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第1号 - 栃木県立高等学校
23 足南高の総合学科教育 1 №30 (2011/7/20 発行) 学校長 島田 豊 総合学科教育は、①「生徒が自分の将来の生き方を考え、進路への自覚を深めさせる学習を重視する」②「進 路目標の実現のために、多くの幅広い選択科目から生徒が自分で科目を選択する」③「自分だけの時間割で個 性を生かし主体的に学習する」ことが特徴です。本校には異文化コミュニケーション系列、生活デザイン系列、 情報メディア系列、自然科学系列、芸術・スポーツ系列という5つの系列があり、幅広い学習内容を学ぶことが できます。また社会人の方々と一緒に学ぶ授業もあります。3年間の学習を通して、進学や就職など多様な進 路希望を実現できるように、全職員でしっかり指導、サポートしています。 また、知識や技術に加え、円滑な社会生活を送るには礼儀、自主性、自律性、行動力、豊かな人間性が大切 です。基礎的な内容の学び直しを含めた丁寧な学習指導、また社会的常識や良識をきちんと身につけるための 生活指導、健全な心と健康な身体を育むための各種学校行事と部活動など、生徒の将来を見据え、日々、全人 教育に真剣に取り組んでいます。 本校は「入って良かった、入れて良かったと思ってもらえる学校づくり」を合い言葉に、魅力ある総合学科 高校を目指しています。生徒一人一人が自分の能力を高め、可能性を実現させようとするための「学びの場」 です。教員一丸となり、懸命に学ぼうとする生徒を応援します。 3年次 進路実現に向けて 3学年主任 埼越 安則 一学期が終わろうとしています。3年生にとっては、いよいよ今までの高校生活で培ってきたものを収穫する大事 な時期となります。具体的には自らの進路実現を果たすべき大切な時であり、総合学科で学んできたことを完成させ る時でもあります。 3年次では、毎週木曜日の5・6時間目に2時間連続で「総合学習Ⅱ」という授業があります。全生徒が1年間を かけて課題研究に取り組む時間です。課題研究とは、自らの興味・関心、そして将来の進路を踏まえて、異文化コミ ュニケーション系列、自然科学系列、芸術・スポーツ系列、情報メディア系列、生活デザイン系列の5つの系列の中 から一つを選び、選んだ系列に関連するテーマを設定して研究を行い、発表をしたり、作品を製作したり、文章にま とめたりする時間です。それは、1年次の「産業社会と人間」の授業や、2年次の「総合学習Ⅰ」における、「ライ フプラン」・「ミニ課題研究」の作成などを踏まえて、自分で考えて形となるものを生み出す、足利南高校の総合学 科で学ぶ高校生活の集大成・総決算と言えるものです。来年の1月28日の土曜日には総合学科発表会が第1体育館 を会場に開かれ、1年生の「ライフプラン」の発表とともに、3年生の課題研究の成果が発表・展示されます。公開 ですので、是非、数多くの中学生や保護者の方々に来場してご覧になって頂きたいものです。 夏休みが終わると残りの高校生活も半年を切ってしまいます。わずかな期間ですが、課題研究への取り組みを通し て、総合学科で学ぶ生徒たちが、更に成長してくれるものと期待しています。 2年次 総合学習と進路学習 「楽しい修学旅行」 2学年主任 松野 哲也 3年次で行われる総合学科の集大成である「総合学習(課題研究) 」への道標で ある「総合学習Ⅰ」がスタートしました。 まず、今年度は「ミニ課題研究」として、2 学期に行われる沖縄宮古島への修 学旅行に向けて「沖縄」をテーマに各クラスのグループごとに研究を行い、また、 東日本大震災という未曾有の事態に際し東北各県の被災状況の調べ学習も平行し て行いました。4 月から計 8 回の学習を経て、6 月 20 日と7月 4 日と発表を 行いました。 また、5 月 16 日には大学・短大・専門学校方々による職業理解ガイダンスが本 校で行われ、生徒の職業に対する考え方が深まったことを期待しいています。さら に、6 月 10 日にはスクールインターンシップⅡが実施され、栃木県はもとより東 京都まで学校見学に赴き、自分の進路と関係する学校の体験入学や説明会に参加し てきました。昨年の 1 年次の時と違い、より具体的に話を聞けたことと思います。 9 月末には 3 泊 4 日の日程で沖縄県宮古島への修学旅行が予定され、 「沖縄の伝 統、文化、歴史、自然等の様々な方面からの知識と理解を深め、さらには集団生活 を通して体験する規律や友と寝食を共にすることによって深い友情の絆を深める」 という目的で行われます。 沖縄の離島における自然体験や様々な文化の体験など様々な内容が予定されています。おそらく、高校生活でもっと も思い出に残る行事の一つとなることでしょう。 修学旅行が終わると 3 年次に向けた本格的な時間割の作成が始まります。また進路ガイダンスや 3 年次に向けて の課題研究テーマの設定、卒業生による進路講話など、いよいよ最終学年にむけての学校行事が待っております。 2年次は様々な意味で重要な学年になります。2 年生で頑張った生徒と手を抜いてしまった生徒の大きな差が出てき ます。自己の将来をしっかりと見据えて、進路実現に向けてよりいっそう学習に運動に励んでもらいたいと願ってい ます。 1年次 スクールインターンシップ 1学年主任 松嶋 典子 6 月 10 日(金)に、12 期生のスクールインターンシップが実施されまし た。総合学習1年次の原則科目である「産業社会と人間」の中で、生徒が進路 選択の際参考にできるよう、大学・短大・専門学校などの施設を見学したり、 授業体験をするというものです。どの生徒も高校とは異なった大学の雰囲気を 味わい、充実した1日となったようです。 見学した大学と、体験内容は次の通りです。 1 群馬大学 5 埻玉純真短期大学 理系 保育系 ・施設見学 ・施設見学 ・紙コップで光を覗いてみる回折格実験 ・手遊び・ハンドベル・トリック絵の製作 2 大東文化大学 6 群馬医療福祉大学 スポーツ系 福祉系 ・施設見学 ・施設見学 ・講義形式の模擬授業 ・介護についての模擬授業 3 宇都宮大学 ・ゲーム形式の体験授業 文系 7 桐生大学 ・施設見学 看護系 ・国際学の模擬 ・施設見学 4 宇都宮短期大学 ・手洗い・聴診器の使用体験 芸術系 デザイン系 ・施設見学 ・大学生をモデルにデッサン体験 ・楽器演奏などの体験授業 家政系 ・栄養学の模擬授業 スクールインターンシップに参加して 「宇都宮大学を見学して」 1年1組 新浜 朱音 私は、6月 10 日のスクールインターンシップで、宇都宮大学に行きました。 まず、案内役の先生から大学の説明を聞きました。各学部のことや入試方法などの説明もありました。その 後は、図書館の見学をしました。図書館には明治時代の新聞がありびっくりしました。 午後は施設見学と模擬授業がありました。模擬授業は、国際学部の高際澄雄教授の「世界を学ぶ、世界から 学ぶ-国際学への招待」と題した国際学の授業でした。この日は、紅茶の丌思議や中国茶とイギリス係、隠れ た紅茶の歴史などを学びました。今まで国際学と言う言葉を聞いたことはあっても、どういうものかは知りま せんでしたが、今回の体験で国際学について尐しわかったような気がします。 今まで大学は勉強ばかりしているところと思っていましたが、実際に見学をしてみて勉強ばかりではなく、 サークル活動・留学など様々な過ごし方があるのだとわかりました。スクールインターンシップでは、とても 貴重な体験ができました。この経験を今後の自分の進路選択に役立てたいと思います。 前期スポーツデイ 6月7日の火曜日天候にも恵まれ、前期スポーツデーが開催されました。こ れまでのスポーツデーは、男子はサッカー、女子はバレーボールを中心に実施 されてきました。しかし、今回は体育的な種目を入れてもらいたいという生徒 たちの要望を受け、午後新たに“クラス全員長縄跳び”そして“クラス対抗リ 前期スポーツデイ レー”を導入してみました。 最後の種目となった学年別クラス対抗リレーは大いに盛り上がり、生徒たち にとって 特に3年次生たちにとってよい思い出となったことと思います。 スポ ーツデーの準備や運営に当たってくれた体育委員会、サッカー部、バレー部、 そして生徒会本部役員の生徒たちの協力に感謝しています。 なお、当日の結果は以下の通りです。 ~総合優勝 ~ 3年4組 男子サッカー 優勝 職員チーム 女子バレー 優勝 2年4組 長縄跳び 優勝 1年5組 学年別クラス対抗リレー 優勝 1年4組 準優勝 3年4組 第3位 2年1組 2年4組 準優勝 3年4組 第3位 2年1組 3年2組 2年5組 3年3組 2年2組、 3年2組 進路実現 ~昨年度の進路状況~ 卒業生(9 期生)は総合学科での課程を無事修了し、それぞれの進路に向かって新たな一歩を踏み出しました。1年 次の「産業社会と人間」の時間には、将来の進路について学習し、進路実現のために必要な科目を選択してオリジナ ルな時間割を作り、2 年次にはそれを深め、3年次には入試対策と、充実した 3 年間を経ての進路実現だったと思い ます。 在校生も是非、どんな時代であっても希望を持って、自分の納得できる人生のために真剣に自分を見つめ、より良 い進路選択・進路実現のために頑張ってほしいと思います。 ~総合学科 9 期生(2011 年3月卒)進路状況~ 卒 業 生 数 国 公 立 大 ・ 文 私 立 大 ・ 文 国 公 立 大 ・ 理 推 薦 A O 私 立 大 ・ 理 一 般 推 薦 A O 短 期 大 学 一 般 推 薦 A O 専 門 学 校 等 就 職 そ の 他 一 般 40 0 0 3 3 2 5 1 1 1 0 0 8 10 6 女 103 0 0 9 0 1 1 1 0 14 8 0 35 19 15 計 143 18 27 9 23 43 29 活躍する足南生 平成 23年度県高校総体では、ウエイトリフティング部・水泳部が素晴らしい活躍をしました。 【祝 第 44回関東高等学校ウエイトリフティング競技大会 出場】 岩井 柾憲 105㎏超級 2位 ~インターハイ出場決定~ 【祝 第 62回関東高等学校選手権水泳競技大会 出場】 山崎 裕也 県予選 100m 背泳ぎ 3位 200m 背泳ぎ 3位 男 0 [大学] 日本大学(法学部)、杏林大学(外国語学部)、関東学園大学(経済学部)、群馬医療福祉大学(社会福祉学部)、埻玉工 業大学(工学部)、駿河台大学(法学部)、上武大学(看護学部)、大東文化大学(外国語学部)、帝京大学(法学部、理 工学部、健康メディカル学部)、帝京平成大学(現代ライフ学部)、東京福祉大学(社会福祉学部)、日本工業大学(工 学部)、文教大学(文学部)、北海道工業大学(医療工学部)、日本体育大学(体育学部)、東洋大学(生命科学部)、平 成国際大学(法学部) など。 [短大] 宇都宮文星短期大学(地域総合文化学科)、関東短期大学(こども学科)、桐生大学短期大学部(アート・デザイン学 科)、高崎商科大学 短期大学部(現代ビジネス学科)、佐野短期大学(総合キャリア教育学科)、埻玉純真短期大学(こ ども学科)、足利短期大学(看護学科、こども学科)、東京福祉大学短期大学部(こども学科) など。 [専門学校等] マロニエ医療福祉専門学校(看護学科)、宇都宮ビジネス電子専門学校(情報処理学科)、館林高等看護学院、国際 テクニカルデザイン・自動車専門学校(医療事務学科)、国際テクニカル調理師専門学校(調理経営学科)、国際テクニカル 美容専門学校(美容学科)、尚美ミュージックカレッジ専門学校(ピアノ学科、ミュージックビジネス学科、ポッ プスコンテンポラリー学科)、専門学校東萌ビューティーカレッジ(美容学科)、足利デザイン・ビューティ専門 学校(ファッションデザイン科、トータルビューティ科、美容総合科)、足利介護福祉専門学校(介護福祉学科)、 太田医療技術専門学校(歯科衛生学科)、太田医療技術専門学校(作業療法学科、救急救命学科、歯科衛生学科)、 太田高等看護学院看護、太田自動車大学校(自動車整備学科)、太田情報商科専門学校(デジタルデザイン学科、 情報システム学科)、太田動物専門学校(トリマー、ペットビジネス愛犬プロ美容)、大泉保育専門学校(保育科Ⅰ)、 辻調理師専門学校、東京アニメーションカレッジ専門学校(声優学科)、東京スクールオブミュージック専門学校 (ダンス&アクターズ科)、東京ビジュアルアーツ専門学校(特殊メイク)、東京医療秘書福祉専門学校(医療事務科)、 東京医療秘書福祉専門学校大宮校(医療秘書科)、東群馬看護専門学校、日本工学院専門学校(放送・映画科)、武 蔵野栄養専門学校(栄養科)、群馬県立太田産業技術専門校(溶接科、機械システム科) など。 [就職] 株式会社 谷田部(製造工)、共和工業株式会社佐野工場(製造・技術)、株式会社小林機械(サービスエンジニア)、 早津ソーイング(縫製工)、ファンテック株式会社(生産技術)、株式会社あらた北関東支店(一般職)、中田建築中 田タイル工業(事務)、赤石工業株式会社(現業職)、アキレス株式会社(技能職)、焼肉 炭火苑(調理補助)、株式会 社日本ベルト工業関東営業所(製造)、斉藤商店(事務)、前原刺繍(刺繍工)、有限会社フィールド(縫製工)、阪和工 材株式会社 足利工場(現業職)、マクドナルドフランチャイジ-株式会社アムズ(マネイジャー業務)、ニプロ医 工株式会社(マシーンオペレーター)、(有)喜楽縁(調理補助)、株式会社ミツバロジステイツクス(作業職)、吉田 テクノワークス株式会社 足利生産センター(プラスチック成型加工)、信和株式会社 足利工場(縫製工)、ウェ ーバー・ヘアーサービス(美容師助手)、特別養護老人ホーム清明苑(介護職員)、株式会社 TALAT(アパレル店員)、 西場工業株式会社(生産スタッフ)、株式会社東新産業(製造)、本庄記念病院(看護学生)、かしま産婦人科(看護助 手)、わたなべ整形外科(看護学生) など。 21 発行:栃木県立足利南高等学校 TEL:0284-72-3118 教務部広報係 FAX:0284-73-2772