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事業報告書 - 労働安全衛生総合研究所
平成 14 年度 事業報告書 独立行政法人 産業安全研究所 - 1 - 中 期 目 標 中 独立行政法人通則法(平成11年法律第103号) 第29条第1項に基づき、独立行政法人産業安全研 究所が達成すべき業務運営に関する目標を次のとお り定める。 平成13年4月1日 厚生労働大臣 第2 坂口 力 業務運営の効率化に関する事項 期 計 画 独立行政法人通則法(平成11年法律第103号) 第29条第1項に基づき平成13年4月1日付けを もって厚生労働大臣から指示のあった独立行政法人 産業安全研究所中期目標を達成するため、同報30 条の定めるところにより、次のとおり、独立行政法 人産業安全研究所中期計画を定める。 平成13年4月2日 独立行政法人産業安全研究所理事長 尾添 博 第1 業務運営の効率化に関する目標を達成するた めとるべき事項 通則法第29条第2項第2号の業務運営の効率化 に関する事項は、次のとおりとする。 1 効率的な業務運営体制の確立 1 効率的な業務運営体制の確立 独立行政法人化に伴って要請される業務運営の効 率化と産業安全に関する調査及び研究の充実との両 立を図るため、次の目標を達成すること。 (1)効率的な業務運営体制の確立 (1) 効率的な業務運営体制の確立 効率的かつ柔軟な組織編成を行うこと。また、研 独立行政法人産業安全研究所(以下「研究所」と 究員の採用に当たっては、資質の高い人材をより広 いう 。)の組織体制は柔軟なものとし、この中期計 く求めることができるよう工夫すること。 画の遂行状況を踏まえて適宜見直しを行う。 - 2 - 平 成 14 年 度 計 画 平 成 14 年 度 の 業 務 の 実 績 独立行政法人通則法(平成11年法律第103号) 第30条第1項の規定に基づき、平成13年4月2 日付けをもって認可された独立行政法人産業安全研 究所中期計画を達成するため、同法第31条の定め るところにより、次のとおり、平成14年度計画を 定める。 平成14年3月29日 独立行政法人産業安全研究所理事長 尾添 博 第1 業務運営の効率化に関する目標を達成するため 第1 業務運営の効率化に関する目標を達成するた とるべき事項 めとるべき事項 1 効率的な業務運営体制の確立 1 効率的な業務運営体制の確立 独立行政法人通則法(平成11年法律第103号)及び 独立行政法人産業安全研究所法(平成12年法律第12 4号)に基づいて作成し、厚生労働大臣の認可を受 けている独立行政法人産業安全研究所中期計画(以 下「中期計画」という 。 )に基づき、平成14年度計 画を作成し厚生労働大臣に届け出を行い、官報及び インターネットにより公表を行った。 業務執行に必要な規程、所内委員会について見直 しを行い 、「任期付研究員の採用、給与及び勤務時 間の特例に関する規程 」等を制定、 「管理会議規程」 等を改訂するなど必要に応じた制改訂を実施し、必 要な所内委員会を整備するとともに、これらに基づ いた適切な執行を行った。 (1) 効率的な業務運営体制の確立 (1) 効率的な業務運営体制の確立 独立行政法人産業安全研究所(以下「研究所」と いう。)の組織体制は、柔軟な体制を維持し効率的 な運営を行う。 研究所の業務を効率的に行うため、管理運営に係 る所内会議等については前年度の状況を踏まえた見 直しを行うとともに、必要に応じて関連規程類の制 定及び改訂を行う。 【柔軟な組織体制の維持】 ●平成13年度の厚生労働省独法評価委員会において 一定の評価を得た総務課、研究企画調整部、研究部 の1課2部からなる新組織体制の下で、多様化する研 究分野と課題に対応するため、複数の研究グループ にまたがった調査・研究課題を6課題(平成13 年度 は4課題)に増加させるなどなお一層の柔軟な対応 を図った。 <添付資料Ⅱ:表1 産業安全研究所の組織> 【所内会議・規程等の見直し】 ●業務運営を円滑に実施するための各種の所内会議 ・所内委員会について、平成13年度の実施状況を踏 まえ、下記の事項等につき、見直しや必要に応じた 所内規程等の制改訂を行った。 1) 「研究会議」を「管理会議 」に統合(「管理会議」 との業務内容の重複から簡素化を図って) 2)「安全衛生委員会」の委員数を減員するなどの適 正化(労働基準監督機関からのアドバイスに基づ き) 3)所内委員会「情報公開ワーキンググループ」を 設置(情報公開に関する法令の施行にあたって、 所内での必要準備作業等を実施のため) - 3 - 中 期 目 標 中 (2)内部進行管理の充実 期 計 画 (2) 内部進行管理の充実 業務の進行状況を組織的かつ定期的にモニタリン グし、必要な措置を、適時かつ迅速に講じるための 仕組みを導入し、実施すること。 ア 調査研究業務の効率的な推進を図るため、内部 研究評価システムを活用して研究進捗状況等を把 握し、その結果を研究管理・業務運営に反映させ る。 - 4 - 平 成 14 年 度 計 画 平 成 14 年 度 の 業 務 の 実 績 4)所内委員会「業績評価ワーキンググループ( 13 年度設置)」における業績評価の検討 (「国の研究開発評価に関する大綱的指針( H13/ 11/28 決定)」、「厚生労働省の科学研究開発評価 に関する指針 (H14/8/27 決定)」受けて、研究員 の業績評価のあり方・方針等の再検討のため) 5)「情報公開関係規程類」の制定(情報公開に関 する法令の施行にともなって) 6)「文書管理規程」の制定(情報公開に関する法 令の施行に伴って) 7)「任期付研究員の採用、給与及び勤務時間の特 例に関する規程」の制定 8)「職員の勤務時間、休日及び休暇等に関する規 程」の改訂(任期付き研究員の採用を考慮して) 9)「職員給与規程」等の改訂 10)「研究倫理審査規程」の制定 11)「流動研究員規程」の改訂 【研究員の採用】 ●土木施工安全分野の研究員採用において、若手育 成型任期付研究員の選考採用を公募により実施(応 募者4名、うち2名を書類選考で選抜し面接選考で 1名を採用、平成15年4月1日より勤務。 )した。 ●さらに、上記以外に、平成14年度末に国立大学へ の転出研究員が生じたため、それに伴う研究員の採 用を検討し、上記とは別分野(機械安全)の若手育 成型任期付研究員採用のための公募作業を実施した (平成15年7月1日採用予定。)。 (2) 内部進行管理の充実 (2) 内部進行管理の充実 【業務関連会議等】 ●産業安全研究所全般の運営に関しては、原則毎月 1回開催の理事会(理事長、理事、監事、必要に応 じて部長、課長、係長が参席)及び原則毎月1回開 催の運営会議(理事長、理事、部長、課長、係長が 出席)において必要事項を審議・決定し、また、産 業安全研究所が実施する業務に関する詳細事項につ いては、原則毎月1回開催の管理会議(理事、部長、 課長、必要に応じて関係者が参席)において必要事 項について報告、審議、決定を行うこととし、これ らの会議を定期的かつ必要に応じて随時に開催し た。 ア 内部研究評価会議を2回開催し、その結果を研 ア 内部研究評価会議の開催状況 究管理・業務運営に反映させ、より効率的な調査 研究業務の推進を図る。 【内部研究評価会議】 ●研究業務等の進捗管理については、産業安全研究 所の内部研究評価会議を研究評価会議規程に基づ き、年2回開催(年度中間及び年度末)して、開始 予定の研究課題、実施中の全研究課題、終了した研 究課題について、事前・中間・事後の評価を産業安 全研究所自身のピアレビューとして行い、その結果 に基づいて、必要な場合は研究計画の変更、予算措 置等を講ずることとしている。 - 5 - 中 期 目 標 中 - 6 - 期 計 画 平 成 14 年 度 計 画 平 成 14 年 度 の 業 務 の 実 績 ●また、平成14年度より、研究業務の偏りを避け、 効率的な進行管理を行うため、複数の研究課題を有 する研究者の各研究課題ごとの分担割合(エフォー ト)を明確にした。 【中間評価】 ●年度中間の内部研究評価会議を平成14年9 月5 、6 、 12日に実施し、プロジェクト研究全課題( 5課題 )、 年度当初から立ち上げた基盤的研究課題(23 課題)について、主にその進捗状況等の中間評価を 実施し、年度途中に立ち上げた基盤的研究課題(平 成15年 2月に立ち上げた大学との共同研究1課題を 除く5課題)、競争的資金による課題(5課題)に ついては研究背景・必要性、目的等の他、研究方法 についても評価し、研究計画の修正を含む進行管理 を行った。 また、平成13年度の終了課題についても事後評価 を実施した。 ●評価結果に基づき、必要に応じた研究費の追加配 分を実施した。 ●また、災害調査全課題(13課題)、受託研究課 題(3課題)について、進捗状況等の評価を実施し た。 【年度末評価】 ●年度末の内部研究評価会議を平成15年 1 月15∼ 17 日に実施し、平成14年度実施中の全課題の中間評価、 平成15年度に開始を予定している全課題及び平成15 年2 月開始の共同研究1課題においては研究背景、 必要性、目的等の他、研究方法について事前評価を 実施し、研究計画の修正を含む進行管理を行った。 ●これらの評価結果を平成15年度の研究計画・研究 費配分に反映させた他、研究員のインセンティブを 高めるため、優れていると評価された研究課題につ いて、当該研究課題実施研究員の災害調査など研究 外業務への貢献も考慮し、 研究費の増額を実施した。 ●また、災害調査全課題(12課題)、受託研究課 題(3課題)について、進捗状況等の評価を実施し た。 【その他】 ●平成14年度の産業安全研究所外部研究評価会議に おいて、産業安全研究所の内部研究評価会議はその 役割・機能を十分発揮している旨の評価を得た。 ●また、中期目標の期間内において実施の全プロジ ェクト研究課題等に関しては、その事前・中間・事 後の必要な評価を、外部研究評価会議( 大学の先生 、 他研究機関の研究者、企業経営者等の学識経験者1 5名の委員で構成)において計画的に実施し、平成 14年度は2課題の事後評価、1課題の事前評価、等 の評価を実施した。(第2の「3.外部評価の実施 及び評価結果の公表」の項で後述) - 7 - 中 期 目 標 中 期 計 画 イ 業務の実施状況及び業績等を適切に評価できる 業務管理システムを検討し、導入を図る。なお、 業績評価に当たっては、調査研究業務以外の業務 の業績についても評価できるよう配慮する。 (3)業務運営の効率化に伴う経費節減 (3) 業務運営の効率化に伴う経費削減 運営費交付金を充当して行う事業については、中 ア 省資源、省エネルギーを推進し経費を節約する 期目標期間中において、新規追加・拡充部分を除き、 とともに、業務処理への情報通信技術の活用や定 平成13年度の運営費交付金の最低限2%に相当す 型業務の外部委託化等業務処理の効率化のための る額を節減すること。 見直しを行い、経費の節減を図る。 イ 外部研究資金については、関係省庁、特殊法人、 関係公益団体等からの競争的研究資金、受託研究 等の獲得に向けて積極的な応募を行うとともに、 研究施設・設備の有償貸与、成果物の有償頒布等 による自己収入の確保に努める。 ウ 上記ア及びイの措置を講じることにより、運営 費交付金を充当して行う事業については、平成14 年度以降の各事業年度について、平成13年度の運 営費交付金額の少なくとも0.5 %程度に相当する 節減額を見込んだ中期計画の予算を作成し、当該 予算により適切な業務運営を行う。 - 8 - 平 成 14 年 度 計 画 平 成 14 年 度 の 業 務 の 実 績 イ 業務の実施状況の把握及び業績等を適正に評価 イ 業務管理システム構築に関する状況 するための支援システムとして、業務管理システ ムの構築を開始する。 【研究関連業務の一括管理システムの構築】 ●平成13年度に検討した研究業務及び研究外業務の マスターデータ化を実施した。更に、研究業務、委 員会業務に業務コードを付与し、業務の実施状況、 業績等の評価が複数のデータベース間において可能 になる業務のリレーショナルデータベース化を実現 する業務管理システム構築に着手した。 なお、次年度(平成 15年度)には試験的運用を試 みる予定である。 【研究者の個人業績評価】 ●研究者の個人業績評価に関しては、内部研究評価 の結果及び業務のマスターデータ等をもとに一部試 行を開始した。 (3) 業務運営の効率化に伴う経費削減 (3) 業務運営の効率化に伴う経費削減 ア 節電・節水による省資源、省エネルギーに努め、 ア 省資源、省エネルギー等の状況 所内LANの活用によるペーパーレス化を図る。 ●平成13年度に引き続き、平成14 年度においてもよ り一層の省資源・省エネルギー化を図るべく、積極 的に全職員で取り組みを行った。 ●具体例として、11月を省エネルギー月間として定 め、省エネパトロールの実施、省エネステッカーを 活用した意識啓発活動の積極的な推進を図った。 また、所内通知は所内電子掲示板等に掲載し、配 布書類を少なくするなど、平成13 年度に引き続きペ ーパーレス化を進めた。 ●総合管理業務(警備・清掃等)を一般競争入札に より外部委託した結果、経費節減を達成することが できた。 イ 競争的外部研究資金への積極的な応募を行うと イ 競争的研究資金等の獲得に関する状況 ともに、インターネット等による受託研究及び施設 貸与の広報を行う。また、一部の研究所刊行物の有 【競争的外部研究資金への応募・獲得等】 償頒布を行う。 ●平成14年度においては、厚生労働省・文部科学省 ・民間等から募集のあった外部研究資金への応募を 積極的に行った結果 、「厚生労働科学研究費(労働 安全衛生総合研究事業)補助金」5件を獲得した。 ●また、「科学技術振興事業団重点研究支援協力員 (平成11年度及び平成 13年度に獲得した課題につい て継続) 」の獲得、「若手研究者海外派遣(日本学 術振興会:平成13年度に獲得 )」により研究員を米 国に派遣した。 <添付資料Ⅱ:表20 STAフェロー・支援協力員等の 受入れ、表26 外部機関への研修> - 9 - 中 2 期 目 効率的な研究施設・設備の利用 標 中 期 計 画 2 効率的な研究施設・設備の利用 研究施設・設備の活用状況を的確に把握するとと 大学、産業安全関係研究機関及び民間企業等との もに、他の研究機関等との協力・連携を図り、研究 研究協力と連携を図ることにより、研究施設・設備 施設・設備の共同利用を促進する等、その有効利用 の共同利用を進め、研究資源の効率的な活用を図る。 を図ること。 - 10 - 平 成 14 年 度 計 画 平 成 14 年 度 の 業 務 の 実 績 【受託研究、施設・設備貸与】 ●受託研究に関して産業安全研究所ホームページに よる広報等を行うとともに、民間企業等から依頼の あった3課題の研究を受託し実施した。なお、受託 先に「満足」を5、「普通」を3 、「不満足」を1 とした5段階評価を求めたところ、平均4.25の評価 ( 委託結果にほぼ満足)であり、高い評価を受けた。 ●施 設 ・設備貸与に関して産業安全研究所ホームペ ージによる広報等を行うとともに、民間企業等から 依頼のあった施設の有償貸与(風環境シミュレータ 装置1件、遠心載荷実験装置1件、3000kN圧縮試験 機1件)を行った。これらの設備は、国内でも数少 ない産業安全研究所特有の実験装置であり、活用の 場を民間にも開いて施設の有効活用を図った。 (「 2 効率的な研究施設・設備の利用」の項で 後述) 【その他】 ●産業安全研究所刊行物の有償頒布については、平 成13年度に引き続き、所内規程に基づき、一部の刊 行物につき複製権及び複製した著作物の頒布権を有 償で実施させた。 ●また、産業安全研究所刊行物のコピーサービスに ついて検討し、外部機関に当該サービスを次年度(H 15 年度)以降に実施するための検討を行った 。 (第 3 予算、収支及び資金計画の項で後述) 2 効率的な研究施設・設備の利用 2 効率的な研究施設・設備の利用 大学、 産業安全関係研究機関及び民間企業との共 共同研究(12課題)を実施することにより、産 同研究の実施や連携により、研究施設・設備の共同 業安全研究所の研究施設・設備の共同利用を実施し 利用を行い、研究資源の効率的な活用を図る。この た。 ため、共同利用可能な研究施設・設備の一覧を研究 所のホームページに公開するとともに、関係研究機 ●共同利用や貸与の可能な施設・設備を産業安全研 関に対して研究施設・設備の共同利用を働きかける。究所ホームページに公開するほか、安全技術講演会 等において積極的に広報し、当所研究業務の遂行に 差し支えない範囲内において、民間企業等から依頼 のあった施設の有償貸与(3件)を行い、研究資源 の効率的な活用を図った。 ( 前出;1の(3)のイの【受 託研究、施設・設備貸与】 ) <添付資料Ⅱ:表22 国内共同研究> - 11 - 中 第3 期 目 標 中 国民に対して提供するサービスその他の業務 の質の向上に関する事項 期 計 画 第2 国民に対して提供するサービスその他の業務 の質の向上に関する目標を達成するためとる べき事項 通則法第29条第2項第3号の国民に対して提供 するサービスその他の業務の質の向上に関する事項 は、 次のとおりとする。 1 労働現場のニーズの把握 1 労働現場のニーズの把握と業務への積極的な反映 事業場における災害の予防に関する調査及び研究 産業安全分野における我が国の中核的研究機関と を行うことにより、職場における労働者の安全の確 して社会から要請されている公共性の高い業務を適 保に資する目的で設立された独立行政法人として、 切に実施するため、労働現場のニーズを的確に把握 職場で生じている産業安全上の諸問題を的確にとら し、業務へ積極的に反映させることを目的とした会 え、労働現場のニーズに対応した調査及び研究、技 合を開催し、業界団体や第一線の安全管理者等から 術支援等を積極的に実施するため、毎年度、業界団 助言や要望等を伺うとともに情報交換を行う。 体や安全管理者等との間で情報交換を行うとともに、 研究所の業務に関する要望、意見等を聞くことを目 的とする場を設けること。 2 労働現場のニーズ及び行政ニーズに沿った調査 2 労働現場のニーズ及び行政ニーズに沿った調査及 及び研究の実施 び研究の実施 労働現場のニーズ及び行政ニーズへの対応を通じ 労働災害防止計画、科学技術基本計画、事故災害 てその社会的使命を果たすため、次に掲げる調査・ 防止安全対策会議報告等を踏まえつつ、以下の業務 研究の業務を確実に実施すること。 を実施することにより、労働現場のニーズ及び行政 ニーズに対応する。 (1)プロジェクト研究 (1) プロジェクト研究 現在我が国が直面する産業安全上の課題に対応す 中期目標において示されたプロジェクト研究を計 るため、次の重点研究領域において、別紙1(省略 ) 画的に実施する。 に示すプロジェクト研究(研究の期間、研究の方向 なお、プロジェクト研究の実施期間については、 及び明確な到達目標を定めて、重点的に研究資金及 それぞれの研究課題毎に次の期間を予定する。 び研究要員を配する研究をいう。)を実施すること。 ア 仮設構造物の耐風性に関するアセスメント手法 ア 建設工事における構造物等の倒壊・崩壊災害の の開発 防止 平成 14年度∼平成 16年度 イ 化学物質処理プロセスにおける爆発・火災災害 イ 情報化技術を援用した中小規模掘削工事の安全 の防止 化 ウ 機械等の安全制御技術の開発及び破損災害の防 平成 16年度∼平成 17年度(参考:平成18年度ま 止 で継続予定) エ 不安全行動に基づく労働災害の防止 ウ 橋梁架設中の不安定要因の解明と安全施工技術 の開発 平成 17年度(参考:平成19年度まで継続予定) - 12 - 平 成 14 年 度 計 画 平 成 14 年 度 の 業 務 の 実 績 第2 国民に対して提供するサービスその他の業務の 第2 国民に対して提供するサービスその他の業務 質の向上に関する目標を達成するためとるべき の質の向上に関する目標を達成するためとる 事項 べき事項 1 労働現場のニーズの把握と業務への積極的な反映 1 労働現場のニーズの把握と業務への積極的な反映 労働現場のニーズを的確に把握し、業務へ積極的 ●ホームページ、メール、電話等による技術相談に に反映させるため、業界団体や第一線の安全管理者 積極的に対応を図り、産業現場での具体的な安全問 等を対象とした産業安全に関する情報交換会を開催 題のシーズ・ニーズの把握を行った。 する。 ●産業現場第一線からの産業安全研究に向けた要望 等に関する意見交換を行う場としての「産業安全に 関する情報交換会」を、神奈川県産業技術交流会・ 神奈川県工業技術研究機関連絡会の会員企業等の参 加の下に、産業安全研究所に対する意見・要望に関す る自由討論会の形式で平成14年12月18日に開催した。 ●提言された産業安全研究所に対する要望・意見に ついては報告書にとりまとめるとともに、平成 15年 度以降に実施する研究課題の中で極力取り上げて行 くこととした。 ●所内研究討論会に労働安全・衛生コンサルタント として長年にわたり企業の指導等に当たった有識者 を招き、講演と意見交換を行い、産業現場第一線の ニーズや産業安全研究所への要望の把握に努めた。 2 労働現場のニーズ及び行政ニーズに沿った調査及 2 労働現場のニーズ及び行政ニーズに沿った調査 び研究業務の実施 及び研究業務の実施 労働災害防止計画、科学技術基本計画、事故災害 防止安全対策会議報告書等を踏まえつつ、労働現場 のニーズ及び行政ニーズに沿って、以下の業務を実 施する。 (1) プロジェクト研究 (1) プロジェクト研究 中期目標に示される重点研究領域において、重点 的に研究資金と研究要員を配する下記のプロジェク ト研究を実施する。 ア 建設機械の保守管理システム高度化のための損 傷評価技術の開発 (参考:平成13年度∼ 15年度 まで実施予定) a) 稼働中のボックスジブ式移動式クレーンの構 造部材に作用する負荷の計測とその頻度解析 b) 赤外線法及び超音波法を溶接部分に適用した 場合における溶接欠陥の検出能力についての検 討 c) 歪みゲージ等によるボルト締結部の疲労損傷 モニタリングシステムの開発 ●中期計画・年度計画に基づいて、下記に示すプロ ジェクト研究5課題を実施し、論文誌・国際学会・ 国内学会等で成果を公表するとともに、特許出願・ 所外での講演等についても積極的に行った。実施し た研究の概要については「添付資料Ⅰ」に示す。 <添付資料Ⅰ:(1)プロジェクト研究> ●各研究課題については、外部研究評価会議におい て、事前・中間・事後の必要な評価を計画的に実施 し、その結果を踏まえた適切な研究計画を作成して いるものである。 ●平成14年度に実施したプロジェクト研究課題につ いては中間評価の時期に達していないため、外部研 イ 建設労働災害の発生原因としてのヒューマンエ 究評価会議において評価を実施しなかったが、内部 ラー防止に関する研究 研究評価会議においてピアレビューを実施した。 (参考:平成13年度∼ 16年度まで実施予定) ( 「 3 外部評価の実施及び評価結果の公表」の項 で後述) - 13 - 中 期 目 標 中 エ オ カ キ ク ケ コ 期 計 画 産業リサイクル過程における爆発・火災災害防 止 平成 14年度∼平成 17年度 液体噴霧時の静電気による爆発・火災の防止 平成 17年度(参考:平成19年度まで継続予定) 化学プロセスにおける爆発災害防止技術に関す る総合的研究 平成 13年度(参考:平成10年度からの継続) 建設機械の保守管理システム高度化のための損 傷評価技術の開発 平成 13年度∼平成 15年度 人間・機械協調型作業システムの基礎的安全技 術に関する研究 平成 14年度∼平成 17年度(参考:平成18年度ま で継続予定) 生産・施工システムの総合的安全制御技術の開 発に関する研究 平成 13年度(参考:平成9年度からの継続) 建設労働災害の発生原因としてのヒューマンエ ラー防止に関する研究 平成 13年度∼平成 16年度 (2)基盤的研究 (2) 基盤的研究 将来生じ得る研究課題にも迅速かつ的確に対応で きるよう、研究基盤としての研究能力を継続的に充 実・向上させるため、国内外における労働災害、産 業活動等の動向を踏まえつつ、別紙2(省略)に示 す研究領域において、基盤的な研究を戦略的に実施 すること。 研究所の学術水準を継続的に充実・向上させるた め、科学技術の進歩、労働環境の変化、労働災害の 発生状況等の動向を踏まえつつ、中期目標に示され た研究領域において、研究所の研究基盤を充実させ るための基礎的研究及び将来のプロジェクト研究の 基盤となる萌芽的研究等を、毎年度研究計画を作成 して実施する。 - 14 - 平 成 14 年 度 計 画 平 成 14 年 度 の 業 務 の 実 績 a) 建設作業現場における不安全行動と作業環境 及び組織要因の関係 b) 建設作業現場における不安全行動防止のため の訓練装置の開発 c) 建設作業現場における情報の内容・伝達方法 ・伝達状況と不安全行動との関係の明確化 d) 高齢者における高所作業環境適正化に関する 実験的研究 <添付資料Ⅱ:表31 プロジェクト研究課題の外部 研究評価実施状況> ●なお、プロジェクト研究課題「建設労働災害の発 生原因としてのヒューマンエラー防止に関する研究 (平成13年度∼平成 16年度)」に関しては平成15年 度に中間評価の実施を計画している。 【実施したプロジェクト研究課題】 人間・機械協調型作業システムの基礎的安全技 術に関する研究 ア 建設機械の保守管理システム高度化のための損 (参考:平成14年度∼ 18年度まで 実施予定) 傷評価技術の開発 a) 接触模擬人体モデルによる人間と機械の協調 作業における接触危険性の評価 イ 建設労働災害の発生原因としてのヒューマンエ b) 監視カメラによる移動ロボットの追跡実験の ラー防止に関する研究 ため通信制御プログラムの開発 c) 危険点近接作業の実態調査等をもとに事業者 ウ 人間・機械協調型作業システムの基礎的安全技 を対象としたリスクアセスメント手法の構築 術に関する研究 ウ エ 産業リサイクル過程における爆発・火災災害防 エ 産業リサイクル過程における爆発・火災災害防 止に関する研究 止に関する研究 (参考:平成14年度∼ 17年度まで 実施予定) a) 反応模擬装置による混触危険性のスケール効 オ 仮設構造物の耐風性に関するアセスメント手法 果の解明 の開発 b) 引火温度範囲測定方法に関する調査研究 c) 金属粉と高温水蒸気の反応性測定 d) 小型の可燃性ガス/液体入り容器の実態調査 と成分分析 オ 仮設構造物の耐風性に関するアセスメント手法 の開発 (参考:平成14年度∼ 16年度まで実施予定) a) 建物外壁の開口部が足場に作用する風荷重に 及ぼす影響の解明 b) 仮設構造物の風荷重に対する剛性の検討 (2) 基盤的研究 (2) 基盤的研究 研究所の研究基盤を継続的に充実・向上させるた めに、下記の基盤的研究について、研究背景、研究 概要等を記載した研究計画書を作成し、計画的に実 施する。なお、このほか年度途中から開始する共同 研究等についても適宜実施する。 【実施概要】 ●平成14年度計画において、当初予定した全ての研 究課題(中期目標に示された13の基盤的研究領域 のうち、11の領域における23課題)を実施した 。 実施した研究の概要については「添付資料Ⅰ」に示す。 研究領域(1) 機械等の安全制御技術の開発 ・機能性流体によるロボット制御技術に関する研究 ●また、年度途中から6課題を立ち上げた。これら ・ボイラ用安全弁の新機構と安全制御システムの開 は、平成 14年春の台湾地震に際して報道されたクレ 発に関する研究 ーン落下事故のように我が国の産業安全に関しても 緊急に技術的解明が必要と考えられる課題に迅速に 研究領域(2) 機械等の破損による災害の防止 対応したもの、当所に保有されている研究ノウハウ ・時系列周波数解析とウエーブレット解析による材 や実験施設の活用が社会的に要請されているもの等 料の非破壊損傷評価 である。このうち1課題については大学との共同研 究として実施した。 研究領域(3) クレーン等の転倒・倒壊防止 ・支持地盤の不安定要因による移動式クレーンの転 ●さらに、年度途中に競争的研究資金に応募し採択 倒防止に関する研究 され、外部研究機関(大学等)との共同研究として ・各種クレーンの耐震安全性に関する研究 新規に実施した研究課題が5課題ある。 <添付資料Ⅰ:(2)基盤的研究> <添付資料Ⅱ:表4 研究課題一覧> - 15 - 中 期 目 標 中 - 16 - 期 計 画 平 成 14 年 度 計 画 平 成 14 年 度 の 業 務 の 実 績 研究領域(4) 建設工事における地盤災害の防止 ・掘削時における地盤変形・側圧変化および崩壊現 象に関する研究 ・鋼矢板控え壁を使った自立式土留工の安全性の確 保および向上 ・地中構造物と地盤の動的な相互作用による地盤反 力特性に関する基礎的研究 ●これらの研究課題全てについて内部研究評価会議 におけるピアレビュー(事前・中間の他、終了課題 については事後評価)を実施し、その結果を踏まえ た計画の実施、 あるいは計画の修正・変更を行った。 ●また、各々の課題ごとに研究計画にしたがって、 論文誌・国際学会・国内学会等で成果を公表すると ともに、特許出願等を積極的に行った。 研究領域(5) 仮設構造物に係る災害防止 <添付資料Ⅰ:(2)基盤的研究> ・建設機械の振動が構造物の安定性および作業性に <添付資料Ⅱ:表13 特許出願及び特許登録> 及ぼす影響 【共同研究課題等】 研究領域(6) 墜落・転倒災害の防止 ・高齢作業者の転倒災害防止のための安全性評価に ●平成14年度に実施の課題のうち、研究を効率的か 関する基礎的な研究 つ有効的に実施するため、年度当初より外部研究機 ・低層建築物の屋根工事における墜落防止のための 関等との共同研究として実施したものが5課題(大 足場の必要条件に関する研究 学1、民間4 )、年度途中から大学と実施したもの ・墜落防護具の性能向上に関する研究 が1課題、及び競争的資金により実施したものが 5 課題(大学4、大学と民間1)ある。 研究領域(7) 化学物質の爆発危険性の解明 <添付資料Ⅱ:表22 国内共同研究> ・高温・高圧下における気体物質の爆発危険性に関 する研究 【その他】 ・新規化学物質等の爆発危険性の解明とデータベー スの構築に関する研究 ●年度途中で追加された研究課題を含め、平成 14年 ・最小着火エネルギー試験法の開発と試験基準に関 度は、中期目標に挙げた13全ての基盤的研究領域 する研究 において研究を実施したことになった。 研究領域(8) 化学プロセスの安全化 ●これらの基盤的研究の成果の一例として、「支持 ・爆発・火災災害データベースの高機能化に関する 地盤の不安定要因による移動式クレーンの転倒防止 研究 に関する研究(研究領域( 3)) 」の研究成果は、平 成14年度安全工学協会論文賞を受賞するなど、学会 研究領域 (9) 電気機械器具等における障害・災害の 等においても高く評価された。(4の「(1)学会発 防止 表等の促進」にて後述) ・中波による大型クレーンへの誘導電流の低減に関 する研究 ●以上とは別に、民間から要望のあった受託研究に ・電圧入力型電撃危険性判別回路に関する研究 ついて、受託研究規程に基づき受託研究審査会によ ・制御用低圧電気回路の接触不良診断方法に関する る審査の結果、産業安全研究所の役割と目的に合致 研究 した3課題についてこれを受託し、実施した。 ・強電磁環境下における大型クレーンの周囲作業者 の作業環境に関する研究 研究領域(10) 静電気障害・災害の防止 ・粉体プロセスにおける静電気による着火防止技術 に関する研究 ・新原材料の静電気による着火危険性の評価技術に 関する研究 研究領域 (13) セ−フティアセスメント・マネジメ ント手法の高度化 ・等価リスク曲線による被害低減評価に関する研究 - 17 - 中 期 目 標 中 期 計 画 (3)崩壊倒壊、爆発火災等の労働災害の原因究明 (3) 労働災害の原因等に関する調査・研究 及び同種災害の防止に関する研究並びに災害 調査技術の向上に関する研究 ア 行政から依頼を受けたとき、又は調査・研究の 実施上必要があると研究所が判断するときは、労 働基準監督機関等の協力を得て、労働災害の原因 調査等を実施する。また、原因調査等の結果、講 ずべき対策、労働基準監督機関等が同種の原因調 査等を実施するに当たって参考とすべき事項等に ついては、厚生労働省労働基準局安全衛生部に適 宜報告する。 イ 厚生労働大臣から緊急の原因調査等の要請があ った場合に、災害調査に迅速、的確に対応できる よう体制を整備する。 - 18 - 平 成 14 年 度 計 画 平 成 14 年 度 の 業 務 の 実 績 (3) 労働災害の原因等に関する調査・研究 (3) 労働災害の原因等に関する調査・研究 ア 中期目標、中期計画及び平成14 年度計画に基づき、 所内規程(産業災害調査実施規程、産業災害調査検 討委員会規程)にしたがって、厚生労働省等の行政 機関から依頼のあった場合に、また、当研究所が調 査・研究の実施上必要と判断した場合に迅速・的確 に対応した。 行政から依頼を受けたとき、又は調査・研究の 実施上必要とするとき、労働基準監督機関等の協 力を得て、労働災害の原因調査等を実施するとと もに、原因調査等の結果、講ずべき対策、労働基 準監督機関等が同種の原因調査等を実施するに当 たって参考とすべき事項等については、厚生労働省 労働基準局安全衛生部に適宜報告する。 【対応した災害調査・研究件数と反映】 イ 厚生労働大臣から緊急の原因調査等の依頼があ ●平成14年度に実施した労働災害原因調査、鑑定等 った場合、災害調査に迅速、的確に対応する。 の件数は、前年度から継続する調査8件を含めて、 計19件であった。 ●この中の1件はプレスロボットの点検中に発生し た災害であり、ロボットと作業者が作業空間を共有 した場合の災害事例として当研究所が注目し、行政 機関の協力を得て実施した災害調査・研究である。 本災害調査・研究成果は現在実施中のプロジェクト 研究「人間・機械協調型作業システムの基礎的安全 技術に関する研究」 の一つの資料として活用された。 ●調査・研究を実施した19件のうち、11件につ いては調査を終了し依頼機関に報告書を提出済みで あり、8件については報告書作成を含めて次年度 (平 成15年度)に継続して調査・研究を実施することと した。 ●これらの災害原因究明調査等の結果は、例えばク ライミングクレーンの転倒事故に係わる調査結果か ら判明した基礎杭に打設されるセメントミルクの設 計上の留意点等につき、行政通達「クレーンの安全 確保の徹底について(基安安発 第0620001 号)」に 反映された。 ●類似災害、同種の災害を防止するため、これまで 調査・研究対象となった災害と同種の災害事例をま とめ、関連協会、学会において発表した。また、委 員会活動を通じて、調査結果を関係団体の規格・指 針等に反映させ、同種災害の防止に寄与している。 <添付資料Ⅰ:(3)労働災害の原因等に関する調 査・研究> <添付資料Ⅱ:表 15 平成 14 年度における災害調査 等の一覧> - 19 - 中 期 目 標 中 期 計 画 (4)産業安全に関する国際基準、国内基準の制改 (4) 国内外の基準制改定への科学技術的貢献 定等への科学技術的貢献 行政機関、公的機関、国際機関等の要請があった 場合には、産業安全に関する国際基準、国内基準の 制改定等のための検討会議に必要に応じて参加し、 研究所の研究成果を提供する。 - 20 - 平 成 14 年 度 計 (4) 国内外の基準制改定への科学技術的貢献 画 平 成 14 年 度 の 業 務 の 実 績 (4) 国内外の基準制改定への科学技術的貢献 産業安全に関する国際基準、国内基準の制改定等 産業安全研究所では、国内外の労働安全に関する のため 、「ISO/TC96 (クレーンに関する国際規格検 基準の制定や改訂に関して、国内外の委員会等に職 討のための技術委員会)国内委員会及び国際会議」 員を参画させるとともに、必要に応じて次の3種類 等に参加し、研究所の研究成果を提供する。 の資料を刊行し、基準制改訂への科学技術的貢献を 推進している。 ・産業安全研究所技術指針 (原則的には専門家・業界等の代表者が参画する 委員会の形式をとって議論・協議を経て作成する もの) ・産業安全研究所安全資料 (当所の調査研究成果を事業場安全担当者等に資 料として提供するもの) ・産業安全研究所安全ガイド (当所の調査研究成果の反映を速報性を重んじて 関係者に周知を図るもの) 平成14年度は産業安全研究所安全資料 NIIS-SDNO.18(2003)「くさび式足場の強度」を刊行した。 平成14年度においては、以下に示す活動を実施し た。 【国内関連】 ●「交流アーク溶接機用自動電撃防止装置構造規格 (労働省告示第32号 )」改定作業に伴い、関連規格 JIS C9311-1988 改定原案調査作成委員会に参加し、 研究成果をJIS解説の資料として提供した。 ●「安全帯の構造規格(労働省告示第38号)」の改 訂(平成 14 年2月 25 日)を受けて、独立行政法人産 業安全研究所「安全帯使用指針(仮称)」草案を作 成するとともに、 「安全帯使用指針原案作成委員会」 を設置し草案をもとにした審議を開始した。 ●移動式クレーン構造規格(労働省告示第135号) 第1条で使用を認められている鋼材に該当しない鋼 材の使用申請に関し、同第3条に示される「厚生労 働省労働基準局長が認めた計算の方法」による座屈 強度を計算し使用許可の可能性について検討した結 果を提出した。 ●その他、行政機関・学会等の求めに応じて国内外 の基準改訂等に関係する数多くの委員会への委員派 遣を積極的に行った 。( IEC/TC101 国内委員会(静 電気)、 JIS 原案作成 E 作業委員会(静電気 )、全国 指定研修機関での危険再認識教育普及事業委員会 等) 【国外関連】 ●ISO/TC96(クレーンに関する国際規格検討のため の技術委員会)の国内委員会及びその国際会議等に 日本代表として職員を派遣し、国際規格案 ISO/DIS 8686-2 Cranes - Loads and combinations - Part 2:Mobile Crane 他の作成にあたって、産業安全研 - 21 - 中 期 目 標 中 期 計 画 (5)産業安全に関する国内外の科学技術情報、資 (5) 産業安全に関する国内外の科学技術情報、資料 料等の調査 等の調査 行政からの要請、又は研究所の判断に基づき、産 業安全に関する国内外の科学技術情報、資料等の調 査を行い、厚生労働省労働基準局安全衛生部に適宜 報告する。 3 外部評価の実施及び評価結果の公表 3 外部評価の実施及び評価結果の公表 研究業務を適切に推進する観点から 、「国の研究 開発全般に共通する評価の実施方法の在り方につい ての大綱的指針 」(平成9年8月7日内閣総理大臣 決定)に基づき、研究課題について第三者による事 前評価、中間評価及び事後評価を積極的に実施し、 その結果を研究業務に反映するとともに、評価結果 及びその研究業務への反映内容を公表すること。 研究業務を適切に推進するため、プロジェクト研 究について、研究課題の意義、研究の達成目標、研 究計画の妥当性、研究成果等に関する外部の第三者 による事前、中間又は事後評価を実施し、評価結果 を研究管理・業務運営へ反映させる。 また、外部評価の結果及びその研究への反映内容 については、当該評価結果の報告を受けた日から3 か月以内に研究所ホームページにおいて公表する。 - 22 - 平 成 14 年 度 計 画 平 成 14 年 度 の 業 務 の 実 績 究所の研究成果を踏まえた荷重の組み合わせ表の検 討を行うなど国際規格制定に貢献した。 ●ISO 10218(産業用マニピュレーティングロボッ トの安全性)/TC184/SC2プロジェクトチーム国際会 議に職員を派遣し、産業安全研究所の研究成果(移 動型ロボットのリスク分析に基づく安全要件、イネ ーブル装置の考え方等)を提供し、移動ロボットや 共存条件等の条項を規格原案に含めることが受諾さ れた。 【その他】 ●要請のあった行政、学会、産業安全関連団体等の 56の機関に延べ167人の委員を派遣し、研究成 果をもとに、基準制改訂等を含めた産業安全に科学 技術的に貢献した。 <添付資料Ⅱ:表16 委員会(行政機関等)活動に おける協力 、表 17 研修講師派遣等における協力 、 表27 国際協力、海外派遣等> (5) 産業安全に関する国内外の科学技術情報、資料 (5) 産業安全に関する国内外の科学技術情報、資料 等の調査 等の調査 行政、公的機関、国際機関等からの要請、又は研 行政等からの要請に対応するとともに、日常的な 究所の判断に基づき、産業安全に関する国内外の科 研究活動、学会活動、委員会等対外的活動、図書館 学技術情報、資料等の調査を行い、厚生労働省労働 運営業務等の中で、産業安全に関する国内外の科学 基準局安全衛生部に適宜報告する。 技術情報、資料等の収集・調査に努めた。平成 14年 度は、以下の情報を提供した。 ●英国において、民営化後の鉄道会社の事故率が増 大し、ひいては倒産に至った事情の背景に「安全維 持のためのコスト削減」が想定され、かつそのよう な報道もなされていた状況から、産業安全研究所の 専門的立場と知見から可能な範囲で収集を行ってい た「民営化後の英国の鉄道事故に関連する情報」を 厚生労働省安全衛生部に提供した。 ●石綿(アスベスト)製品代替化に関する文献情報 の検索結果を厚生労働省安全衛生部に提供した。 ●厚生労働省安全衛生部からの最近の死亡労働災害 の減少傾向の要因等に関連した知見・関連論文等に 関する情報提供の依頼に対し、産業安全研究所の専 門的立場と知見とに基づいた「米国における労働安 全衛生事情、英国における労働安全衛生事情」に関 する情報を提供した。 3 外部評価の実施及び評価成果の公表 3 外部評価の実施及び評価結果の公表 平成13年度に決定された「国の研究開発評価に関 する大綱的指針」に対応するため、研究所の評価に 関する規程類の見直しを行う。 研究業務を適切に実施するため、プロジェクト研 究について進捗状況、研究成果等を評価する必要が あるため、外部研究評価会議を第3四半期を目途に 開催し、評価結果を研究管理・業務運営に反映させ るとともに、外部評価会議報告書を作成し、評価結 【外部研究評価会議の概要】 ●中期目標、中期計画及び平成13 年度計画に基づき、 平成14 年度の外部研究評価会議を平成14年11月 6日 に開催し、2課題の特別研究(「 生産・施工システ ムの総合的安全制御技術の開発に関する研究」、 「化 学プロセスの爆発災害防止技術に関する総合的研 究」)に関する事後評価、及び、1課題のプロジェ - 23 - 中 4 期 目 標 中 成果の積極的な普及・活用 期 計 画 4 成果の積極的な普及・活用 調査及び研究の成果の普及・活用を促進するため、 積極的な情報の発信を行うこと。 (1)学会発表等の促進 (1) 学会発表等の促進 中期目標期間中における学会発表及び論文発表(行 研究発表会での発表、学会等への論文(産業安全 政に提出する災害調査報告書を含む 。)の総数を、 研究所刊行の研究報告類を含む 。 )の投稿を、内部 それぞれ300回以上及び 200報以上とすること。 研究評価システムを活用して積極的に促進する。 - 24 - 平 成 14 年 度 計 画 平 成 14 年 度 の 業 務 の 実 績 果およびその研究への反映内容を当該評価結果の報 クト研究(「 情報化施工を援用した中小規模掘削工 告を受けた日から3か月以内に研究所ホームページ 事の安全化に関する研究 」)に関する事前評価を行 に公表する。 った。 ●また、当所における「内部研究評価会議の役割・ 目的、実施状況」についても評価を実施した。 【評価結果の概要】 ●「生産・施工システムの総合的安全制御技術の開 発に関する研究 」、「化学プロセスの爆発災害防止 技術に関する総合的研究」及び「情報化施工を援用 した中小規模掘削工事の安全化に関する研究」の評 価結果は、5段階評価における総合平均点がそれぞ れ4.0 、 3.9及び4.0といずれの研究課題とも高く評 価され、さらに社会的意義についてはそれぞれ4.3、 4.2及び 4.7といずれの研究課題とも非常に高い評価 を受けた。また、研究成果の海外への発信、現場へ の活用への期待が表明された。 ●また、当所における「内部研究評価会議の役割・ 目的、実施状況」については 、「内部研究評価会議 の役割・目的は妥当であり、また、当該会議におけ る評価が研究の進行管理に向けた制度的システムと して適切に機能している」と評価された。 ●これらの評価結果は報告書にまとめるとともに、 その概要を産業安全研究所ホームページに公表し た。 4 成果の積極的な普及・活用 4 成果の積極的な普及・活用 以下のような成果の積極的な普及・活用にかかる 活動を推進したほか、それに資するための広報の強 化のため平成14年度においては次のような対応を図 った。 1)産業安全研究所紹介ビデオを積極的に活用し、 産業安全研究所の役割と使命、研究の成果等をわ かりやすいかたちでの周知を図った。 2)産業安全研究所のロゴマークを刊行物に印刷す るなど積極的に活用し、研究所のイメージアップ を図った。 3)産業安全研究所ホームページを定期的に更新し、 新しい情報の提供に努めた。 4)産業安全研究所紹介パンフレット(要覧)の掲 載内容の一部更新を行い、内容の新規性を改善し た。 5)研究成果については、産業安全研究所のこれま での全刊行物のデータベース化と電子化を行い、 次年度(H15 年度)以降のコピーサービスなどの 活用に備えた。 (1) 学会発表等の促進 (1) 学会発表等の促進 年2回開催する内部研究評価会議の結果を踏まえ、●内部研究評価会議において各研究課題の進捗状況 研究計画の見直し、研究進捗状況の管理、研究環境 等を把握し、研究成果の発表の促進を促したことも の整備等を行い、研究成果の発表を促進する。 あって、平成14年度における学会発表等の数は、次 の通りある。 - 25 - 中 期 目 標 中 期 計 画 (2)インターネット等による調査及び研究成果情 (2) インターネット等による研究成果情報の発信 報の発信 ア 中期目標期間中における研究成果については、 調査研究の成果については、原則として研究所ホ 原則としてその全数についてデータベース化した ームページに掲載すること。 上で研究所ホームページにおいて公開することに また、調査研究の成果の事業場等での利用を進め より、より多くの国民が利用可能なものとするよ るため、一般誌等での成果の普及を図ること。 う努める。 イ 事業場における産業安全の向上に資するため、 研究成果を活用した事業場向け技術ガイドライン 等を適宜発行するとともに、研究成果の一般誌等 への寄稿を積極的に行う。 ウ 年報、安研ニュース等を発行する。 (3)講演会等の開催 (3) 講演会の開催 調査研究の成果の一般への普及を目的とした講演 研究成果の一般への普及を目的とした研究所主催 会等の開催や研究所の一般公開を毎年度実施し、主 の技術講演会を、職場における産業安全関係者を含 要な調査研究成果の紹介及び研究施設の公開を行う めた幅広い領域の人々を対象とし、年平均3回開催 こと。 する。 - 26 - 平 成 14 年 度 計 画 平 成 14 年 度 の 業 務 の 実 績 ・論文発表:49報 ・災害調査報告:11報 ・国際学会発表:33件 ・国内学会発表:76件 ・技術誌・一般誌への寄稿:28件 ・著書等:6編 ●これらの学会発表・論文発表については添付資料 Ⅱ表7 ∼ 9に詳細を示したとおり、掲載論文には、レ ビューが厳しく掲載の難しい論文誌(日本機械学 会論文集、International Transaction on Electrophysics and Applications 等)に掲載されたもの も多い。 ●また、「支持地盤の不安定要因による移動式クレ ーンの転倒防止に関する研究(研究領域(3))」の 研究成果が平成14年度安全工学協会論文賞を受賞す るなど、学会等において高く評価され、全体的にそ の質は高いものである 。(前出;2の「(2)基盤 的研究」) <添付資料Ⅱ:表7 論文発表の一覧、表8 国内学会 発表の一覧、表9 国際学会発表の一覧、表10 技術 誌・一般誌への発表の一覧、表11 著書等の一覧> (2) インターネット等による研究成果情報の発信 (2) インターネット等による研究成果情報の発信 ア 平成13年度の研究成果に関する研究所内外の ● 平成 14 年 度 計 画 に し た が っ て 、 安 研 ニ ュ ー ス 刊行物に発表した論文について原則としてその全 (Vol.26 No.2 ∼Vol.27 No.1 の6回 )、年報(平成 数をホームページに公開すると共に、データベー 13 年度版 )、産業安全研究所研究報告(RR-2002)、 ス化を行う。 産業安全研究所特別研究報告(SRR-No.26、 27)産 イ 研究成果を活用した技術ガイドライン等として、業安全研究所安全資料(SD-No.18 )等の研究所刊行 産業安全研究所技術資料「くさび結合式足場の安 物を発行した。 全性について(仮題 )」を発行する。また、研究 成果の一般誌等への寄稿を積極的に行う。 ●また、安研ニュース、年報については全文を、産 ウ 平成13年度年報を第1四半期に、安研ニュー 業安全研究所研究報告、産業安全研究所特別研究報 スを年6回発行する。産業安全研究所研究報告 告、産業安全研究所安全資料については抄録をホー RR-2002 を第4四半期に発行する。産業安全研究所 ムページに公開し、インターネットによる研究成果 特別研究報告「化学プロセスにおける爆発災害防 情報等の発信を実施した。 止技術に関する総合的研究(仮題)」、「生産・施 工システムの総合的安全制御技術の開発 (第4報)」<添付資料Ⅱ:表6 産業安全研究所における刊行物 を発行する。 の出版状況> ●マスメディア( テレビ等)取材への対応(8件)、 依頼講演への対応等(60件)を積極的に行い、研 究成果の普及に努めた 。( 5 の「(1) 国内外の若手 研究者・技術者等の育成への貢献の状況」の項で後 述) <添付資料Ⅱ:表12 マスメディアによる取材等、 表17 研修講師派遣等における協力> (3) 講演会の開催 (3) 講演会の開催 研究成果の一般への普及を目的とした研究所主催 ●平成14年度計画に基づき、産業安全研究所主催の の技術講演会を、東京、大阪他1カ所において計3 「安全技術講演会」を東京( H14/8/29)、大阪( H1 回開催する。 4/9/10)の2ヶ所の他、研究所として初めて札幌(H 14/9/3)で開催を実施(地方都市としては平成 13年 度の北九州市に引き続くもの)した。講演会では、 研究成果を実演等も交え平易に解説するとともに産 業安全研究所が保有する安全技術に関する情報の提 供に努めた。 - 27 - 中 期 目 標 中 期 計 画 (4) 研究所の一般公開 一般公開日を設け、研究所の一般公開を実施し、 主要な研究成果の紹介及び研究施設の公開を行う。 また、随時の見学希望者に対しても、その専門分野 、 要望に応じて柔軟に対応する。 (4)知的財産の活用促進 (5) 知的財産の活用促進 調査研究の成果については、特許権等の知的財産 特許権の取得を進めるとともに、研究所が保有す 権の取得に努めること。また、研究所が保有する特 る特許権のうち実施予定のないものについては、特 許権のうち実施予定のないものについては、当該特 許流通データベースへの登録、研究所ホームページ 許権の実施を促進するため、その全数について、特 での広報等により、当該特許権の実施を促進する。 許流通データベース等を活用した積極的な公表を行 い、知的財産の活用を促進すること。 - 28 - 平 成 14 年 度 計 画 平 成 14 年 度 の 業 務 の 実 績 ●当該技術講演会に対するアンケート調査(平均回 収率約60%)を実施したところ、札幌会場では地方 での開催の継続を求めるなど好意的な意見が多かっ た 。(参加者数=東京:57 名、札幌: 112 名、大阪 :70名、計239名) (4) 研究所の一般公開 (4) 研究所の一般公開 平成14年4月17日(水)に研究所の一般公開を実 施し、主要な研究成果の紹介および研究施設の公開 を行う。 随時の見学希望者に対しては、その専門分野、要 望に応じて柔軟に対応する。 ●平成14年度計画に基づき、科学技術週間行事の一 環として平成14年4月 17日(水)に産業安全研究所 の一般公開を実施した 。 (参加者数:100名) ●平成14年度においては、前年度までの参加者の要 望を反映させ、見学希望者の事前登録により、少人 数のグループにより当所の施設・実験室をきめ細か く見ていただく方式を試行した。さらに、ポスター を作成し 、関係方面に幅広く配布し事前PRに努め、 当日の配付資料にも工夫を加え参加者が理解しやす くなるようにした。 ●当該一般公開においてアンケート調査(回収率99 %)を実施したところ、好意的な意見が多く、実物 での実験を多く取り入れており素人にもインパクト がある内容であるなどの評価を頂いた。また、参加 者の6割は会社関係者であり、団体の参加者におい ては会社の安全教育の一環として活用している実態 を確認した。 ●また、一般公開とは別に企業、安全関連団体、学 会等から申し込みのあった国内外の見学希望等に対 して、その専門性等に考慮した対応プログラムのも とに随時対応(国内: 23件、国外 14件)した。 <添付資料Ⅱ:表18 見学対応、表 28 海外からの来 訪者> (5) 知的財産の活用促進 (5) 知的財産の活用促進 特許権取得がふさわしい研究成果について、特許 ●特許権の取得に前向きに取り組むとともに、研究 権の取得を積極的に進めるとともに、研究所が保有 所所有の特許については前年度に引き続きホームペ する特許権のうち実施予定のないものについては、 ージで公開を行う他、活用促進に係る活動を前向き 特許流通データベースへの登録、研究所ホームペー に行うことにより、特許の出願及び保有特許の実施 ジでの広報等を実施し、知的財産の活用促進を図る。 に向け、前年に引き続き努力した。 ●産業安全研究所が共有している特許を製品化した 「歩行支援システム(通称)」についてマスメディ ヤ(日本テレビ他)の取材に積極的に対応し、活用 促進に係る活動を実施した。 ●平成14年度においては、平成13 年度に定めた特許 関連規程類及び整備した特許権取得の体制等に基づ き、5件の特許出願(うちPCT(Patent Cooperation Treaty )出願1件)を行った。また、出願中の特許 のうち1件の特許登録が認められた。この他、新た に3件の特許の実施の契約を締結した。 <添付資料Ⅱ:表 13 特許出願及び特許登録、表14 特許の実施> ●報償金の充実等の我が国における特許関連に係る 動向を踏まえて、特許関連規程類の関連事項の見直 し等の検討を開始した。 - 29 - 中 5 期 目 標 中 国内外の産業安全関係機関等との協力の推進 5 期 計 画 国内外の産業安全関係機関等との協力の推進 産業安全分野における我が国の中核的研究機関と して、蓄積された知見に基づき、国内外の産業安全 分野の研究の振興に積極的に貢献すること。 (1)産業安全分野における国内外の若手研究者等 (1) 国内外の若手研究者・技術者等の育成への貢献 の育成への貢献 国内外の若手研究者等の育成に貢献するため、大 国内外の若手研究者等の育成に貢献するため、こ 学院生や他機関等に所属する研究員等を受け入れる れらの者の研修受入れ及び研究所職員の他機関への ための制度的基盤を整えるとともに、求めに応じて 派遣の推進に努めること。 研究所職員による他機関等への協力・支援を行う。 (2)研究協力の促進 (2) 研究協力の促進 国内外の産業安全関係研究機関との研究協力のた ア 流動研究員制度を有効に活用するとともに、大 めの研究所研究員の派遣及び他機関研究員の受入れ 学、他機関等の研究者との研究交流を促進する。 の推進に努めること。 また、国内外の大学、他機関との「研究協力協定」 を活用すること等により、毎年度10人程度の研 究員の派遣又は受入れを行うとともに、研究情報 の相互提供を促進する。 - 30 - 平 5 成 14 年 度 計 画 国内外の産業安全関係機関との協力の推進 平 成 14 年 度 の 業 務 の 実 績 5 国内外の産業安全関係機関との協力の推進 (1) 国内外の若手研究者・技術者等の育成への貢献 (1) 国内外の若手研究者・技術者等の育成への貢献 の状況 大学院生や民間を含めた他機関に所属する研究員 等、外部研究員の受入を引き続き積極的に行うとと 【国内外若手研究者・技術者の受入れ】 もに、求めに応じて研究所職員による他機関等への 講演、技術指導、技術移転等の協力・支援を行う。 ●中期目標、中期計画及び平成14 年度計画にしたが い、大学院生や民間を含めた他機関に所属する研究 員等の受入に関する規程に基づいて、 平成14年度は、 国外4名、国内14名、計18名の研究員等の受け 入れを行った。この中には、当所の国際研究協力協 定に基づく研究員2名を含んでいる。 ●また、上記以外に科学技術振興事業団の競争的研 究資金に応募した結果認められたプログラムに基づ くSTA フェロー2名(海外2名、平成12年度より継 続)を受け入れている。 ●この他、国際協力事業団、災害防止団体等の求め に応じた、JICA研修生、海外研究生等の短期研修事 業等に協力を行った。 【他機関への協力・支援】 ●大学・民間等からの求めに応じ、研究員による他 機関等への技術指導、講演、技術移転等の協力・支 援(行政機関等15件、大学5件、災害防止団体・ 安全衛生教育機関等26件、学会・その他14件、 計60件)を行って、講演、技術指導、技術移転等 の協力・支援を実施した。 <添付資料Ⅱ:表17 研修講師派遣等における協力、 表 19 国内外研究機関の研究員等の受入れ、表 20 STAフェロー・支援協力員等の受入れ、表 21 大学 等講師派遣、表 23 国際共同研究(研究協力協定を 含む)> (2) 研究協力の促進 (2) 研究協力の促進 ア 国内外の産業安全に係る研究者と次の研究交流 ア 国内外の産業安全に係る研究者との研究交流状 を行う。 況 a) 流動研究員制度等を活用した研究者の招聘・派 a)流動研究員制度を活用した研究者の招聘 遣を行う。 ● 産業安全研究所における流動研究員制度を活用 し、民間企業研究所の研究者を招聘( 1件)し、産 業安全研究所において実施中の研究課題の遂行に関 する研究討議・意見交換等を行った。 <添付資料Ⅱ:表25 外部研究員の招へい(産業安 全流動研究員制度によるもの)> - 31 - 中 期 目 標 中 - 32 - 期 計 画 平 成 14 年 度 計 画 平 成 14 年 度 の 業 務 の 実 績 b) 大学・他機関等の求めに応じた研究者の受入れ、b)大学・他機関等の求めに応じた研究者の受入れ、 派遣と研究情報の相互提供を積極的に行う。 派遣 ●大学、災害防止団体、安全衛生教育機関、行政機 関、学会、その他からの求めに応じて研究員を派遣 し、技術指導、講演、技術移転等の協力・支援を60 件実施するとともに研究情報の提供を積極的に行っ た。(前出;(1 )国内外の若手研究者・技術者等の 育成への貢献の状況) ●大 学 等 か ら の 求 め に 応 じ た 大 学 院 生 等 の 受 入 れ(10件11名)、民間企業からの求めに応じた 研修生の受入れ(2件3名 )、タイ国研修生( 1件 2名 )及び下記に示す国際研究協定等に基づく研究 員の受入れ(2名)を実施した。 c) 研究協力協定に基づき、韓国産業安全保健研究 院への研究員の派遣、韓国釜慶大学校工科大学と の共同研究セミナーの開催等を行うほか、国際研 究協力協定締結(仏国安全衛生研究所(INRS)他) について検討を行う。 c)研究協力協定に基づく研究交流 ●従来から国際研究協力協定を締結していた「英国 HSL( Health & Safety Laboratory)」、「韓国産業 安全保健研究院 」、「韓国釜慶大学校工科大学」と 相互に研究情報の交換等を行った。 ●「韓国産業安全保健研究院」との国際研究協力協 定に基づき、専門家講演(11月、役員1名)及び協 定更新のため役職員( 11月、2名)の派遣を行った 他、共同セミナーを開催し当該セミナーにおける講 演( 7月、11月)のため研究所職員(2件各1名) を各々派遣した。 また、協定に基づき研究員受入れ(2件、9∼ 10月 及び11 ∼ 12月の各々1 名)を実施した。 ●「韓国釜慶大学校工科大学」との研究協力協定に 基づき、第1回ジョイントセミナーを開催し( H14/ 5/22)、当該セミナー講演のため、研究所職員(4 名)の派遣を行った。 ●上記3件の国際研究協力協定以外に、仏国 INRS (Institut National de Recherche et de Securite) との国際研究協力協定の締結(H14/4/23)及び韓国 ソウル産業大学校との国際研究協力協定の締結(H1 4/9/27)を新たに行った。 ●さらに、中国海洋大学(青島)と新たな国際研究 協力協定の締結に向けた討議等のため、職員2名を 現地へ派遣した。 <添付資料Ⅱ:表19 国内外研究機関の研究員等の 受け入れ、表 23 国際共同研究(研究協力協定を含 む)、表 27 国際協力、海外派遣等> - 33 - 中 期 目 標 中 期 計 画 イ 国内外の大学、産業安全関係研究機関及び民間 企業等への共同研究の提案、これらの機関等から の提案の受け入れを積極的に行うことにより、共 同研究の実施を促進し、全研究課題に占める共同 研究の割合を10%以上とする。 第4 財務内容の改善に関する事項 通則法第29条第2項第4号の財務内容の改 善に関する事項は、次のとおりとする。 1 運営費交付金以外の収入の確保 競争的研究資金、受託研究及びその他の自己収 入のそれぞれを獲得すること。 2 経費の節減を見込んだ予算による業務運営の実 第3 予算、収支計画及び資金計画 施 1 予算については、別紙1(省略)のとおり。 運営費交付金を充当して行う事業については、 2 収支計画については、別紙2( 省略)のとおり。 「第2業務運営の効率化に関する事項」で定めた事 3 資金計画については、別紙3( 省略)のとおり。 項に配慮した中期計画の予算を作成し、当該予算に よる運営を行うこと。 - 34 - 平 成 14 年 度 計 画 平 成 14年 度 の 業 務 の 実 績 イ 民間、他機関等に対して共同研究課題の提案・ イ 民間、他機関等に対する共同研究課題の提案・ 受入を積極的に行う。 受入れの状況 ●民間、大学等他機関との共同研究課題の提案・受 入を行い、平成14年度に実施のプロジェクト研究及 び基盤的研究の全39課題のうち、12課題(約30 %)を共同研究として実施した。(前出;2の「(1) プロジェクト研究」、( 「 2)基盤的研究」) ●また、共同研究の内訳は民間が 4課題、大学が 7課 題、そして大学・民間が1課題であった。 <添付資料Ⅱ:表22 国内共同研究> 第3 予算、収支及び資金計画 1 予算については、別紙1(省略)参照。 2 収支計画については、別紙2(省略)参照。 3 資金計画については、別紙3(省略)参照。 第3 予算、収支及び資金計画 ●運営費交付金以外の収入の確保については、 1)科学技術関係機関等の競争的研究資金の公募等 に対して積極的に応募し、 平成 14年度においては、 平成13年度に引き続き、科学技術振興事業団重点 研究支援協力員事業、STA フェロー研究員事業の 制度に基づく資金を獲得し、少人数の研究員しか 擁していない産業安全研究所にとってマンパワー 獲得という面でのメリットをもたらした。 2)また、平成14年度においては新たに厚生労働科 学研究費を獲得し、その下で新規に5課題の基盤 的研究を実施することができた。 3)共同利用や貸与の可能な施設・設備等の広報活 動を、平成13年度に引き続き積極的に行い、民間 からの3課題の受託研究、民間への3件の研究施 設の有償貸与を実施した。 4)さらに、前年度に引き続き、産業安全研究所刊 行物の一部につき複製権及び複製した著作物の頒 布権を有償で実施した。 (前出;第1の1の「(3) 業務運営の効率化に伴う経費削減」 ) 5)この他、前年度に引き続き産業安全研究所に依 頼された講演等の講師謝金を機関収入にするなど 自己収入の確保に努力した。 ●予算、収支及び資金計画に関しては、財務諸表及 び決算報告書のとおり執行した。 ●なお、平成14年度においては、交付金以外の収入 として、 20,188千円の収入があった。おもな内訳と して、民間からの受託研究費( 7,239千円 ) 、重点 研究支援協力員事業受託費( 4,928 千円 )、STAフェ ロー事業受託費(2,375千円)があった。 - 35 - 中 期 目 標 中 第4 期 計 画 短期借入金の限度額 1 限度額 150百万円 2 想定される理由 (1) 運 営 費 交 付 金 の 受 入 れ の 遅 延 等 に よ る 資 金 の不足に対応するため。 (2) 予 定 外 の 退 職 者 の 発 生 に 伴 う 退 職 手 当 の 支 給、重大な公務災害等の発生に伴う補償費の 支払いなど、偶発的な出費に対応するため。 第5 重要な財産を譲渡し、又は担保に供しようと するときは、その計画 なし 第6 1 2 3 4 第7 1 剰余金の使途 研究用機器等を充実させるための整備 広報や研究成果発表等の充実 職員の資質向上のための研修、研究交流への参 加 職場環境の快適さを向上させるための整備 その他主務省令で定める業務運営に関する事 項 人事に関する計画 (1) 方針 ア 資質の高い人材を幅広く登用するため、研究員 の採用に当たっては、公募による選考採用や若手 育成型任期付任用についても配慮する。 イ 業務運営の効率化、定型業務の外部委託化の推 進により、人員の抑制を図る。 (2) 人員の指標 期末の常勤職員数を期初の98%とする。 (参考1 )職員の数 期初の常勤職員数 49名 期末の常勤職員数見込み 48名 (参考2 )中期目標期間中の人件費総額 中期目標期間中の人件費の総額見込み 2,430百万円 - 36 - 平 第4 1 2 成 14 年 度 計 画 平 成 14年 度 の 業 務 の 実 績 短期借入金の限度額 第4 限度額 150百万円 想定される理由 (1) 予 算 成 立 の 遅 れ 等 に よ る 資 金 の 不 足 に 対 応するため。 (2) 予 定 外 の 退 職 者 の 発 生 に 伴 う 退 職 手 当 の 支給、重大な公務災害等の発生に伴う補 償費の支払いなど、偶発的な出費に対応 するため。 第5 1 2 3 剰余金の使途 4 平成14年度においては、短期借入金はなし。 第5 研究用機器等を充実させるための整備 広報や研究成果発表等の充実 職員の資質向上のための研修、研究交流へ の参加 職場環境の快適さを向上させるための整備 剰余金の使途 平成14年度期末に財務省から平成13年度剰余金と して 8,572 千円認められ、剰余金として積み立てを 行った。 第6 その他主務省令で定める業務運営に関する重 要事項 第6 1 人事に関する計画 1 (1) 方針 新規研究員の採用に際しては、公募による選考採 用を原則とし、また若手育成型任期付研究員の採用 に努める。 短期借入金の限度額 その他主務省令で定める業務運営に関する重 要事項 人事に関する計画 (1) 職員の採用、昇任その他の人事管理状況 ●平成14年度においては、平成15 年度以降に予定し ている研究業務への対応を図るため、地盤工学・土 木施工学を専門とする若手任期付き職員の公募によ る選考採用を実施し、その結果、1名の採用( H15/ 4/1付け)を決めた。 ●また、 平成14年度末に国立大学へ転出する研究員 が生じたため、上記とは別個に若手育成型任期付研 究員の公募作業を実施した。(H15/7/1採用予定 。) (前出;第1の1の「( 1)効率的な運営体制の確立」 の【研究員の採用】) ●昇格・昇給については、独立行政法人産業安全研 究所職員給与規程に基づき行っている。 ●職員に対して勤務に関する希望調査及びヒアリン グを行った。 (2) 人員の指標 年度初の常勤職員数 49名 年度末の常勤職員数見込み 49名 (2) 人員の指標に関する状況 年度初の常勤職員数49名であったが、年度末の 常勤職員数見込みは計画通り49名である。 - 37 - 中 期 目 標 中 2 期 計 画 施設・設備に関する計画 産業安全研究所の業務である「事業場における災 害の予防に関する調査及び研究」の確実かつ円滑な 遂行を図るため、既存の施設・設備について、耐用 年数、用途、使用頻度、使用環境等を勘案し、計画 的な更新、整備を進める。 (参考) 施設・設備の内容 電界放射型走査電子 顕微鏡とその設置環 境整備 遠心力載荷実験装置 300トン垂直試験施設 の整備拡充 - 38 - 予定額 (単位:百万円) 財 源 330 施設 整備費 補助金 平 (3) 成 14 年 度 計 画 平 成 14年 度 の 業 務 の 実 績 当年度中の人件費総額見込み (3) 491百万円 2 当年度中の人件費の状況 平成14年度における人件費(役員報酬、職員基本 給、職員諸手当、超過勤務手当及び休職者手当に相 当する範囲の費用)は、445百万円で、年度当 初の人件費総額( 491百万円 )の範囲内であった 。 なお、平成14年度においては、人事院勧告に基づ く給与法等の改正を参考として、役員報酬及び職員 給与等の見直しを行った。(前出;第1 の 1の「( 1) 効率的な運営体制の確立」の【所内会議・規程等の 見直し】) 施設・設備に関する計画 2 電界放射型走査電子顕微鏡とその設備環境整備 施設・設備に関する計画 平成14年度計画どおり、電界放射型走査電子顕 微鏡の設置とその設置環境の整備を行った。当該設 備は、災害調査や基盤的研究において、事故現場の 金属材料の破断面の観察等、金属材料の破壊原因の 推定等に用いるもので、当所で所有していた従来の 設備の老朽化が著しいことから設備の更新及び設置 環境の整備を行ったものである。 - 39 - 添付資料Ⅰ 平成 14 年度 事業報告書 添付資料Ⅰ 独立行政法人 産業安全研究所 -1- 添付資料Ⅰ 調査及び研究の実施 (1)プロジェクト研究 平成 14 年度においては、我が国が直面する産業安全上の課題に対応するため、研究資 源を重点的に投入し期間を定めて集中的に取り組むプロジェクト研究として、中期計画に したがって、次の 5 課題を実施した。 (ア)「建設機械の保守管理システム高度化のための損傷評価技術の開発」 (イ)「建設労働災害の発生原因としてのヒューマンエラー防止に関する研究」 (ウ)「人間・機械協調型作業システムの基礎的安全制御技術に関する研究」 (エ)「産業リサイクル過程における爆発・火災災害の防止に関する研究」 (オ)「仮設構造物の耐風性に関するアセスメント手法の開発」 上記課題(ウ )、(エ)及び(オ)の 3 課題は平成 14 年度から開始された課題である。 また、上記課題(イ)は前年に引き続き、研究の一部について大学との共同研究として実 施した。 <参照:添付資料Ⅱ−表 4 研究課題一覧 > <参照:添付資料Ⅱ−表 32 プロジェクト研究課題の外部評価実施状況> (ア)「建設機械の保守管理システム高度化のための損傷評価技術の開発」 本プロジェクト研究課題は、中期目標に示された4つの重点研究領域のうち「機 械等の安全制御技術の開発及び破損災害の防止」に位置づけられるもので、平成 13 ∼ 15 年度実施予定の 2 年度にあたる。 本研究では、移動式クレーン等の建設機械の合理的保守管理に資するため、負荷 や損傷のモニタリングシステム及び損傷の非破壊検査法の高精度化について基礎技 術の開発を目指す。 平成 14 年度は次の 3 つのサブテーマについて研究を実施した。 サブテーマ「移動式クレーンの荷重モニタリング」では、オフイスビル建設現場 でのラチスジブ移動式クレーンの負荷特性の計測を行い、引き続いて、ボックスジ ブ移動式クレーン実機の基本的動作時における荷重、起伏角、旋回速度及びクレー ン構造部材の歪みを計測した。これらの測定結果は稼働中の移動式クレーンに作用 する負荷の頻度分布をモニタリングするシステムの構築に活用される。 サブテーマ 「構造部材の損傷検出技術の高度化」においては、 建設機械の構造 部材の非破壊検査技術の高精度化のため、前年に引き続き、赤外線法による鋼管 試験片の応力測定を行うとともに、平成 14 年度から新たに導入した TOFD 法超音 -2- 添付資料Ⅰ 波探傷装置を用いて溶接欠陥検出の予備計測を行った。 サブテーマ「接合部材の疲労損傷モニタリング技術の開発」においては、非破壊 検査法では検出が困難な 建設機械の接合部材に発生する疲労き裂をリアルタイム にモニタリングするため、ボルト接合部のうち 摩擦接合型継手試験片に対してひ ずみ ゲージによる損傷検出を実施し、亀裂の検出限界を明らかにした。これらの 研究成果は最適な間隔の検査を実施するための基礎データとして活用される。 平成 14 年度における研究成果は国際学会発表 2 件、国内学会発表 4 件、技術誌 等発表 1 件である。 (イ)「建設労働災害の発生原因としてのヒューマンエラー防止に関する研究」 本プロジェクト研究課題は、中期目標に示された4つの重点研究領域のうち「不 安全行動に基づく労働災害の防止」に位置づけられるもので、平成 13 ∼ 16 年度実 施の 4 年計画の 2 年目にあたる。 本研究では、不安全行動に結びついたヒューマンエラーによる災害の割合がきわ めて高い労働集約型産業である建設産業を対象としており、建設現場におけるヒュ ーマンエラー防止対策の提言を行う。 平成 14 年度は 4 つのサブテーマにおいて研究を実施した。 サブテーマ「建設作業現場における不安全行動の発現とその対策に関する研究」 においては、作業者の不安全行動の実状と不安全行動を招く要因について情報を 得るため、現場や本社の安全担当者を対象に 18 件の面接調査を行い、組織要因、 管理要因など不安全行動が発現する因果構造を推定した。 サブテーマ「建設作業現場における視覚情報処理過程とヒューマンエラーに関す る研究」においては、「時間的圧迫状況下」に焦点を絞り、VRシミュレータによる 実験において視覚情報に関わる掘削機操作エラー発現条件を検討した。 また、視 覚情報の観点から訓練装置・安全対策等のあり方についても検討した。 サブテーマ「 建設作業現場における不安全行動と安全情報の伝達に関する研究 」 においては、安全情報の内容や伝達方法等が不安全行動発生に及ぼす影響を現場 の面接により調査し、不安全行動を少なくする情報伝達方法について検討した。 サブテーマ「高齢者における高所作業環境適正化に関する実験的研究」につい ては、大学と共同で、高齢被験者と若年被験者に仮設足場上を歩行させる実験及び 荷を運搬させる実験を実施するとともに 、生理的・心理的データから、負担の少 ない高所作業環境について検討した。 平成 14 年度における研究成果は論文発表 1 件、国際学会発表 3 件、国内学会 -3- 添付資料Ⅰ 発表 12 件、技術誌等発表 1 件である。なお、平成 13・14 年度の研究成果は中間報 告として平成 15 年度にまとめるほか、平成 15 年度以降の研究に有効に反映するた め、平成 15 年度に産業安全研究所外部評価会議の中間評価を予定している。 (ウ)「人間・機械協調型作業システムの基礎的安全制御技術に関する研究」 本プロジェクト研究課題は、中期目標に示された4つの重点研究領域のうちの 「機 械等の安全制御技術の開発及び破損災害の防止」に位置づけられるものであり、平 成 14 ∼ 18 年度実施の 5 年計画の初年度にあたる。 本研究は、移動ロボット等が導入された作業あるいは機械を停止することが困難 な保守・調整など、稼働中の機械と人間との接近・接触を前提とした人間・機械協 調型作業システムを対象として基礎的な安全技術の開発と確立を行う。 平成 14 年度は次の 3 つのサブテーマについて実施した。 サブテーマ「人間と機械の共存・協調条件と本質安全構造の解明」では、機械側 の本質安全化を図るため、工場の移動ロボットのビデオ調査から接触危険性の分 析を行った。また、 人体ダミーモデルと計測システムを製作し、接触分布実験を 行った。 サブテーマ「環境認識技術等を応用した移動体追跡手法の開発」 においては、 人間と機械の接触防止を目的とする画像式の 移動体追跡手法を確立するため、搬 送用移動ロボットを含む追跡実験環境を構築し、環境認識用システムと移動ロボ ットの通信制御装置間の通信プログラムの試作を行った。 サブテーマ「危険点近接作業を対象とした災害防止対策の確立」 においては、 機械設備の保守、調整などの危険点近接作業を対象にリスクアセスメント手法と安 全方策の検討を行った。また、労働災害を対象とした安全設計支援システムについ てビジネスモデルを構築した。 平成 14 年度における研究成果は国際学会発表 3 件、国内学会発表 5 件、技術誌 等発表 2 件、特許出願 1 件である。そのほか、産業用ロボットに関する ISO10218 の国際会議において移動ロボットや共存条件等の条項化を果たした。 (エ)「産業リサイクル過程における爆発・火災災害の防止に関する研究」 本プロジェクト研究課題は、中期目標に示された4つの重点研究領域のうち「化 学物質処理プロセスにおける爆発・火災災害の防止」に位置づけられるもので、平 成 14 ∼ 17 年度実施の 4 年計画の初年度にあたる。 本研究は、産業リサイクルを行う物質の種類と量が急増する現状を踏まえ、産 業リサイクル処理過程で発生する爆発・火災災害の防止を目的として、廃化学物 -4- 添付資料Ⅰ 質の混触危険性、 廃油類・金属粉・可燃ガスを含有する廃可燃物質の 爆発・火災 危険性 の防止、及 び、爆発抑制・安全制御技術の開発を目指す。 平成 14 年度は 3 つのサブテーマのうち次の 2 つについて研究を開始した。 サブテーマ 「廃化学物質のリサイクル過程における危険性診断技術の開発」に おいては、 反応危険性の迅速な診断に必要な基礎的データとして、反応模擬装置 のスケール効果を検討したほか反応模擬装置から得られる熱量データの解析方法 に関する研究に着手した。 サブテーマ「廃可燃物質の爆発危険性の解明と評価」 においては、廃可燃物質 を廃油類、金属粉、可燃ガスに分類し、廃可燃物として予想される混合物の引火点 などの爆発危険性の解明、流通しているガス充填容器の可燃性成分の分析を開始し た。 平成 14 年度における研究成果は国際学会発表 2 件、国内学会発表 2 件、技術誌 等発表 1 件である。 (オ)「仮設構造物の耐風性に関するアセスメント手法の開発」 本プロジェクト研究課題は、中期目標に示された4つの重点研究領域のうち「建 設工事における構造物等の倒壊・崩壊災害の防止」に位置づけられるものであり、 平成 14 ∼ 16 年度実施の 3 年計画の初年度にあたる。 本研究は 、仮設構造物の強風による倒壊災害の防止を目的として、足場に対す る風荷重の影響、仮設構造物の補強方法及び風環境下における仮設構造物上での 作業の危険性について研究を実施し、仮設構造物の、風環境下での危険性に対す る統合的なアセスメント手法の開発を目指す。 平成 14 年度は 3 つのサブテーマのうち次の 2 つについて研究を開始した。 サブテーマ「建設途上の建物・構造物の形状などを考慮した風荷重の実用式の確 立」においては、足場の風荷重に大きく影響する「建物外壁の開口部」に着目し て風洞実験装置による模型実験を実施し、風荷重は足場の構面に部分的に作用す ることを明らかにした。なお、強風地域とされている函館市周辺の約10現場を調 査し、実際の現場の状況と風洞実験との対応をはかっている。 サブテーマ 「補強材の施工誤差による仮設構造物の倒壊危険性の解明および補 強方法の開発」 においては、風荷重により仮設構造物の補強材に発生する曲げ応 力や多軸応力を推定するため、実際の足場を使用した加力実験を実施し、補強材 に発生する応力は仮設構造物の水平方向に伝播していくことを明らかにした。 平成 14 年度における研究成果は論文発表 1 件、国際学会発表 2 件、国内学会発 -5- 添付資料Ⅰ 表 6 件、技術誌等発表 1 件である。この他、国際研究協力協定に基づき韓国産業安 全衛生大会で本研究の内容を発表した。 (2)基盤的研究 平成 14 年度における基盤的研究に関しては、中期目標に示された 13 の基盤的研究領域 全てにおいて、平成 14 年度計画に示された 23 の研究課題、年度途中から開始した 6 課題 及び競争的資金等で開始した 5 課題の合計 34 の研究課題について研究を実施した。この 結果、中期目標で示された 13 全ての基盤的研究領域において研究を実施したことになっ た。なお、これらの全ての研究課題については、内部研究評価会議において、事前・事後 ・中間等の必要な評価を実施し、その結果を踏まえた計画としている。 平成 14 年度に実施した課題のうち、研究を効率的かつ有効的に実施するため、年度当 初より民間と実施した共同研究 4 課題、大学と実施した共同研究 1 課題、年度途中から大 学と実施した 1 課題及び競争的資金により実施した 5 課題の合計 11 の研究課題を共同研 究として実施した。 <添付資料Ⅱ:表4研究課題一覧 > さらに民間から要望のあった受託研究については、受託研究審査会での審査結果に基づ き、産業安全研究所の役割と目的に合致した 3 課題について実施した。 ① 研究領域(1) 機械等の安全制御技術の開発 本研究領域においては、2課題の研究を実施した。 「機能性流体によるロボット制御技術に関する研究」は継続の研究課題であり、 磁性流体を用いたアクチュエータシステムの設計製作及びロボットアームの設計を 行った。 「ボイラー用安全弁の新機構と安全制御システムの開発に関する研究」 は新規課 題であり、フェールセーフなボイラーの安全制御システムを開発するため、制御シ ステムに使用するリードスイッチの開発、磁性流体シールを用いた安全弁の試作を 行った。 平成 14 年度における研究成果は国内学会発表 1 件、技術誌等発表 1 件である。 ② 研究領域(2) 機械等の破損による災害防止 本研究領域においては、競争的資金による 2 課題の研究を実施した。 「時系列周波数解析とウエーブレット解析による材料の非破壊損傷評価に関する 研究」は外国の若手研究者(STA フェロー)が参画した研究課題である。熱劣化 模擬損傷材を用いて超音波エコー波、ノイズ波の時間―周波数解析を行い、結晶粒 径の増大を検出した。 「負荷履歴の影響を考慮した経年圧力設備の高信頼度弾塑性破壊評価手法の開発」 は競争的資金による共同研究課題であり、平成 14 年度途中から開始した。軸力・ -6- 添付資料Ⅰ 曲げ同時負荷制御試験機を用いて負荷履歴が弾塑性破壊に及ぼす影響を調べた結 果、負荷履歴によって塑性崩壊強度が変化することを明らかにした。 これらの成果として、論文 1 件、国内学会発表 2 件がある。 ③ 研究領域(3) クレーン等の転倒・倒壊防止 本研究領域においては、継続 2 課題、新規 1 課題の研究を実施した。 「支持地盤の不安定要因による移動式クレーンの転倒防止に関する研究」で は、 地盤の破壊に応答して発生する移動式クレーンの不安定化メカニズムを明ら かにした。また、本研究において得られたセメントにより浅層混合処理された地盤 強度と含水比の関係は、平成14年1月23日に大阪市で発生した「クライミング式ク レーンの転倒災害調査」に活用された。 「各種クレーンの耐震安全性に関する研究」では、損壊したコンテナクレーン の構造解析、模擬クレーンの加振実験を実施し、コンテナクレーン設計時に想定さ れていない地震であったことを明らかにした。 新規課題「フロアクライミングクレーンの耐震性向上手法の研究 」は平成 14 年 3 月に発生した台湾地震において高層ビル建築現場からのクレーン落下事故を受け て、年度途中から、予算手当を行い、急遽実施したものであり、落下したクレーン と同種のクレーンを対象としている。落下の原因として、建物・クレーンの共振が 大きな要因となることを解析的に示した。 平成 14 年度における研究成果は論文発表 1 件、国際学会発表 1 件、国内学会発 表 7 件、技術誌等発表 4 件である。なお、この研究領域において発表した論文「指 示地盤のめり込み破壊による移動式クレーン転倒メカニズムの実験的解析( 平成 13 年度):玉手・堀井・豊澤」は平成 14 年度に 2002 年度安全工学論文賞(安全工学協 会)を受賞した。 ④ 研究領域(4) 建設工事における地盤災害の防止 本研究領域においては、平成 14 年度には 5 課題の研究課題を実施し、1 課題は 民間との共同研究、2 課題は国内大学との共同研究である。 「掘削時における地盤変形・側圧変化及び崩壊現象に関する研究」は土砂崩壊災 害調査に必要な資料を得るための基礎的な研究であり、模型実験用の可動土留実験 装置を製作し、粘性土地盤の圧密圧力、土留変形モードなどと地盤の崩壊特性の関 係を実験的に検討した。 「鋼矢板控え壁を使った自立式土留工の安全性の確保及び向上」では、砂地盤に 引き続き粘性土地盤について模型実験を行い、控え壁を設置することにより変位と 応力が抑制され安定性が向上することを確認した。 「地中構造物と地盤の動的な相互作用による地盤反力特性に関する基礎的な研究」 では、地盤の振動や地中構造物の振動が地盤支持力特性を劣化させ、クライミング クレーンなどの杭基礎を不安定にさせる危険性があることを実験的に明らかにし た。 年度途中から開始した「溝掘削の安定性に与える建設機械荷重の影響に関する研 究」では溝の周辺で稼働する建設機械の荷重が溝の崩壊に及ぼす影響を明らかにし た。 -7- 添付資料Ⅰ また、同じく年度途中から開始した「地盤流動による作業施設の被害軽減技術に 関する実験的研究」ではベイエリアなど地盤の軟弱な地域で使用する工事用仮設構 造物の不安定要因を明らかにするために研究を実施した。 平成 14 年度における研究成果は論文発表 1 件、国際学会発表 4 件、国内学会発 表 14 件、技術誌等発表 1 件である。 ⑤ 研究領域(5) 仮設構造物に係る災害防止 本研究領域においては、「建設機械の振動が構造物の安定性および作業性に及ぼ す影響」 の1課題を新規に実施した。 本研究は構造物の施工中あるいは解体中に建設機械の振動が原因となる崩壊・転 倒危険性防止に関する研究であり、振動台による模擬実験を開始した。また、これ まで本研究領域で実施したくさび式足場に関する研究成果を事業所の安全管理者等 向けにわかりやすく解説した産業安全研究所安全資料「くさび式足場の強度」を刊 行した。 平成 14 年度における研究成果は国内学会発表 1 件である。 ⑥ 研究領域(6) 墜落・転倒災害の防止 本研究領域においては、平成 13 年度に引き続いて 3 課題の研究課題を実施した 。 「墜落防護具の向上に関する研究」 では、安全帯の構造規格改訂(厚生労働省告 示 38 号(平成 14 年 2 月 25 日))に伴い産業安全研究所の安全帯の指針を改訂する ため、昨年のユーザに引き続いてメーカを対象に、安全帯の使用指針作成の方針に ついてヒヤリング調査を実施し、問題点の検討・整理を実施した。この結果は平成 15 年度以降に予定している産業安全研究所の安全帯使用指針(仮称)の作成に反 映する。 「高齢労働者の転倒災害防止のための安全性評価に関する基礎的な研究」では、 転倒現象メカニズムの一般化に向けて検討を実施しているほか、高齢作業者が多い ビルメンテナンス業へのアンケート調査を実施し、高齢作業者の通勤時における問 題点をまとめた。 「低層建築物の屋根工事における墜落防止のための足場の必要条件に関する研究」 では、ダミー人形を使用し、滑落危険性の実験的検討を行った。 平成 14 年度における研究成果は論文発表 5 件、国際学会発表 3 件、国内学会発 表 2 件である。この他、民間企業から委託のあった受託研究 2 件を実施した。 ⑦ 研究領域(7) 化学物質の爆発危険性の解明 本研究領域においては、共同研究 3 課題を含む 5 課題の研究課題を実施した。 「微粒子粉体の発火・爆発危険性に関する研究」では、層状に堆積した金属粉塵 の燃焼限界を測定した。 「高温・高圧下における気体物質の爆発危険性に関する研究」では、高温・高圧 下での着火エネルギー・引火点・発火温度などの着火特性を測定し、理論と実測と の比較を実施した。 「新規化学物質等の爆発危険特性の解明とデータベースの構築に関する研究」は 外部機関との共同研究であり、現存のデータの入力を終了した。 -8- 添付資料Ⅰ 「最小着火エネルギー試験法の開発と試験基準に関する研究」は民間との共同研 究であり、可燃性のミストの着火エネルギーを測定する試験方法を検討した。 「水素ガス漏洩爆発作業者安全基準策定のための被害評価方法の確立−次世代燃 料利用技術開発に伴う災害防止への対応」は年度途中から競争的資金により開始し た大学との共同研究であり、水素が漏洩し、爆発した場合の被害を小さくするため、 漏洩爆発過程の計測方法について検討した。 平成 14 年度における研究成果は論文発表 3 件、国際学会発表 2 件、国内学会発 表 2 件である。 ⑧ 研究領域(8) 化学プロセスの安全化 本研究領域においては、平成 13 年度から継続した課題及び年度途中から競争的 資金により開始した課題の 2 課題について研究を実施した。 「爆発・火災災害データベースの高機能化に関する研究」 においては、データベ ースに使用されている用語とキーワードの関係を考慮した類語辞典による高機能化 を実施し、検索時の試行錯誤の回数を少なくした。 年度途中から競争的資金により開始した「リサイクル品・廃棄物処理工場での粉 じん爆発災害の防止に関する研究」では静電気による火災・爆発災害を防止するた め、廃棄物処理工程で発生する静電気の帯電現象の解明を目的としており、大学・ 他研究機関との共同研究である。 平成 14 年度における研究成果は論文発表 1 件、国内学会発表 1 件である。 ⑨ 研究領域(9) 電気機械器具等における障害・災害の防止 本研究領域においては、平成 13 年度から継続中の 2 課題及び新規課題 2 課題を 実施した。 「中波による大型クレーンへの誘導電流の低減に関する研究」は中波放送波の誘 導電流による感電、安全装置の誤作動を防止するため、低減方法の開発を実施し、 現場での確認実験を実施した。 「電圧入力型電撃危険性判別回路に関する研究」は数キロヘルツまでの電流によ る感電危険性を判別する回路の解析を実施した。 一方、平成 14 年度から実施した課題「制御用低電圧電気回路の接触不良診断方 法に関する研究」は制御ラインの接触不良による災害の防止を目的とし、結露環境 下での加速劣化試験及び接触部分の電気的特性の測定を実施した。 また、「強電磁環境下における大型クレーンの周囲作業者の作業環境に関する研 究」は大型クレーンのアンテナ作用による電磁界の影響を検討するもので、クレー ン周辺の作業者を対象にアンケート調査を実施した。 平成 14 年度における研究成果は論文発表 2 件、国内学会発表 4 件、技術誌等発 表 4 件である。 ⑩ 研究領域(10)静電気障害・災害の防止 本研究領域においては、平成 13 年度から継続中の 2 課題及び年度途中から開始 した課題 1 課題の 3 課題について実施した。 「粉体プロセスにおける静電気による着火防止技術に関する研究」は粉体プロセ -9- 添付資料Ⅰ スでの静電気による災害防止に関する研究であり、粉体槽内の帯電防止技術の開発、 帯電過程のシミュレーション、粉体の着火エネルギー試験方法の開発など粉体プロ セスの静電気対策に関する総合的な研究であり、その一部は民間との共同研究によ り実施した。 また、「新原材料の静電気による着火危険性の評価技術に関する研究」は外国の 若手研究者(STA フェロー)が参画した研究である。 一方、平成 14 年度途中から開始した「背面が接地された薄い絶縁物の静電気特 性の解析とその静電気危険評価への応用」は産業安全に関係する外部委員会におい て提起された帯電防止床・マット等の性能評価のために取り上げた課題である。 平成 14 年度における研究成果は論文発表 5 件、国際学会発表 5 件、国内学会発 表 7 件 、技術誌等発表 4 件 、特許出願 3 件である。このほか 、民間からの受託研究 1 件を実施した。 ⑪ 研究領域(11)作業環境の安全化 本研究領域においては、「広域作業空間における人体検出・計測に関する研究」 を年度途中から開始した。 本研究は作業空間での作業者の検出という災害防止の基本となる技術に関する研 究であり、研究成果の応用が期待できる。 ⑫ 研究領域(12)不安全行動に基づく労働災害の防止 本研究領域においては、年度途中から競争的資金により「不安全行動の誘発・体 験システムの構築とその回避手法に関する研究」を実施した。 本研究では、作業者が不安全行動を犯す存在であることを自覚する危険体験手法 を開発し、効果的な回避方法を体得するシステム作りを目指す。 14 年度は、不安 全行動が原因と推定される災害事例の分析を実施した。 ⑬ 研究領域(13)セーフティアセスメント・マネジメント手法の高度化 本研究領域においては、継続中の 1 課題及び競争的資金により年度途中から開始 した 1 課題を実施した。 「等価リスク曲線による被害低減評価に関する研究」では、安全対策の実施によ るリスク曲線の形状変化を一つの指標として被害低減効果を評価する手法に関する 研究であり、被害低減評価に関する解析手法の定式化を試みて解析式の特異解を得 た。 「確率・統計的手法を用いた労働災害のリスク同定・評価とその事故防止施策の 意思決定への応用」は競争的資金に基づく大学との共同研究であり、従来型の災害 発生度数率などでは不足していた労働災害リスクの評価のため、新しい災害統計分 析手法を提案し、労働安全施策に有効な手法を構築することを目指している。平成 14年度は労働災害リスクの特性と構造変化の分析を行って統計分析手法の有効性に ついて検討した。 平成 14 年度における研究成果は論文発表 1 件、国際学会発表 2 件、国内学会発 表 2 件、技術誌等発表 2 件である。 - 10- 添付資料Ⅰ (3)労働災害の原因等に関する調査・研究 災害原因調査、鑑定等の労働災害の原因調査等に係る調査・研究の実施に関しては、中 期目標、中期計画及び平成 14 年度計画に基づいて、災害調査に関連した所内規程(産業 災害調査実施規程、産業災害調査検討委員会規程)にしたがって、厚生労働省等行政機 関その他から依頼のあった場合に迅速・的確に対応した。 平成 14 年度における行政機関等からの依頼に対応して実施した災害原因調査、鑑定等 の労働災害の原因調査等に係る調査・研究の件数は、前年度から引き続く調査 8 件及び 14 年度に発生した調査 11 件の合計 19 件である。このうち、11 件については調査を終了し 依頼機関に報告書を提出済みであり、年度末( 15 年 3 月)に発生した 3 件を含め、 8 件 については報告書作成を含めて次年度(平成 15 年度)に引き続いて調査・研究を継続す ることとしている。 産業安全研究所が平成 14 年度に災害原因調査等で携わった災害事例は、添付資料Ⅱの 表 15 に示すとおり、平成 14 年 1 月末に大阪府で発生した「クライミングクレーンの転倒 災害」、平成 14 年 3 月に宮城県原子力発電所で発生した 「 配管検査用スプレー缶爆発災害」、 平成 14 年 6 月に三重県で発生した「車体加工用プレス機械で発生した挟まれ災害」 、平成 15 年 3 月に埼玉県で発生した「埼玉県での鉄道土砂崩壊災害」等、発生場所は国内全域 にわたっている。 いずれの事例もその原因調査等の結果は、我が国における今後の同種の労働災害の防止 を進めてゆく上で貴重な示唆を与えると考えられものであり、例えばクライミングクレ ーンの転倒事故に係わる調査結果から判明した基礎杭に打設されるセメントミルクの設 計上の留意点等につき、行政通達「基安発 第 0620001 号 クレーンの安全確保の徹底に ついて」に反映されるなどとして、関係団体や関係事業者等に周知され、類似災害、同 種災害の防止に寄与している。 また、「車体加工用プレス機械で発生した挟まれ災害」については産業安全研究所の中 期計画に基づいて、「調査・研究の実施上必要があると研究所が判断し、行政機関等の協 力を得て、実施した災害調査」であり、将来、予想される災害の一つとして、関連するプ ロジェクト研究「人間・機械協調型作業システムの基礎的安全制御技術に関する研究」に フィードバックされた。 <添付資料Ⅱ:表 15 災害調査等一覧> (4)その他 前年度までに終了した研究課題に関して、論文発表 27 件、国際学会発表 4 件、国内学 会発表 4 件、技術誌等発表 6 件、特許出願 1 件である。 - 11- 添付資料Ⅱ 平成 14 年度 事業報告書 添付資料Ⅱ 独立行政法人 産業安全研究所 - 1 - 添付資料Ⅱ 平成14年度における産業安全研究所の事業の具体的内容 平成14 年度における産業安全研究所の事業の具体的内容として、以下の各表の表題ごとにその状況について まとめたものを示す。 表1 産業安全研究所の組織 総 理事長 理 事 課 研究企画調整部 研 監 務 究 部 事 機械システム安全研究グループ 建設安全研究グループ 化学安全研究グループ 物理工学安全研究グループ 境界領域・人間科学安全研究グループ 表2 定員 (平成15 年3 月31日現在) 役 職 別 区 役 理 員 理 職 研 監 部 主 究 職 事 研 課 係 任 事 研 人 数 職 一 合 般 究 計 職 究 分 務 計 員 長 事 事 長 官 員 1 1 2 6 20 12 (監事2は非常勤) - 2 - 38 長 長 1 3 7 計 11 53 表3 予算 平 成 14 区 人 研 件 費 究 費 経 常 研 究 費 特 別 研 究 費 (建設機械の保守管理システム高度化のための損傷評価技術の開発 ) (建設労働災害の発生原因としてのヒューマンエラー防止に関する 研究) (仮設構造物の耐風性に関するアセスメント手法の開発) (産業リサイクル過程における爆発・火災災害防止に関する研究) (人間・機械協調型作業システムの基礎的安全技術に関する研究) 施設整備費補助金 その他の経費 合 年度 分 計 - 3 - 一般会計 特別会計 計 千円 461,558 55,699 55,699 0 − − 千円 209,488 368,478 156,259 212,219 35,672 47,700 千円 671,046 424,177 211,958 212,219 35,672 47,700 − − 28,255 35,039 33,296 60,458 61,950 141,903 35,039 33,296 60,458 61,950 170,158 545,512 781,819 1,327,331 表4 研究課題一覧 平 ア プ ロ ジ ェ ク ト 研 究 成 14 年 度 研 究 課 題 建設機械の保守管理システム高度化のための損傷評価技術の開発 (参考:平成13年度∼15年度に実施) イ 建設労働災害の発生原因としてのヒューマンエラー防止に関する研究 (参考:平成13 年度∼16 年度まで実施予定) ウ 人間・機械協調型作業システムの基礎的安全技術に関する研究 (参考:平成14 年度∼18 年度まで実施予定) エ 産業リサイクル過程における爆発・火災災害の防止に関する研究 (参考:平成14 年度∼17 年度まで実施予定) オ 仮設構造物の耐風性に関するアセスメント手法の開発 (参考:平成14年度∼16年度に実施) 研究領域 (1) 機械等の安全制御技術の開発 ・機能性流体によるロボット制御技術に関する研究 ・ボイラ用安全弁の新機構と安全制御システムの開発に関する研究 研究領域 (2) 機械等の破損による災害の防止 ・時系列周波数解析とウェーブレット解析による材料の非破壊損傷評価に関する研究 ・負荷履歴の影響を考慮した経年圧力設備の高信頼性弾塑性破壊評価手法の開発(*,※) 基 盤 的 研究領域 (3) クレーン等の転倒・倒壊防止 ・支持地盤の不安定要因による移動式クレーンの転倒防止に関する研究 ・各種クレーンの耐震安全性に関する研究 ・フロアクライミングクレーンの耐震性向上手法の研究(*) 研究領域 (4) 建設工事における地盤災害の防止 ・掘削時における地盤変形・側圧変化及び崩壊現象に関する研究 ・鋼矢板控え壁を使った自立式土留工の安全性の確保及び向上に関する研究 ・地中構造物と地盤の動的な相互作用による地盤反力特性に関する基礎的研究 ・掘削溝の安定性に与える建設機械荷重の影響に関する研究(*) ・地盤流動による作業施設の被害軽減技術に関する実験的研究(*) 研 研究領域 (5) 仮設構造物に係る災害防止 ・建設機械の振動が構造物の安定性および作業性に及ぼす影響 究 研究領域 (6) 墜落・転倒災害の防止 ・墜落防護具の性能向上に関する研究 ・高齢作業者の転倒災害防止のための安全性評価に関する基礎的な研究 ・低層建築物の屋根工事における墜落防止のための足場の必要条件に関する研究 - 4 - 研究領域 (7) 化学物質の爆発危険性の解明 ・微粒子粉体の発火・爆発危険特性に関する研究 ・高温・高圧下における気体物質の爆発危険性に関する研究 ・新規化学物質等の爆発危険特性の解明とデータベースの構築に関する研究 ・最小着火エネルギー試験法の開発と試験基準に関する研究 ・水素ガス漏洩爆発作業者安全基準策定のための被害評価方法の確立に関する研究 技術開発に伴う災害防止への対応−(*、※) −次世代燃料 研究領域 (8) 化学プロセスの安全化 ・爆発・火災災害データベースの高機能化に関する研究 ・リサイクル品・廃棄物処理工場での粉じん爆発災害の防止に関する研究 −粉塵移送ダクトの静電気危険性−(*、※) 研究領域 (9) 電気機械器具等における障害・災害の防止 ・中波による大型クレーンへの誘導電流の低減に関する研究 ・電圧入力型電撃危険性判別回路に関する研究 ・制御用低圧電気回路の接触不良診断方法に関する研究 ・強電磁環境下における大型クレーンの周囲作業者の作業環境に関する研究 研究領域 (10) 静電気障害・災害の防止 ・粉体プロセスにおける静電気による着火防止技術に関する研究 ・新原材料の静電気による着火危険性の評価技術に関する研究 ・背面が設置された薄い絶縁物の静電気特性の解析とその静電気危険性評価への応用(*) 研究領域 (11) 作業環境の安全化 ・広域作業空間における人体検出・計測に関する研究(*) 研究領域 (12)不安全行動に基づく労働災害の防止 ・不安全行動の誘発・体験システムの構築とその回避手段に関する研究(*、※) 研究領域 (13) セ−フティアセスメント・マネジメント手法の高度化 ・等価リスク曲線による被害低減評価に関する研究 ・確率・統計的手法を用いた労働災害のリスク同定・評価とその事故防止施策の意思決定への応用 (*、※) 注)*印は年度途中新規に立ち上げ、※印は競争的資金 - 5 - 添付資料Ⅱ 表5 1) 産業安全研究所における図書 単行本 2) 平成14年度受入数 区 分 和 書 531 15,376 和 雑 誌 69 洋 書 72 3,140 洋 雑 誌 86 603 18,516 計 表6 蔵 書 数 購入雑誌の種類 区 分 雑誌の種類 計 155 産業安全研究所における刊行物の出版状況 刊 行 物 名 称 刊行区分 発行部数 産業安全研究所研究報告 NIIS-RR-2002 年 刊 700 産業安全研究所特別研究報告 NIIS-SRR-No.26 、No.27 不定期 700 産業安全研究所安全資料 NIIS-SD-No.18 不定期 500 産業安全研究所年報 平成 13 年度版 年 安研ニュース Vol.26 、 No.2 ∼ Vol.27 、 No.1 刊 2, 000 隔月刊 850 (注)その他、研究所要覧の改訂(1,000部)、安全技術講演会講演集(東京会場400部、北海道会場・大阪会 場各300部)、産業安全に関する情報交換会報告書(200部)及び外部研究評価会議報告書(200部) 表7 論文発表の一覧 題 目 発 Time-Frequency AnalysisofUltrasonicEchoesan d its Application to Nondestructive Evaluation o f Thermal Damage of Steel 表 誌 名 発 表 者 産業安全研究所研究報告 Shiwei MA NIIS-RR-2002 (2003) T.Sasaki E.Yoshihisa T.Honda 屋根工事で使用する墜落防護設備の具備条件に関す 同上 日野泰道 同上 日野泰道 大幢勝利 る研究 仮設足場に作用する風荷重に関する基礎的研究 ポンクムシン ソンポル 他機関 2 名 - 6 - 添付資料Ⅱ 鋼矢板控え壁を有する自立式土留工の安定性 同上 −砂地盤を対象として− 豊澤康男 堀井宣幸 玉手 衛藤 聡 誠 他機関 3 名 高齢労働者の通勤負担と通勤途上の転倒事故 に関する調査 同上 −ビルメンテナンス業− 永田久雄 他機関 1 名 可燃性液体の発火温度の圧力依存性について 同上 板垣晴彦 爆発火災災害データベースにおける用語間の 関係付けに関する研究 同上 大塚輝人 板垣晴彦 超音波式粉じん雲生成機構を有する粉じん着火 同上 山隈瑞樹 エネルギー試験装置の諸特性 崔 中波放送波による大型クレーンへの電磁妨害と対策 光石 児玉 勉 同上 冨田 一 同上 本山建雄 の一検討 手動式交流アーク溶接作業に関する実態調査 冨田 一 山野英記 安全帯の使用方法及びエアバッグの適用範囲に関す 同上 深谷 潔 る検討 生産・施工システムの総合的安全制御技術の開発に 関する研究(第 4 報:最終報告) 産業安全研究所特別研究報告 NIIS-SRR-NO.26(2002) 序論 同上 梅崎重夫 化学プラントを対象としたヒューマンエラーに起因 同上 韓 宇燮 する災害事例の抽出手法の研究(第 1 報;ヒューマ 大塚輝人 ンエラーに起因する事例の抽出手法の開発) 水谷高彰 藤本康弘 化学プラントを対象としたヒューマンエラーに起因 同上 藤本康弘 する災害事例の抽出手法の研究(第 2 報:キーワー 大塚輝人 ド及び事例検索結果の数量化分析) 水谷高彰 韓 施工環境シミュレータによる風荷重に対する足場の 同上 - 7 - 宇燮 大幢勝利 添付資料Ⅱ 危険性評価 日野泰道 ポンクムシン ソンポル 一次近似信頼性手法による周方向貫通き裂付き配管 の確率論的弾塑性破壊評価 同上 佐々木哲也 建設用ロボットのリスク低減プロセスと安全設計手 同上 池田博康 法の検討 清水尚憲 齋藤 呂 剛 健 大西政紀 建設ロボットにおけるナビゲーション用ビジョンシ ステムの開発 同上 呂 健 池田博康 安田克己 建設用ロボットを対象とした電磁環境に即した伝導 同上 性ノイズイミュニティシステムの開発 冨田 一 植木利之 稼動率に配慮した安全制御システムの構築法に関す 同上 る基礎的考察 梅崎重夫 清水尚憲 マンマシンシステムの最適設計を目的とした安全 同上 設計支援システムの開発に関する研究 清水尚憲 梅崎重夫 結論 同上 化学プロセスにおける爆発災害防止技術に関する総 合的研究 産業安全研究所特別研究報告 NIIS-SRR-NO.27(2002) 序論 同上 松井英憲 化学プロセスにおける反応暴走危険性の評価手法に 同上 安藤隆之 ついて 梅崎重夫 藤本康弘 熊崎美枝子 反応パラメータの実時間非線形最適化と測定予測 同上 大塚輝人 水谷高彰 韓 宇燮 藤本康弘 液・液不均一系のバッチ反応における撹はん速度と 同上 発熱速度の関係 - 8 - 藤本康弘 添付資料Ⅱ 管路における粉じん爆発火炎の伝ぱ挙動と機構 同上 韓 宇燮 八島正明 松田東栄 配管内を伝ぱする粉じん火炎の抑止(水噴霧、消炎 同上 八島正明 モニター用配線板を利用した実装配線板の絶縁評価 同上 本山建雄 非対称誤り特性を有するガス検知システムの基礎的 同上 齋藤 金網、不活性ガス隔離による消炎) 要件と構成法 剛 池田博康 杉本 コンピュータを用いるプラント設備の安全制御設計 同上 手法と安全性評価 旭 池田博康 齋藤 剛 杉本 旭 化学プロセス災害情報データベースの構築 同上 板垣晴彦 化学プロセスにおける爆発災害防止支援システムの 同上 板垣晴彦 産業安全研究所研究安全資料 大幢勝利 NIIS-SD-NO.18(2003) 高梨成次 開発 くさび式足場の強度 日野泰道 首都高速道における過酸化水素積載タンク車の爆発 安全工学, Vol.41 ,No2 ,pp.114-118, 松井英憲 2002 安藤隆之 熊崎美枝子 タンパープルーフ 安全工学, Vol.41, No.3,pp.170-176, 深谷 潔 2002 産業安全分野におけるフェールセーフ技術 安全工学, Vol.41, No.3,pp.177-184, 梅崎重夫 2002 フェールセーフな教示機能を備えたブランキングシ ステムの開発 日本機械学会論文集,C 編 68 巻 670 号,pp.1755-1783,2002. 梅崎重夫 清水尚憲 小林茂信 他機関 9 名 StaticChargeEliminationonPellets in a S i l o U s i n g a JournalofElectrostatics, Vol.55, T.Kodama NewNozzle-TypeEliminator pp.289-297,2002 et al. - 9 - 添付資料Ⅱ Psycho-Physiological Analysisof MentalWorkload Japanese Psychological Research, Y.Egawa at an ElevatedWorkPlace Vol.44,No.3, pp.152-161, 2002 et al. Effects of Packing Conditionson Apparent Resistivity Measurementsof Polymer Powders KIEE International Transaction o n Electrophysicsand Applications, M.Yamaguma T.Kodama Vol.2-C, No.4,pp.229-235, 2002 et al. 安全工学, Vol.41 ,No.6, pp.393-39 池田博康 機械設備のリスク低減の手順と拡張の考え方 9,2002 フローティング機能を備えたロール機用安全システ 日本機械学会論文集,C編 68 巻 672 梅崎重夫 ムの開発 号,pp.100-102, 2002 清水尚憲 小林茂信 プログラマブルな電子制御装置を利用したシステム 日本信頼性学会誌, Vol.24 ,No.7, 梅崎重夫 の産業現場への応用 pp.586-596 ,2002 小林茂信 情報関連技術を活用した安全設計支援システムの構 日本信頼性学会誌, Vol.24 ,No.7, 清水尚憲 築と産業現場への適用 pp.597-603 ,2002 池田博康 梅崎重夫 AnAnalysis oftheSlidingPropertiesofWorker's Foot MetrologyofPedestrianLocomotion Wear and ClothingonRoofSurfaces and Slip Resistance,pp.58-66,2002 Survey of Prospects for Elderly CareWorkers Aging andWork,pp.205-212, 2002 H.Nagata H.Nagata 他機関 1 名 CM 方式による安全管理に関する研究 建設マネジメント研究論文集 Vol.9, 花安繁郎 pp.211-218,2002 他機関 4 名 DevelopmentofaNewApparatusUsingUltrasonic 安全工学, Vol.42, No.1,pp.60-67, 山隈瑞樹 Vibration to MeasuretheElectricSparklgnitionEnergy 2003 他機関2 名 New method for EvaluatingAntistaticEffectinFloor JournalofElectrostatics, A.Ohsawa Coverings Vol.57,pp.355-362,2003 支持地盤の脆性的破壊沈下による移動式クレーンの 転倒危険性 土木学会論文集 pp.131-144,2003 TheDependenceofInitialPressure fortheAutoignition ArchiuumCombustionis, Temperature aboutFlammableLiguid Vol.22,No.3-4, pp.113-120, 2002 for Dust Clouds - 10 - No.729 / Ⅲ -62, 玉手 聡 他機関 2 名 H.Itagaki 添付資料Ⅱ 表8 国内学会発表の一覧 題 目 暑熱環境が模擬建設作業のパフォーマンス に及ぼす影響 発 表 会 名 日本生理人類学会第 47 回大会 年月日 2002. 5.11 発 表 者 庄司卓郎 江川義之 他機関2名 アゾール類金属錯体の合成・特性評価に関 火薬学会感度専門部会 5.13 熊崎美枝子 安全性と生産性の両立に関する基礎的考察 日本信頼性学会第 10 回研究発表会 5.20 梅崎重夫 建設業における墜落労働災害に関する研究 日本人間工学会第 43 回大会 6 . 1 江川義之 庄司卓郎 する研究 中村隆宏 他機関 1 名 掘削機操作におけるタイムプレッシャーの 同上 6 . 1 中村隆宏 影響 深谷 潔 他機関1名 建設企業における組織風土と安全意識 同上 6 . 1 庄司卓郎 - 属性による認識の違いについて - 鈴木芳美 他機関1名 施工作業用ロボットの独立防御階層の構築 日本機会学会ロボティクスメカトロニ 6 . 8 齋藤 クス講演会 `02 オゾンの分解火炎の消炎素子の検討 第 12 回日本オゾン協会年次研究講演 池田博康 6.12 会 暑熱環境下における模擬建設作業が認知機 剛 水谷高彰 松井英憲 他機関 2 名 人類働態学会第 37 回大会 6.16 庄司卓郎 能と作業パフォーマンスに及ぼす影響につ 江川義之 いて 他機関2名 建設用タワークレーンの耐震安全性に関す 第 32 回安全工学シンポジウム 7.11 高梨成次 同上 7.11 大幢勝利 る研究 鋼・コンクリート合成桁橋の床版解体時に おける危険性評価 花安繁郎 安全な人間・機械協調型作業システムのた めの環境認識手法の検討 同上 第2報:ハイブ 7.11 呂 健 濱島京子 リッド方式環境自動認識による衝突防止 石原浩二 - 11 - 添付資料Ⅱ イネーブリング監視における人間の危険認 同上 7.11 知の階層構造- 人による監視の安全距離の 齋藤 剛 他機関 4 名 生成過程と 3 点イネーブル操作装置の有効 性天井吊り下げ型歩行支援システムの安全性 同上 7.11 齋藤 剛 永田久雄 他機関3名 セメントミルクの配合の違いが埋込杭の安 同上 7.11 定性に与える影響 共同作業時における安全確認としてのコミ ュニケーションに関する研究 玉手 聡 有木高明 同上 7.12 江川義之 中村隆宏 庄司卓郎 花安繁郎 アンケートに見る土石流による労働災害防 同上 7.12 止対策 豊澤康男 堀井宣幸 玉手 聡 他機関 2 名 土工事における施工機械の走行安全性に及 同上 7.12 ぼす地盤の影響に関する基礎的研究 豊澤康男 楊 俊傑 他機関 1 名 掘削機の操作と有効視野の変化 同上 7.12 中村隆宏 深谷 潔 万年園子 掘削機災害シミュレータの機能設計 同上 7.12 深谷 潔 中村隆宏 万年園子 InvestigationonLaborAccidents Caused b y 同上 7.12 大幢勝利 ポンクムシン Wind ソンポル 日野泰道 屋根作業における墜落災害の分析 同上 7.12 −作業者の墜落挙動の分析− 建設業における作業現場の風土が作業員の 日野泰道 永田久雄 同上 安全意識に及ぼす影響 7.12 庄司卓郎 江川義之 他機関1名 - 12 - 添付資料Ⅱ 表層固結を有する 2 層地盤の支持力に関す 第 37 回地盤工学研究発表会 7.16 る一考察 玉手 聡 有木高明 他機関 3 名 土石流検知センサー最適配置支援システム 同上 7.16 を用いたモデル地区の流下特性解析 堀井宣幸 豊澤康男 玉手 聡 他機関 1 名 砂地盤における土留めの変形が壁面土圧に 同上 7.18 与える影響 豊澤康男 堀井宣幸 玉手 聡 他機関1名 自立式鋼矢板工法における控え壁の影響に 同上 7.18 関する研究 豊澤康男 衛藤 誠 他機関 3 名 建設工事における仮設構造物の安全性 電子情報通信学会安全性研究会 強風による足場の倒壊に関する事例的研究 2002 年度日本建築学会大会 7.23 大幢勝利 8 . 3 大幢勝利 ポンクムシン ソンポル 低層住宅建設工事における屋根からの墜落 防止に関する研究(その 1 同上 8 . 3 日野泰道 災害時におけ 永田久雄 る被災者の墜落速度の推定) 建設用タワークレーンの耐震性に関する研 同上 8 . 4 高梨成次 究(その 6 建物上に設置された自立型タ ワークレーンの振動特性) OnGeneralized Total DamageDistribution o f 他機関 1 名 第 9 回信頼性設計技術ワークショップ 8.20 花安繁郎 他機関 1 名 Industrial Accidents Considering Individual Accident'sSizeLimitations 大気圧グロー放電除電器の開発 第 26 回静電気学会全国大会 8.30 交流式粉体用除電器の除電特性 同上 8.30 −印加電圧の波形と周波数の影響− 大澤 敦 児玉 勉 他機関 3 名 煙火製造工程における帯電量測定 第 26 回静電気学会全国大会 人間に対する電撃の許容限界を表す回路モ 第 17 回生体・生理工学シンポジウム デル - 13 - 8.30 9.9 山隈瑞樹 山野英記 添付資料Ⅱ 掘削機事故シミュレータの開発 第 7 回 VR 学会 9.18 深谷 潔 中村隆宏 万年園子 イミュニティ試験用印加装置を用いた任意 平成 14 年度電気関係学会東海支部連 電磁ノイズ波形の生成 合大会 遠心場掘削シミュレータによる壁面土圧の 「施工過程を考慮した地盤の変形・破 再配分に関する研究(砂地盤) 壊予測」に関するシンポジウム 最近の材料損傷に起因する労働災害事例 日本機械学会 2002 年度年次大会 9.20 冨田 一 植木利之 9.18 豊澤康男 他機関 3 名 9.25 本田 尚 吉久悦二 佐々木哲也 前田 豊 鉛直−水平複合振動による人間の応答に対 土木学会第 57 回年次学術講演会 9.25 する位相差の影響に関する研究 足場の背面に作用する風圧力に対する安全 大幢勝利 他機関 2 名 同上 9.26 性に関する研究 大幢勝利 ポンクムシン ソンポル Wind Tunnel ExperimentonWindPressure 同上 9.27 大幢勝利 ポンクムシン ActingontheShieldingScaffolds ソンポル 土石流検知センサー最適配置支援システム 同上 9.27 の開発 堀井宣幸 豊澤康男 玉手 聡 他機関 1 名 支持地盤沈下による移動式クレーンの時刻 同上 9.27 歴転倒シミュレーション 液状化地盤にある杭基礎構造物の地震時挙 玉手 聡 他機関 2 名 同上 9.27 動 玉手 聡 他機関 4 名 リスク曲線のパラメータ変化の統計的評価 に関する研究 同上 9.27 花安繁郎 土留め壁の変形が壁面土圧に与える影響の 同上 9.27 豊澤康男 評価(砂地盤) 堀井宣幸 玉手 聡 他機関2名 - 14 - 添付資料Ⅱ 控え壁式自立鋼矢板工法における土留め壁 同上 9.27 の安全性に関する検討 豊澤康男 衛藤 誠 他機関 3 名 砂地盤における土留め壁面の変形に伴う地 盤変位について 同上 9.27 豊澤康男 堀井宣幸 玉手 聡 他機関 2 名 繰り返し載荷による杭周辺地盤の強度低下 同上 9.27 特性 堀井宣幸 他機関4名 墜落災害の背景にあるヒューマンファクタ 平成 14 年 産業・組織心理学会第 18 ーに関する研究 回大会 10.5 臼井伸之介 江川義之 庄司卓郎 中村隆宏 天井吊下げ型歩行支援システムの機能と安 日本ロボット学会創立 20 周年記念学 全対策 術講演会 10.12 齋藤 剛 永田久雄 他機関 3 名 Analysisof UltrasonicReflectionbyWavelet Transform for ThermallyDegradedCr-Mo 日本機械学会 M&M2002 材料力学部 門講演会 10.14 馬 世偉 佐々木哲也 吉久悦二 Steel 中波による大型クレーンへの誘導電流等の 平成 14 年度電子情報通信学会信越支 測定と対策の一検討 部大会 ラチス式ジブクレーンの稼働時負荷につい 日本機会学会松山地方講演会 10.19 本田 尚 冨田 一 植木利之 10.19 て 吉見雅行 吉久悦二 前田 豊 佐々木哲也 本田 アゾール類の熱分解に関する研究 尚 平成 14 年度火薬学会秋季大会 10.25 熊崎美枝子 産業技術連携推進会議・産学官地域技 術交流会,第4回福祉技術シンポジウ 10.26 池田博康 齋藤 剛 10.31 大澤 ( 火薬学会奨励賞受賞講演) 人間と機械の共存を目的とする安全設計の 考え方と手順 ム グロー放電による除電特性 静電気障害防止技術シンポジウム 堆積した金属粉体層表面に沿った燃え拡が 第 35 回安全工学研究発表会 り速度と消炎限界に及ぼす雰囲気組成の影 12.5 韓 敦 宇燮 八島正明 - 15 - 添付資料Ⅱ 響 粉体用交流除電器の除電性能の向上 同上 12.5 児玉 勉 大澤 敦 他機関3名 AnInfluence of Discharge Condition on the 同上 12.5 山隈瑞樹 他機関2名 IgnitabilityofLycopodiumStreamsduetoa Single Spark ofCapacitanceDischarge 爆発火災災害データベースにおける用語間 同上 12.6 の関係付けに関する研究 大塚輝人 板垣晴彦 建設現場におけるタワー式クローラクレー ンの作業時負荷について 日本機械学会第 11 回交通・物流部門 大会 12.11 吉見雅行 前田 豊 吉久悦二 佐々木哲也 つり荷走行中のクローラクレーンにおける 同上 12.11 応力頻度の計測 本田 尚 前田 豊 吉見雅行 吉久悦二 佐々木哲也 本田 コンテナクレーンの振動特性(その1 振 同上 12.11 動台実験と数値解析シミュレーション) 物流機械用安全設計支援システムの開発 尚 高梨成次 他機関 1 名 同上 12.12 清水尚憲 梅崎重夫 物流機械を対象としたリスクアセスメント 同上 12.13 手法の基礎的考察 梅崎重夫 清水尚憲 産業安全と技術者倫理について 第 57 回リスクアナリシス研究会 フロアクライミングクレーンの耐震性能向 土木学会第 6 回地震時保有耐力法に基 上手法の一検討 づく橋梁等構造の耐震設計に関するシ 12.14 2003. 花安繁郎 吉見雅行 1.23 ンポジウム 噴霧帯電による労働災害−塗装及び検査業 2003 年第一回静電気学会研究会 3.7 山隈瑞樹 二層砂地盤における土留めの変形を再現し 第 30 回土木学会関東支部技術研究発 3.11 豊澤康男 た遠心模型実験 表会 務に関連して− - 16 - 他機関 4 名 添付資料Ⅱ 補強基礎地盤の支持力に関する遠心模型実 同上 3.11 験 豊澤康男 堀井宣幸 楊 俊傑 他機関 1 名 補強土擁壁の動的遠心実験 同上 3.11 豊澤康男 他機関 3 名 プリント配線板の絶縁低下評価方法の検討 平成 15 年電気学会全国大会 3.17 本山建雄 中波による大型クレーンへの誘導電流等の 同上 3.17 冨田 一 測定と対策の一検討 表9 国際学会発表の一覧 題 目 EvaluationofAirBagforFallProtection, 発 表 会 1st Industrial Safety Joint 年月日 発 表 者 2002.5.22 K.Fukaya Semminarorganized b y PukyongNationalUniversity,Korea Characterization and Evaluation o f 1st Industrial Safety Joint Antistatic Floors Semminar organizedbyPukyong 2002. 5.22 A. Ohsawa NationalUniversity,Korea Decomposition Characteristics of 1st Industrial Safety Joint Semminar Hydroxylamine organizedbyPukyongNational 2002.5.22 M.Kumasaki University,Korea OnPracticalApplications of Probablistic 6thInternationalConferenceon 2002. 6.24 S.Hanayasu AccidentModels toIndustrialWork ProbabilisticSafetyAssesmentand Fields Management, USA Neutralization of Static C h a r g e s b y a n 5th ESA-IEJJoint Meeting, AtmosphericPressureGlowDischarge USA 日本における仮設構造物の風による倒壊災 韓国産業安全衛生大会,korea 2 0 0 2 . 7 . 5 K.Ohdo AnAnalysis ofMentalWorkloadatHigh- XXV International Congressof 2 0 0 2 . 7 . 9 S.Usui. ElevatedWorkPlace(1)-Measurementof Applied Psychology,Singapore 2002. 6.28 A. Ohsawa 害防止研究について Psycological Responses- - 17 - Y. Egawa 添付資料Ⅱ AnAnalysis ofMentalWorkloadatHigh- XXV International Congressof ElevatedWorkPlace(2) -Measurement o f Applied Psychology,Singapore 2 0 0 2 . 7 . 8 Y. Egawa S.Usui Physiological ResponsesInfluenceofParticleSizeandStructure Rigidity on Impact Stress in Simulated 1st International Conference o n PhysicalModellinginGeotechnics, DebrisFlow Canada Simulating the Overturning of MobileCrane 1st International Conference o n CausedbyPunchingFailure of Ground PhysicalModellinginGeotechnics, N. Horii Canada Y.Toyosawa Lateral EarthPressures withWallMovements in Centrifuge Tests(Sands) Accident Situation AnalysisandSafety ManagementofBridgeConstruction 1st International Conference o n 2002. 7.10 N. Horii Y.Toyosawa et al 2002. 7.10 S.Tamate 2002. 7.11 Y.Toyosawa PhysicalModellinginGeotechnics, Canada 1st International Conference o n N. Horii S.Tamate 2002. 7.16 S.Hanayasu BridgeMaintenance,Safetyand Management, Spain Computer SimulationforAssessing 4thWorldCongressonParticle ElectrostaticHazards in Loading Processof Powders Technology, Australia A NewNozzle-TypeStatic Charge Eliminator 4thWorldCongressonParticle Used inaSiloDuringPneumatic Powder Technology, Australia 2002. 7.22 A.Ohsawa 2002. 7.22 T.Kodama et al. Transport FireSpreadoverMoistenedMetalDustLayer 29th International Symposiumon 2002.7.22 M.Yashima Combustion,Japan Fall DetectionSensorforFallProtection Airbag TheSocietyofInstrumentand 2 0 0 2 . 8 . 4 K.Fukaya Control Engineers(SICE) Annual Conference2002,Japan DevelopmentofExcavatorSimulatorand CharacteristicofOperator TheSocietyofInstrumentand 2 0 0 2 . 8 . 7 K.Fukaya Control Engineers(SICE) T.Nakamura Annual Conference2002,Japan S.Umezaki Jian Lu Y.Egawa Reliability Analysis of Temporary Scaffolding TheSecondInternational 2002. 8.22 K.Ohdo System in StrongWindsbehindScaffolds Symposium onAdvances in Y.Hino Wind andStructures,Korea Songpol Phongkumsing - 18 - 添付資料Ⅱ et al. Wind Pressure ActingonScaffolds Erected TheSecondInternational 2002. 8.22 Y.Hino Alongside of theBuildingWithHoles in Symposium onAdvances in K.Ohdo ExteriorWalls Wind andStructures,Korea S.Takanashi Songpol Phongkumsing A Reaction Rate Study in theHydrolysisProc 9thAsianPacific Confederation o f essof theAnhydride-waterDispersion Chemical Engineering Congress 2002.10.1 Y.Fujitomo T.Ohtsuka (APCChE2002), New Zealand Risk Reduction Process andSafetyDesignfor Mobil Human-SymbioticRobots 33rd International Symposium on Robotics, Sweden 2002.10.8 H.Ikeda S.Shimizu T.Saito A Navigation VisionSystem forIndustrial 33rd International Symposium on MobileRobots Robotics, Sweden Constructionof a SupportSystemfor TheInternationalCongressInterpra Optimum Arrangement of Debris Flow Detection Sensors event2002inthePacificRim, Nagano, Japan 2002.10.10 J.Lu H.Ikeda 2002.10.15 N.Horii Y.Toyosawa S.Tamate K.Hamajima An Experimental StudyonFatigue Crack 7thInternationalConferenceon Growth in Lap JointswithMultipleFastener Damage and FractureMechanics Holes 2002,USA A Study to Improve theMeasurement 7thInternationalConferenceon Accuracy of Stress Intensity Factor by the Infrared Method Damage and FractureMechanics 2002,USA Detonation Propagation Limits in Homogeneo The 4thInternational Symposium on us andHeterogeneous Systems 2002.10.15 T.Sasaki T.Honda 2002.10.15 T.Honda T.Sasaki 2002.10.22 H.Matsui Hazards,PreventionandMitigation ofIndustrialExplosions,France TheDependenceofInitialPressure for the The 4thInternational Symposium on Autoignition Temperature aboutFlammable Liquid Hazards,PreventionandMitigation ofIndustrialExplosions,France Lateral EarthPressures induced byWall 3rdInternationalSymposium Movements in Centrifuge Tests GeotechnicalAspectsofUnderg round Construction in Soft Ground (IS-Toulouse 2002), France - 19 - 2002.10.25 H.Itagaki 2002.10.24 Y.Toyosawa N. Horii S.Tamate et al 添付資料Ⅱ Prospect forElderlyCareWorks IFA 6thGlobalConference, 2002.10.28 H.Nagata Australia et al 日本における安全活動の歴史と,機械の包 Korea-Japan JointSeminaron 2002.11.7 S.Shimizu 括的安全基準について Occupational Safetyorganizedby OSHRI,KOSHA 機械の包括的安全基準とリスクアセスメン 韓国安全工学秋期学術発表会 , ト Korea Hybrid MachineVisionMethodforAutonom The15thAnnualSymposium on ous Guided Vehicles Electronic Imaging: Science a n d K.Hamajima Technology, USA. K.Ishihara AnalyticalSolutionsofSurfacePotentialDist 2002.11.8 S.Shimizu 2003.1.24 Jian.Lu Electrostatics 2003, U.K. 2003.3.24 A.Ohsawa ributiononThinInsulatorshavingGrounded Backing ConductorandTheir Application to ElectrostaticCharcterization 表10 技術誌・一般誌への発表の一覧 題 目 発 表 誌 名 発 表 者 プロペラント・火工品・煙火専門部会合同講演会お Explosion,Vol.12,No.2, pp.104-105, よび宇宙科学研究所見学会に参加して 2002 熊崎美枝子 第3回国際安全工学・科学フォーラムに参加して Explosion,Vol.12, No.2, pp.95-97,2002 熊崎美枝子 模型実験による土砂崩壊災害の事例研究 安全衛生コンサルタント,Vol.22, No.62, pp.43-48,2002 豊澤康男 感電災害の傾向と対策 電気工事の友, 第 55 巻,第 4 号, 冨田 一 pp.17-21, CM 方式導入に伴う建設工事の安全問題 建設オピニオン, 第 9 巻 4 号, 花安繁郎 pp.38-41,2002 独立行政法人1年目を終えて 全指協ニュース,No.2, 2002 尾添 ヒューマンファクター研究に活用される掘削機シミ クレーン, Vol.40, No.6,pp.41-47, 中村隆宏 ュレータ 2002 最近の感電災害の傾向と事故事例 電設資材,第 31 巻第 8 号,pp.47-53, 2002 - 20 - 冨田 博 一 添付資料Ⅱ 施工現場での風による事故を防ぐには(橋梁等に関 建築技術, No.631,p.139, 2002 大幢勝利 感電災害の現状 北海道のでんき,No.632,pp.10-13, 2002 冨田 機械設備における安全対策の基本 ツールエンジニア, 8 月号,pp.23-27, 梅崎重夫 連して) 一 2002 希土類磁石とMR流体を用いた安全弁の構造と特徴 バルブ技報,Vol.17, No.2,pp.70-75, 齋藤 剛 2002 米国における最近の労働安全政策の動向 安全衛生コンサルタント,Vol.22, No.64 ,pp.38-41 ,2002 花安繁郎 第 32 回安全工学シンポジウム参加報告 安全衛生コンサルタント,Vol.22, 永田久雄 No.64 ,pp.96-99 ,2002 クレーン作業における感電災害防止対策 クレーン,第 40 巻 10 号,pp.38-43, 本山建雄 2002 最近の粉塵爆発の動向と事例 セイフティエンジニリング, Vol.21. 山隈瑞樹 No.1, pp.9-12,2002. リンクチェーンの破断事故と疲労強度評価 実務展望, No.210,pp.28-32,2002 本田 尚 建築用タワークレーンの振動特性(1) クレーン,第 41 巻 1 号, pp.14-19 , 高梨成次 −地震被害の概要および,高層建物建築用タワーク 2003 レーンの耐震性能− 煙火製造工程における静電気対策(Ⅰ) 火薬と保安,Vol.34, No.2 ,pp.3-7 , 山隈瑞樹 2002. 建築用タワークレーンの振動特性(2 ) クレーン,第 41 巻 2 号, pp.26-30, 高梨成次 −中低層建物建築用自立型タワークレーンの耐震性 2003 能− フロアクライミングクレーンの耐震安全性 実務展望, No.211,pp.21-27,2003 高梨成次 ライフサイクルコストの削減を考慮した機械設備の 働く人の安全と健康,Vol.4 ,No.1 , 梅崎重夫 安全制御システムの構築 pp.75-77 ,2003. 煙火製造工程における静電気対策(Ⅱ) 火薬と保安,Vol.35, No.1,pp.27-36 , 2003. - 21 - 山隈瑞樹 添付資料Ⅱ 支持地盤の不安定性による移動式クレーンの転倒防 働く人の安全と健康,Vol.4 ,No.2 , 止に関する研究 pp.75-77 ,2003. 化学プラントにおけるヒューマンエラーに起因する オートメーション, Vol.48 ,No.3, 災害事例の抽出方法 pp.46-48 ,2003 小型反応熱量計を用いた混触危険性の評価 働く人の安全と健康,Vol.4 ,No.3 , 玉手 聡 藤本康弘 熊崎美枝子 pp.75-77 ,2003 クレーン作業のリスクアセスメント手法の提案 港湾荷役,第 48 巻第 2 号, 梅崎重夫 pp.228-233 ,2003 移動式クレーンのラチスジブの座屈強度(上) 前田 豊 社 名 実務展望, No.212,pp29-34,2003 表11 著書等の一覧 書 名 等 著 者 名 平成 14 年版建設業安全衛生年鑑 永田久雄 (分担執筆) 出 版 建設業労働災害防止協 会 Aging and Work H.Nagata (分担執筆) et al. Taylor& Francis MetrologyofPedestrianLocomotionandSlipResistance H.Nagata American Society for (分担執筆) et al. Testing and Materials 永田久雄 丸善株式会社 機械工学便覧(分担執筆) 河尻義正 日本機械学会 火薬分析ハンドブック−エネルギー物質への展開(分担執筆) 安藤隆之 丸善株式会社 建築設計資料集成 −「人間」 (分担執筆) 表12 マスメディアによる取材等 取材機関等 ㈱ オーム社 電気と工事 編集部 協 力 事 項 ㈱ オ ー ム社の電気と工事編集部により、科学技術週間の行事で 年月日 14.4.16 ある、産業安全研究所研究施設の一般公開の取材が行われ た。 日刊工業新聞社 日刊工業新聞社から「歩行支援システム関連の研究」について取 - 22 - 5.7 添付資料Ⅱ 材があったので対応した。 時事通信社 産業部 時事通信社産業部から「歩行支援システム関連の研究」について 7.3 取材があったので対応した。 日本テレビ放送網㈱ 日 本 テ レ ビ 系 列 番 組 「 ズ ー ム イ ン SUPER 」 か ら 「 歩 行 支 援 シ 7.18 ステム関連の研究」について取材があったので対応した。 中央労働災害防止協会 テ レ ビ 東 京 番 組 「 ナ ビ ゲ ー タ 2 1」 か ら 、 墜 落 ・ 転 落 災 害 防 止 7.19 対策に関する番組に提供する写真の撮影依頼があったので対 応した。 緑十字協会 緑十字協会の季刊誌「タンポポ通信」から「歩行支援システ ム関連の研究」について取材があったので対応した。 7.19 NHK 首 都 圏 放 送 セ ン タ ー NHK 首 都 圏 放 送 セ ン タ ー で 清 瀬 市 の 探 訪 番 組 が 製 作 さ れ 、 そ の 番 8.9 組 中 で 産 業 安 全 研 究 所 の 粉 じ ん 爆 発 実 験 施 設 と VR 実 験 施 設 が 紹介された。 日経コンストラクション 「 日 経 コ ン ス ト ラ ク シ ョ ン 」 誌 か ら 、2001 年 か ら 実 施 さ れ て 11.12 い る 建 設 労 働 災 害 原 因 に 関 す る 研 究 に つ い て の 成 果 お よ び 20 0 2年 の 建 設 工 事 に 関 連 す る 災 害 の 特 徴 等 に 関 す る 取 材 が あ っ たので対応した。 表13 特許出願及び特許登録 発 明 の 名 称 出願/登録年月日 出願/登録番号 ノズル型除電装置 (出願) 2002/7/19 出願形態 発 明 の 概 要 発明者 共同 無電源のノズル型イオナイザーによって空気 児玉 他 1社 を電離し、除電に必要なイオンを生成する粉 山隈瑞樹 体用除電装置。エアーブローにより粉体がノ 他機関 (特許出願番号)2002-210592 勉 ズルに付着することを防止する。帯電した粉 体の電界を利用してコロナ放電を発生させて おり、外部電源を使用しないことから高い安 全性がある。 除電器 (出願) 単独 2002/8/28 (特許出願番号)2002-248042 出願中の「大気圧グロー放電発生器及び除電 器( 特願2002-038150)」を改良し、ほぼ完全 に除電できるようにした除電器。除電器に印 加する電圧の制御によりイオンの発生量、イ - 23 - 大澤 敦 添付資料Ⅱ オンの極性を制御し、被除電物のイオンバラ ンスを精密に制御する。 プリント配線板の絶縁劣化診断 単独 方法およびその装置 (出願) 2002/10 /10 プリント配線間の絶縁低下を配線間インピー 本山建雄 ダンスの周波数特性によって、検出する絶縁 性低下診断方法。配線箱や装置内に設置して (特許出願番号)2002-297693 おき、櫛形プリント配線板を配線板に設置し ておくことにより配線板の状態をモニターす る。 労働災害を対象とした安全設計 単独 労働災害のデータベースを対象とした検索の 梅崎重夫 支援システム (出願) 2002/3/31 ためのシステム。労働災害のように膨大な資 料を確実にデータベース化する手法、原因分 清水尚憲 (特許出願番号)2002-93343 析、工学的対策を提示する機能を有し、安全 設計を支援する。 大気圧グロー放電発生器及び除 単独 電器 (出願) 大澤 敦 出願。基本的な特許になる可能性があり、外 2002/12/20 国に対して占有権を主張するためPCT出願とし (特許出願番号)PCT/JP02/13383 回帰反射形の安全及び正常確認装 置 (登録) 国内出願中の除電器に関する2 つの特許をPCT 2002/12/13 (特許登録番号)3378886 た。 共同 人体や物体が存在していないことの確認だけ 他1社 でなく、装置の正常確認も同時に行うレーザ ー式安全装置。平面状の物体には感応しない が、人体には感応する光線式の安全装置であ るため、ロール機だけでなく、人体と平面上 物体が混在する様々な作業場に適用が可能で ある。 - 24 - 梅崎重夫 添付資料Ⅱ 表14 特許の実施 実 施 し た 発 明 の 名 称(特 許 番 号) 靴底・床材滑り試験機 件数 (特許第1646070) 1件 大気圧グロー放電発生器および除電器(特願2001-399040) 1件 人体落下衝撃吸収補助具(特願 2002-70189) 1件 表15 平成14年度における災害調査等の一覧 行政機関等名称 姫路労働基準監督署 協 力 事 項 発 生 年 竪型遠心鋳造機溶湯飛散事故* 平成13年度発生 甲府地方検察庁 梅漬工場感電事故鑑定 平成13年度発生 島根労働局 玉掛けワイヤロープの方法の安全上の問題点に 平成13年度発生 網干警察署 関する捜査関係照会* 厚生労働省安全衛生部安全課 エレベータワイヤロープ破断事故調査* 平成13年度発生 和歌山労働基準監督署 粉末薬剤充填機破裂事故調査* 平成13年度発生 東京労働局 舞台装置による挟まれ事故調査* 平成13年度発生 厚生労働省安全衛生部安全課 タワークレーン倒壊事故調査* 平成13年度発生 宮城県警察本部刑事部 配管検査用スプレー缶爆発災害* 平成13年度発生 厚生労働省安全衛生部安全課 町民センター建設工事における移動式クレーン 平成13年度発生 郡山労働基準監督署 の転倒事故調査*※ 厚生労働省安全衛生部安全課 高速道路高架橋工事足場崩壊事故 萩労働基準監督署 大阪中央労働基準監督 浜松労働基準監督署 - 25 - 平成14年 4月発生 月 添付資料Ⅱ 厚生労働省安全衛生部安全課 マンション新築工事におけるコンクリートポン 渋谷労働基準監督署 プ車ブーム破損事故調査調査 平成14年5月発生 警視庁科学捜査研究所 厚生労働省安全衛生部安全課 四日市労働基準監督署 車体加工用プレス機械で発生した挟まれ災害の 調査※ 平成14年6月発生 厚生労働省安全衛生部安全課 精錬炉内壁の煉瓦崩壊災害 平成14年7月発生 厚生労働省安全衛生部安全課 擁壁工事における鉱廃土の土砂崩壊災害原因調 平成14年10月発生 三重労働基準監督署 査※ 厚生労働省安全衛生部安全課 鶴見労働基準監督署 内部浮き屋根付きガソリンタンクの爆発火災原 因調査※ 平成14年11月発生 厚生労働省安全衛生部安全課 アンローダテンションバー破断事故調査※ 平成14年12月発生 静岡県でのビル解体工事における壁崩壊災害調 平成15年3月発生 玉野労働基準監督署 大分労働基準監督署 厚生労働省安全衛生部安全課 査※ 厚生労働省安全衛生部安全課 宮城県での道路拡幅工事における法面崩壊災害 瀬峰労働基準監督署 原因調査※ 厚生労働省安全衛生部安全課 埼玉県での鉄道土砂崩壊災害調査※ 平成15年3月発生 平成15年3月発生 秩父労働基準監督署 (注)*印は平成 13年度からの継続、※印は平成15年度に継続 表16 委員会(行政機関等)活動における協力 行政機関等名称 総務省消防庁 協 力 事 項 工事中の道路トンネル等における車両火災等の防火対策に関する調 氏 名 板垣晴彦 査研究委員会 独立行政法人産業技術 「安全性・信頼性・保全性」所管連携研究会 鈴木芳美 事故原因技術解析ワーキンググループ 江川義之 NEDO技術委員会 山隈瑞樹 総合研究所 独立行政法人製品評価 技術基盤機構 新エネルギー・産業技 術総合開発機構 - 26 - 添付資料Ⅱ 人事院 安全専門委員 尾添 博 人事院 平成14年度労働基準監督官採用試験専門委員 玉手 聡 本田 尚 農林水産省林野庁 表17 林業労働災害防止機械・器具等開発改良外部評価委員会 梅崎重夫 研修講師派遣等における協力 行政機関等名称 講 演 課 題 等 年 月 日 氏 名 労働研修所 仮設構造物の強度計算(1) 14. 5.15 永田久雄 労働研修所 仮設構造物の強度計算(2) 5.15 大幢勝利 労働研修所 土砂崩壊災害の防止対策Ⅰ 5.20 豊澤康男 労働研修所 土砂崩壊災害の防止対策Ⅱ 5.20 玉手 労働研修所 産業安全技術館の展示物説明及び総合質疑応答 5.23 清水尚憲 聡 ∼5.24 労働研修所 自動化と安全 7.15 池田博康 労働研修所 力学の基礎 10.23 吉久悦二 労働研修所 クレーン等の構造力学 10.24 前田 宮城労働局 静電気現象と安全対策の基本 7.19 山隈瑞樹 延岡労働基準監督署 可燃性ガス・蒸気・粉体の爆発特性について 7.30 松井英憲 神奈川労働局 機械の包括的安全基準 11.12 梅崎重夫 豊 ∼ 11.13 島根労働局 ヒューマンエラーについて 12.18 中村隆宏 ∼ 12.19 労働研修所 電気災害の防止対策 15. 1.30 山隈瑞樹 労働研修所 爆発災害の防止対策 1.31 藤本康弘 労働研修所 フェールセーフ 2.27 梅崎重夫 上記の他、産業安全に関する調査・研究、規格・基準作成の委員会活動、講演会等に参加して当研究所の研 究成果を反映するなど、学術・技術の面で学協会等の事業に協力しており、平成14年度には主として以下の学 協会等に協力した。 ○学会・協会、地方公共団体等 安全工学協会、応用物理学会、仮設工業会、神奈川県工業技術研究センター、火薬学会、静岡県静岡工業技 術センター、地盤工学会、静電気学会、全国指定教習機関協会、電気学会、電気設備学会、電子情報通信学会、 - 27 - 添付資料Ⅱ 土木学会、日本化学会、日本学術会議、日本火災学会、日本風工学会、日本機械学会、日本規格協会、日本靴 医学会、日本建築学会、日本クレーン協会、日本材料学会、日本信頼性学会、日本心理学会、日本騒音制御工 学会、日本人間工学会、日本フルードパワーシステム学会、他 ○労働災害防止団体、安全衛生教育機関等 安全衛生技術試験協会、神奈川労務安全衛生協会、国際安全衛生センター、建設業労働災害防止協会、鉱業 労働災害防止協会、合板仮設安全技術協会、産業安全技術協会、中央労働災害防止協会、労働基準協会連合会、 日本ボイラ協会、日本労働安全衛生コンサルタント会、林業・木材製造業労働災害防止協会、全国仮設足場安 全事業協同組合、他 ○その他の団体 宇宙開発事業団、エネルギー総合工学研究所、神奈川県産業技術交流会、神奈川県工業技術研究機関連絡会、 (独)製品評価技術基盤機構、高圧ガス保安協会、国際協力事業団、四国地区電力需要者協会、失敗知識活用研 究会、(財)消防科学総合センター、製品安全協会、全国火薬類保安協会、総合安全工学研究所、損害保険料率 算出機構、電気絶縁材料工業会、東京電力、日本煙火協会、日本海事検定協会、日本化学工業協会、日本機械 工業連合会、日本橋梁建設協会、日本産業用ロボット工業会、日本材料試験技術協会、日本鍛圧機械工業会、 日本電気協会、日本電気技術者協会、日本電気制御機器工業会、日本電機工業会、日本電子部品信頼性センタ ー、日本電設工業協会、日本能率協会、日本非破壊検査協会、日本粉体工業技術協会、日本保安用品協会、日 本マグネシウム協会、日本溶接協会、日本プレス安全装置工業会、他 表18 見学対応 見学対応名称 協 力 事 項 群馬県立中央高等学校 群馬県立中央高校の生徒5名が総合学習の一環として見学のため 第 2 学年生 来所 可視化情報学会風洞研 (社)可視化情報学会 究会会員蔵前工業会 設見学及び風洞利用者としての情報交換・論議のため来所 NHK 放送総局首都圏 NHK放送総局首都圏放送センターのディレクターが研究所取材のため 放送センター 来所 雇用能力開発機構職業 雇用・能力開発機構職業能力開発総合大学校から8 名が、研究 能力開発総合大学校 施設見学のため来所 三共株式会社製薬本部 三共株式会社製薬本部環境安全管理室が途上国の化学者に先進国 環境安全管理室 の安全と環境教育を行うためにケニヤ人1名、日本人2名が研究 施設見学のため来所 池袋労働基準監督署職 池袋安全衛生研究会(池袋労働基準監督署員を含む)24 名が、研 員、同安全衛生研究会 究施設見学のため来所 風洞研究会のメンバー12名が、研究施 年 月 日 13. 6. 12 7.26 8.9 8.27 8.22 9.18 会員 長野刑務所 長野刑務所から副看守長ら 2名が研究施設見学のため来所 - 28 - 3.3 添付資料Ⅱ 労働研修所 都道府県労働局産業安全専門官が研修の一環として、産業安全研 7.15 究所の施設見学のため来所 独立行政法人消防研究 所研究員、 総務省消防研究所より第2 回消防研究所シンポジウム招待者等5 名 が施設見学のため来所 7.17 東京電機大学理工学部 仮想現実システム及び体感マン・マシンインターフェイスに関す 9.9 情報システム工学科教 る学生の研修として、25名が研究所 VR 実験室見学のため来所 授、 火薬学会感度専門部会 火薬学会感度専門委員会での事故防止活動の一環として、委員等 ・他、 15 名産業安全研究所の施設見学のため来所 神奈川県工業技術研究 神奈川県工業技術研究機関連絡会他から29名が産業安全研究所の 機関連絡会及び同県産 施設見学のため来所 11.13 12.18 業技術交流協会会員 上記の他、厚生労働省労働基準局安全衛生部、会計検査院の行政機関関係者の研究実施状況及び研究所施 設視察等の申し入れに対応した。 - 29 - 添付資料Ⅱ 表19 国内外研究機関の研究員等の受入れ 区 分 受 託 件 数 人 員 大学関係の研究生(国内) 10 11 大学関係の研究生(海外) 1 2 大学関係を除く機関の研究生(国内) 2 3 大学関係を除く機関の研究生(海外) 1 2 合 表20 計 14 数 18 STAフェロー・支援協力員等の受入れ 研 究 テ ー マ 所 属・職 名 期 間 氏 名 新原材料の静電気による着火危険性の評価 技術に関する研究 STAフェロー 13. 1.10 ∼15. 1. 9 崔 相源 時系列周波数解析とウェーブレット解析に STAフェロー 13. 2.21 馬 世偉 よる材料の非破壊損傷評価に関する研究 生産システムにおける安全技術の高度化に ∼15. 2.20 重点研究支援協力員 関する研究 13. 4. 2 ∼15. 3.31 ポンクムシン ソンポル 同上 重点研究支援協力員 14.4.1 ∼15. 3.31 韓 宇燮 同上 重点研究支援協力員 14. 4. 1 小林茂信 ∼15. 3.31 同上 重点研究支援協力員 14. 4. 1 植木利之 ∼15. 3.31 同上 重点研究支援協力員 14. 4. 1 ∼15. 3.31 万年園子 掘削工事における建設労働災害防止に関す 重点研究支援協力員 14. 4. 1 有木高明 る研究 ∼15. 3.31 同上 重点研究支援協力員 14. 4. 1 ∼ 15. 3.31 - 30 - 楊 俊傑 添付資料Ⅱ 同上 重点研究支援協力員 14. 4. 1 石原浩二 ∼ 15. 3.31 表21 大学等講師派遣 講 義 課 題 建設マネジメント(建設安全管理論) 派 遣 大 学 等 広島工業大学 期 間 14. 4.24-26 氏 名 花安繁郎 5. 9-10 自動化システム設計における機械安全 職業能力開発総合大学校 14. 9.13 梅崎重夫 ①建設災害と技術者倫理、②安全工学の基 北海道大学大学院工学研究科 14. 9.20 花安繁郎 鳥取大学工学部電気電子工学 15. 1.28 大澤 15. 花安繁郎 礎 粉体充填プロセスのParticle-in-cell シミ 敦 科 ュレーションと静電気危険評価 大阪大学大学院人間科学研究 リスクマネジメント概論 科 - 31 - 2.14 添付資料Ⅱ 表22 国内共同研究 共同研究機関名 産業安全技術協会 課 題 名 年 月 日 担当者氏名 新規化学物質等の爆発危険特性の解明とデータベ 12. 8.31 松井英憲 ースの構築に関する研究 ∼ 15. 3.31 板垣晴彦 水谷高彰 産業安全技術協会 最小着火エネルギー試験法の開発と試験基準に関 12. 8.31 児玉 する研究 ∼ 15. 3.31 山隈瑞樹 大澤 勉 敦 SCB工法研究会 鋼矢板控え壁を使った自立式土留工の安全性の確 保及び向上 13.4.1 ∼ 15.3.31 豊澤康男 大阪大学大学院 高齢者における高所作業環境適正化に関する実験 13.7.1 江川義之 人間科学研究科 的研究 ∼ 15.3.31 庄司卓郎 中村隆宏 武蔵工業大学工学部 地中構造物と地盤の動的な相互作用による地盤反 13.7.1 玉手 聡 土木工学科 力特性に関する基礎的研究 ∼ 15.3.31 豊澤康男 春日電機株式会社 粉体プロセスにおける静電気による着火防止技術 13.11.1 児玉 に関する研究 ∼ 15.3.31 山隈瑞樹 勉 大澤 敦 玉手 聡 東京大学大学院工学系研 地盤流動による作業施設の被害軽減技術に関する 15.2.1 究科 実験的研究 ∼ 16.3.31 群馬大学 小山高等専門学校 負荷履歴の影響を考慮した経年圧力設備の高信頼 度弾塑性破壊評価手法の開発 14.9.1 ∼ 17.3.31 佐々木哲也 本田 尚 名古屋大学 水素ガス漏洩爆発作業者安全基準策定のための被 14.9.1 松井英憲 害評価方法の確立−次世代燃料利用技術開発に伴 ∼ 17.3.31 大塚輝人 う災害防止への対応 産業技術総合研究所 リサイクル品・廃棄物処理工場での粉じん爆発災 茨城大学 害の防止に関する研究 ∼ 17.3.31 山隈瑞樹 大阪大学 不安全行動の誘発・体験システムの構築とその回 14.9.1 中村隆宏 名古屋工業大学 避手法に関する研究 ∼ 17.3.31 確率・統計的手法を用いた労働災害のリスク同定 14.9.1 ・評価とその事故防止施策の意思決定への応用 ∼ 17.3.31 横浜国立大学 - 32 - 14.9.1 児玉 勉 花安繁郎 添付資料Ⅱ 表23 国際共同研究(研究協力協定を含む) 機 関 名 実 施 内 容 年 月 日 INRS(フランス国立安全衛生研究所) 共同研究、共同セミナー、人的交流、情報交換等 (仏国)(研究協力協定締結機関) の実施の協議 韓国釜慶大学校工科大学(韓国) 共同セミナー、人的交流、情報交換等の実施 (研究協力協定締結機関) 14. 4.23 14. 5.21 ∼ 5.24 韓国産業安全公団産業安全保健研究院 共同研究、共同セミナー、人的交流、情報交換等 (韓国)(研究協力協定締結機関) の協議及び実施 14. 7. 3 ∼7. 6 14. 9.23 ∼ 10.22 14.10.28 ∼ 11. 6 14.11. 5 ∼ 11. 9 14.11. 5 ∼ 12.04 ソウル産業大学校(韓国) 共同研究、共同セミナー、人的交流、情報交換等 (研究協力協定締結機関) の実施の協議 表24 14. 9.27 技術指導等 協力先機関名 日本技術士会 協 力 事 項 日本技術士会に所属する技術者のための生涯教 年 月 日 協力者氏名 14. 9.21 花安繁郎 14.10.28 梅崎重夫 育講座(CPD)において、安全管理における 基本的考え方と題して技術指導 静岡県静岡工業技術センター 静岡工業技術センター職員の研究能力向上のた め、国際標準に準拠した機械安全システムの開 発と題して技術指導 - 33 - 11.27 15. 1.17 添付資料Ⅱ 表25 外部機関の研究員の招へい(産業安全研究所流動研究員制度によるもの) 研 究 テ ー マ 所 属・職 名 期 建設労働災害の発生原因としてのヒューマ 佐藤工業(株)総合研究所 ンエラー防止に関する研究 主任研究員 表26 間 氏 15. 2.17 名 高木元也 ∼ 2.21 研 外部機関への研修 修 区 分 研 修 先 研 修 内 容 期 若手研究者海外派 プリンストン大学(米 金属粉じん雲中を伝播する火炎 遣(日本学術振興 国) の燃焼特性に関する研究 間 14. 3. 31 氏 名 八島正明 ∼ 15. 3.30 会) 表27 国際協力、海外派遣等 機 関 等 の 名 称 協 力 事 項 等 ISO /TC184/SC2 プロジ 機械システム安全研究グループ池田博康を、ロボット工業会の依 ェクトチーム国際会議 頼によりISO/TC184/SC2プロジェクトチーム国際会議に日本代表 年 月 日 14. 5.19 ∼ 5.24 として出席のため米国へ派遣 韓国釜慶大学校工科大 研究企画調整部前田 学 深谷 潔、物理工学安全研究グループ大澤 敦、化学安全研究グ ループ熊崎美恵子を、釜慶大学校工科大学との研究協力協定に基 豊、境界領域・人間科学安全研究グループ 14. 5.21 ∼ 5.24 づく第一回産業安全ジョイントセミナーにおける講演のため韓国 へ派遣 韓国産業安全公団産業 建設安全研究グループ大幢勝利を、韓国産業安全公団主催の産業 安全保健研究院 安全衛生大会における講演、及び技術指導のため韓国へ派遣 韓国産業安全公団産業 安全保健研究院 理事河尻義正、研究企画調整部堀井宣幸を、韓国産業安全公団産 業安全保健研究院との新研究協力協定の締結及び産業安全保健研 14. 7. 3 ∼ 7. 6 14.10.28 ∼ 11. 6 究院での依頼講演のため韓国へ派遣 韓国産業安全公団産業 機械システム安全研究グループ清水尚憲を、韓国産業安全公団産 安全保健研究院 業安全保健研究院との研究協力に基づいた共同研究発表会、及び 韓国安全工学秋季学術発表会での講演のため韓国へ派遣 - 34 - 14.11. 5 ∼ 11. 9 添付資料Ⅱ 中国海洋大学 研究企画調整部堀井宣幸、建設安全研究グループ豊澤康男を、中 国海洋大学との研究協力協定締結の事前協議ため中国へ派遣 ISO/TC184/SC2プロジ 機械システム安全研究グループ池田博康を、ロボット工業会の依 ェクトチーム国際会議 頼によりISO/TC184/SC2プロジェクトチーム国際会議に日本代表 として出席のためカナダへ派遣 表28 14.12.21 ∼ 12.25 15. 3.18 ∼ 3.23 海外からの来訪者 機 関 等 の 名 INRS(フランス国立 協 力 事 項 等 年 月 日 安全衛生研究所) INRS 理事長と理事 2 名が、今後の共同研究の可能性打診のた め研究業務視察及び研究協力覚書の調印のために来訪 タイ王国チュラロン コン大学 タイ王国チュラロンコン大学より助手、大学院生の2名が化 学安全研究グループで研修のため来訪 中国科学技術大学・ 中国火災防止科学技 術委員会 中国科学技術大学副学長と同国火災防止科学技術委員会火災 科学部長・副部長が、爆発災害防止に関して研究情報収集の ため来訪 7.17 国際連合工業開発機 関 IUPAC(国際純正および応用化学連合)の要請により、UNI DO(国際連合工業開発機関)ケニア支部の職員が研修のため 研究施設を見学 8.22 14. 4.23 5. 7 ∼ 5.10 9.23 韓国産業安全公団産業 韓国産業安全保健研究院の崔淳周研究員が建設現場の仮設構造物 安全保健研究院 に関する研究のため来訪 タイ王国政府労働社 会福祉省 タイ王国政府労働社会福祉省労働保護福祉局長ほか 18 名が、 同国の労働安全衛生政策立案に係る視察のため来訪 9.24 マレーシア国立労働 安全衛生研究所 マレーシア国立労働安全衛生研究所所長が、同国労働安全衛 生能力向上計画プロジェクトに係わる研修のため研究施設を 見学 9.27 韓国ソウル産業大学 校 韓国ソウル産業大学校より 2 名が、国際研究協力協定調印の ため来訪 9.27 インドネシア労働移 住省 インドネシア労働移住省労働関係労働基準総局長が、産業安 全研修のため来訪 10.17 国際協力事業団労働 安全衛生セミナー 労働安全衛生政策セミナー研修のため 8 カ国 11 名の外国人研 修員が来訪 10.17 - 35 - ∼ 10.22 添付資料Ⅱ 日中技能者交流セン ター 中国・モンゴル労働関係指導者育成・交流事業の一環とし て、中国機械安全検査関係訪日代表団 5 名が、講義受講と研 究施設見学のため来訪 10.31 韓国産業安全公団産業 韓国産業安全保健研究院の李根元研究員が化学反応工程の安全に 11. 5 安全保健研究院 関する研究のため来訪 韓国電気安全公社 韓国電気安全公社の 3 名が、電気火災防止対策に関して研究 情報収集のため来訪 11.20 フィンランド国立研 究所 フィンランド大使館からの依頼により、フィンランド国立研 究所 VTT より研究部長が、研究施設見学のため来訪 12.10 表29 ∼ 12. 4 土地及び建物 敷地面積 名 称 独立行政法人産業安全研究所 所 在 2 地 (m ) 東京都清瀬市梅園1−4−6 35,301.92 建物面積 2 (m ) 延16,795.32 (注:平成15 年4月1日現在) 表30 1) 施設及び設備 施 設 施 設 の 名 称 ガス配合室 建設安全実験棟 配管等爆発実験施設 粉じん帯電実験施設 電気安全実験棟 環境安全実験棟 遮音実験室 放電着火実験室 液体撹拌帯電実験施設 総合研究棟 機械安全システム実験棟 材料・新技術実験棟 化学安全実験棟 共同研究実験棟 - 36 - 添付資料Ⅱ 2) 設 備 設 備 の 名 称 10トン横型引張試験機 動作自動解析システム 横型真空焼鈍炉 遠心載荷装置用加振装置 500トン万能試験機 曲げ・圧縮試験機 電気油圧式疲労振動試験装置 建材試験装置 X線マイクロアナライザー ハイスピードビデオカメラ 高温箱型電気炉 ワークシミュレータシステム 腐食疲労試験機 構造物振動試験機 産業用ロボット 視聴覚刺激呈示装置 工業用ロボット 破壊じん性試験機 立位姿勢保持能力検査装置 非接触電子工学式変位測定装置 構造部材疲労試験機 中空ねじりせん断試験機 ワイヤロープ疲労試験機 転倒耐力測定装置 透過型電子顕微鏡 超小型テレメータ装置 微小部X線解析装置 動的高圧力試験装置 レーザー顕微鏡 最高血圧自動連続測定装置 CNC旋盤 アイマークレコーダ装置 温度可変装置及び試料ミキシング装置 非接触人体接近検出装置 平衡機能測定装置 生体情報システム装置 100トン構造物疲労試験機 自然発火試験装置 空間座標測定装置 マッハツェンダー干渉計 万能疲れ試験機 フーリエ変換赤外分光光度計 軟X線光電子分光装置 熱拡散率測定装置 振動三軸圧縮試験機 暴走反応熱測定装置 重心位置測定装置 高温伝導微少熱量計 視点視野測定装置 元素分析装置 高速液体クロマトグラフ レーザー誘起蛍光分析装置 風速計測システム 土石流検出ユニット BAM式蓄熱貯蔵試験器 頭部搭載型画像表示装置 液体クロマトグラフ質量分析計 プラズマ化学処理装置 超高速度現象可視化装置システム 試験ガス・蒸気発生システム 反応熱量計 接触角測定装置 熱流束式自動熱量計 ヘリウム用高気圧下短絡実験装置 動的示差走査熱量計 環境試験装置 高圧熱酸化分解ガス発生装置 赤外線分光光度計 内部摩擦測定装置 吸着式ガス除害装置 施工環境シミュレーター ヒューマンエラー予測評価装置 電磁界監視解析装置 汎用小型旋盤 床反力解析システム フライス盤 ドラムカメラ 多分力検出器 差動型高圧示差熱天秤 オシロスコープセット ガスクロマトグラフ質量分析計 土石流安全通報器 - 37 - 添付資料Ⅱ 高圧発火エネルギー測定装置 汎用計測・解析処理システム 放電波形解析装置 DEM不連続体解析システム 三次元動作解析システム 微粒子キャラクタリゼーション装置 小型分光器用プローブ ひずみデータ収録システム 任意波形ゼネレータ CT試験片疲労試験ユニット 赤外線応力画像測定装置 生体反応測定装置 熱分析システム 掘削機事故シミュレータシステム イメージコンバータ超高速度カメラシステム 遠心模型実験用可動土留めシステム 雰囲気制御走査型トンネル顕微鏡 加速速度熱量計 低温度型恒温恒湿装置 多点同時風荷重測定システム 表面形状精密解析装置 構造模型周辺風速測定システム 最小着火エネルギー試験装置 100kN荷重載荷試験機 紫外線照射試験装置 クラッチ式精密繰り返し三軸試験装置 インバータ漏電観測装置 高速度現象デジタル直視装置 微小材料試験システム 追跡実験用移動ロボットシステム 光弾性実験装置 溶接部超音波探照システム 遠心載荷装置用掘削装置 電界放射型走査電子顕微鏡 噴霧粒度分布測定装置 模擬人体接触モデル 生体負担解析装置 レーゼンテックFBRM D600R クレーン振動模型 反応熱量計 SuperCRC 粉体電界監視装置 ガスクロマトグラフ 浮遊粒子挙動監視装置 ショベル系掘削機の模擬体感装置 高速度カメラ 危険事象疑似体験装置基本システム フルデジタル制御油圧疲労試験機 圧力計測システム - 38 - 添付資料Ⅱ 表31 プロジェクト研究課題の外部研究評価実施状況 H 9 事前 評価 中間 評価 事後 評価 バーチャルリアリ ティによる掘削機 械作業の安全化に 関する研究 − − H13/11 実施 ②★生産施工システム の総合的安全制御 技術の開発に関す る研究 − H12/03 実施 (H14) 実施 ③ 土石流等による土砂 崩壊災害防止技術に 関する総合的研究 ④★化学プロセスにお ける爆発災害防止 技術に関する総合 的研究 − − H13/11 実施 H10/03 実施 − (H14) 実施 ⑤★建設労働災害の発 生原因としてのヒュ ーマンエラー防止に 関する研究 H11/03 実施 (H15) 予定 (H17) 予定 ⑥★建設機械の保守管 理システム高度化 のための損傷評価 技術の開発 12/03 実施 − (H16) 予定 ⑦★仮設構造物の耐風 性に関するアセス メント手法の開発 ⑧★産業リサイクル過 程における爆発・ 火災災害の防止に 関する研究 H12/03 実施 − (H17) 予定 H12/12 実施 (H16) 予定 (H18) 予定 ⑨★人間・機械協調型 作業システムの基 礎的安全制御技術 に関する研究 ⑩★情報化施工技術を 援用した中小規模 掘削工事の安全化 H12/12 実施 (H16) 予定 (H19) 予定 (H14) 実施 − (H19) 予定 ⑪★橋梁架設中の不安 定要因の解明と安 全施工技術の開発 (H15) 予定 − (H20) 予定 ⑫★液体噴霧時の静電 気による爆発・火 災の防止 (H15) 予定 − (H20) 予定 ① H 10 H H 11 12 H H 13 14 H H 15 16 H H 17 18 H 19 ★印:中期目標の中に厚生労働大臣により示され、産業安全研究所が中期計画期間中に実施すること とされているプロジェクト研究課題 - 39 -