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資料2-3 補足説明資料(PDF形式:12105KB)

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資料2-3 補足説明資料(PDF形式:12105KB)
資料2-3
第1章
平 成 27 年 3 月 25 日 火 力 部 会 資 料
公開版
新居浜北火力発電所建設計画に係る
環境影響評価準備書
補 足 説 明 資 料
【新規・一部修正】
平成27年3月
住友共同電力株式会社
目
次
【事業計画】
1.
L N G 燃 料 設 備 計 画 地 に お け る 緑 化 計 画 に つ い て [ 現 地 調 査 で 説 明 ] ··· 1
2.
LNG気化器海水(冷排水)の取放水温度差について
[ 現 地 調 査 で 説 明 ] ( 一 部 修 正 ) ·································· 3
【大気質】
3.
有 害 大 気 汚 染 物 質 の 測 定 結 果 に つ い て [ 現 地 調 査 で 説 明 ] ·············· 5
4.
工 事 期 間 中 に 建 設 機 械 の 稼 働 に よ り 窒 素 酸 化 物 の 将 来 環 境 濃 度 が 0.04ppm
を超えることが予測される時期及び施設の稼働(排ガス)において評価
に用いた環境基準の年平均相当値について
[ 現 地 調 査 で 説 明 ] ( 一 部 修 正 ) ·································· 7
5.
建設工事期間中の建設機械(船舶)の稼働による二酸化硫黄の
影 響 に つ い て [ 現 地 調 査 で 説 明 ] ···································· 11
6.
発電設備計画地の工事で発生する建設機械の稼働による窒素酸化物の
影 響 に つ い て [ 現 地 調 査 で 説 明 ] ···································· 16
【騒音・振動・低周波音】
7.
道路交通騒音予測における現況実測値と現況計算値の乖離について
[ 現 地 調 査 で 説 明 ] ( 一 部 修 正 ) ·································· 22
8.
発電設備計画地の工事で発生する建設機械の稼働による騒音の
影 響 に つ い て [ 現 地 調 査 で 説 明 ] ···································· 24
9.
主要な騒音発生源の諸元表におけるガスタービンエンクロージャ、ガス
タービン発電機、排熱回収ボイラの騒音レベル(音源のパワーレベル)
に つ い て [ 現 地 調 査 で 説 明 ] ········································ 29
10.騒音予測計算における計算条件の詳細な記載について
[ 現 地 調 査 で 説 明 ] ·············································· 32
1 1 . 騒 音 予 測 に お け る 音 源 形 状 に つ い て [ 現 地 調 査 で 説 明 ]( 一 部 修 正 ) ···· 34
1 2 . 低 周 波 音 の 予 測 結 果 に つ い て [ 現 地 調 査 で 説 明 ] ······················ 43
【冷却塔白煙】
13.冷却塔白煙予測結果における白煙長さの予測結果の評価及び住宅地への白煙
の影響についての冷却塔の配置による感度解析結果(白煙長さ及び白煙下端
高 度 ) に つ い て [ 現 地 調 査 で 説 明 ]( 一 部 修 正 及 び 追 加 ) ··············· 46
【水質・底質】
14.LNGバース設備の工事に伴う水質(水の濁り)及び底質(有害物質)を
環 境 影 響 評 価 項 目 に 選 定 し な い 理 由 に つ い て [ 現 地 調 査 で 説 明 ] ········ 53
15.水質(水の汚れ及び富栄養化)の予測地点及び予測結果について
[ 現 地 調 査 で 説 明 ] ·············································· 54
【動物・植物・生態系】
1 6 . 海 生 動 物 の 重 要 な 種 の 調 査 結 果 に つ い て [ 現 地 調 査 で 説 明 ] ············ 57
1 7 . 海 生 動 物 の 重 要 な 種 の 予 測 結 果 に つ い て ······························ 59
18.生態系(上位性)調査で確認されたハヤブサ及びミサゴの確認位置の
記 載 に つ い て [ 現 地 調 査 で 説 明 ] ···································· 62
19.生態系注目種(ハヤブサ、ミサゴ及びイソヒヨドリ)の一般生態に関する
記 載 に つ い て ······················································ 66
2 0 . 生 態 系 の 予 測 評 価 の 修 正 に つ い て ···································· 68
【景観】
21.タンクの可視領域及び主要な眺望点からの発電設備、LNG燃料設備の
視野角について [ 現 地 調 査 で 説 明 ] ··································· 113
【温室効果ガス等】
22.発電専用設備及び送汽専用設備を別々に設置した場合の発電専用設備の
発 電 方 式 に つ い て [ 現 地 調 査 で 説 明 ] ( 一 部 修 正 ) ···················· 115
2 3 . 温 室 効 果 ガ ス の 愛 媛 県 の 目 標 に 対 す る 当 社 の CO 2 削 減 努 力 及 び 削 減 目 標
に つ い て [ 現 地 調 査 で 説 明 ] ········································ 116
1.LNG燃料設備計画地における緑化計画について[現地調査で説明]
準 備 書 p8.2-14(924) の 第 8.2-3 図 に 示 し た L N G 燃 料 設 備 計 画 地 の 緑 化 計 画 に つ
いて、凡例に記載した関係緑地帯の意味が適切に記載されていなかったことから次の
と お り 示 す と と も に 、 A A ´断 面 に お け る 生 育 後 イ メ ー ジ 図 に 地 被 植 物 が 適 切 に 記 載
されていなかったことから、生育後イメージ図に地被植物も含めて適切に記載した結
果を示します。
(1)関係緑地帯の意味
準 備 書 p8.2-14(924)の 凡 例 に 示 し た 関 係 緑 地 帯 は 、 本 事 業 の 実 施 に 伴 い 当 社 が
設 置 す る も の で 、 導 管 敷 設 工 事 に て 伐 採 す る 住 友 化 学 (株 )構 内 の 緑 地 を 代 替 す る
ための緑地帯です。
( 2 ) A A ´断 面 ( 生 育 後 イ メ ー ジ ) の 修 正 内 容
A A ´断 面 で 示 し て い る 盛 土 緑 地 に は 、 地 被 植 物 を 植 栽 す る 計 画 は あ り ま せ ん
が、樹木生育後には何らかの地被植物も生育していると考えられることから、A
A ´断 面 ( 生 育 後 イ メ ー ジ ) の 図 に 地 被 植 物 を 追 加 記 載 し ま す 。
以上の内容を踏まえ、評価書では表-1のとおり、記載内容を修正します。
- 1 -
表-1 準備書修正案
赤色枠内に記載した箇所が修正した箇所である。
準備書 p8.2-14(924)
修正案
第 8.2-3 図(2) 緑化計画(LNG燃料設備計画地)
第 8.2-3 図(2) 緑化計画(LNG燃料設備計画地)
- 2 注:「2.2 対象事業の内容」の p2.2-46(50)及び要約書 p14 の記載も同様に修正する。
- 2 -
2.LNG気化器海水(冷排水)の取放水温度差について
[現 地 調 査 で 説 明 ]( 一 部 修 正 )
本事業では、LNGを気化する際に使用するLNG気化器海水(以下、「冷排水」
と い う 。 ) の 取 放 水 温 度 差 を -7℃ と し て い る た め 、 以 下 に 、 対 象 事 業 実 施 区 域 周 辺 海
域における冬季の海水温を確認した結果を示します。
対 象 事 業 実 施 区 域 周 辺 海 域 で は 、 愛 媛 県 が 表 層 ( 海 面 下 0.5m) と 海 面 下 2m で 水 温
の 測 定 を 行 っ て い ま す 。愛 媛 県 に よ る 平 成 25 年 度 の 月 別 水 温 測 定 結 果( 表 層:海 面 下
0.5m)の 状 況 は 、準 備 書 p3.1-58(108)の 第 3.1-44 表 及 び 第 3.1-18 図 の と お り で あ り 、
平 成 26 年 2 月 に は 5.5℃ と な っ て い る 地 点 も あ り ま す が 、本 事 業 で 使 用 す る 海 水 を 取
水 し て い る 住 友 化 学 (株 )の 既 設 取 水 口 で は 表 層 か ら の 取 水 は 行 っ て い な い た め 、 愛 媛
県 に よ る 海 面 下 2m の 測 定 値 を 確 認 し ま し た 。
愛媛県による水質調査地点のうち対象事業実施区域近傍の調査地点は、図-1のと
お り で す 。図 - 1 に 示 す 調 査 地 点 ① 、② 、④ 、⑤ 、⑪ 、⑫ に お け る 過 去 10 年 間 の 冬 季
( 12 月 ~ 2 月 )の 月 別 水 温 測 定 結 果( 海 面 下 2.0m の 平 均 水 温 及 び 最 低 水 温 )は 、表 -
1のとおりです。
過 去 10 年 間 に お け る 最 も 低 い 最 低 水 温 は 、地 点 ④ 及 び ⑤ の 8.0℃ で あ り 、海 水 の 氷
点 は お よ そ -1.8℃ で あ る こ と か ら 、 冷 排 水 が 凍 結 す る お そ れ は な い と 考 え ら れ ま す 。
設備面の対策としては、仮に運転中に海水温が7℃以下となった場合には、海水量
を増やすなどの対策を行うことにより凍結を防止します。
なお、LNG気化器海水(冷排水)については、冷却水として有効利用すること等
を今後検討します。
表-1
各調査地点の冬季の水温
単位:℃
調査地点
①
②
④
⑤
⑪
⑫
区分
最低
平均
最低
平均
最低
平均
最低
平均
最低
平均
最低
平均
12 月
12.0
14.3
12.5
14.7
12.6
14.8
12.4
14.3
12.0
14.8
12.5
15.0
1月
9.7
10.6
9.0
10.4
9.7
10.6
9.0
10.5
10.2
11.1
10.3
11.0
2月
8.8
9.8
8.2
9.8
8.0
9.9
8.0
9.8
8.8
10.2
8.5
10.2
注 : 採 水 層 は 、 海 面 下 2m で あ る 。
出 典 : 「 平 成 16~ 25 年 度 公 共 用 水 域 の 水 質 測 定 結 果 」
(愛媛県ホームページ)
- 3 -
図-1
愛媛県による水質調査地点
- 4 -
3.有害大気汚染物質の測定結果について[現地調査で説明]
( 1 ) 新 居 浜 市 内 に お け る 平 成 24 年 度 の 有 害 大 気 汚 染 物 質 「 ヒ 素 及 び そ の 化 合 物 」
の測定結果について
準 備 書 p3.1-21(71)に 記 載 さ れ て い る 平 成 24年 度 有 害 大 気 汚 染 物 質 の 測 定 結 果
の う ち 、ヒ 素 以 外 の 結 果 が 環 境 基 準 値 や 指 針 値 を 大 き く 下 回 る 中 で ヒ 素 及 び そ の
化 合 物 の 測 定 結 果 が 指 針 値 以 下 で あ る が 概 ね 同 程 度 に 高 く な っ て い る た め 、過 去
10年 間 の 新 居 浜 市 内 に お け る ヒ 素 及 び そ の 化 合 物 の 年 平 均 値 の 経 年 変 化 を 確 認
しました。
過 去 10年 間 の 新 居 浜 市 内 に お け る ヒ 素 及 び そ の 化 合 物 の 年 平 均 値 の 経 年 変 化
は、図-1のとおりです。
過 去 10年 間 の 測 定 値 は 0.0023~ 0.0065μ g/m 3 の 範 囲 で 推 移 し て お り 、過 去 に も
指 針 値 前 後 の 値 が 出 現 し た こ と が あ り ま す 。 ま た 、 全 国 平 均 ( 平 成 21年 度 以 降 )
と比べると全般に高めで推移しています。
(μg/m3)
0.009
0.0065
0.0057 0.0057
0.0047
0.006
0.003
0.0030
指針値0.006μg/m3
↓
0.0050
0.0055
0.0042
0.0028
0.0023
0.000
H15
H16
新居浜
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
(年度)
全国平均
注 : 1. 新 居 浜 市 内 に お け る 測 定 結 果 は 「 平 成 15~ 25年 版 愛 媛 県 環 境 白 書 ( 平 成
22~ 26年 度 愛 媛 県 )」 よ り 作 成
2. 全 国 平 均 は 、 地 方 自 治 体 と 環 境 省 が 行 っ た 全 地 点 の 大 気 環 境 モ ニ タ リ ン グ
結果(年平均値)を平均した値。環境省ホームページより作成
3. ヒ 素 及 び そ の 化 合 物 の 指 針 値 は 平 成 22年 10月 に 設 定 さ れ た
図-1
ヒ 素 と そ の 化 合 物 の 経 年 変 化 ( 平 成 15年 度 ~ 平 成 24年 度 )
- 5 -
( 2 )新 居 浜 市 内 に お け る 有 害 大 気 汚 染 物 質 測 定 結 果 の 経 年 変 化 図( 平 成 20 年 度 ~ 平
成 24 年 度 ) に お け る 平 成 24 年 度 測 定 結 果 の 上 昇 傾 向 に つ い て
準 備 書 p3.1-23(73)に 記 載 さ れ て い る 有 害 大 気 汚 染 物 質 ( 環 境 基 準 が 設 定 さ れ
ている 4 物質)の経年変化図において、テトラクロロエチレンを除くベンゼン、
ト リ ク ロ ロ エ チ レ ン 、ジ ク ロ ロ メ タ ン の 平 成 24 年 度 の 測 定 結 果 が 前 年 度 に 比 べ て
上 昇 し て い る た め 、こ れ ら の 有 害 大 気 汚 染 物 質 に つ い て 、過 去 10 年 間 の 新 居 浜 市
内における年平均値の経年変化を確認しました。
過 去 10 年 間 に お け る 新 居 浜 市 内 の 有 害 大 気 汚 染 物 質 の 経 年 変 化 は 、図 - 2 の と
おりです。
ベンゼンは全国平均とほぼ同程度の値で推移し、全般的に漸減傾向があり、こ
れ ま で 環 境 基 準 を 下 回 っ て い ま す 。ト リ ク ロ ロ エ チ レ ン 、テ ト ラ ク ロ ロ エ チ レ ン 、
ジクロロメタンは全国平均に比べて低い値で推移し、環境基準値に対してはいず
れも十分に低い値となっています。
(μg/m3)
ベンゼン(年平均値)
(μg/m3)
4.0
トリクロロエチレン(年平均値)
1.0
環境基準値200μg/m3
0.8
環境基準値3μg/m3
3.0
0.6
2.0
0.4
1.0
0.2
0.0
0.0
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
(μg/m3)
(年度)
(μg/m3)
テトラクロロエチレン(年平均値)
H24
H23
(年度)
ジクロロメタン(年平均値)
3.0
0.4
環境基準値150μg/m3
環境基準値200μg/m3
0.3
2.0
0.2
1.0
0.1
0.0
0.0
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
(年度)
新居浜
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
(年度)
全国平均
注 : 1. 新 居 浜 市 内 に お け る 測 定 結 果 は 「 平 成 15~ 25年 版 愛 媛 県 環 境 白 書 ( 平 成 22~ 26
年 度 愛 媛 県 )」 よ り 作 成
2. 全 国 平 均 は 、 地 方 自 治 体 と 環 境 省 が 行 っ た 全 地 点 の 大 気 環 境 モ ニ タ リ ン グ
結果(年平均値)を平均した値。環境省ホームページより作成
図-2
有 害 大 気 汚 染 物 質 の 経 年 変 化 ( 平 成 15 年 度 ~ 平 成 24 年 度 )
- 6 -
4 . 工 事 期 間 中 に 建 設 機 械 の 稼 働 に よ り 窒 素 酸 化 物 の 将 来 環 境 濃 度 が 0.04ppm を
超えることが予測される時期及び施設の稼働(排ガス)において評価に用い
た環境基準の年平均相当値について[現地調査で説明](一部修正)
建設機械の稼働における二酸化窒素の予測は、建設機械の稼働による窒素酸化物排
出 量 が 最 大 と な る 工 事 開 始 後 5 ヶ 月 目( 図 - 1 )を 予 測 対 象 時 期 と し て 実 施 し て お り 、
窒素酸化物排出量は表-1のとおりです。また、建設機械の稼働による窒素酸化物排
出量が最大となる工事開始後 5 ヶ月目の予測結果は、表-2のとおりです。
二 酸 化 窒 素 の 日 平 均 値 の 寄 与 濃 度 は 0.0198ppm で 、 バ ッ ク グ ラ ウ ン ド 濃 度 を 加 え た
将 来 環 境 濃 度 は 0.0468ppm と な っ て い ま す 。 こ の 二 酸 化 窒 素 の 日 平 均 値 の 将 来 環 境 濃
度 が 0.04ppm を 超 え る よ う な 窒 素 酸 化 物 の 排 出 量 と な る の は 、 工 事 開 始 後 5 ヶ 月 目 に
LNGタンク基礎コンクリート打設工事に伴いトラックミキサ(生コン車)が一時的
に増加することで生じています。工事開始後 5 ヶ月目にトラックミキサが増加する期
間は 2 日間を予定しています。建設機械の稼働による排出量は、この工事期間中のト
ラ ッ ク ミ キ サ が 増 加 す る 2 日 間 を 除 く と 、最 大 で も 232.9m 3 N /日 と 最 大 排 出 月 の 工 事 開
始 後 5 ヶ 月 目 の 窒 素 酸 化 物 排 出 量 の 1/2 以 下 と な っ て お り 、 建 設 機 械 の 稼 働 に よ る 二
酸 化 窒 素 の 日 平 均 値 の 寄 与 濃 度 の 最 大 で も 準 備 書 記 載 の 0.0198ppm の 1/2 以 下 と な り 、
将 来 環 境 濃 度 は 0.04ppm を 超 え る こ と は な い と 予 測 さ れ ま す 。
以 上 の こ と か ら 、 建 設 機 械 の 稼 働 に お い て 二 酸 化 窒 素 の 将 来 環 境 濃 度 が 0.04ppm を
超えるのはLNGタンク基礎コンクリート打設工事に伴うトラックミキサの一時的な
増加によることを、評価書に記載します。
最大排出月(工事開始後5ヶ月目)
(m3N/日)
600
500
月 400
別
日
300
排
出
量 200
排出量が2番目に多い月
(工事開始後7ヶ月目)
100
0
5
図-1
10
15
20
25
30
工事開始からの月数
35
40
45
建設機械の稼働による窒素酸化物の月別日排出量
- 7 -
表-1
建設機械の稼働による窒素酸化物の日排出量
(工事開始 5 ヶ月目)
単 位 : m 3 N /日
予測対象時期
窒素酸化物排出量
工事開始後 5 ヶ月目
564.4
(374.8)
注 : ()内 は 、 L N G タ ン ク 基 礎 コ ン ク リ ー ト 打 設 工 事 に 伴 い
増加するトラックミキサの排出量を示す。
表―2
予測地点
建設機械の稼働に伴う二酸化窒素濃度の予測結果
建設機械
寄与濃度
バックグラウンド
濃度
将
来
環境濃度
(ppm)
A
(ppm)
B
(ppm)
A+ B
環境基準
民家が存在する地域
日 平 均 値 が 0.04~ 0.06
における寄与濃度の
0.0198
0.027
0.0468
ppm ま で の ゾ ー ン 内
最大地点
又はそれ以下
注 : バ ッ ク グ ラ ウ ン ド 濃 度 は 、一 般 局 及 び 現 地 調 査 地 点( 大 気 環 境 )の 中 で 対 象 事 業 実 施 区
域 に 最 も 近 い 若 宮 小 学 校 に お け る 平 成 25 年 6 月 ~ 平 成 26 年 5 月 の 二 酸 化 窒 素 濃 度 の 日 平
均 値 の 年 間 98% 値 と し た 。
また、環境基準の年平均相当値は、環境基準(日平均値)から調査地域の一般局 6
局( 金 子 、中 村 、高 津 、泉 川 、西 条 及 び 東 予 )の 平 成 20~ 24 年 度 の 測 定 結 果 及 び 大 気
環 境 の 現 地 調 査 地 点 ( 若 宮 小 学 校 、 磯 浦 、 船 屋 、 河 内 ) の 平 成 25 年 6 月 ~ 平 成 26 年
5 月 の 測 定 結 果 を 基 に 作 成 し た 式 ( y= 0.43930x+ 0.00144、 y: 年 平 均 値 ( ppm) 、 x:
日 平 均 値 の 年 間 98% 値 ( ppm) ) か ら 、 準 備 書 で は x に 二 酸 化 窒 素 に 係 る 日 平 均 値 の
環 境 基 準 ( 1 時 間 値 の 1 日 平 均 値 が 0.04~ 0.06ppm の ゾ ー ン 内 又 は そ れ 以 下 ) に お け
る 上 限 値 0.06ppm を 代 入 し て 求 め た 値 と し ま し た が 、対 象 事 業 実 施 区 域 か ら 半 径 20km
圏 内 の 一 般 局 に お け る 平 成 20 ~ 24 年 度 の 二 酸 化 窒 素 の 日 平 均 値 の 年 間 98 % 値 が
0.04ppm 以 下 で あ る こ と か ら 、x に 0.04ppm を 代 入 し て 求 め た 値( 0.019ppm)も 記 載 す
る こ と と し 、 環 境 基 準 の 年 平 均 相 当 値 を 0.019~ 0.027ppm に 修 正 し ま す 。
以上の内容を踏まえ、評価書では、表-3のとおり、記載内容を修正します。
- 8 -
表-3(1)
準備書修正案
ゴシック体太字で記載した箇所が修正した箇所である。
- 9 -
準備書 p8.1.1-101(415)
修正案
(d) 評価の結果
ア. 環境影響の回避・低減に関する評価
建設機械の稼働に伴う窒素酸化物及び粉じん等の影響を低減するため、以下の環境保
全措置を講じる。
・建設機械の稼働台数を可能な限り平準化し、ピーク時の稼働台数を低減する。
・ボイラ、発電機等の大型機械を可能な限り工場で組立して搬入し、現地の重機使用
台数の低減を図る。
・可能な限り排出ガス対策型建設機械を使用する。
・工事規模にあわせて建設機械を適正に配置し、効率的に利用する。
・建設機械の定期的な点検整備等による性能維持に努める。
・建設機械の稼働停止時のアイドリングストップの徹底により排気ガスの排出削減
に努める。
・掘削、盛土には必要に応じて散水を行い、粉じん等の発生を抑制する。
・定期的に会議を行い、上記の環境保全措置を工事関係者に周知徹底する。
(d) 評価の結果
ア. 環境影響の回避・低減に関する評価
建設機械の稼働に伴う窒素酸化物及び粉じん等の影響を低減するため、以下の環境保
全措置を講じる。
・建設機械の稼働台数を可能な限り平準化し、ピーク時の稼働台数を低減する。
・ボイラ、発電機等の大型機械を可能な限り工場で組立して搬入し、現地の重機使用
台数の低減を図る。
・可能な限り排出ガス対策型建設機械を使用する。
・工事規模にあわせて建設機械を適正に配置し、効率的に利用する。
・建設機械の定期的な点検整備等による性能維持に努める。
・建設機械の稼働停止時のアイドリングストップの徹底により排気ガスの排出削減
に努める。
・掘削、盛土には必要に応じて散水を行い、粉じん等の発生を抑制する。
・定期的に会議を行い、上記の環境保全措置を工事関係者に周知徹底する。
これらの環境保全措置を講じることにより、予測地点における建設機械の稼働に伴う
窒素酸化物の排出量は低減される。また、粉じん等については、必要に応じ散水等を行
う。
以上のことから、建設機械の稼働に伴う大気質の環境影響は実行可能な範囲内で影響
の低減が図られているものと評価する。
これらの環境保全措置を講じることにより、予測地点における建設機械の稼働に伴う
窒素酸化物の排出量は低減される。また、粉じん等については、必要に応じ散水等を行
う。
以上のことから、建設機械の稼働に伴う大気質の環境影響は実行可能な範囲内で影響
の低減が図られているものと評価する。
イ. 環境保全の基準等との整合性
建設機械の稼働に伴う二酸化窒素の将来環境濃度は 0.0468ppm であり、環境基準(1
時間値の日平均値が 0.04~0.06ppm のゾーン内又はそれ以下)に適合している。
以上のことから、二酸化窒素については、環境保全の基準等の確保に支障を及ぼすも
のではないと評価する。
なお、粉じん等については、環境基準等の基準又は規制値は定められていない。
イ. 環境保全の基準等との整合性
建設機械の稼働に伴う二酸化窒素の将来環境濃度は 0.0468ppm であり、環境基準(1
時間値の日平均値が 0.04~0.06ppm のゾーン内又はそれ以下)に適合している。
なお 、工事開 始後 5 ヶ月目に建設 機械の稼 働に伴う 窒素酸化物 によって 二酸化窒 素
の将 来環境濃 度が 0.04ppm を超え るのは、 LNGタ ンク基礎コ ンクリー ト打設工 事の
実施 に伴い、 トラック ミキサ (生コ ン車 )が 2 日 間一時的 に増加す ることに よるもの で
あり 、このト ラックミ キサが増加 する 2 日間を除 く期間では建 設機械の 稼働によ る窒
素酸 化物の排 出量は最 大時の 1/2 以下に減少 すること から、建設 機械の稼 働に伴う 二
酸化 窒素の将 来環境濃 度が 0.04ppm を超えるこ とはない ものと考 えられる 。
以上のことから、二酸化窒素については、環境保全の基準等の確保に支障を及ぼすも
のではないと評価する。
なお、粉じん等については、環境基準等の基準又は規制値は定められていない。
- 9 -
表-3(2)
準備書修正案
ゴシック体太字で記載した箇所が修正した箇所である。
準備書 p8.1.1-147(461)
修正案
イ. 環境保全の基準等との整合性
(ア) 年平均値
二酸化窒素の年平均値の予測結果と環境基準の年平均相当値との対比は、第
8.1.1.1-67 表のとおりである。
年平均値の評価は、評価対象地点として選定した測定局を対象に、将来環境濃
度と環境基準の年平均相当値 ※との比較により行った。
評価対象地点は、寄与濃度及び将来環境濃度が最大となる測定局とした。
イ. 環境保全の基準等との整合性
(ア) 年平均値
二酸化窒素の年平均値の予測結果と環境基準の年平均相当値との対比は、第
8.1.1.1-67 表のとおりである。
年平均値の評価は、評価対象地点として選定した測定局を対象に、将来環境濃
度と環境基準の年平均相当値 ※との比較により行った。
評価対象地点は、寄与濃度及び将来環境濃度が最大となる測定局とした。
※
環境基準は、日平均値に基づいて定められているのに対して、予測結果は年間の平均
値であるため、環境基準の年平均相当値に換算することによって比較した。
- 10 -
二酸化窒素の将来環境濃度は、中村が 0.01503ppm、高津が 0.01203ppm であり、
環境基準の年平均相当値(0.027ppm)を下回っている。
以上のことから、環境保全の基準等の確保に支障を及ぼすものではないと評価
する。
第 8.1.1.1-67 表
※
環境基準は、日平均値に基づいて定められているのに対して、予測結果は年間の平均
値であるため、環境基準の年平均相当値に換算することによって比較した。
二酸化窒素の将来環境濃度は、中村が 0.01503ppm、高津が 0.01203ppm であり、
環境基準の年平均相当値(0.019~0.027ppm)を下回っている。
以上のことから、環境保全の基準等の確保に支障を及ぼすものではないと評価
する。
二酸化窒素の年平均値の予測結果と
環境基準の年平均相当値との対比
3
中村
0.00003
0.015
0.01503
4
高津
0.00003
0.012
0.01203
評価対象
地点の
選定根拠
図中番号
図中番号
バック
将
来 環境基準の
寄与濃度 グラウンド
寄与率
環境濃度 年平均相当値
評価対象
濃 度
地
点
(ppm)
(ppm)
(ppm)
(ppm)
(% )
a/ c
a
b
c= a+b
第 8.1.1.1-67 表
二酸化窒素の年平均値の予測結果と
環境基準の年平均相当値との対比
バック
将
来 環境基準の
寄与濃度 グラウンド
寄与率
環境濃度 年平均相当値
評価対象
濃 度
地
点
(ppm)
(ppm)
(ppm)
(ppm)
(% )
a/ c
a
b
c= a+b
0.2
寄与濃度の最大
環境濃度の最大
3
中村
0.00003
0.015
0.01503
0.2
寄与濃度の最大
4
高津
0.00003
0.012
0.01203
0.027
0.019~
0.027
評価対象
地点の
選定根拠
0.2
寄与濃度の最大
環境濃度の最大
0.2
寄与濃度の最大
注:1. 図中番号は、第 8.1.1.1-10 図に対応している。
注:1. 図中番号は、第 8.1.1.1-10 図に対応している。
2. バックグラウンド濃度は、評価対象地点の平成 20~24 年度における二酸化窒素濃度の
2. バックグラウンド濃度は、評価対象地点の平成 20~24 年度における二酸化窒素濃度の
年平均値の平均値を用いた。
年平均値の平均値を用いた。
3. 環境基準の年平均相当値は、環境基準(日平均値)から調査地域の一般局 6 局の平成
3. 環境基準の年平均相当値は、環境基準(日平均値)から調査地域の一般局 6 局の平成
20~24 年度の測定結果及び大気環境の現地調査地点(若宮小学校、磯浦、船屋、河内)
20~24 年度の測定結果及び大気環境の現地調査地点(若宮小学校、磯浦、船屋、河内)
の平成 25 年 6 月~平成 26 年 5 月の測定結果を基に作成した以下の式により求めた。
の平成 25 年 6 月~平成 26 年 5 月の測定結果を基に作成した以下の式により求めた。
y= 0.43930x+ 0.00144
y:年平均値(ppm)、x:日平均値の年間 98%値(ppm)
y= 0.43930x+ 0.00144
y:年平均値(ppm)、x:日平均値の年間 98%値(ppm)
- 10 -
5.建設工事期間中の建設機械(船舶)の稼働による二酸化硫黄の影響について
[現地調査で説明]
建設工事期間中に建設機械の中で硫黄酸化物が比較的多く排出される工事用船舶
が使用されることから、工事用船舶を含む建設機械から排出される硫黄酸化物による
対象事業実施区域周辺の環境への影響を把握するため、建設工事期間中に硫黄酸化物
の排出量が最大となる時期について、建設機械の稼働に伴う二酸化硫黄の寄与濃度等
を予測しました。
1.硫黄酸化物の月別日排出量
建設期間中の工事用船舶を含む建設機械の稼働による硫黄酸化物の月別日排出量
は、下記の式で求めると、図-1のとおりです。建設機械の稼働による硫黄酸化物
の月別日排出量の最大となる時期は、工事開始後 7 ヶ月目です。
硫黄酸化物の排出量の算定:
QSOx = W ⋅ s ⋅
[記
1 22.4
⋅
100 32
号]
QSOx : 硫 黄 酸 化 物 排 出 量 ( m 3 N /h)
W : 燃 料 消 費 量 ( kg/h)
s
:燃料中の硫黄分(重量%)
(m3
N/日)
25
最大排出月(工事開始後7ヶ月目)
20
月
別 15
日
排
出 10
量
5
0
5
図-1
10
15
20
25
30
工事開始からの月数
35
40
45
建設機械の稼働による硫黄酸化物の月別日排出量
工事開始後 7 ヶ月目の建設機械の稼働による硫黄酸化物の排出量は、表-1のと
おりです。これらの稼働状況に応じて算定した結果、排出量が最大となる工事開始
後 7 ヶ月目の日排出量は、表-2のとおりです。
- 11 -
排 出 量 が 最 大 と な る 工 事 開 始 後 7 ヶ 月 目 の 日 排 出 量 は 、19.33m 3 N /日 で 、そ の う ち
船 舶 の 排 出 量 が 全 体 の 99% 以 上 を 占 め る 19.28m 3 N /日 と な っ て い ま す 。
この工事開始後 7 ヶ月目の硫黄酸化物の排出量を用いて建設機械の稼働に伴う二
酸化硫黄濃度を予測しました。なお、予測に当たっては、硫黄酸化物を二酸化硫黄
として取り扱いました。
表-1
建設機械の稼働による硫黄酸化物の排出量
(工事開始後 7 ヶ月目)
建設機械等
規格
定格出力
稼働台数
(PS)
(台 /日 )
稼働時間 硫黄酸化物排出量
(m 3 N /h)
(h/日 )
クローラクレーン
90~ 300t 吊
286~ 370
5
5.8~ 6.0
0.00011~ 0.00014
ラフテレーンクレーン
25t 吊
272
1
6.0
0.00012
油圧クレーン
油圧ハンマ
200t 以 下
329
1
5.8
0.00013
435kW
591
1
6.0
0.00046
油圧バイブロハンマ
368kW
500
2
6.0
0.00065
バイブロハンマ
80HP
82
2
6.0
0.00011
吊オーガー
80HP
75
2
6.0
0.00014
発電機
125~ 500kVA
182~ 544
7
6.0
0.00013~ 0.00040
溶接機
250~ 500A
16~ 34
5
6.0
0.00001
コンプレッサー
45.3m /min
411
4
6.0
0.00033
高圧洗浄機
35~ 70ℓ/min
30
2
6.0
0.00003
3
3
158
1
6.3
0.00012
10t
349
2
4.7
0.00007
1m
バックホウ
10t ト ラ ッ ク
20t ト レ ー ラ ー
20t
320
1
6.3
0.00010
セメントローリー
10t
320
1
6.3
0.00007
ダンプトラック
10~ 12t
333~ 523
6
5.9
0.00007~ 0.00011
低床トレーラー
320PS
320
1
6.3
0.00010
トラックミキサ
4.4m
3
290
11
4.9
0.00007
コンクリートポンプ車
郵便・軽貨物車
115m 3
271
1
7.2
0.00009
2t
133
1
4.7
0.00003
コンクリートミキサー船
90m 3 /h
870
1
6.0
0.23819
クレーン付台船
35~ 50t 吊
128~ 139
2
6.0
0.03641~ 0.03948
杭 打 船 (リ ー ダ ー 仕 様 )
1,800t 吊
3,315
1
6.0
0.88364
揚錨船
5~ 30t 吊
360~ 1,332
2
4.0~ 6.0
0.10032~ 0.36159
曳船
300~ 4,000PS
300~ 3,997
7
2.0~ 4.0
0.08390~ 1.06145
安全監視船
52kW
71
2
6.0
0.02044
表-2
建設機械の稼働による硫黄酸化物の日排出量
単 位 : m 3 N /日
予測対象時期
硫黄酸化物排出量
工事開始後 7 ヶ月目
19.33
(19.28)
注 : 硫 黄 酸 化 物 排 出 量 の ()内 の 値 は 、工 事 用 船 舶 の 稼 働 に よ る
硫黄酸化物排出量を示す。
- 12 -
2.気象条件
予測に用いた気象条件は、大気中の二酸化硫黄濃度を測定している一般局のうち
対 象 事 業 実 施 区 域 に 最 も 近 い 新 居 浜 工 高 に お け る 平 成 25 年 6 月 ~ 平 成 26 年 5 月 の
1 年間の二酸化硫黄の測定結果を基にして、新居浜工高における二酸化硫黄濃度の
日平均値が最も高くなった日の地上気象観測値を用いました。
二酸化硫黄濃度の日平均値が最も高くなった日の気象条件は、表-3のとおりで
す。
表-3
予測に用いた気象条件
時刻
風向
風速
(m/s)
大気安定度
1時
ENE
0.9
G
2時
静穏
0.4
G
3時
ENE
1.8
G
4時
ESE
1.7
G
5時
SW
1.7
G
6時
WNW
0.9
D
7時
WSW
0.9
B
8時
N
1.3
A-B
9時
N
2.5
B
10 時
N
2.7
A-B
11 時
N
2.1
A-B
12 時
NNE
2.5
A-B
13 時
NNE
2.4
A-B
14 時
NNW
2.2
A-B
15 時
NNW
1.5
B
16 時
W
0.7
B
17 時
SW
1.3
D
18 時
WSW
1.1
D
19 時
WNW
1.5
D
20 時
SW
2.1
E
21 時
NNW
2.8
E
22 時
NW
3.3
E
23 時
WNW
4.3
D
24 時
SSE
1.4
G
注 : 1. 気 象 条 件 は 、 対 象 事 業 実 施 区 域 に 最 も 近 い 新 居 浜 工 高 に
お け る 平 成 25 年 6 月 ~ 平 成 26 年 5 月 の 1 年 間 の 二 酸 化
硫黄の測定結果を基にして、新居浜工高において二酸化
硫 黄 の 日 平 均 値 が 最 も 高 く な っ た 平 成 25 年 8 月 15 日 の
対象事業実施区域での地上気象観測値である。
2. 静 穏 は 、 風 速 0.4m/s 以 下 で あ る 。
- 13 -
3.二酸化硫黄の日平均値の予測結果
工事用船舶から排出される硫黄酸化物の排出量が最大となる工事開始後 7 ヶ月目
における建設機械の稼働に伴う二酸化硫黄の予測結果は、表-4及び図-2のとお
りです。
環境基準が適用されない工業専用地域を除いた地域における二酸化硫黄の寄与
濃 度 の 最 大 は 0.00039ppm で 、 こ れ に バ ッ ク グ ラ ウ ン ド 濃 度 を 加 え た 将 来 環 境 濃 度
は 0.01739ppm で あ り 、 環 境 基 準 に 適 合 し て い ま す 。
表-4
建設機械の稼働に伴う二酸化硫黄濃度の予測結果
予測地点
民家が存在する地
域における寄与濃
度の最大地点
建設機械
寄与濃度
バックグラウンド
濃度
将
来
環境濃度
(ppm)
A
(ppm)
B
(ppm)
A+ B
0.00039
0.017
0.01739
環境基準
1 日平均値が
0.04ppm 以 下
注 : バ ッ ク グ ラ ウ ン ド 濃 度 は 、 対 象 事 業 実 施 区 域 に 最 も 近 い 新 居 浜 工 高 に お け る 平 成 25
年 6月 ~ 平 成 26年 5月 の 二 酸 化 硫 黄 濃 度 の 日 平 均 値 の 2% 除 外 値 と し た 。
- 14 -
図-2
建設機械の稼働に伴う二酸化硫黄の日平均値の寄与濃度の予測結果
(工 事 開 始 後 7 ヶ 月 目 )
- 15 -
6.発電設備計画地の工事で発生する建設機械の稼働による窒素酸化物の影響
について[現地調査で説明]
建設機械の稼働に伴う窒素酸化物の排出量が最大となる時期は工事開始後 5 ヶ月目
( 準 備 書 p8.1.1-88(402) ) で す が 、 工 事 開 始 後 5 ヶ 月 目 の 工 事 で は 対 象 事 業 実 施 区
域近傍の民家が存在する地域に近い発電設備計画地での工事は計画されていません。
ここでは、発電所計画地において排出される建設機械の稼働による窒素酸化物の対
象事業実施区域近傍の民家が存在する地域への影響を把握するため、発電設備計画地
における建設機械の稼働による窒素酸化物の排出量が最大となる時期について、対象
事業実施区域近傍の民家が存在する地域における建設機械の稼働に伴う二酸化窒素の
寄与濃度等を予測しました。
1.発電設備計画地における建設機械の稼働に伴う窒素酸化物排出量
発電設備等の建設期間中に発電設備計画地の工事で発生する建設機械の稼働によ
る窒素酸化物の月別日排出量は、図-1のとおりです。
発電設備計画地の工事で発生する建設機械の稼働による窒素酸化物の排出量が最
大 と な る 月 は 、 工 事 開 始 後 28 ヶ 月 目 と な り ま す 。
(m3N/日)
100
発電設備計画地の工事における窒素酸化物排
出量の最大排出月(工事開始後28か月)
80
月
別 60
日
排
出 40
量
20
0
5
図-1
10
15
20
25
30
工事開始からの月数
35
40
45
発電設備計画地の工事で発生する建設機械の稼働
による窒素酸化物の月別日排出量
建設工事期間中に、発電設備計画地以外の場所で稼働している建設機械による窒
素酸化物排出量を含めた全体の建設機械の稼働による窒素酸化物の月別日排出量
に お け る 工 事 開 始 後 28 ヶ 月 目 の 排 出 量 は 、図 - 2 の と お り で す 。図 中 の 黒 棒 の 部 分
は、図-1で示した発電設備計画地における建設機械の稼働に伴う窒素酸化物排出
量を示します。
- 16 -
準備書記載の最大排出月
(工事開始後5ヶ月目)
(m3N/日)
600
500
月 400
別
日
300
排
出
量 200
発電設備計画地の工事による窒素酸化物排
出量の最大排出月(工事開始後28ヶ月目)
発電設備計画地の
工事による排出量
発電設備計画地以
外の工事による排
出量
100
0
5
図-2
10
15
20
25
30
工事開始からの月数
35
40
45
建設機械の稼働による窒素酸化物の月別日排出量
工 事 開 始 後 28 ヶ 月 目 の 建 設 機 械 の 稼 働 状 況 は 表 - 1 、 そ の 稼 働 位 置 は 図 - 3 の
とおりです。
表-1
建 設 機 械 稼 働 状 況 ( 工 事 開 始 後 28 ヶ 月 目 )
①
工事個所
LNG 燃 料 設 備
②
ガス導管敷設経路
③
発電設備
建設機械
バックホウ
ブルドーザー
発電機
ボーリングマシン
油圧クレーン
クローラクレーン
アースオーガー
ダンプトラック
低床トレーラー
トラックミキサ
コンクリートポンプ車
バックホウ
ダンプトラック
トラックミキサ
コンクリートポンプ車
バックホウ
ダンプトラック
ラフテレーンクレーン
クローラクレーン
コンクリートポンプ車
トラックミキサ
杭打機
トラック
トレーラー
注:工事個所の番号は、図-3に対応している。
- 17 -
台数
3
1
4
2
4
2
2
11
5
46
1
1
3
5
1
12
1
1
2
1
6
2
1
2
図-3
建 設 機 械 稼 働 位 置 ( 工 事 開 始 後 28 ヶ 月 目 )
- 18 -
工 事 開 始 後 28 ヶ 月 目 の 建 設 機 械 の 稼 働 に よ る 窒 素 酸 化 物 の 排 出 量 は 、 表 - 2 の
とおりです。これらの稼働状況に応じて算定した結果、排出量が最大となる工事開
始 後 28 ヶ 月 目 の 日 排 出 量 は 、 表 - 3 の と お り で す 。
こ の 工 事 開 始 後 28 ヶ 月 目 の 窒 素 酸 化 物 の 排 出 量 を 用 い て 建 設 機 械 の 稼 働 に 伴 う
二 酸 化 窒 素 濃 度 を 予 測 し ま し た 。な お 、気 象 条 件 は 、準 備 書 p8.1.1-97(411)の 気 象
条件としました。
表-2
建設機械の稼働による窒素酸化物の排出量
( 工 事 開 始 後 28 ヶ 月 目 )
(PS)
(台 /日 )
(h/日 )
窒素酸化物
排出量
(m 3 N /h)
87~ 158
16
6.3
0.122~ 0.240
15t
136
1
5.0
0.203
800kVA
680
4
6.0
1.226
110
2
6.0
0.135
建設機械等
規格
バックホウ
0.7~ 1 .0m 3
ブルドーザー
発電機
ボーリングマシーン
110ps
定格出力
稼働台数
稼働時間
油圧クレーン
200t 以 下
329
4
5.8
0.257
クローラクレーン
50~ 300t 吊
200~ 370
4
5.8~ 6.0
0.146~ 0.294
アースオーガ
90kw
122
2
6.2
0.509
ダンプトラック
10~ 12t
333~ 523
15
5.9
0.135~ 0.226
低床トレーラー
320PS
320
5
6.3
0.205
トラックミキサ
4.4m 3
290
57
4.9
0.139
コンクリートポンプ車
115m 3
271
3
7.2
0.177
ラフテレーンクレーン
50t 吊
340
1
6.0
0.315
杭打機
10t
192
2
5.8
0.312
トラック
10t
349
1
4.7
0.143
トレーラー
30t
320
2
6.3
0.205
表-3 建設機械の稼働による窒素酸化物の日排出量
(発電設備計画地の工事による窒素酸化物排出量最大時)
単 位 : m 3 N /日
予測対象時期
窒素酸化物排出量
工 事 開 始 後 28 ヶ 月 目
139.5
( 31.0)
注 : 窒 素 酸 化 物 排 出 量 の ()内 の 値 は 、 発 電 設 備 計 画 地 に お け る
建設機械の稼働による窒素酸化物排出量を示す。
- 19 -
2.二酸化窒素の日平均値の予測結果
発電設備計画地の工事で発生する建設機械の稼働に伴う窒素酸化物の排出量が
最 大 と な る 工 事 開 始 後 28ヶ 月 目 に お け る 建 設 機 械 の 稼 働 に 伴 う 二 酸 化 窒 素 濃 度 の
予測結果は、表-4及び図-4のとおりです。
環境基準が適用されない工業専用地域を除いた地域における二酸化窒素の寄与
濃 度 の 最 大 は 、 0.0048ppm で 、 こ れ に バ ッ ク グ ラ ウ ン ド 濃 度 を 加 え た 将 来 環 境 濃 度
は 0.0314ppm と な っ て い ま す 。
発電設備計画地における建設機械の稼働に伴う窒素酸化物の排出量が最大とな
る時期における建設機械の稼働に伴う二酸化窒素の寄与濃度の最大及び将来環境
濃度とも準備書記載値より小さくなっています。
表-4
予測地点
民家が存在する地
域における寄与濃
度の最大地点
建設機械の稼働に伴う二酸化窒素濃度の予測結果
予測期間
工事開始後
28 ヶ 月 目
建設機械
寄与濃度
バックグラ
ウンド濃度
将
来
環境濃度
(ppm)
A
(ppm)
B
(ppm)
A+ B
0.0048
0.027
0.0314
環境基準
日 平 均 値 が 0.04~ 0.06
ppm ま で の ゾ ー ン 内
準備書記載値
又はそれ以下
工事開始後
0.0198
0.027
0.0468
5 ヶ月目
注: 1. 工 事 開 始 後 28ヶ 月 目 は 、発 電 設 備 計 画 地 に お け る 工 事 に 伴 い 排 出 さ れ る 建 設 機 械 の 窒 素 酸
化物排出量が最大となる時期である。
2. バ ッ ク グ ラ ウ ン ド 濃 度 は 、一 般 局 及 び 現 地 調 査 地 点( 大 気 環 境 )の 中 で 対 象 事 業 実 施 区 域
に 最 も 近 い 若 宮 小 学 校 に お け る 平 成 25 年 6 月 ~ 平 成 26年 5 月 の 二 酸 化 窒 素 濃 度 の 日 平 均 値
の 年 間 98% 値 と し た 。
- 20 -
図-4
建設機械の稼働に伴う二酸化窒素の日平均値の寄与濃度の予測結果
( 工 事 開 始 後 28 ヶ 月 目 )
- 21 -
7.道路交通騒音予測における現況実測値と現況計算値の乖離について
[現地調査で説明] (一部修正)
準 備 書 p8.1.1-180(494)の 第 8.1.1.2-6 表 に 記 載 し た 「 現 況 実 測 値 」 と 「 現 況 計 算
値」に乖離があるため、確認を行いました。
準 備 書 に お け る 「 現 況 計 算 値 」 は 、「 現 況 実 測 値 」 に 対 し て 全 体 と し て 大 き な 値 と
なる傾向があります。このため、これまでの環境影響評価において一般道路の予測に
用いてきた「非定常走行時」のパワーレベル(本準備書でも採用)に対し、車両の走
行状況がある程度流れがよい状態であるとの仮定の下、
「 定 常 走 行 時 」の パ ワ ー レ ベ ル
に変更し、試行計算を実施しました。
試行計算結果は、以下に示す表-1の「現況計算値」中の(
)内の値です。
結果としては、全体的に「現況実測値」と「現況計算値」の乖離は小さくなる傾向
に あ り 、車 両 の 走 行 状 況 が あ る 程 度 流 れ が よ く 、
「 定 常 走 行 時 」に 近 い 状 態 で あ る こ と
などが考えられます。また、D1 地点については、低騒音舗装であることもあり、乖
離 が 他 地 点 よ り や や 大 き く な っ て い る 傾 向 ( 昼 間 : D 1 地 点 2 デ シ ベ ル 、 他 地 点 0~ 1
デシベル、定常走行条件時)がみられています。
以上の内容を踏まえ、評価書では、表-2のとおり、記載内容を修正します。
表-1
工 事 用 資 材 等 の 搬 出 入 に 伴 う 道 路 交 通 騒 音 予 測 結 果 ( LAeq) 平 日
(平日:昼間)
予測地点
現況
実測値
①
単位:デシベル
騒音レベルの予測結果
補正後
将来計算値
将来計算値
現況計算値
一般車両+
一般車両+
(一般車両)
工事関係車両 工事関係車両
②
増加分
環
境
基
準
要
請
限
度
②-①
D1
67
73( 69)
73
67
0
70
75
D2
69
72( 70)
72
69
0
70
75
D3
62
66( 62)
68
64
2
65
75
D4
65
68( 64)
69
66
1
65
75
(平日:夜間)
予測地
点
現況
実測値
①
単位:デシベル
騒音レベルの予測結果
補正後
将来計算値
将来計算値
現況計算値
一般車両+
一般車両+
(一般車両)
工事関係車両 工事関係車両
②
増加分
環
境
基
準
要
請
限
度
②-①
D1
59
64( 60)
64
59
0
65
70
D2
62
63( 61)
63
62
0
65
70
D3
52
54( 50)
59
57
5
60
70
D4
57
57( 53)
60
60
3
60
70
- 22 -
表-2
準備書修正案
ゴシック体太字で記載した箇所が修正した箇所である。
準備書 p8.1.1-180(494)
修正案
ⅱ.道路構造及び音源配置
予測地点における道路構造の概要は、第 8.1.1.2-2 図に示したとおりである。
ⅱ.道路構造及び音源配置
予測地点における道路構造の概要は、第 8.1.1.2-2 図に示したとおりである。
(c) 予測の結果
(d) 予測の結果
工事用資材等の搬出入に伴う道路交通騒音の予測結果は、第 8.1.1.2-6 表のと
おりである。なお、現況実測値と現況計算値に乖離がみられるが、車両の走行状
況がある程度流れがよく、「定常走行時」に近い状態であったこと、また、D1 地
点については、低騒音舗装であることが影響していると考えられる。
工事用資材等の搬出入に伴う道路交通騒音の予測結果は、第 8.1.1.2-6 表のと
おりである。
第 8.1.1.2-6 表
工事用資材等の搬出入に伴う道路交通騒音予測結果(LAeq)平日
(平日:昼間)
- 23 -
単位:デシベル
騒音レベルの予測結果
現況
環 要
補正後
将来計算値
実測値
将来計算値
増加分 境 請
一般車両+
予測地点
現況計算値
基 限
一般車両+
工事関係車両
(一般車両)
準 度
工事関係車両
①
②
②-①
D1
67
73
73
67
0
70 75
D2
69
72
72
69
0
70 75
D3
62
66
68
64
2
65 75
D4
65
68
69
66
1
65 75
注:1. 予測地点の位置は、第 8.1.1.2-1 図のとおりである。
2. 環境基準及び時間の区分は、
「騒音に係る環境基準について」
(平成 10 年環境庁告
示第 64 号)に基づき、昼間 6~22 時とする。
3. 一般車両将来交通量は、過去の道路交通センサスの結果によると、交通量の増加
傾向が認められないことから、伸び率は考慮しないこととした。
第 8.1.1.2-6 表
工事用資材等の搬出入に伴う道路交通騒音予測結果(LAeq)平日
(平日:昼間)
単位:デシベル
騒音レベルの予測結果
現況
環 要
補正後
将来計算値
実測値
将来計算値
増加分 境 請
一般車両+
予測地点
現況計算値
基 限
一般車両+
工事関係車両
(一般車両)
準 度
工事関係車両
①
②
②-①
D1
67
73
73
67
0
70 75
D2
69
72
72
69
0
70 75
D3
62
66
68
64
2
65 75
D4
65
68
69
66
1
65 75
注:1. 予測地点の位置は、第 8.1.1.2-1 図のとおりである。
2. 環境基準及び時間の区分は、
「騒音に係る環境基準について」
(平成 10 年環境庁告
示第 64 号)に基づき、昼間 6~22 時とする。
3. 一般車両将来交通量は、過去の道路交通センサスの結果によると、交通量の増加
傾向が認められないことから、伸び率は考慮しないこととした。
(平日:夜間)
単位:デシベル
騒音レベルの予測結果
現況
環 要
補正後
将来計算値
実測値
将来計算値
増加分 境 請
一般車両+
予測地点
現況計算値(一
基 限
一般車両+
工事関係車両
般車両)
準 度
工事関係車両
①
②
②-①
D1
59
64
64
59
0
65 70
D2
62
63
63
62
0
65 70
D3
52
54
59
57
5
65 70
D4
57
60
60
60
3
65 70
注:1. 予測地点の位置は、第 8.1.1.2-1 図のとおりである。
2. 環境基準及び時間の区分は、
「騒音に係る環境基準について」
(平成 10 年環境庁告
示第 64 号)に基づき、昼間 6~22 時とする。
3. 一般車両将来交通量は、過去の道路交通センサスの結果によると、交通量の増加
傾向が認められないことから、伸び率は考慮しないこととした。
(平日:夜間)
単位:デシベル
騒音レベルの予測結果
現況
環 要
補正後
将来計算値
実測値
増加分 境 請
将来計算値
一般車両+
予測地点
現況計算値
基 限
一般車両+
工事関係車両
(一般車両)
準 度
工事関係車両
①
②-①
②
D1
59
64
64
59
0
65 70
D2
62
63
63
62
0
65 70
D3
52
54
59
57
5
65 70
D4
57
60
60
60
3
65 70
注:1. 予測地点の位置は、第 8.1.1.2-1 図のとおりである。
2. 環境基準及び時間の区分は、
「騒音に係る環境基準について」
(平成 10 年環境庁告
示第 64 号)に基づき、昼間 6~22 時とする。
3. 一般車両将来交通量は、過去の道路交通センサスの結果によると、交通量の増加
傾向が認められないことから、伸び率は考慮しないこととした。
- 23 -
8.発電設備計画地の工事で発生する建設機械の稼働による騒音の影響について
[現地調査で説明]
建設機械の稼働に伴う騒 音 パ ワ ー レ ベ ル が最大となる時期は工事開始後 2 ヶ月目
( 準 備 書 p8.1.1-182(496))で す が 、工 事 開 始 後 2 ヶ 月 目 の 工 事 で は 対 象 事 業 実 施 区
域近傍の民家が存在する地域に近い発電設備計画地での工事が計画されていません。
ここでは、発電所計画地において発生する建設機械の稼働による騒音の対象事業実
施区域近傍の民家が存在する地域への影響を把握するため、発電設備計画地における
建設機械の稼働による騒 音 パ ワ ー レ ベ ル の発生が最大となる時期について、対象事
業実施区域近傍の民家が存在する地域における建設機械の稼働に伴う騒音レベルを予
測しました。
1.発電設備計画地における建設機械の稼働に伴う騒音パワーレベル
建設工事期間中に発電設備計画地以外の場所で稼働している建設機械による騒音
パワーレベルを含めた全体の建設機械の稼働による騒音パワーレベルと建設工事
期間中に発電設備計画地の工事で発生する建設機械の稼働による騒音パワーレベ
ルは、図-1のとおりです。
発電設備計画地の工事で発生する建設機械の稼働による騒音パワーレベルが最大
と な る 月 は 、 工 事 開 始 後 28 ヶ 月 目 と な り ま す 。
最 大 値 : 132 デ シ ベ ル (2 ヶ 月
発電設備建設工事
最 大 値:119 デ シ ベ ル (28 ヶ 月
目)
図-1
工事全期における建設機械の稼働に伴う月別騒音パワーレベル
(全体工事及び発電設備建設工事)
- 24 -
工 事 開 始 後 28 ヶ 月 目 の 建 設 機 械 の 稼 働 状 況 は 表 - 1 、 そ の 稼 働 位 置 は 図 - 2 、 建
設機械の騒音諸元は表-2のとおりです。
表-1
建 設 機 械 稼 働 状 況 ( 工 事 開 始 後 28 ヶ 月 目 )
①
工事個所
LNG 燃 料 設 備
②
ガス導管敷設経路
③
発電設備
建設機械
バックホウ
ブルドーザー
発電機
ボーリングマシン
油圧クレーン
クローラクレーン
アースオーガー
ダンプトラック
低床トレーラー
トラックミキサ
コンクリートポンプ車
バックホウ
ダンプトラック
トラックミキサ
コンクリートポンプ車
バックホウ
ダンプトラック
ラフテレーンクレーン
クローラクレーン
コンクリートポンプ車
トラックミキサ
杭打機
トラック
トレーラー
注:工事個所の番号は、図-2に対応している。
- 25 -
台数
3
1
4
2
4
2
2
11
5
46
1
1
3
5
1
12
1
1
2
1
6
2
1
2
図-2
建 設 機 械 稼 働 位 置 ( 工 事 開 始 後 28 ヶ 月 目 )
- 26 -
表-2
建 設 機 械 騒 音 諸 元 ( 工 事 開 始 後 28 ヶ 月 目 )
建設機械
規格
実効騒音パワーレベル
( LWAeff)
(デシベル)
バックホウ
ブルドーザー
ボーリングマシン
発電機
油圧クレーン
クローラクレーン
ラフテレーンクレーン
アースオーガー
杭打機
コンクリートポンプ車
トラックミキサ
ダンプトラック
トラック
トレーラー
0.4~ 1.0m 3
15t
110PS
800kVA
160t 吊
300t
50t
90kW
10t
115 m 3 /h
4.4m 3
12t
10t
30t
104
112
116
98
97
98
108
101
106
105
102
102
102
102
注 : 騒 音 諸 元 は 「 ASJ CN-Model 2007」 参 考 資 料 A に よ る 。
- 27 -
10m 点 の
5% 時 間 率
騒音レベル
( LA5,10m)
(デシベル)
81
86
94
70
73
73
89
78
84
77
74
74
74
74
2.騒音レベルの予測結果
発電設備計画地の工事で発生する建設機械の稼働に伴う騒音パワーレベルが最
大 と な る 工 事 開 始 後 28ヶ 月 目 に お け る 建 設 機 械 の 稼 働 に 伴 う 騒 音 レ ベ ル の 予 測 結
果は、表-3及び表-4のとおりです。
工 事 開 始 後 28 ヶ 月 目 の 敷 地 境 界 S 2 に お け る 騒 音 レ ベ ル( L A 5 )の 予 測 結 果 は 、63
デ シ ベ ル 、 民 家 が 存 在 す る 地 域 の 騒 音 レ ベ ル ( L A e q ) が 49~ 55 デ シ ベ ル で す 。
発電設備計画地における建設機械の稼働に伴う騒音パワーレベルが最大となる
時期における建設機械の稼働に伴う騒音レベルは準備書記載値と同様若しくは小
さくなっています。
表-3
建 設 機 械 の 稼 働 に 伴 う 騒 音 の 予 測 結 果 ( LA5)
(敷地境界)
単位:デシベル
予測地点
稼働日
現況
実測値
S2
平日
59
騒 音 レ ベ ル ( LA5) の 予 測 結 果
特定建設
工 事 開 始 後 2 ヶ 月 目 工 事 開 始 後 28 ヶ 月 目 作 業 騒 音
規制基準
予測値
合成値
予測値
合成値
63
64
60
63
85
注 : 1. 予 測 地 点 の 位 置 は 準 備 書 第 8.1.1.2-3 図 の と お り で あ る 。
2. 現 況 実 測 値 ( L A 5 ) 及 び 規 制 基 準 は 、 昼 間 ( 8~ 19 時 ) の 時 間 区 分 と し た 。
3. 合 成 値 は 現 況 実 測 値 ( L A 5 ) と 予 測 値 ( L A 5 ) を 合 成 し た 値 で あ る 。
表-4
建 設 機 械 の 稼 働 に 伴 う 騒 音 の 予 測 結 果 ( LAeq)
(民家が存在する地域)
単位:デシベル
予測地点
稼働日
K1
K2
K3
平日
現況
実測値
騒 音 レ ベ ル ( LA5) の 予 測 結 果
工 事 開 始 後 2 ヶ 月 目 工 事 開 始 後 28 ヶ 月 目 環 境 基 準
予測値
合成値
予測値
合成値
45
51
52
49
50
60
44
50
51
48
49
55
53
51
55
51
55
60
注 : 1. 予 測 地 点 の 位 置 は 準 備 書 第 8.1.1.2-3 図 の と お り で あ る 。
2. 現 況 実 測 値 ( L A e q ) 及 び 環 境 基 準 は 、 昼 間 ( 6~ 22 時 ) の 時 間 区 分 と し た 。
3. 合 成 値 は 現 況 実 測 値 ( L A e q ) と 予 測 値 ( L A e q ) を 合 成 し た 値 で あ る 。
- 28 -
9.主要な騒音発生源の諸元表におけるガスタービンエンクロージャ、ガスタービ
ン発電機、排熱回収ボイラの騒音レベル(音源のパワーレベル)について
[現地調査で説明]
準 備 書 p8.1.1-193(507)の 第 8.1.1.2-11 表 中 の ガ ス タ ー ビ ン エ ン ク ロ ー ジ ャ 、ガ ス
タービン発電機及び排熱回収ボイラの騒音レベルについて、また、表中に記載してい
る騒音レベル(デシベル)との表記について、以下に説明します。
準 備 書 第 8.1.1.2-11 表 に お い て 主 要 な 騒 音 発 生 源 の 諸 元 ( 騒 音 レ ベ ル ) を 記 載 し
て い ま す が 、騒 音 発 生 源 の 諸 元 に は 、機 側 1m の 騒 音 レ ベ ル を 表 示 す る 場 合 と 音 源 の パ
ワーレベルを表示する場合があります。
同表において記載している騒音レベル(デシベル)は、各機器から発生する音源の
パ ワ ー レ ベ ル で す 。 音 源 の パ ワ ー レ ベ ル は 、 機 器 の 寸 法 と 、 メ ー カ ー に よ る 機 側 1m
における騒音測定結果をもとに算出しました。
な お 、 第 8.1.1.2-11 表 中 の 騒 音 レ ベ ル ( デ シ ベ ル ) に つ い て 、 評 価 書 で は 表 - 1
のとおり、注釈に説明を記載します。
ガスタービンエンクロージャがガスタービン及びガスタービン発電機を覆ってい
るタイプの設備の場合、ガスタービンエンクロージャよりもガスタービン発電機の音
源パワーレベルが大きいことが考えられます。
本事業の設備配置計画においては、3 基のガスタービン、ガスタービン発電機及び
排熱回収ボイラを設置していますが、図-1のとおり、ガスタービンエンクロージャ
はガスタービンのみを覆うタイプの設備であり、ガスタービン発電機はガスタービン
エンクロージャの横に別途設置することとしています。このため、準備書ではガスタ
ービンエンクロージャとガスタービン発電機の音源パワーレベルは別々の機器として
設定しました。
な お 、準 備 書 p8.1.1-193(507)の 第 8.1.1.2-11 表 に 記 載 し た「 主 要 な 騒 音 発 生 源 の
諸元」におけるガスタービンエンクロージャ及びガスタービン発電機の音源パワーレ
ベル及び卓越周波数は以下のとおりです。
・ガ ス タ ー ビ ン エ ン ク ロ ー ジ ャ
音 源 パ ワ ー レ ベ ル 103 デ シ ベ ル 、卓 越 周 波 数 1,000Hz
・ガ ス タ ー ビ ン 発 電 機
音源パワーレベル
93 デ シ ベ ル 、卓 越 周 波 数
125Hz
また、排熱回収ボイラの音源パワーレベルが一般的な排熱回収ボイラよりも小さい
値 と な っ て い る こ と に つ い て は 、 本 事 業 に お い て 計 画 し て い る 排 熱 回 収 ボ イ ラ が 、 15
- 29 -
万 kW 級 1 台 で は な く 、4 万 kW 級 3 台 と し て い る た め 、1 台 あ た り の 音 源 パ ワ ー レ ベ ル
が小さいものと考えられます。なお、音源パワーレベルは、機器の寸法と、メーカー
に よ る 機 側 1m に お け る 騒 音 測 定 結 果 を も と に 算 出 ( 音 源 パ ワ ー レ ベ ル 97 デ シ ベ ル 、
卓 越 周 波 数 250Hz) し て い ま す 。
ガスタービンエンクロージャー
ガスタービン発電機
発電機
ガスタービン
ガス
タービン
圧縮機
燃焼器
屋外用発電機外装
図-1
ガスタービン、ガスタービン発電機及びエンクロージャのイメージ
- 30 -
表-1 準備書修正案
ゴシック体太字で記載した箇所が修正した箇所である。
準備書 p8.1.1-193(507) 第 8.1.1.2-11 表
修正案
第 8.1.1.2-11 表 主要な騒音発生源の諸元
第 8.1.1.2-11 表 主要な騒音発生源の諸元
音源位置
A
B
LNG燃料設備
発電設備
設備名称
運転
台数
音源形態
騒音レベル 卓越周波数
(デシベル)
(Hz)
音源位置
設備名称
運転
台数
音源形態
騒音レベル 卓越周波数
(デシベル)
(Hz)
- 31 -
①
BOG圧縮機
2
点音源
90
2,000
②
BOGブースター圧縮機
2
点音源
90
2,000
③
空気圧縮機
2
点音源
88
1,000
③
空気圧縮機
2
④
冷却塔ファン
1
点音源
94
125
④
冷却塔ファン
1
⑤
LNG設備屋外トランス
1
点音源
88
250
⑤
LNG設備屋外トランス
1
点音源
⑥
LNG気化器海水ポンプ
2
点音源
96
500
⑦
ガスタービンエンクロージャ
3
点音源
103
1,000
⑧
ガスタービン発電機
3
点音源
93
125
⑧
ガスタービン発電機
3
点音源
93
125
⑨
復水タービン
2
点音源
104
2,000
⑨
復水タービン
2
点音源
104
2,000
⑩
抽気背圧タービン
1
点音源
104
2,000
⑩
抽気背圧タービン
1
点音源
104
2,000
⑪
排熱回収ボイラ
3
点音源
97
250
⑪
排熱回収ボイラ
3
点音源
97
250
⑫
煙突
3
点音源
85
250
⑫
煙突
3
点音源
85
250
⑬
ST真空ポンプ
1
点音源
90
1,000
⑬
ST真空ポンプ
1
点音源
90
1,000
⑭
吸気冷却冷水ポンプ
3
点音源
93
1,000
⑭
吸気冷却冷水ポンプ
3
点音源
93
1,000
⑮
復水ポンプ
2
点音源
91
1,000
⑮
復水ポンプ
2
点音源
91
1,000
⑯
冷却水循環ポンプ
2
点音源
98
1,000
⑯
冷却水循環ポンプ
2
点音源
98
1,000
⑰
HRSG高圧給水ポンプ
3
点音源
99
1,000
⑰
HRSG高圧給水ポンプ
3
点音源
99
1,000
⑱
冷水冷凍機冷却水ポンプ
3
点音源
96
1,000
⑱
冷水冷凍機冷却水ポンプ
3
点音源
96
1,000
⑲
GT軸冷却水ポンプ
3
点音源
88
1,000
⑲
GT軸冷却水ポンプ
3
点音源
88
1,000
⑳
給水補給ポンプ
1
点音源
84
1,000
⑳
給水補給ポンプ
1
点音源
84
1,000
㉑
ボイラ給水ポンプ
3
点音源
91
1,000
㉑
ボイラ給水ポンプ
3
点音源
91
1,000
㉒
空気圧縮機
1
点音源
90
500
㉒
空気圧縮機
1
点音源
90
500
㉓
冷却塔
1
点音源
105
500
㉓
冷却塔
1
点音源
105
500
㉔
冷却塔ファン
8
点音源
88
1,000
㉔
冷却塔ファン
8
点音源
88
1,000
㉕
ガスタービン冷却塔
3
点音源
83
1,000
㉕
ガスタービン冷却塔
3
点音源
83
1,000
㉖
ガスタービン冷却塔ファン
24
点音源
84
500
㉖
ガスタービン冷却塔ファン
㉗
HRSG低圧節炭器再循環ポンプ
3
点音源
93
1,000
㉗
HRSG低圧節炭器再循環ポンプ
㉘
押込み通風機(FDF)
3
点音源
101
1,000
㉘
押込み通風機(FDF)
㉙
主変圧器
3
点音源
93
250
㉙
主変圧器
A
B
LNG燃料設備
発電設備
①
BOG圧縮機
2
点音源
90
2,000
②
BOGブースター圧縮機
2
点音源
90
2,000
点音源
88
1,000
点音源
94
125
88
250
⑥
LNG気化器海水ポンプ
2
点音源
96
500
⑦
ガスタービンエンクロージャ
3
点音源
103
1,000
注:騒音レベルは、音源のパワーレベルを示す。
- 31 -
24
点音源
84
500
3
点音源
93
1,000
3
点音源
101
1,000
3
点音源
93
250
10.騒音予測計算における計算条件の詳細な記載について[現地調査で説明]
騒音予測計算においては、計算条件として、屋内の音源位置や、障壁の設置位置等
を記載する必要があり、これらの設定条件について、以下に説明します。
準 備 書 p8.1.1-193(507) の 第 8.1.1.2-11 表 に 記 載 し た 主 要 な 機 器 に つ い て は 、 防
音カバーなどが装着された低騒音型の機器であり、本事業においては、特に騒音の大
きいガスタービンはガスタービンエンクロージャに入れ、その他の機器は屋外に設置
する計画としています。また、環境安全側の立場から障壁等の設置は考慮せずに騒音
予測計算を実施しました。
な お 、 p8.1.1-192(506)の 計 算 式 の 項 で 、 回 折 に よ る 減 衰 量 に つ い て 記 載 し て い ま
すが、一般的な計算方法として記載したものです。しかし、本予測においては、回折
による減衰量は対象としませんでしたので、評価書では、表-1のとおり、記載内容
を修正します。
- 32 -
表-1
準備書修正案
ゴシック体太字で記載した箇所が修正した箇所である。
準備書 p8.1.1-192(506)
修正案
回折による減衰量( AD )は、音源・受音点間に存在する障害物(障壁や建物の壁等)
回折による減衰量( AD )は、音源・受音点間に存在する障害物(障壁や建物の壁等)
を対象として計算する。なお、障害物が複数存在する場合は、回折効果を代表する(回
を対象として計算する。なお、障害物が複数存在する場合は、回折効果を代表する(回
折減衰量が最も大きい)回折点による 1 回の回折で近似計算する。回折減衰量は、
「前
折減衰量が最も大きい)回折点による 1 回の回折で近似計算する。回折減衰量は、
「前
川チャートの数式表示について」に示されている数式を用いて算出する。
川チャートの数式表示について」に示されている数式を用いて算出する。
なお、障壁や建物の壁等を条件として設定しなかったことから、 AD =0 とした。
- 33 -
10 ⋅ log10 N k + 13

0.485
−1
−1
5 + 8 sinh (1) ⋅ sinh N k
AD = 
0.485
−1
−1
5 − 8 sinh (1) ⋅ sinh N k

0
[
[
]
]
(
(
)
)
N k ≥ 1.0
0 ≤ N k < 1.0
10 ⋅ log10 N k + 13

0.485
−1
−1
5 + 8 sinh (1) ⋅ sinh N k
AD = 
0.485
−1
−1
5 − 8 sinh (1) ⋅ sinh N k

0
[
[
− 0.324 ≤ N k < 0
N k < −0.324
[記号]
N
:フレネル数
]
]
[記号]
N
- 33 -
:フレネル数
(
(
)
)
N k ≥ 1. 0
0 ≤ N k < 1. 0
− 0.324 ≤ N k < 0
N k < −0.324
11.騒音予測における音源形状について[現地調査で説明](一部修正)
準 備 書 で は 、p8.1.1-193(507)の 第 8.1.1.2-11 表 に 記 載 し た と お り 、騒 音 の 音 源 は 、
全て「点音源」として回折減衰を考慮せず予測計算を実施しましたが、音源として設
定した機器のなかには形状の大きな音源も存在することから、本資料では、各音源の
大 き さ を 考 慮 し 、音 源 と な る 機 器 形 状 が 大 き い 設 備 に つ い て は 、音 源 条 件 を「 面 音 源 」
とした上で回折減衰を考慮し予測計算を実施し、準備書における予測結果との比較を
行いました。
(ア) 面 音 源 か ら の 伝 搬 計 算 式
面音源については、底面を除く5面について図-1に示すように分割し、
点 音 源 群 の 集 合 と し て 計 算 を 行 い ま す 。面 音 源 機 側 1m の 騒 音 レ ベ ル か ら 点 音
源 の パ ワ ー レ ベ ル の 変 換 は 下 式 に よ り 行 い ま し た 。面 音 源 の 分 割 に 関 し て は 、
(分割された面音源の最大内径)<(分割された面音源と受音点の距離)÷
20 と し ま し た 。
PWLi = L1m + 10 log10 Si
[記号]
PWLi
:変換される点音源のパワーレベル(デシベル)
L1m : 機 側 1mの 騒 音 レ ベ ル ( デ シ ベ ル )
Si : 分 割 さ れ た 面 音 源 の 面 積 ( ㎡ )
図-1
面音源の分割と回折のイメージ
- 34 -
点音源の予測地点での騒音レベルは、以下の式により算出しました。
SPL(r ) = PWLi − 20 log10 r − 8 − AD − Aatm
[記号]
SPL(r ) : 距 離 r ( m) 離 れ た 予 測 地 点 の 騒 音 レ ベ ル ( デ シ ベ ル )
PWLi
:音源のパワーレベル(デシベル)
AD : 回 折 に よ る 減 衰 量 ( デ シ ベ ル )
Aatm : 空気吸収による減衰 量で、JIS Z 8738「屋外の音の伝搬に
おける空 気 吸 収 の 計 算 」( ISO 9613-1) の 記 載 に よ る
① 回折による減衰量
回 折 に よ る 減 衰 量( A D )は 、音 源・受 音 点 間 に 存 在 す る 障 害 物( 設 備 機 器 ・
建物の壁等)を対象として計算しました。なお、図-2に示されるような障
害 物 が 複 数 存 在 す る 場 合 は 、回 折 効 果 を 代 表 す る( 回 折 減 衰 量 が 最 も 大 き い )
有 限 障 壁 に よ る 回 折 で 近 似 計 算 し ま し た 。各 回 折 点 か ら の 回 折 減 衰 量 は 、
「前
川チャートの数式表示について」に示されている数式を用いて算出しました。
なお、具体的な障害物として、面音源で設定した設備本体と、電気室
( H=9.0m)( 位 置 は 図 - 3 参 照 ) を 考 慮 し ま し た 。
図-2
回折の模式図
10 ⋅ log 10 N k + 13

−1
−1
5 + 8 sinh (1) ⋅ sinh N k
AD = 
−1
−1
5 − 8 sinh (1) ⋅ sinh N k

0
[
[
]
]
(
(
0.485
0.485
)
)
[記号]
N
:フレネル数
- 35 -
N k ≥ 1.0
0 ≤ N k < 1.0
− 0.324 ≤ N k < 0
N k < −0.324
② 空気吸収による減衰量
空 気 吸 収 に よ る 減 衰 量 ( Aatm ) は 以 下 の と お り と し 、 気 温 及 び 相 対 湿 度
は 平 成 25 年 6 月 ~ 平 成 26 年 5 月 の 対 象 事 業 実 施 区 域 に お け る 平 均 値 と し
ました。
Aatm = ad / 1000
[記号]
a
d
: 空 気 吸 収 に よ る 純 音 の 減 衰 係 数 ( dB/km)
: 音 の 伝 搬 距 離 ( m)
空 気 吸 収 に よ る 純 音 の 減 衰 係 数 : a ( 気 温 17.2℃ , 相 対 湿 度 68%, 1気 圧 )
周 波 数 ( Hz)
63
125
250
500
1,000 2,000 4,000 8,000
0.10
0.37
1.16
2.56
4.40
8.81
25.09 87.71
減衰係数:𝛼
注 : 気 温 及 び 相 対 湿 度 は 、 平 成 25 年 6 月 ~ 平 成 26 年 5 月 の 対 象 事 業 実 施 区 域 に お け る 平
均値とした。
- 36 -
(イ) 予 測 に 用 い た 音 源 の 諸 元
計算に用いた主要な騒音発生源の諸元は表-1、主要な騒音発生源の位置
は 図 - 3 の と お り で す 。機 器 寸 法 の 長 辺 が 5m を 上 回 る 機 器 に つ い て 面 音 源 と
して設定し、これより小さい機器については点音源として設定しました。
表-1
音源位置
A
B
LNG
燃料設備
発電設備
主要な騒音発生源の諸元
運転
台数
設備名称
音源形態
パワーレベル
又は
機 側 1m の レ ベ ル
(デシベル)
卓越周
波数
( Hz)
①
BOG圧縮機
2
点音源
90
2,000
②
BOGブースター圧縮機
2
点音源
90
2,000
③
空気圧縮機
2
点音源
88
1,000
④
冷却塔ファン
1
点音源
94
125
88
250
⑤
LNG設備屋外トランス
1
点音源
⑥
LNG気化器海水ポンプ
2
点音源
96
500
⑦
ガスタービンエンクロージャ
3
面 音 源 (点 音 源 群 )
85
1,000
85
125
⑧
ガスタービン発電機
3
面 音 源 (点 音 源 群 )
⑨
復水タービン
2
面 音 源 (点 音 源 群 )
85
2,000
⑩
抽気背圧タービン
1
面 音 源 (点 音 源 群 )
85
2,000
⑪
排熱回収ボイラ
3
面 音 源 (点 音 源 群 )
85
250
⑫
煙突
3
点音源
85
250
90
1,000
⑬
ST真空ポンプ
1
点音源
⑭
吸気冷却冷水ポンプ
3
点音源
93
1,000
⑮
復水ポンプ
2
点音源
91
1,000
98
1,000
⑯
冷却水循環ポンプ
2
点音源
⑰
HRSG高圧給水ポンプ
3
点音源
99
1,000
⑱
冷水冷凍機冷却水ポンプ
3
点音源
96
1,000
⑲
GT軸冷却水ポンプ
3
点音源
88
1,000
⑳
給水補給ポンプ
1
点音源
84
1,000
91
1,000
90
500
㉑
ボイラ給水ポンプ
3
点音源
㉒
空気圧縮機
1
点音源
㉓
冷却塔
1
面 音 源 (点 音 源 群 )
85
500
88
1,000
㉔
冷却塔ファン
8
点音源
㉕
ガスタービン冷却塔
3
面 音 源 (点 音 源 群 )
85
1,000
㉖
ガスタービン冷却塔ファン
24
点音源
84
500
3
点音源
93
1,000
3
面 音 源 (点 音 源 群 )
85
㉗
㉘
HRSG低圧節炭器再循環ポ
ンプ
押 込 み 通 風 機 (F D F )
1,000
85
㉙ 主変圧器
3 面 音 源 (点 音 源 群 )
250
注 : 点 音 源 に つ い て は 音 源 の パ ワ ー レ ベ ル 、 面 音 源 ( 点 音 源 群 ) に つ い て は 機 側 1m の 騒 音 レ ベ ル
を示す。
- 37 -
図 - 3 (1)
主要な騒音発生源位置(LNG燃料設備)
- 38 -
電気室
H=9.0m
図 - 3 (2)
主要な騒音発生源位置(発電設備)
- 39 -
(ウ) 予 測 の 結 果
施 設 の 稼 働 ( 機 械 等 の 稼 働 ) に 伴 う 騒 音 の 予 測 結 果 は 、 表 - 2 (1)、 (2)及
び 表 - 3 (1)、 (2)の と お り で す 。 な お 、 準 備 書 に お け る 音 源 を 全 て 点 音 源 と
した場合の予測結果を( )内に示し、比較を行いました。
S 1 地 点( 敷 地 境 界 ) の 予 測 結 果 は 、準 備 書 に お い て 69 デ シ ベ ル 、本 予 測
計 算 で 68 デ シ ベ ル で し た 。
S 2 地 点( 敷 地 境 界 ) の 予 測 結 果 は 、準 備 書 に お い て 48 デ シ ベ ル 、本 予 測
計 算 で 48 デ シ ベ ル と な り 、 同 様 の 結 果 で し た 。
K 1 地 点( 民 家 が 存 在 す る 地 域 )の 予 測 結 果 は 、準 備 書 に お い て 44 デ シ ベ
ル 、 本 予 測 計 算 で 46 デ シ ベ ル で し た 。
K 2 地 点( 民 家 が 存 在 す る 地 域 )の 予 測 結 果 は 、準 備 書 に お い て 42 デ シ ベ
ル 、 本 予 測 計 算 で 42 デ シ ベ ル と な り 、 同 様 の 結 果 で し た 。
K 3 地 点( 民 家 が 存 在 す る 地 域 )の 予 測 結 果 は 、準 備 書 に お い て 46 デ シ ベ
ル 、 本 予 測 計 算 で 46 デ シ ベ ル と な り 、 同 様 の 結 果 で し た 。
以上、準備書において点音源として設定した場合の予測結果と本資料で行
った面音源として設定した場合の予測結果を比較すると、ほとんどの予測地
点で差はなかった。
- 40 -
表 - 2 (1)
施 設 の 稼 働 に 伴 う 騒 音 の 予 測 結 果 ( LA5) 平 日
(敷地境界)
予測
地点
S1
S2
予測
地点
S1
S2
注 : 1.
2.
3.
4.
現況
実測値
①
68( 69)
60
48( 48)
60
予測値
朝 ( 6~ 8 時 )
合成値 増加分 特定工場等 現況
騒音規制 実測値
② -①
②
基準
①
69( 70) 9( 10)
-
61
60( 60) 0( 0)
70
59
単位:デシベル
昼 間 ( 8~ 19 時 )
合成値 増加分 特定工場等
騒音規制
②
② -①
基準
69( 70) 8( 9)
-
59( 59) 0( 0)
70
夕 ( 19~ 22 時 )
夜 間 ( 22~ 6 時 )
合成値 増加分 特定工場等 現況
合成値 増加分 特定工場等
現況
予測値
実測値
騒音規制 実測値
騒音規制
② -①
② -①
②
②
①
基準
①
基準
68( 69)
57
68( 69) 11( 12)
-
56
68( 69) 12( 13)
-
48( 48)
59
59( 59) 0( 0)
70
58
58( 58) 0( 0)
60
予 測 地 点 の 位 置 は 第 8.1.1.2-3 図 の と お り で あ る 。
合成値は、予測値と現況実測値を合成した値である。
「 S1」 地 点 に つ い て は 、 対 象 事 業 実 施 区 域 内 の た め 、 規 制 基 準 の 適 用 対 象 外 と し た 。
( ) 内 の 数 値 は 準 備 書 に お け る 予 測 結 果 で あ る ( 音 源 を 全 て 点 音 源 と し た 場 合 )。
表 - 2 (2)
施 設 の 稼 働 に 伴 う 騒 音 の 予 測 結 果 ( LA5) 休 日
(敷地境界)
予測
地点
S1
S2
予測
地点
S1
S2
注 : 1.
2.
3.
4.
朝 ( 6~ 8 時 )
現況
合成値 増加分 特定工場等 現況
予測値
実測値
騒音規制 実測値
② -①
②
①
基準
①
68( 69)
58
68( 69) 10( 11)
-
57
48( 48)
59
59( 59) 0( 0)
70
58
単位:デシベル
昼 間 ( 8~ 19 時 )
合成値
増加分 特定工場等
騒音規制
②
② -①
基準
68( 69) 11( 12)
-
58( 58) 0( 0)
70
夕 ( 19~ 22 時 )
夜 間 ( 22~ 6 時 )
現況
現況
合成値 増加分 特定工場等
合成値 増加分 特定工場等
予測値
実測値
騒音規制
実測値
騒音規制
② -①
②
②
② -①
①
基準
①
基準
68( 69)
57
68( 69) 11( 12)
-
57
68( 69) 11( 12)
-
48( 48)
58
58( 58) 0( 0)
70
58
58( 58) 0( 0)
60
予 測 地 点 の 位 置 は 第 8.1.1.2-3 図 の と お り で あ る 。
合成値は、予測値と現況実測値を合成した値である。
「 S1」 地 点 に つ い て は 、 対 象 事 業 実 施 区 域 内 の た め 、 規 制 基 準 の 適 用 対 象 外 と し た 。
( ) 内 の 数 値 は 準 備 書 に お け る 予 測 結 果 で あ る ( 音 源 を 全 て 点 音 源 と し た 場 合 )。
- 41 -
表 - 3 (1)
施 設 の 稼 働 に 伴 う 騒 音 の 予 測 結 果 ( LAeq) 平 日
(民家が存在する地域)
予測
地点
K1
K2
K3
注 : 1.
2.
3.
単位:デシベル
昼 間 ( 6~ 22 時 )
夜 間 ( 22~ 6 時 )
合成値 増加分
合成値 増加分
現況
現況
予測値
環境
環境
実測値
実測値
基準
基準
② -①
②
②
①
② -①
①
46( 44)
45
49( 48) 4( 3)
60
42
47( 46) 5( 4)
50
42( 42)
44
46( 46) 2( 2)
55
38
43( 43) 5( 5)
45
46( 46)
53
54( 54) 1( 1)
60
45
49( 49) 4( 4)
50
予 測 地 点 の 位 置 は 第 8.1.1.2-3 図 の と お り で あ る 。
合成値は、予測値と現況実測値を合成した値である。
( ) 内 の 数 値 は 準 備 書 に お け る 予 測 結 果 で あ る ( 音 源 を 全 て 点 音 源 と し た 場 合 )。
表 - 3 (2)
施 設 の 稼 働 に 伴 う 騒 音 の 予 測 結 果 ( LAeq) 休 日
(民家が存在する地域)
単位:デシベル
昼 間 ( 6~ 22 時 )
夜 間 ( 22~ 6 時 )
予測
合成値 増加分
合成値 増加分
現況
現況
予測値
環境
環境
地点
実測値
実測値
基準
基準
② -①
②
②
①
② -①
①
K1
46( 44)
43
48( 47) 5( 4)
60
43
48( 47) 5( 4)
50
K2
42( 42)
41
45( 45) 4( 4)
55
42
45( 45) 3( 3)
45
K3
46( 46)
48
50( 50) 2( 2)
60
47
50( 50) 3( 3)
50
注 : 1. 予 測 地 点 の 位 置 は 第 8.1.1.2-3 図 の と お り で あ る 。
2. 合 成 値 は 、 予 測 値 と 現 況 実 測 値 を 合 成 し た 値 で あ る 。
3. ( ) 内 の 数 値 は 準 備 書 に お け る 予 測 結 果 で あ る ( 音 源 を 全 て 点 音 源 と し た 場 合 )。
- 42 -
12.低周波音の予測結果について[現地調査で説明]
準 備 書
p8.1.1-251(565) の 第
8.1.1.4-5
表 (1) 及 び
p8.1.1-252(566) の
第 8.1.1.4-5 表 (2)に お け る 低 周 波 音 の 予 測 結 果 の 記 載 内 容 に つ い て 再 度 確 認 を 行 い
ました。
準備書では、「予測値」の欄に「平坦特性」の予測値を記載すべきところ、「G特
性補正後」の予測値を記載していたため、「平坦特性」の予測値に修正します。
また、この修正に伴い、最終的な予測結果である、「現況実測値」を加えた「合成
値」、「増加分」の結果については準備書記載値と変更はありません。
以 上 の 内 容 を 踏 ま え 、 評 価 書 で は 、 表 - 1 (1)及 び (2)の と お り 、 記 載 内 容 を 修 正 し
ます。
- 43 -
表-1(1) 準備書修正案
ゴシック体太字で記載した箇所が修正した箇所である。
準備書 p8.1.1-251(565) 第 8.1.1.4-5 表(1)
修正案
第 8.1.1.4-5 表(1) 低周波音の周波数帯別予測結果(平坦特性)平日
第 8.1.1.4-5 表(1) 低周波音の周波数帯別予測結果(平坦特性)平日
(民家が存在する地域)
(民家が存在する地域)
単位:デシベル
単位:デシベル
予測
K1
地点
中心
周波数 予測値
(Hz)
予測
K2
昼間
夜間
現況 合成値 増加分
現況 合成値 増加分
実測値
地点
昼間
実測値
予測値
現況
夜間
合成値 増加分
実測値
K1
現況
中心
合成値 増加分
周波数 予測値
実測値
(Hz)
K2
昼間
夜間
現況 合成値 増加分
現況 合成値 増加分
昼間
実測値
実測値
実測値
- 44 -
①
②
②-①
44
44
0
0
47
47
0
43
43
0
5
11
49
49
0
44
44
0
10
47
47
0
43
43
0
6.3
3
46
46
0
42
42
0
2
48
48
0
45
45
0
6.3
11
46
46
0
42
42
0
10
48
48
0
45
45
0
8
6
46
46
0
45
45
0
5
47
47
0
45
45
0
8
10
46
46
0
45
45
0
9
47
47
0
45
45
0
10
11
47
47
0
44
44
0
9
46
46
0
44
44
0
10
11
47
47
0
44
44
0
9
46
46
0
44
44
0
12.5
17
46
46
0
41
41
0
16
46
46
0
41
41
0
12.5
13
46
46
0
41
41
0
12
46
46
0
41
41
0
16
23
49
49
0
46
46
0
22
42
42
0
36
36
0
16
15
49
49
0
46
46
0
14
42
42
0
36
36
0
20
21
49
49
0
48
48
0
20
42
42
0
39
39
0
20
12
49
49
0
48
48
0
11
42
42
0
39
39
0
25
20
45
45
0
39
39
0
19
45
45
0
42
42
0
25
16
45
45
0
39
39
0
15
45
45
0
42
42
0
31.5
14
43
43
0
38
38
0
13
45
45
0
42
42
0
31.5
18
43
43
0
38
38
0
17
45
45
0
42
42
0
40
6
46
46
0
41
41
0
5
45
45
0
40
40
0
40
18
46
46
0
41
41
0
17
45
45
0
40
40
0
50
4
46
46
0
41
41
0
2
45
45
0
40
40
0
50
24
46
46
0
41
41
0
22
45
45
0
40
40
0
63
0
45
45
0
39
39
0
0
44
44
0
41
41
0
63
27
45
45
0
39
39
0
25
44
44
0
41
41
0
80
0
43
43
0
38
38
0
0
42
42
0
37
37
0
80
22
43
43
0
38
38
0
21
42
42
0
37
37
0
②-①
予測
②
②-①
①
②
②-①
予測
K3
地点
予測値
(Hz)
現況
合成値
夜間
増加分
実測値
現況
合成値
昼間
中心
増加分
周波数
実測値
①
②
②-①
K3
地点
昼間
中心
周波数
①
②-①
実測値
0
②
②
合成値 増加分
49
①
①
現況
49
②-①
②-①
夜間
合成値 増加分
0
②
②
現況
5
①
①
予測値
予測値
(Hz)
現況
合成値
夜間
増加分
実測値
現況
合成値
増加分
実測値
①
②
②-①
①
②
②-①
①
②
②-①
①
②
②-①
5
0
54
54
0
51
51
0
5
12
54
54
0
51
51
0
6.3
4
56
56
0
54
54
0
6.3
12
56
56
0
54
54
0
8
7
53
53
0
52
52
0
8
11
53
53
0
52
52
0
10
11
58
58
0
56
56
0
10
11
58
58
0
56
56
0
12.5
18
58
58
0
53
53
0
12.5
14
58
58
0
53
53
0
16
25
57
57
0
55
55
0
16
17
57
57
0
55
55
0
20
23
58
58
0
56
56
0
20
14
58
58
0
56
56
0
25
21
58
58
0
54
54
0
25
17
58
58
0
54
54
0
31.5
14
58
58
0
51
51
0
31.5
18
58
58
0
51
51
0
40
7
58
58
0
50
50
0
40
19
58
58
0
50
50
0
50
4
58
58
0
48
48
0
50
24
58
58
0
48
48
0
63
0
56
56
0
46
46
0
63
28
56
56
0
46
46
0
45
0
45
0
80
0
53
53
0
45
注:1.予測地点の位置は第 8.1.1.2-3 図のとおりである。
2.時間の区分は騒音に係る環境基準の時間区分を用いた。
3.合成値は予測値と現況実測値を合成した値である。
80
23
53
53
0
45
注:1.予測地点の位置は第 8.1.1.2-3 図のとおりである。
2.時間の区分は騒音に係る環境基準の時間区分を用いた。
3.合成値は予測値と現況実測値を合成した値である。
4. 予測値は平坦特性である。
- 44 -
表-1(2) 準備書修正案
ゴシック体太字で記載した箇所が修正した箇所である。
準備書 p8.1.1-252(566) 第 8.1.1.4-5 表(2)
修正案
第 8.1.1.4-5 表(2) 低周波音の周波数帯別予測結果(平坦特性)休日
第 8.1.1.4-5 表(2) 低周波音の周波数帯別予測結果(平坦特性)休日
(民家が存在する地域)
(民家が存在する地域)
単位:デシベル
単位:デシベル
予測
K1
地点
中心
周波数 予測値
(Hz)
予測
K2
昼間
夜間
現況 合成値 増加分
現況 合成値 増加分
実測値
地点
昼間
実測値
予測値
現況
夜間
合成値 増加分
実測値
K1
現況
中心
合成値 増加分
周波数 予測値
実測値
(Hz)
K2
昼間
夜間
現況 合成値 増加分
現況 合成値 増加分
昼間
実測値
実測値
実測値
- 45 -
①
②
②-①
44
44
0
0
45
45
0
44
44
0
5
11
47
47
0
44
44
0
10
45
45
0
44
44
0
6.3
3
44
44
0
42
42
0
2
46
46
0
46
46
0
6.3
11
44
44
0
42
42
0
10
46
46
0
46
46
0
8
6
46
46
0
45
45
0
5
46
46
0
45
45
0
8
10
46
46
0
45
45
0
9
46
46
0
45
45
0
10
11
46
46
0
45
45
0
9
45
45
0
45
45
0
10
11
46
46
0
45
45
0
9
45
45
0
45
45
0
12.5
17
43
43
0
41
41
0
16
44
44
0
41
41
0
12.5
13
43
43
0
41
41
0
12
44
44
0
41
41
0
16
23
47
47
0
48
48
0
22
41
41
0
37
37
0
16
15
47
47
0
48
48
0
14
41
41
0
37
37
0
20
21
46
46
0
46
46
0
20
41
41
0
41
41
0
20
12
46
46
0
46
46
0
11
41
41
0
41
41
0
25
20
42
42
0
40
40
0
19
43
43
0
41
41
0
25
16
42
42
0
40
40
0
15
43
43
0
41
41
0
31.5
14
41
41
0
38
38
0
13
42
42
0
39
39
0
31.5
18
41
41
0
38
38
0
17
42
42
0
39
39
0
40
6
42
42
0
40
40
0
5
42
42
0
39
39
0
40
18
42
42
0
40
40
0
17
42
42
0
39
39
0
50
4
43
43
0
41
41
0
2
43
43
0
40
40
0
50
24
43
43
0
41
41
0
22
43
43
0
40
40
0
63
0
41
41
0
38
38
0
0
43
43
0
41
41
0
63
27
41
41
0
38
38
0
25
43
43
0
41
41
0
80
0
38
38
0
37
37
0
0
39
39
0
37
37
0
80
22
38
38
0
37
37
0
21
39
39
0
37
37
0
②-①
②
②-①
①
②
②-①
予測
予測
K3
地点
予測値
(Hz)
現況
合成値
夜間
増加分
実測値
現況
合成値
昼間
中心
増加分
周波数
実測値
①
②
②-①
K3
地点
昼間
中心
周波数
①
②-①
実測値
0
②
②
合成値 増加分
47
①
①
現況
47
②-①
②-①
夜間
合成値 増加分
0
②
②
現況
5
①
①
予測値
予測値
(Hz)
現況
合成値
夜間
増加分
実測値
現況
合成値
増加分
実測値
①
②
②-①
①
②
②-①
①
②
②-①
①
②
②-①
5
0
52
52
0
52
52
0
5
12
52
52
0
52
52
0
6.3
4
55
55
0
55
55
0
6.3
12
55
55
0
55
55
0
8
7
52
52
0
52
52
0
8
11
52
52
0
52
52
0
10
11
59
59
0
60
60
0
10
11
59
59
0
60
60
0
12.5
18
56
56
0
54
54
0
12.5
14
56
56
0
54
54
0
16
25
54
54
0
54
54
0
16
17
54
54
0
54
54
0
20
23
55
55
0
55
55
0
20
14
55
55
0
55
55
0
25
21
55
55
0
54
54
0
25
17
55
55
0
54
54
0
31.5
14
52
52
0
50
50
0
31.5
18
52
52
0
50
50
0
40
7
53
53
0
50
50
0
40
19
53
53
0
50
50
0
50
4
52
52
0
49
49
0
50
24
52
52
0
49
49
0
63
0
51
51
0
49
49
0
63
28
51
51
0
49
49
0
46
0
46
0
80
0
51
51
0
46
注:1.予測地点の位置は第 8.1.1.2-3 図のとおりである。
2.時間の区分は騒音に係る環境基準の時間区分を用いた。
3.合成値は予測値と現況実測値を合成した値である。
80
23
51
51
0
46
注:1.予測地点の位置は第 8.1.1.2-3 図のとおりである。
2.時間の区分は騒音に係る環境基準の時間区分を用いた。
3.合成値は予測値と現況実測値を合成した値である。
4. 予測値は平坦特性である。
- 45 -
13.冷却塔白煙予測結果における白煙長さの予測結果の評価及び住宅地への白煙
の影響についての冷却塔の配置による感度解析結果(白煙長さ及び白煙下端
高 度 ) に つ い て [ 現 地 調 査 で 説 明 ]( 一 部 修 正 及 び 追 加 )
準 備 書 p8.1.1-271(585)「 ⅱ . 市 街 地 に 対 す る 白 煙 の 影 響 の 予 測 」 に お い て 、 冷
却 塔 か ら 1km 以 内 の 範 囲 に あ る 最 寄 住 宅 を 対 象 に FOG モ デ ル を 用 い て 予 測 し た 結 果 、
白 煙 の 出 現 時 間 帯 は す べ て 夜 間 、白 煙 の 到 達 頻 度 は 0.7%で あ り 、白 煙 の 下 端 高 度 は
最 低 で 100m、 そ の 時 の 白 煙 長 さ は 湿 式 運 転 時 に お い て 5.24km、 乾 湿 併 用 運 転 時 に
お い て 5.12km と な っ て い ま す 。
白 煙 長 さ の 予 測 結 果 が 約 5kmと 長 く 、 そ の 妥 当 性 を 確 認 す る た め 、 予 測 結 果 と 既
存 の 実 態 調 査 事 例 と の 比 較 を 検 討 し ま し た 。ま た 、住 宅 地 へ の 白 煙 の 影 響 に つ い て 、
FOGモ デ ル を 用 い て 、 予 測 に 用 い る 冷 却 塔 の セ ル の 配 置 の 違 い に よ る 予 測 結 果 を 比
較 す る た め 、 感 度 解 析 ( 白 煙 長 さ 及 び 白 煙 下 端 高 度 ) を 行 い ま し た 。( な お 、 白 煙
長さ、白煙下端高度及び白煙高さの定義は、図-1参照)
白煙長さ
中心軸
白煙領域
白煙下端高さ
図-1
白煙高さ
白煙長さ、白煙下端高度及び白煙高さの定義
1.冷却塔白煙予測結果における白煙長さの予測結果の妥当性について
(1)国内の火力発電所の白煙長さの実測結果及びその結果と予測結果との比較
国 内 の 火 力 発 電 所 ( 発 電 能 力 約 40万 kW) の 白 煙 長 さ の 実 態 調 査 ※ は 、 一 般 財 団
法人電力中央研究所(当時、財団法人電力中央研究所)により行われており、こ
の 調 査 は 、夏 季 (梅 雨 期 )、秋 季 、冬 季 に 可 視 及 び 赤 外 カ メ ラ の 画 像 (夜 間 及 び 曇 り
の 日 を 含 む )を 解 析 し 、 136ケ ー ス の 白 煙 領 域 (長 さ 、 高 さ )を 測 定 し て い ま す 。 ※ 1
測定された白煙長さの結果は図-2のとおりであり、白煙が雲入する場合に最大
で 約 1.2km、 雲 入 し な い 場 合 に 最 大 で 約 0.8kmと な っ て い ま す 。 ※ 2
※ 1出 典 : 道 岡 ら ( 2008) 「 機 械 通 風 式 冷 却 塔 か ら の 白 煙 予 測 手 法 ( そ の 2) - 観 測 に よ る
白 煙 の 実 態 把 握 - 」 ,大 気 環 境 学 会 誌 ,44,255-261.
※ 2出 典 : 道 岡 ら ( 2008) 「 機 械 通 風 式 冷 却 塔 か ら の 白 煙 予 測 手 法 ( そ の 3) - 白 煙 予 測 モ
デ ル の 開 発 - 」 ,大 気 環 境 学 会 誌 ,44,227-235.
- 46 -
( 白 煙 長 さ : L v)
( 白 煙 高 さ : H v)
備 考 : ・ 横 軸 は 野 外 観 測 値 (m)、 縦 軸 は FOGモ デ ル に よ る 予 測 値 (m)を 示 す 。
・ 図 中 の 点 線 は フ ァ ク タ ー 2( 誤 差 0.5倍 と 2倍 ) を 示 す 。
凡例
●:白煙が雲入りしていない場合
□:白煙が雲入りする場合
出 典 : 道 岡 ら ( 2008)「 機 械 通 風 式 冷 却 塔 か ら の 白 煙 予 測 手 法 ( そ の 3) - 白 煙 予 測 モ デ ル
の 開 発 - 」 ,大 気 環 境 学 会 誌 ,44,227-235.
図-2
白 煙 領 域 ( 白 煙 長 さ 、 白 煙 高 さ ) の 実 態 調 査 結 果 及 び FOGモ デ ル の 予 測
結果との比較
また、他の発電所の環境影響評価事例※では、既設の冷却塔を用いて現地調査
が 実 施 さ れ て お り 、こ の 調 査 結 果 に よ る と 、FOGモ デ ル の 白 煙 長 さ は 、実 測 値 の 約
2倍 で あ る 事 が 確 認 さ れ 、白 煙 下 端 高 度 は 概 ね 再 現 さ れ て い る こ と が 示 さ れ て い ま
す。
※ 出 典 : 平 成 24年 2月 10日 火 力 部 会 資 料 「 大 分 共 同 発 電 所 3号 機 増 設 計 画 環 境 影 響 評 価 準 備
書 補足説明資料」
( 2 ) 準 備 書 の FOGモ デ ル の 白 煙 長 さ の 評 価 に つ い て
準備書に示した市街地において白煙の高さが最も低くなる場合の気象条件
は、表-1のとおり、風速が弱く、大気が強い安定な時で、相対湿度が高い時で
す。
道 岡 ら ( 2008) ※ に は 、「 ゾ ン デ デ ー タ を 調 査 し た 結 果 、 強 い 安 定 成 層 ( 安 定 度
階 級 ( F,G)) で 見 ら れ る 気 温 分 布 は 地 表 面 近 傍 に 限 ら れ て お り 、 長 い 白 煙 が 形 成
さ れ る 上 空 100~ 200m以 上 で は す べ て の 場 合 で 中 立 成 層 ( 安 定 度 階 級 D) も し く は
- 47 -
弱 い 安 定 成 層( 安 定 度 階 級 E)で あ っ た 。」と 記 載 さ れ て お り 、FOGモ デ ル で は 大 気
が強い安定な時に、白煙の拡がり幅が実際よりも小さくなるため、白煙長さが過
大になっていると考えられます。
※ 出 典 : 道 岡 ら ( 2008)「 機 械 通 風 式 冷 却 塔 か ら の 白 煙 予 測 手 法 ( そ の 3) - 白 煙 予 測 モ デ
ル の 開 発 - 」 ,大 気 環 境 学 会 誌 ,44,227-235.
市街地において白煙の高さが最も低くなる場合の予測結果は、図-3のとおり
で す 。 白 煙 長 さ は 約 5kmと な っ て い ま す が 、 一 般 財 団 法 人 電 力 中 央 研 究 所 ( 当 時 、
財 団 法 人 電 力 中 央 研 究 所 )及 び 既 設 の 火 力 発 電 所 の 報 告 に よ る と 、FOGモ デ ル の 白
煙 長 さ は 、実 測 値 の 2倍 以 上 過 大 に 予 測 さ れ て い る こ と 、ま た 、今 回 の 予 測 評 価 に
用 い た 気 象 条 件 は 相 対 湿 度 が 93% と 高 く 、 雲 入 し や す い 時 で あ る こ と か ら 、 実 際
の 白 煙 長 さ は 1~ 2km程 度 に 収 ま る も の と 考 え ら れ ま す 。
以上のことから、評価書では、表-2のとおり、白煙長さについては、既存の
実態調査の結果を記載します。
表-1
市街地において白煙の高さが最も低くなる場合の気象条件
項
目
年月日時
対象方向
気
気象条件
平 成 26 年 2 月 28 日 6 時
東南東側
温
相対湿度
風
向
風
速
大気安定度
750m
9.7
℃
93
%
西(対象方向の-1方位)
1.2
m/s
F( 観 測 結 果 は G)
住居
図-3
市街地において白煙の高さが最も低くなる場合の予測結果
- 48 -
表-2 準備書から評価書への修正点
ゴシック体太字で記載した箇所が修正した箇所である。
準備書 p8.1.1-271(585)
修正案
ⅱ.市街地に対する白煙の影響の予測
対象事業実施区域の周辺の市街地方向における白煙の発生状況を予測した。対象とした最寄住宅の位置は
第 8.1.1.5-4 図のとおりであり、冷却塔から 1km 以内の範囲にある最寄住宅(東から南南東方向の 3 方向)と
した。対象方位は、各住宅方位の±1 方位とした。
第 8.1.1.5-8 表に示したように、これらの範囲の方向においても白煙の下端の高度は工場敷地境界で 100m
以上あり、市街地(住宅)への影響はないものと考えられる。
各方位の市街地(住宅)に到達する白煙の出現率と最低白煙下端高度は第 8.1.1.5-9 表のとおりであり、昼
間については白煙が市街地(住宅)にまで到達しないと予測される。夜間については出現率が最も高いのは、
東南東方向で出現率が 0.7%であり、最も低い白煙下端高度は 100m であった。
市街地において白煙の高さが最も低くなる場合の予測結果は第 8.1.1.5-10 表及び第 8.1.1.5-5 図のとおり
であり、白煙下端高度は 100m、白煙長さが 1km 以上であった。
以上により、市街地(住宅)への影響はないもの考えられる。
ⅱ.市街地に対する白煙の影響の予測
対象事業実施区域の周辺の市街地方向における白煙の発生状況を予測した。対象とした最寄住宅の位置は
第 8.1.1.5-4 図のとおりであり、冷却塔から 1km 以内の範囲にある最寄住宅(東から南南東方向の 3 方向)と
した。対象方位は、各住宅方位の±1 方位とした。
第 8.1.1.5-8 表に示したように、これらの範囲の方向においても白煙の下端の高度は工場敷地境界で 100m
以上あり、市街地(住宅)への影響はないものと考えられる。
各方位の市街地(住宅)に到達する白煙の出現率と最低白煙下端高度は第 8.1.1.5-9 表のとおりであり、昼
間については白煙が市街地(住宅)にまで到達しないと予測される。夜間については出現率が最も高いのは、
東南東方向で出現率が 0.7%であり、最も低い白煙下端高度は 100m であった。
市街地において白煙の高さが最も低くなる場合の予測結果は第 8.1.1.5-10 表及び第 8.1.1.5-5 図のとおり
であり、白煙下端高度は 100m、白煙長さが約 5km であったが、一般財団法人電力中央研究所(当時、財団法
人電力中央研究所)及び既設の火力発電所の※1、※2 の報告によると、FOG モデルの白煙長さは、実測値の 2 倍
以上過大に予測されていること、また、今回の予測評価に用いた気象条件は相対湿度が 93%と高く、雲入し
やすい時であることから、実際の白煙長さは 1~2km 程度に収まるものと考えられる。
以上により、市街地(住宅)への影響は少ないと予測される。
※1
※2
- 49 - 49 -
出典:道岡ら(2008)「機械通風式冷却塔からの白煙予測手法(その2)-観測による白煙の実態把握-」,大
気環境学会誌,44,255-261.
出典:道岡ら(2008)「機械通風式冷却塔からの白煙予測手法(その3)-白煙予測モデルの開発-」,大気環
境学
会誌,44,227-235.
2.住宅地への白煙の影響についての冷却塔の配置による感度解析結果(白煙長さ及
び白煙下端高度)について
準 備 書 p8.1.1-271(585)「 ⅱ. 市 街 地 に 対 す る 白 煙 の 影 響 の 予 測 」 に お い て 、 白
煙 長 さ が 5km と 長 く 予 測 さ れ て い ま す が 、計 算 過 程 に お け る フ ァ ン の 条 件 を 変 え た
場合の住宅地への白煙の影響について感度解析を行いました。
な お 、 準 備 書 で は 、 復 水 タ ー ビ ン ×2 基 用 と し て 、 冷 却 塔 2 系 列 を 東 西 方 向 に 直
列 配 置 し て い ま す 。予 測 に 当 た っ て は 、排 出 源 は 主 軸 濃 度 が 最 も 高 く な る よ う 各 系
列共に冷却塔の中心となる様配置しました。
(1)煙源諸元
煙源の諸元は表-3のとおりです。
表-3
冷 却 塔 諸 元 ( 準 備 書 第 8.1.1.5-3 表 )
冷 却 塔 諸 元
冷却塔の長さ、幅、高さ
72.60×13.0×13.1
(m)
フ ァ ン 口 径 (m)
7.1
フ ァ ン 頭 頂 部 高 さ (m)
15.3
フ ァ ン 台 数 (台 )
8
白煙対策
フィンコイル加熱方式
排 気 諸 元
稼 働 フ ァ ン 数 (台 )
8
3
循 環 冷 却 水 量 (m /h)
16,017
排 出 熱 量 (MW)
222.2
蒸 発 水 分 量 (g/s)
51,435
飛 散 水 分 量 (g/s)
1,128
運転条件
湿式運転
乾湿併用運転
*
排 気 温 度 (℃ )
25.9~ 36.6
26.4~ 36.6 *
排 気 湿 度 (% )
100
90~ 100 *
排 気 速 度 (m/s)
10.23
10.23~ 10.75 *
注:*は各月の範囲を示す。
(2)計算ケース
計算ケース並びにセルの配置及び計算条件は表-4のとおりです。3 つの条件
( CASE1~ 3) で 住 宅 地 へ の 白 煙 の 影 響 を 計 算 し 、 影 響 を 予 測 し ま し た 。 CASE1 は
冷 却 塔 の 排 出 源 数 を 1 つ と し て 座 標 を 冷 却 塔 の 中 心 と し ま し た 。 CASE2 は 準 備 書
の冷却塔のセルの配置であり、冷却塔の排出源数を 2 つとし、排出源の座標はい
ず れ も 冷 却 塔 の 中 心 と し ま し た 。 CASE3 は 冷 却 塔 の 排 出 源 数 を 8 つ と し て 8 基 を
個々に配置しました。
- 50 -
表-4
計算ケース並びにセルの配置及び計算条件
ケース
セルの配置及び計算条件
1 系 列 ( 8 基 ×1)、 冷 却 塔 の 中 央 に 配 置 し た 。
口 径 は 等 価 口 径 20.1m( =7.1m×8 基 0 . 5 )
CASE1
( 排 出 源 数 1)
1 系列
CASE2
( 排 出 源 数 2,準 備 書 )
2 系 列 ( 4 基 ×2)、 い ず れ も 冷 却 塔 の 中 央 に 配 置 し た 。
口 径 は 等 価 口 径 14.2m( =7.1m×4 基 0 . 5 )
2 系列(同じ位置に 2 つの排出源
CASE3
( 排 出 源 数 8)
8 基を個々に配置した。
(3)計算結果
表-4に示した各ケースにおける市街地方向の白煙の長さ、白煙下端高度の結
果は表-5及び図-4のとおりです。排出源数が増加するほど白煙の長さは増加
し、白煙下端高度は減少する傾向がみられました。
表-5
各ケースにおける市街地の白煙の高さが最も低くなる場合の予測結果
ケース
CASE1
( 排 出 源 数 1)
CASE2
( 排 出 源 数 2, 準 備 書 )
CASE3
( 排 出 源 数 8)
項目
湿式運転
乾湿併用運転
湿式運転
乾湿併用運転
湿式運転
乾湿併用運転
- 51 -
白煙長さ
4,230 m
4,080 m
5,240 m
5,120 m
6,630 m
6,600 m
白煙下端高度
140 m
150 m
100 m
105 m
55 m
60 m
CASE1(排 出 源 数 1)
CASE2(排 出 源 数 2)
準備書記載
CASE3(排 出 源 数 8)
図-4 各ケースにおける市街地の白煙下端高度が最も低くなる場合の予測結果
- 52 -
14.LNGバース設備の工事に伴う水質(水の濁り)及び底質(有害物質)を
環境影響評価項目に選定しない理由について
方法書では、建設機械の稼働に伴う水質(水の濁り)及び底質(有害物質)を環境
影響評価項目として選定しましたが、準備書では、事業計画を踏まえてこれらの項目
を選定しないこととしました。選定しないこととした理由は、以下のとおりです。
(1)LNGバース設備の構造について
LNGバース設備のイメージは、図-1のとおりです。
L N G バ ー ス 設 備 は 、設 置 工 事 の 際 に 海 底 の 掘 削 等 に よ り 濁 り が 発 生 す る 重 力
コ ン ク リ ー ト 式 で は な く 、設 置 工 事 の 際 に 海 底 の 掘 削 や 浚 渫 を 行 わ な い 杭 式 ド ル
フィンとすることにより大規模な濁りの発生を回避しました。
図-1
LNGバース設備のイメージ
(2)環境影響評価項目に選定しない根拠について
杭式ドルフィンとしたことにより環境影響評価項目に選定しなかった理由と
した文献資料の記載は、表-1のとおりです。
「 Doctor of the sea( 改 訂 版 ) 」 ( 平 成 8 年 、 社 団 法 人 日 本 埋 立 浚 渫 協 会 環
境 部 会 )に は 、杭 打 ち 工 事 に よ る 濁 り の 発 生 が 少 な く 影 響 が 軽 微 で あ る こ と が 記
載 さ れ て い た こ と 、 「 港 湾 工 事 に お け る 濁 り 影 響 予 測 の 手 引 き 」 ( 平 成 16 年 、
国 土 交 通 省 港 湾 局 )に は 、濁 り 発 生 要 因 と な る 工 種 に 杭 打 ち 工 事 が 含 ま れ て い な
かった こと から 、水 質(水の 濁り )及 び底 質(有害 物質 )を 環境 影 響評価 項目と
して選定しませんでした。
表-1
環境影響評価項目に選定しなかった理由とした文献資料の記載
出典番号
①
記載内容
・「港湾工事の工種による水質汚濁の影響度」において、「杭打ちは環境への
影響度軽微」と記載されている。
・「工事材料に関する検討項目」において、「杭打ちは濁りの発生が少ないた
め、一般的には取り扱っていない」と記載されている。
②
「濁り発生要因となる工種の抽出」の項において杭打ち工事は入っていない。
出 典 ① :「 Doctor of the sea( 改 訂 版 ) 」( 平 成 8 年 、 社 団 法 人 日 本 埋 立 浚 渫 協 会 環 境 部 会 )
② : 「 港 湾 工 事 に お け る 濁 り 影 響 予 測 の 手 引 き 」 ( 平 成 16 年 、 国 土 交 通 省 港 湾 局 )
- 53 -
15.水質(水の汚れ及び富栄養化)の予測地点及び予測結果について
[現地調査で説明]
準 備 書 に お け る 水 質 の 予 測 地 点 に つ い て 、 水 の 汚 れ ( 化 学 的 酸 素 要 求 量 ( COD) )
の 予 測 地 点 は 新 居 浜 海 域 St-10、 富 栄 養 化 ( 全 窒 素 ( T-N) 及 び 全 燐 ( T-P) ) の 予 測
地 点 は 新 居 浜 海 域 St-12 及 び 西 条 海 域 St-2 と し て い ま す 。以 下 に 、そ の 理 由 と 、全 窒
素 ( T-N) 及 び 全 燐 ( T-P) の 寄 与 濃 度 を 新 居 浜 海 域 St-10 に お い て 予 測 し た 場 合 の 結
果を示します。
(1)愛媛県による水質測定項目及び環境基準の評価対象地点を踏まえた水の汚れ及
び富栄養化の予測地点の選定
水の汚れ及び富栄養化の予測地点は、図-1のとおりです。
対 象 事 業 実 施 区 域 周 辺 海 域 で は 、愛 媛 県 に よ る 公 共 用 水 域 の 水 質 測 定 が 行 わ れ
て い ま す 。 新 居 浜 海 域 St-10 は 、 化 学 的 酸 素 要 求 量 (COD)の 評 価 対 象 地 点 と な っ
て お り 同 項 目 の 測 定 が 行 わ れ て い ま す が 、 全 窒 素 ( T-N) 及 び 全 燐 ( T-P) の 測 定
は 行 わ れ て い ま せ ん 。 新 居 浜 海 域 St-12 及 び 西 条 海 域 St-2 は 、 全 窒 素 ( T-N) 及
び 全 燐 ( T-P) の 評 価 対 象 地 点 と な っ て お り 同 項 目 の 測 定 が 行 わ れ て い ま す 。
以 上 の こ と か ら 、化 学 的 酸 素 要 求 量 (COD)の 予 測 地 点 は 新 居 浜 海 域 St-10、全 窒
素 ( T-N) 及 び 全 燐 ( T-P) の 予 測 地 点 は 新 居 浜 海 域 St-12 及 び 西 条 海 域 St-2 と
しました。
( 2 ) 新 居 浜 海 域 St-10 に お け る 全 窒 素 ( T-N) 及 び 全 燐 ( T-P) の 予 測 結 果
施 設 の 稼 働 に 伴 う 新 居 浜 海 域 St-10 に お け る 全 窒 素 ( T-N) 及 び 全 燐 ( T-P) の
寄 与 濃 度 予 測 結 果 は 表 - 1 の と お り で す 。 な お 、 新 居 浜 海 域 St-10 に お い て 全 窒
素 ( T-N) 及 び 全 燐 ( T-P) の 測 定 は 行 わ れ て い な い た め 、 将 来 予 測 濃 度 は 示 し て
いません。
一 般 排 水 と L N G 気 化 器 海 水 を 加 味 し た 場 合 の 新 居 浜 海 域 St-10 に お け る 全 窒
素( T-N)及 び 全 燐( T-P)の 寄 与 濃 度 は 、全 窒 素( T-N)が 0.02mg/L、全 燐( T-P)
が 0.019mg/L で し た 。 新 居 浜 海 域 St-10 で は 、 施 設 の 稼 働 に 伴 い 全 窒 素 ( T-N)
及 び 全 燐 ( T-P) の 濃 度 が 上 昇 し ま す が 、 一 般 排 水 は 新 設 排 水 処 理 設 備 で 適 正 に
処 理 し た 後 、既 設 放 水 路 か ら 排 水 す る こ と に よ り 自 主 的 な 水 質 管 理 値 を 順 守 し ま
す。
- 54 -
新居浜海域
St-12
■
既設
放水口
新居浜海域
St-10
●
西条海
域
St-2
●
:水の汚れ予測地点(1 地点)
■
:富栄養化予測地点(2 地点)
図-1
水の汚れ及び富栄養化の予測地点
- 55 -
表-1
既設放水口からの
距 離 (m)
項
(T-N)
全燐
(T-P)
800
西 条 海 域 St-2
新居浜海域
St-12
(距 離 約 2,400m)
100
200
400
新 居 浜 海 域 St-10
(距 離 約 490m)
一般排水
0.04
0
0
0
0
0
一般排水+
LNG気化器海水
0.09
0.05
0.02
0.02
0.01
0
一般排水
0.049
0
0
0
0
0
0.054
0.025
0.019
0.008
0
目
全窒素
寄与濃度予測結果
一般排水+
0.100
LNG気化器海水
注 : 西 条 海 域 St-2 の 現 況 濃 度 ( 愛 媛 県 に よ る 平 成 25 年 度 測 定 結 果 の 平 均 値 ) は 、 全 窒 素 ( T-N)
が 0.17mg/L、全 燐( T-P)が 0.015mg/L で あ り 、新 居 浜 海 域 St-12 の 現 況 濃 度( 愛 媛 県 に よ る
平 成 25 年 度 測 定 結 果 の 平 均 値 ) は 、 全 窒 素 ( T-N) が 0.16mg/L、 全 燐 ( T-P) が 0.026mg/L で
ある。
- 56 -
16.海生動物の重要な種の調査結果について[現地調査で説明]
海生生物の重要な種について、準備書では、文献調査による対象事業実施区域周辺
海域における確認位置を記載していなかったため、次のとおり示します。
文 献 調 査 に よ り 確 認 さ れ た 海 生 動 物 の 重 要 な 種 は 、 準 備 書 p3.1-80(130) の
第 3.1-60 表 の と お り で す 。な お 、文 献 調 査 に 使 用 し た 資 料 は 表 - 1 、文 献 調 査 で 確 認
された重要な種の確認位置は図-1のとおりです。
対象事業実施区域外の海域では、哺乳類のスナメリ、甲殻類のヘイケガニ等、貝類
のイタボガキ及びアダムスタマガイ等、広い範囲で重要な種が確認されました。
表-1
番号
区分
①
全国
②
愛媛県
③
④
資料名称
「海域自然環境保全基礎調査
14 年 、 環 境 省 )
海 棲 哺 乳 類 調 査( ス ナ メ リ 生 息 調 査 )報 告 書 」( 平 成
「 愛 媛 県 総 合 科 学 博 物 館 研 究 報 告 第 5 号 」 ( 平 成 12 年 、 愛 媛 県 総 合 科 学 博 物 館 )
新居浜市 「新居浜市の生物相調査報告書
その他
文献資料一覧
―Ⅱ.海域の動物―」(平成 3 年、新居浜市)
「 新 居 浜 西 火 力 発 電 所 3 号 発 電 設 備 建 設 工 事 環 境 影 響 評 価 書 」 ( 平 成 17 年 、 住 友 共
同 電 力 (株 ))
- 57 -
①
②
哺乳類:スナメリ
魚 類:ヒモハゼ
甲殻類:ヒメアシハラガニ
アリアケモドキ
貝 類:ヒメコザラ
ウミニナ
フトヘナタリガイ
クチバガイ
ユウシオガイ
サビシラトリ
マゴコロガイ
ヤマトシジミ
クシケマスオガイ
ハマグリ
③
③
甲殻類:ヘイケガニ
貝類:アダムスタマガイ
③
貝類:アダムスタマガイ
④
④
甲殻類:ヘイケガニ
貝 類:タイラギ
甲殻類:ヘイケガニ
貝 類:タイラギ
④
④
甲殻類:ヘイケガニ
貝類:カミスジカイコガイダマシ
注:1.図中の①~④の番号は、表-1の①~④に該当する。
2.①のスナメリは出典に詳細な確認位置の記載が無いため、おおよ
その確認位置を示す。
3.②の確認位置は、加茂川河口域である。
図-1 文献調査による重要な海生動物の確認位置
- 58 -
魚 類:チワラスボ
甲殻類:ヘイケガニ
貝 類:イタボガキ
アダムスタマガイ
17.海生動物の重要な種の予測結果について
海生動物の重要な種の予測結果は、対象事業実施区域周辺海域における重要な種の
生息環境の詳細は不明であることや、文献調査による対象事業実施区域周辺海域にお
ける重要な種の確認状況を勘案し、評価書では、表-1のとおり修正します。
- 59 -
表-1(1) 準備書修正案
ゴシック体太字が修正した箇所である。
準備書 p8.1.3-97(719)~8.1.3-98(720)
修正案
- 60 -
カ. 重要な種及び注目すべき生息地
カ. 重要な種及び注目すべき生息地
(ア) 節足動物(ヘイケガニ)
(ア) 節足動物(ヘイケガニ)
本種は、春季、夏季、冬季調査において、底生生物(メガロベントス)の調査地点 2、
本種は、春季、夏季、冬季調査において、底生生物(メガロベントス)の調査地点 2、
3、4 で確認されている。
3、4 で確認されている。
LNGバース設備の設置によりヘイケガニの生息場所の一部が消失すると考えられ
LNGバース設備の設置によりヘイケガニの生息場所の一部が消失すると考えられ
るが、新たに設置するLNGバース設備は、設置面積が小さく海域流動を妨げない杭式
るが、新たに設置するLNGバース設備は、設置面積が小さく海域流動を妨げない杭式
ドルフィンとすること、確認地点と同様の生息環境は周辺に広く存在することから、節
ドルフィンとすること、工事中は汚濁防止装置(汚濁防止枠又は汚濁防止膜)を使用し
足動物(ヘイケガニ)に与える影響は少ないものと予測する。
て濁りの拡散を防止すること、本種は既存資料調査により対象事業実施区域外において
も確認されており、現地調査の確認地点と同様の生息環境は周辺に広く存在すると考え
(イ) 軟体動物(腹足類:ネコガイ及びツガイ、二枚貝類:ヤマホトトギス、タイラギ(リ
られることから、節足動物(ヘイケガニ)に与える影響は少ないものと予測する。
シケタイラギ)、タガソデモドキ、ツルマルケボリガイ、オウギウロコガイ、キヌタアゲ
マキ、サクラガイ、ウズザクラ、チゴマテガイ)
(イ)軟体動物(二枚貝類:タイラギ(リシケタイラギ))
これらの種の確認状況は、第 8.1.3.2-13 表のとおりである。
本種は、冬季調査において、底生生物(メガロベントス)の調査地点 3、4 で確認さ
潮間帯生物(動物)調査で確認されたタガソデモドキについては、確認地点では工事
れている。
を行わないこと、新たに設置するLNGバース設備は、設置面積が小さく海域流動を妨
LNGバース設備の設置によりタイラギ(リシケタイラギ)の生息場所の一部が消失
げない杭式ドルフィンとすること、工事中は汚濁防止装置(汚濁防止枠又は汚濁防止膜)
すると考えられるが、新たに設置するLNGバース設備は、設置面積が小さく海域流動
を使用して濁りの拡散を防止すること、確認地点と同様の敷石護岸は周辺に広く存在す
を妨げない杭式ドルフィンとすること、工事中は汚濁防止装置(汚濁防止枠又は汚濁防
ることから、影響は少ないものと予測する。
止膜)を使用して濁りの拡散を防止すること、本種は既存資料調査により対象事業実施
底生生物(マクロベントス)調査及び底生生物(メガロベントス)調査で確認された
区域外においても確認されており、現地調査の確認地点と同様の生息環境は周辺に広く
腹足類 2 種及び二枚貝類 8 種については、LNGバース設備の設置により生息場所の一
存在すると考えられることから、軟体動物(二枚貝類:タイラギ(リシケタイラギ))
部が消失すると考えられるが、新たに設置するLNGバース設備は、設置面積が小さく
に与える影響は少ないものと予測する。
海域流動を妨げない杭式ドルフィンとすること、確認地点と同様の生息環境は周辺に広
く存在することから、軟体動物(ネコガイ等 11 種)に与える影響は少ないものと予測
する。
注:「8.4 環境影響の総合的な評価」の p8.4-42(1000)、要約書 p71 も同様に記載する。
- 60 -
表-1(2) 準備書修正案
ゴシック体太字が修正した箇所である。
- 61 -
準備書 8.1.3-98(720)
修正案
(イ) 軟体動物(腹足類:ネコガイ及びツガイ、二枚貝類:ヤマホトトギス、タイラギ(リ
シケタイラギ)
、タガソデモドキ、ツルマルケボリガイ、オウギウロコガイ、キヌタアゲマ
キ、サクラガイ、ウズザクラ、チゴマテガイ)
これらの種の確認状況は、第 8.1.3.2-13 表のとおりである。
潮間帯生物(動物)調査で確認されたタガソデモドキについては、確認地点では工事
を行わないこと、新たに設置するLNGバース設備は、設置面積が小さく海域流動を妨
げない杭式ドルフィンとすること、工事中は汚濁防止装置(汚濁防止枠又は汚濁防止膜)
を使用して濁りの拡散を防止すること、確認地点と同様の敷石護岸は周辺に広く存在す
ることから、影響は少ないものと予測する。
底生生物(マクロベントス)調査及び底生生物(メガロベントス)調査で確認された
腹足類 2 種及び二枚貝類 8 種については、LNGバース設備の設置により生息場所の一
部が消失すると考えられるが、新たに設置するLNGバース設備は、設置面積が小さく
海域流動を妨げない杭式ドルフィンとすること、確認地点と同様の生息環境は周辺に広
く存在することから、軟体動物(ネコガイ等 11 種)に与える影響は少ないものと予測
する。
(ウ) 脊索動物(ナメクジウオ(ヒガシナメクジウオ)
)
本種は、冬季に底生生物(マクロベントス)の調査地点 4 で確認されている。
LNGバース設備の設置によりナメクジウオ(ヒガシナメクジウオ)の生息場所の一
部が消失すると考えられるが、新たに設置するLNGバース設備は、設置面積が小さく
海域流動を妨げない杭式ドルフィンとすること、確認地点と同様の生息環境は周辺に広
く存在することから、脊索動物(ナメクジウオ(ヒガシナメクジウオ)
)に与える影響
は少ないものと予測する。
(ウ) 軟体動物(腹足類:ネコガイ及びツガイ、二枚貝類:ヤマホトトギス、タガソデモド
キ、ツルマルケボリガイ、オウギウロコガイ、キヌタアゲマキ、サクラガイ、ウズザクラ、
チゴマテガイ)
これらの種の確認状況は、第 8.1.3.2-13 表のとおりである。
潮間帯生物(動物)調査で確認されたタガソデモドキについては、確認地点では工事
を行わないこと、新たに設置するLNGバース設備は、設置面積が小さく海域流動を妨
げない杭式ドルフィンとすること、工事中は汚濁防止装置(汚濁防止枠又は汚濁防止膜)
を使用して濁りの拡散を防止すること、確認地点と同様の敷石護岸は周辺に広く存在す
ることから、影響は少ないものと予測する。
底生生物(マクロベントス)調査及び底生生物(メガロベントス)調査で確認された
腹足類 2 種及び二枚貝類 7 種については、LNGバース設備の設置により生息場所の一
部が消失すると考えられるが、新たに設置するLNGバース設備は、設置面積が小さく
海域流動を妨げない杭式ドルフィンとすること、工事中は汚濁防止装置(汚濁防止枠又
は汚濁防止膜)を使用して濁りの拡散を防止することから、軟体動物(ネコガイ等 9 種)
に与える影響は少ないものと予測する。
(エ) 脊索動物(ナメクジウオ(ヒガシナメクジウオ)
)
本種は、冬季に底生生物(マクロベントス)の調査地点 4 で確認されている。
LNGバース設備の設置によりナメクジウオ(ヒガシナメクジウオ)の生息場所の一
部が消失すると考えられるが、新たに設置するLNGバース設備は、設置面積が小さく
海域流動を妨げない杭式ドルフィンとすること、工事中は汚濁防止装置(汚濁防止枠又
は汚濁防止膜)を使用して濁りの拡散を防止することから、脊索動物(ナメクジウオ(ヒ
ガシナメクジウオ)
)に与える影響は少ないものと予測する。
- 61 -
18.生態系(上位性)調査で確認されたハヤブサ及びミサゴの確認位置の
記載について[現地調査で説明]
準 備 書
p8.1.3-32(654) の 第
8.1.3.1-6 図 (1) 、 準 備 書
p8.1.3-36(658) ~
p8.1.3-37(659)の 第 8.1.3.1-9 図 (1)及 び (2)に お け る 記 載 は 、 生 態 系 ( 上 位 性 ) の 生
息状況調査で確認されたハヤブサ及びミサゴの確認位置を記載していません。同調査
で 確 認 さ れ た ハ ヤ ブ サ 及 び ミ サ ゴ の 確 認 位 置 は 、第 8 章「 8.1.5
生 態 系 」に 記 載 し て
い ま す の で 、そ の 旨 を 、第 8.1.3.1-6 図 (1)、第 8.1.3.1-9 図 (1)及 び (2)に 記 載 し 、評
価書では表-1のとおり修正します。
- 62 -
表-1(1)
準備書修正案
ゴシック体太字で記載した箇所が修正した箇所である。
準備書 p8.1.3-32(654)
第 8.1.3.1-6 図(1)
修正案
重要な種(鳥類)の確認位置(猛禽類)
第 8.1.3.1-6 図(1)
ミサゴ等の確認位置は、種の保護のため
記載していない。
重要な種(鳥類)の確認位置(猛禽類)
ミサゴ等の確認位置は、種の保護のため
記載していない。
- 63 注 : 生態 系 (上 位性 ) の生 息状 況 調査 で 確認 され た ハヤ ブサ の
確 認 位 置は p8.1.5-15(817)~8.1.5-18(820)、 ミサ ゴ の確
認位 置は p8.1.5-36(838)~ 8.1.5-39(841)に記載し た。
- 63 -
表-1(2)
準備書修正案
ゴシック体太字で記載した箇所が修正した箇所である。
準備書 p8.1.3-36(658)
第 8.1.3.1-9 図(1)
修正案
生態系調査で確認された重要な種(猛禽類)の確認位置
第 8.1.3.1-9 図(1)
ハチクマ等の確認位置は、種の保護のため
記載していない。
生態系調査で確認された重要な種(猛禽類)の確認位置
ハチクマ等の確認位置は、種の保護のため
記載していない。
- 64 注 : 生態 系 (上 位性 ) の生 息状 況 調査 で 確認 され た ハヤ ブサ の
確 認 位 置は p8.1.5-15(817)~8.1.5-18(820)、 ミサ ゴ の確
認位 置は p8.1.5-36(838)~ 8.1.5-39(841)に記載し た。
- 64 -
表-1(3)
準備書修正案
ゴシック体太字で記載した箇所が修正した箇所である。
準備書 p8.1.3-37(659)
第 8.1.3.1-9 図(2)
修正案
生態系調査で確認された重要な種(猛禽類)の確認位置
第 8.1.3.1-9 図(2)
ノスリ等の確認位置は、種の保護のため
記載していない。
生態系調査で確認された重要な種(猛禽類)の確認位置
ノスリ等の確認位置は、種の保護のため
記載していない。
- 65 注:生 態系(上位性)の生息状況調 査で確認 されたハ ヤブサの確
認位 置は p8.1.5-15(817)~ 8.1.5-18(820)、ミサゴ の確認位
置 は p8.1.5-36(838)~ 8.1.5-39(841)に記載し た。
- 65 -
19.生態系注目種(ハヤブサ、ミサゴ及びイソヒヨドリ)の一般生態に関する
記載について
環 境 影 響 評 価 準 備 書 に 記 載 し た 生 態 系 注 目 種( ハ ヤ ブ サ 、ミ サ ゴ 及 び イ ソ ヒ ヨ ド リ )
の一般生態の記載には、生物名を標準和名としていない個所などがありますが、これ
らの記載は出典の記載を抜粋して記載しているため、表-1のとおり、評価書に記載
します。
- 66 -
表-1(1) 準備書修正案
ゴシック体太字が修正した箇所である。
準備書 p8.1.5-7(807)
修正案
③ 上位性注目種(ハヤブサ)に係る調査結果の概要
a. 文献その他の資料調査
ハヤブサの一般生態系については、文献その他の資料を参考にその概要を整理
した。
③ 上位性注目種(ハヤブサ)に係る調査結果の概要
a. 文献その他の資料調査
ハヤブサの一般生態については、文献その他の資料を参考にその概要を整理
した。なお、以下は、原則として出典の記載のとおり記述した。
表-1(2) 準備書修正案
ゴシック体太字が修正した箇所である。
- 67 -
準備書 p8.1.5-25(825)
修正案
④ 上位性注目種(ミサゴ)に係る調査結果の概要
a. 文献その他の資料調査
ミサゴの一般生態系については、文献その他の資料を参考にその概要を整理し
た。
④ 上位性注目種(ミサゴ)に係る調査結果の概要
a. 文献その他の資料調査
ミサゴの一般生態については、文献その他の資料を参考にその概要を整理し
た。なお、以下は、原則として出典の記載のとおり記述した。
表-1(3) 準備書修正案
ゴシック体太字が修正した箇所である。
準備書 p8.1.5-40(840)
修正案
⑤ 典型性注目種(イソヒヨドリ)に係る調査結果の概要
a. 文献その他の資料調査
イソヒヨドリの一般生態系については、文献その他の資料を参考にその概要を
整理した。
⑤ 典型性注目種(イソヒヨドリ)に係る調査結果の概要
a. 文献その他の資料調査
イソヒヨドリの一般生態系については、文献その他の資料を参考にその概要
を整理した。なお、以下は、原則として出典の記載のとおり記述した。
- 67 -
20.生態系の予測評価の修正について
環境影響評価準備書に記載した生態系の予測評価の結果は、行動環境好適性指数や
採餌環境好適性指数から好適生息指数を求め、好適生息区分図を作成して予測評価を
行 い ま し た が 、現 地 調 査 結 果 と 好 適 生 息 区 分 図 と の 不 整 合 が み ら れ る こ と 等 を 踏 ま え 、
次のとおり方針を見直すこととします。
評価書では、表-1のとおり、記載内容を修正します。
<生態系の予測評価方針>
・上位性
ハヤブサ
生息状況調査結果に基づく行動への影響予測、餌量調査結果に基づく餌資源への
影響予測を記載
・上位性
ミサゴ
生息状況調査結果に基づく行動への影響予測、生息状況調査結果に基づく採餌場
への影響予測を記載
・典型性
イソヒヨドリ
生息状況調査結果に基づく行動及び繁殖への影響予測、餌量調査結果に基づく餌
資源への影響予測を記載
- 68 -
表 - 1 (1)
準備書修正案
ゴシック体太字が修正した箇所である。
- 69 -
準 備 書 p8.1.5-3(803)
修正案
(b) 対 象 事 業 実 施 区 域 及 び そ の 周 辺 の 状 況
(b) 対 象 事 業 実 施 区 域 及 び そ の 周 辺 の 状 況
対象事業実施区域及びその周辺の環境類型区分図は
対象事業実施区域及びその周辺の環境類型区分図は
第 8.1.5-1 図 、 食 物 連 鎖 の 概 要 は 第 8.1.5-2 図 の と お り で あ る 。
第 8.1.5-1 図 、 食 物 連 鎖 の 概 要 は 第 8.1.5-2 図 の と お り で あ る 。
対象事業実施区域は、新居浜市のほぼ中央北部埋め立て造成地
対象事業実施区域は、新居浜市のほぼ中央北部埋め立て造成地
に 進 出 し た 住 友 化 学 (株 )愛 媛 工 場 新 居 浜 地 区 及 び そ の 周 囲 の 一 部
に 進 出 し た 住 友 化 学 (株 )愛 媛 工 場 新 居 浜 地 区 及 び そ の 周 囲 の 一 部
の海域である。対象事業実施区域の北側、西側及び東側は海に面
の海域である。対象事業実施区域の北側、西側及び東側は海に面
し 、 南 側 は 市 街 地 が 広 が り 、 市 街 地 の 南 側 に は 標 高 200m 前 後 の
し 、 南 側 は 市 街 地 が 広 が り 、 市 街 地 の 南 側 に は 標 高 200m 前 後 の
丘陵地が東西に連なっている。環境類型区分としては市街地と丘
丘陵地が東西に連なっている。環境類型区分としては市街地と丘
陵部における樹林が目立つが、海岸沿いの一部などに草地が部分
陵部における樹林が目立つが、海岸沿いの一部などに草地が部分
的にみられる。
的にみられる。
対象事業実施区域の陸域の殆どは、製造プラントや倉庫等の人
対象事業実施区域の陸域の殆どは、製造プラントや倉庫等の人
工構造物や造成地に占められており、一部に整備された緑地等も
工構造物や造成地に占められており、一部に整備された緑地等も
存在するが、人為的影響を強く受けた生息・生育基盤となってい
存在するが、人為的影響を強く受けた生息・生育基盤となってい
る。対象事業実施区域の北側に隣接する御代島には樹林が残され
る。対象事業実施区域の北側に隣接する御代島には樹林が残され
ており、斜面にはコナラ群落やクスノキ群落が残されている。対
ており、斜面にはコナラ群落やクスノキ群落が残されている。対
象事業実施区域周辺の平野部は、市街地が多くを占めるが一部に
象事業実施区域周辺の平野部は、市街地が多くを占めるが一部に
畑雑草群落や水田雑草群落がみられる。さらに南側の丘陵地には
畑雑草群落や水田雑草群落がみられる。さらに南側の丘陵地には
広く樹林が広がっているが、コナラ群落やスギ・ヒノキ・サワラ
広く樹林が広がっているが、コナラ群落やスギ・ヒノキ・サワラ
植林等の二次林が広く分布し、一部はゴルフ場となっており、自
植林等の二次林が広く分布し、一部はゴルフ場となっており、自
然植生は残されていない。
然植生は残されていない。
対象事業実施区域及びその周辺の食物連鎖としては、丘陵地及
対象事業実施区域及びその周辺の食物連鎖としては、丘陵地及
び御代島の樹林や、平野部の市街地及び畑雑草群落、小河川や海
び御代島の樹林や、平野部の市街地及び畑雑草群落、小河川や海
岸等の生息場所を反映し、下位の消費者としては、樹林性及び草
岸等の生息場所を反映し、下位の消費者としては、樹林性及び草
地 性 の 昆 虫 類 等 が 生 息 し 、そ れ ら を 捕 食 す る 中 位 消 費 者 と し て は 、
地 性 の 昆 虫 類 等 が 生 息 し 、そ れ ら を 捕 食 す る 中 位 消 費 者 と し て は 、
カナヘビ、ニホンアカガエル等の爬虫類、アカネズミ等の小型哺
中型哺乳類のタヌキ、小型哺乳類のアカネズミ等、爬虫類のカナ
乳類、イソヒヨドリ、シギ・チドリ類、ホオジロ等の鳥類が生息
ヘビ及びニホンアカガエル等、鳥類のイソヒヨドリ、シギ・チド
している。そして食物連鎖の上位に位置する種としては、哺乳類
リ類、ホオジロ等が生息している。そして食物連鎖の上位に位置
のタヌキ及びイタチ属の一種、鳥類では煙突等の人工構造物を利
する種としては、哺乳類のイタチ属の一種、鳥類では煙突等の人
用するハヤブサ、海岸部を餌場として利用し、魚類を捕食するミ
工構造物を利用するハヤブサ、海岸部を餌場として利用し、魚類
サゴ等が生息している。
を捕食するミサゴ等が生息している。
- 69 -
表 - 1 (2)
準備書修正案
一点鎖線で囲んだ部分(太い矢印で示した部分)が修正した箇所である。
第 8.1.5-2 図
上位
消費者
準 備 書 p8.1.5-5(805)
対象事業実施区域及びその周辺の食物連鎖の概要
第 8.1.5-2 図
上位
消費者
ハヤブサ、ミサゴ、オオタカ等の猛禽類
ハヤブサ、ミサゴ、オオタカ等の猛禽類
修正案
対象事業実施区域及びその周辺の食物連鎖の概要
ハヤブサ、ミサゴ、オオタカ等の猛禽類
ハヤブサ、ミサゴ、オオタカ等の猛禽類
タヌキ
イタチ属の一種
タヌキ
イタチ属の一種
モズ
イソヒヨドリ
モズ
アオサギ、セグロカモメ
アカネズミ、ハツカネズミ等の哺乳類
- 70 -
ホオジロ、ハクセキレイ、スズメ等の鳥類
昆虫類等
シギ,チドリ類
樹 林
草地
コナラ群落
植生区分 クサギーアカメガシワ群落
クスノキ群落
土地利用
等
地形
ホオジロ、ハクセキレイ、スズメ等の鳥類
魚類等
ニホントカゲ、アマガエル等の爬虫類・両生類
下位
消費者
植物プランクトン
市街地
ススキ群団
ゴルフ場・芝地 市街地
造成地
畑雑草群落
水田雑草群落 等
等
平地・丘陵地
カモ類
動物プランクトン
底生動物等
植物
生産者
類型区分
アオサギ、セグロカモメ
アカネズミ、ハツカネズミ等の哺乳類
ニホントカゲ、アマガエル等の爬虫類・両生類
下位
消費者
イソヒヨドリ
昆虫類等
類型区分
開放水域
植生区分 クサギーアカメガシワ群落
クスノキ群落
土地利用
樹 林
等
地形
捕食される流れ
動物プランクトン
底生動物等
草地
コナラ群落
海域
魚類等
植物
生産者
開放水域
河川・池沼
カモ類
シギ,チドリ類
植物プランクトン
市街地
ススキ群団
ゴルフ場・芝地 市街地
造成地
畑雑草群落
水田雑草群落 等
等
平地・丘陵地
開放水域
開放水域
河川・池沼
海域
捕食される流れ
対象事業実施区域の主な該当箇所
対象事業実施区域の主な該当箇所
発電設備計画地及びLNG燃料設備
計画地の主な該当箇所
発電設備計画地及びLNG燃料設備
計画地の主な該当箇所
注:文献その他の資料調査及び現地調査結果に基づき、想定される食物連鎖について記載した。 注:文献その他の資料調査及び現地調査結果に基づき、想定される食物連鎖について記載した。
- 70 -
表 - 1 (3)
準備書修正案
ゴシック体太字が修正した箇所である。
- 71 -
準 備 書 p8.1.5-6(806)
修正案
(2) 複 数 の 注 目 種 等 の 生 態 、 他 の 動 植 物 と の 関 係 又 は 生 息 環 境 若 し く は 生
育環境の状況
① 注目種の選定
b. 典 型 性 注 目 種
典型性の注目種は、地域の生態系の中で生物間の相互作用や生態系の
機能に重要な役割を担うような種・群集や、生物群集の多様性を特徴づ
ける種・群集を対象とした。
これらの要件に該当するものとして、小型哺乳類のアカネズミ及びハ
ツカネズミ、鳥類のモズ及びイソヒヨドリがあげられる。
このうち、海岸部の人工的な環境及び岩場等を生息場所として多様な
餌生物を採食し、人工構造物を利用して営巣することが知られており、
対象事業実施区域及びその周辺において多数確認されているイソヒヨド
リを典型的な注目種として選定した。
なお、モズ及びハツカネズミは確認例数が少なく確認位置が限られて
いたこと、アカネズミは対象事業実施区域内で確認されなかったことか
ら、注目種として選定しなかった。
(2) 複 数 の 注 目 種 等 の 生 態 、 他 の 動 植 物 と の 関 係 又 は 生 息 環 境 若 し く は 生
育環境の状況
① 注目種の選定
b. 典 型 性 注 目 種
典型性の注目種は、地域の生態系の中で生物間の相互作用や生態系の
機能に重要な役割を担うような種・群集や、生物群集の多様性を特徴づ
ける種・群集を対象とした。
これらの要件に該当するものとして、中型哺乳類のタヌキ、小型哺乳
類のアカネズミ及びハツカネズミ、鳥類のモズ及びイソヒヨドリがあげ
られる。
このうち、海岸部の人工的な環境及び岩場等を生息場所として多様な
餌生物を採食し、人工構造物を利用して営巣することが知られており、
対象事業実施区域及びその周辺において多数確認されているイソヒヨド
リを典型的な注目種として選定した。
な お 、タ ヌ キ は 対 象 事 業 実 施 区 域 内 で の 確 認 例 が 少 な く 、モ ズ 及 び ハ
ツカネズミは確認例数が少なく確認位置が限られていたこと、アカネズ
ミは対象事業実施区域内で確認されなかったことから、注目種として選
定しなかった。
② 生態系への予測評価の基本的手法について
対象事業の影響を可能な限り定量的に把握するための手法について
は、
「環境アセスメントにおける生態系の定量的な影響予測手法―基本的
な 考 え 方 と ケ ー ス ス タ デ ィ ー ― 総 合 報 告:VO2」
( 平 成 22 年 、電 力 中 央 研
究所)を参考に、注目種と生息環境との関係を基に生息好適性を指数化
してランク区分した好適生息区分図を作成し、対象事業の実施が注目種
の生息状況に及ぼす影響を予測した。
② 生態系への予測評価の基本的手法について
対象事業の影響を可能な限り定量的に把握するための手法は、ハヤブ
サ 及 び ミ サ ゴ の 行 動 に つ い て は 、「 猛 禽 類 保 護 の 進 め 方( 改 訂 版 )」( 平
成 24 年 、 環 境 省 ) を 参 考 に 、 行 動 確 認 範 囲 を メ ッ シ ュ に 区 分 し 、 利 用
頻 度 に よ り ラ ン ク 区 分 し て 解 析 す る こ と に よ り 、両 種 の 行 動 の 状 況 を 明
ら か に し た 。ハ ヤ ブ サ 及 び イ ソ ヒ ヨ ド リ の 餌 量 に つ い て は 、行 動 と 同 様
にメッシュ区分して餌量に基づきランク区分して解析することにより
両 種 の 餌 資 源 の 状 況 を 明 ら か に し た 。ミ サ ゴ に つ い て は 、主 な 餌 資 源 が
魚 類 で あ り 、餌 量 の 把 握 が 困 難 で あ る こ と か ら 、採 餌 確 認 位 置 を 指 標 と
し 、行 動 と 同 様 に メ ッ シ ュ 区 分 し て 解 析 を 行 っ た 。イ ソ ヒ ヨ ド リ の 行 動
及 び 繁 殖 に つ い て は 、マ ッ ピ ン グ 調 査 に よ る 出 現 位 置 や 囀 り 行 動 が 確 認
された位置(ソングポスト)等の分布状況等を整理した。
- 71 -
表 - 1 (4)
準備書修正案
ゴシック体太字が修正した箇所である。
- 72 -
準 備 書 p8.1.5-7(807)
③ 上位性注目種(ハヤブサ)に係る調査結果の概要
a. 文 献 そ の 他 の 資 料 調 査
(c) 生 態
エ. 行 動 圏
確 認 さ れ た ハ ヤ ブ サ の 行 動 圏 は 、3 月 が 192ha、5 月 が 62ha、7
月 が 70ha、10 月 が 18ha で あ り 、行 動 圏 は 主 に 食 物 の 分 布 状 況 に
より変化するとされている。
オ. 繁 殖
冬 の 漂 行 を 行 わ な い も の は 、2 月 上 旬 か ら 3 月 に か け て 産 卵 場
所( 巣 の 候 補 地 )に 執 着 し 始 め る 。産 卵 日 は 、日 本 海 側 南 西 部 で
は 3 月 上 旬 か ら 4 月 上 旬 、東 北 地 方 以 北 で は 3 月 下 旬 か ら 4 月 上
旬 が 平 均 的 で あ る 。一 夫 一 妻 で 繁 殖 す る 。海 岸 や 海 岸 に 近 い 山 地
の 断 崖 の 岩 棚 の く ぼ み に 、脚 で 砂 泥 や 草 の 根 な ど を か き 出 し て 産
座 を つ く り 、 産 卵 す る 。 1 巣 卵 数 は 3~ 4 個 、 2~ 3 日 毎 に 1 卵 ず
つ 産 卵 す る 。 抱 卵 日 数 は 30~ 33 日 で 32 日 の 例 が 最 も 多 い 。
出 典 :「 日 本 の ワ シ タ カ 類 」( 平 成 7 年 、 文 一 総 合 出 版 )
「 原 色 日 本 野 鳥 生 態 図 鑑 < 陸 鳥 編 > 」( 平 成 7 年 、 保 育 社 ) よ り 作 成
修正案
③ 上位性注目種(ハヤブサ)に係る調査結果の概要
a. 文 献 そ の 他 の 資 料 調 査
(c) 生 態
エ. 行 動 圏
確 認 さ れ た 事 例 の ハ ヤ ブ サ の 行 動 圏 は 、 3 月 が 192ha、 5 月 が
62ha、 7 月 が 70ha、 10 月 が 18ha で あ り 、 行 動 圏 は 主 に 食 物 の 分
布状況により変化するとされている。
オ. 繁 殖
冬 の 漂 行 を 行 わ な い も の は 、2 月 上 旬 か ら 3 月 に か け て 産 卵 場
所( 巣 の 候 補 地 )に 執 着 し 始 め る 。産 卵 日 は 、日 本 海 側 南 西 部 で
は 3 月 上 旬 か ら 4 月 上 旬 、東 北 地 方 以 北 で は 3 月 下 旬 か ら 4 月 上
旬 が 平 均 的 で あ る 。一 夫 一 妻 で 繁 殖 す る 。海 岸 や 海 岸 に 近 い 山 地
の 断 崖 の 岩 棚 の く ぼ み に 、脚 で 砂 泥 や 草 の 根 な ど を か き 出 し て 産
座 を つ く り 、 産 卵 す る 。 1 巣 卵 数 は 3~ 4 個 、 2~ 3 日 毎 に 1 卵 ず
つ 産 卵 す る 。抱 卵 日 数 は 30~ 33 日 で 32 日 の 例 が 最 も 多 い 。構 造
物 で の 営 巣 地 の 事 例 は 、発 電 所 煙 突 、市 街 地 の ビ ル の 窓 辺 、鉄 塔
の鉄骨の横組の隙間等である。
出 典 :「 日 本 の ワ シ タ カ 類 」( 平 成 7 年 、 文 一 総 合 出 版 )
「 原 色 日 本 野 鳥 生 態 図 鑑 < 陸 鳥 編 > 」( 平 成 7 年 、 保 育 社 )
「 レ ッ ド デ ー タ ブ ッ ク や ま ぐ ち 」( 平 成 14 年 、 山 口 県 )
「 決 定 版 日 本 の 野 鳥 650」( 平 成 26 年 、 平 凡 社 ) よ り 作 成
- 72 -
表 - 1 (5)
準備書修正案
ゴシック体太字が修正した箇所である。
- 73 -
準 備 書 p8.1.5-7(807)
b. ハ ヤ ブ サ を 上 位 性 注 目 種 と し た 生 態 系 へ の 影 響 予 測 の 考 え 方
ハヤブサを上位性注目種とした生態系への影響予測については、
可能な限り定量的に行うため、対象事業実施区域及びその周辺を一
辺 250m の メ ッ シ ュ に 区 切 り 、各 メ ッ シ ュ の 生 息 好 適 性 を 指 数 化 し て
ランク区分を行い好適生息区分図を作成し、対象事業の実施による
注目種の生息状況に及ぼす影響を予測した。ハヤブサの調査・解析
か ら 影 響 予 測 ま で の 流 れ は 、 第 8.1.5-3 図 の と お り で あ る 。
ハ ヤ ブ サ の 好 適 生 息 区 分 図 は 、ハ ヤ ブ サ の 行 動 と 餌 生 物 に 着 目 し 、
行動環境と採餌環境に基づいて作成した。
行動環境好適性指数は、生息状況調査結果に基づき、出現確率と
環境類型区分との関係について、ロジスティック解析の回帰モデル
式による回帰分析を用いてメッシュごとにハヤブサの出現確率を求
め、その最大値を1とする相対値を用いた。
採餌環境好適性指数は、餌量調査結果に基づき、確認された餌生
物の生息密度と文献による一般的な体重から生重量に換算し、各メ
ッシュに含まれる環境類型区分の面積に応じて配分して、メッシュ
ご と の 餌 資 源 量 を 算 出 し た 。こ の 最 大 値 を 1 と す る 相 対 値 を 用 い た 。
影響予測に用いる好適生息区分図は、メッシュごとの行動環境好
適性指数と採餌環境好適性指数を統合して好適生息指数を算出し、
ランク区分して作成した。
修正案
b. ハ ヤ ブ サ を 上 位 性 注 目 種 と し た 生 態 系 へ の 影 響 予 測 の 考 え 方
ハ ヤ ブ サ の 調 査 ・ 解 析 か ら 影 響 予 測 ま で の 流 れ は 、 第 8.1.5-3 図
のとおりである。
ハヤブサを上位性注目種とした生態系への影響予測については、
生息状況調査結果及び餌量調査結果に基づき、対象事業の実施によ
るハヤブサの行動及び餌資源への影響予測を実施した。
行 動 へ の 影 響 予 測 は 、 対 象 事 業 実 施 区 域 及 び そ の 周 辺 を 一 辺 250
mのメッシュに区切り、生息状況調査結果を基にメッシュ毎の出現
回 数 を 集 計 し 、メ ッ シ ュ 毎 の 出 現 回 数 を 最 大 値 を 1 と す る 相 対 値( 行
動指数)とし、指数を 5 ランクに区分して図化することによりハヤ
ブサの行動確認範囲における生息状況を解析し、発電設備計画地及
びLNG燃料設備計画地が各ランクにおいて占める面積及び割合を
予測した。
餌 資 源 へ の 影 響 予 測 は 、対 象 事 業 実 施 区 域 及 び そ の 周 辺 を 一 辺 250
mのメッシュに区切り、餌量調査結果を基にメッシュ毎の餌量を算
出し、最大値を 1 とする相対値(餌量指数)とし、指数を 5 ランク
に区分して図化することによりハヤブサの行動確認範囲における餌
量の状況を解析し、発電設備計画地及びLNG燃料設備計画地が各
ランクにおいて占める面積及び割合を予測した。
- 73 -
表 - 1 (6)
準備書修正案
フロー図全体を修正している。
準 備 書 p8.1.5-9(809)
第 8.1.5-3 図
修正案
ハヤブサの調査・解析から影響予測までの流れ
第 8.1.5-3 図
現地調査
ハヤブサの調査・解析から影響予測までの流れ
現地調査
生息状況調査
植生調査
餌量調査
生息状況調査
出現位置の分布
環境類型区分
各環境の小型~中
出現位置の分布
植生調査
餌量調査
各環境の小型~中型
型鳥類の生息密度
鳥類の生息密度
解析
解析
環境類型区分図
メッシュごとの
メッシュごとの環境
メッシュごとの
出現確率を算出
類型区分面積を算出
出現回数を集計
- 74 -
その他採餌
に影響を与
える要因
メッシュごとの
環境類型区分毎の
餌資源量を算出
単位面積当たり餌量
ハヤブサ行動指数
行動環境好適性指数
採餌環境好適性指数
ハヤブサ餌量指数
好適生息指数
行動指数区分図
餌量指数区分図
好適生息区分図
予測
予測
計画レイアウト
計画レイアウト
影響予測
行動への影響予測
注 :「 8.4 環 境 影 響 の 総 合 的 な 評 価 」 の p8.4-29(987)、 要 約 書 p57 も 同 様 に 記 載 す る 。
- 74 -
餌資源への影響予測
表 - 1 (7)
準備書修正案
ゴシック体太字が修正した箇所である。
準 備 書 p8.1.5-10(810)
修正案
c. 現 地 調 査
(a) 調 査 地 域
対象事業実施区域及びその周辺とした。
(b) 調 査 地 点
ア. 生 息 状 況 調 査
ハヤブサの生息状況調査位置は、第 8.1.5-4 図のとおりである。
c. 現 地 調 査
(a) 調 査 地 域
対象事業実施区域及びその周辺とした。
(b) 調 査 地 点
ア. 生 息 状 況 調 査
ハ ヤ ブ サ の 生 息 状 況 調 査 位 置 は 第 8.1.5-4 図 、 調 査 地 点 の 状
況 は 第 8.1.5-3 表 の と お り で あ る 。
表 - 1 (8)
準備書修正案
修 正 案 を 準 備 書 p8.1.5-13(813)の 第 8.1.5-3 図 の 前 に 追 記 。
- 75 -
準備書
修正案
第 8.1.5-3 表
調査地点の概要
記載なし
調査地点
地形
主な環境類型区分
調査地点の環境概要
工 場 敷 地 内 の 海 岸 部 で 、対 象 実 施 区 域 東 側
海域及び御代島上空を広く見渡せる。
工 場 敷 地 内 の 海 岸 部 で 、対 象 事 業 実 区 域 上
2
埋め立て地
市街地
空、北側及び西側の海域を広く見渡せる。
工 場 敷 地 内 の 海 岸 部 で 、対 象 事 業 実 区 域 上
3
埋め立て地
市街地
空 、西 側 の 海 域 及 び 南 側 の 海 域 や 市 街 地 上 空
を広く見渡せる。
草 地 が 広 く 分 布 す る 埋 め 立 て 地 で 、北 側 の
4
埋め立て地
草地
海域を広く見渡せる。
丘 陵 地 の 尾 根 部 で 、丘 陵 地 の 北 側 斜 面 、市
5
丘陵地
樹林
街地及び海域を広く見渡せる。
国 領 川 河 口 部 の 漁 港 で 、河 口 周 辺 の 海 域 や
6
埋め立て地
市街地
市街地を広く見渡せる。
注 : 調 査 地 点 は 、 第 8.1.5-4 図 の 調 査 地 点 に 対 応 し て い る 。
1
埋め立て地
- 75 -
市街地
表 - 1 (9)
準備書修正案
ゴシック体太字が修正した箇所である。
準 備 書 p8.1.5-13(813)
修正案
(e) 調 査 結 果
(e) 調 査 結 果
ア. 生 息 状 況 調 査
ア. 生 息 状 況 調 査
ハ ヤ ブ サ の 月 別 確 認 例 数 は 、 第 8.1.5-4 表 の と お り で あ る 。
(ア)ハ ヤ ブ サ の 生 息 状 況
ハ ヤ ブ サ の 月 別 確 認 例 数 は 、 第 8.1.5-5 表 の と お り で あ る 。
総 確 認 例 数 は 、 58 例 で あ っ た 。 非 繁 殖 期 の 10 月 及 び 12 月 の 調
査 で は 34 例 、 繁 殖 期 の 2 月 ~ 7 月 の 調 査 で は 24 例 確 認 さ れ た が 、
総 確 認 例 数 は 、 58 例 で あ っ た 。 非 繁 殖 期 の 10 月 及 び 12 月 の 調
査 で は 34 例 確 認 さ れ た が 、繁 殖 期 の 2 月 ~ 7 月 の 調 査 で は 、期 間
繁殖に関わる行動は確認されなかった。
を 通 し て の 確 認 例 は 24 例 と 少 な く 、繁 殖 に 関 わ る 行 動 は 確 認 さ れ
な か っ た 。 採 餌 行 動 は 、 非 繁 殖 期 の 10 月 に は 6 例 確 認 さ れ た が 、
繁殖期には確認されなかった。
注 :「 8.4 環 境 影 響 の 総 合 的 な 評 価 」 の p8.4-28(986)、 要 約 書 p56 も 同 様 に 記 載 す る 。
- 76 -
表 - 1 (10)
準備書修正案
修 正 案 を 準 備 書 p8.1.5-17(817)の 第 8.1.5-8 図 の 後 に 追 記 。
準備書
記載なし
修正案
(イ) 行 動 確 認 範 囲 の 解 析
ハ ヤ ブ サ の 行 動 確 認 範 囲 解 析 図 は 、 第 8.1.5-9 図 の と お り で あ
る。
行動確認範囲の解析は、対象事業実施区域及びその周辺を一辺
250m の メ ッ シ ュ に 区 切 り 、生 息 状 況 調 査 結 果 を 基 に 、非 繁 殖 期 及
び繁殖期別にハヤブサが確認されたメッシュを囲んで行動確認範
囲とした。次に、メッシュ毎の出現回数を集計し、メッシュ毎の
出現頻度の最大値を 1 とする相対値(行動指数)とし、指数を 5
ランクに区分して図化することにより、ハヤブサの行動確認範囲
における生息状況を解析した。
対象事業実施区域では、非繁殖期はランクA、B、C、D、E
の区域、繁殖期はランクB、C、D、Eの区域が分布していた。
- 76 -
表 - 1 (11)
準備書修正案
修 正 案 を 準 備 書 p8.1.5-17(817)の 第 8.1.5-8 図 の 後 に 追 記 。
準備書
修正案
第 8.1.5-9 図 (1)
記載なし
- 77 注 :「 8.4 環 境 影 響 の 総 合 的 な 評 価 」 の p8.4-30(988)、 要 約 書 p58 も 同 様 に 記 載 す る 。
- 77 -
ハヤブサの行動確認範囲解析(非繁殖期)
表 - 1 (12)
準備書修正案
修 正 案 を 準 備 書 p8.1.5-17(817)の 第 8.1.5-8 図 の 後 に 追 記 。
準備書
修正案
第 8.1.5-9 図 (2)
記載なし
- 78 注 :「 8.4 環 境 影 響 の 総 合 的 な 評 価 」 の p8.4-30(988)、 要 約 書 p58 も 同 様 に 記 載 す る 。
- 78 -
ハヤブサの行動確認範囲解析(繁殖期)
表 - 1 (13)
準備書修正案
ゴシック体太字が修正した箇所である。
準 備 書 p8.1.5-18(818)
イ. 餌 量 調 査
ハヤブサの餌量調査結果(非繁殖期及び繁殖期)は、
第 8.1.5-5 表 及 び 第 8.1.5-6 表 の と お り で あ る 。
餌 量 の 生 息 密 度 は 、 非 繁 殖 期 で は 2.215~ 0.019g/m 2 、 繁 殖 期 で
は 0.211~ 0.020g/m 2 で あ っ た 。
修正案
イ. 餌 量 調 査
(ア) 行 動 確 認 範 囲 内 ( 非 繁 殖 期 及 び 繁 殖 期 ) の 環 境 類 型 区 分 の 面 積
ハヤブサの行動確認範囲内の環境類型区分毎の面積と全体に対す
る 割 合 は 第 8.1.5-6 表 、ハ ヤ ブ サ の 行 動 確 認 範 囲 の 環 境 類 型 区 分 は 、
第 8.1.5-10 図 の と お り で あ る 。
第 8.1.5-6 表
環境類型区分
- 79 -
樹林
草地
市街地
開放水域
合計
ハヤブサの行動確認範囲内の環境類型区分毎の面積及び割合
非繁殖期
繁殖期
面 積 (ha)
割 合 (% )
面 積 (ha)
割 合 (% )
332.21
15.2
259.66
15.9
127.22
5.8
72.80
4.4
1,011.40
46.2
779.17
47.6
716.68
32.8
525.88
32.1
2,187.50
100
1637.50
100
注 : 面 積 ( ha) は 、 四 捨 五 入 の 関 係 で 合 計 が 一 致 し な い 場 合 が あ る 。
- 79 -
表 - 1 (14)
準備書修正案
修 正 案 を 準 備 書 p8.1.5-18(818)の 「 イ.餌 量 調 査 」 の 後 に 追 記 。
準備書
修正案
第 8.1.5-10 図
記載なし
- 80 - 80 -
ハヤブサの行動確認範囲の環境類型区分
表 - 1 (15)
準備書修正案
修 正 案 を 準 備 書 p8.1.5-18(818)の 「 イ.餌 量 調 査 」 の 後 に 追 記 。
準備書
記載なし
修正案
(イ) ハ ヤ ブ サ の 餌 量
ハヤブサの餌量の算出に当たっては、現地調査により確認された
種を対象として、単位面積当たりの餌量を算出し、環境類型区分の
面積を乗じることにより算出した。
ハ ヤ ブ サ の 餌 量 調 査 結 果( 非 繁 殖 期 及 び 繁 殖 期 )は 、第 8.1.5-7 表 、
環 境 類 型 区 分 毎 の 時 期 別 餌 量 は 、 第 8.1.5-8 表 の と お り で あ る 。
餌 量 密 度 は 、 非 繁 殖 期 で は 0.029~ 2.215g/m2、 繁 殖 期 で は 0.029
~ 0.211g/m2 で あ り 、 行 動 確 認 範 囲 の 餌 量 は 、 非 繁 殖 期 で は 約
3,324kg、 繁 殖 期 で は 約 577kg で あ っ た 。
- 81 注 :「 8.4 環 境 影 響 の 総 合 的 な 評 価 」 の p8.4-28(986)、 要 約 書 p56 も 同 様 に 記 載 す る 。
- 81 -
表 - 1 (16)
準備書修正案
準 備 書 p8.1.5-21(821)~ p8.1.5-24(824)の 「 ウ.ハ ヤ ブ サ の 好 適 性 区 分 」 を 削 除 し た う え で 、 修 正 案 を 追 記 。
準備書
修正案
第 8.1.5-8 表
記載なし
環境類型
区分
樹
林
(調査区 4・調査区 5)
草
地
(調査区1)
市 街 地
(調査区 2・調査区 3)
開放水域
(地点なし)
計
環境類型区分毎の時期別餌量
餌量密度(g/㎡)
行動範囲内の各環境
類型区分面積(ha)
行動範囲の餌量(kg)
非繁殖期
繁殖期
非繁殖期
繁殖期
非繁殖期
繁殖期
0.064
0.076
332.21
259.66
212.61
197.34
2.215
0.211
127.22
72.80
2,817.92
153.61
0.029
0.029
1,011.40
779.17
293.31
225.96
-
-
716.68
525.88
-
-
2,187.50
1,637.50
-
-
3,323.84
576.91
- 82 -
(ウ)餌 量 の 解 析
ハ ヤ ブ サ の 餌 量 解 析 図 は 、 第 8.1.5-11 図 の と お り で あ る 。
餌 量 の 解 析 は 、 対 象 事 業 実 施 区 域 及 び そ の 周 辺 を 一 辺 250m の メ ッ シ ュ
に区切り、餌量調査結果を基に、非繁殖期及び繁殖期別にメッシュ毎の餌
量を集計し、メッシュ毎の餌量の最大値を 1 とする相対値(餌量指数)と
し、指数を 5 ランクに区分して図化することにより、ハヤブサの行動確認
範囲における餌量を解析した。
対象事業実施区域は、非繁殖期及び繁殖期ともにランクD及びEが分布
していた。
- 82 -
表 - 1 (17)
準備書修正案
準 備 書 p8.1.5-21(821)~ p8.1.5-24(824)の 「 ウ.ハ ヤ ブ サ の 好 適 性 区 分 」 を 削 除 し た う え で 、 修 正 案 を 追 記 。
準備書
修正案
第 8.1.5-11 図 (1)
記載なし
- 83 注 :「 8.4 環 境 影 響 の 総 合 的 な 評 価 」 の p8.4-30(988)、 要 約 書 p58 も 同 様 に 記 載 す る 。
- 83 -
ハヤブサの餌量解析(非繁殖期)
表 - 1 (18)
準備書修正案
準 備 書 p8.1.5-21(821)~ p8.1.5-24(824)の 「 ウ.ハ ヤ ブ サ の 好 適 性 区 分 」 を 削 除 し た う え で 、 修 正 案 を 追 記 。
準備書
修正案
第 8.1.5-11 図 (2)
記載なし
- 84 注 :「 8.4 環 境 影 響 の 総 合 的 な 評 価 」 の p8.4-30(988)、 要 約 書 p58 も 同 様 に 記 載 す る 。
- 84 -
ハヤブサの餌量解析(繁殖期)
表 - 1 (19)
準備書修正案
ゴシック体太字が修正した箇所である。
- 85 -
準 備 書 p8.1.5-26(826)
b. ミ サ ゴ を 上 位 性 注 目 種 と し た 生 態 系 へ の 影 響 予 測 の 考 え 方
ミサゴを上位性注目種とした生態系への影響予測については、可
能な限り定量的に行うため、対象事業実施区域及びその周辺を一辺
250m の メ ッ シ ュ に 区 切 り 、各 メ ッ シ ュ の 生 息 好 適 性 を 指 数 化 し て ラ
ンク区分を行い、好適生息区分図を作成し、対象事業の実施による
注目種の生息状況に及ぼす影響を予測した。ミサゴの調査・解析か
ら 影 響 予 測 ま で の 流 れ は 、 第 8.1.5-10 図 の と お り で あ る 。
行動環境好適性指数は、生息状況調査結果に基づき、出現確率と
環境類型区分との関係について、ロジスティック解析の回帰モデル
式による回帰分析を用いてメッシュごとにミサゴの出現確率を求
め、その最大値を1とする相対値を用いた。
採餌環境好適性指数は、ミサゴが採餌のため水面に突入した地点
を利用可能な餌資源の存在を示す指標とみなしてメッシュごとに集
計し、ロジスティック解析の回帰モデル式による回帰分析を用いて
メッシュごとにミサゴの採餌確率を求め、その最大値を1とする相
対値を用いた。
影響予測に用いる好適生息区分図は、メッシュごとの行動環境好
適性指数と採餌環境好適性指数を統合して好適生息指数を算出し、
ランク区分して作成した。
修正案
b. ミ サ ゴ を 上 位 性 注 目 種 と し た 生 態 系 へ の 影 響 予 測 の 考 え 方
ミ サ ゴ の 調 査・解 析 か ら 影 響 予 測 ま で の 流 れ は 、第 8.1.5-12 図 の
とおりである。
ミサゴを上位性注目種とした生態系への影響予測については、生
息状況調査結果に基づき、対象事業の実施によるミサゴの行動及び
採餌場への影響予測を実施した。
行 動 へ の 影 響 予 測 は 、 対 象 事 業 実 施 区 域 及 び そ の 周 辺 を 一 辺 250
mのメッシュに区切り、生息状況調査結果を基にメッシュ毎の出現
回数を集計し、メッシュ毎の出現回数を最大値 1 とする相対値(行
動指数)とし、指数を 5 ランクに区分して図化することによりミサ
ゴの行動確認範囲における生息状況を解析し、発電設備計画地及び
LNG燃料設備計画地が各ランクにおいて占める面積及び割合を予
測した。
採 餌 場 へ の 影 響 予 測 は 、ミ サ ゴ の 餌 場 は 開 放 水 域 で あ る こ と か ら 、
海域を対象としてメッシュ毎の採餌回数を最大値 1 とする相対値
(採餌指数)とし、指数を 5 ランクに区分して図化することにより
ミサゴの行動確認範囲における採餌状況を解析し、LNGバース設
備の設置による影響を予測した。
- 85 -
表 - 1 (20)
準備書修正案
フロー図全体を修正している。
準 備 書 p8.1.5-27(827)
ミサゴの調査・解析から影響予測までの流れ
第 8.1.5-10 図
第 8.1.5-12 図
修正案
ミサゴの調査・解析から影響予測までの流れ
現地調査
現地調査
生息状況調査
生息状況調査
植生調査
探餌行動の分布
採餌行動の分布
環境類型区分
出現位置の分布
採餌位置の分布
解析
解析
メッシュごとの採餌
メッシュごとの
メッシュごとの環境
メッシュごとの
メッシュごとの
回数を集計
出現確率を算出
類型区分面積を算出
出現回数を集計
採餌回数を集計
- 86 -
その他採餌
に影響を与
える要因
採餌環境好適性指数
行動環境好適性指数
ミサゴ行動指数
ミサゴ採餌指数
行動指数区分図
採餌指数区分図
好適生息指数
好適生息区分図
予測
予測
計画レイアウト
計画レイアウト
影響予測
行動への影響予測
注 :「 8.4 環 境 影 響 の 総 合 的 な 評 価 」 の p8.4-33(991)、 要 約 書 p61 も 同 様 に 記 載 す る 。
- 86 -
採餌場への影響予測
表 - 1 (21)
準備書修正案
準 備 書 p8.1.5-35(835)~ p8.1.5-39(839)の 「 イ.ミ サ ゴ の 好 適 性 区 分 」 を 削 除 し た う え で 、 修 正 案 を 追 記 。
準備書
記載なし
修正案
(イ) 行 動 確 認 範 囲 の 解 析
ミ サ ゴ の 行 動 確 認 範 囲 解 析 図 は 、 第 8.1.5-17 図 の と お り で あ る 。
行 動 確 認 範 囲 の 解 析 は 、対 象 事 業 実 施 区 域 及 び そ の 周 辺 を 一 辺 250
mのメッシュに区切り、生息状況調査結果を基に、非繁殖期及び繁
殖期別にミサゴが確認されたメッシュを囲んで行動確認範囲とし
た。次に、メッシュ毎の出現回数を集計し、メッシュ毎の出現頻度
の最大値を 1 とする相対値(行動指数)とし、指数を 5 ランクに区
分して図化することにより、ミサゴの行動確認範囲における生息状
況を解析した。
対象事業実施区域は、非繁殖期にはランクA、B、C、D、E、
繁殖期にはランクB、C、D、Eが分布していた。
- 87 - 87 -
表 - 1 (22)
準備書修正案
準 備 書 p8.1.5-35(835)~ p8.1.5-39(839)の 「 イ.ミ サ ゴ の 好 適 性 区 分 」 を 削 除 し た う え で 、 修 正 案 を 追 記 。
準備書
修正案
第 8.1.5-17 図 (1)
記載無し
- 88 注 :「 8.4 環 境 影 響 の 総 合 的 な 評 価 」 の p8.4-34(992)、 要 約 書 p62 も 同 様 に 記 載 す る 。
- 88 -
ミサゴの行動確認範囲解析(非繁殖期)
表 - 1 (23)
準備書修正案
準 備 書 p8.1.5-35(835)~ p8.1.5-39(839)の 「 イ.ミ サ ゴ の 好 適 性 区 分 」 を 削 除 し た う え で 、 修 正 案 を 追 記 。
準備書
修正案
第 8.1.5-17 図 (2)
記載無し
- 89 注 :「 8.4 環 境 影 響 の 総 合 的 な 評 価 」 の p8.4-34(992)、 要 約 書 p62 も 同 様 に 記 載 す る 。
- 89 -
ミサゴの行動確認範囲解析(繁殖期)
表 - 1 (24)
準備書修正案
準 備 書 p8.1.5-35(835)~ p8.1.5-39(839)の 「 イ.ミ サ ゴ の 好 適 性 区 分 」 を 削 除 し た う え で 、 修 正 案 を 追 記 。
準備書
記載無し
修正案
(イ) ミ サ ゴ の 採 餌 状 況 の 解 析
ミ サ ゴ の 採 餌 状 況 解 析 図 は 、 第 8.1.5-18 図 の と お り で あ る 。
採 餌 状 況 の 解 析 は 、 対 象 事 業 実 施 区 域 及 び そ の 周 辺 を 一 辺 250m の メ ッ
シュに区切り、生息状況調査結果を基に、非繁殖期及び繁殖期別にミサゴ
の採餌行動の回数を集計し、メッシュ毎の採餌頻度の最大値を 1 とする相
対値(採餌指数)とし、指数を 5 ランクに区分して図化することにより、
ミサゴの行動確認範囲における採餌状況を解析した。
海域の対象事業実施区域は、非繁殖期にはランクA、B、C、D、E、
繁殖期にはランクB、C、D、Eが分布していた。
- 90 - 90 -
表 - 1 (25)
準備書修正案
準 備 書 p8.1.5-35(835)~ p8.1.5-39(839)の 「 イ.ミ サ ゴ の 好 適 性 区 分 」 を 削 除 し た う え で 、 修 正 案 を 追 記 。
準備書
修正案
第 8.1.5-18 図 (1)
記載無し
- 91 注 :「 8.4 環 境 影 響 の 総 合 的 な 評 価 」 の p8.4-34(992)、 要 約 書 p62 も 同 様 に 記 載 す る 。
- 91 -
ミサゴの採餌状況解析(非繁殖期)
表 - 1 (26)
準備書修正案
準 備 書 p8.1.5-35(835)~ p8.1.5-39(839)の 「 イ.ミ サ ゴ の 好 適 性 区 分 」 を 削 除 し た う え で 、 修 正 案 を 追 記 。
準備書
修正案
第 8.1.5-18 図 (2)
記載無し
- 92 注 :「 8.4 環 境 影 響 の 総 合 的 な 評 価 」 の p8.4-34(992)、 要 約 書 p62 も 同 様 に 記 載 す る 。
- 92 -
ミサゴの採餌状況解析(繁殖期)
表 - 1 (27)
準備書修正案
ゴシック体太字が修正した箇所である。
- 93 -
準 備 書 p8.1.5-41(841)
b.イ ソ ヒ ヨ ド リ を 典 型 性 注 目 種 と し た 生 態 系 へ の 影 響 予 測 の 考 え 方
イソヒヨドリを典型性注目種とした生態系への影響予測について
は、可能な限り定量的に行うため、対象事業実施区域及びその周辺
を 一 辺 100m の メ ッ シ ュ に 区 切 り 、各 メ ッ シ ュ の 生 息 好 適 性 を 指 数 化
してランク区分を行い「好適生息区分図」を作成し、対象事業の実
施による注目種の生息状況に及ぼす影響を予測した。イソヒヨドリ
の 調 査・解 析 か ら 影 響 予 測 ま で の 流 れ は 、第 8.1.5-16 図 の と お り で
ある。
行動環境好適性指数は、生息状況調査結果に基づき、出現確率と
環境類型区分との関係についてロジスティック解析の回帰モデル式
による回帰分析を用いてメッシュごとにイソヒヨドリの出現確率を
求め、その最大値を1とする相対値を用いた。
繁殖環境好適性指数は、繁殖期にイソヒヨドリが繁殖のための占
有を主張する囀りを確認した地点(ソングポスト)からの距離を算
出して、その最大値を 1 とした相対値を、1から引いた値を繁殖環
境好適性指数とした。
採餌環境好適性指数は、餌量調査結果に基づき、確認された餌生
物の単位面積当たりの生物量をもとめ、各メッシュに含まれる環境
類型区分の面積に応じて配分して、メッシュごとの餌資源量を算出
した。この最大値を1とする相対値をもって採餌環境好適性指数と
した。
影響予測に用いる好適生息区分図は、メッシュごとの行動環境好
適性指数、繁殖環境好適性指数及び採餌環境好適性指数を統合して
好適生息指数を算出し、ランク区分して作成した。
修正案
b.イ ソ ヒ ヨ ド リ を 典 型 性 注 目 種 と し た 生 態 系 へ の 影 響 予 測 の 考 え 方
イソヒヨドリの調査・解析から影響予測までの流れは、
第 8.1.5-19 図 の と お り で あ る 。
イソヒヨドリを典型性注目種とした生態系への影響予測について
は、生息状況調査結果及び餌量調査結果に基づき、対象事業の実施
によるイソヒヨドリの行動、繁殖及び餌資源への影響予測を実施し
た。
行動及び繁殖への影響予測は、マッピング調査による出現位置や
囀 り 行 動 が 確 認 さ れ た 位 置( ソ ン グ ポ ス ト )等 の 分 布 状 況 を 踏 ま え 、
事業実施による影響を予測した。
餌資源への影響予測は、餌量調査結果を基にメッシュ毎の餌量を
算出し、最大値を 1 とする相対値(餌量指数)とし、指数を 5 ラン
クに区分して図化することにより対象事業実施区域における餌量の
状況を解析し、発電設備計画地及びLNG燃料設備計画地が各ラン
クにおいて占める面積及び割合を予測した。
- 93 -
表 - 1 (28)
準備書修正案
フロー図全体を修正している。
準 備 書 p8.1.5-42(842)
第 8.1.5-16 図
修正案
イソヒヨドリの調査・解析から影響予測までの流れ
第 8.1.5-19 図
イソヒヨドリの調査・解析から影響予測までの流れ
現地調査
現地調査
生息状況調査
餌量調査
植生調査
ソングポスト
全出現位置
の分布
の分布
生息状況調査
植生調査
環境類型区分
餌量調査
出現位置、ソングポスト
各環境の昆虫類等の
等の分布
生息密度
解析
メッシュごとの
各環境の地表周辺
動物の生息密度
各メッシュから
メッシュごと
環境類型区分面
の距離を算出
の出現確率を
積を算出
- 94 -
算出
繁殖環境好適性指数
その他採餌
に影響を与
える要因
行動環境好適性指数
解析
環境類型区分図
メッシュごとの
餌資源量を算出
イソヒヨドリの主要な
環境類型区分毎の
生息場所の把握
単位面積当たり餌量
採餌環境好適性指数
イソヒヨドリ餌量指数
好適生息指数
好適生息区分図
餌量指数区分図
予測
計画レイアウト
予測
影響予測
計画レイアウト
行動及び繁殖への影響予測
注 :「 8.4 環 境 影 響 の 総 合 的 な 評 価 」 の p8.4-37(995)、 要 約 書 p65 も 同 様 に 記 載 す る 。
- 94 -
餌資源への影響予測
表 - 1 (29)
準備書修正案
修 正 案 を 準 備 書 p8.1.5-51(851)「 イ. 餌 量 調 査 」 の 前 に 追 記 。
準備書
記載無し
修正案
(ア) 対 象 事 業 実 施 区 域 内 の 環 境 類 型 区 分 の 面 積
対象事業実施区域内の環境類型区分毎の面積と全体に対する割
合 は 第 8.1.5-11 表 、対 象 事 業 実 施 区 域 及 び 御 代 島 の 環 境 類 型 区 分
は 、 第 8.1.5-25 図 の と お り で あ る 。
第 8.1.5-11 表
対象事業実施区域内の環境類型区分毎の面積及び割合
- 95 -
環境類型区分
樹林
草地
市街地
開放水域
合計
- 95 -
面 積 (ha)
2.69
4.44
160.87
108.00
276.00
割 合 (% )
1.0
1.6
58.3
39.1
100
表 - 1 (30)
準備書修正案
修 正 案 を 準 備 書 p8.1.5-51(851)「 イ. 餌 量 調 査 」 の 前 に 追 記 。
準備書
修正案
第 8.1.5-25 図
記載無し
- 96 - 96 -
対象事業実施区域及び御代島の環境類型区分
表 - 1 (31)
準備書修正案
準 備 書 p8.1.5-51(851)の 記 載 全 体 を 修 正 し て い る 。
準 備 書 p8.1.5-51(851)
イ. 餌 量 調 査
イ ソ ヒ ヨ ド リ の 餌 量 調 査 結 果 は 、 第 8.1.5-15 表 の と お り で あ る 。
確認した動物は軟体動物門のマキガイ綱、環形動物門のミミズ綱、節足動物門のクモ綱、甲殻
綱、ヤスデ綱、ムカデ綱、昆虫綱のグループで、これらの個体数及び乾燥重量を計測した。
非 繁 殖 期 で は 、動 物 の 量 が 多 か っ た の は 、地 点 1 の 8.660g、次 は 、地 点 3( 低 茎 草 地 )が 3.222g
であった。地点 1 の主要な出現種は昆虫綱のオキナワコアオハナムグリであった。地点 3 はミミ
ズ綱のフトミミズ属の一種であった。
繁 殖 期 で は 、 非 繁 殖 期 同 様 に 地 点 1( 林 縁 ) が 動 物 の 量 が 多 く 5.195g で あ っ た 。 次 は 、 地 点 4
( 植 栽 林 ) の 4.088g で あ っ た 。 ま た 、 地 点 1 地 点 3 の 主 要 な 出 現 種 は 甲 殻 綱 の オ カ ダ ン ゴ ム シ
であった。
第 8.1.5-15 表
調査
地点
分類群
調査時期
出現種等
地点 1 ( 林縁 )
平成 25 年
11 月
(非繁殖期)
主要な出現種
個体数(個体/m2 )
乾燥重量(g/m 2 )
平成 26 年
5 月、6 月
(繁殖期)
地点 2 ( 樹林 地 )
平成 25 年
11 月
(非繁殖期)
主要な出現種
-
2
0.018
フトミミズ属
オカダンゴムシ
ハエトリグモ科 ワラジムシ科
18
0.010
コモリグモ科
-
-
タカラダニ科
タナグモ科
個体数(個体/m2 )
-
-
-
-
12
0.000*
主要な出現種
個体数(個体/m2 )
主要な出現種
地点 3 ( 低茎 草 地)
個体数(個体/m2 )
主要な出現種
乾燥重量(g/m 2 )
ベッコウマイマイ科 フトミミズ属
5
0.107
ミジンマイマイ
コウラナメクジ科
14
0.160
6
0.031
地点 4 ( 植栽 林 )
-
個体数(個体/m2 )
-
-
主要な出現種
個体数(個体/m2 )
乾燥重量(g/m 2 )
10
0.667
フトミミズ科
58
0.140
オカクチキレガイ科 フトミミズ属
主要な出現種
乾燥重量(g/m 2 )
平成 26 年
5 月、6 月
(繁殖期)
2
0.024
31
1.997
フトミミズ科
ナガミミズ目
8
0.002
14
0.014
コモリグモ科
10
0.284
コモリグモ科
カニグモ科
20
0.278
カニグモ科
2
0.046
64
0.660
オカダンゴムシ
98
2.636
トウヨウワラジ
ムシ科
18
0.036
オカダンゴムシ
39
0.426
5
0.018
カニグモ科
ワシグモ属
4
0.000*
-
-
-
-
-
-
アカムカデ属
-
-
14
0.254
ハガヤスデ科
34
0.013
ヤケヤスデ科
8
0.046
オカダンゴムシ
-
28
0.188
-
-
ヤケヤスデ科
30
0.413
イシムカデ科
イシムカデ科
10
0.000*
イシムカデ科
14
0.000*
イシムカデ科
40
0.073
計
オキナワコアオハ
ナムグリ
74
7.948
162
8.660
マメコガネ
オカダンゴムシ
110
2.316
ミズアブ科、
アシナガアリ
253
5.195
ミズアブ科、
アシナガアリ
38
0.522
鱗翅目
82
0.812
オカダンゴムシ
81
0.460
ハマベオオヒメサ
ビキコリ
6
0.000*
イシムカデ科
合
オキナワコアオハ
ナムグリ
14
0.000*
注 : 1. 「 - 」 は 確 認 さ れ て い な い こ と を 示 す 。
2. 乾 燥 重 量 の 「 0.000*」 は 0.001g 未 満 で 計 測 が 出 来 な か っ た こ と を 示 す 。
3. 調 査 地 点 は 、 第 8.1.5-18 図 の と お り で あ る 。
- 97 -
昆虫綱
2
0.000*
18
0.118
-
-
226
2.681
イシムカデ科
-
160
2.124
42
0.545
ムカデ綱
ヤケヤスデ科
-
オカダンゴムシ
7
0.000*
ヤスデ綱
オカダンゴムシ
オカダンゴムシ
ベッコウマイマイ科 ジュズイミミズ科 サラグモ科
8
0.059
甲殻綱
コ モリグモ科
主要な出現種
個体数(個体/m2 )
平成 25 年
11 月
(非繁殖期)
オカチョウジガイ属 ナガミミズ目
節足動物門
クモ綱
13
0.111
乾燥重量(g/m 2 )
平成 26 年
5 月、6 月
(繁殖期)
ミミズ綱
-
-
個体数(個体/m )
乾燥重量(g/m 2 )
平成 25 年
11 月
(非繁殖期)
環形動物門
マキガイ綱
乾燥重量(g/m 2 )
2
乾燥重量(g/m 2 )
平成 26 年
5 月、6 月
(繁殖期)
軟体動物門
イソヒヨドリの餌量調査結果
193
1.957
オカダンゴムシ
320
3.222
62
0.520
鱗翅目
ミミズ綱
209
0.525
スナゴミムシダマシ
コメツキムシ科
24
0.256
コメツキムシ科
194
0.816
311
3.162
オカダンゴムシ
78
0.446
オカダンゴムシ
508
4.088
表 - 1 (32)
準備書修正案
修正案
(イ) イ ソ ヒ ヨ ド リ の 餌 量
イ ソ ヒ ヨ ド リ の 餌 量 調 査 結 果 は 、 第 8.1.5-12 表 の と お り で あ る 。
確認した動物は軟体動物門のマキガイ綱、環形動物門のミミズ綱、節足動物門のクモ綱、甲殻
綱、ヤスデ綱、ムカデ綱、昆虫綱のグループで、これらの個体数及び乾燥重量を計測した。
非 繁 殖 期 で は 、単 位 面 積 当 た り の 動 物 の 量 が 多 か っ た の は 、地 点 1 の 8.020g、次 は 、地 点 3( 草
地 ) が 1.412g で あ っ た 。 地 点 1 の 主 要 な 出 現 種 は 昆 虫 綱 の オ キ ナ ワ コ ア オ ハ ナ ム グ リ で あ っ た 。
地点 3 はミミズ綱のフトミミズ属の一種であった。
繁 殖 期 で は 、 単 位 面 積 当 た り の 動 物 の 量 が 多 か っ た の は 、 地 点 3( 草 地 ) の 2.617g、 次 は 、 地
点 1( 樹 林 ) の 2.573g で あ っ た 。 地 点 3( 草 地 ) の 主 要 な 出 現 種 は ミ ミ ズ 綱 の フ ト ミ ミ ズ 属 の 一
種 、 地 点 1( 樹 林 ) は 昆 虫 綱 の マ メ コ ガ ネ で あ っ た 。
第 8.1.5-12 表
調査
地点
分類群
調査時期
項 目
軟体動物門
環形動物門
マキガイ綱
ミミズ綱
地点1(樹林)
オカチョウジガ
主要な出現種
平成 25 年
イ属
11 月
2
2
(非繁殖期) 個体数(個体/m )
乾燥重量(g/m 2 )
主要な出現種
平成 26 年
5 月、6 月
2
(繁殖期) 個体数(個体/m )
乾燥重量(g/m 2 )
地点2(樹林)
主要な出現種
平成 25 年
11 月
2
(非繁殖期) 個体数(個体/m )
乾燥重量(g/m 2 )
0.024
-
2
0.018
13
0.111
-
-
-
-
-
-
0.107
節足動物門
クモ綱
甲殻綱
コモリグモ科
ワラジムシ科
ハエトリグモ科
18
0.010
6
0.020
14
0.014
タカラダニ科 ト ウ ヨ ウ ワ ラ
タナグモ科 ジムシ科
12
0.000*
フトミミズ属 コモリグモ科
10
0.667
4
0.014
10
0.284
18
0.036
地点3(草地)
0.160
オカクチキレガ
主要な出現種
平成 26 年
イ科
5 月、6 月
2
6
(繁殖期) 個体数(個体/m )
乾燥重量(g/m 2 )
地点4 市
(街地 植
(栽林 ))
主要な出現種
平成 25 年
11 月
2
(非繁殖期) 個体数(個体/m )
乾燥重量(g/m 2 )
0.031
-
-
-
ベッコウマイマ
主要な出現種
平成 26 年
イ科
5 月、6 月
2
8
(繁殖期) 個体数(個体/m )
乾燥重量(g/m 2 )
0.059
ムカデ綱
-
イシムカデ科
-
-
0.140
0.278
フトミミズ属 カニグモ科
31
1.997
5
0.018
フトミミズ科 カニグモ科
ナガミミズ目 ワシグモ属
8
0.002
ジュズイミミ
ズ科
2
0.046
4
0.000*
サラグモ科
7
0.000*
18
0.118
-
-
-
昆虫綱
74
7.948
2
0.000*
-
マメコガネ
11
0.052
0.314
-
34
0.013
-
ミズアブ科、
アシナガアリ
-
-
8
0.046
14
0.000*
-
-
-
-
-
-
イシムカデ科
14
0.000*
ミズアブ科、
アシナガアリ
82
0.812
81
0.460
165
1.583
ハマベオオヒメ ハマベオオヒメサ
サビキコリ
ビキコリ
6
0.000*
10
0.000*
159
2.573
ミミズ綱
62
0.520
ヤケヤスデ科 イシムカデ科 鱗翅目
-
-
マメコガネ
38
0.522
14
0.254
イシムカデ科
104
8.020
110
2.316
-
-
アカムカデ属
主な出現種、合計
個体数及び合計乾
燥重量
オキナワコアオ オキナワコアオハ
ハナムグリ
ナムグリ
トウヨウワラ
ハガヤスデ科 イシムカデ科 鱗翅目
ジムシ科
ミジンマイマイ
コモリグモ科
主要な出現種
フトミミズ科
ワラジムシ科
平成 25 年
コウラナメクジ科
カニグモ科
11 月
2
14
58
20
30
(非繁殖期) 個体数(個体/m )
乾燥重量(g/m 2 )
ヤスデ綱
フトミミズ属 コモリグモ科 ハマトビムシ科 ヤケヤスデ科
-
-
ベッコウマイマ
主要な出現種
平成 26 年
イ科
5 月、6 月
2
個体数(個体/m
)
5
(繁殖期)
乾燥重量(g/m 2 )
ナガミミズ目
イソヒヨドリの餌量調査結果
190
1.412
ミミズ綱
209
0.525
269
2.617
スナゴミムシダマシスナゴミムシダマシ
コメツキムシ科 コメツキムシ科
24
0.256
50
0.258
トウヨウワラ
ヤケヤスデ科 イシムカデ科 コメツキムシ科 コメツキムシ科
ジムシ科
9
0.040
注 : 1.
2.
3.
4.
5.
30
0.413
41
0.073
194
0.816
291
1.447
「-」は確認されていないことを示す。
乾 燥 重 量 の 「 0.000*」 は 0.001g 未 満 で 計 測 が 出 来 な か っ た こ と を 示 す 。
調 査 地 点 は 、 第 8.1.5-21 図 の と お り で あ る 。
オカダンゴムシは、有識者の意見聴取結果に基づきイソヒヨドリの餌から除外した。
個 体 数 (個 体 /m 2 )及 び 乾 燥 重 量 (g/m 2 )は 、調 査 区 画 (50cm×50cm)当 た り の 個 体 数 及 び 乾 燥 重
量 を 1m 2 当 た り の 値 に 換 算 し た 。
6. 主 な 出 現 種 は 、 期 別 の 乾 燥 重 量 が 最 も 多 か っ た 種 等 を 記 載 し た 。
- 98 -
表 - 1 (33)
準備書修正案
準 備 書 p8.1.5-52(852)~ p8.1.5-56(856)の 「 ウ.イ ソ ヒ ヨ ド リ の 好 適 性 区 分 」 を 削 除 し た う え で 、 修 正 案 を 追 記 。
準備書
記載なし
修正案
イ ソ ヒ ヨ ド リ の 環 境 類 型 区 分 毎 の 時 期 別 餌 量 は 、第 8.1.5-13 表 の と お り で あ る 。
開 放 水 域 を 除 く 区 分 の 餌 量 密 度 は 、 非 繁 殖 期 で は 0.052~ 4.416g/m 2 、 繁 殖 期 で は
0.289~ 2.617g/m 2 で あ り 、 対 象 事 業 実 施 区 域 の 餌 量 は 、 非 繁 殖 期 で は 約 265kg、 繁
殖 期 で は 637kg で あ っ た 。
第 8.1.5-13 表
イソヒヨドリの環境類型区分毎の時期別餌量
餌量密度(g/㎡)
環境類型区分
- 99 -
樹
林
(地点 1・地点 2)
草
地
(地点 3)
市 街 地
(地点 4)
開放水域
(餌資源なし)
計
非繁殖期
繁殖期
4.416
2.078
1.412
対象事業実施区域内
の各環境類型区分
面積
(ha)
対象事業実施区域内
の餌量(kg)
非繁殖期
繁殖期
2.69
118.79
55.90
2.617
4.44
62.69
116.19
0.052
0.289
160.87
83.65
464.91
0.000
0.000
108.00
0.00
0.00
-
-
276.00
265.13
637.00
注:樹 林 の 餌 量 密 度 は 第 8.1.5-12 表 の 地 点 1(樹 林 )及 び 地 点 2(樹 林 )の 乾 燥 重
量 の 平 均 値 、草 地 の 餌 量 密 度 は 地 点 3(草 地 )の 乾 燥 重 量 と し た 。市 街 地 の
餌 量 密 度 は 、地 点 4 が 植 栽 地 で あ り 、地 点 4 の 餌 量 調 査 結 果 に 市 街 地 の 面
積 を 乗 じ た 場 合 に は 市 街 地 の 餌 量 を 過 剰 に 計 上 す る こ と に な る た め 、工 場
立 地 法 に 基 づ く 従 前 の 緑 地 面 積 率 が 20 % で あ っ た こ と を 踏 ま え 、
第 8.1.5-12 表 地 点 4( 市 街 地 ( 植 栽 林 ) ) の 乾 燥 重 量 の 20% と し た 。
(ウ) 餌 量 の 解 析
イ ソ ヒ ヨ ド リ の 餌 量 解 析 図 は 、 第 8.1.5-26 図 の と お り で あ る 。
餌 量 の 解 析 は 、 対 象 事 業 実 施 区 域 及 び 御 代 島 を 一 辺 100m の メ ッ シ ュ に 区 切 り 、
餌 量 調 査 結 果 を 基 に 、非 繁 殖 期 及 び 繁 殖 期 別 に メ ッ シ ュ 毎 の 餌 量 を 集 計 し 、メ ッ シ
ュ 毎 の 餌 量 の 最 大 値 を 1 と す る 相 対 値( 餌 量 指 数 )と し 、指 数 を 5 ラ ン ク に 区 分 し
て 図 化 す る こ と に よ り 、対 象 事 業 実 施 区 域 及 び 御 代 島 に お け る 餌 量 を 解 析 し た 。な
お 、御 代 島 の 樹 林 で は イ ソ ヒ ヨ ド リ の 採 餌 は 確 認 さ れ な か っ た こ と か ら 、御 代 島 の
樹林は解析の対象外とした。
対 象 事 業 実 施 区 域 は 、非 繁 殖 期 及 び 繁 殖 期 と も に ラ ン ク A 、 B 、 C 、 D 、E が 分
布しており、ランクEの区域が多くを占めていた。
- 99 -
表 - 1 (34)
準備書修正案
準 備 書 p8.1.5-52(852)~ p8.1.5-56(856)の 「 ウ.イ ソ ヒ ヨ ド リ の 好 適 性 区 分 」 を 削 除 し た う え で 、 修 正 案 を 追 記 。
準備書
修正案
第 8.1.5-26 図 (1)
記載なし
- 100 注 :「 8.4 環 境 影 響 の 総 合 的 な 評 価 」 の p8.4-38(996)、 要 約 書 p66 も 同 様 に 記 載 す る 。
- 100 -
イソヒヨドリの餌量解析(非繁殖期)
表 - 1 (35)
準備書修正案
準 備 書 p8.1.5-52(852)~ p8.1.5-56(856)の 「 ウ.イ ソ ヒ ヨ ド リ の 好 適 性 区 分 」 を 削 除 し た う え で 、 修 正 案 を 追 記 。
準備書
修正案
第 8.1.5-26 図 (2)
記載なし
- 101 注 :「 8.4 環 境 影 響 の 総 合 的 な 評 価 」 の p8.4-38(996)、 要 約 書 p66 も 同 様 に 記 載 す る 。
- 101 -
イソヒヨドリの餌量解析(繁殖期)
表 - 1 (36)
準備書修正案
ゴシック体太字が修正した箇所である。
- 102 -
準 備 書 p8.1.5-58(858)
修正案
エ. 予 測 結 果
予 測 の 対 象 は 、上 位 性 注 目 種 と し て 選 定 し た ハ ヤ ブ サ 及 び ミ サ ゴ 、典 型 性 注 目 種
として選定したイソヒヨドリとした。
(ア) ハ ヤ ブ サ
対 象 事 業 実 施 区 域 に お け る 、 ハ ヤ ブ サ の 好 適 生 息 区 分 の 面 積 は 、 第 8.1.5-20 表
のとおりである。
調 査 地 域 に 生 息 す る ハ ヤ ブ サ は 、繁 殖 期 及 び 非 繁 殖 期 に 対 象 事 業 実 施 区 域 及 び そ
の 周 辺 に 生 息 し 、対 象 事 業 実 施 区 域 及 び そ の 周 辺 で 採 餌 が 確 認 さ れ た が 、繁 殖 は 確
認 さ れ な か っ た 。ま た 、本 種 の 生 息 に 好 適 な 環 境 類 型 区 分 は 市 街 地 で あ り 、次 い で
草地であった。
発電設備計画地には、既存構造物、道路、駐車場及び小規模な緑地等が存在し、
好 適 生 息 区 分 の ラ ン ク D が 分 布 し て い る 。L N G 燃 料 設 備 計 画 地 は 、道 路 、既 存 構
造物、草地等が存在し、好適生息区分のC、D及びEが分布している。
本 種 は 対 象 事 業 実 施 区 域 内 を 餌 場 と し て 利 用 し て い る こ と か ら 、工 事 中 は 餌 場 の
一 部 が 消 失 す る が 、工 事 完 了 後 に は 新 た に 設 置 す る 設 備 や 緑 地 を 生 息 場 所 や 餌 場 と
し て 利 用 す る こ と が 可 能 で あ る と 考 え ら れ る 。ま た 、ハ ヤ ブ サ の 好 適 生 息 区 分 の う
ち 、上 位 の ラ ン ク A 及 び B の 区 域 は 対 象 事 業 実 施 区 域 周 辺 に 分 布 し て い る こ と 、採
餌 可 能 な 環 境 は 対 象 事 業 実 施 区 域 周 辺 に 広 く 存 在 す る こ と 、設 備 の 配 置 を 工 夫 す る
こ と に よ り 工 事 区 域 を 必 要 最 小 限 に す る こ と 、建 設 機 械 は 可 能 な 限 り 低 騒 音 、低 振
動 型 建 設 機 械 を 使 用 す る こ と 等 か ら 、工 事 の 実 施 及 び 施 設 の 存 在 に よ る ハ ヤ ブ サ を
上位性の指標とする当該地域の生態系に及ぼす影響は少ないものと予測する。
エ. 予 測 結 果
予 測 の 対 象 は 、上 位 性 注 目 種 と し て 選 定 し た ハ ヤ ブ サ 及 び ミ サ ゴ 、典 型 性 注 目 種
として選定したイソヒヨドリとした。
(ア) ハ ヤ ブ サ
i. 行 動 へ の 影 響 予 測
ハ ヤ ブ サ の 行 動 指 数 区 分 毎 の 面 積 は 、 第 8.1.5-14 表 の と お り で あ る 。
生 息 状 況 調 査 結 果 に よ れ ば 、確 認 例 数 が 少 な い こ と 、採 餌 行 動 は 繁 殖 期 に は 確 認
さ れ な か っ た こ と 、繁 殖 に 係 る 行 動 は 確 認 さ れ な か っ た こ と か ら 、ハ ヤ ブ サ は 対 象
事業実施区域及びその周辺を一時的な採餌場や休息場として利用していると考え
られる。
行 動 指 数 区 分 の 面 積 を み る と 、非 繁 殖 期 の 発 電 設 備 計 画 地 に は ラ ン ク B 、C 、D
の 区 域 、L N G 燃 料 設 備 計 画 地 に は ラ ン ク B 、C 、D 、E の 区 域 が 存 在 し 、繁 殖 期
の 発 電 設 備 計 画 地 に は ラ ン ク C 、D 、E の 区 域 、L N G 燃 料 設 備 計 画 地 に は ラ ン ク
E の 区 域 が 存 在 す る が 、い ず れ も ラ ン ク A の 区 域 は 存 在 し な い 。ま た 、ラ ン ク 別 の
行 動 確 認 範 囲 に 対 す る 発 電 設 備 計 画 地 及 び L N G 燃 料 設 備 計 画 地 の 割 合 は 、非 繁 殖
期 が 0~ 6.7% 、 繁 殖 期 が 0~ 1.5% で あ る 。
工 事 中 に は 、発 電 設 備 計 画 地 及 び L N G 燃 料 設 備 計 画 地 を ハ ヤ ブ サ が 利 用 す る こ
とは困難になると考えられるが、ハヤブサは人工構造物を利用していることから、
工 事 終 了 後 に は 、発 電 設 備 や L N G 燃 料 設 備 を 生 息 場 所 の 一 部 と し て 利 用 す る こ と
も可能であると考えられる。
以 上 の こ と か ら 、工 事 の 実 施 及 び 施 設 の 存 在 に よ る ハ ヤ ブ サ の 行 動 へ の 影 響 は 少
ないものと予測する。
第 8.1.5-20 表
好適生息区分
発電設備
計画地
A
ハヤブサの好適生息区分の面積
面 積 ( ha)
発電設備計画地及び
LNG燃料設備計画地
LNG燃料
対象事業
の割合(%)
設備計画地
実施区域
(A+B)/C×100
B
C
ランクA
0.00( 0)
0.00(
0)
0.00(
0)
0.0
( 指 数 : 0.8~ 1.0)
ランクB
0.00( 0)
0.00(
0)
0.00(
0)
0.0
( 指 数 : 0.6~ 0.8)
ランクC
0.00( 0)
2.37( 49.1)
44.51( 16.1)
5.3
( 指 数 : 0.4~ 0.6)
ランクD
2.65(100)
2.13( 44.1) 131.61( 47.7)
3.6
( 指 数 : 0.2~ 0.4)
ランクE
0.00( 0)
0.33( 6.8)
99.89( 36.2)
0.3
( 指 数 : 0.0~ 0.2)
合 計
2.65(100)
4.83(100 ) 276.00(100 )
2.7
注:1. 表中の( )内の数値は、合計面積に対するランクごとの割合(%)を示す。
2. 合計の値は、四捨五入の関係上、内訳と一致しない場合がある。
注 :「 8.4 環 境 影 響 の 総 合 的 な 評 価 」 の p8.4-31(989)、 要 約 書 p59 も 同 様 に 記 載 す る 。
- 102 -
表 - 1 (37)
準備書修正案
ゴシック体太字が修正した箇所である。
準 備 書 p8.1.5-58(858)
修正案
第 8.1.5-14 表 (1)
ハヤブサの行動指数区分毎の面積(非繁殖期)
面
行動指数区分
ランクA
(指 数 :0.8~ 1.0)
ランクB
指 数 :(0.6~ 0.8)
ランクC
(指 数 :0.4~ 0.6)
ランクD
(指 数 :0.2~ 0.4)
ランクE
(指 数 :0.0~ 0.2)
合
計
発電設備
計画地
A
LNG燃料
設備計画地
B
0(0)
0(0)
0.17(
行動確認範囲に対する
発電設備計画地及び
LNG燃料設備計画地
の 割 合 (% )
(A+B)/D×100
積 ( ha)
対象事業
実施区域
C
非繁殖期
行動確認範囲
D
6.21(
2.3)
6.25(
0.3)
0
6.4)
0.67( 13.9)
12.42(
4.5)
12.50(
0.6)
6.7
0.97( 36.6)
1.61( 33.3)
38.17( 13.8)
43.75(
2.0)
5.9
1.52( 57.4)
0.39(
8.1)
61.81( 22.4)
87.50(
4.0)
2.2
2.16( 44.7)
157.39( 57.0)
2,037.50( 93.1)
0.1
4.83(100
276.00(100
2,187.50(100
0.3
0(0)
2.65(100
)
)
)
)
- 103 -
注 : 1. 表 中 の ( ) 内 の 数 値 は 、 合 計 面 積 に 対 す る ラ ン ク ご と の 割 合 ( % ) を 示 す 。 割 合 ( % )
の 合 計 は 、 四 捨 五 入 の 関 係 上 、 100% に な ら な い 場 合 が あ る 。
2. 面 積 の 合 計 の 値 は 、 四 捨 五 入 の 関 係 上 、 内 訳 と 一 致 し な い 場 合 が あ る 。
第 8.1.5-14 表 (2)
ハヤブサの行動指数区分毎の面積(繁殖期)
面
行動指数区分
ランクA
(指 数 :0.8~ 1.0)
ランクB
指 数 :(0.6~ 0.8)
ランクC
(指 数 :0.4~ 0.6)
ランクD
(指 数 :0.2~ 0.4)
ランクE
(指 数 :0.0~ 0.2)
合
計
発電設備
計画地
A
LNG燃料
設備計画地
B
対象事業
実施区域
C
0(0)
0(0)
0(0)
0(0)
0(0)
6.21(
0.29( 10.9)
0(0)
21.64(
2.19( 82.6)
0(0)
0.17(
6.4)
2.65(100
)
行動確認範囲に対する
発電設備計画地及び
LNG燃料設備計画地
の 割 合 (% )
(A+B)/D×100
積 ( ha)
繁殖期
行動確認範囲
D
6.25(
0.4)
0
2.3)
12.50(
0.8)
0
7.8)
37.50(
2.3)
0.8
52.02( 18.8)
143.75(
8.8)
1.5
4.83(100)
196.13( 71.1)
1,437.50( 87.8)
0.3
4.83(100)
276.00(100
1,637.50(100
0.5
)
)
注 : 1. 表 中 の ( ) 内 の 数 値 は 、 合 計 面 積 に 対 す る ラ ン ク ご と の 割 合 ( % ) を 示 す 。 割 合 ( % )
の 合 計 は 、 四 捨 五 入 の 関 係 上 、 100% に な ら な い 場 合 が あ る 。
2. 面 積 の 合 計 の 値 は 、 四 捨 五 入 の 関 係 上 、 内 訳 と 一 致 し な い 場 合 が あ る 。
- 103 -
表 - 1 (38)
準備書修正案
ゴシック体太字が修正した箇所である。
準 備 書 p8.1.5-58(858)
修正案
- 104 -
ⅱ.餌資源への影響予測
ハ ヤ ブ サ の 餌 量 指 数 区 分 毎 の 面 積 は 、 第 8.1.5-15 表 の と お り で あ る 。
生息状況調査結果によれば、確認例数が少ないこと、採餌行動は繁殖期
に は 確 認 さ れ な か っ た こ と 、繁 殖 に 係 る 行 動 は 確 認 さ れ な か っ た こ と か ら 、
ハヤブサは対象事業実施区域及びその周辺を一時的な採餌場や休息場とし
て利用していると考えられる。
餌量指数区分の面積をみると、非繁殖期の発電設備計画地及びLNG燃
料設備計画地にはランクEの区域が存在し、繁殖期の発電設備計画地には
ランクEの区域、LNG燃料設備計画地にはランクD及びEの区域が存在
するが、いずれもランクA、B、Cの区域は存在しない。また、ランク別
の行動確認範囲に対する発電設備計画地及びLNG燃料設備計画地の割合
は 、 非 繁 殖 期 が 0~ 0.4% 、 繁 殖 期 が 0~ 0.6% で あ る 。
工事中には、発電設備計画地及びLNG燃料設備計画地をハヤブサの餌
と な る 鳥 類 が 利 用 す る こ と は 困 難 に な る と 考 え ら れ る が 、工 事 終 了 後 に は 、
発電設備及びLNG燃料設備に加え、新たに設置する緑地を餌となる鳥類
が生息場所の一部として利用することも可能であると考えられる。また、
対象事業実施区域外の餌量指数区分ランクが高い区域には、工事による直
接の影響は及ばない。
以上のことから、工事の実施及び施設の存在によるハヤブサの餌資源へ
の影響は少ないものと予測する。
注 :「 8.4 環 境 影 響 の 総 合 的 な 評 価 」 の p8.4-31(989)、 要 約 書 p59 も 同 様 に 記 載 す る 。
- 104 -
表 - 1 (39)
準備書修正案
ゴシック体太字が修正した箇所である。
準 備 書 p8.1.5-58(858)
修正案
第 8.1.5-15 表 (1)
ハヤブサの餌量指数区分毎の面積(非繁殖期)
面
餌量指数区分
ランクA
(指 数 :0.8~ 1.0)
ランクB
指 数 :(0.6~ 0.8)
ランクC
(指 数 :0.4~ 0.6)
ランクD
(指 数 :0.2~ 0.4)
ランクE
(指 数 :0.0~ 0.2)
合
計
行動確認範囲に対する
発電設備計画地及び
LNG燃料設備計画地
の 割 合 (% )
(A+B)/D×100
積 ( ha)
発電設備
計画地
A
LNG燃料
設備計画地
B
対象事業
実施区域
C
0(0)
0(0)
0(0)
18.75(
0.9)
0
0(0)
0(0)
0(0)
37.50(
1.7)
0
0(0)
0(0)
0(0)
50.00(
2.3)
0
0(0)
0(0)
131.25(
6.0)
0
2.65(100)
4.83(100)
275.60( 99.9)
1,950.00( 89.1)
0.4
2.65(100)
4.83(100)
276.00(100
2,187.50(100
0.3
0.40(
非繁殖期
行動確認範囲
D
0.1)
)
)
- 105 -
注 : 1. 表 中 の ( ) 内 の 数 値 は 、 合 計 面 積 に 対 す る ラ ン ク ご と の 割 合 ( % ) を 示 す 。 割 合 ( % ) の 合
計 は 、 四 捨 五 入 の 関 係 上 、 100% に な ら な い 場 合 が あ る 。
2. 面 積 の 合 計 の 値 は 、 四 捨 五 入 の 関 係 上 、 内 訳 と 一 致 し な い 場 合 が あ る 。
第 8.1.5-15 表 (2)
ハヤブサの餌量指数区分毎の面積(繁殖期)
発電設備
計画地
A
LNG燃料
設備計画地
B
対象事業
実施区域
C
繁殖期
行動確認範囲
D
行動確認範囲に対する
発電設備計画地及び
LNG燃料設備計画地
の 割 合 (% )
(A+B)/D×100
0(0)
0(0)
0(0)
0(0)
0
0(0)
0(0)
0(0)
0(0)
0(0)
面
餌量指数区分
ランクA
(指 数 :0.8~ 1.0)
ランクB
指 数 :(0.6~ 0.8)
ランクC
(指 数 :0.4~ 0.6)
ランクD
(指 数 :0.2~ 0.4)
ランクE
(指 数 :0.0~ 0.2)
合
計
0(0)
0.21(
4.3)
積 ( ha)
25.00(
1.5)
0
93.75(
5.7)
0
0.40(
0.1)
19.49(
7.1)
337.50( 20.6)
0.1
2.65(100)
4.62( 95.7)
256.12( 92.8)
1,181.25( 72.1)
0.6
2.65(100)
4.83(100
276.00(100
1,637.50(100
0.5
)
)
)
注 : 1. 表 中 の ( ) 内 の 数 値 は 、 合 計 面 積 に 対 す る ラ ン ク ご と の 割 合 ( % ) を 示 す 。 割 合 ( % ) の 合
計 は 、 四 捨 五 入 の 関 係 上 、 100% に な ら な い 場 合 が あ る 。
2. 面 積 の 合 計 の 値 は 、 四 捨 五 入 の 関 係 上 、 内 訳 と 一 致 し な い 場 合 が あ る 。
- 105 -
表 - 1 (40)
準備書修正案
ゴシック体太字が修正した箇所である。
- 106 -
準 備 書 p8.1.5-59(859)
修正案
(イ) ミ サ ゴ
対 象 事 業 実 施 区 域 に お け る 、 ミ サ ゴ の 好 適 生 息 区 分 の 面 積 は 、 第 8.1.5-21 表 の
とおりである。
調 査 範 囲 に 生 息 す る ミ サ ゴ は 、繁 殖 期 及 び 非 繁 殖 期 に 対 象 事 業 実 施 区 域 及 び そ の
周 辺 に 生 息 し 、対 象 事 業 実 施 区 域 及 び そ の 周 辺 で 採 餌 が 確 認 さ れ た が 、繁 殖 は 確 認
さ れ な か っ た 。ま た 、本 種 の 生 息 に 好 適 な 環 境 類 型 区 分 は 開 放 水 域 で あ り 、次 い で
市街地であった。
発電設備計画地には、既存構造物、道路、駐車場及び小規模な緑地等が存在し、
好 適 生 息 区 分 の ラ ン ク D が 分 布 し て い る 。L N G 燃 料 設 備 計 画 地 は 、道 路 、既 存 構
造物、草地等が存在し、好適生息区分のA及びDが分布している。
ミ サ ゴ の 好 適 生 息 区 分 の う ち 、 上 位 の ラ ン ク A の 区 域 の 約 2.40ha が L N G 燃 料
設 備 計 画 地 に 含 ま れ る た め 、事 業 の 実 施 に よ り 好 適 な 生 息 場 所 の 一 部 に 影 響 を 及 ぼ
す こ と が 予 想 さ れ る が 、と ま り が 多 く 確 認 さ れ た L N G 燃 料 設 備 計 画 地 西 側 護 岸 や
西 側 海 域 で は 工 事 は 行 わ ず 、ま た 、海 域 工 事 が 行 わ れ る L N G バ ー ス 設 備 付 近 に お
け る 採 餌 の 確 認 例 数 は 2 例 の み で あ る 。さ ら に 、ミ サ ゴ の 餌 場 で あ る 海 域 で は 上 位
の ラ ン ク A の 区 域 は 対 象 事 業 実 施 区 域 及 び そ の 周 辺 に 広 く 分 布 し て い る こ と 、設 備
の 配 置 を 工 夫 す る こ と に よ り 工 事 区 域 を 必 要 最 小 限 に す る こ と 、建 設 機 械 は 可 能 な
限 り 低 騒 音 、低 振 動 型 建 設 機 械 を 使 用 す る こ と 、杭 打 ち 工 事 中 は 汚 濁 防 止 装 置( 汚
濁 防 止 枠 又 は 汚 濁 防 止 膜 )を 使 用 し て 濁 り の 拡 散 を 防 止 す る こ と 等 か ら 、工 事 の 実
施及び施設の存在によるミサゴを上位性の指標とする当該地域の生態系に及ぼす
影響は少ないものと予測する。
(イ) ミ サ ゴ
ⅰ.行動への影響予測
ミ サ ゴ の 行 動 指 数 区 分 毎 の 面 積 は 、 第 8.1.5-16 表 の と お り で あ る 。
生 息 状 況 調 査 結 果 に よ れ ば 、ミ サ ゴ は 年 間 を 通 し て 対 象 事 業 実 施 区 域 及 び そ の 周
辺 で 広 く 確 認 さ れ た が 、繁 殖 に 係 る 行 動 は 確 認 さ れ な か っ た こ と か ら 、対 象 事 業 実
施区域及びその周辺を採餌場や休息場として利用していると考えられる。
行 動 指 数 区 分 の 面 積 を み る と 、非 繁 殖 期 の 発 電 設 備 計 画 地 に は ラ ン ク D 、E の 区
域 、L N G 燃 料 設 備 計 画 地 に は ラ ン ク A 、B 、C 、D 、E の 区 域 が 存 在 し 、繁 殖 期
の発電設備計画地にはランクEの区域、LNG燃料設備計画地にはランクC、D、
E の 区 域 が 存 在 す る 。ま た 、ラ ン ク 別 の 行 動 確 認 範 囲 に 対 す る 発 電 設 備 計 画 地 及 び
L N G 燃 料 設 備 計 画 地 の 割 合 は 、 非 繁 殖 期 が 0.1~ 7.5% 、 繁 殖 期 が 0~ 1.1% で あ
る。
工 事 中 に は 、発 電 設 備 計 画 地 及 び L N G 燃 料 設 備 計 画 地 を ミ サ ゴ が 利 用 す る こ と
は 困 難 に な る と 考 え ら れ る が 、ミ サ ゴ は 人 工 構 造 物 を と ま り に 利 用 し て い る こ と か
ら 、工 事 終 了 後 に は 、発 電 設 備 及 び L N G 燃 料 設 備 に 加 え 、L N G バ ー ス 設 備 や 新
たに設置する緑地も生息場所の一部として利用することも可能であると考えられ
る。
以 上 の こ と か ら 、工 事 の 実 施 及 び 施 設 の 存 在 に よ る ミ サ ゴ の 行 動 へ の 影 響 は 少 な
いものと予測する。
第 8.1.5-21 表
ミサゴの好適生息区分の面積
面
好適生息区分
ランクA
( 指 数 : 0.8~ 1.0)
ランクB
( 指 数 : 0.6~ 0.8)
ランクC
( 指 数 : 0.4~ 0.6)
ランクD
( 指 数 : 0.2~ 0.4)
ランクE
( 指 数 : 0.0~ 0.2)
合
計
発電設備
計画地
A
積 ( ha)
LNG燃料
設備計画地
B
発電設備計画地及び
LNG燃料設備計画地
の割合(%)
(A+B)/C×100
対象事業
実施区域
C
0.00(
0)
2.40( 49.8)
71.53( 25.9)
3.4
0.00(
0)
0.00(
0)
36.58( 13.3)
0.0
0.00(
0)
0.00(
0)
23.63(
8.6)
0.0
119.47( 43.3)
4.3
2.65(100)
2.43( 50.2)
0.00(
0.00(
0)
2.65(100)
4.83(100
0)
)
24.78(
9.0)
276.00(100
)
0.0
2.7
注:1. 表中の( )内の数値は、合計面積に対するランクごとの割合(%)を示す。
2. 合計の値は、四捨五入の関係上、内訳と一致しない場合がある。
注 :「 8.4 環 境 影 響 の 総 合 的 な 評 価 」 の p8.4-35(993)、 要 約 書 p63 も 同 様 に 記 載 す る 。
- 106 -
表 - 1 (41)
準備書修正案
ゴシック体太字が修正した箇所である。
準 備 書 p8.1.5-59(859)
修正案
第 8.1.5-16 表 (1)
ミサゴの行動指数区分毎の面積(非繁殖期)
面
行動指数区分
ランクA
(指 数 :0.8~ 1.0)
ランクB
指 数 :(0.6~ 0.8)
ランクC
(指 数 :0.4~ 0.6)
ランクD
(指 数 :0.2~ 0.4)
ランクE
(指 数 :0.0~ 0.2)
合
計
発電設備
計画地
A
LNG燃料
設備計画地
B
行動確認範囲に対する
発電設備計画地及び
LNG燃料設備計画地
の 割 合 (% )
(A+B)/D×100
積 ( ha)
対象事業
実施区域
C
非繁殖期
行動確認範囲
D
0(0)
0.33(
6.8)
6.25(
2.3)
6.25(
0.1)
5.3
0(0)
1.40( 29.0)
18.75(
6.8)
18.75(
0.4)
7.5
0(0)
0.67( 13.9)
18.75(
6.8)
18.75(
0.4)
3.6
0.97( 36.6)
0.21(
47.54( 17.2)
118.75(
2.8)
1.0
1.68( 63.4)
2.21( 45.8)
184.71( 66.9)
4,131.25( 96.2)
0.1
2.65(100
4.83(100
276.00(100
4,293.75(100
0.2
)
4.3)
)
)
)
- 107 -
注 : 1. 表 中 の ( ) 内 の 数 値 は 、 合 計 面 積 に 対 す る ラ ン ク ご と の 割 合 ( % ) を 示 す 。 割 合 ( % )
の 合 計 は 、 四 捨 五 入 の 関 係 上 、 100% に な ら な い 場 合 が あ る 。
2. 面 積 の 合 計 の 値 は 、 四 捨 五 入 の 関 係 上 、 内 訳 と 一 致 し な い 場 合 が あ る 。
第 8.1.5-16 表 (2)
ミサゴの行動指数区分毎の面積(繁殖期)
面
行動指数区分
ランクA
(指 数 :0.8~ 1.0)
ランクB
指 数 :(0.6~ 0.8)
ランクC
(指 数 :0.4~ 0.6)
ランクD
(指 数 :0.2~ 0.4)
ランクE
(指 数 :0.0~ 0.2)
合
計
発電設備
計画地
A
LNG燃料
設備計画地
B
対象事業
実施区域
C
0(0)
0(0)
0(0)
0(0)
0(0)
6.8)
行動確認範囲に対する
発電設備計画地及び
LNG燃料設備計画地
の 割 合 (% )
(A+B)/D×100
積 ( ha)
繁殖期
行動確認範囲
D
6.25(
0.1)
0.0
18.75(
6.8)
25.00(
0.5)
0.0
21.34(
7.7)
62.50(
1.2)
0.5
187.50(
3.7)
1.1
0(0)
0.33(
0(0)
2.08( 43.1)
36.80( 13.3)
2.65(100)
2.43( 50.3)
199.12( 72.1)
4,850.00( 94.5)
0.1
2.65(100)
4.83(100
276.00(100
5,131.25(100
0.2
)
)
)
注 : 1. 表 中 の ( ) 内 の 数 値 は 、 合 計 面 積 に 対 す る ラ ン ク ご と の 割 合 ( % ) を 示 す 。 割 合 ( % )
の 合 計 は 、 四 捨 五 入 の 関 係 上 、 100% に な ら な い 場 合 が あ る 。
2. 面 積 の 合 計 の 値 は 、 四 捨 五 入 の 関 係 上 、 内 訳 と 一 致 し な い 場 合 が あ る 。
- 107 -
表 - 1 (42)
準備書修正案
ゴシック体太字が修正した箇所である。
準 備 書 p8.1.5-59(859)
修正案
ⅱ.採餌場への影響予測
生 息 状 況 調 査 結 果 に よ れ ば 、本 種 は 対 象 事 業 実 施 区 域 及 び そ の 周 辺 で 飛 翔 、と ま
り 及 び 採 餌 が 多 く 確 認 さ れ た が 、繁 殖 に 係 る 行 動 は 確 認 さ れ な か っ た こ と か ら 、ミ
サゴは対象事業実施区域及びその周辺を採餌場や休息場として利用していると考
えられる。
第 8.1.5-18 図 に よ る と 、 海 域 の 対 象 事 業 実 施 区 域 内 に は 、 非 繁 殖 期 に は ラ ン ク
A 、B 、C 、D 、E 、繁 殖 期 に は ラ ン ク B 、C 、D 、E の 区 域 が 存 在 す る が 、海 域
工 事 が 行 わ れ る L N G バ ー ス 設 備 の 設 置 予 定 海 域 付 近 は 、非 繁 殖 期 及 び 繁 殖 期 の い
ずれもランクEの区域となっていることから、LNGバース設備を設置する海域
は 、ミ サ ゴ の 主 要 な 餌 場 で は な い と 考 え ら れ る 。ま た 、L N G バ ー ス 設 備 の 設 置 工
事 中 に は 、工 事 が 行 わ れ る 海 域 を ミ サ ゴ が 餌 場 と し て 利 用 す る こ と は 困 難 に な る と
考 え ら れ る が 、海 域 に お け る 杭 打 ち 工 事 の 範 囲 は 必 要 最 小 限 に と ど め 、杭 打 ち 工 事
中 は 汚 濁 防 止 装 置( 汚 濁 防 止 枠 又 は 汚 濁 防 止 膜 )を 使 用 し て 濁 り の 拡 散 を 防 止 す る 。
以 上 の こ と か ら 、工 事 の 実 施 及 び 施 設 の 存 在 に よ る ミ サ ゴ の 採 餌 場 へ の 影 響 は 少
ないものと予測する。
- 108 注 :「 8.4 環 境 影 響 の 総 合 的 な 評 価 」 の p8.4-35(993)、 要 約 書 p63 も 同 様 に 記 載 す る 。
- 108 -
表 - 1 (43)
準備書修正案
ゴシック体太字が修正した箇所である。
- 109 -
準 備 書 p8.1.5-60(860)
修正案
(ウ) イ ソ ヒ ヨ ド リ
対象事業実施区域における、イソヒヨドリの好適生息区分の面積は、
第 8.1.5-22 表 の と お り で あ る 。
調 査 地 域 に 生 息 す る イ ソ ヒ ヨ ド リ は 、繁 殖 期 及 び 非 繁 殖 期 に 対 象 事 業 実 施 区 域 及
び そ の 周 辺 に 生 息 し 、対 象 事 業 実 施 区 域 及 び そ の 周 辺 で 採 餌 が 確 認 さ れ 、対 象 事 業
実 施 区 域 内 の 1 地 点 で 繁 殖 が 確 認 さ れ た 。ま た 、本 種 の 生 息 に 好 適 な 環 境 類 型 区 分
は市街地であり、次いで開放水域であった。
発電設備計画地には、既存構造物、道路、駐車場及び小規模な緑地等が存在し、
好 適 生 息 区 分 の ラ ン ク B 、C 及 び D が 分 布 し て い る 。L N G 燃 料 設 備 計 画 地 は 、道
路、既存構造物、草地等が存在し、好適生息区分のA、B及びCが分布している。
イ ソ ヒ ヨ ド リ の 好 適 生 息 区 分 の う ち 、 上 位 の ラ ン ク A の 区 域 の 約 0.74ha、 ラ ン
ク B の 区 域 の 約 3.69ha が 発 電 設 備 計 画 地 及 び L N G 燃 料 設 備 計 画 地 に 含 ま れ る た
め 、工 事 中 は 好 適 な 生 息 場 所 の 一 部 が 喪 失 す る こ と に よ る 影 響 が 予 想 さ れ る が 、工
事完了後には新たに設置する設備や緑地を生息場所として利用することが可能で
あ る と 考 え ら れ る 。さ ら に 、好 適 生 息 区 分 ラ ン ク A 及 び B の 区 域 は 対 象 事 業 実 施 区
域 及 び そ の 周 辺 に 広 く 分 布 し て い る こ と 、確 認 さ れ た 営 巣 地 で は 、本 事 業 に 伴 う 工
事 は 行 わ な い こ と 、既 存 の 敷 地 を 利 用 し 、新 た な 地 形 改 変 は 行 わ な い こ と 、設 備 の
配 置 を 工 夫 す る こ と に よ り 工 事 区 域 を 必 要 最 小 限 に す る こ と 、建 設 機 械 は 可 能 な 限
り 低 騒 音 、低 振 動 型 建 設 機 械 を 使 用 す る こ と 等 か ら 、工 事 の 実 施 及 び 施 設 の 存 在 に
よるイソヒヨドリを典型性の指標とする当該地域の生態系に及ぼす影響は少ない
ものと予測する。
(ウ) イ ソ ヒ ヨ ド リ
ⅰ.行動及び繁殖への影響予測
イ ソ ヒ ヨ ド リ の 行 動 は 、非 繁 殖 期 及 び 繁 殖 期 の い ず れ も 広 い 範 囲 で 確 認 さ れ 、繁
殖 期 の 4 月 か ら 6 月 に は 、繁 殖 に 係 る 巣 材 運 び や 餌 運 び が 確 認 さ れ 、対 象 事 業 実 施
区 域 内 の 発 電 設 備 計 画 地 か ら 南 東 側 約 250m の 地 点 で は 、 倉 庫 の 壁 面 と 屋 根 の 隙 間
に お い て 営 巣 が 確 認 さ れ た 。 ま た 、 囀 り ( ソ ン グ ポ ス ト ) は 、 繁 殖 期 に 11 例 確 認
されたが、発電設備計画地における確認は 1 例であった。
本 事 業 で は 、イ ソ ヒ ヨ ド リ の 繁 殖 が 確 認 さ れ た 位 置 で は 工 事 を 行 わ な い 。工 事 中
に は 、発 電 設 備 計 画 地 及 び L N G 燃 料 設 備 計 画 地 を イ ソ ヒ ヨ ド リ が 利 用 す る こ と は
困 難 に な る と 考 え ら れ る が 、イ ソ ヒ ヨ ド リ は 人 工 構 造 物 を と ま り や 繁 殖 に 利 用 し て
い る こ と か ら 、工 事 終 了 後 に は 、発 電 設 備 及 び L N G 燃 料 設 備 に 加 え 、新 た に 設 置
する緑地も生息場所の一部として利用することも可能であると考えられる。
以 上 の こ と か ら 、工 事 の 実 施 及 び 施 設 の 存 在 に よ る イ ソ ヒ ヨ ド リ の 行 動 及 び 繁 殖
への影響は少ないものと予測する。
第 8.1.5-22 表
イソヒヨドリの好適生息区分の面積
面
好適生息区分
ランクA
( 指 数 : 0.8~ 1.0)
発電設備
計画地
A
24.2
2.40( 49.7)
52.72( 19.1)
7.0
1.33( 50.1)
1.69( 35.0)
73.77( 26.7)
4.1
ランクD
( 指 数 : 0.2~ 0.4)
0.03(
1.3)
0.00(
0.1)
55.84( 20.2)
0.1
ランクE
( 指 数 : 0.0~ 0.2)
0.00(
0)
0.00(
0)
90.63( 32.8)
0.0
合
計
0)
0.74( 15.2)
1.29( 48.7)
発電設備計画地及び
LNG燃料設備計画地
の割合(%)
(A+B)/C×100
対象事業
実施区域
C
1.1)
ランクB
( 指 数 : 0.6~ 0.8)
ランクC
( 指 数 : 0.4~ 0.6)
0.00(
積 ( ha)
LNG燃料
設備計画地
B
2.65(100
)
4.83(100
)
3.04(
276.00(100
)
ⅱ.餌資源への影響予測
イ ソ ヒ ヨ ド リ の 餌 量 指 数 区 分 毎 の 面 積 は 、 第 8.1.5-17 表 の と お り で あ る 。
生 息 状 況 調 査 結 果 に よ れ ば 、イ ソ ヒ ヨ ド リ の 採 餌 は 対 象 事 業 実 施 区 域 及 び 御 代 島
の広い範囲で確認されており、発電設備計画地における採餌の確認は 1 例であっ
た。
餌量指数区分の面積をみると、非繁殖期の発電設備計画地にはランクEの区域、
L N G 燃 料 設 備 計 画 地 に は ラ ン ク D 、E の 区 域 が 存 在 し 、繁 殖 期 の 発 電 設 備 計 画 地
に は ラ ン ク E の 区 域 、L N G 燃 料 設 備 計 画 地 に は ラ ン ク A 、B 、C 、D 、E の 区 域
が 存 在 し 、ラ ン ク 別 の 対 象 事 業 実 施 区 域 に 対 す る 発 電 設 備 計 画 地 及 び L N G 燃 料 設
備 計 画 地 の 割 合 は 、 非 繁 殖 期 が 0~ 12.8% 、 繁 殖 期 が 1.5~ 37.0% で あ る 。
工 事 中 に は 、発 電 設 備 計 画 地 及 び L N G 燃 料 設 備 計 画 地 に お い て イ ソ ヒ ヨ ド リ の
餌となる昆虫類等が生息することが困難になると考えられるが、工事終了後には、
発 電 設 備 や L N G 燃 料 設 備 の 敷 地 に 加 え 、新 た に 設 置 す る 緑 地 も イ ソ ヒ ヨ ド リ の 餌
となる昆虫類等が生息場所の一部として利用することも可能であると考えられる。
以 上 の こ と か ら 、工 事 の 実 施 及 び 施 設 の 存 在 に よ る イ ソ ヒ ヨ ド リ の 餌 資 源 へ の 影 響
は少ないものと予測する。
2.7
注:1. 表中の( )内の数値は、合計面積に対するランクごとの割合(%)を示す。
2. 合計の値は、四捨五入の関係上、内訳と一致しない場合がある。
注 :「 8.4 環 境 影 響 の 総 合 的 な 評 価 」 の p8.4-39(997)、 要 約 書 p67 も 同 様 に 記 載 す る 。
- 109 -
表 - 1 (44)
準備書修正案
ゴシック体太字が修正した箇所である。
準 備 書 p8.1.5-60(860)
修正案
第 8.1.5-17 表 (1)
餌量指数区分
ランクA
(指 数 :0.8~ 1.0)
ランクB
指 数 :(0.6~ 0.8)
ランクC
(指 数 :0.4~ 0.6)
ランクD
(指 数 :0.2~ 0.4)
ランクE
(指 数 :0.0~ 0.2)
合 計
イソヒヨドリの餌量指数区分毎の面積(非繁殖期)
行動確認範囲に対する
面 積 ( ha)
発電設備計画地及び
発電設備
LNG燃料
対象事業
LNG燃料設備計画地
計画地
設備計画地
実施区域
の 割 合 (% )
A
B
C
(A+B)/C×100
0(0)
0(0)
1.00(
0.4)
0(0)
0(0)
0(0)
2.00(
0.8)
0(0)
0(0)
0(0)
3.00(
1.3)
0(0)
0(0)
1.63( 33.7)
12.76(
5.4)
12.8
2.65(100)
3.20( 66.3)
218.48( 92.1)
2.7
2.65(100)
4.83(100
237.25(100
3.2
)
)
- 110 -
注 : 1. 表 中 の ( ) 内 の 数 値 は 、 合 計 面 積 に 対 す る ラ ン ク ご と の 割 合 ( % ) を 示 す 。 割 合 ( % ) の 合 計 は 、
四 捨 五 入 の 関 係 上 、 100% に な ら な い 場 合 が あ る 。
2. 面 積 の 合 計 の 値 は 、 四 捨 五 入 の 関 係 上 、 内 訳 と 一 致 し な い 場 合 が あ る 。
3. 海 上 沖 合 に お け る イ ソ ヒ ヨ ド リ の 行 動 は 確 認 さ れ な か っ た こ と か ら 、 対 象 事 業 実 施 区 域 は 、 L N G
バース設備設置予定位置付近の海域を除外した。
第 8.1.5-17 表 (2)
餌量指数区分
ランクA
(指 数 :0.8~ 1.0)
ランクB
指 数 :(0.6~ 0.8)
ランクC
(指 数 :0.4~ 0.6)
ランクD
(指 数 :0.2~ 0.4)
ランクE
(指 数 :0.0~ 0.2)
合 計
イソヒヨドリの餌量指数区分毎の面積(繁殖期)
行動確認範囲に対する
面 積 ( ha)
発電設備計画地及び
発電設備
LNG燃料
対象事業
LNG燃料設備計画地
計画地
設備計画地
実施区域
の 割 合 (% )
A
B
C
(A+B)/C×100
0(0)
0.74( 15.3)
2.00(
0.8)
37.0
0(0)
0.90( 18.6)
5.76(
2.4)
15.6
0(0)
1.50( 31.1)
7.53(
3.2)
19.9
0(0)
1.22( 25.3)
18.88(
8.0)
6.5
2.65(100)
0.47(
203.07( 85.6)
1.5
2.65(100)
4.83(100
237.25(100
3.2
9.7)
)
)
注 : 1. 表 中 の ( ) 内 の 数 値 は 、 合 計 面 積 に 対 す る ラ ン ク ご と の 割 合 ( % ) を 示 す 。 割 合 ( % ) の 合 計 は 、
四 捨 五 入 の 関 係 上 、 100% に な ら な い 場 合 が あ る 。
2. 面 積 の 合 計 の 値 は 、 四 捨 五 入 の 関 係 上 、 内 訳 と 一 致 し な い 場 合 が あ る 。
3. 海 上 沖 合 に お け る イ ソ ヒ ヨ ド リ の 行 動 は 確 認 さ れ な か っ た こ と か ら 、 対 象 事 業 実 施 区 域 は 、 L N G
バース設備設置予定位置付近の海域を除外した。
- 110 -
表 - 1 (45)
準備書修正案
(c) 評 価 の 結 果
ア. 環 境 影 響 の 回 避 ・ 低 減 に 関 す る 評 価
造成等の施工による地域を特徴づける生態系への一時的な影響並びに地
形改変及び施設の存在に伴う地域を特徴づける生態系への影響を回避・低
減するための環境保全措置は、以下のとおりである。
・ 住 友 化 学 (株 )の 既 存 の 敷 地 を 利 用 し 、 新 た な 地 形 改 変 は 行 わ な い 。
・設備の配置を工夫することにより、工事区域を必要最小限にする。
・可能な限り低騒音、低振動型建設機械を使用する。
・新たな緑地を造成し、動物が利用可能な生息場所を創出する。
・海域における杭打ち工事の範囲は必要最小限にとどめる。
・海域における杭打ち工事中は汚濁防止装置(汚濁防止枠又は汚濁防止
膜)を使用して濁りの拡散を防止する。
・定期的に会議を行い、上記の環境保全措置を工事関係者に周知徹底す
る。
(c) 評 価 の 結 果
ゴシック体太字が修正した箇所である。
準 備 書 p8.1.5-61(861)
修正案
- 111 -
これらの措置を講じることにより、造成等の施工による地域を特徴づけ
る生態系への一時的な影響並びに地形改変及び施設の存在に伴う地域を特
徴づける生態系への影響は少ないものと考えられることから、実行可能な
範囲内で影響の回避・低減が図られているものと評価する。
ア. ハ ヤ ブ サ
(ア)環 境 影 響 の 回 避 ・ 低 減 に 関 す る 評 価
造成等の施工による一時的な影響並びに地形改変及び施設の存在に伴うハヤブ
サ を 上 位 性 と す る 地 域 を 特 徴 づ け る 生 態 系 へ の 影 響 を 回 避・低 減 す る た め の 環 境 保
全措置は、以下のとおりである。
・ 住 友 化 学 (株 )の 既 存 の 敷 地 を 利 用 し 、 新 た な 地 形 改 変 は 行 わ な い 。
・設備の配置を工夫することにより、工事区域を必要最小限にする。
・可能な限り低騒音、低振動型建設機械を使用する。
・定期的に会議を行い、上記の環境保全措置を工事関係者に周知徹底する。
こ れ ら の 措 置 を 講 じ る こ と に よ り 、造 成 等 の 施 工 に よ る 一 時 的 な 影 響 並 び に 地 形
改変及び施設の存在に伴うハヤブサを上位性とする地域を特徴づける生態系への
影響は少ないものと考えられることから、実行可能な範囲内で影響の回避・低減
が図られているものと評価する。
イ. ミ サ ゴ
(ア)環 境 影 響 の 回 避 ・ 低 減 に 関 す る 評 価
造成等の施工による一時的な影響並びに地形改変及び施設の存在に伴うミサゴ
を 上 位 性 と す る 地 域 を 特 徴 づ け る 生 態 系 へ の 影 響 を 回 避・低 減 す る た め の 環 境 保 全
措置は、以下のとおりである。
・ 住 友 化 学 (株 )の 既 存 の 敷 地 を 利 用 し 、 新 た な 地 形 改 変 は 行 わ な い 。
・設備の配置を工夫することにより、工事区域を必要最小限にする。
・可能な限り低騒音、低振動型建設機械を使用する。
・新たな緑地を造成し、動物が利用可能な生息場所を創出する。
・海域における杭打ち工事の範囲は必要最小限にとどめる。
・海域における杭打ち工事中は汚濁防止装置(汚濁防止枠又は汚濁防止膜)を
使用して濁りの拡散を防止する。
・定期的に会議を行い、上記の環境保全措置を工事関係者に周知徹底する。
こ れ ら の 措 置 を 講 じ る こ と に よ り 、造 成 等 の 施 工 に よ る 一 時 的 な 影 響 並 び に 地 形
改変及び施設の存在に伴うミサゴを上位性とする地域を特徴づける生態系への影
響 は 少 な い も の と 考 え ら れ る こ と か ら 、実 行 可 能 な 範 囲 内 で 影 響 の 回 避・低 減 が 図
られているものと評価する。
- 111 -
表 - 1 (46)
準備書修正案
ゴシック体太字が修正した箇所である。
準 備 書 p8.1.5-61(861)
修正案
ウ. イ ソ ヒ ヨ ド リ
(ア)環 境 影 響 の 回 避 ・ 低 減 に 関 す る 評 価
造成等の施工による一時的な影響並びに地形改変及び施設の存在に伴うイソヒ
ヨ ド リ を 典 型 性 と す る 地 域 を 特 徴 づ け る 生 態 系 へ の 影 響 を 回 避・低 減 す る た め の 環
境保全措置は、以下のとおりである。
・ 住 友 化 学 (株 )の 既 存 の 敷 地 を 利 用 し 、 新 た な 地 形 改 変 は 行 わ な い 。
・設備の配置を工夫することにより、工事区域を必要最小限にする。
・可能な限り低騒音、低振動型建設機械を使用する。
・新たな緑地を造成し、動物が利用可能な生息場所を創出する。
・定期的に会議を行い、上記の環境保全措置を工事関係者に周知徹底する。
こ れ ら の 措 置 を 講 じ る こ と に よ り 、造 成 等 の 施 工 に よ る 一 時 的 な 影 響 並 び に 地 形
改変及び施設の存在に伴うイソヒヨドリを典型性とする地域を特徴づける生態系
へ の 影 響 は 少 な い も の と 考 え ら れ る こ と か ら 、実 行 可 能 な 範 囲 内 で 影 響 の 回 避・低
減が図られているものと評価する。
- 112 - 112 -
21.タ ン ク の 可 視 領 域 及 び 主 要 な 眺 望 点 か ら の 発 電 設 備 、 L N G 燃 料 設 備 の
視野角について[現地調査で説明]
L N G 燃 料 設 備 の L N G タ ン ク ( 以 下 、「 タ ン ク 」 と い う 。) の 可 視 領 域 を 確 認 す る
ため、タンクの可視領域を作成し、図-1に示します。なお、可視領域は、準備書
p.8.1.6-1( 863)の (b)検 討 結 果 に も 記 載 の と お り 、人 工 構 造 物 に よ る 視 野 遮 蔽 を 考 慮
していません。
主要な眺望点からの発電設備及びLNG燃料設備について視野角及び視野角のラ
ンクを求めると、表-1のとおりです。なお、視野角のランク※については視野角
0~ 1°、 1~ 2°、 2~ 10°、 10°~ の 4 段 階 と し て 分 類 し ま し た 。
主 要 な 眺 望 点 か ら 視 認 で き る 煙 突 に つ い て は 、水 平 視 野 角 が 0.1~ 1.0°、垂 直 視 野
角 が 0.2~ 1.1°と な っ て い ま す 。ま た 、発 電 設 備 と L N G 燃 料 設 備 が 同 時 に 視 認 で き
る 滝 の 宮 公 園 及 び 海 上 に つ い て は 、 水 平 視 野 角 が 2.9~ 4.3°で 、 垂 直 視 野 角 が 1.0~
1.1°と な っ て い ま す 。
ラ ン ク に つ い て は 、 煙 突 単 独 で は 新 田 児 童 遊 園 地 及 び 滝 の 宮 公 園 が 2、 そ の 他 の 地
点 が 1 で 、 タ ン ク 単 独 で は 滝 の 宮 公 園 及 び 海 上 が 2、 煙 突 及 び タ ン ク を 合 わ せ た 設 備
全体では滝の宮公園及び海上が 3 となりました。
表-1
項目
図中 地点名
番号
① 新田児童遊園地
③ 土ヶ谷広場
⑤ 滝の宮公園
⑥ 国領川緑地
⑦ 垣生海岸
⑩ ひうち大橋
⑫ 海上
主要な眺望点からの視野角及びランク
煙突
水 平 ×垂 直
1.0°×
0.5°×
0.3°×
0.2°×
0.1°×
0.1°×
0.2°×
0.5°
0.3°
1.1°
0.4°
0.4°
0.2°
0.6°
ランク
タンク
水 平 ×垂 直
2
1
2
1
1
1
1
-
-
1.1°× 0.7°
-
-
-
1.4°× 1.0°
ランク
煙突~タンク
水 平 ×垂 直
ランク
2
2.9°× 1.1°
3
2
4.3°× 1.0°
3
注 : 1. 図 中 番 号 は 、 準 備 書 p8.1.6-2(864)に 記 載 し た 番 号 で あ り 、 図 - 1 に 対 応 し て い る 。
2. 視 野 角 は 視 認 で き る 画 像 の ピ ク セ ル 数 と 写 真 の 画 角 か ら 求 め 、そ れ ぞ れ 、水 平 視 野 角
×垂 直 視 野 角 を 表 す 。
3. 「 - 」 は 不 可 視 を 表 す 。
※ : 人 が 対 象 を は っ き り と 認 識 出 来 る 視 野 角 を 熟 視 角 と 呼 び 、一 般 に は 1°又 は 2°が 用 い ら れ ま
す。
ま た 、 水 平 視 野 角 が 10°を 超 え る と そ の 構 造 物 は 目 立 つ よ う に な る 、 と 言 わ れ て い ま す 。
参考図書:自然環境のアセスメント技術(環境庁)、
道 路 環 境 影 響 評 価 の 技 術 手 法 ( (財 )道 路 環 境 研 究 所 ) )
こ れ ら を 基 準 に 、 ラ ン ク 1( あ ま り 見 え な い ) : 0°≦ x< 1°、 ラ ン ク 2( 多 く の 人 が 見 え
る ) : 1°≦ x< 2°、 ラ ン ク 3( よ く 見 え る ) : 2°≦ x< 10°、 ラ ン ク 4( 目 立 つ ) : 10°≦ x
と し 、 水 平 視 野 角 、 垂 直 視 野 角 い ず れ か 大 き い 方 を そ の ラ ン ク と し ま し た 。 ( x: 視 野 角 )
- 113 -
⑫
⑦
⑥
①
②
④③
⑪
⑤
⑨
⑩
注 : 1. タ ン ク の 頂 上 部 ( 高 さ 60m) 付 近 の 可 視 領 域 を 示 す 。
2. 5km、 10km の 円 は L N G タ ン ク か ら の 距 離 を 示 す 。
図-1
タンクの可視領域
- 114 -
⑧
22.発電専用設備及び送汽専用設備を別々に設置した場合の発電専用設備の
発電方式について[現地調査で説明](一部修正)
準 備 書 p8.1.9-2(906)の 第 8.1.9-1 表 に 記 載 し た 、 「 発 電 専 用 設 備 及 び 送 汽 専 用 設
備を別々に設置した場合」において、発電専用設備にコンバインドサイクルを採用し
なかった理由は以下のとおりです。
第 8.1.9-1 表 に 記 載 し た 、 発 電 専 用 設 備 は ガ ス タ ー ビ ン の み の 発 電 所 を 想 定 し て お
り、これに加えて送汽専用設備として蒸気生成ボイラを個々に設置することを想定し
ています。これは、電気・蒸気併給のコンバインドサイクル発電所を建設することに
比べ、コスト的に節約できる点を考慮し設定したものです。
これに対し、本事業においては、蒸気供給を主目的とした電気・蒸気併給のコンバ
インドサイクル発電所の建設を計画しており、コスト的に高くなるものの、二酸化炭
素排出原単位、二酸化炭素排出量ともに低減される可能性があることから、これらの
2 つの方式を対比し、予測・評価を実施しました。
こ の 結 果 、電 気・蒸 気 併 給 の コ ン バ イ ン ド サ イ ク ル 発 電 所 の 二 酸 化 炭 素 排 出 原 単 位 、
二酸化炭素排出量ともに低減されました。
な お 、 準 備 書 p8.1.9-2(906)の 第 8.1.9-1 表 の 「 発 電 専 用 設 備 及 び 送 汽 専 用 設 備 を
別 々 に 設 置 し た 場 合 」 に は 住 友 化 学 (株 )か ら の CO 2 フ リ ー の 余 剰 蒸 気 の 使 用 は 考 慮 し
て い ま せ ん が 、p8.1.9-3(907)の 第 8.1.9-2 表 の 本 事 業 に お け る 計 画 施 設 で あ る 電 気 ・
蒸 気 併 給 設 備 に つ い て は 、 住 友 化 学 (株 )か ら の CO 2 フ リ ー の 余 剰 蒸 気 の 使 用 に 伴 う 二
酸 化 炭 素 排 出 量 の 低 減 に つ い て 考 慮 し て い ま す 。 ま た 、 住 友 化 学 (株 )に お い て 発 生 す
る副生ガス(水素)については、予測計算に反映していません。
- 115 -
2 3 . 温 室 効 果 ガ ス の 愛 媛 県 の 目 標 に 対 す る 当 社 の CO 2 削 減 努 力 及 び 削 減 目 標
について[現地調査で説明]
温室効果ガスについて、愛媛県の地球温暖化防止に関する目標が掲げられています
が 、 準 備 書 で は 、 こ れ に 対 す る 当 社 の CO 2 地 球 温 暖 化 防 止 削 減 努 力 や 削 減 目 標 に つ い
ての具体的数値を示していませんでしたので、以下のとおり示します。
愛 媛 県 で は 、 平 成 22 年 2 月 に 「 愛 媛 県 地 球 温 暖 化 防 止 実 行 計 画 」 を 策 定 し て い ま
す。
この計画では、自然的・社会的条件を踏まえた県全体の温室効果ガス排出量の削減
計画を示すとともに、
「 県 民 の 暮 ら し と 両 立 す る 低 炭 素 社 会 の 実 現 」に 向 け た 県 の 取 組
方針を明らかにしています。
この計画における温室効果ガスの削減目標は以下のとおりです。
【温室効果ガスの削減目標】
○ 長 期 目 標 ( 2050 年 度 ) : 基 準 年 ( 1990 年 度 ) 比 70% 程 度 削 減
○ 中 期 目 標 ( 2020 年 度 ) : 基 準 年 ( 1990 年 度 ) 比 15% 削 減
○ 短 期 目 標 ( 2012 年 度 ) : 基 準 年 ( 1990 年 度 ) 比 ±0 %
【基準年と同レベルまで削減】
また、この計画に示されている基本方針と対策・施策は下表のとおりです。
基本方針と対策・施策
【方針Ⅰ】エネルギー消費の少ないライフスタイルへの転換
環境家計簿の普及、家庭の省エネ診断の推進、省エネ住宅・省エネ家電の普及促進
エコカーの普及促進及びエコドライブの推進、公共交通機関の利用促進 等
【方針Ⅱ】低炭素型のビジネススタイルの実現
①事業者の省エネ化の支援:省エネ改修に係る補助制度等の創設 等
② 低 炭 素 ビ ジ ネ ス へ の 支 援 : CO 2 排 出 ゼ ロ ビ ジ ネ ス の 育 成 等
【方針Ⅲ】地球にやさしいエネルギーの導入拡大
バイオ燃料の普及拡大、オフセット・クレジット制度の活用によるバイオディーゼル
燃料の利用促進、太陽光発電の導入拡大、太陽熱の利用拡大 等
【方針Ⅳ】低炭素社会の実現に向けた環境負荷の少ない地域づくり
①健全な生態系の保全(生物多様性の保全):豊かな自然環境の保全 等
② CO 2 吸 収 源 と し て の 森 林 整 備 の 推 進 : 県 民 参 加 の 森 林 づ く り の 推 進 等
③循環型社会の構築:3Rの推進、循環型社会ビジネスの振興 等
④地域環境の整備:「まちの緑」の保全と緑化の推進 等
【方針Ⅴ】環境教育・環境学習の充実とパートナーシップの構築
①環境教育の充実:初等・中等教育における環境教育の徹底、環境教育指導者の養成
②環境学習の展開:地域活動のリーダーの育成、体験学習機会の提供 等
③パートナーシップの構築:地球温暖化対策地域協議会の設立の促進 等
④普及啓発の推進:地域における地球温暖化対策の普及啓発 等
出 典 : 「 愛 媛 県 地 球 温 暖 化 防 止 実 行 計 画 」 ( 平 成 22 年 、 愛 媛 県 ) よ り 作 成
- 116 -
等
上記の「愛媛県地球温暖化防止実行計画」に対応し、住友共同電力株式会社及び住
友 共 同 電 力 グ ル ー プ で は 、地 球 温 暖 化 防 止 へ の 取 り 組 み に つ い て 、平 成 21 年 4 月 よ り
「 住 共 ECO プ ロ ジ ェ ク ト 」 と し て 、 以 下 に 記 載 し た 活 動 を 実 施 し て い ま す 。
住 共 ECO プ ロ ジ ェ ク ト
○ 基本方針
1. 省 エ ネ ・ リ サ イ ク ル 活 動 等 に よ り CO 2 を 削 減
省エネルギー及びバイ オマス利用等による CO 2 削減目標を定め、実績 を管理する。
2. 自 然 環 境 保 全 活 動 及 び 家 族 を 含 め た グ ル ー プ 社 員 の 省 エ ネ 意 識 の 向 上
家族を含め全グループ社員による自然環境保全活動を行うとともに情報提
供を通じて啓蒙を行う。
3. 地 域 貢 献 活 動
清掃ボランティア活動等を通じて当グループ事業地近隣地域に貢献する。
○ CO 2 削 減 目 標
1. 既 設 備 改 善 ・ 新 エ ネ 開 発 他 、 日 常 業 務 ・ 行 動 パ タ ー ン を 見 直 し 、 CO 2 を 2014 年
度 末 ま で に 70,000 ト ン 削 減 す る 。
2. 川 崎 バ イ オ マ ス 計 画 に よ り 、 CO 2 を 年 間 73,000 ト ン 削 減 す る 。
○ 住 共 ECO プ ロ ジ ェ ク ト の 具 体 的 取 組 み
( 1) 既 設 設 備 の 効 率 改 善 、 新 エ ネ の 導 入
バイオマス燃料の使用拡大・新エネルギー導入などの検討、実施
( 2) 日 常 業 務 に お け る 計 画
照明灯の間引き・照度管理、冷暖房設定の見直し、クールビズ・ウォームビズ
の推進、社用車の低燃費化 など
( 3) 従 業 員 の 行 動 パ タ ー ン に 関 す る 計 画
ノーマイカー通勤の推奨(毎月第3水曜日をノーマイカー推進日)、不使用パ
ソコンの電源管理の徹底
( 4) 家 庭 に お け る 省 エ ネ ・ リ サ イ ク ル 運 動
家 族 を 対 象 と し た 設 備 見 学 会 、省 エ ネ 推 進 ス ロ ー ガ ン の 募 集 、食 用 油 の 回 収 な
ど
( 5) 森 林 保 全 と ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 の 実 施
発電所近辺での植林・植樹や当社施設周辺の清掃ボランティア活動
( 6) CO 2 削 減 量 の 見 え る 化
社 員 各 人 の 活 動 結 果 を ポ イ ン ト 化( 優 秀 者 の 表 彰 )、省 エ ネ 結 果 、活 動 結 果 の 表
示(公表)
- 117 -
当 社 の こ れ ら の 取 り 組 み に よ り 、 下 図 の よ う に 、 平 成 23 年 以 降 の 東 日 本 大 震 災 に
よ る 原 子 力 発 電 所 の 停 止 に よ る 電 力 需 要 増 加 に 対 す る CO 2 排 出 量 の 増 加 は あ る も の の 、
平 成 24 年 度 か ら 平 成 25 年 度 に か け て CO 2 排 出 原 単 位 を 低 下 さ せ 、 ま た 、 本 事 業 に よ
り 更 な る CO 2 排 出 原 単 位 の 低 下 を 見 込 む こ と が で き ま す 。
新 居 浜 北 火 力 発 電 所 の 稼 働 に よ る 二 酸 化 炭 素 排 出 原 単 位 削 減 効 果 を 含 め た 平 成 27
年度以降の当社の目標については、現在検討を進めているところです。
- 118 -
(参考資料)
平成 27 年 3 月 25 日火力部会資料
新居浜北火力発電所建設計画に係る
環境影響評価準備書
補 足 説 明 資 料
【説明済み】
平成27年3月
住友共同電力株式会社
目
次
【大気質】
1.
現況調査年の気象の異常年検定結果について ······························ 1
2.
大気拡散予測に用いるドップラーソーダによる上層風と有効煙突高さ付近
の風との比較について ·················································· 3
3.
上層風と高層風(高層気象観測による風)との比較による上層風観測結果
の検証について ························································ 4
4.
内部境界層出現条件に用いる海水温の測定位置について ···················· 6
5.
排煙の上昇過程を考慮したシミュレーション予測結果について ·············· 9
6.
地形影響予測における北風時の御代島による煙の有効煙突高度に及ぼす
影響について ·························································· 11
7.
冷却塔白煙予測における大気安定度について ······························ 13
【水質】
8.
生活排水の水量及び排水ルートの修正について ···························· 15
1. 現況調査年の気象の異常年検定結果について
対象事業実施区域の最寄りの気象官署及び地域気象観測所(アメダス)としては、図-
1のとおり、松山地方気象台(以下、「松山」という。)、新居浜地域気象観測所(以下、
「新居浜」という。)及び西条地域気象観測所(以下、「西条」という。)があります。
松山、新居浜及び西条における 平成 15 年 6 月~平成 26 年 5 月の 気象の経年変化は、表
-1のとおりです。
図-1
気象官署等の位置
表-1
気象の経年変化
地点
H15.6
~
H16.5
H16.6
~
H17.5
H17.6
~
H18.5
H18.6
~
H19.5
H19.6
~
H20.5
H20.6
~
H21.5
H21.6
~
H22.5
H22.6
~
H23.5
H23.6
~
H24.5
H24.6
~
H25.5
H25.6
~
H26.5
新居浜
SSE
SSE
SSE
SSE
SSE
SSE
SSE
SSE
SSE
SSE
SE
西条
SSW
SSW
SSW
SSW
SSW
SSW
SSW
SSW
SSW
SSW
SSW
平均風速 新居浜
(m/s)
西条
2.5
2.5
2.5
2.4
2.3
2.3
2.4
2.5
2.4
2.4
2.3
2.1
2.2
2.1
2.0
2.2
2.1
2.1
2.3
2.1
2.2
2.2
松山
平均気温
新居浜
(℃ )
西条
16.8
16.9
16.5
17.2
16.9
17.0
16.6
16.6
16.7
16.5
16.9
16.9
17.1
16.6
17.3
17.0
17.2
16.6
16.8
16.8
16.6
17.0
16.3
16.5
16.0
16.6
16.1
16.4
15.8
15.9
15.9
15.4
15.9
66
66
67
66
66
65
63
61
65
68
項目
最多風向
平均湿度
(% )
松山
松山
2082.5
日照時間
新居浜 1999.9
(時間 )
西条
1942.3
67
2168.5
1968.5
2101.7
2060.8
2030.2
1933.2
2113.5
1840.3
2131.2
2163.6
1982.1
1663.6
1924.9
2003.6
1955.8
1835.2
2106.3
1783.8
2049.0
2107.5
1973.4
1687.0
1925.6
1933.7
1896.0
1794.6
2061.6
1718.7
2036.6
2062.5
注:松山の風向風速については、対象期間中に測器の移設があったため除外した。
- 1 -
当社が観測した平成 25 年 6 月~平成 26 年 5 月の気象が異常でなかったかを確認するた
め、「窒素酸化物総量規制マニュアル〔新版〕」(平成 12 年、公害研究対策センター)に
基づく「F分布棄却検定法」により過去 10 年間(平成 15 年 6 月~平成 25 年 5 月)を統計
年、平成 25 年 6 月~平成 26 年 5 月を検定年とした気象データの異常年検定を行いました。
異常年検定の結果は、表-2のとおり、一部に棄却された項目があったものの、大部分
の項目で採択されていることから、平成 25 年 6 月~平成 26 年 5 月の気象は異常でなかっ
たと判断しました。
表-2
異常年検定結果
月別値
項目
地点
平均
風速
新居浜
西 条
松 山
新居浜
西 条
平均
気温
平均
湿度
松
山
6月
○
○
○
○
○
7月
○
○
○
○
○
8月
○
○
○
○
○
○
○
○
検定期間(平成 25 年 6 月~平成 26 年 5 月)
9 月 10 月 11 月 12 月 1 月
2月
3月
○
○
+
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
+
○
○
○
○
○
4月
-
○
○
○
○
5月
○
○
○
○
○
年
○
○
○
○
○
○
○
○
松 山
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
新居浜
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
西 条
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
注:1.危険率 5%での検定結果
○:採択、+:棄却(異常に大きい)、-:棄却(異常に小さい)
2.松山の風速については、観測データの対象期間中に測器の移設があったため、検定の対象から
除外した。
日照
時間
風向別出現頻度
風速階級別出現頻度
検定期間(平成 25 年 6 月~平成 26 年 5 月)
風
向
新居浜
西
検定期間(平成 25 年 6 月~平成 26 年 5 月)
風速階級(m/s)
新居浜
NNE
NE
○
○
○
○
条
0.0~0.4
0.5~1.4
○
○
○
○
ENE
E
○
+
○
○
1.5~2.4
2.5~3.4
○
○
○
○
ESE
SE
+
○
○
○
3.5~4.4
4.5~5.4
○
○
○
○
SSE
S
○
○
○
○
5.5~6.4
6.5~7.4
○
○
○
○
SSW
SW
○
○
○
○
7.5~8.4
8.5~9.4
○
○
○
○
WSW
○
○
9.5~
○
○
W
○
○
WNW
NW
○
+
○
○
NNW
N
○
○
○
○
西
条
CALM
○
○
注:1.危険率 5%での検定結果
○:採択、+:棄却(異常に大きい)
2.松山の風向 風速については、 観測データの 対象期間中に 測器の移設が あったため、 検定の対象
から除外した。
- 2 -
2. 大気拡散予測に用いるドップラーソーダによる上層風と有効煙突高さ付近の風との
比較について
ドップラーソーダによる上層風(地上高50m)について、有効煙突高さの風の代表性を
確認するため、平成25年6月~平成26年5月にドップラーソーダで観測された結果を基に、
上層風とドップラーソーダによって観測された高度50mより高い高度の風と比較しました。
ドップラーソーダによる風の観測は高度50mから高度400mまで50m毎の高度で実施しま
したが、高度200m以上の観測結果では欠測率が20%を超えていたことから、上層風と比較
したドップラーソーダの風は、高度100m及び高度150mの風としました。
上層風とドップラーソーダによる高度100m及び高度150mの風の風速階級別風配図は、図
-1のとおり、上層風、ドップラーソーダによる高度100m及び高度150mとも南西及び西南
西の風の出現が多く、また風向が南西及び西南西の場合には風速の大きい風も多くなって
おり、上空の煙の流れる層付近では類似の形状となっています。
上層風(高度50m)
ドップラーソーダによる
高度100mの風
ドップラーソーダによる
高度150mの風
注:円内の数値は、上段は静穏(風速0.4m/s以下)の出現率(%)、下段は欠測率(%)を示す。
図-1
ドップラーソーダによる風の風速階級別風配図
- 3 -
3. 上層風と高層風(高層気象観測による風)との比較による上層風観測結果の検証に
ついて
上層気象観測結果の代表性を確認するため、同時刻の上層風と高層風の観測結果を基に
比較しました。
〇 比較対象データ
以下の期間における1.5時間毎の上層風(地上高50m)と高層風(地上高50m)のデータ
について比較を行いました。
春季;平成26年 4月16日~ 4月22日
夏季;平成25年 7月24日~ 7月30日
秋季;平成25年10月27日~11月 2日
冬季;平成26年 1月22日~ 1月28日
〇 ベクトル相関
「窒素酸化物総量規制マニュアル[新版]」(平成12年、公害研究対策センター)に基
づき、以下の式で求めたベクトル相関は、0.963となっています。
ベクトル相関係数
=
ここで
Σ|V Ai |・|V Bi |・cosθ i
Σ|V Ai |・|V Bi |
|V Ai |、|V Bi |:風速の実測値
θ i :V Ai 、V Bi のなす角度(風向の違い)
〇 風向の比較
上層風と高層風の風配図は、図-1のとおり、上層風及び高層風とも最多風向はWSWで、
類似の形状となっています。
また、上層風風向と高度50mの高層風風向の出現状況は、表-1のとおり、同一風向を
示す斜線の近傍に分布していることから、風向の出現状況の類似性は高いと考えられま
す。
上
層
風
高層風
注:中央の値は静穏率(風速 0.4m/s 以下、%)を示す。
図-1
上層風と高層風の風配図
- 4 -
表-1
上層風風向と高層風風向の出現状況
注:高層風は、高層気象観測による高度50mの風向を示す。
〇 風速の比較
上層風風速と高層風風速の比較は、図-2のとおり、回帰直線(実線)は若干傾いてい
ますが、風速の類似性は高いと考えられます。
なお、平均風速は、上層風が3.2m/sで、高度50mの高層風が3.0m/sとなっています。
回帰直線:Y=1.118X-0.147
注:1.実線は回帰直線、破線は原点を通る傾き1の直線を示す。
2. 高層風の風速は、高層気象観測による高度50mの風速を示す。
図-2
上層風と高層風の風速の比較
- 5 -
4. 内部境界層出現条件に用いる海水温の測定位置について
海風に伴うフュミゲーションが発生する可能性がある内部境界層の出現条件の一つに、
内陸地点(新居浜地域気象観測所)の気温が海水温より高いことが挙げられますが、準備
書には海水温の測定位置を記載していなかったため、次のとおり海水温の測定位置を示す
とともに、使用した海水温測定地点の代表性の検討結果を示します。
住友化学(株)の既存の取水口の位置は、図-1のとおりです。同社は、複数の既存の取
水口から取水して同社の設備において合流させた海水(以下、「合流水」という。)を使
用しており、その合流水の海水温を測定しています。内部境界層の出現条件の設定に使用
した海水温は、この合流水の測定結果を使用しました。
合流水の水温については、図-2に示す対象事業実施区域周辺の愛媛県水質調査地点の
うち陸地から離れて河川や工場の排水等による海水温への影響が少ないと考えられる地点
⑬において平成 24 年度及び平成 25 年度に月 1 回測定された水深 0.5m の海水温と比較した
結果、図-3のとおり、合流水の水温は愛媛県水質調査地点の水温と同程度かやや低くな
っていることから、周辺の河川や工場の排水等による合流水の水温への影響は少ないと判
断して、内部境界層の出現頻度を求める際に用いる海水温としました。
- 6 -
図-1
既設取水口の位置
- 7 -
図-2
愛媛県水質調査地点の位置
平成 24 年度
(℃)
35
取
水
し
た
海
水
の
合
流
水
の
水
温
平成 25 年度
(℃)
35
回帰直線:y = 0.960x - 0.342
取
水
し
た
海
水
の
合
流
水
の
水
温
30
25
20
15
10
5
0
回帰直線:y = 0.780x + 2.407
30
25
20
15
10
5
0
0
5
10
15
20
25
30
35 (℃)
5
0
愛媛県水質調査地点(地点⑬)の海水温
10
15
20
25
35 (℃)
愛媛県水質調査地点(地点⑬)の海水温
注:1.実線は回帰直線、破線は原点を通る傾き1の直線を示す。
2. 地点番号は、図-2の番号に対応している。
図-3
30
取水した海水の合流水の水温と愛媛県水質調査地点( 地点⑬)
の海水温との比較
- 8 -
5. 排煙の上昇過程を考慮したフュミゲーション予測結果について
内部境界層によるフュミゲーションが発生する可能性のある時刻(定常時、冷機起
動時及び停止時とも44回)について、準備書の「内部境界層によるフュミゲーション
発生時」と同様にしてBriggs式及びCONCAWE式で求めた排煙の有効煙突高さに達するま
での排煙の上昇過程を「窒素酸化物総量規制マニュアル[新版]」(平成12年、公害研
究対策センター)に記載されている下記のMontgomeryの式でモデル化し、排煙の上昇
過程で内部境界層と交わった場合には、交わった時点での排煙の高さを有効煙突高さ
として予測を行いました。
Montgomery の式:△H=(0.00024・ Q H ) 1/3 u -1 f(x)
立(-0.0017<dθ/dz≦0.0016)
: f (x) = 0.84x
0.56
(x≦3,000m)
弱安定( 0.0016<dθ/dz≦0.0070)
: f (x) = 1.26x
0.49
(x≦2,800m)
強安定( 0.0070<dθ/dz≦0.0187)
: f (x) = 4.64x
0.26
(x≦1,960m)
中
[記
号]
ΔH :排ガスの上昇高さ(m)
Q H :排出熱量(J/s)
u
:煙突頭頂部の風速(m/s)
x
:煙源からの風下距離(m)
dθ/dz:温位勾配(℃/m)
(高層気象観測結果から求めた安定層内の値)
なお、内部境界層の発達高度式L(x)=A・x 1/2 の比例係数Aは、準備書と同じく8(m 0.5 )
としました。
内部境界層によるフュミゲーションが発生する可能性のある時刻のうち着地濃度が
最大となった時刻の予測結果は、表-1のとおりです。また、予測に用いた内部境界
層と有効煙突高さの関係を示したフュミゲーション発生時のモデル化図は、図-1の
とおりです。
最大着地濃度は、運転状態が冷機起動時の場合で、発電設備から0.2km地点における
0.0364ppmです。また、バックグラウンド濃度を加えた将来環境濃度は、運転状態が冷
機起動時における0.0534ppmとなり、短期暴露の指針値(1時間暴露として0.1~0.2ppm
以下)に適合しています。
- 9 -
表-1(1)
項
目
フュミゲーション発生時の二酸化窒素の予測結果
(最大着地濃度及び出現距離)
単
排煙の上昇過程を考慮した場合
位
定 常 時
冷機起動時
停 止 時
準備書記載値
定 常 時
海岸線から直角に
内陸へ吹く海風を想定
冷機起動時
停 止 時
海岸線から直角に
内陸へ吹く海風を想定
風
向
-
風
速
m/s
10.2
10.2
10.2
10.2
10.2
10.2
内部境界層内
-
D
D
D
D
D
D
内部境界層外
-
E
E
E
E
E
E
有 効 煙 突 高 さ
m
95
91
94
175
161
172
最 大 着 地 濃 度
ppm
0.0336
0.0364
0.0304
0.0065
0.0080
0.0060
最大着地濃度出現距離
km
0.2
0.2
0.2
0.6
0.5
0.6
大気安定度
表-1(2)
予測地点
フュミゲーション発生時の二酸化窒素の予測結果
(将来環境濃度)
排煙の上昇過程を考慮した場合
寄与濃度
バックグラ
将
来
運転状態
(最大着地濃度) ウンド濃度
環境濃度
a
b
a+b
定常時
0.0336
0.017
0.0506
最大着地濃度
冷機起動時
出現地点
停止時
(単位:ppm)
準備書記載値
寄与濃度
バックグラ
将
来
(最大着地濃度) ウンド濃度
環境濃度
a
b
a+b
0.0065
0.017
0.0235
0.0364
0.017
0.0534
0.0080
0.017
0.0250
0.0304
0.017
0.0474
0.0060
0.017
0.0230
注:バックグラウンド濃度は、最大着地濃度が出現した時刻(「排煙の上昇過程を考慮した場合」及び「準
備書記載値」の各運転状態とも平成25年7月26日17時)における一般局及び大気環境の現地調査地点
(若宮小学校、磯浦、船屋、河内)の1時間値の最大値を用いた。
高さ(m)
500
400
内部境界層か
L(x)=8・x1/2
かか
300
準備書記載の
有効煙突高さ
175m(定常時)
172m(停止時)
161m(冷機起動時)
200
有効煙突高さ
95m(定常時)
94m(停止時)
91m(冷機起動時)
100
0
-1
図-1
0
1
煙突からの風下距離
2
3
x(km)
内部境界層によるフュミゲーション発生時のモデル化図
- 10 -
6. 地形影響予測における北風時の御代島による煙の有効煙突高度に及ぼす影響について
対象事業実施区域の周辺地形による影響については、既往の数値モデル「環境アセスメ
ントのための排ガス拡散数値予測手法の開発-地形影響の評価手法-」(平成14年、一般
財団法人電力中央研究所 総合報告T71)(以下、「数値モデル」という。)により予測を行
いました。
対象事業実施区域周辺の地形及び地形影響の予測風向は、図-1のとおりです。
数値モデルでは、煙の有効煙突高度はCONCAWE式から得られる値を用いており、地形の
影響は考慮されていませんが、気流計算には地形の影響が考慮されています。北風時の有
効煙突高度についても、煙突の風上に位置する御代島による地形影響は、前述のとおり、
考慮されていません。
北風時に数値モデルの気流計算に用いた煙突付近の標高は、図-2のとおりです。
数値モデルの気流計算結果における御代島の影響については、御代島の背後(南側)で
わずかに下降気流が発生していることを確認しましたが、風下へ行くに従い、地形の影響
は減少し、煙突付近では1km以上離れた御代島による下降気流は認められませんでした。
(m)
300
200
標 高
対象事業実施区域
煙突
100
御代島
0
-5
北方向
-4
-3
-2
-1
0
1
煙突からの距離
2
3
4
5(km)
南方向
注:数値モデルにおける気流計算は、煙突から500m間隔の距離における標
高データを用いて計算しているため、数値モデルで用いた標高データ
を図示した。
図-2
北風時に数値モデルの気流計算に用いた煙突付近の標高
- 11 -
図-1
対象事業実施区域周辺の地形及び地形影響の予測風向
- 12 -
7. 冷却塔白煙予測における大気安定度について
観測された大気安定度は、「発電用原子炉施設の安全解析に関する気象指針」(平成13
年一部改訂、原子力安全委員会)に基づきGとなっていますが、計算条件としては、大気
安定度Fとしています。
FOG モ デ ル は BLP モ デ ル (Buoyant Line and Point Source Model ; Schulman and
Scire,1980)を拡張したもので、大気安定度の入力条件はパスキル安定度階級A~Fの6階級
に設定されています。従って、観測された大気安定度はGですが、予測条件では最も安定
なFとして分類していますので、評価書では、表-1のとおり、表中の大気安定度の記載
を修正し、注釈に説明を記載します。
- 13 -
表-1
準備書修正案
ゴシック体太字で記載した箇所が修正した箇所である。
準備書 p8.1.1-273(587)
第 8.1.1.5-10 表
市街地において白煙の高さが最も低くなる場合の
予測結果
項
目
湿式運転
乾湿併用運転
長
さ
5,240 m
5,120m
下端高度
100 m
105m
- 14 -
項
目
年月日時
対象方向
気 温
相対湿度
風 向
風 速
大気安定度
修正案
第 8.1.1.5-10 表
市街地において白煙の高さが最も低くなる場合の
予測結果
項
目
湿式運転
乾湿併用運転
長
さ
5,240 m
5,120m
下端高度
100 m
105m
項
目
年月日時
対象方向
気 温
相対湿度
風 向
風 速
大気安定度
気象条件
平成 26 年 2 月 28 日 6 時
東南東側 750m
9.7 ℃
93
%
西(対象方向の-1方位)
1.2 m/s
F
気象条件
平成 26 年 2 月 28 日 6 時
東南東側 750m
9.7 ℃
93
%
西(対象方向の-1方位)
1.2 m/s
F(G) 注
注:観測された大気安定度は G であるが、FOG モデルの入力条件
が A~F の 6 階級であるため、最も安定である F で予測した。
- 14 -
8. 生活排水の水量及び排水ルートの修正について
準備書では、施設稼働後におけるLNG燃料設備の生活排水量について日最大45m 3 、
日平均15 m 3 と記載していますが、水量に誤りがあったため、評価書では、日最大12m 3 、
日平均4m 3 に修正します。また、周辺海域への影響をより低減するため、施設稼働後の
発電所及びLNG燃料設備の生活排水は、両設備において、それぞれ新設浄化槽で処理
した後に新設排水処理設備へ送ることとし、生活排水とプラント排水とを合わせた一般
排水として水質等の予測評価を実施します。
以上の内容を踏まえ、評価書では、表-1のとおり、記載内容を修正します。
- 15 -
表-1(1)
準備書修正案
ゴシック体太字で記載した箇所が修正した箇所である。
準備書 p2.2-39(43)
第 2.2-15 表(1)
設備
項
修正案
一般排水に関する事項(発電所)
目
単
位
内
第 2.2-15 表(1)
容
2,415
日平均
m 3 /日
水素イオン濃度
(pH)
目
単
位
内
容
1,210
日平均
m 3 /日
1,211
-
5.0 以上 9.0 以下
水素イオン濃度
(pH)
-
5.0 以上 9.0 以下
化学的酸素要求量
(COD)
mg/L
日最大 15 以下
日平均 10 以下
化学的酸素要求量
(COD)
mg/L
日最大 15 以下
日平均 10 以下
浮遊物質量
(SS)
mg/L
日最大 30 以下
日平均 20 以下
浮遊物質量
(SS)
mg/L
日最大 30 以下
日平均 20 以下
全窒素
(T-N)
mg/L
日最大 15 以下
日平均 7 以下
全窒素
(T-N)
mg/L
日最大 15 以下
日平均 7 以下
全燐
(T-P)
mg/L
日最大 16 以下
日平均 8 以下
全燐
(T-P)
mg/L
日最大 16 以下
日平均 8 以下
ノルマルヘキサン抽出
物質含有量(鉱油類)
mg/L
1 以下
ノルマルヘキサン抽出
物質含有量(鉱油類)
mg/L
1 以下
日最大
m 3 /日
2
日平均
m 3 /日
1
- 16 -
排水の水質
注:要約書 p11 の表「一般排水に関する事項(発電所)」も同様に修正する。
一般排水
排水量
生活排水
2,417
所
所
m 3 /日
電
排水の水質
電
日最大
発
m 3 /日
項
排水量
排水量
発
- 16 -
プラント排水
日最大
設備
一般排水に関する事項(発電所)
表-1(2)
準備書修正案
ゴシック体太字で記載した箇所が修正した箇所である。
準備書 p2.2-40(44)
第 2.2-15 表(2)
設備
修正案
一般排水に関する事項(LNG燃料設備)
項
目
単
位
内
容
55
日平均
m 3 /日
55
-
5.0 以上 9.0 以下
mg/L
15 以下
10 以下
30 以下
20 以下
全窒素
(T-N)
mg/L
日最大 15 以下
日平均 7 以下
全燐
(T-P)
mg/L
ノルマルヘキサン抽出
物質含有量(鉱油類)
排水の水質
mg/L
日最大
日平均
日最大
日平均
一般排水に関する事項(LNG燃料設備)
項
一般排水
排水の水質
水素イオン濃度
(pH)
化学的酸素要求量
(COD)
浮遊物質量
(SS)
L N G 燃 料 設 備
m 3 /日
設備
排水量
排水量
L N G 燃 料 設 備
- 17 -
プラント排水
日最大
第 2.2-15 表(2)
目
単
位
内
容
日最大
m 3 /日
67
日平均
m 3 /日
59
-
5.0 以上 9.0 以下
水素イオン濃度
(pH)
化学的酸素要求量
(COD)
浮遊物質量
(SS)
mg/L
mg/L
日最大
日平均
日最大
日平均
15 以下
10 以下
30 以下
20 以下
排水量
生活排水
全窒素
(T-N)
mg/L
日最大 15 以下
日平均 7 以下
日最大 16 以下
日平均 8 以下
全燐
(T-P)
mg/L
日最大 16 以下
日平均 8 以下
mg/L
1 以下
ノルマルヘキサン抽出
物質含有量(鉱油類)
mg/L
1 以下
日最大
m 3 /日
45
日平均
m 3 /日
15
注:要約書 p12 の表「一般排水に関する事項(LNG燃料設備)」も同様に修正する。
- 17 -
表-1(3)
準備書修正案
ゴシック体太字で記載した箇所が修正した箇所である。
第 2.2-15 図
準備書 p2.2-41(45)
一般排水及びLNG気化器海水に関するフロー図
修正案
一般排水及びLNG気化器海水に関するフロー図
第 2.2-15 図
単位:m 3 /日
上段:日平均
(下段:日最大)
LNG燃料設備
単位:m 3 /日
上段:日平均
(下段:日最大)
LNG燃料設備
大気等
252
(252)
工業用水
(プラント用水)
大気等
水質測定点
197
(197)
LNG燃料設 備
排
15
(45)
新設浄化槽
LNG燃料設 備
59
(67)
新設浄化槽
生活系
出
4
上 水 (12)
(生活用水)
新設排水
処理設備
既
既
蒸気供給、大気他
1,900
(2,250)
純 水
(プラント用水)
4,930
(8,060)
発電設備
工業用水
(プラント用水) 4,240
冷却塔
(8,225)
490
(980)
水質測定点
新設排水
処理設備
1,210
(2,415)
発
電
所
蒸気供給、大気他
1,900
(2,250)
純 水
(プラント用水)
工業用水
(プラント用水) 4,240
720
(1,435)
(8,225)
4,930
(8,060)
発電設備
冷却塔
水質測定点
490
(980)
新設排水
処理設備
720
(1,435)
汚泥
上 水
(生活用水)
1
(2)
生活系
新設浄化槽
汚泥
1
(2)
1
水 (2)
上
(生活用水)
- 18 -
生活系
新設浄化槽
1,211
(2,417)
(既設放水口から海域へ)
所
路
路
電
水
水
発
LNG気化器
93,600
(93,600)
排
排
LNG気化器
93,600
(93,600)
海 水
(LNG気化器海水)
設
93,600
(93,600)
(既設放水口から海域へ)
93,600
(93,600)
海 水
(LNG気化器海水)
設
- 18 -
出
生活系
(252)
工業用水
(プラント用水)
排
15
上 水
(45)
(生活用水)
252
55
(55)
新設排水
処理設備
水質測定点
197
(197)
表-1(4)
準備書修正案
ゴシック体太字で記載した箇所が修正した箇所である。
準備書 p2.2-42(46)
第 2.2-17 表
項
用水に関する事項
目
プラント用水
発電所
生活用水
プラント用水
LNG
燃料設備
- 19 -
生活用水
修正案
日平均使用量
第 2.2-17 表
単位
使用量
m 3 /日
6,140
3
日最大使用量
m /日
10,475
日平均使用量
m 3 /日
1
日最大使用量
m 3 /日
2
3
日平均使用量
m /日
252
日最大使用量
m 3 /日
252
3
日平均使用量
m /日
15
日最大使用量
m 3 /日
45
項
目
プラント用水
発電所
生活用水
プラント用水
LNG
燃料設備
生活用水
- 19 -
用水に関する事項
日平均使用量
単位
使用量
m 3 /日
6,140
3
日最大使用量
m /日
10,475
日平均使用量
m 3 /日
1
日最大使用量
m 3 /日
2
3
日平均使用量
m /日
252
日最大使用量
m 3 /日
252
3
日平均使用量
m /日
4
日最大使用量
m 3 /日
12
表-1(5)
準備書修正案
ゴシック体太字で記載した箇所が修正した箇所である。
準備書 p8.1.2-24(616)
修正案
(b)予測の方法
エ.予測手法
施設の稼働による水の汚れ及び富栄養化については、環境保全措置を踏ま
え、排水量及び排水中の化学的酸素要求量(COD)、窒素及び燐の排出濃度に基
づき、ジョセフ・センドナーの式及び新田の式により海域への影響を予測し
た。
既設放水口における排水量及び寄与濃度は第 8.1.2.1-11 表、施設稼働時の
排水フローは第 8.1.2.1-4 図のとおりである。
排水量については、発電所及びLNG燃料設備のプラント排水を対象とし
た場合と、LNG気化器海水の最大量を考慮した場合について予測した。
(b)予測の方法
エ.予測手法
施設の稼働による水の汚れ及び富栄養化については、環境保全措置を踏ま
え、排水量及び排水中の化学的酸素要求量(COD)、窒素及び燐の排出濃度に基
づき、ジョセフ・センドナーの式及び新田の式により海域への影響を予測し
た。
既設放水口における排水量及び寄与濃度は第 8.1.2.1-11 表、施設稼働時の
排水フローは第 8.1.2.1-4 図のとおりである。
排水量については、発電所及びLNG燃料設備の一般排水を対象とした場
合と、LNG気化器海水の最大量を考慮した場合について予測した。
- 20 - 20 -
表-1(6)
準備書修正案
ゴシック体太字で記載した箇所が修正した箇所である。
準備書 p8.1.2-26(618)
第 8.1.2.1-11 表(1)
修正案
第 8.1.2.1-11 表(1)
既設放水口における排水量及び寄与濃度
(プラント排水)
既設放水口における排水量及び寄与濃度
(一般排水)
項 目
排水量
数 値
2,470m 3 /日(日最大)
項 目
排水量
数 値
2,484m 3 /日(日最大)
化学的酸素要求量(COD)
全窒素(T-N)
10mg/L(日平均)
7mg/L(日平均)
化学的酸素要求量(COD)
全窒素(T-N)
10mg/L(日平均)
7mg/L(日平均)
全
燐(T-P)
8mg/L(日平均)
全
注:排水量は、発電所及びLNG燃料設備のプラント排水を合計した。
第 8.1.2.1-11 表(2)
燐(T-P)
8mg/L(日平均)
注:排水量は、発電所及びLNG燃料設備の一般 排水を合計した。
- 21 -
既設放水口における排水量及び寄与濃度
(プラント排水及びLNG気化器海水)
第 8.1.2.1-11 表(2)
既設放水口における排水量及び寄与濃度
(一般排水及びLNG気化器海水)
項 目
排水量
数 値
96,070m 3/日(日最大)
項 目
排水量
数 値
96,084m 3 /日(日最大)
化学的酸素要求量(COD)
全窒素(T-N)
0.257mg/L
0.180mg/L
化学的酸素要求量(COD)
全窒素(T-N)
0.259mg/L
0.181mg/L
全
燐(T-P)
0.206mg/L
全
注:排 水量は、発電 所及びLNG燃 料設備のプラ ント排水とLN G気化器
海水(日最大 93,600m3/日)を合計した。
燐(T-P)
0.207mg/L
注:排 水量は、発電所 及びLNG燃 料設備の一 般 排水とLNG気 化器海水
(日最大 93,600m3/日)を合計した。
- 21 -
表-1(7)
準備書修正案
ゴシック体太字で記載した箇所が修正した箇所である。
準備書 p8.1.2-27(619)
第 8.1.2.1-4 図 施設稼働時の排水フロー
第 8.1.2.1-4 図
修正案
施設稼働時の排水フロー
単位:m 3 /日
上段:日平均
(下段:日最大)
LNG燃料設備
単位:m 3 /日
上段:日平均
(下段:日最大)
LNG燃料設備
大気等
252
(252)
工業用水
(プラント用水)
大気等
水質測定点
197
(197)
LNG燃料設 備
排
LNG燃料設 備
59
(67)
新設浄化槽
生活系
出
出
4
上 水 (12)
(生活用水)
新設排水
処理設備
既
既
4,930
(8,060)
1,900
(2,250)
純 水
(プラント用水)
発電設備
工業用水
(プラント用水) 4,240
冷却塔
(8,225)
水質測定点
490
(980)
新設排水
処理設備
1,210
(2,415)
発
電
所
蒸気供給、大気他
1,900
(2,250)
純 水
(プラント用水)
工業用水
(プラント用水) 4,240
720
(1,435)
(8,225)
4,930
(8,060)
発電設備
冷却塔
水質測定点
490
(980)
新設排水
処理設備
720
(1,435)
汚泥
上 水
(生活用水)
1
(2)
生活系
新設浄化槽
汚泥
1
(2)
1
水 (2)
上
(生活用水)
- 22 -
生活系
新設浄化槽
1,211
(2,417)
(既設放水口から海域へ)
蒸気供給、大気他
路
路
所
93,600
(93,600)
水
水
電
LNG気化器
排
排
発
93,600
(93,600)
海 水
(LNG気化器海水)
設
93,600
(93,600)
LNG気化器
(既設放水口から海域へ)
93,600
(93,600)
海 水
(LNG気化器海水)
設
- 22 -
15
(45)
新設浄化槽
生活系
工業用水
(プラント用水)
排
15
上 水
(45)
(生活用水)
55
(55)
新設排水
処理設備
水質測定点
197
(197)
252
(252)
表-1(8)
準備書修正案
ゴシック体太字で記載した箇所が修正した箇所である。
準備書 p8.1.2-28(620)
修正案
(c)予測の結果
施設の稼働に伴う水の汚れ(化学的酸素要求量(COD))及び富栄養化(全窒
素(T-N)及び全燐(T-P))の寄与濃度予測結果は第 8.1.2.1-12 表、環境基
準点における将来予測濃度は第 8.1.2.1-13 表のとおりである。
水の汚れ及び富栄養化に関する環境基準点における寄与濃度は、発電所及
びLNG燃料設備のプラント排水を対象とした場合と、LNG気化器海水の
最大量を考慮した場合のいずれも 0mg/L である。
第 8.1.2.1-12 表(1)
(c)予測の結果
施設の稼働に伴う水の汚れ(化学的酸素要求量(COD))及び富栄養化(全窒
素(T-N)及び全燐(T-P))の寄与濃度予測結果は第 8.1.2.1-12 表、環境基
準点における将来予測濃度は第 8.1.2.1-13 表のとおりである。
水の汚れ及び富栄養化に関する環境基準点における寄与濃度は、発電所及
びLNG燃料設備の一般排水を対象とした場合と、LNG気化器海水の最大
量を考慮した場合のいずれも 0mg/L である。
寄与濃度の予測結果(水の汚れ)
第 8.1.2.1-12 表(1)
寄与濃度の予測結果(水の汚れ)
単位:mg/L
既設放水口からの
距離(m)
項
100
200
400
目
- 23 -
化学的酸素
要求量
(COD)
既設放水口からの
距離(m)
新居浜海域
St-10
(距離 約 490m)
プラント排水
0.1
0
0
0
プラント排水+LNG気化器海水
0.1
0.1
0
0
第 8.1.2.1-12 表(2)
単位:mg/L
項
100
200
400
新居浜海域
St-10
(距離 約 490m)
一般 排水
0.1
0
0
0
一般排水+LNG気化器海水
0.1
0.1
0
0
目
化学的酸素
要求量
(COD)
寄与濃度の予測結果(富栄養化)
第 8.1.2.1-12 表(2)
寄与濃度の予測結果(富栄養化)
単位:mg/L
既設放水口からの
距離(m)
項
100
200
400
800
目
全窒素
(T-N)
全燐
(T-P)
プラント排水
0.04
プラント排水+LNG気化器海水 0.09
プラント排水
0.048
西条海域 St-2
新居浜海域 St-12
(距離 約 2,400m)
0
0
0
0
0.05
0.02
0.01
0
0
0
0
0
プラント排水+LNG気化器海水 0.099 0.054 0.025 0.008
0
単位:mg/L
既設放水口からの
距離(m)
項
200
400
800
一般 排水
0.04
0
0
0
0
一般 排水+LNG気化器海水
0.09
0.05
0.02
0.01
0
一般 排水
0.049
0
0
0
0
目
全窒素
(T-N)
全燐
(T-P)
- 23 -
100
西条海域 St-2
新居浜海域 St-12
(距離 約 2,400m)
一般 排水+LNG気化器海水
0.100 0.054 0.025 0.008
0
表-1(9)
準備書修正案
ゴシック体太字で記載した箇所が修正した箇所である。
準備書 p8.1.2-28(620)
修正案
第 8.1.2.1-13 表(1) 環境基準点(新居浜海域 St-10)における将来予測濃度(水の汚れ)
第 8.1.2.1-13 表(1) 環境基準点(新居浜海域 St-10)における将来予測濃度(水の汚れ)
単位:mg/L
項
化学的酸素
目
プラント排水
寄与濃度
0
将来予測 寄与率
環境基準
濃度
(%)
2.6
0
2.6
要求量
(COD)
現況濃度
プラント排水+LNG気化器海水
単位:mg/L
化学的酸素
8 以下
0
2.6
項
目
(COD)
注:現 況 濃 度 は 、第 3.1-39 表 (1)に 示 す 新 居 浜 海 域 St-10 に お け る 化 学 的 酸 素 要 求 量 (COD)の 75% 値
とした。
出 典 : 「平 成 25 年 度 公 共 用 水 域 の 水 質 測 定 結 果 」( 平 成 26 年 、 愛 媛 県 ホ ー ム ペ ー ジ )
寄与濃度
0
一般 排水
将来予測 寄与率
環境基準
濃度
(%)
2.6
0
2.6
要求量
0
現況濃度
一般排水+LNG気化器海水
8 以下
0
2.6
0
注:現 況 濃 度 は 、第 3.1-39 表 (1)に 示 す 新 居 浜 海 域 St-10 に お け る 化 学 的 酸 素 要 求 量 (COD)の 75% 値
とした。
出 典 : 「平 成 25 年 度 公 共 用 水 域 の 水 質 測 定 結 果 」( 平 成 26 年 、 愛 媛 県 ホ ー ム ペ ー ジ )
- 24 注:1. 「8.4 環境影響の総合的な評価」の p8.4-63(1021)における記載も同様に修正する。
2. 要約書 p91 の表「環境基準点(新居浜海域 St-10)における将来予測濃度(水の汚れ)」も同様に修正する。
- 24 -
表-1(10)
ゴシック体太字で記載した箇所が修正した箇所である。
準備書修正案
準備書 p8.1.2-29(621)
第 8.1.2.1-13 表(2)
修正案
環境基準点(西条海域 St-2)における将来予測濃度(富栄養化)
第 8.1.2.1-13 表(2)
環境基準点(西条海域 St-2)における将来予測濃度(富栄養化)
単位:mg/L
項
全窒素
目
現況濃度
寄与濃度
プラント排水
0
(T-P)
将来予測 寄与率
環境基準
濃度
(% )
0.17
0
0.3 以下
0.17
(T-N) プラント排水+LNG気化器海水
全燐
単位:mg/L
プラント排水
プラント排水+LNG気化器海
水
0
0.17
0
0.3 以下
0
0.015
0
0.03 以下
0.015
0
0.015
0
0.03 以下
項
寄与率
(% )
環境基準
0
0.17
0
0.3 以下
0
0.17
0
0.3 以下
0
0.015
0
0.03 以下
0
0.015
0
0.03 以下
0.17
一般 排水+LNG気化器海水
一般 排水
全燐
(T-P)
将来予測
濃度
現況濃度 寄与濃度
一般 排水
全窒素
(T-N)
目
0.015
一般 排水+LNG気化器海水
- 25 -
注:現 況 濃 度 は 、第 3.1-39 表 (2)に 示 す 西 条 海 域 St-2 に お け る 全 窒 素 (T-N)及 び 全 燐 (T-P)の 平 均 値
とした。
出 典 : 「平 成 25 年 度 公 共 用 水 域 の 水 質 測 定 結 果 」( 平 成 26 年 、 愛 媛 県 ホ ー ム ペ ー ジ )
注:現 況 濃 度 は 、第 3.1-39 表 (2)に 示 す 西 条 海 域 St-2 に お け る 全 窒 素 (T-N)及 び 全 燐 (T-P)の 平 均 値
とした。
出 典 : 「平 成 25 年 度 公 共 用 水 域 の 水 質 測 定 結 果 」( 平 成 26 年 、 愛 媛 県 ホ ー ム ペ ー ジ )
第 8.1.2.1-13 表(3) 環境基準点(新居浜海域 St-12)における将来予測濃度(富栄養化)
第 8.1.2.1-13 表(3) 環境基準点(新居浜海域 St-12)における将来予測濃度(富栄養化)
単位:mg/L
項
全窒素
目
寄与率
(% )
環境基準
0
0
0.3 以下
プラント排水
0.16
0.16
(T-N) プラント排水+LNG気化器海水
全燐
単位:mg/L
将来予測
現況濃度 寄与濃度
濃度
プラント排水
(T-P) プラント排水+LNG気化器海水
0
0.16
0
0.3 以下
0
0.026
0
0.03 以下
0.026
0
0.026
0
0.03 以下
注 : 現 況 濃 度 は 、 第 3.1-39 表 (2)に 示 す 新 居 浜 海 域 St-12 に お け る 全 窒 素 (T-N)及 び 全 燐 (T-P)の 平
均値とした。
出 典 : 「平 成 25 年 度 公 共 用 水 域 の 水 質 測 定 結 果 」( 平 成 26 年 、 愛 媛 県 ホ ー ム ペ ー ジ )
項
全窒素
(T-N)
全燐
(T-P)
目
将来予測
現況濃度 寄与濃度
濃度
寄与率
(% )
環境基準
0
0.16
0
0.3 以下
0
0.16
0
0.3 以下
0
0.026
0
0.03 以下
0
0.026
0
0.03 以下
一般 排水
0.16
一般 排水+LNG気化器海水
一般 排水
0.026
一般 排水+LNG気化器海水
注 : 現 況 濃 度 は 、 第 3.1-39 表 (2)に 示 す 新 居 浜 海 域 St-12 に お け る 全 窒 素 (T-N)及 び 全 燐 (T-P)の 平
均値とした。
出 典 : 「平 成 25 年 度 公 共 用 水 域 の 水 質 測 定 結 果 」( 平 成 26 年 、 愛 媛 県 ホ ー ム ペ ー ジ )
注:1.「8.4 環境影響の総合的な評価」の p8.4-63(1021)における記載も同様に修正する。
2. 要約書 p91 の表「環境基準点(西条海域 St-2)における将来予測濃度(富栄養化)」、「環境基準点(新居浜海域 St-12)における将来予測濃度(富栄養化)」も同様に修正する。
- 25 -
表-1(11)
ゴシック体太字で記載した箇所が修正した箇所である。
準備書修正案
準備書 p8.1.2-30(622)
修正案
(d)評価の結果
(d)評価の結果
イ.環境保全の基準等との整合性
イ.環境保全の基準等との整合性
発電所及びLNG燃料設備のプラント排水を対象とした場合と、LNG気
発電所及びLNG燃料設備の一般排水を対象とした場合と、LNG気化器
化器海水の最大量を考慮した場合について、既設放水口前面海域の環境基準
海水の最大量を考慮した場合について、既設放水口前面海域の環境基準点に
点における将来予測濃度を予測した結果、新居浜海域 St-10 における化学的
おける将来予測濃度を予測した結果、新居浜海域 St-10 における化学的酸素
酸素要求量(COD)が 2.6mg/L、西条海域 St-2 における全窒素(T-N)が 0.17mg/L、
要求量(COD)が 2.6mg/L、西条海域 St-2 における全窒素(T-N)が 0.17mg/L、
全燐(T-P)が 0.015mg/L、新居浜海域 St-12 における全窒素(T-N)が 0.16mg/L、
全燐(T-P)が 0.015mg/L、新居浜海域 St-12 における全窒素(T-N)が 0.16mg/L、
全燐(T-P)が 0.026mg/L であり、いずれも環境基準に適合している。
全燐(T-P)が 0.026mg/L であり、いずれも環境基準に適合している。
以上のことから、環境保全の基準等の確保に支障を及ぼすものではないと
以上のことから、環境保全の基準等の確保に支障を及ぼすものではないと
評価する。
評価する。
- 26 注:1. 「8.4 環境影響の総合的な評価」の p8.4-63(1021)における記載も同様に修正する。
2. 要約書 p91 の【評価の概要】も同様に修正する。
- 26 -
表-1(12)
ゴシック体太字で記載した箇所が修正した箇所である。
準備書修正案
準備書 p8.2-2(912)
修正案
2. 土地又は工作物の存在及び供用における環境保全に対する考え方
(2) 水環境の保全
(中略)
・冷却塔循環水中に注入するスケール防止剤及びスライム防止剤は、発電所
の冷却塔循環水中における濃度を適切に管理することにより過剰な添加を
防止し、冷却塔ブロー排水は、発電所のプラント排水とともに新設排水処
理設備において処理した後、住友化学(株)の既設排水路に排水し、既設放
水口から海域に排水する計画とした。
2. 土地又は工作物の存在及び供用における環境保全に対する考え方
(2) 水環境の保全
(中略)
・冷却塔循環水中に注入するスケール防止剤及びスライム防止剤は、発電所
の冷却塔循環水中における濃度を適切に管理することにより過剰な添加を
防止し、冷却塔ブロー排水は、発電所の一般排水とともに新設排水処理設
備において処理した後、住友化学(株)の既設排水路に排水し、既設放水口
から海域に排水する計画とした。
注:要約書 p18「2. 土地又は工作物の存在及び供用における環境保全に対する考え方
表-1(13)
ゴシック体太字で記載した箇所が修正した箇所である。
②水環境の保全」も同様に修正する。
準備書修正案
- 27 -
準備書 p8.2-11(921)
修正案
(5) 水環境(水質:水の汚れ、富栄養化)-施設の稼働(排水)
(5) 水環境(水質:水の汚れ、富栄養化)-施設の稼働(排水)
② 冷却塔循環水への薬剤注入及び冷却塔ブロー排水の水質について
② 冷却塔循環水への薬剤注入及び冷却塔ブロー排水の水質について
(中略)
(中略)
循環水中においては、スケール防止剤は 40mg/L、スライム防止剤は 0.1~
循環水中においては、スケール防止剤は 40mg/L、スライム防止剤は 0.1~
0.3mg/L となるよう適切に管理することにより、過剰な添加を防止する。冷
0.3mg/L となるよう適切に管理することにより、過剰な添加を防止する。冷
却塔ブロー水は、発電所のプラント排水とともに新設排水処理設備において
却塔ブロー水は、発電所の一般排水とともに新設排水処理設備において「排
「排水基準を定める省令」(昭和 46 年総理府令第 35 号)及び「愛媛県公害
水基準を定める省令」(昭和 46 年総理府令第 35 号)及び「愛媛県公害防止
防止条例」(昭和 44 年愛媛県条例第 23 号)による上乗せ排水基準を準用し
条例」(昭和 44 年愛媛県条例第 23 号)による上乗せ排水基準を準用した場
た場合でも同排水基準を満足する水質(第 2.2-15 表(1)参照)に処理した後、
合でも同排水基準を満足する水質(第 2.2-15 表(1)参照)に処理した後、住
友化学(株)の既設排水路に排水し、既設放水口から海域に排水する計画とし
住友化学(株)の既設排水路に排水し、既設放水口から海域に排水する計画と
た。
した。
注:要約書 p26「⑤水環境(水質:水の汚れ、富栄養化)-施設の稼働(排水)
に修正する。
b. 冷却塔循環水への薬剤注入及び冷却塔ブロー排水の水質について」も同様
- 27 -
表-1(14)
ゴシック体太字で記載した箇所が修正した箇所である。
準備書修正案
準備書 p8.2-39(949)
第 8.2-7 表(2)
環境要素
監視項目
修正案
環境監視計画(運転開始後)
第 8.2-7 表(2)
実施内容
環境要素
1. 調査方法
排ガス中の窒素酸化物濃度を、連続測定装置
により測定する
2. 調査地点
煙突入口とする。
3. 調査時期及び頻度
運転開始後、連続測定を行う。
大気環境 大気質
窒素酸化物
水環境
プラント排水の 1. 調査方法
プラント排水の水質(水素イオン濃度(pH)、
水質
化 学 的 酸 素 要 求 量 (COD)、 浮 遊 物 質 量 (SS)、
全窒素(T-N)、全燐 (T-P)、n-ヘキサン抽出物
質)を測定する。
2. 調査地点
新設排水処理設備出口とする。
3. 調査時期及び頻度
運転開始後、定期的に測定する。
水質
- 28 廃棄物等 産業廃棄物
1. 調査方法
廃棄物の種類、発生量、有効利用の方法及び
量、処分の方法及び量を把握する。
2. 調査時期及び頻度
稼働後において年度毎に集計する。
監視項目
環境監視計画(運転開始後)
実施内容
1. 調査方法
排ガス中の窒素酸化物濃度を、連続測定装置
により測定する。
2. 調査地点
煙突入口とする。
3. 調査時期及び頻度
運転開始後、連続測定を行う。
大気環境 大気質
窒素酸化物
水環境
一般 排水の水質 1. 調査方法
一般 排水の水質(水素イオン濃度(pH)、化学
的 酸 素 要 求 量 (COD)、 浮 遊 物 質 量 (SS)、 全 窒
素(T-N)、全燐 (T-P)、n-ヘキサン抽出物質)
を測定する。
2. 調査地点
新設排水処理設備出口とする。
3. 調査時期及び頻度
運転開始後、定期的に測定する。
水質
廃棄物等 産業廃棄物
注:要約書 p140 の表「環境監視計画(運転開始後)」も同様に修正する。
- 28 -
1. 調査方法
廃棄物の種類、発生量、有効利用の方法及び
量、処分の方法及び量を把握する。
2. 調査時期及び頻度
稼働後において年度毎に集計する。
表-1(15)
ゴシック体太字で記載した箇所が修正した箇所である。
準備書修正案
準備書 p8.3-6(956)
修正案
(2)水環境
(2)水環境
影
要
響
因
環境要素
施設の稼働 水の汚れ
(排水)
富栄養化
事後調査
時
期
事後調査を実施することとした理由、
もしくは実施しないこととした理由
実施しない 施設の稼働に際し、水の汚れ、富栄養化
の影響を軽減するよう、プラント排水は
排水処理設備により処理する等の実効
性のある環境保全措置を講じることか
ら、事後調査は実施しないものとする。
- 29 -
実施しない 施設の稼働に際し、水の汚れ、富栄養化
の影響を軽減するよう、プラント排水は
排水処理設備により処理する等の実効
性のある環境保全措置を講じることか
ら、事後調査は実施しないものとする。
事後調査
内
容
影
要
響
因
環境要素
施設の稼働 水の汚れ
(排水)
-
富栄養化
-
- 29 -
事後調査
時
期
事後調査を実施することとした理由、
もしくは実施しないこととした理由
実施しない 施設の稼働に際し、水の汚れ、富栄養化
の影響を軽減するよう、一般 排水は排水
処理設備により処理する等の実効性の
ある環境保全措置を講じることから、事
後調査は実施しないものとする。
実施しない 施設の稼働に際し、水の汚れ、富栄養化
の影響を軽減するよう、一般 排水は排水
処理設備により処理する等の実効性の
ある環境保全措置を講じることから、事
後調査は実施しないものとする。
事後調査
内
容
-
-
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