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報告書 - 堺都市政策研究所

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報告書 - 堺都市政策研究所
区域別の中長期的人口推計ならびに
市政に対する影響に関する調査研究Ⅱ
報告書
平成21年2月
財団法人 堺都市政策研究所
<目
次>
調査の全体像 ............................................................................................................................................. 1
I. 調査の目的 ........................................................................................................................................... 3
II. 大型事業等の進出による人口への影響分析 ........................................................................................... 4
1.
2.
3.
4.
調査対象都市の選定 .............................................................................................................................. 4
調査結果の概要 ..................................................................................................................................... 5
シャープ㈱堺工場が進出した場合の堺市人口への影響評価 ................................................................ 7
都市別調査結果 ..................................................................................................................................... 8
III. 人口推計手法の改善(区域別人口推計の深掘り調査) .................................................................... 45
1. 前年度調査の成果と課題 .................................................................................................................... 45
2. 分析内容 .............................................................................................................................................. 45
IV. 人口の変動の商業への影響分析 ....................................................................................................... 58
1.
2.
3.
4.
小エリア別の商業の実態把握 ............................................................................................................. 58
南区における商業への影響分析.......................................................................................................... 69
堺区・北区における商業への影響分析 ............................................................................................... 85
将来の高齢者増に対して「住みやすさ」を維持するための施策検討 ................................................ 97
V. 人口の維持・増加を目指すための施策の検討 ....................................................................................111
1.
2.
3.
4.
人口の変動の要因と施策に関する他都市の事例分析 ........................................................................111
住工混在問題への対応の検討 ........................................................................................................... 118
堺市の対外的な認知度と人口移動に関する意向 .............................................................................. 133
人口の維持・増加を目指すための施策の検討 .................................................................................. 164
0
調査の全体像
Ⅰ.調査の目的
○臨海部における大規模工場の進出計画による人口への影響の検討
○小エリア別人口推計(全年度実施)の精度向上
○人口の高齢化や世帯数の減尐に伴う、
《商業施設の減尐→生活利便性の低下→人口・世帯数の減尐》
といった悪循環の発生可能性の検討
○他都市における人口変動の要因と施策の関係
○居住者の人口移動に関する意向
⇒以上を総合して堺市における人口の維持・増加を目指す上で取り組むべき施策を検討する。
Ⅱ.大型事業等の進出による人口への影響分析
調査対象都市の選定
調査対象都市と事業所進出の影響
○人口50万人以下
⇒人口への影響大
○98-05年操業開始
⇒統計書等への反映
○従業員数700人以上
⇒統計データへのインパクト大
三重県亀山市
兵庫県尼崎市
従業者数の大幅な伸び
25~29歳の顕著な増加
社会増加の継続
新設住宅着工戸数の増加
25~29歳の顕著な増加
転入者の増加
新設住宅着工戸数の増加
広島県東広島市
大分県中津市
従業者数の大幅な伸び
30~29歳の増加
社会増加幅の拡大
新設住宅着工戸数の増加
従業者数の伸び
社会増加幅の拡大
新設住宅着工戸数の増加
愛知県岡崎市
従業者数の伸び
25~34歳の顕著な増加
社会増加幅の拡大
新設住宅着工戸数の増加
京都府京田辺市
従業者数の大幅な伸び
新設住宅着工戸数の増加
堺市において想定される影響
・総人口への明確な影響は小さい(母数が80万人超と大きいため)
・従業者数の増加、及び従業者となる20~30歳代の転入増加
・マンション等の住宅着工の増加
Ⅲ.人口推計手法の改善
小学校区ごとに年齢別人口変
化率を長期の時系列で分析
前年度調査
・堺市を行政区ごとに55の小エリアに区分
・2000年から2005年にかけての年齢別変化率の傾
向を、将来の年齢別移動率に反映させた将来人口
推計モデルを作成
・各小エリアごとの年齢別移動率は、30年かけて決
まった移動率に収斂されると仮定
変化率の傾向をもとに変化のパ
ターンを類型化
小学校区の類型パタ
ーンを小エリアにあて
はめて移動率のシナ
リオを設定
類型パターンの変遷の傾向を
分析し、変化のシナリオを想定
新
た
な
推
計
値
の
算
出
Ⅳ.人口の変動の商業への影響分析
人口推計結果
○小エリア別の世
帯主の年齢別世
帯数
小エリア別の商業の実態把握
世帯主の年齢別
に見た購買行動
の傾向
○小売業売場面積・年間販売額の大きいエリア
◆各種商品小売業 →堺区、北区に集中
◆織物・衣服・身の回り品小売業、家具・じゅう器・機械器具小売業
→堺区、北区と南区のニュータウンに偏りあり
南区における商業への影響分析
堺区・北区における商業への影響分析
各地区センター・近隣センターを中心とする半径500m圏
内を商圏と設定
商業施設・商店街等の集積から半径750m圏内を商圏
と設定
2035年の総世帯数は、いずれの商圏でも概ね2005年
の8割前後にまで減尐
⇒消費支出総額、年間販売額も同様に減尐
2035年の総世帯数は、多くの地区で概ね2005年の8割
前後に減尐、一方で9割以上を維持したり2005年の値
を上回る地域も存在
⇒消費支出総額、年間販売額も同様に推移
商業者の事業維持が困難になる地域が発生し、生活利
便性の低下する可能性
・商業への影響は、南区ほど深刻にはならないが、地域
によっては事業の統廃合や撤退が発生する可能性。
高齢者増に対して「住みやすさ」を維持するための施策検討
○堺市内では、複数の事業者による宅配サービスや買い物代行サービスが利用可能。
⇒これらのサービスに、高齢者の安否確認等の機能を付加するなどの体制づくりが必要。
○「近隣での買い物」には高齢者の外出機会、地域とのふれあいの機会創出の意義も有り。
⇒徒歩圏内にある近隣店舗を維持するため、地域や自治体の協力が重要。
Ⅴ.人口の維持・増加を目指すための施策の検討
1
⇒次ページへ
Ⅴ.人口の維持・増加を目指すための施策の検討
1.人口の変動の要因と施策に関する
他都市の事例分析
○人口増加率の高い自治体
・強固な財政力を背景とした子育て施策の強化
・交通利便性を背景とした住宅開発の進行
⇒子どもの急増により、学校等の施設が追い付
かず、開発を規制する事例もあり
・ワンルームマンションの乱立規制
・市外からの転入者に対する住宅ローンの利子
補給
3.堺市の対外的な認知度と
人口移動に関する意向
2.住工混在問題への対応
○工場の市内移転の誘導
○土地の買い取りによる工場と
住宅の緩衝地帯の形成
○マンション建設時の事前協議の
義務付け
○産学および民間が連携した実態
把握と調和に向けた基本計画の
策定
○人口減尐率の縮小幅が大きい自治体
・住宅地開発のプロポーザルにおいて、ファミリー
世帯の誘導等を条件として提示
・様々なタイプの住居の提供による、人口構成の
偏りの防止
○住宅地イメージと住みかえる際の意向に関するアン
ケート(20~40歳代:大阪府・阪神間在住)
◆堺市の居住地としてのイメージ
・泉北ニュータウンなどの代表的な住宅地のイメージ
が、芦屋市・西宮市などの阪神間などに比べると薄い
◆住み替えの際重視する事項
・買い物、通勤の便利さ
・分譲価格/家賃
・治安の良さ
○高齢期の住まい方、暮らし方に関するアンケート
(50歳以上:堺市在住)
◆移動・買い物の状況
・買い物において3割強がマイカーを利用
・車の運転は70歳まで続ける意向の人が多い
◆転居において重視する事項
・買い物の便利さ
・医療・介護施設への近さ
○若年層の流出防止策
・大学を通じた県出身者へのUターンの働きかけ
・大規模工場の進出を背景とした高等専門学校の
誘致
4.人口の維持・増加を目指すための施策の検討
高齢者増加への対応
○在宅での生活利便性の確保
・買い物代行・宅配サービスの充実、それらのサービスと高齢者の安否確認といった福祉サービスとの連携
○高齢者が外出しやすいまちづくり
◆移動手段の確保 ・介護タクシー、コミュニティバス、買物バス等(地域の地形や交通機関の状況に合わせて選択)
◆高齢者が訪れやすい地域の拠点の確保 ・小規模スーパー、医療機関、集会所・喫茶店等の近接誘導
・上記拠点の確保に向けた地域住民の参加(出資、運営等)
若年層の転出抑制
ファミリー層の誘導
○地域の教育機関を通じた市内事業所への人材供給の仕組みづくり
・所在する産業に合わせた大学の学科新設や学科充実
・地元企業の雇用情報提供、マッチングサービスの実施
⇒就学~就業が地元内で完結するような仕組みの充実
○市内事業所従業者の家族での居住の推進
・事業所に向けたファミリー物件の紹介
・良質な教育環境の形成とその周知
・子育て支援の充実
○住宅開発の誘導
・単身者向けの物件に偏らない住宅開発のルール化
・特定地域に偏らないバランスのとれた住宅開発の誘導
住工混在問題への対応
○工場適正配置、公害軽減にむけた事業者への支援
・小規模事業所向けの補助・融資制度(市内移転や公害軽減装置の設置)
・工場アパートの建設
○住工共生に向けた相互理解の推進
・工場主の地域活動への参加支援
・住民と工場主の協議の場の設置
・住宅購入者に対する工場操業情報の周知徹底
・工場集積地における住宅開発の事前届出や事前協議の義務付け
総合的な施策実施が可能な体制の構築
○上記施策の導入に向け、総合的な視野の必要性
◆宅配サービスと見守りサービスの連携 ⇒福祉施策+商業振興策
◆高齢者の移動手段の確保 ⇒福祉施策+交通施策
◆若年層の転出抑制・ファミリー層の誘導
・事業所への人材供給 ⇒産業政策+教育政策
・従業者およびその家族の居住促進 ⇒産業政策+都市計画・まちづくり
◆住工共生 ⇒産業政策+都市計画・まちづくり+環境政策 2
I. 調査の目的
平成 19 年度の調査では、堺市を 55 の小エリアに区分し、人口変化のパターン分析等
の結果を反映した将来人口推計モデルの作成を行った。この調査では、小エリアの人口
移動が、地域の属性、大学や高齢者施設などの特定施設や公営住宅の立地の有無などに
よって影響を受けていることが判明している。しかし、これらの人口移動のパターンの
背景にある、各エリアの属性の詳細な分析は十分に行われていない。そこで、本調査に
おいては、小学校区ごとの年齢階層別の人口変化を時系列で把握することにより、人口
変化の類型化とその変遷を分析することにより、今後想定される人口移動についての検
討を深め、小エリア別人口推計の精度向上を図る。
さらに、堺市臨海部に大規模工場の進出等が計画されているが、これらによる人口へ
の影響を明らかにするため、近年大規模工場が進出した自治体の事例等を分析すること
により、その効果を検証する。
また、今後の人口の高齢化や世帯数の減尐に伴い、各種需要の減尐→商業施設の減尐
→生活利便性の低下→人口・世帯数の減尐といった悪循環が発生することも考えられる
ため、いくつかの地域を選択し、前述した悪循環の発生可能性なども検討し、人口減尐
抑制策の検討に資する。
このほか、他都市における人口変動の要因と施策の関係や居住者の人口移動に関する
意向について情報を収集・分析の上、以上を総合して堺市における人口の維持・増加を
目指す上で取り組むべき施策を検討する。
3
II.大型事業等の進出による人口への影響分析
1.調査対象都市の選定
(1) 調査対象都市選定の考え方
シャープ㈱堺工場の進出が堺市の人口に与える影響を検討するための類似事例の調
査を行うに当たり、以下の要素を考慮して調査対象都市を選定した。
① 都市の人口規模
調査対象都市の人口規模があまり大きいと大規模工場の進出が人口に与える影響が
統計データから確認し難いことが予想されるため、人口 50 万人以下の都市を調査対象
とする。
② 工場の操業開始時期
シャープ㈱堺工場となるべく近い社会経済環境下での影響を見るためには、できるだ
け新しい事例を調査することが望ましいが、工場進出による影響が統計データに反映さ
れている必要があることから、原則として 1998 年から 2005 年までの間に操業を開始し
た工場が立地した都市を調査対象とする。
③ 工場の従業員数
工場進出による影響が統計データから確認しやすいよう、従業員数が原則として 700
人以上の工場が立地した都市を調査対象とする。
(2) 調査対象都市
(1)の考え方を踏まえ、以下の6都市を調査対象とした。
都市名
人口
(2008年3月31日現在)
企業名
三重県亀山市
47,548人
シャープ㈱
兵庫県尼崎市
愛知県岡崎市
458,603人
362,838人
亀山第1工場
2004年1月
亀山第2工場
2006年8月
第3工場
(尼崎工場)
2005年9月
第4工場
2007年6月
岡崎工場
1998年7月
岡崎東工場
2006年1月
625人
広島工場
2003年1月
広島開発センター 237人
広島エルピーダメモリ㈱ 2,046人(注)
第1工場
2004年11月
第2工場
2007年12月
京田辺工場
2002春
574人
2,528人
アイシン・エィ・ダブリュ㈱
177,535人
エルピーダメモリ㈱
大分県中津市
85,614人
ダイハツ九州㈱
61,402人
操業開始時期
2,782人
松下プラズマディスプレイ㈱
広島県東広島市
京都府京田辺市
従業員数
(2008年3月31日現在)
工場名
2,600人
㈱椿本チエイン
791人
(注)広島エルピーダメモリ㈱は、2008 年 4 月 1 日にエルピーダメモリ㈱と一体化を完了。
(資料)(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」、各企業有価証券報告書、各企業ホームページ、報道記事
4
2.調査結果の概要
(1) 従業者数への影響
概ね全ての調査対象都市において、大規模工場の操業開始後、従業者数の増加が確認
できた。特に、亀山市、中津市及び京田辺市において大きな伸びが見られた。
(2) 総人口への影響
亀山市、岡崎市、東広島市及び京田辺市では、総人口は概ね増加傾向にあり、工場操
業開始による影響は特に確認できなかった。
尼崎市では、総人口は一貫して減尐しており、工場操業開始による影響は特に確認で
きなかった。
中津市では、工場が操業を開始した翌年から2年間にわたって総人口の増加が確認で
きた。
(3) 人口の社会増減への影響
亀山市及び尼崎市では、工場操業開始前後から社会増減の増加が続いている。
岡崎市、東広島市及び中津市では、工場操業開始年に社会増減の増加が確認できた。
京田辺市では、工場操業開始による影響は特に確認できなかった。
(4) 人口構造への影響
亀山市及び尼崎市では、工場操業開始時期を含む期間において、25~29 歳前後の年齢
層の顕著な増加が確認できた。
岡崎市では、工場の操業開始時期に関わらず、全ての期間を通して 25~34 歳の年齢
層の顕著な増加が確認できた。
中津市では、工場操業開始時期を含む期間において、30~39 歳の比較的高い年齢層に
おいて増加が確認できた。これは、当該工場が群馬県から本社工場を移転したものであ
るため、既存従業員が転勤してきたことによるものと思われる。
東広島市及び京田辺市では、市内に大規模な大学キャンパスがあることから、大学入
学前後の転入、大学卒業後の転出による人口変化が顕著となっており、工場操業開始に
よる影響は特に確認できなかった。
なお、人口構造の推移を見るに当たり、1995 年から 2000 年、2000 年から 2005 年、
2003 年から 2008 年の3つの期間における人口変化を確認したが、2003 年から 2008 年に
ついては、住民基本台帳人口により算出しているため、実際の常住人口である国勢調査
人口から算出している他の2つの期間に比べ、人口の増減が緩和されている可能性があ
る。(特に、市内に大規模な大学キャンパスがある東広島市及び京田辺市においては、転
入・転出の届出がなされていない可能性が高い。
)
5
(5) 新設住宅着工戸数
概ね全ての調査対象都市において大規模工場の操業開始前後に、新設住宅着工戸数の
増加が確認できた。
(6) まとめ
従業者数については、概ね全ての調査対象都市において、増加を確認することができ
たが、総人口については、ほとんどの都市において大規模工場立地による顕著な影響を
確認することができなかった。これは、増加した従業者数に比べて、総人口が非常に大
きいために、従業者数の増加のインパクトが、総人口では明確に確認できなかったこと
によるものである。しかしながら、6都市中5都市において、工場操業開始前後に社会
増減がプラスに変化しており、また、年齢階級別の人口変化については、6都市中4都
市において工場の従業者と想定できる特定の年齢層において人口の増加が見られた。さ
らに、全ての都市において、新設住宅着工戸数が増加しており、大規模工場の進出が人
口に対して一定の影響を与えたものと考えられる。
都市別に見ると、5項目中全ての項目において大規模工場立地の影響を確認できた都
市が1つ、4つの項目において影響を確認できた都市が2つ、3つの項目において影響
を確認できた都市が2つ、2つの項目において影響を確認できた都市が1つであった。
5項目中全ての項目において影響を確認できた都市は中津市であり、今回の調査対象
都市の中で唯一、総人口への影響を確認することができた。これは、総人口に対する当
該工場の従業者数の割合が比較的高かったこと、群馬県からの本社工場移転によるもの
であり、まとまった数の県外からの転入があったこと、周辺に人口吸引力のある市がな
いこと、減尐傾向が続く中での増加であったため影響の確認が容易であったこと等によ
るものと考えられる。
これと比較して、今回の調査対象都市の中で唯一、総人口が一貫して減尐している尼
崎市については、総人口に対する当該工場の従業者数の割合が低かったこと、近距離に
ある茨木市からの工場移転であったため従業者の転入が尐なかったこと等の理由によ
り、大規模工場が立地したにもかかわらず、人口の増加に結びつかなかったと考えられ
る。
一方、最も尐ない2つの項目においてのみ影響を確認できた都市は京田辺市である。
京田辺市については、総人口だけではなく、社会増減の推移及び年齢階級別の人口変化
においても、影響を確認することができなかった。これは、大規模な宅地開発や交通網
の整備、学研都市の建設による人口増が続いていることや市内に大規模な大学キャンパ
スが立地していることによる影響が大きく、当該工場立地による影響が埋没してしまっ
ていることによるものであると考えられる。
以上のことから、総人口に対する当該工場の従業者数の割合が高いこと、周辺に人口
吸引力のある市がないこと、遠距離からの工場移転であるなど転入者数が増加する要素
が多いこと等の一定の条件を満たす場合、大規模工場立地による人口増加効果があると
見込まれる。また、市内に大型の大学キャンパスが立地している2都市を除いて、工場
6
の従業者と想定できる特定の年齢層における人口の増加が確認できたことから、大規模
工場立地に伴う雇用の創出により、特に若い世代に対して、一定の人口増加(流出抑止)
効果があると見込まれる。
3.シャープ㈱堺工場が進出した場合の堺市人口への影響評価
2009 年度に操業開始予定のシャープ㈱堺工場については、同社の液晶パネル工場及び
薄膜太陽電池工場に加え、敷地内に、大日本印刷、凸版印刷、コーニング等 17 社の進出
が予定されており、「21 世紀型コンビナート」と称される最大級の工場群が形成される
予定となっている。当初計画どおりにコンビナートが稼動すれば、従業者規模は全体で
5,000 人程度になると想定されている。これは、
堺市の 2006 年の製造業の従業者数 61,531
人の約 8%に相当する人数であり、従業者数の増加に与える影響は大きいと考えられる。
一方、総人口に与える影響については、堺市の総人口は 84 万人弱であり、想定され
る従業者数に比べて規模が大きいため、工場進出による影響を明確に確認することは困
難であると考えられる。
社会増減については、シャープ㈱堺工場は新設であるため、多くの新規雇用が見込ま
れ、工場の従業者と想定できる 20~30 歳代の転入がある程度増えることが予想される。
しかしながら、堺市の周辺都市には多くの人口が集積しており、また、交通の利便性も
よいため比較的遠方からでも通勤が可能であることから、転入者数が大きく増加する可
能性は低いと考えられる。
新設住宅着工戸数については、今回全ての調査対象都市において増加が確認できたと
ころであり、堺市においても既に社員用に一棟全てを借り上げる企業が出るなど賃貸マ
ンションの需要が高まっていることが報道されており、今後も増加することが予想され
る。
7
4.都市別調査結果
(1) 三重県亀山市
① 都市の概況と産業構造
三重県亀山市は、三重県の中北部に位置する人口約 48,000 人の都市である。2006 年
の製造業の従業者数は 11,137 人で、最も従業者数が多い中分類は一般機械器具製造業で
あった。
図表 II-1 産業大分類別従業者数
(単位:人)
産 業 大 分 類
農
業
林
業
漁
業
鉱
業
建
設
業
製
造
業
電 気 ・ ガ ス ・ 熱 供 給 ・ 水 道 業
情
報
通
信
業
運
輸
業
卸
売
・
小
売
業
金
融
・
保
険
業
不
動
産
業
飲
食
店
,
宿
泊
業
医
療
,
福
祉
教
育
,
学
習
支
援
業
複
合
サ
ー
ビ
ス
事
業
サービス業(他に分類されないもの)
公 務 ( 他 に 分 類 さ れ な い も の )
合計
従業者数
33
25
19
1,037
11,137
49
39
1,622
3,273
173
79
1,271
1,229
768
261
3,013
464
24,492
構成比
0.1%
0.1%
0.1%
4.2%
45.5%
0.2%
0.2%
6.6%
13.4%
0.7%
0.3%
5.2%
5.0%
3.1%
1.1%
12.3%
1.9%
100.0%
(資料)総務省「平成 18 年事業所・企業統計調査報告」
図表 II-2 製造業の産業中分類別従業者数
(単位:人)
食
飲
繊
衣
木
家
パ
印
化
石
プ
ゴ
な
窯
鉄
非
金
一
電
情
電
輸
精
そ
産 業 中 分 類
料
品
製
造
料 ・ た ば こ ・ 飼 料 製 造
維
工
服 ・ そ の 他 の 繊 維 製 品 製 造
材・木製品製造業(家具を除く
具 ・ 装 備 品 製 造
ル プ ・ 紙 ・ 紙 加 工 品 製 造
刷
・
同
関
連
学
工
油 製 品 ・ 石 炭 製 品 製 造
ラ ス チ ッ ク 製 品 製 造
ム
製
品
製
造
め し 革 ・ 同 製 品 ・ 毛 皮 製 造
業 ・ 土 石 製 品 製 造
鋼
鉄
金
属
製
造
属
製
品
製
造
般 機 械 器 具 製 造
気 機 械 器 具 製 造
報 通 信 機 械 器 具 製 造
子 部 品 ・ デ バ イ ス 製 造
送 用 機 械 器 具 製 造
密 機 械 器 具 製 造
の
他
の
製
造
合計
業
業
業
業
)
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
従業者数
195
158
69
110
107
64
168
52
340
111
1,475
321
696
115
1,035
626
2,602
598
12
524
1,726
10
23
11,137
構成比
1.8%
1.4%
0.6%
1.0%
1.0%
0.6%
1.5%
0.5%
3.1%
1.0%
13.2%
2.9%
6.2%
1.0%
9.3%
5.6%
23.4%
5.4%
0.1%
4.7%
15.5%
0.1%
0.2%
100.0%
(資料)総務省「平成 18 年事業所・企業統計調査報告」
8
② 大型設備投資の概況
シャープ㈱は、2004 年に亀山第1工場、2006 年に亀山第2工場の操業をそれぞれ開
始した。
シャープ㈱
企業名
工場名
亀山第1工場
亀山第2工場
操業開始時期
2004年1月
2006年8月
当初投資額
1,000億円
1,500億円
追加投資額
2005年 500億円
2006年2月 150億円
-
为要生産品
大型液晶テレビ及び
大型液晶モジュール
従業員数
(2008年3月31日現在)
2,782人
(資料)各企業有価証券報告書、各企業ホームページ、報道記事
9
③ 従業者数の推移
亀山市及び三重県における従業者数(総数)の推移を指数(1999 年=100)で見ると、
亀山市ではシャープ㈱亀山第1工場が操業を開始した 2004 年以降大きく伸びている。
図表 II-3 亀山市及び三重県における従業者数(総数)の推移
(1999年=100)
135
130
亀山市
三重県
125
120
115
110
105
100
95
90
99
00
01
02
03
04
05
06
(年)
(注)1999 年~2004 年の亀山市のデータは旧関町を含む。(2005 年 1 月 11 日合併)
(資料)経済産業省「工業統計表」
亀山市及び三重県における従業者数(電気機械器具製造業、情報通信機械器具製造業
及び電子部品・デバイス製造業)の推移を指数(1999 年=100)で見ると、従業者数(総
数)と同様に、亀山市では 2004 年以降大きく伸びていたが、2006 年にやや減尐した。
図表 II-4 亀山市及び三重県における従業者数(電気機械器具製造業、
情報通信機械器具製造業及び電子部品・デバイス製造業)の推移
(1999年=100)
200
亀山市
三重県
180
160
140
120
100
80
60
40
99
00
01
02
03
04
05
06
(年)
(注)1999 年~2004 年の亀山市のデータは旧関町を含む。(2005 年 1 月 11 日合併)また、2001
年~2003 年の亀山市のデータは、秘匿されているものを除く。
(資料)経済産業省「工業統計表」
10
④ 総人口の推移
亀山市及び三重県における総人口の推移を指数(1999 年=100)で見ると、亀山市で
は 2003 年以降一貫して増加している。
図表 II-5 亀山市及び三重県における総人口の推移
(1999年=100)
104
亀山市
三重県
103
102
101
100
99
99
00
01
02
03
04
05
06
08 (年)
07
(注)1999 年~2004 年の亀山市のデータは旧関町を含む。(2005 年 1 月 11 日合併)
(資料)(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」
⑤ 人口の社会増減の推移
亀山市における人口の社会増減の推移を見ると、亀山第1工場が操業を開始する前年
度に当たる 2002 年度以降一貫して転入超過となっており、2005 年度にやや減尐したも
のの社会増減は増加傾向にある。
図表 II-6 亀山市における人口の社会増減の推移
(人)
(人)
5,000
1,000
転入者数
転出者数
社会増減
4,000
500
転
入
・ 3,000
転
出
者
数 2,000
0
-500
1,000
社
会
増
減
-1,000
0
-1,500
99
00
01
02
03
04
05
06
07
(年度)
(注)1999 年度~2003 年度は旧関町を含む。(2005 年 1 月 11 日合併)
(資料)(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」
11
⑥ 人口構造の推移
亀山市における年齢階級別の人口変化を見ると、特に男性について、亀山第1工場が
操業を開始した 2004 年を期間の後半に含む 2000 年から 2005 年にかけての 25~34 歳の
年齢層において顕著な増加が見られる。
図表 II-7 亀山市における年齢階級別の人口変化(男性)
(人)
500
1995→2000
2000→2005
2003→2008
400
300
200
100
0
-100
-200
-300
5
~
9
歳
1
0
~
1
4
歳
1
5
~
1
9
歳
2
0
~
2
4
歳
2
5
~
2
9
歳
3
0
~
3
4
歳
3
5
~
3
9
歳
4
0
~
4
4
歳
4
5
~
4
9
歳
5
0
~
5
4
歳
5
5
~
5
9
歳
6
0
~
6
4
歳
6
5
~
6
9
歳
7
0
~
7
4
歳
7
5
~
7
9
歳
(注)1995 年、2000 年及び 2003 年は旧関町を含む。(2005 年 1 月 11 日合併)
(資料)総務省「国勢調査報告」、(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」
図表 II-8 亀山市における年齢階級別の人口変化(女性)
(人)
500
1995→2000
2000→2005
2003→2008
400
300
200
100
0
-100
-200
-300
5
~
9
歳
1
0
~
1
4
歳
1
5
~
1
9
歳
2
0
~
2
4
歳
2
5
~
2
9
歳
3
0
~
3
4
歳
3
5
~
3
9
歳
4
0
~
4
4
歳
4
5
~
4
9
歳
5
0
~
5
4
歳
5
5
~
5
9
歳
6
0
~
6
4
歳
6
5
~
6
9
歳
7
0
~
7
4
歳
7
5
~
7
9
歳
(注)1995 年、2000 年及び 2003 年は旧関町を含む。(2005 年 1 月 11 日合併)
(資料)総務省「国勢調査報告」、(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」
12
⑦ 新設住宅着工戸数の推移
亀山市における新設住宅着工戸数の推移を見ると、亀山第1工場が操業を開始する前
年度に当たる 2002 年度から亀山第2工場が操業を開始した 2006 年度にかけて増加して
おり、2006 年度には近年で最多の 1,321 戸が新設された。
図表 II-9 亀山市における新設住宅着工戸数の推移
(戸)
1,500
1,000
500
0
99
00
01
02
03
04
05
06
07 (年度)
(注)1999 年度~2004 年度は旧関町を含む。(2005 年 1 月 11 日合併)
(資料)(財)建設物価調査会「建築統計月報」及び「住宅着工統計」
⑧ まとめ
従業者数については、該当業種だけではなく、総数においても、大きな伸びを確認す
ることができたが、総人口については、概ね増加傾向にあるものの、大規模工場立地に
よる顕著な影響を確認することはできなかった。これは、新設工場の従業者の多くが、
亀山市ではなく近隣市に居住していることによるものであると考えられる。
しかしながら、社会増減を見ると、工場操業開始前年度から転入超過となっており、
また、年齢階級別の人口変化についても、工場の従業者と想定できる 25~34 歳の年齢層
において、顕著な増加を確認することができた。さらに、新設住宅着工戸数も増加して
おり、大規模工場の進出が人口に対して一定の影響を与えたものと考えられる。
13
(2) 兵庫県尼崎市
① 都市の概況と産業構造
兵庫県尼崎市は、兵庫県の南東部に位置する人口約 46 万人の都市である。2006 年の
製造業の従業者数は、46,016 人で、最も従業者数が多い中分類は一般機械器具製造業で
あった。
図表 II-10
産業大分類別従業者数
(単位:人)
産 業 大 分 類
農
業
林
業
漁
業
鉱
業
建
設
業
製
造
業
電 気 ・ ガ ス ・ 熱 供 給 ・ 水 道 業
情
報
通
信
業
運
輸
業
卸
売
・
小
売
業
金
融
・
保
険
業
不
動
産
業
飲
食
店
,
宿
泊
業
医
療
,
福
祉
教
育
,
学
習
支
援
業
複
合
サ
ー
ビ
ス
事
業
サービス業(他に分類されないもの)
公 務 ( 他 に 分 類 さ れ な い も の )
合計
従業者数
330
1
50
11,964
46,016
1,031
2,659
10,209
36,686
3,299
4,463
16,278
20,514
8,009
1,117
28,386
3,894
194,906
構成比
0.2%
0.0%
0.0%
6.1%
23.6%
0.5%
1.4%
5.2%
18.8%
1.7%
2.3%
8.4%
10.5%
4.1%
0.6%
14.6%
2.0%
100.0%
(資料)総務省「平成 18 年事業所・企業統計調査報告」
図表 II-11
製造業の産業中分類別従業者数
(単位:人)
食
飲
繊
衣
木
家
パ
印
化
石
プ
ゴ
な
窯
鉄
非
金
一
電
情
電
輸
精
そ
産 業 中 分 類
料
品
製
造
料 ・ た ば こ ・ 飼 料 製 造
維
工
服 ・ そ の 他 の 繊 維 製 品 製 造
材・木製品製造業(家具を除く
具 ・ 装 備 品 製 造
ル プ ・ 紙 ・ 紙 加 工 品 製 造
刷
・
同
関
連
学
工
油 製 品 ・ 石 炭 製 品 製 造
ラ ス チ ッ ク 製 品 製 造
ム
製
品
製
造
め し 革 ・ 同 製 品 ・ 毛 皮 製 造
業 ・ 土 石 製 品 製 造
鋼
鉄
金
属
製
造
属
製
品
製
造
般 機 械 器 具 製 造
気 機 械 器 具 製 造
報 通 信 機 械 器 具 製 造
子 部 品 ・ デ バ イ ス 製 造
送 用 機 械 器 具 製 造
密 機 械 器 具 製 造
の
他
の
製
造
合計
業
業
業
業
)
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
従業者数
2,814
9
57
325
109
301
1,648
922
3,856
145
1,552
140
19
1,140
3,748
1,855
6,200
9,437
3,454
3,382
1,750
2,232
497
424
46,016
構成比
6.1%
0.0%
0.1%
0.7%
0.2%
0.7%
3.6%
2.0%
8.4%
0.3%
3.4%
0.3%
0.0%
2.5%
8.1%
4.0%
13.5%
20.5%
7.5%
7.3%
3.8%
4.9%
1.1%
0.9%
100.0%
(資料)総務省「平成 18 年事業所・企業統計調査報告」
14
② 大型設備投資の概況
松下電器産業㈱と東レ㈱の合弁会社である松下プラズマディスプレイ㈱は、2005 年に
第3工場(尼崎工場)
、2007 年に第4工場の操業をそれぞれ開始した。総投資額は 2,750
億円である。2007 年 11 月には第5工場の建設に着工しており、総投資額は 2,100 億円、
第一期稼動開始時期は 2009 年 11 月の予定である。
企業名
松下プラズマディスプレイ㈱
工場名
第3工場
(尼崎工場)
第4工場
操業開始時期
2005年9月
2007年6月
当初投資額
950億円
1,800億円
为要生産品
プラズマディスプレイ及び
プラズマディスプレイモジュール等
従業員数
(2008年3月31日現在)
574人
(資料)各企業有価証券報告書、各企業ホームページ、報道記事
15
③ 従業者数の推移
尼崎市及び兵庫県における従業者数(総数)の推移を指数(2000 年=100)で見ると、
尼崎市では 2001 年以降減尐していたが、松下プラズマディスプレイ㈱第3工場が操業を
開始した 2005 年以降やや増加している。
図表 II-12
尼崎市及び兵庫県における従業者数(総数)の推移
(2000年=100)
105
尼崎市
兵庫県
100
95
90
85
80
00
01
02
03
04
05
06
(年)
(資料)経済産業省「工業統計表」
尼崎市及び兵庫県における従業者数(電気機械器具製造業、情報通信機械器具製造業
及び電子部品・デバイス製造業)の推移を指数(2000 年=100)で見ると、尼崎市では
2002 年以降減尐していたが、従業者数(総数)と同様に、2005 年以降やや増加している。
図表 II-13
尼崎市及び兵庫県における従業者数(電気機械器具製造業、
情報通信機械器具製造業及び電子部品・デバイス製造業)の推移
(2000年=100)
110
尼崎市
兵庫県
105
100
95
90
85
80
75
00
01
02
03
(資料)経済産業省「工業統計表」
16
04
05
06
(年)
④ 総人口の推移
尼崎市及び兵庫県における総人口の推移を指数(2000 年=100)で見ると、尼崎市で
は 2001 年以降一貫して減尐している。
図表 II-14
尼崎市及び兵庫県における総人口の推移
(2000年=100)
102
尼崎市
兵庫県
101
100
99
98
00
01
02
03
04
05
06
07
08
(年)
(資料)(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」
⑤ 人口の社会増減の推移
尼崎市における人口の社会増減の推移を見ると、2000 年度以降一貫して転出超過とな
っているが、第3工場が操業を開始した 2005 年度以降、減尐数は縮小傾向にある。
図表 II-15 尼崎市における人口の社会増減の推移
(人)
(人)
40,000
0
35,000
-1,000
30,000
転入者数
転出者数
社会増減
転
入
・ 25,000
転
出 20,000
者
数
-2,000
-3,000
社
会
-4,000 増
減
15,000
-5,000
10,000
-6,000
5,000
-7,000
0
-8,000
00
01
02
03
04
05
06
(資料)(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」
17
07
(年度)
⑥ 人口構造の推移
尼崎市における年齢階級別の人口変化を見ると、男女とも、第3工場及び第4工場の
操業開始時期である 2005 年及び 2007 年を含む 2003 年から 2008 年にかけての 20~29 歳
の年齢層において顕著な増加が見られる。
図表 II-16
尼崎市における年齢階級別の人口変化(男性)
(人)
1,500
1995→2000
2000→2005
2003→2008
1,000
500
0
-500
-1,000
-1,500
-2,000
-2,500
-3,000
5
~
9
歳
1
0
~
1
4
歳
1
5
~
1
9
歳
2
0
~
2
4
歳
2
5
~
2
9
歳
3
0
~
3
4
歳
3
5
~
3
9
歳
4
0
~
4
4
歳
4
5
~
4
9
歳
5
0
~
5
4
歳
5
5
~
5
9
歳
6
0
~
6
4
歳
6
5
~
6
9
歳
7
0
~
7
4
歳
7
5
~
7
9
歳
(資料)総務省「国勢調査報告」、(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」
図表 II-17
尼崎市における年齢階級別の人口変化(女性)
(人)
1,500
1995→2000
2000→2005
2003→2008
1,000
500
0
-500
-1,000
-1,500
-2,000
-2,500
-3,000
5
~
9
歳
1
0
~
1
4
歳
1
5
~
1
9
歳
2
0
~
2
4
歳
2
5
~
2
9
歳
3
0
~
3
4
歳
3
5
~
3
9
歳
4
0
~
4
4
歳
4
5
~
4
9
歳
5
0
~
5
4
歳
5
5
~
5
9
歳
6
0
~
6
4
歳
6
5
~
6
9
歳
7
0
~
7
4
歳
7
5
~
7
9
歳
(資料)総務省「国勢調査報告」、(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」
18
⑦ 新設住宅着工戸数の推移
尼崎市における新設住宅着工戸数の推移を見ると、第4工場が操業を開始する前年度
に当たる 2006 年度に大きく伸びており、近年で最多の 5,361 戸が新設された。
図表 II-18
尼崎市における新設住宅着工戸数の推移
(千戸)
6
5
4
3
2
1
0
00
01
02
03
04
05
06
07 (年度)
(資料)(財)建設物価調査会「建築統計月報」及び「住宅着工統計」
⑧ まとめ
従業者数については、該当業種だけではなく、総数においても、増加を確認すること
ができたが、総人口については、一貫して減尐しており、大規模工場立地による顕著な
影響を確認することはできなかった。これは、当該工場の従業者数が 574 人で比較的小
規模であったこと、距離的に近い茨木工場からの移転であるため転入してきた従業者が
尐ないことによるものであると考えられる。
しかしながら、社会増減を見ると、一貫して転出超過となっているものの、工場操業
開始後は、減尐数が縮小傾向にあり、また、年齢階級別の人口変化についても、工場の
従業者と想定できる 20~29 歳の年齢層において、顕著な増加を確認することができた。
さらに、新設住宅着工戸数も増加しており、大規模工場の進出が人口に対して一定の影
響を与えたものと考えられる。
19
(3) 愛知県岡崎市
① 都市の概況と産業構造
愛知県岡崎市は、愛知県の中央部に位置する人口約 36 万人の都市である。2006 年の
製造業の従業者数は、41,417 人で、最も従業者数が多い中分類は輸送用機械器具製造業
であった。
図表 II-19
産業大分類別従業者数
(単位:人)
産 業 大 分 類
農
業
林
業
漁
業
鉱
業
建
設
業
製
造
業
電 気 ・ ガ ス ・ 熱 供 給 ・ 水 道 業
情
報
通
信
業
運
輸
業
卸
売
・
小
売
業
金
融
・
保
険
業
不
動
産
業
飲
食
店
,
宿
泊
業
医
療
,
福
祉
教
育
,
学
習
支
援
業
複
合
サ
ー
ビ
ス
事
業
サービス業(他に分類されないもの)
公 務 ( 他 に 分 類 さ れ な い も の )
合計
従業者数
287
29
115
11,334
41,417
962
1,233
6,843
31,620
3,933
1,934
12,595
11,697
8,121
1,380
29,783
2,855
166,138
構成比
0.2%
0.0%
0.1%
6.8%
24.9%
0.6%
0.7%
4.1%
19.0%
2.4%
1.2%
7.6%
7.0%
4.9%
0.8%
17.9%
1.7%
100.0%
(資料)総務省「平成 18 年事業所・企業統計調査報告」
図表 II-20
製造業の産業中分類別従業者数
(単位:人)
食
飲
繊
衣
木
家
パ
印
化
石
プ
ゴ
な
窯
鉄
非
金
一
電
情
電
輸
精
そ
産 業 中 分 類
料
品
製
造
料 ・ た ば こ ・ 飼 料 製 造
維
工
服 ・ そ の 他 の 繊 維 製 品 製 造
材・木製品製造業(家具を除く
具 ・ 装 備 品 製 造
ル プ ・ 紙 ・ 紙 加 工 品 製 造
刷
・
同
関
連
学
工
油 製 品 ・ 石 炭 製 品 製 造
ラ ス チ ッ ク 製 品 製 造
ム
製
品
製
造
め し 革 ・ 同 製 品 ・ 毛 皮 製 造
業 ・ 土 石 製 品 製 造
鋼
鉄
金
属
製
造
属
製
品
製
造
般 機 械 器 具 製 造
気 機 械 器 具 製 造
報 通 信 機 械 器 具 製 造
子 部 品 ・ デ バ イ ス 製 造
送 用 機 械 器 具 製 造
密 機 械 器 具 製 造
の
他
の
製
造
合計
業
業
業
業
)
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
従業者数
3,420
76
1,540
760
262
891
282
401
2,111
22
2,274
774
47
1,271
289
424
3,078
7,410
1,798
287
96
11,756
1,515
633
41,417
構成比
8.3%
0.2%
3.7%
1.8%
0.6%
2.2%
0.7%
1.0%
5.1%
0.1%
5.5%
1.9%
0.1%
3.1%
0.7%
1.0%
7.4%
17.9%
4.3%
0.7%
0.2%
28.4%
3.7%
1.5%
100.0%
(資料)総務省「平成 18 年事業所・企業統計調査報告」
20
② 設備投資の概況
アイシン精機㈱の子会社で自動変速機メーカーのアイシン・エィ・ダブリュ㈱は、1998
年に岡崎工場を、2006 年に岡崎東工場を建設した。総投資額は 720 億円超で、2008 年 3
月 31 日現在の従業員数は、2工場合わせて 3,153 人に上る。岡崎東工場では、トヨタ自
動車の高級車ブランド「レクサス」向けの、ガソリンエンジン・電動モーター併用のハ
イブリッド車用基幹部品の生産を行っている。
企業名
アイシン・エィ・ダブリュ㈱
工場名
岡崎工場
岡崎東工場
操業開始時期
1998年7月
2006年1月
当初投資額
520億円
200億円超
为要生産品
変速機
カーナビゲーション
変速機
従業員数
(2008年3月31日現在)
2,528人
625人
(資料)各企業有価証券報告書、各企業ホームページ、報道記事
21
③ 従業者数の推移
岡崎市及び愛知県における従業者数(総数)の推移を指数(1993 年=100)で見ると、
岡崎市では、1994 年以降 1993 年の従業者数を下回っていたが、アイシン・エィ・ダブ
リュ㈱岡崎東工場が操業を開始した 2006 年に 1993 年の従業者数を上回った。
図表 II-21
岡崎市及び愛知県における従業者数(総数)の推移
(1993年=100)
105
岡崎市
愛知県
100
95
90
85
80
93
94
95
96
97
98
99
00
01
02
03
04
05
06 (年)
(注)1993 年~2005 年の岡崎市のデータは旧額田町を含む。(2006 年 1 月 1 日合併)
(資料)経済産業省「工業統計表」
岡崎市及び愛知県における従業者数(輸送用機械器具製造業)の推移を指数(1993
年=100)で見ると、岡崎市では、岡崎工場が操業を開始した 1998 年の翌年以降、2004
年及び 2005 年に減尐したものの全体として増加傾向にあり、特に、岡崎東工場が操業を
開始した 2006 年には大きな伸びが見られる。
図表 II-22 岡崎市及び愛知県における従業者数(輸送用機械器具製造業)の推移
(1993年=100)
160
岡崎市
愛知県
150
140
130
120
110
100
90
80
93
94
95
96
97
98
99
00
01
02
03
04
05
06 (年)
(注)2002 年~2005 年の岡崎市のデータは旧額田町を含む。(2006 年 1 月 1 日合併)(1993 年~
2001 年については、旧額田町のデータが公表されていないため、合算していない。)
(資料)経済産業省「工業統計表」
22
④ 総人口の推移
岡崎市及び愛知県における総人口の推移を指数(1993 年=100)で見ると、岡崎市で
は 1994 年以降一貫して増加している。
図表 II-23
岡崎市及び愛知県における総人口の推移
(1993年=100)
115
岡崎市
愛知県
110
105
100
93
94
95
96
97
98
99
00
01
02
03
04
05
06
07
08 (年)
(注)1993 年~2005 年の岡崎市のデータは旧額田町を含む。(2006 年 1 月 1 日合併)
(資料)(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」
⑤ 人口の社会増減の推移
岡崎市における人口の社会増減の推移を見ると、1997 度年以降一貫して転入超過とな
っている。近年最も大きな伸びが見られたのは 2002 年度であるが、岡崎工場が操業を開
始した 1998 年度には前年度に比べて 441 人の増、岡崎東工場が操業を開始した 2006 年
度には前年度に比べて 364 人の増とそれぞれ大きな伸びが見られた。
図表 II-24 岡崎市における人口の社会増減の推移
(人)
(人)
30,000
1,500
25,000
1,000
転入者数
転出者数
社会増減
転
入 20,000
・
転
出 15,000
者
数
500
0
10,000
社
会
増
減
-500
5,000
-1,000
0
-1,500
93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 (年度)
(注)1993 年度~2004 年度は旧額田町を含む。(2006 年 1 月 1 日合併)
(資料)(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」
23
⑥ 人口構造の推移
岡崎市における年齢階級別の人口変化を見ると、男女とも、全ての期間で 25~34 歳
の年齢層において顕著な増加が見られる。
図表 II-25
岡崎市における年齢階級別の人口変化(男性)
(人)
3,000
1995→2000
2000→2005
2003→2008
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
-500
-1,000
5
~
9
歳
1
0
~
1
4
歳
1
5
~
1
9
歳
2
0
~
2
4
歳
2
5
~
2
9
歳
3
0
~
3
4
歳
3
5
~
3
9
歳
4
0
~
4
4
歳
4
5
~
4
9
歳
5
0
~
5
4
歳
5
5
~
5
9
歳
6
0
~
6
4
歳
6
5
~
6
9
歳
7
0
~
7
4
歳
7
5
~
7
9
歳
(注)1995 年、2000 年及び 2003 年は旧額田町を含む。(2006 年 1 月 1 日合併)
(資料)総務省「国勢調査報告」、(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」
図表 II-26
岡崎市における年齢階級別の人口変化(女性)
(人)
3,000
1995→2000
2000→2005
2003→2008
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
-500
-1,000
5
~
9
歳
1
0
~
1
4
歳
1
5
~
1
9
歳
2
0
~
2
4
歳
2
5
~
2
9
歳
3
0
~
3
4
歳
3
5
~
3
9
歳
4
0
~
4
4
歳
4
5
~
4
9
歳
5
0
~
5
4
歳
5
5
~
5
9
歳
6
0
~
6
4
歳
6
5
~
6
9
歳
7
0
~
7
4
歳
7
5
~
7
9
歳
(注)1995 年、2000 年及び 2003 年は旧額田町を含む。(2006 年 1 月 1 日合併)
(資料)総務省「国勢調査報告」、(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」
24
⑦ 新設住宅着工戸数の推移
岡崎市における新設住宅着工戸数の推移を見ると、工場操業開始2~3年前から戸数
の増加が見られ、岡崎工場が操業を開始する前年度に当たる 1997 年度には 3,868 戸、岡
崎東工場が操業を開始した 2005 年度には近年で最多の 4,675 戸が新設された。
図表 II-27
岡崎市における新設住宅着工戸数の推移
(千戸)
5
4
3
2
1
0
93
94
95
96
97
98
99
00
01
02
03
04
05
06
07(年度)
(注)1993 年度~2005 年度は旧額田町を含む。(2006 年 1 月 1 日合併)
(資料)(財)建設物価調査会「建築統計月報」及び「住宅着工統計」
⑧ まとめ
従業者数については、該当業種だけではなく、総数においても、伸びを確認すること
ができたが、総人口については、一貫して増加しており、大規模工場立地による顕著な
影響を確認することができなかった。また、年齢階級別の人口変化についても、調査を
行ったすべての期間において 25~34 歳の年齢層において顕著な増加が見られ、大規模工
場立地による顕著な影響を確認することはできなかった。
しかしながら、社会増減を見ると、工場操業開始時に大きな伸びが見られ、さらに、
新設住宅着工戸数も増加していることから、大規模工場の進出が人口に対して一定の影
響を与えたものと考えられる。
25
(4) 広島県東広島市
① 都市の概況と産業構造
広島県東広島市は、広島県の中南部に位置する人口約 18 万人の都市である。市内に
は、広島大学、近畿大学工学部、広島国際大学及びエリザベト音楽大学がある。2006 年
の製造業の従業者数は、21,002 人で、最も従業者数が多い中分類は輸送用機械器具製造
業であった。
図表 II-28
産業大分類別従業者数
(単位:人)
産 業 大 分 類
農
業
林
業
漁
業
鉱
業
建
設
業
製
造
業
電 気 ・ ガ ス ・ 熱 供 給 ・ 水 道 業
情
報
通
信
業
運
輸
業
卸
売
・
小
売
業
金
融
・
保
険
業
不
動
産
業
飲
食
店
,
宿
泊
業
医
療
,
福
祉
教
育
,
学
習
支
援
業
複
合
サ
ー
ビ
ス
事
業
サービス業(他に分類されないもの)
公 務 ( 他 に 分 類 さ れ な い も の )
合計
従業者数
282
42
25
21
4,310
21,002
211
377
4,378
15,157
876
1,486
5,722
7,738
8,432
1,559
11,575
1,693
84,886
構成比
0.3%
0.0%
0.0%
0.0%
5.1%
24.7%
0.2%
0.4%
5.2%
17.9%
1.0%
1.8%
6.7%
9.1%
9.9%
1.8%
13.6%
2.0%
100.0%
(資料)総務省「平成 18 年事業所・企業統計調査報告」
図表 II-29
製造業の産業中分類別従業者数
(単位:人)
食
飲
繊
衣
木
家
パ
印
化
石
プ
ゴ
な
窯
鉄
非
金
一
電
情
電
輸
精
そ
産 業 中 分 類
料
品
製
造
料 ・ た ば こ ・ 飼 料 製 造
維
工
服 ・ そ の 他 の 繊 維 製 品 製 造
材・木製品製造業(家具を除く
具 ・ 装 備 品 製 造
ル プ ・ 紙 ・ 紙 加 工 品 製 造
刷
・
同
関
連
学
工
油 製 品 ・ 石 炭 製 品 製 造
ラ ス チ ッ ク 製 品 製 造
ム
製
品
製
造
め し 革 ・ 同 製 品 ・ 毛 皮 製 造
業 ・ 土 石 製 品 製 造
鋼
鉄
金
属
製
造
属
製
品
製
造
般 機 械 器 具 製 造
気 機 械 器 具 製 造
報 通 信 機 械 器 具 製 造
子 部 品 ・ デ バ イ ス 製 造
送 用 機 械 器 具 製 造
密 機 械 器 具 製 造
の
他
の
製
造
合計
業
業
業
業
)
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
従業者数
1,344
562
78
448
301
293
249
268
231
47
1,049
46
68
398
370
114
1,637
2,540
852
2,026
2,156
5,577
226
122
21,002
構成比
6.4%
2.7%
0.4%
2.1%
1.4%
1.4%
1.2%
1.3%
1.1%
0.2%
5.0%
0.2%
0.3%
1.9%
1.8%
0.5%
7.8%
12.1%
4.1%
9.6%
10.3%
26.6%
1.1%
0.6%
100.0%
(資料)総務省「平成 18 年事業所・企業統計調査報告」
26
② 大型設備投資の概況
半導体メモリーメーカーのエルピーダメモリ㈱は、2003 年に広島工場を建設した。工
場建設後の追加投資を含めた総投資額は 4,900 億円に上り、さらに 3,000 億円の追加投
資が予定されている。エルピーダメモリ㈱は、台湾の合弁工場での量産化を行う一方、
広島工場の開発拠点化を進め、2007 年には世界最高速のDRAMを開発した。
企業名
エルピーダメモリ㈱
工場名
広島工場
操業開始時期
2003年1月
当初投資額
3,000億円
追加投資額
2005年12月 1,900億円
为要生産品
DRAM
従業員数
(2008年3月31日現在)
広島開発センター 237人
広島エルピーダメモリ㈱ 2,046人
(注)広島エルピーダメモリ㈱は、2008 年 4 月 1 日にエルピーダメモリ㈱と一体化を完了。
(資料)各企業有価証券報告書、各企業ホームページ、報道記事
27
③ 従業者数の推移
東広島市及び広島県における従業者数(総数)の推移を指数(1998 年=100)で見る
と、東広島市では 2001 年以降一貫して増加している。
図表 II-30
東広島市及び広島県における従業者数(総数)の推移
(1998年=100)
110
東広島市
広島県
105
100
95
90
85
98
99
00
01
02
03
04
05
06
(年)
(注)1998 年~2004 年の東広島市のデータは旧黒瀬町、旧福富町、旧豊栄町、旧河内町、旧安
芸津町を含む。(2005 年 2 月 7 日合併)
(資料)経済産業省「工業統計表」
東広島市及び広島県における従業者数(電気機械器具製造業、情報通信機械器具製造
業及び電子部品・デバイス製造業)の推移を指数(1998 年=100)で見ると、東広島市
では、エルピーダメモリ㈱広島工場が操業した 2003 年以降大きく伸びていたが、2006
年にやや減尐した。
図表 II-31 東広島市及び広島県における従業者数(電気機械器具製造業、
情報通信機械器具製造業及び電子部品・デバイス製造業)の推移
(1998年=100)
140
東広島市
広島県
130
120
110
100
90
80
70
60
98
99
00
01
02
03
04
05
06
(年)
(注)2001 年~2004 年の東広島市のデータは旧黒瀬町、旧福富町、旧豊栄町、旧河内町、旧安
芸津町を含む。(2005 年 2 月 7 日合併)(1998 年~2000 年については、旧黒瀬町、旧福富町、旧
豊栄町、旧河内町、旧安芸津町のデータが公表されていないため、合算していない。)また、2001
年~2003 年の東広島市のデータは、秘匿されているものを除く。
(資料)経済産業省「工業統計表」
28
④ 総人口の推移
東広島市及び広島県における総人口の推移を指数(1998 年=100)で見ると、東広島
市では 1999 年以降一貫して増加している。
図表 II-32
東広島市及び広島県における総人口の推移
(1998年=100)
108
107
東広島市
広島県
106
105
104
103
102
101
100
99
98
99
00
01
02
03
04
05
06
07
08 (年)
(注)1998 年~2004 年の東広島市のデータは旧黒瀬町、旧福富町、旧豊栄町、旧河内町、旧安
芸津町を含む。(2005 年 2 月 7 日合併)
(資料)(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」
⑤ 人口の社会増減の推移
東広島市における人口の社会増減の推移を見ると、2000 年度以降一貫して転入超過と
なっている。近年で最も増加数が多かったのは、広島工場が操業を開始した 2002 年度で
あり、1,351 人の増加となっている。
29
図表 II-33
東広島市における人口の社会増減の推移
(人)
(人)
20,000
2,000
転入者数
転出者数
社会増減
15,000
1,000
転
入
・
転
出 10,000
者
数
社
会
増
減
0
5,000
-1,000
0
98
99
00
01
02
03
04
05
-2,000
07 (年度)
06
(注)1998 年度~2003 年度は旧黒瀬町、旧福富町、旧豊栄町、旧河内町、旧安芸津町を含む。
(2005 年 2 月 7 日合併)
(資料)(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」
⑥ 人口構造の推移
東広島市における年齢階級別の人口変化を見ると、男女とも、2003 年から 2008 年に
かけての人口の増減が他の期間と比べてやや緩和しているが、これは 2003 年及び 2008
年の人口が住民基本台帳ベースであることから、転入・転出の届出がなされていないこ
とによるものであり、工場操業開始に伴う影響は確認できない。15~24 歳の年齢層にお
ける増加と 25~29 歳の年齢層における減尐は、市内に大型の大学キャンパスが立地して
いることによるものと考えられる。
図表 II-34 東広島市における年齢階級別の人口変化(男性)
(人)
4,000
1995→2000
2000→2005
2003→2008
3,000
2,000
1,000
0
-1,000
-2,000
-3,000
-4,000
5
~
9
歳
1
0
~
1
4
歳
1
5
~
1
9
歳
2
0
~
2
4
歳
2
5
~
2
9
歳
3
0
~
3
4
歳
3
5
~
3
9
歳
4
0
~
4
4
歳
4
5
~
4
9
歳
5
0
~
5
4
歳
5
5
~
5
9
歳
6
0
~
6
4
歳
6
5
~
6
9
歳
7
0
~
7
4
歳
7
5
~
7
9
歳
(注)1995 年、2000 年及び 2003 年は旧黒瀬町、旧福富町、旧豊栄町、旧河内町、旧安芸津町を
含む。(2005 年 2 月 7 日合併)
(資料)総務省「国勢調査報告」、(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」
30
図表 II-35 東広島市における年齢階級別の人口変化(女性)
(人)
4,000
1995→2000
2000→2005
2003→2008
3,000
2,000
1,000
0
-1,000
-2,000
-3,000
-4,000
5
~
9
歳
1
0
~
1
4
歳
1
5
~
1
9
歳
2
0
~
2
4
歳
2
5
~
2
9
歳
3
0
~
3
4
歳
3
5
~
3
9
歳
4
0
~
4
4
歳
4
5
~
4
9
歳
5
0
~
5
4
歳
5
5
~
5
9
歳
6
0
~
6
4
歳
6
5
~
6
9
歳
7
0
~
7
4
歳
7
5
~
7
9
歳
(注)1995 年、2000 年及び 2003 年は旧黒瀬町、旧福富町、旧豊栄町、旧河内町、旧安芸津町を
含む。(2005 年 2 月 7 日合併)
(資料)総務省「国勢調査報告」、(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」
⑦ 新設住宅着工戸数の推移
東広島市における新設住宅着工戸数の推移を見ると、広島工場が操業を開始した翌年
度に当たる 2003 年度から 2005 年度にかけて増加しており、2005 年度には近年で最多の
2,865 戸が新設された。
図表 II-36
東広島市における新設住宅着工戸数の推移
(戸)
3,000
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
98
99
00
01
02
03
04
05
06
07 (年度)
(注)1998 年度~2004 年度は旧黒瀬町、旧福富町、旧豊栄町、旧河内町、旧安芸津町を含む。
(2005 年 2 月 7 日合併)
(資料)(財)建設物価調査会「建築統計月報」及び「住宅着工統計」
31
⑧ まとめ
該当業種の従業者数については、大きな伸びを確認することができたが、従業者数(総
数)及び総人口については、それぞれ 2001 年、1999 年から一貫して増加しており、大
規模工場立地による顕著な影響を確認することができなかった。また、年齢階級別の人
口変化については、市内に大規模な大学キャンパスがあることから、大学入学前後の転
入、大学卒業後の転出による人口変化が顕著となっており、大規模工場立地による影響
は特に確認することはできなかった。
しかしながら、社会増減を見ると、工場操業開始時に大きく伸びており、さらに、新
設住宅着工戸数も増加していることから、大規模工場の進出が人口に対して一定の影響
を与えたものと考えられる。
32
(5) 大分県中津市
① 都市の概況と産業構造
大分県中津市は、大分県の北西部に位置する人口約 86,000 人の都市である。2006 年
の製造業の従業者数は、8,206 人で、最も従業者数が多い中分類は輸送用機械器具製造
業であった。
図表 II-37
産業大分類別従業者数
(単位:人)
産 業 大 分 類
農
業
林
業
漁
業
鉱
業
建
設
業
製
造
業
電 気 ・ ガ ス ・ 熱 供 給 ・ 水 道 業
情
報
通
信
業
運
輸
業
卸
売
・
小
売
業
金
融
・
保
険
業
不
動
産
業
飲
食
店
,
宿
泊
業
医
療
,
福
祉
教
育
,
学
習
支
援
業
複
合
サ
ー
ビ
ス
事
業
サービス業(他に分類されないもの)
公 務 ( 他 に 分 類 さ れ な い も の )
合計
従業者数
272
5
2
16
3,184
8,206
170
108
1,255
8,600
812
335
2,780
4,676
1,641
770
7,222
1,063
41,117
構成比
0.7%
0.0%
0.0%
0.0%
7.7%
20.0%
0.4%
0.3%
3.1%
20.9%
2.0%
0.8%
6.8%
11.4%
4.0%
1.9%
17.6%
2.6%
100.0%
(資料)総務省「平成 18 年事業所・企業統計調査報告」
図表 II-38
製造業の産業中分類別従業者数
(単位:人)
食
飲
繊
衣
木
家
パ
印
化
石
プ
ゴ
な
窯
鉄
非
金
一
電
情
電
輸
精
そ
産 業 中 分 類
料
品
製
造
料 ・ た ば こ ・ 飼 料 製 造
維
工
服 ・ そ の 他 の 繊 維 製 品 製 造
材・木製品製造業(家具を除く
具 ・ 装 備 品 製 造
ル プ ・ 紙 ・ 紙 加 工 品 製 造
刷
・
同
関
連
学
工
油 製 品 ・ 石 炭 製 品 製 造
ラ ス チ ッ ク 製 品 製 造
ム
製
品
製
造
め し 革 ・ 同 製 品 ・ 毛 皮 製 造
業 ・ 土 石 製 品 製 造
鋼
鉄
金
属
製
造
属
製
品
製
造
般 機 械 器 具 製 造
気 機 械 器 具 製 造
報 通 信 機 械 器 具 製 造
子 部 品 ・ デ バ イ ス 製 造
送 用 機 械 器 具 製 造
密 機 械 器 具 製 造
の
他
の
製
造
合計
業
業
業
業
)
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
従業者数
928
50
237
193
64
69
165
8
509
191
1
1,333
258
208
360
412
560
2,569
2
89
8,206
構成比
11.3%
0.6%
2.9%
2.4%
0.8%
0.8%
2.0%
0.1%
6.2%
2.3%
0.0%
16.2%
3.1%
2.5%
4.4%
5.0%
6.8%
31.3%
0.0%
1.1%
100.0%
(資料)総務省「平成 18 年事業所・企業統計調査報告」
33
② 大型設備投資の概況
ダイハツ工業㈱の子会社のダイハツ車体㈱は、本社機能と本社工場を群馬県前橋市か
ら中津市に移転し、2004 年に第1工場の操業を開始した。2006 年に社名をダイハツ九州
㈱へ変更し、2007 年には第2工場の操業を開始した。総投資額は 635 億円で、2008 年 3
月 31 日現在の従業員数は2工場合わせて 2,600 人に上る。中津港に隣接しており、製品
の約 85%を海上輸送している。輸出に当たっては、関西で外航船に積み替えていたが、
2007 年から一部車種について中津港から欧州に向け直接輸出を開始した。
ダイハツ九州㈱
企業名
工場名
第1工場
第2工場
操業開始時期
2004年11月
2007年12月
当初投資額
400億円
235億円
为要生産品
アトレーワゴン等
ミラ
従業員数
(2008年3月31日現在)
2,600人
(資料)各企業有価証券報告書、各企業ホームページ、報道記事
34
③ 従業者数の推移
中津市及び大分県における従業者数(総数)の推移を指数(1999 年=100)で見ると、
中津市ではダイハツ九州㈱第1工場が操業を開始する前年に当たる 2003 年以降増加し
ており、特に 2005 年に大きく伸びている。
図表 II-39
中津市及び大分県における従業者数(総数)の推移
(1999年=100)
125
中津市
大分県
120
115
110
105
100
95
90
85
99
00
01
02
03
04
05
06
(年)
(注)1999 年~2004 年の中津市のデータは旧三光村、旧本耶馬渓町、旧耶馬渓町、旧山国町を
含む。(2005 年 3 月 1 日合併)
(資料)経済産業省「工業統計表」
中津市及び大分県における従業者数(輸送用機械器具製造業)の推移を指数(1999
年=100)で見ると、中津市では、従業者(総数)と同様に、2003 年以降増加しており、
特に 2005 年に大きく伸びている。
図表 II-40 中津市及び大分県における従業者数(輸送用機械器具製造業)の推移
(1999年=100)
450
中津市
大分県
400
350
300
250
200
150
100
50
99
00
01
02
03
04
05
06
(年)
(注)2001 年~2004 年の中津市のデータは旧三光村、旧本耶馬渓町、旧耶馬渓町、旧山国町を
含む。(2005 年 3 月 1 日合併)(1999 年及び 2000 年については、旧三光村、旧本耶馬渓町、旧
耶馬渓町、旧山国町のデータが公表されていないため、合算していない。)また、2001~2003 年
の中津市のデータは、秘匿されているものを除く。
(資料)経済産業省「工業統計表」
35
④ 総人口の推移
中津市及び大分県における総人口の推移を指数(1999 年=100)で見ると、中津市で
は 2000 年以降減尐していたが、第1工場が操業を開始した 2004 年の翌年から 2 年間に
わたって増加した。
図表 II-41
中津市及び大分県における総人口の推移
(1999年=100)
101
中津市
大分県
100
99
98
99
00
01
02
03
04
05
06
08 (年)
07
(注)1999 年~2004 年の中津市のデータは旧三光村、旧本耶馬渓町、旧耶馬渓町、旧山国町を
含む。(2005 年 3 月 1 日合併)
(資料)(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」
⑤ 人口の社会増減の推移
中津市における人口の社会増減の推移を見ると、近年で最も増加数が多かったのは、
第1工場が操業を開始した 2004 年度であり、402 人の増加となっている。
図表 II-42 中津市における人口の社会増減の推移
(人)
(人)
7,000
500
6,000
0
転 5,000
入
・
転 4,000
出
者
数 3,000
-500
転入者数
転出者数
社会増減
-1,000
-1,500
2,000
-2,000
1,000
-2,500
0
社
会
増
減
-3,000
99
00
01
02
03
04
05
06
07
(年度)
(注)1999 年度~2003 年度は旧三光村、旧本耶馬渓町、旧耶馬渓町、旧山国町を含む。(2005 年 3 月 1 日合併)
(資料)(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」
36
⑥ 人口構造の推移
中津市における年齢階級別の人口変化を見ると、男女とも、第1工場及び第2工場の
操業開始時期である 2004 年及び 2007 年を含む 2003 年から 2008 年にかけては、他の期
間と比べて 30~39 歳の増加が多い。これは、群馬県からの本社工場の移転に伴う正社員
の転勤によるものと考えられる。
図表 II-43
中津市における年齢階級別の人口変化(男性)
(人)
1,000
1995→2000
2000→2005
2003→2008
500
0
-500
-1,000
5
~
9
歳
1
0
~
1
4
歳
1
5
~
1
9
歳
2
0
~
2
4
歳
2
5
~
2
9
歳
3
0
~
3
4
歳
3
5
~
3
9
歳
4
0
~
4
4
歳
4
5
~
4
9
歳
5
0
~
5
4
歳
5
5
~
5
9
歳
6
0
~
6
4
歳
6
5
~
6
9
歳
7
0
~
7
4
歳
7
5
~
7
9
歳
(注)1995 年、2000 年及び 2003 年は旧三光村、旧本耶馬渓町、旧耶馬渓町、旧山国町を含む。
(2005 年 3 月 1 日合併)
(資料)総務省「国勢調査報告」、(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」
図表 II-44
中津市における年齢階級別の人口変化(女性)
(人)
1,000
1995→2000
2000→2005
2003→2008
500
0
-500
-1,000
5
~
9
歳
1
0
~
1
4
歳
1
5
~
1
9
歳
2
0
~
2
4
歳
2
5
~
2
9
歳
3
0
~
3
4
歳
3
5
~
3
9
歳
4
0
~
4
4
歳
4
5
~
4
9
歳
5
0
~
5
4
歳
5
5
~
5
9
歳
6
0
~
6
4
歳
6
5
~
6
9
歳
7
0
~
7
4
歳
7
5
~
7
9
歳
(注)1995 年、2000 年及び 2003 年は旧三光村、旧本耶馬渓町、旧耶馬渓町、旧山国町を含む。
(2005 年 3 月 1 日合併)
(資料)総務省「国勢調査報告」、(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」
37
⑦ 新設住宅着工戸数の推移
中津市における新設住宅着工戸数の推移を見ると、第1工場が操業を開始した 2004
年度と、第2工場が操業を開始する前年度に当たる 2006 年度に大きな伸びが見られ、
2006 年度には近年で最多の 1,187 戸が新設された。ダイハツ九州㈱が、工場新設に伴い、
工場内に定員 200 人の独身寮を新設したこと、近隣に単身赴任者向け社宅を 200 人分借
り上げたこと等によるものと考えられる。
図表 II-45
中津市における新設住宅着工戸数の推移
(戸)
1,500
1,000
500
0
99
00
01
02
03
04
05
06
07 (年度)
(注)1999 年度~2004 年度は旧三光村、旧本耶馬渓町、旧耶馬渓町、旧山国町を含む。(2005 年
3 月 1 日合併)
(資料)(財)建設物価調査会「建築統計月報」及び「住宅着工統計」
⑧ まとめ
従業者数については、該当業種だけではなく、総数においても、大きな伸びを確認す
ることができ、総人口についても、工場操業開始の翌年から2年間ではあるが、増加を
確認することができた。また、社会増減を見ると、工場操業開始時に近年最多の増加が
あり、年齢階級別の人口変化についても、工場の従業者と想定できる 30~39 歳の年齢層
において、増加を確認することができた。他都市に比べ、想定する年齢層が高いのは、
群馬県からの本社工場の移転に伴い正社員の転勤があったことによるものである。さら
に、新設住宅着工戸数も増加しており、大規模工場の進出が人口に対して一定の影響を
与えたものと考えられる。
38
(6) 京都府京田辺市
① 都市の概況と産業構造
京都府京田辺市は、京都府の南部に位置する人口約 61,000 人の都市である。市内に
は、同志社大学及び同志社女子大学の京田辺キャンパス(1986 年開設)があり、約 20,000
人の学生が学んでいる。2006 年の製造業の従業者数は、3,962 人で、最も従業者数が多
い中分類は一般機械器具製造業であった。
図表 II-46
産業大分類別従業者数
(単位:人)
産 業 大 分 類
農
業
林
業
漁
業
鉱
業
建
設
業
製
造
業
電 気 ・ ガ ス ・ 熱 供 給 ・ 水 道 業
情
報
通
信
業
運
輸
業
卸
売
・
小
売
業
金
融
・
保
険
業
不
動
産
業
飲
食
店
,
宿
泊
業
医
療
,
福
祉
教
育
,
学
習
支
援
業
複
合
サ
ー
ビ
ス
事
業
サービス業(他に分類されないもの)
公 務 ( 他 に 分 類 さ れ な い も の )
合計
従業者数
13
8
1,142
3,962
49
100
1,273
3,843
304
572
1,838
2,298
2,532
317
2,749
674
21,674
構成比
0.1%
0.0%
5.3%
18.3%
0.2%
0.5%
5.9%
17.7%
1.4%
2.6%
8.5%
10.6%
11.7%
1.5%
12.7%
3.1%
100.0%
(資料)総務省「平成 18 年事業所・企業統計調査報告」
図表 II-47
製造業の産業中分類別従業者数
(単位:人)
食
飲
繊
衣
木
家
パ
印
化
石
プ
ゴ
な
窯
鉄
非
金
一
電
情
電
輸
精
そ
産 業 中 分 類
料
品
製
造
料 ・ た ば こ ・ 飼 料 製 造
維
工
服 ・ そ の 他 の 繊 維 製 品 製 造
材・木製品製造業(家具を除く
具 ・ 装 備 品 製 造
ル プ ・ 紙 ・ 紙 加 工 品 製 造
刷
・
同
関
連
学
工
油 製 品 ・ 石 炭 製 品 製 造
ラ ス チ ッ ク 製 品 製 造
ム
製
品
製
造
め し 革 ・ 同 製 品 ・ 毛 皮 製 造
業 ・ 土 石 製 品 製 造
鋼
鉄
金
属
製
造
属
製
品
製
造
般 機 械 器 具 製 造
気 機 械 器 具 製 造
報 通 信 機 械 器 具 製 造
子 部 品 ・ デ バ イ ス 製 造
送 用 機 械 器 具 製 造
密 機 械 器 具 製 造
の
他
の
製
造
合計
業
業
業
業
)
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
業
従業者数
379
145
65
32
43
3
579
96
45
201
10
9
242
12
32
271
957
133
58
202
245
158
45
3,962
構成比
9.6%
3.7%
1.6%
0.8%
1.1%
0.1%
14.6%
2.4%
1.1%
5.1%
0.3%
0.2%
6.1%
0.3%
0.8%
6.8%
24.2%
3.4%
1.5%
5.1%
6.2%
4.0%
1.1%
100.0%
(資料)総務省「平成 18 年事業所・企業統計調査報告」
39
② 大型設備投資の概況
大手チェーン製造会社の㈱椿本チエインは、2002 年に京田辺工場を建設した。総投資
額は 600 億円で、2008 年 3 月 31 日現在の従業員数は 791 人である。
企業名
㈱椿本チエイン
工場名
京田辺工場
操業開始時期
2002春
当初投資額
600億円
为要生産品
産業用チェーン
従業員数
(2008年3月31日現在)
791人
(資料)各企業有価証券報告書、各企業ホームページ、報道記事
40
③ 従業者数の推移
京田辺市及び京都府における従業者数(総数)の推移を指数(1997 年=100)で見る
と、㈱椿本チエイン京田辺工場が操業を開始した 2002 年に大きく伸びている。
図表 II-48
京田辺市及び京都府における従業者数(総数)の推移
(1997年=100)
130
京田辺市
京都府
120
110
100
90
80
97
98
99
00
01
02
03
04
05
06 (年)
(資料)経済産業省「工業統計表」
京田辺市及び京都府における従業者数(一般機械器具製造業)の推移を指数(1997
年=100)で見ると、従業者数(総数)と同様に、京田辺市では 2002 年に大きく伸びて
いる。
図表 II-49 京田辺市及び京都府における従業者数(一般機械器具製造業)の推移
(1997年=100)
450
京田辺市
京都府
400
350
300
250
200
150
100
50
97
98
99
00
01
(資料)経済産業省「工業統計表」
41
02
03
04
05
06 (年)
④ 総人口の推移
京田辺市及び京都府における総人口の推移を指数(1997 年=100)で見ると、京田辺
市では 1998 年以降一貫して増加している。
図表 II-50
京田辺市及び京都府における総人口の推移
(1997年=100)
120
京田辺市
京都府
115
110
105
100
97
98
99
00
01
02
03
04
05
06
08 (年)
07
(資料)(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」
⑤ 人口の社会増減の推移
京田辺市における人口の社会増減の推移を見ると、2000 年度以降最も増加数が多かっ
たのは 2004 年度であり、京田辺工場が操業を開始した 2002 年度には目立った動きは見
られない。
図表 II-51
京田辺市における人口の社会増減の推移
(人)
(人)
8,000
2,000
転入者数
転出者数
社会増減
7,000
6,000
1,500
1,000
転
入
・ 5,000
転
出 4,000
者
数
500
0
3,000
-500
2,000
-1,000
1,000
-1,500
0
97
98
99
00
01
02
03
04
05
(資料)(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」
42
06
-2,000
07 (年度)
社
会
増
減
⑥ 人口構造の推移
京田辺市における年齢階級別の人口変化を見ると、男女とも、2003 年から 2008 年に
かけての人口の増減が他の期間と比べてやや緩和しているが、これは 2003 年及び 2008
年の人口が住民基本台帳ベースであることから、転入・転出の届出がなされていないこ
とによるものであり、工場操業開始に伴う影響は確認できない。15~19 歳の年齢層にお
ける増加と 25~29 歳の年齢層における減尐は、市内に大型の大学キャンパスが立地して
いることによるものと考えられる。
図表 II-52 京田辺市における年齢階級別の人口変化(男性)
(人)
1,500
1995→2000
2000→2005
2003→2008
1,000
500
0
-500
-1,000
-1,500
-2,000
-2,500
5
~
9
歳
1
0
~
1
4
歳
1
5
~
1
9
歳
2
0
~
2
4
歳
2
5
~
2
9
歳
3
0
~
3
4
歳
3
5
~
3
9
歳
4
0
~
4
4
歳
4
5
~
4
9
歳
5
0
~
5
4
歳
5
5
~
5
9
歳
6
0
~
6
4
歳
6
5
~
6
9
歳
7
0
~
7
4
歳
7
5
~
7
9
歳
(資料)総務省「国勢調査報告」、(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」
図表 II-53 京田辺市における年齢階級別の人口変化(女性)
(人)
1,500
1995→2000
2000→2005
2003→2008
1,000
500
0
-500
-1,000
-1,500
-2,000
-2,500
5
~
9
歳
1
0
~
1
4
歳
1
5
~
1
9
歳
2
0
~
2
4
歳
2
5
~
2
9
歳
3
0
~
3
4
歳
3
5
~
3
9
歳
4
0
~
4
4
歳
4
5
~
4
9
歳
5
0
~
5
4
歳
5
5
~
5
9
歳
6
0
~
6
4
歳
6
5
~
6
9
歳
7
0
~
7
4
歳
7
5
~
7
9
歳
(資料)総務省「国勢調査報告」、(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」
43
⑦ 新設住宅着工戸数の推移
京田辺市における新設住宅着工戸数の推移を見ると、JR片町線と大阪市内の東西線
(京橋-尼崎)が直結した翌年度の 1997 年度に大きく伸びており、1,462 戸が新設され
た。近年では、京田辺工場が操業を開始した翌年度の 2003 年度に大きく伸びており、
1,137 戸が新設されている。
図表 II-54
京田辺市における新設住宅着工戸数の推移
(戸)
1,500
1,000
500
0
95
96
97
98
99
00
01
02
03
04
05
06
07 (年度)
(資料)(財)建設物価調査会「建築統計月報」及び「住宅着工統計」
⑧ まとめ
従業者数については、該当業種だけではなく、総数においても、大きな伸びを確認す
ることができたが、総人口については、一貫して増加しており、大規模工場立地による
顕著な影響を確認することはできなかった。これは、大規模な宅地開発や交通網の整備、
学研都市の建設等、工場立地以外の理由による人口増が続いていることによるものであ
ると考えられる。また、社会増減についても、大規模工場立地による影響は確認できず、
年齢階級別の人口変化についても、市内に大規模な大学キャンパスがあることから、大
学入学前後の転入、大学卒業後の転出による人口変化が顕著となっており、大規模工場
立地による影響は特に確認できなかった。
しかしながら、新設住宅着工戸数については、工場操業開始の翌年度に大きく伸びて
おり、限定的ではあるが、大規模工場の進出が人口に対して一定の影響を与えたものと
考えられる。
44
III.人口推計手法の改善(区域別人口推計の深掘り調査)
1.前年度調査の成果と課題
(1) 前年度の調査
平成 19 年度の調査では、堺市を行政区ごとに堺区Ⅰから美原区Ⅳまで 55 の小エリア
に区分し、年齢5歳階級別の人口変化率のパターン分析等の結果を反映した将来人口推
計モデルの作成を行った(小エリアの具体的な範囲については図表 III-10参照)。そ
の中で、各小エリアごとの人口移動率は、5 年×6 期間(30 年)かけて市全体と同じ移
動率など、決まった移動率に収斂されると仮定した1。
(2) 課題と調査方針
移動率の設定は地域特性をふまえたものであったが、収斂される移動率の根拠や収斂
される期間等は十分な検討ができていなかった。そのため、本年度の調査では、市域の
細かいエリア(小学校区)における人口の変化率について、時系列を踏まえた分析を進
め、地区ごとの移動率の推移シナリオを詳細に検討し、より精度の高い人口推計を行う
ものとした。
2.分析内容
(1) 年齢5歳階級別の変化率の変遷
市全体及び小学校区別(一部統廃合にあわせて集約)の年齢5歳階級別変化率を時系
列で整理し、時期や校区により変化率にどのような特徴があるか分析した。
① 全市の変化率
年齢階層別の人口変化率は、近年になるにつれ、変化の幅が小さくなる傾向がみられ
る。
図表 III-1 期間ごとの年齢階層別変化率(全市)
1.3
1.2
1.1
1.0
0.9
S49-54
S54-59
0.8
S60-H1
H1-H6
0.7
H6-H11
H11-H16
H16-H21
0.6
0-4
5-9
10-14 15-19 20-24 25-29 30-34 35-39 40-44 45-49 50-54 55-59 60-64 65-69 70-74 75-79 80-84
→5-9 →10-14 →15-19 →20-24 →25-29 →30-34 →35-39 →40-44 →45-49 →50-54 →55-59 →60-64 →65-69 →70-74 →75-79 →80-84
→85歳以上
(資料)堺市資料(住民基本台帳人口)より作成
1
移動率とは社会移動によって生じる人口変動の率、変化率とは社会移動に自然増減による変化も含めた人口変動
の率。自然増減は出生率と年齢階層ごとの生残率(死亡しない率)に規定されるが、地区ごとに大きな差が出
るものではないため、地区ごとの変化率の傾向から、それぞれの移動率の傾向を読み取ることができる。
45
② 変化率の類型化
市全体及び小学校区別(一部統廃合にあわせて集約)の年齢5歳階級別にみた5年間
の変化率を、昭和 49 年以降のデータを対象にその傾向をクラスター分析によって類型化
した。
ア. 分析準備
まず、各期間、各校区における年齢階層別変化率を整理する。これによって、期間数
(S49→54~H16→21 までの7期間)×各校区(一部統廃合に合わせて再編)のデータ
セットができる(平成 21 年の値は平成 20 年の実績値を基に推計)
。
より精度の高い分析結果を得るため、データのばらつきが大きい高齢・若年の年齢階
層を分析対象から除き、10-14 歳→15-19 歳から 45-49 歳→50-54 歳の範囲の変化率に対
象を限定した。
図表 III-2 各期間、各校区における年齢階層別変化率の整理
校区・期間
全市S49→54
全市S54→59
全市S59→H1
全市H1→H6
全市H6→H11
全市H11→H16
全市H16→H21
三宝S49→54
三宝S54→59
三宝S59→H1
三宝H1→H6
三宝H6→H11
三宝H11→H16
三宝H16→H21
錦西S49→54
錦西S54→59
・
・
・
0-4→5-9
1.0248913
0.9243006
0.9125064
0.9234844
0.9398192
0.9968953
1.0124848
0.8760331
0.726607
0.8343266
0.7435265
0.9638932
0.8547419
1.0633333
1.0156522
0.958124
・
・
・
5-9
→10-14
1.0023988
0.9377049
0.9353726
0.9423176
0.9556918
0.9916619
1.0021411
0.8930928
0.8482704
0.9507279
0.8557143
1.0082919
0.9983713
0.9613764
0.9964974
1.0068493
・
・
・
10-14
→15-19
1.0337749
0.9873389
0.9776475
0.979323
0.9862243
1.0072183
0.9989352
1.0605277
0.9753695
1.0407785
1.0482921
1.1218698
1.1036184
1.0754486
1.0914127
0.9947276
・
・
・
15-19
→20-24
1.1681559
1.0570425
1.0097415
0.9968629
0.9895436
1.0322889
1.0667527
0.9379728
1.0409756
1.0818182
1.0400712
1.0977528
1.047619
1.0055887
1.0655271
0.8883249
・
・
・
20-24
→25-29
1.1287447
1.0150059
0.9962687
0.9524372
0.946395
0.9918001
1.0322954
0.7773488
0.8314516
1.0178069
0.9934641
1.1789384
0.9600819
1.2024148
0.8901235
0.8342246
・
・
・
(資料)堺市資料(住民基本台帳人口)より作成
イ. 分析結果
分析の結果、データセットは6つの類型に分類された。
図表 III-3 デンドログラムの構造
類型A
類型B
類型C
類型D
類型E
類型F
46
25-29
→30-34
1.0491571
0.9303669
0.9329916
0.9287844
0.9414948
0.9911657
1.0379078
0.7981451
0.7728477
0.913676
0.8425414
1.2161654
0.8809005
1.293177
1.0281182
0.9528433
・
・
・
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
・
・
・
ウ. 類型ごとの特徴
類型は概ね類似の変化率の傾向を示したが、類型Eの変化率の傾向にばらつきがあっ
たため、類型Eについてはその中でさらに類型化を行い、傾向を分析した。その結果、
三原台の2期間以外は多くが増加率 1.5 未満の「やや増加」属性と特徴付けられること
がわかった。また、三原台の該当する2期間は泉北ニュータウンにおいて「ヤングタウ
ン」が開発された地区および時期と合致しており、特殊な事象と捉えることができる。
図表 III-4 類型別の変化率の例
類型A(安定)
類型B(減少)
3.00
3.00
全市H1→H6
浜寺石津H6→H11
東陶器(+福田)H11→H16
鳳(+南)H11→H16
錦H16→H21
鳳(+南)H6→H11
2.50
光竜寺S54→59
大泉S54→59
五箇荘(+東)S59→H1
桃山台H11→H16
上神谷+若松台H6→H11
宮園H16→H21
2.50
2.00
2.00
1.50
1.50
1.00
1.00
0.50
0.50
10-14→
15-19
15-19→
20-24
20-24→
25-29
25-29→
30-34
30-34→
35-39
35-39→
40-44
40-44→
45-49
45-49→
50-54(歳)
10-14→
15-19
15-19→
20-24
類型C(全体増)
20-24→
25-29
25-29→
30-34
30-34→
35-39
35-39→
40-44
40-44→
45-49
45-49→
50-54 (歳)
類型D(若年増)
3.00
3.00
西陶器(+深阪)S54→59
美木多S49→54
美木多S54→59
晴美台(+東)S49→54
百舌鳥(+西・中)S49→54
赤坂台S54→59
2.50
五箇荘(+東)S54→59
庭代台S54→59
槇塚台S54→59
茶山台S49→54
白鷺S49→54
西陶器(+深阪)S49→54
2.50
2.00
2.00
1.50
1.50
1.00
1.00
0.50
0.50
10-14→15- 15-19→20- 20-24→25- 25-29→30- 30-34→35- 35-39→40- 40-44→45- 45-49→5019
24
29
34
39
44
49
54 (歳)
10-14→
15-19
15-19→
20-24
類型E(小幅増加・特殊混合)
20-24→
25-29
25-29→
30-34
30-34→
35-39
35-39→
40-44
40-44→
45-49
45-49→
50-54 (歳)
類型F(特殊例)
9.00
3.00
三原台S49→54
三原台S54→59
三宝H16→H21
金岡(+南)S49→54
熊野H6→H11
安井H11→H16
2.50
8.00
7.00
6.00
2.00
5.00
4.00
1.50
3.00
新檜尾台S54→59
2.00
1.00
1.00
0.50
0.00
10-14→
15-19
15-19→
20-24
20-24→
25-29
25-29→
30-34
30-34→
35-39
35-39→
40-44
40-44→
45-49
45-49→
50-54 (歳)
47
10-14→
15-19
15-19→
20-24
20-24→
25-29
25-29→
30-34
30-34→
35-39
35-39→
40-44
40-44→
45-49
45-49→
50-54 (歳)
図表 III-5 類型Eの再分類
3.00
3.00
2.50
八田荘(+西)S59→H1
三宝H16→H21
美木多H11→H16
大仙S54→59
榎H6→H11
熊野H11→H16
熊野H16→H21
城山台H16→H21
(東+新)浅香山S59→H1
御池台H1→H6
三原台S49→54
三原台S54→59
2.50
2.00
2.00
1.50
1.50
1.00
1.00
0.50
0.50
10-14→
15-19
15-19→
20-24
20-24→
25-29
25-29→
30-34
30-34→
35-39
35-39→
40-44
40-44→
45-49
45-49→
50-54 (歳)
10-14→
15-19
15-19→
20-24
20-24→
25-29
25-29→
30-34
30-34→
35-39
35-39→
40-44
40-44→
45-49
45-49→
50-54 (歳)
(2) 変化率の収斂シナリオの検討
① 変化率類型の推移
変化率の収斂するシナリオを検討するため、各年代ごとに、どの類型に属する変化率
が多いか見たところ、類型Cのように、全世代が大幅に増加するパターンは平成以降見
られない。また、各類型に属した校区が、その後どの類型に属する変化率をとるかを分
析したところ、類型C・類型Dのように、人口が大幅に増加する期間は、2期間先まで
続くケースは尐ない。
図表 III-6 人口変化率類型の構成の推移
(校区)
100
80
類型Ⅵ(特殊)
類型Ⅴ(小幅増加・特殊混合)
類型Ⅳ(若年増)
類型Ⅲ(全体増)
類型Ⅱ(減尐)
類型Ⅰ(安定)
1
60
4
12
8
5
40
8
6
20
7
5
6
1
1
1
17
13
14
3
20
16
17
12
25
18
13
5
41
39
35
36
H1→H6
H6→H11
H11→H16
H16→H21
36
19
0
S49→54
S54→59
S59→H1
48
図表 III-7 各地区の人口変化率類型の推移
地区
S49→54
S54→59
S59→H1
H1→H6
全市
三宝
錦西
錦
錦綾
浅香山
榎
三国丘
東三国丘
熊野
安井
尐林寺
市
英彰
湊
大仙
大仙西
神石
百舌鳥(+西・中)
金岡(+南)
五箇荘(+東)
(東+新)浅香山
新金岡(+東)
光竜寺
大泉
浜寺石津
浜寺(+東)
浜寺昭和
鳳(+南)
津久野+上野芝
向丘+家原寺
八田荘(+西)
平岡
深井(+東・西)
東百舌鳥+土師
北八下
南八下(+西)
白鷺
日置荘(+西)
久世
東陶器(+福田)
西陶器(+深阪)
宮園
上神谷+若松台
福泉(+東・上)
福泉中央
美木多
登美丘東
登美丘西
登美丘南
野田
宮山台
竹城台(+東)
茶山台
三原台
高倉台(+西)
晴美台(+東)
槇塚台
桃山台
原山台(+東)
庭代台
赤坂台
城山台
御池台
新檜尾台
A
B
A
B
B
B
A
A
B
B
B
B
E
A
B
B
B
A
C
E
D
B
D
B
D
B
B
A
B
A
A
E
A
E
E
A
A
D
E
A
E
D
D
B
E
E
C
B
E
A
B
A
B
A
B
B
B
A
B
A
B
A
B
A
E
A
B
B
B
D
B
C
B
B
B
A
B
A
B
E
A
B
A
A
B
A
B
A
A
A
C
B
B
A
E
C
B
B
E
D
C
D
E
A
B
D
D
E
D
D
D
D
D
A
A
A
B
E
A
B
B
B
B
A
B
A
A
A
B
B
B
A
A
B
E
B
B
A
A
A
B
A
A
A
E
A
A
A
A
A
B
A
B
A
E
A
B
A
A
D
A
A
A
A
A
D
D
A
D
D
A
D
D
A
A
C
E
A
A
A
A
A
A
A
A
A
B
A
A
A
A
A
A
B
A
A
A
B
E
B
B
B
B
B
A
A
A
A
A
A
A
A
A
A
A
A
A
E
E
A
A
A
B
A
A
E
A
A
A
E
D
B
A
B
B
B
B
B
B
B
A
E
A
C
C
C
C
C
F
49
H6→H11 H11→H16 H16→H21
A
E
A
A
A
A
E
A
A
E
A
A
A
A
A
B
B
A
A
A
E
A
A
B
B
A
A
A
A
A
A
A
B
A
E
A
B
A
A
A
A
A
B
B
A
B
B
A
A
A
A
A
D
B
A
B
B
B
B
B
B
B
B
B
A
A
A
A
A
A
A
A
A
E
E
E
E
E
A
A
B
B
A
E
E
A
A
B
B
A
A
A
E
A
E
B
A
A
A
E
A
A
B
A
A
A
A
B
A
A
A
E
B
A
E
A
A
B
B
A
B
B
B
B
A
B
B
B
A
E
A
E
A
A
B
A
A
A
A
E
E
A
E
A
A
A
B
A
D
D
E
A
D
B
B
A
A
A
E
A
A
A
B
A
A
A
A
B
A
E
A
A
B
A
A
A
A
E
A
A
E
A
B
B
E
E
A
E
B
A
B
A
E
E
B
図表 III-8 1期間・2期間先の変化率類型の傾向
[1期間先(5年後)]
123
A
183
33
27
48
1
F
1
B
55
113
9
1
28
9
E
2
6
5
2
25
2
C
1
45
2
2
12
11
D
2
1
0
[2期間先(10 年後)]
100
A
146
3
23
22
F
1
48
96
1
B
35
13
25
E
5
3
32
3
C
4
4 12
3
2
24
17
D
3
50
② 類型推移のまとめ
類型C・Dに属するような人口が大幅に増加する局面は多くの場合長続きせず、10
年後には終息し、類型AやBのような安定・減尐局面に入る。また、近年、類型C・D
に属する人口が大幅に増加する傾向が見られる地域はごく一部であり、類型Eのような
小規模の増加がランダムに発生している状態である。そのため、前年度調査では、大規
模な人口増加について、5期間(30 年)かけて徐々に増加率が縮小していくシナリオを
想定していたが、増加率の縮小はより短期間に発生するという想定の方が適切といえる。
③ 変化率シナリオの設定
以上の類型推移の分析をもとに、次のように移動率が移行するシナリオを想定した。
まず、類型C・Dは次々期、それ以外は次期に安定型に移行すると仮定し、また、安定
型の基準としては全市移動率を想定した。
図表 III-9 類型ごとの移動率のシナリオ
類型
移動率の移行
類型A~CおよびE
次期に全市移動率に移行
類型D
次々期に全市移動率に移行
(3) 人口推計の実施
上記のシナリオをもとに、前年度の調査において設定した小エリアごとに、新たな変
化率を設定した人口推計を行った。(小エリアの具体的な範囲については図表 III-10
参照)
① 小エリア別の移動率のシナリオの設定
これまでの分析では時系列でのデータ取得の関係上、小学校区ごとの変化率の分析を
行ってきたが、人口推計の単位となる小エリアの移動率を設定するには、小エリアと小
学校区とを対応させる必要がある。上記のシナリオのもとでは、直近の変化率が類型D
に属するエリア以外はすべて全市の移動率に次期から移行すると想定される。そのた
め、類型Dに該当する小学校区が含まれる小エリアについて、変化率の傾向を分析した。
その結果、北区Ⅲ・Ⅸにおいては特殊な傾向を示しており、前年度の調査も踏まえ、府
立大学の影響と推定して該当する年代の移動率を別途設定した。北区Ⅶ・Ⅷ・Ⅹにおい
ては、変化率の傾向が安定しているため、全市の移動率に次期から移行すると想定した。
北区Ⅱについては類型Dと比べ、年齢層はやや高いものの、若年層の増加率が高いとい
う共通の特徴が見出せたため、次々期にあたる 2015-20 年に全市の移動率に移行すると
想定し、中間期にあたる 2010-15 年の移動率を直線的に補完した。
51
区
堺区
小エリア
堺区Ⅰ
堺区Ⅱ
堺区Ⅲ
堺区Ⅳ
堺区Ⅴ
堺区Ⅵ
堺区Ⅶ
堺区Ⅷ
堺区Ⅸ
中区
東区
西区
中区Ⅰ
中区Ⅱ
中区Ⅲ
中区Ⅳ
中区Ⅴ
中区Ⅵ
中区Ⅶ
東区Ⅰ
東区Ⅱ
東区Ⅲ
東区Ⅳ
東区Ⅴ
東区Ⅵ
西区Ⅰ
西区Ⅱ
西区Ⅲ
西区Ⅳ
西区Ⅴ
西区Ⅵ
西区Ⅶ
図表 III-10 小エリアと町丁の対応表
町丁名
桜之町西、北半町西、北旅籠町西、綾之町西、神明町西、柳之町西、並松町、七道
東町、七道西町、錦之町西、海山町 1 丁、三宝町 1 丁、九間町西、宿屋町西、材木
町西、車之町西、熊野町西、戎島町1~4 丁、甲斐町西、住吉橋町、市之町西、大
町西、栄橋町、竜神橋町、櫛屋町西、戎之町西
南島町、鉄砲町、松屋町、三宝町 2~9 丁、海山町 2~7 丁、緑町、神南辺町、松屋
大和川通、大浜北町 3~5 丁、北波止町、戎島町 5 丁、山本町、塩浜町、築港八幡
町、築港南町
北向陽町、中向陽町、南庄町、材木町東、車之町東、宿屋町東、神明町、錦之町東、
柳之町東、九間町東、桜之町東、綾之町東、北旅籠町、神明町東、北半町東、宿院
町東、櫛屋町東、大町東、市之町東、甲斐町東、戎之町東、熊野町東、中瓦町、南
瓦町、北花田口町、南花田口町、北瓦町、新町、南向陽町
昭和通、柏木町、東湊町、菅原通、八幡通、楠町、出島町、高砂町、老松町、西湊
町、春日通、大浜南町、大浜中町、大浜北町 1・2 丁、出島海岸通、出島浜通、大
浜西町、出島西町、新在家町西、尐林寺町西、南旅篭町西、寺地町西、中之町西、
宿院町西、南半町西
六条通、七条通、二条通、三条通、四条通、陵西通、五条通、一条通、南三国ヶ丘
町 5・6 丁、榎元町 3~6 丁、向陵西町、向陵中町、向陵東町、北丸保園、南丸保園、
西永山園、中永山園、東永山園、大仙町
東雲西町、浅香山町、今池町、香ヶ丘町、田出井町、北三国ヶ丘町、中三国ヶ丘町、
南三国ヶ丘町 1~4 丁、北田出井町、中田出井町、南田出井町、三国ヶ丘、御幸通、
五月町、榎元町 1・2 丁
石津町、神石市之町、南陵町、霞ヶ丘町、旭ヶ丘北町、旭ヶ丘中町、百舌鳥夕雲町、
東上野芝町 1 丁、大仙中町、旭ヶ丘南町、緑ヶ丘南町、緑ヶ丘中町、石津北町、緑
ヶ丘北町
北庄町、高須町、南清水町、錦綾町、砂道町、北清水町、遠里小野町
南旅篭町東、南半町東、新在家町東、尐林寺町東、中之町東、寺地町東、大仙西町、
協和町、八千代通、幸通、文珠橋通、旭通、京町通、御陵通、賑町、永代町、南安
井町、中安井町、翁橋町、神保通、北安井町
堀上町、八田南之町、八田寺町、毛穴町、八田北町、八田西町1~3丁
東八田、平井、小阪、小阪西町、東山
深井北町、深井中町、深井清水町、深井水池町、深井沢町
上之、見野山、田園、辻之、伏尾、楢葉、深阪、高蔵寺
土師町、学園町
福田、陶器北
深井東町、深井畑山町、大野芝町、新家町、土塔町
日置荘北町、日置荘西町 1~3 丁
日置荘西町 4~8 丁、日置荘田中町、関茶屋、日置荘原寺町
白鷺町、野尻町
引野町、菩提町、八下町、石原町
南野田、北野田
草尾、西野、高松、大美野、丈六、中茶屋
築港新町、石津西町、浜寺石津町中 1~4 丁、浜寺石津町西 1~4 丁、浜寺石津町東 1~4 丁
築港浜寺町、築港浜寺西町、浜寺公園町、浜寺南町、浜寺元町、浜寺昭和町
浜寺船尾町東、浜寺石津町東 5 丁、浜寺船尾町西、鳳北町 9 丁、浜寺諏訪森町西、
浜寺石津町西 5 丁、浜寺諏訪森町東、浜寺諏訪森町中、浜寺石津町中 5 丁
鳳北町 1~8・10 丁、鳳中町、鳳西町、鳳南町、鳳東町
草部、原田、菱木、上、山田、太平寺
上野芝向ヶ丘町、北条町
上野芝町、神野町、石津ヶ丘、津久野町、宮下町、下田町、鶴田町、家原寺町、堀
上緑町、平岡町
52
区
南区
北区
小エリア
南区Ⅰ
南区Ⅱ
南区Ⅲ
南区Ⅳ
南区Ⅴ
南区Ⅵ
南区Ⅶ
南区Ⅷ
南区Ⅸ
南区Ⅹ
南区ⅩⅠ
南区ⅩⅡ
北区Ⅰ
北区Ⅱ
北区Ⅲ
北区Ⅳ
北区Ⅴ
北区Ⅵ
北区Ⅶ
北区Ⅷ
美原区
北区Ⅸ
北区Ⅹ
美原区Ⅰ
美原区Ⅱ
美原区Ⅲ
美原区Ⅳ
町丁名
高尾、稲葉、三木閉、野々井、大庭寺、和田、小代
土佐屋台、和田東、深阪南、竹城台、宮山台
桃山台
新檜尾台、赤坂台
逆瀬川、岩室、富蔵、鉢ヶ峯寺、豊田、泉田中、片蔵、釜室、畑
三原台、高倉台
晴美台、槇塚台
茶山台、若松台
美木多上、別所、大森、檜尾
原山台、栂
庭代台、御池台
城山台、鴨谷台
東三国ヶ丘町、黒土町、中長尾町、北長尾町、南長尾町、東雲東町、大豆塚町
長曽根町
中百舌鳥町、百舌鳥梅町 3 丁
新堀町、東浅香山町 4 丁、奥本町、宮本町、北花田町、船堂町、蔵前町、常磐町 2・
3丁
南花田町、野遠町、八下北、中村町
東浅香山町 1~3 丁、常磐町 1 丁
新金岡町
百舌鳥陵南町、東上野芝町 2 丁、百舌鳥赤畑町 3~5 丁、百舌鳥西之町、百舌鳥本
町
百舌鳥赤畑町 1・2 丁、百舌鳥梅北町、百舌鳥梅町 1・2 丁
金岡町
木材通、青南台、阿弥、南余部、菅生、平尾、小平尾
今井、大保、多治井、丹上、丹南、真福寺、黒山
さつき野西、さつき野東
南余部西、北余部西、菩提、石原、大饗、小寺、北余部、太井
53
図表 III-11 近年の変化率の類型と対象小エリアとの関係
地区
H11→H16 H16→H21
対象小エリア
全市
A
A
三宝
A
E
錦西
A
A
錦
A
A
錦綾
A
B
浅香山
A
A
榎
A
A
三国丘
A
A
東三国丘
E
A
熊野
E
E
安井
E
E
尐林寺
E
A
市
E
E
英彰
A
A
湊
A
A
大仙
B
A
大仙西
B
B
神石
A
A
百舌鳥(+西・中)
E
D
北Ⅲ・Ⅷ・Ⅸ
金岡(+南)
E
D
北Ⅱ・Ⅹ
五箇荘(+東)
A
E
(東+新)浅香山
A
A
新金岡(+東)
B
D
北Ⅱ・Ⅶ
光竜寺
B
B
大泉
A
B
浜寺石津
A
A
浜寺(+東)
A
A
浜寺昭和
E
A
鳳(+南)
A
E
津久野+上野芝
E
A
向丘+家原寺
B
A
八田荘(+西)
A
A
平岡
A
B
深井(+東・西)
A
A
東百舌鳥+土師
E
A
北八下
A
A
南八下(+西)
A
A
白鷺
B
B
日置荘(+西)
A
A
久世
A
E
東陶器(+福田)
A
A
西陶器(+深阪)
A
A
宮園
B
B
上神谷+若松台
A
A
福泉(+東・上)
A
A
福泉中央
A
A
美木多
E
A
登美丘東
B
E
登美丘西
A
A
登美丘南
E
A
野田
A
E
宮山台
A
A
竹城台(+東)
B
B
茶山台
B
B
三原台
A
E
高倉台(+西)
B
E
晴美台(+東)
B
A
槇塚台
B
E
桃山台
B
B
原山台(+東)
A
A
庭代台
B
B
赤坂台
B
A
城山台
B
E
御池台
A
E
新檜尾台
E
B
54
図表 III-12 各類型の平均変化率
2.2
類型A
2.0
類型B
類型C
1.8
類型D
1.6
類型E
1.4
1.2
1.0
0.8
0.6
10-14
→15-19
15-19
→20-24
20-24
→25-29
25-29
→30-34
30-34
→35-39
35-39
→40-44
40-44
→45-49
45-49
→50-54
図表 III-13 小エリアの変化率と類型の関係
2.2
北Ⅱ
北Ⅲ
2.0
北Ⅶ
北Ⅷ
1.8
北Ⅸ
北Ⅹ
1.6
類型D
1.4
1.2
1.0
0.8
0.6
10-14
→15-19
15-19
→20-24
20-24
→25-29
25-29
→30-34
30-34
→35-39
35-39
→40-44
40-44
→45-49
45-49
→50-54
以上より、小エリアごとの移動率の移行シナリオは下図のように整理される。
図表 III-14 小エリアごとの移動率のシナリオ
小学校区の変化率類型
該当小エリア
移動率の変化
類型A~CおよびEの 北区Ⅱ・Ⅲ・Ⅶ・Ⅷ・ 次期に全市移動率に移行
小学校区
Ⅸ・Ⅹ以外の全域
北区Ⅶ・Ⅷ・Ⅹ
北区Ⅱ
次々期に全市移動率に移行
類型Dの小学校区
北区Ⅲ・Ⅸ
全市移動率を基本に、若年
層(大学生)の転入・転出
を加味
55
② 推計結果
上記のシナリオを基にした推計結果は下図のとおり。
図表 III-15 小エリア別人口推計結果
(単位:人)
国調人口
2005年
堺Ⅰ
16,783
堺Ⅱ
13,562
堺Ⅲ
12,496
堺Ⅳ
25,058
堺Ⅴ
16,846
堺Ⅵ
29,002
堺Ⅶ
14,550
堺Ⅷ
5,691
堺Ⅸ
14,107
中Ⅰ
23,929
中Ⅱ
10,420
中Ⅲ
25,485
中Ⅳ
16,293
中Ⅴ
8,944
中Ⅵ
16,509
中Ⅶ
18,250
東Ⅰ
8,755
東Ⅱ
13,084
東Ⅲ
11,189
東Ⅳ
11,639
東Ⅴ
14,185
東Ⅵ
26,040
西Ⅰ
11,648
西Ⅱ
11,715
西Ⅲ
18,267
西Ⅳ
26,739
西Ⅴ
24,027
西Ⅵ
10,456
西Ⅶ
28,178
南Ⅰ
4,920
南Ⅱ
18,379
南Ⅲ
8,715
南Ⅳ
19,158
南Ⅴ
6,171
南Ⅵ
20,371
南Ⅶ
15,293
南Ⅷ
13,880
南Ⅸ
3,879
南Ⅹ
12,960
南ⅩⅠ
17,998
南ⅩⅡ
15,375
北Ⅰ
16,517
北Ⅱ
11,419
北Ⅲ
16,662
北Ⅳ
20,097
北Ⅴ
7,887
北Ⅵ
9,508
北Ⅶ
25,183
北Ⅷ
18,396
北Ⅸ
8,828
北Ⅹ
16,388
美原Ⅰ
12,795
美原Ⅱ
9,557
美原Ⅲ
5,883
美原Ⅳ
10,900
堺区計
148,095
中区計
119,830
東区計
84,892
西区計
131,030
南区計
157,099
北区計
150,885
美原区計
39,135
堺市計
830,966
エリア
2010年
17,300
13,500
13,300
25,400
16,900
26,200
14,000
5,500
14,100
23,200
11,600
26,200
16,600
9,500
16,900
20,400
8,500
13,100
10,200
12,200
15,700
26,800
11,600
12,700
18,700
28,900
26,300
10,800
28,800
5,400
17,800
8,400
19,900
6,300
21,700
15,100
13,500
4,000
13,600
18,800
16,200
17,100
13,200
18,500
21,900
7,800
9,800
24,400
16,500
9,500
17,000
12,600
10,000
5,800
12,800
146,100
124,500
86,500
137,800
160,700
155,700
41,100
852,500
2015年
16,800
13,000
12,800
24,300
16,200
25,000
13,200
5,200
13,300
22,400
11,300
25,500
16,200
9,400
16,400
20,200
8,100
12,600
9,700
11,600
15,100
25,800
11,100
12,200
18,100
28,300
25,600
10,200
27,900
5,200
17,100
8,100
19,200
6,000
20,900
14,400
13,000
3,800
13,300
18,200
15,800
16,500
14,100
18,500
21,600
7,500
9,500
23,600
16,000
9,500
16,700
12,000
9,700
5,600
12,300
139,800
121,500
82,900
133,400
155,100
153,500
39,700
826,000
2020年
16,100
12,400
12,200
23,100
15,500
23,800
12,400
4,900
12,400
21,400
11,000
24,700
15,700
9,100
15,800
19,800
7,600
12,000
9,100
11,000
14,300
24,600
10,500
11,500
17,400
27,400
24,700
9,600
26,800
5,000
16,300
7,700
18,400
5,800
20,000
13,600
12,300
3,600
12,800
17,500
15,300
15,700
13,800
18,400
21,100
7,100
9,100
22,400
15,500
9,400
16,100
11,400
9,300
5,300
11,800
132,700
117,500
78,700
127,900
148,100
148,700
37,900
791,500
2025年
15,200
11,700
11,500
21,600
14,600
22,500
11,500
4,700
11,500
20,300
10,500
23,700
15,000
8,800
15,200
19,400
7,100
11,300
8,500
10,300
13,500
23,300
9,800
10,900
16,500
26,400
23,700
9,000
25,500
4,700
15,400
7,200
17,400
5,500
18,900
12,600
11,500
3,300
12,100
16,600
14,700
14,800
13,500
18,200
20,500
6,700
8,700
21,000
15,000
9,100
15,500
10,700
8,900
5,000
11,300
124,900
112,800
74,000
121,800
139,900
142,900
36,000
752,500
56
推計人口
2030年
14,300
11,100
10,800
20,100
13,800
21,100
10,700
4,400
10,700
19,100
10,100
22,600
14,100
8,400
14,400
18,900
6,600
10,500
7,800
9,600
12,700
21,900
9,200
10,300
15,700
25,200
22,700
8,300
24,300
4,400
14,400
6,700
16,300
5,200
17,700
11,500
10,700
3,100
11,400
15,500
14,000
14,000
13,200
17,600
19,800
6,300
8,300
19,500
14,400
8,900
14,700
10,000
8,600
4,700
10,700
116,900
107,600
69,100
115,700
131,000
136,700
34,000
711,000
2035年
13,300
10,400
10,100
18,600
12,900
19,700
9,800
4,000
9,800
17,700
9,600
21,500
13,200
8,000
13,600
18,300
6,000
9,800
7,100
8,900
11,900
20,400
8,500
9,700
14,900
24,100
21,700
7,600
23,000
4,100
13,400
6,100
15,100
4,900
16,500
10,500
9,900
2,900
10,600
14,400
13,200
13,100
13,000
16,900
19,100
5,900
7,800
18,200
13,800
8,600
14,000
9,200
8,200
4,300
10,200
108,700
101,900
64,100
109,500
121,700
130,400
31,800
668,100
2040年
12,200
9,600
9,400
17,100
12,000
18,300
8,900
3,700
9,000
16,400
9,100
20,300
12,200
7,500
12,800
17,600
5,500
9,000
6,500
8,300
11,100
18,900
7,800
9,000
14,000
23,000
20,600
7,000
21,700
3,800
12,400
5,600
13,800
4,600
15,300
9,500
9,200
2,700
9,800
13,100
12,300
12,200
12,700
16,100
18,300
5,500
7,300
17,100
13,200
8,300
13,200
8,400
7,700
3,800
9,600
100,300
95,900
59,100
103,100
112,100
124,000
29,500
624,100
2045年
11,200
8,900
8,600
15,700
11,200
16,900
8,200
3,400
8,300
15,200
8,700
19,100
11,300
7,100
12,000
16,800
5,100
8,300
5,900
7,600
10,300
17,400
7,200
8,400
13,100
21,800
19,500
6,400
20,400
3,600
11,500
5,100
12,700
4,300
14,200
8,700
8,500
2,500
9,000
12,100
11,400
11,400
12,300
15,400
17,400
5,100
6,900
16,100
12,500
8,000
12,500
7,700
7,300
3,400
8,900
92,400
90,000
54,500
96,800
103,400
117,800
27,300
582,100
2050年
10,300
8,200
7,900
14,500
10,300
15,500
7,500
3,100
7,500
14,100
8,200
17,900
10,500
6,600
11,200
15,900
4,600
7,600
5,400
7,000
9,500
16,100
6,600
7,700
12,300
20,600
18,400
5,800
19,200
3,300
10,600
4,600
11,600
4,000
13,100
8,000
7,800
2,300
8,300
11,100
10,600
10,700
11,800
14,700
16,400
4,800
6,500
15,100
11,700
7,700
11,800
7,000
6,800
3,100
8,300
84,700
84,300
50,200
90,500
95,300
111,300
25,300
541,600
図表 III-16 小エリア別世帯数推計結果
(単位:世帯)
エリア
堺Ⅰ
堺Ⅱ
堺Ⅲ
堺Ⅳ
堺Ⅴ
堺Ⅵ
堺Ⅶ
堺Ⅷ
堺Ⅸ
中Ⅰ
中Ⅱ
中Ⅲ
中Ⅳ
中Ⅴ
中Ⅵ
中Ⅶ
東Ⅰ
東Ⅱ
東Ⅲ
東Ⅳ
東Ⅴ
東Ⅵ
西Ⅰ
西Ⅱ
西Ⅲ
西Ⅳ
西Ⅴ
西Ⅵ
西Ⅶ
南Ⅰ
南Ⅱ
南Ⅲ
南Ⅳ
南Ⅴ
南Ⅵ
南Ⅶ
南Ⅷ
南Ⅸ
南Ⅹ
南ⅩⅠ
南ⅩⅡ
北Ⅰ
北Ⅱ
北Ⅲ
北Ⅳ
北Ⅴ
北Ⅵ
北Ⅶ
北Ⅷ
北Ⅸ
北Ⅹ
美原Ⅰ
美原Ⅱ
美原Ⅲ
美原Ⅳ
堺区計
中区計
東区計
西区計
南区計
北区計
美原区計
堺市計
実績値
2005年
7,138
5,419
5,394
10,672
7,359
10,514
6,094
2,316
6,235
8,881
3,757
9,521
5,450
3,276
5,702
6,264
3,323
4,854
4,999
4,241
5,482
9,447
4,993
4,350
7,062
10,420
8,541
3,760
10,811
1,549
7,789
3,334
6,784
1,499
8,083
5,974
5,588
1,101
5,239
6,121
5,322
7,147
4,429
7,811
7,440
2,670
3,929
10,472
6,748
3,824
6,254
4,193
2,872
1,888
3,904
61,141
42,851
32,346
49,937
58,383
60,724
12,857
318,239
2010年
7,800
5,600
5,900
11,300
7,700
9,100
6,200
2,300
6,500
9,200
4,300
10,200
6,000
3,700
6,200
7,200
3,400
5,100
4,900
4,600
6,200
10,200
5,300
4,900
7,500
11,600
9,600
4,000
11,400
1,700
8,000
3,500
7,500
1,500
9,100
6,300
5,700
1,200
5,900
6,700
6,000
7,700
5,200
9,100
8,300
2,700
4,200
10,600
6,400
4,300
6,800
4,400
3,000
2,000
4,700
62,400
46,900
34,500
54,300
63,100
65,400
14,100
340,700
2015年
8,000
5,400
5,800
10,900
7,300
8,900
5,800
2,200
6,100
9,000
4,400
10,500
6,000
3,900
6,100
7,800
3,200
4,900
4,400
4,400
6,300
10,000
4,900
5,100
7,300
11,500
9,800
3,900
11,200
1,700
7,700
3,300
7,600
1,600
8,700
5,900
5,400
1,200
6,100
6,700
6,300
7,500
6,000
9,500
8,700
2,700
3,800
9,700
6,700
4,200
7,000
4,300
3,100
1,900
5,000
60,400
47,500
33,300
53,800
62,300
65,700
14,300
337,300
2020年
8,000
5,200
5,700
10,300
7,000
8,700
5,300
2,000
5,700
8,600
4,400
10,500
5,900
3,900
5,900
8,200
3,000
4,700
4,000
4,200
6,200
9,500
4,600
5,300
7,100
11,300
9,800
3,700
10,800
1,700
7,300
3,100
7,500
1,600
8,200
5,400
5,000
1,200
6,100
6,600
6,400
7,200
6,600
9,800
8,800
2,600
3,400
8,900
6,900
4,200
7,000
4,000
3,200
1,800
5,300
57,900
47,500
31,700
52,600
60,000
65,400
14,300
329,400
推計世帯数
2025年
2030年
2035年
7,800
7,500
7,100
4,900
4,600
4,300
5,500
5,300
5,000
9,700
9,000
8,500
6,600
6,200
5,800
8,400
8,100
7,700
4,900
4,500
4,100
1,900
1,700
1,600
5,300
4,900
4,500
8,200
7,600
7,100
4,300
4,200
4,000
10,500
10,400
10,100
5,700
5,400
5,100
4,000
4,000
3,900
5,600
5,300
5,000
8,500
8,600
8,400
2,800
2,500
2,300
4,400
4,200
3,900
3,700
3,300
3,000
3,900
3,600
3,200
6,100
5,800
5,500
9,000
8,400
7,700
4,200
3,800
3,400
5,400
5,400
5,200
6,800
6,500
6,200
11,000
10,800
10,500
9,800
9,600
9,300
3,500
3,300
3,100
10,500
10,100
9,700
1,700
1,600
1,600
6,800
6,300
5,700
2,800
2,600
2,300
7,100
6,600
6,000
1,600
1,600
1,600
7,600
7,000
6,400
4,800
4,300
3,800
4,600
4,200
3,800
1,200
1,100
1,100
5,900
5,600
5,200
6,300
5,800
5,200
6,200
5,900
5,500
6,800
6,500
6,100
7,100
7,400
7,400
10,000
10,000
9,900
8,800
8,600
8,300
2,500
2,400
2,300
3,100
2,900
2,700
8,200
7,500
7,000
7,000
7,000
6,900
4,200
4,100
4,000
6,900
6,600
6,400
3,800
3,500
3,200
3,200
3,100
3,000
1,700
1,500
1,400
5,400
5,400
5,200
55,000
51,900
48,700
46,800
45,500
43,700
29,800
27,800
25,700
51,100
49,400
47,400
56,600
52,600
48,200
64,500
63,100
61,000
14,000
13,500
12,800
317,800 303,700 287,600
57
2040年
6,700
3,900
4,700
7,800
5,400
7,200
3,700
1,500
4,200
6,600
3,800
9,700
4,700
3,800
4,700
8,200
2,100
3,600
2,800
2,900
5,200
7,000
3,000
5,000
5,800
10,100
9,000
2,900
9,200
1,500
5,200
2,100
5,500
1,500
5,700
3,300
3,500
1,000
4,700
4,700
5,100
5,800
7,200
9,700
7,900
2,100
2,500
6,500
6,600
3,900
6,100
2,900
2,900
1,200
5,000
45,100
41,500
23,700
45,000
43,800
58,500
12,100
269,700
2045年
6,200
3,600
4,400
7,200
5,000
6,700
3,300
1,400
3,800
6,200
3,600
9,200
4,300
3,700
4,400
7,900
1,900
3,400
2,500
2,600
4,800
6,400
2,700
4,700
5,400
9,700
8,600
2,700
8,700
1,400
4,700
1,800
4,900
1,500
5,100
2,900
3,200
900
4,300
4,300
4,700
5,500
7,000
9,400
7,500
2,000
2,400
6,100
6,400
3,700
5,700
2,600
2,800
1,100
4,800
41,600
39,200
21,700
42,500
39,700
55,700
11,300
251,600
2050年
5,700
3,300
4,000
6,500
4,600
6,200
2,900
1,200
3,400
5,700
3,300
8,700
4,000
3,600
4,100
7,400
1,800
3,100
2,300
2,400
4,500
5,700
2,300
4,400
5,100
9,200
8,200
2,400
8,200
1,300
4,200
1,600
4,400
1,400
4,500
2,600
2,800
900
3,900
3,900
4,200
5,100
6,700
9,000
6,900
1,800
2,200
5,700
6,200
3,600
5,400
2,300
2,600
900
4,500
37,900
36,800
19,700
39,700
35,800
52,400
10,400
232,700
IV.人口の変動の商業への影響分析
1.小エリア別の商業の実態把握
2002 年商業統計表を用い、堺区、南区、北区の各小エリアについて、小売業中分類別
の売場面積、年間販売額、従業者一人当たり年間販売額、売場面積当たり年間販売額を
整理した。
各業種の内訳は以下のとおりである。
図表 IV-1 小売業中分類の業種内訳
中分類
業種内訳
百貨店・総合スーパー、その他の各種商品小売業(従
各種商品小売業
業者が常時 50 人未満のもの)
呉服・服地・寝具、男子服、婦人・子供服、靴・履物、
織物・衣服・身の回り品
その他の織物・衣服・身の回り品(かばん・袋物、洋
小売業
品財貨・小間物、傘・ステッキ等)
各種食料品、酒、食肉、鮮魚、野菜・果実、菓子・パ
飲食料品小売業
ン、米穀類、その他の飲食料品(コンビニ、牛乳、飲
料、茶類、料理品、豆腐・かまぼこ等、乾物 ほか)
家具・じゅう器・機械器 家具・建具・畳、機械器具、その他のじゅう器(金物、
具小売業
荒物、陶磁器・ガラス器 ほか)
(1) 小エリア別の売場面積
売場面積が広いエリアは、各種商品小売業では堺区、北区に集中している。また、織
物・衣服・身の回り品小売業と家具・じゅう器・機械器具小売業についても、堺区、北
区のほか、南区のニュータウンへの偏りがみられる。
(2) 小エリア別の年間販売額
年間販売額の大きいエリアについても、販売面積とほぼ同様の傾向がみられる。
(3) 小エリア別の従業員一人当たり年間販売額
従業員一人当たりの年間販売額が 4,000 万円を超えているのは、各種商品小売業では堺
Ⅲ・堺Ⅵ・南Ⅷ、織物・衣服・身の回り品小売業と家具・じゅう器・機械器具小売業では
南Ⅵ・北Ⅱである。
(4) 小エリア別の売場面積当たり年間販売額
売場面積当たりの年間販売額が 200 万円を超えているのは、各種商品小売業の堺Ⅲ・北
Ⅰ、飲食料品小売業の南Ⅰ・南Ⅴ・北Ⅱである。
58
図表 IV-2 小エリア別の売場面積
(単位:㎡)
堺Ⅰ
堺Ⅱ
堺Ⅲ
堺Ⅳ
堺Ⅴ
堺Ⅵ
堺Ⅶ
堺Ⅷ
堺Ⅸ
南Ⅰ
南Ⅱ
南Ⅲ
南Ⅳ
南Ⅴ
南Ⅵ
南Ⅶ
南Ⅷ
南Ⅸ
南Ⅹ
南ⅩⅠ
南ⅩⅡ
北Ⅰ
北Ⅱ
北Ⅲ
北Ⅳ
北Ⅴ
北Ⅵ
北Ⅶ
北Ⅷ
北Ⅸ
北Ⅹ
織物・衣
家具・じゅ
各種商品 服・身の 飲食料品 う器・機械
小売業 回り品小 小売業 器具小売
売業
業
12,485
7,031
6,159
4,773
811
2,470
70
200
5,207
6,981
9,343
330
1,157
9,155
2,223
7,410
1,758
8,256
7,310
18,794
3,501
10,755
7,105
993
3,022
1,256
543
1,116
1,855
67
619
2,545
10,012
70
1,401
159
1,194
5,571
1,178
78
1,801
515
34
3,797
176
33
1,653
164
845
3,923
4,620
165
3,052
353
23,519
6,512
2,195
1,582
708
25
1,779
7,856
4,108
40
3,706
53
1,434
1,818
238
50
1,109
5,473
690
1,151
1,021
2,754
5,861
1,801
2,995
1,122
10,260
2,185
3,700
2,341
788
2,674
350
347
4,423
676
8,093
4,149
2,323
337
660
1,582
2,276
1,602
534
3,571
2,173
198
3,069
156
(注)網掛けは 5,000 ㎡以上。
59
【各種商品小売業】
【織物・衣服・身の回り品小売業】
(㎡)
5000
4000
3000
2000
1000
0
(㎡)
5000
4000
3000
2000
1000
0
【飲食料品小売業】
【家具・じゅう器・機械器具小売業】
(㎡)
5000
4000
3000
2000
1000
0
(㎡)
5000
4000
3000
2000
1000
0
60
図表 IV-3 小エリア別の年間販売額
(単位:百万円)
堺Ⅰ
堺Ⅱ
堺Ⅲ
堺Ⅳ
堺Ⅴ
堺Ⅵ
堺Ⅶ
堺Ⅷ
堺Ⅸ
南Ⅰ
南Ⅱ
南Ⅲ
南Ⅳ
南Ⅴ
南Ⅵ
南Ⅶ
南Ⅷ
南Ⅸ
南Ⅹ
南ⅩⅠ
南ⅩⅡ
北Ⅰ
北Ⅱ
北Ⅲ
北Ⅳ
北Ⅴ
北Ⅵ
北Ⅶ
北Ⅷ
北Ⅸ
北Ⅹ
織物・衣
家具・じゅ
各種商品 服・身の 飲食料品 う器・機械
小売業 回り品小 小売業 器具小売
売業
業
11,833
3,985
5,055
2,547
753
1,752
96
32,600
2,876
8,149
4,399
126
246
10,128
694
3,685
848
7,813
3,657
21,360
2,492
10,497
2,891
680
2,817
827
225
261
1,047
42
236
3,130
3,141
39
4,559
150
587
10,883
611
29
1,047
136
12
4,588
109
2
3,758
106
685
3,546
1,967
2
2,723
168
27,320
4,037
1,736
724
1,066
32
791
5,663
2,781
59
4,853
97
928
2,265
71
190
461
4,125
472
260
2,894
2,553
2,879
711
4,270
433
6,469
723
4,771
3,055
242
4,834
171
188
3,385
295
6,880
2,488
2,617
403
150
1,308
4,272
1,131
253
2,169
3,235
100
2,848
69
(注)網掛けは 40 億円以上。
61
【各種商品小売業】
【織物・衣服・身の回り品小売業】
(百万円)
(百万円)
4000
3000
2000
1000
0
4000
3000
2000
1000
0
【飲食料品小売業】
【家具・じゅう器・機械器具小売業】
(百万円)
(百万円)
4000
3000
2000
1000
0
4000
3000
2000
1000
0
62
図表 IV-4 従業員一人当たり年間販売額
(単位:万円/人)
各種商品
小売業
堺Ⅰ
堺Ⅱ
堺Ⅲ
堺Ⅳ
堺Ⅴ
堺Ⅵ
堺Ⅶ
堺Ⅷ
堺Ⅸ
南Ⅰ
南Ⅱ
南Ⅲ
南Ⅳ
南Ⅴ
南Ⅵ
南Ⅶ
南Ⅷ
南Ⅸ
南Ⅹ
南ⅩⅠ
南ⅩⅡ
北Ⅰ
北Ⅱ
北Ⅲ
北Ⅳ
北Ⅴ
北Ⅵ
北Ⅶ
北Ⅷ
北Ⅸ
北Ⅹ
2,502
53,443
263
1,890
4,516
595
6,489
1,727
2,164
3,516
2,000
499
-
織物・衣
家具・じゅ
服・身の 飲食料品 う器・機械
回り品小 小売業 器具小売
売業
業
1,498
826
1,423
1,602
567
688
1,020
961
1,964
585
1,269
1,067
942
1,123
2,471
1,112
1,430
1,652
1,511
1,298
1,879
2,501
493
2,435
815
1,033
1,745
783
1,277
1,154
1,676
1,979
1,422
580
1,017
618
600
1,610
842
150
2,043
621
4,283
1,535
4,917
95
1,547
882
1,220
712
1,340
2,666
646
1,296
1,711
2,599
1,980
2,065
1,213
1,307
1,105
1,020
940
935
943
4,331
1,855
4,729
1,094
1,391
801
1,390
1,329
1,660
2,200
1,926
777
987
1,171
1,342
1,190
772
1,753
2,255
1,618
2,570
936
1,506
3,479
907
1,112
496
(注)網掛けは4,000 万円以上。
63
【各種商品小売業】
【織物・衣服・身の回り品小売業】
(万円/人)
(万円/人)
4000
3000
2000
1000
0
4000
3000
2000
1000
0
【飲食料品小売業】
【家具・じゅう器・機械器具小売業】
(万円/人)
(万円/人)
4000
3000
2000
1000
0
4000
3000
2000
1000
0
64
図表 IV-5 売場面積当たり年間販売額
(単位:万円/㎡)
堺Ⅰ
堺Ⅱ
堺Ⅲ
堺Ⅳ
堺Ⅴ
堺Ⅵ
堺Ⅶ
堺Ⅷ
堺Ⅸ
南Ⅰ
南Ⅱ
南Ⅲ
南Ⅳ
南Ⅴ
南Ⅵ
南Ⅶ
南Ⅷ
南Ⅸ
南Ⅹ
南ⅩⅠ
南ⅩⅡ
北Ⅰ
北Ⅱ
北Ⅲ
北Ⅳ
北Ⅴ
北Ⅵ
北Ⅶ
北Ⅷ
北Ⅸ
北Ⅹ
織物・衣
家具・じゅ
各種商品 服・身の 飲食料品 う器・機械
小売業 回り品小 小売業 器具小売
売業
業
95
57
82
53
93
71
138
16,300
55
117
47
38
21
111
31
50
48
95
50
114
71
98
41
68
93
66
41
23
56
62
38
123
31
56
325
94
49
195
52
37
58
26
35
121
62
5
227
64
81
90
43
1
89
47
116
62
79
46
151
129
44
72
68
149
131
183
65
125
30
380
42
75
68
23
283
93
49
39
143
39
63
33
129
131
31
181
49
54
77
44
85
60
113
120
23
83
188
71
47
61
149
50
93
45
(注)網掛けは 200 万円以上。
65
【各種商品小売業】
【織物・衣服・身の回り品小売業】
(万円/㎡)
200
150
100
50
0
(万円/㎡)
200
150
100
50
0
【飲食料品小売業】
【家具・じゅう器・機械器具小売業】
(万円/㎡)
200
150
100
50
0
(万円/㎡)
200
150
100
50
0
66
図表 IV-6 (参考)小エリア別の商店数
(単位:店)
堺Ⅰ
堺Ⅱ
堺Ⅲ
堺Ⅳ
堺Ⅴ
堺Ⅵ
堺Ⅶ
堺Ⅷ
堺Ⅸ
南Ⅰ
南Ⅱ
南Ⅲ
南Ⅳ
南Ⅴ
南Ⅵ
南Ⅶ
南Ⅷ
南Ⅸ
南Ⅹ
南ⅩⅠ
南ⅩⅡ
北Ⅰ
北Ⅱ
北Ⅲ
北Ⅳ
北Ⅴ
北Ⅵ
北Ⅶ
北Ⅷ
北Ⅸ
北Ⅹ
織物・衣
家具・じゅ
各種商品 服・身の 飲食料品 う器・機械
小売業 回り品小 小売業 器具小売
売業
業
2
65
81
14
0
9
48
6
1
95
138
49
1
25
114
19
1
39
86
29
1
72
105
25
0
15
53
12
0
3
20
6
1
12
60
19
0
4
21
5
0
10
27
8
0
2
15
4
0
1
18
4
0
1
23
6
0
2
17
4
0
1
16
5
1
64
24
9
0
0
8
2
0
15
13
15
0
1
22
2
0
19
19
2
1
25
78
21
0
2
11
5
1
16
31
7
1
14
45
14
0
3
29
8
0
11
47
9
1
50
61
8
1
11
39
8
0
7
19
9
0
3
30
6
67
図表 IV-7 (参考)小エリア別の従業者数
(単位:人)
堺Ⅰ
堺Ⅱ
堺Ⅲ
堺Ⅳ
堺Ⅴ
堺Ⅵ
堺Ⅶ
堺Ⅷ
堺Ⅸ
南Ⅰ
南Ⅱ
南Ⅲ
南Ⅳ
南Ⅴ
南Ⅵ
南Ⅶ
南Ⅷ
南Ⅸ
南Ⅹ
南ⅩⅠ
南ⅩⅡ
北Ⅰ
北Ⅱ
北Ⅲ
北Ⅳ
北Ⅴ
北Ⅵ
北Ⅶ
北Ⅷ
北Ⅸ
北Ⅹ
織物・衣
家具・じゅ
各種商品 服・身の 飲食料品 う器・機械
小売業 回り品小 小売業 器具小売
売業
業
473
266
612
179
0
47
309
14
61
282
848
224
48
42
798
65
195
90
696
148
473
224
734
175
0
45
217
44
0
9
53
43
7
29
303
180
0
5
357
13
0
35
550
43
0
5
103
22
0
2
285
13
0
1
184
17
0
16
231
40
0
2
176
19
421
331
244
54
0
0
40
5
0
61
331
107
0
3
235
8
0
71
205
7
11
49
441
50
0
6
156
54
133
65
307
54
184
52
359
184
0
11
251
22
0
19
289
22
344
209
339
23
30
58
264
44
0
27
144
93
0
11
256
14
68
2.南区における商業への影響分析
南区に立地する地区センター(3か所)、近隣センター(16 か所)について、それぞ
れの商圏を設定し、商圏に含まれる世帯为の年齢別推計世帯数を用いて、各商圏ごとの
将来の購買力・商業販売額の推計を行う。推計は5年ごとに行い、2035 年を最終年次と
する。
(1) 推計条件の設定
① 商圏の設定
南区は丘陵地に位置し、自転車を利用するには土地の起伏が大きいため、移動手段は
徒歩・バス・自家用車が为体である。
特に近隣センターへの移動は徒歩が为体となるため、徒歩による買い物客の利用を想
定し、各センターを中心とした半径 500mの円の内側に含まれる範囲を、そのセンター
の商圏とする。
各センターの商圏は、以下のとおりである。
図表 IV-8 各センターの商圏
⑩
⑭
⑤
⑮
⑪
⑥
⑲
②
⑫
①
⑧
⑬
④
③⑦
500m
●
⑱
⑨
⑰
⑯
69
図表 IV-9 各商圏と小エリアとの関係
種類 番号
名称
① 泉ヶ丘
地
区
セ
ン
タ
ー
② 光明池
③ 栂
④ 槇塚台
⑤ 竹城台
⑥ 赤坂台
⑦ 原山台
⑧ 晴美台
⑨ 庭代台
⑩ 宮山台
近
隣
セ
ン
タ
ー
⑪ 若松台
⑫ 高倉台
⑬ 茶山台
⑭ 三原台
⑮ 桃山台
⑯ 御池台
⑰ 城山台
⑱ 鴨谷台
⑲ 新檜尾台
立地 商圏に含まれる
小エリア
小エリア
茶山台1丁
南Ⅷ
南Ⅱ
南Ⅵ
南Ⅷ
鴨谷台2丁
南ⅩⅡ 南Ⅳ
南ⅩⅡ
原山台2丁
南Ⅹ
南Ⅲ
南Ⅸ
南Ⅹ
槇塚台3丁
南Ⅶ
南Ⅶ
竹城台4丁
南Ⅱ
南Ⅱ
南Ⅴ
赤坂台2丁
南Ⅳ
南Ⅳ
原山台4丁
南Ⅹ
南Ⅹ
晴美台1丁
南Ⅶ
南Ⅵ
南Ⅶ
庭代台2丁
南ⅩⅠ 南ⅩⅠ
宮山台3丁
南Ⅱ
南Ⅰ
南Ⅱ
中Ⅳ
若松台2丁
南Ⅷ
南Ⅴ
南Ⅷ
高倉台3丁
南Ⅵ
南Ⅵ
茶山台3丁
南Ⅷ
南Ⅵ
南Ⅶ
南Ⅷ
三原台3丁
南Ⅵ
南Ⅵ
桃山台3丁
南Ⅲ
南Ⅰ
南Ⅲ
御池台3丁
南ⅩⅠ 南ⅩⅠ
城山台2丁
南ⅩⅡ 南ⅩⅡ
鴨谷台1丁
南ⅩⅡ 南Ⅳ
南Ⅸ
南ⅩⅡ
新檜尾台3丁 南Ⅳ
南Ⅳ
南ⅩⅡ
所在地
② 各商圏における世帯主の年齢別世帯数の推計
購買力を推計するために使用する「家計調査年報」(総務省)のデータが世帯単位である
ため、ここでは、小エリア別の推計人口から得られた世帯为の年齢階級別推計世帯数を用
いることとする。
まずはじめに、ひとつの商圏がまたがる各小エリア全体の面積に対する、商圏を示す円
の内側に含まれる各小エリアの一部の面積のおおよその比率から、商圏内に含まれる各小
エリアの推計世帯数の総数を算出する。
次に、上記で算出した商圏内の各小エリアの世帯数総数に、小エリア全体の世帯为の年
齢階級別構成比を乗じ、商圏内の各小エリアの世帯数総数を世帯为の年齢階級別に分解す
る。
70
最後に、世帯为の年齢階級別に分解された商圏内の各小エリアの推計世帯数を合計し、
商圏内全体の世帯为の年齢階級別推計世帯数とする。
③ 分析に使用する消費支出項目・小売業種について
分析には、総務省「家計調査年報」における消費支出額と、経済産業省「商業統計表」
における年間販売額を使用する。
取り扱う品目については、飲食料品と衣類の2種類とした。採用した品目・業種の内訳
は、以下の表に示すとおりである。
図表 IV-10 品目・業種の内訳
品目
飲食料品
データ
内訳
「穀類」、「魚介類」、「肉類」、「乳卵
類」、「野菜・海藻」、「果物」、「油脂・
家計調査
調味料」、「菓子類」、「調理食品」、
「飲料」、「酒類」の合計
商業統計 「飲食料品小売業」
家計調査
「シャツ・セーター類」、「下着類」、
「洋服」、「他の被服」の合計
衣類
「男子服小売業」、「婦人・子供服小
商業統計 売業」、「その他の織物・衣服・身の
回り品小売業」の合計
なお、商業統計表における「百貨店、総合スーパー」と「その他の各種商品小売業」
(従
業者数 50 人以上/未満で分けられる)においても、食料品や衣料品が販売されているが、
これらの小売業の販売額から「飲食料品」と「衣類」のデータのみを取り出すことができ
ないため、今回の分析には、百貨店・スーパーでの販売額は含まれていない。
④ 各商圏における年間消費支出
各商圏内での年間消費支出については、総務省「家計調査年報《家計収支編》」における
「世帯为の年齢階級別1世帯当たり1か月間の支出(総世帯)」のデータを用いて推計する。
具体的には、各項目の支出額に 12 を乗じたものに、上記②で推計した各商圏内の世帯数
を乗じて、各商圏における世帯为の年齢階級別の1年間の消費支出とする。
消費支出データの年次については、世帯数の最新の実績値が 2005 年のものであることか
ら、同様に 2005 年とする。
2005 年における世帯为の年齢階級別1世帯当たり年間消費支出額は、以下のとおりであ
る。
71
図表 IV-11 世帯主の年齢階級別1世帯当たり年間消費支出(2005 年)
(単位:万円)
30歳未満
30~39歳
40~49歳
50~59歳
60~69歳
70歳以上
飲食料品
25.9
47.6
66.9
67.2
62.7
52.4
衣類
11.3
11.5
13.9
12.1
9.6
7.1
(資料)総務省「家計調査年報《家計収支編》」
飲食料品については、世帯为の年齢階級が高くなっても支出額に大きな変動がなく、ま
た世帯为が 30 歳未満の世帯における支出額が最も低くなっている。
これは、世帯为が 30 歳未満の世帯における「食料」への支出額に占める「外食」の割合
が、他の年齢階級よりも大きく、
「飲食料品」の支出額が他の年齢階級よりも小さくなって
いるためである。
1985 年と 2005 年の品目別の支出割合を比較すると、いずれの年齢階級でも「飲食料品」
の割合が小さくなっているのに対し、「交通・通信」や、特に 30 歳未満と 30~39 歳の「住
居」の割合が大きくなっている。
また、1985 年と 2005 年の支出額との差をみると、60 歳以上では「飲食料品」への支出
額のマイナス幅が比較的小さいのに対し、30 歳未満、30~39 歳、40~49 歳では、マイナス
幅が大きくなっている。30~39 歳と 40~49 歳では、「交通・通信」への支出額が大幅に増
加しているが、30 歳未満については、消費支出総額自体が大幅に減尐していることがわか
る。
72
図表 IV-12 (参考)世帯主の年齢階級別1世帯当たり年間消費支出(全品目)
2005年
(単位:万円)
消費支出
食料
飲食料品
外食
住居
光熱・水道
家具・家事用品
被服及び履物
衣類
保健医療
交通・通信
教育
教養娯楽
その他の消費支出
30歳未満 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳以上
231.8
310.8
391.5
375.0
277.1
51.0
67.4
88.6
82.8
65.8
25.9
47.6
66.9
67.2
57.2
24.6
19.8
21.6
15.6
8.6
39.1
36.1
21.8
20.1
21.3
10.2
19.5
25.1
25.2
21.7
5.1
8.8
11.4
11.5
10.2
14.0
14.6
18.1
16.5
10.8
11.3
11.5
13.9
12.1
8.3
6.7
11.0
13.1
12.8
15.4
41.2
52.5
57.6
49.9
26.9
2.0
10.6
34.1
16.5
0.8
30.9
37.0
43.0
34.5
29.4
31.8
53.3
78.7
105.2
74.8
(注) 「60歳以上」については、2005年の国勢調査人口をウェイトにして、「60~69歳」と「70歳以上」の値を加重平均している。
【構成比】
消費支出
食料
飲食料品
外食
住居
光熱・水道
家具・家事用品
被服及び履物
衣類
保健医療
交通・通信
教育
教養娯楽
その他の消費支出
30歳未満 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳以上
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
22.0%
21.7%
22.6%
22.1%
23.8%
11.2%
15.3%
17.1%
17.9%
20.7%
10.6%
6.4%
5.5%
4.2%
3.1%
16.9%
11.6%
5.6%
5.4%
7.7%
4.4%
6.3%
6.4%
6.7%
7.8%
2.2%
2.8%
2.9%
3.1%
3.7%
6.0%
4.7%
4.6%
4.4%
3.9%
4.9%
3.7%
3.6%
3.2%
3.0%
2.9%
3.5%
3.3%
3.4%
5.5%
17.8%
16.9%
14.7%
13.3%
9.7%
0.8%
3.4%
8.7%
4.4%
0.3%
13.3%
11.9%
11.0%
9.2%
10.6%
13.7%
17.1%
20.1%
28.1%
27.0%
73
1985年
(単位:万円)
消費支出
食料
飲食料品
外食
住居
光熱・水道
家具・家事用品
被服及び履物
衣類
保健医療
交通・通信
教育
教養娯楽
その他の消費支出
30歳未満 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳以上
262.0
303.2
364.5
372.0
267.4
63.2
86.2
102.0
90.3
74.6
51.8
71.5
86.5
79.3
67.8
11.3
14.7
15.5
11.0
6.8
26.5
17.6
12.6
13.8
14.7
16.2
19.7
23.0
23.1
19.9
11.4
13.2
14.2
15.9
13.1
16.6
20.8
27.8
28.2
16.8
12.4
15.7
19.5
18.0
11.1
8.8
8.1
7.6
8.9
9.0
36.2
29.9
31.9
32.5
20.7
2.7
9.4
25.1
12.7
2.1
20.8
30.7
32.9
27.8
23.9
59.8
67.6
87.4
118.7
72.5
【構成比】
消費支出
食料
飲食料品
外食
住居
光熱・水道
家具・家事用品
被服及び履物
衣類
保健医療
交通・通信
教育
教養娯楽
その他の消費支出
30歳未満 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳以上
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
24.1%
28.4%
28.0%
24.3%
27.9%
19.8%
23.6%
23.7%
21.3%
25.4%
4.3%
4.8%
4.3%
3.0%
2.5%
10.1%
5.8%
3.5%
3.7%
5.5%
6.2%
6.5%
6.3%
6.2%
7.5%
4.3%
4.4%
3.9%
4.3%
4.9%
6.3%
6.8%
7.6%
7.6%
6.3%
4.7%
5.2%
5.4%
4.8%
4.1%
3.4%
2.7%
2.1%
2.4%
3.4%
13.8%
9.9%
8.8%
8.7%
7.7%
1.0%
3.1%
6.9%
3.4%
0.8%
7.9%
10.1%
9.0%
7.5%
9.0%
22.8%
22.3%
24.0%
31.9%
27.1%
2005年と1985年の差
(単位:万円)
消費支出
食料
飲食料品
外食
住居
光熱・水道
家具・家事用品
被服及び履物
衣類
保健医療
交通・通信
教育
教養娯楽
その他の消費支出
30歳未満 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳以上
-30.3
7.6
27.0
3.0
9.8
-12.2
-18.8
-13.4
-7.5
-8.7
-25.9
-23.9
-19.5
-12.1
-10.6
13.3
5.1
6.1
4.6
1.8
12.6
18.5
9.2
6.4
6.6
-6.0
-0.2
2.1
2.1
1.7
-6.3
-4.4
-2.8
-4.4
-2.9
-2.6
-6.2
-9.7
-11.8
-6.0
-1.0
-4.2
-5.6
-5.8
-2.8
-2.1
2.9
5.5
3.9
6.4
5.0
22.6
25.7
17.4
6.2
-0.7
1.1
9.0
3.9
-1.3
10.1
6.3
10.1
6.7
5.5
-28.1
-14.3
-8.8
-13.5
2.3
(資料)総務省「家計調査年報《家計収支編》」
74
⑤ 各商圏における年間販売額
各商圏における年間販売額については、2002 年商業統計の町丁別データを使用し、各セ
ンターが立地する町丁の年間販売額を、そのセンターを中心とする商圏内の年間販売額と
みなす。
各商圏の年間販売額は、以下のとおりである。
図表 IV-13 各商圏の年間販売額(2002 年)
(単位:万円)
集積
種類
番号
①
地
②
区
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
近
⑪
隣
⑫
⑬
⑭
⑮
⑯
⑰
⑱
⑲
センター
名称
泉ヶ丘
光明池
栂
槇塚台
竹城台
赤坂台
原山台
晴美台
庭代台
宮山台
若松台
高倉台
茶山台
三原台
桃山台
御池台
城山台
鴨谷台
新檜尾台
所在地
茶山台1丁
鴨谷台2丁
原山台2丁
槇塚台3丁
竹城台4丁
赤坂台2丁
原山台4丁
晴美台1丁
庭代台2丁
宮山台3丁
若松台2丁
高倉台3丁
茶山台3丁
三原台3丁
桃山台3丁
御池台3丁
城山台2丁
鴨谷台1丁
新檜尾台3丁
飲食料品
83,369
57,558
271,099
20,323
108,601
25,240
3,000
66,985
153,020
11,300
6,744
33,550
57,472
165,323
60,890
76,402
168,280
620
132,494
衣類
329,520
64,318
3,700
0
0
0
0
0
0
0
0
1,000
0
0
2,200
5,940
0
84
0
(資料)経済産業省「商業統計表」
⑥ 年間販売額が年間消費支出に占める割合の確認(補正係数の算出)
⑤で得られた小売業種ごとの 2002 年の年間販売額を、④で推計した 2005 年の項目別消
費支出で割ることで、その商圏における年間販売額が、同じ商圏の年間消費支出に占める
割合を確認することができる。ここで得られた値を、年間消費支出の将来推計値から年間
販売額の推計値を算出するための補正計数とし、2035 年まで一定とする。
⑦ 各商圏における年間消費支出と年間販売額の将来推計
年間消費支出については、④で算出した支出額を原単位とし、その値を 2035 年までの推
計世帯数に乗じることで推計する。
また、年間販売額については、⑥で得られた補正係数を、2035 年までの年間消費支出に
乗じることで算出する。
75
図表 IV-14 年間消費支出・年間販売額の推計フロー
【2005年】
1世帯当たり年間消費支出
商圏Aの世帯数
×
30歳未満
30歳未満
30~39歳
30~39歳
世帯主の
年齢階級別
40~49歳
40~49歳
50~59歳
50~59歳
・・
・
商圏Aの
小売業年間販売額
世帯主の
年齢階級別
・・
・
÷
商圏Aの消費支出総額
商圏Aの消費支出総額に占め
る小売業年間販売額の割合
(地域内購買率)
=
補正係数
(2035年まで一定)
【2010年~2035年】
1世帯当たり年間消費支出
(2005年)
×
商圏Aの世帯数
(各年)
30歳未満
30歳未満
30~39歳
40~49歳
世帯主の
年齢階級別
30~39歳
40~49歳
50~59歳
50~59歳
・・
・
・・
・
商圏Aの消費支出総額
(各年)
×
76
補正係数
世帯主の
年齢階級別
商圏Aの小売業
年間販売額(各年)
(2) 推計結果
以下に、各商圏ごとの推計結果を示す。
南区の全体的な傾向としては、2035 年における、世帯为の年齢が 39 歳未満の世帯数が、
2005 年の5~6割程度にまで減尐する一方で、70 歳以上の世帯数が概ね 1.5 倍から2倍程
度に増加している。ただし、多いところでは、70 歳以上の世帯数が約 2.5 倍に増加すると
ころも見られる。
総世帯数については、概ね 2005 年の8割前後にまで減尐することが見込まれ、消費支出
額の総額と、そこから算出される年間販売額についても、ほぼ同様の傾向にある。
そうしたなか、2035 年の年間販売額(飲食料品・衣類の合計)が、2005 年の9割以上を
維持する見込みであるのは、商圏⑦(原山台近隣センター)、商圏⑰(城山台近隣センター)
、
商圏⑱(鴨谷台近隣センター)などである。
一方で、2005 年の7割程度にまで落ち込むことが見込まれるのは、商圏④(槇塚台近隣
センター)
、商圏⑧(晴美台近隣センター)である。
このように、商業販売額は、いずれの地域でも現状を下回ることが予想される。一部の
地域では、商業者が事業を維持することが困難になることで、事業の統廃合や撤退が発生
し、その結果としての生活利便性の低下が懸念される。
図表 IV-15 南区において年間販売額の大幅な減尐が見込まれる地域
⑩
⑭
⑤
⑪
⑥
⑲
②
500m
●
⑧
⑬
④
③⑦
⑱
⑰
⑫
①
⑮
⑨
⑯
77
2035年の商業販売額が2005年の
7割程度になることが見込まれる商圏
図表 IV-16 集積別にみた推計世帯数の推移
(単位:世帯)
集積番号
集積①
集積②
集積③
集積④
集積⑤
集積⑥
集積⑦
集積⑧
集積⑨
集積⑩
集積⑪
集積⑫
集積⑬
集積⑭
集積⑮
集積⑯
集積⑰
集積⑱
集積⑲
センター名称
泉ヶ丘
光明池
栂
槇塚台
竹城台
赤坂台
原山台
晴美台
庭代台
宮山台
若松台
高倉台
茶山台
三原台
桃山台
御池台
城山台
鴨谷台
新檜尾台
2005年
2010年
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
1,912
1,991
1,948
1,857
1,739
1,607
1,481
1,749
1,964
1,964
1,922
1,847
1,751
1,617
2,207
2,457
2,452
2,384
2,268
2,125
1,967
1,784
1,860
1,793
1,680
1,530
1,371
1,221
1,730
1,773
1,741
1,668
1,571
1,464
1,364
2,582
2,850
2,817
2,724
2,572
2,377
2,148
2,372
2,659
2,660
2,593
2,471
2,319
2,151
1,763
1,861
1,802
1,697
1,557
1,407
1,262
1,916
2,101
2,066
1,996
1,898
1,757
1,583
1,523
1,578
1,555
1,494
1,411
1,316
1,223
1,855
1,904
1,858
1,767
1,652
1,525
1,402
2,325
2,602
2,570
2,474
2,341
2,182
2,019
2,096
2,181
2,132
2,029
1,897
1,750
1,608
2,224
2,489
2,458
2,367
2,240
2,087
1,931
1,543
1,626
1,602
1,535
1,429
1,312
1,173
1,916
2,101
2,066
1,996
1,898
1,757
1,583
1,821
2,062
2,073
2,039
1,974
1,892
1,763
1,609
1,805
1,804
1,765
1,699
1,616
1,497
2,034
2,251
2,230
2,161
2,047
1,900
1,724
【指数(2005年=100)】
集積番号 センター名称
集積①
泉ヶ丘
集積②
光明池
集積③
栂
集積④
槇塚台
集積⑤
竹城台
集積⑥
赤坂台
集積⑦
原山台
集積⑧
晴美台
集積⑨
庭代台
集積⑩
宮山台
集積⑪
若松台
集積⑫
高倉台
集積⑬
茶山台
集積⑭
三原台
集積⑮
桃山台
集積⑯
御池台
集積⑰
城山台
集積⑱
鴨谷台
集積⑲
新檜尾台
2005年
2010年
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
100
104
102
97
91
84
77
100
112
112
110
106
100
92
100
111
111
108
103
96
89
100
104
100
94
86
77
68
100
102
101
96
91
85
79
100
110
109
105
100
92
83
100
112
112
109
104
98
91
100
106
102
96
88
80
72
100
110
108
104
99
92
83
100
104
102
98
93
86
80
100
103
100
95
89
82
76
100
112
111
106
101
94
87
100
104
102
97
91
83
77
100
112
111
106
101
94
87
100
105
104
99
93
85
76
100
110
108
104
99
92
83
100
113
114
112
108
104
97
100
112
112
110
106
100
93
100
111
110
106
101
93
85
78
図表 IV-17 推計年間消費支出額(飲食料品・衣類の合計)
(単位:万円)
集積番号
集積①
集積②
集積③
集積④
集積⑤
集積⑥
集積⑦
集積⑧
集積⑨
集積⑩
集積⑪
集積⑫
集積⑬
集積⑭
集積⑮
集積⑯
集積⑰
集積⑱
集積⑲
センター名称
泉ヶ丘
光明池
栂
槇塚台
竹城台
赤坂台
原山台
晴美台
庭代台
宮山台
若松台
高倉台
茶山台
三原台
桃山台
御池台
城山台
鴨谷台
新檜尾台
2005年
2010年
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
129,920 134,247 131,747 125,290 117,454 108,871 100,248
120,550 133,688 133,487 129,806 123,813 118,098 109,327
150,694 165,702 166,202 161,653 153,392 144,253 133,054
122,179 124,611 119,063 111,424 101,988
92,309
82,797
117,985 119,434 117,129 111,656 105,759
99,339
92,970
178,325 193,793 190,149 182,364 171,140 160,201 145,142
162,004 179,389 180,491 175,977 167,185 157,392 145,444
120,669 124,944 120,093 112,939 104,004
94,808
85,539
132,713 142,347 139,271 133,060 126,046 117,741 106,832
103,335 106,694 105,300 101,222
95,500
89,335
83,125
125,925 128,204 125,620 119,193 111,618 103,212
94,910
158,733 176,249 173,864 166,934 157,625 147,837 136,439
142,473 146,980 144,031 136,753 128,023 118,450 108,816
151,831 168,586 166,305 159,676 150,772 141,409 130,507
105,202 109,480 107,804 102,827
96,256
89,066
79,943
132,713 142,347 139,271 133,060 126,046 117,741 106,832
125,401 140,391 141,298 138,247 132,801 127,684 119,254
110,760 122,781 122,671 119,378 114,073 109,035 101,221
140,409 153,125 150,708 144,894 136,376 128,099 116,523
【指数(2005年=100)】
集積番号 センター名称
集積①
泉ヶ丘
集積②
光明池
集積③
栂
集積④
槇塚台
集積⑤
竹城台
集積⑥
赤坂台
集積⑦
原山台
集積⑧
晴美台
集積⑨
庭代台
集積⑩
宮山台
集積⑪
若松台
集積⑫
高倉台
集積⑬
茶山台
集積⑭
三原台
集積⑮
桃山台
集積⑯
御池台
集積⑰
城山台
集積⑱
鴨谷台
集積⑲
新檜尾台
2005年
2010年
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
100
103
101
96
90
84
77
100
111
111
108
103
98
91
100
110
110
107
102
96
88
100
102
97
91
83
76
68
100
101
99
95
90
84
79
100
109
107
102
96
90
81
100
111
111
109
103
97
90
100
104
100
94
86
79
71
100
107
105
100
95
89
80
100
103
102
98
92
86
80
100
102
100
95
89
82
75
100
111
110
105
99
93
86
100
103
101
96
90
83
76
100
111
110
105
99
93
86
100
104
102
98
91
85
76
100
107
105
100
95
89
80
100
112
113
110
106
102
95
100
111
111
108
103
98
91
100
109
107
103
97
91
83
79
図表 IV-18 推計年間販売額(飲食料品・衣類の合計)
(単位:万円)
集積番号
集積①
集積②
集積③
集積④
集積⑤
集積⑥
集積⑦
集積⑧
集積⑨
集積⑩
集積⑪
集積⑫
集積⑬
集積⑭
集積⑮
集積⑯
集積⑰
集積⑱
集積⑲
センター名称
泉ヶ丘
光明池
栂
槇塚台
竹城台
赤坂台
原山台
晴美台
庭代台
宮山台
若松台
高倉台
茶山台
三原台
桃山台
御池台
城山台
鴨谷台
新檜尾台
2005年
2010年
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
412,889 417,838 406,384 385,831 360,506 333,734 305,293
121,876 133,403 132,328 128,310 121,936 116,171 107,138
274,799 303,870 305,570 297,643 282,749 265,937 245,529
20,323
20,847
19,942
18,663
17,080
15,445
13,850
108,601 110,635 108,718 103,790
98,383
92,477
86,616
25,240
27,590
27,142
26,056
24,477
22,916
20,777
3,000
3,343
3,374
3,295
3,134
2,951
2,730
66,985
69,747
67,123
63,138
58,145
52,971
47,793
153,020 165,024 161,824 154,758 146,716 136,970 124,334
11,300
11,728
11,594
11,157
10,539
9,870
9,196
6,744
6,899
6,775
6,430
6,026
5,572
5,133
34,550
38,528
38,061
36,578
34,560
32,435
29,955
57,472
59,590
58,523
55,582
52,072
48,185
44,333
165,323 184,532 182,356 175,283 165,641 155,478 143,613
63,090
65,977
65,071
62,138
58,200
53,884
48,396
82,342
88,581
86,774
82,948
78,609
73,407
66,621
168,280 189,461 191,248 187,371 180,317 173,484 162,348
704
781
781
761
727
695
646
132,494 145,333 143,417 138,027 130,055 122,188 111,244
【指数(2005年=100)】
集積番号 センター名称
集積①
泉ヶ丘
集積②
光明池
集積③
栂
集積④
槇塚台
集積⑤
竹城台
集積⑥
赤坂台
集積⑦
原山台
集積⑧
晴美台
集積⑨
庭代台
集積⑩
宮山台
集積⑪
若松台
集積⑫
高倉台
集積⑬
茶山台
集積⑭
三原台
集積⑮
桃山台
集積⑯
御池台
集積⑰
城山台
集積⑱
鴨谷台
集積⑲
新檜尾台
2005年
2010年
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
100
101
98
93
87
81
74
100
109
109
105
100
95
88
100
111
111
108
103
97
89
100
103
98
92
84
76
68
100
102
100
96
91
85
80
100
109
108
103
97
91
82
100
111
112
110
104
98
91
100
104
100
94
87
79
71
100
108
106
101
96
90
81
100
104
103
99
93
87
81
100
102
100
95
89
83
76
100
112
110
106
100
94
87
100
104
102
97
91
84
77
100
112
110
106
100
94
87
100
105
103
98
92
85
77
100
108
105
101
95
89
81
100
113
114
111
107
103
96
100
111
111
108
103
99
92
100
110
108
104
98
92
84
80
図表 IV-19 飲食料品の推計年間消費支出額
(単位:万円)
集積番号
集積①
集積②
集積③
集積④
集積⑤
集積⑥
集積⑦
集積⑧
集積⑨
集積⑩
集積⑪
集積⑫
集積⑬
集積⑭
集積⑮
集積⑯
集積⑰
集積⑱
集積⑲
センター名称
泉ヶ丘
光明池
栂
槇塚台
竹城台
赤坂台
原山台
晴美台
庭代台
宮山台
若松台
高倉台
茶山台
三原台
桃山台
御池台
城山台
鴨谷台
新檜尾台
2005年
2010年
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
109,403 113,621 111,746 106,311
99,740
92,480
85,286
101,170 112,835 112,983 110,001 105,087 100,286
92,985
126,450 139,899 140,714 137,082 130,235 122,493 113,103
103,293 105,956 101,357
94,856
86,812
78,498
70,395
99,310 101,170
99,417
94,910
89,966
84,565
79,206
150,080 164,052 161,388 154,934 145,544 136,264 123,543
135,858 151,401 152,781 149,206 141,923 133,624 123,613
101,928 106,131 102,139
96,075
88,477
80,604
72,725
111,792 120,562 118,224 113,062 107,186 100,066
90,835
86,901
90,194
89,164
85,801
81,048
75,904
70,722
106,101 108,532 106,590 101,157
94,801
87,669
80,755
133,522 149,036 147,278 141,566 133,779 125,571 115,988
120,011 124,434 122,206 116,065 108,734 100,619
92,575
127,717 142,556 140,875 135,411 127,963 120,111 110,945
88,541
92,719
91,488
87,392
81,867
75,809
68,100
111,792 120,562 118,224 113,062 107,186 100,066
90,835
105,100 118,329 119,445 117,024 112,618 108,351 101,396
92,957 103,599 103,791 101,130
96,797
92,571
86,082
118,112 129,558 127,850 123,044 115,938 108,925
99,169
【指数(2005年=100)】
集積番号 センター名称
集積①
泉ヶ丘
集積②
光明池
集積③
栂
集積④
槇塚台
集積⑤
竹城台
集積⑥
赤坂台
集積⑦
原山台
集積⑧
晴美台
集積⑨
庭代台
集積⑩
宮山台
集積⑪
若松台
集積⑫
高倉台
集積⑬
茶山台
集積⑭
三原台
集積⑮
桃山台
集積⑯
御池台
集積⑰
城山台
集積⑱
鴨谷台
集積⑲
新檜尾台
2005年
2010年
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
100
104
102
97
91
85
78
100
112
112
109
104
99
92
100
111
111
108
103
97
89
100
103
98
92
84
76
68
100
102
100
96
91
85
80
100
109
108
103
97
91
82
100
111
112
110
104
98
91
100
104
100
94
87
79
71
100
108
106
101
96
90
81
100
104
103
99
93
87
81
100
102
100
95
89
83
76
100
112
110
106
100
94
87
100
104
102
97
91
84
77
100
112
110
106
100
94
87
100
105
103
99
92
86
77
100
108
106
101
96
90
81
100
113
114
111
107
103
96
100
111
112
109
104
100
93
100
110
108
104
98
92
84
81
図表 IV-20 飲食料品の推計年間販売額
(単位:万円)
集積番号
集積①
集積②
集積③
集積④
集積⑤
集積⑥
集積⑦
集積⑧
集積⑨
集積⑩
集積⑪
集積⑫
集積⑬
集積⑭
集積⑮
集積⑯
集積⑰
集積⑱
集積⑲
センター名称
泉ヶ丘
光明池
栂
槇塚台
竹城台
赤坂台
原山台
晴美台
庭代台
宮山台
若松台
高倉台
茶山台
三原台
桃山台
御池台
城山台
鴨谷台
新檜尾台
2005年
2010年
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
83,369
86,583
85,155
81,013
76,005
70,473
64,990
57,558
64,195
64,279
62,582
59,786
57,055
52,901
271,099 299,933 301,680 293,893 279,215 262,617 242,484
20,323
20,847
19,942
18,663
17,080
15,445
13,850
108,601 110,635 108,718 103,790
98,383
92,477
86,616
25,240
27,590
27,142
26,056
24,477
22,916
20,777
3,000
3,343
3,374
3,295
3,134
2,951
2,730
66,985
69,747
67,123
63,138
58,145
52,971
47,793
153,020 165,024 161,824 154,758 146,716 136,970 124,334
11,300
11,728
11,594
11,157
10,539
9,870
9,196
6,744
6,899
6,775
6,430
6,026
5,572
5,133
33,550
37,448
37,007
35,571
33,615
31,552
29,144
57,472
59,590
58,523
55,582
52,072
48,185
44,333
165,323 184,532 182,356 175,283 165,641 155,478 143,613
60,890
63,764
62,917
60,100
56,300
52,134
46,832
76,402
82,396
80,798
77,270
73,254
68,388
62,079
168,280 189,461 191,248 187,371 180,317 173,484 162,348
620
691
692
675
646
617
574
132,494 145,333 143,417 138,027 130,055 122,188 111,244
【指数(2005年=100)】
集積番号 センター名称
集積①
泉ヶ丘
集積②
光明池
集積③
栂
集積④
槇塚台
集積⑤
竹城台
集積⑥
赤坂台
集積⑦
原山台
集積⑧
晴美台
集積⑨
庭代台
集積⑩
宮山台
集積⑪
若松台
集積⑫
高倉台
集積⑬
茶山台
集積⑭
三原台
集積⑮
桃山台
集積⑯
御池台
集積⑰
城山台
集積⑱
鴨谷台
集積⑲
新檜尾台
2005年
2010年
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
100
104
102
97
91
85
78
100
112
112
109
104
99
92
100
111
111
108
103
97
89
100
103
98
92
84
76
68
100
102
100
96
91
85
80
100
109
108
103
97
91
82
100
111
112
110
104
98
91
100
104
100
94
87
79
71
100
108
106
101
96
90
81
100
104
103
99
93
87
81
100
102
100
95
89
83
76
100
112
110
106
100
94
87
100
104
102
97
91
84
77
100
112
110
106
100
94
87
100
105
103
99
92
86
77
100
108
106
101
96
90
81
100
113
114
111
107
103
96
100
111
112
109
104
100
93
100
110
108
104
98
92
84
82
図表 IV-21 衣類の推計年間消費支出額
(単位:万円)
集積番号
集積①
集積②
集積③
集積④
集積⑤
集積⑥
集積⑦
集積⑧
集積⑨
集積⑩
集積⑪
集積⑫
集積⑬
集積⑭
集積⑮
集積⑯
集積⑰
集積⑱
集積⑲
センター名称
泉ヶ丘
光明池
栂
槇塚台
竹城台
赤坂台
原山台
晴美台
庭代台
宮山台
若松台
高倉台
茶山台
三原台
桃山台
御池台
城山台
鴨谷台
新檜尾台
2005年
2010年
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
20,517
20,625
20,001
18,979
17,714
16,392
14,962
19,380
20,854
20,504
19,805
18,727
17,812
16,342
24,244
25,803
25,488
24,571
23,156
21,759
19,952
18,887
18,655
17,706
16,568
15,176
13,811
12,402
18,675
18,264
17,711
16,746
15,793
14,774
13,764
28,245
29,741
28,761
27,430
25,595
23,937
21,599
26,146
27,988
27,710
26,771
25,261
23,768
21,832
18,741
18,813
17,955
16,864
15,527
14,204
12,814
20,921
21,785
21,047
19,998
18,860
17,675
15,997
16,435
16,499
16,136
15,421
14,453
13,431
12,402
19,824
19,672
19,029
18,037
16,817
15,543
14,155
25,211
27,214
26,586
25,368
23,846
22,266
20,451
22,462
22,546
21,826
20,687
19,289
17,831
16,241
24,115
26,030
25,430
24,265
22,809
21,298
19,561
16,661
16,761
16,315
15,435
14,389
13,258
11,844
20,921
21,785
21,047
19,998
18,860
17,675
15,997
20,301
22,062
21,853
21,224
20,183
19,333
17,858
17,803
19,181
18,880
18,249
17,275
16,463
15,139
22,297
23,567
22,858
21,850
20,438
19,174
17,355
【指数(2005年=100)】
集積番号 センター名称
集積①
泉ヶ丘
集積②
光明池
集積③
栂
集積④
槇塚台
集積⑤
竹城台
集積⑥
赤坂台
集積⑦
原山台
集積⑧
晴美台
集積⑨
庭代台
集積⑩
宮山台
集積⑪
若松台
集積⑫
高倉台
集積⑬
茶山台
集積⑭
三原台
集積⑮
桃山台
集積⑯
御池台
集積⑰
城山台
集積⑱
鴨谷台
集積⑲
新檜尾台
2005年
2010年
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
100
101
97
93
86
80
73
100
108
106
102
97
92
84
100
106
105
101
96
90
82
100
99
94
88
80
73
66
100
98
95
90
85
79
74
100
105
102
97
91
85
76
100
107
106
102
97
91
83
100
100
96
90
83
76
68
100
104
101
96
90
84
76
100
100
98
94
88
82
75
100
99
96
91
85
78
71
100
108
105
101
95
88
81
100
100
97
92
86
79
72
100
108
105
101
95
88
81
100
101
98
93
86
80
71
100
104
101
96
90
84
76
100
109
108
105
99
95
88
100
108
106
103
97
92
85
100
106
103
98
92
86
78
83
図表 IV-22 衣類の推計年間販売額
(単位:万円)
集積番号
集積①
集積②
集積③
集積④
集積⑤
集積⑥
集積⑦
集積⑧
集積⑨
集積⑩
集積⑪
集積⑫
集積⑬
集積⑭
集積⑮
集積⑯
集積⑰
集積⑱
集積⑲
センター名称
泉ヶ丘
光明池
栂
槇塚台
竹城台
赤坂台
原山台
晴美台
庭代台
宮山台
若松台
高倉台
茶山台
三原台
桃山台
御池台
城山台
鴨谷台
新檜尾台
2005年
2010年
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
329,520 331,255 321,229 304,819 284,501 263,262 240,302
64,318
69,208
68,049
65,728
62,150
59,115
54,236
3,700
3,938
3,890
3,750
3,534
3,321
3,045
1,000
1,079
1,055
1,006
946
883
811
2,200
2,213
2,154
2,038
1,900
1,751
1,564
5,940
6,185
5,976
5,678
5,355
5,018
4,542
84
91
89
86
82
78
71
-
【指数(2005年=100)】
集積番号 センター名称
集積①
泉ヶ丘
集積②
光明池
集積③
栂
集積④
槇塚台
集積⑤
竹城台
集積⑥
赤坂台
集積⑦
原山台
集積⑧
晴美台
集積⑨
庭代台
集積⑩
宮山台
集積⑪
若松台
集積⑫
高倉台
集積⑬
茶山台
集積⑭
三原台
集積⑮
桃山台
集積⑯
御池台
集積⑰
城山台
集積⑱
鴨谷台
集積⑲
新檜尾台
2005年
2010年
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
100
101
97
93
86
80
73
100
108
106
102
97
92
84
100
106
105
101
96
90
82
100
108
105
101
95
88
81
100
101
98
93
86
80
71
100
104
101
96
90
84
76
100
108
106
103
97
92
85
-
84
3.堺区・北区における商業への影響分析
堺区・北区において、「飲食料品」と「衣類」を取り扱う商業施設を包含する商業集
積を抽出したうえで、それぞれの商圏を設定し、商圏に含まれる世帯为の年齢別推計世
帯数を用いて、各商圏ごとの将来の購買力・商業販売額の推計を行う。推計は5年ごと
に行い、2035 年を最終年次とする。
(1) 推計条件の設定
① 商業集積の設定と商圏の設定
まず、堺区、北区において、スーパー、大規模小売店舗等の商業施設や、商店街が集
積している地域を抽出し、商業集積とする。
堺区・北区は土地が平坦なため、自転車が利用しやすいことから、徒歩・自転車によ
る買い物客の利用を想定し、各商業集積の概ねの中心点から半径 750mの円の内側に含
まれる範囲を、その商業集積の商圏とする。
各商業集積とその商圏は、以下のとおりである。
図表 IV-23 各商業集積の商圏
●
1
2
3
4
5
6
9
10
11
7
8
12
13
21
19
18
16
15
26
20
23
14
17
85
22
24
25
27
750m
図表 IV-24 各商圏と小エリアとの関係
集積
番号
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
商圏の中心地域
三宝町
綾之町東
香ヶ丘町
神明町東
戎島町
戎之町東
三国ヶ丘御幸通
一条通
少林寺町西
南半町西
東湊町
春日通
緑ヶ丘北町
黒土町
百舌鳥赤畑町中部
百舌鳥赤畑町北部
中百舌鳥町
向陵西町
田出井町
中長尾町
東浅香山町
新金岡町北部
新金岡町南部
金岡町北西部
金岡町北部
蔵前町
金岡町南部
商圏に含まれる小エリア
堺Ⅰ・堺Ⅱ・堺Ⅲ・堺Ⅷ
堺Ⅰ・堺Ⅱ・堺Ⅲ・堺Ⅷ
堺Ⅲ・堺Ⅵ・堺Ⅷ
堺Ⅰ・堺Ⅱ・堺Ⅲ・堺Ⅷ
堺Ⅰ・堺Ⅱ・堺Ⅲ・堺Ⅳ
堺Ⅰ・堺Ⅲ・堺Ⅳ・堺Ⅸ
堺Ⅲ・堺Ⅴ・堺Ⅵ・堺Ⅸ
堺Ⅲ・堺Ⅴ・堺Ⅵ・堺Ⅸ
堺Ⅰ・堺Ⅲ・堺Ⅳ・堺Ⅸ
堺Ⅳ・堺Ⅸ
堺Ⅳ・堺Ⅸ
堺Ⅳ・堺Ⅶ・堺Ⅸ・西Ⅰ
堺Ⅶ・堺Ⅸ・西Ⅶ
北Ⅰ・北Ⅱ・北Ⅲ・北Ⅸ・堺Ⅴ
堺Ⅴ・堺Ⅶ・北Ⅷ・北Ⅸ
北Ⅷ・北Ⅸ・堺Ⅴ・堺Ⅶ
北Ⅱ・北Ⅲ・北Ⅸ・北Ⅹ・中Ⅴ
堺Ⅴ・堺Ⅵ・北Ⅰ
堺Ⅵ・北Ⅰ・北Ⅵ
堺Ⅴ・堺Ⅵ・北Ⅰ・北Ⅱ
北Ⅳ・北Ⅵ
北Ⅳ・北Ⅴ・北Ⅶ
北Ⅱ・北Ⅴ・北Ⅶ・北Ⅹ
北Ⅱ・北Ⅴ・北Ⅶ・北Ⅹ
北Ⅴ・北Ⅶ・北Ⅹ
北Ⅰ・北Ⅱ・北Ⅳ・北Ⅶ
北Ⅲ・北Ⅹ・東Ⅲ・東Ⅳ
86
② 各商圏における世帯主の年齢別推計世帯数の推計
「1.南区における商業への影響分析」で用いた手法と同様とする。
③ 各商圏における年間消費支出
「1.南区における商業への影響分析」と同様の方法で算出する。
④ 各商圏における年間消費支出
各商圏における年間販売額については、南区と同様 2002 年商業統計の町丁別データを使
用し、各集積内の为な商業施設が立地する町丁の年間販売額を、その集積の商圏における
年間販売額とする。
各商圏の年間販売額は、次ページに示すとおりである。
⑤ 年間販売額が年間消費支出に占める割合の確認(補正係数の算出)
「1.南区における商業への影響分析」と同様の方法で確認を行う。
⑥ 各商圏における年間消費支出と年間販売額の将来推計
「1.南区における商業への影響分析」と同様の方法で推計を行う。
87
図表 IV-25 各商圏の年間販売額(2002 年)
(単位:万円)
集積
番号
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
商圏の中心地域
三宝町
綾之町東
香ヶ丘町
神明町東
戎島町
戎之町東
三国ヶ丘御幸通
一条通
少林寺町西
南半町西
東湊町
春日通
緑ヶ丘北町
黒土町
百舌鳥赤畑町中部
百舌鳥赤畑町北部
中百舌鳥町
向陵西町
田出井町
中長尾町
東浅香山町
新金岡町北部
新金岡町南部
金岡町北西部
金岡町北部
蔵前町
金岡町南部
商圏ごとの年間販売額
飲食料品小売業
衣類
98,299
0
121,416
5,307
111,757
30,859
169,939
0
57,032
156,598
24,650
13,600
165,389
118,910
318,205
23,323
51,265
0
123,532
7,000
188,702
1,098
342,944
200
101,200
2,820
135,747
5,416
122,687
2,930
136,376
150
401,285
7,815
164,898
0
622,076
44,548
5,200
1,962
350,717
19,070
108,406
3,833
88,155
45,210
284,771
9,480
284,771
9,480
88,822
21,106
284,771
9,480
(資料)経済産業省「商業統計表」
88
(2) 推計結果
以下に、各商圏ごとに行った推計結果を示す。
堺区・北区の全体的な傾向としては、2035 年における、世帯为の年齢が 59 歳までの世
帯数が、2005 年の約5~6割程度にまで減尐する一方で、70 歳以上の世帯数が 1.2 倍から
1.5 倍程度に増加している。
総世帯数については、概ね 2005 年の8割前後にまで減尐することが見込まれ、消費支出
額の総額と、そこから算出される年間販売額についても、ほぼ同様の傾向にある。
そうしたなか、2035 年の年間販売額(飲食料品・衣類の合計)が、2005 年の9割以上を
維持する見込みであるのは、商圏 15(百舌鳥赤畑町中部周辺を中心とする商圏、以下中心
地域名のみ記載)
、商圏 16(百舌鳥赤畑町北部)、商圏 21(東浅香山町)などである。また、
商圏 14(黒土町)や商圏 17(中百舌鳥町)のように、2005 年の値を上回ることが見込まれ
るところもある。
一方、2005 年の7割前後にまで落ち込むことが見込まれるのは、商圏3(香ヶ丘町)、
商圏7(三国ヶ丘御幸通)
、商圏 19(田出井町)
、商圏 23(新金岡町南部)などである。
堺区・北区については、商業施設や鉄道駅が多く立地しており、他地域と比較して生活
利便性が高いことから、商業への影響は南区ほど深刻にならない可能性が高い。しかしな
がら、堺区・北区においても、地域によっては事業の統廃合や撤退が発生する懸念のある
ことに留意しておく必要がある。
図表 IV-26 北区において年間販売額の増加や大幅な減尐が見込まれる地域
●
1
2
4
5
6
9
10
11
13
21
19
7
8
12
750m
3
18
16
15
26
20
22
23
14
24
25
17
27
2035年の商業販売額が2005年の
7割程度になることが見込まれる商圏
2035年の商業販売額が2005年を
上回ることが見込まれる商圏
89
図表 IV-27 集積別にみた推計世帯数の推移
(単位:世帯)
集積番号
集積1
集積2
集積3
集積4
集積5
集積6
集積7
集積8
集積9
集積10
集積11
集積12
集積13
集積14
集積15
集積16
集積17
集積18
集積19
集積20
集積21
集積22
集積23
集積24
集積25
集積26
集積27
中心地域
三宝町
綾之町東
香ヶ丘町
神明町東
戎島町
戎之町東
三国ヶ丘御幸通
一条通
少林寺町西
南半町西
東湊町
春日通
緑ヶ丘北町
黒土町
百舌鳥赤畑町中部
百舌鳥赤畑町北部
中百舌鳥町
向陵西町
田出井町
中長尾町
東浅香山町
新金岡町北部
新金岡町南部
金岡町北西部
金岡町北部
蔵前町
金岡町南部
2005年
2010年
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
4,974
5,392
5,306
5,112
4,852
4,572
4,243
4,945
5,391
5,302
5,104
4,844
4,563
4,234
6,119
5,642
5,470
5,221
4,946
4,634
4,292
5,303
5,828
5,719
5,495
5,211
4,904
4,545
5,436
6,006
5,907
5,678
5,383
5,065
4,694
5,923
6,535
6,384
6,103
5,755
5,388
4,988
6,634
6,561
6,357
6,049
5,705
5,335
4,950
5,904
6,101
5,934
5,672
5,358
5,015
4,672
6,659
7,105
6,866
6,505
6,067
5,609
5,171
8,402
8,978
8,713
8,269
7,709
7,119
6,553
7,795
8,297
8,027
7,605
7,083
6,537
6,019
6,953
7,351
7,124
6,757
6,291
5,809
5,327
4,339
4,446
4,296
4,073
3,798
3,529
3,237
6,403
7,196
7,237
7,073
6,874
6,666
6,439
5,988
6,274
6,235
6,113
5,959
5,788
5,567
5,795
6,113
6,049
5,895
5,701
5,485
5,234
6,793
7,976
8,053
7,999
7,889
7,748
7,556
5,761
5,657
5,516
5,282
5,014
4,713
4,404
7,988
7,845
7,584
7,190
6,769
6,326
5,903
6,982
7,149
6,984
6,661
6,306
5,937
5,584
6,095
6,701
6,646
6,492
6,275
6,023
5,752
7,298
7,534
7,353
7,023
6,570
6,074
5,721
8,346
8,458
8,212
7,768
7,178
6,541
6,121
4,950
5,253
5,202
5,012
4,756
4,464
4,232
4,613
4,884
4,802
4,624
4,385
4,105
3,872
6,708
7,246
7,198
6,967
6,657
6,318
6,032
4,684
5,028
4,972
4,811
4,600
4,339
4,088
【指数(2005年=100)】
集積番号
中心地域
集積1
三宝町
集積2
綾之町東
集積3
香ヶ丘町
集積4
神明町東
集積5
戎島町
集積6
戎之町東
集積7
三国ヶ丘御幸通
集積8
一条通
集積9
少林寺町西
集積10
南半町西
集積11
東湊町
集積12
春日通
集積13
緑ヶ丘北町
集積14
黒土町
集積15
百舌鳥赤畑町中部
集積16
百舌鳥赤畑町北部
集積17
中百舌鳥町
集積18
向陵西町
集積19
田出井町
集積20
中長尾町
集積21
東浅香山町
集積22
新金岡町北部
集積23
新金岡町南部
集積24
金岡町北西部
集積25
金岡町北部
集積26
蔵前町
集積27
金岡町南部
2005年
2010年
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
100
108
107
103
98
92
85
100
109
107
103
98
92
86
100
92
89
85
81
76
70
100
110
108
104
98
92
86
100
110
109
104
99
93
86
100
110
108
103
97
91
84
100
99
96
91
86
80
75
100
103
101
96
91
85
79
100
107
103
98
91
84
78
100
107
104
98
92
85
78
100
106
103
98
91
84
77
100
106
102
97
90
84
77
100
102
99
94
88
81
75
100
112
113
110
107
104
101
100
105
104
102
100
97
93
100
105
104
102
98
95
90
100
117
119
118
116
114
111
100
98
96
92
87
82
76
100
98
95
90
85
79
74
100
102
100
95
90
85
80
100
110
109
107
103
99
94
100
103
101
96
90
83
78
100
101
98
93
86
78
73
100
106
105
101
96
90
86
100
106
104
100
95
89
84
100
108
107
104
99
94
90
100
107
106
103
98
93
87
90
図表 IV-28 推計年間消費支出額(飲食料品・衣類の合計)
(単位:万円)
集積番号
集積1
集積2
集積3
集積4
集積5
集積6
集積7
集積8
集積9
集積10
集積11
集積12
集積13
集積14
集積15
集積16
集積17
集積18
集積19
集積20
集積21
集積22
集積23
集積24
集積25
集積26
集積27
中心地域
三宝町
綾之町東
香ヶ丘町
神明町東
戎島町
戎之町東
三国ヶ丘御幸通
一条通
少林寺町西
南半町西
東湊町
春日通
緑ヶ丘北町
黒土町
百舌鳥赤畑町中部
百舌鳥赤畑町北部
中百舌鳥町
向陵西町
田出井町
中長尾町
東浅香山町
新金岡町北部
新金岡町南部
金岡町北西部
金岡町北部
蔵前町
金岡町南部
2005年 2010年
2015年 2020年
2025年 2030年
2035年
340,555 367,358 364,078 350,001 331,048 312,226 286,660
338,450 367,206 363,809 349,641 330,636 311,750 286,109
420,190 385,846 375,261 356,898 335,418 314,146 288,961
362,465 396,443 391,883 376,703 355,978 335,403 307,435
371,678 408,633 405,064 389,316 367,882 346,537 317,318
404,207 443,445 436,769 417,843 393,065 368,543 337,316
453,840 446,962 436,025 413,972 388,547 363,205 333,456
401,807 414,121 405,963 387,312 364,407 342,095 315,287
453,319 479,787 467,364 442,963 412,438 382,514 349,767
573,747 606,344 591,252 561,324 521,766 484,424 443,181
531,424 560,058 545,241 516,744 480,194 445,104 407,074
474,657 496,549 483,019 457,833 425,578 395,163 360,606
295,024 300,040 290,356 274,790 256,944 239,623 219,609
430,898 487,227 501,136 491,913 473,686 455,728 432,210
405,436 426,227 429,398 420,772 406,747 393,254 373,371
392,985 415,285 415,711 404,719 388,517 373,223 351,550
455,425 537,916 557,691 558,735 545,231 528,726 504,580
393,332 385,736 378,203 361,137 340,510 320,712 296,447
544,534 533,685 518,876 492,198 460,542 429,841 397,197
474,083 485,760 479,123 457,746 430,621 404,660 376,074
414,161 454,524 455,632 445,348 429,040 409,393 387,181
493,480 504,802 498,891 476,739 446,586 413,330 385,532
563,291 563,229 553,968 524,971 486,761 445,550 413,209
333,665 352,269 354,582 342,207 324,462 304,533 285,957
311,720 327,997 326,441 314,472 298,072 279,509 261,750
452,889 489,494 494,359 479,268 456,223 430,945 406,096
316,469 338,738 338,574 328,179 312,865 295,768 276,435
【指数(2005年=100)】
集積番号
中心地域
集積1
三宝町
集積2
綾之町東
集積3
香ヶ丘町
集積4
神明町東
集積5
戎島町
集積6
戎之町東
集積7
三国ヶ丘御幸通
集積8
一条通
集積9
少林寺町西
集積10
南半町西
集積11
東湊町
集積12
春日通
集積13
緑ヶ丘北町
集積14
黒土町
集積15
百舌鳥赤畑町中部
集積16
百舌鳥赤畑町北部
集積17
中百舌鳥町
集積18
向陵西町
集積19
田出井町
集積20
中長尾町
集積21
東浅香山町
集積22
新金岡町北部
集積23
新金岡町南部
集積24
金岡町北西部
集積25
金岡町北部
集積26
蔵前町
集積27
金岡町南部
2005年 2010年
2015年 2020年
2025年 2030年
2035年
100
108
107
103
97
92
84
100
108
107
103
98
92
85
100
92
89
85
80
75
69
100
109
108
104
98
93
85
100
110
109
105
99
93
85
100
110
108
103
97
91
83
100
98
96
91
86
80
73
100
103
101
96
91
85
78
100
106
103
98
91
84
77
100
106
103
98
91
84
77
100
105
103
97
90
84
77
100
105
102
96
90
83
76
100
102
98
93
87
81
74
100
113
116
114
110
106
100
100
105
106
104
100
97
92
100
106
106
103
99
95
89
100
118
122
123
120
116
111
100
98
96
92
87
82
75
100
98
95
90
85
79
73
100
102
101
97
91
85
79
100
110
110
108
104
99
93
100
102
101
97
90
84
78
100
100
98
93
86
79
73
100
106
106
103
97
91
86
100
105
105
101
96
90
84
100
108
109
106
101
95
90
100
107
107
104
99
93
87
91
図表 IV-29 推計年間販売額(飲食料品・衣類の合計)
(単位:万円)
集積番号
集積1
集積2
集積3
集積4
集積5
集積6
集積7
集積8
集積9
集積10
集積11
集積12
集積13
集積14
集積15
集積16
集積17
集積18
集積19
集積20
集積21
集積22
集積23
集積24
集積25
集積26
集積27
中心地域
三宝町
綾之町東
香ヶ丘町
神明町東
戎島町
戎之町東
三国ヶ丘御幸通
一条通
少林寺町西
南半町西
東湊町
春日通
緑ヶ丘北町
黒土町
百舌鳥赤畑町中部
百舌鳥赤畑町北部
中百舌鳥町
向陵西町
田出井町
中長尾町
東浅香山町
新金岡町北部
新金岡町南部
金岡町北西部
金岡町北部
蔵前町
金岡町南部
2005年 2010年
2015年 2020年
2025年 2030年
2035年
98,299 106,354 105,745 101,860
96,544
91,193
83,881
126,723 137,774 136,829 131,690 124,729 117,736 108,204
142,616 130,724 127,028 120,751 113,394 106,159
97,586
169,939 186,280 184,751 177,902 168,506 159,003 146,039
213,630 232,720 227,820 217,404 203,733 190,791 173,420
38,250
41,857
41,063
39,203
36,772
34,424
31,426
284,299 278,287 270,298 256,017 239,359 223,350 204,372
341,528 352,604 346,200 330,476 311,324 292,423 269,828
51,265
54,383
53,111
50,399
47,017
43,626
39,967
130,532 138,207 134,987 128,250 119,338 110,829 101,496
189,800 200,533 195,692 185,666 172,819 160,249 146,796
343,144 360,089 351,104 333,157 310,142 288,144 263,328
104,020 106,097 102,814
97,370
91,135
85,046
78,026
141,163 159,973 164,992 162,138 156,384 150,582 143,068
136,526 144,057 145,555 142,833 138,290 133,871 127,319
125,617 133,146 133,625 130,223 125,197 120,395 113,578
409,100 484,661 504,785 506,698 495,374 480,699 459,624
164,898 162,420 159,671 152,618 144,201 135,987 125,928
666,624 655,030 637,690 605,289 566,921 529,463 489,638
7,162
7,318
7,205
6,879
6,462
6,067
5,632
369,787 406,613 408,346 399,533 385,425 368,052 348,416
112,239 115,194 114,056 109,014 102,174
94,555
88,309
133,365 132,628 130,145 123,348 114,325 104,724
96,942
294,251 311,708 314,302 303,534 288,077 270,410 254,318
294,251 310,707 309,751 298,628 283,320 265,701 249,151
109,928 118,733 119,844 116,164 110,544 104,404
98,342
294,251 316,060 316,497 307,142 293,144 277,222 259,438
【指数(2005年=100)】
集積番号
中心地域
集積1
三宝町
集積2
綾之町東
集積3
香ヶ丘町
集積4
神明町東
集積5
戎島町
集積6
戎之町東
集積7
三国ヶ丘御幸通
集積8
一条通
集積9
少林寺町西
集積10
南半町西
集積11
東湊町
集積12
春日通
集積13
緑ヶ丘北町
集積14
黒土町
集積15
百舌鳥赤畑町中部
集積16
百舌鳥赤畑町北部
集積17
中百舌鳥町
集積18
向陵西町
集積19
田出井町
集積20
中長尾町
集積21
東浅香山町
集積22
新金岡町北部
集積23
新金岡町南部
集積24
金岡町北西部
集積25
金岡町北部
集積26
蔵前町
集積27
金岡町南部
2005年 2010年
2015年 2020年
2025年 2030年
2035年
100
108
108
104
98
93
85
100
109
108
104
98
93
85
100
92
89
85
80
74
68
100
110
109
105
99
94
86
100
109
107
102
95
89
81
100
109
107
102
96
90
82
100
98
95
90
84
79
72
100
103
101
97
91
86
79
100
106
104
98
92
85
78
100
106
103
98
91
85
78
100
106
103
98
91
84
77
100
105
102
97
90
84
77
100
102
99
94
88
82
75
100
113
117
115
111
107
101
100
106
107
105
101
98
93
100
106
106
104
100
96
90
100
118
123
124
121
118
112
100
98
97
93
87
82
76
100
98
96
91
85
79
73
100
102
101
96
90
85
79
100
110
110
108
104
100
94
100
103
102
97
91
84
79
100
99
98
92
86
79
73
100
106
107
103
98
92
86
100
106
105
101
96
90
85
100
108
109
106
101
95
89
100
107
108
104
100
94
88
92
図表 IV-30 飲食料品の推計年間消費支出額
(単位:万円)
集積番号
集積1
集積2
集積3
集積4
集積5
集積6
集積7
集積8
集積9
集積10
集積11
集積12
集積13
集積14
集積15
集積16
集積17
集積18
集積19
集積20
集積21
集積22
集積23
集積24
集積25
集積26
集積27
中心地域
三宝町
綾之町東
香ヶ丘町
神明町東
戎島町
戎之町東
三国ヶ丘御幸通
一条通
少林寺町西
南半町西
東湊町
春日通
緑ヶ丘北町
黒土町
百舌鳥赤畑町中部
百舌鳥赤畑町北部
中百舌鳥町
向陵西町
田出井町
中長尾町
東浅香山町
新金岡町北部
新金岡町南部
金岡町北西部
金岡町北部
蔵前町
金岡町南部
2005年 2010年
2015年 2020年
2025年 2030年
2035年
286,343 309,806 308,034 296,715 281,232 265,643 244,344
284,622 309,672 307,810 296,403 280,892 265,248 243,893
353,307 326,053 317,866 302,731 285,126 267,343 246,346
305,009 334,337 331,594 319,302 302,437 285,380 262,112
312,635 344,591 342,742 330,048 312,566 294,885 270,541
340,455 374,255 369,788 354,336 334,078 313,619 287,622
381,999 377,604 369,329 351,149 330,346 309,126 284,365
338,310 349,741 343,797 328,319 309,585 290,911 268,674
382,494 405,758 396,269 376,033 350,799 325,502 298,198
483,990 512,947 501,425 476,583 443,704 412,129 377,621
448,416 473,819 462,423 438,749 408,418 378,715 346,943
400,401 420,178 409,697 388,757 361,903 336,234 307,278
248,869 253,994 246,205 233,201 218,313 203,754 186,977
361,013 409,400 422,603 415,436 400,893 386,117 367,054
339,773 358,525 362,260 355,489 344,185 333,191 316,887
329,728 349,668 351,080 342,197 329,073 316,507 298,662
380,017 450,382 469,362 471,257 460,836 447,222 427,721
330,690 325,721 320,208 306,064 289,184 272,711 252,539
458,290 451,166 439,641 417,496 391,312 365,624 338,314
398,790 410,154 405,552 387,861 365,544 343,909 320,166
347,710 382,689 384,649 376,527 363,463 347,201 328,825
415,527 426,853 422,850 404,181 378,881 350,613 327,570
474,920 477,084 470,167 445,508 413,222 377,997 351,112
280,439 297,330 299,936 289,709 275,023 258,163 242,897
262,065 276,968 276,231 266,364 252,770 237,057 222,365
380,400 412,541 417,826 405,449 386,549 365,398 345,048
265,744 285,691 286,219 277,842 265,254 250,869 234,852
【指数(2005年=100)】
集積番号
中心地域
集積1
三宝町
集積2
綾之町東
集積3
香ヶ丘町
集積4
神明町東
集積5
戎島町
集積6
戎之町東
集積7
三国ヶ丘御幸通
集積8
一条通
集積9
少林寺町西
集積10
南半町西
集積11
東湊町
集積12
春日通
集積13
緑ヶ丘北町
集積14
黒土町
集積15
百舌鳥赤畑町中部
集積16
百舌鳥赤畑町北部
集積17
中百舌鳥町
集積18
向陵西町
集積19
田出井町
集積20
中長尾町
集積21
東浅香山町
集積22
新金岡町北部
集積23
新金岡町南部
集積24
金岡町北西部
集積25
金岡町北部
集積26
蔵前町
集積27
金岡町南部
2005年
2010年
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
100
108
108
104
98
93
85
100
109
108
104
99
93
86
100
92
90
86
81
76
70
100
110
109
105
99
94
86
100
110
110
106
100
94
87
100
110
109
104
98
92
84
100
99
97
92
86
81
74
100
103
102
97
92
86
79
100
106
104
98
92
85
78
100
106
104
98
92
85
78
100
106
103
98
91
84
77
100
105
102
97
90
84
77
100
102
99
94
88
82
75
100
113
117
115
111
107
102
100
106
107
105
101
98
93
100
106
106
104
100
96
91
100
119
124
124
121
118
113
100
98
97
93
87
82
76
100
98
96
91
85
80
74
100
103
102
97
92
86
80
100
110
111
108
105
100
95
100
103
102
97
91
84
79
100
100
99
94
87
80
74
100
106
107
103
98
92
87
100
106
105
102
96
90
85
100
108
110
107
102
96
91
100
108
108
105
100
94
88
93
図表 IV-31 飲食料品の推計年間販売額
(単位:万円)
集積番号
集積1
集積2
集積3
集積4
集積5
集積6
集積7
集積8
集積9
集積10
集積11
集積12
集積13
集積14
集積15
集積16
集積17
集積18
集積19
集積20
集積21
集積22
集積23
集積24
集積25
集積26
集積27
中心地域
三宝町
綾之町東
香ヶ丘町
神明町東
戎島町
戎之町東
三国ヶ丘御幸通
一条通
少林寺町西
南半町西
東湊町
春日通
緑ヶ丘北町
黒土町
百舌鳥赤畑町中部
百舌鳥赤畑町北部
中百舌鳥町
向陵西町
田出井町
中長尾町
東浅香山町
新金岡町北部
新金岡町南部
金岡町北西部
金岡町北部
蔵前町
金岡町南部
2005年 2010年
2015年 2020年
2025年 2030年
2035年
98,299 106,354 105,745 101,860
96,544
91,193
83,881
121,416 132,102 131,307 126,442 119,825 113,151 104,041
111,757 103,136 100,546
95,759
90,190
84,565
77,923
169,939 186,280 184,751 177,902 168,506 159,003 146,039
57,032
62,862
62,524
60,209
57,019
53,794
49,353
24,650
27,097
26,774
25,655
24,188
22,707
20,825
165,389 163,486 159,903 152,032 143,025 133,838 123,118
318,205 328,957 323,366 308,808 291,187 273,623 252,707
51,265
54,383
53,111
50,399
47,017
43,626
39,967
123,532 130,923 127,982 121,641 113,250 105,190
96,383
188,702 199,392 194,596 184,634 171,870 159,371 146,000
342,944 359,883 350,906 332,971 309,970 287,985 263,184
101,200 103,284 100,117
94,829
88,774
82,854
76,032
135,747 153,941 158,906 156,211 150,743 145,187 138,019
136,376 143,903 145,401 142,684 138,147 133,734 127,190
122,687 130,106 130,632 127,327 122,443 117,768 111,128
401,285 475,589 495,631 497,632 486,628 472,252 451,659
164,898 162,420 159,671 152,618 144,201 135,987 125,928
622,076 612,406 596,762 566,703 531,161 496,292 459,222
5,200
5,348
5,288
5,057
4,766
4,484
4,175
350,717 385,998 387,975 379,783 366,606 350,204 331,669
108,406 111,361 110,317 105,446
98,845
91,471
85,459
88,155
88,557
87,273
82,696
76,703
70,164
65,174
284,771 301,923 304,569 294,184 279,272 262,151 246,649
284,771 300,965 300,165 289,443 274,671 257,596 241,632
88,822
96,327
97,561
94,671
90,258
85,319
80,567
284,771 306,146 306,712 297,735 284,246 268,831 251,667
【指数(2005年=100)】
集積番号
中心地域
集積1
三宝町
集積2
綾之町東
集積3
香ヶ丘町
集積4
神明町東
集積5
戎島町
集積6
戎之町東
集積7
三国ヶ丘御幸通
集積8
一条通
集積9
少林寺町西
集積10
南半町西
集積11
東湊町
集積12
春日通
集積13
緑ヶ丘北町
集積14
黒土町
集積15
百舌鳥赤畑町中部
集積16
百舌鳥赤畑町北部
集積17
中百舌鳥町
集積18
向陵西町
集積19
田出井町
集積20
中長尾町
集積21
東浅香山町
集積22
新金岡町北部
集積23
新金岡町南部
集積24
金岡町北西部
集積25
金岡町北部
集積26
蔵前町
集積27
金岡町南部
2005年
2010年
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
100
108
108
104
98
93
85
100
109
108
104
99
93
86
100
92
90
86
81
76
70
100
110
109
105
99
94
86
100
110
110
106
100
94
87
100
110
109
104
98
92
84
100
99
97
92
86
81
74
100
103
102
97
92
86
79
100
106
104
98
92
85
78
100
106
104
98
92
85
78
100
106
103
98
91
84
77
100
105
102
97
90
84
77
100
102
99
94
88
82
75
100
113
117
115
111
107
102
100
106
107
105
101
98
93
100
106
106
104
100
96
91
100
119
124
124
121
118
113
100
98
97
93
87
82
76
100
98
96
91
85
80
74
100
103
102
97
92
86
80
100
110
111
108
105
100
95
100
103
102
97
91
84
79
100
100
99
94
87
80
74
100
106
107
103
98
92
87
100
106
105
102
96
90
85
100
108
110
107
102
96
91
100
108
108
105
100
94
88
94
図表 IV-32 衣類の推計年間消費支出額
(単位:万円)
集積番号
集積1
集積2
集積3
集積4
集積5
集積6
集積7
集積8
集積9
集積10
集積11
集積12
集積13
集積14
集積15
集積16
集積17
集積18
集積19
集積20
集積21
集積22
集積23
集積24
集積25
集積26
集積27
中心地域
三宝町
綾之町東
香ヶ丘町
神明町東
戎島町
戎之町東
三国ヶ丘御幸通
一条通
少林寺町西
南半町西
東湊町
春日通
緑ヶ丘北町
黒土町
百舌鳥赤畑町中部
百舌鳥赤畑町北部
中百舌鳥町
向陵西町
田出井町
中長尾町
東浅香山町
新金岡町北部
新金岡町南部
金岡町北西部
金岡町北部
蔵前町
金岡町南部
2005年 2010年
2015年 2020年
2025年 2030年
2035年
54,212
57,552
56,044
53,286
49,816
46,583
42,316
53,827
57,534
55,999
53,237
49,744
46,502
42,216
66,883
59,793
57,394
54,167
50,292
46,803
42,615
57,456
62,106
60,290
57,401
53,541
50,023
45,323
59,042
64,042
62,322
59,268
55,316
51,652
46,777
63,752
69,189
66,981
63,507
58,987
54,923
49,694
71,841
69,358
66,696
62,824
58,201
54,080
49,091
63,497
64,379
62,166
58,993
54,822
51,183
46,613
70,825
74,029
71,095
66,929
61,639
57,012
51,569
89,756
93,397
89,828
84,741
78,061
72,295
65,560
83,008
86,239
82,817
77,995
71,776
66,388
60,131
74,256
76,372
73,321
69,076
63,675
58,929
53,328
46,154
46,046
44,150
41,589
38,632
35,869
32,632
69,886
77,827
78,533
76,477
72,793
69,610
65,157
65,663
67,701
67,139
65,283
62,563
60,063
56,484
63,257
65,617
64,632
62,521
59,444
56,716
52,888
75,408
87,534
88,329
87,477
84,395
81,504
76,859
62,642
60,015
57,995
55,073
51,326
48,001
43,908
86,244
82,519
79,235
74,701
69,230
64,217
58,884
75,292
75,605
73,571
69,885
65,077
60,751
55,908
66,451
71,836
70,983
68,821
65,576
62,191
58,356
77,953
77,949
76,041
72,558
67,705
62,716
57,962
88,371
86,146
83,801
79,463
73,539
67,553
62,097
53,226
54,939
54,646
52,498
49,438
46,370
43,060
49,655
51,029
50,209
48,108
45,303
42,452
39,385
72,488
76,953
76,533
73,819
69,674
65,547
61,048
50,725
53,047
52,355
50,338
47,611
44,899
41,583
【指数(2005年=100)】
集積番号
中心地域
集積1
三宝町
集積2
綾之町東
集積3
香ヶ丘町
集積4
神明町東
集積5
戎島町
集積6
戎之町東
集積7
三国ヶ丘御幸通
集積8
一条通
集積9
少林寺町西
集積10
南半町西
集積11
東湊町
集積12
春日通
集積13
緑ヶ丘北町
集積14
黒土町
集積15
百舌鳥赤畑町中部
集積16
百舌鳥赤畑町北部
集積17
中百舌鳥町
集積18
向陵西町
集積19
田出井町
集積20
中長尾町
集積21
東浅香山町
集積22
新金岡町北部
集積23
新金岡町南部
集積24
金岡町北西部
集積25
金岡町北部
集積26
蔵前町
集積27
金岡町南部
2005年
2010年
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
100
106
103
98
92
86
78
100
107
104
99
92
86
78
100
89
86
81
75
70
64
100
108
105
100
93
87
79
100
108
106
100
94
87
79
100
109
105
100
93
86
78
100
97
93
87
81
75
68
100
101
98
93
86
81
73
100
105
100
94
87
80
73
100
104
100
94
87
81
73
100
104
100
94
86
80
72
100
103
99
93
86
79
72
100
100
96
90
84
78
71
100
111
112
109
104
100
93
100
103
102
99
95
91
86
100
104
102
99
94
90
84
100
116
117
116
112
108
102
100
96
93
88
82
77
70
100
96
92
87
80
74
68
100
100
98
93
86
81
74
100
108
107
104
99
94
88
100
100
98
93
87
80
74
100
97
95
90
83
76
70
100
103
103
99
93
87
81
100
103
101
97
91
85
79
100
106
106
102
96
90
84
100
105
103
99
94
89
82
95
図表 IV-33 衣類の推計年間販売額
(単位:万円)
集積番号
集積1
集積2
集積3
集積4
集積5
集積6
集積7
集積8
集積9
集積10
集積11
集積12
集積13
集積14
集積15
集積16
集積17
集積18
集積19
集積20
集積21
集積22
集積23
集積24
集積25
集積26
集積27
中心地域
三宝町
綾之町東
香ヶ丘町
神明町東
戎島町
戎之町東
三国ヶ丘御幸通
一条通
少林寺町西
南半町西
東湊町
春日通
緑ヶ丘北町
黒土町
百舌鳥赤畑町中部
百舌鳥赤畑町北部
中百舌鳥町
向陵西町
田出井町
中長尾町
東浅香山町
新金岡町北部
新金岡町南部
金岡町北西部
金岡町北部
蔵前町
金岡町南部
【指数(2005年=100)】
集積番号
中心地域
集積1
三宝町
集積2
綾之町東
集積3
香ヶ丘町
集積4
神明町東
集積5
戎島町
集積6
戎之町東
集積7
三国ヶ丘御幸通
集積8
一条通
集積9
少林寺町西
集積10
南半町西
集積11
東湊町
集積12
春日通
集積13
緑ヶ丘北町
集積14
黒土町
集積15
百舌鳥赤畑町中部
集積16
百舌鳥赤畑町北部
集積17
中百舌鳥町
集積18
向陵西町
集積19
田出井町
集積20
中長尾町
集積21
東浅香山町
集積22
新金岡町北部
集積23
新金岡町南部
集積24
金岡町北西部
集積25
金岡町北部
集積26
蔵前町
集積27
金岡町南部
2005年
2010年
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
5,307
30,859
156,598
13,600
118,910
23,323
7,000
1,098
200
2,820
5,416
150
2,930
7,815
44,548
1,962
19,070
3,833
45,210
9,480
9,480
21,106
9,480
5,672
27,588
169,858
14,760
114,800
23,647
7,284
1,141
206
2,813
6,031
155
3,039
9,072
42,624
1,970
20,615
3,833
44,072
9,785
9,742
22,406
9,914
5,521
26,481
165,295
14,289
110,394
22,834
7,006
1,095
197
2,698
6,086
153
2,994
9,154
40,928
1,917
20,371
3,739
42,872
9,733
9,586
22,284
9,785
5,249
24,992
157,195
13,548
103,985
21,669
6,609
1,032
186
2,541
5,927
149
2,896
9,066
38,586
1,821
19,750
3,568
40,653
9,350
9,185
21,494
9,408
4,904
23,204
146,713
12,583
96,334
20,137
6,088
949
172
2,360
5,641
143
2,753
8,746
35,760
1,696
18,819
3,329
37,622
8,805
8,649
20,287
8,898
4,585
21,594
136,997
11,717
89,512
18,800
5,638
878
159
2,192
5,395
137
2,627
8,447
33,170
1,583
17,848
3,084
34,560
8,259
8,105
19,085
8,391
4,162
19,662
124,067
10,601
81,254
17,121
5,113
795
144
1,994
5,050
129
2,450
7,965
30,415
1,457
16,747
2,850
31,768
7,669
7,519
17,775
7,771
2005年
2010年
2015年
2020年
2025年
2030年
2035年
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
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100
100
100
100
100
107
89
108
109
97
101
104
104
103
100
111
103
104
116
96
100
108
100
97
103
103
106
105
96
104
86
106
105
93
98
100
100
99
96
112
102
102
117
92
98
107
98
95
103
101
106
103
99
81
100
100
87
93
94
94
93
90
109
99
99
116
87
93
104
93
90
99
97
102
99
92
75
94
93
81
86
87
86
86
84
104
95
94
112
80
86
99
87
83
93
91
96
94
86
70
87
86
75
81
81
80
79
78
100
91
90
108
74
81
94
80
76
87
85
90
89
78
64
79
78
68
73
73
72
72
71
93
86
84
102
68
74
88
74
70
81
79
84
82
4.将来の高齢者増に対して「住みやすさ」を維持するための施策検討
(1) 堺市内及び他都市における買い物サービスの事例
① 堺市内における買い物サービスの事例
買い物支援バスについては、2005 年度に、堺市市場連合会の地域貢献事業の一環とし
て、泉北ニュータウン高倉台と桃山台スーパーQAの間で運行されたことがある。
また、カタログ、インターネット等による個人宅への食材及び生活用品等の配達につ
いては、生協などの複数の事業者のサービスを利用することができる。さらに、市内に
は買い物代行サービスを行う事業者が複数あり、中には、在宅配食サービスやその他の
家事代行サービスを合わせて行っているところもある。
② 他都市における買い物サービスの事例
ア. 買い物支援バス等
高齢者がスーパー等に行くための交通手段を提供するサービスには、以下のような事
例があり、自治体や地元自治会、NPO、スーパー等様々な事業者が実施している。
自治会等が実施する場合、運賃収入や寄付金だけで採算を取ることが難しいことか
ら、自治体から補助を受けるケースが多いが、財政難等を理由に補助金を削減される可
能性もあり、運営資金の安定的な確保が課題となっている。
また、バスを運行させても使い勝手の悪さ等から利用者数が伸び悩むケースもあり、
バスの運行に当たっては、利用者のニーズを十分に把握することが重要となっている。
利用者が希望する場所で乗降できる「デマンド交通システム」を採用しているところも
あるが、導入時にシステム構築費用が必要となる場合があるほか、運行ルートの設定が
難しい等の課題がある。
図表 IV-34 他都市における買い物支援バス等の事例
都市名
事業者
概要
栃木県
きよはら地域内
住宅地とショッピングセンター、病院、郵便局などを結ぶ
宇都宮市
公共交通運営協
コミュニティバス。利用者の大半はお年寄り。運賃収入と
議会(自治会長
自治会の負担金、地域企業の協賛金が为な収入だが、赤字
らで構成)
であるため、市から「地域内交通運行費補助金」が支出さ
れている。
群馬県
伊勢崎市
伊勢崎市
高齢者の市民に限ってタクシー代の一部を助成してい
る。助成対象は、自宅と市の無料コミュニティバスの最寄
バス停との間のタクシー代。
神奈川県
野川南台団地自
団地とコンビニエンスストアや郵便局を回るコミュニテ
川崎市
治会
ィバスを運行。同団地に住む 740 世帯のうち約7割が高齢
者。当初から路線バスの乗り入れは無かったが、住民の高
齢化が進んだことから、自治会を中心に「南台コミュニテ
ィ交通導入推進協議会」を設置し、交通問題について区も
97
交えて検討を行った。車両購入費 250 万円は市が負担した
が、運営費のほとんどは、自治会が支出している。
山梨県
巨摩タクシー
南アルプス市
2008 年 5 月から週 1 回運行の乗り合いタクシーの試行運転
を開始。期間は 1 年間。道幅の関係で自由乗降が認められ
なかったため、7つの停留所を設けたが、高齢者からは停
留所と自宅の間の移動が大変という声が出ており、利用者
数は伸び悩んでいる。
山梨県
身延町
身延町
路線バスを一部廃止・減便し、時間とおおざっぱなルート
を決め、利用者が希望する場所で乗降できる「デマンド交
通システム」による乗り合いタクシーの運行を始めた。
京都府
市民団体(醍醐
運賃収入、住民の寄付及び企業の協賛金で運営し、行政か
京都市
コミュニティバ
らの補助金はない。世界遺産の醍醐寺があることから、住
ス市民の会)
民だけでなく、観光客の利用も多い。
大阪府
民間企業(ケア
60 歳以上なら誰でも無料で乗ることができるワンボック
豊中市・
21)
スカーの定時運行サービスを実施。団地と病院、スーパー
吹田市
等を結んでいる。
福岡県
NPO法人(ト
ベロタクシー(電動アシストやディスクブレーキを備えた
福岡市
ータス環境都市
高性能自転車タクシー)を7台所有。1 キロ未満の短い距
教育研究所)
離でも気軽に利用できることから、病院通いや、買い物で
荷物を抱えた高齢者にも利用されている。
鹿児島県
スーパー(A-
会員用送迎用マイクロバスを運行。バスの経路は決まって
阿久根市
Zスーパーセン
おらず、自宅まで送迎する。利用料金は 100 円~150 円。
ターあくね)
また、60 歳以上の買い物客には消費税率分の5%を割り引
いている。
(資料)各種資料から作成
イ. 商品の宅配サービス
商品の宅配サービスには、以下のような事例がある。スーパーや商店街だけではな
く、外食チェーンやコンビニ、百貨店等様々な事業者が参入しており、特に都市部にお
いては、消費者の選択の幅が広がっている。
図表 IV-35 他都市におけるその他の買い物サービスの事例
都市名
青森県
事業者
新町商店街
青森市
概要
誰でも利用しやすいユニバーサルデザインを活用した福祉
対応型商店街を目指し、宅配サービスや商店街へのベンチ
の設置(100 メートルごと)、電動スクーターの貸出などを
行っている。
東京都
すかいらーく
ガストなど約 900 店舗で宅配事業を実施している。高齢化
98
ほか
で需要が高まっているため、今後、さらに取扱い店舗を増
やす予定。
東京都
セブン-イレブ
高齢化が進むニュータウン内の店舗において、無料で、個
多摩市
ン
別の配達注文に応じている。また、全国的に、食事配達サ
ービスを実施しており、利用客は、店舗あるいは自宅で弁
当や惣菜を受け取ることができる。
大阪府
阪急百貨店
食品の宅配を行っている。軌道に乗れば衣料品なども対象
豊中市
に加える方針である。
ほか
和歌山県
スーパーオーク 一部店舗で、折り込みチラシの商品写真に振られた番号を
ほか
ワ
用いて、インターネットだけではなく電話やファックスで
も注文できるサービスを開始した。電話やファックスで受
け付けた注文は、オペレーターがパソコン画面で入力し、
ネットスーパーと同じ物流網にて配送している。そのほ
か、実際の売り場の映像を見ながら注文できる「バーチャ
ル(仮想)画面」方式のネットスーパーサービスも行って
いる。
(資料)各種資料から作成
ウ. 買い物代行サービス
買い物代行サービスには、以下のような事例があり、NPOやタクシー業者等様々な
事業者が参入している。買い物の代行と同時に高齢者の安否確認を行っている自治体も
ある。
図表 IV-36 他都市におけるその他の買い物サービスの事例
都市名
茨城県
事業者
概要
常陸太田市
自力で外出が困難な一人暮らし高齢者や高齢夫婦世帯の注
常陸太田市
文に応じ、小売店が食料品や日用品などを届けるととも
に、高齢者の安否確認を行う。市内の小売店、商工会と連
携して実施している。市は小売店に一回 100 円の助成金を
支払っている。
東京都
ファミリーマー
家事代行専門会社の「ベアーズ」と提携し、店頭のチケッ
ほか
ト
ト端末で、家事代行チケットを販売している。買い物のほ
か、掃除、洗濯等家事全般のサービスを提供している。当
初想定されていたターゲットは高齢者だったが、現在の利
用者の 4 割は働く女性が占めている。
京都府
NPO法人
福知山市
波・みわ
丹
電話やファックスで買い物の依頼を受け付け、大型スーパ
ーなどで商品を購入して利用者の家に届ける。手数料は 1
99
回 500 円。
奈良市
奈良近鉄タクシ
便利タクシーと名づけ、買い物や薬の受け取りの代行サー
ほか
ー
ビス等を行っている。
(資料)各種資料から作成
(2) 他都市における生活必需品販売者の維持方策
生活必需品販売者の維持方策の事例としては、地域住民自ら出資して日用品店をオー
プンさせた事例や、商店街の空き店舗で周辺農家による直販を実施している事例等があ
った。そのほか、高齢者が多い地域を対象に、自治体が移動販売車の運行や定期市の開
催を行う事例があった。
図表 IV-37 他都市における生活必需品販売者の維持方策の事例
都市名
宮城県
事業者
地域住民
丸森町
概要
JA購買部や個人商店の閉店が続いたことから、住民が必要
なものを置く日用品店「大張物産センターなんでもや」をJ
Aの空き店舗にオープンさせた。商工会大張支部が中心とな
り、商工会員らが出資するとともに、住民 200 世帯も 2,000
円ずつ協力金を負担した。また、店舗の改装には電気工事
店、水道工事店、工務店が協力した。店長や従業員らは有償
ボランティア。
(時給 630 円)
静岡県
清水銀座商店街
静岡市
大阪府
スーパーや八百屋が撤退したあとの空き店舗で、周辺農家が
野菜や果物を直接販売する朝市を実施している。
青山台商店会
吹田市
千里ニュータウンの青山台近隣センターにおいて、中核店舗
のスーパーの撤退後、残った十数店舗でつくる青山台商店会
が、2005 年 11 月に青空市を開始。2006 年 4 月に、目玉とす
るため、能勢町観光物産センターを誘致した。
富山県
富山市
富山市
生鮮食品や日用品の移動販売車を運行。各集落を回って、食
品や日用品を販売している。対象地域から市街地へはコミュ
ニティバスを乗り継いで約 1 時間かかるため高齢者には体
力的にきついこと、また、高齢者から、尐量の野菜などを必
要な分だけ手に入れたいという希望があったことから運行
を開始した。
愛知県
日進市
日進市
毎週金曜日に、3 箇所の公園で、市内の商業者の協力を得て、
野菜や魚、手作りパンなどを販売している。高齢のため車で
買い物に行けなくなった人が増加している住宅地の対策と
して、産業振興課が実施している。
(資料)各種資料から作成
100
(3) 泉北ニュータウン近隣センターの現状及び住民の意向
① 泉北ニュータウン近隣センターの現状
御池台近隣センター及び高倉台近隣センターの地区住民及び店舗経営者を対象に実
施されたアンケート調査及びヒアリング調査(2007 年度実施)によると、空店舗対策や
バリアフリー化、センター内の美化・安全性の確保について、地区住民及び商業事業者
双方から要望があり、特に、当時、核店舗(食料品スーパー)がなかった高倉台近隣セ
ンターにおいては、核店舗整備について、双方から要望があった。
一方で、近隣センターを利用しない理由や宣伝・周知の方法等については、商業事業
者は駐車場整備の必要性を強く感じているが地区住民はそれほど感じていない等、地区
住民と商業事業者の認識が異なる部分があり、今後、地区住民のニーズに即した対応を
取ることで、近隣センターの利用を促進できる可能性があることを伺うことができる。
しかしながら、商業事業者から「お客の要望に応えていくと負担が増えることになる」
という意見も出ていることから、近隣センターの活性化のためには、商業事業者の意欲
を高める必要もあると考えられる。
101
図表 IV-38 近隣センターに対する地区住民、商業事業者の意識・意向等の比較
項目
地区住民
商業事業者
近 隣 セ ン タ ー を ・近い
・近隣センター周辺の来客が为
利用する理由
・親しみ、愛着がある
・顔なじみ、固定客が多い
近
・アクセスが悪く、道路からみ
隣 近 隣 セ ン タ ー を ・品質・品揃えが不十分
セ 利用しない理由
・値段が高い
えない
ン
・駐車場の不備はそれほど多く ・駐車場の不備。駐車場整備は、
タ
ない
近隣センターの活性化にとっ
ー
の
て、重要課題。女性客は車の使
利
いやすい所に行く
用
・周辺商業施設との競合
意
識 宣伝・周知につい ・ホームページやちらしなどを ・周囲の道路沿いに近隣センタ
等 て
使った、宣伝やPRが足りない ーを示す案内看板の設置が必要
に
・新規住民の利用が低い
関
し 住 民 と 商 業 者 の ・地域活動において商業者との ・積極的な交流はない
て 関わり
かかわりはあまりない
・地区住民と商業事業者が対等
に話をするのは難しい
・空店舗をなくして欲しい
・シャッターが閉まっているの
近 空店舗について
隣
・雰囲気が暗くなる
は雰囲気が良くない
セ
・空店舗をなくす対策必要
ン
・食料品スーパーは活性化のた
タ 各店舗(食料品ス ・食料品スーパーが欲しい
ー ーパー)について
めに必要
の
施設の老朽化、
バ
・段差があり、バリアフリー化
・バリアフリー化が必要
店
舗 リアフリー等
されておらず、つかいにくい
・アーケードの拡大など雤天時
・
・施設が更新されず古い
の対応が必要
施
設 セ ン タ ー 内 の 安 ・人が尐なく、怖く感じること ・人が尐ない
に 全 性 や 美 化 に つ がある
・たばこの吸い殻、ゴミの散ら
関
いて
・たばこの吸い殻、ゴミの散ら
かし、壁への落書きが気になる
し
て
かし、壁への落書きが気になる
近隣センターの活性化 ・現状では、あまり期待できな ・現状ではどうにもならない場
に向けて
い
所
・周辺住民と一緒に盛り立てる ・近くの街角にお店がある利便
必要があるのでは
性をお客さんは忘れている
・身近な交流の場があれば
・活性化に向けて協力していき
・近くて、便利。衰退したら困 たい
る
・衰退してきてから住民が困る
・子育て支援の場が近隣センタ というのは矛盾している
ーにあれば
・お客の要望に応えていくと負
担が増えることになる
(資料)「泉北ニュータウンにおける近隣センター活性化事例研究報告書」(堺市企画部)
102
② 住民の意向
槙塚台の一戸建て住宅に居住する世帯を対象に実施された「泉北ニュータウン槙塚台
居住者のこれからの居住に関する調査」(2008 年実施)によると、現在の住まいや地域
の「買い物・医療施設の利便性」については、全体の約7割が満足又はまあ満足と回答
している。世帯为年齢別に見ると、70 歳以上で順位及び比率が高くなっている。特に、
4割以上が徒歩又は自転車で買い物に行く 75 歳以上の世帯において、8割以上が満足又
はまあ満足と回答している。
図表 IV-39 現在の住まいや地域についての評価
(資料)在宅・長寿のわがまちづくりモデル事業(その2)(堺市・特定非営利活動法人南大阪地域大学コンソーシアム・財団
法人堺都市政策研究所)
103
図表 IV-40 世帯主年齢別 住まいや地域の評価(満足+まあ満足)
満足+まあ満足
50 歳未満
(n=40)
50~59 歳
(n=31)
60~64 歳
(n=47)
65~69 歳
(n=62)
70~74 歳
(n=47)
75 歳以上
(n=31)
第1位
第2位
第3位
第4位
第5位
平均
自家用車の
利便性
87.5%
自然とのふ
れあい
87.5%
住宅の広さ
50.0%
街並みや景
観
77.5%
地域活動の
場所の確保
70.0%
59.4%
自然とのふ
れあい
93.5%
街並みや景
観
90.3%
自家用車の
利便性
87.1%
地域コミュ
ニティ・関
係
77.4%
地域活動の
場所の確保
77.4%
63.8%
自然とのふ
れあい
91.5%
街並みや景
観
83.0%
自家用車の
利便性
80.9%
住宅の広さ
76.6%
教育環境
76.6%
62.8%
自然とのふ
れあい
96.8%
街並みや景
観
90.3%
住宅の広さ
88.7%
自家用車の
利便性
83.9%
教育環境
79.0%
68.5%
街並みや景
観
93.6%
住宅の広さ
89.4%
自然とのふ
れあい
87.2%
自家用車の
利便性
76.6%
買い物・医
療施設の利
便性
76.6%
70.7%
住宅の広さ
90.3%
街並みや景
観
83.9%
買い物・医
療施設の利
便性
80.6%
歩行空間の
交通安全性
74.2%
63.2%
自然とのふ
れあい
93.5%
(資料)在宅・長寿のわがまちづくりモデル事業(その2)(堺市・特定非営利活動法人南大阪地域大学コンソーシ
アム・財団法人堺都市政策研究所)をもとに作成
104
図表 IV-41 世帯主年齢別 買い物の交通手段
(資料)在宅・長寿のわがまちづくりモデル事業(その2)(堺市・特定非営利活動法人南大阪地域大学コンソーシア
ム・財団法人堺都市政策研究所)
一方、高齢者にかかるハード・ソフトの項目については、多尐不満又は不満と回答し
た人が他項目に比べて多く、「高齢者向けサービスの情報」、「道路等の高齢者への配
慮」
、
「(住宅の)高齢者への配慮」については、約半数が多尐不満又は不満と回答してい
る。世帯为年齢別に見ると、これらの項目については、高齢者だけではなく、若い世代
の不満も高いことが分かる。また、「公共交通機関の利便性」については、全体の約4割
が多尐不満又は不満と回答しており、特に 50 歳未満で順位及び比率が高くなっている。
105
図表 IV-42 世帯主年齢別 住まいや地域の評価(多尐不満+不満)
多尐不満+不満
50 歳未満
(n=40)
50~59 歳
(n=31)
60~64 歳
(n=47)
65~69 歳
(n=62)
70~74 歳
(n=47)
75 歳以上
(n=31)
第1位
第2位
第3位
第4位
第5位
平均
道路等の高
齢者への配
慮
52.5%
公共交通機
関の利便性
52.5%
高齢者向け
サービスの
情報
52.5%
住宅、庭の
維持・管理
50.0%
住宅・周辺
の防犯性
45.0%
65.7%
住宅のいた
みの尐なさ
48.4%
高齢者への
配慮
58.1%
道路等の高
齢者への配
慮
58.1%
住宅・周辺
の防犯性
54.8%
高齢者向け
サービスの
情報
54.8%
高齢者向け
サービスの
情報
55.3%
道路等の高
齢者への配
慮
51.1%
住宅のいた
みの尐なさ
46.8%
住宅、庭の
維持・管理
44.7%
住宅・周辺
の防犯性
44.7%
28.7%
住宅・周辺
の防犯性
51.6%
高齢者向け
サービスの
情報
48.4%
高齢者への
配慮
46.8%
道路等の高
齢者への配
慮
46.8%
公共交通機
関の利便性
38.7%
27.0%
高齢者向け
サービスの
情報
48.9%
高齢者への
配慮
46.8%
道路等の高
齢者への配
慮
46.8%
住宅・周辺
の防犯性
38.3%
公共交通機
関の利便性
36.2%
25.2%
住宅・周辺
の防犯性
41.9%
高齢者への
配慮
38.7%
高齢者向け
サービスの
情報
38.7%
住宅、庭の
維持・管理
35.5%
33.0%
公共交通機
関の利便性
48.4%
道路等の高
齢者への配
慮
29.0%
20.5%
公共交通機
関の利便性
29.0%
(資料)在宅・長寿のわがまちづくりモデル事業(その2)(堺市・特定非営利活動法人南大阪地域大学コンソーシ
アム・財団法人堺都市政策研究所)をもとに作成
槙塚台校区全世帯を対象に実施された「地域活動・有償ボランティア活動に関する調
査」(2008 年実施)によると、回答者 1,626 人のうち約半数が何らかの地域活動に参加
しているが、高齢者・障害者を対象とする福祉サービスに参加している人は 90 人にとど
まっている。
106
図表 IV-43 地域活動等への参加状況(参加の有無)
参加している
参加していない
48.5%
51.5%
(資料)在宅・長寿のわがまちづくりモデル事業(その2)(堺市・特定非営利活動法人南大阪地域大学コンソーシ
アム・財団法人堺都市政策研究所)より作成
図表 IV-44 地域活動への参加状況(活動内容)
588
自治会などの活動
環境問題や地域美化に
関する活動
187
171
地域のスポーツや文化活動
123
防犯や防災に関する活動
高齢者・障害者を
対象とする福祉サービス
90
66
まちづくりに関する活動
35
その他
(複数回答)
0
100
200
300
400
500
600
700
(資料)在宅・長寿のわがまちづくりモデル事業(その2)(堺市・特定非営利活動法人南大阪地域大学コンソーシ
アム・財団法人堺都市政策研究所)
高齢者や子育て世代を対象に有償ボランティア活動を行う場合に、地域に必要と考え
るサービスについては、「高齢者の家事手伝い(調理、掃除、洗濯など)」、「高齢者への
声かけや見守り」、「高齢者の買い物代行」が上位を占めた。また、回答者自身によるサ
ービスの提供については、約8割の人が何らかのサービスの提供が可能であると回答し
ており、その内容は、
「高齢者への声かけや見守り」、「高齢者の買い物代行」、「高齢者の
話し相手、相談相手」が上位を占めている。
107
図表 IV-45 地域に必要なサービス
817
高齢者の家事手伝い(調理、掃除、洗濯など)
767
高齢者への声かけや見守り
746
高齢者の買い物代行
658
車での送迎(病院や駅への送迎)
住宅の簡単な補修、電球の交換等
536
高齢者の話し相手、相談相手
527
配食サービス
519
437
庭の手入れ、庭木の剪定
352
乳幼児の一時預かり
319
地域での健康づくりのサポート
87
ペットの世話や散歩
14
その他
(複数回答)
0
100 200 300 400 500 600 700 800 900
(資料)在宅・長寿のわがまちづくりモデル事業(その2)(堺市・特定非営利活動法人南大阪地域大学コンソーシ
アム・財団法人堺都市政策研究所)
図表 IV-46 回答者自身が提供可能なサービス
627
589
高齢者への声かけや見守り
高齢者の買い物代行
441
高齢者の話し相手、相談相手
347
326
高齢者の家事手伝い(調理、掃除、洗濯など)
車での送迎(病院や駅への送迎)
209
208
206
165
157
153
130
124
配食サービス
住宅の簡単な補修、電球の交換等
地域の公共施設の管理業務など
有償ボランティア活動の事務や連絡業務
地域での健康づくりのサポート
庭の手入れ、庭木の剪定
乳幼児の一時預かり
ペットの世話や散歩
18
その他
321
有償ボランティア活動への参加意思なし
(複数回答)
0
100
200
300
400
500
600
700
(資料)在宅・長寿のわがまちづくりモデル事業(その2)(堺市・特定非営利活動法人南大阪地域大学コンソーシ
アム・財団法人堺都市政策研究所)
(4) 生活の利便性等に関する考察
「(1)①市内における買い物サービスの事例」で示したように、堺市では、現在、複数
の宅配サービスや買い物代行サービスを利用することができる。しかしながら、高齢者
の生活の質について考えると、外出、適度な運動、さらには地域の人々とのふれあいの
機会を創出するという意味において、
「近隣商店での買い物」には、必要な商品の入手手
段に留まらない意義がある。
108
一方、「2.南区における商業への影響分析」や「3.堺区・北区における商業への
影響分析」を見ると、2035 年の年間販売額が 2005 年を下回ると予想されるところが多
く、中には、大きく割り込んでいるところもあり、このままでは店舗数が大きく減尐す
る可能性がある。売上の低迷により地域にあるスーパーが閉店する事例があるが、閉店
後の空き店舗に新たなスーパーを誘致しても、当初想定していたほど売上が伸びなかっ
たことから再び閉店してしまうケースが見られる。経営者の努力や熱意、高齢者の利用
だけでは限界があることから、店舗を維持させるためには、いかに地域全体で買い支え
るかということが重要になってくる。
若い世代の利用を促進するためには、
「(2)他都市における生活必需品販売者の維持方
策」で示したように、農家から直接仕入れた農産物の販売等による取扱商品の魅力向上、
徒歩や自転車で行くことができるところで日々の買い物をすることが地球温暖化防止に
役立つという環境面からのPRのほか、住民自ら出資する仕組みを作ることにより、
「自
分たちの店」という意識を高め、利用を促進することも考えられる。
「在宅・長寿の我がまちづくりモデル事業(その2)」で紹介されているように、泉北
ニュータウンの若い世代においても、高齢者にかかるハード・ソフトの項目について多
尐不満・不満と回答した人が多く、住民が高齢化に伴う様々な問題を身近に感じている
ことをうかがうことができる。高齢者の生活利便性のあり方について問題意識を共有
し、徒歩圏内にある近隣店舗を維持するためには、具体的にどのような協力が必要かに
ついて地域で考える機会を持つことも重要ではないかと考えられる。
また、前述の事例で紹介した買い物代行サービスや宅配サービスなどについては、多
くの事例があるものの、サービスエリアの網羅性などはサービス提供者まかせとなって
いることが多く、また福祉サービスに該当するのか商業サービスに該当するのかあいま
いな点もある。さらに、こういったサービスに、事例にもあるような高齢者の安否確認
の機能も含ませる場合、どのような体制が必要かなど今後の論議が必要な点が多数ある
と考えられる。
(5) 生活の利便性を維持するための方策
店舗が撤退するなどして、居住地域の買い物利便性が低下すると、住民がより利便性
の高い地域へと転出することが考えられる。その場合、利用者が減尐することで営業の
継続が困難になり、さらなる店舗の撤退につながるという悪循環が懸念される。
商圏内の小売業販売額は、
「消費支出総額」×「域内購買率(補正係数)
」で決定され
る。そのため、今後の政策の方向性としては、以下の2つのパターンが考えられる。
①地元と店舗との結びつきを強めることによる地域内購買率の向上
②地域外での購入も視野に入れた買い物利便性向上・維持(消費支出総額の維持)
(地域外での購入:ネット購買、買い物支援バス、商品宅配サービス等)
①のパターンでは、地域内購買率が上がることで、店舗の撤退を抑制し、地域商業の
109
維持が期待できる。このパターンに当てはまる事例としては、宮城県丸森町の「大張物
産センターなんでもや」
(商工会員らが出資、住民も協力金を負担、店長や従業員は有償
ボランティア)や、空き店舗での食料品や日用品の販売、移動販売車の運行などが挙げ
られる。
②のパターンでは、地域内購買率が下がる可能性もある。しかし、地域内にこだわら
ず、地域外での買い物についての利便性も向上させることが、全体としての住みやすさ
の向上につながり、地域内人口の転出抑制が期待できる。
地域外での買い物の利便性向上という側面にあてはまる事例としては、カタログ、イ
ンターネット等による購買や、地域外への買い物バスやタクシーの運行、スーパーや百
貨店等の商品宅配サービス、高齢者や働く女性向けの買い物代行などが挙げられる。
110
V.人口の維持・増加を目指すための施策の検討
これまでの調査を踏まえ、人口の維持・増加を目指すための施策を検討するにあた
り、まず以下のような項目の分析を行った。すなわち、人口の変動の要因と施策に関す
る他都市の事例を分析し、人口増加や人口減尐幅の縮小が見られる地域において、どの
ような取り組みが行われているか、また、人口集積の過程で住工混在問題が発生してい
る地域において、どのような取り組みが行われているか、また堺市は居住地域としてど
のようなイメージで見られているか、高齢化社会を迎えるにあたって居住地の選び方を
どのように考えているか、以上のような項目を分析することにより、人口の維持・増加
を目指すにあたり、施策展開において留意すべき点を抽出し、最後の具体的な施策の検
討につなげている。
1.人口の変動の要因と施策に関する他都市の事例分析
(1) 人口増加地域及び人口減尐率縮小地域の抽出
① 人口増加地域の抽出
人口 10 万人以上の市の中から、2003 年から 2008 年にかけての人口増加率が高い市を
上位から 10 市抽出した。
図表 V-1 増加率の高い自治体上位 10 市
人口(単位:人)
増加率
2003年
2008年
(2003年→2008年)
1 千葉県浦安市
139,809
156,532
12.0%
2 茨城県つくば市
184,876
197,837
7.0%
3 埼玉県戸田市
107,906
115,345
6.9%
4 神奈川県川崎市
1,258,605
1,340,801
6.5%
5 東京都府中市
227,230
240,676
5.9%
6 愛知県安城市
162,008
171,586
5.9%
7 兵庫県西宮市
442,045
465,951
5.4%
8 東京都調布市
202,426
213,226
5.3%
9 神奈川県海老名市
119,110
125,217
5.1%
10 愛知県東海市
100,333
105,464
5.1%
(資料)(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」
(注)2003 年から 2008 年の間に合併した自治体の 2003 年の人口は、合併前の自治体の人口の合計。
順位
市名
② 人口減尐率縮小地域の抽出
人口 10 万人以上の市の中から、1998 年から 2003 年にかけての人口縮小率から 2003
年から 2008 年にかけての人口減尐率の縮小幅が大きい市を上位から 10 市抽出した。
111
図表 V-2 減尐率の縮小幅が大きい自治体上位 10 市
人口(単位:人)
順位
市名
1998年
2003年
2008年
減尐率の縮小幅
1998年→ 2003年→
2003年
2008年
(B)-(A)
(A)
(B)
-2.1%
-0.2%
1.9%
-2.1%
-0.9%
1.2%
-1.8%
-0.8%
1.0%
-3.1%
-2.1%
1.0%
-3.4%
-2.9%
0.5%
-1.9%
-1.5%
0.4%
-1.9%
-1.7%
0.2%
-1.1%
-0.9%
0.2%
-1.0%
-0.8%
0.2%
-1.0%
-0.9%
0.1%
1 埼玉県三郷市
130,809
128,070
127,783
2 山梨県甲府市
199,362
195,139
193,388
3 兵庫県尼崎市
470,862
462,386
458,603
4 大阪府守口市
153,082
148,385
145,270
5 茨城県取手市
118,383
114,411
111,136
6 愛媛県新居浜市
130,409
127,926
126,024
7 大分県別府市
126,218
123,840
121,755
8 大阪府大東市
128,296
126,857
125,687
9 静岡県静岡市
723,734
716,650
710,854
10 宮崎県都城市
176,024
174,254
172,722
(資料)(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」
(注)1998 年から 2008 年の間に合併した自治体の 1998 年及び 2003 年の人口は、合併前の自治体の人口の
合計。
(2) 抽出地域における人口施策の調査
① 人口増加地域における人口施策
●千葉県浦安市
都心まで電車で約 20 分という立地の良さと、東京ディズニーリゾートが立地してい
ることによる知名度の高さ及びイメージの良さから、人口が増加しており、特に近年は
高層マンションの建設が活発化している。東京ディズニーリゾートを経営するオリエン
タルランドが市税全体の約 1 割を納め、財政力指数は全国 4 位となっており、子どもへ
の医療費助成について、乳幼児は無料、小中学生も自己負担の 200 円以外は市が肩代わ
りする等、子育て関連の施策にも力を入れている。
●茨城県つくば市
つくばエクスプレス開業の前々年に当たる 2003 年頃から住宅建築ブームが起こり、
人口が大きく増加した。秋葉原駅前の東京事務所では、企業誘致、観光PRなどに加え、
移住希望者の誘致も行っている。
●埼玉県戸田市
東京都に隣接していることから人口が増加している。特に近年は、埼京線戸田公園駅
周辺で大型分譲マンションの建築ラッシュがあった。
●神奈川県川崎市
武蔵小杉駅周辺の分譲マンションの建設ラッシュ等により、人口が増加している。新
旧住民の交流を促進し、暮らしやすいまちづくりを進めるため、地元自治会などがNP
O「小杉駅周辺エリアマネジメント」を設立した。また、中堅所得ファミリーを市外か
らも呼び込み定着させるための住宅の供給等の施策を展開しており、2006 年度特別有料
賃貸住宅の空家入居者の約 3 割が市外からの転入者となっている。
112
●東京都府中市
民間マンションの建設ラッシュ等により、人口が増加している。ワンルームマンショ
ンの乱立を防ぐため、25 戸以上のワンルームマンションを建設する場合は、総面積の 3
分の 1 以上を広さ 30 平方メートル以上のファミリータイプにすることを義務付けてい
る。
●愛知県安城市
JR三河安城駅周辺を中心に開発が進み、人口が増加している。
●兵庫県西宮市
2002 年の甲子園競輪場跡地への戸建て住宅及び大規模マンション建設、2006 年のゴ
ルフ練習場跡地への大規模マンション建設、2007 年のJRさくら夙川駅開業等により、
人口が大きく増加した。児童数急増による教室不足を受けて、西宮市教育委員会では、
2005 年から急増地域のマンション建設規制を実施しており、現在、受入困難地区に 1 校、
準受入困難地区に 4 校、今後児童の急増が見込まれる予測地区に 9 校が指定されている。
●神奈川県海老名市
JR海老名駅周辺を中心に高層マンションの立地が進み、人口が増加している。2008
年には子どもの通院医療費が原則無料になる助成制度の対象を小6までに広げる等、若
年層のさらなる呼び込みに向けた取組を行っている。
② 人口減尐率縮小地域における人口施策
●埼玉県三郷市
つくばエクスプレス開業に伴い新たに開設された三郷中央駅周辺の住宅建設が進ん
でいる。
●山梨県甲府市
2010 年完成予定の中心街の商業ビルの再開発事業において、店舗や居住空間を備えた
複合高層ビルを建設することによって、新たな集客とともに、定住人口の増加を目指し
ている。
●兵庫県尼崎市
人口減尐に歯止めをかけるきっかけとするため、市立中学校跡地売却に当たり、「地
域活性化のためファミリー世帯を呼び込める」、「世代を超えて居住できる」等の条件を
定め、コンペ方式でマンション開発業者を選定した。また、2004 年度に市外転出者に対
して実施したアンケートにおいて、
「学校教育への不満」を訴える回答が目立ったことか
ら、小学校に計 20 人以上の補助教員を配置する等により学力の向上を目指している。さ
らに、子育て世帯が住宅を購入する際の補助(最大 45 万円)等を行い、人口流出抑制に
113
取り組んでいる。
●大阪府守口市
三洋電機淀川工場跡地に分譲マンション群の建設が進んでおり、2009 年 3 月の完成時
には、分譲マンション 7 棟に 1,163 世帯、3,500 人が入居する予定である。郊外型ニュ
ータウンのような人口構成の偏りをなくすために、様々なタイプの住居を用意すること
によって幅広い世帯の居住を目指している。
●茨城県取手市
2011 年 3 月に関東鉄道常総線の新駅が開設されることになっている。新駅開設予定地
周辺では、独立行政法人都市再生機構が、約 37 ヘクタールの住宅用地を造成しており、
約 6,100 人の定住人口を見込んでいる。
●愛媛県新居浜市
東予広域都市計画区域における市街化区域と市街化調整区域とを区分する線引きの
廃止によって旧調整区域での農地転用が増加しており、分譲マンション及び一戸建ての
建築が進んでいる。
●大分県別府市
市内に立地している立命館アジア太平洋大学の留学生を中心に外国人登録数が増加
している。市では、留学生が地域に溶け込めるように、留学生自ら小中学校を訪れて自
国の文化を教える「国際理解教室」の開催や、家賃の安い市営住宅の提供などを行って
いる。
●大阪府大東市
工場跡地へのマンションや戸建ての建設が進んでいる。
(3) その他の地域における人口施策の調査
●北海道弟子屈町
移住対策会議(庁内プロジェクト)を設置し、移住広報リーフレットの作成・配布、
北海道国際航空機内誌への広告掲載、首都圏移住キャンペーンの実施、町内宿泊施設に
よるお試し暮らしの実施、移住者専用住宅の設置、住宅資金利子補給、移住アドバイザ
ー制度の運用、移住体験ツアーの実施、移住相談ワンストップ窓口の設置等の取組を行
っている。
●北海道室蘭市
市や飲食店組合により運営委員会を組織し、転入者及び短期移住者全員に、「歓鯨(か
んげい)ウェルカムパス」
(市内 123 店で使用できる割引パス)を発行している。(有効
114
期間は転入者 1 年間、短期移住者 3 ヶ月)
●宮城県大崎市
宮城大学と、人口増加策や観光戦略など振興策全般について大学が学術面から支援す
る連携協力協定を締結している。2007 年には、大学による移動開放講座を行った。
●長野県飯山市
2006 年に「いいやま住んでみません課」を新設し、市外から転入者が土地を購入して
住宅を建てる際に建築費を補助する制度を創設した。(5 年間で計 225 万円)
●長野県下条村
若年世帯向け集合住宅の建設、中学 3 年までの医療費の無料化、診療所のある福祉施
設や図書館、文化ホールの整備等の取組を行っている。
●東京都新宿区
家族向けの比較的広い部屋を多く設けた新築マンションの容積率を大幅に緩和して
いる。
●東京都豊島区
ワンルームマンション建設を規制する「狭小住戸集合住宅税」を導入している。
●神奈川県小田原市
生産年齢世代の転入と定住を促進するため、市に新たに転入し、新幹線を利用して東
京・静岡方面へ通勤する人を対象に、新幹線新規通勤費補助金として、交通費の自己負
担額の一部を助成している。
●岐阜県飛騨市
田舎暮らし斡旋支援公社を設立し、体験モデル住宅をオープンさせた。モデル住宅の
2006 年度の利用実績は 41 組 114 人で、うち 5 世帯が物件契約に至った。また、移住者
に対するリフォーム経費の助成も行っている。
●鳥取県鳥取市
人口増加の数値目標(2006 年 200,974 人→2010 年 203,000 人)を設定し、定住促
進のための相談員(嘱託職員)の設置、子育て支援専用ホームページの開設、市内の空
き家で田舎暮らしを体験してもらう「定住体験」事業の開始、市長が定住を考えている
人に地域の魅力をアピールする「市長からの手紙」事業の開始、子どもが 3 人以上いる
家庭を対象に、市が募った協賛店で商品の値引き等の特典が受けられる「とりっこカー
ド」の発行等の取組を行っている。また、若者に魅力的な街づくりの提言をしてもらう
115
ために、約 30 人の大学生らを集めた会議を設立した。
●四国
四国への移住・交流の拡大を図るため、四国 4 県並びに四国エリアをカバーする団体・
企業が「癒しの国・四国
交流・定住促進事業」実行委員会を組織し、首都圏及び関西
圏における、四国の魅力を発信し四国への交流・定住者の拡大を図るためのフェアや、
大都市圏居住者等の四国へのお試し移住を通じた四国への交流・定住者の拡大に向けた
調査研究事業等を実施している。
●福岡県北九州市
市外からの転入者に対し、住宅購入借入金に対する利子補給を実施している。また、
住宅メーカー・住宅供給公社と連携し、インターネットを活用して、住宅、仕事、生活
情報など、転入のための総合的な情報を全国に向けて発信している。
(4) 20 歳代をはじめとする若年層の人口流出防止策の事例調査
●新潟県
若者の都市部流出に対する対策として、若者が働ける企業誘致や創業支援に加え、首
都圏の大学の就職支援担当者を新潟に招き、県内企業をバスで回る視察会を実施する等
大学を通じた県出身者へのUターンの働きかけを行った。就職後、2、3年で転職する
若者に対しても、新潟へのUターンを促す事業を行っている。さらに、進学で県を離れ
る若者を減らすため、県内大学の魅力向上策や県立大学の設置等に取り組んでいる。
●茨城県大子町
若い世代向け町営住宅のデザインを建設業者から募集している。デザインの選定は、
町内の若い女性らが行っており、2009 年度は異なるデザインの住宅 4 戸が建設された。
若者が好むようなデザイン重視の住宅を建設することで、若者の流出対策に取り組んで
いる。
●埼玉県秩父市
市内の産業や企業をアピールした雇用対策DVD「秩父に住んで、働こう!」を作成
した。140 社で構成される秩父地域雇用対策協議会において企画されたもので、成人式
や就職説明会の参加者、市内の高校生等に配布することで、若者労働者の流出抑制に取
り組んでいる。
●兵庫県姫路市
大規模液晶工場の立地等を背景に、地域の人材育成を強化し企業誘致を促進するた
め、2011 年度の開校を目指して高等専門学校の誘致を行っている。
116
●鳥取県鳥取市
人口流出を防ぐため、鳥取環境大学及び市内の専門・専修学校の学生を対象に入学時
や就職時に奨励金を支給している。入学奨励金は、市内に在住あるいは在学の高校生が
鳥取環境大学に入学した場合、入学金の半額に相当する 12 万 5 千円を支給するもので、
就職奨励金は、鳥取環境大学又は市内の専門・専修学校を卒業し、市内に就職して居住
した場合に 3 万円~12 万 5 千円を支給するものである。また、鳥取環境大学では、きめ
細かい就職支援が行われており、2007 年度には環境政策学科に「山陰地域有力企業就職
コース」が設置された。
●香川県
県人口減尐対策推進本部において、「若年人口の流出傾向を抑え、流出した人材を呼
び戻す」
「県内移住を促進し、新たな人材を呼び込む」「尐子化の流れを変える」の 3 つ
を柱とした重点方策を掲げ、若年人口対策として、Uターン就職を拡大する取組や企業
誘致などによる魅力ある受け皿づくり等の施策を実施している。
●山口県下関市
市内に住む独身男女を対象とした若者の出会いと交流を促進し、若者の流出を防ぐた
め、料理教室やクルージング等の「次世代若者交流イベント」を実施している。
●福岡県、北九州市、飯塚市等
大学、半導体関連企業、自動車産業等の集積を活かしつつ、戦略的研究開発の推進や
国際展開力の強化、人材育成機能の強化に取り組むことによって、世界最先端のシステ
ムLSI開発拠点の構築を目指している。
●福岡県北九州市
企業と就職希望者を仲介し、面接日時の調整などをする「U・Iターン促進事業」を
行っている。
117
2.住工混在問題への対応の検討
(1) 堺市と比較対象地域の住工混在の現状把握
総人口と製造業従業者数の都府内シェアを見ると、堺市では両者がほぼ同じ割合であ
るのに対し、東大阪市と東京都大田区では総人口に比べ製造業従業者数の都府内シェア
の割合が大きい。
従業者規模別事業所数を見ると、堺市の従業者規模1人~3人の事業所数の構成比は
33.6%で、東大阪市の 43.7%、大田区の 50.0%に比べて小さい。一方、堺市の従業者規
模 300 人以上の事業所数の構成比は 0.4%で、東大阪市の 0.0%、大田区の 0.1%に比べ
て大きい。
図表 V-3 総人口と製造業従業者数の都府内シェア
12.0%
人口
10.0%
製造業従業者数
8.0%
6.0%
4.0%
2.0%
0.0%
堺市
東大阪市
東京都大田区
(資料)平成 17 年国勢調査、平成 17 年「大阪の工業(工業統計調査結果表)」、平成 17 年「大田区の工
業(全数調査)工業統計調査報告」
118
図表 V-4 従業者規模別事業所数等(堺市)
(単位:ヶ所、人、百万円)
従業者規模
1人~ 3人
4人~ 9人
10人~ 19人
20人~ 29人
30人~ 99人
100人~299人
300人~ 総数
事業所数
993 ( 33.6%
979 ( 33.2%
459 ( 15.6%
208 ( 7.0%
229 ( 7.8%
71 ( 2.4%
12 ( 0.4%
2,951 ( 100.0%
)
)
)
)
)
)
)
)
従業者総数
2,076 ( 3.9%
5,993 ( 11.4%
6,338 ( 12.0%
4,975 ( 9.4%
12,584 ( 23.8%
11,980 ( 22.7%
8,818 ( 16.7%
52,764 ( 100.0%
)
)
)
)
)
)
)
)
製造品出荷額等
14,420 ( 0.5%
78,583 ( 2.9%
107,855 ( 4.0%
118,880 ( 4.4%
390,296 ( 14.4%
903,617 ( 33.3%
1,099,261 ( 40.5%
2,712,912 ( 100.0%
)
)
)
)
)
)
)
)
(資料)平成 17 年「大阪の工業(工業統計調査結果表)」
図表 V-5 従業者規模別事業所数等(東大阪市)
(単位:ヶ所、人、百万円)
従業者規模
1人~ 3人
4人~ 9人
10人~ 19人
20人~ 29人
30人~ 99人
100人~299人
300人~ 総数
事業所数
2,821 ( 43.7%
2,187 ( 33.9%
793 ( 12.3%
346 ( 5.4%
259 ( 4.0%
46 ( 0.7%
3 ( 0.0%
6,455 ( 100.0%
)
)
)
)
)
)
)
)
従業者総数
5,734 ( 9.6%
12,886 ( 21.6%
10,938 ( 18.4%
8,464 ( 14.2%
13,373 ( 22.4%
6,779 ( 11.4%
1,397 ( 2.3%
59,571 ( 100.0%
)
)
)
)
)
)
)
)
製造品出荷額等
42,959 ( 3.6%
162,318 ( 13.8%
183,347 ( 15.6%
185,160 ( 15.7%
343,138 ( 29.1%
225,683 ( 19.2%
34,597 ( 2.9%
1,177,202 ( 100.0%
)
)
)
)
)
)
)
)
(資料)平成 17 年「大阪の工業(工業統計調査結果表)」
図表 V-6 従業者規模別事業所数等(東京都大田区)
(単位:ヶ所、人、百万円)
従業者規模
1人~ 3人
4人~ 9人
10人~ 19人
20人~ 29人
30人~ 99人
100人~299人
300人~ 総数
事業所数
2,387 ( 50.0%
1,529 ( 32.0%
496 ( 10.4%
214 ( 4.5%
122 ( 2.6%
27 ( 0.6%
3 ( 0.1%
4,778 ( 100.0%
)
)
)
)
)
)
)
)
従業者総数
4,900 ( 13.0%
8,653 ( 23.0%
6,775 ( 18.0%
5,182 ( 13.8%
6,229 ( 16.5%
4,249 ( 11.3%
1,653 ( 4.4%
37,641 ( 100.0%
(資料)平成 17 年「大田区の工業(全数調査)工業統計調査報告」
119
)
)
)
)
)
)
)
)
製造品出荷額等
37,929 ( 5.0%
106,862 ( 14.0%
117,848 ( 15.5%
125,412 ( 16.5%
155,189 ( 20.4%
139,452 ( 18.3%
78,394 ( 10.3%
761,087 ( 100.0%
)
)
)
)
)
)
)
)
(2) 堺市の住工混在問題の現状
財団法人堺都市政策研究所「製造業の実態に関するアンケート調査」によると、工場・
住宅・店舗等の混在地域に立地する工場で、騒音や振動等についての苦情が多くなって
いる。人口と製造業従事者の市内シェアを見ても、人口が多くかつ製造業従事者の多い
地域と騒音や振動等についての苦情が発生している地域が重なることが多かった。
堺市では、住工混在問題は市域全域で発生しているわけではなく、特定の地域に集中
している。
図表 V-7 工場・住宅・店舗等の混在地域に立地する工場
(資料) 財団法人堺都市政策研究所「製造業の実態に関するアンケート調査」
(注) 上記アンケート調査は、堺商工会議所、堺市美原商工会、和泉商工会議所、高石商工会議所の会員の
うち、従業員数 10 人以上の製造事業所(堺市内 726 事業所)を対象に、事業所概要、経営環境、経営課
題等を尋ねた調査。2008 年 11・12 月に実施し、堺市内の事業所から 251(34.6%)の回答を得た。
120
図表 V-8 製造拠点周辺からの苦情の発生状況
騒音
異臭
振動
駐車・渋滞
大気汚染
夜間・休日操業
その他
(資料) 財団法人堺都市政策研究所「製造業の実態に関するアンケート調査」
121
図表 V-9 人口と製造業従業者の市内シェア(堺区①)
122
図表 V-10 人口と製造業従業者の市内シェア(堺区②)
123
図表 V-11 人口と製造業従業者の市内シェア(中区)
124
図表 V-12 人口と製造業従業者の市内シェア(東区)
125
図表 V-13 人口と製造業従業者の市内シェア(西区)
126
図表 V-14 人口と製造業従業者の市内シェア(南区)
127
図表 V-15 人口と製造業従業者の市内シェア(北区)
128
図表 V-16 人口と製造業従業者の市内シェア(美原区)
129
(3) 住工混在問題への対応に関する事例
① 住工分離に向けた取組の事例
ア. 既存の工場集積地における取組の事例
既存の工場集積地において、工場の立地を促進し、住宅等の建設を抑制することによ
って住工分離を実現しようとする取組には、以下のような事例がある。
工場の立地を促進する取組としては、地域内での工場の新設・増改築時の補助金交付
及び固定資産税等減額や、集合工場の建設がある。
住宅等の建設を抑制する取組としては、条例や地区計画によるマンション等の建設禁
止がある。
図表 V-17 既存の工場集積地における取組の事例
都市名
内容
神奈川県相模原市
住工混在問題解消及び市内産業活性化のために、産業集積促進条
例を制定した。最低投資額を満たせば施設整備費の 10%以内(最
大5億円)を交付するほか、固定資産税・都市計画税の軽減や、
一定以上の新規雇用に対する奨励金交付等の優遇措置がある。
大阪府
工場の府外への移転を防ぐとともに中小企業の再投資を促すた
め、産業集積促進税制を改正して、産業集積地域内で企業が工場
を新設・増改築する場合、工場や機械設備費用の 10%を補助する
ほか、不動産取得税も2分の1相当額を軽減する制度を設けた。
八尾、堺、高石、東大阪、枚方、豊中の6市を特定地域としてい
る。
大阪府東大阪市
市内で最も企業が集積している高井田地域に、中小製造業を対象
とした賃貸集合工場を建設中。2011 年3月以降に順次完成予定
で、最終的には 30~40 社の入居を想定している。中小製造業の市
外への流出を防ぐとともに、産業技術支援センターを同居させる
ことで、入居企業の技術力向上も狙っている。
東京都板橋区
工場地区で 15 戸以上のマンション建設を制限する地区計画を策定
した。
兵庫県尼崎市
金属メーカーなどの工場が集まる同市扶桑町に、住宅やマンショ
ンなど工場や倉庫以外の建物を建設することを禁止した。工場が
閉鎖した場合、その後の跡地利用も制限。扶桑町を特別用途地区
に変更した上で、新しい建築条例で建築物を規制している。
(資料)各種資料から作成
イ. 他地域への工場移転を促す取組の事例
市内の他地域に既存の工場集積地内の工場を移転することによって、住工分離を実現
しようとする取組には、新たに産業団地を造成し移転を促すもののほか、市街化調整区
130
域の規制緩和を行い立地誘導地区を設定した事例等があった。
図表 V-18 他地域への工場移転を促す取組の事例
都市名
栃木県栃木市
内容
市内の中小工場の操業環境の改善及び生産施設の拡張等を支援す
るため、皆川城内産業団地を造成した。合わせて市外からの企業
誘致も積極的に行った。同産業団地内に立地する企業のうち、工
場等新設費用1億円以上又は従業員 10 人以上の企業に対し、3年
間、固定資産税の3分の1を軽減したほか、企業との交渉の仲介
等を行った宅地建物取引業者等に対し、工場新設等にかかる費用
の1%(上限 3,000 万円)の報奨金を支払った。
静岡県浜松市
工場用地確保のために、市街化調整区域において、開発を許容す
る区域「立地誘導地区」の設定する規制緩和を行った。市では、
住工混在地区からの移転や工場を拡張する場合には、周辺環境や
インフラ整備などの状況を考慮した誘導を行うこととしており、
改正都市計画法の施行に合わせて、迅速、的確に対応するための
要領を作成した。
兵庫県尼崎市
臨海部に埋立地「フェニックス」を整備中。1990 年の整備開始当
初は、住工混在地区の解消を目的としていたが、阪神大震災後の
区画整理やほかの工業用地の整備などで移転ニーズは減尐してい
る。
(資料)各種資料から作成
② 住工共生に向けた取組
住工共生に向けた取組としては、マンション建設時の事前協議の義務付けや工場・住
宅間への緩衝地帯の設置等の事例があった。また、地元住民や行政等が住工共生のまち
づくりについて話し合う場を設けている事例もあった。
131
図表 V-19 住工共生に向けた取組の事例
都市名
内容
東京都大田区
1978 年に、工場地区でのマンション建設計画の事前公開などを定
めた条例を制定した。また、2004 年には、一定規模以上のマンシ
ョンを建設する場合は、区と事前協議をするよう義務付けた開発
指導要綱を制定した。
神奈川県横浜市
京浜臨海部などの工場地帯にマンションが乱立するのを防ぐた
め、工業集積地域内で 9,000 平方メートル以上の土地を取引する
場合、売为に契約6ヶ月前までの事前届出を求める要綱を制定し
た。利用目的がふさわしくないと判断すれば、市から再考を求め
る場合もあるが、拘束力はない。
大阪府大阪市
西淀川区御幣島・竹島両地区の中小企業約 30 社で「企業環境を守
る協議会」を結成し、工場跡地を買い取って住宅との緩衝地帯に
したり、看板を立てて転居してくる住民に騒音やにおいについて
理解を求める等の取組を行っている。
大阪府東大阪市
・高井戸地区の工場経営者を含む自治会住民らが「まちづくり協
議会」を設立し、都市計画の専門家や府・市の担当者も交えて住
工共存に向けて話し合った。
・学識経験者や市内の中小製造業経営者、地元住民、行政関係者
らで構成する「住工共生地域整備調査検討委員会」を設置した。
市は今後、提出された報告書をもとに国への政策提言をまとめる
予定。
大阪府大東市
市域の一定地域にモデル地区を設定し、産学民間が連携して実態
に見合った解決策を検討することによって「住工調和のとれたも
のづくりの産業地区」を実現し、その成果を全市に拡げることを
目指す「住工調和ものづくりモデル地区構築事業」を実施した。
当該事業において作成されたたたき台をもとに、2009 年 3 月に、
「住工調和の基本計画」が策定される予定。
(資料)各種資料から作成
132
3.堺市の対外的な認知度と人口移動に関する意向
人口の維持・増加を目指すにあたり、居住地の選択にあたって重要な要素を抽出する
ため、インターネットを用いたアンケート調査を実施した。
「住宅地イメージと住みかえる際の意向に関するアンケート」においては、転居の機
会が他の年代と比べて相対的に高い 20~40 歳代を対象に、堺市の住宅地が近隣他市町の
住宅地と比較して、どのようなイメージを持たれているか、また転居にあたって重視す
る要件は何かなどを把握した。
「高齢期の住まい方、暮らし方に関するアンケート」では、50 歳以上の男女を対象に、
駅までの移動手段、車の運転を続ける年齢、高齢期の住まい方における住居の不安、転
居にあたって重視する要件を把握し、地域の人口の維持に向け、高齢者が住み続けるた
めに求められることを検証した。
(1) 住宅地イメージと住みかえる際の意向に関するアンケート
① 調査概要
対象…大阪府・兵庫県(阪神間)に在住の 20~40 歳代の男女 300 名(回収ベース。
但し、堺市居住者を除く)
内容…住宅地の認知度とイメージ、住みかえる際に重視する要件などを調査。
② 調査結果
ア. 回答者の属性
● 居住地
大阪市が 4 分の 1 を占め、他の大阪府内の市町村で半数、神戸・阪神地域で残りの 4
分の 1 という構成となっている。
神戸市
11.0%
大阪市
25.3%
阪神地域
14.0%
北大阪(北摂)地域
15.7%
泉州地域(堺市除
く)
8.3%
北河内地域
11.3%
南河内地域
6.3%
中河内地域
8.0%
N=300
133
● 現在の住宅の形状
一戸建ての持ち家と、集合住宅の賃貸がそれぞれ 4 割弱ずつを占める。
その他
3.0%
一戸建(持ち家)
38.3%
マンション・集合住宅
(賃貸)
37.7%
マンション・集合住宅
(持ち家)
18.0%
n=300
一戸建(賃貸)
3.0%
● 居住年数
3 年以上 10 年未満という回答が最も多い。
1年未満
8.3%
10年以上
32.7%
1年以上3年未満
20.3%
3年以上10年未満
38.7%
n=300
134
● 家族構成
20 歳代は半数強が親などの親族と同居中であり、40 歳代は半数以上が親として核家
族を形成している。
その他
1.7%
夫婦とあなたまたは配
偶者の親
1.0%
夫婦と子供と親(三世
代同居)
3.7%
一人暮らし
19.0%
夫婦と子供(あなたが
夫か妻)
37.0%
親など親族と同居
26.7%
夫婦のみ
11.0%
n=300
(単位:全体のみ人、あとは%)
全体
全体
夫婦と子
一人暮ら
夫婦と子 供と親
し(独 親など親
供(あな (三世代
夫婦のみ
身・単身 族と同居
たが夫か 同居:あ
赴任)
妻)
なたが夫
か妻)
300
150
50
50
50
150
50
50
50
男性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
性別/
年代 女性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
19.0
20.0
28.0
24.0
26.7
25.3
52.0
14.0
10.0
8.0
18.0
18.0
26.0
10.0
28.0
54.0
16.0
14.0
11.0
12.0
8.0
14.0
14.0
10.0
6.0
14.0
10.0
● 年収
300 万円以上 600 万円未満が最も多い。
1200万円以上
5.7%
900万円以上~1200万
円未満
7.3%
300万円未満
19.3%
600万円以上~900万
円未満
25.3%
300万円以上~600万
円未満
42.3%
n=300
135
37.0
39.3
12.0
42.0
64.0
34.7
16.0
34.0
54.0
3.7
3.3
0.0
6.0
4.0
4.0
2.0
8.0
2.0
夫婦とあ
なたまた
は配偶者
の親(あ
なたが夫
か妻)
1.0
0.0
0.0
0.0
0.0
2.0
0.0
0.0
6.0
その他
無回答
2
0
0
0
0
3
4
2
4
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
イ. 住宅地の認知度とイメージ
● 全体認知度
イメージが良く、認知度が高いのは芦屋・宝塚・西宮などの阪神間の各都市である。
大阪市内では帝塚山が良いイメージでの認知度が高い。
大美野、浜寺といった堺市内の住宅地は「知らない」「イメージが無い」といった回
学園前 武庫之荘
御影
西宮
宝塚
須磨
芦屋
堀江
浜寺
なかもず 和泉NT 帝塚山 高槻・茨木 千里NT 泉北NT
彩都
香里園
くずは
大美野
上町
答が多い。
良い/どちらかというと良い
悪い/どちらかというと悪い
イメージが無い/知らない
良い/どちらかというと良い
悪い/どちらかというと悪い
イメージが無い/知らない
良い/どちらかというと良い
悪い/どちらかというと悪い
イメージが無い/知らない
良い/どちらかというと良い
悪い/どちらかというと悪い
イメージが無い/知らない
良い/どちらかというと良い
悪い/どちらかというと悪い
イメージが無い/知らない
良い/どちらかというと良い
悪い/どちらかというと悪い
イメージが無い/知らない
良い/どちらかというと良い
悪い/どちらかというと悪い
イメージが無い/知らない
良い/どちらかというと良い
悪い/どちらかというと悪い
イメージが無い/知らない
良い/どちらかというと良い
悪い/どちらかというと悪い
イメージが無い/知らない
良い/どちらかというと良い
悪い/どちらかというと悪い
イメージが無い/知らない
良い/どちらかというと良い
悪い/どちらかというと悪い
イメージが無い/知らない
良い/どちらかというと良い
悪い/どちらかというと悪い
イメージが無い/知らない
良い/どちらかというと良い
悪い/どちらかというと悪い
イメージが無い/知らない
良い/どちらかというと良い
悪い/どちらかというと悪い
イメージが無い/知らない
良い/どちらかというと良い
悪い/どちらかというと悪い
イメージが無い/知らない
良い/どちらかというと良い
悪い/どちらかというと悪い
イメージが無い/知らない
良い/どちらかというと良い
悪い/どちらかというと悪い
イメージが無い/知らない
良い/どちらかというと良い
悪い/どちらかというと悪い
イメージが無い/知らない
良い/どちらかというと良い
悪い/どちらかというと悪い
イメージが無い/知らない
良い/どちらかというと良い
悪い/どちらかというと悪い
イメージが無い/知らない
0
50
100
136
150
200
250
300
大美野の名前は 20 歳代だけでなく、40 歳代女性にもほとんど知られていない。
(単位:全体のみ人、あとは%)
全体
全体
1
上
町
台
地
男性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
性別/
年代 女性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
2
大
美
野
男性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
性別/
年代 女性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
3
く
ず
は
男性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
性別/
年代 女性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
全体
全体
全体
4
香
里
園
男性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
性別/
年代 女性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
5
彩
都
男性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
性別/
年代 女性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
全体
300
150
50
50
50
150
50
50
50
300
150
50
50
50
150
50
50
50
300
150
50
50
50
150
50
50
50
300
150
50
50
50
150
50
50
50
300
150
50
50
50
150
50
50
50
良いイ
メージ
10.0
11.3
14.0
10.0
10.0
8.7
8.0
10.0
8.0
2.0
2.0
0.0
4.0
2.0
2.0
0.0
4.0
2.0
5.7
6.0
6.0
12.0
0.0
5.3
6.0
0.0
10.0
7.0
11.3
10.0
22.0
2.0
2.7
2.0
2.0
4.0
6.3
7.3
2.0
16.0
4.0
5.3
8.0
4.0
4.0
137
どちらか どちらか
というと というと
良いイ
悪いイ
メージ
メージ
29.0
30.7
28.0
30.0
34.0
27.3
22.0
26.0
34.0
7.3
8.0
4.0
8.0
12.0
6.7
6.0
8.0
6.0
29.7
27.3
30.0
18.0
34.0
32.0
24.0
32.0
40.0
39.3
34.7
32.0
28.0
44.0
44.0
34.0
46.0
52.0
27.7
28.7
26.0
24.0
36.0
26.7
24.0
24.0
32.0
14.3
13.3
8.0
18.0
14.0
15.3
14.0
22.0
10.0
2.0
1.3
0.0
4.0
0.0
2.7
2.0
4.0
2.0
9.3
7.3
2.0
12.0
8.0
11.3
12.0
16.0
6.0
10.0
11.3
10.0
10.0
14.0
8.7
10.0
10.0
6.0
8.0
11.3
10.0
14.0
10.0
4.7
4.0
6.0
4.0
悪いイ
メージ
3.0
4.7
6.0
6.0
2.0
1.3
2.0
2.0
0.0
1.0
1.3
2.0
2.0
0.0
0.7
2.0
0.0
0.0
2.3
4.0
2.0
6.0
4.0
0.7
2.0
0.0
0.0
2.3
3.3
2.0
6.0
2.0
1.3
2.0
0.0
2.0
3.0
5.3
6.0
8.0
2.0
0.7
0.0
0.0
2.0
名前は
知らな
知ってい
い、聞い
るが、特
たことが
にイメー
ない
ジはない
32.0
30.7
26.0
28.0
38.0
33.3
26.0
34.0
40.0
17.3
21.3
14.0
28.0
22.0
13.3
12.0
18.0
10.0
39.7
39.3
28.0
42.0
48.0
40.0
36.0
42.0
42.0
32.3
32.0
28.0
32.0
36.0
32.7
32.0
34.0
32.0
23.3
21.3
24.0
16.0
24.0
25.3
24.0
30.0
22.0
11.7
9.3
18.0
8.0
2.0
14.0
28.0
6.0
8.0
70.3
66.0
80.0
54.0
64.0
74.7
78.0
66.0
80.0
13.3
16.0
32.0
10.0
6.0
10.7
20.0
10.0
2.0
9.0
7.3
18.0
2.0
2.0
10.7
20.0
8.0
4.0
31.7
26.0
32.0
22.0
24.0
37.3
40.0
36.0
36.0
無回答
0.0
0
0
0
0
0
0
0
0
0.0
0
0
0
0
0
0
0
0
0.0
0
0
0
0
0
0
0
0
0.0
0
0
0
0
0
0
0
0
0.0
0
0
0
0
0
0
0
0
30 歳代の男性は泉北ニュータウン、千里ニュータウンに比較的良いイメージを抱いて
いる人が多い。
帝塚山に良いイメージを抱いている人は 30 歳代、40 歳代で多く、20 歳代ではイメー
ジを持っていない人が多い。
(単位:全体のみ人、あとは%)
全体
全体
6
泉
北
N
T
男性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
性別/
年代 女性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
全体
千
里
N
T
男性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
性別/
年代 女性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
全体
8
高
槻
・
茨
木
男性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
性別/
年代 女性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
9
帝
塚
山
男性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
性別/
年代 女性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
全体
全体
男性全体
20~29歳
1
30~39歳
0
40~49歳
和 性別/
泉 年代 女性全体
20~29歳
N
30~39歳
T
40~49歳
300
150
50
50
50
150
50
50
50
300
150
50
50
50
150
50
50
50
300
150
50
50
50
150
50
50
50
300
150
50
50
50
150
50
50
50
300
150
50
50
50
150
50
50
50
良いイ
メージ
6.7
8.0
0.0
20.0
4.0
5.3
8.0
4.0
4.0
12.7
15.3
8.0
26.0
12.0
10.0
10.0
10.0
10.0
9.7
8.7
4.0
14.0
8.0
10.7
14.0
10.0
8.0
31.3
30.7
22.0
38.0
32.0
32.0
26.0
36.0
34.0
5.0
5.3
4.0
8.0
4.0
4.7
6.0
4.0
4.0
138
どちらか どちらか
というと というと
良いイ
悪いイ
メージ
メージ
29.7
28.0
34.0
28.0
22.0
31.3
24.0
40.0
30.0
44.3
41.3
50.0
32.0
42.0
47.3
48.0
50.0
44.0
42.3
41.3
46.0
38.0
40.0
43.3
42.0
44.0
44.0
37.3
36.0
24.0
36.0
48.0
38.7
30.0
32.0
54.0
17.0
16.7
8.0
26.0
16.0
17.3
12.0
22.0
18.0
17.7
20.0
10.0
18.0
32.0
15.3
16.0
14.0
16.0
12.3
13.3
4.0
16.0
20.0
11.3
4.0
16.0
14.0
11.0
12.0
14.0
16.0
6.0
10.0
8.0
14.0
8.0
2.3
2.0
2.0
4.0
0.0
2.7
2.0
2.0
4.0
18.3
17.3
14.0
18.0
20.0
19.3
16.0
22.0
20.0
悪いイ
メージ
7.3
10.0
10.0
12.0
8.0
4.7
0.0
8.0
6.0
4.7
7.3
8.0
8.0
6.0
2.0
0.0
2.0
4.0
5.0
8.0
4.0
14.0
6.0
2.0
2.0
4.0
0.0
1.0
2.0
4.0
2.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
6.0
6.7
8.0
8.0
4.0
5.3
6.0
8.0
2.0
名前は
知らな
知ってい
い、聞い
るが、特
たことが
にイメー
ない
ジはない
33.0
28.0
30.0
20.0
34.0
38.0
38.0
34.0
42.0
24.7
22.0
28.0
18.0
20.0
27.3
34.0
20.0
28.0
30.3
29.3
30.0
18.0
40.0
31.3
28.0
26.0
40.0
21.3
24.7
38.0
18.0
18.0
18.0
26.0
24.0
4.0
41.0
43.3
48.0
34.0
48.0
38.7
38.0
34.0
44.0
5.7
6.0
16.0
2.0
0.0
5.3
14.0
0.0
2.0
1.3
0.7
2.0
0.0
0.0
2.0
4.0
2.0
0.0
1.7
0.7
2.0
0.0
0.0
2.7
6.0
2.0
0.0
6.7
4.7
10.0
2.0
2.0
8.7
16.0
6.0
4.0
12.7
10.7
18.0
6.0
8.0
14.7
22.0
10.0
12.0
無回答
0.0
0
0
0
0
0
0
0
0
0.0
0
0
0
0
0
0
0
0
0.0
0
0
0
0
0
0
0
0
0.0
0
0
0
0
0
0
0
0
0.0
0
0
0
0
0
0
0
0
30 歳代の男女でなかもずに対するイメージの評価が分かれている。30 歳代男性はど
ちらかというと良いイメージを抱いているのに対し、30 歳代女性はどちらかというと悪
いイメージを抱いている人が多い。
全体
全体
1
1
な
か
も
ず
男性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
性別/
年代 女性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
1
2
浜
寺
男性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
性別/
年代 女性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
全体
全体
1
3
堀
江
男性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
性別/
年代 女性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
全体
1
4
芦
屋
男性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
性別/
年代 女性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
1
5
須
磨
男性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
性別/
年代 女性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
全体
300
150
50
50
50
150
50
50
50
300
150
50
50
50
150
50
50
50
300
150
50
50
50
150
50
50
50
300
150
50
50
50
150
50
50
50
300
150
50
50
50
150
50
50
50
良いイ
メージ
0.7
0.0
0.0
0.0
0.0
1.3
2.0
2.0
0.0
2.7
3.3
2.0
8.0
0.0
2.0
2.0
2.0
2.0
11.7
11.3
12.0
20.0
2.0
12.0
20.0
14.0
2.0
63.3
64.7
60.0
72.0
62.0
62.0
56.0
72.0
58.0
17.7
16.7
12.0
18.0
20.0
18.7
16.0
20.0
20.0
139
どちらか どちらか
というと というと
良いイ
悪いイ
メージ
メージ
15.7
20.0
14.0
30.0
16.0
11.3
12.0
8.0
14.0
15.7
14.0
4.0
18.0
20.0
17.3
20.0
12.0
20.0
33.7
32.7
32.0
28.0
38.0
34.7
34.0
34.0
36.0
26.3
22.7
14.0
22.0
32.0
30.0
32.0
18.0
40.0
48.3
49.3
36.0
54.0
58.0
47.3
46.0
42.0
54.0
27.0
23.3
20.0
14.0
36.0
30.7
28.0
40.0
24.0
18.0
18.0
12.0
16.0
26.0
18.0
14.0
28.0
12.0
10.3
11.3
10.0
12.0
12.0
9.3
8.0
16.0
4.0
2.0
3.3
6.0
4.0
0.0
0.7
2.0
0.0
0.0
9.7
10.0
12.0
12.0
6.0
9.3
14.0
8.0
6.0
悪いイ
メージ
6.7
10.7
12.0
14.0
6.0
2.7
4.0
2.0
2.0
4.3
7.3
10.0
8.0
4.0
1.3
2.0
0.0
2.0
2.3
3.3
6.0
2.0
2.0
1.3
4.0
0.0
0.0
1.7
3.3
6.0
2.0
2.0
0.0
0.0
0.0
0.0
3.3
5.3
4.0
10.0
2.0
1.3
2.0
0.0
2.0
(単位:全体のみ人、あとは%)
名前は
知らな
知ってい
い、聞い
るが、特
無回答
たことが
にイメー
ない
ジはない
45.3
40.0
46.0
38.0
36.0
50.7
50.0
44.0
58.0
35.0
35.3
40.0
30.0
36.0
34.7
24.0
28.0
52.0
24.7
23.3
20.0
16.0
34.0
26.0
12.0
24.0
42.0
5.3
4.7
10.0
0.0
4.0
6.0
6.0
10.0
2.0
18.3
15.3
26.0
6.0
14.0
21.3
18.0
28.0
18.0
4.7
6.0
8.0
4.0
6.0
3.3
4.0
4.0
2.0
24.3
22.0
32.0
20.0
14.0
26.7
38.0
30.0
12.0
17.3
18.0
20.0
22.0
12.0
16.7
22.0
12.0
16.0
1.3
1.3
4.0
0.0
0.0
1.3
4.0
0.0
0.0
2.7
3.3
10.0
0.0
0.0
2.0
4.0
2.0
0.0
0.0
0
0
0
0
0
0
0
0
0.0
0
0
0
0
0
0
0
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0.0
0
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0
0
0
0
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0.0
0
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0
0
0
0
0
0
0.0
0
0
0
0
0
0
0
0
宝塚・西宮への評価は女性の方が男性に比べて高くなっている。武庫之荘、学園前は
年齢が上がるほど良いイメージを抱いている人が多くなるが、20 歳代にはあまり知られ
ていない。
全体
全体
1
6
宝
塚
男性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
性別/
年代 女性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
全体
1
7
西
宮
男性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
性別/
年代 女性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
1
8
御
影
男性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
性別/
年代 女性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
1
9
武
庫
之
荘
男性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
性別/
年代 女性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
2
0
学
園
前
男性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
性別/
年代 女性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
全体
全体
全体
300
150
50
50
50
150
50
50
50
300
150
50
50
50
150
50
50
50
300
150
50
50
50
150
50
50
50
300
150
50
50
50
150
50
50
50
300
150
50
50
50
150
50
50
50
良いイ
メージ
39.0
37.3
32.0
42.0
38.0
40.7
38.0
54.0
30.0
29.0
26.7
18.0
36.0
26.0
31.3
30.0
42.0
22.0
31.7
29.3
28.0
22.0
38.0
34.0
24.0
48.0
30.0
17.7
12.7
12.0
12.0
14.0
22.7
14.0
34.0
20.0
16.7
14.7
10.0
16.0
18.0
18.7
14.0
24.0
18.0
140
どちらか どちらか
というと というと
良いイ
悪いイ
メージ
メージ
46.3
45.3
44.0
44.0
48.0
47.3
46.0
36.0
60.0
43.3
42.7
46.0
38.0
44.0
44.0
48.0
34.0
50.0
32.0
34.0
20.0
44.0
38.0
30.0
24.0
26.0
40.0
37.0
35.3
24.0
38.0
44.0
38.7
34.0
34.0
48.0
29.0
26.7
18.0
24.0
38.0
31.3
18.0
32.0
44.0
3.0
4.7
8.0
4.0
2.0
1.3
2.0
0.0
2.0
9.0
10.0
12.0
10.0
8.0
8.0
10.0
6.0
8.0
3.3
4.0
2.0
4.0
6.0
2.7
6.0
0.0
2.0
9.3
12.7
8.0
14.0
16.0
6.0
6.0
8.0
4.0
3.0
3.3
2.0
4.0
4.0
2.7
4.0
0.0
4.0
悪いイ
メージ
1.3
2.7
2.0
4.0
2.0
0.0
0.0
0.0
0.0
2.7
4.7
2.0
4.0
8.0
0.7
2.0
0.0
0.0
1.0
2.0
2.0
2.0
2.0
0.0
0.0
0.0
0.0
4.0
7.3
8.0
6.0
8.0
0.7
2.0
0.0
0.0
1.3
2.0
2.0
2.0
2.0
0.7
0.0
2.0
0.0
(単位:全体のみ人、あとは%)
名前は
知らな
知ってい
い、聞い
るが、特
無回答
たことが
にイメー
ない
ジはない
9.7
8.7
10.0
6.0
10.0
10.7
14.0
10.0
8.0
15.0
14.7
18.0
12.0
14.0
15.3
8.0
18.0
20.0
21.3
23.3
38.0
16.0
16.0
19.3
22.0
18.0
18.0
21.7
24.0
32.0
22.0
18.0
19.3
18.0
20.0
20.0
34.0
38.0
44.0
36.0
34.0
30.0
32.0
26.0
32.0
0.7
1.3
4.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
1.0
1.3
4.0
0.0
0.0
0.7
2.0
0.0
0.0
10.7
7.3
10.0
12.0
0.0
14.0
24.0
8.0
10.0
10.3
8.0
16.0
8.0
0.0
12.7
26.0
4.0
8.0
16.0
15.3
24.0
18.0
4.0
16.7
32.0
16.0
2.0
0.0
0
0
0
0
0
0
0
0
0.0
0
0
0
0
0
0
0
0
0.0
0
0
0
0
0
0
0
0
0.0
0
0
0
0
0
0
0
0
0.0
0
0
0
0
0
0
0
0
● 子育てのしやすさ
全体的に芦屋・宝塚・西宮の阪神間の評価が高い。大阪府内では千里ニュータウンの
評価が高く、1 位の回答では全地区の中で最も回答が多い。
0
20
40
60
上本町・上町台地
80
100
1位
2位
3位
大美野
くずは
香里園
彩都
泉北NT
千里NT
高槻・茨木
帝塚山
和泉NT
なかもず
浜寺
堀江
芦屋
須磨
宝塚
西宮
御影
武庫之荘
N=300
学園前
141
● 買い物の便利さ
西宮の評価が高いが、調査時期と大規模商業施設が開業した時期とが重なっているこ
とが影響している可能性もある。このほかでは上本町・上町台地や堀江など、大阪都心
に近い地区の評価が高い。
0
20
40
60
上本町・上町台地
80
100
120
140
1位
2位
3位
大美野
くずは
香里園
彩都
泉北NT
千里NT
高槻・茨木
帝塚山
和泉NT
なかもず
浜寺
堀江
芦屋
須磨
宝塚
西宮
御影
武庫之荘
N=300
学園前
142
160
● 通勤の便利さ
大阪都心に近い上本町・上町台地の評価が最も高い。次いで西宮や堀江のほか、千里
ニュータウンや高槻・茨木といった北摂地域の評価が高い。
0
20
40
60
80
100
120
140
上本町・上町台地
1位
2位
3位
大美野
くずは
香里園
彩都
泉北NT
千里NT
高槻・茨木
帝塚山
和泉NT
なかもず
浜寺
堀江
芦屋
須磨
宝塚
西宮
御影
武庫之荘
N=300
学園前
143
160
● 子どもの通学の便利さ
西宮の評価が高く、次いで上本町・上町台地の順となっている。通勤と比べると、帝
塚山、宝塚、学園前などの評価が高くなっている。
0
20
40
60
80
100
120
140
上本町・上町台地
1位
2位
3位
大美野
くずは
香里園
彩都
泉北NT
千里NT
高槻・茨木
帝塚山
和泉NT
なかもず
浜寺
堀江
芦屋
須磨
宝塚
西宮
御影
武庫之荘
N=300
学園前
144
160
● 緑や公園などの環境の良さ
千里ニュータウンの評価が最も高く、次いで彩都、芦屋などの評価が高い。
0
20
40
60
80
100
120
140
上本町・上町台地
1位
2位
3位
大美野
くずは
香里園
彩都
泉北NT
千里NT
高槻・茨木
帝塚山
和泉NT
なかもず
浜寺
堀江
芦屋
須磨
宝塚
西宮
御影
武庫之荘
N=300
学園前
145
160
● 治安の良さ
芦屋という回答が圧倒的に多い。堺市内の大美野、なかもず、浜寺という回答は他地
区と比べて尐ない。
0
50
100
150
200
上本町・上町台地
1位
2位
3位
大美野
くずは
香里園
彩都
泉北NT
千里NT
高槻・茨木
帝塚山
和泉NT
なかもず
浜寺
堀江
芦屋
須磨
宝塚
西宮
御影
武庫之荘
N=300
学園前
146
● ブランド・ステータス
芦屋という回答が圧倒的に多い。芦屋のほかには、帝塚山、宝塚、御影といった回答
が続いている。
0
50
100
150
200
250
300
上本町・上町台地
1位
2位
3位
大美野
くずは
香里園
彩都
泉北NT
千里NT
高槻・茨木
帝塚山
和泉NT
なかもず
浜寺
堀江
芦屋
須磨
宝塚
西宮
御影
武庫之荘
N=300
学園前
147
● イメージを形成する要因
実際行ってみて感じた雰囲気・街並みという回答が最も多く、以下テレビ、雑誌など
マスコミでの紹介、鉄道会社のイメージの順となっている。
実際行ってみて感じた雰囲気・街並みという回答は 20 歳代男性に多いのに対し、テ
レビ、雑誌などマスコミでの紹介という回答は 40 歳代女性に多い。
0
50
100
150
200
250
1位
2位
3位
その街を通る鉄道会社のイメージ
(○○線沿線だから)
テレビ、雑誌などマスコミでの紹介
実際行ってみて感じた雰囲気・街なみ
有名な学校の存在
有名なお店や施設の存在
友人・知人等から聞く評判
N=300
【性・年齢別(1位のみ)】
(単位:全体のみ人、あとは%)
全体
全体
男性全体
性別/年
代
女性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
20~29歳
30~39歳
40~49歳
300
150
50
50
50
150
50
50
50
その街を
通る鉄道
会社のイ
メージ
(○○線
沿線だか
ら)
17.3
18.0
18.0
16.0
20.0
16.7
14.0
22.0
14.0
148
実際行っ
テレビ、
てみて感
有名なお 友人・知
雑誌など
有名な学
この中に
じた雰囲
店や施設 人等から
マスコミ
校の存在
はない
気・街な
の存在 聞く評判
での紹介
み
20.7
18.7
12.0
28.0
16.0
22.7
16.0
18.0
34.0
40.3
44.7
58.0
26.0
50.0
36.0
44.0
34.0
30.0
4.0
4.7
0.0
8.0
6.0
3.3
2.0
4.0
4.0
2.3
2.0
2.0
4.0
0.0
2.7
4.0
4.0
0.0
12.0
7.3
8.0
10.0
4.0
16.7
16.0
16.0
18.0
3.3
4.7
2.0
8.0
4.0
2.0
4.0
2.0
0.0
無回答
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
ウ. 住み替え意向
● 将来の住み替え意向
将来住み替える意向を持っているのは全体の4割強である。40 歳代の女性で当分住み
替える予定はない、という回答が特に多くなっている。
近々住み替える予定
(おおよそ1年以内)
4.7%
近い将来住み替える予
定(おおよそ3年以内)
15.0%
当分住み替える予定は
ない
56.0%
いつかは住み替える予
定(おおよそ10年以内)
24.3%
n=300
( 単 位 : 全 体 の み 人 、 あ と は % )
全体
全体
男性全体
2 0 ~
3 0 ~
4 0 ~
性別/
年代 女性全体
2 0 ~
3 0 ~
4 0 ~
300
150
50
50
50
150
50
50
50
2 9 歳
3 9 歳
4 9 歳
2 9 歳
3 9 歳
4 9 歳
149
近い将来 いつかは
近々住み
住み替え 住み替え
替える予
当分住み
る予定
る予定
定(おお
替える予
(おおよ (おおよ
よそ1年
定はない
そ3年以 そ10年以
以内)
内)
内)
4.7
4.7
2.0
12.0
0.0
4.7
10.0
4.0
0.0
15.0
16.7
22.0
10.0
18.0
13.3
18.0
16.0
6.0
24.3
26.0
34.0
26.0
18.0
22.7
24.0
22.0
22.0
56.0
52.7
42.0
52.0
64.0
59.3
48.0
58.0
72.0
無回答
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
● 住み替えたい住宅
住み替えたい住宅としては一戸建(持ち家)という回答が最も多い。特に、30・40
歳代の男性は5割以上が一戸建(持ち家)と回答している。
その他
1.5%
マンション・集合住宅
(賃貸)
28.0%
一戸建(持ち家)
45.5%
マンション・集合住宅
(持ち家)
21.2%
n=132
一戸建(賃貸)
3.8%
(単位:全体のみ人、あとは%)
一戸建
(持ち
家)
全体
全体
男性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
性別/
年代 女性全体
20~29歳
30~39歳
40~49歳
132
71
29
24
18
61
26
21
14
150
45.5
47.9
34.5
58.3
55.6
17.3
42.3
47.6
35.7
マンショ マンショ
一戸建 ン・集合 ン・集合
(賃貸) 住宅(持 住宅(賃
ち家)
貸)
3.8
2.8
6.9
0.0
0.0
2.0
11.5
0.0
0.0
21.2
16.9
17.2
8.3
28.0
29.6
41.4
25.0
10.7
16.7
10.7
19.2
28.6
35.7
26.9
23.8
28.6
27.8
その他
1.5
2.8
0.0
8.3
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
無回答
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
● 住み替えの際重視する事項
住み替えの際重視する事項を 100 点満点のポイントを配分する形で回答していただい
た。それによると、最も多くのポイントを集めているのが分譲価格/家賃であり、以下僅
差で通勤の便利さ、買い物の便利さが続いている。
0
500
1,000
1,500
子育て環境
2,000
1,441
買い物の便利さ
2,300
通勤の便利さ
2,322
子供の通学の便利さ
766
1,228
緑や公園などの周辺環境
分譲価格/家賃
2,360
両親など親類の家との近さ
723
治安の良さ
その他
2,500
1,958
102
N=132
151
(2) 高齢期の住まい方、暮らし方に関するアンケート
① 調査概要
対象…堺市内に在住の 50 歳以上の男女 300 名
内容…高齢期における、住宅の形状や立地条件・周辺環境に関する意向を把握する。
② 調査結果
ア. 回答者の属性
● 年齢
50 歳代前半が最も多く、全体の4割、50 歳代で全体の6割以上を占める。
70~74歳
4.0%
75歳以上
2.0%
65~69歳
10.0%
50~54歳
40.3%
60~64歳
19.3%
55~59歳
24.3%
n=300
● 現在の住宅の形状
一戸建(持ち家)という回答が最も多く、賃貸を含めるとおよそ6割が一戸建てに居
住している。
その他
3.0%
マンション・集合住宅
(賃貸)
17.3%
一戸建(持ち家)
56.3%
マンション・集合住宅
(持ち家)
20.3%
n=300
一戸建(賃貸)
3.0%
152
● 家族構成
夫婦と子どもの核家族世帯が最も多いが、夫婦のみという世帯も4分の1を超えてい
る。65 歳以上では夫婦のみ、という家庭が5割を超えている。
夫婦とあなたまたは配
偶者の親(あなたが夫
か妻)
4.3%
一人暮らし(独身・単身
赴任)
9.3%
子夫婦と同居
0.7%
その他
7.7%
夫婦と子供と親(三世
代同居:あなたが夫か
妻)
7.0%
夫婦のみ
26.3%
夫婦と子供(あなたが
夫か妻)
44.7%
n=300
(単位:全体のみ人、あとは%)
夫婦と子
一人暮ら
夫婦と子 供と親
し(独
供(あな (三世代
全体(人)
夫婦のみ
身・単身
たが夫か 同居:あ
赴任)
妻)
なたが夫
か妻)
性別
年代
全体
男性
女性
65歳未満
65歳以上
300
150
150
252
48
9.3
7.3
11.3
9.5
8.3
26.3
27.3
25.3
21.0
54.2
44.7
50.7
38.7
48.8
22.9
夫婦とあ
なたまた
は配偶者 子夫婦と
の親(あ
同居
なたが夫
か妻)
7.0
7.3
6.7
7.5
4.2
4.3
2.7
6.0
4.8
2.1
0.7
1.3
0.0
0.4
2.1
その他
7.7
3.3
12.0
7.9
6.3
無回答
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
● 年収
300 万円以上~600 万円未満の層が最も多い。次いで 300 万円未満、600 万円以上~900
万円未満の順となっている。
1200万円以上
5.3%
900万円以上~1200万
円未満
14.0%
300万円未満
22.7%
600万円以上~900万
円未満
22.0%
300万円以上~600万
円未満
36.0%
n=300
153
イ. 移動の状況
● 最寄りの駅までの移動手段
最寄りの駅までの移動手段は徒歩が最も多く、6割を超えている。65 歳以上になる
と、バスという回答も多くなっている。
その他
0.7%
タクシー
0.3%
マイカー
4.7%
バス
13.7%
徒歩
63.0%
自転車
17.7%
n=300
(単位:全体のみ人、あとは%)
全体(人)
性別
年代
全体
男性
女性
65歳未満
65歳以上
徒歩
300
150
150
252
48
63.0
63.3
62.7
64.3
56.3
自転車
17.7
13.3
22.0
18.3
14.6
バス
マイカー タクシー
13.7
19.3
8.0
11.1
27.1
4.7
2.7
6.7
5.2
2.1
0.3
0.0
0.7
0.4
0.0
その他
0.7
1.3
0.0
0.8
0.0
無回答
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
● 最寄りの駅までの所要時間
最寄り駅までの所要時間は5~10 分未満が最も多く、全体のおよそ9割が 15 分未満
と回答していることになる。
15分以上
7.7%
5分未満
18.7%
10~15分未満
25.7%
5~10分未満
48.0%
n=300
154
● 買い物や近所への外出に用いる移動手段
自転車、マイカー、徒歩の順となっている。年代別に大きな差はないが、男性のマイ
カーという回答率が女性に比べて特に高くなっている。
その他
3.0%
タクシー
0.0%
徒歩
24.0%
マイカー
34.3%
自転車
38.3%
n=300
バス
0.3%
(単位:全体のみ人、あとは%)
全体(人)
性別
年代
全体
男性
女性
65歳未満
65歳以上
300
150
150
252
48
徒歩
自転車
24.0
23.3
24.7
23.0
29.2
バス
38.3
31.3
45.3
39.3
33.3
マイカー タクシー
0.3
0.0
0.7
0.0
2.1
34.3
44.7
その他
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
24.0
34.1
35.4
3.0
0.7
5.3
3.6
0.0
無回答
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
● 車の運転状況
車の運転状況は、運転する、という回答がおよそ3分の2を占めており、男性では
85.3%に達している。年代別に大きな差異は見られない。
したことがない
22.0%
以前はしていたが、現在は
していない
12.0%
する
66.0%
n=300
(単位:全体のみ人、あとは%)
全体(人)
性別
年代
全体
男性
女性
65歳未満
65歳以上
する
300
150
150
252
48
66.0
85.3
46.7
65.9
66.7
155
以前はし
ていた
したこと
が、現在
がない
はしてい
ない
12.0
10.7
13.3
11.5
14.6
22.0
4.0
40.0
22.6
18.8
無回答
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
● 車の運転をいつまで続けるか
70 歳までと 75 歳までという回答が多く、全体としては8割近くが 75 歳まで運転を続
け、以降やめるつもりと回答している。女性は 65 歳まで、という回答が多い。
65 歳以上になると、75 歳まで、76 歳以上という回答が特に多くなっており、実際に
70 歳を迎えたり、近づいたりすると、もう尐し運転を続けたいと考えている人が多いこ
とがわかる。
60歳まで
4.7%
50歳以前まで
10.7%
76歳以上
20.1%
65歳まで
14.1%
75歳まで
19.2%
70歳まで
31.2%
n=234
(単位:全体のみ人、あとは%)
全体(人)
性別
年代
全体
男性
女性
65歳未満
65歳以上
300
150
150
195
39
50歳以前
60歳まで 65歳まで 70歳まで 75歳まで 76歳以上
まで
10.7
5.6
18.9
9.5
2.1
4.7
2.1
8.9
4.0
2.1
156
14.1
6.9
25.6
13.1
31.2
33.3
27.8
26.2
0.0
14.6
19.2
22.2
14.4
11.9
31.3
20.1
29.9
4.4
12.7
31.3
無回答
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
ウ. 買物の状況
普段の買い物を行う場所(手段)を、全体を 100 点満点として頻度によって配分して
回答していただいた。食料品や日用品だけを扱う中小規模のスーパーという回答が最も
多く、次いで大型スーパーという回答が多い。インターネットリサーチのモニターとい
う属性の要因も考えられるが、インターネットが商店街という回答を上回っている。
0
2,000
コンビニ
4,000
6,000
8,000
10,000
1,992
商店街
845
食料品や日用品だけを扱う
中小規模のスーパー
11,365
大型スーパー
9,779
1,862
百貨店
生協
スーパーの宅配
インターネット
その他
12,000
2,419
299
880
N=300
559
157
エ. 高齢期の住まい方
● 住まいへの不安(複数回答)
家がバリアフリーになっていない、という回答が最も多く、特に不安はない、という
回答が次に多い。65 歳以上になると、家屋や庭の手入れが大変、という回答が多くなっ
ている。
0%
近所に坂道が多く、外出が体力的にきつくなる
10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
12.0
家がバリアフリーになっていない
39.3
公共交通の便が悪く、マイカーに頼っているが、自分や配
偶者がいつまで運転できるか不安
16.3
商業施設や医療施設が近所にない
11.3
家屋や庭の手入れが大変
21.7
子供が独立すると部屋をもてあます
10.7
19.3
防犯上の不安
その他
8.7
特に不安はない
29.0
無回答 0.0
(単位:全体のみ人、あとは%)
全体
性別
年代
全体
男性
女性
65歳未満
65歳以上
300
150
150
252
48
公共交通
の便が悪
く、マイ
近所に坂
カーに
道が多 家がバリ
商業施設
子供が独
頼ってい
家屋や庭
く、外出 アフリー
や医療施
立すると 防犯上の
るが、自
の手入れ
が体力的 になって
設が近所
部屋をも
不安
分や配偶
が大変
にきつく いない
にない
てあます
者がいつ
なる
まで運転
できるか
不安
12.0
14.7
9.3
10.7
18.8
39.3
38.7
40.0
38.5
43.8
16.3
20.0
12.7
15.9
18.8
158
11.3
15.3
7.3
11.5
10.4
21.7
22.7
20.7
19.4
33.3
10.7
12.7
8.7
10.7
10.4
19.3
16.7
22.0
17.9
27.1
その他
8.7
8.7
8.7
8.7
8.3
特に不安
はない
29.0
29.3
28.7
29.4
27.1
無回答
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
● 転居の意向
ずっと今の家に住み続ける予定、という回答は 42.7%であり、6割近くが既に転居、
ないし今後転居を検討していることが分かる。ただ、65 歳以上では、ずっと今の家に住
み続ける予定、という回答が3分の2を占めている。
高齢期に備えて既に転
居した
2.7%
今後転居する可能性が
高い
11.3%
高齢期のいかんにかか
わらず、ずっと今の家に
住み続ける予定
42.7%
今後転居するかもしれ
ない
43.3%
n=300
(単位:全体のみ人、あとは%)
全体
性別
年代
全体
男性
女性
65歳未満
65歳以上
300
150
150
252
48
高齢期の
いかんに
高齢期に
今後転居 今後転居 かかわら
備えて既
する可能 するかも ず、ずっ
に転居し
性が高い しれない と今の家
た
に住み続
ける予定
2.7
0.7
4.7
2.4
4.2
159
11.3
10.7
12.0
12.3
6.3
43.3
38.7
48.0
47.2
22.9
42.7
50.0
35.3
38.1
66.7
無回答
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
● 転居のきっかけ
転居のきっかけとなりそうな事項としては、自分自身の体力・体調・健康という回答
が最も多く、次いで一戸建ての維持が大変、子どもの独立、という順で回答が多くなっ
ている。
0
20
40
一戸建ての維持が大変
60
80
100
120
1位
2位
3位
郊外生活が不便
車の運転をやめる/やめた
両親の介護
配偶者の介護
配偶者との死別
子供の独立
子世帯との同居・近居
病気・リハビリなどの通院のため
自分自身の体力・体調・健康
N=172
160
● 転居の際の不安(複数回答)
転居の際の不安としては、購入資金の調達、という回答が最も多く、次いで新しい住
まいでの近所づきあい・人間関係、自分や家族の体力・体調・健康の順となっている。
0%
10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
もとの住まいの扱い(良い条件で売却・賃貸できるか、子供
にうまく継承できるか、など)
21.5
もとの住まいへの愛着
16.3
購入資金の調達
48.8
自分や家族の体力・体調・健康
32.0
新しい住まいでの近所づきあい・人間関係
33.1
その他
1.2
特に不安はない
16.9
無回答 0.0
(単位:全体のみ人、あとは%)
全体
性別
年代
全体
男性
女性
65歳未満
65歳以上
172
75
97
156
16
もとの住
まいの扱
い(良い
条件で売
自分や家
却・賃貸 もとの住
購入資金 族の体
できる まいへの
の調達
力・体
か、子供
愛着
調・健康
にうまく
継承でき
るか、な
ど)
21.5
25.3
18.6
19.9
37.5
16.3
17.3
15.5
16.0
18.8
48.8
54.7
44.3
49.4
43.8
161
32.0
33.3
30.9
32.7
25.0
新しい住
まいでの
近所づき
あい・人
間関係
33.1
25.3
39.2
34.0
25.0
その他
1.2
0.0
2.1
1.3
0.0
特に不安
はない
16.9
13.3
19.6
16.7
18.8
無回答
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
● 転居において重視する要因
転居において重視する要因について、100 点満点を配分する形で回答していただい
た。買い物の便利さ、という回答が最も点数が高く、次いで医療・介護施設への近さ、
駅への近さ、住居内のバリアフリーの順となっている。
0
1000
2000
2,945
駅への近さ
近所での移動のしやすさ
(坂道が尐ない、歩いて安全など)
1,625
医療・介護施設への近さ
3,385
1,525
子世帯など親類の家との近さ
700
買い物の便利さ
その他
4000
2,610
住居内のバリアフリー
友人・知人の家との近さ
3000
3,705
705
N=172
162
● 転居しない理由(複数回答)
転居しない理由としては、現在の家に愛着がある、という回答が最も多く、次いで転
居する経済的余裕がない、という回答が多い。
0%
10%
20%
30%
40%
50%
現在の家に愛着がある
60%
70%
80%
53.9
現在住む地域に愛着がある
37.5
転居する経済的余裕がない
44.5
転居先で新たに近所づきあいするのが煩わしい
21.9
あてはまるものはない
10.9
無回答 0.0
(単位:全体のみ人、あとは%)
全体
性別
年代
全体
男性
女性
65歳未満
65歳以上
128
75
53
96
32
転居先で
新たに近
現在の家 現在住む 転居する
あてはま
所づきあ
に愛着が 地域に愛 経済的余
るものは
いするの
ある
着がある 裕がない
ない
が煩わし
い
53.9
57.3
49.1
49.0
68.8
37.5
33.3
43.4
34.4
46.9
163
44.5
50.7
35.8
47.9
34.4
21.9
24.0
18.9
25.0
12.5
10.9
9.3
13.2
11.5
9.4
無回答
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
90%
100%
4.人口の維持・増加を目指すための施策の検討
これまでに行った人口推計結果や各種事例調査結果からまとめとして、人口の維持・
増加を目指すための施策の検討を行った。施策については、いずれも個別に実態調査や
堺市の現行制度の確認が必要であり、その上で施策としての実現性や実施可能な範囲の
絞り込みが必要である。
(1) 高齢者増加への対応
本調査を通じて、堺市においては今後急速に高齢化が進み、南区などでは世帯为が 70
歳以上の世帯数が、2035 年には 2005 年と比較して 1.5~2倍になると見込まれている。
これに伴って、地域の購買力が低下し、当該地域を商圏とするスーパーやニュータウ
ン内の近隣センターなどの事業が成立しなくなる可能性も想定されている。買い物の利
便性は、アンケート結果にもあったように、居住地の選択をする際の最も重要な要件の
一つであり、スーパーの撤退や近隣センターの商業機能の低下はそのまま生活利便性の
低下につながる。このような中で、人口を維持し、地域コミュニティの維持を図ってい
くためには、高齢期においても住み得る地域として、必要な生活利便性を確保していく
必要がある。
生活利便性の確保の方向性としては、大きく分けて2つ考えられる。自家用車の運転
などが困難になる高齢者が増加すると想定されることに対して、家に居ながらにして必
要な生活利便性を享受できるよう対策を進める考え方と、自家用車に頼らなくても外出
しやすいまちづくりを進める、という考え方である。この2つを同時に進め、うまく組
み合わせることにより、高齢化社会における地域の生活利便性を確保することで、高齢
者の居住困難による転出が進み、地域の人口が加速度的に減尐する、といった事態を防
ぐことが求められる。なお、高齢化の進展は地域によって違いがあり、各種サービスの
提供エリアが異なる事も考慮の上、地域特性に合わせメリハリのある展開が必要と考え
られる。
① 在宅での生活利便性の確保
買い物代行や宅配サービスについては、全国ですでに様々な事業者がサービスを展開
している。その中には、事例のように高齢者の安否確認といった福祉的要素が追加され
ているものもある。このような取り組みをブラッシュアップし、生活利便性の確保とと
もに、自宅の中で高齢者が孤立しない福祉制度を効果的・効率的に作り上げていくこと
が求められる。
② 高齢者が外出しやすいまちづくり
高齢者が外出しやすいまちとは、高齢者が自宅に引きこもることなく、自ら気軽に外
出できる状況にあること、また出かけようと思える機会や場所があることといえる。つ
まり、移動手段の確保を進めるとともに、高齢者が訪れたくなる、また訪れる必要のあ
る場所が移動しやすい場所に確保されているということである。
164
ア. 移動手段の確保
介護タクシーやコミュニティバス、買物バス等の運行事例が各地にみられるが、市域
が広い堺市においては、地域の実情(高齢化率、地形、公共交通機関の状況等)に応じ
て様々な手段を組み合わせていくことが求められる。また、老朽化した施設のバリアフ
リー化などは求められる喫緊の課題と言える。このほか、高齢者の外出を介助・支援す
るサービスが、NPOやボランティア団体などによって多く提供されることなどが求め
られる。
イ. 高齢者が訪れやすい地域の拠点の確保
高齢者が訪れたくなる、また訪れる必要のある場所を確保するため、地域における施
設等の配置として、買物機会の多い近隣の小規模スーパーの周辺に高齢者が普段から通
院する傾向の強い医療機関の誘致・誘導を図ること、また住民同士が触れ合える広場・
集会所・喫茶店等がスーパーや医療機関に隣接してある状況を整備することが求められ
る。このような「高齢者が出かけたくなる場所」をつくることで、高齢者の生活の質が
維持されるとともに、高齢化社会においても一定の人口が維持される一助になると考え
られる。
本調査での「高齢期の住まい方、暮らし方に関するアンケート」では、高齢期に向け
た転居において重視する要因として、買い物の便利さに次いで、医療・介護施設の近さ
が挙げられており、商業施設の医療施設の近接は高齢化社会における地域拠点のあり方
として検討に値するといえよう。また、そのような地域の拠点づくりのビジョンを示す
ことにより、小規模スーパー等の事業者に事業の維持を説得力を持って要請していくこ
とが可能といえる。なお、こういった施策は、小規模スーパー等の事業者単独の責に帰
すものではなく、地域住民や行政も参加して練り上げていくものであり、地域住民の参
加意欲の醸成を高めるために、事例にもあるように住民も出資するような方策も有効と
考えられる。
(2) 若年層の転出抑制
本調査で見てきたように、大規模な事業所の立地は地域における雇用を増やし、住宅
建設を促して人口の社会増(または社会減の縮小)をもたらす一定の効果があるといえ
る。そのため、堺市における液晶パネル・太陽電池および関連産業の集積においても一
定の人口の社会増をもたらすと考えられる。また、大規模な事業所の進出は、若年層の
雇用にも有益であり、若年層の転出抑制効果がみられることも調査の中で明らかになっ
た。地域の教育機関を通じた人材の供給の仕組みを整備することで、地域と大規模な事
業所との関係を深め、この関係を長期永続的なものとしていくことで、地域と事業者の
双方にメリットがあるようにしていくことが重要である。
このような取組の事例として福岡県の事例があり、最近は姫路市でも類似の動きが見
られている。堺市に所在する産業に合わせて、大学の学科の充実あるいは学科新設を行
い、地元企業の雇用情報提供やマッチングサービスを行うなど、就学~就業が地元内で
完結するような仕組みの充実も必要であろう。
165
(3) ファミリー層の誘導
大規模な事業所が立地した地域では、20・30 歳代の転入増という現象が見られる地域
があるが、家族を持たない独身者や、家族がいても単身赴任で居住するケースが多いこ
とも想定される。そのような人たちを対象とした単身者向けマンションが増えると、地
域全体の人口構造に偏りが生じることも懸念される。
そのため、大規模な事業所における従業者に対して、堺市で家族とともに居住するよ
う働きかけることが必要である。具体的には良質な教育環境の形成とその周知、子育て
支援の充実、ファミリー向けの物件の紹介などが考えられる。
一方で住宅開発に際しても、単身者向けの物件に偏ることのないよう、本調査におけ
る府中市の事例で紹介したような、一定のルール化などが求められるだろう。
また、既存の住宅地について、ニュータウンなど一時期に大規模に開発された地域で
は、世帯の年齢構成が偏り、急速に高齢化が進むなどの事態が生じている。転入・転出
自体が 30 歳代までの若い世代において発生することが多いため、大規模に開発される
地区においてはどうしても一定の年齢層の偏りが生じてしまう側面があるといえる。そ
のため、単身者向け、ファミリー向け、バリアフリー化対応などの高齢者向けといった
住宅の種類の多様化を促すと同時に、市域全体でバランスよく市街地が更新されていく
ような開発の誘導が必要といえる。
(4) 堺市における住工混在問題への対応の方向性の検討
住工混在問題は、市内に存在する工場の存在をどう考えるかによって、対応の方向性
が大きく変わってしまう。市内に存在する工場が雇用をもたらす場あるいは各種の事業
機会をもたらす場と考えれば、大変有益なものである。特に雇用をもたらすという意味
では、若年層の流出を抑制するという点でも、これらの扱いは重要になっている。この
ため、ここでは住工共生というスタンスで以下の内容を考えてみた。
堺市では、住工混在問題を解消し、良好な住環境及び操業環境を確保するため、建築
基準法上の規制や住工混在等により生産活動に支障をきたしている工場が市内の工業
専用地域又は工業地域へ移転しようとする場合、移転のための必要な資金の融資及びそ
れに伴う利子補給を行ってきた。また、大阪府産業集積促進税制の適用される地域もあ
る。
これらの施策により、工場の適正配置の推進が図られてきたが、特に小規模な事業所
の中には、財政基盤が弱く、移転や公害軽減用設備の導入が困難なところがあると考え
られる。小規模事業所の操業環境を確保するための施策としては、小規模事業所向け補
助・融資制度の導入のほか、堺市においても以前検討された工場アパートの建設等が考
えられる。また、住宅の建設が既にある程度進んでいる工場集積地においては、公害軽
減用設備の導入促進等によりハード面の環境を整えるだけではなく、工場为の地域活動
への参加の支援や、住民と工場为の協議の場の設置等の住工交流を推進することによっ
て、住民と工場の相互理解を深めていくことが望ましい。
住工共生のためには、あらかじめ工場集積地の新築住宅購入者に対し、工場操業時の
166
状況等について情報を提供することが重要であり、開発業者による入居者への周知を徹
底させる必要がある。工場集積地における住宅開発について、市への事前届出あるいは
市との事前協議を義務付けることも、トラブルの未然防止につながると考えられる。
(5) 総合的な施策実施が可能な体制の構築
上記において検討してきた施策実施は総合的な視野が求められるものが多い。例え
ば、宅配サービスに見守りサービスなどの福祉的な視点を導入する際には、福祉施策
と、商業振興策の両方の視点が求められる。高齢者に対する支援という視点だけでな
く、新たなサービス形態を開拓する事業者(宅配+見守りサービス実施事業者)を育て
るという視点が加わることによって、より効率的・効果的なサービスの展開が期待され
る。高齢者の移動については福祉施策と交通政策のより一層の連携が必要であろう。ま
た、若年層の転出抑制やファミリー層の誘導については、産業政策と都市計画・まちづ
くり、また教育施策とも関連してくる。住工混在から共生に導く施策についても産業政
策・都市計画・環境政策といった複合的な視点が求められる。
急速な高齢化を踏まえつつ、人口の維持・増加を図る施策を展開するためには、施策
目的とその関連施策を総合的に捉え、様々な部署が連携して取り組む体制を構築するこ
とが求められる。
以上
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