Comments
Description
Transcript
iPlanet Calendar Server 5.1 ã…
iPlanet Calendar Server リリースノート Version 5.1 2002 年 3 月 20 日 このリリースノートには、iPlanet™ Calendar Server 5.1 がリリースされた時点での 重要な情報が記載されています。内容は次のとおりです。 • Calendar Server 5.1 の新機能 • Calendar Server 5.1 インストールノート • これまでに判明している問題点と制限事項 • Calendar Server 5.1 マニュアル • Calendar Server 5.1 のローカリゼーション • 問題点の報告方法 • 詳細情報について Calendar Server 5.1 をインストールする前に、このリリースノートを読んでくださ い。このリリースノートは次の iPlanet マニュアル Web サイトでも参照できます。 http://docs.iplanet.com/docs/manuals/calendar.html Calendar Server 5.1 をインストールし使用を開始した後も、このウェブサイトを定 期的にチェックして最新マニュアルを確認してください。 1 Calendar Server 5.1 の新機能 Calendar Server 5.1 の新機能 iPlanet Calendar Server 5.1 ではパフォーマンスが向上しバグが修正されていること に加え、次の新しい機能が追加されています。 インストールの新機能 • 「カスタマイズ可能ファイルを保存」オプション • Netscape™ Calendar Server 4.x から 5.1 への移行を行うユーティリティ Calendar Server の新機能 • 新しいディレクトリサーバのサポート • csdb ユーティリティの check コマンドと rebuild コマンド • ユーザカレンダーにおける「私的」のイベントと仕事 • 出席依頼に関するメール自動通知 • テキストフィールドにおける HTML と Javascript のレンダリングの構成 • ワイルドカード検索における出席者文字列の最小サイズ • イベント通知サービス (ENS) メッセージの XML 形式 • 削除したイベントと todo を確認する WCAP コマンド • Sun Cluster 3.0 による高可用性 (HA) サポート • 限定版仮想ドメインモード • Calendar Server 5.1 マニュアルの変更内容 Calendar Express の新機能 Calendar Server 5.1 には、エンドユーザの生産性を高めるための機能が数多く追加 されています。これらの新しい機能については、次のドキュメントで解説されて います。 nf5.1.html 2 iPlanet Calendar Server リリースノート 2002 年 3 月 Calendar Server 5.1 の新機能 このドキュメントをエンドユーザが利用して、新しい機能を活用できるようにし てください。 「カスタマイズ可能ファイルを保存」オプション インストール時、次の拡張子を持つ Calendar Server の構成ファイルとカスタマイ ズ可能ファイルをすべて、インストールプログラムに保存させることができます。 .xsl .xml .conf .gif .htm インストールプログラムは、どのファイルが変更されたかを示すレポートを生成 します。インストール終了後、保存されたファイルから取り出したカスタマイズ 内容を、新しくインストールした Calendar Server 5.1 ファイルにこのレポートを使 用して、マージすることができます。 Netscape™ Calendar Server 4.x から 5.1 への移行を行うユーティリ ティ ncs4migrate 移行ユーティリティは、Netscape Calendar Server 4.x のカレンダー データを Calendar Server 5.1 に移行します。ncs4migrate の実行方法については、 『iPlanet Calendar Server インストールガイド』を参照してください。 新しいディレクトリサーバのサポート iPlanet Calendar Server 5.1 はあらゆるソフトウェアプラットフォーム上の Netscape™ Directory Server 4.16 (4.12 も )、および、Solaris 2.6 (5.6) 以外のあらゆるソ フトウェアプラットフォーム上の iPlanet Directory Server 5.1 をサポートします。 csdb ユーティリティの check コマンドと rebuild コマンド Calendar Server 5.1 は、csdb ユーティリティの check コマンドと rebuild コマン ドを備えています。これらのコマンドはカレンダーデータベース (caldb) を チェックし、必要に応じて再構築します。これらのコマンドの使用方法について は、『iPlanet Calendar Server 管理者ガイド』を参照してください。 ユーザカレンダーにおける「私的」のイベントと仕事 Calendar Server 5.1 は、ユーザカレンダー上で「私的」のイベントと仕事、および 「日時のみ」のイベントと仕事をサポートしています。Calendar Express で新しい イベントや仕事を設定するとき、そのイベントや仕事が「公的」、「私的」、または 「日時のみ」を指定できます。 • 公的−カレンダーに対して読み取り権を持って入れば誰でもイベントや仕事 を見ることができる iPlanet Calendar Server リリースノート 2002 年 3 月 3 Calendar Server 5.1 の新機能 • 私的−カレンダーの所有者だけが、イベントや仕事を見ることができる • 日時のみ−カレンダーの所有者だけが、イベントや仕事を見ることができる。 カレンダーに対して読み取り権を持っている他のユーザには、カレンダー上 で「タイトルのないイベント」だけ表示される。タイトルは、アクティブな リンクではない 「日時のみ」のイベントや仕事を指定する方法については、Calendar Express のオ ンラインヘルプを参照してください。 「私的」と「日時のみ」のイベントと仕事を Calendar Server にフィルタリング ( 認 識 ) させるかどうかを指定するため、このリリースの ics.conf ファイルには calstore.filterprivateevents パラメータが用意されています。 「no」を指定 すると、Calendar Server はこれらのイベントと仕事を「公的」のイベントと仕事 と同じように扱います。デフォルトは、「yes」です。 出席依頼に関するメール自動通知 Calendar Server 5.1 のエンドユーザは、他のユーザが自分のカレンダーにイベント を設定またはキャンセルしたりしたときに、メールで通知メッセージを受信する ように要求できます。ics.conf ファイルに新たに組み込まれている次のパラメー タで、エンドユーザがこのオプションを利用できるかどうかを指定します。 ine.invitation.enable は、イベントへ出席依頼に関するメール通知を制御しま す。「yes」( デフォルト ) の場合、エンドユーザから要求があれば、通知が送信さ れます。「no」の場合、通知は送信されません。 ine.cancellation.enable は、イベントのキャンセルに関するメール通知を制 御します。「yes」( デフォルト ) の場合、エンドユーザから要求があれば通知が送 信されます。「no」の場合、通知は送信されません。 この機能を Calendar Express で設定する方法については、Calendar Express のオン ラインヘルプを参照してください。 テキストフィールドにおける HTML と Javascript のレンダリングの 構成 ics.conf ファイルに新たに追加された service.http.renderhtml パラメータ は、イベントや仕事の説明といったテキストフィールドでの HTML と Javascript のレンダリングを制御します。.「yes」の場合、HTML と Javascript のレンダリン グが有効になります。「no」( デフォルト ) の場合はレンダリングが無効になりま す。 4 iPlanet Calendar Server リリースノート 2002 年 3 月 Calendar Server 5.1 の新機能 ワイルドカード検索における出席者文字列の最小サイズ ics.conf ファイルに新たに追加された local.lookupldap.search.minwildcardsize パラメータは、 「0」であれば常に ワイルドカード検索を行うことを指定します。デフォルトは、「3」です。 イベント通知サービス (ENS) メッセージの XML 形式 Calendar Server 5.1 は、Java™ Message Service (JMS) API をサポートしています。 JMS API は、イベント通知サービス (ENS) メッセージのデータを 「text/calendar」形式のほかに、「text/xml」形式にできます。ENS メッ セージは、アラーム通知 と カレンダー更新通知 の両方の場合に送信されます。 注 次の表においてアスタリスク (*) が付いているパラメータは ics.conf ファイルに 入っていません。デフォルト以外の値をパラメータに設定する場合、適切な値を設 定したパラメータを ics.conf ファイルに追加する必要があります また、追加し た値を有効にするには、Calendar Server を再起動する必要があります。 アラーム通知 表1 アラーム通知の ics.conf パラメータ パラメータ 説明 caldb.serveralarms.url * ENS メッセージの URL。デフォルトは「enp:///ics/alarm」 caldb.serveralarms.conte nttype * メッセージデータのコンテンツタイプ。値は「text/xml」ま たは「text/calendar」。デフォルトは「binary」 * デフォルト以外の値を設定する場合、ics.conf にパラメータを追加する必要がある カレンダー更新通知 表2 カレンダー更新通知の ics.conf パラメータ パラメータ 説明 カレンダーの作成 caldb.berkeleydb.ensmsg.createcal caldb.berkeleydb.ensmsg.createcal.url * カレンダーが作成されたときに ENS メッセー ジを作成する。デフォルトは「no」。「yes」に 設定する必要がある ENS メッセージの URL。デフォルトは 「enp:///ics/calendarcreate」 iPlanet Calendar Server リリースノート 2002 年 3 月 5 Calendar Server 5.1 の新機能 表2 カレンダー更新通知の ics.conf パラメータ ( 続き ) パラメータ 説明 caldb.berkeleydb.ensmsg.createcal.content メッセージデータのコンテンツタイプ。 type * 「text/xml」 ( デフォルト ) または 「text/calendar」 カレンダーの削除 caldb.berkeleydb.ensmsg.deletecal caldb.berkeleydb.ensmsg.deletecal.url * カレンダーが削除されたときに ENS メッセー ジを作成する。デフォルトは「no」。「yes」に 設定する必要がある ENS メッセージの URL。デフォルトは 「enp:///ics/calendardelete」 caldb.berkeleydb.ensmsg.deletecal.content メッセージデータのコンテンツタイプ。 type * 「text/xml」( デフォルト ) または 「text/calendar」 カレンダーの変更 caldb.berkeleydb.ensmsg.modifycal caldb.berkeleydb.ensmsg.modifycal.url * カレンダーが修正されたときに ENS メッセー ジを作成する。デフォルトは「no」。「yes」に 設定する必要がある ENS メッセージの URL。デフォルトは 「enp:///ics/calendarmodify」 caldb.berleleydb.ensmsg.modifycal.content メッセージデータのコンテンツタイプ。 type * 「text/xml」( デフォルト ) または 「text/calendar」 イベントの作成 caldb.berkeleydb.ensmsg.createevent caldb.berkeleydb.ensmsg.createevent.url * イベントが作成されたときに ENS メッセージ を作成する。デフォルトは「no」。「yes」に設 定する必要がある ENS メッセージの URL。デフォルトは 「enp:///ics/caleventcreate」 caldb.berleleydb.ensmsg.createevent.conte メッセージデータのコンテンツタイプ。 nttype * 「text/xml」( デフォルト ) または 「text/calendar」 イベントの変更 caldb.berkeleydb.ensmsg.modifyevent caldb.berkeleydb.ensmsg.modifyevent.url * 6 iPlanet Calendar Server リリースノート 2002 年 3 月 イベントが修正されたときに ENS メッセージ を作成する。デフォルトは「no」。「yes」に設 定する必要がある ENS メッセージの URL。デフォルト 「enp:///ics/caleventmodify」 Calendar Server 5.1 の新機能 表2 カレンダー更新通知の ics.conf パラメータ ( 続き ) パラメータ 説明 caldb.berleleydb.ensmsg.modifyevent.conte メッセージデータのコンテンツタイプ。 nttype * 「text/xml」 ( デフォルト ) または 「text/calendar」 イベントの削除 caldb.berkeleydb.ensmsg.deleteevent caldb.berkeleydb.ensmsg.deletecal.url * イベントが削除されたときに ENS メッセージ を作成する。デフォルトは「no」。「yes」に設 定する必要がある ENS メッセージの URL。デフォルトは 「enp:///ics/caleventdelete」 caldb.berkeleydb.ensmsg.deleteevent.conte メッセージデータのコンテンツタイプ。 nttype * 「text/xml」( デフォルト ) または 「text/calendar」 仕事の作成 caldb.berkeleydb.ensmsg.createtodo caldb.berkeleydb.ensmsg.createtodo.url * 仕事が作成されたときに ENS メッセージを作 成する。デフォルトは「no」。「yes」に設定す る必要がある ENS メッセージの URL。デフォルトは 「enp:///ics/caltodocreate」 caldb.berleleydb.ensmsg.createtodo.conten メッセージデータのコンテンツタイプ。 ttype * 「text/xml」( デフォルト ) または 「text/calendar」 仕事の変更 caldb.berkeleydb.ensmsg.modifytodo caldb.berkeleydb.ensmsg.modifytodo.url * 仕事が修正されたときに ENS メッセージを作 成する。デフォルトは「no」。「yes」に設定す る必要がある ENS メッセージの URL。デフォルトは 「enp:///ics/caltodomodify」 caldb.berleleydb.ensmsg.modifytodo.conten メッセージデータのコンテンツタイプ。 ttype * 「text/xml」( デフォルト ) または 「text/calendar」 仕事の削除 caldb.berkeleydb.ensmsg.deletetodo caldb.berkeleydb.ensmsg.deletetodo.url * 仕事が削除されたときに ENS メッセージを作 成する。デフォルトは「no」。「yes」に設定す る必要がある ENS メッセージの URL。デフォルトは 「enp:///ics/caltododelete」 iPlanet Calendar Server リリースノート 2002 年 3 月 7 Calendar Server 5.1 の新機能 表2 カレンダー更新通知の ics.conf パラメータ ( 続き ) パラメータ 説明 caldb.berkeleydb.ensmsg.deletetodo.conten メッセージデータのコンテンツタイプ。 ttype * 「text/xml」( デフォルト ) または 「text/calendar」 * デフォルト以外の値を設定する場合、ics.conf にパラメータを追加する必要がある 詳細については、『iPlanet Messaging and Collaboration イベント通知サービスマニュ アル』を参照してください。 削除したイベントと todo を確認する WCAP コマンド iPlanet Calendar Server 5.1 には、次の WCAP コマンドが新たに追加されています。 • verifyevents_by_ids は、uid-rid のペアで指定したイベントがデータベー スに存在しているかどうかを確認します。 • verifytodos_by_ids は、uid-rid のペアで指定した仕事がデータベースに存 在しているかどうかを確認します。 これらのコマンドの解説については、『iPlanet Calendar Server 5.1 プログラマーズ マニュアル』を参照してください。 Sun Cluster 3.0 による高可用性 (HA) サポート iPlanet Calendar Server 5.1 では、Sun Cluster 3.0 U1 製品を使用することによって、 Solaris 上での高可用性 (HA) をサポートしています。クラスタはプライマリノード とセカンダリノードで構成され、Calendar Server はプライマリノード上で稼動し ます。プライマリノードに障害が発生しても、Calendar Server リソースがセカン ダリノードにフェイルオーバーされるので、可用性が継続的に提供されます。 詳細については、『Sample iCS 5.1 HA Configuration』ドキュメントを参照してくだ さい。 限定版仮想ドメインモード Calendar Server は限定版仮想ドメインモードをサポートしているので、1 つの Calendar Server で複数のカレンダーサイトをホストできます。完全な形の仮想ド メインサポートは将来のリリースで組み込まれる予定ですが、仮想ドメイン機能 の一部は Calendar Server 5.1 で利用できます (Calendar Server 5.0 パッチ 2 リリース で初めて提供 )。限定版仮想ドメインモードをご使用になりたい場合は、iPlanet テ クニカルサポート担当者までご連絡ください。 8 iPlanet Calendar Server リリースノート 2002 年 3 月 Calendar Server 5.1 インストールノート その他のマニュアルについては、下の Web サイトを参照してください。 http://knowledgebase.iplanet.com/ikb/kb/articles/4950.html Calendar Server 5.1 インストールノート 警告 iPlanet Calendar Server は Network File System (NFS) のマウント済みパーティションを サポートしていません。NFS のマウント済みパーティションには、Calendar Server のいかなる構成要素 ( 実行可能ファイル、データベースファイル、構成ファイル、 データファイル、一時ファイル、ログファイルなど ) も、インストールまたは作成 しないで下さい。 ここでは、Calendar Server 5.1 のインストール前に知っておくべき情報を紹介しま す。具体的な内容は次のとおりです。 • 必要なインストール権限 • サポートされているソフトウェアプラットフォーム • ディレクトリサーバ条件 • ハードウェア条件 • 推奨クライアントソフトウェア • Calendar Server 5.1 のインストールにおける注意事項 ❍ Pre-Hotfix ファイルの削除 ❍ カスタマイズ可能ファイルをインストール時に保存 ❍ Calendar Server 5.1 にデータを移行 インストールの詳細と手順については、『iPlanet Calendar Server インストールガイ ド』を参照してください。 iPlanet Calendar Server リリースノート 2002 年 3 月 9 Calendar Server 5.1 インストールノート 必要なインストール権限 Calendar Server のインストール、再インストール、アップグレードを行うには、 スーパーユーザの権限が必要です。Solaris などの UNIX システムの場合には、root (user ID = 0) としてログインするか root になる必要があります。Windows NT シス テムの場合には、システムに対する管理権限をすべて持つ管理者としてログイン する必要があります。 サポートされているソフトウェアプラット フォーム iPlanet Calendar Server 5.1 は、次のソフトウェアプラットフォームをサポートして います。 • Solaris™ 8 (5.8) オペレーティング環境 • Solaris™ 2.6 (5.6) オペレーティング環境 • Service Pack 6a 付属の Windows NT 4.0 • HP-UX 11.0 オペレーティングシステム Solaris™ 8 (5.8) オペレーティング環境 表 3 は、Solaris 8 (5.8) の必須パッチを示しています。最新のパッチリストについては、 Calendar Server をアンバンドルした後、instsupp/ ディレクトリにある patches_sparc_SunOS_5.8.list ファイルをチェックしてください。 表 3 に記載されているパッチ ID のダッシュの後はリビジョン番号です。少なくと もこのリビジョン以降のパッチが必要になります。それより後に発表されたリビ ジョンであれば問題ありません。これらのパッチは、下の Web サイトからダウン ロードできます。 http://sunsolve.sun.com. 表3 Solaris 8 (5.8) オペレーティング環境の必須パッチ パッチ ID 説明 110934-03 SunOS 5.8: pkgtrans、pkgadd、pkgchk、および libpkg.a パッチ 109320-03 SunOS 5.8: LP jumbo パッチ 108974-11 SunOS 5.8: dada、uata、dad、sd および scsi ドライバパッチ 108977-01 SunOS 5.8: libsmedia パッチ 10 iPlanet Calendar Server リリースノート 2002 年 3 月 Calendar Server 5.1 インストールノート 表3 Solaris 8 (5.8) オペレーティング環境の必須パッチ ( 続き ) パッチ ID 説明 108968-05 SunOS 5.8: vol/vold/rmmount パッチ 108975-04 SunOS 5.8: /usr/bin/rmformat and /usr/sbin/format パッチ 108528-09 SunOS 5.8: kernel update パッチ 108652-34 X11 6.4.1 Xsun パッチ 109783-01 SunOS 5.8: /usr/lib/nfs/nfsd パッチ 108985-02 SunOS 5.8: /usr/sbin/in.rshd パッチ Solaris™ 2.6 (5.6) オペレーティング環境 表 4 は、Solaris 2.6 (5.6) の必須パッチを示しています。最新のパッチリストについては、 Calendar Server をアンバンドルした後、instsupp/ ディレクトリにある patches_sparc_SunOS_5.6.list ファイルをチェックしてください。 表 4 に記載されているパッチ ID のダッシュの後はリビジョン番号です。少なくと もこのリビジョン以降のパッチが必要になります。それより後に発表されたリビ ジョンであれば問題ありません。これらのパッチは、下の Web サイトからダウン ロードできます。 http://sunsolve.sun.com. 表4 Solaris 2.6 (5.6) オペレーティング環境の必須パッチ パッチ ID 説明 107733-09 SunOS 5.6: リンカーパッチ 105568-23 SunOS 5.6: /usr/lib/libthread.so.1 パッチ 105210-38 SunOS 5.6: libc & watchmalloc パッチ 106040-17 Sun OS 5.6: X Input & Output Method パッチ 105633-59 OpenWindows 3.6: Xsun パッチ 105181-28 SunOS 5.6: kernel update パッチ 105669-10 CDE 1.2: libDtSvc パッチ 105284-41 Motif 1.2.7 実行時ライブラリパッチ iPlanet Calendar Server リリースノート 2002 年 3 月 11 Calendar Server 5.1 インストールノート 注 Solaris 2.6 (5.6) は Netscape Directory Server 4.12 と 4.16 をサポート しますが、iPlanet Directory Server 5.1 はサポートしません。 Service Pack 6a 付属の Windows NT 4.0 Calendar Server 5.1 は、Service Pack 6a ( またはこれ以上 ) が付属された Microsoft Windows NT 4.0 をサポートします。Service Pack 6a は、次の Web サイトからダウ ンロードできます。 http://www.microsoft.com/japan/products/ntserver/ 注 処理速度が遅いプロセッサを使用している Windows NT サーバで は、start-cal コマンドがタイムアウトする可能性があります。 その場合には、Windows NT の「コントロールパネル」の「サービ ス」ダイアログボックスを使用して Calendar Server を起動してく ださい。 HP-UX 11.0 オペレーティングシステム HP-UX 必須パッチ HP-UX 11.0 サーバに Calendar Server 5.1 をインストールする前に、次の Web サイ トから入手できる 9/01 HP-UX 11.0 Quality Pack をインストールしてください。 http://www.hp.com カーネルチューニング Calendar Server 5.1 をインストールする前に、カーネルチューニングの指標として 下表の設定値を使用してください ( これらの設定値は、物理メモリ 2 GB、スワッ プ領域 2 GB の HP 9000 を基準としています )。 表5 HP-UX 11.0 構成可能カーネルパラメータ パラメータ 説明 新しい設定値 max_thread_proc プロセス当たりの最大スレッド数 8192 nkthread システム内の最大スレッド数 32768 maxdsiz 最大データセグメントサイズ制限、ヒープメモリ 1 GB (0x040000000) maxtsiz 最大テキストサイズ 64 MB (0x04000000) maxfiles_lim プロセス当たりの最大オープンファイル数 32768 12 iPlanet Calendar Server リリースノート 2002 年 3 月 Calendar Server 5.1 インストールノート 表5 HP-UX 11.0 構成可能カーネルパラメータ パラメータ 説明 新しい設定値 ncallout 保留できるタイムアウトの最大数 128 + nproc nfile システム全体での最大ファイル数 65536 ninode メモリ内の最大 i ノード数 32768 カーネルは、HP-UX システム管理ツール (sam と kmtune) を使用するか、手動で 変更します。 1. カーネルパラメータを変更するには、/stand/system ファイルを編集します。 2. mk_kernel -o /stand/vmunix を実行して新しいカーネルとカーネル関数 セットを構築し、カーネルをリブート時に置換することを指定します。 3. システムをリブートします。 Calendar Server の起動 HP-UX 11.0 サーバでは、インストール後や再起動後に Calendar Server が自動起動 されません。インストール後や再起動後に自動起動するためのオプションをイン ストール時に選択した場合でも、同じです。このため、start-cal コマンドを使 用して Calendar Server を手動で起動しなければなりません。(4525117). iPlanet Calendar Server リリースノート 2002 年 3 月 13 Calendar Server 5.1 インストールノート ディレクトリサーバ条件 iPlanet Calendar Server 5.1 は、次のディレクトリサーバをサポートします。 • Netscape Directory Server 4.12 と 4.16 は、あらゆるソフトウェアプラット フォームでサポートされる • iPlanet Directory Server 5.1 は、Solaris 2.6 (5.6) 以外のあらゆるソフトウェアプ ラットフォームでサポートされる ディレクトリサーバ要件の詳細については、『iPlanet Calendar Server インストール ガイド』を参照してください。 ハードウェア条件 iPlanet Calendar Server 5.1 をインストールするためのハードウェア条件は、次のと おりです。 • 標準システムの場合、約 500 MB のディスク容量。本稼動システムの場合は、 少なくとも 1 GB 以上必要 • 128 MB の RAM。本稼動システムの場合、最適のパフォーマンスを得るには 256 MB から 1 GB 必要 • 高速アクセス用 RAID ストレージ ( 大型データベースでは使用を推奨 ) 推奨クライアントソフトウェア Calendar Express は、JavaScript 対応ブラウザを必要とします。最適のパフォーマ ンスを得るには、Calendar Server 5.1 では次のブラウザを使用することをお勧めし ます。 表6 Calendar Server 5.1 での使用が推奨されるブラウザバージョン ブラウザ Solaris Windows Macintosh Netscape™ Communicator 4.7x 4.7x - Microsoft Internet Explorer - 5.0 または 5.5 5.0 14 iPlanet Calendar Server リリースノート 2002 年 3 月 Calendar Server 5.1 インストールノート Calendar Server 5.1 のインストールにおける注 意事項 Pre-Hotfix ファイルの削除 Calendar Server 5.1 をインストールする前にすべての *.so_pre-Hotfix_* ファイル を削除してください。server-root/cal/bin/plugins ディレクトリにあるファイル は必ず削除する必要があります。削除しなかった場合、これらのファイルの一部 がこのディレクトリから自動的にロードされ、その結果、Calendar Server が適正 に動作しない可能性があります。 カスタマイズ可能ファイルをインストール時に保存 Calendar Server をアップグレードまたは再インストールする場合、次の拡張子を 持つ Calendar Server の構成ファイルとカスタマイズが可能なファイルすべてを、 インストールプログラムに保存させることができます。 .xsl .xml .conf .gif .htm インストールプログラムは、どのファイルが変更されたかを示すレポートを生成 します。インストール終了後、保存したファイルから取り出したカスタマイズ内 容を、新しくインストールした Calendar Server 5.1 ファイルにこのレポートを使用 して、マージすることができます。 Calendar Server 5.1 にデータを移行 表7 iPlanet Calendar Server 5.1 移行ユーティリティ ユーティリティ 説明 ics2migrate Calendar Server 2.x データと LDAP ユーザ設定を Calendar Server 5.1 に移行 このユーティリティはどのプラットフォームでも server-root/cal/bin/ ディレクトリにインストールされます。 iPlanet Calendar Server リリースノート 2002 年 3 月 15 Calendar Server 5.1 インストールノート 表7 iPlanet Calendar Server 5.1 移行ユーティリティ ユーティリティ 説明 ncs4migrate Netscape Calendar Server 4.x カレンダーデータを Calendar Server 5.1 に移行 このユーティリティは、環境に応じてそれぞれ以下の場所にインストール されます。 • 英語版リリースの Solaris システム : server-root/cal/bin/ ディレク トリ • Windows NT プラットフォームおよびローカライズ版リリースのすべて のプラットフォーム : server-root/cal/bin/ ディレクトリ以外の ディレクトリ Netscape Calendar Server 4.x カレンダーデータを Calendar Server 5.1 に移行す る計画がある場合は、Sun/iPlanet テクニカルサポートまたはアカウントマ ネージャまでお問合せください。 移行ユーティリティの使用方法については、『iPlanet Calendar Server インストール ガイド』を参照してください。 16 iPlanet Calendar Server リリースノート 2002 年 3 月 これまでに判明している問題点と制限事項 これまでに判明している問題点と制限事項 iPlanet Calendar Server 5.1 には次の問題があることが判明しています。問題の回避 策がある場合には、回避策も記載してあります。 • HP-UX: インストールや再起動を正常に行なった後、Calendar Server が起動し ない (4525117) • Internet Explorer ユーザが iCal 形式でエクスポートを行なった後、XML 形式で エクスポートを行えない (4525128) • Calendar Express で国際文字が正しく表示されない (4527700) • エクスポートしたイベントを別の Calendar Server にインポートすると、修正 を行えなくなる (4530547) • 失敗した場合でも、logout.wcap 呼び出しが常に -1 ( 成功 ) のステータスを返 してくる (4535769) • Calendar Server の後に Portal Server をインストールすると、/var/opt に対するア クセス権が変わる (4535775) • 空き時間を計算するとき、出席依頼を受けたユーザのカレンダーと連絡だけ を受けたユーザのカレンダーの両方が使用される (4535922) • 「カレンダーのアクセス権」ビューでシステムが受け付けるユーザが 75 名ま でである (4535964) • メールアドレスの変更内容が既存のイベントと仕事に反映されない (4535971) • Asia/Tehran タイムゾーンが Calendar Express の「オプションの設定」ビューに 表示されない (4536390) • ユーザが初めてログインしたときに、カレンダーの自動作成機能を無効にす ることができない (4537234) • グループカレンダー名にスペースが入っていると問題が生じる (4537454) • 繰り返し ID (RID) が ISO8601 形式になっていない (4537733) • 会議の予定が決まったがカレンダーにエントリがないユーザがある (4538591) • Calendar Server がカレンダーの二重予約を許可する (4538774) • 「空き時間の表示」と「スケジュール」が選択されているにもかかわらず他の ユーザがカレンダーを検索できない (4538863) • Calendar Overview の仕事表示方式が一貫していない (4538960) iPlanet Calendar Server リリースノート 2002 年 3 月 17 これまでに判明している問題点と制限事項 18 • ターゲットディレクトリが存在していて -f オプションが指定されていない場 合、csbackup ユーティリティは失敗する (4539252) • Server JavaScript が相対 URL ではなく完全修飾 URL を返してくる (4539347) • Internet Explorer 5.5 からのエクスポートが正しく動作しない (4540544) • ワイルドカード (*) を使用して新しいイベントの検索を行うと、ディレクトリ サーバエラーとなる (4540607) • インストールプログラムがデフォルトタイムゾーンを表示しないか、その設 定を許可しない (4541260) • Calendar Express では定期的イベントに対して「last day of the month」( 月末の 日 ) を使用できない (4541444) • 受諾も拒否もしていない出席依頼に対してユーザがアラームを設定すること はできない (4552548) • 検索文字列にアスタリスクが含まれていると、検索結果が期待どおりのもの にならない (4555547) • Netscape Navigator 4.x を使用して Macintosh 上で作成したイベントに破損デー タが含まれる (4556675) • Netscape Communicator ではメール通知で問題が発生する (4560460) • 新しいカレンダーが「カレンダー」ビューに表示されない (4607517) • 設定した日の翌日が定期的イベントの「終了日」として表示される (4622462) • 繰り返しの「終了日」がデフォルト値より前の日付である場合、Calendar Server はすべてのインスタンスを作成しない (4625452) • ローカリゼーションリソースファイルの内容は古いので削除する必要がある (4628091) • 特殊なグループに出席依頼を出すと cshttpd が停止してしまう (4645223) • Netscape 上のツールヒントが正しく表示されない (Windows のみ ) (4649447、 4656700、4651019) • 午前 12 時の仕事を作成すると、日付が常に 1970 年 1 月 1 日 となる (4663336) • Netscape Communicator で文字欠けが発生する (Solaris のみ ) (4663975) iPlanet Calendar Server リリースノート 2002 年 3 月 これまでに判明している問題点と制限事項 HP-UX: インストールや再起動を正常に行なった後、Calendar Server が起動しない (4525117) HP-UX 11.0 サーバでは、インストール後や再起動後に Calendar Server が自動起動 されません。インストール後や再起動後に自動起動するためのオプションをイン ストール時に選択した場合でも、同じです。 回避策 start-cal コマンドを使用して Calendar Server を手動で起動します。 Internet Explorer ユーザが iCal 形式でエクスポートを行なった後、XML 形式でエクスポー トを行えない (4525128) 5.5 以上の Internet Explorer を使用してカレンダーを iCal 形式でエクスポートした 後に XML 形式でカレンダーのエクスポートを行うことはできません。Internet Explorer は、エクスポートするファイルの保存場所を選択するための「保存」 ウィンドウを表示しません。 回避策 Internet Explorer の「更新」ボタンをクリックしてからカレンダーをエクスポート します。あるいは、「表示」や「カレンダー」といったほかの Calendar Express ウィンドウにいったん移動してから「オプション」ウィンドウに戻り、カレン ダーをエクスポートします。 Calendar Express で国際文字が正しく表示されない (4527700) csresource などの Calendar Server コマンドラインユーティリティに UTF-8 以外 の符号化を使用して入力した国際文字は、Calendar Express では正しく表示されま せん。 回避策 国際文字を含んでいるコマンドラインパラメータを Calendar Express で正しく表示 するには、UTF-8 符号化を使用して文字を入力してください。 エクスポートしたイベントを別の Calendar Server にインポートすると、修正を行えなくな る (4530547) イベントをエクスポートした後、別の Calendar Server にインポートすると、イン ポートを行なったユーザはイベントを変更できません。たとえば UserA がエクス ポートしたカレンダーを UserB が別の Calendar Server にインポートした場合、イ ベントの開催者は依然として UserA であり、UserB がイベントを変更することは できません。 回避策 エクスポートしたファイルを編集し、開催者を、別の Calendar Server にカレン ダーをインポートする予定のユーザに変更します。 iPlanet Calendar Server リリースノート 2002 年 3 月 19 これまでに判明している問題点と制限事項 失敗した場合でも、logout.wcap 呼び出しが常に -1 ( 成功 ) のステータスを返してくる (4535769) ログアウトが失敗した場合でも、logout.wcap 呼び出しは常に -1 ( 成功 ) を返し ます。 回避策 セッションがまだ有効であるかどうかをチェックするには、check_id.wcap コマ ンドを呼び出し、返されてくる X-NSCP-WCAP-CHECK-ID プロパティを確認しま す。値がゼロ (0) であればセッションは無効であり、ログアウトは成功したこと になります。値が 1 であればセッションは依然として有効であるため、 logout.wcap を呼び出して再度ログアウトする必要があります。 Calendar Server の後に Portal Server をインストールすると、/var/opt に対するアクセス権 が変わる (4535775) Calendar Server をインストールした後に Portal Server をインストールすると、 /var/opt へのアクセス権が 0700 (drwx------) に変わります。この後 Calendar Server を再起動 ( またはリブート ) しようとすると、次のエラーが発生します。 csadmind 起動中に致命的エラー 70 発生 : カレンダーデータベースを開けません。 csadmind が起動されていません。カレンダーサービスは開始しません。 回避策 Portal Server をインストールした後、/var/opt ディレクトリのアクセス権を 0775 に変更します。 空き時間を計算するとき、出席依頼を受けたユーザのカレンダーと連絡だけを受けたユー ザのカレンダーの両方が使用される (4535922) 新しいイベントをスケジューリングするにあたって空き時間を計算するとき、 Calendar Server は出席依頼を受けたユーザのカレンダーと連絡だけを受けたユー ザのカレンダーの両方を使用します。このやり方ではイベントに対して適切な時 刻を決定しにくいため、Calendar Server では出席依頼を受けたユーザのカレン ダーだけを使用する必要があります。 回避策 なし 「カレンダーのアクセス権」ビューでシステムが受け付けるユーザが 75 名までである (4535964) 「カレンダーのアクセス権」ビューでは、75 名までのユーザしか追加できません。 20 iPlanet Calendar Server リリースノート 2002 年 3 月 これまでに判明している問題点と制限事項 回避策 75 名を超えるユーザを追加するには、login.wcap コマンドと createcalendar.wcap コマンドを使用します。これらのコマンドの解説について は、『iPlanet Calendar Server 5.1 プログラマーズマニュアル』を参照してください。 メールアドレスの変更内容が既存のイベントと仕事に反映されない (4535971) 「イベント&仕事のアラーム」オプション設定でメールアドレスを変更した場合、 カレンダーにすでに入力されている未来のイベントや仕事のアラームは、依然と して変更前のメールアドレスに送信されます。 回避策 イベントと仕事をそれぞれ編集し、正しいメールアドレスにアラームを指定しま す。 Asia/Tehran タイムゾーンが Calendar Express の「オプションの設定」ビューに表示され ない (4536390) Asia/Tehran タイムゾーンは Calendar Server 5.1 timezones.ics ファイルに入って いますが、Calendar Express の「オプションの設定」ビューには表示されません。 回避策 なし ユーザが初めてログインしたときに、カレンダーの自動作成機能を無効にすることができ ない (4537234) デフォルトでは、新しいユーザが Calendar Server に初めてログインすると、デ フォルトカレンダーが作成されるように設定されています。現時点では、この機 能を無効にするオプションはありません。 回避策 なし。ただし、この機能を無効にする構成パラメータを将来のリリースに組み込 む予定です。 グループカレンダー名にスペースが入っていると問題が生じる (4537454) グループカレンダー名の先頭や末尾にスペースがある場合、Calendar Server はス ペースがないグループカレンダーを新たに作成します。 回避策 グループカレンダー名の先頭や末尾にスペース文字を使用しないようにします。 繰り返し ID (RID) が ISO8601 形式になっていない (4537733) Calendar Server は、RID を ISO8601 形式に変換しません。 iPlanet Calendar Server リリースノート 2002 年 3 月 21 これまでに判明している問題点と制限事項 回避策 RID で渡す前に time_t 形式に変換します。つまり、ISO8601 形式の作成日付をま ず Zulu バージョンの ISO8601 に変換してから time_t に変換します。 注 C の mktime() 関数は、システムのタイムゾーン情報を使用するた め、Calendar Server のタイムゾーンやユーザが選択したタイムゾー ンと正しくマップしない可能性があります。したがって、 mktime() 関数は使用しないでください。 会議の予定が決まったがカレンダーにエントリがないユーザがある (4538591) デフォルトカレンダーを持たないユーザに会議への出席を依頼するには、この ユーザのメールアドレスを指定する必要があります。Calendar Server は、 「mailto:」を使用してイベントの詳細を知らせるメールメッセージをユーザに送 信します。ただし、このユーザのためのデフォルトカレンダーは作成されません。 回避策 Calendar Server が新しいカレンダーユーザ用のデフォルトカレンダーを作成する のは、次のいずれかの場合です。 • 新しいユーザが Calendar Server に初めてログインしたとき • 管理者が cscal ユーティリティの create コマンドを使用して、新しいユー ザを規定したとき ( ユーザが、ディレクトリサーバにすでに存在している必 要がある ) cscal については、 『iPlanet Calendar Server 管理者ガイド』を参照してください。 Calendar Server がカレンダーの二重予約を許可する (4538774) ics.conf ファイル内の user.allow.doublebook が「no」に設定されている場合 でも、Calendar Server はユーザのカレンダーの二重予約を許可します。 回避策 ユーザのカレンダーでの二重予約を防止するには、-k no オプションを付けて cscal ユーティリティを各カレンダーに対して実行します。 「空き時間の表示」と「スケジュール」が選択されているにもかかわらず他のユーザがカレ ンダーを検索できない (4538863) パッチ 4 リリース前に作成されたカレンダーの場合、「読み込み」アクセス権が指 定されていないかぎり他のカレンダーユーザは検索を行えません。「予定の確認」 や「スケジュール」のアクセス権だけが指定されている場合、カレンダーの検索 は行えません。 22 iPlanet Calendar Server リリースノート 2002 年 3 月 これまでに判明している問題点と制限事項 回避策 パッチ 4 をインストールする前に作成されたカレンダーで検索を行うには、アク セス権を変更する必要があるかもしれません。アクセス権の変更方法については、 Calendar Express のオンラインヘルプを参照してください。 Calendar Overview の仕事表示方式が一貫していない (4538960) 「概要」および「日別」ビューの日付バナーのすぐ下に表示される「仕事とイベン ト」ボックス内の仕事表示方式が一貫していません。 回避策 Calendar Express は、「概要」および「日別」ビューの「仕事とイベント」ボック ス内では、次のように仕事を表示します。 • 期限切れの仕事は実際の日付を基準としており、バナーに表示される日付に 関係なく、必ず「期限の過ぎた仕事」という見出しとともに赤のテキストで 表示されます。 • バナーの日付が期限である仕事も、すべて表示されます。 • バナーの日付より後の未来の仕事は表示されません。 カレンダーには何百 ( さらには何千 ) 個もの未来の仕事が設定されている可能性 があリ、それらをすべて表示すると簡単に「仕事とイベント」ボックスがいっぱ いになってしまいます。そのため、Calendar Server は未来の仕事を「仕事とイベ ント」ボックスに表示しません。カレンダーに設定されている未来の仕事を表示 するには、週別や月別の表示を使用してください。 ターゲットディレクトリが存在していて -f オプションが指定されていない場合、csbackup ユーティリティは失敗する (4539252) ターゲットバックアップディレクトリがすでに存在しており、かつ -f オプション を指定しなかった場合、csbackup ユーティリティは失敗します。ターゲットディ レクトリ内が空であっても、結果は同じです。たとえば backupdir が存在する場 合、次のコマンドは失敗します。 # ./csbackup database backupdir 回避策 csbackup ユーティリティを実行する際は、-f オプションを使用します。例: # ./csbackup -f database backupdir Server JavaScript が相対 URL ではなく完全修飾 URL を返してくる (4539347) ログイン後、Server JavaScript は相対 URL ではなく、ポート番号を含んだ完全修 飾 URL を返します。ロードバランサやプロキシサーバを使った Calendar Server 上 で、完全修飾 URL を使用すると問題が生じます。 iPlanet Calendar Server リリースノート 2002 年 3 月 23 これまでに判明している問題点と制限事項 回避策 なし Internet Explorer 5.5 からのエクスポートが正しく動作しない (4540544) Internet Explorer 5.5 を使用している場合、Calendar Express の Export 機能はカレン ダーを .ics 形式や .xml 形式ではなく、HTML ファイルとして保存します。 回避策 1. Calendar Express の「オプション」ビューで、エクスポートするカレンダーを 「カレンダーをエクスポート」に追加し、「エクスポート」をクリックします。 2. 「ファイルダウンロード」ダイアログで「現在の場所からファイルを開く」を クリックします。「ファイルをディスクに保存」を選択しないでください。選 択するとカレンダーが HTML ファイルとして保存されてしまいます。 3. 「OK」をクリックします。Internet Explorer が「ファイルダウンロード」ダイ アログを再度表示します。 4. この 2 つ目の「ファイルダウンロード」ダイアログで「ファイルをディスク に保存」をクリックします ( デフォルト状態ですでに選択されています )。 5. 「名前を付けて保存」ダイアログボックスでダウンロードフォルダを選択し、 「OK」をクリックします。Export 機能が .ics 形式または .xml 形式でカレン ダーを保存します。 ワイルドカード (*) を使用して新しいイベントの検索を行うと、ディレクトリサーバエラー となる (4540607) ワイルドカード文字 (*) や短い部分文字列を使用して新しいイベントの検索を行 うと、次のエラーが返されます。 ディレクトリサーバで問題が発生しました。(2) このエラーの原因としては、以下が考えられます。 • ディレクトリ検索サーバが稼動していない。 • 検索文字列が具体的でなく、LDAP サーバが検索の限界に達した。 回避策 ディレクトリサーバが稼動している場合は、ワイルドカード文字や短い部分文字 列 (「j」、「t」、「sh」、「sh*」など ) を検索処理で使用しないようにします。あるい は、slapd.ldbm.conf ファイルの lookthroughlimit を -1 に変更して LDAP サーバに検索の限界を無視させます。 24 iPlanet Calendar Server リリースノート 2002 年 3 月 これまでに判明している問題点と制限事項 インストールプログラムがデフォルトタイムゾーンを表示しないか、その設定を許可しな い (4541260) Calendar Server 5.1 のデフォルトタイムゾーンは、「America/New_York」です。イ ンストールプログラムはこのデフォルトを表示しません。また、その変更方法も ありません。さらに、システムのデフォルトタイムゾーン (OS に依存 ) が 「America/New_York」ではない場合、インストールプログラムはこのデフォルト タイムゾーンに一致する Calendar Server タイムゾーンを見つけようとしません。 回避策 インストール時にはありません。ただし、インストール後にファイルをインポー トする際に、次のタイムゾーンパラメータを ics.conf ファイルに設定できます。 ! Timezone ID used when importing files. calstore.default.timezoneID = "America/New_York" 詳細については、以下の Web サイトを参照してください。 http://knowledgebase.iplanet.com/ikb/kb/articles/4996.html Calendar Express では定期的イベントに対して「last day of the month」( 月末の日 ) を使用 できない (4541444) Calendar Express では、毎月のイベントを「last day of the month」( 月末の日 )( 日付 に関係なく ) に指定できません。 回避策 毎月のイベントを「last day of the month」( 月末の日 ) に指定するには、イベント を「31st day of the month」( 月の 31 日目 ) に繰り返すようにスケジュールします。 Calendar Server は、月の日数が 31 日未満である場合、自動的にその月の最後の日 付を調整します。 受諾も拒否もしていない出席依頼に対してユーザがアラームを設定することはできない (4552548) 受諾も拒否もしていない出席依頼に対して、ユーザがアラームを設定しようとし た場合、このアクションは保存されません。また、受諾も拒否もしていない出席 依頼を表示させて「OK」をクリックすると、エラーが http.log に記録されます。 回避策 受諾も拒否もしていない出席依頼に対してアラームを設定しないようにします。 検索文字列にアスタリスクが含まれていると、検索結果が期待どおりのものにならない (4555547) 検索文字列にアスタリスク (*) が含まれている場合、カレンダーを検索したとき に期待どおりの結果が返されるとはかぎりません。 iPlanet Calendar Server リリースノート 2002 年 3 月 25 これまでに判明している問題点と制限事項 回避策 アスタリスクを含まない、3 文字以上の検索文字列を使用して再度、検索します。 Netscape Navigator 4.x を使用して Macintosh 上で作成したイベントに破損データが含まれ る (4556675) Netscape Navigator 4.x を使用して Macintosh 上で新しいイベントや仕事を作成し、 名前、場所、および説明を追加すると、説明の末尾に余分な文字が追加されます。 回避策 Macintosh システム上で新しいイベントや仕事を作成して名前、場所、および説明 を追加するには、Netscape Navigator 6.x または Internet Explorer 5.x を使用してくだ さい。 Netscape Communicator ではメール通知で問題が発生する (4560460) Communicator を使用している場合、Calendar Express のメール通知で問題が発生す る可能性があります。Calendar Server 通知は、Outlook クライアントを対象に最適 化されています。通知は、テキスト / プレーン、テキスト /html、テキスト / カレ ンダーという、マルチパート MIME 形式で送信されます。これらの形式は、 server-root/cal/bin/config/en ディレクトリに定義されています。 これらのデフォルト形式を使用した場合、Communicator ではイベント通知が正し くレンダリングされません。つまり、Communicator は、Outlook 用に最適化され たテキスト / カレンダー形式を処理しようとすることになります。その結果、 Communicator は「詳細」、「同意する」、および「同意しない」ボタンを表示しま す。また、「Error: 3.0 Unknown: (::)」も表示します。 回避策 1. 「Communicator」ツールバーから「編集」>「設定」>「ナビゲータ」>「アプ リケーション」に移動し、ics 拡張子を処理するアプリケーションを作成しま す。mime 形式はテキスト / カレンダー 2 とし、使用するアプリケーションは Notepad、Outlook などとします。これはすべてのユーザクライアントで必要 となるため、大規模な導入状況では最良の策と言えないかもしれません。 2. text/html 形式が text/calendar 形式の後に位置するように、 server-root/cal/bin/config/en ディレクトリにある形式ファイルを変更しま す。注:この結果、Outlook の相互運用性が無効となる可能性があります。 カレンダー表示名を LDAP CN に設定する方法の詳細については、以下の Web サイトを参照してください。 http://knowledgebase.iplanet.com/ikb/kb/articles/4964.html 26 iPlanet Calendar Server リリースノート 2002 年 3 月 これまでに判明している問題点と制限事項 新しいカレンダーが「カレンダー」ビューに表示されない (4607517) Calendar Express で作成したカレンダーが購読カレンダーとしてリストされている にもかかわらず、「カレンダー」ビューのリストに表示されないことがあります。 この問題は、複数の CPU を搭載するサーバで発生します。 回避策 ブラウザで更新 / リロード等をして「カレンダー」ビューを再表示します。 設定した日の翌日が定期的イベントの「終了日」として表示される (4622462) 毎週日繰り返される定期的イベントを作成し、「終了日」を設定します。この後、 イベントを編集して「繰り返しのパターンの変更」をクリックすると、最初に設 定した「終了日」の翌日が新しい「終了日」となります。定期的イベントの場合、 Calendar Server は現地時間ではなく Zulu 時間を使用します。また、 「終了日」のデ フォルトとして「未定」がリセットされるので、「OK」をクリックすると、イベ ントの「終了日」が「未定」に変更されます。 回避策 定期的イベントに対する項目を選択した後、選択内容に目を通し、「終了日」のデ フォルトが「未定」に設定されていないことを確認します。確信がない場合は、 「OK」ではなく「キャンセル」をクリックしてください。 繰り返しの「終了日」がデフォルト値より前の日付である場合、Calendar Server はすべて のインスタンスを作成しない (4625452) 定期的イベントを作成します。「日ごと」タブで「全ての平日」をクリックし、デ フォルトの「終了日」より前に繰り返し「終了日」を指定します。Calendar Server は、このイベントの 1 個または 2 個のインスタンスだけを作成します。 回避策 デフォルトの「終了日」またはデフォルト値より後に「終了日」を指定し、不要 なイベントを削除します。 ローカリゼーションリソースファイルの内容は古いので削除する必要がある (4628091) インストールされているローカライズ済みリソースファイルは最新バージョンで ないため、Calendar Server 5.1 に同期していません。このため、英語以外の言語を 指定した場合、ローカライズされた Calendar Express ユーザインタフェースは最新 のバージョンではありません。 iPlanet Calendar Server リリースノート 2002 年 3 月 27 これまでに判明している問題点と制限事項 回避策 iPlanet Calendar Server 5.1 は、フランス語 (fr)、ドイツ語 (de)、日本語 (ja)、および スペイン語 (es) でローカライズされます。これらのローカライズド製品のリリー スに関する発表に注意していてください。必要なローカライズドリリースが発表 されたら、古いローカライズドリソースファイルを削除し、新しいローカライズ ドリリースにアップグレードしてください。 特殊なグループに出席依頼を出すと cshttpd が停止してしまう (4645223) 検索条件が、ドメイン名、slapd インスタンス名、管理サーバ名などと一致する と、検索結果はこれらの名前をグループとして保持します。この中からいくつか のグループを選択して出席依頼を送信した場合は、cshttpd が停止します。 回避策 これらのグループは選択しないでください。 Netscape 上のツールヒントが正しく表示されない (Windows のみ ) (4649447、4656700、 4651019) Windows 環境で、Netscape Communicator を使用して Calendar Server にログインす ると、ツールヒントが正しく表示されません。ブラウザの問題です。 回避策 Internet Explorer 5.0 または 5.5 を使用してください。 午前 12 時の仕事を作成すると、日付が常に 1970 年 1 月 1 日 となる (4663336) 午前 12 時 (12:00 午前 ) の仕事を新しく作成すると、作成された仕事の日付が必ず 1970 年 1 月 1 日 (1/1/1970) になってしまいます。 回避策 午前 12 時以外の時刻に変更してください。( 例 : 12:01 午前 ) Netscape Communicator で文字欠けが発生する (Solaris のみ ) (4663975) Solaris 環境で、Netscape Communicator を使用して Calendar Server にログインする と、文字欠けが発生する場合があります。ブラウザの問題です。 回避策 Internet Explorer 5.0 または 5.5、あるいは Windows 環境で Netscape Communicator 4.7x を使用してください。 28 iPlanet Calendar Server リリースノート 2002 年 3 月 Calendar Server 5.1 マニュアル Calendar Server 5.1 マニュアル Calendar Server 5.1 のマニュアルセットには、以下が含まれます。 • 『iPlanet Calendar Express オンラインヘルプ』−このリリース用に改訂されてい ます。 • 『iPlanet Calendar Server 5.1 インストールガイド』−このリリース用に改訂され ています。 • 『iPlanet Calendar Server 5.1 管理者ガイド』−このリリース用に改訂されていま す。 • 『iPlanet Calendar Server プログラマーズマニュアル』−このリリース用に改訂 されています。 • 『iPlanet Messaging and Collaboration スキーマリファレンス』−このリリースで 初めて作成されました。iPlanet Messaging Server と iPlanet Calendar Server の LDAP オブジェクトクラスと属性について解説しています。 • 『iPlanet Messaging and Collaboration イベント通知サービスマニュアル』−この リリースで初めて作成されました。iPlanet Messaging Server 5.2 と iPlanet Calendar Server 5.1 の両方に関する一般的な ENS 情報と製品固有の ENS 情報 が記載されています。従来は 『iPlanet Calendar Server プログラマーズマニュ アル』に入っていた ENS 関係の 2 つの章は、このマニュアルに移されていま す。 • 『Calendar Express 5.1 の新機能』−このリリース用に改訂されています。 • 『リリースノート ( 本書 )』−このリリース用に改訂されています。 Calendar Express ソフトウェアでは、Calendar Express オンラインヘルプを利用でき ます。その他の Calendar Server 5.1 マニュアルは、iPlanet マニュアル Web サイト で利用できます。 http://docs.iplanet.com/docs/manuals/calendar.html マニュアルの訂正事項 『iPlanet Calendar Server 5.1 インストールガイド』には、ncs4migrate ユーティリ ティが server-root/cal/bin/ ディレクトリにインストールされると記載され ていますが、一部のリリースでは、このディレクトリにはインストールされませ ん。詳しくは、「Calendar Server 5.1 にデータを移行」を参照してください。 iPlanet Calendar Server リリースノート 2002 年 3 月 29 Calendar Server 5.1 のローカリゼーション Calendar Server 5.1 のローカリゼーション iPlanet Calendar Server 5.1 は、フランス語 (fr)、ドイツ語 (de)、日本語 (ja)、および スペイン語 (es) でローカライズされます。これらのローカライズ製品のリリース に関する発表に注意していてください。 ローカライズされた Calendar Server に Calendar Express エンドユーザがアクセスす るには、その言語のレンダリングに必要な文字セットをエンドユーザのブラウザ の構成で使用できる必要があります。 問題点の報告方法 iPlanet Calendar Server で問題が発生した場合は、次のいずれかの方法で iPlanet カ スタマサポートに連絡してください。 • iPlanet オンラインサポート Web サイト: http://www.iplanet.com/support/support_services_10_0.html 問題を記録するための CaseTracker ツールと CaseView ツールを上記のサイト から利用できます。 • メンテナンス契約に記載されている電話ディスパッチ番号 問題を迅速に解決するために、iPlanet カスタマサポートへ連絡する際は次の情報 を提供してください。 30 • トラブルの説明。トラブルが発生している状況とそのトラブルが運用にあた えている影響を含む • マシンのタイプ、オペレーティングシステムのバージョン、および製品の バージョン。トラブルに関係している可能性があるパッチやソフトウェアも 含む • トラブルを再現するために、これまで行なった方法の詳細な手順 • エラーログやコアダンプ iPlanet Calendar Server リリースノート 2002 年 3 月 詳細情報について 詳細情報について iPlanet に関する役立つ情報は、以下の Web サイトから入手できます。 • iPlanet のリリースノートなどの文書 http://docs.iplanet.com/docs/manuals/ • iPlanet 製品ステータス http://www.iplanet.com/support/technical_resources/ • iPlanet Professional Services 情報 http://www.iplanet.com/services/professional_services_3_3.html • iPlanet 開発者情報 http://developer.iplanet.com/ • iPlanet 学習ソリューション http://www.iplanet.com/learning/index.html • iPlanet Knowledge Base http://www.iplanet.com/support/knowledge_base_10_1.html • iPlanet 製品データシート http://www.iplanet.com/products/product_map/product_name_2_0a.ht ml ページのトップへ iPlanet Calendar Server の使用には、そのライセンス契約に記載されている条件が適用されます。 2002 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved. Copyright Sun、Sun Microsystems、Sun のロゴ、Java、iPlanet、および Sun、Java、iPlanet をベースとしたあらゆる商標とロゴは、米 国およびその他の国における Sun Microsystems, Inc. 商標または登録商標です。 iPlanet Calendar Server リリースノート 2002 年 3 月 31 詳細情報について 32 iPlanet Calendar Server リリースノート 2002 年 3 月