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報告書 - 堺都市政策研究所
区域別の中長期的人口推計ならびに 市政に対する影響に関する調査研究Ⅱ 報告書 平成21年2月 財団法人 堺都市政策研究所 <目 次> 調査の全体像 ............................................................................................................................................. 1 I. 調査の目的 ........................................................................................................................................... 3 II. 大型事業等の進出による人口への影響分析 ........................................................................................... 4 1. 2. 3. 4. 調査対象都市の選定 .............................................................................................................................. 4 調査結果の概要 ..................................................................................................................................... 5 シャープ㈱堺工場が進出した場合の堺市人口への影響評価 ................................................................ 7 都市別調査結果 ..................................................................................................................................... 8 III. 人口推計手法の改善(区域別人口推計の深掘り調査) .................................................................... 45 1. 前年度調査の成果と課題 .................................................................................................................... 45 2. 分析内容 .............................................................................................................................................. 45 IV. 人口の変動の商業への影響分析 ....................................................................................................... 58 1. 2. 3. 4. 小エリア別の商業の実態把握 ............................................................................................................. 58 南区における商業への影響分析.......................................................................................................... 69 堺区・北区における商業への影響分析 ............................................................................................... 85 将来の高齢者増に対して「住みやすさ」を維持するための施策検討 ................................................ 97 V. 人口の維持・増加を目指すための施策の検討 ....................................................................................111 1. 2. 3. 4. 人口の変動の要因と施策に関する他都市の事例分析 ........................................................................111 住工混在問題への対応の検討 ........................................................................................................... 118 堺市の対外的な認知度と人口移動に関する意向 .............................................................................. 133 人口の維持・増加を目指すための施策の検討 .................................................................................. 164 0 調査の全体像 Ⅰ.調査の目的 ○臨海部における大規模工場の進出計画による人口への影響の検討 ○小エリア別人口推計(全年度実施)の精度向上 ○人口の高齢化や世帯数の減尐に伴う、 《商業施設の減尐→生活利便性の低下→人口・世帯数の減尐》 といった悪循環の発生可能性の検討 ○他都市における人口変動の要因と施策の関係 ○居住者の人口移動に関する意向 ⇒以上を総合して堺市における人口の維持・増加を目指す上で取り組むべき施策を検討する。 Ⅱ.大型事業等の進出による人口への影響分析 調査対象都市の選定 調査対象都市と事業所進出の影響 ○人口50万人以下 ⇒人口への影響大 ○98-05年操業開始 ⇒統計書等への反映 ○従業員数700人以上 ⇒統計データへのインパクト大 三重県亀山市 兵庫県尼崎市 従業者数の大幅な伸び 25~29歳の顕著な増加 社会増加の継続 新設住宅着工戸数の増加 25~29歳の顕著な増加 転入者の増加 新設住宅着工戸数の増加 広島県東広島市 大分県中津市 従業者数の大幅な伸び 30~29歳の増加 社会増加幅の拡大 新設住宅着工戸数の増加 従業者数の伸び 社会増加幅の拡大 新設住宅着工戸数の増加 愛知県岡崎市 従業者数の伸び 25~34歳の顕著な増加 社会増加幅の拡大 新設住宅着工戸数の増加 京都府京田辺市 従業者数の大幅な伸び 新設住宅着工戸数の増加 堺市において想定される影響 ・総人口への明確な影響は小さい(母数が80万人超と大きいため) ・従業者数の増加、及び従業者となる20~30歳代の転入増加 ・マンション等の住宅着工の増加 Ⅲ.人口推計手法の改善 小学校区ごとに年齢別人口変 化率を長期の時系列で分析 前年度調査 ・堺市を行政区ごとに55の小エリアに区分 ・2000年から2005年にかけての年齢別変化率の傾 向を、将来の年齢別移動率に反映させた将来人口 推計モデルを作成 ・各小エリアごとの年齢別移動率は、30年かけて決 まった移動率に収斂されると仮定 変化率の傾向をもとに変化のパ ターンを類型化 小学校区の類型パタ ーンを小エリアにあて はめて移動率のシナ リオを設定 類型パターンの変遷の傾向を 分析し、変化のシナリオを想定 新 た な 推 計 値 の 算 出 Ⅳ.人口の変動の商業への影響分析 人口推計結果 ○小エリア別の世 帯主の年齢別世 帯数 小エリア別の商業の実態把握 世帯主の年齢別 に見た購買行動 の傾向 ○小売業売場面積・年間販売額の大きいエリア ◆各種商品小売業 →堺区、北区に集中 ◆織物・衣服・身の回り品小売業、家具・じゅう器・機械器具小売業 →堺区、北区と南区のニュータウンに偏りあり 南区における商業への影響分析 堺区・北区における商業への影響分析 各地区センター・近隣センターを中心とする半径500m圏 内を商圏と設定 商業施設・商店街等の集積から半径750m圏内を商圏 と設定 2035年の総世帯数は、いずれの商圏でも概ね2005年 の8割前後にまで減尐 ⇒消費支出総額、年間販売額も同様に減尐 2035年の総世帯数は、多くの地区で概ね2005年の8割 前後に減尐、一方で9割以上を維持したり2005年の値 を上回る地域も存在 ⇒消費支出総額、年間販売額も同様に推移 商業者の事業維持が困難になる地域が発生し、生活利 便性の低下する可能性 ・商業への影響は、南区ほど深刻にはならないが、地域 によっては事業の統廃合や撤退が発生する可能性。 高齢者増に対して「住みやすさ」を維持するための施策検討 ○堺市内では、複数の事業者による宅配サービスや買い物代行サービスが利用可能。 ⇒これらのサービスに、高齢者の安否確認等の機能を付加するなどの体制づくりが必要。 ○「近隣での買い物」には高齢者の外出機会、地域とのふれあいの機会創出の意義も有り。 ⇒徒歩圏内にある近隣店舗を維持するため、地域や自治体の協力が重要。 Ⅴ.人口の維持・増加を目指すための施策の検討 1 ⇒次ページへ Ⅴ.人口の維持・増加を目指すための施策の検討 1.人口の変動の要因と施策に関する 他都市の事例分析 ○人口増加率の高い自治体 ・強固な財政力を背景とした子育て施策の強化 ・交通利便性を背景とした住宅開発の進行 ⇒子どもの急増により、学校等の施設が追い付 かず、開発を規制する事例もあり ・ワンルームマンションの乱立規制 ・市外からの転入者に対する住宅ローンの利子 補給 3.堺市の対外的な認知度と 人口移動に関する意向 2.住工混在問題への対応 ○工場の市内移転の誘導 ○土地の買い取りによる工場と 住宅の緩衝地帯の形成 ○マンション建設時の事前協議の 義務付け ○産学および民間が連携した実態 把握と調和に向けた基本計画の 策定 ○人口減尐率の縮小幅が大きい自治体 ・住宅地開発のプロポーザルにおいて、ファミリー 世帯の誘導等を条件として提示 ・様々なタイプの住居の提供による、人口構成の 偏りの防止 ○住宅地イメージと住みかえる際の意向に関するアン ケート(20~40歳代:大阪府・阪神間在住) ◆堺市の居住地としてのイメージ ・泉北ニュータウンなどの代表的な住宅地のイメージ が、芦屋市・西宮市などの阪神間などに比べると薄い ◆住み替えの際重視する事項 ・買い物、通勤の便利さ ・分譲価格/家賃 ・治安の良さ ○高齢期の住まい方、暮らし方に関するアンケート (50歳以上:堺市在住) ◆移動・買い物の状況 ・買い物において3割強がマイカーを利用 ・車の運転は70歳まで続ける意向の人が多い ◆転居において重視する事項 ・買い物の便利さ ・医療・介護施設への近さ ○若年層の流出防止策 ・大学を通じた県出身者へのUターンの働きかけ ・大規模工場の進出を背景とした高等専門学校の 誘致 4.人口の維持・増加を目指すための施策の検討 高齢者増加への対応 ○在宅での生活利便性の確保 ・買い物代行・宅配サービスの充実、それらのサービスと高齢者の安否確認といった福祉サービスとの連携 ○高齢者が外出しやすいまちづくり ◆移動手段の確保 ・介護タクシー、コミュニティバス、買物バス等(地域の地形や交通機関の状況に合わせて選択) ◆高齢者が訪れやすい地域の拠点の確保 ・小規模スーパー、医療機関、集会所・喫茶店等の近接誘導 ・上記拠点の確保に向けた地域住民の参加(出資、運営等) 若年層の転出抑制 ファミリー層の誘導 ○地域の教育機関を通じた市内事業所への人材供給の仕組みづくり ・所在する産業に合わせた大学の学科新設や学科充実 ・地元企業の雇用情報提供、マッチングサービスの実施 ⇒就学~就業が地元内で完結するような仕組みの充実 ○市内事業所従業者の家族での居住の推進 ・事業所に向けたファミリー物件の紹介 ・良質な教育環境の形成とその周知 ・子育て支援の充実 ○住宅開発の誘導 ・単身者向けの物件に偏らない住宅開発のルール化 ・特定地域に偏らないバランスのとれた住宅開発の誘導 住工混在問題への対応 ○工場適正配置、公害軽減にむけた事業者への支援 ・小規模事業所向けの補助・融資制度(市内移転や公害軽減装置の設置) ・工場アパートの建設 ○住工共生に向けた相互理解の推進 ・工場主の地域活動への参加支援 ・住民と工場主の協議の場の設置 ・住宅購入者に対する工場操業情報の周知徹底 ・工場集積地における住宅開発の事前届出や事前協議の義務付け 総合的な施策実施が可能な体制の構築 ○上記施策の導入に向け、総合的な視野の必要性 ◆宅配サービスと見守りサービスの連携 ⇒福祉施策+商業振興策 ◆高齢者の移動手段の確保 ⇒福祉施策+交通施策 ◆若年層の転出抑制・ファミリー層の誘導 ・事業所への人材供給 ⇒産業政策+教育政策 ・従業者およびその家族の居住促進 ⇒産業政策+都市計画・まちづくり ◆住工共生 ⇒産業政策+都市計画・まちづくり+環境政策 2 I. 調査の目的 平成 19 年度の調査では、堺市を 55 の小エリアに区分し、人口変化のパターン分析等 の結果を反映した将来人口推計モデルの作成を行った。この調査では、小エリアの人口 移動が、地域の属性、大学や高齢者施設などの特定施設や公営住宅の立地の有無などに よって影響を受けていることが判明している。しかし、これらの人口移動のパターンの 背景にある、各エリアの属性の詳細な分析は十分に行われていない。そこで、本調査に おいては、小学校区ごとの年齢階層別の人口変化を時系列で把握することにより、人口 変化の類型化とその変遷を分析することにより、今後想定される人口移動についての検 討を深め、小エリア別人口推計の精度向上を図る。 さらに、堺市臨海部に大規模工場の進出等が計画されているが、これらによる人口へ の影響を明らかにするため、近年大規模工場が進出した自治体の事例等を分析すること により、その効果を検証する。 また、今後の人口の高齢化や世帯数の減尐に伴い、各種需要の減尐→商業施設の減尐 →生活利便性の低下→人口・世帯数の減尐といった悪循環が発生することも考えられる ため、いくつかの地域を選択し、前述した悪循環の発生可能性なども検討し、人口減尐 抑制策の検討に資する。 このほか、他都市における人口変動の要因と施策の関係や居住者の人口移動に関する 意向について情報を収集・分析の上、以上を総合して堺市における人口の維持・増加を 目指す上で取り組むべき施策を検討する。 3 II.大型事業等の進出による人口への影響分析 1.調査対象都市の選定 (1) 調査対象都市選定の考え方 シャープ㈱堺工場の進出が堺市の人口に与える影響を検討するための類似事例の調 査を行うに当たり、以下の要素を考慮して調査対象都市を選定した。 ① 都市の人口規模 調査対象都市の人口規模があまり大きいと大規模工場の進出が人口に与える影響が 統計データから確認し難いことが予想されるため、人口 50 万人以下の都市を調査対象 とする。 ② 工場の操業開始時期 シャープ㈱堺工場となるべく近い社会経済環境下での影響を見るためには、できるだ け新しい事例を調査することが望ましいが、工場進出による影響が統計データに反映さ れている必要があることから、原則として 1998 年から 2005 年までの間に操業を開始し た工場が立地した都市を調査対象とする。 ③ 工場の従業員数 工場進出による影響が統計データから確認しやすいよう、従業員数が原則として 700 人以上の工場が立地した都市を調査対象とする。 (2) 調査対象都市 (1)の考え方を踏まえ、以下の6都市を調査対象とした。 都市名 人口 (2008年3月31日現在) 企業名 三重県亀山市 47,548人 シャープ㈱ 兵庫県尼崎市 愛知県岡崎市 458,603人 362,838人 亀山第1工場 2004年1月 亀山第2工場 2006年8月 第3工場 (尼崎工場) 2005年9月 第4工場 2007年6月 岡崎工場 1998年7月 岡崎東工場 2006年1月 625人 広島工場 2003年1月 広島開発センター 237人 広島エルピーダメモリ㈱ 2,046人(注) 第1工場 2004年11月 第2工場 2007年12月 京田辺工場 2002春 574人 2,528人 アイシン・エィ・ダブリュ㈱ 177,535人 エルピーダメモリ㈱ 大分県中津市 85,614人 ダイハツ九州㈱ 61,402人 操業開始時期 2,782人 松下プラズマディスプレイ㈱ 広島県東広島市 京都府京田辺市 従業員数 (2008年3月31日現在) 工場名 2,600人 ㈱椿本チエイン 791人 (注)広島エルピーダメモリ㈱は、2008 年 4 月 1 日にエルピーダメモリ㈱と一体化を完了。 (資料)(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」、各企業有価証券報告書、各企業ホームページ、報道記事 4 2.調査結果の概要 (1) 従業者数への影響 概ね全ての調査対象都市において、大規模工場の操業開始後、従業者数の増加が確認 できた。特に、亀山市、中津市及び京田辺市において大きな伸びが見られた。 (2) 総人口への影響 亀山市、岡崎市、東広島市及び京田辺市では、総人口は概ね増加傾向にあり、工場操 業開始による影響は特に確認できなかった。 尼崎市では、総人口は一貫して減尐しており、工場操業開始による影響は特に確認で きなかった。 中津市では、工場が操業を開始した翌年から2年間にわたって総人口の増加が確認で きた。 (3) 人口の社会増減への影響 亀山市及び尼崎市では、工場操業開始前後から社会増減の増加が続いている。 岡崎市、東広島市及び中津市では、工場操業開始年に社会増減の増加が確認できた。 京田辺市では、工場操業開始による影響は特に確認できなかった。 (4) 人口構造への影響 亀山市及び尼崎市では、工場操業開始時期を含む期間において、25~29 歳前後の年齢 層の顕著な増加が確認できた。 岡崎市では、工場の操業開始時期に関わらず、全ての期間を通して 25~34 歳の年齢 層の顕著な増加が確認できた。 中津市では、工場操業開始時期を含む期間において、30~39 歳の比較的高い年齢層に おいて増加が確認できた。これは、当該工場が群馬県から本社工場を移転したものであ るため、既存従業員が転勤してきたことによるものと思われる。 東広島市及び京田辺市では、市内に大規模な大学キャンパスがあることから、大学入 学前後の転入、大学卒業後の転出による人口変化が顕著となっており、工場操業開始に よる影響は特に確認できなかった。 なお、人口構造の推移を見るに当たり、1995 年から 2000 年、2000 年から 2005 年、 2003 年から 2008 年の3つの期間における人口変化を確認したが、2003 年から 2008 年に ついては、住民基本台帳人口により算出しているため、実際の常住人口である国勢調査 人口から算出している他の2つの期間に比べ、人口の増減が緩和されている可能性があ る。(特に、市内に大規模な大学キャンパスがある東広島市及び京田辺市においては、転 入・転出の届出がなされていない可能性が高い。 ) 5 (5) 新設住宅着工戸数 概ね全ての調査対象都市において大規模工場の操業開始前後に、新設住宅着工戸数の 増加が確認できた。 (6) まとめ 従業者数については、概ね全ての調査対象都市において、増加を確認することができ たが、総人口については、ほとんどの都市において大規模工場立地による顕著な影響を 確認することができなかった。これは、増加した従業者数に比べて、総人口が非常に大 きいために、従業者数の増加のインパクトが、総人口では明確に確認できなかったこと によるものである。しかしながら、6都市中5都市において、工場操業開始前後に社会 増減がプラスに変化しており、また、年齢階級別の人口変化については、6都市中4都 市において工場の従業者と想定できる特定の年齢層において人口の増加が見られた。さ らに、全ての都市において、新設住宅着工戸数が増加しており、大規模工場の進出が人 口に対して一定の影響を与えたものと考えられる。 都市別に見ると、5項目中全ての項目において大規模工場立地の影響を確認できた都 市が1つ、4つの項目において影響を確認できた都市が2つ、3つの項目において影響 を確認できた都市が2つ、2つの項目において影響を確認できた都市が1つであった。 5項目中全ての項目において影響を確認できた都市は中津市であり、今回の調査対象 都市の中で唯一、総人口への影響を確認することができた。これは、総人口に対する当 該工場の従業者数の割合が比較的高かったこと、群馬県からの本社工場移転によるもの であり、まとまった数の県外からの転入があったこと、周辺に人口吸引力のある市がな いこと、減尐傾向が続く中での増加であったため影響の確認が容易であったこと等によ るものと考えられる。 これと比較して、今回の調査対象都市の中で唯一、総人口が一貫して減尐している尼 崎市については、総人口に対する当該工場の従業者数の割合が低かったこと、近距離に ある茨木市からの工場移転であったため従業者の転入が尐なかったこと等の理由によ り、大規模工場が立地したにもかかわらず、人口の増加に結びつかなかったと考えられ る。 一方、最も尐ない2つの項目においてのみ影響を確認できた都市は京田辺市である。 京田辺市については、総人口だけではなく、社会増減の推移及び年齢階級別の人口変化 においても、影響を確認することができなかった。これは、大規模な宅地開発や交通網 の整備、学研都市の建設による人口増が続いていることや市内に大規模な大学キャンパ スが立地していることによる影響が大きく、当該工場立地による影響が埋没してしまっ ていることによるものであると考えられる。 以上のことから、総人口に対する当該工場の従業者数の割合が高いこと、周辺に人口 吸引力のある市がないこと、遠距離からの工場移転であるなど転入者数が増加する要素 が多いこと等の一定の条件を満たす場合、大規模工場立地による人口増加効果があると 見込まれる。また、市内に大型の大学キャンパスが立地している2都市を除いて、工場 6 の従業者と想定できる特定の年齢層における人口の増加が確認できたことから、大規模 工場立地に伴う雇用の創出により、特に若い世代に対して、一定の人口増加(流出抑止) 効果があると見込まれる。 3.シャープ㈱堺工場が進出した場合の堺市人口への影響評価 2009 年度に操業開始予定のシャープ㈱堺工場については、同社の液晶パネル工場及び 薄膜太陽電池工場に加え、敷地内に、大日本印刷、凸版印刷、コーニング等 17 社の進出 が予定されており、「21 世紀型コンビナート」と称される最大級の工場群が形成される 予定となっている。当初計画どおりにコンビナートが稼動すれば、従業者規模は全体で 5,000 人程度になると想定されている。これは、 堺市の 2006 年の製造業の従業者数 61,531 人の約 8%に相当する人数であり、従業者数の増加に与える影響は大きいと考えられる。 一方、総人口に与える影響については、堺市の総人口は 84 万人弱であり、想定され る従業者数に比べて規模が大きいため、工場進出による影響を明確に確認することは困 難であると考えられる。 社会増減については、シャープ㈱堺工場は新設であるため、多くの新規雇用が見込ま れ、工場の従業者と想定できる 20~30 歳代の転入がある程度増えることが予想される。 しかしながら、堺市の周辺都市には多くの人口が集積しており、また、交通の利便性も よいため比較的遠方からでも通勤が可能であることから、転入者数が大きく増加する可 能性は低いと考えられる。 新設住宅着工戸数については、今回全ての調査対象都市において増加が確認できたと ころであり、堺市においても既に社員用に一棟全てを借り上げる企業が出るなど賃貸マ ンションの需要が高まっていることが報道されており、今後も増加することが予想され る。 7 4.都市別調査結果 (1) 三重県亀山市 ① 都市の概況と産業構造 三重県亀山市は、三重県の中北部に位置する人口約 48,000 人の都市である。2006 年 の製造業の従業者数は 11,137 人で、最も従業者数が多い中分類は一般機械器具製造業で あった。 図表 II-1 産業大分類別従業者数 (単位:人) 産 業 大 分 類 農 業 林 業 漁 業 鉱 業 建 設 業 製 造 業 電 気 ・ ガ ス ・ 熱 供 給 ・ 水 道 業 情 報 通 信 業 運 輸 業 卸 売 ・ 小 売 業 金 融 ・ 保 険 業 不 動 産 業 飲 食 店 , 宿 泊 業 医 療 , 福 祉 教 育 , 学 習 支 援 業 複 合 サ ー ビ ス 事 業 サービス業(他に分類されないもの) 公 務 ( 他 に 分 類 さ れ な い も の ) 合計 従業者数 33 25 19 1,037 11,137 49 39 1,622 3,273 173 79 1,271 1,229 768 261 3,013 464 24,492 構成比 0.1% 0.1% 0.1% 4.2% 45.5% 0.2% 0.2% 6.6% 13.4% 0.7% 0.3% 5.2% 5.0% 3.1% 1.1% 12.3% 1.9% 100.0% (資料)総務省「平成 18 年事業所・企業統計調査報告」 図表 II-2 製造業の産業中分類別従業者数 (単位:人) 食 飲 繊 衣 木 家 パ 印 化 石 プ ゴ な 窯 鉄 非 金 一 電 情 電 輸 精 そ 産 業 中 分 類 料 品 製 造 料 ・ た ば こ ・ 飼 料 製 造 維 工 服 ・ そ の 他 の 繊 維 製 品 製 造 材・木製品製造業(家具を除く 具 ・ 装 備 品 製 造 ル プ ・ 紙 ・ 紙 加 工 品 製 造 刷 ・ 同 関 連 学 工 油 製 品 ・ 石 炭 製 品 製 造 ラ ス チ ッ ク 製 品 製 造 ム 製 品 製 造 め し 革 ・ 同 製 品 ・ 毛 皮 製 造 業 ・ 土 石 製 品 製 造 鋼 鉄 金 属 製 造 属 製 品 製 造 般 機 械 器 具 製 造 気 機 械 器 具 製 造 報 通 信 機 械 器 具 製 造 子 部 品 ・ デ バ イ ス 製 造 送 用 機 械 器 具 製 造 密 機 械 器 具 製 造 の 他 の 製 造 合計 業 業 業 業 ) 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 従業者数 195 158 69 110 107 64 168 52 340 111 1,475 321 696 115 1,035 626 2,602 598 12 524 1,726 10 23 11,137 構成比 1.8% 1.4% 0.6% 1.0% 1.0% 0.6% 1.5% 0.5% 3.1% 1.0% 13.2% 2.9% 6.2% 1.0% 9.3% 5.6% 23.4% 5.4% 0.1% 4.7% 15.5% 0.1% 0.2% 100.0% (資料)総務省「平成 18 年事業所・企業統計調査報告」 8 ② 大型設備投資の概況 シャープ㈱は、2004 年に亀山第1工場、2006 年に亀山第2工場の操業をそれぞれ開 始した。 シャープ㈱ 企業名 工場名 亀山第1工場 亀山第2工場 操業開始時期 2004年1月 2006年8月 当初投資額 1,000億円 1,500億円 追加投資額 2005年 500億円 2006年2月 150億円 - 为要生産品 大型液晶テレビ及び 大型液晶モジュール 従業員数 (2008年3月31日現在) 2,782人 (資料)各企業有価証券報告書、各企業ホームページ、報道記事 9 ③ 従業者数の推移 亀山市及び三重県における従業者数(総数)の推移を指数(1999 年=100)で見ると、 亀山市ではシャープ㈱亀山第1工場が操業を開始した 2004 年以降大きく伸びている。 図表 II-3 亀山市及び三重県における従業者数(総数)の推移 (1999年=100) 135 130 亀山市 三重県 125 120 115 110 105 100 95 90 99 00 01 02 03 04 05 06 (年) (注)1999 年~2004 年の亀山市のデータは旧関町を含む。(2005 年 1 月 11 日合併) (資料)経済産業省「工業統計表」 亀山市及び三重県における従業者数(電気機械器具製造業、情報通信機械器具製造業 及び電子部品・デバイス製造業)の推移を指数(1999 年=100)で見ると、従業者数(総 数)と同様に、亀山市では 2004 年以降大きく伸びていたが、2006 年にやや減尐した。 図表 II-4 亀山市及び三重県における従業者数(電気機械器具製造業、 情報通信機械器具製造業及び電子部品・デバイス製造業)の推移 (1999年=100) 200 亀山市 三重県 180 160 140 120 100 80 60 40 99 00 01 02 03 04 05 06 (年) (注)1999 年~2004 年の亀山市のデータは旧関町を含む。(2005 年 1 月 11 日合併)また、2001 年~2003 年の亀山市のデータは、秘匿されているものを除く。 (資料)経済産業省「工業統計表」 10 ④ 総人口の推移 亀山市及び三重県における総人口の推移を指数(1999 年=100)で見ると、亀山市で は 2003 年以降一貫して増加している。 図表 II-5 亀山市及び三重県における総人口の推移 (1999年=100) 104 亀山市 三重県 103 102 101 100 99 99 00 01 02 03 04 05 06 08 (年) 07 (注)1999 年~2004 年の亀山市のデータは旧関町を含む。(2005 年 1 月 11 日合併) (資料)(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」 ⑤ 人口の社会増減の推移 亀山市における人口の社会増減の推移を見ると、亀山第1工場が操業を開始する前年 度に当たる 2002 年度以降一貫して転入超過となっており、2005 年度にやや減尐したも のの社会増減は増加傾向にある。 図表 II-6 亀山市における人口の社会増減の推移 (人) (人) 5,000 1,000 転入者数 転出者数 社会増減 4,000 500 転 入 ・ 3,000 転 出 者 数 2,000 0 -500 1,000 社 会 増 減 -1,000 0 -1,500 99 00 01 02 03 04 05 06 07 (年度) (注)1999 年度~2003 年度は旧関町を含む。(2005 年 1 月 11 日合併) (資料)(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」 11 ⑥ 人口構造の推移 亀山市における年齢階級別の人口変化を見ると、特に男性について、亀山第1工場が 操業を開始した 2004 年を期間の後半に含む 2000 年から 2005 年にかけての 25~34 歳の 年齢層において顕著な増加が見られる。 図表 II-7 亀山市における年齢階級別の人口変化(男性) (人) 500 1995→2000 2000→2005 2003→2008 400 300 200 100 0 -100 -200 -300 5 ~ 9 歳 1 0 ~ 1 4 歳 1 5 ~ 1 9 歳 2 0 ~ 2 4 歳 2 5 ~ 2 9 歳 3 0 ~ 3 4 歳 3 5 ~ 3 9 歳 4 0 ~ 4 4 歳 4 5 ~ 4 9 歳 5 0 ~ 5 4 歳 5 5 ~ 5 9 歳 6 0 ~ 6 4 歳 6 5 ~ 6 9 歳 7 0 ~ 7 4 歳 7 5 ~ 7 9 歳 (注)1995 年、2000 年及び 2003 年は旧関町を含む。(2005 年 1 月 11 日合併) (資料)総務省「国勢調査報告」、(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」 図表 II-8 亀山市における年齢階級別の人口変化(女性) (人) 500 1995→2000 2000→2005 2003→2008 400 300 200 100 0 -100 -200 -300 5 ~ 9 歳 1 0 ~ 1 4 歳 1 5 ~ 1 9 歳 2 0 ~ 2 4 歳 2 5 ~ 2 9 歳 3 0 ~ 3 4 歳 3 5 ~ 3 9 歳 4 0 ~ 4 4 歳 4 5 ~ 4 9 歳 5 0 ~ 5 4 歳 5 5 ~ 5 9 歳 6 0 ~ 6 4 歳 6 5 ~ 6 9 歳 7 0 ~ 7 4 歳 7 5 ~ 7 9 歳 (注)1995 年、2000 年及び 2003 年は旧関町を含む。(2005 年 1 月 11 日合併) (資料)総務省「国勢調査報告」、(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」 12 ⑦ 新設住宅着工戸数の推移 亀山市における新設住宅着工戸数の推移を見ると、亀山第1工場が操業を開始する前 年度に当たる 2002 年度から亀山第2工場が操業を開始した 2006 年度にかけて増加して おり、2006 年度には近年で最多の 1,321 戸が新設された。 図表 II-9 亀山市における新設住宅着工戸数の推移 (戸) 1,500 1,000 500 0 99 00 01 02 03 04 05 06 07 (年度) (注)1999 年度~2004 年度は旧関町を含む。(2005 年 1 月 11 日合併) (資料)(財)建設物価調査会「建築統計月報」及び「住宅着工統計」 ⑧ まとめ 従業者数については、該当業種だけではなく、総数においても、大きな伸びを確認す ることができたが、総人口については、概ね増加傾向にあるものの、大規模工場立地に よる顕著な影響を確認することはできなかった。これは、新設工場の従業者の多くが、 亀山市ではなく近隣市に居住していることによるものであると考えられる。 しかしながら、社会増減を見ると、工場操業開始前年度から転入超過となっており、 また、年齢階級別の人口変化についても、工場の従業者と想定できる 25~34 歳の年齢層 において、顕著な増加を確認することができた。さらに、新設住宅着工戸数も増加して おり、大規模工場の進出が人口に対して一定の影響を与えたものと考えられる。 13 (2) 兵庫県尼崎市 ① 都市の概況と産業構造 兵庫県尼崎市は、兵庫県の南東部に位置する人口約 46 万人の都市である。2006 年の 製造業の従業者数は、46,016 人で、最も従業者数が多い中分類は一般機械器具製造業で あった。 図表 II-10 産業大分類別従業者数 (単位:人) 産 業 大 分 類 農 業 林 業 漁 業 鉱 業 建 設 業 製 造 業 電 気 ・ ガ ス ・ 熱 供 給 ・ 水 道 業 情 報 通 信 業 運 輸 業 卸 売 ・ 小 売 業 金 融 ・ 保 険 業 不 動 産 業 飲 食 店 , 宿 泊 業 医 療 , 福 祉 教 育 , 学 習 支 援 業 複 合 サ ー ビ ス 事 業 サービス業(他に分類されないもの) 公 務 ( 他 に 分 類 さ れ な い も の ) 合計 従業者数 330 1 50 11,964 46,016 1,031 2,659 10,209 36,686 3,299 4,463 16,278 20,514 8,009 1,117 28,386 3,894 194,906 構成比 0.2% 0.0% 0.0% 6.1% 23.6% 0.5% 1.4% 5.2% 18.8% 1.7% 2.3% 8.4% 10.5% 4.1% 0.6% 14.6% 2.0% 100.0% (資料)総務省「平成 18 年事業所・企業統計調査報告」 図表 II-11 製造業の産業中分類別従業者数 (単位:人) 食 飲 繊 衣 木 家 パ 印 化 石 プ ゴ な 窯 鉄 非 金 一 電 情 電 輸 精 そ 産 業 中 分 類 料 品 製 造 料 ・ た ば こ ・ 飼 料 製 造 維 工 服 ・ そ の 他 の 繊 維 製 品 製 造 材・木製品製造業(家具を除く 具 ・ 装 備 品 製 造 ル プ ・ 紙 ・ 紙 加 工 品 製 造 刷 ・ 同 関 連 学 工 油 製 品 ・ 石 炭 製 品 製 造 ラ ス チ ッ ク 製 品 製 造 ム 製 品 製 造 め し 革 ・ 同 製 品 ・ 毛 皮 製 造 業 ・ 土 石 製 品 製 造 鋼 鉄 金 属 製 造 属 製 品 製 造 般 機 械 器 具 製 造 気 機 械 器 具 製 造 報 通 信 機 械 器 具 製 造 子 部 品 ・ デ バ イ ス 製 造 送 用 機 械 器 具 製 造 密 機 械 器 具 製 造 の 他 の 製 造 合計 業 業 業 業 ) 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 従業者数 2,814 9 57 325 109 301 1,648 922 3,856 145 1,552 140 19 1,140 3,748 1,855 6,200 9,437 3,454 3,382 1,750 2,232 497 424 46,016 構成比 6.1% 0.0% 0.1% 0.7% 0.2% 0.7% 3.6% 2.0% 8.4% 0.3% 3.4% 0.3% 0.0% 2.5% 8.1% 4.0% 13.5% 20.5% 7.5% 7.3% 3.8% 4.9% 1.1% 0.9% 100.0% (資料)総務省「平成 18 年事業所・企業統計調査報告」 14 ② 大型設備投資の概況 松下電器産業㈱と東レ㈱の合弁会社である松下プラズマディスプレイ㈱は、2005 年に 第3工場(尼崎工場) 、2007 年に第4工場の操業をそれぞれ開始した。総投資額は 2,750 億円である。2007 年 11 月には第5工場の建設に着工しており、総投資額は 2,100 億円、 第一期稼動開始時期は 2009 年 11 月の予定である。 企業名 松下プラズマディスプレイ㈱ 工場名 第3工場 (尼崎工場) 第4工場 操業開始時期 2005年9月 2007年6月 当初投資額 950億円 1,800億円 为要生産品 プラズマディスプレイ及び プラズマディスプレイモジュール等 従業員数 (2008年3月31日現在) 574人 (資料)各企業有価証券報告書、各企業ホームページ、報道記事 15 ③ 従業者数の推移 尼崎市及び兵庫県における従業者数(総数)の推移を指数(2000 年=100)で見ると、 尼崎市では 2001 年以降減尐していたが、松下プラズマディスプレイ㈱第3工場が操業を 開始した 2005 年以降やや増加している。 図表 II-12 尼崎市及び兵庫県における従業者数(総数)の推移 (2000年=100) 105 尼崎市 兵庫県 100 95 90 85 80 00 01 02 03 04 05 06 (年) (資料)経済産業省「工業統計表」 尼崎市及び兵庫県における従業者数(電気機械器具製造業、情報通信機械器具製造業 及び電子部品・デバイス製造業)の推移を指数(2000 年=100)で見ると、尼崎市では 2002 年以降減尐していたが、従業者数(総数)と同様に、2005 年以降やや増加している。 図表 II-13 尼崎市及び兵庫県における従業者数(電気機械器具製造業、 情報通信機械器具製造業及び電子部品・デバイス製造業)の推移 (2000年=100) 110 尼崎市 兵庫県 105 100 95 90 85 80 75 00 01 02 03 (資料)経済産業省「工業統計表」 16 04 05 06 (年) ④ 総人口の推移 尼崎市及び兵庫県における総人口の推移を指数(2000 年=100)で見ると、尼崎市で は 2001 年以降一貫して減尐している。 図表 II-14 尼崎市及び兵庫県における総人口の推移 (2000年=100) 102 尼崎市 兵庫県 101 100 99 98 00 01 02 03 04 05 06 07 08 (年) (資料)(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」 ⑤ 人口の社会増減の推移 尼崎市における人口の社会増減の推移を見ると、2000 年度以降一貫して転出超過とな っているが、第3工場が操業を開始した 2005 年度以降、減尐数は縮小傾向にある。 図表 II-15 尼崎市における人口の社会増減の推移 (人) (人) 40,000 0 35,000 -1,000 30,000 転入者数 転出者数 社会増減 転 入 ・ 25,000 転 出 20,000 者 数 -2,000 -3,000 社 会 -4,000 増 減 15,000 -5,000 10,000 -6,000 5,000 -7,000 0 -8,000 00 01 02 03 04 05 06 (資料)(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」 17 07 (年度) ⑥ 人口構造の推移 尼崎市における年齢階級別の人口変化を見ると、男女とも、第3工場及び第4工場の 操業開始時期である 2005 年及び 2007 年を含む 2003 年から 2008 年にかけての 20~29 歳 の年齢層において顕著な増加が見られる。 図表 II-16 尼崎市における年齢階級別の人口変化(男性) (人) 1,500 1995→2000 2000→2005 2003→2008 1,000 500 0 -500 -1,000 -1,500 -2,000 -2,500 -3,000 5 ~ 9 歳 1 0 ~ 1 4 歳 1 5 ~ 1 9 歳 2 0 ~ 2 4 歳 2 5 ~ 2 9 歳 3 0 ~ 3 4 歳 3 5 ~ 3 9 歳 4 0 ~ 4 4 歳 4 5 ~ 4 9 歳 5 0 ~ 5 4 歳 5 5 ~ 5 9 歳 6 0 ~ 6 4 歳 6 5 ~ 6 9 歳 7 0 ~ 7 4 歳 7 5 ~ 7 9 歳 (資料)総務省「国勢調査報告」、(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」 図表 II-17 尼崎市における年齢階級別の人口変化(女性) (人) 1,500 1995→2000 2000→2005 2003→2008 1,000 500 0 -500 -1,000 -1,500 -2,000 -2,500 -3,000 5 ~ 9 歳 1 0 ~ 1 4 歳 1 5 ~ 1 9 歳 2 0 ~ 2 4 歳 2 5 ~ 2 9 歳 3 0 ~ 3 4 歳 3 5 ~ 3 9 歳 4 0 ~ 4 4 歳 4 5 ~ 4 9 歳 5 0 ~ 5 4 歳 5 5 ~ 5 9 歳 6 0 ~ 6 4 歳 6 5 ~ 6 9 歳 7 0 ~ 7 4 歳 7 5 ~ 7 9 歳 (資料)総務省「国勢調査報告」、(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」 18 ⑦ 新設住宅着工戸数の推移 尼崎市における新設住宅着工戸数の推移を見ると、第4工場が操業を開始する前年度 に当たる 2006 年度に大きく伸びており、近年で最多の 5,361 戸が新設された。 図表 II-18 尼崎市における新設住宅着工戸数の推移 (千戸) 6 5 4 3 2 1 0 00 01 02 03 04 05 06 07 (年度) (資料)(財)建設物価調査会「建築統計月報」及び「住宅着工統計」 ⑧ まとめ 従業者数については、該当業種だけではなく、総数においても、増加を確認すること ができたが、総人口については、一貫して減尐しており、大規模工場立地による顕著な 影響を確認することはできなかった。これは、当該工場の従業者数が 574 人で比較的小 規模であったこと、距離的に近い茨木工場からの移転であるため転入してきた従業者が 尐ないことによるものであると考えられる。 しかしながら、社会増減を見ると、一貫して転出超過となっているものの、工場操業 開始後は、減尐数が縮小傾向にあり、また、年齢階級別の人口変化についても、工場の 従業者と想定できる 20~29 歳の年齢層において、顕著な増加を確認することができた。 さらに、新設住宅着工戸数も増加しており、大規模工場の進出が人口に対して一定の影 響を与えたものと考えられる。 19 (3) 愛知県岡崎市 ① 都市の概況と産業構造 愛知県岡崎市は、愛知県の中央部に位置する人口約 36 万人の都市である。2006 年の 製造業の従業者数は、41,417 人で、最も従業者数が多い中分類は輸送用機械器具製造業 であった。 図表 II-19 産業大分類別従業者数 (単位:人) 産 業 大 分 類 農 業 林 業 漁 業 鉱 業 建 設 業 製 造 業 電 気 ・ ガ ス ・ 熱 供 給 ・ 水 道 業 情 報 通 信 業 運 輸 業 卸 売 ・ 小 売 業 金 融 ・ 保 険 業 不 動 産 業 飲 食 店 , 宿 泊 業 医 療 , 福 祉 教 育 , 学 習 支 援 業 複 合 サ ー ビ ス 事 業 サービス業(他に分類されないもの) 公 務 ( 他 に 分 類 さ れ な い も の ) 合計 従業者数 287 29 115 11,334 41,417 962 1,233 6,843 31,620 3,933 1,934 12,595 11,697 8,121 1,380 29,783 2,855 166,138 構成比 0.2% 0.0% 0.1% 6.8% 24.9% 0.6% 0.7% 4.1% 19.0% 2.4% 1.2% 7.6% 7.0% 4.9% 0.8% 17.9% 1.7% 100.0% (資料)総務省「平成 18 年事業所・企業統計調査報告」 図表 II-20 製造業の産業中分類別従業者数 (単位:人) 食 飲 繊 衣 木 家 パ 印 化 石 プ ゴ な 窯 鉄 非 金 一 電 情 電 輸 精 そ 産 業 中 分 類 料 品 製 造 料 ・ た ば こ ・ 飼 料 製 造 維 工 服 ・ そ の 他 の 繊 維 製 品 製 造 材・木製品製造業(家具を除く 具 ・ 装 備 品 製 造 ル プ ・ 紙 ・ 紙 加 工 品 製 造 刷 ・ 同 関 連 学 工 油 製 品 ・ 石 炭 製 品 製 造 ラ ス チ ッ ク 製 品 製 造 ム 製 品 製 造 め し 革 ・ 同 製 品 ・ 毛 皮 製 造 業 ・ 土 石 製 品 製 造 鋼 鉄 金 属 製 造 属 製 品 製 造 般 機 械 器 具 製 造 気 機 械 器 具 製 造 報 通 信 機 械 器 具 製 造 子 部 品 ・ デ バ イ ス 製 造 送 用 機 械 器 具 製 造 密 機 械 器 具 製 造 の 他 の 製 造 合計 業 業 業 業 ) 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 従業者数 3,420 76 1,540 760 262 891 282 401 2,111 22 2,274 774 47 1,271 289 424 3,078 7,410 1,798 287 96 11,756 1,515 633 41,417 構成比 8.3% 0.2% 3.7% 1.8% 0.6% 2.2% 0.7% 1.0% 5.1% 0.1% 5.5% 1.9% 0.1% 3.1% 0.7% 1.0% 7.4% 17.9% 4.3% 0.7% 0.2% 28.4% 3.7% 1.5% 100.0% (資料)総務省「平成 18 年事業所・企業統計調査報告」 20 ② 設備投資の概況 アイシン精機㈱の子会社で自動変速機メーカーのアイシン・エィ・ダブリュ㈱は、1998 年に岡崎工場を、2006 年に岡崎東工場を建設した。総投資額は 720 億円超で、2008 年 3 月 31 日現在の従業員数は、2工場合わせて 3,153 人に上る。岡崎東工場では、トヨタ自 動車の高級車ブランド「レクサス」向けの、ガソリンエンジン・電動モーター併用のハ イブリッド車用基幹部品の生産を行っている。 企業名 アイシン・エィ・ダブリュ㈱ 工場名 岡崎工場 岡崎東工場 操業開始時期 1998年7月 2006年1月 当初投資額 520億円 200億円超 为要生産品 変速機 カーナビゲーション 変速機 従業員数 (2008年3月31日現在) 2,528人 625人 (資料)各企業有価証券報告書、各企業ホームページ、報道記事 21 ③ 従業者数の推移 岡崎市及び愛知県における従業者数(総数)の推移を指数(1993 年=100)で見ると、 岡崎市では、1994 年以降 1993 年の従業者数を下回っていたが、アイシン・エィ・ダブ リュ㈱岡崎東工場が操業を開始した 2006 年に 1993 年の従業者数を上回った。 図表 II-21 岡崎市及び愛知県における従業者数(総数)の推移 (1993年=100) 105 岡崎市 愛知県 100 95 90 85 80 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 (年) (注)1993 年~2005 年の岡崎市のデータは旧額田町を含む。(2006 年 1 月 1 日合併) (資料)経済産業省「工業統計表」 岡崎市及び愛知県における従業者数(輸送用機械器具製造業)の推移を指数(1993 年=100)で見ると、岡崎市では、岡崎工場が操業を開始した 1998 年の翌年以降、2004 年及び 2005 年に減尐したものの全体として増加傾向にあり、特に、岡崎東工場が操業を 開始した 2006 年には大きな伸びが見られる。 図表 II-22 岡崎市及び愛知県における従業者数(輸送用機械器具製造業)の推移 (1993年=100) 160 岡崎市 愛知県 150 140 130 120 110 100 90 80 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 (年) (注)2002 年~2005 年の岡崎市のデータは旧額田町を含む。(2006 年 1 月 1 日合併)(1993 年~ 2001 年については、旧額田町のデータが公表されていないため、合算していない。) (資料)経済産業省「工業統計表」 22 ④ 総人口の推移 岡崎市及び愛知県における総人口の推移を指数(1993 年=100)で見ると、岡崎市で は 1994 年以降一貫して増加している。 図表 II-23 岡崎市及び愛知県における総人口の推移 (1993年=100) 115 岡崎市 愛知県 110 105 100 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 (年) (注)1993 年~2005 年の岡崎市のデータは旧額田町を含む。(2006 年 1 月 1 日合併) (資料)(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」 ⑤ 人口の社会増減の推移 岡崎市における人口の社会増減の推移を見ると、1997 度年以降一貫して転入超過とな っている。近年最も大きな伸びが見られたのは 2002 年度であるが、岡崎工場が操業を開 始した 1998 年度には前年度に比べて 441 人の増、岡崎東工場が操業を開始した 2006 年 度には前年度に比べて 364 人の増とそれぞれ大きな伸びが見られた。 図表 II-24 岡崎市における人口の社会増減の推移 (人) (人) 30,000 1,500 25,000 1,000 転入者数 転出者数 社会増減 転 入 20,000 ・ 転 出 15,000 者 数 500 0 10,000 社 会 増 減 -500 5,000 -1,000 0 -1,500 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 (年度) (注)1993 年度~2004 年度は旧額田町を含む。(2006 年 1 月 1 日合併) (資料)(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」 23 ⑥ 人口構造の推移 岡崎市における年齢階級別の人口変化を見ると、男女とも、全ての期間で 25~34 歳 の年齢層において顕著な増加が見られる。 図表 II-25 岡崎市における年齢階級別の人口変化(男性) (人) 3,000 1995→2000 2000→2005 2003→2008 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 -500 -1,000 5 ~ 9 歳 1 0 ~ 1 4 歳 1 5 ~ 1 9 歳 2 0 ~ 2 4 歳 2 5 ~ 2 9 歳 3 0 ~ 3 4 歳 3 5 ~ 3 9 歳 4 0 ~ 4 4 歳 4 5 ~ 4 9 歳 5 0 ~ 5 4 歳 5 5 ~ 5 9 歳 6 0 ~ 6 4 歳 6 5 ~ 6 9 歳 7 0 ~ 7 4 歳 7 5 ~ 7 9 歳 (注)1995 年、2000 年及び 2003 年は旧額田町を含む。(2006 年 1 月 1 日合併) (資料)総務省「国勢調査報告」、(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」 図表 II-26 岡崎市における年齢階級別の人口変化(女性) (人) 3,000 1995→2000 2000→2005 2003→2008 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 -500 -1,000 5 ~ 9 歳 1 0 ~ 1 4 歳 1 5 ~ 1 9 歳 2 0 ~ 2 4 歳 2 5 ~ 2 9 歳 3 0 ~ 3 4 歳 3 5 ~ 3 9 歳 4 0 ~ 4 4 歳 4 5 ~ 4 9 歳 5 0 ~ 5 4 歳 5 5 ~ 5 9 歳 6 0 ~ 6 4 歳 6 5 ~ 6 9 歳 7 0 ~ 7 4 歳 7 5 ~ 7 9 歳 (注)1995 年、2000 年及び 2003 年は旧額田町を含む。(2006 年 1 月 1 日合併) (資料)総務省「国勢調査報告」、(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」 24 ⑦ 新設住宅着工戸数の推移 岡崎市における新設住宅着工戸数の推移を見ると、工場操業開始2~3年前から戸数 の増加が見られ、岡崎工場が操業を開始する前年度に当たる 1997 年度には 3,868 戸、岡 崎東工場が操業を開始した 2005 年度には近年で最多の 4,675 戸が新設された。 図表 II-27 岡崎市における新設住宅着工戸数の推移 (千戸) 5 4 3 2 1 0 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07(年度) (注)1993 年度~2005 年度は旧額田町を含む。(2006 年 1 月 1 日合併) (資料)(財)建設物価調査会「建築統計月報」及び「住宅着工統計」 ⑧ まとめ 従業者数については、該当業種だけではなく、総数においても、伸びを確認すること ができたが、総人口については、一貫して増加しており、大規模工場立地による顕著な 影響を確認することができなかった。また、年齢階級別の人口変化についても、調査を 行ったすべての期間において 25~34 歳の年齢層において顕著な増加が見られ、大規模工 場立地による顕著な影響を確認することはできなかった。 しかしながら、社会増減を見ると、工場操業開始時に大きな伸びが見られ、さらに、 新設住宅着工戸数も増加していることから、大規模工場の進出が人口に対して一定の影 響を与えたものと考えられる。 25 (4) 広島県東広島市 ① 都市の概況と産業構造 広島県東広島市は、広島県の中南部に位置する人口約 18 万人の都市である。市内に は、広島大学、近畿大学工学部、広島国際大学及びエリザベト音楽大学がある。2006 年 の製造業の従業者数は、21,002 人で、最も従業者数が多い中分類は輸送用機械器具製造 業であった。 図表 II-28 産業大分類別従業者数 (単位:人) 産 業 大 分 類 農 業 林 業 漁 業 鉱 業 建 設 業 製 造 業 電 気 ・ ガ ス ・ 熱 供 給 ・ 水 道 業 情 報 通 信 業 運 輸 業 卸 売 ・ 小 売 業 金 融 ・ 保 険 業 不 動 産 業 飲 食 店 , 宿 泊 業 医 療 , 福 祉 教 育 , 学 習 支 援 業 複 合 サ ー ビ ス 事 業 サービス業(他に分類されないもの) 公 務 ( 他 に 分 類 さ れ な い も の ) 合計 従業者数 282 42 25 21 4,310 21,002 211 377 4,378 15,157 876 1,486 5,722 7,738 8,432 1,559 11,575 1,693 84,886 構成比 0.3% 0.0% 0.0% 0.0% 5.1% 24.7% 0.2% 0.4% 5.2% 17.9% 1.0% 1.8% 6.7% 9.1% 9.9% 1.8% 13.6% 2.0% 100.0% (資料)総務省「平成 18 年事業所・企業統計調査報告」 図表 II-29 製造業の産業中分類別従業者数 (単位:人) 食 飲 繊 衣 木 家 パ 印 化 石 プ ゴ な 窯 鉄 非 金 一 電 情 電 輸 精 そ 産 業 中 分 類 料 品 製 造 料 ・ た ば こ ・ 飼 料 製 造 維 工 服 ・ そ の 他 の 繊 維 製 品 製 造 材・木製品製造業(家具を除く 具 ・ 装 備 品 製 造 ル プ ・ 紙 ・ 紙 加 工 品 製 造 刷 ・ 同 関 連 学 工 油 製 品 ・ 石 炭 製 品 製 造 ラ ス チ ッ ク 製 品 製 造 ム 製 品 製 造 め し 革 ・ 同 製 品 ・ 毛 皮 製 造 業 ・ 土 石 製 品 製 造 鋼 鉄 金 属 製 造 属 製 品 製 造 般 機 械 器 具 製 造 気 機 械 器 具 製 造 報 通 信 機 械 器 具 製 造 子 部 品 ・ デ バ イ ス 製 造 送 用 機 械 器 具 製 造 密 機 械 器 具 製 造 の 他 の 製 造 合計 業 業 業 業 ) 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 従業者数 1,344 562 78 448 301 293 249 268 231 47 1,049 46 68 398 370 114 1,637 2,540 852 2,026 2,156 5,577 226 122 21,002 構成比 6.4% 2.7% 0.4% 2.1% 1.4% 1.4% 1.2% 1.3% 1.1% 0.2% 5.0% 0.2% 0.3% 1.9% 1.8% 0.5% 7.8% 12.1% 4.1% 9.6% 10.3% 26.6% 1.1% 0.6% 100.0% (資料)総務省「平成 18 年事業所・企業統計調査報告」 26 ② 大型設備投資の概況 半導体メモリーメーカーのエルピーダメモリ㈱は、2003 年に広島工場を建設した。工 場建設後の追加投資を含めた総投資額は 4,900 億円に上り、さらに 3,000 億円の追加投 資が予定されている。エルピーダメモリ㈱は、台湾の合弁工場での量産化を行う一方、 広島工場の開発拠点化を進め、2007 年には世界最高速のDRAMを開発した。 企業名 エルピーダメモリ㈱ 工場名 広島工場 操業開始時期 2003年1月 当初投資額 3,000億円 追加投資額 2005年12月 1,900億円 为要生産品 DRAM 従業員数 (2008年3月31日現在) 広島開発センター 237人 広島エルピーダメモリ㈱ 2,046人 (注)広島エルピーダメモリ㈱は、2008 年 4 月 1 日にエルピーダメモリ㈱と一体化を完了。 (資料)各企業有価証券報告書、各企業ホームページ、報道記事 27 ③ 従業者数の推移 東広島市及び広島県における従業者数(総数)の推移を指数(1998 年=100)で見る と、東広島市では 2001 年以降一貫して増加している。 図表 II-30 東広島市及び広島県における従業者数(総数)の推移 (1998年=100) 110 東広島市 広島県 105 100 95 90 85 98 99 00 01 02 03 04 05 06 (年) (注)1998 年~2004 年の東広島市のデータは旧黒瀬町、旧福富町、旧豊栄町、旧河内町、旧安 芸津町を含む。(2005 年 2 月 7 日合併) (資料)経済産業省「工業統計表」 東広島市及び広島県における従業者数(電気機械器具製造業、情報通信機械器具製造 業及び電子部品・デバイス製造業)の推移を指数(1998 年=100)で見ると、東広島市 では、エルピーダメモリ㈱広島工場が操業した 2003 年以降大きく伸びていたが、2006 年にやや減尐した。 図表 II-31 東広島市及び広島県における従業者数(電気機械器具製造業、 情報通信機械器具製造業及び電子部品・デバイス製造業)の推移 (1998年=100) 140 東広島市 広島県 130 120 110 100 90 80 70 60 98 99 00 01 02 03 04 05 06 (年) (注)2001 年~2004 年の東広島市のデータは旧黒瀬町、旧福富町、旧豊栄町、旧河内町、旧安 芸津町を含む。(2005 年 2 月 7 日合併)(1998 年~2000 年については、旧黒瀬町、旧福富町、旧 豊栄町、旧河内町、旧安芸津町のデータが公表されていないため、合算していない。)また、2001 年~2003 年の東広島市のデータは、秘匿されているものを除く。 (資料)経済産業省「工業統計表」 28 ④ 総人口の推移 東広島市及び広島県における総人口の推移を指数(1998 年=100)で見ると、東広島 市では 1999 年以降一貫して増加している。 図表 II-32 東広島市及び広島県における総人口の推移 (1998年=100) 108 107 東広島市 広島県 106 105 104 103 102 101 100 99 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 (年) (注)1998 年~2004 年の東広島市のデータは旧黒瀬町、旧福富町、旧豊栄町、旧河内町、旧安 芸津町を含む。(2005 年 2 月 7 日合併) (資料)(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」 ⑤ 人口の社会増減の推移 東広島市における人口の社会増減の推移を見ると、2000 年度以降一貫して転入超過と なっている。近年で最も増加数が多かったのは、広島工場が操業を開始した 2002 年度で あり、1,351 人の増加となっている。 29 図表 II-33 東広島市における人口の社会増減の推移 (人) (人) 20,000 2,000 転入者数 転出者数 社会増減 15,000 1,000 転 入 ・ 転 出 10,000 者 数 社 会 増 減 0 5,000 -1,000 0 98 99 00 01 02 03 04 05 -2,000 07 (年度) 06 (注)1998 年度~2003 年度は旧黒瀬町、旧福富町、旧豊栄町、旧河内町、旧安芸津町を含む。 (2005 年 2 月 7 日合併) (資料)(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」 ⑥ 人口構造の推移 東広島市における年齢階級別の人口変化を見ると、男女とも、2003 年から 2008 年に かけての人口の増減が他の期間と比べてやや緩和しているが、これは 2003 年及び 2008 年の人口が住民基本台帳ベースであることから、転入・転出の届出がなされていないこ とによるものであり、工場操業開始に伴う影響は確認できない。15~24 歳の年齢層にお ける増加と 25~29 歳の年齢層における減尐は、市内に大型の大学キャンパスが立地して いることによるものと考えられる。 図表 II-34 東広島市における年齢階級別の人口変化(男性) (人) 4,000 1995→2000 2000→2005 2003→2008 3,000 2,000 1,000 0 -1,000 -2,000 -3,000 -4,000 5 ~ 9 歳 1 0 ~ 1 4 歳 1 5 ~ 1 9 歳 2 0 ~ 2 4 歳 2 5 ~ 2 9 歳 3 0 ~ 3 4 歳 3 5 ~ 3 9 歳 4 0 ~ 4 4 歳 4 5 ~ 4 9 歳 5 0 ~ 5 4 歳 5 5 ~ 5 9 歳 6 0 ~ 6 4 歳 6 5 ~ 6 9 歳 7 0 ~ 7 4 歳 7 5 ~ 7 9 歳 (注)1995 年、2000 年及び 2003 年は旧黒瀬町、旧福富町、旧豊栄町、旧河内町、旧安芸津町を 含む。(2005 年 2 月 7 日合併) (資料)総務省「国勢調査報告」、(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」 30 図表 II-35 東広島市における年齢階級別の人口変化(女性) (人) 4,000 1995→2000 2000→2005 2003→2008 3,000 2,000 1,000 0 -1,000 -2,000 -3,000 -4,000 5 ~ 9 歳 1 0 ~ 1 4 歳 1 5 ~ 1 9 歳 2 0 ~ 2 4 歳 2 5 ~ 2 9 歳 3 0 ~ 3 4 歳 3 5 ~ 3 9 歳 4 0 ~ 4 4 歳 4 5 ~ 4 9 歳 5 0 ~ 5 4 歳 5 5 ~ 5 9 歳 6 0 ~ 6 4 歳 6 5 ~ 6 9 歳 7 0 ~ 7 4 歳 7 5 ~ 7 9 歳 (注)1995 年、2000 年及び 2003 年は旧黒瀬町、旧福富町、旧豊栄町、旧河内町、旧安芸津町を 含む。(2005 年 2 月 7 日合併) (資料)総務省「国勢調査報告」、(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」 ⑦ 新設住宅着工戸数の推移 東広島市における新設住宅着工戸数の推移を見ると、広島工場が操業を開始した翌年 度に当たる 2003 年度から 2005 年度にかけて増加しており、2005 年度には近年で最多の 2,865 戸が新設された。 図表 II-36 東広島市における新設住宅着工戸数の推移 (戸) 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 (年度) (注)1998 年度~2004 年度は旧黒瀬町、旧福富町、旧豊栄町、旧河内町、旧安芸津町を含む。 (2005 年 2 月 7 日合併) (資料)(財)建設物価調査会「建築統計月報」及び「住宅着工統計」 31 ⑧ まとめ 該当業種の従業者数については、大きな伸びを確認することができたが、従業者数(総 数)及び総人口については、それぞれ 2001 年、1999 年から一貫して増加しており、大 規模工場立地による顕著な影響を確認することができなかった。また、年齢階級別の人 口変化については、市内に大規模な大学キャンパスがあることから、大学入学前後の転 入、大学卒業後の転出による人口変化が顕著となっており、大規模工場立地による影響 は特に確認することはできなかった。 しかしながら、社会増減を見ると、工場操業開始時に大きく伸びており、さらに、新 設住宅着工戸数も増加していることから、大規模工場の進出が人口に対して一定の影響 を与えたものと考えられる。 32 (5) 大分県中津市 ① 都市の概況と産業構造 大分県中津市は、大分県の北西部に位置する人口約 86,000 人の都市である。2006 年 の製造業の従業者数は、8,206 人で、最も従業者数が多い中分類は輸送用機械器具製造 業であった。 図表 II-37 産業大分類別従業者数 (単位:人) 産 業 大 分 類 農 業 林 業 漁 業 鉱 業 建 設 業 製 造 業 電 気 ・ ガ ス ・ 熱 供 給 ・ 水 道 業 情 報 通 信 業 運 輸 業 卸 売 ・ 小 売 業 金 融 ・ 保 険 業 不 動 産 業 飲 食 店 , 宿 泊 業 医 療 , 福 祉 教 育 , 学 習 支 援 業 複 合 サ ー ビ ス 事 業 サービス業(他に分類されないもの) 公 務 ( 他 に 分 類 さ れ な い も の ) 合計 従業者数 272 5 2 16 3,184 8,206 170 108 1,255 8,600 812 335 2,780 4,676 1,641 770 7,222 1,063 41,117 構成比 0.7% 0.0% 0.0% 0.0% 7.7% 20.0% 0.4% 0.3% 3.1% 20.9% 2.0% 0.8% 6.8% 11.4% 4.0% 1.9% 17.6% 2.6% 100.0% (資料)総務省「平成 18 年事業所・企業統計調査報告」 図表 II-38 製造業の産業中分類別従業者数 (単位:人) 食 飲 繊 衣 木 家 パ 印 化 石 プ ゴ な 窯 鉄 非 金 一 電 情 電 輸 精 そ 産 業 中 分 類 料 品 製 造 料 ・ た ば こ ・ 飼 料 製 造 維 工 服 ・ そ の 他 の 繊 維 製 品 製 造 材・木製品製造業(家具を除く 具 ・ 装 備 品 製 造 ル プ ・ 紙 ・ 紙 加 工 品 製 造 刷 ・ 同 関 連 学 工 油 製 品 ・ 石 炭 製 品 製 造 ラ ス チ ッ ク 製 品 製 造 ム 製 品 製 造 め し 革 ・ 同 製 品 ・ 毛 皮 製 造 業 ・ 土 石 製 品 製 造 鋼 鉄 金 属 製 造 属 製 品 製 造 般 機 械 器 具 製 造 気 機 械 器 具 製 造 報 通 信 機 械 器 具 製 造 子 部 品 ・ デ バ イ ス 製 造 送 用 機 械 器 具 製 造 密 機 械 器 具 製 造 の 他 の 製 造 合計 業 業 業 業 ) 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 従業者数 928 50 237 193 64 69 165 8 509 191 1 1,333 258 208 360 412 560 2,569 2 89 8,206 構成比 11.3% 0.6% 2.9% 2.4% 0.8% 0.8% 2.0% 0.1% 6.2% 2.3% 0.0% 16.2% 3.1% 2.5% 4.4% 5.0% 6.8% 31.3% 0.0% 1.1% 100.0% (資料)総務省「平成 18 年事業所・企業統計調査報告」 33 ② 大型設備投資の概況 ダイハツ工業㈱の子会社のダイハツ車体㈱は、本社機能と本社工場を群馬県前橋市か ら中津市に移転し、2004 年に第1工場の操業を開始した。2006 年に社名をダイハツ九州 ㈱へ変更し、2007 年には第2工場の操業を開始した。総投資額は 635 億円で、2008 年 3 月 31 日現在の従業員数は2工場合わせて 2,600 人に上る。中津港に隣接しており、製品 の約 85%を海上輸送している。輸出に当たっては、関西で外航船に積み替えていたが、 2007 年から一部車種について中津港から欧州に向け直接輸出を開始した。 ダイハツ九州㈱ 企業名 工場名 第1工場 第2工場 操業開始時期 2004年11月 2007年12月 当初投資額 400億円 235億円 为要生産品 アトレーワゴン等 ミラ 従業員数 (2008年3月31日現在) 2,600人 (資料)各企業有価証券報告書、各企業ホームページ、報道記事 34 ③ 従業者数の推移 中津市及び大分県における従業者数(総数)の推移を指数(1999 年=100)で見ると、 中津市ではダイハツ九州㈱第1工場が操業を開始する前年に当たる 2003 年以降増加し ており、特に 2005 年に大きく伸びている。 図表 II-39 中津市及び大分県における従業者数(総数)の推移 (1999年=100) 125 中津市 大分県 120 115 110 105 100 95 90 85 99 00 01 02 03 04 05 06 (年) (注)1999 年~2004 年の中津市のデータは旧三光村、旧本耶馬渓町、旧耶馬渓町、旧山国町を 含む。(2005 年 3 月 1 日合併) (資料)経済産業省「工業統計表」 中津市及び大分県における従業者数(輸送用機械器具製造業)の推移を指数(1999 年=100)で見ると、中津市では、従業者(総数)と同様に、2003 年以降増加しており、 特に 2005 年に大きく伸びている。 図表 II-40 中津市及び大分県における従業者数(輸送用機械器具製造業)の推移 (1999年=100) 450 中津市 大分県 400 350 300 250 200 150 100 50 99 00 01 02 03 04 05 06 (年) (注)2001 年~2004 年の中津市のデータは旧三光村、旧本耶馬渓町、旧耶馬渓町、旧山国町を 含む。(2005 年 3 月 1 日合併)(1999 年及び 2000 年については、旧三光村、旧本耶馬渓町、旧 耶馬渓町、旧山国町のデータが公表されていないため、合算していない。)また、2001~2003 年 の中津市のデータは、秘匿されているものを除く。 (資料)経済産業省「工業統計表」 35 ④ 総人口の推移 中津市及び大分県における総人口の推移を指数(1999 年=100)で見ると、中津市で は 2000 年以降減尐していたが、第1工場が操業を開始した 2004 年の翌年から 2 年間に わたって増加した。 図表 II-41 中津市及び大分県における総人口の推移 (1999年=100) 101 中津市 大分県 100 99 98 99 00 01 02 03 04 05 06 08 (年) 07 (注)1999 年~2004 年の中津市のデータは旧三光村、旧本耶馬渓町、旧耶馬渓町、旧山国町を 含む。(2005 年 3 月 1 日合併) (資料)(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」 ⑤ 人口の社会増減の推移 中津市における人口の社会増減の推移を見ると、近年で最も増加数が多かったのは、 第1工場が操業を開始した 2004 年度であり、402 人の増加となっている。 図表 II-42 中津市における人口の社会増減の推移 (人) (人) 7,000 500 6,000 0 転 5,000 入 ・ 転 4,000 出 者 数 3,000 -500 転入者数 転出者数 社会増減 -1,000 -1,500 2,000 -2,000 1,000 -2,500 0 社 会 増 減 -3,000 99 00 01 02 03 04 05 06 07 (年度) (注)1999 年度~2003 年度は旧三光村、旧本耶馬渓町、旧耶馬渓町、旧山国町を含む。(2005 年 3 月 1 日合併) (資料)(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」 36 ⑥ 人口構造の推移 中津市における年齢階級別の人口変化を見ると、男女とも、第1工場及び第2工場の 操業開始時期である 2004 年及び 2007 年を含む 2003 年から 2008 年にかけては、他の期 間と比べて 30~39 歳の増加が多い。これは、群馬県からの本社工場の移転に伴う正社員 の転勤によるものと考えられる。 図表 II-43 中津市における年齢階級別の人口変化(男性) (人) 1,000 1995→2000 2000→2005 2003→2008 500 0 -500 -1,000 5 ~ 9 歳 1 0 ~ 1 4 歳 1 5 ~ 1 9 歳 2 0 ~ 2 4 歳 2 5 ~ 2 9 歳 3 0 ~ 3 4 歳 3 5 ~ 3 9 歳 4 0 ~ 4 4 歳 4 5 ~ 4 9 歳 5 0 ~ 5 4 歳 5 5 ~ 5 9 歳 6 0 ~ 6 4 歳 6 5 ~ 6 9 歳 7 0 ~ 7 4 歳 7 5 ~ 7 9 歳 (注)1995 年、2000 年及び 2003 年は旧三光村、旧本耶馬渓町、旧耶馬渓町、旧山国町を含む。 (2005 年 3 月 1 日合併) (資料)総務省「国勢調査報告」、(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」 図表 II-44 中津市における年齢階級別の人口変化(女性) (人) 1,000 1995→2000 2000→2005 2003→2008 500 0 -500 -1,000 5 ~ 9 歳 1 0 ~ 1 4 歳 1 5 ~ 1 9 歳 2 0 ~ 2 4 歳 2 5 ~ 2 9 歳 3 0 ~ 3 4 歳 3 5 ~ 3 9 歳 4 0 ~ 4 4 歳 4 5 ~ 4 9 歳 5 0 ~ 5 4 歳 5 5 ~ 5 9 歳 6 0 ~ 6 4 歳 6 5 ~ 6 9 歳 7 0 ~ 7 4 歳 7 5 ~ 7 9 歳 (注)1995 年、2000 年及び 2003 年は旧三光村、旧本耶馬渓町、旧耶馬渓町、旧山国町を含む。 (2005 年 3 月 1 日合併) (資料)総務省「国勢調査報告」、(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」 37 ⑦ 新設住宅着工戸数の推移 中津市における新設住宅着工戸数の推移を見ると、第1工場が操業を開始した 2004 年度と、第2工場が操業を開始する前年度に当たる 2006 年度に大きな伸びが見られ、 2006 年度には近年で最多の 1,187 戸が新設された。ダイハツ九州㈱が、工場新設に伴い、 工場内に定員 200 人の独身寮を新設したこと、近隣に単身赴任者向け社宅を 200 人分借 り上げたこと等によるものと考えられる。 図表 II-45 中津市における新設住宅着工戸数の推移 (戸) 1,500 1,000 500 0 99 00 01 02 03 04 05 06 07 (年度) (注)1999 年度~2004 年度は旧三光村、旧本耶馬渓町、旧耶馬渓町、旧山国町を含む。(2005 年 3 月 1 日合併) (資料)(財)建設物価調査会「建築統計月報」及び「住宅着工統計」 ⑧ まとめ 従業者数については、該当業種だけではなく、総数においても、大きな伸びを確認す ることができ、総人口についても、工場操業開始の翌年から2年間ではあるが、増加を 確認することができた。また、社会増減を見ると、工場操業開始時に近年最多の増加が あり、年齢階級別の人口変化についても、工場の従業者と想定できる 30~39 歳の年齢層 において、増加を確認することができた。他都市に比べ、想定する年齢層が高いのは、 群馬県からの本社工場の移転に伴い正社員の転勤があったことによるものである。さら に、新設住宅着工戸数も増加しており、大規模工場の進出が人口に対して一定の影響を 与えたものと考えられる。 38 (6) 京都府京田辺市 ① 都市の概況と産業構造 京都府京田辺市は、京都府の南部に位置する人口約 61,000 人の都市である。市内に は、同志社大学及び同志社女子大学の京田辺キャンパス(1986 年開設)があり、約 20,000 人の学生が学んでいる。2006 年の製造業の従業者数は、3,962 人で、最も従業者数が多 い中分類は一般機械器具製造業であった。 図表 II-46 産業大分類別従業者数 (単位:人) 産 業 大 分 類 農 業 林 業 漁 業 鉱 業 建 設 業 製 造 業 電 気 ・ ガ ス ・ 熱 供 給 ・ 水 道 業 情 報 通 信 業 運 輸 業 卸 売 ・ 小 売 業 金 融 ・ 保 険 業 不 動 産 業 飲 食 店 , 宿 泊 業 医 療 , 福 祉 教 育 , 学 習 支 援 業 複 合 サ ー ビ ス 事 業 サービス業(他に分類されないもの) 公 務 ( 他 に 分 類 さ れ な い も の ) 合計 従業者数 13 8 1,142 3,962 49 100 1,273 3,843 304 572 1,838 2,298 2,532 317 2,749 674 21,674 構成比 0.1% 0.0% 5.3% 18.3% 0.2% 0.5% 5.9% 17.7% 1.4% 2.6% 8.5% 10.6% 11.7% 1.5% 12.7% 3.1% 100.0% (資料)総務省「平成 18 年事業所・企業統計調査報告」 図表 II-47 製造業の産業中分類別従業者数 (単位:人) 食 飲 繊 衣 木 家 パ 印 化 石 プ ゴ な 窯 鉄 非 金 一 電 情 電 輸 精 そ 産 業 中 分 類 料 品 製 造 料 ・ た ば こ ・ 飼 料 製 造 維 工 服 ・ そ の 他 の 繊 維 製 品 製 造 材・木製品製造業(家具を除く 具 ・ 装 備 品 製 造 ル プ ・ 紙 ・ 紙 加 工 品 製 造 刷 ・ 同 関 連 学 工 油 製 品 ・ 石 炭 製 品 製 造 ラ ス チ ッ ク 製 品 製 造 ム 製 品 製 造 め し 革 ・ 同 製 品 ・ 毛 皮 製 造 業 ・ 土 石 製 品 製 造 鋼 鉄 金 属 製 造 属 製 品 製 造 般 機 械 器 具 製 造 気 機 械 器 具 製 造 報 通 信 機 械 器 具 製 造 子 部 品 ・ デ バ イ ス 製 造 送 用 機 械 器 具 製 造 密 機 械 器 具 製 造 の 他 の 製 造 合計 業 業 業 業 ) 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 業 従業者数 379 145 65 32 43 3 579 96 45 201 10 9 242 12 32 271 957 133 58 202 245 158 45 3,962 構成比 9.6% 3.7% 1.6% 0.8% 1.1% 0.1% 14.6% 2.4% 1.1% 5.1% 0.3% 0.2% 6.1% 0.3% 0.8% 6.8% 24.2% 3.4% 1.5% 5.1% 6.2% 4.0% 1.1% 100.0% (資料)総務省「平成 18 年事業所・企業統計調査報告」 39 ② 大型設備投資の概況 大手チェーン製造会社の㈱椿本チエインは、2002 年に京田辺工場を建設した。総投資 額は 600 億円で、2008 年 3 月 31 日現在の従業員数は 791 人である。 企業名 ㈱椿本チエイン 工場名 京田辺工場 操業開始時期 2002春 当初投資額 600億円 为要生産品 産業用チェーン 従業員数 (2008年3月31日現在) 791人 (資料)各企業有価証券報告書、各企業ホームページ、報道記事 40 ③ 従業者数の推移 京田辺市及び京都府における従業者数(総数)の推移を指数(1997 年=100)で見る と、㈱椿本チエイン京田辺工場が操業を開始した 2002 年に大きく伸びている。 図表 II-48 京田辺市及び京都府における従業者数(総数)の推移 (1997年=100) 130 京田辺市 京都府 120 110 100 90 80 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 (年) (資料)経済産業省「工業統計表」 京田辺市及び京都府における従業者数(一般機械器具製造業)の推移を指数(1997 年=100)で見ると、従業者数(総数)と同様に、京田辺市では 2002 年に大きく伸びて いる。 図表 II-49 京田辺市及び京都府における従業者数(一般機械器具製造業)の推移 (1997年=100) 450 京田辺市 京都府 400 350 300 250 200 150 100 50 97 98 99 00 01 (資料)経済産業省「工業統計表」 41 02 03 04 05 06 (年) ④ 総人口の推移 京田辺市及び京都府における総人口の推移を指数(1997 年=100)で見ると、京田辺 市では 1998 年以降一貫して増加している。 図表 II-50 京田辺市及び京都府における総人口の推移 (1997年=100) 120 京田辺市 京都府 115 110 105 100 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 08 (年) 07 (資料)(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」 ⑤ 人口の社会増減の推移 京田辺市における人口の社会増減の推移を見ると、2000 年度以降最も増加数が多かっ たのは 2004 年度であり、京田辺工場が操業を開始した 2002 年度には目立った動きは見 られない。 図表 II-51 京田辺市における人口の社会増減の推移 (人) (人) 8,000 2,000 転入者数 転出者数 社会増減 7,000 6,000 1,500 1,000 転 入 ・ 5,000 転 出 4,000 者 数 500 0 3,000 -500 2,000 -1,000 1,000 -1,500 0 97 98 99 00 01 02 03 04 05 (資料)(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」 42 06 -2,000 07 (年度) 社 会 増 減 ⑥ 人口構造の推移 京田辺市における年齢階級別の人口変化を見ると、男女とも、2003 年から 2008 年に かけての人口の増減が他の期間と比べてやや緩和しているが、これは 2003 年及び 2008 年の人口が住民基本台帳ベースであることから、転入・転出の届出がなされていないこ とによるものであり、工場操業開始に伴う影響は確認できない。15~19 歳の年齢層にお ける増加と 25~29 歳の年齢層における減尐は、市内に大型の大学キャンパスが立地して いることによるものと考えられる。 図表 II-52 京田辺市における年齢階級別の人口変化(男性) (人) 1,500 1995→2000 2000→2005 2003→2008 1,000 500 0 -500 -1,000 -1,500 -2,000 -2,500 5 ~ 9 歳 1 0 ~ 1 4 歳 1 5 ~ 1 9 歳 2 0 ~ 2 4 歳 2 5 ~ 2 9 歳 3 0 ~ 3 4 歳 3 5 ~ 3 9 歳 4 0 ~ 4 4 歳 4 5 ~ 4 9 歳 5 0 ~ 5 4 歳 5 5 ~ 5 9 歳 6 0 ~ 6 4 歳 6 5 ~ 6 9 歳 7 0 ~ 7 4 歳 7 5 ~ 7 9 歳 (資料)総務省「国勢調査報告」、(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」 図表 II-53 京田辺市における年齢階級別の人口変化(女性) (人) 1,500 1995→2000 2000→2005 2003→2008 1,000 500 0 -500 -1,000 -1,500 -2,000 -2,500 5 ~ 9 歳 1 0 ~ 1 4 歳 1 5 ~ 1 9 歳 2 0 ~ 2 4 歳 2 5 ~ 2 9 歳 3 0 ~ 3 4 歳 3 5 ~ 3 9 歳 4 0 ~ 4 4 歳 4 5 ~ 4 9 歳 5 0 ~ 5 4 歳 5 5 ~ 5 9 歳 6 0 ~ 6 4 歳 6 5 ~ 6 9 歳 7 0 ~ 7 4 歳 7 5 ~ 7 9 歳 (資料)総務省「国勢調査報告」、(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」 43 ⑦ 新設住宅着工戸数の推移 京田辺市における新設住宅着工戸数の推移を見ると、JR片町線と大阪市内の東西線 (京橋-尼崎)が直結した翌年度の 1997 年度に大きく伸びており、1,462 戸が新設され た。近年では、京田辺工場が操業を開始した翌年度の 2003 年度に大きく伸びており、 1,137 戸が新設されている。 図表 II-54 京田辺市における新設住宅着工戸数の推移 (戸) 1,500 1,000 500 0 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 (年度) (資料)(財)建設物価調査会「建築統計月報」及び「住宅着工統計」 ⑧ まとめ 従業者数については、該当業種だけではなく、総数においても、大きな伸びを確認す ることができたが、総人口については、一貫して増加しており、大規模工場立地による 顕著な影響を確認することはできなかった。これは、大規模な宅地開発や交通網の整備、 学研都市の建設等、工場立地以外の理由による人口増が続いていることによるものであ ると考えられる。また、社会増減についても、大規模工場立地による影響は確認できず、 年齢階級別の人口変化についても、市内に大規模な大学キャンパスがあることから、大 学入学前後の転入、大学卒業後の転出による人口変化が顕著となっており、大規模工場 立地による影響は特に確認できなかった。 しかしながら、新設住宅着工戸数については、工場操業開始の翌年度に大きく伸びて おり、限定的ではあるが、大規模工場の進出が人口に対して一定の影響を与えたものと 考えられる。 44 III.人口推計手法の改善(区域別人口推計の深掘り調査) 1.前年度調査の成果と課題 (1) 前年度の調査 平成 19 年度の調査では、堺市を行政区ごとに堺区Ⅰから美原区Ⅳまで 55 の小エリア に区分し、年齢5歳階級別の人口変化率のパターン分析等の結果を反映した将来人口推 計モデルの作成を行った(小エリアの具体的な範囲については図表 III-10参照)。そ の中で、各小エリアごとの人口移動率は、5 年×6 期間(30 年)かけて市全体と同じ移 動率など、決まった移動率に収斂されると仮定した1。 (2) 課題と調査方針 移動率の設定は地域特性をふまえたものであったが、収斂される移動率の根拠や収斂 される期間等は十分な検討ができていなかった。そのため、本年度の調査では、市域の 細かいエリア(小学校区)における人口の変化率について、時系列を踏まえた分析を進 め、地区ごとの移動率の推移シナリオを詳細に検討し、より精度の高い人口推計を行う ものとした。 2.分析内容 (1) 年齢5歳階級別の変化率の変遷 市全体及び小学校区別(一部統廃合にあわせて集約)の年齢5歳階級別変化率を時系 列で整理し、時期や校区により変化率にどのような特徴があるか分析した。 ① 全市の変化率 年齢階層別の人口変化率は、近年になるにつれ、変化の幅が小さくなる傾向がみられ る。 図表 III-1 期間ごとの年齢階層別変化率(全市) 1.3 1.2 1.1 1.0 0.9 S49-54 S54-59 0.8 S60-H1 H1-H6 0.7 H6-H11 H11-H16 H16-H21 0.6 0-4 5-9 10-14 15-19 20-24 25-29 30-34 35-39 40-44 45-49 50-54 55-59 60-64 65-69 70-74 75-79 80-84 →5-9 →10-14 →15-19 →20-24 →25-29 →30-34 →35-39 →40-44 →45-49 →50-54 →55-59 →60-64 →65-69 →70-74 →75-79 →80-84 →85歳以上 (資料)堺市資料(住民基本台帳人口)より作成 1 移動率とは社会移動によって生じる人口変動の率、変化率とは社会移動に自然増減による変化も含めた人口変動 の率。自然増減は出生率と年齢階層ごとの生残率(死亡しない率)に規定されるが、地区ごとに大きな差が出 るものではないため、地区ごとの変化率の傾向から、それぞれの移動率の傾向を読み取ることができる。 45 ② 変化率の類型化 市全体及び小学校区別(一部統廃合にあわせて集約)の年齢5歳階級別にみた5年間 の変化率を、昭和 49 年以降のデータを対象にその傾向をクラスター分析によって類型化 した。 ア. 分析準備 まず、各期間、各校区における年齢階層別変化率を整理する。これによって、期間数 (S49→54~H16→21 までの7期間)×各校区(一部統廃合に合わせて再編)のデータ セットができる(平成 21 年の値は平成 20 年の実績値を基に推計) 。 より精度の高い分析結果を得るため、データのばらつきが大きい高齢・若年の年齢階 層を分析対象から除き、10-14 歳→15-19 歳から 45-49 歳→50-54 歳の範囲の変化率に対 象を限定した。 図表 III-2 各期間、各校区における年齢階層別変化率の整理 校区・期間 全市S49→54 全市S54→59 全市S59→H1 全市H1→H6 全市H6→H11 全市H11→H16 全市H16→H21 三宝S49→54 三宝S54→59 三宝S59→H1 三宝H1→H6 三宝H6→H11 三宝H11→H16 三宝H16→H21 錦西S49→54 錦西S54→59 ・ ・ ・ 0-4→5-9 1.0248913 0.9243006 0.9125064 0.9234844 0.9398192 0.9968953 1.0124848 0.8760331 0.726607 0.8343266 0.7435265 0.9638932 0.8547419 1.0633333 1.0156522 0.958124 ・ ・ ・ 5-9 →10-14 1.0023988 0.9377049 0.9353726 0.9423176 0.9556918 0.9916619 1.0021411 0.8930928 0.8482704 0.9507279 0.8557143 1.0082919 0.9983713 0.9613764 0.9964974 1.0068493 ・ ・ ・ 10-14 →15-19 1.0337749 0.9873389 0.9776475 0.979323 0.9862243 1.0072183 0.9989352 1.0605277 0.9753695 1.0407785 1.0482921 1.1218698 1.1036184 1.0754486 1.0914127 0.9947276 ・ ・ ・ 15-19 →20-24 1.1681559 1.0570425 1.0097415 0.9968629 0.9895436 1.0322889 1.0667527 0.9379728 1.0409756 1.0818182 1.0400712 1.0977528 1.047619 1.0055887 1.0655271 0.8883249 ・ ・ ・ 20-24 →25-29 1.1287447 1.0150059 0.9962687 0.9524372 0.946395 0.9918001 1.0322954 0.7773488 0.8314516 1.0178069 0.9934641 1.1789384 0.9600819 1.2024148 0.8901235 0.8342246 ・ ・ ・ (資料)堺市資料(住民基本台帳人口)より作成 イ. 分析結果 分析の結果、データセットは6つの類型に分類された。 図表 III-3 デンドログラムの構造 類型A 類型B 類型C 類型D 類型E 類型F 46 25-29 →30-34 1.0491571 0.9303669 0.9329916 0.9287844 0.9414948 0.9911657 1.0379078 0.7981451 0.7728477 0.913676 0.8425414 1.2161654 0.8809005 1.293177 1.0281182 0.9528433 ・ ・ ・ … … … … … … … … … … … … … … … … ・ ・ ・ ウ. 類型ごとの特徴 類型は概ね類似の変化率の傾向を示したが、類型Eの変化率の傾向にばらつきがあっ たため、類型Eについてはその中でさらに類型化を行い、傾向を分析した。その結果、 三原台の2期間以外は多くが増加率 1.5 未満の「やや増加」属性と特徴付けられること がわかった。また、三原台の該当する2期間は泉北ニュータウンにおいて「ヤングタウ ン」が開発された地区および時期と合致しており、特殊な事象と捉えることができる。 図表 III-4 類型別の変化率の例 類型A(安定) 類型B(減少) 3.00 3.00 全市H1→H6 浜寺石津H6→H11 東陶器(+福田)H11→H16 鳳(+南)H11→H16 錦H16→H21 鳳(+南)H6→H11 2.50 光竜寺S54→59 大泉S54→59 五箇荘(+東)S59→H1 桃山台H11→H16 上神谷+若松台H6→H11 宮園H16→H21 2.50 2.00 2.00 1.50 1.50 1.00 1.00 0.50 0.50 10-14→ 15-19 15-19→ 20-24 20-24→ 25-29 25-29→ 30-34 30-34→ 35-39 35-39→ 40-44 40-44→ 45-49 45-49→ 50-54(歳) 10-14→ 15-19 15-19→ 20-24 類型C(全体増) 20-24→ 25-29 25-29→ 30-34 30-34→ 35-39 35-39→ 40-44 40-44→ 45-49 45-49→ 50-54 (歳) 類型D(若年増) 3.00 3.00 西陶器(+深阪)S54→59 美木多S49→54 美木多S54→59 晴美台(+東)S49→54 百舌鳥(+西・中)S49→54 赤坂台S54→59 2.50 五箇荘(+東)S54→59 庭代台S54→59 槇塚台S54→59 茶山台S49→54 白鷺S49→54 西陶器(+深阪)S49→54 2.50 2.00 2.00 1.50 1.50 1.00 1.00 0.50 0.50 10-14→15- 15-19→20- 20-24→25- 25-29→30- 30-34→35- 35-39→40- 40-44→45- 45-49→5019 24 29 34 39 44 49 54 (歳) 10-14→ 15-19 15-19→ 20-24 類型E(小幅増加・特殊混合) 20-24→ 25-29 25-29→ 30-34 30-34→ 35-39 35-39→ 40-44 40-44→ 45-49 45-49→ 50-54 (歳) 類型F(特殊例) 9.00 3.00 三原台S49→54 三原台S54→59 三宝H16→H21 金岡(+南)S49→54 熊野H6→H11 安井H11→H16 2.50 8.00 7.00 6.00 2.00 5.00 4.00 1.50 3.00 新檜尾台S54→59 2.00 1.00 1.00 0.50 0.00 10-14→ 15-19 15-19→ 20-24 20-24→ 25-29 25-29→ 30-34 30-34→ 35-39 35-39→ 40-44 40-44→ 45-49 45-49→ 50-54 (歳) 47 10-14→ 15-19 15-19→ 20-24 20-24→ 25-29 25-29→ 30-34 30-34→ 35-39 35-39→ 40-44 40-44→ 45-49 45-49→ 50-54 (歳) 図表 III-5 類型Eの再分類 3.00 3.00 2.50 八田荘(+西)S59→H1 三宝H16→H21 美木多H11→H16 大仙S54→59 榎H6→H11 熊野H11→H16 熊野H16→H21 城山台H16→H21 (東+新)浅香山S59→H1 御池台H1→H6 三原台S49→54 三原台S54→59 2.50 2.00 2.00 1.50 1.50 1.00 1.00 0.50 0.50 10-14→ 15-19 15-19→ 20-24 20-24→ 25-29 25-29→ 30-34 30-34→ 35-39 35-39→ 40-44 40-44→ 45-49 45-49→ 50-54 (歳) 10-14→ 15-19 15-19→ 20-24 20-24→ 25-29 25-29→ 30-34 30-34→ 35-39 35-39→ 40-44 40-44→ 45-49 45-49→ 50-54 (歳) (2) 変化率の収斂シナリオの検討 ① 変化率類型の推移 変化率の収斂するシナリオを検討するため、各年代ごとに、どの類型に属する変化率 が多いか見たところ、類型Cのように、全世代が大幅に増加するパターンは平成以降見 られない。また、各類型に属した校区が、その後どの類型に属する変化率をとるかを分 析したところ、類型C・類型Dのように、人口が大幅に増加する期間は、2期間先まで 続くケースは尐ない。 図表 III-6 人口変化率類型の構成の推移 (校区) 100 80 類型Ⅵ(特殊) 類型Ⅴ(小幅増加・特殊混合) 類型Ⅳ(若年増) 類型Ⅲ(全体増) 類型Ⅱ(減尐) 類型Ⅰ(安定) 1 60 4 12 8 5 40 8 6 20 7 5 6 1 1 1 17 13 14 3 20 16 17 12 25 18 13 5 41 39 35 36 H1→H6 H6→H11 H11→H16 H16→H21 36 19 0 S49→54 S54→59 S59→H1 48 図表 III-7 各地区の人口変化率類型の推移 地区 S49→54 S54→59 S59→H1 H1→H6 全市 三宝 錦西 錦 錦綾 浅香山 榎 三国丘 東三国丘 熊野 安井 尐林寺 市 英彰 湊 大仙 大仙西 神石 百舌鳥(+西・中) 金岡(+南) 五箇荘(+東) (東+新)浅香山 新金岡(+東) 光竜寺 大泉 浜寺石津 浜寺(+東) 浜寺昭和 鳳(+南) 津久野+上野芝 向丘+家原寺 八田荘(+西) 平岡 深井(+東・西) 東百舌鳥+土師 北八下 南八下(+西) 白鷺 日置荘(+西) 久世 東陶器(+福田) 西陶器(+深阪) 宮園 上神谷+若松台 福泉(+東・上) 福泉中央 美木多 登美丘東 登美丘西 登美丘南 野田 宮山台 竹城台(+東) 茶山台 三原台 高倉台(+西) 晴美台(+東) 槇塚台 桃山台 原山台(+東) 庭代台 赤坂台 城山台 御池台 新檜尾台 A B A B B B A A B B B B E A B B B A C E D B D B D B B A B A A E A E E A A D E A E D D B E E C B E A B A B A B B B A B A B A B A E A B B B D B C B B B A B A B E A B A A B A B A A A C B B A E C B B E D C D E A B D D E D D D D D A A A B E A B B B B A B A A A B B B A A B E B B A A A B A A A E A A A A A B A B A E A B A A D A A A A A D D A D D A D D A A C E A A A A A A A A A B A A A A A A B A A A B E B B B B B A A A A A A A A A A A A A E E A A A B A A E A A A E D B A B B B B B B B A E A C C C C C F 49 H6→H11 H11→H16 H16→H21 A E A A A A E A A E A A A A A B B A A A E A A B B A A A A A A A B A E A B A A A A A B B A B B A A A A A D B A B B B B B B B B B A A A A A A A A A E E E E E A A B B A E E A A B B A A A E A E B A A A E A A B A A A A B A A A E B A E A A B B A B B B B A B B B A E A E A A B A A A A E E A E A A A B A D D E A D B B A A A E A A A B A A A A B A E A A B A A A A E A A E A B B E E A E B A B A E E B 図表 III-8 1期間・2期間先の変化率類型の傾向 [1期間先(5年後)] 123 A 183 33 27 48 1 F 1 B 55 113 9 1 28 9 E 2 6 5 2 25 2 C 1 45 2 2 12 11 D 2 1 0 [2期間先(10 年後)] 100 A 146 3 23 22 F 1 48 96 1 B 35 13 25 E 5 3 32 3 C 4 4 12 3 2 24 17 D 3 50 ② 類型推移のまとめ 類型C・Dに属するような人口が大幅に増加する局面は多くの場合長続きせず、10 年後には終息し、類型AやBのような安定・減尐局面に入る。また、近年、類型C・D に属する人口が大幅に増加する傾向が見られる地域はごく一部であり、類型Eのような 小規模の増加がランダムに発生している状態である。そのため、前年度調査では、大規 模な人口増加について、5期間(30 年)かけて徐々に増加率が縮小していくシナリオを 想定していたが、増加率の縮小はより短期間に発生するという想定の方が適切といえる。 ③ 変化率シナリオの設定 以上の類型推移の分析をもとに、次のように移動率が移行するシナリオを想定した。 まず、類型C・Dは次々期、それ以外は次期に安定型に移行すると仮定し、また、安定 型の基準としては全市移動率を想定した。 図表 III-9 類型ごとの移動率のシナリオ 類型 移動率の移行 類型A~CおよびE 次期に全市移動率に移行 類型D 次々期に全市移動率に移行 (3) 人口推計の実施 上記のシナリオをもとに、前年度の調査において設定した小エリアごとに、新たな変 化率を設定した人口推計を行った。(小エリアの具体的な範囲については図表 III-10 参照) ① 小エリア別の移動率のシナリオの設定 これまでの分析では時系列でのデータ取得の関係上、小学校区ごとの変化率の分析を 行ってきたが、人口推計の単位となる小エリアの移動率を設定するには、小エリアと小 学校区とを対応させる必要がある。上記のシナリオのもとでは、直近の変化率が類型D に属するエリア以外はすべて全市の移動率に次期から移行すると想定される。そのた め、類型Dに該当する小学校区が含まれる小エリアについて、変化率の傾向を分析した。 その結果、北区Ⅲ・Ⅸにおいては特殊な傾向を示しており、前年度の調査も踏まえ、府 立大学の影響と推定して該当する年代の移動率を別途設定した。北区Ⅶ・Ⅷ・Ⅹにおい ては、変化率の傾向が安定しているため、全市の移動率に次期から移行すると想定した。 北区Ⅱについては類型Dと比べ、年齢層はやや高いものの、若年層の増加率が高いとい う共通の特徴が見出せたため、次々期にあたる 2015-20 年に全市の移動率に移行すると 想定し、中間期にあたる 2010-15 年の移動率を直線的に補完した。 51 区 堺区 小エリア 堺区Ⅰ 堺区Ⅱ 堺区Ⅲ 堺区Ⅳ 堺区Ⅴ 堺区Ⅵ 堺区Ⅶ 堺区Ⅷ 堺区Ⅸ 中区 東区 西区 中区Ⅰ 中区Ⅱ 中区Ⅲ 中区Ⅳ 中区Ⅴ 中区Ⅵ 中区Ⅶ 東区Ⅰ 東区Ⅱ 東区Ⅲ 東区Ⅳ 東区Ⅴ 東区Ⅵ 西区Ⅰ 西区Ⅱ 西区Ⅲ 西区Ⅳ 西区Ⅴ 西区Ⅵ 西区Ⅶ 図表 III-10 小エリアと町丁の対応表 町丁名 桜之町西、北半町西、北旅籠町西、綾之町西、神明町西、柳之町西、並松町、七道 東町、七道西町、錦之町西、海山町 1 丁、三宝町 1 丁、九間町西、宿屋町西、材木 町西、車之町西、熊野町西、戎島町1~4 丁、甲斐町西、住吉橋町、市之町西、大 町西、栄橋町、竜神橋町、櫛屋町西、戎之町西 南島町、鉄砲町、松屋町、三宝町 2~9 丁、海山町 2~7 丁、緑町、神南辺町、松屋 大和川通、大浜北町 3~5 丁、北波止町、戎島町 5 丁、山本町、塩浜町、築港八幡 町、築港南町 北向陽町、中向陽町、南庄町、材木町東、車之町東、宿屋町東、神明町、錦之町東、 柳之町東、九間町東、桜之町東、綾之町東、北旅籠町、神明町東、北半町東、宿院 町東、櫛屋町東、大町東、市之町東、甲斐町東、戎之町東、熊野町東、中瓦町、南 瓦町、北花田口町、南花田口町、北瓦町、新町、南向陽町 昭和通、柏木町、東湊町、菅原通、八幡通、楠町、出島町、高砂町、老松町、西湊 町、春日通、大浜南町、大浜中町、大浜北町 1・2 丁、出島海岸通、出島浜通、大 浜西町、出島西町、新在家町西、尐林寺町西、南旅篭町西、寺地町西、中之町西、 宿院町西、南半町西 六条通、七条通、二条通、三条通、四条通、陵西通、五条通、一条通、南三国ヶ丘 町 5・6 丁、榎元町 3~6 丁、向陵西町、向陵中町、向陵東町、北丸保園、南丸保園、 西永山園、中永山園、東永山園、大仙町 東雲西町、浅香山町、今池町、香ヶ丘町、田出井町、北三国ヶ丘町、中三国ヶ丘町、 南三国ヶ丘町 1~4 丁、北田出井町、中田出井町、南田出井町、三国ヶ丘、御幸通、 五月町、榎元町 1・2 丁 石津町、神石市之町、南陵町、霞ヶ丘町、旭ヶ丘北町、旭ヶ丘中町、百舌鳥夕雲町、 東上野芝町 1 丁、大仙中町、旭ヶ丘南町、緑ヶ丘南町、緑ヶ丘中町、石津北町、緑 ヶ丘北町 北庄町、高須町、南清水町、錦綾町、砂道町、北清水町、遠里小野町 南旅篭町東、南半町東、新在家町東、尐林寺町東、中之町東、寺地町東、大仙西町、 協和町、八千代通、幸通、文珠橋通、旭通、京町通、御陵通、賑町、永代町、南安 井町、中安井町、翁橋町、神保通、北安井町 堀上町、八田南之町、八田寺町、毛穴町、八田北町、八田西町1~3丁 東八田、平井、小阪、小阪西町、東山 深井北町、深井中町、深井清水町、深井水池町、深井沢町 上之、見野山、田園、辻之、伏尾、楢葉、深阪、高蔵寺 土師町、学園町 福田、陶器北 深井東町、深井畑山町、大野芝町、新家町、土塔町 日置荘北町、日置荘西町 1~3 丁 日置荘西町 4~8 丁、日置荘田中町、関茶屋、日置荘原寺町 白鷺町、野尻町 引野町、菩提町、八下町、石原町 南野田、北野田 草尾、西野、高松、大美野、丈六、中茶屋 築港新町、石津西町、浜寺石津町中 1~4 丁、浜寺石津町西 1~4 丁、浜寺石津町東 1~4 丁 築港浜寺町、築港浜寺西町、浜寺公園町、浜寺南町、浜寺元町、浜寺昭和町 浜寺船尾町東、浜寺石津町東 5 丁、浜寺船尾町西、鳳北町 9 丁、浜寺諏訪森町西、 浜寺石津町西 5 丁、浜寺諏訪森町東、浜寺諏訪森町中、浜寺石津町中 5 丁 鳳北町 1~8・10 丁、鳳中町、鳳西町、鳳南町、鳳東町 草部、原田、菱木、上、山田、太平寺 上野芝向ヶ丘町、北条町 上野芝町、神野町、石津ヶ丘、津久野町、宮下町、下田町、鶴田町、家原寺町、堀 上緑町、平岡町 52 区 南区 北区 小エリア 南区Ⅰ 南区Ⅱ 南区Ⅲ 南区Ⅳ 南区Ⅴ 南区Ⅵ 南区Ⅶ 南区Ⅷ 南区Ⅸ 南区Ⅹ 南区ⅩⅠ 南区ⅩⅡ 北区Ⅰ 北区Ⅱ 北区Ⅲ 北区Ⅳ 北区Ⅴ 北区Ⅵ 北区Ⅶ 北区Ⅷ 美原区 北区Ⅸ 北区Ⅹ 美原区Ⅰ 美原区Ⅱ 美原区Ⅲ 美原区Ⅳ 町丁名 高尾、稲葉、三木閉、野々井、大庭寺、和田、小代 土佐屋台、和田東、深阪南、竹城台、宮山台 桃山台 新檜尾台、赤坂台 逆瀬川、岩室、富蔵、鉢ヶ峯寺、豊田、泉田中、片蔵、釜室、畑 三原台、高倉台 晴美台、槇塚台 茶山台、若松台 美木多上、別所、大森、檜尾 原山台、栂 庭代台、御池台 城山台、鴨谷台 東三国ヶ丘町、黒土町、中長尾町、北長尾町、南長尾町、東雲東町、大豆塚町 長曽根町 中百舌鳥町、百舌鳥梅町 3 丁 新堀町、東浅香山町 4 丁、奥本町、宮本町、北花田町、船堂町、蔵前町、常磐町 2・ 3丁 南花田町、野遠町、八下北、中村町 東浅香山町 1~3 丁、常磐町 1 丁 新金岡町 百舌鳥陵南町、東上野芝町 2 丁、百舌鳥赤畑町 3~5 丁、百舌鳥西之町、百舌鳥本 町 百舌鳥赤畑町 1・2 丁、百舌鳥梅北町、百舌鳥梅町 1・2 丁 金岡町 木材通、青南台、阿弥、南余部、菅生、平尾、小平尾 今井、大保、多治井、丹上、丹南、真福寺、黒山 さつき野西、さつき野東 南余部西、北余部西、菩提、石原、大饗、小寺、北余部、太井 53 図表 III-11 近年の変化率の類型と対象小エリアとの関係 地区 H11→H16 H16→H21 対象小エリア 全市 A A 三宝 A E 錦西 A A 錦 A A 錦綾 A B 浅香山 A A 榎 A A 三国丘 A A 東三国丘 E A 熊野 E E 安井 E E 尐林寺 E A 市 E E 英彰 A A 湊 A A 大仙 B A 大仙西 B B 神石 A A 百舌鳥(+西・中) E D 北Ⅲ・Ⅷ・Ⅸ 金岡(+南) E D 北Ⅱ・Ⅹ 五箇荘(+東) A E (東+新)浅香山 A A 新金岡(+東) B D 北Ⅱ・Ⅶ 光竜寺 B B 大泉 A B 浜寺石津 A A 浜寺(+東) A A 浜寺昭和 E A 鳳(+南) A E 津久野+上野芝 E A 向丘+家原寺 B A 八田荘(+西) A A 平岡 A B 深井(+東・西) A A 東百舌鳥+土師 E A 北八下 A A 南八下(+西) A A 白鷺 B B 日置荘(+西) A A 久世 A E 東陶器(+福田) A A 西陶器(+深阪) A A 宮園 B B 上神谷+若松台 A A 福泉(+東・上) A A 福泉中央 A A 美木多 E A 登美丘東 B E 登美丘西 A A 登美丘南 E A 野田 A E 宮山台 A A 竹城台(+東) B B 茶山台 B B 三原台 A E 高倉台(+西) B E 晴美台(+東) B A 槇塚台 B E 桃山台 B B 原山台(+東) A A 庭代台 B B 赤坂台 B A 城山台 B E 御池台 A E 新檜尾台 E B 54 図表 III-12 各類型の平均変化率 2.2 類型A 2.0 類型B 類型C 1.8 類型D 1.6 類型E 1.4 1.2 1.0 0.8 0.6 10-14 →15-19 15-19 →20-24 20-24 →25-29 25-29 →30-34 30-34 →35-39 35-39 →40-44 40-44 →45-49 45-49 →50-54 図表 III-13 小エリアの変化率と類型の関係 2.2 北Ⅱ 北Ⅲ 2.0 北Ⅶ 北Ⅷ 1.8 北Ⅸ 北Ⅹ 1.6 類型D 1.4 1.2 1.0 0.8 0.6 10-14 →15-19 15-19 →20-24 20-24 →25-29 25-29 →30-34 30-34 →35-39 35-39 →40-44 40-44 →45-49 45-49 →50-54 以上より、小エリアごとの移動率の移行シナリオは下図のように整理される。 図表 III-14 小エリアごとの移動率のシナリオ 小学校区の変化率類型 該当小エリア 移動率の変化 類型A~CおよびEの 北区Ⅱ・Ⅲ・Ⅶ・Ⅷ・ 次期に全市移動率に移行 小学校区 Ⅸ・Ⅹ以外の全域 北区Ⅶ・Ⅷ・Ⅹ 北区Ⅱ 次々期に全市移動率に移行 類型Dの小学校区 北区Ⅲ・Ⅸ 全市移動率を基本に、若年 層(大学生)の転入・転出 を加味 55 ② 推計結果 上記のシナリオを基にした推計結果は下図のとおり。 図表 III-15 小エリア別人口推計結果 (単位:人) 国調人口 2005年 堺Ⅰ 16,783 堺Ⅱ 13,562 堺Ⅲ 12,496 堺Ⅳ 25,058 堺Ⅴ 16,846 堺Ⅵ 29,002 堺Ⅶ 14,550 堺Ⅷ 5,691 堺Ⅸ 14,107 中Ⅰ 23,929 中Ⅱ 10,420 中Ⅲ 25,485 中Ⅳ 16,293 中Ⅴ 8,944 中Ⅵ 16,509 中Ⅶ 18,250 東Ⅰ 8,755 東Ⅱ 13,084 東Ⅲ 11,189 東Ⅳ 11,639 東Ⅴ 14,185 東Ⅵ 26,040 西Ⅰ 11,648 西Ⅱ 11,715 西Ⅲ 18,267 西Ⅳ 26,739 西Ⅴ 24,027 西Ⅵ 10,456 西Ⅶ 28,178 南Ⅰ 4,920 南Ⅱ 18,379 南Ⅲ 8,715 南Ⅳ 19,158 南Ⅴ 6,171 南Ⅵ 20,371 南Ⅶ 15,293 南Ⅷ 13,880 南Ⅸ 3,879 南Ⅹ 12,960 南ⅩⅠ 17,998 南ⅩⅡ 15,375 北Ⅰ 16,517 北Ⅱ 11,419 北Ⅲ 16,662 北Ⅳ 20,097 北Ⅴ 7,887 北Ⅵ 9,508 北Ⅶ 25,183 北Ⅷ 18,396 北Ⅸ 8,828 北Ⅹ 16,388 美原Ⅰ 12,795 美原Ⅱ 9,557 美原Ⅲ 5,883 美原Ⅳ 10,900 堺区計 148,095 中区計 119,830 東区計 84,892 西区計 131,030 南区計 157,099 北区計 150,885 美原区計 39,135 堺市計 830,966 エリア 2010年 17,300 13,500 13,300 25,400 16,900 26,200 14,000 5,500 14,100 23,200 11,600 26,200 16,600 9,500 16,900 20,400 8,500 13,100 10,200 12,200 15,700 26,800 11,600 12,700 18,700 28,900 26,300 10,800 28,800 5,400 17,800 8,400 19,900 6,300 21,700 15,100 13,500 4,000 13,600 18,800 16,200 17,100 13,200 18,500 21,900 7,800 9,800 24,400 16,500 9,500 17,000 12,600 10,000 5,800 12,800 146,100 124,500 86,500 137,800 160,700 155,700 41,100 852,500 2015年 16,800 13,000 12,800 24,300 16,200 25,000 13,200 5,200 13,300 22,400 11,300 25,500 16,200 9,400 16,400 20,200 8,100 12,600 9,700 11,600 15,100 25,800 11,100 12,200 18,100 28,300 25,600 10,200 27,900 5,200 17,100 8,100 19,200 6,000 20,900 14,400 13,000 3,800 13,300 18,200 15,800 16,500 14,100 18,500 21,600 7,500 9,500 23,600 16,000 9,500 16,700 12,000 9,700 5,600 12,300 139,800 121,500 82,900 133,400 155,100 153,500 39,700 826,000 2020年 16,100 12,400 12,200 23,100 15,500 23,800 12,400 4,900 12,400 21,400 11,000 24,700 15,700 9,100 15,800 19,800 7,600 12,000 9,100 11,000 14,300 24,600 10,500 11,500 17,400 27,400 24,700 9,600 26,800 5,000 16,300 7,700 18,400 5,800 20,000 13,600 12,300 3,600 12,800 17,500 15,300 15,700 13,800 18,400 21,100 7,100 9,100 22,400 15,500 9,400 16,100 11,400 9,300 5,300 11,800 132,700 117,500 78,700 127,900 148,100 148,700 37,900 791,500 2025年 15,200 11,700 11,500 21,600 14,600 22,500 11,500 4,700 11,500 20,300 10,500 23,700 15,000 8,800 15,200 19,400 7,100 11,300 8,500 10,300 13,500 23,300 9,800 10,900 16,500 26,400 23,700 9,000 25,500 4,700 15,400 7,200 17,400 5,500 18,900 12,600 11,500 3,300 12,100 16,600 14,700 14,800 13,500 18,200 20,500 6,700 8,700 21,000 15,000 9,100 15,500 10,700 8,900 5,000 11,300 124,900 112,800 74,000 121,800 139,900 142,900 36,000 752,500 56 推計人口 2030年 14,300 11,100 10,800 20,100 13,800 21,100 10,700 4,400 10,700 19,100 10,100 22,600 14,100 8,400 14,400 18,900 6,600 10,500 7,800 9,600 12,700 21,900 9,200 10,300 15,700 25,200 22,700 8,300 24,300 4,400 14,400 6,700 16,300 5,200 17,700 11,500 10,700 3,100 11,400 15,500 14,000 14,000 13,200 17,600 19,800 6,300 8,300 19,500 14,400 8,900 14,700 10,000 8,600 4,700 10,700 116,900 107,600 69,100 115,700 131,000 136,700 34,000 711,000 2035年 13,300 10,400 10,100 18,600 12,900 19,700 9,800 4,000 9,800 17,700 9,600 21,500 13,200 8,000 13,600 18,300 6,000 9,800 7,100 8,900 11,900 20,400 8,500 9,700 14,900 24,100 21,700 7,600 23,000 4,100 13,400 6,100 15,100 4,900 16,500 10,500 9,900 2,900 10,600 14,400 13,200 13,100 13,000 16,900 19,100 5,900 7,800 18,200 13,800 8,600 14,000 9,200 8,200 4,300 10,200 108,700 101,900 64,100 109,500 121,700 130,400 31,800 668,100 2040年 12,200 9,600 9,400 17,100 12,000 18,300 8,900 3,700 9,000 16,400 9,100 20,300 12,200 7,500 12,800 17,600 5,500 9,000 6,500 8,300 11,100 18,900 7,800 9,000 14,000 23,000 20,600 7,000 21,700 3,800 12,400 5,600 13,800 4,600 15,300 9,500 9,200 2,700 9,800 13,100 12,300 12,200 12,700 16,100 18,300 5,500 7,300 17,100 13,200 8,300 13,200 8,400 7,700 3,800 9,600 100,300 95,900 59,100 103,100 112,100 124,000 29,500 624,100 2045年 11,200 8,900 8,600 15,700 11,200 16,900 8,200 3,400 8,300 15,200 8,700 19,100 11,300 7,100 12,000 16,800 5,100 8,300 5,900 7,600 10,300 17,400 7,200 8,400 13,100 21,800 19,500 6,400 20,400 3,600 11,500 5,100 12,700 4,300 14,200 8,700 8,500 2,500 9,000 12,100 11,400 11,400 12,300 15,400 17,400 5,100 6,900 16,100 12,500 8,000 12,500 7,700 7,300 3,400 8,900 92,400 90,000 54,500 96,800 103,400 117,800 27,300 582,100 2050年 10,300 8,200 7,900 14,500 10,300 15,500 7,500 3,100 7,500 14,100 8,200 17,900 10,500 6,600 11,200 15,900 4,600 7,600 5,400 7,000 9,500 16,100 6,600 7,700 12,300 20,600 18,400 5,800 19,200 3,300 10,600 4,600 11,600 4,000 13,100 8,000 7,800 2,300 8,300 11,100 10,600 10,700 11,800 14,700 16,400 4,800 6,500 15,100 11,700 7,700 11,800 7,000 6,800 3,100 8,300 84,700 84,300 50,200 90,500 95,300 111,300 25,300 541,600 図表 III-16 小エリア別世帯数推計結果 (単位:世帯) エリア 堺Ⅰ 堺Ⅱ 堺Ⅲ 堺Ⅳ 堺Ⅴ 堺Ⅵ 堺Ⅶ 堺Ⅷ 堺Ⅸ 中Ⅰ 中Ⅱ 中Ⅲ 中Ⅳ 中Ⅴ 中Ⅵ 中Ⅶ 東Ⅰ 東Ⅱ 東Ⅲ 東Ⅳ 東Ⅴ 東Ⅵ 西Ⅰ 西Ⅱ 西Ⅲ 西Ⅳ 西Ⅴ 西Ⅵ 西Ⅶ 南Ⅰ 南Ⅱ 南Ⅲ 南Ⅳ 南Ⅴ 南Ⅵ 南Ⅶ 南Ⅷ 南Ⅸ 南Ⅹ 南ⅩⅠ 南ⅩⅡ 北Ⅰ 北Ⅱ 北Ⅲ 北Ⅳ 北Ⅴ 北Ⅵ 北Ⅶ 北Ⅷ 北Ⅸ 北Ⅹ 美原Ⅰ 美原Ⅱ 美原Ⅲ 美原Ⅳ 堺区計 中区計 東区計 西区計 南区計 北区計 美原区計 堺市計 実績値 2005年 7,138 5,419 5,394 10,672 7,359 10,514 6,094 2,316 6,235 8,881 3,757 9,521 5,450 3,276 5,702 6,264 3,323 4,854 4,999 4,241 5,482 9,447 4,993 4,350 7,062 10,420 8,541 3,760 10,811 1,549 7,789 3,334 6,784 1,499 8,083 5,974 5,588 1,101 5,239 6,121 5,322 7,147 4,429 7,811 7,440 2,670 3,929 10,472 6,748 3,824 6,254 4,193 2,872 1,888 3,904 61,141 42,851 32,346 49,937 58,383 60,724 12,857 318,239 2010年 7,800 5,600 5,900 11,300 7,700 9,100 6,200 2,300 6,500 9,200 4,300 10,200 6,000 3,700 6,200 7,200 3,400 5,100 4,900 4,600 6,200 10,200 5,300 4,900 7,500 11,600 9,600 4,000 11,400 1,700 8,000 3,500 7,500 1,500 9,100 6,300 5,700 1,200 5,900 6,700 6,000 7,700 5,200 9,100 8,300 2,700 4,200 10,600 6,400 4,300 6,800 4,400 3,000 2,000 4,700 62,400 46,900 34,500 54,300 63,100 65,400 14,100 340,700 2015年 8,000 5,400 5,800 10,900 7,300 8,900 5,800 2,200 6,100 9,000 4,400 10,500 6,000 3,900 6,100 7,800 3,200 4,900 4,400 4,400 6,300 10,000 4,900 5,100 7,300 11,500 9,800 3,900 11,200 1,700 7,700 3,300 7,600 1,600 8,700 5,900 5,400 1,200 6,100 6,700 6,300 7,500 6,000 9,500 8,700 2,700 3,800 9,700 6,700 4,200 7,000 4,300 3,100 1,900 5,000 60,400 47,500 33,300 53,800 62,300 65,700 14,300 337,300 2020年 8,000 5,200 5,700 10,300 7,000 8,700 5,300 2,000 5,700 8,600 4,400 10,500 5,900 3,900 5,900 8,200 3,000 4,700 4,000 4,200 6,200 9,500 4,600 5,300 7,100 11,300 9,800 3,700 10,800 1,700 7,300 3,100 7,500 1,600 8,200 5,400 5,000 1,200 6,100 6,600 6,400 7,200 6,600 9,800 8,800 2,600 3,400 8,900 6,900 4,200 7,000 4,000 3,200 1,800 5,300 57,900 47,500 31,700 52,600 60,000 65,400 14,300 329,400 推計世帯数 2025年 2030年 2035年 7,800 7,500 7,100 4,900 4,600 4,300 5,500 5,300 5,000 9,700 9,000 8,500 6,600 6,200 5,800 8,400 8,100 7,700 4,900 4,500 4,100 1,900 1,700 1,600 5,300 4,900 4,500 8,200 7,600 7,100 4,300 4,200 4,000 10,500 10,400 10,100 5,700 5,400 5,100 4,000 4,000 3,900 5,600 5,300 5,000 8,500 8,600 8,400 2,800 2,500 2,300 4,400 4,200 3,900 3,700 3,300 3,000 3,900 3,600 3,200 6,100 5,800 5,500 9,000 8,400 7,700 4,200 3,800 3,400 5,400 5,400 5,200 6,800 6,500 6,200 11,000 10,800 10,500 9,800 9,600 9,300 3,500 3,300 3,100 10,500 10,100 9,700 1,700 1,600 1,600 6,800 6,300 5,700 2,800 2,600 2,300 7,100 6,600 6,000 1,600 1,600 1,600 7,600 7,000 6,400 4,800 4,300 3,800 4,600 4,200 3,800 1,200 1,100 1,100 5,900 5,600 5,200 6,300 5,800 5,200 6,200 5,900 5,500 6,800 6,500 6,100 7,100 7,400 7,400 10,000 10,000 9,900 8,800 8,600 8,300 2,500 2,400 2,300 3,100 2,900 2,700 8,200 7,500 7,000 7,000 7,000 6,900 4,200 4,100 4,000 6,900 6,600 6,400 3,800 3,500 3,200 3,200 3,100 3,000 1,700 1,500 1,400 5,400 5,400 5,200 55,000 51,900 48,700 46,800 45,500 43,700 29,800 27,800 25,700 51,100 49,400 47,400 56,600 52,600 48,200 64,500 63,100 61,000 14,000 13,500 12,800 317,800 303,700 287,600 57 2040年 6,700 3,900 4,700 7,800 5,400 7,200 3,700 1,500 4,200 6,600 3,800 9,700 4,700 3,800 4,700 8,200 2,100 3,600 2,800 2,900 5,200 7,000 3,000 5,000 5,800 10,100 9,000 2,900 9,200 1,500 5,200 2,100 5,500 1,500 5,700 3,300 3,500 1,000 4,700 4,700 5,100 5,800 7,200 9,700 7,900 2,100 2,500 6,500 6,600 3,900 6,100 2,900 2,900 1,200 5,000 45,100 41,500 23,700 45,000 43,800 58,500 12,100 269,700 2045年 6,200 3,600 4,400 7,200 5,000 6,700 3,300 1,400 3,800 6,200 3,600 9,200 4,300 3,700 4,400 7,900 1,900 3,400 2,500 2,600 4,800 6,400 2,700 4,700 5,400 9,700 8,600 2,700 8,700 1,400 4,700 1,800 4,900 1,500 5,100 2,900 3,200 900 4,300 4,300 4,700 5,500 7,000 9,400 7,500 2,000 2,400 6,100 6,400 3,700 5,700 2,600 2,800 1,100 4,800 41,600 39,200 21,700 42,500 39,700 55,700 11,300 251,600 2050年 5,700 3,300 4,000 6,500 4,600 6,200 2,900 1,200 3,400 5,700 3,300 8,700 4,000 3,600 4,100 7,400 1,800 3,100 2,300 2,400 4,500 5,700 2,300 4,400 5,100 9,200 8,200 2,400 8,200 1,300 4,200 1,600 4,400 1,400 4,500 2,600 2,800 900 3,900 3,900 4,200 5,100 6,700 9,000 6,900 1,800 2,200 5,700 6,200 3,600 5,400 2,300 2,600 900 4,500 37,900 36,800 19,700 39,700 35,800 52,400 10,400 232,700 IV.人口の変動の商業への影響分析 1.小エリア別の商業の実態把握 2002 年商業統計表を用い、堺区、南区、北区の各小エリアについて、小売業中分類別 の売場面積、年間販売額、従業者一人当たり年間販売額、売場面積当たり年間販売額を 整理した。 各業種の内訳は以下のとおりである。 図表 IV-1 小売業中分類の業種内訳 中分類 業種内訳 百貨店・総合スーパー、その他の各種商品小売業(従 各種商品小売業 業者が常時 50 人未満のもの) 呉服・服地・寝具、男子服、婦人・子供服、靴・履物、 織物・衣服・身の回り品 その他の織物・衣服・身の回り品(かばん・袋物、洋 小売業 品財貨・小間物、傘・ステッキ等) 各種食料品、酒、食肉、鮮魚、野菜・果実、菓子・パ 飲食料品小売業 ン、米穀類、その他の飲食料品(コンビニ、牛乳、飲 料、茶類、料理品、豆腐・かまぼこ等、乾物 ほか) 家具・じゅう器・機械器 家具・建具・畳、機械器具、その他のじゅう器(金物、 具小売業 荒物、陶磁器・ガラス器 ほか) (1) 小エリア別の売場面積 売場面積が広いエリアは、各種商品小売業では堺区、北区に集中している。また、織 物・衣服・身の回り品小売業と家具・じゅう器・機械器具小売業についても、堺区、北 区のほか、南区のニュータウンへの偏りがみられる。 (2) 小エリア別の年間販売額 年間販売額の大きいエリアについても、販売面積とほぼ同様の傾向がみられる。 (3) 小エリア別の従業員一人当たり年間販売額 従業員一人当たりの年間販売額が 4,000 万円を超えているのは、各種商品小売業では堺 Ⅲ・堺Ⅵ・南Ⅷ、織物・衣服・身の回り品小売業と家具・じゅう器・機械器具小売業では 南Ⅵ・北Ⅱである。 (4) 小エリア別の売場面積当たり年間販売額 売場面積当たりの年間販売額が 200 万円を超えているのは、各種商品小売業の堺Ⅲ・北 Ⅰ、飲食料品小売業の南Ⅰ・南Ⅴ・北Ⅱである。 58 図表 IV-2 小エリア別の売場面積 (単位:㎡) 堺Ⅰ 堺Ⅱ 堺Ⅲ 堺Ⅳ 堺Ⅴ 堺Ⅵ 堺Ⅶ 堺Ⅷ 堺Ⅸ 南Ⅰ 南Ⅱ 南Ⅲ 南Ⅳ 南Ⅴ 南Ⅵ 南Ⅶ 南Ⅷ 南Ⅸ 南Ⅹ 南ⅩⅠ 南ⅩⅡ 北Ⅰ 北Ⅱ 北Ⅲ 北Ⅳ 北Ⅴ 北Ⅵ 北Ⅶ 北Ⅷ 北Ⅸ 北Ⅹ 織物・衣 家具・じゅ 各種商品 服・身の 飲食料品 う器・機械 小売業 回り品小 小売業 器具小売 売業 業 12,485 7,031 6,159 4,773 811 2,470 70 200 5,207 6,981 9,343 330 1,157 9,155 2,223 7,410 1,758 8,256 7,310 18,794 3,501 10,755 7,105 993 3,022 1,256 543 1,116 1,855 67 619 2,545 10,012 70 1,401 159 1,194 5,571 1,178 78 1,801 515 34 3,797 176 33 1,653 164 845 3,923 4,620 165 3,052 353 23,519 6,512 2,195 1,582 708 25 1,779 7,856 4,108 40 3,706 53 1,434 1,818 238 50 1,109 5,473 690 1,151 1,021 2,754 5,861 1,801 2,995 1,122 10,260 2,185 3,700 2,341 788 2,674 350 347 4,423 676 8,093 4,149 2,323 337 660 1,582 2,276 1,602 534 3,571 2,173 198 3,069 156 (注)網掛けは 5,000 ㎡以上。 59 【各種商品小売業】 【織物・衣服・身の回り品小売業】 (㎡) 5000 4000 3000 2000 1000 0 (㎡) 5000 4000 3000 2000 1000 0 【飲食料品小売業】 【家具・じゅう器・機械器具小売業】 (㎡) 5000 4000 3000 2000 1000 0 (㎡) 5000 4000 3000 2000 1000 0 60 図表 IV-3 小エリア別の年間販売額 (単位:百万円) 堺Ⅰ 堺Ⅱ 堺Ⅲ 堺Ⅳ 堺Ⅴ 堺Ⅵ 堺Ⅶ 堺Ⅷ 堺Ⅸ 南Ⅰ 南Ⅱ 南Ⅲ 南Ⅳ 南Ⅴ 南Ⅵ 南Ⅶ 南Ⅷ 南Ⅸ 南Ⅹ 南ⅩⅠ 南ⅩⅡ 北Ⅰ 北Ⅱ 北Ⅲ 北Ⅳ 北Ⅴ 北Ⅵ 北Ⅶ 北Ⅷ 北Ⅸ 北Ⅹ 織物・衣 家具・じゅ 各種商品 服・身の 飲食料品 う器・機械 小売業 回り品小 小売業 器具小売 売業 業 11,833 3,985 5,055 2,547 753 1,752 96 32,600 2,876 8,149 4,399 126 246 10,128 694 3,685 848 7,813 3,657 21,360 2,492 10,497 2,891 680 2,817 827 225 261 1,047 42 236 3,130 3,141 39 4,559 150 587 10,883 611 29 1,047 136 12 4,588 109 2 3,758 106 685 3,546 1,967 2 2,723 168 27,320 4,037 1,736 724 1,066 32 791 5,663 2,781 59 4,853 97 928 2,265 71 190 461 4,125 472 260 2,894 2,553 2,879 711 4,270 433 6,469 723 4,771 3,055 242 4,834 171 188 3,385 295 6,880 2,488 2,617 403 150 1,308 4,272 1,131 253 2,169 3,235 100 2,848 69 (注)網掛けは 40 億円以上。 61 【各種商品小売業】 【織物・衣服・身の回り品小売業】 (百万円) (百万円) 4000 3000 2000 1000 0 4000 3000 2000 1000 0 【飲食料品小売業】 【家具・じゅう器・機械器具小売業】 (百万円) (百万円) 4000 3000 2000 1000 0 4000 3000 2000 1000 0 62 図表 IV-4 従業員一人当たり年間販売額 (単位:万円/人) 各種商品 小売業 堺Ⅰ 堺Ⅱ 堺Ⅲ 堺Ⅳ 堺Ⅴ 堺Ⅵ 堺Ⅶ 堺Ⅷ 堺Ⅸ 南Ⅰ 南Ⅱ 南Ⅲ 南Ⅳ 南Ⅴ 南Ⅵ 南Ⅶ 南Ⅷ 南Ⅸ 南Ⅹ 南ⅩⅠ 南ⅩⅡ 北Ⅰ 北Ⅱ 北Ⅲ 北Ⅳ 北Ⅴ 北Ⅵ 北Ⅶ 北Ⅷ 北Ⅸ 北Ⅹ 2,502 53,443 263 1,890 4,516 595 6,489 1,727 2,164 3,516 2,000 499 - 織物・衣 家具・じゅ 服・身の 飲食料品 う器・機械 回り品小 小売業 器具小売 売業 業 1,498 826 1,423 1,602 567 688 1,020 961 1,964 585 1,269 1,067 942 1,123 2,471 1,112 1,430 1,652 1,511 1,298 1,879 2,501 493 2,435 815 1,033 1,745 783 1,277 1,154 1,676 1,979 1,422 580 1,017 618 600 1,610 842 150 2,043 621 4,283 1,535 4,917 95 1,547 882 1,220 712 1,340 2,666 646 1,296 1,711 2,599 1,980 2,065 1,213 1,307 1,105 1,020 940 935 943 4,331 1,855 4,729 1,094 1,391 801 1,390 1,329 1,660 2,200 1,926 777 987 1,171 1,342 1,190 772 1,753 2,255 1,618 2,570 936 1,506 3,479 907 1,112 496 (注)網掛けは4,000 万円以上。 63 【各種商品小売業】 【織物・衣服・身の回り品小売業】 (万円/人) (万円/人) 4000 3000 2000 1000 0 4000 3000 2000 1000 0 【飲食料品小売業】 【家具・じゅう器・機械器具小売業】 (万円/人) (万円/人) 4000 3000 2000 1000 0 4000 3000 2000 1000 0 64 図表 IV-5 売場面積当たり年間販売額 (単位:万円/㎡) 堺Ⅰ 堺Ⅱ 堺Ⅲ 堺Ⅳ 堺Ⅴ 堺Ⅵ 堺Ⅶ 堺Ⅷ 堺Ⅸ 南Ⅰ 南Ⅱ 南Ⅲ 南Ⅳ 南Ⅴ 南Ⅵ 南Ⅶ 南Ⅷ 南Ⅸ 南Ⅹ 南ⅩⅠ 南ⅩⅡ 北Ⅰ 北Ⅱ 北Ⅲ 北Ⅳ 北Ⅴ 北Ⅵ 北Ⅶ 北Ⅷ 北Ⅸ 北Ⅹ 織物・衣 家具・じゅ 各種商品 服・身の 飲食料品 う器・機械 小売業 回り品小 小売業 器具小売 売業 業 95 57 82 53 93 71 138 16,300 55 117 47 38 21 111 31 50 48 95 50 114 71 98 41 68 93 66 41 23 56 62 38 123 31 56 325 94 49 195 52 37 58 26 35 121 62 5 227 64 81 90 43 1 89 47 116 62 79 46 151 129 44 72 68 149 131 183 65 125 30 380 42 75 68 23 283 93 49 39 143 39 63 33 129 131 31 181 49 54 77 44 85 60 113 120 23 83 188 71 47 61 149 50 93 45 (注)網掛けは 200 万円以上。 65 【各種商品小売業】 【織物・衣服・身の回り品小売業】 (万円/㎡) 200 150 100 50 0 (万円/㎡) 200 150 100 50 0 【飲食料品小売業】 【家具・じゅう器・機械器具小売業】 (万円/㎡) 200 150 100 50 0 (万円/㎡) 200 150 100 50 0 66 図表 IV-6 (参考)小エリア別の商店数 (単位:店) 堺Ⅰ 堺Ⅱ 堺Ⅲ 堺Ⅳ 堺Ⅴ 堺Ⅵ 堺Ⅶ 堺Ⅷ 堺Ⅸ 南Ⅰ 南Ⅱ 南Ⅲ 南Ⅳ 南Ⅴ 南Ⅵ 南Ⅶ 南Ⅷ 南Ⅸ 南Ⅹ 南ⅩⅠ 南ⅩⅡ 北Ⅰ 北Ⅱ 北Ⅲ 北Ⅳ 北Ⅴ 北Ⅵ 北Ⅶ 北Ⅷ 北Ⅸ 北Ⅹ 織物・衣 家具・じゅ 各種商品 服・身の 飲食料品 う器・機械 小売業 回り品小 小売業 器具小売 売業 業 2 65 81 14 0 9 48 6 1 95 138 49 1 25 114 19 1 39 86 29 1 72 105 25 0 15 53 12 0 3 20 6 1 12 60 19 0 4 21 5 0 10 27 8 0 2 15 4 0 1 18 4 0 1 23 6 0 2 17 4 0 1 16 5 1 64 24 9 0 0 8 2 0 15 13 15 0 1 22 2 0 19 19 2 1 25 78 21 0 2 11 5 1 16 31 7 1 14 45 14 0 3 29 8 0 11 47 9 1 50 61 8 1 11 39 8 0 7 19 9 0 3 30 6 67 図表 IV-7 (参考)小エリア別の従業者数 (単位:人) 堺Ⅰ 堺Ⅱ 堺Ⅲ 堺Ⅳ 堺Ⅴ 堺Ⅵ 堺Ⅶ 堺Ⅷ 堺Ⅸ 南Ⅰ 南Ⅱ 南Ⅲ 南Ⅳ 南Ⅴ 南Ⅵ 南Ⅶ 南Ⅷ 南Ⅸ 南Ⅹ 南ⅩⅠ 南ⅩⅡ 北Ⅰ 北Ⅱ 北Ⅲ 北Ⅳ 北Ⅴ 北Ⅵ 北Ⅶ 北Ⅷ 北Ⅸ 北Ⅹ 織物・衣 家具・じゅ 各種商品 服・身の 飲食料品 う器・機械 小売業 回り品小 小売業 器具小売 売業 業 473 266 612 179 0 47 309 14 61 282 848 224 48 42 798 65 195 90 696 148 473 224 734 175 0 45 217 44 0 9 53 43 7 29 303 180 0 5 357 13 0 35 550 43 0 5 103 22 0 2 285 13 0 1 184 17 0 16 231 40 0 2 176 19 421 331 244 54 0 0 40 5 0 61 331 107 0 3 235 8 0 71 205 7 11 49 441 50 0 6 156 54 133 65 307 54 184 52 359 184 0 11 251 22 0 19 289 22 344 209 339 23 30 58 264 44 0 27 144 93 0 11 256 14 68 2.南区における商業への影響分析 南区に立地する地区センター(3か所)、近隣センター(16 か所)について、それぞ れの商圏を設定し、商圏に含まれる世帯为の年齢別推計世帯数を用いて、各商圏ごとの 将来の購買力・商業販売額の推計を行う。推計は5年ごとに行い、2035 年を最終年次と する。 (1) 推計条件の設定 ① 商圏の設定 南区は丘陵地に位置し、自転車を利用するには土地の起伏が大きいため、移動手段は 徒歩・バス・自家用車が为体である。 特に近隣センターへの移動は徒歩が为体となるため、徒歩による買い物客の利用を想 定し、各センターを中心とした半径 500mの円の内側に含まれる範囲を、そのセンター の商圏とする。 各センターの商圏は、以下のとおりである。 図表 IV-8 各センターの商圏 ⑩ ⑭ ⑤ ⑮ ⑪ ⑥ ⑲ ② ⑫ ① ⑧ ⑬ ④ ③⑦ 500m ● ⑱ ⑨ ⑰ ⑯ 69 図表 IV-9 各商圏と小エリアとの関係 種類 番号 名称 ① 泉ヶ丘 地 区 セ ン タ ー ② 光明池 ③ 栂 ④ 槇塚台 ⑤ 竹城台 ⑥ 赤坂台 ⑦ 原山台 ⑧ 晴美台 ⑨ 庭代台 ⑩ 宮山台 近 隣 セ ン タ ー ⑪ 若松台 ⑫ 高倉台 ⑬ 茶山台 ⑭ 三原台 ⑮ 桃山台 ⑯ 御池台 ⑰ 城山台 ⑱ 鴨谷台 ⑲ 新檜尾台 立地 商圏に含まれる 小エリア 小エリア 茶山台1丁 南Ⅷ 南Ⅱ 南Ⅵ 南Ⅷ 鴨谷台2丁 南ⅩⅡ 南Ⅳ 南ⅩⅡ 原山台2丁 南Ⅹ 南Ⅲ 南Ⅸ 南Ⅹ 槇塚台3丁 南Ⅶ 南Ⅶ 竹城台4丁 南Ⅱ 南Ⅱ 南Ⅴ 赤坂台2丁 南Ⅳ 南Ⅳ 原山台4丁 南Ⅹ 南Ⅹ 晴美台1丁 南Ⅶ 南Ⅵ 南Ⅶ 庭代台2丁 南ⅩⅠ 南ⅩⅠ 宮山台3丁 南Ⅱ 南Ⅰ 南Ⅱ 中Ⅳ 若松台2丁 南Ⅷ 南Ⅴ 南Ⅷ 高倉台3丁 南Ⅵ 南Ⅵ 茶山台3丁 南Ⅷ 南Ⅵ 南Ⅶ 南Ⅷ 三原台3丁 南Ⅵ 南Ⅵ 桃山台3丁 南Ⅲ 南Ⅰ 南Ⅲ 御池台3丁 南ⅩⅠ 南ⅩⅠ 城山台2丁 南ⅩⅡ 南ⅩⅡ 鴨谷台1丁 南ⅩⅡ 南Ⅳ 南Ⅸ 南ⅩⅡ 新檜尾台3丁 南Ⅳ 南Ⅳ 南ⅩⅡ 所在地 ② 各商圏における世帯主の年齢別世帯数の推計 購買力を推計するために使用する「家計調査年報」(総務省)のデータが世帯単位である ため、ここでは、小エリア別の推計人口から得られた世帯为の年齢階級別推計世帯数を用 いることとする。 まずはじめに、ひとつの商圏がまたがる各小エリア全体の面積に対する、商圏を示す円 の内側に含まれる各小エリアの一部の面積のおおよその比率から、商圏内に含まれる各小 エリアの推計世帯数の総数を算出する。 次に、上記で算出した商圏内の各小エリアの世帯数総数に、小エリア全体の世帯为の年 齢階級別構成比を乗じ、商圏内の各小エリアの世帯数総数を世帯为の年齢階級別に分解す る。 70 最後に、世帯为の年齢階級別に分解された商圏内の各小エリアの推計世帯数を合計し、 商圏内全体の世帯为の年齢階級別推計世帯数とする。 ③ 分析に使用する消費支出項目・小売業種について 分析には、総務省「家計調査年報」における消費支出額と、経済産業省「商業統計表」 における年間販売額を使用する。 取り扱う品目については、飲食料品と衣類の2種類とした。採用した品目・業種の内訳 は、以下の表に示すとおりである。 図表 IV-10 品目・業種の内訳 品目 飲食料品 データ 内訳 「穀類」、「魚介類」、「肉類」、「乳卵 類」、「野菜・海藻」、「果物」、「油脂・ 家計調査 調味料」、「菓子類」、「調理食品」、 「飲料」、「酒類」の合計 商業統計 「飲食料品小売業」 家計調査 「シャツ・セーター類」、「下着類」、 「洋服」、「他の被服」の合計 衣類 「男子服小売業」、「婦人・子供服小 商業統計 売業」、「その他の織物・衣服・身の 回り品小売業」の合計 なお、商業統計表における「百貨店、総合スーパー」と「その他の各種商品小売業」 (従 業者数 50 人以上/未満で分けられる)においても、食料品や衣料品が販売されているが、 これらの小売業の販売額から「飲食料品」と「衣類」のデータのみを取り出すことができ ないため、今回の分析には、百貨店・スーパーでの販売額は含まれていない。 ④ 各商圏における年間消費支出 各商圏内での年間消費支出については、総務省「家計調査年報《家計収支編》」における 「世帯为の年齢階級別1世帯当たり1か月間の支出(総世帯)」のデータを用いて推計する。 具体的には、各項目の支出額に 12 を乗じたものに、上記②で推計した各商圏内の世帯数 を乗じて、各商圏における世帯为の年齢階級別の1年間の消費支出とする。 消費支出データの年次については、世帯数の最新の実績値が 2005 年のものであることか ら、同様に 2005 年とする。 2005 年における世帯为の年齢階級別1世帯当たり年間消費支出額は、以下のとおりであ る。 71 図表 IV-11 世帯主の年齢階級別1世帯当たり年間消費支出(2005 年) (単位:万円) 30歳未満 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~69歳 70歳以上 飲食料品 25.9 47.6 66.9 67.2 62.7 52.4 衣類 11.3 11.5 13.9 12.1 9.6 7.1 (資料)総務省「家計調査年報《家計収支編》」 飲食料品については、世帯为の年齢階級が高くなっても支出額に大きな変動がなく、ま た世帯为が 30 歳未満の世帯における支出額が最も低くなっている。 これは、世帯为が 30 歳未満の世帯における「食料」への支出額に占める「外食」の割合 が、他の年齢階級よりも大きく、 「飲食料品」の支出額が他の年齢階級よりも小さくなって いるためである。 1985 年と 2005 年の品目別の支出割合を比較すると、いずれの年齢階級でも「飲食料品」 の割合が小さくなっているのに対し、「交通・通信」や、特に 30 歳未満と 30~39 歳の「住 居」の割合が大きくなっている。 また、1985 年と 2005 年の支出額との差をみると、60 歳以上では「飲食料品」への支出 額のマイナス幅が比較的小さいのに対し、30 歳未満、30~39 歳、40~49 歳では、マイナス 幅が大きくなっている。30~39 歳と 40~49 歳では、「交通・通信」への支出額が大幅に増 加しているが、30 歳未満については、消費支出総額自体が大幅に減尐していることがわか る。 72 図表 IV-12 (参考)世帯主の年齢階級別1世帯当たり年間消費支出(全品目) 2005年 (単位:万円) 消費支出 食料 飲食料品 外食 住居 光熱・水道 家具・家事用品 被服及び履物 衣類 保健医療 交通・通信 教育 教養娯楽 その他の消費支出 30歳未満 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳以上 231.8 310.8 391.5 375.0 277.1 51.0 67.4 88.6 82.8 65.8 25.9 47.6 66.9 67.2 57.2 24.6 19.8 21.6 15.6 8.6 39.1 36.1 21.8 20.1 21.3 10.2 19.5 25.1 25.2 21.7 5.1 8.8 11.4 11.5 10.2 14.0 14.6 18.1 16.5 10.8 11.3 11.5 13.9 12.1 8.3 6.7 11.0 13.1 12.8 15.4 41.2 52.5 57.6 49.9 26.9 2.0 10.6 34.1 16.5 0.8 30.9 37.0 43.0 34.5 29.4 31.8 53.3 78.7 105.2 74.8 (注) 「60歳以上」については、2005年の国勢調査人口をウェイトにして、「60~69歳」と「70歳以上」の値を加重平均している。 【構成比】 消費支出 食料 飲食料品 外食 住居 光熱・水道 家具・家事用品 被服及び履物 衣類 保健医療 交通・通信 教育 教養娯楽 その他の消費支出 30歳未満 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳以上 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 22.0% 21.7% 22.6% 22.1% 23.8% 11.2% 15.3% 17.1% 17.9% 20.7% 10.6% 6.4% 5.5% 4.2% 3.1% 16.9% 11.6% 5.6% 5.4% 7.7% 4.4% 6.3% 6.4% 6.7% 7.8% 2.2% 2.8% 2.9% 3.1% 3.7% 6.0% 4.7% 4.6% 4.4% 3.9% 4.9% 3.7% 3.6% 3.2% 3.0% 2.9% 3.5% 3.3% 3.4% 5.5% 17.8% 16.9% 14.7% 13.3% 9.7% 0.8% 3.4% 8.7% 4.4% 0.3% 13.3% 11.9% 11.0% 9.2% 10.6% 13.7% 17.1% 20.1% 28.1% 27.0% 73 1985年 (単位:万円) 消費支出 食料 飲食料品 外食 住居 光熱・水道 家具・家事用品 被服及び履物 衣類 保健医療 交通・通信 教育 教養娯楽 その他の消費支出 30歳未満 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳以上 262.0 303.2 364.5 372.0 267.4 63.2 86.2 102.0 90.3 74.6 51.8 71.5 86.5 79.3 67.8 11.3 14.7 15.5 11.0 6.8 26.5 17.6 12.6 13.8 14.7 16.2 19.7 23.0 23.1 19.9 11.4 13.2 14.2 15.9 13.1 16.6 20.8 27.8 28.2 16.8 12.4 15.7 19.5 18.0 11.1 8.8 8.1 7.6 8.9 9.0 36.2 29.9 31.9 32.5 20.7 2.7 9.4 25.1 12.7 2.1 20.8 30.7 32.9 27.8 23.9 59.8 67.6 87.4 118.7 72.5 【構成比】 消費支出 食料 飲食料品 外食 住居 光熱・水道 家具・家事用品 被服及び履物 衣類 保健医療 交通・通信 教育 教養娯楽 その他の消費支出 30歳未満 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳以上 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 24.1% 28.4% 28.0% 24.3% 27.9% 19.8% 23.6% 23.7% 21.3% 25.4% 4.3% 4.8% 4.3% 3.0% 2.5% 10.1% 5.8% 3.5% 3.7% 5.5% 6.2% 6.5% 6.3% 6.2% 7.5% 4.3% 4.4% 3.9% 4.3% 4.9% 6.3% 6.8% 7.6% 7.6% 6.3% 4.7% 5.2% 5.4% 4.8% 4.1% 3.4% 2.7% 2.1% 2.4% 3.4% 13.8% 9.9% 8.8% 8.7% 7.7% 1.0% 3.1% 6.9% 3.4% 0.8% 7.9% 10.1% 9.0% 7.5% 9.0% 22.8% 22.3% 24.0% 31.9% 27.1% 2005年と1985年の差 (単位:万円) 消費支出 食料 飲食料品 外食 住居 光熱・水道 家具・家事用品 被服及び履物 衣類 保健医療 交通・通信 教育 教養娯楽 その他の消費支出 30歳未満 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳以上 -30.3 7.6 27.0 3.0 9.8 -12.2 -18.8 -13.4 -7.5 -8.7 -25.9 -23.9 -19.5 -12.1 -10.6 13.3 5.1 6.1 4.6 1.8 12.6 18.5 9.2 6.4 6.6 -6.0 -0.2 2.1 2.1 1.7 -6.3 -4.4 -2.8 -4.4 -2.9 -2.6 -6.2 -9.7 -11.8 -6.0 -1.0 -4.2 -5.6 -5.8 -2.8 -2.1 2.9 5.5 3.9 6.4 5.0 22.6 25.7 17.4 6.2 -0.7 1.1 9.0 3.9 -1.3 10.1 6.3 10.1 6.7 5.5 -28.1 -14.3 -8.8 -13.5 2.3 (資料)総務省「家計調査年報《家計収支編》」 74 ⑤ 各商圏における年間販売額 各商圏における年間販売額については、2002 年商業統計の町丁別データを使用し、各セ ンターが立地する町丁の年間販売額を、そのセンターを中心とする商圏内の年間販売額と みなす。 各商圏の年間販売額は、以下のとおりである。 図表 IV-13 各商圏の年間販売額(2002 年) (単位:万円) 集積 種類 番号 ① 地 ② 区 ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ 近 ⑪ 隣 ⑫ ⑬ ⑭ ⑮ ⑯ ⑰ ⑱ ⑲ センター 名称 泉ヶ丘 光明池 栂 槇塚台 竹城台 赤坂台 原山台 晴美台 庭代台 宮山台 若松台 高倉台 茶山台 三原台 桃山台 御池台 城山台 鴨谷台 新檜尾台 所在地 茶山台1丁 鴨谷台2丁 原山台2丁 槇塚台3丁 竹城台4丁 赤坂台2丁 原山台4丁 晴美台1丁 庭代台2丁 宮山台3丁 若松台2丁 高倉台3丁 茶山台3丁 三原台3丁 桃山台3丁 御池台3丁 城山台2丁 鴨谷台1丁 新檜尾台3丁 飲食料品 83,369 57,558 271,099 20,323 108,601 25,240 3,000 66,985 153,020 11,300 6,744 33,550 57,472 165,323 60,890 76,402 168,280 620 132,494 衣類 329,520 64,318 3,700 0 0 0 0 0 0 0 0 1,000 0 0 2,200 5,940 0 84 0 (資料)経済産業省「商業統計表」 ⑥ 年間販売額が年間消費支出に占める割合の確認(補正係数の算出) ⑤で得られた小売業種ごとの 2002 年の年間販売額を、④で推計した 2005 年の項目別消 費支出で割ることで、その商圏における年間販売額が、同じ商圏の年間消費支出に占める 割合を確認することができる。ここで得られた値を、年間消費支出の将来推計値から年間 販売額の推計値を算出するための補正計数とし、2035 年まで一定とする。 ⑦ 各商圏における年間消費支出と年間販売額の将来推計 年間消費支出については、④で算出した支出額を原単位とし、その値を 2035 年までの推 計世帯数に乗じることで推計する。 また、年間販売額については、⑥で得られた補正係数を、2035 年までの年間消費支出に 乗じることで算出する。 75 図表 IV-14 年間消費支出・年間販売額の推計フロー 【2005年】 1世帯当たり年間消費支出 商圏Aの世帯数 × 30歳未満 30歳未満 30~39歳 30~39歳 世帯主の 年齢階級別 40~49歳 40~49歳 50~59歳 50~59歳 ・・ ・ 商圏Aの 小売業年間販売額 世帯主の 年齢階級別 ・・ ・ ÷ 商圏Aの消費支出総額 商圏Aの消費支出総額に占め る小売業年間販売額の割合 (地域内購買率) = 補正係数 (2035年まで一定) 【2010年~2035年】 1世帯当たり年間消費支出 (2005年) × 商圏Aの世帯数 (各年) 30歳未満 30歳未満 30~39歳 40~49歳 世帯主の 年齢階級別 30~39歳 40~49歳 50~59歳 50~59歳 ・・ ・ ・・ ・ 商圏Aの消費支出総額 (各年) × 76 補正係数 世帯主の 年齢階級別 商圏Aの小売業 年間販売額(各年) (2) 推計結果 以下に、各商圏ごとの推計結果を示す。 南区の全体的な傾向としては、2035 年における、世帯为の年齢が 39 歳未満の世帯数が、 2005 年の5~6割程度にまで減尐する一方で、70 歳以上の世帯数が概ね 1.5 倍から2倍程 度に増加している。ただし、多いところでは、70 歳以上の世帯数が約 2.5 倍に増加すると ころも見られる。 総世帯数については、概ね 2005 年の8割前後にまで減尐することが見込まれ、消費支出 額の総額と、そこから算出される年間販売額についても、ほぼ同様の傾向にある。 そうしたなか、2035 年の年間販売額(飲食料品・衣類の合計)が、2005 年の9割以上を 維持する見込みであるのは、商圏⑦(原山台近隣センター)、商圏⑰(城山台近隣センター) 、 商圏⑱(鴨谷台近隣センター)などである。 一方で、2005 年の7割程度にまで落ち込むことが見込まれるのは、商圏④(槇塚台近隣 センター) 、商圏⑧(晴美台近隣センター)である。 このように、商業販売額は、いずれの地域でも現状を下回ることが予想される。一部の 地域では、商業者が事業を維持することが困難になることで、事業の統廃合や撤退が発生 し、その結果としての生活利便性の低下が懸念される。 図表 IV-15 南区において年間販売額の大幅な減尐が見込まれる地域 ⑩ ⑭ ⑤ ⑪ ⑥ ⑲ ② 500m ● ⑧ ⑬ ④ ③⑦ ⑱ ⑰ ⑫ ① ⑮ ⑨ ⑯ 77 2035年の商業販売額が2005年の 7割程度になることが見込まれる商圏 図表 IV-16 集積別にみた推計世帯数の推移 (単位:世帯) 集積番号 集積① 集積② 集積③ 集積④ 集積⑤ 集積⑥ 集積⑦ 集積⑧ 集積⑨ 集積⑩ 集積⑪ 集積⑫ 集積⑬ 集積⑭ 集積⑮ 集積⑯ 集積⑰ 集積⑱ 集積⑲ センター名称 泉ヶ丘 光明池 栂 槇塚台 竹城台 赤坂台 原山台 晴美台 庭代台 宮山台 若松台 高倉台 茶山台 三原台 桃山台 御池台 城山台 鴨谷台 新檜尾台 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 1,912 1,991 1,948 1,857 1,739 1,607 1,481 1,749 1,964 1,964 1,922 1,847 1,751 1,617 2,207 2,457 2,452 2,384 2,268 2,125 1,967 1,784 1,860 1,793 1,680 1,530 1,371 1,221 1,730 1,773 1,741 1,668 1,571 1,464 1,364 2,582 2,850 2,817 2,724 2,572 2,377 2,148 2,372 2,659 2,660 2,593 2,471 2,319 2,151 1,763 1,861 1,802 1,697 1,557 1,407 1,262 1,916 2,101 2,066 1,996 1,898 1,757 1,583 1,523 1,578 1,555 1,494 1,411 1,316 1,223 1,855 1,904 1,858 1,767 1,652 1,525 1,402 2,325 2,602 2,570 2,474 2,341 2,182 2,019 2,096 2,181 2,132 2,029 1,897 1,750 1,608 2,224 2,489 2,458 2,367 2,240 2,087 1,931 1,543 1,626 1,602 1,535 1,429 1,312 1,173 1,916 2,101 2,066 1,996 1,898 1,757 1,583 1,821 2,062 2,073 2,039 1,974 1,892 1,763 1,609 1,805 1,804 1,765 1,699 1,616 1,497 2,034 2,251 2,230 2,161 2,047 1,900 1,724 【指数(2005年=100)】 集積番号 センター名称 集積① 泉ヶ丘 集積② 光明池 集積③ 栂 集積④ 槇塚台 集積⑤ 竹城台 集積⑥ 赤坂台 集積⑦ 原山台 集積⑧ 晴美台 集積⑨ 庭代台 集積⑩ 宮山台 集積⑪ 若松台 集積⑫ 高倉台 集積⑬ 茶山台 集積⑭ 三原台 集積⑮ 桃山台 集積⑯ 御池台 集積⑰ 城山台 集積⑱ 鴨谷台 集積⑲ 新檜尾台 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 100 104 102 97 91 84 77 100 112 112 110 106 100 92 100 111 111 108 103 96 89 100 104 100 94 86 77 68 100 102 101 96 91 85 79 100 110 109 105 100 92 83 100 112 112 109 104 98 91 100 106 102 96 88 80 72 100 110 108 104 99 92 83 100 104 102 98 93 86 80 100 103 100 95 89 82 76 100 112 111 106 101 94 87 100 104 102 97 91 83 77 100 112 111 106 101 94 87 100 105 104 99 93 85 76 100 110 108 104 99 92 83 100 113 114 112 108 104 97 100 112 112 110 106 100 93 100 111 110 106 101 93 85 78 図表 IV-17 推計年間消費支出額(飲食料品・衣類の合計) (単位:万円) 集積番号 集積① 集積② 集積③ 集積④ 集積⑤ 集積⑥ 集積⑦ 集積⑧ 集積⑨ 集積⑩ 集積⑪ 集積⑫ 集積⑬ 集積⑭ 集積⑮ 集積⑯ 集積⑰ 集積⑱ 集積⑲ センター名称 泉ヶ丘 光明池 栂 槇塚台 竹城台 赤坂台 原山台 晴美台 庭代台 宮山台 若松台 高倉台 茶山台 三原台 桃山台 御池台 城山台 鴨谷台 新檜尾台 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 129,920 134,247 131,747 125,290 117,454 108,871 100,248 120,550 133,688 133,487 129,806 123,813 118,098 109,327 150,694 165,702 166,202 161,653 153,392 144,253 133,054 122,179 124,611 119,063 111,424 101,988 92,309 82,797 117,985 119,434 117,129 111,656 105,759 99,339 92,970 178,325 193,793 190,149 182,364 171,140 160,201 145,142 162,004 179,389 180,491 175,977 167,185 157,392 145,444 120,669 124,944 120,093 112,939 104,004 94,808 85,539 132,713 142,347 139,271 133,060 126,046 117,741 106,832 103,335 106,694 105,300 101,222 95,500 89,335 83,125 125,925 128,204 125,620 119,193 111,618 103,212 94,910 158,733 176,249 173,864 166,934 157,625 147,837 136,439 142,473 146,980 144,031 136,753 128,023 118,450 108,816 151,831 168,586 166,305 159,676 150,772 141,409 130,507 105,202 109,480 107,804 102,827 96,256 89,066 79,943 132,713 142,347 139,271 133,060 126,046 117,741 106,832 125,401 140,391 141,298 138,247 132,801 127,684 119,254 110,760 122,781 122,671 119,378 114,073 109,035 101,221 140,409 153,125 150,708 144,894 136,376 128,099 116,523 【指数(2005年=100)】 集積番号 センター名称 集積① 泉ヶ丘 集積② 光明池 集積③ 栂 集積④ 槇塚台 集積⑤ 竹城台 集積⑥ 赤坂台 集積⑦ 原山台 集積⑧ 晴美台 集積⑨ 庭代台 集積⑩ 宮山台 集積⑪ 若松台 集積⑫ 高倉台 集積⑬ 茶山台 集積⑭ 三原台 集積⑮ 桃山台 集積⑯ 御池台 集積⑰ 城山台 集積⑱ 鴨谷台 集積⑲ 新檜尾台 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 100 103 101 96 90 84 77 100 111 111 108 103 98 91 100 110 110 107 102 96 88 100 102 97 91 83 76 68 100 101 99 95 90 84 79 100 109 107 102 96 90 81 100 111 111 109 103 97 90 100 104 100 94 86 79 71 100 107 105 100 95 89 80 100 103 102 98 92 86 80 100 102 100 95 89 82 75 100 111 110 105 99 93 86 100 103 101 96 90 83 76 100 111 110 105 99 93 86 100 104 102 98 91 85 76 100 107 105 100 95 89 80 100 112 113 110 106 102 95 100 111 111 108 103 98 91 100 109 107 103 97 91 83 79 図表 IV-18 推計年間販売額(飲食料品・衣類の合計) (単位:万円) 集積番号 集積① 集積② 集積③ 集積④ 集積⑤ 集積⑥ 集積⑦ 集積⑧ 集積⑨ 集積⑩ 集積⑪ 集積⑫ 集積⑬ 集積⑭ 集積⑮ 集積⑯ 集積⑰ 集積⑱ 集積⑲ センター名称 泉ヶ丘 光明池 栂 槇塚台 竹城台 赤坂台 原山台 晴美台 庭代台 宮山台 若松台 高倉台 茶山台 三原台 桃山台 御池台 城山台 鴨谷台 新檜尾台 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 412,889 417,838 406,384 385,831 360,506 333,734 305,293 121,876 133,403 132,328 128,310 121,936 116,171 107,138 274,799 303,870 305,570 297,643 282,749 265,937 245,529 20,323 20,847 19,942 18,663 17,080 15,445 13,850 108,601 110,635 108,718 103,790 98,383 92,477 86,616 25,240 27,590 27,142 26,056 24,477 22,916 20,777 3,000 3,343 3,374 3,295 3,134 2,951 2,730 66,985 69,747 67,123 63,138 58,145 52,971 47,793 153,020 165,024 161,824 154,758 146,716 136,970 124,334 11,300 11,728 11,594 11,157 10,539 9,870 9,196 6,744 6,899 6,775 6,430 6,026 5,572 5,133 34,550 38,528 38,061 36,578 34,560 32,435 29,955 57,472 59,590 58,523 55,582 52,072 48,185 44,333 165,323 184,532 182,356 175,283 165,641 155,478 143,613 63,090 65,977 65,071 62,138 58,200 53,884 48,396 82,342 88,581 86,774 82,948 78,609 73,407 66,621 168,280 189,461 191,248 187,371 180,317 173,484 162,348 704 781 781 761 727 695 646 132,494 145,333 143,417 138,027 130,055 122,188 111,244 【指数(2005年=100)】 集積番号 センター名称 集積① 泉ヶ丘 集積② 光明池 集積③ 栂 集積④ 槇塚台 集積⑤ 竹城台 集積⑥ 赤坂台 集積⑦ 原山台 集積⑧ 晴美台 集積⑨ 庭代台 集積⑩ 宮山台 集積⑪ 若松台 集積⑫ 高倉台 集積⑬ 茶山台 集積⑭ 三原台 集積⑮ 桃山台 集積⑯ 御池台 集積⑰ 城山台 集積⑱ 鴨谷台 集積⑲ 新檜尾台 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 100 101 98 93 87 81 74 100 109 109 105 100 95 88 100 111 111 108 103 97 89 100 103 98 92 84 76 68 100 102 100 96 91 85 80 100 109 108 103 97 91 82 100 111 112 110 104 98 91 100 104 100 94 87 79 71 100 108 106 101 96 90 81 100 104 103 99 93 87 81 100 102 100 95 89 83 76 100 112 110 106 100 94 87 100 104 102 97 91 84 77 100 112 110 106 100 94 87 100 105 103 98 92 85 77 100 108 105 101 95 89 81 100 113 114 111 107 103 96 100 111 111 108 103 99 92 100 110 108 104 98 92 84 80 図表 IV-19 飲食料品の推計年間消費支出額 (単位:万円) 集積番号 集積① 集積② 集積③ 集積④ 集積⑤ 集積⑥ 集積⑦ 集積⑧ 集積⑨ 集積⑩ 集積⑪ 集積⑫ 集積⑬ 集積⑭ 集積⑮ 集積⑯ 集積⑰ 集積⑱ 集積⑲ センター名称 泉ヶ丘 光明池 栂 槇塚台 竹城台 赤坂台 原山台 晴美台 庭代台 宮山台 若松台 高倉台 茶山台 三原台 桃山台 御池台 城山台 鴨谷台 新檜尾台 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 109,403 113,621 111,746 106,311 99,740 92,480 85,286 101,170 112,835 112,983 110,001 105,087 100,286 92,985 126,450 139,899 140,714 137,082 130,235 122,493 113,103 103,293 105,956 101,357 94,856 86,812 78,498 70,395 99,310 101,170 99,417 94,910 89,966 84,565 79,206 150,080 164,052 161,388 154,934 145,544 136,264 123,543 135,858 151,401 152,781 149,206 141,923 133,624 123,613 101,928 106,131 102,139 96,075 88,477 80,604 72,725 111,792 120,562 118,224 113,062 107,186 100,066 90,835 86,901 90,194 89,164 85,801 81,048 75,904 70,722 106,101 108,532 106,590 101,157 94,801 87,669 80,755 133,522 149,036 147,278 141,566 133,779 125,571 115,988 120,011 124,434 122,206 116,065 108,734 100,619 92,575 127,717 142,556 140,875 135,411 127,963 120,111 110,945 88,541 92,719 91,488 87,392 81,867 75,809 68,100 111,792 120,562 118,224 113,062 107,186 100,066 90,835 105,100 118,329 119,445 117,024 112,618 108,351 101,396 92,957 103,599 103,791 101,130 96,797 92,571 86,082 118,112 129,558 127,850 123,044 115,938 108,925 99,169 【指数(2005年=100)】 集積番号 センター名称 集積① 泉ヶ丘 集積② 光明池 集積③ 栂 集積④ 槇塚台 集積⑤ 竹城台 集積⑥ 赤坂台 集積⑦ 原山台 集積⑧ 晴美台 集積⑨ 庭代台 集積⑩ 宮山台 集積⑪ 若松台 集積⑫ 高倉台 集積⑬ 茶山台 集積⑭ 三原台 集積⑮ 桃山台 集積⑯ 御池台 集積⑰ 城山台 集積⑱ 鴨谷台 集積⑲ 新檜尾台 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 100 104 102 97 91 85 78 100 112 112 109 104 99 92 100 111 111 108 103 97 89 100 103 98 92 84 76 68 100 102 100 96 91 85 80 100 109 108 103 97 91 82 100 111 112 110 104 98 91 100 104 100 94 87 79 71 100 108 106 101 96 90 81 100 104 103 99 93 87 81 100 102 100 95 89 83 76 100 112 110 106 100 94 87 100 104 102 97 91 84 77 100 112 110 106 100 94 87 100 105 103 99 92 86 77 100 108 106 101 96 90 81 100 113 114 111 107 103 96 100 111 112 109 104 100 93 100 110 108 104 98 92 84 81 図表 IV-20 飲食料品の推計年間販売額 (単位:万円) 集積番号 集積① 集積② 集積③ 集積④ 集積⑤ 集積⑥ 集積⑦ 集積⑧ 集積⑨ 集積⑩ 集積⑪ 集積⑫ 集積⑬ 集積⑭ 集積⑮ 集積⑯ 集積⑰ 集積⑱ 集積⑲ センター名称 泉ヶ丘 光明池 栂 槇塚台 竹城台 赤坂台 原山台 晴美台 庭代台 宮山台 若松台 高倉台 茶山台 三原台 桃山台 御池台 城山台 鴨谷台 新檜尾台 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 83,369 86,583 85,155 81,013 76,005 70,473 64,990 57,558 64,195 64,279 62,582 59,786 57,055 52,901 271,099 299,933 301,680 293,893 279,215 262,617 242,484 20,323 20,847 19,942 18,663 17,080 15,445 13,850 108,601 110,635 108,718 103,790 98,383 92,477 86,616 25,240 27,590 27,142 26,056 24,477 22,916 20,777 3,000 3,343 3,374 3,295 3,134 2,951 2,730 66,985 69,747 67,123 63,138 58,145 52,971 47,793 153,020 165,024 161,824 154,758 146,716 136,970 124,334 11,300 11,728 11,594 11,157 10,539 9,870 9,196 6,744 6,899 6,775 6,430 6,026 5,572 5,133 33,550 37,448 37,007 35,571 33,615 31,552 29,144 57,472 59,590 58,523 55,582 52,072 48,185 44,333 165,323 184,532 182,356 175,283 165,641 155,478 143,613 60,890 63,764 62,917 60,100 56,300 52,134 46,832 76,402 82,396 80,798 77,270 73,254 68,388 62,079 168,280 189,461 191,248 187,371 180,317 173,484 162,348 620 691 692 675 646 617 574 132,494 145,333 143,417 138,027 130,055 122,188 111,244 【指数(2005年=100)】 集積番号 センター名称 集積① 泉ヶ丘 集積② 光明池 集積③ 栂 集積④ 槇塚台 集積⑤ 竹城台 集積⑥ 赤坂台 集積⑦ 原山台 集積⑧ 晴美台 集積⑨ 庭代台 集積⑩ 宮山台 集積⑪ 若松台 集積⑫ 高倉台 集積⑬ 茶山台 集積⑭ 三原台 集積⑮ 桃山台 集積⑯ 御池台 集積⑰ 城山台 集積⑱ 鴨谷台 集積⑲ 新檜尾台 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 100 104 102 97 91 85 78 100 112 112 109 104 99 92 100 111 111 108 103 97 89 100 103 98 92 84 76 68 100 102 100 96 91 85 80 100 109 108 103 97 91 82 100 111 112 110 104 98 91 100 104 100 94 87 79 71 100 108 106 101 96 90 81 100 104 103 99 93 87 81 100 102 100 95 89 83 76 100 112 110 106 100 94 87 100 104 102 97 91 84 77 100 112 110 106 100 94 87 100 105 103 99 92 86 77 100 108 106 101 96 90 81 100 113 114 111 107 103 96 100 111 112 109 104 100 93 100 110 108 104 98 92 84 82 図表 IV-21 衣類の推計年間消費支出額 (単位:万円) 集積番号 集積① 集積② 集積③ 集積④ 集積⑤ 集積⑥ 集積⑦ 集積⑧ 集積⑨ 集積⑩ 集積⑪ 集積⑫ 集積⑬ 集積⑭ 集積⑮ 集積⑯ 集積⑰ 集積⑱ 集積⑲ センター名称 泉ヶ丘 光明池 栂 槇塚台 竹城台 赤坂台 原山台 晴美台 庭代台 宮山台 若松台 高倉台 茶山台 三原台 桃山台 御池台 城山台 鴨谷台 新檜尾台 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 20,517 20,625 20,001 18,979 17,714 16,392 14,962 19,380 20,854 20,504 19,805 18,727 17,812 16,342 24,244 25,803 25,488 24,571 23,156 21,759 19,952 18,887 18,655 17,706 16,568 15,176 13,811 12,402 18,675 18,264 17,711 16,746 15,793 14,774 13,764 28,245 29,741 28,761 27,430 25,595 23,937 21,599 26,146 27,988 27,710 26,771 25,261 23,768 21,832 18,741 18,813 17,955 16,864 15,527 14,204 12,814 20,921 21,785 21,047 19,998 18,860 17,675 15,997 16,435 16,499 16,136 15,421 14,453 13,431 12,402 19,824 19,672 19,029 18,037 16,817 15,543 14,155 25,211 27,214 26,586 25,368 23,846 22,266 20,451 22,462 22,546 21,826 20,687 19,289 17,831 16,241 24,115 26,030 25,430 24,265 22,809 21,298 19,561 16,661 16,761 16,315 15,435 14,389 13,258 11,844 20,921 21,785 21,047 19,998 18,860 17,675 15,997 20,301 22,062 21,853 21,224 20,183 19,333 17,858 17,803 19,181 18,880 18,249 17,275 16,463 15,139 22,297 23,567 22,858 21,850 20,438 19,174 17,355 【指数(2005年=100)】 集積番号 センター名称 集積① 泉ヶ丘 集積② 光明池 集積③ 栂 集積④ 槇塚台 集積⑤ 竹城台 集積⑥ 赤坂台 集積⑦ 原山台 集積⑧ 晴美台 集積⑨ 庭代台 集積⑩ 宮山台 集積⑪ 若松台 集積⑫ 高倉台 集積⑬ 茶山台 集積⑭ 三原台 集積⑮ 桃山台 集積⑯ 御池台 集積⑰ 城山台 集積⑱ 鴨谷台 集積⑲ 新檜尾台 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 100 101 97 93 86 80 73 100 108 106 102 97 92 84 100 106 105 101 96 90 82 100 99 94 88 80 73 66 100 98 95 90 85 79 74 100 105 102 97 91 85 76 100 107 106 102 97 91 83 100 100 96 90 83 76 68 100 104 101 96 90 84 76 100 100 98 94 88 82 75 100 99 96 91 85 78 71 100 108 105 101 95 88 81 100 100 97 92 86 79 72 100 108 105 101 95 88 81 100 101 98 93 86 80 71 100 104 101 96 90 84 76 100 109 108 105 99 95 88 100 108 106 103 97 92 85 100 106 103 98 92 86 78 83 図表 IV-22 衣類の推計年間販売額 (単位:万円) 集積番号 集積① 集積② 集積③ 集積④ 集積⑤ 集積⑥ 集積⑦ 集積⑧ 集積⑨ 集積⑩ 集積⑪ 集積⑫ 集積⑬ 集積⑭ 集積⑮ 集積⑯ 集積⑰ 集積⑱ 集積⑲ センター名称 泉ヶ丘 光明池 栂 槇塚台 竹城台 赤坂台 原山台 晴美台 庭代台 宮山台 若松台 高倉台 茶山台 三原台 桃山台 御池台 城山台 鴨谷台 新檜尾台 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 329,520 331,255 321,229 304,819 284,501 263,262 240,302 64,318 69,208 68,049 65,728 62,150 59,115 54,236 3,700 3,938 3,890 3,750 3,534 3,321 3,045 1,000 1,079 1,055 1,006 946 883 811 2,200 2,213 2,154 2,038 1,900 1,751 1,564 5,940 6,185 5,976 5,678 5,355 5,018 4,542 84 91 89 86 82 78 71 - 【指数(2005年=100)】 集積番号 センター名称 集積① 泉ヶ丘 集積② 光明池 集積③ 栂 集積④ 槇塚台 集積⑤ 竹城台 集積⑥ 赤坂台 集積⑦ 原山台 集積⑧ 晴美台 集積⑨ 庭代台 集積⑩ 宮山台 集積⑪ 若松台 集積⑫ 高倉台 集積⑬ 茶山台 集積⑭ 三原台 集積⑮ 桃山台 集積⑯ 御池台 集積⑰ 城山台 集積⑱ 鴨谷台 集積⑲ 新檜尾台 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 100 101 97 93 86 80 73 100 108 106 102 97 92 84 100 106 105 101 96 90 82 100 108 105 101 95 88 81 100 101 98 93 86 80 71 100 104 101 96 90 84 76 100 108 106 103 97 92 85 - 84 3.堺区・北区における商業への影響分析 堺区・北区において、「飲食料品」と「衣類」を取り扱う商業施設を包含する商業集 積を抽出したうえで、それぞれの商圏を設定し、商圏に含まれる世帯为の年齢別推計世 帯数を用いて、各商圏ごとの将来の購買力・商業販売額の推計を行う。推計は5年ごと に行い、2035 年を最終年次とする。 (1) 推計条件の設定 ① 商業集積の設定と商圏の設定 まず、堺区、北区において、スーパー、大規模小売店舗等の商業施設や、商店街が集 積している地域を抽出し、商業集積とする。 堺区・北区は土地が平坦なため、自転車が利用しやすいことから、徒歩・自転車によ る買い物客の利用を想定し、各商業集積の概ねの中心点から半径 750mの円の内側に含 まれる範囲を、その商業集積の商圏とする。 各商業集積とその商圏は、以下のとおりである。 図表 IV-23 各商業集積の商圏 ● 1 2 3 4 5 6 9 10 11 7 8 12 13 21 19 18 16 15 26 20 23 14 17 85 22 24 25 27 750m 図表 IV-24 各商圏と小エリアとの関係 集積 番号 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 商圏の中心地域 三宝町 綾之町東 香ヶ丘町 神明町東 戎島町 戎之町東 三国ヶ丘御幸通 一条通 少林寺町西 南半町西 東湊町 春日通 緑ヶ丘北町 黒土町 百舌鳥赤畑町中部 百舌鳥赤畑町北部 中百舌鳥町 向陵西町 田出井町 中長尾町 東浅香山町 新金岡町北部 新金岡町南部 金岡町北西部 金岡町北部 蔵前町 金岡町南部 商圏に含まれる小エリア 堺Ⅰ・堺Ⅱ・堺Ⅲ・堺Ⅷ 堺Ⅰ・堺Ⅱ・堺Ⅲ・堺Ⅷ 堺Ⅲ・堺Ⅵ・堺Ⅷ 堺Ⅰ・堺Ⅱ・堺Ⅲ・堺Ⅷ 堺Ⅰ・堺Ⅱ・堺Ⅲ・堺Ⅳ 堺Ⅰ・堺Ⅲ・堺Ⅳ・堺Ⅸ 堺Ⅲ・堺Ⅴ・堺Ⅵ・堺Ⅸ 堺Ⅲ・堺Ⅴ・堺Ⅵ・堺Ⅸ 堺Ⅰ・堺Ⅲ・堺Ⅳ・堺Ⅸ 堺Ⅳ・堺Ⅸ 堺Ⅳ・堺Ⅸ 堺Ⅳ・堺Ⅶ・堺Ⅸ・西Ⅰ 堺Ⅶ・堺Ⅸ・西Ⅶ 北Ⅰ・北Ⅱ・北Ⅲ・北Ⅸ・堺Ⅴ 堺Ⅴ・堺Ⅶ・北Ⅷ・北Ⅸ 北Ⅷ・北Ⅸ・堺Ⅴ・堺Ⅶ 北Ⅱ・北Ⅲ・北Ⅸ・北Ⅹ・中Ⅴ 堺Ⅴ・堺Ⅵ・北Ⅰ 堺Ⅵ・北Ⅰ・北Ⅵ 堺Ⅴ・堺Ⅵ・北Ⅰ・北Ⅱ 北Ⅳ・北Ⅵ 北Ⅳ・北Ⅴ・北Ⅶ 北Ⅱ・北Ⅴ・北Ⅶ・北Ⅹ 北Ⅱ・北Ⅴ・北Ⅶ・北Ⅹ 北Ⅴ・北Ⅶ・北Ⅹ 北Ⅰ・北Ⅱ・北Ⅳ・北Ⅶ 北Ⅲ・北Ⅹ・東Ⅲ・東Ⅳ 86 ② 各商圏における世帯主の年齢別推計世帯数の推計 「1.南区における商業への影響分析」で用いた手法と同様とする。 ③ 各商圏における年間消費支出 「1.南区における商業への影響分析」と同様の方法で算出する。 ④ 各商圏における年間消費支出 各商圏における年間販売額については、南区と同様 2002 年商業統計の町丁別データを使 用し、各集積内の为な商業施設が立地する町丁の年間販売額を、その集積の商圏における 年間販売額とする。 各商圏の年間販売額は、次ページに示すとおりである。 ⑤ 年間販売額が年間消費支出に占める割合の確認(補正係数の算出) 「1.南区における商業への影響分析」と同様の方法で確認を行う。 ⑥ 各商圏における年間消費支出と年間販売額の将来推計 「1.南区における商業への影響分析」と同様の方法で推計を行う。 87 図表 IV-25 各商圏の年間販売額(2002 年) (単位:万円) 集積 番号 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 商圏の中心地域 三宝町 綾之町東 香ヶ丘町 神明町東 戎島町 戎之町東 三国ヶ丘御幸通 一条通 少林寺町西 南半町西 東湊町 春日通 緑ヶ丘北町 黒土町 百舌鳥赤畑町中部 百舌鳥赤畑町北部 中百舌鳥町 向陵西町 田出井町 中長尾町 東浅香山町 新金岡町北部 新金岡町南部 金岡町北西部 金岡町北部 蔵前町 金岡町南部 商圏ごとの年間販売額 飲食料品小売業 衣類 98,299 0 121,416 5,307 111,757 30,859 169,939 0 57,032 156,598 24,650 13,600 165,389 118,910 318,205 23,323 51,265 0 123,532 7,000 188,702 1,098 342,944 200 101,200 2,820 135,747 5,416 122,687 2,930 136,376 150 401,285 7,815 164,898 0 622,076 44,548 5,200 1,962 350,717 19,070 108,406 3,833 88,155 45,210 284,771 9,480 284,771 9,480 88,822 21,106 284,771 9,480 (資料)経済産業省「商業統計表」 88 (2) 推計結果 以下に、各商圏ごとに行った推計結果を示す。 堺区・北区の全体的な傾向としては、2035 年における、世帯为の年齢が 59 歳までの世 帯数が、2005 年の約5~6割程度にまで減尐する一方で、70 歳以上の世帯数が 1.2 倍から 1.5 倍程度に増加している。 総世帯数については、概ね 2005 年の8割前後にまで減尐することが見込まれ、消費支出 額の総額と、そこから算出される年間販売額についても、ほぼ同様の傾向にある。 そうしたなか、2035 年の年間販売額(飲食料品・衣類の合計)が、2005 年の9割以上を 維持する見込みであるのは、商圏 15(百舌鳥赤畑町中部周辺を中心とする商圏、以下中心 地域名のみ記載) 、商圏 16(百舌鳥赤畑町北部)、商圏 21(東浅香山町)などである。また、 商圏 14(黒土町)や商圏 17(中百舌鳥町)のように、2005 年の値を上回ることが見込まれ るところもある。 一方、2005 年の7割前後にまで落ち込むことが見込まれるのは、商圏3(香ヶ丘町)、 商圏7(三国ヶ丘御幸通) 、商圏 19(田出井町) 、商圏 23(新金岡町南部)などである。 堺区・北区については、商業施設や鉄道駅が多く立地しており、他地域と比較して生活 利便性が高いことから、商業への影響は南区ほど深刻にならない可能性が高い。しかしな がら、堺区・北区においても、地域によっては事業の統廃合や撤退が発生する懸念のある ことに留意しておく必要がある。 図表 IV-26 北区において年間販売額の増加や大幅な減尐が見込まれる地域 ● 1 2 4 5 6 9 10 11 13 21 19 7 8 12 750m 3 18 16 15 26 20 22 23 14 24 25 17 27 2035年の商業販売額が2005年の 7割程度になることが見込まれる商圏 2035年の商業販売額が2005年を 上回ることが見込まれる商圏 89 図表 IV-27 集積別にみた推計世帯数の推移 (単位:世帯) 集積番号 集積1 集積2 集積3 集積4 集積5 集積6 集積7 集積8 集積9 集積10 集積11 集積12 集積13 集積14 集積15 集積16 集積17 集積18 集積19 集積20 集積21 集積22 集積23 集積24 集積25 集積26 集積27 中心地域 三宝町 綾之町東 香ヶ丘町 神明町東 戎島町 戎之町東 三国ヶ丘御幸通 一条通 少林寺町西 南半町西 東湊町 春日通 緑ヶ丘北町 黒土町 百舌鳥赤畑町中部 百舌鳥赤畑町北部 中百舌鳥町 向陵西町 田出井町 中長尾町 東浅香山町 新金岡町北部 新金岡町南部 金岡町北西部 金岡町北部 蔵前町 金岡町南部 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 4,974 5,392 5,306 5,112 4,852 4,572 4,243 4,945 5,391 5,302 5,104 4,844 4,563 4,234 6,119 5,642 5,470 5,221 4,946 4,634 4,292 5,303 5,828 5,719 5,495 5,211 4,904 4,545 5,436 6,006 5,907 5,678 5,383 5,065 4,694 5,923 6,535 6,384 6,103 5,755 5,388 4,988 6,634 6,561 6,357 6,049 5,705 5,335 4,950 5,904 6,101 5,934 5,672 5,358 5,015 4,672 6,659 7,105 6,866 6,505 6,067 5,609 5,171 8,402 8,978 8,713 8,269 7,709 7,119 6,553 7,795 8,297 8,027 7,605 7,083 6,537 6,019 6,953 7,351 7,124 6,757 6,291 5,809 5,327 4,339 4,446 4,296 4,073 3,798 3,529 3,237 6,403 7,196 7,237 7,073 6,874 6,666 6,439 5,988 6,274 6,235 6,113 5,959 5,788 5,567 5,795 6,113 6,049 5,895 5,701 5,485 5,234 6,793 7,976 8,053 7,999 7,889 7,748 7,556 5,761 5,657 5,516 5,282 5,014 4,713 4,404 7,988 7,845 7,584 7,190 6,769 6,326 5,903 6,982 7,149 6,984 6,661 6,306 5,937 5,584 6,095 6,701 6,646 6,492 6,275 6,023 5,752 7,298 7,534 7,353 7,023 6,570 6,074 5,721 8,346 8,458 8,212 7,768 7,178 6,541 6,121 4,950 5,253 5,202 5,012 4,756 4,464 4,232 4,613 4,884 4,802 4,624 4,385 4,105 3,872 6,708 7,246 7,198 6,967 6,657 6,318 6,032 4,684 5,028 4,972 4,811 4,600 4,339 4,088 【指数(2005年=100)】 集積番号 中心地域 集積1 三宝町 集積2 綾之町東 集積3 香ヶ丘町 集積4 神明町東 集積5 戎島町 集積6 戎之町東 集積7 三国ヶ丘御幸通 集積8 一条通 集積9 少林寺町西 集積10 南半町西 集積11 東湊町 集積12 春日通 集積13 緑ヶ丘北町 集積14 黒土町 集積15 百舌鳥赤畑町中部 集積16 百舌鳥赤畑町北部 集積17 中百舌鳥町 集積18 向陵西町 集積19 田出井町 集積20 中長尾町 集積21 東浅香山町 集積22 新金岡町北部 集積23 新金岡町南部 集積24 金岡町北西部 集積25 金岡町北部 集積26 蔵前町 集積27 金岡町南部 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 100 108 107 103 98 92 85 100 109 107 103 98 92 86 100 92 89 85 81 76 70 100 110 108 104 98 92 86 100 110 109 104 99 93 86 100 110 108 103 97 91 84 100 99 96 91 86 80 75 100 103 101 96 91 85 79 100 107 103 98 91 84 78 100 107 104 98 92 85 78 100 106 103 98 91 84 77 100 106 102 97 90 84 77 100 102 99 94 88 81 75 100 112 113 110 107 104 101 100 105 104 102 100 97 93 100 105 104 102 98 95 90 100 117 119 118 116 114 111 100 98 96 92 87 82 76 100 98 95 90 85 79 74 100 102 100 95 90 85 80 100 110 109 107 103 99 94 100 103 101 96 90 83 78 100 101 98 93 86 78 73 100 106 105 101 96 90 86 100 106 104 100 95 89 84 100 108 107 104 99 94 90 100 107 106 103 98 93 87 90 図表 IV-28 推計年間消費支出額(飲食料品・衣類の合計) (単位:万円) 集積番号 集積1 集積2 集積3 集積4 集積5 集積6 集積7 集積8 集積9 集積10 集積11 集積12 集積13 集積14 集積15 集積16 集積17 集積18 集積19 集積20 集積21 集積22 集積23 集積24 集積25 集積26 集積27 中心地域 三宝町 綾之町東 香ヶ丘町 神明町東 戎島町 戎之町東 三国ヶ丘御幸通 一条通 少林寺町西 南半町西 東湊町 春日通 緑ヶ丘北町 黒土町 百舌鳥赤畑町中部 百舌鳥赤畑町北部 中百舌鳥町 向陵西町 田出井町 中長尾町 東浅香山町 新金岡町北部 新金岡町南部 金岡町北西部 金岡町北部 蔵前町 金岡町南部 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 340,555 367,358 364,078 350,001 331,048 312,226 286,660 338,450 367,206 363,809 349,641 330,636 311,750 286,109 420,190 385,846 375,261 356,898 335,418 314,146 288,961 362,465 396,443 391,883 376,703 355,978 335,403 307,435 371,678 408,633 405,064 389,316 367,882 346,537 317,318 404,207 443,445 436,769 417,843 393,065 368,543 337,316 453,840 446,962 436,025 413,972 388,547 363,205 333,456 401,807 414,121 405,963 387,312 364,407 342,095 315,287 453,319 479,787 467,364 442,963 412,438 382,514 349,767 573,747 606,344 591,252 561,324 521,766 484,424 443,181 531,424 560,058 545,241 516,744 480,194 445,104 407,074 474,657 496,549 483,019 457,833 425,578 395,163 360,606 295,024 300,040 290,356 274,790 256,944 239,623 219,609 430,898 487,227 501,136 491,913 473,686 455,728 432,210 405,436 426,227 429,398 420,772 406,747 393,254 373,371 392,985 415,285 415,711 404,719 388,517 373,223 351,550 455,425 537,916 557,691 558,735 545,231 528,726 504,580 393,332 385,736 378,203 361,137 340,510 320,712 296,447 544,534 533,685 518,876 492,198 460,542 429,841 397,197 474,083 485,760 479,123 457,746 430,621 404,660 376,074 414,161 454,524 455,632 445,348 429,040 409,393 387,181 493,480 504,802 498,891 476,739 446,586 413,330 385,532 563,291 563,229 553,968 524,971 486,761 445,550 413,209 333,665 352,269 354,582 342,207 324,462 304,533 285,957 311,720 327,997 326,441 314,472 298,072 279,509 261,750 452,889 489,494 494,359 479,268 456,223 430,945 406,096 316,469 338,738 338,574 328,179 312,865 295,768 276,435 【指数(2005年=100)】 集積番号 中心地域 集積1 三宝町 集積2 綾之町東 集積3 香ヶ丘町 集積4 神明町東 集積5 戎島町 集積6 戎之町東 集積7 三国ヶ丘御幸通 集積8 一条通 集積9 少林寺町西 集積10 南半町西 集積11 東湊町 集積12 春日通 集積13 緑ヶ丘北町 集積14 黒土町 集積15 百舌鳥赤畑町中部 集積16 百舌鳥赤畑町北部 集積17 中百舌鳥町 集積18 向陵西町 集積19 田出井町 集積20 中長尾町 集積21 東浅香山町 集積22 新金岡町北部 集積23 新金岡町南部 集積24 金岡町北西部 集積25 金岡町北部 集積26 蔵前町 集積27 金岡町南部 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 100 108 107 103 97 92 84 100 108 107 103 98 92 85 100 92 89 85 80 75 69 100 109 108 104 98 93 85 100 110 109 105 99 93 85 100 110 108 103 97 91 83 100 98 96 91 86 80 73 100 103 101 96 91 85 78 100 106 103 98 91 84 77 100 106 103 98 91 84 77 100 105 103 97 90 84 77 100 105 102 96 90 83 76 100 102 98 93 87 81 74 100 113 116 114 110 106 100 100 105 106 104 100 97 92 100 106 106 103 99 95 89 100 118 122 123 120 116 111 100 98 96 92 87 82 75 100 98 95 90 85 79 73 100 102 101 97 91 85 79 100 110 110 108 104 99 93 100 102 101 97 90 84 78 100 100 98 93 86 79 73 100 106 106 103 97 91 86 100 105 105 101 96 90 84 100 108 109 106 101 95 90 100 107 107 104 99 93 87 91 図表 IV-29 推計年間販売額(飲食料品・衣類の合計) (単位:万円) 集積番号 集積1 集積2 集積3 集積4 集積5 集積6 集積7 集積8 集積9 集積10 集積11 集積12 集積13 集積14 集積15 集積16 集積17 集積18 集積19 集積20 集積21 集積22 集積23 集積24 集積25 集積26 集積27 中心地域 三宝町 綾之町東 香ヶ丘町 神明町東 戎島町 戎之町東 三国ヶ丘御幸通 一条通 少林寺町西 南半町西 東湊町 春日通 緑ヶ丘北町 黒土町 百舌鳥赤畑町中部 百舌鳥赤畑町北部 中百舌鳥町 向陵西町 田出井町 中長尾町 東浅香山町 新金岡町北部 新金岡町南部 金岡町北西部 金岡町北部 蔵前町 金岡町南部 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 98,299 106,354 105,745 101,860 96,544 91,193 83,881 126,723 137,774 136,829 131,690 124,729 117,736 108,204 142,616 130,724 127,028 120,751 113,394 106,159 97,586 169,939 186,280 184,751 177,902 168,506 159,003 146,039 213,630 232,720 227,820 217,404 203,733 190,791 173,420 38,250 41,857 41,063 39,203 36,772 34,424 31,426 284,299 278,287 270,298 256,017 239,359 223,350 204,372 341,528 352,604 346,200 330,476 311,324 292,423 269,828 51,265 54,383 53,111 50,399 47,017 43,626 39,967 130,532 138,207 134,987 128,250 119,338 110,829 101,496 189,800 200,533 195,692 185,666 172,819 160,249 146,796 343,144 360,089 351,104 333,157 310,142 288,144 263,328 104,020 106,097 102,814 97,370 91,135 85,046 78,026 141,163 159,973 164,992 162,138 156,384 150,582 143,068 136,526 144,057 145,555 142,833 138,290 133,871 127,319 125,617 133,146 133,625 130,223 125,197 120,395 113,578 409,100 484,661 504,785 506,698 495,374 480,699 459,624 164,898 162,420 159,671 152,618 144,201 135,987 125,928 666,624 655,030 637,690 605,289 566,921 529,463 489,638 7,162 7,318 7,205 6,879 6,462 6,067 5,632 369,787 406,613 408,346 399,533 385,425 368,052 348,416 112,239 115,194 114,056 109,014 102,174 94,555 88,309 133,365 132,628 130,145 123,348 114,325 104,724 96,942 294,251 311,708 314,302 303,534 288,077 270,410 254,318 294,251 310,707 309,751 298,628 283,320 265,701 249,151 109,928 118,733 119,844 116,164 110,544 104,404 98,342 294,251 316,060 316,497 307,142 293,144 277,222 259,438 【指数(2005年=100)】 集積番号 中心地域 集積1 三宝町 集積2 綾之町東 集積3 香ヶ丘町 集積4 神明町東 集積5 戎島町 集積6 戎之町東 集積7 三国ヶ丘御幸通 集積8 一条通 集積9 少林寺町西 集積10 南半町西 集積11 東湊町 集積12 春日通 集積13 緑ヶ丘北町 集積14 黒土町 集積15 百舌鳥赤畑町中部 集積16 百舌鳥赤畑町北部 集積17 中百舌鳥町 集積18 向陵西町 集積19 田出井町 集積20 中長尾町 集積21 東浅香山町 集積22 新金岡町北部 集積23 新金岡町南部 集積24 金岡町北西部 集積25 金岡町北部 集積26 蔵前町 集積27 金岡町南部 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 100 108 108 104 98 93 85 100 109 108 104 98 93 85 100 92 89 85 80 74 68 100 110 109 105 99 94 86 100 109 107 102 95 89 81 100 109 107 102 96 90 82 100 98 95 90 84 79 72 100 103 101 97 91 86 79 100 106 104 98 92 85 78 100 106 103 98 91 85 78 100 106 103 98 91 84 77 100 105 102 97 90 84 77 100 102 99 94 88 82 75 100 113 117 115 111 107 101 100 106 107 105 101 98 93 100 106 106 104 100 96 90 100 118 123 124 121 118 112 100 98 97 93 87 82 76 100 98 96 91 85 79 73 100 102 101 96 90 85 79 100 110 110 108 104 100 94 100 103 102 97 91 84 79 100 99 98 92 86 79 73 100 106 107 103 98 92 86 100 106 105 101 96 90 85 100 108 109 106 101 95 89 100 107 108 104 100 94 88 92 図表 IV-30 飲食料品の推計年間消費支出額 (単位:万円) 集積番号 集積1 集積2 集積3 集積4 集積5 集積6 集積7 集積8 集積9 集積10 集積11 集積12 集積13 集積14 集積15 集積16 集積17 集積18 集積19 集積20 集積21 集積22 集積23 集積24 集積25 集積26 集積27 中心地域 三宝町 綾之町東 香ヶ丘町 神明町東 戎島町 戎之町東 三国ヶ丘御幸通 一条通 少林寺町西 南半町西 東湊町 春日通 緑ヶ丘北町 黒土町 百舌鳥赤畑町中部 百舌鳥赤畑町北部 中百舌鳥町 向陵西町 田出井町 中長尾町 東浅香山町 新金岡町北部 新金岡町南部 金岡町北西部 金岡町北部 蔵前町 金岡町南部 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 286,343 309,806 308,034 296,715 281,232 265,643 244,344 284,622 309,672 307,810 296,403 280,892 265,248 243,893 353,307 326,053 317,866 302,731 285,126 267,343 246,346 305,009 334,337 331,594 319,302 302,437 285,380 262,112 312,635 344,591 342,742 330,048 312,566 294,885 270,541 340,455 374,255 369,788 354,336 334,078 313,619 287,622 381,999 377,604 369,329 351,149 330,346 309,126 284,365 338,310 349,741 343,797 328,319 309,585 290,911 268,674 382,494 405,758 396,269 376,033 350,799 325,502 298,198 483,990 512,947 501,425 476,583 443,704 412,129 377,621 448,416 473,819 462,423 438,749 408,418 378,715 346,943 400,401 420,178 409,697 388,757 361,903 336,234 307,278 248,869 253,994 246,205 233,201 218,313 203,754 186,977 361,013 409,400 422,603 415,436 400,893 386,117 367,054 339,773 358,525 362,260 355,489 344,185 333,191 316,887 329,728 349,668 351,080 342,197 329,073 316,507 298,662 380,017 450,382 469,362 471,257 460,836 447,222 427,721 330,690 325,721 320,208 306,064 289,184 272,711 252,539 458,290 451,166 439,641 417,496 391,312 365,624 338,314 398,790 410,154 405,552 387,861 365,544 343,909 320,166 347,710 382,689 384,649 376,527 363,463 347,201 328,825 415,527 426,853 422,850 404,181 378,881 350,613 327,570 474,920 477,084 470,167 445,508 413,222 377,997 351,112 280,439 297,330 299,936 289,709 275,023 258,163 242,897 262,065 276,968 276,231 266,364 252,770 237,057 222,365 380,400 412,541 417,826 405,449 386,549 365,398 345,048 265,744 285,691 286,219 277,842 265,254 250,869 234,852 【指数(2005年=100)】 集積番号 中心地域 集積1 三宝町 集積2 綾之町東 集積3 香ヶ丘町 集積4 神明町東 集積5 戎島町 集積6 戎之町東 集積7 三国ヶ丘御幸通 集積8 一条通 集積9 少林寺町西 集積10 南半町西 集積11 東湊町 集積12 春日通 集積13 緑ヶ丘北町 集積14 黒土町 集積15 百舌鳥赤畑町中部 集積16 百舌鳥赤畑町北部 集積17 中百舌鳥町 集積18 向陵西町 集積19 田出井町 集積20 中長尾町 集積21 東浅香山町 集積22 新金岡町北部 集積23 新金岡町南部 集積24 金岡町北西部 集積25 金岡町北部 集積26 蔵前町 集積27 金岡町南部 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 100 108 108 104 98 93 85 100 109 108 104 99 93 86 100 92 90 86 81 76 70 100 110 109 105 99 94 86 100 110 110 106 100 94 87 100 110 109 104 98 92 84 100 99 97 92 86 81 74 100 103 102 97 92 86 79 100 106 104 98 92 85 78 100 106 104 98 92 85 78 100 106 103 98 91 84 77 100 105 102 97 90 84 77 100 102 99 94 88 82 75 100 113 117 115 111 107 102 100 106 107 105 101 98 93 100 106 106 104 100 96 91 100 119 124 124 121 118 113 100 98 97 93 87 82 76 100 98 96 91 85 80 74 100 103 102 97 92 86 80 100 110 111 108 105 100 95 100 103 102 97 91 84 79 100 100 99 94 87 80 74 100 106 107 103 98 92 87 100 106 105 102 96 90 85 100 108 110 107 102 96 91 100 108 108 105 100 94 88 93 図表 IV-31 飲食料品の推計年間販売額 (単位:万円) 集積番号 集積1 集積2 集積3 集積4 集積5 集積6 集積7 集積8 集積9 集積10 集積11 集積12 集積13 集積14 集積15 集積16 集積17 集積18 集積19 集積20 集積21 集積22 集積23 集積24 集積25 集積26 集積27 中心地域 三宝町 綾之町東 香ヶ丘町 神明町東 戎島町 戎之町東 三国ヶ丘御幸通 一条通 少林寺町西 南半町西 東湊町 春日通 緑ヶ丘北町 黒土町 百舌鳥赤畑町中部 百舌鳥赤畑町北部 中百舌鳥町 向陵西町 田出井町 中長尾町 東浅香山町 新金岡町北部 新金岡町南部 金岡町北西部 金岡町北部 蔵前町 金岡町南部 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 98,299 106,354 105,745 101,860 96,544 91,193 83,881 121,416 132,102 131,307 126,442 119,825 113,151 104,041 111,757 103,136 100,546 95,759 90,190 84,565 77,923 169,939 186,280 184,751 177,902 168,506 159,003 146,039 57,032 62,862 62,524 60,209 57,019 53,794 49,353 24,650 27,097 26,774 25,655 24,188 22,707 20,825 165,389 163,486 159,903 152,032 143,025 133,838 123,118 318,205 328,957 323,366 308,808 291,187 273,623 252,707 51,265 54,383 53,111 50,399 47,017 43,626 39,967 123,532 130,923 127,982 121,641 113,250 105,190 96,383 188,702 199,392 194,596 184,634 171,870 159,371 146,000 342,944 359,883 350,906 332,971 309,970 287,985 263,184 101,200 103,284 100,117 94,829 88,774 82,854 76,032 135,747 153,941 158,906 156,211 150,743 145,187 138,019 136,376 143,903 145,401 142,684 138,147 133,734 127,190 122,687 130,106 130,632 127,327 122,443 117,768 111,128 401,285 475,589 495,631 497,632 486,628 472,252 451,659 164,898 162,420 159,671 152,618 144,201 135,987 125,928 622,076 612,406 596,762 566,703 531,161 496,292 459,222 5,200 5,348 5,288 5,057 4,766 4,484 4,175 350,717 385,998 387,975 379,783 366,606 350,204 331,669 108,406 111,361 110,317 105,446 98,845 91,471 85,459 88,155 88,557 87,273 82,696 76,703 70,164 65,174 284,771 301,923 304,569 294,184 279,272 262,151 246,649 284,771 300,965 300,165 289,443 274,671 257,596 241,632 88,822 96,327 97,561 94,671 90,258 85,319 80,567 284,771 306,146 306,712 297,735 284,246 268,831 251,667 【指数(2005年=100)】 集積番号 中心地域 集積1 三宝町 集積2 綾之町東 集積3 香ヶ丘町 集積4 神明町東 集積5 戎島町 集積6 戎之町東 集積7 三国ヶ丘御幸通 集積8 一条通 集積9 少林寺町西 集積10 南半町西 集積11 東湊町 集積12 春日通 集積13 緑ヶ丘北町 集積14 黒土町 集積15 百舌鳥赤畑町中部 集積16 百舌鳥赤畑町北部 集積17 中百舌鳥町 集積18 向陵西町 集積19 田出井町 集積20 中長尾町 集積21 東浅香山町 集積22 新金岡町北部 集積23 新金岡町南部 集積24 金岡町北西部 集積25 金岡町北部 集積26 蔵前町 集積27 金岡町南部 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 100 108 108 104 98 93 85 100 109 108 104 99 93 86 100 92 90 86 81 76 70 100 110 109 105 99 94 86 100 110 110 106 100 94 87 100 110 109 104 98 92 84 100 99 97 92 86 81 74 100 103 102 97 92 86 79 100 106 104 98 92 85 78 100 106 104 98 92 85 78 100 106 103 98 91 84 77 100 105 102 97 90 84 77 100 102 99 94 88 82 75 100 113 117 115 111 107 102 100 106 107 105 101 98 93 100 106 106 104 100 96 91 100 119 124 124 121 118 113 100 98 97 93 87 82 76 100 98 96 91 85 80 74 100 103 102 97 92 86 80 100 110 111 108 105 100 95 100 103 102 97 91 84 79 100 100 99 94 87 80 74 100 106 107 103 98 92 87 100 106 105 102 96 90 85 100 108 110 107 102 96 91 100 108 108 105 100 94 88 94 図表 IV-32 衣類の推計年間消費支出額 (単位:万円) 集積番号 集積1 集積2 集積3 集積4 集積5 集積6 集積7 集積8 集積9 集積10 集積11 集積12 集積13 集積14 集積15 集積16 集積17 集積18 集積19 集積20 集積21 集積22 集積23 集積24 集積25 集積26 集積27 中心地域 三宝町 綾之町東 香ヶ丘町 神明町東 戎島町 戎之町東 三国ヶ丘御幸通 一条通 少林寺町西 南半町西 東湊町 春日通 緑ヶ丘北町 黒土町 百舌鳥赤畑町中部 百舌鳥赤畑町北部 中百舌鳥町 向陵西町 田出井町 中長尾町 東浅香山町 新金岡町北部 新金岡町南部 金岡町北西部 金岡町北部 蔵前町 金岡町南部 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 54,212 57,552 56,044 53,286 49,816 46,583 42,316 53,827 57,534 55,999 53,237 49,744 46,502 42,216 66,883 59,793 57,394 54,167 50,292 46,803 42,615 57,456 62,106 60,290 57,401 53,541 50,023 45,323 59,042 64,042 62,322 59,268 55,316 51,652 46,777 63,752 69,189 66,981 63,507 58,987 54,923 49,694 71,841 69,358 66,696 62,824 58,201 54,080 49,091 63,497 64,379 62,166 58,993 54,822 51,183 46,613 70,825 74,029 71,095 66,929 61,639 57,012 51,569 89,756 93,397 89,828 84,741 78,061 72,295 65,560 83,008 86,239 82,817 77,995 71,776 66,388 60,131 74,256 76,372 73,321 69,076 63,675 58,929 53,328 46,154 46,046 44,150 41,589 38,632 35,869 32,632 69,886 77,827 78,533 76,477 72,793 69,610 65,157 65,663 67,701 67,139 65,283 62,563 60,063 56,484 63,257 65,617 64,632 62,521 59,444 56,716 52,888 75,408 87,534 88,329 87,477 84,395 81,504 76,859 62,642 60,015 57,995 55,073 51,326 48,001 43,908 86,244 82,519 79,235 74,701 69,230 64,217 58,884 75,292 75,605 73,571 69,885 65,077 60,751 55,908 66,451 71,836 70,983 68,821 65,576 62,191 58,356 77,953 77,949 76,041 72,558 67,705 62,716 57,962 88,371 86,146 83,801 79,463 73,539 67,553 62,097 53,226 54,939 54,646 52,498 49,438 46,370 43,060 49,655 51,029 50,209 48,108 45,303 42,452 39,385 72,488 76,953 76,533 73,819 69,674 65,547 61,048 50,725 53,047 52,355 50,338 47,611 44,899 41,583 【指数(2005年=100)】 集積番号 中心地域 集積1 三宝町 集積2 綾之町東 集積3 香ヶ丘町 集積4 神明町東 集積5 戎島町 集積6 戎之町東 集積7 三国ヶ丘御幸通 集積8 一条通 集積9 少林寺町西 集積10 南半町西 集積11 東湊町 集積12 春日通 集積13 緑ヶ丘北町 集積14 黒土町 集積15 百舌鳥赤畑町中部 集積16 百舌鳥赤畑町北部 集積17 中百舌鳥町 集積18 向陵西町 集積19 田出井町 集積20 中長尾町 集積21 東浅香山町 集積22 新金岡町北部 集積23 新金岡町南部 集積24 金岡町北西部 集積25 金岡町北部 集積26 蔵前町 集積27 金岡町南部 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 100 106 103 98 92 86 78 100 107 104 99 92 86 78 100 89 86 81 75 70 64 100 108 105 100 93 87 79 100 108 106 100 94 87 79 100 109 105 100 93 86 78 100 97 93 87 81 75 68 100 101 98 93 86 81 73 100 105 100 94 87 80 73 100 104 100 94 87 81 73 100 104 100 94 86 80 72 100 103 99 93 86 79 72 100 100 96 90 84 78 71 100 111 112 109 104 100 93 100 103 102 99 95 91 86 100 104 102 99 94 90 84 100 116 117 116 112 108 102 100 96 93 88 82 77 70 100 96 92 87 80 74 68 100 100 98 93 86 81 74 100 108 107 104 99 94 88 100 100 98 93 87 80 74 100 97 95 90 83 76 70 100 103 103 99 93 87 81 100 103 101 97 91 85 79 100 106 106 102 96 90 84 100 105 103 99 94 89 82 95 図表 IV-33 衣類の推計年間販売額 (単位:万円) 集積番号 集積1 集積2 集積3 集積4 集積5 集積6 集積7 集積8 集積9 集積10 集積11 集積12 集積13 集積14 集積15 集積16 集積17 集積18 集積19 集積20 集積21 集積22 集積23 集積24 集積25 集積26 集積27 中心地域 三宝町 綾之町東 香ヶ丘町 神明町東 戎島町 戎之町東 三国ヶ丘御幸通 一条通 少林寺町西 南半町西 東湊町 春日通 緑ヶ丘北町 黒土町 百舌鳥赤畑町中部 百舌鳥赤畑町北部 中百舌鳥町 向陵西町 田出井町 中長尾町 東浅香山町 新金岡町北部 新金岡町南部 金岡町北西部 金岡町北部 蔵前町 金岡町南部 【指数(2005年=100)】 集積番号 中心地域 集積1 三宝町 集積2 綾之町東 集積3 香ヶ丘町 集積4 神明町東 集積5 戎島町 集積6 戎之町東 集積7 三国ヶ丘御幸通 集積8 一条通 集積9 少林寺町西 集積10 南半町西 集積11 東湊町 集積12 春日通 集積13 緑ヶ丘北町 集積14 黒土町 集積15 百舌鳥赤畑町中部 集積16 百舌鳥赤畑町北部 集積17 中百舌鳥町 集積18 向陵西町 集積19 田出井町 集積20 中長尾町 集積21 東浅香山町 集積22 新金岡町北部 集積23 新金岡町南部 集積24 金岡町北西部 集積25 金岡町北部 集積26 蔵前町 集積27 金岡町南部 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 5,307 30,859 156,598 13,600 118,910 23,323 7,000 1,098 200 2,820 5,416 150 2,930 7,815 44,548 1,962 19,070 3,833 45,210 9,480 9,480 21,106 9,480 5,672 27,588 169,858 14,760 114,800 23,647 7,284 1,141 206 2,813 6,031 155 3,039 9,072 42,624 1,970 20,615 3,833 44,072 9,785 9,742 22,406 9,914 5,521 26,481 165,295 14,289 110,394 22,834 7,006 1,095 197 2,698 6,086 153 2,994 9,154 40,928 1,917 20,371 3,739 42,872 9,733 9,586 22,284 9,785 5,249 24,992 157,195 13,548 103,985 21,669 6,609 1,032 186 2,541 5,927 149 2,896 9,066 38,586 1,821 19,750 3,568 40,653 9,350 9,185 21,494 9,408 4,904 23,204 146,713 12,583 96,334 20,137 6,088 949 172 2,360 5,641 143 2,753 8,746 35,760 1,696 18,819 3,329 37,622 8,805 8,649 20,287 8,898 4,585 21,594 136,997 11,717 89,512 18,800 5,638 878 159 2,192 5,395 137 2,627 8,447 33,170 1,583 17,848 3,084 34,560 8,259 8,105 19,085 8,391 4,162 19,662 124,067 10,601 81,254 17,121 5,113 795 144 1,994 5,050 129 2,450 7,965 30,415 1,457 16,747 2,850 31,768 7,669 7,519 17,775 7,771 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 107 89 108 109 97 101 104 104 103 100 111 103 104 116 96 100 108 100 97 103 103 106 105 96 104 86 106 105 93 98 100 100 99 96 112 102 102 117 92 98 107 98 95 103 101 106 103 99 81 100 100 87 93 94 94 93 90 109 99 99 116 87 93 104 93 90 99 97 102 99 92 75 94 93 81 86 87 86 86 84 104 95 94 112 80 86 99 87 83 93 91 96 94 86 70 87 86 75 81 81 80 79 78 100 91 90 108 74 81 94 80 76 87 85 90 89 78 64 79 78 68 73 73 72 72 71 93 86 84 102 68 74 88 74 70 81 79 84 82 4.将来の高齢者増に対して「住みやすさ」を維持するための施策検討 (1) 堺市内及び他都市における買い物サービスの事例 ① 堺市内における買い物サービスの事例 買い物支援バスについては、2005 年度に、堺市市場連合会の地域貢献事業の一環とし て、泉北ニュータウン高倉台と桃山台スーパーQAの間で運行されたことがある。 また、カタログ、インターネット等による個人宅への食材及び生活用品等の配達につ いては、生協などの複数の事業者のサービスを利用することができる。さらに、市内に は買い物代行サービスを行う事業者が複数あり、中には、在宅配食サービスやその他の 家事代行サービスを合わせて行っているところもある。 ② 他都市における買い物サービスの事例 ア. 買い物支援バス等 高齢者がスーパー等に行くための交通手段を提供するサービスには、以下のような事 例があり、自治体や地元自治会、NPO、スーパー等様々な事業者が実施している。 自治会等が実施する場合、運賃収入や寄付金だけで採算を取ることが難しいことか ら、自治体から補助を受けるケースが多いが、財政難等を理由に補助金を削減される可 能性もあり、運営資金の安定的な確保が課題となっている。 また、バスを運行させても使い勝手の悪さ等から利用者数が伸び悩むケースもあり、 バスの運行に当たっては、利用者のニーズを十分に把握することが重要となっている。 利用者が希望する場所で乗降できる「デマンド交通システム」を採用しているところも あるが、導入時にシステム構築費用が必要となる場合があるほか、運行ルートの設定が 難しい等の課題がある。 図表 IV-34 他都市における買い物支援バス等の事例 都市名 事業者 概要 栃木県 きよはら地域内 住宅地とショッピングセンター、病院、郵便局などを結ぶ 宇都宮市 公共交通運営協 コミュニティバス。利用者の大半はお年寄り。運賃収入と 議会(自治会長 自治会の負担金、地域企業の協賛金が为な収入だが、赤字 らで構成) であるため、市から「地域内交通運行費補助金」が支出さ れている。 群馬県 伊勢崎市 伊勢崎市 高齢者の市民に限ってタクシー代の一部を助成してい る。助成対象は、自宅と市の無料コミュニティバスの最寄 バス停との間のタクシー代。 神奈川県 野川南台団地自 団地とコンビニエンスストアや郵便局を回るコミュニテ 川崎市 治会 ィバスを運行。同団地に住む 740 世帯のうち約7割が高齢 者。当初から路線バスの乗り入れは無かったが、住民の高 齢化が進んだことから、自治会を中心に「南台コミュニテ ィ交通導入推進協議会」を設置し、交通問題について区も 97 交えて検討を行った。車両購入費 250 万円は市が負担した が、運営費のほとんどは、自治会が支出している。 山梨県 巨摩タクシー 南アルプス市 2008 年 5 月から週 1 回運行の乗り合いタクシーの試行運転 を開始。期間は 1 年間。道幅の関係で自由乗降が認められ なかったため、7つの停留所を設けたが、高齢者からは停 留所と自宅の間の移動が大変という声が出ており、利用者 数は伸び悩んでいる。 山梨県 身延町 身延町 路線バスを一部廃止・減便し、時間とおおざっぱなルート を決め、利用者が希望する場所で乗降できる「デマンド交 通システム」による乗り合いタクシーの運行を始めた。 京都府 市民団体(醍醐 運賃収入、住民の寄付及び企業の協賛金で運営し、行政か 京都市 コミュニティバ らの補助金はない。世界遺産の醍醐寺があることから、住 ス市民の会) 民だけでなく、観光客の利用も多い。 大阪府 民間企業(ケア 60 歳以上なら誰でも無料で乗ることができるワンボック 豊中市・ 21) スカーの定時運行サービスを実施。団地と病院、スーパー 吹田市 等を結んでいる。 福岡県 NPO法人(ト ベロタクシー(電動アシストやディスクブレーキを備えた 福岡市 ータス環境都市 高性能自転車タクシー)を7台所有。1 キロ未満の短い距 教育研究所) 離でも気軽に利用できることから、病院通いや、買い物で 荷物を抱えた高齢者にも利用されている。 鹿児島県 スーパー(A- 会員用送迎用マイクロバスを運行。バスの経路は決まって 阿久根市 Zスーパーセン おらず、自宅まで送迎する。利用料金は 100 円~150 円。 ターあくね) また、60 歳以上の買い物客には消費税率分の5%を割り引 いている。 (資料)各種資料から作成 イ. 商品の宅配サービス 商品の宅配サービスには、以下のような事例がある。スーパーや商店街だけではな く、外食チェーンやコンビニ、百貨店等様々な事業者が参入しており、特に都市部にお いては、消費者の選択の幅が広がっている。 図表 IV-35 他都市におけるその他の買い物サービスの事例 都市名 青森県 事業者 新町商店街 青森市 概要 誰でも利用しやすいユニバーサルデザインを活用した福祉 対応型商店街を目指し、宅配サービスや商店街へのベンチ の設置(100 メートルごと)、電動スクーターの貸出などを 行っている。 東京都 すかいらーく ガストなど約 900 店舗で宅配事業を実施している。高齢化 98 ほか で需要が高まっているため、今後、さらに取扱い店舗を増 やす予定。 東京都 セブン-イレブ 高齢化が進むニュータウン内の店舗において、無料で、個 多摩市 ン 別の配達注文に応じている。また、全国的に、食事配達サ ービスを実施しており、利用客は、店舗あるいは自宅で弁 当や惣菜を受け取ることができる。 大阪府 阪急百貨店 食品の宅配を行っている。軌道に乗れば衣料品なども対象 豊中市 に加える方針である。 ほか 和歌山県 スーパーオーク 一部店舗で、折り込みチラシの商品写真に振られた番号を ほか ワ 用いて、インターネットだけではなく電話やファックスで も注文できるサービスを開始した。電話やファックスで受 け付けた注文は、オペレーターがパソコン画面で入力し、 ネットスーパーと同じ物流網にて配送している。そのほ か、実際の売り場の映像を見ながら注文できる「バーチャ ル(仮想)画面」方式のネットスーパーサービスも行って いる。 (資料)各種資料から作成 ウ. 買い物代行サービス 買い物代行サービスには、以下のような事例があり、NPOやタクシー業者等様々な 事業者が参入している。買い物の代行と同時に高齢者の安否確認を行っている自治体も ある。 図表 IV-36 他都市におけるその他の買い物サービスの事例 都市名 茨城県 事業者 概要 常陸太田市 自力で外出が困難な一人暮らし高齢者や高齢夫婦世帯の注 常陸太田市 文に応じ、小売店が食料品や日用品などを届けるととも に、高齢者の安否確認を行う。市内の小売店、商工会と連 携して実施している。市は小売店に一回 100 円の助成金を 支払っている。 東京都 ファミリーマー 家事代行専門会社の「ベアーズ」と提携し、店頭のチケッ ほか ト ト端末で、家事代行チケットを販売している。買い物のほ か、掃除、洗濯等家事全般のサービスを提供している。当 初想定されていたターゲットは高齢者だったが、現在の利 用者の 4 割は働く女性が占めている。 京都府 NPO法人 福知山市 波・みわ 丹 電話やファックスで買い物の依頼を受け付け、大型スーパ ーなどで商品を購入して利用者の家に届ける。手数料は 1 99 回 500 円。 奈良市 奈良近鉄タクシ 便利タクシーと名づけ、買い物や薬の受け取りの代行サー ほか ー ビス等を行っている。 (資料)各種資料から作成 (2) 他都市における生活必需品販売者の維持方策 生活必需品販売者の維持方策の事例としては、地域住民自ら出資して日用品店をオー プンさせた事例や、商店街の空き店舗で周辺農家による直販を実施している事例等があ った。そのほか、高齢者が多い地域を対象に、自治体が移動販売車の運行や定期市の開 催を行う事例があった。 図表 IV-37 他都市における生活必需品販売者の維持方策の事例 都市名 宮城県 事業者 地域住民 丸森町 概要 JA購買部や個人商店の閉店が続いたことから、住民が必要 なものを置く日用品店「大張物産センターなんでもや」をJ Aの空き店舗にオープンさせた。商工会大張支部が中心とな り、商工会員らが出資するとともに、住民 200 世帯も 2,000 円ずつ協力金を負担した。また、店舗の改装には電気工事 店、水道工事店、工務店が協力した。店長や従業員らは有償 ボランティア。 (時給 630 円) 静岡県 清水銀座商店街 静岡市 大阪府 スーパーや八百屋が撤退したあとの空き店舗で、周辺農家が 野菜や果物を直接販売する朝市を実施している。 青山台商店会 吹田市 千里ニュータウンの青山台近隣センターにおいて、中核店舗 のスーパーの撤退後、残った十数店舗でつくる青山台商店会 が、2005 年 11 月に青空市を開始。2006 年 4 月に、目玉とす るため、能勢町観光物産センターを誘致した。 富山県 富山市 富山市 生鮮食品や日用品の移動販売車を運行。各集落を回って、食 品や日用品を販売している。対象地域から市街地へはコミュ ニティバスを乗り継いで約 1 時間かかるため高齢者には体 力的にきついこと、また、高齢者から、尐量の野菜などを必 要な分だけ手に入れたいという希望があったことから運行 を開始した。 愛知県 日進市 日進市 毎週金曜日に、3 箇所の公園で、市内の商業者の協力を得て、 野菜や魚、手作りパンなどを販売している。高齢のため車で 買い物に行けなくなった人が増加している住宅地の対策と して、産業振興課が実施している。 (資料)各種資料から作成 100 (3) 泉北ニュータウン近隣センターの現状及び住民の意向 ① 泉北ニュータウン近隣センターの現状 御池台近隣センター及び高倉台近隣センターの地区住民及び店舗経営者を対象に実 施されたアンケート調査及びヒアリング調査(2007 年度実施)によると、空店舗対策や バリアフリー化、センター内の美化・安全性の確保について、地区住民及び商業事業者 双方から要望があり、特に、当時、核店舗(食料品スーパー)がなかった高倉台近隣セ ンターにおいては、核店舗整備について、双方から要望があった。 一方で、近隣センターを利用しない理由や宣伝・周知の方法等については、商業事業 者は駐車場整備の必要性を強く感じているが地区住民はそれほど感じていない等、地区 住民と商業事業者の認識が異なる部分があり、今後、地区住民のニーズに即した対応を 取ることで、近隣センターの利用を促進できる可能性があることを伺うことができる。 しかしながら、商業事業者から「お客の要望に応えていくと負担が増えることになる」 という意見も出ていることから、近隣センターの活性化のためには、商業事業者の意欲 を高める必要もあると考えられる。 101 図表 IV-38 近隣センターに対する地区住民、商業事業者の意識・意向等の比較 項目 地区住民 商業事業者 近 隣 セ ン タ ー を ・近い ・近隣センター周辺の来客が为 利用する理由 ・親しみ、愛着がある ・顔なじみ、固定客が多い 近 ・アクセスが悪く、道路からみ 隣 近 隣 セ ン タ ー を ・品質・品揃えが不十分 セ 利用しない理由 ・値段が高い えない ン ・駐車場の不備はそれほど多く ・駐車場の不備。駐車場整備は、 タ ない 近隣センターの活性化にとっ ー の て、重要課題。女性客は車の使 利 いやすい所に行く 用 ・周辺商業施設との競合 意 識 宣伝・周知につい ・ホームページやちらしなどを ・周囲の道路沿いに近隣センタ 等 て 使った、宣伝やPRが足りない ーを示す案内看板の設置が必要 に ・新規住民の利用が低い 関 し 住 民 と 商 業 者 の ・地域活動において商業者との ・積極的な交流はない て 関わり かかわりはあまりない ・地区住民と商業事業者が対等 に話をするのは難しい ・空店舗をなくして欲しい ・シャッターが閉まっているの 近 空店舗について 隣 ・雰囲気が暗くなる は雰囲気が良くない セ ・空店舗をなくす対策必要 ン ・食料品スーパーは活性化のた タ 各店舗(食料品ス ・食料品スーパーが欲しい ー ーパー)について めに必要 の 施設の老朽化、 バ ・段差があり、バリアフリー化 ・バリアフリー化が必要 店 舗 リアフリー等 されておらず、つかいにくい ・アーケードの拡大など雤天時 ・ ・施設が更新されず古い の対応が必要 施 設 セ ン タ ー 内 の 安 ・人が尐なく、怖く感じること ・人が尐ない に 全 性 や 美 化 に つ がある ・たばこの吸い殻、ゴミの散ら 関 いて ・たばこの吸い殻、ゴミの散ら かし、壁への落書きが気になる し て かし、壁への落書きが気になる 近隣センターの活性化 ・現状では、あまり期待できな ・現状ではどうにもならない場 に向けて い 所 ・周辺住民と一緒に盛り立てる ・近くの街角にお店がある利便 必要があるのでは 性をお客さんは忘れている ・身近な交流の場があれば ・活性化に向けて協力していき ・近くて、便利。衰退したら困 たい る ・衰退してきてから住民が困る ・子育て支援の場が近隣センタ というのは矛盾している ーにあれば ・お客の要望に応えていくと負 担が増えることになる (資料)「泉北ニュータウンにおける近隣センター活性化事例研究報告書」(堺市企画部) 102 ② 住民の意向 槙塚台の一戸建て住宅に居住する世帯を対象に実施された「泉北ニュータウン槙塚台 居住者のこれからの居住に関する調査」(2008 年実施)によると、現在の住まいや地域 の「買い物・医療施設の利便性」については、全体の約7割が満足又はまあ満足と回答 している。世帯为年齢別に見ると、70 歳以上で順位及び比率が高くなっている。特に、 4割以上が徒歩又は自転車で買い物に行く 75 歳以上の世帯において、8割以上が満足又 はまあ満足と回答している。 図表 IV-39 現在の住まいや地域についての評価 (資料)在宅・長寿のわがまちづくりモデル事業(その2)(堺市・特定非営利活動法人南大阪地域大学コンソーシアム・財団 法人堺都市政策研究所) 103 図表 IV-40 世帯主年齢別 住まいや地域の評価(満足+まあ満足) 満足+まあ満足 50 歳未満 (n=40) 50~59 歳 (n=31) 60~64 歳 (n=47) 65~69 歳 (n=62) 70~74 歳 (n=47) 75 歳以上 (n=31) 第1位 第2位 第3位 第4位 第5位 平均 自家用車の 利便性 87.5% 自然とのふ れあい 87.5% 住宅の広さ 50.0% 街並みや景 観 77.5% 地域活動の 場所の確保 70.0% 59.4% 自然とのふ れあい 93.5% 街並みや景 観 90.3% 自家用車の 利便性 87.1% 地域コミュ ニティ・関 係 77.4% 地域活動の 場所の確保 77.4% 63.8% 自然とのふ れあい 91.5% 街並みや景 観 83.0% 自家用車の 利便性 80.9% 住宅の広さ 76.6% 教育環境 76.6% 62.8% 自然とのふ れあい 96.8% 街並みや景 観 90.3% 住宅の広さ 88.7% 自家用車の 利便性 83.9% 教育環境 79.0% 68.5% 街並みや景 観 93.6% 住宅の広さ 89.4% 自然とのふ れあい 87.2% 自家用車の 利便性 76.6% 買い物・医 療施設の利 便性 76.6% 70.7% 住宅の広さ 90.3% 街並みや景 観 83.9% 買い物・医 療施設の利 便性 80.6% 歩行空間の 交通安全性 74.2% 63.2% 自然とのふ れあい 93.5% (資料)在宅・長寿のわがまちづくりモデル事業(その2)(堺市・特定非営利活動法人南大阪地域大学コンソーシ アム・財団法人堺都市政策研究所)をもとに作成 104 図表 IV-41 世帯主年齢別 買い物の交通手段 (資料)在宅・長寿のわがまちづくりモデル事業(その2)(堺市・特定非営利活動法人南大阪地域大学コンソーシア ム・財団法人堺都市政策研究所) 一方、高齢者にかかるハード・ソフトの項目については、多尐不満又は不満と回答し た人が他項目に比べて多く、「高齢者向けサービスの情報」、「道路等の高齢者への配 慮」 、 「(住宅の)高齢者への配慮」については、約半数が多尐不満又は不満と回答してい る。世帯为年齢別に見ると、これらの項目については、高齢者だけではなく、若い世代 の不満も高いことが分かる。また、「公共交通機関の利便性」については、全体の約4割 が多尐不満又は不満と回答しており、特に 50 歳未満で順位及び比率が高くなっている。 105 図表 IV-42 世帯主年齢別 住まいや地域の評価(多尐不満+不満) 多尐不満+不満 50 歳未満 (n=40) 50~59 歳 (n=31) 60~64 歳 (n=47) 65~69 歳 (n=62) 70~74 歳 (n=47) 75 歳以上 (n=31) 第1位 第2位 第3位 第4位 第5位 平均 道路等の高 齢者への配 慮 52.5% 公共交通機 関の利便性 52.5% 高齢者向け サービスの 情報 52.5% 住宅、庭の 維持・管理 50.0% 住宅・周辺 の防犯性 45.0% 65.7% 住宅のいた みの尐なさ 48.4% 高齢者への 配慮 58.1% 道路等の高 齢者への配 慮 58.1% 住宅・周辺 の防犯性 54.8% 高齢者向け サービスの 情報 54.8% 高齢者向け サービスの 情報 55.3% 道路等の高 齢者への配 慮 51.1% 住宅のいた みの尐なさ 46.8% 住宅、庭の 維持・管理 44.7% 住宅・周辺 の防犯性 44.7% 28.7% 住宅・周辺 の防犯性 51.6% 高齢者向け サービスの 情報 48.4% 高齢者への 配慮 46.8% 道路等の高 齢者への配 慮 46.8% 公共交通機 関の利便性 38.7% 27.0% 高齢者向け サービスの 情報 48.9% 高齢者への 配慮 46.8% 道路等の高 齢者への配 慮 46.8% 住宅・周辺 の防犯性 38.3% 公共交通機 関の利便性 36.2% 25.2% 住宅・周辺 の防犯性 41.9% 高齢者への 配慮 38.7% 高齢者向け サービスの 情報 38.7% 住宅、庭の 維持・管理 35.5% 33.0% 公共交通機 関の利便性 48.4% 道路等の高 齢者への配 慮 29.0% 20.5% 公共交通機 関の利便性 29.0% (資料)在宅・長寿のわがまちづくりモデル事業(その2)(堺市・特定非営利活動法人南大阪地域大学コンソーシ アム・財団法人堺都市政策研究所)をもとに作成 槙塚台校区全世帯を対象に実施された「地域活動・有償ボランティア活動に関する調 査」(2008 年実施)によると、回答者 1,626 人のうち約半数が何らかの地域活動に参加 しているが、高齢者・障害者を対象とする福祉サービスに参加している人は 90 人にとど まっている。 106 図表 IV-43 地域活動等への参加状況(参加の有無) 参加している 参加していない 48.5% 51.5% (資料)在宅・長寿のわがまちづくりモデル事業(その2)(堺市・特定非営利活動法人南大阪地域大学コンソーシ アム・財団法人堺都市政策研究所)より作成 図表 IV-44 地域活動への参加状況(活動内容) 588 自治会などの活動 環境問題や地域美化に 関する活動 187 171 地域のスポーツや文化活動 123 防犯や防災に関する活動 高齢者・障害者を 対象とする福祉サービス 90 66 まちづくりに関する活動 35 その他 (複数回答) 0 100 200 300 400 500 600 700 (資料)在宅・長寿のわがまちづくりモデル事業(その2)(堺市・特定非営利活動法人南大阪地域大学コンソーシ アム・財団法人堺都市政策研究所) 高齢者や子育て世代を対象に有償ボランティア活動を行う場合に、地域に必要と考え るサービスについては、「高齢者の家事手伝い(調理、掃除、洗濯など)」、「高齢者への 声かけや見守り」、「高齢者の買い物代行」が上位を占めた。また、回答者自身によるサ ービスの提供については、約8割の人が何らかのサービスの提供が可能であると回答し ており、その内容は、 「高齢者への声かけや見守り」、「高齢者の買い物代行」、「高齢者の 話し相手、相談相手」が上位を占めている。 107 図表 IV-45 地域に必要なサービス 817 高齢者の家事手伝い(調理、掃除、洗濯など) 767 高齢者への声かけや見守り 746 高齢者の買い物代行 658 車での送迎(病院や駅への送迎) 住宅の簡単な補修、電球の交換等 536 高齢者の話し相手、相談相手 527 配食サービス 519 437 庭の手入れ、庭木の剪定 352 乳幼児の一時預かり 319 地域での健康づくりのサポート 87 ペットの世話や散歩 14 その他 (複数回答) 0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 (資料)在宅・長寿のわがまちづくりモデル事業(その2)(堺市・特定非営利活動法人南大阪地域大学コンソーシ アム・財団法人堺都市政策研究所) 図表 IV-46 回答者自身が提供可能なサービス 627 589 高齢者への声かけや見守り 高齢者の買い物代行 441 高齢者の話し相手、相談相手 347 326 高齢者の家事手伝い(調理、掃除、洗濯など) 車での送迎(病院や駅への送迎) 209 208 206 165 157 153 130 124 配食サービス 住宅の簡単な補修、電球の交換等 地域の公共施設の管理業務など 有償ボランティア活動の事務や連絡業務 地域での健康づくりのサポート 庭の手入れ、庭木の剪定 乳幼児の一時預かり ペットの世話や散歩 18 その他 321 有償ボランティア活動への参加意思なし (複数回答) 0 100 200 300 400 500 600 700 (資料)在宅・長寿のわがまちづくりモデル事業(その2)(堺市・特定非営利活動法人南大阪地域大学コンソーシ アム・財団法人堺都市政策研究所) (4) 生活の利便性等に関する考察 「(1)①市内における買い物サービスの事例」で示したように、堺市では、現在、複数 の宅配サービスや買い物代行サービスを利用することができる。しかしながら、高齢者 の生活の質について考えると、外出、適度な運動、さらには地域の人々とのふれあいの 機会を創出するという意味において、 「近隣商店での買い物」には、必要な商品の入手手 段に留まらない意義がある。 108 一方、「2.南区における商業への影響分析」や「3.堺区・北区における商業への 影響分析」を見ると、2035 年の年間販売額が 2005 年を下回ると予想されるところが多 く、中には、大きく割り込んでいるところもあり、このままでは店舗数が大きく減尐す る可能性がある。売上の低迷により地域にあるスーパーが閉店する事例があるが、閉店 後の空き店舗に新たなスーパーを誘致しても、当初想定していたほど売上が伸びなかっ たことから再び閉店してしまうケースが見られる。経営者の努力や熱意、高齢者の利用 だけでは限界があることから、店舗を維持させるためには、いかに地域全体で買い支え るかということが重要になってくる。 若い世代の利用を促進するためには、 「(2)他都市における生活必需品販売者の維持方 策」で示したように、農家から直接仕入れた農産物の販売等による取扱商品の魅力向上、 徒歩や自転車で行くことができるところで日々の買い物をすることが地球温暖化防止に 役立つという環境面からのPRのほか、住民自ら出資する仕組みを作ることにより、 「自 分たちの店」という意識を高め、利用を促進することも考えられる。 「在宅・長寿の我がまちづくりモデル事業(その2)」で紹介されているように、泉北 ニュータウンの若い世代においても、高齢者にかかるハード・ソフトの項目について多 尐不満・不満と回答した人が多く、住民が高齢化に伴う様々な問題を身近に感じている ことをうかがうことができる。高齢者の生活利便性のあり方について問題意識を共有 し、徒歩圏内にある近隣店舗を維持するためには、具体的にどのような協力が必要かに ついて地域で考える機会を持つことも重要ではないかと考えられる。 また、前述の事例で紹介した買い物代行サービスや宅配サービスなどについては、多 くの事例があるものの、サービスエリアの網羅性などはサービス提供者まかせとなって いることが多く、また福祉サービスに該当するのか商業サービスに該当するのかあいま いな点もある。さらに、こういったサービスに、事例にもあるような高齢者の安否確認 の機能も含ませる場合、どのような体制が必要かなど今後の論議が必要な点が多数ある と考えられる。 (5) 生活の利便性を維持するための方策 店舗が撤退するなどして、居住地域の買い物利便性が低下すると、住民がより利便性 の高い地域へと転出することが考えられる。その場合、利用者が減尐することで営業の 継続が困難になり、さらなる店舗の撤退につながるという悪循環が懸念される。 商圏内の小売業販売額は、 「消費支出総額」×「域内購買率(補正係数) 」で決定され る。そのため、今後の政策の方向性としては、以下の2つのパターンが考えられる。 ①地元と店舗との結びつきを強めることによる地域内購買率の向上 ②地域外での購入も視野に入れた買い物利便性向上・維持(消費支出総額の維持) (地域外での購入:ネット購買、買い物支援バス、商品宅配サービス等) ①のパターンでは、地域内購買率が上がることで、店舗の撤退を抑制し、地域商業の 109 維持が期待できる。このパターンに当てはまる事例としては、宮城県丸森町の「大張物 産センターなんでもや」 (商工会員らが出資、住民も協力金を負担、店長や従業員は有償 ボランティア)や、空き店舗での食料品や日用品の販売、移動販売車の運行などが挙げ られる。 ②のパターンでは、地域内購買率が下がる可能性もある。しかし、地域内にこだわら ず、地域外での買い物についての利便性も向上させることが、全体としての住みやすさ の向上につながり、地域内人口の転出抑制が期待できる。 地域外での買い物の利便性向上という側面にあてはまる事例としては、カタログ、イ ンターネット等による購買や、地域外への買い物バスやタクシーの運行、スーパーや百 貨店等の商品宅配サービス、高齢者や働く女性向けの買い物代行などが挙げられる。 110 V.人口の維持・増加を目指すための施策の検討 これまでの調査を踏まえ、人口の維持・増加を目指すための施策を検討するにあた り、まず以下のような項目の分析を行った。すなわち、人口の変動の要因と施策に関す る他都市の事例を分析し、人口増加や人口減尐幅の縮小が見られる地域において、どの ような取り組みが行われているか、また、人口集積の過程で住工混在問題が発生してい る地域において、どのような取り組みが行われているか、また堺市は居住地域としてど のようなイメージで見られているか、高齢化社会を迎えるにあたって居住地の選び方を どのように考えているか、以上のような項目を分析することにより、人口の維持・増加 を目指すにあたり、施策展開において留意すべき点を抽出し、最後の具体的な施策の検 討につなげている。 1.人口の変動の要因と施策に関する他都市の事例分析 (1) 人口増加地域及び人口減尐率縮小地域の抽出 ① 人口増加地域の抽出 人口 10 万人以上の市の中から、2003 年から 2008 年にかけての人口増加率が高い市を 上位から 10 市抽出した。 図表 V-1 増加率の高い自治体上位 10 市 人口(単位:人) 増加率 2003年 2008年 (2003年→2008年) 1 千葉県浦安市 139,809 156,532 12.0% 2 茨城県つくば市 184,876 197,837 7.0% 3 埼玉県戸田市 107,906 115,345 6.9% 4 神奈川県川崎市 1,258,605 1,340,801 6.5% 5 東京都府中市 227,230 240,676 5.9% 6 愛知県安城市 162,008 171,586 5.9% 7 兵庫県西宮市 442,045 465,951 5.4% 8 東京都調布市 202,426 213,226 5.3% 9 神奈川県海老名市 119,110 125,217 5.1% 10 愛知県東海市 100,333 105,464 5.1% (資料)(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」 (注)2003 年から 2008 年の間に合併した自治体の 2003 年の人口は、合併前の自治体の人口の合計。 順位 市名 ② 人口減尐率縮小地域の抽出 人口 10 万人以上の市の中から、1998 年から 2003 年にかけての人口縮小率から 2003 年から 2008 年にかけての人口減尐率の縮小幅が大きい市を上位から 10 市抽出した。 111 図表 V-2 減尐率の縮小幅が大きい自治体上位 10 市 人口(単位:人) 順位 市名 1998年 2003年 2008年 減尐率の縮小幅 1998年→ 2003年→ 2003年 2008年 (B)-(A) (A) (B) -2.1% -0.2% 1.9% -2.1% -0.9% 1.2% -1.8% -0.8% 1.0% -3.1% -2.1% 1.0% -3.4% -2.9% 0.5% -1.9% -1.5% 0.4% -1.9% -1.7% 0.2% -1.1% -0.9% 0.2% -1.0% -0.8% 0.2% -1.0% -0.9% 0.1% 1 埼玉県三郷市 130,809 128,070 127,783 2 山梨県甲府市 199,362 195,139 193,388 3 兵庫県尼崎市 470,862 462,386 458,603 4 大阪府守口市 153,082 148,385 145,270 5 茨城県取手市 118,383 114,411 111,136 6 愛媛県新居浜市 130,409 127,926 126,024 7 大分県別府市 126,218 123,840 121,755 8 大阪府大東市 128,296 126,857 125,687 9 静岡県静岡市 723,734 716,650 710,854 10 宮崎県都城市 176,024 174,254 172,722 (資料)(財)国土地理協会「住民基本台帳人口要覧」 (注)1998 年から 2008 年の間に合併した自治体の 1998 年及び 2003 年の人口は、合併前の自治体の人口の 合計。 (2) 抽出地域における人口施策の調査 ① 人口増加地域における人口施策 ●千葉県浦安市 都心まで電車で約 20 分という立地の良さと、東京ディズニーリゾートが立地してい ることによる知名度の高さ及びイメージの良さから、人口が増加しており、特に近年は 高層マンションの建設が活発化している。東京ディズニーリゾートを経営するオリエン タルランドが市税全体の約 1 割を納め、財政力指数は全国 4 位となっており、子どもへ の医療費助成について、乳幼児は無料、小中学生も自己負担の 200 円以外は市が肩代わ りする等、子育て関連の施策にも力を入れている。 ●茨城県つくば市 つくばエクスプレス開業の前々年に当たる 2003 年頃から住宅建築ブームが起こり、 人口が大きく増加した。秋葉原駅前の東京事務所では、企業誘致、観光PRなどに加え、 移住希望者の誘致も行っている。 ●埼玉県戸田市 東京都に隣接していることから人口が増加している。特に近年は、埼京線戸田公園駅 周辺で大型分譲マンションの建築ラッシュがあった。 ●神奈川県川崎市 武蔵小杉駅周辺の分譲マンションの建設ラッシュ等により、人口が増加している。新 旧住民の交流を促進し、暮らしやすいまちづくりを進めるため、地元自治会などがNP O「小杉駅周辺エリアマネジメント」を設立した。また、中堅所得ファミリーを市外か らも呼び込み定着させるための住宅の供給等の施策を展開しており、2006 年度特別有料 賃貸住宅の空家入居者の約 3 割が市外からの転入者となっている。 112 ●東京都府中市 民間マンションの建設ラッシュ等により、人口が増加している。ワンルームマンショ ンの乱立を防ぐため、25 戸以上のワンルームマンションを建設する場合は、総面積の 3 分の 1 以上を広さ 30 平方メートル以上のファミリータイプにすることを義務付けてい る。 ●愛知県安城市 JR三河安城駅周辺を中心に開発が進み、人口が増加している。 ●兵庫県西宮市 2002 年の甲子園競輪場跡地への戸建て住宅及び大規模マンション建設、2006 年のゴ ルフ練習場跡地への大規模マンション建設、2007 年のJRさくら夙川駅開業等により、 人口が大きく増加した。児童数急増による教室不足を受けて、西宮市教育委員会では、 2005 年から急増地域のマンション建設規制を実施しており、現在、受入困難地区に 1 校、 準受入困難地区に 4 校、今後児童の急増が見込まれる予測地区に 9 校が指定されている。 ●神奈川県海老名市 JR海老名駅周辺を中心に高層マンションの立地が進み、人口が増加している。2008 年には子どもの通院医療費が原則無料になる助成制度の対象を小6までに広げる等、若 年層のさらなる呼び込みに向けた取組を行っている。 ② 人口減尐率縮小地域における人口施策 ●埼玉県三郷市 つくばエクスプレス開業に伴い新たに開設された三郷中央駅周辺の住宅建設が進ん でいる。 ●山梨県甲府市 2010 年完成予定の中心街の商業ビルの再開発事業において、店舗や居住空間を備えた 複合高層ビルを建設することによって、新たな集客とともに、定住人口の増加を目指し ている。 ●兵庫県尼崎市 人口減尐に歯止めをかけるきっかけとするため、市立中学校跡地売却に当たり、「地 域活性化のためファミリー世帯を呼び込める」、「世代を超えて居住できる」等の条件を 定め、コンペ方式でマンション開発業者を選定した。また、2004 年度に市外転出者に対 して実施したアンケートにおいて、 「学校教育への不満」を訴える回答が目立ったことか ら、小学校に計 20 人以上の補助教員を配置する等により学力の向上を目指している。さ らに、子育て世帯が住宅を購入する際の補助(最大 45 万円)等を行い、人口流出抑制に 113 取り組んでいる。 ●大阪府守口市 三洋電機淀川工場跡地に分譲マンション群の建設が進んでおり、2009 年 3 月の完成時 には、分譲マンション 7 棟に 1,163 世帯、3,500 人が入居する予定である。郊外型ニュ ータウンのような人口構成の偏りをなくすために、様々なタイプの住居を用意すること によって幅広い世帯の居住を目指している。 ●茨城県取手市 2011 年 3 月に関東鉄道常総線の新駅が開設されることになっている。新駅開設予定地 周辺では、独立行政法人都市再生機構が、約 37 ヘクタールの住宅用地を造成しており、 約 6,100 人の定住人口を見込んでいる。 ●愛媛県新居浜市 東予広域都市計画区域における市街化区域と市街化調整区域とを区分する線引きの 廃止によって旧調整区域での農地転用が増加しており、分譲マンション及び一戸建ての 建築が進んでいる。 ●大分県別府市 市内に立地している立命館アジア太平洋大学の留学生を中心に外国人登録数が増加 している。市では、留学生が地域に溶け込めるように、留学生自ら小中学校を訪れて自 国の文化を教える「国際理解教室」の開催や、家賃の安い市営住宅の提供などを行って いる。 ●大阪府大東市 工場跡地へのマンションや戸建ての建設が進んでいる。 (3) その他の地域における人口施策の調査 ●北海道弟子屈町 移住対策会議(庁内プロジェクト)を設置し、移住広報リーフレットの作成・配布、 北海道国際航空機内誌への広告掲載、首都圏移住キャンペーンの実施、町内宿泊施設に よるお試し暮らしの実施、移住者専用住宅の設置、住宅資金利子補給、移住アドバイザ ー制度の運用、移住体験ツアーの実施、移住相談ワンストップ窓口の設置等の取組を行 っている。 ●北海道室蘭市 市や飲食店組合により運営委員会を組織し、転入者及び短期移住者全員に、「歓鯨(か んげい)ウェルカムパス」 (市内 123 店で使用できる割引パス)を発行している。(有効 114 期間は転入者 1 年間、短期移住者 3 ヶ月) ●宮城県大崎市 宮城大学と、人口増加策や観光戦略など振興策全般について大学が学術面から支援す る連携協力協定を締結している。2007 年には、大学による移動開放講座を行った。 ●長野県飯山市 2006 年に「いいやま住んでみません課」を新設し、市外から転入者が土地を購入して 住宅を建てる際に建築費を補助する制度を創設した。(5 年間で計 225 万円) ●長野県下条村 若年世帯向け集合住宅の建設、中学 3 年までの医療費の無料化、診療所のある福祉施 設や図書館、文化ホールの整備等の取組を行っている。 ●東京都新宿区 家族向けの比較的広い部屋を多く設けた新築マンションの容積率を大幅に緩和して いる。 ●東京都豊島区 ワンルームマンション建設を規制する「狭小住戸集合住宅税」を導入している。 ●神奈川県小田原市 生産年齢世代の転入と定住を促進するため、市に新たに転入し、新幹線を利用して東 京・静岡方面へ通勤する人を対象に、新幹線新規通勤費補助金として、交通費の自己負 担額の一部を助成している。 ●岐阜県飛騨市 田舎暮らし斡旋支援公社を設立し、体験モデル住宅をオープンさせた。モデル住宅の 2006 年度の利用実績は 41 組 114 人で、うち 5 世帯が物件契約に至った。また、移住者 に対するリフォーム経費の助成も行っている。 ●鳥取県鳥取市 人口増加の数値目標(2006 年 200,974 人→2010 年 203,000 人)を設定し、定住促 進のための相談員(嘱託職員)の設置、子育て支援専用ホームページの開設、市内の空 き家で田舎暮らしを体験してもらう「定住体験」事業の開始、市長が定住を考えている 人に地域の魅力をアピールする「市長からの手紙」事業の開始、子どもが 3 人以上いる 家庭を対象に、市が募った協賛店で商品の値引き等の特典が受けられる「とりっこカー ド」の発行等の取組を行っている。また、若者に魅力的な街づくりの提言をしてもらう 115 ために、約 30 人の大学生らを集めた会議を設立した。 ●四国 四国への移住・交流の拡大を図るため、四国 4 県並びに四国エリアをカバーする団体・ 企業が「癒しの国・四国 交流・定住促進事業」実行委員会を組織し、首都圏及び関西 圏における、四国の魅力を発信し四国への交流・定住者の拡大を図るためのフェアや、 大都市圏居住者等の四国へのお試し移住を通じた四国への交流・定住者の拡大に向けた 調査研究事業等を実施している。 ●福岡県北九州市 市外からの転入者に対し、住宅購入借入金に対する利子補給を実施している。また、 住宅メーカー・住宅供給公社と連携し、インターネットを活用して、住宅、仕事、生活 情報など、転入のための総合的な情報を全国に向けて発信している。 (4) 20 歳代をはじめとする若年層の人口流出防止策の事例調査 ●新潟県 若者の都市部流出に対する対策として、若者が働ける企業誘致や創業支援に加え、首 都圏の大学の就職支援担当者を新潟に招き、県内企業をバスで回る視察会を実施する等 大学を通じた県出身者へのUターンの働きかけを行った。就職後、2、3年で転職する 若者に対しても、新潟へのUターンを促す事業を行っている。さらに、進学で県を離れ る若者を減らすため、県内大学の魅力向上策や県立大学の設置等に取り組んでいる。 ●茨城県大子町 若い世代向け町営住宅のデザインを建設業者から募集している。デザインの選定は、 町内の若い女性らが行っており、2009 年度は異なるデザインの住宅 4 戸が建設された。 若者が好むようなデザイン重視の住宅を建設することで、若者の流出対策に取り組んで いる。 ●埼玉県秩父市 市内の産業や企業をアピールした雇用対策DVD「秩父に住んで、働こう!」を作成 した。140 社で構成される秩父地域雇用対策協議会において企画されたもので、成人式 や就職説明会の参加者、市内の高校生等に配布することで、若者労働者の流出抑制に取 り組んでいる。 ●兵庫県姫路市 大規模液晶工場の立地等を背景に、地域の人材育成を強化し企業誘致を促進するた め、2011 年度の開校を目指して高等専門学校の誘致を行っている。 116 ●鳥取県鳥取市 人口流出を防ぐため、鳥取環境大学及び市内の専門・専修学校の学生を対象に入学時 や就職時に奨励金を支給している。入学奨励金は、市内に在住あるいは在学の高校生が 鳥取環境大学に入学した場合、入学金の半額に相当する 12 万 5 千円を支給するもので、 就職奨励金は、鳥取環境大学又は市内の専門・専修学校を卒業し、市内に就職して居住 した場合に 3 万円~12 万 5 千円を支給するものである。また、鳥取環境大学では、きめ 細かい就職支援が行われており、2007 年度には環境政策学科に「山陰地域有力企業就職 コース」が設置された。 ●香川県 県人口減尐対策推進本部において、「若年人口の流出傾向を抑え、流出した人材を呼 び戻す」 「県内移住を促進し、新たな人材を呼び込む」「尐子化の流れを変える」の 3 つ を柱とした重点方策を掲げ、若年人口対策として、Uターン就職を拡大する取組や企業 誘致などによる魅力ある受け皿づくり等の施策を実施している。 ●山口県下関市 市内に住む独身男女を対象とした若者の出会いと交流を促進し、若者の流出を防ぐた め、料理教室やクルージング等の「次世代若者交流イベント」を実施している。 ●福岡県、北九州市、飯塚市等 大学、半導体関連企業、自動車産業等の集積を活かしつつ、戦略的研究開発の推進や 国際展開力の強化、人材育成機能の強化に取り組むことによって、世界最先端のシステ ムLSI開発拠点の構築を目指している。 ●福岡県北九州市 企業と就職希望者を仲介し、面接日時の調整などをする「U・Iターン促進事業」を 行っている。 117 2.住工混在問題への対応の検討 (1) 堺市と比較対象地域の住工混在の現状把握 総人口と製造業従業者数の都府内シェアを見ると、堺市では両者がほぼ同じ割合であ るのに対し、東大阪市と東京都大田区では総人口に比べ製造業従業者数の都府内シェア の割合が大きい。 従業者規模別事業所数を見ると、堺市の従業者規模1人~3人の事業所数の構成比は 33.6%で、東大阪市の 43.7%、大田区の 50.0%に比べて小さい。一方、堺市の従業者規 模 300 人以上の事業所数の構成比は 0.4%で、東大阪市の 0.0%、大田区の 0.1%に比べ て大きい。 図表 V-3 総人口と製造業従業者数の都府内シェア 12.0% 人口 10.0% 製造業従業者数 8.0% 6.0% 4.0% 2.0% 0.0% 堺市 東大阪市 東京都大田区 (資料)平成 17 年国勢調査、平成 17 年「大阪の工業(工業統計調査結果表)」、平成 17 年「大田区の工 業(全数調査)工業統計調査報告」 118 図表 V-4 従業者規模別事業所数等(堺市) (単位:ヶ所、人、百万円) 従業者規模 1人~ 3人 4人~ 9人 10人~ 19人 20人~ 29人 30人~ 99人 100人~299人 300人~ 総数 事業所数 993 ( 33.6% 979 ( 33.2% 459 ( 15.6% 208 ( 7.0% 229 ( 7.8% 71 ( 2.4% 12 ( 0.4% 2,951 ( 100.0% ) ) ) ) ) ) ) ) 従業者総数 2,076 ( 3.9% 5,993 ( 11.4% 6,338 ( 12.0% 4,975 ( 9.4% 12,584 ( 23.8% 11,980 ( 22.7% 8,818 ( 16.7% 52,764 ( 100.0% ) ) ) ) ) ) ) ) 製造品出荷額等 14,420 ( 0.5% 78,583 ( 2.9% 107,855 ( 4.0% 118,880 ( 4.4% 390,296 ( 14.4% 903,617 ( 33.3% 1,099,261 ( 40.5% 2,712,912 ( 100.0% ) ) ) ) ) ) ) ) (資料)平成 17 年「大阪の工業(工業統計調査結果表)」 図表 V-5 従業者規模別事業所数等(東大阪市) (単位:ヶ所、人、百万円) 従業者規模 1人~ 3人 4人~ 9人 10人~ 19人 20人~ 29人 30人~ 99人 100人~299人 300人~ 総数 事業所数 2,821 ( 43.7% 2,187 ( 33.9% 793 ( 12.3% 346 ( 5.4% 259 ( 4.0% 46 ( 0.7% 3 ( 0.0% 6,455 ( 100.0% ) ) ) ) ) ) ) ) 従業者総数 5,734 ( 9.6% 12,886 ( 21.6% 10,938 ( 18.4% 8,464 ( 14.2% 13,373 ( 22.4% 6,779 ( 11.4% 1,397 ( 2.3% 59,571 ( 100.0% ) ) ) ) ) ) ) ) 製造品出荷額等 42,959 ( 3.6% 162,318 ( 13.8% 183,347 ( 15.6% 185,160 ( 15.7% 343,138 ( 29.1% 225,683 ( 19.2% 34,597 ( 2.9% 1,177,202 ( 100.0% ) ) ) ) ) ) ) ) (資料)平成 17 年「大阪の工業(工業統計調査結果表)」 図表 V-6 従業者規模別事業所数等(東京都大田区) (単位:ヶ所、人、百万円) 従業者規模 1人~ 3人 4人~ 9人 10人~ 19人 20人~ 29人 30人~ 99人 100人~299人 300人~ 総数 事業所数 2,387 ( 50.0% 1,529 ( 32.0% 496 ( 10.4% 214 ( 4.5% 122 ( 2.6% 27 ( 0.6% 3 ( 0.1% 4,778 ( 100.0% ) ) ) ) ) ) ) ) 従業者総数 4,900 ( 13.0% 8,653 ( 23.0% 6,775 ( 18.0% 5,182 ( 13.8% 6,229 ( 16.5% 4,249 ( 11.3% 1,653 ( 4.4% 37,641 ( 100.0% (資料)平成 17 年「大田区の工業(全数調査)工業統計調査報告」 119 ) ) ) ) ) ) ) ) 製造品出荷額等 37,929 ( 5.0% 106,862 ( 14.0% 117,848 ( 15.5% 125,412 ( 16.5% 155,189 ( 20.4% 139,452 ( 18.3% 78,394 ( 10.3% 761,087 ( 100.0% ) ) ) ) ) ) ) ) (2) 堺市の住工混在問題の現状 財団法人堺都市政策研究所「製造業の実態に関するアンケート調査」によると、工場・ 住宅・店舗等の混在地域に立地する工場で、騒音や振動等についての苦情が多くなって いる。人口と製造業従事者の市内シェアを見ても、人口が多くかつ製造業従事者の多い 地域と騒音や振動等についての苦情が発生している地域が重なることが多かった。 堺市では、住工混在問題は市域全域で発生しているわけではなく、特定の地域に集中 している。 図表 V-7 工場・住宅・店舗等の混在地域に立地する工場 (資料) 財団法人堺都市政策研究所「製造業の実態に関するアンケート調査」 (注) 上記アンケート調査は、堺商工会議所、堺市美原商工会、和泉商工会議所、高石商工会議所の会員の うち、従業員数 10 人以上の製造事業所(堺市内 726 事業所)を対象に、事業所概要、経営環境、経営課 題等を尋ねた調査。2008 年 11・12 月に実施し、堺市内の事業所から 251(34.6%)の回答を得た。 120 図表 V-8 製造拠点周辺からの苦情の発生状況 騒音 異臭 振動 駐車・渋滞 大気汚染 夜間・休日操業 その他 (資料) 財団法人堺都市政策研究所「製造業の実態に関するアンケート調査」 121 図表 V-9 人口と製造業従業者の市内シェア(堺区①) 122 図表 V-10 人口と製造業従業者の市内シェア(堺区②) 123 図表 V-11 人口と製造業従業者の市内シェア(中区) 124 図表 V-12 人口と製造業従業者の市内シェア(東区) 125 図表 V-13 人口と製造業従業者の市内シェア(西区) 126 図表 V-14 人口と製造業従業者の市内シェア(南区) 127 図表 V-15 人口と製造業従業者の市内シェア(北区) 128 図表 V-16 人口と製造業従業者の市内シェア(美原区) 129 (3) 住工混在問題への対応に関する事例 ① 住工分離に向けた取組の事例 ア. 既存の工場集積地における取組の事例 既存の工場集積地において、工場の立地を促進し、住宅等の建設を抑制することによ って住工分離を実現しようとする取組には、以下のような事例がある。 工場の立地を促進する取組としては、地域内での工場の新設・増改築時の補助金交付 及び固定資産税等減額や、集合工場の建設がある。 住宅等の建設を抑制する取組としては、条例や地区計画によるマンション等の建設禁 止がある。 図表 V-17 既存の工場集積地における取組の事例 都市名 内容 神奈川県相模原市 住工混在問題解消及び市内産業活性化のために、産業集積促進条 例を制定した。最低投資額を満たせば施設整備費の 10%以内(最 大5億円)を交付するほか、固定資産税・都市計画税の軽減や、 一定以上の新規雇用に対する奨励金交付等の優遇措置がある。 大阪府 工場の府外への移転を防ぐとともに中小企業の再投資を促すた め、産業集積促進税制を改正して、産業集積地域内で企業が工場 を新設・増改築する場合、工場や機械設備費用の 10%を補助する ほか、不動産取得税も2分の1相当額を軽減する制度を設けた。 八尾、堺、高石、東大阪、枚方、豊中の6市を特定地域としてい る。 大阪府東大阪市 市内で最も企業が集積している高井田地域に、中小製造業を対象 とした賃貸集合工場を建設中。2011 年3月以降に順次完成予定 で、最終的には 30~40 社の入居を想定している。中小製造業の市 外への流出を防ぐとともに、産業技術支援センターを同居させる ことで、入居企業の技術力向上も狙っている。 東京都板橋区 工場地区で 15 戸以上のマンション建設を制限する地区計画を策定 した。 兵庫県尼崎市 金属メーカーなどの工場が集まる同市扶桑町に、住宅やマンショ ンなど工場や倉庫以外の建物を建設することを禁止した。工場が 閉鎖した場合、その後の跡地利用も制限。扶桑町を特別用途地区 に変更した上で、新しい建築条例で建築物を規制している。 (資料)各種資料から作成 イ. 他地域への工場移転を促す取組の事例 市内の他地域に既存の工場集積地内の工場を移転することによって、住工分離を実現 しようとする取組には、新たに産業団地を造成し移転を促すもののほか、市街化調整区 130 域の規制緩和を行い立地誘導地区を設定した事例等があった。 図表 V-18 他地域への工場移転を促す取組の事例 都市名 栃木県栃木市 内容 市内の中小工場の操業環境の改善及び生産施設の拡張等を支援す るため、皆川城内産業団地を造成した。合わせて市外からの企業 誘致も積極的に行った。同産業団地内に立地する企業のうち、工 場等新設費用1億円以上又は従業員 10 人以上の企業に対し、3年 間、固定資産税の3分の1を軽減したほか、企業との交渉の仲介 等を行った宅地建物取引業者等に対し、工場新設等にかかる費用 の1%(上限 3,000 万円)の報奨金を支払った。 静岡県浜松市 工場用地確保のために、市街化調整区域において、開発を許容す る区域「立地誘導地区」の設定する規制緩和を行った。市では、 住工混在地区からの移転や工場を拡張する場合には、周辺環境や インフラ整備などの状況を考慮した誘導を行うこととしており、 改正都市計画法の施行に合わせて、迅速、的確に対応するための 要領を作成した。 兵庫県尼崎市 臨海部に埋立地「フェニックス」を整備中。1990 年の整備開始当 初は、住工混在地区の解消を目的としていたが、阪神大震災後の 区画整理やほかの工業用地の整備などで移転ニーズは減尐してい る。 (資料)各種資料から作成 ② 住工共生に向けた取組 住工共生に向けた取組としては、マンション建設時の事前協議の義務付けや工場・住 宅間への緩衝地帯の設置等の事例があった。また、地元住民や行政等が住工共生のまち づくりについて話し合う場を設けている事例もあった。 131 図表 V-19 住工共生に向けた取組の事例 都市名 内容 東京都大田区 1978 年に、工場地区でのマンション建設計画の事前公開などを定 めた条例を制定した。また、2004 年には、一定規模以上のマンシ ョンを建設する場合は、区と事前協議をするよう義務付けた開発 指導要綱を制定した。 神奈川県横浜市 京浜臨海部などの工場地帯にマンションが乱立するのを防ぐた め、工業集積地域内で 9,000 平方メートル以上の土地を取引する 場合、売为に契約6ヶ月前までの事前届出を求める要綱を制定し た。利用目的がふさわしくないと判断すれば、市から再考を求め る場合もあるが、拘束力はない。 大阪府大阪市 西淀川区御幣島・竹島両地区の中小企業約 30 社で「企業環境を守 る協議会」を結成し、工場跡地を買い取って住宅との緩衝地帯に したり、看板を立てて転居してくる住民に騒音やにおいについて 理解を求める等の取組を行っている。 大阪府東大阪市 ・高井戸地区の工場経営者を含む自治会住民らが「まちづくり協 議会」を設立し、都市計画の専門家や府・市の担当者も交えて住 工共存に向けて話し合った。 ・学識経験者や市内の中小製造業経営者、地元住民、行政関係者 らで構成する「住工共生地域整備調査検討委員会」を設置した。 市は今後、提出された報告書をもとに国への政策提言をまとめる 予定。 大阪府大東市 市域の一定地域にモデル地区を設定し、産学民間が連携して実態 に見合った解決策を検討することによって「住工調和のとれたも のづくりの産業地区」を実現し、その成果を全市に拡げることを 目指す「住工調和ものづくりモデル地区構築事業」を実施した。 当該事業において作成されたたたき台をもとに、2009 年 3 月に、 「住工調和の基本計画」が策定される予定。 (資料)各種資料から作成 132 3.堺市の対外的な認知度と人口移動に関する意向 人口の維持・増加を目指すにあたり、居住地の選択にあたって重要な要素を抽出する ため、インターネットを用いたアンケート調査を実施した。 「住宅地イメージと住みかえる際の意向に関するアンケート」においては、転居の機 会が他の年代と比べて相対的に高い 20~40 歳代を対象に、堺市の住宅地が近隣他市町の 住宅地と比較して、どのようなイメージを持たれているか、また転居にあたって重視す る要件は何かなどを把握した。 「高齢期の住まい方、暮らし方に関するアンケート」では、50 歳以上の男女を対象に、 駅までの移動手段、車の運転を続ける年齢、高齢期の住まい方における住居の不安、転 居にあたって重視する要件を把握し、地域の人口の維持に向け、高齢者が住み続けるた めに求められることを検証した。 (1) 住宅地イメージと住みかえる際の意向に関するアンケート ① 調査概要 対象…大阪府・兵庫県(阪神間)に在住の 20~40 歳代の男女 300 名(回収ベース。 但し、堺市居住者を除く) 内容…住宅地の認知度とイメージ、住みかえる際に重視する要件などを調査。 ② 調査結果 ア. 回答者の属性 ● 居住地 大阪市が 4 分の 1 を占め、他の大阪府内の市町村で半数、神戸・阪神地域で残りの 4 分の 1 という構成となっている。 神戸市 11.0% 大阪市 25.3% 阪神地域 14.0% 北大阪(北摂)地域 15.7% 泉州地域(堺市除 く) 8.3% 北河内地域 11.3% 南河内地域 6.3% 中河内地域 8.0% N=300 133 ● 現在の住宅の形状 一戸建ての持ち家と、集合住宅の賃貸がそれぞれ 4 割弱ずつを占める。 その他 3.0% 一戸建(持ち家) 38.3% マンション・集合住宅 (賃貸) 37.7% マンション・集合住宅 (持ち家) 18.0% n=300 一戸建(賃貸) 3.0% ● 居住年数 3 年以上 10 年未満という回答が最も多い。 1年未満 8.3% 10年以上 32.7% 1年以上3年未満 20.3% 3年以上10年未満 38.7% n=300 134 ● 家族構成 20 歳代は半数強が親などの親族と同居中であり、40 歳代は半数以上が親として核家 族を形成している。 その他 1.7% 夫婦とあなたまたは配 偶者の親 1.0% 夫婦と子供と親(三世 代同居) 3.7% 一人暮らし 19.0% 夫婦と子供(あなたが 夫か妻) 37.0% 親など親族と同居 26.7% 夫婦のみ 11.0% n=300 (単位:全体のみ人、あとは%) 全体 全体 夫婦と子 一人暮ら 夫婦と子 供と親 し(独 親など親 供(あな (三世代 夫婦のみ 身・単身 族と同居 たが夫か 同居:あ 赴任) 妻) なたが夫 か妻) 300 150 50 50 50 150 50 50 50 男性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 性別/ 年代 女性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 19.0 20.0 28.0 24.0 26.7 25.3 52.0 14.0 10.0 8.0 18.0 18.0 26.0 10.0 28.0 54.0 16.0 14.0 11.0 12.0 8.0 14.0 14.0 10.0 6.0 14.0 10.0 ● 年収 300 万円以上 600 万円未満が最も多い。 1200万円以上 5.7% 900万円以上~1200万 円未満 7.3% 300万円未満 19.3% 600万円以上~900万 円未満 25.3% 300万円以上~600万 円未満 42.3% n=300 135 37.0 39.3 12.0 42.0 64.0 34.7 16.0 34.0 54.0 3.7 3.3 0.0 6.0 4.0 4.0 2.0 8.0 2.0 夫婦とあ なたまた は配偶者 の親(あ なたが夫 か妻) 1.0 0.0 0.0 0.0 0.0 2.0 0.0 0.0 6.0 その他 無回答 2 0 0 0 0 3 4 2 4 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 イ. 住宅地の認知度とイメージ ● 全体認知度 イメージが良く、認知度が高いのは芦屋・宝塚・西宮などの阪神間の各都市である。 大阪市内では帝塚山が良いイメージでの認知度が高い。 大美野、浜寺といった堺市内の住宅地は「知らない」「イメージが無い」といった回 学園前 武庫之荘 御影 西宮 宝塚 須磨 芦屋 堀江 浜寺 なかもず 和泉NT 帝塚山 高槻・茨木 千里NT 泉北NT 彩都 香里園 くずは 大美野 上町 答が多い。 良い/どちらかというと良い 悪い/どちらかというと悪い イメージが無い/知らない 良い/どちらかというと良い 悪い/どちらかというと悪い イメージが無い/知らない 良い/どちらかというと良い 悪い/どちらかというと悪い イメージが無い/知らない 良い/どちらかというと良い 悪い/どちらかというと悪い イメージが無い/知らない 良い/どちらかというと良い 悪い/どちらかというと悪い イメージが無い/知らない 良い/どちらかというと良い 悪い/どちらかというと悪い イメージが無い/知らない 良い/どちらかというと良い 悪い/どちらかというと悪い イメージが無い/知らない 良い/どちらかというと良い 悪い/どちらかというと悪い イメージが無い/知らない 良い/どちらかというと良い 悪い/どちらかというと悪い イメージが無い/知らない 良い/どちらかというと良い 悪い/どちらかというと悪い イメージが無い/知らない 良い/どちらかというと良い 悪い/どちらかというと悪い イメージが無い/知らない 良い/どちらかというと良い 悪い/どちらかというと悪い イメージが無い/知らない 良い/どちらかというと良い 悪い/どちらかというと悪い イメージが無い/知らない 良い/どちらかというと良い 悪い/どちらかというと悪い イメージが無い/知らない 良い/どちらかというと良い 悪い/どちらかというと悪い イメージが無い/知らない 良い/どちらかというと良い 悪い/どちらかというと悪い イメージが無い/知らない 良い/どちらかというと良い 悪い/どちらかというと悪い イメージが無い/知らない 良い/どちらかというと良い 悪い/どちらかというと悪い イメージが無い/知らない 良い/どちらかというと良い 悪い/どちらかというと悪い イメージが無い/知らない 良い/どちらかというと良い 悪い/どちらかというと悪い イメージが無い/知らない 0 50 100 136 150 200 250 300 大美野の名前は 20 歳代だけでなく、40 歳代女性にもほとんど知られていない。 (単位:全体のみ人、あとは%) 全体 全体 1 上 町 台 地 男性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 性別/ 年代 女性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 2 大 美 野 男性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 性別/ 年代 女性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 3 く ず は 男性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 性別/ 年代 女性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 全体 全体 全体 4 香 里 園 男性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 性別/ 年代 女性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 5 彩 都 男性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 性別/ 年代 女性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 全体 300 150 50 50 50 150 50 50 50 300 150 50 50 50 150 50 50 50 300 150 50 50 50 150 50 50 50 300 150 50 50 50 150 50 50 50 300 150 50 50 50 150 50 50 50 良いイ メージ 10.0 11.3 14.0 10.0 10.0 8.7 8.0 10.0 8.0 2.0 2.0 0.0 4.0 2.0 2.0 0.0 4.0 2.0 5.7 6.0 6.0 12.0 0.0 5.3 6.0 0.0 10.0 7.0 11.3 10.0 22.0 2.0 2.7 2.0 2.0 4.0 6.3 7.3 2.0 16.0 4.0 5.3 8.0 4.0 4.0 137 どちらか どちらか というと というと 良いイ 悪いイ メージ メージ 29.0 30.7 28.0 30.0 34.0 27.3 22.0 26.0 34.0 7.3 8.0 4.0 8.0 12.0 6.7 6.0 8.0 6.0 29.7 27.3 30.0 18.0 34.0 32.0 24.0 32.0 40.0 39.3 34.7 32.0 28.0 44.0 44.0 34.0 46.0 52.0 27.7 28.7 26.0 24.0 36.0 26.7 24.0 24.0 32.0 14.3 13.3 8.0 18.0 14.0 15.3 14.0 22.0 10.0 2.0 1.3 0.0 4.0 0.0 2.7 2.0 4.0 2.0 9.3 7.3 2.0 12.0 8.0 11.3 12.0 16.0 6.0 10.0 11.3 10.0 10.0 14.0 8.7 10.0 10.0 6.0 8.0 11.3 10.0 14.0 10.0 4.7 4.0 6.0 4.0 悪いイ メージ 3.0 4.7 6.0 6.0 2.0 1.3 2.0 2.0 0.0 1.0 1.3 2.0 2.0 0.0 0.7 2.0 0.0 0.0 2.3 4.0 2.0 6.0 4.0 0.7 2.0 0.0 0.0 2.3 3.3 2.0 6.0 2.0 1.3 2.0 0.0 2.0 3.0 5.3 6.0 8.0 2.0 0.7 0.0 0.0 2.0 名前は 知らな 知ってい い、聞い るが、特 たことが にイメー ない ジはない 32.0 30.7 26.0 28.0 38.0 33.3 26.0 34.0 40.0 17.3 21.3 14.0 28.0 22.0 13.3 12.0 18.0 10.0 39.7 39.3 28.0 42.0 48.0 40.0 36.0 42.0 42.0 32.3 32.0 28.0 32.0 36.0 32.7 32.0 34.0 32.0 23.3 21.3 24.0 16.0 24.0 25.3 24.0 30.0 22.0 11.7 9.3 18.0 8.0 2.0 14.0 28.0 6.0 8.0 70.3 66.0 80.0 54.0 64.0 74.7 78.0 66.0 80.0 13.3 16.0 32.0 10.0 6.0 10.7 20.0 10.0 2.0 9.0 7.3 18.0 2.0 2.0 10.7 20.0 8.0 4.0 31.7 26.0 32.0 22.0 24.0 37.3 40.0 36.0 36.0 無回答 0.0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.0 0 0 0 0 0 0 0 0 30 歳代の男性は泉北ニュータウン、千里ニュータウンに比較的良いイメージを抱いて いる人が多い。 帝塚山に良いイメージを抱いている人は 30 歳代、40 歳代で多く、20 歳代ではイメー ジを持っていない人が多い。 (単位:全体のみ人、あとは%) 全体 全体 6 泉 北 N T 男性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 性別/ 年代 女性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 全体 千 里 N T 男性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 性別/ 年代 女性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 全体 8 高 槻 ・ 茨 木 男性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 性別/ 年代 女性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 9 帝 塚 山 男性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 性別/ 年代 女性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 全体 全体 男性全体 20~29歳 1 30~39歳 0 40~49歳 和 性別/ 泉 年代 女性全体 20~29歳 N 30~39歳 T 40~49歳 300 150 50 50 50 150 50 50 50 300 150 50 50 50 150 50 50 50 300 150 50 50 50 150 50 50 50 300 150 50 50 50 150 50 50 50 300 150 50 50 50 150 50 50 50 良いイ メージ 6.7 8.0 0.0 20.0 4.0 5.3 8.0 4.0 4.0 12.7 15.3 8.0 26.0 12.0 10.0 10.0 10.0 10.0 9.7 8.7 4.0 14.0 8.0 10.7 14.0 10.0 8.0 31.3 30.7 22.0 38.0 32.0 32.0 26.0 36.0 34.0 5.0 5.3 4.0 8.0 4.0 4.7 6.0 4.0 4.0 138 どちらか どちらか というと というと 良いイ 悪いイ メージ メージ 29.7 28.0 34.0 28.0 22.0 31.3 24.0 40.0 30.0 44.3 41.3 50.0 32.0 42.0 47.3 48.0 50.0 44.0 42.3 41.3 46.0 38.0 40.0 43.3 42.0 44.0 44.0 37.3 36.0 24.0 36.0 48.0 38.7 30.0 32.0 54.0 17.0 16.7 8.0 26.0 16.0 17.3 12.0 22.0 18.0 17.7 20.0 10.0 18.0 32.0 15.3 16.0 14.0 16.0 12.3 13.3 4.0 16.0 20.0 11.3 4.0 16.0 14.0 11.0 12.0 14.0 16.0 6.0 10.0 8.0 14.0 8.0 2.3 2.0 2.0 4.0 0.0 2.7 2.0 2.0 4.0 18.3 17.3 14.0 18.0 20.0 19.3 16.0 22.0 20.0 悪いイ メージ 7.3 10.0 10.0 12.0 8.0 4.7 0.0 8.0 6.0 4.7 7.3 8.0 8.0 6.0 2.0 0.0 2.0 4.0 5.0 8.0 4.0 14.0 6.0 2.0 2.0 4.0 0.0 1.0 2.0 4.0 2.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 6.0 6.7 8.0 8.0 4.0 5.3 6.0 8.0 2.0 名前は 知らな 知ってい い、聞い るが、特 たことが にイメー ない ジはない 33.0 28.0 30.0 20.0 34.0 38.0 38.0 34.0 42.0 24.7 22.0 28.0 18.0 20.0 27.3 34.0 20.0 28.0 30.3 29.3 30.0 18.0 40.0 31.3 28.0 26.0 40.0 21.3 24.7 38.0 18.0 18.0 18.0 26.0 24.0 4.0 41.0 43.3 48.0 34.0 48.0 38.7 38.0 34.0 44.0 5.7 6.0 16.0 2.0 0.0 5.3 14.0 0.0 2.0 1.3 0.7 2.0 0.0 0.0 2.0 4.0 2.0 0.0 1.7 0.7 2.0 0.0 0.0 2.7 6.0 2.0 0.0 6.7 4.7 10.0 2.0 2.0 8.7 16.0 6.0 4.0 12.7 10.7 18.0 6.0 8.0 14.7 22.0 10.0 12.0 無回答 0.0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.0 0 0 0 0 0 0 0 0 30 歳代の男女でなかもずに対するイメージの評価が分かれている。30 歳代男性はど ちらかというと良いイメージを抱いているのに対し、30 歳代女性はどちらかというと悪 いイメージを抱いている人が多い。 全体 全体 1 1 な か も ず 男性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 性別/ 年代 女性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 1 2 浜 寺 男性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 性別/ 年代 女性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 全体 全体 1 3 堀 江 男性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 性別/ 年代 女性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 全体 1 4 芦 屋 男性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 性別/ 年代 女性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 1 5 須 磨 男性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 性別/ 年代 女性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 全体 300 150 50 50 50 150 50 50 50 300 150 50 50 50 150 50 50 50 300 150 50 50 50 150 50 50 50 300 150 50 50 50 150 50 50 50 300 150 50 50 50 150 50 50 50 良いイ メージ 0.7 0.0 0.0 0.0 0.0 1.3 2.0 2.0 0.0 2.7 3.3 2.0 8.0 0.0 2.0 2.0 2.0 2.0 11.7 11.3 12.0 20.0 2.0 12.0 20.0 14.0 2.0 63.3 64.7 60.0 72.0 62.0 62.0 56.0 72.0 58.0 17.7 16.7 12.0 18.0 20.0 18.7 16.0 20.0 20.0 139 どちらか どちらか というと というと 良いイ 悪いイ メージ メージ 15.7 20.0 14.0 30.0 16.0 11.3 12.0 8.0 14.0 15.7 14.0 4.0 18.0 20.0 17.3 20.0 12.0 20.0 33.7 32.7 32.0 28.0 38.0 34.7 34.0 34.0 36.0 26.3 22.7 14.0 22.0 32.0 30.0 32.0 18.0 40.0 48.3 49.3 36.0 54.0 58.0 47.3 46.0 42.0 54.0 27.0 23.3 20.0 14.0 36.0 30.7 28.0 40.0 24.0 18.0 18.0 12.0 16.0 26.0 18.0 14.0 28.0 12.0 10.3 11.3 10.0 12.0 12.0 9.3 8.0 16.0 4.0 2.0 3.3 6.0 4.0 0.0 0.7 2.0 0.0 0.0 9.7 10.0 12.0 12.0 6.0 9.3 14.0 8.0 6.0 悪いイ メージ 6.7 10.7 12.0 14.0 6.0 2.7 4.0 2.0 2.0 4.3 7.3 10.0 8.0 4.0 1.3 2.0 0.0 2.0 2.3 3.3 6.0 2.0 2.0 1.3 4.0 0.0 0.0 1.7 3.3 6.0 2.0 2.0 0.0 0.0 0.0 0.0 3.3 5.3 4.0 10.0 2.0 1.3 2.0 0.0 2.0 (単位:全体のみ人、あとは%) 名前は 知らな 知ってい い、聞い るが、特 無回答 たことが にイメー ない ジはない 45.3 40.0 46.0 38.0 36.0 50.7 50.0 44.0 58.0 35.0 35.3 40.0 30.0 36.0 34.7 24.0 28.0 52.0 24.7 23.3 20.0 16.0 34.0 26.0 12.0 24.0 42.0 5.3 4.7 10.0 0.0 4.0 6.0 6.0 10.0 2.0 18.3 15.3 26.0 6.0 14.0 21.3 18.0 28.0 18.0 4.7 6.0 8.0 4.0 6.0 3.3 4.0 4.0 2.0 24.3 22.0 32.0 20.0 14.0 26.7 38.0 30.0 12.0 17.3 18.0 20.0 22.0 12.0 16.7 22.0 12.0 16.0 1.3 1.3 4.0 0.0 0.0 1.3 4.0 0.0 0.0 2.7 3.3 10.0 0.0 0.0 2.0 4.0 2.0 0.0 0.0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.0 0 0 0 0 0 0 0 0 宝塚・西宮への評価は女性の方が男性に比べて高くなっている。武庫之荘、学園前は 年齢が上がるほど良いイメージを抱いている人が多くなるが、20 歳代にはあまり知られ ていない。 全体 全体 1 6 宝 塚 男性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 性別/ 年代 女性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 全体 1 7 西 宮 男性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 性別/ 年代 女性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 1 8 御 影 男性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 性別/ 年代 女性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 1 9 武 庫 之 荘 男性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 性別/ 年代 女性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 2 0 学 園 前 男性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 性別/ 年代 女性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 全体 全体 全体 300 150 50 50 50 150 50 50 50 300 150 50 50 50 150 50 50 50 300 150 50 50 50 150 50 50 50 300 150 50 50 50 150 50 50 50 300 150 50 50 50 150 50 50 50 良いイ メージ 39.0 37.3 32.0 42.0 38.0 40.7 38.0 54.0 30.0 29.0 26.7 18.0 36.0 26.0 31.3 30.0 42.0 22.0 31.7 29.3 28.0 22.0 38.0 34.0 24.0 48.0 30.0 17.7 12.7 12.0 12.0 14.0 22.7 14.0 34.0 20.0 16.7 14.7 10.0 16.0 18.0 18.7 14.0 24.0 18.0 140 どちらか どちらか というと というと 良いイ 悪いイ メージ メージ 46.3 45.3 44.0 44.0 48.0 47.3 46.0 36.0 60.0 43.3 42.7 46.0 38.0 44.0 44.0 48.0 34.0 50.0 32.0 34.0 20.0 44.0 38.0 30.0 24.0 26.0 40.0 37.0 35.3 24.0 38.0 44.0 38.7 34.0 34.0 48.0 29.0 26.7 18.0 24.0 38.0 31.3 18.0 32.0 44.0 3.0 4.7 8.0 4.0 2.0 1.3 2.0 0.0 2.0 9.0 10.0 12.0 10.0 8.0 8.0 10.0 6.0 8.0 3.3 4.0 2.0 4.0 6.0 2.7 6.0 0.0 2.0 9.3 12.7 8.0 14.0 16.0 6.0 6.0 8.0 4.0 3.0 3.3 2.0 4.0 4.0 2.7 4.0 0.0 4.0 悪いイ メージ 1.3 2.7 2.0 4.0 2.0 0.0 0.0 0.0 0.0 2.7 4.7 2.0 4.0 8.0 0.7 2.0 0.0 0.0 1.0 2.0 2.0 2.0 2.0 0.0 0.0 0.0 0.0 4.0 7.3 8.0 6.0 8.0 0.7 2.0 0.0 0.0 1.3 2.0 2.0 2.0 2.0 0.7 0.0 2.0 0.0 (単位:全体のみ人、あとは%) 名前は 知らな 知ってい い、聞い るが、特 無回答 たことが にイメー ない ジはない 9.7 8.7 10.0 6.0 10.0 10.7 14.0 10.0 8.0 15.0 14.7 18.0 12.0 14.0 15.3 8.0 18.0 20.0 21.3 23.3 38.0 16.0 16.0 19.3 22.0 18.0 18.0 21.7 24.0 32.0 22.0 18.0 19.3 18.0 20.0 20.0 34.0 38.0 44.0 36.0 34.0 30.0 32.0 26.0 32.0 0.7 1.3 4.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.0 1.3 4.0 0.0 0.0 0.7 2.0 0.0 0.0 10.7 7.3 10.0 12.0 0.0 14.0 24.0 8.0 10.0 10.3 8.0 16.0 8.0 0.0 12.7 26.0 4.0 8.0 16.0 15.3 24.0 18.0 4.0 16.7 32.0 16.0 2.0 0.0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.0 0 0 0 0 0 0 0 0 ● 子育てのしやすさ 全体的に芦屋・宝塚・西宮の阪神間の評価が高い。大阪府内では千里ニュータウンの 評価が高く、1 位の回答では全地区の中で最も回答が多い。 0 20 40 60 上本町・上町台地 80 100 1位 2位 3位 大美野 くずは 香里園 彩都 泉北NT 千里NT 高槻・茨木 帝塚山 和泉NT なかもず 浜寺 堀江 芦屋 須磨 宝塚 西宮 御影 武庫之荘 N=300 学園前 141 ● 買い物の便利さ 西宮の評価が高いが、調査時期と大規模商業施設が開業した時期とが重なっているこ とが影響している可能性もある。このほかでは上本町・上町台地や堀江など、大阪都心 に近い地区の評価が高い。 0 20 40 60 上本町・上町台地 80 100 120 140 1位 2位 3位 大美野 くずは 香里園 彩都 泉北NT 千里NT 高槻・茨木 帝塚山 和泉NT なかもず 浜寺 堀江 芦屋 須磨 宝塚 西宮 御影 武庫之荘 N=300 学園前 142 160 ● 通勤の便利さ 大阪都心に近い上本町・上町台地の評価が最も高い。次いで西宮や堀江のほか、千里 ニュータウンや高槻・茨木といった北摂地域の評価が高い。 0 20 40 60 80 100 120 140 上本町・上町台地 1位 2位 3位 大美野 くずは 香里園 彩都 泉北NT 千里NT 高槻・茨木 帝塚山 和泉NT なかもず 浜寺 堀江 芦屋 須磨 宝塚 西宮 御影 武庫之荘 N=300 学園前 143 160 ● 子どもの通学の便利さ 西宮の評価が高く、次いで上本町・上町台地の順となっている。通勤と比べると、帝 塚山、宝塚、学園前などの評価が高くなっている。 0 20 40 60 80 100 120 140 上本町・上町台地 1位 2位 3位 大美野 くずは 香里園 彩都 泉北NT 千里NT 高槻・茨木 帝塚山 和泉NT なかもず 浜寺 堀江 芦屋 須磨 宝塚 西宮 御影 武庫之荘 N=300 学園前 144 160 ● 緑や公園などの環境の良さ 千里ニュータウンの評価が最も高く、次いで彩都、芦屋などの評価が高い。 0 20 40 60 80 100 120 140 上本町・上町台地 1位 2位 3位 大美野 くずは 香里園 彩都 泉北NT 千里NT 高槻・茨木 帝塚山 和泉NT なかもず 浜寺 堀江 芦屋 須磨 宝塚 西宮 御影 武庫之荘 N=300 学園前 145 160 ● 治安の良さ 芦屋という回答が圧倒的に多い。堺市内の大美野、なかもず、浜寺という回答は他地 区と比べて尐ない。 0 50 100 150 200 上本町・上町台地 1位 2位 3位 大美野 くずは 香里園 彩都 泉北NT 千里NT 高槻・茨木 帝塚山 和泉NT なかもず 浜寺 堀江 芦屋 須磨 宝塚 西宮 御影 武庫之荘 N=300 学園前 146 ● ブランド・ステータス 芦屋という回答が圧倒的に多い。芦屋のほかには、帝塚山、宝塚、御影といった回答 が続いている。 0 50 100 150 200 250 300 上本町・上町台地 1位 2位 3位 大美野 くずは 香里園 彩都 泉北NT 千里NT 高槻・茨木 帝塚山 和泉NT なかもず 浜寺 堀江 芦屋 須磨 宝塚 西宮 御影 武庫之荘 N=300 学園前 147 ● イメージを形成する要因 実際行ってみて感じた雰囲気・街並みという回答が最も多く、以下テレビ、雑誌など マスコミでの紹介、鉄道会社のイメージの順となっている。 実際行ってみて感じた雰囲気・街並みという回答は 20 歳代男性に多いのに対し、テ レビ、雑誌などマスコミでの紹介という回答は 40 歳代女性に多い。 0 50 100 150 200 250 1位 2位 3位 その街を通る鉄道会社のイメージ (○○線沿線だから) テレビ、雑誌などマスコミでの紹介 実際行ってみて感じた雰囲気・街なみ 有名な学校の存在 有名なお店や施設の存在 友人・知人等から聞く評判 N=300 【性・年齢別(1位のみ)】 (単位:全体のみ人、あとは%) 全体 全体 男性全体 性別/年 代 女性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 20~29歳 30~39歳 40~49歳 300 150 50 50 50 150 50 50 50 その街を 通る鉄道 会社のイ メージ (○○線 沿線だか ら) 17.3 18.0 18.0 16.0 20.0 16.7 14.0 22.0 14.0 148 実際行っ テレビ、 てみて感 有名なお 友人・知 雑誌など 有名な学 この中に じた雰囲 店や施設 人等から マスコミ 校の存在 はない 気・街な の存在 聞く評判 での紹介 み 20.7 18.7 12.0 28.0 16.0 22.7 16.0 18.0 34.0 40.3 44.7 58.0 26.0 50.0 36.0 44.0 34.0 30.0 4.0 4.7 0.0 8.0 6.0 3.3 2.0 4.0 4.0 2.3 2.0 2.0 4.0 0.0 2.7 4.0 4.0 0.0 12.0 7.3 8.0 10.0 4.0 16.7 16.0 16.0 18.0 3.3 4.7 2.0 8.0 4.0 2.0 4.0 2.0 0.0 無回答 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 ウ. 住み替え意向 ● 将来の住み替え意向 将来住み替える意向を持っているのは全体の4割強である。40 歳代の女性で当分住み 替える予定はない、という回答が特に多くなっている。 近々住み替える予定 (おおよそ1年以内) 4.7% 近い将来住み替える予 定(おおよそ3年以内) 15.0% 当分住み替える予定は ない 56.0% いつかは住み替える予 定(おおよそ10年以内) 24.3% n=300 ( 単 位 : 全 体 の み 人 、 あ と は % ) 全体 全体 男性全体 2 0 ~ 3 0 ~ 4 0 ~ 性別/ 年代 女性全体 2 0 ~ 3 0 ~ 4 0 ~ 300 150 50 50 50 150 50 50 50 2 9 歳 3 9 歳 4 9 歳 2 9 歳 3 9 歳 4 9 歳 149 近い将来 いつかは 近々住み 住み替え 住み替え 替える予 当分住み る予定 る予定 定(おお 替える予 (おおよ (おおよ よそ1年 定はない そ3年以 そ10年以 以内) 内) 内) 4.7 4.7 2.0 12.0 0.0 4.7 10.0 4.0 0.0 15.0 16.7 22.0 10.0 18.0 13.3 18.0 16.0 6.0 24.3 26.0 34.0 26.0 18.0 22.7 24.0 22.0 22.0 56.0 52.7 42.0 52.0 64.0 59.3 48.0 58.0 72.0 無回答 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 ● 住み替えたい住宅 住み替えたい住宅としては一戸建(持ち家)という回答が最も多い。特に、30・40 歳代の男性は5割以上が一戸建(持ち家)と回答している。 その他 1.5% マンション・集合住宅 (賃貸) 28.0% 一戸建(持ち家) 45.5% マンション・集合住宅 (持ち家) 21.2% n=132 一戸建(賃貸) 3.8% (単位:全体のみ人、あとは%) 一戸建 (持ち 家) 全体 全体 男性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 性別/ 年代 女性全体 20~29歳 30~39歳 40~49歳 132 71 29 24 18 61 26 21 14 150 45.5 47.9 34.5 58.3 55.6 17.3 42.3 47.6 35.7 マンショ マンショ 一戸建 ン・集合 ン・集合 (賃貸) 住宅(持 住宅(賃 ち家) 貸) 3.8 2.8 6.9 0.0 0.0 2.0 11.5 0.0 0.0 21.2 16.9 17.2 8.3 28.0 29.6 41.4 25.0 10.7 16.7 10.7 19.2 28.6 35.7 26.9 23.8 28.6 27.8 その他 1.5 2.8 0.0 8.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 無回答 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 ● 住み替えの際重視する事項 住み替えの際重視する事項を 100 点満点のポイントを配分する形で回答していただい た。それによると、最も多くのポイントを集めているのが分譲価格/家賃であり、以下僅 差で通勤の便利さ、買い物の便利さが続いている。 0 500 1,000 1,500 子育て環境 2,000 1,441 買い物の便利さ 2,300 通勤の便利さ 2,322 子供の通学の便利さ 766 1,228 緑や公園などの周辺環境 分譲価格/家賃 2,360 両親など親類の家との近さ 723 治安の良さ その他 2,500 1,958 102 N=132 151 (2) 高齢期の住まい方、暮らし方に関するアンケート ① 調査概要 対象…堺市内に在住の 50 歳以上の男女 300 名 内容…高齢期における、住宅の形状や立地条件・周辺環境に関する意向を把握する。 ② 調査結果 ア. 回答者の属性 ● 年齢 50 歳代前半が最も多く、全体の4割、50 歳代で全体の6割以上を占める。 70~74歳 4.0% 75歳以上 2.0% 65~69歳 10.0% 50~54歳 40.3% 60~64歳 19.3% 55~59歳 24.3% n=300 ● 現在の住宅の形状 一戸建(持ち家)という回答が最も多く、賃貸を含めるとおよそ6割が一戸建てに居 住している。 その他 3.0% マンション・集合住宅 (賃貸) 17.3% 一戸建(持ち家) 56.3% マンション・集合住宅 (持ち家) 20.3% n=300 一戸建(賃貸) 3.0% 152 ● 家族構成 夫婦と子どもの核家族世帯が最も多いが、夫婦のみという世帯も4分の1を超えてい る。65 歳以上では夫婦のみ、という家庭が5割を超えている。 夫婦とあなたまたは配 偶者の親(あなたが夫 か妻) 4.3% 一人暮らし(独身・単身 赴任) 9.3% 子夫婦と同居 0.7% その他 7.7% 夫婦と子供と親(三世 代同居:あなたが夫か 妻) 7.0% 夫婦のみ 26.3% 夫婦と子供(あなたが 夫か妻) 44.7% n=300 (単位:全体のみ人、あとは%) 夫婦と子 一人暮ら 夫婦と子 供と親 し(独 供(あな (三世代 全体(人) 夫婦のみ 身・単身 たが夫か 同居:あ 赴任) 妻) なたが夫 か妻) 性別 年代 全体 男性 女性 65歳未満 65歳以上 300 150 150 252 48 9.3 7.3 11.3 9.5 8.3 26.3 27.3 25.3 21.0 54.2 44.7 50.7 38.7 48.8 22.9 夫婦とあ なたまた は配偶者 子夫婦と の親(あ 同居 なたが夫 か妻) 7.0 7.3 6.7 7.5 4.2 4.3 2.7 6.0 4.8 2.1 0.7 1.3 0.0 0.4 2.1 その他 7.7 3.3 12.0 7.9 6.3 無回答 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 ● 年収 300 万円以上~600 万円未満の層が最も多い。次いで 300 万円未満、600 万円以上~900 万円未満の順となっている。 1200万円以上 5.3% 900万円以上~1200万 円未満 14.0% 300万円未満 22.7% 600万円以上~900万 円未満 22.0% 300万円以上~600万 円未満 36.0% n=300 153 イ. 移動の状況 ● 最寄りの駅までの移動手段 最寄りの駅までの移動手段は徒歩が最も多く、6割を超えている。65 歳以上になる と、バスという回答も多くなっている。 その他 0.7% タクシー 0.3% マイカー 4.7% バス 13.7% 徒歩 63.0% 自転車 17.7% n=300 (単位:全体のみ人、あとは%) 全体(人) 性別 年代 全体 男性 女性 65歳未満 65歳以上 徒歩 300 150 150 252 48 63.0 63.3 62.7 64.3 56.3 自転車 17.7 13.3 22.0 18.3 14.6 バス マイカー タクシー 13.7 19.3 8.0 11.1 27.1 4.7 2.7 6.7 5.2 2.1 0.3 0.0 0.7 0.4 0.0 その他 0.7 1.3 0.0 0.8 0.0 無回答 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 ● 最寄りの駅までの所要時間 最寄り駅までの所要時間は5~10 分未満が最も多く、全体のおよそ9割が 15 分未満 と回答していることになる。 15分以上 7.7% 5分未満 18.7% 10~15分未満 25.7% 5~10分未満 48.0% n=300 154 ● 買い物や近所への外出に用いる移動手段 自転車、マイカー、徒歩の順となっている。年代別に大きな差はないが、男性のマイ カーという回答率が女性に比べて特に高くなっている。 その他 3.0% タクシー 0.0% 徒歩 24.0% マイカー 34.3% 自転車 38.3% n=300 バス 0.3% (単位:全体のみ人、あとは%) 全体(人) 性別 年代 全体 男性 女性 65歳未満 65歳以上 300 150 150 252 48 徒歩 自転車 24.0 23.3 24.7 23.0 29.2 バス 38.3 31.3 45.3 39.3 33.3 マイカー タクシー 0.3 0.0 0.7 0.0 2.1 34.3 44.7 その他 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 24.0 34.1 35.4 3.0 0.7 5.3 3.6 0.0 無回答 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 ● 車の運転状況 車の運転状況は、運転する、という回答がおよそ3分の2を占めており、男性では 85.3%に達している。年代別に大きな差異は見られない。 したことがない 22.0% 以前はしていたが、現在は していない 12.0% する 66.0% n=300 (単位:全体のみ人、あとは%) 全体(人) 性別 年代 全体 男性 女性 65歳未満 65歳以上 する 300 150 150 252 48 66.0 85.3 46.7 65.9 66.7 155 以前はし ていた したこと が、現在 がない はしてい ない 12.0 10.7 13.3 11.5 14.6 22.0 4.0 40.0 22.6 18.8 無回答 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 ● 車の運転をいつまで続けるか 70 歳までと 75 歳までという回答が多く、全体としては8割近くが 75 歳まで運転を続 け、以降やめるつもりと回答している。女性は 65 歳まで、という回答が多い。 65 歳以上になると、75 歳まで、76 歳以上という回答が特に多くなっており、実際に 70 歳を迎えたり、近づいたりすると、もう尐し運転を続けたいと考えている人が多いこ とがわかる。 60歳まで 4.7% 50歳以前まで 10.7% 76歳以上 20.1% 65歳まで 14.1% 75歳まで 19.2% 70歳まで 31.2% n=234 (単位:全体のみ人、あとは%) 全体(人) 性別 年代 全体 男性 女性 65歳未満 65歳以上 300 150 150 195 39 50歳以前 60歳まで 65歳まで 70歳まで 75歳まで 76歳以上 まで 10.7 5.6 18.9 9.5 2.1 4.7 2.1 8.9 4.0 2.1 156 14.1 6.9 25.6 13.1 31.2 33.3 27.8 26.2 0.0 14.6 19.2 22.2 14.4 11.9 31.3 20.1 29.9 4.4 12.7 31.3 無回答 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 ウ. 買物の状況 普段の買い物を行う場所(手段)を、全体を 100 点満点として頻度によって配分して 回答していただいた。食料品や日用品だけを扱う中小規模のスーパーという回答が最も 多く、次いで大型スーパーという回答が多い。インターネットリサーチのモニターとい う属性の要因も考えられるが、インターネットが商店街という回答を上回っている。 0 2,000 コンビニ 4,000 6,000 8,000 10,000 1,992 商店街 845 食料品や日用品だけを扱う 中小規模のスーパー 11,365 大型スーパー 9,779 1,862 百貨店 生協 スーパーの宅配 インターネット その他 12,000 2,419 299 880 N=300 559 157 エ. 高齢期の住まい方 ● 住まいへの不安(複数回答) 家がバリアフリーになっていない、という回答が最も多く、特に不安はない、という 回答が次に多い。65 歳以上になると、家屋や庭の手入れが大変、という回答が多くなっ ている。 0% 近所に坂道が多く、外出が体力的にきつくなる 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 12.0 家がバリアフリーになっていない 39.3 公共交通の便が悪く、マイカーに頼っているが、自分や配 偶者がいつまで運転できるか不安 16.3 商業施設や医療施設が近所にない 11.3 家屋や庭の手入れが大変 21.7 子供が独立すると部屋をもてあます 10.7 19.3 防犯上の不安 その他 8.7 特に不安はない 29.0 無回答 0.0 (単位:全体のみ人、あとは%) 全体 性別 年代 全体 男性 女性 65歳未満 65歳以上 300 150 150 252 48 公共交通 の便が悪 く、マイ 近所に坂 カーに 道が多 家がバリ 商業施設 子供が独 頼ってい 家屋や庭 く、外出 アフリー や医療施 立すると 防犯上の るが、自 の手入れ が体力的 になって 設が近所 部屋をも 不安 分や配偶 が大変 にきつく いない にない てあます 者がいつ なる まで運転 できるか 不安 12.0 14.7 9.3 10.7 18.8 39.3 38.7 40.0 38.5 43.8 16.3 20.0 12.7 15.9 18.8 158 11.3 15.3 7.3 11.5 10.4 21.7 22.7 20.7 19.4 33.3 10.7 12.7 8.7 10.7 10.4 19.3 16.7 22.0 17.9 27.1 その他 8.7 8.7 8.7 8.7 8.3 特に不安 はない 29.0 29.3 28.7 29.4 27.1 無回答 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 ● 転居の意向 ずっと今の家に住み続ける予定、という回答は 42.7%であり、6割近くが既に転居、 ないし今後転居を検討していることが分かる。ただ、65 歳以上では、ずっと今の家に住 み続ける予定、という回答が3分の2を占めている。 高齢期に備えて既に転 居した 2.7% 今後転居する可能性が 高い 11.3% 高齢期のいかんにかか わらず、ずっと今の家に 住み続ける予定 42.7% 今後転居するかもしれ ない 43.3% n=300 (単位:全体のみ人、あとは%) 全体 性別 年代 全体 男性 女性 65歳未満 65歳以上 300 150 150 252 48 高齢期の いかんに 高齢期に 今後転居 今後転居 かかわら 備えて既 する可能 するかも ず、ずっ に転居し 性が高い しれない と今の家 た に住み続 ける予定 2.7 0.7 4.7 2.4 4.2 159 11.3 10.7 12.0 12.3 6.3 43.3 38.7 48.0 47.2 22.9 42.7 50.0 35.3 38.1 66.7 無回答 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 ● 転居のきっかけ 転居のきっかけとなりそうな事項としては、自分自身の体力・体調・健康という回答 が最も多く、次いで一戸建ての維持が大変、子どもの独立、という順で回答が多くなっ ている。 0 20 40 一戸建ての維持が大変 60 80 100 120 1位 2位 3位 郊外生活が不便 車の運転をやめる/やめた 両親の介護 配偶者の介護 配偶者との死別 子供の独立 子世帯との同居・近居 病気・リハビリなどの通院のため 自分自身の体力・体調・健康 N=172 160 ● 転居の際の不安(複数回答) 転居の際の不安としては、購入資金の調達、という回答が最も多く、次いで新しい住 まいでの近所づきあい・人間関係、自分や家族の体力・体調・健康の順となっている。 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% もとの住まいの扱い(良い条件で売却・賃貸できるか、子供 にうまく継承できるか、など) 21.5 もとの住まいへの愛着 16.3 購入資金の調達 48.8 自分や家族の体力・体調・健康 32.0 新しい住まいでの近所づきあい・人間関係 33.1 その他 1.2 特に不安はない 16.9 無回答 0.0 (単位:全体のみ人、あとは%) 全体 性別 年代 全体 男性 女性 65歳未満 65歳以上 172 75 97 156 16 もとの住 まいの扱 い(良い 条件で売 自分や家 却・賃貸 もとの住 購入資金 族の体 できる まいへの の調達 力・体 か、子供 愛着 調・健康 にうまく 継承でき るか、な ど) 21.5 25.3 18.6 19.9 37.5 16.3 17.3 15.5 16.0 18.8 48.8 54.7 44.3 49.4 43.8 161 32.0 33.3 30.9 32.7 25.0 新しい住 まいでの 近所づき あい・人 間関係 33.1 25.3 39.2 34.0 25.0 その他 1.2 0.0 2.1 1.3 0.0 特に不安 はない 16.9 13.3 19.6 16.7 18.8 無回答 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 ● 転居において重視する要因 転居において重視する要因について、100 点満点を配分する形で回答していただい た。買い物の便利さ、という回答が最も点数が高く、次いで医療・介護施設への近さ、 駅への近さ、住居内のバリアフリーの順となっている。 0 1000 2000 2,945 駅への近さ 近所での移動のしやすさ (坂道が尐ない、歩いて安全など) 1,625 医療・介護施設への近さ 3,385 1,525 子世帯など親類の家との近さ 700 買い物の便利さ その他 4000 2,610 住居内のバリアフリー 友人・知人の家との近さ 3000 3,705 705 N=172 162 ● 転居しない理由(複数回答) 転居しない理由としては、現在の家に愛着がある、という回答が最も多く、次いで転 居する経済的余裕がない、という回答が多い。 0% 10% 20% 30% 40% 50% 現在の家に愛着がある 60% 70% 80% 53.9 現在住む地域に愛着がある 37.5 転居する経済的余裕がない 44.5 転居先で新たに近所づきあいするのが煩わしい 21.9 あてはまるものはない 10.9 無回答 0.0 (単位:全体のみ人、あとは%) 全体 性別 年代 全体 男性 女性 65歳未満 65歳以上 128 75 53 96 32 転居先で 新たに近 現在の家 現在住む 転居する あてはま 所づきあ に愛着が 地域に愛 経済的余 るものは いするの ある 着がある 裕がない ない が煩わし い 53.9 57.3 49.1 49.0 68.8 37.5 33.3 43.4 34.4 46.9 163 44.5 50.7 35.8 47.9 34.4 21.9 24.0 18.9 25.0 12.5 10.9 9.3 13.2 11.5 9.4 無回答 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 90% 100% 4.人口の維持・増加を目指すための施策の検討 これまでに行った人口推計結果や各種事例調査結果からまとめとして、人口の維持・ 増加を目指すための施策の検討を行った。施策については、いずれも個別に実態調査や 堺市の現行制度の確認が必要であり、その上で施策としての実現性や実施可能な範囲の 絞り込みが必要である。 (1) 高齢者増加への対応 本調査を通じて、堺市においては今後急速に高齢化が進み、南区などでは世帯为が 70 歳以上の世帯数が、2035 年には 2005 年と比較して 1.5~2倍になると見込まれている。 これに伴って、地域の購買力が低下し、当該地域を商圏とするスーパーやニュータウ ン内の近隣センターなどの事業が成立しなくなる可能性も想定されている。買い物の利 便性は、アンケート結果にもあったように、居住地の選択をする際の最も重要な要件の 一つであり、スーパーの撤退や近隣センターの商業機能の低下はそのまま生活利便性の 低下につながる。このような中で、人口を維持し、地域コミュニティの維持を図ってい くためには、高齢期においても住み得る地域として、必要な生活利便性を確保していく 必要がある。 生活利便性の確保の方向性としては、大きく分けて2つ考えられる。自家用車の運転 などが困難になる高齢者が増加すると想定されることに対して、家に居ながらにして必 要な生活利便性を享受できるよう対策を進める考え方と、自家用車に頼らなくても外出 しやすいまちづくりを進める、という考え方である。この2つを同時に進め、うまく組 み合わせることにより、高齢化社会における地域の生活利便性を確保することで、高齢 者の居住困難による転出が進み、地域の人口が加速度的に減尐する、といった事態を防 ぐことが求められる。なお、高齢化の進展は地域によって違いがあり、各種サービスの 提供エリアが異なる事も考慮の上、地域特性に合わせメリハリのある展開が必要と考え られる。 ① 在宅での生活利便性の確保 買い物代行や宅配サービスについては、全国ですでに様々な事業者がサービスを展開 している。その中には、事例のように高齢者の安否確認といった福祉的要素が追加され ているものもある。このような取り組みをブラッシュアップし、生活利便性の確保とと もに、自宅の中で高齢者が孤立しない福祉制度を効果的・効率的に作り上げていくこと が求められる。 ② 高齢者が外出しやすいまちづくり 高齢者が外出しやすいまちとは、高齢者が自宅に引きこもることなく、自ら気軽に外 出できる状況にあること、また出かけようと思える機会や場所があることといえる。つ まり、移動手段の確保を進めるとともに、高齢者が訪れたくなる、また訪れる必要のあ る場所が移動しやすい場所に確保されているということである。 164 ア. 移動手段の確保 介護タクシーやコミュニティバス、買物バス等の運行事例が各地にみられるが、市域 が広い堺市においては、地域の実情(高齢化率、地形、公共交通機関の状況等)に応じ て様々な手段を組み合わせていくことが求められる。また、老朽化した施設のバリアフ リー化などは求められる喫緊の課題と言える。このほか、高齢者の外出を介助・支援す るサービスが、NPOやボランティア団体などによって多く提供されることなどが求め られる。 イ. 高齢者が訪れやすい地域の拠点の確保 高齢者が訪れたくなる、また訪れる必要のある場所を確保するため、地域における施 設等の配置として、買物機会の多い近隣の小規模スーパーの周辺に高齢者が普段から通 院する傾向の強い医療機関の誘致・誘導を図ること、また住民同士が触れ合える広場・ 集会所・喫茶店等がスーパーや医療機関に隣接してある状況を整備することが求められ る。このような「高齢者が出かけたくなる場所」をつくることで、高齢者の生活の質が 維持されるとともに、高齢化社会においても一定の人口が維持される一助になると考え られる。 本調査での「高齢期の住まい方、暮らし方に関するアンケート」では、高齢期に向け た転居において重視する要因として、買い物の便利さに次いで、医療・介護施設の近さ が挙げられており、商業施設の医療施設の近接は高齢化社会における地域拠点のあり方 として検討に値するといえよう。また、そのような地域の拠点づくりのビジョンを示す ことにより、小規模スーパー等の事業者に事業の維持を説得力を持って要請していくこ とが可能といえる。なお、こういった施策は、小規模スーパー等の事業者単独の責に帰 すものではなく、地域住民や行政も参加して練り上げていくものであり、地域住民の参 加意欲の醸成を高めるために、事例にもあるように住民も出資するような方策も有効と 考えられる。 (2) 若年層の転出抑制 本調査で見てきたように、大規模な事業所の立地は地域における雇用を増やし、住宅 建設を促して人口の社会増(または社会減の縮小)をもたらす一定の効果があるといえ る。そのため、堺市における液晶パネル・太陽電池および関連産業の集積においても一 定の人口の社会増をもたらすと考えられる。また、大規模な事業所の進出は、若年層の 雇用にも有益であり、若年層の転出抑制効果がみられることも調査の中で明らかになっ た。地域の教育機関を通じた人材の供給の仕組みを整備することで、地域と大規模な事 業所との関係を深め、この関係を長期永続的なものとしていくことで、地域と事業者の 双方にメリットがあるようにしていくことが重要である。 このような取組の事例として福岡県の事例があり、最近は姫路市でも類似の動きが見 られている。堺市に所在する産業に合わせて、大学の学科の充実あるいは学科新設を行 い、地元企業の雇用情報提供やマッチングサービスを行うなど、就学~就業が地元内で 完結するような仕組みの充実も必要であろう。 165 (3) ファミリー層の誘導 大規模な事業所が立地した地域では、20・30 歳代の転入増という現象が見られる地域 があるが、家族を持たない独身者や、家族がいても単身赴任で居住するケースが多いこ とも想定される。そのような人たちを対象とした単身者向けマンションが増えると、地 域全体の人口構造に偏りが生じることも懸念される。 そのため、大規模な事業所における従業者に対して、堺市で家族とともに居住するよ う働きかけることが必要である。具体的には良質な教育環境の形成とその周知、子育て 支援の充実、ファミリー向けの物件の紹介などが考えられる。 一方で住宅開発に際しても、単身者向けの物件に偏ることのないよう、本調査におけ る府中市の事例で紹介したような、一定のルール化などが求められるだろう。 また、既存の住宅地について、ニュータウンなど一時期に大規模に開発された地域で は、世帯の年齢構成が偏り、急速に高齢化が進むなどの事態が生じている。転入・転出 自体が 30 歳代までの若い世代において発生することが多いため、大規模に開発される 地区においてはどうしても一定の年齢層の偏りが生じてしまう側面があるといえる。そ のため、単身者向け、ファミリー向け、バリアフリー化対応などの高齢者向けといった 住宅の種類の多様化を促すと同時に、市域全体でバランスよく市街地が更新されていく ような開発の誘導が必要といえる。 (4) 堺市における住工混在問題への対応の方向性の検討 住工混在問題は、市内に存在する工場の存在をどう考えるかによって、対応の方向性 が大きく変わってしまう。市内に存在する工場が雇用をもたらす場あるいは各種の事業 機会をもたらす場と考えれば、大変有益なものである。特に雇用をもたらすという意味 では、若年層の流出を抑制するという点でも、これらの扱いは重要になっている。この ため、ここでは住工共生というスタンスで以下の内容を考えてみた。 堺市では、住工混在問題を解消し、良好な住環境及び操業環境を確保するため、建築 基準法上の規制や住工混在等により生産活動に支障をきたしている工場が市内の工業 専用地域又は工業地域へ移転しようとする場合、移転のための必要な資金の融資及びそ れに伴う利子補給を行ってきた。また、大阪府産業集積促進税制の適用される地域もあ る。 これらの施策により、工場の適正配置の推進が図られてきたが、特に小規模な事業所 の中には、財政基盤が弱く、移転や公害軽減用設備の導入が困難なところがあると考え られる。小規模事業所の操業環境を確保するための施策としては、小規模事業所向け補 助・融資制度の導入のほか、堺市においても以前検討された工場アパートの建設等が考 えられる。また、住宅の建設が既にある程度進んでいる工場集積地においては、公害軽 減用設備の導入促進等によりハード面の環境を整えるだけではなく、工場为の地域活動 への参加の支援や、住民と工場为の協議の場の設置等の住工交流を推進することによっ て、住民と工場の相互理解を深めていくことが望ましい。 住工共生のためには、あらかじめ工場集積地の新築住宅購入者に対し、工場操業時の 166 状況等について情報を提供することが重要であり、開発業者による入居者への周知を徹 底させる必要がある。工場集積地における住宅開発について、市への事前届出あるいは 市との事前協議を義務付けることも、トラブルの未然防止につながると考えられる。 (5) 総合的な施策実施が可能な体制の構築 上記において検討してきた施策実施は総合的な視野が求められるものが多い。例え ば、宅配サービスに見守りサービスなどの福祉的な視点を導入する際には、福祉施策 と、商業振興策の両方の視点が求められる。高齢者に対する支援という視点だけでな く、新たなサービス形態を開拓する事業者(宅配+見守りサービス実施事業者)を育て るという視点が加わることによって、より効率的・効果的なサービスの展開が期待され る。高齢者の移動については福祉施策と交通政策のより一層の連携が必要であろう。ま た、若年層の転出抑制やファミリー層の誘導については、産業政策と都市計画・まちづ くり、また教育施策とも関連してくる。住工混在から共生に導く施策についても産業政 策・都市計画・環境政策といった複合的な視点が求められる。 急速な高齢化を踏まえつつ、人口の維持・増加を図る施策を展開するためには、施策 目的とその関連施策を総合的に捉え、様々な部署が連携して取り組む体制を構築するこ とが求められる。 以上 167