8-20 logri+⊿Ld+⊿Lg
[記号]
LA,i :i番目の音源位置から予測点に伝搬する騒音のA特性音圧レベル
(デシベル)
LWA,i :i番目の音源位置における自動車走行騒音の非定常走行区間
(10km/時≦V≦60km/時)のA特性音響パワーレベル(デシベル)
・小型車類 LWA,i=82.3+10 logV
・大型車類 LWA,i=88.8+10 logV
V:走行速度(km/時)
ri :i番目の音源位置から予測点までの直達距離(m)
⊿Ld :回折に伴う減衰に関する補正量(デシベル)
予測断面の道路構造は平面構造であり、遮音壁等の回折効果は
生じる施設は設置されていないため、⊿Ld=0とした。
⊿Lg :地表面効果による減衰に関する補正量(デシベル)
地表面はコンクリート、アスファルト等の表面の固い地面とし、
430
7.2-12
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 ア 工事の実施
⊿Lg=0とした。
【単発騒音暴露レベル算出式】
ユニットパターンの時間積分値である単発騒音暴露レベルLAEは、次式を用い
て算出した。
LAE=10 log(1/T0・∑10LA,i/10・⊿ti)
[記号]
LAE :1台の自動車が対象とする道路の全延長(ここでは、計算車線か
ら予測点までの最短距離の前後20倍の距離)を通過する間の予測
点における単発騒音暴露レベル(デシベル)
LA,i :i番目の音源位置から予測点に伝搬する騒音のA特性音圧レベル
(デシベル)
T0 :基準の時間(1秒)
⊿ti :音源がi番目の区間に存在する時間(秒)
【等価騒音レベル算出式】
LAeq,l=LAE+10 logN-35.6
[記号]
LAeq,l :車線別、車種別の等価騒音レベル(デシベル)
LAE :1台の自動車が対象とする道路の全延長を通過する間の予測点
における単発騒音暴露レベル(デシベル)
N
:算出対象時間区分別の平均時間交通量(台/時)
【エネルギー合成式】
LAeq=10 log10(Σ10 LAeq,l/10)
[記号]
LAeq :予測点における騒音レベル(デシベル)
LAeq,l :車線別、車種別の等価騒音レベル(デシベル)
ⅲ 予測条件
(ⅰ)予測時間帯
予測時間帯は、工事用資材等運搬車両が運行する時間帯(7時~19時)を
考慮し、騒音に係る環境基準の昼間の時間区分(6時~22時の16時間)とし
た。
(ⅱ)交通条件
①
一般交通量
一般交通量は、調査結果と同様とし、表7.2.1-9に示すとおりとした。
なお、予測時期における一般交通量は現況の調査結果に伸び率(1.0)を
掛けて算出した(詳細は、資料編「資料3-3
一般交通量の伸び率の検
討」参照)
。
431
7.2-13
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 ア 工事の実施
表7.2.1-9 予測地点の一般交通量(往復台数)
単位:台/16時間
予測地点
(道路名)
大型車
小型車
平日
1,562
8,131
土曜
1,061
7,865
8,926
地点b 鴨田川排水機場
(県道名古屋中環状線)
平日
2,343
10,075
12,418
土曜
1,567
9,592
11,159
地点c 憩の家ふたば荘
(県道名古屋外環状線)
平日
2,548
14,191
16,739
土曜
1,631
14,426
16,057
地点a 久地野ポンプ場
(県道名古屋中環状線)
②
合計
9,693
工事用資材等運搬車両台数
予測時期(工事開始後13~15ヵ月目)における工事用資材等運搬車両台
数を表7.2.1-10に示す。
なお、各運行ルートにおける工事用資材等運搬車両の走行割合は現時点
では未定であるため、安全側評価の観点から、各予測地点において工事用
資材等運搬車両がすべて走行するものと設定した。
表7.2.1-10 予測地点の工事用資材等運搬車両台数(往復台数)
単位:台/16時間
予測地点
(道路名)
地点a 久地野ポンプ場
(県道名古屋中環状線)
地点b 鴨田川排水機場
(県道名古屋中環状線)
地点c 憩の家ふたば荘
(県道名古屋外環状線)
③
大型車
小型車
合計
124
20
144
124
20
144
124
20
144
将来交通量
将来交通量は、一般交通量に工事用資材等運搬車両台数を加えた台数と
し、表7.2.1-11に示す。
表7.2.1-11 予測地点の将来交通量(往復台数)
単位:台/16時間
予測地点
(道路名)
地点a 久地野ポンプ場
(県道名古屋中環状線)
地点b 鴨田川排水機場
(県道名古屋中環状線)
地点c 憩の家ふたば荘
(県道名古屋外環状線)
大型車
小型車
平日
1,686
8,151
9,837
土曜
1,185
7,885
9,070
平日
2,467
10,095
12,562
土曜
1,691
9,612
11,303
平日
2,672
14,211
16,883
土曜
1,755
14,446
16,201
432
7.2-14
合計
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 ア 工事の実施
(ⅲ)道路条件、音源位置
予測地点の道路条件、音源位置を図7.2.1-4に示す。音源高さは路面上と
し、予測位置は道路端の地上1.2mとした。
凡
0.6m
3.0m
2.9m
(
南側)
2.5m
路肩
歩道
1.2m
西行き 1車線
規制速度 40km/時
密粒アスファルト舗装
路肩
(
北側)
東行き 1車線
規制速度 40km/時
密粒アスファルト舗装
例
:音源位置
:予測位置
新川
0.7m
9.7m
地点a(久地野ポンプ場)
2.0m
0.4m
3.0m
2.9m
新川
(
南側)
歩道
路肩
1.2m
西行き 1車線
規制速度 40km/時
密粒アスファルト舗装
路肩
(
北側)
東行き 1車線
規制速度 40km/時
密粒アスファルト舗装
0.6m
8.9m
地点b(鴨田川排水機場)
2.9m
0.9m
0.6m
3.3m
3.3m
歩道
0.6m
2.0m
(
西側)
植樹帯
1.2m
北行き 1車線
規制速度 50km/時
密粒アスファルト舗装
路肩
歩道
路肩
(
東側)
南行き 1車線
規制速度 50km/時
密粒アスファルト舗装
13.6m
地点c(憩の家ふたば荘)
図7.2.1-4 予測地点の道路条件及び音源位置
433
7.2-15
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 ア 工事の実施
(ⅳ)走行速度
走行速度については規制速度とし、地点a、地点bは40km/時、地点cは
50km/時とした。
b 予測結果
道路交通騒音の予測結果を表7.2.1-12に示す。
道路交通騒音の将来騒音レベルは、平日で68~70デシベル、土曜で67~69デシベ
ルとなり、すべての地点で環境基準を満足する。また、現況の騒音レベルに対する
増加分は1デシベル未満となる。
表7.2.1-12 道路交通騒音の予測結果(LAeq)(資材等の搬入及び搬出)
単位:デシベル
項目
予測地点
地点a 久地野ポンプ場
地点b 鴨田川排水機場
地点c 憩の家ふたば荘
現況騒音レベル
①
増加分注)
C
○
将来騒音レベル
②
平日
68(68.2)
0.2
68(68.4)
土曜
平日
68(67.6)
70(69.9)
0.2
0.1
68(67.8)
70(70.0)
土曜
69(69.2)
0.2
69(69.4)
平日
68(68.3)
0.1
68(68.4)
土曜
67(67.3)
0.1
67(67.4)
環境基準
70以下
注)騒音の環境基準との比較は整数で行うが、本事業による増加分が分かるよう( )内に、小数点以下第一位まで表示した。
434
7.2-16
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 ア 工事の実施
(イ)建設機械の稼働等
a 予測方法
(a)予測事項
予測事項を表7.2.1-13に示す。
表7.2.1-13 騒音の予測事項(建設機械の稼働等)
予測の対象となる要因
予測事項
建設作業騒音
(90%レンジの上端値(LA5))
建設機械の稼働等
(b)予測対象とした処理方式
特定の処理方式を対象とせず、各処理方式共通の予測を行った。
(c)予測地域、予測地点
予測地域は、騒音の距離減衰を考慮して事業実施区域から100mの範囲とし、
予測地点は、敷地境界で騒音レベルが最大となる地点及び調査地点として図
7.2.1-5に示す。また、予測高さは地上1.2mとした。
事業実施区域の北側に隣接する中層住宅(5階建)を考慮して、事業実施区
域の敷地境界における中層住宅に最も近い地点において、各階相当の高さ(階
高を3mと設定し、2階:4.5m、3階:7.5m、4階:10.5m、5階:13.5m)
を予測地点とした。
(d)予測対象時期
予測対象時期は、既存施設の解体工事及び計画施設の建設工事について、そ
れぞれの工事期間中で建設機械の稼働が最大となる時期として、工事開始後13
ヵ月目及び工事開始後24ヵ月目を設定した(詳細は、資料編「資料1-1
工
事用資材等運搬車両の運行、工事中の建設機械の稼働に係る予測時期の設定」
参照)
。
435
7.2-17
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 ア 工事の実施
地点A
地点D
地点B
地点C
玉 池 町
二 方 町
凡
例
N
事業実施区域
行政区域界
騒音予測地域
騒音予測地点
中層住宅
■ 騒音予測地点
(中層住宅を考慮した予測)
この地図は、名古屋市発行の 1:2,500 都市計画基本図(平成 22 年測量)を使用したものである。
図7.2.1-5 建設作業騒音の予測地域(建設機械の稼働等)
436
7.2-18
1:2,500
0
25m
50m
100m
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 ア 工事の実施
(e)予測方法
i 予測手順
予測手順を図7.2.1-6に示す。
事業計画
予測時期の設定
予測地域の設定
建設機械の予測条件の設定
・音源条件
(種類、台数、パワーレベル)
・台数、配置
・仮囲いの位置等
点音源の伝搬理論式
各音源別の騒音レベルの合成
建設作業騒音レベル
図7.2.1-6
建設作業騒音の騒音レベルの予測手順
437
7.2-19
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 ア 工事の実施
ⅱ 予測式
予測は、
「建設工事騒音の予測モデルASJ CN-Model 2007」を用いた。
予測地点における建設作業騒音レベルは、複数音源による騒音レベルの合成
式を用いて算出した。
【外部伝搬計算(回折減衰)
】
個別音源の距離減衰及び仮囲いによる回折減衰は次式により算出した。
LDi=Lw -8-20 log10r-R
[記号]
LDi
Lw
r
R
:個別音源の回折音による予測地点での騒音レベル(デシベル)
:音源の騒音パワーレベル(デシベル)
:音源から受音点までの距離(m)
:回折減衰量(デシベル)
1≦N
10 log10N+13
5±8|N|0.438 -0.341≦N<1
0
N<-0.341
N:フレネル数(=2δ/λ)
λ:波長(m)
δ:行路差(m)
(=a+b-c)
R=
回折点
a
b
壁
音源
c
受音点
【外部伝搬計算(透過損失)
】
個別音源の距離減衰及び仮囲いによる透過損失は次式により算出した。
LTi=Lw-8-20 log10r-TL
[記号]
LTi :個別音源の透過音による予測地点での騒音レベル(デシベル)
Lw :音源の騒音パワーレベル(デシベル)
r :音源から受音点までの距離(m)
TL:仮囲いの透過損失(10 デシベル)
【複数音源の合成】
各音源から到達する騒音レベルを次式により合成し、予測値を算出した。
n
LDi
n
10
L 10 log 10 10 i l
L Ti
10 10
i 1
[記号]
L : 受音点の合成騒音レベル(デシベル)
n :音源の個数
LDi :個別音源の回折音による予測地点での騒音レベル(デシベル)
LTi :個別音源の透過音による予測地点での騒音レベル(デシベル)
438
7.2-20
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 ア 工事の実施
ⅲ 予測条件
(ⅰ)建設機械の音源条件等
工事開始後13ヵ月目及び24ヵ月目に稼働する建設機械の種類及び台数等の
音源条件を表7.2.1-14に示す。
表7.2.1-14 建設機械の音源条件等
稼働台数
(台)
工事開始後13 工事開始後24
ヵ月目
ヵ月目
名称
バックホウ(0.4m3)
パワーレベル
(デシベル)
-
2
101
3
3
5
101
3
2
-
104
3
1
-
104
3
バックホウ(1.8m )
1
-
104
バックホウ(0.1m3)
1
-
101
トラッククレーン(5~10t)
2
-
98
2
-
108
クレーン付きバックホウ(0.5m )
2
-
101
コンクリート圧砕機
2
-
105
圧砕機用バックホウ(1.0m )
2
-
104
空気圧縮機
2
-
105
クローラークレーン(50~55t)
2
-
97
油圧式杭圧入引抜機
1
-
102
ラフテレーンクレーン(65t)
1
-
108
コンプレッサー(50ps)
1
-
105
2
-
120
ブレーカー用バックホウ(0.45m )
2
-
101
ブルドーザー(15t)
-
1
103
杭打機(発電機)
-
5
102
バックホウ(0.7m )
バックホウ(1.2m )
バックホウ(1.6m )
ラフテレーンクレーン(25t)
3
3
ブレーカー(油圧式600~800kg級)
3
杭打機
-
5
119
アースアンカー掘削機
-
2
104
出典:
「建設工事騒音の予測モデル“ASJ CN-Model 2007”
」
(平成20年 日本音響学会誌 64巻4号)
(ⅱ)建設機械の稼働状況及び稼働位置
建設機械の稼働状況及び稼働位置は、工事計画等を基に図7.2.1-7(1)、(2)
に示すとおりとした。
なお、音源位置の高さは建設機械のエンジン高さ程度の約1.5mとした。ま
た、本事業では仮囲いを設置する計画であり、予測にあたっては、これらの
仮囲い(高さ3mに設定)による回折減衰効果及び透過損失を見込むものと
した。
439
7.2-21
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 ア 工事の実施
○
△
▽
■□
○● ■
▲
▽
◎
▼ ○●
玉 池 町
凡
例
事業実施区域
行政区域界
仮囲い
○:バックホウ(0.7m3)
●:バックホウ(1.2m3)
△:バックホウ(1.6m3)
▲:バックホウ(1.8m3)
◎:バックホウ(0.1m3)
▽:コンクリート圧砕機等
□:コンプレッサー(50ps)
トラッククレーン(5~10t)
ラフテレーンクレーン(25t)
■:ブレーカー等
クレーン付きバックホウ(0.5m3)
ブレーカー(油圧式 600~800kg 級)
コンクリート圧砕機
ブレーカー用バックホウ(0.45m3)
圧砕機用バックホウ(1.0m3)
空気圧縮機
クローラークレーン(50~55t)
N
▼:油圧式杭圧入引抜機等
油圧式杭圧入引抜機
ラフテレーンクレーン(65t)
この地図は、名古屋市発行の 1:2,500 都市計画基本図(平成 22 年測量)を使用したものである。
1:2,500
図7.2.1-7(1) 建設機械の稼働状況及び稼働位置
(工事開始後13ヵ月目)
440
7.2-22
0
25m
50m
100m
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 ア 工事の実施
○ ◎
▲
○
●
◎
◎
●
■
◎
●
◎ ●
●
■
玉 池 町
凡
例
事業実施区域
行政区域界
仮囲い
○:バックホウ(0.4m3)
●:バックホウ(0.7m3)
▲:ブルドーザー
◎:杭打機+発電機
■:アースアンカー掘削機
N
1:2,500
この地図は、名古屋市発行の 1:2,500 都市計画基本図(平成 22 年測量)を使用したものである。
図7.2.1-7(2) 建設機械の稼働状況及び稼働位置
(工事開始後24ヵ月目)
0
25m
50m
100m
441
7.2-23
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 ア 工事の実施
b 予測結果
建設作業騒音レベルの予測結果を表7.2.1-15(1)、(2)及び図7.2.1-8(1)、(2)
に示す。
敷地境界における建設作業騒音レベルの最大値は74デシベルであり、特定建設作
業に係る規制基準値である85デシベルを下回る。
なお、事業実施区域の北側に隣接する中層住宅を考慮した地点の予測結果は、最
大値が2~5階の高さで82デシベルであり、特定建設作業に係る規制基準値である
85デシベルを下回る。
(建設機械の稼働等)
表7.2.1-15(1) 建設作業騒音レベルの予測結果(LA5)
単位:デシベル
予測結果
予測地点
工事開始後
13ヵ月目
工事開始後
24ヵ月目
最大レベル地点
70
74
地点A 北側
67
72
地点B 西側
68
74
地点C 南側
70
68
地点D 東側
68
72
規制基準
85以下
(建設機械の稼働等)
表7.2.1-15(2) 中層住宅を考慮した予測結果(LA5)
単位:デシベル
予測地点
予測結果
階数
高さ
工事開始後
13ヵ月目
工事開始後
24ヵ月目
1階
1.5m
67
72
2階
4.5m
77
82
3階
7.5m
77
82
4階
10.5m
77
82
5階
13.5m
77
82
442
7.2-24
規制基準
85以下
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 ア 工事の実施
地点A
地点D
地点B
地点C
最大レベル地点
玉 池 町
二 方 町
凡
例
事業実施区域
行政区域界
騒音予測地域
等騒音レベル線(単位:デシベル)
最大レベル地点
騒音予測地点
N
中層住宅を考慮した騒音予測地点
この地図は、名古屋市発行の 1:2,500 都市計画基本図(平成 22 年測量)を使用したものである。
図7.2.1-8(1) 建設作業騒音レベルの予測結果(LA5)
(建設機械の稼働等:工事開始後13ヵ月目)
1:2,500
0
25m
50m
100m
443
7.2-25
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 ア 工事の実施
地点A
地点D
最大レベル地点
地点C
地点B
玉 池 町
二 方 町
凡
例
事業実施区域
行政区域界
騒音予測地域
N
等騒音レベル線(単位:デシベル)
最大レベル地点
騒音予測地点
中層住宅を考慮した騒音予測地点
この地図は、名古屋市発行の 1:2,500 都市計画基本図(平成 22 年測量)を使用したものである。
図7.2.1-8(2) 建設作業騒音レベルの予測結果(LA5)
(建設機械の稼働等:工事開始後24ヵ月目)
444
7.2-26
1:2,500
0
25m
50m
100m
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 イ 施設の供用
イ 施設の供用
(ア)機械等の稼働
a 予測方法
(a)予測事項
予測事項を表7.2.1-16に示す。
表7.2.1-16 施設騒音の予測事項(機械等の稼働)
予測の対象となる要因
予測事項
施設からの騒音
(騒音レベルの90%レンジ上端値(LA5))
機械等の稼働
(b)予測対象とした処理方式
各処理方式の設備機器を抽出し、その騒音レベルの合成値が最大となるシャ
フト炉式ガス化溶融方式を予測対象とした。
(c)予測地域、予測地点
予測地域は、騒音の距離減衰を考慮して事業実施区域から100mの範囲とし、
予測地点は、敷地境界で騒音レベルが最大となる地点及び調査地点とした。ま
た、予測高さは地上1.2mとして図7.2.1-9に示す。
事業実施区域の北側に隣接する中層住宅を考慮して、事業実施区域の敷地境
界における中層住宅に最も近い地点において、各階相当の高さを予測地点とし
た。
(d)予測対象時期
予測対象時期は、計画施設の稼働が定常の状態となる時期とした。
445
7.2-27
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 イ 施設の供用
地点A
出入口
管理棟
地点D
工場棟
地点B
出入口
地点C
玉 池 町
二 方 町
凡
例
N
事業実施区域
行政区域界
騒音予測地域
騒音予測地点
中層住宅
■ 騒音予測地点
(中層住宅を考慮した予測)
この地図は、名古屋市発行の 1:2,500 都市計画基本図(平成 22 年測量)を使用したものである。
図7.2.1-9 施設騒音の予測地域(機械等の稼働)
446
7.2-28
1:2,500
0
25m
50m
100m
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 イ 施設の供用
(e)予測方法
ⅰ
予測手順
予測手順を図7.2.1-10に示す。
事業計画
予測時期の設定
予測地域の設定
設備機器の予測条件設定
・音源条件等
(種類、台数、騒音レベル)
・設備の配置
・壁等の吸音率及び透過損失
建物外壁面でのパワーレベル
外部での騒音伝搬計算
各音源別の騒音レベルの合成
施設騒音レベル
図7.2.1-10 施設騒音レベルの予測手順(機械等の稼働)
447
7.2-29
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 イ 施設の供用
ⅱ
予測式
建屋内に設置される機器の音は、外壁を透過し、距離減衰、他の建屋等の
障壁により減衰を経て受音点に達する。それぞれ次の方法により予測計算を
行った。
【各騒音源のパワーレベルの算出】
音源が点音源であり、定常騒音源であること等により、パワーレベルを次
式により算出した。
Lw=LpA+8+20 log10r1
[記号]
Lw :騒音源のパワーレベル(デシベル)
LpA :騒音源の騒音レベル(デシベル)
r1 :騒音源から測定地点までの距離(m)
【室内壁際の騒音レベルの算出】
音源より発せられた騒音が壁際まで到達したときの値は、その距離をr
(m)
、室定数をRCとして次式により算出した。
Q
4 )
Ls=Lw+10 log10(
+
4・π・r2
RC
[記号]
Ls:壁際の騒音レベル(デシベル)
Lw :騒音源のパワーレベル(デシベル)
r :騒音源から受音点までの距離(m)
Q :音源の指向係数(半自由空間にあるものとしQ=2)
RC :室定数(m2)
RC=
A
1-α
n
A=i=1
ΣSi ×αi
n
Σ Si×αi
i=1
α=
n
Σ Si
i=1
[記号]
A :吸音力(m2)
α :平均吸音率
αi :部材の吸音率
Si :部材の面積(m2)
n :部材の数
448
7.2-30
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 イ 施設の供用
【分割面の放射パワーレベル】
設備機器を建物内に設置するため、外壁面等を面音源とみなし、この面音
源を細分割し、各分割面の中央に仮想点音源を設定する。仮想点音源のパワ
ーレベルは次式により算出した。
Lwo=Lwi-TL+10 log10S
Lwi=Ls+10 log10So
[記号]
Lwi :壁際の単位面積に入射するパワーレベル(デシベル)
Lwo :分割面の放射パワーレベル(デシベル)
TL :壁の透過損失(デシベル)
S :分割面の面積(m2)
(壁:60~80m2、屋根:100m2)
Ls :室内壁際の騒音レベル(デシベル)
So :単位面積(m2) (So=1m2)
●仮想点音源
受音点
【外部伝搬計算(回折減衰)
】
予測地点における騒音レベルは、次式により算出した。
Lri=Lwo-8-20 log10r-R
[記号]
Lri :個別音源による予測地点での騒音レベル(デシベル)
Lwo :単位面積の外壁面の放射パワーレベル(デシベル)
r :音源から予測地点までの距離(m)
R :回折減衰量(デシベル)
1≦N
10 log10N+13
-0.341≦N<1
R= 5±8|N|0.438
0
N<-0.341
N:フレネル数(=2δ/λ)
λ:波長(m)
δ:行路差(m)(=a+b-c)
回折点
a
b
壁
音源
c
受音点
【各音源からの合成】
各仮想音源から到達する騒音レベルを次式により合成し、予測値を算出し
た。
449
7.2-31
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 イ 施設の供用
n
Lri
10
L 10 log 10
10 i l
[記号]
L :予測地点の合成騒音レベル(デシベル)
Lri :個別音源による予測地点での騒音レベル(デシベル)
n :音源の個数
ⅲ
予測条件
(ⅰ)設備機器の音源条件
設備機器の音源条件及び配置を表7.2.1-17及び図7.2.1-11(1)~(3)に
示す(設備機器の周波数ごとの騒音レベルは、資料編「資料3-2
施設騒
音の予測条件」参照)
。なお、計画施設のごみピットや煙突等の位置は概ね決
まっており、いずれの処理方式を採用した場合でもごみ処理の流れは同じで
あるため、主要な機器の配置は概ね同じとなる。
表7.2.1-17 主要な設備機器の音源条件等
台数
騒音レベル
(台)
(デシベル)
高速回転破砕機
1
115
低速回転破砕機
1
101
機器冷却水循環ポンプ
3
103
脱気器給水ポンプ
2
94
ボイラ給水ポンプ
2
102
誘引送風機
2
91
消石灰搬送ブロワ
2
89
蒸気タービン
1
102
蒸気タービン発電機
1
101
バーナー用送風機
2
101
押込送風機
2
89
油圧装置
1
77
排風機
1
85
3階
燃焼空気送風機
2
87
4階
蒸気復水器
1
107
7階
ごみクレーン
2
102
設置階
1階
2階
設備機器名
注1)騒音レベルは機側1mの値である。
注2)地下1階の機器の騒音レベルは予測地点への影響が小さいため考慮しない。
出典:処理システムメーカーへのヒアリング結果
(ⅱ)壁等の吸音率及び透過損失
工場棟建屋壁面の材質については、外壁をRC(150mm)及びALC(100mm)
による構造を基本とした。
また、特に騒音を発生する設備機器を設置する部屋については、グラス
ウール(50mm)仕上げとする計画とした(設定した壁等の吸音率及び透過
損失等は、資料編「資料3-2 施設騒音の予測条件」参照)
。
450
7.2-32
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 イ 施設の供用
低速回転破砕機
高速回転破砕機
脱気器給水ポンプ
ボイラ給水ポンプ
煙突
ごみピット
誘引送風機
0
5m
10m
50m
20m
0
5m
10m
50m
20m
機器冷却水循環ポンプ
1階
蒸気タービン
蒸気タービン発電機
排風機
バーナー用送風機
煙突
ごみピット
押込送風機
油圧装置
消石灰搬送ブロワ
2階
図7.2.1-11(1) 設備機器の配置(1階、2階)
451
7.2-33
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 イ 施設の供用
煙突
燃焼用空気送風機
ごみピット
0
5m
10m
3階
蒸気復水器
煙突
ごみピット
0
5m
4階
図7.2.1-11(2) 設備機器の配置(3階、4階)
452
7.2-34
10m
50m
20m
50m
20m
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 イ 施設の供用
煙突
ごみピット
0
5m
10m
50m
20m
5、6階
煙突
ごみピット
ごみクレーン
0
5m
10m
20m
50m
7階
図7.2.1-11(3) 設備機器の配置(5階、6階、7階)
453
7.2-35
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 イ 施設の供用
b 予測結果
施設騒音レベルの予測結果を表7.2.1-18(1)及び図7.2.1-12に示す。
また、施設騒音と環境騒音の合成値を表7.2.1-18(2)に示す。
施設騒音レベルの敷地境界における最大値は49デシベルであり、特定工場等に
係る規制基準を満足している。なお、計画施設は24時間稼働であり、各時間帯と
も同様の値である。また、施設騒音の5%時間率騒音レベルLA5は騒音測定値の
累積度数の95%に相当する値であり、現況騒音の等価騒音レベルLAeqは騒音測
定値のエネルギー平均値であるが、参考として、施設騒音は一定であるため定常
騒音とみなし現況騒音と合成した。その結果、現況騒音レベルからの増加分は1
デシベル以下となった。
事業実施区域の北側に隣接する中層住宅を考慮した地点の予測結果を表7.2.1
-18(3)に示す。最大値は4、5階の高さで48デシベルであり、特定工場等に係る
規制基準を満足している。
表7.2.1-18(1) 施設騒音レベルの予測結果(LA5)
(機械等の稼働)
単位:デシベル
予測地点
予測結果
規制基準
最大レベル地点
49
地点A 北側
48
昼 間:65以下
地点B 西側
47
朝・夕:60以下
地点C 南側
47
夜 間:50以下
地点D 東側
41
注)昼間:8~19時、朝:6~8時、夕:19~22時、夜間:22~翌日の6時
表7.2.1-18(2) 施設騒音と環境騒音との合成値【参考】
単位:デシベル
予測地点
最大レベル地点
地点A 北側
地点B 西側
地点C 南側
地点D 東側
施設騒音
昼間
夜間
昼間
夜間
昼間
夜間
昼間
夜間
昼間
夜間
49
48
47
47
41
現況騒音
合成値
68
68(0)
68
68(0)
56
57(1)
54
55(1)
68
68(0)
68
68(0)
56
57(1)
53
54(1)
67
67(0)
65
65(0)
環境基準
昼間:60以下
夜間:50以下
昼間:70以下
夜間:65以下
注1)現況騒音は、各地点の平日、休日の調査結果のうち高い値とした。なお、最大レベル地点につい
ては、最寄りの地点Bの値を用いた。
注2)合成値の( )の値は、現況騒音からの増加分である。
注3)昼間:6~22時、夜間:22~翌日の6時
454
7.2-36
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 イ 施設の供用
表7.2.1-18(3) 中層住宅を考慮した予測結果(LA5)
(機械等の稼働)
単位:デシベル
予測地点
予測結果
規制基準
階数
高さ
1階
1.5m
46
2階
4.5m
47
昼 間:65以下
3階
7.5m
47
朝・夕:60以下
4階
10.5m
48
夜 間:50以下
5階
13.5m
48
455
7.2-37
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 イ 施設の供用
出入口
地点A
管理棟
最大レベル地点
地点D
工場棟
地点B
地点C
出入口
玉 池 町
二 方 町
凡
例
N
事業実施区域
行政区域界
騒音予測地域
等騒音レベル線(単位:デシベル)
最大レベル地点
騒音予測地点
中層住宅を考慮した騒音予測地点
この地図は、名古屋市発行の 1:2,500 都市計画基本図(平成 22 年測量)を使用したものである。
図7.2.1-12 施設騒音レベルの予測結果(LA5)
(機械等の稼働)
456
7.2-38
1:2,500
0
25m
50m
100m
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 イ 施設の供用
(イ)廃棄物等の搬入及び搬出
a 予測方法
(a)予測事項
予測事項を表7.2.1-19に示す。
表7.2.1-19 騒音の予測事項(廃棄物等の搬入及び搬出)
予測の対象となる要因
廃棄物等運搬車両の運行
予測事項
道路交通騒音
(等価騒音レベル (LAeq))
(b)予測対象とした処理方式
特定の処理方式を対象とせず、各処理方式共通の予測を行った。
(c)予測地域、予測地点
資材等の搬入及び搬出と同様に予測対象道路は、廃棄物等運搬車両の主要運
行ルート沿道とし、予測地点は、調査地点と同様の3地点とした。予測位置は
道路端とし、予測高さは地上1.2mとした。
予測地点を表7.2.1-20及び図7.2.1-13に示す。
表7.2.1-20 道路交通騒音の予測地点
予測対象道路
予測地点
県道名古屋中環状線
地点a 久地野ポンプ場
県道名古屋中環状線
地点b 鴨田川排水機場
県道名古屋外環状線
地点c 憩の家ふたば荘
(d)予測対象時期
予測対象時期は、計画施設の稼働が定常の状態となる時期とした。
457
7.2-39
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 イ 施設の供用
地点a
地点c
断面C
断面A
地点b
断面B
凡
例
事業実施区域
N
行政区域界
廃棄物等運搬車両の主要運行ルート
騒音予測地点
断面交通量、走行速度調査地点
1:12,500
この地図は、北名古屋市発行の 1:10,000 地形図「北名古屋市全図」
、名古屋市発行の 1:10,000
名古屋都市計画基本図(平成 22 年測量)を使用したものである。
図7.2.1-13 道路交通騒音の予測地点(廃棄物等の搬入及び搬出)
458
7.2-40
0
125m
250m
500m
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 イ 施設の供用
(e)予測方法
ⅰ
予測手順
予測手順は、
「ア(ア)資材等の搬入及び搬出」と同様とした。
ⅱ
予測式
予測式は、
「ア(ア)資材等の搬入及び搬出」と同様とした。
ⅲ
予測条件
(ⅰ)予測時間帯
予測時間帯は、廃棄物等運搬車両が運行する時間帯(8時45分~17時)
を考慮し、騒音に係る環境基準の昼間の時間区分(6時~22時の16時間)
とした。
(ⅱ)交通条件
① 一般交通量
一般交通量は、調査結果と同様とし、表7.2.1-21に示す。
なお、予測時期における一般交通量は現況の調査結果に伸び率(1.0)
を掛けて算出した(詳細は、資料編「資料3-3
一般交通量の伸び率
の検討」参照)
。
表7.2.1-21 予測地点の一般交通量(往復台数)
単位:台/16時間
予測地点
(道路名)
大型車
小型車
合計
地点a 久地野ポンプ場
(県道名古屋中環状線)
平日
1,562
8,131
9,693
土曜
1,061
7,865
8,926
地点b 鴨田川排水機場
(県道名古屋中環状線)
平日
2,343
10,075
12,418
土曜
1,567
9,592
11,159
地点c 憩の家ふたば荘
(県道名古屋外環状線)
平日
2,548
14,191
16,739
土曜
1,631
14,426
16,057
② 廃棄物等運搬車両台数
予測地点ごとの廃棄物等運搬車両台数を表7.2.1-22に示す。
なお、各運行ルートにおける廃棄物等運搬車両の走行割合は現時点で
は未定であるため、安全側評価の観点から、各予測地点において廃棄物
等運搬車両がすべて走行するものと設定した。
459
7.2-41
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 イ 施設の供用
表7.2.1-22 予測地点の廃棄物等運搬車両台数(往復台数)
単位:台/16時間
予測地点
(道路名)
地点a 久地野ポンプ場
(県道名古屋中環状線)
地点b 鴨田川排水機場
(県道名古屋中環状線)
地点c 憩の家ふたば荘
(県道名古屋外環状線)
大型車
小型車
合計
348
326
674
348
326
674
348
326
674
注)焼却灰が発生する場合を考慮し、大型車のうち約30台/16時間を焼却灰等運搬車両と想定している。
③ 将来交通量
将来交通量は、一般交通量に廃棄物等運搬車両を加えた台数とし、表
7.2.1-23に示す。
表7.2.1-23 予測地点の将来交通量(往復台数)
単位:台/16時間
予測地点
(道路名)
大型車
小型車
合計
地点a 久地野ポンプ場
(県道名古屋中環状線)
平日
1,910
8,457
10,367
土曜
1,409
8,191
9,600
地点b 鴨田川排水機場
(県道名古屋中環状線)
平日
2,691
10,401
13,092
土曜
1,915
9,918
11,833
地点c 憩の家ふたば荘
(県道名古屋外環状線)
平日
2,896
14,517
17,413
土曜
1,979
14,752
16,731
(ⅲ)道路条件、音源位置
予測地点の道路条件、音源位置は、
「ア(ア)資材等の搬入及び搬出」と
同様とした。
(ⅳ)走行速度
走行速度については、
「ア(ア)資材等の搬入及び搬出」と同様とした。
460
7.2-42
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(2)予測 イ 施設の供用
b 予測結果
道路交通騒音の予測結果を表7.2.1-24に示す。
道路交通騒音の将来騒音レベルは、平日で69~70デシベル、土曜で68~70デシ
ベルとなり、すべての地点で環境基準を満足する。また、現況の騒音レベルに対
する増加分は1デシベル以下となる。
(廃棄物等の搬入及び搬出)
表7.2.1-24 道路交通騒音予測結果(LAeq)
単位:デシベル
項目
現況騒音レベル
①
増加分
C
○
将来騒音レベル
②
平日
68(68.2)
0.5
69(68.7)
土曜
68(67.6)
0.6
68(68.2)
平日
70(69.9)
0.4
70(70.3)
土曜
69(69.2)
0.5
70(69.7)
平日
68(68.3)
0.4
69(68.7)
土曜
67(67.3)
0.4
68(67.7)
予測地点
環境基準
地点a 久地野ポンプ場
70以下
地点b 鴨田川排水機場
地点c 憩の家ふたば荘
注)騒音の環境基準との比較は整数で行うが、本事業による増加分が分かるよう( )内に、小数点以下第一位まで表示した。
461
7.2-43
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(3)評価
(3)評価
ア 評価方法
(ア)環境影響の回避・低減に係る評価
環境影響が、事業者により実行可能な範囲内でできる限り回避・低減されている
かどうかについて評価した。
(イ)環境保全に関する基準等との整合性に係る評価
環境影響の予測結果を踏まえて、環境保全に関する基準等との整合性が図られて
いるかどうかについて評価した。
イ 環境保全措置
(ア)工事の実施
a 資材等の搬入及び搬出
資材等の搬入及び搬出において、環境影響を実行可能な範囲内でできる限り回
避・低減するために実施する環境保全措置を表7.2.1-25に示す。
表7.2.1-25 環境保全措置(資材等の搬入及び搬出)
環境保全に関する措置
工事用資材等運搬車両のアイド
リングストップを徹底する。
工事用資材等運搬車両の整備、点
検を徹底する。
事業
主体
事業者
事業者
効果及び措置による
環境の変化
不確実性
の程度
騒音への影響の低減
が期待できる。
騒音への影響の低減
が期待できる。
小さいと考
える。
小さいと考
える。
措置に伴い生ず
るおそれのある
影響
特になし。
特になし。
b 建設機械の稼働等
建設機械の稼働等において、環境影響を実行可能な範囲内でできる限り回避・
低減するために実施する環境保全措置を表7.2.1-26に示す。
表7.2.1-26 環境保全措置(建設機械の稼働等)
環境保全に関する措置
建設機械のアイドリングストッ
プを徹底する。
建設機械の整備、点検を徹底す
る。
仮囲いの通用門は、通行時以外は
閉じておく。
工事の実施にあたっては丁寧な
作業に努める。
事業
主体
事業者
事業者
事業者
事業者
効果及び措置による
環境の変化
不確実性
の程度
騒音への影響の低減
が期待できる。
騒音への影響の低減
が期待できる。
騒音への影響の低減
が期待できる。
騒音への影響の低減
が期待できる。
小さいと考
える。
小さいと考
える。
小さいと考
える。
小さいと考
える。
462
7.2-44
措置に伴い生ず
るおそれのある
影響
特になし。
特になし。
特になし。
特になし。
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(3)評価
(イ)施設の供用
a 機械等の稼働
機械等の稼働において、環境影響を実行可能な範囲内でできる限り回避・低減
するために実施する環境保全措置を表7.2.1-27に示す。
表7.2.1-27 環境保全措置(機械等の稼働)
事業
主体
環境保全に関する措置
必要に応じて消音器の設置や回
転数の制御を行う。
各設備は、定期点検を実施し、常
に正常な運転を行うように維持
管理を徹底する。
事業者
事業者
効果及び措置による
環境の変化
不確実性
の程度
騒音への影響の低減
が期待できる。
騒音への影響の低減
が期待できる。
小さいと考
える。
小さいと考
える。
措置に伴い生ず
るおそれのある
影響
特になし。
特になし。
b 廃棄物等の搬入及び搬出
廃棄物等の搬入及び搬出において、環境影響を実行可能な範囲内でできる限り
回避・低減するために実施する環境保全措置を表7.2.1-28に示す。
表7.2.1-28 環境保全措置(廃棄物等の搬入及び搬出)
環境保全に関する措置
廃棄物等運搬車両のアイドリン
グストップを徹底する。
廃棄物等運搬車両の整備、点検を
徹底する。
事業
主体
事業者
事業者
効果及び措置による
環境の変化
不確実性
の程度
騒音への影響の低減
が期待できる。
騒音への影響の低減
が期待できる。
小さいと考
える。
小さいと考
える。
措置に伴い生ず
るおそれのある
影響
特になし。
特になし。
463
7.2-45
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(3)評価
ウ 評価結果
(ア)工事の実施
a 資材等の搬入及び搬出
(a)環境影響の回避・低減に係る評価
資材等の搬入及び搬出に伴い増加する騒音レベルは、1デシベル未満である。
さらに、環境保全措置を実施することから、騒音に係る環境影響が事業者の
実行可能な範囲内でできる限り回避・低減が図られている。
(b)環境保全に関する基準等との整合性に係る評価
資材等の搬入及び搬出に伴う騒音レベルは、平日で68~70デシベル、土曜で
67~69デシベルとなり、すべての地点で環境基準を満足することから、騒音の
環境保全に関する基準等との整合性が図られている。
b 建設機械の稼働等
(a)環境影響の回避・低減に係る評価
建設機械等の稼働に伴う騒音は、低騒音型建設機械の使用に努め、工事区域
境界に仮囲いの設置等を行うことにより、環境への影響の程度が小さいと判断
する。
さらに、環境保全措置を実施することから、騒音に係る環境影響が、事業者
の実行可能な範囲内でできる限り回避・低減が図られている。
(b)環境保全に関する基準等との整合性に係る評価
建設機械の稼働に伴う騒音レベルは、敷地境界において最大74デシベルであ
り、事業実施区域の北側に隣接する中層住宅を考慮した地点の予測結果は、最
大で82デシベルであり、特定建設作業騒音の規制基準値以下となっていること
から、騒音の環境保全に関する基準等との整合性が図られている。
464
7.2-46
7 環境影響の調査、予測及び評価
7.2.1 騒音(3)評価
(イ)施設の供用
a 機械等の稼働
(a)環境影響の回避・低減に係る評価
機械等の稼働に伴い増加する騒音レベルは、1デシベル以下である。
さらに、環境保全措置を実施することから、騒音に係る環境影響が、事業者
の実行可能な範囲内でできる限り回避・低減が図られている。
(b)環境保全に関する基準等との整合性に係る評価
機械等の稼働に伴う騒音レベルは、敷地境界の最大で49デシベルであり、事
業実施区域の北側に隣接する中層住宅を考慮した地点の予測結果は、最大で48
デシベルであり、すべての時間帯で特定工場等に係る規制基準との整合性が図
られている。
なお、現況騒音と合成した結果は、一部で環境基準値を超過する地点がみら
れるものの、現況ですでに環境基準値を超過しており、本事業の実施による騒
音増加は1デシベル以下である。
b 廃棄物等の搬入及び搬出
(a)環境影響の回避・低減に係る評価
廃棄物等の搬入及び搬出に伴い増加する騒音レベルは、1デシベル以下であ
る。
さらに、環境保全措置を実施することから、騒音に係る環境影響が、事業者
の実行可能な範囲内でできる限り回避・低減が図られている。
(b)環境保全に関する基準等との整合性に係る評価
廃棄物等の搬入及び搬出に伴う騒音レベルは、平日で69~70デシベル、土曜
で68~70デシベルとなり、すべての地点で環境基準を満足することから、騒音
の環境保全に関する基準等との整合性が図られている。
465
7.2-47
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