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ニュースレター サプライ通信2016年末年始特大号(PDF)
平成28年年末年始特大号 平成 28年 年末年始特大号 ブレイン・サプライ通信 月号 岡社長の今月のアドバイス 『アメリカの没落と日本の独立』 1 関西事務所だより No.24 13 『AI(人工知能)の未来!』 今月のご縁むすび 原点を探って先を読む(2) 『働き方が変わる』 7 『株式会社グッドマネジメント総合研究所 代表取締役 加藤利彦様・ 14 株式会社千年治商店 代表取締役 山野千枝様』 労務の寺子屋 『無期転換制度の準備を始めましょう!』 12 ブレイン・サプライスタッフよりご挨拶 18 今年も昨年以上に早かったですね。あっという間の師走(しわす)となりました。この通信 を始めてから早7年と3か月が経過しました。創業から4か月の段階でスタートし、当時は妻 も入れて4名の体制で、実務に忙殺され、毎晩午前様。今なら確実に「ブラック企業」の状態 でした。 当時のメンバーはすでに独立しておりますが、思い出しますと、創業時のエネルギーは本当 にパワフルでした。8年目を迎えた今日、社員は30名を超え、サテライトも増加し、多くの ことが自社で完結できるようになってきました。まだ当社がピヨピヨのよちよち歩きの状態か ら、将来に期待してご契約いただいたお客様、ご指導いただいた先輩諸氏、遠くから見守って いただきましたご支援者の皆様に、今改めて感謝を申し上げたいと思います。 <本当に有難うございました。> お陰様で本号も80号を超え、内容も様々なジャンルの情報をご提供させていただけるよう になってまいりました。この情報発信を通じて、当社社員も多くの学びをいただいております。 今年は実に変化の多い1年でした。熊本、鳥取の大地震、築地移転問題、小池都知事誕生、 博多駅前陥没事故、お隣韓国の朴大統領スキャンダル、米国トランプ大統領の誕生、そして最 後を飾るのは(原稿作成時には掌握できていませんが:重大発表があると見込んでます)プー チン大統領の来日等々・・です。平穏無事な1年などありませんね。正に一寸先は闇状態です。 しかし、準備万端の人にとっては、これからの混沌とした世の中はチャンス到来となるでしょ う。混乱期・不況期には十分な準備を怠りなく実施している会社が生き残るのです。準備して いると悩みは半減します。人は想定していることでは悩みません。想定していないことが起き ブレイン・サプライ通信 1 平成28年年末年始特大号 るから悩むのです。その意味で多くのヒントを提示させていただいているのが、経営コンサル タントとしての私の重要な仕事の1つでる「未来予測」です。 ご存知の方は、私が発信した予測の8割が現実になっていることを評価してくださいます。 皆様におかれましては、来年以降の数年間、この準備を怠りなくお取り組みいただき、来るべ き混乱期・不況期を乗り切っていただきたいと思います。 今年も一年間有難うございました。そして来年もよろしくお願いいたします。 下記は今年の4月号(3月原稿作成)で掲載したコラムです。 ≪アメリカの没落と日本の独立≫ 2016.4月時点 現在米国ではトランプ旋風が巻き起こっています。私は30年近く前の、彼が40代のハン サムな中年男性の時代のことを思い出します。ラスベガスのホテル王として一世を風靡してお り、話題性のある人物だが、敵を作るタイプであるとの認識が強く印象に残っています。その 彼が今や共和党候補の筆頭に上り詰めてきました。 今の米国は民主党のオバマ大統領が2009年にノーベル平和賞を受賞したことに起因して、 弱腰外交を演じており、世界の警察官の座を自ら降りることを宣言しました。 イラクのフセイン元大統領のいなくなった中東でISが台頭してきたように、従来から強硬 外交を継続してきた米国の大統領が腰抜けの外交を行い始めたおかげで、ロシアや中国までが 強盗まがいの外交を展開して他国を侵略し始め、北朝鮮が数度の約束を破って核武装を実行し てしまいました。また、ヨーロッパのテロの多発等、多くの問題の顕在化を放置してきました。 米国の国内ではここ40年ほどで約6,000万人の人口増を迎え、その内5,000万人 が新しい移民であり、その中には1,200万人の不法入国による移民が含まれています。そ の移民たちに対して民主党(オバマ)政権は、移民制度改革を行い、一定条件の不法移民を認 めたことから、さらに不法移民が増加する状況になっています。それにオバマ大統領の公約で ある格差是正が加わり、結果的には我が国と同様に、働けるのに働かない者にまで生活保護を 与えてしまい、その財政赤字の補填のため、さらに真面目に働く中間階層から税金を徴収する 愚策に出ています。 この不満を解消してくれるのがトランプという構図が出来上がってきました。 私の私見ですが、<次の政権は共和党の方が都合がいい>というのが米国の意思だと思いま すので、このままではトランプが第45代アメリカ大統領になる公算が高いと思われます。流 石にトランプが大統領になれば、優秀なスタッフのサポートによって、今までのような暴言は 減少するでしょうが、余程のことが無い限り、日米関係は不安定な方向に向かうことが推測さ れます。そんな状況をあの狡猾な中国共産党が放置することは考え難く、結果的には我が国固 有の領土である尖閣諸島は中国軍に占領され、それを米国海軍は黙認する可能性があります。 実は米国の劣化は我が国にとってマイナスばかりではなく、本当の意味では米国の傘下から ブレイン・サプライ通信 2 平成28年年末年始特大号 の完全独立のチャンスでもあるのです。もし中国共産党が上記の動きをしてきても、日米安保 が発動できないような状況になった場合は、即時に日本は主権を守るための行動に出るべきで す。 即ち<日米安保の破棄>と<永世中立国の宣言>をするのです。これは米国からの完全独立 を意味します。その代わりに永世中立国を宣言するということは、全てのことを自己完結でき る(する)の国を意味しますので、ただちに国防軍の創設を行い、我が国を侵略することは金 輪際できないことを内外に宣言しなければなりません。場合によっては抑止力としての核は待 たざるを得ないかもしれません。本当の独立とは、自国のことは自国で判断できることです。 世の中のパワーバランスの中で、様々なシミュレーションを行い、どちらに転んでも我が国の 自尊自立を維持できる環境を確保することが重要です。現自民党政権は何処までこのようなこ とを真剣に考えているでしょうか。 民間レベルと皇室外交では、世界に冠たるジャパンブランドと世界最古の王室である皇室 は我が国の誇りといえます。それと比較するまでもない劣化した政治家と省利省益に奔走する 官僚ではどこまで国家100年の計を立てることが出来るのか不安です。 災い転じて福となす。我が日本国も、そろそろ真の独立国になってもいいのではないでしょ うか。 2016.11.20時点で上記コラムを読み返してみても、結構見えていたなと感じます。 ところが親しい人はマスコミ情報を鵜呑みにして、この予測記事(願望記事)を大いに批判し てくださいました(笑)。 今回の一連の米国大統領選騒動で、特に情けないのは我が国外務省官僚です。一説によると 外務省はヒラリークリントンが次期大統領になると確信していたようで、ほぼノーケアであり、 トランプとのルートも確保しておらず、安倍首相から大叱責を受けたとのことです。マスコミ を信用してはいけません。スポンサー次第で情報操作するのは、商売としては当然です。 問題は、そのような常識を理解できない集団が日本の外交に携わっていることであり、本当 に危機感と嫌悪感を覚えます。今回の失態は、安倍首相の迅速な対応によって、世界に先駆け てのトランプとの会談実現で余り大きく報道はされていませんが、「相手軸で考える」「あらゆ る可能性を想定する」 「相手を尊重しながらも最大限の国益を確保する」といった外交の鉄則が 分かっていない官僚組織は早めにリストラクチャリング(再構築)していかないと、来るべき 変化の時代に、大いに不安です。事なかれ主義の組織や人材は、変化の時代には無用の長物と 化します。 2017年は大変化の時代に突入します。人類は好むと好まざるとにかかわらずこの変化に 対応してきました。これからの時代は会社も社員もこの<変化に対応>して行くことが肝要で す。次回の未来予測にご期待ください。 ≪AI(人工知能)の未来≫ 『公務員給与、3 年連続増=人勧の完全実施決定―政府(時事通信10月 14 日 10 時 4 分 配信)』 『政府は 14 日の給与関係閣僚会議と閣議で、2016 年度の国家公務員の月給とボーナス(期 ブレイン・サプライ通信 3 平成28年年末年始特大号 末・勤勉手当)について 3 年連続で引き上げることなどを求めた人事院勧告の完全実施を決め た。勧告内容を盛り込んだ給与法改正案を今国会に提出する。16 年度の給与改定は、月給を 平均 0.17%(708 円)増額し、ボーナスを 0.1 カ月引き上げて年間 4.3 カ月とする。 職員の年間給与は平均で 5 万 1000 円増の 672 万 6000 円となる見通し。』 私は公務員自体に恨みも何もありません。むしろ評価しているところも多々あります。ただ、 この国の将来を良いものにしていき、次の世代にバトンをつなぐ役割を自認する身としては、 極めて残念な発表が上記の記事です。世間一般の民間会社員給与は平成9年のデータを頂点と して下降線を辿り(下記資料ご参照)、平成26年度415万円、平成27年度420万円と言 われており、横一線と言えます。にも拘らず、相変わらず公務員改革という根本解決も先送り しながら、更に給料・賞与を上げることは国民の納得が得難いことでしょう。 イギリスでは過去(サッチャー首相の時期)に公務員改革を行って、民間にできることは民 間に移行したところ、負担は50%以下になったとのこと。やろうと思えば我国でもできるは ずなのですが、彼ら公務員は外圧でしか変われません。既得権益にしがみ付かせたら、我が国 公務員は世界のダントツ1位かもしれません。 会社員の平均年収推移表 統計元:国税庁 平成24年 民間給与実態統計調査結果 Copyright(C)2016 BrainSupply All Rights Reserved 4 今我が国は労働品質を問われています。前頁のデータが示すように、平成9年の法定労働時 間が48時間⇒40時間に改正されたことにより、<労働時間減少⇒売上減少⇒利益減少⇒賃 金減少>の流れが出来上がってきました。そして労働時間が減った分の賃金が下がって(約1 7%)、とんとんの状態で安定しているのです。この状態がこの変化の時代にいつまでも続くと は思えません。世間では人工知能(AI)が様々な分野で急激な発達をしてきています。恐ら く10年以内に多くの業界で人工知能の発達による淘汰が行われていくことでしょう。 当社では社会保険労務士法人で法務に関連する業務を行い、コンサルティング、社員教育、 その他未来型の業務は株式会社で行うことを意思決定しております。その理由は・・・、来る ブレイン・サプライ通信 4 平成28年年末年始特大号 べき淘汰の時代に生き残り、成長していくためです。我々と同様のいわゆる士業と呼ばれてい る先生の方々にも仕事も供給過剰の波が襲ってきています。 例えば、 ① 会計士は、2000年~2014年の間に16,656人から33,977人と2倍以上に 増加 ② 行政書士は、2005年~2014年の間に37,607人から44,057人に増加 ③ 社会保険労務士は、2005年~2014年の間に26,460人から38,878人と1. 46倍に増加 ④ 税理士も、2005年~2014年で69,243人から74,501人に増加 ⑤ 司法書士は、2006年~2015年の間に、18,509人から21,658人まで増加 しています。 今年の社労士試験は合格率4.6%で1700人強の合格者でした。昨年は2.9%であり、 今回も過去2番目の低さです。昨年度は低合格率の影響で、今年の受験者は減少したと言われ ています。にも拘らず低い合格率の維持が意味するものは何でしょうか。 様々な憶測もありますが、将来を憂える既得権益者の圧力、狭い業界を守ろうとする勢力の 圧力の影響もあったのではないでしょうか。不安定な世の中では、独立起業する人が増えてき ます。人工知能の無いこの10年では、上記の数字が示す通り、専門家といわれる人の数が増 えてきました。社労士業界においても、大幅増ですが、開業社労士の年収が大きく改善したと いう話は、あまり聞こえてきません。 その他の士業においても同様の現象が起きているようです。それぞれの士業をまとめる協会 はお互いに既得権を主張し合って、自協会の縄張り争いをやっているのが現状です。彼らには 大きな視点が欠けているように思います。それはお客様起点で考えるということであり、お客 様の利便性、CSなどの追及です。本当に士業が成長発展していくためには、お客様の立場で 考えていく必要があるように思います。そのためにも業界間での連携や協業も視野に入れてい くべきではないでしょうか。 下記は人工知能やロボット等による代替可能性が高い100種の職業です。(50音順、並 びは代替可能性確率とは無関係)※職業名は、労働政策研究・研修機構「職務構造に関する研 究」に対応 ブレイン・サプライ通信 5 平成28年年末年始特大号 また、代替え可能性が低い職種としてリストされたのは、 「外科医」・「産婦人科医」・「精神科医」・「獣医師」・「社会学研究者」・「心理学研究者」・「大 学・短期大学教員」などが挙げられました。また「商品開発部員」・「中小企業診断士」・ 「経営 コンサルタント」など高度知的人材の代替え可能性は比較的低いものとされているのが特徴的 です。さらに「アートディレクター」や「ファッションデザイナー」 「舞台演出家」 「映画監督」 「作曲家」などの芸術部門の職業は人工知能では代替え可能性が低いものとみられています。 今後近い将来、最も人工知能が台頭して困るのは恐らく公務員となるでしょう。そして何の 努力もせず、親方日の丸で安心しきった存在である公務員は大幅に縮小していくでしょう。実 はこれが最も傷が大きいと予測されるのですが。 上記リストの100業種に該当する民間企業の経営者さんは、是非知恵を絞って生き残りを かけた変化への対応を行っていっていただきたいと思います。民間企業は、来るべき変革の時 に、是非とも勝ち組となるべく、人工知能が普及する今後10年~15年の僅かに残された期 間に全力で改革を行ってください。どのように変化していけばいいかお悩みの際には、是非当 社にお声かけください。ブレインをサプライします。 “人は幸せだから感謝するのではありません。 感謝しているから幸せなのです” 株式会社ブレイン・サプライ 岡 弘己 ◆お知らせ◆ 弊社は株式会社ブレイン・サプライに加え、個人事務所として、社労士事務所ブレイ ン・サプライを運営しておりました。この度、お取引先様の堅調な増加と社員の増加に 伴う業容拡大により、平成 28 年 10 月3日(営業開始日は 11 月 1 日)より、社労士 事務所を社会保険労務士法人へ移行いたしました。新会社名は「社会保険労務士法人ブレイン・サプライ」です。 今後も変わらぬご指導ご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。 ブレイン・サプライ通信 6 平成28年年末年始特大号 働き方が変わる 前回は働き方の変化に影響を及ぼす所得税の改正動向について お伝えしました。 最近、年末の衆議院解散と選挙によって税制改正は小幅になると いうマスコミ報道が流れています。本来は抜本的な改正をすべき時期(とうに迎えています) ですが、大幅な税制改正を選挙前に決めますと、与党に行く票が野党に流れ、結果として与党 敗北になることを避けるために先送りになりそうです。配偶者控除の取扱いを含めた抜本的な 改正は、来年以降になると予想されます。 さて、税制改正の動向から少し視点を移して、今回は「働き方の変化」を探ってみます。 ■安倍首相の一億総活躍 安倍首相の所信表明演説では「1億総活躍」を掲げ、その大きなカギとして「働き方の改革」 を述べています。労働制度の改革のため、 「働き方改革実行計画」を今年度中にまとめ、可能な ものから速やかに実行するとしています。働き方の改革のキーワードは、①長時間労働の慣行 を打ち切る、②同一労働・同一賃金の実現です。 企業経営の立場から観ると、①は人件費の削減や従業員の心身の健康増進につながるもので すが、②は逆に人件費の上昇につながるものと言えます。後ほどでも述べますが、コスト削減 は競争力の源です。下手に法を振りかざすだけでは、ただでさえ振るわない中小企業の業績に 悪い影響を及ぼしかねません。今年から来年にかけての労働制度の改正には注意が必要です。 では、民間の動きはどうなっているのでしょうか? ■社会保険の適用拡大の影響 10月から社会保険の適用拡大があり、加入対象となる年収130万円以上から、106万 円以上に引き下げになっています。パート従業員を多く抱えている大手流通サービス業では対 応に追われています。今回の改正で新たに加入対象となるパート従業員のうち、一定の従業員 は労働時間の短縮を希望したと言われています。 人手不足が常態化しており、新たな人財確保や勤務シフトの変更などに大わらわです。ネガ ティブなマスコミ報道の一方で、労働時間の短縮を希望しない従業員も存在する事を見逃して はいけません。働き方の変化は社会保険や税制の改正よりも前に動き出しているという事です。 ブレイン・サプライ通信 7 平成28年年末年始特大号 ■副業解禁の動き 上場企業を中心に従来禁止していた「副業」を解禁し始めました。中小企業への影響には、 まだ時間差はあると思われますが、世の中の流れを見て「先を読む」参考にされてはいかがで しょうか。 <企業の動き> 複数の企業が実施している副業解禁の動きとそのルールを見ていきましょう。 ・新しい事業を生み出すため、過去の成功体験だけではなく別の価値観が必要として、入社 3年目以降の正社員全員を対象に、競業他社を利するようなものでなければ会社への申請 後、副業を許可する。 ・1年に1度、自己の行っている副業について、全社員の前で発表することを副業許可の条 件にしている。 <なぜ、副業解禁?> 副業が解禁される理由はどこにあるのでしょうか? 企業側からすると、働く従業員を増やすのは難しく、①1従業員あたり生産性を上げる必 要に迫られている、②終身雇用・年功型賃金や十分な福利厚生などのメリット提供すること が困難になっている、③自社に忠実なタイプの従業員だけでは世の中の変化についていけな い、などの理由がありそうです。 働く側からすると、既に終身雇用制や年功型賃金は無くなっており、①長時間労働で企業 に拘束される「メリット」が乏しい(あるいは無い)、②企業任せのキャリア・アップに不安 を感じている、③遣り甲斐や張り合いを感じられるような仕事につき、生活とのバランスを 取りたい、という意識変化がありそうです。 企業と労働者の両者に共通するITの発達と活用も見逃せません。メールやソーシャル・ メディアなどを活用して在宅や遠隔地勤務が可能になります。 <問題は無いの?> 副業解禁のリスクは当然ながら有ります。副業を解禁しますと、①労働時間の管理(残業 代の支払など)、②安全配慮義務(労災への備えなど)、③社会保険料の支払(健康保険、年 金など)に注意を払う必要が出てきます。自社の雇用形態、就業規則、服務規程、賃金規程 などを事前に再確認しておくことをお勧めします。特に雇用形態のチェックや整備はリスク 回避に役立ちます。通常は「労働契約書」による雇用と業務従事ですが、もう一つ、 「業務委 託」という契約形態による役務提供もあります。業務委託契約によって柔軟な制度が生まれ、 高度な能力を保有する人財の確保につながると思われます。弊社ブレイン・サプライの労務 顧問コースメニューを活用するのも一つの方法と思います。 ■外国人労働者の活用 政府は「働き方改革実現会議」で外国人労働者の受け入れの検討を始めました。これまでは 実習(研修)制度で外国人労働者の受け入れをしていましたが、関連法制を整備して本格的に 外国人労働者に門戸を開く模様です。恒常的に人手不足の介護、育児や建設などの業界にとっ ブレイン・サプライ通信 8 平成28年年末年始特大号 ては朗報とも言えます。なお、国内労働市場が奪われることを危惧する労働界や、治安を懸念 する自民党内の反発もあるようですから紆余曲折はあると思います。 海外事業に多少の関わりを持った経験のある筆者としては、曖昧な形態での 雇用は避け、①日本の法律と受け入れ外国人労働者の国の法律を比較研究する こと、②日本では意識が希薄な「契約」の概念(考え方)をしっかり持つこと、 ③受け入れ条件を定める「契約書」をしっかりと準備しておくこと、④言葉や 習慣の違う外国人労働者を孤立させないような受入態勢の整備をお勧めします。 ■最低賃金のアップの影響 働き方の変化に影響を及ぼすと考えられる最低賃金をみてみましょう。 今年 8 月23日に都道府県別の最低賃金の改定額が公表されました。これによると全国平均 は現在より25円高く、約3%の上昇となり、時給は823円になります。時給が最も高いの は東京都の 932 円で、最も低いのは宮崎県と沖縄県の714円になりました。埼玉県、兵庫 県、島根県、香川県、高知県では中央最低賃金審議会が示した引き上げ額の目安を1円上回る 改定です。これらの地域は深刻な人手不足の状況が続いており、最低賃金の高い近隣の都府県 に労働力の流出を食い止めようという思惑が働いているようです。 最低賃金の引上げに先行して、パートとアルバイトの時給は既に上昇傾向にあります。時給 は上昇しても、なお人財の確保に企業は苦労しています。製造業で考えると、労務費のウエイ トの上昇が製造コストの高まりにつながり、競争力の源であるコスト削減を阻害する要因にな っています。小売業では全体の賃金や時給の見直しを検討する企業が出始めました。 ある研究機関の試算では、今回の平均3%の上昇は、パート労働者の時給を約1.7%増加 させるとしています。そのため、 「働き方」を見直して人財の定着を図る取り組みが始まってい ます。例えば、社員やパートの「人財教育」を充実させ、 「1人あたりの生産性を上げて人件費 の高騰に対応する」などの動きです。しかし、中小企業や個人事業主では十分な従業員教育は 難しいものです。弊社ブレイン・サプライの社員教育メニューを活用するのも一つの方法と思 います。 そのほか、働き方の変化に柔軟に対応できるよう、 「短時間労働」の正社員制度の導入を図る 企業もあります。この場合、「新たな制度と賃金体系の設計」や「就業規則や諸規程の見直し」 も随時行う必要があります。 最低賃金の上昇によって、既に始まっている「働き方の変化」は加速されるものと思われま す。 ブレイン・サプライ通信 9 平成28年年末年始特大号 最低賃金制度とは、最低賃金法に基づき国が賃金の最低額を定め、使用者は、その最低賃金額以上の 賃金を労働者に支払わなければならないとする制度です。 最低賃金の詳細はココをクリック! 平成 28 年 10 月以降の地域別最低賃金は下記の通り。 ※()内は H27 年 都道府県 最低賃金時間額(円) 発効年月日 都道府県 最低賃金時間額(円) 発効年月日 北海道 786 (764) 10/1 滋 賀 788 (764) 10/6 青 森 716 (695) 10/20 京 都 831 (807) 10/2 岩 手 716 (695) 10/5 大 阪 883 (858) 10/1 宮 城 748 (726) 10/5 兵 庫 819 (794) 10/1 秋 田 716 (695) 10/6 奈 良 762 (740) 10/6 山 形 717 (696) 10/7 和歌山 753 (731) 10/1 福 島 726 (705) 10/1 鳥 取 715 (693) 10/12 茨 城 771 (747) 10/1 島 根 718 (696) 10/1 栃 木 775 (751) 10/1 岡 山 757 (735) 10/1 群 馬 759 (737) 10/6 広 島 793 (769) 10/1 埼 玉 845 (820) 10/1 山 口 753 (731) 10/1 千 葉 842 (817) 10/1 徳 島 716 (695) 10/1 東 京 932 (907) 10/1 香 川 742 (719) 10/1 神奈川 930 (905) 10/1 愛 媛 717 (696) 10/1 新 潟 753 (731) 10/1 高 知 715 (693) 10/16 富 山 770 (746) 10/1 福 岡 765 (743) 10/1 石 川 757 (735) 10/1 佐 賀 715 (694) 10/2 福 井 754 (732) 10/1 長 崎 715 (694) 10/6 山 梨 759 (737) 10/1 熊 本 715 (694) 10/1 長 野 770 (746) 10/1 大 分 715 (694) 10/1 岐 阜 776 (754) 10/1 宮 崎 714 (693) 10/1 静 岡 807 (783) 10/5 鹿児島 715 (694) 10/1 愛 知 845 (820) 10/1 沖 714 (693) 10/1 三 重 795 (771) 10/1 全国平均 823 (798) ― ブレイン・サプライ通信 縄 10 平成28年年末年始特大号 ■財務状況の見直しも! 少子・高齢化のため、国内の労働人口は減少の一途をたどることになります。人財育成によ る生産性の向上のみでは、コスト増加を吸収できないかも知れません。人件費の上昇は費用(コ スト)の増加につながり、営業利益・経常利益・当期純利益に影響を及ぼします。そのため、 自社の財務状況を見直すことも必要です。 普段はあまり見る機会の少ない「決算書類」をお手許に出してみてください。そして、直近 の3年分を比較するのが良いと思います。決算書類には、1年間の経営成績を示す「損益計算 書」と、創業からこれまでの歴史を物語る「貸借対照表」があります。 今回は損益計算書をみてください。 (1)キャッシュ・フローを知る 損益計算書からは、実際のお金の流れ(キャッシュ・フロー) が見えません。どのようにすればよいのか?戸惑いますね、でも 難しくはありません。次のように計算すると簡単に自社のキャッ シュ・フローが算出できます。 ★算 式 当期純利益 + 減価償却費 ≒ キャッシュ・フロー (2)販売費一般管理費で大きな支出を探す ①賃金・給与が比較的高くなっていると思います。 人員整理(リストラ)や賃下げという方法はありますが、貴重な戦力の減少になり、また 労働者に不利益な変更ですから簡単に下げることは難しいですね。この場合は、自社の賃 金制度とその裏付けになる人事評価制度を見直して、昇給も降給もある適正な評価と、賃 金に見合う働きをした従業員への還元などメリハリと透明感・納得感のある制度に衣替え することをお勧めします。 ②次に支払保険料を見てください。 法人契約ですから保険料はそれなりの額になり、意外に大きな支出になっていることが あります。個人の家計で考えると、給与所得控除や税金・社会保険料など天引きされる前 の金額、分かり易く言えば総収入額の「1割」以上の生命保険料を支払うと家計のやりく りは厳しくなると言われています。法人に置き換えても同じことが言えます。「何のため」 に生命保険に加入されたのか、目的を一度確認してみてください。また、節税目的で加入 された生命保険商品の中には、解約返戻金のピークが早めにくる、かつ支払保険料は比較 的高額になる商品がありますので、こちらもチェックが必要になります。 (岩井 ブレイン・サプライ通信 良輔) 11 平成28年年末年始特大号 労務の寺子屋 ~無期転換制度の準備を始めましょう!~ ◆無期労働契約への転換とは? 平成25年4月1日から無期転換制度が施行されています。これは同一の使用者との間で、 有期労働契約が通算で5年を超えて反復更新された場合は、労働者の申込みにより、無期労 働契約に転換します。 *通算契約期間のカウントは、平成25年4月1日以後に開始する有期労働契約が対象です。 平成25年3月31日以前に開始した有期労働契約は通算契約期間に含めません。 したがって、実際に無期労働契約への転換が始まるのは平成30年4月1日以降になりま す。例えば、平成29年4月以降に1年間の労働契約を締結し、その契約の満了時に5年を 超える場合、この有期社員は無期転換制度の対象になるということです。 ◆平成30年4月を迎える前に。。。。 ①長期勤続が可能な仕事、人材の基準を明確にする。 無期転換がもたらすメリットは、本人の意欲の向上、人材確保、新規採用コストの低下な どがあると思います。しかし、どんな人材でもむやみに無期雇用に変更することはリスクを ともないます。万が一、無期雇用の基準に満たない人材を雇用した場合、その基準を明確に しておかないと雇止めは難しいです。パートアルバイト、契約社員も職務基準を明確にし、 評価できるシステムをご検討されることをお勧めいたします。 ②社員の働き方を検討する。 無期転換後もしくは無期転換が見込めるパート・契約社員は、人財活用の観点で正社員に 登用することも有効です。意欲・能力ともに向上が見込める人材の確保は、どの企業も課題 だと思われます。あわせて、フルタイムで勤務できない方のために、短時間正社員なども検 討されてはいかがでしょうか。*助成金なども活用できる可能性があります。 ◆高度専門職、再雇用高齢者に対する特例 高度専門職(公認会計士、医師などの専門職、システムエンジニア、デザイナーなど。い ずれも年収要件あり)、再雇用高齢者については、行政に申請書(計画認定・変更申請書)を 提出し、無期転換制度を適用除外にすることができます。申請書の提出を行う場合は、早め に行いましょう。 無期転換制度への対応でご不明な点やご質問がありましたら、お気軽にブレイン・サプラ イにお問合せください。 今年も1年、無事に過ごすことができました。これも皆様のおかけです。ありがとうござ いました。 (山岸 芽里) ブレイン・サプライ通信 12 平成28年年末年始特大号 NO.24 関西事務所だより、今月の担当の佐藤です。 今年も残すところあと1か月あまり、2年目の今年はどんな1年だっただろうと振り返ると、 今年も昨年に負けず劣らず、とてもとても大きな変動のあった1年でした。 それは「人」と「セミナー」です。 関西事務所が開設されてから早2年、1年前に4名だったメンバーは現在、阪上顧問まで含 めると2倍の8名となり、また女性ばかりであったメンバーの中に、男性を2名も迎え入れる ことができました。 その中でも平成28年入社の新メンバーの4名は、4名が4名ともそれぞれとても個性豊か (関西ではココ大事)で、それぞれ得意分野も違いますしもちろん一人ひとりの成長のペース も違います。最初は急に増えた人数にどうなることかと心配もありましたが、みんなで経験や 知識を補ったり刺激しあったりしながら、現在はお互いに助け合って仕事ができる良い空気が 流れ始めました! そんな4人が入った関西事務所で、コミュニケーションの方法やチームワークとは何ぞや? という、仕事をするにおいて本当に当たり前なのだけれど、でも何よりも一番大事な事を、 これまで私は勝手に知っている気になっていただけなのだと気づかされ、長い社会人生活の中 で改めて考えさせてもらう機会を頂いたことに心から感謝しております。 またセミナー部門においても、名古屋事務所の小出所長による組織作り・人事評価セミナー や提携している会計事務所様とのコラボセミナー、また念願であった関西事務所の独自セミナ ー(労働時間、事務手続)など、様々な角度からのセミナーを開催する機会を頂き、関西の事 業主の皆様にも喜んで頂けるようなコンテンツをご提供していく第一歩を踏みだすことができ た1年だったのではないかと思います。 セミナーにご参加頂きましたお客様、セミナー講師、ならびに運営や助言などご協力くださ った社内外の全ての皆様に深く感謝申し上げます。 来年も関西事務所は、スタッフ一同お互いに助け合い、刺激し合い共に成長していくことで、 今まで以上に事業主の皆様のお役に立てるよう頑張ってまいります。 また来年もどうぞお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。 (関西事務所 ブレイン・サプライ通信 佐藤 多栄) 13 平成28年年末年始特大号 今月のご縁むすび ~株式会社グッドマネジメント総合研究所 株式会社千年治商店 代表取締役 代表取締役 加藤利彦様・ 山野千枝様~ 今回は、初めての試みでお二人の経営者に ついてお伝えしたいと思います。現在、複雑 化、多様化している人材面、会社の方向性、 成長性を【見える化】出来ることがまさに大 事な重要な時代であることは、百もご承知の ことと思います。お二人がされている事業が、 この大事なことを解決出来ることから、同時 にご紹介したいと思います。 <今年の10月に社名変更をされた加藤さんについて> 最初に、加藤さんと仲間の会社の株式会社グッドマネジメント総合研究所の企業理念の【喜 楽】についてです。 【喜楽】は加藤さんが自社は勿論、自分たちが関わる企業に、日本中もしく は世界中の会社やその会社に集う人たちに発信しているメッセージです。 『私たちは、私たちに 関係するすべての方に喜んでいただきたい、楽しんでいただきたいと考え、また私たちもその 関係の中で喜びたい、楽しみたいと考えています。社会、会社、社員、顧客、個人などと区別 をつけるのではなく、すべての人との関係を大切にしたいと考えています。その根源にあるも のが【喜楽】だと考え、企業理念としています。』HP より。働く人々が“活き活きし” “楽し く”“喜んで”“会社に集う”“組織運営が出来ている”=【Good なマネジメントが出来てい る】ことへの想いを【喜楽】2文字で表しています。 <加藤さんとの出会いから、私とのエピソードへ> 加藤さんというと、いつも黒い服装であり、ご挨 拶で手渡す名刺まで真っ黒。若干、不気味な感じで、 過去には東京からの客人をご紹介時に、エレベーター が開いた瞬間に加藤さんが私に近づいて来られ、その 時の客人の皆さんがビックリして後退りされたこと もあります。その加藤さんとももう既に10数年のお 付き合い。当時は、ChatWork(旧 EC スタジオ)の 創業メンバーであり、役員としてお会いしていました。 その頃は、まだ超体育会系の会社で入社した社員がド ブレイン・サプライ通信 14 平成28年年末年始特大号 ンドン辞めていく中、会社の運営体制をどうしていくべきかと、社長の山本さん、加藤さんと で悶々とされている時代でした。そこから、人事、組織運営の勧奨を担当する役員として、加 藤さんが現場運営を担当、その後に勝ち獲った【社員満足度 2 年連続日本一】の礎を築くこと になりました。一般的な会社の働き方を大きく変革されたのも、加藤さんや山本さんがそもそ も就業経験が無かった事が大きく影響していると思っています。例えば、◆名刺に電話番号の 記載がない◆会社に電話がない◆10年以上前から■専業主婦の社会復帰支援を行っている■ 在宅ワーカーの働く場を提供してきた■会社にフリーアドレスを取り入れている、等々、今で は当たり前のことをされたり、困難な組織運営を次々取り入れていらっしゃいました。2011 年には、子会社社長として独立し、IT を活用した組織の活性化に取り組むコンサルテイング会 社、ChatWork アカデミーを設立されました。 私がサラリーマン時代に関わらせて頂いた経験(加藤さんと中央会計さんの主催【起業成功 塾】に会社員の身分で講師として起用して頂い た)は本当に嬉しく、今の立場になる布石であっ たようにも思っています。感謝あるのみ。記念す べき 16 回目の講師が私であり、こちらがそのサ イトです(お恥ずかしいですが)。テーマは、 【楽 しい人脈成功術】でした。この起業成功塾も 62 回となり、加藤さんの社名変更とともに、【ネク ストステップ】と変更され、今年の 10 月からリ ニューアルされています。こちらニュース記事で す。 加藤さんの会社メンバーにも関係しており、私とのご縁で 3 年前にジョインした中川さんは、 今では CCO(Chief Communication Officer)としてご活躍です。その中川さんが最近 ChatWork 社のブログにもご登場されています。(ブログはこちら)まだまだ加藤さんやグッ ドマネジメント社とはかなり関係性は深いのですが、この辺で。 <加藤さんの社会へのお役立ちについて> 冒頭にお伝えしました【見える化】の部分ですが、元々、旧社名時代でも、組織診断から見 えてくる企業の抱える問題を解決していく事業を展開されていましたが、今年 10 月からは、 さらに企業、組織の【成長見える化プロジェクト】としてスタートされています。これは、IT の力を活用して、従業員の意識調査の結果データを元に、組織における情報共有、意思疎通、 意識統一などの情報領域と、戦略的人 的資源マネジメントという制度や教 育などを含めた幅広い人材マネジメ ント領域の、この双方に関して経営資 源における情報と人財のトータルコ ンサルティングサービスを展開して います。具体的には、私のご紹介でご 縁がスタートした、ブレインサプライ 社はじめ、士業、コンサルテイング会 社とも連携、組織構築、運営のお役立 ブレイン・サプライ通信 15 平成28年年末年始特大号 ちサービスを展開していかれるとのこと。お楽しみに。 (株式会社グッドマネジメント総合研究 所の HP はこちら) <今年の 8 月に起業された山野さんについて> 大学講師として【後継者ゼミ】、事業承継、 家業承継、長寿企業の哲学を教え、日本の みならず海外にまで発信、ヘルメットが似 合い現場に踏み込み【ゲンバ男子】をスタ ートさせたスゴ腕編集長、と多彩な才能、 尖った感性をお持ちの方です。珍しい、異 色とも言われる、【行政情報誌 Bplatz press(ビープラッツ・プレス)】 (サイトは こちら)の編集長として長年関わり、2,500 社に亘る会社の取材を経験されました。こ の Bplatz press とは、現在発行部数 6 万 部(毎月 10 日発行)、大阪市内の主要な地下鉄内に置かれているフリーペーパーです。2年前 には日経に(新聞記事はこちら)、また昨年には NHKBS に(特集はこちら)、さらに産経新聞 では 5 回の特集として(『ゲンバ男子に魅せられて』記事はこちら)、メディアにも多数取り上 げられています。 山野さんとは、3 年ほど前から、Bplatz press の発行元でもあ る、大阪産業創造館(以下;産創館)の長谷川さんから、この産創 館では私が独立をした際からもお世話になっている次第です。サラ リーマン時代には、当時の同僚の女性社員から『杉浦さんが知って いる関西で一番頑張っている女性を紹介して欲しい』と依頼があり、 社内の課題解決で山野さんにインタビューに伺ったこともあった り、【ゲンバ男子】のお話を伺ったりと産創館を通してお話をさせ ていただいておりました。ですが、前述の通り、この 8 月に会社を 興されたことで、活動の領域を広げようとされています。微力なが らお役に立ちた いと思っておる 次第です。 <起業され今後の展開について> 山野さんの大事にされているテーマ「存 続力は競争力」に私も共感しています。事 業の継続が如何に企業にとって重要か。お 客様、社員、その家族、その他関わる方々 との連綿とする付き合い、繋がりの継続が、 やがて競争力へ。そして永続的発展へ。サ イト上にも、 【千年治商店は、永続をめざし、 ブレイン・サプライ通信 16 平成28年年末年始特大号 今ある価値を深化・進化させようと挑戦する後継ぎ社長のために、 「伝えてつなげる仕事」を通 して、その想いの実現に貢献します。】とあります。 過去 2,500 社を超えるインタビューの中から、また大学での後継者ゼミでの対話から、何 が大事か?何を変革し、護るか?を探り出していらっしゃいます。経営者に会い、ゲンバに趣 き、インタビューをし、そこから見えてくることを価値あるカタチにする。それが、山野さん がこれから注力されるだろう事業の根幹です。(株式会社千年治商店の HP はこちら) <山野さんの事業のご紹介> 社史制作サービス「THE HISTORY」について(ご案内はこちら) 前述の、存続力は競争力、そこで圧倒的な威力を持っている言葉→それは、創業者や先代た ちの言葉。会社の誕生〜歴史から、未来を創っていく。そのために新しい社史制作サービスを 始動されました。人財の採用活動、社員の研修、取引先との関係強化、周年イベント、等々 事 業活動において重要な場面に【見える化】出来るツールとしてこの事業を社会のお役立ちとし て展開されていかれます。会社永続のために、これからの未来への一助になりますように。 (代表世話人株式会社 杉浦 佳浩) 杉浦様には来年も引き続き企業様をご紹介いただきます。 皆様とのご縁結びになることを祈っております。 ブレイン・サプライ通信 17 平成28年年末年始特大号 ブレイン・サプライスタッフより 年末年始のご挨拶 『今年も大変お世話になりました』 皆様こんにちは。毎度のことですが、もう1年が経つのかぁなどと思いつつこの原稿を書か せて頂いております。皆様にとってこの1年はどのような1年だったでしょうか。 私事ではございますが、今年の7月より東京本社から福岡事務所に異動し、約半年が経過い たしました。九州の大分県出身である私にとっては半分里帰りのようなものですので、九州に 帰ってくることができたことをとても嬉しく思っています。とはいえ仕事面では東京でしか社 会人経験のない私にとっては、不安半分期待半分といったところで緊張しておりましたが、九 州の顧問先の皆様はとても暖かくご対応くださり感謝感謝の日々を送らせて頂いております。 また、久しぶりに九州に住んでみて思ったことは、とにかく住み心地がよくて料理が美味しい! ということです。年に1度は帰省しているものの改めて九州の良さや料理の美味しさに気づか せて頂きました!! これからも東京を中心とした各地域の労務情報を取り入れつつ、九州の顧問先の皆様に情報 をご提供していきたいと考えております。 今年も一年間本当にありがとうございました!! (福岡事務所 五十嵐 敏之) 『今年のお問合せ第一位は?』 師走に入り、今年もあとわずかですが、顧問先の皆様には一年間大変お世話になりありがと うございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。 今年も顧問先様からたくさんのお問合せやお悩み相談、ご質問を頂きましたが、ダントツで 多かった内容は平成27年12月に50人以上の事業場で義務化された「ストレスチェック」 についてです。 ストレスチェックの一番の目的は労働者の心の病気を予防するため、自身によるストレスへ の気づき、ストレスへの対処、自発的な相談を促すことにあります。国が推奨するチェック項 目は57項目で、すべての項目が職場に関係するものに特定されています。 しかし、下記の「社会的再適応評価尺度」の 通りストレスの多くの原因は職場以外のところ にあることがわかります。この尺度は 1960 年 代にアメリカの社会生理学者であるホームズと レイが研究した結果であり、現在は社会的スト レス評価法として用いられています。 アメリカと日本の国民性の違いや現代社会の 環境変化に伴い、感じるストレス状況にも違い が生じていますが、当時の研究結果によると、1年間に体験した生活上の変化の評点の合計点 ブレイン・サプライ通信 18 平成28年年末年始特大号 から、翌年深刻な健康障害の起きる確率は、おおよそ 150 点以下なら 30%、150~300 点 なら 50%、300 点以上なら 80%以上となると報告されています。上記を踏まえますと、厚 生労働省推奨の職場環境に特化した57項目だけでは本来のストレスの原因がわからない上に 職場に原因が特定されることになってしまいますので、個体に起因する内容や家庭や地域など のプライベートに関するチェックができるシステムで対応することが、会社と社員の双方にと って効果的なものになると考えます。 義務化された事がきっかけでストレスチェックを実施される会社様がほとんどであると思い ますが、受けてみると客観的に自分の心の健康状態がわかり、なかなかよい機会と捉えること ができます。因みに私はストレスが一番少ない A 判定となり、自覚とは正反対の結果に気持ち が楽になりました。 来年度効果的に実施をお考えの会社様は、是非弊社にご相談ください。お待ちしております。 (木村 佐和子) 『今年もありがとうございました。』 私ごとですが今年の4月に福井に住む義理の父が亡くなりました。もともと持病があったに もかかわらず、80歳まで生きてくれたことで、義父との別れを悲しむ気持ちと合わせて家族 の間には穏やかな空気がありました。 東京にいる私たち家族は義父の世話を日常的にすることは出来ず、高齢になった親への対応 の難しさも感じました。とはいえ、義父が亡くなったことに伴う一連の対応や手続きなどを夫 ブレイン・サプライ通信 19 平成28年年末年始特大号 の兄弟とその家族で協力し、それぞれの役割を無事に終えたことでお互いの理解がより深まっ て距離が近くなったと感じます。この夏に帰省した際には、義母と3家族総勢10名で一泊旅 行に出掛けました。義父に縁のある場所にも足を運び、義母から昔の話をたくさん聞くことが できました。これも義父が与えてくれたご縁だと思い、あたたかい気持ちが湧いてきました。 今年も皆さまにはお世話になりありがとうございました。どうぞよいお年をお迎えください。 (宮澤 令子) 『2016 年も関与先の皆さまには大変お世話になり感謝申し上げます。』 私の支援スタイルとしての基本方針は、当社に入社してから一貫しております。それは、 「関 与させて頂いた企業様の人事労務にとどまらず、経営における様々な分野においてご支援をさ せていただくこと」です。この方針のとおり、2016 年も関与先様で起こった様々な課題に経 営者様と一緒に取り組ませていただきました。なかでも、ご本業にかけるべき経営者様の大切 な時間を奪うような案件も多々あり、その対応に関する難易度は年々上がってきていると感じ ました。これも企業を取り巻く経営環境の変化のスピードによる影響が大きいと認識していま す。今後も引き続き、法改正などの最新情報は注視していき、情報発信させていただく所存で す。近々では、2017 年の税制改正大綱が発表されますので、2017 年初めにはまずはこの改 正内容の自社への影響の有無などについても打ち合わせさせていただければと考えております。 また、昨年 11 月に、皆さまのお蔭で、名古屋事務所は名古屋駅の新幹線口から徒歩4分の 場所に事務所を移転致しております。名古屋事務所にご来社いただき打ち合わせさせていただ くことも可能ですので、是非ご利用ください。 <新事務所住所> 〒453-0014 名古屋市中村区則武 2 丁目 3-2 サン・ナゴヤ則武ビル サン・オフィス名古屋 955 TEL:052-414-5690 / FAX:052-414-5681 (名古屋事務所 小出 貴巳) 『自分のアップデートを忘れずに』 あっという間に一年が過ぎると、今年自分は成長していただろうか?と改めて考えてしまい ます。何気なく過ごしても、がむしゃらに過ごしても、一日は一日で、同じように過ぎていき ます。 時代の変化が著しい中で、守って維持しなければならないものと、変化に対応しなければな らないもの両方が存在すると思います。 経営者の皆様とお話させていただくと、 「単なる現状維持は衰退だ」とつくづく感じます。理 念や、思いなど、軸となるものを守りながら、それを守るためにどう行動していくか、そうし たアウトプットは、時代や環境に合わせて革新が求められるのかもしれないとふと考えてみた りしています。 今日の自分が昨日より少しでも前に進んでいられるようにと願いながら、今年もお付き合い くださいましたクライアント様に感謝しつつ、また新しい一年を踏み出していきたいと思いま す。 (渡邉真理子) ブレイン・サプライ通信 20 平成28年年末年始特大号 『「お客様は神様です」か?』 誤解を恐れずに言えば、私は「お客様は神様です」という言葉が嫌いである。今この国では、 この言葉をあらゆる場面で都合よく履き違えている気がしてならない。特に提供する側と顧客 側の位置関係が見えやすいサービス業などにおいては顕著であると感じる。 そもそもこの言葉は、1961年に歌手の三波春夫が言ったフレーズを、レツゴー三匹とい う漫才トリオがネタにして広めたようだが、想像以上に日本人に馴染んでしまっているといえ る。サービスや商品を提供する側の意識の持ち様や姿勢としては分からない訳ではないが、顧 客側がそれを前提にすること自体が誤っている。風評被害や顧客を失うことへの恐怖はあるに せよ、どんな状況であっても常に顧客が正しいかのように扱うことにより、企業として適切な 判断が失われ、過剰なサービスの提供により社員が疲弊するような状況は、何のために働き、 企業活動を行っているのか、その目的自体を見失いかねない本末転倒な状況といえる。 国策としての長時間労働改善が現実を置き去りにして進められていることなど、現状の労働 環境を見直そうという動きがあるのは確かだが、いくら法令や制度をいじった所で、上記の様 な意識を変えない限り現実が改善されることはあり得ない。日本は労働生産性が先進国の中で も低い(あのギリシャよりも低い!)とされていて、働き方を改善しなければなどと叫ばれて いるが、これは単に働き方に問題があるなどという単純な話ではなく、就業人口が減少傾向に 入っていることや利益率の低いサービス業などへの産業構造の転換が大きく影響している。今 後の日本の人口構成や製造業主体ではなくサービス業が主体となっていく構造変化により、単 なる働き方改善などの技術的要素だけでは現実は変わらないであろう。 まずは、働くとは何か、人生の中での仕事の位置づけは何かということを、フレーズ化され た集団思考に捉われて現実逃避せずに、各人が責任を持って思考し行動に移すことが前提にな ければならない。また、企業も単純化やフレーズ化(この最たるものが極端なマニュアル化で ある)を追求するだけでなく、人間と言う不確定極まりない存在と正面から向き合う覚悟をも って、企業の存続の意義について見つめ直しながら歩み続けなければならない。 日本以外の大半の国では、お客様は神様という考えは存在していない。例えば顧客側が悪い と思っている場合、社員がいきなり謝る事はまずない。むしろ謝る事で自分に非があることを 認めてしまうと考え、相手が顧客であろうが、間違えは間違えとしてゆずらない。これが素晴 らしいなどというつもりはないが、そこには状況判断と思考があることは間違いない。また、 日本のサービスレベルは高いと評価されるが、それはマニュアル化された作業に支えられてい る側面は否めない。逆に言えば臨機応変な対応やその場や人に応じた判断や思考の結果による サービスレベルは決して向上しているとは言えない部分がある。 もちろん日本とそれ以外の国で、仕事が属人的に扱われるのか、明確な範囲が定められてい る(プロ)など様々な状況の違いはあるのも事実である。しかしながら、現実を変えていくた めには、制度や技術的要素などの小手先の改善だけではなく、他の価値観に対しても柔軟かつ 冷静に目を向け、特定の方向に固執せずに真摯に受け止め活かしていく必要性が多分にあるよ うに感じてならない。 (伊東 信) ブレイン・サプライ通信 21 平成28年年末年始特大号 『○○は▲▲の鏡』 平成 28 年もあと残りわずか。今年も沢山の人に支えていただき、今日までくることができ ました。ありがとうございます。おかげさまで無事に 1 年を終えられます。 先日、電車に乗っていると途中駅から 5、6 歳くらいの男の子が、ドアが開いた瞬間に走っ て車内に駆け込み、あいている席に座りました。後からその男の子のお母さんが入ってきまし たが、何事もなかったかのように男の子と会話をし始めました。 この光景をみて、『子は親の鏡』という言葉が浮かびました。「走って電車に乗り込んだら危 ないよ。」などという子供を注意する会話はありませんでした。自分の言動については大人にな ればなるほど認識がなかなかできず、他の人に迷惑をかけていることなどに気が付かないこと があります。この時も、この男の子はいつ、自分の行動が他の人に迷惑をかけるものだと気付 くのだろうと思いました。それを言えない私もこのお母さんと同じです。次はこのようなこと がないように、相手のことを考えて伝えるべきことは伝えていきたいと思った出来事でした。 こんなことがあって『○○は▲▲の鏡』という言葉を探してみました。意外に多くあり、な るほどと納得しました。皆さんはいかがでしょうか。 ・『犬は飼い主をうつす鏡』 ・『社員は社長の鏡』 ・『教室は職員室の鏡』 ・『生徒は先生の鏡』 ・『目は心の鏡』 ・『トイレは会社を映す鏡』 ・『他人は自分を映す鏡』 ・『人こそ人の鏡』 (池田 希世美) 『今年も一年間ありがとうございました』 年々月日が経つのが早くなっていくように感じます。今年も大変お世話になりました。ブレ イン・サプライのスタッフとして今年 1 年を振り返ると、やはり印象深いのは「労働時間の管 理と把握」についてです。 7月に関西事務所で開催した労働時間管理セミナーでは、 「国の本気度がわかる『かとく(過 重労働撲滅対策特別班)』の設置」という話題にも触れながら、管理と把握の必要性をお話させ ていただきましたが、その後次々と大企業が過重労働で書類送検されるという報道が続きまし た。 顧問先の経営者様、担当者様には、労働時間についてだけ対応するのではなく、この際、就 業規則も賃金についても、必要であれば評価の仕組みも 1 年かけて見直していきましょうとい う確認をしながら会社全体の制度設計を進めています。 一方で、顧問先社員様と面談する機会も与えていただきましたが、率直に「自分の頑張りを 認めてもらいたい」、 「将来が見えないと不安になる」という強い思いを聞くことができました。 モチベーションを高く持つ社員が生き生きと働ける仕組み作りを、ますますパワーアップし て来年もご提供していきたいと思っています。 来年もよろしくお願いいたします。 (関西事務所 小山 菜穂子) ブレイン・サプライ通信 22 平成28年年末年始特大号 『自分自身を見つめ直す時間』 今年もあっという間に年末年始特大号の時期になりました。“Weekly News”や“サプラ イ通信”では、皆様からたくさんのご感想や励ましのお言葉をいただき、ありがとうございま した。来年もどうぞよろしくお願い致します。 先日、社内勉強会“木鶏会”を行いました。 「致知」という雑誌をテキストに人間学・人間力 を高める勉強会です。 「致知」とは智恵の意味で、「格物致知(体験を通して自分の持っている知識が智恵となる)」 という言葉に由来しているそうです。 今回のテーマは“恩を知り恩に報いる”というもの。~恩という概念を成り立たせているの が“おかげさま”。私たちは自分一人の力で生きているわけではなく、自然の恵み、多くの人と の善意や厚意を受けて生かされている(「致知 2016 年 9 月号」より抜粋)~ たくさんの“おかげさま”があっての自分なのに、そのことに感謝するどころか、それを当 然(当たり前)と思っていないだろうか・・。 年齢を重ねれば重ねるほど、出会いの数は多く、それだけたくさんの人の恩を受けているは ずなのに、わがままや不満を口にしてはいないだろうか・・・。 この勉強会を通して、自分の心と向き合う時間を持つことができました。心と向き合うなん て、ちょっと恥ずかしい言い方ですが、素直に共感できる記事が「致知」にはたくさん載って います。 一緒に働く同僚と膝がつきそうなほどの近い距離で座り、互いの発表を聞き、感想を話し合 う時間はとても新鮮です。木鶏会、ご興味のある方は社内勉強会として取り入れてみてはいか がでしょうか。 (島村 英美) 『~2016年を振り返って~』 毎年のことですが、この時期になりますと一年が過ぎ去る早さを実感します。昨年の今頃、 私は何をしていたのか、どんな一年を目指していたのだろうか…。皆さまは思い通りの一年を 過ごすことが出来ましたか? 私は、目指すところの半分も達成できませんでした。 (目標を高くしすぎた?と思いたいとこ ろです)要因は少し考えただけでも様々考えられます。 やりたいこと、またしなければならないことが日々多々ある中、自分ひとりでどの領域まで 対応可能なのか、また時間的スパンはどの程度必要とするのか、最も基本的な自らの置かれて いる状況の把握が、結果的に出来ていなかったのです。周囲に目を配ろうとするあまり、自分 を見失いかけた気がします。私と同じような思いをお持ちの方はいらっしゃるでしょうか? 2016年は世界的には大きな天災が比較的少なかった年と言われていますが、日本では多 くの天災がありました。4月熊本大地震、9月東北、北海道に相次いで台風が上陸、11月に は2011年3月11日の東日本大震災を彷彿とさせた地震と津波がありました。特に熊本は 大変な被害を被ったお客様が多くいらっしゃいます。この場をお借りしてお見舞い申し上げま す。 ブレイン・サプライ通信 23 平成28年年末年始特大号 天災の発生は、残念ながら防ぐことは出来ません。しかしながら、万が一の事態を想定して 準備することは出来ます。人(社員)の安全確保、事務所、工場の設備什器、家庭内の家具等 の安全対策等々。やはり日頃のリスクマネジメントが大事だと、11月の地震で再認識した次 第です。もうあの3.11のように寒さに震え、ヒールの高い靴で職場から自宅まで5時間歩 き続けるのは、二度と嫌です!歩きやすい靴、非常食、家族との連絡手段の確認等、準備をし ておくべきでした。 2017年は皆さまにとりまして平穏無事な良い年になりますよう、陰ながらお祈りしてお ります。 2017年も社員一同、皆さまのお役に立てるよう微力ながら力を尽くしてまいりますので、 引き続きブレイン・サプライを何卒よろしくお願い申し上げます。 (和田 京子) 『何事も経験!なんでもやってみるべきですね!』 私には二大コンプレックスなるものがありました。とにかく、その二つに出会わないようど うにか逃れて生きてきたような感じです。 一つは車の運転。若い頃、なんとなく教習所に通い免許を取得はしたものの、自分には運転 が向いていないことを感じておりました。歩く速度、自転車の速度より速いものをあやつらな ければならない責任感と、危険な車を運転することへの恐怖心にとらわれ、さらには教習所の 教官にも「あなたは運転しない方がいいかもしれないね」と言われたことが頭から離れず、運 転免許証はただの身分証明書となっていたのです。子どもが高熱であろうと自転車を使い、ど んなに重いもの大きなものを購入しても自転車で運ぶ。周りからいくら勧められても耳を貸さ ず、徒歩と自転車で乗り切っていたのでした。かなり頑固に。 二つ目は英語です。英語の勉強はそれほど嫌いではなかったのですが、人前で英語を披露す ることは嫌いでした。まして、外国人が目の前から歩いてきた時などは、 「何事もありませんよ うに」と下を向いてやり過ごしていたものでした。そのくせ、海外のものには興味があり、海 外旅行も好きであるから厄介で、、外国にいるのにもかかわらず、強引に身振り手振り日本語で 話をしてみたりしていました。不思議なもので日本語なのに通じるのです。でも、それもその はずで、どの旅行にも日本語のわかる現地ガイドさんが付いていてくれたから。 子どもには、 「頑張ってチャレンジしないとだめ」と平気で言っているのに、自分はというと、 嫌なものを都合よく遠ざけ、自分から向き合おうなんて気持ちはこれっぽっちも芽生えません でしたので、 「努力」とか「挑戦」とか「試練」などという言葉とはかけ離れたところにおりま した。 しかし、ある時これぞターニングポイントといえることが身にふりかかってまいりました。 夫の海外赴任に帯同しなければならなくなったのです。日本と比べたら治安が良いとはいえな いところだったので、外出には車が必須、バスはあまり好ましくないですとか、タクシー利用 にも限度があるという話しでしたし、海外ですから英語は当たり前で、今までのように逃げて は通れない状況に。子どもの送迎も、買い物も、何をするにも日々車と英語が必要になりまし た。家に引きこもるわけにもいかず、その日から、 「やってやれないことはない」と自分を鼓舞 し、行動にうつしてみたのです。 自分が変わろうとすると、見える景色に、周りの人に、そしていろいろなものに変化が起き てくることを体感いたしました。車を使えば、当たり前ですが行動範囲も広がり、行きたいと ブレイン・サプライ通信 24 平成28年年末年始特大号 ころに行くことができますし、たくさんの荷物を一気に運ぶこともできますし、何より時間も 短縮できることに気づきました。下手でも英語を使えば、情報が多く入ってきますし、現地の 人との輪も広がりたくさんの友人ができました。怖いものが減っていくようななんとも言えな い心地よい感覚を覚えることができました。1年も過ぎた頃には、これまでの自分ではなくな っていたように思います。できることが増え、新しいものに出会うと自信にもつながったので はないかと思います。これらの経験は、私にとって大変素晴らしいものをもたらしてくれまし た。 いま、ブレイン・サプライに入社して1年が経過しようとしています。日々、経験したこと のないことや新しいことに出会っています。そのたびに、考え悩み逃げたいと思いますが、私 の周りには何でもやってみるという前向きな方々がたくさんいますので、彼らを見習いそして、 自らのコンプレックス克服の経験を励みに挑戦していきたいと思います。それが「誰かのお役 に立てる」ことにつながって「自分も幸せになる」のであればこんな嬉しいことはないと思い ます。新しい自分発見が楽しみでもあります。 来年も皆さんにとって素敵な1年でありますように。 (菊池 東子) 『この1年を振り返って』 今年1月に入社以来、月並みですが、あっという間の1年でした。昨年12月まで30年以 上勤めた会社を退職し、新年を迎えて心機一転の入社となりました。前職では、足かけ20年 ほど人事関連の業務を行ってきたので、その経験が生かせるものと考えておりましたが、お客 様の現実の多様なお悩みやご相談に、自分の知識や経験は、まだまだ足らないことを実感した 1年でした。 お客様のご要望にお応えしていくためには、人事・労務だけではなく、一般的な法律常識や、 会計・税務、事業承継など幅広い分野自らの知識を広げ、それを深めて行かなければならない と痛感する日々です。 来年も、少しでもご要望にお応えできるよう努力していきたいと考えていますので、どうぞ よろしくお願いいたします。 さて、先月の朝日新聞の天声人語でほほえましいものがありましたので、ご紹介したいと思 います。休日でしたのでご覧になった方も多いのではないでしょうか。 ---------------------------------------------------------------------【ひと言の願いをかなえてくれる神様として親しまれる奈良・葛城山の一言主(ひとことぬし) 神社。イチゴンさんと呼ばれる神社にちなみ、願いごとをつづる「はがきの名文」コンクール が開かれた。2回目となる今年は応募2万7千点。胸に響いた3作を紹介したい。 ▼奈良県明日香村の小5綿本優太君(10)は親友との仲たがいを書いた。 「謝りたい気持ちと 謝ってきてくれるかなという期待が行き交って、決心がつかない」「『ごめんな』と言える勇気 が出せますように」。願いかなって後に仲直りできたそうだ。 ▼忘れがたい夕食の一幕をつづるのは、茨城県常総市の公務員笠原正宏さん(54)。「ワガマ マ言う君らに怒った妻が夕食作りをボイコット。食卓に置かれた納豆3個。トイレに籠(こも) る妻」と書きおこす。 ▼「息子がリュックを背負う。黙って出て行き戻ったその手に弁当一つ。トイレの前へ。食べ ブレイン・サプライ通信 25 平成28年年末年始特大号 ないと死んじゃうと弁当差し出す小一男子」。感激した妻がトイレで泣き、以来その日は感謝の 念を刻むよう夕食にあえて弁当を食べる日になった。 ▼京都府綾部市の村上多慶子さん(88)は30年前に亡くなったご主人に一筆。 「いつお迎え に来て戴(いただ)いてもいいですよ」 「でもねー。明日は来ないでくださいね。明後日(あさ って)も来ないでくださいね。明明後日(しあさって)も来ちゃいやですよ。またお手紙しま す」 ▼手書きの文面が息づかいや心の温度を伝える。ご多分にもれず当方もパソコンやスマホで打 ってばかりいるが、大切な人への便りは手書きに限ると思い直した。】 短い文章の中でも、十分に書いた方の思いが伝わってきます。思わずほほえんでしまう一方 で、このような短文の中で思いを伝えることができるすばらしさに感嘆してしまいます。長い 文章ではなく、ほんの数行でも気持ちが伝わることを改めて感じます。いかに要領よくまとめ るか、ということが大切ですね。 参考に「はがきの名文」コンクールの HP に他の受賞作も掲載されています。 (HP はこちら) (安田 英樹) 『感謝と 2016 年を振り返って』 1 月 27 日に入社してから、あっという間に年末を迎えてしまいました。私事ですが、今年 受ける予定だった大学のスクーリングも順調に進み、今年度は 12 月の 3 連休が最後になりま した。後はレポートと試験をクリアしていくだけなのですが・・・。少し胃が痛くなります。 また身の周りでは出産ラッシュがあり、赤ちゃんを抱っこさせてもらうことが増えました。 (生後間もない赤ちゃんを抱っこするのはとても緊張します。)抱っこしてる間、力強くけられ たり、大きな声で泣かれると「こんなにちっさい体で一生懸命生きているんだなぁ」と感動す ると同時に、子育てをしながら頑張るお母さんの大変さをひしひし感じました。 (夜中寝れない なんて辛すぎる・・・!) また陣痛から出産までのリアルなお話を聞かせてもらうと壮絶で・・・本当に「子どもを産 むこと」は大変なことだと思いました。 (世の中のお母さんはすごい!!!)今後も陰ながら見 守っていきたいと思いました。(さすらいのベビーシッターになる日も近いか!((その前に課 題をこなさないとですが・・・。汗) 関西事務所では今年 1 年、いつも気遣ってくださるとても優しい先輩方、色々なことをご教 示くださる素敵なお客様、そしてキャラクターの濃い頼もしい後輩と一緒に仕事をしていく中 で色々なことを学ばせて頂き、充実した毎日を過ごさせて頂きました。 しかし、色々とご迷惑をお掛けしてしまった 1 年でもありました。この失敗した経験を活か し、今後の業務を進めていきたいと思います。 まだまだ頼りない私ですが、今年以上にお役に立てるよう頑張りますので、来年もどうぞよ ろしくお願い致します。 (関西事務所 永井 真琴) ブレイン・サプライ通信 26 平成28年年末年始特大号 『2016 年を振り返って』 体調を崩し前職を退職してから、しばらく専業主婦をしておりました。仕事復帰の第 1 歩と して、この「株式会社ブレイン・サプライ」に、縁あって入社させて頂いたところからこの 1 年が始まりました。 思い起こせば・・・ 「自分の体は大丈夫」という根拠もない自信により、健康診断の要再検査 を無視しつづけて 2 年、とうとう会社より警告書が出てしまいました。正直、「面倒だな」と か、「お休み取りにくいな」なんて考えていたのですが、家族に叱られ渋々医療機関へ。結果、 入院をすることになってしまったのです。 ~そこで改めて私の教訓ですが。~ ・私はまだ若い(?)という過信はいけないという事。 ・自分1人ではなにも出来ない事。 ・また、周りに支えてくださる沢山の人がいる事。 ・生命保険に加入していて良かったと思った事。 ・これも神様からの気づきだという事。 皆様もお体は大切にしてください。そして、来年が皆さまにとりまして良い年になりますよ う、お祈りしております。 (須賀 千晶) 『冬の香り』 「冬の香り」というと皆さまはどのような匂いを思い浮かべますか。寒い朝会社に向かう途 中の冷たいけれど澄み切った空気の匂いでしょうか。あるいは、冷えた体を温めてくれる夕食 のスープの匂いでしょうか。思い浮かべる香りは千差万別、人それぞれだと思いますが、私に とっての冬の香りは、「みかん」の匂いです。 人には五感が備わっていますが、香り(嗅覚)は、他の 4 つと異なり、唯一、本能や情動を司 る「大脳辺縁系」に直接届けられます。つまり、香りは、思考する間もなく、ダイレクトに感 情面に訴えかけられるということであり、気分をリラックスさせたり、リフレッシュするのに 適していると考えられています。柑橘系の香りには、ストレスや不安を和らげ、気分転換の効 果があると言われる通り、私だけではなく、みかんの匂いに心地よさを感じる方も多いのでは ないでしょうか。 「コタツにみかん」は日本の冬の風物詩ではないかと思います。みかんを手に取った時、香 りの効果についても思い出していただけると幸いです。普段より気にかけるだけで、リフレッ シュの効果が期待できるのではないかと思います。 本年は大変お世話になりありがとうございました。どうぞよいお年をお迎えください。 (齋藤 智子) 『お値段以上の年』 はじめまして、今年の 5 月 9 日に関西事務所に入社しました島本と申します。今年は、顧問 先の皆さま、関与先の皆さまに大変お世話になり、有難うございました。 ブレイン・サプライ通信 27 平成28年年末年始特大号 今年は、私にとって“転”の年でした。40 歳で初の“転”職で当社ブレイン・サプライに 入社しました。大学卒業後、16 年間、 “お値段以上”の家具屋で全国を転々として、店長時代 にパートさんとの労務トラブルで社労士の存在を知り、人事労務のスペシャリストの社労士を 目指したいと思い、当社の入社を決意致しました。 今年は色々な事にチャレンジしました。減量に挑戦し、炭 水化物を減らし、野菜中心の食事を心掛けて半年間で 20k g痩せました。ランニングも再開し、半年間でポケモンを捕 まえながら 700km 走りました。そして、初フルマラソンに チャンレンジして、タイムは 4:45 と微妙な結果でしたが、 完走できました。来年は、3 時間 30 分(サブ 3.5)を目標 に健康的にランニングしたいです。 私の将来の夢は、社労士になり身障者の就職サポートや障 害年金等の支援が出来るようになりたいと思っています。 ロマンは、身障者の方に“笑福”を届けて、健康“鯛”を 提供することです。“笑福”・・・身障者の方に笑顔になっても らい、福を届けるという造語です。健康“鯛”・・・鯛は「めでたい」に通じるところから縁起の よい魚とされ、調和のとれたという意味があり、身障者の方に健康“鯛”になって欲しいとい う希望の造語です。 その為には、まず今はしっかりと法律の事を勉強し、2017 年の社 労士試験に合格を目標に必死のパッチで頑張ります。(必死のパッチ とは、関西弁で一生懸命の最上級です(笑)阪神タイガースの選手がよ く使用してます。将棋の桂馬から由来されて)そして、今まで支えて くれた家族の為にも“顔晴る”(頑張るではなく、顔が晴ればれして いる)姿を見せて、恩返ししたいです。 来年の目標は、“商売人魂”をもったコンサルとして、顧問先の社 長様にお値段以上なコスパを発揮できるように日々、精進したいと思 います。来年も何卒宜しくお願い致します。 (関西事務所 島本 浩平) 『変化を通して進化する』 今年は変化の年でした。私事ですが結婚をし、引っ越しをし、そして転職をしてブレイン・ サプライに入社し沢山の方々と出会うことが出来た、公私ともに変化のある充実した一年でし た。 「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢いものが生き延びるのでもない。唯一生き残る ことが出来るのは、変化できる者である。」ダーウィンの名言です。初めて経験することよりも 慣れた業務や環境の方が安心でき、変化を恐れることもあります。しかし、変化を受け入れ楽 しむことで、進化していけるのだと改めて感じた一年でした。 ブレイン・サプライ通信 28 平成28年年末年始特大号 さて、ここで一つ皆様にクイズです。 3つのドアの一つに景品が入っており、残りの二つは外れ。 ブレイン君はドアを一つ選びます。 サプライちゃんは答えを知っており、選 ばれていない残りの二つのドアのうち、 不正解の扉を開けます。 残りのドアは二つ。そのとき、サプライ ちゃんにこう問われます。 「最初に選択しているドアではなく、 もう1つのドアに変えることもできま すがどうしますか?」。 ――――――――――あなたはドアを選び直しますか?―――――――――― 最初の直感を信じて選び直さなかった方、選び直した方それぞれいらっしゃるかと思います。 答えは、選び直した方が選び直さなかった時と比べて、景品を当てる確率が2倍となります。 どう思われましたか?確率は 1/2 ずつで変わらないのではないか。とジレンマを感じません でしたか? 直感で正しいと思える解答と、論理的に正しい解答が異なる確率論の問題で、 「モンティ・ホ ール問題」と呼ばれています。 人事・労務のお仕事でも直感(心)で正しいと感じること、法律(頭)で正しいことで相違 がありジレンマを感じることもあります。 私たちの仕事は、そんな皆様のジレンマを取り除いていけるよう、法律に基づきながら心に 寄り添い、答えを見つけていくことだと感じております。 まだまだ経験も浅く若輩者ですが、私と関わってくださる全ての方に貢献できるよう、変化 に飛び込み日々進化していきます。 皆様にとりまして、来年も幸多き一年でありますよう、心からお祈り申し上げます。 (関西事務所 阪倉 陽子) 『小さな達成感を積み重ね自信を確信に変えさせる』 周囲の環境や状況の良し悪しで簡単に崩れない強い芯を作るには、まず、明確な目的意識を 持つことが大事です。 「何のためにこれを続けているのか」 「自分の最終目標は何なのか」 「自分 とは何か」を自問し、その答え=目指すべきものが明確になればなるほど、考えのブレは少な くなります。ブレないということは、不安要素が軽減することであり、実力を発揮しやすくな ります。 次に、結果を出し続けることが重要になります。小さい事で構わないので、スキルアップし 続けることに重きを置きます。その成功体験を何度も体感できれば、それまで夢でしかなかっ ブレイン・サプライ通信 29 平成28年年末年始特大号 たものが、だんだん現実味を帯びてくる、自信が芽生えてくるのです。その際に、他人から言 われたからではなく、芽生えた自信に自分で気づくことが大事です。自ら「私はいける!」と 自信を確信に変えられれば、自分の中の芯がさらに強くなり、どんな舞台でも精神的に大きく 崩れる事はなくなる、本番で出せる確立が高くなります。このように意識をしていたつもりで すが、今年を振り返るとやり残したことや反省すべきことが沢山あります。 今年も残すところあと一ヶ月もないのですが、二倍のスピードで動けば二ヶ月分あり。自分 を見つめなおし、新年のスタートを気持ちよく切りたいと思います。 ・・・って去年もいってい たような気がします。(笑) 皆様、来年もよろしくお願いいたします。 (渡邉 ゆき子) 『はじめまして。よろしくお願い致します』 今年 11 月に入社いたしました松本智子と申します。よろしくお願いいたします。 前職では、事業会社において請負業務の管理、税理士事務所にて税理士補助業務などを経験 させていただきました。受託した業務の組み立てや人員採用、現場チーム作りや本部の仕組作 りを通じて身に付いた経験をもとに、少しでも皆様のお役に立つことができればと思っており ます。お会いできることを楽しみにしております。どうぞよろしくお願いいたします。 ・趣味特技:読書、調べること、太極拳、マッサージ ・今年印象に残った経験:養蜂体験(於:坊ノ内養蜂園) ・今年印象に残った本:「大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち(ヤマケイ新書)」(藤井 一至、2015 年 11 月、山と渓谷社) (松本 智子) 『入社当時の意気込み』 1 月 1 日に入社しました中嶋宏と申します。前職は運送業において人事労務を担当しており ました。近年はストレスチェックやマイナンバーといった新たに義務化されたものだけでなく 人に関する諸問題が大きく取り上げられるようになり、社内ルールの整備に頭を悩ませている 方も多いのではないかと考えます。そんな方達をしっかりサポートできる様になっていきたい と考えております。 また最近、はまっている事は一眼レフで写真を撮ることです。特に風景を撮ることが好きで 海や山といった自然の雄大な風景を見ることで心が癒されます。絶景ポイントがありましたら、 詳しく教えてください。よろしくお願い致します。 (関西事務所 中嶋 宏) 『1 年を振り返って』 今年も残り 1 か月をきりました。年が明ければ、私が派遣会社から当社を紹介していただき、 スタッフの一人として働かせていただいて一年を迎えることになります。 転勤族の夫に付いて 20 年近く全国あちこちをまわりました。子育ても一段落し、 「さて、自 分のこれからの人生を」と考えられるようになった時には既に 49 歳。焦りを感じていました。 そんな中、ブレインサプライでお世話になることになりました。 この 1 年の間、色々なことがありました。私自身は、まわりの方々のご指導の下、日々の業 ブレイン・サプライ通信 30 平成28年年末年始特大号 務をなんとかこなす毎日。会社は 5 月に現在のビルに移転し、10 月には法人化致しました。 新しいスタッフの方も次々と入社されました。まさに、会社の成長を間近で感じました。自分 は、そんな会社の一員として働かせていただいて幸せを感じています。 仕事に関しては、ただただ自分の出来る限りは頑張ろうと思っていました。先日の出版社の 方を講師に迎えた講演会の席で、 『自分が人のために役にたてたり、人に助かったと思われた時 に、初めて生き甲斐というものを感じる』という意見を述べられた同僚社員の方の言葉に、私 も「なるほど!」っとストンと納得出来ました。我が社の岡社長は『全ては感謝の気持ちから』 と常日頃からおっしゃっています。 50 歳、まさに人生の折り返し地点。常に相手に(お客様、社員、まわりの方全て)に感謝の 気持ちを持ち、出会った方々が幸せな気持ちになるような生き方を心掛けることが、これから の私自身の人生を豊かにしていくと信じて、これからも精進してまいりたいと思います。 皆さま、一年間サプライ通信の発行にご協力いただきまして誠にあり がとうございました。そして微力ではありましたが、このサプライ通信 の編集に関わらせていただきましてありがとうございました。 (鶴丸 典子) ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 誠に勝手ながら 下記期間を年末年始休業とさせていただきます。 12 月 27日(火)~1 月 4 日(水) ご不便をおかけいたしますが何卒宜しくお願い致します。 ブレイン・サプライ通信 31 平成28年年末年始特大号 ブレイン・サプライ通信 32