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(仮想デスクトップ教育基盤システム)(PDF形式、1.3M

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(仮想デスクトップ教育基盤システム)(PDF形式、1.3M
学校法人鶴学園 広島工業大学
http://www.it-hiroshima.ac.jp/
VDI(仮想デスクトップ環境)の導入によって
学修環境の拡充とシステム運用の負担軽減を両立
効果
解決
課題
3次元CADなどをインストー
ルしたPCは特定教室のみで
しか利用できず、授業時間以
外での学生利用が難しかった
VMwareを活用したVDI※を
導入。学生は時間や場所を問
わず、3次元CADを含む多様
なソフトウェアが利用可能に
学外からのPC利用も開始
され、
学修※2 環境の拡充を
実現。また、障害対応件数
は1/5程度に減少
※1 Virtual Desktop Infrastructure
※2 学問をまなびおさめること
1963年の創立以降、40,000名以上
た。また、3次元CADや統計解析など
た」
と語るのは、
情報化推進室 室長の
の技術者を輩出してきた広島工業大
処理負荷の高いソフトウェアは、
高性能
伊藤 敦氏です。
学。同学は、
テクノロジーの可能性を追
なPCをそろえた授業用の特定教室で
求する「工学部」
、
人間の可能性を情
しか利用できず、
授業以外の時間に学
日立のプライベートクラウド上に
VMware環境を構築
報によって発展させる「情報学部」
、
環
生が予習・復習などで利用することが
「仮想デスクトップ教育基盤システム」
境共生をもとに建築・住まい、
地域づく
難しかったのも大きな課題となっていま
の構築にあたり、
複数ベンダーが提案を
り、
地球環境の明日を創る
「環境学部」
、
した」
と鈴村氏は続けます。
行い、
その中から広島工業大学は日立
医療や食の技術で命を支える
「生命学
一方、
事務系情報システムについて
を選定。その理由を伊藤氏は、
「PC教
部」
の4学部12学科で構成されています。
は2013年末からVMwareの仮想化環
室の整備などを通じ、
以前から本学の
今回すべての学科の授業で活用す
境に移行して、
VDIによる150台のシン
IT環境を熟知していたこと、
大規模な
るPC環境にVDIを導入。学修環境の
クライアント活用をスタートさせていまし
VDI導入と仮想化環境で多くの実績を
拡充とシステム運用の効率化を実現し
た。
「事務系サーバの更新にあたり、
IT
持っていたことを評価しました」
と語ります。
ました。
リソースを集中管理するにはどのような
日立は「Hitachi Cloud」のプライベー
方法がベストかを検討した結果、
行き着
トクラウドソリューションを活用した環境
いたのがVDIでした。導入後は運用管
上 に「VMware Horizon®」を 用 い た
約4,500人の学生が利用するPC環
理の負担が大幅に減ったため、
これは
VDIを構築するとともに、
サーバ仮想化
境は従来、学内6か所のPC教室や自
授業用のPC環境にも適用できるので
ソフトウェア「VMware vSphere®」に
習室などにPCを設置していました。
し
はないかと、
本格的な検討を開始しまし
よってサーバ群の仮想化・集約を実施。
PCの管理負担と
利用制限が課題に
かしそこでは「いくつかの課題がありま
学内の650台のシンクライアントから、
サーバ側のOS、
ソフトウェアやITリソースをVDIで利用
各PC教室
465台
した」
と振り返るのは、
学内の情報シス
各自習室
96台
共有スペース
32台
図書館
26台
検証用/予備用
31台
テム環境を整備・管理する情報システ
ムメディアセンター長で工学部 機械シ
ステム工学科 教授の鈴村 文寛氏で
す。
「PC教室や自習室に設置していた
「VMware Horizon®」VDIを実現
PCは、
ソフトウェアのインストールやOS
「VMware vSphere®」サーバ環境を仮想化
アップデート、
システムの復元作業を1台
㻌
VDI用サーバ
ずつ人手で行う必要があり、
運用管理
に時間と手間が非常にかかっていまし
13
自宅など
ファイアウォール
「仮想デスクトップ教育基盤システム」
の概要
はいたっく 2015.1
All Rights Reserved,Copyright ©2015,Hitachi,Ltd.
学生
学外から任意のPCでVDIを利用
㻌
学校法人鶴学園 広島工業大学
所 在 地 広島県広島市佐伯区三宅2-1-1
創
立 1963年4月1日
(2014年5月1日現在)
学 生 数 4,519名
(2014年5月1日現在)
教 員 数 168名
PC教室や自習室はもちろん、
オープンス
ペース、
ラウンジなどに設置された650
台のシンクライアントから、
時間と場所の
制約なくいつでも必要なOSやソフトウェ
アが利用できる「仮想デスクトップ教育
基盤システム」を構築しました。
VDIによって学修環境が拡充。
障害対応件数は1/5程度に減少
学校法人鶴学園
広島工業大学 大学院工学系研究科
機械システム工学専攻 工学部
機械システム工学科 教授・博士(工学)
情報システムメディアセンター長
鈴村 文寛 氏
学校法人鶴学園
広島工業大学 情報化推進室
室長
伊藤 敦 氏
学校法人鶴学園
広島工業大学 情報化推進室
サブリーダー
小川 博道 氏
「今まで授業用の特定教室でしか使
のマスター更新で済ませることができ
なカギとなったのです」
と鈴村氏は評価
えなかった3次元CADなどが、
学内の
ます。
します。
どのPCからでも利用できるようになった
「おかげで情報化推進室の職員は、
今後、
広島工業大学は学生からニー
ため、予 習・復 習がはかどり、
また、
ス
これまでシステム運用に費やしていた労
ズの高いタブレットを使ったCAD演習な
マートフォンやタブレット端末から最寄り
力や時間を、
学内のITリソース利活用
どに力を入れていくほか、
「大学での活
のプリンターにすぐ印刷ができるので便
に向けた企画立案といった業務に振り
用成果をふまえ、将来は小学校から
利だと学生から好評です。また、ITリ
向けることができるようになりました。そ
中学・高校も含めた学校法人鶴学園
ソースをセンター側で集中管理している
の成果の1つとして2014年12月からは、
全体で仮想化を活用した教育環境を
ため、
“PCが起動しない”
といったトラブ
学内だけでなく学外からも仮想デスク
検討していきたい」
と小川氏は今後の
ルもなくなり、
授業を中断することがなく
トップにアクセスできるサービスを開始し
抱負を語ります。積極的なIT活用で
なりました。
さらに仮想化環境では順次
ました」
と伊藤氏は語ります。
学修環境の拡充を図り、
学生に魅力的
リソースを増やしていけるので、
導入後
も性能が陳腐化することなく、
常に最新
事前検証による
最適化チューニングを評価
なキャンパスを提供する広島工業大学
に、
これからも日立は先進的で高信頼
のスペックを提供できるのがうれしい
「教育系システムは非常に処理負荷
のITソリューションを提案し続けてい
ですね」
と喜ぶのは、情 報 化 推 進 室
の高いソフトウェアを使うため、
事務系
きます。
サブリーダーの小川 博道氏です。
システムのように簡単に仮想化できる
「VDIの導入後は学内のPC環境で
とは 思っていませ んでした。しかし
頻発していたトラブルが大幅に低減さ
VMwareで多くの導入実績とノウハウ
れ、
障害対応件数が1/5程度に減りま
をお持ちの日立さんは、
実際の授業で
した」
と小川氏は笑顔をみせます。OS/
学生が一斉にシステムを使う場合の
ソフトウェアのインストールやアップデー
パフォーマンスを綿密にシミュレーション
ト、
セキュリティパッチの適用などについ
した上でリソースを最適化チューニング
ても、
VMware Horizon®を使えば一度
してくれました。これが導入成功の大き
「PC教室の空きを待つ必要がなく、
どのPCからも
3次元CADが利用できるため、
とても便利になりまし
た。予習・復習などが、
自分の空き時間にできるため、
本当に助かっています」
と笑顔を見せる学生さんたち
お問い合わせ先
(株)
日立製作所 公共システム営業統括本部 カスタマ・リレーションズセンタ
http://www.hitachi.co.jp/pchannel-inq/
■ 情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/vdi/
はいたっく 2015.1
All Rights Reserved,Copyright ©2015,Hitachi,Ltd.
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