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No.1 - 埼玉りそな産業経済振興財団
世帯数・人口 市町村名 世帯数 (戸) (平成26年4月1日現在) 人口 (人) 前年比 (%) 市町村名 世帯数 (戸) 人口 (人) 前年比 (%) 市町村名 世帯数 (戸) 人口 (人) 前年比 (%) 0.77 朝 霞 市 57,724 132,328 1.10 越 生 町 4,590 12,021 ▲ 1.22 川 越 市 143,299 0.50 志 木 市 29,575 71,565 1.06 滑 川 町 6,486 17,949 熊 谷 市 76,087 199,379 ▲ 0.43 和 光 市 37,809 81,734 1.32 嵐 山 町 6,778 18,306 ▲ 0.48 川 口 市 239,064 0.77 新 座 市 66,530 161,619 0.34 小 川 町 11,732 31,552 ▲ 1.54 行 田 市 31,036 83,211 ▲ 0.92 桶 川 市 28,746 74,025 ▲ 0.28 川 島 町 7,086 21,166 ▲ 1.25 秩 父 市 23,986 64,285 ▲ 1.42 久 喜 市 58,783 152,485 ▲ 0.33 吉 見 町 6,829 20,114 ▲ 1.41 所 沢 市 144,094 341,909 ▲ 0.12 北 本 市 26,378 67,514 ▲ 0.51 鳩 山 町 5,368 14,500 ▲ 1.45 飯 能 市 31,394 81,699 ▲ 0.64 八 潮 市 34,415 85,354 0.84 ときがわ町 4,223 11,697 ▲ 1.63 加 須 市 40,727 112,833 ▲ 0.64 富士見市 46,084 108,453 0.87 横 瀬 町 3,075 8,636 ▲ 0.79 本 庄 市 32,154 79,877 ▲ 0.58 三 郷 市 53,923 134,577 1.00 皆 野 町 3,714 10,328 ▲ 1.87 東松山市 35,972 89,862 ▲ 0.05 蓮 田 市 23,943 長 町 2,694 7,515 ▲ 0.40 春日部市 93,500 234,662 ▲ 0.43 坂 戸 市 42,371 0.16 小鹿野町 4,402 12,518 ▲ 1.81 狭 山 市 61,231 152,907 ▲ 0.39 幸 手 市 20,197 52,888 ▲ 1.04 東秩父村 1,060 3,086 ▲ 2.77 羽 生 市 19,942 55,188 ▲ 0.50 鶴ヶ島 市 28,658 70,256 ▲ 0.10 美 里 町 3,679 11,460 ▲ 0.74 鴻 巣 市 44,213 118,208 ▲ 0.45 日 高 市 21,858 57,114 ▲ 0.21 神 川 町 5,043 14,038 ▲ 0.86 深 谷 市 52,001 142,720 ▲ 0.20 吉 川 市 24,965 68,057 1.37 上 里 町 11,081 30,650 ▲ 0.62 上 尾 市 90,102 225,129 0.30 ふじみ野市 44,580 108,889 1.04 寄 居 町 12,779 34,476 ▲ 0.58 草 加 市 104,170 245,461 0.30 白 岡 市 18,880 51,054 0.83 宮 代 町 13,663 33,504 越 谷 市 133,376 331,742 0.70 市 計 2,731,938 6,715,886 0.32 杉 戸 町 16,969 45,801 ▲ 0.76 蕨 349,211 568,401 62,385 ▲ 0.64 101,409 伊 奈 町 16,513 43,786 0.32 松 伏 町 10,531 30,306 ▲ 0.87 1.86 三 芳 町 13,962 38,273 ▲ 0.45 町 村 計 187,881 509,598 ▲ 0.70 148,905 ▲ 0.10 毛呂山町 15,624 37,916 ▲ 0.68 市 町 村 計 2,919,819 7,225,484 32,904 戸 田 市 56,920 129,763 入 間 市 58,366 資料:埼玉県 「推計人口」 埼玉りそな経済情報 6月号 No.126 2014年6月1日発行 行 企画・編集 0.48 71,308 ▲ 0.05 市 発 0.43 株式会社 埼玉りそな銀行 公益財団法人 埼玉りそな産業経済振興財団 〒330-0063 さいたま市浦和区高砂2−9−15 Tel:048-824-1475 FAX:048-824-7821 ホームページアドレス http://www.sarfic.or.jp/ この冊子は FSC® 認証用紙および環境調和型の植物性インキを使用しています。 0.25 埼玉りそな 経済情報 June 2014 No.126 1 彩論 埼玉県教育委員会教育長 2 ズームアップ 5 地域研究レポート 9 調査 13 6月号 関根郁夫 氏 「自助、共助、公助」 の力を育てる教育 堀川産業株式会社 変わる公共サービスと行政・民間の対応(Ⅲ) 埼玉県内の企業立地動向 アンケート調査① 埼玉県内新規学卒者採用状況調査 採用計画 「有り」 が4年連続増加 発行・株式会社埼玉りそな銀行 ●平成26年6月1日発行(毎月1回1日発行・通巻126号) 521,981 1,247,520 6月号 さいたま市 埼玉りそな経済情報 市町村経済データ 15 アンケート調査② 17 県内経済の動き 19 月次経済指標 21 タウンスケープ 2014年度埼玉県内企業の賃上げ状況について 飯能市 ワクワクするまちを目指して 飯能市 裏表紙 市町村経済データ 飯能河原 (飯能市) 企画 編集 公益財団法人 埼玉りそな産業経済振興財団 ズ ー ム アップ ZOOM UP 「自助、共助、公助」 の力を育てる教育 堀川産業株式会社 簡易ガス事業では全国でトップクラスの規模。 安全・安心のエネルギー供給で地域に愛される企業を目指す しんたん 家庭用薪炭販売からスタートして60年余。現在、埼玉県を中心に1都9県の地域にLPガス・石油を供給する堀川産業。 きめ細やかなサービスと高い技術でLPガスの拡販に努め、確かな地歩を固めた。太陽光発電にも力を入れ、時代に対 埼玉県教育委員会教育長 応したエネルギー提供を見据える同社。地域に愛され社会に貢献する企業として業界をリードする。 関根 郁夫氏 ●代 表 者 ● 創 業 本 県の年 少 人口(0∼14歳 )は、平 成2年の 一層促します。また、本県独自の小・中学校におけ 120万人から平成22年には95万人と20年間で る新たな「学力・学習状況調査」の実施に向けた 約25万人減少しました。今後も減少を続け、県の 検討を行います。 推計では、平成32年頃には約88万人、平成42年 2つ目は「グローバル人材の育成」です。授業 頃には78万人と10年ごとに約10%ずつ減少する 等で、我が国と郷土埼玉の伝統と文化、歴史、地 見込みです。一方、老年人口(65歳以上)は、平 理に対する理解や多文化共生の理解を深める教 成2年の約53万人から平成22年には146万人と 育を進めます。また、高校生をハーバード大学等 20年間で3倍近く増加しました。今後も増加を続 の海外の大学へ派遣するとともに、哲学等の古 け、平成32年頃には約198万人、平成42年頃に 典作品を学ぶ機会を提供し教養力を高める取組 は約209万人に達する見通しです。こうした急速 や、専門高校生を台湾の高校へ派遣して商品開 な少子高齢化に加え、現代社会はグローバル化 発を行うなどの取組を行います。 の急速な進展やエネルギー問題、地域コミュニ ティの弱体化など様々な課題に直面しています。 発達段階に応じた組織的・系統的なキャリア教 子供たちが将来こうした変化の激しい先行き 育の充実に加え、知・徳・体の成長の記録を共 不透明な時代を担っていくためには、 どの子供た 有・活用することにより、一人一人を確実に伸ば ちにも、良さや強みを生かして自立できる「自助」 す教育について研究します。また、基礎学力に課 の力を身に付けさせるとともに、相互に認め合い 題のある高校生を対象として、基礎・基本の学び 学び合い助け合うネットワーク (絆) をつくる「共 直しを徹底します。さらに、障害のある生徒の社 助」の力を身に付けさせること、そして、保護者や 会的自立に向け、職業訓練に重点を置く新たな 地域の方々と協働して教育活動を進め「公助」と 特別支援学校の設置や教育課程の改善に向け しての学校への信頼を高めることが大切です。 た研究などを進め、職業教育・就労支援の充実 毎年度、埼玉県教育委員会では、教育行政施 1 3つ目は「社会的に自立する力の育成」です。 を図ります。 策を効果的に推進するため、その年度に重点的 教育には、子供たちを現在の社会に適応する に取り組む内容を「埼玉県教育行政重点施策」と 人間に育てる営みと、現在の社会を変革し未来 して策定しています。中でも、今年度は特に次の3 の社会を創造する人間に育てる営みの2つがあり つに重点的に取り組んでまいります。 ます。県教育委員会では子供たち一人一人が夢 1つ目は「確かな学力の育成」です。従来の教 や希望を持ち、自らの力で人生を切り拓き幸福な 師による一斉型の授業だけでなく、 「協調学習」 生涯を実現するとともに、社会の中で役割を果た を始め「相互に学び合う学習」を推進するなど授 せるよう、本県教育の振興・充実に努めてまいりま 業の改善に努め、児童生徒の主体的な学習を す。皆様の御支援・御協力をお願いいたします。 埼玉りそな経済情報 2014.6 ● 設 立 ●資 本 金 ● 従業員数 ● 事業内容 代表取締役社長 堀川 雅治氏 ●所 在 地 ●U R L 代表取締役社長 堀川雅治 昭和23年3月 昭和27年3月 6億500万円 585名 (2014年4月現在) LPガス (液化石油ガス) 製造販売、簡易ガス事業、発電事業、ガソリンスタンド、オートガススタンド、 各種燃料油の販売、 リフォーム事業、住宅設備機器・各種建材の販売、冷暖房空調機器の設計施工販売、 不動産事業、健康食品の販売、損害保険代理業、携帯電話販売事業 〒340-0014 埼玉県草加市住吉1-13-10 TEL 048-925-1141 FAX 048-922-5292 http://www.horikawasangyo.co.jp 堀川産業株式会社はLPガス・石油を中心としたエ 雅治氏の祖父・堀川吉蔵氏が上司の申し入れを受け ネルギー販売事業を主力とし、1都9県で直売約20 て警察署長の職を辞し、埼玉県燃料統制組合の総 万戸、年間約10万tものLPガスを販売する。なかでも 務課長に就いたことが創業への布石となった。 埼玉県においては、家庭向けLPガス直販トップクラ 時代は太平洋戦争中、日本の燃料窮乏が顕著に スの売り上げを誇る。同社のLPガスの直販事業は、 なった頃であった。吉蔵氏は燃料統制組合の総務課 ガスボンベによる販売と、ボンベの数倍もの容量を持 長として、地域住民に薪炭の配給がスムーズに行わ つ貯蔵バルクから、住宅や団地等顧客宅に導管を引 れるよう組合をまとめあげていった。 いて都市ガス方式で供給する簡易ガス事業があり、 簡易ガス事業においては全国でもトップクラスの規 模を持つ。 「顧客の半分10万戸が埼玉県。そのほか東京、千葉、 神奈川、群馬、栃木、茨城、長野、福島県いわき市や奈 良県の橿原市でも営業しています」 (堀川雅治社長) 創業以来、熱エネルギーの安定供給と安全確保に そして終戦後、GHQの指導により燃料の配給統 制を廃 止し 、登 録 販 売 制 に 変 更された 昭 和 2 3 (1948)年、燃料業者として堀川商店を創業。昭和 27年に法人化する。 「創業時、燃料業者として登録店になるためには、 一般家庭200戸以上の登録が必要でした。当時、祖 父は、埼玉県草加市を中心としたお客さま375戸か よって、地域・社会に貢献してきた同社。昨年からは、 ら、 『 おたくから購入します』 というお約束をいただい 太陽光発電事業を本格稼働させるなど、時代を見据 ていたので、それをもって登録店になったと聞いてい えた新たなるエネルギー供給にも力を入れる。 ます。平成24(2012)年には、おかげさまで60周年 を迎えました」 薪炭販売店としてスタート 同社の創業は現社長の祖父の代にさかのぼる。 家庭用燃料の薪炭からスタートした同社は、昭和 28年、日本でLPガスの販売がスタートしたのを機に 同事業を手がけた埼玉県における草分けでもある。 埼玉りそな経済情報 2014.6 2 ズ ー ム アップ ZOOM UP 「自助、共助、公助」 の力を育てる教育 堀川産業株式会社 簡易ガス事業では全国でトップクラスの規模。 安全・安心のエネルギー供給で地域に愛される企業を目指す しんたん 家庭用薪炭販売からスタートして60年余。現在、埼玉県を中心に1都9県の地域にLPガス・石油を供給する堀川産業。 きめ細やかなサービスと高い技術でLPガスの拡販に努め、確かな地歩を固めた。太陽光発電にも力を入れ、時代に対 埼玉県教育委員会教育長 応したエネルギー提供を見据える同社。地域に愛され社会に貢献する企業として業界をリードする。 関根 郁夫氏 ●代 表 者 ● 創 業 本 県の年 少 人口(0∼14歳 )は、平 成2年の 一層促します。また、本県独自の小・中学校におけ 120万人から平成22年には95万人と20年間で る新たな「学力・学習状況調査」の実施に向けた 約25万人減少しました。今後も減少を続け、県の 検討を行います。 推計では、平成32年頃には約88万人、平成42年 2つ目は「グローバル人材の育成」です。授業 頃には78万人と10年ごとに約10%ずつ減少する 等で、我が国と郷土埼玉の伝統と文化、歴史、地 見込みです。一方、老年人口(65歳以上)は、平 理に対する理解や多文化共生の理解を深める教 成2年の約53万人から平成22年には146万人と 育を進めます。また、高校生をハーバード大学等 20年間で3倍近く増加しました。今後も増加を続 の海外の大学へ派遣するとともに、哲学等の古 け、平成32年頃には約198万人、平成42年頃に 典作品を学ぶ機会を提供し教養力を高める取組 は約209万人に達する見通しです。こうした急速 や、専門高校生を台湾の高校へ派遣して商品開 な少子高齢化に加え、現代社会はグローバル化 発を行うなどの取組を行います。 の急速な進展やエネルギー問題、地域コミュニ ティの弱体化など様々な課題に直面しています。 発達段階に応じた組織的・系統的なキャリア教 子供たちが将来こうした変化の激しい先行き 育の充実に加え、知・徳・体の成長の記録を共 不透明な時代を担っていくためには、 どの子供た 有・活用することにより、一人一人を確実に伸ば ちにも、良さや強みを生かして自立できる「自助」 す教育について研究します。また、基礎学力に課 の力を身に付けさせるとともに、相互に認め合い 題のある高校生を対象として、基礎・基本の学び 学び合い助け合うネットワーク (絆) をつくる「共 直しを徹底します。さらに、障害のある生徒の社 助」の力を身に付けさせること、そして、保護者や 会的自立に向け、職業訓練に重点を置く新たな 地域の方々と協働して教育活動を進め「公助」と 特別支援学校の設置や教育課程の改善に向け しての学校への信頼を高めることが大切です。 た研究などを進め、職業教育・就労支援の充実 毎年度、埼玉県教育委員会では、教育行政施 1 3つ目は「社会的に自立する力の育成」です。 を図ります。 策を効果的に推進するため、その年度に重点的 教育には、子供たちを現在の社会に適応する に取り組む内容を「埼玉県教育行政重点施策」と 人間に育てる営みと、現在の社会を変革し未来 して策定しています。中でも、今年度は特に次の3 の社会を創造する人間に育てる営みの2つがあり つに重点的に取り組んでまいります。 ます。県教育委員会では子供たち一人一人が夢 1つ目は「確かな学力の育成」です。従来の教 や希望を持ち、自らの力で人生を切り拓き幸福な 師による一斉型の授業だけでなく、 「協調学習」 生涯を実現するとともに、社会の中で役割を果た を始め「相互に学び合う学習」を推進するなど授 せるよう、本県教育の振興・充実に努めてまいりま 業の改善に努め、児童生徒の主体的な学習を す。皆様の御支援・御協力をお願いいたします。 埼玉りそな経済情報 2014.6 ● 設 立 ●資 本 金 ● 従業員数 ● 事業内容 代表取締役社長 堀川 雅治氏 ●所 在 地 ●U R L 代表取締役社長 堀川雅治 昭和23年3月 昭和27年3月 6億500万円 585名 (2014年4月現在) LPガス (液化石油ガス) 製造販売、簡易ガス事業、発電事業、ガソリンスタンド、オートガススタンド、 各種燃料油の販売、 リフォーム事業、住宅設備機器・各種建材の販売、冷暖房空調機器の設計施工販売、 不動産事業、健康食品の販売、損害保険代理業、携帯電話販売事業 〒340-0014 埼玉県草加市住吉1-13-10 TEL 048-925-1141 FAX 048-922-5292 http://www.horikawasangyo.co.jp 堀川産業株式会社はLPガス・石油を中心としたエ 雅治氏の祖父・堀川吉蔵氏が上司の申し入れを受け ネルギー販売事業を主力とし、1都9県で直売約20 て警察署長の職を辞し、埼玉県燃料統制組合の総 万戸、年間約10万tものLPガスを販売する。なかでも 務課長に就いたことが創業への布石となった。 埼玉県においては、家庭向けLPガス直販トップクラ 時代は太平洋戦争中、日本の燃料窮乏が顕著に スの売り上げを誇る。同社のLPガスの直販事業は、 なった頃であった。吉蔵氏は燃料統制組合の総務課 ガスボンベによる販売と、ボンベの数倍もの容量を持 長として、地域住民に薪炭の配給がスムーズに行わ つ貯蔵バルクから、住宅や団地等顧客宅に導管を引 れるよう組合をまとめあげていった。 いて都市ガス方式で供給する簡易ガス事業があり、 簡易ガス事業においては全国でもトップクラスの規 模を持つ。 「顧客の半分10万戸が埼玉県。そのほか東京、千葉、 神奈川、群馬、栃木、茨城、長野、福島県いわき市や奈 良県の橿原市でも営業しています」 (堀川雅治社長) 創業以来、熱エネルギーの安定供給と安全確保に そして終戦後、GHQの指導により燃料の配給統 制を廃 止し 、登 録 販 売 制 に 変 更された 昭 和 2 3 (1948)年、燃料業者として堀川商店を創業。昭和 27年に法人化する。 「創業時、燃料業者として登録店になるためには、 一般家庭200戸以上の登録が必要でした。当時、祖 父は、埼玉県草加市を中心としたお客さま375戸か よって、地域・社会に貢献してきた同社。昨年からは、 ら、 『 おたくから購入します』 というお約束をいただい 太陽光発電事業を本格稼働させるなど、時代を見据 ていたので、それをもって登録店になったと聞いてい えた新たなるエネルギー供給にも力を入れる。 ます。平成24(2012)年には、おかげさまで60周年 を迎えました」 薪炭販売店としてスタート 同社の創業は現社長の祖父の代にさかのぼる。 家庭用燃料の薪炭からスタートした同社は、昭和 28年、日本でLPガスの販売がスタートしたのを機に 同事業を手がけた埼玉県における草分けでもある。 埼玉りそな経済情報 2014.6 2 堀川産業株式会社 ZOOM UP 小売店への卸売りから直販へ ガスを取り扱う知識・技術のほか、 ヒューマンスキルも 卸売りを主軸に、スタンド部門、不動産事業等、事業 必要だ。同社は、手厚い教育制度で人材育成に力を の幅を広げている。なかでも力を入れているのが、太 設立当初から、販売店向けに灯油やLPガスの卸 注いでいる。例えば、ガスの知識取得講習や現場実 陽光発電事業だ。埼玉県久喜市の6,800㎡の遊休 『給油できて本当によかった』 という言葉をいただい 売りを行っていた同社は、高度経済成長や住宅ブー 習の実施はもちろん、2年目研修や階層別研修会、 さ 地に、発電能力406.80kWの発電所を持つほか、昨 て、インフラを持つことで自社の独自性が出るんだな ムに押されて業績は右肩上がりに伸び、草加、長野 らにガスを取り扱う技術者に必要な国家資格取得の 年12月千葉県企業庁の袖ケ浦浄水場内に発電能 と、自覚しました。今後も、お客さまから 『堀川産業が ための合宿研修も行っている。 力1,028.50kWのメガソーラーを完成させた。 地元にあってよかった』 と、思ってもらえるような企業 (千曲市)、埼玉(幸手市)等次々と工場を建設。昭和 41年には、自動車用LPガスの販売を開始する。 「研修制度については、相当充実させているほうだ 「東日本大震災の後、分散型エネルギーとしてのL 割を考えるきっかけにもなった。 「当社のガソリンスタンドにいらしたお客さまから、 を目指して努力していきます」 経営難からガソリンスタンドを閉鎖する企業が多 さらに昭和40年代後半には、卸売り中心から直販 いなか、同社は地域に必要なインフラとして今後もス 中心へと事業のシフトチェンジを図っていった。 タンド事業を続け、 さらに顧客の使いやすさをより重 「それと同時期に簡易ガス事業をスタートさせます。 視した施設へとリニューアルする考えだ。 LPガスの場合、各家庭の配管や保安設備もガス会 社が負担するため、事業開始当初は相当な設備投資 災害時に頼れる企業に向けて で大変だったと聞いています。ガスメーターも昔は使 用量を計測するだけのものだったのが、安全監視機 現在国は、災害時におけるエネルギー安定供給強 能がついたものを導入するなど、その分コストがか かったと。でも、そういうところにきちんと投資してき たことが、今につながっていると思います」 本社社屋 千葉県企業庁袖ケ浦浄水場内の太陽光発電所 めている。これは、 LPガス販売事業者等が所有する ガスの充てん所に対して、自家発電設備や充てん設 同社のスタッフが不動産会社や建設会社、工務店、 ハウスメーカー等に営業に回ってLPガスの発注を受 備等を充実させ、災害対応能力を強化していく取り けたり、個人宅を1軒1軒回ったりして地道にそして確 組みだ。中核充てん所として採択された事業者は、 実に販路を拡大していった。 災害時に国家備蓄を受け入れると共に、近隣のガス 事業者への払い出し、代替配送、保安点検調査等の 「当社は灯油販売も手がけていて、 タンクローリー 支援を行うことを義務とする。 でお客さまを回って販売しているんですね。ですから、 同社は、中核充てん所としていち早く申請を行い、 灯油と合わせてLPガスの販売をする。定期的にエリ アを回って、お客さまとコミュニケーションを取りなが 堀川産業の顔となるタンクローリー 袖ケ浦太陽光発電所開所式でLPガスのPR 採択された。 「当社の8つある工場のうち、 5つが中核充てん所 ら、人間対人間のつきあいを重ねていく。 『ガスのつ きが悪くなったから来て』 と言われればパッと行く、そ と思います。当社では、入社から3年以内にガスの資 Pガスの重要性を改めて感じました。太陽光も同じく に採択されました。埼玉県3カ所、茨城と栃木に1カ して適切に対応する。そういうことの積み重ねだと思 格を5つ取得してもらうことになっています。新卒社員 分散型エネルギーで、かつ地産地消できるものなの 所ずつです。設備投資も必要な話なので、名のりを うんです」 にもすぐに戦力となってもらいたいので、2週間、合宿 で、いざというときにもお客さまから 『あってよかった』 上げるのに迷われる事業者さんも多いのですが、 う 同社のきめ細やかなサービスが、顧客の間に口コ 所にカンヅメで資格取得の勉強をさせます。合宿費 と思われるインフラになるのではと思っています」 ちは率先して手を挙げました。 LPガスが災害時に強 ミで広がり、販路拡大の力強い後押しをしていったの 用は会社負担です。今では、社員のほとんどが5つの 東日本大震災で、自社でエネルギーインフラを持 いエネルギーであるということを地域の皆さんに知っ である。 資格を持っています。 5つしっかり持っている技術者 つ大切さを実感したと語る堀川社長。震災当時、世 ていただきながら、積極的に地域に貢献していこうと を数多く有するガス会社は、そう多くはありません」 間ではガソリン不足で物流や移動パニックが起きて 思っています」 資格取得率は業界トップクラス 顧客とコミュニケーションを取りながら作業を行う 技術者は、会社の顔となる営業マンでもある。当然、 3 化のため、 「災害時対応中核充てん所」の設置を進 埼玉りそな経済情報 2014.6 自社インフラを持つことの強み 現在同社は、 LPガス直販、簡易ガス事業、 LPガス いたなか、自社スタンドを持つことで顧客に灯油やガ 地域に愛されて60年余――同社はこの先も企業 スを届けることができ、強みを自覚することができた としての社会的貢献を果たし、かつ埼玉県のLPガス という。また、災害のようないざというときに、地域に 業界をリードしながら、100年企業に向けて地道に確 どのような貢献ができるのか、企業としての社会的役 実に、 さらなる成長を遂げていくことだろう。 埼玉りそな経済情報 2014.6 4 堀川産業株式会社 ZOOM UP 小売店への卸売りから直販へ ガスを取り扱う知識・技術のほか、 ヒューマンスキルも 卸売りを主軸に、スタンド部門、不動産事業等、事業 必要だ。同社は、手厚い教育制度で人材育成に力を の幅を広げている。なかでも力を入れているのが、太 設立当初から、販売店向けに灯油やLPガスの卸 注いでいる。例えば、ガスの知識取得講習や現場実 陽光発電事業だ。埼玉県久喜市の6,800㎡の遊休 『給油できて本当によかった』 という言葉をいただい 売りを行っていた同社は、高度経済成長や住宅ブー 習の実施はもちろん、2年目研修や階層別研修会、 さ 地に、発電能力406.80kWの発電所を持つほか、昨 て、インフラを持つことで自社の独自性が出るんだな ムに押されて業績は右肩上がりに伸び、草加、長野 らにガスを取り扱う技術者に必要な国家資格取得の 年12月千葉県企業庁の袖ケ浦浄水場内に発電能 と、自覚しました。今後も、お客さまから 『堀川産業が ための合宿研修も行っている。 力1,028.50kWのメガソーラーを完成させた。 地元にあってよかった』 と、思ってもらえるような企業 (千曲市)、埼玉(幸手市)等次々と工場を建設。昭和 41年には、自動車用LPガスの販売を開始する。 「研修制度については、相当充実させているほうだ 「東日本大震災の後、分散型エネルギーとしてのL 割を考えるきっかけにもなった。 「当社のガソリンスタンドにいらしたお客さまから、 を目指して努力していきます」 経営難からガソリンスタンドを閉鎖する企業が多 さらに昭和40年代後半には、卸売り中心から直販 いなか、同社は地域に必要なインフラとして今後もス 中心へと事業のシフトチェンジを図っていった。 タンド事業を続け、 さらに顧客の使いやすさをより重 「それと同時期に簡易ガス事業をスタートさせます。 視した施設へとリニューアルする考えだ。 LPガスの場合、各家庭の配管や保安設備もガス会 社が負担するため、事業開始当初は相当な設備投資 災害時に頼れる企業に向けて で大変だったと聞いています。ガスメーターも昔は使 用量を計測するだけのものだったのが、安全監視機 現在国は、災害時におけるエネルギー安定供給強 能がついたものを導入するなど、その分コストがか かったと。でも、そういうところにきちんと投資してき たことが、今につながっていると思います」 本社社屋 千葉県企業庁袖ケ浦浄水場内の太陽光発電所 めている。これは、 LPガス販売事業者等が所有する ガスの充てん所に対して、自家発電設備や充てん設 同社のスタッフが不動産会社や建設会社、工務店、 ハウスメーカー等に営業に回ってLPガスの発注を受 備等を充実させ、災害対応能力を強化していく取り けたり、個人宅を1軒1軒回ったりして地道にそして確 組みだ。中核充てん所として採択された事業者は、 実に販路を拡大していった。 災害時に国家備蓄を受け入れると共に、近隣のガス 事業者への払い出し、代替配送、保安点検調査等の 「当社は灯油販売も手がけていて、 タンクローリー 支援を行うことを義務とする。 でお客さまを回って販売しているんですね。ですから、 同社は、中核充てん所としていち早く申請を行い、 灯油と合わせてLPガスの販売をする。定期的にエリ アを回って、お客さまとコミュニケーションを取りなが 堀川産業の顔となるタンクローリー 袖ケ浦太陽光発電所開所式でLPガスのPR 採択された。 「当社の8つある工場のうち、 5つが中核充てん所 ら、人間対人間のつきあいを重ねていく。 『ガスのつ きが悪くなったから来て』 と言われればパッと行く、そ と思います。当社では、入社から3年以内にガスの資 Pガスの重要性を改めて感じました。太陽光も同じく に採択されました。埼玉県3カ所、茨城と栃木に1カ して適切に対応する。そういうことの積み重ねだと思 格を5つ取得してもらうことになっています。新卒社員 分散型エネルギーで、かつ地産地消できるものなの 所ずつです。設備投資も必要な話なので、名のりを うんです」 にもすぐに戦力となってもらいたいので、2週間、合宿 で、いざというときにもお客さまから 『あってよかった』 上げるのに迷われる事業者さんも多いのですが、 う 同社のきめ細やかなサービスが、顧客の間に口コ 所にカンヅメで資格取得の勉強をさせます。合宿費 と思われるインフラになるのではと思っています」 ちは率先して手を挙げました。 LPガスが災害時に強 ミで広がり、販路拡大の力強い後押しをしていったの 用は会社負担です。今では、社員のほとんどが5つの 東日本大震災で、自社でエネルギーインフラを持 いエネルギーであるということを地域の皆さんに知っ である。 資格を持っています。 5つしっかり持っている技術者 つ大切さを実感したと語る堀川社長。震災当時、世 ていただきながら、積極的に地域に貢献していこうと を数多く有するガス会社は、そう多くはありません」 間ではガソリン不足で物流や移動パニックが起きて 思っています」 資格取得率は業界トップクラス 顧客とコミュニケーションを取りながら作業を行う 技術者は、会社の顔となる営業マンでもある。当然、 3 化のため、 「災害時対応中核充てん所」の設置を進 埼玉りそな経済情報 2014.6 自社インフラを持つことの強み 現在同社は、 LPガス直販、簡易ガス事業、 LPガス いたなか、自社スタンドを持つことで顧客に灯油やガ 地域に愛されて60年余――同社はこの先も企業 スを届けることができ、強みを自覚することができた としての社会的貢献を果たし、かつ埼玉県のLPガス という。また、災害のようないざというときに、地域に 業界をリードしながら、100年企業に向けて地道に確 どのような貢献ができるのか、企業としての社会的役 実に、 さらなる成長を遂げていくことだろう。 埼玉りそな経済情報 2014.6 4 地域研究レポート 変わる公共サービスと 行政・民間の対応 (Ⅲ) も十分に達成されているとは言い難い状況にある と総括されている。本来の趣旨に立ち返り、できる 維持管理等において業績と連動した契約とした だけ税財源に頼ることなく、かつ、民間にとっても魅 り、複数の施設の改修や維持管理等を束ねて1つ 力的な事業を推進することにより、民間投資を喚起 の事業とする包括的な契約が挙げられている。 し、必要なインフラ整備・更新と地域の活性化、経 主席研究員 萩原 淳司 済成長につなげていくことが必要との認識のもと PPP/PFIの抜本改革に向けたアクションプランは 民間事業者の活動領域の設定 延べ払い型のPFIと他のPPP/PFI事業との違 はじめに 型: 3兆円、 となっている。 前回は、公共サービスの民間利用が拡大してい PFI(Private Finance Initiative:プライベー る状況において、自治体のサービスを念頭に民間 ト・ファイナンス・イニシアティブ)は、1999年成立 態として次の①∼④がある。 利用にかかわる行政、民間(民間企業・NPO)の責 のPFI法に基づく公共施設等の建設、維持管理、 ①公共施設等運営権制度を活用したPFI事業 任について考察した。その中で、行政財産を利用し 運営等に民間の資金、経営能力及び技術的能力 これは、コンセッション(施設の所有権を移転せ ながらも、行政サービスとは言えない部分まで民間 を活用することにより、同一水準のサービスをより ず、民間事業者にインフラの事業運営に関する権 の活動領域が拡大していることに言及した。 安く、又は、同一価格でより上質のサービスを提供 利を長期間にわたって付与する方式) であり、空港、 今回は、民間の活動領域を増やし、公的負担の する手法である。PPP/PFIの抜本改革に向けたア 上下水道、道路などの公共施設について、行政に や仙台空港などの大規模なインフラに適用すること 縮減をはかるPPP/PFIの動向を把握し、行政と民 クションプランによれば、法整備以来の約14年間 よる管理から、民間事業者による経営へと転換と が想定されており、収入は着陸料などの空港使用 間事業者が留意すべき事項を考えたい。 のPFI導入実績は、事業件数418件、契約金額で することにより、サービスの向上や公共施設を活用 料とともに、航空運送事業者からの施設賃貸料、空 約4兆1千億円となっている。その約4分の3は、 した新しい価値を生み出す経営手法である。一定 港ビルなどでの飲食や商品販売を行う事業者から PFI事業者が整備した施設等の費用と事業期間 の運営リスクを民間事業者に移転するとともに、将 の賃料、駐車料金などにより得られる。インフラを買 「日本再興戦略-JAPAN is BACK-」 (2013年 中の管理費等を、公共施設等の管理者である自治 来の利用料金収入やコスト縮減等を踏まえた公共 い取る代わりに、物権である公共施設等運営権を 6月14日閣議決定) では、主要施策例の一つとして、 体等が税財源から「延べ払い」で支払う方式であ 施設等運営権の対価を徴収することにより、施設 設定して(その対価を支払い)インフラを自由に活 民間の資金、知恵を活用して社会資本を整備・運 り、 この方式によらず税財源以外の収入(利用料金 の建設に要した費用等の回収が可能となる (対価 用して収入を得ることになる。公共施設等運営権の 営・更新するPPP/PFIが挙げられ、成果目標とし 等)により費用を回収する事業はわずか21件にす の設定によっては、費用をすべて対価で回収でき 価値(対価)は、いかに収入を得られる見込みがあ て、今後10年間で、事業規模を12兆円(現状4.1 ぎない。民間の資金、経営能力及び技術的能力を ず、差分が公的負担となることもあり得る)。 るかで変わってくるが、評価は民間事業者にとって 兆円) に拡大するとしている。 活用して、効率的かつ効果的に社会資本を整備す ②収益施設の併設など利用料金等で費用を回収 のものであり、行政は民間事業者に対し、 より魅力 日本再興戦略とPPP/PFIの抜本改革 策定されている。 アクションプランで推進がうたわれている事業形 いは、民間事業者(前頁の図の事業者、運営権者) が税財源以外の収入(利用料金等)により費用を 回収する点にある。 民間事業者がより多くの収入が得られれば、そ の一部を移転することで行政の支出が軽減され、 または限りなくゼロ、 ということになる。 公共施設等運営権制度は、現在、関西国際空港 12兆円の内訳は、内閣府のPPP/PFIの抜本改 るとともに、国民に対する低廉かつ良好なサービス するPFI事業等 革に向けたアクションプラン (2013年6月6日民間資 の提供を確保するという法の本来の目的が必ずし これは、新設・既存の収益施設の活用や副産物 関連事業を公共施設で行わせるPFIや公共施設 の活用等付加価値を創出し施設のバリューアップ に民間(収益)施設を併設するPPPでは、その場所 を図る事業である。 でどの程度事業から収入が得られる見込みがある ③公的不動産の有効活用など民間の提案を活か かによって民間事業者の進出意欲は変わってくる。 金等活用事業推進会議決 定) により示されている。 ●PPP/PFIの抜本改革 ①公共施設等運営権 :民間投資 的な形で公共施設等運営権を提示する必要がある。 制度を活用したPFI事業: したPPP事業 2∼3兆円、②収益施設の これは、施設整備等の企画段階から民間事業者 量や質の要求水準を行政が決めなければならない 併設など利用料金等で費 が関わることにより、地域の「価値」や住民満足度 が、関連事業や民間(収益)施設運営の収益見込 用を回収するPFI事業等: をより高める事業である。 PPP(Public Private みは、行政には判断が困難である。 3∼4兆円、③公的不動産 Partnership:パブリック・プライベート・パートナー 民間事業者がより収益を得られるような形で公 の有効活用など民間の提 シップ)は、行政と民間が連携して公共サービスを 共施設整備に民間事業者の活動領域を設定する 案を活かしたPPP事業:2 提供する手法全般を指す。 ためには、民間事業者の意見を取り入れて事業設 兆円、④その他の事業類 5 ④その他の事業類型 埼玉りそな経済情報 2014.6 資料:内閣府「PPP/PF Iの抜本改革に向けたアクションプラン」 (①∼③は、前頁の図の左から2∼4番目に対応) 公共施設で提供される公共サービスについては、 計をする必要がある。広く民間事業者からの提案 埼玉りそな経済情報 2014.6 6 地域研究レポート 変わる公共サービスと 行政・民間の対応 (Ⅲ) も十分に達成されているとは言い難い状況にある と総括されている。本来の趣旨に立ち返り、できる 維持管理等において業績と連動した契約とした だけ税財源に頼ることなく、かつ、民間にとっても魅 り、複数の施設の改修や維持管理等を束ねて1つ 力的な事業を推進することにより、民間投資を喚起 の事業とする包括的な契約が挙げられている。 し、必要なインフラ整備・更新と地域の活性化、経 主席研究員 萩原 淳司 済成長につなげていくことが必要との認識のもと PPP/PFIの抜本改革に向けたアクションプランは 民間事業者の活動領域の設定 延べ払い型のPFIと他のPPP/PFI事業との違 はじめに 型: 3兆円、 となっている。 前回は、公共サービスの民間利用が拡大してい PFI(Private Finance Initiative:プライベー る状況において、自治体のサービスを念頭に民間 ト・ファイナンス・イニシアティブ)は、1999年成立 態として次の①∼④がある。 利用にかかわる行政、民間(民間企業・NPO)の責 のPFI法に基づく公共施設等の建設、維持管理、 ①公共施設等運営権制度を活用したPFI事業 任について考察した。その中で、行政財産を利用し 運営等に民間の資金、経営能力及び技術的能力 これは、コンセッション(施設の所有権を移転せ ながらも、行政サービスとは言えない部分まで民間 を活用することにより、同一水準のサービスをより ず、民間事業者にインフラの事業運営に関する権 の活動領域が拡大していることに言及した。 安く、又は、同一価格でより上質のサービスを提供 利を長期間にわたって付与する方式) であり、空港、 今回は、民間の活動領域を増やし、公的負担の する手法である。PPP/PFIの抜本改革に向けたア 上下水道、道路などの公共施設について、行政に や仙台空港などの大規模なインフラに適用すること 縮減をはかるPPP/PFIの動向を把握し、行政と民 クションプランによれば、法整備以来の約14年間 よる管理から、民間事業者による経営へと転換と が想定されており、収入は着陸料などの空港使用 間事業者が留意すべき事項を考えたい。 のPFI導入実績は、事業件数418件、契約金額で することにより、サービスの向上や公共施設を活用 料とともに、航空運送事業者からの施設賃貸料、空 約4兆1千億円となっている。その約4分の3は、 した新しい価値を生み出す経営手法である。一定 港ビルなどでの飲食や商品販売を行う事業者から PFI事業者が整備した施設等の費用と事業期間 の運営リスクを民間事業者に移転するとともに、将 の賃料、駐車料金などにより得られる。インフラを買 「日本再興戦略-JAPAN is BACK-」 (2013年 中の管理費等を、公共施設等の管理者である自治 来の利用料金収入やコスト縮減等を踏まえた公共 い取る代わりに、物権である公共施設等運営権を 6月14日閣議決定) では、主要施策例の一つとして、 体等が税財源から「延べ払い」で支払う方式であ 施設等運営権の対価を徴収することにより、施設 設定して(その対価を支払い)インフラを自由に活 民間の資金、知恵を活用して社会資本を整備・運 り、 この方式によらず税財源以外の収入(利用料金 の建設に要した費用等の回収が可能となる (対価 用して収入を得ることになる。公共施設等運営権の 営・更新するPPP/PFIが挙げられ、成果目標とし 等)により費用を回収する事業はわずか21件にす の設定によっては、費用をすべて対価で回収でき 価値(対価)は、いかに収入を得られる見込みがあ て、今後10年間で、事業規模を12兆円(現状4.1 ぎない。民間の資金、経営能力及び技術的能力を ず、差分が公的負担となることもあり得る)。 るかで変わってくるが、評価は民間事業者にとって 兆円) に拡大するとしている。 活用して、効率的かつ効果的に社会資本を整備す ②収益施設の併設など利用料金等で費用を回収 のものであり、行政は民間事業者に対し、 より魅力 日本再興戦略とPPP/PFIの抜本改革 策定されている。 アクションプランで推進がうたわれている事業形 いは、民間事業者(前頁の図の事業者、運営権者) が税財源以外の収入(利用料金等)により費用を 回収する点にある。 民間事業者がより多くの収入が得られれば、そ の一部を移転することで行政の支出が軽減され、 または限りなくゼロ、 ということになる。 公共施設等運営権制度は、現在、関西国際空港 12兆円の内訳は、内閣府のPPP/PFIの抜本改 るとともに、国民に対する低廉かつ良好なサービス するPFI事業等 革に向けたアクションプラン (2013年6月6日民間資 の提供を確保するという法の本来の目的が必ずし これは、新設・既存の収益施設の活用や副産物 関連事業を公共施設で行わせるPFIや公共施設 の活用等付加価値を創出し施設のバリューアップ に民間(収益)施設を併設するPPPでは、その場所 を図る事業である。 でどの程度事業から収入が得られる見込みがある ③公的不動産の有効活用など民間の提案を活か かによって民間事業者の進出意欲は変わってくる。 金等活用事業推進会議決 定) により示されている。 ●PPP/PFIの抜本改革 ①公共施設等運営権 :民間投資 的な形で公共施設等運営権を提示する必要がある。 制度を活用したPFI事業: したPPP事業 2∼3兆円、②収益施設の これは、施設整備等の企画段階から民間事業者 量や質の要求水準を行政が決めなければならない 併設など利用料金等で費 が関わることにより、地域の「価値」や住民満足度 が、関連事業や民間(収益)施設運営の収益見込 用を回収するPFI事業等: をより高める事業である。 PPP(Public Private みは、行政には判断が困難である。 3∼4兆円、③公的不動産 Partnership:パブリック・プライベート・パートナー 民間事業者がより収益を得られるような形で公 の有効活用など民間の提 シップ)は、行政と民間が連携して公共サービスを 共施設整備に民間事業者の活動領域を設定する 案を活かしたPPP事業:2 提供する手法全般を指す。 ためには、民間事業者の意見を取り入れて事業設 兆円、④その他の事業類 5 ④その他の事業類型 埼玉りそな経済情報 2014.6 資料:内閣府「PPP/PF Iの抜本改革に向けたアクションプラン」 (①∼③は、前頁の図の左から2∼4番目に対応) 公共施設で提供される公共サービスについては、 計をする必要がある。広く民間事業者からの提案 埼玉りそな経済情報 2014.6 6 を募り、 より多くの民間事業者が応募するような事 施設を整備する際に土産の販売や飲食の提供を運 目的会社) を組成することで、民間事業者がPFI事 審査委員会からの説明を受ける場を設けるなどの 業の形をつくり、 さらに、事業の資金調達には民間 営事業者に許すと、周辺の古くからの土産物店や 業外の事業で損失を出した場合や破綻した場合の 対応も考えられるだろう。 の金融機関や投資家が関与し、民間側での事業 飲食店が売り上げが落ちる場合などが考えられる。 影響を限定的にする仕組みとなっているが、PPP 性のチェックが働くようにすることも求められる。 この批判に対しても、公共サービスの質の向上 と公共負担の軽減に加え、周辺の民間事業者に対 PPP/PFIの目的は、良質な公共サービスを廉価 PPP/PFIへの批判と対応 しても事業参入ができる機会を設けることや、地域 に提供し続けることであるので、公共サービスの維 経済全体の底上げにつながることを示すことで応 持・継続のため民間事業の失敗の影響を回避する たり、民間(収益)施設を併設する場合、議会や市 えられると思われる。 ことは、事業の設計段階で考えておかねばならない。 公共施設に、民間事業者による関連事業を認め 民から、いくつかのタイプの批判がなされることが 予想される。 まず「民間事業者が公共施設を利用して大儲け PPP/PFI事業を実施する民間事業者の関連事 業や民間(収益)施設に対して周辺の民間事業者と 競合しないように条件を付けることも考えられるが、 している」 「税金を使って民間事業者を儲けさせて 民間事業者の自由を最大限に確保し、 それを公共負 いる」との批判が考えられる。 担の削減につなげるというPPP/PFIの趣旨に反す しかし、PPP/PFIは、関与する民間事業者が収 ることになるので避けるべきであろう。むしろ、地域 益を上げるほど、公的な負担が軽減され、また、そ 経済の底上げに資する事業を展開する事業提案を こで提供される公共サービスとの相乗効果や、地 する民間事業者を選ぶなどの前向きな形で地元事 域のにぎわいなどのさらなる効果が得られるように 業者との調整を図るべきであると考えられる。 ●民間事業の失敗からの影響の遮断 公共施設の 運営 影響の遮断 関連事業 民間 (収益) 施設 影響の遮断 民間事業者の他所での事業 についての理解を市民や議会について深めてもら い、十分、市民の意見を取り入れた公共施設、及び 事業設計にしておく必要がある。 実際に民間事業者が選定され事業が開始され ると、民間事業者はその事業の枠組みを前提とし て資金や人・ノウハウを調達してしまうため、大きな 変更は困難となる。事業契約以上の事業運営や情 報公開は民間事業者に要求すべきではない。 ただし、いかなる場合も民間事業者の自由が優 先されるわけではなく、事故や不祥事の際は、その 検証のためにノウハウを含む事業内容の公開は止 むを得ないと考えられるので、その旨は、当初の事 業契約に明記しておくべきであろう。また、事業契 PPP/PFIと情報公開との整合の課題 民 間 事 業 者 の自由を最 大 限 に 確 保 する 事業を設計することにその核心がある。PFIでは、 約の遂行と求められる成果については、民間事業 者側が説明責任を負うことは、当然である。 民間事業の失敗からの影響の遮断 PPP/PFIと、広く市民に情報公開を行い批判・検 Money:バリュー・フォー・マネー) というが、民間事 業者が収益を上げ、その一部を移転することで公 ずれが生じる場合がある。 業者を関与させた場合とさせない場合の公共負担 的負担が減少する、 という事業スキームが成功す 例えば、PPP/PFIの担い手の民間事業者は、広 が公表されてほぼ1年になる。いくつかの革新的な の差を企画段階から事業実施中に至るまで、一定 るとは限らない。民間事業者が収益を上げられな く事業提案を募り、審査して選定するという過程を 取り組みはあるものの、未だ大きな動きになってい 期間ごとに調査して明示すべきであろう。 い状況に陥った場合、その影響が本来的な公共施 経て決まるが、応募者の事業提案の全ての公開は るようには見えない。地方自治体は、既存の公共施 さらに、PPP/PFIに取り組める事業者は、大手 設の運営に及ぶことを避けなければならない。損 できない。落選した事業提案でも、創意工夫やノウ 設の老朽化に、公共施設の数や面積を減らす方向 企業であるため、中小企業、特に地元事業者が排 失を出しても公共施設の運営が続けられるだけの ハウが詰まっており、公開により、民間事業者の競争 で対応を求められ、民間提案を取り入れた更新・新 除されるとの批判もある。これに対しては、行政が、 手元資金や(別会社の設立をして)資本の確保を 性が損なわれる可能性がある。全てを公開する自 設に踏み出す環境にないともいえる。 地元中小企業に対してPPP/PFIの仕組みの丁寧 PFI事業者に義務付けたり、 また、破綻を回避する 治体には、民間事業者が応募を避け、結局、その自 な説明を行い(単独でなくとも他の企業と組んで) よう、事業に対して直接、金融機関や投資家が介 治体の利益を損なうことにもなりかねない。そのた また、減築や複合化の構想づくりにおいて、活用す 応募できる時間的余裕のある事業者選定のスケ 入できる (経営権の掌握や譲渡を可能とする)等の め民間事業者の選定過程や事業提案についての べき民間のノウハウは数多くあると思われる。 ジュールを組み、機会の平等を確保すべきであろう。 介入権契約を設定する方法も考えられる。 情報公開は限定的とするのが正しい対応とされる。 公共施設に対するニーズを広く、民間事業者と 従来型の公共事業方式で事業を行った場合との 比較でPFIが有利となる金額をVFM(Value For 関連事業や民間(収益)施設の事業から民間事 討を受け、公共サービスの改善につなげる方向に PPP/PFIは拡大するか PPP/PFIの抜本改革に向けたアクションプラン しかし、既存の公共施設の調査やマネジメント、 さらに、地域での雇用や社会的な活動による貢献 また、公共施設での関連事業や民間(収益)施 審査が適正に行われたかが検証できないとの意 業界団体、市民と共有しながら実現の方法を考え に対して加点して評価する審査基準を採用するこ 設の事業が予定通りの収益を上げたとしても、その 見はあるが、 これは、審査委員会に第三者を入れる ていく場を早い段階から持つことが必要だろう。そ とも地域の事業者に対しての配慮になる。 運営に関わる民間事業者が、他の事業で失敗した ことや、審査資料の公表を事業終了時や事業開始 のような取り組みができれば、PPP/PFIについても 場合、悪影響が公共施設の運営事業に及ぶおそ 後10∼15年後に行うとあらかじめ決めておく方法 理解が深まり、 より良く市民ニーズに対応し、公的負 れがある。 により、ある程度は対応できると思われる。また、議 担も軽減される公共施設の構想・企画が可能となり、 また、公共施設で民間による関連事業を展開した り、民間(収益)施設を併設することにより、周辺の 7 でもそのような仕組みを考える必要がある。 しかし、何よりも、構想、企画段階から、PPP/PFI 競合する民間事業者が影響を受ける等の、いわゆ PFIは、その事業のみを行う独立した事業会社 会に対しては、民間事業者の競争性にかかわる部 運営時にも市民、行政、民間事業者が良い関係を る民業圧迫との批判がなされる場合もある。観光 としてSPC(Special Purpose Company:特別 分については口外禁止を前提とした書類の閲覧や 持ちつつ、公共サービスの質を高められると考える。 埼玉りそな経済情報 2014.6 埼玉りそな経済情報 2014.6 8 を募り、 より多くの民間事業者が応募するような事 施設を整備する際に土産の販売や飲食の提供を運 目的会社) を組成することで、民間事業者がPFI事 審査委員会からの説明を受ける場を設けるなどの 業の形をつくり、 さらに、事業の資金調達には民間 営事業者に許すと、周辺の古くからの土産物店や 業外の事業で損失を出した場合や破綻した場合の 対応も考えられるだろう。 の金融機関や投資家が関与し、民間側での事業 飲食店が売り上げが落ちる場合などが考えられる。 影響を限定的にする仕組みとなっているが、PPP 性のチェックが働くようにすることも求められる。 この批判に対しても、公共サービスの質の向上 と公共負担の軽減に加え、周辺の民間事業者に対 PPP/PFIの目的は、良質な公共サービスを廉価 PPP/PFIへの批判と対応 しても事業参入ができる機会を設けることや、地域 に提供し続けることであるので、公共サービスの維 経済全体の底上げにつながることを示すことで応 持・継続のため民間事業の失敗の影響を回避する たり、民間(収益)施設を併設する場合、議会や市 えられると思われる。 ことは、事業の設計段階で考えておかねばならない。 公共施設に、民間事業者による関連事業を認め 民から、いくつかのタイプの批判がなされることが 予想される。 まず「民間事業者が公共施設を利用して大儲け PPP/PFI事業を実施する民間事業者の関連事 業や民間(収益)施設に対して周辺の民間事業者と 競合しないように条件を付けることも考えられるが、 している」 「税金を使って民間事業者を儲けさせて 民間事業者の自由を最大限に確保し、 それを公共負 いる」との批判が考えられる。 担の削減につなげるというPPP/PFIの趣旨に反す しかし、PPP/PFIは、関与する民間事業者が収 ることになるので避けるべきであろう。むしろ、地域 益を上げるほど、公的な負担が軽減され、また、そ 経済の底上げに資する事業を展開する事業提案を こで提供される公共サービスとの相乗効果や、地 する民間事業者を選ぶなどの前向きな形で地元事 域のにぎわいなどのさらなる効果が得られるように 業者との調整を図るべきであると考えられる。 ●民間事業の失敗からの影響の遮断 公共施設の 運営 影響の遮断 関連事業 民間 (収益) 施設 影響の遮断 民間事業者の他所での事業 についての理解を市民や議会について深めてもら い、十分、市民の意見を取り入れた公共施設、及び 事業設計にしておく必要がある。 実際に民間事業者が選定され事業が開始され ると、民間事業者はその事業の枠組みを前提とし て資金や人・ノウハウを調達してしまうため、大きな 変更は困難となる。事業契約以上の事業運営や情 報公開は民間事業者に要求すべきではない。 ただし、いかなる場合も民間事業者の自由が優 先されるわけではなく、事故や不祥事の際は、その 検証のためにノウハウを含む事業内容の公開は止 むを得ないと考えられるので、その旨は、当初の事 業契約に明記しておくべきであろう。また、事業契 PPP/PFIと情報公開との整合の課題 民 間 事 業 者 の自由を最 大 限 に 確 保 する 事業を設計することにその核心がある。PFIでは、 約の遂行と求められる成果については、民間事業 者側が説明責任を負うことは、当然である。 民間事業の失敗からの影響の遮断 PPP/PFIと、広く市民に情報公開を行い批判・検 Money:バリュー・フォー・マネー) というが、民間事 業者が収益を上げ、その一部を移転することで公 ずれが生じる場合がある。 業者を関与させた場合とさせない場合の公共負担 的負担が減少する、 という事業スキームが成功す 例えば、PPP/PFIの担い手の民間事業者は、広 が公表されてほぼ1年になる。いくつかの革新的な の差を企画段階から事業実施中に至るまで、一定 るとは限らない。民間事業者が収益を上げられな く事業提案を募り、審査して選定するという過程を 取り組みはあるものの、未だ大きな動きになってい 期間ごとに調査して明示すべきであろう。 い状況に陥った場合、その影響が本来的な公共施 経て決まるが、応募者の事業提案の全ての公開は るようには見えない。地方自治体は、既存の公共施 さらに、PPP/PFIに取り組める事業者は、大手 設の運営に及ぶことを避けなければならない。損 できない。落選した事業提案でも、創意工夫やノウ 設の老朽化に、公共施設の数や面積を減らす方向 企業であるため、中小企業、特に地元事業者が排 失を出しても公共施設の運営が続けられるだけの ハウが詰まっており、公開により、民間事業者の競争 で対応を求められ、民間提案を取り入れた更新・新 除されるとの批判もある。これに対しては、行政が、 手元資金や(別会社の設立をして)資本の確保を 性が損なわれる可能性がある。全てを公開する自 設に踏み出す環境にないともいえる。 地元中小企業に対してPPP/PFIの仕組みの丁寧 PFI事業者に義務付けたり、 また、破綻を回避する 治体には、民間事業者が応募を避け、結局、その自 な説明を行い(単独でなくとも他の企業と組んで) よう、事業に対して直接、金融機関や投資家が介 治体の利益を損なうことにもなりかねない。そのた また、減築や複合化の構想づくりにおいて、活用す 応募できる時間的余裕のある事業者選定のスケ 入できる (経営権の掌握や譲渡を可能とする)等の め民間事業者の選定過程や事業提案についての べき民間のノウハウは数多くあると思われる。 ジュールを組み、機会の平等を確保すべきであろう。 介入権契約を設定する方法も考えられる。 情報公開は限定的とするのが正しい対応とされる。 公共施設に対するニーズを広く、民間事業者と 従来型の公共事業方式で事業を行った場合との 比較でPFIが有利となる金額をVFM(Value For 関連事業や民間(収益)施設の事業から民間事 討を受け、公共サービスの改善につなげる方向に PPP/PFIは拡大するか PPP/PFIの抜本改革に向けたアクションプラン しかし、既存の公共施設の調査やマネジメント、 さらに、地域での雇用や社会的な活動による貢献 また、公共施設での関連事業や民間(収益)施 審査が適正に行われたかが検証できないとの意 業界団体、市民と共有しながら実現の方法を考え に対して加点して評価する審査基準を採用するこ 設の事業が予定通りの収益を上げたとしても、その 見はあるが、 これは、審査委員会に第三者を入れる ていく場を早い段階から持つことが必要だろう。そ とも地域の事業者に対しての配慮になる。 運営に関わる民間事業者が、他の事業で失敗した ことや、審査資料の公表を事業終了時や事業開始 のような取り組みができれば、PPP/PFIについても 場合、悪影響が公共施設の運営事業に及ぶおそ 後10∼15年後に行うとあらかじめ決めておく方法 理解が深まり、 より良く市民ニーズに対応し、公的負 れがある。 により、ある程度は対応できると思われる。また、議 担も軽減される公共施設の構想・企画が可能となり、 また、公共施設で民間による関連事業を展開した り、民間(収益)施設を併設することにより、周辺の 7 でもそのような仕組みを考える必要がある。 しかし、何よりも、構想、企画段階から、PPP/PFI 競合する民間事業者が影響を受ける等の、いわゆ PFIは、その事業のみを行う独立した事業会社 会に対しては、民間事業者の競争性にかかわる部 運営時にも市民、行政、民間事業者が良い関係を る民業圧迫との批判がなされる場合もある。観光 としてSPC(Special Purpose Company:特別 分については口外禁止を前提とした書類の閲覧や 持ちつつ、公共サービスの質を高められると考える。 埼玉りそな経済情報 2014.6 埼玉りそな経済情報 2014.6 8 Research 埼玉県内の企業立地動向 調査 2002年まで低調な動きが続いた。その後、長期に はじめに わたる景気回復が続く中、製造業にとっては円安で 埼玉県は、首都圏マーケットの中心に位置し、そ の立地の優位性から、多くの製造拠点の立地がみ られた。さらに、首都圏中央連絡自動車道(圏央道) 推移したこともあり、工場立地は増加傾向が続き、 2007年に既往ピークとなった。 しかし、 リーマンショックの影響などもあり、2010 をはじめ交通網の整備進展による利便性の向上か 年にかけ大幅な減少となり、その後はほぼ横ばいと ら、大 型 配 送センターなどの立 地も相 次ぐように なっている。 なっている。 こうした動きは全国、埼玉県ともほぼ同様である。 本調査では、埼玉県における企業立地の動向に ついてみていきたい。 ガス業、熱供 (注)「工場立地動向調査」の調査対象は製造業、電気業、 給業のための、工場、研究所を建設する目的で1,000㎡以上の用 地を取得(借地を含む) したもの。ただし、本調査では太陽光発電な どのための用地利用が急増している電気業を除いた。 工場立地の動向 2013年の全国の工場立地件数は829件、面積は 関東地域の工場立地動向をみると、茨城県、栃木 1,076haであった(注)。埼玉県は立地件数37件、面 県、群馬県、埼玉県の4県のウエイトが高まっている。 積37haであり、それぞれの全国に占める割合は 上記4県について、立地件数、立地面積の全国に (%) われた。 94∼98年 99∼03年 04∼08年 09∼13年 8 2 0 0 9∼2 0 1 3 年は、 「 食 料 品 」3 6 件( 構 成 比 21.2%)、 「化学」25件(同14.7%)、 「一般機械」 17件(同10.0%)などとなっており、 「食料品」と 6 「化学」の2業種で35.9%を占めている。食料品や 4 化学(とくに医薬品、化粧品)などの消費者に近い 2 工場立地の業種別構成の変化に応じて、埼玉県 最終商品のウエイトが高くなっている。 内の製造業の生産額の構成も変化している。経済 0 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 産業省の工業統計により埼玉県の主要製造業の製 神奈川 資料:経済産業省 「工場立地動向調査」 (注) 電気業を除く 造品出荷額等の推移を1997年と2012年の比較 で9.2%→14.0%とそれぞれ4.0ポイント、4.8ポイ 埼玉県の工場立地の特徴 ント増加している。なお、埼玉県の全国シェアでみて も、同期間に食料品は4.9%→5.8%、化学は5.8% (1) 業種構成 埼玉県の工場立地件数を業種別にみると、1994 →6.5%と増加している。とくに、化学のなかでも医 対する割合をみると、1994∼98年、99∼2003年、 ∼2013年の立地件数833件のうち最も多いのは 薬品製剤は14.6%、化粧品は16.9%と高いシェア 工場立地について1994∼2013年までの20年 0 4∼0 8 年 、0 9∼1 3 年 の5年 毎で、立 地 件 数は 「食料品」130件、構成比15.6%である。次いで、 となっている。 間の動きをみると、バブル崩壊後の景気低迷により、 1 1 . 8%、1 3 . 9%、1 7 . 3%、1 7 . 6%、立 地 面 積は 「一般機械」106件(同12.7%)、 ●埼玉県における業種別立地件数と構成比 ●工場立地件数の推移 14.2%、19.7%、18.1%、21.4%とそれぞれウエイ 「金属製品」85件(同10.2%)、 トを高めている。 「輸送用機械」83件(同10.0%)、 4.5%、3.4%であった。 2,000 (件) 1,800 (件) 100 90 全国 (左目盛) 1,600 80 1,400 70 1,200 60 1,000 50 800 40 600 30 埼玉県 (右目盛) 400 20 200 0 94 95 96 97 98 99 2000 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 (年) 資料:経済産業省 「工場立地動向調査」 (注) 電気業を除く (ha) (ha) 200 3,500 175 3,000 150 2,500 125 2,000 1,500 7 (%) 94∼98年 99∼03年 04∼08年 09∼13年 100 全国 (左目盛) 50 埼玉県 (右目盛) 埼玉りそな経済情報 2014.6 2 1 25 0 94 95 96 97 98 99 2000 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 (年) 資料:経済産業省 「工場立地動向調査」 (注) 電気業を除く 0 3 0 茨城 栃木 群馬 埼玉 資料:経済産業省 「工場立地動向調査」(注) 電気業を除く 千葉 神奈川 94∼98年 99∼03年 04∼08年 09∼13年 94∼13年 94∼98年 99∼03年 04∼08年 09∼13年 94∼13年 139 320 170 833 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 35 22 37 36 130 17.2 15.8 11.6 21.2 15.6 一般機械 20 16 53 17 106 9.8 11.5 16.6 10.0 12.7 金属製品 18 13 39 15 85 8.8 9.4 12.2 8.8 10.2 輸送用機械 14 13 46 10 83 6.9 9.4 14.4 5.9 10.0 化 学 16 11 21 25 73 7.8 7.9 6.6 14.7 8.8 電気機械 17 11 27 8 63 8.3 7.9 8.4 4.7 7.6 印刷・同関連 21 8 21 9 59 10.3 5.8 6.6 5.3 7.1 プラスチック製品 8 18 18 12 56 3.9 12.9 5.6 7.1 6.7 鉄 鋼 3 2 13 5 23 1.5 1.4 4.1 2.9 2.8 窯業・土石 8 6 6 1 21 3.9 4.3 1.9 0.6 2.5 木材・木製品 9 3 4 4 20 4.4 2.2 1.3 2.4 2.4 パルプ・紙加工品 3 3 8 6 20 1.5 2.2 2.5 3.5 2.4 件(同14.4%)が大きく増加して 非鉄金属 9 3 6 2 20 4.4 2.2 1.9 1.2 2.4 いる。同時期は、国内景気の回復 その他の製造業 6 3 4 7 20 2.9 2.2 1.3 4.1 2.4 家具・装備品 6 3 6 2 17 2.9 2.2 1.9 1.2 2.0 や円安基調などにより、こうした 繊維工業 3 1 7 3 14 1.5 0.7 2.2 1.8 1.7 業種の工場建設が全国でも積極 飲料・たばこ・飼料 ‒ 2 2 6 10 ‒ 1.4 0.6 3.5 1.2 ゴム製品 3 1 2 2 8 1.5 0.7 0.6 1.2 1.0 ガス業 4 ‒ ‒ ‒ 4 2.0 ‒ ‒ ‒ 0.5 石油・石炭製品 1 ‒ ‒ ‒ 1 0.5 ‒ ‒ ‒ 0.1 あった。 5年毎の特徴をみると、2004∼ 2008年は「一般機械」53件(構 成比16.6%)、 「金属製品」39件 (同12.2%)、 「輸送用機械」46 4 75 1,000 500 6 構成比 (%) 204 同関連」59件(同7.1%)などで ●各県の立地件数構成比 (対全国) の推移 立地件数 (件) 食料品 「化学」73件(同8.8%)、 「電気 機械」63件(同7.6%)、 「印刷・ 地価が比較的安価なことなどがあげられる。 5 ●工場立地面積の推移 4,000 この要因としては、交通網の整備が進んだこと、 10 0 9 10 でみると、食料品が構成比で7.6%→11.6%、化学 関東地域の動向 経済産業省の「工場立地動向調査」によると、 設計画に伴い関連業種の用地取得が積極的に行 ●各県の立地面積構成比 (対全国) の推移 的に行われたことに加え、埼玉県 では 完 成 車メーカー の 工 場 新 全業種合計 資料:経済産業省 「工場立地動向調査」 (注) 電気業を除く 埼玉りそな経済情報 2014.6 10 Research 埼玉県内の企業立地動向 調査 2002年まで低調な動きが続いた。その後、長期に はじめに わたる景気回復が続く中、製造業にとっては円安で 埼玉県は、首都圏マーケットの中心に位置し、そ の立地の優位性から、多くの製造拠点の立地がみ られた。さらに、首都圏中央連絡自動車道(圏央道) 推移したこともあり、工場立地は増加傾向が続き、 2007年に既往ピークとなった。 しかし、 リーマンショックの影響などもあり、2010 をはじめ交通網の整備進展による利便性の向上か 年にかけ大幅な減少となり、その後はほぼ横ばいと ら、大 型 配 送センターなどの立 地も相 次ぐように なっている。 なっている。 こうした動きは全国、埼玉県ともほぼ同様である。 本調査では、埼玉県における企業立地の動向に ついてみていきたい。 ガス業、熱供 (注)「工場立地動向調査」の調査対象は製造業、電気業、 給業のための、工場、研究所を建設する目的で1,000㎡以上の用 地を取得(借地を含む) したもの。ただし、本調査では太陽光発電な どのための用地利用が急増している電気業を除いた。 工場立地の動向 2013年の全国の工場立地件数は829件、面積は 関東地域の工場立地動向をみると、茨城県、栃木 1,076haであった(注)。埼玉県は立地件数37件、面 県、群馬県、埼玉県の4県のウエイトが高まっている。 積37haであり、それぞれの全国に占める割合は 上記4県について、立地件数、立地面積の全国に (%) われた。 94∼98年 99∼03年 04∼08年 09∼13年 8 2 0 0 9∼2 0 1 3 年は、 「 食 料 品 」3 6 件( 構 成 比 21.2%)、 「化学」25件(同14.7%)、 「一般機械」 17件(同10.0%)などとなっており、 「食料品」と 6 「化学」の2業種で35.9%を占めている。食料品や 4 化学(とくに医薬品、化粧品)などの消費者に近い 2 工場立地の業種別構成の変化に応じて、埼玉県 最終商品のウエイトが高くなっている。 内の製造業の生産額の構成も変化している。経済 0 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 産業省の工業統計により埼玉県の主要製造業の製 神奈川 資料:経済産業省 「工場立地動向調査」 (注) 電気業を除く 造品出荷額等の推移を1997年と2012年の比較 で9.2%→14.0%とそれぞれ4.0ポイント、4.8ポイ 埼玉県の工場立地の特徴 ント増加している。なお、埼玉県の全国シェアでみて も、同期間に食料品は4.9%→5.8%、化学は5.8% (1) 業種構成 埼玉県の工場立地件数を業種別にみると、1994 →6.5%と増加している。とくに、化学のなかでも医 対する割合をみると、1994∼98年、99∼2003年、 ∼2013年の立地件数833件のうち最も多いのは 薬品製剤は14.6%、化粧品は16.9%と高いシェア 工場立地について1994∼2013年までの20年 0 4∼0 8 年 、0 9∼1 3 年 の5年 毎で、立 地 件 数は 「食料品」130件、構成比15.6%である。次いで、 となっている。 間の動きをみると、バブル崩壊後の景気低迷により、 1 1 . 8%、1 3 . 9%、1 7 . 3%、1 7 . 6%、立 地 面 積は 「一般機械」106件(同12.7%)、 ●埼玉県における業種別立地件数と構成比 ●工場立地件数の推移 14.2%、19.7%、18.1%、21.4%とそれぞれウエイ 「金属製品」85件(同10.2%)、 トを高めている。 「輸送用機械」83件(同10.0%)、 4.5%、3.4%であった。 2,000 (件) 1,800 (件) 100 90 全国 (左目盛) 1,600 80 1,400 70 1,200 60 1,000 50 800 40 600 30 埼玉県 (右目盛) 400 20 200 0 94 95 96 97 98 99 2000 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 (年) 資料:経済産業省 「工場立地動向調査」 (注) 電気業を除く (ha) (ha) 200 3,500 175 3,000 150 2,500 125 2,000 1,500 7 (%) 94∼98年 99∼03年 04∼08年 09∼13年 100 全国 (左目盛) 50 埼玉県 (右目盛) 埼玉りそな経済情報 2014.6 2 1 25 0 94 95 96 97 98 99 2000 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 (年) 資料:経済産業省 「工場立地動向調査」 (注) 電気業を除く 0 3 0 茨城 栃木 群馬 埼玉 資料:経済産業省 「工場立地動向調査」(注) 電気業を除く 千葉 神奈川 94∼98年 99∼03年 04∼08年 09∼13年 94∼13年 94∼98年 99∼03年 04∼08年 09∼13年 94∼13年 139 320 170 833 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 35 22 37 36 130 17.2 15.8 11.6 21.2 15.6 一般機械 20 16 53 17 106 9.8 11.5 16.6 10.0 12.7 金属製品 18 13 39 15 85 8.8 9.4 12.2 8.8 10.2 輸送用機械 14 13 46 10 83 6.9 9.4 14.4 5.9 10.0 化 学 16 11 21 25 73 7.8 7.9 6.6 14.7 8.8 電気機械 17 11 27 8 63 8.3 7.9 8.4 4.7 7.6 印刷・同関連 21 8 21 9 59 10.3 5.8 6.6 5.3 7.1 プラスチック製品 8 18 18 12 56 3.9 12.9 5.6 7.1 6.7 鉄 鋼 3 2 13 5 23 1.5 1.4 4.1 2.9 2.8 窯業・土石 8 6 6 1 21 3.9 4.3 1.9 0.6 2.5 木材・木製品 9 3 4 4 20 4.4 2.2 1.3 2.4 2.4 パルプ・紙加工品 3 3 8 6 20 1.5 2.2 2.5 3.5 2.4 件(同14.4%)が大きく増加して 非鉄金属 9 3 6 2 20 4.4 2.2 1.9 1.2 2.4 いる。同時期は、国内景気の回復 その他の製造業 6 3 4 7 20 2.9 2.2 1.3 4.1 2.4 家具・装備品 6 3 6 2 17 2.9 2.2 1.9 1.2 2.0 や円安基調などにより、こうした 繊維工業 3 1 7 3 14 1.5 0.7 2.2 1.8 1.7 業種の工場建設が全国でも積極 飲料・たばこ・飼料 ‒ 2 2 6 10 ‒ 1.4 0.6 3.5 1.2 ゴム製品 3 1 2 2 8 1.5 0.7 0.6 1.2 1.0 ガス業 4 ‒ ‒ ‒ 4 2.0 ‒ ‒ ‒ 0.5 石油・石炭製品 1 ‒ ‒ ‒ 1 0.5 ‒ ‒ ‒ 0.1 あった。 5年毎の特徴をみると、2004∼ 2008年は「一般機械」53件(構 成比16.6%)、 「金属製品」39件 (同12.2%)、 「輸送用機械」46 4 75 1,000 500 6 構成比 (%) 204 同関連」59件(同7.1%)などで ●各県の立地件数構成比 (対全国) の推移 立地件数 (件) 食料品 「化学」73件(同8.8%)、 「電気 機械」63件(同7.6%)、 「印刷・ 地価が比較的安価なことなどがあげられる。 5 ●工場立地面積の推移 4,000 この要因としては、交通網の整備が進んだこと、 10 0 9 10 でみると、食料品が構成比で7.6%→11.6%、化学 関東地域の動向 経済産業省の「工場立地動向調査」によると、 設計画に伴い関連業種の用地取得が積極的に行 ●各県の立地面積構成比 (対全国) の推移 的に行われたことに加え、埼玉県 では 完 成 車メーカー の 工 場 新 全業種合計 資料:経済産業省 「工場立地動向調査」 (注) 電気業を除く 埼玉りそな経済情報 2014.6 10 Research ●埼玉県における製造品出荷額等の業種別構成比 単位:% 1997年 2002年 2007年 2012年 2012-1997年 食料品 7.6 10.2 9.7 11.6 4.0 化学 9.2 10.8 10.2 14.0 4.8 一般機械 11.7 11.6 12.6 10.2 ▲ 1.5 電気機械 19.4 14.6 14.9 11.3 ▲ 8.1 輸送機械 14.9 16.4 18.2 16.5 1.6 上記以外 37.1 36.4 34.4 36.4 ▲ 0.7 資料:経済産業省 「工業統計調査」 ●埼玉県の業種別製造品出荷額等の全国シェア 単位:% 1997年 2002年 2007年 2012年 2012-1997年 移転先 単位:件 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 茨 城 100 5 0 2 2 0 0 栃 木 3 126 4 1 1 0 0 群 馬 0 2 226 6 0 0 0 埼 玉 9 6 12 188 7 0 1 千 葉 15 1 2 0 112 0 0 東 京 9 1 6 40 22 18 14 神奈川 3 4 1 2 9 1 148 移転元 東京 神奈川 道路網が整備され高い交通利便性に比して地価が な設備を要するようになり、雇用人数も多くなってい 手ごろであること、人口も多く人手の確保も比較的 る。こうした中、誘致を行う自治体でも、配送セン 容易なことが認められているものと考えられる。 ター等の雇用や税収等に期待するところも多くなっ ている。従来、 「運輸」や「倉庫」といわれていたが、 施設内で様々な作業が行われるようになっているこ 埼玉県の企業誘致 とから「流通加工業」と呼ばれる場合もみられる。 ここまでは、経済産業省の「工場立地動向調査」 埼玉県内の立地についてみると、2009∼2013 により工場立地の動向についてみてきたが、以下で 年度について、全体では318件である。内訳をみる は、埼玉県の資料により工場以外も含めた企業立 と、製造業(食料品製造業を除く)146件(構成比 資料:経済産業省 「工場立地動向調査」 (注) 移転先、移転元判明分を集計 地、企業誘致の状況についてみていく (県の立地件 45.9%)、食料品製造業50件(同15.7%)、研究所 いのは「本社・他の自社工場への近接性」17.0%、 数は非製造業や流通センターを含むなど、製造業 8件(同2.5%)、本社・支社23件(同7.2%)、流通加 の工場を対象とする国の統計とは異なる)。 工業90件(同28.3%) などとなっている。 食料品 4.9 5.6 6.0 5.8 0.9 化学 5.8 6.1 5.4 6.5 0.7 一般機械 4.9 5.1 4.6 3.7 ▲ 1.2 電気機械 5.0 4.0 4.0 3.7 ▲ 1.3 輸送機械 4.9 4.4 4.3 3.6 ▲ 1.3 8.4%、 「高速道路を利用できる」7.4%などとなった。 場団地の整備を伴う、製造業の工場に力を入れる 造業を除く)が246件から146件へ減少した一方、 上記以外 4.5 4.6 4.1 3.9 ▲ 0.6 全国と比べて多いのは、 「地価」 (全国比+4.2ポ のが一般的で、倉庫や配送センターなどは敬遠さ 食料品製造業(34→50件)、研究所(3→8件)、本 れる傾向にあった。これは、工場に比べて、倉庫や 社・支社(14→23件)、流通加工業(59→90件)な 「市場への近接性」 (同+1.9ポイント)、 「高速道路 配送センターなどは、建物や機械設備などの投資 どが増加している。とくに、流通加工業は31件増加 関東地域(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千 を利用できる」 (同+2.7ポイント) などとなっている。 や雇用人数が少ないことなどもあり、税収が小さく し、構成比も15.6%→28.3%へと増加している。 葉県、東京都、神奈川県)における、移転立地企業 これからみると、消費マーケットへの近接性、高速 資料:経済産業省 「工業統計調査」 (2) 県外からの立地 の移転元、移転先についてみると2003∼2012年 の10年間で、埼玉県では、移転元としては、自県が 最も多く188件、次いで東京都40件、群馬県6件、 「地価」15.3%、 「工業団地である」11.6%、 「人 材・労働力の確保」10.2%、 「市場への近接性」 イント)、 「人材・労働力の確保」 (同+3.2ポイント)、 ●立地地点選定理由 単位:% 埼玉県 全国 地域における企業誘致を考える場合、従来は工 2004∼2008年度と比べると、製造業(食料品製 この間の埼玉県の企業立地の事例をみると、大 なる傾向にあったためである。 近年では、ネット利用を中心に通信販売が拡大し 手食品・酒類卸、大手化粧品・医薬品卸、衣料生活 ていること、また実店舗を有する小売業でも顧客 雑貨製造販売など流通大手のほか、外食チェーン ニーズに合わせて、自宅等へ商品を配送する形態 のセントラルキッチンなど、関東全域を対象とした配 本社・他の自社工場への近接性 17.0 15.6 地価 15.3 11.1 が多くなっている。従来の倉庫や配送センターに比 送拠点としての立地が多くみられる。こうした企業 埼玉県からの移転先としては、群馬県12件、茨城 工業団地である 11.6 10.3 べこうした施設においては、配送先毎に仕分けする 立地は主に、圏央道周辺地域にみられ、交通利便 県9件、千葉県7件、栃木県6件、神奈川県1件と 人材・労働力の確保 10.2 7.0 ピッキングなど様々な業務を行うため、規模の大き 性の向上が、埼玉県の企業立地に大きな役割を果 市場への近接性 8.4 6.5 高速道路を利用できる 7.4 4.7 ●業種別立地件数、構成比 たしていることがわかる。 地方自治体の誠意・積極性・迅速性 6.3 5.9 周辺環境からの制約が少ない 6.0 8.4 関連企業への近接性 5.1 7.6 国・地方自治体の助成 2.3 6.0 流通業・対事業所サービス業への近接性 1.9 1.3 原材料等の入手の便 1.7 かったとされるが、近年でもこうした動きは続いてお その他 り、 さらにその外延化も進んでいるとみられる。 合計 神奈川県2件、茨城県2件、栃木県1件となっている。 なっている。移転元は東京都に集中しており、移転 先は比較的分散している。 千葉県、神奈川県については、東京都からの移転 が多い。茨城県、栃木県、群馬県については、東京 都からの移転はやや少なく、埼玉県、千葉県からの 移転が多くなっている。 埼玉県の工場は戦後より東京都からの移転が多 (3) 立地選定理由 工場立地の選定理由をみると、埼玉県で最も多 11 ●関東地域における移転立地企業の 移転元、移転先 (2003∼2012年) 埼玉りそな経済情報 2014.6 業 種 単位:件、 % 2004∼08年度 件数 (構成比) 2009∼13年度 件数 (構成比) 製造業 (食料品製造業を除く) 246 ( 65.1) 146 ( 45.9) 34( 9.0) 3( 0.8) 8( 2.5) 本社・支社 14 ( 3.7) 23 ( 7.2) 4.2 流通加工業 59 ( 15.6) 6.7 11.4 ベンチャー 1( 0.3) 0( 0.0) 100.0 100.0 外資系企業 21 ( 5.6) 1( 0.3) 資料:経済産業省 「工場立地動向調査」 (注) ・選定理由で最も重要な理由1つを2点、その他の理由を1点として点数化し、合計を100 として各項目の構成比を計算した。選定理由は2007∼12年について集計した。 ・網掛けは全国より1.5ポイント以上回るもの。 食料品製造業 研究所 合計 50 ( 15.7) 90 ( 28.3) 378 ( 100.0) 318 ( 100.0) 資料:埼玉県企業立地課 (注) 2004年度は2005年1∼3月、2013年度は2013年4∼12月 首都圏マーケットの中心にあり、今後圏央道の整 備の進行に伴い、交通利便性の向上が期待できる 埼玉県への企業立地のニーズは強いものがある。 製造業については食料品など生活関連や、医療、 医薬、健康関連など今後成長が期待される分野で の工場進出が続くと考えられる。また、小売店やレ ストラン、 ファストフード店、薬局、家庭などへの小口 配送のニーズの高まりに伴い、高度な機能を有する 配送センター等の立地が進むことが期待される。 (吉嶺暢嗣) 埼玉りそな経済情報 2014.6 12 Research ●埼玉県における製造品出荷額等の業種別構成比 単位:% 1997年 2002年 2007年 2012年 2012-1997年 食料品 7.6 10.2 9.7 11.6 4.0 化学 9.2 10.8 10.2 14.0 4.8 一般機械 11.7 11.6 12.6 10.2 ▲ 1.5 電気機械 19.4 14.6 14.9 11.3 ▲ 8.1 輸送機械 14.9 16.4 18.2 16.5 1.6 上記以外 37.1 36.4 34.4 36.4 ▲ 0.7 資料:経済産業省 「工業統計調査」 ●埼玉県の業種別製造品出荷額等の全国シェア 単位:% 1997年 2002年 2007年 2012年 2012-1997年 移転先 単位:件 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 茨 城 100 5 0 2 2 0 0 栃 木 3 126 4 1 1 0 0 群 馬 0 2 226 6 0 0 0 埼 玉 9 6 12 188 7 0 1 千 葉 15 1 2 0 112 0 0 東 京 9 1 6 40 22 18 14 神奈川 3 4 1 2 9 1 148 移転元 東京 神奈川 道路網が整備され高い交通利便性に比して地価が な設備を要するようになり、雇用人数も多くなってい 手ごろであること、人口も多く人手の確保も比較的 る。こうした中、誘致を行う自治体でも、配送セン 容易なことが認められているものと考えられる。 ター等の雇用や税収等に期待するところも多くなっ ている。従来、 「運輸」や「倉庫」といわれていたが、 施設内で様々な作業が行われるようになっているこ 埼玉県の企業誘致 とから「流通加工業」と呼ばれる場合もみられる。 ここまでは、経済産業省の「工場立地動向調査」 埼玉県内の立地についてみると、2009∼2013 により工場立地の動向についてみてきたが、以下で 年度について、全体では318件である。内訳をみる は、埼玉県の資料により工場以外も含めた企業立 と、製造業(食料品製造業を除く)146件(構成比 資料:経済産業省 「工場立地動向調査」 (注) 移転先、移転元判明分を集計 地、企業誘致の状況についてみていく (県の立地件 45.9%)、食料品製造業50件(同15.7%)、研究所 いのは「本社・他の自社工場への近接性」17.0%、 数は非製造業や流通センターを含むなど、製造業 8件(同2.5%)、本社・支社23件(同7.2%)、流通加 の工場を対象とする国の統計とは異なる)。 工業90件(同28.3%) などとなっている。 食料品 4.9 5.6 6.0 5.8 0.9 化学 5.8 6.1 5.4 6.5 0.7 一般機械 4.9 5.1 4.6 3.7 ▲ 1.2 電気機械 5.0 4.0 4.0 3.7 ▲ 1.3 輸送機械 4.9 4.4 4.3 3.6 ▲ 1.3 8.4%、 「高速道路を利用できる」7.4%などとなった。 場団地の整備を伴う、製造業の工場に力を入れる 造業を除く)が246件から146件へ減少した一方、 上記以外 4.5 4.6 4.1 3.9 ▲ 0.6 全国と比べて多いのは、 「地価」 (全国比+4.2ポ のが一般的で、倉庫や配送センターなどは敬遠さ 食料品製造業(34→50件)、研究所(3→8件)、本 れる傾向にあった。これは、工場に比べて、倉庫や 社・支社(14→23件)、流通加工業(59→90件)な 「市場への近接性」 (同+1.9ポイント)、 「高速道路 配送センターなどは、建物や機械設備などの投資 どが増加している。とくに、流通加工業は31件増加 関東地域(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千 を利用できる」 (同+2.7ポイント) などとなっている。 や雇用人数が少ないことなどもあり、税収が小さく し、構成比も15.6%→28.3%へと増加している。 葉県、東京都、神奈川県)における、移転立地企業 これからみると、消費マーケットへの近接性、高速 資料:経済産業省 「工業統計調査」 (2) 県外からの立地 の移転元、移転先についてみると2003∼2012年 の10年間で、埼玉県では、移転元としては、自県が 最も多く188件、次いで東京都40件、群馬県6件、 「地価」15.3%、 「工業団地である」11.6%、 「人 材・労働力の確保」10.2%、 「市場への近接性」 イント)、 「人材・労働力の確保」 (同+3.2ポイント)、 ●立地地点選定理由 単位:% 埼玉県 全国 地域における企業誘致を考える場合、従来は工 2004∼2008年度と比べると、製造業(食料品製 この間の埼玉県の企業立地の事例をみると、大 なる傾向にあったためである。 近年では、ネット利用を中心に通信販売が拡大し 手食品・酒類卸、大手化粧品・医薬品卸、衣料生活 ていること、また実店舗を有する小売業でも顧客 雑貨製造販売など流通大手のほか、外食チェーン ニーズに合わせて、自宅等へ商品を配送する形態 のセントラルキッチンなど、関東全域を対象とした配 本社・他の自社工場への近接性 17.0 15.6 地価 15.3 11.1 が多くなっている。従来の倉庫や配送センターに比 送拠点としての立地が多くみられる。こうした企業 埼玉県からの移転先としては、群馬県12件、茨城 工業団地である 11.6 10.3 べこうした施設においては、配送先毎に仕分けする 立地は主に、圏央道周辺地域にみられ、交通利便 県9件、千葉県7件、栃木県6件、神奈川県1件と 人材・労働力の確保 10.2 7.0 ピッキングなど様々な業務を行うため、規模の大き 性の向上が、埼玉県の企業立地に大きな役割を果 市場への近接性 8.4 6.5 高速道路を利用できる 7.4 4.7 ●業種別立地件数、構成比 たしていることがわかる。 地方自治体の誠意・積極性・迅速性 6.3 5.9 周辺環境からの制約が少ない 6.0 8.4 関連企業への近接性 5.1 7.6 国・地方自治体の助成 2.3 6.0 流通業・対事業所サービス業への近接性 1.9 1.3 原材料等の入手の便 1.7 かったとされるが、近年でもこうした動きは続いてお その他 り、 さらにその外延化も進んでいるとみられる。 合計 神奈川県2件、茨城県2件、栃木県1件となっている。 なっている。移転元は東京都に集中しており、移転 先は比較的分散している。 千葉県、神奈川県については、東京都からの移転 が多い。茨城県、栃木県、群馬県については、東京 都からの移転はやや少なく、埼玉県、千葉県からの 移転が多くなっている。 埼玉県の工場は戦後より東京都からの移転が多 (3) 立地選定理由 工場立地の選定理由をみると、埼玉県で最も多 11 ●関東地域における移転立地企業の 移転元、移転先 (2003∼2012年) 埼玉りそな経済情報 2014.6 業 種 単位:件、 % 2004∼08年度 件数 (構成比) 2009∼13年度 件数 (構成比) 製造業 (食料品製造業を除く) 246 ( 65.1) 146 ( 45.9) 34( 9.0) 3( 0.8) 8( 2.5) 本社・支社 14 ( 3.7) 23 ( 7.2) 4.2 流通加工業 59 ( 15.6) 6.7 11.4 ベンチャー 1( 0.3) 0( 0.0) 100.0 100.0 外資系企業 21 ( 5.6) 1( 0.3) 資料:経済産業省 「工場立地動向調査」 (注) ・選定理由で最も重要な理由1つを2点、その他の理由を1点として点数化し、合計を100 として各項目の構成比を計算した。選定理由は2007∼12年について集計した。 ・網掛けは全国より1.5ポイント以上回るもの。 食料品製造業 研究所 合計 50 ( 15.7) 90 ( 28.3) 378 ( 100.0) 318 ( 100.0) 資料:埼玉県企業立地課 (注) 2004年度は2005年1∼3月、2013年度は2013年4∼12月 首都圏マーケットの中心にあり、今後圏央道の整 備の進行に伴い、交通利便性の向上が期待できる 埼玉県への企業立地のニーズは強いものがある。 製造業については食料品など生活関連や、医療、 医薬、健康関連など今後成長が期待される分野で の工場進出が続くと考えられる。また、小売店やレ ストラン、 ファストフード店、薬局、家庭などへの小口 配送のニーズの高まりに伴い、高度な機能を有する 配送センター等の立地が進むことが期待される。 (吉嶺暢嗣) 埼玉りそな経済情報 2014.6 12 アンケート調査 ① 埼玉県内新規学卒者採用状況 調査 採用計画「有り」が4年連続増加 2014年度の新規学卒者採用状況について、県内企 「減少」18.2% (同+4.1ポイント) となった。 「増加」と 業へのアンケート調査を実施した。結果は以下の通り。 する企業は製造業に比べ非製造業でやや多い割合と 38.1%で最も多く、次いで「恒常的人手不足の補完」 も多く、非製造業は「人手が不足していない」が27.9% なっている。 の33.3%となった。非製造業は「良い人材が採用でき で最も多かった。 ●採用計画人数の前年度比増減 (業種別) る」、 「恒常的人手不足の補完」がともに38.9%で最も ●採用計画人数が減少または例年ない理由 (業種別) 採用計画の有無 2014年4月入社の新規学卒者(以下、新卒者とい う) について採用計画が「有った」企業は51.7%、前年 増加した 20.7 全産業 変わらない 26.4 減少した 18.8 多く、次いで「今後の業況好転を見込んで」の33.3%と 例年ない 34.1 なった。 度(2013年4月調査)の49.4%に比べ2.3ポイントの増 加となった。 4年連続の増加となり、 リーマンショック前 の2008年度の52.7%とほぼ同水準にまで回復した。 増加した 製造業 18.9 減少した 19.8 45 30 35.5 1994 95 96 97 98 99 2000 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 (年度) 採用計画人数の増減 新卒者の採用計画人数の増減は、前年度に比べ 「増加」が20.7%、 「減少」が18.8%となった。採用計 画の有無が改善に転じた2011年度以来4年連続で 「増加」が「減少」を上回った。ただ、前年度と比べると 「増加」とする企業は2.2ポイント減り、 「減少」が1.1ポ イント増えた。新卒者の採用計画は意欲的な企業が増 見込んで」および「業況の好調」で、 ともに+8.4ポイント 回答) は「人手が不足していない」の31.5%が最も多く、 度の新卒者採用数は今年度を上回ることが見込まれ であった。景気が持ち直すなかで、業況が改善した企業 次いで「業況の不振」の27.4%となった。前年度と比べ る。また、例年同様「未定」とするところは多いが、そ では新卒者採用を増やしてきている。一方、最も減少し 「人手が不足していない」が▲13.9ポイントと大幅に減 の割 合は前 年 度 調 査の4 2 . 1%に比 べ 7 . 2ポイント たのは「恒常的人手不足の補完」で、前年度に比べ8.7 少した。余剰人員を抱える企業が、 これまでに比べ減っ 減っており、企業の採用計画が早めに進んでいること ポイント減少した。 てきているためとみられる。 もうかがえる。 ●採用計画人数を増加した理由 (前年度比較) ●採用計画人数が減少または例年ない理由 (前年度比較) ●来年度の採用計画人数の増減 50 40 35 25 50 33.3 35 30 26.3 19.7 17.5 2014年度 未定 9.1 25.0 27.4 15 7.0 34.9% 28.3 25.7 20.5 20 13.6 7.0 5 31.5 25 13.6 16.4 13.2 15.1 10 5.9 5 7.5 10.5 増加 23.5% 変わらない 15.1 減少 4.8% その他 OA・FA等で 対応 中高年齢者を 採用 パート等の 採用 熟練者を 採用 業況の不振 人手が不足 してない その他 採用が容易 となった 業況の好調 事業拡大 のため 今後の業況 好転を見込んで 恒常的人手 不足の補完 0 (辻 和) 45.4 40 15 0 2013年度 (%) 45 36.8 28.1 良い人材が 採用できる 埼玉りそな経済情報 2014.6 34.8 38.6 30 10 2014年度 45.5 45 られる。 非 製 造 業 は「 増 加 」2 1 . 8%( 同 ▲ 1 . 9 ポイント)、 2013年度 (%) えているが、採用人数についてはやや慎重な姿勢もみ 比▲2.7ポイント)、 「減少」19.8% (同▲3.6ポイント)、 36.7%、 「減少」が4.8%、 「未定」が34.9%となった。 「増加」が「減少」を18.7ポイント上回っており、来年 20 業種別にみると、製造業は「増加」18.9% (前年度 り「 増 加 」とした企 業 が 2 3 . 5%、 「 変 わらない 」が 採用計画人数が「減少または例年ない」理由(複数 前年度と比べ最も増加したのは「今後の業況好転を 35 来年度の採用計画 来年度(2015年4月入社)の採用計画は、今年度よ 減少または例年ない理由 込んで」が28.1%と続く。 45 40 2.8 その他 的人手不足の補完」が36.8%、 「今後の業況好転を見 8.3 採用が容易 となった 50 51.7 業況の好調 52.7 今後の業況 好転を見込んで 55 事業拡大 のため い人材が採用できる」が38.6%で最も多く、以下「恒常 恒常的人手 不足の補完 65 良い人材が 採用できる 採用計画人数が「増加」 した理由 (複数回答) は、 「良 60 4.8 0 (%) 70 10 5 増加した理由 ●採用計画が 「有った」 企業の割合 14.3 14.3 15 その他 100 (%) 8.3 OA・FA等で 対応 80 0 19.4 19.0 13.3 3.5 熟練者を 採用 60 13.3 5 25.0 20 11.6 10 19.8 パート等の 採用 40 25 16.7 16.3 中高年齢者を 採用 20 28.6 30 例年ない 33.9 15 33.3 33.3 20 25.6 20.0 19.8 人手が不足 してない 0 た企業が増えた。 減少した 18.2 変わらない 26.1 非製造業 38.9 40 38.1 38.9 27.9 30 25 非製造業 36.7 業況の不振 増加した 21.8 非製造業 製造業 (%) 45 35 製造業 (%) 例年ない 34.2 35 業、非製造業ともに前年度に比べ新卒者採用を計画し 13 変わらない 27.0 業種別では、製造業は「業況の不振」が38.3%で最 40 38.3 ●採用計画人数を増加した理由 (業種別) 業種別にみると、製造業50.8% (前年度比+2.5ポイ ント)、非製造業52.2% (同+2.2ポイント) となり、製造 業種別では、製造業は「良い人材が採用できる」が 36.7% 対象企業数1,018社。回答企業数296社。 回答率29.1%。2014年4月中旬実施。 埼玉りそな経済情報 2014.6 14 アンケート調査 ① 埼玉県内新規学卒者採用状況 調査 採用計画「有り」が4年連続増加 2014年度の新規学卒者採用状況について、県内企 「減少」18.2% (同+4.1ポイント) となった。 「増加」と 業へのアンケート調査を実施した。結果は以下の通り。 する企業は製造業に比べ非製造業でやや多い割合と 38.1%で最も多く、次いで「恒常的人手不足の補完」 も多く、非製造業は「人手が不足していない」が27.9% なっている。 の33.3%となった。非製造業は「良い人材が採用でき で最も多かった。 ●採用計画人数の前年度比増減 (業種別) る」、 「恒常的人手不足の補完」がともに38.9%で最も ●採用計画人数が減少または例年ない理由 (業種別) 採用計画の有無 2014年4月入社の新規学卒者(以下、新卒者とい う) について採用計画が「有った」企業は51.7%、前年 増加した 20.7 全産業 変わらない 26.4 減少した 18.8 多く、次いで「今後の業況好転を見込んで」の33.3%と 例年ない 34.1 なった。 度(2013年4月調査)の49.4%に比べ2.3ポイントの増 加となった。 4年連続の増加となり、 リーマンショック前 の2008年度の52.7%とほぼ同水準にまで回復した。 増加した 製造業 18.9 減少した 19.8 45 30 35.5 1994 95 96 97 98 99 2000 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 (年度) 採用計画人数の増減 新卒者の採用計画人数の増減は、前年度に比べ 「増加」が20.7%、 「減少」が18.8%となった。採用計 画の有無が改善に転じた2011年度以来4年連続で 「増加」が「減少」を上回った。ただ、前年度と比べると 「増加」とする企業は2.2ポイント減り、 「減少」が1.1ポ イント増えた。新卒者の採用計画は意欲的な企業が増 見込んで」および「業況の好調」で、 ともに+8.4ポイント 回答) は「人手が不足していない」の31.5%が最も多く、 度の新卒者採用数は今年度を上回ることが見込まれ であった。景気が持ち直すなかで、業況が改善した企業 次いで「業況の不振」の27.4%となった。前年度と比べ る。また、例年同様「未定」とするところは多いが、そ では新卒者採用を増やしてきている。一方、最も減少し 「人手が不足していない」が▲13.9ポイントと大幅に減 の割 合は前 年 度 調 査の4 2 . 1%に比 べ 7 . 2ポイント たのは「恒常的人手不足の補完」で、前年度に比べ8.7 少した。余剰人員を抱える企業が、 これまでに比べ減っ 減っており、企業の採用計画が早めに進んでいること ポイント減少した。 てきているためとみられる。 もうかがえる。 ●採用計画人数を増加した理由 (前年度比較) ●採用計画人数が減少または例年ない理由 (前年度比較) ●来年度の採用計画人数の増減 50 40 35 25 50 33.3 35 30 26.3 19.7 17.5 2014年度 未定 9.1 25.0 27.4 15 7.0 34.9% 28.3 25.7 20.5 20 13.6 7.0 5 31.5 25 13.6 16.4 13.2 15.1 10 5.9 5 7.5 10.5 増加 23.5% 変わらない 15.1 減少 4.8% その他 OA・FA等で 対応 中高年齢者を 採用 パート等の 採用 熟練者を 採用 業況の不振 人手が不足 してない その他 採用が容易 となった 業況の好調 事業拡大 のため 今後の業況 好転を見込んで 恒常的人手 不足の補完 0 (辻 和) 45.4 40 15 0 2013年度 (%) 45 36.8 28.1 良い人材が 採用できる 埼玉りそな経済情報 2014.6 34.8 38.6 30 10 2014年度 45.5 45 られる。 非 製 造 業 は「 増 加 」2 1 . 8%( 同 ▲ 1 . 9 ポイント)、 2013年度 (%) えているが、採用人数についてはやや慎重な姿勢もみ 比▲2.7ポイント)、 「減少」19.8% (同▲3.6ポイント)、 36.7%、 「減少」が4.8%、 「未定」が34.9%となった。 「増加」が「減少」を18.7ポイント上回っており、来年 20 業種別にみると、製造業は「増加」18.9% (前年度 り「 増 加 」とした企 業 が 2 3 . 5%、 「 変 わらない 」が 採用計画人数が「減少または例年ない」理由(複数 前年度と比べ最も増加したのは「今後の業況好転を 35 来年度の採用計画 来年度(2015年4月入社)の採用計画は、今年度よ 減少または例年ない理由 込んで」が28.1%と続く。 45 40 2.8 その他 的人手不足の補完」が36.8%、 「今後の業況好転を見 8.3 採用が容易 となった 50 51.7 業況の好調 52.7 今後の業況 好転を見込んで 55 事業拡大 のため い人材が採用できる」が38.6%で最も多く、以下「恒常 恒常的人手 不足の補完 65 良い人材が 採用できる 採用計画人数が「増加」 した理由 (複数回答) は、 「良 60 4.8 0 (%) 70 10 5 増加した理由 ●採用計画が 「有った」 企業の割合 14.3 14.3 15 その他 100 (%) 8.3 OA・FA等で 対応 80 0 19.4 19.0 13.3 3.5 熟練者を 採用 60 13.3 5 25.0 20 11.6 10 19.8 パート等の 採用 40 25 16.7 16.3 中高年齢者を 採用 20 28.6 30 例年ない 33.9 15 33.3 33.3 20 25.6 20.0 19.8 人手が不足 してない 0 た企業が増えた。 減少した 18.2 変わらない 26.1 非製造業 38.9 40 38.1 38.9 27.9 30 25 非製造業 36.7 業況の不振 増加した 21.8 非製造業 製造業 (%) 45 35 製造業 (%) 例年ない 34.2 35 業、非製造業ともに前年度に比べ新卒者採用を計画し 13 変わらない 27.0 業種別では、製造業は「業況の不振」が38.3%で最 40 38.3 ●採用計画人数を増加した理由 (業種別) 業種別にみると、製造業50.8% (前年度比+2.5ポイ ント)、非製造業52.2% (同+2.2ポイント) となり、製造 業種別では、製造業は「良い人材が採用できる」が 36.7% 対象企業数1,018社。回答企業数296社。 回答率29.1%。2014年4月中旬実施。 埼玉りそな経済情報 2014.6 14 アンケート調査 ② 2014年度埼玉県内企業の賃 上げ状況について 2014年度の賃上げ状況について、県内企業へのア ンケート調査を実施した。 賃上げ要請について 4,517円で賃上げ率、額ともに非製造業でやや高い結 で増加した。ただ、引き続き「定昇のみ」とするところが 果となった。 多く、ベースアップを行うところは少ない。 ●賃上げ率、賃上げ額 一方、 「定昇、ベースアップとも実施しない」とすると 今年度春季労使交渉に先立ち、政府はデフレ脱却、 景気回復のため、企業に対して賃上げを要請した。 ころは12.6%、 「年俸制などの賃金制度を採っており、 一律の賃上げは行っていない」が7.3%、 「現在未定」 この要請についてたずねたところ、 「要請を考慮し給 が17.9%となった。前年調査と比べると「定昇、ベース 与引き上げに反映させた」とするところは25.5%となっ アップとも実施しない」とするところは0.9ポイント減少し た。 これは、前年調査の14.2%に比べ11.3ポイントの増 ている。 加となり、政府による要請が賃上げにある程度影響を 与えていることがうかがえる。 また、 「要請を考慮し給与引き上げでなくボーナスに 業種別では「要請を考慮し給与引き上げに反映させ た」が製造業31.1%、非製造業21.8%と製造業で多 かった。 ●賃上げ要請について 単位:% 単位:% 全産業 製造業 非製造業 定昇、ベースアップとも実施する 14.6 20.8 10.5 定昇のみ実施する 40.9 39.2 42.0 4.7 5.0 4.4 ベースアップのみ実施する (上記3つの合計) 賃上げを実施する (60.2) 定昇、ベースアップとも実施しない 12.6 9.2 14.9 7.3 5.8 8.3 17.9 18.3 17.7 2.0 1.7 2.2 年棒制などの賃金制度を採っており、 一律の賃上げは行っていない 現在未定 その他 (65.0) (56.9) 賃上げ率、賃上げ額 全産業 製造業 非製造業 25.5 31.1 21.8 要請を考慮し給与引き上げでなく ボーナスに反映させる予定 22.1 23.5 21.2 たずねたところ、賃上げ率は1.8% (前年調査1.9%)、賃 (上記2つの合計) 要請を反映させる (47.6) (54.6) (43.0) 要請は考慮したが、給与、 ボーナス等へ反映させる予定はない 上げ額は4,346円(同4,858円) となった (それぞれ単 25.5 19.3 29.6 純平均)。前年調査と比べると、賃上げ率、賃上げ額と 要請を考慮しない、 またはできない 20.1 18.5 21.2 6.7 7.6 6.1 もにやや減少となった。 正社員の賃上げ実施状況 賃上げ率 1.9 (2.0) 賃上げ額 4,346 (4,858) 4,116 (4,537) 4,517 (5,042) ( ) 内は前年調査 賃上げの決定にあたり重視すること(複数回答) 実績」18.3%、 「労使関係の安定」9.3%、 「物価動向」 8.3%の順となった。前年調査と比較すると「労働力の 要請を考慮し給与引き上げに反映させた その他 非製造業 1.6 (1.7) 保定着」33.7%、 「世間相場」25.0%、 「例年の賃上げ ●正社員の賃上げ実施状況 なった。 製造業 1.8 (1.9) は製造業で20.8%と非製造業での10.5%に比べ高く、 給与やボーナスに反映するとしたところは47.6%となっ しない、 またはできない」は20.1%、 「その他」は6.7%と 全産業 答)、 「企業業績」が最も多く90.0%、以下「労働力の確 14.9%と製造業での9.2%に比べ高くなっている。 させる予定はない」としたところは25.5%、 「要請を考慮 単位:%、円 業種別にみると、 「定昇、ベースアップとも実施する」 「定昇、ベースアップとも実施しない」は非製造業で 賃上げを「実施する」企業に、賃上げ率と賃上げ額を ここ3年間をみると、賃上げ率は1.8%→1.9%→ 大きく非正社員の賃金改善は正社員に比べ、依然厳し い状況にある。 業種別にみると、 「賃上げを実施する」ところは製造 業で24.8%、非製造業では24.1%と業種による差はあ まりみられない。 ●非正社員の賃上げ実施状況 単位:% 全産業 定昇、ベースアップとも実施する 定昇のみ実施する ベースアップのみ実施する 製造業 非製造業 4.5 5.1 4.1 16.0 15.4 16.5 3.8 4.3 3.5 (上記3つの合計) 賃上げを実施する (24.3) (24.8) (24.1) 定昇、ベースアップとも実施しない 20.6 20.5 20.6 6.6 4.3 8.2 確保定着」が9.5ポイント増加しており、人手確保のた めの賃上げも増えている。 現在未定 37.3 40.2 35.3 その他 11.1 10.3 11.8 業種別では「労働力の確保定着」を重視するところ が、製造業23.3%に対して非製造業40.6%と非製造業 で多い結果となった。 業況が回復した場合に重視する配分(複数回答) 今後、業況が回復した場合どのような配分を重視す ●賃上げの決定にあたり重視すること 単位:% 全産業 製造業 非製造業 企業業績 90.0 91.7 88.9 労働力の確保定着 33.7 23.3 40.6 世間相場 25.0 30.8 21.1 例年の賃上げ実績 18.3 20.0 17.2 労使関係の安定 9.3 10.8 8.3 物価動向 8.3 10.0 7.2 その他 1.0 0.8 1.1 非正社員の賃上げ実施状況 非正社員に対する賃上げ状況をたずねたところ、 「定 昇、ベースアップとも実施する」と答えた企業は4.5%、 「定昇のみ実施する」とした企業は16.0%、 「ベース 合は、52.3%→57.3%→60.2%と着実に増えており、 アップのみ実施する」とした企業は3.8%となり、 「賃上 ベースアップとも実施する」としたところは14.6%、 「定 全体としてみると県内企業の賃金の状況は改善してい げを実施する」ところは24.3%となった。 昇のみ実施する」は40.9%、 「ベースアップのみ実施す るといえる。 一方、 「定昇、ベースアップとも実施しない」とすると る」は4 . 7%となり、 「 賃 上げを実 施する」ところは 業種別にみると、製造業では賃上げ率1.6%、賃上げ ころは20.6%、 「年俸制などの賃金制度を採っており、 60.2%となった。 「賃上げを実施する」ところは前年調 額4,116円、非製造業では賃上げ率1.9%、賃上げ額 一律の賃上げは行っていない」が6.6%、 「現在未定」 埼玉りそな経済情報 2014.6 60.2%であり、非正社員の24.3%と比べるとその差は 年棒制などの賃金制度を採っており、 一律の賃上げは行っていない 1.8%とあまり変化はないが、賃上げを実施する企業割 正社員の賃上げ実施状況をたずねたところ、 「定昇、 が37.3%となった。 正社員については、 「賃上げを実施する」ところは 賃上げの決定にあたり重視することとしては (複数回 反映させる予定」は22.1%となり、合わせて要請を受け た。一方、 「要請は考慮したが、給与、 ボーナス等へ反映 15 査では57.3%、前々年調査では52.3%であり、 2年連続 るのかについては、 「従業員の報酬を引き上げる」が 66.7%と最も多く、次いで「将来に備え内部留保を拡充 する」40.3%、 「借入金の返済等を優先し財務内容を 改善する」39.7%、 「設備投資を拡充する」38.7%、 「株主への配当を充実させる」4.3%などとなった。 「従業員の報酬を引き上げる」が3分の2を占めてお り、今後業況の回復が賃金の引き上げ、景気回復につ ながることも期待される。 (吉嶺暢嗣) ●業況が回復した場合に重視する配分 単位:% 全産業 製造業 非製造業 従業員の報酬を引き上げる 66.7 64.2 68.3 将来に備え内部留保を拡充する 40.3 36.7 42.8 借入金の返済等を優先し財務内容を改善する 39.7 40.8 38.9 設備投資を拡充する 38.7 45.0 34.4 4.3 5.8 3.3 株主への配当を充実させる 対象企業数1,018社。回答企業数303社。 回答率29.8%。2014年4月中旬実施。 埼玉りそな経済情報 2014.6 16 アンケート調査 ② 2014年度埼玉県内企業の賃 上げ状況について 2014年度の賃上げ状況について、県内企業へのア ンケート調査を実施した。 賃上げ要請について 4,517円で賃上げ率、額ともに非製造業でやや高い結 で増加した。ただ、引き続き「定昇のみ」とするところが 果となった。 多く、ベースアップを行うところは少ない。 ●賃上げ率、賃上げ額 一方、 「定昇、ベースアップとも実施しない」とすると 今年度春季労使交渉に先立ち、政府はデフレ脱却、 景気回復のため、企業に対して賃上げを要請した。 ころは12.6%、 「年俸制などの賃金制度を採っており、 一律の賃上げは行っていない」が7.3%、 「現在未定」 この要請についてたずねたところ、 「要請を考慮し給 が17.9%となった。前年調査と比べると「定昇、ベース 与引き上げに反映させた」とするところは25.5%となっ アップとも実施しない」とするところは0.9ポイント減少し た。 これは、前年調査の14.2%に比べ11.3ポイントの増 ている。 加となり、政府による要請が賃上げにある程度影響を 与えていることがうかがえる。 また、 「要請を考慮し給与引き上げでなくボーナスに 業種別では「要請を考慮し給与引き上げに反映させ た」が製造業31.1%、非製造業21.8%と製造業で多 かった。 ●賃上げ要請について 単位:% 単位:% 全産業 製造業 非製造業 定昇、ベースアップとも実施する 14.6 20.8 10.5 定昇のみ実施する 40.9 39.2 42.0 4.7 5.0 4.4 ベースアップのみ実施する (上記3つの合計) 賃上げを実施する (60.2) 定昇、ベースアップとも実施しない 12.6 9.2 14.9 7.3 5.8 8.3 17.9 18.3 17.7 2.0 1.7 2.2 年棒制などの賃金制度を採っており、 一律の賃上げは行っていない 現在未定 その他 (65.0) (56.9) 賃上げ率、賃上げ額 全産業 製造業 非製造業 25.5 31.1 21.8 要請を考慮し給与引き上げでなく ボーナスに反映させる予定 22.1 23.5 21.2 たずねたところ、賃上げ率は1.8% (前年調査1.9%)、賃 (上記2つの合計) 要請を反映させる (47.6) (54.6) (43.0) 要請は考慮したが、給与、 ボーナス等へ反映させる予定はない 上げ額は4,346円(同4,858円) となった (それぞれ単 25.5 19.3 29.6 純平均)。前年調査と比べると、賃上げ率、賃上げ額と 要請を考慮しない、 またはできない 20.1 18.5 21.2 6.7 7.6 6.1 もにやや減少となった。 正社員の賃上げ実施状況 賃上げ率 1.9 (2.0) 賃上げ額 4,346 (4,858) 4,116 (4,537) 4,517 (5,042) ( ) 内は前年調査 賃上げの決定にあたり重視すること(複数回答) 実績」18.3%、 「労使関係の安定」9.3%、 「物価動向」 8.3%の順となった。前年調査と比較すると「労働力の 要請を考慮し給与引き上げに反映させた その他 非製造業 1.6 (1.7) 保定着」33.7%、 「世間相場」25.0%、 「例年の賃上げ ●正社員の賃上げ実施状況 なった。 製造業 1.8 (1.9) は製造業で20.8%と非製造業での10.5%に比べ高く、 給与やボーナスに反映するとしたところは47.6%となっ しない、 またはできない」は20.1%、 「その他」は6.7%と 全産業 答)、 「企業業績」が最も多く90.0%、以下「労働力の確 14.9%と製造業での9.2%に比べ高くなっている。 させる予定はない」としたところは25.5%、 「要請を考慮 単位:%、円 業種別にみると、 「定昇、ベースアップとも実施する」 「定昇、ベースアップとも実施しない」は非製造業で 賃上げを「実施する」企業に、賃上げ率と賃上げ額を ここ3年間をみると、賃上げ率は1.8%→1.9%→ 大きく非正社員の賃金改善は正社員に比べ、依然厳し い状況にある。 業種別にみると、 「賃上げを実施する」ところは製造 業で24.8%、非製造業では24.1%と業種による差はあ まりみられない。 ●非正社員の賃上げ実施状況 単位:% 全産業 定昇、ベースアップとも実施する 定昇のみ実施する ベースアップのみ実施する 製造業 非製造業 4.5 5.1 4.1 16.0 15.4 16.5 3.8 4.3 3.5 (上記3つの合計) 賃上げを実施する (24.3) (24.8) (24.1) 定昇、ベースアップとも実施しない 20.6 20.5 20.6 6.6 4.3 8.2 確保定着」が9.5ポイント増加しており、人手確保のた めの賃上げも増えている。 現在未定 37.3 40.2 35.3 その他 11.1 10.3 11.8 業種別では「労働力の確保定着」を重視するところ が、製造業23.3%に対して非製造業40.6%と非製造業 で多い結果となった。 業況が回復した場合に重視する配分(複数回答) 今後、業況が回復した場合どのような配分を重視す ●賃上げの決定にあたり重視すること 単位:% 全産業 製造業 非製造業 企業業績 90.0 91.7 88.9 労働力の確保定着 33.7 23.3 40.6 世間相場 25.0 30.8 21.1 例年の賃上げ実績 18.3 20.0 17.2 労使関係の安定 9.3 10.8 8.3 物価動向 8.3 10.0 7.2 その他 1.0 0.8 1.1 非正社員の賃上げ実施状況 非正社員に対する賃上げ状況をたずねたところ、 「定 昇、ベースアップとも実施する」と答えた企業は4.5%、 「定昇のみ実施する」とした企業は16.0%、 「ベース 合は、52.3%→57.3%→60.2%と着実に増えており、 アップのみ実施する」とした企業は3.8%となり、 「賃上 ベースアップとも実施する」としたところは14.6%、 「定 全体としてみると県内企業の賃金の状況は改善してい げを実施する」ところは24.3%となった。 昇のみ実施する」は40.9%、 「ベースアップのみ実施す るといえる。 一方、 「定昇、ベースアップとも実施しない」とすると る」は4 . 7%となり、 「 賃 上げを実 施する」ところは 業種別にみると、製造業では賃上げ率1.6%、賃上げ ころは20.6%、 「年俸制などの賃金制度を採っており、 60.2%となった。 「賃上げを実施する」ところは前年調 額4,116円、非製造業では賃上げ率1.9%、賃上げ額 一律の賃上げは行っていない」が6.6%、 「現在未定」 埼玉りそな経済情報 2014.6 60.2%であり、非正社員の24.3%と比べるとその差は 年棒制などの賃金制度を採っており、 一律の賃上げは行っていない 1.8%とあまり変化はないが、賃上げを実施する企業割 正社員の賃上げ実施状況をたずねたところ、 「定昇、 が37.3%となった。 正社員については、 「賃上げを実施する」ところは 賃上げの決定にあたり重視することとしては (複数回 反映させる予定」は22.1%となり、合わせて要請を受け た。一方、 「要請は考慮したが、給与、 ボーナス等へ反映 15 査では57.3%、前々年調査では52.3%であり、 2年連続 るのかについては、 「従業員の報酬を引き上げる」が 66.7%と最も多く、次いで「将来に備え内部留保を拡充 する」40.3%、 「借入金の返済等を優先し財務内容を 改善する」39.7%、 「設備投資を拡充する」38.7%、 「株主への配当を充実させる」4.3%などとなった。 「従業員の報酬を引き上げる」が3分の2を占めてお り、今後業況の回復が賃金の引き上げ、景気回復につ ながることも期待される。 (吉嶺暢嗣) ●業況が回復した場合に重視する配分 単位:% 全産業 製造業 非製造業 従業員の報酬を引き上げる 66.7 64.2 68.3 将来に備え内部留保を拡充する 40.3 36.7 42.8 借入金の返済等を優先し財務内容を改善する 39.7 40.8 38.9 設備投資を拡充する 38.7 45.0 34.4 4.3 5.8 3.3 株主への配当を充実させる 対象企業数1,018社。回答企業数303社。 回答率29.8%。2014年4月中旬実施。 埼玉りそな経済情報 2014.6 16 概況 埼玉県経済は、持ち直している。 景気動向指数 改善を示している 2月のCI (コンポジット・インデックス) は、先行指数: 102.3(前月比▲0.9ポイント)、一致指数:130.8(同 ▲7.7ポイント)、遅行指数:79.8(同+2.9ポイント) と なった。 先行指数は2カ月連続の下降となった。 一致指数は2カ月ぶりに下降した。基調判断となる 3カ月後方移動平均は、前月比+0.83ポイントと、8カ 月連続で上昇した。埼玉県は、景気の基調判断を 「改善を示している」としている。 遅行指数は2カ月連続の上昇となった。 景気動向指数の推移 140 公共工事 2010年=100 先行指数 一致指数 遅行指数 130 120 110 100 90 80 70 2009 10 11 12 13 14 年月 資料:埼玉県(注) 網掛け部分は埼玉県の景気後退期 個人消費 大型小売店販売が駆け込みで大幅増 3月の大型小売店販売額は1,041億円、前年比+ 14.3% (既存店) と消費増税前の駆け込み需要で大 幅に増加した。業態別では、百貨店(同+18.1%)、 スーパー(同+13.0%) ともに増加した。新設店を含 む全店ベースの販売額は同+15.0%と11カ月連続 で増加した。 4月の新車販売台数(乗用車) は8,848台、前年比 ▲8.3%と、消費増税による駆け込み需要の反動で、 8カ月ぶりに減少した。車種別では普通乗用車が 4,252台(同▲11.9%)、小型乗用車は4,596台(同 ▲4.7%) だった。 住 宅 前年を下回る動き続く 個人消費の推移 % 40 5 0 0 -20 大型小売店販売額(既存店) ・ 前年比(右目盛) 2013/3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 14/1 2 3 4 -5 -10 年月 4月の公共工事請負金額は605億円(前年比+ 1.7%) と前年を若干上回った。前年が高水準だった ため前年比増加率は小幅だったが、引き続き強含 みで推移している。 発注者別では、国(前年比▲9.0%)、独立行政法 人等(同▲12.3%)、埼玉県(同▲8.4%)が減少し たものの、市町村(同+15.5%)が増加した。 公共工事は、建設資材の値上がりや人手不足が 懸念されるものの、2014年度予算の前倒し執行が されることなどから、当面、底堅く推移することが見 込まれる。 生 産 大幅な減少 2月の鉱工業指数をみると、生産指数は91.0(前 月比▲17.2%) と大幅に減少した。 1月に業務用機 械が増加した分の反動減と、記録的な大雪の影響 で生産活動が一時的に鈍ったことによる。 業種別では、生産用機械、電子部品・デバイス、は ん用機械などが増加したものの、業務用機械、化 学、輸送機械などが減少した。 在庫指数は前月比+8.9%の120.2と、家具、電 気機械、鉄鋼が減少したが、輸送機械、金属製品、 生産用機械などが増加した。 新設住宅着工戸数の推移 戸 8,000 % 50 前年比 (右目盛) 40 30 給与 20 10 貸家 0 -20 持家 2013/3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 14/1 2 -30 3 年月 % 80 埼玉県前年比(右目盛) 関東前年比(右目盛) 600 60 500 40 400 20 300 0 200 -20 100 -40 0 2013/4 5 6 7 8 9 10 11 12 14/1 2 3 4 -60 年月 資料:東日本建設業保証㈱(注) 関東:埼玉、東京、神奈川、千葉、茨城、栃木、群馬 鉱工業指数の推移 130 2010年=100、季節調整済 生産指数 (埼玉) 在庫指数 (埼玉) 生産指数 (全国) 120 110 100 (予測) 90 80 2013/2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 14/1 2 3 4 5 年月 雇 用 有効求人倍率は0.70倍 3月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月から 0.02ポイント上昇して0.70倍となった。 有効求職者数が94,888人(前年比▲11.9%) と、 46カ月連続で前年を下回るなか、有効求人数は 71,861人(同+5.8%) と、 9カ月連続で前年を上回っ た。新規求人倍率(季節調整値) は、前月から0.02ポ イント上昇の1.19倍となっている。 2月の有効求人倍率は、前月から横ばいの0.68倍 にとどまっていたが、 3月は若干上昇した。県内の雇用 情勢には、持ち直しの動きがみられるものの、依然厳 しい状況が続いている。 有効求人倍率の推移 万人 15 埼玉県 (右目盛) 倍 1.1 全国 (右目盛) 1.0 0.9 10 0.8 0.7 5 有効求職者数 有効求人数 -10 分譲 公共工事請負金額の推移 億円 700 資料:経済産業省、埼玉県(注)予測は、鉱工業生産指数(全国) を製造工業生産予測指数で換算したもの 資料:関東経済産業局、日本自動車販売協会連合会 資料:国土交通省 埼玉りそな経済情報 2014.6 15 10 20 3月の新設住宅着工戸数は4,232戸、前年比▲ 4.4%と4カ月連続して減少した。消費増税前の駆け 7,000 6,000 込み需要の反動減の影響がみられる。 利 用 関 係 別では、貸 家が1 , 6 5 5 戸( 前 年 比+ 5,000 4.0%) と増加したものの、持家が1,300戸(同▲ 4,000 10.1%)、分譲住宅が1,273戸(同▲8.2%) と減少 3,000 した。 分譲住宅は、戸建が1,040戸(前年比▲5.9%)、 2,000 マンションが221戸(同▲8.3%) と減少した。 1,000 雇用・所得環境が改善されているものの、消費増 0 税の反動減から、 当面、弱含みの動きが見込まれる。 17 大型小売店販売額(全店) ・ 前年比(右目盛) 新車販売台数(乗用車) ・ 前年比(左目盛) % 20 強含みで推移 0 2013/3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 14/1 2 0.6 0.5 3 年月 資料:埼玉労働局 埼玉りそな経済情報 2014.6 18 概況 埼玉県経済は、持ち直している。 景気動向指数 改善を示している 2月のCI (コンポジット・インデックス) は、先行指数: 102.3(前月比▲0.9ポイント)、一致指数:130.8(同 ▲7.7ポイント)、遅行指数:79.8(同+2.9ポイント) と なった。 先行指数は2カ月連続の下降となった。 一致指数は2カ月ぶりに下降した。基調判断となる 3カ月後方移動平均は、前月比+0.83ポイントと、8カ 月連続で上昇した。埼玉県は、景気の基調判断を 「改善を示している」としている。 遅行指数は2カ月連続の上昇となった。 景気動向指数の推移 140 公共工事 2010年=100 先行指数 一致指数 遅行指数 130 120 110 100 90 80 70 2009 10 11 12 13 14 年月 資料:埼玉県(注) 網掛け部分は埼玉県の景気後退期 個人消費 大型小売店販売が駆け込みで大幅増 3月の大型小売店販売額は1,041億円、前年比+ 14.3% (既存店) と消費増税前の駆け込み需要で大 幅に増加した。業態別では、百貨店(同+18.1%)、 スーパー(同+13.0%) ともに増加した。新設店を含 む全店ベースの販売額は同+15.0%と11カ月連続 で増加した。 4月の新車販売台数(乗用車) は8,848台、前年比 ▲8.3%と、消費増税による駆け込み需要の反動で、 8カ月ぶりに減少した。車種別では普通乗用車が 4,252台(同▲11.9%)、小型乗用車は4,596台(同 ▲4.7%) だった。 住 宅 前年を下回る動き続く 個人消費の推移 % 40 5 0 0 -20 大型小売店販売額(既存店) ・ 前年比(右目盛) 2013/3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 14/1 2 3 4 -5 -10 年月 4月の公共工事請負金額は605億円(前年比+ 1.7%) と前年を若干上回った。前年が高水準だった ため前年比増加率は小幅だったが、引き続き強含 みで推移している。 発注者別では、国(前年比▲9.0%)、独立行政法 人等(同▲12.3%)、埼玉県(同▲8.4%)が減少し たものの、市町村(同+15.5%)が増加した。 公共工事は、建設資材の値上がりや人手不足が 懸念されるものの、2014年度予算の前倒し執行が されることなどから、当面、底堅く推移することが見 込まれる。 生 産 大幅な減少 2月の鉱工業指数をみると、生産指数は91.0(前 月比▲17.2%) と大幅に減少した。 1月に業務用機 械が増加した分の反動減と、記録的な大雪の影響 で生産活動が一時的に鈍ったことによる。 業種別では、生産用機械、電子部品・デバイス、は ん用機械などが増加したものの、業務用機械、化 学、輸送機械などが減少した。 在庫指数は前月比+8.9%の120.2と、家具、電 気機械、鉄鋼が減少したが、輸送機械、金属製品、 生産用機械などが増加した。 新設住宅着工戸数の推移 戸 8,000 % 50 前年比 (右目盛) 40 30 給与 20 10 貸家 0 -20 持家 2013/3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 14/1 2 -30 3 年月 % 80 埼玉県前年比(右目盛) 関東前年比(右目盛) 600 60 500 40 400 20 300 0 200 -20 100 -40 0 2013/4 5 6 7 8 9 10 11 12 14/1 2 3 4 -60 年月 資料:東日本建設業保証㈱(注) 関東:埼玉、東京、神奈川、千葉、茨城、栃木、群馬 鉱工業指数の推移 130 2010年=100、季節調整済 生産指数 (埼玉) 在庫指数 (埼玉) 生産指数 (全国) 120 110 100 (予測) 90 80 2013/2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 14/1 2 3 4 5 年月 雇 用 有効求人倍率は0.70倍 3月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月から 0.02ポイント上昇して0.70倍となった。 有効求職者数が94,888人(前年比▲11.9%) と、 46カ月連続で前年を下回るなか、有効求人数は 71,861人(同+5.8%) と、 9カ月連続で前年を上回っ た。新規求人倍率(季節調整値) は、前月から0.02ポ イント上昇の1.19倍となっている。 2月の有効求人倍率は、前月から横ばいの0.68倍 にとどまっていたが、 3月は若干上昇した。県内の雇用 情勢には、持ち直しの動きがみられるものの、依然厳 しい状況が続いている。 有効求人倍率の推移 万人 15 埼玉県 (右目盛) 倍 1.1 全国 (右目盛) 1.0 0.9 10 0.8 0.7 5 有効求職者数 有効求人数 -10 分譲 公共工事請負金額の推移 億円 700 資料:経済産業省、埼玉県(注)予測は、鉱工業生産指数(全国) を製造工業生産予測指数で換算したもの 資料:関東経済産業局、日本自動車販売協会連合会 資料:国土交通省 埼玉りそな経済情報 2014.6 15 10 20 3月の新設住宅着工戸数は4,232戸、前年比▲ 4.4%と4カ月連続して減少した。消費増税前の駆け 7,000 6,000 込み需要の反動減の影響がみられる。 利 用 関 係 別では、貸 家が1 , 6 5 5 戸( 前 年 比+ 5,000 4.0%) と増加したものの、持家が1,300戸(同▲ 4,000 10.1%)、分譲住宅が1,273戸(同▲8.2%) と減少 3,000 した。 分譲住宅は、戸建が1,040戸(前年比▲5.9%)、 2,000 マンションが221戸(同▲8.3%) と減少した。 1,000 雇用・所得環境が改善されているものの、消費増 0 税の反動減から、 当面、弱含みの動きが見込まれる。 17 大型小売店販売額(全店) ・ 前年比(右目盛) 新車販売台数(乗用車) ・ 前年比(左目盛) % 20 強含みで推移 0 2013/3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 14/1 2 0.6 0.5 3 年月 資料:埼玉労働局 埼玉りそな経済情報 2014.6 18 月次経済指標 月次経済指標 鉱工業生産指数 (季調値) 埼玉県 鉱工業在庫指数 (季調値) 全国 埼玉県 有効求人倍率 (季調値) 建築着工非居住用 (床面積) 全国 埼玉県 全国 2010年=100 前月比(%) 2010年=100 前月比(%) 2010年=100 前月比(%) 2010年=100 前月比(%) 1,000㎡ 前年比(%) 1,000㎡ 前年比(%) 2010年 100.0 11.4 2011年 98.5 ▲ 1.5 97.2 ▲ 2.8 100.8 ▲ 14.6 105.0 2.0 2,166 6.1 2012年 96.3 ▲ 2.2 97.8 0.6 143.0 41.9 110.5 5.2 2,705 24.9 2013年 92.2 ▲ 4.3 97.0 ▲ 0.8 112.1 ▲ 21.6 105.7 ▲ 4.3 3,378 13年 2月 96.1 10.2 94.8 0.9 121.3 ▲ 10.0 107.9 ▲ 1.4 3月 94.8 ▲ 1.4 95.1 0.3 107.7 ▲ 11.2 107.2 ▲ 0.6 4月 88.8 ▲ 6.3 95.7 0.6 106.1 ▲ 1.5 107.1 ▲ 0.1 5月 90.3 1.7 97.7 2.1 105.6 ▲ 0.5 107.5 0.4 6月 87.3 ▲ 3.3 95.0 ▲ 2.8 106.5 0.9 107.6 7月 86.2 ▲ 1.3 97.6 2.7 105.6 ▲ 0.8 108.4 8月 90.3 4.8 97.1 ▲ 0.5 104.6 ▲ 0.9 107.6 9月 89.4 ▲ 1.0 98.6 1.5 106.2 1.5 107.5 ▲ 0.1 260 7.7 10月 100.7 12.6 99.2 0.6 110.8 4.3 107.2 ▲ 0.3 194 46.2 11月 96.7 ▲ 4.0 99.5 0.3 110.7 ▲ 0.1 105.7 ▲ 1.4 532 79.8 12月 99.1 2.5 100.0 0.5 106.3 ▲ 4.0 105.5 ▲ 0.2 251 74.3 14年 1月 109.9 10.9 103.9 3.9 110.4 3.9 105.1 ▲ 0.4 438 66.8 2月 91.0 ▲ 17.2 101.5 ▲ 2.3 120.2 8.9 104.2 ▲ 0.9 317 34.6 102.2 0.7 105.7 1.4 326 ▲ 27.3 3月 100.0 15.6 118.1 22.6 埼玉県 全国 倍 倍 新規求人数 大型小売店販売額 埼玉県 人 全国 前年比 (%) 千人 埼玉県 前年比 (%) 億円 全国 前年比 (%) 億円 前年比 (%) 3.7 2010年 0.41 0.52 19,633 5.9 571 9.3 10,440 ▲ 2.3 195,791 ▲ 2.6 47,254 6.1 2011年 0.51 0.65 22,517 14.7 655 14.7 10,459 ▲ 1.8 195,933 ▲ 1.8 50,184 6.2 2012年 0.57 0.80 23,604 4.8 737 12.5 10,428 ▲ 2.0 195,916 ▲ 0.8 24.9 55,947 11.5 2013年 0.62 0.93 23,721 0.5 794 7.8 10,575 ▲ 2.6 197,774 ▲ 0.4 236 80.7 4,324 23.2 13年 2月 0.58 0.85 25,349 ▲ 3.4 809 4.7 760 ▲ 6.3 14,239 ▲ 3.7 448 126.6 4,701 27.9 3月 0.59 0.87 22,853 ▲ 4.3 793 3.6 905 ▲ 0.9 16,598 2.5 292 110.1 5,050 25.9 4月 0.59 0.88 22,738 1.7 782 10.5 834 ▲ 5.4 15,508 ▲ 2.3 261 ▲ 22.2 4,614 14.3 5月 0.60 0.90 22,804 ▲ 2.0 774 6.5 868 ▲ 2.5 15,889 ▲ 0.4 0.1 227 ▲ 46.5 4,854 7.3 6月 0.61 0.92 22,006 ▲ 3.3 744 3.8 890 0.7 16,385 3.5 0.7 275 ▲ 4.3 4,853 15.3 7月 0.63 0.94 25,025 7.1 827 13.0 906 ▲ 3.1 17,127 ▲ 1.6 ▲ 0.7 140 ▲ 8.8 4,612 3.7 8月 0.64 0.95 24,190 1.7 783 4.3 843 ▲ 1.8 15,823 ▲ 0.1 5,162 9.8 9月 0.64 0.96 23,291 3.2 807 9.2 821 ▲ 0.7 15,059 0.7 4,818 6.0 10月 0.65 0.98 26,504 3.2 907 10.8 850 ▲ 1.7 15,911 ▲ 0.1 4,579 11.5 11月 0.66 1.01 23,620 1.3 793 6.9 905 ▲ 0.6 16,963 0.6 4,491 ▲ 1.1 12月 0.69 1.03 20,313 4.1 697 10.9 1,120 ▲ 1.5 21,399 0.2 4,657 19.7 14年 1月 0.68 1.04 27,064 4.2 919 12.9 888 0.2 17,117 ▲0.0 4,169 ▲ 3.6 2月 0.68 1.05 25,574 0.9 867 7.1 774 ▲ 0.1 14,690 1.3 4,399 ▲ 6.4 3月 0.70 1.07 24,294 6.3 836 5.4 1,041 14.3 19,562 16.1 埼玉労働局 厚生労働省 102.9 2.4 2,042 18.6 44,521 4月 4月 資料出所 埼玉県 経済産業省 埼玉県 経済産業省 資料出所 国土交通省 ●鉱工業在庫指数の年の数値は年末値 新設住宅着工戸数 埼玉県 戸 所定外労働時間 (製造業) 全国 前年比(%) 埼玉労働局 厚生労働省 関東経済産業局 経済産業省 ●大型小売店販売額の前年比は既存店ベース 戸 埼玉県 前年比(%) 時間 前年比(%) 時間 新車販売 (乗用車) 台数 常用雇用指数 全国 埼玉県 埼玉県 全国 前年比(%) 2010年=100 前年比(%) 2010年=100 前年比(%) 2010年 55,368 2.2 813,126 3.1 14.1 26.8 15.4 33.0 100.0 ▲ 0.7 100.0 2011年 57,767 4.3 834,117 2.6 13.1 ▲ 6.8 15.4 0.8 102.3 2.3 2012年 59,605 3.2 882,797 5.8 13.8 5.7 15.8 0.2 102.5 2013年 63,024 5.7 980,025 11.0 14.5 5.2 16.4 3.8 102.5 13年 2月 5,486 8.7 68,969 3.0 13.4 ▲ 10.6 15.7 ▲ 6.0 3月 4,427 ▲ 7.4 71,456 7.3 14.1 ▲ 6.7 16.2 4月 4,922 19.9 77,894 5.8 15.1 0.0 16.3 5月 4,565 0.4 79,751 14.5 14.0 3.0 6月 5,403 16.4 83,704 15.3 14.6 8.2 7月 5,706 24.5 84,801 12.4 14.7 11.3 8月 4,790 ▲ 21.1 84,343 8.8 15.1 12.7 16.4 7.2 102.7 0.1 9月 4,982 ▲ 8.2 88,539 19.4 14.6 8.2 17.1 10.3 102.9 10月 5,672 1.5 90,226 7.1 15.2 16.9 17.5 13.0 11月 6,208 43.6 91,475 14.1 15.2 9.4 17.9 15.5 前年比(%) 台 企業倒産 全国 台 消費者物価指数 埼玉県 全国 埼玉県 全国 前年比(%) 件数 (件) 負債額(百万円) 件数 (件) 負債額(百万円) 2010年=100 前年比(%) 2010年=100 前年比(%) ▲ 0.3 2010年 161,858 10.4 2,927,602 10.9 573 111,207 13,321 7,160,773 100.0 ▲ 1.0 100.0 ▲ 0.7 100.0 0.0 2011年 129,169 ▲ 20.2 2,386,036 ▲ 18.5 563 70,551 12,734 3,592,920 99.9 ▲ 0.1 99.7 ▲ 0.3 0.2 99.7 ▲ 0.3 2012年 165,110 0.0 99.5 ▲ 0.2 2013年 158,230 27.8 3,014,651 26.3 543 69,848 12,124 3,834,563 100.3 0.4 99.7 0.0 ▲ 4.2 2,872,111 ▲ 4.7 483 74,225 10,855 2,782,347 100.8 0.6 100.0 0.4 101.8 ▲ 0.3 98.7 ▲ 0.8 13年 2月 15,021 ▲ 13.1 261,619 ▲ 13.3 49 4,568 916 171,971 99.9 ▲ 0.6 99.2 ▲ 0.7 ▲ 3.6 101.2 ▲ 0.6 98.1 ▲ 0.7 3月 19,207 ▲ 1.2 102.4 ▲ 0.2 99.7 ▲ 0.4 4月 9,649 ▲ 16.9 369,703 ▲ 16.7 39 4,795 929 159,110 100.0 ▲ 0.9 99.4 ▲ 0.9 ▲ 2.3 187,619 0.3 30 5,836 899 685,987 100.4 ▲ 0.2 99.7 ▲ 0.7 15.2 ▲ 0.7 102.3 ▲ 0.3 100.0 ▲ 0.3 5月 16.2 1.3 102.6 ▲ 0.9 100.1 ▲ 0.1 6月 10,843 ▲ 7.8 191,976 ▲ 8.9 49 8,617 1,045 173,330 100.5 0.1 99.8 ▲ 0.3 13,018 ▲ 13.9 233,176 ▲ 17.5 27 2,064 897 383,704 100.5 0.5 99.8 0.2 16.7 4.4 103.0 0.1 100.0 ▲ 0.1 7月 13,430 ▲ 15.4 249,899 ▲ 15.5 54 8,507 1,025 199,563 100.9 1.0 100.0 0.7 0.0 8月 10,683 ▲ 3.7 188,867 ▲ 7.9 40 13,051 819 166,259 101.2 1.3 100.3 99.8 0.9 0.2 99.7 0.0 9月 15,818 15.5 284,109 12.7 32 4,106 820 190,202 101.3 1.2 100.6 1.1 102.8 102.7 2.0 99.7 0.1 10月 12,810 17.9 232,922 18.6 39 3,757 959 155,345 101.5 1.2 100.7 1.1 ▲ 0.1 99.8 0.3 11月 13,278 13.6 242,497 13.4 42 4,792 862 137,884 101.7 1.7 100.8 1.5 12月 5,792 ▲ 0.6 89,578 18.0 15.6 16.4 17.9 13.3 102.6 ▲ 0.2 99.8 0.2 12月 12,451 20.5 223,179 19.8 37 4,942 750 134,377 101.6 1.5 100.9 1.6 14年 1月 4,990 ▲ 1.6 77,843 12.3 13.8 10.4 16.5 17.0 102.4 ▲ 0.1 99.3 0.3 14年 1月 14,997 24.7 264,278 28.0 48 4,301 864 315,149 101.6 1.4 100.7 1.4 2月 5,114 ▲ 6.8 69,689 1.0 15.8 18.0 17.9 14.0 101.8 0.0 99.0 0.3 2月 16,219 8.0 300,007 14.7 33 6,343 782 116,195 101.7 1.8 100.7 1.5 3月 4,232 ▲ 4.4 69,411 ▲ 2.9 18.6 14.8 98.5 0.4 3月 21,600 12.5 417,136 12.8 39 6,418 814 116,997 101.7 1.7 101.0 1.6 4月 8,848 ▲ 8.3 165,486 ▲ 11.8 30 2,471 914 141,087 4月 資料出所 国土交通省 埼玉県 厚生労働省 埼玉県 厚生労働省 資料出所 日本自動車販売協会連合会 東京商工リサーチ 埼玉県 総務省 ●所定外労働時間、常用雇用指数はいずれも規模30人以上 19 埼玉りそな経済情報 2014.6 埼玉りそな経済情報 2014.6 20 月次経済指標 月次経済指標 鉱工業生産指数 (季調値) 埼玉県 鉱工業在庫指数 (季調値) 全国 埼玉県 有効求人倍率 (季調値) 建築着工非居住用 (床面積) 全国 埼玉県 全国 2010年=100 前月比(%) 2010年=100 前月比(%) 2010年=100 前月比(%) 2010年=100 前月比(%) 1,000㎡ 前年比(%) 1,000㎡ 前年比(%) 2010年 100.0 11.4 2011年 98.5 ▲ 1.5 97.2 ▲ 2.8 100.8 ▲ 14.6 105.0 2.0 2,166 6.1 2012年 96.3 ▲ 2.2 97.8 0.6 143.0 41.9 110.5 5.2 2,705 24.9 2013年 92.2 ▲ 4.3 97.0 ▲ 0.8 112.1 ▲ 21.6 105.7 ▲ 4.3 3,378 13年 2月 96.1 10.2 94.8 0.9 121.3 ▲ 10.0 107.9 ▲ 1.4 3月 94.8 ▲ 1.4 95.1 0.3 107.7 ▲ 11.2 107.2 ▲ 0.6 4月 88.8 ▲ 6.3 95.7 0.6 106.1 ▲ 1.5 107.1 ▲ 0.1 5月 90.3 1.7 97.7 2.1 105.6 ▲ 0.5 107.5 0.4 6月 87.3 ▲ 3.3 95.0 ▲ 2.8 106.5 0.9 107.6 7月 86.2 ▲ 1.3 97.6 2.7 105.6 ▲ 0.8 108.4 8月 90.3 4.8 97.1 ▲ 0.5 104.6 ▲ 0.9 107.6 9月 89.4 ▲ 1.0 98.6 1.5 106.2 1.5 107.5 ▲ 0.1 260 7.7 10月 100.7 12.6 99.2 0.6 110.8 4.3 107.2 ▲ 0.3 194 46.2 11月 96.7 ▲ 4.0 99.5 0.3 110.7 ▲ 0.1 105.7 ▲ 1.4 532 79.8 12月 99.1 2.5 100.0 0.5 106.3 ▲ 4.0 105.5 ▲ 0.2 251 74.3 14年 1月 109.9 10.9 103.9 3.9 110.4 3.9 105.1 ▲ 0.4 438 66.8 2月 91.0 ▲ 17.2 101.5 ▲ 2.3 120.2 8.9 104.2 ▲ 0.9 317 34.6 102.2 0.7 105.7 1.4 326 ▲ 27.3 3月 100.0 15.6 118.1 22.6 埼玉県 全国 倍 倍 新規求人数 大型小売店販売額 埼玉県 人 全国 前年比 (%) 千人 埼玉県 前年比 (%) 億円 全国 前年比 (%) 億円 前年比 (%) 3.7 2010年 0.41 0.52 19,633 5.9 571 9.3 10,440 ▲ 2.3 195,791 ▲ 2.6 47,254 6.1 2011年 0.51 0.65 22,517 14.7 655 14.7 10,459 ▲ 1.8 195,933 ▲ 1.8 50,184 6.2 2012年 0.57 0.80 23,604 4.8 737 12.5 10,428 ▲ 2.0 195,916 ▲ 0.8 24.9 55,947 11.5 2013年 0.62 0.93 23,721 0.5 794 7.8 10,575 ▲ 2.6 197,774 ▲ 0.4 236 80.7 4,324 23.2 13年 2月 0.58 0.85 25,349 ▲ 3.4 809 4.7 760 ▲ 6.3 14,239 ▲ 3.7 448 126.6 4,701 27.9 3月 0.59 0.87 22,853 ▲ 4.3 793 3.6 905 ▲ 0.9 16,598 2.5 292 110.1 5,050 25.9 4月 0.59 0.88 22,738 1.7 782 10.5 834 ▲ 5.4 15,508 ▲ 2.3 261 ▲ 22.2 4,614 14.3 5月 0.60 0.90 22,804 ▲ 2.0 774 6.5 868 ▲ 2.5 15,889 ▲ 0.4 0.1 227 ▲ 46.5 4,854 7.3 6月 0.61 0.92 22,006 ▲ 3.3 744 3.8 890 0.7 16,385 3.5 0.7 275 ▲ 4.3 4,853 15.3 7月 0.63 0.94 25,025 7.1 827 13.0 906 ▲ 3.1 17,127 ▲ 1.6 ▲ 0.7 140 ▲ 8.8 4,612 3.7 8月 0.64 0.95 24,190 1.7 783 4.3 843 ▲ 1.8 15,823 ▲ 0.1 5,162 9.8 9月 0.64 0.96 23,291 3.2 807 9.2 821 ▲ 0.7 15,059 0.7 4,818 6.0 10月 0.65 0.98 26,504 3.2 907 10.8 850 ▲ 1.7 15,911 ▲ 0.1 4,579 11.5 11月 0.66 1.01 23,620 1.3 793 6.9 905 ▲ 0.6 16,963 0.6 4,491 ▲ 1.1 12月 0.69 1.03 20,313 4.1 697 10.9 1,120 ▲ 1.5 21,399 0.2 4,657 19.7 14年 1月 0.68 1.04 27,064 4.2 919 12.9 888 0.2 17,117 ▲0.0 4,169 ▲ 3.6 2月 0.68 1.05 25,574 0.9 867 7.1 774 ▲ 0.1 14,690 1.3 4,399 ▲ 6.4 3月 0.70 1.07 24,294 6.3 836 5.4 1,041 14.3 19,562 16.1 埼玉労働局 厚生労働省 102.9 2.4 2,042 18.6 44,521 4月 4月 資料出所 埼玉県 経済産業省 埼玉県 経済産業省 資料出所 国土交通省 ●鉱工業在庫指数の年の数値は年末値 新設住宅着工戸数 埼玉県 戸 所定外労働時間 (製造業) 全国 前年比(%) 埼玉労働局 厚生労働省 関東経済産業局 経済産業省 ●大型小売店販売額の前年比は既存店ベース 戸 埼玉県 前年比(%) 時間 前年比(%) 時間 新車販売 (乗用車) 台数 常用雇用指数 全国 埼玉県 埼玉県 全国 前年比(%) 2010年=100 前年比(%) 2010年=100 前年比(%) 2010年 55,368 2.2 813,126 3.1 14.1 26.8 15.4 33.0 100.0 ▲ 0.7 100.0 2011年 57,767 4.3 834,117 2.6 13.1 ▲ 6.8 15.4 0.8 102.3 2.3 2012年 59,605 3.2 882,797 5.8 13.8 5.7 15.8 0.2 102.5 2013年 63,024 5.7 980,025 11.0 14.5 5.2 16.4 3.8 102.5 13年 2月 5,486 8.7 68,969 3.0 13.4 ▲ 10.6 15.7 ▲ 6.0 3月 4,427 ▲ 7.4 71,456 7.3 14.1 ▲ 6.7 16.2 4月 4,922 19.9 77,894 5.8 15.1 0.0 16.3 5月 4,565 0.4 79,751 14.5 14.0 3.0 6月 5,403 16.4 83,704 15.3 14.6 8.2 7月 5,706 24.5 84,801 12.4 14.7 11.3 8月 4,790 ▲ 21.1 84,343 8.8 15.1 12.7 16.4 7.2 102.7 0.1 9月 4,982 ▲ 8.2 88,539 19.4 14.6 8.2 17.1 10.3 102.9 10月 5,672 1.5 90,226 7.1 15.2 16.9 17.5 13.0 11月 6,208 43.6 91,475 14.1 15.2 9.4 17.9 15.5 前年比(%) 台 企業倒産 全国 台 消費者物価指数 埼玉県 全国 埼玉県 全国 前年比(%) 件数 (件) 負債額(百万円) 件数 (件) 負債額(百万円) 2010年=100 前年比(%) 2010年=100 前年比(%) ▲ 0.3 2010年 161,858 10.4 2,927,602 10.9 573 111,207 13,321 7,160,773 100.0 ▲ 1.0 100.0 ▲ 0.7 100.0 0.0 2011年 129,169 ▲ 20.2 2,386,036 ▲ 18.5 563 70,551 12,734 3,592,920 99.9 ▲ 0.1 99.7 ▲ 0.3 0.2 99.7 ▲ 0.3 2012年 165,110 0.0 99.5 ▲ 0.2 2013年 158,230 27.8 3,014,651 26.3 543 69,848 12,124 3,834,563 100.3 0.4 99.7 0.0 ▲ 4.2 2,872,111 ▲ 4.7 483 74,225 10,855 2,782,347 100.8 0.6 100.0 0.4 101.8 ▲ 0.3 98.7 ▲ 0.8 13年 2月 15,021 ▲ 13.1 261,619 ▲ 13.3 49 4,568 916 171,971 99.9 ▲ 0.6 99.2 ▲ 0.7 ▲ 3.6 101.2 ▲ 0.6 98.1 ▲ 0.7 3月 19,207 ▲ 1.2 102.4 ▲ 0.2 99.7 ▲ 0.4 4月 9,649 ▲ 16.9 369,703 ▲ 16.7 39 4,795 929 159,110 100.0 ▲ 0.9 99.4 ▲ 0.9 ▲ 2.3 187,619 0.3 30 5,836 899 685,987 100.4 ▲ 0.2 99.7 ▲ 0.7 15.2 ▲ 0.7 102.3 ▲ 0.3 100.0 ▲ 0.3 5月 16.2 1.3 102.6 ▲ 0.9 100.1 ▲ 0.1 6月 10,843 ▲ 7.8 191,976 ▲ 8.9 49 8,617 1,045 173,330 100.5 0.1 99.8 ▲ 0.3 13,018 ▲ 13.9 233,176 ▲ 17.5 27 2,064 897 383,704 100.5 0.5 99.8 0.2 16.7 4.4 103.0 0.1 100.0 ▲ 0.1 7月 13,430 ▲ 15.4 249,899 ▲ 15.5 54 8,507 1,025 199,563 100.9 1.0 100.0 0.7 0.0 8月 10,683 ▲ 3.7 188,867 ▲ 7.9 40 13,051 819 166,259 101.2 1.3 100.3 99.8 0.9 0.2 99.7 0.0 9月 15,818 15.5 284,109 12.7 32 4,106 820 190,202 101.3 1.2 100.6 1.1 102.8 102.7 2.0 99.7 0.1 10月 12,810 17.9 232,922 18.6 39 3,757 959 155,345 101.5 1.2 100.7 1.1 ▲ 0.1 99.8 0.3 11月 13,278 13.6 242,497 13.4 42 4,792 862 137,884 101.7 1.7 100.8 1.5 12月 5,792 ▲ 0.6 89,578 18.0 15.6 16.4 17.9 13.3 102.6 ▲ 0.2 99.8 0.2 12月 12,451 20.5 223,179 19.8 37 4,942 750 134,377 101.6 1.5 100.9 1.6 14年 1月 4,990 ▲ 1.6 77,843 12.3 13.8 10.4 16.5 17.0 102.4 ▲ 0.1 99.3 0.3 14年 1月 14,997 24.7 264,278 28.0 48 4,301 864 315,149 101.6 1.4 100.7 1.4 2月 5,114 ▲ 6.8 69,689 1.0 15.8 18.0 17.9 14.0 101.8 0.0 99.0 0.3 2月 16,219 8.0 300,007 14.7 33 6,343 782 116,195 101.7 1.8 100.7 1.5 3月 4,232 ▲ 4.4 69,411 ▲ 2.9 18.6 14.8 98.5 0.4 3月 21,600 12.5 417,136 12.8 39 6,418 814 116,997 101.7 1.7 101.0 1.6 4月 8,848 ▲ 8.3 165,486 ▲ 11.8 30 2,471 914 141,087 4月 資料出所 国土交通省 埼玉県 厚生労働省 埼玉県 厚生労働省 資料出所 日本自動車販売協会連合会 東京商工リサーチ 埼玉県 総務省 ●所定外労働時間、常用雇用指数はいずれも規模30人以上 19 埼玉りそな経済情報 2014.6 埼玉りそな経済情報 2014.6 20 Town Scape タウンスケープ 飯能市 ワクワクするまちを目指して 飯能市 飯能市概要 人口(平成26年4月1日現在) 世帯数(同上) 平均年齢(平成26年1月1日現在) 市長のメッセージ 昨年8月に市長に就任して以来、市長が代わったことで飯能市が変わり、市民の皆様が 夢とワクワクする気持ちを抱き、本市全体が繁盛し、元気になることを目指しています。 そして市民の皆様に 「飯能市に住んで良かった」 と、心から思っていただけるまちづくりに 鋭意取り組んでおります。 製造品出荷額等 (同上) 卸・小売業事業所数(経済センサス) 193.18k㎡ 横瀬町 秩父市 126所 越生町 日高市 567店 公共下水道普及率 64.6% どを通じて飯能市を全国に発信し、売り込んでまいります。 舗装率 40.2% 資料: 「埼玉県市町村勢概要」 (平成26年3月)ほか さいたま市 入間市 1,654.1億円 里づくり」 、 「じゃがいも・のらぼう街道の整備」 、 「横浜市中区や東京都墨田区との交流」 な 勝氏 飯能市 46.9歳 809.3億円 はじめに 主な交通機関 ●JR八高線 東飯能駅 西武池袋線 飯能駅、東飯能駅、東吾野駅、吾野駅 西武秩父線 西吾野駅、正丸駅 ●首都圏中央連絡自動車道 狭山日高ICから市役所まで約5㎞ 飯能市を全国に売り込み、地域を活性化 地が増加している。 この遊休農地に、山間部の傾斜 飯能市は埼玉県の南西部に位置し、東は狭山市・ 飯能市では、 まちを市内外に売り込み、地域を活 らぼう」を作付けし、地域の特産品として普及させる 入間市、南は東京都、西は秩父市・横瀬町、北は日 性化することに力を入れている。 まちの魅力を磨きあ 取り組みが始まっている。山間5地区の街道沿いを 高市・ときがわ町・越生町・毛呂山町に接している。 げ、 まちが持つ地域資源を広くアピールすることで、 中心に作付けする「じゃがいも・のらぼう街道づくり」 昨年3月、鉄道5社相互直通運転が開始され、飯 都心から約50㎞圏内という交通アクセスが良好 まちのイメージや認知度を高め、交流人口や定住人 である。7月13日には休暇村奥武蔵をメイン会場に、 能市と横浜市中区は鉄道の起点・終点駅(西武池 な環境にありながら、緑と清流の自然に恵まれたまち 口の増加など、 まちの活性化を図るものである。その 第1回じゃがいも街道まつり(仮称) が開催される。 袋線「飯能駅」、横浜高速鉄道みなとみらい線「元 である。北西部は山地で、市域の約76%を森林が占 いくつかをご紹介する。 め、入間川、高麗川の一級河川が西部山地から東 の来訪を期待している。 畑でも比較的容易に栽培できる「じゃがいも」と「の 飯能新緑ツーデーマーチは、平成15年にスタート 横浜市中区と友好交流協定を締結 町・中華街駅」)の関係となり、 これをきっかけにイベ ントへの参加を通じ積極的な交流が図られてきた。 市は、観光の基本コンセプトである「歩いて楽しむ したウォーキング大会で、第1回大会から1万人以上 観光」の実現に向け、 「日本一の萩の里づくり」構想 の参加者があり、 ツーデーマーチの大会では全国で を打ち出している。萩の花による新たな名所づくりで、 トップクラスの規模を誇っている。その魅力は、山、川、 それぞれの特性や地域資源を活用して、市民レベル、 年には旧名栗村と合併、県内3番目という広大な面 この3月に植樹式が行われた。植栽場所は飯能市と 里山といった飯能市の地形を利用したコース設定に 行政レベルの一層の交流を図り、安心で豊かな地域 積(193.18㎢) を持つ市となった。 日高市をつなぐ奥武蔵自然歩道沿いにあり、年間27 あり、2日間で10コースが設定されている。 さらに、地 社会につなげることを目指して、友好交流協定が締 万人のハイカーが訪れる眺望に優れたところである。 元の方々が運営する心あたたまる接待所、大会運営 結された。今後も防災や地域活性化、文化交流など 誘致企業と連携したまちづくりを推進 飯能市にはハイキングや自然散策を目的に多くの観 を支える中学生ボランティア、略称「中ボラ」による について、継続的な交流を図っていく予定である。 光客が訪れているが、新たな観光名所により、観光 おもてなしなど、参加者にも好評である。 飯能市では企業誘致に力を入れるとともに、誘致 客、交流人口のさらなる増加を目指している。 部台地へと流れている。 昭和29年に県下9番目の市制を施行し、平成17 した企業との連携を積極的に推進している。企業の 山間地域では、後継者不足、高齢化等から遊休農 飯能市を舞台にしたアニメ「ヤマノススメ」を活用 し、 まちのイメージアップや活性化を図る取り組みも 繁栄は市の繁栄につながり、立地企業との良好な協 行っている。昨年8月には「ヤマノススメ」のラッピン 力関係が地域経済の活性化に結び付くと考えてい グバスを製作し、国際興業バスの路線バスとして運 るからである。 行を始めた。多くのアニメファンからも注目され大変 小中学生を対象にした工場見学や、企業と連携し 好評だったため、今年4月には、外装だけでなく内装 た新たな商品開発、 さらに誘致企業がスポンサーと にもアニメのキャラクターをいたるところに施した なっている女子サッカーチームで、 なでしこリーグに 「見て楽しい、乗って楽しい」ラッピングバスを2台増 所属する「ASエルフェン埼玉」との交流など、誘致 車した。昨年1月にアニメがテレビ放映されてから、 企業と飯能市が様々な分野で連携し、 まちづくりを進 飯能市を「ヤマノススメ」の聖地として巡礼する めている。 21 製造業事業所数 (工業統計) 31,394世帯 商品販売額 (同上) 本年度は、 「アニメ 「ヤマノススメ」 を活用したラッピングバスの増車」、 「日本一の萩の 飯能市長 大久保 面積 81,699人 埼玉りそな経済情報 2014.6 飯能新緑ツーデーマーチ ファンが急増、今年度は全国からさらに多くのファン 今年3月、相互直通運転1周年を迎えるのを機に、 こうした多くの施策を通じ、 「市民がワクワクする まち」を目指す飯能市、 その魅力は一層高まっていく に違いない。 (樋口広治) ラッピングバス (イメージ) 埼玉りそな経済情報 2014.6 22 Town Scape タウンスケープ 飯能市 ワクワクするまちを目指して 飯能市 飯能市概要 人口(平成26年4月1日現在) 世帯数(同上) 平均年齢(平成26年1月1日現在) 市長のメッセージ 昨年8月に市長に就任して以来、市長が代わったことで飯能市が変わり、市民の皆様が 夢とワクワクする気持ちを抱き、本市全体が繁盛し、元気になることを目指しています。 そして市民の皆様に 「飯能市に住んで良かった」 と、心から思っていただけるまちづくりに 鋭意取り組んでおります。 製造品出荷額等 (同上) 卸・小売業事業所数(経済センサス) 193.18k㎡ 横瀬町 秩父市 126所 越生町 日高市 567店 公共下水道普及率 64.6% どを通じて飯能市を全国に発信し、売り込んでまいります。 舗装率 40.2% 資料: 「埼玉県市町村勢概要」 (平成26年3月)ほか さいたま市 入間市 1,654.1億円 里づくり」 、 「じゃがいも・のらぼう街道の整備」 、 「横浜市中区や東京都墨田区との交流」 な 勝氏 飯能市 46.9歳 809.3億円 はじめに 主な交通機関 ●JR八高線 東飯能駅 西武池袋線 飯能駅、東飯能駅、東吾野駅、吾野駅 西武秩父線 西吾野駅、正丸駅 ●首都圏中央連絡自動車道 狭山日高ICから市役所まで約5㎞ 飯能市を全国に売り込み、地域を活性化 地が増加している。 この遊休農地に、山間部の傾斜 飯能市は埼玉県の南西部に位置し、東は狭山市・ 飯能市では、 まちを市内外に売り込み、地域を活 らぼう」を作付けし、地域の特産品として普及させる 入間市、南は東京都、西は秩父市・横瀬町、北は日 性化することに力を入れている。 まちの魅力を磨きあ 取り組みが始まっている。山間5地区の街道沿いを 高市・ときがわ町・越生町・毛呂山町に接している。 げ、 まちが持つ地域資源を広くアピールすることで、 中心に作付けする「じゃがいも・のらぼう街道づくり」 昨年3月、鉄道5社相互直通運転が開始され、飯 都心から約50㎞圏内という交通アクセスが良好 まちのイメージや認知度を高め、交流人口や定住人 である。7月13日には休暇村奥武蔵をメイン会場に、 能市と横浜市中区は鉄道の起点・終点駅(西武池 な環境にありながら、緑と清流の自然に恵まれたまち 口の増加など、 まちの活性化を図るものである。その 第1回じゃがいも街道まつり(仮称) が開催される。 袋線「飯能駅」、横浜高速鉄道みなとみらい線「元 である。北西部は山地で、市域の約76%を森林が占 いくつかをご紹介する。 め、入間川、高麗川の一級河川が西部山地から東 の来訪を期待している。 畑でも比較的容易に栽培できる「じゃがいも」と「の 飯能新緑ツーデーマーチは、平成15年にスタート 横浜市中区と友好交流協定を締結 町・中華街駅」)の関係となり、 これをきっかけにイベ ントへの参加を通じ積極的な交流が図られてきた。 市は、観光の基本コンセプトである「歩いて楽しむ したウォーキング大会で、第1回大会から1万人以上 観光」の実現に向け、 「日本一の萩の里づくり」構想 の参加者があり、 ツーデーマーチの大会では全国で を打ち出している。萩の花による新たな名所づくりで、 トップクラスの規模を誇っている。その魅力は、山、川、 それぞれの特性や地域資源を活用して、市民レベル、 年には旧名栗村と合併、県内3番目という広大な面 この3月に植樹式が行われた。植栽場所は飯能市と 里山といった飯能市の地形を利用したコース設定に 行政レベルの一層の交流を図り、安心で豊かな地域 積(193.18㎢) を持つ市となった。 日高市をつなぐ奥武蔵自然歩道沿いにあり、年間27 あり、2日間で10コースが設定されている。 さらに、地 社会につなげることを目指して、友好交流協定が締 万人のハイカーが訪れる眺望に優れたところである。 元の方々が運営する心あたたまる接待所、大会運営 結された。今後も防災や地域活性化、文化交流など 誘致企業と連携したまちづくりを推進 飯能市にはハイキングや自然散策を目的に多くの観 を支える中学生ボランティア、略称「中ボラ」による について、継続的な交流を図っていく予定である。 光客が訪れているが、新たな観光名所により、観光 おもてなしなど、参加者にも好評である。 飯能市では企業誘致に力を入れるとともに、誘致 客、交流人口のさらなる増加を目指している。 部台地へと流れている。 昭和29年に県下9番目の市制を施行し、平成17 した企業との連携を積極的に推進している。企業の 山間地域では、後継者不足、高齢化等から遊休農 飯能市を舞台にしたアニメ「ヤマノススメ」を活用 し、 まちのイメージアップや活性化を図る取り組みも 繁栄は市の繁栄につながり、立地企業との良好な協 行っている。昨年8月には「ヤマノススメ」のラッピン 力関係が地域経済の活性化に結び付くと考えてい グバスを製作し、国際興業バスの路線バスとして運 るからである。 行を始めた。多くのアニメファンからも注目され大変 小中学生を対象にした工場見学や、企業と連携し 好評だったため、今年4月には、外装だけでなく内装 た新たな商品開発、 さらに誘致企業がスポンサーと にもアニメのキャラクターをいたるところに施した なっている女子サッカーチームで、 なでしこリーグに 「見て楽しい、乗って楽しい」ラッピングバスを2台増 所属する「ASエルフェン埼玉」との交流など、誘致 車した。昨年1月にアニメがテレビ放映されてから、 企業と飯能市が様々な分野で連携し、 まちづくりを進 飯能市を「ヤマノススメ」の聖地として巡礼する めている。 21 製造業事業所数 (工業統計) 31,394世帯 商品販売額 (同上) 本年度は、 「アニメ 「ヤマノススメ」 を活用したラッピングバスの増車」、 「日本一の萩の 飯能市長 大久保 面積 81,699人 埼玉りそな経済情報 2014.6 飯能新緑ツーデーマーチ ファンが急増、今年度は全国からさらに多くのファン 今年3月、相互直通運転1周年を迎えるのを機に、 こうした多くの施策を通じ、 「市民がワクワクする まち」を目指す飯能市、 その魅力は一層高まっていく に違いない。 (樋口広治) ラッピングバス (イメージ) 埼玉りそな経済情報 2014.6 22 世帯数・人口 市町村名 世帯数 (戸) (平成26年4月1日現在) 人口 (人) 前年比 (%) 市町村名 世帯数 (戸) 人口 (人) 前年比 (%) 市町村名 世帯数 (戸) 人口 (人) 前年比 (%) 0.77 朝 霞 市 57,724 132,328 1.10 越 生 町 4,590 12,021 ▲ 1.22 川 越 市 143,299 0.50 志 木 市 29,575 71,565 1.06 滑 川 町 6,486 17,949 熊 谷 市 76,087 199,379 ▲ 0.43 和 光 市 37,809 81,734 1.32 嵐 山 町 6,778 18,306 ▲ 0.48 川 口 市 239,064 0.77 新 座 市 66,530 161,619 0.34 小 川 町 11,732 31,552 ▲ 1.54 行 田 市 31,036 83,211 ▲ 0.92 桶 川 市 28,746 74,025 ▲ 0.28 川 島 町 7,086 21,166 ▲ 1.25 秩 父 市 23,986 64,285 ▲ 1.42 久 喜 市 58,783 152,485 ▲ 0.33 吉 見 町 6,829 20,114 ▲ 1.41 所 沢 市 144,094 341,909 ▲ 0.12 北 本 市 26,378 67,514 ▲ 0.51 鳩 山 町 5,368 14,500 ▲ 1.45 飯 能 市 31,394 81,699 ▲ 0.64 八 潮 市 34,415 85,354 0.84 ときがわ町 4,223 11,697 ▲ 1.63 加 須 市 40,727 112,833 ▲ 0.64 富士見市 46,084 108,453 0.87 横 瀬 町 3,075 8,636 ▲ 0.79 本 庄 市 32,154 79,877 ▲ 0.58 三 郷 市 53,923 134,577 1.00 皆 野 町 3,714 10,328 ▲ 1.87 東松山市 35,972 89,862 ▲ 0.05 蓮 田 市 23,943 長 町 2,694 7,515 ▲ 0.40 春日部市 93,500 234,662 ▲ 0.43 坂 戸 市 42,371 0.16 小鹿野町 4,402 12,518 ▲ 1.81 狭 山 市 61,231 152,907 ▲ 0.39 幸 手 市 20,197 52,888 ▲ 1.04 東秩父村 1,060 3,086 ▲ 2.77 羽 生 市 19,942 55,188 ▲ 0.50 鶴ヶ島 市 28,658 70,256 ▲ 0.10 美 里 町 3,679 11,460 ▲ 0.74 鴻 巣 市 44,213 118,208 ▲ 0.45 日 高 市 21,858 57,114 ▲ 0.21 神 川 町 5,043 14,038 ▲ 0.86 深 谷 市 52,001 142,720 ▲ 0.20 吉 川 市 24,965 68,057 1.37 上 里 町 11,081 30,650 ▲ 0.62 上 尾 市 90,102 225,129 0.30 ふじみ野市 44,580 108,889 1.04 寄 居 町 12,779 34,476 ▲ 0.58 草 加 市 104,170 245,461 0.30 白 岡 市 18,880 51,054 0.83 宮 代 町 13,663 33,504 越 谷 市 133,376 331,742 0.70 市 計 2,731,938 6,715,886 0.32 杉 戸 町 16,969 45,801 ▲ 0.76 蕨 349,211 568,401 62,385 ▲ 0.64 101,409 伊 奈 町 16,513 43,786 0.32 松 伏 町 10,531 30,306 ▲ 0.87 1.86 三 芳 町 13,962 38,273 ▲ 0.45 町 村 計 187,881 509,598 ▲ 0.70 148,905 ▲ 0.10 毛呂山町 15,624 37,916 ▲ 0.68 市 町 村 計 2,919,819 7,225,484 32,904 戸 田 市 56,920 129,763 入 間 市 58,366 資料:埼玉県 「推計人口」 埼玉りそな経済情報 6月号 No.126 2014年6月1日発行 行 企画・編集 0.48 71,308 ▲ 0.05 市 発 0.43 株式会社 埼玉りそな銀行 公益財団法人 埼玉りそな産業経済振興財団 〒330-0063 さいたま市浦和区高砂2−9−15 Tel:048-824-1475 FAX:048-824-7821 ホームページアドレス http://www.sarfic.or.jp/ この冊子は FSC® 認証用紙および環境調和型の植物性インキを使用しています。 0.25 埼玉りそな 経済情報 June 2014 No.126 1 彩論 埼玉県教育委員会教育長 2 ズームアップ 5 地域研究レポート 9 調査 13 6月号 関根郁夫 氏 「自助、共助、公助」 の力を育てる教育 堀川産業株式会社 変わる公共サービスと行政・民間の対応(Ⅲ) 埼玉県内の企業立地動向 アンケート調査① 埼玉県内新規学卒者採用状況調査 採用計画 「有り」 が4年連続増加 発行・株式会社埼玉りそな銀行 ●平成26年6月1日発行(毎月1回1日発行・通巻126号) 521,981 1,247,520 6月号 さいたま市 埼玉りそな経済情報 市町村経済データ 15 アンケート調査② 17 県内経済の動き 19 月次経済指標 21 タウンスケープ 2014年度埼玉県内企業の賃上げ状況について 飯能市 ワクワクするまちを目指して 飯能市 裏表紙 市町村経済データ 飯能河原 (飯能市) 企画 編集 公益財団法人 埼玉りそな産業経済振興財団