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2.23MB - 新エネルギー・産業技術総合開発機構
Nanotech リーフレット /「けんこう」A4_4P(表 1- 表 4) No.06_ タイトル セリア使用量低減・代替技術開発による 自動車分野の競争力確保、高性能セリア開発による 水素製造関連技術等への展開 今後の展望 今後も長期間、自動車産業は内燃機関が主流 06 澄んだ青空を未来に、 NEDO が拓くけんこうなくらし 自動車用三元触媒のレアメタルを 大幅に低減 ②新興市場 経済発展に伴い自動車 購買人口が増加 新興市場が 急伸 プロジェクト名称 高次構造制御による酸化セリウム機能向上技術および 代替材料技術を活用したセリウム使用量低減技術開発 EV需要予測: 2020年でも 130万台 ①先進国市場 成熟した安定市場 多様化するユーザーや社会ニーズ シーズ技術・量産・実排ガス/実用化評価まで一貫した取り組み により30%セリウム低減目標を実排ガス評価で実証! ・CSMワールドワイド セリアの使用量低減・代替PJの成功 耐熱性アルミナ・高機能セリア適用による セリア貴金属削減効果 日本企業の国際的な競争力の確保 成果の概要 新規高性能 CO変成触媒への応用 理論計算で裏付けられた酸化セリウム(セリア)の優れた酸素吸蔵能と貴金属触媒安定化機能の原理に基づき、セリアの もつポテンシャルを最大限に引き出した新材料の開発、そして現状セリアと同等機能を有する代替材料の開発を行いま した。具体的に次の3つの技術項目について、研究を推進しました。 高性能 セリアを 応用 開発触媒 基準触媒 ①材料設計:マルチスケールシミュレーション OSC機能解明、 シンタリングシミュレータによる耐久性予測、最先端計測技術による微細構造解析 ②セリウム低減のためのシーズ技術開発:ナノテク材料創製 ナノ粒子化、面指数制御、セリア複合化、表面修飾、貴金属担持制御、高耐熱性アルミナ ③実用触媒の観点に基づく評価指針と実用化検討:実排ガス実車評価 自動車メーカーによる実車開発の立場から本研究開発を牽引 ①最先端シュミレーション・計測技術 高性能セリアの開発に成功 プロジェクト参加機関 水素製造関連ビジネスへの展開も可能 東北大学 名古屋大学 熊本大学 北海道大学 (株)ルネッサンス・エナジー・リサーチ 宮城県産業技術総合センター 第一稀元素化学工業(株) (株)本田技術研究所 (独)産業技術総合研究所 八戸工業高等専門学校 セリアの機能向上 代替セリア開発 ③実排ガス・ 実車評価 問い合わせ先 (独) 新エネルギー・産業技術総合開発機構 電子・材料・ナノテクノロジー部 TEL:044−520−5220 ②ナノテク材料創製 Nanotech リーフレット /「けんこう」A4_4P(2-3) No.06_ タイトル セリウム低減のためのシーズ技術開発: ナノテク材料創製 技術内容 グラフト法による酸化鉄機能の 向上とセリアの大幅削減の実現 プロジェクトの目的 ソルボサーマル法・金属ドーピングに よるセリアOSC能の大幅向上 1977年のトヨタ自動車による世界初の三元触媒システム実用化以来、日本発の自動車用触媒技術が世界を常にリード しており、それが国際競争力の源泉となっています。本プロジェクトは、新興国メーカーとの開発競争激化と中国のレアア ース輸出規制・価格高騰により、三元触媒に不可欠な助触媒である酸化セリウム(セリア)の性能向上技術・代替材料技術 開発によるセリア使用量削減が国際競争力維持・向上、資源セキュリティ確保のため緊急の課題となったことを背景に進 められました。 1年間の短期緊急プロジェクトではありますが、基準量産セリアに比べ高い酸素吸蔵(OSC)能をもつ改良セリアの開発 だけでなく、実際にセリア使用量30%低減ハニカム触媒を作成すること、代替材料としては、標準触媒と同等のOSC能 を達成すること、いずれの材料についても、実排ガスでのハニカム触媒性能評価を行い、低減目標を実排ガスで実証する ことを目的としています。 Zr4+-CZ+コドーピング Zr4+-By+コドーピング Zr4+-AX+コドーピング Zr4+とAX+、By+、CZ+の コドーピングによりOSCと 耐熱性を飛躍的に向上 純セリア 0 OSC 大 低速度 OSC 小 高速度 OSC 大 高速度 200 3 1000 400 600 800 OSC (μmol-0₂・g) 技術内容 20 40 2θ/° 反応速度論解析 触媒 モデル 1.5 標準触媒 1 1.5 2 1200℃のAir処理でもα 化 しない耐熱性 γ-アルミナ 実用触媒の観点に基づく評価指針と実用化検討: 実排ガス実車評価(シャシダイナモ、エンジンダイナモ) 技術内容 5連活性試験装置に よるサンプル触媒性能評価 調高速量子 分子動力学法 メソ・マクロ シミュレータ OSC 機能解明 材料特性予測 シンタリング特性を 予測 先端計測(超高分解TEMなど) による構造解析支援 80 1200℃30 時間 air 新規開発セリア用マルチスケール計算科学シミュレータ シンタリング・シミュレータ 60 700℃24 時間 (加湿条件) 2 密着性ナノ界面 酸素移行加速効果 1200 使用前 標準触媒 2.5 材料設計:マルチスケールシミュレーション 耐熱性アルミナ担体を活用する 高機能・高耐久触媒開発 強度/a.u. 自動車用三元触媒に不可欠な酸化セリウムの 性能向上技術・代替材料開発により、 セリウムの使用量を削減する 実排ガス試験装置による 小型ハニカム触媒性能評価 実車モード試験装置による 大型ハニカム触媒性能評価