...

(研究開発促進税制)《所得税・法人税》(PDF:373KB)

by user

on
Category: Documents
15

views

Report

Comments

Transcript

(研究開発促進税制)《所得税・法人税》(PDF:373KB)
研究開発を促進するための特別控除制度について
(平成27年度:研究開発税制)
(所得税・法人税)
Ⅰ 試験研究費の総額に係る税額控除制度
Ⅱ 特別試験研究に係る税額控除制度
Ⅲ 中小企業技術基盤強化税制
Ⅳ 試験研究費の増加額等に係る税額控除制度
<恒久措置>
<恒久措置>
<恒久措置>
<時限措置>
Ⅰ 試験研究費の総額に係る税額控除制度
青色申告書を提出する個人又は法人は、各事業年度において試験研究費を支出した場合、その
年度分の試験研究費総額に税額控除割合(8~10%)を乗じた金額を所得税額又は法人税額か
ら控除できます。この制度は、Ⅲとの重複適用は認められませんが、Ⅱ、Ⅳとの重複適用は可能
です。
試験研究費割合(注)
税額控除割合
試験研究費割合≧10%
10%
試験研究費割合<10%
試験研究費割合×0.2+8%
(注)試験研究費割合=当期の試験研究費の額÷当期を含む過去4年の平均売上金額
例えば、試験研究費割合が5%の企業の場合、税額控除割合は9% (=5%×0.2+8%)となります。
【対象となる経費】
製品の製造又は技術の改良、考案若しくは発明に係る試験研究のために要する費用で以下に示すも
のをいいます。ただし、試験研究に充てるために他の者から支払いを受ける金額がある場合には、その
金額を控除した金額が試験研究費の額となります。
(1) 試験研究を行うために要する原材料費、人件費(専門的知識をもって当該試験研究の業務に専ら
従事する者に限る。)及び経費
(2) 他の者に委託して試験研究を行う場合の当該試験研究のために受託者に対して支払う費用
(委託研究費)
(3) 技術研究組合法第9条第1項の規定により賦課される費用
【税額控除限度額】
控除税額の上限は、当期の法人税額又は当該年の所得税額の25%となります。
Ⅱ 特別試験研究に係る税額控除制度
青色申告書を提出する個人又は法人は、各事業年度において特別試験研究費を支出した場合、
その特別試験研究費に税額控除割合(20又は30%)を乗じた金額を所得税額又は法人税額か
ら控除できます。この制度は、Ⅰ又はⅢ、Ⅳとの重複適用は可能です。ただし、この制度を活用
するために計上した経費は、Ⅰ又はⅢの対象経費から除かれます。
【対象となる経費と税額控除割合】
試験研究費の額のうち、以下の試験研究(注)に充てられた試験研究費(特別試験研究費)の額
となります。
○国の研究機関又は大学等と共同して行う試験研究
税額控除割合30%
○国の研究機関又は大学等に委託して行う試験研究
○民間企業と一定の契約等に基づき共同して行う試験研究
○中小企業者等に一定の契約等に基づき委託して行う試験研究
税額控除割合20%
○技術研究組合の組合員が定款等に基づいて共同して行う試験研究
○中小事業者等から知的財産権の設定又は許諾を受けて行う試験研究
【税額控除限度額】
税額控除額の上限は、当期の法人税額及び当該年の所得税額の5%となります。
Ⅲ 中小企業技術基盤強化税制
青色申告書を提出する中小企業者又は農業協同組合等は、各事業年度において試験研究費を支
出した場合、その年度分の試験研究費総額に税額控除割合(12%)を乗じた金額を所得税額又
は法人税額から控除できます。この制度は、Ⅰとの重複適用は認められませんが、Ⅱ、Ⅳとの重
複適用は可能です。
【対象となる経費】
Ⅰと同じ。
【税額控除限度額】
当期の法人税額又は当該年の所得税額の25%が限度となります。
【適用対象】
(1)資本金の額又は出資金の額が1億円以下の法人。
ただし、同一の大規模法人に、その発行済株式又は出資の総数又は総額の1/2以上を所有されている法人、
及び2以上の大規模法人に、その発行済株式又は出資の総数又は総額の2/3以上を所有されている法人を除
きます。
(2)資本金又は出資を有しない法人のうち、常時使用する従業員の数が1,000人以下の法人。
(3)次に掲げる法人
①
②
③
④
農業協同組合及び農業協同組合連合会
中小企業等協同組合
出資組合である商工組合及び商工組合連合会
内航海運組合及び内航海運組合連合会
⑤
⑥
⑦
⑧
出資組合である生活衛生同業組合
漁業協同組合及び漁業協同組合連合会
水産加工業協同組合及び水産加工業協同組合連合会
森林組合及び森林組合連合会
Ⅳ
試験研究費の増加額等に係る税額控除制度
上記Ⅰ、Ⅱ又はⅢにおいて青色申告書を提出する個人又は法人は、次の(1)又は(2)の措
置を選択適用することができます。この制度は、Ⅰ、Ⅱ又はⅢとの重複適用が可能です。
(1)適用期限までに開始する各事業年度の増加試験研究費(注1)の額が比較試験研究費(注2)
の額の5%を超え、かつ、試験研究費の額が基準試験研究費(注3)の額を越える場合には、
増加試験研究費の額に30%(増加割合が30%未満の場合は、増加割合)を乗じて計算し
た金額を所得税額又は法人税額から控除。
(注1)増加試験研究費=当該事業年度の試験研究費の額-比較試験研究費
(注2)比較試験研究費=前3期の試験研究費の平均額
(注3)基準試験研究費=前2期の試験研究費の額のうち最も多い額
(2)適用期限までに開始する各事業年度の試験研究費の額が平均売上金額(当期を含む過去4
年)の10%を越える場合には、その越える部分の金額に超過税額控除割合(注4)を乗じた金
額を所得税額又は法人税額から控除。
(注4)超過税額控除割合=(試験研究費割合-10%)×0.2
試験研究費割合=当該事業年度の試験研究費の額÷当該を含む過去4年の平均売上金額
【税額控除限度額】
税額控除額の上限は、Ⅰ又はⅢの税額控除額の上限及びⅡの税額控除額の上限とは別に当期の
法人税額又は当該年の所得税額の10%となります。
【適用期限】
平成29年3月31日
【問い合わせ先】
林野庁 研究指導課 技術開発班
(代表)03-3502-8111 (内線)6215 (直通)03-3501-5025
参考
「投資総額の増加」型
「売上高試験研究費比率
の高水準」型
控除額=試験研究費の増加額×30%
増加割合が30%未満の
場合には、増加割合
○増加額=前3カ年度の平均試験研究費
(比較試験研究費)からの増加額
○当該年度の試験研究費については、以下が条件
・増加額が比較試験研究費の5%を超えていること
・前2ヶ年度より増えていること
選択
○控除率=(試験研究費/売上高-0.1)
×0.2
「オープンイノベーション型」
控除額=特別試験研究費×20%又は30%※
※大学・特別試験研究機関等との共同・委託研究は30%、企業間等は20%
「総額型」 控除額=試験研究費×8%~10%
(法税
控人額
除税控
限
度額除
額 額
) 25 は
%、
ま
で
×
(中小企業は、一律12%)
(法税
控人額
除税控
限
度額除
額 額
は
)5
%、
ま
で
×
本
体
(
恒
久
措
置
)
控除額=売上高の10%を超える試験
研究費の額×控除率
(法税
控人額
除税控
限
度額除
額 額
) 10 は
%、
ま
で
×
上
乗
せ
(
時
限
措
置
)
~税額控除額の計算例~
【①総額型と②増加型を併用した場合】
1億円
3,000万円
増加額
7,000万円
比較試験
研究費
○比較試験研究費(前3期平均)7,000万円、当期試験研究費1億円
当期の
試験研究費
×30%
②900万円
②上限:法人税額の10%
×8~10%
※中小企業は12%
前3期の平均
1億円
○平均売上金額(当該年を含む4年間の平均)5億円、当期試験研究費1億円
5,000万円
試験研究費
-平均売上金額
平均売上金額
×10%
①上限:法人税額の30%
税額控除額
【①総額型と③高水準型を併用した場合】
5,000万円
①900万円
(9%で計算)
当期の
試験研究費
×10%
※超過税額控除割合=(試験研究費割合-10%)×0.2
この場合、試験研究費割合20%のため、税額控除割合は2%
×超過税額控除割合
③100万円
③上限:法人税額の10%
①1,000万円
(10%で計算)
①上限:法人税額の30%
×8~10%
※中小企業は12%
税額控除額
Fly UP