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5月30日 FX/CFDモーニング・コメント -30日の市場展望
GFT 東京支店 FX.CFD レポート 2012 年 5 月 30 日 5 月 30 日 本日の為替見通し ポイント 明日 31 日は、アイルランドの新財政協定を問う国民投票が控えている。 米中堅格付け会社のイーガン・ジョーンズ・レーティング社が、スペインの格付けを「BB-」→「B」に引き下げた。 大手格付け会社に先行 して動くと定評のあるこの会社は、今年の 4 月下旬と先週、2 度に渡りスペインの格付けを引き下げている。 3 度目の正直なのか、先の 2 回の引き下げでは市場へのインパクトは極めて限定的で、EUR 売りの動きも弱かったが、今回は EUR をはじ めリスク資産は一時売り圧力を強めていた。 イーガン・ジョーンズ社は、今年 1 月 18 日にドイツの格付けを「AA」→「AA-」に引き下げて いたことを思い出すが、ギリシャの再選挙とユーロ残留の不透明感と、最近のスペインの金融不安を予測していたのだろうか? ローチ・エール大学教授は、ギリシャのユーロ離脱に関しては、最終的な判断は政治的決断で、欧州当局もユーロ圏維持のため可能な限 りの手段を講じるが、「スペインは間違いなく大き過ぎてつぶせない存在で、大き過ぎて救えない存在」と、警戒感を強めている。 スイス UBS の最高投資責任者は、スペインの銀行の状況は政府の認識より悪化しており、ECB が支援を開始するまで悪化が続く可能性が あり、1000 億ユーロ超の資本増強が必要と語っている。 そんな中で明るい材料もあった。 欧州委員会は経済戦略を 30 日に発表するとのことで、EU 加盟国 27 カ国に具体的な提言を行い、経済 戦略は 6 月の EU 首脳会議で承認され各国は実施を義務付けられとある。 また、欧州委員会は銀行救済の法案を 6 月 6 日に提示し、銀行への課税から預金の 1%相当を徴収し、資金は準備基金として保管し、破 綻銀行への融資や保証で提供するとのこと。 昨日の海外市場では ECB がユーロ圏銀行の支援策を発表するとのウワサが広まっていた。 市場は、通貨ユーロに対して警戒感を強めているが、AUDUSD、NZDUSD や USDCAD はそれぞれ安値圏で推移ながら、対ドルで売りの 流れは弱まり、一部のテクニカル分析では先週末から反転の兆しを示しており、AUDJPY、NZDJPY や CADJPY でも同じ様な兆候を示し ている。 通貨ユーロだけが市場全体のドル買いをサポートしているが、アジア市場だけの材料を見れば、今日発表の豪小売売上高が、仮に強け れば新たな動きを始める可能性も高くなる。ユーロ安によって、他の通貨の動きを難しくしている流れに変化を生じさせることができるか、非 常に興味深い。 円は、安全資産の部類に属することは間違いないと思われるが、安全資産高は永遠に続く事はなく、永遠の円高もいつかは変わる運命に あるが、勿論、それがいつかはわからない。 最近の米株高や債券高を見れば、結果として安全資産は米国に避難しており、ユーロ買いと 円買いは公的な資金やリパトリだけにならないことを願いたい。 現実に目を向けると、USDJPY は 79 円台の安定相場が続きそうで、短期 取引の通貨としての関心が薄らいできているのは、残念。 本日の重要な経済指標 発言・その他 ◎発言・その他 00:00 ドラギ ECB 総裁が講演(ブリュッセル) 02:20 フィッシャー・ダラス連銀総裁(講演) 02:30 ダドリーNY 連銀総裁(ブリーフィングに参加) 05:30 ローゼングレン・ボストン地区連銀総裁(講演) ◎注目の経済指標 10:30 豪小売売上高 10:30 豪小売売上高 17:30 英住宅ローン承認件数 18:00 ユーロ圏消費者信頼感、景況感指数、サービス業、業況指数 23:00 米中古住宅販売仮契約 本日の主な経済指標と発表予定 7:45 10:30 16:00 17:30 17:30 18:00 18:00 18:00 20:00 21:30 23:00 NZD AUD CHF GBP GBP EUR EUR EUR USD CAD USD 4 月 住宅建設許可=前月比予想-10.0% 前回 19.8% 4 月 小売売上高=前月比予想 0.2% 前回 0.9% 5 月 KOF スイス先行指数=予想 0.40 前回 0.40 4 月 消費者信用残高=予想 3 億ポンド 前回 4 億ポンド 4 月 住宅ローン承認件数=予想 5 万件 前回 4.99 万件 5 月 消費者信頼感=予想-19.3 前回-19.3 5 月 景況感指数=予想 91.9 前回 92.8、サービス業=予想-2.8 前回-2.4、製造業=予想-10.2 前回-9.0 5 月 業況指数=予想-0.67 前回-0.52 MBA 住宅ローン申請指数 4 月 鉱工業製品価格=予想 0.1% 前回 0.2%、原材料価格指数=前月比予想-2.0% 前回-1.6% 4 月 中古住宅販売仮契約=前月比予想 0.0% 前回 4.1%、前年比予想 22.0% 前回 10.8% pg. 1 GFT 東京支店 FX.CFD レポート 2012 年 5 月 30 日 ====================================================================================================== EURUSD・EURJPY・USDJPY のマーケット・レベル EURUSD(日足)=25 日指数移動平均線は 1.2809 で、この線を上限に売り継続。DOPup=1.2737、DOPdn=1.2290 で売り継続。スロー・ ストキャスティックは%K=8.36、%D=11.17、売り継続だが買い変化兆しあり、ベースは売られ過ぎゾーン。上値のポイントは 1.2574、 1.2630、下値のポイントは 1.2427、1.2294。予想レンジは 1.2430~1.2580。 EURJPY(日足)=25 日指数移行平均線は 102.50 で、この線を上限に売り継続。DOPup=102.70、DOPdn=97.56 で売り継続。スロー・スト キャスティックは%K=12.99、%D=15.37、売り買い交錯で不透明だがトレンドの強い下げ継続、ベースは売られ過ぎゾーン。上値のポイ ントは 100.15、100.90、下値のポイントは 98.93、97.56。予想レンジは 97.70~100.00。 USDJPY(日足)=25 指数移動平均線は 80.01 で、この線を上限に売り継続。DOPup=81.28、DOPdn=78.42 で買いを継続。スロー・スト キャスティックは%K=43.29、%D=41.26、売り買い交錯しサインは判断できず、ベースはニュートラルゾーン。上値のポイントは 79.95 , 80.01、80.54、下値のポイントは 79.09、78.99、78.39。 予想レンジは 79.10~80.10。 ======================================================================================================== 本日の CFD 見通し Spot.WTI と Spot.Gold のマーケット・レベル ポイント ギリシャ再選挙とユーロ離脱の有無、そして、スペインの金融不安にリスク回避の動きが続 いている。特に新興市場国から本国への資金の引き上げや米国への資金シフトが続き、 中銀は自国通貨安に苦慮している中、ドル高の流れも加わり、積極的にリスク資産への投 資は引き続き難しくなっている。 先日発表された、中国金協会が発表したデータでは、 マーケット・レベル 2011 年中国の金消費は 190 トン上昇し 761 トンに拡大。 宝飾品は 28%上の 456.7 トンに 拡大。ゴールドバーは 51%増の 213.9 トンに急拡大、金貨は 25%増の 20.8 トンに拡大し ているが、最近の中国の景気拡大ペースの縮小に今年に入ってからは金需要が弱まって いることが推測される。 ◎Spot.WTI(Light Crude Oil) EMA は 95.35 で売りの相場は変わらずだが、ストキャスティクスは買いに変化しており、上 昇も期待される。しかし、ディナポリ・オシレーター・プレディクターは売りを継続し、全体的 な売りの流れに大きな変化は見られない。原油価格は過去 4 日間に渡り、大枠 90~92 の レンジで推移し、次の動きのエネルギーを蓄積している可能性があり、88.89~93.31 のレ ンジを抜け出した方向に動きやすくなっている。 ◎Spot.Gold EMA は 1592.81 で売りの相場は変わらず、ストキャスティクスは弱いながらも売りへ変化 し、ディナポリ・オシレーター・プレディクターは買いから売りへ変化しており、ややベアな センチメントが強まっている。1526.9 ~1592.81 のレンジを抜け出した方向に動きやすくな っている。 Spot.WTI(Light Crude Oil)(.WTI 日足)=25 日指数移動平均線は 95.35 で、この線を上限に売りがっ継続。DOPup=94.56、DOPdn= 86.13 で弱い売り継続。スロー・ストキャスティックは%K=30.73、%D=224.23 で買い継続、ベースは売られ過ぎゾーン。上値のポイントは 91.77、93.31、下値のポインは 90.82、89.79、88.89。 予想レンジは 88.90~91.80→93.30。 Spot.Gold(.GOLD 日足)=25 日指数移行平均線は 1592.81、この線を上限に売り継続。DOPup=1611.67、DOPdn=1482.57 で売りへ変 化。 スロー・ストキャスティックは%K=48.23、%D=50.56 で買いを継続、ベースはニュートラルゾーン。上値のポイントは 1582.1、 1592.81、下値のポイントは 1547.9、1526.9。 レンジ予想は 1550~1590。 pg. 2 GFT 東京支店 FX.CFD レポート 2012 年 5 月 30 日 ======================================================================================================== 5 月 29 日の海外市場の動き 日経平均株価 8,657.08 63.93 0.74%、 上海総合 2,389.64 28.27 1.20%、 NY ダウ 12,580.69 125.86 1.01%、 1.16%、 英 FTSE 5,391.14 34.80 0.65%、 .GOLD 1,554.70 -18.70 -1.19%、 .WTI 90.87 -0.24 -0.26%。 独 DAX 6,396.84 73.65 アジア市場は、朝方発表された日本の失業率が弱く、弱い米株先物に、USDJPY は一時円売りに傾いたが、株価の上昇と共に値を戻し 79.40~65 の狭いレンジで推移。朝方には EURUSD は 1.25 を試したが安値は 1.2509 で失敗、AUDUSD は 0.9800 割れを試したが安値は 0.9802 で失敗、 他の主要通貨やリスク資産も、株価に連動した動きが強く、中国株の上昇に値を戻し買いの流れが続いた。 欧州市場は、AFR 紙が「中国は大規模な景気刺激策を検討」と報道、スペイン政府は地方政府債務支援に向け 6 月 1 日に新たなメカニズムの導 入を発表し、EURUSD は 1.2574 まで買われ、AUDUSD も一時 0.9897 まで上昇し、リスク資産の買いが強まったが、新華社が「中国は更なる景気 刺激策を検討せず」との報道や、EURUSD+AUDUSD+リスク資産が下落。ノボトニー・オーストリア中銀総裁は債券購入の再開は討議されてい ないとの報道に、アジア中銀の売りに 1.2520 台まで値を下げた。欧州株は上昇から始まり、徐々に値を下げ、債券市場は、前日とほぼ同じ水準で 推移したが、スペイン 10 年債利回りは上昇、ドイツ 10 年債利回りは過去最低の 1.347%まで低下した。独消費者物価指数・速報は前年比 1.9%と 4 月 2.1%から低下し、昨年 12 月来で初めて 2.0%を下回った。 米国市場では、3 連休明けの動きが注目された。S&P/ケース・シラー総合 20、CB 消費者信頼感指数、ダラス連銀製造業活動指数は共に弱い結 果となったが、NY ダウは高値 12611.34 まで一時 1.5%近く上昇するなど、米株は堅調に推移し、為替相場も大きな変動もなく EURUSD は大枠 1.2520~50 で推移し AUDUSD は 0.9880 近くまで上昇した。しかし、日付が変わった直後に、中堅の米格付け会社のイーガン・ジョーンズがスペイ ンの信用格付けを(BB-)→(B)に、またしても引き下げ相場が急変した。EUR 売りの流れを加速させ、EURUSD は 1.25 のビックポイントをブレーク し一時 1.2461 まで下落。1.2450 のオプションバリアを前にようやく下げ止まったが、1.25 台の戻りも重くなった。AUDUSD も 0.9860 台→0.9800 ま で下落したが、0.98 のビックポイントをなんとか死守。スペインの銀行の資金調達懸念で金融不安は強まり、ギリシャ再選挙・ユーロ離脱の可能性 の有無で不安定な EUR は、さらに不安材料が強まったが、スペイン 10 年債利回りは、欧州市場の 6.464%をピークに米国市場では一時 6.372% まで低下している。 USDJPY OPEN 79.46 → HI 79.63 → LOW 79.36 → CLOSE 79.48 アジア市場は 79.46 で取引が始まり、弱い米株先物と予想を上回る失業率に一時 79.63 まで上昇したが、安全資産としての円買いの流れは強く、 79.50 を割り込み 79.41 まで下落、午後に入り、中国株は強く日経平均株価も買いが強まると 79.51 まで再びドルの買い戻しが強まった。欧州市場 に入り、大枠 79.45~50 の狭いレンジから一時 79.59 まで買い進まれ上値を試動きが続いた。米国市場では、70.50 超えの上値は重く、一時 79.36 まで値を下げたがものの、注目は EUR とリスク資産へ移り、大枠 79.40~55 のレンジで推移した。 EURUSD OPEN 1.2540 → HI 1.2574 → LOW 1.2461 → CLOSE 1.2501 アジア市場は 1.2540 で取引が始まり、弱い米株先物と 1.25 割れを試す動きが強く、米系ファンド勢の売りに一時 1.2509 まで値を下げたが、買い は厚く下げ止まり失敗、米株先物は上昇に転じ、中国株の買い戻しも強く、徐々に底値を切り上げ 1.2540 台まで値を戻したが、戻りも限定的で上 値の重い展開が続いた。欧州市場は、AFR 紙が「中国は大規模な景気刺激策を検討」と報道や、スペイン政府が地方政府債務支援に新たなメカ ニズムを導入と発表、株価は堅調に推移し、一時 1.2574 まで上昇したが、新華社が、中国は更なる景気刺激策を検討せず、ノボトニー・オーストリ ア中銀総裁は、債券購入の再開は討議されていないとの報道や、アジア中銀の EUR 売りの流れに、1.2521 まで下落した。米国市場に入ると、米 経済指標は弱く、一時 1.2553 まで上昇したが、欧米株価は堅調に推移し、1.2540 近辺での取引が続いた。米格付け会社のイーガン・ジョーンがス ペイン格付け引き下げに 1.25 を割り込み、1.2490、1.2475 のエキゾティック・バリアを付け 1.2461 まで急落、一時 1.25 台まで値を戻したが上値は重 くなった。 AUDUSD OPEN 0.9851 → HI 0.9897 → LOW 0.9800 → CLOSE 0.9847 アジア市場は 0.9851 で取引が始まり、弱い米株先物と EURUSD の売りに投機筋の売りが強く、0.9800 割れのストップを試し一時 0.9802 まで値を 下げたが失敗、EURUSD が下げ止まり、米株先物は上昇に転じ、中国株の買い戻しも強く、徐々に底値を切り上げ 0.9868 まで上昇した。欧州市 場は、AFR 紙が「中国は大規模な景気刺激策を検討」と報道、スペイン政府は地方政府債務支援に向け新たなメカニズムを導入と発表、株価は 堅調に推移し、0.9897 まで上昇したが、新華社が、中国は更なる景気刺激策を検討せず、ノボトニー・オーストリア中銀総裁は、債券購入の再開は 討議されていないとの報道や、EURUSD の下げに 0.9822 まで値を下げ、大枠 0.9830~50 のレンジで推移した。米国市場は、弱い米経済指標に も欧米株は堅調に推移し一時 0.9880 まで買い進まれたが、米格付け会社のイーガン・ジョーンがスペイン格付け引き下げに 0.9800 まで下落、 0.9800 を死守して一時 0.9850 台まで値を戻した。 金・原油価格 ◎Spot.WTI(Light Crude Oil) OPEN 91.14 → HI 92.15 → LOW 90.23 → CLOSE 90.87 .WTI アジア市場は 91.14 で取引が始まり、直後の 91.37 を高値に、ドル高の流れと弱い米株先物に 90.84 まで下落、株価が値を戻し上昇に転じ、 91.37 と朝の高値水準まで値を戻した。欧州市場に入っても、中国や欧州の経済刺激策や経済対策を期待し、買いの流れは強く 91.84 まで上昇し たが、ドル買い戻しの流れに 90.91 まで値を下げた。米国市場は、欧米株価は堅調に推移し、EURUSD の買い戻しや、リスク資産の買いが強まり 一時 92.15 まで上昇したが、米格付け会社のイーガン・ジョーンのスペイン格付け引き下げに 90.23 まで下落、大枠 90.50~90 のレンジで推移した。 ◎Spot.Gold OPEN 1,574.30 → HI 1,582.30 → LOW 1,547.90 → CLOSE 1,554.70 .GOLD アジア市場は 1574.3 で取引が始まり、一時 1578.8 まで上昇、ドル高の流れに 1574.3 まで下落、1576.0 台まで値を戻したが、戻りも限定 的で、大枠 1573~1576 のレンジで推移した。欧州市場は中国や欧州の経済刺激策や経済対策を期待し、欧州株は小幅上昇、スペイン 10 年債 利回りは若干上昇したが、総じて小幅値動きで、EURUSD の上昇に一時 1578.6 まで上昇したが、EURUSD の売りに 1571.1 まで下落した。米国市 場に入り、欧米株価は堅調に推移し、リスク資産の買い戻しが強まり、1582.3 まで上昇したが、米格付け会社のイーガン・ジョーンのスペイン格付け 引き下げにドル全面高となり、1547.9 まで下落し一時 1557 台まで値を戻した。 pg. 3 GFT 東京支店 FX.CFD レポート 2012 年 5 月 30 日 ======================================================================================================== 前日の主な発言・出来事 EUR EUR EUR EUR EUR EUR EUR EUR EUR EUR EUR EUR EUR EUR EUR EUR EUR EUR JPY CHN CHN CHN サマーズ元米財務長官=◎感染がなければギリシャの離脱で世界的な影響は管理可能 ◎欧州は問題解決のために十分行動 していない ◎中国の成長は今後 10 年間に 7%を下回る可能性がある 関係者=◎スペイン地方政府が共同で発行する債券を税収の裏付けで保証する案を検討 関係筋=◎スペイン政府は地方政府債務支援に向け 6 月 1 日に新たなメカニズムを導入 欧州銀行=◎ECB の長期オペ資金を早期返済で、各国中銀の緊急流動性支援への依存拡大 ECB の国債買い入れは 11 週連続でゼロ=◎政治家や市場の圧力に屈せず スペイン=◎第 1 四半期の政府の財政赤字は GDP 比 2.4% ノボトニー・オーストリア中銀総裁=◎債券購入の再開は討議されていない サンタマリア・スペイン副首相=◎債務危機の瀬戸際に立ち、欧州として速やかに対応が必要 オルドニェス・スペイン中銀総裁=◎任期満了を 1 カ月残し、早期退任へ 欧州委員会=◎スペインのバンキア救済でスペインと連絡をとっている 独首脳側近=◎ラホイ・スペイン首相が求めている欧州金債基金による銀行への直接支援の要請に反対 ローチ・エール大学教授=◎ギリシャのユーロ離脱に関しては、最終的な判断は政治的決断で、欧州当局もユーロ圏維持のた め可能な限りの手段を講じる ◎スペインは間違いなく大き過ぎつぶせない存在で、大き過ぎて救えない存在。 ギリシャ・ナショナル銀行レポート=◎ギリシャのユーロ離脱でギリシャ国民の生活水準は急速に大幅に悪化する恐れ ◎新通貨 は約 65%下落する可能性 →ユーロ建て一人当たり国民所得は最低でも 55%減少 →リセッション度合い約 22%縮小 し、2009 ~2011 の記録 14%からさらに深刻化 →失業率は 34%に拡大 →輸入コストが上昇しインフレ率は 30%を超えると分析 スイス UBS 最高投資責任者(CIO)=◎スペインの銀行の状況は政府の認識より悪化しており、ECB が支援を開始するまで悪化 が続く可能性がある ◎1000 億超の資本増強が必要 欧州委員会は経済戦略を 30 日に発表(ロイター社)=◎EU 加盟国 27 カ国に具体的な提言を行い、経済戦略は 6 月の EU 首 脳会議で承認され各国は実施を義務付けられ、 欧州委員会は銀行救済の法案を提示=◎6 月 6 日に提示し、銀行への課税から預金の 1%相当を徴収し、各国に銀行破綻に備 えるように指示、資金は準備基金として保管し、破綻銀行への融資や保証で提供する ECB がユーロ圏銀行の支援策を発表するとのウワサが広まる 米中堅格付け会社のイーガン・ジョーンズ・レーティング=◎スペインの格付けを「BB-」→「B」に引き下げた、4 月下旬と前週に 続く連続の引き下げ ◎財政の悪化や銀行セクター支援に伴う政府負担への懸念が要因 財務省(国の財務書類)=◎2010 年度の国の財務書類を発表、国有財産と試算とを差し引きした債務超過が前年同期比 12% 増の 417.8 兆円と過去最悪を更新 ◎負債総額は 1042.9 兆円と 2 年連続で 1000 兆円台を記録 ◎国債 758.7 兆円、年金預か り金 123.9 兆円。 中国の EU 商工会議所=◎中国の賃金上昇は海外の投資家にとっては脅威 AFR 紙=◎中国は大規模な景気刺激策を検討 新華社=◎中国は更なる景気刺激策を検討せず ======================================================================================================== 前日の経済指標と結果 8:30 10:00 19:00 21:00 22:00 23:00 23:30 JPY 4 月 失業率=4.6%(予想 4.5% 前回 4.5%)、有効求人倍率=0.79(予想 0.77 前回 0.7) AUD 4 月 HIA 新築住宅販売=前月比 6.9%(予想 前回-9.4%) GBP 5 月 CBI 報告済売上高=21(予想-8 前回-6) GER 5 月 消費者物価指数=前月比-0.2%(予想-0.1% 前回 0.2%)、前年比 1.9%(予想 2.1% 前回 2.1%)、EU 基準=前 月比-0.3%(予想 0.0% 前回 0.1%)、前年比 2.1%(予想 2.2% 前回 2.2%) USD 3 月 S&P/ケース・シラー総合 20=前月比 0.09%(予想 0.2% 前回 0.15%)、前年比-2.57%(予想-2.7% 前回-3.54% ←-3.49%) USD 5 月 消費者信頼感指数=64.9(予想 69.5 4 月 68.7←69.2)→4 カ月ぶりの低水準、現況指数=45.9(4 月 51.2)、期待指数 =77.6(4 月 80.4) USD 5 月 ダラス連銀製造業活動指数=-5.1(予想 1.5 前回-3.4) pg. 4 GFT 東京支店 FX.CFD レポート 2012 年 5 月 30 日 ======================================================================================================== 日経平均株価・NY ダウ平均株価・SpotGold・SpotWTI・$Index の(Daily 変動率)、 10 年債利回りの Daily 推移と比較 . 主要通貨の Daily 変動率 (%) pg. 5 GFT 東京支店 FX.CFD レポート 2012 年 5 月 30 日 ======================================================================================================== 円クロスの Daily 変動率(変動率) USD=米国、JPY=日本、GER=独、GBP=英国、CAD=カナダ、AUD=豪州、NZD=ニュージーランド、CHF=スイス、NOK=ノルウェー、SEK= スウェーデン、CHN=中国、FFR=フランス。 本レポートで言及している市場予想の出所=fx360.com、ロイター社、ブルームバーグ社。各国経済 指標・日時の出所=fx360.com、ロイター社、ブルームバーグ社。 外国為替保証金取引(FX)及び CFD には、高いレベルのリスクが潜在しており、全てのお客様に適した投資商品とは言えません。高いレ ベルのレバレッジは、利益ももたらしますが、損失ももたらします。預託した資金を超えて損失を被る可能性もあるため、損失に耐えられな い金額を投資するべきではありません。過去のパフォーマンスが、必ずしも将来の結果を示唆しているわけではありません。 本レポートの内容は 情報提供の目的にのみ供されるものとし、いかなる投資商品の提供・勧誘その他法的に拘束され得る行為、また、それら投資商品 の推奨、助言等を意図したものではありません。 マーケットに関する意見・予想はその正確性や完全性についてそれらを保証するものではありません。 レポート著者の予想・意見は必ずしも、弊社及び弊社関係者の見方を反映したものではありません。 筆者によって提供される市場に関する如何なる予測や見解についても、その正確性が検証されている訳ではありません。 当社は本レポートの内容に依拠してお客さまが取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。 GFT はお客様への一般的な情報として本資料を提供していますので、投資判断を行う際の詳細な独自調査に代えて本資料に依拠する ことはお控えください。 GFT は、本資料に含まれる情報に基づいた投資の結果として発生した損害に対して、如何なる責任も負いません。また、投資、法律、会 計、税務、またはその他の専門的助言についても、一切提供することはありません。これらの専門的助言が必要な場合は、専門家にご相 談ください。 同支店は、日本においては、グローバル・フューチャーズ・アンド・フォレックス・リミテッドとして第一種金融商品取引業者登録(関東財務 局長(金商)第268号)および商品先物取引業者許可を取得しており、社団法人金融先物取引業協会および日本商品先物取引協会の 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