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CAPITAL MARKETS BULLETIN 2012年3月号(Vol. 11)PDF

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CAPITAL MARKETS BULLETIN 2012年3月号(Vol. 11)PDF
CAPITAL MARKETS BULLETIN
2012 年第 2 号(通算第 11 号)
編集:キャピタル・マーケッツ・プラクティス・グループ
平 成 2 4 年 金 融 商 品 取 引 法 改 正に つ い て
~インサイダー取引規制の見直し等~
I.
II.
はじめに
インサイダー取引規制の見直し
III. 課徴金制度の見直し
IV. 施行時期・その他
V.
おわりに
I.
弁護士 中村 聡
 03-5220-1845
[email protected]
弁護士 峯岸 健太郎
 03-6212-8331
[email protected]
はじめに
平成 24 年 3 月 9 日付で、金融商品取引法等の一部を改正する法律案が国会に提出されました。この中の金
融商品取引法(以下「金商法」といいます。)の改正(以下「平成 24 年金商法改正案」といいます。)においては、
平成 23 年 12 月 15 日付で金融審議会金融分科会のインサイダー取引規制に関するワーキング・グループから
公表された「企業のグループ化に対応したインサイダー取引規制の見直しについて」(以下「本報告書」といいま
す。)を受けたインサイダー取引規制の改正、課徴金制度の改正、総合的な取引所に向けた商品・取引所に関す
る改正等が含まれております。
本稿では、平成 24 年金商法改正案のうち、特に関心が高いと思われるインサイダー取引規制の見直しを中心
に、課徴金制度の見直し、その他についても若干触れたいと思います。
II.
インサイダー取引規制の見直し
1. 企業の組織再編に係るインサイダー取引規制の適用関係
(1) 組織再編による保有株式の承継
(i) インサイダー取引規制の適用対象化
本報告書では、現行のインサイダー取引規制は、上場株券等に係る「売買等」を対象としているため、組織再編
の一方の当事者が未公表の重要事実を知りながら、組織再編により上場株券等を承継させ、又は承継した場合
の規定の適用について、組織再編の手段の中で不均衡があるとの指摘がなされています。即ち、事業譲渡につ
いては、個々の権利義務を承継する行為(特定承継)であるため、「売買等」に該当し、インサイダー取引規制の対
象となる一方で、合併及び会社分割については、権利義務を一括して承継させる行為(包括承継)であるため、
「売買等」に該当せず、インサイダー取引規制の対象ではないと解されています。
本報告書では、インサイダー取引規制の趣旨である、証券市場の公正性・健全性に対する一般投資家の信頼
を損なうおそれがある点で、このように特定承継と包括承継とを区分する必要性は必ずしも高くないとして、合併
や会社分割による上場株券等の承継についても、事業譲渡による場合と同様に、インサイダー取引規制の対象と
することが適当であるとされています。
これを受けて、平成 24 年金商法改正案では、166 条 1 項本文中に、「合併若しくは分割による承継(合併又は
分割により承継させ、又は承継することをいう。)」との文言が追加されています。なお、事業譲渡による上場株券
等の交付は、同項本文の「その他の有償の譲渡若しくは譲受け」に含まれると解されています。
(ii) 適用除外の追加
上記のとおり、本報告書では、合併や会社分割による上場株券等の承継についても、事業譲渡による場合と同
様に、インサイダー取引規制の対象とすることが適当であるとしつつも、①承継資産に占める上場株券等の割合
が低い場合(具体的には、20%未満の場合)、②組織再編に係る最終の取締役会決議後に重要事実を知った場
合、③分社化の機能を有する単独での新設分割による承継の場合については、類型的にインサイダー取引に利
用される可能性が低いと見込まれることから、特定承継・包括承継のいずれであっても、適用除外とすべきとの提
案がなされています。
当事務所は、本書において法的アドバイスを提供するものではありません。具体的案件については個別の状況に応じて弁護士にご相談頂きますようお願
い申し上げます。
© 2012 Mori Hamada & Matsumoto. All rights reserved.
Mori Hamada & Matsumoto
CAPITAL MARKETS BULLETIN
これを受けて、平成 24 年金商法改正案では、①合併等1により上場株券等を承継させ、又は承継する場合であ
って、その上場株券等の帳簿価額のその合併等により承継される資産の帳簿価額の合計額に占める割合が特に
低い割合として内閣府令で定める割合未満であるとき(平成 24 年金商法改正案 166 条 6 項 8 号)、②合併等の
契約(新設分割については新設分割計画)の内容の決定についての取締役会決議が重要事実を知る前にされた
場合において、その決議に基づいてその合併等によりその上場株券等を承継させ又は承継するとき(同項 9 号)、
③新設分割(他社との共同新設分割は除く。)により新設分割設立会社に上場株券等を承継させる場合(同項 10
号)が規定されています。このうち①の数値基準については、平成 24 年金商法改正案が国会で承認され公布さ
れた後、本報告書を踏まえて、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令の改正がなされ、その中で規定され
るものと思われます。
(iii) 公開買付者等関係者に係るインサイダー取引規制の場合
公開買付者等関係者に係るインサイダー取引規制(金商法 167 条)についても、上記 166 条と同様の適用除
外規定が追加されます(平成 24 年金商法改正案 167 条 5 項 8 号から 10 号まで)。
なお、金商法 166 条と異なり、金商法 167 条 1 項には合併や分割を追加する法文の改正はなされていません
が、同項の「買付け等」及び「売付け等」の内容を具体的に定めている金融商品取引法施行令 33 条の 3 及び 33
条の 4 において、平成 24 年金商法改正案が国会で承認され公布された後、本報告書を踏まえて、合併や会社分
割による上場株券等の承継を「買付け等」及び「売付け等」に該当させるための改正がなされるものと思われま
す。
(iv) 課徴金の規定
インサイダー取引規制に係る課徴金の規定である金商法 175 条には合併や分割を追加する法文の改正はな
されていませんが、同条 1 項で 166 条 1 項に規定する「売買等」が引用されており、同条 2 項で 167 条 1 項に
規定する「買付け等」又は「売付け等」が引用されているのみならず、175 条 3 項及び 4 項でそれぞれ規定する
「有価証券の売付け等」及び「有価証券の買付け等」については、それらの内容を具体的に定めている金融商品
取引法施行令 33 条の 15 及び 33 条の 16 において、平成 24 年金商法改正案が国会で承認され公布された後、
本報告書を踏まえて、合併や会社分割による上場株券等の承継を追加するための改正がなされるからであると
思われます。
(2) 組織再編の対価としての自己株式の交付
組織再編の対価としての上場株券等の割当てに係るインサイダー取引規制の適用関係について、現行のイン
サイダー取引規制においては、新株発行によるときは「売買等」に当たらず規制対象とならない一方、自己株式の
交付による場合は「売買等」に当たり規制対象となると解されています。
しかし、本報告書では、組織再編における対価としての新株発行や自己株式の割当てに関しては、①未公表の
重要事実を利用して上場株券等の売買をして利益をあげようとする典型的なインサイダー取引とは異なること、②
有価証券の売買等を行う市場取引とは関係性が高いとは考えられず、証券市場の公正性・健全性に対する一般
投資家の信頼を確保することを目的としたインサイダー取引規制の対象とする必要性も必ずしも高くないと考えら
れること、及び③組織再編においては、当事者間におけるデュー・ディリジェンスが行われて自己株式の価値が慎
重に吟味されることが一般的と考えられ、さらに、原則として株主によるチェックを経て実施され、未公表の重要事
実を利用した不公正な取引が行われる蓋然性は類型的に低いと考えられるとの指摘がなされています。
そこで、本報告書では、組織再編の対価として行う自己株式の交付及びその取得については、新株発行を行う
場合と同様に、インサイダー取引規制を適用しないこととすることが適当とされました2。
これを受けて、平成 24 年金商法改正案では、合併等又は株式交換に際してその合併等又は株式交換の当事
者である上場会社が保有する自己株式等を交付し、又はその自己株式等の交付を受ける場合(平成 24 年金商
法改正案 166 条 6 項 11 号)という適用除外規定が設けられています。
また、公開買付者等関係者に係るインサイダー取引規制(金商法 167 条)についても、同様の適用除外規定が
設けられています(平成 24 年金商法改正案 167 条 5 項 11 号)。
2. 本報告書を踏まえたその他の政令・内閣府令の改正の見通し
(1) 発行者以外の者が行う公開買付けに関する事実の公表措置
公開買付け等の実施・中止に関する事実(「公開買付け等事実」)の公表方法については、現行法上、①公開買
付開始公告や公開買付届出書等の公衆縦覧がされたこと、②公開買付け等事実を 2 以上の報道機関に公開し、
12 時間が経過したこと、③上場会社等が金融商品取引所の規則で定めるところにより、公開買付け等事実を金
融商品取引所に通知し、当該金融商品取引所において公衆縦覧に供されたこと、の 3 つの方法が規定されてい
ます(金商法 167 条 4 項、金融商品取引法施行令 30 条)。このうち、③の方法については、TD ネットを通じた適
1
2
合併、会社分割又は事業の全部若しくは一部の譲渡若しくは譲受けをいいます。以下同じ。
あくまで組織再編の局面に限定した検討であり、新株発行と自己株式の交付に係るインサイダー取引規制の一般的な適用関係
の整理については、本報告書の検討対象外とされています。
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時開示が想定されていますが、現行法上、これを利用できるのは発行者による自社株公開買付けに限定されてお
り、発行者以外の者が行う他社株公開買付けについては、上場会社以外の者が公開買付者等となる場合がある
ことを踏まえて、この方法の利用は認められていません。しかし、実務上は、上場会社が公開買付者又は対象会
社となる場合、公開買付届出書の提出の前日以前には、取引所規則に基づいて公開買付けに関する決定事実
及び賛同表明が適時開示されているにもかかわらず、②の方法による 12 時間が経過するまでは、既に公にされ
ている事実についてインサイダー取引規制に服する結果となっています。
本報告書においては、かかる不都合を解消するため、発行者以外の者が行う他社株公開買付けについても、
上記③の方法による公表を認めることを提案しています。また、公開買付者が上場会社以外の場合は、公開買付
者自身が上記③の方法をとることはできませんが、公開買付対象者となる上場会社との連名で上記③の方法をと
る場合には、これを公表措置として認めることを提案しています。
これについては法律改正の必要はないため、平成 24 年金商法改正案には関連規定は含まれていませんが、
平成 24 年金商法改正案が国会で承認され公布された後、本報告書を踏まえて、金融商品取引法施行令が改正
され、その中で規定されるものと思われます。
(2) 純粋持株会社等に係る重要事実
インサイダー取引規制(金商法 166 条)は、上場会社等の会社関係者が、その職務等に関し、上場会社等の業
務等に関する未公表の「重要事実」を知りながら、株券等の売買等を行うことを原則として禁止しています。この
「重要事実」の一つである上場会社等自体に関する業績予想等の変動については、一定の基準(「重要基準」)を
超える変動が生じた場合にのみ重要事実に該当するものとされています(金商法 166 条 2 項 3 号、有価証券の
取引等の規制に関する内閣府令 51 条)。
現行法上、「重要事実」のうち上場会社等自体に関する決定事実及び発生事実に係る軽微基準については、上
場会社単体の売上高及び純資産額等との対比で定められており、これらを連結ベースで判断する規制にはなって
いません(金商法 166 条 2 項柱書括弧書、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令 49 条、50 条)。他方、
上記の上場会社等自体に関する重要基準については、原則として連結ベース・単体ベースのいずれかにおいて、
基準を超える変動が生じていれば、「重要事実」に該当するものとされています。
この点、株式所有を通じて事業会社の経営管理及びこれに附帯する事業を専ら営む純粋持株会社については、
その投資家の主たる関心事は、純粋持株会社単体の決算状況ではなく連結グループ全体の状況にあるものと考
えられること、純粋持株会社単体の売上高はグループ全体の規模に比して少額となるため、これをもとに算定され
る軽微基準・重要基準の水準が一般の事業会社に比して低くなり、両者についてインサイダー取引規制が必ずし
も中立的でないこと等を理由に、本報告書では、軽微基準・重要基準を判断するにあたり、原則として連結ベース
の数値を用いるのが適当であるとされています。
また、本報告書においては、関係会社からの収益依存度が 80%以上の会社については、純粋持株会社同様
に、連結ベースの計数を用いることが適当とされています。
これについては法律改正の必要はないため、平成 24 年金商法改正案には関連規定は含まれていませんが、
平成 24 年金商法改正案が国会で承認され公布された後、本報告書を踏まえて、有価証券の取引等の規制に関
する内閣府令の改正がなされ、その中で規定されるものと思われます。
III.
課徴金制度の見直し
1. 外部協力者が、虚偽開示書類の提出等に加担する行為に対する課徴金の適用
上場会社等による虚偽記載の手口が、外部協力者の加担行為により複雑化している中、現行法においては、
虚偽開示書類の提出は刑事罰及び課徴金の対象である一方、外部協力者の加担行為は、刑事罰の共犯とはな
り得ますが、課徴金については対象外となっています。現行法の課徴金制度では、重要な事項につき虚偽の記載
があり、又は記載すべき重要な事項が欠けている有価証券届出書・有価証券報告書等又は公開買付届出書等
(以下「虚偽開示書類等」といいます。)を提出した発行者又は公開買付者(以下「開示書類提出者等」といいま
す。)を対象として、課徴金が課されます(金商法 172 条の 2 第 1 項、172 条の 4、172 条の 6)。
そこで、平成 24 年金商法改正案において、開示書類提出者等が、虚偽開示書類等を提出した場合において、
下記に記載する特定関与行為を行った者があるときは、その者に対し、その特定関与行為に関し手数料、報酬そ
の他の対価として支払われ、又は支払われるべき金銭その他の財産の価額に相当する額として内閣府令で定め
る額の課徴金を課すことができるものとするという規定が設けられました(172 条の 12 第 1 項)。
「特定関与行為」とは、開示書類提出者等が虚偽開示書類等を提出すること等を容易にすべき行為であって、
次のいずれかに該当するもの、又は開示書類提出者等が虚偽開示書類等を提出すること等を唆す行為をいうと
されています(同条 2 項)。
① 虚偽開示書類等の作成に必要な会計処理の基礎となるべき事実を隠蔽・仮装するための一連の行為を行
い、その隠蔽・仮装したところに基づきその虚偽開示書類等を作成する者がその虚偽開示書類等を作成す
ることに関し、助言を行うこと。
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②
①に規定する隠蔽・仮装するための一連の行為の全部又は一部であることを知りながら、その隠蔽・仮装
するための一連の行為(監査証明を行う行為を除く。)の全部又は一部を行うこと。
2. 不公正取引に関する課金の対象者の拡大
現行法の課徴金制度においては、自己の計算において不公正取引を行った場合を対象とすることを原則とし、
行為者が第三者の計算において行った場合は、行為者が子会社等の密接関係者又は生計を一にする者等の特
殊関係者の計算において行った場合が自己の計算とみなされるほかは、「金融商品取引業者等」(金融商品取引
業者又は登録金融機関)が顧客等の計算において不公正取引を行った場合に限られており、金融商品取引業者
等に該当しない者が、顧客等の第三者の計算において不公正取引を行った場合には、課徴金を課すことはできま
せん。
しかしながら、証券取引等監視委員会による不公正取引事案の調査において、金融商品取引業者等に該当し
ない者が、顧客等の計算において不公正取引を行った疑いがある事例が認められたことから、同委員会は、平成
23 年 12 月 20 日付の「顧客等の計算において不公正取引を行った者に係る課徴金賦課について」により、内閣
総理大臣及び金融庁長官に対して、「金融商品取引業者等」に該当しない者が、他人の計算において不公正取引
を行い、対価を得ている場合においても、課徴金を課すことができるようにする必要がある旨の建議を行いまし
た。
これを受けて、現行法では、「違反者(金融商品取引業者等に限る。)が、その行う金融商品取引業(登録金融
機関業務を含む。)の顧客又は第 42 条第 1 項に規定する権利者(第 5 項各号に掲げる者を除く。)の計算におい
て」と限定して規定されていたもの(例えば、金商法 173 条 1 項 3 号)を、平成 24 年金商法改正案では、「違反
者が、自己以外の者の計算において」と規定して、行為者を金融商品取引業者等に限定しないこととし、また顧客
等の計算に限定せず他人の計算一般において行う行為を対象とすることとされています。
3. 課徴金調査に出頭命令の追加
不公正取引等に関する課徴金の調査において、対象者が調査に応じない可能性があることから、事件関係人・
参考人に対する質問権及び意見・報告徴取権に加え、出頭を求める権限が追加されています(平成 24 年金商法
改正案 177 条 1 号)。
IV.
施行時期・その他
上記Ⅱインサイダー取引規制の見直し、Ⅲ課徴金制度の見直しに係る金商法改正は、法律の公布日から 1 年
以内に施行されることとされています。
なお、平成 24 年金商法改正案においては、①「総合的な取引所」の実現に向けた制度整備として、商品関連市
場デリバティブの対象となる商品を「金融商品」として(同 2 条 24 項)、これに係る業務を第一種金融商品取引業
に含めることにより証券会社は商品デリバティブ取引に参加することが可能とすること等の改正や、②店頭デリバ
ティブ取引規制の見直しも盛り込まれています。①については法律の公布日から 1 年半以内、②については法律
の公布日から 3 年以内に、それぞれ施行されることとされています。
V.
おわりに
平成 24 年金商法改正並びに関連する政令及び内閣府令の改正によるインサイダー取引規制は、実務に一定
の影響を及ぼす可能性があることから、その概要をご理解いただくうえで本稿が一助となれば幸いです。
最近の法令改正等の状況

2012 年 2 月 29 日、金融庁より、「企業内容等の開示に関する内閣府令の一部を改正する内閣府令(案)等」が公
表されました。有価証券届出書及び有価証券報告書における「役員の状況」及び「コーポレート・ガバナンスの状況」
の記載要領を改正するもので、改正後の規定は同年 3 月 31 日以後に終了する事業年度を最近事業年度とする有
価証券届出書及び当該事業年度に係る有価証券報告書から適用される予定です。

2012 年 3 月 6 日、東京証券取引所より、「中堅・中小企業の IPO 活性化のための有価証券上場規程等の一部改
正について」が公表されました。本則市場の上場審査基準等や一部指定審査等の緩和的見直しを行うもので、同月
9 日より施行されています。
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
2012 年 3 月 19 日、日本証券業協会より、「『有価証券の引受け等に関する規則』の一部改正について」が、当該改
正案に対するパブリック・コメントの結果とともに公表されました。改正後の規定は同年 4 月 1 日から施行され、同日
以後に引受契約を締結するコミットメント型・ライツオファリングから適用されます。

2012 年 3 月 21 日、東京証券取引所より、「業績予想開示に関する実務上の取扱いの見直し内容について」が公表
されました。昨年 12 月 28 日付「業績予想開示に関する実務上の取扱いの見直し方針について」で示された方針に
基づいて、具体的な実務上の取扱いの見直し内容を取りまとめたもので、本年 3 月期決算に係る決算発表からの適
用が想定されています。
文献情報

書籍 『論点体系 会社法 5 社債、組織再編I』
出版社
第一法規 2012 年 2 月 10 日刊
著者
中村 聡、安部 健介(共著、676 条~701 条担当)

論文 「〔会社法務〕 会社法改正中間試案(資金調達関係)」
掲載誌
企業会計 Vol.64 No.4 2012 年 4 月号
著者
藤津 康彦

論文 「〔企業法務最前線〕 ライツ・オファリングの最新動向」
掲載誌
月刊監査役 598 号 2012 年 4 月号
著者
田井中 克之
News

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
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
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石黒 徹、中村 聡、鈴木 克昌
(当事務所に関するお問い合わせ)
森・濱田松本法律事務所 広報担当
[email protected]
03-6212-8330
Capital Markets Bulletin 2012 年第 2 号(通算第 11 号) [2012.3.27 発行]
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