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公益事業者の電柱・管路等使用に関するガイドライン

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公益事業者の電柱・管路等使用に関するガイドライン
報道資料
平成14年2月15日
情報通信審議会
電気通信事業部会
「公益事業者の電柱・管路等使用に関するガイドライン」の見直しに関する意
見募集
情報通信審議会は、平成14年(2002年)2月13日(水)、総務大臣から諮問を受け
た、「公益事業者の電柱・管路等使用に関するガイドライン」(以下、「ガイドライン」とい
う。)の見直しについて、本日、電気通信事業部会において審議をいたしました。
本件は、一昨年のIT戦略会議・IT戦略本部合同会議において取りまとめられた取組
方針である「線路敷設の円滑化」にのっとり、総務省が電気通信事業法(昭和59年法
律第86号)第73条等に基づく協議認可・裁定の運用基準として機能するものとして策
定したガイドラインについて、今般、同省が改革工程表及びガイドライン附則第2条に
基づき、関係事業者の要望等(別紙4(PDF))及び設備使用の進展の程度の実態調査
(別紙5)等を踏まえ見直しを行い(見直しの概要は別紙3(PDF))、改正案(原案)(別
紙2(PDF))を作成し諮問したものです。
当部会においては、当該改正案(原案)に関して広く意見を求め、その結果を踏まえ
て調査審議を行い、総務大臣に対し答申することとしています。
なお、当該改正案(原案)に対する意見の提出については、別紙1「意見提出手続等
について」の要領に従ってお願いします。
連絡先: <情報通信審議会について>
総務省 情報通信政策局 総務課
(担当)白川課長補佐、山下係長
(電話)03−5253−5694(直通)
<意見募集について>
総務省 総合通信基盤局 事業政策課
(担当)二宮課長補佐、井田係長
(電話)03−5253−5835(直通)
別紙1
意見提出手続等について
1
本件ガイドライン案について意見を提出されたい方は、書面により意見を提出して
ください(本件は平成14年2月15日付け情審通第20号です)。
意見書の形式は、参考資料に従ってください。意見提出の期限は平成14年3月1
3日(水)午後5時とします。
郵送の場合は、提出者の氏名・住所(法人又は団体の場合は名称・代表者の氏
名、主たる事務所の所在地)及び電話番号を記入の上、提出期限日を必着としてく
ださい。
(あて先及び内容についての照会)
〒100−8926
東京都千代田区霞が関2−1−2
総務省情報通信政策局総務課
情報通信審議会係
電話:03−5253−5712
2 意見書を提出する方は、併せてその内容を保存した磁気ディスクを添えて提出す
るようにお願いします。磁気ディスクは3.5インチ、2HDのフロッピーディスクを1.4
4MBのMS−DOSフォーマットとすることとし、ファイル形式はテキストファイルとし
てください。ただし、他のファイル形式による場合は、事務局(上記照会先)にご照会
ください。フロッピーディスクには提出者の氏名、提出日、ファイル名を記載したラベ
ルを添付してください。
3 意見書は総務省において公衆の閲覧に供するほか、総務省ホームページ
(http://www.soumu.go.jp)に掲載します。
参考資料
意見書
年 月 日
情報通信審議会
電気通信事業部会長 殿
郵便番号
(ふりがな)
住所
(ふりがな)
氏名
(法人にあっては、名称及び代表者の氏名)
ガイドライン改正案に関し、別紙のとおり意見を提出します。
注 用紙の大きさは、日本工業規格A列4番とすること。
別紙にはページ番号を記入すること。
別紙2
2002/02/15
「公益事業者の電柱・管路等使用に関するガイドライン」の一部改正
旧
新
IT戦略会議・IT戦略本部合同会議で取りまとめられた
取組方針である「線路敷設の円滑化について」にのっとり、
以下のガイドラインを策定する。このガイドラインは、電気
通信事業法(昭和59年法律第86号)第73条第1項に規
定する他人の土地等の使用権に関する協議の認可・裁定の運
用基準として機能することとなるものである。
IT戦略会議・IT戦略本部合同会議で取りまとめられた
取組方針である「線路敷設の円滑化について」にのっとり、
以下のガイドラインを策定する。このガイドラインは、電気
通信事業法(昭和59年法律第86号)第73条第1項に規
定する他人の土地等の使用権に関する協議の認可・裁定の運
用基準として機能することとなるものである。
備
考
(基本的な考え方)
(基本的な考え方)
第1条 このガイドラインは、電柱、管路、とう道、ずい道 第1条 このガイドラインは、電柱、管路、とう道、ずい道
その他の第一種電気通信事業の用に供する線路を設
その他の第一種電気通信事業の用に供する線路を設
置するために使用することができる設備(行政財産で
置するために使用することができる設備(行政財産で
あるものを除く。以下「設備」という。)の所有者(所
あるものを除く。以下「設備」という。)の所有者(所
有権以外の権原に基づきその設備を使用する者があ
有権以外の権原に基づきその設備を使用する者があ
るときは、その者及び所有者。以下「設備保有者」と
るときは、その者及び所有者。以下「設備保有者」と
いう。)が、第一種電気通信事業者(以下「事業者」
いう。)が、第一種電気通信事業者(以下「事業者」
という。)に設備の一部を提供する場合において、設
という。)に設備の一部を提供する場合において、設
備保有者及び事業者が遵守すべき標準的な取扱方法
備保有者及び事業者が遵守すべき標準的な取扱方法
を取りまとめることにより、事業者による線路敷設の
を取りまとめることにより、事業者による線路敷設の
円滑化を図り、超高速インターネットの整備に不可欠
円滑化を図り、超高速インターネットの整備に不可欠
な光ファイバ網の整備等を推進し、もって利用者の利
な光ファイバ網の整備等を推進し、もって利用者の利
益、国民の利便の向上に資することを目的とする。
益、国民の利便の向上に資することを目的とする。
2 設備保有者には、電気通信事業者、電気事業者、鉄
2 設備保有者(第14条第1項に規定する一束化設備 (新1条2項)
⇒14条の追加に伴
道事業者その他の公益事業者が該当するものとする。
保有者を除く。以下同じ。)には、電気通信事業者、
う字句修正
1
2002/02/15
3
設備の提供に当たっては、原則として、次によるも
のとする。
(1) 設備保有者は、事業者から設備の提供の申込み
があったときは、自己の事業又は有線電気通信設
備令(昭和28年政令第131号)その他の設備
に関する法令等の規定(以下「設備関係法令等」
という。)及び道路法(昭和27年法律第180号)
その他の公物管理に関する法令等の規定(以下「公
物管理関係法令等」という。)に支障のない限り、
公平かつ公正な条件で設備を提供する。
(公正性の
原則)
(2) 設備保有者は、事業者に設備を提供するに当た
り、資本関係その他の理由により、差別的な取扱
いをしない。(無差別性の原則)
(3) 設備保有者は、設備の提供に係る条件等をあら
かじめ公開する。なお、公開すべき条件等は、こ
のガイドラインで規定する。(透明性の原則)
電気事業者、鉄道事業者その他の公益事業者が該当す
るものとする。
3 設備の提供に当たっては、原則として、次によるも
のとする。
(1) 設備保有者は、事業者から設備の提供の申込み
があったときは、自己の事業又は有線電気通信設
備令(昭和28年政令第131号)その他の設備
に関する法令等の規定(以下「設備関係法令等」
という。)及び道路法(昭和27年法律第180号)
その他の公物管理に関する法令等の規定(以下「公
物管理関係法令等」という。)に支障のない限り、
公平かつ公正な条件で設備を提供する。
(公正性の
原則)
(2) 設備保有者は、事業者に設備を提供するに当た
り、資本関係その他の理由により、差別的な取扱
いをしない。(無差別性の原則)
(3) 設備保有者は、設備の提供に係る条件等をあら
(新1条3項3号)
かじめ公表する。なお、公表すべき条件等は、こ ⇒用語を統一
のガイドラインで規定する。(透明性の原則)
(貸与申込手続)
(調査回答期間等)
第2条 設備保有者は、設備の提供に関し、次の事項をあら 第2条 設備保有者は、事業者から設備の調査の申込みがあ (新2条1項)
⇒規定の簡素化のた
かじめ公表するものとする。なお、公表は原則として
った場合は、できるだけ速やかに提供の可否の回答を
め、旧2条1項を、
内容を損なわない
インターネット上のホームページへの掲載によるも
行うものとし、申込みの数が通常想定される申込みの
よう、旧13条に
のとする。
数の範囲内である場合は、原則として2箇月以内(必
統合。また、旧2
要書類の形式的不備等の指摘を行った場合は、2箇月
(1) 提供を受けるための申込み窓口及びその連絡先
条2項について、
2
2002/02/15
(2) 提供を受けるための手続
(3) 提供が拒否できる事由
(4) 標準的な設備使用料及びその算出根拠
(5) 設備の提供に伴う事前調査(以下「調査」とい
う。)の申込みから提供の可否の決定までの標準的
期間(標準的な調査回答期間)
(6) 提供に関して行う調査に係る費用の算定方法
(7) 調査の申込みから設備の使用開始までの標準的
期間
2 調査の申込みから提供の可否の決定までの期間は、
原則として2箇月以内とする。
3 設備保有者は、2箇月以内に提供の可否の決定がで
きない場合は、その理由を明記した書面又は電子メー
ル等の電磁的方法により、申込みを行った事業者へ通
知するものとする。
4 調査に要する費用は、コストに基づき適正なものと
し、内訳として人件費(内訳としての作業時間、作業
人数及び作業単金を含む。)、交通費、機械器具損料等
を含め設備保有者が示した場合には、事業者が負担す
るものとする。
5 第1項第4号に規定する標準的な設備使用料、同項
第5号に規定する標準的期間又は同項第7号に規定
する標準的期間を設定することが困難であるときは、
過去の実績等に基づく例示等をもって代えることが
できる。
に当該指摘から事業者が当該指摘を踏まえ申込みを
行うまでの期間を加えた期間内。次項において同じ。)
に提供の可否を回答するものとする。
要望を踏まえ、明
確化
(旧2条2項)
⇒新2条1項参照
(新2条2項)
2
設備保有者は、2箇月以内に提供の可否の回答がで
⇒用語を統一
きない場合は、その理由を明記した書面又は電子メー
ル等の電磁的方法により、申込みを行った事業者へ通
知するものとする。
3 調査に要する費用は、コストに基づき適正なものと
し、内訳として人件費(内訳としての作業時間、作業
人数及び作業単金を含む。)、交通費、機械器具損料等
を含め設備保有者が示した場合には、事業者が負担す
るものとする。
(旧2条5項)
⇒新13条2項に同
じ
3
2002/02/15
(貸与拒否事由)
(貸与拒否事由)
第3条 設備保有者は、事業者から設備の使用の申込みを受 第3条 設備保有者は、事業者から設備の使用の申込みを受
けたときは、原則として、次に掲げる場合を除き拒否
けたときは、原則として、次の各号に掲げる場合を除
き拒否しないものとする。
しないものとする。
(1) 使用を希望する区間に現に空きが無い場合
(1) 使用を希望する区間に現に空きが無い場合
(2) 設備保有者が5年(法令に基づきこれより長い
(2) 設備保有者が5年(法令に基づきこれより長い
期間に係る設備計画(最新の需要想定等を勘案し
期間に係る設備計画(最新の需要想定等を勘案し
た上で修正された設備計画がある場合は当該計
た上で修正された設備計画がある場合は当該計
画。以下この条及び次条において同じ。)を作成し
画。以下この条及び次条において同じ。)を作成し
ている場合は当該期間。以下この条及び次条第2
ている場合は当該期間。以下この条及び次条にお
項において同じ。)以内にその設備をすべて使用す
いて同じ。)以内にその設備をすべて使用する予定
る予定であり、そのことが設備計画において明示
であり、その使用の予定の日が設備計画において
されている場合
明示されている場合
(3) 設備保有者の設備に大幅な改修又は移転の計画
(3) 設備保有者の設備に大幅な改修又は移転の計画
があり、そのことが5年以内の期間に係る設備計
があり、その改修又は移転の予定の日が5年以内
画において明示されている場合
の期間に係る設備計画において明示されている場
合
(4) 電柱にあっては設備保有者がその地中化を計画
(4) 電柱にあっては設備保有者がその地中化を計画
しており、そのことが5年以内の期間に係る設備
しており、その地中化の予定の日が5年以内の期
計画において明示されている場合
間に係る設備計画において明示されている場合
(5) 事業者が設置しようとする伝送路設備が設備保
(5) 事業者が設置しようとする伝送路設備が設備保
有者の技術基準に適合せず、設備保有者による建
有者の技術基準に適合しない場合又は技術基準に
設若しくは保守において困難がある場合、又はそ
明確な定めがない場合であって、当該伝送路設備
のおそれが強い場合
を設置することにより設備保有者による建設若し
くは保守に困難を生じさせ、又は生じさせるおそ
れが強い場合
4
(新3条1項)
⇒字句修正
(新3条1項2号)
⇒字句修正
(新3条1項2号)
⇒新3項の追加に伴
う字句修正
(新3条1項3号)
⇒新3項の追加に伴
う字句修正
(新3条1項4号)
⇒新3項の追加に伴
う字句修正
(新3条1項5号)
⇒要望を踏まえ、規
定ぶりを明確化
2002/02/15
(6) 事業者の責に帰すべき理由により過去に費用負
担・使用期間その他の使用条件についての契約が
現に履行されなかったことがある場合、又は重大
な不履行若しくは救済不能の不履行が発生するお
それが強い場合
(7) 事業者が行おうとする伝送路設備の設置が設備
関係法令等の条件を満足しない場合や、当該設備
の使用が公物管理関係法令等の規定の適用を受け
るものにあっては、事業者又は設備保有者が受け
る道路占用許可その他の公物の占用等の許可(変
更の許可を含む。)の取得若しくは占用許可等の条
件の変更に困難がある場合、又はそのおそれが強
い場合
(8) 第6号に定めるもののほか、事業者の責に帰す
べき理由により過去に守秘義務、目的外使用の禁
止その他契約に定める事項が履行されなかったこ
とがある場合、又は重大な不履行若しくは救済不
能の不履行が発生するおそれが強い場合
(9) その他設備保有者の行う公益事業の遂行に支障
のある場合、又はそのおそれが強い場合
2 設備保有者は、前項各号に掲げる事項に該当するも
のとして事業者からの設備の使用の申込みを承諾し
ない場合は、その事業者に対し、承諾しない理由を書
面又は電子メール等の電磁的方法により通知する。
(6) 事業者の責に帰すべき理由により過去に費用負
担・使用期間その他の使用条件についての契約が
現に履行されなかったことがある場合、又は重大
な不履行若しくは救済不能の不履行が発生するお
それが強い場合
(7) 事業者が行おうとする伝送路設備の設置が設備
関係法令等の条件を満足しない場合や、当該設備
の使用が公物管理関係法令等の規定の適用を受け
るものにあっては、事業者又は設備保有者が受け
る道路占用許可その他の公物の占用等の許可(変
更の許可を含む。)の取得若しくは占用許可等の条
件の変更に困難がある場合、又はそのおそれが強
い場合
(8) 第6号に定めるもののほか、事業者の責に帰す
べき理由により過去に守秘義務、目的外使用の禁
止その他契約に定める事項が履行されなかったこ
とがある場合、又は重大な不履行若しくは救済不
能の不履行が発生するおそれが強い場合
(9) その他設備保有者の行う公益事業の遂行に支障
のある場合、又はそのおそれが強い場合
2 設備保有者は、前項各号に掲げる事項に該当するも
のとして事業者からの設備の使用の申込みを承諾し
ない場合は、その事業者に対し、承諾しない理由を書
(新3条3項)
面又は電子メール等の電磁的方法により通知する。
⇒要望を踏まえ、追
3 設備保有者は、第1項第2号から第4号までに掲げ
加
る貸与拒否事由に該当することのみを理由として設
5
2002/02/15
3
設備保有者は、事業者から申込みを承諾しない理由
について、具体的な内容の説明を求められた場合は、
セキュリティーの確保に支障がなく、かつ、経営上の
秘密又は顧客情報に抵触しない範囲で、これに応じる
ものとする。
備の使用の申込みを承諾しない場合であって、事業者
による使用開始の予定の日から設備計画に明示され
た使用、改修,移転又は地中化の予定の日(以下「使
用等予定日」という。)までの間が1年を超える場合
は、セキュリティーの確保に支障がなく、かつ、経営
上の秘密又は顧客情報に抵触しない範囲で、前項の規
定に基づく通知において、事業者に対し、使用等予定
日までの間に限定して、設備の提供を行うことが可能
である旨を示すものとする。
4 設備保有者は、事業者から申込みを承諾しない理由
について、具体的な内容の説明を求められた場合は、
セキュリティーの確保に支障がなく、かつ、経営上の
秘密又は顧客情報に抵触しない範囲で、これに応じる
ものとする。
(貸与期間)
(貸与期間)
第4条 貸与期間は、原則として5年間とする。
第4条 貸与期間は、原則として5年間とする。
2 設備保有者は、自己による使用予定を理由として、
2 使用等予定日までの間に限定した設備の使用の申
事業者の要望に応じない場合においては、その使用予
込みであって、使用等予定日以降の事業者の伝送路設
定が5年以内の期間に係る設備計画に明示されてい
備の移転に関する計画が確実かつ合理的でないもの
ることを要するものとする。
は、前条第1項第6号に掲げる貸与拒否事由に該当す
るものとみなす。
3 設備保有者が使用等予定日までの間に限定して設
備の提供を行う場合であって、前項に規定する計画が
確実に実施されない場合は、第11条第1項の契約解
除事由に該当するものとみなす。
6
(新4条2項)
⇒新3条3項の追加
に伴う修正
(新4条3項)
⇒新3条3項の追加
に伴う追加
2002/02/15
3
設備保有者は、設備の使用が公物管理関係法令等の
適用を受けるときは、当該公物の占用等の期間につい
ての規定を十分に勘案するものとする。
4 設備保有者は、設備の使用が公物管理関係法令等の
適用を受けるときは、当該公物の占用等の期間につい
ての規定を十分に勘案するものとする。
(新5条条見出し)
⇒第4項の追加に伴
う修正
(敷設工事及び保守ルール)
(工事及び保守ルール)
第5条 設備保有者から提供された設備に伝送路設備を敷 第5条 設備保有者から提供された設備に伝送路設備を敷
設する工事の設計及び施工又は当該伝送路設備の保
設する工事の設計及び施工又は当該伝送路設備の保
守は、セキュリティーの確保及び事故防止のため、原
守は、セキュリティーの確保及び事故防止のため、原
則として設備保有者又は設備保有者が指定する者が
則として設備保有者又は設備保有者が指定する者が
行う。なお、設備保有者が示す、セキュリティーの確
行う。なお、設備保有者が示す、セキュリティーの確
保及び事故防止のための保証手段及び責任の明確性
保及び事故防止のための保証手段及び責任の明確性
を確保するための措置を講じる場合には、事業者の希
を確保するための措置を講じる場合には、事業者の希
望に応じ事業者自らが工事の設計及び施工又は保守
望に応じ事業者自らが工事の設計及び施工又は保守
を行うことを認めるものとする。
を行うことを認めるものとする。
2 設備保有者は、セキュリティーの確保及び事故防止
2 設備保有者は、セキュリティーの確保及び事故防止
のための保証手段及び責任が明確でないと判断し、事
のための保証手段及び責任が明確でないと判断し、事
業者自らが工事の設計及び施工又は保守を行うこと
業者自らが工事の設計及び施工又は保守を行うこと
を認めない場合は、事業者に対し、その判断理由を書
を認めない場合は、事業者に対し、その判断理由を書
面又は電子メール等の電磁的方法で通知するものと
面又は電子メール等の電磁的方法で通知するものと
する。
する。
3 設備保有者から提供を受けた設備に設置された伝
3 設備保有者から提供を受けた設備に設置された伝
送路設備の保守については、設備の提供に係る契約に
送路設備の保守については、設備の提供に係る契約に
(新5条4項)
おいてその運用ルールを明示するものとする。
おいてその運用ルールを明示するものとする。
⇒要望を踏まえ、追
加
4 設備保有者は、設備の提供に伴い、当該設備の改修
工事を行う必要が生じる場合は、事業者に対し当該工
事の設計及び施工に係る費用負担を求めることがで
7
2002/02/15
きる。この場合において、事業者から当該工事が必要
となる理由及び当該費用負担の算出根拠の提示を求
められたときは、経営上の秘密に抵触しない範囲で、
これに応じるものとする。
(貸与の対価)
(貸与の対価)
第6条 設備保有者から提供された設備に係るコストは、設 第6条 設備使用料の原価は、原則として、減価償却費及び
備の提供を受けた事業者が負担するものとする。
保守運営費に、他人資本費用、自己資本費用及び利益
対応税の合計額を加えて算定するものとする。
2 設備保有者は、次に掲げる式の示す範囲において、
2 前項の設備使用料の実際の算定に当たっては、別表
コストに基づき適正な設備使用料を定めるものとす
に掲げる式のいずれかにより計算される額に設備の
る。
占有率を乗ずる方法その他公正妥当な方法により算
[設備の取得価額から当該設備に係る減価償却費累計
定を行うものとする。
額を減じて得た額]×[維持費率]×[設備の占有率]
≦[設備使用料]≦[設備の再調達価額]×[維持費
率]×[設備の占有率]
ここで再調達価額とは、当該設備を新たに取得する
ものとした場合において見込まれる価額とする。
注 [設備の取得価額から当該設備に係る減価償却費累計額を
減じて得た額]×[維持費率]×[設備の占有率]>[設備
の再調達価額]×[維持費率]×[設備の占有率]が成立す
る場合においては、[設備使用料]≦[設備の再調達価額]
×[維持費率]×[設備の占有率]とする。
3
設備保有者は、事業者に対し、使用の申込みを受け
た設備の使用料及びその算出根拠を、第13条第1項
に規定する標準実施要領において記述する時期に通
3
設備保有者は、事業者に対し、使用の申込みを受け
た設備の使用料及びその算出根拠を、第13条第1項
に規定する標準実施要領において記述する時期に通
8
(新6条全体)
⇒要望を踏まえ、考
え方を明確化
2002/02/15
知するものとする。
知するものとする。
(移転費用負担等)
(移転費用負担等)
第7条 設備保有者の事情又は正当な利益を有する第三者 第7条 設備保有者の事情又は正当な利益を有する第三者
の要請により現に提供している設備を撤去し、又は移
の要請により現に提供している設備を撤去し、又は移
転する必要が生じた場合の事前予告及び移転費用の
転する必要が生じた場合の事前予告及び移転費用の
取扱いについては、設備の提供に係る契約において明
取扱いについては、設備の提供に係る契約において明
示するものとする。この場合において、事業者の伝送
示するものとする。この場合において、事業者の伝送
路設備の撤去又は移転に係る事前予告及び移転費用
路設備の撤去又は移転に係る事前予告及び移転費用
の取扱いについても、同様とする。
の取扱いについても、同様とする。
2 事業者は、設備保有者に対して自己の責に帰すべき
2 事業者は、設備保有者に対して自己の責に帰すべき
事由により設備の提供の中止を求める場合は、事業者
事由により設備の提供の中止を求める場合は、事業者
の負担により設備を原状復帰するものとする。
の負担により設備を原状復帰するものとする。
(事故、災害時の取扱い)
(事故、災害時の取扱い)
第8条 事故、災害の発生により現に提供している設備が破 第8条 事故、災害の発生により現に提供している設備が破
損した場合の取扱いについては、設備の提供に係る契
損した場合の取扱いについては、設備の提供に係る契
約において明示したときは、当該契約内容によるもの
約において明示したときは、当該契約内容によるもの
とする。
とする。
(更新ルール)
(更新ルール)
第9条 設備保有者が、事業者から設備提供の継続の申込み 第9条 設備保有者が、事業者から設備提供の継続の申込み
を受けたときについては、第2条から前条までの規定
を受けたときについては、第2条から前条までの規定 (新9条2項)
⇒要望を踏まえ、追
を準用する。
を準用する。
加
2 設備の提供に係る契約において自動更新条項(契約
期間中に、当事者のいずれかが更新を拒否する旨の申
9
2002/02/15
入れを行わない限り、当該契約が一定期間更新される
旨の条項をいう。)を規定する場合においては、設備
保有者は、契約期間中に、第3条第1項各号に掲げる
事由が生じたことにより当該契約の更新が困難にな
った場合は、事業者に対し、原則として契約期間終了
の6箇月前までにその旨を予告し、又は当該事由の発
生後速やかにその旨を通知する等電気通信役務の円
滑な提供のために必要な措置を講じるものとする。
(設備の使用に当たっての遵守事項)
(設備の使用に当たっての遵守事項)
第 10 条 事業者は、設備保有者から提供された設備には、 第 10 条 事業者は、設備保有者から提供された設備には、
第一種電気通信事業の用に供する伝送路設備を敷設
第一種電気通信事業の用に供する伝送路設備を敷設
するものとする。
するものとする。
2 事業者は、設備保有者から提供された設備に伝送路
2 事業者は、設備保有者から提供された設備に伝送路
設備を敷設し、又は設備を使用するに当たり、設備関
設備を敷設し、又は設備を使用するに当たり、設備関
係法令等及び設備保有者が適正に定める技術基準に
係法令等及び設備保有者が適正に定める技術基準に
従って行うものとする。
従って行うものとする。
3 事業者は設備保有者から提供された設備に伝送路
3 事業者は設備保有者から提供された設備に伝送路
設備を設置し、又は設備を使用するに当たり、設備の
設備を設置し、又は設備を使用するに当たり、設備の
定着する土地の所有者その他伝送路設備がその上空
定着する土地の所有者その他伝送路設備がその上空
を通過する土地の所有者(所有権以外の権原に基づき
を通過する土地の所有者(所有権以外の権原に基づき
その土地を使用する者があるときは、その者及び所有
その土地を使用する者があるときは、その者及び所有
者)との間で、公物管理関係法令等に関する諸手続を
者)との間で、公物管理関係法令等に関する諸手続を
はじめ、必要な調整を適切に進めるものとする。また、
はじめ、必要な調整を適切に進めるものとする。また、
設備保有者は設備を使用させるに当たっては、公物管
設備保有者は設備を使用させるに当たっては、公物管
理関係法令等に基づき必要な諸手続等を適切に進め
理関係法令等に基づき必要な諸手続等を適切に進め
10
2002/02/15
るものとする。
4 事業者は、設備保有者から提供された設備に伝送路
設備を敷設し、又は、設備を使用するに当たり、事業
者の責に帰すべき事由により第三者との間に争いが
生じた場合、又は第三者に損害を与えた場合において
は、事業者の責任と負担により処理するものとする。
るものとする。
4 事業者は、設備保有者から提供された設備に伝送路
設備を敷設し、又は設備を使用するに当たり、事業者
の責に帰すべき事由により第三者との間に争いが生
じた場合、又は第三者に損害を与えた場合において
は、事業者の責任と負担により処理するものとする。
(契約解除事由)
(契約解除事由)
第 11 条 設備保有者は、事業者が自己の責に帰すべき事由 第 11 条 設備保有者は、事業者が自己の責に帰すべき事由
により、このガイドライン又は設備の提供に係る契
により、このガイドライン又は設備の提供に係る契
約に違反した場合は、当該契約を解除することがで
約に違反した場合は、当該契約を解除することがで
きる。
きる。
2 前項に定めるほか、設備保有者は、契約締結時に予
2 前項に定めるほか、設備保有者は、契約締結時に予
期できなかった事情等により、自己の公益事業を遂行
期できなかった事情等により、自己の公益事業を遂行
する上で現に事業者に提供している設備を使用する
する上で現に事業者に提供している設備を使用する
ことが必要であって、他の設備をもって代えることが
ことが必要であって、他の設備をもって代えることが
できなくなった場合に限り、速やかに、相当な期間を
できなくなった場合に限り、当該契約を解除すること
おいて解除する旨の予告を行う等電気通信役務の円
ができるものとする。この場合において、設備保有者
滑な提供のために必要な措置を講じる場合には、当該
は、原則として6箇月以上の期間をおいてその旨を予
契約を解除することができるものとする。
告し、又は当該事由の発生後速やかに相当な期間を置
いて解除する旨の予告を行う等電気通信役務の円滑
な提供のために必要な措置を講じるものとする。
3 前二項の規定により契約を解除された場合、事業者
3 前二項の規定により契約の解除があった場合、事業
は速やかに自らの負担で当該設備を原状に回復し、返
者は速やかに当該設備を原状に回復し、返還するもの
還するものとする。
とする。この場合において、原状回復に要する費用等
の取扱いについては、第1項の規定に基づく解除の場
11
(新10条4項)
⇒字句修正
(新11条2項)
⇒要望を踏まえ、明
確化
(新11条3項)
⇒字句修正
(新11条3項)
⇒要望を踏まえ、明
確化
2002/02/15
合においては原則として事業者が負担するものとし、
第2項の規定に基づく解除の場合においては設備の
提供に係る契約において明示するものとする。
(情報開示)
(情報開示)
第 12 条 設備保有者は、事業者から設備の使用可能状況に 第 12 条 設備保有者は、事業者から設備の使用可能状況に
ついて照会(第2条第1項に規定する調査の申込み
ついて照会があったときは、当該区間の使用可能状
を除く。)があったときは、当該区間の使用可能状況
況について事業者への回答を行う。なお、情報開示
について事業者への回答を行う。なお、情報開示に
により当該設備におけるセキュリティーの確保が困
より当該設備におけるセキュリティーの確保が困難
難となる場合、経営上の秘密又は顧客情報に抵触す
る場合はこの限りでない。また、回答に係る費用は、
となる場合、経営上の秘密又は顧客情報に抵触する
事業者が負担するものとする。その額は、コストに
場合は、この限りでない。また、回答に係る費用は、
基づき適正なものとするものとし、内訳として人件
事業者が負担するものとする。その額は、コストに
費(内訳としての作業時間、作業人数及び作業単金
基づき適正なものとするものとし、内訳として人件
を含む。)、機械器具損料等を事業者に示すものとす
費(内訳としての作業時間、作業人数及び作業単金
る。
を含む。)、機械器具損料等を事業者に示すものとす
る。
(新12条前段)
⇒規定の明確化
(新12条後段)
⇒字句修正
(新13条1項)
(標準実施要領の作成)
(貸与申込手続等に関する標準実施要領の作成及び公表)
⇒新旧の2条1項を
第 13 条 設備保有者は、このガイドラインに準拠した設備 第 13 条 設備保有者は、このガイドラインに準拠した設備
参照
の使用に関する標準実施要領(公開ベース)を作成
の使用に関する標準実施要領を作成し、設備の提供に
し、第2条第1項に定める事項を公表するものとす
関する次に掲げる事項をあらかじめ公表するものと
る。なお、公表は原則としてインターネット上のホ
する。なお、公表は原則としてインターネット上のホ
ームページへの掲載によるものとする。
ームページへの掲載によるものとする。
(1) 提供を受けるための申込窓口及びその連絡先
(2) 提供を受けるための手続(設備の提供に伴う事
12
2002/02/15
2
設備保有者は、前項の標準実施要領において、調査
の申込みから使用までの標準的な手続(第6条第3
項に定める設備使用料及びその算出根拠の通知に関
するものを含む。)及びその手続に要する期間並びに
申込書、契約書、通知書その他の必要な書類の標準
的な様式を示すものとする。
前調査(以下「調査」という。)の申込みから使用
までの標準的な手続(第6条第3項に定める設備
使用料及びその算出根拠の通知に関するものを含
む。))
(3) 申込書、契約書、通知書その他必要な書類の標
準的な様式及び添付すべき書類の種類
(4) 提供が拒否できる事由
(5) 標準的な設備使用料及びその算出根拠
(6) 調査の申込みから提供の可否の回答までの標準
的期間(標準的な調査回答期間)
(7) 提供に関して行う調査に係る費用の算定方法
(8) 調査の申込みから設備の使用開始までの標準的
期間
2 前項第5号に規定する標準的な設備使用料、同項第
6号に規定する標準的期間又は同項第8号に規定す
る標準的期間を設定することが困難であるときは、過
去の実績等に基づく例示等をもって代えることがで
きる。
3 設備保有者は、2以上の申込窓口を設ける場合は、
原則として、申込窓口相互間における申込手続の統
一を図るものとする。
4 申込窓口ごとに第1項各号に掲げる事項の内容が
異なる場合は、申込窓口ごとに、第1項の規定に基
づき標準実施要領を作成し、公表するものとする。
(新13条2項)
⇒旧2条5項に同じ
(新13条3項)
⇒要望を踏まえ、追
加
(新14条)
13
2002/02/15
(一束化)
第 14 条 メッセンジャーワイヤーその他一束化(事業者が
その伝送路設備を電気通信事業者、有線テレビジョ
ン放送施設者その他の者が既に電柱に設置している
有線電気通信設備と束ねて設置することをいう。以
下同じ。)を行うために使用することができる設備
(このガイドラインにおける設備保有者に該当する
公益事業者が保有する電柱に設置されるものに限
る。以下「一束化設備」という。
)を所有する者(所
有権以外の権原に基づきその一束化設備を使用する
者があるときは、その者及び所有者。以下「一束化
設備保有者」という。)が、事業者に一束化設備を提
供する場合において、一束化設備保有者及び事業者
が遵守すべき標準的な取扱方法についても、第1条
第3項第1号及び第2号の規定の適用があるものと
する。
2 事業者は、一束化を行うに当たっては、あらかじ
め、一束化設備が設置されている電柱を保有する設
備保有者(以下「電柱保有者」という。)の承諾を得
るものとする。
3 一束化設備保有者は、電柱保有者から、第9項た
だし書に規定する承諾を求められた場合は、合理的
な理由がある場合を除き、これに応じるものとする。
4 一束化設備保有者は、事業者から一束化設備の提
供の申込みがあった場合は、できるだけ速やかに提
供の可否の回答を行うものとする。
14
⇒一束化について
は、要望が多いこ
とを踏まえ、ルー
ルを整備
2002/02/15
5 一束化設備保有者は、事業者から一束化設備の提
供の申込みを受けたときは、原則として、次の各号
に掲げる事由に該当する場合を除き、一束化設備の
提供を拒否しないものとする。
(1) 電柱保有者が、事業者に対する第2条の規定に
基づく回答において、一束化を要する旨を示して
いない場合
(2) 一束化を行うことにより、電柱保有者の技術基
準に適合しないこととなる場合
(3) 一束化を行うことにより、一束化設備保有者に
よる建設若しくは保守に困難を生じさせ、又は生
じさせるおそれが強い場合
(4) 事業者の責に帰すべき理由により過去に第7項
に規定する取決めが現に履行されなかったことが
ある場合、又は重大な不履行若しくは救済不能の
不履行が発生するおそれが強い場合
6 一束化設備保有者は、事業者に対し一束化設備を
提供する場合は、コストに基づく適正な使用料を求
めることができる。
7 一束化設備保有者及び事業者は、一束化を行うに
当たっては、あらかじめ、次に掲げる事項その他一
束化に当たって必要な事項を取り決めるものとす
る。
(1) 貸与期間
(2) 工事及び保守ルール
(3) 貸与の対価
15
2002/02/15
(4) 撤去又は移転の際の費用負担等
(5) 事故、災害時の取扱い
(6) 更新ルール
(7) 設備の使用に当たっての遵守事項(秘密の保持
に関することを含む。)
(8) 契約解除事由等
(9) 共用設備の所有権の帰属
(10) 他事業者との一束化への対応
8 電柱保有者による電柱の提供の可否の判断に当
たっては、一束化設備保有者及び事業者が一束化を
行うことにより第3条第1項第5号に掲げる事項に
該当することとなる場合を除き、同項第1号に規定
する「現に空きが無い場合」には該当しないものと
解する。
9 電柱保有者は、事業者に対する第2条の規定に基
づく回答において一束化を要する旨を示した場合で
あって、当該事業者から、一束化設備保有者の伝送
路設備等に当該一束化設備保有者の氏名又は名称が
取り付けられていないことを理由として、当該氏名
又は名称について照会があったときは、これを事業
者に通知するものとする。ただし、当該通知につい
て一束化設備保有者の承諾を得られない場合は、こ
の限りでない。
10 電柱保有者は、複数の者が一束化を行っている部
分に係る電柱の使用料を算出するに当たっては、そ
の旨を十分に考慮して電柱の占有率を設定するもの
16
2002/02/15
とする。
附
則
附
則
(適用対象に関する経過措置)
(適用対象に関する経過措置)
第1条 このガイドラインにおける設備保有者に該当する 第1条 このガイドラインにおける設備保有者に該当する
公益事業者は、当分の間、電気通信事業者、電気事業
公益事業者は、当分の間、電気通信事業者、電気事業
者及び鉄道事業者とする。
者及び鉄道事業者とする。
(見直し)
(見直し)
第2条 このガイドラインは毎年4月1日に、設備使用の進 第2条 このガイドラインは毎年4月1日に、設備使用の進
展の程度等について検討を加え、その結果に基づいて
展の程度等について検討を加え、その結果に基づいて
見直しを行うものとする。なお、当該見直しに当たり、
見直しを行うものとする。なお、当該見直しに当たり、
設備保有者は、資料の提供等必要な協力を行うべきも
設備保有者は、資料の提供等必要な協力を行うべきも
のとする。
のとする。
別表
1
[同種設備(保有するすべての設備のうち提供に係る設備と同種
の設備をいう。以下同じ。
)に係る原価(第6条第1項の規定に基
づき算定する原価をいう。以下同じ。)の総額]÷[同種設備の総量]
×[提供設備(提供に係る設備をいう。以下同じ。)の量]
2
[同種設備に係る原価の総額]÷[同種設備の再調達価額(設備を新
たに取得するものとした場合において見込まれる価額をいう。以
下同じ。)の総額]×[提供設備の再調達価額]
3
[同種設備に係る原価の総額]÷[同種設備の再調達価額の総額]×
[一定地域における同種設備の再調達価額の総額]÷[一定地域にお
17
(別表)
⇒新6条2項の規定
に基づき追加
【参考参照】
2002/02/15
ける同種設備の総量]×[提供設備の量]
[提供設備の減価償却費]+([同種設備に係る原価の総額]−[同種
4
設備に係る減価償却費の総額])÷[同種設備の総量]×[提供設備の
量]
[提供設備の減価償却費]+([同種設備に係る原価の総額]−[同種
5
設備に係る減価償却費の総額])÷[同種設備の再調達価額の総額]
×[提供設備の再調達価額]
[提供設備の減価償却費]+([同種設備に係る原価の総額]−[同種
6
設備に係る減価償却費の総額])÷[同種設備の再調達価額の総額]
×[一定地域における同種設備の再調達価額の総額]÷[一定地域に
おける同種設備の総量]×[提供設備の量]
{ [一定地域における同種設備の減価償却費の総額]+([同種設備
7
に係る原価の総額]−[同種設備に係る減価償却費の総額])÷[同種
設備の再調達価額の総額]×[一定地域における同種設備の再調達
価額の総額] }÷[一定地域における同種設備の総量]×[提供設備の
量]
注1 上記のうち2、3及び5から7までの式中「再調達価額」と
あるのは、
「取得価額」又は「正味価額(取得価額から減価償却費
累計額を減じて得た額をいう。以下同じ。)」と読み替えることが
できる。
注2 「原価」
、
「減価償却費」
、
「再調達価額」、
「取得価額」、
「正味
価額」等については、必要に応じて近似値を採用することができ
る。
(例えば、1年を超える期間中、一律の設備使用料を設定する
こととする場合は、減価償却費等について、合理的な将来の予測
に基づく当該期間中の平均値の近似値を採用することができる。
)
18
貸与の対価に関する算定式の考え方について
参考
∼「公益事業者の電柱・管路等使用に関するガイドライン」の別表関連∼
1
減価償却費とその他の費用とを分けずに取扱う算定方法
○別表1の式:総原価を基に、設備量比で算定した額
設備使用料=Ax×(Dz/Dx)
○別表2の式:総原価を基に、設備の価額(※)比で算定した額
設備使用料=Ax×(Ez/Ex)
○別表3の式:総原価を基に、設備の価額(※)比で地域ごとの総
原価を算定し、これを基に設備量比で算定した額
設備使用料=Ax×(Ey/Ex)×(Dz/Dy)
凡
例
X 保有する全 Y 一定地域の Z 提供に係る
ての同種設備
A原価
全ての同種設備
設備
Ax
Ay
Az
B減価償却費
Bx
By
Bz
Cその他の費用
Cx
Cy
Cz
D設備の量
Dx
Dy
Dz
E設備の価額(※)
Ex
Ey
Ez
※
2
減価償却費とその他の費用とを分けて取扱う算定方法
○別表4の式【減価償却費】提供設備の減価償却費の額
【その他費用】その他費用の総額を基に、設備量比
で算定した額
設備使用料=Bz+Cx×(Dz/Dx)
○別表5の式【減価償却費】提供設備の減価償却費の額
【その他費用】その他費用の総額を基に、設備の価
額(※)比で算定した額
設備使用料=Bz+Cx×(Ez/Ex)
○別表6の式【減価償却費】提供設備の減価償却費の額
【その他費用】その他費用の総額を基に、設備の価
額(※)比で地域ごとのその他費用の総額を
算定し、これを基に設備量比で算定した額
設備使用料=Bz+Cx×(Ey/Ex)×(Dz/Dy)
○別表7の式【減価償却費】地域ごとの減価償却費の総額を基に、
設備量比で算定した額
【その他費用】(別表6の式に同じ。)
設備使用料={By+Cx×(Ey/Ex)}×(Dz/Dy)
設備の価額については、再調達価額(設備を新たに取得するものとした場合において見込まれる価額)、取得価額、正味価額(取
得価額から減価償却費累計額を減じて得た価額)のいずれかを採用することとなる。
注)「設備使用料」は、実際には、別表に掲げられる式により計算される額に設備の占有率を乗じて算定される。
別紙3
「公益事業者の電柱・管路等使用に関するガイドライン」の見直し
「公益事業者の電柱・管路等使用に関するガイドライン」
の運用開始(平成13年4月1日)
経緯
平成12年11月6日のIT戦略会議・IT戦略本
部合同会議において取りまとめられた線路敷設の円滑
化の基本方針を受け、関係省庁との協議、電気通信審
議会(当時)への諮問等を経て、平成13年4月1日
から運用を開始したもの。
趣旨
第一種電気通信事業者による光ファイバの整備促進
のため、公益事業者の保有する電柱・管路等の既存ネ
ットワーク空間の提供に係る制度を整備。
内容
他人の土地等の使用権に関する協議の認可・裁定制度
(電気通信事業法第73条等)の運用基準として機能する
ものであり、貸与申込手続、貸与拒否事由、貸与期間、貸
与の対価等、公益事業者及び第一種電気通信事業者が遵守
すべき標準的な取扱方法を定めたもの。
見直し
毎年4月1日に、設備使用の進展の程度等について
検討を加え、その結果に基づいて見直しを行うことと
している。
「公益事業者の電柱・管路等使用に関するガイドライン」
の見直し(平成14年4月1日)
改正内容(案)
○一束化(次頁参照)に関するルールの創設
①「公正性の原則」
、
「無差別性の原則」の適用
②一束化遅延行為の防止
③一束化拒否事由
④一束化の対価
等の規定を創設
○その他規定整備
①短期賃貸ルール
②改修工事ルール
③契約の解除・更新拒否の事前予告ルール
④申込窓口相互間の手続の統一
等の規定を整備
スケジュール(案)
平成14年 2月13日 情報通信審議会諮問
同 年 2月15日 電気通信事業部会審議
∼パブリックコメント手続(約1ヶ月)∼
同 年 3月27日 電気通信事業部会審議(答申)
同 年 4月 1日 運用開始
参考①
一束化の態様(例)
メッセンジャー・ワイヤー
(先行敷設者の設備)
有線電気通信設備①
(先行敷設者の設備)
有線電気通信設備②
(第一種電気通信事業者の設備)
ハンガー
(先行敷設者の設備)
先行敷設者の例:電気通信事業者(約400社)、有線テレビ
ジョン放送施設者(約72,000社) 等
参考②
その他の態様(例)
ラッシング・ロッド(先行敷設者の設備)
○ラッシング・ロッドによる一束化(手巻き)
メッセンジャー・ワイヤー
(先行敷設者の設備)
○スパイラル・ハンガーによる一束化
スパイラル・ハンガー
(先行敷設者の設備)
関係事業者アンケート調査等において寄せられた主な要望に対する総務省の考え方
∼「公益事業者の電柱・管路等使用に関するガイドライン」見直しについて∼
1 基本的考え方(前文、第1条)
(1)ガイドラインの法的位置付け(前文)
○(KDDI) 設備を提供する規定について、より強制力のある義務を規定していただきたいと考えます。
(理由)① 線路敷設権に関して、公益事業者に対し、その開放の義務が規定されていない現状においては、本ガイ
ドラインだけでは不十分であるため、法的担保を含め、より強制力のある義務を規定していただきたいと考えます。
② 現行ガイドライン答申時の総務省の考え方に、「施行後の公益事業者の取組状況を一定期間注視し、・・(略)
・・
問題の解決が困難であるとの判断に至った段階で法的義務付け等を含め検討を行うこととするのが妥当」とあります
が、実際の注視状況について、公表していただきたいと考えます。
総務省の考え方
民間同士の土地等の利用に関わる問題につい
ては、行政が関与するのは必要最小限に留め、
できるだけ民間レベルで円滑に解決されること
が望ましいという観点から、公益事業者の取組
状況を注視し、利用実態及びNCCから出され
た要望等についての実態を十分把握した上で、
それだけでは問題の解決が困難であるとの判断
○(レベルスリー・コミュニケーションズ※1) 第 1 種電気通信事業者に対して少なくとも次のような義務を課すべきである。
に至った段階で法的義務付け等を含め検討を行
・他の第 1 種電気通信事業者に対し、各自が管理する設備の詳細な情報(ダクトの経路、スイッチの位置および平面 うこととするのが妥当と考えているところ。
図を含む)を利用可能な状態にし、他の第 1 種電気通信事業者がこれらの設備をチェックできるようにしなければなら
ガイドライン見直しに係る今回の実態調査の
ない。 ・要請に応じて、費用ベースの料金で、これらの設備にアクセスできるようにしなければならない。ただし、
今後 2 年間にわたって予想されるニーズに対応できるだけのキャパシティがないことを、他の通信事業者および MPHPT 結果を踏まえれば、設備の開放は着実に進展し
に実証できれば、この義務は免除される。 ・特定の時間枠内で、平等にアクセスできるようにしなければならない(ま ており、また、一束化に関するルールの整備等、
た確実にアクセスするための手順を定める)。 ・他国における最善の慣行(best practice)を反映した強制的な時 新たに顕在化した課題についても、ガイドライ
ンを改正することにより改善を期待することが
間枠内で、アクセスできるようにしなければならない。
できると考えられるため、現時点では、法的義
務付けを具体的に検討する段階ではないと考え
られる。
(2)対象設備(第1条第1項)
○(帝都高速度交通営団) 第1条「このガイドラインは、電柱、管路、とう道、ずい道その他の第一種電気通信事業
電気通信事業法第73条及び第77条におけ
の用に供する線路を設置するために使用することができる設備(行政財産であるものを除く。
)
」にある「その他の第 る認可・裁定制度の対象となる設備には、電柱、
一種電気通信事業の用に供する線路を設置するために使用することができる設備」を具体的に明記してもらいたい。 管路、とう道、ずい道等、第一種電気通信事業
また、具体的な内容が無い場合は削除してもらいたい。
の用に供する線路を設置するために使用するこ
とができる設備の一切が該当する。
(3)ガイドラインの適用範囲(第1条第2項)
1
○(KVH テレコム※1) 本年4月に制定された「公共事業者の電柱・管路等使用に関するガイドライン」により、新
規事業者にとって非常に重要であります電柱・管路、ファイバーの貸与についての情報について、かなり公正化が図
られております。しかし、各事業者間の情報の公開につきましては、接続要求に対する回答のタイミングと管路等の
インフラストラクチャーの賃貸費用についてまだ改善の余地があるのではないかと考えております。特に公共のイン
フラストラクチャーであります国の共同溝、CCBox等につきましては、情報の開示が不十分であり、新規事業者
が本情報にアクセスする場合の決まった方法が確立されていないと考えます。当社は関係事業者間及び政府機関への
本情報の適時適切な開示を促すような方法を検討されますよう要望いたします(例えば、Web 情報としての公開の一
層の促進等です)。
度の対象から除かれており、同法第73条等の
協議認可・裁定の運用基準として機能するもの
である本ガイドラインの対象になじまない。
なお、道路等の公共空間への線路敷設の円滑
化についても、IT戦略会議・IT戦略本部合
同会議において取りまとめられた方針(平成1
2年11月6日)に基づき、所管官庁において
施策が実施されているところであり、総務省と
しても、今後とも、超高速インターネットの整
○(KVH テレコム※1) 非支配的事業者にとって、前述の事項以外に問題となるのは、自身のケーブル等の敷設の際 備に不可欠な光ファイバ網の整備等を推進する
の許可申請プロセスです。建設及び国土利用はこのガイドラインの主管事項ではないと考えておりますが、当社は、 観点から、必要に応じて、公物管理法等の法令
是非とも日本政府に対し、現在の国、市及び区の許可プロセスをご調査いただき、工事許可がよりスムーズに取得で 及びその運用に関し、所管官庁との間で調整を
きますよう規制緩和をご検討されますよう要望いたします。
図っていくこととしたい。
○(イッツ・コミュニケーションズ) 柔軟なネットワーク構築に向けて、IT政策の所管官庁である総務省におかれ
ても、公共空間の開放等、関係各省庁やその官庁の法令との調整をお願いしたい。 (理由) 電力会社・電話会社に
おいてはある特定の電柱を撤去、移設した場合においても代替ネットワークの構築、又は迂回が可能であると考える
が、特定地域を対象とした事業者は、代替ネットワークの構築が不可能である。
(例えば行政区の境について、事業地
域外の行政区からの迂回が不可能)第一種電気通信事業者は道路法等により公道上の建柱は認められていると認識し
ているが、実際にはNCCに対しては、道路管理者の許可が下りないのが実情である。
(中略)加えて地下管路に関し
ては、道路掘削条件などがあり、これも容易に自社ネットワークが構築できない要因となっている。本ガイドライン
は公益事業者の設備空間開放に向けたガイドラインであるが、これとは別に柔軟なネットワーク構築に向けて、公共
空間の開放等が強く望まれ、関係各省庁との調整(法令は整備されているが通達が行き届いていない、過去に事例が
ないとの担当者判断により拒否など)を強く希望する。
(4)無差別性の原則(第1条第3項)
○(Jフォン) 電力会社の添架協定等、差別化要因を生む協定類は廃止すべきである。
(ガイドライン第 1 条関連 3(2)
本ガイドラインは、電気通信事業法第73条
関連) (理由)以前、添架協定を締結していないことを理由に低圧電柱の借用に難色を示されたことがあったから。 等の協議認可・裁定の運用基準として機能する
ものであり、ガイドライン第1条第3項(2)にお
○(ユーズコミュニケーションズ) 電柱への架線において、電力事業者と NTT は相互協定のもと、他の事業者と比べ いては、
「設備保有者は、事業者に設備を提供す
共架ポイントの数、申請手続き等で互いに有利な条件で電柱に架線をし合っているが、相互協定内容も公表されてお るに当たり、資本関係その他の理由により、差
らず不明瞭である。他の事業者と公平な条件の元で架線が行われるべきである。 (理由) ① 電力事業者も NTT も 別的な取扱いをしない」旨が明記されていると
他事業者の設備を借りて共架することに変わりはないはずである。公共事業者としての特別措置であるなら、その相 ころ。
互協定内容を公表すべきである。 ② 第一種電気通信事業者も公共事業者であることには変わりがないから。
したがって、仮に、個別の事案について、不
○(テレコムサービス協会※2) 都市部においての実態は、離隔距離の制限を緩和した場合でも電柱への共架スペー 当な差別的取扱いが実際に行われていると認め
スそのものが不足していることもあり、今後、電柱所有者による関連会社への優先的配分など、その他の事業者との られる場合は、当該事案に係る電気通信事業法
第73条等の協議認可・裁定に係る審査の過程
間で不公正な取扱いがなされないよう、より公正な競争条件の確保に向けた追加的措置が必要と考えます。
において、当該事情が斟酌されることとなると
2
○(ユーズコミュニケーションズ) 鉄道施設のトラス(送電用の柱)利用を開放をすべきである。 (理由) JR 考える。
では〝トラス〟をはじめ鉄道・軌道施設の使用に関して、鉄道の安全運行面を理由に協議にも応じていただけないが、
現在の鉄道用通信関連施設の多様化とその量を鑑みても、以前のような事故起因要因とは考えにくい上、昨今は鉄道
事業者が芯貸し等の関連事業を行っている状況から、鉄道事業関連会社以外の事業者に対してのみ利用を規制する根
拠が見当たらない。現に JR 以外の一部の鉄道事業者ではトラス利用を開放しているところもあり、物理的問題がない
限り開放できると考える。 (備考) 阪神電鉄・京阪電鉄・南海電鉄などは利用可能としている。現在全国的に JR
ではトラス利用に関して協議にも応じてくれない。
2 調査回答期間(第2条)
総務省の考え方
(1)調査回答期間の短縮
ガイドライン第2条第2項においては、
「調査
○(KDDI) 事前の開示が不可能である場合においても、調査申込から回答までの期間を、現行よりも短縮される
の申込みから提供の可否までの期間は、原則と
よう、見直しを行っていただきたいと考えます。
して2箇月以内とする」旨が明記されていると
○(KVHテレコム) 総務省殿のガイドライン制定のご尽力により、電柱・管路の開放について前進していると考え ころ。
ております。しかし、自前ケーブル工事において、申し込みから着工、サービスインに至るまでの NTT、鉄道事業者
当該期間は、調査申込みの設備の量が多い場
及び地下鉄事業者との事務手続きがまだまだ、煩さで、文書のやり取り、調整に時間を要するため、サービスインま
での時間調整という点では、大きな改善に至っておりません。つきましては、手続きの大胆な見直しによる簡素化に 合等、長期間を要している実態を踏まえ、上限
として定めたものであり、設備保有者は、①2
より、一層の時間短縮が可能となりますよう改善検討を要望させていただきたいと思います。
箇月の範囲内であっても、恣意的に回答を遅延
○(KVH テレコム※1(再掲)) 本年4月に制定された「公共事業者の電柱・管路等使用に関するガイドライン」によ させてはならず、また、②調査申込みの設備の
り、新規事業者にとって非常に重要であります電柱・管路、ファイバーの貸与についての情報について、かなり公正 量が多い場合であっても、それが通常想定され
化が図られております。しかし、各事業者間の情報の公開につきましては、接続要求に対する回答のタイミングと管 る量の範囲内であれば、原則として2箇月の範
囲内で回答すべきであるため、その旨を明確化
路等のインフラストラクチャーの賃貸費用についてまだ改善の余地があるのではないかと考えております。
すべく、所要の改正を行うこととしたい。
○(イッツ・コミュニケーションズ) 「調査の申込みから提供の可否の決定までの期間は、原則として2箇月以内と
一方、2箇月という標準期間自体の短縮につ
する。」については、2箇月という期間にとらわれず、可能な限り遅滞なく回答するものとし、恣意的に回答を遅延さ
せてはならないことを明記すべきである。
(ガイドライン第2条第2項関連) (理由) ネットワーク構築のスピー いては、調査申込みの設備の量が多い場合等、
ドは、経営に直結するものであり、競争環境激化の現状において設備保有者にその一部を依存する事業者(空間を賃借 長期間を要している実態を踏まえれば、現時点
しネットワークを構築する)としてはできる限り早期の回答をお願いしたい。このような状況下にあって、ガイドライ では、公益事業者の本来事業遂行の観点から過
ンの「原則2箇月」を口実とした恣意的な回答遅延を防止する意味で、意見にある文章の追加を行うことが妥当であ 度の負担となるおそれがあり、適当でないと考
えられる。
ると考える。
○(スピードネット) 調査の申込みから提供の可否までの期間(現行、原則2箇月以内)を1箇月程度に短縮すべき
である。
(ガイドライン第2条2項関連) (理由) 事業者間競争の公平性担保の観点から、ならびにお客さまニー
ズへの柔軟かつ迅速な対応(サービス提供)の面からも、添架可否判断期間の短縮は必要。また現状においても設備
保有者に対し可否判断しやすい資料(現況写真等)を添付して申請しており、可否期間の短縮は十分可能である。
○(パワーバンド) 申込数量に関わらず2箇月以内としていただきたい。 (理由) 2箇月以内と規定していただ
いたのはありがたいが、現実には1件の申込数量を100本程度と限定されてしまっており、1つのサービスエリア
3
の回答を得るのに結果的に2箇月以上かかってしまっている。増設工事等であれば100本以内の申込となることが
多いが、新規にサービスエリアを設定し設備建設を行なう場合において100本程度の申請で足りることは考えにく
く、また実際の建設工事は基本的に1つのエリア全ての共架承諾が下りた時点で着工するためサービスの提供時期が
確定できず、事業計画を立てることが困難な状況である。
○(ユーズコミュニケーションズ) 電柱共架の調査の申込から提供の可否決定までの処理期間は、自ら公表している
処理期間を厳守すべきである。 (理由) 公表されている標準処理期間による処理がされていない。また、処理能
力を超える申請に対して何ら対応策が取られていない。多くの場合、事前に申請自体の数を制限されたり、申請後、
可否回答の予定日も明らかにされないままとなっている場合もあり、公表されている標準処理期間をもとにした事業
展開ができず、事業計画の変更を余儀なくされている。 (備考) 変圧器繰上・他電線離隔の改修工事の条件付で
共架の許可を得てその改修工事完了しても、それから更に1∼2ヶ月を要し、最大で4ヶ月かけて許可を得ているも
のも多々ある。具体的には100本分の共架申請を NTT は支店で概ね1ヶ月、電力は営業所で概ね1ヶ月∼2ヵ月の
期間を要している。
○(上田ケーブルビジョン) 公益事業者には、申請から回答までの期間を極力短くしていただくよう望みます。 (理
由) 加入者の移転等で早急に共架が必要になる場合に対応したい。 (備考) 中部電力様には、このような場合
には、口頭で事前に了解が得られています。
○(中国電力に寄せられた苦情・要望)調査の申込みから設備の使用開始までの標準的な期間をさらに短縮してほしい。
○(九州電力に寄せられた苦情・要望) 共架申込後,できるだけ早く承諾して欲しい。(ガイドラインの標準期間に
関係無く,サービス開始予定日にあわせて回答して欲しい)
○(沖縄電力に寄せられた苦情・要望)
共架実施申請に対する回答を早めに出してほしい。
○(中国電力) 申込み日から電柱利用開始の希望日までが短期間となっている傾向があるので,共架申込みは,計画
的かつ早めに行なってほしい。特に,本数が数百本となる場合には,他の共架者の申込み対応と並行して調査し,効
率的な手続きを実施する必要があるため,事前情報をいただきたい。このため,ガイドラインに「事業者は利用申込
みに当たっては,自己の使用開始日や,設備保有者の定める標準的期間に十分配慮する」ことを明記されたい。
○(九州電力) 大量の申込であるにもかかわらず、ガイドラインに沿った標準期間に関係無く,申込者のサービス開
始日にあわせた回答を求められ,承諾を急がされるケースが多く、対応に苦慮している。利用者は、施工予定までに
余裕を持った申込をすべきである。このため,ガイドラインに「通信事業者は、使用開始時期や,設備保有者の定め
る標準的期間に十分配慮し、利用申込みをする」ことを明記されたい。
(2)事業者側の自助努力による手続の効率化
○(中国電力) 電力設備との離隔不足など,電気設備の技術基準等に抵触する内容で共架申込みをいただき,手続き
添付書類の不備の有無等により結果として調
に期間を要する場合がある。迅速な手続のためにも,技術基準等を理解した内容で共架申込みを行なってほしい。
査回答期間に差が生じることは当然であり、事
業者側の自助努力を積極的に促す観点から、所
○(中国電力) 伝送路設備を敷設する際に関係法令を遵守しなければならないことは,ガイドライン第10条2項に 要の改正を行うこととしたい。
4
も記載されているところである。申込み書類に不備がある場合,手続きに期間を要することとなるため,適正な申込
み書類を作成してほしい。
○(九州電力) 共架申請時の必要書類に不備,漏れが多く,書類の再提出等,当社からの回答までに余計な時間がか
かっているため,申請書類は不備の無いよう適切に提出すべきである。
(初回申込時に十分説明しているにもかかわら
ず,2回目以降の申込書にも不備がある事が多い)
3 貸与拒否事由(第3条)
(1)貸与拒否ルール一般
○(MCI ワールド・コム※1) 電気通信事業法では、電柱・管路を保有する事業者がその貸与を拒否する場合の理由
として、空きが無い場合、5年以内にその設備の使用、移転等の設備計画がある場合、設備保有者の技術適合基準に
適合しない場合等が認可されております。これらの理由は、設備保有者の独自判断に任せるしかなく、中立的に設備
保有の現状等に関する情報を保有し、厳格に審査できる機関が存在しないため、規制を簡単に逃れることが可能とな
っております。この現状を踏まえ、中立的に設備保有者の空き設備情報を統合管理し、設備計画の実行の監視や、技
術適合基準の標準化を図る組織や機関を設けるべきと考えます。
本ガイドラインは、電気通信事業法第73条
等の協議認可・裁定の運用基準として機能する
ものであるため、仮に、個別の事案について、
貸与拒否の正当性について疑義がある場合は、
当該事案に係る同法第73条等の協議認可・裁
定に係る審査の過程において、当該貸与拒否の
正当性が検証されることとなる。
(2)現に空きがないことを理由とする貸与拒否(第3条第1項(1))
本ガイドラインは、電気通信事業法第73条
○(KDDI※2) 腕木の設置や架空電線の設置について 実際には添架スペースが存在するにもかかわらず、共架
申請者が電柱所有者より“空きがない”と回答されることを危惧しております。共架申請者が、円滑に腕木の設置や 等の協議認可・裁定の運用基準として機能する
架空電線の設置を行うことができるよう、添架スペースがない場合や、腕木設置が不可能な場合について、電柱所有 ものであるため、仮に、個別の事案について、
者が理由を明確に説明することを義務化する等の措置を講じていただきたいと考えます。
貸与拒否の正当性について疑義がある場合は、
当該事案に係る同法第73条等の協議認可・裁
○(KDDI) 多条敷設のルールについて明示していただきたいと考えます。 (理由) ① 設備を有効に利用す 定に係る審査の過程において、当該貸与拒否の
るためにも、全ての設備保有者を対象とした、多条敷設のルールについて明示していただきたいと考えます。 ② 現 正当性が検証されることとなる。
状では、東西 NTT においてはハーフダクト方式が認められていますが、その他全ての公益事業者も対象とし、ハーフ
ダクト方式を義務化すべきと考えます。
(3)将来の使用予定等を理由とする貸与拒否(第3条第1項(2)(3)(4))
○(イッツ・コミュニケーションズ) 貸与拒否事由の一つである「計画上5年以内の利用、改修・移転、地中化が明
将来の使用等の予定を理由とする貸与拒否に
示されている場合」に関し、例えば4年後から使用する予定であるときは3年間の期限付きの貸与申込を拒否できな ついては、当該使用等予定日までの期限付き貸
いといった規定を加えるべきである。
(ガイドライン第3条関連) (理由) 現ガイドラインでは、4年半後に利用・ 与までを一律に拒否する合理的な理由は認めら
改修・移転、地中化の計画があっても貸与拒否となるが、この場合、設備空間は4年半、無駄に放置された状態とな れないことから、設備の有効活用の観点から、
る。電気通信役務の安定的な提供の側面においても、IRU契約期間の短縮化など、代替ネットワークの確保が容易 所要の改正を行うこととしたい。
な状況下にあり、自社設備構築までの繋ぎとして設備保有者の空間を短期的に利用する事例は数多く想定される。こ
一方、公益事業者の本来事業遂行の観点から
のような状況にあっては、設備保有者の短期間貸与(事業者側の短期間利用)を可能ならしめるようにすべきであり、
貸与拒否の条件については5年以内であっても、設備所有者が利用しない期間に限定した貸与申込みに対しては貸与 は、将来の使用予定等を理由とする貸与拒否を
全く認めないこととするのは適当でない。
拒否できないようにすることが妥当であると考える。
また、電気通信事業法施行規則第3条、電気
○(KDDI) 貸与拒否事由についての例外規定を見直すべきと考えます。
(ガイドライン第3条関連) (理由) ①
事業法施行規則第4条等、公益事業の許認可に
貸与拒否事由についての例外規定(自社利用分の留保禁止等)を見直すべきと考えます。 ② 現行のガイドライン
5
では、5年以内に使用計画のある場合は自社利用分の留保が認められることとなっておりますが、やむを得ず認める
場合は、以下のとおりと考えます。 事業者にとって5年間の設備計画を担保するのは困難であると想定され、使用
の可能性が少しでもあれば、計画として反映することにより貸与可能区間が少なくなるおそれがあり、結果として設
備の円滑な利用ができないこととなります。
「5年以内」より短い期間を規定することでこのような事象になることを
避けるよう、ガイドラインの見直しを行っていただくことを要望いたします。
○(レベルスリー・コミュニケーションズ※1) 当社は、最長 5 年間にわたる事業計画にもとづいてアクセスを拒否できるという設
備所有者の権能についても、非常に憂慮している。この期間はあまりにも長すぎる。これは電気通信市場のダイナミ
ックな性質とも矛盾し、また電気通信事業者(支配的な電気通信事業者も含めて)が競争市場に設備投資する際のやり
方を反映していない。さらに将来の事業計画の正当性を規制者が判定するのは、不可能とは言わないまでも非常に困
難である。設備所有者とアクセスを求める企業双方の利益をより公平に評価すれば、期間を 2 年間とするのが妥当で
あろう。
○(ひまわりネットワーク) 貸与拒否理由で5年以内にその設備を全て使用する予定である場合拒否できるとなって
いるが、期間を短くするべきである。
(ガイドライン第3条2項関連) (理由) 現在のおかれた情報通信事情が刻々
と変わる世の中で5年とは長すぎるので3年程度にするべきである。
(4)技術基準等不適合を理由とする貸与拒否(第3条第1項(5))
○(イッツ・コミュニケーションズ) 貸与拒否事由の一つである「技術基準に適合しない」「保守において困難又は
その恐れが強い」に関し、
「設備保有者は技術基準・保安基準を技術革新に合わせ、また貸与を希望する事業者等の意
見を徴収し、定期的に見直ししなければならない」や「設備保有者は、その時点の技術基準に記載されていないとい
う単純な理由のみで、他の工法等の受け入れを拒んではならない」との但し書きを追加すべきである。
(ガイドライン
第3条関連) (理由) ガイドライン運用開始後も現実には、技術基準不適合の事由によりかなりの数量の貸与拒
否を受けている。
「技術基準・保安基準」は設備所有者の裁量に委ねられているが、技術革新が目まぐるしい今日にお
いて、その正当性・妥当性が確保されているか、甚だ疑問である。また「技術基準・保安基準」策定にあたっては、
設備を共に利用する立場である事業者の意見若しくは事業者側の技術基準にも耳を傾け、定期的な見直しを行う必要
があると考える。
係る申請手続において、5年内の日を含む事業
収支見積書を添付書類としていることにかんが
み、5年間を公益事業者が通常設定する計画の
一つの範囲とみなし、この期間に係る計画にお
ける明示がなされている場合は貸与拒否を可能
とすることが、公益事業者の本来事業への支障
のないことを担保する上で適当であるとの考え
方から、5年間を1つの目安としているところ
であり、現時点では、当該期間の短縮を行うこ
とは適当でないと考えられる。
事業者は、一義的には、設備保有者の定める
技術基準を尊重すべきであるが、技術革新等に
より、当該時点の技術基準に形式的に適合しな
い場合であっても、設備保有者による建設若し
くは保守において特段の実質的支障を生じさせ
ないようなケースもあり得ることを踏まえ、所
要の改正を行うこととしたい。
また、技術基準自体についても、設備保有者
において定期的に見直すことが有益であると思
○(ひまわりネットワーク) 設備保有者の技術基準に適合せず、建設及び保守に困難がある場合、又はおそれが強い われる。
(例えば東京電力㈱は、先般、共架ポイ
場合は拒否できるとなっているが、この項目自体を見直しすべきである。
(ガイドライン第3条5項関連) (理由) ントの増加を目的とした腕金方式の実施に伴
設備保有者が技術基準を厳しく設定すれば、他の希望する事業者全てが伝送路を設置出来なくなるからである。 (備 い、共架技術基準を改正しているところ。)
考) 技術基準を尊重するなら、それが適正か検討する必要がある。
○(ユーズコミュニケーションズ) 電柱所有者は新たに設置する電線と、電柱に設置されている変圧器との離隔距離
について、自主規制の緩和をすべきである。 (理由) ① 電柱上の高圧との離隔による安全性確保のためであれ
ば、鉄道事業者等のように高圧との法定離隔 0.6mを確保すれば良いとされている。 ② 低圧との離隔については
必要性は考えられない。現に建物の物理的な事情で離隔の確保ができていなくても電力は引きこんでいる。 (備考)
支持点確保の為の変圧器繰上改造工事は、大きな費用負担と工事期間を費やしている。 【参考数値】 ① 電力
柱共架 1,000 本に要した改造工事費。約 2,500 万円 ② 低圧線については、100V ないしは 200V であり通常の屋内
電圧と何ら変わりは無く、架線業者認定を事前に取得している業者が施工するにあたって特段危険性を言う必要はな
6
いと思われる。保安通信線は言うまでも無い。
○(ユーズコミュニケーションズ) 電柱所有者は電柱への地下管路からの立ち上げ管の設置を認めるべきである。
(理由) ① 電力会社の一部には、自社または NTT 以外の企業の地下からの立上げ管路について正式な規定がない
ケースや認めていないケースあるいは2管までしか認めないケースなどさまざまで、電線類の地中化が叫ばれている
現在の政策と整合性が取れていないのが現状である。また立上げ管路を規制する根拠が電柱強度以外にない以上、一
括して規制または排除するのはその理由に整合性がないと思われる。立上げ管路の利用を認め、その既定を設けるべ
きである。 ② NTTの管路利用申請にあたっては、既設の電柱立ち上げ管についても連続して使用させるべきで
ある。
(理由)NTT電柱立上げ管は 1 本の電柱に必ず2本づつ立ち上がっており、概ね1管は空き管(予備管)とし
てある。しかしながら、立上げ管についてはこれまで全て「使用予定有」を理由に拒否されているのが現状である。
管路借用の際は、既設の電柱立上げ管の利用は必然的な流れであり、道路掘削工事の縮減が求められる昨今において、
ハンドホール渡しは無意味な工事を増加させ、交通渋滞の原因なるなど二次的被害をもたらすことにもつながってい
る。空き管の立上げ全てが「使用予定有」とは考えられない。更に言えば最も効率的な引渡しは、電柱上のクロージ
ャー渡しと考える。
○(ひまわりネットワーク) 電力会社の電柱に地中線からの分線管を立上げしようと、希望を提出すると管取付を拒
否された事がある。 (理由) 地中線から架空にケーブルを引き上げる際、その対象電柱に引き上げる管路を取り
付けるのが工事上最適であるから。
(5)契約不履行等を理由とする貸与拒否(第3条第1項(6)(8))
○(Jフォン) 貸与拒否の排他事由について、契約の不履行は期間限定(3 年以内等)とするか、もしくは削除すべき
契約の時点において、将来において契約の不
である。
(ガイドライン第 3 条 1(6)及び(8)関連) (理由) 会社更正法等の適用を受けた事業者が契約の不履行を 履行が発生するか否かを正確に予測することは
起こしている場合に、無期限で差別を受ける可能性があるから。
著しく困難であると考えられる。したがって、
現時点では、設備保有者が、
「過去に契約が履行
されなかったことがある場合」について、再び
契約の不履行が発生するおそれがあると判断し
貸与を拒否することとしても、直ちに合理性を
欠くとまでは認められない。
ただし、今後、御指摘のような事例が実際に
生じ、線路敷設の円滑化の観点から支障を来た
すこととなった場合は、所要の措置を講じるこ
とも考えられる。
(6)その他公益事業の遂行を理由とする貸与拒否(第3条第1項(9))
○(ひまわりネットワーク) 設備保有者の行う公益事業の遂行に支障がある場合、又はそのおそれが強い場合は拒否
本ガイドラインは、電気通信事業法第73条
できるとなっているが、この項目自体を見直しすべきである。
(ガイドライン第3条9項関連) (理由) 設備保有者 等の協議認可・裁定の運用基準として機能する
がこの項目を利用すれば、他の希望する事業者全てが伝送路を設置出来なくなるからである。
ものであるため、仮に、個別の事案について、
貸与拒否の正当性について疑義がある場合は、
当該事案に係る同法第73条等の協議認可・裁
7
定に係る審査の過程において、当該貸与拒否の
正当性が検証されることとなる。
(7)貸与拒否の理由の提示(第3条第3項)
○(Jフォン) 情報開示について、“経営上の秘密”に抵触しない範囲で応じるという表記は削除すべきである(ガ
本ガイドライン第3条第3項においては、経
イドライン第 3 条 3、第 12 条) (理由) 全てが秘密要件になってしまうおそれがあるから。
営上の秘密事項の漏洩につながるおそれがある
等の場合についてのみ、理由の提示を行う必要
がない旨が明確に規定されており、設備保有者
の恣意的な運用につながるものではないが、総
務省としては、今後の公益事業者の取組状況を
継続的に注視し、問題の有無を確認していくこ
ととしているところ。
なお、本ガイドラインは、電気通信事業法第
73条等の協議認可・裁定の運用基準として機
能するものであるため、仮に、個別の事案につ
いて、貸与拒否の正当性について疑義がある場
合は、当該事案に係る同法第73条等の協議認
可・裁定に係る審査の過程において、当該貸与
拒否の正当性が検証されることとなる。
4 貸与期間(第4条)
設備保有者における公益事業遂行に支障を生
○(KVH テレコム※1) 鉄道会社等は、IRU(破棄し得ない使用権)につきまして、最近総務省殿の制度の改正があり、
使用契約期間が10年間から短期使用契約の導入がなされたのにもかかわらず、この新しいガイドラインに対する準 じない範囲において、契約期間終了後の更新の
備が必要ということでそのスムーズな移行に対して反対いたしております。KVH は支配的事業者や鉄道会社等がファ 円滑化を図るため、所要の改正を行うこととし
イバー等の賃貸につきまして、賃貸料金や賃貸期間についてより適正化が図られますようご指導されることを要望い たい。
たします。
○(ニューセンチュリーグローバルネット) 貸与期間の原則5年間を過ぎた以降の貸与期間は、当事者間の協議により、最低1年間以
上の貸与期間とする。また、設備保有者は、設備計画により貸与が不可能となる場合においては、原則5年前に事業
者に通告すること。また、その場合には、代替設備を優先的に貸与できるようにする、とすべきである。(ガイドライン
第 4 条関連) (理由) 原則5年間の貸与期間以降の貸与期間の定義がないため、追加する。追加の貸与期間は、
「IRU
の運用の柔軟化について」をふまえて、定義する。また、利用開始後の貸与不可時の定義を追加する。
5 工事・保守ルール(第5条)
総務省の考え方
(1)工事・保守ルールの更なる明確化
○(KDDI) 保守費、工事費等についてのルールを規定していただきたいと考えます。 (理由) 貸与の対価と
御指摘を踏まえ、改修工事の費用負担に関す
同様に、明確に算定に関する規定をしていただくことを要望いたします。
るルールを整備することとしたい。
○(パワーバンド) 設備保有者が事業者に対し設備の使用を承諾する上で、設備保有者が必要とする電柱改修費の請
求について、その工事の必要性を明記した書類等の提出、およびその工事費用についての算出根拠を明記した見積書
8
等の提出について規定してほしい。 (理由) 電柱改修費については、依然一方的な改修指示および詳細について
不明な点の多い費用の請求がなされており、事業者にとって過大な負担となっている。特に改修の必要性ならびに改
修理由の正当性は、設備保有者内部においても考え方に相違があり、我々事業者も困惑している。
○(ユーズコミュニケーションズ) 設備保有者は設備を借り受ける事業者に対し、電柱・管路等の移設・改修が伴う
場合は費用の詳細を明確にするべきである。 (理由) 現行のガイドラインでは、〝移転費用〟に関する項目はあ
るが、〝改修費用〟についての具体的なルールや改修費用の算出方法等が記載されていない。〝移転費用〟同様、取
り決めをして欲しい。 (備考) 改修工事の完了予定時期の回答が「概ね 3 ヶ月」や「3 ヶ月から半年」など不明
瞭な上、改修工事完了の通知も頂けない。その間申請者側のネットワークの構築ができないばかりか、お客様への取
り付け予定時期も提示できず、クレームとなる。
(2)その他
○(京浜急行電鉄) 設置工事及び保守ルールについては、所有者が指定できるようにすべきである。
6 貸与の対価(第6条)
(1)算定方法の明確化
○(KDDI) 貸与の対価について見直すべきと考えます。(ガイドライン第6条関連) (理由) ① 貸与の対
価については、適正なコストに基づき算出されるべきと考えます。 ② 機会の利益の観点からみると、以下の通り
と考えます。 ・ 空いていない場合でも、新たに管路等を構築し、相手方に貸す。 → 再調達価格
・空いてい
る(自己利用の予定がない)場合は、その空いている管路等を相手方に貸す。 → (正味)帳簿価格
以上を
踏まえ、少なくとも、空いている場合しか利用を認めず、かつ、料金を再調達価格とすることは、適切ではないと考
えます。
○(KVH テレコム※1) 支配的事業者や鉄道会社の電柱・管路等につきましての不公正な慣習を取り除くよう指導さ
れますよう要望いたします。支配的事業者は古い設備でありながら新規構築価格を前提とした高額のリース料を請求
します。
○(ユーズコミュニケーションズ) 設備の使用料(共架料)の算定基準を明確に規定すべきである。 (理由) ①
電柱所有者側の算定基準は一般に「電柱の再建設費×年経費率×占有率」とされています。うち〝年経費率〟は「減
価償却費、税金、電柱保守費用等」とされていますが、各項目の単価・根拠等が開示されていない。ために”再建設
費〟と〝減価償却〟を二重取りしていると解釈せざるを得ない。また〝電柱保守費用〟については電力設備(ケーブ
ル等)の保守費用はかかると思われるが、電柱自体の保守費用はほとんど考えられないと思われるなど、算定基準自
体合理的算定に欠けていると思われる部分もある。 ② 通常電柱1基当りの新設コストは30万円∼50万円程度
であり、耐用年数は21年∼25年程度となっています。前記の基準で本柱 14m柱を例に試算すると、電柱の地上部
分(5/6、11.6m)のうち最低地上高 4.5mを除いた部分 7.1mに対し共架者へ開放している部分(長さ)は 60cmで
占有率は 8.45%に当たります。そこに共架ポイントを2ポイント開放すると、1ポイント当り年額で 604 円プラスα
9
現行のガイドラインにおいても、敷設工事及
び保守は、セキュリティーの確保及び事故防止
のため、原則として設備保有者又は設備保有者
が指定する者が行うことと明確に規定されてい
るところ。
総務省の考え方
本ガイドラインが、電気通信事業法第73条
等の協議認可・裁定の運用基準として機能する
ものであることを踏まえ、第6条について、
「維
持費率」の内容の明確化等、所要の改正を行う
こととしたい。
程度が妥当と推測されます。年額 1700 円程となる算定根拠を明らかにすべきである。
○(東北電力に寄せられた苦情・要望) 第一種電気通信事業者は国家戦略であるIT革命遂行の一翼を担うものの,
脆弱な財務体質であり共架料金の負担が収支を圧迫しているため,共架料金を低減してほしい。
○(関西電力・中国電力に寄せられた苦情・要望)
共架料金(電柱の利用料金)を値下げしてほしい。
○(京浜急行電鉄) 貸与の対価については、一定の価格範囲にあてはめることは不適切である。
(2)共架保証金
○(ユーズコミュニケーションズ) 九州電力との共架契約時に発生する「共架保証金」は撤廃すべきである。 (理
本ガイドラインは、電気通信事業法第73条
由) 〝共架保証金〟を必要とする理由や目的について公表されておらず不明瞭。〝共架保証金〟を必要とする正当な 等の協議認可・裁定の運用基準として機能する
理由があるならばその理由を公表すべきである。ただし、九州電力以外で〝共架保証金〟を要求する電力事業者がな ものであるため、仮に、個別の事案において、
い中で、九州電力に限って〝共架保証金〟を必要とする理由はないと思われる。
本ガイドラインに定めのない負担を求められ、
当事者間の協議が不調となった場合は、当該事
案に係る同法第73条等の協議認可・裁定に係
る審査の過程において、ガイドラインに基づき、
当該負担の妥当性が検証されることとなる。
7 移転費用負担等(第7条)
総務省の考え方
(1)撤去する設備の取扱い
○(イッツ・コミュニケーションズ) 設備保有者が電柱を撤去、移設する際に、不要となった電柱を他事業者に売却
御指摘のようなケースについては、あらかじ
していただいた事例はなく、事業者は設備保有者の一方的な通達により、自社ネットワークを撤去せざるを得ないの め設備の提供に係る契約において、不要となっ
が実情である。
た電柱の取扱いに係る規定を明記しておくこと
により、対応することが可能であると考えられ
る。
ただし、今後、民間当事者間では不要電柱の
取扱いに係る円滑な調整が期待できず、これに
より電気通信役務の円滑な提供の観点から支障
が生じた場合は、所要の措置を講じることも考
えられる。
(2)移転の遅延の取扱い
○(中国電力) ご利用いただいている電柱が支障移転工事等で建替えとなる場合は,電力の安定供給のためにも,速
御指摘のようなケースについては、あらかじ
やかに共架設備の移設を行なってほしい。著しく支障移転工事を遅延させるなど,公益事業の遂行に支障を及ぼす場 め設備の提供に係る契約において、移転の遅延
合について契約解除できるよう,ガイドラインの契約解除事由に明記されたい。
に係る規定を明記しておくことにより、本ガイ
ドライン第11条第1項に掲げる契約解除事由
○(沖縄電力) 電柱移設工事が発生した場合に共架設備の移設を早めに行なってほしい。
(「設備の提供に係る契約に違反した場合」)に
該当することとなる。
8 事故、災害時の取扱い(第8条)
総務省の考え方
10
○(ニューセンチュリーグローバルネット) 設備の提供に係る契約において明示されていない場合は、当事者間の協
議により、決定する。協議によるも決定できない場合は、
「電気通信事業紛争処理委員会」による裁定によるものとす
る、とすべきである。(ガイドライン第 8 条関連) (理由) 「契約に明示されていない」場合について明記されていな
いため、当事者間の協議によるべきものなのか、別に規定されるのか、不明確であるから。
9 更新ルール(第9条)
○(ニューセンチュリーグローバルネット(再掲)) 貸与期間の原則5年間を過ぎた以降の貸与期間は、当事者間の協議により、最低
1年間以上の貸与期間とする。また、設備保有者は、設備計画により貸与が不可能となる場合においては、原則5年
前に事業者に通告すること。また、その場合には、代替設備を優先的に貸与できるようにする、とすべきである。(ガ
イドライン第 4 条関連) (理由) 原則5年間の貸与期間以降の貸与期間の定義がないため、追加する。追加の貸与期間
は、「IRU の運用の柔軟化について」をふまえて、定義する。また、利用開始後の貸与不可時の定義を追加する。
10 設備の使用に当たっての遵守事項(第10条)
○(中国電力) 共架承諾条件である「ケーブル標示札」の取付けが履行されず,再三の要請により取り付けていただい
た事例がある。
「ケーブル標示札」は共架物件を識別するために必要なものであり,ガイドライン第10条2項にある「設
備保有者が定める技術基準」において取り付けを求めているものである。これらの共架承諾条件を遵守いただきたい。
○(沖縄電力
第一種電気通信事業者は社名識別用の表示を電柱毎に付けてほしい。)
○(九州電力)
共架工事後の竣工後,竣工届けを速やかに提出すべきである。
契約において明示されていない事項について
は、当然に、当事者間の協議により決定するこ
ととなると考えられる。
総務省の考え方
設備保有者における公益事業遂行に支障を生
じない範囲において、契約期間終了後の更新の
円滑化を図るため、所要の改正を行うこととし
たい。
総務省の考え方
ガイドライン第11条において、
「設備保有者
は、事業者が自己の責に帰すべき事由により、
このガイドライン又は設備の提供に係る契約に
違反した場合は、当該契約を解除することがで
きる」こととされており、事業者においては、
本ガイドライン及び設備の提供に係る契約を遵
守することを期待。
○(沖縄電力) 共架設備の弛度を適切にとってほしい。
11 契約解除事由(第11条)
総務省の考え方
(1)設備保有者の責に帰すべき事由による解除の制限(第11条第2項)
○(Jフォン) 契約解除事由について、契約締結時に予期できなかった事情等という表記は、災害に内容を限定すべ
設備保有者が根拠なく自己の使用を理由に契
きである。(ガイドライン第 11 条 2 関連) (理由) 設備保有者の都合(合併や事業譲渡など)で、一方的に契約を 約を解除することは認められないが、災害以外
解除できるのは問題であるから。
の場合であっても、自己の公益事業を遂行する
上で現に事業者に提供している設備を使用する
ことが必要であって、他の設備をもって代える
ことができない場合は、当該設備保有者の公益
事業の遂行を確保するため、解除することを認
めることが適当と考えられる。
(2)催告から解除までの期間(第11条第2項)
○(Jフォン) 設備の提供に係る契約においては、期間を明示すべきである。
(ガイドライン第 11 条 2 関連) (理
事前予告の時期について、原則として6箇月
由) 設備保有者側の理由で契約を解除された場合、事業者としても設備の移転に最低限の期間は必要であるから。 とする等の改正を行うこととしたい。
(3)設備保有者の責に帰すべき事由による解除の際の費用負担(第11条第3項)
○(Jフォン) 設備保有者の予期できなかった事情等による場合は、設備保有者にも費用負担を求められるようにす
設備保有者側の事情により契約を解除する場
べきである。
(ガイドライン第 11 条 3 関連) (理由) 設備保有者の予期できなかった事情が、災害であれば事業 合の費用負担については、ケースバイケースで
者負担もやむをえないと判断するが、それ以外の場合には設備保有者も費用負担すべきであるから。
判断すべき面が強いため、契約上、その取扱い
を明示すれば足るものとする旨の所要の改正を
11
12 情報開示(第12条)
○(KDDI) 空き状況に関する情報提供についての規定を見直すべきと考えます。(ガイドライン第12条関連)
(理由) ① 「情報開示により当該設備におけるセキュリティーの確保が困難となる場合、経営上の秘密又は顧客
情報に抵触する場合はこの限りではない。」との記述については、実態として開放されない事態を防止する必要から、
拡大解釈されないような担保措置が必要と考えます。 ② 空き状況に関する情報開示がよりオープンとなれば、借
りる側の事業者が事業計画を立てることが容易となり、その結果、ユーザへの利便性の向上が促進されます。 ③ 事
業者間において、事務手続きの簡素化が必要と考えます。事前に空き状況を開示していただくことにより、事務手続
きの期間が短縮されると考えます。
○(Jフォン(再掲)) 情報開示について、
“経営上の秘密”に抵触しない範囲で応じるという表記は削除すべきであ
る(ガイドライン第 3 条 3、第 12 条) (理由) 全てが秘密要件になってしまうおそれがあるから。
13 標準実施要領の作成(第13条)
(1)営業所ごとの運用の統一
○(ユーズコミュニケーションズ) 電柱所有者は定期的に営業所ごとの設備貸与申請数や無条件・一束化・地支線・
電力関係改修等の条件とその提供数を公表するべきである。 (理由) ① 同一の電力事業者の営業所ごとで共架
基準が異なっているから。 ② 電柱の利用を希望する事業者が公表された内容により、効率的な線路設計や事業計
画をたてることができるから。
(2)運用の徹底
○(NTT東西) 当社は平成 13 年 4 月 2 日にガイドラインに準拠した標準実施要領を公表しましたが、他の設備保
有者においては、標準実施要領の公表内容がガイドライン規定の内容を網羅していない場合がある等、その対応に差
があるように見受けられることから、統一した基準による運用を希望いたします。
行うこととしたい。
総務省の考え方
本ガイドライン第12条においては、経営上
の秘密事項や顧客情報の漏洩につながるおそれ
がある等の場合についてのみ、開示を行う必要
がない旨が明確に規定されており、設備保有者
の恣意的な運用につながるものではないが、総
務省としては、今後の公益事業者の取組状況を
継続的に注視し、問題の有無を確認していくこ
ととしているところ。
なお、本ガイドラインは、電気通信事業法第
73条等の協議認可・裁定の運用基準として機
能するものであるため、仮に、個別の事案につ
いて、貸与拒否の正当性について疑義がある場
合は、当該事案に係る同法第73条等の協議認
可・裁定に係る審査の過程において、当該貸与
拒否の正当性が検証されることとなる。
総務省の考え方
御指摘の趣旨を踏まえ、設備保有者が2以上
の申込窓口を設ける場合の手続ルールを整備す
ることとしたい。
御指摘のとおり、一部の公益事業者において
は、標準実施要領の作成・公表に関する取組み
が不十分な面も見受けられるので、そのような
事業者に関しては、今後とも、関係省庁等と協
力しつつ、施策に対する理解を求めていくこと
としたい。
総務省の考え方
14 一束化ルール(新規)
(1)総論
○(KDDI) 架空電線の共架(一束化等)についてのルールを規定していただきたいと考えます。 (理由) 架
御指摘を踏まえ、一束化に関するルールを整
空電線の共架に係る情報開示、一束化の可否、料金、公道上の電柱設置等について、ルールを規定していただくこと 備するため、所要の改正を行うこととしたい。
を要望いたします。
○(IPレボルーション※2) 離隔距離を30cm以下であっても、架空電線を敷設することができる条件を、公正
12
競争条件の確保が図れるように改正することは、新規参入事業者にとって、有益なことだと評価します。しかしなが
ら、実行性を持たせるためには、既設事業者に「既得権」はない、ということを明記にする必要があります。具体的
に「既得権」について、以下のように禁止するよう、明記する必要があると考えます。 ・ 既設事業者が、一束化
をメンテナンスが困難等の理由で拒否することを禁止。 ・ 既設事業者が、共架ポイントの既得権を主張すること
を禁止。 ・ 腕金の工事を既設事業者が管理し、その費用を全額新規事業者に負担させること、及び腕金の所有権
を既設事業者が持つことを禁止(具体的な費用分担方法、所有権について、広く意見を聴取し、明記することが必要)
既設事業者に「既得権」という認識をなくさせ、電柱利用事業者は平等であるということを明確にすることによって、
新規事業参入者の円滑な設備設置が促進されると考えます。
○(スピードネット) 既存添架事業者に対し、追加的添架事業者が出現した場合は、一束化協議などに関して一定の
ルールに従って、迅速に作業を進める義務を負わせるべきである。 (理由) 都市部では、既に添架ポイントが飽
和状態である場合が多いことを充分認識し、設備保有者にインフラ開放義務を負わせるだけでなく、既存添架事業者
に対しても強制力のあるルールを確立する必要があるため。
○(東京電力) 有線電気通信設備令について、先行して通信線を敷設している通信事業者の承諾なしで一束化が可能
となるよう改正が検討されている。電柱所有者としては、トラブルや電柱の移設要請への対応、共有資産の扱いなど
について、当該の通信事業者間で協議・合意しておくことは不可欠と考える。従って、ガイドラインの改正にあたっ
ては、電柱所有者の保守ルールに従って一束化等(通信線離隔 30cm を下回る場合)の場合は、当該の通信事業者間で
必要な協議を行い、合意に達する必要がある旨を明記していただきたい。
○(東京電力※2) 「公益事業者の電柱・管路等使用に関するガイドライン」の保守ルール(第5条)を改定し、
「一
束化する際は、事業者間の保守責任を事前に明確化すること」を明記していただきたい。
○(中部電力) 当社は限られた電柱共架ポジションを公平に利用していただくため、一束化をお願いしているが、先
行事業者が一束化の協議に否定的なケースがあり、事業者間の調整が遅れることがある。ついては、円滑に協議を進
めるため、総務省と公正取引委員会が11月30日に公表した共同ガイドライン「電気通信事業分野における競争の
促進に関する指針」のⅡ−第2−3−(1)−エに規定されている「一束化に係る行為」に関して、本ガイドラインにも
記載していただきたい。
○(沖縄電力) 添架ケーブルの一束化を推進してほしい。
(2)一束化拒否事由
御指摘を踏まえ、一束化に関するルールを整
○(KDDI※2) 基本的には改正案に賛成致しますが、以下の点について危惧しております。 ・ 電柱に対する
共架位置は既得権益であるとの考えを持つ事業者が存在する場合は、今回の改正により既得権益化が増進される恐れ 備するため、所要の改正を行うこととしたい。
がある。 ・ 国や地方公共団体が所有する設備の場合、国有(公有)財産を民間に使用させることはなじまない等
として、一束化を拒否されることが想定される。
既存共架者は、基本的に一束化を拒否できないものとし、共架
申請者からの一束化依頼に対して、その可否と理由について、明確に期限を設けたうえで(例えば1ヶ月程度)、文書
により回答を行うことを義務化する等の措置を講じていただきたいと考えます。
13
○(東京電力※2 一束化にあたっての事業者間協議を円滑に進めるため、通知を受けた既設事業者が一束化を拒否す
る場合の条件等について明確にしていただきたい。なお、「電気通信事業分野における競争の促進に関する指針」(原
案)における「一束化に係る行為」の中では、
「合理的な理由なく、一束化を拒否する」ことを問題行為としている。
)
○(九州電力※2) 新規共架者の円滑な線路敷設を図るためには、一束化要望時、既共架者が合理的理由なく拒否し
ない旨を明記することが有効と考える。
○(NTT東西※2) 新たにケーブルを設置しようとするものが、当該ケーブルに中継器等を設置しないことを条件
として一束化を行う場合であっても、一束化される既設ケーブルに将来的に接続端子函、中継器その他の機器等(以
下「接続端子函等」という。)を設置する予定がある場合には、一束化によって、接続端子函等を後から設置すること
が極めて困難であることから、既設の架空電線に将来的に接続端子函等を設置する予定がある場合は、一束化の対象
から除外すべきと考えます。
○(中部電力に寄せられた苦情・要望) 一束化について、電波障害の可能性がある(不良設備がある場合)等の理由
から、単独施設を希望する。
(3)電柱保有者による調整
○(IPレボルーション※1) 貸与に関する最終判断は、電力搬送等本来目的との総合的な判断が必要となるため、電柱・
一束化について第三者的な立場である電柱保
管路等を保有する事業者(以下、保有事業者)にしていただくことが望ましいと考えます(事業者間での話し合いで 有者に対し、調整を行わせることとすることは、
決めることは、利害関係も有るためほぼ不可能)。その際に必要な事業者調整も、保有事業者が主体的に行うことを義 過度の負担となるおそれがあるため、適当でな
いと思われる。
務付けることが必要です。
○(ユーズコミュニケーションズ) 電柱所有者である電力事業者や NTT は一束化交渉などの際には電柱管理者として
事業者間に入って調整役をすべきである。 (理由) ① 一束化交渉は事業者間だけの協議では纏まらない場合が
多々ある。 ② 架線許可を出した後も電柱所有者、若しくは公共事業者として電柱の管理責任があるはずであるか
ら。
○(東京電力に寄せられた苦情・要望) 少ない共架ポイントを多くの方に活用いただく観点から一束化を促進してい
る立場といいながら,電力では通信事業者間で一束化の協議が整わない場合には仲裁をしていただけない。
(4)電柱保有者による情報開示
御指摘を踏まえ、電柱保有者による一束化設
○(KDDI※2) 既存共架者に関する情報について 隣接する架空電線との離隔距離が30cm以下であっても例
外的に架空電線を敷設することができる条件として、上記のこと(他人への通知)が挙げられていますが、現状にお 備保有者の名称の情報開示に関するルールを整
いては、電柱管理者が共架申請者に対して「他人」
(既存共架者)が誰であるかを開示するルールが規定されていない 備することとしたい。
ため、電柱管理者より当該情報を開示されないケースがあります。その際、既存共架者の特定に多大な時間と経費を
要する恐れがあるため、本改正の趣旨からも既存共架者の情報(共架申請者、住所、連絡先及び不法(放置)共架等)
について開示することを、電柱所有者の義務としていただきたいと考えます。
○(ユーズコミュニケーションズ) 電柱共架の際、先行して共架している事業者との一束化の条件がつく場合は、既
設事業社名と連絡先等の情報を開示するべきである。 (理由) 同一電柱を管理しているにも関わらず、既設事業社
14
名と連絡先等の情報を開示しない合理的理由が不明瞭であり、時間も無駄になること。
(5)一束化を行う場合の共架料
御指摘を踏まえ、一束化の場合における電柱
○(KDDI※2) 一本のケーブルを複数の事業者で共有する場合の料金について、事業者間で按分する等のルール
を規定していただきたいと考えます。電柱所有者によっては、上記の場合でも、電柱1本分の料金(つまり共有しな 共架料算定の基本的考え方を明確化することと
い場合と同様の料金)を各事業者毎に請求しております。その場合、事業者にとっては共有のメリットがなく、また、 したい。
“アクセス系ネットワークにおける競争促進の観点から、電力会社やNTT地域会社が保有する電柱に、新規参入事
業者がケーブルを添架しやすくするよう当該政令を見直す”とする本改正の趣旨と相反するものであると考えます。
○(ひまわりネットワーク) 電力会社で吊線を共有し、一束化を進め利用料金も2社で共有すれば少し安くなるが、
電力会社から見たら1つに吊線に2社共有する事により、実質の料金は1社で共有するのと比較し高く(儲かる)なり。
(理由) 一束化により数社が占用し、料金が安くなるのは良いが、その料金がどうして算出されたか不明確であるの
で、現在の料金でいくのなら、算出根拠を明確にしてほしい。
15 その他
(1)電柱の新規の建築
○(ユーズコミュニケーションズ) 電柱所有者は共架ポジション確保のために電柱上に設置する電力設備に対して、
最低地上高などの規定を自主的に設けるべきである。 (理由) 共架者用のポジションが無い場合、申請者負担によ
るトランス嵩上げ等の電柱改修を条件に架線の許可が出ているが、その改修費は申請した事業者にとって大きな負担
となっている。そもそも嵩上げするスペースがあるのならば、当初から高い位置に電力設備を設置すべきである。(備
考) 電力会社によると、そもそも電柱は共架者のためのスペースを空けて用意しているわけではないと説明される
が、元々のトランス(変圧器)等電力設備の設置している地上高が低いため改修を要するケースが多い(現実に繰り
上げ可能であるケースが多い)。特に保安通信線は架線位置がばらばらである。
総務省の考え方
公益事業者の保有する電柱については、一義
的には公益事業の遂行のために設置されるもの
であり、何ら事業者からの提供申込みがない段
階において、公益事業者に対し、将来の提供申
込みを見込んだ負担を求めることは適切でない
と考えられる。
○(中国電力に寄せられた苦情・要望) 電柱にあらかじめ共架スペースを確保すべきである。
(2)無断共架の取扱い
○(IPレボルーション※1) 保有事業者の施設管理上必要となる権限も明確に定義すべきです。不法に共架されたケーブ
無断共架の取扱いについては、電気通信事業
ルに対しては、撤去するなどの実行権限も同時に与えるべきと考えます。
法第73条等の協議認可・裁定の運用基準とし
て機能するものである本ガイドラインの対象に
○(スピードネット) 設備保有者は違法添架事業者に対し、添架料金を財源として、強力な支払い督促、差し押さえ なじまない。
訴訟などの法的手段をとることを義務づけるべきである。 (理由)添架料金を払わない違法添架物に関しては、添架料
金を払っている正規添架事業者との間に公正競争条件が成立しないため。
○(東京電力※1) 無断共架のケースや共架契約(技術基準等の指定ポイント以外への施設などの不適切設備)に定
める事項が履行されないケースにおいては、設備保有者は貸与を拒否できるが,民法上は自力救済が認められず違反
共架物件の撤去など強制力をもって対応する行為は認められていない。この結果、電柱保有者の多大な労力にもかか
わらずこれら違反共架物件を排除しきれない状況にあり電柱を利用する通信事業者等の間の公平性や公正性を確保で
きない。この点については、ガイドラインによる対応は不可能と思われるので、何らかの立法措置による対応を強く
希望する。
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○(関西電力※1) 無断共架や共架契約に定める事項が履行されない場合、設備保有者は貸与を拒否できるが、民法
上は自力救済が認められず違反物件の撤去など強制力をもって対応する行為は認められていないため、電柱を利用す
る通信事業者等の間の公平性や公正性を確保するため、違法共架物件に対する排除権について指針への追記を強く要
望する。具体的には「設備保有者が保有する設備に対して、第三者によって正当な理由なくケーブル等の設備が設置
され、設備保有者が、その保有する設備の公正または公平な使用に支障が生じると判断した場合には、設備保有者は
当該第三者に対してこれを撤去および処分する旨警告を行うか、当該第三者が特定できない場合には、インターネッ
トにおける自社ホームページなどに同様の警告を掲載するものとする。この警告後、1ヶ月を経ても事態が改善され
ない場合には、設備保有者は、当該第三者によって設置された設備を自ら撤去し、3か月間これを保管した上で、自
らの判断により、これを自由に処分することが出来る。」との追記を希望する。
凡
例
※1:平成13年9月14日に実施した「電気通信事業分野における競争の促進に関する指針」の策定に係るパブリックコメントに寄せられた意見であって、当該パブ
リックコメントとは直接関係ないと考えられたため、今後の参考とさせて頂いたもの。
※2:平成13年11月2日に実施した有線電気通信設備令等の一部改正に係るパブリックコメントに寄せられた意見であって、今後の「公益事業者の電柱・管路等使
用に関するガイドライン」の見直しにおいて検討を行うこととさせて頂いたもの。
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