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資料 6
水循環回復行動の取組に係る
他事例の整理
資-28
○水循環回復行動の取組に係る他地域での事例
区分
名称
対象
作成年
実施期間
取組の概要等
水循環の視点を持った流域での総合的な管理
雨水 浸 透
マ ザ ー レ イ ク 21
計画
琵琶湖
(琵琶湖総合保全
整備計画)
・ 滋賀県における計画
・ 琵琶湖が抱える多元的な課題に対
2000 年(平成 12 年)
し、各種施策を長期的な視野のもと
3 月作成
適正な土地利用を基本として総合
1999∼2020 年度
的、計画的に推進する。
(平成 11∼32 年度)
・ 総合保全の取組:①水質保全②水源
(第 1・2 期)
かん養③自然的環境・景観保全④そ
れらの推進に必要な分野
霞ヶ浦「百万人の
湖(ミリオンズレ 霞ヶ浦
イク)」推進事業
平成 13 年度より開
始
・ 上流∼下流でそれぞれ異なる地域特
性や問題をともに認識し、住民と行
政が一体となった新たな浄化運動の
仕組みづくりを推進
・ 取組概要①水質浄化に関する広報啓
発活動、清掃活動等の推進②河川流
域ネットワークの確立・支援活動③
河川流域データの収集・提供
昭和 40 年代ころか
ら実施
・ 公共施設および新築・改築の住宅に
雨水浸透マス、トレンチの設置
・ 設置者に対し補助を実施
・ 設置率 40%で世界一
小金井市
小金井市雨水浸透
内の建築
事業
物
海外の先進的事例
・ 「ヨーロッパの下水道」と評された
ライン川の水質改善のため組織され
ライン川流域委員 ライン川 1963(昭和 38)年設
た。
会(ドイツ)
流域
立
・ 委員会の活動①水質保全・管理②生
態系の保全③洪水対策
河川流域局(フラ フランス
ンス)
国内
−
資-29
・ 河川流域局制度という独自でかつ分
権的なシステムを有している。
・ 利用者と公害発生者から課徴金を徴
収し、それを公害防止や乾燥期での
低水量の維持に割り当てている。
名称
作成者
対象地域
作成年、実施年
琵琶湖の長期ビジョン「マザーレイク 21 計画」−琵琶湖総合保全整備計画−
滋賀県
琵琶湖およびその流域
1999∼2020 年度(平成 11∼32 年度)
目的・基本方針
実施主体
概要
取組内容
出典:滋賀県パンフレット
資-30
名称
作成者
霞ヶ浦「百万人の湖(ミリオンズレイク)」推進事業
茨城県
対象地域
霞ヶ浦およびその流域
作成年、実施年
平成 13 年度から開始
湖沼とその流域の管理と保全は、もはや、各グループがそれぞれ個別に取
り組むだけでは、効果的に行うことはできない。我々は、行政、産業界、学
界、住民が、パートナーシップを構築し、世界の湖沼の環境回復とその望ま
しい管理に共同で取り組むことを求める。情報の共有と意思疎通は、パート
目的・基本方針 ナーシップの強化とよりよい意思決定に不可欠である。我々は、地域によっ
て湖沼の特性が異なることを認識し、湖沼に依存する地域社会の住民とそれ
に適切に対応できる行政組織の間の協力に基づき、湖沼とその流域の管理に
関する地域的な取り組みを求める。
(パートナーシップに関する宣言、霞ヶ浦宣言より)
実施主体
霞ヶ浦(西浦,北浦,常陸利根川)の流域には,約 100 万人の県民が生活して
います。霞ヶ浦には,私たちの生活のあり方が 56 もの河川を通じて如実に反
映される。
霞ヶ浦に流入する河川の上流から下流までそれぞれに異なる地域特性や問
題などをともに認識し,互いに連携しながら水質浄化に取り組めるよう住民
と行政が一体となった新たな浄化運動の仕組みづくりを進めている。
概要
事業概要
1 水質浄化に関する広報啓発活動,清掃活動等の推進
2 河川流域ネットワークの確立・活動支援
3 河川流域データの収集・提供
取組内容
流域住民による水質調査とその結果を紹介するパンフレット
出典:茨城県 HP
資-31
名称
作成者
対象地域
作成年、実施年
小金井市雨水浸透事業
小金井市
小金井市内全域、ただし崖線付近等の危険区域を除く
昭和 40 年代ころから実施
【事業の位置づけ】
・ 小金井市での雨水浸透マスは、下水道整備での雨水排水設備として位置づ
けている。
目的・基本方針
・ 市内に湧水を水源とした野川が流れており、近年湧水の枯渇や流量の減少
が見られることから、野川をシンボルとした湧水復活のための雨水浸透と
しても位置づけている。
実施主体
概要
取組内容
住宅等:住民、事業者、公共施設:自治体
・ 雨水浸透マスの設置率※は、市全域で約 40%(2001 年度末、世界一)
・ 新築・改築の建築物に対し、浸透マスを設置するよう設置指導基準を設け、
補助も制度化している。(1 軒あたり最大 40 万円まで、総額 450 万円を
予算化)
・ 工事業者や建築業者から、住民に対して浸透マス設置の必要性を説明し、
勧めており、業者の意識改善を図ったことにより設置率向上につながっ
た。
・ 市では、業者に対して 1 年に 1 度程度講習会を開き、浸透マスに関する情
報提供等を行っている。
※設置率の算定方法:分母に全家屋軒数(浸透禁止区域家屋を除く)をとり、分
子に浸透マス設置軒数をとって、算定する。家屋軒数は、固定資産の軒数をカ
ウントして算出している。
資-32
名称
作成者
対象地域
作成年、実施年
ライン川流域委員会
ライン川流域諸国(オランダ、ドイツ、フランス、ベルギー、ルクセンブル
ク)
ライン川流域
1963 年(昭和 38 年)設立
・ 第 2 次世界大戦後の工業化・都市化の進展で、ライン川の水質が極度に悪
化し、1960∼1970 年代にかけて最悪となり、「ヨーロッパの下水道」と
評されるようになった。
目的・基本方針
・ 1963 年に水質保全に関する国際委員会が流域関係諸国間の協定でライン
川汚染防止国際委員会(ICPR)組織された。
・ ライン川流域諸国(オランダ、ドイツ、フランス、ベルギー、ルクセンブ
ルク)の関連行政機関
【体系図】
概要
実施主体
取組内容
・ 委員会の活動内容:水質保全・管理、生態系の保全、洪水対策といった総
合的な水管理・流域管理
・ 管理形態(ドイツ):水管理:州
その他川の規模に応じて:州、郡・特別市、市町村
・ 主な取組:下水道整備、工場排水規制、鉱山排水処理、生態系保全計画の
策定、河川横断物への魚道設置、農薬・工場排水の規制強化、
洪水防御(氾濫源の復旧、堤防・調節地の建設、洪水防御の限
界の認識、被害の可能性の抑制、個人の防止対策)等
出典:HYPERLINK http://www.ne.jp/asahi/yoikawa/suikei/index.html
http://www.ne.jp/asahi/yoikawa/suikei/sub3-5.html 川と流域の風景−1 万年のスケールで見た川、流域と人、文
明との係わり:−風景 5:世界の先進的な流域連携
「流域圏における施策の総合化に向けた体制整備についての事例調査」平成 12 年 12 月、財団法人リバー
フロント整備センター
資-33
名称
作成者
対象地域
作成年、実施年
河川流域局
フランス
フランス国内の河川
−
・ フランスにおける河川流域管理は、河川流域局(公的行政機関)制度とい
う、公共の利益である河川流域に関連する諸活動を促進するための独自で
かつ分権的なシステムをとっている。
目的・基本方針 ・ 利用者と公害発生者から課徴金を徴収し、それを資金として、公害防止や
乾燥期の低水量の維持に割り当てている。
・ 選出された団体と水利用者が代表となる河川流域委員会を通して、水利用
者が意志決定のプロセスへ参加できるようになっている。
・ 関連行政機関、水利用者(利害関係者)、市民、企業
【主体の体系図】
実施主体
概要
・ 河川流域局は、国事的性格と経済的自立が与えられた行政機関であり、
「公害発生者負担の原則」「利用者負担の原則」のもと、公害をなくし、
節水を行うための経済的なインセンティブを与えている。
・ 河川流域ごとに河川流域委員会という諮問機関を設置し、水の生態系を育
みながら、全ての利用者を満足させる水資源管理政策の実行と持続可能な
開発の理念を保証する上で欠かせない機関である。
【河川流域局による課徴金の徴収と配分】
取組内容
出典:J.F.TALEC:THE ERNCH EXPERIENCE IN RIVER BASIN MANAGEMENT
「流域圏における施策の総合化に向けた体制整備についての事例調査」平成 12 年 12 月、財団法人リバー
フロント整備センター
資-34
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