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2005年7月 - 株式会社SCREENホールディングス

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2005年7月 - 株式会社SCREENホールディングス
〒 602-8585 京都市上京区堀川通寺之内上る 4 丁目天神北町 1 番地の 1
アニュアルレポート 2005
2005年3月期 日本語訳版
アニュアルレポート2005
本誌は、100% 再生紙とアメリカ大豆協会認定の大豆油インキを使用しております。
本誌は、当社のフォント「ヒラギノ書体」を使用しております。
Printed in Japan
IR-ARJ-05
大日本スクリーングループは、長年にわたって培ってきた画像処理技術(画像認識、画像処理、転写、露光など)を
コア技術として、その活動領域を広げてきました。そして現在展開している事業領域は、
IT 社会の根幹を築く半導体、フラットパネルディスプレー(FPD)
、プリント配線板の各製造装置事業、
CRT モニターの高品質画像を支えるブラウン管用マスク事業*、
および製版機器を扱う分野に加え、高速通信ネットワークやデジタル印刷機など、印刷産業の IT 化を支援する事業
分野へ拡大を図るメディアテクノロジー事業です。
これらのいずれの事業も、コミュニケーションをさらに豊かにする役割を担い、情報化社会に貢献しています。
*ブラウン管用マスク事業は、2005 年 2 月 21 日開催の臨時取締役会において、事業の撤退を決定しており、2005 年 10 月末をもって生産を
停止する予定です。
主要製品一覧
電子工業用機器部門:
●
半導体ウエハープロセス用処理装置
(洗浄、フォトレジストコーティング、
画像情報処理機器部門:
●
プリプレスシステム
(ページ編集、修正、出力演算)
現像、エッチング、熱処理、剥離、ウエハー
●
スキャナー
表面検査・測定)
●
フィルムレコーダー
FPD パターン形成プロセス用処理装置
●
プレートレコーダー(CTP)
(洗浄、フォトレジストコーティング、
●
オンデマンド印刷機
●
デジタル印刷機
●
グラビア彫刻機
(CAM システム、描画、露光、
●
文字フォント
パターン測定、パターン検査)
●
DTP 用コンピューター機器
●
フィルム・刷版処理装置
●
殖版機
●
ネットワークサービス
●
露光、現像、エッチング、剥離)
●
●
プリント配線板製造装置
シャドウマスク、アパチャーグリル
目 次
財務ハイライト
株主の皆さまへ
特集:連結中期 3 カ年経営計画の戦略と進捗状況
カンパニー別プロフィール
1
2
6
11
カンパニー別業績のレビューと今後の戦略
半導体機器カンパニー
FPD 機器カンパニー
電子機器カンパニー
メディアテクノロジーカンパニー
12
13
14
15
連結対象会社
取締役、監査役、執行役員と
コーポレート・ガバナンス
財務概況
連結財務諸表 11 年間サマリー
セグメント情報
財務報告
連結貸借対照表
連結損益計算書
連結株主持分計算書
連結キャッシュ・フロー計算書
連結財務諸表に対する注記
独立監査人の監査報告書
非連結財務諸表6年間サマリー
16
18
18
環境および労働安全衛生活動への取り組み
株主情報
20
22
28
30
31
32
33
44
45
46
48
49
●将来の見通しに関する注意事項
本誌に記載されている将来の業績に関する計画、戦略、確信などは、現在入手可能な情報に基づいて大日本スクリーンの経営者が判断したものです。従いまして、
実際の業績は、社会情勢、経済情勢などにより大きく異なる結果となり得ることを、ご承知おきください。
財務ハイライト
大日本スクリーン製造株式会社及び連結子会社
3 月 31 日に終了した各会計年度
単位:百万円
売上高
半 導 体 製 造 装 置および
FPD製造装置の売上増
加により過去最高の売上
高を達成
単位:千米ドル
伸率
2005
2004
2003
2002
2001
2005
2005/2004
¥269,341
¥191,939
¥167,942
¥174,218
¥242,726
$2,517,206
営業利益
25,292
9,600
3,225
140
23,903
236,374
当期純利益(損失)
14,454
4,851
(3,466)
(18,900)
17,806
135,084
198.0
6,146
2,465
1,813
3,918
6,256
57,439
149.3
設備投資額
40.3%
163.5
研究開発費
12,628
11,134
10,770
10,025
9,960
118,019
13.4
営業活動によるキャッシュ・フロー
22,301
14,681
87
(7,124)
21,197
208,421
51.9
4,304
(2,663)
(3,175)
(47,738)
(8,666)
(156,776)
投資活動によるキャッシュ・フロー
(5,108)
(82)
財務活動によるキャッシュ・フロー
(16,775)
(10,157)
総資産
256,398
240,512
218,653
234,972
301,784
2,396,243
6.6
99,219
77,434
45,100
50,435
69,099
927,281
28.1
株主資本
(4,923)
43
単位:円
単位:米ドル
—
—
伸率
普通株式1株当たり
当期純利益(損失)
¥ 59.88
¥ 23.04
52.57
18.29
—
—
84.88
0.49
187.4
7.50
3.00
—
—
5.00
0.07
150.0
408.03
334.93
369.54
3.81
21.8
当期純利益-潜在株式調整後
配当金
好 業 績 を 勘 案し 、普 通
配 当 金 5 円 に特 別 配 当
金 2 円 5 0 銭を加え7 円
50銭
株主資本
¥ (18.65)
¥ (101.08)
238.28
269.75
¥
97.20
$
0.56
159.9%
単位:%
株主資本比率
38.7%
株主資本利益率
16.4
7.9
–7.3
5.8
2.1
–1.5
総資本利益率
32.2%
増減
20.6%
21.5%
22.9%
6.5ポイント
–31.6
29.7
8.5
–7.0
6.4
3.7
注 ) 1. 米ドル表記は、便宜上、2005 年 3 月 31 日現在の概算為替レート 1 米ドル= 107 円で換算したものです。
2. 各会計年度は、営業期間の終了した年を表記しております。従って、2005 年 3 月 31 日に終了した会計年度は 2005
年 3 月期と表記しております。
3. 普通株式 1 株当たり当期純利益(損失)は、自己株式及び連結子会社が所有する当社株式を控除した期中加重平均発行済
株式数に基づいて算定しております。普通株式 1 株当たり当期純利益-潜在株式調整後は、当期純損失を計上している
会計年度については記載しておりません。また、普通株式 1 株当たり株主資本は、自己株式及び連結子会社が所有する
当社株式を控除した期末発行済株式数に基づいて算定しております。
4. 株主資本利益率及び総資本利益率は、それぞれ期首・期末平均株主資本及び期首・期末平均総資産に基づいて算定して
おります。
売上高
当期純利益(損失)
キャッシュ・フロー
株主資本
(十億円)
(十億円)
(十億円)
(十億円)
300
20
40
120
200
10
20
80
0
0
40
100
-20
01
02
03
04
05
0
-20
01
02
03
04
05
* は目盛りの変更を意味します。
01
02
03
04
営業活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フロー
05
01
02
03
04
05
Annual Report 2005
0
1
株主の皆さまへ
過去最高の売上高を達成
連結中期 3 ヵ年経営計画の 2 年目である 2005 年 3 月期は、計画目標達成に向けて大きく前
進した 1 年でした。スタートの 2004 年 3 月期に着実な一歩を刻むことができた私たちは、それ
に安堵することなく、グループ一丸となって、力強くまい進してきました。その結果、大きな自信と
もなる業績を残すことができました。しかし、予断を許すことなく、歩みをより力強くし、確実に計
画目標を達成します。
はじめに、2005 年 3 月期の業績について報告します。
当期は、薄型テレビなどデジタル家電やパソコンなどの好調な需要は下半期にかけて一時的に在
庫調整局面を迎えましたが、半導体メーカーや液晶パネルメーカーは自社の競争力の強化に向け、
活発な設備投資を続けました。その結果、半導体製造装置と FPD(フラットパネルディスプレー)
製造装置の売上が前期に比べ大幅に増加しました。半導体製造装置は、300 ミリウエハー対応
装置が大幅に伸びました。FPD 製造装置は、大型ガラス基板対応液晶ディスプレー製造装置への
設備投資が進み、大幅に売上を伸ばしました。また、プリント配線板製造装置、画像情報処理機
器も堅調に売上を伸ばしました。その結果、連結売上高は前期に比べ 774 億円、40.3%増加し、
2,693 億円となり、過去最高売上高となりました。
利益面では、製品価格の下落や原材料コストの上昇はありましたが、売上増加に伴う増益に加
えて、企業体質の強化と利益捻出を目的とした「Action2004」プロジェクトによるコストダウンな
どに取り組んだ結果、営業利益は 252 億円と、前期に比べ 156 億円、163.5%の増加となりま
した。
営業外損益では、棚卸資産除却損が増加しましたが、金利負担低減による支払利息が減少し、
また前期における為替差損が当期には為替差益に転じました。また、電子工業用機器部門のブラ
ウン管用マスクにつきましては、子会社の株式会社ディ・エス・ティ・マイクロニクスにおいて収益
改善に向けた取り組みを実施しましたが、製品価格の下落が著しく、事業の継続が困難と判断し、
2005 年 10 月をもって事業撤退することを決断し、それに伴いブラウン管用マスク事業整理損と
して 53 億円を計上しました。以上の結果、当期純利益は 144 億円と、前期に比べ 96 億円の増
加となりました。
連結中期 3 ヵ年経営計画の目標達成に大きく前進
特集記事(6∼10 ページ)で詳しく述べておりますように、当社は安定した収益体制の基盤を構
築するために、2004 年 3 月期から連結中期 3 ヵ年経営計画をスタートさせています。中期 3 ヵ
年計画では、特集記事(6 ページ)にある目標を掲げています。
Annual Report 2005
2005 年 3 月期は、2004 年 3 月期に引き続いて、この目標に向けて大きく前進することができ
2
ました。
売上高につきましては、当期は半導体製造装置、FPD 製造装置が非常に大きく伸び、中期 3 ヵ
年計画の 2 年目の計画である 1,950 億円を大きく上回り、2,693 億円となりました。利益面につ
きましては、製品価格の下落や部材コストの上昇の影響を受けましたが、売上の増加に加え、引
き続き「Action」プロジェクトによるコスト削減に注力した結果、営業利益、経常利益、当期純利
益において、2 年目に設定した目標を大きく上回ることができました。
有利子負債残高につきましては、計画 1 年目の 2004 年 3 月期末で目標を大きくクリアする
873 億円にまで削減していましたが、2005 年 3 月期も引き続き削減に努めた結果、650 億円に
まで削減することができました。2 年間での大幅な削減のうち、約 280 億円は転換社債の転換な
どによるものですが、残りの約 260 億円は利益の増加や棚卸資産、売上債権の増加抑制などによ
る営業キャッシュ・フローの創出によるものです。
自己資本比率につきましては、転換社債などの株式への転換や当期純利益などにより、当期末は、
38.7% と前期末に比べて 6.5 ポイント上昇し、また 2003 年 3 月期末の 20.6%からは 18.1 ポ
イントの上昇となりました。
進む意識改革
経営のイノベーションとして 2002 年 4 月に導入した社内カンパニー制は非常に良い成果を生み
出しています。事業構造の見直しやコストダウン、利益確保に対する社内の意識は一層高まってい
ます。この社内カンパニー制は事業部門のカンパニー化でしたが、その成果を先例として、2005
年 4 月に機構改革を行い、管理部門におきましてもカンパニー制を導入しました。具体的には、こ
れまでのビジネスサービスセンターを廃止し、理財カンパニー、総務カンパニー、人事カンパニー
を新設しました。これによって、管理部門でのコスト意識の徹底とサービスの向上などを図り、コ
ストセンターからプロフィットセンターへの改革を目指しています。
また、社員の意識のさらなる向上を目指して、2004 年 4 月から一般職にも業績連動型賞与制
度を導入しました。すでに、社内カンパニー制とともに管理者には業績連動型賞与制度が導入さ
れており、意識向上の面では大きな成果を生み出しています。加えて、一般職への導入によって、
利益を生み出す意識が社員全員に着実に定着してきており、業績向上、利益捻出に向け、大きな
成果をもたらしていくと考えています。
新しい事業の構築を目指す
当社は事業分野の拡大にも努めております。当社の保有技術を最大限生かしながら、今後成長
が期待できる新しい分野へ進出していきます。この目的から、2004 年 10 月には未来事業戦略室
を新設しました。半導体製造装置における 300 ミリウエハー対応装置の普及や液晶ディスプレー
製造装置におけるガラス基板の大型化などによって、当社の半導体製造装置および FPD 製造装置
事業はさらに拡大していこうとしています。しかしながら、それに伴って、シリコンサイクルやクリス
タルサイクルの影響がより大きくなることも予想されます。そうした中で、既存の事業とは別に新た
強化を狙った国際事業戦略室と、これまで培ってきた技術や販売ネットワークなどをフルに生かし
ながら、M&A も視野に入れて新しい分野への進出を目指し設立した未来事業戦略室との連携によ
り、事業拡大を図っていきたいと考えています。
Annual Report 2005
な事業を立ち上げていくことも必要になってきました。グローバルな観点からのマーケティング力の
3
具 体 的 には、 米 国 の KLA-Tencor 社と共 同で 合 弁 会 社 Blue29, LLC を設 立しました。
Blue29, LLC の前身であるベンチャー会社の保有する優れた無電解メッキ技術と、当社の信頼性
の高い枚葉式ウエハー洗浄装置のプラットフォームを融合させて、KLA-Tencor 社とともに、最先
端の半導体の製造に不可欠な無電解メッキ装置の量産タイプを提供していきます。さらに、2005
年 6 月には、英国のインカ・デジタル・プリンターズ株式会社を買収し、当社 100%出資の子会
社としました。インカ社は、超大型サイズのデジタルインクジェットプリンター業界におけるリーディ
ングカンパニーで、品質、信頼性およびパフォーマンスにおいて評価の高いメーカーです。当社は、
インカ社が保有するインクジェット技術と、当社が持つグラフィックアーツ、半導体およびフラット
パネルディスプレー業界における豊富な経験を融合させ、両社のビジネスのさらなる強化、発展を
図り、新規事業領域へのビジネス発展を目指します。
「思考展開」の経営理念を実践し、さらなる「変革」を
中期 3 ヵ年計画は、当社グループの事業価値、企業価値の最大化と、安定して収益を出せる企
業体制への「変革」を目指しています。その「変革」に向けて、2005 年 3 月期は大きく前進しました。
中期 3 ヵ年計画スタートからの 2 年間で、私たちは大きな自信を得ることができました。しかし、
計画目標を完全に達成するまで、気を緩めることなく、まい進していきます。私たちはこの 2 年間
で、常に、「変革」に挑戦していくことの重要性を学ぶことができました。このことを生かしながら、
新しい事業や製品の創造に常にチャレンジする「思考展開」を経営理念として実践し、さらなる成
長に向け大日本スクリーンの変革を加速化していきます。
新経営体制について
当社はこれまで、私、石田明が会長職と社長職を兼任してまいりましたが、加速する経営環境
の変化、またグローバルな競争激化が予想される中で、将来にわたり当社およびグループ企業個々
の企業価値のみならず企業集団全体の価値向上を図るためには、グループ経営のさらなる強化が
不可欠と判断いたしました。このたび、私はグループの統轄、経営全般にわたる戦略的意思決定
を行う「最高経営責任者(CEO)」である代表取締役会長に、またグループの業務執行全般を統轄
する「最高執行責任者(COO)」である代表取締役社長には専務取締役であった橋本正博が就任
することで、役割を明確にいたしました。代表取締役専務取締役であった末武隆成は、取締役副
会長に就任し、会長である私を補佐しグループ企業とのインターフェイス的な役割を担うと同時に、
引き続き、当社最大の事業である半導体機器カンパニーの社長を務めます。また、専務執行役員
であった津田雅也が専務取締役に就任し、技術戦略と法務・知財戦略を担当することにより「技
Annual Report 2005
術の大日本スクリーン」「技術開発型企業」として、その技術・開発力の強化に取り組みます。
4
2006 年 3 月期のスローガン「加減乗除」
ここで、2006 年 3 月期の当社グループのスローガン「加減乗除」をご紹介いたします。
「加減乗除」の「加」は、
「プラス」という意味ですが、
これは大日本スクリーンの「スケールメリット」
と捉え、「脱:既存分野」を目指し、グループ企業とともに一層の事業拡大を図っていきます。
「加減乗除」の「減」は、「トータルコストの削減」と捉え、安定収益を追求していきます。
「加減乗除」の「乗」は、
「掛け合わせる」という意味で、グループ内において組織、部門を越えた
情報交換、交流によるシナジー効果を高め、トータルで企業価値の向上を目指します。
「加減乗除」の「除」は、一人当たり、カンパニー、グループ企業一社当たりの「パフォーマンス」
と捉え、個々のパフォーマンスを高め、利益の追求を目指していきます。
当社は新体制の下、今期のスローガンにこの「加減乗除」を掲げ、売上と利益の確保、拡大に
取り組んでいきます。
2005 年 6 月 28 日
取締役会長
最高経営責任者(CEO)
石田 明
Annual Report 2005
5
特集:連結中期3カ年経営計画の戦略と進捗状況
2003.04
2004.04
2004 年 3 月期
2005.04
2005 年 3 月期
2006.03
2006 年 3 月期
自己資本比率:3 年後に
30% 以上
固定費の
売上高:3 カ年合計で総額
削減
5,800 億円以上
連結中期
3 カ年経営計画
6
有利子負債:3 年後に総額
変動費の
1,000 億円未満
削減
売上高の確保
アジアをはじめとする海外市場
でのさらなる展開と主要製品の
シェアアップで売上を拡大しま
す。
データ(1)
売上高に関する中期計画の進捗状況
(十億円)
□中期 3 ヵ年計画策定時における施策
中期 3 ヵ年計画における売上高の確保のための施策として、国際事業戦略室を中心に、
グローバルな観点からのマーケティング力を強化するとともに、各事業部門において周辺
市場へ展開することと、市場ニーズに迅速に対応し、競争力の高い製品を早期に開発し、
市場シェア拡大を図ることを掲げています。
□進捗状況および今後の取り組み
300
連結売上高は、中期 3 カ年計画を上回るペースで拡大しています。(データ(1)
「売上
240
高に関する中期計画の進捗状況」参照)この理由の一つとしては、成長が著しいアジア市場
180
での販売・サービスを強化することによって、アジア市場での売上が拡大したことが挙げら
120
れます。
(データ(2)
「地域別売上高の推移」参照)今後は海外の中でも、先進国からの生
60
産拠点のシフトや急速な経済成長によって、中国の重要性がさらに高くなっていくと考えら
0
2003/3 2004/3
3カ年計画
実績
2005/3
データ(2)
地域別売上高の推移
(十億円)
300
240
れています。当社では、中国市場への取り組み強化を目的に、2004 年 4 月に国際事業戦
略室の中国分室を設置し、より精度の高いマーケティング活動を実践しています。市場ニー
ズに合致した競争力のある製品の市場投入や、サービス体制の充実などによって、当社の
各事業での主力製品の市場シェアが順調に拡大しています。
(9∼10 ページの各カンパニー
の「主要製品の市場シェアの推移」参照)
今後は、引き続き、日本、欧米市場に加え、アジア市場での売上を伸ばすとともに、各
事業における主要製品でのシェアアップを図っていきます。
180
120
60
0
2003/3 2004/3* 2005/3*
アジア・
北米
日本
オセアニア
その他
欧州
*中期3カ年計画対象年度
変動費の削減
資材調達の効率化と設計段階か
らの見直しによりコストの削減
を実現します。
□中期 3 ヵ年計画策定時における施策
変動費の削減については、資材調達の効率化による部材コストの削減と、製品の設計段
階からのコスト削減に重点を置いた施策を策定しました。
□進捗状況および今後の取り組み
資材調達に関して購買システムの改革を行い、インターネットを用いた調達 EC(電子商
取引)の導入による購買先の拡大や購買方法の効率化などで、調達コストを低減しています。
また、海外、とりわけ中国での事業展開が急速に拡大する中で、現地での部材調達にも取
連結営業利益の推移
(十億円)
30
り組んでいます。
次に、設計面におけるコスト削減の取り組みとして、開発や設計に携わるすべての人が、
常にコストを意識した設計に取り組み、コスト削減に努めています。同時に VE(Value
Engineering)活動によって、製品を構成しているそれぞれの部品において機能とコストと
18
のバランスが適正であるかを評価し、必要により部品の見直しを行っています。また、設計
12
変更による部品点数の削減にも取り組んでいます。
6
0
2003/3 2004/3* 2005/3*
*中期3カ年計画対象年度
今後、
原材料価格の上昇により部材のコストアップが懸念されますが、
全社的な「Action」
プロジェクトの下で資材調達の効率化と設計段階からのコストダウンの両輪で、引き続き、
変動費の削減に努めていきます。
Annual Report 2005
24
7
固定費の削減
メリハリのある人員政策により
人材の有効活用を行います。
売上高とグループ人員の推移
(人)
(十億円)
□中期 3 ヵ年計画策定時における施策
中期 3 ヵ年計画では、グループ人員の削減による固定費の削減と業績連動型賞与制度
の適用拡大による固定費の一部変動費化を掲げています。
□進捗状況および今後の取り組み
6,000
300
4,800
240
3,600
180
市場の活況が続きました。その結果、半導体製造装置、FPD 製造装置の売上拡大で繁忙
2,400
120
な中、むしろ人員増強が求められる状況にありました。
1,200
60
このような環境下、当社では、繁忙な中でも自然退職者に対しての、補充を抑制するほ
0
0
か、グループ会社を含めた適正人員の配置とそれを支援する転籍制度、FA 制度などの人
2003/3 2004/3* 2005/3*
グループ人員
売上高
*中期3カ年計画対象年度
この 2 年間におきましては、半導体、FPD ともに中期 3 ヵ年計画策定時の想定以上に
材流動化策の整備により増員を抑えることで、一人当たりのコストパフォーマンスの向上に
努めました。一方、収益面で厳しい国内外の子会社においては、希望退職の実施も行って
おり、メリハリのある人員政策を実施しました。また、2004 年 4 月より、蓄積された豊か
な技術力の効率活用を図るため、定年退職者の再雇用を担う「株式会社リバージョン 65」
一人当たり売上の3年間の推移
(百万円)
の営業を開始しました。さらに、一般職への業績連動型賞与制度の適用により、人件費の
一部変動費化とともにモチベーションのさらなる向上にもつながりました。
60
48
36
24
12
0
2003/3 2004/3* 2005/3*
*中期3カ年計画対象年度
有利子負債の削減および自己資本比率の向上
キャッシュ・フローの最大化と利
益の確保により、さらなる有利
子負債の削減と自己資本比率の
向上を目指します。
有利子負債残高の推移
(十億円)
2003 年 3 月期末において 1,191 億円あった有利子負債を 3 年間で 1,000 億円未満
にするという目標でしたが、2005 年 3 月期末には 650 億円にまで削減することができま
96
72
した。この 541 億円という削減のうち 283 億円は転換社債の転換などによるものですが、
48
残りの 258 億円は業績向上による利益や棚卸資産の圧縮に加え、売上債権の回収の早期
24
化などによる営業活動によるキャッシュ・フローの創出によるものです。
0
2003/3 2004/3* 2005/3*
*中期3カ年計画対象年度
自己資本と自己資本比率の推移
(十億円)
(%)
Annual Report 2005
中期 3 ヵ年計画における有利子負債の削減計画については、
「収益弁済」、
「棚卸資産の
圧縮」
、「キャッシュ・マネジメント・システム」の 3 つの施策を掲げています。
□進捗状況および今後の取り組み
120
8
□中期 3 ヵ年計画策定時における施策
棚卸資産に関しては、受注状況や売上によって変動しますが、リードタイム短縮、資材
購入時期の最適化などにより、棚卸資産の圧縮に努めています。
売上債権に関しては、回収の早期化に努めるとともに、債権の流動化なども行っています。
また、キャッシュ・マネジメント・システムは、国内グループ会社内の資金の有効活用を
100
50.0
積極的に進め、外部からの資金調達を抑制し、有利子負債削減に寄与しています。今後は、
80
40.0
海外のグループ会社も含めたグローバルなシステムの構築を目指していきます。
60
30.0
40
20.0
20
10.0
0
2003/3 2004/3* 2005/3*
自己資本
自己資本比率
*中期3カ年計画対象年度
0
また、自己資本比率につきましては、当期純利益による利益剰余金の増加や、転換社債
などの転換による資本金および資本剰余金の増加などにより、当期末は 38.7%と、すでに
3 ヵ年計画の目標である 30%を超えていますが、今後、さらに高めていきます。
半導体機器カンパニー
主要製品の世界市場シェア
(中期 3 ヵ年計画スタート時における施策)
市況変化に影響されず利益を確保できる事業構造の構築を目指します。そのため売上確
保の施策として、主要製品の市場シェア拡大と、保有技術の応用展開および他社とのアラ
15.1%
イアンスによる新製品、新技術の開発を掲げています。また、利益確保のために、生産体
コータ・
デベロッパ
制の見直し、リードタイムの短縮、人材流動化や内製化などによる経費・コストの削減を
目標としています。
(進捗状況)
2004
バッチ式洗浄装置(ウェットステーション)、枚葉式洗浄装置、コータ・デベロッパともに、
ウェット 45.5
ステーション %
着実に市場シェアを伸ばしてきています。また、研究開発に関しては「オープンアライアンス」
のポリシーの下、スピードアップと効率化を進め、製品競争力の向上に取り組んでいます。
たとえば、コータ・デベロッパでの露光装置メーカーとの共同研究や、他社と共同開発し
た新技術を搭載した 65 ナノメートル世代に対応したフラッシュランプアニールの開発など
2004
着実に成果を挙げています。
経費・コストの削減を図るため、従来、製品事業部で分かれていた生産業務を集約する
枚葉式
洗浄装置
とともに、一部内製化を進めながら、フレキシブルな生産体制の構築に努めています。「も
40.5
%
のづくり」の面からも、従来受注の都度に設計や生産を行ってきた方法を、装置の標準化
や発注・在庫管理方法の変更などにより計画生産へのシフトを図っています。また、設計
の見直しや生産方法の改善により、リードタイムの短縮とコストダウンにも取り組んでいま
2004
す。
主要製品の世界市場シェアの推移
暦年
2002
2003
2004
8.1%
12.5%
15.1%
37.4%
42.1%
45.5%
枚葉式洗浄装置
25.1%
35.9%
40.5%
第5世代以上TFT液晶用コータ・デベロッパ*2*3
44.0%(2003年3月期)
53.0%(2004年3月期)
74.0%(2005年3月期)
コータ・デベロッパ*1
*1
ウェットステーション
*2
*1 データ出典:ガートナー データクエスト
(2005年4月)
<GJ05247>
*2 自社推定
*3 会計年度
FPD 機器カンパニー
(中期 3 ヵ年計画スタート時における施策)
市況変化に影響されず利益を確保できる事業構造の構築を目指します。売上確保のため
の施策として、大型ガラス基板対応装置でのシェアアップと、アジアでの拠点整備を掲げて
第5世代以上TFT液晶用コータ・
デベロッパの世界市場シェア
います。
また、経費・コスト削減のための施策として、
「オン・サイト・クミタテ」(協力企業から
ユニット単位での直接出荷)によるリードタイムの短縮や海外からの部品調達の推進を掲げ
ています。
(進捗状況)
74.0%
大型ガラス基板対応の TFT 液晶用コータ・デベロッパに関しては、市場で高く評価され、
2005/3
4 ヵ所設置している拠点をベースに顧客に密接したサポート活動を推進しています。部材価
格の上昇が影響する中、海外での部材調達も開始し、コストアップの抑制に努めています。
「オン・サイト・クミタテ」の比率も 7 ∼ 8 割まで進んでおり、リードタイムの短縮および
コスト削減に大きく貢献しています。
Annual Report 2005
特に第 5 世代以上では、自社推定ではあるものの、70%を超えるシェアを確保しました。
また、アジアでの営業・サービス拠点を拡充し、現在、韓国、中国で各 2 ヵ所、台湾に
9
電子機器カンパニー
(中期 3 ヵ年計画スタート時における施策)
売上確保のために、当社保有のコア技術(画像処理技術、露光技術など)をもとに検査、
描画、計測装置を中心に事業拡大を目指すとともに、現地法人や販売代理店を通じて、販
売を強化することを施策として掲げています。経費・コスト削減のための施策としては、
ワー
プリント配線板用光学式
外観検査装置の日本市場シェア
ルドワイドでの営業の現地化や人材の効率活用を目標としています。
(進捗状況)
製品価格の下落など事業環境が厳しく収益状況が悪化する中、売上規模より収益を重
視する体制へと事業再構築に取り組みました。カンパニーの人員を見直し固定費削減に努
50.0%
め、取り扱い製品の絞込みとマーケットニーズにあった新製品の早期リリースに注力するこ
とにより、2005 年 3 月期は収益性を大きく改善することができました。アジアでの販売
拡大につきましては、中国の現地法人 Dainippon Screen(China)Ltd .の代理店を活
用することにより、当カンパニーの主力製品であるプリント配線板用光学式外観検査装置
2005/3
の販売を促進できました。また、韓国においても現地法人 Dainippon Screen(Korea)
Ltd. で販売活動を展開しています。新製品も売上に貢献するなど順調に売上を確保できる
体制づくりができました。
今後につきましては、マーケットニーズに対応した新製品を導入することにより、売上を
確保していくと同時に、製品の設計からの見直しや部材調達コストの圧縮などコスト削減に
取り組むことにより利益確保を図ります。
主要製品の市場シェアの推移
暦年
プリント配線板用光学式外観検査装置*1*2*3
*1*4
プレート出力機(CTP)
2002
2003
2004
45.0%(2003年3月期)
53.0%(2004年3月期)
50.0%(2005年3月期)
27.0%
30.0%
36.0%
*1 自社推定
*2 日本市場
*3 会計年度
*4 世界市場
メディアテクノロジーカンパニー
(中期 3 ヵ年計画スタート時における施策)
既存事業での安定的な収益確保と、印刷工程のさらなる合理化に向けた新規製品の展
開を掲げました。具体的には売上確保のため、プレート出力機(CTP)のシェアアップや、
デジタル印刷機による印刷機業界へ事業領域の拡大を行います。一方、経費・コスト削減
プレート出力機(CTP)の
世界市場シェア
のために、リードタイムの短縮や海外からの部材調達の推進を掲げています。
(進捗状況)
当社のプレート出力機は安定性と品質で市場から高く評価され、自社推定ながら、2 年
36.0%
連続して世界シェアナンバーワンとなっております。特に、2005 年 3 月期は自社ブランド
に加え、OEM での販売が増加しました。また、製品ラインアップの増強として 2004 年 3
Annual Report 2005
月期より市場投入した大型サイズのプレート出力機が順調に推移しています。一方、今後
10
の成長が期待できる中国では、製造子会社での生産を開始しました。
2004
デジタル印刷機につきましては、昨年開催された世界最大の印刷機材展「drupa2004」
で注目を集めた新機種「TruePress 344」の出荷を 2005 年 3 月に開始し、2006 年 3
月期の売上寄与が期待されます。
経費・コストの削減につきましては、設計の見直しや海外からの部材調達の推進などに
よりコストダウンに努めています。
カンパニー別プロフィール
FC-3100
SK-1800
半導体機器カンパニー
FPD 機器カンパニー
当カンパニーでは、主力製品のバッチ式洗浄
装置、枚葉式洗浄装置、コータ・デベロッパに
おいて、着実に市場シェアを伸ばしています。
また、自社の技術的な強みを生かすとともに、
積極的なアライアンス戦略によって研究開発の
スピードアップと効率化を進めています。その成
果の一つとして、他社との共同開発による新技
術を搭載した 65 ナノメートル世代対応の熱処
理装置の開発などが挙げられます。
液 晶テレビの普 及などによる液 晶ディスプ
レー市場の拡大に伴い、当カンパニーでは、液
晶ディスプレー製造装置の売上が拡大していま
す。特に、ガラス基板の大型化に伴い第 5 世代
以上の大型ガラス基板対応の TFT 液晶用コー
タ・デベロッパでは、市場シェア 70%以上(自
社推定)を確保しています。また、次世代ディス
プレーとして期待される有機 EL や低温ポリシリ
コン対応装置の開発にも積極的に取り組んでい
ます。
事業別売上構成
27.9%
45.5%
20.5%
6.1%*
*売 上 構 成 6.1% には
ブラウン管 用マスク
事業が含まれている。
PI-8200
電子機器カンパニー
印刷工程の合理化や印刷品質の向上を図る
ために、当カンパニーでは、CTP 関連製品やデ
ジタル印刷機の開発・販売に注力しています。
特に CTP のプレート出力機は市場から高く評
価され、2 年連続で世界市場シェア No.1(自
社推定)となっています。また、デジタル印刷機
では、世界最大の印刷機材展「drupa2004」
において注目を集めた「TruePress 344」の出荷
を開始しました。
Annual Report 2005
当カンパニーでは、画像処理技術、露光技術
など当社のコア技術をもとに、プリント配線板、
半導体、液晶ディスプレー業界向けの検査、描
画、計測装置を提供しています。
エレクトロニクス業界の活況を背景に、主力
製品のプリント配線板用光学式外観検査装置
「PI-8000」や、液晶ディスプレー業界向け大
型線幅測定装置「DR-8000」シリーズは、市場
から高い評価を受けています。また、プラズマ
ディスプレーパネル用装置として、大型フォトマ
スクに対応した高画質平面型レーザープロッター
「VIOLD(バイオルド)」の販売を開始しました。
メディアテクノロジーカンパニー
PlateRite 8800
11
カンパニー別業績のレビューと今後の戦略
半導体機器カンパニー
半導体業界では、300ミリウエハー対応装置への設備投資が拡大し、当社の300ミリウエハー対応装置も順調
に売上を拡大しました。特に台湾向けの売上が拡大し、中国でも大型の設備投資が始まったことで、アジア地域
でのビジネスが拡大しました。
半導体機器カンパニー社長 末武隆成
デジタルカメラや DVD 機器をはじめとしたデジタル家電やパソコンの好調な需要は、下半期にかけて一時的な在庫調整局面
を迎えましたが、半導体メーカーは自社の価格競争力や製品競争力の強化に向けて設備投資を継続しました。特に、300 ミリ
ウエハー対応装置への設備投資が拡大する中、当社の 300 ミリウエハー対応装置も順調に売上を伸ばし、当社の半導体製造
装置の売上全体に占めるその売上比率は前期の 53%から当期は 68%へと上昇しました。
以上から、当カンパニーの売上高は前期に比べ 57.6% 増加し、1,225 億円となりました。
地域別では、全地域で売上を伸ばすことができましたが、特に、アジア地域で大幅に伸ばすことができました。これは、台
湾向けの売上が大きく増加したことに加え、中国でも大型投資が始まったことによるものです。装置別では、主力のバッチ式洗
浄装置、枚葉式洗浄装置、コータ・デベロッパの 3 機種群ともに大幅に売上を伸ばしました。バッチ式洗浄装置では、300 ミ
リウエハー対応の「FC-3000」が大きく売上を伸ばし、多品種少量生産に適した枚葉式洗浄装置では、300 ミリウエハー対応
」や「SK-3000」も
の「SU-3000」や「SS-3000」も大幅に増加しました。コータ・デベロッパでは「RF 3(アールエフキューブ)
売上を大きく伸ばしました。
利益面では、利益確保を目指し、設計の見直しや資材調達コストの削減などコストダウンにも積極的に取り組みました。また、
安定した収益構造の確立を目指し、
「生産統轄部」を新設し、各事業部での生産業務を集約することにより、工場間での人材
流動化や生産設備の有効活用を図り、効率的でフレキシブルな生産体制の構築に努めました。
2006 年 3 月期は、市場の不透明感は払拭できないものの、技術力、製品力の強化に加え、製造力、つまり「ものづくり」
を強化し、主力の 3 機種群の市場シェアを高め、売上を確保していきます。サービス子会社を通じて、フレキシブルな保守サー
ビスの提供も推進していきます。地域戦略としては、
日本、欧米市場とともに、
アジアでのプレゼンスを一層高めていきます。また、
研究開発面では、次世代プロセスに対応する新製品の開発に積極的に取り組んでいきます。
地域別売上高の推移
(十億円)
Dainippon Screen Ireland Ltd.
Dainippon Screen
Dainippon Screen
(Deutschland) GmbH
Electronics
(Shanghai) Co., Ltd.
Dainippon Screen
(Korea) Co., Ltd.
SEMES Co., Ltd.
150
120
90
Blue29, LLC
Dainippon Screen Electronics
(Taiwan) Co., Ltd.
Dainippon Screen Singapore Pte. Ltd.
60
30
Dainippon Screen Israel Ltd.
0
Annual Report 2005
2003/3
12
日本
北米
DNS Electronics, LLC
2004/3
アジア・オセアニア
欧州
2005/3
Dainippon Screen Italy S.R.L.
Dainippon Screen Electronics France SARL
(2005 年 6 月 28 日現在)
FPD 機器カンパニー
液晶パネルメーカーによる大型ガラス基板対応装置への設備投資が活発に行われ、第5世代対応装置が引き続き
好調に推移し、第6世代および当期から出荷を開始した第7世代対応装置も売上に大きく貢献しました。
その結果、第5世代以上の大型ガラス基板対応TFT液晶用コータ・デベロッパでは、自社推定ながら、70%以
上の市場シェアを獲得しました。
FPD機器カンパニー社長 矢追善也
液晶テレビやパソコンの好調な需要を背景に、液晶パネルメーカーによる大型ガラス基板対応装置への設備投資が活発に行
われ、第 5 世代対応のコータ・デベロッパ「SK-1100G」が引き続き好調に推移しました。また、第 6 世代および当期から出
荷を開始した第 7 世代対応装置も売上に大きく貢献しました。
以上から、当カンパニーの売上高は前期に比べ 77.2% 増加し、750 億円となりました。
地域別では、韓国および台湾向けの売上が大幅に伸びたことに加え、中国で行われた 2 件の大型設備投資が当社の売上拡
大に大きく寄与しました。この数年間において、液晶ガラス基板サイズの世代交代が急速に進む中で、当社は第 4 世代で開発
した大型ガラス基板に適した基板搬送技術を、第 5 世代、第 6 世代、第 7 世代へと応用展開することにより、安定した装置
をタイムリーに市場に投入することができました。また、レジスト塗布技術に関しましては、第 6 世代からガラス基板を回転さ
せずに均一にレジストを塗布できる独自技術のリニアコータ
を開発し、装置の競争力を高めることができました。これらによ
り第 5 世代以上の大型ガラス基板対応 TFT 液晶用コータ・デベロッパでは自社推定ながら 70%を超える市場シェアを確保して
います。また、韓国、中国に各 2 ヵ所、台湾に 4 ヵ所設置しているサービス拠点をもとに、顧客に密着したサポート活動を推
進しています。
利益面では、部材の高騰に加え、ガラス基板の大サイズ化に向けた世代交代が速く、初期コストの負担が大きくなりました。
しかしながら、設計段階からのコストダウンに取り組むとともに、装置をユニット単位で協力企業からお客様の工場へ直接出荷
する「オン・サイト・クミタテ」によるリードタイムの短縮や工場スペースの有効利用に取り組むなど、利益の確保に努めました。
2006 年 3 月期は、設備投資の減少が懸念されますが、
引き続き、
市場での評価が高い大型ガラス基板対応の液晶ディスプレー
製造装置を中心に売上確保を図っていきます。また、将来性が期待されている有機 EL ディスプレーや低温ポリシリコン対応装
置の開発にも取り組んでいきます。
地域別売上高の推移
(十億円)
100
Dainippon Screen
(Korea) Co., Ltd.
SEMES Co., Ltd.
80
60
Dainippon Screen
Electronics
(Shanghai) Co., Ltd.
40
DNS Feats (Taiwan) Co., Ltd.
20
0
2004/3
2005/3
Dainippon Screen
Singapore Pte. Ltd.
アジア・オセアニア
欧州
(2005 年 6 月 28 日現在)
Annual Report 2005
日本
北米
2003/3
13
電子機器カンパニー
エレクトロニクス業界の旺盛な設備投資を背景に、当社のプリント配線板製造装置は、国内外の市場で順調に売
上を伸ばしました。特に光学式外観検査装置へのニーズが高まってきています。
電子機器カンパニー社長 藤澤恭平
半導体や液晶ディスプレー業界の活況を背景に、
プリント配線板製造装置では、国内外におきまして設備投資が順調に行われ、
当カンパニーの主力製品である光学式外観検査装置「PI-8000」が売上を伸ばしました。また、計測装置では液晶業界向けの
大型線幅測定装置「DR-8000」シリーズが堅調に推移したのに加え、描画装置では PDP(プラズマディスプレーパネル)用装
置として、大型フォトマスクに対応した高画質平面型レーザープロッター「VIOLD(バイオルド)
」の出荷を開始し、売上に貢献
しました。
以上から、当カンパニーの売上高は前期に比べ増加しました。
海外では、事業展開の重要拠点と設定した中国市場で、量産に対応する高生産性の外観検査装置へのニーズが高まり、プリ
ント配線板用光学式外観検査装置が売上を伸ばしました。
競争の激化や単価下落から事業環境厳しい中、収益構造の改善を目指し、カンパニー人員を他部署に異動させることにより
固定費を削減しました。また、既存製品の絞込みと新製品の市場投入という、市場ニーズに即応した販売戦略のもと収益改善
に努めました。一方、中国と韓国では現地法人やその代理店による販売を推進し、販売およびサービスの効率化を図りました。
さらに、引き続きコスト削減に取り組むとともに、装置群ごとに製造と営業が一緒になって活動する製販一体の「ビジネスユニッ
ト制」を導入し、組織の活性化と生産の効率化を図りました。これにより、技術者も直接顧客からの装置の課題などを聞いて判
断し、それをスピーディーに「ものづくり」に反映することができるようになり、開発、生産の効率化を推進しました。
2006 年 3 月期は、半導体や液晶ディスプレー市況の先行きに不透明感が拭えず、市場全体は楽観を許さない環境にありま
すが、プリント配線板最終検査装置「FP-8000」シリーズやプリント基板直接描画装置「Mercurex(マーキュレックス)」をはじ
めとした新製品の市場投入により売上を確保していきます。FPD 業界向けには「VIOLD」や「DR-8000」シリーズを積極的に営
業展開していきます。また、引き続きコスト削減に取り組み、利益確保を図っていきます。
海外売上高比率
(%)
30.0
24.0
Dainippon Screen
(Korea) Co., Ltd.
18.0
Dainippon Screen
(China) Ltd.
12.0
6.0
0
Annual Report 2005
2003/3
14
2004/3
2005/3
Dainippon Screen (Taiwan) Co., Ltd.
Dainippon Screen Electronics
(Taiwan) Co., Ltd.
Dainippon Screen
Singapore Pte. Ltd.
(2005 年 6 月 28 日現在)
メディアテクノロジーカンパニー
国内外の市場において、印刷工程の合理化や印刷品質の向上を実現するCTPへの投資が堅調に推移し、当社の
CTP関連製品は順調に売上を伸ばしました。
メディアテクノロジーカンパニー会長 森野富次
メディアテクノロジーカンパニー社長 垣内永次
国内市場におきましては、印刷業界を取り巻く環境は引き続き厳しい状況が続きましたが、印刷工程の合理化や印刷品質の
向上を実現する CTP(Computer to Plate)への投資が堅調に推移しました。海外においても CTP 関連製品は順調に売上
を伸ばしました。以上から、当カンパニーの売上高は前期に比べ 7.1% 増加し、550 億円となりました。
CTP のプレート出力機につきましては、
フォーマットサイズ別の商品ラインアップの充実を進めてきており、国内におきましては、
従来機に加え、4ページの小型サイズプレート出力機「PlateRite ( プレートライト ) 4000」シリーズの販売を進めました。海外
では、設備投資に積極的な欧米市場およびその周辺市場で、4ページ機や8ページ機に加え、大型サイズのプレート出力機が
売上を伸ばしました。アジアにおきましても中国やインドを中心に CTP への投資が活発化し、CTP 関連製品は順調に推移しま
した。
また、プレート出力機だけではなく、CTPに必要なワークフローの「Trueflow ( トゥルーフロー )」も売上を伸ばし、これら
を合わせてCTP関連製品の売上は、画像情報処理機器部門の売上全体の 60%強を占めるほどになりました。
「Trueflow」は
これからの印刷業界での標準フォーマットとなる JDF(Job Definition Format)をサポートしており、最先端の技術で生産・
営業・業務・経営をトータルにコントロールできるシステムで、印刷業界ではデファクトスタンダードになりつつあります。また、
中国・杭州の製造子会社での生産を昨年 10 月からスタートしました。
デジタル印刷機では、昨年 5 月に開催された世界最大の印刷機材展で注目された 4 色カラーの印刷機「TruePress 344」
の出荷を 2005 年 3 月より開始しました。
製品価格の下落や原材料コストの上昇など、厳しい状況が続きましたが、「Action」プロジェクトの下、設計の見直しや調達
コストの削減に努め利益確保を図りました。
2006 年 3 月期は、CTP 関連製品の単価下落や競争など厳しさを増すものと予想されます。そうした中で海外での部品調達
を推進するなどコストダウンに努めるとともに、製品ラインアップのさらなる充実を図り、新聞業界などへの展開に注力していく
とともに、デジタル印刷機を含め、より一層の品質向上と価格競争力の強化により、売上の増加を図っていきます。
地域別売上高の推移
(十億円)
Dainippon
Dainippon
Dainippon
Dainippon
60
Screen
Screen
Screen
Screen
48
(U.K.) Ltd.
Engineering of Europe Co., Ltd.
(Nederland) B.V.
(Deutschland) GmbH
Dainippon Screen Graphics (USA), LLC
Dainippon Screen
(Korea) Co., Ltd.
36
24
Dainippon Screen
(China) Ltd.
12
0
2003/3
2004/3
欧州
その他
2005/3
Dainippon Screen (Taiwan) Co., Ltd.
Dainippon Screen (Australia) Pty. Ltd.
(2005 年 6 月 28 日現在)
Annual Report 2005
日本
北米
アジア・オセアニア
Dainippon Screen
Singapore Pte. Ltd.
Screen Media
Technology Ltd.
Dainippon Screen
Engineering of America, LLC
Dainippon Screen MT
(Hangzhou) Co., Ltd.
15
取締役、監査役、執行役員とコーポレート・ガバナンス
取締役および監査役
(2005 年 6 月 28 日現在)
【取締役】
執行役員
(2005 年 7 月 1 日現在)
専務執行役員
FPD 機器カンパニー社長
代表取締役 取締役会長
最高経営責任者(CEO)
矢追 善也
石田 明
常務執行役員
コーポレート 未来事業戦略担当
取締役副会長
半導体機器カンパニー社長
大神 信敏
末武 隆成
常務執行役員
コーポレート 国際事業戦略担当
代表取締役 取締役社長
最高執行責任者(COO)
山野 章
橋本 正博
常務執行役員
メディアテクノロジーカンパニー会長
専務取締役
コーポレート 法務・知財戦略担当、技術戦略担当
森野 富次
津田 雅也
常務執行役員
コーポレート 経営戦略担当
常務取締役
コーポレート 財務・経理戦略担当
草場 敏彦
領内 修
上席執行役員
法務・知財センター長
常務取締役
コーポレート 人事・総務戦略 / 危機管理担当
人事戦略室長、総務・環境戦略室長
中山 時夫
野栗 和哉
執行役員
ソフトウエア・テンナインカンパニー社長
奥本 清文
取締役
株式会社堀場製作所 代表取締役会長兼社長
株式会社堀場エステック 代表取締役社長
執行役員
コーポレート 財務戦略室長
堀場 厚
宮脇 達夫
取締役
三菱自動車工業株式会社 常務執行役員
執行役員
メディアテクノロジーカンパニー社長
大宮 正
垣内 永次
取締役
アクア淀屋橋法律事務所 弁護士
ニューヨーク州弁護士
執行役員
メディアテクノロジーカンパニー副社長
MT 製造統轄部長
松本 徹
廣澤 誠
常任監査役(常勤)
執行役員
コーポレート 購買・物流戦略担当、購買・物流戦略室長
プロキュアメントセンター長
根本 敏男
門脇 俊一
監査役(常勤)
執行役員
電子機器カンパニー社長
【監査役】
佐々木 嘉光
藤澤 恭平
監査役
京友商事株式会社 代表取締役社長
岩井 文彦
Annual Report 2005
監査役
しがぎんアシスタントサービス株式会社 代表取締役社長
滋賀保証サービス株式会社 代表取締役社長
16
久保 健吾
コーポレート・ガバナンス
当社は、コーポレート・ガバナンスの充実に取り組むことにより、企業経営において透明性、健全性や
効率性を追求し、株主の皆さまをはじめとするすべてのステークホルダー(利害関係者)の総合的な利益
の確保を目指していきます。
当社では、経営上の最高意思決定機関である取締役会におきまして、重要事項の決定・承認、業務
執行状況の監督を行っており、月 1 回の定例開催のほか、必要に応じて臨時の取締役会を開催していま
す。また、経営の効率性と業務執行機能の強化を目指し、執行役員制およびカンパニー制を採用しており、
経営執行に関する最高審議機関として経営会議を月2回開催しています。さらに、子会社の業務執行に
関する報告やグループ内の意思疎通と結束を図るため連結経営会議を年4回開催しています。
当社の経営に対する有効なチェック機能として、取締役 9 名のうち、3名の社外取締役を選任してい
ます。また、当社では監査役制度を採用しており、監査役は、社内の重要な会議に出席するほか、重要
な決裁書類などの閲覧や子会社および各事業所の監査など、適法性および妥当性の観点から監査を行っ
ています。さらに、内部統制としまして、社長直轄のグループ監査室を設置して、グループ全体の内部統
制状況について内部監査を実施しています。
リスク管理体制としましては、経営リスクに対する防御機能の充実・強化を図るため「大日本スクリー
ングループ危機管理要綱」を制定すると同時に、危機管理担当役員を置き、危機管理委員会を設置して
情報収集と経営リスク発生の未然防止に努めています。
当社は弁護士法人と法律顧問契約を締結し、会社運営に影響を及ぼす案件に関しては必要なアドバイ
スを受ける体制をとっています。さらに、その他の複数の法律事務所や税務顧問、コンサルタントからも、
適時目的に応じたアドバイスやサポートを受けています。
また、商法に基づく会計監査および証券取引法に基づく会計監査をあずさ監査法人に依頼しています。
Annual Report 2005
17
財務概況
連結財務諸表 11 年間サマリー
大日本スクリーン製造株式会社及び連結子会社
3 月 31 日に終了した各会計年度
2005
年間
売上高
売上原価
売上高原価率(%)
営業利益(損失)
当期純利益(損失)
減価償却費
営業活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フロー
設備投資額
研究開発費
普通株式 1 株当たり
当期純利益(損失)
当期純利益ー潜在株式調整後
配当金
株主資本
期末現在
総資産
総資本利益率(%)
流動資産
有形固定資産
流動負債
長期債務
株主資本
株主資本比率(%)
株主資本利益率(%)
資本金
利益剰余金
発行済普通株式総数(千株)
従業員数(人)
2004
2003
2002
2001
¥269,341
190,639
70.8%
¥ 25,292
14,454
5,944
22,301
(5,108)
(16,775)
6,146
12,628
¥191,939
135,389
70.5%
¥ 9,600
4,851
4,000
14,681
(82)
(10,157)
2,465
11,134
¥167,942
121,036
72.1%
¥ 3,225
(3,466)
4,901
87
4,304
(4,923)
1,813
10,770
¥174,218
126,882
72.8%
¥
140
(18,900)
7,223
(7,124)
(2,663)
43
3,918
10,025
¥242,726
170,896
70.4%
¥ 23,903
17,806
7,534
21,197
(3,175)
(8,666)
6,256
9,960
¥
¥
¥ (18.65)
̶
̶
238.28
¥ (101.08)
̶
̶
269.75
¥
59.88
52.57
7.50
408.03
23.04
18.29
3.00
334.93
97.20
84.88
5.00
369.54
¥256,398
5.8%
¥179,012
34,308
111,998
31,803
99,219
38.7%
16.4%
¥ 51,331
19,284
¥240,512
2.1%
¥165,506
35,627
113,771
38,163
77,434
32.2%
7.9%
¥ 48,172
3,514
¥218,653
–1.5%
¥149,713
38,140
116,899
47,491
45,100
20.6%
–7.3%
¥ 37,142
(1,314)
¥234,972
–7.0%
¥153,149
45,041
120,545
57,190
50,435
21.5%
–31.6%
¥ 36,544
(13,147)
¥301,784
6.4%
¥214,756
50,351
154,396
74,067
69,099
22.9%
29.7%
¥ 36,544
6,767
243,164
4,547
231,390
4,460
189,369
4,468
186,987
4,429
186,987
4,715
注)1. 米ドルは、便宜上、1 米ドル= 107 円の為替レートで換算しております。
2. 普通株式 1 株当たり当期純利益(損失)は、自己株式及び連結子会社が所有する当社株式を控除した期中加重平均発行済株式数に基づいて算定しております。
Annual Report 2005
普通株式 1 株当たり当期純利益ー潜在株式調整後は、当期純損失を計上している会計年度については記載しておりません。
18
また、普通株式 1 株当たり株主資本は、自己株式及び連結子会社が所有する当社株式を控除した期末発行済株式数に基づいて算定しております。
3. 総資本利益率及び株主資本利益率は、それぞれ期首・期末平均総資産及び期首・期末平均株主資本に基づいて算定しております。
4. 2004 年 3 月期より就業人員の定義を一部修正しております。なお、新しい定義を適用した場合の 2003 年 3 月期末の従業員数は 4,503 人です。
5. 当連結会計年度の減価償却費には、ブラウン管用マスク事業整理に伴う固定資産臨時償却費が 22 億 9 千 9 百万円(21,486 千米ドル)含まれております。
単位:百万円
2000
¥174,812
133,641
76.4%
¥ (4,628)
(7,029)
8,246
(2,963)
(1,272)
7,342
4,172
9,051
単位:千米ドル
1999
¥147,603
114,086
77.3%
¥ (18,252)
(26,084)
9,376
(1,863)
(6,020)
18,139
9,737
11,978
1998
¥221,747
148,110
66.8%
¥ 11,022
4,002
8,185
7,664
(5,362)
(23,192)
18,516
15,253
1997
¥223,908
143,853
64.2%
¥ 22,301
9,323
8,147
22,047
(27,449)
12,675
12,466
12,451
1996
1995
¥202,232
135,157
66.8%
¥ 18,108
5,423
8,460
10,330
(4,540)
5,831
6,081
10,397
¥161,753
119,359
73.8%
¥
(40)
(8,203)
8,844
2,128
(2,829)
5,114
5,549
8,777
単位:円
¥ (40.00)
̶
̶
286.51
2005
$2,517,206
1,781,673
$ 236,374
135,084
55,551
208,421
(47,738)
(156,776)
57,439
118,019
単位:米ドル
¥ (149.89)
̶
̶
312.02
¥
23.39
20.96
7.00
450.99
¥
56.76
49.59
7.00
405.78
¥
33.04
32.97
5.00
353.18
¥ (49.98)
̶
̶
319.13
単位:百万円
$
0.56
0.49
0.07
3.81
単位:千米ドル
¥256,596
–2.8%
¥162,172
52,538
127,114
77,365
50,630
19.7%
–13.4%
¥ 33,100
(25,892)
¥240,618
–10.1%
¥140,296
57,605
95,979
88,552
54,296
22.6%
–39.3%
¥ 32,196
(20,419)
¥275,192
1.4%
¥179,222
59,091
130,926
63,661
78,480
28.5%
5.5%
¥ 32,196
3,765
¥284,872
3.4%
¥199,530
50,153
152,808
62,256
66,913
23.5%
14.9%
¥ 27,783
1,019
¥264,111
2.2%
¥183,003
46,260
132,864
71,175
57,974
22.0%
9.8%
¥ 27,424
(7,201)
¥234,950
–3.5%
¥151,229
50,729
111,834
69,490
52,384
22.3%
–14.6%
¥ 27,424
(22,028)
176,713
4,672
174,018
4,685
174,018
4,882
164,903
4,666
164,148
4,357
164,148
4,294
$2,396,243
$1,673,009
320,636
1,046,710
297,224
927,281
$ 479,729
180,224
Annual Report 2005
19
セグメント情報
事業の種類別セグメント情報
単位:百万円
3 月 31 日終了年度
2005
2004
2003
2002
2001
* 注)1
売上高
電子工業用機器
画像情報処理機器
その他
¥212,967
55,090
1,284
¥139,063
51,433
1,443
¥115,753
50,399
1,790
¥122,892
49,585
1,741
¥189,923
50,852
1,951
連結売上高
¥269,341
¥191,939
¥167,942
¥174,218
¥242,726
営業利益(損失)
電子工業用機器
画像情報処理機器
その他
¥ 21,571
3,190
531
¥
6,581
2,694
325
¥257
2,639
329
¥
(248)
222
166
¥ 26,566
(2,919)
256
連結営業利益
¥ 25,292
¥
9,600
3,225
¥
140
¥ 23,903
¥
注)1 事業の種類別売上高は、外部顧客に対する売上高のみ表示しています。
2 従来、当社は製品保証費用を支出時の費用として処理していましたが、製品保証サービスを特定の子会社に集中し、費用をシステム的に把握する体制が
整ってきたことにより、
当連結会計年度より製品保証引当金を計上する方法に変更しています。この結果、従来の方法によった場合と比較して営業費用が、
電子工業用機器で 2 億 8 千 1 百万円 (2,626 千米ドル )、画像情報処理機器で 7 千 3 百万円 (682 千米ドル ) それぞれ増加し、営業利益はそれぞれ同額
減少しています。
国内及び海外売上高
3 月 31 日終了年度
* 注)1
国内売上高
海外売上高 * 注)2
北米
アジア・オセアニア
欧州
その他
売上高に占める海外売上高の割合(%)
計
単位:百万円
2005
¥ 94,434
174,907
31,041
117,899
24,714
1,253
64.9%
¥269,341
注)1 国内売上高は、当社及び連結子会社による日本国内の顧客に対する売上です。
Annual Report 2005
2 海外売上高は、当社及び連結子会社による日本国外の顧客に対する売上です。
20
2004
¥ 84,235
107,704
22,974
61,778
21,748
1,204
56.1%
¥191,939
2003
¥ 66,919
101,023
34,476
49,456
15,720
1,371
60.2%
¥167,942
2002
¥ 81,230
92,988
34,038
39,649
17,964
1,337
53.4%
¥174,218
2001
¥114,699
128,027
38,748
58,966
28,891
1,422
52.7%
¥242,726
所在地別セグメント情報 * 注)1
単位:百万円
3 月 31 日終了年度
2005
2004
2003
2002
2001
* 注)2
売上高
日本
海外
北米
アジア・オセアニア
欧州
連結売上高
営業利益(損失)
日本
海外
北米
アジア・オセアニア
欧州
¥195,279
74,062
34,260
22,612
17,190
¥140,258
51,681
24,688
13,880
13,113
¥114,042
53,900
31,144
10,999
11,757
¥120,516
53,702
31,639
8,559
13,504
¥169,306
73,420
35,910
13,970
23,540
¥269,341
¥191,939
¥167,942
¥174,218
¥242,726
¥ 21,429
3,060
210
1,337
1,513
¥
¥
2,541
1,038
20
1,000
18
¥ (1,947)
1,232
400
651
181
¥ 22,346
2,787
1,050
718
1,019
計
セグメント間消去
連結営業利益
資産
日本
海外
北米
アジア・オセアニア
欧州
計
24,489
9,967
3,579
(715)
25,133
803
(367)
(354)
855
(1,230)
140
¥ 23,903
¥ 25,292
¥
¥181,059
38,660
15,806
12,217
10,637
¥171,410
33,455
11,465
11,622
10,368
¥162,702
36,550
19,018
8,617
8,915
¥175,387
35,037
18,438
7,455
9, 144
¥228,394
41,095
18,433
8,078
14,584
219,719
204,865
199,252
210,424
269,489
36,679
35,647
19,401
24,548
32,295
¥256,398
¥240,512
¥218,653
¥234,972
¥301,784
消去又は全社
連結資産
8,462
1,505
220
913
372
9,600
¥
3,225
¥
注)1 所在地別セグメント情報は、それぞれの地域に所在する当社及び連結子会社の企業活動による、それぞれの地域における業績です。
2 所在地別の売上高は、外部顧客に対する売上高のみを表示しています。
3 当連結会計年度より製品保証引当金を計上しています。この結果、従来の方法によった場合と比較して日本で営業費用が 3 億 5 千 4 百万円(3,308 千
米ドル)増加し、営業利益は同額減少しています。
4 当連結会計年度より、一部の在米連結子会社において、従来製品納入時に一括して計上していた設置サービス売上部分を区分し、設置完了時に売上計上
することとしました。この結果、設置サービス部分に係る売上高 13 億 5 千 3 百万円 (12,645 千米ドル ) 及び営業費用 5 億 4 千 6 百万円 (5,103 千米ドル )
が翌連結会計年度以降に繰り延べられ減少しています。
Annual Report 2005
21
財務報告 このセクションでは、当社の連結財務諸表についての分析を行います。この連結財務諸表は、わが国で一般に公正妥当と
認められている会計基準に準拠して作成されています。
経営成績
売上の状況
2005 年 3 月期の売上高は、前期に比べて 40.3%増加し、 化や印刷品質の向上に向けたデジタル化を進めたため、CTP
2,693 億 4 千1百万円となりました。
関連製品への設備投資は堅調に推移しました。こうした中
電子工業用機器では、好調に推移してきた薄型テレビや で、 従 来 機 に 加 え、 小 型 サ イ ズ の プ レ ー ト 出 力 機 と し て
DVD 機器などのデジタル家電やパソコンの需要は下半期に 「PlateRite4000」シリーズの販売を進めました。海外市場
かけて一時的な在庫調整局面を迎えましたが、半導体メー においても CTP 関連製品は堅調に推移し、4ページ機、8
カーや液晶パネルメーカーは競争力強化に向け設備投資を継 ページ機に加え、大サイズ対応プレート出力機「PlateRite
続しました。このような状況の下で、半導体製造装置および Ultima」が売上を伸ばしました。
FPD 製造装置の売上は前期に比べ大幅に増加しました。半導
海外売上高は、前期比 62.4%増の 1,749 億 7 百万円とな
体製造装置では、300 ミリウエハー対応装置への設備投資が りました。国内売上高も前期に比べ 101 億 9 千 9 百万円増加
進み、市場で高い評価を得ている当社の 300 ミリウエハー しましたが、それ以上に海外売上高が増加したため、全社売
対応バッチ式洗浄装置「FC-3000」が大きく売上を伸ばしま 上に占める海外売上高は、前期に比べて 8.8 ポイント増加し、
した。また、生産が増加しているシステム LSI など少量多品 64.9%となりました。北米地域では、半導体製造装置の売上
種の半導体の生産に適している枚葉式洗浄装置「SU-3000」 が大幅に伸びたため、売上高は 310 億 4 千 1 百万円 ( 前期比
や「SS-3000」も大幅に売上を伸ばしました。コータ・デベ 35.1% 増 ) となりました。アジア・オセアニア地域では、半
ロッパでは、「RF3(アールエフキューブ)
」や「SK-3000」が、 導体製造装置および FPD 製造装置の売上が大幅に伸びたた
売上を大きく伸ばしました。FPD 製造装置では、台湾や韓国 め、売上高は 1,178 億 9 千 9 百万円 ( 前期比 90.8%増 ) とな
の液晶パネルメーカーによる大型ガラス基板対応の液晶ディ りました。欧州地域では、半導体製造装置および画像情報処
スプレー製造装置への設備投資が活発に行われ、当社の FPD 理機器が売上を伸ばしたため、売上高は 247 億 1 千4百万円
製造装置の売上は大幅に増加しました。特に、第 5 世代ガラ ( 前期比 13.6%増 ) となりました。
ス基板対応のコータ・デベロッパ「SK-1100G 」が前期に引
き続き好調に推移しました。第 6 世代および第 7 世代ガラス
国内、海外別の売上高
基板対応装置では、当社が開発したリニアコータⓇを搭載し
および売上高に占める
たコータ・デベロッパが薬液消費量の削減と高い安定性で評
事業の種類別連結売上高
海外売上高の割合
(単位:十億円)
(%)
(単位:十億円)
価され、売上に大きく貢献しました。また、中国においても
大型ガラス基板対応の設備投資が始まり、売上拡大に寄与し 300
300
75
ました。さらに、韓国、中国で各 2 ヵ所、台湾に 4 ヵ所設置
200
50
しているサービス拠点をベースに顧客に密着したサポート活 200
動を推進したことも、売上拡大に貢献しました。プリント配
100
25
線板製造装置は、光学式外観検査装置「PI-8000」を中心に売 100
上を伸ばしました。ブラウン管用マスクは、著しい販売価格
0
0
0
の下落によって売上が減少し、厳しい状況が続きました。
01
02
03
04
05
01
02
03
04
05
画像情報処理機器では、国内市場の設備投資は依然とし
国内売上高
電子工業用機器
海外売上高
画像情報処理機器
て厳しい状況が続きましたが、印刷業界は印刷工程の合理
その他
海外売上高の割合
Annual Report 2005
売上原価、販売費及び一般管理費
22
当 期 の 売 上 原 価 は、 前 期 比 40.8 % 増 の 1,906 億 3 千 9
百万円となりました。また、売上高原価率は前期の 70.5%
から 70.8%と微増となりました。これは、半導体製造装置
と FPD 製造装置を中心に売上は大きく伸びましたが、製品
価格の下落や売上構成の変化などによるものです。また、液
晶ディスプレー製造装置では、ガラス基板の大サイズ化に向
けた世代交代のスピードが速く、製品の初期コストの負担が
大きくなり、売上高原価率を押し上げました。その一方で、
部材価格が上昇する中においても、グループを挙げて取り組
んでいる「Action2004」プロジェクトによる部材調達コス
トの削減に努めました。以上の結果、売上総利益は、前期比
39.2%増の 787 億 2 百万円となりました。
販売費及び一般管理費は、前期に比べて 64 億 6 千万円増
加 ( 前期比 13.8%増 ) の 534 億 1 千万円となりました。これ
は、経費の抑制に努めましたが、売上の増加に伴う運賃や販
売サービス費の増加に加え、人件費などが増加したことに
よるものです。売上高販管費比率は、売上の増加が販売費
及び一般管理費の増加を上回ったため、前期の 24.5%から
19.8%に下がりました。
単位:百万円
3 月 31 日終了年度
売上高
売上原価
売上高原価率 (%)
売上総利益
販売費及び一般管理費
売上高販管費比率 (%)
2005
¥269,341
190,639
70.8%
¥ 78,702
53,410
19.8%
2004
2003
2002
2001
¥191,939
135,389
70.5%
¥ 56,550
46,950
24.5%
¥167,942
121,036
72.1%
¥ 46,906
43,681
26.0%
¥174,218
126,882
72.8%
¥ 47,336
47,196
27.1%
¥242,726
170,896
70.4%
¥ 71,830
47,927
19.7%
研究開発費
研究開発費は、前期に比べ 14 億 9 千 4 百万円増加し、126
億 2 千 8 百万円となりました。
電子工業用機器では、半導体製造装置の分野においては微
細化や新材料に対応する高度な洗浄の要求に応えるべく、洗
浄能力を強化する新しい技術の開発を進めました。また、当
社の 300 ミリウエハー対応コータ・デベロッパの生産性を最
大限に発揮させるため、他社装置とのインターフェースを最
適化する研究に取り組みました。FPD 製造装置では、ガラス
基板の大型化に対応した装置の開発を進めるとともに、次世
代ディスプレーとして最有力視されている有機 EL ディスプ
レーの大サイズ化を可能とする新技術の研究に取り組みまし
た。また、国際競争力のある液晶ディスプレーの製造技術確
立を目指す国家プロジェクトであるフューチャービジョンプ
ロジェクトに引き続き参画し、省資源対応装置の開発を進め
ました。プリント配線板製造装置では、配線パターンのさら
なる微細化に対応した直接描画装置や外観検査装置の商品化
に取り組みました。以上から当セグメントの研究開発費とし
て 91 億 6 百万円を投入しました。
画像情報処理機器では、CTP のプレート出力機のライン
アップ充実や小型高輝性ヘッドを搭載したデジタル印刷機の
商 品 化 な ど に 取 り 組 み ま し 研究開発費および
た。以上から当セグメントの 研究開発費の対売上高比率
(%)
(単位:十億円)
研究開発費として 34 億 3 千 5
15
9
百万円を投入しました。
その他事業では、化学合成
10
6
のオンデマンド化や新薬開発
期間の短縮に不可欠とされる
5
3
マイクロリアクター装置の試
作に取り組みました。また、 0
0
01
02
03
04
05
市場の拡大が見込まれる LED
研究開発費
業界向けに、レーザー制御技
研究開発費の対売上高比率
術を応用した加工装置の商品
開発を進めました。以上から当セグメントの研究開発費とし
て 8 千 7 百万円を投入しました。
以上のほか、持分法適用関連会社では Blue29, LLC におい
て半導体のさらなる微細化に必要な無電解メッキ装置の開発
を、また、株式会社イービームにおいて半導体回路の画像デー
タ変換処理ソフトの開発をそれぞれ進めました。
単位:百万円
3 月 31 日終了年度
研究開発費
研究開発費の対売上高比率(%)
2005
¥12,628
4.7%
2004
¥11,134
5.8%
2003
¥10,770
6.4%
2002
¥10,025
5.8%
2001
¥9,960
4.1%
セグメント情報
される中で、印刷工程の短縮や印刷品質の向上に向けて CTP
の導入が進み、プレート出力機など CTP 関連製品の売上が
伸びました。また、海外におきましても、欧州向けが CTP
関連製品を中心に売上が伸びました。その一方で、販売価格
の下落などの影響もありましたが、
「Action2004 」プロジェ
クトによる部材調達コストの削減などに取り組みました。そ
の結果、営業利益は前期に比べ 4 億 9 千 6 百万円増加しまし
た。
その他の事業につきましては、売上高は 12 億 8 千 4 百万
円と前期に比べ 1 億 5 千 9 百万円減少しましたが、営業利益
は 5 億 3 千 1 百万円と前期に比べ 2 億 6 百万円増加しました。
Annual Report 2005
電子工業用機器の売上高は前期比 53.1%増の 2,129 億 6
千 7 百 万 円、 営 業 利 益 は 前 期 比 227.8 % 増 の 215 億 7 千 1
百万円となりました。これは、半導体メーカーや液晶パネル
メーカーの積極的な設備投資によって、半導体製造装置およ
び大型ガラス基板対応の液晶ディスプレー製造装置を中心と
する FPD 製造装置が売上を大きく伸ばしたためです。さらに
「Action2004」プロジェクトで部材調達コストの削減に取り
組んだ結果、営業利益は前期に比べ 149 億 9 千万円増加しま
した。
画像情報処理機器の売上高は前期比 7.1%増の 550 億 9
千万円、営業利益は前期比 18.4%増の 31 億 9 千万円となり
ました。国内市場におきまして、印刷関連の設備投資が抑制
23
損益の分析
上記のとおり、半導体製造装置や FPD 製造装置を中心に
売上が大幅に増加したことに加え、部材価格が上昇する中
でも「Action2004 」プロジェクトによる部材調達コストの
削減などに取り組みました。また、販売費及び一般管理費の
抑制にも努めました。以上により、当期の営業利益は前期の
96 億円から 156 億 9 千 2 百万円増加し、252 億 9 千 2 百万
円となりました。また、売上高営業利益率も前期に比べて 4.4
ポイント改善して 9.4%となりました。
営業外損益は、前期に比べて 69 億 9 千 5 百万円悪化し、
127 億 6 千 2 百万円の費用超となりました。収益項目とし
ては、期末にかけての円安によって為替差益を 1 億 1 千万円
計上しました。なお、前期は 15 億 8 千 9 百万円の差損でし
た。費用項目としては、ブラウン管用マスク事業整理損 53
億 1 千 2 百万円、半導体製造装
置を中心とした棚卸資産除却損
売上高営業利益率および
売上高当期純利益率
21 億 3 千 万 円、 退 職 給 付 会 計
(%)
基準変更時差異償却額 16 億 6
10
千 8 百万円、製品保証引当金繰
入 額 14 億 3 千 5 百 万 円、 支 払
0
利息 7 億 1 千7百万円を計上し
ました。ブラウン管用マスク事
-10
業整理損の内訳は、固定資産除
却損 11 億 7 千万円、固定資産
-20
01
02
03
04
05
臨時償却損 22 億 9 千 9 百万円、
売上高営業利益率
損 失 引 当 金 繰 入 額 17 億 7 千 3
売上高当期純利益率
百万円となっています。退職給
付会計基準変更時差異償却額は当期で完了し、2006 年 3 月
期以降は発生しません。また、支払利息は、有利子負債の減
少や、前期における転換社債型新株予約権付社債の発行によ
る長期借入金の返済などによって、前期の約半分に減少して
います。
以上の結果、税金等調整前当期純利益は前期の 38 億 3 千 3
百万円から 86 億 9 千 7 百万円増加して 125 億 3 千万円、当
期純利益は前期の 48 億 5 千 1 百万円から 96 億 3 百万円増加
して 144 億 5 千 4 百万円となりました。
普通株式 1 株当たり当期純利益は前期から 36 円 84 銭増加
して 59 円 88 銭、株主資本利益率は前期に比べて 8.5 ポイン
ト上昇して 16.4%、総資本利益率は前期に比べて 3.7 ポイン
ト上昇して 5.8%となりました。
普通株式1株当たり
当期純利益(損失)
株主資本利益率
および総資本利益率
(単位:円)
(%)
100
30
50
0
0
-30
-60
-150
01
02
03
04
01
05
02
03
04
05
株主資本利益率
総資本利益率
* は目盛りの変更を意味します。
単位:百万円
3 月 31 日終了年度
営業利益
売上高営業利益率(%)
当期純利益(損失)
売上高当期純利益率(%)
普通株式1株当たり(円)
当期純利益(損失)
当期純利益ー潜在株式調整後
株主資本利益率(%)
総資本利益率(%)
2005
2004
2003
2002
¥25,292
9.4%
¥14,454
5.4%
¥9,600
5.0%
¥4,851
2.5%
¥ 3,225
1.9%
¥(3,466)
–2.1%
¥
140
0.1%
¥(18,900)
–10.8%
¥23,903
9.8%
¥17,806
7.3%
¥ 59.88
52.57
16.4%
5.8%
¥23.04
18.29
7.9%
2.1%
¥(18.65)
ー
–7.3%
–1.5%
¥(101.08)
ー
–31.6%
–7.0%
¥ 97.20
84.88
29.7%
6.4%
Annual Report 2005
注)株主資本利益率および総資本利益率は、それぞれ期首・期末平均株主資本および期首・期末平均総資産に基づいて算定しております。
24
2001
財政状態および流動性
資産および負債・資本の状況
当期末の総資産は、前期末に比べて 6.6%増加して 2,563
億 9 千 8 百万円となりました。
流動資産では、現金及び現金同等物が 6 億 7 千 6 百万円増
加し、また、売上の増加に伴い受取手形及び売掛金が 113 億
1 百万円増加しました。一方、棚卸資産については、2 億 9
千万円の減少となりました。
有形固定資産では、電子工業用機器用部品を製造する連結
子会社㈱クォーツリードの新工場の建設、半導体製造装置の
評価用機器などの取得を行いました。その一方で、通常の償
却、除却などに加えて、ブラウン管用マスク事業の撤退に伴
う機械装置などの臨時償却、除却を行いました。その結果、
前期末に比べて 13 億 1 千 9 百万円の減少となりました。
投資その他の資産では、株式市況の回復による時価の上昇
などにより投資有価証券が 22 億 1 千万円増加しました。ま
た、米国の KLA-Tencor 社と共同で合弁会社 Blue29,LLC を
設立したことなどにより、関連会社株式が 10 億 7 千 5 百万
円増加しました。Blue29,LLC は半導体のさらなる微細化に
不可欠な無電解メッキ装置を手掛けます。
一方負債では、流動負債が 17 億 7 千 3 百万円減少し、固
定 負 債 も 41 億 1 千 6 百 万 円 減
少しました。
運転資本
流動負債では、売上の増加に (単位:十億円)
伴って営業取引に係る支払手形 75
及 び 買 掛 金 が 54 億 8 千 6 百 万
円増加し、542 億 2 千 3 百万円 50
と な り ま し た。 ま た、 製 品 保
証引当金として 21 億 3 千万円、 25
ブラウン管用マスク事業整理
0
損 失 引 当 金 と し て 17 億 7 千 3
01
02
03
04
05
百万円を計上しました。固定負
債では、退職給付会計基準の変
更に伴う差異の償却などにより退職給付引当金が 16 億 5 千 1
百万円増加し、115 億 1 千 1 百万円となりました。また、土
壌浄化対策引当金として 6 億 2 千 5 百万円を計上しました。
また、短期債務、1 年以内返済予定長期債務および長期債
務を合わせた有利子負債につきましては、転換社債などが株
式への転換により 63 億 1 千 8 百万円、長短期借入金が返済に
より 160 億 3 百万円、それぞれ減少しました。その結果、前
期末に 873 億 6 千 4 百万円の残高がありました有利子負債は
223 億 2 千 1 百万円減少し、当期末残高は 650 億 4 千 3 百万
円となりました。
資本の部では、転換社債などの株式への転換などにより、
資本金は 31 億 5 千 9 百万円、資本剰余金は 10 億 9 千 9 百万
円増加しました。また、当期純利益などによって利益剰余金
が 157 億 7 千万円、保有株式の時価の回復によってその他有
価証券評価差額金が 11 億 6 千 9 百万円増加しました。その結
果、株主資本は前期末から 217 億 8 千 5 百万円増加しました。
以上の結果、当期末の株主資本比率は前期に比べて 6.5 ポ
イント上昇し、38.7%となりました。
普通株式1株当たり株主資本
株主資本および株主資本比率
(単位:円)
(%)
(単位:十億円)
120
45
480
80
30
320
40
15
160
0
0
0
01
02
03
株主資本
株主資本比率
04
05
01
02
03
04
05
単位:百万円
3 月 31 日現在
¥256,398
143,380
46,281
5,528
61,209
67,014
99,219
38.7%
¥ 408.03
2004
2003
2002
2001
¥240,512
128,786
46,408
4,543
60,775
51,735
77,434
32.2%
¥ 334.93
¥218,653
114,668
46,878
5,372
51,735
32,814
45,100
20.6%
¥ 238.28
¥234,972
130,012
45,325
2,645
56,990
32,604
50,435
21.5%
¥ 269.75
¥301,784
186,141
46,515
2,167
66,961
60,360
69,099
22.9%
¥ 369.54
Annual Report 2005
総資産
電子工業用機器
画像情報処理機器
その他
全社又は消去
運転資本
株主資本
株主資本比率(%)
普通株式1株当たり株主資本(円)
2005
25
設備投資および減価償却費
当期の設備投資は、生産設備および研究開発設備などの取
得による 61 億 4 千 6 百万円で、前期に比べ 36 億 8 千 1 百万
円の増加となりました。セグメント別の内訳は、電子工業
用機器は 50 億 2 千 8 百万円、画像情報処理機器は 4 億 7 千
9 百万円です。電子工業用機器の主なものは、評価用機器の
取得および連結子会社㈱クォーツリードの新工場建設などで
す。画像情報処理機器の主なものは、中国・杭州での印刷関
連機器製造工場の建設です。一方、減価償却費は、ブラウン
管用マスク事業の撤退に伴う臨時償却費を含め、59 億 4 千 4
百万円となりました。
設備投資額
減価償却費
(単位:十億円)
(単位:十億円)
9
9
6
6
3
3
0
0
01
02
03
04
05
01
02
03
04
05
単位:百万円
3 月 31 日終了年度
設備投資額
電子工業用機器
画像情報処理機器
その他
全社
減価償却費
電子工業用機器
画像情報処理機器
その他
全社
2005
¥6,146
5,028
479
64
575
5,944
5,041
480
65
358
2004
¥2,465
1,739
340
65
321
4,000
2,964
564
61
411
2003
2002
2001
¥1,813
768
550
72
423
4,901
3,595
835
55
416
¥3,918
3,129
509
78
202
7,223
5,770
1,020
46
387
¥6,256
5,382
480
98
296
7,534
5,871
1,256
44
363
キャッシュ・フロー
当期の営業活動によるキャッシュ・フローは、前期の 146
億 8 千 1 百万円から大幅に増加し、223 億 1 百万円の収入と
なりました。これは、税金等調整前当期純利益 125 億 3 千万
円に加えて、ブラウン管用マスク事業整理損、減価償却費、
製品保証引当金の増加額、退職給付引当金の増加額などの
キャッシュ・フローを伴わない費用の発生ほか、仕入債務の
増加などによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、前期の 8 千 2 百万
円の支出が、当期は 51 億 8 百万円の支出になりました。こ
れは、有形固定資産および投資有価証券の取得によるもので
す。有形固定資産の取得は、連結子会社㈱クォーツリードの
新工場の建設および生産設備や研究開発設備などです。また、
投資有価証券の取得は、米国の合弁会社 Blue29,LLC の設立
によるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、前期の 101 億 5 千
7 百万円の支出が、当期は 167 億 7 千 5 百万円の支出となり
ました。長短期借入金の返済や配当金の支払いなどによるも
のです。
単位:百万円
Annual Report 2005
3 月 31 日終了年度
26
営業活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フロー
現金及び現金同等物に係る換算差額
現金及び現金同等物の増減額
2005
2004
¥ 22,301
(5,108)
(16,775)
258
¥
676
¥14,681
(82)
(10,157)
(614)
¥ 3,828
2003
2002
2001
87
4,304
(4,923)
(269)
¥ (801)
¥(7,124)
(2,663)
43
321
¥(9,423)
¥21,197
(3,175)
(8,666)
829
¥10,185
¥
リスク要因
を利用し、金利を固定するようにしていますが、変動金利の
(1)半導体・FPD 市場の動向について
半導体・FPD 市場は、急速な技術革新により大幅に成長す 有利子負債および新たな調達資金については、金利変動の影
る反面、需給バランスの悪化から市況が低迷するいわゆるシ 響を受け、当社グループの財政状態および経営成績に悪影響
リコンサイクル、クリスタルサイクルという周期的な好不況 をもたらす可能性があります。
の波にさらされてきました。このような市場環境の中、当社 (6) 退職給付債務について
当社グループの退職給付費用および債務は、割引率など数理
グループはサイクルの下降局面においても確実に利益を生み
出せる事業構造の構築に取り組んでいますが、予想を上回る 計算上で設定される前提条件や年金資産の期待収益率に基づい
ダウンサイクルとなった場合、当社グループの財政状態およ て算出されています。実際の結果が前提条件と異なる場合、前
提条件が変更された場合、または年金資産の運用利回りが低下
び経営成績に悪影響をもたらす可能性があります。
した場合、その影響は累積され将来にわたって規則的に認識さ
(2) 為替レートの変動について
当期における海外売上高比率は 64.9% であります。当社グ れるため、一般的には将来期間において認識される費用および
ループは為替予約などによりリスクヘッジを行うことで、為 計上される債務に影響を及ぼします。割引率の低下や運用利回
替変動による業績への影響を小さくするよう努力しています りの悪化などが起こった場合、当社グループの財政状態および
が、急激な為替変動が起こった場合、当社グループの財政状 経営成績に悪影響をもたらす可能性があります。
(7) 新株予約権の行使と株式価値の希薄化について
態および経営成績に悪影響をもたらす可能性があります。
当期末において、残存する新株予約権付社債などによる潜
(3) 新製品の開発について
当社グループは、各事業戦略に沿った開発テーマの絞り込 在株式数は、期末発行済株式総数に対して 11.9% です。これ
みや保有技術のグループ内での共有化、外部の技術資源の効 らの新株予約権が行使されれば、当社の1株当たりの株式の
率的活用などにより、開発力の強化・活性化に取り組んでお 価値は希薄化します。
り、最新の技術を取り入れた製品をタイムリーに市場投入し (8)減損会計導入による影響
2005 年4月1日以降に開始する事業年度より固定資産の
シェアの拡大を図ることで収益体制の強化を目指していま
す。しかしながら、開発期間が長期化することにより新製品 減損会計が適用されます。これにより、今後の地価の動向や
のリリースに遅れが生じた場合には、当社グループの財政状 事業の将来の収益見通しによっては、当社グループの財政状
態および経営成績に悪影響をもたらす可能性があります。
態および経営成績に悪影響をもたらす可能性があります。
(9) 企業買収、資本参加等について
(4) 知的財産権について
事業戦略の一環として、企業買収、資本参加等を実施する
当社グループは、常に最新技術を取り入れた製品を長年に
わたって市場に供給してきており、各事業部門において種々 ことがあります。具体的な実施にあたってはさまざまな角度
の独自技術を創出してきました。また、その技術を知的財産 から十分な検討を行っていきますが、買収および提携後の事
関連法および他社との契約上の規定の下で知的財産権として 業計画が当初計画通りに進捗しない場合には、当社グループ
確立し保護する取り組みを行ってきました。しかし、最先端 の財政状態および経営成績に悪影響を及ぼす可能性がありま
技術の分野においては知的財産をめぐる権利関係はますます す。
複雑化してきており、将来知財紛争に巻き込まれるリスクが (10) その他のリスクについて
上記のリスクの他、当社グループが事業を遂行していく上に
あります。その場合、当社グループの財政状態および経営成
おいて、他社と同様に、世界および日本の政治情勢や経済環境、
績に悪影響をもたらす可能性があります。
地震、洪水等の自然災害、戦争、テロ、疫病の流行、株式市場、
(5) 金利変動について
当期末における有利子負債残高は 650 億 4 千 3 百万円であ 商品市況、仕入先の供給体制、雇用情勢などによる影響を受け
り、変動金利の有利子負債が含まれています。将来の金利変 ます。それらの動向によっては、当社グループの財政状態およ
動によるリスクを小さくするため、一部に金利スワップ取引 び経営成績に悪影響をもたらす可能性があります。
今後の見通し
トの圧縮などによって売上高原価率の低減や営業利益率の向
上を図るとともに 、 リードタイムの短縮などによる棚卸資産
の削減や売上債権の早期回収など資産の効率的な運用を実現
していきます。
さらに、国内では既に、グループ内の資金の有効活用を目
的にキャッシュ・マネジメントを実現しています。今後は 、
海外の連結子会社にも展開し 、 グローバル・キャッシュ・マ
ネジメント・システムとしてさらに有効な活用を図っていき
ます。
Annual Report 2005
当期は、市場が好調に推移したことに加え、当社の主要製
品の市場シェア上昇によって、売上高の大幅な増加を達成す
ることができました。また、安定した収益体制の基盤構築を
目標とする連結中期 3 ヵ年経営計画も 、 グループを挙げた取
り組みによって目標に向け順調に推移しています。
財務戦略においては、営業キャッシュ・フローを捻出し 、
それによって有利子負債を削減するとともに、投資や研究開
発などに有効活用することを最重要課題としています。その
ために、製品の設計段階からのコストダウンや部材調達コス
27
連結貸借対照表
大日本スクリーン製造株式会社及び連結子会社
2005 年及び 2004 年 3 月 31 日現在
単位:百万円
資産の部
流動資産
現金及び現金同等物
定期預金
有価証券
受取手形及び売掛金
貸倒引当金
棚卸資産
繰延税金資産
前払費用及びその他の流動資産
流動資産合計
有形固定資産
土地
建物及び構築物
機械装置及びその他の有形固定資産
建設仮勘定
合計
減価償却累計額
有形固定資産合計
投資その他の資産
投資有価証券
関連会社株式
連結調整勘定
繰延税金資産
その他の資産
Annual Report 2005
投資その他の資産合計
28
資産合計
連結財務諸表に対する添付の注記は、この貸借対照表の一部です。
単位:千米ドル
2005
2004
2005
¥ 32,646
146
20
84,881
(1,178)
52,721
5,406
4,370
¥ 31,970
158
76
73,580
(1,629)
53,011
3,009
5,331
$ 305,103
1,364
187
793,280
(11,009)
492,720
50,523
40,841
179,012
165,506
1,673,009
9,552
50,504
42,971
1,204
9,397
53,534
49,652
198
89,271
472,000
401,599
11,252
104,231
(69,923)
112,781
(77,154)
974,122
(653,486)
34,308
35,627
320,636
32,061
1,825
—
4,989
4,203
29,851
750
1
4,208
4,569
299,636
17,056
—
46,626
39,280
43,078
39,379
402,598
¥256,398
¥240,512
$2,396,243
単位:百万円
負債及び資本の部
流動負債
短期債務
1 年以内返済予定長期債務
支払手形及び買掛金
営業取引
設備その他
未払費用
未払税金
製品保証引当金
ブラウン管用マスク事業整理損失引当金
その他の流動負債
流動負債合計
固定負債
長期債務
退職給付引当金
役員退職引当金
債務保証損失引当金
土壌浄化対策引当金
その他の固定負債
固定負債合計
2005
単位:千米ドル
2004
2005
¥ 27,475
5,765
¥ 34,981
14,220
$ 256,776
53,879
54,223
5,885
8,758
2,820
2,130
1,773
3,169
48,737
4,353
7,317
1,059
260
̶
2,844
506,757
55,000
81,850
26,355
19,907
16,570
26,616
111,998
113,771
1,046,710
31,803
11,511
378
277
625
39
38,163
9,860
396
269
̶
61
297,224
107,579
3,533
2,589
5,841
365
44,633
48,749
417,131
548
558
5,121
51,331
27,464
19,284
7,285
(5,913)
48,172
26,365
3,514
6,116
(6,541)
479,729
256,673
180,224
68,084
(55,261)
99,451
(232)
77,626
(192)
929,449
(2,168)
99,219
77,434
927,281
¥256,398
¥240,512
$2,396,243
偶発債務(注記 7)
少数株主持分
資本の部
資本金
授権株式数ー 400,000,000 株
発行済普通株式総数ー
243,164,272 株(2005 年)及び 231,390,343 株(2004 年)
資本剰余金
利益剰余金
その他有価証券評価差額金
為替換算調整勘定
合計
自己株式̶399,237 株 (2005 年 ) 及び 335,910 株 (2004 年 )
資本の部合計
Annual Report 2005
負債・少数株主持分及び資本合計
29
連結損益計算書
大日本スクリーン製造株式会社及び連結子会社
2005 年及び 2004 年 3 月 31 日終了年度
単位:百万円
単位:千米ドル
2005
2004
2005
¥269,341
190,639
¥191,939
135,389
$2,517,206
1,781,673
78,702
53,410
56,550
46,950
735,533
499,159
25,292
9,600
236,374
(420)
717
(110)
(1)
589
9
2,130
—
—
445
1,668
5,312
1,435
694
294
(316)
1,424
1,589
(591)
181
3
941
379
318
12
1,714
̶
̶
̶
113
(3,925)
6,701
(1,028)
(9)
5,505
84
19,907
—
—
4,159
15,589
49,645
13,411
6,486
2,746
12,762
5,767
119,271
税金等調整前当期純利益
12,530
3,833
117,103
法人税等
当期
繰延
3,087
(3,917)
1,244
(2,164)
28,850
(36,607)
(830)
(920)
(7,757)
(1,094)
(98)
(10,224)
4,851
$ 135,084
売上高
売上原価
売上総利益
販売費及び一般管理費
営業利益
営業外費用(収益)
受取利息及び配当金
支払利息
為替差損益─純額
投資有価証券売却益
有形固定資産除却損
投資有価証券評価損
棚卸資産除却損
社債発行費
特別退職金
持分法による投資損失
退職給付会計基準変更時差異償却額
ブラウン管用マスク事業整理損
製品保証引当金繰入額
土壌浄化対策費
その他─純額
少数株主損益
当期純利益
¥ 14,454
¥
単位:円
単位:米ドル
普通株式 1 株当たり
当期純利益
当期純利益─潜在株式調整後
配当金
Annual Report 2005
連結財務諸表に対する添付の注記は、この損益計算書の一部です。
30
¥59.88
52.57
7.50
¥23.04
18.29
3.00
$0.56
0.49
0.07
連結株主持分計算書
大日本スクリーン製造株式会社及び連結子会社
2005 年及び 2004 年 3 月 31 日終了年度
単位:百万円
発行済
普通株式数
(千株)
2003 年 3 月 31 日現在残高
当期純利益
転換社債の転換
新株予約権の行使
役員賞与
為替換算調整勘定の減少高
その他有価証券評価差額金の増加高
自己株式の増加高
2004 年 3 月 31 日現在残高
資本金
資本剰余金
189,369
¥37,142
¥15,335
26,093
15,928
7,032
3,998
7,032
3,998
¥(1,314)
¥ (457)
為替換算
調整勘定
¥(5,516)
自己株式
¥ (90)
4,851
(23)
(1,025)
6,573
(102)
231,390
当期純利益
資本準備金取崩額
11,013
転換社債の転換
761
新株予約権の行使
配当金(1 株当たり 3.00 円)
役員賞与
連結子会社増加による利益剰余金の減少高
為替換算調整勘定の増加高
その他有価証券評価差額金の増加高
自己株式の増加高
2005 年 3 月 31 日現在残高
利益剰余金
その他
有価証券
評価差額金
¥48,172
¥26,365
2,968
191
(1,367)
2,968
191
(693)
¥ 3,514
¥6,116
¥(6,541)
¥(192)
14,454
1,367
(48)
(3)
628
1,169
(40)
243,164
¥51,331
¥27,464
¥19,284
¥7,285
¥(5,913)
¥(232)
単位:千米ドル
資本金
2004 年 3 月 31 日現在残高
利益剰余金
$450,206 $246,401 $ 32,841
当期純利益
資本準備金取崩額
転換社債の転換
新株予約権の行使
配当金(1 株当たり $0.03)
役員賞与
連結子会社増加による利益剰余金の減少高
為替換算調整勘定の減少高
その他有価証券評価差額金の増加高
自己株式の増加高
2005 年 3 月 31 日現在残高
資本剰余金
27,738
1,785
(12,775)
27,738
1,785
(6,476)
その他
有価証券
評価差額金
為替換算
調整勘定
$57,159
$(61,131)
自己株式
$(1,794)
135,084
12,775
(448)
(28)
5,870
10,925
(374)
$479,729 $256,673 $180,224
$(55,261)
$(2,168)
Annual Report 2005
連結財務諸表に対する添付の注記は、この株主持分計算書の一部です。
$68,084
31
連結キャッシュ・フロー計算書
大日本スクリーン製造株式会社及び連結子会社
2005 年及び 2004 年 3 月 31 日終了年度
単位:百万円
2005
Annual Report 2005
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益
減価償却費
持分法による投資損失
投資有価証券評価損
ブラウン管用マスク事業整理損
有形固定資産除却損
投資有価証券売却益
退職給付引当金の増加額
製品保証引当金の増加額
土壌浄化対策引当金の増加額
受取利息及び受取配当金
支払利息
社債発行費
特別退職金
売上債権の増加額
棚卸資産の増加額
その他の流動資産の増減額
仕入債務の増加額
未払費用の増加額
その他流動負債の増加額
その他─純額
小計
利息及び配当金の受取額
利息の支払額
訴訟和解金の支払額
特別退職金の支払額
法人税等の支払額
営業活動によるキャッシュ・フロー
32
2004
単位:千米ドル
2005
¥12,530
3,645
445
9
5,312
589
(1)
1,731
2,125
625
(420)
717
—
—
(11,036)
(1,442)
2,028
4,863
1,090
1,513
(8)
24,315
437
(718)
—
—
(1,733)
22,301
¥ 3,833
4,000
12
3
̶
181
(591)
1,927
̶
̶
(316)
1,424
379
318
(2,849)
(10,777)
(1,271)
20,425
2,345
66
(10)
19,099
309
(1,511)
(2,076)
(126)
(1,014)
14,681
$ 117,103
34,065
4,159
84
49,645
5,505
(9)
16,178
19,860
5,841
(3,925)
6,701
—
—
(103,140)
(13,477)
18,953
45,449
10,187
14,140
(76)
227,243
4,084
(6,710)
—
—
(16,196)
208,421
投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の純減少額
有形固定資産の取得による支出
有形固定資産の売却による収入
有価証券の売却による収入
投資有価証券の取得による支出
投資有価証券の売却による収入
その他─純額
投資活動によるキャッシュ・フロー
25
(3,583)
27
75
(1,866)
64
150
(5,108)
952
(1,809)
760
̶
(698)
983
(270)
(82)
234
(33,486)
252
701
(17,439)
598
1,402
(47,738)
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純減少額
長期債務の増加額
長期債務の返済額
自己株式の純増加額
少数株主からの払込による収入
少数株主の株式買取による支出
配当金の支払額
少数株主への配当金支払額
財務活動によるキャッシュ・フロー
(7,540)
100
(8,596)
(40)
—
—
(693)
(6)
(16,775)
(1,869)
26,621
(34,800)
(102)
9
(10)
̶
(6)
(10,157)
(70,467)
934
(80,337)
(374)
—
—
(6,476)
(56)
(156,776)
258
676
31,970
¥32,646
(614)
3,828
28,142
¥31,970
2,411
6,318
298,785
$ 305,103
¥ 5,936
382
¥14,064
7,996
$ 55,476
3,570
現金及び現金同等物に係る換算差額
現金及び現金同等物の増加額
現金及び現金同等物の期首残高
現金及び現金同等物の期末残高
現金支出を伴わない財務活動
転換社債の転換
転換社債型新株予約権付社債の行使
連結財務諸表に対する添付の注記は、このキャッシュ・フロー計算書の一部です。
連結財務諸表に対する注記
大日本スクリーン製造株式会社及び連結子会社
2005 年及び 2004 年 3 月 31 日終了年度
注記 1. 重要な会計方針及び作成基準の要約
おります。
(c)外貨の換算
外貨建金銭債権債務は期末日レートで換算しております。
在外連結子会社の貸借対照表の換算には、株主持分項目に
取得時レートが適用されている以外は、期末日レートが適用
されております。
在外連結子会社の損益計算書の換算は、当社との取引に当
社が使用するレートが適用されている以外は、期中平均レー
トが適用されております。
換算差額は少数株主持分及び資本の部の為替換算調整勘定
に含めて記載しております。
(d) 棚卸資産
当社及び国内連結子会社に関しては、製品及び仕掛品は先
入先出法または個別法による原価法で評価しております。原
材料は先入先出法による原価法で評価しております。
在外連結子会社に関しては、主として先入先出法または個
別法による低価法で評価しております。
(e)割賦売上高
当社及び一部の国内連結子会社は割賦販売制度を採用して
おり、関連する売上債権の期日到来日において利益計上して
おります。未実現利益は連結貸借対照表において、その他の
流動負債に含めて表示しております。
(f)有価証券
当社及び連結子会社は各有価証券の保有目的を検討し、有
価証券を「満期保有目的の債券」及び「その他有価証券」に区
分しております。
満期保有目的の債券は償却原価法(定額法)で貸借対照表に
計上しております。その他有価証券は期末日の時価で貸借対
照表に計上し、時価と取得原価との差額は税効果を控除した
後に資本の部の独立科目として開示しております。その他有
価証券の売却損益は移動平均法により算定しております。そ
の他有価証券で時価のないものは移動平均法による原価法で
貸借対照表に計上しております。
(g)減価償却
当社及び国内連結子会社の有形固定資産の減価償却は、主
として定率法で計算しております。
在外連結子会社の有形固定資産の減価償却は、おおよそ当
社及び国内連結子会社と同様の見積耐用年数に基づき、主と
して定額法で計算しております。
見積耐用年数は以下のとおりです。
建物及び構築物 3 ∼ 60 年
機械装置 3 ∼ 17 年
部分的な更新や改良を含む維持・修理は発生主義に基づ
き、費用計上しております。
(h)ソフトウエアコスト
減価償却の方法については、自社利用ソフトウエアは社内にお
Annual Report 2005
(a)財務諸表の作成基準
添付の大日本スクリーン製造株式会社(以下「当社」と言
う)の連結財務諸表は日本の証券取引法とその関連法規及び
わが国で一般に公正妥当と認められた会計基準に基づき作成
されております。ただし、わが国で一般に公正妥当と認めら
れている会計基準の一部は、国際財務報告基準とは、その適
用及び開示基準において差異があります。
在外連結子会社の財務諸表は、それぞれの国において一般
に公正妥当と認められた会計基準に準拠した会計記録に基づ
き作成しております。添付の連結財務諸表は日本で公正妥当
と認められた会計基準に準拠して作成され、証券取引法の規
定により財務省の所管財務局に提出された連結財務諸表を再
編成・翻訳したものです(再編成・翻訳にあたり一部の追記
及び連結株主持分計算書を追加しております)。法定の日本
語の連結財務諸表に含まれている補足的情報のうち、特に国
際的に開示要請のない項目については、添付の連結財務諸表
には記載されておりません。
当社及び国内連結子会社は、固定資産の減損に係る新会計
基準(「固定資産の減損に係る会計基準の設定に関する意見
書」平成 14 年 8 月 9 日 企業会計審議会)及び「企業会計基準
適用指針第 6 号 固定資産の減損に係る会計基準の適用指針」
(平成 15 年 10 月 31 日 企業会計基準委員会)を、2005 年 3
月期において早期適用しておりません。当社及び国内連結子
会社は、2005 年 4 月 1 日以降にこれらの基準を適用する予
定です。当社及び国内連結子会社は、固定資産の減損処理の
可能性について分析を行いました。その結果、新基準の適用
による重大な影響は無いと予測しております。
日本円から US ドルへの換算は、読者の便宜のため 2005
年 3 月 31 日現在における一般的な為替レート 1 米ドル =107
円で行っております。この便宜的な換算は、過去・現在・未
来において上記またはその他のレートで円貨表示額を米ドル
に交換できるということを意味するものではありません。
当連結会計年度の表示方法に合わせ、前連結会計年度の連
結財務諸表を一部組替表示しております。
(b)連結の基本原則
当連結財務諸表は、当社及び当社が過半数を超える株式を
所有、または明らかな支配力を有する重要な会社の財務諸表
を連結したものです。当会計年度において 3 子会社を新たに
連結の範囲に含めました。
当社が経営及び財務方針に重大な影響力を行使可能な関連
会社は持分法により計上いたしました。当会計年度において、
1 関連会社に対し新たに持分法を適用しました。
重要性のない関連会社は取得原価で表示いたしました。こ
れらの会社の利益は受取配当金を通じてのみ当社の財務諸表
に反映されております。
当社は資本連結手続きにおいて部分時価評価法を採用して
33
Annual Report 2005
34
ける利用可能期間(2∼5年)
、また販売用ソフトウエアについて 却しております。
はその効果の及ぶ期間(3年)に基づく定額法によっております。 (q)製品保証引当金
当社は、従来、製品保証費用を支出時の費用として処理し
(i)リース取引
ておりましたが、製品保証サービスを特定の子会社に集中し、
借り手に所有権が移転しないファイナンス・リースについ
ては、当社及び国内連結子会社において主にオペレーティン 費用をシステム的に把握する体制が整ってきたことにより、
当連結会計年度より製品保証引当金を計上する方法に変更し
グ・リースと同様の会計処理を行っております。
ております。この変更により、従来の方法と比較して、営業
(j)繰延資産
社債発行費は発行時に全額費用として処理しております。 費用が 3 億 5 千 4 百万円 (3,308 千米ドル ) 増加し、営業利益
は同額減少しております。また、税金等調整前当期純利益は
(k)法人税等
当社及び連結子会社は、繰越欠損金及び財務報告目的上の 17 億 8 千 9 百万円 (16,720 千米ドル ) 減少しております。
資産及び負債の金額と課税所得の計算の結果算定された資産 (r)ブラウン管用マスク事業整理損失引当金
ブラウン管用マスク事業からの撤退による損失見込額を計
及び負債の金額との差額である一時差異に対して、資産負債
上しております。
法に基づき、繰延税金資産及び負債を計上しております。
また、営業外費用として計上している「ブラウン管用マス
(l)従業員退職金制度
当社及び連結子会社は2つの退職給付制度、即ち、社外積 ク事業整理損」の主な内訳は以下のとおりです。
立をしていない一時金制度と従業員からの拠出を伴わない社外
(百万円) (千米ドル)
積立の年金制度を有しております。これらの制度により、適格
・固定資産除却費
¥1,170
$10,935
従業員は、退職時の給与水準、勤務期間、その他の要素により
・固定資産臨時償却費
2,299
21,486
決定される、一時金及び年金の支給を受けることができます。
・ブラウン管用マスク事業
1,773
16,570
在外子会社の一部につきましては、確定拠出型年金制度を
整理損失引当金繰入額
採用しております。
固定資産臨時償却費は、株式会社ディ・エス・ティ・マイ
従業員の退職給付に備えるため、当社及び国内連結子会社
は会計年度末における退職給付債務及び年金資産の見込額に クロニクスの保有する有形固定資産及び無形固定資産の使用
期限を短縮したことによる臨時償却費です。
基づき退職給付引当金を計上しております。
退職給付債務のうち、2000 年 4 月1日現在の年金資産の (s)土壌浄化対策引当金
当社が所有する生産拠点の土地についての調査が完了し、
公正価値及び同日現在で退職給付の債務として計上されてい
た金額を超過する部分(
「会計基準変更時差異」
)は 92 億 9 千 3 土壌浄化対象費用を合理的に見積もることが可能となったた
百万円であり、希望退職に伴う調整を加えた 84 億 5 千 3 百万 め、その支払見込額を計上しております。
円を 5 年間にわたる均等費用として認識しております。また、 (t)債務保証損失引当金
債務保証に係る損失に備えるため販売先の銀行借入やリー
数理計算上の差異については、その発生時の従業員の平均残
存勤務期間以内の一定の年数による定額法により翌期から費 ス料支払に関する債務保証について、被保証者の財政状態や
用として認識しております。なお、従業員の平均残存勤務期 返済状況を勘案し、損失負担見込み額を計上しております。
間の再計算により、翌連結会計年度以降に適用する費用処理 (u) デリバティブ取引とヘッジ会計
当社及び連結子会社はヘッジ目的のデリバティブ取引及び
年数を16 年から15 年に変更することとしております。
ヘッジ会計の要件を満たす取引について、ヘッジ対象の保有
(m) 役員退職金制度
当社及び一部の国内連結子会社は取締役及び監査役に対し 期間にわたりヘッジ手段の時価の増減による評価損益を繰延
て退職金引当制度を採用しております。本制度による要支給 処理しております。為替予約取引については、振当処理の要
件を満たしている場合は、振当処理を行っております。なお、
額は全額引当金計上しております。
特例処理要件を満たす金利スワップについては特例処理を採
(n)研究開発
研究開発費は発生主義に基づき、費用計上しております。 用しております。
当社及び連結子会社は為替及び金利の変動によるリスクを
2005 年及び 2004 年 3月期の研究開発費は、それぞれ126 億
2 千 8 百万円(118,019 千米ドル)
、111億 3千 4 百万円でした。 ヘッジする目的でのみ、外貨建金銭債権債務等の残高の範囲
内で為替予約、通貨オプション及び金利スワップ取引を行っ
(o)現金及び現金同等物
現金及び現金同等物は手持現金、要求払または 3 カ月以内 ております。
当社及び連結子会社が採用しているデリバティブ取引は次
満期の預金を含んでおります。
のとおりです。
(p)連結調整勘定
連結調整勘定は、購入価格が取得純資産の公正な価格を超
過する金額を表しており、5 年間にわたり定額法によって償
ヘッジ手段
為替予約
通貨オプション
金利スワップ
ヘッジ対象
外貨建売上債権及び外貨建債務
外貨建売上債権
借入金及び社債
当社はデリバティブ業務に関する社内規程に基づいてヘッ
ジ取引を行っており、かつ、その取引内容については取締役
会に報告しております。
当社及び連結子会社はヘッジ対象及びヘッジ手段の相場変
動の累計を半期ごとに比較し、ヘッジの有効性を評価してお
ります。
注記 2. 法人税等
当社の法人所得に関わる法人税等の標準実効税率は 2005
年度は約 39.5%、2004 年度は約 40.9%でした。
2005 年 3 月 31 日現在、当社及び特定の連結子会社は次期
以降の各社の課税所得と相殺可能な税務上の繰越欠損金を合
計で 71 億 9 千 8 百万円(67,271 千米ドル)有しております。
2005 年及び 2004 年 3 月 31 日現在の繰延税金資産の主な原因別内訳は次のとおりです。
単位:百万円
2005
繰延税金資産(流動資産)
賞与引当金
棚卸資産除却損
製品保証引当金
その他
評価性引当額
繰延税金負債(流動負債)
貸倒引当金調整等
繰延税金資産(流動資産)の純額
繰延税金資産(固定資産)
繰越欠損金
投資有価証券評価損
退職給付引当金
減価償却費
その他
評価性引当額
繰延税金負債(固定負債)
未配分利益
その他有価証券評価差額金
繰延税金資産(固定資産)の純額
単位:千米ドル
2005
2004
¥ 2,014
2,243
917
2,784
(2,537)
¥ 1,378
1,800
̶
1,461
(1,621)
$ 18,822
20,962
8,570
26,019
(23,710)
(15)
(9)
(140)
¥ 5,406
¥ 3,009
$ 50,523
¥ 2,827
2,014
4,493
3,704
4,032
(6,406)
¥ 11,619
2,754
3,839
̶
4,172
(13,584)
$ 26,421
18,822
41,991
34,617
37,682
(59,869)
(919)
(4,756)
(599)
(3,993)
(8,589)
(44,449)
¥ 4,989
¥ 4,208
$ 46,626
2005 年及び 2004 年 3 月 31 日に終了した会計年度の法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率の主な差異原
因は次のとおりです。
2005
税効果会計適用後の法人税等の負担率
39.5%
1.5%
—%
(48.6)%
(0.9)%
(6.6)%
(50.3)%
(11.9)%
(6.6)%
(24.0)%
40.9%
4.0%
Annual Report 2005
法定実効税率
(調整)税務上損金不算入項目
税率変更による影響
評価性引当額
その他
2004
35
地方税法改正による繰延税金資産の計算に適用すべき実効税
率の変更
地方税法の改正による外形標準課税の導入に伴い 2004 年
4 月 1 日以降の法人税率が引き下げられました。この税率変
更に基づき、繰延税金資産及び繰延税金負債の計算に際して、
2005 年及び 2004 年 3 月期において 39.5% の実効税率を使
用しております。
注記 3. 短期及び長期債務
短期債務は主に銀行借入です。これらの借入金の平均金利は、2005 年及び 2004 年 3 月 31 日現在において、それぞれ 1.3% 、
1.5%でありました。
2005 年及び 2004 年 3 月 31 日現在の長期債務は以下のとおりです。
単位:千米ドル
単位:百万円
国内の銀行からの借入金
利率 1.7% ∼ 2.0%、返済期限 2015 年までの分割約定返済
─有担保
─無担保
政府系機関からの借入金
利率 0.7% ∼ 3.5%、返済期限 2012 年までの分割約定返済
─有担保
─無担保
保険会社からの借入金
利率 1.7%、返済期限 2006 年までの分割約定返済
─有担保
─無担保
第 10 回無担保社債 利率 0.64%、償還期限 2007 年 3 月 23 日
第 9 回無担保社債 利率 1.81%、償還期限 2007 年 3 月 23 日
第 8 回無担保社債 利率 0.79%、償還期限 2007 年 1 月 30 日
第 7 回無担保社債 利率 2.0%、償還期限 2006 年 1 月 31 日
ユーロ円建無担保転換社債型新株予約権付社債 無利息、
償還期限 2009 年 9 月 30 日
第 6 回無担保社債 利率 2.0%、償還期限 2006 年 6 月 30 日
ユーロ円建無担保転換社債 無利息、償還期限 2004 年 9 月 30 日
ユーロ円建無担保転換社債型新株予約権付社債 無利息、
償還期限 2006 年 9 月 29 日
合計
Annual Report 2005
差引:流動負債として表示されている 1 年以内返済予定長期債務
36
償還期限 2006 年の無担保転換社債型新株予約権付社債
(無利息)は、社債保有者の任意により 1 株当たり 502 円(特
定の状況では調整されます)で普通株式に転換することがで
きます。
償還期限 2009 年の無担保転換社債型新株予約権付社債
(無利息)は、社債保有者の任意により 1 株当たり 824 円(特
定の状況では調整されます)で普通株式に転換することがで
きます。
2005
2004
2005
¥ 2,771
—
¥ 8,672
750
$ 25,897
—
875
2,196
1,000
2,769
8,178
20,524
300
—
3,000
1,000
3,000
3,000
1,260
188
3,000
1,000
3,000
3,000
2,804
—
28,037
9,346
28,037
28,037
15,000
1,000
—
15,000
1,000
5,936
140,187
9,346
—
5,426
5,808
50,710
37,568
52,383
351,103
(5,765)
(14,220)
(53,879)
¥31,803
¥38,163
$297,224
2005 年 3 月 31 日現在で担保付長期及び短期債務 39 億 4
千 6 百万円(36,879 千米ドル)の担保に供している有形固定
資産は 172 億 8 百万円(160,822 千米ドル)です。
日本での慣行として、ほとんどすべての銀行借入金は、銀
行との間に取り交わされている取引約定に従わなければなり
ません。この約定の条項によれば、現在または将来の債務に
対し、銀行は借主に対して借入金の担保(または追加担保)の
差し入れまたは債務保証を請求することができ、銀行はそれ
らの担保または保証をその銀行に対するすべての債務の担保
として扱うことができます。さらに、この約定書では、銀行
は期限の到来した長期及び短期借入金に対して預金と相殺す
る権利を有すること、また借主の債務不履行またはその他の
不都合があった場合、すべての債務に対して預金と相殺する
権利を有することを認めております。
当社は現在までにこのような請求を受けたことはありませ
ん。
長期債務の年度別返済予定額は次のとおりです。
3 月 31 日終了年度
単位:百万円
単位:千米ドル
2007
2008
2009
2010
2011 年以降
¥15,154
702
324
15,199
424
$141,626
6,561
3,028
142,047
3,962
合計
¥31,803
$297,224
注記 4. 資本と普通株式 1 株当たりデータ
日本の商法は、原則として、株式払込金の全額を資本金と
して会計処理する必要がありますが、会社は、取締役会の決
議によって新株発行価額の 2 分の 1 を超えない金額を資本準
備金として会計処理することができます。なお、資本準備金
は資本剰余金に含まれます。また、資本準備金と利益準備金
を合わせて資本金の 25%に達するまで、現金配当とその他
の社外流出額の 10%以上の金額を利益準備金として積み立
てるよう規定しております。利益準備金は利益剰余金に含ま
れております。同法は、資本準備金及び利益準備金は、株主
総会決議による欠損填補及び取締役会決議による資本組入れ
に使用できると定めております。さらに、資本準備金と利益
準備金の合計が資本金の 25%を超える場合には、その合計
額から資本金の 25%を控除した金額を限度として、株主総
会の決議により剰余金に組入れることができると定めており
ます。
配当可能限度額の計算は日本の商法の規定では当社の個別
財務諸表に基づいて行われます。さらに、その他有価証券評
価差額金は、現金配当及び役員賞与として処分することがで
きません。また、日本の商法では、「資本金及び資本準備金
減少差益」を現金配当として処分することができます。
現金配当は、毎事業年度の終了後株主に承認され、事業年
度末現在の株主に支払われます。商法に従い、配当金ならび
に未処分利益の処分は毎事業年度末の連結財務諸表には反映
されておりません。しかし、当連結損益計算書に示した普通
株式 1 株当たり配当金は当該期に対応する配当金に準拠して
おります。
普通株式 1 株当たり当期純利益は、発行済普通株式数の加
重平均値に基づいて算定しております。潜在株式調整後 1 株
当たり当期純利益は、発行済株式数に、希薄化が見込まれる
すべての転換社債が転換された場合及び新株予約権が行使さ
れた場合に発行される株式数を調整した加重平均値に基づい
て算定しております。
日本の商法では、定時株主総会における株主の承認のもと
に自己株式の取得を認めております。また、取締役会の決議
により配当可能利益の範囲内において自己株式の消却を認め
ております。
注記 5. リース取引
1. ファイナンス・リース取引(借手側)
リース物件の所有権が借主に移転すると認められるもの以外のファイナンス・リース取引は、以下のとおりです。
連結貸借対照表上に記載されていないリース資産
単位:百万円
2005
単位:千米ドル
2004
2005
減価償却
累計額相当額
期末残高
相当額
取得価額
相当額
減価償却
累計額相当額
期末残高
相当額
取得価額
相当額
減価償却
累計額相当額
期末残高
相当額
機械装置及び運搬具
その他の有形固定資産
その他の無形固定資産
¥5,430
2,061
2,412
¥2,950
1,058
637
¥2,480
1,003
1,775
¥ 5,157
2,931
3,157
¥2,024
1,738
1,998
¥3,133
1,193
1,159
$50,747
19,262
22,542
$27,570
9,888
5,953
$23,177
9,374
16,589
合計
¥9,903
¥4,645
¥5,258
¥11,245
¥5,760
¥5,485
$92,551
$43,411
$49,140
Annual Report 2005
取得価額
相当額
37
未経過リース料期末残高相当額
単位:百万円
単位:千米ドル
2005
2004
2005
1 年以内
1 年超
¥1,826
3,557
¥1,911
3,700
$17,065
33,243
合計
¥5,383
¥5,611
$50,308
支払リース料、減価償却費相当額(リース期間を耐用年数とし、残存価額をゼロとする定額法による)及び支払利息相当
額(リース料総額と取得価額の差額を利息相当額とし、各期への配分は利息法による)。
単位:百万円
支払リース料
減価償却費相当額
支払利息相当額
単位:千米ドル
2005
2004
¥2,264
2,115
153
¥2,494
2,317
170
2005
$21,159
19,766
1,430
2. オペレーティング・リース取引
借手側未経過リース料
単位:千米ドル
単位:百万円
2005
2004
2005
1 年以内
1 年超
¥ 235
405
¥ 216
267
$ 2,196
3,785
合計
¥ 640
¥ 483
$ 5,981
3. 転貸リース取引
借手側未経過リース料期末残高
単位:百万円
単位:千米ドル
2005
2004
2005
1 年以内
1 年超
¥ 832
1,080
¥1,031
1,493
$ 7,776
10,093
合計
¥1,912
¥2,524
$17,869
貸手側未経過リース料期末残高
Annual Report 2005
単位:百万円
38
単位:千米ドル
2005
2004
2005
1 年以内
1 年超
¥ 862
1,112
¥1,066
1,538
$ 8,056
10,393
合計
¥1,974
¥2,604
$18,449
注記 6. セグメント情報
事業の種類別セグメント情報
単位:百万円
電子工業用
機器
画像情報
処理機器
その他
¥212,967
—
¥55,090
—
¥1,284
6,820
212,967
55,090
営業費用
191,396
営業利益
資産
減価償却費
設備投資額
2005 年 3 月期
売上高及び営業利益
外部顧客に対する売上高
セグメント間の売上高又は振替高
計
消去
又は全社
¥
連結
—
(6,820)
¥269,341
—
8,104
(6,820)
269,341
51,900
7,573
(6,820)
244,049
¥ 21,571
3,190
531
—
25,292
¥143,380
¥ 5,041
¥ 5,028
¥46,281
¥ 480
¥ 479
¥5,528
¥ 65
¥ 64
¥61,209
¥ 358
¥ 575
¥256,398
¥ 5,944
¥ 6,146
単位:百万円
電子工業用
機器
画像情報
処理機器
その他
¥139,063
̶
¥51,433
̶
¥1,443
5,382
139,063
132,482
51,433
48,739
6,825
6,500
6,581
¥ 2,694
¥ 325
¥
¥128,786
¥ 2,964
¥ 1,739
¥46,408
¥ 564
¥ 340
¥4,543
¥ 61
¥ 65
¥60,775
¥ 411
¥ 321
2004 年 3 月期
売上高及び営業利益
外部顧客に対する売上高
セグメント間の売上高又は振替高
計
営業費用
営業利益
資産
減価償却費
設備投資額
¥
消去
又は全社
¥
連結
̶
(5,382)
¥191,939
̶
(5,382)
(5,382)
191,939
182,339
̶
¥
9,600
¥240,512
¥ 4,000
¥ 2,465
単位:千米ドル
画像情報
処理機器
その他
$1,990,346
—
$514,860
—
$12,000
63,738
計
営業費用
1,990,346
1,788,748
514,860
485,047
75,738
70,775
営業利益
$ 201,598
$ 29,813
$ 4,963
$
資産
減価償却費
設備投資額
$1,340,000
$ 47,112
$ 46,990
$432,533
$ 4,486
$ 4,477
$51,664
$ 607
$ 598
2005 年 3 月期
売上高及び営業利益
外部顧客に対する売上高
セグメント間の売上高又は振替高
電子工業用
機器
消去
又は全社
$
連結
—
(63,738)
$2,517,206
—
(63,738)
(63,738)
2,517,206
2,280,832
—
$ 236,374
$572,046
$ 3,346
$ 5,374
$2,396,243
$ 55,551
$ 57,439
注)1. 資産のうち消去又は全社の項目に含めた全社資産の金額は、2005 年及び 2004 年 3 月期において、それぞれ 697 億 3 千 9 百万円(651,766 千米ドル)、
659 億 3 千 8 百万円でした。
が整ってきたことにより、当連結会計年度より製品保証引当金を計上する方法に変更しております。この結果、従来の方法によった場合と比較して営業
費用が、電子工業用機器で 2 億 8 千 1 百万円 (2,626 千米ドル ) 、画像情報処理機器で 7 千 3 百万円 (682 千米ドル ) それぞれ増加し、営業利益はそれぞれ
同額減少しております。
3. 当連結会計年度の電子工業用機器の減価償却費には、ブラウン管用マスク事業整理に伴う固定資産臨時償却費が 22 億 9 千 9 百万円(21,486 千米ドル)含
まれております。
Annual Report 2005
2. 従来、当社は製品保証費用を支出時の費用として処理しておりましたが、製品保証サービスを特定の子会社に集中し、費用をシステム的に把握する体制
39
所在地別セグメント情報
単位:百万円
2005 年 3 月期
売上高及び営業利益
外部顧客に対する売上高
セグメント間の売上高又は振替高
日本
¥ 34,260
723
¥ 22,612
1,848
¥ 17,190
344
249,296
227,867
34,983
34,773
24,460
23,123
17,534
16,021
資産
¥
21,429
¥ 181,059
¥
210
¥ 15,806
¥
1,337
¥ 12,217
消去
又は全社
欧州
¥ 195,279
54,017
計
営業費用
営業利益
アジア・
オセアニア
北米
¥
1,513
¥ 10,637
¥
連結
— ¥ 269,341
(56,932)
—
(56,932)
(57,735)
¥
269,341
244,049
803 ¥
25,292
¥ 36,679 ¥ 256,398
単位:百万円
2004 年 3 月期
売上高及び営業利益
外部顧客に対する売上高
セグメント間の売上高又は振替高
日本
資産
アジア・
オセアニア
¥ 24,688
1,388
¥ 13,880
1,084
¥ 13,113
241
176,234
167,772
26,076
25,856
14,964
14,051
13,354
12,982
¥
8,462
¥ 171,410
¥
220
¥ 11,465
¥
913
¥ 11,622
消去
又は全社
欧州
¥ 140,258
35,976
計
営業費用
営業利益
北米
¥
372
¥ 10,368
¥
— ¥ 191,939
(38,689)
—
(38,689)
(38,322)
¥
連結
(367) ¥
191,939
182,339
9,600
¥ 35,647 ¥ 240,512
単位:千米ドル
2005 年 3 月期
売上高及び営業利益
外部顧客に対する売上高
セグメント間の売上高又は振替高
日本
北米
アジア・
オセアニア
消去
又は全社
欧州
連結
$1,825,038
504,832
$320,187
6,757
$211,327
17,271
$160,654
3,215
計
営業費用
2,329,870
2,129,598
326,944
324,981
228,598
216,103
163,869
149,729
営業利益
$ 200,272
$
1,963
$ 12,495
$ 14,140
$
$1,692,140
$147,720
$114,178
$ 99,411
$342,794 $2,396,243
資産
$
— $2,517,206
(532,075)
—
(532,075)
(539,579)
2,517,206
2,280,832
7,504 $ 236,374
注)1. 所在地別セグメント情報は、それぞれの地域に所在する当社及び連結子会社の企業活動による、それぞれの地域における業績です。資産のうち消去又は
全社の項目に含めた全社資産の金額は、2005 年及び 2004 年 3 月期において、それぞれ 697 億 3 千 9 百万円(651,766 千米ドル)、659 億 3 千 8
百万円でした。
2. 当連結会計年度より製品保証引当金を計上しております。この結果、従来の方法によった場合と比較して日本で営業費用が 3 億 5 千 4 百万円(3,308 千米
ドル)増加し、営業利益は同額減少しております。
3. 当連結会計年度より、一部の在米連結子会社において、従来製品納入時に一括して計上していた設置サービス売上部分を区分し、設置完了時に売上計上
することとしました。この結果、設置サービス部分に係る売上高 13 億 5 千 3 百万円 (12,645 千米ドル ) 及び営業費用 5 億 4 千 6 百万円 (5,103 千米ドル )
Annual Report 2005
が翌連結会計年度以降に繰り延べられ減少しております。
40
国内及び海外売上高
単位:百万円
3 月 31 日終了年度
2005
国内売上高
海外売上高
北米
アジア・オセアニア
欧州
その他
2005
¥ 94,434
174,907
31,041
117,899
24,714
1,253
¥ 84,235
107,704
22,974
61,778
21,748
1,204
64.9%
56.1%
¥269,341
¥191,939
売上高に占める海外売上高の割合
合計
単位:千米ドル
2004
$ 882,561
1,634,645
290,103
1,101,860
230,972
11,710
$2,517,206
注)1 国内売上高は、当社及び連結子会社による日本国内の顧客に対する売上です。
2 海外売上高は、当社及び連結子会社による日本国外の顧客に対する売上です。
注記 7. 偶発債務
2005 年 3 月 31 日現在、当社及び連結子会社は次の偶発債務を有しております。
単位:百万円
債務保証 ─
取引先の借入金
従業員の住宅ローン等
受取手形割引高及び裏書譲渡高
売上債権流動化に伴う遡及義務
合計
単位:千米ドル
¥ 250
1,063
3,104
2,873
$ 2,336
9,935
29,009
26,851
¥7,290
$68,131
注記 8. デリバティブ取引
2005 年及び 2004 年 3 月 31 日現在のデリバティブ取引の契約額等及び時価は次のとおりです。
単位:百万円
2005
3 月 31 日終了年度
市場取引以外の取引
為替予約取引(売建・米ドル)
為替予約取引(売建・日本円)
契約額等 (うち 1 年超) 時価
¥2,393
¥
—
¥—
¥—
単位:千米ドル
2004
評価損益
¥2,470 ¥(77)
¥
— ¥ —
契約額等 (うち 1 年超) 時価
¥1,044
¥ 81
¥̶ ¥1,032
¥̶ ¥ 83
2005
評価損益
¥12
¥(2)
契約額等 (うち 1 年超)
$22,364
$
—
$—
$—
時価
評価損益
$23,084
$
—
$(720)
$ —
注)1 時価の算定方法
為替予約取引については、2005 年及び 2004 年 3 月 31 日現在の先物為替相場によっております。
2 ヘッジ会計が適用されているものについては、記載対象から除いております。
Annual Report 2005
41
注記 9. 有価証券
A. 2005 年及び 2004 年 3 月 31 日現在の、時価のある有価証券に関する取得原価、連結貸借対照表計上額及び時価は次のと
おりです。
(a) 満期保有目的の債券
単位:百万円
単位:千米ドル
2005
2004
2005
時価が連結貸借対照表計上額を超えているもの:
連結貸借対照表計上額
時価
¥—
—
¥—
—
$ —
—
差額
¥—
¥—
$ —
時価が連結貸借対照表計上額を超えていないもの:
連結貸借対照表計上額
時価
¥ 40
40
¥ 65
65
$374
374
差額
¥—
¥—
$ —
(b) その他有価証券
単位:百万円
2005
Annual Report 2005
取得原価
42
簿価
単位:千米ドル
2004
差額
取得原価
簿価
2005
差額
取得原価
簿価
差額
簿価が取得価額を超えているもの:
¥15,555 ¥27,816 ¥12,261
株式
96
100
4
その他
¥15,099 ¥25,645 ¥10,546 $145,374 $259,963 $114,589
136
140
4
897
934
37
合計
¥15,235 ¥25,785 ¥10,550 $146,271 $260,897 $114,626
¥15,651 ¥27,916 ¥12,265
簿価が取得価額を超えていないもの:
¥ 2,252 ¥ 2,057 ¥
株式
330
299
その他
(195) ¥ 2,590 ¥ 2,186 ¥
(31)
370
335
(404) $ 21,047 $ 19,225 $ (1,822)
(35)
3,084
2,794
(290)
合計
(226) ¥ 2,960 ¥ 2,521 ¥
(439) $ 24,131 $ 22,019 $ (2,112)
¥ 2,582 ¥ 2,356 ¥
B. 2005 年及び 2004 年 3 月 31 日現在の、時価評価されていない主なその他有価証券の内容及び連結貸借対照表計上額は次の
とおりです。
単位:百万円
2005
単位:千米ドル
2004
2005
その他有価証券
非上場株式
¥1,767
¥1,556
$16,514
合計
¥1,767
¥1,556
$16,514
C. その他有価証券のうち満期があるもの及び満期保有目的の債券の連結決算日後における償還予定額は次のとおりです。
2005 単位:百万円
1 年以内
1 年超 5 年以内 5 年超 10 年以内
2005 単位:千米ドル
2004 単位:百万円
1 年以内 1 年超 5 年以内 5 年超 10 年以内
1 年以内 1 年超 5 年以内 5 年超 10 年以内
債券
その他
¥20
—
¥20
—
¥—
42
¥25
51
¥40
—
¥—
39
$187
—
$187
—
$ —
393
合計
¥20
¥20
¥42
¥76
¥40
¥39
$187
$187
$393
D. 当会計年度中に売却したその他有価証券の売却額は 2 千 4 百万円 (224 千米ドル ) で、売却益の合計額は 1 百万円 (9 千米ド
ル ) でした。前会計年度中の売却したその他有価証券の売却額は 9 億 8 千万円で、売却益の合計額は 5 億 9 千 1 百万円でした。
注記 10. 従業員退職給付
2005 年及び 2004 年 3 月 31 日現在の連結貸借対照表に計上されている退職給付引当金の内訳は以下のとおりです。
単位:百万円
2005
単位:千米ドル
2004
2005
退職給付債務
控除:未認識数理計算上の差異
控除:年金資産の公正価値
控除:未認識会計基準変更時差異
¥38,285
(5,788)
(20,986)
—
¥38,638
(7,261)
(19,849)
(1,668)
$357,803
(54,093)
(196,131)
—
退職給付引当金
¥11,511
¥ 9,860
$107,579
2005 年及び 2004 年 3 月 31 日に終了した会計年度の連結損益計算書に計上されている退職給付費用の内訳は以下のとお
りです。
単位:千米ドル
単位:百万円
2005
2004
2005
¥1,745
740
(566)
1,668
486
¥1,789
853
(458)
1,714
511
$16,308
6,916
(5,290)
15,589
4,542
退職給付費用
¥4,073
¥4,409
$38,065
149
166
1,393
¥4,222
¥4,575
$39,458
その他
計
2005 年及び 2004 年 3 月期の割引率は、2.0%を使用しております。また、年金資産の期待運用収益率は 2 ∼ 3%を使用し
ております。退職給付見込額は期間定額基準により各会計年度へ配分しております。
Annual Report 2005
勤務費用─当期に稼得された給付
利息費用
期待運用収益
会計基準変更時差異の費用処理額
数理計算上の差異の費用処理額
43
独立監査人の監査報告書
大日本スクリーン製造株式会社 取締役会御中
当監査法人は、大日本スクリーン製造株式会社 ( 日本法人 ) 及び連結子会社の、日本円で表示されている 2005 年及び 2004
年 3 月 31 日現在の連結貸借対照表並びに同日をもって終了する各連結会計年度の連結損益計算書、連結株主持分計算書及び
連結キャッシュ・フロー計算書について監査を実施した。これらの連結財務諸表の作成責任は経営者にある。当監査法人の
責任は、当監査法人の監査に基づきこれらの連結財務諸表に対する意見を、独立の立場から表明することにある。
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。これらの基準は、当監
査法人が、連結財務諸表に重要な虚偽の表示がないかどうかの合理的な保証を得るための監査を計画し、実施することを求
めている。監査は試査を基礎として行なわれ、連結財務諸表の金額及び表示に関する証拠の検討を含んでいる。監査はまた、
経営者が採用した会計方針及びその適用方法並びに経営者によって行われた重要な見積りの評価も含め全体としての連結財
務諸表の表示を評価することを含んでいる。当監査法人は、監査の結果として意見表明のための合理的な基礎を得たと判断
している。
当監査法人は、上記の連結財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に準拠し、大日本スクリー
ン製造株式会社及び連結子会社の 2005 年及び 2004 年 3 月 31 日現在の財政状態並びに同日をもって終了する各連結会計年
度の経営成績及びキャッシュ・フローの状況をすべての重要な点において適正に表示しているものと認める。
財務諸表注記 1 に記載のとおり、当連結会計年度から、製品保証費用の会計処理を現金主義に基づく方法から発生主義に
基づく方法に変更している。
2005 年 3 月 31 日をもって終了した連結会計年度の連結財務諸表は、便宜のため米ドルへ換算されている。当監査法人の
監査は、円貨金額の米ドル金額への換算を含み、当連結財務諸表の換算金額が、注記 1 に記載の基準に従って算出されてい
るものと認める。
KPMG AZSA & Co.
日本、大阪
Annual Report 2005
2005 年 6 月 28 日
44
非連結財務諸表 6 年間サマリー
大日本スクリーン製造株式会社
3 月 31 日に終了した各会計年度
単位:百万円
年間
売上高
売上原価
売上高原価率(%)
営業利益(損失)
当期純利益(損失)
減価償却費
設備投資額
研究開発費
単位:千米ドル
2005
2004
2003
2002
2001
¥227,369
173,527
76.3%
¥ 16,743
9,501
2,424
4,160
12,439
¥150,692
109,136
72.4%
¥ 7,089
3,015
2,634
1,994
10,968
¥128,787
96,637
75.0%
¥
873
(4,383)
3,107
1,167
10,532
¥140,707
103,130
73.3%
¥
(684)
(22,873)
5,111
3,119
9,848
¥226,037
163,753
72.4%
¥ 19,921
8,574
5,101
5,656
9,768
2000
2005
¥165,181 $2,124,944
1,621,748
130,314
78.9%
¥
(626) $ 156,477
88,794
(5,076)
22,654
5,274
38,879
3,102
116,252
8,756
単位:円
普通株式 1 株当たり
¥ 39.42
当期純利益(損失)
34.61
当期純利益ー潜在株式調整後
7.50
配当金
392.39
株主資本
¥
14.47
11.49
3.00
342.32
¥ (23.43)
̶
̶
251.34
¥(122.33)
̶
̶
284.05
単位:米ドル
¥
46.80
41.06
5.00
409.33
¥ (28.89)
̶
̶
337.83
単位:百万円
期末現在
総資産
総資本利益率(%)
流動資産
有形固定資産
流動負債
長期債務
株主資本
株主資本比率(%)
株主資本利益率(%)
資本金
利益剰余金
発行済普通株式総数(千株)
従業員数(人)
$
0.37
0.32
0.07
3.67
単位:千米ドル
¥245,955
4.0%
¥155,363
29,270
106,980
31,703
95,350
38.8%
10.9%
¥ 51,331
9,501
¥233,716
1.4%
¥143,449
27,952
107,296
37,718
79,095
33.8%
4.8%
¥ 48,172
(1,367)
¥200,237
–2.1%
¥114,757
29,429
98,669
46,239
47,548
23.7%
–8.7%
¥ 37,142
(4,383)
¥218,879
–9.1%
¥124,396
34,914
105,500
54,454
53,108
24.3%
–35.3%
¥ 36,544
(15,416)
¥283,955
3.3%
¥188,024
38,990
134,337
70,148
76,540
27.0%
12.6%
¥ 36,544
8,574
243,164
2,308
231,390
2,339
189,369
2,422
186,987
2,625
186,987
3,017
¥240,497 $2,298,645
–2.2%
¥142,904 $1,451,991
273,551
38,727
999,813
106,590
296,290
73,653
891,121
59,699
24.8%
–8.3%
¥ 33,100 $ 479,729
88,794
(17,165)
176,713
3,100
注) 1. 米ドルは、便宜上、1 米ドル= 107 円の為替レートで換算しております。
2. 普通株式 1 株当たり当期純利益(損失)は、自己株式を控除した期中加重平均発行済株式数に基づいて算定しております。普通株式 1 株当たり当期純利益ー
潜在株式調整後は、当期純損失を計上している会計年度については記載しておりません。また、普通株式 1 株当たり株主資本は、自己株式を控除した期
末発行済株式数に基づいて算定しております。
3. 総資本利益率及び株主資本利益率は、それぞれ期首・期末平均総資産及び期首・期末平均株主資本に基づいて算定しております。
Annual Report 2005
45
連結対象会社
(2005 年 3 月 31 日現在)
会社名および所在地
主要事業
持株比率
Dainippon Screen Italy S.R.L.
海 外
100.0%
アメリカ・イリノイ州
持株会社
Dainippon Screen Graphics (USA), LLC
持株比率
100.0%
(Dainippon Screen (Deutschland) GmbH による 100% 所有子
会社)
アメリカ
D.S. North America Holdings, Inc.
会社名および所在地
主要事業
イタリア・ノヴァラ
イタリアにおける電子工業用機器の保守サービス
Dainippon Screen Electronics France SARL
100.0%
(D.S. North America Holdings, Inc. による 100% 所有子会社)
アメリカ・イリノイ州
フランス・パリ
アメリカ市場における画像情報処理機器の販売および保守サービス
フランスにおける電子工業用機器の保守サービス
Dainippon Screen Engineering of America, LLC 100.0%
100.0%
(Dainippon Screen (Deutschland) GmbH による 100% 所有子
会社)
Dainippon Screen Israel Ltd.
100.0%
(D.S. North America Holdings, Inc. による 100% 所有子会社) イスラエル・ヘルツェリア
アメリカ・カリフォルニア州
イスラエルにおける電子工業用機器の保守サービス
画像情報処理機器の開発および販売
DNS Electronics, LLC
Dainippon Screen (Nederland) B.V.
100.0%
(D.S. North America Holdings, Inc. による 100% 所有子会社)
100.0%
オランダ・アムステルフェーン
ヨーロッパ市場における画像情報処理機器の販売および保守サービス
アメリカ・カリフォルニア州
アメリカ市場における電子工業用機器の販売および保守サービス
D.S. Venture Investments International, Incorporated
100.0%
アメリカ・カリフォルニア州
ベンチャー投資持株会社
Blue29, LLC *
35.08%
アジア・オセアニア
Dainippon Screen Singapore Pte. Ltd.
100.0%
シンガポール
東南アジア市場における電子工業用機器および画像情報処理機器の販
売および保守サービス、ならびにシンガポール市場におけるブラウン
管用マスクの販売
Dainippon Screen Electronics (Shanghai) Co., Ltd.100.0%
アメリカ・カリフォルニア州
電子工業用機器の開発および製造
中国・上海
中国市場における電子工業用機器の販売および保守サービス
ヨーロッパ
Dainippon Screen (U.K.) Ltd.
Screen Media Technology Ltd.
100.0%
イギリス・ミルトンキーンズ
中国・上海
イギリス、アフリカ、中近東市場における画像情報処理機器の販売お
中国市場における画像情報処理機器の保守サービス
よび保守サービス、ならびにイギリス市場におけるブラウン管用マス
Dainippon Screen MT (Hangzhou) Co., Ltd.
クの販売
中国・杭州
Dainippon Screen Engineering of Europe Co., Ltd.
100.0%
(Dainippon Screen (U.K.) Ltd. による 100% 所有子会社)
イギリス・ミルトンキーンズ
画像情報処理機器の開発および保守サービス
Dainippon Screen (Deutschland) GmbH
100.0%
ドイツ・デュッセルドルフ
ヨーロッパ市場における電子工業用機器およびドイツ市場における画
像情報処理機器の販売および保守サービス
Annual Report 2005
Dainippon Screen Ireland Ltd.
46
100.0%
(Dainippon Screen (Deutschland) GmbH による 100% 所有子
会社)
100.0%
(Dainippon Screen (China) Ltd. による 100% 所有子会社)
100.0%
画像情報処理機器の製造
Dainippon Screen (China) Ltd.
100.0%
中国・香港
中国市場における電子工業用機器および画像情報処理機器の販売およ
び保守サービス
Dainippon Screen Electronics (Taiwan) Co., Ltd. 100.0%
台湾・新竹
台湾市場における電子工業用機器の販売および保守サービス
Dainippon Screen (Taiwan) Co., Ltd.
100.0%
(Dainippon Screen Electronics (Taiwan) Co., Ltd. による 100%
所有子会社)
アイルランド・キルデア
台湾・台北
アイルランドにおける電子工業用機器の保守サービス
台湾市場における電子工業用機器および画像情報処理機器の販売およ
び保守サービス
会社名および所在地
主要事業
Dainippon Screen (Australia) Pty. Ltd.
持株比率
100.0%
オーストラリア・シドニー
オセアニア市場における画像情報処理機器の販売および保守サービス
Dainippon Screen (Korea) Co., Ltd.
95.6%
大韓民国・ソウル
韓国市場における電子工業用機器および画像情報処理機器の販売およ
び保守サービス
SEMES Co., Ltd.*
21.75%
大韓民国・天安
当社製品のリース
(株)イニタウト ジャパン
京都市
100.0%
60.0%
100.0%
100.0%
100.0%
電子工業用機器用部品の製造
100.0%
情報通信システムの構築・管理
85.1%
(株)トランザップジャパン
京都市
100.0%
物流サービス
100.0%
(株)リバージョン 65
100.0%
京都市
グループ内の業務請負・人材派遣
100.0%
電子工業用機器の保守サービス
電子工業用機器の保守サービス
(株)ディ・エス・ファイナンス
京都市
100.0%
ドキュメントの企画および制作
(株)FEBACS
京都市
(株)レーザーソリューションズ
京都市
(株)クォーツリード
福島県郡山市
ブラウン管用マスクの開発、製造および販売
(株)SEBACS
京都市
(株)ページコンプ研究所
東京都
当社の買掛金のファクタリング業務
電子工業用機器および画像情報処理機器の開発および製造
(株)テックコミュニケーションズ
京都市
画像情報処理機器の保守サービス
100.0%
画像情報処理機器の保守サービス
(株)ディ・エス・ティ・マイクロニクス
富山県高岡市
100.0%
レーザー関連装置の開発
100.0%
日本市場における画像情報処理機器の販売
(株)ディエス技研
京都市
(株)エムティサービス東日本 東京都
電子工業用機器の中古機の再生および販売
70.0%
京都市
(株)エムティサービス西日本
大阪市
100.0%
ソフトウエアの開発
(株)サーク
京都市
国 内
(株)メディアテクノロジー ジャパン
東京都
(株)ディ・エス・ソフトワークス
京都市
持株比率
画像情報処理機器のソフトウエアの開発
電子工業用機器の製造、販売および保守サービス
(株)ファースト・リース
会社名および所在地
主要事業
マイザ(株)
東京都
40.0%
デジタル画像素材の販売
100.0%
(株)イービーム *
19.8%
東京都
電子工業用機器の開発・製造
* 持分法適用関連会社
Annual Report 2005
47
環境および労働安全衛生活動への取り組み
環境管理活動
当社は、地球環境保全を最重要課題の一つと位置付け、積極的に環境保全活動を推進しています。この活
動は、ISO14001 環境マネジメントシステムに準拠し、2001 年 3 月期に制定した環境管理中期 5 ヵ年計画『エ
コ・バリュー 21』に基づき推進しており、最終年度に当たる 2005 年 3 月期の結果について、以下のとおり報
告します。
1. 環境関連法規制に関する事項
当社グループにおいては、法律や条例に加えて厳しい自主基準を設け、環境保全設備の適正な管理を行い、
環境汚染防止に努めました。
2. 環境マネジメントシステムに関する事項
(1)環境管理中期 5 ヵ年計画
『エコ・バリュー 21』の 5 年目に当たる当期は、エネルギー削減、廃棄物のゼロエミッション、化学物質管理、
グリーン調達および環境配慮型製品の推進に重点をおき、環境保全活動を行いました。また、欧州における
特定有害物質の使用制限に関する指令(RoHS 指令)への対応に向け、委員会の活動を開始しました。さらに、
2004 年 6 月に『環境報告書 2004』を発行しました。
(2)ISO14001 の活動展開
当社グループ会社 6 社を含む 14 事業所で、ISO14001 の認証取得をし、環境保全活動を実施しました。また、
内部監査の強化のため、クロス監査要領書を作成し事業所間のクロス監査を開始しました。
Annual Report 2005
3. 環境保全活動の状況
(1)エネルギーの削減
1998 年 3 月期の生産高比 CO2 発生量を基準として、毎年 1% の削減を目標としています。2005 年 3 月期の
目標量 47.8 トン / 億円に対し、32.5 トン / 億円となり大幅に削減することができました。また、2005 年 3 月期
の CO2 総発生量は 56,000 トンとなり、1998 年 3 月期の総発生量 69,600 トンを 13,600 トン削減することがで
きました。今後も省エネルギー化を推進し CO2 の削減に努めます。
(2)廃棄物のゼロエミッション化
グループ会社 6 社を含む当社 14 事業所では、2006 年 3 月期末を目標に『廃棄物のゼロエミッション』に取り
組んでいます。2005 年 3 月期末では、当社 8 事業所とグループ会社 1 社でゼロエミッションを達成しました。
残るグループ会社 5 社については、さらに廃棄物のリサイクル率向上に努め、目標年度内においてゼロエミッ
ションの達成を目指します。
48
労働安全衛生活動
当 社 は、 労 働 安 全 衛 生 活 動 に も 積 極 的 に 取 り 組 ん で い ま す。 労 働 安 全 衛 生 マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム
OHSAS18001 の認証取得を推進しており、2005 年 3 月期にはグループ会社である(株)SEBACS と(株)
FEBACS が認証を取得しました。これによってグループ会社 2 社を含む 9 事業所で認証を取得したことになり
ます。
当社の環境保全活動に関するより詳しい情報については、以下のアドレスのホームページでご覧いただけ
ます。
http://www.screen.co.jp/kankyo/
株主情報
(2005 年 3 月 31 日現在)
株主の状況
取引銀行
幹事引受証券会社
授権株式数:400,000,000 株
株式会社東京三菱銀行
野村證券株式会社
発行済株式総数:243,164,272 株
株式会社りそな銀行
株主数:20,035 名
株式会社京都銀行
外国投資家所有の株式数 43,053,336 株(17.71%)
株式会社滋賀銀行
証券コード:7735
株式会社みずほコーポレート銀行
副幹事引受証券会社
日興コーディアル
株式会社 UFJ 銀行
証券株式会社
コスモ証券株式会社
三菱証券株式会社
大株主
持株数(千株) 持株比率
1. 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)
24,893
10.24 %
2. 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) 22,451
9.23
3. 日本生命保険相互会社
11,301
4.65
4. 株式会社京都銀行
6,730
2.77
5. バンクオブニューヨークジーシーエムクライアントアカウンツイーアイエスジー
6,010
2.47
6. 日本生命保険相互会社(特別勘定年金口)
5,417
2.23
7. 株式会社りそな銀行
4,562
1.88
8. 株式会社滋賀銀行
4,241
1.74
9. 資産管理サービス信託銀行株式会社(年金持金口)
3,561
1.46
10. 株式会社東京三菱銀行
3,323
1.37
11. 富士火災海上保険株式会社
3,128
1.29
12. 株式会社石田産業
2,931
1.21
13. 大日本スクリーン取引先持株会
2,609
1.07
14. モルガン・スタンレー・アンド・カンパニー・インターナショナル・リミテッド 2,495
1.03
15. 株式会社みずほコーポレート銀行
2,458
1.01
16. 大日本スクリーン製造従業員持株会
2,243
0.92
17. ゴールドマン・サックス・インターナショナル 1,908
0.78
18. 資産管理サービス信託銀行株式会社(信託B口)
1,891
0.78
19. ソニー生命保険株式会社
1,889
0.78
20. 株式会社荏原製作所
1,788
0.74
合 計
本 社
〒 602-8585 京都市上京区堀川通寺之内上る 4 丁目
天神北町 1 番地の 1
Tel: 075-414-7111
Fax: 075-451-9603
E-mail: [email protected]
Home Page: http://www.screen.co.jp/
事業所
本社、西京極、久世、洛西、久御山、野洲、彦根、多賀、
池袋、九段、大塚、九州
115,836 47.64 %
大日本スクリーンの株価(左目盛)
大日本スクリーンの株式出来高(右下目盛)
日経平均株価(右目盛)
株価および出来高の推移
(円)
1,000
(円)
15,000
30,000
20,000
10,000
0
2002/9
0
11
2003/1
3
5
7
9
11
2004/1
3
5
7
9
11
2005/1
3
5
Annual Report 2005
7,500
(千株)
40,000
500
0
49
〒 602-8585 京都市上京区堀川通寺之内上る 4 丁目天神北町 1 番地の 1
アニュアルレポート 2005
2005年3月期 日本語訳版
アニュアルレポート2005
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本誌は、当社のフォント「ヒラギノ書体」を使用しております。
Printed in Japan
IR-ARJ-05
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