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ハピネスやくら 2014年度事業報告

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ハピネスやくら 2014年度事業報告
第 21 期 2014 年度
ハピネスやくら
事業報告
~地域の仲間と共に研鑚~
事務局として活動した青森県学習療法導入施設の会「や~れ南部の会」
事業名
特別養護老人ホーム ハピネスやくら
年度目標
一人ひとりの暮らしを支え、地域と歩む施設へ
~個別ニーズ、地域ニーズ、時代ニーズに応える施設づくり~
テーマ
1.年間総括
ハピネスやくらが八幡地区に建替移転して 3 年目の 2014 年度は、これまで継続的に行って
きた地域貢献、社会貢献、地域への参加等、関係者の皆様の理解と協力の下、徐々に定着し
てきたことを実感します。
明治小学校 4 年生が、
「地域探検」として当施設を来訪し、その時のことを秋の学習発表会
で発表してくれたり、これまでの研修会会場の機能に加え、館公民館建替による町内の各種
会議場の代替として施設開放する等、新たな役割が加わりました。
全体行事や研修会では、地域のボランティアの皆様の幅を広げ、専門性の高い協力を仰ぎ、
又、学習療法導入施設の会「や~れ南部の会」の事務局として、他施設の仲間と研鑚し合う
場をコーディネートする等、確実に施設を取り巻く輪が広がっています。
一方で、今後の施設の展望を踏まえ、課題が見えた一年でもありました。
ハピネスやくらが継続的に地域に貢献する為の主柱は、
「ご入居者の生活が充実している」
ことです。その方を知り、ご家族や多職種が協力してご入居者の生活を支援することを推進
したことで、ご家族と過ごす特別な時間を支援できた反面、ユニット毎の取組に大きな差が
生じたり、施設内の暮らしに視点が限定され社会生活に視野が拡がらない等の課題は、来年
度につなげていきます。
ハピネスはちのへは、安定的なサービスと稼働率を維持しています。
在宅生活を支えるケアステーションとして、医療職の介護支援専門員を配置したことで新た
なネットワークと計画作成等の幅が拡がりました。
ハピネスやくらとハピネスはちのへの在宅サービス事業は、
「地域包括ケアシステム」の一
翼を担う事業所として、2015 年度からの第 6 期介護保険制度改正を視野に入れた体制構築と
職員の意識が確立されてきました。
ハピネスやくら、ハピネスはちのへの事業報告は以下の通りです。
1)民主的運営に向けた取組
〔福祉オンブズマン導入〕
NPO法人「八ネットオンブズマン」より、毎月第 2 木曜日 10:00~2 名来所
ご意見・ご指摘・ご入居者の代弁機能の他、投書箱の開封作業等を依頼しています。
ご意見や代弁いただいた内容は、改善に向け施設全体で取り組んでいます。
○事例
ご意見・ご指摘

投
書 箱
臭いが気になるユニットがあります。  ご飯もおかずも足りません。ご飯を
⇒ 掃除は曜日を決めて行っています。又
もう少し多くして下さい。
その都度、換気や消臭剤スプレーで対応 ⇒
病気や栄養面で制限がある方もいま
しています。更に、汚物は持ち歩かない
すが、その方の状況やその日の希望等
ようにしています。
により、量を調整できます。
 話し相手がいないと入居者よりお話が
⇒
 洗面所の湯が 1 分位で水になり満足
ありました。
な洗面が出来ません。改善をお願い
職員の普段のコミュニケーションの
します。
改善や、専門職が話を聴く等の工夫を ⇒
各居室の洗面台はお湯が一定量しか
行います。
出ないようになっています。洗面に時
間のかかる方は、ユニットの洗面台を
ご利用して頂いてます。
〔自治会かえでの会活動〕
5 月 23 日
夏祭りについて テーマ、ステージ、屋台等について意見を頂く
9 月 21 日
敬老会の感想、今後の要望等について
※ご入居者に、行事への要望、挨拶、お礼、催し物参加、新年会主催等、積極的に役割を担っ
ていただいています。
〔不在者投票〕
衆議院議員選挙不在者投票
2)実地指導受審状況
八戸市実地指導 10 月 9 日
青森県実地指導 12 月 19 日
3)職員の心身の健康に向けた新たな取組
① 職員交流会
9 月 9 日「ボーリング大会」
3 月 27 日「バトミントン大会」
② メンタルヘルスマネジメント(衛生委員会中心)
・青森労働局による「メンタルヘルスマネジメント研修」にマネージャー2 名参加
青森県産業保健総合支援センターによる産業保健相談員 1 名派遣依頼
1)全体講義
2)指針作成
・大阪商工会議所主催メンタルヘルスマネジメント(ラインコース)修了者 1 名
・
「職員なんでも意見BOX」設置 (今年度投函数 1 件)
・職員の観察、声掛け、面談(随時)、相談窓口職員配置(看護М)
③ 福祉用具の活用
・スライドボードの導入(移乗時の負担軽減が図られました)
2.各事業運営報告
1)特別養護老人ホーム
今年度の入院日数 275 日は、昨年度の 399 日に対し約 69%と、大幅に入院日数が減少した
ことが、稼働率向上に直結しました。
このことから、他職種協働の下で行われた異常の早期発見・対応・早期治療に努めたこと、
嘱託医との連携、看取りを迎えた方に対する支援が安定してきたこと、急性期治療を終了し
退院した方への支援等、チームアプローチがスムーズに提供されたこと、冬期の感染症対策
が徹底され、蔓延を防いだことなどによる結果が出ていると分析します。
退居から次の入居までの所要日数は、平均 8.2 日。後半は 5.4 日と速やかに入居につなげ
るようになってきました。入院等の空床 121 日は、短期入所利用者の空床利用に 56 日活用さ
れ、居宅介護支援事業所との情報共有と連携が安定して行われた結果であると思います。
個別ケアについては、誕生日にご家族に来ていただきユニット皆でお祝いしたり、自宅や
通いなれた教会に外出する等、ご家族と過ごす時間を大切にし、入居前の生活に触れていた
だく機会をコーディネートする等の取組を行いました。
事故等への取組については、多職種で事故分析と対策を検討し、
「事故防止委員会」でユニ
ット毎の統計を評価したものの、ユニットへのフィードバックに課題を残しました。
更に、認知症の進行に伴い危険の判断ができないご入居者に対し、身体拘束や抑制をせず
に過ごして頂く等の人権尊重と、危険回避する支援のバランスが困難になってきており、結
果として事故件数が増加しました。
2)短期入所生活介護
特養の長期入院の空床を活用することで、稼働率目標を達成することができました。
八戸市周辺では、有料老人ホーム等の建設や地域密着型施設の新設が相次ぎ、利用者の状
態が重度化し、医療依存度が高い傾向から、これまでの定期的に利用していた方を中心とし
たベット管理ではなく、新規利用者を探し定着化を図りながら、個別サービスを提供するこ
とへと、重点を置き替えて対応してきました。
特養と同じようなサービスではなく、あくまでも在宅生活継続のための支援計画を立案し、
施設の環境に慣れていただきながら、事故予防に務め、転倒等の事故件数は減少しました。
反面、思いやりや気遣い、職員同士の連携を図ることの必要性等、
「苦情」から学ぶ機会が
多くありました。
利用中に褥瘡が治癒できた、家族との距離感が上手く図られるようになったという効果を
評価しながらも、今後は更に介護保険制度で求められる在宅での自立支援への取組と、余暇
活動や楽しめる取組を強化していきたいと思います。
3)居宅介護支援(ハピネスやくら)
八戸市の在宅で暮らしている高齢者への貢献を拡大することを念頭に活動してきました。
八戸市のご利用者は、昨年度 57%から今年度 66%へと増加し、全体的に安定しています。
自事業所だけでなく、八戸地区全体の介護支援専門員の質向上に関与すべく、八戸市介護
支援専門員協議会の役員となり、研修会の参画やパネラーとして意見発表を行う等、多方面
で、施設と在宅と関係機関を繋ぐ役割・情報収集と発信・介護保険制度のスペシャリストと
しての役割を持ち、活躍しています。
介護支援専門員 1 名の配置のため、チェック機能が薄いことが課題だったため、コンプラ
イアンスの取組として、今年度は法人内の居宅介護支援事業所間で書類チェックを行いまし
た。
4)居宅介護支援(はちのへ営業所)
医療職(看護)の介護支援専門員を配置したことで、医療依存度の高いご利用者を紹介し
ていただく等、特性を生かしたネットワーク作りとプラン作成に於いて実績を作りました。
介護職の介護支援専門員が多い法人内居宅事業所からの医療的見地の相談にも応じていま
す。
年平均の稼働率は、85.3%でしたが、後半にご利用者が増大し、2015 年度につながってい
ます。
5)訪問介護(はちのへ営業所)
昨年と比較し、予防のご利用者の件数減少はありましたが、身体介護が多かったことで収
入も予算を上回りました。
在宅生活を支援する最前線の事業所として、本人やご家族に対し、ヘルパー業務を通じて
安全に生活するための提案や介護の助言などの機能を発揮しました。
6)福祉用具(はちのへ営業所)
収入が予算を上回りました。
自社保有ベッドの稼働が 92.7%(昨年度比+8%)、新規利用者 90 件(昨年度比+11 件)と増加
しています。また、自社所有の車椅子レンタルを開始しました。
利用者数は、大手事業所参入が多い八戸市を含め、全体的に前年度を維持しています。
全国的に福祉用具による事故報告が多い中で、事故が発生していないことは、福祉機器の
設置の際の正確性や説明の仕方、モニタリングの結果だと思います。
3.第三者委員会
開催日
内
容
8 月 20 日
3 件の苦情報告と意見・助言、オンブズマンの意見や指摘事項等報告
2 月 24 日
5 件の苦情報告と、それに対する意見・助言
4.委員会活動
委員会名
開
事故防止・苦情対策委員会
感染症予防委員会
身体拘束委員会
研修委員会
催 状 況(開催日)
4/8、 5/13、6/10、7/8、8/12、9/9、10/14、11/11、12/9
1/14、2/10、3/10
5/1、6/4、9/3、12/3、2/2、3/4
4/9、7/9、9/26、10/8、1/7
5/20、8/19、11/18、1/7
4/22、5/27、6/24、7/22、8/26、9/24、10/28、11/28、12/24
衛生委員会
1/27、2/24、3/24
広報・地域交流委員会
排泄委員会
4/16、7/16、10/15、1/21
4/21、7/21、10/20
看取り委員会
4/7、7/7、10/7、1/5
褥瘡予防・入浴委員会
6/12、9/16、12/10、3/11
研修委員会
5/20、8/19、11/18、2/17
学習療法委員会
5/1、6/12、9/1、12/1、2/17
防災委員会
5/13、6/10、7/8、9/9、10/28、11/14、12/9、2/20、3/10
腰痛改善委員会
5/26、6/24、7/23、8/25、9/5、9/22、10/27、11/14、1/26
5.職員会議
4 月 22 日
7 月 22 日
10 月 28 日
1 月 27 日
5 月 27 日
8 月 26 日
11 月 25 日
2 月 24 日
6 月 24 日
9 月 24 日
12 月 18 日
3 月 26 日
4 月 17 日
7 月 17 日
10 月 16 日
1 月 22 日
5 月 15 日
8 月 21 日
11 月 20 日
2 月 23 日
6 月 17 日
9 月 18 日
12 月 18 日
3 月 26 日
6.施設連携会議
7.運営推進会議
開催日
内
容
5月9日
委嘱状交付、ご入居者の状況、2014 年度事業計画説明
7月4日
食中毒の取組、地域包括支援センター及び館地区について情報交換
9月5日
夏祭り報告、看取り介護の取組説明、「特別な日を家族と過ごす」事例紹介
11 月 7 日
1月9日
3月6日
感染症対策について、カルチャーデイ協働参加、地域情報収集
年末年始の過ごし方紹介、認知症サポーター研修報告、認知症高齢者を取り
巻く地域の現状について地域包括支援センターより情報提供
福祉用具(スライドボード)導入について、来年度に向けたご入居者及びご
家族の要望確認、米作りや果実収穫等に向けた地域の情報、26 年度総括
8.地域貢献、地域への参画
〔地域貢献〕
・社会福祉法人等による利用者負担軽減制度 対象者 8 名(地域密着型 2 ユニット 6)
総額 802,184 円/年
(助成金 105,000 円/年)
・八戸市社会福祉専門学校主催「介護技術講習」主任指導者及び指導者派遣
・キャラバンメイト養成講座派遣
・青森県学習療法導入施設「や~れ南部の会」事務局担当
・青森県唯一の学習療法モデル施設として、見学等の受入
・青森県老人福祉協会主催青森県高齢者福祉人材定着事業報告会 発表者 1 名派遣
・11 月 10 日「介護の日フォーラム」意見発表者(居宅介護支援専門員 1 名派遣)
・八戸地区介護支援専門員協議会理事(居宅介護支援専門員 1 名)
・実習受入・・・八戸社会福祉専門学校、八戸学院光星高校福祉科、八戸第一養護学校
※八戸社会専門学校 2 名(生活援助員)
、八戸第一養護学校1名(業務員)は 27 年度採用へ
・館公民館建替による代替会議場の提供(子供会、八戸市の町民説明会等 5 件)
・第 3 回ハピネスやくら夏祭り実施
・除雪機購入(施設前停留所付近除雪実施)
・産業と文化まつりにて、福祉用具相談実施(五戸町、南部町)
・事業所前清掃・環境整備実施(毎朝及び 530 運動にて)
〔地域への参画〕
・館地区総合防災訓練への参加
・明治小学校、明治中学校諸行事参加
・明治小学校「町探検」4 年生による施設見学 ⇒ 明治小学校学習発表会にて紹介
・館地区新年の集い参加
・館地区敬老会出席
・館学区民体育祭
・田面木地区徘徊模擬訓練参加
・
「RUN伴」参加 (認知症の理解に向けて北海道から九州まで襷をリレーする取組)
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