...

平成 26 年度 三重大学教育満足度調査 報告書(概要版)

by user

on
Category: Documents
14

views

Report

Comments

Transcript

平成 26 年度 三重大学教育満足度調査 報告書(概要版)
平成 26 年度
第Ⅰ部
1.
三重大学教育満足度調査
報告書(概要版)
学部生対象
三重大学の中期目標を達成するための措置として、平成 26 年度終了時の学生
調査目的
の満足度の実態を把握し、今後の三重大学の教育改善に資するための基礎資料を得ることを目
的とする。
2.
調査概要
6,148 名
(1)調査対象
三重大学に在籍する全ての学部生
(2)調査時期
平成 26 年 12 月~平成 27 年 1 月
(3)調査方法
質問紙調査と三重大学ウェブ調査システムによる調査の2種類の方法のうち、学生が
どちらか一方を選択して回答した。
有効回答者数 2,305 名(37.5%)から、所属が不明な学生と在籍年数が 5 年目以上の
(4)分析対象者
学生(医学科は 7 年目以上の学生)を除いた 2,249 名を分析対象者とした。
表1.2.1 分析対象者数
人文
文
化
学
科
1年目
2年目
3年目
4年目
5年目
6年目
小計
(学部ごと)
在
籍
年
数
3.
教育
法
律
経
済
学
科
43
55
47
27
30
66
33
45
-
-
-
-
153
193
346
学
養校
成教
課育
程教
員
88
26
20
47
-
-
181
情
報
教
育
課
程
医
生
涯
教
育
課
程
2
2
1
7
人
間
課発
程達
科
学
0
4
4
4
7
5
5
4
-
-
-
-
12
12
226
-
-
21
医
学
科
工
看
護
学
科
10
81
3
12
4
40
5
43
3
-
10
-
35
176
211
機
械
工
学
科
65
89
10
28
-
-
192
電
気
電
科
子
工
学
31
9
41
24
-
-
105
分
子
素
科
材
工
学
生物資源
建
築
学
科
78
26
74
39
85
34
37
23
-
-
-
-
274
122
851
情
報
工
学
科
物
理
工
学
科
資
源
循
環
学
科
41
7
25
29
-
-
102
42
4
1
9
-
-
56
73
44
34
28
-
-
179
共
生
環
境
学
科
生
物
学圏
科生
命
科
36
86
35
44
-
-
201
615
102
34
46
53
-
-
235
合
計
780
512
481
463
3
10
2,249
結果
三重大学の教育に関する 46 項目について、平均値と満足群を算出した。
(1)平均値
満足の程度を表す6段階評定において、「非常に不満」を 1 点、「不満」を 2 点、「や
や不満」を 3 点、「やや満足」を 4 点、「満足」を 5 点、「非常に満足」を 6 点とし、平均値
を算出した。平均値が高いほど、満足度が高いことを表す。各項目に対して学生が経験したこ
とがない場合や知らない場合のために、6段階とは別に「回答できない」という選択肢を設け
た。「回答できない」を選択した学生データは、欠損値(無回答)と同様に扱った。
(2)満足群
6段階評定のうち、「やや満足」もしくは、「満足」、「非常に満足」のいずれかに
回答した学生の割合を満足群とした。
3.1
大学全般についての満足度(次ページ 図 1)
4項目の中では、「2.三重大学の研究水準について」の満足度が非常に高かった。「1.三重大学
の教育全般について」や「4.事務職員の窓口での学生対応」を含めた上記3項目は 80%以上の学生
が満足しており、満足度が非常に高かった。
1
5
4.34
4.20
4.26
4.01
4
3
2
87.8%
73.9%
④ 事務職員の窓口での学生
対応
満足群 82.3%
③ 学生の意向(
授業評価な
ど)
が授業に反映されるな
ど、三重大学の教育を改善
しようとする大学の姿勢
② 三重大学の研究水準につ
いて
① 三重大学の教育全般につ
いて
1
80.9%
図1 平成26年度 大学全般についての満足度(学部生)
3.2
学外との連携についての満足度 (図 2)
「5.留学支援や国際交流」と「6.現場体験実習やインターンシップなどの機会」の両項目とも平
均値が高く、85%以上の学生が学外との連携に対して満足していることが示された。
3.3
情報提供についての満足度 (図 3)
「8.ホームページなどによる大学の教育・研究活動の情報提供」については、満足度が高かった。
一方、「7.休講状況を迅速に学生に伝達するシステム」については、満足を示す学生の割合は小さか
った。
5
4.27
5
4.29
4
4
3
3
2
2
85.9%
満足群 72.2%
図2 平成26年度 学外との連携についての満
足度(学部生)
4.22
⑧ ホームページなどによ
る大学の教育・
研究活動
の情報提供
85.8%
1
⑦ 休講状況を迅速に学
生に伝達するシステム
満足群
⑥ 現場体験実習やイン
ターンシップなどの機会
⑤ 留学支援や国際交流
1
4.15
82.0%
図3 平成26年度 情報提供についての満足
度(学部生)
2
3.4
学習環境と施設・設備についての満足度
満足度が非常に高い項目が多かった。学習環境や施設・設備について、多くの学生が満足している
ことが示された。一方、「15.学内のスポーツ関連施設」と「18.駐輪場の設置場所や設置数」は、平
均値が低く、満足を示す学生の割合も小さかった。
5
4.52
4.49
4.42
4.39
4.39
4.37
4
4.04
4.28
4.20
3.70
3
2
⑰ キャンパスの案内表示
⑱ 駐輪場の設置場所や設置数
84.6%
⑯ 学内の安全管理システム
87.7%
⑮ 学内のスポーツ関連施設
⑭ 教室の広さや照明などの環
境
87.6%
⑬ 実験設備・
器具や共同利用
機器などの教室内の教育設備
85.9%
⑫ 視聴覚機器などの教室内の
教育設備
85.1%
⑪ 学習に必要な図書・
論文雑
誌・
データベース等の電子情報
の充実度
86.6%
⑩ 大学内で自由に使える情報
機器の充実
満足
群
⑨ 自己学習(
主体的学習)
がで
きる環境
1
76.3%
85.4%
81.4%
59.2%
図4 平成26年度 学習環境と施設・設備についての満足度(学部生)
3.5
評価・カリキュラムについての満足度
他のカテゴリと比べると「19.授業履修に役立つ適切なガイダンス」や「20.シラバスの有用性」な
ど全体的に満足度がやや低かった。
5
3.99
4.03
4.12
4.22
4.12
4.10
4
3
2
付成績評価表の
GPA
有用性
78.5%
㉓ 2-
79.6%
㉓ 1- 成績評価方法の明確
さ
81.1%
㉒ 受講したい授業が受けら
れるシステム
74.4%
㉑ 学生のレベル・
能力にあわ
せたクラス編成
満足
72.8%
群
⑳ シラバスの有用性
⑲ 授業履修に役立つ適切な
ガイダンス
1
79.3%
図5 平成26年度 評価・カリキュラムについての満足度(学部生)
3
3.6
進路支援についての満足度
他のカテゴリと比べると「26.資格や免許を取得することに対する大学の支援」や「28.
大学院進学に役立つ教育の提供」など全体的に満足度がやや低かった。
5
4.17
4.16
4.07
4.01
3.99
4
3
2
74.8%
78.8%
㉘ 大学院進学に役立つ教育の
提供
80.9%
㉗ 社会に貢献できる力を養う
教育の提供
㉖ 資格や免許を取得するこ
とに対する大学の支援
満足
群 80.9%
㉕ 就職活動に役立つ就職情報
提供
㉔ 職業意識を高めるための教
育的支援や就職に役立つよう
な学習に対する支援
1
74.4%
図6 平成26年度 進路支援についての満足度(学部生)
3.7
学生サポートについての満足度
どの項目も満足群について 80%以上の学生が満足していることが示された。
5
4.11
4.09
4.22
4.17
4
3
2
83.7%
㉜ ボランティア、課外活動
などの社会活動に対する
大学の支援
80.0%
㉛ 教員による個別の学習
支援や生活支援 例)
オ
フィスアワー制度やチュー
ター制度など
満足群 80.9%
㉚ 心身の健康を維持・
促
進させる機会の提供
㉙ 学生相談やセクハラ相
談など、気軽に相談できる
環境
1
84.0%
図7 平成26年度 学生サポートについての満足度(学部生)
4
3.8
授業についての満足度
満足度の高い項目が多かった。特に、「35.共通教育の保健体育関連授業」や「36.33~35 以外の
共通教育の授業」、「38.幅広い教養を身につけられる教育の提供」、「39.学部専門の授業」、
「42.実習をともなう授業」、「45.卒業研究指導」などの平均値は非常に高く、満足している学生
の割合は 85%以上であった。このことから、様々な種類の授業に対して非常に多くの学生が満足して
いることが示された。
5
4.03
4.13
4.32
4.27
4
4.06
4.30
4.40
4.29
4.22
4.40
4.62
4.17
4.14
3
2
5
㊺ 卒業研究指導
図8 平成26年度 授業についての満足度(学部生)
82.4%
㊹ 教員の教育技術
88.3%
㊸ 教員の教育に対する熱意・
信
念
83.5%
㊷ 実習をともなう授業
などの少人数課題探求
PBL
型の授業
84.3%
㊶
87.8%
㊵ 自分の所属する学部 学(科
等 の)カリキュラム 教(育課程 )
86.6%
㊴ 学部専門の授業
78.4%
㊳ 幅広い教養を身につけられる
教育の提供
87.9%
に
IT関連した授業
87.0%
㊲
80.3%
㊱ 左記以外の共通教育の授業
75.7%
㉟ 共通教育の保健体育関連授
業
㉞ 共通教育のキャリア系授業
満足
群
㉝ 共通教育の語学系授業
1
80.8%
89.8%
第Ⅱ部
1.
大学院生対象
調査目的
三重大学の中期目標を達成するための措置として、平成 26 年度終了時の学生の満足度の実
態を把握し、今後の三重大学大学院の教育改善に資するための基礎資料を得ることを目的とす
る。
2.
調査概要
1,150 名
(1)調査対象
三重大学大学院に在籍する全ての大学院生
(2)調査時期
平成 26 年 12 月~平成 27 年 1 月
(3)調査方法
質問紙調査と三重大学ウェブ調査システムによる調査の2種類の方法のうち、学生が
どちらか一方を選択して回答した。
(4)分析対象者
有効回答者数名 469 名(38.9%)から、修士/博士前期課程の在籍年数が3年目以上
の学生と博士/博士後期課程の在籍年数が4年目以上の学生を除いた 440 名を分析
対象者とした。
表1.2.1 分析対象者数
医
工
育
学
学
系
学
9
9
43
43
24
37
61
208
11
219
生
物
資
合
学
シ地
域
イ
ンノ
ベ
学
76
15
91
12
5
17
372
68
440
源
ー
3.
教
ョ
修士/博士前期
博士/博士後期
合計
人
文
社
会
科
学
計
結果
三重大学大学院の教育に関する 23 項目について、平均値と満足群を算出した。
(平均値と満足群の算出については p1 を参照)
3.1
大学全般についての満足度 (次ページ 図 9)
(修士/博士前期課程)
「3.学生の意向が教育に反映されるなど、三重大学大学院の教育を改
善しようとする大学の姿勢」については、満足度がやや低かった。
(博士/博士後期課程)
「2.三重大学大学院の研究水準」と「4.事務職員の窓口での学生対
応」は、平均値が 4.5 点(6段階評定で「やや満足」と「満足」の間にあたる)以上と非常に高く、
約 85%の学生が満足していることが示された。
6
5
4.28 4.45
4.28
4.51
4.61
4.33
4.25
3.97
4
3
2
④ 事務職員の窓口での学生対
応
③ 学生の意向(
授業評価など)
が教育に反映されるなど、三重
大学大学院の教育を改善しよ
うとする大学の姿勢
② 三重大学大学院の研究水準
満足群
① 三重大学大学院の教育全般
1
80.8%
78.5%
69.0%
78.2%
83.1%
84.6%
76.3%
84.4%
修士/博士
前期
博士/博士
後期
図9 大学全般についての満足度
3.2
大学院の教育についての満足度
(修士/博士前期課程)
「10.日常的な研究指導」や「11.学位論文指導」の平均値が 4.5 点(6
段階評定で「やや満足」と「満足」の間にあたる)以上と非常に高く、両項目とも約 90%の学生が満
足していることが示された。その他にも「8.最先端の研究や高度専門知識の教授」など満足度の高
い項目が多くみられた。
(博士/博士後期課程)
全ての項目において満足度が非常に高かった。特に、「9.現場体験や
現場実習」や「10.日常的な研究指導」、「11.学位論文指導」は、平均値が 4.5 点以上と非常に高
く、90%以上の学生が満足していることが示された。
「9.現場体験や現場実習」は、修士/博士前期課程と博士/博士後期課程で満足度の傾向
に大きな違いが見られた。
5
4.23
4.37
4.23
4.31
4.27 4.45
4.40 4.41
4.62
4.69 4.84
4.69
4.88
4.17
4
3
2
⑪ 学位論文指導
⑩ 日常的な研究指導
⑨ 現場体験や現場実習
などの少人数課題探求
PBL
型の授業
⑧ 最先端の研究や高度専門
知識の教授
⑦
⑥ 大学院の授業
満足群
⑤ 大学院の授業科目構成
1
修士/博士
前期
博士/博士
後期
76.6%
76.3%
82.3%
83.9%
75.7%
88.6%
90.2%
84.7%
83.6%
89.5%
78.6%
92.0%
92.1%
91.7%
図10 大学院の教育についての満足度
7
3.3
研究環境についての満足度
(修士/博士前期課程)
「15.研究室内の人間関係」は、平均値が 4.5 点(6段階評定で「やや満
足」と「満足」の間にあたる)以上と非常に高く、90%以上の学生が満足していることが示された。
平均値が 4.5 点以上ある満足度の高い項目が多く見られた。一方、「14.研
(博士/博士後期課程)
究に必要な電子情報の充実」については、博士/博士後期課程の全項目中では平均値が低く、満足し
ている学生の割合も小さかった。
「12.研究を進めるための環境整備」や「13.研究設備 (IT 環境、 AV 機器、実験設備等) の充
実」は、修士/博士前期課程と博士/博士後期課程で満足度の傾向に大きな違いが見られた。
5
4.18
4.63
4.12
4.59
4.87 4.77
4.17 4.27
4
3
2
⑮ 研究室内の人間関係
84.4%
⑭ 研究に必要な電子情報
(
図書、論文雑誌、データベー
ス等)
の充実
72.8%
⑬ 研究設備( 環
機
IT境、 AV
器、実験設備等)
の充実
満足群
⑫ 研究を進めるための環境整
備
1
71.6%
75.7%
90.5%
79.4%
71.0%
89.1%
修士/博士前
期
博士/博士後
期
図11 研究環境についての満足度
3.4
学生サポートについての満足度 (次ページ 図 12)
(修士/博士前期課程)
他のカテゴリの項目と比較すると、満足度が顕著に高い項目は見られな
かった。「18.博士課程への進学に役立つ情報提供」は、修士/博士前期課程の全項目中で最も平均
値が低かった。
(博士/博士後期課程)
満足度の高い項目が多く見られた。特に、「19.社会に貢献できる力を養
う教育の提供」については、平均値が非常に高く、多くの学生が満足していることが示された。
「18.博士課程への進学に役立つ情報提供」や「19.社会に貢献できる力を養う教育の提供」は、
修士/博士前期課程と博士/博士後期課程で満足度の傾向に大きな違いが見られた。
8
4.38
4.23 4.35
⑯ 資格や免許を取得するこ
とに対する大学の支援
⑰ 就職に役立つ情報提供な
どの支援
5
4.02
4
4.49
3.91
4.10
4.65
4.16
4.52
4.13
4.41
4.06
4.46
4.27
4.53
3
2
80.0%
83.0%
㉓ 研究を進めるための財政
支援(
奨学金制度等)
79.2%
㉒ 心身の健康を維持・
促進
させる機会の提供
69.2%
㉑ 学生相談やセクハラ相談な
ど、気軽に相談できる環境
79.7%
⑳ 学生生活に対するサポー
ト
72.5%
⑲ 社会に貢献できる力を養
う教育の提供
満足
群
⑱ 博士課程へ
の進学に役立つ
情報提供
1
75.6%
82.0%
78.7%
75.2%
79.7%
92.3%
88.9%
89.1%
91.3%
83.6%
修士/博士前期
博士/博士後期
図12 学生サポートについての満足度
(お知らせ)
高等教育創造開発センターのホームページでは、各種アンケート調査の結果について
の学部ごとの詳細な情報も掲載しています。詳細な結果の掲載はお時間をいただくこと
がありますのでご了承ください。
高等教育創造開発センター
URL
>
メニュー
HEDC 報告書
http://www.hedc.mie-u.ac.jp/report/report.html
9
Fly UP