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茨城大学学生の国際交流に伴う 危機管理個別マニュアル
学生の国際交流に伴う危機管理個別マニュアル 茨 城 大 学 平成26年4月 目 次 1. 安全・危機管理に関する基本方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.1 2. 学生の「派遣前」における危機管理対応・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.2 3. 学生の「派遣後」及び危機発生時における危機管理対応・・・・・・・・・・・・・・・・ P.4 4. 海外派遣の実施、中止、延期、途中帰国の判断基準(ガイドライン) ・・・・・・ P.8 5. 受入れ外国人留学生に関する危機管理対応・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.10 6. 学生が行うべき危機管理対応・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.19 7. 茨城大学の危機管理体制に関する要項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.21 1. 安全・危機管理に関する基本方針 1.1. 基本方針 茨城大学学生の国際交流は、海外派遣(注)及び海外からの外国人留学生等の受け入れを積極的に進め ている。ところが海外での様々な危機的状況は増加傾向にあると言えよう。よって、本学では、あらゆ る不測の事態に備えるリスク管理体制を整備し、危機発生時での大学としての対応をあらかじめ策定し、 学生の安全確保に努めることを基本方針とする。 1.2. 個別の危機管理対応 1. 大学は、学生を海外へ派遣する前に、安全対策・危機防止の観点から準備、措置すべき事項を明 確にしてマニュアル化する。 2. 大学は、学生を海外へ派遣した後及び危機発生時に必要な対応内容をマニュアル化する。 3. 大学は、学生が海外へ留学する際、当該学生に対して、留学の実施、中止、延期、継続、帰国等 の判断をするためのガイドラインを作成する。 4. 大学は、本学へ受入れた外国人留学生のための危機防止策と危機発生時での対応をマニュアル化 する。 5. 大学は、危機発生の防止及び安全確保、危機発生時の学生が行うべき危機管理対応を明確にして おく。 (注)海外派遣とは、本学学生の留学、長期研修、短期語学研修等をすべて含む。 1 2. 学生の「派遣前」における危機管理対応 協定締結 協定先と危機管理に 健康状態のチェック(1 か月以上の研修・留学者) 関する継続的協議 学生の派遣決定 専門家による危機管理セミナー等 学生の事前学習の促進 派遣前オリエンテーション等の実施 渡航先国の風俗風習、慣習等 共通(及び個別)マニュアルの配付 海外旅行保険の加入 渡航情報(e.g.テロ、天変地異、渡航先地域の感 染症)の収集と周知・助言 継続的指導・助言 海外渡航届の提出 派 遣 2 2.1. 派遣前オリエンテーション等の実施 各学部・研究科は、派遣先の情報を把握し以下の事項を説明し周知徹底を行う。 1. 学生に派遣先の国際情勢の動向(テロ、天変地異、流行病等)について、外務省のホームペー ジにある各国・地域情勢や在外公館のホームページ等を利用して情報収集を行うよう助言する。 2. 派遣先の風俗風習、慣習等の特徴や倫理などの文化的差異、派遣先の対日感情や日本人に対す るイメージ及び傾向などを出来るだけ把握し、学生に指導助言を行う。 3. 必要に応じ危機管理の専門家を招き、渡航前の危機管理意識の高揚を図るため危機管理セミナ ーや説明会を開催する。 4. 派遣する学生に留学などの日程、期間、住所、連絡先、留学派遣先大学の指導教員等について 記載された海外渡航届(様式1;本マニュアルの最後部に添付)を提出させる。また、渡航後それら が変更になった場合は、速やかに大学(学部・研究科)へ連絡するよう周知しておく。 5. 派遣前に渡航時の危機管理についてオリエンテーションや説明会などで、茨城大学危機管理共 通マニュアルを配付し、必要に応じて海外留学・研修先個別冊子を作成・配付する。 6. 「海外旅行傷害保険」 「留学保険」等の資料配付と加入案内を行う。なお、クレジットカード 等に付帯している保険では、実際に事故に遭遇した場合、補填されないケースがあることにつ いて注意喚起を行う。 7. 危機に遭遇した際の大学への連絡体制についてあらかじめ説明し、派遣前に確認をさせる。 8. 留学派遣期間が一か月を超える学生には、派遣前に本人の健康チェックを行うよう指導し、既 往症等のある学生は必ず、診察を受け、留学に耐えうる健康状態であるか診断してもらう。 9. 派遣先で流行している感染症について把握し、厚生労働省検疫所のホームページ (http://www.forth.go.jp/)等を利用して情報を収集する。また、必要に応じて事前に予防接種を 受けること等の指導助言を行う。 10. 留学に伴う心理的ストレスが生じた場合は、遠慮せず留学先の指導教員又は茨城大学所属学部 等の担当窓口に相談するよう助言を行う。 2.2. 派遣前に大学が想定すべき危機管理対応の費用 海外留学研修する学生が留学派遣中に死亡、入院、行方不明等になった場合、その対応費用、救援者 現地派遣費用、遺体移送費用などが補償される「海外旅行保険」に個別に加入することを学生に条件付 ける。 2.3. その他 1. 協定校以外に、茨城大学を休学して留学する場合の留意点。 各学部・研究科で休学届を提出させ、その理由が「留学」の場合、必ず留学先、連絡方法、留 学期間などを「海外渡航届(様式 1)」に準じたもので作成し、提出させる。 2. 協定締結の際の留意点。 外国の大学等と学術交流・学生交流協定などを締結する際は、交流に伴う危機発生時の対応に ついても協力を得る方策を講じる。 3. 危機発生時における派遣先機関の連絡・対応などについて協力を得るための事前の確認と要請 を行っておく。 3 3. 学生の「派遣後」及び危機発生時における危機管理対応 4 5 3.1. 危機のケースと基本的な対応方針 (1)危機管理の対象となるケース 本学の学生が海外留学・出張などの際に、危機発生のケースとして以下の事項が想定される。 ① 災害、テロ、暴動、飛行機事故、SARS や鳥インフルエンザのような危険度の高い感染症への感染 等、事件・事故・感染症の被害者(被災者・罹患者)となった場合、又は被害者となったと見込 まれる場合(生死が不明な場合を含む) ② 事件・事故の加害者となった場合 ③ 病気、けが等により重篤な状態又は急逝した場合 ④ 行方不明、長期間本人と連絡がとれなくなった場合 ⑤ 自殺(未遂含む) (2)危機発生時の基本的対応方針 危機発生のケース毎に危機管理対応はそれぞれ異なるが、学生が所属する部局の職員は、危機が発 生した場合、速やかに本人の安否確認に努め、安否の状況により、以下の対応を行うものとする。な お、具体的なケース毎の危機管理対応については、「緊急重大事故対応マニュアル(部内用)」を参照 し、それに基づき対応する ものとする。また、本学の学生が事件や事故等の加害者となった場合は、 関係機関等の協力を得ながら、大学として被害者に対して誠意ある対応を心がける。 ① 災害、事件、事故の発生により、本学の学生が生死不明など重大な危機が発生した場合は、原則 として「国立大学法人茨城大学危機管理規則」の規定に基づき危機対策本部を設けて対応に当たる。 ② 以下の場合は、原則として危機対策本部を設置しないが、現地対応のために本学の教職員を派遣 するなどして適宜対応に当たることとする。 イ) 被災した学生が死亡した場合 ロ) 本学の学生が事件や事故の被害者又は加害者になった場合 ハ) 災害に遭ったが、生存が確認されている場合 3.2. 危機のケース別対応方法 3.2.1. 災害、事件・事故に遭い、生死不明の場合(生死は明らかになったが、事件・事故等の解決がつい ていない場合:例えばハイジャック事件が発生し膠着状態が続いている場合等を含む) 全学の危機対策本部の設置、情報の収集・連絡等は、原則として以下の方法により行う。 イ) 危機が発生した場合、危機対策本部を設置することについて学長が必要に応じ速やかに決定 する。 ロ) 危機対策本部のメンバーは直ちに危機対策本部へ集合し、当面必要な対応(国際電話対応の ための専用電話・FAX回線の設置、現地の連絡先と担当者などの確認と正確な情報の収集 など)を行う。 ハ) 危機発生時の情報収集・連絡などは、派遣先機関等の協力を得て行う。 ニ) 現地対応のための教職員の派遣を検討する。 6 3.2.2. 病気、災害、事件・事故に遭ったが、事件・事故等が解決し、本人が生存している場合 原則として全学の危機対策本部は設置しないが、危機発生の連絡を受けた当該学部・研究科の長は、 速やかに情報の収集、学内連絡網を用いて連絡するとともに危機発生後の対応方法は以下の事項を参 考にするなどし、決定する。 イ) 当該学部・研究科は、関係部局の協力を得て危機の発生状況、当該学生の正確な被害状況など の情報収集に引き続き努める。 ロ) 危機に遭った当該学生の所属学部・研究科の長は、現地での対応のために本学教職員の派遣・ 対応等の必要性を検討する。 ハ) 現地対応のための教職員派遣が必要な場合は、当該学部・研究科において、JCSOS の協力を得 て直ちに派遣者を決め、出張命令、パスポート及び航空券・ホテルの手配などの手続きを行 う。 ニ) 当該学生の家族が現地へ同行することになった場合は、航空券やホテルの手配、現地での対 応などについて当該学部・研究科は JCSOS の協力を得てサポートする。 ホ) 現地対応のために派遣された教職員は、派遣先機関の担当者、病院、在外公館などと連絡・ 相談の上、その後の対応方法を検討し、(帰国の必要性、入院継続、留学継続の判断など)適 宜、本学(当該学部・研究科の長など)へ連絡・相談を行い対応する。 ヘ) 当該学部・研究科は、危機発生について速やかに関係する保険会社に連絡する。 3.2.3. 病気、災害、事件・事故に遭い本人が死亡した場合 原則として全学の危機対策本部は設置しないが、危機発生により死亡の連絡を受けた当該学部・研究 科の長は、速やかに情報を収集し、学内連絡網を用いて連絡するとともに危機発生後の対応方法につ いて以下の事項を参考にするなどし、決定する。 イ) 当該学部・研究科は、関係部局の協力を得て、危機の発生状況など当該学生に関する情報収集 に引き続き努め、学部・研究科の危機対策本部を設置するかどうかを決定する。 ロ) 危機に遭い死亡した当該学生の所属学部・研究科の長は、現地での事後処理等の対応のために 本学教職員の派遣者を決定する。 ハ) 当該学部・研究科において、派遣者が確定したら JCSOS の協力を得て、出張命令、パスポート 及び航空券・ホテルの手配などの手続きを行う。 ニ) 当該学生の家族が現地へ同行する際は JCSOS の協力を得て、航空券やホテルの手配、現地で の対応などについてサポートする。 ホ) 現地対応に当たっては、在外公館へ事前の協力依頼等を行っておくことが望ましい。 ヘ) 現地対応のために派遣された教職員は JCSOS の協力を得て、現地大学の担当者、病院、在外 公館、同行した当該学生の家族などと連絡・相談の上、その後の対応方法を検討し、(火葬の 有無、遺体搬送手続きなど)適宜、本学(当該学部・研究科の長など)へ連絡・相談を行い対 応する。 ト) 当該学部・研究科は、危機による死亡者発生について関係の保険会社に連絡する。 7 4. 海外派遣の実施、中止、延期、途中帰国の判断基準(ガイドライン) 4.1. 海外への派遣(留学)の実施、中止、延期、継続、途中帰国の判断基準 海外への派遣留学等の実施、中止、延期、継続、途中帰国の判断に当たっては、学生の派遣学部・研 究科、危機対策本部等は、(1)派遣先国(地域)の社会情勢、(2)派遣先機関の諸事情、(3)個人的事情に 分けて判断する。 4.1.1. 派遣先国(地域)の社会情勢による場合 派遣先国の社会情勢については、外務省の海外安全ホームページ(http://www.anzen.mofa.go.jp/) の「危険情報」に基づき判断する。この「危険情報」は、法令上の強制力をもって渡航を禁止したり、 退避を命令したりするものではないが、海外への派遣留学の実施、中止、延期、継続、途中帰国の判 断をする場合、これらを参考にしながら判断することとする。また、「感染症危険情報」も参考にし、 判断する必要がある。 ① 「危険情報」の種類と危険度のランクは次の通りである。 危険度のランク 内容 対応 危険度1 当該国(地域)への渡航、滞在に当たって特別 実施、継続するが注意 「十分注意してください」 な注意が必要であることを示し、 「注意喚起」の を払う 具体的内容に従って行動し、危険を避けるよう に勧めるもの 危険度2 当該国(地域)への渡航に関し、渡航の是非を 延期若しくは中止を基 「渡航の 是非 を検討 して く 含めた検討を真剣に行い、渡航する場合には、 本方針とする ださい」 十分な安全対策を講じるよう勧めるもの 危険度3 当該国(地域)への渡航は、どのような目的で 延期、若しくは中止(途 「渡航の 延期 をおす すめ し あれ延期するよう勧めるもの。また、場合によ 中帰国)とする ます」 っては、現地に滞在している邦人に対し、現地 に滞在している日本人の方々に対して退避の可 能性の検討や準備を促すメッセージを含むこと がある 危険度4 その国・地域に滞在している全ての日本人の 「退避を勧告します。渡航は 方々に対して、滞在地から、安全な国・地域へ 延期してください」 の退避(日本への帰国も含む)を勧告するもの ② 中止、即刻帰国させる 感染症危険情報 「感染症危険情報」は、感染症の流行状況に基づいて,対象地域ごとに安全対策の目安を冒頭に示し、 本文中には感染症危険情報を出している地域ごとの詳細(感染者数や死亡者数など)や予防対策などの 情報を掲載している。 「感染症危険情報」は、感染症の流行により、日本人の安全にとり悪影響が及ぶ可能性がある場合に、 8 その国・地域に対し発出し、渡航・滞在者に注意を呼びかけるものである。また、事態の重大性如何に よっては、 「感染症危険情報」の中で「渡航の延期」や「退避」を呼びかけることもありうる。 なお、外務省の「感染症危険情報」の中で「渡航の延期」や「退避」の呼びかけに強制力は無いもの の、本学の対応としては、原則として、外務省の呼びかけに対応した行動を選択することとする。 4.1.2. 派遣先大学の諸事情等による判断 以下の場合は、原則として留学・研修等の中止、延期又は途中帰国させる。 派遣先大学の諸事情 対応 ①派遣先大学における学業継続不可(学力不 原則として留学・研修等の中止、延期又は途中帰国させる 足、自然災害、大学の倒産など) ②派遣先大学を退学処分等となった場合 4.1.3. 個人的事情による判断 ⅰ病気・怪我対策 留学や長期の研修(1ヶ月以上)による渡航予定の学生は、健康診断を受けて、有病疾患の管理を行 える準備をさせる。 現在、通院して治療中の者については、医師と相談した上で判断する。また、派遣先での医療機関を 確認する等、継続治療を行う体制を整えておくよう指導する。 派遣中の病気やけがについては基本的に以下の対応をとる。 病気・けが等の場合 ①派遣中の学生が、病気や怪我により1月以上 対応 原則として帰国を促すこととする の入院治療が必要となった場合 ②透析やリハビリ等、長期の自宅療養が必要と 健康管理を優先し、帰国させることが望ましい なった場合 ③留学・研修の継続困難となる精神科疾患を有 医師やカウンセラーの所見等も参考にし、帰国させるこ する場合 とが望ましい ④その他 派遣先(国)によって医療制度や医療保険制度が異なる ことから、入院、手術、治療に関する医療費負担の観点 から、一旦帰国させて日本で療養させることも考慮する ⅱ犯罪対策 犯罪等による場合は、基本的に以下の対応をとる。 犯罪等による場合 ① 刑法上の犯罪の加害者となった場合 対応 滞在国の法律に基づき処分等を受けることとなり、それを 基に適宜判断する ② 禁止薬物等の依存症に罹患した場合 滞在国の法律上の扱い及び本人の状態に基づき判断する ③ 民事上の責任の被告等になった場合 滞在国の法律に基づき扱われるため、それを基に適宜判断 する 9 5. 受入れ外国人留学生に関する危機管理対応 ★危機管理対応(外国人留学生対応) (概要) 1. 受入れオリエンテーション時の説明事項等 (1) 外国人留学生等身上記録の提出 (2) ビザの更新等の把握、学会参加等の提出 (3) 定期健康診断の受診や保険の加入指導等 2. 平常時の安全管理 (1) 外国人留学生身上記録の変更等の管理 (2) ビザの更新等の把握、学会参加等の届出の管理 (3) 保険の加入状況の把握 3. 危機発生時の対応等 ◎危機発生時の対応及び情報収集・連絡は、関係機関等の協力を得て、原則として 表 1, 2, 3 に基づき行う ・表 1 →外国人留学生等の事件・事故等発生時の連絡網の体制(学内) ・表 2 ・表 3 4. →外国人留学生等の事件・事故発生時の対応体制 →外国人留学生等に対する危機管理対応体制(国内・学外連絡網) 想定される危機と対応(オリエンテーション時の説明事項) (1)自然災害(地震、台風・水害)対策 「地震対応マニュアル(学生用)大地震!その時どうする」参照 (2)犯罪対策 加害者にならないように我が国の法律遵守、被害に遭った時の対処法の周知 (3)交通事故・火災事故対策 (4)健康・衛生対策 (5)カウンセリング、相談体制 ・生活習慣、宗教などに関係する問題発生時の相談窓口、カウンセリングの体 制の明確化 ・人間関係、セクハラ、アカハラ、経済的問題等の対応体制 5. 大学が外国人留学生等に加入を勧める保険 具体的には国民健康保険、学研災(学生教育 研究災害傷害保険)、その他の任意保険(たと えば生活協同組合保険)などがある 10 5.1. 受入れオリエンテーション時の説明事項等 受入れオリエンテーション時に学部・研究科・留学生センターが説明すべき注意事項及び準備すべ き事項 ① 外国人留学生身上記録(現住所、電話番号、e-mail 等記載)を大学へ提出させる。 ② ビザの更新等の申告、学会参加、一時帰国、私事旅行などで国外に出る場合は、大学へ届出を することになっている旨を説明する。 ③ 定期健康診断受診を強く勧める。 ④ 危機発生時の連絡窓口の徹底を図る。学部・研究科における特に休日の連絡窓口(担当者)を明 確にしておく。ここでいう危機とは、(1)自然災害(地震、台風など)、(2)犯罪(被害、加害) (3)車両事故・火災事故、(4)健康・衛生(難病、SARS を含む)、(5)その他(異文化適応、人間 関係、ハラスメント、学業、進路、学費などに関する問題)である。 5.2. 平常時の安全管理 平常時に以下の事項について各学部・研究科は十分安全管理を行う。 ① 外国人留学生身上記録(現住所、電話番号、e-mail 等記載)の変更等の管理を行う。 ② ビザの更新等の把握、学会参加、一時帰国、私事旅行などで国外に出る場合の届出管理を徹底 する。 ③ 定期健康診断の受診を徹底する。 ④ 保険(国民健康保険、学生教育研究災害傷害保険等)への加入状況を把握する。 5.3. 危機発生時の対応等 本学の外国人留学生に危機が発生した場合の対応及び情報収集・連絡は、関係機関等の協力も得て、 原則として以下の表 1~3 に基づき行う。 11 12 大学間交流協定校連絡先及び最寄りの日本大使館または領事館 ① ② 大学名 国名 アラバマ大学 バーミングハム校 The University of Alabama at Birmingham アメリカ USA イースタンワシントン大学 Eastern Washington University アメリカ USA TEL 日本から国際電話番号 のあとに続けてかける 番号 最寄りの日本大使館または領事館の連絡先 1-205-975-6611 在アトランタ総領事館 AtlantaConsulate-General of Japan3438 Peachtree Road, Suite 850, Atlanta, GA 30326 電話: (1-404) 240-4300 ※ 夜間・休日など閉館時は,音声ガイドに従って 内線番号3044 をプッシュしてください。 http://www.atlanta.us.emb-japan.go.jp/nihongo/index.html 1-509-359-6275 在シアトル総領事館 SeattleConsulate-General of Japan601 Union Street, Suite 500, Seattle, Washington 98101, U.S.A. 電話: (1-206) 682-9107~10 夜間・休日の緊急時:総領事館に電話すると、「JAN(ロサンゼルスの緊急センター)」に転送・応対しま す。 http://www.seattle.us.emb-japan.go.jp/japanese/index_j.htm ③ ウィスコンシン州立大学 スペリオル校 アメリカ USA 1-715-394-8052 在シカゴ総領事館 ChicagoConsulate-General of JapanOlympia Centre, Suite 1100, 737 North Michigan Avenue, Chicago, Illinois 60611, U.S.A. 電話: (1-312) 280-0400 ( 24時間対応) (注)土曜・日曜・祝祭日、平日の夜間(事件、事故、その他緊急の用件)は、音声に従って操作しますと、 閉館時の緊急電話受付につながります。http://www.chicago.us.emb-japan.go.jp/indexjp.html ④ 復旦大学 Fudan University 中国 China 86-21-6564-3726 在上海総領事館 ShanghaiConsulate-General of Japan8 Wan Shan Road, Shanghai, People's Republic of China 上海市万山路8号電話: (86-21) 5257-4766 (代表) ※ 夜間・休日の緊急事態時、代表電話の後に 「内線0」で緊急連絡事務所につながります。 http://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/ ⑤ 浙江大学 Zhejiang University (Zijingans Campus) 中国 China 86-571-88981863 在上海総領事館 ShanghaiConsulate-General of Japan8 Wan Shan Road, Shanghai, People's Republic of China 上海市万山路8号電話: (86-21) 5257-4766 (代表) ※ 夜間・休日の緊急事態時、代表電話の後に 「内線0」で緊急連絡事務所につながります。 http://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/ 13 82-43-261-3293 在大韓民国大使館 Korea Embassy of Japan22, Yulgok-ro 2-gil, Jungro-gu, Seoul,Republic of Korea.(ソウル特別市鍾 路区栗谷道2ギル22) 電話: (82-2) 2170-5200 (代表), 739-7400 (領事部) http://www.kr.emb-japan.go.jp/people/index.htm 82-55-320-3605 在釜山総領事館 BusanConsulate-General of Japan18, Gogwan-ro, Dong-gu, Busan, Republic of Korea (釜山広域市東区古館路18) 電話: (82-51) 465 -5101~6 (時間外は緊急連絡センターにつながります) http://www.busan.kr.emb-japan.go.jp/jhtm/index_j.htm ⑥ 忠北大学 Chungbuk National University 韓国 Korea ⑦ 仁済大学 Inje University 韓国 Korea ⑧ デ・ラ・サール大学 De La Salle University フィリピン Philippines 63-2-5233911 在フィリピン大使館 PhilippinesEmbassy of Japan2627 Roxas Boulevard, Pasay City, Metro Manila, 1300, Philippines(P.O. Box No. 414, Pasay Central Post Office, Pasay City, Metro Manila, Philippines) 電話: (63-2) 551-5710 邦人援護ホットライン(63-2) 551-5786 (24時間対応) http://www.ph.emb-japan.go.jp/index_japanese_version.htm ⑨ ハノイ社会人文科学大学 College of Social Sciences and Humanities ベトナム Vietnam 844-858-3798 在ベトナム大使館 Viet NamEmbassy of Japan27 Lieu Giai Street, Ba Dinh District, Hanoi, Viet Nam 電話: (84-4) 3846-3000 (緊急時・夜間・休館日: 緊急コールセンター) http://www.vn.emb-japan.go.jp/index_jp.html ⑩ ボゴール農科大学 Bogor Agricultural University インドネシア Indonesia +62251 8622 624 在インドネシア大使館 IndonesiaEmbassy of JapanJl. M.H. Thamrin No.24, Jakarta 10350, Indonesia 電話: (62-21) 3192-4308 (夜間・休日の緊急な場合、音声メッセージ対応あり) http://www.id.emb-japan.go.jp/index_jp.html ガジャ・マダ大学 インドネシア Gadjah Mada University Indonesia 62-274-6491936 在インドネシア大使館 IndonesiaEmbassy of JapanJl. M.H. Thamrin No.24, Jakarta 10350, Indonesia 電話: (62-21) 3192-4308 (夜間・休日の緊急な場合、音声メッセージ対応あり) http://www.id.emb-japan.go.jp/index_jp.html ⑪ 在デンパサール総領事館 DenpasarConsulate-General of JapanJalan Raya Puputan, No. 170, Renon, Denpasar, Bali, Indonesia(P.O. Box No. 3432) 電話: (62-361) 227628 (夜間・休日に緊急な用件がある場合、音声メッセージ対応あり) http://www.denpasar.id.emb-japan.go.jp/index_jp.html ⑫ ウダヤナ大学 Udayana University インドネシア Indonesia 62(361)701954 ⑬ 静宜大学 Providence University 台湾 Taiwan 886-4-2632-8001 #11826 ⑭ トゥラキットバンディット大学 Dhurakij Pundit University (DPU) タイ王国 Thailand ⑮ 国際関係学院 中国 China ⑯ 国民大学校 Kookmin University 韓国 Korea ⑰ ⑱ インドネシア教育大学 インドネシア Indonesia University of Indonesia Education シドニー工科大学 University of Technology, Sydney オーストラリア Australia 66-2954-7300 826 公益財団法人交流協会 台北事務所 10547 台北市慶城街28號 通泰商業大樓Tung Tai BLD., 28 Ching Cheng st.,Taipei 10547 TEL:(886-2) 2713-8000 (代表)夜間・土日祝祭日: 0937-043-408 (24時間対応) http://www.koryu.or.jp/taipei/ez3_contents.nsf/Top 在タイ大使館 Ext. ThailandEmbassy of Japan177 Witthayu Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330, Thailand 電話: (66-2) 696-3000, 207-8500 (緊急連絡: 夜間・休館日) http://www.th.emb-japan.go.jp/ 86-10-62861394 在中華人民共和国大使館 People's Republic of ChinaEmbassy of JapanNo.1 Liangmaqiao Dongjie, Chaoyang District, Beijing 100600, People's Republic of China (北京市朝陽区亮馬橋東街1号) 電話: (86-10) 8531-9800 http://www.cn.emb-japan.go.jp/index_j.htm 82-2-910-5833 在大韓民国大使館 Korea Embassy of Japan22, Yulgok-ro 2-gil, Jungro-gu, Seoul,Republic of Korea.(ソウル特別市鍾 路区栗谷道2ギル22) 電話: (82-2) 2170-5200 (代表), 739-7400 (領事部) http://www.kr.emb-japan.go.jp/people/index.htm 62-22-2013 163 在インドネシア大使館 IndonesiaEmbassy of JapanJl. M.H. Thamrin No.24, Jakarta 10350, Indonesia 電話: (62-21) 3192-4308 (夜間・休日の緊急な場合、音声メッセージ対応あり) http://www.id.emb-japan.go.jp/index_jp.html 61-2-9514-1651 在シドニー総領事館 Sydney Consulate-General of JapanConsulate-General of Japan Level 12, 1 O'Connell Street, Sydney, N.S.W. 2000, Australia 電話: (61-2) 9250-1000 (休日・夜間の閉館時間帯でも電話対応サービスあり) http://www.sydney.au.emb-japan.go.jp/index_j.htm 14 ⑲ ペンシルバニア州立大学 The Pennsylvania State University アメリカ USA 1-814-863-7533 在ニューヨーク総領事館 New York Consulate-General of Japan 299 Park Avenue, New York, NY 10171, U.S.A. 電話: (1-212) 371-8222 (緊急の場合は24時間対応) http://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/html/index.html 在ナッシュビル総領事館 NashvilleConsulate-General of Japan1801 West End Avenue, Suite 900, Nashville, TN 37203, U.S.A. 電話: (1-615) 340-4300 緊急時の連絡先: 1-800-776-3877(JAN24時間対応、日本語可)。(JAN: Japanese Assistance Network) http://www.nashville.us.emb-japan.go.jp/index_j.htm ⑳ テネシー工科大学 TennesseeTech University アメリカ USA 1-931-372-3634 ㉑ アルカラ大学 Escuela Universitaria Cardenal Cisneros (Universidad de Alcalá) スペイン Spain +34 91 889 12 54 (※宮坂氏 連絡先) 在スペイン大使館 España Embajada del Japón Calle Serrano,109, 28006-Madrid, España 電話: (34-91) 590-7600 (人身事故等緊急の場合は、夜間・休日を問わず対応しています。) http://www.es.emb-japan.go.jp/japones/index.html 学部間交流協定校連絡先及び最寄りの日本大使館または領事館 ① ポーランド日本情報工科大学 Polish-Japanese Institute of Information Technology 武漢科技大学 ② Wuhan University of Science and Technology ③ 南京農業大学 Nanjing Agricultural University バングラデシュ農業大学 ④ Bangladesh Agricultural University ⑤ ラ・モリナ国立農業大学 Universidad Nacional Agraria La Molina ポーランド Poland 中国 China 中国 China バングラデシュ Bangladesh ペルー Peru 48-22-58-44-500 在ポーランド大使館 PolandEmbassy of JapanUl.Szwolezerow 8, 00-464, Warszawa, Poland 電話: (48-22) 696-5000 (閉館時の緊急連絡先、自動転送されます)。 http://www.pl.emb-japan.go.jp/index_j.htm 86-27-68862606 在中華人民共和国大使館 People's Republic of ChinaEmbassy of JapanNo.1 Liangmaqiao Dongjie, Chaoyang District, Beijing 100600, People's Republic of China (北京市朝陽区亮馬橋東街1号) 電話: (86-10) 8531-9800 http://www.cn.emb-japan.go.jp/index_j.htm 86-25ー84399117 在中華人民共和国大使館 People's Republic of ChinaEmbassy of JapanNo.1 Liangmaqiao Dongjie, Chaoyang District, Beijing 100600, People's Republic of China (北京市朝陽区亮馬橋東街1号) 電話: (86-10) 8531-9800 http://www.cn.emb-japan.go.jp/index_j.htm 91 67401 06 在バングラデシュ大使館 BangladeshEmbassy of JapanPlot No. 5 & 7, Dutabash Road, Baridhara, Dhaka, Bangladesh 電話: (880-2) 8810087 http://www.bd.emb-japan.go.jp/index_j.html 閉館時、週末(金、土)、祝日等における事件・事故等緊急のご用件(含:旅券紛失)の場合には、・当番者 (携帯電話 :01713-037-822)・領事担当(携帯電話:01713-037-811/01713-037-814/01713037-817) 511-349-5647 ⑥ ルフナ大学 University of Ruhuna スリランカ Sri Lanka +94-41-2292200 ⑦ コンケン大学 Khon Kaen University タイ Thailand 66-43-202059 ⑧ フエ大学外国語学部 Hue University College of Foreign Languages ベトナム Vietnam 84-902-817-750 在ペルー大使館 PerúEmbajada del JapónAvenida San Felipe 356, Jesús María, Lima, Perú (Apartado No. 3708) 電話(51-1) 218-1130 、休館時の緊急連絡先: 99992-125 1 Fax: (51-1) 463-0302 http://www.pe.emb-japan.go.jp/inicio_jp.html 在スリランカ大使館 Sri LankaEmbassy of JapanNo. 20, Srimath R.G.Senanayake Mawatha, Colombo 7, Democratic Socialist Republic of Sri Lanka (P.O. Box 822 Colombo) 電話: (94-11) 269-3831~3 大使館執務時間外の緊急連絡先:011- 242-2097 在スリランカ大使館は、在モルディブ大使館を兼轄する。 http://www.lk.emb-japan.go.jp/indexjp.html 在タイ大使館 ThailandEmbassy of Japan177 Witthayu Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330, Thailand 電話: (66-2) 696-3000, 207-8500 (緊急連絡: 夜間・休館日) http://www.th.emb-japan.go.jp/ 在ベトナム大使館 Viet NamEmbassy of Japan27 Lieu Giai Street, Ba Dinh District, Hanoi, Viet Nam 電話: (84-4) 3846-3000 (緊急時・夜間・休館日: 緊急コールセンター) http://www.vn.emb-japan.go.jp/index_jp.html 15 最寄りの日本大使館または領事館の連絡先の電話番号記載について ※電話のかけ方 (国コード - 地域コード) - 電話番号 ※電話番号の桁数や区切りは、国により異なる。 (日本から) → 国際電話番号の後、電話番号のはじめに書かれた( )内からプッシュする。 (国内の同エリアから) → 赤い部分のみプッシュする。 (国内の他エリアから) → 地域コードの前に「0」をつけて、電話番号をプッシュする。 協定校の連絡先の電話番号記載について (国コード - 地域コード) - 電話番号 (日本から) ※電話番号の桁数や区切りは、国により異なる。 → 国際電話番号の後、電話番号のはじめに書かれた( )内からプッシュする。 5.4. 想定される危機と対応 各学部・研究科は、以下の事項を受入れオリエンテーション時に説明し、注意を喚起するとともに、 最悪の事態を想定した対応策を考えておく。 「火災、地震、風水害(竜巻・台風)、不審者、原子力防災(体系図)、災害時地域住民受入対策危機 管理個別マニュアル・ガイドライン」(連絡体制を含む)を参照すること。 (1)自然災害 a.地震対策のための説明事項 「地震対応マニュアル(学生用)大地震!その時どうする」を参照すること。 b.台風・水害に備えるための説明事項 ① 台風や大雨の際には、川、海には近づかない。また、むやみに出歩かない。 ② 日頃から、携帯ラジオ、懐中電灯、飲料水の常備と避難場所などをチェックし、確認してお く。 ③ 台風や大雨の際、テレビ、ラジオなどの気象情報をチェックし、注意をはらう。 (2)犯罪対策 加害者にならないように我が国の法律は遵守すべきこと、また、被害に遭った時の以下の対応方 法を周知する。 ① 警察(110)、救急(119)への連絡と、大学対応者への連絡(連絡窓口周知)を忘れないよう徹 底する。 ② 被害に遭った時の警察、病院との対応の場面などで言葉の問題があり、大学の相談者(通訳 等)が欲しい場合の対応方法も周知しておく。 (3)交通事故、火災事故対策 ① 自動車やオートバイ、自転車に乗る場合は、あくまでも自己責任の重さを認識するよう徹底 する。 ② 自動車やオートバイ、自転車に乗る場合は、必ず任意保険に加入する。 ③ 事故の報告:警察(110)、救急(119)への連絡と、大学対応者への連絡(連絡窓口徹底)を忘 れないよう指導する。 ④ 火災発生に備えて、宿舎の消火器の設置場所、避難経路、非常口などは入居時に必ず確認す るよう指導する。 ⑤ 宿舎に備え付けてある消火器の扱い方についても必ず確認するよう指導する。 16 ⑥大学は、最悪の事態を想定して、初動対応(遺体確認と家族への連絡、遺族の来日、経済的な 問題、パスポート・ビザ、遺体安置と葬儀)の要点を日頃から確認しておく。(以下の表 4 を参照) (4)竜巻対策 ①竜巻の発生に備えて頭に覆うものを用意しておく。 ②竜巻注意情報が発表され、空が急に真っ暗になり、大粒の雨が降り出し、雷が起こるなど積乱 雲が近づく兆候が見られれば、テレビ、インターネット等により災害情報を把握し、竜巻発生 の緊急連絡を行う。 ③頑丈な建物に避難する。 (5)健康・衛生対策 ① 定期健康診断受診を徹底させる。 ② 長期の病休となる場合の連絡窓口、相談窓口をはっきり示しておく。 ③ 国民健康保険未加入による問題点やリスクを説明しておく。 ④ 入学時、来学時の既往症をチェックし、日頃から外国人留学生の健康状態を把握しておく。 ⑤ 重篤な病気や難病指定を受けた場合などは、留学の継続が困難となり、受入れ学部・研究科長 等の判断に基づき、学長の許可を受けて母国へ帰国させる可能性もあることを周知しておく。 ⑥ 最悪の事態を想定した対応策(保険を使うのが望ましい。)を考えておく。例えば病気入院を 17 想定し、それが危険な手術・難病であったとして、以下の点からシミュレーションをしてお く。 1. 危機対策本部の編成をどうするか。 2. 手術までの対応(病状説明(言葉の問題)、家族の呼び寄せ同意、入院時の保証人確保) を考えておく。 3. 手術後退院後の介護サポート体制(本人の要望の把握と対応)の問題を視野に入れておく。 4. 経済的な問題(医療費、保険加入状況、本人の在学身分と学費、退院後の生活費)を検討 しておく。 (6)カウンセリング、相談体制 ① 生活習慣、宗教、性同一性障害などに関係する問題発生時の相談窓口、カウンセリング(精 神面におけるケア・サポート)体制を明確にし、説明しておく。具体的には「茨大なんでも 相談室」 、「保健管理センター」等について説明する。 ② 人間関係、セクシュアル・ハラスメント、アカデミック・ハラスメント、学業・進路、学費、 経済的問題等が発生した場合についての対応体制を説明しておく。 5.5. 大学が外国人留学生に加入を勧める保険 外国人留学生が留学中などに死亡又は重篤な病気になったり怪我をした場合の大学の対応で、家 族を呼び寄せるための費用や遺体移送費用、火葬費用などを準備しなければならない事態も想定さ れる。このことから、大学は、受入留学生に遺体移送費用や火葬費用などが補填される保険への加 入を勧める。たとえば国民健康保険、学研災(学生教育研究災害傷害保険)、その他の任意保険(茨城 大学生活協同組合保険など)がある。 18 6. 学生が行うべき危機管理対応 本学の協定校へ留学する学生に対しては、すでに冊子版『世界に羽ばたけ茨大生!!海外留学・研修ガ イドブック』及びポータブル版『海外留学・研修参加のみなさんへ:研修へ安全に参加するための注意 喚起とお願い』が作成されており、それらを留学・研修を予定している学生にガイダンス等にて事前に 配付し説明する。 19 20 7. 国立大学法人茨城大学危機管理規則(平成 19 年 10 月 10 日規則第 32 号) (目的) 第 1 条 この規則は、国立大学法人茨城大学(以下「本学」という。)の危機管理の組織体制を定め、本学 の学生及び教職員等の安全確保を図り、社会的な責任を果たすことを目的とする。 2 本学の危機管理については、他の法令及び本学の規則等に定めるもののほか、この規則の定めるところ による。 (定義) 第 2 条 この規則において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。 (1) 「学生及び教職員等」とは、本学の園児、児童、生徒、学生及び役員並びに本学において業務を行う ことを認められている者のほか、近隣住民を含む。 (2) 「危機」とは、自然災害及び火災、事件・事故、人権侵害、感染症、情報漏洩、業務上の過失等に起 因して、学生及び教職員等の生命若しくは身体又は本学の財産、名誉若しくは組織の存続に重大な被害 が生じ、又は生じるおそれがある緊急の事象及び状態をいう。 (3) 「危機管理」とは、危機が生じた際にどのように対応すべきか組織を指導し、管理する調整された活 動に加え、危機の発見、処理目標の設定、防止・処理方法の策定、点検・見直し、緊急時及び終息時の 対応をいう。 (4) 「学部・研究科等」とは、各学部、各大学院研究科、図書館、各全学共同利用施設、管理運営部門及 び事務局をいう。 (5) 「学部・研究科等の長」とは、前号に規定する学部・研究科等の長をいう。 (学長等の責務) 第 3 条 学長は、本学における危機管理を統括する最高責任者として、危機管理の充実に努めなければな らない。 2 理事は、担当部門の危機管理の責任者として、危機管理の充実に努めなければならない。 3 学部・研究科等の長は、当該学部・研究科等の危機管理の責任者として、全学的な危機管理体制と連携を 図りつつ、当該学部・研究科等の危機管理の充実に努めなければならない。 4 教職員は、その職務の遂行に当たり、危機管理に努めなければならない。 (危機管理室担当) 第 3 条の 2 学長は、学長の指揮の下で本学の危機管理を統括的に遂行するため、学長特別補佐のうちか ら危機管理室を担当する学長特別補佐を指名する。 (学長の代理者) 第 4 条 学長が不在の場合又は学長に事故があるときは、あらかじめ学長が指名する理事が代理者となり、 その職務を代行する。 (危機管理室) 第 5 条 国立大学法人茨城大学組織規則(平成 16 年規則第 1 号)第 29 条第 1 項第 2 号に規定する危機管理 室は、次の各号に掲げる者をもって組織する。 (1) 理事 (2) 学長が指名する学長特別補佐 1 人 (3) 事務局の部長 21 (4) 総務課長 (5) 総務部総務課職員 若干人 2 危機管理室に室長を置き、前項第 2 号に掲げる者をもって充て、室長は危機管理室の業務を総括する。 3 室長は、学部・研究科等から危機に関する通報等を受けたときは、必要に応じて学長に報告し指示を受 けるものとする。ただし、室長が学長の指示を受けずに必要な措置を講じた場合は、事後において学長 に報告するものとする。 4 危機管理室に室員を置き、第 1 項第 1 号、第 3 号、第 4 号及び第 5 号に掲げる者をもって充てる。 (危機管理室の業務) 第 5 条の 2 危機管理室は、次の各号に掲げる業務を行う。 (1) 危機情報の収集・管理に関すること。 (2) 危機管理に係るマニュアル等の管理に関すること。 (3) 学部・研究科等の危機管理に係る支援、連絡調整等に関すること。 (危機管理室会議) 第 6 条 危機管理室に危機管理室会議(以下「会議」という。)を置く。 2 会議は、第 5 条第 1 項に掲げる者をもって組織する。 3 会議の議長は、室長をもって充てる。 4 議長は、会議を主宰する。 5 議長に事故があるときは、あらかじめ室長が指名する室員が、その職務を代行する。 6 議長は、会議の内容を学長に報告するものとする。 7 議長は、その会議の審議内容に応じて、構成員以外の者(学外者を含む。)の出席を求めて、その意見を 聴くことができる。 (審議事項) 第 7 条 会議は、次の各号に掲げる事項を審議する。 (1) 危機管理規則等の策定・改廃に関すること。 (2) 危機の発見、処理目標の設定、防止・処理方法の策定、点検・見直し、緊急時及び終息時の対応に関 すること。 (3) 学部・研究科等の危機対策本部との連携に関すること。 (4) 危機管理に係る研修等に関すること。 (5) その他危機管理に関すること。 (危機に関する通報等) 第 8 条 学生及び教職員等は、緊急に対処すべき危機が発生し、又は発生するおそれがあることを発見し た場合は、当該学部・研究科等に通報しなければならない。 2 前項の通報を受けた当該学部・研究科等は、速やかに危機の状況を確認し、必要な措置を講じるととも に、直ちに危機管理室に連絡し、対応を協議しなければならない。 (危機対策本部) 第 9 条 学長は、危機が発生し、又は発生するおそれがある場合において、危機対策を講じる必要がある と判断した時は、速やかに危機対策本部(以下「対策本部」という。)を置く。 2 対策本部は、次の各号に掲げる者をもって組織する。 22 (1) 学長 (2) 第 5 条第 1 項に掲げる者 (3) 広報室長 (4) その他必要に応じ関係する学部・研究科等の長、事務局の課長等又は教職員のうちから本部長が指名 する者 3 対策本部に本部長を置き、学長をもって充て、対策本部の業務を総括する。 4 対策本部に本部員を置き、第 2 項第 2 号から第 4 号に掲げる者をもって充てる。 5 対策本部に副本部長を置き、理事のうちから本部長が指名する。 6 副本部長は、本部長を補佐するとともに、担当部門の危機に対応する。 7 対策本部は、事務局に設置するものとし、事務局に設置ができない場合は、状況に応じて他の学部・研 究科等に設置するものとする。 8 対策本部の事務は、総務課が主管し、関係する部課等から本部長の指名する者が参画する。 9 対策本部は、本部長が危機の終息の宣言を行ったときに解散するものとする。 (危機対策本部の権限) 第 10 条 対策本部は、本部長の指揮の下に、迅速に危機に対処しなければならない。 2 学生及び教職員等は、対策本部の指示に従わなければならない。 3 対策本部は、その事案の処理に当たり、本学の役員会、教育研究評議会及び経営評議会(以下「役員会 等」という。)の審議を含め、本学の学内規則等により必要とされる手続きを省略することができる。 4 前項の場合において、対策本部は、事案の終息後、役員会等に必要な報告をしなければならない。 (危機対策本部の業務) 第 11 条 対策本部は、次の各号に掲げる業務を行う。 (1) 危機の情報収集及び情報分析 (2) 危機において緊急に必要な対策の決定及び実施 (3) 学生及び教職員等への危機に関する情報提供・連絡 (4) 緊急時の関係機関への危機に関する情報提供・連絡 (5) 報道機関への危機に関する情報提供 (6) その他危機への対応に関する必要な事項 (学部・研究科等における危機対策本部) 第 12 条 学部・研究科等の長は、当該学部・研究科等のみに係る危機であると判断する場合には、当該学部・ 研究科に対策本部(以下「学部・研究科本部」という。)を設置し、迅速に対処しなければならない。 2 学部・研究科等の長は、その内容及び対処方針・状況等を速やかに学長に報告する。 3 学部・研究科等の長は、当該学部・研究科等のみに係る危機であっても、全学的に対応すべきものと判断 する場合は、学長に対し、対策本部の設置を申し出るものとする。 4 学部・研究科本部の組織及び業務並びに緊急連絡体制等の必要な事項は、学部・研究科等の長があらかじ め定め、学部・研究科等の学生及び教職員等に周知するものとする。 5 学部・研究科本部は、学部・研究科等の長が危機の終息の宣言を行ったときに解散するものとする。 (事務) 第 13 条 危機管理に係る事務は、総務部総務課において行う。 (雑則) 23 第 14 条 この規則に定めるもののほか、危機管理に関し必要な事項は、別に定める。 附 則 1 この規則は、平成 19 年 10 月 10 日から施行する。 2 茨城大学危機管理室設置要項(平成 17 年要項第 212 号)は、廃止する。 附 則 この規則は、平成 20 年 10 月 29 日から施行する。 附 則(平成 22 年 4 月 1 日規則第 38 号) この規則は、国立大学法人茨城大学組織規則の改正及び事務組織改革に伴う学内規則等の整備に関す る規則(平成 22 年規則第 38 号)の施行の日(平成 22 年 4 月 1 日)から施行する。 附 則(平成 22 年 5 月 26 日規則第 75 号) この規則は、平成 22 年 5 月 26 日から施行する 24 平成 年 月 日 学部長・研究科長 殿 学部・研究科 : 学部・研究科 学科・専攻等 : 学科・専攻等 年 : 年次 次 学 生 番 号 : 氏 : 名 海 外 渡 航 届(私事渡航用) 下記の日程で海外渡航をしますので、届出いたします。 1.渡航先 国 名 : 主 な 滞 在 地 : 本 人 連 絡 先 : 電話・E-mail 等 : ※滞在先等が複数の場合は、裏面「日程表」に記載願います。 2.渡航期間 平成 年 月 日 ~ 3.渡航目的 研究・調査、 学会出席、 平成 年 月 日 語学研修、 ボランティア、 私事渡航 (該当するものに○)その他( ) 4.緊急時の連絡先(日本国内) 住 電 所 : 話 番 号 : 氏名(続柄) 5.同行する本学職員の氏名 6.休学の有無 有 : : 所属 (休学期間 氏名 年 月 日 ~ 年 月 日) 無 7.指導教員又はクラス担任等の確認欄 確認者 ㊞ ※1.この届出は、渡航する 1 週間前までに下記へ提出してください。 ○人文学部・教育学部・理学部・工学部・農学部生 及び大学院生・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・各学部学務担当係 ○工学部(Bコースを除く) ・農学部の 1 年次生・・・・・・・学生生活課厚生企画係 2.私事渡航の場合は、5・7欄の記入は必要ありません。 3.帰国後は速やかに「海外渡航届」の提出先に、帰国の報告をしてください。 帰国確認欄 平成 年 月 日 ※大学職員が帰国確認日を記入する。 海外渡航情報連絡票 年 月 日届出 茨城大学長 殿 学生番号 電話番号 氏名 電話番号(実家等) パスポートの氏名 (英文表記・大文字) e-mail 海外渡航の内容・連絡先等 【教育研究に関わる海外渡航】 □協定校への交換留学 □海外語学研修 □海外インターンシップ 海外渡航の種類 □調査研究、学会発表(*担当教員が把握するもの) □ゼミ旅行(*担当教員が把握するもの) □私費留学(*担当教員が把握するもの。休学する場合も含む) □その他【 】(大学公認サークルの海外遠征など) 海外渡航期間 (渡航日~帰国日) 年 月 日 ~ 年 月 日 渡航先(国名・都市名) 経由国(国名・都市名) 区間・航空会社・便名 (往路) 区間・航空会社・便名 (復路) 滞在先住所 電話番号 国番号 + e-mail (海外で使えるもの) 留学・研修先 (大学名など) 留学・研修先 電話番号 パスポートNo. ビザの種類 国番号 + 加 入 ・ 未 加 入 学生教育研究災害傷害 ※未加入の場合、速やかに加入すること。 保険(学研災) (「正課」「学校行事」と認められる場合、海外においても保険の対象となります) 海外旅行者傷害保険 加 入 ・ 未 加 入 ※未加入の場合、速やかに加入すること。 保険会社名 保険証番号 国内緊急連絡先 氏名 住所 自宅電話番号 続柄 〒 携帯電話番号 以下のことを確認しました。(□にチェックしてください。) o 保護者等の家族に日程表などを渡し、本渡航について了解を得ました。 o 渡航先に外務省「危険情報」が発出されていないことを確認しました。 注 この『海外渡航情報連絡票』に記載された個人情報については、個人情報保護法等を遵守のうえ適切に取り扱うこととし、在学中において、海外渡航の危機管理 (事故が起こったときの対応など)のために使用する場合のほか、修学指導上必要な場合に限り利用します。