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生菌数測定用 ACプレート

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生菌数測定用 ACプレート
解説書
3M™ Petrifilm™ Plate
3M™ ペトリフィルム™ 生菌数測定用 プレート
この解説書はペトリフィルム™ 生菌数測定用プレート
(ACプレート)に現れた結果を、
良く理解していただく為のものです。詳しくは、お近くの特約販売店または弊社担当者までお問い合わせ下さい。
ペトリフィルム™ 生 菌 数 測 定 用A Cプレートは、標 準 培 地で用いられる栄 養 成 分や冷 水 可 溶 性ゲル化 剤、およ
びコロニー数を測 定しやすくする指 示 薬 が 含まれているできあがり培 地です 。ペトリフィルム™ A Cプレートは
生菌数の測定に用いられます。
コロニー数 = 152コロニー
プレート中に含まれている赤い指示薬がコロニー
を着色します。サイズや色の濃さに関係なく、赤い
コロニーはすべて数えてください。
1
3M™ ペトリフィルム™ ACプレート(生菌数測定用)
適正測定範囲:25∼250コロニー
2
3
コロニー数 = 0
コロニー数 = 16コロニー
ペトリフィルム™ACプレート上に現れた結果は簡単に判定
できます。
写 真 2はコロニーの現れなかったペトリフィルム™ A Cプ
レートです。
写真3はコロニーが数個生育した状態のペトリフィルム™
ACプレートです。
4
5
コロニー数 = 143コロニー
推定コロニー数 = 560コロニー
ペトリフィルム™ ACプレートの適正な測定範囲は25∼250
コロニーです。写真4参照。
写真5のようにコロニー数が250を超えるような場合には、
コ
ロニー数を推定します。格子(1cm 2 )の中のコロニー数の
平均値を求め、
これを20倍してプレート1枚あたりの総数を
求めます。ペトリフィルム™ ACプレートの接種面積はおよそ
20cm 2です。
TNTC(Too Numerous to Count:測定不能多数)
より正確に測定するには、検体をさらに希釈します
6
7
コロニー数 = TNTC(推定コロニー数 = 10 3)
コロニー数 = TNTC(推定コロニー数 = 10 5)
写真6はコロニー数が測定不能多数(TNTC)
となった場
合のペトリフィルム™ ACプレートです。
コロニー数が非常に多いと、写真7のように生育領域全体
がピンク色に変わることもあります。個々のコロニーが生育
領域の縁の部分でしか見えない場合もあります。
このような
場合には結果をTNTCとして測定します。
( 全体がピンク
色に見えます。)
8
コロニー数 = TNTC(推定コロニー数 = 10 3)
写真8のようにコロニー分布が均等でないように見える場合
もあります。
この場合もまた測定結果はTNTCであることを
示しています。(生育領育の縁に小さいコロニーが多数見
られます。)
9
コロニー数 = TNTC(推定コロニー数 = 10 7)
写真9に示すペトリフィルム™ ACプレート上のコロニーは、
一見測定可能であるように思われます。
しかし生育領域の
縁をよく見てみると、多くのコロニーが集中していることがわ
かります。
この場合の測定結果はTNTCとして測定します。
(生育領育の縁に小さいコロニーが多数見られます。)
ゲルの液状化および食品残渣
推定コロニー数 = 160コロニー
写真10に示すようにペトリフィルム™ ACプレート内のゲル
を液状化する菌種もあります。
このような状態となった場合
には、影 響 が 及んでいない何 個 かの四 方 形の平 均コロ
ニー数を求め、
これを2 0 倍して推 定コロニー数とします 。
(液状化した部分の赤い点は測定しません。)
10
コロニー数 = 83コロニー
ペトリフィルム™ ACプレートではコロニーは赤色となるた
め、不透明で不規則な形状の食品残渣とは区別すること
ができます。
(⃝1・⃝2参照)
1
2
11
3M™ ペトリフィルム™ ACプレート(生菌数測定用)
使用上の注意事項
詳細な注意事項、保証制限および対応制限、3M社の保証責任範囲、保管や廃棄に関するお知らせ、
および使用方法については、製品に添付の説明書をご参照ください。
保管
1
未 開 封のパッケージは8 ℃以 下で保
管してください。パッケージに記 載し
てある有効期限内にご使用ください。
結露が問題となるような湿度の高い
区 域 内では、パッケージを室 温に放
置して戻してから開封してください。
2
開封したパッケージを閉じるには、開
口部を折り曲げてテープでしっかりと
止めます。
3
開封後に再び密封したパッケージは
25℃以下相対湿度50%以下で保管
してください。
開封したパッケージは冷蔵しないで
ください。
ペトリフィルム™ プレートは開封後1ヶ
月以内に使用ください。
検体の調製
4
食品検体の希釈を調製します。食品
検体を適切な容器、たとえばストマッ
カーバックや希 釈ボトル、
またはその
他の滅菌済み容器などに秤取または
ピペットで採取します。
5
以下に示す滅菌希釈用液のうち1種
類を適量加えます。
6
バターフィールドリン酸緩衝液(IDFリン酸
緩衝液、
リン酸二水素カリウムの0.0425g/L溶
液をpH7.2に調整) 0.1%ペプトン水 ペプト
ン塩希釈液(ISO法6887) 緩衝ペプトン水
(ISO法6579) 生理食塩水(0.85-0.90%)
重硫酸塩無添加リージンブロス 蒸留水
検体を攪拌またはホモジナイズします。
希釈した検体のpHを6.6から7.2の間
に調整します。
酸性検体には1NのNaOHを
使用してください。
アルカリ性検体には1NのHClを
使用してください。
クエン酸 、重 亜 硫 酸 塩 、チオ硫 酸 塩を
含む緩 衝 液は使 用しないでください。
菌の生育を阻害することがあります。
接種
7
プレートを平らな表面に置きます。上
部フィルムを持ち上げます。
8
ピペットをペトリフィルム™プレートに対
し垂直に保って、検体1mLを下部フィ
ルムの中央に接種します。
9
上 部フィルムから手を離し、フィルム
を自然に落とします。
平らな面
凹面
凹 面を下 側にして、
接
ッダーを取り除きます。1分間以
10 スプレッダーの
11 スプレッダーを上から軽く押して、
12 スプレ
接種部分の上部フィルムの上に置き
種 部 分 が 円 形 に 広 がるようにしま
上放置してゲル化させます。
ます。
培養
す 。スプレッダーはひねったり滑らせ
たりしないでください。
判定
上部フィルムを上側にしてプレートを重
ペトリフィルム™プレートは標準的なコ
上部フィルムを持ち上げてゲルからコ
13 ねて培養します。
14 ロニーカウンターまたはその他の拡大
15 ロニーを釣菌して、
20枚まで重ねて培養
菌を同定することも
できます。培養器を加湿して湿度の損
失を最小限に抑える必要がある場合
もあります。
鏡で測定が可能です。
可能です。
廃棄
培養の時間や温度は方法によって異なります。
もっとも一般的な方法を以下に示します。
培養済のペトリフィルム™ プレートを廃棄する場合に
は、菌の有無に関わらず、必ずオートクレーブ(高圧蒸
気滅菌器)
などを用いて滅菌後、廃棄してください。
AOAC Official Method(OMA)
986.33 生乳、低温殺菌乳 :32±1℃、48±3時間
986.10 全乳製品
:32±1℃、48±3時間
990.12 全食品
:35±1℃、48±3時間
AFNOR Validated Method
3M 01/1-09/89 全食品 :30±1℃、72±3時間
仕様及び外観は、予告なく変更されることがありますのでご了承ください。本書に記載してある事項、技術上のデータ並びに推奨は、すべて当社の信頼している実験に基づいていますが、その正確性若しくは完全
性について保証するものではありません。使用者は使用に先立って製品が自己の用途に適合するか否かを判断し、それに伴う危険と責任のすべてを負うものとします。売主及び製造者の義務は、不良であることが
証明された製品を取り替えることに限定され、それ以外の責任は負いません。本書に記載されていない事項若しくは推奨は、売主及び製造者の役員が署名した契約書によらない限り、当社は責任を負いません。
ホームページ http://www.mmm.co.jp/microbiology/index.html
3M、Petrifilm、ペトリフィルムは3M社の商標です。
カスタマーコールセンター
製品についてのお問い合わせはナビダイヤルで
食品衛生市場プロジェクト部
〒158-8583
東京都世田谷区玉川台2-33-1
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