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Excel VBA
動けば楽しい、分かると役立つ ※ 本 連載は Excel 2007/2010/2013 の操作を解説 します(画面は Excel 2013 です) 基本から学ぶ Excel VBA Excel で最も頻繁に行う操作の一つが、セルの「コ ピー」である。 そこで今回は、 マクロでセルをコ ピーする方法を解説しよう。これまでに学んだ構 文と組み合わせれば、 より実務的なマクロが作れ るようになる。その際、「マクロの記録」や「ヘル プ」を上手に活用するのがポイントだ。 最終回 セルの「コピー」をマスターする 田中 亨=テクニカルライター ●セルをコピーする操作をマクロに記録 マクロでセルを「コピー」するに はどうしたらよいだろう。どんな命 令(コード)を書けばよいのか分から 1 ないときには、実際の操作をマクロ クリック に「記録」してみればよい。前回に 紹介した通り、 「マクロの記録」機能 は、コードを調べる「ヘルプ」代わ りに使える。 手順は簡単だ。 「開発」タブにあ る「 マクロの記録 」ボタンを押し、 図 1 まずは「マクロの記録」機能を使って、セル をコピーする操作を記録してみよう。操作そのもの を記録するだけなので、セルは空欄のままで構わな い。 「開発」タブの「マクロの記録」をクリックし、 開いた画面で「OK」を押す 2 クリック 「コピー」の操作を実行すればよい (図 1) 。ここでは A1 〜 A3 セルを C1 セルにコピーする操作を記録してみ た( 図 2 )。 「 Visual Basic Editor (VBE) 」を起動すると、図 3 のよう 2 クリック 4 なコードが記録されているはずだ。 クリック ここで重要なのは、記録されたコ ードをそのまま使ってはいけないこ と。マクロの記録は、必要なコード 1 ドラッグ を作ってくれる機能ではなく、行っ 3 クリック 図 2 ここでは A1 〜 A3 セルをドラッグして、 「ホーム」タブの「コピー」ボタンをクリック。続けて C1 セルをクリックして選択し、 「貼り付け」ボタンをクリックする。操作が終わったら、 「開発」タブに ある「記録終了」ボタンを押す た操作を VBA のコードとして記述 するだけの機能だからだ。記録され たコードを読み解き、適切に修正・ 加筆して初めて、自分のマクロに流 用できるようになる。 図 3 「 開発 」タブにある 記録された 「Visual Basic」ボタンを マクロ 押 し て、 「 Visual Basic Editor(VBE)」を起動す る。「Module1」などと名 付けられたモジュールをダ ブルクリックすると、右側 に記録されたマクロが表示 される 記録されたコードを改めて見てみ よう(図 4) 。マクロの記録では、 「○ ○.Select」 「Selection.△△」という コードがたびたび記録される。この 「Select」は「選択する」という命令、 「Selection」は「選択したもの」を表 日経パソコン 2013.9.23 99